◇ 灰 田 昌 典 君
4 ◯議長(杉林憲治君) 灰田昌典君。
〔21番 灰田昌典君登壇〕
5 ◯21番(灰田昌典君) 皆さん、おはようございます。
平成22年第5回小松市定例会において、くじ引きといえども
トップバッターになりましたことはまことに光栄であり、その責務の重大さを痛感しているところであります。年長議員なるがゆえに時としては議会の
取りまとめ役として心血を注ぐこともしばしばありまして、年の割には白髪が多くなったかわいそうな議員でありますけれども、
読売ジャイアンツの坂本選手のように若さあふれるパワーのある俊足好打の
トップバッターではありませんけれども、非力な年長のバッターとしてミート打法で後の質問者の方にバトンを渡していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、大きく2つに分けて、市長初め教育長、担当部長の前向きで明快な御答弁をよろしくお願いいたします。
さて、我が国の経済は今年度に入りようやく明るい兆しが見えてきましたと言われるようになってきました。しかし最近では、急激な円高を初め予算の使い切りに伴う今月末までに予定されておりました
エコカー補助金の早期終了、家電、
自動車エコポイント制度の期限切れなど
マイナス要素が浮上し、まだまだ先行きがわからない状況が続いております。
連日の猛暑の中、市制70周年記念事業が精力的に実施されておりますが、何とか小松がもっと元気になるよう、国における実効性のある追加経済の早期実施を切望するとともに、市としての景気、
雇用拡大対策に期待しながら質問に入りたいと思います。
まず、1点目のスポーツの振興についてであります。
スポーツは市民の健康増進、体力向上につながることはもちろんとして、
競技スポーツでの地元選手の活躍は郷土愛をはぐくみ、市民に元気を与える源であります。
中学校武道必修化についてであります。
8月に行われました
全国高校総合体育大会、いわゆるインターハイで
小松大谷高校2年生の宮川拓美さんが柔道52キロ級で見事優勝を飾り、春の選抜大会とあわせて春夏2冠を達成しました。また、
小松柔道協会が主体となって
少年柔道教室が盛んに行われており、柔道に親しむ子供たちも増加しております。柔道は心身とも健全な子供たちの育成には大変有意義なスポーツであります。
そんな中で、今回の
補正予算案には今年度から
中学校武道必修化に伴って7校分の柔道用畳の購入費が計上されております。この予算措置には心からの敬意を表するものでありますが、柔道においては受け身の失敗等による事故の可能性もあり、指導者の役割は極めて重要であります。
中学校武道必修化に当たり、各学校にふさわしい指導者が確保されているのか、
指導者体制は十分であるのかどうか。仮に不十分な場合は今後の拡充策についてお尋ねいたします。
宮川選手は白山市の中学校から大谷高校に入学されたのですが、小松市には
柔道選手強化の専門の指導者がほとんどいないと聞いております。その点の対応についても教育長のお考えをお聞かせください。
また、答弁は要りませんが、今後各中学校における
武道必修化について、柔道と同様に日本古来の心身を鍛える剣道、空手道、合気道等の要望がありましたら市当局からの力強い御支援を期待するものであります。
次に、
トランポリン練習場についてであります。
8月に行われました
全国高校トランポリン選手権では、
小松大谷高校3年生の岸彩乃さんが個人女子で2連覇を達成しました。また、山形県でありました第20回
世界年齢別選手権で15-16歳男子で弟の岸大貴君が優勝し、ことし11月に行われる
フランス大会出場権を獲得しております。その他多くの選手が各種大会に入賞しております。また、日本の
女子飛び込みを代表する地元の中川真依さんも実は
トランポリン教室に通われていた時期があります。
このように小松市の
トランポリン競技のレベルはかなり高いものがあります。
トランポリン競技ではマットから7メートル以上の高さが必要であり、練習の都度、器具を出し入れすることはかなり効率が悪く、大変な作業であります。末広野球場の
屋内練習場も使いづらい事情があり、現在主に
総合体育館の2階で練習を行っているようですが、その体育館の天井を練習中に突き破ったこともあります。
他市では専用の練習場が確保されているところもあり、全国的にも非常に高いレベルにある
本市トランポリン競技の本格的な
専用練習場を何とか確保できないのか。必ずしも施設を建設するという意味ではなく、各施設の役割分担の見直しも含め検討するお考えはないか、市長にお聞きいたします。
次に、
地域スポーツの環境整備についてであります。
本市では児童から高齢者まで男女を問わず各地域における自主的な
スポーツ活動も非常に活発であります。市民の健康づくり、
生きがいづくりの観点からも大変好ましいことでありますが、特に中山間地域など地域によっては照明やトイレなどの環境整備が十分とは言えない施設も見受けられ不便な思いをされていると聞いております。
少子・高齢化社会を迎え、市民による
地域スポーツの輪がますます広がるよう
地域スポーツのための環境整備にこれまで以上に積極的に取り組むべきと考えますが、市長の思いをお聞かせください。
次に、スポーツを通じた交流拡大についてであります。
スポーツを通じた交流人口の拡大は、本市が掲げる観光交流と同様に本市の活性化にとって重要な課題であります。こうした観点から、8月の
ガンバ大阪スポーツ少年団の招致や今月10日から始まっております
日本カヌースプリントジュニア・ジュニアユース小松大会など、
スポーツ交流の拡大が図られていることは大いに歓迎しております。
昨年定期便が就航した静岡便はサッカーが盛んな県であり、Jリーグの
清水エスパルスと
航空会社フジドリームエアラインズとは同族企業とのことであります。また、鹿児島県では
鹿児島便就航を利用して
清水エスパルスの合宿を誘致したと聞いております。
スポーツ交流の一層の拡大に向けて、本市においても
清水エスパルスの合宿を誘致するお考えはないか。そのためには施設も含め何が必要となるか、市長の見解をお尋ねいたします。
2つ目は、前川周辺についてであります。
去る6月17日には長年の懸案でありました前川あおぞら橋の改修工事が完了し、6月19日、20日には市制70周年記念事業の一環として前川周辺も含む
白山眺望ツーデーウオークが開催されました。
これらの事業に先立ち、川の未来と地域の未来を研究、調査することを主な目的とする
前川リバーパーク推進協議会が6月1日に設立されております。設立総会には市長や
南加賀土木総合事務所からも御出席をいただき、既に終わりましたけれどもあおぞ
ら橋改修渡り初め記念式典や
白山眺望ツーデーウオークへの参加、前川の清掃や
クリーン作戦の実施、前川の附帯施設や石橋川水域の状況調査などの事業計画が承認されました。
一方、石川県のSTEP21
