当委員会に付託されました案件は、議案第58号 平成20年度小松市
一般会計補正予算中、当
委員会所管分を初めとします議案6件であります。
これらの各案件につきましては、活発な
質疑応答を行い、終始慎重なる審査を行いました結果、付託されました議案6件は、
全会一致をもって、いずれも
原案どおり可決、承認すべきものと決した次第であります。
以下、審査の過程において、議案並びに
所管事項に関しますさまざまな意見や要望が出されましたので、その一端について御報告申し上げます。
1点目は、議案第58号 平成20年度小松市
一般会計補正予算及び議案第59号 小松市
監査委員条例の一部を改正する条例についてであります。
当局の努力で、
実質市債残高は近年減額傾向にあり、
財政調整基金も
類似都市では平均的な額を確保するなど、当市の
財政状況は決して危機的な状況ではないものの、
一般会計市債残高は720億円を超えており、まだまだ
財政健全化に努めなければならないところであります。
また、
地方公共団体の財政の健全化に関する法律の施行に伴い、本年度より、
財政健全化判断比率として4つの
財政指標が公表されることになり、厳しい数値も予想されることからも、さらなる努力を求めたところであります。
また、
防災訓練の実施に関してでありますが、遠くは阪神・
淡路大震災、近くは
能登半島地震、ミャンマーのサイクロン、
中国四川省の大地震、そして、先日、14日発生の岩手・宮城の内陸地震など
自然災害が多発しており、
小松市民の災害時の
安全対策を危惧するところであります。
これから本格的な梅雨を迎えるに当たり、過去の訓練や災害時の経験の反映、国、県などの関係機関、特に
地元町内会との連携強化が極めて重要であろうとの意見がありました。さらに、衛星電話などの通信機器の充実、情報伝達の迅速性や正確性の向上、
指揮系統整備など災害時の対応能力のさらなる向上と、
小松市民の災害時における安心・安全の確保を強く求めたところであります。
2点目は、
法人経営状況の報告についてであります。
市の施設の
管理運営主体を
民間事業者も含めた幅広い団体にゆだねることができる
指定管理者制度も3年契約の最終年度になりましたが、その報告は経営面や
事業報告が主なものでありました。
指定管理者の導入は経費の削減だけが目的ではなく、最大の利点である運営のあり方や、利用者の利便性の向上について民間のノウハウをどのように導入し、またどのような効果があったのか、市民の皆さんにわかりやすくお知らせできるような報告の仕方、書式などの工夫を求めたところであります。
以上、
総務企画常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
以上です。
5 ◯議長(川崎順次君)
福祉文教常任委員長、
円地仁志君。
〔
福祉文教常任委員長 円地仁志君登壇〕
6
◯福祉文教常任委員長(
円地仁志君)
福祉文教常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第58号 平成20年度小松市
一般会計補正予算中、当
委員会所管分を初めとする議案6件、請願1件であります。
これらの各案件につきまして、活発な
質疑応答を行い、終始慎重なる審査を行いました結果、議案6件につきましては、
全会一致をもって、いずれも
原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以下、審査の過程におきまして、次の点について意見や要望が出されましたので、御報告申し上げます。
まず初めに、今月29日に落成式を迎える
新末広野球場についてであります。
本野球場は、旧
末広野球場の老朽化に伴い、平成18年8月から現在地での建てかえが進められてきたものであり、本市の活性化と
スポーツ振興のシンボルとして、市民に夢と感動を与える
公共施設とならんことを大いに期待するものであります。また、今後の
利用促進策として、早急に
一般公開を行い、市内外に新野球場の魅力を発信し、十二分に
施設活用が図られるよう求めたものであります。
次に、
子育て支援日本一を目指す
事業拡大についてであります。
1点目は、
マイ保育園地域子育て支援拠点化推進事業についてであります。
既に導入されている
マイ保育園登録制度は、保育所を身近な
子育て支援の拠点と位置づけ、保育士による
育児指導や一時保育の利用を通じて育児不安の解消を図る
