小松市議会 > 2019-12-09 >
令和元年第5回定例会(第3日目) 名簿 開催日: 2019-12-09
令和元年第5回定例会(第3日目)  本文 開催日: 2019-12-09

  • 観光(/)
ツイート シェア
  1. 小松市議会 2019-12-09
    令和元年第5回定例会(第3日目)  本文 開催日: 2019-12-09


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開議 午前 9時30分    ◎開議の宣告 ◯議長(出戸清克君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 2 ◯議長(出戸清克君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案に対する質疑並びに市政     一般質問 3 ◯議長(出戸清克君) 日程第1、市長提出議案第65号 令和元年度小松市一般会計補正予算(第3号)の外10件を一括して議題といたします。  これより提出議案に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  ───────── ◇ ─────────
       ◇ 竹 田 良 平 君 4 ◯議長(出戸清克君) 竹田良平君。    〔1番 竹田良平君登壇〕 5 ◯1番(竹田良平君) おはようございます。会派自民の竹田良平です。  先月、埼玉県熊谷市で行われました第9回うどんサミットに行ってまいりました。全国30都市から出店があった中で小松市からも温泉玉子と味付けかしわ肉のうどんが出店されており、大変おいしくいただきました。熊谷市産業祭と同時開催でしたが、2日間で約14万人の来場者があったとのことです。また、2日間で提供されたうどんは全都市合計で5万杯以上となりました。  開催地は立候補制とのことでしたので、費用と兼ね合いですが、例えばどんどんまつりの時期とあわせて小松で見れたらおもしろいかもなと感じました。  これからも肌に触れ、いろいろと感じていきたいと思っています。  それでは、質問にまいります。  まず1点目は、現在、第2期となっている市民大学についてです。  生涯学習の概念から全国で行われている取り組みであり、本市では公立小松大学、商工会議所、まちづくり市民財団社会福祉協議会、そして小松市が連携して運営を行っています。  まず初めに、第1期と第2期、それぞれの受講者数は何名となっているのかお聞かせください。  他自治体では地元サッカーチームの応援の仕方を学んでいるなどユニークな例があり、当講座では70代の方も学び、実際に試合への応援に行っているとのことです。  本市においては、市民大学のプログラムの中で地域コミュニティづくりまちづくり実践塾などといった講座も開かれています。その講座の中で出てきたアイデアや成果を、市執行部や議会とも共有でき、生かしていけるとよいと思いますが、市政への反映の仕組みはどうなっているでしょうか。6月議会から2つの特別委員会が設置されました。うちの一つ、人口問題対策調査特別委員会では持続可能な小松市のあり方について議論をしています。より市民の声を生かしていくなど連携も図れるのではないか考えています。  また、市民大学とは別に小松市商店街連盟を中心としたまちゼミも開かれています。材料費以外は基本無料のゼミであり、商店街のにぎわいの創出として行われており、新たな学びの場を提供するという共通項があることから、市民大学との連携がこれから図っていけるのではないかと考えております。  現在の第2期も、第1期の学びを生かした内容になっているかと思いますが、今後の市民大学のさらなる発展に向けた取り組みについて、以上の点をお伺いします。  次に、今回、防災体制への強化に向けた予算も当てられていますが、災害への備えについての御質問です。  10月の行政視察では、宮城県石巻市を訪問しました。石巻市では東日本大震災で大きな被害を受けた後、防災センターが整備されたほか、避難所についても各所にWi-Fiの設備を設けたり、避難してきた方の情報を一元的に管理できるシステムの整備を行ったりと対策が施されていました。  これからほかの議員の方から防災の質問もありますが、僕からは中項目でいいますと2点お伺いします。  本市では、住民の方にわが家の防災ファイルが配布されており、必要な備えについて記載されています。また、これは先月、南加賀土木事務所で勉強させていただいた際に教えていただいたことですが、新規で住宅を建てる際には不動産業者からハザードマップなどの説明も行っているとのことでした。  そういった情報を持って避難するわけですが、まず10月の台風19号の際に自主避難所として地元地区で開設された市民センターへの避難者数は何名であったか。また、最大の収容人数は何名であるのか教えてください。  そして、そうして避難してきた後の避難所用の物資についてです。本市においての平時の避難所用の物資の備蓄状況、また災害時の輸送方法についてお聞きします。  台風19号の際の避難所では、プライバシーに配慮された最新型のテントや子供のストレス軽減のための簡単なゲーム機の設置などが喜ばれていたそうです。  避難所用の物資についても性能は日々向上していくわけですが、物資の買い足しや買いかえは、今後どのように行われていきますでしょうか。  災害で避難するようなことが起きないことを望みますが、万が一避難となった際、その避難所での生活が最低限守られるための必要物資についての状況をお伺いし、質問を終わります。  ありがとうございました。 6 ◯議長(出戸清克君) 行政管理部長、高田哲正君。    〔行政管理部長 高田哲正君登壇〕 7 ◯行政管理部長(高田哲正君) それでは、ただいまの御質問の2番、防災・減災体制、災害への備えについてお答えいたします。  まず、避難所としての市民センターについてのお尋ねがございました。  今回、台風19号への対応といたしまして、小松市におきましては10月12日土曜日の午後から強風と雨が予想されまして、そのために午前9時に自主避難所4カ所を開設したものであります。そして、状況を見まして雨がおさまった翌日、13日の午前8時に閉鎖したといった状況がございます。合計37名の方が利用されております。  なお、市民センターにおきましては、男性お二人、女性6人、合計8名、うち65歳以上の高齢者の方が半数の4名おられたということでございます。  なお、参考までに昨年9月に台風が2つ参りまして、台風21号のときに7カ所合計90名の方が避難されて、市民センターには30名の方がおいでになったと。そして、同じく9月の24号のときには4カ所開設して50名来られた中、市民センターには12名の方がおいでになったということでございます。  この市民センターにつきましては、コミュニティ施設、それから北部児童センター、そして老人福祉センターの役割を持つはつらつセンターと、この3つの施設が複合しておりまして、地域コミュニティの拠点として多世代交流の場として親しまれておるということでございます。赤ちゃんからお年寄りまで全ての人にやさしい施設、これを基本コンセプトにしておりまして、バリアフリー化も行われまして、浴室や和室、調理場などもあります。大集会室──体育館でございますけれども、ここには冷暖房も完備するなど、災害時にもやさしい避難所として利用できるような環境となっております。  避難所としての最大の利用人数というお尋ねでございました。  小松市地域防災計画では、大集会室と小ホールを利用することとなっておりまして、計562名の方の利用が最大ということで見込まれております。ただ、はつらつセンターの1階部分に、現在も優先して過ごしやすい場所ですので使っておりますけれども、この部分を含めますと719名の方が利用可能となっております。  また、市民センターは大規模災害時には避難・救援拠点施設にも位置づけされておりまして、また災害の発生場所によっては災害ボランティアセンターの開設場所になる場合もあるという多くの期待を背負った施設になっておりまして、近隣の避難所の利用とあわせて避難される方については対応してまいりたいと考えております。  次に、避難所用の物資、備蓄どうなっているのかといったお尋ねでございます。  現在、指定避難所67カ所の主な備蓄品、常備品といたしまして、非常用トイレ、紙おむつ、消毒液など、こういった衛生用品を常備しておると。また、体温計、血圧計、救急セットという健康管理用品も置いてございます。なお、基本的な機能を満たすために装備品としてポータブル発電機、LED照明なども置いてあるということでございます。  食料品とか、それから段ボールベッド簡易間仕切り、断熱マットなどもございますけれども、これは避難された方に必要な量を市役所の倉庫から配送するという形で一括して備蓄しているといったこととしております。  なお、強化避難所には食料品をアルファ米、飲料水というものは追加で置いてあると。そして、水害の避難所、開設の可能性がここのところ高まっておりますので、毛布、これも常備しておるといった形で、67カ所の中で特に強化避難所、水害避難所につきましては今申したものを追加で常時置いているといったこととしております。  そしてなお、市役所の備蓄倉庫、それから強化避難所などの備蓄品合わせますと、食料でいいますと2万2,000食、水では6万6,000リットルのものを常時備蓄しておるということでございます。ほかの物資を含めまして、避難所開設時に必要なものは市職員の配送班が届けるということとしております。  そして、その他不足が生じた場合には、協定を締結している民間企業様から調達して、そして配送するといった形を整えております。  買い足し、買いかえについてでございますけれども、備蓄品についてはそれぞれの使用期限に応じて計画的に当然買いかえするようにしております。非常食については、その都度、よりおいしく、調理のしやすい便利なものへと見直しを図っておるところです。ちょっと例を挙げますと、きのこ御飯とか、それからチキンライス、カレー、こういった御飯もののほかに、カルボナーラのパスタ、それからパンですね。焼きたてのパンプキンパンを缶に封印して、食べたら非常においしいというものですけれども、こういったものも最近は入れております。小松うどんほどおいしいものではないですけれども、ぜひそういったものもあるということで御理解ください。  本市におきましては、安心でやさしい避難所に向けた取り組みを進めてきております。昨年度には高齢者の方が過ごしやすいようにクッション性のある断熱マットを備えておりますし、今年度は起き上がるのが容易な段ボールベッド、それからプライバシーを守るための簡易間仕切りも備蓄してきたところであります。  今後もより便利なものや必要なものを研究して備えるなどして、さらに避難者にとってよりよい環境づくりを進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 8 ◯議長(出戸清克君) 市民共創部長、前多陽子君。    〔市民共創部長 前多陽子君登壇〕 9 ◯市民共創部長(前多陽子君) 私からは、竹田議員の市民大学のさらなる発展に向けた取り組みについての御質問にお答えさせていただきます。  こまつ市民大学は、地域社会で活躍する人材育成拠点として、子供から大人まで何歳になっても学び直しができ、新しいことにチャレンジできる生涯学習環境の充実を目的に、平成30年9月に開校いたしました。  公立小松大学、金沢大学などの教授の方々に加え、各分野の専門家を講師として、地域づくり、ライフスタイル、スキルアップをテーマにアカデミックな学びの機会を提供してまいりました。  本年9月開始の第2期からは、全講座をSDGsの目標にリンクするとともに、新たな教育機関との連携、講座の拡大、キャンパスの拡大、企業寄附講座の開講、さらに継続した学習意欲の向上につなげるため、修了・称号制度を創設したところでございます。  お尋ねの受講者数は、第1期は19講座492名、第2期は現時点でございますが32講座452名、延べ約1,000名でございます。市外、県外からも受講いただき、10代から90代まで幅広い世代が学びに励んでいます。  講座への評価でございますが、終了後の受講者アンケートでは、さらに深く学びたい、実社会で役立てたいなど満足度も高く、さらなる学習意欲の向上につながっている様子がうかがえました。  寄せられました受講生の感想を幾つか御紹介させていただきますと、はじめて学ぶ心の理論講座では、行動を変える方法ややる気を高め、維持する方法など心理学の理論と日常生活への応用を学ぶことができた。また、まいぶん「こまつ」学講座では、八日市地方遺跡の歴史を通じてみずからの原点を知ることで地元の魅力を学べた。金融経済講座では、豊かな生活を実現するための金融や経済に関する知識や判断力を学べたなど、多数の声をいただいております。  次に、魅力アップにつなげる仕組みについてでございます。  市では成果発表会へ参加し、助言などを行うとともに、100クラブ活動助成金地域協議会活動補助金などの案内を行い、活動が続けて展開されています。学びの成果が地域活動やボランティア活動に役立てられ、学びの循環である学びの輪がますます広がってきている状況でございます。  市民大学での学びを生かしている具体例を申し上げますと、地域コミュニティ講座を通じて、地域運営の手法などを学ぶことによって地域リーダーとしての活躍をしている方。防災講座を通して、世界的な動向や事例を学び、防災士のレベルアップや結成力を強化している方。健康講座を通じて、医療の最新情報や長寿生活を目指したトレーニング方法を学び、地域での健康推進活動を展開している方など多数の方が地域で活躍されています。  今後につきましては、受講生のアンケートでは93%と高い満足度をいただいておるところではございますが、さらに満足度を高めていくため、応用編の講座など内容の充実を図るとともに、新幹線開業やインバウンド増加を見据え、観光ボランティアガイド語学サポーターとして活躍する人材の育成にもつなげてまいりたいと考えてございます。  キャンパスにつきましても、現在の公立小松大学中央キャンパスサイエンスヒルズ、第一コミセン、CERABO KUTANIに加えまして、公立小松大学末広、粟津両キャンパスや、来年6月にリニューアルオープン予定芦城センターなども活用し、まち全体を学びのフィールドとして、多様な学びの機会を体系的に提供し、学び合いを通じた共創のまちづくりを推進してまいりたいと存じます。  一方、こまつまちゼミにつきましては、こまつ市民大学とは異なりまして、商店街などのお店を舞台に店主らが専門的な暮らしの知恵や情報を無料で教えるものでございまして、ファンづくりや来客につなげることを目的として開催されており、平成29年度から4回132教室、延べ約1,500名という多くの方が参加されていると伺っているところでございます。  私からは以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 岡 山 晃 宏 君 10 ◯議長(出戸清克君) 岡山晃宏君。    〔2番 岡山晃宏君登壇〕 11 ◯2番(岡山晃宏君) 会派自民の岡山晃宏です。  師走に入り、令和元年度も最後の定例会となりました。元号が令和にかわった翌5月2日から任期がスタートし、早くも7カ月余り、無我夢中であっという間の7カ月であったように感じます。これからも新人議員4人が切磋琢磨して本市の発展に寄与できるよう頑張ってまいりますので、来年度もよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして質問いたします。  まずは、障害のある方などのスポーツ参加についてです。  東京オリンピックパラリンピックまであと228日に迫り、小松市でも8カ国がカヌーの事前合宿が決定し、小松市出身またはゆかりの選手のオリンピック出場が決まるなど、世界最大のスポーツの祭典の機運が日に日に盛り上がってきています。  そんな中、本市ではパラリンピック競技ニュースポーツなど全ての人が楽しめるスポーツの啓発活動を行ってきました。どのイベントにも多くの方が参加し、車いすバスケットやボッチャ、カローリングなどを楽しむ姿が見られました。そういった日々の活動を通してパラリンピック競技ニュースポーツの理解、認知度も上がってきていると感じています。  しかし一つ残念なのは、イベントの参加者に障害のある方や健康に不安を感じている御高齢の方の参加がなく、イベントが健康な方へのスポーツ体験会になっていることであります。  障害のある方や健康に不安を感じている御高齢の方は、移動手段がなかったり、介助者に迷惑がかかるなど、さまざまな理由で外出にちゅうちょする傾向にあります。外出機会がなければ、家や施設に閉じこもり、さらなる身体機能の低下を招いてしまうおそれがあります。  本市では、いきいきシニア率アップに向けていきいきサロンなどでの健脚体操などさまざまな取り組みをしていますが、男性の参加者が少ないようです。パラスポーツやニュースポーツ、ゆるスポーツといったスポーツを取り入れることで、男性も女性も多くの方が参加していただけるのではないかと思います。  スポーツを通して健康に生きがいを持って生活していただくためにも、障害のある方や健康に不安を感じている御高齢者がこれらのスポーツを体験し、楽しさを知ってもらいたいと思いますが、これらの方が参加してもらうには今後どのようにすればよいと考えていますかお聞かせください。  次に、継続したスポーツ参加についてです。  毎年、障害のある選手が競技等を通じ、スポーツの楽しさを体験するとともに、多くの人々が障害に対する理解を深め、障害のある人の社会参加を推進することを目的で全国障害者スポーツ大会が開催され、選手約3,500名、役員約2,000名が参加しています。ことしは台風のため、いきいき茨城ゆめ大会は中止となりましたが、石川県からは選手23名で、うち本市からは2名の選手が参加予定でした。この参加人数について、石川県からの参加者が少ないように感じています。  ある障害者スポーツ関係者は、競技として取り組んでいるところがない、機会がないとおっしゃっていました。本市では、小中学生対象にジュニアスポーツ教室が開催されています。このように、半年から1年単位で続けられる教室を、障害のある方、健康に不安を感じている御高齢者を対象に開催することで、技術向上を目指したい、大会に出たいといった目標ができることは生きがいにもつながっていくと思います。  先日、小松市障がい者スポーツ指導者協議会が発足したと聞きました。障害者、ボランティアへの理解や共生社会を目指すためにも、協議会と連携し、障害のある方が継続してスポーツに取り組めるように、スポーツ大会や練習の場としてスポーツ教室などの開催が必要かと思いますが、本市としてどのようにお考えかお聞かせください。  