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  1. 小松市議会 2018-11-29
    平成30年第4回定例会(第1日目)  本文 開催日: 2018-11-29


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開会 午前10時00分    ◎開会の宣告 ◯議長(宮川吉男君) ただいまより平成30年第4回小松市議会定例会を開会いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎開議の宣告 2 ◯議長(宮川吉男君) これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎諸般の報告 3 ◯議長(宮川吉男君) 地方自治法第121条の規定による今期定例会における説明員の氏名は、お手元に配付のとおりでありますので、御報告いたしておきます。  その他の報告は省略いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 4 ◯議長(宮川吉男君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。
     ───────── ◇ ─────────    ◎会議録署名議員の指名 5 ◯議長(宮川吉男君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において   表   靖 二 君   浅 野 清 利 君 を指名いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎会期の決定 6 ◯議長(宮川吉男君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は、本日から12月21日までの23日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 7 ◯議長(宮川吉男君) 御異議なしと認めます。  よって、会期は23日間と決定いたしました。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案第77号~議案第91号     の上程、説明 8 ◯議長(宮川吉男君) 日程第3、市長提出議案第77号 平成30年度小松市一般会計補正予算(第4号)外14件を一括して議題といたします。  市長より提案理由の説明を求めます。  市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 9 ◯市長(和田愼司君) おはようございます。  平成30年第4回市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました議案の概要と今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。  日本経済は、雇用・所得環境の改善が続く中、緩やかな回復基調が続いているとされていますが、内閣府が発表した7月から9月期のGDP速報値前期比年率1.2%減で2期ぶりのマイナスとなりました。大型台風による関西国際空港の一時閉鎖で電子部品の輸出が減少したほか、GDPでは輸出に分類される訪日外国人旅行者による消費が大きく低下するなど輸出が落ち込み、また、ガソリンなどエネルギー価格の上昇や自然災害を受けた生鮮食料品の高騰で個人消費マイナスに転じました。設備投資は8期ぶりに減少に転じ、過熱する米中貿易戦争で一部の企業が設備投資に慎重になっていると指摘されています。こうしたことから、景気は踊り場にあるとの見方もあり、今後、新興国通貨不安や原油高、来年10月の消費税増税による景気減速への懸念など、注意深く見ていく状況にあります。  こうした中、国は平成31年度の予算の大枠を決める経済財政運営と改革の基本方針2018、いわゆる骨太の方針において、少子・高齢化にあっても持続的な成長路線の実現に向け、幼児・高等教育の無償化、女性、高齢者の活躍促進など人づくり革命、AI、IoTなどの技術革新による生産性革命、長時間労働の見直しや働き方改革、東京一極集中を是正し、地方への人の流れをつくる地方創生などの施策を重点的に進めることを示しています。また、来年10月に消費税率を引き上げる方針を明確にし、増税に伴う需要変動を踏まえ、来年度予算において臨時、特別の措置を講ずるとしています。  