当委員会に付託されました案件は、議案第50号、第51号、第54号及び第59号から第61号までの以上6件についてであります。
これらの案件につきましては、まず9月13日に会議を開き、総括質疑を行うとともに、引き続き17日から19日に各分科会を開催し、詳細な審査を行いました。これを受け、委員会は9月24日に会議を開き、各
分科会委員長の報告を聴取しました。
分科会委員長報告の主な内容を申し上げます。
初めに、予算についてであります。
議案第50号 令和元年度小松市
一般会計補正予算(第2号)についてであります。
こまつ
芸術劇場うらら、博物館等の
トイレ環境整備、児童の
交通安全緊急対応としての
グリーンベルト等の整備、寄贈を受けた高規格救急車への装備品整備、
小松運動公園への
クラブハウス整備等に対して、緊急防災・
減災対策事業債等の市債を充当するとの説明がありました。
公的介護施設等整備費については、
高齢者施設等の防災・減災対策を推進するため、国の地域介護・
福祉空間整備等施設整備交付金を活用し、
認知症高齢者グループホームや小規模多
機能型居宅介護事業所など5施設に対し、冷暖房等の改修や、非
常用自家発電設備の整備、倒壊の危険性のあるブロック塀の改修などに必要な経費を補助するものであります。
千葉県での台風による長期間の停電による被害状況を踏まえて、
高齢者施設等での非
常用自家発電設備の整備の必要が新たに認識されたので、今後も国の補助の活用を求めました。
利常公入城380年
記念企画準備費については、来年度開催の事前準備に係るPR費や広告宣伝の経費とのことであります。2023年には
北陸新幹線小松開業を控えており、利常公380年を全国発信し、その業績を市民に広めるなど、基礎づくりにしっかり取り組んでいくよう求める意見が出されました。
やさしい
まちづくり推進費については、こまつ
芸術劇場うらら及び博物館1階、河田山
古墳群史跡資料館の
洋式トイレ化や温水洗浄化する経費、障害者等の利用を考慮したトイレ改修の経費などであります。市のこまつやさしい
まち推進プランにおいては、令和2年度を目標に
公共施設トイレ洋式化率80%を目指しているとのことでありますが、
民間観光施設においても環境整備が進むよう支援を求める意見が出されました。
スポーツ環境充実費については、
末広テニスコートに
クラブハウスを整備する経費及び
地区体育館等の熱中症対策として
クールダウン器具を整備する経費であります。全ての
地区体育館へ大型扇風機または
スポットクーラーを整備するとのことですが、
地区体育館は避難所としての機能も有していることや、競技によっては扇風機設置により風の影響を受け競技に支障を来すこともあり、今後、
空気調和設備の早期設置を求める意見が出されました。
次に、平成30年度決算についてであります。
議案第59号 平成30年度小松市
歳入歳出決算の認定についてであります。
平成30年度小松市
歳入歳出決算の認定については、
一般会計歳入総額472億7,230万7,000円、歳出総額465億6,620万2,000円、
歳入歳出差し引き額7億610万5,000円、翌
年度繰越財源1億8,315万3,000円、実質収支額5億2,295万2,000円でありました。
平成30年度決算に基づく
健全化判断比率は、一般会計、特別会計、企業会計の全ての会計において赤字額及び資金不足額が生じていないため、
実質赤字比率、
連結実質赤字比率ともに算定値がなく、また
実質公債費比率は15.6%、将来負担比率は150.6%と、いずれも前年度より改善しているとの報告がありました。
消防団運営費については、近年、自然災害が増加傾向にある中、地域防火・防災の中核である消防団の役割は大きくなってきております。消防団員の担い手確保に苦慮する分団もありますが、
消防団運営交付金について実情に合わせて適切に見直しをするよう求めました。
飛行場周辺対策費については、騒音区域内に所属する105町で構成する
小松飛行場周辺整備協議会に小松市
航空機騒音被害特別調整交付金として1億2,000万円を交付するものであります。
今回、小松空港の運用時間延長について、石川県から小松市を通じて同協会に地域住民の声を今月末までに意見集約するよう要請がありました。協議会に対し、延長案の情報の提供が遅く、協議会は対応に苦慮しており、費用措置はもちろん情報提供についても配慮を求めました。
納税については、市税、国保税とも平成30年度は現年分、滞納繰越分とも高い収納率でありました。納税の利便性を上げることは非常に大切であることから、今後も引き続き
コンビニ納税や
ペイジー口座振替受付サービス等、納税者が納付しやすい
環境づくりに努めるよう求めました。
はつらつ
環境整備助成金については、町内会における生活道路や排水路などのほか公民館等の施設の整備に対して交付される助成金であります。30年度は予算額に届かない決算額となりましたが、申請件数は過去最高の13件であり、この制度は地域の町内会長等から非常に注目され、要望されている制度であります。市民共創によるまちづくりは、ますます重要になることから、予算の確保に努め、助成対象の拡充に当たっては各町内と連携して推進することを求める意見がありました。
