平成28年 3月 定例会(第1回) 第1回
市議会定例会会議録 平成28年3月10日(木曜日) (午前10時00分開議)出席議員(16人) 1番 下 善裕 2番 高田正男 3番 鐙 邦夫 4番 森 裕一 5番 西 恵 6番 一二三秀仁 7番 森 正樹 8番 漆谷豊和 9番 竹田一郎 10番 上平公一 11番 坂本賢治 13番 椿原正洋 14番 小山 栄 15番 玉岡了英 16番 橋本重勝 17番 中山
勝欠席議員(1人) 12番 大宮 正
---------------------------------------説明のため議場に出席した者の職氏名 市長 梶 文秋 副市長 坂口 茂 総務部長 宮坂雅之
交流政策部長兼企画課長 山下博之
交流政策部地方創生推進室長 坂下利久
福祉環境部長 北浜陽子
産業部長 嘉地和春 建設部長 伊部周二
建設部技監兼土木課長 野口裕一
会計管理者兼会計課長 西山豊一
門前総合支所長 田中昭二
市立輪島病院事務部長 井上 治
総務部総務課長 中山由紀夫 総務部財政課長 田方利彦
総務部監理課長 上加政伸
交流政策部観光課長 大西正浩
福祉環境部市民課長 浦西武司
福祉環境部福祉課長 棟 信子
福祉環境部健康推進課長 森 祐子
福祉環境部環境対策課長 藤田健市
産業部農林水産課長 中山 隆 教育長 吉岡邦男
教育委員会事務局教育部長兼庶務課長 宮下敏茂
教育委員会事務局学校教育課長 松山真由美 教育委員会事務局生涯学習課長 坂口 勇
教育委員会事務局文化課長 定見充雄
選挙管理委員会事務局書記長 宮脇新次---------------------------------------
△開議・会議時間延長
○議長(森正樹君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議時間は、あらかじめこれを延長しておきます。
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△質疑・質問(続)
○議長(森正樹君) 日程第1、議案第2号から第51号を一括して議題とし、質疑及び市政一般に関する質問を続行いたします。
坂本賢治議員。 (11番 坂本賢治君登壇)
◆11番(坂本賢治君) 本年第1回
輪島市議会定例会に当たりまして、私も議案並びに市政一般について質問をいたします。 ことしは暖冬だと言われておりましたが、1月23日、24日と、かつてないくらいのどか雪に襲われました。それもこの
奥能登地域に限定された地域だけでありまして、市民生活にも大きな影響を与えたところでもあります。ここ数日の暖かい気温で、この
市街地周辺はもとよりでありますけれども、郊外においても相当雪が消えてまいりました。私の家では屋根の下の雪がまだ大事に触らずに置いておりますので、まだ1メートルぐらい残っておりますけれども、しばらく眺めながら残雪を楽しみたいというふうに思っております。 また一方で、
東日本大震災から、あすで丸5年になります。しかし、5年たった今でも避難生活を余儀なくされている方が大勢いると報道されております。大きな津波による甚大な被害はもとよりでありますが、福島第一原発事故による
放射能汚染の問題はより深刻であります。原発廃炉へ向けての対策は、5年経過した今でも何らの進展も見せていないのが現状であります。そんな中で、昨年8月には鹿児島県川内原発が、ことしの2月には福井県の高浜原発が再稼働を始めました。しかし、この高浜原発につきましては、昨日の大津地裁で運転差しとめの判決が出て、きょうにも稼働を取りやめることになりそうであります。 福島第一原発事故の状況を見ますと、これほど原発事故による影響が深刻であるということは、日本国民の誰もがわかっているはずでありますけれども、今回の大津地裁の判決で、国民の安全が守れないと、
経済的効果よりも国民の安全性を問うた判決、ごくごく当たり前のことでありますけれども、川内原発はそのまま稼働を続けておられます。この原発再稼働についても、
安全委員会の責任ではなく、その判断責任の所在は全く明らかになっておりません。このことは将来に大きな禍根を残すことになるものと危惧する一人でもあります。 いずれにいたしましても、
東日本大震災で被災された方々に、一日も早く平穏な日々が訪れることを念じまして、以下質問に入ります。 まず、
移住定住促進住宅について伺います。 昨年、旧合同庁舎、職員住宅を購入し、
移住定住促進住宅として改修工事がなされております。今議会では入居資格や家賃及び利用できる該当者等について規定する条例案が提出されております。改めてその条例案の概要について示していただきたいと思います。
輪島漆芸技術研修所を初め、新年度から輪島市での研修や移住をしている方々にとっては、まず住宅探しが最初かと思います。今議会の最終日は22日、この条例案が可決されるのも22日、もし可決されるとしても最終日の22日となります。この住宅の事案を鑑みますと、早急に募集開始を始めることが必要かというふうに思います。そして、その募集内容についても公表すべきかというふうに思いますが、今後どのような対応になるのか伺いたいと思います。 この質問は、本来ならば私が所属する
総務委員会並びに
総務分科会で審議されるので、この一般質問にはそぐわないわけでありますけれども、時間的制約のある事案でありましたので、今回、改めて質問をさせていただきました。詳細な説明をお願いいたします。 次に、
輪島中学校の建設について伺います。 既に解体工事も終わり、今現在、一部敷地の伐木や造成工事も行われているようであります。校舎等及び体育館の本体工事の着工はいつごろを予定しているのか、また全体工事の完成予定はいつごろと見込んでいるのか、改めて示していただきたいと思います。 また、旧
松陵中学校の旧体育館は、将来的には
屋内運動場となる予定でありますが、その利用開始時期を示していただきたいと思います。あわせて、
テニスコートの移設を予定しておりますが、これについてもその完成時期及び
利用開始予定時期について、いつごろを見込んでいるのかも、あわせて示していただきたいというふうに思います。 次に、
国際文化交流事業について伺います。 昨年6月に、輪島市文化会館におきまして、アメリカから
コロラド・スプリングス・ユース・シンフォニーと輪島・
和太鼓虎之介の
ジョイントコンサートがありました。その際、私も行って拝見してきました。
シンフォニー楽団と和太鼓の融合、見た方も
大勢いるかというふうに思いますけれども、私もまさか
ジョイントコンサートが成るとは思っておりませんでしたが、見た後は、本当に驚きとともに感動を覚えたことを鮮明に覚えております。そして今回は、逆に輪島・
和太鼓虎之介がアメリカからの招待を受けて、
カーネギーホールを初め、その他2カ所ほどで演奏を開くということであります。これまで全国大会で優勝するなどの大きな実績を上げている
和太鼓虎之介、先週の土曜日には、ありがとう
コンサートと
アメリカ遠征や全国大会を記念する演奏会もありました。私も行って見てまいりました。ことしで卒業するメンバーもおりましたけれども、年代を超えた
メンバー構成の中で、
和太鼓虎之介の一糸乱れぬ太鼓の音に、いつもながら感動を覚えてまいりました。 今議会に、この
アメリカ遠征に対します
文化交流事業費として500万円の補助金を計上されております。そこで、今回の
和太鼓虎之介の海外公演について、その概要について示していただきたいというふうに思います。この輪島から世界へ輪島・
和太鼓虎之介を発信できるいい機会でもあり、虎之介の
アメリカ公演が成功裏に終えることを心から祈念するものでもあります。 次に、輪島市の鳥となっているトキについて伺います。 輪島市が合併して新輪島市となった後の輪島市の鳥はトキであります。トキの学名は、ニッポニア・ニッポンです。国の
特別天然記念物でもあります。 そのトキが、昨年3月からこの輪島市へ飛来しております。3月に飛来して11月初めまで輪島におりましたが、越冬のため2月初めまでの約3カ月間、能登島で越冬して捕食をしていたようであります。しかしまた、ことしの2月中旬には輪島に舞い戻り、今現在に至っております。 そのトキが、先日、輪島市の市道、道路と水田の田面がほぼフラットな場所を、昨年までは道を飛んで横断していたんですけれども、ことしは何とあろうことか歩いて道路を横断してしまうという事案もありました。そこで、輪島市当局は、素早く対応していただき、「徐行」の注意看板、そして「トキを驚かせないようご協力をお願いします」という両側に2枚番の看板も立てていただきました。 このトキについて、昨年3月、輪島市に飛来して以来、ずっとこのトキを
望遠カメラなどを持ちながら追跡、愛情を持って見守ってくれた輪島の友人がいます。この友人は、実は昨年の輪島市美展において、
輪島市長賞を写真部門で受賞されております。このことは恐らく市長も表彰式に立ち会ったので覚えていることと思います。その友人の話によりますと、トキは、この市役所を中心にした
市街地周辺の限定された地域を、餌場あるいはねぐらとしているようであります。天敵の多い郊外には余り行っていないとのことであります。恐らく天敵であるイタチやタヌキ、ワシタカやトビ、カラスの多い山間部を避けているようでもあります。昨年も放鳥されている佐渡島内においても、何羽か羽と骨だけが残っている死骸が発見されたようであります。解剖もできないので、その死因については不明ということであります。まさに自然界の生存競争の厳しさを、野生化したそのトキが感じているからかというふうに思います。 環境省の調査によると、この放鳥されたトキのほとんどが佐渡島、現在の佐渡市に残っており、本州へ渡っているのが2羽だけと確認されております。その1羽がこの輪島に来ていることになります。そして現在、輪島にいるトキの足環に記されている番号は04、4番目に放鳥されたトキを証明しております。
佐渡トキ保護センターでは、2008年9月からトキの放鳥を開始しており、その初めて放鳥されたトキの1羽でもあります。 いろんな資料を見てみますと、佐渡島から本州へ渡り、富山県の各地を回り、そして珠洲市を経由して、この輪島に来たようであります。一旦、能登島に越冬した際には、またほかの地域で捕食するために移住したのかなというふうに思いましたけれども、この2月初旬に再びこの輪島に戻ってまいりました。そう考えますと、この輪島がトキにとって極めて住みやすい環境であるとも考えられます。この野生化したトキは、余り過保護にして人工的にビオトープなどの餌場をつくると寄りつかない、そんなこともあるというふうに聞いております。なかなか難しい習性を持ち合わせているようであります。昨年、餌場となった近隣の農地の所有者も、トキの餌場となったということもあり、殺虫剤や除草剤の散布にはいろいろ気遣いがあったとも聞いております。 長くなりましたが、そこで伺います。たった1羽だけでありますが、この輪島で過ごしているトキは、国の
特別天然記念物であり、輪島市の鳥でもあります。できるだけ自然のままでトキと共生する
環境づくりが必要であろうかというふうに思っております。そのためには、これまで餌場となっている近隣の農地の所有者に対し協力要請することや、もう一方で、トキがねぐらにしているであろう森林には、防虫剤の散布等は行わないなどの対応が必要かと思います。また、せっかくトキの安全確保と輪島にいることを考え合わせますと、トキの写真か
イラスト入りの看板等で注意喚起することもいいのではないか、あるいは必要ではないかというふうに考えますが、これらをあわせて市長の見解をお伺いしたいと思います。 以上で私の質問は終わりますが、昨日も2人の方から、この3月末をもって退職される方に温かいねぎらいのお言葉を贈っております。私からも同上、同右へ倣えで、同じ言葉を申し上げたいと思います。退職後も輪島市民の1人として、これまで以上に市の発展にご協力を賜りますようお願いを申し上げます。 ことしに入り、この輪島市内、1月末からインフルエンザが流行し、輪島病院でもお
見舞い規制がかかる等、そういう事態もございました。年度末を迎え、職員の皆さんや市民の皆さんも何かと多忙な時節かと思いますが、健康には十分注意されて、平穏な1年が過ごせますことをご祈念申し上げまして、私の質問を終わります。
○議長(森正樹君) 梶 文秋市長。 (市長 梶 文秋君登壇)
◎市長(梶文秋君) 皆様、おはようございます。本日もよろしくお願いを申し上げます。 本日の
トップバッター、坂本議員のご質問にお答えをいたします。 最初にお尋ねいただきましたのは、
移住定住促進住宅についてのご質問であります。条例案が出ているが、その
具体的内容を示せとのことであります。 この
移住促進住宅についてでありますが、世帯者用の部屋が6室、それから1つの部屋を仕切りまして3人でシェアをできる
シェアルームが6室、ですから全体で18人分ということになります。それと、ちょい住みといいますか、短期間、輪島を体験していただくという意味での住宅が1戸、さらに、そこに入居している方全体が使えるような
供用スペース、そういった内容になっております。 入居の資格でありますけれども、まず30歳以上60歳未満の方で、過去に輪島市に10年以上住民登録があった方が市外に出ていたと。10年以上市外にいてUターンをされた方、あるいは18歳以上60歳未満の方で、本市に一度も住民登録をしたことがない、いわゆるIターンの方、また、いずれも市内などで居住し働くということを目的としている方を対象といたしまして、おおむね利用できる期間については4年間を目途に生活をしていただいて、その後、また個別にいろいろと住居の取得といったことに努めていただきたいと考えております。 また、輪島塗の
後継者育成という観点から、
県立輪島漆芸技術研修所の研修生についても、その
入居対象者としてまいる予定であります。 家賃でありますけれども、世帯用の部屋では、入居されてから2年間は月2万3,000円、そして3年目以降4年目までは月3万3,000円という家賃設定であります。また、
シェアルームにつきましては、その1つの部屋、3つに分割されておりますけれども、3人で使う場合には1人当たり1万1,000円ずつ、そして2人で3人分のところを使うという場合には1人当たり1万6,500円という設定にいたします。また、
