4
◯議長(
橋本康容君) 日程第1、
市長提出議案第69号 平成19年度小松市
一般会計補正予算外23件を一括して議題といたします。
これより
提出議案に対する質疑並びに
市政一般に対する質問を行います。
通告がありますので、順次発言を許します。
───────── ◇ ─────────
◇ 吉 本 慎太郎 君
5
◯議長(
橋本康容君)
吉本慎太郎君。
〔2番
吉本慎太郎君登壇〕
6 ◯2番(
吉本慎太郎君) 皆様、おはようございます。
吉本慎太郎でございます。
平成19年第5回
小松市議会定例会におきまして、御質問の機会を与えられましたので、通告に従い質問いたします。
前回、6月議会におきましては、初めての質問ということで
言葉足らずな点、つたない点、多々あったにもかかわらず、市長には
大変誠意のある御答弁をいただくことができました。今回も前回同様、誠意のある、そしてより具体的な御答弁をぜひともよろしくお願い申し上げます。
まず、市長にずばりお伺いいたします。市長は、小松の顔はどこであるとお考えでしょうか。私は、やはり小松の顔といえば小松駅を中心とする
中心市街地、
まちづくり三法の改正に伴う小松市
中心市街地活性化基本計画における
中心市街地区域こそが小松の顔であると認識しております。
この小松の顔、
町なかを再生、
活性化することこそが、結果、小松市全体の大きな発展につながるとの大前提に立ち、今回は小松駅を中心とした
町なか振興策について御質問、御提言させていただきます。
近年、
町なかの人口はすさまじい勢いで減少しています。小松市統計書によれば、昭和45年に約2万5,000人あった
町なかの人口は、平成17年には約1万8,000人と、実にこの35年間で7,000人も減少しているのです。小松市全体の人口が同時期、約1万4,000人増加しているのと対比すれば、いかに
町なかから人が流出していったかがわかります。
今こそ
町なかに人を呼ばなければいけません。住環境、
生活環境、
交通環境を充実させ、
町なか定住の促進は当然のこととして、まずは前段階として3つの
交流活動が必要になってくると思います。
1つ目は、小松のまちに来ていただく全国の
皆さんに小松のよさを知ってもらう
観光交流。2つ目は、
小松市民の
皆さんに
町なかに来てもらう
市民交流。3つ目に、今現在、
町なかに住んでいらっしゃる
皆さんにもっと交流の機会をもってもらう
町なか交流。この3つの
交流活動を効率よく、時に交錯させながら行っていかなければならない。
その際必要になってくるのは、6月議会でも提唱したように
発信力、いかに効果的にアピールしていくかが何よりも大事だと思います。
この
発信力が弱いがために、せっかくの試みがいま一つ浸透していっていないもどかしさを感じます。
6月19日、小松
駅高架下の
市民交流プラザ「
ザ・マッツ」内に
健康交流施設がオープンいたしました。2カ月半たった現在の
延べ利用人数をまず教えていただきたく思います。
私も実際、3回ほど足を運びましたが、この施設は1時間50円と使用料も安く、体脂肪、血圧の測定器、
マッサージチェアなど設備も大変充実しています。隣接する
音楽施設とも連動して、
町なか交流、
市民交流の
スペースとして大きな
可能性を秘めていると思います。しかしながら、残念なことに市民、とりわけ
町なかの人たちの施設に対する認知度が低いように思われます。
駅正面の位置から
施設自体が見えにくいというハンディもありますが、ではなおのこと、施設を認知してもらうための
発信力が必要になってくるのではないでしょうか。
今後いかなる形で、
音楽施設も含めての
ザ・マッツという施設を市民にアピールしていくのか、教えていただきたく思います。
さらに言えば、こまつ
芸術劇場うららとの
連動性をいかにお考えか、
おのおのの特性が違うとはいえ、せっかく
町なかにできた、それも隣接する2つの
市民交流施設をどうにかして連動させ、相互の稼働率を上げていけないものか、そう感じている市民は多いはずです。今後の
取り組みについてお聞かせいただきたく思います。
次に、
駅高架下の活用法について、
市民交流、
観光交流の観点から
2つ提言を申し上げたく思います。
まず、
市民交流の場として、
駅高架下に小松市
シルバー人材センターの支所的なものが置けないでしょうか。
社団法人小松市
シルバー人材センターは、昭和55年10月に設立以来30年近く、健康で働く意欲のある
高齢者の方々への働く場のあっせん、円滑な就業のための
研修援助を行っています。
平成19年7月末の
会員数は、男性538名、女性328名、計866名となっており、
地域社会の高まる需要の中、今後ますますその存在感を増していくものと思われます。
センターは現在、正蓮寺町のほうにその居を構えており、先日訪れた際も作業場で生き生きと活動する会員の
皆さんの姿に感銘を受けたものです。この支所的なものを
高架下に置けないものでしょうか。
例えば
センターでは、古着や布からスカートやベストをリフォームする活動を行っています。こういった活動を
高架下に
専用ブースを設け、行ってもらう。その横に
センター会員募集の窓口も併設する。サロン的な市民の
皆さんに気軽に立ち寄れる、そして交流できる
スペースにする。つまりは、
センターの存在を発信していくのです。
先ほど申しました
会員数866人というのは、市内で
会員資格を持つ60歳以上の人口3万893人のわずか2.8%にすぎません。特に、
町なかの芦城、稚
松地区に至っては、それぞれ2.4%、1.6%と全体を下回っています。平成19年7月末現在で、
芦城地区は3,005人、稚
松地区は2,869人の有
資格者の方がいらっしゃるのですから、これらの方々に発信することが何よりも重要になってくるのです。これも
町なか交流の一つになり得てくると思うのですが、見解をお聞かせいただきたく願います。
次に、
観光交流という観点からの提言ですが、
駅高架下に小松市の
観光資源、歴史、お祭りや
各種イベント、
特産品等を一つに網羅して紹介、展示、販売する
小松総合情報センターなるエリアを設置することはできないでしょうか。
現在、
駅構内には待合所を兼ねた
観光情報センターがありますが、
パンフレット等を漫然と並べてあるだけです。構内の売店に小松の
物産品が幾つか陳列されてはありますが、金沢市や白山市、加賀市の
物産品と一緒くたになっている状態です。いかにも
アピール力、
発信力が弱いと感じます。
小松駅に降り立ち、電車の到着時間まで1時間ぐらいの待ち時間がある
