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  1. 小松市議会 2019-09-02
    令和元年第4回定例会(第1日目)  本文 開催日: 2019-09-02


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開会 午前10時00分    ◎開会の宣告 ◯議長出戸清克君) ただいまより令和元年第4回小松市議会定例会を開会いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎開議の宣告 2 ◯議長出戸清克君) これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎諸般の報告 3 ◯議長出戸清克君) 地方自治法第121条の規定による今期定例会における説明員の氏名は、お手元に配付のとおりでございますので、御報告いたしておきます。  次に、小松市議会会議規則第161条の規定に基づく小松市議会議員の派遣に関する要綱第4条第2項の規定による議員の派遣については、お手元に配付のとおりでありますので、御報告いたしておきます。  その他の報告は省略いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長
    4 ◯議長出戸清克君) あらかじめ会議時間を延長しておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議録署名議員の指名 5 ◯議長出戸清克君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において   南 藤 陽 一 君   木 下 裕 介 君 を指名いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎会期の決定 6 ◯議長出戸清克君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は、本日から9月25日までの24日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 7 ◯議長出戸清克君) 異議なしと認めます。  よって、会期は24日間と決定いたしました。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案第48号及び議案第49     号の上程、説明、質疑、委員会付託、     委員長報告、質疑、討論、採決 8 ◯議長出戸清克君) 日程第3、市長提出議案第48号及び第49号 工事請負契約についてを議題といたします。  市長より提案理由の説明を求めます。  市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 9 ◯市長和田愼司君) おはようございます。  令和元年第4回市議会定例会の開会に当たり、まず最初に工事請負契約に関する議案を上程し、趣旨を説明させていただきます。  議案第48号及び第49号、松東みどり学園校舎建設工事建築工事及び電気設備工事に係る請負契約についてであります。  松東みどり学園については、小学部が既に旧波佐谷小学校にてスタートしていますが、令和3年4月に松東中学校と統合し、小中一貫校としての開校を目指し整備を進めております。このたび、校舎建設工事に係る発注の準備が整いましたので、請負契約締結の御承認をお願いするものです。  新しい校舎は、ICTを活用した学習や海外を含めた他校とのオンライン交流ふるさと学習などができる環境が整い、授業においても9年間を見通した教育カリキュラムの編成や専門性の高い中学部教員による小学部での授業を行うなど、小中一貫教育推進校としての質の高い教育を実践し、その教育効果を他校にも発信できるよう取り組んでまいります。  なお、本工事の工期は12カ月間となっており、松東中学校の生徒は、工事期間中、旧金野小学校の校舎を利用します。3年生には少しでも早く新校舎での生活をスタートしてもらうため、来年2学期の当初から新校舎での授業が可能となるよう、議会初日での承認をお願いするものです。  以上、御審議の上、承認いただきますようよろしくお願いいたします。 10 ◯議長出戸清克君) これより、提出者からの提案理由に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。    〔「なし」と言う人あり〕 11 ◯議長出戸清克君) 質疑なしと認めます。  これをもって質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております市長提出議案第48号及び第49号については、お手元に配付してあります常任委員会審査付託表のとおり総務企画常任委員会に付託をいたします。  