地方財政においては、まち・ひと・しごと創生事業費を含め、地方の財政運営に必要な一般財源総額は確保したほか、地方法人課税の偏在是正の検討や(仮称)森林環境税・譲与税の法制化が進められています。  一方、公共施設等の適正管理の推進、トップランナー方式による交付税算定行政サービスの見える化を初めとする行財政改革など、地方自治体財政マネジメントを強化するとしています。  本市としても、こうした社会経済情勢や国等の動向に注視し、歳入歳出両面から創意工夫を重ね、健全で柔軟な財政運営に取り組んでまいります。  来年度は平成が終わり、5月から新元号のもとで新たな時代を迎えることから、平成時代を総括し、これまでの取り組みを総仕上げするとともに、新時代の幕開けに向けしっかりと準備し、未来に向かって勢いよくスタートダッシュする大切な年になると考えています。  12月補正予算案において新元号関連事業として準備や調整に必要な経費を計上したほか、来年度当初予算においても新元号関連のほか、2020年、市制80周年、東京オリンピックパラリンピック、2023年、新幹線小松開業、加賀の国立国1200年など、今後迎える大きな節目、チャンスに対していち早く取りかかることで、NEXT10年ビジョンの実現に向けて着実にまちをグレードアップできるよう、政策と予算をリンクし、スピードを上げて取り組んでまいります。  日本全体においても人口減少や超高齢社会の進展、多発する災害、公共インフラの更新費用など克服すべき課題も多くありますが、本市においてはAIなどイノベーションの活用や市民共創の推進など、ピンチをチャンスに変える、前向きにチャレンジしていく施策に取り組むとともに、固定費の圧縮や新たな財源の確保に努め、健全な財政運営に向けて取り組んでまいります。  まず、現時点における平成31年度の財政見通しについて御説明いたします。  歳入については、所得や雇用環境の改善に伴い個人市民税が、また住宅着工の伸びに伴い固定資産税が増加傾向にあり、法人市民税については基幹産業である鉄工機械の業績見込みが今年度当初予算編成時より上振れしていることから、今年度当初予算に比べ4億円程度の増収を見込んでいます。市税全体では、現時点で今年度当初予算より6億円余多い168億円程度と推計しています。  一方、市税とともに一般財源収入の柱である地方交付税については、国の地方財政計画に左右されますが、総務省の概算要求段階では地方公共団体に実際に配分する出口ベースで今年度当初予算より約700億円少ない15兆9,350億円とする方針を固めています。小松市においては公立小松大学に係る算定分は増加するものの、市税増収交付税算入の大きい市債の償還終了などの影響もあり、トータルとしては約6億円の減額を見込んでいます。  なお、市税及び地方消費税交付金については、国が進める税体系の見直しの中、平成26年度と同様、消費税及び地方消費税税率引き上げと同時に法人市民税法人税割の税率が引き下げられる直間比率の変更により地方自治体収入構造が大きく転換していくことから、その影響を見きわめ、財政基盤を確保していく必要があります。  国、県の交付金や補助金については、政策や予算等の動向を的確に把握した上で積極的に活用するほか、民間資金の活用など財源の確保に努めてまいります。  歳出面では、職員人件費人事院勧告に基づく給与改定のほか、定年退職者の増により増加する見込みです。また、市債の償還である公債費は60億円台の高い水準で推移していましたが、市債発行の抑制と繰り上げ償還により、来年度は今年度当初予算に比して約2億円の減額と見込んでいます。一方、社会保障関連経費は、幼児教育・保育の無償化に伴う児童運営費、障害者の就労支援自立支援給付のほか、高齢化の進展により介護保険や後期高齢者医療などへの繰出金が増加する見込みです。  なお、国が地方にも負担を求めている幼児教育・保育の無償化については、その動向を注視し、財政に与える影響を慎重に把握してまいります。また、来年10月の消費税率改定により、委託料や光熱水費などの物件費、工事請負費などの増加も見込まれています。  収入構造の転換や費用の増加等により、難しい財政運営を強いられますが、引き続きあらゆる財源の確保に努めるとともに、固定費の圧縮や施策の選択と集中を行い、健全財政の堅持を図りながら、まちの発展や市民の暮らし充実に取り組んでまいります。  では、最近の主な市政の執行状況についてであります。  11月17日に開催された木場潟公園桜回廊事業は、多くの市民、団体の参加を得て370本の植樹イベントが行われ、周遊園路6.4キロメートルが桜でつながりました。