重点プロジェクト推進事業として、この
前川リバーパーク推進協議会による
全国ヘラブナ釣り大会in小松前川、また遊覧船で水上市場と白山の眺めを楽しもうなどの開催、さらには
ウオーキングネット・前川が計画している
ネットワークづくり前川絶景マップの作成などの事業計画を県に提出したところであります。このように貴重な地元の熱意が実を結び、多くの皆さんが前川に親しんでいただけるよう市としても側面からの支援をお願いするものであります。
以上のように地域住民は前川の環境整備には積極的に参加、協力する意向であります。前川周辺は水辺環境が徐々に整ってまいりましたが、川沿いの
ウオーキングコースなどはまだ整備途上であります。川を眺めながら、本当に心安らぐ水際空間としてさらなる環境整備が着実に進められるように願っております。今後の具体的な計画等がありましたらお聞かせください。
また、
白山眺望ツーデーウオークには市内外から2,200名余の多くの方が参加され、前川周辺の水辺環境を堪能していただけたものと思っております。来年度以降においても地元との連携のもと
ツーデーウオークをぜひとも継続実施されるよう期待しておりますが、今後の事業展開について現時点での方針をお示しください。
最後に、前川の水防についてお尋ねいたします。
ことしは記録的な猛暑で雨の少ない夏となりました。しかしながら、平成18年6月には豪雨により向本折町のハウス団地、大領中、須天、今江町の一部で浸水被害が発生いたしております。その後4年余り経過し、対策は進んでいるのでしょうか。最終的には石橋川
排水ポンプの能力アップ、さらには新たな
強制ポンプ場の設置も必要かと思います。市の担当部署も都市側なのか農林水産側なのかはっきりしない部分もあります。いずれにいたしましても必要に応じて国、県にも働きかけながら対策をしっかりと進められるよう要望いたします。
先週の台風9号に続き、これからも本格的な
台風シーズンを迎えることとなりますが、前川周辺の排水対策や県が進めている
前川整備計画もあわせ、お尋ねします。
以上で私の質問を終わります。
6 ◯議長(杉林憲治君) 市長、
和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
7 ◯市長(
和田愼司君) 皆様、おはようございます。
灰田議員の御質問に順次お答えをしてまいります。灰田議員から御指摘ございましたように、武道につきましては教育長、そして前川の防災につきましては担当部長からの答弁とさせていただきます。
まず、
トランポリンでございます。
灰田議員御説明のとおりでございまして、大変小松の青年、少年諸君が頑張っている。本当にうれしいことでございます。すばらしい成績を上げておりますし、そして
総合体育館を利用いたしまして現在でも10団体160名余りの選手が日夜
トレーニングに励んでいるということでございまして、これからの活躍が大いに期待されるところでございます。
水泳の飛び込み、中川真依選手のお話もございました。ことしも国体で断トツの優勝をしてくれました。この基礎にはやはり
トランポリンという
トレーニングがあったんだろうと、こんなふうにも感じている次第でございます。
総合体育館の第2
トレーニング室でございますが、
トランポリンとしての専属の部屋になっておりまして、現状も
トランポリンのマットが全面に敷き詰められているということでございますので、今後とも専属の部屋として活動できるように支援をしてまいりたいなと思っています。
現状、高さが足りないという御指摘もございました。これらにつきましては、もう一度建築部門と協議をいたしまして現状の施設の中でどこまで高さを上げることができるのか、まずそこを研究をさせていただいて、今後の使い方、そして議員が御指摘されました場所を変えたらどうだということも含めまして、その次のステップとして考えていきたいなと思います。
この4月から
スポーツ育成課を設けさせていただきました。これはこういったふうに頑張っている
少年少女諸君にきちっとした
科学的トレーニングを行っていただいて、そして大きな舞台に立っていただきたい、こういう願いでございますので、
トランポリンにつきましても同じ趣旨でこれからも対応させていただきたいと思っております。
それから、市内全域、中山間地域も含めまして子供たちから高齢者まで含めたスポーツの充実施設を図ってほしいという御質問でございました。私は基本的には同意見でございますし、これからも積極的に進めてまいりたいなと思っております。
小松の場合は
大変スポーツ関係施設、充実をしておりまして、先日、小松地区を中心に行われました県体におきましても、事務局からも
大変おもてなしだけではなくて施設の充実、これにつきましてもお褒めをいただいたところでございます。そんなことに甘えることなく、さらに充実を図っていくということは当然のことでございます。
議員の御質問の中に具体的にどの施設を想定しておられるのか、ちょっとうかがい知れないわけでございますが、例えば野球、
ソフトボールに関しましても小松には全部で65面あるということでございまして、これは他市にとりましても全く劣るものではないというふうに思っております。ただ、それぞれの施設のさらにレベルを上げるということは当然でございますので、衛生面含めましてそんなこともぜひ考えていきたいなというふうに思っております。
さらにスポーツの質問でございました。
清水エスパルスというお名前も出していただきましたが、要はさらに小松、南加賀を中心に
スポーツ交流をもっとふやしたらどうだと。これが観光交流の一つの大きなベースになるという御提言だろうというふうに承りました。
私も同じ考えでございまして、カヌーにつきましては大変20年前から地元の
カヌー協会、そして石川県の
カヌー協会、
日本カヌー連盟を含めまして大変積極的に力を入れていただいておるわけでございます。地元からの代議士のお力添えもございましてNTC、
ナショナルトレーニングセンターの指定も受けたということでございますので、いよいよ再来年には
ロンドン大会もございます。2年前の北京大会に続きまして、また多くの世界じゅうの愛好家といいますか
オリンピック選手がこちらへ来られまして
トレーニングを積んでいただいてよい成績を上げれる、そんなふうにしていきたいなと思っています。
先日まで
カヌースプリントが行われておりました。その前は全日本の
カヌー大会もございました。大変多くの選手が来ておりまして、私もその都度激励に伺ったり若い方々といろんな懇談をさせていただいておりますが、木場潟は最高だと、こんなふうに言っていただきます。これは本当にうれしいことでございまして、いろんな水の浄化も含めまして、そして市民のいろんなさまざまな方々の応援があるということでございますので、これから先も群を抜いたカヌーの競技のメッカというふうにしてまいりたいなと思っております。
サッカーの御質問でございましたが、