この際、委員会審査のため暫時休憩をいたします。       休憩 午前10時05分       再開 午前11時25分 12 ◯議長出戸清克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより委員長の報告を求めます。  総務企画常任委員長高野哲郎君。    〔総務企画常任委員長 高野哲郎君登壇〕 13 ◯総務企画常任委員長高野哲郎君) 総務企画常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。  当委員会に付託されました議案は、議案第48号及び議案第49号の工事請負契約についてであります。  本案件は、小松市立松東みどり学園校舎建設工事、建築及び電気設備で、小松市江指町地内の旧松東中学校校舎の改修と小学校校舎等の増築をするものであります。  議案第48号は建築工事に係る契約であり、建築業者2社による共同企業体と9億1,740万円で請負契約しようとするものであり、議案第49号は建設工事に伴う電気設備工事一式で、電気設備業者2社による共同企業体と1億7,820万円で請負契約するものであります。  入札結果は、落札した共同事業体のみの参加で、高い落札率でありました。建設業者の実情や入札制度の仕組みを調査、把握し、今後は競争原理が働く発注に取り組むよう求めました。  本工事の工期は360日を設定しており、工事期間中、生徒は旧金野小学校校舎を仮校舎として活用します。生徒たちが来年2学期から新校舎での生活がスタートできるよう、期限内の完成を求めるとともに、大変厳しい予算の中で受注者に過度な負担がかからないよう労務管理への配慮を求める意見がありました。  この案件につきまして、終始慎重な審査を行いました結果、全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。  以上、本委員会の報告といたします。何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。 14 ◯議長出戸清克君) 委員長報告が終わりました。  これより委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。    〔「なし」と言う人あり〕 15 ◯議長出戸清克君) 質疑なしと認めます。  これをもって質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。  討論はありませんか。    〔「なし」と言う人あり〕 16 ◯議長出戸清克君) 討論なしと認めます。  これをもって討論を終結いたします。  これより採決に入ります。  議案第48号及び第49号の以上2件を一括して採決いたします。  お諮りいたします。  以上の2件は、委員長報告のとおり可決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 17 ◯議長出戸清克君) 御異議なしと認めます。  よって、以上の2件は、いずれも委員長報告のとおり決しました。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案第50号~議案第61号、     報告第12号~報告第15号の上程、     説明 18 ◯議長出戸清克君) 日程第4、市長提出議案第50号 令和元年度小松市一般会計補正予算(第2号)外11件及び報告第12号外3件を一括して議題といたします。  市長より提案理由の説明を求めます。  市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 19 ◯市長和田愼司君) 令和元年第4回市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました議案の概要と今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。  今ほどは議案第48号及び第49号を御承認いただき、まことにありがとうございました。  さて、先日、市民が待ち望んでいました吉報が届きました。ハンガリーで開催されていたカヌー世界選手権において、松下桃太郎選手ら4人で組むカヤックフォアにおいて日本チームオリンピック出場枠を獲得、同時に県勢のトップを切り東京オリンピック代表に内定されました。松下選手は、自国開催となる東京大会を目指し、日々厳しいトレーニングに励み、見事ロンドン大会以来の出場を決めました。近年は、後輩選手を引っ張り、チームをまとめ上げるリーダーシップも頼もしく、東京大会ではこれまで培った経験や知識、技術を仲間とともに存分に発揮していただけるものと信じております。  