体験ルーム、ちょい住みの部分については、使用期間を日で割っておりまして、1日目から10日目までは1万円、11日目から20日目までは2万円、21日目から30日目までは3万円という設定をいたしております。30日住んだら、都合6万円という計算になります。 一方、駐車場でありますが、1戸につき1台の使用が可能となり、1台2,000円を頂戴するという設定になっております。ただ、ちょい住みの方については無料ということであります。 このことに関し、早急に募集の必要があるのではないかというご指摘をいただきました。この募集については随時募集を予定いたしておりますけれども、とりわけ3月末については、転勤あるいは就学などの移動のために賃貸住宅の需要が多くなってまいります。そんなこともありますので、今回の議会に、この条例案を内示させていただいたその後、速やかに
県立輪島漆芸技術研修所を初めその卒業生、または市内の
不動産事業者に協力もいただかなければなりませんので、そういった業者の方々にも概要のご案内を始めているということであります。 今後につきましては、こうした移住促進に向けて、
住まい対策の一助として活用することとして、窓口、ホームページなどにおいて、
移住希望者に関して周知を行ってまいります。 2番目、
輪島中学校の建設、3番目の
国際文化交流につきましては、
教育部長から答弁を行います。 特に時間をかけてご質問いただきましたトキの住める環境保護については、最後でございますので
産業部長からお答えをさせていただきます。 私のほうからは以上であります。
○議長(森正樹君)
教育部長。 (
教育部長 宮下敏茂君登壇)
◎
教育部長(宮下敏茂君) 大きな項目2番、
輪島中学校の建設事業についてお答えいたします。 工事の着工及び竣工予定を示せ、並びに武道館並びに
テニスコートの完成予定を示せというお尋ねでございます。 新校舎及び武道場、旧の体育館を含めた体育施設、市の体育館もそうですが、の建設工事の着手及び竣工予定につきましては、昨年12月議会で小山議員にお答えいたしましたが、その後、造成工事も計画どおり進捗していることから、着工については今年度6月ごろを、竣工については平成29年12月中をそれぞれ予定しており、前回と変更はない状況となっております。 次に、
テニスコートにつきましては、これまで学校の部活動のほか、多くの市民の皆様方に利用されていることを踏まえ、新校舎及び体育館よりも早く、平成28年、ことしの5月ごろ工事を発注し、ことしの9月中の完成を目指しているところでございます。改めまして、議員各位のご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。 次に、大きな項目3番、
国際文化交流事業について、虎之介の
アメリカ公演の時期や交流内容について、その詳細を示せというお尋ねでございます。 輪島・
和太鼓虎之
介アメリカ公演の現在の
参加予定人数は、演奏者として児童・生徒17名、その指導など公演に必要なスタッフとして大人7名、計24名となっております。そのほかに児童・生徒の保護者、数名が途中で参加するとも伺っております。 交流の時期につきましては、移動を含めまして本年6月4日から16人までの13日間の予定であります。 交流内容につきましては、大きく分けて3つの交流事業となっております。まず6日に、コロラド・スプリングス・パイクスピーク・センターにて、先ほど議員からご紹介がありました
コロラド・スプリングス・ユース・シンフォニーと
コラボ演奏を行います。 そして、11日は今回メーンの事業となります、会場を音楽の殿堂、世界一の
コンサートホールと言われておりますニューヨークの
カーネギーホールに移し、こちらでも
コロラド・スプリングス・ユース・シンフォニーと
コラボ演奏を行います。 3つ目ですが、13日には、平成24年に本市を訪れ、和太鼓のワークショップや交流演奏を行いましたニューヨーク・ハービースクールの生徒と和太鼓を通した交流を行います。 主な交流内容は以上の3点となりますが、ホームステイでホストファミリーとの交流なども設けられております。 以上です。
○議長(森正樹君) 産業部長。 (
産業部長 嘉地和春君登壇)
◎
産業部長(嘉地和春君) トキの住める環境の保護についてお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、本市へのトキの飛来は、昨年3月10日に市内の田んぼで確認されたということで新聞記事にも紹介されておりました。 環境省によりますと、報道以来、珠洲市、七尾市を往来して、現在、輪島市へ移動が確認されておるということで、本州での生息数は、これも議員ご指摘のとおりでございますけれども、能登と新潟と、わずか2羽と希少な状況でございます。 能登地域は、野生のトキの
最終生息地ということで、洲衛地域においてはドウと呼ばれながら、広く住民に親しまれた貴重な鳥でございました。穴水で捕獲されて新潟へ行って、それでもう野生の日本の国産の鳥はいなくなったわけですけれども、このたび新潟の
自然保護センターから、放鳥の成果がありまして、こちらのほうへ来たということでございます。 最後の生息地であったこと、そして農業遺産に認定された土地柄ということで、そういった農村環境など、これらの経緯から見ましても、トキの住みやすい環境であるということが考えられます。 こうしたことを受けまして、住み続けられるための環境整備についてでございますけれども、
能登米生産などの移行や減農薬、有機農業の推奨など、環境保全型の農業の推進によりまして、餌場となる圃場の確保などができるものというふうに考えております。 市の鳥であるトキは、もはや名実ともに地域の一員として市民権を得ているというようなことを考えられることから、安全対策も含めまして、末永く生息できるよう温かく見守っていきたいと考えております。 以上であります。
○議長(森正樹君) 森 裕一君。 (4番 森 裕一君登壇)
◆4番(森裕一君) おはようございます。拓政会の森 裕一でございます。 本議会の定例会に当たり、市長並びに関係者に2点質問させていただきます。 まず初めにお尋ねしますのは、
道下グラウンドゴルフ場に関してでございます。 この件に関しましては何度か質問させていただきましたが、再度といいますか、今回、予算の中でそういうことがありましたので、改めて質問させていただきます。 少し話は離れますが、ことしの2月1日で、輪島市と門前町が合併し、10年の節目を迎えました。そんな中で思い起こせば、新輪島市として初めての
総合防災訓練が行われたのが、私の地元であります諸岡地区を中心として行われました。その日は快晴のお天気の中で、予定していたマニュアルどおり計画されていました公民館などへの避難場所への移動、そして
町内会単位での
安否確認等が行われ、その後、場所を移して
メーン会場となっておりました総合的な訓練が行われたのは
道下グラウンドゴルフ場でございました。そこでは県警のヘリコプターや、倒壊家屋からの救出訓練や
自営消防団による消火訓練等々、さまざまな訓練が行われておりました。私たち家族も地区の皆様とともに一緒に参加し、最後に炊き出しや非常食の
アルファ米のおこわなどをいただいて帰りましたが、そのときの感想といいますか、思いとすれば、この地区で、このようなことはまず起こらないのではないだろうかと思うのが正直な思いでございました。 ところが、その訓練の後、半年もたたない翌年3月25日に、突然の
能登半島地震に見舞われることとなりました。ただ、不幸中の幸いといいますか、この地区は最も甚大な被害をこうむった地域の中ではありましたが、先般の訓練の教訓を生かし、迅速な安否確認や婦人会の皆さんによる炊き出しが行われ、その日の夕食には温かいおにぎりとみそ汁を食べることができました。そのような思いから、もう9年もたってしまっているのかと思うと感慨もひとしおであります。その後の復興については、梶市長を先頭に関係各位の奮闘努力により現在に至ってきましたことは、皆様ご承知のことと考えております。 そのような中で、ただ1つ復興と言えないのではないかと思い、たびたび質問してきたのが
道下グラウンドゴルフ場のことでございました。ご存じのように、この
グラウンドゴルフ場には、
能登半島地震による家屋の倒壊などによる
避難生活者のための仮設住宅が150戸建てられ、家屋の再建がなされる2年間の間、避難者の生活を支えてきました。その後、仮設住宅は撤去されて、芝生の復旧がなされたのですが、植栽された芝生の種類の違いにより、
グラウンドゴルフ場としては、従来の芝が生えているおよそ半分の面しか使用されていませんでした。利用者や地元の方からは、張りかえを望む声が上がっており、私も質問することがありましたが、期待する答弁を得ることがなかったと思っていました。 しかし、昨年度、一部の張りかえが行われ、そして新年度予算におきましてはっきりと
道下グラウンドゴルフ場の芝の張りかえとしての予算計上がなされました。このことは以前から待ち望んでいた人たちにとっては大きな関心を持つものだと思っております。もちろん、全面的な張りかえには多額な経費がかかり、一気にはできないと思いますが、防災訓練が行われました10年前の
道下グラウンドゴルフ場のように、全面的に皆さん、利用者が広がって、みんなが楽しめるようなものに少しでも早くしていただきたいと思うものであります。新年度、そしてその後の計画についてお示しいただきたいと思います。 次に、門前地区に運行されているお出かけバスに関してお尋ねいたします。 この近年、私の地元であります道下、そして隣町でもあります黒島において、相次いで地元のスーパーが廃業をいたしました。比較的に人口もまとまっており、それぞれ幅広く品ぞろえ等もあったため、以前には何軒かあった小さな個人経営の店舗が、それまでにはなくなっていたような状態でしたので、車で買い出しに出られない人たちにとって大きな問題となっていると思います。またこの地区、どちらもそうですが、今後、高齢化が進んでいるこの地区におきまして、ますます買い物の困難な状況が増大されていくことが推察されます。 輪島市では、以前、山間部への買い物対策として、移動販売の車への補助がなされ、集落等への買い物の利便性を向上させていると思いますが、このような私たちの地域では、そのような対策は少し難しいのではないかと思います。そんな中で、この地区で週に3日ずつ、門前町の中心部へと運行されているお出かけバスの重要性が、今後ますます増してくるのではないかと考えます。お出かけバスの今までの利用状況と、今後、買い物バスとしての利便性向上を図るべく、運行経路の見直し等を、利用者の意見を聞きながらするような計画はありませんか、答弁をお願いいたします。 以上で私の質問は終えますが、この3月をもって退職される方々へのご慰労を述べるとともに、先ほど話しておりましたお出かけバス、この車、赤ひげ1号、2号と申しますけれども、このバスへのご功績もあり、当市の名誉市民でもある元門前町長、宮丸医院の宮丸冨士雄先生が同じく3月いっぱいをもって、長年開業しておりました医院を閉じるということが知らされております。先生は輪島市との合併をなし遂げ、そして2度の町長在職中も勤務外の朝夕に患者さんを診続け、満90歳を迎えた今日に至るまで、かくしゃくとして診察を続けておられました。まだまだ現役でいてほしいというのが多くの皆さんの気持ちでありますが、長年やってこられました上での決断であると拝察し、ただただ感謝するものであります。長年診ていただいた一人としても、本当に長い間ご苦労さまでしたと一言感謝の言葉を申し上げ、私からの質問を終わらせていただきます。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(森正樹君) 梶 文秋市長。 (市長 梶 文秋君登壇)
◎市長(梶文秋君) 森 裕一議員のご質問にお答えをいたします。 最初に、道下の
グラウンドゴルフ場の件でのお尋ねであります。 議員からもお話ありましたけれども、2007年の3月25日、
能登半島地震に襲われて、仮設住宅を市内で250戸建設をしなければならないと、こういう状態になったわけであります。特に被害の倒壊住宅の多かった門前地区について、最低150戸の仮設住宅が必要であると、そのような判断をしたときに、その建設場所をどこにするのか、これが非常に難しい選択になったわけでありますけれども、地元で大切に使っていただいていた道下の立派な芝生の
グラウンドゴルフ場を使うということになったわけであります。 震災が復興へと向けて動き出す中で、仮設住宅を今度は災害公営住宅というところにつくりかえまして、仮設からそれぞれ移転をしていただく、そういうことになったわけであります。そのために仮設住宅の役割を終えて撤去をした段階で復元ということになったわけでありますけれども、石川県のご協力もいただきまして、芝の種子吹きつけという方法で整備を行うことといたしました。 実は、あの道下の