観光客を対象にした小松というまちを発信する場所、これは単なる時間つぶしの場所でもいいのです。その中で興味を持ってもらえた方が「もう一度、今度はゆっくりと小松を訪れてみたい」という
仕掛けづくりが必要だと思います。
例えば、小松の地酒、和菓子、
小松うどんに興味を持った方がいる。これらの
特産品は、三日市町の「
ぶっさんや」という場所で購入できると紹介する。それで、駅から
町なかまで人の流れを一つつくることができるのです。この場合、
ぶっさんやは、
特産品としての
アンテナショップの役割を担うことになります。
小松市
中心市街地商業等活性化計画、平成19年3月の報告書に
町家型アンテナショップという
事業計画があります。町家の
空き店舗を再生活用し、こまつ
歌舞伎交流館、こまつ匠工房、
こまつ食工房等の小さな拠点を整備するとあります。
おのおののニーズに即した特化した形の
アンテナショップを
町なか各所に配置していく。
アンテナは、
発信母体があってこその
アンテナです。その
発信母体を小松
駅高架下に置けないものでしょうか。そこから発信し、
町なかに人の流れを放射状に広げて
周遊性を高めていくのです。
一例を挙げれば、来年6月には
小松運動公園末広野球場が全面改築され、1万人が収容できる大きなスタジアムが完成します。
北信越BCリーグや
プロ野球の2軍の試合が誘致開催できれば、たくさんの観客が
試合観戦のため小松駅に降り立ちます。その折には、小松の
町なかを歩いてもらい、いろんな分野の
アンテナショップに立ち寄りながら
末広野球場に向かう。こういった形の点と点をつなぎ合わせて線をつくり、
周遊性の幅を広げていく作業が大事かと考えます。
当然、遠くない将来に必ずや開通する
北陸新幹線のことも視野に入れておかねばならないでしょう。
新幹線停車駅として迎え入れる準備を今のうちから着々としておかなければいけないであろうと考えます。
町家型アンテナショップの現在の
進捗状況とあわせ、
高架下の活用、その
可能性の有無についてお聞かせいただきたく思います。
先ほどから再三申し上げているように、
町なか活性化の第一歩は、いかに人の交流の輪をつくり、それを広げていくかにかかってくると思います。
町なかに人を呼び込む、その流れを整備し、効果的な発信をするということは、行政と民間があくまで
共同歩調をとり、実践していかなければいけないことであろうかと思います。
小松ならではの独自性のある
町なかの形というものをどう築けるかが、今問われているのではないかと思います。
町なかに人を呼ばなければいけません。
町なかに人を呼ばなければいけないと思います。
以上で終わります。
ありがとうございました。
7
◯議長(
橋本康容君) 市長、西村徹君。
〔市長 西村 徹君登壇〕
8 ◯市長(西村 徹君) おはようございます。
吉本慎太郎議員の質問に順次お答えいたしますが、一部につきまして
担当部長からお答えすることをお許しいただきたいと思います。
まず、小松駅を中心とした
町なか振興策について、小松の顔はどこですかと。小松の顔は、小松駅を中心とした、いわゆる
中心商店街であると思うが、市長はどうかという御質問でございました。
小松の顔といえば、やはり
公共交通機関が拠点であり、今なお
商業施設、
業務施設など
各種サービス機関の集積があり、かつ歴史的にも経済、文化、
行政活動の中心である
JR小松駅を中心とする
中心市街地であると考えられます。
この
中心市街地の
活性化を図るために、
中心市街地活性化基本計画を今一生懸命に策定の準備をいたしているところでございます。
町なか定住と
交流人口の促進、あるいは
町人文化の発信、
歴史的町並みの形成、
町なかにぎわい拠点の創出を図ることによりまして、南加賀の
中心都市にふさわしい小松の顔をつくっていきたいと、このように考えているところでございます。
次に、
音楽施設を含めた「マッツ」を今後どう市民に発信していくのかと。
市民の認知度が非常に低いと。場所もわからない人がいると。もっとPRをしてはどうかという話でございました。
市民交流プラザ「
ザ・マッツ」の
ライブハウスは、現在、
指定管理者制度を利用いたしまして、こまつ
賑わいセンターほか2社の共同体で
管理運営をお願いをしているところであります。音響や
照明設備を生かしまして、主に
音楽愛好家によります
音楽活動の発表の場として利用されているのは、議員御案内のとおりであろうと、こう思います。
また、先般開設いたしました
健康交流施設は、壁面を鏡張りにいたしております。大
画面モニターを初めとする
視聴覚機器を備えております。ダンスの練習あるいは
健康体操等の
健康増進活動の場としても適しておりまして、施設の利用も少しずつふえている現状にございます。
この
健康交流施設は、今年度は市の直営でございますけれども、新年度、来年度からは両施設を一括して
指定管理者が管理を行っていただくという予定にもいたしておるところでございます。
これまで施設の完成時には、市の広報あるいは
新聞広告を初め
テレビ小松等でPRを行ったほか、施設のホームページでは場所の紹介も行っておるところでもあります。そして、
指定管理者共同体の一つであります
ラジオこまつは、
施設利用者によります
イベント情報や
ライブハウスの感想など、施設の
PR番組を
ラジオスタジオから直接放送し、市民への周知に努めております。
また、10月14日に開催されますどんどんまつりにおきましては、日ごろ小松で活躍をしていただいております
市民バンドが
ライブハウスで演奏を行いまして、施設を盛り上げてくれる予定でございます。
今後とも小松駅周辺で開催されます
イベントとの連携を図りまして、施設のPRに努めてまいりたいと、このように思っておるところでもあります。
次に、
芸術劇場「
うらら」との
連動性をどう考えているか、こういうことでございます。
平成16年の4月に開館いたしまし
たこまつ芸術劇場うららの
利用者の
中心商店街への
回遊性がなかな出てこない状況の中で、
中心商店街への人の流れを呼び込む具体的な方策として、こまつ
賑わいセンターが昨年、
中心市街地賑わい創出事業を実施したところでもございます。この事業につきましては、昨年の11月の
ザ・マッツのオープンに合わせまして、
中心商店街との連携を図る
モデルイベントの開催、それから
施設利用者の積極的な誘客を図るための
中心商店街サービス券の
発行事業を実験的に実施したものでございます。
また、
中心商店街の
振興組合連合会の
企画実行委員会を中心に、
賑わい創出の
検討委員会を新設いたしまして、
うららで上演される
歌舞伎公演に向けまして
商店街を「
歌舞伎のまち・こまつ」と感じる
雰囲気づくりをするなどの提案がありました。