DV相談体制等充実費については、30年度延べ153件あったDV相談に対応する専属の相談員1名に係る経費であります。同所属内の職員や他所属の職員等と連携をとり
サポート体制を図っているとのことでありますが、1名では負担が大きい部分もあるので、人数を増員するなどさらなる相談体制の充実を図ってはどうかとの求める意見が出されました。
地域交通協働対策費については、町内会等に委託し、地域住民の交通手段を補完するための事業に係る経費であります。その一つ、中山間地域で実施されていたふれあい
ワゴン社会実験が昨年度中に事業終了となりましたが、今年度から別のエリアにおいて
地域協議会が主体となった運行が開始となりました。昨年度までの事業における課題等を地域と共有し、地域との協働による持続的な移動手段の確保について期待する意見が出されました。
国民健康保険特別会計、保険給付費については、被保険者数の減少から医療給付費は減少で推移しているが、医療の高度化により治療の幅が広がったことで1人当たりの医療給付額がふえていることから、特定検診の受診率を向上させるなど、引き続き予防施策を推進し、医療費の増加の縮減に努めるよう求めました。
ひとと
ものづくり科学館管理運営費については、質の高い企画等を実施しているものの、運営等に係る費用において交付金や市の一般財源が充てられていることから、企画内容や周知方法を見直すなど、より集客率のアップを図り、交付金に頼らないような運営を求める意見がありました。
市内コンベンション開催支援費については、小松市内での合宿などを開催する
コンベンション補助に要する経費で、
補助金交付件数は過去最高であったとのことであります。
スポーツ合宿への補助が最も多く、学会に対しては1件とのことでありますが、国内外の学会などの開催について積極的な誘致を求める意見が出されました。
地域グルメ充実費については、
小松食ブランド充実事業補助金で
NPO法人小松うどんつるつる創研への支援とのことであります。小松うどんの新商品開発では、これまで以上に地元食材を使用し、より効果的で効率的な支援となるよう求める意見が出されました。
次に、議案第60号 平成30年度小松市
公営企業会計決算の認定についてであります。
上下水道事業については、いずれも純利益、経常利益、
企業債残高とも年々改善傾向でありますが、下水道事業は平成30年度にようやく黒字転換したところであり、
企業債残高も490億円と依然多額な状況であります。上下水道は市民の重要なライフラインであることから、
耐震化対策や
スマートメーターなど全国の先進事例も参考にしながら、今後も
企業債残高の圧縮を進め、健全で安定した経営に努めるよう求めました。
病院事業収益については、医療技術の進展や在院日数の短縮などで延べ患者数は減少し、それに伴い収益や費用も減少しているが、高額な抗がん剤などの使用がふえており、1人当たりの医療費は増額となっている状況でありました。今後も継続して地域医療を支援する南加賀の中核病院としての役割と市民の安全・安心な医療の提供に応えられるよう要望する意見がありました。
また、粟津診療所についても延べ患者数は減少ぎみですが、地域の医療需要と存続がいかに大切であるか重要な視点であることから、安定した経営を図る上でも、診療内容の広報や施策の充実も検討するよう求める意見が出されました。
なお、採決の結果、議案第50号、第51号、第54号、第60号及び第61号の以上5件は全会一致をもって、議案第59号は賛成多数をもって、いずれも
原案どおり可決、認定すべきものと決した次第であります。
最後に、次年度に向けてこれらの各分科会のさまざまな意見を踏まえ、事業の検証を十分に行い、しっかりと精査し、予算編成に反映するよう強く求めるものであります。
以上、
予算決算常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
5 ◯議長(出戸清克君)
総務企画常任委員長、高野哲郎君。
〔
総務企画常任委員長 高野哲郎君登壇〕
6
◯総務企画常任委員長(高野哲郎君)
総務企画常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案第52号 小松市
会計年度任用職員の給与等に関する条例についてを初めとする議案4件であります。
これらの案件につきまして、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査を行いました結果、全会一致でいずれも
原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以下、審査の過程におきまして、さまざまな意見や要望が出されましたので、その一端について御報告申し上げます。
初めに、議案第52号 小松市
会計年度任用職員の給与等に関する条例についてであります。
地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律が施行され、新たに
会計年度任用職員制度が創設されることに伴い、
