ツイート シェア
  1. 小松市議会 2010-03-09
    平成22年第1回定例会(第3日目)  本文 開催日: 2010-03-09


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      開議 午前10時00分    ◎開議の宣告 ◯議長(杉林憲治君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 2 ◯議長(杉林憲治君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案に対する質疑並びに市政     一般質問 3 ◯副議長(宮西健吉君) 日程第1、市長提出議案第1号 平成22年度小松市一般会計予算外56件及び報告第1号を一括して議題といたします。  これより提出議案及び報告に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  ───────── ◇ ─────────
       ◇ 出 戸 清 克 君 4 ◯副議長(宮西健吉君) 出戸清克君。    〔5番 出戸清克君登壇〕 5 ◯5番(出戸清克君) 皆さん、おはようございます。  初めに、杉林議長議長就任おめでとうございます。  先日は、先週金曜日の5日のコマツの小松工場サンクスパーティにおいて大変すばらしいごあいさつをいただきまして、コマツOBとして、また議会の一員として大声援を送る内容でございました。特に高校の修学旅行で広島のほうに行かれて東洋工業を見られて、プレスのラインを見学されたくだりはOBの皆さんが涙する大変感激深い、いい内容でございました。  これからも議会の長として、ますます活躍を期待いたします。どうもありがとうございました。  それでは、平成22年第1回3月議会に議長の許可を得ましたので、通告に従い2つの項目について質問をさせていただきます。  初めに、市営住宅についてお尋ねをいたします。  本市には現在790戸の市営住宅があり、623戸が利用されております。残り167戸は雨露をしのぐ程度で生活に耐え得るものではないと聞いております。この21%になる住居は、今後、取り壊して建てかえをするのか、公園などの緑地化とするのか、民間に売却、あるいはその他の施設として利用するのか、計画があればお考えをお聞きいたします。  利用されている623戸の現在入居待機者は47世帯で、なかなか空き家が出ないために困っておられるとのことでございます。待機者は5項目の条件を満たさなければなりません。特に、所得合算額の基準額が一人世帯で189万6,000円、二人世帯で227万6,000円、月にしますと一人世帯では15万8,000円、二人世帯では19万円以下と厳しい条件があります。  また、企業の倒産や縮小によるリストラでローンを払えず、自分の家をやむにやまれず手放さなければならない方がおられます。子供の学校のため、市営住宅に入居を希望されても順番待ちで希望がかなわず、やむなく民間のアパートでの苦しい生活が余儀なくされております。  現在、厳しい所得状況下で、廉価な市営住宅への入居を順番待ちされている方が多くおられます。この方々は、厳しい条件をクリアされた方々ですので、入居されておられる方々に見合う助成ができないか、御検討をお願いいたします。  また、今通常国会、内閣府を中心に地域主権一括法の新法が準備されております。その中に、施設・公物設置管理の基準の見直しに公営住宅法についての部分があります。「公営住宅入居者資格(23条)について、同居親族要件(同条第1号)を廃止するとともに、公営住宅に入居すべき低額所得者としての収入基準(同条第2号)を、条例(制定主体は都道府県及び市町村)に委任する。」となる模様でございます。  これらについて見直しや改善を検討されているのか、対応についてお考えをお聞かせください。  次に、市発注工事についてお尋ねをいたします。  景気回復どころかますますの先細りで、土木建設業経営状況は瀕死の状況にあると言われております。最近でも、AランクのT建設、W建設、BランクのM建設が事業継続困難で廃業を余儀なくされております。  現在、850点以上のAランクは24社、うち970点以上は13社、710点以上のBランクは19社、Cランクは22社、Dランクは26社で、合計91社の土木建設業の会社がございます。緊縮財政下での発注工事の量も金額も減少しており、各社の事業継続が大変厳しい状況と察知いたします。加えて、従業員や家族のことを考えるととても憂慮すべきことでございます。  そこで提案をいたします。支援策として小松版ニューディール政策を打ち出してはいかがでしょうか。  役所内に懇話会もしくは対策室なる専門チームを設けて、建設業の方々の相談や意見も取り入れ、原価低減を重点とする新工法の導入や資材の共同購入、従業員の資格取得や安全教育、また異業種への参入や連携への取り組みに関するアドバイス、立ち上がり時の資金援助などの支援策のお考えはいかがでしょうか。  私たちの小松はこれまで大きな自然災害がなく、本当に住みやすく恵まれたところでございます。しかし最近では、温暖化による影響で地殻変動も想定できない方向にずれたり、早まったりしていると聞きます。  小松とて油断禁物でございます。起きてからでは遅いのです。今こそ、河川の改修や急傾斜地の予防修復、防風林の植林などを小松ニューディール政策として取り組み建設業関係に従事されている方々に元気を出して景気回復の牽引き役となっていただいてはいかがでしょうか。お考えをお聞かせください。  最後に、市制70周年を市民の全員参加で各種記念行事を成功させて、景気回復の転換年となることを期待して、私の質問を終わります。  ありがとうございました。 6 ◯議長(杉林憲治君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 7 ◯市長(和田愼司君) 皆様、おはようございます。  出戸議員の御質問にお答えする前に、昨日、宮川議員より学校耐震化について御質問をちょうだいいたしました。一部補足させていただきたいと思います。よろしいでしょうか、宮川議員。  学校耐震化に伴いまして、児童の安全をという御質問でございまして、やはり耐震化を急がなきゃいけないというのが私の一番のこれからの課題だと思っております。そして、この工事を進めるに当たりまして、もちろん児童の工事の安全、これはきちっと確保してまいりますし、それと同時に学習等にやはり影響が及ばないように、きめ細かな対応をさせていただきたいと思います。  この点につきましては、既に教育委員会の中にございます耐震化チーム、それを通じまして各学校、そしてそれぞれのPTAにもお願いをするように指示をしてございます。ぜひとも詳細の工事日程が決まりましたら、また皆様方と一緒に詳細を詰めてまいりたいなと思っております。  よろしくお願いいたします。  それでは、出戸議員の御質問の中で、市営住宅につきましては都市建設部長からお答えをさせていただきます。  公共工事について、いろいろお気持ちをお聞かせいただきましてありがとうございました。  大変景気の厳しい中、各建設土木業もしっかりとしました経営をやっていただいておるわけでございますが、基本的には私どもも同じ気持ちでございまして、建設土木業の複業化、特に農業、林業への転換、そんなところも相談室を設けまして実施しておるわけでございます。  そして、共同仕入れをというお話がございまして、私も当然のことだと思います。これは協会がございますから、そちらのほうでできることをまず考えていただいて、行政にまた御提案もいただければなと、こんなふうに思っておるわけです。  やはり一番大事なのは、技術向上だろうと思います。そんなことをそれぞれの協会、そして各企業がどんどんやっていただくことによりまして、議員がお話しされていましたように、防災、そして耐震化、そんなところの工事というのがこれからふえてくるんだろうと思います。  これは大変その意味では技術力を高めないといけないということもございますので、そのあたりにつきましても協会とよくお話をし、行政として支援すべきことがあるならばやってまいりたいなというふうに思っておるわけです。  現状、競争入札というものの資格をしっかり見ながら、市民に対して透明性を高めるというのはこれは基本でございますが、と同時に、地域の雇用、地域経済の発展等を考えますと、市内業者が担う役割は大変大きいというふうに思っているのは同じだと思っております。  今後もその辺を配慮しながらやってまいりたいなというふうに思っておりますし、それから今回、小松駅東のほうでコマツ小松工場の工事がございます。先日、本社へ参りましたときには、小松製作所のほうから地元企業への配慮という言葉がございまして、そうした部分でもまた御貢献できるんではないかなと思っております。  議員がお話しされていましたように、これから河川ですね。特に梯川だとか鍋谷川だとか、これは国、県のお仕事でございますけれども、そういった要望もさせていただいておりますので、やはりこれからもきめ細かな対応を行政としてもしっかりやっていきたいなと思っております。よろしくお願いいたします。 8 ◯議長(杉林憲治君) 都市建設部長、坂井修君。    〔都市建設部長 坂井 修君登壇〕 9 ◯都市建設部長(坂井 修君) おはようございます。  それでは、出戸議員市営住宅についての御質問にお答えいたします。  まず、市営住宅の現状でございますが、11団地ございまして790戸の管理戸数でございます。うち入居戸数は623戸でございまして、空き家数は167戸となっています。  お尋ねの空き家の今後の計画でございますが、平成21年4月現在での空き家167戸のうち134戸につきましては、川辺町の住宅の建てかえ事業のため政策的に入居停止をかけているものでございまして、残り33戸につきましては非常に応募が少なかった住宅でございまして、これに修繕を重ねました結果、現在ほとんどが入居され、残り3戸が空き家となっている状況でございます。  また、川辺住宅につきましては、建てかえによりまして生じた余剰地がございますけれども、これにつきましてはさきに議会の御承認をいただきまして民間売却を行うこととなってございます。  次に、住宅の入居待機者の現状でございますが、平成21年4月までの待機者につきましては47件でございまして、うちこれが22年の2月、ことし2月ですけれども、現在までに入居済みが35件となっておりまして、市営住宅の全体での平均の待機期間は1.3年、1年3カ月と、こうなってございます。  現時点では、新たな入居申し込みもございまして、待機者は37件となってございます。  特に天神町住宅とか新末広町住宅など、町なか住宅につきましては非常に応募者が多くて、平均の待機期間は最長で5年ほど、今のところ5年ほど待って入れるというようなことでございまして、待機者の7割強が市の中心部の市営住宅に応募が集中しまして待機期間が非常に長い状況になっております。  その他の市営住宅におきましては応募が少なく、待機期間は3カ月から1年程度となっているのが現状でございまして、特に早急に住宅を必要とする方につきましては、比較的待機期間が短い郊外の市営住宅を御案内しているところでございます。  次に、入居基準でございますけれども、現行の入居基準としましては、家族要件、それに収入要件住宅困窮要件のほか、納税が完納しているとか、保証人が必要とかこういう要件がございまして、特に離職等によります住宅困窮者に対しての入居基準につきましては、退職証明書とか離職票を提出いただければ、その所得がないものとして処理する、こういう措置もございます。  お尋ねの待機者等に対する助成でございますが、一つは離職等によります住宅を喪失した方、または喪失するおそれのある方、並びに民間の賃貸住宅等の退去のおそれのある方に対しましては、昨年10月に新たに住宅手当給付制度が制定されまして、これはふれあい福祉課が担当してございますけれども、これには要件等がございますけれども、単身世帯であれば月3万3,100円、複数世帯であれば月4万3,000円が、最長で6カ月、この住宅費が支給されます。この制度が昨年10月に制度開始されたわけでございますけれども、現在まで28件の相談がございまして、そのうち10件の手当支給が今年度末に支払われる予定となってございます。  そのほか、社会福祉協議会総合支援資金貸付制度など各種の支援制度がございますけれども、これらにつきましては離職者、待機者に対しまして御案内をいたしているところでございます。  また、離職等によります住宅困窮者に対しましては、ハローワークを通じまして雇用促進住宅のあっせんが行われてございまして、これまでに10戸の入居がございました。現在、まだ雇用促進住宅のほうで17戸の余裕があると聞いてございます。  また、これら既存の助成制度に加えまして、新たに待機者の期間短縮の改善策としまして、公営住宅法の仕組みにとらわれず、例えば低価格で提供する民間借家の情報提供など、新たなサービスづくりについて検討していきたいと、こう思っております。  今後につきましては、ふれあい福祉課とか社会福祉協議会、それとか宅建協会、私どもの建築住宅課などの関係部署が綿密な情報交換を図った中で、離職等により住宅等にお困りの方に即効性のある対応を図るよう努めてまいりたいと、このように思っております。  最後に、このほど閣議決定されました(仮称)地域主権一括法のうちの公営住宅法に関しての部分の小松市の対応についてのお尋ねでございますが、議員御案内のとおりでございまして、公営住宅法の改正方向につきましては、同居親族要件とか、入居収入基準を緩和する方向が示されまして、これら緩和措置を市条例で定めて、地方の裁量を広げるものとこういうことに聞いておりますけれども、これにつきましてはこれから今国会で議論されるということでございまして、まだその詳細なものが示されておらないということでございまして、これらの内容の重要性もかんがみ、それとまた緩和されることになりますと非常に応募数が多くなりますので、これらに対します市営住宅ストック量の限界もあることとか、民営の借家の住宅事情、そのほかに県の動向というこれを見まして、今後具体的な方針が決定した時点で慎重に対応してまいりたいと考えていますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 二 木   攻 君 10 ◯議長(杉林憲治君) 二木攻君。    〔6番 二木 攻君登壇〕 11 ◯6番(二木 攻君) おはようございます。  