清水エスパルスの関係者が小松地区を含めまして視察に来られたということは事実でございます。残念ながら今現状、私どもが持っております
サッカー施設ではプロの方々が
トレーニングを積むには大変まだまだその域に達していないという御指摘をちょうだいいたしました。そのためには多くの予算が必要になるわけでございますが、このあたりをどうするかということはこれからも検討はしていくんですが、ことし、ガンバ大阪の
ジュニアチームをお招きいたしまして北陸3県から選抜されました
少年チーム32チームと交流会をいたしました。北陸3県の
少年サッカーチーム、
大変意気盛んにこの大会に臨んでいただきました。この木場潟のPRにもなりましたし、小松市のスポーツの精神というものを子供たちも理解していただいたと思っております。こんなことをやはり一つ一つさらに高めてまいりたいなというふうに思っております。
そのほかにも
ソフトボールだとか卓球だとか、そして
ハンドボールも多くの大会が開かれておりまして、来月ですか小松短大が主催いたしますそういう
ハンドボールの交流大会も開かれるとか、さまざまなそれぞれの小松市にございます
スポーツ競技部門が全国大会、
北信越大会を招聘しているということでございますので。これは昨年から
コンベンション助成制度というのをつくっておりますので、そんなことをさらにそれぞれの
大会事務局と一緒になって、満足いただけるようなおもてなしをさせていただきたいなと思っています。
私からお答えする最後のお答えでございますが、
前川リバーパークについてでございます。
まずその前に、
白山眺望ツーデーウオークについて御質問がございましたのでお答えをさせていただきたいと思います。
ことし6月19日、20日の2日間にわたりまして、
日本ウオーキング協会認定の大きな大会を誘致させていただきました。これはこれによりまして、美しい日本の歩きたくなるみち500選の認定をしていただいたとか、
元気カップ石川まるごとウオークの認定をしていただいたとか、そういうさまざまな、要はこれまで地元の方が中心であった
ウオーキングコースがいわゆる地方区から全国区に変わりつつあるということだというふうに自分では理解をしております。さらに、全国区という今の
ウオーキングのレベルをさらに高めていく。日本にたくさん数多い
ウオーキングコースの中で、地方をさらに高めるということを積んでいきたいなと思っております。
ことしの大会を通じまして
ウオーキングスケールの設置、これも完了いたしました。そして、安宅からいわゆる前川を通りまして木場潟、那谷寺、滝ケ原までのコース、この延々と
ウオーキングできるコースを整備させていただいたんですが、その中でいろんな階段だとか歩行困難な場所の整備もさせていただきました。
その中で一番大きなところは、やはり前川あおぞら橋でございまして、これを40年ぶりに改築できたということも私は大変よかったのではないかなと思います。これを活用していくということがこれからの大事なところでございます。
前川リバーパーク推進協議会も目的の一つとしてそういうものがあるんだろうと思いますが、メーンの目的はいわゆる前川の安全対策だというふうに承っております。やはり安全ということがベースにあってこそ初めて市民、そして観光客がそこで憩えるといいますか楽しめるということになるんだろうと思いますので、まずはその主目的の推進に向けて、地元選出の県会議員の皆様、市会議員の皆様、町内会の皆様と一緒になって県のほうに強くお願いを申し上げていきたいなと思っております。
県のほうでも前川の整備事業は進んでおりまして、これまで国道305号線からJR鉄橋までの区間で改修工事も行っております。来年度以降は
今江排水機場までの区間で事業を計画をされておりますし、さらに
今江排水機場から下流部では
堤防安定度調査というものを実施する計画でございますので、このあたりにつきましても1年でも早い完成をやはり進めなきゃいけないなというふうに思っているわけです。
そういった中で、同時に
前川リバーパーク構想というものを大きな構想を持って進めていくという地域の考え方にぜひとも御支援も申し上げていきたいなと思っています。
STEP21に申請をされたというふうには聞いております。これは来年度分でございますので、これから県のほうで認定がされるかどうかということなんですが、大変競争率が高いんですね。今年度の分でも小松市からも幾つか出していただきましたが全部認定から外れまして、ことしの分としては40件申請があったそうです。その中で県では3つ認定をされたということでございますから倍率が13倍ということでございます。大変各地域それぞれ工夫を凝らしているということもございますので、今回、
前川リバーパークの皆様が提出された内容につきましても11月末が締め切りでございますので、さらに競争率が高いということを前提に一度見直しをするとかいうことも含めまして、また私ども市の担当部門とぜひ検討をしていただきたいなと思います。必要であれば、私も県のほうへ行って皆さんと一緒に認定されるように頑張っていきたいなと思っております。
以上でございます。
8 ◯議長(杉林憲治君) 教育長、吉田洋三君。
〔教育長 吉田洋三君登壇〕
9 ◯教育長(吉田洋三君) スポーツの振興について、特に武道に関しての御質問でございますが、まず本市の現状からお話をさせてください。
本市は非常に武道が盛んな地域でございます。その特色を生かして、これまで学校体育におきましても柔道や剣道や、そして相撲などを授業に取り入れております。また小中学校での相撲大会、中学校での柔道、剣道の各大会では、それぞれの協会の方々の御尽力のもと盛大に開催され、その教育的効果は非常に大きくて、特に人間尊重の観点から思いやりとか、あるいは礼儀作法の育成が図られているというところでございます。
そこで必修化へ向けてということですが、御存じのとおりです。中学校におきましては平成24年度から新
学習指導要領が完全実施されます。現行では武道またはダンスから男女とも1領域を選択して履修するということになっておりますが、新
学習指導要領では武道をすべての生徒、男女とも必修ということになっております。移行期間ではございますけれども、
中学校保健体育科においてその武道が必修になるわけですので、本市ではそのことに向けていろいろ取り組みをもう既に開始いたしております。武道関係の備品整備の充実ということで、先ほど畳のお話がございましたとおりでございます。順次進めているところでございます。
さて、議員御指摘の指導者の育成ということでございますが、確かに我々としましても非常な課題だと思っておりますが、まず県主催の講習会などいろいろな講習会へ積極的に参加を呼びかけて指導強化、指導力ですね、指導者の強化を図りたいということ。そして、本市各協会員のきめ細かい専門的な指導を受けることなどによりまして教員の
指導力向上の機会をこれまで以上にふやしてまいりたいと思っております。