次は、競技施設についてです。  11月23日に石川県ボッチャオープン大会義経アリーナで開催されました。県内約40名の選手が参加し、日ごろの練習の成果を発揮するとともに、選手同士や介助者同士の交流も見られ、真剣勝負の中に和やかで温かい大会であったと感じました。  本市での障害者スポーツの大会は今回が初めてに等しく、市長並びに関係課の職員は、障害のある方に不都合な点がないかと大変心配されていたようです。本大会をきっかけに、本市でも障害者スポーツの大会が多く開催されることを願うばかりです。  さて、本市ではこれまでもバリアフリー社会に向けてさまざまな取り組みをしています。特にトイレに関しては、ほぼ全ての施設に多目的トイレが整備されています。また、近年建設された公共施設はバリアフリーとなっており、健常者、障害のある方など全ての人にやさしい施設となっています。さらに、国内外のパラリンピック選手との交流も評価され、10月には共生社会ホストタウンに登録されました。  しかし、現在も多くの方に利用されている義経アリーナ、総合体育館、そして競技施設ではありませんが公会堂など数十年前に建てられたものとはいえ、全ての人にやさしい施設と言いがたいと思います。今後、これらの施設のバリアフリー化について、どのようにしていくべきとお考えかお聞かせください。  最後の質問です。  本年10月29日、一般社団法人アニメツーリズム協会が2020年度版訪れてみたい日本のアニメ聖地88を発表し、航空自衛隊小松基地を舞台としたアニメ「ガーリー・エアフォース」が選定されました。  本作は、本年1月から3月にBS、CSなどの衛星放送、インターネット配信で放送され、小松基地の内部だけでなく小松市街の建物、町並みなど、どれも忠実に描かれており、小松市民にとってとても親しみの湧くアニメだと感じました。  放送後は、JTBガイアレックによる本市のホテルへの聖地宿泊プランの発売、龍助町の長保屋茶舗でのパネル展、こまつ観光物産ネットワークによるスタンプラリーなど、聖地巡礼に関する企画が催されました。このような地域や企業が連携した取り組みも、今回選定された一つの要因と思われます。  また、アニメの聖地で思い出されるのは金沢の湯涌町を舞台にした「花咲くいろは」であります。毎年10月にはぼんぼり祭りという祭りが行われ、1万人前後の来客があるそうです。私も偶然、その日に金沢駅で臨時バスに長蛇の列ができているのを見たことがあります。また、アニメ映画の大ヒット作「君の名は。」に描かれているところにも連日多くの観光客が来ています。このようにアニメの聖地にはドラマや映画のロケ地と同様の集客力があるのではないかと思います。  さらに、今回の選定のもとになるウエブ投票では、総投票数8万票のうち、外国からの投票が63%もあり、海外での日本のアニメ人気の高さがうかがえます。  このように聖地巡礼によって国内からの観光客のみならず、海外からのインバウンドも期待できると思うのですが、今回、アニメ聖地88という選定、すばらしいチャンスをいただいたことを幾に、集客アップに向けて何か企画や取り組みなどはお考えかお聞かせください。  以上で私の質問を終わります。 12 ◯議長(出戸清克君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 13 ◯市長(和田愼司君) 岡山議員の御質問に、私からは障害者の皆さんへのスポーツを楽しんでいただく、そういう環境づくりについてお話しします。アニメ聖地につきましては副市長から答弁させていただきます。  いろいろ議員が自分の目で見て、お話を聞いたことを中心にお話しされましたが、全体として、まだ全体把握されてないなというふうに思います。冒頭おっしゃられたように、これからさらに切磋琢磨をされて、大いに活躍されることを期待しております。
     小松でスポーツ障害大会、幾つも開かれてきました。陸上競技場、屋外を使ってやったこともございますし、そのときにはさすがに我々もいろんな下準備をしながら、そしてそれをサポートしていただく方と念入りに準備をしたのを記憶をしております。  先日のボッチャ石川県大会、私も始球式させていただきましたが、屋内ということもございますし、ボッチャ協会は大変こういったことに、大学生も、また一般社会人もサポーターに参加されてまして、そういう意味では9回目の石川県大会、初めての小松市の大会ということで、大変運営もお上手でいらしたなと、そういうふうに思っています。  今、パラリンピックの候補者になっておられる田中恵子さん、お母様も御参加していただいたということが、とても障害を持っている方がにこやかに頑張れる、そういう素地があるなというふうに感じました。  私どもは時代の先取りまでいきませんけれども、他市町に比較いたしまして積極的にこれに取り組んできたつもりでございます。パラリンピックが日本で開かれるということもございますが、その前に私どもはいろんな団体がございまして、石川バリアフリーツアーセンターというのがあるのは御存じでしょうかね。そこでは障害を持たれている方も積極的に観光していただく、またスポーツもどんどん楽しんでいただくということをずっとされていまして、小松にもたくさんのツアーを派遣していただいています。去年の冬でしたか大雪でしたが、沖縄から30名余りの方が来られまして、とても私どもは除雪で大変だったんですが、雪遊びをして喜んでおられまして、雪合戦もスポーツですよね。しかも、沖縄の方ですからそういった経験がない。  そういうことをアレンジしている団体でして、そこの協会の役員だとかスタッフの皆さんとは小松市、一番懇意にしていただいておりまして、新たないろんなスポーツも考案していただいております。歌舞伎を使ったスポーツだとか、うどんを使ったスポーツだとか、私も全て体験をさせていただいていますが、そんなふうにいろんな人との優しい気持ちがどこまで、これは無限大だと思いますが、どんどん成長していくジャンルだと思いますので、岡山議員が今お持ちのいろんな情報等をさらに乗り越えて、すばらしいまた提案をいただくことを御期待申し上げたいと思います。  これもこまつやさしいまち推進プランということをもう早々と打ち上げまして、もちろんトイレは当たり前の話です。バリアフリー施設に変えていくのも当然でございまして、先ほどのバリアフリーツアーセンターの人と一緒に何度も職員が、また福祉団体の人たちが市内を回りまして、バリアフリーマップもつくったり、改善点をどんどん挙げていただいて、できる範囲でプライオリティをつけて今やらせていただいているということです。  議員のほうからは、60年近くたつ公会堂云々の話が出されましたけれども、今、建設するものについては全てもちろんバリアフリー、トイレについてもさまざまな機能を持ったものにしていると、これは当然の話です。でも、古い、もう60年たつからだめだということではなくて、それはまた別のいろんな方々の使い方があるわけです。公会堂は特に音楽の殿堂になっておりまして、これは高校生、中学生、小学生、さまざまな音楽の発表会が開かれていますし、バレエがあったり、そういったことで私はとてもいい施設だというふうに思いますので、施設のいろんな色分け、使い方の区別、そんなこともぜひまたお考えの中に入れていただければなというふうに思っております。  私どもは障害を持たれている方にできるだけサポートしようということで、議員がおっしゃられましたように小松市のスポーツ協会の中に障害者部会というのを5年前に設けました。そして、その部会もどんどん膨らんできておりまして、これをさらに大きくしていきたいなと。またできれば、小松市独自の障害者スポーツ協会みたいなものを立ち上げる準備も始めたところでございます。  また、気軽に参加していただくと同時に、これはやはり共生社会の一番大事なところであります。これは障害をお持ちの皆さんのことだけではなくて、今、私ども日本は高齢化社会というのに大変立ち向かっております。100歳まで元気に、健康でという合い言葉もございますが、いずれ私も議員も最期を迎えます。その最期を迎える前に、人間は限らず知的障害になったり、身体障害になる。これはいたし方ないことですね。でも、その最期の直前までスポーツを楽しめる、そういうようなことを考えていくのがこれからの日本社会をさらにはつらつとしたものにするんだろうというふうに思います。  そんな意味で、いろんな新しい緩いスポーツをどんどん今つくっておりまして、それから気軽にそんなサークルをつくっていただこうということで、こまつ100クラブ、これにも助成制度、年間5万円という大きな金額ではないかもしれませんが、これが大変機能しておりまして、どんどんスポーツだけじゃなくて歴史、文化、そんなことも学ぶようなサークルが市内にどんどんできております。いきいきサロンももちろん活発でありますが、いきいきサロンを超えたまた新たなサークルもつくっていただいておりますので、ぜひ議員も、オール・フォー・ワンという言葉がラグビーのときに勉強させていただきました。全ての人が1人の人のことを考えてやっていくんだと、そんなまちづくりをぜひお願いをしたいなというふうに思います。  市では、随時、障害者スポーツ関係の用具も自分たちで保有しておりまして、もちろんカローリングだとか車いすバスケットだとか、サウンドテーブルテニスというのは御存じだと思いますね。全国大会に小松の代表者が出場いたしました。ボッチャもそうです。いろんなものをそれぞれ必要台数、保有をしております。また、新しいものもどんどん保有していきたいなというふうに思っております。  特別支援学校や障害者福祉施設だけじゃなくて、介護施設にもそんなものをどんどん広がっていく。例えばカブッキーランドというのは小さいお子さんと御両親が一緒になって、遊び道具を通じて学ぶということ。子育てもそうですし、子供さんがいろいろ学んでいらっしゃいます。介護施設にもそういうものをどんどん提供していく、準備していく。そういう時代に入ってきているというふうに思っております。  また、公立小松大学の末広キャンパスというのが9月に完成いたしましたが、その講堂にも緩いスポーツ、いわゆる障害者の方用のスポーツ道具を置いてございます。これは何を意味するかといいますと、保健医療学部があるのが末広キャンパスですが、いずれ医療関係だとか福祉関係に仕事につかれて、そして多くの人たちの笑顔をつくっていただくお仕事の勉強の場でございますが、これからはさっき申しましたように障害を持っている方だけじゃなくて、高齢の方もいずれ幾分障害を持たれるということを考えたときに、学生時代からそういったものになれ親しんでいく。当たり前のようにしておくということが大事だということで、大学のほうにお話をして準備をしていただいたわけです。  そんなふうに常に保健医療学部、国家試験を取るためだけの勉強ではなくて、優しい心をつくっていく。そして、障害を持っている人たちの気持ちにいかにして素早く入り込んでいくか、こんなこともさせていただいておるわけでございます。  いろんな施設についてのお話もございました。これからも改善できるものはどんどんしていく。しかし、構造上ちょっと難しいなというのもございます。このあたりは1階で、障害を持っている方が見て、そして一番、スポーツは応援するということも先日のパブリックビューイングで皆さん方、体験していただきました。応援する喜び、これも一緒になって参加をするということ。こういう場所を随時スポーツの種別によって違いますけれども、設けていければなというふうに思っておりますので、またさまざまな御提案もいただきたいというふうに思っております。  先ほどのいしかわバリアフリーツアーセンター、大変ユニークな団体であります。全国的にこれが展開されています。こういった福祉の分野とスポーツの分野、そして市民共創の分野、このあたりがうまくマッチングするように、これからも進めてまいります。  終わりに、こういった方により専門的な知識を持ってもらおうということで、日本障がい者スポーツ協会の公認なんですが、スポーツ指導員養成講習会というのがありまして、もう既に小松市は36名いらっしゃるんですね。これもぜひ防災士だとかしみん救護員だとかいろいろありますが、これから市民が押しなべてこういったことを学んでいく。例えば日本赤十字社がやっている救急救命士の講座だとか、AEDの講習だとかいろいろありますが、こういうこともこれから市として積極的に資格を持っていただく。若干でもいろいろそういったことを知識、また技能があれば、いろんなことにお手伝いできる。これが優しい社会の一番ベースにあるんだろうというふうに思っています。  それぞれのスポーツの、障害者スポーツの指導者協議会も立ち上げております。さまざまなことをこれから、そしていよいよ来年はパラリンピックであります。我々も実際に現場へ行って応援をする。また、テレビを通じて応援する。そこにまた新たな知見、ヒントが私はあると思っています。ぜひ皆様方もまたそういったことで応援、また見ていただいて、こういうスポーツを、こういう施設を、こういう指導者を育成しようじゃないかと、そんな新たなことをぜひ御提言をいただく。そして、みんなで自分自身も発言するだけじゃなくて、その中にリーダーとして加わっていく、これを目指そうではありませんか。  やさしいまち、そして人々がお互いを共生社会を喜び合える、こういうまちづくりを進めていきたいと思います。  よろしくお願いします。 14 ◯議長(出戸清克君) 副市長、竹村信一君。    〔副市長 竹村信一君登壇〕 15 ◯副市長(竹村信一君) おはようございます。  岡山議員の2020年版の訪れてみたい日本のアニメ聖地88の選定についてお答えさせていただきます。  議員もおっしゃいましたが、「ガーリー・エアフォース」は夏海公司さんのライトノベルがテレビアニメ化されまして、ことしの1月から3月にかけまして、BSであったりCSの専門チャンネルで放送されております。  内容といたしまして、突如出現しました正体不明の飛翔体に立ち向かう青年と少女を描くストーリーでございまして、物語の中に小松高校であったり、安宅海岸あるいは莵橋神社、みよっさ、市内実在の場所が登場しております。  「ガーリー・エアフォース」のノベルでございますが、国内外で非常に人気がありまして、既に12巻が刊行されております。平成27年11月のTSUTAYA週間ランクでは7位にランクインしているところでもございます。平成30年に北陸3県でアニメを活用した聖地巡礼が本格化しまして、同年の11月にこまつ観光物産ネットワークへアニメツーリズム協会からテレビ放送に合わせましてアニメツーリズムの推進に向けての提案がございました。共同で誘客事業といたしまして、「ガーリー・エアフォース」小松スタンプラリー“コマツ・ランデブー”、市内5カ所にスタンプを設置いたしまして、3月15日から9月15日にかけまして実施したところでございます。全国各地から約1,000名の方にお越しいただいておりまして、そのほかにオリジナル特典つきの聖地プランを実施いたしました。これは4月から9月30日にかけて行いました。特典といたしまして、オリジナルグッズに加えましてカブッキーポイント(1,000ポイント)を付与し、地域の消費拡大にもつながっていると、このように考えております。  今回、全世界から、議員もおっしゃいましたようにアニメの聖地WEB投票がございまして、その投票数は約8万票、うち63%が海外からのものでございました。上位につきましては、中国、香港、台湾の順でございまして、これによりまして10月1日に訪れてみたい日本のアニメ聖地88に小松市が認定され、小松の知名度向上につながったものと、このように考えております。  今後ともアニメツーリズム協会と共同いたしまして、インバウンドに向け、公式アニメ聖地巡礼ツアーなどを検討していきたいと、このように考えております。  そのほかといたしまして、アニメやキャラクターを通しまして、小松の魅力はさまざまな形で発信されております。「名探偵コナン」の窪田一裕さんによるどんどんまつりイメージキャラクター、どんどんであったり、ひととものづくり科学館名誉館長、松本零士さんの数々の作品、また今回、小松市出身のデザイナーによりますサンリオキャラクター、ポムポムプリン、これは市制80周年のカブッキーとコラボ、そのように予定しております。これらは小松市ゆかりのクールジャパンコンテンツでありまして、国内外へ「ガーリー・エアフォース」とともに従来から取り上げていただいているコンテンツとあわせ、さまざまな小松の魅力を体感、体験できる企画で観光誘客を図っていく所存でございますので、議員各位におかれましてはぜひ御協力のほどよろしくお願いいたしまして答弁とさせていただきます。  よろしくお願いします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 東   浩 一 君 16 ◯議長(出戸清克君) 東浩一君。    〔3番 東 浩一君登壇〕 17 ◯3番(東 浩一君) 会派自民、東浩一です。  本年5月に天皇陛下が即位され、10月、11月と即位の礼や祝賀祭典など行われ、国民の一人としてうれしく思いました。  また、私は先月、11月7日から13日にかけて、小松空港国際化推進議連の一員として香港、タイ定期便就航要望に行く機会をいただき、大変貴重な経験をしてきました。今後の議員活動においても生かしていきたいと思います。  いろいろありました令和元年も12月となり、小松市でも冬の足音を間近に感じる中、尾小屋町にある市営大倉岳高原スキー場では12月21日土曜日に安全祈願祭、オープン式が行われ、シーズン開幕を告げます。  それでは、質問に移ります。  小松の農業振興についてであります。  小松市は、総面積371.05平方キロメートルを有しており、うち約10%に当たる39.2平方キロメートルの農地において安心・安全な農業を行い、小松の食を提供しております。  本市においても農業振興には注力されており、県南加賀農林総合事務所やJA小松市と連携協力も行い、今日に至っております。中でも道の駅「こまつ木場潟」や「空の駅こまつ」などの小松の食と文化の全国発信の場の開設、運営などにおいて、JA小松市との協働は成果に相乗効果を発揮してきております。  現在の小松の農産物には蛍米やえちゃけな米など各種ブランド米コシヒカリに代表される水稲作物、ニンジン、加賀しろねぎ、カボチャ、加賀丸いもや源助だいこんなど、県内有数の産地となる園芸作物もありますが、小松の園芸作物の基幹農産物といえば北陸3県一の出荷量を誇る小松産トマトであります。  JA小松市によると、年間販売額は平成29年度で4億2,000万円、平成30年度3億6,000万円、これは豪雪によるハウス倒壊での減産の影響が出たと聞いております。これらを誇り、トマト部会が約12ヘクタールのハウスにおいて年間約27万5,000万箱、1,100トンの出荷を行っております。  