取り組みであり、平成19年度の
登録件数は924件と着実に浸透してきているとのことであります。
今回、当制度の機能強化として
県単独補助制度が創設されたことに伴い、応分の
予算計上をしようとするものであり、育児不安を抱える
子育て家庭に対し、
子育て支援プランを提供することにより、一層の
子育て支援の充実を期待するものであります。
2点目は、
放課後児童クラブ指導員についてであります。
放課後児童クラブの指導員は、子供たちの
健全育成を図る上で重要な役割を果たしていることから、適切な人員確保と指導員の資質向上が図られるよう求めたものであります。
次に、
学校教育の充実強化についてであります。
1点目は、帰国・
外国人児童生徒受入促進事業についてであります。
本事業は、支援を必要とする帰国・
外国人児童生徒に対し集中的に
日本語指導を行うとともに、保護者への
教育相談、
訪問指導を実施するものであり、本市の国際化に対応した教育の推進に結びつくものと期待をいたしております。
2点目は、問題を抱える
子ども等の
自立支援事業についてであります。
本事業は、不登校が全国的に
増加傾向にある中、
文部科学省の選定を受けて、不登校、暴力行為、いじめなど、心の問題を抱える子への対応について
調査研究を行い、その成果を地域や全国に普及することを目的としたものであります。また、本事業に関連して、いじめの早期発見、
早期対応に向けたいじめの
状況等調査について、
調査記入に当たっては学級担任による説明を十分行うなど、慎重かつ真摯に調査を実施するよう求めたところであります。
次に、
中ノ峠ミュージック・ラボの
指定管理者制度への移行についてであります。
中ノ峠ミュージック・ラボは本格的な
レコーディング施設であり、小中学校の
卒業記念CD制作など
学校教育の現場でも大きく貢献していることから、平成21年度の
指定管理者制度導入については、地元住民に十分な説明を行うとともに、施設の機能と特色が損なわれないよう、業者の選定にも十分配慮した上で円滑な移行が図られるよう求めたものであります。
次に、歳入の根幹を占める市税の
収納状況についてであります。
税源移譲による
個人市民税の増収と
本市基幹産業の好況による
法人市民税の増収に伴い、平成19年度の
市税歳入は、前年度を16.4%上回る、市政始まって以来の最高額である189億400万円を計上したものであります。また、平成19年度収納率については、現年と繰越分を合わせ前年度を2.37ポイント上回る91.68%と、7年ぶりに90%台を確保したものであります。
今後も臨戸徴収や電話催告、口座振替の推進など
収納率向上に向け鋭意
取り組みを強化するとともに、
インターネット公売の本年実施に向けて努力されるよう求めたものであります。
最後に、
後期高齢者医療制度の中止・撤回の意見書を国に提出することを求める請願書についてであります。
長寿医療制度は、超
高齢化社会を展望し、国民皆
保険制度を堅持しながら、だれもが安心できる安全で質の高い医療が受けられるよう、国において十分な審議のもと創設された制度であります。また、本年4月からの
施行状況と高齢者の置かれている状況を踏まえ、現在、低所得者への
軽減対策、年金からの
保険料徴収の見直し、
資格証明者の運用を悪質者のみに適用するなどきめ細かい措置が検討されているところであり、
全会一致で、不採択とすべきと決したものであります。
以上、本委員会の報告といたします。
何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
以上であります。
7 ◯議長(川崎順次君)
経済環境常任委員長、
灰田昌典君。
〔
経済環境常任委員長 灰田昌典君登壇〕
8
◯経済環境常任委員長(
灰田昌典君)
経済環境常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、矢田野・
串工業団地造成事業の
設計業務委託等の入札差金の
専決処分、加賀4温泉の活性化を目的に行う加賀
四湯博観光キャンペーンの
本市負担事業費などの
補正予算案ほか、
消防関連の条例一部改正案など議案3件であります。
これらの各案件につきましては、慎重に審査いたしました結果、
全会一致をもって、いずれも
原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以下、審議いたしました議案及び
