───────── ◇ ─────────
◎
会議録署名議員の指名
5 ◯議長(
出戸清克君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第81条の規定により、議長において
東 浩 一 君
吉 田 寛 治 君
を指名いたします。
───────── ◇ ─────────
◎会期の決定
6 ◯議長(
出戸清克君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から6月28日までの19日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
7 ◯議長(
出戸清克君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は19日間と決定いたしました。
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◎
市長提出議案第39
号~議案第47号、
報告第2
号~報告第11号の上程、説
明
8 ◯議長(
出戸清克君) 日程第3、
市長提出議案第39号 令和元
年度小松市
一般会計補正予算(第1号)外8件及び報告第2号外9件を一括して議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、
和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
9 ◯市長(
和田愼司君) おはようございます。
令和元年第3回
市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました議案の概要と今後の
市政運営に対する所信の一端を申し述べます。
さきの天皇陛下が御退位、
上皇陛下となられ、
皇太子殿下が皇位を継承なされました。謹んで御即位をお祝い申し上げます。
上皇陛下におかれましては、30年にわたる平成の御代を通じ、日本国及び
日本国民の統合の象徴として、常に国の安寧と国民の幸せにお心をお寄せくださいました。
平成27年5月に木場潟を主会場に開催されました第66回
全国植樹祭に御臨席いただいた際には、丁寧にお手植え、お手まきをされ、また
子供歌舞伎や九谷焼など本市の歴史、文化に励ましのお言葉をおかけくださいました。
ここに、これまでの御恵愛に謹んで感謝を申し上げますとともに、今後は
上皇后陛下とともにお健やかにお過ごしになられますようお祈り申し上げます。
「父君の 蒔かれし木より 作られし 鍬を用ひて くろまつを植う」。
上皇陛下は、
全国植樹祭に寄せて、
昭和天皇お手まきの杉からつくられたくわでお手植えされたことをお詠みになられました。
昭和から平成、そして令和へと時代が引き継がれました。私たちは、陛下の温かな御心とともに、記念の樹木を
ふるさとの豊かな森と美しい自然を守る
シンボルとして大切に育て、次の世代、そして未来へつないでまいりましょう。
ビューティフルハーモニー、令和の時代が幕をあけ、日本全体が新時代の到来を祝福する華やいだ雰囲気に包まれています。
謹んで
天皇皇后両陛下の末永い御健勝と、国民とともに歩む新しい時代の皇室のいやさかをお祈り申し上げます。
今、我が国の社会、経済は、人口減少や少子・高齢化、働き方改革、
世界経済の
グローバル化、第4次
産業革命とも言われる技術革新など、大きな転換期を迎えています。
このような時代に、
小松市民が希望に満ち、誇りの持てるまちとなるためには、私たち一人一人が現状に甘んじることなく、それぞれの夢に向かって果敢にチャレンジし、力強く歩みを進めなければなりません。かつてないスピードでダイナミックに変化する社会を展望すれば、過去の延長線上に私たちが望む豊かな未来を描くことは難しいのかもしれません。目標や将来像を定め、未来から現在を見返し、変化を恐れずに、真に必要なことにチャレンジしていく、そうした発想、価値観の転換が求められています。
新元号、令和の由来となった梅の花は小松市の市の花であり、さらに
大宰府天満宮ゆかりの
小松天満宮など、本市にとってとても御縁を感じる元号名であります。元号に込められた思いを一人一人がしっかりと心に刻みながら、力を合わせて、令和を改革と躍進の時代とし、希望に満ちあふれた未来をともに切り開いていきましょう。
