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  1. 小松市議会 2013-03-04
    平成25年第1回定例会(第2日目)  本文 開催日: 2013-03-04


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開議 午前10時00分    ◎開議の宣告 ◯議長(円地仁志君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 2 ◯議長(円地仁志君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案に対する質疑並びに市政     一般質問 3 ◯議長(円地仁志君) 日程第1、市長提出議案第1号 平成25年度小松市一般会計予算外30件を一括して議題といたします。  これより提出議案に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  なお、本日、質問通告のありました川崎議員より欠席届が出ております。これを受理し、議長において質問順番を変更いたします。
     ───────── ◇ ─────────    ◇ 吉 本 慎太郎 君 4 ◯議長(円地仁志君) 吉本慎太郎君。    〔9番 吉本慎太郎君登壇〕 5 ◯9番(吉本慎太郎君) おはようございます。維新こまつ、吉本慎太郎です。よろしくお願いいたします。  立春を過ぎたとはいえ、まだまだ寒い日が続いております。うららかな春の訪れ、桜前線の訪れが待ち遠しいきょうこのごろであります。  私も若干風邪ぎみなのでありますが、気合いを入れて頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  さて、最近の景況については、昨年12月の安倍内閣発足以来、2%のインフレ目標設定などの大胆な金融緩和や財政出動により、円高修正や株価の上昇が続いています。いわゆるアベノミクス効果による経済回復のシナリオであり、失われた20年とも言われる日本経済が、かつての輝きを取り戻し、デフレ脱却に向かうことを強く望むものであります。  輝きを取り戻すということでいえば、この小松市にも議会初日である2月25日、大きなニュースが飛び込んできました。2010年の閉店以来、約2年半に渡り空きビルとなっていた旧大和小松店跡地の市への譲渡契約の締結であります。空きビルの老朽化、景観の悪さ等が懸念されていただけに、この決定には素直に喜び、また安堵した次第です。  私は、跡地活用策について一つ要望したく思います。  先般、有識者から成る活用検討会が設立され、跡地活用策の第一歩が踏み出されました。今後、議論を重ねていく中で、明確なビジョンが形づくられていくのでしょうが、そこにできるだけ多くの市民の声、市民の思いというものを取り上げ、反映していただきたいと思います。十余年で二度の商業施設の撤退という厳しい現実を踏まえ、今、この地に何が必要なのか、また何が足りないのか、それこそ市民総ぐるみで考え、議論していく体制づくりが望まれます。  いずれにせよ新しい施設には、市長常々述べられるところの南加賀のターミナルの拠点施設というポジションが求められます。最終的にはトップの判断ということになるのでしょうが、そこに至るまでの過程で一つでも多くの意見を聴取していくその姿勢が大事であります。  この新施設と駅を扇のかなめとしたような形で、サイエンスヒルズこまつ、こまつ曳山交流館みよっさということし完成する施設が東西のコントラストを彩ります。北陸新幹線金沢開業を間近に控えたJR小松駅の周辺整備が、目を見張る速度で進捗しているのがわかります。南加賀のターミナルと呼ぶにふさわしい一大エリアが構築されようとしています。  ターミナルという言葉には、路線の起点、終点、分岐点を束ねる施設という意味があります。その意味で、小松市には文字どおり南加賀ターミナルである小松空港があります。開港から50年。年間乗降客300万人を数え、国内線羽田乗り継ぎは全国最多の34区間、アジアのハブ空港との連絡強化を目指す国際線、台北便のデーリー化については記憶に新しいところであります。  空港内に小松市の農林水産物を販売する空の駅が段階的にオープンいたしました。小松市の新たな発信基地として、その推移が非常に楽しみです。  周辺施設の航空プラザも大型遊具ぶ~んぶんワールドの導入後、順調に客足を伸ばしています。  このようにJR小松駅と小松空港、この2つの南加賀のターミナルは現在進行形で発展、発信を続けていますし、またこれを継続させていくことこそが当市のさらなる成長につながると考えます。そのためには両者の連携が必要です。人口11万の市に、空港と駅、2つのターミナルがこんなにも近距離で設置されているこのメリットを最大限生かさなければいけません。  今月末より、宇宙船をイメージした内装が話題のEVバスが、駅と空港、2つのターミナルを巡回します。交通網のさらなる充実、「乗りもののまち・こまつ」の発信とあわせ、駅と空港、2つを連動させるようなイベントの開催もおもしろいのではないでしょうか。これを契機に、今後いかなる連携策をお考えなのかお聞かせください。  そして、あくまでも利用者目線に立った施設の整備が大前提です。かつて私は、駅駐車場、一般待合スペースが少ない、狭いという趣旨の質問をいたしました。これは区割り方次第ではまだまだ改善の余地があるであろうと思います。空港にしても一般乗降場とターミナルの距離が遠い、遠くなったという指摘がよく寄せられます。空港駐車場の管轄は、市でも県でもなく一般財団法人空港環境整備協会というところですが、そこに小松市としてしっかりと要望していくことが大切なのではないでしょうか。  逆に私は全く知らなかったのですが、この協会が発行している小松空港のみで使えるプリペイドカードというものがあります。これは1万円で1万1,300円分使えるらしいのですが、駐車場窓口でしか発行していないため認知度が著しく低いと思います。例えばこのカードの委託販売を市が請け負い、告知、PRしていくとか、施設の利便性向上と魅力アップの方策はまだまだあるはずです。  繰り返しますが、2つの南加賀のターミナルの発展、発信こそが成長につながると確信するものであります。  次の質問に移ります。  今議会は、和田市政1期目の締めくくりの議会であり、大変感慨深く感じているところであります。  市長は、昨年の9月議会、会派維新こまつ会長、浅野清利議員の質問に答え、まず残り6カ月間、一日一日をしっかりと努め、市長選挙で多くの市民の皆様の御信任をいただければ、引き続き市政を担っていく覚悟でございますと出馬への決意表明をなされました。  和田市政1期4年間は、スピードを重視し、全速力で突き進んできたことから、市長にとってあっという間の4年間であったと思いますが、1期目を振り返りながら、市長の小松の未来に対する思いをお尋ねいたします。  市長は、就任後最初の所信表明で、市民の皆様が私に求めている政策を一言で表現すると変革である。そして、次の世代を担う子や孫に、よりよい社会を残していくことが、私たち、今生きている大人たちの役割だとして、自分の持てるもの全てを注ぎ込んで、未来志向に立った政策の実行に努めると述べられました。  振り返れば、小松製作所小松工場の閉鎖や大和小松店の撤退など、強い逆風の中からのスタートでしたが、市長が常々口にしているピンチはチャンスだという逆転の発想と強い志で乗り越えてきたように思います。  小松工場跡地は、会社創立90周年の平成23年5月にコマツウェイ総合研修センタと、わくわくコマツ館、げんき里山から成るこまつの杜が正式オープンし、国際的なビジネス交流人材育成ゾーンが形成されました。  そして1つ目の質問でも触れたように、大和跡地についても新たな活用に向けて大きく動き出そうとしています。JR小松駅を中心とした駅西・駅東エリアの再整備のめどを1期4年の中で立てたのは特筆すべきものがあります。  また、空港軽海線の4車線全線開通を2年で解決すると約束し、有言実行そのとおりに市長就任2年目の平成23年3月に完成させました。事業開始以来23年です。なかなか解決できなかった課題を乗り越えてのものです。同時期、根上小松線の小松大橋も完成し、交通の円滑化が大いに図られたことも目に見える成果の一つであると思います。  市長は、里山の活性化にも取り組みました。平成23年10月には、全国11番目の環境王国の認定を受け、安全・安心、本物の小松産農林水産物の地域ブランド定着と発信に努めています。里山自然学校こまつ滝ケ原や大杉みどりの里での活動、日用町での国連大学との連携も含め、小松ならではの自然や景観を大いに売り出していってほしいものです。  また、平成27年に開催される第66回全国植樹祭の主会場が木場潟に決定したことは小松市民にとって大きな喜びであり、小松の自然や環境王国の大きなPRにつながります。  さらに、市長は人材育成は市政最大の使命、教育投資は最良の公共事業だとしてさまざまな取り組みも進めました。人材育成では、こまつ歌舞伎未来塾の創設やものづくり人材の育成、九谷焼を初めとする伝統産業技術の継承支援などさまざまな人材支援制度の創設、拡充をされました。  また、スポーツ面においても、小中高校生のトップアスリート養成を開始いたしました。  教育投資では、まず第一に取り組むべきは小中学校の耐震化だとして、国の補正予算などを積極的に活用しながら、就任時40%台であった耐震化率を1期4年のうちに100%、つまり全小中学校の耐震化を実現させました。ほかにも、これまでほとんど手つかずだったプールの改修に取り組まれましたし、通学路の改修や小中学校の冷房も全校完備となりました。理科教育の充実や、こども教育相談発達支援センターの設立など、子供たちのためにソフト面の充実にも努めています。  そして、このようなさまざまな課題に取り組みながら、将来負担軽減のため市債残高を10年間で200億円減らすという目標を定め、ここ3年間で着実に60億円余りを減らしています。地道な取り組みによる固定費の圧縮、組織や人事制度の見直しによる機動的な市役所の実現。こういった経営風土改革を通じて、水道料金の平均10%引き下げに加え、保育料を2年連続で引き下げるなど、市民生活への還元も実現されました。  平成23年6月には、小松市のまちづくりの方向性を示した10年ビジョンを策定。今後、この10年ビジョンに沿って政策と予算をリンクさせ、まちづくりを戦略的に進めていくのであろうと思っております。  市長選挙まであと20日余りとなりました。市長には大変お忙しい日々をお過ごしのことと存じますが、多くの市民が和田市長に期待を寄せております。仕事師和田として堂々と市政に対する思いを主張し、力の限り戦い抜かれて、再びこの議場に戻られることを念じてやみません。そして、小松市の未来について大いに議論したいものです。  小松市の未来を切り開くかじ取り役として、現時点における市長の思い、これだけは実現させたいという重点項目は何でしょうかお聞かせいただきたく思います。  これで私の質問を終わります。  ありがとうございました。 6 ◯議長(円地仁志君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 7 ◯市長(和田愼司君) 皆様、おはようございます。  吉本議員の御質問にお答えをさせていただきます。ターミナルに関連する話につきましては詳細、都市創造部長、また総合政策部長からということでお願いをしたいと思います。  まず私からは、1期目を振り返ってということと、これからの小松の未来についてという大変難しい御テーマでございますが、まずは間もなく4年となろうとしております。本当に皆様方には大変な御指導、そしてさまざまな御提言を賜りましたことを改めて御礼を申し上げたいと思います。  あっという間というよりも、一日一日、一つ一つ仕上げていくことが自分のやり方でございまして、その中にはもちろん長期的なビジョンを持ちながら、その整合性をとりながらということでございます。  いろんな仕事のやり方はもちろんあるわけですが、例えば防災問題一つにとりましても何か一つだけすればいいということではありませんで、ハードもたくさんある、ソフトもある、そして市民総がかりでという大変大きなテーマがある。そんなことを全体を横に置きながら、同時に完成をすることを目指していくというやり方をさせていただきました。  途中、間もなく2年になります東日本大震災という大変大きな悲しみの中で、被災者の方々に支援すると同時に、小松市にそういったことがあった場合どうするんだということを皆さん方と、また職員と、また地域のそれぞれの責任者の方と大変議論をさせていただきました。自主防災組織だとかいうのも大変レベルも上がりましたし、小松市の防災、消防、救急につきましても格段の向上ができたと思っております。  そんなふうに、やはりこれから子育て、長寿社会の模範都市になろうという一つの私のテーマ、防災に関しまして、また南加賀の救急医療というものにつきましても、市民負担の小さい中で、この新しい施設を、そしてまた医療体制を強化できたことは大変自分としてはうれしいことでございます。  それから、これからの大交流時代の中で少し小松市出おくれておりましたが、今となっては幸いでございまして、駅東の小松製作所発祥の地の土地5万坪がすっぽりあいたと。その以前からもう6割近くは空き地になっておったんですが、全体あいたのがそういったタイミングでございまして、この土地を小松製作所自身もこれからはものづくりも大事だけれども人材育成が大事だということで大きな研修センタをつくっていただいたり、世界最大のダンプトラックを展示をしていただいたりということで、小松の人材育成、そしてものづくりのシンボル的なエリアになると同時に、今、科学交流館を皆さんとともに推し進めておるわけでございます。  そんなふうに、人材育成は行政の最大の使命であるというのは私の一番の持論でございまして、そういった防災だとか人材育成、そちらへの予算をシフトしていくということに対しましては、私は自信を持って進めさせていただいたつもりでございます。  しかしながら、同時にこれからもっと国際化が進むわけでございます。いろんな外国人との交流も進むそういった中で、これからの子供たちにどのような教育をしたらいいのか、また国際人で生きるための気負いといいますか、気概をどのように持っていただくか、大変大切な問題だろうと思っています。  そして、私に与えられました一番大きな使命は市の行財政改革でございました。改革には終わりはないわけでございまして、これからももちろん進めて、市、市役所全体で進めていかれるということになると思いますが、私が目指しましたのは市の職員のやはり能力アップ、行動、意識の変革でございまして、多くの市民の皆さんがそれを期待しておりましたし、市職員もそれに応えて、今は市民の皆さんからたびたびお褒めをいただけるそんなような市役所になってきたかなと思います。まだまだ課題はいっぱいありますが、そういうふうに市民の皆さんと一体となって、お互い叱咤激励をしていく、そういうような役所に近づきつつあるなと思っております。  一番の課題でございました財政の問題、これは大変大きい負担になっておりまして、今、日本全体で1,700の市、町、村がございますが、将来負担比という借金の重さでございますがこれが33番目でございまして、下からでございます。下から33番目、こんなふうにこの20年間近くで1,000億円以上の借金が積み上がってしまったということについては、やはりこれは現実として受けとめながら、それをどうやって減らしながらまた未来に向かって健全財政、そして元気なまちにしていくかということが大事だろうと思っております。  小松は大変ポテンシャルの高いまちだというのは皆さん方もよくおっしゃっていただいております。私もそうだというふうに思っておりまして、これから先、やはり大きなテーマとして新幹線もまいりますが、新幹線金沢開業についてはもう小松開業と同じだというペースで4年近く、本当にピッチを上げていろんな準備をさせていただきました。ことしじゅうには大体の形ができ上がるということです。全国植樹祭も大変な追い風になると思っておりまして、金沢開業までに小松は北陸の中でも際立った場所になる、そういうふうな思いをしっかり持ってさらに進めると同時に、大きな私は一つのテーマとして北陸の新都心、これは小松空港もございます。空港の活用というのはもっと拡大していくということで、昨今また国内便の便数がふえたり、海外便がふえたりということは御存じのとおりでございます。  そして、国際都市小松を目指すというテーマを持ってまいりたいと思っております。昨今、外国の研修生の方だとか留学生の方とか、やはりふえております。小松には大学、四年制の大学がないじゃないかということがございますが、今は金沢大学、北陸先端大学と包括協定を結びましてさまざまな活動もさせていただいています。その中には外国の方々との共生をどうしていくんだとかいうテーマもございますし、そういう大学、国際的なやはり大学といいますか、そういうものについてもこれからさらに検討を進めながらさまざまな人たちの協力を得て、どういう形ができるか、ぜひこの1年ぐらいでさらに詰めていかなければいけないなというのが、皆さん方市民の負託を今回得た暁には、私として最大限努力しないといけないことだろうというふうに思っております。  4つのテーマを設けさせていただきました。「歌舞伎のまち」「乗り物のまち」「科学と交流」「環境王国こまつ」、これにつきましては皆さん方も御賛同いただける部分が多いと思います。こういうふうに小松というものを新たな言葉でくくり直しますととってもいいまちだということでございますし、その持てる底力をこのように市民の、また企業の皆さんとともに高めていくと。もちろんハードも大事でございますが、ソフトもしっかりやっていく、こんなことを新幹線金沢開業までに仕上げていかなきゃいけないなと思っています。  小松はもっと成長します。もっと上昇します。進化させる小松にするために、10年ビジョン、そして自分自身の4年前のマニフェストをベースに進めさせていただきましたが、今回の選挙に当たりましてもマニフェストをまとめさせていただいております。10年ビジョンの大半はこの2年間でほぼあと完成すると思っておりますので、次の10年どうしていくのかということについて、幸い敦賀までの新幹線開業も早まるというふうに今動きが大きく変わっておりますので、これをしっかりと我々が、小松市民がゲットできる。そして、金沢に「ひかり」が全部とまるから小松にはとまらないと、そういう諦めではなくて、小松駅にも「ひかり」をしっかりとたくさんとめていく、そういうまちづくりをしていくということが大事だろうと思っております。  これからも広域でしっかりやる、また健全な財政にしていく、これはもう基礎的な部分でございますが、これをしっかり臨みながら、そして市民の皆さん方が、また子供たちが、またこれから生まれてくるだろう子供たちが、小松っていいまちにしてくれましたねと、こう私ども今の大人に言っていただけるようなことをしっかりと力を入れていきたいなというふうに思っております。  それから、1番目の御質問のターミナルの問題でございますが、今回2年余り、大和さん閉店してから時間が要したこと、申しわけなく思っております。ただ、大変大和様も今経営再建途上でございまして、そういった中でわずか2年半の中で、保有していました建物と土地の簿価が大変大きいございました。今回4億2,000万円という数字の契約ということになりました。これは更地にしての後のお値段でございますので、取り壊しも全部大和さんがやっていただくわけですが、大変な大和さんとしては持ち出しになるわけです。簿価の差と、そしてまた取り壊しということですが、そういったことを御英断いただきました経営陣に大変感謝を申し上げないといけないと思っておりますし、それだけにこの使い道についてしっかりとした方向づけをしていく。  議員がおっしゃったように、空港とJRとターミナル、この2つをいかにして有機的に結びつけていくのかということだろうと思いますし、南加賀のターミナルという言葉を申し上げています。ステーションではなく、単にとまるところではなくてターミナル、交流するところであると、そういうような位置づけでこれからも進めさせていただきたいと思っております。  詳細は担当部長からということでお願いいたします。 8 ◯議長(円地仁志君) 総合政策部長、早松利男君。    〔総合政策部長 早松利男君登壇〕 9 ◯総合政策部長(早松利男君) おはようございます。  私からは、駅と空港、南加賀地域の2つのターミナルに関する御質問のうち、ターミナル同士の連携についてお答えさせていただきます。  多くの人々が行き交いまして、物や情報が交差することで新しい文化が生まれ、まちを成長させることができます。今ほど市長がお話しされました北陸の新都心、国際都市小松に向けまして、小松空港、JR小松駅は2つのターミナルとして本市の貴重な財産でございます。そして、車でわずか10分程度の近距離に両者が位置することは大きな強みと思っております。  小松空港につきましては、日本の真ん中に位置するというロケーションのよさから台北便のデーリー化など飛躍的に国際化が進んでおります。また、乗り継ぎ割引制度につきましても国内で最も多く、機動性も一段と向上してきております。さらに、一層の路線の充実や利便性の向上を促進するとともに、航空プラザやスカイパーク、空の駅など、周辺の交流機能の充実も進めているところでございます。  一方、JR小松駅については、金沢、福井方面ともに多くの列車が接続しているばかりでなくて、駅東西のプロジェクトが進んでおります。旧大和小松店跡地の活用も含めまして、新しい形に進化を遂げようとしております。今後は、乗り継ぎ割引や連絡ダイヤなど、新幹線金沢駅との連携の強化を初めとしまして、路線バスや中距離、遠距離のバス、それからタクシー、レンタカーなど3次交通の強化を進めることが重要になってきていると思っております。  この空港、駅双方の連携の強化策としまして、4つのテーマのうち特に「乗り物のまち」「科学と交流」、この2つをテーマとした一体的なイメージづくり、それから路線バスであります空港線の充実、そして電気バス、宇宙バスこまちという名前に決定いたしましたが、このバスも間もなく運行いたします。さらに、今後は双方を結ぶバスのライナー化とかICTを活用した利便性の向上などについても研究、検討し、訪れる、利用する方々にとりましてより便利で快適でおもしろいものになるよう、魅力を高めていきたいと思っております。  双方の連携によりまして、小松空港と小松駅が一体となって、北陸や南加賀を代表する北陸の駅となるよう取り組んでいきたいと思っておりますので、また御支援のほどよろしくお願いいたします。  以上でございます。 10 ◯議長(円地仁志君) 都市創造部長、藤田稔君。    〔都市創造部長 藤田 稔君登壇〕 11 ◯都市創造部長(藤田 稔君) おはようございます。  私から、駅と空港、南加賀地域の2つのターミナルについての2点の御質問にお答えいたします。  最初に、大和跡地活用策についてでございます。  旧大和小松店跡地活用策については、先月、2月8日に旧大和小松店跡地活用検討会を設け、土地利用の方向性、施設の活用イメージについて検討を始めました。  施設の活用イメージとして、南加賀のターミナルの拠点施設を考えていまして、市議会を初め市民、各界の御意見を踏まえながら、活用検討会での議論を諮り、活用案を示したいというふうに考えています。  次に、2点目の両ターミナルのさらなるグレードアップを。駐車場問題等、利用者目線での施設整備についてでございます。  小松空港のターミナル機能のグレードアップにつきましては、小松空港活性化アクションプランにおいて、空港ターミナルビルの利便性向上や駐車場の改善等の方針が示されています。  市では、空港ターミナルビルの活性化にもつながるとして、ことし1月22日、小松空港1階に「空の駅こまつ」を設置いたしました。「空の駅こまつ」では、地元特産商品のアンテナショップや情報発信機能を備え、2月26日現在、9,328人が訪れ、にぎわいを見せており、今後、本格開設を目指したいと考えています。  駐車場についてでございます。小松空港前の駐車場は、議員御案内のとおり、国土交通省の外郭団体である財団法人空港環境整備協会が国から駐車場用地を有料で借り上げ、運営しています。収容台数につきましては合計で1,723台と聞いております。また、国際線駐車場につきましては、県が無料駐車場として整備いたしております。駐車場施設に対する利用者からの要望は把握していると聞いておりまして、空港玄関口の混雑の改善のため、春ごろからバスとタクシーの停車場の入れかえを行うと聞いております。また、一般車の寄りつき場、乗降スペースでございますけれども、それと雨天対策につきましても改善が必要と認識していると聞いております。  次に、プリペイドカードの活用周知についてのお話がありました。プリペイドカードにつきましては、ホームページ等で案内されていますが、よりわかりやすいPR、周知について、駐車場を管理する空港環境整備協会へ要請したところでございます。  次に、小松駅の乗降場、駐車場についてでございます。JR小松駅の一般車の乗降場は、駅西側でピーク時にはオーバーフローによる車両の混雑が発生しています。現在、駅西側で一般車乗降場は身体障害者の駐車場1台を含め5台、駅東では身体障害者の駐車場1台を含め6台を確保しております。  また、駅周辺の4つの市営駐車場の収容台数につきましては合計668台で、駅コンコースまでの距離につきましては140メーターから約280メーター程度であります。  将来を見据えた大交流時代の対応といたしまして、ターミナル駅の機能の充実と利用拡大を図るために、駅西側では小松の顔づくりとともに、交通機能、交通動線を再整理し、利便性の向上を図り、駅東側ではタクシープールの集約を予定しております。  今後、小松駅東西の広場や駐車場の改善につきましては、駅東側のサイエンスヒルズこまつの整備や、駅西側の旧大和小松店跡地の利活用状況によって大きく左右されるために、これらの動向を注視しながら、優先順位を整理して、利便性の向上に向けて柔軟に対応していきたいというふうに考えています。御理解のほどよろしくお願いいたします。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 浅 村 起 嘉 君 12 ◯議長(円地仁志君) 浅村起嘉君。    〔7番 浅村起嘉君登壇〕 13 ◯7番(浅村起嘉君) みどりの風の浅村でございます。  子供たちがみずから命を失うという悲しい出来事が続いております。今回の定例会でもいじめや体罰に関する質問がありますので、小松市としての対応については答弁を聞かせていただこうと思います。  先月、大阪で小学生が電車に飛び込み亡くなりました。学校の統廃合についての抗議でした。国連での子どもの権利条約では、参加する権利として、子供たちは自分に関係のある事柄について自由に意見をあらわすことができるとしていますが、批准をしている日本でも十分とは言えず、大阪の子は自分たちの学校について考えをあらわしたかったものと思われます。