所管事項におきまして意見や要望が出されましたので、主な点を御報告申し上げます。
まず初めに、
まちなかの
にぎわい創出についてであります。
来月の7月20日に、
小松中心商店街振興組合連合会が
事業主体となって、
小松BMXフラットランド大会2008がこまつ
芸術劇場うららで開催予定とのことであります。
小径自転車で曲乗りのわざを競うこの大会には、世界でもトップの座を誇る本市在住の宇野陽介さんを初め、国内の
トッププロたちの参加が見込まれるとのことから、県内外からの集客が大いに期待できるものであります。
また、当日は
末広運動公園を中心に、
小松市民体育大会の開催も予定されており、ここへ集まる多くの人たちも含め、広く
一般市民の方にもこの大会を観戦してもらえるよう、PRの手法に工夫を凝らし、この
若者スポーツ文化の
発信事業が
まちなかの
にぎわい創出の起爆剤の一つとなるよう、
中心商店街、行政が一丸となって奮起するよう求めたものであります。
次に、
市民参加型の
地球温暖化対策についてであります。
本市では、こまつ
環境プランに基づき、環境に配慮した省資源、省エネルギーへの
取り組みを推進いたしております。今般、さらなる
温暖化対策を強化するため、市内246町内会を対象にわがまち1品
エコ運動を行い、市全域でCO2削減への
取り組みを実施するものであります。
この
エコ運動を実施するに当たっては、町内会や家庭でもできる具体的な事例で指導、啓発を行い、多くの町内会の参加、協力が得られるよう、また、この活動を通して市民一人一人が環境問題について関心を高め、継続的な
地域活動としての定着化に向けた有効な事業となるよう求めたものであります。
次に、閉会中での調査についてであります。
今議会でも多くの質問が出ました
小松-台北定期便について、当委員会においても、5月に
定期便就航に伴う観光等の誘客促進の対応について調査を行ったところであります。
北陸3県に訪れる外国からの観光客は、半数以上が台湾からと言われております。
定期便就航を新たな
観光需要のチャンスととらえ、
アピール性のある観光地の発掘、また
台北便利用客が求める
観光資源は何か、買い物や食事、
伝統産業、
文化交流などあらゆるニーズの調査に積極的に取り組むよう求めたものであります。
また、ことしのお
旅まつりの曳山八基曳揃えでは、天候にも恵まれ、また駅前での開催とあって、その相乗効果によりたくさんの人手となりました。
委員からは、当番町の上演を多くの方により近くで鑑賞していただけるよう、
前方ステージの工夫、そしてまた
小松大和の壁面を利用して、お
旅まつりに限らず小松の情報を発信できるような
大型ビジョン設置の可能性について
調査研究を求める意見が出ました。
最後に、
全国消防救助技術大会への出場についてであります。
先般、6月2日に開催されました石川県
救助技術訓練大会、
ほふく救出訓練の部で
本市消防本部から出場しましたチームが見事優勝の栄誉に輝き、8月に北九州市で開催される
全国消防救助技術大会に県代表として出場が決定したとの報告を受けたところであります。
この大会は、
消防職員が
各種災害現場で行う
救助活動の基礎となるもので、使用できる機材はロープと軽微な器具のみに制限されており、あとはすべて人力で賄うという、まさに強い体力と正確な技術、そして緻密なチームワークが求められる大会であります。
優勝された
ほふく救出チームにおかれましては、
全国大会でもこれまでの
訓練成果をいかんなく発揮されるよう望むものであります。
以上、本委員会の報告といたします。
何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
9 ◯議長(川崎順次君)
建設常任副委員長、
杉林憲治君。
〔
建設常任副委員長
杉林憲治君登壇〕
10
◯建設常任副委員長(
杉林憲治君)
建設常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第68号 市道路線の認定について及び議案第69号
専決処分の承認を求めることについての2件についてであります。
これらの案件について、活発な
質疑応答を行い終始慎重に審査いたしました結果、いずれも
原案どおり全会一致で可決すべきものと決した次第であります。
以下、審査の過程における指摘、要望があった事項について、その主なものを御報告申し上げます。
1点目は、
道路整備についてであります。
都市計画道路大和末広線向本折地内及び