一方、ジュニア選手の目覚しい活躍も次々と報告されています。夏の全国中学校体育大会において、芦城中学校ハンドボール女子の部で優勝し、全国中学生選手権とあわせ全国大会春夏連覇の偉業をなし遂げました。全国高等学校トランポリン選手権大会では南部中学校出身田中沙季選手女子個人で優勝したほか、空手道やカヌー、水泳の飛び込み競技でも優勝や準優勝など、多くの選手が全国大会の舞台ですばらしい成績をおさめました。  これは、スポーツ施設の充実に加え、市内体力研究機関と連携し、10年前より最新のトレーニング、医学、栄養、メンタル、動作分析など、総合的に医科学的サポートに取り組んできた効果があらわれてきているものと考えています。これまで選手個々に応じたトレーニングサポートを延べ2,158名に実施しており、ここから将来のオリンピック選手が数多く輩出されるよう期待し、引き続き次世代のアスリートを育成してまいります。  さらに先月、9年ぶりに本市を主会場に19市町から約1万3,000名の選手が参加し開催された第71回石川県民体育大会において、小松市チーム男女ともに平成の市町村合併後、最高位の準優勝を獲得しました。988名の本市選手団の皆さんは、猛暑の中、一つでも上位の成績をかち取るために戦い、さらに種目別協会メンバーにはおもてなしの心ですばらしい大会運営を行っていただきました。令和最初の記念すべき大会で輝かしい成果を上げることができましたのも、選手、役員、応援団など、スポーツ関係者総力を結集しかち取った結果であり、市民挙げて喜び合いましょう。  さて政府は、今後の予算編成税制改正の指針にもなる経済財政運営と改革の基本方針骨太方針)を6 月に閣議決定しました。  骨太方針については、経済再生政策のほか、人づくり革命女性活躍、働き方改革、外国人材の受け入れなど、人材の活用、育成への取り組みが示され、本方針に基づきさまざまな改革が行われてきました。財政再建については、昨年度、基礎的財政収支プライマリーバランス)の2025年度の黒字化達成が改めて明記されました。  今年度の骨太方針は、副題を「「令和」新時代:「Society 5.0」への挑戦」とし、デジタル化などの先端技術社会実装潜在成長の柱と位置づけ、そのための取り組みとして、次世代通信規格5Gの促進、デジタル市場ルール整備及びデータ利活用による多様な課題への対応を通じたイノベーションの創出を掲げています。また、人口減少に伴う働き手確保として、高齢者就業促進策が重点化されたほか、就職氷河期世代雇用安定化の強化策が盛り込まれました。  今年度で第1期が終了する地方創生については、来年度から第2期をスタートさせることが明示され、SDGs(持続可能な開発目標)の考え方を織り込むこと、AIやIoTなどの先端技術を積極的に活用し地域課題の解決に取り組むこと、人口移動の視点からは大学進学時や大学卒業時により多くの若者が地方にとどまることができるよう、地域に求められる人材育成機関として高等学校や大学の機能を強化することなどが提示されました。  本市は、10年前に10年ビジョン、5年前にはNEXT10年ビジョンを策定し、時代の変化を先取りし、国に先駆けて地方創生に取り組んでまいりました。人口キープやまちのイメージアップなどの旗印を掲げて、出産・子育てしやすい環境づくり定住促進産業育成など多くの政策を実行してきた結果、出生率も高まり、若い世代を中心に転出入はプラスに転じています。健康長寿予防先進のまちを目指し、介護予防健康づくり、シニアが活躍できるまちづくりを進め、いきいきシニア率も年々高まっています。こうした一つ一つ取り組みが、住みよさランキングで全国16位の高い評価につながっていると考えています。
     昨年4月の公立小松大学の開学は、全国から多くの若者を呼び込むなど新たな人の流れを生み、民間の不動産開発が活発化し、経済の好循環をもたらしています。また、多くの大学、研究機関、企業、そして市民や地域、ボランティアの皆様との連携、共創によりさまざまな分野で多くのプロジェクトに取り組み、小松市のハード、ソフト面において応援いただける関係人口も着実にふえています。  こうした取り組みの成果として、先人から受け継ぎ、市民共創で磨き上げてきた地域資源・文化が、日本遺産のほかSAVOR JAPAN、beyond2020プログラムに認定され、ことし7月には環境や教育、貧困など世界共通の課題の解決に向け、さまざまなステークホルダーとともに取り組むSDGs未来都市に選定されるなど、まちのブランド力、イメージが高まっています。  一方で、会計年度ごとに元金及び利子を含めたプライマリーバランス黒字化を10年間にわたり続けてきたことで市債残高を圧縮し、財政健全化も着実に進んでいます。  未来に目を向けますと、本市は歴史の大きな節目に立っています。