会計年度任用職員の給与その他の給付に関する事項を定めるため条例を制定するものであります。これまで臨時・嘱託職員の任用・
勤務条件等に関する取り扱いが各自治体でさまざまであることから、
市民サービスの担い手である臨時・嘱託職員の任用・
勤務条件等を明確化、適正化し、処遇の改善を図るものであります。このことにより雇用の安定化につながることを期待するものであります。
次に、議案第53号 成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための
関係法律の整備に関する法律の施行に伴う
関係条例の整備に関する条例についてであります。
成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための
関係法律の制定に伴い、成年被後見人等の人格が尊重され、不当に差別されないよう排除規定等を設けている各制度について、個別的、実質的に審査、判断する規定へと適正化し、所要の手続規定を設けるものであります。
次に、議案第57号
工事請負契約についてであります。
本案件は、小松市
芦城センター改修工事(建築)であります。学びの拠点として竣工から20年が経過し、老朽化への対応、利便性の向上を図るため、1億7,710万円で改修工事の請負契約をしようとするものであります。入札は、落札した事業者のみの参加で高い落札率でありました。1社入札がふえていくことは望ましい形ではないことから、原因を分析し、国や県と連携し、競争原理が働く発注に取り組むよう求めました。また、人件費や資材高騰による大変厳しい状況の中で受注者に過度な負担がかからないよう、労務管理への配慮を求める意見がありました。
次に、報告第14号
地方独立行政法人の業務実績に関する評価結果の報告についてであります。
公立小松大学が開学したことに伴い、
地方独立行政法人法第78条の2の規定に基づき、小松市
公立小松大学法人評価委員会により業務実績の年度評価が行われ、評価結果についての報告がありました。評価項目9項目のうち、8項目でA(順調)、1項目でB(おおむね順調)であり、全体として評価A(中期目標・中期計画の達成に向けて順調に進んでいる)でありました。9月26日には
末広キャンパスの竣工式も予定されており、今後とも一層の業務内容の充実を期待するものであります。
最後に、今般の小松空港の運用時間延長についてであります。
航空機騒音は、住民の生活にかかわる重要な問題です。慎重に審議を重ねるべきであり、議会に対する迅速な報告は議論する時間を確保するために大変重要なことです。常日ごろから迅速な情報提供に努め、地域住民が安心して快適に暮らせるように十分配慮すべきであるということを申し添え、
総務企画常任委員会の報告といたします。何とぞ各位の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
7 ◯議長(出戸清克君)
福祉文教常任委員長、
吉本慎太郎君。
〔
福祉文教常任委員長 吉本慎太郎君登
壇〕
8
◯福祉文教常任委員長(
吉本慎太郎君)
福祉文教常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第53号
成年後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための
関係法律の整備に関する法律の施行に伴う
関係条例の整備に関する条例について中、
関係部分を初めとする3件であります。
この案件につきまして、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査を行いました結果、全会一致をもって原案どおり承認すべきものと決しました。
以下、審査の過程において、さまざまな意見や要望が出されましたので、その一端を御報告申し上げます。
初めに、議案第55号 小松市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例についてであります。
この改正は、平成31年4月に
住民基本台帳法施行令等の一部を改正する政令が公布されたことに伴って、住民票や
マイナンバーカードへの旧姓の記載が可能となることから、あわせて旧姓での印鑑登録や旧姓が併記された印鑑証明書の交付ができるよう所要の改正を行うものであります。社会において旧姓を使用しながら活動する女性が増加しており、さまざまな活動の場面で旧姓を使用しやすくするという
女性活躍推進の観点から、旧姓記載を可能とするものであります。
10月からの消費増税にあわせ、
マイナンバーカードを普及させようとする国の動きもあることから、11月から施行される今回の改正内容については、あらかじめ市民への十分な周知に努めるよう意見がありました。
次に、議案第56号 小松市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例についてであります。