桜には、結婚、出産、入学などさまざまな人生の節目の記念メッセージプレートが設置され、自身や子、孫などの成長と重ね合わせ、愛着を持って大切に見守っていただきたいと思います。新幹線小松開業の際には、満開の桜回廊、そして白山、湖面が織りなす美しいコントラストで人々をお迎えしましょう。  平成28年度より「未来へ残す、未来へつなぐ匠の技」をテーマに九谷焼作家の皆様に協力いただきながら制作してきた五彩曳山の第三章が11月に完成しました。今回は陶彫に焦点を当て、弁慶、富樫、義経の陶像と「勧進帳」の舞台を制作いただきました。35名の作家が参加され、特に陶像は、弁慶を團十郎さん、富樫を海老蔵さん、義経をぼたんさんの市川宗家親子をモデルとし、絵つけも九谷窯元の親子2人が共作するなど、九谷焼では初の試みとなりました。完成した五彩曳山3基には小松に伝わる華やかで多様な技法が凝縮され、美の競演とも言えるすばらしい作品となりました。曳山250年の歴史と九谷焼という伝統的なものづくりを融合させた五彩曳山は「和文化の華咲くまち小松」のシンボルともいえ、今後大いに活用、発信してまいります。  文化庁と公益社団法人日本芸能実演家団体協議会が主催し、全国各地の日本遺産と日本の伝統芸能などのLive Art(実演芸術)に新しい光を当てるニッポンたからものプロジェクト小松公演、石と器と紅葉のカラフルライブが11月、那谷寺で行われ、来場者は落語や民謡、日本舞踊などを通して石文化への理解を深めました。元宝塚歌劇団娘役トップ女優、咲妃みゆさんが進行役を務め、小松郷土民謡会による金平鉱山や尾小屋鉱山の作業歌、九谷焼作家、吉田幸央さんの解説もあり、歴史と由緒ある金堂華王殿の中で、小松に息づく石文化や九谷焼の物語、心に響く歌声、幻想的な舞が来場者を魅了しました。  10月には、日本遺産、工芸、食など小松の資源を活用した魅力発信プロジェクトがスタートし、情報発信に影響力のあるアーティストを招いたモニターツアーが実施されました。滝ケ原町の石切り場や那谷寺など石の文化をめぐったほか、九谷焼作家が創作した和食器と地元食材のコラボレーションが行われました。参加者は小松の奥深く多様な文化や技術、風土に大変関心を持たれ、大きな可能性を感じていただけたところです。東京オリンピックパラリンピック新幹線小松開業を見据え、石の文化の魅力をさらに高めるとともに、ソーシャルメディアなどさまざまなツール、媒体を活用した効果的な情報発信、プロモーションを展開してまいります。  12月1日、2日、こまつ芸術劇場うららにおいて、小松市文化協会主催による小松文化の祭典、リードこまつ2018が開催されます。今年度は、市主催の小松市伝統芸能祭との合同開催となり、伝統芸能芸術文化など36団体が出演、出展し、日ごろの練習や活動の成果を披露することとしており、市民が身近に芸術鑑賞をするよい機会ともなります。先人たちが残した小松の文化をさらに豊かなものへと育むとともに、私たち一人一人が文化の担い手として生涯にわたって新たな小松文化を創造し、未来へつないでまいりましょう。  国際化が進展する小松空港は、直行便や航空乗り継ぎなどにより海外から多くの方が訪れており、今年度上半期の利用状況国際線利用者が前年同期比23%増の13万3,223人と過去最多となりました。主力の台北便が32%増、上海便は38%増、ソウル便は15%増といずれも好調でした。1月に格安航空会社(LCC)のタイガーエア台湾が就航し、エバー航空とあわせてデーリー化が実現した台北便は底がたい訪日需要を受けて搭乗率も高水準で推移しています。国内線は台風による欠航が多かった羽田・那覇便がわずかに減少したものの、その他4便で利用者数が上向きました。貨物取扱量についても輸出入合計で7%増と好調であり、日本海側の国際物流拠点として一段とその機能が向上しています。  小松空港内のアンテナショップ空の駅は10月に開設5周年を迎え、11月26日に購買来店者数が累計50万人に達しました。空港の好調な利用状況のもと、上半期の取扱高は前年度比8%増と堅調に推移しています。国内外のビジネス客、観光客を初め、東京オリンピックパラリンピック新幹線開業を契機としてインバウンドの大幅な拡大が見込まれており、今後も地元の農産物や6次産品など小松ブランドを世界に発信してまいります。  全面的な改修を進めておりました桜木体育館は、弓道場を含めた小松市の武道の拠点施設、小松市武道館として12月27日、リニューアルオープンします。