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  1. 小松市議会 2017-09-12
    平成29年第3回定例会(第3日目)  本文 開催日: 2017-09-12


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開議 午前 9時30分    ◎開議の宣告 ◯議長梅田利和君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 2 ◯議長梅田利和君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案に対する質疑並びに市政     一般質問 3 ◯議長梅田利和君) 日程第1、市長提出議案第54号 平成29年度小松市一般会計補正予算(第3号)外19件及び報告第12号外1件を一括して議題といたします。  これより提出議案及び報告に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  ───────── ◇ ─────────
       ◇ 新 田 寛 之 君 4 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。    〔5番 新田寛之君登壇〕 5 ◯5番(新田寛之君) 皆さん、おはようございます。  平成29年9月定例会におきまして質問の機会をいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきます。会派自民新田寛之でございます。  昨日からの質問の中でもちょいちょいと出てきましたけれども、スポーツの話題が出てきましたけれども、昨日、日本の陸上界で大きな出来事がございました。桐生祥秀選手が男子100メートルで9秒98という大記録を打ち立ててくれました。これまでの記録は1998年に伊東浩司選手が出されました10秒00、わずか0.02秒の更新ではありますけれども、10秒を切るという大変な偉業を遂げられたかなというふうに思います。距離にしますとわずか20センチ。この20センチを縮めるためにおおよそ20年の歳月がかかったのかなというふうに思っております。  ここ最近では、サニブラウン選手ケンブリッジ飛鳥選手、また山縣亮太選手多田修平といった新しい顔ぶれがそろっておりますが、その中でもその大本命であります桐生選手が見事9秒台で走ったということは非常にすばらしいことだなというふうに思います。  それと、同日開催されました同じ日ですけれども、同じところで女子の100メートルで優勝された方が中村水月選手という方で、この方も実は小松商業高校のOGでありまして、現在は大阪成蹊大学の4回生ということであります。100メートル、200メートル、そして400メートルリレーに優勝されたということで、桐生選手の話題もすごいんですが、この三冠ということも非常に有意義なものではないかなというふうに思っております。  また、昨日のインターハイでは、これまた小松商業高校の現役生でございますけれども、吉田唯莉選手が100メートルハードルでインターハイチャンピオンとなりました。  中村選手、また吉田選手、石川県での陸上界東京オリンピックに向けて本当に活躍が期待される選手が育ってきております。非常に楽しみであり、やはり何よりも陸上男子、特に400メートルリレーでジャマイカやアメリカといった強豪もありますが、どこで何が起こるかわからないので、もしかしたら東京の地で「君が代」が流れるということがあればいいなというふうに期待をいたしております。  参考までに、桐生祥秀選手は身長176センチ、体重70キロということで、今の私とほぼ同じ体形でございます。どうでもいい情報はおいておきまして、質問に入らせていただきたいと思います。  それでは、大項目2点について質問をさせていただきます。  まず1番目、地域おこし推進費につきまして質疑をさせていただきたいと思います。  今議会に500万円で計上されておりました地域おこし推進費でありますけれども、まずそもそもですけれども、この地域おこし協力隊というものについて少しお聞きをしていきたいと思います。  地域おこし協力隊とは何ぞやということでありますけれども、小松市のことではなくて、この制度的に言う目的や活動内容につきましてお答えをいただきたいと思います。 6 ◯議長梅田利和君) 副市長、竹村信一君。    〔副市長 竹村信一君登壇〕 7 ◯副市長(竹村信一君) ただいま質問のありました地域おこし協力隊、そもそも何かということでございますけれども、総務省地方創生の一環といたしまして三大都市圏あるいは政令指定都市から地方へ定住あるいは移住を促しまして、そこで起業していただいて、地域おこしをお手伝いするということでございまして、よく地域おこしに非常に大事なこととしまして、よそ者、若者、何とか者ということもございますし、また小松におきましも今、滝ケ原で御存じのように東京から3人の方が来られて、新たな農業であったり、我々が気づかない農家カフェであったり、農泊であったりというような多様な視点からこの地域おこしを助けてくれるということで、そういう制度でございます。 8 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 9 ◯5番(新田寛之君) いきなりよそ者、何とか者という言葉も出ましたけれども、本当にほかの地域から、というかむしろ都会から地方へ移住等を目的として来ていただいて、さまざまなアイデアやいろんな知恵を出していただくという、そういう制度かなというふうに理解をいたしました。  石川県内では、この地域おこし協力隊の活動が、では、小松市以外で今現状どういった活動をされているのか、活動状況や、また活動内容につきましてお答えいただきたいと思います。 10 ◯議長梅田利和君) 副市長、竹村信一君。 11 ◯副市長(竹村信一君) 総務省特別交付税対象で平成28年度実績といたしまして、県内で6市5町、36名の方が活躍されておられます。 12 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 13 ◯5番(新田寛之君) 具体的にはどういったことをされているかというところの内容までもしわかればお答えいただきたいと思います。 14 ◯議長梅田利和君) 副市長、竹村信一君。 15 ◯副市長(竹村信一君) お聞きいたしますと、農林水産業の振興であったり、観光の誘客、あるいは障害者の支援、地域ブランド地場産品のPR等の地域の活性化に寄与する活動をされていると伺っております。 16 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 17 ◯5番(新田寛之君) 先日の新聞にも小松市の女性の方が、七尾市だったと思いますけれども、のほうに行かれて地域おこし協力隊として活躍されているという記事を少し拝見をいたしましたけれども、都市部から地方へというわけではなくて、小松から県内の移動もあるのかなというふうに思っておりますが、やっぱり変わった視点から物事を考えるということが必要なのかなというふうに思っております。  それでは、今回、予算化されました当市の地域おこし協力隊コンセプト、どういったことを目的として、どういったところで活躍されるのか、また今後の導入のスケジュールにつきましてお答えいただきたいと思います。 18 ◯議長梅田利和君) 副市長、竹村信一君。 19 ◯副市長(竹村信一君) 今回の地域おこし協力隊受け入れコンセプトにつきまして、南部里山エリア地域資源と魅力を若者による地域おこしで未来につなげるということで、PASS THE BATONコンセプトにしております。  今後のスケジュールにつきましては、9月末から10月中旬に協力隊を募集いたしまして、10月中旬から10月下旬には審査によりまして協力隊員2名を決定したいと、このように思っております。11月から移住のための1カ月間、準備期間を持ちまして、12月1日から地域おこし協力隊を委嘱しまして活動開始をしていただけると、このように思っております。 20 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 21 ◯5番(新田寛之君) 募集の仕方はどういった形でされるのかお答え願います。 22 ◯議長梅田利和君) 副市長、竹村信一君。 23 ◯副市長(竹村信一君) インターネットとかホームページで募集したいと、このように思っております。 24 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 25 ◯5番(新田寛之君) インターネットで、JOINというサイトだったと思いますけれども、全国の地域おこし協力隊の情報がたくさん載っているページがあります。  私の議員仲間でもあります熱海市の方なんですが、市会議員をやめられまして、実は長崎県の佐世保市のほうに地域おこし協力隊で行かれた方がおいでました。その方は、離島で暮らしたいという思いで長崎の佐世保にみずから地域おこし協力隊として申し込んで行かれたというふうにお聞きしております。  ただ、それを選ぶ際にも、やっぱりそのサイト等で条件、特にやっぱりお給料はそんなにどこも一緒なんですかね。給料のこと、やっぱりお休み、その諸条件を結構細かく見ながら探したというふうにお聞きをしております。その方は離島に暮らしたいというのが一つの目的でありましたので、その中で多分全国で探したんだと思いますけれども、そういった形でネットでの情報というのはある意味進んでおりますが、ライバルも多いといいますか、ほかの自治体もさまざまな情報でやっぱり人を取り込もうとしておりますので、ぜひこそいい条件でやっていただきたいなというふうに思います。  そのことで、その報酬や経費につきまして、この小松で委嘱される地域おこし協力隊の報酬、また活動費につきまして幾らぐらい、どこまで、どういったものをお考えなのかお答えいただきたいと思います。 26 ◯議長梅田利和君) 副市長、竹村信一君。 27 ◯副市長(竹村信一君) 報酬のほうは総務省のほうで決まっておりまして、総額報償費としては200万円以内ということでございまして、残り活動経費として上限200万ということで、これには車のリースであったり家賃であったり、あるいはパソコンのリース代とか研修費などなどでございます。 28 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 29 ◯5番(新田寛之君) 一応既定路線があるということでありますので、それに沿って委嘱をしてしっかりとやっていただきたいなというふうに思います。  それから、今、南部里山エリア地域資源の魅力をと、PASS THE BATONということでありますけれども、今回、南部里山エリア、一応限定というふうに僕は見ておるんですが、今回委嘱される方はこの地域にということでありますけれども、小松市、ほかにもいろいろ地域ありますし、いろんな手を加えたらいいのではないかなというところもございますけれども、今回のこのコンセプト南部里山エリア限定ということでありますでしょうか。 30 ◯議長梅田利和君) 副市長、竹村信一君。 31 ◯副市長(竹村信一君) 今回の地域につきましては南部エリアを限定しておりまして、南部エリアには議員御存じのように石文化の滝ケ原であったり、あるいは花山法皇やめのう、あるいは水晶の菩提であったり、菩提公園も有名でございますし、あるいはコケと日用杉、苔の里で有名な日用の苔の里、あるいは粟津温泉、1300年の那谷寺、それから大王寺、きのうもございましたけれども粟津演舞場等々の皆さんそれぞれに頑張っておられるんですけれども、さらに上を目指して発信していきたいなと、このように思っております。 32 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 33 ◯5番(新田寛之君) まずは、このお二人の方が南部里山エリアをしっかりと地域おこしをしていただくことは大前提なんですけれども、その方らが市内全域にさらにエリアを広げるとか、また別の方を雇い入れてさらに別の地域おこし協力隊を市内にまた入れるとか、そういったことのお考えはあるのかないのかお答えいただきたいと思います。 34 ◯議長梅田利和君) 副市長、竹村信一君。 35 ◯副市長(竹村信一君) そもそも協力隊でございますので、その地域で頑張っておられる地域、それが第一条件だと思っておりますし、まず一回してみて、その活動内容を見まして、さらに人が足らなければ雇わなければいけないし、ほかのところでもこれがいいんじゃないかということ、コンセプトが合致しましたら、またそういうエリアも広げる。これも一考だと、このように思っております。 36 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 37 ◯5番(新田寛之君) 私はせっかく総務省の事業であり、財源的にも恵まれているのかなというふうに思いまして、ぜひこそいろんな方の力を入れながら、地元で凝り固まった元来の考え方ももちろん大事なんですけれども、やはり新しいアイデアを入れるということが活性化につながるのかなというふうに思います。  先ほどちょっと御案内しました長崎の佐世保に行っている方にお聞きしますと、やっぱり地元の方と意見が合わないとか、意見が対立したりということもあるというふうに実際は聞いておりますし、そういった悩みを持つ全国の地域おこし協力隊の中で意見交換をしたりとか、そういった研修と呼んでいるみたいですけれども、そんな制度もあるそうなんでありまして、みんながみんなバラ色ではないのかなというふうに思っております。小松での活躍される方は、ぜひ地元とうまく協議をされまして、より地域おこしをされていただきたいなというふうに思います。  今後の展開を期待いたしまして、この1項目めにつきましては質問を終わらせていただきたいと思います。  引き続きまして、2点目の質問に入らせていただきたいと思います。  2点目の質問は、住宅防音工事についてということであります。  騒音区域の方々に対する住宅防音工事でありますけれども、昨年、飛行教導群アグレッサー部隊)が来て、いろんな小松市に対してさまざまな補助金や施策、さまざまな面で防衛省と協議をして、いいふうに進んできているのかなというふうに思っております。  そんな中で、住宅防音工事の中身、住宅防音工事、そして空調機復旧工事、そして防音建具機能復旧工事という、この3つがあるわけでありますけれども、この3つの、昨年からとは言いませんが、ここ二、三年の予算の推移についてどうなっているのかお答えをいただきたいと思います。 38 ◯議長梅田利和君) 行政管理部長高田哲正君。    〔行政管理部長 高田哲正君登壇〕 39 ◯行政管理部長高田哲正君) それでは、ここ二、三年の工事予算ということでございます。  住宅防音工事につきましては、航空機の騒音を緩和する目的で防衛省が直接実施している事業でございまして、うるささの指数75W以上の第1種区域を対象に実施されておるものです。  工事を大きく分けますと、住宅の壁や天井などを防音仕様にする本体工事、それと本体工事施工後10年以上経過して経年劣化、機能が悪くなったものを建具や空調(エアコン)を取りかえる復旧工事と、この2種類に大きく分けられます。  