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06月19日-03号

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  1. 輪島市議会 2018-06-19
    06月19日-03号


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    平成30年  6月 定例会(第2回)          第2回市議会定例会会議録平成30年6月19日(火曜日)           (午前10時00分開議)出席議員(16人)   1番  下 善裕         2番  高田正男   3番  鐙 邦夫         4番  森 裕一   5番  西  恵         6番  一二三秀仁   7番  森 正樹         8番  漆谷豊和  10番  上平公一        11番  坂本賢治  12番  大宮 正        13番  椿原正洋  14番  小山 栄        15番  玉岡了英  16番  橋本重勝        17番  中山 勝欠席議員(1人)   9番  竹田一郎---------------------------------------説明のため議場に出席した者の職氏名 市長                 梶 文秋 副市長                坂口茂 総務部長               中山由紀夫 企画振興部長企画課長        大西正浩 福祉環境部長             田中昭二 産業部長               山下博之 建設部長               野口裕一 建設部参事              松瀬勝二 門前総合支所長            宮下敏茂 市立輪島病院事務部長         田方利彦 上下水道局長             吉村正一 会計管理者会計課長         上加政伸 総務部総務課長            岡本文明 総務部財政課長            木下 充 総務部監理課長            中村義男 福祉環境部市民課長          村田直之 産業部農林水産課長          中山 隆 産業部観光課長            永井一成 建設部土木課長            田川克彦 教育長                宮坂雅之 教育部長教育委員会事務局庶務課長  定見充雄--------------------------------------- △開議・会議時間延長 ○議長(椿原正洋君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議時間は、あらかじめこれを延長しておきます。--------------------------------------- △質疑・質問(続) ○議長(椿原正洋君) 日程第1、議案第48号から議案第60号までを一括して議題とし、質疑及び市政一般に関する質問を続行いたします。 一二三秀仁議員。     (6番 一二三秀仁君登壇) ◆6番(一二三秀仁君) おはようございます。 平成30年第2回市議会定例会に当たり、市長並びに関係者に質問いたします。 質問に入ります前に、昨日、大阪北部におきまして震度6弱の地震が発生いたしました。この地震により9歳の女の子を含む4人の方の命が奪われ、338人の方が負傷されました。お亡くなりになりました方々に対しまして心よりお悔やみを申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。 時間がたつとともに被害状況が地震の大きさを物語っております。気象庁は今後も1週間程度の余震に注意を呼びかけておりますが、一刻も早く終息すること、また復旧・復興が進みますことを願っております。 それでは質問に入ります。 まず初めに、能登平家郷松尾家についてお尋ねいたします。 松尾家は、個人の方より寄附を受け、奥能登地方における固有の歴史及び民俗文化に関する情報を発信するとともに、市民と来訪者との交流を促進し、地域の振興を図るため、平成23年に整備されました。宿泊も可能で料金も安く、合宿などにも向いていると思っており、まだまだ情報発信をして交流人口をふやしていきたいと思っていたところ、ことし2月16日に、ソフトバンク株式会社の出資で株式会社Agoopの提案により、松尾家を活用して仕事ができるかどうか実証実験をしてみたいという提案があり、その説明を聞きにまいりました。 その会社の仕事とは、全国各地の人の動きや流れを分析するとのことであり、輪島市であれば観光客がどのように行動するのか、年代はどのような人が多いのか、どの方面から来るのかなど、データを収集してわかりやすく地図やグラフを作成し、今後の方策を考えるといったことなどを行うとのことでした。 また、代表の方の話では、都会で1時間や1時間半などの時間を費やして通勤するよりも、その時間をこの能登の農村風景の中で過ごし、スローライフを満喫し、リフレッシュした時間から仕事を始めることのほうが効率がよいとのことでした。 この4月から松尾家で住むとのことでしたが、どのような状況なのか、また何らかの要望はあるのか、市としてどのように対応しているのかお尋ねいたします。 次に、観光発信についてお尋ねいたします。 先般、新聞報道で、奈良市にある唐招提寺のふすま絵が、曽々木海岸のある一部の場所がモデルとなっているという記事を目にいたしました。唐招提寺といえば、奈良時代に五度に及ぶ渡海の失敗を乗り越え、この唐招提寺を創建した唐の高僧鑑真で有名なお寺であります。その御影堂に祭られている坐像鑑真和上は国宝であり、ふすま絵は昭和を代表する日本画家東山魁夷という方が描いたとありました。 その作品は、昭和45年から11年かけて作成された「濤声」といわれ、曽々木で「おおまの岩」と呼ばれる岩を左右反転させた風景とほぼ一致しているとのことでした。曽々木出身の京都在住の方が、このふすま絵を見て地元の光景と似ていると思ったことから調査が始まり、調査をした学芸員の方も、東山魁夷は能登の海をスケッチしている事実があり、間違いないだろうとおっしゃっておりました。報道がされてから、この風景を見たいという問い合わせがあり、地元の方が案内したとのことを聞いております。 この場所は奥能登観光発祥の地といわれ、現在、恋人の聖地のパワースポットとして整備された場所からも近く、いろいろ情報発信をしていただきたいと思うのですが、お考えをお聞かせください。 次に、生涯活躍のまちづくりについてお尋ねいたします。 この4月18日に河井町の中央通りにおいて、空き家を活用して輪島カブーレがオープンいたしました。このカブーレは、社会福祉法人佛子園公益社団法人青年海外協力協会と本市が連携して、輪島版の生涯活躍のまちの実現を目指すものであり、交流拠点施設は足湯などが整備され、温泉や休憩所、またフィットネスや食事など、障害を持たれた方、または地域の方が集まりやすい場所として整備がされておりました。そのほかにも、サービスつき高齢者住宅育児支援施設配食サービスなども手がけるとのことでしたが、計画は順調に推移しているのか、まずお尋ねいたします。 また、今回、佛子園に対して新たに空き家利活用支援として1,000万円の補助がなされますが、どのような事業を目指しておられるのか、その詳細をお聞かせください。 次に、居住誘導促進事業についてお尋ねいたします。 昨年、都市機能の再編や空き家の活用・除却を図ることを目的に策定されました輪島市立地適正化計画及び輪島市空家等対策計画に位置づけられた施策を推進するため、今回、居住誘導促進事業が創設されました。今回の補正予算案に、都市計画区域内で指定される居住誘導区域内に住宅を新築した場合、100万円の助成を行うとのことでありますが、まず、この居住誘導区域について、その範囲をお尋ねいたします。 また、平成30年7月1日から施行されると聞いておりますが、対象となるのはどのような場合となるのか、例えば、7月1日以降に新築を終える住宅や、またアパートを経営する場合なども対象となるのかなど、その詳細についてご説明をお願いいたします。 また、この区域に移り住むことが条件のようにお聞きいたしましたが、既にこの区域に住んでおられる方が新築された場合はその対象となるのかなどもお尋ねいたします。 次に、公共施設マネジメント事業についてお伺いいたします。 各地方自治体においては、高度経済成長期人口急増に伴って集中投資された公共施設の老朽化が進み、施設の更新需要が高まっております。