グラウンドゴルフ場の面積が、全体では2万5,800平方メートル、非常に広大な敷地面積になります。そこで、仮設の建っていなかったところは、もともとの芝がそのまま残っているわけですけれども、仮設を撤去したところは、当然、住宅を建てるための芝を剥いで、砂利を敷いて転圧したところに建てたわけでありますが、それをもとに戻すということでの種子吹きつけでの復興になったわけであります。その際に、地元のグラウンドゴルフ愛好者の皆様方から、芝の生育状況、あるいは水が流れる、土が流れる、いろいろこの間、指摘を受けてまいりました。種子吹きつけであったとしても、刈り込みをしながら育てていけば、いつか芝が成長して落ちつくというふうに考えていたところでありますけれども、明らかにこれまでの、もともとあった芝と種子吹きつけによって生育した芝との見た目も大きく違います。そういったことから一度に対応は困難ではあろうと。余りにも面積が大きいものですから、しかし、順次、張りかえをしていこうということにしたわけであります。2万5,800平方メートルのうち高麗芝で整備がされているところは、本年度の事業を終えますと約1万200平方メートルということになります。ですから、5分の2が高麗芝になりますけれども、まだ残る部分が種子吹きつけでの芝の部分が1万5,600平方メートルということで、5分の3はまだ未整備という状況になります。しかし、極めて金額的にも大きいだろうということで、順次整備をさせていただくというお話にさせていただき、25年度は310平方メートル、26年度は486平方メートル、28年度には500平方メートルを張りかえをするということにさせていただきたいと思います。 今後、引き続き財政的に余裕があれば、さらにこの面積を拡大をしていきたいと思いますので、何とぞご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。 次に、お出かけバスの運用についてであります。 このお出かけバスについては、議員からもありましたけれども、宮丸先生からご寄附をいただき、車の名前は赤ひげ1号、赤ひげ2号ということで、2台でいわゆる公共交通区間とできるだけ重複しないように、その空白区域を運行して、できるだけスーパーとか、そういったところを経由して、門前のバスターミナルに接続をするという運行をしてまいったところであります。 利用状況を見てみますと、26年度の数値がまとまっておりますのは、2台で4つのコースを運行いたしておりまして、年間5,674名の方が、このお出かけバスを利用していただいております。1日当たりに直しますと9.6人という計算になります。このお出かけバス以外にも、買い物弱者への支援事業ということで、民間の方が車を買って、集落を回れるようにということで、市が補助金を出して運行してもらっているのもありますが、だんだん高齢化が進んでまいりますと、そこがより難しいことになってまいります。中には地元のスーパーの方が、みずから車を、マイクロバスを運行して、集落を回ってお客さんを連れて買い物してもらって送るという、そういう対応もしておりますけれども、そういうふうにして、お客さんをみずからスーパーに呼び込むことができれば、本来、なかなか倒産とか、そういうことにはつながらずに、よりお客さんを確保できるという一面もありますけれども、そこを全て民間の方々に補完をしていただくということは、現実的には難しいかもしれませんが、そういった方法を含めて、もう一つは電話で注文を受けて、その注文品をスーパーのほうでまとめてお届けをするというような手法なども織り交ぜて対応していただければという思いを持っています。 一方、行政としても、今後さらにコース全体のあり方、あるいは買い物弱者に対する支援制度、そういったことについて、さまざまに考慮できるように検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 以上であります。
○議長(森正樹君) 上平公一議員。 (10番 上平公一君登壇)
◆10番(上平公一君) 市政会の上平です。 3月当初の定例本会議に、私からも市政一般で、市長及び関係の部課長に通告に従って質問したいと思います。 私ごとでありますが、本年1月の誕生日で還暦を迎えることとなりました。戦後2度目のひのえのさるの年、60年前の1956年、日本は神武景気で、戦前の経済水準を超え、もはや戦後ではないと経済白書に記載、石原裕次郎がデビュー、太陽族とともに流行語だったと伺います。ひのえとさる、2つ合わさると、「物事が大きく進捗、発展し、成熟する年」とも「革命の年」、「さまざまな場面、時代のうねりで争い事もある」とも言われています。さる年生まれは義に厚い反面、改革を望む人も多いそうです。無意識のうちに矢が放たれ、的に当たる境地、孔子の「心の欲する所に従って、矩を踰えず(自分の心の赴くままに行動しても、決して人の道を踏み外すことがない)」、倫理の道と弓の道も貫くところは人生の到達点、また、雲悠然として浮かび、しかもとどまることなく、水はまた絶えることなくさらさらと流れ、一処にとどまることがない「人生は旅」、行雲流水とは、人生に起きる雨風、嵐、どんな苦楽、嫌悪、取捨せず、ありのままを受け入れて、人生の肥やしとしていく大らかな心と学びました。平成28年、ひのえのさるの年、こういった境地になれることを願い、本題に入ります。 まず最初に、昨年から続いている行政と民間団体である観光協会の間での一連の騒動について尋ねます。 大手漆器店の倒産、旅館の廃業、公正取引委員会による奥能登建設談合の摘発、それに関連した廃業など、暗い話題も続いた中、輪島をメーンとしたNHK朝ドラ「まれ」と北陸新幹線金沢開業、千枚田、あぜのきらめき、大型客船誘致などで入り込み客数が、輪島朝市を中心に三、四割増の約130万人、ふるさと納税も3億円超えと、その効果が実績として市民に喜ばれ歓迎されているさなかに、一転してこの騒動、冷水をかけられたごとくでした。 行政も努力し頑張っていることの理解はしますが、俺たちが一生懸命頑張っているのに、協会は何もしないと言わんばかりは、いかがなものかと思います。行政は、揺りかごから墓場まで、納税者である多くの市民の奉仕者として、市政、行政の運営を任されていると思います。市民にも、いろいろ、さまざまおられますが、公正公平を旨とする公務員であることも常に忘れないでほしいと思います。 そこで伺いますが、観光協会役員改選後、市当局、また議長、商工会議所などの方々が、なぜ役員を辞退されたのか、理由を経過とともにお尋ねしたいと思います。 理事での役員改選(案)を協会の総会で覆すべく、市担当者が調整をしていたとも伺いました。証人の方に名誉もあるので名前は控えますが、このことが事実とするならば、なぜ行政が民間の人事にそこまで関与する必要があったのか不可思議です。民業の圧迫ではないかとの意見もあります。事実でないことを願い、尋ねてみたいと思います。 次に、観光協会にイベント協力、苦情処理や案内業務などで改善を指摘したが応じていただけなかったと市当局より伺いました。どこに、どんな問題が何件あり、どのような要請をしたのか、新体制以前とも比較し、経緯、経過の説明を求めます。また、なぜできなかったのか、理由も聞いている範囲で結構ですので尋ねたいと思います。 12月に提出された観光協会からの要望書を特別委員会でも拝見をさせていただきました。行政側は「公設公営の申し入れだ」と主張し、直営を判断されたと伺います。しかし、内容全文を読むと、とても私にはそういった理解はできません。また、協会側も文章記載の中で、誤解を与えたのなら訂正しおわびしますと謝っておられます。納税者でもある民間団体、法令や規則を遵守しなかったわけでもないのに、市が直営で業務全般を行うので、今月中に、ふらっと訪夢観光案内センターより撤去しろは、余りにも強引ではないかと多くの市民より伺います。 以前に、公正取引委員会による指摘を受けた建設協会の奥能登談合問題時、法令、規則を遵守しなかった方々に、あれほど寛容な処分をした行政が、観光協会にはえらく厳しい対応だと思います。民間と協力し合い、行政がすること、業界ができること、全体で将来の輪島の観光を考えていただきたい。とにかく今回の対応、強引な進め方には問題が多いと思われます。改めて再考する必要性を求めます。 次に、輪島市の道路整備について伺います。 私たちも毎年、市・県へと主要地方道七輪線を初め、地区内の市道改良など要望活動を行っています。限られた予算の中、その対応を求められるわけですが、現在までの各地区の要望路線とあわせ、進捗状況を報告していただけるようお願いいたします。 輪島バイパス、杉平、山岸地内の開通式後、事業の進捗がありません。さきに石川県も地元説明もしたと伺います。国・県の議員も地元にはおられますが、その後の計画はどうなっているのか尋ねたいと思います。 広域農道は約120億円かけ整備、河原田地区では、山ノ上町の途中で市道と接続、その後の事業が進捗しないまま放置されています。今、そのそばを能越道が通る計画で地元に説明、用地調査、交渉などに回っておられます。広域農道の現況は、車の通行は少なく、イノシシが利用し、各集落などに出没しているとも伺います。ここにも多くの国費、県費、市費が投入されています。能越道との接続など活用方法はないか尋ねます。あわせて能越道、広域農道(外浦地区)について、進捗を尋ねます。 都市計画道路未整備区間の改善の計画を尋ねます。 主要地方道七輪線より直進、馬場崎よりマリンタウンに抜けるルートの計画があったはずですが、現在はどうなっているのか。また、輪島バイパスより北陸電力営業所前、マリンタウンへ抜ける河井・山岸線、河井小学校横の区間が、梶市政誕生以来一歩も進みません。
能登半島地震の後、空き地も多く見かけられます。マリンタウンへ抜ける中心幹線として整備すべきではないかと思いますが、行政の考えを尋ねたいと思います。 これで質問は終わりますが、先般、知り合いの方の勧めで「教室の悪魔」という書籍を読み、いじめとは何か実態を知り、再認識をさせられました。「見えないいじめを解決するために」との見出しですが、自殺する子供が弱いのではなく、現代のいじめが余りにも残酷なんです。私は、いじめられる側にも原因があるのではという概念が一変しました。大人社会でもいじめなどで鬱の発症、ハラスメントもその一種ですが、現代では大人社会をモデルに、あらゆるメディア、通信ツールを使い、驚愕の早さで吸収、濃縮、持ち前の柔軟さで残酷ないじめの手段を開発、さまざまなケースからその対策も難しい。しかし、人の行為、必ず解決の道はあります。そういった事案の発生がないことを訴えて、質問を終わります。
○議長(森正樹君) 梶 文秋市長。 (市長 梶 文秋君登壇)
◎市長(梶文秋君) 上平議員のご質問にお答えをいたします。 その答弁の前にですが、議員は、談合のときの問題をたびたび引き合いに出して質問されておりますけれども、議長経験もされたお立場でありますので、いろんなことを議場で発言をされるに当たっては、やっぱりしっかりとした考え方、そこのところを十分に配慮していただきたいと思いますので、あらかじめ申し上げます。 特に、談合問題に関する件では、
能登半島地震があり、復興を果たすために、これは再々何度も申し上げているんですが、大変な事業者の方が、かなり夜も寝ずに事業を請け負って復興を手助けをしてくれたわけであります。しかし、もう手いっぱい請け負っているにもかかわらず、しかし、復興は進めなければなりませんので、いろいろ無理をしてもらったおかげで復興は進んだわけですけれども、その際に談合があったというふうなことが言われまして、課徴金であったり違約金であったり、いろいろな問題が出てまいりました。そのときに、違約金を輪島市としては契約に際して談合があってはならない。よって、かなり高い比率で違約金の数字を定めておりましたけれども、あの
能登半島地震の復興に際しては、いろいろと事業者の方々が経済環境の悪化の中で雇用の問題、さまざまな問題を含めて、少しでも軽い違約金の比率にしてもらえないかということで調停がなされたわけであります。その調停を受託するかどうかということについては、議会にもお諮りをいたしたところであります。そのときの受託を受けて、議案を議会で審議をいただいたときに、上平議員からは、これは平成25年12月の議会でありますので、議員は覚えておられると思いますけれども、議員の発言をそのまま引用いたしますと、「さきの奥能登におけるいわゆる建設談合での行政処分も終え、各社通常業務に戻られているわけでありますが、当時厳しい処分では会社や従業員の雇用が守られない。罪は罪としてしっかり認識をしていただき、緩和策を講ずるべきとして調停に応じ、軽減する形での示談を了承し、市議会として最終的決定がなされたわけであります」という発言を議員がしているわけです。結果、しかし、廃業に陥った方々、あるいは倒産した事業者もおりますけれども、もう一度つけ加えて言いますと、市が業者に対するペナルティーを科すということは、談合せずにしっかりきちんとした入札対応をしてほしい。だから高い比率で違約金を設定をするわけです。この
能登半島地震のときには、そうではなかった。非常に過酷な状態で復興への支援をしていただいて、なおかつこの違約金を、もしもそのとおり事業者からもらったとすれば…… (何かいうものあり)
◎市長(梶文秋君) あなたの質問に対して、まず説明をしないと、何度もあなたは繰り返して言っているから、ここで明確にする必要があるんですよ。 ですから、違約金を多くもらうと、その違約金は全部国庫へ返納するんです、輪島市としては。そうすると、全く事業者だけを泣かせることになってしまうわけです。ですから、そのことも含めて議会にお諮りをして、地元の厳しい環境を守っていくために違約金を下げたわけで、調停を輪島市としては調停委員からの申し出を受諾したわけです。それを議会でもお示ししたわけです。寛大であるとか、今回の観光協会のケースは厳しいとか、そういった次元ではないということを、まず理解していただかなければなりません。 その上で答弁をいたしますと、まず議員からのお尋ねの中で、協会の役員が改選された後に、市当局及びそのほかの役員が、なぜ辞退したのかとのお尋ねでありますけれども、まず、市長については観光協会の顧問にということになったようでありますが、役員に就任してほしいという、そういう依頼は一切ありません、なかったわけです。ですから、もともと就任とか辞退とかではなくて、勝手に名簿に登載されたわけでありますから、そこは違いますよということを明確に申し上げたということであります。ほかの皆さんのケースは、私は存じ上げませんけれども、市長としての顧問就任については、全く依頼もなければ、顧問になりましたという連絡もなく、名簿を見て、それは違うんじゃないですかということを申し上げたということです。 次に、理事会での役員改選案決定を総会で覆すべく、市の担当者が調整したということを、議員は民業圧迫ではないかということでお尋ねでありますけれども、そのような事実はありませんが、誰がおっしゃったんですか。総会で決定した人事が、それでかわったんですか。ここは議員にお尋ねしておきたいと思います。あるいは推測での発言ではないと思いますが、そこは明確にしていただきたいと思います。 それから3つ目に、協会のイベント協力、苦情処理、案内業務に改善が見られないと伺った。過去の経緯を含め、どんな問題が何件あり、どういう要請をしたのかとのお尋ねでありますけれども、市では多くのボランティアの方々を必要とする誘客イベントを数多く行ってまいりました。そんな中で、業界自体が取り組む事業もあります。かにまつりやあわびまつり、こういうところでは漁協の人たちが非常によく頑張って取り組みをしておられますし、千枚田では、あの景観を世界農業遺産の各施設を守ろうということで、市も取り組みは行っておりますけれども、千枚田愛好会の人たちが中心になって、いろいろと取り組みをしておられます。こういう方々から、いろいろお聞きをする中では、観光協会から参加協力、少ないですねというお話を聞くことはありますが、ぜひとも観光は輪島市挙げておもてなし、そして誘客にそれぞれが意を尽くす、これが大切なことであろうと思いますが、そういう意味では、とりわけ観光協会という組織でありますから、ぜひとも、いろんな業界全体の皆様の協力もいただいて、これから進めて誘客対策を行ってまいりたいと思いますが、細かい苦情だとか何件あったとかという話は、およそ本会議で答弁する中身ではありませんので、お答えは差し控えさせていただきます。 4番目に、12月2日に協会から要望書が出され、公設公営だけを行政側は主張するが、全文を読んでみるとそういった内容ではない、このお尋ねでありますけれども、くどいようですが、官民一体で誘客をするということは当然でありますが、市といたしましては、観光案内、これは宿泊のあっせん、観光の企画、いろんなことを分け隔てることなく、一体として観光事業者も観光協会も輪島市も行うべき大切な業務であると認識をいたしております。 しかし、議員も言われましたように、文章の表現が未熟であったためと後ほど言われておりますけれども、公営でやるべき仕事だというふうに言われたわけでありますので、今回やむを得ず、観光案内センターの運営については、観光のお客さんに迷惑を一切かけることのないように、精いっぱい、市が直接行ってまいりたいと決定をしたわけであります。ご理解をいただきたいと思います。 それから、2番目の道路整備のあり方については、建設部長より答弁をいたさせますので、私のほうからは以上であります。
