小松市議会 2021-04-30
令和3年第2回臨時会(第1日目) 本文 開催日: 2021-04-30
ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 開会 午前10時00分
◎開会の宣告
◯議長(
高野哲郎君) ただいまより令和3年第2回
小松市議会臨時会を開会いたします。
───────── ◇ ─────────
◎開議の宣告
2
◯議長(
高野哲郎君) これより本日の会議を開きます。
───────── ◇ ─────────
◎諸般の報告
3
◯議長(
高野哲郎君)
地方自治法第121条の規定による
今期臨時会における説明員の氏名は、お手元に配付のとおりでありますので、御報告いたしておきます。
なお、説明員の欠席届がお手元に配付のとおり参っておりますので、併せて御報告いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎会議時間の延長
4
◯議長(
高野哲郎君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎
会議録署名議員の指名
5
◯議長(
高野哲郎君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第81条の規定により、議長において
竹 田 良 平 君
岡 山 晃 宏 君
を指名いたします。
───────── ◇ ─────────
◎会期の決定
6
◯議長(
高野哲郎君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期臨時会の会期は、本日1日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
7
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は本日1日間と決定いたしました。
───────── ◇ ─────────
◎
市長提出議案第26号の上程、説明、
質疑、
委員会付託、
委員長報告、質疑、
討論、採決、議案第27号の上程、説
明、質疑・
委員会付託・
討論省略、採
決
8
◯議長(
高野哲郎君) 日程第3、
市長提出議案第26号 令和3年度小松市
一般会計補正予算(第1号)及び第27号 副市長の選任についてを一括して議題といたします。
市長より
提案理由の説明を求めます。
市長、
宮橋勝栄君。
〔市長
宮橋勝栄君登壇〕
9 ◯市長(
宮橋勝栄君) おはようございます。
令和3年第2回
市議会臨時会の開会に当たり、提出いたしました議案の概要について御説明いたします。
このたび、市民の皆様の御支持をいただき、第10代
小松市長に就任いたしましたことを大変光栄に存じます。しかしそれと同時に、その責任の重大さを日増しに実感し、身が引き締まる思いであります。
市政の運営に対する私の所信につきましては、改めて次の定例会において申し上げたいと存じますが、私は、さきの選挙を通じて市民の皆様との対話を重ねてまいり、新しい小松をつくる具体策として55の政策を掲げました。そして、その実現に向けて誠心誠意取り組むことをお約束してまいりました。今後は市長として、市の職員と共に、市民の皆様の声をよく聞き、市議会の皆様とも真摯な議論を交わして、よりよいものへと磨き上げてまいります。一方で、
健全財政との
バランスにも配慮し、
優先順位を明確にしながら、一つ一つ着実に取り組んでまいる所存です。
小松市の大きな飛躍と、何よりも市民一人一人の幸せのため、全身全霊を傾けて挑戦してまいります。市政を推進する車の両輪である市議会並びに
議員各位におかれましては、
大所高所からの御指導、御協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
さて、
新型コロナウイルス感染症につきましては、3月下旬から
感染力の強い変異株を中心に
PCR検査陽性者数が急増しております。一部自治体では、
まん延防止等重点措置が適用され、さらに今月25日には4都府県を対象に通算3回目となる
緊急事態宣言が発令されました。
石川県においても
PCR検査陽性者数や
病床使用率の上昇が見られております。そして、今月28日から来月11日までの期間、
県内全域を対象に、飲食店に対する営業時間
短縮要請が発出されました。要請に応じた店舗への
協力金制度も設けられたところです。
本市においても、4月に入り、
市民病院をはじめ2つの
医療機関で
クラスターが発生するなど
PCR検査陽性者数が増加しております。
市民病院については、新規の入院や一般・
救急外来を一時休止することとなり、患者や御家族の皆様、地域の
医療機関の皆様に、大変御心配と御不便をおかけしております。深くおわび申し上げます。
今週に入り、26日には
予約診療を再開し、28日より
小松市内の
救急搬送を再開しました。今後、一日も早い
通常診療の再開に向けて全力を尽くしてまいります。そして、南加賀の医療を支える
中核病院として、
医療提供体制の確保と安全・安心の医療の提供に努めてまいります。
それでは、本
臨時会に提出いたしました議案の概要について御説明申し上げます。
提出いたしました議案は、予算案1件、その他の議案1件、合計2件です。
まず、令和3年度
補正予算案についてであります。
補正額は、
一般会計5億7,670万円であり、補正後の
予算累計額は、
一般会計で458億9,670万円、全会計の合計では1,002億370万円となります。
それでは、
補正予算案に計上しました施策の概要について御説明いたします。
まず、今
臨時会に提出いたしました
補正予算案の趣旨、目的は、長引く
新型コロナウイルス感染症への対策で大きな影響を受けている
地域経済と
市民生活への支援、そして市民に不安が広がっている
感染拡大への対応を行うものであります。
感染症への対策につきましては、
ワクチンの接種も始まっておりますが、現段階では供給量も限られており、当面は
感染症収束が見通せない状況が続くものと見込まれます。こうした中、手洗いや3密防止などの
感染予防が大切なことはもとより、
PCR検査陽性者が確認されたときに、それ以上感染を拡大させない、
クラスター化させないことが重要であると考えます。
今回、
医療機関や
福祉施設、学校等において
感染者が発生した場合などにおいて、
行政検査の対象とはならないものの感染が心配されるケースについて、
当該職員やその御家族を対象に
PCR検査や
抗原定量検査を実施する費用に対して助成することといたします。
また、避難所や
民間事業所等で
感染者が発生した場合などに、速やかに接触者や
関係者等の
感染状況を確認できるよう、その場で判定結果が出る
抗原検査キットを市で備蓄いたします。
これらの取組により、
検査陽性者をいち早く把握することで迅速な対応と
クラスター発生の
未然防止を図ってまいります。
PCR検査陽性者数の拡大に伴い、
外出自粛や
経済活動の停滞により大きなダメージを受けている
事業活動に対しては、国や県による
給付金のほか、本市でも
事業継続のための様々な支援策を講じてきました。しかし、
感染症の流行が長引く中、市としても新たな独自の支援策が必要と判断いたしました。その中でも、売上げの減少が特に著しい
事業者に対して、業種を限定することなく
支援金を給付することといたします。給付額は、
中小企業が40万円、