今後、巨額の更新、投資負担が集中して発生することが予想されています。さらに、公共施設のあり方として、少子高齢化による人口構成の変化やそれに伴って求められる施設機能の変化への対応など、課題が顕在化してきております。 合併から12年が経過し、合併前に両市町で整備された公共施設について、老朽化したもの、機能が重複するもの等が存在しており、こうした施設を改修、耐震化、廃止、撤去等を行っていかなければならないことは重要であり、避けては通れないものと認識しております。今回、公共施設マネジメント事業費はそのためのものであると理解しておりますが、現在市内で有している公共施設の数、また、今後どのように施設の統廃合が図られていくのか予定をお示しください。 最後に、今回、中学校への空調設備設置についてお尋ねいたします。 これは、輪島中学校が完成し、輪島中学校では全室空調が整えられていることから、残り2校の中学校においても同じ教育環境を整えようとするものであり、教育環境の充実に大変感謝するものであります。 しかしながら、予算に計上されている480万円は、来年度以降どのように整備していくのかの設計ということであり、実際の設置は来年8月末ぐらいになるとのことであり、時間がかかり過ぎるのではないかと思っております。大型で天井埋め込みのクーラーだった場合、これぐらいの時間はかかると認識しておりますが、現在、家庭用のクーラーで大型のものを設置しても十分性能がよいのではないかと思います。 東陽中学校門前中学校においては、それぞれ学年は1クラスしかありません。1つの教室に2台ぐらい設置していけば、この夏から既に快適な授業を送れるのではないかと思ったわけですが、どのように整備をしていくのか。昨日、鐙議員の答弁で、東陽中学校には14台、門前中学校においては13台整備を進めるとお聞きいたしましたが、一日も早い設置をお願いいたします。 以上で質問は終わりますが、先般、輪島中学校での給食で地元食材を使っての給食が提供されている報道がありました。この地元食材はイカとアスパラガスだったのですが、大変おいしいと生徒たちは喜んでおりました。7月には水揚げが盛んな天然フグを使った給食も予定されると聞いております。 市長は、これまで利用されていなかったフグなどを「輪島ふぐ」として付加価値をつけて地元に提供されるように取り組み、確実に成果を上げておられます。また、公約に上げた交流人口拡大についても、千枚田を初めマリンタウンや朝市など観光客が訪れやすいように整備をしてまいりました。 今後におかれましても、輪島の魅力アップのため、さらなるリーダーシップを発揮されますよう期待申し上げ、質問を終わります。 ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(椿原正洋君) 梶 文秋市長。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) おはようございます。本日もよろしくお願いをいたします。 それでは、本日のトップバッター、一二三議員のご質問にお答えをしてまいりたいと思います。 最初のご質問は、松尾家についてであります。この松尾家については、株式会社Agoopが現在施設を利用しているわけでありますけれども、どのような状況かとのお尋ねであります。 ソフトバンク株式会社グループ企業データ分析を主に行う株式会社Agoopが、古民家をサテライトオフィスとして活用をいたしまして、自然豊かな地域での発想力や思考力の向上を目指した働き方改革の実証実験を本市で行い、輪島市もこのことに協力をしているということでありまして、本年4月から行っております。 実験の内容でありますが、能登平家郷松尾家におきましてサテライトオフィスを開設し、株式会社Agoop本社からチームやプロジェクトごとに人が入れかわるという方式で松尾家に泊まり込んで、議員ご指摘のとおり、通勤時間、あるいはストレス回避などによる新たなアイデア創出や効率性を検証するというものであります。 ちなみに、そのAgoopと輪島市の間での実現可能性に関する実証実験の事業の合意書の中では、1つ目は働き方改革の促進、2つ目には空き家の有効活用、3つ目には地域活性化の促進、4番目に雇用創出機会の促進、そして5つ目には企業の拠点進出機会の創出、こういったことについて、この松尾家でいろいろと研究実証をしているということであります。 現状につきましては、利用を開始した本年4月16日以降、これまでに延べ46人の方が交代で民泊を兼ねながら実証実験を行っております。先月18日には、東陽中学校の生徒を招いて、会社の概要、サテライトオフィス開設の経緯、東京本社との電話会議を見てもらいながら、都市部にいなくても仕事はできるという働き方に関する講義が行われたようであります。 なお、サテライトオフィス兼宿泊所として株式会社Agoopからは苦情はありませんが、ただ、ケーブルテレビでのインターネット利用、このことにおける通信速度が遅くなること、あるいは、場所柄もありますけれども、カメムシ、ムカデが発生するということが苦痛のようであります。 今後はソフトバンク株式会社のグループ以外の会社とのセミナー開催も検討しておりまして、サテライトオフィスとしての問題点や解決方法を含めた実験結果の検証を行いながら、さらに地元の祭りを含めた地元との交流についても深めていく予定と伺っております。 本市といたしましては、良好な結果が得られますよう株式会社Agoopに協力をし、来年度以降、市内での本格的な事務所の開設や他の企業に対するサテライトオフィス開設のための情報提供資料にしてまいりたいと考えております。 まことに失礼ではありますが、それ以外のご質問につきましては、それぞれ担当部課長から答弁を行いますので、よろしくお願いいたします。 私のほうからは以上であります。 ○議長(椿原正洋君) 産業部長。     (産業部長 山下博之君登壇) ◎産業部長山下博之君) 観光について、唐招提寺のふすまに描かれていた絵が曽々木海岸の岩であったと新聞報道されたが、観光の発信をできないかのご質問にお答えいたします。 昭和を代表する日本画家東山魁夷が描いた唐招提寺の御影堂の障壁画「濤声」のモデルが曽々木海岸であったことは、大変名誉なことであり、今まで知られなかったこの事実を発見するためにご尽力された関係者の皆様方に感謝を申し上げます。 モデルとなった岩が現存する場所は、能登の親不知と言われた難所、八世乃洞門付近にあり、そこを通る旧トンネル能登半島地震の際に崩落し、その後、新しいトンネルが建設されました。この岩を見学するには、以前ありました波の花遊歩道が落石の危険があるため、通行ができません。現在は照明のない暗く長い旧トンネルを通って行くしか適当な手段がない状況にあります。また、「濤声」の絵にある波が激しくかぶっているような時期は、観光客の皆様方をご案内するには大変厳しい気象条件であることから、案内方法につきましては、地元の皆様方と十分な調整が必要であると考えております。 しかしながら、このすばらしい景色が本市に存在することを多くの方に知っていただけるよう、地元の方が撮影した写真や動画を本市の観光パンフレットやウェブサイト、SNS等で紹介するなど、地元の皆様方と連携しながら本市の観光資源の一つとして活用を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(椿原正洋君) 建設部長。     (建設部長 野口裕一君登壇) ◎建設部長野口裕一君) 生涯活躍まちづくり事業について、どのような事業を予定しているのかとのお尋ねをいただきました。 本事業につきましては、輪島市まち・ひと・しごと創生総合戦略における重要施策として位置づけております。社会福祉法人佛子園公益社団法人青年海外協力協会との共同体である輪島カブーレが各種の取り組みを展開しているところであります。 また、国の複数の省庁で組織された生涯活躍のまち形成支援チームにおきましても、本市で行われている事業が先行事例として選定されており、全国自治体の先進的なモデルケースとして視察目的の入り込みも多く期待されるところであります。 先進的なモデルケースを実現する施設といたしましては、グループホームが平成29年9月に、サービスつき高齢者住宅が平成29年11月に開設され、ほぼ定員を満たしています。また、市内の高齢者の方や障害をお持ちの方を対象といたしました配食サービスも70件行っております。