今後の
取り組みといたしまして、
商店街において
歌舞伎の公演前にショーウインドーに
子供歌舞伎の衣装を飾るなど、そういう雰囲気をつくる予定でもございます。また、
駅周辺施設の情報を発信するための
商店街の3カ所に
うららやマッツなどのチラシを張る看板を今
中心商店街振興組合連合会が設置することといたしているようでございます。
さらに、
商店街の
有線放送で
ザ・マッツの
ラジオスタジオからの
FM放送を聞けるよう機器を整備する予定でもあるようであります。
商店街が
駅周辺施設との連携に取り組んでいらっしゃいます。
市といたしましても、提案を提案に終わらせることなく実行に移していただけるよう働きかけ、これらの事業をいろいろと支援をしていきたいと、こう思っております。
議員各位におかれましても、PR、御利用に積極的にひとつ御協力をお願いを申し上げたいと思います。
次に、
駅高架下の
スペースの
活用方法について。
小松の
シルバー人材センターの支所的なものを置けないかという話がございました。
シルバー人材センターは、昭和56年の3月に小松市正蓮寺町に設置をいたしたところでございます。
現在、
会員数につきましては、18年度末になりますが、先ほどの議員の数と若干違いますが、18年度末で
会員数909名でございます。そして、
就労延べ日数が8万2,153日になっておりまして、
契約金額につきましても3億6,800万円余の収入を上げているわけでございます。
特に稚松校下、
芦城校下の
高齢者並びに
会員数の話がございました。この
会員数につきましても、3月末現在におきまして
全校下で3万588人、稚松、
芦城校下では5,827人で、全体の19%、約2割の方がいらっしゃるわけでございます。しかし、
会員数につきましては、全体、今申し上げましたように909人に対しまして、稚松、
芦城校下では122人でございまして、全体的に13.4%ということでございますので、
人口比例に対しては若干低くないかなと、こう思っております。
それから、
対象人口に対しての割合につきましても、
全校下では2.9%でありますけれども、稚松、芦城では2.1%と若干低くなっているのも事実でございます。しかし、122名という大変多くの
皆さん方がいらっしゃるわけでございますので、これらの方々に対しても支所というものについてもやはり積極的に考える必要があろうと、こう思っておりますし、具体的に申し上げますとことしの4月から
シルバー人材センターの新しい作業といたしまして、
洋服リフォームあるいはすそ直し、それから古着の
リフォーム等を行っておりますので、できる限り自分の住居から近いところにあって、簡単に出向いて作業ができればいいかなというふうに考えております。
したがって、この
高架下の活用につきましては、現在、
シルバー人材センターにおきまして
中長期計画に基づきまして施設の
整備拡充を計画しているようでございます。今後その中で検討していただくとともに、市としても
シルバー人材センターの
活性化、あるいは市内の
にぎわいのため、設置可能かどうかを含めて今後の
検討課題としてまいりたいと、このように思っております。
次に、小松市、現在、小松駅の構内にあります
観光情報センター、この
センターが非常に待合室としての機能しか果たしていないと。せっかくつくった当初の目的であります
観光資源、歴史、お祭り、
各種イベント、
特産品を一つにしたらどうかという話でございます。この辺につきましてお答えを申し上げたいと思います。
小松市
観光情報センターつきましては、
小松白山ろく地区の
観光施設、
宿泊施設の紹介、
小松白山ろく周辺ガイドの
発行配布、そして
イベント情報の
案内等を実施することといたしまして、
小松地区観光協議会が設立し、現在、
窓口案内サービスを行っているところでございます。
この
小松地区観光協議会の構成員は、小松市、それから白山市、能美市、川北町、そしてこの関連の
観光関連団体で構成されているものでございます。
御提案がありました小松の
物産販売につきましては、
小松物産振興協議会会員の
出店業者で構成されている
アンテナショップ、三日市にございますが、「
ぶっさんや」で平成8年に創設以来行われておりまして、非常に有効に利用されております。
この小松市
物産協会が
高架下の
商業ゾーンに小松市
物産販売店を核に小松の
観光物産の
発信基地として出店できないかどうか、数年前に要望されてきたこともあります。しかしながら、設置に当たりましては、管理諸経費、それから既設の個々の
商店街の御意見等もありまして、実現には至っていないのが現実でございます。
今後は、この
小松観光情報センターを
利用者にわかりやすいように、
観光センターの前に
ポスタースタンドを設置いたしまして、旬の
イベント情報を掲載、周知するとともに、
観光ボランティアガイドを常駐させまして、要望者に
まちじゅうを案内していただくということがまず1点でありますし、もう一つ、
駅構内にありますコンビニ内に小松の
特産品コーナーを設けまして、
特産品紹介とともに、
観光客誘引を図るなど、
JR小松駅や
JR関連業者と連携を図りながら実施を図ってまいりたいと、このように思っております。
さらに、旧市内にあります小松市の
文化施設等に
街角案内所の看板の設置、あるいは各施設の
機能拡大を図ってまいりたい、こう思っておりますし、
商店街の方々にも御協力いただきながら、
商店個々が
街角案内所として機能できないかどうか、今後の
研究課題としていきたいなと、こう思っております。
このように小松駅を中心とした
町なか振興には
観光情報センターの機能を充実させるとともに、
街角案内所を連携を持たし、
JR小松駅を拠点といたしまして、人の動きを促し、そして
観光客の
受入体制の充実を図って、
回遊性のあるまちとなるよう努力をしていきたいなと、こう思っております。
しかし、いずれにいたしましても、
地元商店街の皆様方の熱意と協力が不可欠でございます。そういう意味におきまして、これからも地元の
皆さん方の御理解を得ることはもちろんでありますが、議員の御協力もぜひお願いを申し上げたいと、こう思っております。
以上でございます。
9
◯議長(
橋本康容君)
経済環境部長、
山上重幸君。
〔
経済環境部長 山上重幸君登壇〕
10
◯経済環境部長(
山上重幸君) おはようございます。
吉本慎太郎議員の小松駅を中心とした
町なか振興策についての御質問のうち、2点についてお答え申し上げます。
まず初めに、6月にオープンした
健康交流施設の
延べ利用人数と稼働率についてお尋ねでございますが、