市道基地今江線今江町地内の交差点の
現地調査を行いました。とりわけ
大和末広線の交差点では、開通以来、
交通事故が多発している大変危険な箇所であります。
交通危険箇所の解消のために、執行部はこれまで信号機の設置について、石川県
公安委員会に要望を行っておりましたが、先日、石川県
公安委員会から信号機の設置の準備を進めているとの連絡を受けたと報告がありました。
この交差点以外にも、市内においては
交通危険箇所があり、信号機の設置の要望がたくさん出ております。信号機の設置については、
道路整備計画を行う段階で石川県
公安委員会と十分に協議を行い、安全、安心な
まちづくりとなるような
道路整備を強く要望いたしました。
2点目は、小松市
都市計画マスタープランの見直しについてであります。
今回の見直しは、平成10年度に策定された
マスタープランを、
都市計画法などの法改正や時代の潮流、
各種上位計画との整合を図りながら見直しを行うことを目的としていること、また、
マスタープランの全体構想における小松市の将来像、小松市の将来
都市構造、
都市計画の方針などの概要について説明を受けました。
今後は、
マスタープランの具体的な内容や
検討委員会、
まちづくり懇話会の経過などの詳細説明を踏まえ、適宜助言を行っていきたいと考えております。
3点目は、
下水道接続促進についてであります。
下水道接続率は新たに供用開始を行っている地区もあり、平成20年4月1日現在の接続率は65.3%でありました。地区別の接続率について、5月31日現在では、特に
木場地区の接続率が48.0%、
粟津地区の接続率が43.9%と低いため、今後強化していきたいとの報告を受けました。
市職員の接続率については、平成20年4月1日現在では、対象者396人中、接続者321人、未接続者75人、接続率81.1%でありましたが、5月31日現在では接続332人、未接続64人、接続率83.8%と上昇しており、今後も促進していきたいと報告を受けました。
接続促進の
取り組みについては、4月の
常任委員会において、
町内会長の協力を求め、情報交換を行うなど取り組むのが効果的ではないかと提案したところ、いち早く
町内会長の協力を求めるなどの
取り組みを行っておりました。その素早い対応については評価するとともに、一層の
接続促進を求めました。
以上、本委員会の報告といたします。
何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願いを申し上げます。
11 ◯議長(川崎順次君)
小松基地・
空港対策特別委員長、
武田長平君。
〔
小松基地・
空港対策特別委員長 武田長
平君登壇〕
12
◯小松基地・
空港対策特別委員長(
武田長平君) さきの定例会で
継続調査の議決をいただきました飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査について、閉会中も調査を続けてまいりましが、本委員会での意見及び議論について御報告申し上げます。
まず最初に、6月1日に就航した
小松-台北定期便についてであります。
6月1日の台北からの第1便の乗客161名のおよそ7割が、お隣、福井県の芦原温泉に宿泊されたとの報道がありました。市内には1,300年の歴史を有する名
湯粟津温泉があり、この結果には、靴の上から足のかゆいところをかくような、じくじたる思いであります。
石川県内の
外国人観光客の宿泊者のうち、実に54%が台湾からのお客さんであります。
民間企業である各旅館の
経営方針には踏み込むことは非常に困難と思われますが、
台湾旅行者の
動向調査を実施し、それらを生かすようなプランの作成や那谷寺を初めとする観光地、
株式会社コマツの粟津工場への
産業視察などで新たな
観光ルートを開拓するなど、
粟津温泉の企業努力もさることながら、それを促すような行政としての指導を求めたところであります。
特に空港のおひざ元であるという最大の利点を生かし、台北からの
小松到着時刻が夕方の6時ということもありますので、1泊目は必ず
粟津温泉で、また、帰国時の
日程調整にも対応できるような営業体制を指導するように、経済・
観光部門との連携を求めたところであります。
2点目は、平成19年度の
小松空港の
利用状況について報告がありました。
対前年比でありますが、国内線で5.1%、国際線で2.9%、旅客全体では5%落ち込んでいます。貨物ではさらに