この改正は、令和元年5月31日に特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準の一部を改正する内閣府令が公布されたことに伴い、関連条例の改正を行うものであります。幼児教育・保育の無償化については、子育て世帯の負担軽減という観点から大切なことであるため、各家庭へのわかりやすい周知を求める意見がありました。
次に、
芦城センターの改修についてであります。
芦城センターは、平成9年に竣工してから20年以上が経過しており、施設の老朽化への対応や利便性の向上を図るため、ことし10月から来年5月まで、防衛省の補助を受けて改修工事を行うものであります。改修に当たっては、はつらつとした学びと交流の拠点として
貸し館スペースの増設を行うとともに、
多目的トイレ、
親子トイレ等の整備や
全館空調更新、照明のLED化などのやさしい
施設づくり、屋上防水等の施設の長寿命化を図ることとしています。
委員からは、休館中の利用者等への代替施設への案内の配慮や、駐車場の台数が少ないことからリニューアルにあわせて
小松運動公園など周辺駐車場への案内看板の設置を求める意見がありました。
最後に、平成31年(令和1年)
年度全国学力・
学習状況調査の結果についてであります。
毎年、学校、家庭、地域が一体となって子供たちの健全な育成を図ることを目的に公表するものであります。市内小学校(国語、算数)と中学校(国語、数学、英語)の学力については、全国的に見ると平均以上という結果ではありますが、
小中学校ともに記述式の回答が課題と見られており、学校では授業において改善を図っているとのことでした。また、各学校の児童生徒の主体的な活動の取り組みにより、児童生徒の回答から自尊意識──自分にはよいところがあるというのが自尊意識でありますが、自尊意識について県や全国平均より高い結果が出ており、今後も一層、学校での取り組みの推進を求める意見がありました。
以上、本委員会の報告といたします。何とぞ各位の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
9 ◯議長(出戸清克君)
経済建設常任委員長、南藤陽一君。
〔
経済建設常任委員長 南藤陽一君登壇〕
10
◯経済建設常任委員長(南藤陽一君)
経済建設常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
以下、調査の過程におきまして、さまざまな意見や要望が出されましたので、その一端について御報告申し上げます。
初めに、小松市緑の基本計画についてであります。
この計画は、都市緑地法に基づき、緑地の保全や緑化の推進に関しての将来像、目標となる施策を定めるもので、今回、平成10年に策定したものを見直し、計画期間は2019年度から2040年度までのおおむね20年間であります。防災の観点から、
都市公園整備の実施に当たっては、公園のトイレの数、洋式化について検討を求める意見が出されました。
次に、
小松ブランド新製品の認定についてであります。
今回、応募件数4件で、審査会においていずれも高い評価を受け、金賞1件、銀賞3件で全件が採択されたものです。認定製品は今後、広く普及していくと考えられることから、模倣品対策を検討していくよう求める意見が出されました。
最後に、
エコロジーパークこまつで発生した燃焼事故についてであります。
9月14日土曜日に、最終処分場で埋め立てた廃棄物から自然発火し、職員による初期消火及び消防への通報により約2時間後に終息したものであります。引火物と草わら等の分別をより徹底するとのことでありますが、引き続き原因究明を行い、適正な対応を求める意見が出されました。
以上、
経済建設常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
11 ◯議長(出戸清克君) 小松基地・
空港対策特別委員長、灰田昌典君。
〔小松基地・
空港対策特別委員長 灰田昌
典君登壇〕
12
◯小松基地・
空港対策特別委員長(灰田昌典君) さきの定例会で継続調査の議決をいただきました飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査について、閉会中も調査を続けてまいりましたので、本委員会での意見及び議論について御報告申し上げます。
初めに、
在日米軍再編に係る訓練移転についてであります。
10月1日から4日にかけて、小松基地において
日米共同訓練が行われるとのことであります。2国間の相互運用性の向上及び米軍飛行場の周辺地域における訓練活動の影響を軽減するために行われるものであります。訓練実施の際には、市民の安全・安心を図るため、これまで以上に安全対策、騒音対策を徹底し、飛行の安全や協定の遵守を求めるものであります。
訓練の実施は、小松市民にとって関心の高いことであることから、今後とも速やかな情報提供に努めるよう求めました。
次に、国の令和2年度概算要求についてであります。
8月31日に防衛省が財務省に対して行った令和2年度概算要求が公表されております。
基地周辺対策費は令和2年度概算要求額1,165億8,600万円で、前年度に対し87億7,800万円増の8.1%の伸びとの報告がありました。
住宅防音工事を初め騒音防止、道路改修、緑地整備、