東京オリンピックパラリンピック開幕まで1年を切りました。また、来年は利常公が小松に入城して380年、そして市制施行80周年の節目でもあります。3年半後に迫った北陸新幹線小松開業の2023年には加賀の国立国1200年を迎えます。時代が大きく変化する中、こうした節目を成長や飛躍の転換点と捉え、誇れる自然、食、文化、産業と地域のきずなに恵まれた小松のパワーを結集し、みんなの笑顔膨らむ未来へ向かってまちづくりを加速させていきましょう。  では、最近の主な市政の執行状況についてであります。  北陸新幹線金沢-敦賀間の整備については、市内の道路横断部の橋梁もかけられ、国道305号横断部でも今秋の架橋に向け準備が進められています。来年度以降、軌道工事電気工事が本格化し、全ての建設工事が完了した後、車両の試運転が始まることになっています。今後も北陸新幹線小松開業に向けて、沿線町内の皆様の御理解と御協力をいただきながら、石川県及び鉄道・運輸機構と連携し、事業の円滑な進捗に努めてまいります。  JR小松駅の東西広場駅プロムナードについては、現在、JR西日本や鉄道・運輸機構と協議中であり、この秋に小松駅周辺デザイン検討会を開催し、基本構想をまとめる予定です。また、小松空港との接続、レンタカーやレンタサイクルなどの2次交通の充実などに向け、今後、JR西日本や鉄道・運輸機構交通事業者などと連携、協議し、多くの人や文化が行き交う南加賀のターミナルにふさわしい便利で魅力的な駅となるよう機能充実を図ってまいります。  なお、新幹線工事に伴い、東口広場については今月17日から新幹線開業間近まで、現在の送迎者乗降場、マイクロ・中型バス乗り場タクシー乗り場の位置が変わります。新しく生まれ変わる小松駅に御期待いただき、工事中の暫定利用について御理解をお願いいたします。  さて先月、市川海老蔵さんの妹、市川ぼたんさんが4代目市川翠扇を、長女、麗禾さんが4代目市川ぼたんを同時襲名される市川會襲名披露公演が東京において華々しく開催され、すばらしい演技に満場のお客様が魅了されました。市川翠扇さんには、市民歌舞伎日本舞踊の御指導のため小松にお越しいただいており、このたびの襲名に対し心よりお祝いと今後の御活躍をお祈りいたします。  市制80周年に当たる来年5月には、市川海老蔵さんが13代目市川團十郎白猿を、勸玄さんが8代目市川新之助を襲名される予定であり、市を挙げて祝福させていただき、市川宗家のますますの発展をお祈りしますとともに、改めて成田屋との御縁を大切に、「歌舞伎のまち こまつ」のブランドを高めてまいります。  九谷焼世界ブランドにするため、能美市との連携により九谷産地総合芸術祭KUTANismを開催いたします。今後5カ年の計画で、作家、業界団体、行政が連携し、工芸と食、ICTなど異文化交流によるイノベーションに挑戦し、新たな価値の創造を目指します。今年度は今月6日から来月14日にかけて九谷焼の祭典を開催し、期間中、東京藝術大学美術館館長秋元雄史教授がキュレーションされる展覧会公立小松大学学生ガイドによる九谷焼の拠点をめぐるツアーなどを行います。  今月15日にはシンポジウム「KUTANIと加賀國1200年」をこまつ芸術劇場うららで開催します。新幹線開業加賀立国1200年の大きな節目を見据えて、両市共通の大切な資源である九谷焼について、それぞれの強みや持ち味を生かし、地域ブランドとして世界に向けて発信してまいります。  全国産業観光推進協議会専用サイトにおいて全国の産業観光10コースに選定され、教育旅行として日本遺産石文化構成文化財花坂陶石山CERABO KUTANI世界的建設機械メーカー発祥の地として遊泉寺銅山跡生産拠点をめぐるコースが紹介されています。先月開催されたCERABO KUTANIでのワークショップでは南加賀の観光関係者ら約30人が集まり、今後、産業観光の受け皿となるための地域資源の活用について理解を深めました。  訪日外国人旅行者は2019年上半期に1,663万人を記録し、過去最高を更新しました。東京オリンピックパラリンピック新幹線開業を間近に控え、インバウンドのさらなる拡大が見込まれる中、いにしえより石の文化など固有の地域資源を生かし、知恵と工夫で発展を遂げ、ものづくりのDNAが今も息づいているこの地域の特性を生かして、今後、経済団体を含めて南加賀が一体となり誘客に取り組んでまいります。しかしながら国際空港を擁する本市としては、仁川便の一時休止や香港の混乱など国際情勢に左右されがちな点もあり、十分に考慮していく必要があります。  粟津温泉開湯1300年を記念して平成28年度から整備を進めてきました交流広場は、植栽やあずまや、サイクルポートも整備されました。先月、おっしょべ祭りの中で完成式典が行われ、広場の名称があわづおっしょべ広場踊ろっさに決まりました。