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  1. 小松市議会 2015-09-07
    平成27年第4回定例会(第2日目)  本文 開催日: 2015-09-07


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開議 午前 9時30分    ◎開議の宣告 ◯議長(宮西健吉君) 皆さん、おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎諸般の報告 2 ◯議長(宮西健吉君) 説明員の欠席届がお手元に配付のとおり参っておりますので、御報告いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 3 ◯議長(宮西健吉君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案に対する質疑並びに市政     一般質問
    4 ◯議長(宮西健吉君) 日程第1、市長提出議案第60号 平成27年度小松市一般会計補正予算(第2号)外15件及び報告第11号を一括して議題といたします。  これより提出議案及び報告に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  なお、この際、一言申し上げます。  今定例会では13人の議員が市勢の発展のために壇上に立たれます。和田市長には市民の代表としてみずからの考えをみずからの言葉で答弁をお願いいたしたいと思います。  それでは、通告がありますので、順次発言を許します。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 杉 林 憲 治 君 5 ◯議長(宮西健吉君) 杉林憲治君。    〔21番 杉林憲治君登壇〕 6 ◯21番(杉林憲治君) 皆さん、おはようございます。  厳しい残暑からここに来て一転、朝晩涼しいというより肌寒い日が続いております。例年ならば稲刈りの最盛期を迎えておりますが、雨のため農家の皆さんは大変難儀をされておられます。一日も早い天候の回復を願ってやみません。  ことしの夏もさまざまなことがありました。2020年東京オリンピックパラリンピックの主会場となる新国立競技場建設計画の見直し、大会エンブレムの白紙撤回は、国際的にもイメージダウンを招いたことは否めません。巨大イベントは政府と国民が一体とならなければなし遂げられず、一日も早く体制を立て直し、歴史に残る東京オリンピックパラリンピックとなるよう願うものであります。  また、大阪・寝屋川市で起こった中学1年男女遺棄事件は残虐な事件であり、今なお犯人に対し怒りがおさまりません。さらに、岩手県矢巾町でいじめを起因とする中学2年男子生徒の自殺については、担任教師の対応の不手際にあきれ返りました。こうした事件は防ごうと思えば防げたのではないかと残念でなりません。  それでは、通告に従い質問を行います。  質問の1番目は、人口減少問題と女性の社会進出についてであります。  少子・高齢化の進行と人口減少社会の到来は、産業のみならず地域づくりや福祉など社会のあらゆる分野で影響が出ております。活力ある社会を維持していくためには、男性、女性の区別なく国を挙げて総力戦で取り組まなければならない課題と言われてきましたが、先月、女性の活躍推進を国の成長戦略として参議院本会議で女性活躍推進法が可決成立をいたしました。この法律は、女性の登用を促すため、国や地方自治体、大企業に男女による労働時間や勤務年数の差、採用者や管理職に占める女性比率などの現状分析や数値目標の設定や公表を義務づけるもので、来年3月までに行動計画をつくることになっております。  5年前の国勢調査によりますと、石川県の15歳以上の女性人口に対する女性就業者の割合は全国第1位となっており、全国的にも女性の社会参加が進んでいると言われております。しかし一方で、県の調査によりますと女性が就業を継続していく上での障害として、家事、育児が十分にできないことを挙げた人が多く、こうした不安が結婚、出産をためらわせる要因となり、ひいては少子化、人口減少の進行につながっていると考えられております。  そのためにも男女がともに生き生きと働くことができる職場環境づくりを進めていかなければなりません。石川県が進めるいしかわ男女共同参画推進宣言企業の設定数は122社と低迷しております。女性の視点による働きやすい環境が整った企業が多くなれば、学生の県外流出を防ぐだけでなく、県外からのUターン、Iターンなどで県内移住につながると考えられます。  まず、女性活躍推進法の果たす役割はどのように考えておられるのか。本市の取り組みはどのようになりますか。また、対象になる企業は市内に何社ありますか。  女性の社会進出と少子化対策はセットで議論されるべきであります。  小松市は平成12年に県内で初めて全国で16番目の男女共同参画都市宣言を行い、アクションプランを策定し、さまざまな取り組みを行ってきましたが、これまでの成果と今後の取り組みについてどのように考えておられるのかもお尋ねをいたします。  答弁者は前多陽子ふるさと共創部長とお聞きをいたしておりますが、女性部長登用は二十数年ぶりであります。大変張り切っておられると思います。明快な答弁を求めるものであります。  次は、北陸新幹線敦賀延伸に向けての取り組みについてお尋ねをいたします。  石川県民の悲願でありました北陸新幹線の金沢までの開業が3月14日から始まり5カ月余りが経過をいたしました。この間の人、ものがもたらす経済効果が予想を大きく上回り、金沢はもとより加賀、能登にも開業効果があらわれておると言われております。  しかし一方で、新幹線開業後の小松空港の羽田便利用者が大きく落ち込み、全日空は来年3月からの夏ダイヤから1日6便を5便に減らすとの報道がありました。首都圏との複数の交通機関を持つことは、利便性だけでなく災害への対策としても欠かせないのであります。新幹線開業後の空路の維持は大変重要であり、手おくれになる前にさまざまな対応をとられることを要望しておきたいと思います。  それでは、北陸新幹線敦賀延伸に関連いたしまして、粟津温泉の廃業旅館の現状と対策、また粟津温泉の魅力アップに対する取り組みについて2点質問をいたします。  まず、廃業旅館の現状と対応についてでございます。  粟津温泉には現在、廃業旅館が何件か放置されたままになっております。景観上においても、また近隣の一般住民にとっても防災上、大変危険な建造物になっております。温泉地の印象をより悪くしております。  社会通念から申し上げるならば、廃業旅館は施設の安全対策を含めて所有者または管理者が責任を持って対応すべきでありますが、所有権が複雑であったり、撤去に膨大な経費がかかるため放置されたままになっているのが現状であります。廃業旅館の存在は温泉地の景観を損ない、観光客に影響を及ぼす大変憂慮すべき問題であります。  先般、4月から6月に小松市内の主要な観光地を訪れた外国人観光客は、前年同期に比べて37%増加したとの発表がありました。小松空港の台北便や上海便の利用が好調な点が増加の要因とのことであり、粟津温泉は8%増となっております。  今後、北陸新幹線の敦賀開業、さらには大阪までの開通を見据えたとき、粟津温泉に点在する廃業旅館は首都圏から訪れる、あるいは関西から訪れる観光客や外国人観光客に危険性をもたらし、災害の際には不安が募ります。温泉地のイメージダウンに直結する廃業旅館の一日も早い撤去が求められるものであります。  そこでお尋ねをいたしますが、現在、粟津温泉に何件の廃業旅館がありますか。それぞれの権利関係は違っていると思われますが、市としてどのように把握をされておられますか。もし調査をしていなければぜひ調査をしていただき、早急に対応できるものから取り組んでほしいものであります。市の取り組みについて御所見をお伺いをいたします。  2点目は、粟津温泉の魅力アップについてであります。  平成18年度から県、市によって粟津温泉まちづくり事業が進められております。平成29年度に完成予定であります。県、市合わせてこれまでこの事業に20億円を超える事業費をかけて道路整備や、また完成をいたしましたけれども新しい総湯や足湯公園の建設が主な事業であります。この整備事業によって粟津温泉は変化を遂げたと言われておりますが、私は正直なところを申し上げるならば、山中、山代、片山津温泉と比較して何か物足りなさを感じてなりません。  何が物足らないかといえば、そぞろ歩きをしたくなる雰囲気がないことであります。皆さんからよく言われますが、山中温泉との比較をいたしますと、山中温泉にはゆげ街道や鶴仙渓などたくさんの人たちがそぞろ歩きをしながら買い物や散策をする姿が見受けられますが、粟津温泉にはそういった光景はございません。また、粟津温泉の町並みについて一体感が感じられないわけであります。平成22年から県の改良事業にあわせて建物を修景する事業が4,500万円の事業費で計画されてきましたが、この6年間で10件しか修景ができなかったということであります。  また一方、温泉客からは鳥のふん害について苦情をお聞きをいたします。ある廃業旅館付近で春から秋にかけてサギ、冬にはカラスのねぐらとなっており、大量のふんが悪臭を放ち、温泉客はもちろん近隣住民も困っているとのことであります。温泉観光は観光の牽引車であります。温泉客は観光客はやはり魅力を感じて来られるものでありますが、せっかくお越しをいただいても不快な思いを持たれますと二度と来なくなります。  粟津温泉は間もなく開湯1300年を迎えます。北陸新幹線の敦賀延伸は8年後であります。また、福井先行開業もいたします。いま一度、粟津温泉の魅力アップを考えていかなければならないと思いますが、どのように考えておられるかお尋ねをいたします。  次は、ミシュラン・グリーンガイドについてであります。  私は平成24年12月議会において、次のように質問をいたしました。世界的に権威のあるフランスのミシュラン社が発行するミシュラン・グリーンガイドの日本編に、石川県では兼六園が三つ星、二つ星は金沢21世紀美術館を初め4カ所、一つ星はひがし茶屋街や輪島朝市など19カ所、星なしの掲載のみが14カ所と38カ所が紹介をされておりますが、全てが金沢と能登ばかりで、残念ながら加賀地域はゼロでありました。ミシュラン・グリーンガイド外国人観光客のバイブルのようなもので、掲載後には外国人観光客が多く訪れるとの報告があったため、新幹線金沢開業が目前に迫っている中、掲載されるよう和田市長に積極的な取り組みを求めました。  その折の市長答弁は、次の号で南加賀も福井も調査に入ってくるだろう。そのときには載せてもらわなければなりませんので努力したいとのことでありました。  そのかいがあって、ことし発表されましたミシュラン・グリーンガイドには、石川県では2017年に開創1300年を迎えます那谷寺が一つ星に格付されました。加賀地域ではこの1カ所だけでありましたが、外国人観光客の拡大につながるものと大いに期待するものであり、掲載に向けた皆様方の御努力に敬意を表したいと思います。  政府観光局は、先月、7月までに日本を訪れた外国人は1,105万人となり昨年の同期間に比べて46.9%の増加だったと発表し、2020年までに訪日客を2,000万人にする政府目標の前倒し達成も現実味を帯びてまいりました。この背景には、円安が続いていることや航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増などが要因となっております。  先般発表されました北陸新幹線開業後の小松市の4月から6月までの3カ月間の外国人観光客は対前年度比37%の増となり、市内観光地の数字を見ますと那谷寺が39%の増、宿泊施設では粟津温泉が8%の増、物販施設ではぶっさんやが18%の増となっております。また、外国人観光客の国別の占める割合は台湾の方が全体の半分近い49%、中国と韓国がそれぞれ8%であり、人気の観光地ベスト5を見ますと那谷寺が1位にランクされており、グリーンガイドの効果があらわれていると思うわけであります。  そこでお尋ねをいたしますが、那谷寺の格付は大変喜ばしいものでありますが、加賀地域全体で1カ所だけというのはいささか物足りなさを感ずるのであります。北陸新幹線の敦賀延伸に向けての工事が始まっております。今後とも加賀地域が連携して豊かな自然や多彩な文化をアピールし、一つでも格付をふやしていただきたいのでありますが、今後の取り組みについてお聞かせいただきたいと思います。  次は、小中一貫校について質問いたしますが、その前に冒頭に申し上げました大阪・寝屋川市の中学1年男女遺棄事件や岩手県矢巾町の中学2年男子生徒の自殺について、教育長はどのように感じておられますか。2学期が始まりましたが、教育委員会として何らかの対応をとられましたか。あればお答えをいただきたいと思います。  それでは、通告にあります小中一貫校の制度化についてお尋ねをいたします。  学校教育法等の一部を改正する法律案が去る6月17日の参議院本会議において可決成立をいたしました。主な改正点は、現行の小中学校に加え小学校から中学校までの義務教育を一貫して行う小中一貫校義務教育学校として新たなる学校の種類に規定したことであります。また、義務教育学校の修業年限は9年となっておりますが、学校教育制度の多様化や弾力化を推進するため、カリキュラム編成等は柔軟に対応できる内容であり、来年4月からの施行となっております。  小中一貫校については、これまでにも全国自治体で設立され、不登校の減少、学力アップなどの成果が報告をされています。  そこで、本市の小中一貫校についての考え方や今後の対応について3点お尋ねをいたします。  まず1点目は、義務教育を一貫して行う小中一貫校を制度化する改正学校教育法の狙いについてお聞かせください。この法律によって教育現場はどのように変化し、児童生徒にどのような効果をもたらすかもあわせてお答えいただきたいと思います。  2点目は、県内では金沢市、白山市、加賀市、珠洲市に該当する学校があります。他の市でも検討されているところでありますが、県内の動きについてお聞かせいただきたいと思います。  3点目は、本市での小中一貫校の今後の考え方についてであります。  各地の事例では、小学校と中学校施設が一体になっている併設型や中学校の授業に小学校の教員がティームティーチングに入るやり方など、相互の先生の連携を図る方法を取り入れているところもあります。さらに、学年の区切りが従来、小学6年、中学3年制であったものを、4年・3年・2年や5年・4年に変更することも可能になりました。いろいろな取り組みがあると思いますが、学習活動の充実を図るための検討内容をお聞かせください。また、期待される効果もお聞かせください。  小中一貫制度を導入するかどうかは自治体判断が非常に重要であります。地域の実態に合わせて、子供たち、住民、教職員にとってよりよい環境となるよう判断してほしいと要望して、私の質問を終わります。  御清聴ありがとうございました。 7 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 8 ◯教育長(石黒和彦君) 杉林議員の御質問にお答えをさせていただきます。  御質問は、小中一貫校の制度化について、その狙い、県内の状況や動き、そして小松市の方針、考え方の3点でございます。  まず初めに岩手県の中学2年生の自死、それから大阪の寝屋川のかわいそうな事件とございました。しかし、少し前には川崎市でも痛ましい事件が起きております。私は、大変大きなショックを受けております。皆さん方も同じだと思います。  私は小松市の学校にお願いをしておりますのは、まず生徒は、学校を信じ、先生を信じ、学校に登校している。そして学校で教育を受けているというこの事実でございます。安全・安心ということは常日ごろ言われているわけですが、やはり生徒にとって学ぶ意欲とか生きる意欲とかそういうことについての魅力を与えられるそういう学校でなければならないと思っております。そのためには、当然、先生、それから学校の行事と教育内容が子供たちにとって優しくて魅力あるものでなければなりません。当然、先生方には子供たちに寄り添い、きめ細やかな指導をしていくように、そして先ほどから言っておりますように学習内容が子供たちにとって魅力あるそういうものになるようにお願いをしております。  それから、寝屋川での事件についてですが、私は大変不思議なことがございます。それは、なぜ子供たちの野宿をやめさせることができなかったのか。これは皆さん方も同じ意見だと思っております。日ごろより連携という言葉がありますが、いわゆる連携という言葉の意味の軽さを今は痛感しております。  この意味では、小松市では8月26日に小松市の状況を把握しようということで教育委員会が小松市の危険なところといいますか環境のよくないところに対しまして、11時ごろ状況把握を行いました。また、このことについては定期的に行っていこうというふうに思っておりますし、学校にもそのようなお願いをしてあります。  そして、この場で皆さん方に、それから小松市民の皆さん方にお願いしたいことが一つあります。それは、教育を大事に思うということです。マニュアルで子供たちは育ちません。やはり子供たちのことを大事に思うそういう気持ちを持つ地域であってほしいと思っております。  それでは、小中一貫教育のことについてお話をいたします。  まず、定義ということを確認をさせていただきます。小中連携教育のうち、小中学校が目指す子供像を共有し、9年間を通じた教育課程を編成し、系統的な教育を目指す教育ということでございます。  小中一貫教育の目的としては、義務教育9年間を見通した計画的、継続的な学力・学習意欲の向上や、いわゆる中1ギャップへの対応といった観点から、地域の実情に応じた小中一貫教育の取り組みを行うということが挙げられています。  小中一貫教育の取り組みは全国的には現在、市町村単位でいえば12%という数字でありまして、文部科学省が行った平成27年2月の小中一貫教育等についての実態調査では、地域の実情に応じた多様な狙いが見られます。主なものを幾つか挙げれば、まず小学校から中学校への接続の円滑化。これは中1ギャップ等の対応でございます。2つ目として、中学生が小学生との触れ合いを通じ、上級生であるみずからに自覚的となることで自尊感情を高め、生徒の暴力行為や不登校、いじめの解消につなげていくことでございます。そして最後には、学力、それから生徒指導上の成果を上げる等々でございます。  県内の小中一貫教育につきましては、先ほど議員のほうからお話がありましたとおり、珠洲市で1校取り組みがなされておりますし、金沢市でも28年度より正式に取り組みが行われるというふうにお聞きをしております。  小松市では、これまで子供たちの発達段階を重視しまして小中連携という視点から小中学校教育の充実を図ってまいりました。そのことにより、学力向上、進級、進学に対する意欲化、また児童生徒の人間環境の面においても成果を実感しております。  小中一貫教育につきましては、生徒指導面、指導体制の面などに幾つかの課題が指摘されておりまして、他市、他県における実践成果の検証を踏まえまして、小松の学校教育の充実、発展の視点から、今後取り組みについて具体的に議論をしてまいりたいと、そんなふうに考えております。  以上でございます。 9 ◯議長(宮西健吉君) 首席専門官、西野徳康君。    〔首席専門官 西野徳康君登壇〕 10 ◯首席専門官(西野徳康君) 皆さん、おはようございます。  私からは、杉林議員の2番目の北陸新幹線金沢以西開業に向けての取り組みについて2点御質問いただきましたのでお答え申し上げたいと思います。  答弁に入ります前に、若干これまでを振り返り一言申し上げたいと存じます。  小松市に参りまして3年半を迎えようとしておりますが、農林水産分野はもちろん経済、観光、文化など幅広く施策展開に携わらせていただきました。前向きに新たな分野に常にチャレンジしていく小松市に来ることができましたこと、大変うれしく感じているところであります。まちの発展、活性化、里山の振興、6次産業化の推進、誘客促進、それから忘れてはならない全国植樹祭の成功など、実り多く、大きく前進することができましたのも議員の皆様方とともに積極的に取り組むことができたからこそと思っておりまして、改めて感謝申し上げます。  それでは、答弁に入ります。  まず、廃業旅館の現状と今後の取り組みということでございましたが、粟津温泉は山かげの御殿湯として古くから地元に親しまれており、多くの観光客が訪れ、温泉、食、おもてなしを通じまして総合的に小松の文化を感じられる重要な場であるというふうに考えております。  これまで新たな大手資本の参入や業態転換などが行われてまいりましたが、旅行形態の変化等を背景とした宿泊者数の減少により、現在、廃業旅館が4件ございます。旅館の跡地利用につきましては、地元による総湯の整備が行われたほか、市といたしましても小公園の整備等を行ってきたところでございますが、廃業旅館は複雑な権利関係や施設改修、取り壊しに係る費用負担等の課題がございます。  議員御案内のとおり、施設の安全対策も含め、まずは所有者または管理者が責任を持って対応すべきものと考えておりますが、温泉地の景観を損ない、観光誘客、温泉地の活性化への影響も懸念されるというものでございまして、一部には跡地活用に向けた動きもあると聞いておりますし、市といたしましても今後とも地元や関係機関との情報交換を密にいたしまして、必要に応じて対応を検討してまいりたいというふうに考えております。  また、一部鳥などのふん害のお話もございました。以前から地元が主体となりまして専門家の意見を聞きながら、地域が連携しましてともに鳥等の追い払い対策、こういった対策などを講じているところでございます。  今後とも防犯、防災対策につきまして定期的な巡視をするなど、関係機関等と連携しまして安全対策を講じてまいりたいと考えております。  次に、粟津温泉の魅力アップに向けた取り組みということでございます。  まちづくり面では、議員御案内のとおりそぞろ歩きができる風情あふれる温泉地を目指しまして、道路の舗装や、いわゆるカラー舗装を含めまして緑地、足湯公園、粟津演舞場、案内サイン、住宅等の修景、無電柱化などの街路整備等を行政あるいは地元が一体となって行ってきたところでございます。  その一方で、多様化するニーズに対応した利用客の増加、新たな顧客層の獲得に向けた各種宿泊キャンペーンであったり、恋人の聖地としてのブランド力アップ、それからコンベンション補助制度の拡充、企業研修の定着化、スポーツ・文化合宿誘致、外国人の受け入れ環境の整備等、こういったものに地元と一体となって積極的に取り組んできたところであります。  そんな中で、リピーターとして期待される学生、ビジネスマン、女性客、外国人などの客層に注目しますと大きく変わってきているというような傾向にございます。  利用実績を見ますと、数値的には外国人の宿泊者数、平成22年と26年を比べますと約4倍弱、3.9倍。それから、コンベンションの補助利用宿泊者数を見ますと平成22年と26年を比べますと約3.3倍に伸びているというものでございまして、さらに直近で見ますとスポーツ・文化合宿の宿泊者数は平成26、27の比でいきますと1.3倍、3割増というような状況になってございます。  今後、小松空港のさらなる国際化や東京オリンピックパラリンピックの開催、それから北陸新幹線の敦賀開業を控え、国内外からの観光誘客において温泉地の重要性はますます高まっていくことが予想されます。  粟津温泉では、2018年の開湯1300年に向けまして関係者による実行委員会が設けられ、大王寺等も含めたイベントや各種キャンペーンの開催など、温泉地としての魅力発信に取り組んでいくこととしているところでございます。  さらには、粟津温泉の周辺に目を向けますと開創1300年に向け実行委員会も立ち上がった那谷寺を初め、全国植樹祭で注目を集める木場潟、ゆのくにの森、日本自動車博物館など観光スポットが非常に多くございます。また、里山には皇室関係者も訪れた日用苔の里や滝ケ原、那殿観音、荒俣峡など自然景観や石文化に関連したスポットも豊富にございます。  加賀温泉郷や加賀地域と連携した誘客促進に今後とも精力的に努めてまいりたいと考えております。  次に、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンについての御質問でございます。  改訂第4版となりますミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでございますけれども、石川県では那谷寺、それから福井県では永平寺が新たに追加されたところでございまして、那谷寺では外国人旅行客を含め増加してきているというのは議員御案内のとおりでございます。  その一方で、本市の観光地の国際的な評価という視点で見ますと、世界最大級のインターネット旅行サイト、トリップアドバイザーというものがございます。これにおきまして今回初めて2015年、エクセレンス認証というものを受賞させていただいているところでございます。  また、加賀白山海外誘客推進協議会の取り組みといたしまして、外国人旅行者が最も利用する観光情報サイト、ジャパンガイドがございます。これには南加賀の情報を掲載したものでございますけれども、アクセス数が急増しまして興味深いエリアとして注目されているところでございます。  加賀地域連携推進会議、いわゆるオール加賀会議におきましても国内外に向けて広域観光の情報発信をしているところでございますし、本市としましても小松の豊かな自然景観や文化体験などをKOMATSU JAPANという形で外国人留学生や研修生等を通じて広く情報発信に取り組んでいるところでございます。
     海外メディアや旅行ガイドなどへも取り上げられるように、今後とも観光地の魅力アップを図るとともに、国内外に向けた情報発信に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 11 ◯議長(宮西健吉君) ふるさと共創部長、前多陽子君。    〔ふるさと共創部長 前多陽子君登壇〕 12 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) おはようございます。  私からは、杉林議員の1点目の人口減少問題(女性の社会進出について)の御質問にお答えさせていただきます。  まず、女性活躍推進法、正式には女性の職業生活における活躍の推進に関する法律でございますが、その果たす役割についてでございます。  議員御案内のとおり、この法案は先月28日に参議院本会議で可決され成立いたしました。この法律の成立により、従業員が301人以上の事業所につきましては平成28年4月1日までに自社の女性の活躍状況の把握と課題分析を行い、課題を解決するための数値目標と取り組みを盛り込んだ行動計画を策定して公表することなどが義務づけられます。  市内には対象となる従業員301人以上の事業所は10事業所ございます。  この法律の果たす役割、効果についてですが、大きく捉えて事業所にとっての効果と社会全体にとっての効果が考えられるかと思います。  まず、事業所にとっての効果についてですが、大きく3点ございます。1点目は、自社の女性の活躍状況の把握と課題の分析につながること。2点目は、行動計画の策定により具体的な数値目標が設定されること。3点目は、女性の活躍に関する情報を公表することにより、女性の活躍を積極的に推進している企業には優秀な人材を確保することが可能となり、企業の競争力向上につながることが期待されます。  次に、社会全体にとっての効果ですが、大きく2点あるかと思います。1点目は、女性に対する採用、昇進等の機会が積極的に提供されるようになること。2点目は、本人の意思が尊重され、家庭と仕事の継続的な両立が可能となることが期待されます。  これらにより、みずからの意思で職業生活を営む女性が能力を十分に発揮できる環境が整備され、企業の中で女性の活躍が促進されることにより、豊かで活力ある社会が実現されることがこの法の目的とするところでございます。  次に、本市の取り組みについてでございます。  本市では、平成10年に全国で16番目、県内で初という非常に早い時点に男女共同参画都市を宣言いたしました。その後も平成12年の小松市男女共同参画基本条例の制定や、その理念を具現化するためのプランの策定や制度の充実など、さまざまな取り組みを進めてきたことは議員御承知のとおりでございます。  中でも女性だけでなく男性もライフステージに応じてそれぞれの能力を生かして仕事に取り組んでいただけるように制度を充実してまいりました。例えば、育児休業や介護休業の取得を支援する事業やその取得後に職場に復帰することを支援する事業、また子育てママの再就職を応援する事業、女性の起業を応援する事業、ワークライフバランスを推進している優良事業者を認定して奨励金を交付する事業など、女性が活躍するための環境づくりにつながるよう仕組みづくりを進めてまいりました。  これらの取り組みは一定の効果があったことを、市内従業員50人以上の事業所を対象に昨年2月に行いました働く女性に関する意識と実態調査アンケートからも読み取ることができました。会社役員や課長職、係長または主任の女性の割合はそれぞれ5年前の前回調査と比べ1.3から4.6ポイント上昇しているところでございます。  また、小松市役所の一般行政職の管理職に占める女性の割合は、平成27年7月現在で24.6%と全国の市区町村公務員の数値が13.1%であることを見るとトップレベルであると言えるかと思います。  最後に、今後の取り組みについてでございます。  大きく3点ございます。  まず1点目は、市内事業所についてでございます。従業員が301人以上の事業所に対して女性の活躍推進に向けた行動計画の策定等が義務づけられたことについて、市民の皆様に広く周知してまいります。また、300人以下の事業所については法律では努力義務となっておりますが、法律の趣旨を御説明することで御理解をいただきたいと思っております。  2点目は、市の各種施策の推進についてでございます。現在、女性がはつらつと活躍するまちを目指し、女性の活躍推進ならびに男女共同参画プランを策定中でございます。プランにはワークライフバランスの重要性や性別、人種、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性を高めようとするマネジメント手法、いわゆるダイバーシティの推進等についてわかりやすく記載したいと考えております。  3点目は、私どもにとって足元と言える小松市役所内のことについてでございます。プランの推進のため、まずは小松市役所が女性の活躍に関して模範的な取り組みを進め、女性がさまざまな分野で生き生きと活躍できるまちづくりを市民の皆様と共創で進めたいと考えております。  以上でございます。 13 ◯議長(宮西健吉君) 杉林憲治君。 14 ◯21番(杉林憲治君) 西野専門官に再質問いたしたいのは、粟津温泉の魅力アップについてでありますけれども、その前に今ほど答弁の前に9月いっぱいで転勤されるという話でありましたけれども、この3年半余りの足跡につきましては大変私も評価をいたしております。次のところでもぜひ頑張っていただきたいと思います。  今ほどの粟津温泉の魅力アップの中で、私はどうしても今気になるのは、粟津温泉と町との一体感というのがなかなかやっぱり感じられないということを粟津温泉を訪れても僕も感じます。ですから、先ほど申し上げましたように修景に関しても6年間で10件余りだったということであるならば、やはり温泉街と町との一体感が薄いのかなという感じをしてなりません。  答弁にありましたように、今後、北陸新幹線の延伸、あるいは2020年の東京オリンピックパラリンピックによってますます外国人観光客を含めてたくさんの人たちが石川県あるいは小松にお越しをいただくことは予想されるわけでありますけれども、今のままでは山代、山中、片山津温泉と比較いたしましてもやはりどうしても粟津温泉が一歩も二歩もおくれているという感じがしてなりませんので、改めて西野専門官の粟津温泉の魅力アップ、あるいは観光客、温泉客の増大に関して力強い取り組みについてお尋ねをいたしたいと思いますので、よろしく答弁をお願いします。 15 ◯議長(宮西健吉君) 杉林さん、首席専門官でよろしいですか。 16 ◯21番(杉林憲治君) 今ほど市長から挙手がありましたので、できれば市長にお願いしたいと思います。 17 ◯議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 18 ◯市長(和田愼司君) 粟津温泉並びに南加賀全体の観光のグレードをどう上げていくかということでございますので、私のほうから総括的にお話をしたいなと思います。  温泉も個人経営が主体でございまして、やはり経営がうまい、それからいろんなホスピタリティが上手だどうだというようなことでいろんな変遷があったということは事実でございます。  私どもとしましては、この粟津温泉という一つのイメージをどう高めていくのか。また、来られたお客様をどうおもてなしするのか、満足いただくのかということについては、これは小松市全体のイメージにもつながりますので力を入れてきたというのが歴代の市の取り組みであるというふうに考えております。  特に廃業になったところが今4件あるとこう言ってございましたが、もう既に30年近くたつところが2件ございます。近年、いろんな事情で経営を取りやめたところにつきましては、できるところから取り壊し、景観を維持するということに努めてまいったつもりでございます。その分はちょうど粟津温泉の入り口部分に当たります。  もう1件、ちょうど粟津温泉のセンターになるところでございまして、廃業になったところの後背部には大変歴史のあるお寺もございまして、これがいわゆる山かげの温泉と言われるところの一番の源であると私は思っております。今回、残念ながらそのちょうどセンターにある温泉が経営を取りやめられました。これにつきましては、やはり思い切ったことをしていかなきゃいけないということで、これは今、銀行預かりになっとるわけでございますが、ぜひ市としても前向きに、また粟津温泉でも語らって大きな前進をぜひ1300年に向けた方向に行けるようにしていきたいなというふうに思っております。  それから、粟津温泉全体、客層が大きく変わったという話は先ほど首席専門官のお話があったとおりでございます。これは皆さん方もおわかりいただいていると思います。単に数がふえればいいということではない。それから、粟津温泉は従来は半分以上が地元客が中心でございましたが、昨今はスポーツ、文化での合宿、また企業のいろんな実習、そして外国人客というようなことでふえてきております。この流れをさらに拡大していくことが、先ほど来、ほかの温泉の事例を挙げておられましたが、そういった単に湯治場に来て、そして温泉に入って食事を食べて、また朝早く帰るということではないそういう客筋が変わるということが大きな私はチャンスだというふうに思っております。  新しい学生さん、そしてまた企業の若い人たち、またさまざまな企業セミナーのお客様、そして外国人客、こういう方たちがふえてくれば、当然次の若い人たちは年齢を重ねるごとにリピーターになってまいりますし、そして外国人の方々も口コミでいい方向に持っていく、これが大事だろうと思います。