個人事業主が20万円とし、事業の継続をしっかりと下支えし、
地域経済を守ってまいります。
また、店舗等の
衛生対策について、これまでも様々な支援を行ってきました。しかし、
PCR検査陽性者数の拡大を受け、もう一段高いレベルで安心して
サービスを提供できるよう支援いたします。
今回は、営業時間の短縮が要請されている飲食店を対象にして、
二酸化炭素濃度センサーの購入や
抗菌コーティングの施工など、
衛生環境の向上への取組を助成いたします。
長引く
感染症は、
市民生活にも大きな影響を与えています。今回、おなかの
赤ちゃんや
子育て世代、
高齢者に対して、暮らしを支えるための臨時の
給付金をお配りいたしたく、所要額を計上しております。
市ではこれまで、
コロナ禍での出産、育児の大変さに寄り添い、新たな御家族の誕生を祝福して応援するため、
新生児特別給付金として5万円を給付してまいりました。今回、本
給付金について、
感染症の不安を抱えながらおなかに
赤ちゃんを授かったお母さんを支援する観点から、出産時ではなく、妊娠して
母子手帳の交付を受けた時点での給付へと見直します。また、
対象期間を延長することとし、妊娠によって体調が不安定になりやすい中、様々な負担と不安を抱えながら妊娠期を過ごし、出産、子育てに臨まれる妊婦の方を支えてまいります。
子育て世代への給付については、これまでも国の制度や市の独自の支援を行ってまいりました。このたび、国の制度として、独りで仕事と育児を担い、また
就労環境の変化による経済的な影響を受けやすい
独り親世帯に対して5万円の給付を行うこととなり、所要額を計上しております。
さらに今回、市独自の支援として、高校3年生に相当する年齢までの子供のいる
子育て世帯に対して、児童1人当たり1万円の
臨時給付金をお配りいたします。
コロナ禍における様々な制約の中、仕事や子育てに経済的・
精神的負担の大きい
子育て世帯を広く支援し、暮らしを支えてまいります。
新型コロナウイルス感染症は、特に
高齢者が重症化しやすいことから、外出や
社会活動への参加などを控えることで生活が不活発になり、加齢により心身が老い衰えた状態であるフレイル(虚弱)が進行するリスクが高まります。今回、自宅に閉じ籠もりがちで、栄養の偏りや低栄養から運動器や消化器、さらには
認知機能の低下を招くことを防ぐことを目的に、
市民税非課税世帯の65歳以上の方を対象に、
バランスのよい食生活を支援するために1人につき1万円の
給付金をお配りいたします。
最後に、
予備費につきましては、
コロナ対策に充てるため当初予算で2億円を計上しておりました。しかし、今回の
補正予算を計上するに当たり1億円を減額し、
歳出予算の財源として活用することとしております。
以上が
補正予算案に計上しました施策の概要であります。
なお、
補正予算案の財源といたしまして、
国庫支出金のほか、
一般財源として国の
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、
財政調整基金繰入金、前年度繰越金を充てております。
次に、その他の議案として、副市長の選任についてであります。
本市副市長につきましては、現在空席となっております。このたび、副市長として新たに
越田幸宏氏を選任しようとするものです。
同氏は現在、
医療法人社団澄鈴会法人本部長の要職に就かれております。しかし、その前は市職員として、
行政管理部長、
総合政策部長等を歴任されてきました。長年にわたって
市政運営に尽力し、卓越した手腕を発揮されてきました。豊かな経験を通じて
行政事務や
庁内事情にも精通し、優れた人格、識見を有しておられ、本市副市長として最適任と考え、御提案申し上げるものであります。
以上で
提案理由の説明を終わりますが、御審議の上、原案どおり可決いただきますようよろしくお願い申し上げます。
10
◯議長(
高野哲郎君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
市長提出議案第27号 副市長の選任については、質疑の省略及び
会議規則第37条第3項の規定による委員会への付託の省略並びに討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
11
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、本案については、質疑及び委員会への付託並びに討論を省略することに決定しました。
これより
市長提出議案第26号 令和3年度小松市
一般会計補正予算(第1号)について、提出者からの
提案理由に対する質疑に入ります。
なお、本
臨時会では、
会派ごとの
持ち時間制となっております。
通告がありますので、発言を許します。
───────── ◇ ─────────
◇ 灰 田 昌 典 君
12
◯議長(
高野哲郎君)
灰田昌典君。
〔22番
灰田昌典君登壇〕
13 ◯22番(
灰田昌典君) おはようございます。
令和3年第2回
市議会臨時会に当たり、本議会に計上されました
コロナ対策について質問しますので、市長の明快なる御答弁をよろしくお願いいたします。
まず最初に、去る3月21日に行われました
小松市長選挙において、見事当選されました宮橋新市長に心からお祝いを申し上げます。誠におめでとうございます。
共に市民の皆様から選ばれた者として、ひたすら本市の発展を願い、市民のために大いに議論し、市民からの全幅の信頼と負託に応えていただきたいと思っております。
また、3期12年間、長きにわたり
市勢発展に多大な御貢献をされ、惜しまれつつ職を辞することとなりました和田前市長には、この場をお借りして改めて敬意と感謝を申し上げる次第であります。
それでは、1項目めの
クラスター対策、
PCR検査や
抗原検査の対象者、
検査等について質問いたします。
本
臨時議会に提出されました
補正予算案は、全て
新型コロナウイルス感染症対策に関するものであります。
新型コロナウイルス感染症については、ようやく第3波が
収束傾向となり、待ちに待った
ワクチン接種も少しずつ開始され始め、明るい見通しが見え始めた矢先に、
変異型ウイルスが急速に蔓延し、4月25日から5月11日までの間、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に三度目となる
緊急事態宣言が発令されるに至りました。
石川県におきましても、報道等において
まん延防止等重点措置の適用が取り沙汰されるなど、今まさにこれまで最強とも言われる第4波の到来に見舞われております。近隣の各
医療機関、特に
小松市民病院におきましても、できる限りの厳重な対策を講じているにもかかわらず、それを突破して侵入する
変異型ウイルスの
感染力の強さと猛威を実感いたしております。
各種要因から、
ワクチン接種が
変異型ウイルス蔓延の後手に回った感は否めませんが、変異株をはじめとする
新型コロナ感染症の拡大をできる限り抑制するという観点から、今回、宮橋新市長初の
補正予算として計上されました
クラスター対策に期待を寄せるものであります。
この
クラスター対策の内容は、
PCR検査等の検査に対する助成分700万円と
抗原検査キットの備蓄費800万円の合計1,500万円であります。
そこでお尋ねをいたします。
医療機関や
福祉施設、学校等において
感染者が発生した場合などにおいて云々という説明もありましたが、その他の一般の方でも感染したのではないかと不安な方が、今までより気軽に、どこかで