     小松市でも子どもの条例を今後考えていきたいと思っています。  また、香川県で中学1年のパキスタン男子生徒の両親が同級生からの暴行で重傷を負ったとして傷害容疑で県警に告訴したことが報道されていました。人種差別的な発言によるいじめもあったとのことでした。また、各地で嫌韓デモが行われています。領土問題への不満があるかと思いますが、排外主義やレイシズムは国際平和とは逆行するものです。  10年ビジョンの「ここちよい」まち小松では、「外国人家族も幸せに過ごします」「こまつでは、外国人と会話し、遊び、共に暮らすことは当たり前」となっています。いじめや差別の問題では外国人のことだけでなく、他を理解し、互いに認め合い、受け入れる気持ちを育むことが大切であると思います。  それでは通告に従い、まずは在住外国人支援事業について質問いたします。  小松市では1990年の入国管理法改正以来、二十数年の間に外国人登録者数が年々増加しており、特にブラジル人は外国人の半数を超えています。小松市の企業の労働力を支える存在にもなっております。  平成20年の小松市外国人市民生活実態調査によりますと、前回の調査では最も割合の多かった独身者が、今回は夫婦と子供という家族の割合が半数を占め最も多くなっています。また、子供には日本で高校以上の教育を受けさせたいと考えており、将来の計画でも、前回は数年で帰国する予定の者が最も多かったのに対し、今回の結果では5年以上の長期滞在や定住を希望する者がふえています。このことは、これまで若いときに日本で稼いでブラジルに帰国していたものが、小松市で働き、家族で生活していく形態に変わってきた事情があるものと思われます。  生活していく上で一番の問題は言葉と考え方の違いです。小松市では国際交流員を配置して外国人の相談に当たったり、国際交流協会にお願いをして日本語教室を開いていますが、勤務や生活の状況から参加が難しい方が多いようです。  定住のもう一つの課題は子供のことです。昨年、大学が連携するコンソーシアム石川の県委託事業である地域課題ゼミナールで金沢大学の学生が小松市でアンケートや聞き取りを行った結果では、外国人の子供の教育への不安や困ったことがあることがわかりました。小松市では第一小学校のあっぷるるーむや丸内中学校のオレンジルームにおいて外国人児童の指導や支援をしたり、訪問指導で日本語支援員や通訳の派遣を行っています。昨年12月議会の補正予算で追加したように、これらのニーズが高まっているようです。  丸内中学校のほかに芦城中学校や松陽中学校でも外国人生徒の在籍があると聞いています。他の小学校の児童でもあっぷるるーむでの日本語指導が受けられるような連携ができるとよいと思います。また、学校だけでなく保育所でも子供の受け入れがあり、言葉の問題があると聞いています。  外国から働きに来ている方が生活者として定住していく上での子供たちの教育支援を今後どのように行っていくかお答えください。  子供たちが二世として小松市でも活躍し、市役所の職員にもバイリンガルな存在として採用されることがあるとよいと思います。  チャレンジ2020の目標値では、多文化共生で滞在する外国人が約5%としています。小松市民のおよそ20人に1人の割合になります。ともに生活をしていくまちづくりをどのように進めればよいでしょうか。  一昨年12月の金沢大学タウンミーティングでは、国際交流協会から白江町の取り組みが事例報告としてありました。白江町は住民の約1割が外国人であり、町民と外国人住人が町内行事にともに参加し、相互が助け合える関係を築いていこうとしています。また、お互いの文化を理解し、交流するためのワークショップも開いており、同じ町内に住む住人としてコミュニケーションを深めようとしています。  市街地でも高齢化が進んでいるようですが、非常時には年配の方と外国人住人が助け合える関係ができるように防災訓練にともに取り組んだり日常からの関係を持てるとよいと思います。  コマツの研修センタでも今後海外から学びに来る方がふえていくと思いますが、外国人に対しての偏見をなくし、お互いの文化を理解し、外国人と日本人が地域に溶け込みながら生活する多文化共生の社会へ向けた意識づくりを地域と一体となってどのように進めていくお考えなのかをお聞かせください。  次に、市民協働推進費についてお尋ねします。  先月、小松市・金沢大学連携協定1周年記念シンポジウムが行われましたが、講演のあった5つのプロジェクトの中に幸せへの「道しるべ」研究プロジェクトがありました。  ブータンの国王が来日されたときには、世界一幸せな国として国民総幸福量の増加を政策としていると話題になりました。また、幸せな都道府県幸福度ランキングでは北陸が上位を占め、1位の福井県、富山県に続き、石川県も3位にランキングされています。小松市でも金沢大学に受託研究として小松らしさを反映した幸せ度指標の選定と市民意識調査を行いましたが、この研究の狙いについて御説明ください。  幸せ度指標の選定では、他都市と比較する項目であるランキング指標と小松市としてのオリジナル指標がありますが、オリジナル指標の結果、上位には友達つき合い満足度や近所関係満足度、仕事のやりがいや生活支援安心度が高いという興味深いものがありました。逆に、地域貢献意思があってもボランティア活動参加度が低かったり、市民協働に対する認知度や芸術・文化活動が低いという結果も見られました。  今回の調査結果の詳細は市民に公開されると思いますが、結果に対する市民の反応は今後に反映されていくのでしょうか。  また、主観的幸福感は幸福の最大値を10点として各自が幸せ度の点数をつけたものですが、今回の調査では小松市民の平均が7.21であり、全国の平均値の6.41と比べると小松市民はかなり幸せ感が高いと言えます。8点以上の人数が半数以上になりますが、逆に3点以下の方も見られていますので、指標の項目と関連づけて幸福感が上がるような施策をお願いしたいと思います。  定住促進支援制度とあわせて、小松市民が幸せを感じ、「ここちよい」まち、住みよい小松にもっと住みたい人がふえてほしいものです。  シンポジウムでは最後に平成25年度の取り組みが紹介されていましたが、こまつ幸せへの「道しるべ」研究プロジェクトは、これからどのように進めていくお考えでしょうか。1年目の成果や市政への活用とあわせてお答えください。 14 ◯議長(円地仁志君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 15 ◯市長(和田愼司君) 浅村議員の御質問にお答えいたします。2つの項目とも詳細は副市長からお答えさせていただきます。私からは、全体の考え方、今後の流れについて若干御説明をさせていただきたいと思います。  在住外国人支援事業と大変難しいお言葉使っておりますが、もちろん私ども同じ地球人でございまして、最近よくボーダレス時代、国境のない時代ということで、いろんな経済活動も、また市民活動もそのようになってきておるわけですが、でもそこで大事なのはやはり国籍、ナショナリティだと思っています。やはり私どもは日本人でございますし、その中にいろんな言葉の壁、また文化的な壁、価値観の壁がある。このあたりをどのようにしてソフトランディングしていくのか、また融和していくのかということが求められているんだろうと、そんなふうに思っております。  特に大事なのは子供さんの問題でございまして、お父さん、お母さんの仕事の都合上、外国へ来ちゃったと。そして、なれないところでということもあると思います。おっしゃっているように第一小学校とか丸内ありますが、居住地域を見てまいりますともう少しちょっと広がりがあるなと。そういう意味で、これは教育委員会のほうとタイアップしなきゃいけませんが、もう少しほかの学校でもそんなことが、第一あっぷるるーむと同じことができるようなことをやはりそろそろきちっと制度化していかなきゃいけないなと、そんな思いもございます。  片や、大学生関係でも金沢大学に留学生が800人とか北陸先端大学は3割が外国人だということもございまして、そういう若い人たちのいろんな交流もまたこれからの若い人たちが海外で飛躍するためには十分必要なんだろうというふうに思っておりますので、そんなことも含めてやりたいなと思っております。  片方、この小松からもたくさん行っておりますが、家族連れでも外国へ行っていますが、外国で暮らす日本人、在留邦人と言いますけれども、これが今118万人いらっしゃるんだそうです。そのうち40万人がパーマネント、いわゆる永住ということ。残りの80万人近い方が3カ月以上の滞在ということでございまして、これがまさしく外国へ出る方と、また入ってくる方、両方いらっしゃると。その数が118万人になったということを大変私驚いておりまして、まさしくボーダレスなんだなと思っております。  私ども日本人、特に小松の市民も外国へ行っておるんですが、外国で悲しい目に遭わないようにしていくことも、これは外国から来る人たちに対してできるだけのことをサポートしていくということも、これはこれらの世界の全体の活動の中で大切なことだなというふうに思っておりますので、ぜひこの方向についてまた皆さん方と議論をさせていただきたいなと思っております。  それから、幸せ度指標というのを今年度初めて取り組まさせていただきました。私どもが自分たちでやる部分はもちろんあるんですが、やはり客観的に公正に調査をしてほしいという思いがございましたし、それから金沢大学の学生さん、どちらかといいますとたまたま今回は小松市出身の学生さんはいらっしゃらなかったんですが10人近い学生さんがチームをつくっていろいろアンケート、分析をしていただきました。逆に言えば公平な客観的な数字が出たのかなというふうに思っておりまして、数字的には浅村さんがおっしゃったようにまあまあよいということでございますが、でもかなりまだギャップがあるわけですね。もちろんばらつきもあります。そのギャップだとかばらつきをどのようにしていい方向に持っていくかが、市の政策、制度なんですね。市役所は何か手続だけすればいいと。とんでもないことでございまして、こういったギャップを埋めていく、また全体のレベルを上げていく、これが市役所の職員の政策力とか人間関係力、そんなものが私は求められている時代だということで、市の職員にいろいろ今研修もさせていただいているわけでございます。  今、教育委員会のほうで、片一方で学びの「道しるべ」というのが発表されました。小松市民の幸せへの「道しるべ」と学びの「道しるべ」、これは2つ、大変重要なテーマだと思っておりまして、学びの「道しるべ」につきましてはさらに教育委員会のほうでまた皆さん方とどういった具体的な項目を織り込んでアクションプランをつくっていくのかということが今大事な時期だろうと思っております。  ぜひさまざまなこういう調査を踏まえながら、もっと体系的に幸せ度を上げていくそういった政策運営を進めてまいりたいなと思っております。  以上でございます。 16 ◯議長(円地仁志君) 副市長、森久規君。    〔副市長 森 久規君登壇〕 17 ◯副市長(森 久規君) 市長の答弁に続きまして私のほうからもお答えをさせていただきます。  まず、在住外国人支援事業についてでございますが、子供たちに対しての教育支援についてでございます。  在住外国人の方々の数でございますけれども、平成21年10月の2,092人をピークにしまして、ことしの1月現在で1,322人と減少傾向にございます。このうち多いのは、先ほど質問の中にも触れられましたようにブラジル人が526人となっております。  そして、外国人の保育所とか幼稚園に在籍されるお子さん、そして小中学生の子供さんは合わせて130人ほどおられるわけでありますが、そのうちの教育の支援が必要な子供さんの数というのはそんなに変動はしていない状況にございます。日本語の会話が不十分な小中学生の子供さんには日本語教室での指導だとか、あるいは指導員の派遣を行っているところでございます。保育所とか幼稚園につきましても国際交流協会に配置をされた相談員を派遣をするという体制を整えているところでございます。  そしてまた、国際交流協会におきましても金沢大学と連携をしました個別学習支援を実施をいたしておりまして、来年度には小学校入学前の児童の保護者に対しての入学ガイダンスを行いまして、日本の学校制度の理解促進にも取り組んでいくこととしているというふうに聞いているところであります。  そして、お話にもありましたが地域参画についてでございますが、在住外国人の多い白江町をモデルとしまして自主防災訓練だとか、あるいは地域の行事への参加など、コミュニケーションの円滑化に取り組んでいるところでございます。今後、こうした取り組みを芦城校下など他の地域へ経験者などを派遣しまして取り組みを拡大していきたいというふうに考えております。  そして次に、多文化共生社会の実現に向けてのお尋ねでございますけれども、多文化共生といいますのは外国人も同じ地域で暮らす住民としてお互いに認め合って、そしてともに地域社会を支える主体として一緒に地域づくりをしていこうという考え方でございます。市民の皆さんが外国人を地域社会の一員として認め、そして協力し合っていくことが大変大切だろうというふうにも思っております。白江町のそうした取り組みがその実践事例でもございます。こうした取り組みを市内に広げていければというふうに思っているところでございます。  また、英語などの外国語への対応でございますけれども、市のホームページを初めとしましてまちなか案内サインだとか、あるいは災害時の連絡体制などを整備をいたしております。  そしてまた、国際理解を進めるために、小中学校にはALTとハローイングリッシュ講師を派遣をいたしまして、英語教育を実施をいたしておりまして、青少年の国際感覚を養って、将来の多文化共生の担い手を育成しているところでございます。  また一方、国際交流協会におきましても金沢大学と連携をしまして小学校において留学生が母国を紹介をし、海外への関心や将来の夢を持ってもらう出前講座や地域での国際理解のワークショップを開催をいたしているところでございます。  今後ともこうした多文化共生の考え方の理解、普及を図りますとともに、外国人にとっても訪れやすくて、そして住みやすく、そしてさらに子育てをしやすいまちとしての環境整備に向けて、まちなかサイン整備を初め日本語教室の開催、あるいは各種の交流事業などを市民団体とともに協力をして展開してまいりたいというふうに考えているところでございます。  そして2点目でございますが、幸せ度指標に関連したお尋ねでございます。  こまつ幸せへの「道しるべ」というのは、10年ビジョンに掲げております「みんなの笑顔いっぱいのまち2020(ニコニコ)」の実現に向けて、小松市民の幸福感の高まりぐあいを推しはかるために、小松市独自の幸せへの指標として客観的な指標と市民の意識調査による指標とを設定をしまして、総合的に分析をした上で今後の施策に活用していこうというものでございます。  昨年の3月に市民協働を通じて市民の満足度の高いまちづくりを進めることを目指しての市民協働指針というものを策定をいたしました。そして、昨年5月、金沢大学に包括連携協定の一環としまして、市民の幸せ度を示す指標の研究を委託をしたところでございます。そして、この委託に基づきまして、「道しるべ」として5分野60項目を決定をいたし、中身としましては他都市との比較をするランキング指標、「住みやすさ」だとか、あるいは「働く」「あんしん」「健やか」という4つの分野での28項目のランキング指標と、その4つの分野に合わせて「生きがい・学び」という項目を加えました5分野32項目のオリジナル指標、市民意識調査によるもの、こうしたものを指標として設定をし、市民に対して意識調査を行ったところでございます。あわせて県内の10市だとかあるいは類似団体の他県の都市へも指標の調査を行ったところでございます。  そうした調査を踏まえ、指標を点数化をして合計し、その幸福度を検証しようというものでございます。  市民意識調査をいたしました結果では、1,200人に対してアンケートをとりましたけれども、有効回答723票ということで60.2%と大変高い回収率でございました。  そんな中で、先ほど議員から指摘もございましたが、主観的な幸福感も項目としてアンケートの中に入れておりまして、10点満点としての中でどれくらい幸せかをお尋ねをしたところ平均値7.21ということで、国民生活の国の調査の平均値6.41よりも0.8ポイント高いという結果であったということでございます。  そしてまたアンケートの評価としまして、近所関係だとか友達づき合い、仕事のやりがいに満足をしている人の割合が大変高いという状況がありますし、弱みとしまして、スポーツ活動の実施率だとか芸術・文化活動の実施率が低かったという状況がございます。  あわせて県内の10市の照会結果としまして比較をしますと、ランキング指標におきましては現在整理をしておりますけれども、県内では3位という結果が出ておりますし、類似団体20都市中でも同じように3位というような結果が出ているようでございまして、調査結果をきっちりとまとめた上で最終報告として公表の予定でございます。  今後の展開でございますけれども、先人から受け継いだ市民力だとか地域力を生かしながら、市民の皆さんが笑顔で過ごせるように、現在、平均値7.21となっております主観的な幸福感が限りなく10点満点に近づくように努めていくことが大事であろうというふうに考えております。  「道しるべ」を契機としまして、把握できた課題だとか小松市の弱み、そして強みをさらに分析をし、全庁一丸となって市民の皆さんの望んでおられる幸せ感と現状とのなるべくすき間を埋めていくという政策を予算とリンクさせながら、スピード感を持って展開していくことが大事だろうというふうに考えているところであります。  今後、金沢大学とも連携をいたしまして、「道しるべ」の分析をさらに進めますとともに、市民意識調査を行うに際しましては関係団体などへの聞き取りだとか、あるいは市民とのワークショップの開催なども行うこととしたいと思いますし、経年の推移の比較を行いまして、小松市独自の幸せへの追求を市民の皆さんとともに進めていきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 新 田 寛 之 君 18 ◯議長(円地仁志君) 新田寛之君。    〔5番 新田寛之君登壇〕 19 ◯5番(新田寛之君) おはようございます。日本維新の会に心を寄せる無所属、無会派の新田でございます。  平成25年第1回定例会におきまして質問の機会をいただきましたので、私からは小松の広告宣伝について2点御質問させていただきます。  きのう、この原稿の練習を家でしておりましたら、小学校2年生の娘から暗いと言われましたので、明るく読ませていただきたいと思います。  まずは、24年度の検証と25年度、そしてそれ以降の戦略について御質問させていただきます。  10年ビジョンの策定から、小松市としては小松のコマーシャル、広告宣伝にも力を入れておりますが、平成24年度予算として広報・広告・宣伝費3,800万円のうち2,000万円が広告宣伝費として計上されておりました。先日、新聞にも掲載されておりましたが、今月に入りましても3月1日から1カ月間、JR北陸本線の特急車両において「サンダーバード」「はくたか」「しらさぎ」の全車両に「歌舞伎のまち小松 春の巻」の赤いインパクトのあるポスターが掲載されているようでありますが、平成24年度、まだ年度は完了しておりませんが、どのような広告をしてきたか。特にどこに重点を置いてきたか。また、費用対効果が特に高かったと思われる内容をお答えください。  広告宣伝はある種泡のようなもので、電波に乗せればその瞬間に消えてなくなりますし、新聞では1日、ポスターやリーフレット、ネットであれば長期間の掲載は可能です。媒体ごとにターゲットや特徴、料金にも違いがありますので、費用対効果をしっかり検証し、有効に広告媒体を選択して予算を執行していただきたいと思います。  続いて25年度ですが、広報・広告・宣伝費は2,500万円が計上されており、そのうち750万円が骨格予算として計上されております。6月補正を含めた実質当初予算ベースとして、内容的には24年度を踏まえ25年度としてはどのような内容で、どのような点に重点を置いて広告宣伝をされるのかお答えください。  継続的なもの、タイムリーなもの、スポットで行うもの、また新規で考えているもの、24年度の費用対効果をしっかり検証し、25年度に生かされているのか、費用の無駄遣いは決して許されるものではありません。  さて、いよいよ26年度には北陸新幹線金沢開業となります。東京と金沢が結ばれ、石川県の大交流時代が始まるわけですが、まだ先の話ではありますが、26年度以降の東京から小松へ、また金沢から小松へを踏まえた中長期的なビジョンがあればお答えください。  続きまして、カブッキーの活動と経済効果についてでありますが、質問に入る前に議場の皆様、役所の方々、テレビをごらんの方々に問題を2つ出します。  まず1問目、橋下徹は大阪市長、石原慎太郎は元東京都知事、では蒲島郁夫という方を皆さん御存じですか。どこの首長さんでしょうか。  続いて2問目、50メートルを11秒台で走るウエスト270センチの県の営業部長さんは誰でしょうか。  ヒントは、やんちゃで好奇心旺盛な男の子。真っ黒でコミカルな動き。2011年のゆるキャラグランプリで見事1位を獲得したといえば、正解はくまモンだもん。  このくまモンは、2011年の九州新幹線全線開通をきっかけに誕生しました。全国に熊本県をPRして歩くのが仕事で、熊本県知事から県の営業部長に抜てき、1カ月のほとんどを県外で過ごすそうであります。  ちなみに1問目の蒲島郁夫さんという方は熊本県の知事でありますが、明らかにくまモンのほうが知名度が上です。熊本県の人口は180万人と石川県の約1.5倍の人口規模であります。  さて、カブッキーの話に戻しますが、市制70周年を記念して誕生した小松市のイメージキャラクターであります。2011年のゆるキャラグランプリ63位から、2012年では39位と大躍進。非常に将来性を感じます。このカブッキーを単なる小松市のイメージキャラクターとしてではなく、広告宣伝のツールとして活用しない手はありません。  そこで、カブッキーは日々どのような活動をしているのでしょうか。フェイスブックでの活動アップやイベントに出没することが多いようですが、市内、市外、県外において年間何日ほど活動しているのでしょうか。  ちなみにフェイスブックページでの「いいね!」は、きのう現在ですか382人と、市役所で働く人よりも少ないです。参考までにくまモンのツイッターのフォロワー数は16万人、フェイスブックページでの「いいね!」は9万5,000人であります。  カブッキーの活動状況をお答えください。  続いて経済効果でありますが、くまモンの経済効果は23年度で25億円、24年度では300億円とも言われています。確かに視察で熊本を訪れた際、まちじゅうくまモンでいっぱいだったという感じでありますが、ある意味、カブッキーも印刷物や看板、また商店街等で至るところで見かけます。また、お土産やグッズも販売されていることと思いますが、カブッキーによってというと大げさですが、カブッキーに関連する経済効果はどの程度あると試算しますでしょうかお答えください。  最後になりますが、カブッキーに対する要望を添えて終わりにします。  まず、イメージキャラクターやゆるキャラの捉え方が一昔前とは大きく変わってきていると感じます。これまでは単なるマスコットとして補助的な存在でありましたが、今は大きく違います。最強の広告宣伝ツールであります。このツールを使いこなし、自治体に大きな経済効果をもたらすことがイメージキャラクターの使命であり、広告宣伝の鍵と言っても過言ではありません。言い方を変えますと、これは自治体間競争の一つであり、交流人口の拡大、外貨を稼ぐこと、情報発信の主役であるということになります。  そこで、今のカブッキーに対する私なりの改善点と要望を述べます。印刷物や看板等でのイラストのカブッキーは非常にかわいく、季節やイベントごとに新しいバージョンのカブッキーが誕生しているので大変すばらしいと思っております。  問題はイベント等に出没する着ぐるみのカブッキーです。改善点は2つ。見た目と動き。  まずは見た目。中に入る人にもよるのかもしれませんが非常にスマートであるということ。元祖ゆるキャラであるドラえもんを思い出してください。手足の長いドラえもんは想像したくありません。くまモンもそうですが、ゆるキャラの王道は二頭身で、手足が短く、ぽっちゃりでぷよぷよっとしたのが大原則です。  そして2番目の動きですが、私は実際に着たことはないので何とも言えませんが、頭が重いのか、見えにくいのか、イベント等に出没するカブッキーを見ていると、どうも動きがぎこちなくて全くリズミカルではありません。手だけを小さく振ってぼーっとしているカブッキーをよく見かけます。くまモンにはプロの振りつけ師がついています。ダンスも踊ります。YouTube等の動画でくまモンの動きを見ると一目瞭然ですが、正直、腹が立つほど憎らしいリズミカルな動きをしています。最低でも子供と一緒に動ける程度、できれば少しダンスができる程度が必要です。みずから愛想を振るかわいい仕草や、会場の子供たちに駆け寄って握手をしたり、スキンシップするくらいの活発さが必要です。  そうなると中に入る人が今度は問題になってきます。誰が入っているかはここで答えなくてもよいですが、それなりの動きができる人、できればかわいい身振り手振りとダンスが少しできる人を入らせるべきと思います。何なら体育会系の私が幾らでも入りますが、まずはカブッキーの着ぐるみを新調すべきと思いますがどうでしょうか。  カブッキーの所管は観光政策課であり、広告宣伝は総合政策部であります。カブッキーという広告宣伝ツールを小松市のために総合的に戦略的に使いこなすためには、縦割りではなく、くまモンのように役職をつけたり、大使に任命したりして広告宣伝の中心にすべきと考えます。  最初に問題を出しました蒲島熊本県知事とくまモンの知名度を比較してもわかるように、自治体の広告宣伝は首長よりもゆるキャラのほうがすぐれているということです。大阪は別ですが。首長は公務多忙ですので全国を飛び回るのは不可能であります。そこで、その代役がカブッキーになるわけです。今後、カブッキーをどういう位置づけで、どういう役割を持たせていくのか、戦略的な考えがありましたらお答えください。  私はカブッキーと小松弁丸出しの広告宣伝マネジャーが全国に小松旋風を巻き起こすことを願ってやみません。  以上、私からの緩い質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 20 ◯議長(円地仁志君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇
    21 ◯市長(和田愼司君) 新田議員の御質問にお答えをさせていただきます。それぞれ詳細は担当部長から詳しく申し上げたいと思います。  私からは、広告宣伝ということを24年度から強化いたしました。その心について若干お話をまずさせていただきたいなと思います。  議員もおっしゃっていましたように、自治体間競争という言葉がございます。それからイメージアップという言葉もおっしゃられました。まさしくそのとおりでございまして、それを進めていく上でまち全体のセンスを、センスといいますか感性をどう高めていくかということが私は一番大事だと思っていまして、実際にそれを運用する私ども特に市の職員のそういった感性をどう磨いていくかということに苦心をしてまいりました。例えば一つのチラシをつくったり、さまざまな事業を展開するときにも大事なのはデザイン力でございまして、チラシ1枚でもそうでございます。それから、これは誰のためにやるんだというマーケットを見る力、先を読む力、そんなものがうまく融合して初めて投資した効果が出てくるんだろうというふうに思っておりまして、今、市の全てのことを必ずデザイナーにいろんなことは必ず一度目を通してもらう、そんな仕組みをこれはもう確定をしております。  そしてもう一つ大事なのは、それを実行していく上での職員力といいますか、そういったものが大事だというふうに思っています。  24年の4月からは、広告宣伝の強化の中で、部門担当の総括する広告宣伝マネジャーと、小松弁丸出しとおっしゃっていましたが、広告宣伝マネジャーを設置いたしまして、彼が大変よい動きをしてくれました。道のないところを進んでいく、暗闇の中を突っ走っていく、そんな部分ももちろん必要でございますので、これを彼の馬力でここまで引っ張ってきたんだと思います。  そして、その新しい発想というのは、例えば国道の横に道の駅がございますが、小松空港のエアターミナルビルの中に空の駅をつくったと。今まだ試行段階でございますが大変好評でございますので、このあたり拡張していくことになろうかと思っておりますし、エアターミナルビルさんも大変期待を寄せていただいているわけでございます。  そんなふうに広告宣伝、もちろん教科書がない部分が多いわけでして、議員がおっしゃるようにもう私たちの覚悟次第、また知恵次第、そんなふうに思っておりますので、今後とも御指導をお願いをしたいなと思います。  それからカブッキーでございますが、私も熊本県と一緒かもしれません。カブッキーのほうが有名で、自治体の長は誰だということだと思いますが、私はそれでいいと思います。特にカブッキーの場合は先週、3歳の誕生日をようやく迎えました。カブッキーそのもの、大変投資が少のうございますが、効果が私は大きいというふうに思っています。特によいのは世代間の交流だとか、それからそういった部分で小松市民にとりましては何か一つ行う上での融和の象徴みたいになってきているなというふうに思っておりまして、カブッキーがいればそこにおじいちゃんとお孫さんの一緒の行動がある。同じ笑顔が見れる。私はそれが一番効果ではないかなというふうに思っております。  もう一つ、あわせてイメージマークもつくらさせていただきました。これは少しどちらかといいますとかたい部分でございますが、「歌舞伎のまち こまつ」というものを一つ彩るということで設けさせていただきましたので、マスコットについてはカブッキーでございますが、さまざまなこれからの小松というものを売り出していくときに、じゃ、外国人の方が見たときにどういうものが一番効果があるのかということもこれから次に考えていかなきゃいけないなというふうに思っています。  全てのことがいろんな形で進化をしていく、そんなまちを目指していきたいなと思います。  よろしくお願いします。 22 ◯議長(円地仁志君) 総合政策部長、早松利男君。    〔総合政策部長 早松利男君登壇〕 23 ◯総合政策部長(早松利男君) それでは、広告宣伝について、市長答弁に続いてお答えさせていただきます。  広告宣伝の基本姿勢といたしまして、定住促進、交流人口の拡大に向けて、産業や自然、歴史、文化など、本市のすぐれた地域資源を4つのテーマ、「乗り物のまち」「歌舞伎のまち」「環境王国こまつ」「科学と交流」、これらに大別しましてまちのイメージアップを目指すということを基本といたしております。  ターゲットといたしましては、まずは市民の皆様への理解浸透と機運の醸成を図りながら、取り組みに応じて市外にも対象を拡大してきております。  24年度の広告宣伝の内容についてお尋ねがありました。24年度には、こういった広告宣伝機能を強化するため、先ほどからお話出ておりますが広告宣伝マネジャー、これを各担当部門を総括する位置づけで新たに配置いたしております。この専門部門の設置によりまして、新しい媒体での広告宣伝に取り組むことができたと思っております。  そして、何よりも最大の効果は、広告宣伝という切り口で職員がお互いにアイデアを出し合って、統一性はもちろんのこと、政策の立案や実行の上でイメージアップの重要性を認識し、一丸となって取り組む風土づくりが進んだことであると感じております。  24年度におきましては、市内、北陸3県を主なターゲットにしまして、より少ない経費で大きな効果を上げられるよう、内容、媒体ともに創意工夫に努めてまいりました。公共交通関係では、議員のお話にも出てまいりました特急電車の全車両のドア横の広告、これを現在実施中でありますし、電車内の中づり広告、JALの機内誌「スカイワード」やNEXCO中日本の情報誌への掲載、そして雑誌、マスコミ関係では「家庭画報」あるいは「はっぴーママ」等への掲載、そして小松市の紹介ビデオや「こまったら、こまつ。」ということでCM制作、こういったことなどこれまでになかった新しい取り組みで、いずれも費用対効果も高いと思っております。  あえて私なりに費用対効果が最も高かったと思われるものを挙げるとすれば、NEXCO中日本の情報誌かなと思っております。これは「北陸道楽」ということ、道が楽しいと書きますが「北陸道楽」というガイドブックでありまして、北陸、東名、中央、名神等のサービスエリア、パーキングエリアに年3回、春、夏と秋冬合併号、年3回、この情報誌に各2ページずつ広告宣伝を出しまして、各7万部ずつを比較的安価に配布できたと思っております。  なお、北陸朝日放送主催の第11回石川ふるさとCM大賞では「小松の恋の物語」が第2位に当たります優秀賞を受賞したほか、「こまったら、こまつ。」のポスターは現在、社団法人日本観光協会の第61回日本観光ポスターコンクールにおいて全国234点のうち、第1次審査を通過した52点中に選ばれております。現在、4月に予定される最終審査を待っている段階でございます。  25年度予算につきましては、骨格予算として既存の動画やウエブの修正費などの継続的な経費を中心に計上しておりますが、通年では2年後の北陸新幹線金沢開業に向けてさらに強力な取り組みが必要であると考えております。  平成25年度には小松駅東西の交流拠点施設が相次いで完成予定であります。したがって、両施設に関連する広告宣伝も重要な柱の一つとなってまいりますし、今後、空港のあるまちとしての強みを生かした新たなプロジェクトやメニュー等についても整備し、発信していきたいと思っております。  なお現在、石川県においてはいしかわ百万石物語と銘打って、新幹線開業PR戦略実行プランを取りまとめられております。その中で、首都圏における情報発信が大きな柱となっております。今後、県との連携を一層深めながら、積極的に広告宣伝、情報発信を展開していきたいと考えております。  それから次に、カブッキーの活動と経済効果についてであります。  御承知のとおり、カブッキーは小松市のイメージキャラクターとして市民体育大会であるとか早寝早起き朝ごはんキャンペーンなどなど、市内外のさまざまな機会で活躍しており、子供たちからお年寄りまで幅広く大人気であります。  昨年4月からことし2月末までの11カ月間の活動状況を見てみますと、イベント、キャンペーン、式典、その他テレビ出演などで活動日数は延べ約110日間となっております。また、カブッキーのイラストはさまざまなポーズのバージョンが55種類にまでふえてまいりまして、冊子、ポスター、スマートフォンのアプリ、シールなど幅広く利用されております。お土産物、あるいはそういった商品やグッズなど物産販売の促進にも一役買っているところであります。  経済効果というお尋ねでありましたが、報道等に取り上げられることによる宣伝効果を初め、融和の象徴というお話もございましたが、カブッキーはイベントなどで子供たちを笑顔にし、楽しい思い出をつくる、それからキャンペーンなどで印象に残るメッセージを伝えるといった大きな力を持っております。これらは子供たちの未来に役立つもので、その効果ははかり知れないほど大きいと思っております。  以上のようにカブッキーにはたくさんの効果があり、その用途は限りないものがあります。今ほど議員から貴重なアドバイスもいただきました。それらを踏まえまして、なお一層改善に努めたいと思っております。今後とも小松市のイメージキャラクターとして、市民の皆さんのアイデアもいただきながら、幅広い広告宣伝での活用も含めまして活躍の場を広げていきたいと考えております。  よろしくお願いいたします。  以上です。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 一 川 政 之 君 24 ◯議長(円地仁志君) 一川政之君。    〔4番 一川政之君登壇〕 25 ◯4番(一川政之君) 3月定例会において質問の機会を得ましたので、通告に従い質問をさせていただきます。  最初に、コンベンション誘致の推進についてお聞きいたします。  私の所属する委員会の所管事項ではありますが、今後とも市長のトップセールスを期待する意味を込めまして質問をさせていただきます。  小松市では、ことしの4月に桜の保護技術や品種、育種の研究、文化的な探究などを目的に、毎年、全国各地の桜の名所地で開催されてきました全国さくらシンポジウムが開催をされます。そして11月には、産業観光の資源を生かした産業観光の拡大策について理解を深め合う全国産業観光フォーラムが、全国から観光業界や行政、市民団体などの関係者らを集め開催されます。  そして平成27年には、県内での開催は昭和58年の津幡町以来2回目となる国土の緑化や豊かな森林づくりへの理解を深めるため、天皇皇后両陛下御臨席のもと開催される国土緑化運動の中心的な全国行事である全国植樹祭が小松市を主会場に開催されることとなりました。特に県内外から参加する招待者、出演者、協力者などを含めると1万人規模となる全国植樹祭の開催は、本市にとりましては木場潟を初め小松市を全国にアピールできる千載一遇のチャンスです。ぜひ市職員を初め市民を巻き込み、オール小松でのおもてなしで取り組んでいただきたいと思います。  さて、コンベンション誘致は主催者や参加者の消費による直接的な経済効果はもちろん、小松市の知名度、イメージアップ、交流、市民の意識の変革、高揚などさまざまな間接的な効果をもたらします。地域の活性化、交流人口の拡大、ひいては定住人口の拡大のためにも、今後とも積極的なコンベンション誘致が必要だと考えますが、小松市として今後どのような計画を持って誘致活動をしていくのかお聞かせください。  また、小松市ではコンベンション開催に対しての定額補助に加え、500円分の買い物補助券またはミュージアムパスポートを進呈しています。他市との差別化を図る意味でもそういったことを積極的にやるべきだとは思いますが、利用場所が限定されているなど利用者のニーズに合っていないのか、残念ながら思ったより利用率が低いように思われます。  コンベンション開催の効果を最大限に引き出すためにも、そして一過性のものにしないためにも、さまざまな工夫が必要だと思います。そういった意味で、買い物補助券を再度来松を促すために、次回使える宿泊割引券など幅広く利用できるものに形を変える検討をしてみてはいかがでしょうか。今後のコンベンション誘致の取り組みとあわせて御見解をお聞かせください。  次に、(仮称)科学交流館についてお聞きいたします。  「ものづくり精神の継承と科学技術意識の啓発」「未来に向けた地域の活性化と産業振興」「里山を活かした自然空間」「再生可能エネルギーを利用した未来ゾーン」の4つのコンセプトをもとに、科学技術立国を実践する人材育成の場として整備されます(仮称)科学交流館ですが、秋のオープンを前に愛称を募集したところ、多くの方々からの応募があり、サイエンスヒルズこまつとなるということですが、完成後、市民の皆さんがヒルズに行こうと、そういった会話を想像できるような親しみやすい愛称だと思います。  2年後の北陸新幹線金沢開業、その後の敦賀までの延伸と、いよいよ大交流時代の幕あけとなりますが、国や県、他市町と協力すべきところは協力し、競うべきところは競い合い、金沢市で新幹線の効果をとめることのないように、そして小松を素通りさせないためにも、小松市としてさまざまな面で仕掛けていく大事な時期でもあります。そういった意味で、交流人口拡大に向けたこのサイエンスヒルズこまつには、私自身、そして市民も大変期待を寄せているところでもあります。  ひととものづくり科学館として日本海側初の立体視型全天周3Dシアター、さまざまな企業が出展するものづくりの現場と科学の原理を融合させた新しい演出の体験型展示、企画展やイベントを初め見本市やシンポジウム、研究発表などコンベンション機能を備えたイベント多目的ホール、そして企業の経営や創業を支援するこまつビジネス創造プラザなど、魅力的な内容となっているわけですが、私が今回お聞きしたいのが当施設の2階に整備されますカフェスペースについてです。白山が眺望できる最高のロケーションのカフェスペース。カフェスペース単独で集客が見込めるような有効に活用すべきだと思います。  私の思いとしては、安い、早いといったファストフードではなく、小松市の食を楽しみながら四季折々姿を変える雄大な景色を眺めながらゆったりと食事を楽しむスローフードです。回転率よりリピート率を重視し、ターゲットを絞り、サイエンスヒルズこまつのもう一つの顔となるよう、ぜひこだわった店舗誘致を期待いたします。しいのき迎賓館のレストラン、県立美術館のカフェ、県外では昨年夏に開館した富山市の高志の国文学館のレストランなど、食や空間などさまざまなこだわりを見せて注目を集めています。  私自身、一本釣りでの店舗誘致をと考えますが、公共の施設ということもあり公募の予定だということです。ぜひ公募の際は、条件、告知、選定に熟慮して実施していただきたいと思います。  小松市としてサイエンスヒルズこまつのカフェスペース活用について、どういった考えを持っているのかお聞かせください。  以上で質問を終わります。  ありがとうございました。 26 ◯議長(円地仁志君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 27 ◯市長(和田愼司君) 一川議員の御質問にお答えいたします。詳細はそれぞれ担当部長からということでお願いいたします。  まず、コンベンションということでございます。  この4年近く、さまざまな事業、そしてコンベンションをさせていただきました。もちろん民間での大会等もたくさんございますが、行政がメーンで、そして民間の団体とジョイントを組んでやったのは、考え方は、イベント等についてはこれは一過性のものであると。で、小松が持っているいろんな文化だとか景観だとか、そんなものをどうやってさらに磨き上げていくんだという一つの私はリトマス試験紙といいますか通過点であるとそんなふうに思っておりまして、積極的に市職員、また関係部門の皆さんと、そして市民団体といろんな知恵を絞りまして、誘客、そして中身の充実に努めさせていただきました。そういったものはその大会が終わった後もずっと生きてくるわけでして、それを一つの売り物にしていくというのが、4つのテーマも含めましてさまざまなことでございます。さくらもそうでございますし、そして産業観光もそうでございますし、それから米・食味鑑定コンクール、こんなこともやるんですが、それぞれやはりもっと大きな目標を持って、一つの通過点として大きくレベルが上がる、そんなことを狙っていっておるものでございます。  その中で、コンベンションのいろんな助成策があるんですが、見直したらということ、大変そのとおりでございまして、的確なタイミングで御指摘をいただいたと思います。  物事はやはりPDCAを回していくということでして、500円相当の買い物券だとか、それからミュージアムパスポート、これは考え方は私は間違ってないと思うんですが、それの普及といいますか使用率がいまいちだったなというふうに思っています。そういう意味で、範囲だとか期間だとか、そんなものをこれから直していくべきだろうと思いますし、そんなものがうまくこちらへ来る人たちが時間をちょっとでもつくって、いろんな小松の味だとか、また魅力を感じてもらう、そんなことが必要だろうと思っておりますので、改めてまた御提言させていただきたいなと思います。  それから、サイエンスヒルズ、形が見えてまいりまして、おっしゃるようにヒルズへ行こうと、こんなかけ声がかかってきていただきたいなというふうに思っておりますが、科学交流館、中身だけではありませんで、ここ全体が丘の形になっている。そして、屋上についても歩けるようになっている。そこでイベントもできる。場合によっては外で花展をやったりいろんな美術展もできる。そういうようなコンセプトでございますので、用途は物すごくはかり知れないということで、地元の美術作家協会、それから九谷焼協会だとか華道協会だとかいろんなところと今もう既に話し合いしておりまして、ぜひお楽しみにしていただきたいなと思います。  その中で、駅前の一等地でございますし、小松といいますか南加賀の自慢はこのすばらしい白山眺望でございます。白山眺望を見る上でもいいロケーションにしてございまして、そういうように白山がきれいに見えるようなテラスだとかそんなものも設けさせていただいておりますので、昼はそういった白山眺望を眺めながら、地元食材、また健康食を味わってもらう、こういうのが考え方でございますし、夜は敷地全体がイルミネーションで彩られます。イルミネーションはとても私はこれからのまちづくりに大事だと思っておりまして、九竜橋川のいろんなイルミネーションもやったりさまざまやっておりますし、これから通称れんが通り、ようやくこの間3月1日に電信柱が全部取れました。皆さん方、ぜひ一度、近くを通りましたら見ていただきたいんですけれども、最終的な舗装等はまだ残っておりますが、電信柱が取れますと全く見違えるまちのようになりました。そこにまた夜の彩りをしようということで、県と今いろいろ、地元と話し合いをしておりまして、これも一新されます。そういうようなことで、駅周辺のイルミネーションが大きく変わってしまう。  しかし、今の全国的にエネルギー問題、これはまだまだ解決しそうもございません。そういった中でやはり再生エネルギーを使って、通常の水力発電だとか火力発電のエネルギーを使わずに、どうやって訪れる人たちに心地よさを与えるかということを一つのテーマにしております。  夜も大変私は人気出る場所だと思っておりまして、そのときにはおっしゃるように単なるファストフードといいますか、それではもったいないと。ここで結婚式を挙げたり、それからミニギャラリーのスペースも何とか確保できましたので、今のところ椅子席で80席ございますので、これは相当いろんな使い方ができるということでございます。いろんな会議体から、コンベンションから、結婚式から、そういうことをいろいろこなせるような、もちろん大事なのはドリンクだとか食べ物でございますので、そんなものがさらに金沢の県立美術館等のようにシェフのお名前だけで来ていただける、そんなことも一つの理想だと思っておりますが、このあたりについては公募した中でじっくり吟味をしていきたいなと思っています。  以上でございます。 28 ◯議長(円地仁志君) 観光文化部長、岡山敏弘君。    〔観光文化部長 岡山敏弘君登壇〕 29 ◯観光文化部長(岡山敏弘君) おはようございます。  私のほうからは、一川議員のコンベンション誘致につきまして、市長答弁に続きましてお答えさせていただきます。  全国大会の開催は、交流人口の拡大だけでなく、まちづくり、それから本市の将来に大きく寄与するものであり、小松の産業、自然など特性を生かした全国大会の誘致に取り組んでいるところであります。  平成25年度では、4月に全国さくらシンポジウム、それから11月には全国産業観光フォーラムの開催でそれぞれ準備を進めているところであります。また、平成27年度中の行事ですが、全国植樹祭の開催が決定されております。現在、米・食味分析鑑定コンクール:国際大会の開催も決定しておるほか、石川県で開催予定のスポーツマスターズにおきまして競技種目の誘致にも取り組んでいるところでございます。  それから次に、お買い物券についてでございます。  全国大会から学生のスポーツ合宿まで、本市は幅広いコンベンションに適している地域であります。カヌーの世界大会も開催された木場潟を初め、さまざまな競技の体育施設も多数あることから、スポーツ大会、それから合宿の誘致に積極的に取り組んでおります。コンベンション施設や宿泊施設の利用促進を図るために、小松市、それから金沢コンベンションビューロー、それから石川県の観光連盟などのホームページの掲載や各大学のサークル等へダイレクトメールの配信により情報発信と誘客を行っているところであります。  平成24年度には、コンベンションの開催助成制度の限度額のアップやお買い物券の贈呈など内容の拡充を図っております。今後ですが、このお買い物券は小松に触れてファンになっていただきたいとの意図で始めたものであります。もっと利用し、小松の観光地などを訪ねていただくために、旅館、それから観光地でのお土産等への利用や、次回訪問時にも利用できるような有効期間の延長など、利用拡大に向けて関係の皆さんとも協議して進めていきたいと考えているところでございます。  また、平成25年度には駅東にサイエンスヒルズこまつが完成いたします。コマツウェイ総合研修センタでは企業によるMICEが実施されております。総合的な小松の強みを生かしたMICEの誘致にさらに取り組んでいきたいと考えておりますので、また御指導のほうお願いいたします。  以上でございます。 30 ◯議長(円地仁志君) 都市創造部長、藤田稔君。    〔都市創造部長 藤田 稔君登壇〕 31 ◯都市創造部長(藤田 稔君) 私から、サイエンスヒルズこまつのカフェスペースの活用策について、市長答弁に引き続き質問にお答えいたします。  7月以降、ホームページや新聞広告等で全国にテナント募集を予定しています。詳細な公募方法につきましては現在整理中でありますが、特徴的な施設や立地環境を生かした活用といたしまして、地元食材を使用したヘルシーなオリジナルメニューなど食ブランドの提供、コンベンションの利用、昼夜においてハイセンスで際立った企画、演出などを考えています。  カフェスペースの活用イメージとしては、昼間では趣味と交流の場での活用ということで、サイエンスカフェ、女性向けティータイムセミナーなど、夜間では丘の夜間照明を眺めながらのミニコンサートやコンベンション、ビュースポットでは新たなまちなか白山眺望の視点場として、ギャラリーでは地元作家や新人作家の個展、新製品発表と販売等の活用を考えております。  今回新たにオープンする施設であります。出店者側には実態が見えてない状況下の出店計画となりますので、出店意欲が湧くようにプレイベントを絡めた広告宣伝で話題性を提供すると同時に、将来性ある周辺環境と施設の特徴、メリットなどを視覚的に伝える出店者向けDVDを含むプレゼン資料を用意いたしまして、春以降からリサーチを兼ねた誘致活動を展開していきます。  優位な立地条件を生かし、カフェの際立った活用とあわせて、人気スポットの一つとなるよう、積極的にテナント誘致を図りたいというふうに考えています。  以上でございます。 32 ◯議長(円地仁志君) この際、午後1時まで休憩いたします。       休憩 午前11時49分       再開 午後 1時00分 33 ◯副議長(宮川吉男君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行します。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 橋 本 米 子 君 34 ◯副議長(宮川吉男君) 橋本米子君。    〔19番 橋本米子君登壇〕 35 ◯19番(橋本米子君) 午後のトップバッターとなりました。私は、午前中の議論と少し違って辛口の意見を持っておりますので、きょうは私なりに爽やかに市長さんにお尋ねしたいと思っております。  それでは、3月議会に当たりまして、大きく2点について質問いたします。