特に外国人客につきましては各旅館で努力もされていらっしゃいますが、やはり心のこもった通訳といいますか、いろんなトラブルがあったときにどのようにしてうまく対応できるかどうか、これが一番の大きな口コミであります。  そういう意味で今、台湾のほうから研修生も3人来られまして、そしてもうお帰りになられましたが、こういったいわゆるインターンシップ的なことをこれからも継続していこうということで基本的に小松短期大学と台湾の現地の大学とでは協定を結ばさせていただいておりますので、こういうようなことを積み重ねていくことによって台湾での粟津温泉をPRする部門、そしてまたこちらで台湾の人たちが通訳をしていただく、こんなことを一つ一つ積み重ねていくことだろうというふうに思います。  明らかにお客様のこういったバリエーションが大変富んでまいりました。これを大きな流れとして、そしてそれぞれの温泉のソフト、そしてまた温泉全体のハードについてもやはりもう一歩大きく踏み出す。それが1300年続いてまいりました温泉の過去への感謝であり、また未来へつなぐことだというふうに思っておりますので、御理解よろしくお願いいたします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 新 田 寛 之 君 19 ◯議長(宮西健吉君) 新田寛之君。    〔5番 新田寛之君登壇〕 20 ◯5番(新田寛之君) 自民クラブの新田でございます。平成27年第4回定例会におきまして質問の機会をいただきましたので、通告に従いまして大きく3点の質問をさせていただきますが、その前に一言二言申させていただきます。  ことしは4年に一度の中学教科書選定の大切な年であります。我が小松市においてもここ数カ月、関係の皆様が真摯に選定作業を進めてこられました。その結果、本市においては歴史と公民の教科書に新しく育鵬社が採択されたようであります。育鵬社の歴史教科書は他社と比べて我が国の過去の光と影が実に明快に浮き彫りにされ、的確、公正な歴史認識が記述されております。また、公民の教科書においては、家族のきずなや隣人愛、そしてこの国を愛し、この国に誇りを持てる子供たちを育てるには最もふさわしい教科書だと確信いたします。  このような立派な教科書を採択いただいた関係各位、特に教育委員の皆様の炯眼と勇気に心から敬意を払い、また大きな拍手を送りたいと思います。  もう1点、我が母校であります安宅中学校の中秀太郎君という方がおるんですけれども、8月17日に開催されました全国中学校水泳競技大会の飛び込み部門で高飛び込みで3位、板飛び込みで優勝というすばらしい成績を上げ、全国の中学校の中で総合優勝という輝かしい成績を上げました。また、8月27日、28日に開催されましたJOCジュニアオリンピックでは、高飛び込みで2位、板飛び込みで優勝の成績を上げました。あさってからは国体、そして日本選手権と続けて出場予定であります。まさに2020年の東京オリンピックの最有力候補だと思っております。ますますの活躍を心からお祈り申し上げまして、質問に入ります。  まず1番目、飛行教導群の新田原基地から小松基地への移動を受けて。  先月の8月31日、防衛省近畿中部防衛局の松本局長様から飛行教導群の新田原基地から小松基地への移動の申し入れがありました。そして、その旨を翌日の9月1日に市長より、また近畿中部防衛局の熊谷企画部長様より市議会に対しても丁寧な申し入れの説明をいただきました。  我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増している中、防衛大綱では各自衛隊の戦術技量の向上のため訓練の充実強化に努めることとされています。航空自衛隊の飛行教導群とは、戦闘機の戦技に関する調査研究並びに関係部隊への指導により航空自衛隊の戦闘機部隊の戦術技量の向上を担う部隊であり、この飛行教導群が中心となり、より高度な戦技技術の研究を行い、これを他部隊に指導していくことが重要であります。まさに日本の国防力を高める重要な任務であります。  その配備計画としましては、飛行教導群、F-15等約10機、人員約170名、施設整備として隊舎、宿舎、航空燃料タンクといった所要の施設を段階的に整備していくとありました。  申し入れの書面の中で飛行の安全確保及び騒音軽減等に最大限配慮するとともに、小松基地周辺の生活環境等の整備に一層努力するとの文面で締めくくられておりますが、基地周辺には多くの住民が居住し生活をしております。  国防を担う重要な申し入れではありますが、まずは本市としてはどのように受けとめているかお答えください。  続きまして、今後の対応、流れについてお聞きいたします。  飛行教導群の小松基地への移動は、平成28年度の第1・四半期を予定しているとのことでありますが、市や市議会、小松飛行場周辺整備協議会への説明は終了いたしましたが、今後、基地周辺の住民や地域、また団体等への説明があるのかないのか。結論づけをいつごろまでにどのような形で終結させ、申し入れに対する答申をいつごろ行うのかお答えいただきたいと思います。  中心となるのは市、市議会、周辺協であろうかと思いますが、特に基地周辺の住民や地域にも丁寧な説明をいただき、さまざまな負担増に対する対応策が求められることと思います。負担だけがふえるということは決してあってはなりません。丁寧な説明を求めるとともに、声を聞く場も設けていただければということを申し添えておきます。  続きまして、アグレッサー部隊についてであります。  今申し入れの新田原基地から小松基地へ移動する予定の飛行教導群のことを通称アグレッサー部隊と言うそうであります。直訳しますと侵略者の意味ではありますが、訓練では敵機役を務め、実戦部隊のパイロットに戦い方を教える教官であります。まさに1986年に上映されましたアメリカの映画、トム・クルーズ主演の「トップガン」であります。しかも使用するF-15は特殊なデザイン、迷彩柄で、通常のグレーの機体とは違い、一目瞭然でマニアだけではなく普通の人の心もくすぐることと思います。  まさに偶然ではありますが、今月より(仮称)こまつスカイパークの建設も開始され、年度内には完成することと思いますが、今後、これまでのF-15に加えアグレッサー部隊にも注目が集まることは間違いありません。今月の21日には航空祭が開催されますが、来年度以降ではアグレッサー部隊の展示もあろうかと思われます。決してマニアだけではなく、人々の心をくすぐる存在になるであろうアグレッサー部隊ではありますが、観光資源と言うと語弊を招くかもしれませんが、小松の魅力の一つとして位置づく可能性は十分に秘めていると考えます。  アグレッサー部隊についてどのように捉えているのか御所見をお聞かせください。  続きまして、近畿中部防衛局金沢防衛事務所の小松市内移設についてであります。  これまでも何度も発言をさせていただきましたが、今申し入れに当たりまして再度といいますかこのタイミングでは発言しておきたいことと思い質問に上げさせていただきました。  飛行教導群の小松基地への移動するF-15は約10機ということでありますが、現在40機あるところに10機が追加されるわけであります。飛行回数は1.2倍に増加するとの説明を受けました。飛行教導群ということで、通常の部隊ではありませんのでどの程度増加するかは未知数ではありますが、増加することには違いないと思っております。  ということは、周辺住民や周辺地域には飛行の安全や騒音に対する負担も増加するということであります。その一つとして、航空機騒音の防止及び軽減のために住宅防音工事等が講じられておりますが、しかしながら、以前ではその住宅防音工事の取りまとめを町内で行うなどしておりましたが、近年は申請から工事業者の選定等を含め全て個人が行うものとなりました。その窓口でありました財団法人防衛施設周辺整備協会石川事務所が平成24年4月に閉鎖され、はや3年半がたちました。  住宅防音工事のことだけを言うつもりはありませんが、今申し入れのとおり、小松市には10機分のさまざまな負担がふえるわけであります。事務手続にふなれな一般住民のためにも、また小松市にとっても防衛関連の窓口は小松市に必須であると考えます。近畿中部防衛局金沢防衛事務所の小松市内の移設をぜひこそ小松市から要望していただきたいと思いますが、御所見をお聞かせください。  飛行教導群の移動に関しての最後の質問になりますが、基地周辺住民から私の耳に届く要望としては、騒音軽減のことはもちろん、移転、買い上げ、住宅防音工事、交付金の増額や税金の減免、周辺財産の維持管理、公民館の維持補修、それから航空祭のことまで、個人的なことから公のことまで要望や不平不満など多くが耳に届きます。そのほとんどは近畿中部防衛局、国への要望であります。  しかしながら、予算のこともありますが国としても対応し切れない、対応できない案件も多いわけでありますが、国が対応できないものの中に小松市として対応できるものもあると思います。そういった意味でも、今回の飛行教導群の申し入れを機に詳細、困難な要望にもぜひ小松市として対応していただきたいと思いますが、御所見をお聞かせください。  続きまして2番目、健康ポイント制度について御質問いたします。  健康ポイント制度とは、運動したり健康診断を受けたりすることでポイントを受け取り、商品券などに交換できる制度であります。国が取り組んでいるスマートウエルネスシティプロジェクトの一環であり、スマートウエルネスシティとは健康で生きがいのある状態を健康の健に幸せと書いて健幸とし、歩くことを基本とした健康づくりを行うまちのことであります。  幾つかの自治体で取り組んでいる事例ではありますが、まず何をすれば健康ポイントがたまるかといいますと、基本的には歩くこと、体重が減ること、健康診断を受けること、健康診断の数値が基準の範囲内であることや改善されること、スポーツジムに行くこと、健康教室や介護予防教室などに参加することなどさまざまであります。  そして、気になるインセンティブですが、現金というところもありますし商品券やさまざまなカードのポイントに変換ができたり、ごみ袋や人間ドックの受診料として利用できる事例もあります。極端な言い方をすると、歩くだけでお金がもらえるということになります。  このように健康づくりに対してインセンティブを設けて健康づくりに取り組んでいる事例がありますが、本市としてはこのように取り組んでいる施策はありますかお答えください。  これはあくまでも持論であり私からの提案でありますが、私はぜひこの健康ポイント制度を本市なりにアレンジをして取り組むべきと考えます。そのベースが歩くということを数値化し、まずは本市として共通認識にすることから始まります。その具体例が、1キロ歩くことを1ポイントとするということです。人によって歩くスピードや歩幅の違いはありますが、あくまでも市民共通で1キロ歩くことを1ポイントとします。  ふだん努めて散歩する人は自分がいつも何キロ歩いているか、定番の散歩コースは何キロぐらいなのかというのは把握していると思います。しかしながら、近所の定番コースを離れると、それが何キロ歩いているのかとてもわかりにくいです。  そこで少し調べましたら、いきいき健康課のこまつ元気ロードマップというのを発見しました。各地域に○○コースという形で設定されており、全20コースありますが、例えば掲載されておりました中海・正蓮寺コースではルートマップに4.3キロ、6,615歩、そしてコースの特徴が書き添えられております。私の中ではまさにこれだと思いました。こういう市内のウオーキングコースをポイントで数値化するわけです。この中海・正蓮寺コースは4.3キロなので繰り上げて5ポイントと設定するわけであります。当然、木場潟では7ポイント、末広緑地公園では2ポイントなどと数値化することができます。  それはウオーキングコースに限った話ではなく、必然的に歩く場所、すなわち観光地や施設も該当するわけであります。ざっくりとですが、安宅の関では1ポイント、那谷寺では2ポイント、サイエンスヒルズで2時間ぐらい歩けば1キロぐらいは歩くかなという計算で1ポイント、健脚体操に参加すれば1ポイント、ジムでトレーニングすれば2ポイント、またグラウンドゴルフをすれば1ポイント、野球やサッカー、ゴルフをすれば何ポイントというふうに数えられると思います。また、飛行機と電車で東京に出張に出かけた場合もかなり歩きますので例えば5ポイントなどと、スポーツはもちろん歩くことを伴う行動を数値に換算して考えます。そうやって市内のありとあらゆるウオーキングコース、公園、施設、観光スポットなどを歩くことをベースに数値化します。  もちろん毎日同じコースを歩いてポイントをためてもよいですし、市内ウオーキングラリーコースのようにさまざまなコースをめぐることもよいかと思います。そのポイントを記録用紙に自己申告で記入をし、例えば1,000ポイントたまれば1,000円分、2,000ポイントたまれば2,000円分のこまつもんブランドの商品等と交換できるような商品券とするのがよいかなというふうに考えております。  歩いて健康になって、市内をめぐり、そして商品ももらえる。健康になることで医療費や介護給付費の削減にもつながり、まさに新しく設置されました予防先進部に必須の施策ではと考えます。  このような健康ポイント制度について御所見をお聞かせください。  続きまして、3点目の質問に入る前に、ちょっとパネルを設置させていただきます。(資料提示)ちょっと見にくいかもしれませんが、済みません。  3点目の質問であります。防災行政無線の時間帯変更についてであります。  屋外拡声子局試験放送のウインタータイム導入についてであります。  防災行政無線の屋外拡声子局とは、緊急情報を屋外にいる住民の方々にお知らせするための屋外スピーカーのことであります。屋外拡声子局は、小学校や公民館等の各校下の避難場所、市街地、飛行場周辺地域など市内に52カ所設置されております。  夕方6時になりますと定時の試験放送として「カラスなぜ鳴くの」という童謡「七つの子」のメロディが流れます。これはあくまでも防災行政無線がしっかり機能しているかをチェックするための試験放送であります。これを別の角度から有効活用できないかというのが今回の質問の趣旨であります。といいますのも、昨今、子供たちが巻き込まれる凶悪な事件が一向に減らない中で、少しでも犯罪から子供たちを守るための防犯に役立てられればという観点からです。  それについて今ほど資料を出させていただきましたが、1年間の日没時間の表であります。一番日の長い夏至から始まって夏至での1年間の表を示させていただきました。これでいいますと、夕方6時までに日が沈むのは9月23日の秋分の日から3月6日の啓蟄までのおおよそ半年間ということになります。表では色のつけた部分であります。さらに、5時半までに日が沈むのは10月8日の寒露から2月4日の立春までの約4カ月。さらに、5時までに日が沈むのは11月8日の立冬から1月6日の小寒までの約2カ月間。そして、日没が最も早いのは、なぜか冬至ではなく12月7日の大寒で4時39分とありました。  我が家では、カラスが鳴るまでには帰っておいでねと小学校2年生の子供に言い聞かせておりますが、それは6時には帰っておいでねという意味と、暗くなる前には帰っておいでねという両方の意味があります。  特に冬の時期では、先ほどの説明でもおわかりのように夕方6時どころか5時でも真っ暗ということになります。さらに天気が悪ければなおさらであります。そういった意味からも、防犯上や帰宅喚起の意味で、冬の日没が早い時期は夕方6時の試験放送を5時半もしくは5時などに早めることで子供たちの防犯、安心・安全につながるのではないかと考えます。  ただし、これが採用され時間変更になった場合は、これまでの6時が定着しておりますので広報やお茶の間ガイド等でしっかりと時間変更の周知が必要であるともつけ加えさせていただきます。  屋外拡声子局試験放送のウインタータイム導入を御提案しますが、御所見をお聞かせください。  以上で質問を終わります。 21 ◯議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 22 ◯市長(和田愼司君) 新田議員のほうからは3点御質問いただきまして、私からは1番の今回の新田原基地からの小松基地への移転について、その他は担当部長からということでお願いいたします。  8月31日、近畿中部防衛局長が来松されまして、新田原基地の飛行教導群の小松基地への移転について防衛省として決定したと。そして、財務省に予算申請をしたというお話がございまして、そしてその内容についての理解と協力を求められたわけでございます。即日、議長様、そして副議長様に私のほうからこの防衛省の申し入れについてお伝えをしたところでございます。  申し入れの内容につきましては、主に4点ございまして、飛行教導群の移転を28年度、来年の第1・四半期といいますので4月、5月、6月までの間に移転を行いたいと。また、それに伴いまして航空機でございますが、これはF-15戦闘機など約10機が配備されるということでございます。また、隊員は約170名が移転をしてくるということ。そして、それに伴う必要な隊舎、宿舎などを段階的に整備すると、そういう4点でございました。  昨今、大変日本を取り巻く安全環境は厳しいというふうに国民のほとんどが思っているわけでございまして、従来は北方であったものが、今は日本海の西部、そして東シナ海、南シナ海というふうに大きく変わっているということは御存じのとおりでございます。それに伴いまして航空自衛隊も那覇基地の強化、そして今回は日本の南西地域における防空体制をさらに強化するという内容でございまして、これについてはほとんどの国民は一定の理解をしていただけるものというふうに思っておりますし、私もそのように思っております。
     そして、今回の飛行教導群の移動の趣旨は、南西地区への戦闘部隊の強化に伴いまして、新田原基地にございましたF-15戦闘機の戦闘技術を高める部隊を最も訓練区域の大きい小松基地に移転、配備するということでございます。  これまで小松基地設置されまして50年余り。これまでも騒音等につきまして、特に基地周辺の方々には大変御迷惑をおかけしておりますことを本当に改めておわび申し上げなければいけないなと思います。  今回、10機余りがふえるということ。それに伴う航空機の騒音が増大するということ。そして、飛行の安全についてのこれまで以上の確保。これは必要不可欠なことでございますので、この点については私からも強く防衛省に申し入れをしたところでございます。  現状、議会のほうでも特別委員会等、また全員協議会等、そして先般は新田原基地を御視察いただいたというふうにお聞きをしております。この防衛省からの申し入れに対しまして、宮西議長は9月議会をめどに是非について討論したいということでございましたし、また小松飛行場周辺整備協議会におきましても、私のほうからは役員に、また防衛局からも丁寧に御説明をさせていただいたわけでございまして、周辺整備協議会につきましてももちろんそれぞれ周辺の住民の皆さんへの意見集約を行うとともに、方向性、いわゆる是非、一定の方向性につきましては月内に結論を持っていきたいというようなことを会長様がお答えをされていらっしゃいます。  一番大事なのは、議員からもございましたように丁寧ということでございまして、これは一人一人思いが違うわけでございますが、これをしっかりと心がけていくということは私ども市もそうでございますし、防衛省、近畿中部防衛局も同じでございます。  そういった中で、今回これが実行されるとすれば、隊員の方の移動、そしてそれに伴う御家族を含めましてやはり200名から300名の方が小松のほうに移られるということでございますので、私ども行政としてはそのようになればきちっと生活を支える。基地の隊員の生活を支えていくということが国防への私どもの間接的な大きな支援になるということについては従来どおり申し上げているとおりでございまして、これをさらにきちっときめ細かく対応していきたいなというふうに思っております。  アグレッサー部隊と言われているものの移動による効果という御質問でございましたが、これは今まだ語る時期ではないというふうに思っておりますが、今申しましたようにこういった移動に伴いまして定住人口がふえるということもございます。それから、周辺のいろんな整備につきましても、これに伴ってまた新たな段階が迎えれるんではないかなというふうに思っております。  そういった周辺の住民の皆さんへのいろんなサポートをするための一つが近畿中部防衛局の大きな仕事でございますが、一番出先という意味では金沢防衛事務所がございます。金沢防衛事務所は北陸3県の防衛にかかわるさまざまな施設、また自治体との関係、住民との関係について常に協議を行っているところでございますが、私ども小松市としては最も専有する施設が多いわけでございますし、またさまざまないろんな住民の要望もたくさんございます。そういう意味で、従来より金沢防衛事務所の一部でも小松のほうに常駐をしてほしいということは私どもも申し上げておりますし、周辺協議会も申し上げておりますし、議会からも申し上げているとおりでございまして、これについては今回の申し入れに伴いまして一番大事なのは、防衛局長が書類で持ってまいりました、引き続き飛行の安全確保及び騒音軽減等に最大限配慮するとともに、今後とも小松基地周辺の生活環境等の整備に一層努力してまいりますと、こうしっかりと明記していただいておりますので、私はこういった何らかの方向性について新たなまた段階を迎えるものというふうに思っております。  これまで、防衛省の関連で基地交付金、また直轄事業等々さまざまなものがございますが、私どものほうにいろんな施設整備等、それから住宅防音等の工事でこれまでの50年間で約1,500億円交付をしていただいておるわけですが、これはお金で解決できる問題ではございません。国を守るということ、国民の生活を守るということ、そういったところの小松基地の存在、これを我々市民がどう考えていくか、また支えていくかという共存共栄の精神をぜひこれからも皆様とともに守り貫きたいなというふうに思っております。  いろんな防衛省からの交付金等につきましては、住民の皆さん方の御要望を聞き、そして私どものいろんな新たなルールもつくりながらやってまいりました。例えば定住促進策、これは防衛省からいただいている交付金をそういったところにも充当するということで、国内では初めてのルールでございますが、こういったことをどんどん新しい住民の要望をきちっと受け入れるような形に、いただく交付金をより充実したものにしていきたいなと思っております。  今回、これまでのいろんな住民からの要望がございました。告示後住宅に関する問題もたくさん出ております。また、空調の更新時期の早期化についても出ておるわけでございまして、こういったもののルールを変える。このルールを変えるということがこれからの住民にとって非常に重要なことだというふうに思っておりますので、ぜひ議会の皆様におかれましても、また周辺整備協議会の皆さん方におかれましても、さまざまな議論を通されて、そして一定の方向性をお示しをいただきたいなというふうに思っております。  私からはそれぞれ議会並びにまた周辺整備協議会からの方向性が示された後、またさまざま皆様方と御協議しながら申し入れに対する返答をしていきたいなというふうに思っております。  よろしくお願いいたします。 23 ◯議長(宮西健吉君) 行政管理部長、越田幸宏君。    〔行政管理部長 越田幸宏君登壇〕 24 ◯行政管理部長(越田幸宏君) 私からは、新田議員の御質問のうち3番目の防災行政無線に関する御質問にお答えさせていただきます。  防災行政無線の屋外拡声子局、いわゆる屋外スピーカーにつきましては、議員御案内のとおり市内52カ所に設置されております。  言うまでもなく、防災行政無線は緊急情報や避難情報など市民の生命にかかわる大切な情報を伝える非常に重要な役割を有しております。緊急時に故障で放送できないということがないよう、市役所の親局と屋外スピーカーがうまくつながっているかを確認するいわゆる導通テストを目的としまして、毎日定刻に放送しているものでございます。  本市では、平成24年4月から防災行政無線の運用を開始しておりまして、導通テストとしての18時の放送が定着しておりますので、現時点においては時間の変更は考えておりませんが、今後、季節感を感じられるような音楽の内容について検討してまいりたいというふうに考えております。御理解のほどよろしくお願いいたします。  なお、防災行政無線のもう一つの大きな柱である家庭用の戸別受信機につきましては、平成26年度よりこれまでの有線からデジタル簡易無線への切りかえを順次進めておりまして、平成29年度の全町内への完成を目指しているところでございます。  今後とも地域防災力の向上に向けてしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。  以上でございます。 25 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。    〔予防先進部長 中西美智子君登壇〕 26 ◯予防先進部長(中西美智子君) 新田議員の健康ポイント制度についての御質問にお答えさせていただきます。  議員の御説明のとおり、厚生労働省では健康づくりに取り組む人が特典をもらえる健康ポイント制度について現在検討を進めております。健康ポイント制度につきましては、健診の受診や個人の運動、食生活の改善といった取り組みや体重の減少などに応じて特典を受ける仕組みでございます。  現在、市では健康づくりに対してインセンティブを設けるという健康ポイント制度はございません。市ではこれまで自分の健康は自分で守るという健康増進法の理念をもとに、個人の健康づくりに関する施策とともに町や校下など地域ぐるみの自主的な健康づくりの取り組みを推進してまいりました。主な取り組みといたしましては4つほどございます。  1つ目は、各町のけんこう推進委員の皆様に回覧板で特定健診やがん検診のお知らせを回していただくことや、健診日の1週間前や前日に有線放送による受診の呼びかけ、また町の健康づくりの取り組みについての調査などをお願いしております。  2つ目は、平成24年度から健康づくり推進のまち表彰を行い、まちぐるみの健康づくりの取り組みが活発で特定健診の受診率の伸びが大きい町などの表彰を行っております。  3つ目は、こまつ健脚体操を普及するための健脚推進ボランティアや食生活改善活動を行うための食生活改善推進員などを養成し、市内約180会場で行われていますいきいきサロンで介護予防のための体操や食生活の指導を行っていただいております。  4つ目は、健康づくりのためのウオーキングの推進として、毎年、ウオーキングカレンダーの各世帯への配布や歩く歩数を入力することでウオーキングの距離がわかるカブッキー・ウォークのアプリの開発や、新田議員からも御紹介をいただきました住まいに身近なウオーキングコースをけんこう推進委員会とともに検討し、こまつ元気ロードマップの作成などを行ってまいりました。  健康ポイント制度の導入につきましては、今のところ課題も多く考えられるため、国の動向を見守ってまいりたいと思っております。  市ではこれまでに健康づくりや介護予防を支援するための健康ボランティアの活動が町や校下で広がり活発に行われております。これからも地域の実情に合わせた地域ごとの取り組みについて一層推奨していくために、市民ボランティアの皆様との共創でその取り組みを支援していきたいと思っております。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 木 下 裕 介 君 27 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。    〔4番 木下裕介君登壇〕 28 ◯4番(木下裕介君) おはようございます。  9月定例会におきまして通告しました3点について質問を行います。  まず1点目ですけれども、今月は健康増進普及月間でありまして、7月には組織改編で市のほうにも予防先進部が設置されたこともあり、1問目とましては生活習慣病対策の推進という点から、市民の健康維持・増進、中長期的な医療費抑制を目的とした取り組みについて質問を行います。  市の国民健康保険における1人当たりの医療費は年々増加しております。私は、高齢化進む中で市の医療費増加傾向にあること自体はやむを得ないと考えていますが、患者数の伸びを抑えることは早期に対策をとっていくことで可能であると考えております。そういった意味では、市民一人一人の皆さんの健康を増進する手助けをしていくこと、さらに健康寿命を延ばすことが、結果的には保険事業者である自治体にとって財政負担の軽減という果実を手に入れることにもつながっていくはずだと考えます。  そこで、小松市の国民健康保険者等の現状についてちょっと見てみますと、何がわかってくるかといいますと、重症化してから医療にかかる人が多い傾向があるというふうに出ておりました。やはりそうなると早期に対策を打つことが重要になってきまして、そこで早期対策の重要な柱の一つでもあります40代から生活習慣病の発症予防、重症化予防である特定健康診査について伺ってまいります。  近年の受診率の推移なんですけれども、平成21年度から見ていきます。平成21年度は45%、22年度は44.2%、23年度は45.1%、24年度は45.7%、25年度は45.9%、若干微妙に上がっているか横ばいという形ですね。ちなみに目標値は29年度に60%という数字を掲げております。  そこでまず1点目お伺いしますけれども、この受診率向上に向けて市としてどのような策をとっているのかお伺いします。 29 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。    〔予防先進部長 中西美智子君登壇〕 30 ◯予防先進部長(中西美智子君) 木下議員の特定健診について、受診率アップに向けどんな対策をとっているのかという御質問にお答えさせていただきます。  健診受診率アップのための対策につきましては、新田議員の健康ポイント制度についてのお答えと重複するところもございますが、けんこう推進委員会から御意見をいただきながら、各町での有線放送や回覧板でのお知らせ、また今年度は健診受診率の低い地域を2つ選びまして、スーパーなどでけんこう推進委員の皆様とともにポスターの掲示や健診受診率向上キャンペーンを行いました。また、24年度から小学校校下ごとの地区別健康懇談会を開催し、本年度は8校下で健康課題や健診の受診状況などを説明いたしまして、講師の医師会の先生にも入っていただき健診の重要性などについて懇談を行っております。  広報活動といたしましては、広報こまつのほかホームページ、ラジオこまつやテレビ小松への出演、商工会議所の広報紙に健診のお知らせの掲載を依頼いたしましたり、各種会合で健診の案内チラシの配布などあらゆる方法で受診を呼びかけております。  そのほか国民健康保険加入者の40代の方へはドックや特定健診のお知らせの送付を行い、国民健康保険の保険者証を送る際には健診案内のチラシを同封したりしております。  以上でございます。 31 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 32 ◯4番(木下裕介君) ありがとうございます。  さまざまな対策とられているんだなというふうに思っておりますし、特に電話で、直接電話をして健診受診の働きかけを依頼という形、実は私のところにもかかってきまして、最初、市役所から自宅に電話かかってきたと聞いてちょっとびっくりして、中には私はこれいろんな方から聞いたんですけれども、特殊詐欺の件もありまして本当なのかと逆に折り返し電話した方もいるんですけれども、私、逆にやっていただきたいほうなんですけれども、それだけ本気なんだなということ。プラス、はがきも通知されて本当に心配しているんだなということがわかってきます。私もそれで行った口です。  特に私の年代、40代から50代が数字を見ていますと低いですね。周りに聞いてもやはりいろんな面で行かない方っていると思います。当然いるんですけれども、そういった未受診者、把握されていると思うんですけれども、そこに対しての受診してくださいというアプローチの仕方、取り組みについてお聞かせ願えますか。 33 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長。 34 ◯予防先進部長(中西美智子君) 健診を受けていない未受診の方への取り組みといたしましては、土曜や日曜日にがん検診と同時に受けられる集団総合健診というものを医療機関での健診が終了した後にすこやかセンターで実施をしております。  それから、今、木下議員から説明いただきましたが、受診率が低い若い40歳代の方から60歳代までの方へは電話による受診勧奨やはがきによる健診の再通知などを行っております。  今後は、さらに受診率向上を目指しまして健康ボランティアの皆様にも御協力をいただき、平成24年度から実施しています健康づくり推進のまち表彰を継続いたしまして、その町の取り組みを広く紹介することにより町ぐるみの病気の予防や健康づくりが大切だという機運を盛り上げていければと思っております。  また、全国健康保険協会、通称協会けんぽの石川県支部や金沢大学と連携して、市の医療や保健、介護の大きなデータの解析を進めまして、地域ごとの予防活動に生かしていきたいと思っております。  特定健康診査という健診名につきましても、市民の皆様に親しみやすい名称を今検討しているところでございます。  以上でございます。 35 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 36 ◯4番(木下裕介君) なかなか数字上げていくのは本当に大変だと思います。そんな中、電話かけて未受診理由も当然聞いていると思うんですけれども、幾つかちょっと見えているんですけれども、通院しているから必要ないとか、健康だからとか、忙しいですよね。こんな理由あると思うんですけれども、その幾つかの理由を見ていくと、やっぱり健診の意義が要は十分伝わってないのかなという状況もありますので、ここはやっぱり地道にいろんなところでアピール、私も今回これ質問することでまたアピールになるかなと思っているんですけれども、そういった対策を進めていくことで、長い目で見れば医療費抑制ということにもつながっていきますので、ぜひまた地道にさまざまなことを取り組んでいってほしいなというふうに思っております。  例えば受診料2,000円から700円に引き下げたということで、例えばそれをもうちょっと下げたらどうかなとかいろいろ考えたんですけれども、果たしてそれで本当に行くのかなという思いもありますし、ここがやっぱり難しいところなので、いろんな場面でいろんな方法を使って、ぜひ市民の皆さんに受診するように、せっかく予防先進部もできたことですから進めていってほしいなというふうに思っております。  次の質問に移りますけれども、今回、特定健診を受けた方でひっかかった方がその後どうなっていくかということで、市のほうでは受診者から必要な対象者を抽出しまして、重症化を防ぐための指導を進めています。