落ち込みが大きく、22.7%であります。
能登半島地震の影響で昨年度の
石川県内の観光客が前年度比133万人減と低迷したことや、中国のチベット問題などの影響、貨物では、燃料費の高騰の影響が考えられます。
しかし、
小松空港は北陸の玄関で小松市の
中心的交通機関であり、小松市のシンボル的な施設であります。永続的に発展するような
施策展開を求めました。
また、新幹線が開通し、
高速交通網として飛行場と競合する時代が来ることが想定されます。近い将来、タイ国との
国際定期便の開設といったお話も伺っております。さらに、他の国との
国際旅客定期便や
国際貨物便の新規開設も視野に入れながら、予想される国内便の
落ち込みを最小限に抑え、その
落ち込みを国際線で補い、さらに
小松空港が
国際空港として発展するような
施策展開を求めたところであります。
3点目は、機材繰りのため、上海便の欠航が相次いでいる点であります。
中国東方空港の運行する
小松-上海便は、今月、6月、来月、7月の欠航が12便もあります。週4便をうたいながら、実態は週3便弱の状況であります。
機材繰り等の欠航理由でありますが、
北京オリンピックを控えており、機材繰りのための欠航の多発が心配されています。定期便の欠航は、利用者の旅行の計画や実際の
旅行日程に大きな影響をもたらし、お手伝いする
旅行業者や
空港会社の信用失墜も招くおそれがあります。
航空会社には安定運行されるように、また緊急でやむを得ないときを除き欠航しなければならない場合は十分な期間をとって事前予告するなど、旅行者への影響を最小限に抑え、安心して旅行ができるような対策をとるように
空港会社や県へ申し入れされるように求めたところであります。
最後になりましたが、
調査事項の
在日米軍再編に係る
訓練移転についてであります。
在日米軍駐留経費に関する
特別協定が5月に発効し、現在は
年間計画策定中とのことです。
訓練計画の発表はまだ先になるとの報告がありましたが、
小松市民の
最大関心事の一つであります。推移を見守っていきますとともに、迅速な情報収集と伝達を求めたところであります。
以上、当委員会の飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査は重要かつ長期にわたるものであり、閉会中も引き続き
調査研究すべきものと決した次第であります。
何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、御報告といたします。
13 ◯議長(川崎順次君) 市街地活性化対策特別副委員長、高野哲郎君。
〔市街地活性化対策特別副委員長 高野哲
郎君登壇〕
14 ◯市街地活性化対策特別副委員長(高野哲郎君) さきの定例会で
継続調査の議決をいただきました定住・
交流人口増加策に関する調査について、閉会中も
調査研究を続けてまいりましたので、その経過について御報告申し上げます。
1点目は、小松市中心市街地活性化基本計画についてであります。
4月には、昨年11月に中心市街地活性化基本計画を策定した福井県越前市の行政視察を行いました。越前市における基本計画は、中心市街地の停滞した状況を変えることを基本とし、行政と商工会が中心となり、また学生、NPO、自治会などの住民も巻き込み、できることから始めるというスタンスで挑んでおります。事業はソフト面を中心に計画しており、他市と比較すると事業規模が小さいものが多いとのことであり、これは都市規模、
財政状況などを勘案して計画を立てた結果であると説明を受けました。
また、5月には小松商工会議所が策定した
マスタープランについて、小松商工会議所岡田副会頭から説明を受けました。
今回の計画は、30年後、50年後の小松市を念頭に置いて計画づくりを行う必要があり、
まちづくりのキーワードとして「空港のまち」「ものづくりのまち」「町衆文化のまち」「高齢者にやさしいまち」「広域行政拠点のまち」を挙げています。
重点整備地区として、国際文化ゾーン、広域行政の拠点ゾーンとしてJR小松駅周辺地区、小松ブランドの商業集積と居住ゾーンとして八日市など商業を中心とする商業街区、生涯学習ゾーンとして芦城公園周辺の3地区とし、これらの重点整備地区を歩いて回れる回廊の整備も必要であるなどの説明を受けました。
市は当初、昨年度中に認定の取得を目標にしておりましたが、諸事情により策定作業がおくれておりましたが、早急に国へ事前相談を行うとのことでありました。