では、最近の主な市政の
執行状況についてであります。
ゴールデンウイークの10連休中、本市では
記帳所設置のほか、
記念ウオーキング、婚姻届を提出されたカップルへの
フォトサービス、市民による唄や演舞などの披露、
消防観閲式、
記念植樹など、さまざまな新
元号奉祝行事が催され、多くの参加、来場者の中、全市を挙げて、平成への感謝と令和の幕あけをことほぐことができました。
第21回
日本こども歌舞伎まつりin小松では、小鹿野町の
子ども歌舞伎のほか、新たな企画、演出として東京、
松尾塾伝統芸能による舞踊、
歌舞伎俳優、中村虎之介さんによる
舞踊長唄が披露され、観衆をたくみな技芸で魅了されました。そして、小松の
子供役者は「勧進帳」を
情感たっぷりに堂々と演じ上げ、令和初の舞台が感動と拍手喝采に包まれました。
お
旅まつりでは、3日間とも晴天に恵まれ、たくさんの人出でにぎわう中、大文字町、京町の
子供役者が渾身の演技で観客を魅了し、新たな時代に伝統を受け継ぐ心意気を示してくれました。けんらん豪華な曳山曳揃えには昨年より多くのお客様に御来場いただき、
外国人向けツアーには昨年の1.5倍の方が参加するなど数多くの
外国人観光客や留学生が訪れました。増員した
通訳ボランティアが曳山の案内や
子供歌舞伎の歴史などを解説し、250年以上続く
町衆文化の魅力を世界に向けて発信することができました。
4月17日、
独立行政法人鉄道建設・
運輸施設整備支援機構から
北陸新幹線小松駅舎の
デザインが発表されました。
デザインは
ふるさとの伝統を未来へつなぐ
ターミナルを
基本コンセプトに、外観はパネルを立体的、多面的に用いて白山の山並みをダイナミックに表現しているほか、
観音下石を用いて歌舞伎の市松模様をかたどり、コンコースの内装は九谷焼や
滝ケ原石、杉など、地元産材をふんだんに生かしたものとなっています。また、白山の稜線から切り取ったホームの
ガラス越しに美しい霊峰白山の眺望を楽しむことができるなど、至るところに
ふるさと小松と未来への希望を感じさせるすばらしい
デザインとなりました。
駅舎建築工事は今秋にも始まり、令和4年春、建物部分が完成予定となっています。その後、駅舎と一体となった駅東西の広場やプロムナードの整備のほか、
小松空港との連携、2次・3次交通、駅周辺の
都市機能の充実を図り、人々と文化が行き交う南加賀の
ターミナルとしてさらに機能と魅力が高まるよう取り組んでまいります。
さて、
小松マテーレ株式会社様からの
企業版ふるさと納税や
地方創生推進交付金などを活用し、石川県
九谷窯元工業協同組合が整備を進めてきました
九谷セラミック・ラボラトリー(
CERABO KUTANI)が先月24日にオープンしました。九谷焼の
土づくりから成型、絵つけなど全工程を学べる国内唯一の施設であり、また若手作家の工房やギャラリー、
陶芸体験コーナーも備えた九谷焼の美とわざを体感できる複合型の創作工房となっています。今後、本施設を拠点に九谷焼の発信などに携わる
地域おこし協力隊の活動を含め、多彩なメニュー、魅力的な仕掛けで、訪れる多くの方を魅了するとともに、
ものづくりと
人づくりの精神を未来へつなぐ拠点となるよう期待しています。
こまつ
五彩ブランドプロジェクトとして取り組んでいる九谷焼の
ブランド化については、2023年の
加賀地域の
北陸新幹線開業及び加賀の國1200年の節目に向かって、世界に発信する大きなチャンスとして、両市の共通のイメージである「九谷焼」をキーワードに、小松市、能美市が連携した新たな
取り組み、KUTANismとして展開してまいります。
先月発表された令和初となる春の褒章において、学問や芸術分野の業績をたたえる紫綬褒章に、小松市ゆかりの
茶道裏千家16代家元千宗室さん、建築家、隈研吾さんが選ばれました。
千宗室さんにおかれては、小松市
名誉市民、千玄室さんより御寄贈いただいた茶室、仙叟屋敷ならびに玄庵の活用を初め、小松の
茶道文化の継承と発展に日ごろから多大な御支援をいただいております。
隈研吾さんは、これまでも幾度となく本市を訪問されており、苔庭の代表例となった日用苔の里の叡智の杜を監修いただき、地元産材の活用や周囲の風景に調和する美しい