小松基地周辺住宅防音工事の当初予算でございますけれども、平成27年度が6億円、平成28年度が6億8,000万円、平成29年度が7億8,000万円。1,000万円単位で切らせていただきましたけれども、こういった形でふえてきております。 40 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 41 ◯5番(新田寛之君) 1億円ずつふえてきているということであります。  特に感じるのは、空調機復旧工事エアコンですけれども、地元でもやっぱり特にエアコン壊れて何年も待てないという声で、僕のところにもさまざま声は届いてきております。  そんな中で、これまで三、四年かかっていた待機期間がほぼ1年ないし2年、余り待たなくてよくなった。これは正直、大きく変わったなというふうに実感をしておりますし、地元の皆さんもそういうふうに感じておられます。  ところが、この防音建具、サッシですけれども、サッシの取りかえがやっぱり全く進んでいないと。全く進んでいないという言葉はちょっと語弊がありますけれども、5年も6年もかかると。やっぱりもっと早くやってほしいという声が大きいわけでありますけれども、実際そのあたりの待機の状況につきまして現状どうなっておられるかお答えをいただきたいと思います。 42 ◯議長梅田利和君) 行政管理部長高田哲正君。 43 ◯行政管理部長高田哲正君) 住宅防音工事は、工事を希望される個人の方が近畿中部防衛局へ希望届を提出されるというところから始まって、工事の種類ごとに提出の早い方から順番に工事を行っているということでございます。  今御案内ありました飛行教導群が昨年、小松基地へ移動されてきまして、航空機騒音対策として住宅防音工事の待機者の解消を要望してきたところ、健康にも影響のあるという意味で、よりエアコンの更新のほうが緊急度が高いんではないかということで、そちらのほうを優先して進めてこられて、その結果、待機期間は1年程度と大幅に改善されているということで、今、御説明あったとおりでございます。  一方、建具の復旧工事につきましては、まずはエアコンというところからでございまして、ここについてはここ何年間かとほぼ同じような形で数年待ちといった形で続いているという状況でございます。 44 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 45 ◯5番(新田寛之君) そうですね。やっぱりエアコンがどちらかといえば急務ということで、取り急ぎされてこられたのかなというふうに思います。  しかしながら、やっぱり飛行教導群が移動してきたということで、当初の公表では2割程度騒音が増すということでありましたけれども、もちろん空調も大事でありますけれども、やはり防音機能を高めるためには建具のほうも大事であります。  ぜひこそ今後の見通しについてということでありますけれども、建具のほうにも、エアコンエアコンで順次またそのまま変わらずというか現状を維持した上でやっていただきたいとは思うんですが、建具のほうにもぜひ予算の配分を増加させていただきますように、また取り計らいをしていただきたいなというふうに思います。  そういった意味で、今後の見通しにつきまして、来年度も含めましてどういった形になっているのかお答えいただきたいと思います。 46 ◯議長梅田利和君) 行政管理部長高田哲正君。 47 ◯行政管理部長高田哲正君) 今後の見通しということでございますけれども、待機期間を一刻も早く解消するため、防衛施設周辺整備全国協議会など関係団体や関係自治体と連携しながら、防衛省に対して十分な予算の確保を要望しているところでございます。  先月末に発表されました防衛省の平成30年度概算要求の資料によりますと、住宅防音の工事予算が前年比の26.3%の増加ということで要求されていると。これは近年にない非常に大きな伸びでございまして、近畿中部防衛局は来年度も予算の増額に努めて、建具復旧工事待機期間についてもこれまでのおくれを取り戻したいということでございました。  また、金沢防衛事務所において毎週水曜日の午後に市役所までおいでいただいて相談窓口を開設しておられます。これが年明け以降、小松に事務所が移転してくるということとなっておりまして、これによりまして毎日相談が受けられて、住民に対して迅速な対応が期待できるものと考えております。  これからも住宅防音工事の充実を事業主体である近畿中部防衛局にしっかり求めてまいりたいと考えております。 48 ◯議長梅田利和君) 新田寛之君。 49 ◯5番(新田寛之君) 最後に御案内もありましたけれども、金沢防衛事務所が小松に移転してくるということで、近畿中部防衛局の職員の方々も、より小松の方々に密着した形でいろいろとお仕事ができるのかなというふうに思います。  ぜひこそエアコンと同じとは言いませんが、工事期間の短縮が図られますようにお願いを申し上げまして、私からの質問を終えたいと思います。  ありがとうございました。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 木 下 裕 介 君 50 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。    〔4番 木下裕介君登壇〕 51 ◯4番(木下裕介君) 9月定例会におきまして通告に基づき一問一答で質問を行ってまいります。  まず初めに、新卒採用についてであります。  これは市役所、企業にかかわらず、新人の採用というのは大変な大きな投資でもあります。公務員、市役所の場合でいえば生涯の賃金、約2億円から3億円という金額を考えれば大変大きな金額ですし、当然、いい人材であればもう何百倍もの価値を生むと考えられますし、逆の場合は大変なことになるということもあります。採用というのは本当に組織の根幹をなす重要な問題でもあります。
     そこでまず、現状等についてお聞きをいたします。  先ごろ行われました来年度の採用試験の結果についてお聞きをいたします。 52 ◯議長梅田利和君) 総合政策部長、越田幸宏君。    〔総合政策部長 越田幸宏君登壇〕 53 ◯総合政策部長(越田幸宏君) お答えさせていただきます。  職員採用試験ということで、今回、6月25日と7月16日の2回、試験を実施しております。7月16日は看護師さんだけということで、看護師は2回、6月25日と7月16日の2回実施いたしております。  その状況でございます。主な職種別に申し上げます。  まず、事務職(上級)でございますけれども、申込者22名に対し受験者が19名、合格者3名ということで、倍率は6.3倍となっております。土木技術職、学芸員、そして今年度新たに募集しました児童福祉専門員、いわゆる専門職につきましては26名の受験に対しまして合格者が7名ということで、倍率は3.7倍ということです。また、薬剤師、臨床検査技師などの医療技術職、この方については12名の受験に対し5名の合格ということで、倍率は2.4倍。そして、助産師、看護師については23名の受験に対し21名の合格ということで、倍率は1.1倍となっております。  また、今週末の9月17日日曜日ですけれども、事務職の初級、そして消防士の採用試験を予定いたしております。事務職(初級)については1名程度の募集に対し8名の応募になっております。また、消防士については2名程度の採用予定に対し7名の応募ということになっております。  以上でございます。 54 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 55 ◯4番(木下裕介君) そうしましたら、公務員を取り巻く状況は大きく本当に変わってきていると思います。部長が入庁されたときに比べれば、仕事量、いろんな環境も変わっていますし、求められる職員像というのも当然当初よりは変わってきているんだろうと私は思うんですけれども、現在、小松市が求める職員像というのはどのような人材なのかお聞かせください。 56 ◯議長梅田利和君) 総合政策部長、越田幸宏君。 57 ◯総合政策部長(越田幸宏君) 求める市職員像ということでございます。  本市では、小松市への愛着、思い、そして小松市の未来を切り開く気概を持った職員を求めております。その上で、プロとしての知識と技量を持つ職員、市民の先頭に立って行動する職員を求める職員像といたしております。  こうした観点から、採用試験の1次試験では職員に求められる一般的な教養、知識と専門知識を確認する筆記試験、そして論文試験、適性検査を行います。また、2次試験では、公務員としての資質、意欲、積極性、コミュニケーション能力、加えて論理的な思考能力などを求める職員像に必要な能力が備わっているかどうか、集団でのプレゼンテーション、そして個別の面接を実施いたしております。  以上です。 58 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 59 ◯4番(木下裕介君) 求められる仕事、もちろん従来の仕事はやった上で、今後、新しいことをやったり、協働するということも大切になってきますし、何よりもやっぱりいろんな方とふだんから会うわけですから高度なコミュニケーション能力というのも本当に求められていくんだろうと思っています。  そんな中で、採用試験の中でここ数年、方式が変わったということもお聞きしています。いわゆるB方式というんですか、というものが始まったというふうにお聞きしているんですけれども、まずそのB方式の始めた背景、そしてどういった内容のものかについてお聞かせください。 60 ◯議長梅田利和君) 総合政策部長、越田幸宏君。 61 ◯総合政策部長(越田幸宏君) 事務職(上級B)ということでございます。  従来、事務職の上級試験につきましては、一般教養試験と法律、経済を中心とした専門試験を実施しておりました。近年、行政分野の多様化に伴い優秀な人材を幅広く確保するため、平成27年度の実施の採用試験から教養試験のみの試験方式を導入いたしました。これがいわゆる事務職(上級B)の採用試験ということでございまして、法律、経済以外に理学系あるいは工学系、そして教育学部系などいろんな分野からの学生が幅広く受験しておるということでございます。  その採用実績についても申し上げたいと思います。28年4月に4名、そして29年4月に1名採用しておりまして、現在5名となっております。税あるいは福祉、国際交流関係などの部署に配属されておりまして、各分野の業務において能力を十分に発揮いたしております。  以上です。 62 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 63 ◯4番(木下裕介君) 多様な人材を集める一つの手段として始められたということですね。私も民間で働いていたこともありますし、議員になって6年、7年目になるんですけれども、民間で求められている力と行政で求められている力ってそんなに違いがないと私は感じてますし、もっと言えば別に公務員志望とか民間志望という言葉も死語に、個人的にはしてもいいのかなと。両方を志望する学生がいらっしゃってもいいですし、そういった形で多様なやり方で市の職員というのは求めていくことは本当大切だと思っています。  採用後のその後についてというのも今ほどちょっとお話もありましたので、ぜひそういった方々が活躍できるようなまた環境も整えていただければというふうに思っています。  続いて、今後についての質問に入ります。  要は、積極的な採用活動に取り組んではどうかということになるんですけれども、今、地方創生という言葉言われておりますけれども、やはり公務員というのは、民間では説明会というのを行っていますけれども、やはり公務員というと志望者は集まるので行ってない自治体まだまだ多いと思っていますし、ぜひ先ほどのお話じゃないですけれども、公務員志望じゃない方にも市の業務を知っていただくということの機会も捉えて、ぜひ就職説明会を実施してはどうかなと考えるんですが、いかがでしょうか。 64 ◯議長梅田利和君) 総合政策部長、越田幸宏君。 65 ◯総合政策部長(越田幸宏君) 業務説明会、就職説明会のお話でございました。  今、民間企業においても売り手市場ということで求人難ということでございます。  今現在、本市の受験倍率でございますけれども、過去5年間の平均が6.3倍でした。ことしもちょうど過去5年と同じく6.3倍ということになっています。  採用に当たっての工夫という部分でございますけれども、今年度より採用2年前後の職員による市の業務内容の紹介、あるいは職場の雰囲気を伝えるいわゆる「先輩職員の声」というものを新たに作成しました。それを市のホームページの職員採用情報に掲載いたしております。各職場の6名の方が写真入りで登場しておりまして、仕事の紹介とともに、一緒に働いてみませんかというような呼びかけも行っております。  また、土木の技術職の募集についてはちょっと若干、近年募集が少な目ということでございますので、北陸3県の関係大学の就職支援の担当部門を人事育成課の職員が直接訪問して受験を呼びかけております。  そういったことで、業務説明会というものもありますけれども、当面は今年度新たに実施したこのような内容の充実を図りながら受験者の確保に努めてまいりたいなというふうに思っています。  以上です。 66 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 67 ◯4番(木下裕介君) 新しい大学もできますし、ネット上でということもやられているというのがわかったんですが、ぜひリアルというか、フェース・ツー・フェースで、例えば説明会、若手職員の方と志望者が実際に膝を交えて話すというのも本当にお互いにとっていい刺激になると思いますので、ぜひそういった方向にできるようにぜひ検討もしていただければというふうに思います。  あともう1点なんですけれども、試験の申し込みについてです。  これは今いろんな方法で試験申込方法できるんですが、ぜひ一つとして電子申請の導入という形のことを考えてみてはどうかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 68 ◯議長梅田利和君) 総合政策部長、越田幸宏君。 69 ◯総合政策部長(越田幸宏君) 採用試験における電子申請ということでございます。  今、状況ですけれども、国家公務員と石川県職員については既にインターネットでの申し込みを導入している状況でございます。本市も含め県内の市町はまだ未導入という状況でございます。  現在、本市では採用試験の申込書について志望の動機あるいは履歴も含め全て手書きということになっています。  本人の手書きの申込書などを確認することで、受験者の採用試験にかける意欲であったり誠実さなどもうかがい知る上で参考となる部分もあろうかと思います。  そういった意味で、確かにインターネットでの申請は受験者の利便性の向上にはつながりますが、本人の手書きの書類を確認することは有効な一つの手続というふうなことも考えておりますので、当面は受験者御本人の手書きによる申込書を市のほうに持参いただくか郵送での受け付けとしていきたいなというふうに考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いします。 