本委員会としましては、実現可能な中心市街地活性化基本計画を策定し、認定の取得に向けて取り組むよう求めたところであります。
2点目は、交流人口の拡大についてであります。
大韓航空金沢支店長の金良学氏を講師に、「韓国から見た小松市・
小松空港」と題して御講演をいただき、意見交換会を行いました。
金氏は、観光客の誘致には、
観光資源のリストアップ、
観光資源の整備、アクセスの整備が第1段階であり、続いて旅行者や観光業界からの意見聴取、定期的な広報活動が必要であると指摘がありました。また、韓国からの観光客は、団体観光から小規模なグループ観光に変化しているため、フリータイムを活用できるよう観光モデルルートマップの作成が必要であると助言がありました。
粟津温泉については、山代・山中温泉に比べネームバリューが低いため、広報活動に力を入れる必要がある。温泉施設については、韓国人もグローバル化しており、その国の文化に合わすようになっているため、特別に外国人仕様にする必要はないなどの助言がありました。
小松市は、乗降客数4万5,000人のソウル便、2万8,000人の上海便、6月1日開設の台北便と、航空定期便が3便となりました。台北便については、石川県、台湾両地域、双方の観光を初めとする各種交流事業を行うための新たなツールとして期待が寄せられております。
これらの
国際定期便は、交流人口の拡大にとって大いに期待できるため、小松市や観光協会など関係機関に海外からの誘客体制の整備促進を働きかけてバックアップしていきたいと考えております。
以上、本委員会の定住・
交流人口増加策に関する調査は重要かつ長期にわたるものであり、閉会中も引き続き
調査研究すべきものと決した次第であります。
何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、御報告といたします。
15 ◯議長(川崎順次君) 少子・高齢化対策特別委員長、北出隆一君。
〔少子・高齢化対策特別委員長 北出隆一
君登壇〕
16 ◯少子・高齢化対策特別委員長(北出隆一君) さきの定例会において
継続調査の議決をいただきました調査項目のうち、高齢者自らが健康で自立し、安心して生活を送ることができる
環境づくりに関する調査について、閉会中も鋭意
調査研究を行ってまいりましたので、御報告を申し上げます。
本市の高齢者数は、4月現在で、外国人を含め2万4,045人となり、高齢化率は21.6%と市民の4.6人に1人が65歳以上となりました。団塊世代の高齢化など、今後も増加を続け、第3期介護保険事業計画による推計では、平成26年にその数は2万8,000人を超え、高齢化率が26%に達すると予測をされております。
このように高齢化が急速に進行する中、先般の国の医療制度改革により、平成23年度末までに現在の介護療養病床12万床を全廃するとともに、医療療養病床は23万床を15万床にするとの方針が打ち出されました。また、療養病床を老人保健施設やケアハウス等に転換させ、積極的に受け皿を確保をするとのことであります。
石川県が昨年実施した転換移行調査によると、本市の139床の療養病床のうち、一部未定があるが、ほとんどが存続あるいは医療病床への転換との見通しであります。現段階では、療養病床削減の影響はほとんどないとの報告でありました。
しかしながら、施設サービスの必要性は、特別養護老人ホームを初めとして依然として高いものがあり、本市に300人以上の施設入所待機者がいることを踏まえ、今後の高齢者の人口増に合わせた施設整備を早急に求めるものであります。
次に、長野県の健康長寿施策についての調査報告であります。
長野県の平均寿命は、男性が全国第1位、女性が第5位であり、1人当たりの老人医療費については、平成2年以後、16年間連続で全国最下位を維持していることから、全国的にも高い注目を集めております。
その主な要因としては、長野県ではひとり暮らしの高齢者の率が低く、家族が在宅福祉を支えていること、さらには県独自の保健補導員や食生活改善委員が地域のボランティアとして住民健診を初め脳卒中予防を目的とした減塩運動など健康づくりの普及活動を行い、健康意識の向上に大きな役割を発揮されているところであります。
本市においても、各町内から選出されたけんこう推進委員、食生活改善推進員、健脚推進ボランティア、けんこう高齢者推進ボランティアが中心となり、高齢者の介護予防や閉じこもり予防などを初めとした地域における健康づくり活動を普及展開する中で、健康ボランティアの役割を一層重要視するとともに、必要によっては応分の予算措置を含めた協力支援体制の構築を求めたところであります。