抗原検査等を受けられるようになるのでしょうか。
PCR検査、
抗原検査、それぞれ市民の方にも分かりやすく、具体的にどんな人が、どんなときに、どこで検査を受けられるようにすることを目指しているのかお答え願います。
2項目めは、
事業者支援についてであります。
その1として、
事業継続支援金の
対象事業者と
支給金額についてであります。
長引く
コロナ禍における
事業継続支援でありますが、
予算内示会で提案された内容は、連続する3か月の売上げが前年比50%以上減少した
事業者に対し、
中小企業40万円、
個人事業主20万円の
支援金を給付しようとするものであります。総額2億8,000万円と、今回の
補正予算中、最大の予算額が計上されています。
事業継続支援金として、お困りの
市内事業者の皆さんに何とかこの
コロナ禍を乗り切っていただけるよう行政として有効な支援の手を差し伸べることには賛同いたしますが、一方で、
給付対象とならなかった
事業者の皆さんにも十分納得していただけるよう説明も大切ではないかと思うのであります。
そのような観点から、今回の
予算計上に際して、連続する3か月の売上高が前年度比50%以上減少という
対象事業者の設定と
中小企業40万円、
個人事業主20万円という
支援金額の決定は、どのような
情勢分析と判断をなされた結果なのかお尋ねをいたします。
その2として、より
波及効果の高い対策についてであります。
補正予算案には、この
事業継続支援金のほかに、
子育て応援特別給付金やおなかの
赤ちゃん特別給付金などの
給付金も盛り込まれております。
給付金というと約1年前に国の
新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として全国民に1人10万円が給付された
特別定額給付金が思い起こされます。本当にこれで救われたという方や、知らぬ間に生活費に溶け込んだ方、家族でうまいもんが食べられてよかったと思う方、そのままそっくり預金に回された方など様々なようでありました。
コロナ禍では仕方がないと思いますが、一方では、財源によほど余裕がない限り、国や地方が
無理した分のツケは後世、すなわち
子供たちや
赤ちゃんが将来担ぐことになるわけであります。
現在のかつて経験したことのない状況において、
支援金の給付を否定するものではありませんが、多額の公費を投入するからには、今後の
コロナの状況を見ながら、幅広く市民の皆さんを元気にする、できる限り
波及効果の高い
経済対策が重要かと思います。
こうした
経済対策の一つとして、
消費喚起策「Go Aroundこまつ」については、昨年夏から秋にかけて実施した第1弾が皆さんから
大変好評で、第2弾にかかる準備費も令和2年度3月
補正予算として本議会で承認されたところであります。
現在の状況では、さすがにタイミングとしてはいかがかとは思いますが、私自身は、給付のみならず、自分の財布からも応分の持ち出しをしながら、高い
プレミアム率で、買って喜び、売って喜ぶといった二重、三重の
経済循環が期待できる
市内消費喚起策の実施を望んでおります。
「Go Aroundこまつ」の準備には3週間程度がかかるという話もありました。この際、
議決済みの「Go Aroundこまつ」第2弾の準備費に続けて、時期を見て速やかに執行できるように
実行予算も確保しておくことも大切かと思います。
より
波及効果の高い対策について、市長のお考えはいかがでしょうかお答え願います。
最後は、
コロナ関連の今後の
財源的見通しについてお尋ねします。
今回の
補正予算案では、当初予算に計上されました
予備費2億円のうち、1億円を組み替えて
補正予算案に計上された施策の財源の一部に活用するということであります。今、恐れられているN501Yと呼ばれる新しいタイプの
変異型コロナウイルスであります。この
ウイルスは、人の細胞にくっつきやすく、体の中で増殖しやすいという特徴があるようであります。そうすると、1人の体の中に持っている
ウイルスの量もかなりの量になり、その結果、
ウイルスが大量にばらまかれ、それを受けた他の方も多くの数の
ウイルスを吸い込んでしまうことになります。
したがって、
感染力が極めて強く、加えて変異型の場合は、従来あまり感染が広がりにくいとされていた若者や
子供たちでも感染するということ、さらに重症化するリスクが高いことが特徴とされています。
今後、
市中感染がどのように推移するのか予想できませんが、万一の
感染爆発など不測の事態においても機動的に素早く柔軟な
財政出動が可能となるよう、また一方、
収束見通しとなった際の有効な
経済対策など、
コロナという難敵に対し、
攻守両面から備えるという意味で
予備費を一定額留保しておくことも重要かと考えます。
こうした中、今回、
予備費2億円のうち半額の1億円を投入するわけでありますが、
予備費も含め
コロナ関連の今後の財源的な見通しについて御見解をお尋ねいたします。
さて、残念ながら2年連続の
コロナ禍で迎えるゴールデンウイークとなりました。
子供たちもさぞかし寂しい思いをしていることと思います。市民の皆さんも
コロナ疲れが見えます。一日も早く
コロナ禍に打ちかち、明るい未来の小松市が訪れることを心から願って、私の質問を終わります。
14
◯議長(
高野哲郎君) 市長、
宮橋勝栄君。
〔市長
宮橋勝栄君登壇〕
15 ◯市長(
宮橋勝栄君)
灰田議員の3点の質問に答弁させていただきます。
まずは、祝意をいただきまして、本当にありがとうございます。
灰田議員におかれましては、議員の最長老議員として、また
大所高所から御指導いただきますようよろしくお願いいたします。
それでは早速、答弁させていただきます。
まず、
クラスター対策についてでございます。
今回、
クラスター対策として2件提出をさせていただきました。そのうち、まず
検査費助成についてでございますが、
PCR検査等については、市内の医療、保育、教育、介護・
障害サービスなど、
市民生活を支える方々、またはその御家族の関係者を対象にしていきたいと考えています。
施策などにおける
感染拡大防止及び
業務継続を図るために、次のような場合に
検査費用の助成を想定しております。まず、施設の職員が
感染者と接触したが、保健所の
行政検査の対象とならなかった場合や
施設関係者に
感染者が発生した場合であります。また、感染した家族の
同居職員と接触しているが、保健所の
行政検査の対象にならなかった場合などであります。
無症状であるが感染の不安を持つ方が、施設の管理者などを通じて嘱託医へ相談した上で検査を受けていただくことを想定しております。
市内の
PCR検査や
抗原定量検査の自費検査を実施する
医療機関で本事業に協力していただける
医療機関でこの検査を実施していただく予定でございます。
助成額は、
PCR検査2万円、
抗原定量検査7,500円を上限に
検査費用を償還払いで助成いたす予定でございます。
次に、
抗原検査キットの備蓄についてでありますけれども、こちらの備蓄用の
抗原検査については、
感染拡大防止の初動対応として、現場からの要請を受け、早急に現場で感染を検知するものとして導入するものであります。緊急性の高い災害時や
感染者により業務の継続が困難な事業所等への支援を想定しています。平時の個人の検査としての利用は想定しておりませんが、
感染拡大の状況等を踏まえ、供給対象を拡大していきたいと考えております。