周辺環境整備など地元の要望を優先に、ぜひとも民生安定化に向けて、これからも予算確保の要望に努めていくよう求めました。
次に、航空祭についてであります。
9月16日月曜日の敬老の日に開催されました。ことしの航空祭は好天に恵まれ、アクロバット飛行チーム、ブルーインパルスの参加もあり、来場者は約12万9,000人とのことでありました。航空祭の前日から多くの航空ファンが訪れたこともあり、一部ファンの路上駐車等のマナー違反が見られるため、前日を含めた2日間体制での対策を求めたものであります。
最後に、小松空港の運用時間延長についてであります。
小松空港の運用時間は、現在、午前7時30分から午後9時30分となっていますが、国と県は民間航空会社からの要望を受けて運用時間を午後10時30分まで1時間延長する方向で協議を進めており、地元の理解が得られれば来年3月に始まる夏ダイヤから延長したいとのことであります。
空港では、運用時間の30分前までに着陸を終える必要があることから、延長された場合、最終便は午後10時までに着陸することとなります。
これを受けて、当委員会は今月11日に協議会を、17日、19日及び24日に特別委員会を開会し、慎重に議論を重ねたところであります。
空港の運用時間延長することによって、首都圏での滞在時間が延長できることや、国内線、国際線との乗り継ぎ向上を通じて利便性が高まるとのことであります。これにより令和4年度末に控える北陸新幹線敦賀延伸に向けて新幹線との競争力が高まるとともに、さらに新幹線との相乗効果により地域発展につながることが期待されるところであります。
一方で、最終便が現在から1時間遅くなることによって、民航機とはいえども空港周辺住民の皆さんへの騒音の影響が懸念されるところであります。小松基地周辺の105町で組織する小松基地
周辺環境整備協議会では、この延長問題について協議され、夜間の延長は耐えがたいとの意見もありましたが、市の発展のため、条件つきで容認するとの結論を出されたとのことで、24日の特別委員会において報告を受けたところであります。
本委員会といたしましては、小松基地周辺整備協議会の結論は尊重するものの、運用時間延長による市の発展と航空機騒音による地元への影響が増加するという難しい課題がある中で、議論、検討する時間がなかったことは、これまで培われてきた市と議会との信頼
関係を損なうことになりかねず、市執行部におかれましては速やかな情報開示に努めるよう強く要請いたします。
また、市の発展につながるよう空港の時間延長を進めるとともに、周辺協が条件とされた騒音対策に関する支援の充実、民航機についての一定のルールづくりの実現についても求めたところであります。
これまでの審査過程の中で各委員からは、事前に知らされていれば本会議で一般質問しているほど重要な案件であり、県と執行部の対応のまずさがあったなど、さまざまな意見が出されました。
なお、周辺協に対しても検討できる内容の情報提供が遅く、地元住民への説明や検討の時間が十分ではなかったという声があり、市、県にはこのような重要な案件については丁寧な説明と十分な期間をとるよう要請するものであります。
また、市執行部が周辺協に延長案の存在を伝えたのが7月であった一方、議会への説明は9月に入ってからのことでありました。県からの意見集約の回答期限が今月末までであったことを考慮すれば、延長案の情報公開が遅かったことは、どのような事情があったとしても許されないものであります。
石川県及び本市におかれましては、周辺住民の負担が増すことを常に念頭に置き、十分な配慮を求めるものであります。周辺協の求めにあるように、民航機の夜間や早朝飛行に関するルールづくりに対する協力や交付金の増額にも応えるよう求めるものであります。
今回の小松空港の運用時間延長については、本市並びに石川県、福井県など周辺地域の活性化や利便性が向上されることから、周辺協の要求がかなうことを前提に、本委員会といたしましても理解し、受け入れるものであります。
以上、本委員会の飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査は、重要かつ長期にわたるものであり、閉会中も引き続き調査研究すべきものと決した次第であります。何とぞ各位の賛同を賜りますようお願い申し上げ、御報告といたします。
13 ◯議長(出戸清克君) 以上で
委員長報告は終わりました。
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
14 ◯議長(出戸清克君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
通告がありますので、これを許します。
橋本米子君。
〔19番 橋本米子君登壇〕
15 ◯19番(橋本米子君) 私は、今9月定例議会に提出されました
市長提出議案のうち、第52号 小松市
会計年度任用職員の給与等に関する条例について及び第59号 平成30年度小松市
歳入歳出決算の認定についての2件に反対であります。他の議案については賛成であります。
以下、理由を述べます。
初めに、議案第52号 小松市