また、平成25年には官民一体、小松市、JA小松市、(株)コマツで取り組むこまつ・アグリウエイプロジェクトが立ち上がり、AI、ICT先端技術での各種生産作業のデータ管理など効率化実証実験などの取り組みも行っています。  トマトに関しては、今では小松産トマトを原料としたトマトカレー、ケチャップ、ジュース、ドレッシングなどの加工品や、トマトおかきなどのお土産品、トマトあんのベジフルたい焼きなど約40種類が市内外において生産、販売されるなど裾野は広がっており、小松市を代表する農産物として定着しております。  小松市でも環境王国こまつで小松とまとコミッティーを発足させ、料理コンテストの開催など、ブランド価値を高めるため積極的にかかわっているところです。  しかし、このトマト生産農家も含め農業従事者の先行きについては、高齢化による作業能率の低下、労働力不足による過重時間労働、担い手不在などによる農家廃業など産地継続が危ぶまれる状況があり、作業の効率化、省力化での生産性向上は大変重要な課題となってきております。  今回、JA小松市が持続可能な農業支援において、老朽化する施設や機械を先端技術の最新設備を導入したトマトを含む園芸作物の総合選果場建設を計画するとのことです。この総合選果場が完成すれば、農家の出荷作業の負担軽減や効率化が行われ、農家へ力を与えるとともに生産意欲向上にもつながり、小松市の農業における産地継続へ貢献するものと思います。  このように大切な農業振興において、本市として総合選果場の建設などについてどのようにお考えなのか。また、小松産トマトを初めとする園芸作物の今後の振興についてどのように考えておられるのかお聞かせください。  この件に関して最後に私の思いですが、先般、11月の香港視察で訪問した大手旅行会社、EGLツアーズ、袁社長の言葉ですが、小松空港を利用するインバウンド観光客は香港帰国時に小松空港で販売されているトマトが大変おいしいと買って帰ってくるということを言っていました。  観光という視点で見ると、将来的にこの選果場を中心に観光農園や6次加工品生産などの関連施設集積やトマトを初めとする農産物がそろう、まるごと小松のベジタブルランド的な年間を通して運営する観光名所などができるようになれば、小松の農産物の新たな発展、発信拠点として未来につながるのではないかと思いました。  続きまして、松東地区における教育環境についてです。  12月定例会、市長議案説明の中で、金野、瀬領保育所統合による「日本一元気な里山っ子を育む」をコンセプトにした統合保育所の令和4年春開園に係る土地購入費、地質調査費等が議案提出されました。  この事業においては、小松市保育所統廃合・民営化計画、平成18年7月策定、平成22年10月改定ですが、この計画において当松東地区2保育所を対象に平成25年より協議が始まり、当時の方向としては地域の実情においての金野、瀬領保育所ですが、施設の老朽化や児童数などを考慮すると、民間事業者参入が困難な地域と考えられ、地域における一定の保育水準を確保し、効果的な集団保育を実施するため、公立保育所とすることとし、地元理解での協力のもと進んできております。  その中、地域外のこども園に入園し、地元保育所に通園しない園児も現在でもおります。本年の金野、瀬領保育所の園児総数は合計58名であり、そのうち3歳児から5歳児、年長組までの園児数は34名と、その同一年代に出生した児童数は47名であり、その差13名の差があります。この園児は、3歳から5歳の間であり、未利用の園児数だと推測されるような数字もあります。  そういったことも含め、この松東地区は豊かな自然環境と、日々共存できる伸び伸びとした感性豊かな子供が育つ環境であり、親も安心できる幼児教育・保育を提供する統合保育園の早期の完成が待ち望まれております。  また、新築園舎建設予定地は小中一貫校の松東みどり学園と隣接する地区であり、幼保、小中連携での教育エリアとして相乗効果が期待されるなど、この統合は地域にとっての前向きなチャレンジであり、未来につながるものです。  運営形態としては、公立の幼保連携型認定こども園と聞きますが、どのような施設、体系なのかなど、認定こども園についてお聞きします。  続きまして、松東みどり学園、小松市のモデル校としての位置づけ等での特色についてであります。  小松市として小中一貫義務教育カリキュラムの策定には御尽力をいただいており、地元も校舎完成を心待ちにしている学園についてですが、先般、国の新経済対策が策定され、教育方針としても示された2023年度をめどに1人1台の整備を目指すパソコンやタブレットは、現状、全国の国公立小中学校のパソコン普及率では平均5.4人に1台にとどまる状況であります。  小学校5年から中学3年の生徒を対象に、1人1台の早期対応などは未来への投資の柱と位置づけるなど、AI、ICTなど先端技術の活用、無線LAN整備などデジタル世代への通信環境の整備、学習用ソフトウエアの試験的導入やICT活用を支援する専門家の活用など、指導方法の改善などが盛り込まれたものです。  松東みどり学園、松東中学校の現在の生徒数は合計190名であり、モデル校として先端技術活用、デジタル整備も確実に行っていただけると思っております。  そして、指導される教職員の方々においても小中義務一貫における生徒対応や授業対応において未経験な部分もあり、携わる教員の育成、フォローアップはどうなるかなど、教える側の体制においても小松市における学校教育全体のモデル校となる先進的な教職員体制をお願いします。  松東みどり学園の開設に向けての準備状況についてお聞きします。  最後になりますが、災害に対する市民防災意識、知識についてです。  本年は台風19号に代表される多くの上陸台風が日本各地において豪雨災害をもたらし、人的・物的被害や農産物被害など、激甚災害指定となったりもしております。各自治体では、早期の復興に取り組まれております。被災された方々へお見舞いを申し上げます。  この小松市においては、幸いにも大きな災害に見舞われることはありませんでしたが、ことし、ハザードマップの見直しがあり、100年に一回から1,000年に一回起こる可能性の洪水対象エリアに変更されました。このハザードマップは、来春には各個人宅へ配布されるとのことであり、私も先日、前のハザードマップと今のハザードマップを比べてみましたが、洪水による浸水水害想定地域はふえています。変化するハザードマップですが、その中において毎年、各地区、町別で行われる防災訓練等の開催実施状況はどのようになっているのか。  また、先ほどの質問にも出ましたが、避難所設営等における簡易型段ボールベッドなど生活にかかわる備品配備状況はどうなのか。  また、ハザードマップの見直しによる避難場所の追加や、同じ避難場所において1階から2階など高い場所へ避難を変更された施設などもありましたが、これらの対象地区の市民への周知、確認はどのように行っていくのかお聞きします。  以上で終わります。 18 ◯議長(出戸清克君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 19 ◯市長(和田愼司君) 東議員の御質問には、私からは統合保育所について、その他は副市長、教育長等からお答えをさせていただきます。  ようやく統合保育園、場所が大体決まりました。よかったなと思っています。一番大事なのは場所の選定でありまして、国道416号と県道との交差点ございますが、あの近辺がいいねと、皆さんこういうお話だったんですが、議員も御存じのように適地がなくて、今回、第2の選定の理由にあります中学校、小学校、それから保育所、これの連携をやろうじゃないかという2番目のテーマ、そちらのほうで、今建築をしております松東みどり学園の西側に用地を求めるということで地元の方の御理解もいただいたわけでございます。  結果的にはそのほうがよかったのかなという話を今から申し上げたいなと思っております。  議員は3歳から5歳の松東地区にいらっしゃる方で、ほかの保育園に行っている方がいらっしゃいますよと。家庭保育というよりも、ほかの保育園に行っておられまして、これはやはり仕事場との関係なんだろうと思います。そういう意味では13名、本来入るべき子供さんが少ないねというお話でした。  そういったことを考慮に入れながら、それにまさるような統合保育園にしていくと。やはり預けるならこの統合保育園だねというふうにぜひしていきたいなというふうに思っております。  幼保連携型認定こども園ということで、今、ワークをさせていただいております。これは実は県内の公立では初めてなんですね。幼稚園型というこういう言い方をするんですけれども、幼稚園がこども園になるときには大体このパターンを使ったりしておられますが、要はこども園というのは保育と学びをうまくバランス持って相乗効果を上げていこうということでございまして、私どもが今考えております幼保連携型認定こども園も保育所に加えて、従来は瀬領も金野も保育所でございましたけれども、幼稚園のよさ、学ぶということをさらに充実をさせていくということですので、ぜひ期待をしてほしいなというふうに思っております。  まだまだ解決していかなきゃいけないことたくさんございますが、立地条件から考えまして、これはもう松東地区の自慢であります自然、それから蛍だとかの昆虫、星空もきれいであります。こういったことはもう私が申し上げるまでもなく自慢になるんだろうと思います。  ここで、大変私も早く決めないといけないなと思っていますのは、このコンセプトについても地元のほうにお話をして御理解いただいておりますが、やはりこれからの新しい統合保育園の名称ですよね。名は体をあらわすみたいなところがありますのでこのあたり、また新しい園歌といいますか、こういったものもやはり定めていく必要があるのかなと。  そういうことも考慮しながら、今から土地を取得させていただき、また設計に入り、またその中で地元ともよく話し合いが進んでいくんだろうと思います。東議員にはその調整をぜひお願いを申し上げたいと思います。  私が考えていますのは、議員は立地条件上から非常にハンディがあるようなことをおっしゃっていましたが、そうかもしれません。ですから、それを克服しなきゃいけないということもございます。  今、科学というのは非常に重要になってきておりますので、サイエンスヒルズとの連携、それから公立小松大学の中に看護師を養成する学科もございます。保健師を養成する学科もありますが、実習がそれぞれ保育園のほうに行くんですね。その実習もぜひたくさんの学生さんが、先生も含めて、この新しい統合保育園に実習をしていく、そういったこともぜひやっていきたいなと思います。保育園の先生だけじゃなくて、学生さんが真にこれからの新しいこども園で実習をしていく、こんな場にもなろうかなというふうに思っております。  それから、中学校、小学校、横にございますが、連携がとても進むと思います。一つには英語です。各中学校には今、ALTを配置をさせていただいていまして、小学校にももちろんその先生が行って教えていただくんですが、今度は統合保育園にも実際にネーティブスピーカーが行くということになろうかというふうに思いますので、ほかの園よりも国際人としての教育、こんなことも充実していくんだということを、ぜひ頭に置いていただきたいなと思います。  それから、やはり情操教育も含めまして大事なのは音楽であります。小松は大変音楽が盛んなところでありまして、市制80周年も一つのきっかけにいたしまして小松市音楽賞を設けたいという、寄附を頂戴いたしましたのでそういう方向で今調整もさせていただいております。音楽のまち小松。これはもう昔から謡曲等もたくさんあるんですが、民謡もございます。じゃなくて、高校生、中学生、小学生、それからこども園の皆さんが一生懸命頑張ったら表彰していくんだと、そんなふうになるかと思います。  その中で松東中学校の吹奏楽部が金賞をとられたのは御存じですね。人数少ないんですけれども金賞ですよ、県内で。私はそれも大変すごいなというふうに思っております。数ではなくて、一人一人の質と、それから令和の時代はビューティフルハーモニーと言いますが、このハーモニー、調和が大変とれている吹奏楽部ですね。こういったことも統合こども園に行って、一緒に音楽の楽しさをまた奏でることもできるだろうというふうに思っております。  事務局のほうでは、もちろんどこの保育所、こども園にもありますけれども、農地ですね、農業。いわゆる芋をつくったり、さまざまなことをなさっております。花をつくったり、野菜をつくったりするということは生きるということ、命ということを一番感じるテーマなんですね。これもこども園だけじゃなくて小学校、中学生とも一緒になってやれる。そんなことになるのかなと思います。  それから、いろいろスポーツも部活、学生数少ないんですが、中学3年生だけじゃなくて小学校の5年生、6年生も参加できるような、そういうような構想を教育委員会は持っているようでございます。そこにお兄さん方、お姉さん方が一生懸命スポーツに励んでいる姿をこども園時代から見ることによって、早く自分もそういったことに参加したいなという意欲が湧いてくるんだろうと思うんですね。  そういうことも含めて、大変隣接している中学校、小学校、そしてこども園が隣接することのメリットを最大限発揮できるようにしていきたいなと思っております。  今から用地を取得させていただいて、そしてプロポーザルを行います。そして、来年の春過ぎから設計に入りたいなというふうに思っておりまして、令和3年の春ごろから建築を開始し、令和4年春開園ということであります。期間まだ大分あるように思いますが、あっという間にたつと思います。ぜひ地域の皆さん方の理解と、そして大きな後押しをお願い申し上げまして、答弁とします。 20 ◯議長(出戸清克君) 副市長、竹村信一君。    〔副市長 竹村信一君登壇〕 21 ◯副市長(竹村信一君) 東議員の小松の農業振興、園芸作物の振興並びに総合選果場の建設についてお答えさせていただきます。  議員御案内のとおり、小松市の園芸は北陸3県最大の生産量を誇る小松トマト、これを初めとしまして加賀しろねぎ、ニンジン、加賀丸いもなど環境王国こまつの豊かな自然環境で栽培された、安全で安心でおいしい作物の生産に取り組んでいるところでございます。  小松トマトの市内農業生産額は、議員おっしゃいましたけれども米に次いで2番目に高い約3億4,000万円となっております。トマトは収益性が高く、農業所得向上に向けてさらなる生産拡大が期待されているところでございます。  平成25年度には株式会社コマツ様と小松市、それからJA小松市で三者が連携しましたこまつ・アグリウエイプロジェクトを立ち上げまして、トマト栽培農家の若い後継者たちが中心となってICT機械を導入しまして、ハウス施設内の蓄積されたデータを活用して、市場へ出荷する予定日であったり数量を予測しまして、計画的な出荷を可能にするスマート農業にいち早く取り組んでいるところでございます。
     今後、農業用ロボットであったり、5Gを使ったIoT機器を活用することで、品質や生産効率の向上を図ることにより、農業所得の向上が期待されているところでございます。  東京オリンピックパラリンピックの食材提供であったり、輸出拡大に向けましてGAP認証の取得を推進しているところでございまして、本年度中にはJA小松市施設園芸部会がいしかわGAPを取得する予定でございます。GAP認証を取得することによりまして、安全な農産物の生産であったり、環境保全、生産者の安全確保に加えまして農業経営のレベルアップが期待できるとしております。  6次産業の取り組みといたしまして、議員もおっしゃいましたが加工用トマトを使ったトマトケチャップ、あるいは規格外トマトを活用したトマトジュース、トマトカレー、トマトおかき、トマトマンゴージュレなど、さまざまな商品を開発し販売しているところでもございます。そのほかにも大麦やニンジン、大豆など、市内の農作物を使った商品の数が飛躍的に伸びているところでもございます。  このほか市内の高校生と飲食店がコラボしたメニュー開発も行われ、着実に地元農産物の消費拡大に向けた取り組みが広がっていると思っております。  さらに、消費者の視点でブランド価値を高める小松とまとコミッティーの施策展開によりまして、毎年開催する小松とまとレシピコンテストにおいて入賞したレシピを使い、商品化につなげる取り組みを進め、さらなる市内の農産物の活用と価値を高めまして、農家所得の向上に取り組んでまいります。  お尋ねの総合選果場の建設についてでございますが、JA小松市におきましてトマト、ニンジンなどの生産拡大と農家所得の向上を図るために、国の補助事業を活用した野菜総合選果場の建設を計画しており、ロボットなど最新設備の導入による省力化であったり、農産物の予冷保管による出荷調整を行いまして、市場での有利販売を目指していると聞いております。  市といたしましても、これまでも小松トマトの振興に当たり、市とJA小松市が連携協力して取り組んできておるところでもありますし、選果場建設は市長が代表答弁にもありましたようにバランスのとれた産業振興に非常に役立つというふうに捉えておりまして、野菜総合選果場の建設を契機としながら、さらなる小松トマトの振興を図ってまいりたいと、このように思っております。  小松市はことし7月にSDGs未来都市に選定されまして、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指しているところでございますが、特に農業分野のトマト栽培におきましては、スマート農業や規格外品を活用した商品の開発、GAPの推進などの持続可能な農業と環境保全につながる取り組みを加速させることによりまして、2030年のSDGs目標達成に向けて貢献してまいる所存でございます。  以上であります。 22 ◯議長(出戸清克君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 23 ◯教育長(石黒和彦君) 先ほど東議員のほうから、松東みどり学園の完成を地域の方々が心待ちにしているというお話をお聞きしまして大変うれしく思っております。  東議員の松東みどり学園の小松市モデル校の取り組みについてという御質問にお答えをいたします。  まず、ICT環境の整備についてお答えをしたいと思います。  令和3年4月に開校いたします松東みどり学園には、音楽室や理科室等の特別活動のほかに、グローバルルーム、そしてコミュニケーションルームといったような特徴的な学習スペースが設置される計画でございます。  グローバルルームと申しますのは、ICT機器と、それから図書館とが一体となったそういう情報の収集、発信の学習スペースでございます。みずから設定しました課題の追求や探求が学びの中心となります。そのことによりまして、情報活用能力や発表力を育んでいくということを目指しております。