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  1. 小松市議会 2017-09-04
    平成29年第3回定例会(第1日目)  本文 開催日: 2017-09-04


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開会 午前10時00分    ◎開会の宣告 ◯議長(梅田利和君) ただいまより平成29年第3回小松市議会定例会を開会いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎眞子内親王殿下婚約内定あいさつ 2 ◯議長(梅田利和君) 会議に先立ち、秋篠宮御夫妻の長女、眞子様と小室圭さんの婚約が内定されましたことに対しまして、謹んでお祝いを申し上げます。  お二人には、温かく幸せな御家庭を築かれますようお祈り申し上げます。  ───────── ◇ ─────────    ◎開議の宣告 3 ◯議長(梅田利和君) これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎諸般の報告 4 ◯議長(梅田利和君) 地方自治法第121条の規定による今期定例会における説明員の氏名は、お手元に配付のとおりでありますので、御報告いたしておきます。
     なお、説明員の欠席届がお手元に配付のとおり参っておりますので、あわせて御報告いたしておきます。  次に、小松市議会会議規則第161条の規定に基づく小松市議会議員の派遣に関する要綱第4条第2項の規定による議員の派遣については、お手元に配付のとおりでありますので、御報告いたしておきます。  その他の報告は省略いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 5 ◯議長(梅田利和君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議録署名議員の指名 6 ◯議長(梅田利和君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において   新 田 寛 之 君   吉 村 範 明 君 を指名いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎会期の決定 7 ◯議長(梅田利和君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は、本日から9月28日までの25日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 8 ◯議長(梅田利和君) 御異議なしと認めます。  よって、会期は25日間と決定いたしました。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案第54号~議案第73号、     報告第12号及び報告第13号の上程、     説明 9 ◯議長(梅田利和君) 日程第3、市長提出議案第54号 平成29年度小松市一般会計補正予算(第3号)外19件及び報告第12号外1件を一括して議題といたします。  市長より提案理由の説明を求めます。  市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 10 ◯市長(和田愼司君) おはようございます。  ただいま議長からもおっしゃられましたが、昨日、秋篠宮眞子内親王殿下様におかれましては、御婚約内定が発表されました。まことにおめでとうございます。  2年前の11月に日用苔の里をお訪ねになられ、そして地元の人たちと和やかな歓談の後、そしてその翌年の歌会始におきまして「広がりし 苔の緑のやはらかく 人々のこめし 思ひ伝はる」というすばらしいお歌を私ども小松市民に頂戴をしたわけでございます。  人々のいろんなさまざまな思いをしっかりと受けとめられる優しい眞子内親王殿下のお幸せを心からお祈り申し上げ、そして何よりも御本人様がおっしゃっておられます笑顔あふれる明るい御家庭を築かれることを願っております。  それでは、平成29年第3回市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました議案の概要と今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。  このたび、8月29日付にて文部科学大臣より公立小松大学の設置が認可されました。市議会を初め関係団体、多くの市民の皆様に御理解、御協力いただきましたことに厚く感謝申し上げます。  国は、まち・ひと・しごと創生総合戦略(2016改訂版)及びまち・ひと・しごと創生基本方針2017に基づく地方創生の新たな展開を図る上で、地方大学の振興による人材投資を通じた地域の生産性向上と東京都の大学の新増設抑制、東京への一極集中の是正を初めとした改革を推進し、人づくり革命を提唱しています。