     初めに、市長の政治姿勢についてであります。  1点目は、政府のデフレ不況対策についてであります。  政府の緊急経済対策は、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」を三本の矢として、これによって円高・デフレ不況から脱却し、雇用や所得の拡大を目指すとしております。マスコミはこれをアベノミクスと持ち上げていますが、果たしてこの三本の矢でデフレ不況が打開できるのでしょうか。  私はデフレ不況の最大の原因は、働く人の所得が減り続けていることだと思います。我が党が発行した「働くみなさんへのアピール」では、日本の働く人の所得、雇用者報酬は1997年を100%と起点とすると、2011年までこの14年間に88%まで落ち込み、一方、企業の経常利益は同じ2011年で163%となり、63%もふえたのに賃金は12%もマイナスになっていることを示しております。  「今こそ賃上げが必要」、これは政治的立場の違いを超えた国民の声ではないでしょうか。一部マスコミや研究者からも「安倍新総理は賃上げに動くべきだ。幾ら金融政策を緩和しても賃金が上昇しなければ、デフレ脱却はできない」とも指摘しております。  私はデフレ不況から抜け出すためには、デフレ不況打開に逆行する消費税増税は中止し、年金や生活保護の切り下げはやめるべきと思います。  また、賃金を引き上げ、安定した雇用を確保するためには、大企業が持つ内部留保金260兆円の一部を還元しただけで十分に可能です。このことは我が党の国会質問で政府も事実上認めております。  「景気をよくしてほしい」の市民の声に応え、働く人の雇用と所得をふやし、経済に元気を取り戻すためには、このような政策転換が必要と思うのですが、市長は政府のデフレ不況対策についてどうお考えでしょうか。御見解をお尋ねいたします。  次に、3月補正の(仮称)科学交流館整備費についてであります。  小松市は国の大型補正予算に素早く対応するとして、平成25年度予定の(仮称)科学交流館整備費を前倒しして、3月補正予算に19億850万円を計上されました。これは今回の国の第2次補正予算を受けての大型公共事業の推進であり、改めて市長の姿勢をお尋ねしたいと思います。  市長の議案説明の中でも「日本一「たくましい」「おもしろい」まちへ」と題し、小松駅東西整備に関して、北陸の一大交流ゾーンに形成していくと述べられておりますが、これだけ大きな事業費が一、二年で使ってしまうことになれば、まさに聖域の大型公共事業偏重の予算と言われかねません。ましてや、財政再建、行政改革と言って職員の大幅削減や保育所の民営化、福祉施設の有料化や廃止を積極的に進めたり、市民が切実に求めている国民健康保険税の引き下げにはちゅうちょし、滞納整理機構に入ってまで、なぜそんなに急いで科学交流館を建設しなくてはならないのでしょうか。市民の生活支援より科学交流館の建設が優先課題とでもおっしゃるのでしょうか。  地方自治体がするべき優先課題は、不況の中で苦しんでいる市民生活を支援する施策が求められていると思います。なぜ急いで科学交流館を整備しなくてはならないのでしょうか。改めてお尋ねいたします。市長の御見解をお尋ねいたします。  次に、小松市職員退職手当条例の一部改正についてであります。  昨年の12月議会に提出された市職員の給与昇給停止の措置に続いて、今回の退職金引き下げ条例は昨年11月16日に成立した国家公務員退職手当法の改正に伴うものと説明されておりますが、官民格差の解消の名のもとに、国や県に準じて3段階で引き下げを行うというものです。となれば、この退職金引き下げの1人当たりの規模は最大の方でどれぐらいの減額になるのでしょうか。また、平成24年度から平成26年度の定年退職者の退職手当の影響額はどれぐらいになるのでしょうかお尋ねいたします。  12月議会での市職員の給与昇給の停止に続き、今また退職金の引き下げでは、市職員の働く意欲がそがれます。  ことし1月27日に、地方6団体が国に対して共同声明を発表しました。地方6団体とは、全国の県、市、町村の自治体の首長さんと議長さんで構成する団体ですが、これは直接的には退職手当削減に対しての声明ではありませんが、この声明の中には、国家公務員の給与削減措置に準じて地方公務員の給与削減を求めることは、「「地域経済の再生なくして、日本経済の再生なし」との国と地方の共通認識からも、極めて問題である」と高らかに宣言がされております。  この立場に立てば、国が国家公務員の退職金を引き下げたからといって、地方公務員の退職金を引き下げる道理はどこにもないと思いますが、この点市長はどうお考えでしょうか。御見解をお尋ねいたします。  次に、暮らし、福祉、子育て応援の市政について、市民の暮らし第一の市政を願って4点述べたいと思います。  この冬1、2月にわたって、私は市民の皆さんからさまざまな要望の声をお聞きしました。一つ一つは小さな声かもしれませんが、市民の声をぜひ行政の改善に反映させたい思いで質問したいと思います。  1点目は、臨時・嘱託職員に産休の保障を求めたいと思います。  この間、小松市は平成8年の行政改革大綱実施から始まり、第2次、第3次行政改革大綱の実施、さらに平成18年の集中改革プラン実施から現在は行財政改革プランを作成し、消防職、医療職を除く職員数を平成26年度までに10%、75人削減する定員適正化計画を実施しております。年度別、職種別職員数の推移表を見ると、平成14年度の全職員数が1,467人であったものが平成24年度では1,218人となり、何とこの10年間で249人の減員となりました。  逆に、半年契約の臨時雇用職員数と1年契約の嘱託雇用職員数の合計は平成19年度で376人だったものが平成24年度では446人と大幅にふえ続けております。重立った職種として、平成24年度では学校図書館で35人、調理員さんで63人、病院では97人、保育所では56人、庁内では89人と、今や市民生活にかかわる重要な役割を担っている状況となっております。  そんな折、私が訪問した御家庭では「子供を産みたいが産休がとれない」という訴えがありました。早速、市の産前産後休暇及び育児休業制度を調べてみると、嘱託・臨時職員も産前産後休暇では産前は6週間、産後は8週間とあり、育児休業も一定の要件を満たす者は可能とありました。しかし実際には、過去3年間の嘱託・臨時職員の産休取得状況は、平成23年度、病院で1件のみで、平成22年度も平成24年度でもゼロ件という状況でした。  これだけ多くの正職員が減り、嘱託・臨時職員がふえ続けている中で、働く環境が保障、整備されていない状況ではないでしょうか。改善を求めたいと思います。また、職場内での産休をとりやすい啓蒙や指導も求めておきます。市長の御見解をお尋ねいたします。  次に、高校卒業まで医療費助成制度の拡大についてであります。  子供の医療費助成制度については、小松市もいち早く中学3年生まで拡大に取り組み、県内でも先駆けて実施されてきたところです。ところが、子供の医療費の医療機関での窓口無料化実施については、県議会でも、また小松市の議会でも県に向けての請願がされても、なかなか県の壁が厚く実施されておりません。全国的には窓口無料化も自動償還払いも行っていない、わずか5県のうちの1県となっております。  こんな中で、県内では医療費助成制度を高校卒業まで拡大し、高校生の医療も守っていこうという声が大きくなっております。お隣の能美市は既に実施し、内灘町の町長選挙の公約にもなりました。  高校時代になれば、体も大きくなり、体力もつき、日常的に病院にかかることは少なくなりますが、部活動が盛んになると不慮の事故も考えられます。家庭の経済を見て、「歯が痛くても給料前は痛めどめで我慢させている」という声も聞こえてきています。  中学生以下と比べてもそんなに経費がはね上がるとは考えられません。小松市でもぜひ高校卒業まで医療費助成制度の拡大を願うものですが、市長の御見解をお尋ねいたします。  次に、寄せられた深刻な問題点として生活保護の申請があります。  先月2月に私の自宅に市民の方からお手紙が来ました。議員になってから私のところにいろいろな電話やファクスが入りますが、私は出どころがわからない匿名者の方には応対を遠慮しておりますが、しっかりと記名が書かれてある方には責任を持って御相談をするようにしております。  さて、その方の訴えは「病気で入院費が払えないので生活保護の申請に行ったが、受付の方から家屋や土地を担保にして金融機関からお金を借りて払ったらいい」と言われ、申請をしたいと市の窓口に意思を伝えたにもかかわらず申請させてもらえなかったというものです。いわゆる申請を受け付けない水際作戦と言われるもので、マスコミでも各地で餓死や孤独死問題に発展し、社会的問題となっております。  そもそも生活保護制度は憲法第25条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とした理念を具体化したもので、生活保護法の第1条には「国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行う」と国の責任を明記しております。  また、保護法第7条には「保護は、要保護者、その扶養義務者又はその他の同居の親族の申請に基づいて開始するものとする」と申請保護の立場をとっております。これによれば、本人が病気で申請をしたいと申し出ているのに、拒否する行為は保護申請権が侵害されていると疑われるような行為ではないでしょうか。  実際に平成23年度の実施推移表を見ても申請件数が58件で開始世帯が55件、取り下げ2件、却下が1件となっていますが、この申請件数の58件は本人が申請したいと意思表示を示した全体の数でしょうか。  大阪の事件をきっかけに生活保護申請は社会的に厳しくなっております。と同時に、不況のため病気になって仕事につけない方も多くいます。  市民の生活保護申請権を守るためにも、現在の保護申請受け付け状況を御説明ください。また、申請書は窓口に置いてあるのでしょうか。市長の御見解をお尋ねいたします。  最後に、いじめ、体罰のない学校教育についてであります。  大阪の市立高校での部活顧問による体罰が原因となる生徒の自殺は余りにも痛ましく、悲しい出来事でした。  学校は子供の人権が最も尊重され、大切にされる場でなければなりません。その中で子供たちは基本的人権を知り、自分の人権だけではなく他人の人権をも守らなければならないことを学んでいくところだと思います。  また昨年秋、大津市中学2年の男子生徒がいじめによる自殺事件もありました。なぜ深刻な事件が続くのか、子供の命を守るにはどうしたらいいのかと大きな社会問題となっております。  暴力やいじめは児童生徒の成長を阻害します。学校からなくす努力が、今、社会の喫緊の課題となっております。  そこで現在、教育委員会では体罰の実態把握調査を行っていると伺っておりますが、どんな調査内容で行われているのでしょうか。また、結果報告はどんな形でされるのでしょうか、まずお尋ねいたします。  日本共産党は、昨年11月28日に「「いじめ」のない学校と社会を」の教育と社会のあり方を見直す提案を行いました。教育長さんにもお渡ししましたが、呼んでいただけましたでしょうか。  その中で、ユニセフの国際調査では、「孤独を感じる」日本の子供の割合は29.8%に達し、フランスの6.4%、イギリスの5.4%、オランダは2.9%で、先進工業国24カ国の平均では7.4%であると記されております。また、他人からの評価が絶えず気になり、ありのままの自分でいいという安心感が持てず、自己肯定感情が大変低いことにも触れております。  私も現在の子供たちの状況を見るにつけ、子供たちが強いストレスのもとに置かれ、過去と比べ物にならないようないら立ちを抱えていることを感じるのです。  教育長は、今の子供たちの孤独感、自己肯定感情の低さをどのようにお考えでしょうか。御所見をお尋ねいたします。  また、学校現場では教師の業務がふえ、肝心の子供たちと遊ぶ時間も少ないなどの声も聞きます。教員の多忙化の解消、35人学級の拡大、養護教諭、カウンセラーの増員、いじめ・体罰問題の研修など、いじめ、体罰の解決に取り組むための条件整備についてどのようにお考えなのでしょうか。教育長の御見解をお尋ねいたします。  以上であります。 36 ◯副議長(宮川吉男君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 37 ◯市長(和田愼司君) 橋本議員からの御質問にお答えさせていただきます。2つ大きな御質問をいただきましたが、最初の1番目については私から、2番目につきましては副市長、教育長ということでお願いを申し上げます。  まず最初に、今回の安倍政権のアベノミクスといいますか、さまざまな経済対策についてどう思うかということでございまして、自分自身、これまでいろんな経済活動を自分自身もやってまいりまして、また生活をしていく中で、高度成長時代は給料はもちろん上がりますけれども、物価もそれ以上に上がったと、大変そういった生活が苦しいという時代がございましたが、ここ十数年は逆に物価がどんどん下がって、給料も下がっているというのが趨勢でございます。  そんなことをやはり反転していかないと、国全体の成長がないという考え方、私もこれはそのとおりだというふうに思っておりますが、その中でそれがすぐ一人一人の国民にひとしくよい効果を与えるかどうかということが今一番問われているんだろうと思っています。  私自身もいろんな経験した中で、一番大事なのはやはり可処分所得をどうふやしていくかということだろうと思います。給料も下がる、物価も下がる。それで可処分所得がふえていればいいんですが、どうもそうではないと。片一方でいろんな保険料だとか税金だとかさまざまなことがまたふえておりまして、そういう社会保障費もふえている、給料も下がる。なかなか難しい今状況にあることはそのとおりでございます。  この可処分所得をふやすためにどうするかということで、私ども市のほうでもできることは何かということを皆さんと議論をしてまいりまして、例えばいろんな費用の節約、「3ム」改善を行うことによって出てまいりましたいろんな費用低減の効果、これをどうやって市民の皆様に還元するかという考え方も私は大事だろうというふうに思っておりまして、電気代だとかさまざまな節約をした中で、水道料金を10%下げたり、それから保育料につきましてもこれは働く人たちへの応援ということで2年連続下げたりさせていただきました。こういうこともやはり行政として、細かいことかもしれませんがしっかりとやる。そういうような私は小松市政というのがこれからの方向づけも変わらないんではないかなと思っています。  あわせて企業活動をどうやって活性化するかということで、これからやはり商品開発だとかマーケット開発、こんなことに支援するために小松ブランド制度だとか産学官連携だとかいうさまざまなことで大学関係の御理解もいただきながら今進めておるわけです。  最終的には企業は人なりでございますので、そういう意味では人材育成をどうするかということ。それから、常にいかなる優秀な人材を企業に供給をするような仕掛けをつくっていくかということでございまして、幸いこの4年間、今最終的に高校卒の方の就職、99%まで来ましたので、もうあと本当に数名でございますけれども、最終的に100%になると思っておりますが、この4年間ほぼ100%の高校卒業の方々の就職内定も実現してきたわけです。  それなりにやはりこの地域は雇用吸収能力が高いということでございまして、私どもももっと地元にUターンしてほしいということで、これまでやっておりませんでしたが、こまつ・のみ合同就職面接会だとか説明会だとか、そんなことを行いましたら大変好評でございまして、遠方からもこちらへ帰ってきた折に実施できるようにということで正月休みだとか、それからお盆休みだとか、そんなことを利用して今やっておりまして、こんなことも毎年着実にやりながら成果をさらに上げていきたいなというふうに思っております。  これから消費税という課題もございますけれども、それから片一方で介護保険料等のやはり自己負担分のアップということもここございましたが、今国のほうで税と社会保障の一体改革というふうに進めておられますので、ぜひそちらのほうにも御期待しながら、一般の給与が上がった中でまた可処分所得がふえるような仕掛け、これをしっかりやらなきゃいけないなというふうに思っています。  それから、2番目の3月補正の科学交流館整備費についてということでございました。  この費用につきましては、2年間が主体でございまして、平成24年度と25年度でということで、もう既に補正予算の、過去の補正予算の中で債務負担行為もさせていただいておりますので、予算化につきましては御理解をいただいているというふうに思っております。  今回非常によかったのは、逆に25年度の正式に予算化をする前に、平成24年度の3月補正を活用させていただけました。これは大変私はいいことだと思っておりまして、工事の日程は変わらないわけですが、一番よかったのは予算化が早くできたということと、それから市民負担が大幅に減ったということでございます。今回、補正予算関係、小松市は37億円余を計上させていただきましたが、近隣のまちを調べてみますと4億円とか5億円とかそんなレベルでございまして、これもいろんな仕掛けがございまして、補正予算というのは事業を促進するために地元、私どもの基礎自治体の負担金が減るんですね。37億円関係、もともと国だとか県だとかの補助金も入っておるんですが、今回は補正予算だけで4億3,000万円、市民負担を減らすことができました。それから、そのうち科学交流館で2億5,000万円でございまして、そういう意味では事業の可否につきましてはまた橋本先生は違うお考えを持っているということはよく伺っておりますが、市民負担を減らしたということについてはぜひ御賛同を賜りたいなというふうに思っております。  それから大事なのは、今回、骨格予算、選挙の関係でそういうふうになりましたが、これは私の所信表明の中でもさせていただきましたが、従来ここ数年、子供たちのワクチン接種だとか、医療だとか、教育だとか、さまざまな制度改革を行ってまいりました。保育料もそうでございますが、この部分については骨格予算に全部おさめさせていただきましたので、骨格といいながら、市民の皆さんが得るべきものについてはきちっと織り込ませていただいたと。そういう意味では、福祉に関し、医療に関してもバランスをとったというふうに私自身、自負させていただいておりますので、お願いしたいなと思います。  そんなふうに、これから三本の矢ではございませんが、小松市、これからまちをもっと発展させていかなきゃいけません。上昇小松というふうに言わせていただいておりますが、もっとたくましいまちにしていくという一つの矢、それから福祉、医療、教育、これが基本的にしっかりしてなければ住みにくいまちです。これをもっとさらによくしていく、身近で心地よいまちにしていく、これが2つ目の矢でございまして、もう一つの矢は小松市の一番の大きな課題でございます行財政改革でございます。特に財政問題、これをやはりきちっと解決していかなければ次世代への私どもの責任を果たしたことになりません。こういう行財政改革が3本目の矢でございます。私自身、この三つの矢というものをしっかり持って、これからも進めさせていただけるようによろしくお願い申し上げます。  それから、3つ目でございます。市職員の退職手当条例の一部改正についてでございますが、あらかた橋本先生お話しされましたので、制度等について説明は省かさせていただきますが、これまで小松市はいろんな職員の給与、また賞与等の決定に当たりましては国の人事院勧告に基づいて決めさせていただいたということは、これはもう今さら御説明する必要はないと思っております。  昨年の11月に成立した官民格差を解消するための一つの手段として、そういうような方向がとられてきたわけでございまして、私といたしましては基本的な考えについて、国と同じ、そして県と同じペースでこれを実行できるようにするというのが私自身の役目かなというふうに思って、今回議案申請をさせていただいたわけでございます。  24年末から25年末、26年末と3カ年かけてということでございます。平均で申し上げますと今年度末退職の方については130万円ほどの影響がございます。それから、25年末の方々についてはさらに減額がふえまして240万円が平均値の減額になります。それから、3年目の26年末に関しましては平均で350万円の減額というふうになるわけでございますが、これは退職金それぞれ個人ごとに若干のばらつきがございますので、もう少しふえる方もいれば減る方もいるということでございますが、この方向についてぜひ御理解をいただきたいと思います。  1番目の質問と直接関係ございませんが、2番目の御質問の中で医療費の補助の拡大ということをおっしゃられましたですね。  私自身、先ほど来、市民への還元ということをよく口にさせていただくんですが、今回、職員の皆さん方の退職金が減額になるということ、これは職員の皆さんにとりましては本当に申しわけないことだというふうに思っておりますが、大きな官民格差の解消という大きな目標がございますのでぜひ御理解をいただくと同時に、私ども小松市というよりも市民の税金で負担するそういった退職金の額が少なくなるわけでございますので、これの一部についてはやはり市民に還元するという考え方も私は必要でないかなということでずっと職員と議論をしているさなかでございます。その中で医療費補助の拡大という御提案もいただきましたので、この問題についても、そのテーマについても私は今回の市民還元の一つの方策かなというふうに考えておりますので、これにつきましてはこれから市長選挙もございますので、次の市長さんといいますか、6月補正の中で決めていければなというふうに思っておりますので、また引き続き御理解のほどよろしくお願いいたします。 38 ◯副議長(宮川吉男君) 副市長、森久規君。    〔副市長 森 久規君登壇〕 39 ◯副市長(森 久規君) 私からは、3点お答えをさせていただきます。  まず、臨時・嘱託職員の産休についてでございますが、議員御案内のとおり、労働基準法に基づきまして臨時・嘱託職員の産休が産前については6週、産後については8週の休暇がとれるというふうな制度が設けられているところでありまして、この制度が運用されております。  お話を伺っておりますと、御本人も含めいろんな事情で取得されない状況があるのかなというふうな印象を受けましたけれども、そこは今後とも産休制度の周知浸透を図りまして、希望者には産休を取得しやすい環境づくりに努めてまいりたいというふうに考えております。  それから次に、2点目の子供の医療費助成制度でございますが、今ほど市長からも方向性のお話がございました。  子供の医療費助成制度につきましては、平成23年度に市内の医療機関だとか保育所、幼稚園に対して郵送用の封筒、申請書を設置をいたしまして、郵送による申請手続を行えるように利便性の向上を図ったところでありますし、今年度は小中学生の第3子以降の自己負担額を500円に引き下げをし、自己負担額の軽減を図ったところでございます。これらの2回の制度改正によりまして、申請の件数だとか、あるいは事業費ともに増加をしてきておりまして、子育て支援策としての効果があらわれているものというふうに認識をしております。  そして今度、平成27年度から子ども・子育て新システムが本格的に実施をされるということになっておりますので、本市におきましても新年度、25年度以降、子育て支援に関するアンケート調査をまず行いまして、地方版の子育て会議を開催するということになりますし、子ども・子育て支援策に関しての総合的な計画を策定することとなる予定となっております。今後、これらの準備作業を通しまして、現行の本市の子育て支援策を検証していくということにいたしているところでございます。そんな中で、子供の医療費助成制度の対象年齢などにつきましてもよくよく検討していきたいというふうに考えているところであります。  子供の医療費助成制度につきましては、各県や市町で独自に助成の基準を設けておりまして実施をしているところでありますけれども、将来を担う子供たちが平等に支援を受けるためには、この制度が国の一元的な管理のもとに一元的な制度として実施されるということが望ましいわけであります。国に対しましては、引き続き子供医療費助成制度の一元化ということを国や県に要望してまいりたいと考えております。  それから3点目でございますが、生活保護の申請についてのお尋ねがございました。  小松市の生活保護世帯でございますが、3月1日現在で350世帯、416人となっております。過去の10年間を見ますと約300世帯から350世帯前後で推移をしておりまして、ここ数年ほどはやや増加傾向となっております。  生活保護の開始の要因としましては、鬱病などの精神疾患を含む傷病の場合、それから高齢化に伴っての働いて得る収入の減少あるいは喪失による場合などが多くなっている状況となっております。  生活保護の相談がありました場合、生活保護法だとかあるいは生活保護法に基づきます実施要領というのがありますが、これに基づいて対応しております。