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【杉林委員長】 おはようございます。
ただいまから、令和3年3月
定例会予算決算常任委員会を開会いたします。
それでは、本委員会に付託されました議案第1号 令和3年度小松市
一般会計予算外17件につきまして、通告に基づき総括質疑を行います。なお、質疑者並びに答弁者は挙手の上、委員長の指名の後、発言を行ってください。
まず最初に、会派自民の質疑を許可します。
灰田委員。
2 【灰田委員】 おはようございます。
令和3年第1回
定例会予算決算常任委員会において質問の機会を得ましたので、順次質問させていただきます。
さて先日、地元の
向本折小学校から私の手元に1通のお知らせが届きました。その内容は、コロナ対策として卒業式、入学式への出席を御遠慮させていただくという内容のものでありました。感染予防のためとはいえ、地元の子供たちの晴れ舞台に同席できない一抹の寂しさを覚えるものでありますが、この上は一日も早く
コロナ感染症が収束し、子供たちが元気で笑顔あふれる学校生活を送れることを心から願って質問に入ります。
質問内容は、教育環境に関するものであります。
私は、未来を担う小松市の子供たちが、毎日通い、一日の大半を過ごす
小中学校施設については、伸び伸びと快適に過ごせるゆとりある環境であってほしいと願っております。
市長におかれましては、これまでにも実に多くの小中学校の改築やリニューアルを推進され、直近では
松東みどり学園のすばらしい校舎も完成しております。
そうした中で、今回提出されました予算案では、令和2年度3月補正予算案において、
小学校校舎等改修費として3億2,700万円、令和3年度当初予算においては
中学校校舎等改修費として1億600万円が計上されております。
そこでまず初めに、令和2年度3月補正予算における
小学校校舎等改修費3億2,700万円の内訳と財源、あわせて3億2,700万円という比較的大きな金額を当初予算ではなく3月補正予算に計上されることになった経緯についてお聞かせください。
3 【
吉田教育次長】 おはようございます。
内訳と財源、そして経緯について説明させていただきます。
国の令和2年度第三次補正予算を活用いたしまして、本来であれば当初予算に計上すべきものを前倒しして3月補正に
矢田野小学校の大
規模改造工事を実施するものであります。工事費といたしまして3億2,000万円、管理費といたしまして700万円を予算計上しており、財源として国の
学校施設環境改善交付金9,670万円を計上しております。さらに、補助裏といたしまして、
補正予算債充当率100%、そして交付税措置50%の補正予算債を2億3,030万円を充当しております。
以上でございます。
4 【灰田委員】 今回、補正予算に計上されました
小学校校舎等改修費3億2,700万円は、全額が
矢田野小学校の大規模改造で、財源として国の第三次補正の活用を予定しているとのことであります。
そこで、現在の
矢田野小学校の
校舎建築年次と、それ以降、現時点までにどのような改修が行われてきているのかお尋ねします。
5 【
吉田教育次長】 これまでの改修の経緯でございます。
矢田野小学校校舎については、昭和47年から48年にかけて建設されました。昭和56年には普通教室、特別教室の一部の増築、そして平成12年には大規模改造及び耐震補強を行っております。
以上です。
6 【灰田委員】 今ほどお答えいただいたような経過をたどりまして、今回の大規模改造の計画となったわけでありますが、それでは、どのような改修を予定しているのか、具体的な内容を再度お聞きしたいと思います。
7 【
吉田教育次長】 具体的には、屋上防水、外壁塗装、内装改修、
給排水管改修、照明のLED化、そしてトイレの洋式化を計画しております。特にトイレについては、洋式化に加えまして床の乾式化及び
バリアフリー化を予定しております。
以上です。
8 【灰田委員】 それでは次に、令和3年度当初予算に計上されました
中学校校舎等改修費1億600万円についてであります。
これも先ほどの小学校の例と同様に、この内訳と財源についてお聞かせください。
9 【
吉田教育次長】 内訳は、
安宅中学校の
空調復旧工事及び
国府中学校の大
規模改造工事でございます。
安宅中学校の
空調復旧工事につきましては、
実施設計費として900万円、工事費として7,600万円を予算計上してございます。さらに、
債務負担行為といたしまして1億1,950万円を計上しております。財源といたしまして、防衛省の3条交付金を3,530万円、補助裏につきましては充当率90%、交付税措置8%の
