小松市議会 2021-02-16
令和3年第1回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2021-02-16
ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 開議 午前 9時30分
◎開議の宣告
◯議長(高野哲郎君) おはようございます。
これより本日の会議を開きます。
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◎会議時間の延長
2 ◯議長(高野哲郎君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。
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◎
市長提出議案に対する質疑並びに市政
一般質問
3 ◯議長(高野哲郎君) 日程第1、
市長提出議案第1号 令和3年度小松市
一般会計予算外21件を一括して議題といたします。
これより提出議案に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。
通告がありますので、順次発言を許します。
───────── ◇ ─────────
◇ 南 藤 陽 一 君
4 ◯議長(高野哲郎君) 南藤陽一君。
〔5番 南藤陽一君登壇〕
5 ◯5番(南藤陽一君) おはようございます。
令和3年第1回
小松市議会定例会一般質問の
トップバッターを務めます会派自民の南藤でございます。
本当に久しぶりの
トップバッターということでありまして、身の引き締まる思いでありますが、1番バッターの役割は、何が何でも出塁をして得点に結びつけるということであります。
今回の質問は、今定例会に補正予算として準備費が計上されております「Go Aroundこまつ」Part2、一本に絞らせていただきました。これは、今、
新型コロナウイルス第3波襲来の中で、極めて厳しい経済状況に置かれている地元経済に光を差すため、しっかりと要望したいからであります。
今回の質問に関しては、何が何でも出塁をして、結果を出す1番バッターの役割を果たせるよう、市長の前向きな御答弁をお願い申し上げ、質問に入ります。
さて、令和3年という新たな年を迎え、はや2か月がたとうとしておりますが、振り返りますと今年の正月は、これまでに経験したことがない静かな時間を過ごされたのではないでしょうか。
本来であれば、帰省を含む多くの御家族や御親戚、御友人や地域の方々と新春の喜びを分かち合う最も幸せな時期であり、本市におきましても最も幸せなその時期に、改めて
感染拡大防止に努めて、地元の飲食店で大切な方々とその時間を楽しんでいただこうと、本市独自のコロナ対策であります
入場定員ハーフ作戦第2弾を的を射たタイミングで速やかに実施していただきました。しかしながら、第3波の猛威の前に、その思いを打ちのめされた気持ちであります。
今のタイミングでは、固定費を和らげるために、賃貸で営む店舗に対し、本市独自のコロナ対策であります賃料補助金第2弾を速やかに打ち出していただきたい、その気持ちでいっぱいでありますが、市長のお気持ちはいかがでしょうか。
年明けに
新規感染者数が1日当たり8,000人に迫り、国では11都府県に
緊急事態宣言が再発令されました。県におきましても、1月26日現在でステージ2の感染拡大警報が発出され、本市におきましても1月12日以降、警戒行動期間として感染防止を呼びかけました。これにより、不要不急の外出や大人数の会食が制限され、とりわけ飲食店や宿泊施設の利用自粛を余儀なくされたわけであります。
緊急事態宣言再発令による行動制限により、全国的に
新規感染者数も抑え込まれてきましたが、その代償として飲食業者や宿泊業者の経営は極めて厳しい状況を強いられております。さらに、10都府県におきまして
緊急事態宣言が1か月間延長になったということで、この2か月間にも及ぶ行動制限が、飲食業者や宿泊業者並びに関連業者の壊滅的な打撃にならないか、極めて懸念されるところであります。
そういった中で、今定例会に「Go Aroundこまつ」Part2の準備費が計上されました。
お店があればこその「Go Aroundこまつ」でありますので、事業者へのさらなる支援とともに、疲弊している地元経済に光を差す消費喚起策としてぜひとも実施していただくことを強く要望いたしますが、その「Go Aroundこまつ」Part2について3点質問させていただきます。
まず1点目は、前回の「Go Aroundこまつ」Part1の実施を受けての評価についてであります。
チケットの販売冊数は、当初予定をしておりました3万冊を大きく上回る4万7,348冊、換金率も99.4%と大変好評でありました。この
プレミアム商品券は、地元の店舗をぜひとも応援していただきたいという本市の思いで、市内に本店がある店舗を対象とし、大手スーパーや
ドラッグストア、家電量販店などは除外することといたしました。
それが功を奏した形となりましたが、本市といたしましてはどのような見解をお持ちでしょうか。市民の皆様や登録業者の御意見も併せてお示しいただきたいと思います。
2点目は、前回の「Go Aroundこまつ」Part1の実績や、先ほどの評価を踏まえ、今回のPart2での変更点についてお聞きをいたします。
私といたしましては、
プレミアム率は前回同様100%とし、販売冊数は前回の複数世帯に対してチケット2冊までのところを、今回は欲しい人全てに行き渡るように1人1冊購入できる予算を確保し、インパクトのある消費喚起策として実施していただくことを強く要望いたしますが、本市の御見解はいかがでしょうか。
対象店舗や販売方法、販売冊数や
プレミアム率など、前回との違いがあればお示しいただきたいと思います。
3点目は、実施までのスケジュールについてであります。
2月8日の国会での予算委員会におきまして、我が佐々木代議士が初質問を行いましたが、その中のGo Toトラベルについて、感染が少ない北陸、山陰、東北などのエリアから再開できないかと提案したところ、前向きな答弁を引き出したということであります。
そのように、このコロナ禍を乗り切るためには、
感染拡大防止と社会経済活動の両立は極めて重要な観点であると考えております。
今回の「Go Aroundこまつ」Part2の実施時期について、国の状況にかかわらず、事業者へのさらなる支援とともに、本市の感染拡大が収まったと判断した時期に速やかに実施していただくことを強く要望いたしますが、本市の御見解はいかがでしょうか。
以上3点についてお答えいただきたいと思います。
今は極めて厳しい経済状況でありますが、
ワクチン接種も今春から始まり、明るい光が見えてきております。今が正念場であると考えます。
この難局を乗り越え、来年のお正月は多くの方々と新春の喜びを分かち合い、心の底から「おめでとう」と乾杯できる最も幸せな最幸のお正月でありますように心から切に願いまして、質問を終わります。
6 ◯議長(高野哲郎君) 市長、和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
7 ◯市長(和田愼司君) おはようございます。
南藤議員の御質問にお答えをします。
その前に、コロナ対策、1年間、議員の皆さん方には様々な観点から御指摘もいただき、また賛同もいただき、誠にありがとうございます。
私どもの基本的な考え方は、市民や、そして各事業を営んでいる皆さん方の継続、持続、そして安心があってこそのコロナ対策だというふうに考えておりまして、そして議会の皆さん方の賛同をいただくという前提で、これまで13回にわたり予算を計上させていただきました。御支援大変ありがとうございます。
この「Go Aroundこまつ」Part2、第2弾でございますが、今、準備費だけ計上させていただきまして、デザインだとか、そして販売ルートだとか、そういった方法につきまして細部詰めさせていただいて、議員がおっしゃるように発行にふさわしい時期になりましたら速やかに決断をし、皆さん方の御了解をいただいて、1週間以内に発行できるそういった体制を取らせていただいているわけです。
今、
コロナ感染症の実態、全国でも相当減ってきたなという感じを受けますが、それでもまだ1,300人台ということですから、数か月前に比べると極めてまだ大きいというふうに私は思います。
県内におきましても、この2月になりましてから既にもう200名の方が感染をされていまして、小松市は今のところ2月に入りまして4名の方が感染をされています。この4名の皆さん方、それぞれ市外のお勤め先や、また県外へ出張に行ったときに感染したということですので、小松市で感染したものではないというのが一つの我々にとりましてのこれまでの対策が功を奏したということで、今ほっとしているところでありますが、金沢、野々市、白山、またそういう石川県
中央部におきましては相当クラスターが連続して発生をしておりまして、やはり仕事の関係でこの金沢に勤めておられる方もいますし、また金沢からこちらに勤めたり買物に来る方もいらっしゃるということを考えたときには、これは我々もイコールで考えていかなきゃいけないということで、皆さん方にはさらなる感染予防と、そして様々な市民の皆さん方から御相談を受けましたら、ぜひ励ましをいただきたいなというふうに心から願っております。
そして、このGo Aroundにつきましては、議員のお話にもございましたが、一定のといいますか、高い評価をいただいたというのは本当に私どももよかったなというふうに思っています。
私どもは従来から丸1年、この
コロナ感染症対策につきましては3つの柱で行ってきまして、その考え方は一つも揺らいでおりません。雇用と生活を守る、そしてそれぞれの事業、商売の持続と継続、そして3つ目にはこのコロナという難物を乗り越えていった後の
アフターコロナのときにはレベルアップを図るんですよという、この3つについて行ってまいりました。
このGo Aroundにつきましては、まさに最初の雇用と生活を守る、事業、商売の持続、継続をするという、この2つの観点から実施をしたものでございまして、昨年の8月から10月いっぱい使用期間を設けたわけです。
利用者からの声、いわゆる市民、消費者からの声は、大変有意義であったと。これまで行けなかったようなお店にも顔を出して、そして家族仲よく食事もできたということ。それから、
プレミアム率も従来ですと10%から25%、Go Toイートもそのレベルでありますが、
プレミアム率100%ですから、気持ちよく思い切って使うことができたと、そういう評価もいただいておりますし、お商売なさっている皆さん方からも、新たなお客さんがたくさん来てくれたと。そして、市民からいろんな応援の声をかけてくれたと、まさに地元の店、地元の味を応援しようというこのGo Aroundの考え方、いわゆる
ディスカバー小松、そういったことも非常に共鳴をしていただいたんだというふうに思っております。
これもこれまで
プレミアム商品券、何度かこの10年間で発行させていただいておりますが、直近で発行いたしましたものは、これがショッキングな数字になりまして93%、全体の消費の93%が大手のスーパー、それから
ドラッグストア、家電等の
ディスカウントストア、こういったところで使われているというのは事実でありまして、もちろん大切なスーパーであり、大切な
ドラッグストアでありますが、これらはいわゆる市内資本ではないということです。チェーン店でもあるということでありまして、そちらのほうに流れるというのも、これは消費者心理としては間違ってはいないんだというふうに思っておりますが、地元のお店にしてみますと少しおかしいじゃないかという声は過去からあったのは事実でございます。
今回、このコロナの中でそれを思い切って、事業者、いわゆるこちらのお店、小売店のことをまず第一に考えようではないかということで、市内に本店のあるお店、そちらに限定をさせていただきまして580店が応募をされました。議員おっしゃいますように、大変換金率もいいということもございますし、この580店のうち95%以上のお店で使われたというのもこれは過去にないことでありまして、そういう意味ではこの流れをもう一段高めることによって、地元の皆さん方の元気を、また消費者のいわゆる気持ちを新たにしていくということにつながるんではないかなというふうに思っております。
それから、これからの変更点ということでございました。
基本的な考え方は変えずにいこうと、いわゆる使用する方法についても慣れていらっしゃいますのでということでありますが、前回は金額的に見て少し小さかったかなという反省もありましたが、それでも大変市民の皆さん方は気持ちよく使っていただいたということもありますが、これからが
ワクチン接種もあります。いよいよコロナの収束に向けて、日本全体が、世界全体が動いているという、この先行きの流れを見たときに、ここにはやはり従来以上の大きなものを投資すべきだろうというふうに考えているわけです。
まだ企画中でありますが、内容は前回同様にしたいと。お一人1冊と、こんな話ありましたが、やはり私どもは世帯単位ということを大事にしたいなというふうに思っておりまして、ただし、発行規模はコロナの収束、そしてその次の大きなレベルアップですね、それを考えたときに従来の2倍程度をぜひチャレンジしてみたいなというふうに思っております。
これらにつきましては、今、骨格予算もございますので、次の政権で考えていくということになりますが、そういったことを今、職員には私からの希望は伝えているわけです。
何よりもやはり行政は大事なのは、議員は市長の気持ちを聞かせてほしいということでありましたが、私の気持ちなんかは非常に小さいものであります。やはり市民だとか、事業所、商売をなさっている方たちの気持ちを考えていくというのが今の小松市政の基本でありますので、そういう意味ではこの間にまた市民の皆さんの御意見を賜っていきたいなと思っております。
いわゆるこの1年の間に、3密回避だとか、ソーシャルディスタンスだとか、マスクをしようとか、もう本当に日常のことになってしまいました。そういう意味で、前回は販売は市役所だとか第一コミセンだとかそういった公共施設で行わさせていただきましたが、2年前に市内の郵便局25局と包括連携協定を結んで、今でもいろいろと手続面で郵便局のお力を借りておりますが、この市内郵便局と連携して、そこで販売するという方法もあるではないかということで、今、郵便局側と詰めさせていただいているということでありまして、そういったことについては若干変わるかなというふうに思っています。
それから、580店登録をしていただいたということですが、実際、Go Toトラベルの
地域共通クーポン券というのは皆さんお使いになりましたかね。それの登録店が小松市内では458店あるんですね。それから、Go Toイート、これも25%で、今販売は県のほうは控えていらっしゃいますが、登録店、市内は362店あります。ほとんどが580店とかぶっておりますが、この辺りで地元を中心とした580店から少しまだプラスする部分がないかどうか、この辺も一軒一軒お店を見て精査をしていきたいなというふうに思っておりますので、お願いしたいなと思います。
それから、今後どうスケジュールを考えていくんだというのは、今も申し上げましたが、いよいよ
コロナワクチン接種ということでありまして、今、専門チームをつくって、いわゆる小松市のほうは考え方をしっかりして、市民の皆さん方にもチラシだとか、それからホームページだとかLINE防災だとか、それから直接私がお話をしたり、今させていただいておりまして、より安心な形で接種を受けていただくということになると思います。
集団免疫を取っていくという、これが非常に大きなテーマでありますので、ぜひ議会のほうもまたそういった接種についてお勧めをいただきたいなというふうに思っております。
時期については、今、小松市内だけでしたら発行してもいい感染状態だというふうに思われるかもしれませんが、いわゆる金沢の今の状況、また大都会の状況を考えたときには、やはりもう少し御猶予をいただきたいなというふうに思っております。
大事なのは、事業者側、いわゆるお商売されている方たちなんですが、これまでも国のほうの賃料補助、それから小松市におきましても昨年4、5、6、3か月分賃料補助を行いましたが、国の補助が2月で切れます。延長していましたけれども切れます。そうしますと、せっかく「Go Aroundこまつ」Part2を発行しても、お店が休業したりなさっていると使う場所が減っちゃうということもありますので、そういった観点から、この賃料の補助といいますか、お店の継続性をどう高めるかということも大きなポイントなんではないかなと事務局のメンバーが申し上げていますので、この辺りにつきましてもまた議会のほうの御意見を聞きながら進めさせていただきたいなというふうに思っております。
まずは、収束をということを言われておりますし、それから
コロナワクチン接種についても大変重要な時期になってまいりましたので、いよいよ春に向けて、収束し、そして日常の生活が戻り、そしてお買物、お食事を楽しめるような、そういう時期を送ることを共に頑張ってまいりましょう。
お願いいたします。
───────── ◇ ─────────
◇ 竹 田 良 平 君
8 ◯議長(高野哲郎君) 竹田良平君。
〔1番 竹田良平君登壇〕
9 ◯1番(竹田良平君) 会派自民の竹田良平です。
僕はいつも
トップバッターを務めることが多いのですが、先ほど南藤さんのお話で
トップバッターが何たるかと、大変勉強になりました。今回、2番目でありますけれども、先ほど市長の答弁にもありましたように、市民の方にとって少しでもプラスになるようにという思いで質問させていただきたいと思います。
まず、
新型コロナウイルスの
ワクチン接種についてお伺いします。
ワクチンについては、まず医療従事者に接種され、その後、4月から65歳以上の方、そして市民の多くの方は5月から接種開始予定とのことであります。
全庁挙げて懸命に準備を進めているという状況の中ですが、接種の予約方法についてお伺いします。
予約について、
コールセンターは間違いなく必要となりますが、電話がつながりにくく接種予約が取りづらいであるとか、予約や問合せに対応する
コールセンターでリソースが不足しているといったことも考えられます。
そこで、ウェブで接種の予約ができるということも重要かと思います。
様々な会社が
自治体向け予約システムを開発し、LINEの活用など様々な選択肢もあります。また、自治体のシステムとは別に、国のシステムに情報を打ち直す必要があるのではないかという懸念も出ています。
いろいろと検討事項もある中ではありますが、
ウェブ予約システムの準備状況はどうなっているか、まずお伺いします。
次に、
ワクチン接種の体制についてです。
本市では、先日、案内の紙も自宅に届いていましたが、病院など個別接種会場と市民センターなどの