随分寒いと思いましたら、先ほど春の淡雪が降ってまいりました。皆さん、お風邪などを召さないように頑張っていただきたいと思います。  きのうの代表質問などで既に質問された内容と重なるようで非常に気が引けるんでございますが、職員の削減について、どのような考え方で実施されたのかお伺いしたいと思います。  東京都の山田杉並区長、この方は扶桑社の歴史教科書を最初に採用したことで有名な方ですので皆さん御存じだろうと思いますが、平成11年に初当選して、就任した当日、2つの仕事をしたとのことです。一つは、国旗を掲揚すること。もう一つは、自分の給与を削減することだったそうです。  国旗の掲揚については疑問に思われる方もあるかと思いますが、それまでの区の旗は掲揚されたそうですが、国旗は掲揚されていなかったそうであります。また、給与の削減については、財政再建へのかたい決意のあらわれと思われます。  和田市長の初登庁のときは、国旗は掲揚されていたと思いますし、それからまたしばらくして自分の給与の減額を発表されました。  また、山田区長は、税収以上もある借金の処理が急務でございました。その上、支出の94%が固定費だったので、支出を減らすしかないと決意をされ、当時4,000人の職員を10年で3,000人にするという目標を掲げ、定年退職する人の数よりずっと少ない新人を採用する手法での削減と一律15%の予算削減を実行されたそうです。もちろん、民間委託や民営化も含めてどんどん進められ、支出の削減に努めたとのことでございます。そして、もうあと2年くらいで借金がゼロになるということでございます。  小松市においても、市長が常々言っておられる将来負担比率が228%と県内10市でワースト2位、財政再建は待ったなしであります。山田区長と似た状況からの出発となったようでございます。  ところで、市長は議案説明の中で歳出構造の転換が不可欠として、業務委託のあり方や各種保険料契約電力量等の抜本的な見直し等を通じて、行政コストの削減に努めるとのことでございますが、職員の定数については適正管理とだけ表現されております。そして、職員数をトータルで20人減らすとなっておりますが、一般職員だけで見ますと746人から704人と42人の削減になります。  小松市は、平成12年の1,515人から平成21年には1,238人と職員の定数を削減しております。市民サービスの低下を招かないように、臨時職員の採用、業務の民間委託施設管理公社等の見直しなどを通じて実現されてきたものと思っております。  市は、22年度から新しい組織機構でスタートされますが、十分な見直しがなされ、必要な職員数を割り出されのかどうか。昨年12月の部設置条例の改正から今回の見直しまで、余りに期間が短いように思われます。12月の時点では、細部はこれからということだったと思いますが、十分検討がなされたのか少々気にかかります。  22年度は、市制70周年記念事業が17事業計画されております。行政サービスセンターの開設に見られるように、市長は市民サービスの窓口を広げようとされているように思われます。当然人手が要ると思います。ちなみに杉並の山田区長は、17あった出張所をすべてなくしたそうでございます。  また、仕事によっては、専門的な知識が必要な仕事もあると思います。このように人をふやさなければいけない部署、減らせない部署が相当あるのではないかと思います。不均衡な人員配備で負担がかかっていないか。意欲をそぐような状態になっていないか。不平不満がたまっていないか。結果として、市民サービスの低下につながっていないか。大変気になります。  そこで、職員の削減に当たってどのような考え方で臨まれたのかお伺いしたいと思います。  次に、市内の私立、公立病院の救急体制についてお伺いしたいと思います。  以前、救急車の患者搬送について、病院と救急車との連絡、通報要領について、このような手順に従って実施しておりますという消防長の答弁を聞いて、心強く思っていた者の一人でございます。  ところで先日、アキレス健を痛めた患者を受け入れてくれる救急病院が小松市で見当たらず、金沢の病院に運ばざるを得なかったという1件がありました。  以前、産婦人科や小児科の医師が不足しており、病院をたらい回しされるというふうなことがありました。今回の件でその話を思い出し、整形外科もそうなってきたのかと心配になってまいりました。  話を聞きますと、その日は救急車は大忙しの状態だったようでございます。たまにこんな日もあるのかと思いつつも、受け入れてくれる病院がないと思うと、何かこれでいいのかとも思います。  先日の北國新聞に医師の偏在についての記事が載っておりました。県内を4医療圏に分割して医師数を調べたものでございますが、平成20年度末で医師の数が南加賀では356人、10万人当たり150.3人、全国比70.6%です。石川中央、つまり金沢を中心にした地域では医師数2,152人、10万人当たり301.1人、全国比141.4%です。10万人当たりで見ますと、南加賀は石川中央の半分でございます。  国の交付金に基づく県地域医療再生計画が採択され、金沢大学と金沢医科大学の協力を得て南加賀と能登北部の医師確保を図る仕組みづくりが盛り込まれたと書いてあり、これからの取り組みに大いに期待するものであります。  また一方、外科医の減少が進んでいるとの記事が北陸中日新聞に載っておりました。長野県のある県立病院では、外科医がゼロになったとのことです。記事の中で、特に若手の外科離れが進んでいるという大変気になる記事が載っておりました。  このような状況を考えますと、南加賀の中心都市としてよもやないとは思いますが、小松市においても外科医不足がじわじわとボディブローのようにきいてくるのではないかと心配になります。  将来的にやや心配なところがあるようですが、現在の小松市における救急体制がどのようになっているのか、できれば今後の取り組みについて教えていただければ幸いでございます。少しでも安心して暮らしたいと思っております。よろしくお願いいたします。  以上をもちまして質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 12 ◯議長(杉林憲治君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 13 ◯市長(和田愼司君) 二木議員の御質問にお答えをしてまいります。  職員の考え方につきましては私から、救急体制につきましては副市長からということでお願いを申し上げます。  職員人件費の抑制、職員の削減というお話でございましたが、その中で議員は固定費ということをおっしゃっていただきました。企業にとりまして固定費、変動費、これをまず分けて、それぞれの改善を図るということは、これは序の口の問題でございます。そのやり方をこの行政でも取り入れたいということで、昨年5月から経営改革チームを設けまして、ずっと検討してまいりました。  組織問題だけじゃなくて、その仕事のやり方をどうしたらいいのかというのを含めまして、いろんな改善を進めてきたつもりでございます。例えば、各議会で皆様方からいろんな御提言をちょうだいします。そして、私どももこれは直すべきだなというものがたくさんございます。それぞれ議会ごとに、それぞれの議会の出ました課題、これを一覧表にまとめまして、そして各部門に配りまして、それをフォローする仕掛けをつくっておりまして、この6月議会、9月議会、12月議会とやってまいりました。それぞれまだ継続中のものもございますけれども、そういうことを一つ一つつぶしていく。そして、二度と同じことを議員の皆さんから御指摘をいただかないようにしていくということが大事だろうと、そんなふうに思っておるわけです。  と同時に、これから私は小松のまちを発展させよう。そして、市民と身近になろう。行財政改革をしようと、この3つの方針を挙げさせていただいておるんですが、それぞれにつきまして各部門の、そして市全体での課題を整理させていただいていまして、それを方針展開させていただいてきました。これを毎月ないしは二月に一回、常にローリングをして、そして関係の部長が同じ情報を持ち合う。そして、その改善を常に追っかけていくということを進めておりまして、そういう方針展開シートをつくりましてやっております。  企業では当然のことでございますけれども、そういったことを一つ一つをつぶしていく。そして、網羅をしながら問題点を共有化しながらすき間をなくしていくということが大事だろうと思っております。その結果、12月に3つのグループでの部の改正につきまして御承認をいただけたんだと、そんなふうに思っておるわけです。
     それから、もっと大事なのは個別の仕事、これのやり方を変えるということと、仕事のレベルを上げるということが大事だろうと思います。  職員の人たちが最終的にレベルが上がるかどうかというのは、そしてやりがいがあるかどうかというのは、仕事を通じて私はレベルが上がるんだろうと思います。よい仕事をすれば市民から喜ばれる。そして、それが自分の生きがいにつながってくる。そして、さらに向上心を抱いてくる。私はそういう一つのサイクルがあるんだと思っています。それを職員の皆さん方にお願いをしておるわけでございます。  そういった中で、昨年末より、それぞれの部門の中でやめたほうがいい仕事、そして改善したほうがいい仕事、そういうこともリストアップしていただいています。例えば、同じ仕事を三角形の2辺を通って情報伝達するというものも結構ございまして、それは三角形の1辺でやればいいんじゃないですかと。そうすると、その間の1辺が要らなくなるということでございますし、そして仕事も早くなる。市民にも喜ばれると、そういうものがたくさんございます。  そんなことを一つ一つつぶしていくということが大事でございまして、まずは方針展開、そして仕事のレベルを上げる。そんなことを通じて、結果的に私は職員の人員数というものが出てくるんだと思います。  杉並区長のお話もございましたが、4,000人を3,000人にするというそういう大きな目標を立てるというのも一つのやり方でございますが、私としては地に足が着いた形で業務改善をし、そしてさらには職員の皆さんが、よし、頑張るぞと、こういうふうに言っていただけるというやり方をとってまいっているわけでございます。  きのうも申し上げましたけれども、これからはいわゆるくらし充実グループ、福祉、医療、教育、こちらのほうはもう人員がどんどんふやさざるを得ない状況でございまして、その人員がふえるということは、イコール、コストがかかるということでございます。コストがかかれば税金の問題に今度つながってくるわけです。それから、いろんな公共料金にもつながってくるということを考えたときに、これは何としてでも抑えなければいけません。  そういう意味で、職員の皆さんにはそれぞれ目標を持っていただいて頑張っていただくと同時に、もう一つは固定費と変動費の部分の変動費です。これはきのうも事例を申し上げましたけれども、さまざまなまだ改善の余地がたくさんございます。こういう変動費を整理をして、そして、これは市民サービスに影響いたしませんので、市民の方に喜んでもらえるそういう変動費の改善というものもしっかりやっていきたいなというふうに思っておるわけです。  そんな意味で、いろいろ創意工夫をするということも大事でございますし、そしてその中にはやはり専門性を高めるということも大事だろうと思っています。  職員のローテーションの問題、そしていろいろ勉強するということも組織全体でやっていきたいなと思っています。何よりも一番大事なのは、各部門のリーダーの力だと思います。部下を育成していくというリーダー、その管理職のやはり大事な一番の源でございますけれども、これをしっかりできる管理職をどんどん育てて任命をしていきたい、こんなふうに思っておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。 14 ◯議長(杉林憲治君) 副市長、森久規君。    〔副市長 森 久規君登壇〕 15 ◯副市長(森 久規君) 市内の公立、私立病院の救急体制についてのお尋ねにお答えを申し上げます。  県の医療計画におきましては、救急医療体制を初期救急と2次救急、入院を要するものですね。それと3次救急、救命救急でございますが、この3つに区分をして整備を図っているところでございます。  初期の救急医療体制につきましては、小松市では休日夜間の急患センターであります南加賀急病センターで対応しております。そして、2次救急につきましては、小松市民病院を含む市内4カ所の救急告示医療機関で対応しているところでございます。そしてまた、3次救急につきましては、県立中央病院、公立能登総合病院の2つの救命救急センターのほか、金沢大学附属病院、そして金沢医科大学病院の合計4病院となっております。  平成19年の1月に南加賀急病センターを設置をして以来、医療機関の機能分担ができましたことで、小松市民病院は南加賀医療圏の急性期医療の中核的病院としての役割を担っているところでございます。  先ほど御指摘ございましたけれども、先日、外傷の方が市内の救急告示医療機関での受け入れができなかったために県立中央病院へ搬送されたことがございました。重篤な患者への対応をしていたことなどによりまして受け入れができなかったようでございます。2次救急までの患者につきましては、できる限り市内で対応できることが望ましく、南加賀保健福祉センターとも連携をして、各救急告示医療機関に協力を呼びかけてまいりたいと考えております。  今ほど御質問の中にもございました最近の医師不足が言われております中で、産科、小児科に特に従事する医師の訴訟の問題等がございまして不足をしておりますけれども、産科、小児科の次に来るのは外科ではないかというふうなこともうわさをされております。それもやはり手術の際の危険とかということについての訴訟の負担が伴うという、そうした心理的な要因が背景にあるのではないかというふうにも思っております。  そうした中で、小松市民病院は南加賀のかなめの病院として、県においても、そして大学においても、その人の確保は必要だというふうに理解をしてくれております。そうした意味で、小松市民病院において医師不足が起きないように努力をしてまいりたいと思っております。  そして、県におきましては石川県地域医療再生計画に基づく救急医療などにおける地域医療連携体制の強化策としまして、医師、看護師確保対策や地域ネットワークの構築などを検討していると聞いております。  