JR高架下に開設しましたこの施設につきましては、ことし6月19日にオープンしたところであり、現在、3カ月を迎えようとしているところです。議員からも説明がありましたが、当施設の概要を先に御案内させていただきます。
場所は、
JR小松駅のすぐ北側にある
ザ・マッツの一角でございます。施設は108平米のフロアに、4面のうち1面がガラス張りでございます。
設置機器は
マッサージチェア、全
自動血圧計、
脳年齢計、
体内脂肪計など最新の機器が整備されており、ほかには
フロアマットなどが備えられております。
使用方法は、
個人使用と
専用使用の両方がございます。料金は、
個人使用で1時間50円、
専用使用で1時間500円となっております。
なお、市内にお住まいの中学生以下の方や65歳以上の方は
個人使用のときは無料でございます。
開館時間は、午前10時から午後9時30分までであります。毎週水曜日が休館でございます。
それでは、お尋ねの
利用人数でございますが、6月19日に
健康交流施設がオープンし、月ごとの
利用者数は6月が161名、7月が468名、そして8月が697名で、8月末までの総
利用者数は1,326名でありました。また、7月の1日当たりの
利用者数は17人で、8月が27人という状況でございます。
施設の稼働については、先ほども申しました毎週水曜日を除いた全日で、午前10時から午後9時30分まで開館いたしております。これまで施設がオープンしまして3カ月ほどですが、施設の
利用者は徐々にふえ続けております。
高齢者には、健康体操や歌謡曲での舞踊、太極拳などの
健康増進活動の場として、また若者にはダンスの練習の場として幅広い年代の市民に利用されるようになっております。
利用の御案内には今後も市広報やお茶の間ガイドなどで市民への周知を図るとともに、
利用者の声を生かし、市民が利用しやすい運用に努めてまいります。
以上でございますが、施設の利用についてはまだまだであると思っておりますので、これまで以上に各種団体や老人会等の皆様にも個別にPR活動を行い、利用促進を図ってまいりたいと思っております。
次に、御質問は、
町家型アンテナショップの
進捗状況についてでありますが、まず
町家型アンテナショップとはどういうものか御説明いたしますと、昨年度実施しました小松市
中心市街地商業等
活性化検討委員会の中で提案された
空き店舗対策の施策の一つであり、町家の
空き店舗を再生活用し、そこにおいて小松の
歌舞伎文化の情報発信、地場産品、郷土食の飲食物販を
町なかで居住する
高齢者や子育て世代を支援する小さな拠点施設を民間や
商店街が主体となって整備し、運営するものです。
個々には、こまつ
歌舞伎交流館、こまつ食工房、こまつ匠工房、
町なか生活サロンとも言われております。
議員のお尋ねは、これらの
進捗状況でございますが、昨年度実施された商業等
活性化検討委員会や、こまつ都市再生50人委員会で提案された事業については、現在、小松市
中心市街地活性化基本計画策定委員会において事業化の
可能性について、委員の
皆さんとともに検討している段階であります。
そういうことで、実現方策についてはこれからということになります。今後、民間や
商店街からこのような
アンテナショップの実効性のある具体的な計画が出されてきたときは、
町なかの
回遊性が高まり、
中心市街地の
活性化に寄与する大変魅力ある事業でありますので、市としても何らかの形で支援していきたいと思っております。
いずれにいたしましても、南加賀の
中心都市として小松駅を中心とした
町なかの
活性化振興は大変重要な課題であり、これからの計画、事業化には積極的に取り組んでまいりたいと思っておりますので、
議員各位の御協力のほどをよろしくお願いいたします。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◇ 木 村 厚 子 君
11
◯議長(
橋本康容君) 木村厚子君。
〔13番 木村厚子君登壇〕
12 ◯13番(木村厚子君) 今回は、平成19年第1回3月の議会に引き続きまして、これまでのフォローアップも兼ね、特に的を町家再生に絞り、再びその意見を問うものであります。
さて、私は、町家再生こそが市民主体の
まちづくりにつながるものの一つであると強く思うものの一人であります。
小松市は、寛永17年(1640年)に加賀藩3代藩主でありました前田利常が隠居し小松城に入城以来、滋賀県から福井県、そして金沢方面に通じる北国街道の整備により町割りが形成され、城下町として栄えてまいりました。
この暮らしやすい落ちついた町並みは、文化で天下をとろうという気概も高かった利常により、茶の湯や謡、生け花、そして能などとあわせ京風な町家がつくられていったものであります。
利常の功績は、武士階級のみに許されていた能を庶民に開放したなど、農民や町民に物をつくらせるだけではなく、それを消費する人などにもいろんな機会をつくり出したことにあると言えるでしょう。
世はまさに町家ブームです。ちまたにはにわか骨董趣味ならぬ擬似再生町家が不動産市場をにぎわせ、町家らしい格好をした飲食・物販店舗が
観光客を引きつけています。私たちが視察や観光に訪れるまちのほとんどが、このような歴史と文化と町並みが一体となっているこの現象を目で見、肌に触れるとき、このことは市場の相乗効果により、産業界からも好感を持って迎えられていることを実感するものでもあります。
あたかも時代を風靡する景観規制について、景観の価値分析により、その経済効果を評価する風潮に似た現象が世界的にも日本においても広がりつつある現在、そろそろ我が小松市においても町家再生を一歩前進させるときが来たと私は思います。
我が市の歴史資産である町家の復権を軸に、これが小松市独特の生活と文化を367年を経て再び市民の手に取り戻すことは、立派な施策の推進につながることでもあります。
地域における独特の歴史と文化を凝縮したストックである町家の保全再生、さらには時代に適応した新しい利活用を通じて失われてきた地域独自の歴史と文化を掘り起こし、再創造していくことが市民の共感を呼び、地域を
活性化させていくのだと思います。
そこで今回は、次の5点について質問をさせていただきます。
まず最初は、町家を残したい住民の7割、その後の状況はどうなったかということであります。
北国街道沿線19町1,600世帯において、住民調査の結果、今ある町家をなるべく多く残したい。また、よいものだけを残していく。合わせて74%ございました。この7割を超える住居に住む方々が今ある町家を残したいという意向でございますが、このことについてその後の状況をまずお聞かせいただきたいと思います。