集団接種会場、この2つを接種の中心とした体制を予定しています。
小松市医師会、国、県とも強力な連携を取ってウイルスに打ちかつ体制を整えているわけですが、
集団接種会場については土日を含む週4日程度の対応が想定され、その分、医療従事者や運営に携わる方、人員が必要となってきます。
医療機関については、平日も通常の診療などがある中で、
集団接種会場について医療従事者の体制はどうなるか。また、受付や会場の整理など運営に携わる方、ここにも人員が必要です。
どのような体制で臨む予定であるのかお聞きをします。
次に、雪害に強いまちづくり。
融雪装置についてです。
融雪装置は、昭和36年に新潟県の市道に設置されたのが始まりで、その後、北陸地方や東北地方を中心に広まったそうです。
維持管理コストはかかりつつも有用である融雪装置ですが、1月の三連休の積雪の際には、近隣でも市道において管の破損により水が出なかった箇所がありました。結果として、融雪装置が設置された道路も除雪車での対応が必要となりました。そのほか市内でも融雪装置が機能しなかった箇所があるようです。
まず、確認させていただきたいのが、小松市内における融雪装置の設置箇所及び総延長について。そして、設置から年数がたち、老朽化しているものもあるかと思います。定期的に点検も行っていると思いますが、機能しないということのないように今後の更新や修繕など見込みはどうでしょうか。
市役所の方も大雪の際には誠心誠意御対応されていますが、除雪に対する市民からの要望も多くあります。より快適で安全な道路環境となるように、今後の対応についてお聞きをします。
そして3つ目として、小松市での
インクルーシブ公園の整備についてです。
インクルーシブという単語は、包括的な、包み込むという意味があります。
インクルーシブ公園は、非常に聞きなれない単語かと思いますが、つまり
インクルーシブ公園とは、障害のあるなしにかかわらず、いろいろな事情を抱えたお子様に対応した作りとなっていて、皆が一緒に遊べる公園のことを指します。
こういった公園ができたきっかけとして、東京都の龍円都議が2018年の議会で行った提起がありました。龍円都議にはダウン症のお子様がいます。当時住んでいたアメリカから帰国すると、お子様が安心して遊べる公園がなかったそうです。そこで、障害があるなしにかかわらず、皆が一緒に遊ぶことのできる公園を造ろうと提案するに至りました。そして2020年、こういった考えを取り入れた最初の例として、都立砧公園のみんなのひろばが完成しました。
東京都世田谷区の砧公園は、
インクルーシブな遊び場の整備計画により、車椅子に乗ったまま遊べる遊具や、体を支えるための背もたれがあり親と乗ることができるベンチ型のブランコなどが設置されました。また、地面はゴムチップで舗装されていて、車椅子や歩行器でも移動しやすくなっています。
現在、市には都市公園が80か所以上あります。フローラルこまつの推進など、皆が幸せで楽しめる環境整備も行っています。どこかモデルとなるような公園を整備してはどうでしょうか。北部や中心部、南部など、地区別に拠点があってもいいかと思います。
障害のあるなしにかかわらず、皆が一緒に遊べる
インクルーシブ公園を整備してはどうか最後に御提案し、質問を終わります。
ありがとうございました。
10 ◯議長(高野哲郎君) 市長、和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
11 ◯市長(和田愼司君) 竹田議員の御質問から、私からは
新型コロナウイルスの
ワクチン接種についてお答えをさせていただきます。
いよいよということでありまして、この2月17日にファイザー社のワクチンが国のほうで認証を受けたということであります。2月の下旬から、石川県ですと1つの病院、各県1つないし2つの病院で
ワクチン接種が始まると。そして、3月の中旬には県内の医療従事者にワクチンを接種し、そして4月以降、まず65歳以上の方に接種が始まるということでありまして、その後のスケジュールについては、また順次決まってくるんだろうというふうに思っております。
最初に、私ども小松市が関わり合いますのは、県内の医療従事者のうち、私どもの小松市民病院、また小松の医師会のほうでそういった接種を行いますので、まずそちらからかかるわけですが、そこは専門家でいらっしゃいますので、いわゆる順序よく秩序を持って受診が進むんだろうというふうに思います。
一番やはり課題は65歳以上の方、4月からの接種に向けまして、3月中旬から下旬にかけて20日前後と今言われておりますが、それぞれクーポン券をお送りし、そして予診票も中に入れてお送りし、まずは予約をしていただくと、そこがスタートになります。
今、私どもは各御家庭のほうに新型
コロナワクチン接種についてのチラシも出したり、ホームページをやったり、LINEを使ったり、様々なところでお知らせをさせていただいております。一番大事なのは、この接種に向けての安心感を持っていただくと同時に、いわゆる一人一人の体調を整えていただくということが非常に重要になってまいりますので、その辺りをまず第一に。そして、会場へ来られたときにはスムーズに受けていただくと。当然のことでありますけれども、今、それを各自治体がいろいろと思案をしながら、工夫をしながらやっておるというのはメディア、マスコミ等で御覧のとおりであります。
小松市は市の職員に専門チームをつくりまして、それからそれぞれの専門の部署にいろんなブランチを設けて今やっておりますけれども、幸い小松市医師会、それから小松市薬剤師会、看護師の皆さん、そして高齢者施設のスタッフの皆さん、そして何よりも大変、本当に細かくいろんなことをお世話しなきゃいけませんので、大変人の目と耳が必要になるわけですね。もちろん職員もほぼ本当に総出でやらせていただきますが、それじゃなくて、やっぱり医学的なある程度センスを持った人が必要だろうという中で、小松には看護を勉強している学校が2つございまして、一つは公立小松大学保健医療学部ですが、これは1、2、3年生いますので約200名いらっしゃいます。それから、医師会が運営しております准看護学院、ここは1年生と2年生だけですが60名いらっしゃいます。こういった方々の全員がいっときにということじゃなくて交代になりますが、この
集団接種会場に手伝っていただくということの合意が基本的に出来上がっております。まだ、看護師の免許は取ってないといっても、私どもから比べると随分と医学的な、また対人のいろんな気持ちを推しはかることができる勉強をなさっておりますので、こういった若いパワーが加わったということ。これは大変小松市の市民にとりましては安心感が増すんだろうというふうに思っております。
御質問2つございました。一つは、予約の仕方であります。その中のウェブ予約についてということでありました。
コールセンターへの電話、それから病院の大きいところには直接電話をしていただくことになろうかと思いますが、個人接種でも小さな病院ありますが、クリニックだとか、この辺りについてはどのような予約体制にしたらいいのか。また、かかりつけ医というのがございまして、そういった意味からもそちらのほうがいいという方も様々いらっしゃいますので、この辺りの整理、コントロール、これを今我々苦心してやっております。
予約をするのは、3密を回避しなきゃいけません。コロナワクチンの接種に行って、3密の中でということになりますと、これはかえって精神的につらいものがございますので、それで予約をしてもらうとか。最初の薬のファイザーというお薬、大変扱いが難しゅうございまして、この辺りについても無駄が出ないような形でということで予約をしていただくということです。
実質、予約は2回しないといけないんです。今回、2回接種しないといけませんので、最初の1回目の予約、それから2回目の予約については、ウェブでやるのか、それから会場で個別接種の病院でやるのか、この辺りについてもいろんな選択肢があると思いますが、この辺も整理させていただきますが、まずは3月20日までに65歳以上の人にクーポン券を送ったときの予約、これをスムーズに導入できるかどうかが大きなポイントだろうというふうに思います。
コールセンターのことについては、議員もおっしゃいましたのでいろいろございますが、これは平日だけじゃなくて土日も、祝日も対応させていただきたい。ただし、5時までということですが。これは日中だけということですが、ウェブですと、スマホ、パソコンですと24時間受付ができると。これはすごいやっぱりパワーなんだと思いますね。
そして、今回入れます予約システムは大変分かりやすいような、誘導してくれるようなものでありますし、画面のデザインも分かりやすくということを今前提に置いております。
そういった予約のウェブを使っていただく方は大変ありがたいなと思いますが、残念ながら65歳以上の方の中にはもちろん80、90の方もいらっしゃいます。元気だけれども、ちょっとこのウェブは難しいなとか、電話もちょっと耳が遠いなとかいろいろございます。そのときには、ぜひ御家族だとか御近所の人が応援してあげてくださいねということも、今、各地域でお願いをしているさなかです。
このウェブですと、職員の負荷も軽減ができるということもございますので、本来でしたらこれを全部皆さんに使っていただきたいんですが、ちょうど今、デジタル化の過渡期といいますか、端境期といいますか、そういうことを考えたときには両方を使えるようにしっかりとしていきたいなというふうに思っております。
接種券、クーポン券にはQRコードもついておりますので、そういったものを慣れている人は使っていただければ、すぐに対応できるということで、この辺の使い方のイロハ的なものもきちっと説明をしていきたいなというふうに思っております。
それから、
集団接種会場のお話もございまして、これはもう既にお話ししておりますが、小松市はこまつドーム、市民センター、第一コミセン、いわゆるコミュニティセンター3か所で行いたいというふうに思います。北部、それから真ん中、南部と、そういう形になります。
これも医師会、それから看護師のチーム、それから薬剤師の皆さん方が薬を注入しないといけないんですね。この辺りのお手伝いもしていただくとか、先ほど申しましたように公立小松大学、小松准看護学院の学生にもお願いをしておりますので、そういう意味で安心してということを繰り返し皆さん方に周知をさせていただきたいと思います。
1回目受けますと接種済証というのを頂いたり、いろいろあります。ですから、インフルエンザは打ったらそれでおしまいと、こういう形ですけれども、今回の場合は2回受けなきゃいけないということ。それから、受けた記録を残していかなきゃいけないんですね。誰々さんが、いつ、どの薬を使って接種を受けたか。その記録を残していかなきゃいけない。これは今回の
コロナ感染症というのはワクチンは1年だけで終わるのか、いや、来年も再来年も続くんであろうと私は思います。いわゆる全体、地球からコロナウイルスというものの、我々も耐性を持ったり、そういった菌そのものがなくなるまで、そういう状況が続くんだろうと思いますので、ここが一番ポイントであります。受けたら終わりじゃなくて、そういった記録をきちっと私どもは把握をして持って、そしていろんな転勤等もあるかもしれません。その場合にでもきちっと対応できるような形、将来にも役立つような形でしていきたいなと思っております。
集団会場、今、シミュレーションも何度もやっています。それから、スムーズな接種のためには、お医者さん、看護師さん、それから看護大学の学生もそうですし、市役所職員もそうであります。大変なトレーニングを積まなきゃいけないと、そんなふうに思っておりますので、議員の皆さん方におかれましても、お時間が取れてこういった会場のいろんなお手伝いをしていただけるなら本当にありがたいことであります。市民総がかりでやっていかざるを得ないのがこの
ワクチン接種でありまして、各自治体、皆さんそういった気持ちで闘っていかなきゃいけませんので、お力添えをお願い申し上げまして、答弁といたします。
お願いします。
12 ◯議長(高野哲郎君) 都市創造部長、石田賢司君。
〔都市創造部長 石田賢司君登壇〕
13 ◯都市創造部長(石田賢司君) 私からは、2点目、3点目の御質問にお答えさせていただきます。
まず、2点目の融雪装置についてでございます。
消雪施設は、バス路線、集落間をつなぐ幹線道路、人家連檐区間、踏切道、橋梁区間、急な坂道、学校等の公共施設周辺を中心に設置しております。
市道においては、昭和54年度より整備を始めまして、現在116か所、市道総延長約742キロのうち、散水管延長は約79キロメートルとなっております。また、小松市管内の県管理道路においては56か所、散水管延長約28キロメートルが整備されており、合計で延べ107キロメートルとなります。
消雪施設の更新につきましては、消雪設備配管更新計画に基づき、破損の程度、交通上の優先度、経過年数、地域特性などを勘案し、国の交付金を活用し、順次実施しております。
これまで消雪井戸につきましては、ほぼ全ての井戸で材質を繊維強化プラスチック管のFRP管に更新しており、消雪パイプについても鉄分を多く含む地下水による腐食を防ぐため、材質を塩化ビニール管に更新しながら長寿命化を図っていっております。
また、毎年11月末までに稼働状況の把握と異常の早期発見のためノズル点検等を実施しているところですけれども、点検の丁寧さにばらつきが生じないよう、発注仕様の遂行管理の徹底、不具合箇所のチェック体制の強化、特に前年度にトラブルがあった場所につきましては、現場立会いの下、原因を究明し、稼働前の修繕を実施、確認していくというような対応で臨みます。
なお、先月の大雪での除雪教訓から、消雪施設だけではなく、国道、県道と近接する主要な幹線市道の除雪、こういうものにつきまして県の除雪業者と同一業者にするというようなことで、出動のタイミングの改善を図りたいと考えておりまして、また除雪エリアにつきましても地域や町内に根づいた地元業者、これに割り振りを変更するなど、既に調整を始めております。
今後とも、降雪対策の改善を図り、市民生活に支障を及ぼさないよう、冬期間の円滑な交通を確保してまいりますので、御理解をお願いします。
次に、3点目の
インクルーシブ公園の整備についてでございます。
インクルーシブ公園とは、議員御案内のあったように、障害の有無や年齢、性別にかかわらず、誰もが楽しむことができる公園ということと理解しております。
小松市には、令和2年度現在87か所の都市公園、その他公園緑地を含めますと188箇所の公園緑地がございまして、そのうち77公園には210基の遊具がございます。2014年に公園整備方針というものを定めておりまして、それを契機に公園機能の安全・安心をさらに強化してまいっています。
それで、子供から高齢者まで楽しめる公園整備ということで、毎年、遊具の点検等を定期点検年4回実施しておりまして、これまでに発生した事故等はございません。
また、公園施設全体の老朽化対応としましては、都市公園長寿命化計画というものも策定しておりまして、国の補助を活用しながら、施設の段差を解消するバリアフリー化とか多目的トイレの充実、遊具、健康遊具など、誰もが利用しやすい公園というふうに計画的にリニューアルしておりますけれども、これもSDGsの実現を常に意識しながら、安全・安心の確保とやさしい公園づくりということを念頭に努めておるところです。
さらに、2017年には子育て中の人や高齢の人、障害のある人、外国人など全ての人にとって暮らしやすく、やさしいまちをつくるということで、こまつやさしいまち推進プランというものが策定されておりまして、これも併せて取組に強化しておるというような状況です。
インクルーシブの考え方というものが大事なことでありまして、屋外公園だけではなく、天候に左右されず楽しめる航空プラザ内のぶ~んぶんワールドというものでありますとかサイエンスヒルズこまつ、カブッキーランドのこういう施設につきましては、もう既に施設や遊具、そして見守り方、こういうことにつきましても取り入れて、既に実践しておるというふうに考えております。
御提案にありました
インクルーシブ公園の整備に当たっては、全ての公園で考えるのではなくて、芝生広場やトイレ、休憩所など多様なレクリエーションや憩いの場として多くの利用を見込む一定規模以上の近隣公園というものを対象に、遊具などの普及を図ってまいりたいというふうに考えていますが、長寿命化計画を見据えながら、今後検討を加えてまいります。
小松市では、御承知のとおり子供から高齢者までが皆参加するフローラルこまつということを推進しておりまして、公園施設の充実と併せてガーデン整備も行っております。遊具だけではなく、花や自然を肌で感じ、誰もが心から楽しむことができるやさしいまちづくりを目指しておりますので、一層の御理解、御協力をお願いいたします。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◇ 吉 田 寛 治 君
14 ◯議長(高野哲郎君) 吉田寛治君。
〔4番 吉田寛治君登壇〕
15 ◯4番(吉田寛治君) 令和3年当初議会においてお許しをいただきましたので、市政への課題について質問をいたします。
質問に入る前に、一言申し上げたいと思います。
先日、私の手元に一市民からお手紙を頂きました。その方は、町内の班長さんを務めておられるそうで、その方のお手紙にはこう書かれてありました。
先日、各家への配布物として、市長選挙に関わる後援会の加入カードと討議資料のパンフレットがありました。私は不審に思い、町内会長に確認したところ、町内会長さんは連合町内会で推薦したので広報と一緒に配ってほしいと言われました。選挙に関係する資料を町内会で配るのはおかしいと思いましたが、町内会長が言われるのだからと思って、取りあえず配布しました。しかし、よく考えてみると、町内会としてこんな選挙に関わる資料を配布するのは……。
16 ◯20番(表 靖二君) (自席より)議長、暫時休憩。
〔「暫時休憩」と言う人複数あり〕
17 ◯議長(高野哲郎君) ただいまの表議員から提出されました暫時休憩の動議は、所定の賛成者がありましたので、本動議は成立いたしました。
この際、暫時休憩をいたします。
休憩 午前10時22分
再開 午後 1時15分
18 ◯議長(高野哲郎君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行します。
吉田寛治君。
〔4番 吉田寛治君登壇〕
19 ◯4番(吉田寛治君) 私の先ほどの本会議での発言の中で誤りがありましたので、訂正し、おわびいたします。
発言の中で、「選挙に関係する資料」と発言いたしましたが、「後援会に関係する資料」の間違いでございました。誠に申し訳ございませんでした。
それでは、引き続き発表させていただきます。
それでは、最初から。
質問に入る前に、一言申し上げたいと思います。