また、地方創生は、地方の人口減少に歯どめをかけ、日本全体の活力を地方から上げることを目的としておりますが、特に大学進学時の都会への流出は顕著であり、地方大学の強化は地方の活性化、すなわち地方創生に資するものであります。  これらの方向性を先取りして、これまで南加賀地域で培われてきた小松短期大学こまつ看護学校教育実績や施設を礎として再編、発展させ、より専門性の高い人材を地域で養成すべく、昨年10月、四年制の公立小松大学の設置について文部科学省認可申請を行ったものです。  小松短期大学は昭和63年の開学から30年間、こまつ看護学校については平成7年の開学以来、多くの卒業生を輩出し、有為な人材が南加賀地域産業分野医療分野に多大な貢献をなされていることに敬意を表するものです。  公立小松大学は、生産システム科学部保健医療学部国際文化交流学部の3学部で構成され、南加賀地域ものづくりの集積地に位置する粟津キャンパス南加賀地域での広域医療の拠点の小松市民病院に隣接する末広キャンパスJR小松駅前複合ビル、Komatsu A×Z Squareの中央キャンパスの3キャンパスにおいて、地域のものづくり人材地域医療に貢献する医療従事者、地域と世界で活躍するグローカル人材を養成します。また、国内外の大学連携企業交流、市民の学びをサポートする人材育成の場として、広い視野を持ち未来を開く人材を地域並びに国際社会に送り出すことを目指します。  教員は、教育研究業績が豊富な73名が選定されており、山本博学長予定者のリーダーシップのもと、レベルの高い教育研究を実践するとともに、各界の第一線で活躍する著名な客員教員による講義により、学生の夢を育み、学びの幅を広げることとしております。  また、学長特別補佐を予定しております元宇宙飛行士山崎直子さんに監修いただきました公立小松大学シンボルマークは「こまつから未来へ羽ばたく」という方向を示しており、宇宙の中を回る青く輝く地球を連想させるものでもあります。  大学校歌については、小松市にゆかりのあるなかにし礼氏が作詞を、作曲は千住明氏による制作となっております。  公立小松大学の入学料や授業料負担は、私立大学に比べ低額であり、地域の若者が地元にとどまり、学び、活躍することにつながるものと考えております。入学料については、市内学生に配慮するとともに、市内推薦枠県内推薦枠も設けております。  今後、入学生募集要項を作成し、大学説明会高校訪問進学相談会のほか、進学情報冊子やウエブサイトへの掲載など各種広告媒体による情報発信を通じて積極的な学生募集活動を行ってまいります。11月には出願受け付けを開始し、12月の市内・県内推薦入試を皮切りに1月の一般推薦入試、2月、3月にはA日程、B日程の一般入試を予定しております。一般入試については、開学初年度であることから独自日程で行うこととしており、3学部240名の学習意欲と探究心の高い優秀な学生を南加賀地域及び全国から受け入れ、平成30年4月1日の開学に万全を期してまいります。  公立小松大学は、国際交流を特色の一つとしており、既にルクセンブルク大公国タイ王国カンボジア王国、台湾、ニュージーランドインドネシア共和国の大学や研究機関交流協定を締結しており、10月にはアゼルバイジャン共和国バクー国立大学との交流に向け訪問する計画です。  次に、最近の主な市政の執行状況と今後の市政運営についてです。  全国各地で大きな被害をもたらした台風5号は、加賀地方では台風の進行速度がゆっくりであり、先月8日早朝、記録的な大雨となりました。本市では、前日、7日17時に避難準備高齢者等避難開始情報を発令し、17カ所の避難所を開設し、最終的には27カ所の避難所を開設いたしました。8日7時40分には梯川流域エリア21町の4,741世帯、1万3,059人に避難勧告を発令し、一時は703人が避難所に身を寄せました。今回の台風5号による被害は幸いにも人的・物的被害も回避されましたが、本格的な台風到来の時期を控え、今回の災害を教訓に防災体制の一層の強化を図ってまいります。  国は、2020年以降を見据え、日本の強みであります地域性豊かで多様性に富んだ文化を生かし、成熟社会にふさわしい次世代に誇れるレガシーの創出に資する文化プログラムをbeyond2020プログラムとして認証しています。本市からは、「歌舞伎のまち」のメーンのお旅まつり曳山八基曳揃え、第20回全国子供歌舞伎フェスティバルin小松小松伝統芸能祭の3事業が6月30日に国の認証を受けました。  これまでも小松の和文化でもてなし、「歌舞伎のまち」の魅力向上全国発信に努めてきたところです。  