防衛省の助成により、剣道・柔道場の床改修、空調設備改修、照明のLED化など、競技者が競技に集中できる環境を整えたほか、利用者がより安全、快適に利用できるようトイレのバリアフリー化女性用パウダーコーナーリカバリー室の設置など、今の時代にふさわしい、心地よい施設となりますので、子供からシニアまで、また障害のある方など多くの市民に御利用いただきたいと考えています。今後もさまざまな公共施設について、機能復旧にとどまらず、時代の変化や市民ニーズに対応した使いやすい、やさしい施設を目指して整備を進めてまいります。  さて、昨冬の記録的な豪雪では除雪能力を上回る積雪となり、生活や企業活動に影響が出たことから、今冬に向けて降雪対策の強化、充実を図りました。まず降雪体制について、従来の4段階から注意、初動、警戒、雪害、災害の5段階とし、積雪や気象情報等をもとに速やかに各体制に移行できる仕組みとしたほか、国、県との連携強化に加え、広報情報センターを設置し、防災メール市ホームページ、結ネットなどを通じてタイムリーに情報を提供するなど、情報の収集、共有の強化を図ります。  また、除雪車両50台にGPSを搭載することで機動性を高め、さらに時差出勤や部分休業など企業等の御協力により除雪作業の効率化を図ります。  また、市内企業と連携し、ICTを活用した除雪方法の調査研究を始めており、今後、より安全で効率的、スマートな降雪体制の構築を図ってまいります。  現在、第4次産業革命が進展している中で、無人航空機ドローンは、農業、土木、建設、物流、災害対応などさまざまな分野での活用が見込まれています。10月には県内の自動車学校で初めてドローン操縦士を養成するドローンスクールが開校しました。市として、この取り組みに対し経営モデルチェンジ支援事業を適用し、ドローンの購入や講習に必要な施設改修に対して支援を行います。今後も時代の変化を先取りする事業者のチャレンジに対して積極的にサポートし、たくましい産業づくり人づくりを推進してまいります。  11月5日、葬儀後に遺族が市役所で行う手続を1カ所でほぼ完結できるお見送り手続きデスクを県内で初めて開設いたしました。最大で14計45に上る手続をワンストップサービス化し、これまで全ての手続を終えるのに長ければ3日かかる場合もありましたが、同デスクでは2時間以内で終えることが可能となりました。また、これらの必要な手続をまとめたガイドブックも作成、配布しています。同デスクは11月27日現在、72家族が利用され、御遺族の負担を軽減することができました。これからも常にお客様目線に立ち、市民サービスの向上に努めてまいります。  北陸新幹線金沢-敦賀間の整備は、高架橋工事が順調に進捗し、小松市内工事進捗率は10月末現在で48.9%となっております。来年2月には新幹線小松駅駅舎の土木工事が始まります。それに伴い、JR小松駅東広場の高速バス、貸切バスの乗り場が駅南、Komatsu A×Z Square東側のスペースに移設されますので、混乱のないよう市広報やホームページ等を通じて市民の皆様や駅利用者に周知いたします。  今後も新幹線小松開業に向けて沿線町内の皆様の理解と協力をいただきながら、石川県及び独立行政法人鉄道建設運輸施設整備支援機構と連携し、事業の円滑な進捗に努めてまいります。  それでは、今議会に提出いたしました議案の概要について説明いたします。  提出いたしました議案は、予算案6件、条例案6件、その他の議案3件、合計15件です。  初めに、補正予算案の概要についてです。  各会計の補正額は、一般会計6億512万7,000円、特別会計4,290万円、企業会計減額540万円、合計6億4,262万7,000円、その他、債務負担行為額として2億8,400万円を計上しております。  補正後の予算累計額は、一般会計で471億3,135万7,000円、全会計の合計では1,021億1,428万3,000円となります。  補正予算案に計上しました主な施策について説明いたします。  第1のテーマは、「平成に感謝、新しい時代の幕開け」です。  政府は今月、皇太子殿下が即位される来年5月1日を祝日とする法案を閣議決定しました。ゴールデンウイークを10連休とし、国民全体で祝賀ムードを高めるとのことで、本市においても平成に感謝するとともに新しい時代の門出を全市を挙げてお祝いするさまざまな企画を予定しており、今年度中に必要な準備や調整等のための経費を計上しています。  3月30日から5月26日まで博物館特別展「人・モノ・写真でふり返る昭和・平成の小松」を開催します。小松市出身者や小松にゆかりのある人物、時代とともに変わり進化してきたさまざまなもの、小松駅周辺などまちの風景などにスポットを当て、昭和、平成を回顧します。それぞれの時代に感謝しながら、一人一人がふるさとの未来を思い描けるような企画にしたいと考えております。  