相談者の状況をよく把握をした上で、他の法律によるいろんな制度の活用についての助言を行いますとともに、資産だとかあるいは働く能力を活用してもらう、あるいは扶養義務者の援助の活用をしてもらうと、そうしたことを説明を申し上げております。いわゆる他法優先の考え方、これが生活保護の原則でありますし、補足性の原則というそうしたことについての説明を行っているところでございます。こうした生活保護制度の仕組みについてよく説明を行った上で、保護申請の意思を確認をし、そして意思が確認された方に対しましては速やかに保護申請書をお渡しをし、申請手続について助言を行うことといたしております。  実際の相談におきましては、まず相談者の状況を親身になってよくお聞きをし、制度について説明をし、そして御理解を得ながら相談者の申請の意思を確認をしているところでありまして、申請をしたいという方には窓口に置いてある申請書をお渡ししているところでございます。  申請書が提出されたという場合には、速やかに受理をいたしますし、資産だとか収入の状況、そして扶養調査などについて関係先に調査を行います。そして、原則的には14日以内に生活保護の開始決定を行うということにしているところであります。  平成23年度の申請件数58件ということを先ほど議員からもお話ありましたが、他制度の活用だとか、あるいは親族からの援助が得られることになったとかということで取り下げがされたものが2件、却下が1件ということになっている次第でございます。  平成24年度の相談状況を見ますと、実件数として184件の相談がございますが、実際の申請件数との差が起きております理由は、いろんな生活保護の制度について他法優先の原則だとかいろいろ説明をしていただくと、ああ、そういうことかということで大体御了解をしてお帰りをいただいておる。実際にどうしても申請をしたい、申請の意思が強い、申請の意思が確認された方については申請をしていただいておると思っておりますので、拒否はしてないというつもりでおるところでございます。  生活保護に至らないような、生活保護の要件に当てはまらないような相談者に対しましては、第2のセーフティネットと呼ばれる求職者支援対策としまして、ハローワークが実施をしております職業訓練給付事業の受講を促したり、住宅の家賃を支給する住宅手当制度の紹介をしたりしておりますし、社会福祉協議会の生活福祉資金の貸付制度などについてもお勧めをしているところであります。  また、就職困難な状況にあります求職者には、ハローワークの就労支援プログラムを活用することなど、関係機関と連携したきめ細かい支援に努めているところでもございます。そしてまた、ふれあい支援センターを設けておりますけれども、こちらと連携を密にして一緒になって考え、そして一緒になって行動し、サポートするという、いわば伴走型の就労生活支援も行っているところでありまして、具体例を申し上げますと、仕事を失った高齢者と障害者の世帯に対しまして一緒になって仕事を探し、家でできる仕事を見つけ出しまして自立をしたというケースもありますし、家計を維持できないという相談者に対しまして一緒になって家計簿をつけて金銭的な管理ができるようになったというようなケースも見られるところでございます。  以上でございます。 40 ◯副議長(宮川吉男君) 教育長、坂本和哉君。    〔教育長 坂本和哉君登壇〕 41 ◯教育長(坂本和哉君) それでは、橋本議員のいじめ、体罰のない学校教育についてということについてお答えしていきます。  まず最初に、体罰についての調査についてですけれども、今年度の4月1日から1月末までにおける体罰の有無、それから件数、そして被害状況について現在調査中でございます。調査の対象についてですけれども、教職員については校長が直接聞き取りをする。それから児童生徒、そして保護者の人たちに対しては調査用紙を配布しまして、それに書いていただくことによって調査を行っているところでございます。結果の公表についてですけれども、文部科学省が全国的なものを全て集計して取りまとめ、25年の4月以降に公表するという予定になっております。  それから、2点目の自己肯定感、自分を大切にする力を育てる学校教育ということについてですけれども、子供たちが自分を大切な存在である、自己有用感を持てる、そんなふうになるようにということで学校教育の中で私は現在、生徒指導の3つの機能を生かす取り組みということを進めております。  その生徒指導の3つの機能というのは、子供一人一人にいろんな場面で自分が決めていく自己決定の場を設定する。2番目に、その自己決定をすることによって自分がここにいるんだ、自分には存在する意味があるんだという自己存在感を味わわせる。自分がそういうふうに考える、友達もそういうふうに考えるという中で共感的な人間関係を育む。こうして生徒指導の3つの機能を、特に授業づくりを中心に進めておるところでございます。その授業において生徒指導の機能を充実させるということは、学習集団において人間関係を調整、改善し、そして豊かな人間関係を育成することにつながっていくというふうに考えております。  それから、このことについては授業のみならず、部活動あるいはその他の特別活動、道徳、いろんな場面でこの生徒指導の3つの機能というのを重視しているところでございます。  また、昨年度より改定を進めてまいりました小松市の教育目標、これを「学びの道しるべ」として策定し、学校教育はもちろん、市民皆さんの生涯学習の目標としても活用できるものとしました。その理念を周知させる中でさらに思いやりのある心を育てる取り組みも進めてまいりたいというふうに考えております。  それから、3点目のいじめのない学校づくりに向けての条件整備についてですけれども、いじめというのが児童生徒の健全な発達に重大な影響を及ぼし、不登校や自殺等を起こす背景ともなり得る深刻な問題であるというふうな受けとめ方をしております。  教育委員会としましては、子供たち一人一人に対してきめ細かな対応ができるよう、小学校の1年から4年まで、そして中学校1年生については35人学級を実施しております。また、児童生徒の不安や悩み、あるいはストレスを和らげることができるカウンセラー的な役割としての心の相談員、これは全25小学校、そして中学校で2校配置しています。また、スクールソーシャルワーカー及び県いじめ対応アドバイザーを市内の全小中学校に巡回してもらって積極的に活用し、教職員の一人一人がいじめ問題への対応力が向上できるよう進めております。そうする中で、問題行動の未然防止、早期解決に努めようとしておるところでございます。
     これらの人的支援は今後も継続して、いじめを見逃さない学校づくりをサポートしていきたいというふうに考えております。  以上です。 42 ◯副議長(宮川吉男君) 橋本米子君。    〔19番 橋本米子君登壇〕 43 ◯19番(橋本米子君) いろいろと答弁をいただきました。私は2点について再質問をしたいと思います。  1点目は、市長さんの点ですが、税と社会保障改革に御期待すると、こういう発言を私はこの本会議で、これでもう2回聞きました。今、税と社会保障というよりも社会保障制度改革推進法に変わっています。これは社会保障費を削減する方向で論議がされていると私は理解しておりますので、これを少し市長さんも精査してほしい、こういうことを私は思っておりますので、ひとつ再答弁をよろしくお願いいたします。  それからもう一つ、生活保護の問題です。るる説明がありました。生活保護でもいろいろな方たちがいらっしゃって、制度をよく知らずに私のところにも何とかならないかってお話が、相談もよくあります。  しかし、今、副市長さんからお話がありましたが、この制度はどういうものだと窓口で御了解していただいて帰ってもらっていると、こんなようなお話がありました。私が聞いた中では、その受付の中で個人のプライバシーを傷つけるような言葉がいろいろと発せられると。男として情けないと、こんなようなことで辞退をされた方が数件か聞いております。そういうプライドを傷つけるような言葉は本当に考えていただきたい。  また、生活保護には当たらないから社会福祉協議会の総合支援センターに総合支援を受けなさい、そんなふうにも紹介されると聞いております。生活援護費と生活保護費は違いますので、すぐそういう社会福祉協議会のほうに回すようなやり方はやめてほしい。  この2点について再答弁をよろしくお願いいたします。 44 ◯副議長(宮川吉男君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 45 ◯市長(和田愼司君) 橋本議員の再質問にお答えをさせていただきます。  社会保障の改革、どうあるべきかというのは議論が始まっているのはもちろん私も認知をしております。自分の気持ちとして、消費税の問題も片一方であると。しかし、社会保障のもちろん切り下げとか、それからそういうなものは私はあってはならないというのが自分の偽らざる気持ちでございますが、このあたり全体としてのこれからの日本全体の福祉をどうしていくかという問題もございます。そういう意味で、いろんな議論、いろんな多角的な我々もウオッチをしながら、小松市民にとりまして一番影響がない、一番プラスになるような方向をどう見出していくかということが今の私の課題であるということを申し上げたつもりですので、御理解をお願いします。 46 ◯副議長(宮川吉男君) 副市長、森久規君。    〔副市長 森 久規君登壇〕 47 ◯副市長(森 久規君) 生活保護についての再質問にお答えを申し上げます。  先ほどもお答えをしたとおり、年間の生活保護に関する相談件数というのはかなりの数があるわけでありますけれども、そうした窓口でのやりとりの中で、相手の方に、相談者に自分のプライバシーなり尊厳を傷つけるような言葉があったとすれば大変申しわけないという思いでおりますが、そうした相談を受ける際の態度としては極めて真摯な態度で説明も丁寧にし、御理解を得ながら進めるというのが本来でありますので、そうしたことがないようにこれからも気をつけていかなければいけないと思いますし、職員にそうしたことを徹底をしたいと思います。  いずれにしても、それぞれの方々の基本的な人権だとかあるいは生存権だとかというお話にかかわる部分があるわけでありますので、相談に当たっては丁寧に対応していかなければいけない。そして、またそのための資質も磨いていかなければいけないと、そんなふうに思う次第であります。  そしてまた、その生活保護とまだボーダーラインの手前の人について社会福祉協議会に安易に回すというようなそうしたこともあってはいけないことであることは当然でございますので、いろんな状況の説明をする中で御本人が選択、自分としてどの道を選ぶかというのは本来御本人が選択するというようなことで、相談をされる側はそうした判断のサポートをするという意識でやらないといけないんだろうなと、そんなふうにも思う次第でありますし、言葉だけの対応、気持ちのこもってないような対応をしないように心がけていきたいと思っております。  その上に加えて、いろんな具体的なケースについても、それぞれのケースワークについて乱雑な対応とか粗雑な対応がないように心がけてまいりたいというふうに思う次第であります。  以上です。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 宮 橋 勝 栄 君 48 ◯副議長(宮川吉男君) 宮橋勝栄君。    〔1番 宮橋勝栄君登壇〕 49 ◯1番(宮橋勝栄君) お疲れさまです。自民党こまつの宮橋勝栄です。  昨日、大倉岳高原スキー場で行われました小松市長杯争奪のスキー選手権に参加してきました。スキー協会の役員としてだけではなく、選手としても参加いたしました。結果は、けがをせずによかったというところではございますが、何よりも3月に入ったにもかかわらず降雪にも恵まれ、雪質もよく、最高のコンディションで行われたことは本当に喜ばしいことであります。  また、今シーズンは前年に比べて2割ほどの来場者がふえているという報告を聞いております。家族連れ、若者に親しまれる大倉岳高原スキー場がさらに活性化されることを願ってやみません。  引き続き、市を初めとして関係各位の御協力をお願い申し上げまして、質問に入りたいと思います。  それでは、通告に従いまして大きく2つのテーマについて質問させていただきます。  まず、当市においてもアベノミクス効果をしっかりと得るためにであります。  昨年末の衆議院総選挙を経まして、我が自民党は約3年半ぶりに政権に復帰し、安倍晋三内閣が誕生いたしました。安倍総理の経済政策は、エコノミクスと掛け合わせた造語でアベノミクスと言われ、連日、テレビ、新聞等で大きく報道され、政権発足前からアベノミクスへの期待が高まり、株価は上がり、為替も円安に進み、本年は日本経済にとって久しぶりに何か高揚感を覚える年明けとなりました。  そして、日本経済再生に向けた緊急経済対策を盛り込んだ総額13兆1,054億円の2012年度補正予算が去る2月26日に成立し、本格的に始動いたしました。また、補正予算案と13年度予算案を一体的に編成され、景気浮揚を優先する強い姿勢、特に長期のデフレからの脱却への強い意思が示されています。  私は昨年の第1回定例会、ちょうど1年前に「デフレ経済脱却のための積極的公共投資について」というテーマで質問させていただき、質問の中で、このデフレ経済からいち早く脱するために、デフレギャップの解消をまず最優先し、積極的な財政出動、つまり公共事業を積極的に行っていかなければならないことを言及させていただきました。  アベノミクスではまさにその財政出動が、金融緩和、成長戦略とともに三本の矢として最重要政策の一つとなっており、地方経済にとっても建設業を中心に景気回復への期待感が感じられております。しかし、その期待を期待で終わらせることなく、しっかりと効果を実感するようにしていかなければなりません。  そのために、小松市でできることとして入札等について改善の余地があるのではないかということを3点質問させていただきます。  1点目は、工期設定に配慮した発注を求めるものであります。  小松市発注の工事において、冬場は施工不可能な林道工事が10月に発注された事案があると聞いています。私の住まいする地域でも林道工事がこれから冬に向かっていく10月以降に発注されたということがあり、果たして3月いっぱいまでに完了するのかと心配しておりました。すると案の定、降雪などを理由に工事ができず、4月以降に工期が延長されているとのことであります。天候などによる工期延長はやむを得ません。しかし、平地よりも降雪量が確実に多い林道において、冬の期間に工事ができないということは想定し得ることであり、工期設定に配慮が必要なのではないでしょうか。  定められた工事の期間中は、建設業法による配置技術者の常駐の義務がありますが、工事ができない状態であっても、その配置技術者は他の工事で使うわけにはいきません。建設業者にとっては貴重な人材であり、工期の延長によって他の工事に参加できないということなどもあり得ます。工期や時期に配慮した発注を求めます。  2点目は、配置予定技術者の専任期間の緩和についてであります。  さきにも述べたように、配置技術者は現場常駐の義務があり、常駐期間中は工事内容のデータベースであるCORINSに登録されております。小松市発注の一般競争入札に参加する場合、現状は入札参加申請日にCORINS登録が外れている技術者を用意する必要があります。しかし、建設業の各社とも余剰人員を維持できる状態ではありません。そこで、限られた技術者数を効率的に配置するためにも、また、より優秀な技術者が従事できるようにするためにも、配置技術者のCORINS登録日はせめて開札日まで緩和を求めるものであります。  3点目は、現場代理人の実績評価についてであります。  現在、総合評価方式の評価基準において、市が求める配置予定技術者の資格等の欄では、主任技術者、管理技術者の施工実績のみが加点対象であり、現場代理人は加点されておりません。しかし、主任技術者、管理技術者と同等に現場従事している現場代理人を実績として加点対象とすることを求めます。  長らく続くデフレ経済のもと、また公共工事の削減のもと、あるいは家庭や学校の教育も影響があるのかもしれませんが、建設業においては若い世代の従事者が特に少ないと言われております。その中で貴重な若い世代の従事者が経験豊富な技術者とともに現場代理人として任され、経験を積んだ場合にはその実績をしっかりと評価することが必要なのではないでしょうか。そうやって仕事を任されて評価されることが若い世代にとっては何よりのモチベーションになりますし、将来の糧となります。  石川県発注工事においては加点対象となっているとのことでありますので、市においても現場代理人を実績として加点対象とすることを求めます。  以上3点について求めますが、このアベノミクスは当市においても絶好のチャンスであります。景気浮揚はもちろんのこと、若い世代の育成は将来の供給体制の確保の観点からも重要なことであります。ぜひ前向きな御答弁をよろしくお願いいたします。  続いて、国家観、歴史観についてお尋ねいたします。  私は常々、政治家にとって、とりわけ首相、知事、市長などのリーダーにとって最も大切なのは我が国の国家観と歴史観についてどういう認識を持っているかということであると考えております。  わずかこの3年ほどのことを考えてみてください。国家観、歴史観が政府内でもばらばらで揺らいでいた民主党政権では、ロシア、中国、韓国、北朝鮮など、極東、東アジアを取り巻く環境が大きく変わり、尖閣を初めとした緊張状態となり、外交が停滞してしまったことを。それに対し、昨年末に再び政権についた安倍首相は、明確な国家観、歴史観を国内外に発信し、さきの森元首相のロシアへの特使派遣など、果敢な外交で停滞したものが一気に進もうとしていることを。時の政権、為政者の国家観、歴史観で大きな違いがあるということがおわかりいただけると思います。  国家観、歴史観は、国会の場でやればいい、市政の場、この議場で議論するものでないという意見もあるかと思いますが、それは全く違うと私は考えます。例えば、市長は2011年に掲げ、ある意味では次の市長選に向けたマニフェストとも言える10年ビジョンの中で、多文化共生ということで小松を訪れる外国人をふやしていくことを掲げられております。本日午前の浅村議員からの質問もありました。  我が国の歴史と伝統から来るアイデンティティを大切にし、また主体性をしっかりと保ちながら和の精神で交流するという国家観のもと、互いの文化を尊敬し合いながら協働していくための多文化共生であるということであれば、小松空港を拠点に世界に開かれた国際都市小松をあらわすよい政策であると思いますし、私は大いに賛同いたします。  しかしながらそれが、日本列島は日本人だけの所有物じゃないなんというとんでもないことを言ってしまう、外国人参政権をも認め、日本人と外国人を同化しようとする国家観を背景に多文化共生の政策を掲げるのであれば、私は断固として反対であります。  このように一例を挙げましたが、同じ市の政策でも、その背景に市長の国家観はどういうものかによって大きく異なります。個々の政策は大いに議論し、是々非々で決めていけばよいですが、個々の政策の背景にあるものは何か、国家観、歴史観に基づいてどういう経緯でそのような政策を掲げるのか。その大局観こそリーダーにとって最も大切であり、それを明らかにすべきと考えております。  よって、これから2期目に向けて市民の審判を受ける和田市長の国家観、歴史観をぜひ明らかにしていただきたく質問させていただきます。  総理大臣であれば外交上の問題もあり、政府見解を引き継ぐかどうかということで私見を述べることができない部分もあろうかと思います。しかし、市長の場合はそういうこともありません。和田市長の私見、個人の見解で結構ですので、市民にしっかりとお示しいただきたいと思います。  表題では国家観、歴史観という順になっておりますが、歴史観に裏打ちされた国家観という意味合いを込めて、まず歴史観にかかわること3点、次に国家観にかかわること6点についてお伺いいたします。しっかりと通告もしてありますので、9点について御答弁漏れがないようしっかりとお答え願います。  まず、歴史観に関することであります。  1、いわゆる自虐史観についての所感をお聞かせください。  歴史に精通している市長といえども歴史学者ではありませんので、南京大虐殺がどうとか、東京裁判がどうとかいうことを議論しようとするつもりではありません。個別具体的な史実を対象とするのではありません。さきの大戦で我が国は敗れた結果、自国の歴史の負の部分を殊さらに強調し、正の部分を過小評価し、日本をおとしめるような歴史観であるいわゆる自虐史観全体について、どのような御所見をお持ちかお聞かせください。  2、戦後の歴史教育について御所感をお聞かせください。  戦後の歴史教育では、我が国の歴史、文化、伝統に対する理解、またその真髄たる皇室への思いなどが欠落してしまっていると私は考えております。それは我が国の建国の経緯を記していなく、また歪曲された史実が記載されている歴史教科書に問題があると私は考えております。日本人が真の国際人を目指す上で、日本の国の成り立ちを知り、先人たちが苦労してこの国を守ってきた歴史を知ることが何より肝要であると考えます。それがあってこその多文化共生であります。市長の御見解はいかがでしょうか。  3、平成23年度実施の中学校用の歴史、公民の教科書採択について御所感をお聞かせください。  私は当選直後の平成23年の6月定例会から幾度となくこの場で教科書採択の問題について教育委員会に質問させていただきました。市長もよく御存じかと思います。小松市教育委員会と川北町教育委員会で採択された歴史、公民の教科書が、能美市を加えた採択地区協議会において逆転で能美市が採択したそれぞれの教科書が採択となりました。もちろん、小松、能美、川北の採択地区協議会に参加した委員の意見に押し切られたという部分はあるかもしれませんが、私はそもそも採択の手続に不備があったと考えております。合議制を基本とする教育委員会制度において、教育委員会の事務方が採択地区協議会の設置について教育委員会の会議に諮らずに決めていた。議事録にそのことが記載されておりません。その点で大きな手続上の不備があったものと考えております。このことについて市長に初めてお伺いいたしますが、どのようにお考えになりますか。御所見をよろしくお願いいたします。  次に、国家観に関連することであります。  1、外国人に対して日本はどんな国と説明しますか。  端的に国家観を示すには、海外に行って、あるいは日本を訪れた外国人に対して、日本という国はどんな国であるかということを説明することであろうかと思います。簡潔に御説明いただければと思います。  2、女系天皇、女性宮家について、認める意見ですか、それとも認めない意見ですか。  日本の国家観を議論するに当たって、皇室に関することが抜けてしまっては、片手落ちどころか全部落ちになってしまうと言っても過言ではないと思います。皇室に対する思いや理解は日本の国家観の真髄です。そこで、昨今議論になっている皇室の問題で女系天皇、女性宮家について認める意見か認めない意見か、どのようなお考えをお持ちかお聞かせください。  3、憲法の改正論についてのどのような御所見をお持ちですか。  憲法は国体をあらわすものです。憲法そのものが国家観を示すものと言ってもよいと思います。しかし、戦後、GHQに押しつけられた憲法であり、自主憲法を制定すべきだという議論があります。昨今、特にその議論が盛り上がっております。その憲法についての和田市長の御所見をお願いいたします。  4、地球市民という感覚を持ち得ているのか。また、外国人参政権についても御所見をお聞かせください。  さきにも述べましたが、外国人との多文化共生ということの背景に、地球市民という感覚を持ち得ているのかどうかでありますし、外国人参政権について認めるか否かという点であります。  市長は、平成23年の6月議会で川崎議員からの教科書採択に関する質問の御答弁の中で、「私の自分のスタンスといたしまして、一つは、心身ともに私は日本人であります。先人も含めまして、日本人として営々と築いてきたこの地をどういうふうにして伝えていくかということ」と述べられている一方で、「それからもう一つは、これは小さな単位ではなく、同じ地球上に暮らす同じ人間でございます。そういう意味で地球人としてどう考えるんかということでございますので、日本人としてということと地球人としてどういうふうにアクション、行動するのかというのが私の考えでございます」と述べられております。  前半部分を聞くと、国家というものに基軸を置いた思想を持ち得ているのかなと思う反面、後半部分を聞くと、地球市民という超進歩的な考えで地方における外国人参政権を認めるととれる御発言であります。果たしてどちらなのか、その真意をお聞かせ願います。  5、市民はお客様とはどういう意味なのか。  和田市長は一貫して「市民はお客様」ということをおっしゃります。しかし、私はこのことに対して違和感を覚えております。市民はお客様という発想は、国家と市民を分けて考える、強い表現をすればあたかも対立するようなものと考えるいわゆる革新系の方、リベラル思想に近く、どちらかといえば保守的な国家観である私にとっては違和感を覚えるものであります。  私は日本の建国の精神は和と考えており、対立構造で物を考えるべきものではないと考えます。しかし、国家対市民、企業対消費者、経営者対労働組合というように、和田市長が市長になるまでの市役所のあり方はあたかも市民にとっていわば対立した存在であり、批判の対象であった。そこで和田市長は立ち上がり、みずからを革命政権と位置づけ、市役所が市民にサービスするように革命を起こす。市民はお客様という考えは、このように革新系のリベラル思想に近いものと私は感じざるを得ません。  