先日、私の手元に市民からお手紙を頂きました。その方は、町内の班長さんを務めておられるそうで、その方のお手紙にはこう書かれてありました。
先日、各家への配布物として、市長選挙に関わる後援会の加入カードと討議資料のパンフレットがありました。私は不審に思い、町内会長に確認したところ、町内会長さんは連合町内会で推薦したので広報と一緒に配ってほしいと言われました。後援会活動に関係する資料を町内会で配るのはおかしいと思いましたが、町内会長が言われるのだからと思って、取りあえず配布しました。しかし、よく考えてみると、町内会としてこんな後援会活動に関わる資料を配布するのは間違いだと思い、お手紙を出しました。
という内容でした。
ここについて私の意見を述べさせていただくと、私は町内を通じて後援会活動を行うことは間違いだと思うし、私自身も心しなければとの思いを強くしました。これから選挙が近づいてくると様々な話が出てくると思いますが、選挙の理念であるそれぞれの考えに基づいた投票ができる、そんな選挙ができることを願っています。
また、旧西尾小学校、旧金野小学校の活用の仕方について、十分に住民とのコンセンサスが得られないまま進められているというようなことも市民の方からお聞きしております。
市長が12年前の当選されたときの新聞によれば、市民提言とことん議論とありますが、この姿とは少し違うのではないかなと感じております。住民と対話が進められる市政となることを願って質問に入ります。
今回も図書館のことを質問させていただきます。
これまで議会で私は繰り返し複合的な図書館の必要性を述べてきましたが、12月の議会でも、今ある古い図書館を安心・安全に使い続けるというような内容の答弁をいただいております。
ところが、担当者にお尋ねしたところ、新幹線の駅構内にライブラリーをつくるというお話も伺っております。駅を利用される方にとっては便利かもしれません。しかし、それは駅内の図書のコーナーにすぎず、私たちが求めている複合的な図書館とはあまりに違うということはお話しさせていただきたいと思います。
このようなものをつくることで、他の自治体にあるような複合的な図書館を造ることにブレーキをかけるようなことは大変困ります。どのようなお考えで計画を進めておられるのか、市長の御答弁を求めたいと思います。(拍手)
20 ◯議長(高野哲郎君) 市長、和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
21 ◯市長(和田愼司君) 吉田議員の御質問にお答えする前に、旧西尾小学校についての言及がございましたので、一言申し上げたいと思います。
本件、2年前には地元の了解を頂戴いたしまして、そして細かな部分につきましても説明を申し上げ、そして今、工事に入っているわけでございます。
また、この旧西尾小学校を活用したいということで、東京だとか、それから金沢だとか、様々な大学関係がまたオファーをしてきておりまして、説明が足りないということはないというふうに思っております。
旧金野小学校については、今日、東京のほうで記者会見があるというふうに聞いておりますけれども、これからのお話でございます。こういった新たな活用についてということでは、金野校下の代表の皆さん方に議論をしていただいて、了解をいただいておりますので、ぜひ誤解のないように、また今後の進捗をぜひ見守っていただきたいなと思います。
御質問の図書館についてはずっと御質問されていますが、1年前、覚えていらっしゃいますか。
新幹線を含めた駅下、駅ナカ、ここの部分についての活用について、ずっとこの議会の皆さん方と、また市民の皆さん方と議論をしてまいりました。パブリックコメントを取ったり、いろんな形でコミュニケーションをしっかりと、御意見も拝聴しながらやってきたというのは御存じのとおりであります。
そんな中で、幾つかこの活用案についてお話をしながら、ちょうど1年前の議会に、これは議員も、もう市会議員になられておりましたのでしっかりとお覚えだと思いますが、駅ナカについては、いわゆる駅としての必要な例えばお土産屋だとか観光案内所だとか、そういう必要な3点セットといいますか、そんなものはもちろんでありますが、それ以外に小松らしさをどう醸し出していくかということでお話をし、議員の皆さん方からも予算等についても賛成もいただいております。吉田議員からも賛成をいただいておりますので、その内容について改めてお知りになりたいということですので、お話をさせていただきたいと思います。
駅ナカの活用というのは大変重要でありまして、いわゆる北陸新幹線のほかの駅を見て回りましても、単に通過駅だなと、乗り降りするだけだなというのが多いというのが私の率直な感想でありますし、議員の皆さん方も同じ目線で見ていただいているんだなと思います。
これから小松は国際空港と新幹線と、そしてまた小松の文化、産業、そういったものが結びついた形での駅ナカになるということでありまして、もう既にコロナ経済対策の中でも予算の了承をいただいておりますが、いわゆる小松美術作家協会の皆さん方を中心として、駅ナカに小松の芸術をきちっと展示しましょうということで、今、ワーキングチームが相当進んでまいりました。これが形になってくるためには、それぞれのまた作品を作っていただくということで、おおよそ1億円の予算をこの部分に使いたいということで、これも基本的な合意もいただいておるわけです。
そういった小松らしさ、小松の文化というものを駅ナカにどう示していくか、これがまず1点であります。
2つ目には、小松の産業、ものづくりを中心として、また様々ありますが、この産業の展示場所でもあるということです。
今、駅東のほうに、これで10年になりますが、いわゆる小松製作所さんが90周年を記念してこまつの杜、それから総合研修センタというのを設けていただきました。こまつの杜は大変にぎわっておりますし、そしていわゆる駅のすぐ横でありますので、本来でしたらショッピングセンターとか、そういったところに活用するのが常套なんでしょうけれども、小松製作所さんはそうではなくて、いわゆる小松市の一つのシンボルとして、自然の森を造ろうということで造っていただきました。
あわせて、自然というのはサイエンスですから、この科学というものを児童生徒に教える場として設けていただきまして、あわせて命の大切さを学ぶために、蛍だとか、カブトムシだとか、チョウチョウだとか、そういったものを育てている場所を設けられまして、大変子供さん、また親子連れの方々に好評を得ているわけです。
これも大変ありがたいことでありまして、あわせて世界一大きなダンプトラック、本物でありますが、これも展示していただいて9年目になるわけです。
今年、小松製作所は100周年ということもあります。創立100周年の中で、さらにこのこまつの杜をにぎやかにしたいということで、今、この理科教室の大きな建物も建てておりまして、さらにサイエンス、自然、命、こういったものを小松製作所の社員の方、またOB、OGの方が教えられるという場所になります。日本全体見てもこういった場所はない、大変すばらしい場所になるわけです。
あわせて、このダンプトラックの横に大きなパワーショベルを備え付けておりまして、ほぼ完成をしております。そういった小さな建設機械もありますが、この大きな2つの建設機械、これが小松駅東のシンボルとして、これから訪れる人たちに大変大きな喜びのサプライズになるんだろうというふうに思います。子供さんたちも本当に喜んでいつもここへ来て、親子連れで楽しんでおられますし、それからこまつの杜には大変珍しい桜の木が50本植えてありまして、それぞれが世界で、日本でも珍しい桜があるということであります。そういう様々なことが、この駅東にある。
そしてあわせて、昨年の12月1日からプロジェクションマッピングも行って、夜の光をもって楽しめる、そういった場所にしているわけです。
そういう新幹線の周囲、それから新幹線の駅ナカ、都会でいいますと地下街といいますか、そんな感じだろうと思いますが、その駅ナカの活用という部分についても、議会あるごとに私は皆さん方に中身を御提示し、1年前にはこの駅ナカの中に、まだ日本に上陸をしてないようなすばらしいカフェを導入する予定がございますし、それからビジネス客も多いです。それから学生、中学生、高校生、大学生の勉強する場所も必要であります。そういうラウンジをつくります。そしてもう一つは、ライブラリーをつくりますよというお話をさせていただきまして、吉田議員もそのときの予算については賛成をいただいておりますので、中身御存じの上、賛成をしていただいておりますので、改めて申し上げるまでもないんですが、せっかくの機会ですから申し上げていきたいと思います。
この小松駅周辺、新幹線の周辺、学びのゾーンとこう申し上げて、この10年かけて整備をしてまいりました。新幹線の駅の周囲について、それぞれテーマを設けてあるような駅というのは御存じでしょうか。あまりないんですね。
そういう意味では、小松の駅の周辺の整備の仕方というのは、非常にビジョンを設けて、そして戦略を立てて、そしてできればできるだけ民間の投資をいただきながらやっていくというやり方をしてきたのは御存じのとおりであります。
この学びのゾーンの中では、伝統芸能、伝統文化ということで、うららだとか、みよっさだとか、小松ならではの「歌舞伎のまち」、これを展示することができますし、それから今、うららでは成田屋さん、いわゆる市川團十郎さんのいろんな記念の品物を、成田屋さんからもお借りして展示をするコーナーを整備しております。これも予算を計上し、吉田議員にも賛成していただいておりますので、中身御存じだろうと思います。
3月5日、6日、市川海老蔵さんが来られて公演をされますので、それに間に合わせたいなということで、今、ピッチを上げて工事をさせていただいております。
それから、この小松製作所もそうですが、自然、サイエンス、それから小松の宇宙、それから様々な科学の勉強をするためのサイエンスヒルズ、これも学びの世界の中心であります。そして、3年前に開学いたしました公立小松大学。そして、これからの駅ナカであります。
この駅ナカにつきましても、学びのゾーンのちょうどおへその部分、センターになります。そういう意味では、どういう活用していくかが非常に重要でありますし、学びの交差点というふうになるかなというふうに思っております。
その中で、1年前にきちっとした絵をお見せし、議員も賛成をいただきましたいわゆるラウンジ、それからライブラリー。ライブラリーというのは日本語に直しますと図書館とか情報センターとかいろいろ言われますけれども、それを設けることで、今、基本設計を終わりつつあります。
これはJR西日本さんの連携の下、また鉄道建設・運輸機構の了承の下、進めていかなければいけませんので、これから約2年後を目指してオープンをしていきたいなというふうに思っております。
新幹線は1年ほど遅れるというふうに、3月いっぱいまでに何か最終的な方向性が決まるようでありますが、今のところ1年遅れるんだろうとこう推測しておりますが、私どもはこの駅ナカの活用については当初の予定どおり2023年3月以降、使いたいというふうにして申入れをさせていただいております。
せっかく市民の皆さんと、議会の皆さんとつくってまいりました駅周辺、駅ナカであります。1年眠らせることなく、市民のために役立つ、そういった駅ナカ、小松駅の地下街になるんだろうというふうに思っております。
実際、今の在来線の高架下もございます。これはそんな広くないというふうに思っておりますが、既存のところが約700平米ございます。今度、新幹線と在来線の間に隙間といいますか、もちろん様々な関係であるんですが、そこにも特別に屋根をつけていただくことになりました。ですから、新幹線と在来線を全体を覆う、いわゆる駅ナカ、地下街になるということでありまして、これが全体で約3,200平米ぐらいになると思います。大変広いです。この広さの中で、テーマとして学びを持ってきたということであります。これについては御異論ないというふうに思います。
その学びの中で、ちょうどセンターであり、中心でありますので、大変小松の中学校、高校、大学に通っていらっしゃる皆さん方は勉強熱心でいらっしゃって、塾にも行かれますし、それから駅の820ステーションでも遅くまで勉強もされています。そういう姿を見たときに、もっと安心して、落ち着いて勉強できる場所をということで、このライブラリーとラウンジを設けたわけです。ラウンジはビジネスのラウンジもございます。学生たちの勉強できる場所もございます。
これと、いわゆるそこに市民の皆さん方も集える場所になるわけです。
この2つ合わせまして、ライブラリーとラウンジで1,300平米以上あると思いますけれども、ライブラリーを設けたいと思っております。いわゆる、その中については単なる図書だけではなくて、これからは情報センターと言われるべきな時代、いわゆるデジタル時代でございますので、図書館の在り方も当然変わってきます。そして、ライブラリーとさっきのカフェ、その間にありますラウンジで、おいしいコーヒー、ジュースを飲みながら本を読んでもらう、またいろいろ読書会をする、また様々な意見交換をする、ビジネス交渉する、そういうようなきちっとした場所にしていくということは、これはもう1年前に申し上げておりますので、思い起こしていただきたいなというふうに思います。
吉田議員がおっしゃる御自分の希望する図書館と、私どもが提案したものとは幾分違いがあるのかもしれませんが、いわゆる駅ナカというのは一番の一等地ですよね。この一等地をどう活用していくかということがとても大事であるというふうに思います。そこをまず御理解いただきながら、そして当然、駅のラウンジだとかライブラリーの間に通路もできます。この通路も、いわゆるハイカラなものにしていくと。そこには市民のいろんな芸術だとか様々なものを展示をしていくということになりますので、ぜひ話題性のあるものになっていくということをぜひもう一度記憶を呼び起こしていただきたいなと思います。
その上で、また御意見がありましたらおっしゃっていただければなというふうに切に希望をして、答弁とさせていただきます。
22 ◯議長(高野哲郎君) 吉田寛治君。
23 ◯4番(吉田寛治君) 市長、ありがとうございます。
この図書館ですけれども、私は図書館について勉強する以前は、図書館というものは、学生であったり、勉強する場所というイメージが強かったわけです。勉強するにつれて、人生というのは、今、人生80年とか90年とかと言われていますけれども、学生のときじゃなくて、その後のほうが人生長いわけですよね。高齢者が集える場所、そして結婚してお子さん連れて行けるような場所。そこには広い駐車場があったり、子供とか体の悪い方とか、いろんな方がゆっくり集える場所が必要だと思い、この複合型の図書館の必要性を訴えてきました。
もちろん駅にそういう場所ができることは大変すばらしいことだと、そのように今、市長の説明聞いて、改めて聞いてそのように思いました。
ただ、私たちが求めている複合型の図書館ということを、また私たちは訴えていきたいなと、そのように申し上げておきます。
以上です。(「質問せい、質問」と言う人あり)
その点について、また市長、御答弁よろしければお願いします。
すみません。
24 ◯議長(高野哲郎君) 市長、和田愼司君。
25 ◯市長(和田愼司君) 吉田議員の質問にお答えをいたします。
友人としてお話をさせていただきますが、小松には大変たくさんの施設がございます。これも防衛省の力も大変あるんですが、コミュニティセンターもたくさんありますよね。そこではいろんな年代の方が趣味を生かしたり、談話をしたり、いろいろされています。
今回、
コロナワクチン接種も、普通のまちでしたら体育館で集団接種ということになるんですね。私どもはこういった立派なコミュニティセンターがこまつドーム含めて4か所、5か所とありますので、そこを利用するということにいたしました。そこは冷暖房も効いていますし、トイレもウォシュレットだったりということで、より安心にできる、こういう場所がたくさんあるということをまず、御存じのとおりでありますけれども、それでいわゆる複合型とこうおっしゃいますが、これまで教育委員会のほうで答弁をさせていただいておりますが、いわゆる図書館があって、それからコミュニティセンターがあって、若干100メーターかそこら離れていますけれども、まち全体として複合ですよということを多分教育委員会はおっしゃった、御記憶あると思いますけれども。そのちょっとした考え方の違いだろうというふうに思います。
図書館を新しい図書館でしたっけ。新しい図書館とかこうおっしゃっていますが、具体的にどういうものをお求めなのか、どこの場所にお求めなのか、ここが全く教育委員会のほうも、議論されているんでしょうけれども認識が合わないんだろうと思います。
これも友人として申し上げますけれども、具体的なものをやっぱり言っていただく。場所をどこにするんですか、場所をどこにするかとなりますと、それぞれ市民たくさんいらっしゃいますよね。思いがいろいろあります。そういったこと一つにしても、大変難しい御提案であるというか、非常に漠然とした抽象的な御要望だと私どもは思うんですけれども、そこの辺りをぜひお願いを申し上げたいと思います。
それから、図書とか、これからの情報をどう得ていくか、また自分でどう考えていくか。この非常に重要なのは、コロナの関係の中で特に言われていますのが絵本です、絵本。私ども15年目になりますが、空とこども絵本館、これは大変立派なものです。今でもたくさんの親子連れ来られていますし、それから視察が大変多いですね、県外からの。そういったことを含めて、絵本というものの絵本館がある。これも忘れてはいけないんだろうというふうに思います。
図書館という一つのワードでお話をされても、なかなか教育委員会のほうにも伝わってこないんだろうと思います。
古いからとかそういう話ではなくて、どういうような機能をこれからのデジタル社会の中で持っていくのか。これからの高齢化社会の中でどうしたらいいのか。子供の学びの世界でもそうでもあります。そういったものをぜひ、いわゆるお仲間がいらっしゃるんだろうと思いますけれども、議論して私どもに提案をいただければ幸いだと思います。
いわゆるこの駅ナカ、駅の地下街の活用については、議会のほうの御承認をいただいて、今どんどん進めております。ぜひ小松のど真ん中、学びのゾーンのセンター、核になるところ、ここをさらに活用することによって、小松の市民のいろんな文化度だとか、語学力だとか様々なものが、コミュニケーション力も上がってくるよと。
それから、ほかから新幹線だとかで来られた皆さん方が、ビジネスだとか観光で来られた人が、いや、こういう場所でくつろいで、またビジネス交渉ができる。大変有意義だなと、こう言っていただけるような場所になるということだけ申し上げて、答弁といたします。
26 ◯議長(高野哲郎君) 吉田寛治君。
27 ◯4番(吉田寛治君) 市長、丁寧な御説明ありがとうございます。