それから、コミュニケーションルームでございますが、ここでは学校内や、それから学校の外の人々との話し合いを通して、意見や考え方の交流など双方向の学びというものを展開できることを期待をしております。このような学びを通しまして、今必要とされております多様性、それから協働性といったことのその大切さについても学んでいってほしいなということを願っております。  このように児童生徒の主体的な取り組みと、その広がりと深まりを目指す学びのスペースにおきましては、ICT機器の環境整備は重要な観点でございます。全員の児童生徒がそれぞれタブレット端末を十分に活用し、効果的な学習を行えるような環境を構築していきたいというふうに思っております。  そして、普通教室でございますが、ここでは黒板全体に映像を映し、そしてそこに書き込みもできるような先進的な機能を持つウルトラワイドプロジェクターを設置いたしまして、また必要に応じてそこにタブレット端末をつなげていくなど、さまざまに活用を工夫いたしまして、わかる授業、それから深まる学習というそういう実践につなげていきたいというふうに思っております。  先ほど東議員は、先生、指導の方法についてもお願いしますよというお話でございましたが、当然、新しい教育でございます。教員の研修、それからICTインストラクターの派遣等、十分な支援を通しまして、ハード、ソフト両面での教育環境の質の向上を図ってまいります。  今後とも御支援のほどよろしくお願いをいたします。  それから次でございますが、学園の開設に向けた準備の状況についてという御質問でございます。  校舎の建設工事というのは順調に今進んでおりまして大変うれしく思っておりますが、松東みどり学園はハードだけではなくてソフトの面でもその準備が進んでおります。その状況についてお答えをしたいと思います。  まず、学校間や地域との連携の視点からでございます。  現在、松東みどり学園小学部と松東中学校では小中一貫による教育の質の向上を目指しまして、学校間で授業交流を行い、その充実を図っております。具体的には、中学校の教員が小学部に出向き、外国語活動の教科指導や、それから国語、社会、理科、それから体育等の教科において、その専門性を生かしましてティームティーチング形式で授業に参加をしております。また、道徳性の育成のために小中合同で道徳科の研究を行ってまいりました。  次は、特別活動等についてでございます。  小学校ではさまざまな交流が行われておりますし、中学校でも専門的に深めていく学びが行われているわけでございますが、いわゆる縦割り活動とか百人一首大会でありますとか、それから文化祭、それから部活動、それから修学旅行についての発表等につきまして、また給食の交流なども予定をしておるわけでございますが、小中それぞれの特色ある活動や新たな取り組みについて共有し、理解を深めながら効果的な教育実践となるよう研究を進めております。  そして最後になりますが、学校、保護者、地域、そして教育委員会で組織される学校活性化部会の活動を挙げたいと思います。  松東みどり学園の開設に向けて、本部会では教育課程、学校行事、教育活動等の詳細について先進的な取り組みを参考にしながら、今、検討が進められている途中でございます。  子供は学校だけで育つのではありません。学校、地域の両方で育つわけでございます。そういう意味では、地域に根差した学校づくりというものはとても大事な観点でございます。今後とも、学校、保護者、地域、教育委員会が十分に連携し、松東みどり学園の教育の充実に向け取り組んでまいります。  御支援のほどよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 24 ◯議長(出戸清克君) 行政管理部長、高田哲正君。    〔行政管理部長 高田哲正君登壇〕 25 ◯行政管理部長(高田哲正君) 私からは災害に対する市民の防災意識についてのお尋ねについてお答えさせていただきます。  まず、防災訓練、避難所の訓練はどんなふうに開催されているかといったことでございました。  小松市におきましては全264町内に自主防災組織が結成されております。ここで防災訓練や地域自主消防大会などの参加など、こういった活動が行われております。  自主防災訓練については、実施状況でございますけれども、平成19年度に198町内、全体の75%になります。30年度に216町内、これは86%。そして、今年度は11月末までに既に198町内、75%がこういった訓練を実施されているといったことになります。また、沿岸の町内においては津波想定の訓練、そして山間部の町内においては土砂災害の訓練を行っておられるなど、その地域の特性に合わせた訓練も実施されているといったところでございます。  そしてまた、毎年行っております小松市総合防災訓練におきましては、小学校校下・地区を対象としまして、参加各町内の方々が連携を深められて、そして地震体験や応急手当て、避難所運営や土のうの作製など、そういった実践的な訓練が行われております。この訓練の中には小松市国際交流協会の御協力で外国人の方も訓練に参加されているといったところであります。  次に、避難所の運営訓練でございますけれども、小松市内の26校下・地区のうち、20校下・地区で運営協議会が設立されております。訓練の実施状況については、29年度で3校下・地区、平成30年度では2校下・地区、そして今年度については11月までに6校下・地区で実施がされておるというところであります。  なお、毎年6月には市職員が避難所で実際の施設の管理者の方と開設の準備、備蓄品の確認など、こういったことを行って打ち合わせを行っております。  備品関係ですけれども、本市では安心でやさしい避難所に向けた取り組みといたしまして、今年度から配慮が必要な方への支援ということで、段ボールベッド8台、プライバシー確保のための間仕切りを16区画分整備しておるところであります。今後も計画的にこれらの備蓄品の強化を図ってまいりたいと考えております。  なお、これらの自主防災の活動について、その活動が優秀と認められるいわゆるSランク、Aランクの組織については、平成29年度で78町内であったものが30年度で96町内、令和元年度では100町内と年々多くなってきておりまして、地域防災力が向上して、防災意識も高まっているというふうに考えております。  次に、ハザードマップ、新しくなったということで、これについて御説明させていただきます。  ハザードマップについては、水防法の改正によりまして1,000年に一度起こる程度の最大降雨規模、これをもとにした洪水のハザードマップをことし作成いたしまして、現在、普及に努めているところであります。  これまでとの変更点を、せっかくですので大きく3点御説明させてもらいます。  まず、想定される降雨量が変わりました。従来は100年に一回程度、これが今回は1,000年に一回程度の最大降雨ということになっております。梯川流域については、9時間の総雨量が想定規模では145ミリであったものが350ミリということですので約2.5倍になっております。その他河川についても大きく変わっておりまして、これは24時間降雨量でございますけれども、前川については781ミリ、八丁川と鍋谷川は813ミリ、新堀川については719ミリといった形で相当の、おっと思われるぐらいだと思うんですが、こういった量に変わっております。これによりまして、浸水の深さが増したり、浸水想定のエリアも広がったということでございます。  次の変更点ですけれども、家屋倒壊等氾濫危険区域、難しい言葉ですけれども、川の氾濫や川岸の侵食によりまして家が倒壊したり流されたりするおそれのある区域というのが新たに表示されました。このエリアは、危機が迫ったときには早期に立ち退き避難が必要だというエリアとして指定されたものであります。  3点目については、浸水する深さの表示方法が変わりました。建物に合わせましてイメージしやすいように、50センチまでを床下、50センチ以上の3メーターまでを1階部分、3メーターから5メーターを2階と、2階以上が水没するのが5メーター以上と、こういった建物に合わせた表示に区分されました。これは避難につなぎやすく、また2階といったところへの階上、垂直避難が考えやすいようにとった表示でございます。  この3点に加えまして、これまで記載のなかった加賀市の新堀川の水系、南部のほうですけれどもこれが追加記載となったものでございます。  どう伝えていくかということでございます。  このハザードマップはことし6月に居住地レベルで浸水の深さや浸水継続時間がわかるデジタルハザードマップをホームページで公開しております。これはスマートフォンの各種アプリケーションからも見られるようになっております。また、消防や警察などの関係機関や小松市自主防災組織連絡協議会、11月には自主防災大会を通じまして各町内の代表者の方に説明を行って、そしてマップを全町内に配布しているといったところでございます。  先ほど御紹介ありましたけれども、来年5月にはこれを一部、今配布しているものを一部改定して全戸に配布をさせていただきます。このハザードマップには、今申しましたようなマップの見方の説明、そして避難所の場所のほか、命を守るわが家の避難計画という欄を設けます。どういったハザード、危険があるかということをわかっていただいて、我が家としてはどこへ避難するのかといったことを改めて確認していただいて、そこに記載していただくと、そういった欄を設けるということであります。  このわが家の避難計画、マイ・タイムラインといった位置づけですけれども、これをぜひ記載して、御家族でいざというときどうするかを確認し合っていただきたいなと考えております。  今後も広報こまつへの掲載や各町、先ほど申しました自主防災訓練、活発に行われておりますので、ここ。そして、防災講話などを通じてハザードマップを理解していただき、大切な人の命を守るための避難行動、これにつなげていただきたいというふうに考えております。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 吉 田 寛 治 君 26 ◯議長(出戸清克君) 吉田寛治君。    〔4番 吉田寛治君登壇〕 27 ◯4番(吉田寛治君) 5月に小松市議会議員となり、早くも12月、ことし最後の議会を迎えることとなりました。その間、さまざまな方にお会いし、お話を聞かせていただき、我がまち小松市の現状のこと、将来のことなど、いろいろ勉強させていただきました。さらに、小松のために頑張ろうという思いが強くなりました。  それでは、12月市議会質疑発表させていただきます。  小松市がSDGs未来都市に選ばれたということを伺って、小松市民として非常に誇らしく思っています。そして、小松市のホームページにある小松市SDGs未来都市計画の中を読み進めました。2030年のあるべき姿のところには、1、日本一「おもしろい」まち、2、日本一「たくましい」まち、3、日本一「ここちよい」まち、4、日本一「はつらつ」としたひととまちという目標が掲げられていました。  正直なことを言います。何で日本一でないといかんのや。何で日本一に小松があと10年でなれるんやろうと思いました。日本一とは、他と比べて秀でている、他にしないことをしていなければ日本一と言えないと思います。  しかしです。平成31年3月6日に提出となっている2019年度SDGs未来都市等提案書に、我が小松市長、和田愼司の直筆で署名されたものに同じ内容が書かれてあるのを見たときに、これはもう私たちみんなで必ずや日本一になるようにしていくべき責任があると感じました。そして、市民にも日本一と掲げた内容を知っていただき、みんなでそこに向かっていかなければ、10年後には約束を果たせないと思う所存です。  2030年というとあと10年ちょっとです。実現できるということを市民の皆さんが一体どうやったら実感できるかということについて、これはみんなで考えていかないといけないことです。  きょうは、福祉のこと、環境のこと、そして文化の中の図書館の3点についてお話しさせていただきたいと思います。  まず、福祉のことです。  私は、福祉文教常任委員会に属しています。先日、民生委員さんや介護について相談を受けている方や高齢者への支援について携わっている職種の方とお話しする機会を得ました。高齢者の施設では、利用希望の待機者が多い状況ではあるけれども、入所できない現状があります。その理由は、空き部屋、空きベッドはあるけれども、施設の介護に携わる職員数が絶対的に足らないからです。給与が低いなどの理由もあって介護職を希望する若者も大変少なく、まだまだ職種に対する社会的な偏見もあると聞きます。介護職の給与や待遇アップというのはとても大切な問題になっていると思います。  また、集まってくださった皆さんに伺うと、施設に入れないために在宅で生活をしている方の中には、高齢のために車に乗れなくなって、路線バスも通ってなく、日常の入浴もできなくなっていて、買い物に不自由なお年寄りも多く、出歩かないことで認知症も進んでいく実態があるそうです。小松市のいきいきシニア率を上げるという目標には逆行する現実があるように認識されているとのことでした。  地域サポートクラブという小松市が独自に行っているサービスとして、利用者さんが30分100円、市から400円の補助で買い物や家の掃除などをしているボランティアの人たちがいるにはいます。けれども、買い物の補助から、風呂、台所、トイレの掃除に至るまで仕事内容もきつく、ボランティアとはいえ市からの補助なども少なく、交通費への配慮もなく、ボランティア登録者としての数はあるのですが、その数に比べて実際に活動してくださる方が非常に少ないということでした。  地域サポートクラブを広めていくのは難しく、現場の意見としてはボランティアで対処するには限界があるという話でした。  先ほどから申し上げている小松市SDGs未来都市計画には、本市では健脚推進ボランティア、食生活改善推進員、いきいきサロンなど健康増進に関する数多くのボランティア団体と地域単位での自主的活動が盛んに行われていると書かれてあります。しかし、実際に携わっている人たちからは、ボランティアで行うのは非常に困難だという声が上がっていることを忘れずに話しさせていただきます。  また、お集まりの福祉関係者の方の御意見として、高齢の方がずっとお元気でいるためには買い物、入浴のためのバスがどうしても必要なのではないかということもお聞きしました。大変難しい問題ではあるということは理解していますが、小松市の高齢化が進むことは必至なので、この点においてはますます大切なことになっていくと思います。  日本一「ここちよい」まちでは、「市民の共助と健康や医療、福祉などのネットワークで、3世代、4世代家族みんなが安心・快適に暮らす地域社会が形成されている」という2030年のあり方が書かれてありましたが、現実と10年後のあり方は違うと思います。ぜひ達成できるためにどのようなことをお考えか、市長にお伺いしたいと思います。  次に、環境についてお話しをさせていただきます。  SDGsの指標、12のリサイクル率、14の生態系回復数など、環境との共生という点においてはどうでしょうか。  日本を繰り返し災害が襲い、ことしは大きな台風が日本中に大変な被害を及ぼしました。温暖化が進んだことがその一因と言われています。  令和元年の環境省の環境白書の第3節には、海洋プラスチック対策が掲げられています。海洋プラスチック汚染の抑止、海浜のクリーンアップ活動とともに、コンビニエンスストアと連携したマイバッグへの転換、レジ袋削減を重点実施するということについて、多くの地方自治体も取り組み始めています。一体我々ができることは何だろうと考えます。  私は、ぜひ小松市職員及び議員がマイボトル、マイバッグを持つことを市民に先立ち率先して行ってはどうかと提案します。そして、それを広く知らせ、小学生や中学生にもプラスチック汚染の海洋への影響の動画などを見てもらい、プラスチックごみゼロを目指していくべきだと考えますがいかがでしょうか。  例えば鎌倉市では鎌倉市役所の取り組みとして、議員のマイバッグ、マイボトルの使用を徹底しています。2、ペットボトル飲料の会議などでの使用制限を徹底しています。  日本一を目指すからには、ぜひ小松市も考えなければいけません。  また、政府は全ての小売店でレジ袋有料化を来年4月に実施を目指すこととなりましたが、小松市ではぜひレジ袋完全撤廃を目指すということを考えてもいいかもしれません。  最後に、今回も図書館のことについて述べさせていただきたいと思います。  日本一「はつらつ」としたひととまちにおいては、引き続き図書館についての要望を言いたいと思います。  新しい知識に触れたり、毎日通いたくなるような図書館は、ぜひこの小松に必要です。ましてや、小松市は日本一を目指すのです。近隣の図書館に比べても小松市の図書館は古さ、狭さにおいても残念な点が多いです。子供たちの空とこども絵本館は子供にとっては駐車場からは交通量の多い道路を横断しなければ行くことができません。  新しい図書館の設立を望む市民の声が日増しに高くなっていると感じています。市民がはつらつと生きるためにも、新しい図書館の設立を要望し続けたいと思います。  2030年まであと10年です。今はまだまだ未来構図に対しては厳しい状況であると思います。そのような目標を掲げたのであれば、我々は必ずやその実現に向かっていかなければなりません。市民の皆さんはまだまだ日本一に向かって小松市がすばらしい取り組みをしていることを知らない方がほとんどだと思います。知らないままでは変わることはできません。この小松市の取り組みを市民にもっともっと知らせて、我々市民が一丸となって頑張っていかなくては実現するはずもありません。  先日、北國新聞に石川県内の居住満足度、大東建託調べという記事がありました。住みたい街ランキング(石川県版)は、1位、金沢市、2位、野々市市、3位、輪島市、4位、かほく市、5位は珠洲市ということで、小松市の名前は5位の中にも入っていませんでした。これを見た小松市民の友人は、「何が日本一や。できるなら石川県3位に入ってみろや」という手厳しい意見がありました。まさに市民の気持ちはそこにあると感じました。  日本一の前に、石川県の住みたい街ランキングの5位にも入っていないという状況の中、市長はどのような決意と責任を持って日本一に向かおうとされているのか、まずそれを伺いたいと思います。  そして、質疑の間に説明させていただいた福祉のこと、環境のこと、そして図書館のことについて、私の質疑に対する質問にお答えいただきたいと思います。  特に図書館ですが、10年後の日本一の小松市には小松市、和田愼司が建てる日本一にふさわしい複合図書館が必要ではないでしょうか。お考えいただきたいと思います。  以上です。 28 ◯議長(出戸清克君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 29 ◯教育長(石黒和彦君) 吉田議員の複合図書館が必要ではないかという御質問にお答えをさせていただきます。  不易と流行という言葉がございます。これは松尾芭蕉が北陸地方を訪れた際に、小松市出身の弟子、立花北枝に俳諧の理念を教えたという、そういう言葉でございます。俳諧の基本をしっかりと身につけなさい。それから、時代の変化に沿った新しさも追い求めなさいというような内容だそうでございます。  私は、図書館についても同じ不易と流行という考え方が求められるように思います。小松市の図書館には、書物を読むのは心を磨くためのものであるというような扁額があります。これは小松市出身で日銀総裁を務められた新木栄吉先生の言葉でございます。読書を通して価値ある体験ができること。そして、先人の知恵を得て新しい価値を築いていくことは、まさに豊かな心の育成につながる図書館の不易の部分であると言えます。それから、吉田議員がおっしゃっておられますSDGsのその方向性にも正確に沿った、そういう内容であるかというふうに思っております。  80年の歴史を持つ小松市立図書館には、貴重な専門書や資料を含めて約26万冊の蔵書がございます。実際にそれらを手にすることで、これまで受け継がれてきた知恵が未来に伝えられていく、大変貴重な場となっております。