さらに、本年4月に温浴施設を備えた拠点施設やウエルネス、育児支援施設などがオープンし、付近の住民の皆様方が温泉や飲食施設を利用されるだけでなく、障害をお持ちの方などの就労の場としても活用されているところであります。 今回の事業につきましては、輪島カブーレが新たに観音町において空き店舗を購入し、一部を宿泊や飲食ができる施設として改修するほか、老朽化している部分を取り壊し、景観に配慮した配食サービス障害者向けの施設として再築することを計画しています。そのため、取り壊しに要する費用の一部について、国の交付金を活用した支援の実施を予定いたしております。このことは、生涯活躍のまちづくりの一層の推進を図るものであり、市街地におけるにぎわいの創出はもちろんのこと、多世代の交流や移住促進雇用創出などにつながるものであると考えております。 次に、居住誘導促進事業について、事業の詳細についてのお尋ねをいただきました。 平成29年3月に策定いたしました輪島市立地適正化計画では、人口が減少する中にあっても一定のエリアにおきまして人口密度を維持することにより、生活サービスやコミュニティが持続的に確保されるよう居住を誘導すべき区域といたしまして、居住誘導区域を設定いたしております。この居住誘導区域は、輪島都市計画に定められた用途地域の区域内にあり、公共交通及び都市機能の利便性が高い区域で、さらに土砂災害特別警戒区域地すべり防止区域を除外した区域をその範囲といたしております。 市街地における人口密度の維持は、財政面や経済面における持続可能な都市経営につながるものであり、将来にわたって社会資本整備や施設の維持管理を効率的かつ適正に行っていくことを目的といたした施策の一つであると考えております。そこで、当該区域に居住を誘導するため、本市独自の施策といたしまして、来月7月1日以降に地元工務店を利用し個人住宅を新築される方に対しまして、1件当たり100万円を助成する制度を創設するものでございます。また、当該区域から居住者の流出を防ぐことも区域内における人口密度の維持につながることから、既に当該地区に住んでおられる方の建てかえにつきましても、本制度における補助の対象といたしております。 ○議長(椿原正洋君) 教育部長。     (教育部長教育委員会事務局庶務課長 定見充雄君登壇) ◎教育部長定見充雄君) 中学校空調設備整備事業について、今回の予算は設計だけと聞いたが、どのような整備を考えているのかのお尋ねについてお答えさせていただきます。 仮に、一般家庭の建物と学校などの建物に家庭用の空調設備を設置する場合を考えますと、建物の規模や構造、生活する関係者の人数等が全く異なります。そういうことから、室外機を設置する位置、配管の経路及び長さ、排水の放流経路、受電設備の容量、空調設備設置後の維持管理費などにつきまして、一般家庭の建物では比較的容易に設置できることとなりますが、学校などの建物につきましては、大規模であるとともに生徒など関係者の人数が多数となることから、その安全性や機能性を含め、詳細に検討するための実施設計が必要となります。 その実施設計につきましては、空調設備の室外機の設置位置や冷媒配管の経路、設置後の維持管理費をあわせたトータルコストなどを把握し、それに加え、設置方法を直接施工方式リース方式のいずれかを採用するかの検討を行うために必要となります。 直接施工方式を選択した場合は、国の交付金の措置があり、財政面での負担の軽減となりますが、国に採択されたといたしましても、設置工事の着工が早くて来年の7月ごろとなります。また、リース方式を選択した場合は、本市の予算が調い次第、設置工事に着手できますが、国の交付金の措置を受けることができず、財政面で負担が大きくなると考えられます。一部の教室のみを先行して設置することも考えられますが、いずれにいたしましても全体の整備計画の把握が必要となることから、ことしの夏には間に合わないということとなります。 今後、全体の整備計画や総事業費を把握した上で総合的に判断し、生徒の良好な学びの環境を整えるため、可能な限り早い時期に設置するように努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(椿原正洋君) 財政課長。     (財政課長 木下 充君登壇) ◎財政課長(木下充君) 私からは公共施設マネジメント事業について、市内で有している公共施設の数、また、今後どのように施設の統廃合が行われていく予定かとのお尋ねにお答えいたします。 本市では、国が示すインフラ長寿命化計画に基づき、平成28年度に公共施設等総合管理計画を策定し、人口推移財政状況など、公共施設を取り巻く背景や課題を踏まえ、公共施設等の管理に関する基本的な方針を定めたところであります。計画では、平成28年3月31日時点で本市が保有する全ての公共施設およびインフラ資産を対象としており、公共施設数市民文化系施設やスポーツ・レクリエーション施設行政系施設など14類型、346施設であります。 今後は、平成32年度までに施設ごとの具体的な対応方針を定める個別施設計画の策定が求められており、公共施設マネジメント事業におきまして、公共施設等総合管理計画をもとに全ての施設を対象といたしまして、維持・更新、機能転換や用途変更、統合・複合化、廃止・解体、耐震化など再編の方向性を示し、各施設の長寿命化を見据えた整備内容実施予定時期、費用などを具体的にあらわすことといたしております。 また、公共施設の統廃合など最適化を図るに当たり、施設の劣化・損傷などの状態を把握するほか、当該施設が果たしている役割や機能、利用状況、重要性などを考慮し、市民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、地域の実情に合ったまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(椿原正洋君) 坂本賢治議員。     (11番 坂本賢治君登壇) ◆11番(坂本賢治君) 6月定例会に当たり、私も議案並びに市政一般について質問をさせていただきます。 質問に先立ちまして、私からも、きのうの早朝、大阪で震度6弱の地震が発生し、4名の方のとうとい命が奪われ、300名を超える方々がけがをされるという大変大きな被害が出ております。亡くなられた4名の方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆様にお見舞いを申し上げます。 とりわけ9歳の女の子が自分の通う小学校のプールのブロック塀の下敷きになって亡くなるという大変悲惨な出来事もありました。きょうの朝刊によりますと、輪島市でも河井小学校大屋小学校のプールの側壁に同じような事案が見られると。能登半島地震も経験した輪島市でありますけれども、こんなこともやっぱり直接目の当たりにすると、対策を早急に講じなければならないということを改めて感じているところであります。 そのことを申し上げまして、以下質問に入りますが、きのうの質問者と重複する質問が何点かありますが、よろしくお願いをいたします。 まず、防災行政無線整備事業について伺います。 防災行政無線デジタル化に向けて、基本構想の策定費として450万円の補正予算案が提出されております。このデジタル化には多額の経費を要するといわれておりますが、全体の事業費とその事業の概要について示していただきたいと思います。 私も、この無線についてはまことにアナログ人間で、余り知識がないわけでありますけれども、現在この輪島市にはケーブルテレビ事業を実施しております。まだ加入数は過半数に至らないという現状でありますけれども、この防災行政無線デジタル化ケーブルテレビとの共用はできないのかどうかについて伺いたいと思います。 次に、汚水管布設工事について伺います。 門前クリーンパークが建設する産廃施設から排出される浸出水を剱地浄化センターへ流入させるための汚水管布設事業の詳細設計費として、今回2,000万円の補正予算が計上されております。この問題については、昨日の同僚議員の質問に市長が答えられておりますが、当初から私は、この公が関与するという名目のもと、浸出水を下水道処理場への接続について異論を唱えてきたところでありますが、今でもその思いは変わりません。同産廃施設の建設については、残念ながら昨年末に石川県が建設許可を出しました。もう既に許可済みでありますけれども、この事業者が独自に処理した浸出水を改めて浄化センターへ流入させた場合、万が一、異物が混入した浸出水がこの浄化センターへ入った場合、この下水道施設は機能しなくなることは明白であります。となれば、一般家庭等から流入した汚水はそのまま河川に放流される事態が予想されます。 