この市民提言とことん議論を、これからまたさせていただきたいなと、そのように思います。
今、過去何回か、私、この図書館について質問させていただいていましたけれども、あまり相手にされなかったような記憶がありますので、素直にまた、ありがとうという気持ちになれないというか。
でも、また対話を、私も今、市民の署名を、約8,000名ぐらいの署名をいただいたわけですけれども、また御相談をさせていただけるかどうかお聞かせいただきたいと思います。
28 ◯議長(高野哲郎君) 市長、和田愼司君。
29 ◯市長(和田愼司君) 吉田議員の再々質問にお答えをいたします。
いわゆるスポーツ施設というのもあります。これも12年間、この先もありますけれども、もう計画的にどういうものをリニューアルして、どういう機能アップしていくか。そして、さらに新しいものが必要かどうかということでスポーツ協会だとかの議論して、私どもプランをつくっています。音楽関係もしかりです。公園もしかりです。里山もしかりです。そして今、学びのゾーンも同じなんです。学びということは、非常にこれから大事です。教育というものをおろそかにするような地方自治体は、というよりも、その地域はやはり発展しないということです。やはり自ら学んでいく、いろんなことを勉強していくということだろうと思います。その勉強の中に、ひとつ皆さん方は図書館というもののウエートを高く持っておられるというのはよく、教育委員会との議論の中で理解しておりますけれども、じゃ、その学びのゾーンの中でどの順番でいろんなものをリニューアルし、また新しくしていったらいいのかということが、いわゆる行政としての、また議会とのいろんな話合いの中で決まってくるんだろうと思います。
今現在、やはり新幹線、それから空港の周りもそうですが今工事やりますけれども、そういったいわゆるこれからのまち全体の発展、それから新幹線も大変大きな税金を投入して行っているわけですね。それをやはり市民の皆さん方、また地元の経済にプラスになるようにどうしてやっていくかということが、行政として一番求められていることだと私は思っています。
吉田議員がおっしゃる吉田議員のイメージの図書館を別にどうしろということじゃなくて、それの全体の学びのゾーンの中で図書機能というもの、いわゆる勉強機能ですね。そういうものをどういうふうにしていくかということをトータルでぜひ考えていただければと思っておりますので、また皆さん方もやはりその内容を固めて教えていただければなと思います。
───────── ◇ ─────────
◇ 岡 山 晃 宏 君
30 ◯議長(高野哲郎君) 岡山晃宏君。
〔2番 岡山晃宏君登壇〕
31 ◯2番(岡山晃宏君) 会派自民の岡山晃宏です。
令和3年3月定例会におきまして通告に従いまして質問いたします。
まずは、観光物産と誘客についてであります。
新型コロナウイルスの新規感染者は、東京も9日連続で500人を下回り、全国でも昨日、3か月ぶりに1,000人を下回っています。重症者の数も減少傾向にあります。
さらに、これからは
ワクチン接種も始まります。
予断や気の緩みは許されませんし、完全に元の生活に戻るのもまだ先のこととは思いますが、
ワクチン接種と感染症対策をしっかり取ることで、新型コロナ収束の光が見えてくるのではないかと期待しております。
さて、コロナの収束はまだまだ先ですが、3年後には新幹線がやってきます。観光のまち小松の復活を目指し、本市も準備を進めていると思いますが、まずはニューライフスタイルの提案として、昨年11月から本年1月に開催したこまつグルメ応援キャンペーンについてお聞きします。
3つのキャンペーン、ふるさとおせち料理と日本酒でのお正月、業種ごとの新商品開発・販促キャンペーン、こまつ観光物産ネットワーク7周年キャンペーンの各キャンペーンの成果はどうだったか御答弁をお願いいたします。
次は、新幹線開業に向けたお土産の開発についてです。
にっぽんの宝物JAPANグランプリという大会があります。地方に隠れた宝物を発掘すること目的に、地方の一次、二次、三次産業が集いセミナーを開き、お互いのワークショップを通して商品を開発。その商品で地方グランプリに挑み、勝者はJAPANグランプリへ、さらに海外大会まで開催されています。JAPANグランプリでは、勝者だけでなく、出場したどの商品も大変人気のある商品となり、通販など売行きがとてもよいと聞きました。
本市でも新幹線小松開業に向け、駅舎や駅ナカといったハード面の整備は進んでいますが、ソフト面に関する整備はどうでしょうか。小松開業が1年遅れたことは、準備期間が1年延びたチャンスと捉え、農家などの生産者、飲食店、菓子店のシェフやパティシエ、スーパーや百貨店、ホテルなどの販売業者、それぞれのプロの強みを生かし、コラボすることで第2、第3の名物となるお土産を開発してはどうでしょうか。所感をお聞かせください。
1項目め最後は、誘客促進についてです。
昨年11月、東京・銀座にある石川県のアンテナショップ、「いしかわ百万石物語・江戸本店」を訪ねました。たまたまその日は「“香箱ガニ”を味わうお料理&蟹面づくり体験」が開催されており、石川県を拠点に活躍している料理研究家を講師に招き、香箱ガニを自らさばいてカニ面を作り、金沢おでんとカニ飯を九谷の器で地酒とともに食するという企画でした。それなりの参加費にもかかわらず、昼、夜各10名の定員がすぐに埋まったと聞きました。
また、水引体験教室も大変人気がある企画となっています。
このアンテナショップは、天気のよい平日でも500人以上、休日には1,000人以上の来客があるようです。
また、昨年、本市が開催したリモートバスツアーでも3割強が関東の視聴者であり、小松市や石川県に興味を持っている人が非常に多いように感じています。
地元の業者には、実際に首都圏の百貨店や先ほどのアンテナショップ2階のイベントスペースで販売会を開催し、成果を上げているところもあります。
また、このアンテナショップのイベントスペースは石川県の自治体の利用料が無料となっており、多くの自治体に利用してほしいと県の職員もおっしゃっていました。
このように、小松に興味を持っていただける人に対し、こちらから情報だけを発信して観光客が来るのを待つのではなく、積極的にこちらから出向いて、現地の人に食や体験を通してアピールしていくことが必要ではないかと考えますが、本市の所感をお聞かせください。
2つ目の項目は、コロナ禍における子育て世代の負担軽減策である国民健康保険税(均等割)の2分の1軽減についてであります。
国民皆保険制度の下、国民全てが何らかの公的医療保険に加入することが義務づけられています。その中でも国民健康保険は国民の約4分の1が加入し、加入者は高齢者、自営業者、そして無職、非正規雇用の方と比較的収入が低い方が加入しているのが現状です。
そして、収入に占める保険料負担率も自治体により違いがあるものの約10%と高く、子育て世代にとって重いものになっています。
国は、令和4年度から未就学児対象に国民健康保険税の均等割の2分の1軽減を実施する法案を今国会に提出していますが、本市は先駆けて令和3年度から、しかも18歳未満を対象にしており、子育て世代にとって負担軽減につながると思いますが、まずはこの制度の目的をお尋ねします。
次に、運用面についてです。
この制度では、18歳未満の子を持つ世帯となっています。18歳になるのは高校3年生の年ですが、これから大学受験とお金のかかる時期でもあります。また、高校3年生を子に持つ世帯主が転職等により社会保険から国保に替わることも考えられます。これらを踏まえ、年度の途中で18歳になった場合の対応についてお聞きします。
次に、周知についてです。
この制度は、手続が不要ということですが、どのような周知の方法を考えていますか。令和3年度のみの制度であるならば、令和4年度は元に戻る、実質負担増になるわけです。その辺りも踏まえた周知が必要と考えますが、本市の方針をお聞かせください。
この制度の財源は、基金の一部を利用するとのことです。これまで無駄を省いて少しずつためてきたからこそ可能になったことだと思います。
私は、フードロスの活動を通して、食材の「もったいない」を「ありがとう」に変える活動に参加させていただいていますが、財政に関してはお金と食材、そして規模も全く違いますが、もったいないという無駄が、市民のありがとうという有意義な施策に変わるような施策をこれからも期待いたしまして、私の質問を終わります。
32 ◯議長(高野哲郎君) 市民共創部長、前多陽子君。
〔市民共創部長 前多陽子君登壇〕
33 ◯市民共創部長(前多陽子君) 私からは、岡山議員の2番目のコロナ禍における子育て世代の負担軽減についての御質問にお答えさせていただきます。
令和3年度の国民健康保険税につきましては、今月1日に小松市国民健康保険運営協議会の令和3年度保険税の答申がございました。
その内容は、1点目が、保険税については据置きが適当であること。2点目が、
新型コロナウイルス感染症の影響による所得の減少等を考慮し、経済的負担が大きいと思われる子育て世帯への特別な配慮が必要であるというものでございました。
本市ではこの答申を踏まえ、令和3年度は
新型コロナウイルス感染症の影響で、所得の減少や家庭で過ごす時間が増えたことなどにより、経済的負担が増していると思われる子育て世帯に対して国保税の軽減を実施するものでございます。
議員御案内のとおり、国においては令和4年度に未就学児の均等割について2分の1軽減を実施する予定であり、本市では令和3年度に限り年齢要件をさらに拡大し軽減を実施することで子育て世帯を支援したいと考えております。
次に、制度の内容でございますが、18歳未満の国保税(均等割)は年額3万9,500円でございます。令和3年度は、全ての18歳未満の子供の国保税(均等割)を2分の1とし、さらに所得の低い軽減対象世帯については軽減制度適用後の税額を2分の1とするものでございます。
これによりまして、子供1人当たりの軽減金額は年額で5,925円から1万9,750円の軽減となるものでございます。この制度の対象となる子供の数は約1,400人、税額が軽減される世帯は約860世帯でございます。
次に、年度の途中で18歳になった場合はどうなるのかとのお尋ねについてでございます。
国保税の賦課期日は4月1日であり、年度途中に加入された場合でも加入した年度の4月1日において18歳未満の方は軽減の対象といたします。また、年度途中で18歳となられた場合も同様に軽減の対象といたします。
本制度については、申請の必要はございません。
周知については、7月の国保税決定通知で個別にお知らせするとともに、広報こまつ、ホームページ等を活用して十分に周知を図る所存でございます。
以上でございます。
34 ◯議長(高野哲郎君) にぎわい交流部長、望月精司君。
〔にぎわい交流部長 望月精司君登壇〕
35 ◯にぎわい交流部長(望月精司君) 私のほうからは、岡山議員の1つ目の御質問です。観光物産、誘客の推進についてのうち、そのうちの1つ目、こまつグルメ応援キャンペーンについて御答弁をさせていただきます。
質問の内容は、この各キャンペーンを実施した実績、成果はというふうな質問だと思います。
こまつ観光物産ネットワークでは、このコロナ禍の中、様々な店舗で商品開発でありますとか新メニューの開発、また新サービスの提供など、工夫を凝らした取組が展開されております。この地元店の力を後押しし、小松の魅力ある6次産業商品などの商品クオリティ向上と販売力のレベルアップを目指すため、こまつ観光物産ネットワークの正会員を対象にして、こまつグルメ応援キャンペーンを実施したものであります。
ふるさとおせち料理と日本酒でのお正月は、小松のお料理屋さんのお節料理を購入した方に小松の地酒をプレゼントする企画でありまして、プレゼントした日本酒の売上げは796本に上ります。金額では250万円の売上げでございます。お節料理の売上総計は大体1,700万円ほどというふうに伺っております。
業種ごとの新商品開発・販売促進キャンペーンでは、11月に和菓子まつり、12月に洋菓子まつり、そして1月に正月まつりのキャンペーンを実施いたしまして、この事業を通して新商品開発で5件、そして集客力・販売力向上で10件の成果がございました。
また、こまつ観光物産ネットワーク7周年を迎えたキャンペーンでは、11月13日から15日の金、土、日、3日間、イオンモール新小松での販売促進イベントを実施いたしました。5つの事業者が参加いただきましてお店のPRでありますとかを行っていただき、770名のお客様にお買上げをいただいております。
また、11月1日から1月31日までの3か月間、「空の駅こまつ」にて小松市特産品のプレゼント企画を行いまして、3,000円以上のお買上げのお客様に、小松うどんやトマトカレー、和菓子、お茶、和のお正月の飾りなど、小松の物産をプレゼントいたしまして、このコロナ禍の中、718個のプレゼント実績がございました。お一人様3,000円以上、また5,000円以上の方にもランクを分けてお土産を設定したというふうなことでございますが、当企画が高額購入者を拡大する機会創出につながったんではないかと感じております。
今回のキャンペーン企画の実施を通しまして、新商品開発の意欲向上につながった店舗の皆様、共同での販売イベント効果を実感できたというお店、そして新たな場所での販売チャレンジを試みた意識など、会員の皆様の意欲向上につながったのではないかと感じております。当キャンペーンの本来の目的が達成されたのではないかと実感しております。
今後も引き続き、ひな祭り、こどもの日など、季節の節目を意識した特別な販売促進を行っていく予定でございまして、このようなキャンペーンを通して菓子店をはじめ飲食店、九谷焼等の伝統工芸品など、会員の皆様が様々な業種において新商品開発や新たな取組に挑戦する場をつくってまいりたいと考えております。
議員の皆様には、理解と御支援のほどよろしくお願いいたします。
以上でございます。
36 ◯議長(高野哲郎君) にぎわい交流部広域観光担当部長、山本ゆかり君。
〔にぎわい交流部広域観光担当部長 山本
ゆかり君登壇〕
37 ◯にぎわい交流部広域観光担当部長(山本ゆかり君) 私のほうからは、岡山議員の1項目めの2番目、お土産の開発について並びに3番目の誘客促進についてお答えさせていただきます。
小松には、首都圏、関西圏をはじめ全国区の知名度を持つ和菓子やお酒、九谷焼などのお土産がございます。また、これまで環境王国こまつの安全・安心、おいしい小松産の素材を生かした商品をこまつもんブランドとして認定しております。
こまつもんブランドにつきましては、現在151商品、このうちこまつもんゴールドは22商品でございます。小松産トマトを使ったトマトカレー、小松産大麦を使用し、辻口パティシエとコラボしました大麦バウムをはじめ、米を使った商品、また地酒、お酒や和菓子など品ぞろえも豊富でありまして、取って置きの味が数多くそろっております。
さらに、伝統産業の九谷焼や織物を使用したお土産も充実しております。
ふるさと納税返礼品での人気商品を見ますと、地酒を筆頭にお酒、九谷焼、菓子が上位を占めており、最近ではパンも上位に入ってきております。
昨年度は、酒かすを利用したパウンドケーキなどを北陸学院大学の学生と連携して開発されました。今年度は、打木みょうこう柿を利用したケーキを辻口氏に開発していただき、1月4日から2月7日、販売をしたところでございます。
今後は、赤瀬町のサルナシとのコラボスイーツなども検討中でございます。
また、伝統産業である九谷焼と地元企業がコラボレーションした傘でありますとかバッグなども開発中だということをお聞きしております。
さらに、新たな商品といたしまして、小松産大麦ビールをはじめ、地元産の小麦やお米、ユズとブレンドしたビール、4種類をただいま開発中で、4月からの販売の準備を進めているところでございます。
小松らしさとおしいさを掛け合わせた商品の数々はオンラインショップやふるさと納税の返礼品としても活用させていただいており、道の駅でありますとか小松空港をはじめ、東京のアンテナショップなどでお土産としてみんなに活用していただけたらと思っております。
ふるさと小松のよさを商品を通してPRするため、今後も様々な業種や企業の方々と御協力をさせていただきながら、小松産材を使った新たな商品開発に引き続き取り組んでまいりたいと思います。
よろしくお願いいたします。
次に、誘客促進についてでございます。
これまでも、文化でありますとか食を中心にした発信については様々なことを行ってまいりました。
2017年、広告宣伝PRの効果やテーマごとの観光ブランド戦略が評価されまして、ジャパン・ツーリズム・アワードを受賞することができました。
文化交流のある都市のほか、奥の細道サミットや義経サミットなどでのイベントにも参加したり、また都市圏においても歌舞伎座や国立劇場をはじめ、県のアンテナショップや県人会の催しにも出展させていただいております。
さらに、国際規模のフェアや台湾、シンガポールでの海外商談会への参加など、インバウンドを見据えた誘客にも努めてまいりました。
九谷焼作家や物産の製造業の方々も、じかに首都圏、関西圏など、個展開催でありますとか商談会参加などを通し、魅力発信を行っていただいております。
市制80周年記念で制作したグッズにおきましても大変人気を集めておりまして、小松の知名度アップに貢献していただいたのではないかと思っております。
対面販売以外でございますが、特に今年度、そういった場面が大変多うございますが、様々なメディアを活用したプロモーション、能美市様との連携事業KUTANism、日本博の連携事業を開催するなど、話題の創出も行っており、全国区のテレビや雑誌、ウェブ記事での露出も拡大している状況でございます。
特に令和2年度は、コロナ禍の中、ウェブを活用した誘客活動に重点を置き、日本遺産や子供歌舞伎を紹介するリモートツアーや、ものづくり現場や物産を楽しむオンライン体験、海外ウェブ商談会──こちらのほうは今年度、台湾、オーストラリア、タイなどを対象に行わせていただきましたが、新たな小松ファンの獲得に努めてまいりました。
今後の取組についてでございますが、来月、3月13日から21日に東京都港区赤坂におきまして、企画展示「これからの小松のものづくり」を開催する予定でございます。さらに、4月には大丸梅田店にて販売を目的とした九谷焼アートイベントも企画しております。
引き続き、全国の交流都市やこれまで築き上げてきました人脈、また先ほど議員からも御案内ありましたように体験を通じながら、小松のブランドを生かして様々な機会で誘客活動を努めてまいりたいと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◇ 東 浩 一 君
38 ◯議長(高野哲郎君) 東浩一君。
〔3番 東 浩一君登壇〕
39 ◯3番(東 浩一君) 会派自民、東浩一です。
初めに、先般、厚生労働省はファイザーの