70 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 71 ◯4番(木下裕介君) 手書きでそういった人柄という形を見ているというの、ちょっと私もびっくりしたんですけれども、いろんなやり方はあると思いますので、ぜひどっち側に立つかで見方は変わってくると思うんですけれども、ぜひもう21世紀ですし、時間もたってますから、こういったこともあるということも見据えて、いろんな採用方法を取り組んで、より人が集まるようにまた取り組んでいただければというふうに思います。  この質問は以上で閉じさせていただきます。  続きまして、就学前の保育と教育についてです。  2015年度から子ども・子育て支援新制度が実施されたことによって、幼稚園等を通じて全ての子供が健やかに成長するよう、質の高い幼児教育を提供することが一層求められてきております。  そこでお伺いをいたしますが、就学前に提供されるべき保育、教育に関して、これまでどのような取り組みを行ってきたのかお聞かせをください。 72 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 73 ◯市長(和田愼司君) 今、日本全体、教育というものをもう一度見直そうということが特に政策の中心になり、また国民からの期待が大変大きいというのは御存じのとおりであります。  特にこの保育園、幼稚園、さまざまな保育、幼児教育というものの統合については、これももう十数年前からいろいろと議論された中で、ようやく認定こども園がスタートしたというのが私の認識であります。遅きに失したなというふうに思っておりますが、私どもはこういう方向になるだろうということを予測をしながら、保育園の皆さん、また幼稚園の皆さん方、そしてそれは公立、私立を問わずいろいろ御相談をし準備をしてきた結果、27年4月にスタートいたしました子ども・子育て支援新制度のもとで、いわゆる認定こども園の移行を、これをいち早く進めてまいりました。県下ではまだ3割程度でございますが、今、小松市70%の施設がこども園に変わったということでございますので、まずそういった全体の体制をどうするかということを進めてまいったわけです。  そのほか、その中のいわゆる幼児教育についても来年から新しい保育所保育方針、それから幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領だとかさまざまな、いわゆる学校でいいますと学習指導要領ですね。これが大幅にチェンジされます。これもやはり私はチャンスだというふうに捉えておりまして、まずその前にもう我々もこれからの重要な、子供たちにも科学が大事だということで、サイエンスヒルズを設立することを決めた段階でわくわくサイエンス事業だとかそんなことも進めてきて、いわゆる教育のソフトといいますか質も高めてきたというのが現状でございます。 74 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 75 ◯4番(木下裕介君) 国に先んじてさまざまな手を打たれたりしている。今ほど言葉ありましたけれどもチャンスと捉えてやっていらっしゃるということで、非常に心強く感じました。  そうしましたら次なんですけれども、先生方の処遇に係る点なんですけれども、私立の先生方の待遇の改善はされているようですけれども、公立の先生方の処遇に係る充実、改善、具体的には研修、また定数の確保についての対応についてお聞かせを願います。 76 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。 77 ◯市長(和田愼司君) 今の小松市の公立保育所につきましては、既に10年以上、保育所の民営化ということを一つの柱にしながら、それとのバランスをとりながら進めてきているということは御存じのとおりであります。  いよいよこの保育所の民営化も後期日程に入ってきたということでございまして、最終的にはこれも議会に御提示し、二度ほど御承認賜っておりますけれども、3つの公立保育所を残して、そしてそれ以外は民間または認定こども園、さまざまな形で新しいスタイルに変えていくという今途上の中でございます。  そんな中で、正規の職員の方の採用がここ8年ほどとめておったわけですが、これはこういう大きな流れの中でということでございました。  今の現状、ほかの都市と比べても比較障害あるかもしれませんが、小松市の保育所におけます正規職員の比率が48%なんですね。48というのは高くないな、低いなという、いろんな今お顔が見えるんですが、隣の能美市が38%なんですね。これが高い低いが、いい悪いということを申し上げているんじゃなくて、これも世の中で今いろんな働き方があるよということ、それからいわゆる先生方もワークライフバランスがあるよとかいうようなこともございますので、私どもとしてはこの約半分が正規職員で、そしてまた臨時の方とかさまざまな保育の支援員だとかいう方たちとコラボレーションを組みながらやらせていただいているというところでございます。  その中で処遇改善ということ、民間のほうは、国のほう積極的にやられておりますし、市のほうは公務員という立場でございますので、一般の市民から見ると公務員というのはさまざま恵まれているなというふうに一般的に見られがちでございますが、臨時職員の方はそうでもないということでございまして、時間当たりの報酬につきましては昨年の10月から時間910円ということで約10%また上げさせていただきました。その結果、やはり臨時保育士の応募もあったということでございます。  そのほか大事なのは、やはり働く意欲、能力、これをどう高めるかということは、これは公務員だけではなくて民間の企業も同じでございます。そんなことを今積極的にやっておりまして、特に認定こども園になるときには保育士だけではなくて幼稚園の先生の資格も必要だというのは御存じのとおりであります。これを先行して集中的にやってまいりまして、小松市の場合、幼稚園の免許も持っている先生もたくさんいらっしゃるんですが、いらっしゃらない先生が15人おられまして、これを3カ年計画で100%にしようということでやっておりまして、これも予定どおり本年度をもちまして100%になるということであります。  こんなふうに、これからのいわゆる保育、幼児教育にとって必要な人材を今のいる先生方もそれにいろいろ研修に行っていただいて、もちろんお給料をもらいながら行くんですけれども、そういうふうにチャレンジ、勉強してもらうということとあわせて、じゃ、これからこの小松市の保育とか幼児教育を担う人たちをどういう人を採用したらいいかというのは先ほど越田部長が答弁したとおりでありまして、ことしから児童福祉専門員という形で4名を来年4月1日付で採用することになりました。この人たちは、保育士、幼稚園の資格はもちろん持っていらっしゃるんですが、それ以外に例えば幾つかほかの資格を持ってほしいということでありまして、例えば小学校の教諭の免許です。それから社会福祉士、看護師、そういったもろもろのいわゆるプラスワン、プラスツーを持っていただく方を募集をいたしましたところ、大変有能な人たちが応募していただきまして、当初2名の予定だったんですが4名の採用になりました。  また、その人たちは大変意欲が高うございまして、1名の方はほかのところをやめてこちらへ来られるということでございまして、もう10月からこちらへ来ていただきまして、カブッキーランドのほうでまず先行してやっていただこうとか、それからまだ大学に在学中なんですが、インターンシップでこちらの保育所に来ていただいて、そしてまず現場を、小松式の保育士の勉強をまずしてもらう。その現場を知らなければ、次、この児童福祉専門員ですからいろんなプランニングだとか政策だとか制度とかをつくっていくんですが、それにやっぱりたえられないだろうということで、そういったところも今交渉しているところでございますので、どんどんさらにいろんな研修を進めていく。また、県にございます福祉総合研修センター等で、これは最低1人年1回以上ということで進めさせていただいておりますので、また先生方の意欲をどう高めていくか、先生方自身にもやはりワークライフバランスというものをしっかり持っていただきたいなと思っています。 78 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 79 ◯4番(木下裕介君) その新制度の中に質の高い幼児教育というのが求められていますから、当然教える側の先生の質もやはり高めていかなきゃいけないですし、今お話しされたようなことって本当に大事なことになっていますので、またそういった環境も引き続き整えていただければというふうに思います。  続きまして、就学前の保育と教育、そして小学校の接続について、現在行われていることと課題についてお聞かせをください。 80 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。 81 ◯市長(和田愼司君) 来年4月から公立小松大学がいよいよ開校いたします。これでいわゆる高等大学、そして高校、中学、小学、そしてこども園、保育園というふうに、小松市としましてはこの地域内で一貫的な教育というものができるようになったということは非常にすばらしいというふうに思っております。  それぞれが上部の学校が高等学校、また高等学校が中学校、そういうふうにいろんなことでつながりを見せていく。これがいわゆる子供たちにとりましてもキャリアアップという意味では非常に重要だというふうに思っておるわけでございます。  この連続の中で、特にいろんなギャップですね、中1ギャップとか小1ギャップとかいろんな言葉は最近聞かれなくなりましたけれども、私どももその点については非常に従来から危惧しておりまして、これももう7年半たちますが、やはり職員から提案がございまして、やはり発達支援という問題、このテーマ一つにしても大変今でも全国的に大きな課題になっておるんですが、発達支援でやはり小さいときにその状況を把握して、親御さんも一緒になって注意に努める、また注意をしていく、そういうことが必要だよということで発達支援センターというのを小松市独自で県内でほぼ初めて運営させていただきまして、大変多くの子供さん、また親御さんが来ておられます。  当然、発達支援ということになりますと、保育園から小学校へ行くときには当然それぞれ保育園から小学校にバトンタッチする。その中でいろんな引き継ぎをなさるんですが、より発達支援という一つのテーマをとっても、この引き継ぎの仕方が大きく変わりました。逆に小学校の先生が実際保育園に見に来るとか、また保育園の先生がその後もフォローするとか、お互いの交流ができてきたというのは非常によかったというふうに思っています。  ですから、いろいろその接続という問題はいっぱいありますけれども、この発達支援一つとりましても、こういうテーマをやはり軸にして、ぶれない接続というものができてきたんではないかなというふうに思っております。  いずれにしても子供たち、これからいろんなチャンスもたくさんあります。それをお母さん方、お父さん方も働きながら、また子育てを楽しめる、そんなことを幼児教育、小学校、中学校と続けてできるような体制を一貫してとっていきたいなと思っています。 82 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 83 ◯4番(木下裕介君) 大学ができまして、いわゆる川上から川下という言葉があれなのかわからないですけれども1本の道ができたと思いますので、ぜひ引き続きまた課題があるとまた潰していくように取り組んでいただきたいというふうに思います。  次に、非認知的能力の重要性についての質問に入ります。  この非認知能力とは、目標を達成するための忍耐力、自己抑制、情熱、他人と協力するための社交性など幅広い力や姿勢を含み、学歴、所得、昇進など将来の成功を支えるものとして、この能力が高いほど犯罪率、離婚率、生活保護の受給者になる率も低い傾向にあり、生きる力として世界的にも注目をされています。  この非認知的能力は、特に乳幼児期に身につき、大人になってからの生活に、先ほど申し上げましたけれども大きな差が生じてきているという統計もございます。  そこで、この非認知的能力の重要性についての所見をお聞かせください。 84 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。 85 ◯市長(和田愼司君) 私個人的には、こういったことは家庭で親の背を見たり、兄弟の背を見たり、周りの友達との関係の中でつくり上げていくものだろうと私は思っておりますが、昨今はそうでもないようでございます。  そんなことも含めて、いろんなそういうことを学ぶといいますか気づく場所が必要だということでしょうね。今、児童センターというのもございますし、今度、12月からオープンいたしますカブッキーランドもまさにその一つであります。  そういったいわゆる非認知能力という言葉も昨今の言葉でございまして、こういう言葉を難しく使うのは専門者の何か特性なのかもしれませんが、我々としては子供たちを自然にありのままに、そして常に夢を抱きながら、仲間と楽しくやっていく。ごく自然のことだと思いますが、そういう子供たちがどんどんふえればなというふうに思っています。  いずれにしてもいろんな課題がございます。人生歩んでいくと、いろんな石ころが前にあったり、落とし穴があったりいろいろします。それをやはり自分で察知をして、それを乗り越えていく。そしてまた友達が苦しんでいたら助けてあげる。これは私はごく自然なことだというふうに思っておりますので、そういったことをさまざまなこと、カブッキーランドもそうですが、食育、教育もそうですし、わくわくランド、いわゆるサイエンスヒルズもそうでありますし、いろんな形でそういった場の提供をしていく。そこには当然専門家の先生も必要でありますので、そういう人も配置しながら、そしてまた親御さんにも気づいていただく。そして、親御さんもいろいろ悩むと思います。その悩みをそういった場所で、やはり相談しやすい場所を何カ所もつくっていくということではないでしょうか。  こういったテーマには答えがあるようでゴールもないと思いますので、また今後ともぜひ御提言お願いいたします。 86 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 87 ◯4番(木下裕介君) 次に、どのような取り組みをしているかお聞きしようと思ったんです。今のお話でよくわかりまして、確かに難しい言葉で何かなということなんですけれども、要は頑張ればできるというのは積み重ねていくことなんだろうと思いますし、子供たちの自発的な部分を大切にして、させられるんじゃなくて自分からやっていくような育て方をどうしていくのか。私自身、2人の親なんですけれども、そこは教えられながら、私も学びながらやっていきたいというふうに思っています。  ぜひ、先ほどお話ありましたけれども、その指針です。改定されまして保育所保育指針、幼稚園教育要領も改定されたということもありますので、割とこれは昔からあることなんですけれども、最近、非認知能力ということで注目をされてきていますので、しっかりとカブッキーランド含めて、特に小松市は科学に力を入れていますので、そういった視点からまたそういった非認知能力を、特にこの就学前の子供たちにぜひ与えていっていただいて、質の高い先生によってまた与えていただければというふうに思います。  続きまして、幼児教育の無償化についてであります。  幼児教育の無償化は、全ての子供たちに質の高い幼児教育を保障するということを目指すもので、国はこの基本的な考え方を踏まえて環境整備と財源確保を図りつつ、無償化を5歳児を対象にして実現することを視野に置いて段階的に取り組んでおります。  財源確保が私一番の問題かなと、今、国のほうでもいろいろとやっておりますけれども、そういったことを受けまして、まず市としてどのような対応を行っていくのかをお聞かせください。 88 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。