デザインを実現していただきました。さらに、先般オープンいたしました
CERABO KUTANIの
設計監修にも御貢献いただきました。
このたびのお二人の受章に対しまして心よりお喜び申し上げます。
さて、来年5月に予定されている
市川海老蔵さんの13代目
市川團十郎白猿、勸玄さんの8代目
新之助襲名の発表に続き、ことし8月に、海老蔵さんの妹、市川ぼたんさんが4代目
市川翠扇を、海老蔵さんの長女、麗禾さんが4代目市川ぼたんを襲名することが発表されました。市川ぼたんさんには、
日本舞踊の御指導に毎月来ていただいており、今後も
市川宗家との御縁を大切に、「歌舞伎のまち こまつ」の魅力をさらに高めてまいります。
市民総参加で
フローラルこまつに取り組んでいますが、このたび、すぐれた
緑化推進活動に対して全国の模範として表彰する「みどりの愛護」
功労者国土交通大臣表彰に、県内から唯一、小松市の2団体が選ばれました。
空港通り花の会は
小松空港への
アクセス道路沿いでの
花壇づくり、西軽海町三丁目町内会は公園の美化に長く努めてこられたことが評価されました。地域での地道な活動が認められたことは大変喜ばしく、今後も引き続き
市民共創の力で、北陸で一番の花と緑が美しいまちを目指していきましょう。
さて、
聖火リレーコースや日程が
東京五輪・
パラリンピック組織委員会より発表され、東京2020
オリンピック・
パラリンピックまでいよいよ1年余となりました。小松市では、
日本チームを含めて7カ国が事前合宿を行うこととしており、各国選手に最高のパフォーマンスを発揮していただく
支援体制を整備するため、小松市2020
東京オリンピック・
パラリンピック支援チームがスタートします。
みんなの笑顔いっぱいを
コンセプトに、温かい
おもてなしがあふれる合宿をキーポイントとし、総務、広報などを担う
アドミニストレーションチーム、選手の
おもてなしや観光を担う
OMOTENASHIチーム、施設や
競技用具等の管理、調整など競技に関する支援を行う
コンディションサポートチーム、宿泊、輸送、救護などを担う
セキュリティマネジメントチームの4つのチームで選手をサポートしてまいります。
また、現在50名の市民に登録いただいております
スポーツ市民サポーターを初め、各競技の協会、さらに
公立小松大学を初め
包括連携協定を締結しています各大学の
学生たちが一体となって選手をサポートしてまいります。
開学2年目を迎えた
公立小松大学には、新たに248名が入学しました。昨年度と同様に
県外出身者が4割強を占め、進学時の人口流出に歯どめをかけるとともに、たくさんの若者を呼び込むことができました。学生の増加を見込んで
JR小松駅周辺には
アパートや
シェアハウスなどが新たに建てられていますが、引き続きマンション、
アパートの開発が進んでおり、開学によるさまざまな
経済効果が生まれています。
また、昨年度の
新設住宅着工戸数は、県平均の伸び率を大幅に上回る前年度比5割増の1,111戸となっており、3月の
公示地価では昨年度より4地点多い6地点で
地価上昇が見られるなど、
民間主導の
不動産関連の需要も高まっています。今後も引き続き
民間投資を呼び込めるよう、住みやすいまち、活力ある魅力的な
まちづくりを進めてまいります。
開湯1300年を記念して整備を進めております(仮称)
粟津温泉交流広場については、現在、
休憩施設や
サイクルポートの整備、のり面の植栽を進めており、8月22日からのおっしょべ祭りにあわせて完成する予定です。5月に
地域おこし協力隊が企画した
マーケットイベントには市内外から2,000人を超える方が来場されました。今後、映画祭の開催なども
計画されており、粟津温泉の
シンボルとして新たな使い方によるにぎわいの向上が期待されます。
昨年度の
小松空港の
利用者数は、国内線では羽田便を初め全ての路線で前年度を上回り、全体で4.7%増の158万人と
北陸新幹線金沢開業以後では最高となりました。一方、国際線においては20.2%増の24万人と過去最多を更新しました。4月から定期便化した香港便は4月末現在の搭乗率が84.1%と好調に推移しており、
小松空港の国際化が大きく進展しています。
インバウンド、
アウトバウンドが拡大する中、ビジネスや教育、文化、スポーツ、観光などで、国内はもとより世界とつながる北陸の
