◎会議時間の延長
4 ◯議長(
久木義則君) あらかじめ会議時間を延長いたします。
───────── ◇ ─────────
◎会期の決定
5 ◯議長(
久木義則君) 日程第1、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会は、本日より3月20日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
6 ◯議長(
久木義則君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は18日間と決定いたしました。
───────── ◇ ─────────
◎
市長提出議案第1
号~議案第49号の
上程、説明
7 ◯議長(
久木義則君) 日程第2、
市長提出議案第1号 平成15年度小松市
一般会計予算外48件を一括して議題といたします。
市長より
提案理由の説明を求めます。
市長、西村徹君。
〔市長 西村 徹君登壇〕
8 ◯市長(西村 徹君) 平成15年第1回
市議会定例会の開催に当たり、提出いたしました議案の概要と所信の一端を申し上げます。
私が市長に就任して以来6年近くが経過いたしました。この間、
議員各位を初め、市民の皆様の声をできる限り市政に反映するため、「
まちづくりは市民とともに」をモットーに、元気あふれる個性豊かな小松市を目指し、職員と一丸となって全力で
市政運営に取り組んでまいりました。
平成14年度は、新
長期構想「小松市
まちづくり計画」による新しい
まちづくりがスタートした年であり、同時に、長年取り組んできた大
規模プロジェクトの姿が具体的にあらわれてきた年でもありました。
特に、小松駅
周辺整備3点
セット事業のうち、小松駅
付近連続立体交差事業の
鉄道高架本体の完成と
JR小松新駅舎の
供用開始を初め、関連する道路、街路の整備など、21世紀を支える
都市基盤の整備を進めるとともに、
日野車体工業株式会社小松新工場の稼働に代表される
企業誘致や産業の振興に努めてきたところであります。
さらに、
子育て支援や
地域福祉の充実、教育の振興、環境に優しい
取り組みなど
市民生活に密着した施策や、
子供歌舞伎を初めとする
市民文化の振興にも積極的に取り組んでまいりました。
また、2月には当初予定を1年前倒しして第3次小松市
行政改革大綱を策定し、
一般行政職員数のさらなる削減など徹底した
行財政改革を全庁挙げて推進することといたしました。今後、新
行政改革大綱に基づき、限られた財源と人員の中で、市民のための
行政サービスの構築、時代に即応した
行政運営の推進、長期的な
健全財政の確保を3つの柱として、ますます高度化、多様化する
市民ニーズに適切に対応しつつ、
地方分権の時代にふさわしい簡素で効率的な
行政システムの確立を目指してまいります。
一方、地震等の大規模な災害が発生した場合において、とうとい住民の生命と財産を守り、
住民生活の安定を図る目的で、2月26日に南加賀2市5町災害時
相互応援協定を締結いたしました。協定には、万一の事態における
生活必需物資、
資機材等の提供、
ボランティアのあっせん、被災者に対する住宅の提供などの
応援内容が定められております。今後、相互に必要な体制の整備に努め、さらなる
協力体制の強化を図ってまいりたいと思っております。
なお、昨年4月26日に
大阪防衛施設局より申し入れのありました10・4協定の一部見直し問題につきましては、これまで市議会、
小松飛行場周辺整備協議会、さらには
周辺住民の方々の御意見や答申等を賜り、慎重に検討を重ねてまいりました。その結果、
協定締結時の昭和50年当時に比べ、飛行場の著しい過密化に伴って民航機を含む飛行の
安全確保が困難になってきたとの事実を強く受けとめ、12月24日には
協定見直しを承認するとともに、あわせて快適な
市民生活の確保を図るため、
大阪防衛施設局に対して
基地周辺整備や
まちづくり支援の一層の推進を要請いたしました。
建設中の(仮称)小松駅
周辺文化施設につきましては、さきに全国から
愛称募集を行ったところ、1,616件に上る多数の応募をいただきました。
審査委員会を初め、各