KOMATSU JAPANとして世界から評価されるよう、「ひとづくり」では民間の文化団体との連携、「魅力づくり」では文化体験メニューの創造、充実、「場づくり」では勧進帳のふるさと安宅エリアの整備など受け入れ体制を充実させるとともに、海外に向けてKOMATSUJAPANプログラムを展開することで小松の和文化をレガシーとして未来へつないでいきます。  美術工芸の基礎、デッサンに光を当て、ビエンナーレで開催しています宮本三郎記念デッサン大賞展「明日の表現を拓く」は第4回を迎え、次なる進化を目指しています。今回は、美術工芸分野を超えファッション分野からも新たな審査員を選出し、多様化、若者のチャレンジを支援する企画を盛り込んだ結果、宮本三郎記念デッサン大賞展の全国的な認知度の高まりで前回の約2割増の580人、882点と過去最高の応募でした。これからも当デッサン大賞展が全国の若手芸術家たちの登竜門の役割を果たすとともに、展覧会を通じて子供たちの芸術への新たな発想を生み出すきっかけとなることを期待しています。  NTCカヌー競技強化拠点施設に指定されている木場潟におきまして、東京オリンピックパラリンピックに向けた事前合宿を表明したニュージーランドカヌーチームが、6月26日から10日間、日本代表合同トレーニングを行いました。ニュージーランド選手たちは、木場潟のすばらしいコースでトレーニングできたと喜んでいただきました。キャンプ後、ルーマニアで開催されたU23世界選手権ではキャンプ参加選手が世界第5位と世界第9位の好成績を上げており、理想的なスタートを切れたと報告をいただきました。  世界に誇れるカヌーのメッカ、木場潟では、石川県の助成を受け専用トレーニングセンターの12月竣工を目指し整備しており、スプリント選手パラ選手ナショナルチーム世界トップクラスカヌーチーム事前キャンプ地として、また全国のジュニア選手の強化に活用されるよう運営してまいります。  また、陸上の世界選手権では、男子50キロメートル競歩でリオオリンピック銅メダリスト小松ゆかりの荒井広宙選手が銀メダルを獲得されました。荒井選手世界大会のたびに順位を上げており、その活躍と日本代表の3選手が全員入賞を果たした快挙は、2020年の東京オリンピックパラリンピックに向けて大いに期待されます。多数の小松市民小松ゆかりの選手、チームが東京オリンピックパラリンピックで活躍するよう市民こぞって応援してまいりましょう。  まちづくりにおいて、広域での視点や取り組みは重要であり、オール加賀会議では地域資源の強みを生かし、相乗効果相互補完によるイメージアップを進めています。平成29年、霊峰白山は開山から1300年を迎え、るるぶ特別編集「加賀の國」や白山1300年の恵み「加賀の國収穫祭」パンフレットのほか、福井県、岐阜県、石川県3県連携の旅行雑誌「まっぷる白山」の発行、メディアを活用した観光グランキャブの特別な旅の発信、来月21日、22日に白山市で開催されるフェアへの参加など地域プロモーションを進めながら、認知度の向上、観光誘客などの取り組みを展開しています。  北陸新幹線金沢-敦賀間につきましては、石川県及び独立行政法人鉄道建設運輸施設整備支援機構による用地取得の進捗率は8月末時点で99.2%であり、高架橋本体工事も市内で始まりました。梯川橋梁については橋脚基礎コンクリート工を、木場潟周辺は高架橋の柱の建設を10月より開始する予定です。埋蔵文化財調査についても順調に推移し、松梨町、園町、大領町、島町と市内4カ所の遺跡調査は完了しています。  今後も2023年の北陸新幹線小松開業に向けて、沿線町内の皆様の御理解と御協力をいただきながら、石川県及び独立行政法人鉄道建設運輸施設整備支援機構と連携し、円滑な事業の進捗に努めてまいります。  八日市地方遺跡は、JR小松駅東側に広がる北陸地域を代表する弥生中期の大規模環濠集落です。これまでも多くの発掘調査が実施され、平成23年には出土品1,020点が国の重要文化財に指定されています。今回、北陸新幹線建設工事に伴いJR小松駅東側を北陸線に沿って遺跡調査を実施したところ、弥生時代中期前半(約2300年前)の柄つき鉄製やりがんなが発見されました。柄が完存する弥生時代の鉄製やりがんなとしましては国内初出土で最古の資料であり、弥生時代に日本や東アジアにおける鉄の流通を考える上で極めて重要な資料です。現在も小松駅東駐車場内で県内外から学生を受け入れ、発掘調査を行っております。本市にとって、この柄つき鉄製やりがんなに続く貴重な発見や、未来の考古学研究者を育てる学びの場、人づくりの場となることを期待しています。  それでは、今議会に提出いたしました議案の概要について御説明いたします。  提出しました議案は、予算案2件、条例案6件、その他の議案12件、合計20件です。  初めに、補正予算案の概要についてです。  各会計の補正額は、一般会計2億8,669万7,000円、特別会計1億4,177万1,000円、合計4億2,846万8,000円であり、補正後の予算累計額一般会計で473億9,289万6,000円、全会計の合計では1,035億6,526万7,000円となります。