この当時、2年前の6月議会に下水道施設に流入させるという議案が提出されて以降、急に産廃施設建設が前進したわけでありますけれども、当時は輪島市独自で流入させた場合の検討が十分にされていないのではないかという、これまで私も何度か指摘をさせていただきましたが、建設が決定した今ではありますが、改めて再検討する必要があるんではないかというふうに考えますが、市長の見解を伺います。 次に、鴨ヶ浦魅力アップ創出事業について伺います。 この鴨ヶ浦は、知る人ぞ知る輪島の景勝地の一つであります。今回その鴨ヶ浦の魅力アップ事業として2,600万円の補正予算が計上されておりますが、まず、その事業の概要について示していただきたいと思います。 私自身も年に何度かこの鴨ヶ浦海岸に行っておりますし、多くの方にその魅力を知ってほしいという思いは全く同じでありますが、この事業においてライトアップも予定されております。このライトアップについては、私の友人で、輪島市内外の自然環境、あるいは夕日の沈む風景等を四季を通じて写真に撮って、その写真を輪島朝市にポストカードとして販売している方がおります。その方も、もちろん鴨ヶ浦海岸、袖ヶ浜を含めてしょっちゅう行っているわけでありますけれども、その友人いわく、この鴨ヶ浦海岸はライトアップをするんじゃなしに、このまま残したほうがいいんじゃないかという、これは少数意見かもしれませんけれども、あることも事実であります。 イルミネーションやライトアップによる集客が全国で展開されており、この輪島市でも、千枚田あぜのきらめきで多くの市外、県外からの観光客が訪れているのは事実であります。この鴨ヶ浦も千枚田に続いての観光スポットになり得る素材を十分に持っていることは、私も十分承知をしております。その上で提案でありますけれども、ライトアップをやる、やらないというのではなく、少数とはいえ、四季を通じて輪島の景勝地や自然のありようをカメラに撮り続けている人の意見を聞いてから事業実施してもいいのではないかというふうに思いますが、今後の対応について伺います。 私の質問とすれば最後になりますけれども、新教育長となられた宮坂教育長に伺います。 幅広い教育分野において、教育長となっての所信を伺いますという質問通告をしておりましたが、きのうの代表質問でお答えをいただきました。それによりますと、市長部局と教育委員会のより連携のとれた一体感のある市政運営につなげていきたい。また、今社会が求めている人材は、何事にも柔軟に対応でき、独創的な発想力を持った強い心の持ち主であると考える。キーワードは「学びと出会い」であり、その楽しさを生涯持ち続けられるような教育を目指したいと答えております。私の感想ですが、新教育長としてすばらしい言葉を述べられたと思います。私も生涯、出会いと学びの思いを持ち続けたいと思っている一人であります。 そこで、改めて伺います。 教育委員会所管は学校教育から生涯学習、文化などなど幅広い分野に及びますが、今後、具体的にどのようなことを実践していきたいと思っているのかについて伺いたいと思います。細部については教育民生委員会で問うことといたしますが、これというものがありましたら、ぜひ披瀝をしていただきたいと思います。 以上で通告による私の質問は終わりますが、世界中から注目を集めているワールドカップ・ロシア大会は既に開幕しております。そして、日本代表チームは今夜9時から予選リーグの初戦を迎えます。テレビ、新聞等でも、誰が出るのか、誰が先発するのかという話もありますけれども、ちなみに、予選リーグ4チーム中、日本は世界ランク最下位であります。対戦相手コロンビアは、同予選リーグ内では第1位であります。相当チーム力の差があるのが現状であります。余り勝利を期待しないでも、輪島市民挙げてこの日本チームを応援していただければというふうに思います。 また、一方で、今月12日には朝鮮半島情勢が大きく動こうとしております。12日に米朝首脳会談が、これが史上初となる米朝首脳会談が開催されました。残念ながら合意内容は曖昧さが残るもので、まだ確実なものではありませんけれども、日本としてもアメリカや韓国、あるいは中国、ロシアともしっかり協調して、また一方では、日本独自の対北朝鮮外交を展開する必要があろうかというふうに思います。いずれにしても、核問題、そして安倍総理も言っておりますように、拉致問題の解決は自分の最大課題であると言っていることも含めて、しっかりと日本外交を展開していただくことを念じまして、私の質問を終わります。 ○議長(椿原正洋君) 梶 文秋市長。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 坂本議員のご質問にお答えをいたします。 最初に、防災行政無線の事業のことについてであります。防災行政無線デジタル化には多額の経費が必要となるが、その全体の事業費、概要について示せとのお尋ねであります。 防災行政無線の整備事業につきましては、平成9年から現在の施設を運用いたしております防災行政無線システム、これが老朽化をしていると、老朽化が著しいということと、平成34年11月までに改正された電波法令に適合させる必要があることなどから、その操作卓や屋外放送設備などで構成されている既存の防災行政無線システムを更新をし、新たな災害情報伝達システムとしての整備を図ろうとするものであります。その整備費用でありますが、現在、多様な無線システムが開発をされていることから、その整備の内容によって費用が大きく変動するという状況になろうかと思います。 本市といたしましては、整備方針を検討をしている段階であることから、現時点で全体の事業費をお示しすることは困難であると考えております。 次に、ケーブルテレビ事業を実施しているが、ケーブルテレビとの共用で予算の削減はできないかという点についてご指摘がありました。 新たな災害情報伝達システムを整備するに当たりましては、本市のケーブルテレビ網や携帯電話、スマートフォン、パソコンやタブレット端末など、連携させるシステムや機器の選択肢を検討してまいりたいと考えておりまして、初期費用だけではなくて、その維持費につきましてもあわせて考慮するなど、長期的な視点で判断をし、整備全体の費用の低減を図ってまいりたいと考えております。 なお、つけ加えるとすれば、ケーブルテレビの場合は、これは有線、つまりラインでつないで情報を伝達するというシステムであります。デジタル無線で情報伝達をしようとするときは電線がなくて、送信体制と受信体制が個々に空中線で無線でつながるということでありますので、仮に大きな災害で電柱が倒れたり、線が断裂したりするという、そういうリスクはないわけであります。 災害のときには、とにかく私ども能登半島地震の経験も含めて反省している点は、情報を多く発する、住民の方に伝達をする、そのことが災害時の不安を少しでも解消するということになろうかと思います。現在のアナログ波では困難であるということから、デジタル波に変えるわけでありますが、一方で、門前区域の中は、これは有線で防災無線がつながっているという違いがあります。この問題も含めて検討していかなければならない課題だと思っておりますが、現状アナログをデジタルに変えると。そして、多様に情報の伝達を行うということにいろいろと考慮をしなければならないと、そのように考えております。 産廃問題に絡んでの汚水管渠布設、今回2,000万円の予算が出ていることから、それに関連してご質問がありましたが、このご質問には上下水道局長から、鴨ヶ浦の魅力創出事業については観光課長から答弁をいたします。教育問題については教育長が改めてお答えをすることになります。鴨ヶ浦の魅力創出事業については、議員ご指摘の写真家のイメージするライトアップの手法と、それから私どもがこれから進めていこうとするところの手法の違いというものがありますので、恐らく写真撮影を邪魔をするというようなことにはならないと理解をいたしておりますけれども、観光課長からお答えをさせていただきます。 私のほうからは以上であります。