会計年度任用職員の給与等に関する条例についてであります。
この
会計年度任用職員とは、国の
地方公務員法及び地方自治法の一部が改正され、正規職員を原則とする
地方公務員法に1年任用の
会計年度任用職員という新たな仕組みが導入され、臨時、非常勤の地方公務員の大部分が移行されるものです。
この
会計年度任用職員制度は、会計年度ごとの任用と雇いどめを地方自治体の判断で進めることを可能としており、不安定さが残ります。また、給付についても労働時間が数分でも短くパートタイマーとされた者は期末手当のみとなり、フルタイムとパートタイム勤務との間での待遇差が温存されることになります。
私は、正規職員と同様に住民のニーズに応え、誇りを持って働いている全ての臨時・非常勤職員に担う職にふさわしい待遇改善と雇用の安定が図られるよう抜本的な改善を行うことを求めて討論といたします。
次に、議案第59号 平成30年度小松市
歳入歳出決算の認定についてであります。
公立小松大学が開学された平成30年度の
歳入歳出決算総括表では、歳入総額では472億7,230万円余で、歳出総額では465億6,620万円余で、実質収支額は5億2,295万円余とされております。
この間、小松市は平成21年度に全会計に占める市債残高1,434億円を10年間で200億円節約するとして、人件費などの固定費を政策的に削減されてきました。重立ったものとして、職員定数の適切な管理として、平成22年には正規で1,242名いた職員が平成30年には1,176名となり66名も削減され、平成29年度1,191名と比べても15人も削減されております。
また、前期、中期、後期と進められてきた公立保育所の統廃合・民営化は、平成30年度は中海保育所と蓮代寺保育所が民営化され、学校給食調理等業務委託は平成27年10月より開始されましたが、平成30年度は新たに小学校2校、中学校2校追加され、合計で10校になり、嘱託職員や臨時職員さんが削減されております。
私は、
会計年度任用職員制度の一般質問でも述べましたが、地方自治体の行う行政サービスは住民のためのものです。地方公務員の任用と勤務条件のあり方は、住民がその地域で暮らし続けるために必要な不可欠なサービスを担える体制が必要だと思います。
この間の集中改革プランなどで正規職員を減らし、民間委託や民営化を進める政策には反対であります。
一方、平成30年度決算の中には大型公共事業である北陸新幹線建設推進費である市の負担金は6,203万円計上され、現在、進捗率は55.7%と進められておりますが、並行在来線の今後も、経営形態も曖昧なまま建設着工が進められております。金沢-敦賀間の北陸新幹線の新規建設にかかわる費用対効果は1.1と試算され、採算性についても疑問視が多いところであります。
また、社会保障・税番号管理費として2,451万7,000円が計上されております。これは個人番号カードの交付等の費用及び住民票とコンビニ交付にかかわる旧姓併記のためのシステム改修費ですが、平成30年度末での交付率は11.8%、今年度7月末では12.5%と微増の状況です。カードが国民の中に広がらないのは、多くの人が必要性を感じていないことや、個人情報の漏えいやカードの紛失、盗難への危惧を抱いているのではないでしょうか。
私は、
マイナンバーカードの普及を無理やり推し進めるやり方には反対であります。
一般会計決算の中には、県内初とされる精神障害者1級の方が新たに医療費助成の対象者になる前進がありました。
私は、あわせて2級、3級の方にも拡大を望むとともに、65歳以上になると医療費の現物給付から償還払いになる制度については、障害者の皆さんに大きな負担となっておりますので、ぜひ現物給付になるよう改善を求めておきたいと思います。
次に、平成30年度介護保険事業特別会計についてであります。
小松市は、第7期事業計画の保険料基準額を、それまでの6,100円から6,300円と200円引き上げをしました。引き上げ額の算出に際し、基金より1億円の繰り入れを見込まれていたものの、平成30年度決算後では4億6万円の介護給付費準備基金残高となっております。
私は、各地で健康増進への取り組みを進められ、いきいきシニア率の向上に努められていることを評価しつつも、多くの高齢者が置かれている経済的負担に耐え切れない声を多く聞く状況から、介護保険料の引き上げには賛成できません。
以上であります。
16 ◯議長(出戸清克君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
17 ◯議長(出戸清克君) 討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議案第50号、議案第51号、議案第53号から議案第58号まで、議案第60号、議案第61号の以上10件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の10件は、いずれも
委員長報告のとおり可決、認定することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