リベラルな政党である民主党政権が、国民の生活が第一というスローガンのもと、子ども手当、高校の授業料無償化、高速道路無料化など、給付すること、サービスを主眼に置いた政策が際立っていたのに対し、保守政党である自民党の安倍政権は、アベノミクスで経済を強くして、国民に分配する富を生み出すことを主眼と置いている。このように比べるとわかっていただけるかと思います。  これまでの和田市政を振り返ってみると、リベラル的発想が強いのではないか。市民に分配する富を生み出す、つまり経済を強くするという政策が弱かったのではないかと考えます。この根本にあるのが市民はお客様という考え方にあるように思いますが、いま一度、市民はお客様ということについて御説明をお願いいたします。  6、ずばり、保守ですか、リベラルですか。  リベラルは直訳すると自由主義となりますが、定義が曖昧で、革新的な政策を訴える政治家を指す場合が多いと思います。さきにも述べたように、和田市長の市政運営は革新的な部分が強く、歴史や伝統を踏まえ、国家と市民は対立するものではないと考える保守とは異なる部分が多いと考えます。果たして市長は保守なのかリベラルなのか、ずばりお聞かせ願います。  以上、市長はいろんな立場の方から御支援を受けておられるためにお答えにくいのはわかります。しかし、だからこそ市長御自身のお考えをしっかりとお聞かせ願えればと存じます。  9点について質問させていただきました。どの部分に答えているのかわかりやすくお答え願えれば幸いです。  何とぞよろしくお願いいたします。 50 ◯副議長(宮川吉男君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 51 ◯市長(和田愼司君) 宮橋議員の御質問にお答えいたします。1番目につきましては担当部長からお答えさせていただきます。  2番目につきまして私にということでございますのでお答えをさせていただきますが、私も今、こういう議場でお答えするというのは公人としてお答えするわけでございますので、個人的ないろんなお話ということであれば、また日を改めてコーヒーでも飲みながらということのほうが私は率直にお話し合いができるんではないかなというふうに思っています。  それと、前回の1年ほど前の答弁を引き合いに出されましたけれども、まさしくそのとおりで私はよろしいんじゃないかなと思っています。  今回、9ついただきましたけれども、順番に答えるということではなくて、全体としてお答えをさせていただきますが、今、小松市、交流の時代とこう申し上げていまして、それについては賛同いただけると思っております。  日本人だけの交流じゃなくて、もちろん日本人だけですと1億2,000万人、世界全体で70億人、そしてこれから憧れの日本にぜひ新婚旅行で来たい、また家族旅行で来たい、ビジネスで来る、そういった人たちがどんどんふえてくるというのは、これはもう今もふえてきておるわけでございますので、そういう意味では日本というもの、ザ・ジャパンでございます。これをどうお見せするかが私はこの地域のやはり特色だろうと思っています。それをしっかりとこういう外国の方にもお見せできるのが私はすばらしいと思っていまして、日本のもの、和とおっしゃっていましたけれども、私は和田の和でございますので、そういう意味では曳山交流館もそうでございます。250年続いてきた文化、これはその当時、もちろん行政というのはありません。これは全部町衆だとかお百姓衆──私も百姓の出身ですが──がお金を出し合ってつくってきた、維持をしてきたということで、まさしくこれが日本の文化なんですね。日本人そのものがこういうものを大切にしてきたということでして、それを堂々と外国の人に見せる。お見せして感動を得る。これは私は何よりにも増して実現可能なことだというふうに思っています。  あわせて自然景観、温泉も含めましてですけれども、古いお寺もたくさんございます。そういう自然景観を含めて、これも日本ならではのものでございまして、ここまで日本の環境を守ってきたというのは、これは地理的に恵まれたという部分もございますが、これをしっかり守ってきたということでして、戦争中、エネルギーのために材木を供出したと。はげ山になったと。それをぜひ復元をしたいというやはり陛下の御心の中で全国植樹祭というのは始まって、ことしで64回目になるわけでございまして、これこそ私はまさしく日本人だろうと思っています。そういうことを2年後に小松市を主会場に全国植樹祭が開かれる。こんな名誉なことがないわけでございまして、これもやはりこれを一つの使命として、さらに外国の方にも日本中の方にも来ていただく。そして、それを自慢できるようなまちにしていかなきゃいけないなと思っています。  ものづくりもそうでございまして、日本人の器用さ、ものづくり、改善、工夫をしていくというこのすばらしい能力は、やはり外国人の憧れでございます。そのためにたくさんの研修生がいっぱい来るわけでございますし、日本企業に外国に出てくれというような要請をたくさん受けて、地元の企業も外国にどんどん工場だとか研究所をつくっておるわけでございますが、これこそ、これも日本のやはり自慢でございまして、そんなものをどうやって見せていくかというのは、例えば産業観光フォーラムもそうでございますし、そして日本の強み、ものづくりの強みを維持するために科学交流館というのを今整備させていただいておるわけですから、これも日本でございます。  ザ・ジャパンということを考えたときに、私は紛れもなく日本人であると申し上げているのはそういうことでございますし、それからいろんな意味で日本だけのマーケットでは今の日本のものづくり企業、そんなものは成り立たないというのは御存じのとおりでございます。広くマーケットを求めていく。そして、日本の商品が世界のいろんな食料開発だとか、それから都市開発だとか、そして何よりも今、中国もPM2.5と恐ろしいことになっておりますが、そういう環境問題の改善に、日本の企業が、日本人が持っている創意工夫が役に立つ時代でございますので、そういう意味では私は堂々と外国のほうに我々が持てるものを、もちろん無料でないわけですが御提供していく。そして、さまざまな改善をしていくということが大事なんではないかなというふうに思っております。  中国のPM2.5ですと今、日本のほうにも飛来してきておるわけでして、日本人そのものの健康を脅かしている。じゃ、それを放置していいのかということは決してないわけでして、これは今進んでいる国が劣っている国に対して手を差し伸べていく、これが地球全体にとって大事だということで、そんなことをしていくことによって日本人というもののやはり外国での尊敬の私は進む道になるんだろうと思っています。  私自身、温故知新ということをこれで3年半ほどずっと言わせていただきました。先人が築いたこの小松、すばらしい文化、ものづくり、景観、これを生かしながら次につないでいく。こういう市政を担っておるわけでございますので、和田はどちら側ですかというそういうようなことではないということをまず申し上げておきたいなと思っております。  一番自分として大事だと思っておりますのは、智・仁・勇の中の仁でございます。この仁、思いやりという言葉がこれから重要だということは、もう1年半前から国連大学の学長夫妻とずっと交流をしておりますが、特に仁です。仁が大事だということをいつもおっしゃっておりまして、英語に直しますとヒューマニティとかモデスティというんですが、モデスティといったら謙虚さでございます。そういう気持ちをこれから世界中の人たちが持っていく。特に先進国が持っていかなきゃだめですよということをお教えをいただいておるわけでして、今幸いにして日本はまだ先進国として力のある国でございます。これは力をもっと持っていかなければ生活水準も維持できませんし、外国からのやはり尊敬も集められない、そんな思いでございますので、成長していく、そして日本人一人一人がもっと研修を積んで勉強して能力を高めていくというのが大事だろうというふうに思っています。
     午前中の質問の中でも若干ちょっと触れましたけれども、重なりますが、今私ども日本人、もちろん小松市民もそうですが外国にたくさん暮らしていらっしゃいます。在留邦人118万人、日本人の1%が常に外国で生活をさせていただいておるわけです。もちろんそれは経済活動もあれば留学のために行っている人もいるわけですね。そのうち40万人が永住者、78万人が3カ月以上の長期滞在。もちろん観光旅行だとかそういう数を入れますと、今、日本人の観光で外国へ行かれる方は、ビジネスも含めまして延べ1,000万人と言われておりますから10人に1人が毎年海外へ出ているということになるわけでして、もちろん外国とのいろんな交流なしにはやっていけないというふうに私は思っています。  多文化共生というのは少し言葉の捉まえ方でいろんな意見があるとは思いますが、やはり地球全体の人たちがどのようにしてお互いが持っているものをどのようにして御提供するのか、足らざる分をどうお互い補完をしていくのか、こういうことが大事なんだろうと思っております。  私自身の政治的な、私は政治家ではありませんが行政のスタンスとして一視同仁ということを言わせていただいております。どんな人もやはり分け隔てなく考えていく。もちろんいろんな政治的なお考えを持っておられても、11万市民、これは私は一人一人みんな分け隔てなくやはり市長として接しなければいけないと、そんなふうに思っておりますので、ぜひ誤解のないようにお願いをしたいなと思っております。  それから、市民はお客様という言葉、これについて少し意見が違うということもお聞きをいたしました。民間企業、それから市の行政も私は一緒だと思っておりまして、これを有権者として考えるのか、お客様として考えるのか、もちろんいろんな考え方があっていいと思っております。  しかし、市の行政はサービス業だとよく言われますが、サービス業であるならば、やはり税金を納めていただいている市民の、国民のそのお金で私も今生活をさせていただいています。宮橋議員も報酬はそこから出ているわけでございます。そういう意味では、物を買っていただくお客様とは違いますが、私は市民はお客様、国民はお客様と申すのはそういう意味でございまして、お客様がやはり満足度を高めていく、またお客様と一体となっていろんな商品開発していくというのが、民間企業で伸びている企業はみんなそうです。お客様がいろんな課題を提供して、もちろんクレームもあります。でも、その中でよりよいものをつくっていく、よりよい商品を開発していくからこそ、その企業は伸びて世界的にまた伸びていくわけです。  行政も一緒だと思います。ですから、市民からいろんなことをおっしゃっていただいて、それを改善をしていく。と同時に今いろんな方にお願いをしているのは、いろんなクレームだとかお叱りを3つしたら1つ褒めてくださいという話をしています。確かに最近は市民の皆さんから窓口はよくなったねとか、電話の応対いいねとか、たらい回しなくなったねというようなことでお褒めをいただくケースがふえています。そういう意味で、市の職員も大変その言葉を聞いて百人力になっているというのも事実でございますので、私はお客様という言葉、意見はさまざまだと思いますが、そういうような観点からやはり見ていくべきだろうというふうに思っております。  それから、歴史観という大変難しいテーマをいただきましたが、本来これは教育委員会のほうでお答えすべきだと思いますが、私自身の物の考え方ですが、温故知新というのも歴史観の一つでございます。  それからもう一つは、ふるさと教育という言葉がよく出ますが、例えば戦前も戦後も、そんな分け隔てはもう70年ですからどうかと思いますが、明治時代も大正時代も昭和も平成の御代も、私はふるさと教育というのが一番の日本人として大事なことではないかなと思います。ふるさとを愛せなくてどうして日本を愛せますでしょう。そして、家族を愛せなくてどうしてふるさとを愛せるかという言葉もよくテレビなんかでこういう評論家の方がおっしゃっていますが、なかなかそれは難しい言葉だと思います。  でも、ふるさと教育というものをしっかりやっていくことによって、自分が今住んでいる場所を愛着を持つということがまさしく愛国教育だというふうに思っておりまして、教育委員会のほうでもいろんな体験をしたりさまざまなことをやっていただいておるわけです。これはこれからももっと日本の文化といいますか、地域のことをもっともっと勉強してもらうことが、これから逆に国際人として活躍する子供たちが、あなたの住んでいるところはどんなまちですか、何が自慢ですかと言われたときにどんどん出るようにしてほしいなと思うんですね。歌舞伎の長唄の一節でも結構ですし、また太鼓でも結構ですし、そういう日本古来からのものを一つでも二つでも身につけていただく、これが国際人として私は大事なことではないかなというふうに思っています。  スポーツもそうです。音楽もそうです。全部今、国際ルールです。柔道だって国際ルールでやっています。それから音楽もドレミファソラシド、これは国際ルールです。もう我々は国際ルールの中で今生活をさせていただいておるわけですから、ぜひその辺を、もっと音楽勉強してくださいということも私は大事なことなんではないかなと思います。美しいと思う心は日本にいても外国にいても一緒だと思いますし、逆に外国の方が日本に住んでいただくときも美しい日本をやはり大好きになって帰ってもらう、そういう仕掛けが大事だと思っています。  それから、教科書の選定について、これはもう本当に私が申し上げることではありません。私も一市民としていろんな経緯を見知りましたが、その決定までの制度、ルールがあるわけですね。その中で決めてきたというふうに思っておりますので、その決定の中でいろいろといろんな御意見があるのは私も耳にしておりますが、仮にその制度、ルールがよくないというんであればそれを正すということのほうが私はより公正、民主的な方法ではないかなというふうに思っておりますので、御理解よろしくお願いいたします。 52 ◯副議長(宮川吉男君) 行政管理部長、野村長久君。    〔行政管理部長 野村長久君登壇〕 53 ◯行政管理部長(野村長久君) 私からは、当市においてもアベノミクスの効果をしっかりと得るためにの中の、まず工期設定に配慮した発注をについての御質問にお答えを申し上げます。  適正な工期は、実作業日数でありますとか準備、後片づけの期間、それから不稼働日数等を算定いたしまして設定をしておるところでございます。また、工事の内容でありますとか、規模でありますとか、それによりましては県の工事費などから算出される工種別工事日数というものがございまして、それを参考にして適正に工期を算定しておるというところでございます。  なお、補助工事につきましては、国、県の実施承認を受けまして速やかな発注に心がけておりますし、市単独工事におきましても道路工事等において債務負担行為等によりまして年度末、それから年度当初の工事が比較的少ない時期に発注するなど、切れ目のない時期の発注に心がけているところでございます。  しかしながら、発注後に地元の調整でありますとか関係機関との調整によりまして不測の日数を要してやむなく繰越工事となる場合は、必要最小限の工期の延長を行っているところでございます。  議員御指摘の点でございますけれども、今後、地元の調整や、あらかじめ明白な自然条件などを十分に考慮いたしまして、適切な時期に発注することに心がけ、公共工事の品質管理を図るとともに、工期の短縮によるコストの縮減、それから受注機会の確保に努めてまいります。  それから次に、配置予定技術者の専任期間の緩和をという御質問でございます。  本市におきましては、発注予定金額が1,500万円以上の一般競争入札工事を対象にいたしまして、総合評価方式を実施いたしております。入札の関係申請書の提出期限日までに入札の参加申請書とあわせて配置予定技術者を記載いたしました価格以外の評価点申請書や技術提案を提出することとなっております。  入札の参加申請書の提出期限日から開札日までは数日あるわけでございますけれども、その間は提出された技術提案の評価などの技術資料の確認作業が入る関係上、その期間は設けさせていただいておるというのが現状でございます。  議員御指摘の点につきましては、今後、配置予定技術者の配置できる時点については専任期間の緩和が図れるように検討してまいります。  それから最後でございますけれども、現場代理人の実績評価をについての御質問にお答え申し上げます。  小松市の建設工事標準請負契約約款では、現場代理人、それから主任技術者を工事現場に配置することとされております。現場代理人は、工事現場の取り締まりや工事の施工、契約関係事務に関する一切の事項を処理する請負者の代理人であります。一方、主任技術者の職務といいますと、施工計画を策定いたしまして工程の管理や品質管理、それから現場従事者の技術上の指導監督などの管理がそれに当たるものでございます。そのため、主任技術者は建設業法上の資格要件が必要となってまいります。  小松市の場合は、総合評価方式を今採用しております関係上、配置予定技術者の能力評価では、品質の確保でありますとか品質の向上の観点を重視している関係上、主任技術者の保有資格と施工実績などが評価の対象となってくるところでございます。  議員御指摘の件につきましては、今後、主任技術者の資格取得年数による評価差を撤廃いたしたいと思います。また、そのことによりまして技術者の育成も図ってまいりたいと、このように思っております。  最後になりますけれども、御指摘のありました現場代理人の実績評価等を含め、今現在の総合評価方式の入札について十分な検証を行いまして、制度面で改善できる点があれば改善し、公共工事の品質確保と建設企業の育成に努めてまいりたいと、このように思っております。  以上でございます。 54 ◯副議長(宮川吉男君) 宮橋勝栄君。    〔1番 宮橋勝栄君登壇〕 55 ◯1番(宮橋勝栄君) 残念といいますか、市長の答弁聞いていまして、右行ったり左行ったり本当に何言っているかよくわからなかったんですけれども、考え方の違いはあるのはわかります。私と浅村さんだって、きょうの朝の議論もそうですけれども、考え方は大きく違っておりますけれども仲よくさせてもらっています。それは考え方の違いが明確になっていて、主義主張が違うということを超えて議論をし合える仲だと私は考えております。  そういった意味で、市長がどういう考え方を持っているのかというのが正直わからない。今の話もありましたけれども、ふだんからのコミュニケーションがあった中であればいいんですけれども、先ほどコーヒーでも飲みながらというお話しされましたけれども、そういう機会というものが私はこの2年間、議会におらせていただいた中で市長とコーヒーでも飲みながらこういうことを議論する機会というものが一切なかった。それが今の市政運営において非常にいろんな部分で問題が出ている部分だと思います。  やはり市長のスタンスというもの、これは私見はこの場で述べるものじゃないといいますけれども、今言われたこともほとんど私見だと私は思っています。いろんなことを私見、いろいろ違いますけれども、それを乗り越えていろいろ議論できる場というものをするために市長のそういった立場を私は明らかにしていただきたい。それは私一人とコーヒー飲みながらではなく、市民の方にも私はお伝えすべきことであると思いますし、特に今重要な時期でありますので、そういうことをという趣旨を込めて今回質問させていただきました。  どちらでもないということでありますけれども、もう一度再度、答えてない件ばっかりだと思いますので、もう一度だけお伺いします。今回の件、本当にお答えにならないのかなれないのかはよくわかりませんけれども、ぜひもう一度お答えいただきますよう、ほとんど答えてないですよね。市民はお客様ということと歴史、公民教科書の採択については多少触れられておりますけれども、ほかの件についてはどういったことかよくわかりませんので、もう一度だけ聞かせていただきます。その点について、各項目についてどのようなお考えをお持ちかお聞かせいただきたいと思います。 56 ◯副議長(宮川吉男君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 57 ◯市長(和田愼司君) 私自身、十分お答えをさせていただいたというふうに思っております。  国のほうで議論すべきこともございますし、それから皇室典範云々については私は陛下なり皇太子殿下が最終的にお考えになられるべきであるというなのが私のスタンスでございます。私どもがああだこうだということじゃなくて、でも歴史を見たときにはいろんなことがあるわけでございますから、じゃ、これからの時代どうあるべきかというのは私もなかなかわからない部分はございます。宮橋議員もそうだと思います。このあたりについてはやはり最終的に議論すべきそういう会議体といいますか、皇室の問題であるならばそちらのほうで私はお決めいただくのが一番、日本人もそれに従うというふうに思っておりますので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。  それから、自分自身の、よくわからないとこうおっしゃいましたが、十分言ったつもりでございますので、その中の言葉の中からぜひ和田という者の人間像をまた皆さん方も御理解をいただければなというふうに思っております。  外国人のことを盛んにおっしゃられますが、どうして外国人、日本人というふうにいろいろ区別をなさるのかが、私は逆にわからないんです。国境なき時代、ボーダレスの時代と言っておりまして、これはまさしくそのとおりだと思います。でも、私はそれぞれ国籍というのがあると。ナショナリティというのがあって、もちろん言葉も違えば価値観も違うわけです。言葉も価値観も違うからといっていさかいを起こしていては何にもならない。そこにどのようなやはり協調があったり理解があったりするのかということがこれから大事だというふうに思っておりますので、これから日本が置かれている場所、位置、それから小松市がこれから目指そうとしなければいけない、そして日本の経済成長を引っ張っていく中での産業の問題、そんなことを考えたときには、私は積極的に日本人が持ってるものについてどんどん外国に提供していく。また、逆に留学生を受け入れて、その人たちにものづくりだとか医療だとかそんなところをお教えをして、それぞれの国の発展に役立てていただく、これこそまさしく私は重要な日本というものの意味合いじゃないかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 井 田 秀 喜 君 58 ◯副議長(宮川吉男君) 井田秀喜君。    〔2番 井田秀喜君登壇〕 59 ◯2番(井田秀喜君) 皆様、お疲れさまでございます。  平成25年第1回定例議会におきまして、市政一般について質問させていただきたいと思います。  私の前の宮橋君はかなりコアな部分の質問でしたので、私のほうからは逆にグローバルな大きな話をさせていただきたいなと思っております。  それでは早速始めたいと思います。  間もなく1期目の任期が満了となる和田市長の市政運営を、一般市民として2年間、また小松市議会議員として約2年間見させていただきました。就任以来、本当に365日ほぼ休まれることなく市政運営をされたことは、これは私にはとてもまねのできることではありません。大変すばらしいことだと思います。しかし一方で、市民から厳しい御意見もございます。今回の選挙戦を制し再選された際には、先ほどからもお言葉にありますように平等で偏りのないニュー和田市長として市政運営に取り組んでいただきたいという私からの思いをまず最初に込めまして質問に移りたいと思います。  本市におきましては、平成5年から小松駅周辺整備3点セット事業といたしましてハード整備を行ってまいりました。そこではコマツの小松工場跡地にも研修センタやこまつの杜と姿を変え、現在建設中、まだ仮称ではありますが科学交流館や曳山交流館、この議会でもこの後の高野議員の質問にもありますように話題となりました大和跡地においても進展が見られ、時代とともにまちの変化を目の当たりにしております。  しかし、市長は本市の財政圧迫は過去の負債を背負っているかのようにおっしゃられることが多いような気がします。しかし、地方でありながらこのような3点セットのような大きな事業があったから、現在のような駅周辺整備ができたのではないのかなと私は考えております。  限られた財源の中で健全な市政運営を行うことは当然でありますが、誰かが未来を切り開かなくては未来は何も変わらないと思います。変えるのは私たち自身、小松市民だと私は考えております。  その中でも市のトップである市長のリーダーシップに期待をし、この後の空港周辺に関する質問に移りたいと思います。  そこで、もう毎回毎回、僕質問のときに出すこの10年ビジョン、ここにも描かれておりますが次世代の3点セットと位置づけまして空港周辺の今後の開発について、1つ目の大規模集客施設誘致についてお尋ねいたします。  空港周辺の大規模集客施設誘致に関しましては、平成23年9月27日、石川県議会総務企画委員会の場で小松選出の福村県議の質問の中で、「小松空港を活用しながらアウトレットモールを誘致すべきではないか。エアターミナルだけ、あるいは小松市だけではなく、県も主軸になって動かなければ誘致は成功しない」、また「空港、地方空港をもっと民活せよ」とおっしゃっておられました。この背景には、世界の空の急速な変化があるのではないかと思います。オープンスカイの進展やLCC(格安航空会社)の台頭による航空会社間の熾烈な競争があります。  競争の激化と同様に、空港の事業環境はリーマンショックや大震災での福島原発事故の後、利用状況は現在回復傾向にありますが、北陸新幹線開業など、まだまだ厳しい現状にあると思います。  現在、効率化を進めるために、徹底したマーケティングにより潜在需要がある路線を開拓するという形で羽田乗り継ぎ便など戦略的に利用増を推進しております。これからの重要なポイントは、まさしくグローバルな視点に立つことだと思います。先ほどの宮橋議員の答弁の中にも世界観、グローバルというお言葉が多々ありましたので、十分に認知されているとは思います。