    ○議長(椿原正洋君) 宮坂雅之教育長。     (教育長 宮坂雅之君登壇) ◎教育長(宮坂雅之君) 教育長の所信ということでご質問でございます。 昨日の代表質問のところでお答えしたところでありますけれども、改めて少しお話ししたいと考えております。 教育委員会につきましては、教育文化につきましては、議員お聞きのとおり、幅広い分野がありまして、学校教育、生涯学習、文化、スポーツといった幅広い面があります。それぞれ課題がありまして、昨日も申し上げましたとおり、28年度に教育大綱、教育振興基本計画が作成されまして、5つの基本目標を設定しております。それをまず達成するということが私の責務というふうに申し上げました。 その中で学校教育の分野につきましては、具体論といったところを示してというのがご質問だと思いますけれども、学校現場を見て感じたことにつきましては、市長も昨日答弁されていましたけれども、人口減少、要するに少子高齢化ということがこの市における最大の問題だと。それもなかなか解決が難しい問題だというふうに市長も述べておりましたとおり、特に学校現場では少子化が著しいということでありまして、ここ数年の輪島市で子供さんが生まれる数というのは、ここ数年は120人前後、10年前は150人前後でした。そうすると10年間で2割減っているということであります。現在、小学校における複式学級の導入されている小学校は、10校のうち6校、6割の、10のうち6校が複式学級となっております。これが今後3年たつと、もう一つふえるという推計もあります。 そういたしますと、この問題につきましては、子供さんが減っているという問題につきましては、もういかんともしがたいと。一生懸命、市として交流人口をふやして、若い人の働く場所をつくっていくということをずっとやり続けて、市として取り組んできたと思っておりますけれども、この現状はどうしようもできないという認識があります。 ですから、この小学校の問題につきましては、複式であって少人数であるという問題につきましては、かなり困難な問題が直面するというふうになっております。1クラスに子供さんが2人、3人というクラスもありますし、学年がない学校もあります。そういった子供たちはどうするのかについては、喫緊の課題として真剣に教育委員会として、地域の皆様、保護者、いろいろな方と相談しながら、どうしたほうが一番いいのかについては考えていかなければならないと考えております。 それから、子供たちの学習する場所ですね、教室といったものにつきましては、現在の輪島中学校の施設を見ますと、設備等を見ますと、各学校につきまして少し見劣りするということがありますので、昨日答えたとおり、学習環境の格差というよりもそろえるという方向で、限られた財源の中で少しずつでも格差を解消したいという思いがあります。 そのほか、生涯学習、それからスポーツ、文化の面につきましても、それぞれ公民館活動や文化活動をされている諸団体、それからスポーツ諸団体につきましても、私も一応いろんな思いがありますけれども、私は教育者じゃありませんので、謙虚にそれぞれの皆さんと十分議論を交わして、それぞれの皆さんのご意見を伺いながら、そういった分野についてのどうやったほうが一番いいのかということについては進めていきたいと考えております。 私の思いとしては、もう少しスポーツとか文化については観光面で生かせないかなと。スポーツの合宿とか、先ほどありましたとおり、文化財、そういった景観といったものを観光に生かして、文化財を保護するだけじゃなくて、そういった保護じゃなくて、それを活用して地域の活性化につながるようなものにしたいなと思っていますので、私は行政経験が長いことを生かしまして、市の執行部と一体となりまして輪島市全体の発展につなげていきたいと考えておりますので、よろしくご理解のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(椿原正洋君) 上下水道局長。     (上下水道局長 吉村正一君登壇) ◎上下水道局長(吉村正一君) 汚水管渠布設工事について、剱地浄化センターに接続した場合、浸出水流入による二次被害の危険性をどのように考慮しているのかについてであります。 事業者からの排水受け入れにつきましては、本市の下水処理場に悪影響を及ぼさないように水質基準を設け、協定を締結しております。また、事業者の処理施設内におきましては、処理水の汚れをあらわす指標でありますCОDやアルカリ性、酸性の度合いをあらわすペーハーの値、また水量を本市におきましても常時監視し、異常値を検出した場合には自動で再処理を行う回路となっております。そのため、下水処理場への悪質水の流入を未然に防止する施設計画になっておると考えております。 次に、下水道に接続しないで河川に放流したほうが、万が一の有事の際には下水道利用者への影響は少ないと考えるが、その際の検討はどのように行われてきたのか伺います。再検討が必要ではないかとのお尋ねでございます。 事業者が環境影響評価準備書を縦覧した際に、地域住民の皆様方や志賀町からの意見書に、下水道に接続し処理する計画に変更するようにという旨のご意見があり、事業者で検討した結果、公が関与することにより安全・安心につながるということで、本市の下水道へ接続することについての依頼があったものであります。 本市といたしましては、事業者からの依頼を受け検討した結果、本市の下水道施設での受け入れは可能であると判断いたしました。また、先ほども申し上げましたが、未処理の排水が下水道に流されることはなく、下水道利用者に影響を及ぼすことはないものと考えております。 ○議長(椿原正洋君) 観光課長。     (観光課長 永井一成君登壇) ◎観光課長(永井一成君) 鴨ヶ浦魅力創出事業の概要を示せとのお尋ねにお答えいたします。 昨日の代表質問にもお答えいたしましたが、概要につきましては、鴨ヶ浦海岸のライトアップを初め、竜ヶ埼灯台周辺の散策路や展望広場の整備等を予定いたしております。 次に、ライトアップにおける今後の対応についてのお尋ねにお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、ライトアップにつきましては、さまざまなご意見があろうかと存じます。鴨ヶ浦海岸は、岩礁が変化に富んだ景観を見せる本市が有するすぐれた景勝地の一つであり、ライトアップをすることによりまして新しい魅力を創出し、観光誘客につなげていきたいと考えております。 ライトアップの方法につきましては、景勝地としての魅力を損なうことのないよう、十分配慮してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(椿原正洋君) 坂本賢治議員。     (11番 坂本賢治君登壇) ◆11番(坂本賢治君) 1点だけ教育長に質問をさせていただきます。 これは再質問というよりも、今ほどは謙虚さの中に芯の強さを感じた教育長の答弁でありました。ありがとうございました。 冒頭の祝詞に申し上げました、きょうの朝刊に河井小学校大屋小学校のプールの側壁、ブロック積み側壁の件が記事になっておりましたけれども、能登半島地震に耐えたから、もう調査済みで構造上大丈夫なのか。あるいは本当にきのうの事故は、9歳の女の子が自分の通う小学校のブロック塀の下敷きになるという極めて悲惨な出来事でありますけれども、輪島市内のお子さんを持つ保護者の方も、この辺のことをいろんな意味で心配をされておりますけれども、通告になかったのでなかなか答弁しにくいかもしれませんけれども、輪島市内の学校施設、ブロックもいろんな場所であるかというふうに思いますけれども、この辺については耐震強度の確認、あるいは今後どのように対応していくかという方針等がありましたら、この際、緊急案件でありますので、通告ありませんでしたけれども、ご答弁できたらお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(椿原正洋君) 宮坂雅之教育長。     (教育長 宮坂雅之君登壇) ◎教育長(宮坂雅之君) 再質問にお答えいたします。 先ほどの河井小学校大屋小学校のプールの側壁にコンクリートブロックが使われているという指摘がありましたけれども、この件につきましては教育委員会のほうでも点検をしておりまして、実際に点検しております。その結果について、耐震性とか老朽化しているかについては今精査中なので、その結果を待ちまして、早急に取り壊す必要があれば取り壊すし、そういったことについて検討中でございますので、そういうことでご理解願いたいと思います。点検はしておりますということで、その結果の精査中ということでご理解願いたいと思います。 ○議長(椿原正洋君) 高田正男議員。     (2番 高田正男君登壇) ◆2番(高田正男君) お疲れさまでございます。 今定例会の質問戦もきょうが2日目でございますが、冒頭、先ほどから皆さん発言されておりますけれども、大阪を中心にいたしました近畿地方での大きな地震が発生したわけでございます。小学校の女の子が学校のプールを囲んでいるブロック塀の下敷きになって、そのとうとい命を失ったと。この子を含めて合計4人の方が亡くなられたという報道がございました。 