国際ゲートウェイとして、その利便性、機動性を強化していきます。
なお、3月に退役した
初代政府専用機(ボーイング747)の
貴賓室部分が本市に無償貸与されることになりました。皇室や
政府要人に加え、
人道支援、在外邦人の輸送などの任務で100以上の国や地域にさまざまな形で活躍してきた当機の貴賓室は
歴史的価値が高く貴重なものであり、設置する
航空プラザの
レイアウト等はこれから詳細決定していくことになります。
航空プラザは、世界最大の
旅行コミュニティサイト、トリップアドバイザーの
エクセレンス認証を5年連続で獲得し殿堂入りするなど、国内外の旅行者から高い評価を受けており、今後、貴賓室を生かしてさらなる魅力向上に努めてまいります。
さて、本市においては、近年、
ものづくり産業を中心に
外国人技能実習生の
受け入れが拡大し、市内に住む外国人は6月1日現在、35カ国、2,343人を数えています。市では2月に
行政手続の
ワンストップ窓口として
外国人サポートデスクを開設したほか、
こども園や小中学校での
支援体制を強化しています。4月には
小松商工会議所が
外国人雇用サポートセンターを開設し、
外国人労働者の
受け入れに関する企業の相談を受け付けています。また、6月より小松市
国際交流協会が
ポルトガル語、
ベトナム語相談員を配置した
外国人くらしの
相談窓口を開設するとともに、
日本語習得に対する支援の拡充を図るなど、官民を挙げて
サポート体制を整備しています。
4月に
改正出入国管理法が施行され、今後は
外国人材の活用と多
文化共生社会の実現は自治体の使命であると言えます。外国人にやさしいまちは、私
たち日本人にとっても暮らしやすいまちです。交流と共生の国際
都市こまつに向けて、オール小松で取り組んでまいりましょう。
さて、本市の要望を受けて、昨年度に、防衛省が全国初の
取り組みとして開始した
高齢者世帯などを優先してエアコンを更新する特別制度ですが、1年目の昨年度は市内52世帯が利用されました。通常は順番待ちで、申し込みから着工まで半年程度かかりますが、本制度を利用すれば優先的に2週間程度で着工できることとなります。75歳以上の高齢者のみ世帯、おおむね3級までの
身体障害者手帳をお持ちの方が暮らす世帯、小さいお子さんを御家庭で保育されている世帯が対象となっており、本制度を大いに御利用いただき、近年の猛暑に伴いふえている熱中症を予防していただきたいと考えています。
次に、平成30年度の
決算見通しです。
政府の発表によれば、平成30年度の
日本経済は、緩やかな回復基調が続き、輸出は横ばいとなっているものの、企業収益が高く、設備投資が増加するとともに、雇用・所得環境の改善により個人消費の持ち直しが続いたとしています。しかしながら、
米中貿易摩擦、中近東の政情、
EUブレグジットなど不安定さは拡張しており、多くの産業で減退傾向が見られます。
こうした状況の中、昨年度の本市の
市税収入は、主要税目である
法人市民税、
個人市民税、
固定資産税がいずれも伸び、市税全体で過去10年で最高となる約170億円を見込んでいます。一方、歳出では、子育てや福祉などの扶助費、医療、介護などの
社会保障費が伸びる中、3年
計画で進めてきたエコロジーパークこまつ・
クリーンセンターや
公立小松大学の末広・
粟津キャンパス、小松市武道館、
梯川ボートハウスなど、市民に直結した
学びや健康づくりを充実させるための基盤強化などに
取り組みました。
また、4億円の市債繰り上げ償還を行ったほか、当初予算で合わせて4億8,000万円の取り崩しを予定していた
財政調整基金及び
地域経済活性化対策基金についても3億3,900万円にとどめるなど
財政健全化も図りました。このほか、
地方創生推進交付金の活用や効率的な
予算執行、さらなる固定費の削減に努めた結果、5億円台の黒字決算となる見込みです。
財政健全化への大きな課題である
市債残高については、発行額の抑制や繰り上げ償還などにより全会計で1,218億円と前年度より12億円の改善を見込んでおり、平成21年度末残高から10年間で200億円圧縮するという目標を前倒しで達成し、9年間で216億円を圧縮できる見込みです。
令和元年度の
予算執行につきましても、市民の共通の願いである健全な財政を目指し、