     今日、図書の大半はインターネット等で検索でき、本文にも即座にアクセスできるようになっておりますが、オリジナルの書物というものを随時手に取ることができる環境を今後とも大事にしていきたいというふうに思っております。  次は、図書館の流行ということについてです。  まず、スマートシティの視点からです。平成30年8月、国土交通省、スマートシティ実現に向けての中にはこのように記載されております。「人々にとって豊かで便利な生活を提供することを目指し、スマートシティの全体像を描き、目指すべき将来像、今後の取組みの方向性を示すことにより、各都市における課題解決に向けた取組みの更なる推進、民間企業等が持つ技術のまちづくりへの応用や研究開発等が進むことを期待するものである」ということでございます。  先ほども吉田議員が触れられておりました。全国的に人口減少、超高齢社会等の課題が顕在化する中、SDGsの中の4番目の目標には次のような内容が掲げられています。「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」。そして、その具体的なターゲットの一つとして、「子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする」ということが挙げられております。  これらの達成の視点からも、東西25.5キロメートル、南北33.1キロメートルに及ぶ市域を持つ小松市においては、これまでのエリア図書館という考え方も必要であるように思います。  現在、小松市では市立図書館、南部図書館があり、町なか図書館として公立小松大学図書館や市民センター芦城センター、第一地区コミュニティセンター内の図書館が挙げられます。また、小中学校の中にも図書館を開放している学校があります。さらに、サイエンスヒルズ、曳山交流館みよっさにも専門書が整備されており、科学や文化に実際に触れながら、それらについて知識、教養を深めていくことに大変効果的であるということを聞いております。  そして2つ目は、双方向の学びの場の設定ということです。  今後求められる学びの力として、与えられた知識を習得するだけではなくて、知に積極的にかかわり、新たな知恵を創造することが重視されています。図書館においても、この双方向の学びの場というものが必要でありまして、ICT等の新技術の活用や近隣の施設との連携を通して、そのような場の設定が求められます。この点では、吉田議員がおっしゃる複合と相通ずるものがあるように思っております。  小松市立図書館や空とこども絵本館では、これまでビブリオバトル、地域講座、サークルでの読書会等、さまざまな視点から考えを交流できる場を意識的に設定してまいりました。  今後とも、それぞれの施設とのつながりを深め、また図書館近隣との施設とも連携をとりながら、図書館として質的な向上を図り、市民の皆様の豊かな生活を支える図書館運営に努めてまいります。  御理解と御支援のほどをよろしくお願いいたします。  以上でございます。 30 ◯議長(出戸清克君) 予防先進部長、山本周君。    〔予防先進部長 山本 周君登壇〕 31 ◯予防先進部長(山本 周君) 私のほうからは、福祉のこと、シルバー、介護の働き手の環境が悪くてSDGsの目標になっております日本一「ここちよい」まちをどのように取り組むのかというような御趣旨だったと思っております。  介護職員の処遇改善につきましては、国において職員の賃金向上を目的とした従来からの制度のほか、今年10月からは技能、経験のある職員の処遇改善を目的とした介護報酬を加算する制度が創設されているところでございます。  市においても介護従事者の働きやすい環境づくりのために、全国に先駆けて介護ロボットの導入に対する助成を行っており、昨年度からは経営モデルチェンジ事業としてICT機器にも対象を拡大して助成を行っているところでございます。  日常生活において支援を必要とする高齢者を地域内でサポートする地域サポートクラブのお話がございました。  これにつきましては、小松市社会福祉協議会で養成を行っていたサポーター157人が登録されておりまして、49人に対して掃除やごみ出し、買い物などのサービスを提供しているところでございます。今年度から試験的に一部の地区社協ではサポーターの養成を強化し、利用者とマッチングを行ったところでございます。支援を必要とする方を地域内の元気な高齢者が支える体制が整いつつあり、活動する高齢者自身のやりがいや喜びにつながっていると聞いております。  高齢者の外出支援につきましては、地域協議会が主体となった乗り合いワゴンの運行や社会福祉法人等による地域貢献活動としての買い物支援などのボランティア輸送が行われているほか、企業と連携した新しいモビリティサービスの実証実験が行われるなど、みんなで支え合う地域交通の実現に向け動き始めているところであります。  地域のコミュニティの一つである老人クラブは全国では13%の加入率にとどまっているのに対し市では約46%と大変多くの方に参加いただき、活発に活動されています。  高齢者の外出を促し、介護予防や仲間づくり、生きがいづくりを目的としたいきいきサロンは、老人クラブや健脚推進ボランティアがお世話役となって市内191カ所203町で開催されており、いきいきシニア率も約70%にまで上昇しているところであります。  さらに、高齢者の誰もが住みなれた地域で暮らしていけるよう高齢者総合相談センターを中心に医療や介護の専門職のほか、地域の民生委員、町内会などが参加する地域ケア会議などを通じて、互いに支え合う共生のまちづくりを進めているところであります。  議員御案内の2030年のSDGsのあるべき姿の実現に向けてですが、持続可能なまちづくりとして、予防先進を合い言葉に、シニアが仕事や趣味、社会貢献で活躍することで健康長寿を延伸させ、市民の共助と健康や医療、福祉などのネットワークで、3世代、4世代の家族みんなが安心・快適に暮らす地域社会の形成を目指しているところでございます。  そのために、人生100年時代におけるキーワードとして「健康」「共生社会」「経済」の3つが重要であると考えており、それぞれに関連した取り組みを展開していこうと思っているところでございます。  健康という点におきましては、健脚体操などの自主的健康活動への一層の推進、健康づくりを延伸する保健と介護の一体的推進などであり、共生社会という点では、市民共創のまちづくり、地域協議会の設立推進、認知症高齢者を地域で支える体制づくりなど。経済という点では、支え合いながら活躍する高齢者等の就労の場の拡大やシニアの学び直しなどがあります。  あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活の確保、福祉の促進及び人生100年時代に対応した全世代型社会保障の構築のため、これまで取り組んできた施策を持続可能なものとしてより強化し、市民団体や企業、大学等と連携して地域の課題を解決していくことで、日本一「ここちよい」まちの実現に努めてまいりたいと思っておりますので、御理解、御協力をいただきたくお願いいたします。 32 ◯議長(出戸清克君) 産業未来部長、土屋恒久君。    〔産業未来部長 土屋恒久君登壇〕 33 ◯産業未来部長(土屋恒久君) 私からは、吉田議員より質問のありました小松市のSDGs未来都市の取り組みについてのうち、SDGsの指標にあるリサイクル率とマイボトル、マイバッグについてお答えさせていただきます。  まず、海洋プラスチック汚染のSDGsの目標についてです。  SDGsにおきましては、2030年までに廃棄物の発生を大幅に削減することとしてございます。特に海洋につきましては、2025年までに海洋ごみの富栄養化による海洋汚染を大幅に削減することとしてございます。  このことにつきまして国の取り組みにおきましては、プラスチック資源循環戦略を策定いたしまして、プラスチックの資源循環を総合的に推進することとしてございます。その一環といたしまして、来年度からレジ袋の有料化を行うというふうに聞いております。  小松市のこれまでの取り組みについてです。平成7年度からペットボトルを、また平成15年度からプラスチック製の容器包装の分別回収を行いまして、スマートリサイクル33%に向けリサイクルを推進してございます。なお、平成30年度のリサイクル率は22.8%となってございます。  また、平成21年には事業者、ごみダイエットプロジェクト、市の三者におきまして、マイバッグ持参率100%に向けた取り組みに関する協定を締結しております。このことで市民の方々へ買い物の際のマイバッグ持参につきまして意識の向上が図られてきてございます。  ことし8月に策定したSDGs未来都市計画におきましては、海洋プラスチック汚染の抑制を掲げてございます。具体的にはクリーン・ビーチいしかわinこまつを初めとする海浜のクリーンアップ活動や、コンビニエンスストアと連携いたしましたマイバッグへの転換やレジ袋の削減、また大麦ストローの開発と転換支援などに取り組むこととしてございます。  今後の対応方針といたしましては、4R、これはリフューズ、リデュース、リユース、リサイクルの略でございますが、この4Rやごみの減量化、プラスチックごみの削減に向けた意識は高まってきてございます。特にマイボトルの使用に関しましては、園児、児童生徒を初めといたしまして企業におきましても既に浸透しているところでございます。引き続きまして啓発のほうを行ってまいりたいと考えております。  また、職員につきましてもマイバッグ、マイボトルの使用は浸透してございますが、引き続き周知徹底に努めていきます。  以上です。 34 ◯議長(出戸清克君) この際、午後1時まで休憩をいたします。       休憩 午前11時40分       再開 午後 1時00分 35 ◯副議長(新田寛之君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 木 下 裕 介 君 36 ◯副議長(新田寛之君) 木下裕介君。    〔6番 木下裕介君登壇〕 37 ◯6番(木下裕介君) 12月定例会において、通告に従い質問を行います。  まず、市職員男性の育児休業の取得についてです。  日本全体の男性の育休取得率は、2018年度で6.16%であり徐々にふえているものの、8割を超える女性に比べて低いままで、そしてまた取得日数も7割以上は2週間未満と大変短い状況です。政府は、2020年までに男性の育休取得率を13%とする目標を掲げていますが、半分にも達しておらず、達成は困難と言わざるを得ません。  一方、公益財団法人の日本生産性本部が行った2017年度新入社員秋の意識調査では、新入社員の79.5%が子供が生まれたときは育休を取得したいと回答しています。  こうした中で、6月に自民党の有志議員が男性の育休義務化を目指す議員連盟を設立しました。この議連の設立の目的の一つは、日本が直面する少子化と人口減少という課題の解消にあります。実は男性が育児、家事を分担する時間が多い家庭ほど第2子以降が生まれる可能性が高いことが統計でも明らかになっています。  厚労省の第14回21世紀成年者縦断調査の中にある子供がいる夫婦の夫の休日の家事、育児時間別に見たこの13年間の第2子以降の出生状況という調査で、夫が6時間以上家事をする家庭では87.1%が第2子以降の子供が生まれています。それが4時間以上6時間未満では79.7%、2時間以上4時間未満では59.2%と減少し、夫の家事、育児時間なしでは10%となっています。男性の育休取得を後押しすることが、持続可能な社会の実現につながります。  議連は、女性の社会進出が増加する中で、男女の間で6倍もの差がある家事、育児の負担の解消は有効な少子化対策につながると考え、そのために男性の取得率6%にすぎないこの状況を劇的に変化させるために、本人の申請がなくとも企業が育休をとらせるプッシュ型制度の創設などを安倍晋三首相に提言しました。  発起人の1人は、男のくせに育休をとるのかという理解のない上司と職場の雰囲気、出世競争に悪影響が出るのではないかという職場のカルチャーの問題、仕事が属人化し自分がいなくなったら職場が回らなくなるとの責任、こういう状況を劇的に変えていきたいという思いを語っています。  また、男性の育休100%を実現したことで、イクメン企業アワードのグランプリを受賞した新潟県の株式会社サカタ製作所の坂田匠社長は、男性が育休をとることについて2つハードルがある。1つは同僚社員に対する遠慮、2つ目は子育ては女性がやるものだという認識。ただし、これは打ち破るのは実はそれほど大変なことではない。男性も育休をとるべきだという話を、経営トップが事あるごとに、例えば朝礼や全体会議で社員に話をする。要はトップの判断と覚悟が大事だと強調しています。  日本では、男性が育休を取得できることは法律でも認められています。にもかかわらず、実際に育休をとる男性はまだまだ少数派であるのは何が原因なのか。男性の育休取得は、福利厚生の側面で語られることが多いですが、これは企業の経営戦略にもなります。平成は女性活躍の時代であったなら、令和は男性の家庭活躍の時代です。  そこで伺います。まず、本市男性職員の育休取得の状況と今年度が計画の達成年度である特定事業主行動計画に設定された目標とあわせてお聞かせをください。  次に、本市男性職員の育休取得を促進するためにどのような取り組みをなされるのかお聞かせをください。  次は、プラスチックごみの削減についてです。  レジ袋やペットボトルなど使い捨てプラスチックごみが引き起こす海洋汚染に対し、世界的な取り組みが始まっています。5月には、有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約の締約国会議で、汚れたプラスチックごみの輸出規制が強化され、プラごみの削減は喫緊の課題となっております。毎年800トン以上のプラごみが海に流れ込んでおり、その経済損失は年間で約9,500億円と言われています。  6月末のG20サミットでは、プラごみによる新たな海洋汚染を2050年までにゼロとする大阪ブルー・オーシャン・ビジョンをまとめましたが、専門家や関係団体からは削減期限が遅過ぎる、実効性や具体性が不十分であるとの厳しい指摘も出ています。  プラごみ削減へ世界各国が取り組み、国も来年7月からスーパーやコンビニエンスストアなど小売業でのプラスチック製レジ袋の有料化をスタートさせます。このようにプラごみ削減への動きは新たな段階に入ってきており、ごみ減量に取り組む本市も率先して行動を起こすことが必要ではないでしょうか。  そこで3点お伺いします。  まず、本市のプラスチックごみ削減の現状についてお尋ねをいたします。  次に、ペットボトルなどについてです。  プラごみの削減については、リサイクルできるからいいじゃないかという意見を聞きます。しかし、環境配慮の原則、3R(リデュース、リユース、リサイクル)でリサイクルは優先順位の3番目です。それらを製造する時点で既に資源やコスト、労働者の時間や労力を費やしており、リサイクルすればさらに電気や水などのエネルギーやコストや労働力を浪費します。最優先はリデュース、廃棄物の発生抑制、ごみを出さないことです。環境配慮の先進国や先進自治体ほどリデュースを重視しています。  そこでまず隗より始めよで、市が販売しているペットボトルやイベントで配布しているプラスチック製のうちわを廃止すべきと考えますが、見解をお聞かせください。  最後に、プラごみゼロ宣言についてお聞きします。  プラごみを減らしていくにはオール小松での粘り強く取り組みが必要不可欠ですが、その中心となる本市がプラスチックごみをゼロにする宣言を行ってはいかがでしょうか。見解をお聞かせください。  次は、図書館についてです。  本市は世代を問わず全ての市民の皆さんが読書に親しむまちづくりを進めております。読書の効果についてはさまざまありますが、私にとっては読書は心を磨くためでもあり、幸福度を高めていく原動力となっております。  今回は、市民の皆さんにさらに読書に親しみ、気軽に触れていただけるよう、簡潔に2点お尋ねをいたします。  まず、貸出冊数と貸出期間についてです。  現在、市図書館の貸出冊数は1人につき10冊、期間は2週間となっております。この貸出冊数を無制限にし、期間も延長してみてはいかがでしょうか。見解をお聞きいたします。  次に、返却場所と予約図書についてです。  現状、本の返却、受け取りは市内の2つの図書館で行っております。図書館利用者の利便性向上を図るため、本の返却、予約した図書の受け取りを新たに公共施設などに設けてはいかがでしょうか。見解をお尋ねをいたします。  次は、幼児教育・保育の無償化の影響についてです。  利用者増加における待機児童の出現について伺います。  10月から幼児教育・保育の無償化が始まりました。スタートするに当たり、保育の需要がふえ、待機児童もふえるといった話を聞いておりましたが、あくまでも都会のケースであると考えておりました。  ところが先日、相談を受けた方のお話を聞いてみると、来年4月から妻が働きに出たいので、それに合わせて南部校下で子供の預け先を探したが見つからず、結局は諦めてしまった。この状況は何とかならないのかという内容でした。4つもの施設を当たってみたが、どれも既に定員に達したということであり、希望しているのに入所できない待機児童が発生したことを本市は把握しているのでしょうか。  その上で、保育士の雇用、処遇改善、働きやすい環境の整備など、あらゆる方策を駆使し、待機児童の発生を抑止するべきであり、市の待機児童解消に向けての対策をお聞かせをください。  