また、本年4月からは、本格的に特定健康診査・特定保健指導がスタートいたしましたが、本市の要介護者の原因疾患の約4割が生活習慣病であると言われており、生活習慣病予防対策に着目した本事業にも、けんこう推進委員など健康ボランティアが何らかの形でかかわっていくことも検討課題であり、今後、行政、小松市医師会、ボランティア、医療保険者が一体となって取り組んでいくことを期待するものであります。
また、引き続き長野県、富山市を初めとした健康長寿先進地事例を
調査研究し、国、県の制度改正、施策を情報収集しながら、本市独自の施策に取り組むことが重要であると認識をいたしているところであります。
以上が本委員会からの報告でありますが、なお、当委員会に付託されました調査項目は、いずれも重要かつ長期にわたるものであり、閉会中も引き続き
調査研究すべきものと決した次第であります。
何とぞ各位の御賛同を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
以上。
17 ◯議長(川崎順次君) 以上で
委員長報告は終わりました。
ただいまの各委員長の報告に対する質疑並びに討論を要求する諸君は、あらかじめ議長に通告されんことを望みます。
この際、暫時休憩いたします。
休憩 午後 2時19分
再開 午後 2時20分
18 ◯議長(川崎順次君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
19 ◯議長(川崎順次君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
通告がありますので、これを許します。橋本米子君。
〔12番 橋本米子君登壇〕
20 ◯12番(橋本米子君) 私は、今議会に提出されました
市長提出議案のうち、議案第60号、議案第62号、議案第69号に反対し、また請願第5号の委員会の不採択に反対いたします。他の議案には賛成であります。
以下、理由を述べます。
まず初めに、議案第60号 小松市税条例の一部を改正する条例についてであります。
今回の市税条例の一部を改正する条例の中には、個人住民税における公的年金等からの特別徴収制度、いわゆる年金からの天引きが創設され、来年度、平成21年10月支給分から実施されることが条例化されております。対象者は65歳以上の公的年金等の受給者で、今まで普通徴収で納税している6,403人、これは65歳以上の年金受給者数2万2,661人の28.2%が対象となります。
小松市は、受給者の納税の便宜、徴収の効率化の観点から実施するとしておりますが、私は納税は自主申告が基本であり、年金から有無を言わせず天引きするやり方は容認できません。
次に、議案第62号 小松市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例についてであります。
今回の改正は、
後期高齢者医療制度の導入、実施に伴って、平成20年度の普通徴収に係る保険料の納期を定めたもの、また、平成20年度における被扶養者であった被保険者に係る保険料の納期を定めたものですが、私は、
後期高齢者医療制度については、75歳以上という年齢で差別医療を導入する問題点を持つ制度と既に一般質問でも述べたように実施には反対ですので、この納期を定めた条例にも反対であります。
次に、議案第69号
専決処分の承認を求めることについてであります。
今回の
専決処分の承認を求める項目の中で、平成20年度の専決第2号 小松市国民健康保険税条例の一部を改正する条例があります。これも
後期高齢者医療制度の導入に伴って、国民健康保険税にかかわる基礎課税分と後期高齢者支援金等分の賦課限度額を設定する内容などの条例化ですので、この条例改正には賛成できません。
次に、請願第5号
後期高齢者医療制度の中止・撤回の意見書を国に提出することを求める請願書についてであります。
今、さまざまな分野で格差と貧困が広がり、将来不安が増大しています。とりわけ、高齢者は税制や医療、社会保障制度の改悪による負担増で悲鳴を上げております。このような状況のもと、4月から
後期高齢者医療制度が実施されました。