関係機関との協議を経て、正式名称を「石川県こまつ
芸術劇場」、愛称を「うらら」として、来年3月の開館に向けて準備に万全を期してまいりたいと思っております。
さて、最近の景況につきましては、深刻化するデフレや、低迷を続ける
企業収益、設備投資、個人消費などの動向に、
イラク情勢の緊迫化などの懸念材料も加わり、一段と厳しさを増していると言われております。
一方、平成15年度は、先ほどのこまつ
芸術劇場のほか、小松百年の大計、小松駅周辺3点
セット事業の小松駅
付近連続立体交差事業、駅東・
駅西土地区画整理事業、さらには、(仮称)
西市民公園のいずれもが
完成予定となっております。このようなかつてない大きな節目の年を迎えるに当たり、折あしくも各
プロジェクトの
構想段階において想定されなかった厳しい
経済情勢に直面することとなりましたが、
議員各位を初め、市民の皆様の御理解、御協力のもと知恵と工夫を凝らし、所期の
計画どおり事業を完遂させる所存であります。
地域の発展のためには、人、もの、情報の活発な交流が不可欠であり、これらの交流の中から都市の活力が生まれてまいります。このような交流を支える基盤という観点から、新しく生まれ変わる駅周辺を初めとする
都市機能は、
日本海側有数の
利用客数を有する
小松空港のほか、
北陸自動車道、来る3月24日に
全線開通予定の国道8
号小松バイパスなど、全国の10万都市としてたぐいまれな恵まれた
交通基盤との
相乗効果により、今後の本市の発展の礎となるものと確信いたしております。
それでは、今議会に提出いたしました議案の概要についてご説明申し上げます。
提出いたしました議案は、予算案26件、条例案16件、その他の議案7件、合計49件であります。
まず、平成15年度当初予算案についてであります。
平成15年度の
本市財政につきましては、景気低迷の影響や
恒久的減税、
先行減税の実施などを反映して、歳入の柱となる市税が平成9年度以来6年連続で減少するという異例の事態に陥ることとなりました。さらに、国における
補助負担金の
整理統合や、
地方交付税の原資となる国税収入の減少などの影響もあって、
歳入予算の確保が非常に厳しい状況となってきております。
一方、歳出面では、高齢化の進展や国の
制度改革に伴い扶助費が非常に大きな増加を示したほか、
特別会計への繰出金や公債費の伸びも避けられず、必然的に
政策的経費、
裁量的経費に充当できる財源がかなり圧迫されることとなりました。
このため、
予算編成に当たっては、国、
県支出金の確保を初め、
一般行政費の徹底的な節減などを通じて収支の均衡を図る一方、小松市
まちづくり計画における将来像であります「ひと・まち・みどりが輝くこまつ」の実現を目指す特別枠として、新規52事業に6億3,000万円余、
一般財源で3億1,000万円余を計上いたしております。このほか、国の新
緊急雇用特別交付金を活用して18事業で7,500万円余を計上するなど、苦しい中にもめり張りのある
予算編成に努めたところであります。
以上の結果、当初
予算計上額は
一般会計403億9,000万円、
特別会計合計362億6,670万円、
公営企業会計の合計120億8,820万円、全会計の合計887億4,490万円となり、ほかに
債務負担行為額として26億5,925万6,000円を計上いたしております。
なお、
一般会計の伸び率では前年度当初予算額に比べて1.1%の減少となり、
地方財政計画における伸び率1.5%減を若干上回ることとなります。
それでは、平成15年度当初予算に計上いたしました主な施策の概要について、7つのテーマに基づき御説明申し上げます。
第1に、「魅力あふれるまちをめざして」であります。
まず、本市における過去最大の
プロジェクトであります小松駅
周辺整備3点
セット事業において、
最終年度としての所要額を計上するとともに、
関連事業として
鉄道高架関連市道、街路の整備、高架下の
有効活用、JRからの
高架関連用地取得などを順次進めていくことといたしております。
駅西地区の核施設となりますこまつ
芸術劇場につきましても、
施設建設費、
用地取得費、
備品購入費、
外構整備費のほか、