4月29日には、多くの市民団体との協力連携のもと全国植樹祭が開催された木場潟公園を会場に、子供からシニアまで多くの市民が参加し、健康づくりはもとより、美しい花と緑の景観、すばらしい白山の眺望を未来につなぐことを誓うフラワーメッセージづくりなど、訪れたみんなが笑顔になれる参加型ウオーキングイベントを開催します。  5月2日には、新しい元号を祝う市民文化の集いとして市民祝賀祭を公会堂で開催します。能、舞踊などの伝統芸能のほか、民謡、詩歌、合唱など多くの市民団体が参加し、先人から受け継がれてきたふるさとへの思いを調べや舞に乗せ、新たな時代の幕開けを祝い、花を添えます。  また、同日に行う新元号記念消防観閲式では、市消防団地域自衛消防隊など本市の消防力が小松天満宮周辺に集結し、新たな時代の安全・安心を願って一斉放水します。このほか特別救助隊水難救助隊による特別訓練音楽隊パレードなど、消防の心意気とまちの安全・安心を市民の皆様にお届けします。  5月3日の藤見の会では、樹齢210年を超える大藤を中心として、小松の歴史ある名木、老松を紹介する樹齢版の設置、松の記念植樹のほか、小松の和文化である茶道や華道など小松流のおもてなしの心を身近に感じていただき、伝統文化を新たな時代へとつないでまいります。  また、10連休中のイベントとして全国子供歌舞伎フェスティバルは、名称を日本こども歌舞伎まつりに改め、5月5日、6日に小松市の「勧進帳」と埼玉県小鹿野町の「義経千本桜伏見稲荷鳥居前の場」を演じられるほか、舞台を華やかにする日本舞踊が披露されるなど、新たな節目の年を彩ります。  このほか、新元号初日の5月1日から3日まで、婚姻届を提出するカップルへの記念写真サービス、カブッキーランドでのメッセージアートの創作など、市民、団体の参加を得て祝意をあらわす予定です。  また、10連休後のお旅まつりは、当番町の京町と大文字町の子供役者が、大観衆の前、気迫あふれる芝居を披露し、新元号を祝う春の集い、祭典のフィナーレを飾り、受け継がれてきたバトンを次の世代につなげます。  ぜひ、市民総参加で、積み重ねてきた歴史、引き継がれてきた文化に感謝するとともに、新たな時代の幕開けを祝い、さらなる飛躍、笑顔いっぱいの未来に向かって勢いよくスタートを切りましょう。  第2のテーマは、「未来に向けたまちづくりひとづくり」です。  まず、2020年の市制80周年、東京オリンピックパラリンピック、2023年春の新幹線小松開業に向けての取り組みについてです。  近年、梯川は河川改修によって目に見える形で整備が進んでいます。川沿いには小松天満宮梯川分水路、現在整備中の梯川ボートハウス前川排水機場と一体となったこまつ水門パーク、そして日本遺産・安宅湊など、多くの名所、スポットがあり、これらをめぐるミズベリングコースとして整備するため、案内サインや距離標識、フィットネスベンチ等国土交通省の協力を得て設置いたします。  水の郷こまつの豊かな自然、水辺空間や白山眺望など、その魅力を堪能できるエリアが加わることとなり、前川エリア木場潟エリアとともにスポーツや健康づくりはもとより、環境学習やレクリエーションの場として多くの市民や来訪者に御利用いただけるよう取り組んでまいります。  現在、市街地に設置している路面案内サインについて、まちナビサインとしてデザインをリニューアルするとともに、現在の23カ所から40カ所に増設します。最新のICT技術スマートフォン等アプリ機能を活用するなど、増加が見込まれる国内外の来訪者や市民に、わかりやすい、やさしい案内サインの整備を進めてまいります。  東京オリンピックパラリンピック関連では、2020年の大会開催と市制80周年の記念プロジェクトとしてシンボルモニュメントを制作することとし、調査・設計費を計上しています。スポーツはもとより、小松市が発展、飛躍し続けるイメージを表現し、またホストタウンとして全市を挙げて選手をサポートしたことを記すレガシーとして、多くの人に親しまれるものになるよう関係者と協議してまいります。  また、トランポリンニュージーランド代表チームが来年、東京で開催される世界選手権の事前合宿を再び小松総合体育館で行う予定であり、トランポリン及びマットの購入のため所要の経費を計上しています。今後もハード、ソフト両面で各国代表に最高の練習環境を提供し、最高のパフォーマンスを発揮していただくための環境づくりを進めてまいります。  来年は、松尾芭蕉が小松を訪れて330年の節目の年です。