そして各協会との連携によりまして、これまでは部活動とか各種大会の御協力をいただいておりますけれども、学校の授業におきましてもより専門的な知識や技能をお持ちの地域の人材を活用させていただくことによりまして授業の質の向上を図りたいと、このように思っております。
このように学校とそれぞれの協会や地域の方々がこれまで以上に協力体制を組めることをお願いしまして、先ほど指導者の強化をお願いしたいという議員御指摘でございましたが、私どもとしましてもぜひ地域の方々、協会の方々のお力を頼りにしておりますので、お願いをいたしまして選手の指導の充実を図ってまいりたいと、このように思っております。
以上でございます。
10 ◯議長(杉林憲治君) 都市創造部長、坂井修君。
〔都市創造部長 坂井 修君登壇〕
11 ◯都市創造部長(坂井 修君) 灰田議員の前川の水防についての御質問にお答えいたします。
まず、前川右岸側の沿線一帯の浸水に対する対応でございますが、近年の大雨につきましては大変ゲリラ豪雨と称されますように時間雨量が非常に尋常ではございません。そのため降雨時につきましては前川の水位の上昇に応じまして排水樋門を閉鎖いたします。そのため樋門閉鎖に伴いまして内水位が上昇いたしますが、幸いにも前川右岸に設置してございます農林所管の
排水ポンプにてこれを対応しておりまして、農地冠水や一部の道路冠水等は見られますが、家屋の浸水状況までには至っていないという状況でございます。
これまでは宅地側からの河川に排出する内水排水対策につきまして計画的に雨水幹線排水路を整備しておりますけれども、冒頭申し上げましたように昨今のゲリラ的豪雨のこれは予想もつきませんので、こういうときにはこれらに対応するために小松市水防計画に基づきまして国交省、石川県、関係機関等と綿密に連絡をとりまして、引き続きまして関係町内会、地元関係団体との情報を共有しまして迅速な対応に努めてまいりたいと、こう思っております。
次に、石橋川
排水ポンプの能力アップが必要でないかとの御質問でございますが、近年の住宅開発等の急激な土地利用の変化によりまして、雨水排水区域や雨水排水量等の諸元が大きく変化いたしております。このため雨水排水計画の見直しが近々の課題となっておりまして、そのために現在私ども平成8年度に策定されました小松市総合雨水排水計画の見直しの作業に着手を今年度からしておりまして、年度内にこの整理を行いたいと、こう思っております。
こうした見直しの中で、新たなポンプが必要なのか、また既存のポンプの能力不足なのか、そして不足の場合はどれだけ不足したのか。それとまた機場に至るまでの排水路に問題がないのかというさまざまな検討を行いまして、その結果を見た中で対応していきたいと、こう思っております。
また、先ほど担当部署がわからないとの御指摘がございましたけれども、排水機場の財産自身は市の農林水産課でございまして、管理団体は加賀三湖土地改良区でございますけれども、近年の都市排水の関係もございますので、対応としましては都市側と農林と一体となって対応してまいりたいと、このように思っております。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◇ 木 村 厚 子 君
12 ◯議長(杉林憲治君) 木村厚子君。
〔13番 木村厚子君登壇〕
13 ◯13番(木村厚子君) 2番バッターでございますが、どうぞよろしくお願いいたします。
今回の私の質問は1点、マルチメディアデイジー版教科書の普及促進についてでございます。
平成20年9月に障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進などに関する法律、いわゆる教科書バリアフリー法が施行されました。この教科書バリアフリー法の施行を機に、平成21年9月より財団法人日本障害者リハビリテーション協会がボランティア団体の協力を得て通常の教科書と同様のテキストと画像を使用しデジタル化に対応することでテキスト文字に音声を同期(シンクロ)させて読むことを可能にしたマルチメディアデイジー版教科書、略してデイジー教科書の提供を始めました。
文部科学省は、平成21年度より発達障害などの障害特性に応じたデイジー教科書などのあり方やそれらを活用した効果的な指導方法などについて実証的な調査研究を実施してきています。
デイジー教科書は、もともと視覚障害者のための録音テープにかわるものとして開発されました。これに文字と音声と画像を組み合わせたものがマルチメディアデイジーです。パソコンで音声を聞きながら同時に文字や絵や写真を見ることができ、読んでいるところがハイライトされるのでどこを読んでいるのかわかるようになっています。わかりやすい例で言えばカラオケを歌うときテレビ画面の文字が変わっていくというイメージです。印刷物だけでは情報を得ることができなかった人々への支援ツールとして活用が始まっており、学習障害(LD)や発達障害のある人だけではなく高齢者を初めすべての人に活用を試みる計画も始まっています。
デイジー教科書は平成21年12月現在で約300人の児童生徒に活用され、保護者などから学習効果が向上したとの効果が表明されるなど普及推進への期待が大変高まってきています。しかし、このデイジー教科書は教科書無償給付の対象となっていないことに加えて、その製作は多大な時間と費用を要するにもかかわらずボランティア団体頼みであるため、必要とする児童生徒の希望に十分にこたえられない状況にあります。実際にリハビリテーション協会が平成21年度にデイジー化に対応できた教科書は小中学校用の教科書全体の約4分の1にとどまっています。
以上の状況を踏まえ、今後の小松市におけるマルチメディアデイジー教科書への積極的な対応を教育長に求めるものです。
発達障害の児童生徒はどれくらいいるのか。また、教育現場での特別支援学級での生徒への対応の現状も含め、小松市における関係する児童生徒の現状など、あわせて教育長にお尋ねするものであります。
以上でございます。
14 ◯議長(杉林憲治君) 教育長、吉田洋三君。
〔教育長 吉田洋三君登壇〕
15 ◯教育長(吉田洋三君) マルチメディアデイジー教科書の普及促進についてに関しまして、発達障害の児童生徒はどれくらいいるかということですが、まず本市は平成16年より国の事業を受けて特別支援教育体制というものを整備してまいりました。通常の学級に在籍する学習面、行動面、対人関係についてつまずきのある児童生徒ということにつきましては、校内委員会等を開催して全教職員で指導、支援を行っております。県から出されているちょっとした気づきについて、きちっとメモをとりながら実態を把握する気づき票というのがございますが、そういうものを用いたり、それから個別の指導計画あるいは教育支援計画の作成をして、計画に基づいた教育実践というものを行っております。