これは特定保健指導なんですけれども、この特定保健指導は保健師、管理栄養士さんが対象者と面接をして生活習慣病予防のために行動目標を策定すると。その上で6カ月、半年かけて対象者が保健師、管理栄養士さんなどのサポートを受けながら、行動目標達成に向けて取り組んでいくという手順が行われています。  ちなみに、市の保健指導の実施率ですけれども、平成21年度から見ていくと13.6、22年度が22.2、23年度が44.9、24年度は44.6、平成25年度は49で、こちらも目標値というのがあります。平成29年度に掲げまして60%というふうになっています。  なかなか厳しいんですけれども、一度その数字が上がっている部分も22年から23年のところがありまして、こちら、何をしたのかなと見ていきますと、個別の家庭訪問に切りかえたということが向上の大きな要因となったというふうにお聞きしております。訪問される方というのは先ほど言った保健師なり管理栄養士の方ということなんですけれども、ある程度保健指導実施されて一定の結果を出している事業でありますので、実施向上に向けて私は保健師、管理栄養士の増強、ふやしていただいて取り組んでいただきたいというふうに思っていますけれども。  何でかといいますと、県内の保健師の調査、これは平成26年度なんですけれども、見たのは南加賀地域を対象にちょっと数字を出していただいたんですけれども、まず保健師のほうですと総数でいいますと小松市は23人いらっしゃいまして、1人当たりの人口が4,648人で、保健分野に限っていきますと17人になるんですけれども、そこで1人当たりの人口は6,288人なんですね。残念ながらほかの地域と比べると数が多いんですよね。もう1点、管理栄養士さんで栄養士さんの数を見ていきますと、小松市は5人で1人当たりの人口が2万1,379人で、さらに絞って健康づくり関係で見ていくと3人になるんですけれども、数字上がりまして3万5,632人、1人当たり。他市と比べると、特に栄養士さん、管理栄養士さんのほうは多いんですね。ぜひこちら、繰り返し言いますけれども、予防のほうに力を入れていく、市を挙げてそういう方向性出てますので、ぜひ今言った保健師さん、そして管理栄養士、栄養士さんの増強を図っていただいて取り組みを強化していただきたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 37 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長。 38 ◯予防先進部長(中西美智子君) 保健師や栄養士の増員などにつきましては、平成20年に特定健診・保健指導ができましてから、実施者が医師のほかは保健師、管理栄養士ということになりましたので、その必要性を述べながら計画的に配置をしていただいております。  特定保健指導は国の基準に基づき、今、木下議員から御説明いただきましたとおり、健診結果から対象者を選び、そして保健師等が家庭訪問によって健診結果の説明やこれまでの生活習慣を一緒に振り返ることで改善目標を立てて、6カ月後に電話や訪問などによって状況を伺うものでございます。  一人一人個別の対応が必要で、職員は県や国保連合会が開催する研修会への参加や職場研修といたしまして南加賀保健福祉センターの職員を招き、事例検討会を重ねながら職員同士でスキルアップを図り、特定健診・保健指導の充実を目指しております。  さらに、糖尿病などの生活習慣病対策につきましては、市医師会や薬剤師会、歯科医師会等の御協力をいただきまして、対策を協議し、今後も地域ぐるみで健康づくりを進めていきたいと思っております。  以上でございます。 39 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 40 ◯4番(木下裕介君) いろいろ難しい点あると思うんですけれども、先ほどの繰り返しになりますが、市として予防のほうに力を入れていくという形を見せる意味でも、ぜひそちらのほう増強に向けてとっていただきたいなと思いますし、私も指導を受けている身として、夜遅くまで働いている姿を見ていると本当頭下がりますし、あの人たちのおかげで市の健康というか、最前線で頑張っていらっしゃいますから、ぜひそこにもフォローしていただくというか、数をふやしていただいて、より市全体が医療費を抑えるような方向に行っていただきたいなというふうに思います。  この項目の最後の質問に移りますけれども、頻回・重複受診の防止という点から指導体制の強化についてお聞きしますけれども、市は医療報酬の明細書、いわゆるレセプトをもとに、患者さんが受けた診療内容を、投薬された医療品等の内容を把握しております。そこでわかってきますのは、不必要に高い頻度で医療行為を受診する頻回受診、同じ症状を複数の医療機関で受診して投薬を受ける重複受診には、本人の健康管理という点はもちろんですけれども、不要な医療費の増大という点からも大きな問題があります。  こうした行為を抑制するためにも、市は現在、レセプトの内容を確認した上で指導が必要と思われる方を対象に指導を行っています。  ただ、これもうちょっと詳しく見ていきますと、本市における指導の対象というのは1カ月に4カ所以上の医療機関で受診し、かつ診療日数が15日以上となっている方に限定されております。この基準ですと、3カ所以下の医療機関を受診されて頻回指導が必要な方が対象から漏れてしまう可能性があります。このような現状を防止するという、頻回・重複受診の防止という点から、早急に是正したほうがいいんじゃないかというふうに考えております。  頻回・重複受診防止という点から、現在の基準をより厳しいものに改めて、指導が必要な方が漏れることがないように基準の見直しを図ってはどうかと思いますが、いかがですか。 41 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長。 42 ◯予防先進部長(中西美智子君) 現在、市では今説明していただきました医療機関を重複・多受診されている方の訪問指導につきましては、特定健診後の特定保健指導対象の方の訪問と兼ねて実施をしております。平成26年度は28人に訪問いたしました。  市の基準は、今申していただいたとおり、同一月に同一診療科の異なる医療機関を4回以上受診している人。それから、多受診のほうでは同一月に医療機関を15日以上受診している人のことでございますが、重複・多受診の訪問をいたしますと、お一人お一人病気の状態などきめ細かな対応が求められておりますので、この基準につきましては今の基準でこれからも一人一人の状況に応じた丁寧な訪問指導ということで継続していきたいと考えております。  以上でございます。 43 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 44 ◯4番(木下裕介君) 私が言っていることをやるといろいろ忙しくなるのはわかるんですけれども、確かに作業量とかいろいろふえてきて大変だとは思うんですけれども、ぜひこれも、先ほどと同じなんですけれども健康寿命を延ばすために市としてどんなことができるのかということを、この点をぜひ真摯に考えていただいて、可能な限りできることを積極的に進めていただきたいなというふうに思います。  この点は要望させていただいておりますし、今いろいろ質問させていただきましたけれども、取り組むべき内容というのは恐らくわかっていらっしゃると思います。今言った方、ほかにも質問される方いますけれども、市挙げて、議員含めて議会挙げていろんな知恵出し合いながら、医療費はふえていくことは見えていますので、ぜひとも総力を挙げて抑制に向けて積極的な取り組みを進めていただきたいなというふうに思います。  この質問は終わります。ありがとうございました。  続いて、2番目のサイエンスヒルズこまつについてお伺いいたします。  「科学と交流のまち」を標榜する小松市は理科教育に力を入れております。昨年開館したサイエンスヒルズこまつはその象徴とも言える建物です。特にものづくりの現場で科学の基本原理がどのように使われているかがわかる体験型展示ゾーン、ワンダーランド。見るだけでなく触れて実感でき、ものづくりの楽しさ、奥深さを知るきっかけにもなります。このワンダーランドですけれども有料になってますけれども、より広く知ってもらう、そして体感してもらうためにも高校生以下を対象に無料化してはどうかと考えますが、見解をお聞かせください。 45 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長、石田賢司君。    〔都市創造部長 石田賢司君登壇〕 46 ◯都市創造部長(石田賢司君) 本施設は教育サービス施設でありまして、本物に触れる体験や著名な方々との触れ合い、大学や企業との連携した科学体験など質の高いサービスの提供を継続したいというふうに考えておりまして、なおかつ市民負担を少なくするために基本的には利用者からの観覧料の負担は継続していく考えでございます。  夏休みの来館者約400人のアンケートからはまた来たいと回答が9割ございまして、何度も利用できる割安感のあるヒルズパスポート、これについてもっと宣伝しなければいけないというふうに考えております。 47 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 48 ◯4番(木下裕介君) ちょっと次の質問とかかわってくるんですけれども、当然無料化しましたら収入量は減るわけなんですけれども、次の応援金積立金アップに向けてさらなる努力をとあるんですけれども、決算ですかね、昨年度の。予算と決算で数字が開いておりまして、当初立てた予算には行かない金額でありましたし、今年度の当初では昨年度の当初よりも金額は減らしております。開館1年目でなかなか御苦労されたのかなという感じはするんですけれども、されてないとは思いません。努力はされていると思いますけれども、ぜひ無料化することで当然減りますから、その分を応援金アップに向けて努力していただきたいという点プラス、ふるさと納税をそこに活用してはどうかなというふうに提案させていただきたいなと思っております。
     調べてみますと、前年同期比に比べて市のふるさと納税が今倍増しているという形になっています。今月からクレジットカードによるということも始められたようで、恐らく全国的な流れを受けてこれは注目されていますから、お金、納税される分はふえてくるんだと思います。  であるならば、私は無料化を前提にして言うんですけれども、減った分を応援金アップに向けてさらなる努力されるのはもちろん、その努力の仕方としてはふるさと納税を活用してはどうかと考えますけれども、見解をお聞かせください。 49 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長。 50 ◯都市創造部長(石田賢司君) 当然のことでございますが、地元企業や縁のある企業に対しまして積極的に訪問すべきというふうに考えております。訪問の際には、この1年半のさまざまな活動、これの活動成果を御理解していただくような回り方をしたいというふうに考えておって、そこでまた応援金をお願いしたいというふうにも考えております。  応援していただくということになりますと、またメディア等を積極的に利用しまして、応援者の期待に応えていくというようなことを積極的に取り計らってまいりたいというふうに思っております。  御提案のふるさとこまつ応援寄附金につきましては、4月からの個人住民税における控除額の拡充や申告手続の簡素化に加えまして、特典内容を見直したということによりまして今年度8月末現在で目標金額の500万円を達成しており、過去最高となっております。さらに、9月からクレジット決済ということが導入されるということによって一層の上積みになるというふうな状況が期待されるということであります。  寄附される方々につきまして、寄附金の使途、使い道なんですがこれを聞いておりまして、4つのコースを選択していただくというふうになっております。そのうち地域や世界で活躍する「人」づくりコース、それと市長におまかせコースというこれに選択された方々の寄附金の一部について、ひととものづくり科学館の運営費の一部に充当してまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 51 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 52 ◯4番(木下裕介君) 納税のコース、「人」づくりコースですか、確かにサイエンスヒルズの設立の理念と合致しますので、ぜひ活用していただきたいなと思いますが、だからこそ無料化がどうなのかなと思ったんですけれども、改めて聞きますけれども、いかがでしょうか。 53 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長。 54 ◯都市創造部長(石田賢司君) 無料化するということで人を来させると、これも大事な話でございますけれども、ヒルズのコンセプト、求めておるのはもう一つ先を行く人材の人づくりということが趣旨でございますので、興味を持っていただく方、これからいろいろな勉強したい方、もう一つ上層の考え方を持ちたい方というようなことでおりますので、いわば公立の義務教育に対して学習塾に個別に行くような雰囲気のもう一つグレードアップしたい方というようなことで考えておりますので有料は続けたいというふうに思っております。 55 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 56 ◯4番(木下裕介君) 納税活用していくのと応援金積立金ですね。そこもさらなる努力されていただきたいというふうに思っております。  無料化に関しては考え方が違うんだなというふうに改めて思いましたけれども、ぜひ理科教育、力入れているということは思いは一緒ですので、ぜひこの取り組み、本当に立派な施設ですので宝の持ち腐れにならないように活用していただきたいなというふうに思います。  この質問は以上で終わります。ありがとうございました。  では最後に、マイナンバーの対応についてお尋ねいたします。  来月からいよいよですけれども国民に通知されます12桁の番号によって役所が税や社会保障、災害補償の3分野で個人情報を管理できるようになります。政府はこの制度の導入に伴う徴税業務の効率化によって2,400億円税収増につながると試算しておりますが、制度に対する問題点も指摘されています。  そこで、まず市としてのマイナンバー制度についての課題、その対応についてお伺いいたします。 57 ◯議長(宮西健吉君) 総合政策部長、早松利男君。    〔総合政策部長 早松利男君登壇〕 58 ◯総合政策部長(早松利男君) 今ほどお話ありましたとおり、来月からのマイナンバーの通知カードの送付、それから来年1月には本格的な運用開始となるなど、いよいよマイナンバー制度がスタートします。今月3日にも改正マイナンバー法が可決成立しまして、年金との連携については時期が1年余り延期となる一方、金融機関の預金口座へのマイナンバーの適用が決定するなど、国の動きがまだまだ見られる状況でございます。  このような中でマイナンバー制度の導入に伴う本市の課題については、大きく捉えましてセキュリティ対策、それから市民の皆様への周知、個人番号カードの普及促進、この3点と認識いたしております。  1点目のセキュリティ対策につきましては、本市ではこれまで事務の効率化と利便性等を考慮しまして、住民情報や庁内事務を1台の端末で操作できる体制をとってまいりましたが、このたびのマイナンバー制度のスタートにあわせまして住民情報を取り扱う端末と庁内の事務やインターネットなどで利用する端末を完全に分離させることで安全性を一段と向上させていきたいと考えております。  2点目の市民の皆様への周知につきましては、これまでもホームページや広報こまつ、そして今月初めには広報9月号にあわせまして啓発用のチラシを全世帯に配布させていただいております。さらには、小松商工会議所におかれましては企業向けの説明会も数回行っているということでございます。今後ともさまざまな媒体を活用してより一層の周知に努めていきたいと考えております。  最後に、3つ目の個人番号カードの普及促進についてであります。来年1月から申請に基づきまして個人番号カードの発行を開始します。同じく1月からと目標にしておりますが、恐らく本番体制での運用テストを経て1月下旬になろうかと思いますが、この個人番号カードがあれば全国のコンビニで住民票、印鑑証明、戸籍証明、所得・課税証明、これらの4種類の証明書が手軽に取得できるサービスを開始できるように現在準備を進めているところでございます。そのほかにもさまざまな個人番号カードによる付加サービスの導入可能性について検討を進めているところであります。  いずれにいたしましても、個人番号カードはこれからの公共サービスの大きなツールの一つとなりますので、一人でも多くの皆様に取得していただきたいと願っております。  以上です。 59 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 60 ◯4番(木下裕介君) 3点にわたって答弁いただきましたけれども、内閣府が3日に発表した世論調査ですと、やっぱり制度内容を知らない人、5割以上に上っていまして、個人情報の不正使用、あとはプライバシー侵害を不安視する声が多いということが出てました。当然かなと思うんですけれども、そうならないためにも市においても制度の丁寧な説明、そして情報管理体制の強化、求められてきますので、ぜひとも積極的に取り組みを進められるように要望させていただきます。  続いて、次にマイナンバーでは自治体が条例を制定することで独自に活用することが可能になってくるんですけれども、先ほどお話出ましたけれども3日に改正マイナンバー法と改正個人情報保護法が衆議院の本会議で成立しまして、ここで新たに銀行口座、特定健康診査、あとは予防接種記録とのひもづけが組み込まれることになったんですけれども、このカードいろいろできること考えられるんですけれども、市として今後の個人番号カードの活用策をどう考えていらっしゃるのかをお尋ねしたいと思います。 61 ◯議長(宮西健吉君) 総合政策部長。 62 ◯総合政策部長(早松利男君) 個人番号カードの活用策についてのお尋ねであります。  カードの活用策といたしましては、先ほど申し上げましたとおり、第1弾としまして来年1月から住民票などのコンビニ交付を開始する予定であります。そして、平成29年1月、1年後になりますが、それまでに国が整備する予定となっておりますマイナポータル、情報提供等記録開示システムというものがございます。このマイナポータルの機能を利用して、予防接種や各種健診の結果、市税や公共料金などの御自分の情報が自宅のパソコンの、スマートフォンでも結構ですがインターネット等で手軽に確認できるよう、そういう検索についても検討を進めてまいりたいと思っております。  さらに、議員のお話にありましたとおり、個人番号カードに市の独自領域を設けることによりまして、例えば窓口での申請や申し込み時に住所、氏名などの記載を省略でき、高齢者の方などの負担軽減を図るサービス、あるいは市民病院の診察券、図書館カードなどへの応用など、さまざまなサービスについて検討していきたいと考えております。  なお、このような市独自サービスを導入するに当たりましては条例で定めるということとなっております。  いずれにいたしましても、マイナンバー制度はICTの技術によりまして国や地方公共団体だけでなく将来的には民間企業等も含めてより利便性の高いサービスが提供可能となるものであります。市民の皆様の健康増進、それから災害安全対策、行政手続の利便性、こういったものが一段と向上するよう努めていきたいと考えております。  以上です。 63 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 64 ◯4番(木下裕介君) ありがとうございます。  最初に質問しましたけれども、特定健診の結果もいろいろ生かせるということですので、ぜひ条例を今後策定されていろんなことをやっていくんだと思いますし、進めていきたいなというふうに思っております。  この質問はこちらで終わらさせていただきます。  続きまして、最後の質問になりますけれども、この制度で災害補償の個人情報も管理できるようになるとしております。災害時の被災者の支援におきまして、将来的にはマイナンバーをどのように活用されていくのか、その考えをお聞かせ願えればというふうに思います。 65 ◯議長(宮西健吉君) 総合政策部長。 66 ◯総合政策部長(早松利男君) マイナンバーにつきましては国の行政機関や地方公共団体において、社会保障、税、災害対策、この3つの分野で利用されることとなっております。まず、社会保障と税の分野での利用が先行し、続いて災害対策分野の整備が進められることとなっているようでございます。  災害対策分野では、国において被災者台帳の作成、あるいは被災者生活再建支援金の給付などでの利用が見込まれておりますが、将来的には市の独自サービスの一つとしまして避難所管理システムといったようなものの検討を進めまして、避難所の入り口で個人番号カードをかざしていただければ関係部署での情報把握が行え、あわせて家族の方等へのお知らせメールが自動配信される、こういったようなサービスの実現を目指していきたいなと考えているところでございます。 67 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 68 ◯4番(木下裕介君) 先に社会保障、税が先ですけれども、災害、本当にいつ来るかわかりませんのでそこも遅滞がないように取り組みを進めていっていただきたいなというふうに思っております。  以上で質問終わらさせていただきます。ありがとうございました。 69 ◯議長(宮西健吉君) この際、午後1時まで休憩いたします。       休憩 午前11時44分       再開 午後 1時00分 70 ◯副議長(梅田利和君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行します。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 吉 本 慎太郎 君 71 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。    〔9番 吉本慎太郎君登壇〕 72 ◯9番(吉本慎太郎君) 午後1番目に質問させていただきます吉本であります。よろしくお願いします。  議会改革の一環で前回から一問一答方式が取り入れられまして、私もまた一問一答方式を選択させていただきました。前回やって思いましたのは、一問一答方式とはもうそのものずばり言葉のキャッチボールでありまして、これをうまくお互いが投げ返してこその初めての質問と答弁であるなということを前回物すごく実感しまして、今回はまたこの一問一答を選んだ以上はしっかりとした球を投げたいと思いますので、しっかりとした球をまた投げ返していただきたい。多少荒れ球、くせ球、暴投になるかもしれませんが、そこもしっかり受けとめていただいて、速い速球を投げていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  それでは、まず1つ目の質問いたします。家族みんなが幸せなやさしいまちにというテーマのもと打ち出されたマルA大作戦という取り組みについてお伺いいたします。  マルA、聞きなれない言葉であります。このマルAとは何を表現するものなのか。そして、その趣旨は何なのか、まずはお聞かせください。 73 ◯副議長(梅田利和君) ふるさと共創部長、前多陽子君。    〔ふるさと共創部長 前多陽子君登壇〕 74 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 吉本議員のマルA大作戦のマルAとは何を表現しているのか、その趣旨はという御質問にお答えさせていただきます。  マルA大作戦とは、市の各部局において独身男女の出会いの機会を応援する新しいアイデアや既存の事業に一工夫を加える取り組みのことでございます。  出会いの創出としてアレンジ、それを実行するアクション、そこから生まれる記念日、アニバーサリー、これらの頭文字Aから名づけたものであります。 75 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 76 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  では、具体的な取り組み、その概要についてお聞かせください。 77 ◯副議長(梅田利和君) ふるさと共創部長。 78 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 今年度は各部局において25件の取り組みを予定しております。主な内容としましては、イベントに若者の参加を促し、参加者やボランティアスタッフ同士としての出会いの機会をふやす企画であったり、民間の取り組みに対する補助制度、市民提案の事業を協働で実施する事業などでございます。  マルA大作戦を市役所内部だけではなく、ふるさと共創の取り組みとして市民全体に広めていくことを目的といたしまして、今回、市民団体等を対象とした結婚支援事業の担い手育成セミナーや自主事業の一部を助成する制度を設けたいと考えております。  また、ホームページやフェイスブックなどSNSを利用して出会いの機会が少ない適齢期の若者に向けて市内の結婚支援事業の情報発信を行うほか、婚姻届を出された方々に結婚祝いとして「はすのはなよめ」の民話絵本を贈呈いたします。  市民の皆様におかれましては、マルA大作戦の制度を積極的に御利用いただき、若者の結婚の希望をかなえるとともに、地域の活性化やにぎわい創出につなげていただければと考えております。 79 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 80 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  まずは、結婚支援事業に対する行政によるバックアップだということですね。  では、行政によるバックアップということで、質問順番を変えまして先んじて要望いたします。結婚する2人が晴れて結婚した。小松市役所に婚姻届を提出しに来る。その婚姻届が小松市特有のご当地婚姻届というものがつくれないかという要望です。  私は申しわけない、結婚したのが遠い昔だったもので全く知らなかったのですが、婚姻届というものは一定の書式がそろっていればどんなデザインのものも可能であり、そして全国どの役所からでも提出できるといいます。  発信に敏感な自治体は既に作成しているとのことで、例えば熊本県はご当地ゆるキャラのくまモンがハート形のトマトを抱えているとか、福岡県福岡市では博多織で福岡のまちを描いているとか、福島県郡山市では猪苗代湖の白鳥をモチーフにしているものとか、いずれも地元に特化したものとなっています。そして皆さん御存じのように、先週、石川県、これは県ですね。石川県でもご当地婚姻届が誕生しています。加賀百万石の豪華けんらんなデザインと紅白のひゃくまんさん──観光PRマスコットキャラクターのひゃくまんさん、それがプリントされてあるそうです。これらいずれも根底にあるものは地元愛なんですね。地元で祝福され、地元でこれから新生活、夫婦生活を送る喜びと決意たるものがそこには凝縮されているのだと思います。  ならば、この小松市版がつくれないか。例えばカブッキーがブーケを持っているとか、今度あります航空祭、ブルーインパルスが青空に描くハートとキューピットの矢であるとか、小松を象徴するデザイン、絵柄を織り込んだ婚姻届はすばらしい記念と思い出の品になると思うのですが、その辺のお考えはお持ちでしょうか。 81 ◯副議長(梅田利和君) ふるさと共創部長。 82 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 議員御案内のとおり、石川県を初め全国的には27の自治体でご当地婚姻届を作成しております。  当市ではご当地版の婚姻届け出用紙という手法ではなく、結婚祝いとして小松市の民話絵本の贈呈によってふるさとこまつに思いを寄せる心を育んでいきたいと考えております。  結婚祝いとして贈呈する「はすのはなよめ」の絵本には、小松市からのお祝いの言葉を添えるとともにカップルが互いへのメッセージを書き込めるようにして思い出いっぱいの絵本となるようにしてお渡ししたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いします。 83 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 84 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  答弁いただきました。届け出用紙ではなくて民話絵本を贈呈するとありました。今議会の予算案にも「はすのはなよめ」応援費という名目で計上されています。  今、議長の許可をいただきまして、私の手元にその絵本がございます。これです。(資料提示)  正式なタイトルは「長者のよめとはすのはな」ですね。大変流暢な、そしてどこか懐かしさを感じる絵柄の表紙となっています。持ちごたえのあるしっかりとした装丁にもなっています。  この絵本を市役所に婚姻届を提出に来た新婚御夫婦に贈呈するとのことですが、なぜこの絵本なのか。贈呈する意味、その思いについてお聞かせください。 85 ◯副議長(梅田利和君) ふるさと共創部長。 86 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 「長者のよめとはすのはな」は空とこども絵本館が制作する小松の民話絵本の第3弾となるものであり、全国植樹祭の開催にあわせて木場潟にちなんだ民話を聞き取りつくり上げたものです。  その粗筋を簡単に御紹介いたします。昔、木場潟のそばに住む長者には若い嫁がおり、木場潟に咲くハスの花を大切にしていました。長者が誤解をして嫁を日末の実家に帰すと、ハスの花は嫁を追いかけて日末に行ってしまいます。しかし、嫁が木場へ戻ることになると、ハスの花も嫁に従って木場潟へ戻り、皆幸せに暮らしたというお話です。  この絵本を贈ることに込めた思いといたしましては、すれ違いを乗り越えて夫婦のきずなを深め、末永くお幸せにというお祝いの気持ちを伝える意図がございます。ふるさとこまつの民話を通してより多くの新婚カップルにエールを送ることができればと考えております。