11月23日、24日にはおくのほそ道風景地ネットワーク総会が小松市で開催され、奥の細道の名勝が所在する自治体が連携してPRするほか、第7回小松ビジュアル俳句コンテストの開催や講演会など、奥の細道紀行330年を記念する事業を実施する予定であり、記念の絵はがきなどPRグッズの作成費用や事前準備に必要な経費について計上しています。近年、和文化を中心とした日本のよさが国際的に高く評価されており、奥の細道の加盟自治体と連携し、魅力を広く発信してまいります。  次に、産業振興、人材育成についてです。  農業者の高齢化と農家数の減少により、農地や里山景観が損なわれることが懸念されることから、農業者の所得向上とICT技術の活用に向けた支援を行います。これまでも国や県が定めるビジョンやプランのもと、国、県やJA等と連携し、水田の大区画化、ブランド米の販売、新たな特産品の開発、農泊の推進など、里山地域の振興、活性化を図ってきており、今般、酒米の生産量を大きく拡大されることにより、国の補助を活用し保管施設が設置されます。これからも環境王国こまつのすばらしい自然環境を生かした魅力ある農業づくり、人づくりを進めてまいります。  また、中小企業を中心に人材確保が課題となっており、SNSアプリを活用した企業と学生のマッチング支援を行います。これにより、学生はスマートフォン等でいつでもどこでも地元企業の情報を得ることができ、また、より詳細な情報等について意見交換を行うことも可能となります。同アプリには移住サポート機能もあり、本市の子育て支援策や住宅などの情報も提供していきます。今回の試みは自治体の取り組みとしては全国初であり、多くの学生の地元企業への就職につながるよう取り組んでまいります。  第3のテーマは、「身近な暮らしの充実」です。  向本折小学校と芦城中学校については、今年度、空調設備改修の実施設計を行っていますが、このたび工事についても防衛省からの補助金が交付される見込みとなったことから、債務負担行為分も含めて所要の経費を計上しています。また、空調工事にあわせ、照明器具のLED化を図ります。省エネルギー化による環境への配慮のほか、電気料の低減を図ります。  高齢者介護について、国からの補助を活用し、デイサービス、訪問介護、宿泊の3つのサービスを備え、家庭的な雰囲気の中、サービスを受けられる小規模多機能型居宅介護事業所1カ所の整備に対し補助金を交付します。  その他、人事院勧告に基づき一般職の給料表の水準を平均0.2%、勤勉手当の支給割合を0.05カ月分引き上げるとともに、特別職及び議会議員の期末手当の支給割合を0.05カ月分引き上げる給与改定を平成30年4月1日に遡及実施するための所要額を計上し、給与改定に伴う小松市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例についてを提出しています。  以上の財源といたしまして、国・県支出金、市債などの特定財源のほか、一般財源として市税のほか前年度繰越金5,952万9,000円を充てております。市税については、9月補正で法人市民税を3億円増額計上していますが、今回の補正においても1億5,000万円の増額補正をすることとしています。  条例案では、小松市はつらつとした地域とひとづくりの推進に関する条例についてなど6件です。そのほかの議案として、犬丸保育所の民営化に伴う財産の無償譲渡に伴う財産の譲渡についてなど3件を提出しております。  条例案のうち、小松市はつらつとした地域とひとづくりの推進に関する条例については、持続可能な共生社会の実現に向け、地域を構成する住民等みずからが諸課題を主体的に解決していく体制を構築し、自分たちの地域をみずからの工夫と努力によって、次世代のための活動を促すことを目標としております。  その他の条例案等については、本日からの日程に従い、担当部課長より説明いたしますので、私からの説明は省略させていただきます。  2015年、NEXT10年ビジョンを策定し、同年、ビジョンとの整合を図り、こまつ創生総合戦略を策定し、日本の真ん中から地方創生をリードするという気構えでまちづくりを進めてきました。現在、ビジョンにおいては中間年、総合戦略は最終年を迎えようとしています。人口減少問題が日本全体の重要な課題となっていますが、本市においては有効求人倍率の上昇、公立小松大学の開学などにより、特に若い世代の転出入がマイナスからプラスに転じ、住民基本台帳人口も対前年で増加しています。また、人生100年時代を見据え、健康長寿の新たな指標として設定したいきいきシニア率については2015年の66.2%から2017年には68.0%、そして2018年11月には68.4%と2.2ポイント上昇しています。  