大交流時代を迎える中、1300年の歴史に培われた大王寺や白山神社とともに、広場が粟津温泉の新たな交流や出会い、恋結びのシンボルとして大いに活用されますよう期待しております。  日本遺産認定を受け、地方創生推進交付金を活用し整備を進めてきました北前船寄港地シンボル安宅湊常夜灯の完成を祝いました。制作に当たりましては、滝ケ原と大杉の石材の濃淡で石文化の楽しさを生み出し、宝珠とかさは地元の石材彫刻士、中谷篁さんに手がけていただきました。積み方も小松城ぐら台石垣と同じ切り込みはぎを採用しました。夕暮れからはライトアップと5色の明かりがともり、往時をしのばせる安宅湊の景観を色鮮やかに再現しています。安宅地区は、梯川左岸でも勧進帳ものがたり館安宅公園のリニューアルを進めております。また、「勧進帳」の舞台、安宅の関、難関突破パワースポット安宅住吉神社など、名所旧跡に恵まれ、歴史、文化に彩られた魅力的なエリアでもあります。  さて、昨年度より整備しておりました公立小松大学末広キャンパスは今月26日に竣工の予定です。あわせて粟津キャンパスの改修も進めており、10月からは保健医療学部生産システム科学部の2年生が各キャンパスで本格的に専門課程を学ぶことになります。両キャンパスは、それぞれ広域医療の拠点である市民病院国内有数ものづくりの集積地に隣接し、医療や生産の現場近くで学び、研究できるすばらしい環境にあり、ここから多くの優秀なグローカル人材が輩出されることを期待しています。  また、末広キャンパスは、食育や健康を意識したメニューを提供するカフェや医学系の専門書が充実した図書室など、地域にも広く開かれたキャンパスとなります。市民の皆様にも大いに御利用いただき、公立小松大学が地域に愛される大学へと成長するよう支援していきましょう。  7月22日に、日野自動車株式会社と地域公共交通を活かしたまちづくりに関する協定を締結しました。高齢化の進行や就労形態の多様化、公共交通における運転手不足など諸情勢を踏まえ、11月ごろから市内2地区をモデルとしてデマンド型交通の実証実験を行います。アンケート結果を踏まえ、現在、矢田野地区では買い物や通院、通学を目的に、小松鉄工団地では駅や商業施設を結ぶ通勤、買い物を目的に、運行ルートや運行時間の協議を進めており、実証実験での課題などを踏まえて本格的な運用を目指します。  また、新幹線開業小松空港のさらなる国際化を見据えた、小松駅と小松空港を結ぶ新技術による都市交通機能の強化についても連携し、新たな時代にふさわしい、利便性の高い地域公共交通の構築に向けて取り組んでまいります。  4月に締結しました包括協定に基づき日本大学芸術学部との連携プロジェクト第1弾として、先月、小松市立高校夏のスペシャル合同授業が行われました。市立高校からは42名の生徒が、大学からは23名の教員、学生が参加し、SNS等で映える動画や静止画の撮影テクニックを学ぶワークショップ、小松産の石と九谷焼から生み出すアースミュージック(地球楽器)ワークショップなどが行われました。AIなどデジタル革命が進む中、これからの必要なスキルとして、観察する力、考える力、創造する力などが求められ、アートやデザインの重要性が注目されています。今後もさまざまな分野での連携を図り、人づくりやまちづくりに生かしてまいります。  美術工芸の基礎、デッサンに光を当て、ビエンナーレで開催しています宮本三郎記念デッサン大賞展「明日の表現を拓く」は第5回を迎え、全国的な認知度の高まりを受けて、652人から過去最高の計979点と1,000点に迫る応募がありました。狭き門となった入賞・入選作品50点を展示した特別展は、小松展が今月28日から宮本三郎美術館で、東京巡回展は来年1月15日から世田谷美術館分館宮本三郎記念美術館で開催されますので、ぜひ多くの方に御鑑賞いただきたいと考えています。  さて、ラグビーワールドカップが今月20日に開幕します。小松市ラグビー協会が中心となり準備を進めてまいりましたパブリックビューイングは、開幕戦のロシア戦を皮切りに予選4試合で開催します。イベントは、小松駅前の市民公園野外特設ステージなどで行い、ライブステージやグルメコーナー、キッズコーナーもあり、多くの市民が楽しめる内容となっています。ぜひ小松から日本代表に熱いエールを届けましょう。  開幕まで1年、東京オリンピックパラリンピックはさまざまな競技種目において出場権をかけた熱い戦いが繰り広げられています。地元出身選手では、カヌーに続きトランポリンで岸彩乃選手・大貴選手が11月の世界選手権に出場、ボートでは宮浦真之選手が来年4月の大陸予選に出場し、東京大会への切符をかけ挑みます。また近年、オリンピック出場がかなわなかった競技にも東京大会には出場権が与えられており、ハンドボールなど小松市ゆかりの選手の出場を願っております。ボッチャでは、世界大会で活躍している田中恵子選手の本市出身選手としては初となるパラリンピック出場に大いに期待しているところです。  