市としましても、こうした県の動きと連携をとりながら、市民が安心して暮らせるよう、救急医療や医療提供体制の一層の充実強化を図ってまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 橋 本 米 子 君 16 ◯議長(杉林憲治君) 橋本米子君。    〔14番 橋本米子君登壇〕 17 ◯14番(橋本米子君) 私は3月当初議会に当たり、4点について質問いたします。  まず初めに、ごみ減量化の目標値の設定についてであります。  地球温暖化防止が今、私たち人類の大きな課題になっております。  先日、日曜日の朝、いつものように新聞を開きましたら、私の目に飛び込んできたのは「地球温暖化防止に役立つバイオマスを知っていますか」という記事でした。バイオマスは、バイオが生物、マスが量という意味で、生物由来の資源のことをいうとのことです。  その記事には、バイオマスは石油などの化石資源のかわりに利用することで地球温暖化の防止に大変役に立つ。例えば、私たちが毎日台所で出している生ごみ、また牛や豚などの家畜排泄物といったバイオマスから堆肥をつくることができる。あるいは廃食油からはエンジンの燃料、また木くずからボイラーの燃料と、今まで捨てられたり利用されていないバイオマスを利用して生活に役に立つものができるとして、これに取り組んでいるバイオマスタウンが全国に幾つもあることを紹介しておりました。  なぜ私が、まず初めにこのような環境問題に熱心に取り組んでいるバイオマスタウンの例を出したかというと、実はこの小松市も長い間、環境問題に熱心に取り組んできた歴史があるということを言いたいためでした。  現に小松市がこの石川県内で1人1日当たりどれくらいごみを出しているのか。多いのか少ないのかを見る値として、リサイクル率と1人1日当たりのごみ排出量の比較表があります。  平成18年度の市町別表では、小松市はリサイクル率で全国平均約29%よりやや悪いのですが、石川県の平均よりも上位を占めておりますし、ごみ排出量では全国平均と石川県平均よりも小松市は少ない。つまり排出量が少ないことがデータで示されております。しかも小松市は、ごみの有料化を実施していなくても、県内平均よりも上位、全国平均より上位を示しているということです。  今回の当初予算には、こまつごみダイエット作戦トリプル30事業費として50万円が計上されております。  ここ数年間の小松市内の可燃ごみの排出量は、平成18年度をピークにして平成16年度は3万2,870トンと比べると平成20年度では3万2,317トンと排出量は553トンも減少ぎみであり、市民の減量化の努力がたゆみなくされていることが示されております。  ここに来て、なぜ30%もの削減が強調されるのでしょうか。しかも、平成22年から3年間、22年、23年、24年の3年間でごみの量が平成20年度比で30%削減できない場合は有料化の方針を決定するとも検討されているようですが、これでは有料化先にありきのごみ減量化作戦と思えてしまいます。そうではなく、今までの小松市民の皆さんの努力が生かされるような、生かすようなごみ減量化の努力方法を求めたいと思います。  ごみダイエット作戦トリプル30の目的と具体策について、市長の御見解をお尋ねいたします。  また、ごみ減量の出発点になるのは、何といっても自治体がきめ細かな分別収集を行い、市民がこれに協力し、参加していくことが大切と思います。生ごみは特に小まめに分けて、コンポストを利用し、堆肥化する努力に大きく力を入れていただきたいと思います。  生ごみの堆肥化の推進策及び補助額についてもお尋ねをいたします。  次に、子供の医療費助成制度についてであります。  私が和田市長に子供の医療費助成制度の窓口無料化の実現への質問を行うのは、昨年の6月議会とこれで2回目になります。  小松市は現在、対象児童を市民の期待にこたえて、入院、通院ともに中学校修了までと拡大されてきました。自己負担額は、ゼロ歳児から2歳児まではなしで、3歳から小学校就学前までは月500円、小中学生は月1,000円として、所得制限は行っていないものの、診療代は一たん病院窓口で支払っていただき、後日市役所等へ出向き、費用の申請償還払い方式をとっております。この申請償還払い方式を、今全国の自治体では若い父母の声にこたえて、病院窓口で無料化にしようという運動が広がっております。  今の不安の多い時代に、子育て中の若いお母さんにとって、この病院での窓口無料化制度は単なる経済的な負担の軽減だけではないのです。手持ちのお金の心配なく病院へ駆け込むことができる。それは子育ての無限の安心保障制度と言えるものです。  全国的には47都道府県中、既に35都府県で窓口無料化が実施され、石川県は実施していない12県の中の一つとなっております。今や医療無料化は世界の先進国の流れにもなっております。  そんな折、県民の会が昨年、石川県当局に要望した際、石川県は現物給付にすると医療費がふえ、県の負担もふえる。また、制度のありがたさがわからなくなる問題もある。現物給付は適切ではないと答え、窓口無料化を求める県民の願いに背を向けている、そんな実態がわかりました。  先日、私の知人の娘さんの出産の話を聞く機会がありました。子供を産むのは女性の命がけの使命だったということです。三日三晩の陣痛の苦しみに耐えた話でした。この母親に、こんな冷たい言葉をかけられるのでしょうか。  多くの市民の願いを実現してほしい。また、自治体が抱える財政的負担を軽減する上でも必要として、今、石川県内の市長会や県内市議長会でも、国、県に向けて、子供の医療費助成制度の充実や無料化制度の創設の要望を出されております。  市長は、窓口無料化は制度のありがたみがわからなくなるという考え方についてどうお考えでしょうか。また、市長の昨年の市長公約、子供の医療費補助を医療施設窓口で実施に対し、どう実現を図られるのでしょうか。昨年の6月議会では研究したいと御答弁がありましたが、どのように研究されているのか御所見をお尋ねいたします。  次に、小松白川連絡道路についてであります。  いまひとつ盛り上がりが弱いと言われながらも、あと5日間で石川県知事選挙の投票日を迎えます。私たちが推す県民の会では県政学習会を行い、私も参加しました。  その中で大きな話題となった一つが、白山を貫く大型道路の問題です。小松市と岐阜県白川村を結ぶ小松白川連絡道路は、50キロメートルの高規格道路です。そのうちの20キロメートルのトンネルは、世界有数規模の長大トンネルと言われております。  既に調査費だけで約4億円近くの税金が使われているということでした。そして、自然豊かな白山にトンネルを通す道路建設は、17分短縮するために1,300億円から1,700億円の税金を使う計画とのことでした。何と1分短縮のために約100億円の税金を投入するということになります。  小松市の担当課に聞くと、国道360号(白川-小松間)の整備促進期成同盟会の会長は、この間、小松市の市長が担当しているとのことでした。白山の自然を守る会も県知事あてに白山トンネルの計画の中止を求めております。  市長はこの莫大な税金を使ってつくられようとする小松白川連絡道路によってどれだけの時間短縮を図られると考えていらっしゃるのでしょうか。また、期成同盟会の会長として、この計画の凍結、中止を求めるお考えはないでしょうか、お尋ねをいたします。  最後に、小松基地チビッコ航空教室についてであります。  小松市3月の広報には、小松基地チビッコ航空教室の案内が掲載されておりました。また、小松基地のチビッコ航空教室実施概要によると、今回の航空教室の対象者は小松市周辺の小中学生を公募し、午前の部50名、午後の部50名、約100名を予定としており、小学生4年生以下は父兄の同伴となっております。今月の3月26日に小松基地内及び同施設で実施するとしております。目的は、部隊見学等を通じて航空自衛隊及び小松基地にかかわる広報に資するとあります。  私たち日本共産党は、先週5日、小松市と小松基地に対して、義務教育期間中の子供たちに対して教育機関以外の国家機構がかかわることは極めて慎重に行わなければならないと、教育基本法の改定の際にも繰り返し国家の介入は抑制的でなければならないと確認されてきたとして、今回の開催に抗議し、中止を求める申し入れを行いました。  今、日本の自衛隊が在日米軍再編の中で、米軍とともに海外の戦争に乗り出す危険性を強めている今日、さらに基地周辺住民による第5次、6次爆音訴訟が最大の規模に広がっていることなども考慮するなら、航空教室の開催は重大な問題であると言わなければなりません。  今回の見学内容の中には、F-15戦闘機を見るだけでなく、20ミリの機関砲、バーツというミサイルも見せる内容となっております。航空教室が義務教育期間中の子供たちであり、市として小松基地に対して自粛を要請するとともに、中止を求めるべきと思いますが、市長の御見解をお尋ねいたします。  以上であります。 18 ◯議長(杉林憲治君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 19 ◯市長(和田愼司君) 橋本米子議員の御質問にお答えをさせていただきます。  子供の医療費助成制度につきましては後ほど詳細、副市長から御回答をさせていただきますが、その中で窓口無料化の制度はありがたみがわからなくなるということでしたっけ。これはどこか県のほうで言われたんですか。 20 ◯14番(橋本米子君) はい。 21 ◯市長(和田愼司君) それは私のほうからだけお答えしておきますけれども、これはちょっと意味不明でございますし、こういう精神では決して県もお答えをしてないのではないかなと、ちょっと詳細はわかりませんけれども思っております。  ただ、いろいろ研究をさせていただいておりまして、少なくともいろんな手続がしやすいようにということで、今回、駅前に行政サービスセンターをつくります。そんな意味での窓口の強化というのは図らさせていただきたいと思っております。  それでは、順番にお答えをさせていただきます。  まず、ごみの問題でございます。  小松は女性協議会がマイバッグ運動を大変率先してやっていただきまして、他市よりも早く90%を超えまして、今ではもうマイバッグを持っていくのは当然だというような風土にしていただきました。重ねて御礼を申し上げたい思います。  歴史をさかのぼりますと、小松は大変環境のまちだったなというふうに思っておりまして、今も廃食油のバイオ燃料化、そしてぼかしだとか、これも市民団体の方が率先して厳しい作業場の中でやっていただいておる。本当にありがたいことでございます。  さらには、小松の場合は7割が森林でございます。その森林が大変環境が保全をされているということでございますが、これは森林組合の御努力もあるわけですが、ずっと歴史をたどりますと、大杉だとか新丸のほうはそれを当たり前のごとく生活の一つとしてやっておられたようでございます。  例えば大杉のほうへ行きましても、そこで炭焼きをされます。その炭の山を担いでおりていくわけですが、金沢、小松だけではなくて、越前のほうまで山を2つ越えて行っておられたというお話を何度も聞かされておりまして、そういう間伐を一つの仕事にしながら、そしてそれが結果的に山の環境を守ってきた大変すばらしい私は環境の先進地だというふうに思っております。  昨年、「秘密のケンミンSHOW」というテレビ番組がございまして、そこでは小松の人たちはスイカを食べたら皮を干すと。こんなことを取り上げられまして、大変私どもとしては自慢しておるわけですが、当時、そのテレビの司会者は何となく否定的な意見をされていましたので本当に残念だったと思っております。  そういうふうに市民一人一人が環境問題を考えていく、それが議員がおっしゃるように少しずつではありますけれども可燃ごみが減っているというのは事実でございます。しかし、これからはもっとスピードを上げなけりゃいけないというふうに感じております。  隣の加賀市では、この一般ごみにつきましてはこの3年間で3分の1軽減をしたというニュースも見させていただいておりまして、そういう意味では私どもも十分こういう先進の地でございますからできるんではないかなというふうに思っておるわけです。  その目標がトリプル30ということでございまして、市民の皆さん、そして事業所、行政、この三者が一体となりまして、これから平成22年度、23年度、24年度で、この3年間でごみを30%削減しようと、可燃ごみを削減しようというものでございます。  そういったいろんなほかのまちの事例、そして小松の歴史を考えたときに、私は十分可能であると思いますし、そしてまだリサイクル率も決して小松は十分とは言えません。そして、1人当たりのごみの排出量もまだまだでございます。そういう意味では、ぜひごみは少なく出すまち、これが私はこれからの環境のまちといって胸が張れるんではないかなと思っております。  現在1日平均130トン、美化センターのほうで焼却をさせていただいております。当然私どもも、ごみを出したらそこで手離れをしてしまって、その後の処理の仕方だとか、そしてお金が幾らかかるかということは余り考えないわけでございますが、今回はぜひともそこまで皆さん方に周知をさせていただいて、そして市民一丸となってごみを減らしていきたいと思います。  現在130トンの焼却の中で、3つの炉で焼却をさせていただいておるんですが、これが3分の1減れば2炉に減ると。当然、いろんな意味でのまたコストも削減できるということでございますので、そしてCO2も減らすということが私は大事なことだろうというふうに思っておるわけでございます。  国のほうでは平成17年に、ごみの減量化を進めるためにごみの有料化の推進をすべきだというような一つの指針が出されておりますが、私はこういった小松市民の歴史、そして今持っているDNAを考えたときに、その有償化を安易にするんではなくて、無償化のまま市民の皆さんと一緒にごみを減らすと、こういう大きなうねりを起こしたいと、こんなことでいろいろと検討させていただいたわけでございます。  私は絶対それが達成可能だというふうに思っておりますので、これができなければ有償化にするというのも一つの言葉のあやだろうと思いますが、私は確実にできると、そんなふうに思っておるわけです。  そして、それの一つのやり方として、議員がおっしゃっておりますように生ごみの堆肥化でございます。これにつきましても、従来から補助制度をずっとやっておりまして、この補助件数が年々ふえております。