新型コロナウイルスワクチンについて製造販売を特例承認しました。国内での
ワクチン接種の開始は、コロナウイルス終息へ向けた大きな動きであり、日々奮闘されている医療従事者の皆様をはじめ、関係各位の方々においても心強い情報だったと思います。
小松市は、このコロナ禍の1年、日々変化する状況に各種支援策を迅速に発信、小松市役所一丸となり全力で対応を行い、小松市民の安心・安全を守ってきています。
3月以降に小松市でも始まる
ワクチン接種においても、先日、市内全世帯に
ワクチン接種に係るスケジュール等が早速郵送されるなど、今後も的確な情報提供を期待します。
また、先日、福島県沖震度6強の地震が発生、被害が出ております。被災された皆様にお見舞いを申し上げますとともに、改めて災害への備えの大切さを強くしたところです。
質問に入ります。
小松市の
新型コロナウイルスワクチン接種について。
2つの項目で質問いたします。午前中の竹田議員の質問と重なる点は御容赦ください。
1つ目は、
ワクチン接種への人員体制、会場に ついてであります。
接種に係る人員体制では、一時的に多くの関係する人員の確保が必要だと思いますが、人員確保において各方面への協力体制はどうなのか。考慮する中では小松には自衛隊もあります。接種に係る人員体制については、どのようにお考えなのかお聞きします。
また、接種会場としては、病院施設以外に3施設が指定され、3施設合計で1日当たり1,000人ぐらいが接種可能とのことですが、会場設営に係るコロナ対策には、先日の旧金野小学校体育館で設置の模擬作成が行われた小松マテーレの抗ウイルス素材と、坂茂建築設計事務所が開発した簡易組立て式パーティションシステムが活用されると思いますが、3施設以外にも会場はお考えなのかお聞きします。
2つ目は、交通弱者に対する送迎についであります。
ワクチン接種においては、送迎対象者へのタクシー券の交付や抗菌バスの運用での送迎とありますが、送迎対象者はどのような方なのでしょうか。
私は、交通弱者の方々の把握も必要だと思います。交通弱者とは、地域を限定するものではなく、自動車中心の社会において、年少者、要介護者、一部の高齢者や障害者など、自分で運転することができず、自家用の交通手段がないため公共交通機関に頼らざるを得ない人等々とあります。
接種会場まで行けなく、接種が受けられないなどの方が出ないよう、送迎対応についてお聞きします。
次ですが、熊出没についてであります。
昨年多発した熊出没での対策において、昨年末にこまつクマ出没防止プランの作成が始まっており、本年4月からのプランの実施は市民の安心・安全につながる取組として期待しております。
2つの項目で質問いたします。
令和2年中において、226件の熊出没目撃情報が寄せられ、各種対策を状況に応じて実行しましたが、本年度においては先ほどのこまつクマ出没防止プランを含め鳥獣害対策費として総額4,690万円の予算が提出されました。しっかり活用いただき、人間と野生獣のすみ分けでの安心・安全なまちづくりに向け邁進してください。
1つ目の質問でありますが、こまつクマ出没防止プランに関してであります。
プランの中にある3つの施策、ゾーニング、連携装備の強化と人づくり、普及活動での市民との共創の3つがありますが、出没多発地帯のゾーニング範囲はどのように選定したのかや維持管理の体制など、ゾーニングによる安全性についてお聞きします。
次に、昨年は市街地にも熊が出没し、残念ながら2件の人身事故が発生しました。今年度は、被害が発生しないことを望みますが、人的被害等が出た場合に見舞金が出る自治体もあると聞きました。
私は、昨年の人身事故の実態を踏まえ、小松市においても熊などの大型野生動物による事故での被害に対する仕組みづくりが必要だと考えます。どのようにお考えでしょうかお聞きします。
最後の質問です。
農林業についてでありますが、今回は1月初旬の大雪に伴う被害対策支援についてお聞きします。
暴風雪による被害については、記憶に新しいところでは3年前の大雪被害がありましたが、先日、農水省が昨年12月以降の大雪による農業被害への支援策をまとめたとありました。昨今の雪害については、いっときに集中する降雪のため除雪が間に合わない状況から被害に至るケースがあります。
今回の小松市内における大雪被害は、どのような状況なのか。また、被害を受けた農業者、農業施設への支援について、小松市の対応をお聞きします。
迅速な被害支援体制の整備は、農業者に事業継続に向けた安心感を与えるものであります。年間を通して各種災害はいつ起こるか分かりませんが、災害発生時においての支援は、施設、機械などのハード面だけではなく、ソフト面や農業者のメンタル面での支援体制なども必要となります。
今後も災害時における小松市のサポート体制の充実などで小松の農業、農業者をはじめ、林業、水産業の一次産業全体を、災害にも負けない未来に続く産業として、二次産業、三次産業とともに支援してください。
以上で質問を終わります。
40 ◯議長(高野哲郎君) 市長、和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
41 ◯市長(和田愼司君) 東議員の御質問に、私からはコロナウイルス接種についてお話をさせていただきます。
今回、この
コロナワクチン接種の御質問が大変多うございますし、また御要望もたくさんございます。
議員からいただいておりますのは、特に交通弱者、そういった関係の方に対する思いやり、またいろんな利便性の向上ということだろうというふうに思っております。
今、私どもは個別接種と、それから集団接種、それから高齢者施設でのこれは個別と集団とミックスだと思いますが、少なくともそのように考えております。
また、個別接種でも、大きい病院7つ、それから診療所、クリニックが今決まっておりますのは粟津にございます市民病院の分院、粟津診療所を1つ、それ以外に今、医師会のほうで調整をしておりまして10か所ないし15か所がそういうふうになろうかと思います。
そして、集団接種につきましては、高齢者施設で入居されている方、それから障害者施設で入所されている方、こういった方はその場所で受けていただけるように、これも今、調整を細部しておるところです。
集団接種会場は、市民センター、第一コミセン、そしてこまつドームと、これはもう申し上げたとおりでございまして、こういった施設があるというのは、大変、小松市恵まれているなというふうに思っておりますので。ただ、この施設を利用する人たちに、5か月ないし6か月間、利用を一部御遠慮いただかなきゃいけない、これは大変心苦しいと思っておりますが、それ以外のコミュニティセンター等ございますので、そういった部分を御利用いただくように、また御配慮のほうを賜りたいなというふうに思っております。
いわゆる協力体制はということで、自衛隊という言葉が出てくるのは、これはどういう意味なのかちょっと分かりませんが、いわゆる医療関係者といいますと、もちろん病院関係のお医者さん、ドクター、それからナース、これは分かるわけですが、それ以外に消防ですと救急隊員ですね。それから、自衛隊にもそういう救難隊、救急隊というのがございますので、そこもいわゆる医療従事者としての範疇に入るようでございますが、隊員全部が入るわけじゃなくて本当に少数だそうでございます。
それから、自衛隊の方に応援をいただくという意味ですか。それについては全く想定をしておりません。それ以外で十分足りると。その中で小松市は公立小松大学並びに医師会が運営しております准看護学院、この学生さん、また教員にいろいろ応援をいただくということになります。
集団接種会場は、週4日間で考えておりまして、平日2日、土日2日であります。それから、医療機関はこれはもちろん平日ですね、月曜日から金曜日までというのがスタンダードでございますのでこの辺りと、それから予約状況を見て、またさらにどうするのか。1か所の
集団接種会場も6時間がいいのか、7時間がいいのか、いろいろ様々意見、今、交錯をしておりますけれども、少なくても1か所2班体制にしなきゃいけない。そうしないと、先生方、看護師さんも大変でございますので、それに伴ういろんな、いわゆる看護学生もそうですし、市の職員もそうですし、特に重要なのは建屋の中の一番中心部になります個人情報を扱う場所、これについてはしっかりとした体制、しっかりとした市の職員を含めて遺漏なきよう努めていきたいなと思います。
また、その外の誘導ですね、屋外の誘導、それから駐車場の整理、そういったところは民間のそういった得意としている企業に委託をするということで今話をして、ほぼ煮詰まっているところでございます。
そんなふうにいろんな方々のパワーを集めてやっていくということを御理解していただいた上で、また私ども、今既に市民の皆さん方にはチラシでは第1報を出しましたが、第2報、第3報と出しながら、より皆さん方にイメージをつくっていただいて、そして御自身の体調管理もしっかりやっていただくということがまず第一義的、今の時点では一番それが必要だというふうに思っております。
御質問の2番目の交通弱者等でございます。
いわゆる高齢者施設に入所されている方はその場で受けていただくと。やはり課題になりますのは在宅で生活されている、いわゆる病気治療の方と高齢者の方ですね。この方について、さてどうするかということがポイントでありまして、また一人一人全部ケースが違うんですね。お住まいの場所も違いますし、いわゆる病気、障害をお持ちの状況も違いますし、この辺りをどんなふうにしてウオッチをし、そして一番安心して受けていただくかということになろうかと思っています。
移動が可能な方については、これはできれば御家族だとか、それから知人が送迎をしていただく。そして、予約も取っていただくということが大事かなというふうに思っておりますけれども、これもケース・バイ・ケースだと思います。
小松市は高齢者総合相談センター、いわゆる地域包括支援センターというのが市内、市役所を含めて11か所にございまして、非常にそれぞれが地域の高齢者の皆さん方の症状だとか、家庭事情だとか、そんなものをきちんとある程度把握しながらお付き合いさせていただいておりますので、こういった方々に見守り、また予約だとか、それから接種後の体調、こんなものもケアしてもらわなきゃいけないなというふうに思っております。
そういったことも含めまして、この移動について、またかかりつけのお医者さんですと往診する先生もいらっしゃるんですね。往診する場合、今回、最初のファイザーのワクチンですと、様々に移動だとか、それから冷却の制約がございまして、この辺りも昨日のワクチン関係の専門のニュースを見ておりましても、相当アローアンスが広がってきたような感じを受けますので、いわゆる解凍してから5日間は大丈夫ですよということも昨日の専門家の方がおっしゃっていましたが、そういった日に日にいろんな情報が新しくなっていく。これからまだ1か月半ございますので、こういったきちっとした情報をさらに得ながら、一番的確な方法を取っていきたいなと思います。
移動が困難な方、これは既にプレスリリースでもお話をしておりますが、福祉タクシー券等、こういった助成もしていきたいなというふうに思っておりますし、地域では今、矢田野だとか月津だとか幾つかの地域でワゴン車を出しまして、ふれあいワゴン車と言っていますけれども、そういった形でお買物だとか病院の移動なんかもされています。これなんかも例えば御希望の方がまとまって接種ができるようなことができれば、それも御近所さんと一緒ですから安心なのかなというふうに思いますので、こういった様々な、皆さん方と一緒に、それから町内会の皆さん方とつくってまいりました市内のこういった安心のいろんな移動手段、これもいろいろ考えていかなきゃいけないなというふうに思っていますので、ぜひこれからが大事であります。
これからの1か月間が非常に重要だというふうに思っておりますので、いろいろお気づきの点について、お互いに一番いい方法、現状で一番いい方法を探りながら、お一人お一人の体の状況、今月よくても来月になると調子が悪くなるかもしれませんし、逆のケースもあるかもしれません。そんなことも頭の隅に置きながら、お互い協力関係をさらに築いていっていただきたいなと願っています。
よろしくお願いします。
42 ◯議長(高野哲郎君) 副市長、竹村信一君。
〔副市長 竹村信一君登壇〕
43 ◯副市長(竹村信一君) 東議員の熊出没についてお答えさせていただきます。
議員おっしゃいましたように、今年度は春先よりツキノワグマの目撃情報が非常に多く、例年の5倍以上、226件に達しております。
市民の皆様には大変な御心配をおかけいたしました。また、各町内会及び消防団、猟友会などにおかれましては、連日のパトロール、木の実の除去、下草刈りなどの熊対策に御協力いただきましたことを心より感謝申し上げます。
本市といたしましては、本年度の状況を踏まえまして、人身被害の防止及び人と野獣のすみ分けの実現を目指しまして、3つの施策で構成されるこまつクマ出没防止プランを策定いたしました。
1つ目は、ゾーニング管理でございます。
この範囲の選定の考え方としては、石川県ツキノワグマ管理計画に基づきまして、本年度、特に出没が相次いだ国道8号から加賀産業道路沿いを重点対策地域といたしまして、住居周辺への侵入防止柵設置や緩衝帯整備を行ってまいります。
また、現在ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによって集まった寄附金を原資といたしまして、集落から離れた山中に豊かなドングリの森づくりを推進しまして、熊との共生と同時に集落への熊出没抑制を図ってまいります。
2つ目は、配備体制の確立でございます。
これは、本年度の対応を踏まえまして、配備連絡体制や現地における指揮体制を見直しまして、警察や消防等の関係機関との連絡をより強化してまいります。
また、捕獲に従事する新たな人材や後継者の育成にも積極的に取り組み、マンパワーの充実を図ってまいります。
3つ目は、普及活動の推進でございます。
これは熊出没・遭遇時に備えまして、わが家の防災ファイルや広報などで引き続き啓蒙普及を図っていきます。また、クマ出没対策助成金についても、次年度より効果的な内容で支援拡大を図っていく予定としております。
なお、侵入防止柵につきましては、道路管理者、町内に対して協議を進めておりまして、本年5月頃に設置する予定でございます。その構造は、鋼製侵入防止柵の上部に電気柵を併設するもので、日本電気柵協議会の安全基準に適合したものを使用する予定でございます。
あわせて、防止柵及び隣接道路へは注意看板を設置するとともに、電気柵については設置の高さを地上より2メーターとすることで不用意に触れることのないよう、十分な安全対策を講じてまいります。
市としましては、こまつクマ出没防止プランを国、県、関係団体並びに市民と連携し、継続的に実施していくことにより、熊との共生とともに、今後市内において人的・物的被害が発生しないような環境づくりを目指してまいります。
被害が発生した場合においては、速やかに専門家や猟友会の協力の下、原因究明を図るとともに、市民お一人お一人へのさらなる注意喚起を実施しまして、パトロール強化などにより、再び被害が発生しないよう最大限の努力に努めてまいります。
以上でございます。
44 ◯議長(高野哲郎君) 産業未来部長、林活歩君。
〔産業未来部長 林 活歩君登壇〕
45 ◯産業未来部長(林 活歩君) 東議員の3、農林業についての暴風雪害被害対策支援についてお答えいたします。
全国的に令和2年12月からの暴風雪により、東北及び北陸地方を中心に農業用ハウスの倒壊、農作物の被害、樹木の倒木などの多くの被害が発生いたしました。
小松市内におきましても、令和3年1月7日からの暴風雪によりまして、農業用ハウスの倒壊などの被害が発生いたしました。具体的に申し上げますと、ハウスのビニールのみが38か所、骨組みとビニール併せて被害を受けましたものが10か所の、合わせて48か所の被害が生じてございます。
被災した農業用ハウスへの支援といたしましては、国のほうでは3年前の平成30年の大雪時に実施いたしました農業施設等雪害緊急復旧対策事業と同様の支援策を今回も予定をしているというところでございます。
小松市におきましても、国の制度と合わせまして、石川県、JA小松市、農業共済組合など関係団体と連携しながら、被災された従事者の不安に応え、一日も早く復旧できるよう支援を迅速に行ってまいりたいというふうに考えております。
なお、今回の雪害被害の支援のみならず、小松市では昨年からコロナ禍において様々な生産者支援を行ってきております。例えば小松市産ブランド米の価値の維持、将来の担い手の育成、地産地消の推進、また地元でのブランド米ファンを増やすということを目的といたしまして、小中学校の給食のお米を小松市産のブランド米に替えるというような事業などを行っているところでございます。
今後も国のコロナ支援策の動向を注視しながら、引き続き各種施策を推進いたしまして、農林業者の所得向上を図ってまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◇ 片 山 瞬次郎 君
46 ◯議長(高野哲郎君) 片山瞬次郎君。
〔12番 片山瞬次郎君登壇〕
47 ◯12番(片山瞬次郎君) 質問の機会をいただきましたので、質問させていただきます。
2月14日、ようやく光明となるファイザー社の
新型コロナウイルスワクチン、本日はアストラゼネカ社のワクチンが承認となり、
ワクチン接種の事業が一挙にスタートラインに立つこととなりました。この命に関わる大事業、連帯して危機を乗り越える意識を共有して、このコロナ禍を収束させる、また平和の祭典である東京オリンピック・パラリンピックの開催ができることを願う1人であります。
さて、質問に移ります。
大きな項目ですけれども、1つ目として新型
コロナワクチン接種体制についてです。
これは竹田さん、東さんの質問と多く重なりますので、質問をさせていただきます。
説明会での新型コロナ対策会議の全庁体制と、これがなかなか災害避難所の運営のような流れでやっていくのか等、イメージがつきづらいので質問をさせていただきたい。
それから、対象者についての接種計画状況。この接種計画状況が全てのスタートになると思います。ワクチンの接種、夜間や休日の対応等、先ほども市長が少しお答えしておりましたけれども、どう考えているのかということでございます。
それから、一番の基本というのが、これ私も予算要望のとき出しておりましたけれども、セーフティネットの構築と公衆衛生と医療におけるデジタルデータの活用の推進ということでは、今まさにこの台帳のシステムが構築されているのかどうかが問われるところです。今、大変な思いしていると思いますけれども、これがどうなっていくのかと。