    87 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 88 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。粗筋まで言っていただいてありがとうございます。  この絵本、私も先日読ませていただきました。夫婦のきずなの大切さというものがしっかりと描かれておりました。私ももっと妻を大切にしなければならない、そんな反省もいたしました。  これはご当地、今ほどおっしゃったようにご当地小松の民話なんですね。木場潟であるとか、日末村であるとか、なじみの地名が出てきます。小松のよさであるとか地域のよさ、まさに地元愛といったものが絵本という媒体を通じて新婚御夫婦にも伝わればいいなと思います。  この絵本は、希望する御夫婦全てに贈呈するのですか。贈呈期間の区切りというのはあるのでしょうか。 89 ◯副議長(梅田利和君) ふるさと共創部長。 90 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 10月より本市で婚姻届を提出された夫婦のうち、夫婦のいずれかが本市に住民登録のある方及び婚姻届と同時に本市へ転入される方を対象として絵本を贈呈いたします。  参考までに、本市における婚姻届の受理件数は昨年度が482件、今年度8月末現在で219件となっております。  また、現在のところ贈呈期間の区切りは考えておりません。  自治体が結婚祝いとして絵本を贈呈する事業は珍しく、全国で初めての取り組みではないかと思っております。 91 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 92 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  絵本の贈呈というのは一見ささやかではありますが、心に残る、そして心温まる事業であると思います。ぜひとも末永く継続していただきたく思います。  さて、このマルA大作戦、出会いの機会を醸成する団体への支援や広報活動に対して一部の助成があるとありました。この団体というのはどういった単位を想定していますか。 93 ◯副議長(梅田利和君) ふるさと共創部長。 94 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) マルA大作戦の担い手育成セミナーや助成金の対象は、市民団体、NPOのほか、町内会や地区社会福祉協議会等の地域組織も対象といたします。 95 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 96 ◯9番(吉本慎太郎君) 今、町内会という言葉がありましたが、例えばそれは校下であるとか今言った町内会であるとかそういった地域コミュニティが主催するイベントにも適用されるのでしょうか。 97 ◯副議長(梅田利和君) ふるさと共創部長。 98 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 地域コミュニティが主催する事業も対象となります。  これまで市内には、いしかわ子育て支援財団や社会福祉協議会、民間の企業や店舗、NPOなどが結婚支援事業を行っております。町内会単位など地域に根差した団体でも取り組むことができると考えております。 99 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 100 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  なぜ今このような質問をしたかというと、このマルA大作戦というのは少子化対策がその出発点であると思うからです。人口減少、少子化が進行すれば地域コミュニティの維持がまずは難しくなってきます。それは地域文化の消滅にもつながっていきます。少子化対策としての男女の出会いの場の創出、それがマルA大作戦のスタートであるならば、地域コミュニティの醸成の場を形成していくというのがそのゴール地点だと思うのですが、その辺のお考え、目標とする到達点をどこに置いているのかお聞かせください。 101 ◯副議長(梅田利和君) ふるさと共創部長。 102 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 昔は身近な知り合いが男女の縁を結ぶ仲人のような習慣が多くございましたが、新しい方法として地域ぐるみで若者を温かく応援する結婚支援イベントを取り入れてみていただければと思います。そのまちならではの独自性のあるイベントを開催することによって、若者が土地の魅力や人の優しさに触れることができれば、家庭を築き、地域に根づいた生活を望む人がふえる可能性もあると考えております。 103 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 104 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  マルA大作戦というネーミングからすると何かふわふわとした感じはするんですが、内包しているテーマというものは実に重く切実であると思います。到達点をしっかりと見据えた息の長い事業になることを望みます。 105 ◯副議長(梅田利和君) ふるさと共創部長。 106 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) マルA大作戦は行政だけでなく、ふるさと共創、オール市民で取り組まなければ成功することはできないと考えております。  議員おっしゃるとおり、若者の結婚の希望をかなえることは地域コミュニティのためにも大切なことであると市民一人一人が捉えていただいて、取り組みの輪が広がることを期待しております。  また、マルA大作戦がNext10年ビジョンの目標の実現につながるよう努めてまいる所存でございます。 107 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 108 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  しっかりとその到達点を答えていただいて、ありがとうございました。このマルA大作戦がさっき言ったように息の長い、そして実りある事業になることを望みまして、1つ目の質問を終わります。ありがとうございました。  それでは、2点目の質問に移ります。  小松駅周辺の未来図というテーマです。  最初に、ひととものづくり科学館、サイエンスヒルズこまつについて質問させていただきます。  午前中の木下議員からも同趣旨の質問がありました。若干重複することを御容赦いただきたいと思います。  市民の大きな期待を背に「科学と交流のまち こまつ」の拠点として、昨年、JR小松駅東エリアに華々しく誕生したのがこのひととものづくり科学館、サイエンスヒルズこまつです。  先日開催された決算報告会の中で、この施設の昨年、平成26年度の有料入館者数が8万5,168人であったとの報告を受けました。この数字をどう見るか。10万人の来館目標からすれば85%、完全とは言えないがまずまずのラインではないか、そのように私は思いました。  それを受けての開館2年目、本年度です。4月から現在までですから上期になりますね。本年度上期の有料入館者の数をお教えください。 109 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長、石田賢司君。    〔都市創造部長 石田賢司君登壇〕 110 ◯都市創造部長(石田賢司君) 平成27年度の有料入館者数は4月から8月末の5カ月で3万278名となっております。 111 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 112 ◯9番(吉本慎太郎君) 上期のその数は当初の予測と比べてどうでしたか。開館1年目の入館者数、2年目上期までの入場者の推移を見て、どう分析していますか。 113 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 114 ◯都市創造部長(石田賢司君) 今年度は植樹祭準備のために春休みからゴールデンウイークは大きなイベントは実施しておりません。4月から5月というものは会場準備に万全を来しておるという関係上、団体予約等は受け付けておらず、6月からスタートしております。  ただ、入館者の最近の動向ですが、市内、県内、県外、こういう人の割合は26年度ではそれぞれ30%、30%、40%という割合でありましたけれども、27年度は10%、30%、60%というふうになっておりまして、県外から訪れる方がふえておるというようなことになっております。  夏休み期間ですけれども、47都道府県の全てから御来館ございまして、フリーペーパーなどで広域的な宣伝をしたという効果もありまして、知名度は全国的にも広がっているというふうに感じております。  何よりもことしは木場潟での植樹祭の折に当館にお立ち寄り、御休憩いただきました天皇皇后両陛下を初め衆議院議長、農林水産大臣などからよい施設だというような高い評価をいただいておりまして、市民にとっても大いに誇れる施設になったものと考えております。 115 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 116 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  天皇皇后両陛下もお訪ねになって私たちも感動したわけでございますが、そういった形で知名度自体は上がっているという報告でありました。  もう1点、別角度から質問します。平成26年度の応援金と広告料の実績はどうでしたか。また、これも今年度上期までの途中状況でいいですから、推移をお教えください。 117 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 118 ◯都市創造部長(石田賢司君) 応援金につきましては、開館前の一部、平成25年度からの納入分を含め、26年度の16カ月間でサポーターが20件、寄附が2件、合計22件の1,488万円。平成27年度の上期5カ月間はサポーターが9件、寄附が1件、合計10件の166万6,000円という状況でございます。  広告料につきましては、トップスポンサー、ゴールドスポンサーなどの協賛企業の3件は継続されておりまして、本年度も後期分の広告料の納入があればということで220万円となる予定でございます。 119 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 120 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  今お伝えいただいた額、そして件数というのは、これは当初の見込みどおりですかね。どうでしょう。 121 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 122 ◯都市創造部長(石田賢司君) 寄附金の大口行為というのにつきましては非常にいただくことは困難性は感じておりますが、今年度は個人の応援金の件数が非常に伸びております。それで、ありがたいというふうに考えております。  また、先ほどの答弁でも触れましたが、今年度よりふるさと納税につきまして、ヒルズに活用ということでその一部を応援金として入れることを考えております。  以上でございます。 123 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 124 ◯9番(吉本慎太郎君) 今ほど2つ聞きました。有料入館者数、そして応援金及び広告料ですね。この数字の推移というものは一番ダイレクトに誰でもわかりやすい人気度数であると思うんですね。この2つの数値を上昇させていくということが、すなわち経営及び運営の安定を図ることになる。これも自明の理であります。  今後であります。未来に向けてこの2つの数値を上げていくための展開なるものをお教えください。 125 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 126 ◯都市創造部長(石田賢司君) 確かに数字を上げる努力はこれは必要であると思っております。ただ、1年余りを通じまして大きく変わったものとしましては、北陸の際立った科学館として認知されてきているということ。それと来館される方々の満足度が確実に高まってきているということでございます。  当館の日本最大級の3Dスタジオや体験型展示につきましては、理科、科学の最新情報や映像で学習できる施設としてよく経験されている方々からの評価が非常に高く、自信を持って知名度を上げていこうというふうに考えております。  夏休み前にオープンいたしました宇宙ステーションこまつにつきましてもJAXAの協力を得ており、さらに連携を深めながら新しい企画にチャレンジしていくという考えもございます。  オープン年度のフィーバーぶりというものにつきましては一定の落ちつきを見せているというふうに思っておりますが、今後は質の高い教育サービス、これの発信施設として著名な方々のお力をかりながら全国区として本物志向を呼び込む企画の誘致にチャレンジしていきたいというふうに考えております。  当然、地元の小学生や幼児向けのプログラム、この1年余りで確立してきたわけなんですが、人気のあった講座につきましては継続していくと。これまで利用の少なかった中学生から大学生、こういう方々もターゲットとするより高度で専門的な知識や技術に触れる機会、こういうものにつきまして大学や企業との連携をさらに深めながら提供していきたいというふうに考えております。  建物につきましても、今年度、全国の優秀作品に贈られる建築分野のBCS賞というものを受賞しておりますので、今後は建物探訪や新たな撮影スポット、こういうものについても発信していく所存です。  応援金や広告料の獲得につきましては、地元企業や縁のある企業を訪問してスポンサーやサポーターをふやしていくと、こういう努力は必要でございますけれども、JAXAや国立天文台、防衛省や企業と大学などとの連携というものにつきましては、宇宙航空科学や天文学などに関する最新情報、映像の提供、定期的な特別事業や講演会など、金銭にかえがたい支援を受けておるというわけでありまして、人的、物的な応援協力を継続していくことが人づくりをする上で何よりも大事なことではないかなというふうにも感じておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 127 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 128 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  先ほどからの答弁を聞いていますと、その認知度自体は上がってきている、いろんな取り組みをされている。問題はそれを有料入館者というはっきりした数ですね。その数で上昇させていくというところが課題である。そのためには常に新鮮な、そして魅力ある企画、イベントを立案し、集客努力に努めていくというこういうことでありましょうが、これは当然のことなんですね。当然のことなんですけれども、実は一番難しいことでもあります。来館者のニーズをつかんで、入館者のリピーターをふやしていく作業が大切になってきます。  実は私、先週、先々週とこの質問のためもあって、サイエンスヒルズを訪れました。入ってみて、言われているより結構来場されているなとは思ったんです。かなりの数の親子連れがおりまして結構にぎわっているなというふうには思ったんですが、その中で知り合いの方がいたので聞いてみますと、皆さんは施設には来る。施設には来るんですけれども、施設の中の無料で遊べる部分というのがあるんですね。そちらのほうで遊んでいると。そちらのほうで遊んでいても十分時間も潰せるし楽しいんだとそういったこともありまして、いわゆるこの方々というのは有料入館者にはカウントされないわけですね。  では、こういった実際の入場者数、そういったもののカウントしてあるものとかデータというものはございますでしょうか。 129 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 130 ◯都市創造部長(石田賢司君) 今ほどおっしゃいましたように有料入館者数は券売機、これによって確実な数字を把握しておりますが、施設の立ち入り数字につきましてはエントランスに設定ししておりますカウンターでおおよその数というものでなっておりますが正確性は欠いております。  屋上散策などで単独に来られる方、これついても全くと言っていいほどカウントしてございません。 131 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 132 ◯9番(吉本慎太郎君) 実際の数がなかなか把握できないということですが、それは私も目視の感覚ですからそうはっきりしたことは言えませんが、来場者自体というのはそういうリピーターも含めて緩やかに増加している。それは先ほど部長おっしゃったように施設の認知度が上昇したからこその来場者自体の上昇であって、これをいかにして有料入館者になってもらえる可能性を秘めた層に転じさせるということですよね。だから、潜在的な増加ということは、その可能性が大いにあるということなんです。  いろんなほかのところとの施設の比較というものもあります。例えば私は7月に名古屋市の科学館に見学に行ったんですけれども、当然規模も入場者数も段違いに違う、これは当然でありますが。その中で見たプラネタリウムありまして、このプラネタリウムはこれはもうお世辞じゃなく、正直小松が勝ったと思ったんですね。3Dの迫力であるとか、内容がよかったであるとか、解説者が物すごくうまかったとか、そういったことも含めて規模は小さいながらもプラネタリウム、3Dに関しては小松のほうがまさっていたんじゃないかとそういうふうに思ったわけであります。  こういったところをどんどん伸ばしていただきたいと思いますし、またこういったところのPRも努めてほしいと思います。  小さいことにもなりますが、ちょっと聞きます。有料で入館された方々、例えば企画展、有料で入った企画展のチケットを受付で提示すれば駐車場が無料になるとか、あるいは割引になるとか、そういった有料入館者ならではの特典というものをお考えではないでしょうか。 133 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 134 ◯都市創造部長(石田賢司君) これについては、従前も同じようなことを言ったことはありますけれども、イベントなどの主催者の判断で市営駐車場の割引チケットというものを発行してもらっております。それで、館としての対応は従来どおり考えていかないということになるかと思います。 135 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 136 ◯9番(吉本慎太郎君) この前、訪れたときも例えばいろんな声を聞く中で、一日、サイエンスヒルズで楽しませてもらったと。その中で、さあ、帰るときになっていざ駐車券を入れたら結構な値段になったという、それは長時間楽しめばそれだけの金額がかかる。そうなると結局、駐車料金のそれによって楽しかった思い出も全て相殺されるみたいなそういう雰囲気になるそうですね。だから、いきなり全てというのは無理かもしれませんが、有料で入ってこられた方というなりの特典というものを考えていかなければいけないのではないかと思います。  観点を変えて質問させていただきます。先ほど少し述べました学校とか保育園関係でありますが、昨年度、そして本年度上期の学校、保育園などの団体での来訪、その件数を教えていただけませんでしょうか。 137 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 138 ◯都市創造部長(石田賢司君) 学校、保育園の利用件数ということでございまして、平成26年度では114団体、6,088名。平成27年度上期では33団体、1,809人というような利用となっております。 139 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 140 ◯9番(吉本慎太郎君) あと、子供会とか児童・学童クラブ、そういった単位でも教えていただけないでしょうか。
    141 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 142 ◯都市創造部長(石田賢司君) 子供会、児童クラブにつきましての平成26年度は152団体の6,028人。平成27年度上期では60団体、2,135人となっております。 143 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 144 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  この件数を多いと捉まえるかどうかというのは人それぞれだと思うんですけれども、こういった教育の場としての活用がこれから大事になってくるんではないかと思います。  私は現在、福祉文教常任委員会に所属させていただいているんですけれども、委員会報告を聞いていると、特に教育委員会の報告を聞いていると、科学とかサイエンスとかそういったものを銘打ったイベントとか企画の報告とか告知というのが非常に多いんですね。さすがに「科学と交流のまち こまつ」だなと感心するんですけれども、問題はそのイベントの企画の会場がサイエンスヒルズではないことが多いんです。学校であったり、公民館であったり、お寺であったりとか、小松市全域で科学というものを推奨しているんだと言われればそれまでなんですけれども、サイエンスヒルズこまつというものが科学のまちの拠点であるならば、それをしっかり連携して会場を一点に集約させる必要があるんではないかと思いますが、その辺についてのお考えをお聞かせください。 145 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 146 ◯都市創造部長(石田賢司君) 理科の大好きな小学4年から6年生が集まるこまつサイエンスクラブというものがございますが、今年度から教育委員会と連携しましてサイエンスヒルズを拠点に活動を展開するようになっております。  生徒や学生ばっかりではございませんで、教える側の教員の人材育成の場としてもヒルズの活用を開始したところでございます。  今年度は全国工業高等学校によるジャパンマイコンカーラリー2016北信越大会というものをヒルズで開催することが決定しまして、広域大会の誘致というものにも成功しております。  このように確実に連携の効果が見え始めておりまして、今後も積み重ねてまいりたいというふうに考えています。 147 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 148 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  そういった連携を通じて、幼いころ、それこそ子供のころからそういったことをサイエンスヒルズの場で学ぶことによって、学生になり、大人になり、じゃ、サイエンスヒルズにまた子供を連れてこようかとか、そしてお金払っていろいろ楽しもうかとかそういった話にもなっていく。これは長期ビジョンではありますが、そういったことも踏まえての連携をお願いするものであります。  ここは小松駅周辺の活性化のみならず、科学教育のメッカ、そういった役割も担っているのだという考えも持っていただき、そして真に市民に愛される稼働力の高い施設に成長していけるようよろしくお願いします。  以上でひととものづくり科学館についての質問は終わります。  このまま続きます。次に、小松駅南ブロック複合施設についてお尋ねします。  外観のイメージも固まり、施設全体の概要がほぼまとまる中で、先日、2階部分、子どもと市民のカルチャーゾーンの概要が提示されました。  ここに、議長の許可を得て、その資料を持参いたしました。(資料提示)ちょっと小さくて見えにくいかもしれませんが、いただいた資料であります。これに基づき、今回はこの2階部分に絞って質問をさせていただきます。  まず、改めてではありますが、市民の方でもまだ御存じない方もおりますので、このエリアについての説明。ここにありますこの4つのゾーンについての説明を端的によろしくお願いいたします。 149 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 150 ◯都市創造部長(石田賢司君) 端的にとおっしゃられましたけれども、ちょっと複雑なもんで申しわけございません。  まず、2階部分に限ってというようなことでございますけれども、駅全体、小松駅周辺を捉えての施設の一つであるということでございます。  駅周辺につきましては、従来から述べておりますように駅東地区につきましては、理科、科学大好き青少年を育てるこまつの杜やサイエンスヒルズこまつ。駅西地区につきましては、文化と伝統を受け継ぐうららやみよっさ。駅南ブロックでは、公立大学、カルチャーゾーンなど集積させて、全国でもまれな学びの集中エリアというものを目指そうとしております。  その中で、駅南ブロックにつきましては商業ゾーン、子どもと市民のカルチャーゾーン、大学キャンパス、外国人にも対応したホテルということで構成する複合施設を建設するということで、一口で言えばグローカル人材の育成というような観点から2階フロアについて子供たちの持つ夢を成長させるエリア、こういうことで学生、大人、シニア世代などからも利用される幅広い世代の施設づくりを依頼したということになっております。  全て名称については現在仮称でございます。  民間事業者からは4つのエリアで構成されるフロアの整備の考え方、こういうものが示されておりまして、(仮称)ここまつアカデミーと称する部分につきましては体験アイテムにテーマ性を持たせたハード整備に多様なプログラムを展開するということで、多世代が触れ合い、発見し、新しいコミュニケーションが生まれるとのコンセプトとしたもので、計画については保育士等の意見も取り入れておるものでございます。  多目的室では、食育や文化等をテーマとしたプログラムでこのアカデミーと一体利用するほか、単独室としても大人向けの文化講座等も展開しまして趣味、教養を高めるとともに、はつらつシニアの利用促進によって予防先進に対しても地域で取り組むというようなことを思っております。  その他、乳幼児と保護者が集い交流する場の提供、一時預かり機能も持ち、子育て相談にも対応する子育て支援ルーム。  学生からのニーズが多くあった高校生や大学生を対象とします会員制の自習室、こういうものを設ける予定でございます。  これら4つのエリアの組み合わせによって、幼児から高校生、大学生、社会人、シニア世代まで年間を通じて朝から夜の時間帯まで広く市民が利用できるものというふうに考えております。 151 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 152 ◯9番(吉本慎太郎君) 私は、今説明いただいたこの4つのゾーンのうち、書いてあります今ほど説明もありました2番の多目的室、3番の子育て支援センター、4番の有料学習室については、その趣旨や方針ともに納得はできるんです。4番の学習室が有料、使用するに際して有料というのは、駐車場も有料だということを考えるとそれで果たして学生や若い人たちが恒常的に使用していただけるのかとか、3番の子育て支援センターが現在、こまつまちづくり交流センターにある既存施設を移管するものであるならば、やはり有料駐車場がネックになるのではないかとか、いわゆるハードに対しての問題点や課題は今からの議論で修正や改善が可能だと思っています。やはりこの場合問題になってくるのは、1番のここまつアカデミーというソフトに対してなんですね。  特別委員会の場でも質問させていただきましたが、繰り返しになるかもしれませんがお聞きいたします。このゾーンに来ていただく子供さんというのは何歳から何歳までを想定しているのか。年間のこのゾーン、このゾーン単体での集客目標を何人に設定してあるのか。年間稼働の中でその目標は到達可能なのか。可能だとするならば、その試算、根拠は何なのか、お答え願います。 153 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 154 ◯都市創造部長(石田賢司君) 子供に特化するものではないというふうに考えております。親を初めとする多世代のコミュニケーション、こういうものを重視していきたいということで、充実したプログラムを提供することにより幅広い年齢層、年代層で考える施設であるというふうなことでございます。  集客につきましては、栃木県にありますキッズピアあしかが、群馬県の前橋市子育てひろば、福島県のペップキッズこおりやまなど、コンセプトが比較的似通っているという全国の類似施設との検証から適正なものであるというふうに考えておりますが、各施設の集客実績はそれぞれ20万人以上ございますが、規模とか都市人口とかいうものでの相関関係はございません。それで、むしろトピック性というものが重要でございまして、この施設は日本海側の近隣には類似施設がございませんので、子供から大人まで多くの集客が見込めるものというふうに思っております。 155 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 156 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  トピック性を重視して、それこそ日本全国からこの小松の地に来るのではないかというお答えではありますが、今お答えいただいたこういう試算であるとか、いわゆる根拠の部分であるとか、そういった部分で私の思いとは多少差異があるのかなとそのように思います。  視点を変えてちょっと質問させていただきます。例えば2階のこの4つのゾーンのキャパシティの変更というのは検討できないでしょうか。例えば子どもと市民のカルチャーゾーンというこの名称に沿うならば、2番の多目的室の部分を大きくして、さらにその使用目的というのをもっとよりわかりやすく、子供と市民、そしてシニア世代も含めたというもっとわかりやすく具現化していくというのも一つの案だと思いますが、そのような考えはございませんでしょうか。 157 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 158 ◯都市創造部長(石田賢司君) これまで類似施設等々の話を検証してきているというようなことは先ほど申したとおりでございます。この4つのバランス、こういうものを考えたものでございまして、現計画面積でスタートしていきたいというふうに思っております。 159 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 160 ◯9番(吉本慎太郎君) ではもう一つ、観点を変えて質問します。3階部分に四年制の大学が入居する。そして、1階にはブックカフェがある。2階には学習室があるとなったときに、ここを一つのアカデミックな場と捉えて、従来から市民要望の高い図書館を持ってくる。そのほうがビル全体の整合性の部分、1階から3階までの部分を含めた整合性の部分でもトータル感が出てくると私は感じますが、図書館機能を持ってくるお考えはないですか。 161 ◯副議長(梅田利和君) 都市創造部長。 162 ◯都市創造部長(石田賢司君) 幅広い学びの交流人口というものを駅周辺に呼び込むということで、子育て支援、それの誘致との考え方でビジョンを整理してきました。それで、図書館という考えはございません。  ただ、本施設の目指すようなものは、先ほど申しましたとおり現在、日本海側、近隣にはございませんで、先駆のものであるということであります。それぞれの利用者のニーズを捉えた運営を行うということによって、子供から大人までがにぎわいを見せるものと考えておりまして、これに加えましてホテルや大学キャンパス、商業ゾーン等の複合施設に訪れる方々のまちなかへの回遊は駅周辺の中心市街地のにぎわいにつながるとともに、小松駅周辺の新しいランドマークともなるべきものと確信しております。 163 ◯副議長(梅田利和君) 吉本慎太郎君。 164 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございます。  先ほども申しましたように、私はここまつアカデミー以外のほかのゾーンについてはその趣旨には納得しているんですね。もっと言えば、この新施設全体の概要、今言う国際的なホテルであるとか、行政窓口の設置であるとか、新施設全体の概要計画についてはよくまとまってきているなと思いますし、3階部分の例えば小松四年制大学の入居という形は、これは小松市の英断であると絶賛したいぐらいなんです。それだけに、それだけにこの2階部分。この2階部分というのは、新施設の肝であるわけですね。この2階部分が事業全体の成否を決める。大げさではなく本当にそう思うんです。  この質問のテーマというのは、小松駅周辺施設の未来図というテーマであります。この新施設は、今ほど答弁にもありました未来をつかさどる顔となるものです。そのためにも、またこの後、委員会でも再度質問させていただきますでしょうけれども、本当にこの2階部分が、この施設の成否を決める一番の肝であり、鍵であり、そして市民みんなが注視しているゾーンなんだということをもう一度認識していただきたいというふうに思っております。  済みません。それについてお考えをお聞かせいただければと思います。 165 ◯副議長(梅田利和君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 166 ◯市長(和田愼司君) 吉本議員からは前向きなお話、お褒めの言葉、それからもう一度よく検討せよと、さまざまな論点をいただきました。これはとても大切なことでありますので、我々もまた当該事業者も含めて意見をさらに詰めて、そしてまた市民の皆さん、議員の皆さんの意見を聞いていく。これはもうこれからのまちづくりは共創、共に創り上げるということですから、この論点を失って観点を失ったら、まちの発展はないと思っています。  ただ、この駅周辺というのはこれはどこのまちを見てもそうですが、新幹線の、今、北陸新幹線できたところそれぞれ特徴を持たせています。この特徴というのをどういうふうに小松がつくっていくのか。これは議員の皆さん方にはずっといろんなことでお話をしておりまして、駅周辺をどういうまちづくりをしていくんだと。東と西のコントラストだとか、それから古い文化をどう生かしていくんだとか、この小松駅周辺、半径150メーターで見るとこれほどいろんなものが充実しているまちはないと思います。それだけにおもしろみがあるわけだと思っておりますし、今回は南ブロックという一つの建物、またワンフロアのお話を今されていますが、まだ駅周辺には広い土地が一部残っております。そういうものを含めまして、新幹線が今後7年半後と言っておりましたが6年半後という話もございますし、そういう意味ではNext10年ビジョンの中でそれもさらに織り込みながら、5年後、6年後の新幹線開業のときにはまさに北陸の際立ったまち、北陸の際立ったエリアにしていくというこういう大きな方針の中の一つの事例でございますので、そういう意味ではそういう面もぜひ持っていただいて、ましてや駅周辺に学びのさまざまなゾーンが、未来から過去、文化、そしてまた子供の好きなこれからのキャリアを積むいろんなお仕事体験を含めてあるということは私は非常に有能なことだと思っております。  また、3階に参ります公立大学。ここの学生ももちろん勉強することは大事ですが、この2階だとかさまざまなサイエンスヒルズもそうですが、そこでボランティアをしたり一部アルバイトをする、いわゆるインターンシップですね。こういうことをやることによって学生の時代が大変充実したものになるということと同時に、そこに少し収入があるということがまた私は大切なことと思います。  そういう意味で、広い意味でぜひ議員もお考えをいただきたいなと思っております。  よろしくお願いします。 167 ◯9番(吉本慎太郎君) ありがとうございました。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 宮 橋 勝 栄 君 168 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。    〔2番 宮橋勝栄君登壇〕 169 ◯2番(宮橋勝栄君) それでは、平成27年9月定例会において通告に従って質問させていただきたいと思います。大きく3項目に、大項目3点についてお伺いをしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。  まず最初に、中学校用教科書の採択について質問させていただきたいと思います。  私は、初当選以来、ずっとこの教科書採択という問題について取り組んでまいりました。私のライフワークの一つということでもありますので、福祉文教常任委員会の委員長という立場ではありますが、質問させていただきたいなと思っております。  もちろん教科書の記述内容、特に歴史や公民の分野については、私自身の歴史観や国家観というものはありますが、幸いにも今回はそれに近い採択結果ということになりますので、歓迎する立場ではありますけれども、それはひとまず横に置いておきまして、しっかりとした手続をもってこの教科書が採択されたのかということを論点にして確認をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それではまず、採択決定までの経緯、経過についてお伺いをしてまいりたいと思います。  今回の採択は、前回の平成23年の中学校用教科書の採択、また昨年の小学校用教科書の採択とは異なりまして、これまで能美市、川北町とともに共同での採択を行うという採択地区協議会ではなく、小松市単独で採択ということで進められたことと思います。6月の議会においてもこういった点について説明をいただきましたし、福祉文教常任委員会のほうでも報告を受けております。  改めて重なる部分はあるかと思いますけれども、今回の単独採択となった経緯、経過、またこの議会の後、7月、8月と採択が具体的に進められてこられたと思いますけれども、その流れを御説明いただきたいと思います。 170 ◯副議長(梅田利和君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 171 ◯教育長(石黒和彦君) 教科書採択につきまして、経緯、経過についてどのように進められたかということでございます。  採択の流れについて簡単に御説明を申し上げます。まず、研究員によりまして教科用図書についての調査研究、研究資料の作成を行いました。また、教科書展示会、学校移動展示によりまして、市民、保護者の皆様、そして教職員から教科用図書についての御意見をいただきました。  採択にかかわる委員会ですが2つあります。1つは小松市採択委員会でありまして、採択方針、規約や採択の流れについての確認と教科書採択について審議、答申として2回開催を行いました。そして、市教育委員会会議です。小松市採択委員会の答申を受けまして、また市民、保護者の皆様、そして教職員からの教科書についての御意見を参考にさせていただき採択を行いました。  以上でございます。 172 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。 173 ◯2番(宮橋勝栄君) 広く一般市民の声、また教職員の声をいただきながら、最終的に教育委員会会議で決したということであるのかなというふうに思います。しっかりとした手順で進めてこられたんだというふうに思っております。  前回の平成23年の採択以降、小松市の採択というのは注目をされております。八重山の採択地区協議会と比べられることもあるぐらい県内はもとより国のほうでも注目されたというふうに聞いております。それだけに今回、本当に公平公正な観点から採択を進めなければならないという部分で、教育委員会を預かる教育長なりにいろいろな御苦労もあったのではないかなというふうにも推察いたします。  今回、文部省から採択に当たっていろいろな通達もあったというふうに、これは全国的に聞いておりますので、今回の採択に当たって小松市教育委員会として留意されてきたこと、そういったことがあればお答え願えればと思います。 174 ◯副議長(梅田利和君) 教育長。 175 ◯教育長(石黒和彦君) 採択に関する留意事項として4点ございました。  まず、教科書の無償措置に関する法律及び文部科学省、県教育委員会の採択に関する通知等の遵守です。  2点目としては、市民、保護者等、広く市民の御意見をいただくということです。さまざまな御意見をいただきまして、採択の参考にさせていただきました。  3点目としては、研究資料の作成を挙げたいと思います。県教育委員会の採択方針と小松市の生徒の学力の状況に対応できるように観点を設定し、作成を行いました。  最後は、静ひつな採択環境の確保です。公正かつ公平に採択を行うことができたと思っております。  以上です。 176 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。 177 ◯2番(宮橋勝栄君) 今ほど4点、教育長から御説明いただきました。  最後に、静ひつな環境の保持ということを言っていただきました。まさにこの辺、私も非常に気がかりとなっていた部分でありますので、福祉文教常任委員会の中でも6月の委員長報告で、「教科書は、採択権限を有する教育委員会の責任において適切に判断されるべきであり、採択の決定後の情報公開を担保しながらも、それまでの期間は静ひつな環境を保持すべきものである」ということを福祉文教常任委員会の委員長報告でも述べさせていただいているところでありますので、非常にこういった最後の静ひつな環境の保持という部分で御留意いただいたことはよかったことかなと思います。  一方で、開かれた採択ということもあります。採択の結果が去る3日に公表されておりますけれども、これからはこの審議の過程についてできる限り情報公開をしていく必要があるかと思いますけれども、今後の情報公開の基本方針を教えていただければと思います。 178 ◯副議長(梅田利和君) 教育長。 179 ◯教育長(石黒和彦君) 情報公開の基本方針についてお答えをさせていただきます。  まず、市の情報公開条例に基づきまして採択に関する会議の議事録や資料について、開示請求によりまして開示をいたしたいと思います。開示の対象となるものは、採択委員会の議事録、教育委員会会議の議事録、そして調査研究報告書でございます。  なお、採択委員会及び教育委員会会議の委員が公平公正な立場で発言できますよう、また委員としての今後の活動に影響を及ぼすことがないよう、議事録における発言者名は非公開とさせていただきます。  以上でございます。