そしてまた、きのう、私は、輪島へ進出しています企業のトパテックの役員をされていた方に、どうでしたかということで電話をかけたところ、家屋には被害はなかったと。だけれども、大変怖かったというふうなことを言われておりました。亡くなられた方々のご冥福と、そしてまた、被害を受けられました皆さん方に対しまして心からお見舞いを申し上げたいと思いますし、この地震被害、そしてまた、東日本や熊本県における地震、そして全国各地で発生しております自然災害について、早急な復旧と復興を願っているところでございます。 ここで、私事になりますけれども、今定例会の議会の初日に、11日に、議員として15年間在職したということで、全国市議会議長会、あるいは北信越市議会議長会から栄誉ある表彰をされました。これもひとえにご支援をいただいた皆さんのおかげでございますし、この場をおかりいたしまして、心から感謝を申し上げる次第であります。と同時に、今後も市勢発展のため努力をする所存でございます。本当にありがとうございました。 今回は、恒例の政府への批判を抜きにして、短く簡潔に質問及び意見を述べたいと、そういう思いでここに登壇しましたが、きのうの代表質問や一般質問、その部分と重なるところが多々あるかと思いますけれども、私の思いで質問したいと思いますので、ご容赦をお願いいたします。 まず最初に、会計年度任用職員制度についてお伺いをいたします。 昨年の5月に地方自治法や地方公務員法が改正され、新地方自治法が制定をされました。この中で会計年度任用職員制度が設けられておりますが、この制度について、その内容をお聞きしたいと思います。 市では現在、県内で初めて任期付短時間勤務制度が取り入れられておりますけれども、この制度との違う点は何であるのか、この点についてお聞かせを願います。また、任期付短時間勤務制度では、最長5年間雇用することができるとなっておりますが、会計年度任用職員制度では期間が設けられていないかと思いますが、最長何年雇用できるのか、あわせてお聞かせを願います。 この新制度導入に当たりまして、総務省は、ことしの3月27日に出しました会計年度任用職員制度の準備状況等に関する調査では、2017年度の臨時・非常勤職員の状況と新制度施行後の任用に係る移行状況や、給料、諸手当の見直しの方向性、休暇制度の検討状況などについて、その回答を求めてきているところでございます。本市における臨時・嘱託・パート職員、いわゆる非正規職員の実態を調査することになると思いますが、ことしの4月1日現在ではどれだけの職員がおいでなのか、その実態をお聞かせ願います。 また、この新制度は平成32年4月から運用することとなっていることから、給与の格付など給与制度に関するシステムの整備も必要かと思われます。 そこでお伺いいたします。制度導入に関してのスケジュールはどのようになっているのか、この点についてお聞かせ願います。そして、導入までの期間は残り2年を切っておりますが、職員団体との事前協議もなく、この総務省への回答については十二分に団体と協議時間を設けていけるのか、この点の配慮についても強く要請をしておきたいと思います。 次に、公共施設の整備状況について、特に建物についてお伺いをいたします。 市で管理している建物は各地区に数多くございます。地区公民館を初め、集会場、保育所、学校などについてでありますが、本議会で東陽中学校及び門前中学校において、一般教室の空調設備を設置・整備するための設計費として、480万円の補正予算が計上をされております。 そこでお伺いいたします。子供たちが健やかに成長するためには、この空調施設を整備し、教育環境を整えることが重要であります。これらの建物のうち、頻繁に利活用している部屋などについて、空調設備が未整備となっているところはどれだけあるのか、この点をお聞かせ願います。と同時に、設置されていない施設について、この設備を設置する、設置に係る計画をあわせてお聞かせを願います。 また、民間委託をしております小・中学校の共同調理場には、この空調設備が設置されているのでしょうか。仮に設置されていないとするならば、事業者に設置するよう強く要請すべきではないかと思います。 次に、橋梁の長寿命化についてお伺いいたします。 輪島市においては、これも数多くの橋が存在しております。この長寿命化に係る予算が、今議会に、いろは橋を初めとして約1億5,400万円が計上されております。国道や県道の改良などにより、市へ払い下げられた橋も多くございますし、橋が設置されてから長年が経過していることから、その整備を急がなければならないと考えております。 そこでお伺いいたします。市内における耐震化について、これまでに整備された状況及び未整備の状況をお示し願います。また、今後における整備計画についてもあわせてお示し願いたいと思います。 ここで、橋について地元からの強い要請がございましたので、発言をさせていただきますが、横地町と山岸町を結んでいる姫田橋に亀裂が入っているとの報告がございましたので、担当部署として早急に現場確認をされ、その対応を求めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上が私の質問と意見でございますけれども、最後に、毎年この6月の定例会には、私は蛍の話をしてきました。ことしも6月9日に飛んでいるのを初めて確認いたしまして、それ以来、夕べは約20匹ぐらいが黄色い光を放ちながら飛び交っておりました。あと何日飛び交うのかも楽しみですが、日が暮れてからの蛍を見ることが今の私の日課になっておりますけれども、大変癒されているところでございます。 以上で私の発言を終わります。 ○議長(椿原正洋君) 梶 文秋市長。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 高田議員のご質問にお答えをいたします。 会計年度任用職員制度についてのお尋ねであります。この制度の内容はどのようなものか、また現在の任期付短時間勤務制度との相違点は何かとのお尋ねであります。 国におきましては、臨時職員、非常勤職員の任用要件の厳格化と非常勤職員に対します勤務条件の統一化を目的といたしまして、会計年度任用職員制度なるものを創設いたしました。 まず、現在任用を行っております任期付職員は、基本的には一定期間の継続が見込まれる業務が発生をしている場合などに従事をする一般職に該当をし、常勤職員のフルタイム職員と非常勤職員のパートタイムである短時間職員に区分されまして、その任期は3年から5年となっております。 一方で、このたびの会計年度任用職員につきましては、基本的には単年度限りの業務などに従事する一般職の非常勤職員に該当いたします。これもフルタイムとパートタイムに区分されますけれども、任期は単年度内となっておりますが、その職の必要性を判断した上で再任用も想定されているということであります。何が何かよくわからないと思いますが。 次に、今年度は非正規職員数を調査することになっているが、まず実態を示せというご質問であります。 本年4月1日現在での非正規の職員数でありますが、市立輪島病院で89名、保育所で27名、公民館・図書館で26人などとなっておりまして、合計では229人であります。その雇用の任用の内訳といたしましては、臨時職員が8名、嘱託職員が67名、任期付短時間勤務職員が100名、パート職員が54名となっております。 そこで、制度導入についてのスケジュールのお尋ねがありました。 今後、さきに実施した実態調査の情報を整理をいたしまして、慎重に検討した上で、必要な条例、規則などの整備や職員の募集、採用と平成32年4月の会計年度任用職員制度の施行に向けまして順次進めてまいりたいと考えております。その際には、職員組合の皆さんとは、この制度を実施していく上で十分に協議をしてまいりたいと考えております。 次に、公共施設の整備につきましては監理課長から、橋梁長寿命化対策につきましては土木課長から、それぞれ答弁を行いますので、よろしくお願いします。 私からは以上であります。 ○議長(椿原正洋君) 監理課長。     (監理課長 中村義男君登壇) ◎監理課長(中村義男君) 公共施設の整備について、市有建物の空調設備未整備に関する改装計画を示されたいとのお尋ねにお答えいたします。 市有建物の空調設備は、保育所、公民館につきましては、比較的面積の大きなホールや使用頻度の低い部屋を除いて設置されております。 集会所は、市所有のものが22施設あり、設置済みが8施設、未設置が14施設となっております。各集会所は地区の要望に応じて整備された施設であり、管理運営も地区で行っていることなどから、今後は全ての集会所を順次無償譲渡してまいりたいと考えております。