利子負担の軽減とあわせ、引き続き将来負担の軽減を図っていきます。
なお、
日本経済の現状については、
中国経済の減速などから輸出の伸びが鈍化し、製造業を中心とした
生産活動に弱さが見られると言われています。エスカレートしている
米中貿易戦争や原油高などリスクも抱えており、不透明感もあることから、変動要素の大きい
法人市民税を中心に歳入の動向を慎重に見きわめながら、NEXT10年ビジョンの実現に向けた各施策を進めてまいります。
それでは、今議会に提出いたしました議案の概要について説明いたします。
提出いたしました議案は、予算案3件、条例案3件、その他の議案3件、合計9件です。
初めに、
補正予算案の概要についてですが、補正額は、
一般会計3億3,008万8,000円、
特別会計208万円、合計3億3,216万8,000円、その他
債務負担行為額として1億6,400万円を計上しており、補正後の
予算累計額は、
一般会計で449億1,008万8,000円、全会計の合計では988億2,216万8,000円となっております。
次に、
補正予算案に計上いたしました主な施策について御説明いたします。
自然の恵みあふれる
里山地域については、持続可能な発展に向け、
里山自然学校大杉みどりの里・こまつ滝ケ原、
里山健康学校せせらぎの郷などの
拠点整備のほか、
関係団体で構成するこまつ
SATOYAMA協議会、水郷2020ネットなどの協議をもとに、人材育成、
商品開発や
ビジネス創出、生態系の保全など、
里山資源の活用や
地域振興に取り組んできました。この間、石文化の
日本遺産認定、SAVOR JAPAN(農泊
食文化海外発信地域)認定などにより、地域の
ブランド力が高まり、市外からの移住者や事業者などが新しい風を送り込むなど、
地域再生の好循環が生まれつつあります。
今回、地元の意見や要望をお聞きしながら旧
西尾小学校跡地の活用方針について検討していた小松市
小学校跡地検討委員会からの答申を踏まえて、大学等の研究室やアトリエなどを備えた
ミニキャンパス、里山の食を楽しめるカフェ・レストランのほか、
宿泊施設や
オフィスルーム、アクティビティなど、里山での学び、食、農体験ができる新たな
活動拠点、(仮称)Satoyama Artist Collegeこまつ観音下を整備することとし、国の支援を受け
基本設計及び
実施設計を行うための所要額を計上しています。今後、地域や
関係団体、大学などと連携し、民間活力をベースとした運営方法も含めて検討してまいります。
なお、南加賀3市1町で整備を進めてきました
獣肉処理加工施設は7月からの稼働を予定しております。今後、トレーサビリティシステムを構築の上、従事者の
技術習熟期間を経て、9月から精肉や加工品を出荷できる見込みです。
衛生管理も徹底し、安全・安心でおいしいジビエを提供するとともに、持続可能な農林業の形成と豊かな
里山資源の保全を図ってまいります。
北陸の際立ったまち「国際
都市こまつ」を高めていく上で
小松空港周辺エリアの持つポテンシャルを最大限に引き出すことが重要と考え、地元との調整を重ねてきた
安宅新地区土地区画整理事業については、地権者との合意形成もおおむね整い、今後、
事業認可に向けた関係機関との協議や
物件補償調査を進めていきます。
今回、小松市
土地開発公社による用地取得を進めるため、
債務負担行為の設定を行うこととしています。空港、鉄道、
高速道路が近接する全国的にも極めて恵まれた立地条件を生かして、新たな
産業創出に向けて取り組んでまいります。
国の
日本版DMOに登録された一般社団法人こまつ
観光物産ネットワークが、魅力的な
観光地域を目指し行う
マーケティング調査のほか、
新幹線開業や
東京オリンピック・
パラリンピック開催を見据えて
伝統文化や食の魅力を国内外に発信する
取り組みなどへの助成について所要額を計上しています。
インバウンド需要は今後も拡大し、また
リピート率の高まりとともに、地方のよさにも目が向けられつつあります。今後も、官民一体で地域の資源、魅力をさらに高め、積極的に
情報発信、プロモーションを展開してまいります。
東京オリンピック・
パラリンピックの開催と市制80周年の
記念プロジェクトとして進めている記念モニュメントの制作については、こまつ
KUTANI未来のカタチのメンバーに