コンポストでございますが、平成19年が6件、平成20年が24件、21年現状までで63件と、本当にすごいスピードで伸びておるわけでございまして、平成22年度につきましても所定の予算化をさせていただいたということでございます。これまでは2分の1補助、上限3,000円ということだったんですが、これからは上限5,000円、2台までオーケーというふうにして、それぞれもっと生ごみを堆肥化をしていただこうと、こんなふうに思っております。  ぜひとも皆様方一丸となっての御協力をお願い申し上げます。  次の質問でございます。小松白川道路でございます。  私もこの白川村との間の期成同盟会の会長をさせていただいております。この白川道路につきましては、長年の懸案事項でございますし、そして解決しなければいけない課題はもちろんたくさんございますが、これからの北陸の、そして飛騨、それから東京方面含めました一体化のためにも私はぜひ必要だというふうに思っております。  これから小松空港の活用、そして観光、そういったことを考えた中では、私は必要だという前提でこれからも取り組ませていただきたいと思います。  ただ、大きないろんな課題、そしてコストの問題、環境の問題、たくさんございます。このあたりをきちっと整理をしながら、市民一丸となっての活動ができればなと思っております。  最後に、小松基地で行われますチビッコ航空教室についての御意見をちょうだいいたしました。  議員は教育という観点でとらえていらっしゃるわけでございますが、私はある意味では個人の裁量の部分、個人の希望の部分で見学、そして勉強するということでございますので、これはあくまでもプライベートな問題だと思っておりますし、それから小松基地といいますか、飛行機のいろんな興味を持っていらっしゃる方がたくさんいらっしゃるわけです。  特に今回、お聞きしますと航空機の飛行原理、そういったものを特にいろんな説明をするということでございまして、これは大変ものづくりといいますか、これからサイエンスに関心を持っている人たちにとりましては本当にお宝ではないかなというふうに思っておるわけです。そういう意味で、ぜひとも防衛問題云々ということではなくて、子供たちのいろんなサイエンスの勉強の場だというふうに御理解をいただきたいなと思います。  従来、橋本議員からは航空祭についての考え方もお聞きしておりますけれども、航空祭のほうも10万人来て、いろんな航空機の見学はできるわけでございます。それに近い趣旨だというふうに理解しておりますので、御理解をお願い申し上げます。 22 ◯議長(杉林憲治君) 副市長、森久規君。    〔副市長 森 久規君登壇〕 23 ◯副市長(森 久規君) 子供の医療費助成制度についてお答えをさせていただきます。  小松市におきましては、入院、通院ともにゼロ歳児から中学3年生までの児童を対象としまして、医療費助成制度を行っております。子育て家庭に対して広い年齢幅で経済的な援助を実施をし、安心して子供を産み、健康に育てられる環境の整備に努めているところでございます。  この制度についての考え方でございますが、最近の県の説明がどんなふうであるかは私はよく存じてはおりませんけれども、多くの市民の皆様に御利用いただけることが事業効果の尺度の一つとなるものと考えております。市民の皆様に喜ばれる制度としていくことは大変大切なことであろうというふうに思っております。  医療機関の窓口でのいわゆる現物給付を導入した場合ですけれども、国庫補助、そして県の補助の減額や事務費の増大なども見込まれ、課題も多い状況にございます。
     このため、国の制度として小児医療費の無料化が図られるように国に対してこれまで要望してきており、そしてまた、自動償還方式の導入につきましても、県に対して県下の市や町が足並みをそろえて導入できるよう要望しているところでございます。引き続き要望をしてまいりたいと考えております。  なお、窓口での医療費支払いの軽減につきましては、引き続き研究をしてまいりたいと考えております。  そして一方、今ほどの市長の答弁にもありましたとおり、市民の皆様の利便性を高めるために、市役所、南支所での申請受付に加えまして、5月開設予定の小松駅前行政サービスセンターにおいても受け付けることといたしております。  今後とも市民目線に立って、多くの市民の皆様に御利用いただけるようサービスの向上を図ってまいりたいと、こんなふうに考えております。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 木 村 厚 子 君 24 ◯議長(杉林憲治君) 木村厚子君。    〔13番 木村厚子君登壇〕 25 ◯13番(木村厚子君) 今や21世紀は、いかに魂中心に気配り、心配りができるかという心の時代に入っています。  私は今回、それにふさわしい「交流時代をリードするおもてなしのまちへ」というテーマから質問に入りたいと思います。  まず最初は、市民挙げての小松流おもてなしについてであります。  今後は1億人が世界旅行をする時代に入るとか。そんな中、今全国の観光地は激しい競争にあります。行政も民間も、土地の歴史物語の掘り起こしに磨きをかけ、観光交流には考古学ファンの心をつかんだところが一歩前進するとは、最近ある新聞の記事からです。  さて、観光交流は間違いなく成長戦略の一つであると私も思います。  北陸新幹線金沢開業を控えていること、市制70周年を迎えることなどをかんがみながら、交流人口の拡大を図るため、今後の小松市の戦略的な観光施策の必要なポイントに、私はコマツの教育センターと記念館オープンのこともつけ加えさせていただき、お尋ねいたします。  このたびの地域の波及効果に配慮して、宿泊施設や飲食施設はあえて敷地内に設けないとのコマツさんの御配慮に大きな感動を覚えました。それならなおさら、小松市としてもそれにこたえるべくおもてなしの心でお迎えしなければならないのではないでしょうかと強く感じた次第であります。  遠くから来られたお客様が、空港や駅におり立ち、最初に出会うのがタクシーの運転手さんですが、どこのまちへ行っても、観光案内が得意の運転手さんに出会うと、そのまちの歴史が学べたりしてうれしくなります。  先に御提案させていただきますが、タクシーの運転手さんなども加えられた小松流おもてなし市民会議を開催するというのはいかがでしょうか。  「お水をください」と頼まれて、どうもお薬を飲みたいその水らしいと気がついた人が、わざわざ冷たいお水をあげるのではなく、普通の常温のちょっとぬるめのお水をあげた。  お迎えしたお客さんの女性のスカートのすそがほどけていた。すぐ、「スカートほどけとるよ」と私でしたら声をかけやすいんですが、そうではなくて、その人に恥をかかせると気がついたその人は、後でこっそりお部屋へソーイングセットをお届けした。  最近お悔やみがあったらしいお客様をお迎えしたとき、お食事の際、特別に頼まれたわけではありませんでしたが、もう一膳、陰膳を用意させていただいた。  これはその旅館でのマニュアルを超えたおもてなしとも言えますが、この3つの例はあるホテルの一こまで、研修の一環で、いずれもおもてなしの達人日本一と言われる方から聞いた気配りの一例です。  これによって、そのお客様が感動されたばかりでなく、印象をよくし、またそのまちを訪れたい、そのホテルに泊まりたい、また親切なその人に会いたいということにつながり、発展しているまちはそんな感動に満ちあふれているのではないでしょうか。  このような必ずリピーターにさせるくらいの気配りとおもてなしの心が、私ども市民一人一人すべてにあれば、今後小松市は鬼に金棒だと思います。  感動とは感じて動くと書きますが、心が感じれば体は自然に動きます。  「お客さんとは長いおつき合い」という言い方には甘えがあります。お客様との出会いは一期一会。たった一回の出会いを大切にするから、一生のお客さんになっていただける。もう二度と出会うことができないかもしれないという覚悟でサービスをするから、また来てくださる。  私たちは毎日ものを売っているのではありません。毎日、一生の出会いを経験しているのです。きょう初めて会うお客さんが、自分の一生のお客さんになるのです。この一回のお客さんをファンにする極意は、あるお友達からいただいた言葉です。おもてなしの極意かもしれません。  来年5月に、コマツの教育センター、記念館へ日本全国、世界から訪れる皆様への市民挙げての小松流おもてなし、その対策と心をお尋ねいたします。  次は、国内、世界への情報発信と交流人口の拡大についてであります。  ここでのポイントは、とにかく小松に対してよい印象を持ってもらうこと。提案の一つとして、市長を代表とした「いよっ こまつ観光交流大使」の委嘱、特にコマツに研修に来られた方々に委嘱というのはいかがでしょうか。日本の各地から、また世界から小松を研修に訪れる方々は、研修のほかには何を期待して来られるのでしょうか。  気のきいた旅館では、宿泊を予約すると食事のお好みを聞いてもらえますが、研修に訪れる皆さんを受け入れる場合においても、相手の日程の都合や好み、つまり相手の情報を先につかんでおく。相手の情報を受け取っておくことも大切です。  先日、視察で九州の小倉市に行ったときのことです。朝、出発前に少し時間の余裕があったので、ホテルにあった地図とフロントのお嬢さんにいろいろ教えていただいて、観光タクシーをお願いし、100万都市小倉市のお城と城内にある松本清張記念館、八坂神社、少し郊外にある広寿山という元城主、今はお茶で有名な小笠原家の菩提寺を訪ねることができました。  ここで新発見がありました。森鴎外が新妻と3年間暮らした小倉市ですが、この広寿山に訪れたことがあったこと。そして、ここで鴎外の妻の詠んだ歌が見つかったことです。  初めての小倉市でしたが、わずかの時間で小倉が印象深いまちになったことは事実です。今私は、小倉市から特別頼まれたわけではありませんが、小倉の印象を折に触れて知人や友人に語っています。このように研修などで行った土地で、今のような新しい出会いがあると、殊さらそのまちが懐かしく、また行ってみたい気持ちに駆られたりします。  そこで、研修などで訪れる皆さんへ、小松市からの情報の発信と受け取り方、どのようなものをお考えでしょうか。また、それに伴う交流人口拡大策をお聞きするものであります。  次に、小松には顔がない、小松駅の顔がないということについてであります。  テーマは「らしさ」に尽きると思いますが、それが玄関口である小松駅周辺にほしいということなのであります。  観光交流人口の増大に欠かせない顔、つまり小松、特に駅周辺にはどんな顔が必要でしょうか。ファッションでしょうか、食でしょうか、また町家、町並み、お寺。歴史か文化か。駅におりたらそれがすぐ、ああ、小松ってこんなまちなんかとわかるもの、感じられるものがあるかどうか。  今、私は駅をテーマとして申し上げましたが、これは小松空港周辺に対しても同じことが言えると思います。  ひところ、顔づくりと称して小松らしい駅周辺づくりに乗り出したことが小松市もありました。駅舎も駅前のロータリーも新しくなり、一見すばらしい駅と駅前が生まれたように見えました。  よそのまちへ引っ越した友人が久しぶりに小松へ帰ってきて言いました。「前の駅や駅前のほうが小松らしいてよかったわ」。時代は変わり、観光、交流の拡大が予算においても小松市勢の発展の新しいキーワードだとしたら、そのキーワードにふさわしい顔づくりも必要でしょう。  温故知新、古きをたずねて新しきを知る。小松の歴史や文化に、市長のとらえられているイメージと今後の戦略についてお答えください。  次は、環境先進都市こまつの進化についてであります。  まず1番目に、小松市のオフィスを代表する小松市役所の自販機にデポジット方式を取り入れられないかということであります。  これは、ジュースやコーヒーの販売料金に10円を上乗せし、回収機に使用済みの紙コップを入れると10円が返却される仕組みのものです。  全国的には学校を中心に普及が進み、県内では金沢大学、大聖寺高校、自治体では内灘町、小松市ではこまつNPOセンターがあります。  市長、県内初の市としての取り組みについてのお考えはありませんか。  きのう、省エネルギー法改正施行に伴うエネルギー使用の合理化、CO2削減に向けての小松市の状況と今後のエネルギー対策の観点から、今後の方針についてお答えください。  最後は、エコ検定についてであります。  エコ検定の導入に向けましては、温暖化防止対策の一環として、各自治体がそれぞれその導入に向けて検討中であります。県内では、金沢市が導入すると発表されました。小松市はどうでありましょうか。  このエコ検定を実施することによりまして、環境に配慮した生活知識を身につけることができる。環境に対する、また社会の中で率先して環境問題に取り組む人づくりの一助となるなど大きな期待ができるものです。  そこで、環境先進都市こまつとして、今後どう対応されるのかをお聞きいたします。  なかなか難しいかもしれません。すべてが整ってから取り組んでいきながら環境をよくしていく。どちらが先がいいかわかりませんが、進化し続ける和田市政ならではの御答弁を期待いたします。  質問は以上でございます。  ありがとうございました。 26 ◯議長(杉林憲治君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 27 ◯市長(和田愼司君) 木村議員の御質問、御提言にお答えをさせていただきます。  環境先進都市こまつの進化というテーマにつきましては、環境政策監からのお答えでお許しをいただきたいと思います。  今回、多くの御質問、御提言を各議員からいただいておりますが、最も多かったのが観光と交流のテーマでございます。  木村議員は、観光交流は成長戦略の一つであると、こう明言していただきました。大変ありがとうございます。ぜひとも市民総がかりでこれからの観光、そして文化、スポーツ交流、人材交流の時代を、輝かしいまちにしてまいりたいとなと思っております。  小松製作所が駅東のほうの再利用を始めるという内容につきましては、きのうもお話をさせていただきました。建設機械も展示をしていただくということでございますし、それをぜひ動かしていただきたい、これが一つ大きな顔に私はなるんだと思います。  そして、小松にはジェイ・バスさんもございます。そのジェイ・バスさんのバスをこれからさらに市内の路線バスに活用していくわけですが、それには新しくラッピングといいまして、いろいろ新しい塗装、デザインをしてまいります。そういったデザインもジェイ・バスさんのほうで一応御提言はいただいているんですが、ぜひともそういう形で、駅をおりたときに小松らしいバスが走っている、そんな雰囲気が出ることがまず第一だろうと思っています。  