    89 ◯市長(和田愼司君) 難しいテーマでございますが、ただ、現状をちょっとお話をしますと、小松市の保育料、これ幼稚園も含めまして、いわゆる国の基準の半分以下だというのは何回も申し上げているとおりです。そして、全体今4,400人余りの幼児が保育所、幼稚園に通っておられるんですが、実はそのうちの25%が今無料なんです。これは所得の関係だとか、それから第3子がどうだとかいうそういった関係で全体の4分の1が今もう無料になっているというのが現実です。それから、半額になっている人が約2割弱いらっしゃいますので、合計しますと43%ぐらいが、小松市は国の基準の半分以下なんですが、それよりもさらにまた低いという状況であるということをまずお話をさせていただきたいと思います。  今、国のほうでは幼児教育無償化というのを大きなテーマで、財源が7,000億円要る。それをこども保険にするのか、消費税にするのか、国債を発行するのかさまざまありますが、これは国の専権事項でありますが、基本的には私自身、就学前の一、二年は義務教育化するのが正しいと個人的には思っておりますけれども、ただ、費用だけを見ると今こういう状況であって、ある程度収入のある人には幾分かの負担をしていただいているというのが実態でございますので、いわゆる安くなっている人たちをもう少しもっとどうしたらいいかということは、これは私どもの予算とにらみっこしながらやっていけるかなというふうに思っております。  昨日、人生100年時代構想会議というのが開かれまして、これからいよいよ人生100年なんだそうです。今、人生80年、90年と言っておりますけれども、人生100年。イギリスの高名な学者の方はこうおっしゃっていまして、今、10歳の子供の半分は間違いなく107歳まで生きるというんです。今の10歳の子供は107歳まで生きる。それが半分だそうです。そうすると、残り97、100年まださらにあるわけですね。  ということを考えたときに、我々としていわゆる教育も含めてどうするか。また、働き方をどうするかということが大きなテーマなんだろうと思います。  60歳で、今度65歳になりますけれども定年になると。もう一度勉強し直して、今度は違う仕事にする。最初は学校の先生したけれども、次はものづくりの会社のまた設計者になるんやと、そういうことが求められる時代になったんですね。これは次の世代への年金の問題だとかいうのもございますので、これがいわゆる学び直し、リカレントといいます。これは小松短期大学でもこの言葉を使ってずっとやってきておりまして、今度、公立大学も同じ考え方でございます。人生は2回勉強するんやと、ということです。面倒くさいかもしれませんけれども、それだけもう100歳まで生きるわけです。元気で生きるわけですから、ぜひ二度、三度勉強して、二度、三度また違うことで世の中に貢献をしていくということが大事なんでしょうかね。  そういう意味で、公立大学の定員がという話をよくおっしゃられるんですが、今のいわゆる日本の大学受験は50%なんですね。いわゆる大学生に、高校から変わっていくのが。これがヨーロッパ、アメリカはもう8割、9割ですから、まだそういう意味では3割程度のアローアンスがあるということと、それからもう一度大学に入っていくんだと。最近、東京では物すごい多いです。40代、50代の大学生がふえてまして、そういう意味では、そうするとこの公立小松大学ももっといろんな幅広い先生方、幅広いもっと専門課程をつくっていく、そういうことになっていく。これがきのうから皆さん方がこの大学に期待していることなんだろうと思います。  御質問は幼児教育の問題ですが、大学についても今、無償化だとか奨学金だとか出世払いだとか、何か難しい言葉がいっぱい飛び交っておりますけれども、これが今大きな変革をしている。制度も変わっていく、また費用負担も変わっていく。こういう変わり目には、ぜひまた議会の皆さんときちっと議論し、歩調を合わせて進めていきたいと思います。 90 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 91 ◯4番(木下裕介君) 先ほど市長の私案という形で義務教育化というのがありました。私も本当に同感でして、いわゆる待機児童の問題を言われていますけれども、小学校に当然待機児童はいなくて、それは義務教育だからないわけで、であるならば、今言ったようなお考えというのは非常に理にかなっているかなというふうに思っていますし、大学のことで今、大学の授業料も無償化という話も出ているんですが、個人的にはそっちよりもぜひ幼児教育の無償化がやっぱり大切ですのでそちらを取り組んでいただきたいというふうに考えております。  そういった中で、この項目の最後の質問になるんですけれども、優先して実施すべきと考えていることについて考えをお聞かせください。 92 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。 93 ◯市長(和田愼司君) 優先というのはちょっと問取りの中でなかったようですけれども、要は子供のキャリアアップをどうしていくかということに私は尽きると思っております。  まだ保育園だからということじゃなくて、やはり保育園なら保育園児童なりのやはり将来の夢、それから小学生なら小学生の夢、もちろんスポーツでも文化でも産業でも看護師でも何でもいいです。そういうことをどんどんグレードアップしていく。そのために勉強というのがあるんだと思います。そして、一人でできないことは仲間でそれを実現していく。これが人間力でありますので、そういうようなやはり小松市全体が教育、そしてキャリアアップということをみんなで支え合っていく。これは100歳になるまでキャリアアップが続く。こういう社会をつくっていければなと思っております。 94 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 95 ◯4番(木下裕介君) 生涯学び続ける環境をいかに整えていくかということに尽きると思いますので、また取り組んでいただきたいと思いますし、私もまた提案、提言していきたいというふうに思います。  この質問はこちらで閉じさせていただきます。  次に、白血病等の血液疾患に有効な骨髄バンクドナーの登録と支援の推進についてお伺いをいたしますが、ちょっと時間も来てますので、1番目の現状の認識については省略させていただきまして、2番目、骨髄バンク登録に対する周知、普及への取り組みについて現状をお聞かせください。 96 ◯議長梅田利和君) 予防先進部長、中西美智子君。    〔予防先進部長 中西美智子君登壇〕 97 ◯予防先進部長(中西美智子君) 骨髄バンク登録に対する周知と普及の取り組みでございますが、石川県では移動献血にあわせまして骨髄バンク登録事業が実施されております。また、市内のライオンズクラブなどの団体では、イベント会場で実施する献血の機会に普及啓発活動としてチラシの配布が行われております。  本市では、県に協力してホームページの掲載やポスターの掲示などを行っております。 98 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 99 ◯4番(木下裕介君) まず、現状をちょっとお話をさせていただきたいんですけれども、骨髄バンクが今、日本骨髄バンクというところが主体となっていまして、日本赤十字社や地方自治体の協力でこういった事業が行われております。平成29年8月末の現在のドナー登録者数というのは今47万6,746人となっています。ただ、ドナー登録の年間の受け付け数は年々減少傾向にありまして、その一方で、登録可能年齢というのがあります。これは18歳から54歳なんですけれども、55歳になれば登録が取り消しになる数が、55歳になるといわゆる卒業という形でこういった取り消しになる数も増加傾向にあります。実際、2015年、2016年は取り消し者数が連続して2万人を超えているわけでして、特に登録者数の全体の年齢別に見ますと40歳代が多く、若年層が極端に少ない傾向も顕著になってきております。このまま放置するとドナー数は確実に減少していくことが危惧されている、こういった状況にもなってきております。  そこで、次の質問に移るんですけれども、教育現場への働きかけについてお伺いをいたします。  日本骨髄バンクは、事業開始から25年余りがたち、登録者数もふえ、累計の委嘱者数、これは2万1,000例を超えました。いわば2万人余りの命をつなぐチャンスを提供しているんですが、実は楽観視できない状況にあります。その理由は、先ほど申し上げましたけれども登録者数、40代が一番多くて、これは10年前、20年前に登録した若者がそのまま年を重ねて、若い世代の登録が減っていることになります。登録者は55歳になると自動的に取り消しとなります。この40代の今から10年後を見据えた場合、今から若者世代のドナー登録者をふやすことが非常に重要となってきます。  ただ、知識がなければ登録をお願いしても協力的になれないというのは当たり前のことでして、映画あるいはドラマなどで白血病を取り上げた作品が放映されると興味を持ってドナー登録者の数がふえるという状況は日本骨髄バンクの統計からも出ております。そういった中、やはり啓発活動は非常に重要性が高いものだと言えます。  こういった状況を踏まえてお伺いをいたしますが、今後も登録者数の維持、増加をさせていくためには啓発活動をしていかなけばならないと考えますけれども、まず、市民が骨髄移植に関する正しい知識を得られるように、特に若年層でのドナー登録が少ない実態を踏まえて、高等教育現場における働きかけを強めていくべきと考えますけれども、お考えをお聞かせ願います。 100 ◯議長梅田利和君) 予防先進部長、中西美智子君。 101 ◯予防先進部長(中西美智子君) 教育現場への働きかけにつきましてお答えいたします。  骨髄バンクやそのほか臓器移植、がんなどに関する教育の前提といたしまして、児童生徒の命を大切にする気持ちを育むことが第一に挙げられております。小中学校では、道徳や保健、特別活動など教育活動全体の中で命のとうとさについて考える学習を行っております。  小学校の道徳の副読本では、骨髄バンクに関する教材が掲載されており、子供たちが命について学び、その大切さを理解しております。また、小中学校においては医師や助産師などを招いて命の大切さを学ぶ特別授業を毎年設定し、自分や他者の命の大切さについて考える場を設けております。  市立高等学校におきましては、保健体育科や家庭科などの学習の中で命や健康について学ぶ場をできる限り設定しております。今後も骨髄バンクなどへの正しい知識を深めるとともに、命のとうとさについて一層理解し、尊重する態度を育んでいきたいと思います。  なお、公益財団法人日本骨髄バンクより、来春卒業を迎える県内の全高校生を対象に、骨髄バンクへの理解とドナー登録の推進を目的としたチラシが配布されると伺っております。 102 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 103 ◯4番(木下裕介君) 高等教育現場という形で通告のほうはいたしたんですが。 104 ◯議長梅田利和君) 予防先進部長、中西美智子君。 105 ◯予防先進部長(中西美智子君) 教育委員会では、高等教育に限らず教育現場への働きかけは、骨髄バンク、その他臓器移植、がんなどに関する教育を前提として、命の大切さを育むことが大事という考え方で進めているということでございます。 106 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 107 ◯4番(木下裕介君) わかりました。  時間がないので次に移りたいと。  最後の質問ですけれども、ドナーへの助成制度の創設についてお伺いをいたします。  日本骨髄バンクにお話を聞くと、最も重要な課題の一つとして挙げられるのが骨髄移植の前提となる患者とドナーとの白血球の形が一致する適合率、そして実際に移植に至る移植率の差です。最新のドナーの登録者数は47万6,746人で、骨髄提供を希望している患者の登録数は3,694人。2016年でいいますと、適合率が95.9%。適合率は高いんですけれども、実際に移植に至るのは54.6%にとどまっています。結果、適合する人が複数見つかっても、移植に至らず亡くなるケースもあります。  この低い背景として指摘されるのが休業の問題です。ドナーから骨髄を採取するには、健康診断などの通院や3泊4日の入院で合わせて約1週間必要とされ、仕事を休みにくい、仕事を休むと収入に影響するなどと辞退せざるを得ない人が多いといいます。  ドナーに対して休暇制度や経済的負担の解消を図るには、まずは一律の取り組みを国へ求めていくことが本筋であると考えます。ただ、最近は率先して環境整備を進めて独自にドナー制度を導入する自治体も出てきております。2011年に新潟県加茂市が先駆けて導入をし、現在では311の自治体で制度を設けております。県内では津幡町、内灘町が既に助成制度を設けております。  ついては、骨髄バンクを介して骨髄移植を待ち望んでいる患者さん救済のため、そして骨髄バンクドナーが経済的な不安なく骨髄提供できる環境を整備するため、ドナー支援助成制度の導入を提案をいたしますが、考えをお聞かせください。 108 ◯議長梅田利和君) 予防先進部長、中西美智子君。 109 ◯予防先進部長(中西美智子君) ドナーへの助成制度の創設につきましては、県内19市町のうち内灘町が平成25年度から、津幡町が26年度から骨髄移植ドナー支援事業として実施しておりまして、全国では300カ所余りの自治体が実施しております。  助成額は、内灘町、津幡町ともにドナーに対して1日2万円、事業所に対して1日1万円で、7日間を上限としております。これまでの実績は、内灘町が平成28年度に1件あったと聞いております。  ドナー登録後、実際の提供に至るまでにはドナーの仕事や家庭の事情などにより、検査及び移植に係る入院などが難しく、実際には移植に至らない場合があると言われておりますので、骨髄移植のドナーに関することをさらに啓発し、職場や家族が理解を深めてドナー提供がスムーズに進む環境を整えていくことが大切であると考えております。  