○議長(森正樹君) 建設部長。 (建設部長 伊部周二君登壇)
◎建設部長(伊部周二君) 輪島市の道路整備について、大きく3点ほど質問をいただいております。 各地区より要望がある道路の進捗状況はいかがかというお尋ねです。 輪島市には国道や県道の整備促進を要望する組織が6団体、6つの同盟会組織がございます。大きなものをいいますと、奥能登北部、これは輪島市、珠洲市、能登町から構成されている整備期成同盟会でございますけれども、これら6団体が毎年県庁を訪ね、直接、知事や担当部局に要望を行っております。その活動の甲斐もありまして、着実に整備は推進しているものと考えております。 今年度で申し上げますと、主要地方道の七尾・輪島線、ここの河井町から横地の間が都市計画道路に位置づけられておりますけれども、輪島駅前交差点から輪島病院口の交差点までの区間が今年度事業化されております。来年度につきましては、新たに国道249号線の長井町から下黒川町の区間が、今の県議会に上程されておりますが、採択される予定であると伺っております。 次に、大きな2番目といたしまして、輪島バイパス、広域農道、能越道の進捗についてお尋ねがありました。 まず、輪島バイパスの進捗状況でありますが、昨年の7月に主要地方道の七尾・輪島線と市道河井・山岸線をつなぐ区間が完成し、開通式典を行ったところであります。その後、多くの皆様方にご利用いただいていると思っております。 今後は、宅田町から小伊勢・門前方面への区間が計画上残っておるわけですけれども、一日も早い事業着手を引き続き強く要望してまいりたいと考えております。 次に、広域農道であります。 輪島2期区間の山ノ上町につきましては、能越自動車道のこの区間は輪島道路のⅡ期と呼ばれる区間になるんですけれども、それらの進捗に合わせまして、現在の市道山ノ上・市ノ瀬線を整備することで接続し、活用につなげてまいりたいと考えております。 また、もう一つの広域農道であります能登外浦地区でありますが、これは全体で20キロの計画のうち未完成区間が輪島市の約4キロの区間が残っております。こちらにつきましても現在、工事を精力的に進めていただいておりまして、一日も早い完成について今後も引き続き要望してまいりたいと考えております。 次に、能越自動車道の進捗状況でありますが、平成18年度に事業着手をしたのと空港インターチェンジから三井地区の中地区のほうでインターチェンジ、これは仮称で三井インターチェンジということで事業を進めておりますが、この区間、輪島道路ということでの事業説明になっておりますけれども、こちらのほうは用地買収が一定の部分が終わりまして、これと並行いたしまして本格的な工事が着手されております。中地区のインターチェンジ予定地では、インターチェンジを構成する橋台であるとか橋脚の工事が進められております。また、小泉地区ということで、県道をまたぐ高架橋の橋台であるとか、それに連続する擁壁の工事が鋭意進められております。 また、三井インターチェンジから輪島市街地までの部分を輪島道路のⅡ期ということで事業を行ってもらっております。こちらのほうにつきましては、平成24年度から事業が開始されておりまして、現在、測量、地質調査、または地元の方々に立ち会いを求めていただきまして境界確認等を行っておりまして、道路部分につきましては、詳細な設計を行っていただいていると伺っております。 あわせまして、新年度4月より、輪島市内に国土交通省の金沢河川国道事務所の輪島国道出張所ということが新たに設置される予定であります。このことによりまして、また整備が一層進むのではないかというふうに期待しております。 次に、都市計画道路の未整備区間についてということでご質問でございます。 都市計画道路本町・宅田線、これは北陸電力の輪島営業所から北に伸びる国道249号に接するまでの約280メートルの区間のことと思います。 この区間につきましては、住宅が非常に密集している地区であることから、多額の事業費が必要となります。市全体の大型事業がある中で、それらを考慮しながら整備に着手する時期を見きわめていきたいというふうに考えております。 それからもう一つ、河井中央交差点から北に直進してマリンタウンに向かう、ここは市道中浜3号線ということで計画をしておりますが、ここにつきましては、事業予定地に非常に複雑な用地問題がありまして、現段階では事業着手が困難であるというふうに考えております。 これら全体、道路整備に関しましては、やっぱりさまざまなハードルがあろうかと思います。ただ、今後も市民の安全・安心な生活を支える良質な社会インフラ整備を目指して、これらの道路の整備を鋭意進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(森正樹君) 上平公一議員。 (10番 上平公一君登壇)
◆10番(上平公一君) -------------- -------
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○議長(森正樹君) 上平議員に申し上げます。 発言が議事進行に関係ないと認めますから注意いたします。
◆10番(上平公一君) --------------------------------- (何かいうものあり)
◆10番(上平公一君) ------------------ (「議事進行」というものあり)
◆10番(上平公一君) -----
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△休憩
○議長(森正樹君) 暫時休憩いたします。 午後は1時30分から会議を始めます。 (午前11時26分休憩)
--------------------------------------- (午後1時30分再開)出席議員(休憩前に同じ)
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△再開
○議長(森正樹君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△発言取り消しの件
○議長(森正樹君) 上平議員と市長に申し上げます。 議題以外の発言はおやめください。 この際、お諮りいたします。 上平公一議員から、本日の会議における発言について不穏当の理由により、午前中の再質問全文を取り消したい旨の申し出がありました。この取り消しを許可することにご異議ありませんか。 (「異議なし」というものあり)
○議長(森正樹君) ご異議なしと認めます。よって、上平公一議員からの発言の取り消し申し出を許可することに決しました。
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△質疑・質問(続)
○議長(森正樹君) 質疑・質問を続行します。 上平公一議員の再質問を許します。 (10番 上平公一君登壇)
◆10番(上平公一君) 市長に再質問をします。 観光協会の法人化は利点もあり、経理の明瞭化にもつながると伺います。そういった話し合いも含め、これまで観光協会より、再三、市長との面談及び観光対策特別委員会、議会との意見の交換の申し入れともに受け入れていただけなかったとも伺いました。行政も議会も話し合いに応じず、一方的に内容証明書つきの退去命令、協会は異議の申し立てと応戦、大した争点もないのに法廷へと持ち込まれるとしたら非常に残念です。市長には、直接面談に応じていただけなかったのはなぜかお尋ねしたいと思います。 また、先ほどの市長の答弁の中で、答弁漏れとして、市長は役員に対しての依頼がなかったということの答弁がありましたが、そのことに対しては理解をしますが、観光関連の部課長も同様ですか、各自の理由をお聞かせください。 再質問を終わります。
○議長(森正樹君) 梶 文秋市長。 (市長 梶 文秋君登壇)
◎市長(梶文秋君) 上平議員の再質問にお答えをいたします。 先ほどの答弁の中でも一部触れましたけれども、昨年の12月に観光協会から、まず28年度の要望ということで要望書が提出されて、その中で直接、市の職員、幹部と何度か話し合いをいたしたところです。その中で、文面には観光協会の案内業務については公設公営で行ってほしいというのが第1点でありました。一方で、観光協会の体制について、いろいろと話し合いがされたわけですけれども、そのことについては協会としては受けることはできないと。内容については細かく申し上げることではありませんので申し上げませんが、そういうことがありました。 そこで、いろいろとその後、市の
交流政策部長あるいは観光課長などとの話し合いは、向こうの求めに応じて受けてまいりました。その段階で、市長ないしは市の幹部ということでありますので、市長としては、その話の内容、全体を幹部に聞き取りをさせ、話し合いをさせ、その上で、現状は私の出る立場はないということでありましたので、申し入れについて全く受けないということではなくて、市として誠意を持って対応してきたということであります。 2つ目は、役員人事の中で、市の幹部について、途中で抜けたのではないかという疑義を持たれたようでありますけれども、最初の観光協会の人事案の中には、もう既に入っていなかったということでありますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(森正樹君) 上平公一議員。 (10番 上平公一君登壇)
◆10番(上平公一君) 再々質問となりますが、私は一連、いろんなお話を聞く中で、今の行政の観光協会に対するいろんな進め方について、いろんな疑義を感じます。これはこんなことを勝手に憶測で言ってはいかんのかもしれませんが、観光課の職員にとっても、観光協会の役員にとっても、このことについては誰一人喜んでいないし望んでいないような、私はそんなふうに思います。今からでも遅くはありません。再協議、指導の上、もとの運営主体に戻すべき英断をすべきだと思います。重ねて尋ねます。私は、市民の、市民による、市民のための市政、自由と民主の原点を守ります。
○議長(森正樹君) 梶 文秋市長。 (市長 梶 文秋君登壇)
◎市長(梶文秋君) 上平議員の再々質問にお答えをいたします。 まず、市といたしましては、過去に、これも何度か申し上げておりますけれども、観光行政と、それから漆器商工、これらを全部合わせて5名体制で行政が運営していた時期があります。しかし、今は観光課だけで職員10名を配置して、観光が輪島にとって極めて大事な事業である、そんな思いのもとで取り組んでまいりました。そういう中で、これまで一連のいろんな事業を行い、ようやくその効果が生きてきたということで、観光客もふえてまいったというふうに思っています。 よって、こういう段階で、観光客の方がふえれば、観光案内センターとしても、それをいろいろ尋ねてこられる方、さらにいろいろお尋ねに来られる方、たくさんふえてまいりますし、電話もかかってまいります。そういった場合に万全の体制をとれるのかどうか、そこにはまず観光協会の職員が最終的に2名やめたけれども、補充の意思はないというようなお話も聞いて、これ以上、観光のお客様に迷惑をかけるわけにいかない、その意味で今回判断をして、市としてはさらに経費はかかりますけれども、観光対策を万全にしたいという思いで決定をしたことでありますので、ご理解を賜りますようにお願いいたします。
○議長(森正樹君) 椿原正洋議員。 (13番 椿原正洋君登壇)
◆13番(椿原正洋君) それでは私も、本議会におきまして穏やかに質問させていただきます。 質問の前に、自民党政調会の立場として一言だけ申し述べたいと思います。 現在、国会では地方創生予算、生活関連予算、本当に重要な予算が審議されております。特に待機児童問題、地方では老健施設入所待機の問題というのを抱えていると思うんですが、早期に解決しなきゃならない大変重要な案件だと真摯に受けとめております。 なお昨日は、野党の皆さんから、もっと自民党頑張れという励ましの言葉をいただきました。 (何かいうものあり)