タクシーの運転手さんのお話もございました。まさしく市民総がかりでございまして、小松検定というのがございまして、昨年、市の職員の方にも170名余りの方に受験をいただきまして、多くの方が合格をされました。そういったことから考えますと、これからタクシーの運転手さんばかりじゃなくて、バスの運転手さん、そして旅館のいろんなスタッフの皆さん、そんな人たちがひとしく小松の歴史、そして文化というものを語れるようになっていただくことがとても大事ではないかなと、こんなふうに思っております。  議員御提言の市民会議というところまではまだいかないと思いますが、まずはおもてなしチーム、これをしっかりとした形で市役所の中でも4月から立ち上げたいと、こんなふうに思っております。  小松製作所のほうでもチームが立ち上がっておりまして、どんなふうにしておもてなしをしていくのかというようなことを議論を重ねていただいています。特に海外から来られる方、これは私どもはそれぞれ国から来られる人で大体わかるんですが、宗教問題、それから食べ物が食べられないとか、豚肉がだめだとか、牛肉がだめだとかさまざまあるわけです。そういうことは国ごとに大体は想定できるわけですが、そんなことも市民の皆さんがある程度理解できるというようなところまでやはりいくべきだろうというふうに思っておるわけでございます。  これからさまざまなことをやっていかなくてはいけないわけですが、やっぱりやっていく上では一つは道具が必要であろうと。いわゆるツールですね。このツールの中にはパンフレットもあればホームページもあればさまざま看板類もあると思います。こういうツールをきちっとするということが大事。  そして、ノウハウでございます。このノウハウは、これも幅広いわけでございますが、先ほどの外国人の対応の仕方もございますし、そういうことも含めまして言葉遣いもございます。そういうノウハウをしっかりとしたまちにしなければいけません。  そして何よりもおもてなしするのは人でございます。人と人との心がつながるような形で、その人も例えばお店だとか温泉の方、これはプロフェッショナルでございますから当然なのかもしれませんけれども、一般の方も含めまして、やはりそういったおもてなしができる市民を養成をしていかなければいけないと思います。  そして最後に大事なのは、小松へ来て感動を覚えるということが大事だろうというふうに思います。これは議員が御提言のとおりでございまして、そんなことを一つずつやっていきたいなと思います。  この観光交流、そして70周年ということが一つの節目だというふうに思っておりまして、もう既に市民の皆さんはいろんなことを御協力をお申し出いただいております。そして、みずからのお金と労力を使ってやっていただいている人がたくさんおりまして、本当に感激をしております。  その中で、例えば小松うどんを再生しようということをいち早く頑張っていただいている若い料理経営者の方もいらっしゃるわけでございまして、そんなことを考えますと、この小松のこれからの観光交流、とても楽しみだなというふうに思っております。  何しろうどんは松尾芭蕉さんも小松のうどんはうまかったと、こんな手紙を残されているぐらいのものでございますので、そんなことがこれからのいろんな国から来る人、全国から来る人もいろいろ喜んでもらえるようなバリエーションあるうどん、そんなこともつくれればなというふうに思っております。  コマツのほうは建設機械の展示場だけじゃなくて記念館もつくると言っていただいています。その記念館にはもちろん建設機械の歴史だとかそんなものも掲示されるようでございますが、そこにはぜひ小松の伝統文化、これも私は一緒に展示させていただきたいなと思っております。  幸い小松市にもたくさんの美術品がございます。そんなものをそちらのほうへ展示していただくことで、小松製作所の研修センターに来られた人たちが、また小松の歴史に感銘をし、リピーターとなっていただく。そして、うららのほうは歌舞伎の殿堂というふうに今順次衣がえをしております。昼休みだとか研修が終わった後ちょっと寄っていただいて、そして、この小松の文化の深さというものを知っていただければ、またリピーターで来ていただける。そんなことを一つ一つしっかりとしたことで固めてまいりたいなと思っております。  今後ともいろんなことが必要になってまいりますので、ぜひとも御提言よろしくお願いいたします。  ありがとうございました。 28 ◯議長(杉林憲治君) 環境政策監、野村長久君。    〔環境政策監 野村長久君登壇〕 29 ◯環境政策監(野村長久君) 私からは、デポジット方式の導入とエコ検定の2点についての御質問にお答えをいたします。  現在、本庁舎内には省エネ型の自動販売機が8台設置されておりまして、来庁者や職員が利用しているという状況にございます。しかしながら、設置台数につきましては、県内の他市──近隣の市でございますけれども──と比べますと非常に多い状況にございます。  ちなみに金沢市、本庁内の職員が1,300人に対して8台。内容につきましては紙仕様が1台と、それから缶仕様が6台になっております。それから白山市でございます。白山市につきましては本庁内の職員数が400人。これに対して4台、すべて缶仕様でございます。それから加賀市でございます。加賀市につきましては本庁内職員が360名に対しまして2台、これまた缶仕様でございます。それから能美市でございますが、寺井庁舎に限らせていただきますけれども、本庁職員が70人に対して1台、これは紙仕様でございます。  ちなみに本市でございますけれども、今ほど申しましたように本庁内職員が550人、これに対して8台という多い状況にございます。  議員御案内のとおりデポジット方式の自動販売機でございますが、商品に一定の預かり金、デポジットを上乗せして販売するシステムでございます。ただ、容器の返却等につきましては預かり金が発生します。そういうことよりも、やはり環境負荷低減という観点からも、容器のポイ捨ての防止やごみの分別化、リサイクルに役立つなどの利点があることは確かでございます。  現在、CO2の削減のために努力をしている本市でございますけれども、今後は環境負荷の低減のために、まず第一に既存の自動販売機の利用頻度や設置場所を再度精査いたしまして、適正台数の把握に努めてまいりたいと思っております。  大変に申しわけございません。今ほどの中で金沢市、7台のところを8台と申し上げました。訂正をいたします。  今ほど申しましたように、適正台数の把握に努めた上で、本庁舎だけではなく、公共施設等におけるデポジット方式の導入に対して、その可能性を探りながら検討してまいりたいと、このように思っております。  それから、次にエコ検定についてであります。  エコ検定は、平成18年度に東京商工会議所のほうで創設されまして、その年の10月に第1回の検定を全国主要都市で実施いたしております。受験者は毎年増加傾向にありまして、平成19年度からは第2回目でございますけれども、小松会場、小松商工会議所を会場に実施をされております。これまで小松管内でございますけれども204人が受験をいたしまして、そのうち147名が合格をしておる。約7割の合格率でございます。  エコ検定は環境についてのさまざまな知識を持つことができるというほかに、職場や町内など幅広い分野での環境問題に取り組む地域アドバイザーとしての役割も期待されるところでございます。ただ、合格にはかなり環境に対する意識が必要ということも伺っております。かなり難しいというぐあいに受け取ってはおります。  今後は、エコ活動や普及の啓発の一環として、より多くの市民の方々に、まず新たなエコ検定の導入の前に第一に、現在あるエコ検定を受験していただけるように、小松商工会議所や関係機関とも連携しながら、さらなる周知を図ってまいりたいと、このように思っております。  また、学生や社会人など幅広い年齢層が受験しておりますふるさと小松検定、この中にも環境分野の出題が多い状況にございます。本市といたしましても、検定に際しまして情報を常に提供いたしまして問題に反映していただけるように、それからふるさと小松検定が有効に活用できるように、エコの推進の上からでも定着を図り、それから普及啓発の一助となるように、サイドから応援していきたいと、このように思っております。  以上でございます。 30 ◯議長(杉林憲治君) 木村厚子君。    〔13番 木村厚子君登壇〕 31 ◯13番(木村厚子君) 2点お願いいたします。  小松の顔らしさづくりでございますが、当然市長はお考えとは思いますが、こまつ観光戦略アクションプラン策定の中でその検討を急いでいただきたいということが1点。  それから、こまつ観光交流大使の委嘱についてはどうお考えでしょうかお答えください。
    32 ◯議長(杉林憲治君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 33 ◯市長(和田愼司君) 木村議員の再要望につきましてお答えさせていただきます。  観光アクションプラン、これが小松市の将来を決める大きなプランになってくるという予感がしております。ぜひともしっかりとしたプランづくりをしていきたいなと思っております。  同時に、これはやはり市民だけじゃなくて議員がおっしゃるように多くの人たちに応援を求めるということが大事だろうと思っています。  幸い小松市には大きな企業もございますし、グローバルに活躍している企業もたくさんございます。その観光交流大使というこういう個人ではなくて、私はまず組織を利用したいなというふうに思っておりまして、各企業、いろんな諸団体を含めまして、そちらの中でもっとアメーバー的に広げていければなというふうに思っております。  これは4月に設置いたしますおもてなしチームの中で議論をしてもらおうと思っておりましたので、組織がいいのか人がいいのかを含めまして、また意見を集約して御報告をさせていただきたいと思います。  よろしくお願いします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 山 西 信 栄 君 34 ◯議長(杉林憲治君) 山西信栄君。    〔18番 山西信栄君登壇〕 35 ◯18番(山西信栄君) 3月定例会に当たり、市政全般について私の意見を含めて質問いたしますので、市長の答弁をよろしくお願いします。  市長は、昨年の4月に就任されてから間もなく1年になります。市長として初めての新年度予算案を作成され、「家族みんなの笑顔日本一のまちを目指して」をキャッチフレーズに、活気あふれる産業、元気なまち、行財政改革の推進など7つの柱を設定され、各種の施策を提案されています。  提案されている施策が効率的に、効果的に実行され、産業政策と小松市の行政改革に取り組み、市長の願っている家族みんなの笑顔日本一のまちづくりができるよう、市民が最も注視しているところでございます。  しかしながら、世界不況を招くこととなったリーマンショックから間もなく1年半、市長の市政スタートの時期に、我が国の経済状況は厳しさに巻き込まれて、いまだに景気の回復への道のりは遠いものがあると思います。  我が小松市の経済状況は一段と厳しく、小松工場の閉鎖や大和小松店の閉店などに加えて、多くの中小企業の倒産や事業休止により、市民の経済不安が広がっております。その結果、雇用情勢には一向の改善の兆しが見られません。市民はあすの暮らしへの希望を持てない状況と言っても言い過ぎではありません。  市民の雇用の不安を解消し、まちに活力を高める施策を推進することが、今、市政運営にとって最大の責務でなかろうかと思います。産業や地域の雇用の確保に努め、再び我が小松に活力を呼び戻すこと。また、それにふさわしい市の行財政の改革の進め方が最も市民の望むところであり、関心のあるところであります。  疲弊した経済、産業の立て直し、小松市の持続的、安定的な発展を図り、市民生活を安心・安全にしていくため、新年度の予算案に対して私の考え方3点について質問しますので、市長の考え方と取り組みについてよろしくお願いします。  なお、きのうの代表質問と一般質問との重複する点がありますが、ひとつ新たな気持ちでお願いいたします。  まず最初に、小松市の観光の将来に向けての観光施策についてであります。  市長は、新年度予算案の柱に地域資源の活用による観光交流の拡大を挙げておりますが、その基本的考え方は幾つか問題を抱えているように思います。  まず、小松市の観光といえば粟津温泉とほとんどの市民がそう答えるでしょう。その粟津温泉の現状は極めて大変厳しい状況で、市長も承知のとおりと思います。ことしはそれにさらに、上海の万博や大河ドラマ、その他のテレビの志向が西日本に流れることや、青森県など新幹線の開業が北陸とは離れた地域であることなどから、北陸の観光は一層厳しいものになると予想されます。  産業を含めた観光の流れに対応していくためには、小松空港から白山ろくを取り込んだ広域観光のインフラの整備とあわせて、外国人の誘客が不可欠でないでしょうか。台湾、中国の人は、温泉、雪など、小松市でも対応可能な観光資源に大きな関心と興味を持っているとお聞きします。外国人の誘客に向けた対策こそが本格的に進めるべき施策ではないでしょうか。  予算案にある木場潟からの白山眺望や子供歌舞伎、魅力は否定しませんが、北陸は雨や雪が多いため晴天待ちの眺望だけでは不十分でなかろうかと。  2番目に、小松市の商業、商店街の未来についてであります。  予算案には、駅前のイベントの開催や匠の市のリニューアルなどを上げられておりますが、私は単なるイベントだけでは商店街は立ち直らないと、これまでの対応策の成果と結果が示しているんじゃなかろうかと思います。  商店街の商品や販売方法の改革など、次につながる何かを持たないイベントは一過性で終わってしまうのであります。商店の魅力を再構築するためには、人材の研修やインターネットの販売活用、共同仕入れの拡大など多様な取り組みが必要であると思います。  このことについて、市長はどのようなお考え方かお聞きします。  最後になりましたが、小松市の経済活性化に欠かせない企業誘致であります。  今の経済環境が厳しい中、経済状況の深刻さは理解できますが、これまでの産業都市、ものづくりを基盤としてきた我が小松でありますが、串の工業団地、そのほかの企業誘致の見通しはどのような方向で考えておられるかお伺いします。  また、民間から登用された企業誘致担当者を中心とするこれまでの事業の選択と経過、今後の具体的な取り組みと対策について、市長の考え方をお伺いします。  