次は、小松市景観(
まちづくり)ガイドプランについてでございます。
今後、とにかく市長には本気でこのことを進めていっていただきたいと思います。
また、歴史的建造物、景観的建造物の全市的な支援体制、つまり補助制度も前進させていただきたいと御意見をお伺いいたします。
こまつ都市再生50人委員会の検討資料によれば、20年度より町家再生補助については明確に調査、実施、検討していくとなっています。私は、行く行くは金沢市並みの町家再生がこの小松市に全市的に広がらないかと希望する市民の一人ですが、小松の歴史文化回廊づくりにも、こまつ町家再生を考える会が開かれており、具体的な御提案も出されているようでございます。
そろそろ研究の域を脱出されて、計画どおり実施されるよう求めたいと思います。
次は、町家モデル住宅を政策的にブランド化できないかということについてお尋ねいたします。
計画では、
町なか定住の促進にもつながるものとして位置づけされており、今後の町家の再生保全にはなくてはならないものであると思います。
最後に、
商店街を町家風にならないかということについてであります。
先日、北國銀行小松支店長さんの御講話をお聞きするチャンスがありました。そこでは、小松市に対する夢も語っていただきました。支店長さんの小松市に対する夢は2点ございます。
まず1点目、梯川の流域の桜並木を復元させたい。古い文献には、梯川の桜並木から見る白山の眺望はとてもすばらしいものであったとの記録が残っているそうであります。
2点目は、
中心市街地の
活性化です。まず、アーケードを取り外し、この町並みにさんさんとした光を入れ、石畳にして水路を導入する。
商店街は町家風にしてと、かなり具体的なものでございました。
昔の歴史や文化や、そして市民の方々が
商店街で四季の自然が感じられるものが、今後、小松市の
活性化につながるとお話しされたものでございます。きっとこれまでにもいろんな案があり、その一つとしてもう既にお聞き及びかもしれませんが、市長には現実にあった町家に対する市民の生の声も含め、
商店街が町家風にならないかということについて、その御所見をお聞きするものであります。
昨日の杉林憲治議員の質問に対し、来年度の重点事業の一つに、
中心市街地の魅力向上と上げられました。町家再生は、きっとその魅力向上につながると思います。
西村市長には、歴史に残る平成の前田利常になっていただきたく、その願いを込めて質問をさせていただきました。
以上で私の質問を終わります。
ありがとうございました。
13
◯議長(
橋本康容君) 市長、西村徹君。
〔市長 西村 徹君登壇〕
14 ◯市長(西村 徹君) 木村厚子議員の質問に順次お答えさせていただきたいと思います。
町家再生計画一本に絞られての御質問でございました。
町家を残したい住民の7割、その後の状況はいかがかと、こういう話でございました。
中心市街地35町内あるわけでございますが、建物2,700件を調査いただきましたところ、町家が1,100件、約4割存在することがわかりました。このうち、北国街道沿線19町内ございますが、住民1,600世帯に対しましてアンケート調査を行いましたところ、約7割の方が今ある町家を残したいという意向でございました。この町家を残したい住民の7割の意向を踏まえた上で、小松市
中心市街地活性化協議会、小松市
中心市街地活性化基本計画策定委員会によります意見を参考に、今後とも町家を残すための方策を検討してまいりたいと、こう思っておりますが、もう既に17年度からの実績といたしまして、この景観
まちづくり推進補助事業として町家再生を行われた住宅に対しまして補助制度を実施いたしております。今のところ材木町でございますが、17年度の実績で1件で65万円、18年度は2件で180万円、19年度1件でございますが250万円。そして、この補正で2件をお願いをいたしておりまして、この補正が495万円ございます。この3年間で合計6件、990万円の助成をいたしてきたところでございます。
今後、この町家再生につきまして、今ほど申し上げました意見がまとまり次第、またその助成制度を大いに活用していただければと、こう思っております。
次に、小松市の景観(
まちづくり)のガイドライン、それから歴史的建造物、景観的建造物の全市的な支援体制いかんという話がありました。
小松市の景観、いわゆる
まちづくりガイドラインは、平成13年に策定したものでございます。小松市の旧市街地を駅周辺地区など新たに景観が創造される区域を創造型地域といたしております。これは、旧北国街道など落ち着いた町並みの残る区域を修復型地域として定めたところでもあります。
このガイドラインを上位計画といたしまして、市では町家の分布などを調査したところ、こまつ都市再生50人委員会から北国街道沿線、曳山八町、それから町家が50%以上残っている18町、47ヘクタールの区域を伝統的修復景観区域に指定することが提言されております。
したがって、一定基準を満たした町家再生の物件に対して補助金を交付することについても、今申し上げましたように、既に実施もいたしておりますし、今後、新たな補助制度というものについても対処していきたいなと、こう思っております。
議員御提案の全市的な町家再生補助に対する検討についてでございますが、今ほど申し上げましたように、さきの提案では平成20年度から今調査、実施の計画ということになっております。今年度、町家情報バンクや町家相談窓口を立ち上げますので、その動向を踏まえながら調査、検討を進めてまいりたいと思っております。
次に、町家モデル住宅、政策的にブランド化できないかという話がございました。具体的に梯川の桜並木とか
中心市街地の
活性化に対するアーケードの撤去とかあったわけでございます。町家モデル住宅につきましては、外観は歴史的あるいは室内は現代的な空間にリフォームいたしまして、一般市民に町家のよさを見学、体験してもらい、町家の継続的な利活用のための啓発を行うものでございます。
現在検討中の町家情報バンクにおきまして、空き家の情報などを詳細に調査した上で、今後、町家を提供していただける方々を探し出し、そして今後の整備方法を検討してまいりたいと、このように思っております。
それから最後に、町家に対する市民の声、具体的なことがあればという話があったわけでありますし、
商店街そのものを町家風にできないかということがございました。町家に対する市民の声としては、実際に町家に住んでおられる女性の方から、町家の中で格子やのれんなどを設け、うどんは九谷焼の器で出すなど、そういう雰囲気で情緒的な演出をすれば、ほかにはない付加価値がつきまして1杯500円のうどんが1,000円になりますと、こういう話がありました。非常に貴重な御意見でございました。