    180 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。 181 ◯2番(宮橋勝栄君) 資料、議事録をしっかりとできる限り精いっぱいの形で情報開示していただくとともに、次回以降も含めたそういった配慮の点も含めてお伺いいたしました。このとおり請求あれば進めていっていただきたいというふうに思っております。  次に、歴史・公民教科書についてお伺いをしていきたいというふうに思っております。  今回の採択で注目されたのは、やはりこの歴史教科書、そして公民教科書、この2教科であったと思います。今回、小松市では育鵬社を採択したということで、一般的な評価では保守系、保守色の強い教科書というふうに言われております。そういった観点からも、連日、新聞紙上でも、これは小松市に限ったことではありませんが、金沢市や加賀市とともにいろいろな形で新聞報道がなされております。小松市においては、前回が育鵬社で一旦採択されつつも、能美市、川北町との採択地区協議会との兼ね合いで逆転で不採択となったということもあって、余計一層、小松市の採択というものは注目されているのではないかというふうにも思っております。  そういった中で、この2教科について育鵬社の教科書が最終的に採択された理由を教えていただければと思います。 182 ◯副議長(梅田利和君) 教育長。 183 ◯教育長(石黒和彦君) それでは、お答えをいたします。  まず、採択の理由につきましては、9月3日午後1時、市教育委員会のホームページにおきまして採択結果公表の中でお知らせをしてあります。その中から主なものを述べさせていただきます。  歴史でございますが、日本の伝統文化や人物についての記述が豊かであり、日本の歴史や文化の理解に有効であるということが挙げられております。  それから公民でございますが、写真、図等の資料が豊富に掲載され本文内容を補足し、多様な言語活動を通し理解を深める、そういうような構成であるということでございます。  以上でございます。 184 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。 185 ◯2番(宮橋勝栄君) 今ほど主なものを御説明いただきました。書かれている内容はもちろんのこと、教えやすさ、学びやすさ、そういったことにも十分に吟味されて選ばれたということがわかったかなというふうに思っております。  教科書採択について最後の質問になりますけれども、いろいろな採択公表後、反応が出ているかと思います。新聞でもいろいろ書かれておりますけれども、金沢市や加賀市においては複数の団体から採択結果の撤回を求めるような意見が寄せられているということも聞いております。  そこで、小松市においても既にそのような動きがあるのかどうかということをお伺いしたいのと、もう一つ、そういった意見によって採択結果が覆ることはあり得るのか。揺るぎない採択なのかということを確認をさせていただきたいと思います。 186 ◯副議長(梅田利和君) 教育長。 187 ◯教育長(石黒和彦君) 先ほど9月3日の市教委のホームページで採択結果の公表について御報告させていただいたというお話をさせていただきました。公表後に幾つかの団体からの要望書をいただきました。  対応といたしましては、採択委員会の答申を踏まえ、教育委員会会議で慎重に審議を行い、適正かつ公正な手続のもと、教科書が採択されたと判断をしております。今後、機会があればそのことをお伝えしたいと思っております。  また、いただいた意見や要望については、全て教育委員に伝え、目を通してもらうことといたします。  以上です。 188 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。 189 ◯2番(宮橋勝栄君) 最終的にはそういった教育委員の中で、またそういった文面を通していただいての判断であると思いますが、基本的には覆ることはないということで理解をしてよろしいのかなというふうに思っております。  本当に今回、教育長からいろいろ御答弁をいただきましたけれども、前回の採択の反省といいましょうか、またいろんな部分を生かしながら、公平公正な観点でしっかりと進めてこられたということがわかったかなというふうに思っております。  採択の権限を持つ教育委員会の各委員の皆さんが、それぞれの職責を十分に果たされて吟味した上での採択結果であるかと思いますので、本当に教育長初め各教育委員会の皆さんに敬意を表するとともに、今回の採択結果について私自身しっかりと全面的に支持していきたいなというふうに思っております。  ただ、何かが新しい教科書に変わるということで、少なからず現場では影響が出てくる部分あると思います。戸惑いの声が現場から上がってくるのも事実であろうと思いますので、だからこそ教育基本法、学習指導要領の趣旨にしっかりと寄り添いながら、今いろんなところで論評されているのは、しっかりと教科書を読んでのというよりも一般的な評価でいろんな論評がされているのかなというふうに思っておりますので、私自身もこの教科書をまだ、閲覧させていただきましたけれども熟読という部分には至っておりませんので、学ぶ子供たちだけじゃなくて我々大人もしっかりと教科書を読み込んで熟読して学ぶ必要があるというふうに思っておりますので、そういった環境が今後また広がっていけばなというふうに思っております。  教育委員会におかれては、そういった現場での戸惑いのところが少なからず出てくると思いますので、そういった部分をしっかりとフォローしていただくことをお願い申し上げまして、この質問を終わりたいというふうに思っております。ありがとうございました。  それでは2つ目の大項目、山林所有者調査について質疑をさせていただきたいというふうに思います。  私も山に住んでいる一員であります。そういった観点でも質問させていただきたいなというふうに思っておりますが、山に住んでいながら実際には遠い山になっているのが、私もその一人であるんだろうなと思っております。よく境界の話も出ておりますけれども、実際に父から教えられているにもかかわらず、ふだんから山に入ることがないということもあって、恥ずかしながら境界についてしっかりと理解しているわけではないなというのが現状ですし、これを機会に私ももう一度改めて山に入る機会をふやしていかなきゃならないなというふうに考えております。  また、よく地元の方とも同様の話をする中で、昔に比べて随分環境変化が出てきているなということをよく話をすることがあります。実際に我々のような中山間地域の小川、大川はもちろん小川のほうの生態も随分変わってきているんだろうなと思っています。降雪量が少ないということもあるのかもしれませんが、ふだんの水の量は確かに子供のころよりも減ったなという印象もありますし、一方で大雨が降ると一気に水の量がふえて大水になるということもありますし、これは中山間地域のことだけではなく、山から川を通じて海のほうにもつながっておりますけれども、恐らく下流域や海の中のことについてもいろんな環境変化がこの数十年であるんではないかというふうに思っております。  さらに、なりわいとしての林業も戦後引き続き非常に厳しい状態が続いているんだと思います。幸い小松市ではこの辺しっかり捉えて間伐材を用いた木質バイオマスの取り組みも既に大々的に始まっておりますし、地産地消の考え方のもといろんな取り組みもなされていますけれども、やはりまだまだ安価な外材に比べて押されているというのも現状でありますし、そういったなりわいとしての林業についてまだまだ厳しい部分があるというふうに思っております。  そういう中で、今回この山林調査をすることによってその結果がうまく生かすことができれば、この調査というのは非常に意義深いことになるんではないかなという観点から質問をさせていただきたいと思います。  まず、小松市の森林の概要についてまずお答えしていただきたいなと思っております。また、今回補正予算について山林所有調査費として200万円が計上されておりますが、市内の森林の所有者把握と森林活用の意向調査について事業実施に至った背景、さらに目的についてお答えいただければと思います。 190 ◯副議長(梅田利和君) 首席専門官、西野徳康君。    〔首席専門官 西野徳康君登壇〕 191 ◯首席専門官(西野徳康君) 小松市の森林の面積についてということでございますが、国有林を除いて申し上げますと総計約2万1,000ヘクタールという規模になってございます。内訳を御紹介しますと、いわゆる自然林ですが、こちらが約1万5,000ヘクタール、それから人工林が約6,000ヘクタールという内訳でございます。  森林の所有者の高齢化であったり後継者の不足、こういった問題から相続に伴う所有権移転というのは複雑化するということですし、管理不足の森林や有害鳥獣による農林産物の被害が増加しているという状況から、健全な森林保全、あるいは森林の有する多面的機能、水源の御案内も議員からございましたけれども、多面的機能の発揮の影響も懸念されているというような状況にございます。  その一方で、本年5月には木場潟公園を主会場として第66回の全国植樹祭が開催され、市民に機運あるいは意識が非常に高まったというような状況でございますので、この機を生かして健全な美しい森づくりにつなげていくということを目的として、今ほど御案内さしあげた約2万1,000ヘクタールを対象に森林所有者が約8,300名いらっしゃるということでございますので、この全ての方々に対しまして意向調査アンケートを実施するものでございます。  そのアンケートを実施した結果につきましてもデータベース化をして、かが森林組合であったり、あるいは各町の林産組合ございます。そういった方々と情報共有を行いまして、木材の利活用であったり多面的機能の利用に向けた森林の活用方法を検討していくと、こういうことを考えているものでございます。 192 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。 193 ◯2番(宮橋勝栄君) ありがとうございます。  今ほど森林の概要と調査に至った背景、目的についてお伺いをさせていただきました。  では、具体的に調査内容についてお答えいただければと思います。 194 ◯副議長(梅田利和君) 首席専門官。 195 ◯首席専門官(西野徳康君) このアンケート調査の内容についてでございますが、当然、諸元ということで山林の面積であったり、現在の森林の整備状況、こういったことを初めとしまして、後継者の有無であったり、今後の経営意向どうなのかというようなことなどのアンケートを詳細に行っていきたいなと思っております。  さらに細部の聞き方とか、答えていただきやすさとかそういった工夫等も含めまして、かが森林組合や各町の林産組合の方々と意見交換を行って、未来につなぐ、将来に役立つような市の特色がある独自のアンケート調査というのを行っていきたいなと思っております。 196 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。 197 ◯2番(宮橋勝栄君) ありがとうございます。  先ほども申し上げたように、なかなか遠い山になっているというのが実際ですので、こういったアンケートをきっかけとして後継者にそういった森林に対する意識が深まっていくことが重要かなと思いますし、ことし、まさに植樹祭があったということで本当に時宜を得た事業なのかなというふうに思っております。  ただ、今回、最初の調査で全てができるというものではなくて初めの一歩という部分であろうかと思いますが、次のステップについて調査結果を生かしてどのようにお考えになっているのかお答えいただければと思います。 198 ◯副議長(梅田利和君) 首席専門官。 199 ◯首席専門官(西野徳康君) 調査結果を踏まえた次のステップということでございますが、所有者の意向を確認させていただきまして、年内にも産学官、それから市民の皆様を含めたオール小松が一体となった仮称でございますがこまつフォレスト協議会というようなものを立ち上げまして体制整備をすると。その上で、所有者の意向を踏まえた森林の振興のための計画を策定しまして、いわゆる循環型ですね。木を植えて成長させて、そして伐採をしてということを循環していくという循環型の森林保全であったり、里山資源の利活用を図っていきたいというふうに考えております。  また、放置されている山林というものが実際どの程度あるのかということを把握した上で、森林林業関係者だけではなくて、例えば学校であったり緑の少年団等の森林環境教育の場としてであったり、あるいは地域住民、ボランティア、企業、こういうさまざまな方々による森林環境保全ボランティアの活動、それからレクリエーションの場として森林との関与を図っていきたいというふうに考えております。 200 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。 201 ◯2番(宮橋勝栄君) 調査結果をしっかりと踏まえてという次のステップも考えていらっしゃるということで、本当にいろいろやることはあるのかと思いますが、管理いただける方にしっかり山を管理してもらって、無理な部分は行政と森林組合が中心になっていくのかもしれませんけれども、生かしながら、おっしゃったように多面的機能、循環型社会という部分を維持していくのが肝なんだろうというふうに思っております。  最近では御自宅にまきストーブとかを設置されている、環境に優しい部分を配慮してそういった趣味の部分もあるかと思いますけれども設置するなどしてそういった意識の高い方々もおいでますし、そういった方々の中には自己調達をしたいといいますか、そういった部分で所有はしてないけれども自己調達の部分で森林の管理しながら、世話しながら、そういったまき等の山にある燃料として生かしていきたいという方も多くなってきているというふうにも思いますので、そういった方々とマッチングをしたりしていただければと思いますし、冒頭からも言っておりますけれども境界の確定ですね。こういったことにも取り組んでいっていただきたいなと思います。  最近では航空写真を生かして、30年前、40年前の山の状態と今の状態を比べて、今の状態でいうと育った中で境界がわからないということがあるようですけれども、30年前、40年前の航空写真を用いたらわかるという部分も出てきているようですので、そういったこともあわせて森林組合等と協力しながら、また林産組合と協力しながらやっていっていただきたいと思います。  特に言いたいのは、戦後いろんな国策の、林業だけの都合ではない状況もあって、非常に日の目の当たらなかったといいましょうかいろんな部分でなかなかうまくいかなかった産業の一つでもあると思いますので、ただ、ここに来ていろんな部分で環境への考え方、そして森林の持つ多面的機能の考えから、やはり森林というのは非常に大切だという部分を理解されるようにもなってきているのも事実でありますので、そういった部分から考えて、より公共性のある事業として市が直接介入する部分であったり森林組合とともに連携しながら進めていく部分、いろいろあるかと思いますけれども、そういった部分を含めてもっともっとかかわっていく必要があるんではないかなというふうに思っております。  そういった点について御所見をお聞かせ願えればというふうに思っております。 202 ◯副議長(梅田利和君) 首席専門官。 203 ◯首席専門官(西野徳康君) 行政なり多様な主体の関与なり参加の仕方ということでございます。  議員の御案内ありましたこともございますけれども、これまで市では林道の開設はもちろんのこと緩衝帯あるいは市有林、市行造林等の森林保全、資源保全、こういったものも実施してまいりました。  かが森林組合も同様に、各町の林産組合が集約を行って集団間伐をしたりとか境界確定、こういったことも精力的に実施してきているところでございます。  また、昨年度より間伐時に発生する未利用材を収集しまして木質バイオマス燃料としての利活用も進めていると、こんな状況であるということがまず現状だろうと思っております。  そういったことを踏まえまして、さらに今回の所有者の意向を踏まえて、森林組合あるいは林産組合との連携のもと、森林の賃借であったりあるいは売買、今議員御案内あったとおりでございますけれども、そういったシステムの構築というのも視野に入れた上でどんなことがやっていけるのかということを検討していきたいなと思っております。  また、循環型の森林保全を進めていくというためにも、皆伐、主伐をした後の新植の促進、それから木質バイオマス燃料の供給を拡大するということ。それから、林業という面でなりわいの御質問もありましたけれども、そういう面では高性能の林業機械、こういったものを導入して作業効率を向上させるということも大事かなというふうに考えております。  林業のそういった取り組みをしていく上で後継者の人材育成とか所得向上、こういったことがこれからの大きな課題だというふうに考えておりますし、そういうことを包括して環境と共生するスマートなまちと人を次世代に残していきたいと考えております。 204 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。 205 ◯2番(宮橋勝栄君) ありがとうございます。  いろいろと専門官のほうからも御答弁いただきました。今後また、小松に来て3年半たたれていろいろ御縁もできた状況でございます。今後また次のステージで活躍される中で、こういった分野についても、専門分野以外のことも本当に果敢に小松市に来られて取り組んでこられた専門官でございますので、また次のステップでも小松市のこういった部分、またあるいはもともと得意とされる部分含めて御助言いただいたり、国と地方のパイプ役としてぜひ今後とも御指導いただければというふうに思っております。ありがとうございます。  この件については質問を終えたいというふうに思います。  それでは、最後の大項目、小松市都市デザインについてお伺いをしていきたいというふうに思っております。  これは今まさに策定作業中であろうかと思いますけれども、Next10年ビジョンの基本構想部分としての小松市都市デザインであるというふうに理解をしております。  そして、昨年3月の定例会でしたでしょうか。都市構想部分については議会議決を要することになったことによって、今回議案として提出されたということであると理解をしております。  その中でいろいろお伺いしていきたいと思うんですけれども、余り具体的な政策という部分についていきますとまた10年ビジョンのほうになってくるのかなと思いますので、今回は人口についてと、それからコンセプトの2点について絞って議論を、お伺いをしていきたいなというふうに思っております。  まず、人口についてお伺いをしていきたいと思います。  昨年、消滅可能性都市というセンセーショナルな言葉が出まして、人口減少問題が非常に多くの場で取り上げられるようになったかなと思います。一口に人口減少問題といってもいろんな形で言われておりますので、本当にどこが要因なのかということもありますし、各市町村においても置かれている状況は違いますし、まして東京と地方では置かれている状況も違うという中で、単なる人口減少問題というとよくわからないような状況であるかと思いますので、整理していろいろ考えていく必要があるのかなというふうに思っております。  そういった中で、しっかりと要因分析した上でこの人口減少について取り組んでいっていただきたいなと思いますし、今回、10年後の目標、10万5,000人以上ということを明確に示された都市デザインでありますので、そういった点を含めて要因分析をした上で設定をされているのだろうというふうに思いますので、一般論ともあわせての人口減少についての要因分析をお伺いしていきたいなというふうに思っております。  ただ、それに付随して今回は都市デザインの中の人口目標の中にサブ目標ということも3点示されております。その中では15歳以上65歳未満人口を活力人口として6万人以上を目指すということ。また、75歳以上の介護認定を受けてない人の割合、いきいきシニア率として75%以上ということも目標に掲げられております。そして、二十未満の人口を2万人キープするということも掲げられております。この3点、明確に掲げられておりますが、10年後に10万5,000人以上を維持していくという目標も決して容易な数字では、不可能ではないとは思いますけれども、容易な数字じゃないなというふうには思うんですけれども、それ以上にこのサブ目標は非常に高い目標数値だなというふうに思います。  一番わかりやすいのは、二十未満の人口2万人キープということですけれども、本年の8月1日現在の10歳未満の子供の数が9,731人です。単純にですけれども、10年後に2万人キープするということとすると今後新たに1万269人生まれなければならないということもあり、転出とかいろいろな状況がある中で、そして出産する世代の人数もこれから減っていくというのは明らかという中で、単純に出生率を上げるということだけでは実現不可能な数値であるのは明白でありますし、おのずと他市あるいは県外からの転入ということをしっかりと意識していかなければならない目標だというふうに思っております。  そういったことも含めて、人口減少に至る要因分析されているかと思いますけれども、そういった要因分析と都市デザインで定めた人口目標、サブ目標の意味するところについてお答え願えればと思います。 206 ◯副議長(梅田利和君) 総合政策部長、早松利男君。    〔総合政策部長 早松利男君登壇〕 207 ◯総合政策部長(早松利男君) ただいまの御質問にお答えします。  人口減少は日本全体、とりわけ地方において深刻な課題となっております。この人口減少の歯どめにつきましては、昨年来、まち・ひと・しごと創生あるいは地方創生の柱の一つにもなっているところでございます。  人口減少の主な要因といたしましては、ライフスタイルの変化が大きいと思っております。さらに、晩婚化に加え結婚率や出生率の低下、そしてこれらが最も低い東京を中心とした首都圏への若い人たちの移動などが主な要因と考えております。  国立社会保障・人口問題研究所、略して社人研とよく呼んでおりますが、この社人研によります人口推計が発表されまして全国的に物議を醸しております。本市では、それ以前から東京一極集中の是正について全国市長会に提起するとともに、2011年6月に策定いたしました10年ビジョンに基づいて定住促進や出産、子育て環境の充実等々に努めてまいりました。  本市はもともとたくましい産業、これらをベースとした就業率の高さであるとか、全国的にも高いランクにあります住みよさ、それから交通アクセスのよさ、こういった他の地方都市に比べて優位性があるということに加えまして、このような施策の効果も相まって社人研の推計に対して人口の減少傾向は緩やかなものとなっている現状にございます。  目標設定の数値の意味ということでございましたが、その前に今回の小松市都市デザインにおける目標設定には大きな特徴が2点あると考えております。  1点目は、これからの社会変化を見据えまして目標を総人口だけでなく年齢構成にも着目し、議員からお話ありましたとおりサブ目標として、活力人口、いきいきシニア率、20歳未満の人口、この3つの目標を設定したことであります。このようなサブ目標の設定は他都市では余り例のないものと思っております。  2点目の特徴といたしまして、これまでの基本構想では将来人口は例外なく増加するという目標が設定されておりましたが、全国的な人口減少を認識した上で、成り行きの人口推計値に対する上乗せを目標としていることが挙げられるかと思っております。  設定されました目標人口の意味するところはということでありますが、まず総人口についてでございます。2025年度の本市の人口は先ほどの社人研によりますと10万1,000人と推計されておりますが、各種政策の成果等によりまして現時点の成り行きでは1,000人以上上振れの10万2,000人と見込んでおります。これに今回の都市デザインを踏まえましてNext10年ビジョンあるいはこまつ創生総合戦略の策定と実行等を通じまして3,000人以上の上乗せを目指して目標を10万5,000人としたものでございます。  また、サブ目標の1つ目でありますが活力人口と申しますのは15歳以上65歳未満の人口、いわゆる生産年齢人口を指しまして、これは成り行きで2025年には5万8,000人から9,000人と見込まれておりますが、2,000人程度上乗せの6万人以上を目標といたしております。  なお、この目標達成のためにはこれまでの取り組みに加えまして、教育の充実あるいは産業育成などによって地元での大学進学や地元就職という新たな流れをつくり出していく必要があると思っております。  ちなみにちょっとデータを申し上げますと、高校卒業生の県内ですが、県内の高校卒業生が年間約1万700人いらっしゃるということであります。そのうち大学進学される方が5,400人となっております。この5,400人のうち、4割の2,100人が県内にとどまられると。6割の3,300人が県外へ出ていかれるということであります。その逆にまた県外から県内の大学へ3,500人入ってくるという、ちょっと複雑ですがそういう関係があります。さらに就職を見ますと、県内大学を出られた方の7割5分が県内へ就職され、2割5分が県外へ行かれると。それから、県外へ進学された出身者の方は6割が県内へ戻っておいでまして、県外でとどまって就職される方が4割。これらを合わせますと大学進学、先ほど申し上げました5,400人のうち出入りがありまして2,650人が県内に就職されると聞いております。こういう流れを少しでも高等教育機関等の充実を通じまして地元へ呼び戻したいと考えております。  それから、サブ目標の2番目でありますいきいきシニア率。これは75歳以上で介護認定を受けていない方の割合を指しております。現状66%から75%を目指したいと考えております。予測データでは、2040年になりますと3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という時代を迎えることとなります。そのような中で、予防先進を合い言葉に、高齢者が人生の達人としてはつらつとして豊富な知識や経験を生かして、仕事や趣味、社会貢献等で発揮していただけるよう努めていきたいと考えております。  3番目のサブ目標としまして若者の人口目標であります。20歳未満の人口2万人キープを掲げております。今ほど議員からお話ありましたとおり、大変難しいといいますか高い目標かもしれませんが、20歳以上の人口につきましては現在は2万1,000人程度でございます。成り行きの推計を見ますと2025年には1万8,000人程度と見込まれております。未来をつくるのはまさに子供たちでございます。  最近の小松市の15歳未満の人口の社会動態を見てみますと、昨年は転入が482名に対しまして転出が431人ということで51人の転入超過となっております。さらに、2011年からの4年間の合計でも113人の転入超過となっております。  今後とも調査分析、さまざまなデータを分析しながら、先ほど申し上げました活力人口の目標の達成とともに、結婚、出産、子育て環境の一層の向上、あるいは教育の充実などを通じましてぜひとも2025年において2万人キープを目指していきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 208 ◯副議長(梅田利和君) 宮橋勝栄君。