また、新年度の予算では土地の売り上げ代金として2億円の収入が見込まれていますが、売れなかったら減額補正しますではなく、企業経営は率先垂範、「なせば成る、なさねば成らぬ何事も」の気概を持って、自分自身が先頭に立って実践的な行動力、すなわちトップセールスをすることがすべてであると私は考えます。  以上をもって、私の質問を終わります。  市長の誠意ある新たな答弁をお願いします。 36 ◯議長(杉林憲治君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 37 ◯市長(和田愼司君) 山西議員の御質問にお答えをしてまいります。  力強い御質問ありがとうございました。トップセールスということでございまして、私が常々心がけていることでございます。また、時間制約もあり不十分でございますが、すべての面で先頭に立って走っていきたいなと思っています。  企業誘致の問題からお答えをしていきたいなと思います。  昨年10月から企業誘致専門員に来ていただきまして、大変な活躍をしていただいておるわけでございます。予算があればもっと増員をしたいなと思うくらいの大活躍でございまして、本当にありがたいことでございます。  これまで、ともすれば単なるパンフレットの配布で終わっていたものが、自分の足でどんどん回って歩く。常にその情報をリニューアルしているということは、大変市役所にとりましても大きな財産になっておるわけでございます。  そして、市職員のほうも独自でDVDをつくって、今までパンフレットでもDVDでも全部外へ発注していたものを、自分たちで映像を撮って編集をする。ですから、コストは人件費以外には1枚80円しかかかってないと。そういうものを安いものですからどんどん配ってやっているということでございまして、大変な武器がいただけたんだと思います。  そんなことを専門員、そして職員も必死にやっていただいているという姿を見ておりまして、私自身もいろいろと動き回っております。  もちろん地元の企業もそうでございますし、そして地元にある大手の企業のいろんな取引先への御紹介をいただいたりとかいうこともいろいろやっておりますので、そういった中から今回2億円だけ土地収入を乗せさせていただきました。可能性があると思う企業が二、三ございますので、その中の1社分について乗せさせていただいたということでございますので、おっしゃるように減額補正しないようにしっかりとした対応をしていきたいと思っております。  先日も関西のほうを回りまして、幾つか企業を回ってまいりました。やはりこれから大変停滞している産業もあれば、伸び行く産業もあると。それから円高等で輸出産業は厳しいけれども、輸入産業だとか内需関連型はやはりまだまだ余地があるということでございますので、ぜひ小松の強みというものをさらにPRしながら企業誘致に努めていきたいなというふうに思っておるわけです。  特に空港もございます。そういった関連で、貨物関係の輸入産業とか、いろんな切り口があるんだろうと思っておりまして、一時、防衛産業もと思って動いたわけですが、やはり防衛関係は非常に調達が少なくなっておりまして、そんな意味でちょっと今現在はふさわしくないかなというふうに思っております。  そんなことで、内需関連の部分につきましてもしっかりとした情報を収集して、何か情報があればすぐ動くという体制をとっておりますので、ぜひ御支援をいただきたいと思います。  それから、商店街の活性化の話がございました。  私も山西議員と同じ気持ちでございまして、単なる一過性のイベントをしても、それはその日だけということであるというふうに思っておりますし、過去の事例はそうでございました。  そうではなくて、やはり人がまちをつくっていくということもございますので、人材育成、これが私は決め手だというふうに常々思っておるわけです。商店街だけじゃなくて、1次産業もそうですし、それからものづくりもそうです。すべてがやはり人でございます。この小松市役所におきましても財産は人だけでございます。ぜひ職員の方々にさらなるモラルアップと能力アップを今お願いをしておるわけですが、この商店街の中でも昨年は女性起業家の育成塾をさせていただきまして、それが卒業生が20人集まりましてグループ小まめというのをつくられました。そして、それぞれがまた横の連携をとって、今、三日市に小さな事務所を構えておられますけれども、自分たちでいろんなものを補完し合いながら、新しいビジネスをつくっていこうと、こういうたくましい女性もたくさんおるわけでして、この女性起業家の育成塾はことしも、22年度も予算化をさせていただいたわけでございます。  それから、従来やっておりますSOHOの事業者の支援だとか、それから商店街に新たに店舗やオフィスを設置する、それの助成の条件も緩和をしたりとかさまざまなことをやっていただいておるわけですが、ぜひ議員がおっしゃるように人材育成、これをきちっとした形でやりながら、また行政として支援できること、そして市民全体から応援をいただけるようなそういった仕組みもぜひ考えていきたいなというふうに思っております。  それから、最初の御質問にございました観光交流でございます。  これは多くの方に今回御質問をちょうだいいたしました。その中で、山西議員からは外国人の方をもっと誘致したらということでしたので、その部分だけについてお答えをさせていただきたいなと思います。  小松で外国人の宿泊でございますが、平成20年度でございます。1年前でございますが3,628名でございました。平成19年が1,787、平成18年が1,274でございますから、ある程度右肩上がりになってきているということでございます。  そういう意味では、やはり環日本海時代と言われておりまして、ロシアだとか中国だとか韓国、台湾、そういうところの人たちがこちらへ訪れているということが、この数字上からもあらわれておるわけでございます。  ただ、国全体では観光庁を設けまして外国人の旅行者を2,500万人というのを目標にしておりますので、それから見るとまだまだ小さい数字でございますが、これは明らかにこれからも右肩上がりでいくということでございます。その前提でいろんな宿泊だとか、それからおもてなしのノウハウだとか、そんなものをきちっと整備していかなきゃいけないなと思っています。  今回、4月1日から観光文化部というのを組織させていただきます。その中には、空港・地域交流課、そして文化創造課、スポーツ育成課とそういう部署を設けさせていただくんですが、特にこの庁内にも外国生活経験の人もたくさんいらっしゃいますし、外国語に堪能な人もいらっしゃいます。そういう人たちにできるだけその部署に集まっていただいて、そしてそういうノウハウを集約をしていきたいなと思っていますし、同時にこの近辺にも外国人の方がたくさん住んでおられます。学生さんからビジネスの方、それ以外の方もいらっしゃるわけですが、そういう人たちの生の声をさらにそれに生かしていきたい。そして、その人たちのいろんなパワーも生かせるような仕組みをつくりたいということで、今準備をさせていただいております。  そういう意味で、やはりネーティブの問題はネーティブの方が一番よくわかるわけでございますから、そういうような仕組みをつくっていくということがまず大事だろうと思います。  まだまだやらなきゃいけないいろんなパンフレットを含めましてツールがたくさんあるわけですが、そんなものも順次準備させていただきたいと思っています。  そういうふうに観光交流で外国から人がたくさん訪れるということになりますと、当然小松空港がにぎわうわけでございます。今、ソウル、上海便は週4便でございます。台湾便は週2便でございますけれども、この便数がどんどんふえてくるということはさらに相乗的に外国の方がふえてくる。そして、日本の方も行きやすくなりますから、その分ビジネスも盛んになるという両方のプラスがあると思っておりますので、その辺をいろいろ精査しながらさらに進めていきたいなと思います。  冒頭、粟津温泉心配だというお話がございました。  以前から準備をされておられまして、粟津演舞場がございます。去年はこけら落としもさせていただいたわけですが、そこで芝居をしようということで、地元の人たちが集まって芝居サークルをつくられました。大変うれしいことでございまして、そんなふうにしてみんなが自分たちのまちをよみがえらせようという動きがあるわけでございます。ぜひとも私どもも、そして市議会も一体となって応援してまいりましょう。  よろしくお願いいたします。 38 ◯議長(杉林憲治君) この際、午後1時30分まで休憩いたします。       休憩 午前11時56分       再開 午後 1時30分 39 ◯議長(杉林憲治君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行します。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 長 田 良 一 君 40 ◯議長(杉林憲治君) 長田良一君。    〔23番 長田良一君登壇〕 41 ◯23番(長田良一君) 今議会も最後の質問者になりました。  外は季節外れの雪が降っておるようでございますが、できればこの雪が吹っ飛ぶような熱い議論ができればというふうに思っています。きのうからの質疑で大変お疲れでしょうが、いましばらくおつき合いをお願いしたいというふうに思います。  きのう、きょうの議員の質問に対する市長の答弁をお聞きいたしておりますと、答弁の前に私と思いは一緒だとか、考えは同じでありますというような発言をされた後、答弁をされていらっしゃるのが目につきました。  きのうの市長の答弁の中で、高野議員への駅周辺への答弁だとか、あるいは片山議員のこまつドームの運営に関する答弁など、私が常日ごろ考えていたり、あるいは発言していたことと同じ答弁も市長からいただきました。ああ、だんだんだんだん私が歩んでいったのかは別として、お互い考えがずれてないということを改めて痛感をいたしました。  きょうは、先ほども言いましたように最後でございますので一生懸命質問をしたいと思います。笑顔で質問、笑顔で答弁をモットーに頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず最初に、就任1年を振り返ってということで、市長にお尋ねをしたいというふうに思います。  昨年の4月に市長に就任され、間もなく1年がたとうといたしております。市長は提案理由説明の中で、「市長就任2日目のコマツ小松工場閉鎖の発表やハローワーク小松管内の5月の有効求人倍率が過去最悪の0.24倍まで落ち込むなど、極めて厳しい局面からのスタートでありました」と述べられ、「私自身、見るもの、聞くもの、初めてのことが多い中ではありましたが、小松市及び市民生活をよくしたいという一心で自分の持てるものを注ぎ込んでまいりました」とみずからの心情を述べておられます。  こうした厳しい状況の中、一般会計で前年比4.5%増の410億2,000万円を初め全会計を合わせても前年比を上回り、水道料金の値下げなど、市長の苦労が伝わってきている予算だと感じています。  「家族の笑顔日本一」を目標に掲げられた市長の思いがどれだけこの予算に盛り込まれたのでしょうか。就任時に考えられました当初予算の思いが、これも幾らぐらい、どれだけぐらい盛り込むことができたのでしょうか。予算を提案し終えた市長の思いと採点をお聞かせいただければと思います。  次に、この1年間で市職員との信頼関係が構築できたと思われますか。  市職員との信頼関係は和田市長が考えられる市政運営の上で最も大切なことの一つだろうと私は思います。幾ら市長がすばらしいアイデアを出されようが、いい施策を考えられようが、市職員が理解し、双方の信頼がなければ真の市民サービスはできないと思います。  ことし1月のある週刊誌に「社長の風景」という対談記事があります。連載の中で家電量販店ケーズデンキ社長の加藤修一さんはこんなことを言っておられます。「我が社にとって一番大切なのは従業員。2番目は取引先で、お客様は3番目です。それは決してお客様をないがしろにするということではなく、そうしないと結果的にはお客様のためにならないからです。だから社員を一番大切にしています」と述べておられます。  私も全くそのとおりだと思いますが、市長はいかがでしょうか。信頼を確かなものにするためには議論することから始められると思いますが、人の話に耳を傾けるのも議論の一つと思います。市長は素直に耳を傾けておられますか。この1年を振り返って、職員と十分議論が交わされ、信頼関係が構築できたと思われますか。市長の感想をお聞かせください。  また、市長はよく「議会と執行部は車の両輪」とか「議会と十分議論をしながら」などの発言をされていることを耳にいたします。しかし、残念ながら私には議会とは十分議論がなされているようには見えないのです。  市長の考えておられる市議会とはどんなイメージなのでしょうか。また、議会と執行部は車の両輪とはどんなイメージなのでしょうか。ぜひ市長のお考えをお聞かせください。  そして、この1年間、議会との議論は十分だったと思われますか。さらに、市長と市議会との信頼関係が構築できたと思われますか。市長の思いをお聞かせいただければと思います。  次に、定住促進と都市計画マスタープランについてお尋ねをいたします。  先般、小松市都市計画マスタープランが見直され、この3月に公示されました。このマスタープランは、少子・高齢化、環境保全など社会経済情勢の変化に対応したまちづくりを進めるため、平成19年度から見直しが進められていました。  担当職員は連日、各地域を回り計画をもとにした意見交換を行うなど、大変苦労してまとめられたもので、私もこの地域集会に参加をいたしましたが、職員の努力と頑張りには敬意を表し労をねぎらいたいと思います。  この計画では、市全体の将来ビジョンや土地利用、都市施設のあり方が示され、地域ごとの都市像やまちづくりの考え方、整備内容についても細かくまとめられており、すばらしい都市計画マスタープランとなっています。  そして、この目標年次は15年先の平成37年に置かれており、15年後の交流人口は平成17年を基準にし年間100万人増の350万人に、製造品出荷額は1,700億円増の6,800億円に、さらに商品販売額は300億円増の1,460億円などと、いずれも大幅な増を目指しています。