教育施設等整備事業債4,330万円を充当してございます。
そして、
国府中学校の大
規模改造工事につきましては、
実施設計費1,200万円を予算計上し、財源といたしまして充当率75%の
教育施設等整備事業債900万円を充当しております。
以上です。
10 【灰田委員】 それでは、
中学校校舎改修費の内訳としましては、
安宅中学校空調復旧工事などのほかに、
国府中学校の大規模改造に向けた
実施設計費が含まれているということであります。実施設計が行われれば、当然引き続き改修工事に取りかかることになるものと思われます。
そこで、
国府中学校についても校舎建築の年次と、これまでにどのような改修が行われてきているのかお尋ねします。
11 【
吉田教育次長】
国府中学校校舎につきましては、昭和47年に建築され、昭和60年に特別教室の一部を増築、平成5年にも特別教室の一部及び
給食室を増築しております。平成14年に大
規模改造工事及び耐震補強を実施しております。
以上です。
12 【灰田委員】 それでは、これまで
矢田野小学校の例と同様に、
国府中学校における今回の具体的な改修内容をお答え願いたいと思います。
13 【
吉田教育次長】 詳細につきましては、来年度実施予定しております実施設計によりますが、屋上防水、外壁塗装、内装改修、
給排水管改修、照明のLED化、そしてトイレの洋式化など、大規模改造が主な内容でございます。
特に今年度から3か年計画で実施しておりますトイレの洋式化につきまして、
国府中学校の大
規模改造工事が実施することとなれば、学校全体の洋式化率が今年度の72%から令和4年度には82%へ10%アップされる見込みでございます。
以上です。
14 【灰田委員】 これまで確認させていただいたとおり、
矢田野小学校、
国府中学校については校舎の大規模な改修を通じて、いずれも教育環境の向上を図る方針とのことであります。
私もこのような大規模改造は重要であると認識しており、大いに賛同するものでありますが、一方で、校舎自体の建築年数がある程度経過しているものについては、躯体の耐用年数の問題をはじめ、設計当時の時代背景や社会環境も異なり、教育に求められる要素も変化してきております。
校舎自体の建築から一定期間経過した
小中学校校舎は、改築、すなわち建て替えを検討すべきと考えます。各中学校の校舎の実態に応じて、単なる改修か、改修の中でも大規模改造か、それとも改築(建て替え)かといった判断の目安をお持ちなのでしょうか。あればその判断基準をお示しください。
15 【
石黒教育長】 大規模改造の判断基準ということでございます。
国のおおむね20年という方針に基づきまして、耐震改修後20年以上が経過した学校について、施設の修繕実績等の実情に基づきまして計画的に工事を実施しています。
近年では、令和元年度、
蓮代寺小学校の工事と符津小学校の実施設計、今年度は符津小学校の工事と
矢田野小学校の実施設計を行いました。令和3年度は、
矢田野小学校の工事と
国府中学校の実施設計を予定をしております。
以上です。
16 【灰田委員】 なかなか難しい問題であることは理解いたしますが、今ほども順次、改築、改修などしていただいたわけでありますが、先ほどもお話ししましたが、やはり基本的な設計を行って建築して以来、長年経過した学校施設では、例えばテーマや学習の進み具合に応じた少人数指導、英語活動、ICTの活用、
バリアフリーなど、現在の教育現場にとって使い勝手の悪い面が出てくることも承知いたしております。
中でも校舎自体の建築後50年以上経過している稚松小学校と
松陽中学校の校舎については、できる限り早期の改築が必要かと感じております。稚松小学校については、昭和39年の校舎完成であり、これまでも校舎の壁のひび割れ、雨漏り、サッシ等の建具の立てつけの悪さ、非常階段の損傷、駐車場やトイレの不足等の声が聞かれています。
また、
松陽中学校についても、これまでも質問の機会を捉えて述べてきましたが、防音校舎第1期工事完了が昭和42年であり、その後、宅地造成などで生徒数が大幅に増加し、空き教室がない、トイレや職員室の狭さ、多目的室が1室しかなく、複数学年での少人数指導ができない。いびつで狭い教室が4室、そこには参観日等に保護者が入ることができない。1学年の生徒が集まって行事や発表を行うスペースがない。エレベーターなど
バリアフリー化に対応されていない。冬期間の結露による水たまりの発生等、多くの問題を抱えております。
両校に共通しているのは、校舎自体の老朽化に伴う諸問題と、設計時点から教育環境の大変な変化であります。
耐震などの優先すべき課題が発生した経過は承知いたしておりますが、そろそろ限界に近いという稚松小学校、