町家というものが非常に魅力があり、
町人文化の心を感じるものではなかろうかなと、こう思っておりますので、こういった意見を具現化していくために、例えば先ほども申し上げましたように、三日市や八日市においてはアーケードを取り外すなどの問題もありますけれども、
中心市街地活性化基本計画策定委員会等の意見を踏まえながら、今後の対策を講じてまいりたいと、このように思っております。
しかしながら、いずれにいたしましても、この町家の活用策の実現につきましては、個人の協力、そして地域住民の熱意というものがなければ何もできないわけでございまして、この辺をぜひひとつお願いを申し上げたいと、こう思う次第でございます。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◇ 梅 田 利 和 君
15
◯議長(
橋本康容君) 梅田利和君。
〔1番 梅田利和君登壇〕
16 ◯1番(梅田利和君) 平成19年度第5回定例会におきまして、質問の機会を得ましたので、通告に従い質問させていただきます。
9月に入りまして、子供たちも長い夏休みが終わり、2学期がスタートしたわけでありますが、本市では平成17年度から夏休みの最後の1週間をウオームアップ週間と名づけ、子供たちの学力補充や個別の指導、支援に
取り組み成果を上げていると聞いておりますが、本年で3年目でありますが、ウオームアップ週間を設けるのと、また設けないのとではどのくらいの違いがあるのか。また、生徒、教員、保護者にはどのように評価されているのか、把握されている具体的な状況をお聞かせいただきたいと思います。
次に、先日、学校教育法が改正されましたが、この中で学校を定義する条文が「学校とは、小学校、中学校、高等学校及び幼稚園とする」から「学校とは、幼稚園、小学校、中学校、高等学校とする」と改定され、幼稚園が先頭に位置づけされました。このことは、幼児期の教育の重要性や幼稚園の役割に対し大きな期待が寄せられていることということであり、幼稚園と同様、就学前の保育、教育を担う保育所、保育園もまた社会からのさまざまな役割や期待を求められております。
このことからも、幼児期の教育、その中でも特に絵本との出会い、また読み聞かせも大変重要な教育だと思います。
小松市でも、空とこども絵本館が7月で1周年を迎え、開館以来、大変好評だと聞きます。子供たちに夢や希望を持ってもらうためにも、幼稚園や保育所、保育園、また児童館や学童保育にも子供たちが多くの本と出会えるようにするために図書を充実させるなど、市として支援する考えはありますでしょうか、お尋ねいたします。
また、本市が平成10年から始めたハートフルライブラリー推進事業でありますが、6月議会で吉田教育長から、10周年目でもあり、具体的には学校司書をとにかく配置していきたいとの答弁がありました。
現在は、市内35校中29校に学校司書が配置されております。また、図書ボランティアに至っては280名近いボランティアの方々が読書の普及に努めていらっしゃると聞いております。学校図書館の利用率も格段にふえてきたという数値も出ております。
図書ボランティアの方々も、いろいろな趣向を凝らしながら行事等を開いているとも聞いております。私は、大変すばらしい事業が立ち上がっていると感心いたしております。
しかし、図書ボランティアの方々にいろいろとお話をお聞きしますと、もっともっといろんな行事や活動をしたいのだけれども、絵の具や画用紙を買うお金が限られていて自由に使えず苦労している。予算がなくてとてもできないとの声を多く聞きます。いろいろなプラン、意欲もあるのに、予算が足りなくてできないというのは大変もったいないのではないかと思います。多額の費用がかかるわけではないので、市としてボランティアという前提ではありますが、図書ボランティアが行う行事、また
取り組みに関して活動費など予算化できないものでしょうか。
子供たちに本との出会い、すばらしさを体験させているすばらしいボランティアの活動にも目を向けて支援していかなければならないと思いますが、市長のお考えをお尋ね申し上げます。
次に、先日、学力向上教育改革推進会議が県の教育委員会に提出した県立高校の
活性化に関する提言の最終提言は、中間まとめどおり、能登地区で定員割れしている1学年2学級の小規模8校の統合が中心になったとあります。その中で、加賀地区でも定時制の小松北高校と加賀聖城高校の統合が明記されました。その中で、対象校の地元へ積極的に出向いて協議する意向とありましたが、統合となれば小松市でつくるのか、また加賀市でつくるのか、また中間地点に持っていくのか、どのような構想があるのか、決定事項があればお尋ねいたします。
また、今後、少子化に伴う生徒数減少が見込まれるが、小松市でも市立高校の中高一貫教育や小中学校の統合など、また学区の見直しなども考えられるが、お考えをお聞かせ願います。
以上で私の質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
17
◯議長(
橋本康容君) 市長、西村徹君。
〔市長 西村 徹君登壇〕
18 ◯市長(西村 徹君) 梅田利和議員の質問に順次お答えいたしますが、一部につきまして教育長から答弁することをお許しいただきたいと思います。
まず、私のほうからは、幼児期の教育の重要性について、特に絵本との出会い、読み聞かせの重要性、図書充実をさせる支援と、この2点についてお答えをさせていただきたいと思います。
絵本は、乳幼児の言葉と心をはぐくみ、人格形成にとって非常に重要な働きがあると。そしてまた、絵本の持つ力というものが世界的に注目されてきております。
心の通い合う温かい人間関係や豊かな感受性をはぐくむために、絵本が果たす役割は極めて大きいと認識をいたしております。
したがいまして、市内の保育所、幼稚園では図書との触れ合い、読み聞かせにつきまして、その重要性を日ごろから十分に認識をいたしているところでもあります。
全保育所、幼稚園において図書室や図書コーナーを設置しているほか、毎日絵本の読み聞かせを行っております。また、ボランティアによります読み聞かせの会を実施しているところでございます。
さらに、週末に絵本の貸し出しをいたしまして、保護者による読み聞かせを働きかけ、図書を通じて親子の触れ合いを促進しているところもあるわけでございます。
市立図書館におきましては、平成14年にゼロ歳からの絵本との触れ合いを推進するブックスタート事業を県内でいち早く導入したところでもございます。さらに、18年7月には乳幼児を対象とした読み聞かせのための図書館、空とこども絵本館を開館しました。先進的な施設として全国から高い評価を得ております。