     しかし残念ながら、最も大切な定住人口は現在より少ない10万9,000人が目標とされています。担当課に理由を聞きましたら、このままでは減少するので何とか歯どめをかけるため目標を設定したとのことでしたが、私にはどうしても理解できないのであります。  交流人口がふえれば、その人たちを受け入れるための人たちが必要です。工業生産をふやすためには生産に携わる労働力も必要です。また、商品を販売するためには人手が必要なはずです。なのになぜ定住人口がふえないのでしょうか。そこで働く人たちは、小松市に定住せず他の都市から仕事に来るのでしょうか。もしそうなら、小松市は他の都市に比べ生活環境が悪いか、行政サービスが行き届かないかどちらかだと思うのですが、間違いなんでしょうか。  行政の役目は定住人口をふやすためにあると言っても過言ではないと私は思います。最初から定住人口の目標を現状より減らさなければならないような後ろ向きの都市計画マスタープランは、決して小松市のため、そして市民のためになるとは思えませんが、皆さん、いかがでしょうか。市長はどう思われますか、お考えをお聞かせください。  次に、学童クラブと千松閣の利用者負担の増額についてお尋ねをいたします。  昨年9月、国において新しい政権が発足いたしました。市長の提案理由の説明によれば、「「コンクリートから人へ」をテーマに、福祉の充実に力を注ぎ、子ども手当の創設や診療報酬の改定など社会保障が約10%増額されている」と述べておられるように、政権の重点である子育て、環境、雇用を盛り込んだ平成22年度の国家予算は、現在、参議院で審議中であります。  また、現政権の大きな柱である地域主権改革の一歩として地方への権限と財源の移譲を図るため、総額で約1兆円が新しく交付税として増額されており、小松市でももろもろな項目を含めて地方交付税総額で約16億円が増額予算計上されております。この中には当然、子育て支援や高齢者福祉をさらに充実させてほしいとの国の思いが込められているものと理解をいたしております。  また、学童クラブに対する運営費の国の基準額が改定され、地方への委託基準額が増額されたとも聞いています。しかし、市の単独負担分を減額したことにより、実質的に委託料が増額されず、その結果、利用料が値上げされることになりました。これでは、国の思いを込めた子育て予算が生かされることにならないと思いますが、いかがでしょうか。  次に、今定例会に議案第37号で小松市立老人福祉センター条例の一部を改正する条例が提案されています。  これは高齢者の憩いの場所、交流の場として長く親しまれてきました花坂町の千松閣の入場者に対して、これまで無料でしたがことしから100円払って入館するという条例です。  この千松閣は、御案内のように昭和49年7月に高齢者がのんびりとくつろぎ、心と体をいやし、仲間づくりや交流の場として建設された施設です。当時、私は市の広報課職員としてオープン式には取材で参加しておりましたが、お年寄りのあの喜びの顔、ありがとう、ありがとうと市長の背中をなでるあの姿や声は今でも脳裏から離れず、しっかりと焼きついています。  あれから36年間ぐらいたちますが、ほぼ年間5万人の人たちが利用されています。最近は木場潟が年間40万人の利用があるとしてスポットライトを浴びておりますが、三十数年間、三十五、六年になりますか、ずっと多くの人に利用されている市の施設はこの千松閣だけではないかと私は思っています。  入場料を取る理由について聞きましたところ、おふろを直したい。あるいはおふろのお湯をこれまでより多くかえたい。マッサージの機械を入れるためだそうですが、市長が先頭に立って頑張られた節約や改善などで得た経費は、ここで捻出された予算をこんな福祉に充てるべきじゃないでしょうか。これが本当の高齢者を大切にする行政ではないかと私は思います。  入場料収入を22年度は300万円ほど見込んでいるようですが、300万円で高齢者の夢を壊さないでほしいと私は思います。  昨日から、質疑の中で大変話題になっておりますらく賃パスポートですが、らく賃パスポートの現在の結果は、らく賃パスポートにする前、シルバーパスポートのときは1,447人でしたが、高校生などにも広げまして現在は1,620人、約百七、八十人ふえたという報告がありました。収入がふえるということは市の持ち出しが減少することですから、それはそれで大変意義のあることであります。  しかし一方、シルバーパスポート世代といいますか、65歳の人たちが利用している人数は、シルバーパスポートのときの昨年の9月では1,447人でしたが、今大体見込みとして、今月の見込みとして約1,000人ということになるそうであります。450人減少することになります。  御案内のようにシルバーパスポート事業というのは高齢者の足として、小松のまちへ出てきていただくと。病院、町並み散策、図書館や博物館、お寺参り、そんな中で市内で買い物をしていただこうということが目的で、商店街の皆さんの協力を得ながらさまざまな恩典、特典の企画も行われてきました。450人も減少した結果としては、高齢者が市街地へ出ていただくという目的が後退したことになります。  入場料を徴収したため、利用者が減少しては大変です。千松閣もそうなってほしくありません。  千松閣を利用される方は長い間働いて社会に貢献し、多額の税金を納められた方ばかりです。たかが100円、されど100円です。条例を改正し強制的に入館料を徴収するより、利用者が感謝の気持ちを納める感謝の箱を設けるなど、自主的に納める方法もあると思います。  条例施行までまだ少し時間がありますが、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。  学童クラブの利用料の値上げと千松閣の入場料徴収についてお考えを聞かせください。  最後に、先ほどの橋本米子議員が質問されました小松基地チビッコ航空教室についてでありますが、過去にこの種の子供を対象にした催し物の場合、学校組織を通じチラシを配布するなどにより参加を呼びかけるケースが少しあったように思います。  学校を通じて呼びかけは行うべきではなく、あくまでも主催者の自主的な募集活動で行うべきものと思いますが、教育長、いかがでしょうか。  以上で質問を終わりますが、先ほどの橋本米子議員の質問に対する答弁で市長は、ごみ減量トリプル30の答弁の中で、「秘密のケンミンSHOW」でスイカの皮が干されているというそういうのが出て、報道内容は必ずしも市長の思いとずれていたように思うような答弁がありまして、私もあの「秘密のケンミンSHOW」を拝見しましたが、市長のおっしゃるように、本当は苦労してあんなところまで持っていった努力をもっと取り上げてほしかったなという思いで見ました。  当時、スイカの皮は燃えませんとのキャンペーンを大々的に繰り広げましたが、当時かかわった職員は、もう職員の中では数名しかいません。私を含めても何名しかいなくなりました。また30年たった今日、そのことが話題になること自身は大変私もうれしく感激ですが、当時の職員は皆本当に一生懸命燃えたと思います。  今回計画されているごみ減量トリプル30も、職員も市民もお互いに燃えて、そして減量が成功するようなそんな取り組みになることを期待をしながら、質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。 42 ◯議長(杉林憲治君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 43 ◯市長(和田愼司君) 長田議員の御質問、御提言に対してお答えをいたします。  私からは1番目と2番目、3番目は市民福祉部長、4番目は教育長からということで御理解をお願いいたします。  市長に就任させていただきまして早いもので11カ月近くになりました。さまざまなことがございましたけれども、ここまで御協力いただきました市議会、そして職員、そして支えていただきました市民の皆さんに厚く御礼を申し上げたいと思います。  まずは、この予算を編成しての思いということでございまして、大変歳入が厳しい中にありまして、ある程度のことは市民のために実現できつつあるかなというふうに思っております。  それは一つには、できるだけ市民の皆さんの負担を減らす、そういうような方向に持っていきたい。いわゆる行政コストを減らして市民の皆さんに還元をしたいという、そういう思いを市の職員の方、特に水道局の方々が本当に感じてくれまして、いろんな経営改善をしていただきました。その成果がありまして、この5月から県水の値下げもございますが、他市に先駆けまして10.1%と大幅に水道料金を引き下げることができたということが大変よかったと思っています。  これからも同じような考え方で、市民の皆さんに少しでも還元する。そんなような行政でありたいなというふうに思っておるわけでございます。  さらには、最近地震が大変多いという御質問をきのういただきました。そういう意味で、子供たちに安心・安全な学校にしていきたいと、そういう思いで改築だけではなくて耐震補強、あわせてリフレッシュをしていくということで、すべての学校に耐震化工事を行います。これから24年度までに100%になるということの計画を立案することができまして大変うれしく思っております。でもまだ3年もかかるということを考えますと、大変心が痛む部分もあるわけでございます。  そういったこれからやらなきゃいけない緊急のものが方向として定めることができたということが大変うれしく思っております。  私自身3つの方針を挙げてまいりました。市民と身近な行政になろう、そして暮らしを充実しよう、これが一つでございます。これが水道だとか学校、これの一つの例だと思います。  2つ目には、まち発展をしよう。私たちが住んでいるこのまちがにぎやかに、そして自分たちの子孫が、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんと一緒に暮らせる家庭が一つでもふえればいい。そのためにはやはり働く場所、そして収入がないといけません。そういう意味で、これからものづくりのまちの強みを生かしつつ、観光交流、これで地方のまちの方向性が決まってまいります。こういった方向づけを大きく踏み出すことができたのも大変うれしく思っておるわけです。  そして3つ目の自分の方針は、行財政改革。やはり市役所、そして市を引っ張っていく職員が強くなければいけません。そういう意味で、職員の能力のアップや働きがいのアップということを念頭に置きまして、いろんな人事制度、そして組織改定にこれから臨むわけでございます。そういった行政サービスを向上させるということにつきましても、職員の方に大変御理解をいただいたということがうれしく思っておるわけでございます。  点数をつければ何点だというようなこともおっしゃったように思いますが、採点は私がするものではございませんで、市民の皆さんがつけていただくもの。そして何よりも結果を見て、それで後世点数がつくものだろうと、こんなふうに思っておりますので、これからも自分自身一生懸命市政運営に臨んでまいりたいと思います。  それから、2つ目でございます。市の職員、市議会と十分な議論ができましたか。また、信頼関係が構築できましたかという大変難しい御質問でございます。  自分自身一生懸命やってきたつもりでございますけれども、その中で議会も、私のこれまで3回議会がございましたが、すべての議案につきまして御承認を賜りました。そういう意味では、市議会の皆さんも私の提案を承認されていただいたということは信頼関係がそこそこあるというふうに私は思っておりますので、これからもぜひ御理解をいただきたいと思います。  ただしながら、この信頼関係というのはストップしてしまうとそこでおしまいだと思います。技術革新と一緒です。日進月歩、これからも私も精いっぱい努力してまいりますので、議会の皆さん方におかれましても一段と切磋琢磨の御指導をよろしくお願い申し上げたいと思います。  その中で、すばらしいアイデア、よい施策ということで、褒めていただいたと私は思っております。ただ、これを粘り強く実現していかなけりゃいけないという思いもございますので、このあたりについても市の職員一丸となってさらに進めてまいりたいなと思います。  家電量販店の社長さんのお話がございました。伺っておりましてなるほどと思ったわけでございますが、私は一つだけ違うなと思っていることがございます。それはなぜかと申しますと、いわゆる家電量販店というのは日本にたくさんございます。消費者はその中から幾つかを選べばいい。いわゆる選択肢があるということでございますので、全く私は立場が違うんではないかなと思っています。  行政、いわゆる小松市役所というのは市民から見て一つしかありません。小松市の中に市役所が2つ3つあるならば選択をして、よい市役所に税金を納めるということになるんだと思いますが、これは小松市役所一つしかないということを考えますと、やはりある意味でのサービス業の独占企業でございます。もっと市民の目線に立って、そして何よりも私も含めまして市民の皆さんからの税金で給料をいただいているわけです。そういうふうに考えますと、納税者の皆様イコールお客様、そして株主だと、そんな感じも受けるわけでございます。  民間企業ではステークホルダーという言葉がございまして、いわゆるお客様、そして株主、社員、そして取引先、社会と、この5つについて常に均衡がとれているかどうかというようなことを追及していくのが、いわゆるコンプライアンスという言葉がございますが、そういった企業が伸びているわけでございますけれども、この行政につきましては私はそういう意味で一つしかないと。この小松市には一つしかない。選択の余地が市民の皆さんにないということでございますので、精いっぱい市民の皆様のお気持ちを酌み取りながら、さらによい市役所にしていかなければいけないなというふうに思っております。  次の御質問でございます。都市計画マスタープランについてお問い合わせがございました。  この数字につきましては、それぞれ見解があるかと思いますので、私の考えを述べるにとどめさせていただきたいと思います。  いろんな社会情勢が大きく変化しているという中にありまして、今回、都市計画審議会のほうで御承認を賜りました内容でございますが、特に3つの観点をおっしゃっておられます。  一つは、交流人口、これが100万ふえるのはという話でございましたけれども、これから観光交流が成長戦略であるという先ほどの御質問もちょうだいいたしました。今回、議員の皆様の御質問の半分はそういった観光交流に根差したものが多いわけでございまして、それだけこれからの時代の流れというのを皆さん方読んでいただいているんだと思います。