そして、医師会ですね、地元の医師会、薬剤師会、どのように調整して連携していくのか。薬剤師会の情報はあまり入ってきませんけれども、お薬手帳の活用、看護師の不足、また事前問診等が薬剤師さんがいればドクターにつなげれますし、時間の短縮にもなります。非常にこういうことも必要かなと思います。
そして、予診票、先にクーポン券とか行きますけれども、この予診票や発送の時期、それから運用上の課題がありましたらお答えいただきたいと思います。
この中での次、2番目の項目ですけれども、ワクチンの優先接種順位、つまり対象者ということですけれども、先ほども市長も答えられましたけれども、高齢者施設の従業員、訪問看護師、これは述べていらっしゃいませんでした。デイサービスの職員ですね。
それからもう一つ、多くの方が基礎疾患をお持ちなんですね。割合的にすればかなりの方がいらっしゃいます。順位が早くなるんですけれども、この範囲ということが絞られないとなかなか特定できないんじゃないかなと思います。
また、医療従事者と同じように、実は重度の身体障害者を持つ、終日、一日中介護している親御さんがいます。この方に光を当てて優先的に
ワクチン接種ができればとも思います。これは国の施策にもよるんでしょうけれども。
そして、その相談、
コールセンターの役割。外国人ですね、特に大切になるのは。それがどういう形になっていくかということも大切だと思います。
そして、先ほども東さん、自衛隊の話が出てました。国防を担う、非常時にということで、そういう思惑ですけれども、私もその思惑ありますし、運送業者さんですね、従業員、常に流通の核を握っているこういう方、これも一般的になるんだと思いますけれども、そういう意識をしっかりと持っていただいて接種をしていただきたいなと、こういうふうに思います。どのようになるかということでお聞きします。
大きな2つ目の質問です。
小松市の生物多様性への取組です。
国連が持続可能な開発目標──SDGsですね──の達成に向けて去年からスタートしたわけですけれども、行動の10年ということで15番目に陸の豊かさを守ろうという目標があります。その中で、生物多様性への小松。非常に生物が多様です。いいところですね。の生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する基本的な計画の策定状況は、県ではあると思いますけれども、市はどういうふうにお考えかなと、このように思っております。
次に、この中での2番目の質問ですけれども、小松市の絶滅危惧種ですね。それから準絶滅危惧種、それ以外にもありますけれども、それらの状況がどうなっているのか。石川県のレッドデータブック、絶滅危惧種ですけれども、小松市はレッドデータ記載は何種類あるのか。こういうところもなかなか理解されておりません。
もちろん絶滅危惧種の調査は数年に一度行っていると思いますけれども、その調査や保護活動について、また木場潟の自然環境調査状況についてもお聞かせいただきたい、このように思います。特に木場潟においては外来種の対応というのが問題になってきています。状況が分かれば教えてください。
そして、この章の最後の質問ですけれども、共生の丘、自衛隊のところですけれども、2016年の3月に小松飛行場の北側に広がる植林地、スカイパークこまつ共生の丘がオープンしました。本当に見晴らしよくて、ジェット機も見えていいところなんですけれども、近くにオオタカが営巣していた。巣を作ったということですけれども、習性として営巣は餌が豊富な飛行場の周辺を点々としていくわけですけれども、このとき造るときに定期的な追跡調査するということで、地元の保護団体というか自然団体と協議があったということです。その現状を知りたいと思います。
大きな3つ目の質問です。
これは吉田さんが質問をしておりました。重なること、市長が再三、再質問、再々質問で概略を、要点を言ったと思いますけれども、これは教育長のほうから、図書館を考える、教育者としてとか、運用ということでまたお聞きしたいと思うんですけれども、Society 5.0と。これは仮想空間ですね。デジタル空間とかそういうサイバーの空間と現実の空間ですね。本があるとかそういうことですけれども、その現実の空間を融合させたシステムですね。そして、膨大なビッグデータ、すごいデータ化しますから、これをAI(人工知能)が解析してくれる。そして、その情報等で経済発展や社会的課題の解決を両立していく人間中心の社会というのがSociety 5.0ということですけれども、その過渡期のとき、本当に変動が激しいです。その過渡期の中での図書館をどう考えるかということです。これには、産業、社会とか、もう一つは通信ですね、速度が違いますから。この次元から、新しい視点で考える必要がありますし、この時代が今、進行形で進んでいるということです。
本来、図書館ということで、もう一度自分の中にも繰り返し考えたんですけれども、定義上は、図書、それから雑誌、視聴覚ですね、いろいろビデオとかありますけれども、それから点字ですね。小松市は点字進んでますけれども。録音資料、メディアや情報資料収集、保管、それを利用者へ提供していくこの施設もしくは機関ということです。
仮に新築する場合、こういう図書館を造るとなると、現状の中ではどうしても巨大化していく。都市部でないと本当に維持ができなくなる。野々市でも新しい立派な図書館しましたけれども、その維持費を聞いたときに、非常に懸念を、あれだけの財政の中で、私は懸念を生じました。難しいな、こう思いました。
だから、今後の5年、10年、20年先を考える場合に、電子書籍やネット、AIの図書、出版も劇的に変わってしまう。だから、図書館でなくても一般の方がその恩恵を受けることができるようになります。
だから、先ほども吉田さんおっしゃってましたけれども、その空間という、図書館は本を使って、その空間を提供する場所というふうにも考えられますが、小松の大手書店もありますけれども、私なんかも図書館、何年も通った人間ですけれども、本に囲まれた空間、喫茶もあれば、少しの読みもできる。民間であっても図書館の一部機能を持ってきている、これはすごいことだなと思いながら、時代の変遷を見ています。
また、パソコンやスマートフォンではいつでも、どこでも、誰でもが得れる。従来の本を読んで読書をする、空想を描く、そういうような知識欲を醸成できる空間であれば、そういうふうな考え方も成り立つんではないか。
この20年、30年後に使用される市民に対して、本質的な図書館ですね、機能、今の図書館か分かりませんけれども、どういうふうになるか分かりませんけれども、本質的な機能、それから機能の強化をどのように考えていくか。これは教育長にお聞きしたいですね。
図書館のアーカイブ機能、書庫という意味ですね。蔵書と言ってもいい。アーカイブ機能を考えた場合に、この今の市立図書館は本当に蔵書、専門的情報は何だという特徴が本当に必要だと、こういうふうにも思います。どのようなものかお聞きしたいと思います。
それからもう一つ、大きな図書館を建てる、小さな図書館か分かりませんけれども、財政が逼迫している。国もそれに対してちゅうちょする、援助するにしても。
少子・高齢化の進展ですね。資産の長寿命化、これはもう国を挙げての課題ですけれども、その中で図書館の機能をどう求めるか。まとめてでも結構ですからお答えいただきたい。そうでないと、最初は建ててもいいけれども、だんだんとしていくと、結局、箱物になってしまう。最初はできるけれども、そういうふうになってランニングコストだけかかる、維持コストだけかかる、ここに問題が生じると思います。
それを乗り越えて図書館機能が発揮できるような状況があればいいと思いますけれども、所感をお伺いします。
それから、これは次の質問ですから、これは吉田さんが質問しましたので、私は新幹線の小松駅内のライブラリーですね。これについてはどういうふうに考えるかということで質問しました。これはダブりますので簡潔で結構でございます。
次に、空とこども絵本館の活用についてです。
私も何度も通っておりますけれども、特に新たな展開というのが今の段階でもう一つ必要かなと、こう思っております。特に絵本館ホールですね。松居直さんのコレクション、これはもうすごい日本にとっては宝とも言うべきコレクションです。多くの視察があり、全国的にも注目されてきましたけれども、新たな展開を図るための取組について。そして、またシルバー世代にも今、絵本とかそういうことが非常に普及し、かつ活用されていると思います。このシルバー世代に対する絵本館の活用はあるかお聞かせください。
4番目に最後の質問ですけれども、里山の小学校の活用についてです。
これまでの山間地における学校の活用です。これは簡略で結構でございます。
そして、1月30日の北國新聞によりますと「次世代自動車 小松 里山で開発」の記事が出ていました。タジマモーターさん、田嶋会長ですね。小松マテーレの繊維素材を活用し、共同で環境に配慮した次世代自動車の研究開発に取り組むことを発表し、旧金野小学校などを活用して、拠点を設けて実証実験したい、こういうような趣旨だったと思います。
そこで質問しますけれども、カーボンフリーへの取組、そしてこの電気自動車などの次世代自動車の研究開発について、どういうふうに小松市は考えるか。
そして3番目ですけれども、地域的に正蓮寺の産業団地や研究機関等のビジョンについてお考えがありましたらお答えいただきたいと思います。
以上、質問を終わります。
簡潔にお答えいただけたらと思います。
48 ◯議長(高野哲郎君) 市長、和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
49 ◯市長(和田愼司君) 片山議員の御質問にお答えします。ワクチンの優先順位等、詳細については予防先進部長からお答えいたします。
小松市、
ワクチン接種の対象者、16歳以上でありまして、これは来年の3月31日現在16歳以上、また65歳というのは来年の3月31日のことであります。合わせまして9万3,000人、受けていただくことになります。あわせて、それぞれ2回ずつ接種をしますので掛ける2、18万6,000回の接種が必要であるということです。
3月の中旬から医療従事者、それから4月から65歳以上、そしてその後、5月、6月と高齢者が続きまして、64歳以下、それから基礎疾患のある人、そういった順番になっていくということであります。
今、国のほうも65歳以上までのスケジュールをしようということで進めておりますので、私どももそれに従っていきたいなと思いますし、ワクチンの入荷状況等についても、また順次分かってくるんだろうというふうに思いますので、遺漏なきよう進めてまいります。
それから、課題といたしましては、いわゆる個別接種も集団接種も大体もうめどが立ってまいりました。ただ、在宅で看護、介護している、されている人たち、この部分についてどうしていくかということ、これは本当にケース・バイ・ケースでありますので、これから一人一人の課題について抽出をし、いろんな市民の皆さん、また御家族も含めて協力を要請していくということになります。
それから、医師会、薬剤師会、看護師、そして大学、また準看護学院の学生の協力も得られるということでありますので、これは大変大きいなというふうに思っております。小松方式といいますか、それで安心の体制を築いていきたいなというふうに思います。
一番大事なのは、議員がおっしゃったようにデジタルデータでありまして、2回受けなきゃいけないということと、それからこの先、来年も再来年も、その次もということがどうも現実味が帯びてきたように思います。今年はどの薬を打ったんだと、いつ打ったのか、来年はどの薬を打つんだと、そういう副反応を含めて、今、外国での治験状況では副反応というのはそんなに大きくありませんが、大変心配をされる専門家は、1年後、2年後にそういったものが出るんではないかと。特に妊娠を今されている女性については、接種はしないほうがいいという結論も出ているようであります。子供さんの16歳未満についても、現状は今年についてはまだ接種対象になっておりませんが、これから大きくなるたびに、また16歳未満も対象になってくるということになりますと、先ほどの9万3,000人がさらに増えてくるということも考えているわけです。
それと、あと障害を持っておられる方、そして外国人の方、ここも大きなポイントでありまして、ここは国際交流協会とも、今、チラシ等も翻訳をしていただいて流しているところでありますが、それぞれ言葉の問題、また生活習慣の問題、お仕事の関係、いろいろ外国人の方、また我々以上にきめ細かく対応しなきゃいけないだろうというふうに思っておりますので、ぜひ議員各位にも御協力のほどお願い申し上げます。
50 ◯議長(高野哲郎君) 副市長、竹村信一君。
〔副市長 竹村信一君登壇〕
51 ◯副市長(竹村信一君) 私からは、4番目の里山地域の小学校跡地の活用についてお答えさせていただきます。
市では、これまでに山間地で閉校しました小中学校は現在も様々な施設として活用を続けているものでございます。地域活性化につなげております。
例えば教育施設といたしましては、旧大杉小学校は里山自然学校大杉みどりの里として青少年の合宿や体験活動に活用しておりまして、年間約2万人の方に利用されております。
旧西俣小学校は、西俣自然教室とキャンプ場として一体的に活用し、県内外の小学生などの団体の宿泊利用や地域住民交流の場として年間約7,500人に利用されております。
旧原小学校は、埋蔵文化財センターとして市内の遺跡調査の成果や出土品を公開するほか、勾玉づくり体験や組ひも体験など、楽しみながら学ぶことができる施設としまして、年間約7,000人に利用されておるところでございます。
旧那谷小学校滝ケ原分校は、旧滝ケ原保育所と併せまして里山自然学校こまつ滝ケ原として、県内大学と連携した研究や、小学生の社会教育の場として活用されております。また、地元食材を使用した里山食堂、里山体験交流塾など、地域の方々や有識者が中心となって塾活動を展開し、年間約3,500人に利用され、にぎわいを見せております。
民間施設といたしましては、旧中海小学校中ノ峠分校は、音楽スタジオ中ノ峠ミュージック・ラボとしてオープンし、現在も民間事業者によりまして従前機能を維持しつつ、あわせてカフェの営業も行われております。
旧西尾中学校は、酒蔵として整備され、地域の酒米収穫量の増加であったり、農業者の所得向上に寄与しているところでございます。
そのほか、旧国府中学校や旧上八里小学校など、民間企業の敷地となっているものもございます。
交流施設といたしましては、旧西尾小学校は、地域の食や滞在を通して里山の豊かな自然や文化を学び、体験できる新たな拠点施設、Artist Collegeこまつ観音下として現在改修工事を行っているところでございます。
民間事業者による管理運営としまして、時代の流れを取り込んだアイデアや、集客ノウハウ、深い知見を生かすことで里山地域の活性化や交流人口の拡大を目指してまいりたいと、このように思っています。
旧中海中学校は、少年野球の練習やグラウンドゴルフ場として利用されておりますし、いずれの施設におきましても、地域特性を生かしながら個性あふれる事業展開がなされており、今後も里山の魅力を発信し、さらなる交流人口の拡大を目指してまいりたいと思っております。
一般社団法人こまつ里山SDGs倶楽部は、小松の里山が有する豊かな資源を有効に活用することで、地域活性化を図りながら、自律的で持続的な循環型社会の実現を目指し、令和2年10月に設立されました。
小松市ゆかりの経営者や研究者など、民間の多様な職種で構成されるシンクタンクとしての組織機能を生かして、人、もの、技術、情報、資金をマッチングしまして、新たな事業やビジネスの創出に向けた活動を行うこととしております。
本市は、SDGs未来都市として多様なパートナーシップの下、地域産業のイノベーション、健康長寿とやさしい社会づくり、環境との共生など、未来志向のまちづくりを展開しているところでございます。
特に、地球温暖化対策、2050年カーボンニュートラルの推進や環境と経済の調和が取れた持続可能なグリーン社会の実現に向け、ロボットやAI、自動運転、スマートエネルギーなどの先端技術の活用による環境に配慮した生活環境の利便性向上は重要なテーマと捉えております。
こうした中、先月、1月29日には、スマートな里山づくりを掲げるこまつ里山SDGs倶楽部同席の下、小松マテーレ株式会社様と株式会社タジマモーターコーポレーション様による里山地域でのEVなどの次世代モビリティの共同研究開発が発表されました。新たな素材や備品のサプライチェーン形成や公立小松大学との共同研究に向け、連携を進めていきたいと述べられておられました。
また、株式会社タジマモーターコーポレーションでは、出光興産株式会社との共同出資の下、超小型EVの生産開始──今秋から開始される予定と聞いておりますが、旧金野小学校を活用し、組立て及び産学共同の研究開発を行いたいとの意向であり、本日17時、両者による記者発表が行われると聞いているところでございます。
本市としましても、旧金野小学校を活用し、地域産業の高度化や産業人材の育成につなげていきたいと考えております。
また、本市の里山は、人工林率が約28%と、国、県の平均では約40%でございますけれども、広葉樹が広がり、四季の彩りが美しい一方で、生活スタイルの変化や農林従事者の減少などに伴いまして、森林の荒廃による里山本来の機能の低下が懸念されているところでございます。
このため、自然林の間伐等によるCO2吸収機能の回復や野生生物との緩衝帯の整備、生物多様性の保全、間伐材の有効活用など、持続可能な里山づくりに連携して取り組んでまいります。
また、日本遺産などの歴史、文化資源や食文化を活用した交流人口の拡大や交流体験施設、古民家などを活用したワーケーションの推進についても連携していきたいと考えております。
さらに、公立小松大学では、令和4年春の大学院開学に向けて準備を進めておるサステーナブルをテーマとした修士課程の設置を計画していると聞いております。
そんな中で、複雑化する社会ニーズに応える高度な人づくりを推進し、地域と地球の持続、成長に向け、グローバルに活躍する人材を地域に送り出すこととしており、こまつ里山SDGs倶楽部が有する強力な人材ネットワークとも結びつけ、小松から未来を創生していきたいと、このように考えております。
最後にお尋ねの正蓮寺の産業団地についてでございますけれども、本市ではバランスの取れた産業構造を目指し、既存産業と連携しながら、経済環境の変化に強い企業や研究機関などの誘致、シニアの雇用や女性が活躍できる産業の成長、発展を推進してまいりました。
産業振興においては、福祉、教育、人材育成施策や民間投資を活用した施策など、魅力あるまちづくりを進めてきた結果、地元企業の増設など成長、発展につながっております。さらに、製造業のみならず、医療、教育、観光、商業、6次産業の振興が図られてきたところでございます。
里山地域に位置する正蓮寺産業団地は、平成29年度より分譲を開始し、NEXT10年ビジョンにある進化する科学技術が躍動するスマートな産業団地を目指しております。