次に、防災についてです。  まず、市消防署出張所の老朽化対策等についてお尋ねをいたします。  現在、本市の消防体制は消防本部を中心として2消防署3出張所が市内に配置をされています。消防防災活動の拠点である消防庁舎の充実強化を図ることは市民の安全を確保する上で大変重要です。  ただし、その拠点となる出張所の老朽化等が進んでおります。西出張所は、近くに狭隘な道路も多い安宅校下もあり、市西側の防災拠点でありますが、築44年経過しております。1975年(昭和56年)に完成したこの出張所は未耐震であり、耐震診断も実施されておりません。今後、大きな地震が発生したときの防災拠点としての役割を果たすことができるのか、適切な消防活動のためには、財政状況の厳しさも十分認識しておりますが、ぜひとも早期に対応すべきであると考えます。見解をお伺いいたします。  また、粟津温泉出張所についても築37年が過ぎております。粟津温泉を抱える南部校下の消防防災活動の拠点ですが、近くには南消防署があります。今後、出張所単独で整備をしていくのか、それとも南消防署と一体的に整備をしていくのか、南部地域の消防体制をどう考えていくのかになりますが、見解をお聞かせをください。  次に、備蓄品についてです。  災害用備蓄品として乳児用液体ミルクの導入について伺います。  2018年8月に、厚生労働省が乳児用の液体ミルクの規格基準を定めた改正省令を公布、施行したことにより、これまでは欧州から輸入するなどの手段しかありませんでしたが、日本でも液体ミルクの販売が認められ、今春から国内の大手メーカーでも販売が開始されました。液体ミルクは常温保存が可能で、粉ミルクと比べお湯や水に溶かす手間がかからず、災害直後の水が手に入りにくい状況でも有効であるというメリットがあり、熊本地震や昨年の岡山県倉敷市の水害時に支援物資として使用されました。  高齢者、乳児、妊婦の方々に対しては、それぞれの事情に着目した特段の配慮を行わなければ深刻な事態を招くおそれがありますが、その中でも体力、抵抗力ともに低く、自力で動くことができない乳児への配慮は特に大きな課題です。  東日本大震災時の記録をひもとけば、日本栄養士会などでの報告において、発生から1カ月後の避難所における栄養に特段の配慮が必要な避難者の中で最も数が多かったのは乳児であり、災害時には乳児、妊婦、授乳婦に対して優先して栄養補給を行うことが必要であるとされています。その点においても、水も燃料も足りない避難所で使用する食品としては、ぬるま湯で溶かさなければ使用できない粉ミルクと比べ大きなアドバンテージがあります。  災害時に乳児の命と健康を守るため、本市として備蓄品に乳児用液体ミルクを導入することを求めますが、見解をお聞かせください。  以上で質問を終わります。 38 ◯副議長(新田寛之君) 総合政策部長、吉田和広君。
       〔総合政策部長 吉田和広君登壇〕 39 ◯総合政策部長(吉田和広君) 私のほうからは、市職員男性の育児休業の取得について答弁させていただきます。  まず、現状と目標についてです。  本市男性職員の育児休業取得率は、平成30年度目標値11.3%に対しまして4.35%でした。令和元年度についてですけれども、12月時点ですけれども目標値15%に対して6.67%です。男性の育児休業取得は男性の育児に対する希望を実現し、育児や家事の負担を夫婦で分かち合うことで出産意欲や働く女性の仕事の継続へのつながりに期待するものであり、男女双方の仕事、育児の両立することを目的としております。  あわせて本市男性職員には、公務員として、市職員として、男性の育児への参加は子育ての大切さはもとより、子育てを通じて得られた経験や知見を将来の子育て支援、小児医療、育児相談など、さまざまな施策に生かせることに意義があると考えております。  次に、取得促進に向けての取り組みについてでございます。  職員の仕事と子育ての両立を推進するため、性別、年齢、管理職を問わず職員の意見を広く聞くなどの検討を重ね、特定事業主行動計画を策定し、計画に沿った取り組みを推進しているところです。  男性職員の育児休業・休暇の取得促進につきましては、子育てに携わっている職員だけでなく、全ての職員が男女の役割分担意識をなくし、職員の子育てを職場全体で支援していくことが大切であり、取得促進のため各種ライフイベントでの休暇制度一覧を作成し、全職員に周知し、取得しやすい職場づくりに取り組んでいます。  さらに、育児休業等の取得対象となった職員につきましては、その都度、育児休業や育児、子育てに関する休暇制度について説明を行っているところであります。  現在、育児休業のほか、1日2時間までの部分休業であったり、特別休暇制度に2日間取得できる妻の出産補助休暇、5日間取得できる産前産後期間中の育児参加休暇、勤務時間内に1日1時間取得できる子の育児時間のための休暇など、さまざまな育児、子育ての制度があり、年次有給休暇を含めて柔軟な対応ができております。  今後も子育てを職場全体で支援するやさしい職場づくりに努めるとともに、男性職員にはそれぞれの事情に応じ休業・休暇制度を有効に活用していただき、子育ての大切さを知り、育児参加の経験を施策に生かしてほしいと考えます。  以上です。 40 ◯副議長(新田寛之君) 行政管理部長、高田哲正君。    〔行政管理部長 高田哲正君登壇〕 41 ◯行政管理部長(高田哲正君) 私から、項目5番、防災についての中の備蓄品についてお答えさせていただきます。  液体ミルクをどうかということでございます。  御案内のように液体ミルクについては、従来、国内で食品衛生法や健康増進法で規定がなかったということでしたが、整いまして、ことし3月より国内のメーカーで製造、販売が開始されたということでございます。  市のほうでは、現状、ミルクアレルギーに対応した液体ミルクが国内でまだ発売されてないといったことから、乳児の安全を優先して、アレルギー対応の──これはミルクアレルギー対応のということですけれども──粉ミルクを備蓄してきておったというところでございます。  ただ今般、発売したということもありまして、常温での長期保存、おおむね1年間のようです。これが可能で、またお湯を必要としないのが特徴ということでもありまして、断水や停電があっても利用できるという点で災害時に利便性が高く、また避難所でも便利に使えるというものだと認識しております。  今後、乳児にとって非常に大事なものでございますので、安全に利用していくための条件や保存期間などにも考慮して、普及状況にあわせて導入してまいりたいと、まずは入れたいという考えでございます。  この液体ミルクだけではなくて、ほかの備蓄品なども含めまして、よりよい環境づくりに努めてまいりたいと、このように考えております。 42 ◯副議長(新田寛之君) 市民共創部長、前多陽子君。    〔市民共創部長 前多陽子君登壇〕 43 ◯市民共創部長(前多陽子君) 私からは、幼児教育・保育の無償化の影響についての御質問にお答えさせていただきます。  10月から幼児教育・保育の無償化が実施されたことによって、利用者が増加し、待機児童が出現したのではないかとのお尋ねでございました。  待機児童とは、教育・保育の提供区域、当市におきましては市内の全域でございますが、その中の全保育施設の利用児童数の総数が利用定員の総数を上回ったために施設を利用することのできない児童のことでございまして、本市では利用定員総数に十分な余裕があるため待機児童は発生していない状況でございます。  参考までに申し上げますと、12月1日現在の市内全保育施設の利用定員は5,297名に対しまして、利用児童数は約9割の4,812名となってございます。  また、令和2年度の入所児童数は本年10月の入所申し込み状況から見ましても、現在のところ本年と同程度と見込んでございます。  しかしながら、個別の園やクラスによりましては、入所の希望が集中することなどで希望どおりの受け入れができない場合がございます。希望する園への入所が実現しなかった家庭につきましては、こども家庭課内に配置している子育て支援総合アドバイザーに御相談いただき、お住まいや保護者の勤務先、勤務時間などの家庭状況や意向を伺い、了承を得た上で他の園を紹介し、支援しているところでございます。  また、こども園、保育所、児童館など市内の子育て支援施設のネットワーク、子ども・子育てあんしんネットとの連携も生かし、さまざまな子育てニーズに応えるための支援をさらに充実してまいりたいと存じます。  議員お尋ねの保育士の雇用や処遇改善、保育士が働きやすい環境の整備につきましては、待機児童がいるいないにかかわらず従来から各種の取り組みを行ってございます。例えば、電子連絡帳や昼寝のチェックセンサーなどのAI技術、ICTを活用し、保育士の業務の負担軽減を図っておりますが、今後も先進技術の保育現場での活用に積極的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  また、地域の多様な人材を保育以外の業務、例えば給食の配膳や園内外の整理、外国人の保護者とのコミュニケーションなどの保育の周辺業務を行う職員配置に必要な費用を助成する支援制度を今年度から始めたいと思っておるところでございます。  今後も、生まれる前から、乳幼児期、小中高校、成人するまで切れ目なく、子育て世帯に寄り添ったきめ細やかな幼児教育・保育環境の整備を図ってまいる所存でございます。御理解のほどよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 44 ◯副議長(新田寛之君) 産業未来部長、土屋恒久君。    〔産業未来部長 土屋恒久君登壇〕 45 ◯産業未来部長(土屋恒久君) 私からは、木下議員より質問のございました、2、プラスチックごみの削減につきまして3点お答えさせていただきます。  まず、1点目のプラスチックごみ削減に係る本市の取り組み状況についてです。  本市では平成7年度からペットボトルを、平成15年度からプラスチック製の容器包装の分別回収を行ってございまして、スマートリサイクル33%に向けてリサイクルを推進してございます。また、平成21年には事業者、ごみダイエットプロジェクト、市の三者におきまして、マイバッグに関する協定を締結してございます。  さらに市民との協働によりましてクリーン・ビーチいしかわやこまつ水辺クリーンデーを開催いたしまして、河川や海へのプラスチックごみの流出を防ぐとともに、わがまち美化ピカ隊など市民のボランティア活動に対する支援を行ってきてございます。  2点目のペットボトルやプラうちわの利用につきましてお答えさせていただきます。  プラスチック製品は生活と密着したものとなってございます。このため、全ての製品からプラスチックを取り除くことを重視するのではなく、使い捨てから繰り返し使う、またリサイクルを徹底するという意識への転換の啓発を重視していきたいと考えております。  一方、海岸、河川の清掃におきましては、うちわのごみは確認されてございません。このため、長く家庭で使用されているというふうに考えられます。  また、ペットボトルにつきましても、小松市では分別回収を行っておりまして再資源化しているところでございます。特に日本のペットボトルのリサイクル率は85%となってございまして、アメリカの20%やEUの40%と比べても非常に高い数字となってございます。今後もプラスチック製品が使い捨てとならないよう取り組むとともに、ストローにつきましては紙製や大麦製品の活用を図っていくことを推奨していきます。  これらの取り組みとともに、ごみのポイ捨てのないまちづくりを進めたいというふうに考えております。  3点目のプラごみゼロ宣言についてお答えさせていただきます。  これまでも市民ぐるみでプラごみ対策を含めた環境問題に取り組んでまいりました。その成果もございまして、2019年7月には小松市がSDGs未来都市に選定されてございます。このSDGsでは、プラごみ対策も含めまして、森林や海の保全であったり食料問題など、持続可能な社会を目指して取り組むこととしております。  小松市ではこれまでもごみダイエット50%OFFやリサイクル率33%の目標を掲げ取り組んでいるところでありますけれども、今後もSDGsの目標達成に向けまして、さまざまな施策を展開し、取り組んでいきたいというふうに考えてございます。  以上です。 46 ◯副議長(新田寛之君) 消防長、山本肇君。    〔消防長 山本 肇君登壇〕 47 ◯消防長(山本 肇君) 私からは、木下議員の防災について、市消防署出張所の老朽化対策等についてお答えをさせていただきます。  まず、議員御案内のとおり、小松市消防本部の組織は1本部、中消防署、南消防署の2署、そして中消防署管内には西、東の各出張所、南消防署管内には粟津温泉出張所で小松市をカバーしております。  西出張所は、安宅、牧を中心に市の西部地区を管轄、管内には北陸の空の玄関であります小松空港、北陸自動車道小松インターチェンジがあります。建物は、鉄筋コンクリートづくり平屋建て、延べ面積が521平米、昭和50年5月に開設、44年が経過しております。常用の電源が停止しても施設の機能を維持できる自家用発電機が完備、消防ポンプ車1台、そして高規格救急車1台を配備し、業務に当たっております。  一方、粟津温泉出張所は、粟津温泉地区の密集地を主に管轄。建物は、鉄筋コンクリートづくり2階建て、延べ面積が546平米、昭和57年2月に今の建物に建てかえし、37年が経過しております。西出張所同様、自家用発電設備が完備し、耐震基準を満たした建物で、消防ポンプ車1台を配備し、業務に当たっております。  西出張所、粟津温泉出張所を含め、消防署、出張所においては、その都度、外壁、屋根、空調などの改修工事を行っており、機能上、支障は来してはおりません。また、隊員のトレーニングルームや仮眠室の改修など、職場における生活環境の整備も行ってきております。  粟津温泉地区の災害対応を考えると、南消防署と粟津温泉出張所の統合は現状では考えておりませんが、将来の南加賀地区消防本部の広域化が進展された場合、検討してまいりたい考えでございます。  ことし4月、救急隊5隊体制となり、10月には小松市民病院に救急隊員ワークステーションを開設したように、今後においても市民のニーズや時代の要請に応じ、消防・救急体制の充実に向けて対応してまいりたい所存でございます。  以上で終わります。 48 ◯副議長(新田寛之君) 教育次長、吉田均君。    〔教育次長 吉田 均君登壇〕 49 ◯教育次長(吉田 均君) 私からは、木下議員の3番の図書館についての貸出冊数と貸出期間を拡大、延長してはどうかと、返却場所と予約図書の受け取りができる場所をふやしてはどうかの2点の御質問にお答えさせていただきたいと思います。  まず、貸出冊数と貸出期間についてでございますが、現在の本市の貸出可能冊数につきましては、議員御案内のとおりでございますが、本では10冊、雑誌では5冊のほか、カセットテープでは5点、CD、DVDは合わせて3点までが貸出可能となっております。合わせて最大23点まで貸出可能となっておるところでございます。1人当たり貸出冊数の上限につきましては、県内の周辺自治体と比較しましても多く設定をさせていただいているところでございます。  また、貸出期間につきましては、本、雑誌、カセットテープにつきましては2週間、CD、DVDにつきましては1週間としておりますが、本、雑誌、カセットテープにつきましては予約待ちがなければ1回2週間の延長が可能で、最長4週間の貸し出しが可能となっております。人気の高い本は何十人と予約待ちになる場合も多くありまして、市民共通の財産でもあります図書館の本や資料などを、より多くの方々に借りる機会を得られるよう配慮しながら貸出期間などを設定しているところでございます。  昨年度の利用状況でございますが、平成30年度の利用状況につきましては、貸出者数8万6,813人、貸出冊数35万3,492冊でございまして、1人1回当たり貸出平均は4.07冊というふうになってございます。また、貸出期間の延長利用者の割合でございますけれども、延長利用者は多いときで1日に10人ほどの申し込みがございますが、貸出者数全体から見ますと5%にも満たないぐらいの利用者数かということで推定をしておるところでございます。  次に、図書の返却と予約図書の受け取り場所についてでございますが、小松市立図書館、南部図書館、空とこども絵本館では、借りた図書につきましては3館いずれの施設におきましても返却が可能となっております。また、市立図書館、南部図書館では、閉館時でもブックポストへの返却が可能となっておるところでございます。  予約図書の受け取りにつきましては、市立図書館、南部図書館では、どちらの施設でも受け取りが可能となっております。また、移動図書館車みどり号でございますけれども、これにつきましては小学校や老人福祉施設など市内の25のステーションを2週間ごとに巡回しておりますが、市立図書館、南部図書館で借りた図書の返却や予約図書の受け取りにも対応しているところでございます。  このような取り扱いを実施している中で、現在のところ、利用者の皆様からの貸出冊数の拡大や返却場所や予約図書の受け取り場所の増加の要望は特に現在のところございませんし、また利用状況から見ても現行の貸出基準で十分対応できていると思われますので、現在のところ現状のままでの利用をいただければなというふうに考えておるところでございます。  今後も市民の皆様の御意見などを十分踏まえて、利用者全体の満足が得られますよう図書館運営に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力のほどをよろしくお願いいたします。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 高 野 哲 郎 君 50 ◯副議長(新田寛之君) 高野哲郎君。    〔11番 高野哲郎君登壇〕 51 ◯11番(高野哲郎君) 会派自民、高野でございます。  令和元年第5回定例会におきまして質問の機会を得ましたので、通告に従い質問させていただきます。  年末の風物詩、新語・流行語大賞に「ワンチーム」が選出されました。日本中がラグビーに熱狂し、まさに日本中がワンチームで日本代表を応援しました。高校時代にラグビーをしていた私にとって、このようにラグビーが注目され、人気が高まる日が来るとは本当に思ってもいませんでした。大変うれしかったです。  また、世界からは、日本大会は最も偉大なワールドカップとして記憶に残る。日本は開催国として最高だったと、非常に高い評価を受けました。アジアで最初のラグビーワールドカップ招致に大変な御尽力をいただいた、当時、日本ラグビー協会会長であられました森喜朗先生に大変感謝を申し上げるところでございます。  