一方、地産、特に野菜や果樹の産地化も積極的に推進しておりまして、末佐美地区や向本折地区を中心としたトマト、千石豆、ニンジン、あるいはまた牧地区のネギ、最近では矢田野地区などでの源助大根の産地化なども積極的に取り組みをされており、多くの成果も出ているようでございます。
また、中山間地を中心に果樹の5,000本運動の推進など、着実にこうした産地化の動きが進んでいることを大変うれしく思います。先日も果樹5,000本運動事業で植えたイチジクの初出荷も行われ、多くの市民に食していただき大変好評だと承っております。私も関係者の一人として毎日朝早く出荷に追われ忙しい朝ですが、大変充実をした日を送っております。
一方、これからの野菜や果樹はどうなるのだろうかと考えると、やはり心配なのは農業の後継者問題です。私たちが取り組んでいる果樹関係者や道の駅「木場潟」に出荷している皆さんのほとんどは職業としてではなく、
生きがいづくりだとか休耕田を利用してというような思いで取り組んでいらっしゃる方がほとんどでございます。いろんなことを考えてみますと、これからの野菜や果樹など出荷体制は大丈夫か心配でなりません。
若干片山議員の質問の際にも紹介をされましたが、先日の新聞報道によれば、就労人口が5年間で75万人も減少し、平均年齢は初めて65歳を越えたとのことであります。これからは産地化づくりとともに後継者と農業企業の育成が急務ではないでしょうか。お父さん、お母さん、そして祝祭日には息子が応援するという今の農業では先の展望はなかなか見出せないのではないでしょうか。
これまでのように農業は土地所有者の農家との発想を変えて、農業も企業経営者と考えて弁当を持って仕事に行ってくるというそういう時代が来るように思えてなりません。JAを中心とする農業団体とともに、民間活力の農業参入について小松市も先頭に立って調査し、研究し、事業化に取り組むべきではないだろうかと思います。
一つの例を申し上げます。市長も御存じだと思うんですが、小松市の西の端になりますが佐美町に畑があります。通称山の畑というふうに言われておりますが、片山津へ向いていくとゴルフ場の反対側、左側の通称山の畑というところですが、ここは約30ヘクタールあります。昔はスイカや白菜、大根など多くの野菜があの高台から市民の台所へ届けられていました。しかし今では、残念ながら一部の農家がたばこを耕作されている程度で、あとは家庭菜園の域を出ないというのが現状で、すばらしい畑が有効に活用されていないのではないかというふうに思います。これも後継者不足が大きな原因ではないでしょうか。
どうでしょうか、市長。民間企業があの場所でモデル農場として活用いただけるところはないでしょうか。小松産野菜の一大拠点となれば今後のことが期待できると思うんですが、いかがでしょうか。市長の農家の後継者や、あるいは野菜づくりにかける思いやお考えをお聞かせいただければ幸いだというふうに思います。
次に、スポーツ関係の合宿誘致を積極的という点について質問をいたします。朝の灰田議員の質問と少し重なる部分もありますが、お許しをいただきたいというふうに思います。
実は7月28日に国道416号線の期成同盟会がありまして、期成同盟会の総会が勝山市で開催をされました。私たち建設常任委員会のメンバーも参加をいたしましたし、もちろん和田市長は会長ですから出席をされていらっしゃいました。
会場は勝山市のホテルでしたが、入り口には同盟会総会の案内とともに大学や高校の体育会系の部やクラブの合宿の案内掲示板も幾つもありました。ホテルの関係者に話を聞きますと、勝山市が中心になり各地の大学や高校へ働きかけているから多くの学生さんが来てくれるとのことでした。
勝山市から帰りまして、担当課へ「今、小松で合宿している学校や団体はありますか」とお聞きしたところ、「市から働きかけたことはなく、合宿しているところはあるかもしれませんが掌握しておりません」とのことでございました。
ことしは、県体の会場は当小松市が中心であったり市制70周年の記念事業が数多くあり、なかなかそうした取り組みができなかったことは理解をいたしますが、合宿や大会などの開催に対する補助制度も新たに昨年創設されたことでもありますし、ぜひ積極的な取り組みを期待したいというふうに思います。
地元で出版されている月刊誌「アクタス」8月号の特集記事、皆さんもごらんになられたと思います。「合宿誘致へ自治体綱引き 観光客減で学生呼び込め」「施設整備、宿泊費助成など次々」など県内自治体、富山県もありますが、それぞれの自治体の取り組みが紹介をされています。七尾市の141団体、9,897人を筆頭に、白山市、輪島市、志賀町、珠洲市などの取り組みとその成果がまとめられています。
七尾市では、県内最大規模の縦105メートル、横68メートルの人工芝フルコート3面を備えるサッカー場の整備を行い、旅館組合の皆さんと積極的な誘致活動を行った結果、地元の名門星稜高等学校を初め兵庫県の育英高校、静岡の藤枝東高校、東京の帝京高校などサッカーの名門校が続々と合宿に訪れており、その延長で阪南大学や関西大学などの大学のサッカー部も合宿に来ているというふうに書かれています。また、これも御案内のように、箱根駅伝で2連覇を達成した東洋大学陸上部が毎年七尾市で合宿していることは御承知のとおりであります。
大学や高校の合宿は交流人口の増加につながることは当然ですが、最も大切なことは、スポーツの競技力向上、スポーツ人口の増加と底辺拡大、アスリート養成など多くの成果が期待できるというふうに思います。先ほど紹介した「アクタス」には、「地元の生徒とトラック練習をこなす東洋大学の駅伝選手」との見出しで、地元の高校生も練習に参加している様子が写真入りで紹介されています。
大学や高校と関係を深め合宿誘致をすることが大変ですが、ぜひ積極的に取り組んでほしいというふうに思います。
一つの例として、幸い先ほど来から何回も出ておりますコマツさんにはオリンピックで金メダルをとった選手が所属する柔道部があります。きのうもやっていましたが、世界柔道東京大会にはこのコマツさんもメーンのスポンサーになって、選手が着る柔道着には全部コマツのマークが入った柔道着を着ているという、そういう柔道部があります。もしこのコマツの柔道部が小松市で合宿をしていただくことになれば、大きな話題になりますし、県内柔道人口の増や技術向上に大きな成果が得られると信じています。
朝の灰田議員の質問に大谷高校の選手のインターハイの話もありましたし、きのうの世界選手権でも鶴来の道場から出た選手が2人も大活躍しているというそんなことを考えれば、私は大きな成果が得られると信じております。これは一つの例であります。
カヌーはもちろん、
ハンドボールなど環境が整っている競技もたくさんあります。ぜひ積極的な取り組み姿勢をお聞かせいただければというふうに思います。
3点目に、北村教育委員長にお尋ねをいたします。最近発表されました教育に関する調査について御質問をしたいというふうに思います。