これまでに製造業のほか、製品、部品の卸売業の物流拠点など延べ10社ほどの引き合いがございました。
なお、企業が進出する判断は、コロナ禍において時間を要しておりますが、現時点で3社が強い進出意向を示しております。
先日、記者発表があった次世代モビリティ等の開発研究は、SDGsの推進と新産業創出につながると考えており、産業誘致に結びつくよう柔軟な対応を行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
52 ◯議長(高野哲郎君) 教育長、石黒和彦君。
〔教育長 石黒和彦君登壇〕
53 ◯教育長(石黒和彦君) 私のほうからは、3番、Society 5.0における小松市の図書施設の考え方についてお答えをさせていただきます。
まず、(1)番の図書館機能の強化についてという御質問でございます。
公立図書館の役割は、端的に申しますと、知識、情報を収集、整理、保存、提供し、利用者の読む、調べる、考える、育てる等の様々な活動を支援することでございます。
小松市立図書館は、小松城三の丸跡地という歴史ある芦城公園に位置しておりまして、一般蔵書のほか、専門書や小松市指定文化財であります「小松旧記」など郷土資料2万7,000点を所蔵する調査研究の図書館として、その役割を担っております。
また、現在、貴重な郷土資料の電子化を進めておりまして、それらがずっと後世にまで引き継がれていくことを心から願っております。
南部図書館は、南部公民館との併設によりまして、読書を支えるということは当然でございますが、そのほかにもコミュニティの場としても活用されております。
そして、ある新聞にこんなことが書かれてありました。コロナ禍の今、親や祖父母が子供に絵本を読み聞かせることにより、世代の垣根を越えて日々を楽しむという記事でございます。まさにその姿が本市の空とこども絵本館において見受けられます。大変うれしいことでございます。
休日になると、近隣の市町、そして金沢市からもたくさんの親子の利用があります。そんな皆さんにとりまして、松居直先生のコレクションをはじめ3万点余りの絵本を所有する空とこども絵本館は、他に類を見ないとても価値のある絵本の専門図書館と言えるのではないかなというふうに思っております。
コロナ禍によりまして、Society 5.0社会の到来が加速度を増し、社会はまさに大変革に向かっております。
デジタル社会では、進化していく科学技術を使いこなし、新しい価値を創造する力を養うことが重要となります。知的創造を育む場としての図書館の役割の重要性がより増しているように感じております。
国の図書館の設置及び運営上の望ましい基準では、大学、学校等の図書館、社会教育施設、民間団体等との連携協力が重視されております。
小松市では、図書カード等で手軽に利用できる公立小松大学の図書館をはじめ、学校図書室、専門書が配置されているサイエンスヒルズこまつ、みよっさと既に連携を進めております。
今後とも社会の要請や地域課題などに対応し、ネットワークを強化いたしまして、常に最新の知識、情報を提供することで利用者のリクエストに応えられるように努めてまいります。
Society 5.0時代を迎え重要なことは、その機能化にあります。図書館サービスの改革の視点から読書の支援、情報サービスの2点について対応が必要だと思っております。
読書の支援に関しては、小松市ではモバイル文庫みどり号が小学校や福祉施設など23か所を巡回し、希望される本を届けております。
そして、情報サービスについては、世界的なトレンドとして、コワーキングスペース、インターネットアクセス、そしてネットワーキングといったものが挙げられます。これらはいずれもたくさんの情報に関わって利用者をサポートすることができます。2023年春、駅ナカ・高架下プロムナードに駅ナカ図書館がオープンする予定となっております。そこでは、カフェやビジネスラウンジとともに、コワーキングスペースやインターネットアクセス等が設けられ、情報や知識の共有に伴い、知的創造活動の展開が大いに期待されます。
ハイブリッド機能を備えたこのような小松市の図書館こそ、まさにSociety 5.0時代にふさわしい図書館であるというふうに捉えております。
次に、空とこども絵本館の活用についての御質問に答えさせていただきます。
まず最初に、私が今でも印象に残っている絵本について2冊ばかり紹介させてください。
1冊目は、宮西達也先生の「おまえうまそうだな」という絵本です。自分のために赤い実を取ってきてくれたその気持ちに心を動かされ、ティラノサウルスが思いやりを身につけていくというお話でございます。
2冊目は、荒井良二先生の「たいようオルガン」という絵本です。これも片山議員はよく御存じのことだろうと思います。たいようオルガンを弾き始めると、明るい一日が画面いっぱいに広がります。そして、今のすばらしさについて理解できるとともに、常に夢や希望を持って生きることの大切さが伝わってまいります。
コロナ禍においても、子供たちはこの絵本に目を通すことによって勇気等を得られているんだろうというふうに思います。
絵本につきましては、様々な記述がほかにもあります。例えばKDDI総合研究所は、毎年のように災害が起き、不安を抱えたり、人生を見詰め直したりする機会に、優しい言葉と絵で語ってくれる絵本が手助けとなると、その効果を示しています。
また、東京大学のある先生は、物語の内容や他者の心を理解することを助ける効果があり、一方的に流れる映像と違い、声のトーンやスピードを変えることでそれぞれの子供に合わせることができると、その魅力について語っておられます。
このように、絵本には選び抜かれた言葉と作り手の思いを体現し、想像が湧き上がる絵によって豊かな心を育み、読み手に生き方について考えさせる力を持っています。人生100年時代、絵本はその基盤を形成する大事な役割を果たしています。
空とこども絵本館では、このような絵本のよさを伝えるために、これまでもおはなし会、そしてよんでよんでなど、様々な取組を実施してまいりました。開館15周年を迎える令和3年度には、絵本作家の講演会とおはなし会、そして出産を控えましたプレママ、プレパパたちへの絵本紹介、そしておじいちゃん、おばあちゃんへの音読への誘い等々、絵本の価値を再認識できるような取組を準備してまいります。
これらの取組を通しまして、絵本の作り手が伝えたいこと等を読み手に知らせ、絵本のよさが伝わっていくことを心から願っております。
「0歳から絵本との出会い」ということをコンセプトに掲げている絵本館は、これまで就学前の幼児を対象に活動を続けてまいりました。また、高齢者施設に出向き、絵本の読み聞かせや童謡をお楽しみいただく出張絵本館の取組を行ってまいりました。そのほか、音楽をバックグラウンドに絵本の世界に触れる大人の絵本タイムにも取り組んでまいりました。これらの取組を通しまして、読み聞かせの楽しさを皆さんに実感してもらえるよう努めてまいってきたわけでございます。
その成果としまして、平成24年度に年間20回程度でスタートした出張絵本館は、新規のリクエストの増加によりまして、年間35回の事業にまで成長することができました。
「いないいないばあ」は1967年の初版以降、累計出版部数が700万部を超えたということでございます。4世代にわたって読み継がれているすばらしい名作でございます。議員の皆様方の中にも、読んでもらっただけではなくて、子供や孫に読んであげたことがある方も多数おられるのではないかというふうに思います。
このようなすばらしい本が絵本館に3万点余りあります。来年度はおじいちゃん、おばあちゃんが絵本を探し、孫と一緒に読むことで、心と時間の共有が図られ、いつもとちょっと違う、ちょっといい時間を過ごせるよう企画を行ってまいります。
以上のような事業によりまして、みんなが日頃の生活の中で、心や気持ちが生き生きと働き、大切なことを感じ取ることができるよう願っております。
以上で答弁を終わらせていただきます。
54 ◯議長(高野哲郎君) 予防先進部長、山本周君。
〔予防先進部長 山本 周君登壇〕
55 ◯予防先進部長(山本 周君) 私からは、片山議員の1番目の(2)ワクチンの優先順位とその対象者について主に答弁したいと思います。
まず、高齢者施設等の従業者の中に訪問介護とデイサービスの職員が含まれるのかという趣旨だったと思います。
現時点での高齢者施設等の従業者というのは、入所、居住する介護保険施設、居住系介護サービス、または障害者施設など、そういったところで利用者に直接接する職員となっており、現時点での通知では訪問介護とデイサービスの職員については対象としておりません。通所や訪問サービスにおける高齢者へのリスクの軽減につきましては、高齢者の接種を早期に進め対応することとしております。
続きまして、基礎疾患という内容の御質問がございました。
基礎疾患は、現在、慢性の呼吸器の病気、心臓病、腎臓病、糖尿病、悪性腫瘍などの病気で通院や入院をしている方、また体格指数であるBMIが30以上の肥満の方ということでございますが、特に心配されていた重度の障害の方ということもございましたが、いずれにしましても接種が優先される基礎疾患については、かかりつけ医に相談しておき、予診票による本人の申告を基に対象とするということになっておりますので、そういったことも含めて周知徹底していきたいなと思っております。
また、
コールセンターの役割でございますが、接種の予約代行の受付や、接種に関する問合せに回答する業務を行う予定でございます。
また、特に外国人の対応につきまして、市長の答弁にもございましたが、国際交流協会とか商工会議所を通じての外国人雇用サポートセンターを利用しまして予約方法に関する周知をお願いしていきたいと思っております。また、外国人を雇用している企業へは、通訳等の支援、協力もお願いしていきたいなと思っております。
あと、自衛隊や運送業従業者に対する優先接種というのは考えられないかなということでございましたが、現在、優先接種の対象としておりますのは、感染症患者を搬送する自衛隊の職員や救急隊員ということでございまして、現在のところ、運送業従業員については含まれておりません。
国におきましては、業務の特性として
新型コロナウイルス感染症患者や多くの疑い患者と頻繁に接する業務を行う方々ということで、そういう区分けをしているというような状況でございます。
以上でございます。
56 ◯議長(高野哲郎君) 産業未来部長、林活歩君。
〔産業未来部長 林 活歩君登壇〕
57 ◯産業未来部長(林 活歩君) 片山議員の小松市の生物多様性への取組についてお答えいたします。
まず、生物多様性こまつ戦略はについてお答えいたします。
この計画ですけれども、生物多様性地域戦略とも言われますけれども、生物多様性基本法におきまして、地方自治体、地方公共団体が定めるよう努めなければならない努力義務とされております。対象区域ですとか、生物多様性に関する目標、施策などを定める必要がございます。
本市では、第2次こまつ環境プランにおきまして、希少な動植物の生息・生育空間の保全、在来種の保護について必要な方針や目標を定め、取組を推進しているところでございます。
今年度策定予定の第3次環境プランにおきましても、森林、里山、河川、里海のつながりの回復による多様な生態系の保全、企業や市民の積極的な関わりによる里山地域の再生の方針の下、新たに生態系の回復数やSDGs宣言団体数、SDGs出前講座件数などの目標を定めることをもちまして、本市における生物多様性戦略となるものと考えております。
これに基づきまして、引き続き生物多様性の保全を推進してまいりたいと考えております。
続きまして、小松市絶滅危惧種、準絶滅危惧種の状況について、小松のレッドデータ掲載数は何種類かということについてお答えいたします。
まず、レッドリストについて御説明いたしますけれども、これは絶滅のおそれのある野生生物の種のリストでございまして、国際的には国際自然保護連合が作成しております。国内では、環境省や地方公共団体、NGOなどが作成しております。
このリストに掲載された種につきまして、生息状況等を取りまとめたものがレッドデータブックとなりますけれども、こちらにつきましては石川県が令和2年3月にいしかわレッドデータブック2020として動物編と植物編を10年ぶりに作成しているという状況でございます。
小松市域におきましては、こちらに掲載されているものはありますけれども、動物では218種類、植物では125種類ということになってございます。
続きまして、絶滅危惧種の調査と保護活動についてお答えいたします。
環境省では、自然環境調査として毎年モニタリング調査を実施しておりまして、市内では中海金野地区において鳥類全体の、また木場潟におきましてはガン、カモ類の生息調査を行っております。
県では、いしかわレッドデータブックの作成に合わせまして、県内の研究者や自然愛好家の協力の下、定期的、およそ10年に一度でございますが調査を行っております。
市におきましては、木場潟周辺における生物調査のほか、大規模な公共事業を実施する際には環境アセスメント、間伐等の森林整備を行う際には猛禽類をはじめとした生態系の調査を行っております。
保護活動につきましては、次世代への啓発活動と併せて環境パートナーシップや水郷パートナーシップ、またSATOYAMA協議会などに加盟する団体をはじめとする民間団体ですとか市民の方々とともに行っているところでございます。
大規模な公共事業におきましても、専門家の意見を聞きながら、クロゲンゴロウなどの希少種の保全対策を実施しております。
また、その他ですけれども、おおかわの会では、地元の小学生とともに卵から育てたヤマメの稚魚を放流し、大杉谷川をよみがえらせる会、また前川リバーパーク推進協議会も生き物の調査を行うなど、積極的に環境教育を実施しておりまして、次世代の人材育成を推進してございます。
続きまして、木場潟の自然環境調査状況についてお答えいたします。
令和元年の調査では、確認された魚類は26種類でございまして、在来種としましてはホトケドジョウとゴクラクハゼ、外来種としてはカラドジョウが木場潟周辺で初めて確認されたほか、いしかわレッドデータブックに掲載されている種としましては、ミナミアカヒレタビラ、アジメドジョウ、シラウオ、シンジコハゼが確認しております。
続きまして、外来種への対応でございますけれども、本市におきましては、外来生物法が規定する特定外来生物では、アライグマについて平成23年に防除実施計画を策定し、地域ぐるみの防除対策を積極的に推進しており、近年では目撃数、捕獲数ともに減少しております。
木場潟におきましては、市や関係団体が従来生息していないセイタカアワダチソウですとかミシシッピアカミミガメなどへの対策を行っているところでございます。
最後に、共生の丘のオオタカの追跡についてお答えいたします。
共生の丘周辺のオオタカの調査は、共生の丘の整備に先立ちまして平成25年に1回目を実施し、その後、平成26年から平成31年まで合計6回実施しております。
しかし、平成31年の調査ではオオタカの生息が確認されませんでした。このため、令和2年からオオタカ営巣のためのよりよい環境の整備を目的としまして、園内に抵抗性クロマツを植林しておりまして、今年も植林を予定してございます。
また、共生の丘周辺にある防衛省管理の周辺財産につきましても、松枯れ対策で松を伐採した後に新たな樹木を植林するよう依頼しております。
オオタカの生息エリアは広範囲にわたりますことから、今後、専門家の御意見を賜りながら、共生の丘を含めた小松空港周辺、前川や梯川周辺など範囲を広げて調査を実施してまいりたいと考えております。
以上でございます。
58 ◯議長(高野哲郎君) この際、3時45分まで休憩いたします。
休憩 午後 3時36分
再開 午後 3時45分
59 ◯議長(高野哲郎君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行いたします。
───────── ◇ ─────────
◇ 橋 本 米 子 君
60 ◯議長(高野哲郎君) 橋本米子君。
〔19番 橋本米子君登壇〕
61 ◯19番(橋本米子君) 皆様、お疲れさまです。
本日の質問の最後となりました。私は大きく1点、新型コロナ禍の下、市民生活に寄り添う市政をについて質問したいと思います。
初めに、
新型コロナウイルス感染症経済対策についてであります。
冬の時期を迎え、感染状況は全国的に第3波を広げ、小松市も昨年12月、今年1月、2月と感染者数が少しずつ出るようになりました。
コロナ禍の長期化で、中小零細企業の経営体力は弱まり、コロナ関連倒産は昨年9月以降、月100件前後で推移し、ハローワーク小松の昨年12月分の月報によれば、有効求人倍率は0.87倍で前年同月に比べ0.57ポイント下降したとされております。
今年に入って1月21日、県が大人数での会食自粛を訴える感染拡大警報を発出されましたが、コロナ感染への不安と自粛で、市内でも客足が落ち込み、各商店街や地域の冷え込みが激しくなっております。
私もこの1月、2月、コロナ感染に気をつけながら、各商店街で営業されているお店の方に話を聞くと「感染拡大の早期収束が見込めず、お客さんも来ず、売上げの回復の見通しもない」と肩を落とされていました。温泉街を歩いてもほとんど人影を見ず、あるお花屋さんでは「今日のお客さんはあなたが初めてだ」とも言われ、悲痛な状況を実感しました。また、飲食店では「お客さんが来なくて休業しても、家賃だけは払わなくてはならないから、電気代がかかってもこうやって店を開けているというスナックもありました。
国が2月5日発表した2020年の2人以上世帯の家計調査によると、1世帯当たりの月平均消費支出は27万7,926円で、物価変動を除く実質で前年比5.3%減となり、
新型コロナウイルス感染拡大が響き、減少率は比較可能な2001年以降で過去最悪となり、マイナスは2年ぶりとされております。
冷え込んだ地域経済対策として、市民全体が薄くても広く潤うよう、1人当たり1万円の市独自の生活支援助成金支給や、市では昨年4月からいち早く取り組まれた飲食業等賃料補助の再開が必要と思いますが、ぜひ実現のため御検討を求めたいと思います。市長の御見解をお尋ねいたします。
次に、介護保険事業計画についてであります。
2000年、平成12年に、介護保険事業が導入されて以来、来年度、2021年4月で21年目に入り、第8期介護保険事業に入ります。
当初の発足時の介護保険料は基準額で月額2,800円でしたが、第2期から第7期まで連続的に保険料が引き上げられ、第7期の基準額では6,300円になり、当初の2.25倍にもなりました。今回、第8期計画に入るに当たって、介護保険料基準額6,300円は初めて据置きになりました。
現在、小松市はいきいきシニアこまつ推進プランを決められ、要介護にならないよう介護予防に取り組むとともに、自立した生活を継続できるよう、いきいきシニア率75%目指して取組を進められております。