松陽中学校の現状を踏まえ、今後の対応について御見解をお聞かせください。
17 【
石黒教育長】 学校施設は、
皆さん御存じのとおり、児童生徒が教育を行うそういう建物でございますし、また地域の皆様にとりましては様々な活動、交流の場でもございます。そしてまた、災害時の避難場所としても、その重要な役割を果たす施設でもございます。したがって、安全・安心に利用できる機能を維持することが大変重要である、必要であるというふうに認識をしております。
学校施設に関しまして、この10年間をまず簡単に振り返りますと、平成21年から24年度にかけましては、学校施設の安全確保を最優先といたしまして
耐震改修工事と、それに合わせたトイレの洋式化とLED化、そしてプール改修、
放課後児童クラブの学校施設内への移設に取り組んでまいりました。学校施設の耐震化率に関しましては、平成21年度時点では40%台でありましたが、24年度には体育館を含めまして
小中学校施設で100%というふうになりました。
平成25年から28年度にかけましては、教育環境の機能充実を目指しました。灰田議員がおっしゃったとおりでございます。全中学校にALTが常駐し、英語に親しみ、そして様々な活動を行うイングリッシュ・テーブルを設置しました。また、学校の
グラウンド改修にも集中的に取り組んでまいりました。
それから、平成29年度以降は、積極的に大きく変わる教育や今日的な課題に対応できるよう整備を進めてまいりました。具体的には、国の
GIGAスクール構想に先行する形で
パソコンルームのパソコンを
タブレット端末に切り替えました。また、各学校にWi-Fiの
アクセスポイントを順次整備をしております。
また、今年度は、
新型コロナウイルス感染症対策といたしまして、全小中学校の児童生徒の手洗いの自動水栓化に取り組みました。結果として、小松市は県内で唯一、学校施設の
自動水栓化率100%を達成することができました。
それから、校舎改築につきましては、当時、
新規メニューでありました防音校舎の
建て替え復旧事業を活用することで、平成22年に丸内中学校と芦城小学校、24年に安宅小学校、25年には第一小学校と御幸中学校、そして平成26年に芦城小学校の講堂の改築を終えております。
そして、今年4月には、先ほど灰田議員もおっしゃいました松東地区の小学校3校と中学校1校を統合した小松市初の
義務教育学校松東みどり学園が開校いたします。
松東みどり学園では、1年生からの英語教育、5年生からの一部教科担任制、ICTを活用した授業、5年生からの部活動参加など、積極的に時代に対応した教育活動を展開し、新しい学校のモデルとなるというふうに期待をしております。
今日、
グローバル化、科学技術の発達によりまして、社会が急激に変化し、また
新型コロナウイルス感染症や大規模な自然災害など、先行き不透明な時代の中で求められるその教育というものが大きく変わろうとしております。思考力、判断力、表現力の育成、
プログラミング教育、そしてSDGsやキャリアに関わる探究意欲等、社会の変化が要求するものは多岐にわたっております。それらに対応するために、デジタル化や社会とつながった教育、そして
小中一貫教育の推進等、方略を適切に捉えながら、子供たちの学びの質の向上とともに、
地域コミュニティの拠点としての機能強化を含めまして、時代に適応した施設整備を進めてまいりたいというふうに思っております。
稚松小学校、
松陽中学校の施設整備につきましても、新しい時代の学びの環境整備の考え方を基本に調査を進めており、効果的な教育環境の実現に向けて検討したいと思っております。
以上です。
18 【灰田委員】 今ほど教育長からいろいろと教育環境の改善について具体的にお話ありまして、ありがとうございます。
そこで、私が質問する稚松小学校あるいは
松陽中学校の改築についても検討する段階という話でありましたが、これをさらにスピード感を進めていくためにも、市長の英断が必要かと思っております。
そこで、これもまたお金も大変かかることでありますので、市長の前向きな御答弁をよろしくお願いしたいと思います。
19 【和田市長】 学校のいろんなハードの整備については、今、教育長が申し上げたとおり、本当にスピードを上げて、多面にわたって整備をさせていただいております。一義的には
教育委員会委員全員の合意をもって進めていくというのが基本的な、小中、それから市立高校含めて進めていくのは当然であるというふうに思っています。
松陽中学校につきましても、灰田議員から以前、1年半ほど前でしたか御質問いただきまして、それから私のほうからは検討に入りなさいということだけお願いをしまして、これまで3回ほどミーティングをさせていただいています。