具体的には、次の場合に使用することを想定しています。地域で
感染者が発生している中、3密状態になりやすい避難所を開設する場合、感染の不安を解消するため、運営に携わる防災士、運営協議会運営委員のほか、避難者の方々を対象として使用するものであります。
また、
感染者が判明した事業所等で濃厚接触者として該当しないが、不安を感じている従業員などに使用し、安心して事業を継続できるよう
事業者等への提供も行ってまいりたいと思います。
また、事前に
クラスターを防止するため、初動体制を整えるための提供も考えていきたいと思っております。具体的には、複数人で連携して実施する消防団訓練など、必要性のある公的な訓練でも要請があれば応じていきたいと考えています。
検査の試薬は、使用期限が製造後6か月から12か月のものが多く、使用の有無にかかわらず期限内に廃棄し、補充が必要なため、現時点では備蓄数は3,000キットの予定でありますが、
感染拡大の状況を踏まえて備蓄数は随時見直していきたいと考えております。
抗原検査は、
PCR検査と比較して件数に一定量以上の
ウイルスが必要なため、陰性であっても確定診断とすることはできません。よって、使用の必要性を十分考慮して、
感染拡大防止の一つとしていきたいと考えています。
今後、
新型コロナ感染症が収束に向かうよう、
感染者への素早い対応と
クラスター対策の初動体制が重要となるため、人との接触が必要な環境に置かれる医療、保育、教育、介護・
障害サービスなどの
PCR検査の幅広い対応と地域活動や
事業継続を担う方々が素早い感染対応ができるよう支援を行ってまいりたいと考えております。
続いて、2番目の
事業者支援についてであります。
事業者支援について、どのような
情勢分析をして判断されたかということだったかと思います。
本市では、
新型コロナウイルス感染症に対する
事業者支援として、これまでも
感染症拡大防止や
事業継続のため、国や県と役割分担をしながら市独自の施策を切れ目なく展開してまいりました。
今回の支援策は、県における経営持続
支援金制度が2月に終了した中、売上減少が特に大きく、
事業継続が厳しい
事業者に対して厚い支援を行うことを目的にしております。
対象要件の設定における50%以上の売上減少については、県の経営持続
支援金の対象要件を参考にいたしました。
支援金額についても同様に、
中小企業者は40万円、
個人事業主は20万円としております。
また、売上減少の比較となる月数については、特に困窮した
事業者への支援とするため、固定資産税減免制度を参考に連続する3か月と設定いたしました。
なお、月別の売上台帳が不明な白色確定申告者に限り、年間売上げで50%以上減少している
事業者については売上台帳の提出を省略することとしております。
対象事業者数の推計根拠についても、固定資産税減免制度への申請者数を参考にし、本制度においても50%以上の売上減少した法人は300を超えていたことから、
中小企業者を400、個人
事業者をその5割増しの600と見積もっております。
今回の支援策では、固定資産税減免申請実績から大きな影響を受けている業種として、飲食、小売、宿泊、旅客、娯楽、広告、美容、アパレル、繊維業などを想定しておりますが、これらに関する業種を含めて全ての業種において
事業継続に資するよう下支えをしてまいりたいと考えております。
それから、より効果の高い対策として、「Go Aroundこまつ」第2弾を速やかに実行すべきではという御質問でございますが、昨年実施いたしました「Go Aroundこまつ」では、4万7,348冊の商品券を販売し、そのうちほぼ全額となる99.4%が換金され、市内において2億3,530万円の売上げにつながっております。また、登録店舗580のうち9割以上となる548店舗で使用され、市民と
事業者の両方から高い評価をいただいております。
第2弾の実施に向けては、さきの定例会で準備費200万円を議決いただいていることを受け、チケットや購入引換券のほか、ポスター、対象店舗ステッカーなどのデザインの作成を既に終え、チケットの販売方法についても郵便局との協議を終了し、いつでも実施できる準備が整っております。
しかしながら現在、
感染拡大による県のGo Toイート事業が停止され、また県下の飲食店の営業時間
短縮要請が出ていることを鑑みると、その実施は今のところでは難しい現状と見ております。
第2弾については、
感染拡大や県のGo Toイート事業の実施状況を踏まえ、実施時期や手法について検討を進め、できるだけ早急に実施をしたいと考えています。
最後に、
コロナ関連の今後の財源的な見通しについての御質問についてお答えいたします。
まず、この
コロナ対策予備費でありますが、令和3年度当初予算は骨格予算で編成されております。
感染拡大や
地域経済の状況により必要に応じて速やかな対策を実行するために、6月補正までの当面の
感染症対策の財源として
新型コロナウイルス感染症対策予備費を2億円計上されております。
財源としては、国の地方創生臨時交付金で1億5,000万円、
地域経済活性化対策基金5,000万円を充てております。
今回の
補正予算を計上するに当たり、2億円のうち1億円を減額し、
歳出予算の財源の一部として活用することとしております。
感染状況や
地域経済の状況に応じて迅速に対応するため、一定程度
予備費を確保していくことは重要であると認識しております。
今後も、まず対策予算の計上を基本としつつ、定例会はもとより
臨時議会や専決処分を待たずに速やかな対策の実施が求められる場合においては
予備費を活用してまいりたいと考えております。
今後の財源の見通しでありますが、今回の
補正予算案では市単独での
コロナ対策の財源として、国の地方創生臨時交付金2億5,000万円、財政調整基金1億5,000万円、前年度繰越金1億1,770万円、
予備費の活用1億円を財源として充てております。
今後の
コロナ対策の財源として、国の地方創生臨時交付金のほか、財政調整基金や
地域経済活性化対策基金からの繰入れ、前年度繰越金、
感染症拡大に伴い中止や規模が縮小される事業にかかる予算との組替えを想定しております。全体で約20億円程度あると見込んでおります。
財政調整基金や
地域経済活性化対策基金は、年度間の財源調整や大規模災害など不測の事態が発生した際に活用するものであり、
事業活動や
市民生活に大きなダメージを与えている今回の未曽有の
感染症流行に際して、基金を活用し、必要な対策を行ってまいります。
基金残高が減少することになりますが、今後、
コロナ禍が収束し、
地域経済が回復していく中で、基金残高の水準を高めてまいりたいと思います。
さらに、
コロナ禍が長期化し、地方財政に大きな影響を与えている現状を踏まえ、令和2年度と同様に地方自治体が
コロナ対策を適切に実施できるよう、国による臨時交付金などの財源対策を市長会などを通して要望してまいりたいと考えております。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◇ 宮 西 健 吉 君
16
◯議長(
高野哲郎君) 宮西健吉君。
〔16番 宮西健吉君登壇〕
17 ◯16番(宮西健吉君) 昨日の雨がうそのように、今日は五月晴れになりました。今日の議会、新市長を祝うように、すばらしい天気になっております。
それではまず、3月の市長選挙に見事当選されました宮橋市長さんには、改めてお祝いを申し上げます。おめでとうございました。