この発展するアジアの中で日本の各地方がどのように生き残っていくのか。その重要な鍵を空港が握っていると私は考えております。  そうした中で、福村県議の答弁の中で県は、小松空港活性化推進検討会を設置し、その意見を踏まえ小松空港活性化アクションプランを策定するとの答弁でした。現在、県のほうでは小松空港活性化アクションプランとしてもう既に策定をされております。  今後、小松市のみならず、県、国に強く要望を出し、近隣の県、市と連携をこれまで以上により強固なものにしていただきたいと考えております。  集客施設誘致の中でもアウトレットについてお尋ねをいたします。  アウトレットの商圏は車で90分から120分というふうに言われております。実際にこの中にもそれだけの時間をかけ滋賀県までお買い物、ショッピングに行かれた方もいるのではないでしょうか。アウトレット建設にはインターや空港に近接しているという地理的な条件が不可欠です。当小松空港はこの地理的条件を十分に満たしているだけではなく、ヨーロッパからカーゴルックス航空の貨物専用便も就航しており、他のどの地方よりも集客施設の誘致にふさわしい場所ではないかと考えます。  近隣の地方でも、富山県小矢部市など誘致を検討されているという記事が頻繁に出てまいります。時間、距離を考え商圏を調べてみますと、この小松において国内では長野県から滋賀県まで、また外に目を向けてみれば韓国、中国、台湾と定期路線のある都市まで拡大いたします。日本人も外国人も旅行での楽しみはグルメとショッピングではないでしょうか。  空港に隣接したショッピングモールはお隣、韓国・金浦空港内に整備されております。旅行者はもちろんですが地元客の利用も大変多いとお聞きしております。非空港利用者も買い物に、ショッピングに空港周辺を訪れる施設、こういったものを誘致し、誰もが楽しめるこれからの経済の核になる小松空港周辺整備が必要と考えます。  子供たちはとぶ~んに、大人たちはグルメ・アンド・ショッピングという形で、今後、小松空港周辺大規模集客施設誘致について、現在の本市のお考えをお示しください。  次に、交流人口や利用増に伴う物流基地についてお尋ねいたします。これも10年ビジョンに描かれております。  近年、各地の新しい物流基地は大型商圏を視野に整備計画が行われています。民間が市場調査を行い整備するわけですから当然のことですが、現在の物流基地は主に太平洋側を中心に整備され、日本海側では少ないのが現実です。国際線貨物の需要をさらに伸ばし、本市での市民生活や経済活動を支える重要なインフラとして、高機能かつ環境にも配慮した物流施設を計画し、さきの質問にもありましたように集客施設と結びつければより効果的になると考えます。  しかし、もちろん国際情勢も視野に入れなければなりませんが、今後は、現在直行便ではないにしろ、仁川、桃園、浦東の国際空港や羽田、成田などの国際線を活用し、インド、タイ、ロシアなどの観光のみならず、北陸とのビジネスとしての小松空港の活性化が必要ではないかと考えます。  また、日本海側は裏日本というイメージがありますが、北陸新幹線開業や企業の地方へのリスク分散などで裏日本というデメリットは少なくなってくると考えます。心配される冬期の雪対策も小松基地と併用ということもあり、除雪能力はどの空港にも負けません。出発地を離陸できればよほどのことがない限り着陸できます。  東アジアから日本を見る逆さ日本地図を見れば、北陸が、先ほど早松部長の答弁にもありましたように大陸から見れば入り口であり中心になります。見方一つで北陸、小松の意識が変わっていくものだと思っております。こういったメリットを最大限に生かした整備計画を望みます。  しかし、よいことばかりではありません。業界関係者に物流基地の件をお聞きいたしました。空港周辺での物流基地にはかなりハードルが高いとのことであります。10年ビジョンの物流基地は現実的に可能な話なんでしょうか。空輸というのは基本的には急ぎの貨物でわざわざ荷物を在庫し、輸送するものではないそうです。どういったメリットで御計画をされたのでしょうか。これも絵に描いた餅にならないように明確な御答弁を求めるものであります。  3つ目、最後に10年ビジョンにはこちらはございませんが、集客施設、物流基地に付随した形で直接乗り入れ可能なインターチェンジの整備計画についてお尋ねいたします。  能美市にもいよいよインターができるようであります。現在の小松インターや安宅スマートインターなど、これ以上無駄な整備は必要ないと言われればそれまでですが、防災や災害、そういった観点からも一つ計画があってもよいのではないかというふうに考えます。また、北陸新幹線が開業しても全ての方が新幹線を利用するのでしょうか。羽田乗り継ぎ便を活用し、九州や四国、東北といった地域への移動には断然飛行機が有効な移動手段で、それを推奨するのも小松空港を抱えた小松市の取り組みではないかというふうに考えております。そのためには金沢から、また福井県から高速をおりてすぐに飛行機に乗り込めるといった整備計画が必要だというふうに考えております。  あっち行ったりこっち行ったりしましたけれども、最後になります。森元総理は43年間の政治活動で北陸新幹線開業に大変御尽力されたと申しておりました。しかし、いまだに小松駅から新幹線に乗車する夢はかなっておられないとも申しておりました。こういったように大プロジェクトには大変時間がかかるものであります。先ほど市長の答弁にもありましたように、私たちの娘や息子、孫のために50年先を見据え、現実的に夢のある御計画をお示しいただきたいと思います。  初代和田伝四郎小松市長は、先を見据え、現在でも主要施設の公会堂、また末広体育館など建設整備をされました。その血を引く和田愼司小松市長にも、先見力のある大きな市長になって歴史をつくっていただきたいと思い、またこの議会での答弁も市民の皆様の判断基準に、この後の戦いの判断基準になるかと思いますので、誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。  宮橋議員とはかけ離れたちょっとグローバルなお話で、先ほどのお話、答弁が2回聞くことになるかもしれませんけれども、未来のある、夢のある御答弁のほうをどうぞよろしくお願いいたします。  質問は以上です。 60 ◯副議長(宮川吉男君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 61 ◯市長(和田愼司君) 井田議員の熱い御質問にお答えをさせていただきたいと思います。  未来をつくっていくのが歴代の、これからのまた市長の仕事だということ。本当に熱く受けとめさせていただきました。3月の選挙で再び選任されるんであれば、今の井田議員のお心をしっかりと胸に抱いて、さらにすばらしいまちづくりを目指していきたいなと思っております。  10年ビジョンのお話を冒頭していただきましてありがとうございます。これは一つの大きなこれからの小松市の目指す方向でございまして、その中でほとんどのものが大体道筋がついてきたと。飛行場の周りについてもいち早くいろんなことをこの4年弱やってきたつもりでございますが、おっしゃる空港周辺3点セット、なかなかいいネーミングだと思いますね。これを国、そして県、そしてまた民間企業とも、いわゆる四位一体でやっていかなきゃいけないなという思いをさせていただいたわけです。  その中で大規模施設とこうおっしゃっていました。4年前も県のほうもそうですし、エアタのほうもそうですが、空港周辺に商業施設、アウトレットという言葉をおっしゃっていましたが、それに近いようなものをということでいろいろ研究を積み重ねてきたというのは多分仄聞されていらっしゃるんだと思いますが、その間、このアウトレットというのは少し今かなり下火になってきたと。商圏500キロ範囲というのが一つの目印だったんですが、最近は50キロとか30キロとか少しコンパクトなそういったのもふえてきているようでございまして、そういう意味でこれから私どものアプローチもまたさまざまなやり方があるのかなと思っています。  せっかく空港に外国の方も来られます。全国各地からも来られますし、それから北陸の中にはまだないわけでございますので、そういう意味では今が一つのチャンスだというのは同じ気持ちでございます。  やはりマーケットをどこまで見るのかということも含めて考えないといけませんし、それだけで空港周辺がにぎわうわけでもございません。おっしゃったように航空プラザのとぶ~んもそうでございますし、今、小松スカイパーク構想もさせていただいておるわけですし、温泉との関係もあるでしょうし、そういうアクセスも含めてもう少し面でアピールすることをやっていく。  午前中、ターミナル構想の話もされた議員の方がいらっしゃいますが、まさしくそういうことだろうというふうに思いますので、このあたりについてはもう少し詳細の絵を描いていきたいなと思っています。  詳細はまた各担当部長からお答えをさせていただきます。  それから、物流のお話もございました。これは大変重要なものでございまして、今、カーゴルックスが飛んできておりますが、最近ふえておりますのが、カーゴルックス以外の国際3路線だとか、それから国内のほかの空港を活用したものがふえてまして、御存じのように沖縄が一つのカーゴのハブになっておりまして、小松からも小松から最終便に乗って、全日空に乗って、そして羽田経由沖縄へ行くと。そこで夜通し積みかえをして東南アジア各地に散っていると、それが物すごくふえているわけですね。そういうような、空港活性化委員会の中のハブ空港という話もされていましたが、そういう乗り継ぎを含めまして、そんなものをどう組み立てていくのかということだろうというふうに思っています。  私も空港活性化委員の一人でございまして、台北便がデーリー化になりまして、台北からいろいろ乗り継ぎ、トランジットが結構できるんですね。それを今、御利用する方々にもっとPRしたらどうでしょうかというお話もさせていただいています。貨物も同じだと思いますので、そういった台湾にあるカーゴ会社と小松にあります、石川県にありますそういったものが民間同士連帯をすると。その中で品物が行くんじゃないかなと思っています。  調べてみますと、この地区にありながら企業の会社の方針で関西空港にみんな荷物を集めて、そして混載、まとめてして海外へ出しているというところもございまして、それを小松空港から出していただくというようなこともいろんなインセンティブ策をやっていけばいけるんじゃないかなと思っています。金沢港も同じような考え方でやっておるんですけれども、それの小松空港版ということでしょうかね。そんなことをぜひまた大手の、それから中堅の企業ともやっていくということだろうと思います。  それから、インターチェンジの話、これも私は非常に重要だと思っておりまして、小松インターがございまして、それから安宅のスマートインターの福井寄りができたのが6年ほど前でしたかね、5年ほど前ですか、でございますけれども、これは一方通行でございまして、じゃ、金沢からのものが必要だろうということで双方向化、フル化とこういう言葉を使っていますけれども、よく考えてみると井田議員がおっしゃるとおりでございまして、インターの前が一番いいんです。  その当時もその議論があったようでございますが、インターの前に時間をかけてつくるのがいいのか、少しでも早く福井方面の方に利便性をしたほうがいいのかという二者択一の中で安宅に決まったというふうに新聞で読ませていただいておりますが、今度は金沢方面からの分は当然インターの前が私はいいと思っておりまして、先月、1月ですか、県、国の要望の中にはインターチェンジ、これも各議員のほうにお配りをさせていただきましたが、空港の前に新しいインター、小松空港インターチェンジをつくろうということで県のほうに御要望に行きました。すぐにイエスと言っていただけるわけではございませんが、これをぜひ実現をしていくことが、2年後に新幹線で金沢開業で小松空港がという言葉がございますが、そんなものを真っ先に打ち消す一番の好材料になるんじゃないかなと思っています。  今、小松インターというのは1日当たり何と9,300台利用しているんだそうです。安宅スマートインターが470台なんですね。その落差にちょっと驚くばかりなんですが、小松空港インターができるとまた新たな需要が私は生まれると思っておりますので、ぜひ皆様とともに実現をしていきたいなと思っています。  その間やらなきゃいけないことということで、今例えば佐美串線なんか工業団地と結ぶ、空港と結ぶ道路も今どんどん拡幅をしておりまして、これは県と市と場所的に半分ずつやりましょうということでピッチを上げております。そういうインターチェンジができるまでの間にやらなきゃいけないことたくさんありますので、そんなものを整合性を持って進めていきたいなと思います。  詳細は各部長からお聞きいただきたいと思います。お願いします。 62 ◯副議長(宮川吉男君) 経済環境部長、西野徳康君。    〔経済環境部長 西野徳康君登壇〕 63 ◯経済環境部長(西野徳康君) それでは、ただいまの市長の答弁に引き続き、私のほうからは井田議員からの小松空港を中心とした今後の展開のうち、3点のうち、大規模集客施設の誘致計画と物流センターについてそれぞれ御答弁申し上げます。  まず、大規模集客施設の誘致計画でございます。
     小松空港は、国内6路線、国際3路線、それから羽田乗り継ぎ割引が全国最多となる34区間となっており、これにより国内外の空港とつながるとともに、高速道路インターチェンジ、それからJR小松駅とも近接しまして、広域的エリアからの誘客に優位な交通ネットワークを有しているということでございます。また昨年12月には、台湾便がデーリー化するなど、特に外国人の利用者が伸びており、円安が進み、また国際情勢が安定化すれば、今後さらにふえるのではないかと考えているところでございます。  大規模集客施設、これは集客エリアが広域にまたがり、国内からの多くの誘客を呼び込むことができ、またアジア地域など外国人空港利用者のニーズも取り込むことができるものであります。このほか、空港周辺のにぎわいづくりや観光、宿泊、こういったものなどさまざまな相乗効果、波及効果が期待できるというものでございます。  またさらに、新たな航空需要の掘り起こしにつながり、国際線の拡充、羽田便の維持にも重要な方策の一つであるというふうに考えてございます。  現状を申し上げますと、空港を核としたエリアにおける集客力のある施設については、先ほども出ましたけれども県の小松空港活性化アクションプランにおいても空港ターミナルビルや空港周辺のにぎわい創出に向けた検討事項の一つとされているところでございまして、集客施設運営企業への意向調査を行うこととされております。  また、大規模集客施設の立地につきましては、進出企業がこのエリアのマーケットをどのように評価するかがポイントでございまして、需要の大きさによって施設規模や整備内容が決まってくるものと承知しております。  本市としましては、まずは空港周辺の魅力をアップさせるということが重要と考えまして、市長からの話もありましたけれども航空プラザの魅力アップ、それからプラザと小松空港との連携、あるいは(仮称)小松スカイパーク構想、それから「空の駅こまつ」を設置しましたけれどもこういったもの、それからEVバス、宇宙バスこまちの運行開始と、こういった取り組みを行っているところでございまして、今後もこうした取り組みなどによって空港周辺やまちの機能、魅力、これを高めていきながら、引き続き県を初め関係機関と連携し、多方面へ積極的に働きかけていきたいと考えております。  それから、2点目の物流センターでございます。  まず、国際貨物の取扱量を若干御紹介しますと、平成23年度の貨物の輸出になりますけれども、これは約74%がカーゴルックス、それから国際3路線なり沖縄等の他空港を経由する輸出、これが26%というふうになってございます。現状、近年の小松空港の輸出入の品目を見ますと、医薬品や電子部品等の取り扱いが多くなっているという特徴がございます。  今後につきましては、空港があることで企業誘致につながったケースというものもございまして、医薬品や食品メーカー、それから化学品、機械部品メーカー等、こういったものなどを中心に北陸の企業が小松空港を利用して輸出しているところでございまして、羽田便を利用することで沖縄を経由したアジアネットワークを活用して輸出することもできるわけでございます。  また、台北便のデーリー化、それから国内線の増便も見込まれるということなど利便性が向上する中で、貨物輸出の利用へ積極的につなげていくことが必要であると考えております。  小松工業団地には物流企業が幾つか操業しておりまして、物流拠点をさらに充実していくためには物流ニーズを高める必要がございます。他空港に流れている貨物を小松空港へ呼び込むと、こういう施策とともに小松空港を生かした産業づくりが課題であるというふうに考えております。  現在、市では企業誘致に関する総合的な調査を行っており、その中で空港の物流機能を生かした企業や産業について研究しているところでございまして、そうした企業の誘致によって物流ニーズを高めまして、物流機能のさらなる充実に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 64 ◯副議長(宮川吉男君) 都市創造部長、藤田稔君。    〔都市創造部長 藤田 稔君登壇〕 65 ◯都市創造部長(藤田 稔君) 私から、空港直結のインターチェンジ整備についてのお尋ねにお答えいたします。  現在の小松空港利用者の最寄りのインターチェンジは、金沢方面からは小松インターチェンジ、福井方面からは安宅スマートインターチェンジを利用しています。平成21年4月に、福井・加賀方面からの安宅スマートインターチェンジが開設され、福井方面からの利便性は向上しています。  近年、小松空港発着便において成田便や台北便、ルクセンブルク便などの国際貨物便などが増便されております。さらに、ことし3月末からは羽田便や福岡便などが増便予定されると聞いております。さらなる利用者が見込まれているところであります。  これから小松空港が人、ものの集まる日本海側の拠点空港としてさらに成長していくためには金沢方面のインターチェンジ新設が望まれており、設置場所についてもより空港の近い場所での設置を検討しているところでございます。また、双方向へのインター化については、これまでも国、県に要望しているところでございます。  空港周辺のインターチェンジ新設に向けて課題といたしまして、明確な必要性と新たな利用者の掘り起こしが求められております。また、国、県やNEXCO中日本と協議に入るためには、福井方面への利用台数を目標交通量1日850台に近づけることもあわせて必要でございます。  金沢方面のインターチェンジ新設に向けて、ただいま経済環境部長から答弁がありましたように、小松空港の国際線の増便や新規路線の誘致、空港ターミナルのさらなる活性化、空港周辺のにぎわい創出、小松空港の物流拠点化並びに駐車場整備などの取り組みにより、空港周辺やまちの機能、魅力を高めていくことが必要でありまして、関係機関と連携を図り、多方面へ積極的に働きかけていきたいというふうに考えております。  あわせて昨年、平成24年11月13日に石川県道路整備促進協会の中に設置されました石川県スマート・追加IC整備促進部会において、金沢方面のインターチェンジ新設と安宅スマートインターの運用時間の24時間化を、国土交通省、石川県、NEXCO中日本と連携を図り、早期実現に向けて取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、御理解のほど何とぞよろしくお願いします。  以上でございます。 66 ◯副議長(宮川吉男君) この際、午後3時30分まで休憩いたします。       休憩 午後 3時17分       再開 午後 3時30分 67 ◯議長(円地仁志君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行します。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 高 野 哲 郎 君 68 ◯議長(円地仁志君) 高野哲郎君。    〔10番 高野哲郎君登壇〕 69 ◯10番(高野哲郎君) 平成25年第1回定例会におきまして質問の機会を得ましたので、通告に従い質問させていただきます。  最初に、旧大和小松店跡地について伺います。  午前中の吉本議員、先ほどの井田議員、触れられましたが、重なるところもあるかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。  市長は、本定例会初日に旧大和小松店のこれからについて説明を我々は受けました。現在の建物を大和様が取り壊した後に小松市が更地の状態で暫定的に所有するとのことでございます。平成22年6月の閉店以来、小松の玄関口、顔とも言うべきこの地の活用が次のステップへ移ることができるようになりましたのは、大変喜ばしいことであります。大和様の御英断と、これまで交渉に当たってこられました方々に感謝と敬意を表したいと思っております。  土地の活用についてはさまざまな手法が考えられますが、小松の1丁目1番地の活用に大きな期待を持ちながら注視していきたいというふうに思っております。  説明によると、ことしの11月までに現在の建物を大和様が取り壊すとのことであります。現在の建物は地上8階、地下1階と大変大きく、また建設時より相当の年月がたっております。解体工事は大和様が行うわけでありますが、御存じのとおりすぐ近くには歩行者、車ともに交通量が大変多く、また隣を北陸本線が走っております。また、解体時には相当の粉じんなども心配されます。行政としても安全を最優先としながら、かつ工事がスムーズに進むよう、協力、指導をお願いしたいと思っております。  次に、今後のスケジュールについて伺います。  市長は、先月8日に開かれた旧大和小松店跡地活用検討会の初会合の中で、できるだけ早い時期に新たな施設が整備されることが望ましいとの認識を示されております。できるだけ早い時期の時期については、私の所見ではございますが目安として北陸新幹線金沢開業の時期かと思われます。  和田市長の最もお得意とされておるスピード感を持って取り組まれると思いますが、今後の解体、活用策策定、建設開始、完成と、どのようなスケジュール目標で進めたいと思っているのかお示し願います。  さて、小松駅周辺は大きく変わろうとしております。伝統を示す曳山交流館、未来を感じさせる科学交流館の建設が進み、また小松駅と曳山交流館をつなぐ花道、れんが通りも今月末に一応の完成を迎えます。一連の事業のつくる時期が完了の時期を迎え、これからは活用の時期に入ってまいります。このような流れの中で、大和跡地の活用はどのような位置づけになるのでしょうか。  市長は常々、駅周辺を南加賀地域のターミナルとして北陸の際立ったエリアとして整備することが重要であると述べられております。小松駅周辺の全体像をわかりやすく、できるだけ具体的にお聞かせ願います。  次に、全国植樹祭開催についてお聞きいたします。  先月15日、平成27年5月に開催される第66回全国植樹祭が木場潟公園を主会場に開かれることが決定いたしました。このような大きな行事が小松市で行われることは大変名誉なことであります。植樹祭の大成功を心より願うものであります。  市長は、木場潟から望む白山眺望を小松のお宝の一つとして発信されてこられました。今回の植樹祭開催を機に、木場潟をさらに一大交流拠点として磨きをかけていかれるのではないでしょうか。くしくも植樹祭の開催される平成27年は北陸新幹線金沢開業の年でもあります。木場潟が全国から、世界から多くの人々が集まる場所になるよう、どのような構想をお持ちかお聞かせください。  最後に、これまでの全国植樹祭は開催される地域の食や郷土芸能によっておもてなしや紹介の場にもなっているようでございます。報道等によりますと、全国から約1万人の皆様が来松されるとのことであります。「歌舞伎のまち こまつ」での植樹祭でございます。ぜひとも曳山子供歌舞伎の紹介の場にもなりますようお願い申し上げまして、質問を終えたいと思います。  ありがとうございました。 70 ◯議長(円地仁志君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 71 ◯市長(和田愼司君) 高野議員の御質問にお答えをさせていただきます。旧大和小松店跡地の詳細は担当部長からということでお願いをしたいと思います。  まず、大和小松店跡地の話も含めまして、小松駅周辺、鉄道の高架事業をやっていただいたわけでございまして、北陸新幹線の関係で今進めているところも結構ございまして、そういう意味ではいち早く大型の事業を実施していただいたのも森元総理のお力であったわけでございまして、本当にこれが完成をし、そして空港軽海線、れんが通り、時間は23年、24年とかかりましたが、ようやく四半世紀続きました駅周辺といいますか工事が一応の完了期を迎えつつあるということでございまして、議員がおっしゃるようにこれからは活用ですよということです。  その中で、大和というのは一つのピンポイントの場所になるということも事実でございますので、詳細は部長のほうからお答えをさせていただきます。  これは大変閉店は残念なことでございましたが、大和全体が小売業のいろんな再建途上にあるということでございまして、大きな簿価を、ほかの4つ、5つのお店があるわけですが、その他店に先んじて簿価の差を処理していただいたということは大変ありがたいことでございまして、本当に大和の経営陣に改めて感謝を申し上げないといけないと思います。  今後は、さまざまな活用をということでございますので、もうしばらくお時間をいただきたいと思っております。  それから2番目の御質問でございまして、全国植樹祭の話がございました。  これは30年前に津幡のほうであって以来でございますが、今回、木場潟が選ばれた理由を審査員の先生がこのようにおっしゃっておられました。