松陽中学校は確かに建物、廊下等、若干狭うございますが、運動場だとかサッカー場だとか第二グラウンドだとか、そういう意味でのプラス面もたくさんあります。でも、校舎については、やはりこれから人数も増えていらっしゃいますし、中学校は35人学級というのもこれから当然国のほうで方針転換があるというふうに思っておりますので、ここについては早期に増築または改築、それをしたほうがいいというのが私の意見であります。
これまで3回ほどいろいろミーティングさせていただきましたが、ある程度方向性決まっておりますが、財源についてもある程度これでいいかなとは思っていますが、最終的には地域の皆さん方にもお見せをして御意見をいただきながら、議員の方の御意見も聞きながらというふうに思っております。
それから、稚松小学校については、私も昔通ったことがある学校でして、非常に懐かしく思っておりますし、ロケーション的にはいわゆる115年になります芦城公園、昔の旧三の丸の立地がある、一番最高の場所でもあるわけですね。校舎については、御存じのとおりでありますし、いろいろと改善、修理もしておりますが、これからの学校、いわゆる
デジタル教育もどんどん進んでまいりますので、そういう意味での新たな展開というのは必要であるということ、これも
教育委員会のほうに私のほうからは検討をお願いしますということはもう数年前から申し上げていまして、大体形が決まってきておりますが、大事なのは、ちょうどこの変わり目に小中連携とかいろいろと今お話が出てきておりまして、そういった意味も含めてどういう体制でやっていくのか、どういう改築内容にしていくのか、この辺りが非常にポイントになるというふうに思っております。
いずれにしても、議員がおっしゃった2つの小学校、中学校については、改築、また増改築、そういったいろんな形で
教育委員会の中で検討しているということだけ申し上げて、私からも積極的にバックアップしていきたいなと思っております。
20 【灰田委員】 今ほど市長から力強い前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございました。
町なかの伝統ある稚松小学校、市内最大の生徒数を誇る
松陽中学校の児童生徒、保護者をはじめ、教育に関心を持っておられる多くの方々からも大いに歓迎されるものと思っております。
Society 5.0や
デジタル革命などと言われる中、小中学校においても
GIGAスクール構想が進められ、国内の通信環境の整備や児童生徒1人1台のタブレットの配備がなされております。今後、この効果を十二分に発揮していくことも重要であります。そのためには、ICTを活用した子供たちへのプレゼンテーションや
リモート会議等の場の確保なども必要かと思っております。
さらに、少人数学級への対応やアクティブラーニングのための
仕掛けづくりなど、様々な検討課題があろうかと思います。このような新しい時代に対応した教育環境についてのお考えがありましたら、ぜひ教育長のお考えをお聞きしたいと思います。
21 【
石黒教育長】 今ほどおっしゃいました
Society 5.0、それから
グローバル化など、社会が大きく変化する中で、学校教育もこれまで先生が教えてきたそういう教育から、子供たちが主体的に学ぶそういう教育へと大きく転換いたしました。
2018年に行われました国際的な学力調査、
OECD学習到達度調査、PISAといいますが、それでは
タブレット端末を活用して答える設問が多く出題されました。結果として、日本の生徒の弱点として読解力が指摘をされております。
また、今年度から始まった
大学共通テスト、皆様方もやられた方がいらっしゃるのではないのかなというふうに思いますが、様々な情報を比較、考察する思考力とか読解力がとても重視されている、そんなように感じました。
本市では、昨年末までに高速大容量の
通信ネットワークの整備、1人1台タブレットの配備、
PC充電保管庫の整備を全て終えました。また、昨年11月には効果的な授業実現を目指した
プロジェクトチームを立ち上げました。今年1月から全校で1人1台
タブレット端末を活用した授業を実施しております。
今後とも、オンラインシステムや
タブレット端末の強みであります先ほど灰田議員もおっしゃいました写真や動画の記録、様々な情報の収集、
グループワーク、それから学校や時間の枠を超えた学びの実現等の機能を活用し、学びの質を高めてまいりたいというふうに思っております。
そのほか、小松市の
タブレット端末には子供の心身の健康を支えるアプリを搭載することとしております。一つは、相談アプリでございまして、心配して悩んでいる子供たちを支援していくというものでございます。また、