市民の皆様方にも、「変えていこう!新しい小松へ」のフレーズにて、よい、すばらしい成績で当選させていただき、心から深く感謝を申し上げます。
県議1名、市議6名が本人と一緒になって一致団結をして、現職に対し政策論争で戦ってまいりました。私自身、政治生命をかける思いで応援をいたしましたが、当然ではありますが本人、宮橋市長の頑張りが一番であったように思っております。
4月13日に市長に就任し、若いリーダーが誕生し、小松は変わってまいります。皆さんと共に応援していきましょう。
私もこれから今まで以上に本市発展のために、議員として活動していく所存でありますので、今後ともよろしくお願いをいたします。
それでは、質問させていただきます。
今回、4月補正という形で、
新型コロナウイルス感染症対策費6億7,670万円のうち、生活
支援金3億6,170万円であります。この内訳は、おなかの
赤ちゃん特別給付金3,850万円、
子育て世帯生活支援特別
給付金5,900万円、こまつ
子育て応援特別給付金1億7,300万円、
高齢者食生活支援特別
給付金9,120万円、計4件が計上されております。
そのうちの一つ、おなかの
赤ちゃん特別給付金3,850万円についてであります。
昨年の6月定例会で、
新生児特別給付金について前市長に質問を私はしております。昨年、4月28日から8月31日までに生まれた新生児に5万円を給付する制度であります。その後、9月定例会で今度は9月1日から令和3年4月1日まで延長、そして令和3年3月、今年の3月定例会で令和3年6月30日まで再延長をされております。
私は、昨年の6月定例会での質問で答弁者の前多部長に、医師の診断書を持って市役所に届出をし
母子手帳が頂けるわけですから、妊娠前期・後期もないでしょう。父、母にあげるのではなく、妊婦さんにあげるべきであると申し上げております。
コロナ対策から少子化対策につなげていくことが重要であると申し上げましたが、聞く耳を持ってもらえませんでした。
新型
コロナウイルスが収束すれば、子育て支援として妊婦さんに対し出産準備金、出産祝い金等など、市長の見解、これからのスタートとして、その市長の見解をよろしくお願いを申し上げて、質問を終わります。
以上であります。
18
◯議長(
高野哲郎君) 市長、
宮橋勝栄君。
〔市長
宮橋勝栄君登壇〕
19 ◯市長(
宮橋勝栄君) 宮西議員の質問にお答えさせていただきます。
まずは、改めまして祝意いただきまして、本当にありがとうございます。
一緒に選挙戦を戦わせていただいた仲ではありますけれども、今後は議会と執行部という関係の中で、またいろいろ御指導賜りながら、よりよい小松市政のために御尽力いただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、質問にお答えさせていただきます。
新型コロナウイルス感染症対策について、おなかの
赤ちゃん特別給付金についてであります。
今回の制度の概要といたしましては、これまで実施してきましたこの
新生児特別給付金の対象者を、新生児から妊婦へと拡充するものであります。
コロナ感染症拡大の不安が続く中、新しい命を育む妊婦に対して妊娠時の早い段階から支援するものであります。
対象期間は9月30日まで延長し、期間中に母子健康手帳の交付を受けた方に、
赤ちゃん1人当たり5万円を給付いたします。双子の場合はその倍という形になります。
手続についても、なるべく簡略化を試みまして、母子健康手帳交付時に申請書をお渡しして、郵送で返送していただくということを考えております。妊婦さんの負担のないよう配慮してまいりたいと考えております。
これからの少子化対策についてでありますけれども、今の小松市の少子化について少しデータも確認をさせていただきました。現在の小松市の合計特殊出生率は1.65ということで、2015年1.81とピークでありましたが、その年を除いては大体この1.65あたりを横ばいという形で推移をしております。
心配されます
コロナの影響によって生まれる
赤ちゃんが減ってくるんじゃないかというところもございます。実際に今年の1月から3月までの出生数は171人です。昨年、令和2年を見ると204人、さらに遡って平成29年を見ても204人、平成30年では218人と、この1月から3月までの生まれている
赤ちゃん、出生数を見ても、やはり昨年から見ても30人程度減少しております。昨年トータルでは842人ということになっておりますので、この傾向が続くと場合によっては700人台ということも十分あり得るんじゃないかなと危惧をしております。
実際に母子健康手帳の交付数につきましても、昨年の同じ時期、1月から3月を見ても30人程度減少しておりますし、昨年1月から12月までの実績を見てもやはり少し、過去最少となる出生数になるんじゃないかなということは危惧をしております。
実際、婚姻数については、それほど大きな影響は今のところ見られておりませんけれども、今後の少子化対策というのは、もう本当に待ったなしという状況であろうかと思います。
特に様々な数値を分析しても、この20代の女性の方々の転出超過ということが非常に顕著に見られているのがこの小松市の現状です。これは今年に限ったことではありませんが、20代の方、男女ともに転出超過になっているんですけれども、女性の場合は約100人近く転出超過ということになっておりますので、ここの対策も非常に急務だというふうに考えております。
そういった中で、市ではこれまでも少子化対策として妊娠前から出産、子育てに至るまで切れ目のないサポートを総合的に実施してきております。小松の宝である子供一人一人を大切にしていくこと、子育てするなら小松と選んでもらえるそんなまちにしていくこと、この2つの視点で、お母さん、お父さんが安心して子育てができる環境を整えてまいりたいと思います。
この今回のおなかの
赤ちゃん特別給付金の継続については、
新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら判断をしてまいりたいと思います。
両親、親が幸せを感じてこそ、
子供たちの未来が光り輝くと私自身考えております。今後の少子化対策として、おなかの
赤ちゃん出産準備金、出産祝い金やおむつ定期便、あるいは
給食費の無償化など、様々な子育て支援策について早期実現に向けて検討してまいりたいと考えております。
また、先ほども申し上げましたが、20代女性の転出超過が大きいということもありますので、今回、産業立地担当部長を新たに登用いたしました。こういった若い女性が小松で働ける、そんな環境をつくっていくことも重要な観点だと思っておりますので、総合的な観点からこの少子化対策に当たってまいりたいと考えております。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◇ 橋 本 米 子 君
20
◯議長(
高野哲郎君) 橋本米子君。
〔19番 橋本米子君登壇〕
21 ◯19番(橋本米子君) このたびの市長選挙では、我が家にも全戸配布された新しい小松をつくる具体策というパンフレットが届き、手に取って55項目の施策の内容を見たとき、私は思わず感激して大粒の涙があふれたのを今思い出しております。
宮橋新市長には、今後とも住民福祉の向上に向けて具体化していただけますよう期待して、質問に入りたいと思います。
時間がありませんので、これからは早く言います。
私の質問は大きく1点、