9月8日の朝刊に「日本 また最下位」「教育支出 GDP比伸びず 家計にしわ寄せ」と、ことしもまた残念な調査結果が発表されました。御存じのように、経済協力開発機構(OECD)が国内総生産(GDP)に占める公的な教育施設の割合を毎年調査していますが、その2007年の調査結果が掲載されたもので、皆さんもごらんになられたと思います。
この調査結果によれば、我が国のGDPに占める割合は前年とほぼ同じく3.3%で、調査ができた28カ国中最下位で、日本は03年、05年は最下位、04年、06年はワースト2位と恥ずかしい結果が続いています。日本の将来を託すべき子供たちの教育予算がこんな状況では先が思いやられてなりません。
一方、教育に関する費用は、幼児期からの英才教育や受験対策としての塾通いの増加など教育にかかる費用が年々ふえ続けています。公的資金が少ない今、家計など私費負担にしわ寄せが行っているのが現状であります。
また同じ記事の中で、OECD加盟国の1学級平均生徒数の調査結果も公表されています。先ほど橋本米子議員も若干触れられました。これによれば、中学校では日本は33.0人で加盟23国中2番目、小学校では28人で27カ国中3番目に多いとのことであります。少人数学級で行き届いた教育をと言われていますが、全然進歩の跡が見られず、全くお先真っ黒な状況ではないでしょうか。
一方、学校現場ではさまざまな仕事がふえ、教師本来の子供と向き合う時間が十分確保できないとの声が多く出されています。
そこで、北村教育委員長にお尋ねいたします。
今申し上げました教育に関する公的負担が少ない件、1学級当たりの児童生徒数が多い件、そして学校現場の多用化の件についてどう感じておられるでしょうか。また、今後どうあるべきか、またどうすべきか。事務局が書いた答弁書ではなくて、教育について強い思いを持っておられる北村教育委員長の熱い思いをお聞かせいただければと思います。
以上で私の質問を終わります。
ありがとうございました。
65 ◯議長(杉林憲治君) 市長、
和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
66 ◯市長(
和田愼司君) 長田議員の御質問にお答えをいたします。
まず、地産地消のさらなる推進ということでございまして、この地産地消という言葉がすっかり定着をいたしました。これが最近は地産地消の「消」を商売の「商」と書くことがふえておりまして、やはり売れなけりゃだめだということのあらわれでないかなと思っております。
その事例といたしまして、議員も参加されていると思うんですが道の駅でございまして、道の駅の状況をちょっとお話をしたいと思います。
大変JA小松市の皆さん頑張っておられます。そしてそこへ野菜だとかいろんな加工品を納入されている皆さんもとても積極的に頑張って、何よりもそういったものを買っていただくお客様に感謝を申し上げたいなと思います。
この8月末までの実績でございます。約4カ月強でございますが、総売り上げが1億6,480万円。年間のビジネスプランでございますが年間で1億円余りを見ておりましたので、それを既にクリアをしておるということでございます。
2つの部門がございまして、直営のじのもんやと料理を提供する四季彩でございますが、四季彩の売り上げが3,300万円弱、計画が2,700万円程度でございますので計画より3割程度多いということでございます。そして、じのもんやでございます。この計画が年間7,600万円に対して現状1億3,200万円ということでございますので、ちょっとこれは後で確認をさせていただきますけれども、計画を相当上回っているということでございます。
その中で農産物の直売、これが既に4カ月強で1億円超えました。これはすばらしいことでございまして、この中で野菜関係で2,500万円、果物で約300万円、そしてこれがすごいなと思いましたが切り花で480万円、これもそれぞれ全部お名前がついた状態で道の駅へ提供されて、そしてその現物を見て買っていかれるということでございますので、まさしく本当にこういった商品を提供していただいている人たちの頑張りがそのまま売り上げにつながっているということでございまして、地産地消、本当にこれからそういう意味ではもっともっと楽しみな業種ではないかなと、こんなふうに思っております。
そして、果樹園の5,000本化というお話もございました。これで既に2,000本が植樹をされておりまして、ことしからイチジク、私もいただきまして大変ごちそうさまでございました。大変おいしゅうございましてこれはいけると、そんなふうに思った次第でございます。
昨日、ゴルフのコマツオープンのプロアマ大会がございまして私も出てまいりました。その最終の表彰式でも簡単な料理が出たんですが、コマツの社長があいさつの中でこんなふうにおっしゃっていました。「地元に貢献をしていくそういう企業でありたい。そしてきょうのパーティの食材はすべて地産地消で石川県のものを使いました」ということでございます。その中にイチジクも出ておりましたし、そしていろんな魚類はもちろんですし野菜もたくさんございました。すべて石川県のものを利用した、そしてその料理を小松カントリーの料理人が腕を振るったということでございます。
そんなふうに、やはり最終的にはそれを食するお客様、遠来のお客様も含めて、地元の人も含めて口に入れていただくということが大事だろうと思います。
これは商売用語でいいますとマーケットインという言葉があるんですが、やはり消費者の関心を買うとか、そしてこれをビジネスにしていくということになりますと、やはり農業だけではなかなか大きな生活ができないということもございまして、そういう意味で付加価値をつけていくということがこれまでも小松市、そしてJAの皆さんも取り組んでこられたわけです。いろんな成果が出ておりまして、大麦を使った商品だとかトマトはしかりでございます。そして米粉を使ったパン、これも相当の売り上げでございます。それからそれぞれの女性の会ではみそをつくっているというようなことを考えますと、これはまだまだいけるなと。本当にまさしく総がかりでやればできるんじゃないかなと思っています。いわゆる1次、2次、3次産業の掛け算をした6次産業化、これをぜひというのが長田議員の御提言だろうと思います。
近年、企業が農業に参加できるようになりました。私もそんなふうにぜひ大規模に土地の活用、そして地産地消の拡大が広まればなと思っております。
能登のほうでもかまぼこ屋さんが野菜の実際農場経営をするとか、それから大手のショッピングセンターが自前で使う野菜類をやはり農業経営するとかいう時代でございます。そんなこともぜひ我々としても、そういう御提言があれば積極的に関与していくということをお話をしておきたいなと思います。