◆13番(椿原正洋君) ありがとうございます。 それでは、本年7月、参議院選挙、選挙権を有する18、19歳の皆さんが初の国政選挙に参加するわけでありますが、私どもは決して忘れてはならないことがあります。それは1つ、2009年から2012年までに行われた、失われた3年、やってはいけないことを全部やった政権であったとも言われております。新規国債発行を見ても、自民党政権よりも10兆円も多い、そして円高ドル安の経済政策で輸出産業に大きくひずみを出したと。また皆さんも覚えていると思うんですが、科学技術の進歩、「世界一になれる、なる理由は何があるんでしょうか、2位じゃだめなんでしょうか」という名言まで残されております。本当にこのような政権に戻っていいのかどうかということを、じっくり考えていただきたいなというふうに思っております。 それではここで軸足を市政に戻します。 市長は、議案上程の説明の中で、本年は地方創生実行元年と位置づけ、主産業や農林水産業への支援を積極的に行うため、関連予算約8億円規模の予算が提示されたわけであります。 しかし、昨年の国勢調査の速報値では、市の人口が2万7,205人ということが示されました。前回調査より2,600人強減少しております。地方創生では2万5,000人維持を目標としております。残念ながら次の5年、今の状況から見ますと目標を切るという大変厳しい現実を突きつけられるということがあります。その意味でも、地方創生実行元年、実施する事業は大変重要なスタートというふうになります。すばらしいスタートダッシュが切れることを祈り質問に入ります。 それでは、1番目の市有財産についてでありますが、地方公会計の対応に向けて、固定資産台帳等の整備を行うということでありますが、来年度予算、市有財産台帳整備事業費708万5,000円が計上されています。この事業と目的を簡潔にお示しいただきたいと思います。 そして現在、市の管理する財産などで遊休、休眠状態のものはあるのかどうか、代表的な物件や内容等をお示しいただきたいと思っております。 次に、この遊休、休眠状態等のある公共施設、土地も含めてでありますが、この利活用についてお伺いします。 1つは、旧河井保育所、この解体後、跡地利用をどういうふうな形にするのか。今予算、旧鳳来保育所の解体も含めて2,500万円の予算が打たれております。 そして、現消防署の移転後の跡地利用でありますが、これに関しても伺っておきたいと思います。また、旧教育研究所跡地というのは、なかなか利用されていないと思います。地域住民に利用していただいてはどうかというふうに思います。特に町なかでは空間、ある意味では少ないので、小公園的な活用を図れないか。そして、いろんなアイデアを地域住民からもらって、遊んでいるといいますか、そういったところの施設を活用するというようなことも必要じゃないかと思っております。 そのようなことも含め、今後の施設管理の方針等々、お示しいただければと思っております。 次に、移住・定住化促進についてであります。 いろんな施策があります。Iターン、Uターン、Jターンなども含めてでありますが、いろんな支援策が施策がありましたが、現在までどのような状況になっているのかというように思います。一般的に、移住定住というのは、非常に大きな課題があると思いますが、そういった課題を克服してやらなければならない、そういった対処する方法もあわせてお示しいただきたいと思っております。 そして、この移住定住に向けて、どうしても相談する窓口が多数あります。例えば子育てにもかかわりますし、医療、福祉、介護、教育、そしてさらには住環境の整備など多面的な要素かあり、そういったところへ支援しなければならないということがあると思います。当市において相談窓口、一本化はされていないというふうに思っております。そういった移住定住化をスムーズにするためにも、ワンストップサービス、そういったことができるような新組織での取り組みも考えていいのではないかというふうに思っております。 これは地方創生の最重要課題であります人口減ストップを果たすための一方法であります。働くこと、子育てのこと、病気のこと、教育のこと、住むことへの対応が一つの窓口で行われることが肝要ではないかと思われます。体制づくりを含めてお伺いいたします。 3番目、介護職員の状況でございますが、介護職員、非常に大変であります。離職数、離職率が高いということを耳にしたことがありますが、本当のところはどうなっているのかお聞かせ願いたいなと思っております。当然、人間関係面、給料、そういったところの待遇面、そういったところでの離職があるとお聞きしますが、特に職制上、腰痛が原因で退職される方が、ほかの職種よりも非常に多いというような調査も出ているというふうにお聞きしております。 厚労省の調査の中でも、離職率は基本的には宿泊、飲食サービス、生活関連サービス業に次いでということでありますので、そんなに高くないということと調査報告がされております。しかし、離職率が30%を超える事業所も全体の20%存在しているというのも実態だそうであります。ちなみに、輪島市の介護職員の求人状況、離職数、職種と求人とのマッチング状況を含めて、現状をお示しいただきたいと思っております。 次に、法改正によって、介護職員の処遇改善で賃金などの改善がされましたが、内容を簡潔にご説明していただきたいというふうに思っております。 平成27年度介護報酬改定におきまして、事業主が介護職員の資質向上や雇用管理の改善を推進し、職員が積極的に資質向上やキャリア形成を行うことによって、社会的、経済的に評価が高まることを主目的にし、加算を拡充した改定であります。処遇改善加算は、既に月額1万5,000円支給されており、今年度1万2,000円を上積みすると月額2万7,000円になるというふうに伺っております。しかし、介護報酬が2.27%引き下げられたことから、利用者や介護事業者らの負担増になっているという状況下を鑑み、処遇改善の加算分が介護職員に実際に渡っているのか伺っておきます。 4番目、ユネスコ遺産登録についてでありますが、輪島には、ご承知のとおり世界に誇る貴重な有形・無形の財産が多数あります。ユネスコ登録に向けて、どのような取り組みをされておるかお伺いしたいというふうに思っております。年初、現馳浩文部科学大臣にお会いする機会がありました。輪島塗をユネスコ登録に向けて積極的かつ強力的に推進していただきたい。そして東京五輪への輪島塗採用をあわせて要望してまいりました。 ご承知のとおり、輪島には国指定の輪島塗、アマメハギ、面様年頭がありますが、県指定では、御陣乗太鼓、能登まだら、ぞんべら祭り、如月神事、海女の伝統素潜り漁技術など、多くの財産があります。輪島塗においては、一度トーンダウンし、登録から少し遠ざかってしまっております。非常に残念な思いではありますが、将来的な候補も含めて、ユネスコ登録に向けての取り組みをお伺いしたいというふうに思っております。 5番目、
国際文化交流事業費補助について。 事業内容等、お伺いするわけですが、先ほど先輩議員への答弁もありましたので、重なった部分についての答弁は省略してくださって結構です。この事業、輪島・虎之介太鼓が渡米し、伝統と由緒ある
カーネギーホールなどで公演すると。そのための個人に係る費用のうち500万円を限度に補助しようということであります。資料によりますと、演奏者(子供たち17名)、保護者ですが7名、合計24名で渡航するということで、太鼓等の借用等を含めて1,400万円、総体でかかるということであります。これを単純に割りますと、60万円弱、相当高額な費用に1人当たりの価格になっているというふうに思っております。一部補助、これを受けても、やっぱり30万円程度負担が生じてまいります。
カーネギーホールでの演奏というのは、日本武道館で公演するのと同じというふうに聞いております。石川県や輪島市の顔として、また日本ジュニアの太鼓の代表として訪問するわけでありますので、最大限の援助を行うべきではないかというふうに思っております。例えば市役所などでも渡米資金を受け入れられるような募金箱を設置するとかということで負担軽減に向けて追加策がないかお考えをお示しいただければというふうに思っております。 また、この交流事業参加に至るまでの詳しい経緯というものを伺っていませんので、そういったものをあわせて説明願えればというふうに思っております。 最後に、文化会館の自主事業、これは大ホールでありますが、過去5年間の事業実績と成果を簡潔にお示しいただきたいと思います。文化会館全体、年間の利用者は、平成26年度5万6,000人程度と伺っておりますが、文化会館大ホールの自主事業の利用実績はどうかということであります。提示されました資料によりますと、過去5年、11件の
コンサートや劇団公園、及び各種の演奏会が開かれておりますが、いずれも満席が1,200席でありますけれども、それに満席になったらという状況下では、使用の上ではありません。数字を少し見ますと、最低で264席、入場率22%ということであります。 そして、支出が大きく上回り、そして支出も5カ年で2,500万円以上の赤字といいますか、費用が支出が上回っておりました。これは事業単体の数字であり、これに人件費、光熱水費、維持管理費などを加味すると、さらに赤字幅がふえるんじゃないかと。せめて、収支ゼロになるように努めていかなければならないかと思っております。 次に、この自主事業、非常に少ないわけですが、平成28年度だけのこの事業計画を見ますと1回のみとなっております。市民の憩いの場を提供する催事ではありますが、採算面も考えていかなきゃならないということは承知しております。できれば、こういった催しを始める場合にはアンケート調査等々をして、時代に即したものを行っていかなければ、なかなかこの1,200席全部埋めるとなると、相当な企画や努力が必要じゃないかというふうに思っております。 それで今回、自主事業、石川さゆりの
コンサートを実施するということでありますが、全体事業費1,281万8,000円の予定であります。どのような経緯でこの事業を実施することになったかお示しいただければと思っております。 文化会館は、自主事業だけではなく、貸し館事業での催事も含めて、いろんな工夫をしていかなければならないというふうに思っております。そういった取り組みもあわせてお示しいただければと思います。 なお、質問はこれで終わりますが、今期限り退職される皆さんには、大変ご苦労さまでございました。新たな生活あります。今後の市政発展にもご尽力いただきたいというふうに思っております。また、国の機関にお戻りになる予定の部長さんには、輪島市の宣伝マンとしてご活躍をお祈りしたいと思っております。 代表質問で、輪島市の国際交流のあり方をお示しいただきました。私ども拓政会は、台湾との交流の一歩を力強く踏みしめてまいりました。今後は行政、民間及び文化交流などを通して、幅広い交流の輪が広がっていくことを期待いたします。そして輪島塗の基金創設、輪島塗の技術を伝承し、業界の伸展をも図る政策が実りあるものになることを祈りつつ質問を終わります。 以上です。(拍手)
○議長(森正樹君) 梶 文秋市長。 (市長 梶 文秋君登壇)
◎市長(梶文秋君) 椿原議員のご質問にお答えをいたします。 まず、市有財産の管理に関するお尋ねにつきましては、後ほど監理課長から答弁をいたさせます。 2番目の移住・定住化促進についてのお尋ねでありますが、この移住・定住支援策につきましては、移住定住促進奨励金に関しまして、平成27年度の実績を見てみますと、Uターン者で23名、Iターン者で20名、Yターンと呼んでおりますけれども、一定の年齢以下の若い人、こういう人については10名ということで、27年度は全体で53名の方々を対象として奨励金を交付いたしております。 また、空き家データベースでありますが、制度開始以来、空き家の登録延べ申し込み数90件のうち、これまでに成約した件数は34件であります。なお、本年度の成約件数は8件ということであります。 移住定住を促進する上で、さまざまな課題が存在しておりますが、大きな課題としては、働く場所と住まいの確保であると考えております。 働く場所につきましては、平成28年、本年1月時点で、ハローワーク輪島管内における有効求人倍率が1倍を超えている状況ではありますが、移住者が希望する職業が少ないという実態であります。そのため、本市に移住される方の新たな出店に対し、平成26年度に起業・新規出店支援事業を創設をいたしまして、これに支援をいたしているところであります。この制度を活用してて9店舗が新たに開業したわけでありますけれども、そのうち4店舗は市外からの移住者による出店となります。 また、住まいの確保といたしましては、市内の賃貸住宅や、すぐに住める一戸建て住宅が大幅に不足をしているという状況から、本年度は国から取得いたしました旧合同庁舎の1号棟を現在改修をいたしておりまして、来年度28年度からは、
移住促進住宅として供用を開始することといたしております。 また、空き家につきましても、空き家データベースの充実に努めているところでありますが、空き家データベースに登録されている物件には、改修に多額の費用を要するものが多くあります。移住される方がすぐに住むには若干難しいという問題があるわけであります。 一方、状態のよい空き家も中には見受けられるんですが、所有者の意向によりまして登録していただけないことがあることから、これを空き家データベースに登録していただける施策を検討してまいりたいと存じます。 次に、移行定住に向けたワンストップサービス実施の考えはどうかということであります。 移住定住に関しましては、輪島市まち・ひと・しごと創生総合戦略の大きな柱であります住みたくなるまちづくりの施策の1つでありまして、人口減少率の低減に向け推し進めていかなければならない課題であります。 移住定住の促進を図るためには、情報発信とともに、
移住希望者の方からのその希望内容、これらをいち早くキャッチいたしまして、移住へ誘導する施策が必要でありまして、相談しやすい体制づくりが望まれることは、議員ご指摘のとおりでもあります。今後、関係部署と連携のあり方などについて検討してまいります。 3番目の介護職員の状況につきましては、健康推進課長から後ほど答弁を行います。 次のユネスコ遺産登録についてのお尋ねであります。 まず、輪島には、世界に誇る貴重な有形・無形の財産が多数あるが、ユネスコ登録などに向けて、どんな取り組みをしているかとのお尋ねであります。 国指定の重要無形民俗文化財、アマメハギ、また面様年頭につきましては、本年の2月17日に、国の文化審議会において、「来訪神、訪ねてくる神々ということになりますが、仮面・仮装の神々」として、男鹿のナマハゲなどとともに8件の行事を一体として、ユネスコの無形文化遺産に審査案件として提案することを決めたところであります。 その後、3月9日、つまり昨日でありますけれども、開催をされました無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議におきまして審議されました。その結果、政府として正式にユネスコに提案することとなりました。早ければ平成29年、来年の11月に、ユネスコに登録される可能性があります。 また、平成26年6月に、石川県無形民俗文化財に指定されました「海女による伝統的素潜り漁技術」、これにつきましては、現在、国指定に向けて、今月末に調査報告書を取りまとめることといたしておりまして、その延長線上には、ユネスコへの登録を目指すということで、三重県志摩地域と一体となって進めていくことになるわけであります。 輪島塗の問題につきましても、随分早くから、その可能性が言われておりましたけれども、ユネスコのほうに、全体として申請件数が圧倒的に多いということなどがありまして、国が、いわゆる文化庁が全国の重要無形文化財技術保持団体、そこに認定されているもろもろの案件について、順次提案をするということになっておりましたけれども、輪島塗も含めて、大変おくれているという状況であります。こうした現状の中で、東京芸術大学の三田村教授を中心として、塗り物、漆塗りのものを産地幾つかをまとめて、ユネスコに登録を目指すという運動が今行われております。産地それぞれ共同で漆芸作家、学者、美術館関係者ら100人によってその組織を立ち上げて、行政とともに連携をして取り組むという予定で進められております。輪島市としても、そのお話もいただいているところであり、最近のユネスコの登録のスタイルが、1産地という考え方から、少し関連したところを含めてという、方向になっている、そういう状況の中での今後、対応を十分に漆器組合などとも協議し、進めてまいりたいと思います。 次に、