また、小松でのパブリックビューイング開催においては、和田市長の「日本戦は全てパブリックビューイングをする」との一声でスムーズに実施できたことに対しても、小松ラグビー協会の一員として感謝申し上げます。  初戦のロシア戦では、これが全部埋まれば最高ですねと500席の椅子を並べながら準備をいたしておりましたが、試合が始まる直前になりますと1,500人のお客様で駅前が埋まりました。日本代表が勝ち進むに従って会場のボルテージも最高潮になりました。  予選を4連勝で見事に突破し、初のベスト8入りを果たしました。残念ながら南アフリカ戦で戦いを終えましたが、最終的に日本が唯一敗北した南アフリカが三度目の優勝を飾り、大会が終わりました。スポーツの持つ力を本当に実感することができました。  さまざまなところから、パブリックビューイングっていいよねとの声が聞こえてきました。今の時代、一人一人の携帯で試合を見ることができます。しかし、多くの人が集まり、大きな画面で応援をし、会場が自然と一つになることがとてもすばらしかったです。また、県内で幾つかの場所でパブリックビューイングが開催されておりましたが、どうやら小松会場が一番よかったとの声も寄せられております。  今回のワールドカップでパブリックビューイングが市民権を完全に得たというふうに思っております。  パブリックビューイングといえば、ラグビーに限らずサッカーや野球が想像されますが、何といっても来年、2020年はオリンピック・パラリンピックイヤーです。スポーツで一つになれる場所の提供は、市にとっても大変意義があることと考えます。プロジェクターやスクリーン等、会場の設備をあらかじめ用意しておき、パブリックビューイングが開催しやすい環境を整えておくのはいかがでしょうか。市のお考えをお聞かせください。  特に地元小松市、また石川県にゆかりのある選手の応援は、多くの人に集まっていただき応援する場所をつくるべきだと考えます。  また、ラグビーのパブリックビューイングのときは50インチ以上の画面の放映時に20万円の放映権料が発生いたしました。オリンピック・パラリンピックのときにはどのようになるのでしょうか。わかる範囲でお答え願います。  次に、新幹線高架下の活用についてお伺いいたします。  先日、新幹線議連で建設中の北陸新幹線小松駅の高架に視察をしてまいりました。着々と建設が進んでおり、いよいよ新幹線時代が小松にも来るのだと実感いたしました。残念ながら、前に議会で申し上げていた新幹線と在来線の中2階での乗りかえ口はないようでございましたが、次にはハードがそろいますので高架下の活用というふうになるわけでございます。  小松駅は既に在来線で高架下があり、新幹線が完成するとさらに長大な高架下が出現いたします。ここの活用は大変重要です。現在、開業している新幹線駅の高架下の活用は、県庁所在地の駅以外は正直にぎわいが見られず、行政のポスターがきれいに並んでいるというような印象がございます。新幹線小松駅の高架下の進捗ぐあいはどのようになっているのでしょうか。  我々が目にいたしておるのはNEXT10年ビジョンのイラストが、ちなみに9ページのほうに最新のビジョンで見ることができます。NEXT10年ビジョンでは、ビジネスラウンジやコンシェルジュ機能、また休日にはマーケットの開催等が掲げられております。また、言葉として、「空港と直結する小松駅」「全国から注目される駅東エリア」とあります。  近々では新しくホテルも加わります。空港と鉄道の結びつきをデザインとともに、またその機能をもそなえる小松ならではのものにつくり上げねばならないと考えます。現在、どのような機能を考えていらっしゃるのでしょうかお聞かせください。  また、高架下活用案として公表された段階では、なかなか市民の声が届きにくい一面もあるように思います。スケジュールと関係いたしますが、市民の声を取り入れる場面と、これからどのようなスケジュールで公表されていくのかお聞かせ願います。  小松駅高架下が乗降客だけではなく、交通の便のよい場所として活用されることは、繰り返しになりますが大変重要なことであります。駅の近く、駅チカが新たな土地活用となるよう願って質問を終えたいと思います。  以上でございます。 52 ◯副議長(新田寛之君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 53 ◯市長(和田愼司君) 高野議員の御質問に対しまして、新幹線に関連して私から、パブリックビューイングについては担当部長からということでお願いをします。  新幹線も大分高架橋もできてまいりまして、そろそろだなとこう思っておるんですが、実際はまだ3年3カ月あるということであります。でも、3年3カ月しかないということもございますので、より小松駅は違うなと、そして小松市の発展に大きく利するところがあるなというふうな形で、市民から、また来訪者から評価いただけるようにしてまいりたいなと思います。
     今、高野議員もおっしゃいましたけれども、高野議員のお考えは特になかったんですけれども、またお寄せいただければというふうに思っております。  考え方は、いわゆる駅の東西で明らかに小松市は雰囲気が違うということです。駅西は、歴史と伝統、町家が並び、また伝統芸能、伝統的な、いろんな歴史的なものを学ぶということ。それから駅東地区につきましては、「科学とひとづくり」とこういうテーマで未来ゾーンとこう位置づけておりまして、企業の最新の研修センタもございますし、サイエンスヒルズもありますし、それからこれからまたさらにいろんなものが未来ゾーンにできてくるというふうにお考えをいただければと思います。  その間をつなぐのがJR小松駅、それからIRいしかわのコンコース、そしてプロムナードということになりますので、重要な接点になるというふうに思っております。  考え方は、駅周辺は学びのエリアというふうな位置づけで行っているのは御存じのとおりでありますし、1年1年そういったものが積み重なってきております。もう1点、南加賀のターミナルという位置づけ。そして3つ目には、国際空港、小松空港との距離4キロに近接をしておりますので、そういった点での相乗効果を期待しているということであります。  このあたりにつきましては、JR西日本のほうには私が直接出向きまして何度も御説明をしております。そして、JR西日本の外郭子会社でありますそういった企業ともいろんな、これからのプロモーションについてもすり合わせをしておりまして、JR西日本、そして市民の皆さん、企業の皆さん、そして議会の皆さんとベクトルを合わせて進めていくというのが今の私どものやり方でございます。  駅の建設につきましては、先月28日に落札業者が決まりまして、これからは本格的にということになります。  これは繰り返しおわびを申し上げておりますけれども、これから約3年間、駅東地区につきましては車の乗り入れができませんということでございます。大変恐縮ではございますけれども、3年3カ月後に新幹線駅として立派な広場になるということをぜひ御理解をいただきたいなと思っております。  この駅の、駅ナカというのか駅下というのかいろんな呼び方ありますが、我々はコンコースとプロムナードとこう呼んでおります。JR西日本さんともいろいろ詰めておりまして、JRさんが担当する部分、それから小松市が担当し、またはそれを民間に貸し出す、そういった種類に分かれるかなと思っておりまして、まだその全体の双方の比率についてまだ協議中でございますが、JR西日本も大変この小松駅については期待をしているというふうにお考えいただいて結構だろうと思います。それが、ほかの駅と違うということになろうかというふうに思いますので、これからの進捗状況をぜひ見ていただきたいと思います。  そういった基本構想がまとまり次第、駅の活性化委員会等がございますので、そちらに諮りながら、議会のほうにも御説明し、そしてその後、市民のほうにパブリックコメント等を求めていくというのが大まかなスケジュールでございます。  もちろん観光案内所だとか、飲食店だとか、お土産店だとかそんなもの、当然駅というのはそれは必須の事項でございますが、問題はここからでございまして、駅を利用する人だけが楽しむんじゃなくて、小松市民、そういった人たちも十分楽しい駅だなというふうにならなければ意味がない。それが税金で整備させていただく、これは当然のことだろうというふうに思っております。  その中のテーマは「学び」であります。ビジネスマンの方もたくさん来られます。そういう人たちの商談等にやはり役に立たなきゃいけません。そして、学生さんもたくさんいらっしゃいます。大学生、高校生もたくさん利用されます。また、市民も利用します。そこに「学び」というテーマを中に入れるということでありますので、大体想像つくかと思います。そういった機能を持たすことによって、通常の駅とは全然違う、駅の周辺も「学び」というテーマでまとめています。駅ナカについてもそういう形になってくることによって、東西の連結がうまくいく。過去と現在と未来がつながってくると、そんなふうに思っております。  これから小松駅周辺デザイン検討会が開催されます。さまざまな意見も出ると思います。そして、ぜひそれにあわせまして、議員を初めいろんな御意見も並行して賜ればなというふうに思っております。  これから工事に入りまして、令和2年度から高架下の設計に入る予定であります。その後、工事が進みまして、今のところ令和5年3月開業でございますが、その半年前ぐらいには完成をするということになってまいりますので、これは楽しみながら待つ。そして、この場所の有効活用が小松市民にとって、さらに笑顔が膨らんで、そして経済的にもさらにプラスになる、そういうふうになってくるように努力をしてまいります。  以上でございます。 54 ◯副議長(新田寛之君) にぎわい交流部担当部長、藤岡清市君。    〔にぎわい交流部担当部長 藤岡清市君登     壇〕 55 ◯にぎわい交流部担当部長(藤岡清市君) 私からは、高野議員の1番目の質問で、先般開催しましたラグビーワールドカップ、そして来年計画しておりますオリンピック・パラリンピックのパブリックビューイングについてお答えをいたします。  ラグビーワールドカップでは、日本チーム、外国チームともに選手たちが一つとなり目標に向かって挑む姿は、見る者を魅了し、夢、感動を与えてくれました。本市でもパブリックビューイングを実施し、延べ5,000人を超える多くの市民が来場されました。そこでは、大画面を通してまるで試合会場にいるかのように選手と市民がワンチームとなって大いに盛り上がりました。東京オリンピックパラリンピックに向け、スポーツの持つエネルギーを感じることができました。  開幕戦の日本対ロシアの試合では、友好都市協定を結ぶアンガルスク市のセルゲイ・ペトロフ市長ら代表団の皆さんとそろって観戦することができました。市民とともに両国の選手の健闘をたたえ合うことができました。  本市では、2012年のロンドンオリンピックでもカヌーや水泳飛び込み競技でパブリックビューイングを開催しています。今回のラグビー、そして現在、世界選手権が行われているハンドボール競技においても、種目別協会の皆さんの熱意と努力により、市民が一体となるすばらしい貴重な機会となりました。  さて、東京オリンピックパラリンピックについてでありますが、現在、カヌースプリント、パラカヌー、競歩において小松市ゆかりの選手の出場が内定しております。今後も大会出場権をかけた選考会が続いていくため、1人でも多くの選手が出場権を獲得されるよう願っているところです。  東京オリンピックパラリンピックにおけるパブリックビューイングは、小松市ゆかりの選手が出場する競技、また事前合宿に訪れる各国の選手が出場する競技を中心に開催を計画し、その他競技についても各種目協会を支援していきたいと考えております。  パブリックビューイングの会場は、競技日程などを考慮し、そして各競技の拠点施設を中心に、スポーツ施設、文化施設、公園のほか民間施設も活用していく予定です。本市としては、必要な支援について主体となる種目別協会と協議、連携し、開催を進めていきたいと考えています。  2020年、あらゆる国から日本に多くの人が集まり、あらゆる壁を越えて人々の熱い戦いが繰り広げられます。皆さんで応援してまいりましょう。  以上です。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 橋 本 米 子 君 56 ◯副議長(新田寛之君) 橋本米子君。    〔19番 橋本米子君登壇〕 57 ◯19番(橋本米子君) 皆様、御苦労さまです。  きょうの質問者の最後となりました。私は、12月議会に当たりまして、大きく3点について質問いたします。  初めに、小松市民病院及び粟津診療所の診療体制についてであります。  小松市民病院は、南加賀医療圏の中でもベッド数が340床がある総合診療を誇り、日々、小松市民や近隣の住民の命と健康を守る、名実ともに南加賀の公的中核病院を担われております。  そんな折、本年10月より市民病院の精神科病床26床を当分の間、休床にしたいという報告がありました。内容は、本年9月末に精神科の常勤医師が退職され、研修医の研修も困難になるということでしたが、私は市民病院を頼りにされている多くの患者さんが精神的に不安定になったときにどこに入院したらいいのかとお困りになるのではないかと思い、ここ数カ月間、地域住民の医療を守っていくのは公的病院の使命だとして、何とか再開できないかと考え続けてきました。  現在、小松市民病院の精神科病床数は26床で、入院延べ患者数は、平成28年度で5,716人、1日平均15.7人の入院患者さんで、平成30年度では3,640人、1日平均10.0人と減少傾向となっております。しかし、地域医療を守るためには貴重な公的病床となっております。  折しも国の公的病院再編計画が発表されたときでもあり、住民の方は安心して医療を受けられるのかどうか不安感を抱いております。  私は、小松市民病院の精神科病床が停止にならないよう、医師の確保策を含めて国や関係機関により働きかけをお願いし、再開の御検討をいただきたいと思います。復活の見通しについて御見解をお尋ねいたします。  次に、粟津診療所の診療時間の変更についてであります。  小松市民病院粟津診療所は、長い歴史を持った診療所として、符津校下のみでなく、矢田野、月津、粟津、串校下、またそれ以外の地域の方々からも、地域のかかりつけ医院として愛されている診療所です。粟津診療所の患者数は、平成29年度では年間5,926人、平成30年度では5,725人で、1日当たり23人から24人であり、ともに午前と午後の患者さんの割合は午前が72%、午後は28%となっております。  ここに来て、開設されて以来70年以上の経緯を持つ粟津診療所が、来年、令和2年1月1日より診療時間が午前中のみに変更されました。診療所周辺で粟津診療所にかかっている患者さんに聞くと、それは困った、仕事の都合で午後から行っているが、それなら何とかしなければいけないという声も聞かれました。また、粟津診療所は木曜日午後から定期的に尾小屋診療所や大杉診療所にも足を運ばれ、必要な医療活動が行われております。  粟津診療所の診察時間の変更に伴い、午後からの診察や尾小屋診療所等の診療体制はどうされていかれるのかお尋ねいたします。  また、午後の休診に伴い、外来の診察から在宅療養への支援を打ち出されてもおりますが、在宅療養への支援策は具体的にどのように行われる計画をお持ちでしょうか。  そしてまた、現在、粟津診療所の医師や看護師さんによる地域住民に対してこれまで定期的な医療啓発活動として健康講座が開かれております。その部屋が病児保育の開始に伴って使用ができなくなると、病児保育の開始は本当にありがたい思いですが、これまで粟津診療所でされていた健康講座室の確保はどうされるのでしょうか。  以上、市長の御見解をお尋ねいたします。  次に、小松市の防災まちづくりについてであります。  ことし9月に地球温暖化対策のための国連気候行動サミットがニューヨークの国連本部で開かれ、そこで16歳のスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんは世界に向かって次のように訴えられました。「被害を受けている人たちがいる。死につつある人たちがいる。生態系全体が崩壊しつつある。私たちは大量絶滅のとば口にある」と発言され、テレビを通しての訴えは私たちに大きな感動とショックを与えました。  深刻化する地球温暖化の中で、ことし9月の台風15号、そして19号、21号と、これまでの常識や経験したこともない豪雨災害が続発し、川の氾濫や土砂災害で大きな犠牲者が出されました。  特に私が感じたことは、台風21号が地球温暖化の現象で、台風が日本列島に上陸しなくても大雨になることが実証された形になってしまったことでした。  私たち小松市も気象条件の変化で、いつ大雨が降るかわかりません。そこで私は、小松市の防災まちづくりについて、特に安心でやさしい避難所の整備についてお尋ねしたいと思います。  1点目は、台風19号による早期・昼避難(自主避難所)4カ所に避難された人数と、その方たちから寄せられた感想や意見などの実施状況について。  2点目は、指定避難所における機能強化とやさしい避難所づくりについてであります。  市が指定されている市内67カ所の指定避難所には発電機の配備はされているのでしょうか。  特に高齢者や障害者の健康悪化、衰弱を防ぐためには、学校体育館の大広間以外に福祉スペースを設置することが有効です。畳の部屋や保健室など福祉避難室の確保について、学校との調整、連携はつけられているのでしょうか。専門家が特に重視するトイレ、食事、乳児用品などの改善も必要です。  また、段ボールベッドや間仕切り、つい立ての確保は、睡眠を助けるだけでなく、着がえや授乳などのプライバシー確保には欠かせません。床に雑魚寝ではエコノミークラス症候群のほか、不眠、生活不活発病、肺炎などを招きます。十分に確保はされているのでしょうかお尋ねいたします。  3点目は、各校下で準備されている運営協議会の設置状況について、設置の進行状況をお尋ねいたします。課題があるとすれば、どんな課題があるのでしょうか。  4点目は、災害が頻発するもとで、指定避難所の学校体育館にはエアコンがなく、大勢の人が集まったとき、冬は暖房、夏場はクーラーの環境整備が課題となっております。学校体育館へのエアコン設置には国の緊急防災・減災事業債があり、実質、地方負担は30%と聞いております。必要度に合わせ計画的にエアコン設置を求めたいと思います。  世界気象機関の報告書によると、2014年から2019年までの5年間の世界の平均気温は、観測史上最も暑くなり、1850年から1900年の産業革命前と比べ既に1.1度上昇し、海面上昇も著しい加速が見られていると強調されております。  