健康観察アプリは、毎日の健康観察によりまして、子供の細かな変化を子供自身に伝えていく、気づかせていくというアプリであります。
いずれにいたしましても、私たちはコロナ禍によりましてブーカと呼ばれる不確実で曖昧で、そして複雑な時代を身をもって体験しているわけでございます。こうした中、学校教育では探究的な学びが強く求められております。これからも子供たちに未来社会をたくましく生きるための資質、能力を育成していけるような教育環境の充実を図ってまいりたいと、そんなふうに思っております。
また御支援のほどよろしくお願いいたします。
22 【灰田委員】 どうもありがとうございました。
学校教育の長い経験と豊かな見識を持っておられる
石黒教育長、そして学びのまちづくりに励んでこられた市長の手腕を遺憾なく発揮されまして、スピード感を持って様々な工夫を凝らし、時代を先取りした近代的な校舎が完成し、小松から伝統を重んじ、時代を先取りしたすばらしい多くの人材が育ちますよう、引き続き教育環境の整備に励んでいただきたいと思っております。
これで私の質問を終わります。
よろしくお願いします。
23 【杉林委員長】 宮川委員。
24 【宮川委員】 皆さん、おはようございます。
私としては、このような質問の機会をつくっていただいて、本当に感謝申し上げたいというふうに思っております。
そういった中で、今本当に関心の高い安宅新地区区画整理事業についてお尋ねしたいというふうに思います。
この事業ですけど、総事業費45億円強かかると言われております。そういった中で、今年度の当初予算で一般会計2億円、そして特別会計として7億4,900万円が計上されております。今年度もかなり大きな予算が計上されており、本当にそれだけ重要な事業だというふうに思っております。
また、この区画整理事業ですけど、区域におきましては、国が15.1ヘクタール、市が16.7ヘクタール、県が0.4ヘクタール、計32.2ヘクタールの土地があるというふうに言われております。国の15.1ヘクタールですけど、これは防衛省の土地だというふうに思っておりますし、市の16.7ヘクタールですけど、これは民間の土地を買い上げた土地だと思いますけど、特に安宅新の地権者が大方占めておると思います。先祖代々から続いた大変大事な土地、特にこの地区は畑として大変おいしいものを我々市民に与えてくれた、そういう歴史があるわけです。そういう血と汗の結晶の土地を、本当に小松市の将来の発展のために提供していただいたということで、本当に私は感謝申し上げたいというふうに思っております。
そういった中で、今現在9割ほど買収が終わったと聞いておりますし、あと僅かと聞いております。残りについては、ぜひ誠意を持って全力投球で対応していただきたいというふうに思います。
これまで、この事業に当たりまして、もちろん地権者の方々はじめ、町内会、それから関係者の皆さんの御協力、御尽力に感謝申し上げたいというふうに思います。
そして、この大事な土地を有効に活用し、小松空港のさらなる進化して北陸のNEW臨空ゾーンとして生まれ変わろうとしているところであります。
そこで、この事業の令和3年度、どのような事業内容と、また完成までのスケジュールについてお示しいただきたいと、このように思います。
25 【石田都市創造部長】 進捗状況からということでお答えさせていただきます。
昨年の12月23日に市施行で土地区画整理事業をするということで、この本会議におきまして条例制定を認めていただきました。それでその後、市街化編入手続とか進めてまいっておりまして、うまくスケジュールが合えば、本日、石川県のほうで区画整理事業の認可が下りるというようなことになるかと思います。
それで、令和3年度の事業内容ですが、一般会計分につきましては、前からお知らせしております都市計画道路の4車線化、この事業に入っていくという予算でございます。特別会計のほうにつきましては、仮換地設計であるとか、造成工事、国際線の第2駐車場の移設であるとか、上水道工事というものを予定しております。
今日、あしたで認可下りるというようなことになると思いますが、それが下りましたら、工事着手に必要な実施設計に入りまして、7月頃から実際の工事を着手したいなというふうに考えております。
完成までのスケジュールとしましては、区画整理事業につきまして令和5年の春ということで、道路もその時期に完成させたいというふうに思っていますが、工事は完成しても、換地になるということで区画の測量や登記の手続ということがまだ残りますので、そういうものを全て完了するのは令和6年の春になるかなというふうに思っております。
26 【宮川委員】 今ほどスケジュールについてお話いただきました。