本市といたしましては、10月の骨髄バンク推進月間に合わせ図書館で関連図書やパンフレットなどを配置したコーナーの設置や市エントランスホールにてのパネルの展示、市役所で行われる献血会場でのチラシの配布のほか、県とともに企業、団体、大学などへドナー休暇制度の創設への呼びかけなどを行って啓発普及に努めていきたいと思っております。  今後は、骨髄バンクのほかにアイバンク、腎バンク、そのほかの臓器移植につきましても市民が関心を持ち、登録者がふえていくことを目指していきたいと考えております。 110 ◯議長梅田利和君) 木下裕介君。 111 ◯4番(木下裕介君) まず、周知を進めていただいて知っていただくのも大事だと思っています。その上でという形になるんだろうと思いますので、ぜひ引き続きまた活動を続けていただければというふうに思います。  この質問はこちらで閉じさせていただきます。  次に最後になりますけれども、子育て支援の充実についてであります。  初めに、図書館と空とこども絵本館の連携についてです。  こども園で読み聞かせのボランティアを行っているお母さん方からの要望を受け、質問をいたします。  市立図書館で登録したカードは南部図書館と移動図書館車で使用できますけれども、絵本館では現在使用できません。そして、逆ですね、絵本館で作成したカードも他の図書館では利用できず、絵本をよく借りるお母さん方からは、もっと使い勝手がよくならないかという声が寄せられてまいりました。  そこで、利便性向上に向けて、図書館と絵本館のカードの共通化、カード1枚で利用できないのか見解をお聞かせください。 112 ◯議長梅田利和君) 教育次長、山本裕君。    〔教育次長 山本 裕君登壇〕 113 ◯教育次長(山本 裕君) ただいまの図書館と空とこども絵本館の連携についてお答えいたします。  図書館は、主に小学生の子供からお年寄りまで幅広い年代の方が本を借りたり調べ物をしたりするなど、いろいろな目的を持って利用されております。  また、絵本館のほうは、5歳までの小さなお子さんとその保護者の方が主な対象で、大人が子供に絵本を読んであげる場所として活用されております。本を読んでもらうことを通して乳幼児が本のおもしろさに触れ、想像力が養われ、豊かな心が育まれることが期待されております。また、絵本館の中には読み聞かせができるスペースが何カ所かありますし、また本を読む合間に離乳食やおやつなどを食べるそういったスペースも用意されております。大人も子供も心ゆくまでゆったりと本に親しみ、親子のきずなを深めたりする場所となっております。  この絵本館につきましては、11年前の設立に際しましては、たくさんの市民ボランティアの方が参加し、意見を出し合い、そして未就学のお子さんや保護者の方にとって最善の施設になるよう、たくさんの市民の声を反映させて設立されたというそういう経緯がございます。  図書館と絵本館はそれぞれの館の目的や特色には違いがありますけれども、市民の皆さんのさらなる利便性の向上を目指しまして、システム等改善していく方向で検討しているところでございます。  議員の御質問にありましたように、本の返却につきましても、市立図書館、南部図書館、絵本館、いずれの施設で借りた本でも返却は可能になっております。今後も一層市民の皆さんに周知を図り、気軽に御利用できるように努めてまいりたいと存じております。  以上でございます。 114 ◯4番(木下裕介君) ありがとうございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 井 田 秀 喜 君 115 ◯議長梅田利和君) 井田秀喜君。    〔3番 井田秀喜君登壇〕 116 ◯3番(井田秀喜君) 第3回定例会通告に従いまして質問をさせていただきたいと思います。  今回は、統合後、2小学校の利用計画についてお尋ねをさせていただきます。  平成33年4月、義務教育学校松東みどり学園開校へ向けて、3校の児童たちが互いになれる環境の整備として次年度より波佐谷小学校で3校統合の小中一貫教育が開始されます。  これまでいろいろと議論を重ねてこられたそうでありますが、小松市の特性として小学校下が地域の核となっております。この核となる小学校が閉校するということは、人口減少という時代の流れの中で避けることができない現実であるかもしれませんが、市として地元に対しまして丁寧で真心のある対応を切に望むものであります。  また、地元や保護者から強い希望、要望等で子供たちのために3校統合を求めているというものであれば、そもそも統合した義務教育学校の計画というものが今出てきて、波佐谷小学校を来年からとりあえず集めるという考え方ではなくて、もっとしっかりと議論を進めていく、着実に進めていくべきではなかったのかなと。もしくは、本当に33年までの間、まだ時間はあります。それぞれの学校をうまく活用、利活用しながら、真剣に考えていってあげるべきではなかったのかなというふうに若干ちょっと疑問は感じるものであります。  しかし、この統合については6月の議会におきまして他の議員から質問されております。ここでとやかく言うことは控えさせていただきたいと思いますが、今回お尋ねしたいのはその後に、閉校後、残された学校の利活用というところについてお尋ねをしていきたいなというふうに思っております。  地元の方にお聞きしてまいりました。これまでいただいた寄贈品や卒業写真、また思い出の品、また敷地内の校門、これまでに建てられた記念碑や記念植樹。特に西尾小学校の校門は地元観音下石でできておりまして、絶対に残してほしいといった強い希望のお声も頂戴してまいりました。  私の小学校であります、母校であります第一小学校。これは統合ではありませんでしたが、校舎改築で校門のところにあります。やはり学校のシンボルでありました校門。位置は今現在変わりましたが、地元の要望、また当時のPTA等の強い要望をお聞きいただきまして、現在の位置にシンボルとして残していただいております。  ああいった形で、地域の本当に核となる小学校の何か記念に残るもの、顔になるものを今後もしっかりと残していってほしいという思いがあるわけですが、現段階でその辺のお考えに対して、来年度から波佐谷小学校に行くわけですから、ことし卒業する西尾小学校、金野小学校の子供たちの卒業写真、そういったものがどこに飾られるのかなというお考えも少し、教育委員会が答弁者ということでありますのでお尋ねしたいと思います。 117 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 118 ◯教育長(石黒和彦君) 新しい学校につきまして御支援をいただきまして、本当にありがとうございます。  お話の要旨は何点かあったようにございます。  まず、来年度でございますが、統合後というのは波佐谷小学校ではなくて松東みどり学園としてスタートするということを確認をさせていただきます。  それからもう一つ、思い出の品、記念品等につきましては、学校の中にスペースを準備して、そこに大事にさせていただきたいというふうに今は考えております。  それでは、3校統合以降の西尾小学校、金野小学校の利用計画についての御質問にお答えをさせていただきます。  小学校は、子供たちにとっては大事な学びの施設であるということは言うまでもございません。そして、地域の皆様にとりましても井田議員御案内のとおり、生涯学習や住民交流活動の拠点として、また災害時の避難場所としてもその機能を有しているなど、その資源を有効に活用している重要な地域の中核施設となっております。  西尾小学校、金野小学校の両小学校ともに、体育館やグラウンドでは現在、サッカー、野球、空手道など地域スポーツの練習に利用されております。また、西尾小学校では地域の伝統であります尾小屋鳶の保存、継承のための練習場所としても大事に活用されているところでございます。  両校の統合後のその計画でございますが、体育館とグラウンドにつきましては当面の間、地域スポーツや地域行事など住民交流活動等の場所として維持していきますし、避難場所など地域機能の役割を果たす施設としてのその継続が必要だと考えております。  そして、そのほかの校舎の部分については、市の関係部局等と連携いたしまして、平成33年4月に新しい学校が開校されるわけでございますが、その3年間という時間の中で地域の皆様の御意見等を十分お聞きいたしまして、その活性化につながるよう十分に検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 119 ◯議長梅田利和君) 井田秀喜君。 120 ◯3番(井田秀喜君) 今後3年間については、教育委員会が今後も管理していくということで認識すればよろしいですかね。 121 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。 122 ◯教育長(石黒和彦君) 3年間という管理は先ほども言いました。教育委員会も当然入りますが、活用は市当局と考えていくということで連携をとっていきたいと思っております。
    123 ◯議長梅田利和君) 井田秀喜君。 124 ◯3番(井田秀喜君) ぜひ行政の責任のすりかえにならないように対応していただきたいんです。  教育委員会がやるのであれば教育委員会という立場で目的を明確にして利用計画を立てていく。これは当然の話でありますし、行政、市が管理していくというものであれば、今後、民間に売るなり、先ほどのお話にありましたように地域にお貸しするなり、またそういった団体等にお貸しするなり、しっかりと明確にしていただかなければいけないんじゃないかなと思うんですね。  なぜこんなことを言うかといいますと、大杉の青年の家、これがいろいろなうわさがあって、利活用するしないありましたが、現在もうぼろぼろの状況のまま残されている。こういった現実があるんですよね。  少年自然の家はみどりの里に変更されたり、西俣の小学校跡地は今の西俣自然教室という形で利用されておりますが、結局、利用計画がはっきりしないそういった施設でありますと、ずっと老朽化。いざ使いたいというときに多額の投資をして直さなくてはいけない。そのようになってもらったら困るというわけなんですね。  小松市は、もう各小学校100%耐震が終わっている。これは本当に非常に素早い対応で、僕は評価するところであります。  だったら、そういった利活用がしやすい環境の整っている小学校跡地利用というのをもう少し明確に御答弁いただかなければ、やはり地元としても、また我々小松市民としても納得がいかないところであります。  学校が閉校してから、子供たちがそれまで楽しそうに学びの中にいた学校から人の姿が消えていく。この地域が寂れていくというイメージにつながらないように、ぜひともその辺は慎重に対応していってほしいというそういった思いから質問させていただいているんです。  今回、ヒアリングのときにでも、教育委員会と行政管理部のほうからもヒアリング受けました。僕は通告の時点で、その時点、はっきり申しておりますが、今回は残念ながら教育委員会からの答弁しかないと。本当に、多分無計画なんだろうなと言わざるを得ない状況なんですよね。あるんだったらあるでぜひお示しいただきたいんです。僕はないものを聞いているんじゃないんです。ないならない、あるようにしてくださいとお答え求めるだけなんです。何かを隠すかのようにやっているのか、全く計画がないのか、ただそれをお聞きしたいだけなんです。なのに、ちゃんと通告して、ヒアリングも受けて、何度も教育委員会に確認しました。本当に教育委員会でいいんですかと。でも、教育委員会しか答弁できませんというお答えが返ってきました。はっきり言って、何度も言いますけど無計画じゃないのかなと言わざるを得ないんですね。ぜひそういった地域が寂れていくような印象にならないような取り組みを明確にしていただきたいと思うんです。  具体的に、それぞれの小学校の特性というものもあると思いますので、僕なりに少し考えてきたんですけれども、まず西尾小学校。こちらは国道416号沿いに立地しておりますし、周辺には西俣キャンプ場、尾小屋鉱山資料館、そして冬、大変にぎわいを見せる大倉岳高原スキー場等、自然に囲まれたすばらしい環境にもありますし、また最近話題にもなっております民間投資によります酒蔵の建設も進んでおります。非常に話題性もありますし、このまま市の管理財産として維持していくのか、またそういった民間企業や地域の要望にお応えして活用していくのか。せめてそういった答えも出てくるべきじゃないかなと思うんですが、今回もこういった形で御答弁をいただけない。計画性がないのではないかと指摘されて僕は仕方ないんじゃないかなと思います。  また、金野小学校につきましては、現在、造成中であります正蓮寺の産業団地、そして(仮称)エコロジーパークこまつ・クリーンセンターの建設も行われておりますし、国道8号線へのアクセスも非常に近いという好立地であります。道路事情等々も申し分ない地域でありますし、こちらもうまく企業やまた地域、そういったところと話し合いをしていくべきじゃないかなと思うんです。誰が考えても、普通にそう考えるんじゃないかなと思うんですが、市からはこれといった計画性が示されない。耐震補強も終わっているんです。本当にうまく利用される。  お隣、加賀市におきましては、2015年ですか、菅谷小学校、去年の11月に企業に7,000万円で売却して、今、企業が活用しているという状況があります。  そういった話を、もう3年間とおっしゃられていますけれども、その中で現段階でいろいろ多分お話はあると思うんです。なのに、そういった計画が示されないというのは少し問題があるんじゃないかなと思うわけです。  利用のやり方については本当に企業でも地域でも、また例えばスポーツの合宿等でも何でもいいんです。別にこれといった限った決まりもないと思います。ただ、日本全国、この文科省のホームページの中にも「~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクト」という形でいろいろな案が出てます。毎年500校近く、小中高合わせて閉校していっているという状況の中で、約3割の学校が利活用されずに残っているというデータが出ておりました。  そういったものを含めて、今回、よく聞く言葉に「ダントツ」という言葉をよくお聞きします。ぜひ本当にその固定概念にとらわれないようなダントツの使い方、施設、売り方、そういったものも御提案いただきたいなと。もしくはそういった御説明をいただきたいなと。これはヒアリングでしっかりとお話しさせていただいているんです。にもかかわらず、答弁がいただけない。  教育長のほうからは、学校として今とにかく前に向かって一生懸命やるしかないとしかお答えいただけてないんです。ここで多分どれだけ議場で教育長に質問しても、同じ答えしか返ってこない。僕は今回、一方的にお話しして終わるしか状況がなくなっちゃったんです。  そもそもこれがおかしくないですかという話をせざるを得ないんですよね。何のための通告だったのか、全く理解ができない。僕は行政管理部長、ぜひ答弁いただけるもんだと思っていました。でも、今回は教育長のみということでありますので、もう言い切って終わるしかないですね。答えがないわけですから。  それが、また最近の議会見ていると、ある日突然降ってわいたかのように、昔から話進んでましたかと言わんばかりに出てくる案件がよくあるんです。