新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
今回の4月
補正予算には
新型コロナウイルス感染症対策として5億7,670万円が計上され、その中で医療・介護等施設への新型
コロナウイルス検査助成費として700万円が示されております。これは
高齢者施設や
医療機関などの
サービスを提供する職員及び家族について、感染のおそれがあり、自費での検査が必要な場合に
PCR検査や
抗原定量検査をするときの助成費用で
PCR検査は1人につき2万円の助成としております。以前、
PCR検査は1人約3万円と言われていましたが、実際、自己負担額は幾らになるのでしょうか。
また、昨年11月から65歳以上または基礎疾患のある人で
PCR検査を希望する方はかかりつけ医院等の
医療機関で受診ができる仕組みができました。自己負担が1万円もかかると、そんなに多くの人が受けられないのではないかと思うのですが、昨年から実施された
PCR検査助成制度を活用された方の人数はどうであったのか、実績人数をお示しいただきたいと思います。
2月1日、厚生労働省の
新型コロナウイルス感染症対策会では、直近の
感染状況について、飲食店での感染は減少しているが、
医療機関、
福祉施設を中心とした感染
クラスターが全国的に発生していると分析し、
医療機関と
福祉施設の
感染拡大を阻止する取組の必要性に言及されております。
県内でも4月に入り、病院
クラスターが相次ぎ、外来診療の停止、不急の手術延期など影響が広がっております。
医療・介護等施設職員は、無症状者との接触もあり、
クラスター対策として
PCR検査は無料で定期的な検査が必要と思いますが、市長の御見解をお尋ねいたします。
次に、小松市飲食店
感染症対策
支援金についてであります。
新型
コロナウイルス感染拡大を受けて、石川県による
県内全域の飲食店に対する営業時間
短縮要請が4月28日から始まっている中、小松市では感染防止対策の徹底をもう一度として、
感染症対策に必要な物品等の購入経費への
支援金の予算が出されております。この支援対象物品の中には、CO2濃度センサーや抗菌玄関マットなど新しい項目も入っておりますが、非接触型体温計測器は対象になっているのでしょうか。知人の
事業者の方から、ぜひ聞いてほしいと要望がありました。市長の御所見をお尋ねいたします。
以上であります。
22
◯議長(
高野哲郎君) 市長、
宮橋勝栄君。
〔市長
宮橋勝栄君登壇〕
23 ◯市長(
宮橋勝栄君) 橋本議員の質問にお答えさせていただきます。
まずは、感動したというパンフレットのお声もいただきまして、祝意と併せてありがとうございます。これからも市民福祉の向上のために尽くしてまいりたいと思いますので、また様々な観点から御指摘、御提案いただければと思っております。
新型コロナウイルス感染症の対策について、今回掲げておりますまず
PCR検査の件についてでございますが、この
PCR検査の自己負担額についてでありますが、無症状の方の
PCR検査は自由診療となり、検査代は
医療機関によって様々な状況であります。そのため、市の助成額の2万円を超えた分が自己負担になるが、その額も本当に機関によって様々な状況であります。今回、2万円の助成という形でお願いしたいと思います。
昨年11月から実施された65歳以上の方及び高血圧や糖尿病などの基礎疾患をお持ちで治療中の方を対象とした助成制度活用者数は3月までで111人でございます。今回、この年齢要件を設けずに、新たに
行政検査の対象とならない方々への検査拡充という形で進めており、検査の数は今後挙がっていくものと考えております。
現在、国は
感染者が多数発生している地域や
クラスターが発生している地域において、幅広い検査の実施を求めています。今回の助成制度は、医療、保育、教育、介護、
障害サービスなどにおいて
感染拡大の兆候が見られた場合、検査をいち早く実施し、
感染拡大を防止するとともに、
行政検査の対象とならない施設職員及び家族など関係者を広く検査できるようにするものであります。
PCR検査などは県において検査能力や体制を整備しておりますが、医療行為であるため検査数を増やすことの限界があるということも承知しております。
市としては、医療、保育、教育、介護、
障害サービス施設の
業務継続を図るためにも、
感染者の早期把握を的確に行えるよう費用助成を行ってまいります。あわせて、
抗原検査のキットと同時に進めていきたいと考えております。
続きまして、小松市飲食店
感染症対策
支援金についての御質問でございました。
非接触型体温計測器は対象になるかということでありますが、もちろん対象となります。
飲食店に対する
感染症対策支援策については、これまで3回実施してまいりました。店内のアルコール消毒やソーシャルディスタンスなど基本的な対策は大分進んできていると考えています。
今回の支援では、4月1日以降に購入したものを対象に、こちら議会の皆様からの意見も参考にしながら、4月1日に遡って購入したものを対象に、特に換気の状況が把握できるCO2濃度センサーや
ウイルスの侵入を防ぐ抗菌マットなど、これらの普及を進めてまいりたいと考えております。
感染症防止対策のレベルアップを図ることで、市内飲食店のさらなる安全・安心につなげてまいりたいと思っております。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◇ 片 山 瞬次郎 君
24
◯議長(
高野哲郎君) 片山瞬次郎君。
〔12番 片山瞬次郎君登壇〕
25 ◯12番(片山瞬次郎君) まず最初に、宮橋新市長の就任、おめでとうございます。お祝いを申し上げます。
市民の負託を受けて、福祉・市民
サービスの向上や、少子化が進む中、結婚や子供を育てる環境整備、そして結婚から妊娠、出産、子育て、一連のまとめてのサポートに取り組むことに注力することを期待しております。
4月に入って昨日までに、
コロナウイルスですね、感染累計76名となりました。今、市として少子・高齢化や
コロナ禍での社会の急激な変化を前に何が提供できるか。その意味で
臨時議会が開かれたんだと思います。立場の弱い方、中小、小企業、フリーランス等々、今回の予算案の提示があったものと思います。
最初の質問でございます。
こまつ
子育て応援特別給付金1億7,300万円ですね。
18歳に達する学生以下、
子育て世帯の子供に1人当たり1万円を給付ということで質問します。
結構なことなんですけれども、幅広く18歳以下と、こういうくくりになっています。この基本的な考え方、そして選定理由ですね、18歳以下の。それから、子育てをサポートする政策の所感がありましたらお答えいただきたいと思います。
次に、
高齢者食生活支援特別
給付金9,120万円ですね。
介護保険料の第1から第3段階の1号被保険者、つまり本人と世帯ともに住民税非課税の方です。この
コロナ禍で、
高齢者の立場の弱い方に注目した点では大変によい政策だと思います。ただ、財政の関係もありますが、第4・第5段階にもできればとも思いました。
そこで、
高齢者のフレイル進行を防止するということの理由と給付の考え方、そしてこの問題というのは
コロナ禍時期だけではなくて、
高齢者の人口比がアップしていきます。介護保険料も上昇傾向にあります。こういう中で、給付の在り方が課題となりますけれども、こういうことを踏まえて、この給付の課題、そして生活支援への市長の所感をお伺いしたいと思います。
以上、質問を終わります。
26
◯議長(