デザイン案の作成を依頼し、
オリンピックの五輪と九谷焼の五彩をコラボレーションした3つの案を提案いただきました。今後、小松市スポーツ推進審議会、小松市スポーツ協会等の意見を踏まえて決定することとし、今回、制作費として
債務負担行為と合わせ所要額を計上しています。制作に当たっては、開催年にちなみ子供たちを初め市民2,020人が、一人一人、九谷焼タイルに絵つけするなど
市民共創で
取り組み、後世まで市民に愛されるレガシーとして来年6月の完成を目指します。
近年、首都圏を中心に男性の風疹が流行していることから、妊婦とおなかの赤ちゃんを風疹から守るため、免疫が低い41歳から57歳までの男性について3年間に限り定期予防接種の対象とし、抗体検査と予防接種に係る費用について所要額を計上しています。
このほか、圃場や農業用水、老朽ため池改修などに係る県営土地改良費負担金、林道整備に係る費用などについて所要額を計上しています。
歳入としては、バイオ医薬の研究施設建設のための東部産業振興団地内の市有地購入による収入などを計上しています。
このほかの
補正予算案の財源としましては、分担金、国・県支出金、市債などの特定財源のほか、前年度繰越金104万7,000円を充てております。
最後に、平成30年度3月31日付専決補正についてです。
歳入では、市税の増額のほか、国・県交付金の実績に合わせた増減、
財政調整基金繰入金の調整、市債の整理など、歳出では、
ふるさと納税の増額分の基金への積み立て、積雪不足に伴う大倉岳高原スキー場の収支精算のほか、3月補正後に生じた事由あるいは3月末までの実績見込みに基づく不用額の整理が主な内容であります。
条例案といたしましては、選挙事務の日当に関する特別職の職員等で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例についてなど3件、その他の議案として、辺地に係る公共的施設の総合整備
計画の変更についてなど3件を提出しております。
条例案のうち、小松市税条例の一部を改正する条例については、消費税率改定に伴う負担を軽減するため、税率が車両取得費の1%または2%の軽自動車税環境性能割について1年間に限りそれぞれ1%分を軽減するほか、自動車の燃費性能等に応じて軽減される軽自動車税種別割のグリーン化特例について、ガソリン車については令和3年度課税分まで延長し、電気自動車及び天然ガス車については令和5年度課税分まで延長することを定めるなど、国が定める地方税法等の一部改正に伴うものであります。
その他の議案等については、本日からの日程に従い、担当部課長より説明いたしますので、私からの説明は省略いたします。
さて、昨今、児童が犠牲となる犯罪や痛ましい交通事故など、登下校中の安全が脅かされる事件、事故が全国で発生しております。小松市では、学校や
こども園等における安全対策の再確認を進めるとともに、PTA、わがまち防犯隊、防犯交通推進隊などによる一層の見守りや声かけをお願いしたところです。「見える防犯・見せる防犯」をキャッチフレーズに活動の見える化を図り、市民一丸となって事故ゼロ、犯罪ゼロのまちを目指して、安全・安心の
まちづくりに取り組んでまいります。
現在、日本では犯罪の認知件数は年々減少していますが、再犯の割合が約5割となっていること、再犯者の中には安定した仕事や住居がないなどの課題を抱えている人が多く、再犯防止対策として社会復帰支援など地域の
取り組みが重視され始めています。
こうした中、平成28年12月に再犯防止推進法が施行、平成29年12月には国の再犯防止推進
計画が閣議決定され、地方公共団体においても再犯の防止等に関し、地域の実情に応じた
計画を策定することが求められました。
本市では、地方再犯防止推進
計画としては、県内初となる小松市リ・スタート
計画を7月1日の策定を目指して、関係機関や団体と調整しています。犯罪や非行をした人が出所した後、円滑に社会の一員として復帰し、新たな出発(リ・スタート)とするためには、安定した仕事や住まい、学びの機会の確保が大切であり、そのためには地域で支える環境と民間の協力が欠かせません。犯罪や非行をした人が罪を償い、地域に戻ってきたときに円滑に社会復帰できるよう、行政と民間が連携し、地域で支える仕組みづくり、環境づくりを進めてまいります。