年間
利用者は、まだ1年しかたちませんが約4万人を超えております。絵本を介した家族の触れ合いが着実に浸透していると実感もいたしているところであります。
さらに、児童館におきましては、すべて図書館があります。子供たちが自由に利用できるようになっておりますし、学童クラブにおきましても、いわゆる放課後クラブでございますが、ここにおきましても、各小学校の図書館と連携を図るとともに、市立図書館の移動図書館車みどり号の活用、あるいは団体貸し出しを利用して図書の充実に努めております。
いずれにいたしましても、せっかくのこういう事業を進めているわけでございますので、図書、絵本のさらなる充実に特段の配慮を今後も続けてまいります。
次に、県立高校の
活性化に関する提言という話がありました。
加賀地区2校の統合いかんという話がありました。
学力向上教育改革推進会議、この会議におきまして、県立学校の
活性化に関する提言がなされたことは、議員御案内のとおりでございます。
県南地区では、今後10年間で中学校卒業予定者にほとんど変わりはないですけれども、将来的に展望といたしまして、小松北高校と加賀聖城高校の統合が示されております。
ちなみに申し上げますと、本年度の在籍者数、加賀聖城高校、夜間部は1年で10名、昼間部は21名でございます。夜間部も全体で30名、昼間で70名と、こういうふうになっています。
小松北高校につきましては、夜間部で8名、昼間部で34名。4年生全体で夜間部で33名、昼間部で107名と。そう数的には違いのないようでありますが、そういうふうになっています。
しかし、この再編事業そのものは、我々市ではございません。県が中心となって推進する事業であります。
提言においては、多様な学習歴あるいはライフスタイルを持つ生徒の学習ニーズにより、より一層柔軟に対応するために、この今申し上げました加賀聖城、小松北高校を統合いたしまして、3部制の定時制高校を新たに1校設置することが望ましいというふうに提言されております。
現状の、先ほど申し上げましたように進学者数だけを考慮すれば非常に難しい判断ということになるわけでございますが、基本的にはその地域地域のニーズに基づいて設置された学校でございます。したがって、存続は、今の段階では我々は望ましく思っております。さまざまなこれからのニーズを見きわめながら、慎重に考えていきたいなと、こう思っております。
それから、相談があるかという話でございましたが、今のところ何もありません。したがって、今後、県からの協議を受け具体的な話があれば、また議会の
皆さん方にも御相談を申し上げたいなと、こう思っているところであります。
次に、少子化による生徒減少による今後の見通し。
今度は、小中学校でございまして、実際に小松の小中学校をいかがすべきかと、こういう話でございます。
現在の小松市の小中学校の児童生徒数は、1学年当たり約1,100人前後ということでございます。ここ数年の出生率、出生数は1,000名前後でございます。6年後の予測では、中学校全体の生徒数、ほとんど増減はないものと、こう理解をいたしておりますけれども、小学校全体では約500人の児童の減少が見込まれます。ただし、その増減につきましては一律でございませんでして、各学校に非常にいろいろと学校差があるわけでございます。
このために、平成16年に学校制度懇話会を立ち上げまして、今後の統廃合、今後の新しい小松の学校制度につきましていろいろと審議をしていただきまして、御提言もいただいております。
その折、小学校の小規模校においては通学距離の問題や学校を中心に地域が形成されていくということにかんがみまして、統廃合の必要性というものについては、非常にやはり機械的にすることは難しいだろうと、こういう提言をいただいております。
中学校の小規模校につきましては、各教科の専門教諭の配置あるいは生徒同士が切磋琢磨できる環境づくり、そしてさまざまな部活動の展開等が非常に困難になってきておることも事実でありますし、またそれ以上に、今以上に困難になるであろう。ある程度の統廃合を行う必要性があると考えられますと、こうなっておりますが、早急にどうこうという提言は受けておりません。
それからもう一つ、中高一貫教育に関しましても、興味ある
取り組みではありますけれども、高校受験も子供の成長にとって重要な経験であります。したがって、これをなくすことについてはやはり賛同できないということでございました。
中高一貫性というのは仮にあっても、小、中、高と自動的に、連動的に上がっていくことにはやはり問題があるという意見があったところでございます。
いずれにいたしましても、少子化が進む一方で、市民の学校に対するニーズもどんどん多様化してきております。これらに対応するため、事情によっては校区外学校への入学や転校を認めたり、学校選択制の一つであります広域通学モデル校の設置など、通学区域の弾力化を図っていきたいなと思っておりますし、現在も西尾小学校、松東中学校で行わせていただいているところでございます。
さらに、小中の統合あるいは中高一貫教育について、今申し上げましたような参考に、そしてまた市民の声に耳を傾けながら、子供にとって最適な教育環境はどうあるべきか、このことを十分に配慮しながら今後検討してまいりたいと、このように思っております。
以上でございます。
19
◯議長(
橋本康容君) 教育長、吉田洋三君。
〔教育長 吉田洋三君登壇〕
20 ◯教育長(吉田洋三君) 梅田利和議員から御質問がございましたウオームアップ週間についてと図書ボランティア活動の支援についてお答えを申し上げたいと思います。
まず、ウオームアップ週間の具体的成果を教えてほしいとの御質問でありましたが、これまでに各学校から出されております
取り組みの成果報告を御紹介させていただくことで御説明にかえさせていただきたいなと思います。
まず、児童生徒の評価ですが、当然、夏休みが若干短くなったことに不満を抱いている人はいるようです。が、計画的に課題に取り組めたり、補充事業で1学期の復習ができたことなどにより、学習に対する意欲を高められたということ。また、運動会の準備、練習あるいは体験学習などを通じてクラス仲間との交流がより一層深められたということなどによって、9月1日以降の新学期がスムーズにスタートできるようになったとプラス評価する子供が多数派であるという点をアンケート結果から伺い、まず申し上げたいと存じます。
次に、保護者の
皆さんにおかれましては、ウオームアップ週間を通して児童生徒が規律正しい生活のリズムがとれるようになったということを非常に喜んでおられます。生活習慣の確立という点におきまして、保護者の御理解が得られたということでしょうか。