国際文化交流事業の補助、文化会館の自主事業につきましては、文化課長よりこの後、答弁がありますが、ただ、自主事業について1点申し上げますと、文化会館の施設は、議員おっしゃるとおり1,200席あります。この文化会館を生かすということも重要なことでありますけれども、まずは半島先端地域にある輪島市民にとって、あるいは能登地域の方々にとって、少しでも文化的ないろいろな取り組みを行って、これを見ていただく、感じていただく、そんな思いで自主事業に取り組んでまいりました。その意味では、料金設定が非常に難しい判断になってきます。市民の人が見たい、聞きたいと思っても、値段が高ければ、これは幾らいいものであっても、行きたくても行けないという状況もありますので、価格の設定を市民の方が利用しやすい価格に置きますと、全体として収支はペイできないと、こういうことになりますが、そこはその文化は赤字を覚悟で取り組むという姿勢がなければならないと、そんなふうに思っております。このことを文化課長のほうから、また詳細に答弁をいたします。 私のほうからは以上です。
○議長(森正樹君) 監理課長。 (監理課長 上加政伸君登壇)
◎監理課長(上加政伸君) 大きな項目1番目の市有財産の管理についてお答えいたします。 最初に、市有財産台帳整備事業費の目的と内容についてのお尋ねです。 9月議会でもお答えしましたが、統一的な基準による地方公会計の整備を行うため、その基礎資料となる固定資産台帳の整備を行うものであります。既存の台帳をもとに、土地、建物、工作物、物品につきまして、それぞれの台帳を電子化いたします。その内容は、土地と建物では、所在地や用途、所管、面積などの項目について記載することはもちろんですが、その評価の算出も行うものであります。また、工作物や物品についても、評価の算出を行うものであります。 次に、市の管理する財産などで遊休及び休眠状態のものはあるのか、その主たる内容などを示せとのお尋ねです。 現在、固定資産台帳整備のための調査を行っているところではありますが、おおむね建物では旧河井保育所などの旧保育所施設で、面積が約2,700平方メートル、旧西保小学校などの旧小・中学校施設で約1万1,000平方メートル、旧国民宿舎つるぎぢ荘など、その他で約4,800平方メートル、合計いたしますと約1万8,500平方メートルあります。 土地では、夕陽ヶ丘、城兼、川西の市営住宅の跡地で約8,000平方メートル、鉄道の廃線敷が約7万3,000平方メートル、その他教育研究所跡地や輪島霊苑跡地などで約4万平方メートル、合計いたしますと約12万1,000平方メートルあることになります。 次に、遊休・休眠などの状態にある公共施設や土地などの利活用について、旧河井保育所と現消防署の移転後の跡地利用についてのお尋ねです。 旧河井保育所建物及び現消防庁舎とも、平成28年度に解体撤去をする予定であり、その費用を本定例会に提出いたしました当初予算案に計上いたしております。 旧河井保育所跡地は、解体工事終了後、社会福祉法人輪島市社会福祉協議会の事務所の集約化を図るとのことで貸し付けをする予定といたしております。 現消防庁舎の解体撤去後の跡地につきましては、現在のところ利用予定はありませんが、今後、庁舎への進入路や駐車スペースの拡大、その他有効利用できるよう検討してまいる必要があると考えております。 教育研究所跡地につきましては、国道に面した大変良好な土地であり、本市としましては、当面、利用目的がないため、民間活力による有効活用を図っていただくことが適当ではないかと考えております。 次に、今後の施設等管理の方針はとのお尋ねですが、現在、公共施設等管理計画の策定作業を行っているところであり、平成28年度中には施設管理の基本的な方針を策定する予定であります。 個々の施設につきましては、それぞれの現状を把握し、建設年度や構造、老朽化の進みぐあいなどを考慮した上で、総合的に施設のあり方なども含め検討していかなければならないと考えております。 以上でございます。
○議長(森正樹君) 健康推進課長。 (健康推進課長 森 祐子君登壇)
◎健康推進課長(森祐子君) 大きな項目3番、介護職員の状況についてでございます。 まず、介護職員の離職率か高いと耳にしたことがありますが、本当のところはどうなっていますかとのお尋ねでございます。 本市における介護職員の離職率についてでありますが、今年度は2月末までの間におきまして、自己都合の理由により離職された介護職員数は26人となっており、これを比率に換算いたしますと、その離職率は6.5%となっております。また、前年度におきましては、離職者数は22人、離職率は5.6%を示しており、本市における介護職員の離職率は、議員ご指摘の全国平均値を大きく下回るという結果となっております。 しかしながら、多くの事業者におきましては、法律に定められた人員基準を確保することに苦慮しており、平成27年度の介護職員の新規求人は127人であるのに対し、実際に就業につながったケースは24人と少なく、求人と就職の不つり合いの状況が継続しているところであります。 次に、法改正により、介護職員の処遇改善で賃金等の改善がされましたが、内容を簡潔に示せとのお尋ねでございます。 この制度は、雇用管理の改善、職員の資質向上対策の強化を行った事業所に適用されることとなっております。本市が所管する地域密着型の全ての事業所を調査いたしましたところ、制度改正前の平成26年度における月額の平均賃金加算額は約1万6,000円でありましたが、平成28年の計画では約2万3,000円まで増額されてきており、この平均賃金加算額全額が本給、手当、賞与等の形で、介護職員の手元に渡ることになると伺っております。 以上でございます。
○議長(森正樹君) 文化課長。 (文化課長 定見充雄君登壇)
◎文化課長(定見充雄君) 大きな項目5番、
国際文化交流事業費補助について、さきに坂本議員のご質問にお答えしました以外の交流事業の内容についてのお尋ねでございます。
カーネギーホールでの演奏に至る経緯につきましては、NPO法人が事務局となって、平成19年に行われました日米草の根交流サミット能登大会に、輪島・
和太鼓虎之介が参加したことが縁で、NPO法人を介して輪島・
和太鼓虎之介とアメリカとの交流が続けられております。 このたびNPO法人が、輪島・
和太鼓虎之介の演奏CDを
カーネギーホール主催の
コンサートオーディションに送ったところ、高い評価を受け、
カーネギーホールで演奏を行うこととなったと伺っております。 また、事業目的は、子供たちが異文化に接し、国際的視野を広げ、和太鼓を通して日本とアメリカの国際交流を推進することにあります。 次に、海外公演で多額の費用を要しますが、支援は万全ですかのお尋ねでございます。
国際文化交流事業は、参加人数及び経費の額も確定しない状況にありますが、実績に応じ500万円を限度として補助しようとするもので、本市といたしましては、できる限りの支援を行っていきたいと考えております。 また、輪島・
和太鼓虎之介も本市と協力しながら、海外交流支援団体など、支援先を調査し、支援の申請や募金活動などを行い、1人当たりの負担が減るように努めているところでございます。 引き続き、大きな項目6番、文化会館の自主事業について、過去の事業実績及び成果等を簡潔にお示しくださいとのお尋ねでございます。 能登地域最大の収容人数を誇る輪島市文化会館において、これまで多くの市民の皆様方に文化芸術の鑑賞などの機会を提供するため、
コンサートや劇団公演等の自主事業を行ってまいりました。 過去の自主事業の実績につきましては、議員ご指摘のとおり、一部器材の設置により使用できない座席を除きましても満席にすることは難しい状態にありました。 自主事業の目的といたしましては、今ほど市長からもありました、身近にすぐれた音楽や演劇など、舞台鑑賞をする機会を提供し、本格的な文化芸術に触れることで、文化芸術に対する市民の皆様方の関心を高め、日々の生活に潤いを与えることにあり、鑑賞いただいた市民の皆様方からは好評を得ているところでございます。 今後におきましても、文化芸術の振興を図り、赤字の事業を続けているわけですけれども、今後も収支にも配慮しながら事業の実施に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。 次に、自主事業が少ない理由についてのお尋ねでございます。 自主事業の公演の開催については、ジャンルや出演者によりその費用は異なり、限られた予算の中で集客率を見込みながらの実施であり、平成28年度の文化会館の自主事業としては、石川さゆり
コンサートのみの計画といたしております。 石川さゆり
コンサートを開催する経緯につきましては、近年、比較的若者向けの
コンサートの開催が続き、演歌部門がなかったこともあり、著名な方で昼夜2回公演によって多くの市民に鑑賞いただくことができる石川さゆり
コンサートを考えました。 また、代表曲には「能登半島」のほか、おわら風の盆をテーマとした「風の盆恋歌」があるのも選考した理由の1つでございます。輪島市文化協会と富山県八尾町文化協会が姉妹協会の盟約を締結している中で、この
コンサートをきっかけに、さらなる交流が深まればと考えております。 今後におきましても、文化芸術の振興を図るため、市民の皆様方のために有意義な催し物の開催に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。
○議長(森正樹君) 小山 栄議員。 (14番 小山 栄君登壇)
◆14番(小山栄君) 28年度第1回定例会の久しぶりにトリを務めさせていただきます。 目の覚めるような話ができればなというふうに思っておりますが、昨日、私どもの安倍政権を、共産党の方がひどく怒ってくれました。私どもは安保法制の問題をしておりますが、この共産党の方は、いつも戦争法と言います。社民党の方は途中から戦争法と言わなくなりました。しかし、今朝、あの北朝鮮が日本海に向けてノドン型ミサイルが2発撃ち込まれたんです。この中でも安穏と、日本の国はほかの国に任せるという考えはいかがなものか。 私ども自民党輪島支部、せんだって、佐藤正久参議院議員の講演会を開きました。たくさんの市民に集まっていただきました。「いやあ、いい話や」、非常に市民から好評をいただいたところでございます。 恒例のこれまで頑張っていただいた子供たちのスポーツ成績ですが、今回、小学生は該当がありませんで、中学校では全能登中学校交歓バスケットボール大会、
輪島中学校女子バスケットボール部が、1月17日、見事優勝いたしました。 また、石川県耐寒継走大会、これは七尾で開かれておりますが、昨年の12月、輪島高校の陸上部が男子団体で3位になりました。逢坂君、定見君、南君、そして南 佳瑞さんの4名であります。なお、男子個人では逢坂 慶さんが優勝をいたしております。 また、1月24日に、県立武道館で開催されました石川県高等学校剣道選抜、日本航空高等学校石川剣道部が男子団体で3位の成績をおさめられました。 この春、3月29日から31日、千葉県のサニー
テニスコートで、全国小学生ソフトテニス大会が開催されます。河井小学校から松本 隼さん、渡辺 柊さん、赤田桃果さんの3名が出場予定であります。奮闘を期待するところであります。 また、3月28から30日、横浜の文化体育館、都道府県対抗のジュニアバスケットボール大会に、
輪島中学校の宮下 渚さん、山口奈々花さんのお二人が代表で出場されます。健闘をお祈りをしたいと思います。 また、28年2月26日、ご存じの藤田スポーツ賞、東陽中学校野球部が16名受賞されました。同じく
輪島中学校女子バスケットボール部が15名、