このことから、空調設備の整備につきましては利用者で検討していただき、必要となった場合には地区で対応していただきたいと考えております。 また、学校への空調設備につきましては、昨日、鐙議員のご質問にお答えいたしましたとおり、まず東陽中学校門前中学校の整備を行い、その後、小学校の整備を計画的に進めてまいりたいと考えております。 ○議長(椿原正洋君) 土木課長。     (土木課長 田川克彦君登壇) ◎土木課長(田川克彦君) 橋梁長寿命化対策について、未整備橋梁の実態と整備計画を示されたいとのお尋ねにお答えします。 本市の市道における橋梁は439橋あり、そのうち優先的に長寿命化が必要な298橋につきまして計画を策定し、その計画に基づき工事を実施しております。その優先順位につきましては、災害時重要避難路線や緊急輸送道路、バス路線、また集落が孤立するおそれのある路線など、橋の重要度を総合的に勘案し決定いたしております。現在、75橋の長寿命化対策工事を完了しており、今年度におきましても4橋の長寿命化対策工事を予定いたしております。 また、道路法の改正により、5年に1回の頻度で全ての橋梁の近接目視による点検も義務化されており、今後も計画的に予防保全に取り組み、積極的に安全・安心な交通の確保に努めてまいりたいと考えております。 それから、地元からの要望のありました姫田橋ですが、平成26年度に専門家による点検を実施しており、その点検結果では、橋梁本体に一部損傷があるものの比較的軽度であったため、現在のところ早急な対応を行うまでには至っておりません。ただし、橋梁の舗装補修が必要な箇所につきましては現地確認しておりますので、対応する予定といたしております。 以上です。 ○議長(椿原正洋君) 上平公一議員。     (10番 上平公一君登壇) ◆10番(上平公一君) 市政会の上平です。 質問戦最後となりますが、市長及び関係部課長に市政一般、私からも何点かお尋ねをしたいと思います。 さきの市長選、知事選とセットで多くの団体から推薦を受け、通算6選目、豊富な実績を背景に新人候補と争い67票の僅差、とても厳しい民意が現職に示されました。さきの市議6選目で私も初めて苦い経験をしました。多くの市民の心をつかむことは難しい。初心を忘れず市民に寄り添うとき、観光のまちに県外からの産廃の持ち込みを望まない市民の思い、また、民意を示す初めての住民投票、投票に行かない選択肢でのボイコット運動に、市民は怒っていたようにも思えました。 それでは、通告に従って順次質問をしてまいります。 最初に、新市庁舎の建設について尋ねます。 場所の選定では、津波や大水に襲われた過去の歴史、施設へのアクセス、支出を抑える市有地での整備、建設の規模、工期、行政業務をしながらの改装の是非など、検討の条件はいろいろあるわけですが、市の基本方針や考え方を尋ねます。また、あわせて、現在、審議会ではどのような意見があるのかも尋ねたいと思います。 次に、本町・宅田線、河井小学校横について。 最初に、亡き五嶋市長時代からの計画が、この区間だけ長らく凍結されて不便にも思えた事業が今回再考され、着手する方向が示されました。市内には鍵状態の幹線が多い中、マリンタウンまでの中心を貫く路線着手に至るこれまでの経緯を尋ねます。 2番目として、この道路の幅員、形状や今後の進め方、スケジュールもあわせて尋ねたいと思います。 次に、JAおおぞら合併問題について尋ねます。 1市2町のJAおおぞらと町野町農協が来春4月を目途に合併に向けて協議中と伺います。本来は農業協同組合ですので、農家、農業者に沿った合併であってほしいと思います。市長、議長も一役を担っているとも伺うわけでありますので、今月24日に穴水本店で通常総代会もありますが、合併に対し現在までの状況、今後のスケジュールを示していただければと思います。 次に、イノシシ駆除のあり方について尋ねます。イノシシの質問は同僚議員と重複しますが、通告に従い伺います。 田や畑、山などは天敵のいないイノシシに荒らされ放題で、山菜とりに入ることや、高齢化もあり耕作を放棄し、諦める人もふえてきています。大きなものでは100キロを超え、牙やたてがみが生えているとも伺います。農産物への被害状況はどうなのか示してください。また、助成を受け、おりを設置し、いろいろ改善するも、何年たっても捕獲できない話も伺います。1回に約5頭出産するイノシシの絶対数が捕獲で減っているのか、全体で協力し、根絶に向けて頑張っていただくためにも、捕獲指導のシステムが確立できないものか、あわせて尋ねたいと思います。 次に、人口減少問題とその対策について。 行政もさまざま関連事業を展開したり、産業誘致も図っておられますが、人口減少の歯どめの決定打としての大きな効果がなかなか出てこない。輪島市に限る話ではありませんが、日本中の地方都市全ての悩みと理解しています。このことを受け、地方創生も始まってきているわけであります。梶市政20年を検証し、これまでの取り組み、今後の対策として市長の考え方をお示ししていただきたいと思います。 最後になりますが、6月定例会冒頭での同僚議員の辞職勧告決議が賛成多数で可決されました。決議には法的拘束力はないにしろ、現職議員には著しく不名誉なことだと思われます。報道に根拠はあると思われますが、議会も事実関係の調査や弁明を聞く機会もなかったこと、議会事務局も政務活動費の支出に対して、事務、会計処理上にも問題がないとも伺います。県漁連は6月上旬に告発との報道もありましたが、私たちに真実がわからない状況で、同僚議員は県漁連に訴訟を起こし争っています。報道以外に議会に事実解明がされていない現段階での辞職勧告は、法的拘束力がないにしても性急過ぎるのではないかとの思いから、道義的責任は痛感するも、私は今回、反対の立場をとらせていただきました。 このことを申し上げ、質問を終わります。 ○議長(椿原正洋君) 梶 文秋市長。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 上平議員のご質問にお答えをいたします。 全体で5点のご質問をいただいたところでありますけれども、私のほうから、3番目のJAおおぞら合併問題についてお答えをさせていただきます。市長も議長も一役を担っているが、現在までの状況、あるいはスケジュールを示せとのことであります。 JAおおぞらとJA町野町の合併につきましては、地域の農業と農地を守り、活力ある地域社会を目指すため、将来を見据えた合併による新たなJA像を模索することが必要との共通認識に立ち、それぞれの理事会の決議を経て、平成29年11月におおぞら・町野町JA合併研究会が立ち上がり、合併の基本的事項について議論を重ねてこられたところであります。本年3月にJA町野町の総代会で、また先月にはJAおおぞら理事会で合併推進についての承認を受け、さらなる具体的な検討を進めるために、6月におおぞら・町野町JA合併推進協議会が発足をいたしたところであります。 今後は組合員の皆様方向けの説明会などを開催し、本年10月に合併予備契約の調印式を、そして、翌11月に合併に関する臨時総代会などを開催をいたしまして、平成31年、来年の4月1日に合併JAが発足する予定となっております。 私のほうからは以上でございます。 大変失礼いたしました。 もう一点、5番目のご質問であります人口減少問題、その対策についてのお尋ねに改めてお答えをいたします。これまでの取り組み、あるいは今後の対策についての市の考え方はどうかとのお尋ねであります。 地方における人口減少問題は、国全体で起きている重要課題でもあります。本市の人口につきましては、平成27年の国勢調査におきまして2万7,216人、昭和35年の国勢調査で当時の輪島市と門前町を合わせた人口を見てみますと5万7,244人でありますので、約半減しているという状況にあります。本市の振興、活性化を図る上では喫緊の重要課題であるということは認識をいたしております。 こうした中で、人口減少対策には、雇用の創出を初め、移住定住対策や子育て環境の充実などの総合的な取り組みが必要であることから、これまでも企業誘致や新たに業を起こす起業、あるいは新規出店に対する支援、また、移住定住促進対策として、移住者に対する奨励金や家賃補助、家屋の修繕に対する補助のほか、移住拠点として移住促進住宅の整備を行うなど、さまざまな施策を展開をしてきたことはご承知のとおりであります。 今後もこれらの制度とあわせまして、子供の医療費助成制度や保育料の支援制度のほか、本市独自の制度をPRすることにより、住みよいまち、子育てしやすいまちであることを周知し、引き続き移住定住促進に重点的に取り組みをしますとともに、観光、漆器、農林水産業、こうしたさまざまな地場産業の振興を軸に交流人口の拡大を図り、それをもって地域の活性化に向けていきたいと考えております。 