その他、債務負担行為額として3億円を計上しております。  次に、補正予算案に計上しました主な施策について御説明いたします。  第1は、「世界で、ふるさとで活躍するひとづくり」です。  これまでも教育は最良の公共投資の信念のもと、世界で、ふるさとで輝き躍動するはつらつとした人たちを応援してきました。平成30年4月に開学いたします公立小松大学の初回の受験生、入学生の入学検定料、入学料は、法人設立前であり小松市への歳入となります。その歳入見込み粟津キャンパス教員研究室実験室整備教育研究に必要な図書購入など所要額を計上しており、開学準備を進めていきます。  第2は、「人びとが集うおもしろいまちへ」です。  北陸新幹線建設梯川橋梁工事に伴う共同艇庫の移転、整備については、移転先の造成工事を進めており、親水空間として梯川、前川両河川へ入水できる好立地を利用し、艇庫棟とトレーニング棟を備えた親水スポーツ公園として整備するための所要額を債務負担行為額を含め計上しています。ボート競技カヌー競技を通して心身を鍛え、わざを磨くふるさとのアスリートや生徒たちが躍動する水上競技に最適な施設として、またスポーツ人口の定着と市内外からの交流の場となるような親水空間公園として整備します。  また、勧進帳のふるさと安宅の関の改修が国の地方創生拠点整備交付金を活用して始まります。第1期として安宅ビューテラス及び周辺をリニューアルします。  九谷焼の未来を拓くプロジェクトとして、(仮称)九谷焼創作工房を石川県九谷窯元工業協同組合事業主体となり、隈研吾氏の設計のもと整備を進めております。このプロジェクトの趣旨に賛同し、御寄附をいただける小松精練株式会社様から企業版ふるさと納税の追加の申し出があり、所要額を予算計上しております。日本遺産「珠玉と歩む物語」、九谷焼の産業観光施設として、若手クリエイターの育成や交流人口の拡大を図ります。  南部エリア交通拠点JR粟津駅につきましては、那谷寺、粟津温泉など歴史、観光、ものづくりビジネス、木場潟を初めとする環境王国高等教育機関への玄関口として、粟津駅西土地区画整理事業、駅周辺の駐輪場整備周辺道路カラー舗装などの整備を進めてきました。小松空港JR小松駅とのアクセス強化を目指し、平成27年度より整備を進めております市道粟津駅西側線について、日本貨物鉄道株式会社との用地協議が合意しましたので年度内の竣工を目指し、所要額を計上しています。  国は、都市部から地方へ人材を受け入れて地域活動に従事していただき、その定住、定着を図ることで地域力を維持、強化する地域おこし協力隊取り組み特別交付税による財政措置を講じて推進しています。日本遺産や那谷寺、粟津温泉1300年と多彩な南部エリアにおいて、熱意、行動力、斬新な視点を持つ若い人材を地域おこし協力隊員として委嘱し、南部エリア全体の地域資源や魅力を生かしたまちづくりを地域の若い力やベテランの英知とともに磨き、未来へつないでいきます。  第3は、「子どもたちが学び、成長を育むまち」です。  子供たちが健やかに成長し、安心して子育てライフを送れるよう、本市では認定こども園、保育所、幼稚園、児童センターすこやかセンター、南部いきいきオアシス内のすくすくルームなど市内全域を網羅する子ども・子育てあんしんネットを構築し、身近で便利な場所での育児相談など子育て家庭をサポートしています。  児童センターについては、子供たちに遊びを通じた自主性、社会性、創造性を身につける機能も有しており、本年6月の北部児童センターリニューアル整備に続いて東部児童センター実施設計費を予算計上しており、地域や親子が活用できるプログラム策定も含めて検討していきます。  子供たちが楽しみながら学び、夢を持って成長できることを願い、ひととものづくり科学館、空とこども絵本館、小学校、市立高等学校に、関係団体や企業から多数の御厚志をいただいております。御意思に沿い、子供たちがはつらつと学び、成長する環境づくりに活用させていただくとともに、重ねて厚く御礼申し上げます。  第4は、「家族みんなの安心・安全と景観保全について」です。  北朝鮮は、国際連合を初め各国の非難や制止にもかかわらず、8月29日早朝にも日本上空を通過した弾道ミサイルを発射しました。今後の不測の事態に備え、国、県の指揮のもと態勢を整えるとともに、J-ALERT防災メールなど市民への速やかな情報伝達に最大限対応してまいります。  今夏は全国的に不順な気候であり、局地的な大雨により全国各地での浸水被害が相次いでいます。防災対策については、正確な情報伝達手段として全ての町内への防災行政無線の整備、全町内で組織された自主防災組織活動充実や防災士、しみん救護員の育成、校下ごと避難所運営協議会の設立など、防災体制組織づくり人づくりに取り組んでおり、まちの防災・減災に導くものと確信しております。  今回、先月8日の台風5号による記録的な大雨により避難所で使用された備蓄品、食料品の補充並びに水防避難所の計画的な常備品の増強繰り上げに要する経費を計上しています。  