地元選手の活躍はもとより、本市では木場潟カヌー競技場を拠点に日本を含む世界9カ国のカヌースプリント・パラカヌーチームのキャンプが行われます。今月には、東京・海の森水上競技場で開催されるテストイベントの事前合宿として英国、カナダ、ノルウェー、ニュージーランドからのチームが来訪し、前回のブラジルリオ大会を初め世界選手権で活躍している多くのメダリストが木場潟に集結します。合宿期間中は、園児との交流を初めトレーニング方法やカヌーの技術を学ぶ交流会を開催するほか、五輪をイメージした花壇や宿泊先でのフローラルで選手を出迎え、スポーツ市民サポーターとともに歓迎ムードを盛り上げてまいります。  それでは、今議会に提出いたしました議案の概要について説明申し上げます。  本議会に提出いたしました議案は、既に承認いただきました契約案件2件を含め予算案2件、条例案5件、その他の議案7件、合計14件です。  初めに、補正予算案の概要についてです。  補正額は、一般会計1億1,038万2,000円、特別会計8,241万6,000円、合計1億9,279万8,000円。補正後の予算累計額は、一般会計で450億2,047万円、全会計の合計では990億1,496万6,000円となります。  次に、補正予算案に計上いたしました主な施策について説明いたします。  第1に、「2020年「市制80周年」に向けて(第1次)」です。  来年は、本市が市制を施行して80年の節目を迎えます。現在、80周年を機に、まちがステップアップする未来志向のプログラムや政策を検討しており、今回、第1次分としてスタートに必要な費用を計上しています。  本市では、既に予算編成においてSDGsの視点を取り入れておりますが、今回、政府よりSDGs未来都市に選定されたことを受け、さらに地域全体で推進していくため、SDGsの意義やそれぞれの役割などについて広く普及啓発し、企業、団体、市民の皆様などさまざまなステークホルダーとの共創により取り組みを展開してまいります。  市制70周年の際には、木場潟において白山眺望ツーデーウオークを開催し、県外からも含め多くのウオーキング愛好家や市民の皆様に楽しんでいただきました。80周年の来年10月に、木場潟周辺及び市中心部と梯川ミズベリングをめぐるコースで記念のツーデーウオークの開催を予定しています。松尾芭蕉が説いた「不易流行」をテーマに、ショートからロングまでさまざまなコースを設定するとともに、小松が誇る豊かな自然と歴史、おいしい食事を堪能していただけるようなプログラムを検討しています。今回、企画調査や実施計画書の作成に必要な経費を計上しています。なお、80周年プレイベントとして、芭蕉来松330年を記念し、来月14日に芭蕉ウオークを開催いたします。  来年は、前田利常公が小松城に入城して380年の節目に当たることから、年間を通じて記念茶会や伝統芸能奉納、利常入城再現セレモニーなどさまざまな記念行事の開催を計画しており、博物館においても利常公の業績をたどる特別展を開催する予定です。今回、この記念事業に先立ち、PRパンフレット作成や事前準備に係る経費について計上しています。市制80周年を機に、小松の産業、文化の礎を築き、本市発展の祖となった利常公の遺徳をたたえ、その功績に改めて感謝の意をあらわすとともに、ものづくり、人づくりの精神を次の世代に継承してまいります。  第2に、「安全・安心・やさしいまちづくりの推進」です。  本市では、こまつやさしいまち推進プランの取り組みの一つとして、小松版やさしいトイレのあり方を策定し整備を進めてきております。東京オリンピックパラリンピック新幹線開業を前に、おもてなしのレベルをさらに高めるため、こまつ芸術劇場うららの全てのトイレに温水洗浄便座を設置するなど、利用者が多い観光文化施設のトイレ改修を行います。  4月より救急車5台体制が整い、現場到着時間の短縮が図られていますが、今回、救急車両の寄贈を受け、中消防署の「利常号」の更新を前倒しすることとし、車両に搭載する救急資機材を整備いたします。また、新たな取り組みとして、10月より市民病院内に救急隊員ワークステーションの設置を予定しています。日常的に救急隊員の救命処置訓練ができること、病院に待機させた救急車からの出動が可能となり現場到着時間の短縮が図られること、また病院側にとっても医療スタッフの救急同乗が可能となるなど、救急体制及び地域医療体制の強化につながるものと考えています。  散歩中の保育園児らが巻き込まれた県外の痛ましい交通事故を受け、7月に小松警察署、県南加賀土木総合事務所、こども園と合同で緊急点検を実施しました。その結果を踏まえ、今回、キッズゾーンの安全対策の第1次緊急対応分として、ドライバーの注意喚起を促すグリーンベルトやガードレールの設置などを行います。今後、国の支援メニューの動向を踏まえ、さらなる対応を進めてまいります。  