そして、教員はと申しますと、夏休みの課題や教科学習に関する個別指導面、家庭訪問、個人面談を実施するなど、生徒指導面での
取り組みもゆとりを持ってきめ細やかにできたこと。また、2学期へ向けての行事の準備や打ち合わせが十分にでき、9月当初のあのばたついた慌ただしさがなく、落ち着いて新学期を迎えられるようになったことなど、大変なメリットを感じているというふうに伺っております。
なお、ウオームアップ週間で児童生徒とのかかわりを持つ、ゆとりを持つことができると申し上げましたが、この3年間で不登校児童生徒の改善につながったという事例を多く伺っておりますというのも非常にうれしい報告だと思います。
以上のように、いろいろな観点からこのウオームアップ週間というのは大変喜ばしい状況にあるということを御報告させていただきたいと思います。
次に、図書ボランティアの支援についてということです。
梅田議員の御質問の中で、各学校で活躍している図書ボランティアの
取り組みに市はどのような支援を行っているかということですが、お答えいたします。
まず最初に、非常に具体的な御指摘がございましたけれども、ボランティアの
取り組みや行事にかかわる活動費の不足に対してでありますが、画用紙や絵の具さえ自由に使えないという思いをさせてしまいましたことに対しましては、何とも申しわけないという一念でございます。予算にかかわることですが、今後は十分に配慮しながら、ボランティアの
皆さんの活動がこれまで以上に意欲を持って取り組んでいただけるよう努めてまいりたいと存じます。
それでは、市としてどのようなボランティア支援をそのほかに行っているのかという点につきまして3点申し添えたいと思います。
第1点は、ボランティア精神を尊重し、各人の御都合に合わせて自由な時間に無理をせず参加していただくことを基本に感謝と敬意の気持ちを持ってお願いしているところでございますが、一部の学校ではわずかですけれども図書券を謝礼としてお出ししているとも聞いております。
第2点は、各学校におきまして定期的に図書ボランティアの連絡会を設け、相互理解のもと、充実したぬくもりのある図書館運営が推進されるように支援しております。
それから第3点は、小松市立図書館におきまして読書活動指導者育成講座というのを年間3回開催いたしておりますが、読み聞かせやブックトークなどの講義や実技指導の機会を設けております。図書ボランティアや学校司書にも参加を呼びかけて、研修の場として大いに活用されているところでございます。
今年度も全小中学校で読書力向上アクションプランというのを実施しております。朝の読書、読み聞かせなど、今後も図書ボランティアの御協力を得て、心豊かな児童生徒の育成に向けて読書活動を一層奨励し、啓発してまいりたいと、このように思っております。
以上答弁を終わります。
ありがとうございました。
21
◯議長(
橋本康容君) 以上で通告による質疑並びに質問は終わりました。
他に質疑並びに質問はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
22
◯議長(
橋本康容君) ないようでございますので、これをもって質疑並びに質問を終結いたします。
───────── ◇ ─────────
◎決算特別委員会の設置
23
◯議長(
橋本康容君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第91号及び議案第92号については、6人の委員をもって構成する平成18年度決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
24
◯議長(
橋本康容君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第91号及び議案第92号については、6人の委員をもって構成する平成18年度決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎決算特別委員の選任
25
◯議長(
橋本康容君) お諮りいたします。
ただいま設置されました平成18年度決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、議長において
宮 西 健 吉 君 宮 川 吉 男 君
飛 弾 共 栄 君 川 崎 順 次 君
橋 本 米 子 君 長 田 良 一 君
以上の6名を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
26
◯議長(
橋本康容君) 御異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました6人の諸君を平成18年度決算特別委員会の委員に選任することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎議案の委員会付託
27
◯議長(
橋本康容君) その他議題となっております
市長提出議案第69号から議案第90号までの22件については、お手元に配付してあります常任委員会審査付託表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
───────── ◇ ─────────
◎請願の委員会付託
28
◯議長(
橋本康容君) 日程第2、本日までに受理した請願第2号から請願第4号までの3件は、お手元に配付の請願文書表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
───────── ◇ ─────────
◎次会日程報告
29
◯議長(
橋本康容君) 以上で本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
明14日から20日までは委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
30
◯議長(
橋本康容君) 御異議なしと認めます。
よって、明14日から20日までは委員会審査等のため休会することに決しました。
次会は、9月21日午後1時30分から会議を開き、委員長報告、質疑、討論及び採決を行います。
───────── ◇ ─────────
◎散会の宣告
31
◯議長(
橋本康容君) 本日はこれにて散会いたします。
散会 午前11時17分
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