なお、防災体制の強化、充実を目的に御寄附いただいており、局地的な大雨による浸水被害から市民の生命を守るオープンデッキ型レスキューボートを県内で初めて導入いたします。  さて最近、道路沿い交差点付近に不特定多数の広告やのぼり旗が目につくようになっており、来訪者からは不可思議に、市民からも交通の障害になるとの指摘があり、何らかの制限や自制をさせる必要があると考えております。対応策がまとまり次第、市議会や景観まちづくり審議会等に提案し、御意見を集約してまいりたいと考えております。  第5は、「北陸をリードする強い農業をめざして」です。  農業用施設防災対策として、国の震災対策農業施設整備事業の採択に向けて、市内9カ所の排水機場耐震性点検と2カ所のため池の耐震性点検耐震化対策整備計画を策定します。また、農業の担い手育成や農地利用の集積、生産性の向上、拡大を図るため、国の追加内示を受けて小野地区排水路改修工事、園地区の用水施設に対する助成を行い、農業基盤の強化、安定を推進します。  なお、南加賀3市1町共同で年々増加している有害鳥獣に対して、イノシシなどを地域資源として活用し、加賀地域特産の食肉、ジビエとして提供するための獣肉処理施設について、平成30年度に国からの助成を受けて建設する予定で検討しております。  以上の財源として、公立小松大学の入学料、入学検定料県支出金、市債、企業版ふるさと納税等の寄附金などの特定財源のほか、普通交付税臨時財政対策債を合わせた実質交付税4,600万円、前年度繰越金483万8,000円を充てております。  条例案では、公立小松大学入学料等徴収条例についてなど6件、その他の議案では公立大学法人公立小松大学定款の制定についてなど12件を提出しております。  このうち、公立小松大学関連では5件の議案を提出しており、入学料、入学検定料の設定、定款の制定、公立小松大学法人評価委員会の設置など、いずれの議案も国の大学設置認可後、地方独立行政法人法等の規定に基づく公立大学法人公立小松大学設立に必要な議案であります。  その他の条例案等については、本日からの日程に従い、担当部課長より説明いたしますので、私からの説明は省略させていただきます。  次に、平成28年度一般会計決算の概要について御報告します。  平成28年は、中国を初めとする新興国、資源国の経済の減速や急激な円高など世界経済の先行きが不透明感を増す中、英国のEU離脱交渉やトランプ米国大統領就任など大きな変革が起こりました。国内においても、熊本地震や史上2番目に多い台風の上陸など天災が経済に与えた影響が大きい年でありました。  こうした状況下において、我が国の景況は、雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調が続いており、北陸3県の景気も同様に個人消費が持ち直しつつあります。  本市の市税収入は、現年度分については、過去の資料で確認できる昭和57年度以降、過去35年間で最高の収納率99.07%を記録しており、また景気の回復基調を受けた給与所得増や住宅需要の増加などにより個人市民税、固定資産税が当初見込みに比して増収となり、市税全体では当初予算に比して約3億1,000万円の増収となりました。実質地方交付税についても当初予算に対し約4,000万円の増収となっています。
     歳出では、NEXT10年ビジョンの実現を目指し、暮らしの充実やまちの発展に向け、スピードを上げて政策を展開しました。  健全な財政運営が求められる中、ふるさと納税を初めとする寄附金の増収、国庫支出金の有効活用、固定費の削減や効率的な予算執行に努めた結果、5億4,000万円余の黒字決算となりました。  さらに、財政調整基金など主要3基金については、平成28年度末残高は対前年度約2億円増の29億円余となる一方、市債残高は全会計で約1,244億円と前年度に対し約22億円、平成21年度から7年間累計で約190億円を改善できました。これからも健全な財政を目指して、利子負担の軽減も含めて将来負担の軽減を図っていきます。  なお、財政健全化法に基づく健全化判断比率については、市債残高の減少、主要3基金の増加を反映して、負債に関するフロー指標であります実質公債費比率は前年度の15.7%から15.6%と0.1ポイント、市債残高や債務など負債に関するストック指標である将来負担比率は前年度の168.8%から164.9%と3.9ポイントと着実に改善しています。  引き続き、中長期的な財政の健全化を確保するため、将来世代の負担軽減に取り組むとともに、節減できた改善効果を市民の暮らしの充実や子育て、教育への還元、NEXT10年ビジョンの実現に向けさまざまな施策を講じていきます。  