輪島中学校水泳部が5名、門前中学校2年生の杉本秀哉君が走り幅跳びで賞を受賞されております。 また、3月6日には、輪島市スポーツ賞・体育協会表彰表彰式が開かれております。 スポーツ賞は1団体6名、奨励賞が2団体16名、新たに、あすなろスポーツ賞が2団体14名、生涯スポーツ賞に3名、体育協会表彰が永年勤続役員が2名、体育功労者評者が2名でありました。 ただ、このスポーツ奨励賞の中で小上防博子さん、ソフトテニス協会、これは奨励賞ですが、輪島市スポーツ賞、小口貴子さん、これはたしか大向貴子さんですね、スケルトンで全日本の選手権大会2位になりました。 そして、全日本社会人バスケットボール選手権大会、橋田幸華さんが秋田銀行から出まして見事優勝。 日本航空高等学校ラグビー部、北信越高等学校体育大会で見事優勝。 そして、北信越高等学校体育大会、男子アーチェリー競技で団体優勝、屋鋪真吾さん、県立能登高等学校から出場をしております。 また、ジュニアソフトテニスクラブ、松本 隼さん、北信越の小学生ソフトテニス選手権で優勝。 成瀬叶望さん、この方は輪島市立門前西小学校ですが、小学校陸上全国交流大会でソフトボール投げで5位の入賞。 また、輪島市ボウリング協会、高森健一さん、北信越のシニアのボウリング選手権で優勝ということでございました。 各賞、いただきました方に心から賛辞と今後の精進を期待しながら質問をさせていただきます。 まず、観光問題についてでありますが、代表質問とも重なるかと思うんですが、私なりに質問させていただきたいと思います。 午前中、観光協会と行政との問題が質問の中に上がったわけでありますが、この観光協会の要望を初めて受けたのが私どもじゃないかと思います。自民党輪島支部と経済団体の懇談会がありまして、そこで各団体の要望を聞くんですが、そのときにも観光協会の現会長ですか、案内業務は行政にぜひお願いをしたいという要望がまずありました。 その後、輪島市の観光特別委員会にお話がありましたのも、案内業務はできないと。ただし、旅館、民宿へのあっせん、物品販売とかは協会がやるというような話でありました。委員会の中でもいろいろと議論されたんですが、案内だけして、そこでお客さんがまた違うところで情報を得るなどというのは、これはお客さんに対して大変失礼なことで、それで私も観光に二十数年携わっておりましたのでよくわかりますが、まず最初の要望を出したのを知らない協会員がたくさんいらっしゃいました。その後、聞きましたら、年明けに協会の方々ですか、集まりまして謝罪をされた。文章の表現が悪かったとかなんとかで謝罪をされたということでありまして、私ども特別委員会では、いや、協会から要請があればお話し合いはしましょうと言ったんですが、私どもは議長の諮問機関でございますので、議長に申し込みがあって初めて私どもが委員会を開けるんですが、その後、それも何もありませんでした。 予算編成の時期になって、私ども中身も聞いておりまして、現在、協会のほうは昨年で女性の方が皆さんやめられて職員がいないと。じゃ、あれからもう二、三カ月たつんですが、このままで春のシーズンを迎えられるかと。じゃ、行政が金がかかるけれども、協会ができないなら私どもがやりたいという話を私どもは理解しました。 今はもう予算も打ってスタートをするわけでありますが、きのう、代表質問の中で、協会との仕事の話もそうでありますが、体制はどのように取り組むかというのは承りました。常時3名体制、案内全般、紹介、これはあっせんというと何か難しいらしいんですが、恐らく紹介もして、いろんなところにあっせんもするかと思います。 きょうの新聞報道でありました。企画商品は観光協会とともにやっていくと。これはもうそれでいいんじゃないですか。それこそ本当に一緒になって輪島をアピールして、せっかく上向きになった観光客の増加をそのまま維持するようにお願いしたいと思いますが、きのうの代表質問でお答えしなかった部分での、これまでの観光協会との経緯について、行政としての今後、どのような体制で臨むのかは、きのう聞きましたので、ただ私は、今、4月から開く、予算の中に職員報酬などもするという予算もあったわけでありますが、経験も大事かなと思うのでありますが、これは私が今から言うのは、協会から引き抜けという意味で言っているんじゃないんです。そこにいらっしゃる職員の方が、じゃ、今までの経験を生かしてそこで案内業務をすると言った場合、市はどのように対応するのかを1点聞いておきたいなと思います。あくまでも引き抜くんじゃないんですよ。 次なんですけれども、この観光客増に向けた交通体系についてということなんですが、これは私の質問を予期したんですかね、けさの北国新聞に、このゴールデンルートというのが載っていました。これは私、JR西日本、東日本が協力をして、北陸周遊をできるようにする。7日間乗り放題、アーチパスというふうに新聞記事に書いてあるんですが、この記事を見たとき、私、昭和47、48年、輪島市にお客があふれたときにあったのがミニ周遊券という周遊券なんです。これは北陸を全部周遊しておまけがついていまして、能登半島の
定期観光バスに乗れるという、この券が爆発的な人気で能登観光が、私はブームに火がついたと思っているんですが、これは大変すばらしいプランで、これは外人専門に考えていらっしゃいますが、これは7日間、のと鉄道にも利用可能があるというふうに記事には書いてありますので、ぜひ、この広域観光も含めて、ご協議を検討、そして取り組んでいただければというふうに思います。 私、もといた会社がこの会社なものですから、北陸鉄道なのでちょっと調べたんですが、
定期観光バス、今4台走っているんです。わじま号、あさいち号、ななお号、おくのと号、北鉄に聞きましたら、26年度までもうかるまではいっていないと。ただ、このわじま号については、「まれ」や新幹線の影響で非常にお客さんがふえたということなんですが、これを金沢発、そして輪島まで来て金沢に帰るというルートなんです。今まで輪島営業所とかが担当していた
定期観光バスはもうなくなりまして、あさいち号は、もう和倉から輪島、金沢に帰る。ななお号は、和倉を出て能登島を回って千里浜を見て金沢へ行く。おくのと号は、和倉から輪島へ来て、千枚田に行って、見附島を見て和倉へ帰ると、こういうコースなんです。能越道、七尾・氷見道路が28.1キロ、全線開通したこの2月28日で丸1年を迎えたんですが、非常に氷見とか和倉は潤っているそうであります。中部地方を縦断する鍾乳洞の観光ルート化、そして高岡と七尾を結ぶ加越能バスがわくライナーというバスを走らせているんですが、これはまだ平均乗車率が五・五、六人だそうです。北鉄の幹部、名前を言うと怒られるんですが、幹部に話しましたら、余り高岡は期待できないと。それよりか飛騨高山、コースの作成に当たっては、もう、ことしの8月下旬にはモデルコースをつくって、各旅行会社へ持っていかなきゃいけないわけでありますが、山と海を結んだ、この飛騨と輪島のコースは、ぜひ観光課でモデルコースを組みながら、各エージェントにアピールをしていただきたいのと、民宿なんかも非常に高齢化してきておりまして、私は真浦にいたときに、その先の民宿の方に言ったんですが、年がいくと料理つくるのも大変、もうその当時からベッドと朝飯だけでいいというB&Bという企画があったんですが、それをぜひ実現を検討していただきたいと思います。 (何かいうものあり)
◆14番(小山栄君) 同僚議員から、あと5分と言われましたので、ちょっと焦りますが、続いて、内灘町が県内初の公営の合葬墓をつくりましたんですが、これは町内外から大変関心を集めているそうです。この合葬墓は、一つの墓に多くの遺骨を一緒におさめる形式なんだそうでありますが、お墓のことで子供に迷惑をかけたくない、遠くで墓参りに行けない、墓の管理が難しくなったと。3月15日から使用申し込みが始まるそうでありますが、この墓地公園について、私どもの三井の地元からも、いわゆる空港周辺に墓地公園の建設にという質問を前にしましたら、あっけなく、さらりと横へやられたんですが、前向きな取り組むお考えがあるかと、この合葬墓について、市の考えはどういうことなのかお尋ねします。 続いて、選挙制度改革について。 18歳以上の選挙権について、この夏の参議院選挙から全国で約240万人が新たに有権者に加わります。親が政治に関心があれば、大抵、親の言うことを聞いて、「社民党やいいさかい、どうや」と言えば書くんじゃないかと思います。きのう、きょうと、学校の先生の不祥事も結構出ましたね。何か履歴を間違って、その子が推薦入学しなかった。それから、子供が言うことを聞かなんだら昼飯を食わせなかったというのも、きょう、ニュースで流れておりまして、私どもがおつき合いした教員の方には、そういう方はいらっしゃいませんでしたね、教育長。もう皆さん、教育一途な方々ばかりでございました。 ただ、この18歳以上の選挙権に対して、学校で偏向教育は行われないと思うのでありますが、行われないかが心配であります。それと、これまでの周知、施策について、そして学校での期日前投票についてご検討はないかお尋ねします。 あと2分しかありませんが、子育て支援について、きのう、いろいろと聞かせていただきました。県内初めてとか日本初という事業を市はいっぱいやってきました。 私は給食費について、子育て支援の対応がどうかを尋ねたいと思います。この給食費の輪島市独自の支援制度、そして3子以上の子供たちに給食費をただにするという新しい制度を設ける気持ちはあるかどうかをお尋ねいたします。 私も大変、人一倍、気が小さいので、穏やかな答弁を期待し、そして部長、お疲れさまでした。退職される方、お元気で。 失礼いたしました。
○議長(森正樹君) 梶 文秋市長。 (市長 梶 文秋君登壇)
◎市長(梶文秋君) 小山議員のご質問にお答えをいたします。 1番目に、観光問題についてのお尋ねでありました。 観光協会とのこの間の経緯について。また行政として、今後どのような体制で臨むのか。さらには交通体系にまで質問が及んだところであります。 昨年は、何度も申し上げておりますけれども、新幹線開業、朝ドラ、この2つによって、本市を訪れる観光客数が大幅に増加をいたしました。 こうした中で、道の駅、輪島ふらっと訪夢内にある観光協会が運営する観光案内センターにおきまして、昨年8月に職員の方の退職がありましたけれども、欠員は現在も補充されておりません。それから繁忙期に、窓口、カウンター及び電話、それぞれが大変込み合う中で、大変な状態になった。そのことに関して、市の観光課のほうに苦情の連絡がありました。 しかしながら、昨年12月2日に、観光協会から輪島市に提出されました来年度の補助金等の要望書におきましては、観光案内業務の公営化を切望する中身がありまして、一方で、観光案内の窓口職員の補充などという基本的な改善策は明記されておらず、口頭でそのことを確認したところ、その補充の考えはありませんということであったわけであります。 こうした観光協会の要望を受けまして、現行の観光案内センターの体制では、十分その役割が果たせるのかどうかという懸念があったところでもあります。観光客の皆様に、より迷惑をおかけすることがないのか、そういうことが懸念されるため、観光協会の求めに応じて、直接、市が運営すると。そしてそれに関しては当然、現在の観光案内窓口の明け渡しといったことが付随してまいりますので、昨年12月24日に、その件をお願いをいたしたところであります。 2番目の行政としてどのような体制で臨むのかということについてでありますけれども、本市では、これまで多額の観光予算を投入いたしまして、多種多様な誘客活動がようやく実を結ぼうとしている中でありますので、訪れたお客様に対して、一層ご満足いただけるよう努力する、そのことが何より大切であろうというふうに考えております。 今回、観光案内センターを本市が直接運営することを決定いたしましたが、職員の配置につきましては、輪島観光案内センター長として輪島市職員を配置をいたします。それとは別に、窓口職員として臨時職員4名程度を雇用いたしまして、休日もありますので、全体のローテーションを考えて、常時3名体制で窓口業務を行うという予定にいたしておりますし、外国人の方への対応については、パートで3名雇用いたしまして、これもローテーションで常時1名が勤務する予定といたしておりますが、ゴールデンウイーク、夏休みなど繁忙期にはさらにパート職員の配置をすること、それから電話対応が接客のために対応できなければ、これは電話が転送されて、市の観光課のほうへ直接電話が入るシステム、こういったことなども含めて、お客様のニーズに応えてまいりたいと思います。 業務内容でありますけれども、外国人観光案内も含めまして、観光案内全般について、また観光パンフレットの発送、観光企画商品の販売、宿泊施設の紹介、手荷物の預かり、施設管理、レンタサイクル運営などを実施をいたしまして、さらに特産品の紹介、あるいはあっせんができる体制も整えてまいりたいと考えております。 なお、議員から現在の職員についての雇用問題もありましたけれども、これは十分、私どもとして経験者で必要であれば、そういった対応も場合によっては生じるということになろうかと思います。 観光客増に向けた交通体系についてのご質問でありますけれども、新幹線開業によって、石川県を訪れる観光客が増加傾向にある中で、JR金沢駅に設置されております能登観光案内ブース、これを「能登デスク」と言っておりますが、ここにも毎日、多くの観光客の皆様方が奥能登の観光情報を求めて立ち寄っていただいているというふうに伺っております。 しかし、本市へ直接向かう2次交通は、路線バスや
定期観光バス、乗り継ぎが必要な鉄道などが中心でありまして、それらの本数が少ないことから、時間帯によっては効率的に目的地へ移動できない場合があるとも認識をいたしております。 こうしたことから、本市単独では新たな交通手段、あるいは便数増加は難しい問題ではありますので、石川県、あるいは関係する他の市町との連携策、お互いの観光素材を組み合わせた広域的モデルルートについて、それぞれ今後、検討課題とさせていただいて、旅行会社などに募集型、定期的な旅行商品として造成・販売、こういったことに意を尽くしてまいりたいと思います。 飛騨と能登の海の話もありましたけれども、検討させていただきますので、よろしくお願いします。 大きな項目2番目の墓地公園についてでありますが、のと里山空港周辺には、現在、臨空産業団地と平成21年になりますけれども、旧ゴルフ場建設予定地、これがグリーンピアというふうに申しておりましたけれども、そこの計画が断念されたということで、これを買い取った市有地があります。失礼しました、輪島カントリーです、グリーンピアのほうは賃貸のほうでしたので、輪島カントリーの予定地でありますが、市が取得をいたしております。 臨空産業団地については、企業誘致のための分譲を目的といたしておりますので、これはその用途にしっかり今後も使わせていただきたいと思いますし、そのゴルフ場建設予定地につきましては、取得の名目が、いわゆる河原田川の水源上流にあるということから、水源涵養のために取得したということになりますので、現状のまま保存を行ってまいりたいと考えております。 したがいまして、のと里山空港周辺の市有地において、墓地公園の建設については、さきの答弁と同じようで申しわけありませんが考えておりません。 次に、合葬墓についての考え方をお尋ねいただきました。 内灘町が整備いたしました合葬墓についてでありますが、本年3月に申し込みを受け付けて、早ければ5月下旬から使用開始になるとのことであります。 合葬墓の規模としては、680体の納骨ができ、遺骨を10年間納骨室にまず埋蔵をすると。その後、埋蔵袋に移しかえて、埋蔵室で合祀する型式の使用料があります。この形式では、お1人につきといいますか、1体につき16万円の経費が必要だそうであります。納骨室を使わずに、初めから埋蔵袋に遺骨をおさめて埋蔵室において合祀するという形式の場合は、1体につき9万円というふうにお伺いをいたしております。 一方、本市が現在管理している墓地の現状についてでありますが、お墓の設置者が管理できていない、いわゆる無縁墓が数多く見られるという状況に至っております。また、久手川町にある身元のわからない遺骨、いわゆる行路死亡人などの方々の遺骨を初めとする無縁塔というのがあります。この無縁塔は、これ以上、遺骨をおさめるスペースがなくなってきておりますので、今後の動向も踏まえながら、まずは、市有墓地のあり方を再度整理する必要があると考えております。 次に、選挙制度の改革に関してのお尋ねでありますが、まず、教育現場等での問題については学校教育課長から、それから、周知対策と学校での期日前投票などのお尋ねにつきましては、