後期高齢者医療制度では、家族に扶養されている人も含め、75歳以上のすべての後期高齢者から月額平均7,005円の保険料が徴収されることになります。介護保険料と合わせると月額1万円以上の負担となり、ほとんど収入のない高齢者にとって、年金からの天引きは年金受給権、生活権の侵害につながります。
また、これまでは老人保健法対象者は資格証明書の交付は適用除外でしたが、
後期高齢者医療制度では、保険料を滞納した場合、資格証明書が交付されることになっています。保険料の滞納が発生すると保険証の返還を求められ、資格証明書が発行されれば必要な医療が受けられない事態が起こることが懸念されております。こうしたことから、今、国民の間では、戦中、戦後の厳しい時代を支えてきた高齢者の長生きを喜ばない制度ではないかといった怒りの声が広がっております。
そして、この請願書は、国は
後期高齢者医療制度は、見直し、廃止を含めた再検討を行うとともに、医療に使う国の予算をふやして、高齢者、国民が安心して医療を受けられるようにすることを強く求めており、私は、一刻も早く国に意見書を提出すべきと思い、委員会の不採択には反対であります。
以上であります。
21 ◯議長(川崎順次君) 橋本康容君。
〔14番 橋本康容君登壇〕
22 ◯14番(橋本康容君) 私は、請願第5号
後期高齢者医療制度の中止・撤回の意見書を国に提出することを求める請願書について、不採択とした
委員長報告に対して賛成の立場から討論を行いたいと思います。
我が国の社会保障制度は、今日の豊かな日本をつくっていただいた長寿世代の方々への現役世代の感謝の気持ちと老後の年金、医療、介護の経費の多くを支えてくれている現役世代に対する長寿世代の感謝の気持ちを基本とした世代間のともに助け合う共助の精神で支えられています。
しかし、今後、超高齢化が進むため、年間約12兆円もの長寿者医療費は20年後には30兆円を超えるまでと言われております。
それゆえに、今回導入いたしました
長寿医療制度は、長寿者の気持ちと健康状態に応じた長寿医療を財源面でしっかりと支え、そして世代間と長寿世代の負担の公平を図ることにより長続きする制度の確立を目指し、これまでの老人保健制度にかわる新しい制度として与野党で十分審議された後、創設されたものでございます。
実際にこの制度を運営する全国の自治体の84%が、この制度を続けてほしいとアンケートで答えております。この制度を利用される高齢者の声や状況を十分踏まえ、現在、
委員長報告の中でも述べられているとおり、きめ細かい見直しが検討されているところであります。
今、この制度の中止、廃止を求めることは、国民皆
保険制度の崩壊を招くことにつながりかねず、結果として、私たちの命と健康を守り切れなくなる無責任な主張と言わざるを得ないと思っております。
よって、このような意見書の国への提出には反対であり、
委員長報告に賛成するものであります。
以上でございます。
23 ◯議長(川崎順次君) ほかに討論はありませんか。──討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議案第58号、議案第59号、議案第61号及び議案第63号から議案第68号まで、以上9件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の9件はいずれも
委員長報告のとおり、可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
24 ◯議長(川崎順次君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の9件は
委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第60号、議案第62号及び議案第69号、以上の3件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の3件はいずれも
委員長報告のとおり、議案第60号及び議案第62号は可決、議案第69号は承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
25 ◯議長(川崎順次君) 起立多数。
よって、以上の3件は、いずれも
委員長報告のとおり決しました。
次に、請願第5号について採決いたします。
お諮りいたします。
本件は
委員長報告のとおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
26 ◯議長(川崎順次君) 起立多数。