ぜひ現段階でお答えできないのであれば、何か動きがあった時点では、議会、委員会にしっかりと協議していただかなければ、なぜあのときに答弁しなかったんですかと必ず振り返ることになると思います。  ぜひそういったところを執行部の皆さんはよく御理解いただいて答弁してください。  別に僕はなかったら、いつも必ず質問で言うのは、計画がないならない、そうおっしゃってくださいと。(「はい」と言う人あり)だったら、よくやってく……、結構です。おかしいでしょう。こうやって聞けば聞いただけ急に出てくるというの。だったら、最初の通告のときに、ヒアリングしていただいとる。なぜそのときにお答えいただけないんですか。(「はい、お願いします。議長」と言う人あり) 125 ◯議長梅田利和君) 答弁。 126 ◯3番(井田秀喜君) 結構です。  今回、本当にもうちょっと3校の統合計画が全然具体性が示されてないまま進められているということ。同時進行で、閉校になっていく学校に対する考え方が一切示されていないということ。この現実、事実を、よくちゃんと理解して丁寧に進めていっていただきたいと思うんです。  特に地元の方々に対して、しっかりとした説明を切に望んで、今回は質問終わります。  以上です。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 浅 村 起 嘉 君 127 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。    〔7番 浅村起嘉君登壇〕 128 ◯7番(浅村起嘉君) みどりの風の浅村でございます。質問、最後の質問者となりました。よろしくお願いしたいと思います。  さきの日曜日には、こまつドームで行われました福祉ふれあいフェスティバルに行ってまいりました。お土産としてドレミのクッキーやうめの木のパンを買わせていただきました。特別支援学級の子供たちが卒業後にそちらの施設で働かせていただいております。いろいろとたくさんの子がかかわっているというふうに思います。  また、会場のほうでは先輩でありました津田駒工業で働いていた方とお会いしました。初めて聞いたことなんですけれども、もう多分定年になられたと思うんですが、福祉関係のものを製造していたということで、どういうようなフェスティバルなのかと興味を持って来られたということでした。本当に多くの方たちにそうやって興味を持って来ておられて、そして、共生のまちということをつくっていただけているというふうに感じた日でありました。  それでは、通告に従いまして質問を行ってまいりたいというふうに思います。  1つ目としては、小松の学びについてということで、まずは公立小松大学について質問をしたいと思います。  小松の学びの拠点として、小松駅南に建設中のKomatsu A×Z Squareが12月1日にオープンをします。公立小松大学も文部科学大臣の認可を受けて正式に来年の春の開学が決まりました。  昨日の教育長の答弁でも、小松の子供たちにとって大学の専門性の高い教員によって理科や英語力の高まりに期待ができ、学びの連続性が生まれるとのことでございました。  小松に新たに大学ができることによって、高校生の学びにとってどのような価値ができるのか市長のお考えをお聞かせください。 129 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 130 ◯市長(和田愼司君) 浅村議員、先ほど津田駒さんですか、お勤めの方のお話をされました。まさにこれから第2、第3の人生というものをどう送っていくか。人生100年時代というのの一つの事例かなというふうにお聞きをいたしました。  今の高校生はまだもちろんお若うございますが、これからの長いすばらしい人生を幾つも大きな山がたくさんある、そういうことを願ってこの公立大学がさらに多くの人たちに評価いただけるようにしていきたいなというふうに思っております。  基本的にはいわゆる大学受験のやり方が変わるというのは、これはきのうも教育長のお話ありました。2020年をめどに大きく英語の受験も含めて変わってくるということであります。もう今、企業のほうでも採用試験は英語オンリーでやっているところが大分ふえてまいりまして、オリンピックをめどにまたぐっとふえてくるなというふうに思います。  そういうことを含めまして、この小松の高校生が、英語というものもそうでありますし、それからこれからの人生はやはり科学、数学、そういったことを文系であろうが理系であろうが全部やはり得意にならなきゃいけない、そういう時代でありますので、この公立小松大学があるということ、そしてそれが地元の高校生、中学生にも当然いい意味で波及していく。いいすばらしい先生もいる。また、さまざまないろんな研究施設もできるということでありますので、そんなことが間近で、普通の通学をしながらそういう状況が見れるということがいいことだろうというふうに思っております。  このA×Z Squareの中にはいわゆる英語カフェもつくります。それから自習室もつくります。これは大学生と一緒に交流できるということでありますし、ここは今の私どもの考えでは会員制にして、いわゆる一般の私どもが立ち入るということじゃなくて、静ひつな環境の中でいわゆる勉強に集中する。そういったことも地元の高校生、中学生に場所を提供できるかなと、そんなふうに思っております。 131 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 132 ◯7番(浅村起嘉君) 高校生にとっても新たな学びの場ができるということはすばらしいことかなというふうに思います。  それと、先ほども教育長、学びの連続性ということも言われましたけれども、昨日の答弁の中にもインターンシップなどのことも出されていました。学生が学ぶだけじゃなくて、さらに企業との協力、そしてまだまだ先の話かもしれませんが、就職というようなことまで考えたときに、学びだけではなくて人生といいますかそういう連続性もぜひ期待したいというふうに思っております。  我が家の話になりますけれども、上の2人の子は普通高校に行きましたので大学のほうは県外のほうに出ています。3番目の子は地元の商業高校のほうに行きましたので、今やはり地元のほうで働いているということなので、ぜひ高等教育もあって、そういう生活というか、人生の中でもやはり連続性ということを自分としては期待したいというふうにも思っております。  それでは、関連してなんですけれども、昨日の質問にもやはり出てましたけれども、これから今後、子供たちの数が減っていくという中で、新たに大学ができるということで大丈夫なのかということが小松の市民にとっては懸念しているところじゃないかというふうに思いますが、これまでも行われてきたと思いますけれども、高校に対する説明会、これで地元の高校などの様子というのはどのような様子だったのか教えていただきたいというふうに思います。 133 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。 134 ◯市長(和田愼司君) 定員の話、よくお話を承りますけれども、今、小松短期大学、それから看護学校で160名の定員なんですね。この2つを発展的に解消し、公立小松大学の240名の定員にするということでありますので、全体としては1.5倍になるということであります。  そして、いわゆる学業の内容も大幅にレベルアップをするということでありますので、大変今、各高校生からも、親御さんからも強い関心を持っていただいているというところであります。  もう既に高校を幾つも回っておりまして、もう二百数十校、北陸3県回っております。これからも実際に来て子供たちに説明してほしい、また進路指導の先生と意見交換したいというお話もやはりまだ二百数十校、今、予約を受けておりますので、これからもさらに北陸3県から範囲を広げて、新潟、長野、岐阜、滋賀、このあたりまでをまず当面のターゲットとしていきたいなと思っております。  また、7月の下旬には大学の説明会をサイエンスヒルズで会場を借りて行いました。ここには400名の学生さんが来られまして、それぞれの専門分野のいろんなまたヒアリングをしたとか、それから昨年も既に北陸3県の高校生に公立小松大学のアンケートも行って、それぞれいろいろ意識調査、またいわゆる大学の名前を売っているところでございます。  今月23日に公立大学の未来シンポジウムというのを開かさせていただくことになりました。これはいわゆる客員教員の山崎直子さんにもきていただきまして、そしてまた大学の学長予定者にも出ていただいて、いわゆるこの公立大学というのはこの地域にどう貢献していくのか、また教育の内容をどのような方向に持っていくのかというようなことを、宇宙学も含めてお話をしていただくということになっておりますので、ぜひ議員も御参加いただければなと思っております。ここには父兄の方、また学生の方、いろいろ来ていただけると思っておりますので、いろんな機会を捉まえながら、11月にはオープンキャンパスを行うと、こんな今大まかなスケジュールを持っております。 135 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 136 ◯7番(浅村起嘉君) 今ほどの説明会、サイエンスヒルズで開催した説明会にも全国からたくさんの方が見えられていたという報告も聞いておりました。  北陸新幹線が開通したときに、ちょうど金沢と長野ですか、そこの結構、学生などのつながりが言われていました。その辺もあればいいなと思っていたら、今後の予定を見ると、また長野で開催するということもありましたので、ぜひそこにも期待をしたいというふうにも思います。  今ほども山崎客員教員のことも出ておりましたけれども、次はそのことについてお聞きしたいと思います。  8月28日に行われた全員協議会では、学長予定者の山本博氏も迎え、大学の説明を受けました。その中では、73名の専任教員とは別に客員教員による多様な学びを展開するということがありました。  客員教員についてお尋ねしたいと思いますけれども、専任教員との違いについてお聞かせ願いたいと思います。 137 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。 138 ◯市長(和田愼司君) 専任教員73名というお話。この人たちは私どもが選考試験をして、そして文部科学省にいわゆるレポートを出します。この先生方のキャリア、また人柄、そして論文です。そういう論文の内容含みまして全て、またその学域の中での評価、そんなものも含めて文部科学省のほうで大学教授としてふさわしいかどうか、講師としてふさわしいかどうか、こういうことをチェックをされます。全員がそれをクリアしたということでございまして、いわゆる大学ですから専門課程でございます。それを教えるに十分、技術、それから知識、人間性が足りているというのが専門教育の先生方でございます。  それから、客員教員につきましては、広く多様な経験をされた方が、またいわゆる大所高所から、また違う角度から新しい教育学といいますか人間学といいますか、そんなことを教えていただくという人になるわけです。  当面、今6名の方を選任をさせていただきました。名前はもう申し上げておりますけれども、宇宙飛行士で山崎直子さん、土井隆雄さん、このお二人でございます。それから、いわゆるこれからの国際関係、これが非常に重要になります。今、お茶の水女子大の客員教授をされていまして、もう授業は全部英語でされている方でございますが西浦みどりさんという方。そして、これからのやはり科学、科学の使い方、これをいわゆる倫理的な問題ももちろんありますが、技術的な問題、また知識の問題を含めまして、科学ジャーナリストの寺門和夫さん。そしてあとお二人は、小松製作所の方でございまして、会長の野路さん、そしてもう一人は、今、取締役専務でございます黒本さん、この方は小松の出身でございますが、ずっと一貫して建設機械の自動運転といいますか、今で言うとIoTですね。ICTとか。いわゆるそういったことをずっと研究をされてきた、もうこの世界での第一人者。これが今、小松製作所の一番の強みになっておるわけですね。  これからAIだとかIoTだとか、いわゆるどんどん変わってまいります。いわゆるものづくりの仕方が変わってくると同時に、私ども生産システム科学部には知能機械コースというのも設けるわけですが、まさにこれにマッチングするということでございますので、今、小松製作所もスマートコンストラクションというダンプトラックだとかブルドーザー、自動で運転しますけれども、それの基本的ないわゆる拠点を粟津工場に置くというふうに聞いておりますので、いわゆるインターンシップも含めまして本当に近くで最新の自動化技術を、また業界のトップの人に教えてもらう。こんなことが客員教授としての大きな役目かなと思っています。 139 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 140 ◯7番(浅村起嘉君) 今ほども客員教員についての御紹介がありましたけれども、大変著名な方、いろいろな専門家の方というふうに今お伺いしました。  これらの方によって「学生への特別授業、教育・研究への提言などから学生の夢を育み、学びの幅を拡げる」というふうに資料のほうには示されていますけれども、今ほどもお話がありましたけれども、授業などとしては、この特別授業や提言などとしてはどのような形で行われるのかというのを教えていただきたいと思います。 141 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。 142 ◯市長(和田愼司君) それぞれの方、キャリアも違いますし、お立場もありますので、年間のいわゆる大学ではコマ数と言うんですけど、いわゆる授業の回数についてはそれぞれ異なってまいりますが、いわゆる年間10回前後をそれぞれお願いすることになろうかと思います。  また、それ以外に大学全体のPRだとか、また入社式の特別講義だとか、いろんな形もありまして、それから市民講座的な方向にも御活躍していただけるんだろうというふうに思っておりますので、これはこういう枠を決めてやるものじゃなくて、それぞれの客員教員の先生方のやはり御意向もこちらからお願いをして、小松市民のために、これから大学を目指そうと思っている中学生、小学生にも夢を与えれるようなことをぜひお願いをしたいなと思っています。山崎直子さんに監修していただきました公立小松大学のシンボルマーク。これもまさに同じでございまして、英語に直しますとFly to the Future、未来に飛び立とうという、まさにそんなことをやっていただけると思っております。 143 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 144 ◯7番(浅村起嘉君) 今ほども学生だけではなくて子供たちや市民に向けてもというようなお話もありました。  今、大学の存在そのものも学生だけじゃなくて市民にとっての学びの拠点としてということですが、公開講座や施設利用について伺いたいというふうに思います。  現在も小松短大では市民向けの公開講座が実施されておりますけれども、そちらの状況というのはどのような状況でしょうか。 145 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。 