第8期介護保険事業計画の重点政策についてどんな対策に重点をおかれているのか御所見をお尋ねいたします。
次に、要介護認定者の障害者控除対象者認定制度についてであります。
小松市のホームページには「介護認定者の障害者控除について」として、こう説明が書かれてあります。「障がい者手帳をお持ちでない方でも、認知症や寝たきりの状態など日常生活に支障のある一定の基準に該当する方は、所得の申告のときに「障害者控除対象認定書」を提示することで障害者控除・特別障害者控除の適用が受けられます。」と書かれてあります。
私はこの間、確定申告の時期になると、この介護認定者の障害者控除の制度利用を高めるために質問を行ってきました。
今また確定申告の時期であり、介護保険で要介護認定を受けている人にも身体障害者に準じて所得税や住民税が還付されるこの制度を活用していただきたいと思います。
この要介護認定者の障害者控除が受けられる認定者数の変化についてお尋ねをしたいと思います。周知の方法にどんな改善がされているのかも御所見をお尋ねしたいと思います。
また、介護保険料滞納者数の推移と延滞金についてであります。
介護保険料は、市民税本人非課税者が、第5段階の基準額に設定されるほど苛酷な料金システムとなっており、介護保険料を払い切れない人も出ております。そして、滞納者の保険料延滞金も以前は14.6%と過大な設定でしたが、世論の声で最近は8.8%に引き下げられてきました。
しかし、それでも市中金利に比べると格段に高く、市民生活の状況に応じてさらなる引下げを国に求めるべきではないでしょうか。
介護保険料の納付が遅れている人の推移と、その実情をどう把握されているのかも御見解をお尋ねいたします。
次に、後期高齢者医療制度についてであります。
2008年、平成20年、今から13年前の4月から、75歳以上の高齢者が加入する医療制度が発足して来年度で14年目を迎えます。
この後期高齢者医療制度の発足時の3月議会で、私はこんな討論をしておりました。「後期高齢者医療制度は、2006年6月に医療改革法が成立し実施されたもので、今、社会保障の矛盾の集中点になっております。75歳以上の人を「後期高齢者」と呼び、現在様々な医療保険に入っている保険から脱退させ、負担増と治療制限を強いる仕組みに囲い込むという世界に類のない差別医療制度です。将来、75歳以上の人口比率が高まった場合も、後期高齢者の医療給付がふえた場合も加入者の保険料の負担がふえる制度です。」と述べ、私は後期高齢者医療制度には反対をし続けてきました。
制度発足から13年経過した今、今回の議会には制度改正として軽減特例の見直しも提示されておりますが、小松市はこの後期高齢者医療制度の発足をどのような目的と受け止めておられるのか、その御見解をお尋ねいたします。
次に、後期高齢者医療保険料均等割軽減特例の見直しについてであります。
この後期高齢者医療保険制度発足に当たっては、今まで健康保険のサラリーマンの扶養家族として74歳までは医療保険料を払っていなかった人も75歳になったら保険料を一人一人支払う仕組みになりました。
また、制度導入をスムーズに行うため様々な保険料軽減特例が行われました。所得割の5割軽減や元被扶養者の均等割の9割軽減、そして今回の低所得者の均等割の9割軽減及び8.5割軽減としていたものを、激変緩和として3年間かけて通常の7割軽減へ移行が行われることになりました。
激変緩和策を導入しなければ、この後期高齢者医療制度は発足できないほど国民に大きく抵抗感がありました。
今議会には、保険料の制度改正として、後期高齢者医療保険料均等割軽減特例の見直しが提示されていますが、現行制度と改正後の保険料の変化についてお尋ねをいたします。
また、この後期高齢者医療制度のパンフレットには、「特別な理由がなく、保険料を滞納した時には通常の保険証より、有効期間の短い短期保険証が発行されます。」と述べ、「又、滞納が1年以上続いた場合には保険証を返還してもらい、資格証明書が交付されます。」と書かれ、続いて「資格証明書でお医者さんにかかる時には医療費がいったん全額自己負担になります。」とも、保険料を滞納したときの規定もしっかり書かれてあります。
高齢になって、事情で保険料が払えない人にまで保険証を取り上げることはあってはならないと思います。
滞納者の現状と資格証明書の発行はされているのか御所見をお尋ねいたします。
以上であります。
62 ◯議長(高野哲郎君) 市長、和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
63 ◯市長(和田愼司君) 橋本議員の御質問に、私からは最初の経済対策についてお答えをいたします。
これでコロナ発生し1年となりました。昨年の2月1日にコロナ感染したかもしれないという患者が小松市内で救急隊によって運ばれまして、そこからもう1年強、市の職員も含めてコロナ対策会議を設けて、これで35回会議をし、もちろん夜の招集もありました。早朝の6時の招集もありました。土日も招集しています。てきぱきと情報を共有化し、対策を打ってきたわけです。
その中で3つの基本を申し上げています。
1つは、雇用と生活を守る。2つ目は、いろんなお店だとか、いろんな事業の持続と継続。そして3つ目には、この
コロナ感染症は大変先行き見えませんが、これに負けることなく様々なレベルアップをしていきましょうということでありました。
レベルアップにつきましては、特に感染症の強いお店、強い事業になりましょうということで、空気清浄機等を9割補助で負担をさせていただきまして、いわゆる飲食店、それから理容店、美容店、こういったところにはほとんどもう全て入っております。これが今、2月以降、小松市内で新たな患者が出ていないということも一つの要因になるのかなと、そんなふうに思っております。
それから、個々の人たちに対して、国が行っています特別定額給付金だとか臨時特別給付金だとか独り親関係、これも素早く給付できるような仕組みを取ってまいりましたし、市独自にも食育奨励金、学習エール金、中3エール金だとか、いわゆる子供さんへのいろんな支援もきめ細かくさせていただいたというふうに考えておりますが、もちろんそれぞれのお立場から見るとまだまだだということだろうというふうに思っております。それが今回の御質問なんだろうというふうに思います。
国のほうでも税の徴収猶予だとか、保険料の減免だとか、それから中小企業を中心とします固定資産税の減免、こんなものも1,000件近くも私ども受けておりまして、きちっとそれを処理をさせていただいております。そんなことはもう当然のことでありますが、ここへ来まして
ワクチン接種というのも始まります。いよいよ収束に向けた国を挙げてのいろんな活動、地域挙げての今から収束への行動をしなきゃいけない。そういう意味で、
ワクチン接種も皆さん方が安心してスムーズに受けていただけるように、今、体制を取っております。これはもう御存じのとおりであります。
そんな中で、いわゆる経済対策、個人個人にまたさらに独自の支援金をというお話がございましたが、今、私どもGo Aroundというのを行ってまいりました。橋本議員からも高い評価をいただいておりまして、これのPart2を必要であろうということで準備を今させていただいておりますが、国の
緊急事態宣言の延長だとか、そういったまだ予測のつかない部分がございますので、まずは準備だけして、そしてそれがゴーサインが出れば、私どもは1週間でプレミアムチケットを販売できる体制を整えさせていただいているところであります。
このGo Aroundにつきましては、先ほども御質問ございました。直近の
プレミアム商品券は
プレミアム率25%でしたが、使用されたのは全国チェーン、いわゆる大手のスーパーだとかディスカウント、そこでの利用が93%だったということ。これは大変私は今回のコロナの中で一番苦しんでいるのは地元の本当にのれんを守ってきた、またお客様を大切にされてきたお店が苦労されているんだなと、この
プレミアム商品券の販売で分かりました。それを少しでも応援をしたいということで、地元だけを対象にしたお店の
プレミアム商品券にして、しかも
プレミアム率100%ということをさせていただきました。大変評価をいただいておりますが、これをやはりもう一度というのは私も同じ気持ちでありますし、議員各位からも多方面からそのお言葉をいただいております。
いわゆる今回のコロナのこの中で、私どもが気づいたことがいっぱいあると思います。やはり御近所とのいろんな、いわゆる普通の人間関係といいますか、コミュニティをどう守っていくのか。そして、地元にあった、昔、小さいときに母親、おばあちゃんに連れて行かれたお店が少し寂しいね、なくなってきたねということもいろいろと切ない思いがございました。そういう地元の身近なお店を市民とどう共に守っていくのか、お互い支えていくのかという、この物事の大切さを学んだんだと思います。それがふるさとなんだと思います。
いずれ、いろんなお商売も、もちろん代替わりしたり、それからまた残念ながら衣替えしたりということはあると思いますが、それを考えていくのが今回のコロナの私どもは学んだ一番の大きいことだろうと思います。
そういう意味で、市民の皆さん、消費者とお店をつなぐ「Go Aroundこまつ」、これは大変有意義だと思いますので、ぜひPart2を実施させていただきたいなというふうに思っております。今準備しておりますけれども、今回、いろんな骨格予算でもございまして、4月以降の販売になるかと思いますが、このときには発行金額もPart1の、Part2は2倍にしたいというふうに思っておりますので、さらに大きな効果を上げるんだろうと思います。
消費者にとってもプラス、地元のお店にとってもプラス、まさにこれが私たちのお互いの助け合いになればと、そんなふうに思っておりますので、議員の御希望の中身とは違いますが、これが一番よろしいかなと思っております。
それで、議員からも賃料等の支援についてのお話もございました。賃料だけで前回、昨年の4、5、6で実施したときは、お店274店からお申込みがございました。大変需要が多いんだなということが分かりまして、続けようかなと思いましたら国のほうが7月から、そしてこの2月まで実施をしておりますので、この賃料補助については見合わせておりましたが、国のこの賃料補助についてもこの2月中旬で打切りというふうに聞いております。できれば、この3月以降、やはり継続で賃料補助も必要なんだろうと思います。これは、国の政策の継続を期待しておったんですが、であるならば、我々独自にもう一度同じことをやる必要があるのかなということを含めて、至急検討させていただいて、また議員各位に御提示をさせていただいて御賛同いただけるならば、その方向で行いたいなというふうに思っております。
様々なこれからも課題があるかと思います。まずはワクチンの接種、これを多くの方に実施をしていただきたい。そして、我々の大切な身近なお店、伝統の味をみんなで守っていく。これがコロナから我々が収束をし、それを脱却したときの大きな成果になるんではないかなと思っております。
以上です。
64 ◯議長(高野哲郎君) 市民共創部長、前多陽子君。
〔市民共創部長 前多陽子君登壇〕
65 ◯市民共創部長(前多陽子君) 私からは、橋本議員の後期高齢者医療保険制度についての3点の御質問にお答えさせていただきます。
まず1点目の、制度の目的についてでございます。
後期高齢者医療保険制度は、議員御案内のとおり平成18年、2006年に国において決定された医療制度改革の一つでございます。
それまでの老人保健制度では、高齢者と若年者の保険料の負担割合が不明確であり、加入する制度や市区町村によりそれぞれ保険料が決められていました。現役世代と高齢者世代の費用負担の不公平をなくし、世代間を通じた負担が明確で公平な制度として、平成20年度より後期高齢者医療制度が開始されたものでございます。
当市の令和3年1月現在の被保険者数は1万6,146人で、制度発足当時の平成20年4月時点の1万2,496人と比べ3,650人の増となっております。また、保険料は石川県後期高齢者医療広域連合議会で決定されますが、現在は1人当たり年額で均等割額が4万7,520円、所得割率が9.33%であり、制度発足当時の保険料率と比べますと、均等割が年間2,280円の増、所得割率は1.07%の増となっております。
次に、2点目の後期高齢者医療保険料均等割軽減特例の見直しについてでございます。
所得の低い方の均等割の軽減特例につきましては、令和元年度の軽減割合は8.5割、令和2年度は7.75割軽減と段階的に見直しをされておりまして、令和3年度以降は法律で定める7割軽減となります。この見直しによる当市の対象者の見込み数は約3,600人となっています。
モデルケースで保険料を示してほしいとのことでございました。150万円の年金収入のみの独り暮らしの被保険者の年間保険料を試算いたしました。令和2年度は1万692円、令和3年度は1万4,256円となり、年間で3,564円の増、一月当たりでは297円の増となります。
次に、3点目の滞納者の現状及び被保険者資格証明書の発行についてのお尋ねについてでございます。
令和3年1月末現在の当市の後期高齢者医療制度の保険料の滞納者は165人で全体の1.02%となっております。また、被保険者資格証明書については発行しておりません。
後期高齢者医療保険料の納付が困難な方につきましては、接触機会をできる限り確保し、生活実態を聞き取り、今後もきめ細かく丁寧に対応してまいります。
保険制度の改正等につきましては、石川県後期高齢者医療広域連合と連携を図りながら、広報こまつ、ホームページ等を活用して、引き続きお知らせしていくとともに、窓口相談等では今後も分かりやすく丁寧に対応していきたいと考えております。
御理解のほどよろしくお願い申し上げます。
以上でございます。
66 ◯議長(高野哲郎君) 予防先進部長、山本周君。
〔予防先進部長 山本 周君登壇〕
67 ◯予防先進部長(山本 周君) それでは私のほうからは、2番目の介護保険事業計画についてお答えします。
まず、介護保険事業のこれまでの実績ですが、2025年のいきいきシニア率75%の達成を目指して、地域主体の予防と共生を推進してきたところでございます。いきいきサロンや老人クラブインセンティブ制度など、地域での介護予防、健康づくりを進めるためのインフラとなっていると思っております。
地域で支え合う共生として、健脚推進ボランティアの育成や認知症高齢者とその家族を支えるこまつ認知症ほっとけんSOSネットを構築してまいりました。
これらの施策の結果、いきいきシニア率はスタート時の66%から70.5%に上昇し、高齢化対策度で全国1位の評価を受けることができました。
一方、
新型コロナウイルス感染症の拡大防止による様々な活動の自粛は、これまでの介護予防施策の取組を見直す大きな転機となっていると思っております。
第8期の重点施策の御質問でございました。
第8期計画では、「「予防」と「共生」の取組を広げ、家族みんながここちよく暮らせるまち「こまつ」」を基本理念とし、災害、感染症に対するレジリエンスの向上の視点を新たに追加したところでございます。
重点施策として、認知症施策では、位置情報提供サービスの活用やこまつ認知症ほっとけんSOSネットの登録を要件とする認知症保険の加入の拡大、防災LINEと連携したみまもりあいアプリ加入者の増加のほか、火災を未然に防ぐための調理器具購入補助の拡充など、高齢者とその家族に寄り添うやさしいまちづくりを目指してまいりたいと思っております。
また、生活習慣病、いわゆる糖尿病や高血圧、脳卒中などは認知症や要介護状態への移行について大きく関連していることから、若い世代からの生活習慣病予防対策と高齢期からのフレイル予防対策を一体的に実施し、生涯にわたる健康づくり、介護予防施策を推進してまいりたいと思っております。
さらに、タブレットなどのデジタル技術を積極的に活用し、市民が主体的に健康管理を行い、自分に合った健康づくり活動を継続できる環境を整え、新たな感染症などによって変化する日常をしなやかに乗り越えられるよう、いきいきサロンやデイサービスなどの強化を図ってまいりたいと思っております。
次に、要介護認定者の障害者控除対象者認定制度についての御質問にお答えします。
制度の説明は議員御案内のとおりでございますので、主治医の意見書で要介護状態が障害者と同程度であると認定された認定証をもって確定申告の際、控除を受けることができると。また、その認定証は有効期限がないため、次年度以降も申告できる制度となっております。
これらの認定者は、28年度までが平均30人程度で推移しておりましたが、平成29年度以降は100人を超え、過去3年間の平均は110人と増加しておるところでございます。
周知につきましては、ホームページや広報でお知らせしているほか、介護認定の結果通知の発送の際に、本制度の案内を同封し、周知の徹底を図っているところでございます。
続きまして、介護保険料の滞納者数の推移と延滞金についての御質問にお答えします。
介護保険料の滞納者数の推移につきましては、過去5年の推移について申し上げますと、平成27年で実数で565人、それ以降大体下がってきまして、平成30年で427人、令和元年度で369人、率にしまして1.08の未納率でございましたが、現在は0.64というふうに減少した傾向になっております。
延滞金につきましては、介護保険料につきましても国税や市税と同様に市中金利の実勢を踏まえ、毎年見直しされております財務省の延滞金特例基準割合を使用しているところでございます。
令和3年1月1日からは、納期限の翌日から1か月を経過する日までは年2.5%、納期限の翌日から1か月を経過した日以降は年8.8%となっております。
介護保険料の納付が困難な方についての対応につきましては、接触機会をできる限り確保し、生活実態を聞き取りまして、今後もきめ細かく丁寧に対応していきたいと思っております。
また、昨年5月に、小松市民のいのちとくらしを守る情報センターとしまして、納税課、医療保険サポートセンター、上下水道局、社会福祉協議会等と連携する機関をつくりまして、コロナ禍における市民生活の状況把握と迅速な支援体制づくりを進めているところでございます。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◎次会日程報告
68 ◯議長(高野哲郎君) 以上で本日の会議を終了いたします。
次会は、明17日午前9時30分から会議を開き、質疑並びに質問を続行いたします。
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◎散会の宣告
69 ◯議長(高野哲郎君) 本日はこれにて散会いたします。
散会 午後 4時21分
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