高野哲郎君) 市長、
宮橋勝栄君。
〔市長
宮橋勝栄君登壇〕
27 ◯市長(
宮橋勝栄君) 片山議員の質問にお答えさせていただきます。
まずは、祝意いただきましてありがとうございます。また、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、片山議員から2点御質問いただいておりますが、まず
子育て応援特別給付金についてでございます。
こちら現状と基本的な考え方ですが、国は
新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で、今年度、低所得者の独り親、二人親の
子育て世帯を対象として、その実績を踏まえた生活の支援を行う観点から、食費等による支出の増加の影響を勘案し、
給付金を支給するものでございます。
一方、
子育て世帯を取り巻く生活の厳しさは
コロナ禍で拡大し、独り親、二人親に、また所得にかかわらず全ての子供、若者、
子育て世帯に影響を及ぼしていると考えております。
コロナ禍で不安が広がる今こそ、一人一人を大切に、小松の
子供たち全員にひとしく速やかに給付することで元気を取り戻したいと考えております。
18歳に達する学年以下の選定の理由については、特に義務教育終了後の高校生などのお子さんを持つ世帯については、経済的・
精神的負担が大きく、かつ支援が少ないのが実態だろうと思っております。そこで、市独自の支援策として拡充が必要であると判断いたしました。国の支援より幅広い
子育て世帯を支援し、暮らしを支えるため、18歳に達する学年以下の子供を対象に一律1万円のこまつ
子育て応援特別給付金を給付するものであります。
政策への所感についてですが、引き続き、誰一人取り残さない共生のまちづくりに向け、
高齢者、障害者、子供、生活困窮等に置かれている環境にかかわらず、生まれる前から乳幼児期、小中高、成人するまでを切れ目なく全ての
子育て世帯に寄り添ったきめ細やかな支援を行ってまいりたいと思います。
未来を担う
子供たちが健やかに育ち、安心して子育てができる体制を整備することで、子育てのまち小松として、住んでよかった、住みたい、子育てするなら小松と選んでもらえる、そういった施策を展開してまいりたいと考えております。
お父さん、お母さんが子育ての幸せを実感し、そして
子供たちの未来が光り輝くよう、そんな小松市を実現してまいりたいと思っております。
次に、
高齢者食生活支援特別
給付金についてであります。
昨年度の
高齢者の身体状況にやはり変化が見られております。要介護認定者の状況でありますが、要支援が97名減って要介護1、2が88名増という形で推移をしております。原因の一つとして、新型
コロナ感染予防のため外出の自粛や社会的に交流する機会が減ったことによる身体機能、
認知機能の低下が考えられます。
一時的な身体機能、
認知機能の低下は、日常生活での適切な運動と栄養摂取により回復の可能性が高まると言われており、低栄養状態の改善を図るため
給付金を支給するものであります。
支給対象者の選定についてですが、今回、要介護認定者の身体機能が低下している状況を確認し、早急な対策が必要であると考えました。そこで、各家庭において低栄養の常態化を解消していくために、家計に占める食費負担が大きい
市民税非課税世帯の
高齢者を対象といたしました。
コロナ禍における施策の考え方として、これまで
高齢者が安心して健康づくり活動や通所
サービスの利用を継続できるよう、公共施設や介護事業所、送迎車両に係る
感染症予防対策として環境整備を実施してまいりました。
本
給付金は、フレイル予防のための食生活や運動との関連性を広く周知するための緊急的措置として給付するものであります。各家庭での食生活改善に併せて運動の実践も啓発してまいりたいと思います。
さらに、
感染症や災害の発生による生活環境の変化は短期間で
高齢者の健康状態に大きな影響を及ぼすことから、これまでのフレイル予防対策の成果と課題を検証し、効果的かつ包括的な施策、システムの構築に取り組んでまいりたいと思います。
さらに、将来にわたる所得と給付の課題、生活支援への市長の所感はということでありますが、将来の
高齢者人口の見通しといたしまして、全国的にも団塊の世代が後期
高齢者に達する2025年に医療や介護など社会保障費の急増が懸念されています。
本市でも
高齢者の介護予防を推進するための指標としていきいきシニア率やかがやきシニア率を算出し、目標値の見える化を図ってまいりました。今後、またこの数値をしっかりと分析して対策を進めていきたいと考えております。
今後の方針についてですが、市民への生活支援として
給付金の支給による
経済対策も有効な施策の一つではありますが、
高齢者の生活全般を支えるためには、社会保障費の抑制を含む介護保険事業の安定性と持続可能性の確保が重要であります。
そのためには、将来を見据えた介護予防、健康づくり施策を総合的かつ効果的に実施しなければならないと考えております。具体的な方向性として、施策全体では医療、保険、介護の連携を深め、専門的見地から企画立案と実施、検証を行うとともに、個人レベルへの支援としてはICT技術も活用し、データ集約・分析による適切なケアマネジメント、介護
サービスの提供など、総合的な生活支援対策に向け、新たな試みにチャレンジしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
28
◯議長(
高野哲郎君) 以上で通告による質疑は終わりました。
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
29
◯議長(
高野哲郎君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております
市長提出議案第26号については、お手元に配付してあります常任委員会審査付託表のとおり、予算決算常任委員会に付託いたします。
この際、委員会審査のため暫時休憩いたします。
休憩 午前11時15分
再開 午後 2時40分
30
◯議長(
高野哲郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより委員長の報告を求めます。
予算決算常任委員長、杉林憲治君。
〔予算決算常任委員長 杉林憲治君登壇〕
31 ◯予算決算常任委員長(杉林憲治君) 予算決算常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第26号の1件であります。
この案件につきましては、本日の本会議暫時休憩中に各分科会を開催し、詳細な審査を行いました。これを受け、委員会は各分科会終了後に会議を開き、各分科会委員長の報告を聴取しました。
分科会
委員長報告の主な内容を申し上げます。
議案第26号 令和3年度小松市
一般会計補正予算(第1号)についてであります。
4月
補正予算額は、
一般会計5億7,670万円であり、うち
国庫支出金5,900万円を除く
一般財源5億1,770万円は、国の地方創生臨時交付金、
財政調整基金繰入金及び繰越金を財源とするものであります。
また、今回の
コロナ対策関連の
補正予算を計上するに当たり、
コロナ対策予備費2億円のうち1億円を減額し、
歳出予算の財源として活用するものであります。
おなかの
赤ちゃん特別給付金費については、
新型コロナウイルス感染症拡大の不安が続く中、子育てを継続して応援するため、令和2年4月28日以降に誕生された新生児を抱える世帯へ給付する