18 ◯議長(出戸清克君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の10件は、いずれも
委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第52号、議案第59号の以上2件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の2件は、いずれも
委員長報告のとおり可決、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
19 ◯議長(出戸清克君) 起立多数。
よって、以上の2件は、いずれも
委員長報告のとおり決しました。
次に、継続調査中の小松基地・
空港対策特別委員会の調査を採決いたします。
お諮りいたします。
本件は、
委員長報告のとおり閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
20 ◯議長(出戸清克君) 御異議なしと認めます。
よって、本件は、
委員長報告のとおり決しました。
───────── ◇ ─────────
◎
市長提出議案第62号~第64号の上
程、説明、質疑・委員会付託・討論省
略、採決
21 ◯議長(出戸清克君) 日程第2、
市長提出議案第62号 教育委員会委員の任命について外2件を一括して議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、和田愼司君。
〔市長 和田愼司君登壇〕
22 ◯市長(和田愼司君) ただいま追加提出いたしました議案3件について御説明申し上げます。
まず、議案第62号 教育委員会委員の任命についてであります。
教育委員会委員、北村嘉章氏の任期は10月7日をもって満了となります。同氏は平成15年7月より教育委員会委員を務め、またその間、5年6カ月間、教育委員会委員長を歴任され、教育及び文化に対する深い御理解と情熱を有しておられます。
来年4月から、約10年ぶりに改定された新学習指導要領が実施されます。外国語教育の充実、プログラミング教育の導入など、社会の変化を見据えた新たな学びへと進化し、子供たちがみずから社会や人生を切り開いてく力を育むことを目指すとしており、より豊かな未来の創造に向けて、教育が担う役割はますます重要になっております。
このたび、同氏のこれまでの経験や識見をさらに本市の教育に生かしていただきたく、教育委員会委員として引き続き任命しようとするものでございます。
次に、議案第63号 監査委員の選任についてであります。
監査委員、小栗巌氏の任期は10月7日をもって満了となります。同氏は平成23年10月より監査委員を務められ、また代表監査委員として専門性を生かし、事務や予算の適正かつ効率的な執行及び財政健全化に向けたさまざまな助言、提言をいただくなど、本市及び財政援助団体等の広範囲にわたる財務処理、行政運営の充実強化に御尽力いただいています。同氏は税理士として財務管理、経営分析等にすぐれた識見と豊かな経験を有しておられ、監査委員として最適任と存じますので、引き続き選任しようとするものでございます。
最後に、議案第64号 公平委員会委員の選任についてであります。
公平委員会委員、森本栄史氏の任期は10月7日をもって満了となります。同氏は平成27年10月より公平委員会委員を務められ、教育現場での豊富な経験を生かした助言を行うとともに、住職として地域コミュニティのよき担い手としても活躍され、地方自治及び人事行政にも御理解と識見を有しておられますので、引き続き公平委員会委員に選任しようとするものでございます。
以上3件につきまして御審議の上、御賛同いただきますようよろしくお願いいたします。
23 ◯議長(出戸清克君) ただいま議題となっております
市長提出議案第62号から議案第64号までの以上3件について、質疑の省略及び会議規則第37条第3項の規定による委員会への付託の省略並びに討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
24 ◯議長(出戸清克君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の3件については、質疑及び委員会への付託並びに討論を省略することに決しました。
これより議案第62号 教育委員会委員の任命についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
25 ◯議長(出戸清克君) 起立多数。
よって、本案は、原案に同意することに決しました。
次に、議案第63号 監査委員の選任についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
26 ◯議長(出戸清克君) 起立総員。
よって、本案は、原案に同意することに決しました。
次に、議案第64号 公平委員会委員の選任についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
27 ◯議長(出戸清克君) 起立総員。
よって、本案は、原案に同意することに決しました。