さきに述べましたとおり、小松空港国際線利用者は昨年度20万4,000人と過去最高を記録しましたが、今年度上半期ではさらに増加しており、記録を大きく更新するものと思われます。このようなインバウンド拡大のもと、外国人宿泊者数は2009年に対し2017年には2万3,329人と10倍以上の大幅な伸びを示しています。さらに、2023年春に北陸新幹線が開業する小松駅の年間乗車人員は、まちの特徴を生かした駅周辺のまちづくりを進めてきた結果、2009年の143万8,000人に対して2017年には157万6,000人と着実にふえてきています。同時に、駅周辺の歩行者数も増大しています。空路、鉄路、道路の高速交通ネットワークを有する本市のすぐれたアクセス力は大交流時代の大きなパワーとなると考えており、一層の機能拡充を進めていきます。
     また、このような交流時代を迎えている今、先人から受け継いだ本市の地域資源が日本遺産の認定を初め、第66回全国植樹祭の開催などにより高い評価を受けました。これからこの地域資源の価値を高め、次の時代にしっかりと引き継いでまいります。  平成の30年間は、バブルの崩壊やリーマンショックなどによる景気低迷があった一方、社会保障経費の増加が顕著になってきた時代と言えます。国においては、平成元年度末に161兆円であった公債残高が今年度末には883兆円と膨大に増加することが予想され、極めて厳しい財政状況となっています。本市においても、平成元年度末に537億円であった市債残高は平成21年度末に1,434億円にまで膨らみ、財政の硬直化が懸念されてきましたが、健全財政は市民共通の願いという強い信念のもと、経営改革による固定費の圧縮や新技術の導入、民間活力の活用、新たな財源確保など、知恵を絞りながら市政運営に努めてきた結果、減少への道に歩みを進めることができ、平成29年度末で平成21年度末に対し約200億円の圧縮、臨時財政対策債などの特例的な市債を除いた実質市債残高では300億円以上の圧縮を達成しました。しかしながら現段階においても高い水準であり、次世代に責任ある財政運営に引き続き努めてまいります。  時代の大局を見通せば、2019年は新たな元号の時代に入り、2020年には市制80周年を迎え、世界が日本に注目する東京オリンピックパラリンピックが開催されます。2023年は北陸新幹線小松開業、加賀の国立国1200年という大変重要な節目を迎えます。この歴史的な転換期において新元号や市制80周年、新幹線開業に向け展開する政策は、市制100周年となる20年後の明るい未来へ必ずつながると考えています。  さらに、2025年、国際博覧会(万博)が大阪市において開催されることが決定されました。未来の人類のあり方が問われており、先端医療、先端科学、先端環境対応を初め、日本の技術力をさらに高める機会となり、また和文化や食、自然景観、長寿社会、共生社会など、日本ならではの魅力を大いに発信することになるでしょう。関西と歴史的、経済的にも近い北陸においても大きなチャンスであり、私たちにとってもライフスタイルを大きくチェンジすることになります。今後の展開を楽しみにしております。  こうした時代の大きな転換期を迎える中、2040年を見据えた新たなビジョンを策定し、未来志向のまちづくりひとづくりにチャレンジしていきますので、市議会、市民の皆様、各界各層の皆様の力を結集し、ふるさとをともにつくり上げてまいりましょう。  以上で提案理由の説明を終わりますが、御審議の上、全議案について原案どおり可決いただきますようよろしくお願いいたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 10 ◯議長(宮川吉男君) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明11月30日から12月6日までは議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 11 ◯議長(宮川吉男君) 御異議なしと認めます。  よって、明11月30日から12月6日までは議案調査のため休会することに決しました。  次会は、12月7日午前9時30分から会議を開き、市長提出議案に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 12 ◯議長(宮川吉男君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午前10時40分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...