いずれにいたしましても、私自身も市の職員時代、議員時代含めて、これは輪島市における非常に大きな課題であるということはここ何十年と申し上げてきたことは、議員もご承知だと思います。昭和35年代の輪島市の小・中学校の子供の数が七千数百名いた、その数が、今日合併をしても2,000人を切るかどうかという、こういう状況になるということは、その将来の姿というのは随分前から見えてきていた事実でもあるということから、さまざまな施策に取り組んでまいりましたけれども、先ほど教育長からもありましたけれども、今日的なこの少子化の減少、なかなか晩婚化、あるいは輪島で大きく愛情を注ぎ経費をかけて育てたその子供たちが一旦都会へ出たときに、その子供たちが帰ってくるための施策は何か、そのことからも、いろんな制度をつくったり、あるいは企業の誘致をしてきたことも事実であります。 毎年、誘致した企業の皆さんとの年1回の懇談の場でも、誘致した企業の皆様から出される意見は、なかなか従業員を募集をしても職員の確保が困難であると、そういうことから、地元の高校の先生方や、あるいは行政も一体になって、地元に残る、地元にとにかく愛着を持って頑張るというようなことを進めようということは、常に申し合わせをしている状況にありますけれども、これは日本全体が抱える課題ではありますけれども、とりわけ半島の先端部の2市2町、大きな共通課題だとそれぞれ認識しながら、これからも頑張ってまいりたいと思います。 以上であります。 ○議長(椿原正洋君) 総務部長。     (総務部長 中山由紀夫君登壇) ◎総務部長中山由紀夫君) 新市庁舎建設について、市の方針、基本的考え方についてのお尋ねであります。 本庁舎の整備方法につきましては、大きく分けて、現在の本庁舎の改修、建てかえ、そして既存公共施設の利用が考えられます。いずれの整備方法につきましても多額の費用が必要となることから、その方針を決定するには十分な検討が必要であるため、昨年8月から輪島市本庁舎等整備審議会を設置し、市民の皆様方や有識者の皆様方にご審議をいただいているところであります。 次に、審議会での意見はどうであるかとのお尋ねであります。 輪島市本庁舎等整備審議会におけるご意見につきましては、現在審議中であり、整備方針に係る具体的なご意見をいただく段階ではありませんので、ご理解をお願いいたします。引き続き、審議会におきまして、市民の皆様方の利便性や経済性、防災拠点としての安全性など、さまざまな視点からご審議いただき、その答申を踏まえ、慎重に決定してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(椿原正洋君) 建設部参事。     (建設部参事 松瀬勝二君登壇) ◎建設部参事(松瀬勝二君) 本町・宅田線、河井小学校横について、長らく残った区間事業着手等の経緯についてのお尋ねにお答えいたします。 輪島都市計画では、一般国道249号が市街地をバイパスするために、都市計画道路小伊勢・稲舟線、通称輪島バイパスが位置づけられており、当該路線の宅田町から大屋方面につきましては、昨年度、起点を稲屋町から小伊勢町とし、路線名を稲屋・稲舟線から小伊勢・稲舟線とした上で、従来より北側を通過するルートに変更する都市計画決定がなされました。また、先月には、まんなか漆ロードの完成式がとり行われたほか、輪島カブーレが4月に完成するなど、道路整備や各種施設の整備による周辺環境の変化が加速度的に進んでおります。 一方で、同じく輪島都市計画に位置づけられているマリンタウンから市街地を縦貫して輪島バイパスに至る区間を連結する都市計画道路本町・宅田線では、国道249号から北陸電力輪島営業所まで延長約280メートルの区間が未着手となっております。 都市計画の変更や周辺環境の変化を受けて、石川県の6月の補正予算の中に輪島バイパスの事業着手が盛り込まれていることから、本市におきましても本町・宅田線の未着手区間につきまして整備を行い、輪島バイパスとともに市街地道路網を形成することで、都市生活や市内観光における利便性、周遊性の向上を図ってまいりたいと考えております。 次に、道路形状、今後の進め方のお尋ねにお答えいたします。 本町・宅田線の幅員につきましては22メートルで計画されており、住宅地を直線で貫く線形となっておりますが、今後、市内における道路網や公共施設の整備の状況など、社会情勢の変化を考慮し、幅員や線形の見直しを行った上で、この区間の整備に着手することを予定いたしております。 ○議長(椿原正洋君) 農林水産課長。     (農林水産課長 中山 隆君登壇) ◎農林水産課長(中山隆君) イノシシ駆除のあり方について、農産物等への被害状況と対策についてのお尋ねにお答えいたします。 本市におきましては、平成22年度に初めて被害が確認されてから年々被害が拡大し、石川県農業共済組合奥能登支所の調査によりますと、主に水稲で、平成28年度が面積で約17ヘクタール、金額で1,383万円、平成29年度は約18ヘクタール、1,624万円と被害が増加しております。さらに、芋類やタケノコなどにも被害が発生いたしております。 被害防止対策といたしましては、下議員のご質問にもお答えいたしましたとおり、電気柵等による被害防止や共同作業による野生動物との緩衝帯の設置、捕獲による個体数管理が大変重要な対策であると考えております。そのため、電気柵や捕獲おり購入に対する補助や狩猟免許取得に対する助成制度等を引き続き実施してまいりたいと考えております。 次に、捕獲実績と処分、捕獲指導等のあり方についてのお尋ねにお答えいたします。 捕獲実績につきましては、平成29年度は690頭となっており、その処分につきましては、個人による食肉としての消費が273頭、個人による埋設が223頭、焼却処分としたものが194頭となっております。本年度から焼却処分が困難となったことから、今後は奥能登2市2町での処理施設等の整備につきまして協議を進めてまいりたいと考えております。 捕獲方法の指導等につきましては、石川県が主催する初心者のためのフォローアップ講習や捕獲の担い手リーダー養成のためのスペシャリスト講習、解体技術講習が毎年開催されており、本市といたしましても積極的な参加を呼びかけているところであります。今後は、猟友会会員の捕獲技術の向上を目的とした会員相互の個別指導などが行えないか協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(椿原正洋君) 以上で、通告による質疑、質問は終わりました。 これをもちまして質疑、質問を終わります。--------------------------------------- △委員会付託の件 ○議長(椿原正洋君) ただいま議題となっております議案第48号から議案第60号までの各件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。--------------------------------------- △休会の件 ○議長(椿原正洋君) 日程第2、休会の件をお諮りいたします。 明日6月20日から6月25日までの6日間は、委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」というものあり) ○議長(椿原正洋君) 御異議なしと認めます。よって、明日6月20日から6月25日までの6日間は休会することに決しました。--------------------------------------- △閉議 ○議長(椿原正洋君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 次会は、6月26日午後2時から会議を開きます。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。          (午前11時54分散会)---------------------------------------          (参照)議事日程(第3号)                          平成30年6月19日(火)                          午前10時開議 日程第1 議案第48号から議案第60号まで       一括議題       質疑及び市政一般に関する質問、委員会付託 日程第2 休会の件...