今後とも安心でやさしい避難所の整備も、より改善され、より拡充が求められているところですが、根本的には温室効果ガスである二酸化炭素の削減対策が私たちの急務の課題であると考えます。  次に、安全・安心な学校給食についてであります。  子供たちにとって学校給食は子供たちの心身の成長を支える大きな教育的役割があります。小松市教育委員会では、どの子にも安全でおいしく、栄養豊かな給食が保障されるようにと、全ての学校で自校方式を守り、学校給食会で献立表をつくり、日々、子供たちに温かい給食を提供できるように頑張っていただいております。  そんな中、本年4月に、農民連食品分析センターが輸入小麦でつくられたパンから発がん性の疑いのある除草剤、グリホサートが検出されたと発表され、波紋が広がっております。  分析されたパンは、国産と輸入小麦を配合した場合、輸入小麦のみの場合、国産小麦のみの場合の3種類で行われ、分析の結果、アメリカもしくはカナダ産輸入小麦を使ったパンからグリホサートが検出されたが、国産小麦のみはパンからは検出されなかったとの報道でありました。  また、農水省の2013年から2017年の残留農薬検査でも、アメリカ産小麦の9割、カナダ産のほぼ全てからグリホサートが検出されております。  日本は小麦の8割超を輸入し、その多くをアメリカ、カナダに頼っていて、両国では収穫前にグリホサート散布が一般化されております。収穫前にグリホサートが散布された小麦は製粉され、パンに焼かれても残留することを分析結果が示し、小麦の皮であるふすまを多く含む全粒粉を使ったパンが残留濃度が高い傾向を示しております。  小松市の小中学校の学校給食では、週に2回程度パン食があります。バターロールパン、ミルクロールパン、米粉パンなどの小麦粉の使用量はどれくらい含まれているのでしょうかお尋ねをいたします。  また、国際がん研究機関は、グリホサートを5段階評価で示すと2番目に高い、恐らく人に発がん性があると区分もしております。疑わしいものは制限すべきという考えのもと、グリホサートを禁止、規制する国もふえております。  私は、食の安全を見直すためにも、県学校給食会に給食パンの安全性の確保を求めていただくことを求めつつ、学校給食における食材の安全性の確認について、どのように考えられ、対応をされているのかお尋ねしたいと思います。教育長の御見解をお尋ねいたします。  以上であります。 58 ◯副議長(新田寛之君) 行政管理部長、高田哲正君。    〔行政管理部長 高田哲正君登壇〕 59 ◯行政管理部長(高田哲正君) それでは私のほうからは、小松市の防災まちづくりについての御質問にお答えいたします。  まず、その中で(1)安心でやさしい避難所の整備についてでございます。  早期避難、昼避難ということですが、平成29年度から早期・昼避難、これは早い段階に、また明るいうちに避難しようということです。これを導入いたしまして、身の危険や不安を感じる方が自主的に避難できますように市内4カ所の施設を自主避難所として指定して開設しているといったものでございます。必要に応じてまた追加ということもございますが、基本4カ所ということで今運用しているものでございます。  台風19号の対応といたしましては、小松市においては10月12日土曜日、午後から夜間にかけての強風及び雨が予測されておりましたために午前9時に自主避難所を4カ所開設いたしました。そして状況を見ながら、雨がおさまった翌13日午前8時に閉鎖、閉所したというものであります。  なお、12日午前9時からの開設ということであったものですから、前日、11日の夜には開設しますよということで防災無線で市民の皆さんにお知らせしていたというものでございます。  この自主避難所4カ所の利用状況ですが、第一地区コミュニティセンターに14名、南部公民館に7名、市民センターに8名、小松市武道館に6名、合計37名の方が避難されました。このうち男性が10名、女性が27名、そして65歳以上の方が30名ということでございました。  今回いただいた感想、御意見といったところでありますけれども、利用者の方からは、座布団が欲しいというのが1件ございまして、これについては毛布で対応させていただきました。多くの方は、家にいると怖くて、ここに来ると話し相手もいて安心できるといった趣旨のお声をいただいたというふうに担当者からは聞いております。  その中には、毎回利用される方もおられまして、自主的な避難、スムーズな避難行動が少しずつ定着してきているのではないかというふうに考えております。  また、開設時には、毎回地元の避難所運営委員の方が運営に御協力いただくという避難所もございまして、避難所運営協議会の成果が出てきている、根づいているなというふうにも考えております。  避難所では、食料品、生活物資の提供や保健、医療及び衛生的な生活環境の支援、災害情報の提供等を行うこととしております。そのため、先ほど御質問ありました電源の確保は非常に重要でございまして、ポータブル式発電機を指定避難所全67カ所に備えております。また、機能強化避難所15カ所については、非常電源をさらに一つプラスして設置しておりまして、二重の電源対策としております。  次に、やさしい避難所づくりについての御質問です。  やさしい避難所づくりの取り組みといたしまして、高齢者や妊婦の方など配慮が必要な方々の体調が悪くならないように、和室またはじゅうたん、クッションのあるところの部屋やエアコンのある専用ルームをあらかじめ指定しております。毎年、避難所の担当職員が現地へ行きましてその状況を確認し、施設の管理者の方、また先ほど御質問ありましたが学校の関係者の方と確認した上、連携して運用しているということでございます。  健康、それから衛生関係の用品はどうかということでございました。血圧計、体温計などのこういった健康管理の品物、そして簡易トイレ、紙おむつなどの衛生管理品については、全避難所に配備、整備しております。避難所の開設時には保健師が避難所を巡回いたしまして、避難者の方の健康の支援や衛生の管理を行っているところであります。  昨年、クッション性のある断熱マットを購入いたしましたけれども、今年度からは要配慮者の方への支援として段ボールベッドを8台、またプライバシー確保のための間仕切りを16区画分整備しております。今後も計画的に増設していくという考え方を持っておりまして、避難所の備蓄品の強化を今後も図ってまいりたいと考えております。  次に、避難所の運営協議会についてでございます。  避難所の運営協議会は、大規模な災害発生時などにおいて、避難住民の方々の安全確保を図るため、地域住民が一体となって避難所を管理運営していく体制づくりを行うものです。  平成25年から設立に向けた取り組みを始めまして、現在、26校下・地区のうち20校下・地区で設立されております。そして、現在も追加されている予定地区について、協議を行ったり準備をされているといったところであります。  校下・地区の避難訓練におきましては、避難所運営訓練も実施されまして、しみん救護員や防災士の方もこれらの防災活動に加わられて、地域の防災力強化につながっているといったことでございます。  次に、学校体育館にエアコンが必要ではないかというお尋ねでした。  今、指定されておる避難所67カ所のうち、学校の体育館等の指定避難所が43カ所、これは県立の学校8校も含めまして43カ所ございます。体育館のエアコンの設置状況についてですけれども、冷暖房の設備が整っているのは1カ所、そして暖房のみの設備が整っているのが11カ所ございます。そして、それ以外のところで可搬型の大型ヒーターがあるのが30カ所。そして、同じく可搬型の冷房機があるのが1カ所となっております。おおむね暖房のほうがあるなということでございますけれども、冷暖房がいずれもないのが2カ所というふうになっております。  避難所では高齢者など配慮の要する方々の体調が悪くならないようにということで、先ほど申し上げましたように和室やエアコンのある専用ルームをあらかじめ指定しております。ただ、体育館を利用する場合ということがございますけれども、体育館を利用する場合は必要に応じて可搬型の大型クーラー及びヒーターをレンタルするなどの対策を図っていきたいということでございます。  こういった形で、避難所についてはできるだけ快適な生活環境、そして健康、衛生環境を整えてまいりたいと考えております。  以上でございます。 60 ◯副議長(新田寛之君) 市民病院管理局長、北本よしえ君。    〔市民病院管理局長 北本よしえ君登壇〕 61 ◯市民病院管理局長(北本よしえ君) それでは私のほうから、橋本議員の1番目の小松市民病院及び粟津診療所の診療体制について、市民病院精神科病床の当分の間の休床について、南加賀の中核病院としての復活の見通しはの御質問にお答えいたします。  まず、精神科入院患者数のここ3カ年の実人数の推移は、平成28年度は129人、平成29年度は94人、平成30年度は93人の入院患者数となっております。
     休床となった経緯ですが、これまでも精神科にかかわらず本院の医師の確保については常日ごろから関係大学等と連携し、地域医療の充実に努めてきたところではありますが、平成30年10月に関係大学等から精神科医師の派遣について相談があり、石川県等と精神病床の運営継続について話し合いを重ねてまいりました。  しかし、全県的に精神科医師の不足から、ことしの9月末で常勤医師1名が退職、10月からは常勤医師1名、非常勤医師1名の体制となったことから、医療安全面等を考慮し、やむを得ず休床としております。  休床による対応策といたしまして、精神科医療の動向や患者数などの検証を行い、石川県が所管する精神科救急医療システムで整備している連携病院に、これまでにも増して協力体制の強化をお願いしてまいりました。  現在、休床から2カ月がたち、これまでも医療の進展から入院期間は短期間となっていますが、救急入院が必要な方については精神科救急医療体制システムの連携病院の御協力のもと、迅速かつ適切な対応により入院手続を行っております。  また、休床による患者さんや御家族の方が安心した療養生活が送れますように患者さんのサポートにも努めているところでございます。  なお、医師の確保が厳しい中ではありますが、現在、石川県等、関係機関と調整し、さまざまな動向を探りながら、より充実した精神科の診療体制の確保に向けて取り組んでいるところでございます。  次に、粟津診療所の診療時間の変更についてでございます。  午後から診察や尾小屋及び大杉診療所の診療体制についての御質問についてお答えいたします。  まず、3カ所の診療所の平成29年、30年度の患者数でございますが、粟津診療所は1日当たり、平成29年度は23.7人、平成30年度は23.2人となっております。また、尾小屋診療所は年間ですが、平成29年度は年間32人、平成30年度は年間30人で、いずれの年度も1日当たりおよそ0.7人となっております。大杉診療所は、平成29、30両年度、いずれも年間ゼロ人となっております。  粟津診療所の診療時間が午前のみになることに伴い患者さんや地域の方への周知は、広報こまつへの掲載、チラシの南部地区全戸配布などによりお知らせしているところでございます。  なお、診療時間は1月からは午前のみとなりますが、午後からはキャリアを持ったベテラン看護師を配置し、健康相談であったり医療サポート相談に当たります。  次に、尾小屋及び大杉診療所については、これまでどおり尾小屋診療所は毎週木曜日の14時から16時、大杉診療所は毎週木曜日の予約制となっております。  2点目の在宅療養への支援策についての御質問についてお答えいたします。  本院では、入院患者さんが退院後もスムーズに在宅療養に移行できるように、つながるサポートセンターが中心となり、医療スタッフと介護事業者等の連携で、地域全体でのチーム医療による入退院支援に取り組んでいるところです。  現在、高齢化率が上昇する2025年、2040年を見据えた取り組みといたしまして、今後、医療機関を受診される患者さんが高齢になられることもあり、地域医療の確保は重要であると考えております。そのような中で、全ての方が隔たりなく医療の提供が受けられるように、地域の実情に応じた医療提供体制の機能充実に取り組んでいるところでございます。  現在、がん、脳卒中、精神など民間での対応が困難な特定の疾患を持たれた方などを対象とした訪問看護ステーションの来年4月1日開設に向け、滞りなく運営できるよう、事業所での研修を受けながら運営方針等を構築しているところでございます。  なお、職員数であったりサービス内容等、まだ開始に至るまでは整備部分が多くて、現在、具現化に向けて取り組んでいるところでございます。  3点目の病児保育の開始に当たって、これまで粟津診療所でされていた健康講座室はどう確保されるのかの御質問についてお答えいたします。  南部いきいきオアシスの機能充実として、粟津診療所内を活用し、本院の認定看護師による予防や健康講座を週一、二回、12分野を実施し、これまでの健康講座とあわせ、南部地区の予防の拠点として、なお一層の機能充実を図るために取り組んでいます。  御理解と御協力のほどよろしくお願いいたします。 62 ◯副議長(新田寛之君) 教育次長、吉田均君。    〔教育次長 吉田 均君登壇〕 63 ◯教育次長(吉田 均君) 私からは、橋本議員の3番、安全・安心な学校給食についてのパンの中の小麦粉の使用量についてと、食材の安全性の確認についての2点の御質問にお答えをさせていただきます。  まず、パンの中の小麦粉の使用量につきましては、市内小中学校の給食で提供しているパンには、石川県学校給食会が指定する材料を使用しております。小麦粉につきましては、アメリカ産とカナダ産を5対5で配合したものを使用しております。給食用パンにおける小麦粉の使用量につきましては、提供される頻度が多い主な種類では、バターロールが61.1%、ミルクロールが72.4%、米粉パンでは42.3%となっております。なお、米粉パンの米粉は石川県産を使用しているところでございます。  次に、この食材の安全性の確認についてでございますが、小麦粉につきましては国の検査に合格したものを使用しております。また、県学校給食会においても、年1回、残留農薬検査を行っているところでございます。  議員御指摘のグリホサートにつきましては、これは100万分の幾らかという割合を示すppmという単位であらわされまして、1ppmは0.0001%ということになるものでございますけれども、県の学校給食会における検査におきまして、ここ10年間の最大値が0.16ppmでありまして、国が定めたグリホサートの残留農薬基準値の30ppmを大きく下回っておる状況でございます。これを受けまして、安全性も大きく確保されているものと考えているところでございます。  なお、本市では学校給食に使用する野菜や肉などの食材につきましては、できる限り県内産、小松市産を取り入れているほか、米飯につきましてはJA小松市様にも御協力いただきまして、小松市産コシヒカリの1等米を使用するなど、地産地消を推進しているところでございます。  学校給食につきましては、栄養バランスや地域の食文化を学ぶ食育の生きた教材でもございますので、食の大切さを子供たちに伝えながら、これからも安全・安心に十分配慮しながら、おいしい給食を提供してまいりたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 64 ◯副議長(新田寛之君) 橋本米子君。 65 ◯19番(橋本米子君) 再質問をさせていただきたいと思います。  粟津診療所の体制についての再質問でございます。  御近所の方にお聞きしますと、午後が休診になったということで本当に残念だというふうなこともおっしゃっておられました。私も長年続いたこの粟津診療所が午前中だけになるというのも本当に残念な思いをしているんですけれども、何せ4分の1のおかかりになるということでいたし方ないかなという思いを持っております。  しかし、この午後の休診に伴って在宅療養への支援も打ち出されております。それは診察がなくなっても在宅療養が強化されますよというと、そんなら安心だわというような声もお聞きしております。  それで、先ほど御答弁ありました訪問看護ステーションは来年の4月開設と御答弁がありましたけれども、この訪問看護ステーションというのは粟津診療所を機軸に置いて訪問看護ステーションが行われるのかどうか。そういうことに伴って、どんな機軸を持たれているのか。粟津診療所から訪問看護ステーションが行われるのかどうか、ちょっとそのことをお尋ねしたいと思います。 66 ◯副議長(新田寛之君) 市民病院管理局長、北本よしえ君。    〔市民病院管理局長 北本よしえ君登壇〕 67 ◯市民病院管理局長(北本よしえ君) 今ほどの訪問看護ステーションというところなんですが、現在、本院におきましては、がんであったり脳疾患、何度も申しておりますが精神などの特定の疾患をお持ちのお客さんなどを対象としております。公立病院の役割といたしまして、不採算医療を担うことがまず大きな役割になっております。  今回、3つの診療所ございます。例えば僻地診療所になっております尾小屋診療所であったり大杉の診療所のほうですが、やはり交通の利便性がちょっとほかの市内地に比べ、バスが通っていなかったり、そういったところにいらっしゃる患者さんなども含めまして訪問看護ステーションサービスを考えているところでございます。  それで、あくまでも今現在、診療所へお越しいただいていらっしゃる患者さんも含めまして、やはり御自身で動けない方であったり、民間の医療機関の方が入っていないところであったり、そういったところを中心にまたサービスを拡大していこうと考えております。  以上でございます。(「粟津がやるのか、本院がやるのか」と言う人あり)そうですね。粟津診療所にかかっていらっしゃる患者さんも含めて、こういったいろいろな困難な特定の疾患をお持ちのお客様含めて(「粟津診療所を基点にしてやるということでしょう。違う?」と言う人あり)そうですね。違うんです。本院なんです。4月は本院を基点にしてステーションの設置を考えております。  済みません。ちょっとわかりにくくて。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 68 ◯副議長(新田寛之君) 以上で本日の会議を終了いたします。  次会は、明10日午前9時30分から会議を開き、質疑並びに質問を続行いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 69 ◯副議長(新田寛之君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午後 2時40分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...