それから、スポーツ関係でございますが、詳細は担当部長のほうからお話をさせていただきますが、お話の中で市の担当者にお聞きしたら小松市ではやっていないと、こんなお話でしたが、それは慎んで訂正をさせていただきたいと思います。私も含めまして積極的に営業活動をさせていただいておりまして、この成果が昨年に比べますと、21年度の夏の合宿と22年度の夏の合宿を比べますと私どもの把握している数字では倍になっているということでございます。これはカヌーを除いておりますが、カヌーはもう本当にすごうございまして、7月から9月の半ばまで大学関係ではずっと合宿をするところもございますし、カヌーだけじゃなくてほかの種目でも積極的にふえているということをぜひお話をさせていただきたいと思います。
そして、やはり最終的には世界で活躍できるアスリートを育てていくということが、これは市民全員の願望だろうと思います。残念ながら、小学校、中学校までは頑張ったんだけれども高校でひざを痛めたり肩を壊したりということでその道を絶たれるという若者もいらっしゃいます。そんなことがないようにということで、今回、民間提案型雇用創出事業の中で選手の育成強化と
科学的トレーニングの実施というものを募集いたしましたら、地元の企業が応募をされたということでございます。
こういったことを踏まえまして、ことしはモデルでございますので地元の高校、商業高校、それから市立高校とか大谷高校、こんなところで頑張っている体育系のクラブの人たちとスクラムを組みまして、そういったモデル事業をぜひ実現をしていきたいなと思います。それがまた小松市の特徴になって、そしてまた合宿に来ていただくということをぜひ進めていきたいと思います。
ことしはそういう意味では、科学的なこの
トレーニングによってどういうふうによくなったかという数値、データを集めるということに注力を置きたいなというふうに思っておりますので、これから長田議員がおっしゃるように積極的な合宿だとか、そしてアスリートの育成に向けて邁進をしていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
67 ◯議長(杉林憲治君) 教育委員長、北村嘉章君。
〔教育委員会委員長 北村嘉章君登壇〕
68 ◯教育委員会委員長(北村嘉章君) 長田良一議員の最近発表の教育関係調査について、GDPに占める教育支出の少なさについて、1学級当たりの人数の多さについて、学級現場での教師の多忙化について、私の思いをお答えさせていただきます。
経済協力開発機構(OECD)の調査によりますと、日本の国内総生産に占める公的な教育支出の割合が低いこと、そして逆に私費負担の割合が高く家計などの私費負担にしわ寄せが及んでいると言われております。議員の御指摘のとおりでございます。
教育は国家百年の大計であると言われます。国、地域にとって、人間力をつけ人づくりをすることは、国、地域の繁栄と密接な関係にあると私は思います。特に日本は資源が乏しく、知的財産を活用し、産業の創出を図っていくことが必要であります。したがって、教育支出の割合をふやすことは、国際競争、豊かな国、地域づくりにとって大切であると私は考えます。
また学力の重要な要素として、1、基礎的、基本的な知識及び技能の習得。2、知識、技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力。3、学習意欲の3つが挙げられ、これらを一層はぐくんでいくことも不可欠であります。さらに、家庭力、地域力を高め、幼保、小中高の連携の充実と地域全体で子供たちを育てる意識の向上が必要であると私は考えます。
現在、小学校において授業中に担任の指示に従わず立ち歩くなどして授業が成り立たないという小1プロブレムという減少や、中学校では小学校と異なる環境になじめず悩んでしまい不登校となる中1ギャップという現象が見られ、大きな社会問題となっております。この点では、小学校低学年、中学校1年生においてさらに少人数化を必要があり、きめ細かく子供たちを見ていくことが重要であると考えます。
このように少人数指導のメリットとして、一人一人の子供たちに対してきめ細かな指導ができるということ、そして何よりも教師が子供たちと接する時間をふやすことにより一人一人が理解し、信頼関係を強くできる点が挙げられます。
しかし一方、デメリットもあります。子供たちが相互にかかわり合い学ぶ場では、少人数ではなくある程度の人数が必要な場合もあります。少人数であれば学力は向上するというものではなく、異学年一斉授業等、目的に合わせて環境を整えていくことが学力向上等の成果につながっていくことになるのではないでしょうか。
次は、教員の多忙化についてです。
学校教育に関して、教員の多忙化と言われて久しいです。その原因として事務量の増加、生徒指導上の問題等が挙げられています。
小松市教育委員会では、研修会を統合することによって年間十数件を少なくしてまいりました。また、報告書や調査物の精選や簡略化等も行うことで教師が子供たちと向き合う時間の確保も図ってまいりました。物理的な手だてとして具体的に学校を支援し、多忙化の減少に今後とも努めていく所存であります。
しかし、多忙化の陰の原因として、不登校やいじめ等の生徒指導上の問題や保護者の理不尽な対応も挙げられるのではないかと思います。きめ細かな対応が必要とされるため、多くの時間が割かれている現状を見逃すことはできません。家庭、地域と学校が明確に目的を持ち、そして連携し、子供たちの育てを支援していくことが多忙化を解消していく方策ではないかと考えております。
「日本の母親ほど辛抱強く、愛情に富み、子供に尽くす母親はいない」、これはアメリカの動物学者であり日本研究者でもあるモースの言葉です。彼はこうも書いています。「日本の子供ほど行儀がよくて親切な子供はいない」「世界じゅうで両親を敬愛し老年者を尊敬すること、日本の子供にしくものはない」、これらは現在の日本の教育の課題でもあります。今こそ、家庭、地域、学校がそれぞれの役割を自覚し、願いを持ちながら子供たちを育てていく意識を持つことこそが大事なことではないかと考えております。
以上でございます。
69 ◯議長(杉林憲治君) 観光文化部長、寺田喜代嗣君。
〔観光文化部長 寺田喜代嗣君登壇〕
70 ◯観光文化部長(寺田喜代嗣君) 長田議員の御質問にお答えしたいと思います。
スポーツ関係の合宿誘致を積極的にやれということでございます。
先ほど市長が答弁しまして、市長の答弁に尽きるんですけれども、細部のちょっと補足だけ私のほうから答弁いたします。
小松のジュニアですけれども、全国レベルの選手、活躍が期待される選手がたくさんおります。こういった選手に合宿誘致を通じて、その一流コーチとか選手による指導機会の提供、そしてまた何よりも世界や日本のトップアスリートのプレーを身近に観戦するということは、見ている人たちにとっても夢や感動を与えるものだというふうに思いますので、積極的に合宿誘致については今後取り組んでいきたいというふうに思っております。
先ほど市長おっしゃいましたように、小松の強みは何といっても