146 ◯市長(和田愼司君) 28年度に限って申し上げますと、合計386名の方にいわゆる市民講座、社会人教育をお受けをいただいております。メンバーはダブっている部分もございますが、いわゆる心理学だとか、それからこの小松短期大学が得意としております品質管理(QC)、そんなところにも企業からも、この地元にあります企業からももう一度学びたいということで来ておられます。そのほか、さまざまなものづくり企業からもいろんな教育、検査等を含めて行って、延べ386名ということです。  これは今度、公立小松大学になりますともっと幅広くというふうになるとお考えをいただければなと思っております。いわゆるもっと、これが1年目からできるかどうかですが、市民大学講座的なスタイルでいわゆる体系的なものができないかどうか。もちろん1年通して、半年通してというのはちょっとしんどいなと、単発ならいいよという方もいらっしゃると思いますので、そういういろんなシステムを考えながら、多くの人たちにもう一度学んでいただく、また新たな勉強をしていただく、そんな大学になるというふうに思ってください。 147 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 148 ◯7番(浅村起嘉君) 今ほどの386名に私は入っているのかどうかちょっとあれなんですけれども、樫田所長のお話も短大で聞かせていただいたわけなんですけれども、それはちょうど今、遺跡の話とか石の文化の話、大変興味深く聞かせていただきましたし、大変たくさんの方が聴講に来られておりました。  今度、小松駅近くになって、交通の利便性もさらに高まるということですので、ぜひ市民の要望やニーズを受けて、多くの方が学べるようにしていただきたいというふうに思っております。  今、サイエンスヒルズのところで金沢大学のサテライト授業というのもありますけれども、逆にいろいろ多くの方が小松のほうに見えられていただきたいというふうに考えてとるところです。  ぜひ市民の声も受け入れて、学べる環境をつくっていただきたいというふうに思います。  あわせてですけれども、「地域に身近な「人材育成拠点」」として大学に市民が集うというふうにあります。先ほどは高校生にとって施設の利用という話もありましたけれども、市民にとって大学施設の利用についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 149 ◯議長梅田利和君) 市長、和田愼司君。 150 ◯市長(和田愼司君) これは年々、どんどん拡大していくということになるというふうにまず御理解をいただきたいと思います。  通常、図書館と私ども言っているんですが、大学ではメディア総合ライブラリーと、最近そういう言葉を金沢大学でも使っていまして、メディア総合ライブラリーでございまして、これがA×Z Squareの2階にいわゆる図書館ができるということです。これは一般開放ということになっておりますので、駅周辺に図書館ないねという話がよくありましたけれども、ぜひこの大学の図書館も利用していただければなと思いますし、1階にはブックカフェもありますので、そういった時間の許す限り、食事をしながらまた本を読んでもらうとか、図書館でいろんな学びをしていただくとかいうようなことがまず一つできるかなと思っております。  それから、さっき金沢大学のサテライトの話もされましたけれども、これも今まだ折衝中でございますけれども、A×Z Squareの1階にカブッキーランドができます。そこにカルチャールームというのがございますので、そちらへ移る予定でございます。そのほうが広いですし、来やすいというようなこともございまして、そういう方向になろうかなと思います。  自習室、英語カフェの話は先ほど申し上げたとおりでありますし、それからいわゆる駅前のほうは食堂はまちを利用するんですが、今も粟津の短大のほうでは食堂開放を市民にもしておりまして多くの方が来られています。  いわゆる末広キャンパスのほうにも新しくカフェテリアを設けるんですが、ここは保健医療学部ですから当然のごとく体にいいもの、それを学生さんも参加した中で食育をしながら、また健康管理もする。そんな食堂になります。そこも市民開放していきたいなと思っておりますので、それぞれの学部の適性に応じた形で、いろんな形で学生がそこに介在をし、大学の施設も開放していくということになります。 151 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 152 ◯7番(浅村起嘉君) 今ほども短大の食堂のこともありましたけれども、ことしの春に月津町の健脚体操の方々と花見を兼ねて食堂を利用させていただきました。本当に大学が身近なところに感じられるようになってよかったというお話でした。ちょっと余談になりました。  大学の話は以上にして、2番目の小中学校での学びについての質問に移りたいというふうに思います。  学力・学習状況調査の結果についてですけれども、先月28日に文部科学省のほうから4月に行われた全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。今年度も石川県の平均正答率というのは大変高かったというように新聞でも報道がされておりましたけれども、小松市の結果についてはどうであったか教えていただきたいというふうに思います。 153 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 154 ◯教育長(石黒和彦君) 全国学力・学習状況調査の目的は、浅村議員御存じのとおり4点ぐらいございます。学力の全国的動向を把握するということ。それから、教育改革、教育政策の成果を検証するということ。3番目は、各学校のPDCAサイクルを機能させるための基礎資料を得るということ。それから4番目は、自校の子供たちの学力実態を把握し、日々の指導、授業改善につなげるということでございます。
     小松市では、おかげさまで小学校、中学校ともに昨年に引き続き良好な結果でございます。特に小学校の国語B(活用)の問題ですが、それと算数のA・B(知識・活用)の両方ともが国の平均を大きく上回っております。  小松市教育委員会として結果を分析し、公表のための準備を進めているところでございます。 155 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 156 ◯7番(浅村起嘉君) これまでもこの学力・学習状況調査については、過去の問題の練習や県でも同様の調査を別の時期に行うということによって得られた結果というのは、先ほど教育長も言われましたような授業改善のための調査とは意味が異なってくるのではないかということは発言をさせていただきましたけれども、先ほどの新聞の結果の報道の中でこういう記事もありました。石川県では他校の教員と個別のグループをつくり、模擬授業を見ながら意見交換をして、わかりやすい授業づくりを心がけているというふうなことが紹介をされていました。  そして、学校の質問紙からの調査の中では、学習指導の改善に関する状況では、習得、活用及び探究の学習課程を見通した指導方法の改善や工夫、考えを引き出したり思考を深めたりする発問を行ったり、児童生徒が自分の考えが伝わるように工夫して発言や発表を行っている授業では正答率が高いというふうなことが文部科学省の結果から出されていました。  小松市のそういうような取り組みについてはどうだったのかお答え願いたいというふうに思います。 157 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。 158 ◯教育長(石黒和彦君) まず最初に、学力の判断は数値によるものだけではないというふうに考えております。  学力は伸びていくものでございまして、やはり豊かさ、それから膨らみ、そして可能性など、子供たちが前向きに学びに向かおうとする姿勢、態度が学力の重要な構成要素であるというふうに捉えております。  そういう視点から、小松市教育委員会では学力向上の視点、2つをとても大事にしております。  1つは、授業の質的改革でございます。子供たちに学力をつけ、それを伸ばしていくのは何よりも教員の授業力です。教育委員会では、わかる授業プロジェクトを推進し、各学校ではそれを基本に授業改善が行われております。また、学力向上パートナーシップ推進事業など研究推進校での校内研修を共同で行ったり、模擬授業を複数校で行うなど授業改善に向けての取り組みが熱心に行われております。  2つ目は、児童生徒が主体的に活動できるような教育環境をつくるということでございます。これも小松市教委では授業改善や学習意欲の向上だけでは学力向上は果たせないというふうに先ほど申しましたが、ある学校ではふれあいデーというものを設定いたしまして、児童と教師が交流する時間を意図的に設けております。  これは学校の感想でございますが、こんなふうに述べています。児童が教師としっかりと触れ合うことで、子供たちにとっては楽しい時間となり、さまざまな活動に意欲的に取り組めた。学校生活に充実感を感じている児童がふえ、学習意欲の高まりにつながっている。そして、教師にとってもよりよい児童理解の場となっているということでございます。  今後とも児童生徒が学びの楽しさを実感し、自尊感情、自己有用感を高めながら、興味、関心を持って意欲的に教育活動に取り組んでいけるよう、教育環境の質的向上を図っていきたいというふうに考えております。  以上です。 159 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 160 ◯7番(浅村起嘉君) 子供たちにとって今言われましたようにわかりやすい授業ということがやはり最も大切なことであるというふうに思います。  次の質問には、先生方の勤務時間についてのことがあるわけなんですけれども、十分な授業の準備や研究のための時間を確保する。それから今、教育長言われたように触れ合いの時間もとれると、子供たちのそういうことが大切じゃないかなと。  そのことについては次の質問に移りたいと思いますけれども、文科省の結果の中にはもう一つ、児童生徒の自己肯定感に関する状況についてがありました。自分によいところがあるや、先生はよいところを認めてくれている、そういう子供たちは年々増加傾向にあるということです。喜ばしいことというふうに思います。また、この子供たちの正答率も高いということでした。  小松市の状況については、今年度はまだわかりませんが、昨年のことを見ますと全国と同様だったように思いますけれども、ことしの結果についてはどうだったでしょうか。 161 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。 162 ◯教育長(石黒和彦君) 科学技術のさらなる発展、グローバル化の急速な進展など、子供たちが将来生きていく社会というものは予想することが大変難しく、そのような社会に対応するにはみずから考え、主体的に判断し、課題を解決する力やみずから学ぶ、そういう意欲が重要であるというふうに言われております。  学力と自己肯定感との関連につきましては、現在分析を進めているところでございますが、自己肯定感は自信というふうに読みかえることができるのではないかと思っております。自信は子供たちに前を向かせ、挑戦をつくり、向上へと向かわせる大事な力だと、私は個人的に思っております。  児童生徒質問紙調査では、「先生は、あなたのよいところを認めてくれていますか」という質問項目に対しまして、肯定的な回答が増加しております。小学校では7.7ポイント、それから中学校ではこれは2.7ポイントでございます。これを受けて、やはり子供たちの頑張りやよさをきめ細かく見ておる教師がふえてきているということが一つ言えるんではないのかなと思っております。  今後とも子供たちの自己肯定感や自尊感情の醸成を、学びを支える基盤として重視していきたいというふうに思っております。  それから、部活動も……。 163 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 164 ◯7番(浅村起嘉君) 今ほどもありました子供たちが自信を持つ。そして、自分自身にも誇りを持つということは大変すばらしいことだというふうに思います。学力面だけじゃなくて、個々のそれぞれのよさを認めてあげてほしいなというふうに考えるところです。  今週は自殺予防の週間だということだそうですけれども、この2学期の始まりというのは子供たちにとっても大変心配するような時期でありますが、ぜひ教育長言われたような自尊感情を高めるようなところをぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。  ことしの調査では、新規のものとして部活動の時間についての質問がありました。小松市の状況についてはどうだったでしょうか。 165 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。 166 ◯教育長(石黒和彦君) 部活動につきましては、議員も御案内のとおり、小松では近隣の市町と連携をしまして、日曜日を休養日として設定するなど、生徒育成の視点から適切な部活動のあり方について改善を進めているところでございます。  学力と部活動の時間との相関関係につきましては、現在データを分析、検証しているところですが、学力にはそのほかにも学習時間、そして生活態度、または読書週間等、さまざまな要素が関連しているのではないかというふうに思っております。  繰り返しになりますが、学力の判断は数値によるものだけではないというふうに考えております。学力は伸びていくものでございまして、これからも数値だけにとらわれることなく、子供たちの伸びていく力を支える教育というものを大事にしていきたいというふうに考えております。 167 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 168 ◯7番(浅村起嘉君) この調査によって、部活動の時間の状況を知るということには異論はないわけですけれども、学力とそれを結びつけるというのはどうかというふうにも思います。文科省の結果によりますと、部活動が3時間以上の正答率は高くないということなので、それは学習時間が足りないということかなとも思いますけれども、全く部活動をしていない生徒はさらにそれを下回るというような結果にもなっているようです。学習時間だけではないのかと思います。  先ほどの自己肯定感でも部活動の分野で才能を伸ばしているというような生徒もいるというふうにも思っているところです。  この質問については終わりまして、次は教職員の勤務時間調査の結果についてお伺いしたいというふうに思います。  今年度から先生方の勤務時間を記録することとなり、1学期の調査結果が出ましたけれども、小松市の教職員の勤務の状況についてお聞かせ願いたいと思います。 169 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。 170 ◯教育長(石黒和彦君) 小松市の状況ですが、時間外勤務時間、それから月80時間超え、ともに県と比較すると少ない状況でございます。しかし、月80時間超えが小学校で約2割、中学校で5割を超えております。  