選挙管理委員会事務局書記長から答弁があります。 4番目の子育て支援についてお答えをいたします。 市の独自支援策はあるのかとのお尋ねであります。 本市独自の子育て支援策につきましては、まず平成13年に全国に先駆けて子宝支援助成事業を創設をいたしまして、お子さんを望まれるご夫婦に対して、経済的に支援をいたしてまいりました。これはかかる経費に対して、国保加入者と同じように本人負担を3割にしようという支援策でありました。これが平成16年、国あるいは石川県の不妊治療助成開始につながっております。その国・県の不妊治療開始後も、市独自での助成内容を、さらに見直しまして、継続的に取り組んでいるところであります。 この助成制度を平成28年度からは、特定不妊治療費の年間助成金額の上限を60万円から100万円にさらに拡大をいたしまして、より利用しやすい制度として見直し、実施してまいりたいと思います。 また、発達に特別な配慮を必要とされるお子さんやそのご家族に対する支援といたしましては、専門の相談員によります早期療育支援事業を平成22年度より他の市町に先駆けて実施をしておりまして、市独自で作成した「すこやか手帳」の活用など、子供にかかわる関係機関が連携をいたしまして、切れ目のない支援ができる体制の整備に努めております。 さらに、保育料ですが、平成26年7月から、多子世帯への保育料の無料化を実施いたしております。この制度は、子供さんが3人がいらっしゃる中で、一番上のお子さんが満18歳までの間であれば、3人目以降の保育料については、これを無料とするという制度でありまして、平成27年度からは石川県の補助事業となっておりまして、石川県内の自治体にも、この制度が拡大されているというか、広がっております。 このほか、こども医療費助成事業につきましては、平成26年11月から県内において先行的に中学校卒業までの方を対象として、現物給付、いわゆる無料化を実施いたしました。 本市が取り組んだ、この現物給付化は、現在のところ県内の13の自治体でも導入されております。 なお、こどもの医療費助成事業につきましては、本年10月からは対象者を、これまでの中学生までであったものが、高校生までに拡大をいたしまして、子育て世帯の負担軽減をより図ってまいりたいと考えております。 この質問のほか、子育て支援について、新たな支援策の検討について、教育分野で制度導入をお尋ねいただいておりますが、この件につきましては学校教育課長から答弁を行います。 私のほうからは以上であります。
○議長(森正樹君) 学校教育課長。 (学校教育課長
松山真由美君登壇)
◎学校教育課長(
松山真由美君) 大きな項目3番目の選挙制度改革についてです。 学校で偏向教育が行われていないかとのお尋ねでございますが、教育基本法第14条第1項で「良識ある公民として必要な政治的教養は、教育上尊重されなければならない」と規定されており、政治教育の重要さをうたっている一方で、第2項では「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治活動をしてはならない」と規定されており、学校教育における政治的中立性が求められております。 教育委員会といたしましても、平素よりその遵守を求めており、本市の小・中学校等における偏向教育は行われておりません。 次に、大きな項目4つ目の、第3子以上、給食費を無料化にできないかというお尋ねについてです。 現在、市における給食費の支援制度といたしましては、国の補助を一部活用した就学支援制度の一環として、所得状況により標準的な給食費の約90%を支援する制度があり、全児童・生徒のうちおよそ6.6名に1名が支援を受けております。この制度は、教育の機会均等を目的としており、経済状況により就学できないような事態を避けるために行われております。 学校給食につきましては、学校給食法に基づき、適切な栄養の摂取による健康の保持増進等を目的として実施いたしており、保護者の皆さんには、食材費に相当する1食当たり約300円の負担をお願いしております。 教育委員会といたしましては、学校給食につきましては、その理念や経緯を踏まえ、就学支援制度により教育の機会均等についても担保しつつ実施していること、またその負担水準につきましても、食材費のみとされ、通常の生活の中で必要とされる範囲を超えるものではないことから、学校と保護者の役割分担としては適正なものと考えておりますので、現状のとおり少子、多子を問わず負担をお願いしてまいりたいと考えておりますが、今後、他市の状況を見ながら判断させていただきたいと存じます。 以上でございます。
○議長(森正樹君)
選挙管理委員会事務局書記長。 (
選挙管理委員会事務局書記長 宮脇新次君登壇)
◎
選挙管理委員会事務局書記長(宮脇新次君) 大きな項目3番目の選挙制度改革についての②これまでの周知施策についてのお尋ねでございますが、本市選挙管理委員会といたしましても、これまで投票の機会がなかった年齢層を含め、若い方々に対する周知・啓発を図っていくことが重要であると考えております。 従前より、石川県選挙管理委員会と連携し、小・中学生や高校生からの選挙啓発用ポスターや標語の募集、成人式での啓発冊子の配布等を行ってまいりましたが、これに加え、昨年10月に輪島高校の3年生、門前高校の全生徒を対象とした選挙出前講座を開催し、模擬投票などを行っております。 また、国のほうでも昨年12月に、高校の授業で活用する目的で「私たちが拓く日本の未来」という副教材を作成し、全生徒に配布したところであります。 本市選挙管理委員会といたしましても、昨年8月に、小・中・高校生を対象とした選挙制度の説明や模擬投票などを行う未来の有権者育成支援新事業を策定し、周知を図ったところ、輪島高校から依頼があり、今月18日に2年生を対象として実施することとしております。 今後も石川県選挙管理委員会や明るい選挙推進協議会などの関係機関と連携をより一層図りながら、効果的な周知・啓発に努めてまいりたいと考えております。 次に、③学校での期日前投票についてのお尋ねでございます。 今回の公職選挙法改正に伴い、本年7月25日に任期満了を迎える参議院議員通常選挙において、主権者意識の向上を目的として、高校内に期日前投票所の設置を表明しているのは、熊本県大津町選挙管理委員会で、町内2校で期間中1日限定で設置すると伺っております。 石川県内では、現在のところ設置を検討している市町はないとのことでありました。これは高校3年生の一部の生徒しか対象とならないこと、また設置した場合、高校生以外の一般の有権者を対象外とする理由がなく、生徒の安全面で懸念があることなどの理由や、新たに期日前投票所を設置する場合には、二重投票を防止するためのシステムの導入や、投票所間を有線または無線で接続し、場合によっては選挙人名簿漏えい防止のためのセキュリティー対策等が必要となり、経費が多額になるなどの理由から検討が進んでいないものと考えられます。 このようなことから、本市においても現在のところ設置する予定はありませんが、今後、他の市町の実施状況を見ながら、効果的で安全な方法を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(森正樹君) 以上で通告による質疑・質問は終わりました。 これにて質疑・質問終わります。
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△委員会付託の件
○議長(森正樹君) ただいま議題となっております議案第2号から議案第51号の各件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
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△追加議案上程
○議長(森正樹君) 日程第2、本日市長から提出のあった議案第52号から議案第60号までを一括して議題とします。
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△市長追加議案説明
○議長(森正樹君) 市長から提案理由の説明を求めます。 梶 文秋市長。 (市長 梶 文秋君登壇)
◎市長(梶文秋君) 本日、追加提出した議案につきましてご説明を申し上げます。 今回、追加提出いたしました議案第52号から議案第60号につきましては、一般会計のほか8会計における平成27年度の補正予算に係るもの9件であります。 まず、昨年の人事院勧告に基づくものといたしまして、昨年8月6日に、人事院が国家公務員の一般職の給与等について、給与月額の水準を0.4%、また期末勤勉手当を0.1カ月分、それぞれ引き上げを行うよう勧告を行いました。このことから、職員の給与につきまして、この勧告に準じた改定を行うとともに、市長、副市長、教育長並びに市議会議員各位の期末手当につきましても、それぞれ0.05カ月分の引き上げを行うことにつきまして、本定例会初日に関連する条例案を提出したところであり、この引き上げに伴い、必要となる予算について今回計上させていただきました。 次に、基金の造成等に係るものといたしまして、こちらも本定例会初日に条例案を提出いたしておりますが、がんばる輪島応援寄附金を財源とする輪島市ふるさと応援基金を造成するために1億8,500万円の予算を計上したほか、同寄附金を奨学金基金に積み立てるなど、ご寄附の趣旨に応じた財源とする予算措置を行いました。 また、大阪府富田林市在住でありまして、本市出身の塩安様から、ふるさとに貢献したいと500万円のご寄附をいただき、そのご趣旨に添いまして、美術品購入基金へと積み立て、有効に活用させていただくことといたしております。 続きまして、国の平成27年度補正予算に関するものであります。 まず、マイナンバー制度に関する情報セキュリティー対策に関するものといたしまして、本年1月1日からマイナンバー制度がスタートしておりますが、このマイナンバーを扱う業務上使用するパソコンについて、なりすましや不正利用を防ぐため、パスワードの設定に加え、指紋や顔による利用者認証の仕組みを導入するとともに、パソコンの操作記録を残すことや、情報持ち出し対策を講じるための費用を計上いたしました。 加えて、インターネット接続系の通信経路からの分離を行うための費用もあわせて計上いたしております。 これらの措置によりまして、本市が保有するマイナンバーを含む個人情報の流出防止対策に万全を期してまいりますとともに、職員の法令遵守の徹底や市民サービスの向上にとつなげてまいります。 次に、農林水産業の振興といたしまして、担い手確保及び農業経営の強化を支援するために、国の補助金による人・農地プランに位置づけられた法人などに、トラクターあるいはコンバインなどの農業用機械の購入補助に係る必要を計上いたしました。 このほか門前町千代で、農林水産業の6次産業に取り組む事業者に対しまして、財団法人地域総合整備財団、いわゆる通称ふるさと財団と言われているところの協力を得まして、無利子貸し付けとして5,200万円を計上いたしました。 そのほか、災害がなかったことにより、この間、見込み計上しておりました災害復旧事業費の減額や、事業費が確定した種々の事業に対し、歳出予算の減額を計上させていただいております。 なお、一般会計予算の16事業におきまして、国の補正予算などの関係で予算化は行っても、物理的に今年度内に事業完了が困難であるなど、やむを得ず予算を繰り越す必要が生じたため、繰越明許費13億4,450万3,000円を計上いたしております。 これらの結果、一般会計の補正予算額は1億9,437万9,000円の減額となり、補正後の額では228億7,470万5,000円、また特別会計の補正予算額では1億577万9,000円の減額となり、補正後の額では112億3,638万6,000円、一方、企業会計の補正予算額は1,830万6,000円の増額となりまして、補正後の額では63億4,440万8,000円となり、全ての会計での補正後の予算の合計は404億5,549万9,000円となるものであります。 以上が今回、追加で提出いたしました議案の主な内容であります。何とぞご審議の上、適切なる対応を賜りますようお願いを申し上げます。 なお、人事案件につきましては、後日、追加提案をいたしたく、あらかじめご了承賜りますようお願いを申し上げます。 以上であります。
○議長(森正樹君) 提案理由の説明は終わりました。
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△質疑
○議長(森正樹君) これより質疑に入ります。 ただいまのところ、質疑の通告はありません。 これにて質疑を終わります。
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△委員会付託の件
○議長(森正樹君) ただいま議題となっております議案第52号から議案第60号の各件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
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△休会の件
○議長(森正樹君) 日程第3、休会の件をお諮りいたします。 あす11日から21日までの11日間は、委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」というものあり)
○議長(森正樹君) ご異議なしと認めます。よって、あす11日から21日までの11日間は、休会することに決定いたしました。
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△閉議
○議長(森正樹君) 以上で本日の日程は、全て終了しました。 次会は、3月22日午後2時から会議を開きます。 本日はこれにて散会いたします。 (午後3時14分散会)
--------------------------------------- (参照)議事日程(第3号) 平成28年3月10日(木) 午前10時開議 日程第1 議案第2号から議案第51号まで 一括議題 質疑及び市政一般に関する質問、委員会付託 第2 議案第52号から議案第60号まで 一括上程 提案理由の説明、質疑、委員会付託 第3 休会の決定...