    209 ◯2番(宮橋勝栄君) 大変細かい数字まで含めて細かく御答弁いただきましてありがとうございます。  私も県外の大学へ行って戻ってきた身でありますので、そういった部分では中には戻ってこれなかったというのが現状だという友達もやはりいますので、そういった方々、実家のほうで暮らしたいとやっぱりみんな会うと言うんですけれども、なかなかかなわない部分があるというのが現状ですので、そういったまた戻ってこれるような、県外へ出てまた戻ってこれるような仕組みもつくらなきゃならないですし、今ほどおっしゃられましたように県内の中でそういった受け皿がしっかりとあるという部分を、またこの10年ビジョンの中で政策として進めていっていただければなというふうに思っております。  最後に、時間も限られてきましたのでコンセプトについて伺っていきたいというふうに思っております。  企業の商品開発や販売にもコンセプトというものが非常に重要であるということはよく言われます。よいコンセプトが成功の鍵を握るというふうにも言われております。  これは例え話でありますけれども、ある大手広告代理店のクリエーティブディレクターの方が挙げていた例ではあるんですけれども、かつて5ギガバイトのMP3プレーヤーというコンセプトで商品をつくったということがあるんですけれども、確かに音楽をたくさん入れることができたのであるんですけれども、このMP3プレーヤーの市場というのはなかなか広がらなかったということがありました。  しかし、その数年後にほぼ同じスペックで、しかも後出しの商品で市場をほぼ独占した音楽プレーヤーがあります。皆さんも御存じかと思いますけれどもiPodですね。iPodのコンセプトは「1,000曲をポケットに」というものでありました。1,000曲をポケットに入れて持ち歩くそのコンセプトをもとにして、ポケットの中で1,000曲をどうやって操るのかということを考える中から、指先でぐるぐると回すようなクリックホイールというものや、iTunesという音楽管理にたどり着いたということであります。  先行していたMP3プレーヤーは容量はよかったしスペックもよかったんですけれども、何度もボタンを押さなければならないとか、音楽管理の複雑さなどからなかなか浸透せずに市場を後発のものにとられたということがあります。  こうしてコンセプト次第で商品の差が結果になっているという例は本当に枚挙にいとまがないなというふうに思っております。  それはまちづくりも同様であるというふうに思っておりまして、コンセプトは未来に向けたビジョンをつかむためにも必要でありますし、ぶれない軸でもありますし、羅針盤でもあるというふうに思っております。すぐれたコンセプトがあれば進むべき道も明確になりますし、目的が明確になることで達成するための手段も明確になり、アイデアもどんどん誘発されていくようなことになるんじゃないかというふうに思います。  すぐれた都市デザインのコンセプト、これはNext10年ビジョンにもつながっていき、そしてその先のアクションプランや個別具体的な政策にもつながってくるものと思います。すぐれたコンセプトはその受け手、まちづくりでいえば市民などにも引きつけられるそういったものにもなってくるかと思います。  和田市長はよく、まちづくりのエンジンとしての共創ということを言われている中で、より強く進めていくためにはこういったまちづくりのコンセプトというものも非常に重要なことだというふうに思っております。  そういった中で、小松市の都市デザインのコンセプトをぜひ端的にあらわしていただければというふうに思っておりますし、そのコンセプトをどのように市民の皆さんと共有し、浸透させていくかということをお考えをお聞かせいただければというふうに思っております。  時間はないですが、短いですが、よろしくお願いいたします。 210 ◯副議長(梅田利和君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 211 ◯市長(和田愼司君) 宮橋議員から小松市都市デザインについてのコンセプトということでございました。  今、例を挙げられたiPod、まさにそのとおりですね。それから、昔のことになりますけれどもビデオのVHSとベータ、これもやはりお客様がどっちが使いやすいかというそういう部分で勝敗が決まったということでございます。  まちをつくっていくビジョン、それから都市デザインも同じでありまして、住む人がこれはいいテーマだと、私も力を尽くそうと。それから訪れる人たちもいいところやなと、こう言っていただくことが大事でございます。そういう意味ではこのiPodと同じなんかもしれません。  今のビジョンのコンセプトは、ここにございますけれども「「まちの新しい形とイメージアップ」を目指して」ということでございました。なかなか小松市といったら何があるんやというようなことをよく言われたわけでございますが、そうじゃないんだと、イメージを上げようということを皆さんとともにこの6年間やらせていただいたわけですし、そしてこの高齢化社会、また観光交流時代、そして産業ももっともっと進化しなきゃいけないということで、まちの新しい形とこう言わせていただいたのが10年ビジョンのコンセプトであります。  今度のNext10年ビジョンの基本となります都市デザイン。これのコンセプトは、皆さんのところに議案第69号で別冊でお配りしているとおりでございます。新たなライフスタイルへの変革とまちのブランド力向上でございます。今と似通っているといえばそうかもしれませんが、さらにそれをより高い舞台に押し上げていこうということでございまして、ぜひこれまでの10年ビジョン、市民の皆さんも大変御協力をいただきました。そして、まちの形が変わったね、イメージもよくなったよと、こう言っていただけることは市民力の結集だろうとそんなふうに思っております。  そして、目指すべき方向性は北陸の際立ったまち、国際都市こまつであります。少し目標が高いんじゃないかとこう言われる方もいますが、でもこれからの時代、まさに国際都市を目指していくことが北陸の際立ったまちになってくるんだろうというふうに思います。  そして、もっと大事なのは、市民の笑顔いっぱいであると同時に、市民力をどう生かしていくかということで2つの原動力、エンジンと申し上げました。共創、共に創るということと、そして人づくりであります。この人づくりを怠慢をするとまちというよりも国全体がやはり弱くなってくるんだろうというふうに思います。  また、コンセプトの中でよりわかりやすくということで、これまでも「おもしろい」まち、「たくましい」まち、「ここちよい」まちとこう言ってまいりましたが、今回はそれにつけ加えまして、超高齢化社会でありますけれども、その人たちがどこまでもっともっと地域貢献のために、次世代のために頑張れるか、そういう意味で「はつらつ」という項目を加えさせていただきまして、4つのテーマを設けたわけでございます。  これを実践していく中で、やはりほかのまちとの客観的、相対的な比較も大事でございます。相当レベルも上がってきたと思いますが、もっと上を目指しましょう。そのためにもこの相対的、客観的比較だけじゃなくて、一人一人の市民、そしてまた訪れる人たちが絶対的にいいなと、主観的にいいなとこんなことを織り込むために、これまでも代用特性というものを設けさせていただきました。7つございましたが、それを10項目にしていく。そして、もっと大事なのはアクションプランであります。小松市にはさまざまアクションプラン、そしていろんな計画がございますが、これをつくり直していく。そこに市民がどういうふうにして介在をしてくるのか、また諸団体がどう介在するのか、企業の果たすべき役割は何なのか、そんなことを広く訴えてまいりたいなと思っております。  これまでもやってきた以上にさらに高めていかなければ、人口の問題、そしてまちの実力の問題、そして一人一人の市民の幸せの問題、たくさんテーマはございます。大きな目標を持って、そして皆さんと一緒にスクラムを組んで前へ進めてまいりたいと思います。  よろしくお願いいたします。 212 ◯副議長(梅田利和君) この際、午後3時まで休憩いたします。       休憩 午後 2時46分       再開 午後 3時00分 213 ◯議長(宮西健吉君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 南 藤 陽 一 君 214 ◯議長(宮西健吉君) 南藤陽一君。    〔1番 南藤陽一君登壇〕 215 ◯1番(南藤陽一君) 初めての6月定例会に引き続き、議長のお許しを得て質問の機会をいただきました南藤陽一でございます。通告に従い、今回も新人としての忌憚のない思いで御質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず初めに、小中学校に引き続き、昨年、PTA会長を務めさせていただきました小松市立高等学校の環境整備についてであります。  小松市立高等学校は、昭和35年に普通科女子校として設立され、昭和60年に現住所に新校舎が完成し移転いたしました。平成8年に男女共学となり、校名を小松市立女子高等学校から小松市立高等学校と変更し、ことしで創立55年目、男女共学となってからは来年で20周年を迎えます。  現在、普通科各学年5クラスのうち1クラスが芸術コースとなっており、進路状況は四年制大学への進学率が6割余り、短大、専門学校を含めますと9割以上であります。部活動も盛んで、全国大会常連の女子ハンドボール部を初め高飛び込みでオリンピック選手を輩出した水泳部などがすばらしい成績を残しており、文武両道が特色の学校と言えます。  国際交流を推進する小松市と連携して、国際理解教育や英語教育に力を入れており、姉妹都市との交流事業への参加はもとより、修学旅行では小松市の御協力のもと、シンガポールやマレーシアを訪れております。  また、南加賀の高等学校では唯一の芸術コースを有し、芸術系大学への進学のみならず、プロとして活動している多くの卒業生を輩出しております。  学校方針としまして、学校経営では1年ごとの学校経営計画、3年ごとをめどとした学校活性化プランをもとに、小松市の10年ビジョンなどと連動した方向性を確認しながら方針を立て、さまざまな取り組みを行っております。いわば小松市の特色を生かした人づくりや、小松市の独自性を発揮できる小松市の高等教育のシンボル的な存在であると考えています。  私の長男もことしの春に卒業し東京の大学に進学しましたが、非常に充実した高校生活を過ごさせていただき、校長先生を初め教職員の皆様に大変感謝いたしております。PTA会長としましても非常にすばらしい学校であると実感した次第であります。  しかしながら一方で、文武両道をさらに高めるための弊害も感じております。それは、もともと女子校だったということもあり、共学の高校のグラウンドとしては総面積が9,199平米、1人当たりの面積が15.8平米と市内の中学校よりも狭く、放課後の部活動ではサッカー部と野球部がグラウンドの中央にネットを張って練習している状況であります。サッカー部は県の総体では常に上位の成績をおさめ、野球部もことしの夏の選手権予選では残念ながら初戦敗退でありましたが、過去3年間は連続2回戦突破を果たし、3年前、多くの生徒や市民の皆様の応援の中、弁慶スタジアムでの金沢高校との3回戦の激闘は記憶に新しいところであります。  今も昔もスポーツ界におきましてサッカーと野球は男子スポーツの花形であり、高校での活躍を夢見て日々練習に励んでいる少年たちが数多く存在していることは言うまでもありません。部活動が学力向上によい影響を与えている報告も出ており、中学生が高校を選ぶ上で学校の部活動に対する取り組みや練習する環境が重要な要素の一つになっているものと考えております。  これまで、小松市立高校におきましても野球部の新入部員は2桁前後で推移してまいりましたが、ことしは4人にとどまったと伺っております。小松市立高校の野球部の存続が懸念されると同時に、学校全体の活力が低下しないか非常に危惧をいたしております。  さきに申しましたとおり、小松市立高校は小松市の10年ビジョンなどと連動した方向性を確認しながら方針を立て、小松市の特色を生かした人づくりや小松市の独自性を発揮できる小松市の高等教育のシンボル的存在であります。  平成24年3月に策定されました小松市スポーツ推進計画では、小松市10年ビジョンに基づくスポーツに関する計画で平成23年度から平成32年度までの10年間を計画期間とし、豊かなスポーツライフを推進し、子供からお年寄りまで多くの方々がスポーツを通して健康づくり、仲間づくり、生きがいづくりに取り組むことができるまち、世界や全国の大会で活躍できるトップアスリートを輩出するまちを目指すとあります。  私自身もスポーツは人と人とのきずなや地域のコミュニティを深めると同時に、健康増進や青少年の健全育成、さらには地域の経済にも活力を与える極めて大切な分野であり、スポーツ振興を誇れる小松を目指すべきであると考えております。  男女共学から来年で20周年を迎える小松市の高等教育のシンボル的存在である小松市立高校の全ての部活動が全国レベルを目指せるよう、小松市立高校のグラウンド及び男女共学としての環境整備の改善を図ることが必要と考えますが、本市の御所見をお聞かせください。  次に、地域公共交通について、広域における地域公共交通の考え方と市域における地域公共交通のあり方についてお伺いします。  本市において地域公共交通といえば主たるものはバスであります。その利用者の多くはらく賃パスポートの購入状況から見ましても高校生と高齢者であり、これは国土交通省の統計と一致するところであります。  27年3月定例会における吉村議員の路線バスが身近になるような施策についての質問に対し「平成26年度は約8,600万円の負担を見込んでおり、限界に近づいているというふうに感じている」と答弁されていました。  これから人口減少が進む中で、これ以上公費の負担をふやさないためには、年間8,600万円もの公費の負担に対して、市民の皆様のニーズに応えられているのか、ニーズに合っているのか。つまり費用対効果が得られているか検証することが重要であり、それを踏まえ改善を行うPDCAサイクルを用いて、いかに市民の皆様の利用しやすいものに進化させていくか検討することが必要なのではないでしょうか。  地域公共交通が営利事業として成立しなくなった時代の中で、社会的に必要な事業として維持、進化させていくためには、行政の積極的な関与が必要であり、公費負担を減らすためにも利益を追求する民間企業の発想力が求められていくものと考えております。そういった視点に立って御質問させていただきます。  まず、高校生のニーズでありますが、これは言うまでもなく通学であります。4年前、小松市立高校PTA役員1年目のときに、辰口地区の保護者から公共交通の利便性が非常に悪く、冬期の通学バスを運行させることができないかという多くの要望がありました。そこで、近隣の小松商業高校、工業高校と3校のPTAが連携して実施に向けた協議会を立ち上げました。生徒にアンケート調査を行い、民間バス会社と協議を重ね、12月上旬から2月末までの約3カ月間でおよそ平均2万円の運賃で辰口、国府方面からの乗り合い貸し切りバスとして運行させることができました。  以後3年間継続してまいりましたが、昨年、貸し切りバスの重大事故が多発し、安全を確保するための法改正が行われ、27年度冬期貸し切りバスを運行させるためにはこれまでのおよそ2倍の料金が必要になると民間バス事業者から申し入れがありました。ほかの地域からの貸し切りバスの要望もある中で、現在、辰口、国府方面からの生徒にアンケート調査を行い、継続できるか検討しているところであります。  これだけの費用を負担してでもバスを利用したいという多くのニーズがあるにもかかわらず、地域公共交通のダイヤが対応し切れていないのが現状ではないでしょうか。例えば、辰口地区からの通学で地域公共交通を利用する場合、能美市のコミュニティバスで寺井駅まで行き、JRで小松駅、そこから路線バスで学校に向かわなければならず、2時間以上の時間を要するとのことであります。  近隣市町村同士のコミュニティバスが接続できる運行経路の実現や広域のコミュニティバスを運行させることができればもっと便利に小松市内の学校に通うことができ、小松市内の高校を選択しやすくなるものと考えております。  本市は総務省による定住自立圏構想の中心市の要件を満たす市とされています。圏域の通学の利便性を高めることはもとより、圏域の連携をさらに深めることや広域で観光地の周遊性を高めるためにも、広域における地域公共交通を検討されるべきと考えますが、本市の御所見をお聞かせください。  次に、高齢者のニーズであります。  全国的な統計を見ますと、目的地は医療機関が最も多く全体の5割以上を占め、次いでショッピングであります。時間帯は午前中に集中し、特に9時台が多く、曜日は金曜日が多いそうであります。  本市においてバスを利用される高齢者、またバスを利用したい高齢者のニーズをどのように把握されているのでしょうか。  石川県内の2015年上半期に免許を自主返納した高齢者は前年同期より7割多い1,131人となっており過去最高のペースであります。高齢者の重大な事故の多発により心配する家族の勧めに応じた人が多いそうでありますが、一方でバスの便がよくなく、タクシーに乗る余裕もないため、身体機能や判断力の衰えを感じながらも運転している人も少なくありません。  これらの高齢者の安全を確保するために安心して免許を自主返納していただき、その後に病院難民や買い物難民と呼ばれる高齢者を生み出さないためにも、安くてより身近な移動手段が必要であります。  現在、小松市では運賃を安くするらく賃パスポートの取り組みはありますが、それぞれの地域住民のニーズをしっかりと把握することが重要だと考えています。そして、それによりほとんどが空気を運んでいるような路線を減らし、ニーズが多い目的地を周遊するコミュニティバスの路線を拡充したり、空白地にはドア・ツー・ドア的なデマンド型の小型バスの導入を検討するなどいろいろな知恵が生まれ、利用しやすい地域公共交通の再構築につながるものと考えております。  他市の取り組みとして、バス停オーナー制度、バス停ネーミングライツというものがあります。内容は、バス停をオーナーの名称にして、オーナーの事業所の前に設置し、車内放送や市のホームページ、ポスターやチラシなどで企業のコマーシャルを提供する対価として、スポンサー料を協力金として負担していただくというものであります。平成26年度の実績では、オーナーは49社、オーナーバス停は84基で、年間812万8,000円の収入を得られており、その資金でさらに路線バスの充実を図っているとのことであります。  これからの地域公共交通は、行政、民間バス事業者、市民、地域の企業が一体となって、みずからが構築し、支えていくという意識を共有し、地域公共交通の維持、進化をさせていかなければならないと考えますが、本市の市域における公共交通のあり方について御所見をお聞かせください。  歴史をひもとくと、徒歩の時代は城や神社、船の時代は港、鉄道の時代は駅、自動車の時代は道路を中心とした都市形成が行われてきました。交通手段が都市構造を変えるため、地域公共交通とまちづくりは切り離せないと考えられますし、逆にまちづくりは地域公共交通の発展とともに変化してきたと言えます。  Next10年ビジョンの構築が進められている中で、地域公共交通を生かしたさらに住みやすい活力あるまちになることを願いまして、質問を終わらせていただきます。 216 ◯議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 217 ◯市長(和田愼司君) 南藤議員からは2点御質問いただきました。地域公共交通については私から、市立高校の環境整備については教育長からということでお願いいたします。  今、地域公共交通についていろいろ持論を展開していただきました。そのとおりであります。私も同じ気持ちでありまして、それを具体的にどう進めていくのか。そして、民間の活用、そして赤字を減らしなさい。そのとおりでありまして、その辺が私ども大変な今ジレンマになっているわけです。  今、小松市には16路線ございますが、そのうち14路線が言われるように赤字でございます。赤字だから廃止するというわけにいきませんので、これは6年前、市長に就任したときに今の路線はなくさないということを宣言をさせていただいて、利用促進を呼びかけたり、それから一部バス停を変更したり、路線を変えたりいたしました。また、国府台等にはバスは行ってなかった時期があるんですが、今は国府台を1周してくるのが1日7便走っておりまして、これも地域の要望を具現化したものの一つであります。  それから、高校生についてのいろんなお話もございましたが、もうこれは4年前、5年前になりますか、それまでは小松駅からも含めて貸し切りバスを出されていらしたんですが、大変金額が高いということも聞いておりまして、それからそれを無理して自転車で工業、商業、市立高校まで行く勇者がたくさんいらしたんですね。ちょうど私の家の前もたくさん通られますので、これはいかんことだということでらく賃パスポートを高校生にも適用したわけです。今もこういった春、夏、秋も利用されている方もいますし、冬になりますとこの利用者が倍になるんですね。そういう意味では交通事故を起こさない、そして雨に当たったり雪に当たって風邪を引かない、そういうことも含めて私はこのらく賃パスポート、市の負担がふえましたけれども私はいいことだったというふうに思っておりまして、そんなふうに気がついたことについては一つずつ具現化をする。そして、できる限り公平性の観点からも、市民の負担である税金での対応というのはそんなにふやさないようにしなくちゃいけないなというふうに思っております。  御質問のもっと小回りをきかせてということも、今、2カ所で進めさせていただいておりまして、滝ケ原のほうですね。それからもう1点は2年前から行っております松岡、池城地区でございます。これもそれ相応の利用者もふえていらっしゃるわけでして、これはこういったニーズがあれば同じような形態をとりますよということはこの議会でも何度も申し上げております。南藤議員は今回当選されましたのでまだ十分周知されてないかもしれませんが、ぜひ南藤さんの関係する地区でもそういうようなニーズがありましたらぜひ地元の方と語らい合って、そして一定のルールの中で運用しておりますので、そんなこともぜひチャレンジをしていただきたいなというふうに思っております。  高齢化社会とこう言いまして、私もいずれは運転できない時代が来るわけでございまして、そういった方がどんどんふえてくるということもございます。そういう意味で、路線バスの廃止はしないと高らかに宣言はしたものの、年々、税金負担がふえているということは本当に、バスを利用されない方に対しましては心苦しい限りでございますが、先ほど来の都市デザインの中でも部長が申し上げていますとおり、高齢化率もどんどん上がってくるわけでございますし、昨今のやはり交通事故、加害者も被害者も年齢のいっている人が多いということを考えたときには、ぜひこれはなくさないようにさらに努めていきたいなというふうに思っています。  それと同時に、こういった高齢化になっても社会参加をしていく、社会貢献をしていくというところにはつらつとした人生があるわけでございますので、車の免許がなくてもバスで買い物に行ったり、またボランティアをしたり、そういうことが自然とできるようなまちづくりが大事だろうというふうに思っておりますので、ぜひ南藤議員のかかわっているエリアのほうでそういうニーズがございましたらお願いをしたいなと思っています。  今、1路線ふやすということで、これは前々から申し上げておりますけれども小松空港と粟津駅の間を結ぶ路線をつくりたいと思っています。今、道路のほうも粟津駅西口整備が終わりまして、これから広場をつくらないといけないんですが、粟津駅の西口から小松短大の前を通って、そして南部の工業団地、串の工業団地、そして日末を通って小松工業団地から空港に行くと、この路線がないんですね。10年ビジョンではトライアングルと申し上げておりまして、どちらかといいますと空港と小松駅、小松駅と粟津駅というのは一つの重要な基幹路線にはなっておるんですが、ぜひその三角形、これをやっていきたいなと思います。これをやることによりまして、南部地区のまた一つの路線もできるんだろうというふうに思います。  そして今、粟津ルートという道路の整備をやっております。これはJRの高架をまたがないといけないんですが、それの土地の取得、また埋蔵文化財の調査もほぼ終わりつつございまして、これから本格的な工事が始まるわけです。そうするとまた新たな重要な路線になるんだろうというふうに思っておりまして、これが日常生活だけではなくて、観光、ビジネスにも活用していく。そうすることが今、南藤さんがおっしゃったお考えに合致するんではないかなと思います。  いましばらくかかるかと思いますが、ぜひその間にこの小さな皆さん方のニーズも把握をしていただきたいなというふうに思っています。  市としましては地域公共交通活性化協議会というのを熱心にやっておりまして、その中でバスの費用負担のあり方、路線のあり方、時間割の問題、こういうことを一つ一つ確認をしながらやっておりますし、それから幾ばくかでも収入があるといいますか、それから利用者にとってもわかりやすいようにということでネーミングライツも2年前から始めさせていただいておるわけです。今はまだ病院が2つしかそれに応募はしてございませんが、そういったふれあいワゴンも含めてそういうのがあっても私はいいと思っておりまして、おっしゃるように企業だとか団体だとか個人だとか、そういったところがどんどんインボルブして、そしてそれぞれの地域の人たちがより便利になる。そこにはつらつとした人生が生まれるということがこれからの10年ビジョンの一つの考え方でもありますので、よろしくお願いしたいなと思います。  それから、冒頭、辰口地区のお話をされていました。私どもの把握している段階では、今の路線バスを使って、国府校下もそうですが、それから辰口地区についても小松駅経由、乗りかえていただければ始業時間に間に合うという部分がございますので、時間調整をもう少ししたらどうだということであればまたバス事業者とも相談もしていきたいなというふうに思っています。  辰口といいますと隣の市になるんですけれども、隣だとかこっちだとか言っている時代ではないと思います。ぜひこの部分については能美市民といいますかその部分もございますので、PTAのほうから能美市のほうにも働きかけていただく。そして、我々も小松市のところについてはいろいろまた御協力をしていくということだというふうに思います。  らく賃パスポート、大変高校生の利用もふえておりまして、現状、この数字だけ申し上げますと、全体で昨年は701名でした。ほぼシニアの皆さんに匹敵するような数字でございまして、らく賃パスポート、そのほかに障害者の方もいらっしゃいまして約1,600人が利用されています。高校生701人のうち、小松市内が435、加賀市の子供たちが151名なんですね。そして能美市の子供たちが78名でございます。議員おっしゃったように辰口の人が少ないのかもしれませんが、それ以外に白山市のほうだとかを含めまして701名という数字でございまして、これはほぼ通学人員とそれなりに比例しているものかなというふうに思います。  ぜひ先ほど申しましたように辰口地区のほうにつきましては能美市のほうにも少し働きかけていただく。そして、我々もまた御協力を精いっぱいさせていただいて、子供たちが元気に小松市立高校に通えてよかったなと、そんなふうにしていきたいなと思います。  最後に、今、小松大学の成立に向けていろいろワークをしております。その中で最も大事だと言われておりますのが、もちろん大学同士のいろんな連携もありますが、高校との連携ですね。いわゆる高大連携という言葉がございます。午前中の質問では中高どうするんだ、小中どうするんだといろんな話がありましたが、この高大連携という意味では小松市立高校はこれからもっともっといろんな意味で活性化されて、そして南加賀の中ではなくてはならないものになってくるんだろうというふうに思っています。  そんなふうになってくることが、先ほどの議員の御質問の中で人口問題の御質問もございました。人口問題にも対応する。そういう意味で幅広くぜひ捉まえていただいて、この交通政策というのは重要であります。10年ビジョンでもうたっておりますが、Next10年ビジョンではもう一歩踏み込むべきだというふうに事務局とも話をしておりますので、また改めて御意見も拝聴したいなと思っております。  よろしくお願いいたします。 218 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 219 ◯教育長(石黒和彦君) 南藤議員の1番、小松市立高等学校の環境整備について御質問にお答えさせていただきます。  その要旨は、小松市立高校では狭いグラウンドで野球部とサッカー部が練習している現状であると。グラウンドの拡張を含めた解決策はという要旨であったかと思っています。  ある調査によれば、今日、どの年代におきましてもスポーツ人口の増加ということが言われておりまして、その環境整備というものは急務であるということもあわせて言われております。  小松市立高等学校の部活動に関しましては、小松市ではこれまでも練習場所について配慮をしてまいりました。特にサッカー部につきましては、ドリームピッチを整備させていただきまして、野球部とサッカー部の練習の両立を実現したきたと私は理解をしております。
     南藤議員もおっしゃいましたとおり、今年度、市立高校は、県高校総体、インターハイで優秀な成績をおさめております。大変うれしい状況であります。これからも市立高校の生徒さんにとりまして充実感や達成感の持てる部活動、そして学校生活であることを心から願っております。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 片 山 瞬次郎 君 220 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。    〔11番 片山瞬次郎君登壇〕 221 ◯11番(片山瞬次郎君) 9月は防災月間の月です。きのうも小松市に震度3の地震がありました。日ごろからの災害の備え、そしてまた防災訓練もございますけれども、日ごろから安心・安全なまちづくり、活気あるまちづくりに頑張っていきたいと思います。  さて、質問に移ります。  最初に、未来を拓く小松市創造的ものづくり振興条例における九谷焼に対する諸施策についてです。  先回の定例会で議決になりましたこの条例第4条に「市は、前条の基本にのっとり、創造的ものづくりの振興に関する施策を策定し、総合的かつ計画的に推進しなければならない」という義務規定があります。そのほか、9条ではひとづくりの推進、10条では伝統的ものづくりにかかわる環境整備、そして11条では創造的ものづくりの推進、そして12条では戦略的な販売開拓の促進が述べられております。  このような条例ができて、すぐ施行されたということになり、そうすると私は今、伝統産業というのが大変難しい状況にあって、そしてこの計画がもうついているんだな、端緒についているんだなと、スタートについているんだなと思っています。伝統産業、本当に厳しいですけれども、後継者、それから生活的基盤の確立のための戦略、戦術を持っていかないといけません。  まとめて質問させていただきます。  市場開拓、販路開拓と顧客ニーズに応えるためにはどうしたらいいのか。具体的な取り組みはありますか。  それから、伝統を生かす諸策、秘策。  それから3つ目ですけれども、隠れた顧客層、販売ということで、この顧客創造の諸策はあるのか。  そして、後継の人材が情熱を傾けられるそういう人材を誕生、育成するもの。それから、非常に芸術的な九谷焼ですけれども、その情熱、エネルギーの塊といいますかマグマといいますか、そんな発揮させる取り組みはありますか。  そして、販路を拡大するため、皆さんから支持を得ないといけません。女性、若者の感性を取り組む施策を期待しますが、ありますでしょうか。  これはまとめて一つ一つ回答いただきたいと思います。 222 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、高田哲正君。    〔経済観光文化部長 高田哲正君登壇〕 223 ◯経済観光文化部長(高田哲正君) それでは、ただいまの御質問に対しましてお答えさせていただきます。  条例におきます取り組みということでございます。  まず、本条例につきましては、私たち全ての市民が参加のもと、ものづくりのまちとしての伝統と誇りを継承するとともに、次の世代へつなげる創造的ものづくりへと進化させ、小松の未来を開くたくましいものづくりの振興を目指すということでまとめられたものでございます。  この条例の中では、事業者、産業の関係団体、教育機関、市の役割分担を明確にし、また今おっしゃいましたひとづくり、伝統的ものづくりの環境、創造的ものづくりの推進、販路の開拓の促進、こういった項目の施策の方向性を示すといった形でまとめられたものでございます。  この中には特に施策の展開としまして、ひとづくり、環境整備、創造的ものづくり、戦略的な販路開拓といった形でございますけれども、それぞれに事業者、産業団体、市等が役割を持っておる。市としてしっかり今申し上げたような施策を展開していくといったことが書いてあるといったものでございます。  今特に本市の伝統産業の一つであります九谷焼の振興ということでございます。この発展を図るためには、今申したような関係の皆さんが連携して産地全体で努力するとともに、市はこれらを支援していくということです。  市といたしましてはこれまでも組合や中小企業に対する事業支援、異業種、異文化の連携促進、新製品、新技術の開発支援等、それぞれ観光の分野であったり、それから商工の事業者の支援であったり、また文化面での支援であったり、いろんな面から進めてきております。これまでの支援策をしっかり事業者の皆さん、また取り組まれる方々に届くような形に、効果ある形に改めてしっかり組み、皆さんのところへ届くように関係者の皆さんの聞き取りも行って、今言ったものを改めて再編しながらしっかりした効果が出るようにというふうに考えております。  今申した中には、伝統産業の支援として特にお客様、市場に届くようにという意味では、伝統工芸の作品展であるとか石川県伝統工芸展、やきものワールド、こういったものへの出展、こういった支援、それからいろんな作家さんとしてのいろんな展示会への出されるときの支援、こういったものをしているほか、ものづくりとしての産官学の共同研究、こういったものであるとか、それから異文化とのコラボ企画であるとか、こういったところにこれまでも支援してきているところでございます。  今後、伝統を生かすという意味では、これまで綿々と蓄積されてこられた人材、それと技術を次世代へ継承するのは非常に大事でございまして、そういった人材育成の面でも「こまつの技」継承の支援事業、こういったことで育成される方への支援、月額何万円といった形の支援でございますけれどもこういった支援であり、また中小企業の支援という側面もございますけれども、産業振興の支援員が相談に乗るとか、また当然経営面での金融についても相談に乗ると、こういったことをしてきているといったものであります。  特に石川県の九谷焼技術研修所、それから九谷焼技術センター、九谷焼産業を担う人材の育成を図る機関というのが県にございまして、小松市としてもこういったところと連携をとりながらこれまでもやってきたところであります。  特にこれだけではなく今申し上げたことも含めて、今後、有効な人材育成策となるようにあわせて検討してまいりたいと考えております。  隠れた顧客層を掘り起こすためにはどうするかということでございますけれども、近いところでは九谷焼のブランドをしっかり発信する。また、全国的に見ていただくという意味で九谷焼の全国巡回展を開催し発信してきております。特に平成25年開催いたしました赤絵展につきましては、一大赤絵ブームとでも言いましょうかこういったものが巻き起こされまして、赤絵に携わる方、また多くの若手作家に注目が集まるきっかけとなっております。  ことしは九谷焼の開窯360年記念でございまして、加賀九谷焼展をJR東京駅のステーションギャラリーで開催したところでございます。これには天皇皇后両陛下にごらんいただきまして、関係者、また地元も非常に光栄に、また誇りを感じたのではないかと考えております。入場者数も2万人近くとなっておりますし、こういった皇室初め国民全体が九谷焼に強い関心を持っているということが示されたのではないかと考えております。  こういった全国的な展覧会、またブランドを発信していくということは非常に大事でございまして、今後も展開していくということが必要だろうと考えております。  また、今見ていただくという側面でございますけれども、食の企画であるとか、また産業観光としてぜひ工房を訪れていただくとか、また体験していただくとかこういったものも顧客開発のきっかけになるというふうに考えております。  海外向けのプロモーションとしてもスウェーデンのデザイナーとの交流などもやっておりまして、海外展開の一つになるのではないかなというふうに期待しております。  ことし、小松ブランドの新製品の認定を受けました海外ブランドのRody、馬の置物関係でございますけれどもこういったコラボ商品、また以前ありましたような九谷焼の例えばゴルフ関係のグリーンのマーカーとか、こういったまた新たな分野、用途への作品への展開というものもございます。小松市としては、小松ブランド新製品の販路開拓事業などもしておりまして、九谷焼についてもこれまでも利用されておりまして、今後もこういったところの支援を引き続きやっていきたいと思っております。  九谷焼の作家の皆さん、またいろんな工芸、作品にかかわっておられる方の出展の機会、出品の機会をふやしていくということで産業全体が活気づいて、またニーズ調査、そして確認、販路開拓にもつながるのではないかと考えておりまして、こういった取り組みも支えていきたいというふうに考えております。 224 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 225 ◯11番(片山瞬次郎君) 今るるとお話を聞きました。  基本的にこの創造的ものづくり条例、計画的に推進しないといけない。まだスタートに着いてない、そんな感じがします。  創造的ものづくり条例、なぜこの条例をつくったかと思ったときに、本当に進めていくんだって、市長もそういうふうに言っているんだと思います。本当に今、いろんな伝統産業というのが曲がり角になっています。もっと早目に真剣に、もちろん真剣でしょうけれども、いろんな知恵を出しながらやらないと、いろんな産業が、もちろんものづくりなんかでもいろいろありますけれども、なかなか大変な産業は、小松市の伝統的な産業というのは苦闘しております。ぜひとももっともっと早目に、そしてよく考えながらやっていきただきたい。  もっといろんな形で御意見が出るんかと思いましたけれども、残念です。 226 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長。 227 ◯経済観光文化部長(高田哲正君) 事前通告にありましたような内容でもう少し説明すべきところもあるかなと思ったわけでございますけれども、これまでもいろいろやってきておると。