それから、いわゆる職種別に見ますと、教頭、教務主任の時間数がほかの教員に比べ長い傾向が見られております。  時間外勤務の内容については、県と比較すると小学校では校務分掌がやや多く、中学校では部活動が少ないという特徴が見られました。これは先ほども言いました部活動休養日の設定が影響しているのかなというふうに思っております。  以上です。 171 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 172 ◯7番(浅村起嘉君) 今ほども80時間を超えるというようなお話もありましたけれども、今、時間外勤務時間の分布というのを見させていただきますと、やはり100時間を超えるという状況もありますし、中学校では割合的には100時間を超えている方の割合が3割を超えるというふうに一番多くなっているところです。100時間を超えるという状況というのは、過労死ラインであるとか労災認定のレベルであって、国としても働き方について法的な規制を考えていかなければならないというようなことを言われていますので、改めて早急な対策を講じる必要があるのではないかと思います。今後の方策についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 173 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。 174 ◯教育長(石黒和彦君) さきに市教委がこれまで行ってきた主な取り組みを挙げたいと思います。  これはまず研修の削減を行ってまいりました。それから、報告や調査等の簡略化もあわせて行ってきております。  それから、学校の取り組みですが、職員会議等があるわけでございますが、ペーパーレス化をするためにパソコン等を活用している学校がだんだんふえてきております。それから、職員会議等打ち合わせの縮減ですね、少なくしていると。時間的に縮減しているんだということ。それから、ノー残業デーの設定なども学校では少しずつですが推進されてきていると伺っております。  とにかく、それと反比例するように、年々、教員の業務が複雑、多岐にわたっているというその現状もあるわけでございますが、勤務改善のための適切な見直しと確実な取り組みが必要だというふうに考えております。  これまで指導の充実、問題対応、支援等の視点から、支援員、それから相談員、スクールソーシャルワーカー等、外部人材の活用を図ってまいりました。今後は、そのほかにも業務アシスタント等、新たな人材の活用について検討を今しているところでございます。  それから、業務改善には教職員の意識改革が私は不可欠だというふうに思っております。出退勤に関して、正確で、より客観的な数値化が必要だと考えております。市庁舎で使用しているものと同様の出退勤管理システムの導入も今あわせて検討しているところでございます。  いずれにいたしましても、学校は教育のための施設でありまして、教育の業務はやるべきことが私は決まっているというふうに考えております。ですから、手抜きは決して許されるものではなくて、勤務時間数だけを減らすだけの業務改善であっては私はだめだと思っております。  そのためには、やはり個々の先生方が指導力を高め、子供に力をつけ、伸ばす取り組みをしっかりと行うことがやはり大事であり、そのことが適切な業務改善につながっていくものというふうに私は考えております。  最後ですが、今後は業務改善対策チームというものを教育委員会内に開設いたしまして、さまざまな視点から具体的に検討を進めてまいりたいというふうに思っております。  以上です。 175 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 176 ◯7番(浅村起嘉君) 今ほどもいろいろと改革に向けての取り組みがなされているということでした。  時間外勤務の内訳を見ますと、先ほど本当は授業のための時間をとってほしいということですけれども、教育長言われたようにいろんな校務のことがあると、それから部活動のこともあるということですので、今、管理システムを導入されるということなので、時間を見ながらその成果があらわれるのかということをまたしっかりと見ていただきたいというふうに思っております。  部活動についてもまた今後のことで検討していただけたらというふうに思います。  次の道徳の質問に移りたいと思いますけれども、来年度から新しく特別な教科となるわけですけれども、教育長の答弁は6月のときにもお聞きしましたので、先週、この道徳の教科書が決まりましたと、採択されましたということがホームページで公表されておりましたので、道徳の教科書の採択について少しお話を聞きたいというふうに思います。  今回の採択の流れを簡単に御説明願いたいと思います。 177 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。 178 ◯教育長(石黒和彦君) まず、小松市立小学校教科用図書採択委員会を開催し、採択方針、採択の手順等について審議をいたしました。また、小松市教育委員会が研究員を委嘱し、教科書についての調査研究を行いました。その後、研究報告書が作成されました。  この間、教科書展示会を設けまして多くの方々から御意見をいただいております。  それから、第2回小松市立小学校教科用図書採択委員会を開きました。研究報告書、展示会、意見報告書、県の教科用図書選定資料等をもとにいたしまして協議し、小松市教育委員会へ答申する教科用図書を選定いたしました。  その後、小松市教育委員会会議において協議し、教科用図書を採択いたしました。  以上です。 179 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 180 ◯7番(浅村起嘉君) 前回も中学校の教科用の教科書を採択するときの手順と同じような形で採択されたということを確認させていただきました。  ちょっと時間も余りありませんので、今回、結果が公表されてますけれども、東京書籍の教科書が採択されたということで、その理由について最後にお聞かせ願いたいと思います。 181 ◯議長梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。 182 ◯教育長(石黒和彦君) 今おっしゃったとおり、教科用図書として小松市では東京書籍のものを採択いたしました。  主な理由として何点かございます。まず、児童が主体的、対話的に学びを深めていくことができる内容であると。2つ目、いじめ問題や情報モラル等、今日的な課題について教材が適切に工夫されている。3番目、各教科等の関連を図るために、受け継がれてきた伝統文化や郷土の発展に尽くした人たちについて等の資料が多数掲載されている。それから、児童の学ぶ意欲を高める構成となっている。最後に、挿絵が効果的で児童の学びの深化が期待できるが挙げられます。  以上です。 183 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 184 ◯7番(浅村起嘉君) 通告では採択に向けて2点ほどまだあったわけなんです。一つは、今回、前回の中学校の教科書と違って、学校のほうに見本の教科書が回らなかったということでしたので、そのことをまた要望しておきたいと思いますし、図書館で展示されているところに先生方も行きやすいそういう配慮もお願いしたいというふうにも思いました。  また、市民の関心が大変採択については高まっておりまして、開かれた採択に向けて、傍聴を求める声も多くなっています。静ひつな環境により採択を進めるということですけれども、いろいろな自治体のほうで市民の要望に応じて傍聴を認めているというところもふえてきていますので、このことも質問しようと思いましたけれども、答弁のほうは結構ですので、また改めてお伺いしていきたいというふうに思いまして、これで質問を終わりたいというふうに思います。  続きまして、最後の質問、タクシーの車両についての質問のほうに移りたいというふうに思います。  先日の新聞報道でありましたように、今、使われているタクシーの車両が製造が終了するということで、それにかわるものとしてユニバーサルデザインのものが販売されるということです。座席を畳んで車椅子も入れるような形であるというようなことも見させていただきました。  これから高齢の方もふえて、空港を利用されたり、新幹線の開業に向けて小松を訪れる高齢者や障害のある方を初め、ベビーカーを使用するなど生活するさまざまな方にやさしい交通手段が求められていくということになると思いますけれども、現在、このユニバーサルデザインのタクシー車両というのがどのような小松では状況なのかということをお聞かせください。 185 ◯議長梅田利和君) ふるさと共創部長、前多陽子君。    〔ふるさと共創部長 前多陽子君登壇〕 186 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) やさしい交通手段としてのユニバーサルデザインのタクシー車両についての御質問にお答えします。  小松市内のタクシー事業者が保有するユニバーサルデザインの車両は現在9台ございます。タクシー車両全体のうち6%がユニバーサルデザインの車両となっている状況でございます。 187 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 188 ◯7番(浅村起嘉君) それでは、タクシー以外にも福祉タクシーなど車椅子に対応できる車両もあると思いますけれども、そちらのほうの状況というのはどうでしょうか。 189 ◯議長梅田利和君) ふるさと共創部長、前多陽子君。 190 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) タクシー車両以外にも市内には高齢者や車椅子の方にもやさしい車両がございます。  御紹介させていただきますと、まず高齢者、身体障害者など常時車椅子を利用されている方が医療機関への通院などの送迎のため使うことができる福祉有償運送制度がございます。この制度で使われる車椅子対応等の車両は、市内NPO法人、社会福祉法人等に14台ございます。  また先月、イオン社会福祉基金のほうから寄贈いただきました社会福祉協議会所有の福祉車両が1台ございます。  そのほか、本年2月に導入いたしました加賀エリア観光タクシー、加賀の國観光グランキャブ5台のうち1台が、お年寄りや体が不自由な方には乗りおりがしやすいサイドリフトアップ仕様車となっております。  一方、市内路線バスでは、稼働している23台のうち、ノンステップバスは15台で65%を占めてございます。  以上、タクシーも含め総合いたしますと、小松市内に高齢者や車椅子の方にもやさしい車両は現在40台ございまして、率では20%となっておる状況でございます。 191 ◯議長梅田利和君) 浅村起嘉君。 192 ◯7番(浅村起嘉君) タクシーに限っていえば、先ほども言われました9台ということですので、東京都ではオリンピックに向けてユニバーサルデザインの車両をふやすために独自の助成も行っているということだそうです。新しく出るユニバーサルデザインのタクシー車両というのは、従来のものと比べて価格的にも高くなっているということだそうです。9台、もう少し小松市のほうでもふやしていっていただけたらというふうに思います。そちらの助成や、それからハード面としての車両とあわせて人材面では直接のかかわりを持つユニバーサルドライバーをふやすための育成についての支援も必要じゃないかと思いますけれども、やさしいまちづくりに向けてのそれらのお考えをお聞かせ願いたいというふうに思います。 193 ◯議長梅田利和君) ふるさと共創部長、前多陽子君。 194 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) ユニバーサルデザインタクシーは、車椅子利用者だけでなく、ベビーカー利用の親子連れや足腰に自信のない高齢者など誰もが利用しやすい車両であり、これからのタクシー車両はユニバーサルデザインが主流になるものと考えているところでございます。  また、市内のタクシー事業者におかれましても、今後も国の制度──補助制度がございますが──を活用したユニバーサルデザインの車両の導入を検討いただいているとお聞きしております。
     このようなことから、社会全体としてユニバーサルデザインの潮流に対する意識が高まってきていると考えており、現時点で市の助成制度は考えてございません。  また、研修についてのお尋ねでございますが、先月、8月23、24日には交通事業者や施設担当職員等を対象に多様な人々の存在をお互いに理解し合い、思いやりや心のバリアフリーに対する理解を深めるバリアフリー研修を市で開催いたしました。盲導犬を利用されている視覚障害者の方にも講師として来ていただいて、ノンステップバスの体験等も行っていただきました。非常に具体的で障害への理解が深まったという感想をいただいております。  今後もドライバーや市民を対象としたバリアフリー研修を継続的に開催し、心のバリアフリーを広めていく所存でございます。  また、やさしいまちづくりにつきまして、先ほど浅村議員も共生のまちとおっしゃられましたが、共生のまちにもつながるやさしいまちづくりを総合的に市民の皆様と一緒に進めてまいる所存でございますので、どうかよろしくお願いいたします。 195 ◯7番(浅村起嘉君) よろしくお願いします。  以上で質問を終わります。 196 ◯議長梅田利和君) 以上で通告による質疑並びに質問は終わりました。  ほかに質疑並びに質問はありませんか。    〔「なし」と言う人あり〕 197 ◯議長梅田利和君) 質疑・質問なしと認めます。これをもって質疑並びに質問を終結いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎議案の委員会付託 198 ◯議長梅田利和君) ただいま議題となっております市長提出議案第54号外19件については、お手元に配付してあります常任委員会審査付託表のとおりそれぞれの所管の委員会に付託いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 199 ◯議長梅田利和君) 以上で本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明13日から27日までは委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 200 ◯議長梅田利和君) 御異議なしと認めます。  よって、明13日から27日までは委員会審査等のため休会することに決しました。  次会は、9月28日午後1時30分から会議を開き、委員長報告、質疑、討論及び採決を行います。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 201 ◯議長梅田利和君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午後 0時02分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...