科学的トレーニングという部分でございまして、これは9月1日から本当にスタートすることとなっております。これと連携しながら合宿の部分もしっかり進めていきたいなというふうに思っております。
そして最後になりますけれども、先ほど数値、市長おっしゃいましたけれども、まだまだその単一種目の協会の部分とか若干ちょっと収集の分析がまだなんですけれども、平成20年度で1,200人、平成21年度で2,300人、そしてこの9月21日現在の予約分ですけれども平成22年度は入れて4,200人という数字になっておりまして倍々というふうに来ております。
そういうことも含めまして、先ほど提案ありましたコマツの柔道部の合宿の誘致の御提案とかそういうことも含めまして観光文化部が持っている情報ツール、そして体育協会、そして各施設の管理者、この辺たちとワーキンググループをちょっと立ち上げまして、誘致の方法とか支援策についてすぐ検討に入りたいなというふうに思っております。
最後になりますけれども、電話応対とかいろいろ失礼があったことを心からおわびして、答弁といたします。
71 ◯議長(杉林憲治君) 市長、
和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
72 ◯市長(
和田愼司君) 先ほど道の駅「こまつ木場潟」の売り上げを申し上げまして、改めて数字をお話をさせていただきます。
オープンから8月末までの総売り上げが1億6,480万円、計画が1億290万円ということでございますので160%レベルでございます。そして四季彩、いわゆる食堂でございますが、この売上実績が3,270万円、計画が2,690万円でございますので122%でございます。そして、じのもんや、直営店でございますが、総売り上げ1億3,210万円でございまして、計画が7,600万円、対計画比173%ということで大変順調にスタートさせていただいております。
その中でよく頑張っていられるのが農産物の直売だということを先ほど申し上げさせていただきました。
これからもまた皆さん方の御協力をよろしくお願いいたします。
73 ◯議長(杉林憲治君) 長田良一君。
〔23番 長田良一君登壇〕
74 ◯23番(長田良一君) スポーツ関係の合宿誘致に対して、市長と寺田部長から御答弁をいただきました。
市長のほうから、ことしもたくさんの人が来ていますよという、大変心配をしておりましたが、そういう状況を報告いただきましてほっといたしております。
ただ私がその、さっき寺田部長も電話の応対が悪くてというおわびの言葉がありましたが、そうじゃなくて、私がたまたま聞きに行った場所が悪かったんですね、今思うと。
スポーツ育成課へ聞きに行ったばっかりに、担当が違ったものですから少しそこらがあれだったと思うんですが。
私は合宿をするというのは、先ほど言ったように観光あるいは交流人口をふやすという大きな目的があるとは思いますが、基本的にはスポーツを、さっきも言ったように育成したり底辺の拡大をしたりアスリートをつくるという、そういうのが一番の目的だろうというふうに思ったものですから
スポーツ育成課へ行ったということで、観光交流という立場でスポーツ関係の合宿を誘致されておるということについては、そこまで思いが行かなかったもんで、逆に担当の皆さんに御迷惑をかけたなとおわびをしたいというふうに思います。
しかし、私はこうしたものは、観光交流も大事ですが、本来的には
スポーツ育成課のほうで積極的にやるべきなのが本来の姿でなかろうかなと、そんなふうに感じております。
ちょっと直接関係ないんですが、午前中の宮西議員の質問にも、桜山の件についても観光の一つの目玉としてというのが寺田部長の答弁にもありましたが、当然それはそうだろうとは思いますが、本来はあそこはコマツ発祥の地であり、もちろん観光客が来ていただくことは大変ありがたいし大事なことだと思うんですが、そうじゃなくてそういう、さっきも出ていましたコマツの産業の遺産として受け継ぐというそんな思いで整備をしていただけると、結果としてそこへ観光客がまた来ていただけるんじゃないかなと思います。
観光目的にものを整備するというのは、バブルの時代にあちこちで大仏ができたり、あるいはお城ができたり、あるいは観音様ができたりというようなことになるんじゃないかなという心配をいたします。
ですから木場潟も今50万人来て、東洋のスイスだということでたくさんの皆さんに来ていただく小松の観光の一大メッカやというふうに言われておりますが、30年前に始めたときは決してそんな思いじゃなかったと思うんです。「木場潟を何とか昔の姿に戻そう」「小松の環境のシンボルが木場潟や」と言うてみんな一生懸命取り組んできた。「このままじゃだめや。水を美ししよう。知事にお願いして、何とか大日の水をあこへ入れてもらおう」と、そういう取り組みが結果として今日のすばらしい木場潟に結びついたんじゃないかなと、こんなふうに思っております。
ですからスポーツの合宿も、あるいはその他のものもあくまでも目的はスポーツの振興であったり、あるいはその底辺拡大であったり、その結果、たくさんの皆さんが来て旅館に泊まっていただいたり、あるいは物を買っていただいたりして小松の交流人口がふえるという、そんなふうに持っていっていただくのがいいんじゃないかなと、こんなふうに考えております。
いずれにしても、私が聞きに行った場所が悪かったということを担当者におわびをしたいと思います。
それから、市長から道の駅の売り上げの状況について再答弁がありましたが、また担当の経済環境常任委員会で十分議論をしながら、さらによくなるようなそんな道の駅になればということを期待をしながら、再質問にかえたいと思います。
以上です。
75 ◯議長(杉林憲治君) 市長、
和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
76 ◯市長(
和田愼司君) 長田議員の再質問にお答えをさせていただきます。
それぞれの部門が頑張っておりまして、例えば施設管理公社、必ず去年も合宿で利用していただく。そうすると礼状とともにまた来年もお越しくださいと、こういうようなアプローチをさせていただいている。これをどんどん繰り返していくことが私は継続的な合宿の誘致になるなと思っておりますので、いろいろな部門が頑張っているということをまず御理解をいただきたいと思います。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◎次会日程報告
77 ◯議長(杉林憲治君) 以上で本日の会議を終了いたします。
次会は、明14日午前10時から会議を開き、質疑並びに質問を続行いたします。
───────── ◇ ─────────
◎散会の宣告
78 ◯議長(杉林憲治君) 本日はこれにて散会いたします。
散会 午後 3時16分
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