着々に進んでおるということがよく分かりますし、これから大事な、今、工事の認可が今日下りるというふうに聞いておりますし、そういった意味で本当にこれから本格的な事業が進められるというふうに思っております。そして、7月頃から工事着工というような話であります。
ここは私としては小松空港の周辺ということで、この小松空港と、それを生かした臨空ゾーンという話があるんですけど、本当にうまくかみ合ったそういう事業として、今後さらにお願いしたいというふうに思っておりますし、特に小松空港につきましては御存じのとおり、日本列島の中央ということで、今、国際便は止まっておりますけど、また再開すれば外国からお客さん来て、もちろん関東はじめ東北、関西と、どこでも自由に早く行かれる。そういう利便性があるというふうに思っております。
そういった意味で、また貨物の物流についても、今言う中央ですから、本当に早く搬送しやすい。そういう無駄のないやり方になろうかというふうに思っておりますし、私は小松空港は地の利を生かした本当にいい場所だというふうに思っております。
そういった意味で、この地の利を生かした国際都市を目指し、臨空エリアとして整備すると聞いておりますし、具体的にどのような土地の活用を目指しているのかお示しいただければと思いますので、お願いいたします。
27 【石田都市創造部長】 活用の方法につきましては、従前にも何度か質問いただいております。
区域面積32.2ヘクタールありますということは議員おっしゃられたとおりでございます。その中に防衛省の用地が15.1ヘクタール含まれておりまして、この国有財産の有効活用を図って土地活用を図るというような、非常に全国的にも初めてというような話になってきて、活用を図っていきたいということです。
メリットとしては、当然空路、陸路、このアクセス力を生かすということで考えておりまして、将来的な構想としましては、前回も言ったとおり産業ということを言っておりますが、これだけに収まらず、のみならずということになりますが、MICEであるとかエンターテイメント、スポーツなど様々な業種が総合的に集積する北陸屈指のNEW臨空ゾーンにしていきたいというふうに考えております。
28 【宮川委員】 これまで本当に難関でありました防衛省の土地を集積する、これはすばらしいことだと思います。これまでの集積に御尽力いただいた関係者に本当に感謝申し上げたいと思います。なかなか集積できない、それが私はできたことが、この区画整理の本当の第一歩だと思っているし、そのためにも安宅新の土地が有効活用できるんだというふうに思っております。
そういった意味で、今後、そういう土地をうまく生かしながら、臨空ゾーンという話あります。そういった意味で、ぜひお願いしたいと思っています。
そういった中で、この空港周辺の将来構想としてどのようなお考えをお持ちなのか示していただければと思います。
お願いします。
29 【石田都市創造部長】 区画整理の域を超えて空港周辺ということでございます。一応北陸新幹線が開業されますということで、これが空港と近いということで、空港と駅の連携という関係が一体化と見られる空間が強化されるというふうに考えております。
それで、現在取り組んでおります小松白川連絡道路の整備であるとかということで、これも観光ルートの形成や代替機能で災害に強い国土づくりに寄与して、この空港の国際化を加速させるというふうにも考えております。
それで、空港前インターチェンジ構想というものもございますが、これも交通ネットワーク機能の高度化につながるというふうに考えておりまして、こういう今言ったようなことが相まって、小松空港は空路、鉄路、道路、これがつながった広域交通ネットワークが形成され、国際都市こまつというように呼ばれるようになりたいなと、北陸のゲートウェイということで、対象を世界各国や首都圏、中京圏、関西圏、圏域をにらんだこういう区域にしていきたいというふうに考えております。
一方では、空港の将来的な在り方につきましては、石川県が中心となりまして小松空港中期ビジョン策定検討委員会というもので議論されているところでございます。
30 【宮川委員】 将来構想についてお話しいただきました。
誰もが、小松市民は、近辺の方もそうなんですけど、やはり小松空港の将来というものは本当に関心が高いと私は思っております。開港60周年を迎えることになるんですけど、今ほど部長からお話ありましたように、やはり地の利を生かした国際都市こまつというように、先ほどお話しいたしましたように外国から来た場合、小松空港から、関西もあるし、関東もそうですし、東北もそうですけど、本当にどこでも早く行かれる。そういう利便性が高いと思います。