第3に、「スポーツ環境の充実」です。  市では、誰もが気軽に安心してスポーツ活動に取り組めるよう競技者にやさしい環境を整備しています。今回、小松運動公園内S・フォーティーンコートにリカバリールームを備えたクラブハウスを整備するとともに、地区体育館等にクールダウン対策としてスポットクーラーやクールファンを設置いたします。また、弁慶スタジアムに防球ネットを設置いたします。今後も、スポーツの力を高め、子供からシニアまで誰もが快適で安心してスポーツを楽しめる環境を整備してまいります。  以上の財源として、国庫支出金、市債、寄附金などの特定財源のほか、一般財源として前年度繰越金2,073万円を充てております。  条例案では、小松市会計年度任用職員の給与等に関する条例についてなど5件、その他の議案では、工事請負契約についてなど7件を提出いたしております。  さまざまな分野で地方行政の担い手となっている臨時・非常勤職員の適正な任用・勤務条件を確保することを目的に、地方公務員法及び地方自治法が改正され、特別職非常勤職員及び臨時的任用職員の任用要件の明確化とあわせ、新たに会計年度任用職員制度が創設されました。  小松市会計年度任用職員の給与等に関する条例については、制度創設に伴い、当該職員に係る給与、諸手当に関する規定について定めるとともに関連条例について所要の改正を行うものです。制度は来年4月からの施行となり、今後、各所属の職務状況を確認するとともに、現在の臨時・嘱託職員への制度説明や意向調査を経て、募集、選考の手続を行う予定です。本人の意欲や能力を十分に発揮して、これまで以上に活躍していただけるよう適切に制度運用し、市民サービスの向上に努めてまいります。  その他の議案等につきましては、本日からの日程に従い、担当部課長より説明いたしますので、私からの説明は省略いたします。  ここで、平成30年度一般会計決算の概要について御報告いたします。  平成30年度の日本経済は、後半、輸出に弱い動きがあらわれ出したものの、企業収益が過去最高を記録する中で設備投資が増加するとともに、雇用・所得環境の改善により個人消費の持ち直しが続くなど、総じて緩やかな回復が続きました。  こうした背景もあり、本市の市税収入は、前年度比8億7,000万円余の増収となった法人市民税を初め個人市民税、固定資産税が伸び、全体で前年度比11億8,000万円余の増収となりました。実質普通交付税は、市税の伸びが交付税算定のマイナス要素になったものの、大学開設による財政需要の増大を受けて前年度比4億円余の増となりました。このほか、クリーンセンターの建設に係る国庫補助金の減少などにより、歳入合計では前年度比12億6,000万円余の減となりました。  歳出については、交付税で措置される大学運営交付金の交付などにより補助費等が増加しましたが、職員人件費の減少や3カ年計画で進めてきたクリーンセンターの建設が最終年度となったことなどにより普通建設事業費が前年度比12億円余の減となりました。さらに、効率的な予算執行、固定費削減を努めた結果、4億円の市債繰り上げ償還を実施した上で5億2,000万円余の黒字決算となりました。  市債残高についても、発行額の抑制や繰り上げ償還などにより、全会計で1,218億円余と前年度より約12億円改善し、平成21年度末市債残高に対して、10年間で200億円圧縮するという目標を前倒しで達成し、9年間で約216億円を圧縮いたしました。これからも引き続き財政の健全化に取り組み、利子負担の軽減も含めて将来負担の軽減を図ってまいります。  なお、財政健全化法に基づく健全化判断比率については、負債に関するフロー指標である実質公債費比率は、市債の償還が進んでいることに加え、大学の開設による標準財政規模の拡大もあり、前年度の16.0%から15.6%と0.4ポイント改善。市債残高や債務など負債に関するストック指標である将来負担比率も前年度の162.0%から150.6%と11.4ポイント改善いたしました。将来負担比率については、市債残高の圧縮に努めてきたことから、ピークの平成20年度決算から約80ポイント改善しております。今後も引き続き中長期的な視点から財政の健全運営を図ってまいります。  今後の世界経済の見通しは、過熱する米中貿易摩擦、中国経済の減速、不安定な金融市場、英国の合意なきEU離脱、IT需要の下振れ、欧州の景気低迷と南欧州の財政不安の高まり、中東リスクと原油価格上昇などさまざまなリスク要因を抱え、減速基調が続くとみられています。  日本経済においても中国経済の減速などから輸出が落ち込み、生産調整の動きも見られるなど警戒感が強まっています。地域経済については、市内に生産拠点を置く大手企業が在庫調整のための生産調整に入るなど、ものづくり関連でマイナス要素があり、また大韓航空の運航休止を受けてインバウンド需要の減少も予測され、地域経済への影響が懸念されます。