材木の集積地としての歴史、これが非常に重きをなしたということ。そして2つ目には、県立公園としてスタートいたしまして30年たつわけでございますが、桜の植樹だとか、そして水の浄化作用だとか、清掃活動だとか、そんなことを市民挙げて行ってきたというその両輪だというふうにお聞きをしておりまして、審査員の委員長さんはほかの候補地に比べて秀でている場所と、秀でているという言葉をお使いになられまして、本当に自分自身はっとした記憶がございます。  本当に両陛下お越しいただける、また全国からも多くの人が来ていただける本当に誉れでございまして、これを子々孫々までつないでいくということも大事でございますと同時に、木場潟の活用をもっと数段高める必要があると思っております。  市といたしましても、また市民挙げて例えば木場潟期成同盟会というのもずっと続いておるわけですし、それから前川のいろんな整備もしておりまして、それにあわせまして前川全体のグランドデザインというのを今つくらせていただきまして、まだ完成には至っておりませんが、木場潟だけじゃなくてその周辺、また水郷のまち小松と言われておりますし、里山もそうでございまして、全体的な面でレベルアップをどうするかということでございます。  当然、霊峰白山を望めるようなすばらしいいろんな施設も必要なわけでございまして、欲を言えば切りないんですが、少し欲深くいろんな整備を進めていきたいなと思います。全体のまた新たな絵図面を御提示できる日を早くしていきたいなというふうに思っております。  それでその中でもっと、せっかく来ていただく人たちに小松の文化に触れてほしいというお話もございました。ちょうど曳山子供歌舞伎が始まりましたのは1766年でございますから、今からあと3年後に250周年を迎えるわけです。全国植樹祭のときは249年目ということになるんですが、プレということもございますので、曳山交流館を一つの拠点にしまして、ちょうど5月でございます。全国植樹祭は大体5月の下旬だろうとこんなふうに言われておりまして、お旅まつりは5月の中旬でございますからちょっと1週間ほどずれるかなと思いますが、ぜひ全国の人たちに見ていただくような仕掛けづくりをあわせてできればこの上ないまた小松のPRになるかなと思っております。  これまでこの数年間、小松の文化に触れていただこうということでさまざまな全国規模の、また北信越関係の行事、大会がございましたが、そのときも必ずいろんな見学会の中で、また懇親会の中で小松の曳山子供歌舞伎だとか、また小松の文化というものを堂々と披露させていただいておりまして、これも全部市民に担当していただきまして、市民力のすごさということに北信越の市長会のメンバーも感嘆をしていただきました。そんなことを言われますと、私自身あんまりそんな芸能はできませんけれども、本当に鼻高々でございましたし、これは市民の皆さんに改めて感謝を申し上げないといけないなと思っています。  町家だとか寺社の整備なんかも進めてまいりましたし、これからはいよいよ駅西地区は日本の和の文化の中心となる、通りの名前もみんな歌舞伎色に変えようとか、そして町家なんかももっと活用しましょうという話になるわけでございまして、常日ごろ、和の音色が奏でるまちにしたいなというふうに思っておりまして、これもまちの人たちに御協力をいただかないといけないわけでございます。  さまざまなこれからも発信をしていくということは基本的に変わりませんので、全国植樹祭だけじゃなくて、さまざまなこれからのいろんな事業の中で自慢できる小松でございますので、皆さんとともにさらに前に進めていきたいと思います。  よろしくお願いします。 72 ◯議長(円地仁志君) 都市創造部長、藤田稔君。    〔都市創造部長 藤田 稔君登壇〕 73 ◯都市創造部長(藤田 稔君) 私から、旧大和小松店跡地についてのお尋ねにお答えいたします。  最初に、現在の建物の状況についてでございます。  建物の解体工事は、議員御案内のとおり株式会社大和が行うこととなりますが、工事実施に当たっては安全面は言うまでもなく、周辺環境に十分配慮していただけるよう、施工業者、株式会社大和と十分協議調整しながら進めてまいりたいというふうに考えています。  なお、解体工事は5月着工予定とお聞きしております。  次に、2点目の今後のスケジュールについてでございます。  旧大和小松店跡地活用策につきましては、先月8日に旧大和小松店跡地活用検討会を設け、土地利用の方向性、施設の活用イメージについて検討を始めたばかりでございます。  施設整備に当たっては、土地を民間に売却するケース、市が保有する土地に民間が建物を整備するケースなど複数が考えられるわけでございますが、民間活力を活用して整備したいというふうに考えております。  完成時期についてでございます。北陸新幹線金沢開業を念頭にスピード感を持って進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。  次に、3点目の小松駅周辺の全体像についてでございます。  JR小松駅周辺では、新旧のコントラストによりまちの魅力を一層高め、北陸の一大交流ゾーンに形成されるべく、駅の東西プロジェクトに取り組んでいます。東西のプロジェクトによる一大交流拠点づくりとして、駅東のサイエンスヒルズこまつ、駅西のこまつ曳山交流館が本年中に完成し、駅周辺は大きく進化しようとしております。これまでとは違った人の交流が生まれると考えています。  こうした中、駅東西の中心部であるJR小松駅を新しい時代にふさわしい南加賀地域全体のターミナルとして、北陸の際立ったエリアとして整備することが肝要であり、旧大和小松店跡地は重要なスペースの一つとなります。  駅東西広場、駐車場、旧大和小松店跡地などを含めた駅周辺のターミナル構想の整備方針といたしまして、1つ目といたしまして小松空港と連結した南加賀のハブ機能の発揮、2つ目として新幹線金沢駅からの2次交通の充実と駅を起点とした3次交通、広域交通ネットワークの形成、3つ目といたしましてにぎわいと交流の核となる都市施設の集積、4つ目といたしまして南加賀の玄関口にふさわしいシンボル性のある景観の創出、5つ目として憩い、潤いをもたらす緑化空間の形成の5項目を考えております。  また、整備イメージといたしまして、駅西広場のタクシープールを駅東広場に集約いたしまして、駅西広場の交通機能、交通動線を再整理するとともに、南加賀の玄関口にふさわしいランドマークの創出、公共交通機関の利用者などの待合の場所としての機能、にぎわいと交流機能を備えたバスの乗降場の整備。特に旧大和小松店跡地では、民間活力の導入を図りながら、立地条件を生かした住民の生活に役立つ施設の整備を考えています。  世界とつながる小松空港の機能アップ、新幹線金沢開業を初めとする大交流時代の到来を迎え、国内はもとより国外からの来訪者に対し、より便利に、より快適に、より早く、より安く、よりおもしろく感じられるよう、新たな交通機能をつけ加え、さらにまちの魅力を高めてまいりたいというふうに考えています。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 出 戸 清 克 君 74 ◯議長(円地仁志君) 出戸清克君。    〔12番 出戸清克君登壇〕 75 ◯12番(出戸清克君) 本日最後の質問者となりました。よろしくお願いをいたします。  それでは、平成25年第1回3月議会で議長の許可を得ましたので、通告に従って質問をさせていただきます。  初めに、育児休業についてお尋ねをいたします。  平成3年、子供を産み育てやすく、子育て支援の観点から育児休業制度がスタートいたしました。当初は、給与が支払われなくても健康保険や厚生年金の保険料を納めなければなりません制度でございましたが、その後、数回の法改正を経て、現在、健康保険も厚生年金保険も育児休業中に保険料は免除されるようになりました。さらに平成16年の年金法改正で、子供が1歳になった後も引き続き子育てのために休業した場合、子供が3歳になるまで保険料の免除が行われるようになりました。かつ、職場の上司や同僚の理解と協力により、育児休業の利用率は近年高まってきており、喜ばしい限りでございます。  市職員の利用状況は、平成22年度38名、23年度は29名、24年度34名で、休業期間は6カ月以下3名、1年以下54名、1年6カ月以下35名、2年以下は5名、2年6カ月以下が3名、3年以下は1名となっております。一方、教職員は、22年度14名、23年度7名、24年度17名で、期間は1年未満が8名、2年未満が21名、3年未満が9名となっております。  今年度、職場に復帰される時期は10名が年度初めで、7名が年度途中の復帰予定だそうでございます。復帰後の担当はいかがとなるのでしょうか。長い方で3年間のブランクがあります。いきなり学級担任に配属になると、先生も生徒も戸惑いと授業のペースに弊害があるのではないかと危惧されます。復帰前のウオーミングアップ研修やレベルに合った適材適所の配置をどのようにされるのか、また指導されるのかお尋ねをいたします。  次に、子育て応援団として大変期待されている夜間保育についてお尋ねをいたします。  4月のオープンを心待ちにしておられる看護師さんが何人もおられると聞いております。利用日は、月、水、金の週3回と伺っております。利用希望者の勤務ローテーションは無理なく問題はないでしょうか。市民病院だけでなく、民間病院の方々も利用できるとのことです。利用に当たって曜日の平準化のコントロールは誰が行うのか、申し込みはどこの窓口になるのかお尋ねをいたします。
     また、利用料金は時間100円とお聞きしましたが、民間の看護師さんも同じ設定でございますでしょうか。  大変よい施設でございます。広く市民にPRすべきと考えますが、どのような方法を計画されているのでしょうか。  次に、2年後の全国植樹祭が木場潟をメーン会場に開催されることが決定しました。小松市民にとって大変喜ばしいことでございます。  緑豊かな国土は、生物にも、植物にも、命を育むあかしであります。しかしながら最近、市内で発生している松枯れは異常を通り越して危機的な状況にあります。安宅、日末、浜佐美の地域調査では、平成22年度87本、23年度75本、昨年、24年度4月から12月までの9カ月間で1,031本が被害を受けているとのデータがあります。市内のゴルフ場も甚大な被害を受けており、松の木が全てなくなるのではないかと言われております。  主たる原因は、直接的にマダラカミキリムシの媒体によるマツノザイセンチュウによる枯死、倒木であります。この背景には、樹勢衰退に影響を及ぼす中国大陸からのもらい公害や酸性降下物による植栽土壌の不良化があると言われております。すなわち複合ストレスの影響であると県立大学客員名誉教授、長谷川博士が述べておられます。  兼六園の名木夫婦松や乙葉の松が消失し、北陸道や能登海浜道路沿いに見られたきれいな松林もかつての姿をとどめておりません。ストレスを受け続ける木、松、土にかわって恩恵を受けてきた我々が早急に対策をとる必要があります。人は体が弱いと病気にかかりやすいのと同じように、松の健全維持には植栽土壌の健康度を高めておくことが大事です。枯れた木を取り除き、枯れ枝が目立つ木に殺虫剤注射等の応急処置だけでは限界は明らかであります。  松枯れ防止関連の研究で知られる金沢大学の福山先生によりますと、土壌の通気透水性改良、酸性化抑制対応資材、堆肥などの有機物還元の着実な有効性が確認されております。衰弱林の具体的改良策として、早急に補植用松苗の育成、準備、光と風が当たるような間伐、下草刈りの徹底、マダラカミキリの巣の除去、整理、植栽土壌の理化学的改良、地域資源を使った松枯れ対策、技術の確立が挙げられます。  長谷川博士の研究によりますと、本来、松は菌根菌を根に持ち、窒素肥料は自給できる。しかし、菌の生育を支える栄養も乏しい強酸性の土壌では植生が望めない。アカマツ、クロマツの種類により多少酸性適応性が違うものの、原則的には微酸性が好ましい。酸性化抑制の地域資源として、北陸には堆肥、珪藻土含有焼成品粉末、貝化石など多数あります。  金沢大学、福山先生が昨年3月と10月に役所の東側駐車場に植樹されているカンツバキを調査されました。120本中115本が葉が黄化し、葉枯れの現象が見られ、それら衰弱の原因は踏圧による土壌の緻密化から根の伸張が阻害されたこと。表層土壌の化学分析から強い酸性と低養分が衰退を加速させたと報告されております。  そこで、ことし、衰弱カンツバキの回復を目的に土壌改良試験が実施されます。衰弱カンツバキ40本を選び10本ごとにグループ分けし、Aグループは貝化石(エンゼル・ハーモニー)と小松電子の堆肥の混合、Bグループは貝化石(エンゼル・ハーモニー)と河北潟カントリースーパーの堆肥を混合し、Cグループは小松精練のグリーンビズに河北潟カントリースーパーの堆肥混合、Dグループは比較対照のために現状の土壌攪拌のみとし、1カ月、3カ月、6カ月、1年後の土壌の化学分析を実施し、カンツバキの状態観察が行われます。大変興味ある重要な研究だと思います。  松枯れは自然界の危機を暗示しているように思われます。空中飛来による人間への健康被害や、土壌汚染による農作物の弊害を警告しているのではないでしょうか。最近、微小粒子状物質(PM2.5)の飛来による汚染濃度が問題となっておりますが、その他の有害な物質による土壌汚染もどんどん蓄積され、とても心配されるところであります。  そこで、産学官でプロジェクトチームを立ち上げて、有害物質の浮遊状況や土壌汚染度のチェックを実施することを提案をいたします。いかがでしょうか。  なお、小松にはPM2.5の測定箇所がありますが、環境基準値の2倍の大気1立方メートル当たり70マイクログラムを超えると予想される場合、どこからどのような方法で市民に伝達されるのでしょうか。お考えをお聞かせ願いたいと思います。  これで私の質問を終わります。よろしくお願いします。  ありがとうございました。 76 ◯議長(円地仁志君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 77 ◯市長(和田愼司君) 出戸議員の御質問にお答えさせていただきます。育児休業関連につきましては教育長から、市民病院の夜間保育、松枯れについてはそれぞれ担当部長から御説明しますが、少し簡単に私のほうからお話をさせていただきます。  市民病院、救急医療センター、県の絶大なる御支援で11月からオープンいたしました。おかげさまで現状、私どもが危惧したことはほとんどなく順調に稼働しております。これも病院関係者の皆さん方のお力でございますし、また消防関係の皆さん方のまたいろんなサポートのたまものだと思っております。  その中で幾つか部屋があいてまいりまして、それをどう活用するかという中で真っ先に挙がりましたのが看護師さんのための夜間保育というものを小松はないんやと。それをぜひやりたいということで私も早速賛同させていただきました。ワークライフバランスというものの1カ所のポイントではありますけれども、これからの医療の高度化、また市民の安心という意味では、働きながら、また我々市民の看護というものもぜひお力をいただけてくれるんじゃないかと、そんなふうに思っております。  それから、松枯れの問題ございまして、金沢大学の先生、大変御努力いただいていることに感謝をいたしたいと思います。  白砂青松という言葉がございます。この100選、日本の白砂青松100選の中に安宅海岸が入っておりまして、幅200メートル、6キロの長さがある雄大なものでございます。その中で一部松枯れがというお話もございましたが、きょう、教育委員長いらっしゃいますけれども、安宅住吉神社は松枯れが1本もないんやというのが委員長のいつものおっしゃる言い方でございまして、まさしくそのとおりでございます。その中身を聞きますと、やはり平生業成のいろんな手入れ、そして化学的な対応、この力だというふうに思っておりまして、今、小松のほうも30年前と比べますと現状100分の1まで松枯れは減ってはおるんですが、24年からまた若干ふえつつございます。それもおっしゃるとおりでございます。  私ども小松市の市のマークというのがございまして、市章ですが、これは小松の小に松葉が3つついていまして、松の木というのは常緑の緑だと、繁栄のシンボルというのは古来から言われておりまして、歌の世界でも詠まれているわけでございまして、小松市は本当にそういう意味では松を大切にしていくということを、今回の御質問を機会にまたさらに進めなきゃいけないなと思いました。  それからPM2.5、毎日マスコミでいろいろ言われておりますが、中国を中心とする大気汚染、水質汚染というのは私どもが思っている以上にどうもひどいようでございまして、特に子供たちが大変のようでございます。北京、それから天津、唐山あたりにも日本人がたくさん住んでおりまして、特に子供たちが大変な今被害を受けております。これもいろんな国際交流の中で、ビジネスの中で駐在をせざるを得ないんですが、ただ問題は、発生源だとか実態がよくわからないと、それから影響度もよくわからないというようなことが大変私自身も今歯がゆく思っておりまして、ぜひこれは中国はまたいろんな政治的な制約があるのかもしれませんが、日本が、またWHOという世界保健機構があるわけでして、もっともっと突っ込んだ研究をぜひしていただきたいなと。偏西風に乗って我々のところへ飛んでくるわけですから、ぜひお願いをしたいなと思っております。  今回、このPM2.5をどうするかということをずっと議論しておったんですが、土曜日からホームページにも立ち上げさせていただきました。また、いざというときには警戒本部、また対策本部を設けるということを今思案をしておりますので、我々としてできるだけのいろんな対応をしてまいりたいと思います。  よろしくお願いします。 78 ◯議長(円地仁志君) 教育長、坂本和哉君。    〔教育長 坂本和哉君登壇〕 79 ◯教育長(坂本和哉君) それでは私のほうから、出戸議員から御質問のありました教職員の育児休業に関しての質問にお答えさせていただきます。  議員の御指摘のとおり、本市におきましての教職員の育児休業の取得状況ですけれども、平成22年から14名、7名、17名というふうに推移しております。それから、期間についても1年未満の者から最長3年の者まで、それぞれの状況に応じて期間を設定しながらとっているところでございます。  そこで、育児休業者が現場に復帰するに当たってということですけれども、現在のところ、育児休業後の職員をとりたてて対象にした特別な研修というものは実施しておりません。ただ、復帰に当たって本人の意向によって育児休業期間中に自主的に学校行事や、あるいは授業の見学などに参観し、そんな中で職場復帰に備えるという準備をしているケースが多いように思われます。  また、職場復帰前には前任者と情報交換を行っており、子供たちの情報に関して、あるいは業務に関してスムーズな引き継ぎが行われるよう配慮しているところでございます。  それから、復帰の際に学級担任になるか云々の話ですけれども、これにつきましては各学校の職員の配置状況、あるいはそれぞれ復帰する職員の状況等も考えながら、校長が判断しながら決めているところでございます。育児休業明けだから学級担任にさせないという特別のことはございません。  それから、職場に復帰した後についてですけれども、基本研修のほかさまざまな希望する研修への参加、あるいは職場での研修、そんな形でフォローアップを図っているところでございます。ただ、議員の御指摘のとおり、不安もあるかもしれませんので、今後とも仕事と育児、その両方を尊重する職場風土の形成に努めながらも、さらに充実したフォロー体制というものを検討して、教職員の資質、能力の向上を図って、学ぶ子供にとっての環境としての学校、これをしっかりと整備していきたいというふうに考えております。  以上です。 80 ◯議長(円地仁志君) 環境推進担当部長、谷口国泰君。    〔環境推進担当部長 谷口国泰君登壇〕 81 ◯環境推進担当部長(谷口国泰君) 私からは、出戸清克議員の松枯れ対策についてお答えします。  小松市では、昭和53年ごろから松枯れの被害報告があり、昭和57年から対策が行われています。昭和63年、2,460立方メートルの被害をピークに、平成23年までの20年間に100分の1まで減少しました。しかし現在、新たな松枯れの被害が出てきています。  石川県林業試験場によると、被害の原因はマツノザイセンチュウであり、媒介者となるマツノマダラカミキリが関与し、松枯れが発生します。原因のマツノザイセンチュウは極めて強力で病気に感染すると枯損は免れません。一方で、健全な松林ほど被害が少ないと考えられており、健全性を失うことが病気にかかりやすくなる誘因とも考えられています。  昔は松林が管理されていましたが、現在は放置状態であり、このような状況から土壌の富栄養化が進行し、松と共生していた菌根菌のキノコ類がいなくなり、松葉などを栄養とする腐生菌が多くなっています。このような土壌環境の変化の結果、松の根が弱くなり、マツノザイセンチュウ病にかかりやすくなっていると考えられています。  現在の防除方法は、被害木を切り倒し、ビニールでくるみ、薬剤でマツノマダラカミキリの幼虫を駆除する伐倒駆除。健康な松に薬剤の地上散布等を行って松の枝を食べた成虫を殺虫する薬剤散布。11月から1月に殺センチュウ剤を松の木に注入し、侵入して間もないセンチュウを駆除し、松枯れが発病するのを防ぐ薬剤の樹幹注入、以上の3つの手段が主に用いられております。  本市としましても、今後も被害状況を確認し、松枯れ防除の取り組みを進めてまいりたいと考えています。  次に、PM2.5についてですが、PM2.5とは大気中に浮遊する粒子状物質のうち、粒径が2.5マイクロメートル以下の微細な粒子の総称であり、発生の原因は工場などの排ガス中のすすや窒素酸化物が化学変化して生じた粒子などの人為的発生粒子や、土壌、花壇などの自然発生粒子などであり、土壌汚染との因果関係は現在のところ不明であります。  測定地点は小松市園町にあり、石川県が平成24年4月から測定し、2月12日から県のホームページで測定を公開しています。小松市でも3月2日付で小松市ホームページによりPM2.5に関する情報を提供できるようにしました。  環境省では、PM2.5が微小な粒子であるため、肺の奥まで入り込みやすく、肺がん、呼吸系、循環器系などの人への健康影響が懸念されており、1日の平均濃度がこれまでの環境基準の2倍に当たる70マイクログラム・パー・立方メートルを超えると予測される日に、都道府県が住民に外出や屋外活動、部屋の換気の自粛などを呼びかけるとした指針を決定しています。  PM2.5の影響については不確定なところが多くありますが、市民の安全・安心を守るため、国の暫定指針と測定値をもとに警戒本部の設置を検討しており、緊急の場合の対応、体制づくりを行っていきたいと考えております。  以上でございます。 82 ◯議長(円地仁志君) 市民病院管理局長、谷口清治君。    〔市民病院管理局長 谷口清治君登壇〕 83 ◯市民病院管理局長(谷口清治君) 私からは、2番目の市民病院夜間保育について、市長答弁に引き続きお答えいたします。  夜間保育所につきましては、病院等に勤務する女性医師、看護師等が子育てをしながら業務に従事しやすい環境を整備するため、4月1日より小松市民病院2階に夜間保育所を開設するものであります。  利用対象者は、小松市民病院及び小松市医師会に加入する病院などで夜間勤務をする医師、看護師等の乳幼児で生後6カ月から就学前までとし、定員は10名であります。兄弟姉妹がいる場合は、小学校低学年までは同時に利用できることになっております。  現時点での利用希望者は、市民病院で乳幼児20名程度であります。  次に、開所日時につきまして、毎週月、水、金曜日の午後4時ごろから翌朝の10時ごろまでで、祝日及び年末年始は休みとなっております。  勤務ローテーションにつきましては、前年度、市民病院及び市内の病院等に勤務する対象者に行ったアンケートで、週1回程度の利用希望が多いことから開所日を週3回とすることで無理なく組めるものと考えております。  なお、定員調整につきましては現場の保育スタッフが行う予定であります。  また、保護者に負担していただく利用料金につきましては、1時間当たり100円で、また小松市医師会に加入する病院等におきましては、保護者に御負担いただく利用料金と同額を事業主である各病院にも負担していただくことになっております。例えば3交代の準夜勤務の場合は、午後4時30分から翌朝深夜の1時30分、9時間ですけれども900円。それから3交代の深夜勤務の場合は、深夜の零時30分から翌朝の9時30分、9時間で900円。それから2交代の夜勤勤務の場合、午後4時半から明くる朝の9時30分、17時間で1,700円となっております。このほかに食事代としまして別途1食400円程度で提供する予定であります。  また、利用に当たっては市民病院総務課が申し込みの窓口となっており、市内の病院等に勤務する医療従事者の皆さんには小松市医師会を通じて直接案内するとともに、この4月1日号の広報こまつにてPRしてまいります。  このようなことを通しまして、自治体病院として地域の医療資源の確保に貢献できるよう、今後とも小松市医師会と連携しながら夜間保育所を利用していただけるよう周知してまいりたいと考えております。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 84 ◯議長(円地仁志君) 以上で本日の会議を終了いたします。  次会は、明5日午前10時から会議を開き、質疑並びに質問を続行いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 85 ◯議長(円地仁志君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午後 4時18分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...