県もいろいろやっておられると。そういった中で業界もいろいろ取り組んでおられると。それはこれまで観光であったり、それから産業振興のプランの中であったり、また文化の面であったりといろいろとやってきております。これを市民の皆様が関心持っていろんな産業、伝統産業をお使いになるといったことも含めて、市全体で取り組んでいこうということが、そしてまた未来へつなげていこうというのが条例の趣旨でございますので、これまでの施策もきちっと再編いたしまして、将来に向けて今御指摘いただいたことも踏まえてやってまいりたいと思います。  どうぞよろしくお願いします。 228 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 229 ◯11番(片山瞬次郎君) じゃ、早目によろしくお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。  続きまして、プレミアム商品券、電子マネー、カブッキーワオンについてです。  国の交付金を活用したプレミアム商品券、小松市では好評、第1次のものけれども売り切れて、地元消費の拡大につながっていくものと思います。  その商品券のカード版発行事業として、やさしいまちづくりカード、総額2億円発行されます。電子マネー1万6,700枚、20%の割り増し率と大変お得なカードです。でも、8月29日の北國新聞、中日新聞にもありましたけれども、地元新聞で名称が小松カブッキーWAONとなっていることにびっくりしました。WAONといえば特定の大型モールが思い起こされます。  通常、プレミアム商品券は地元商店街など市内の指定されたお店で使うことになります。一般にこのWAONカードがイオングループのプリペイドカードであるとの認識を持たれて、使う商店なども限られてくるのではないかとも思われます。市内の約200店舗に電子マネーの決済用の専用端末を無償配布して、地元での消費喚起を促す考えでしょう。このカードグループの販売戦略としてはすばらしい思いますが、ひるがえって地元の小売業者はどう思うのでしょうか。  まず、専用端末を入れることによって地元商店街や地元スーパーは販売における競争関係にあり納得できないのではないかとも思われます。  小松市の目的として、この電子マネーを普及しようということが一番最初の入り口だと思います。商工会議所や市の商店街連合会とも打ち合わせや協議がされ、WAONカードを中心としてお互いに電子カードの普及、発展するために合意されているならばよいと思いますけれども、どうかであったかは疑問と思われます。  実行委員会もやさしいまちづくりカードについては一度、最後のほうの会合であったと聞いています。もっと合意形成の過程を大切にすればよかったんじゃないかなと思います。  また、カードの選定に当たっては、Suica、ICOCA、それからnanacoとか受け入れがどうかわかりませんけれどもさまざまな角度から決定してWAONになったんでしょうけれども、どうしてその採用の経緯がわからないところもあります。  普通ならば、購入した店舗、購入商品、購入者などデータが発行元のカード会社に自動的に集まり、販売促進のためのデータに活用することになると思います。フェリカ式というプリペイド型のいろんなポケットを持ったという、システム的にはそういうソニーが開発したカードであるのですけれども、よく中はわかりません。  今回の2億円の発行事業、2億円。これは2月までに消費しないといけないと。でも、その後もチャージもできて、永続的に使えるご当地カードとしてこのWAONカードは消費者に残ります。もちろん手数料はその後はカードの使用料ごとにかかってくると思いますけれども、日本最大のモール、大型店舗、グループ、このマネーカードがプレミアム商品券のカードとして一挙に販売、拡大されたら、その優位性というのはそのグループに与えたんじゃないかと勘ぐられることもあります。  私の認識に誤りがあるかもしれません。正確な把握をするため、今までちょっと話したことを念頭に質問に答えていただきたいと思います。  まず最初に質問したいと思います。電子マネー、カブッキーWAONの選定の経過と理由についてです。お金の流れですね。それから、カードの仕組みと決済状況ですね。どういうふうになるのかということをお答えいただきたいと思います。  それから、無償配布された専用端末を入れた業者は、情報がWAONさん、カード会社にデータが把握されて、そのデータを警戒されるんじゃないかというような、端末を入れたところが。そういうことも考えられます。  以上のことをまず質問したいと思います。 230 ◯議長(宮西健吉君) 産業振興担当部長、瀬賀和也君。    〔産業振興担当部長 瀬賀和也君登壇〕 231 ◯産業振興担当部長(瀬賀和也君) ただいまの議員の質問にお答えさせていただきます。  まず、仕組み、決済に伴うお金の流れにつきましてでございます。  やさしいまちづくりカードは、平成26年度の補正予算で国が創設した地域住民生活等緊急支援のための交付金、これを活用いたしましてカブッキープレミアム商品券第2弾ということで発行するもので、プレミアム率は20%、発行規模は約2億円ということでございまして、カードの有効期間は12月初旬から2月末までを予定しております。  やさしいまちづくりカードは、カブッキープレミアム商品券実行委員会が発行するものでございまして、小松市版ご当地WAON、小松カブッキーWAONを利用してプレミアム商品券部分の1万2,000円分、これを付与いたします。それを1万円で販売いたすものでございます。クレジット機能というのはついておりません。  やさしいまちづくりカードは、今回、取扱店に無償提供する読み取り端末機でのみ読み取り可能となっておりまして、読み取ったカード利用金額をもとに実行委員会が契約するポイント事業者が月締めで実績を集計し、精算することになっております。精算の原資は、やさしいまちづくりカードを販売することによる売上金と国からの交付金となっております。  それから、議員御質問のありました情報がWAONにデータとして把握されるのではないかという点につきまして、1万2,000円のプレミアム商品券部分につきましては消費者の購買実績は実行委員会にのみ提供されるものでございます。  それから、小売業者からは警戒心を持たれるのではないだろうかという御質問に対しまして、何度も申し上げて恐縮ですが1万2,000円のプレミアム商品券部分については消費者の購買実績は実行委員会にのみ提供されることは申し上げたとおりでございます。事業者の皆様を対象として明日から、明日を皮切りに合計14回の説明会を実施いたします。やさしいまちづくりカードの詳細について丁寧に御説明させていただく予定となっております。  また、小松カブッキーWAONでございますが、小売業だけではなく、飲食店や旅館などなど幅広い業態で利用できるものになっておりまして、プレミアムポイントや健康ポイント、それからイベントポイントなど商店街やNPOなどの単位で独自にポイントを導入し、販売促進に活用できるメリットもございます。ほかの地域では、商店街等が導入した独自ポイントとWAONポイントがダブルでたまると、そういう仕組みを導入いたしまして共存共栄を図る商店街等の事例もございます。  取扱店の参加につきましては、事業者の皆様の御判断によることとなるのではございますけれども、ICカードの普及により若い消費者の皆様の利用がふえることなど客層の変化ということが予想される中で、このような変化をチャンスと捉えていただいて新たな顧客を獲得するきっかけとしていただきたく、多数の事業者の皆様の御参加を期待しているところであります。  以上です。 232 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 233 ◯11番(片山瞬次郎君) この事業というのは、国の交付金を利用しています。公平性といいますか、業者間の公平性の観点とか、ことを考えた場合、別のカードの考え方とか、いろんなカード会社に声かけたんかもしれませんし、そういう考え方はなかったのかどうか。  そして、だんだん使っています。ご当地カードですから期限が終わりました。そしたら、カードの利便性からだんだんとそのモールのグループに消費が偏っていく。それは競争社会ですからいろんなことがあると思いますけれども、そういうことに偏ってしまうんじゃないかというような思いもあります。関係省庁、いろんなところから意見をお聞きしたのでしょうけれども、そういうことも含めて公平の観点、御意見も聞いたのかどうかお聞きしたいと思います。  それと同時に、新聞読んでいたときに、売り上げに対する、ご当地カードの売り上げに対する0.何%ですか、それを寄附として市に入ってくると。これもそういう先物の寄附行為の予約みたいな感じで、そんなのも問題はないと思うんですけれども、県でもやっていたような感じしますのでないと思うんですけれども、そういうところもちょっと心配になりましたので質問させてください。 234 ◯議長(宮西健吉君) 産業振興担当部長。 235 ◯産業振興担当部長(瀬賀和也君) 今の議員の御質問に対しまして、まず市内小売業との公平性の観点からお答えさせていただきます。  国では、地方自治体による商品券発行等の運営コストを抑えるということと消費行動のデータ分析がしやすくなるということ。それから、地域における各種カード決済インフラ、これが整備につながって中長期的観点からも地域の消費活性化が見込まれるということで、紙媒体の商品券のかわりにご当地カードを活用したプレミアム商品券の発行事業を積極的に活用することを推奨いたしております。  やさしいまちづくりカードは、小松市内に事業所を持ちまして、一般消費者を対象として商品やサービスを直接提供でき、本カード事業の趣旨に賛同いただける事業者を対象といたしまして広く募集させていただくものでございます。  やさしいまちづくりカードは、今回提供させていただく読み取り端末機のみ読み取りが可能です。業種や店舗の大小にかかわらず御参加いただいた取扱店に読み取り端末機を提供するものであり、公平性にも配慮いたしておるつもりでございます。  それから、カードの利便性から消費される店舗は偏りが起こるのではないかという御懸念の点につきましては、取扱店の募集、それから読み取り端末機の提供については、同一の条件で実施させていただくことは既に申し上げたところでございます。今回、読み取り端末機は御指摘のとおり200台設置を予定しております。その読み取り端末機には交通系などその他の電子マネーやクレジットカード等にも対応できるものでありまして、プレミアム商品券の有効期間活用後も継続的に使えるものとなっております。  本事業をきっかけとして、航空利用者、飛行機を使ってこられた方、鉄道利用者、東京などからお越しになられた皆様など、カード決済になれた県外や外国からのお客様など新たなお客様の獲得に向けた魅力的なお店づくりにつながるものであるというふうに思っておりまして、ぜひこの機会を生かしていただきたく事業者の皆様の参加を期待しているところでございます。  議員最後に御指摘の関係省庁からの指摘という点について、その御懸念につきまして、何度も申し上げて恐縮でございますが、国は紙媒体の商品券にかわりましてご当地カードを活用したプレミアム商品券、この発行事業を活用例として挙げていることは申し上げたとおりでございます。  それから、商品券等事業の実施に当たって、電子的なポイント、これを採用することについて積極的に活用することを検討してくださいということで推奨されているところでございます。  本市におきましては、ICT社会の実現ということに向けまして、内閣府の交付金活用事例に基づいてご当地カードと電子マネーを活用いたしましたプレミアム商品券事業、これを検討していましたところ、自治体においてご当地カードを106種類、さらにプレミアム商品券ご当地カード4種類発行している実績がありますご当地カードが今回のご当地WAONであったわけでございます。  ご当地カードである小松カブッキーWAONは、小松市とイオンリテール株式会社とのWAON発行にかかわる合意書に基づきまして全国22万1,000店舗のWAON加盟店でお支払いされた金額の0.1%をイオンから小松市に寄附いただけることになっております。本市のやさしいまちづくり、子育て支援に役立てることができるものと考えております。  また、近隣のご当地カードといたしまして、石川県、里山里海ISHIKAWAON、富山県の元気とやまスポーツWAON、砺波市のとなみチューリップWAONなどがありますことをつけ加えさせていただきたいというふうに思います。  以上でございます。 236 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 237 ◯11番(片山瞬次郎君) ありがとうございました。結構でございます。  続きまして、小松市のがん対策について質問させていただきたいと思います。  がんといえば2人のうち1人が罹患する。そして、死亡率の第1位の要因だ、このように言われておりますし、実際そうだと思います。  小松市は、いろんな予防先進都市目指してがん対策の取り組みを行ってきました。いろんな形でやってきている成果といいますか、どういう取り組みになっているかお知らせください。 238 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。
       〔予防先進部長 中西美智子君登壇〕 239 ◯予防先進部長(中西美智子君) 予防先進都市を目指してのがん対策への取り組みについて、大きく4点ございます。  まず1点目は、がんの啓発普及で、広報やフェイスブックでの周知を初め、喫煙している妊婦や夫、30・35歳健診の参加者にチラシを配布をしたり、また乳がんの自己検診法の教室の開催や禁煙指導などを実施しております。  2点目は、検診の実施でございます。市では、会社などでがん検診を受ける機会のない市民全体を対象に、胃、大腸、子宮、乳、甲状腺、肺、前立腺の6つのがん検診を実施いたしましてがんの早期発見に努めております。  3点目は、医師会との連携でございます。小松市医師会に御協力をいただきまして、肺がん・結核検診の精検症例検討委員会や子宮がん検診の実施管理委員会などを開催し、精度管理について協議をいただいております。  4点目は、小松市民病院の取り組みでございます。緩和ケア病棟を持つ市民病院では、がん患者への相談支援事業としてがん相談支援センターにおける相談や、石川県社会保険労務士会によるがん患者就労支援事業、またがんの患者様のサロンとしてがんの患者同士が集う場を設置しております。  以上でございます。 240 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 241 ◯11番(片山瞬次郎君) ありがとうございます。  もっともっと積極的にやっていただければと思います。  最近、いろんな病棟へ行ったときに、やっぱり抗がん剤を打たれて、女性の方なんですけれどもみんな毛が抜けちゃうんですね。そういう思いの中で脱毛した患者の支援とかそういうものはありますか。 242 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長。 243 ◯予防先進部長(中西美智子君) 脱毛された方への支援でございますか。  病棟に短い期間でしたがおりましたが、そのときには病棟の看護師さんが中心になりまして、脱毛された方への頭につける帽子やいろんなものを工夫しているのを経験しております。ただ、それの支援というのは特にちょっと存じておりません。 244 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 245 ◯11番(片山瞬次郎君) 済みません。ちょっと質問からあれですね、発展し過ぎました。ごめんなさい。  じゃ、2つ目、がん教育と健康診断の中での啓蒙のがんに対する取り組み、それについて質問したいと思います。  まずは、検診啓蒙ですね。クーポン券の状況と成果ですね。それから、健康診断の取り組みの中での特に力を入れていること。そして、国保データの活用、分析は生かされているのか。そして最後ですけれども、これはがん教育の状況ということで学校教育にもかかわるんかもしれませんけれども、それを教えてください。 246 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長。 247 ◯予防先進部長(中西美智子君) 検診の啓発につきましては、広報こまつへの掲載やけんこう推進委員の皆様の御協力による木下議員の特定健診のほうでも回答させていただきましたが、町内有線放送等での周知や市内スーパーでのがん検診の受診率向上キャンペーンなどに取り組んでいるところでございます。  子宮がん、乳がんにつきましては、国の補助事業を受けまして平成21年度から25年度に、大腸がん検診につきましては23年度から特定年齢の方に無料クーポン券と検診手帳の配布をし無料検診を実施しておりますが、クーポン券の利用の成果につきましては、平成25年度の結果では、子宮がん検診は全対象者の受診率が20.7%のところクーポン対象者の受診率は24.7%、乳がん検診につきましては全体の受診率が11.7%のところクーポン対象者の受診率は21.4%となり、クーポン対象者のときには受診率が高い状況となりました。ただ、国のがん検診のあり方に関する検討会中間報告書によりますと、継続受診には必ずしもつながっていないのではないかと書かれています。  現在、子宮がん・乳がん検診につきましては、5年間で対象年齢の方々には一通りのクーポン券と検診手帳をお渡しいたしましたので、検診の大切さを知っていただくために検診のスタートの年であります子宮がんは20歳、乳がんは40歳のみにクーポン券を送付しております。  次に、さまざまな検診の中で特に力を入れていることはという御質問についてでございますが、検診の中で特に力を入れていることは、予防先進部では予防先進プロジェクトといたしまして、既に第1弾はいきいき健康課で糖尿病予防対策に取りかかっております。第2弾は長寿介護課のほうで認知症予防対策を展開しているところでございますので、今回は第3弾といたしまして、新たに本市における死因第1位であるがん、その中でも部位別トップの肺がんの予防対策に力を入れてまいりたいと思います。  肺がんの要因の一つであります喫煙対策にスポットを当てた対策として、まずは町内会、高等学校などで肺がん専門医によるたばこの害をテーマとする未成年者も含めた講演会を開催し、啓発普及を図っていきます。また、50歳から65歳までの5歳刻みの年齢層を対象に肺がんの早期発見に有効な検診車でのマルチスライスCTによる肺がん検診を導入し、肺がんの早期発見、早期治療につなげていきたいと思っております。さらに、たばこをやめたい方のために禁煙外来での治療費につきましても治療費の2分の1を助成し、禁煙に取り組む人を支援してまいりたいと思います。  国保データの活用、分析についての御質問にお答えさせていただきます。  国保データの活用、分析につきましては、市では昨年度から国保データベースシステムが稼働しております。この国保データベースシステムは、国保連合会が管理する健診、医療、介護などの情報を活用し、そのほかの統計情報もあわせることで保険者の効果的な保健事業の実施をサポートするためにつくられております。このシステムからも小松市国保加入者の死亡原因の第1位はがんであり、平成26年度医療費総額に占める割合は22.8%となっており、医療費のうちの多くを占めていることがわかります。  このシステムは、主にメタボリックシンドロームと言われる内臓脂肪症候群の予防に特化したものであり、小松市国保加入者のみのデータでもありますので、現在保有している特定健診やがん検診のデータにこのシステムをプラスして分析することでがん対策の取り組みに活用していきたいと思っております。  最後のがん教育についてでございますが、がん教育につきましては、乳がん自己検診法教室を実施いたしましたり、喫煙している妊婦や夫、30・35歳健診の参加者全員に対しチラシを配布しております。そのほか、両親学級における禁煙の講話やがん予防講座を実施し、必要な方には禁煙外来の紹介をしております。  今後、市民の皆様との共創により、予防対策に一層取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 248 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 249 ◯11番(片山瞬次郎君) ありがとうございました。  続きまして、女性防災士の活躍推進のためにということで質問したいと思います。  東日本大震災、もう4年半になろうとしています。いろんなところで直下型の地震防災訓練行われています。本当に日ごろの備えが大切だ、このように思います。その中に、特に防災・災害対策における女性の役割というのは大切だと思います。災害時にはさらに大切になると思います。  8月28日に国会で女性活躍推進法というのが成立しました。もちろんこれは企業の女性登用を促すということなんですけれども、防災においてもやはり原理的には同じかなと思います。女性の方は家庭、それから生活に密着していますし、近所づき合いなど多くの情報を持っています。避難所においても老人や子供等の世話、身の回りのことも敏感に感じることができます。  そこで、女性の防災士の増加や、そして避難所における事柄について対処できる女性避難所リーダーの育成が必要と思います。数値目標も含む行動が必要でしょう。  まず、質問をしたいと思います。女性防災士の女性の増加ですね。それから、育成のための数値目標というのがあるのでしょうか。お聞きしたいと思います。 250 ◯議長(宮西健吉君) 行政管理部長、越田幸宏君。    〔行政管理部長 越田幸宏君登壇〕 251 ◯行政管理部長(越田幸宏君) 女性防災士の関係の御質問にお答えさせていただきます。  まず、本市では地域の防災力を高めるために防災士の育成は平成20年度から、そして本市独自のしみん救護員につきましては平成23年度からそれぞれ育成をスタートいたしておりまして、防災士、しみん救護員ともに500名を育成の目標といたしております。防災士は地域の防災活動のリーダーとして、そしてしみん救護員は応急手当ての専門知識を持って、それぞれ力を合わせて地域の防災力の向上につなげていただいております。  そこで、女性の割合でございますけれども、しみん救護員につきましては現在281名のうち女性は113名、割合としては約40%となっておりましてかなり高い状況であります。また、防災士におきましては、今年度の防災士育成数56名のうち女性は18名でありまして、近年徐々に女性の防災士がふえてきている状況でございます。  防災士全体では現在265名のうち女性が42名ということで割合は15.8%でありまして、当面は防災士の女性比率、全国平均12%ということでございますけれども、当面20%を目指してまいりたいというふうに考えております。また、将来的にはさらに上積みを図っていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 252 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 253 ◯11番(片山瞬次郎君) 女性の避難所のリーダーの育成ということ、女性のスタッフを多く取り入れた訓練が非常に大事です。こういうものを市のモデル事業として推進したらどうでしょうか。お答えください。 254 ◯議長(宮西健吉君) 行政管理部長。 255 ◯行政管理部長(越田幸宏君) 避難所における女性リーダーの活躍ということでございます。  まず、本市として避難所の強化としましては、各校下に地元が主体となった避難所運営協議会の設立を進めておりまして、そのさらなる拡大がまず第一というふうに考えております。運営協議会の設立時には役割分担の中に女性を取り入れまして、新規設立や組織変更、そして訓練の際には引き続き女性スタッフをふやすよう進めてまいりたいというふうに考えております。  現在、本市では4校下、片山議員の地元の第一校下、そして国府、能美、そしてこの9月に金野校下のほうで運営協議会が設立されておりまして、女性が活躍できるようこれらをモデルにしまして全校下に拡大させていきたいというふうに考えております。  今後、避難所における女性の活躍の場が今後ますます広がるものというふうに考えております。  以上でございます。 256 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 257 ◯11番(片山瞬次郎君) どうもありがとうございました。  最後ですけれども、子どもの幸福度ということで質問させていただきます。  地域社会にあって、子供は宝です。希望です。誰も異論がないと思います。  小松市は、こまつ幸せへの「道しるべ」推進プランを作成して、市民が望む幸せ度アップを目指しています。共通データで他都市との住みやすさ、働き、安心、健やかさ、分析、比較しておりますけれども、こういう生きがいや学びの指標を加えてその意識調査を実施、分析しています。  小松市はこの「道しるべ」推進プランにおいて、子供の視点は入ってはいるんですけれども、もう一つ深めて子供の幸せ度、幸福度をはかる視点、切り口で分析の手法を持つとさらにさまざまな行政サービスに生きると思うんです。  そこで質問したいんですけれども、子供たちの幸福度の分析はなされているでしょうか。そして、その分析を使って子育て支援、子供の教育支援、健康支援など、今後具体的な施策を考える方向をお持ちか所感をお伺いしたいと思います。 258 ◯議長(宮西健吉君) ふるさと共創部長、前多陽子君。    〔ふるさと共創部長 前多陽子君登壇〕 259 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 片山議員の子供の幸福度についての御質問にお答えさせていただきます。  まず、質問に関連して、本市の子育て、教育に関する基本的な考え方についてでございますが、2本の柱を策定し、その方向性を明記してございます。  1つ目は、ことし3月に策定いたしました小松市子ども・子育て支援事業計画です。この計画の要旨は、子供がみずからの可能性を伸ばし、たくましく生きる力を育むため、子育ての原点となる家庭を社会全体で応援することです。  2つ目は、ことし6月に策定いたしました小松市教育大綱です。大綱には、学校、地域、企業、関係団体など地域が一体となり、まち全体で子供たちを守り育てることの重要性が示されております。この教育大綱の推進のため、ことし7月には教育委員会組織も見直したところでございます。  2つの柱を総合しますと、子供たち一人一人が夢を持ち、感謝の気持ちを持って目標に向かって取り組むことが一人一人の健やかな成長につながると考え、地域全体で子供と家庭を支え、育てることが基本となっております。  さて、議員御案内のとおり、本市では平成24、25年度に幸せへの「道しるべ」を作成いたしました。道しるべでは市民意識調査を実施し、市民の皆様の幸せ度を60指標で数値化いたしました。子育てや教育を初めさまざまな分野の指標がありまして、この数値を全庁で共有いたしまして、各種計画や指針、大綱とリンクさせ、幸せ度アップの取り組みを推進しているところでございます。  子供の幸せにつきましては、子供が大人になり幼少時代を振り返ったときに、命を授かり育まれたことに感謝の念を持つことができるよう、心安らぐ家庭や安心で安全な地域社会、確かな教育の機会などを整え、子供たち一人一人の成長する力を妨げるようなリスクを取り除くことが必要です。生き生きと学び、遊び、将来への夢や希望に向かって輝く瞳の子供たちは、周りの大人や社会全体を明るく照らします。まさに地域の宝というのは議員と同感でございます。  今後とも子供たちの幸せを願って、学校、企業、町内会、関係団体など地域の皆様方と一緒にいろいろな角度から温かく子供とその家庭を支えまして、市民共創で取り組んでいければと存じます。  こまつ幸せへの「道しるべ」につきましては、次期策定を来年度予定しておりますが、連携していただいている金沢大学とともに調査項目等も検討させていただき、子供を含め市民の幸福度アップのための施策に生かしてまいる所存でございます。  以上でございます。 260 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 261 ◯11番(片山瞬次郎君) 本当に子供は宝です。  本当にありがとうございました。貴重なお時間いただきまして。  質問終わります。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 井 田 秀 喜 君 262 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。    〔3番 井田秀喜君登壇〕 263 ◯3番(井田秀喜君) お疲れさまです。初日最後の質問者となりました。あと残り50分でございますが、もうしばらくおつき合いいただきたいというふうに思います。  質問に入る前に、私は先月、8月26日から28日まで、北方領土返還要求運動石川県民会議の主催であります北方領土現地視察に団員として参加してまいりました。その中で、改めて道民、また元島民の方々のお話を聞く中で北方領土は我が国固有の領土であるんだということを強く認識してまいりました。この固有の領土である日本を早急に取り戻す活動を今後とも議員という立場等を含め、日本人として取り組んでいきたいなというふうに思います。  このことによりまして、先月の26日、今議会の予算内示会が行われたわけでありますが、その日と28日に予算決算常任委員会の理事会の席を2日間、公務で欠席したということでありますが、公務ということでありますので、ここに少し御報告をさせていただきたいというふうに思います。  それでは、質問に入りたいと思います。  まずは、市職員の職務態度について。  大変文字で書きますと厳しいことを言うような感じになりました。正直、私自身もこの言葉が正しいのかどうなのか非常に悩んだところではあるのですが、まず、なぜこの質問になったのかというのは、多くの市民の方からの声があったというところで、あえて職務態度という形の言葉になりましたことを御理解いただきたいというふうに思います。  その前に、まず自分自身、2年前の6月議会におきましても、この市職員について質問をさせていただいております。そのとき、議案説明の中に「市民から評価される日本一の職員育成と安心の財政基盤づくりを進めるべく、私と──これ私は市長ですね──市職員が一丸となって取り組んでまいります」と述べられたことに対して、私は4つの質問をさせていただきました。  まず1つ目は、市民病院の特別療養環境室について質問いたしました。これは差額ベッド料金のことなんですが、当時の市民病院管理局長から「患者様及び御家族の皆様には大変御迷惑並びに不愉快な思いをさせ、心よりおわびを申し上げます」とその議会で発言をされ、再発防止については「今後は国の基準に沿って、誤りのないよう運用してまいる所存であります」と素直にミスを認め、再発防止に取り組んでいただくというすばらしい答弁をいただいております。  また2つ目は、熊出没時に本市の広報について質問をさせていただいたわけでありますが、これは通告と同時に改善されるという本当にスピード感を持った対応していただいておりまして、これも当時の議会の中で大変満足していると私のほうもこういうコメントをさせていただいたように覚えております。  3つ目は、消防災害メールについても、これも質問後すぐに改善をされております。本当にありがたいお話だと思います。  ただ残念なのは4つ目、情報漏えいについては、答弁で「透明度の高い、開かれた行政運営を目指すためには、メディア等から取材に対しましても協力的であるべきと思っておりますが、適切な時期に情報の開示がなされますよう、改めて議員の話にありましたように、調査とあわせて情報管理の徹底に努めていきたいと思っております」とのことでしたが、残念ながらこの件に関しましても今でも漏えいはとまっていないと私は認識しております。  市長さんは今首をひねられましたので具体的に何かと申しますと、今回の教科書採択の発表が、実際の日よりも2日も早く新聞に報じられていたように私は感じております。そういったことは情報漏えいという認識があるのかないのかというところなんですね。  しかし、納得いかない御様子ですけれども、我々議員としてももっと納得がいかないわけなんです。なぜそのような細かい情報、話が我々よりも新聞社が先に持っているのか。納得いかないのかもしれませんけれども、僕、もっと納得いきません。  もし、これについて質問、通告外ですけど、御答弁されます? されませんね。(「はい」と言う人あり)よろしいですか。じゃ、それについてお願いします。 264 ◯議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 265 ◯市長(和田愼司君) 情報漏えいという何か怖いお言葉を使われるんですけれども、私どもからは一切、もちろんこれは私は直接関係してません。教育長にお聞きいただければいいですが、教育長の名誉を守るために申し上げます。我々からは一切言っておりません。  それは、じゃ、どこかということは私がこの場で申し上げることでありませんので、ぜひそういったことをきちっと確かめられてから、この神聖なる議会で御発言をいただきたいと思います。 266 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 267 ◯3番(井田秀喜君) ありがとうございます。