新生児特別給付金の交付対象を妊娠したお母さんに拡充するほか、
対象期間を9月30日まで延長して
赤ちゃん1人につき5万円を給付するものであります。
感染症予防対策費については、新型
コロナウイルス抗原検査キットの購入費用であります。
避難所等で
感染者が確認された場合、迅速に接触者等の検査体制を整え、
感染拡大を防止するため、簡易検査キットを備蓄するものであります。同時に、
感染者や濃厚接触者が判明した事業所等へも提供し、
事業継続支援としても活用されます。
子育て世帯生活支援特別
給付金費については、
新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で低所得の
子育て世帯に対し、その実情を踏まえた生活の支援を行う観点から特別
給付金(
独り親世帯分)を支給するもので、国が費用の全額を負担するものです。令和3年4月分の児童扶養手当の支給を受けている方などを対象に児童1人当たり一律5万円を支給します。
対象となる方には、国からのチラシも同封して周知を図るとのことでありましたが、見落とさないように制度内容など十分な周知を求める意見がありました。
こまつ子育て応援特別給付費については、市独自の支援制度で小松市に住民登録のある18歳未満の子供を対象に、親の収入にかかわらず児童1人当たり一律1万円を支給するもので、市内に住民票がない対象者へも支給していく考えとの報告を受けました。
対象者の把握については、教育委員会等とも連携を深めながら進めていくとのことであり、漏れがないように支給してほしいとの意見が出されました。
感染症予防対策費については、
高齢者施設や
医療機関などの
サービスを提供する職員及び家族について、感染のおそれがあり自費での検査が必要な場合に、
感染拡大防止及び
業務継続を図るとともに施設利用者の安心を確保するために、
PCR検査であれば2万円、
抗原定量検査であれば7,500円を上限に
検査費用を助成するものです。
4月に市内で大きな
クラスターが発生したことを鑑み、5月から助成開始となっている
対象期間を前倒しして4月中から実施するよう求める意見がありました。
また、対象者を施設職員だけでなく利用者やその家族、検査を希望する市民や、さらに事業所についても近隣自治体と連携を取るなど柔軟な対応を求める意見が出されました。
新型コロナウイルス感染症経済対策費については、
事業継続支援金として市内で事業を営む全業種の
事業者に対し、売上減収が続く
中小企業者には40万円、個人
事業者には20万円の一律給付や、飲食店
感染症対策
支援金として5万円以上の経費を対象に
感染症対策に必要な物品等の購入経費を支援するとのことであります。
事業継続支援金では、令和2年の連続する3か月の売上合計が前年同期比50%以上減少が対象要件であり、今回の要件では
対象事業者が限られ、要件が厳しいのではないかとのことから、幅広い業種が支援を受けられるように要件の緩和を求める意見や迅速な支給を求める意見がありました。
飲食店
感染症対策
支援金では、対象となる機器の購入時期は4月1日まで遡るとのことですが、これまでの支援策を含め、切れ目なく継続した期間にしてはどうかと求める意見がありました。
なお、採決の結果、議案第26号の1件は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以上、予算決算常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
32
◯議長(
高野哲郎君) 以上で
委員長報告は終わりました。
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
33
◯議長(
高野哲郎君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
34
◯議長(
高野哲郎君) 討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議案第26号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、
委員長報告のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
35
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
次に、議案第27号 副市長の選任についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
36
◯議長(
高野哲郎君) 起立総員。
よって、本案は、原案に同意することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎副市長就任の挨拶
37
◯議長(
高野哲郎君) この際、特に
越田幸宏君が発言を求めておりますので、入場を許可いたします。
〔
越田幸宏君登壇〕
38 ◯
越田幸宏君 議長のお許しを得ましたので、一言御挨拶を申し上げます。
このたびは私の副市長選任議案について、議会としての御同意を賜りまして、誠にありがとうございます。
私にとりまして身に余る光栄であり、その使命と責任の重さを痛感しているところであります。
選任をいただいたからには、市民の負託を受けられた宮橋市長をお支えし、その政策の実現を図ることで小松市の発展と、そして何より市民お一人お一人の幸せのために、全身全霊でその職務を果たしてまいる覚悟であります。
コロナ禍にあって社会の変化はさらに急加速しており、価値観やニーズはより一層多様化し、新たなものが次々と生まれてきている状況にあります。いつの時代においても、こうした状況に対して目を背けずに、正面から向き合って、公平公正に、そして真摯に対応することが、その解決につながっていくものと思っております。
現下の
コロナ対策はもちろんのこと、新幹線対応や子育て支援、医療、福祉のさらなる充実、経済を支える産業の振興など様々な課題が山積をいたしております。
私は市の職員の出身でもありますので、こうした課題に対して職員の皆さんと共に一丸となって、そしてその総力を結集して取り組んでまいりたいと思っております。
生まれ育ったこの愛すべきふるさと小松市のために、全力を尽くして誠心誠意務めてまいりますので、
議員各位におかれましては格別の御指導、御鞭撻を賜りますよう切にお願いを申し上げまして、簡単ではございますが挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。(拍手)
39
◯議長(
高野哲郎君) この際、一言申し上げます。
新たに副市長として御就任されます
越田幸宏君には、これまで培ってきた人生経験や市役所在職時の豊富な行政経験と知識を生かし、小松市の発展と市民福祉向上に手腕を発揮されるとともに、議会と執行部の橋渡し役となることを御期待申し上げます。
───────── ◇ ─────────
◎閉会の宣告
40
◯議長(
高野哲郎君) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。
これをもって令和3年第2回
小松市議会臨時会を閉会いたします。
閉会 午後 2時53分
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