これからは、ふえてくるまちじゃなければいけないわけです。ぜひともそういう意味では、この目標値を達成できるように進めていきたいなというふうに思っております。  それから、2つ目の商業規模の見通しでございまして、これも増額をしておるわけです。これは大型商業施設の立地等が今計画されておりまして、今月中に売買契約、そして賃貸契約を結ばれるというふうな話がございます。そういう意味では、この部分についてもそういう方向かなというふうに思いますし、これは大型量販店ですからいわゆる対話形式の販売ではございませんで、マンパワーではなくてどちらかといいますとPOSとかそういうような自動的な販売方式だということを考えますと、人口とは必ずしも結びつかないんではないかなというふうに思っております。  もう一つは、製造品の出荷額でございます。大変ふえているじゃないかということでございますが、このグラフの数字では大きく伸びているように見えますが、平成19年の小松市の製造品出荷額でございますが6,337億円でございます。6,000億円を大きく超えました。その後、今回の世界不況でやや落ち込んでおるわけですが、トレンドとしては伸びているということがございますし、こちらの機械産業関係の企業も大きく設備投資をしておりまして、それだけの製造出荷額の能力を十分に有しているということでございます。  そして、今の製造業はいわゆる労働力という考え方は余りありませんで、いわゆる自動化だとか装置だとか、そういうような形で製品出荷額をふやしているというのが現実でございます。そういう意味では、いわゆる人口と必ずしもこれも同じ傾向をたどるものではないというふうに思っておるわけでございます。  そういうようなことを見ながら、今回の目標値を定めたものでございまして、ただし人口の減少、これだけはいかんともしがたいというのが今日本全体の大きな課題になっておるわけです。  人口減少と少子・高齢化、この数字につきましては皆様方もいろんな場面でごらんになっていると思いますが、日本全体で申し上げますと2009年から2025年、今回の最終年度の目標は平成37年でございますがマイナスの6.4%でございます。そして、石川県はマイナスの9.7%でございます。それに対しまして小松市は今の10万9,000人が10万1,000人になるということでマイナスの7.1%でございます。ちょうどその中間点にあるわけでございますけれども、これを成り行きで減少するのを何とか歯どめをしたい、横ばいに持っていきたいということでございますので、日本全体が大きく落ち込む中で、石川県が落ち込む中で横ばいに持っていくということは相当な努力が必要だというふうに私自身は認識しておるわけです。  そして、何よりも高齢化でございます。現状、小松市23%が65歳以上の皆さんでいらっしゃいますが、これから十数年たちますと3割を超えて3分の1近くになるという、これも現実でございます。  そういう意味で、やはり現実から目を背けてしまいますと行政として間違った方向に向くということではないでしょうか。  私もできるだけ理想を追いかけたいと思いますが、こういった計画につきましては地に足が着いたものをしていくべきだというふうに思いますし、ただしながら、観光交流、そして小松のものづくり、そして今の生産能力、技術力、こんなことも見ますと、私はそちらはプラスでも十分いけると。いや、そういう地域にしていかなきゃいけないとそんなふうに思っておりますので、今回そういう数字にさせていただいたということでございます。  長田議員とはまた考え方は異なるかと思いますが、そういったベースで設定をさせていただいたということに御理解をいただきたいと思います。  それでは、私からは以上2点、残りは部長と教育長からお願い申し上げます。 44 ◯議長(杉林憲治君) 教育長、吉田洋三君。    〔教育長 吉田洋三君登壇〕 45 ◯教育長(吉田洋三君) チビッコ航空教室について、そのチラシ配布や参加呼びかけは学校組織を通じて行うべきではなく、主催者の自主的な募集活動にゆだねるべきであると思うが、教育長、いかがかと、こういう御質問かと存じます。  この事業の主催は自衛隊の小松基地でございます。そして、自衛隊からは、この事業につきましての説明は何も私どもは受けておりません。したがって、学校を通してチビッコ航空教室のチラシ配布や参加呼びかけは行っておりません。  議員御指摘のとおり、主催者の自主的募集活動として行っていただくこと、あるいは午前中の市長答弁にもございましたように、保護者の責任のもとで参加するか否かについて判断していただくというのがよろしいかと、このように私は存じます。  以上でございます。 46 ◯議長(杉林憲治君) 市民福祉部長、加藤正峰君。    〔市民福祉部長 加藤正峰君登壇〕 47 ◯市民福祉部長(加藤正峰君) 児童クラブと千松閣の利用者負担の増額についてのお尋ねにお答え申し上げます。  小松市には、地域の皆様のお力添えによりまして、全小学校下で放課後児童クラブが整備されています。市直営クラブの利用料については、平成11年度以来据え置きで平均利用料は月額約5,000円となっており、県内10市中一番低い状況にございます。  これからは、地域の老人クラブや市民博士にも御協力いただき、地域と連携した適正な運営を目指し、内容を充実させていきたいと考えており、利用料については月額平均約1,000円の増額をお願いするものであります。  また、国においては、平成22年度よりクラブの補助基準額を増額することとしており、市単独補助については廃止することを考えておりましたが、不足すると見込まれるクラブに対しましては従来の単独補助の4分の1を助成することにより、運営に影響が出ないよう配慮しているところでございます。  地域の協力や地域の声を反映できる放課後児童クラブが保護者、児童にとって有益であるということから、地域全体での運営、協力体制をよろしくお願いしたいと思います。  市民協働という観点からも、地域の皆さんの意見と支援により放課後児童クラブがよりよきものとなるよう市も支援に努めてまいりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。  老人福祉センター千松閣は、議員御案内のとおり昭和49年7月に開設され、高齢者の皆様に無償で提供するとともに、無償の送迎バスも運行しております。  しかし、建設後35年を経過し老朽化が進んでいる状況です。多くの方に気持ちよく利用していただくために、これまで大規垣な改修や修繕を繰り返し行い、費用は最近の10年間だけで1億円に近い金額となっています。  今回の使用料につきましても、本年7月1日より受益者負担として1人1日100円とさせていただくとともに、その使い道についてもあくまでも千松閣を気持ちよく御利用していただくための経費に充当させていただくこととしております。  今回、利用者へのサービス向上策として、浴槽のろ過設備の取りかえを行い、あわせて利用者の皆様より要望の強かった浴槽の湯の入れかえを週1回から2回にふやすとともに、大変人気のあるいすに座ることにより血行をよくし、健康を維持させる電位機器6席も最新のものへ更新することとしております。  今後とも、高齢者の皆様に老人福祉センター千松閣をより一層気持ちよく利用していただけますよう、職員一同努めてまいりますので、議員各位、市民の皆様の御理解のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 48 ◯議長(杉林憲治君) 長田良一君。    〔23番 長田良一君登壇〕 49 ◯23番(長田良一君) 再質問という格好になりますが、ちょっと市長の答弁の中で、定住促進に関することで交流人口がふえるとか、商業がふえるとか、製造品出荷額がふえるとかということについては私は大変結構なことですし、ぜひそうしてほしいと思うんです。  ただ、さっきも言いましたようにこれだけ伸びるなら、せめて定住人口をもうちょっこでもふやすことが大事でないかなと、ふやせるチャンスがあるんじゃないかなと、そんな意味で定住人口がふえていただくためにも、生活環境をもっともっとよくする、あるいは行政サービスをさらに充実させる。そんなこととあわせて定住人口をふやすための努力をするべきじゃないかという、そういう思いでの質問でありましたので、交流人口がふえるとか、製造品出荷額がふえるとかということについて、とかく意見を言うたわけでありませんので、その点をひとつお含みおきいただきたいというふうに思います。  もう1点、よく議場での市長の、今の話の中でも、議会との信頼関係は提出された全議案全部承認いただきましたから信頼関係ができているんじゃないかという思いだということをおっしゃっていらっしゃいましたが、それも一つであります。  私は、ぜひ議論もしてほしいというのは、市長はどんなふうにお考えになっとるかわかりませんが、この議場で議論する。これも大変結構な議論なんです。  しかし、議長は冒頭に必ずこう言います。ただいまから、例えば休憩前に引き続きという答弁の中で、提出されている議案、その他の報告に対する質疑及び市政一般についての質問を行いますと、こういうふうに言いますから、一応私どもはここは質疑をする場所、質問と答弁をする場所と、そういうふうに実は教わったんです。  しかし、最近はいろんな意見も出る、意見も含めて言うことでありますから、それはそれで時代の変化として意義あることだと思いますから、そのことを私は否定するわけではありませんが、議場でもそうですが、そのほかでもいっぱい議論する機会があると思うんです。  例えば昨年、新しいビジョンづくりに関して、市長から1回だけ、後ろの説明者控室で説明がありました。そのときにも、資料はありませんよ、質問も今中間ですから受けませんよという感じであったんですが、できればやっぱりテーマごとに、一つのテーマごとにお互いが意見を言い合いながら、そういうことをしながらまとめていくという、それが私は本当の意味の議会との議論じゃなかろうかなというふうに思っているもんですから、そういう思いを込めて質問したということでございます。  市長、何かありましたらまたお答えいただければと思います。  以上です。 50 ◯議長(杉林憲治君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 51 ◯市長(和田愼司君) 長田議員の再質問にお答えをさせていただきます。  定住人口がふえる、これはとっても大事なことでございまして、私が一番最初に行った事業は定住促進策でございます。これはぜひともということで、都市建設部の人たちと何度も議論をさせていただいて決めた内容でございます。  大変職員の方も本当に微に入り細に入りすばらしいプランをつくっていただきました。予算が限られている中で、本当にいいプランだったと思います。その成果があって、30件の今申し込みがあるわけでございまして、この定住促進策につきましては、ことし22年度もしっかりとやってまいりたいと思います。  ただ、転入者が多くても人口が減っていくというこの現実、これはやはりきちっと見詰めないといけないと思っております。その中で、いろんな小松がにぎやかになってくる。やっぱり小松に住むなら一番だよ。こんな声がどんどんさらにふえてくる。そういった中で私は10万9,000人が過小じゃなかったのかと、こうしかられることが私にとっては一番のお褒めの言葉ではないかなと思っております。  もちろんこの10万9,000人で甘んじるつもりはありませんが、成り行きでいきますと15年間で10万1,000人になってしまう。しかも高齢化がとっても高くなる。この現実をしっかり見ながら、高齢の皆様方にとりまして住みよいまちにしていかなきゃいけない。そして、いろいろ年金生活者の方がふえてくるわけでございます。そういう意味で生活のコストが下がるように、水道代を下げるとかいろんなことを今考えておるわけでございまして、そういうまちづくりをすることによって私は人がふえてくるんだろうと思います。  どちらが先かということの議論ではないと思いますが、これを両方とも甘い数字で見るわけにはいかないと思っておりますので、それが私の真意だということをぜひお酌み取りをいただきたいなと思います。
     そういうようなことで、さまざまにこれからも議論をさらに高めていくことになろうと思っております。長田議員がおっしゃるように一つテーマを決めて議論しようじゃないか。私、大賛成でございます。ぜひともそういうような企画をまた議会事務局のほうにお願いを申し上げまして、そしてそれぞれ御希望の方と一緒に集団討議をする。これはとてもおもしろいお考えだと思いますので、ぜひその方向で進めさせていただきたいと思います。  よろしくお願いいたします。 52 ◯議長(杉林憲治君) 以上で通告による質疑並びに質問は終わりました。  ほかに質疑並びに質問はありませんか。    〔「なし」と言う人あり〕 53 ◯議長(杉林憲治君) 質疑・質問なしと認めます。これをもって質疑並びに質問を終結いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎議案の委員会付託 54 ◯議長(杉林憲治君) ただいま議題となっております市長提出議案第1号外56件については、お手元に配付してあります常任委員会審査付託表のとおりそれぞれ所管の委員会に付託いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 55 ◯議長(杉林憲治君) 以上で本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明10日から3月24日までは委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 56 ◯議長(杉林憲治君) 御異議なしと認めます。  よって、明10日から3月24日までは委員会審査等のため休会することに決しました。  次会は、3月25日午後1時30分から会議を開き、委員長報告、質疑、討論及び採決を行います。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 57 ◯議長(杉林憲治君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午後 2時17分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...