     通告外ではありましたが、そのような真摯ある態度で示していただけるんであれば、我々議会としても、また情報はどこから漏れたのかはしっかり調べていきたいなというふうに思います。御答弁ありがとうございました。  それでは、今回の通告に従いましてまず質問なんですけれども、まずは市民に対する接し方というところにつきまして、社会人として挨拶の徹底を求めると、もう本当に幼稚な情けないコメントの質問になってしまいましたことは反省をしなくちゃいけないのかなと思うんですけれども、これは先ほど申しましたように、僕自身が感じてるだけではなくて、1期4年間の中で多くの市民の皆様から僕のところに「市の職員、挨拶悪いぞ」と、「随分上から目線やけどどうなっとるんや」というような御指摘を受けてまいりました。1期目のときにこんな質問をするのは、また市執行部、市の職員の皆様に対して大変失礼であるというふうに思いずっと我慢をしてまいりました。しかし、今回2期目、皆様から負託を受けまして当選させていただいた中で、やはりそのこと、いけないことはいけないのじゃないかという問いただしの姿勢で今回は議会で質問させていただこうかなと思っております。  我々議員もそうなんですが、市民の皆様は必ず「おまえら、わしらの税金で生活しとれんからもっと責任持った仕事しろ」ということをおっしゃられます。じゃ、何が市民の皆様から認められる仕事なのか。これに対する答えというのは非常に難しいものがあるのかもしれませんけれども、実際に挨拶、これはグッドマナーにもあるように、市長さんもよくよく発言をされていることだと思います。この辺、挨拶が非常に悪いと市民から言われたことに対しまして、まず御答弁をいただきたいというふうに思います。 268 ◯議長(宮西健吉君) 副市長、竹村信一君。    〔副市長 竹村信一君登壇〕 269 ◯副市長(竹村信一君) 職員の挨拶が悪いという御質問でございます。  グッドマナーこまつを推進しております。また、植樹祭に向けて全庁的に取り組んでまいりました。私がなぜ答弁に立つかといいますと、昨年12月にも私名で所属長に職員に、すれ違った際は積極的に挨拶をしろという文書も流しているところでございます。  また、職員全体の取り組みといたしまして、平成25年度より季節ごとに約2週間、スマートあいさつ運動を取り組んでおりますし、その運動を契機といたしまして各所属におきまして朝礼において挨拶を復唱する等々の運動の機運が高まっているというふうに思っております。  また、そのほかに毎年、小松短期大学の航空ビジネスステージの客員教授をお招きいたしまして、CS接遇研修を行っているところでございます。  今後とも徹底してそのような御発言のないようにぜひ取り組んでいきたいなと、このように思っております。 270 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 271 ◯3番(井田秀喜君) ありがとうございます。  本当に汗かくぐらい熱く語っていますけれども、はっきり言って物すごく情けない話だと思います。  私の息子、今6年生ですけれども、学校のほうに行って挨拶運動を徹底してやろうと。小学校でやっていることなんです。やはり基本中の基本、まずは挨拶で始まって挨拶で終わる。「おはようございます」「お先です」。やっぱりこれが本来の人間関係だと思います。このような質問、本当に情けないんで、これ以上長くするのはここでやめておきますので、挨拶の徹底ということでありましたので今後もぜひ続けていただきたいなというふうに思います。  それでは、2つ目の市民──業者からも含めてですけれども──に対しての市の職員からの発言について少しお尋ねをしたいというふうに思います。  これは本当に私自身、業者の方からお聞きして耳を疑ったところではあるんですけれども、圧力と捉えられるような発言が業者様にあったというふうに聞いております。何かといいますと、詳しい細かいことはここで申すことはありませんけれども「ごちゃごちゃ言うんやったら出さんでもいいぞ」と。要は仕事をあなたのところに出さなくてもいいという発言をされたというんです。こんなことが本当にあっていいのかというふうに思うんですが、この件に関しまして御答弁願えますか。 272 ◯議長(宮西健吉君) 副市長、竹村信一君。 273 ◯副市長(竹村信一君) 発注者として仕様の確認であったり、工程管理であったり、そのような協議において、威圧的とも、あるいは厳しく受けとめられるような発言があったとすれば非常に残念なことで遺憾に思います。  今後は、先ほどと重なりますけれども、所属長を通じてそういう発言を慎むように、良識ある言葉で、適切な言葉で発言するよう改めていきたいと思っております。  よろしくお願いします。 274 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 275 ◯3番(井田秀喜君) 本当にびっくりする発言でありましたんで、こんなことはもう二度とあってはならないと。改善は本当に求めるところでありますし、またほかの業者さんからある案件に関しまして、いかにもおたくさんと契約しますよと、要は随意契約を結ぶかのような話、御相談をされたそうでありますが、業者さんにしてみればいい仕事をしなくちゃいけない。現場に出向き、計測や構造物の見積もり等々全部とられたそうであります。しかし、その業者さんが市の担当の職員の方にそれを提出したところ、最終的には入札になったそうであります。  何を言いたいかといいますと、適正な価格、落札価格の設定というものに関しては市の職員は自分たちでしっかり調査するべきじゃないかなと。業者さんにいかにもと思わせてしまうような言動、発言というのはいかがなものなのかなと。要は市の職員が本来やるべき仕事であったんじゃないかなと私は思うんですが、それに関しましていかがですか。 276 ◯議長(宮西健吉君) 副市長、竹村信一君。 277 ◯副市長(竹村信一君) 少し勘違いがあるようで、職員にですよ。担当者が持っている権限は、発注であったり金額に関する権限は持っておりませんので、その辺をぜひ理解して、職員にも徹底していきたいなと、このように思っております。 278 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 279 ◯3番(井田秀喜君) 今、副市長おっしゃるように権限がないんだと思います。なのに、いかにもあるかのような発言で業者さんと対話するというのは厳に慎んでいただきたい。やはり公共工事であるわけですから、公平公正に行わなくてはいけないのではないかなというふうに思います。  僕がすごく感じる、市の職員に対して感じるのは議員になってからではなく議員になる前も含めてなんですけれども、実際にクレーム、問題が起きないと動かないのかなというイメージがあるんです。そうじゃなくて、これは市長がいつも皆さんに多分おっしゃっているんだと思いますけれども、もっとスピード感を持って、KYですね。その辺をしっかり危険予測をしながらどんどんどんどんいいものをつくり上げていくという形で、公務員の皆さんも変わらなくちゃいけないんじゃないかなというふうに強く思うわけであります。  ぜひこのような質問しても答弁は必ずそういった形の答弁しか返ってこないのはわかっておることでありますし、本会議の場で、先ほど市長からこのような厳粛な場でということを言われましたけれども、ここでしっかりとこういう形で議事録でやっぱり残すという形で、これから市の職員が変わっていく、そして我々議会もしっかりと変わっていく。小松市の未来のために頑張るというところをお互いに認識していけたらなというふうに思います。  それでは3つ目、職員の服装についてお尋ねいたします。  これは今の夏場に関しまして一つ、これこの前申されたことなんですけれども、女性職員の服装に関してもう少し厳しくしたほうがいいんじゃないかというお問い合わせがありました。その方は、要は胸元が非常に気になるというような服装で勤務されている職員がいる。これももちろん名前を言うことはここでは伏せておきますけれども、そういったやっぱり職場である以上はもうちょっとちゃんとした格好で勤務すべきじゃないかなと思います。  まずは、この女性職員の夏場の服装についていかがですか。 280 ◯議長(宮西健吉君) 副市長、竹村信一君。 281 ◯副市長(竹村信一君) クールビズにつきましては事細かく具体的に指示しているところでございまして、また文書におきましても公務員あるべき姿で身だしなみを整えよというような文書も流しております。清潔感あふれて不快感を生じさせないように、そういうふうに徹底しているところでございます。 282 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 283 ◯3番(井田秀喜君) ありがとうございます。  次に、また同じく夏、サンダル。庁内の職務に関しましてサンダルは特に規定はないというふうにお伺いいたしました。しかし、庁外、外に出られる職員の中でサンダルを履いたまま職務に当たっている職員がいるとのことでありました。これについていかがですか。 284 ◯議長(宮西健吉君) 副市長、竹村信一君。 285 ◯副市長(竹村信一君) ちょっと見たことないんですけれども、いるとすれば非常に残念だと。ただ、現場へサンダルで行けば非常に危険でございますので、そういうことないものと信じております。 286 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 287 ◯3番(井田秀喜君) 私も現場上がりでありますので、サンダルで現場なんてもってのほかでありますし、本来、サンダルで車の運転は道路交通法で禁じられておりますので、サンダルで外に出ることは本来あり得ない。きっとたばこを吸いに行かれた方を見て市の職員は申したのだと僕はそう信じています。  ぜひ、今後こういったことのないように、また徹底のほうもお願いしたいと思います。  最後、服装に関する3つ目です。冬の服装。庁内、要は建物の中に、室内にいながら防寒具を着て、首を一番上のところまでチャックを上げて作業されている。物すごく違和感があるというふうに申されておりました。要は何を言いたいかといいますと、別に中でTシャツになって作業しろというわけではないですが、最低限の室温というものをやはり守る。これが市の職員の皆様が気持ちよく、心地よく仕事ができる環境じゃないかなというふうに思います。  服装に関してじゃないところかもしれませんが、今、夏の庁内を見て回りますと、皆さん、うちわ片手に、もう本当にへばった形で仕事をされている。夜遅くまで電気をつけて仕事され、それが理由かどうかはわかりません。しかし、やはり適正に仕事できる環境、これをつくってあげるということが大事なんじゃないかなと思いますが、これに関しましていかがですか。 288 ◯議長(宮西健吉君) 副市長、竹村信一君。 289 ◯副市長(竹村信一君) 参考までに、昨年、私が出しました文書のウオームビズについて少し読まさせていただきます。  スーツや作業服の下にベストやセーターを重ね着すること。厚手の靴下やカーディガンなどを着用すること。保温機能のあるインナーウエアを着用せよと。膝かけなどをしてもよろしいと。ただし、勤務時間中の室内において市民に不快を与えるような服装は慎むことという文書を出しておりますので、そういうもしありましたら、議員のほうもぜひ注意をして、もしいましたら私のほうへ連絡していただければ非常にありがたいなと。  最後にあれなんですけれども、こういう質問が議会でないように我々も取り組んでいきたいなと思っております。  以上でございます。 290 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 291 ◯3番(井田秀喜君) おっしゃるとおりであります。このようなことが本会議の場で質問しなくちゃいけないこんなような市はいけないことだと思いますので、今後また徹底していただきたいというふうに思います。  本当はあと2つ3つあったんですけれども、これ以上言うとただの公務員批判になっちゃいますので、ここはぐっと抑えて我慢して次のセキュリティのほうに移りたいと思います。  それでは、市の職員の職務態度につきましての2項目め、個人情報セキュリティ対策についてお尋ねをさせていただきます。この件に関しまして、マイナンバーという形で明日また別の議員からも質問があるように見受けられますが、私のほうは私の考え方という形で少し質問させていただきたいというふうに思います。  実際に職員の方々が窓口業務等で個人情報を扱っているわけでありますが、情報セキュリティ対策は万全なのかということをお尋ねしていきたいというふうに思っております。  正職員、臨時、嘱託、こんなの関係なく全て含めて地方公務員法第34条、秘密を守る義務という形の中で「職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする」というふうに規定されているのかと思います。  そんな中で、実際に先ほど木下議員の質問にあったように思ったんですけれども、端末を今後マイナンバーの中で2つに分けていくという形でセキュリティ対策を行っていくという答弁がありました。現時点でのそういった情報漏えい防止に対するセキュリティ対策についてお尋ねをいたします。 292 ◯議長(宮西健吉君) 総合政策部長、早松利男君。    〔総合政策部長 早松利男君登壇〕 293 ◯総合政策部長(早松利男君) それでは、ただいまの御質問にお答えさせていただきます。  現在、各部署に配備してあります端末を用いて職員が業務上で個人情報の照会などが行える件につきましては、システム上、各担当部署ごとに権限を割り当てております。他の部署へ行っても、その資格のある職員は操作できないといったような形になります。同時に、その各部署ごとの権限といいますか取り扱える業務は必要最小限に抑えるというふうなことに努めております。さらに、職員個人ごとにログインIDとパスワードを設定しまして、職員がどの個人情報をいつ取り扱ったかということは全て履歴として記録しております。  以上でございます。 294 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 295 ◯3番(井田秀喜君) ありがとうございます。  行政でありますからそんな簡単に情報が盗まれるようなことはないというふうに信じております。  しかし最近、報道を見ておりますと個人情報の流出というのが大変多く聞かれるわけでありますが、この個人情報流出というのは、要はハッキング、要は不正にアクセスをして個人データを盗んでいくというものばかりじゃないようであります。実際にいろいろと調べさせていただきましたら、うっかりミスというような言葉が今あるようで、このうっかりミスがデータを漏らしているということが少なくないというふうに言われているそうであります。  個人データにアクセスできる立場──市役所で言いますと先ほどの答弁にありましたような担当者、また部、課──に私はいないから大丈夫なんだという市の職員がもしいたとすれば、もうそれが既に危険な状況であると。何を言いたいのかといいますと、個人情報漏えいの原因を見ると仕事上の管理ミス、その次に誤操作、あとは置き忘れなんですね。そういったうっかりミス、これは完全にアナログ的なミスだと思います。これから時代を見据えたICTというものにデータ化されていく、要するに強調されていけばいくほどこのアナログ的なうっかりミスというものが出てくるのではないかというふうに思います。  この辺の対応について、本市としてはどういうお考えなのか御答弁お願いいたします。 296 ◯議長(宮西健吉君) 総合政策部長。 297 ◯総合政策部長(早松利男君) お答えさせていただきます。  最近、特に有名なのは日本年金機構の情報漏えい事件でなかろうかと思います。報道によりますと、この事件といますか情報漏えいは、年金機構におけるパスワードの設定などのルールが不徹底であったといったような情報保護体制に問題があったというふうなことを言われております。  午前中と多少ダブりますが、この年金機構の情報漏えい事件を受けまして、総務省から全自治体に対して個人情報を取り扱うネットワークのセキュリティをさらに強化するよう技術的な助言がありました。  本市におきましても速やかにということで10月上旬を目指しておりますが、それまでにネットワークの大もとのサーバも含めて個人情報を取り扱う窓口の端末と事務処理端末を完全に分離を行うことといたしております。職員の意識ということで、研修や指導、注意喚起の徹底は当然でございますが、このネットワークの完全分離によって物理的に遮断されたネットワークで業務を行うことによって、職員の不注意等による情報漏えいなどが発生しないようより一層万全を期してまいりたいと考えております。  以上です。 298 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 299 ◯3番(井田秀喜君) ありがとうございます。  本当にないようにお願いしたいところでありますが、先ほどの質問にあったアナログ的なうっかりミス、こういうことに対する何か対策というものは現時点で何かお考えかどうか、最後に一つお願いいたします。 300 ◯議長(宮西健吉君) 総合政策部長。 301 ◯総合政策部長(早松利男君) お答え申し上げたつもりでございましたけれども、指導、注意喚起、徹底ということに尽きるかと思いますが、先ほど言いたかったのは、もしそういうふうなうっかりミス、誤操作等が起きても、物理的に分離して、遮断して、それを未然に防ぎたいということで今対策とりたいということで、今回の9月補正にもそれに要する経費を計上させていただいているところでございます。  よろしくお願いします。 302 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 303 ◯3番(井田秀喜君) ありがとうございます。  それでは、以上で終わります。次に移りたいと思います。  それでは、2つ目の質問に移ります。  小松空港の今後についてというところで、早速入っていきたいと思いますが、私今回、LCCというものについて質問させていただきたいというふうに思っております。  このLCCという言葉を議会の議事録の中を検索しましたところ、2011年の6月議会で新田議員が、12年3月議会で灰田議員、そして最後には14年の9月議会で川崎議員がそれぞれLCCについて質問をさせていただいておりました。  今回、あえて4人目という形で質問をさせていただくわけでありますが、これまで小松空港に発着しておりました例えば広島便などそういった過去にあったような路線も含めて、今後、またこちら、小松空港、格安航空というものをうまく活用してまた路線の復活などをお考えなのかどうなのかということをまず一つお尋ねしたいと思います。 304 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、高田哲正君。    〔経済観光文化部長 高田哲正君登壇〕 305 ◯経済観光文化部長(高田哲正君) それでは、ただいま御質問ございましたこれまでいろいろと就航しておりました便で今廃止されているもの、その復活はということでございます。  これまで廃止となった路線につきましては、当然需要面での変化、それから航空会社の機材繰り、路線計画の再編等いろいろな要因に起因しているということと聞いております。  国内外の交流が拡大しているというこういった中で、可能性のある新規路線の就航につきましては、県等の関係機関とも連携しながら、可能性あるんであればということでございますけれども市としても努力してまいりたいということでございます。  なお、小松空港につきましては羽田空港などを経由した乗り継ぎ割引運賃が国内最多の42区間に設定されておりまして、羽田便の乗り継ぎを利用した地方都市へのネットワークということも充実しておりまして、直行便というのがあればそれはこしたことないんですけれども、旅行会社や乗り継ぎ先とも連携しながら利用促進に取り組んでいるというところでございます。  以上です。 306 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 307 ◯3番(井田秀喜君) ありがとうございます。  新規路線というところにまた期待するところでありますが、実際問題、今現実、県のほうで谷本知事も9月の補正予算案の中での会見では、羽田便の落ち込みが予想以上に激しいと。この状況が続けば減便は避けられないとの危機感をあらわにして、県職員に対して羽田便の積極的利用を通知したという新聞報道がございました。また、この中で福井県にも羽田便を利用するように呼びかけているというところで、福井自身も昨年は3%未満だった利用を20%に高める努力をしてくれるというふうに福井県のほうも前向きなコメントを寄せてくれているわけであります。  そんな中で、先ほどの過去の路線、あとまた新規路線という中に、具体的に一つ御提案というよりも、お隣加賀市の宮元市長が述べていたことなんですけれども、関西国際空港ですね、通称関空と言われているところに今の先ほどのLCCを直接路線として誘致してみる。結局、これで何が起きてくるかといいますと、今毎日運航、デーリー化されておりましたエバー航空、これがことしの12月3日から来年の3月26日まで、期間限定になるわけですが減便になると発表されております。運航日はこれまでのデーリー、毎日から月、火、水、金、土という形で日曜日と木曜日が運休になるとのことでありました。例えば、このあいた日をうまく関空を利用することによって、今、お隣加賀市、そして八田技師の金沢市等々を含めた広域連携を含めた台南方面、高雄、台中含めた台北以外の台湾に路線をこの際、オール加賀も含めて一緒に誘致に当たってみるということを御提案させていただきたいと思いますが、この件に関しましていかがでしょうか。 308 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長。 309 ◯経済観光文化部長(高田哲正君) ただいまの御提案でございます。  LCCにつきましては、ローコストキャリアということで、いろいろ成田空港や関空に入っておるということで、全国へ展開されています。
     ただ、LCCにつきましては当然低価格ということで新たな客層の発掘、また今おっしゃったようないろんな利便性も出てくるということでございますけれども、特にパイロット不足等から欠航が出るとか、また採算面から早期撤退もされたりとか、ここはそういう意味ではフットワークよくやられておると思うんですが、こういった面もあるというふうに聞いております。  また、小松空港への就航ということになりますと、先ほども申しましたが現在、羽田便の利用促進ということを一生懸命やらなあかんというところにございますけれども、羽田経由であちこちの空港のほうにつないでおるというところをやって今頑張っておるところでございまして、小松空港からのLCCもしくはLCCじゃないにしてもどこかつなぐということは、既存の特に羽田便を含めた路線にどういう影響を及ぼすかということもございまして、そういったことも含めまして十分見きわめていく必要があるかなということでございます。  もちろん県も含めました関係機関と協調して対応を行っていきたいというふうに考えております。  以上です。 310 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 311 ◯3番(井田秀喜君) ですね。本当に小松市に空港があるだけで、小松市独自で何でもかんでも決められるというわけではないと思いますので、県なりまた関係機関としっかりと綿密な打ち合わせをしていただきたいと思いますし、それぞれの過去の答弁を見ましても、市長のほうからそのような形の答弁をいただいておりますし、またLCCに対しましても今部長がおっしゃるような要は早期撤退だとか、また売り上げのための計画的運休だとかということも昨年いろいろと話題になっておりましたので、決してこれが全てではないのかもしれませんけれども、時代を見据えた展開をまた切に望むものである。  小松空港が今後、小松市の未来を左右していくと言っても僕は過言ではないと思っております。これは基地も含めてやっていただきたいなと思います。  そんな中で、この名称についていろいろとあちらこちらでうわさレベルかもしれませんけれども聞く場面がちょっと多くなってきたように感じております。  先ほども福井県のお話も出したように、福井は今後、新幹線来るのはもちろん早期開通を望んでいるわけではありますが、現時点では東京出張にはできる限り空の玄関口は小松、要は福井の空港なんだという認識で、今後、県職員等々に勧めていきたいというふうに申されております。  そんな中で、今、小松飛行場とは別に例えば愛称という形で小松空港、うわさの中では加賀越前空港だったなんだかいろんなネーミングがあったと思いますけれども、そういったものの取り組みというものをお考えなのかどうかということをお尋ねしたいんですね。  現在、89空港ある中で26の空港が実際にそういった愛称をつけられているそうであります。本当に変わり種でいうと鳥取砂丘コナン空港だとか、そのお隣米子はゲゲゲの鬼太郎ですね、鬼太郎空港だとかいう形で、いろんな形で市民の皆様にいま一度地方ローカル空港を見直していただきたいという思いでそれぞれの空港が頑張っております。  そんな中で、小松基地を愛してやまない僕でありますが、ぜひ今後のそれを残していくためにも愛称というところに対する計画、またお考えがあるかどうか、現時点で構いませんので御答弁お願いいたします。 312 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長。 313 ◯経済観光文化部長(高田哲正君) 小松飛行場、小松空港に愛称をというふうなことでございます。  ただいまこの空港の愛称につきましては、県の小松空港活性化アクションプランの中におきまして検討項目ということで取り上げられております。ただ、現時点では積極的な議論は行われていないという状況にございます。  小松空港は観光のお客様だけではなくて、非常にビジネス客のお客さんも多い空港でございます。また、国際線が3路線飛んでいるというところで、国内だけではなくて海外からも多くの利用者があり、また名称についても当然使われているというところであります。  海外、国内向け、そして観光客、ビジネス客、それぞれアピールする言葉というのはあるのかなということでございます。空港の名称ということだけではなく、売り込み先に応じたキャッチフレーズとかそういったものを使っていくことが効果的な利用促進につながるんじゃないかなということでございます。そういった意味もあって積極的な議論は行われていないのかなというところであります。  なお、今おっしゃいました福井の利用でございますけれども、JALさんやANAさんの時刻表、機内誌の航路図には「小松(金沢・福井)」としっかり表記されておりますし、福井県へ訪れる方も利用する空港であるということはしっかり明示されておりますので、それについては今申し上げた範囲内では現時点ではいいのかなというふうに考えております。  これまた繰り返しになりまして恐縮ですけれども、県においては先ほど御指摘ありました出張等における航空機の利用、それから各市町の企業さんにおける羽田便の利用とか、ここをしっかりやっていこうということで今取り組んでおられまして、我々もしっかり取り組んでいかなければならないと考えているところでございます。  以上です。 314 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 315 ◯3番(井田秀喜君) 答弁ありがとうございます。  空港の名称変更というのは簡単なものではないとは思いますし、また計画的にしていっていただきたいというふうに思いますが、先ほど宮橋議員の質問聞いていて本当にそうだなと思ったのは、例えばiPod、あのお話、本当にそのとおりだと思います。わかりやすい、そして利用者がすぐすんなりと受け入れられるものというものが非常に大切なんじゃないかなと、これからは。わかりにくい空港名であるんであれば、例えば加賀百万石、外国人が憧れを持つようなネーミングだとかも含めて、また今後ぜひ検討していただきたい。  求めるのはわかりやすい、そして優しい、好きになるまちをぜひお願いしたいと思いますので、ここだけの検討課題ではないと思います。また広く関係各位にも進めていただきたいなというふうに思いまして、ここについては以上で終わります。ありがとうございます。  それでは、最後の質問に移りたいと思います。時間は十分ありますので、また教育長のほうからの答弁ということでありますが、よろしくお願いしたいと思います。  先ほど南藤議員の質問の中にもありましたように、私自身も今から3年前の9月議会で、当時の教育長に対して、小松市のスポーツ推進計画について御質問をさせていただいております。  その中で、学校教育にかかわることとして、他市にはなく周りから「小松の学校はいいな」と言われるような具体的な施策があるのかとお尋ねをさせていただきました。そのときの答弁なんですが「学習指導要領に定められているものに従って年間指導計画を立てて実施する、これは今議員の御指摘のとおり、国、県、その流れの中で特段変わったことをするわけではございません。小松市独自のものはということで考えますと、授業内容そのものには特段変わったものはございません」と大変寂しい、再質問までした結果、答弁をいただいたことを思い出します。  そんな中、あれから3年たちました。今、教育長も新しくかわったわけでありますが、私が今回ここで御質問させていただきたいのは、中学校の運動部の部活動が大変年々縮小してきているというふうにお聞きしております。しかし、この原因につきましてはいろいろあるのかもしれません。部員数が少なく存続することが困難な状況であった。もしくは指導者がなかなか見つからないといった原因で廃部もしくは統合になってきたのかもしれません。  そんな中で、やっぱりスポーツ推進計画をつくられた本市であります。スポーツ王国こまつとあのときはたしか申されていたと思いますので、そのスポーツ王国として教育長のこれに関する中学校の部活動に対するお考えを少しお聞きしたいなと思います。 316 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 317 ◯教育長(石黒和彦君) それでは、井田議員の御質問に答えさせていただきます。  まず、小松の子供たちの状況ですが、しっかりと成長しております。これもまた皆様方の御支援のおかげかと思っております。今後ともよろしくお願いをいたします。  中学校の部活動ということでございます。このことにつきましては学習指導要領の中にもしっかりと明記をされております。まとめますと、中学校で行われている部活動は共通の種目や分野に興味、関心を持った生徒たちが学級や学年の枠を超えて集まって自発的、自主的に行う活動であり、学校教育において極めて有意義な役割を担っております。楽しさや喜びを味わい、豊かな人間関係づくりと明るい充実した学校生活を展開していくためにも、学校教育において欠かせない活動だと考えております。  おかげさまで小松市の中学生はここ数年、技術的にも体力的にも向上しておりまして、県大会、それから全国大会の出場する生徒が年々増加しているというふうに思っております。これも部活動における指導の成果の一つと言えるのではないかと、そんなふうに考えております。  しかし残念ながら一方では、少子化の影響、それからいわゆる地域のスポーツ教室等の専門的な、技術的に専門的なと言ったほうがいいと思いますが、地域スポーツに参加する生徒がふえていると。その結果として、各中学校での部活動の所属の数は減少しているということも確かでございます。  このような状況を受けまして、現在、市内中学校に専門的な技術や指導力を備えた外部指導者を派遣をしております。現在16名という数でありますが、指導技術はもちろんのこと、精神面でも献身的にかかわっていただき、生徒の支えになっているという方々が多いと理解をしております。まさに義務教育で求められる部活動が実践されているということが言えると思います。  小松市スポーツ推進計画に基づきまして、今後もスポーツ育成課と連携を図りながら科学的な視点から練習方法を組み込み、より質の高い講習会等を設定することによりまして、運動部顧問の指導力の向上を図り、すぐれた人材の確保、育成に努めることで運動部活動のさらなる充実を図ってまいりたいと、そんなふうに考えております。  以上です。 318 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 319 ◯3番(井田秀喜君) ありがとうございます。  今の言葉の中に生徒の支えになる、この言葉、自分自身が今思い返しておりました。自分は中学校、丸内中学校のときに端艇部という部活に属しておりまして、そのときの先生が今ある小学校の校長先生をしております。やはり今でも見ると直立不動になってしまう。これが恩師というものであるんじゃないかな。何を言いたいかといいますと、やはり魅力のある先生、指導者がいれば、そこの学校、やりたくない部活であっても周りの友達と一緒に学校の部活に入っていけるんではないかと。  今、小学校の中ではいろんな少年スポーツ団体、いろんなことあります。でも、中学校に入るとどうしても限られた中で生活をしなくちゃいけないのかもしれません。しかし、またこれが義務教育のよさであって、また地域のよさである。そういう意味でやはり地域の中学校の部活動というところにいま一度目を向けていただいて、スポーツ王国こまつ、やっぱり中学校いいねと言ってもらえるようなまちづくりを進めていくべきではないかなというふうに思うわけであります。  そんな中で、僕は今、学校体育施設管理指導員というものをさせていただいております。そしたら、8月の夏休み中に今回、天井の落下防止ネットの工事予定が入っておりました。これはうちの小学校だけじゃなくて市内にかかわってくることであります。中学校も芦城中学校、安宅中学校、南部中学校と入っております。しかし残念ながら、入札不調が原因で工事が延期になっております。芦城中学校に関しては9月、安宅中学、南部中学校に関しては11月。これは部活動の子たちに影響出るのはもちろんなんですが、部活動以外の学校の生徒たち、体育の授業が行えなくなってしまいます。このことに関して、教育長、御答弁いただければと思いますがいかがですか。 320 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 321 ◯教育長(石黒和彦君) 大人の都合で大変残念な結果だと思います。  以上です。 322 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 323 ◯3番(井田秀喜君) 本当に大変残念な結果なんです。やっぱり8月中にやるということは、学校でできなくも、例えばマンモス体育館、またこまつドーム、そういうところで合同で一緒に夏休み、昼の時間にやる。夜はやっぱり社会人の方が皆さん使われます。そういった形、夏休みだからこそ日中できるという考え方もあったんじゃないかなと思うんです。  ぜひこういう入札不調、大人の事情が原因で子供たちに迷惑をかけるようなことというのは本当にあってはならんことだと思います。  ぜひ今後こういうことがないように、これはうちの小学校も11月なんです。体育の授業は4週間できないというふうに聞いております。こういったことがないように今後はしっかりと計画性を持った対応していただきたい。  ちょっと若干スポーツに関する話からずれるかもしれませんけれども、運動施設という体育館という観点から、ぜひ今後こういうトラブルがないようにお願いしたいというふうに思います。  答弁はないですね。では、以上になります。  ありがとうございました。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 324 ◯議長(宮西健吉君) 以上で本日の会議を終了いたします。  次会は、明8日午前9時30分から会議を開き、質疑並びに質問を続行いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 325 ◯議長(宮西健吉君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午後 5時15分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...