2012年度より、本市の強みを「歌舞伎のまち」「科学とひとづくり」「乗りもののまち」「環境王国」「珠玉と石の文化」の5つのテーマに大別し、特色あるコンセプトでまちづくりを進めてきており、これらバリエーション豊かな地域資源を各テーマでブランド化し、まちの魅力アップと交流人口の拡大を図っていることが評価され、県内で初めて第3回ジャパン・ツーリズム・アワード部門賞に選定されています。  本年は、4年間にわたる曳山250年祭のエピローグとして、次の250年に向け、小松の和文化の魅力を高めていきます。  「科学とひとづくり」の拠点施設、サイエンスヒルズこまつの来館者は先月に50万人を数えました。理科、科学大好き青少年の教育の場として進化できるよう、研究機関、大学や企業と連携し、来館者が成長できる施設を目指していきます。  「乗りもののまち」では、乗り物の新しい仲間としてボンネットバス、あわづ温泉・那谷寺1300年記念号が南部エリアの名所、旧跡を結び、土、日、祝日に運行しています。また、小松駅開業120周年の記念イベントなど、市内全域に「乗りもののまち」が広がりを見せています。  「環境王国」では、日本経済新聞の苔の名所ランキングにおいて、京都の西芳寺に次いで第5位に日用苔の里が選ばれました。  10年プランを策定し、文化庁などと連携して展開しております「珠玉と石の文化」では、京都で開催された日本遺産サミットで優良事例として発表しました。全国誌、全国放送を活用し、先人のすぐれた技術によって磨き上げられた石の文化の知名度アップと新たなブランドの創出に努めます。  さて、本市の合計特殊出生率は平成27年の1.81への上昇、さらに人口の社会動態については平成28年267人、平成29年1月から7月まで212人と、いずれも転入超過となっています。平成30年4月の公立小松大学の開学は若年人口の都会への転出の歯どめとなり、転入超過が拡大するものと考えています。  2020年の東京オリンピックパラリンピックの開催、2023年の北陸新幹線小松開業など、本市への新たな人の流れをつくる大交流時代が到来します。このチャンスを生かすため、市民の活力をさらに結集し、推進組織の強化が必要と考えており、現在、鋭意検討を進めているところであります。まとまり次第、別途提案してまいります。  まちも人もはつらつと、「躍動!小松」に向かって「みんなの笑顔いっぱいのまち」をともにつくり上げてまいりましょう。  最後に、ふるさと共創の推進についてであります。  これまでNEXT10年ビジョンの策定やふるさとこまつを未来へつなぐ条例を制定し、市民や地域、団体等と連携協力し、ともにふるさとの継承と未来づくりを推進しているところであります。しかしながら、日本全体で人口減少、少子・高齢化社会が進展する中、多様化する住民ニーズや行政課題に対応するため、地域の主体的な活動を柔軟かつ横断的に推進するとともに、地域活動と本市行政の施策をつなぐ機能の重要性が増しています。  まず、福祉推進活動は小松市社会福祉協議会がかなめとなっており、来年4月より第一地区コミュニティセンターに移転しますが、これに伴いメンバーやプログラムの拡充を検討しております。  また、公共施設の管理運営と人材育成や文化活動、スポーツイベントは小松市施設管理公社が担っております。今、障害者スポーツの振興、ゆるスポーツの推進や施設のやさしいハード改善など、新たな時代の使命が求められています。  今後、本市の強みであります地域のきずなを大切に、確実に次世代へつないでいくためにも、新たな視点から共創のまちづくりを支援していく強力な組織の改組を目指しております。現在、事業内容や体制整備及び名称等について検討を行っており、検討状況につきましては市議会を初め関係団体と協議し、市民にとって、次世代にとって、有意なものになるよう進めてまいりたいと考えております。  以上で提案理由の説明といたしますが、御審議の上、全議案について原案どおり可決いただきますようよろしくお願いいたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 11 ◯議長(梅田利和君) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明5日から10日までは議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 12 ◯議長(梅田利和君) 御異議なしと認めます。  よって、明5日から10日までは議案調査のため休会することに決しました。  次会は、9月11日午前9時30分から会議を開き、市長提出議案に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 13 ◯議長(梅田利和君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午前10時38分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...