市としては、変動要素の大きい法人市民税を中心に歳入の動向を慎重に見きわめてまいります。  さて、10月から実施される幼児教育・保育の無償化については、3歳から5歳までの児童及び住民税非課税世帯の2歳以下の児童の保育料が無償となります。保育料以外の通園バス利用料や園の行事費、食材料費など実費を負担いただくことになりますが、副食費については、年収360万円未満の世帯に加え、これまでどおり年収にかかわらず18歳以下の第3子以降を無償といたします。  10月1日からの消費税率改定に伴うプレミアム付商品券の販売が昨日より始まりました。対象の方は住民税非課税世帯及び学齢3歳未満の子育て世帯で、販売場所は、市役所エントランスホール、駅前行政サービスセンター、南部行政サービスセンターなどとなっています。商品券の販売は来年2月末日まで、商品券の利用は市内600店舗を超えるお店で10月1日から来年3月31日までとなっておりますので、対象の方はお早めに手続をお願いいたします。  地球規模でさまざまな課題解決に向けて取り組むSDGsは、国際連合が提唱し、全会一致で採択された世界共通の目標です。世界は今、未来を見据えた新たな経済社会、そして環境保全に向けて動き始め、日本も国を挙げて強力に推し進めています。これまで時代を先取りしたビジョンを掲げ、まちづくり、人づくりを進めてきた本市は、さきにも述べましたが本年7月、先導的モデルであるSDGs未来都市に選ばれました。今や私たちの実践する政策は世界の課題解決にもつながっています。世界の中の小松市という意識を持ち、地球に貢献できるまちづくり、人づくりを展開するとともに、このSDGsを大きな柱として、まちづくりの新しい展望である2040年をゴールとする(仮称)20年ビジョンやこまつ創生戦略の策定を進めてまいります。  来年2020年は、世界が日本に注目される東京オリンピックパラリンピックが開催され、また市制80周年の記念の年となります。さらに2023年には、いよいよ新幹線大交流時代を迎えます。まちの未来を左右する大転換期であり、この切れ目なく訪れるチャンスに、まちが発展し、家族みんなの暮らしが充実するよう、市制80周年を軸とした3カ年(2019年~2021年)を第1期、新幹線開業を軸とした3カ年(2022年~2024年)を第2期と位置づけ、未来志向でまちづくり政策を集中実行していきます。  私たちの小松市には、悠久の歴史の中で育まれてきた歌舞伎に代表される伝統文化、木場潟を初めとした自然景観、石の文化や食文化、伝統産業九谷焼、子供からシニアまで切れ目ない学びなど、数多くの魅力と強みがあります。また、企業や大学、各種専門機関など心強いまちづくりのパートナーもいます。この市制80周年を中心とした第1期に展開するまちづくりは、第2期の新幹線大交流時代のステージに向け、これまで以上にまちのイメージとブランド力を高めていきます。  今まさに時代は変わろうとしております。世界的な大変革期の中、日本の真ん中に位置し、ポテンシャルの高い本市が、未来に向かって力強く、そして持続的に発展していくよう、ともにふるさとの未来づくりを進めようではありませんか。  終わりに、7月の京都アニメーションの惨事や先週の警戒レベル5の九州北部の突然の豪雨被害を初め、豚コレラなど新たな不安が発生しております。市民生活の安心・安全をこれまで以上に守っていくための不断の予防活動を一丸となって展開していかなければなりません。これまでオール小松市民とともに培ってきました防災、防火、防犯、交通安全活動などにおける自助、共助、公助を高めてまいりましょう。  以上で提案理由の説明を終わりますが、御審議の上、全議案について原案どおり可決いただきますようよろしくお願いいたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 20 ◯議長出戸清克君) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明3日から8日までは議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 21 ◯議長出戸清克君) 御異議なしと認めます。  よって、明3日から8日までは議案調査のため休会することに決しました。  次会は、9月9日午前9時30分から会議を開き、市長提出議案に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 22 ◯議長出戸清克君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午後 0時07分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...