市川團十郎氏を迎えての
開館記念公演開催費などを計上いたしました。駅に近接したすぐれた立地条件を生かし、850名収容の大ホールを初め、各種の
発表会等に利用しやすい小ホールや
コンベンション機能をできる限り多くの方々に利用していただけるように創意工夫を重ねてまいります。
また、駅西の憩いの空間となります(仮称)
西市民公園の整備につきましても、
事業完了のための所要額を計上いたしております。
一方、
国際交流関係では、中高校生の
相互派遣等を通じて
姉妹都市、
友好交流都市との交流を活発に行うとともに、新たに
外国語生活関連冊子の作成や
外国人向けの
生活相談会の開催を通じて、
在住外国人等の方々への支援を充実してまいります。
第2に、「住みよいまちをめざして」であります。
今日、
環境施策の推進は全国の自治体にとって大きな課題となっております。策定中の
環境保全に関する総合的、長期的な
基本計画(仮称)こまつ
環境プランにつきましては、
計画期間を平成16年度から平成27年度までの12カ年と定め、
市民主体、
市民参加の
プランづくりを進めてまいります。
また、更新時期を迎えた公用車を順次
天然ガス車に切りかえ、安価な
天然ガスの活用と二酸化炭素など
温室効果ガスの排出量の削減を通じて、
地球温暖化防止に努めてまいります。
日常生活から発生するごみにつきましては、減量化や分別による再資源化に努めてきたところでありますが、加えて4月からは
容器包装プラスチック類の分別収集を開始することといたしております。この場をおかりして、改めて市民の皆様の御協力をお願い申し上げます。
さらに、各町内の
大型ごみ集積所の設置に対する
補助制度を新設するほか、
環境美化センター最終処理場の
地盤改良、
リサイクルプラザ建設に向けての調査を継続実施してまいります。
防災対策の充実といたしましては、防火水槽の整備などのほか、中学生を対象とする
救命講習会の開催や、携帯電話のメールによる
火災情報等の
提供サービスを新たに実施いたします。
快適な
生活環境を実現し、
公衆衛生の向上と
公共用水域の
水質保全を図るため、引き続き
公共下水道を初め
農業集落排水、
合併処理浄化槽設置補助などの
生活排水処理対策を進めてまいります。
特に
公共下水道では、
供用地区において新たに
町内会単位で
水洗化促進委員会の設置を促し、一層の
加入促進に努めます。また、
管渠整備を初め
東部ポンプ場建設、
中央ポンプ場改築などのほか、
流域下水道梯川処理区の認可区域の拡大も図ってまいります。
水道使用料につきましては、このたびの
県水受水単価の
引き下げに合わせて
一般家庭の場合で約4.2%の
引き下げを実施いたします。なお、これに伴い
簡易水道、
地域下水道、
農業集落排水の各使用料も同程度の
引き下げとなる予定であります。
また、
基地周辺の
環境整備として、
下牧地区集団移転先地の
用地取得費を計上するとともに、
梯川河川改修と周辺の
まちづくりの一環として市営天神町住宅の
建設工事に取りかかります。
加賀市、山中町との連携のもとに協議を進めてまいりました斎場の広域化につきましては、建設に向けて
小松加賀環境衛生事務組合における
共同処理事務として対応するための所要の
予算調整を行うとともに、
事務組合規約の変更について議会の承認をお願いしようとするものであります。
第3に、「いきいきと輝くまちをめざして」であります。
まず、
教育環境の整備に関しましては、引き続き
南部中学校の
校舎改築を進めてまいります。なお、
給食調理場につきましては、近隣の数校に
学校給食の配食を行う
共同調理場方式について検討を重ねてまいりましたが、両方式の比較検討の結果、
単独校方式とすることとし、そのための
実施設計費を計上いたしております。
さらに、
苗代小学校の
学校用地の拡張を初め市立高校のグラウンドの改修、
日末小学校改築及び
木場小学校大
規模改造に向けての
実施設計に着手するほか、
小中学校の
防音機能復旧事業についても計画的に実施してまいります。
一方、
各種学校行事や
教育活動等において、
児童生徒の移動手段の確保が常に話題となってきておりますので、
教育用バスを購入することといたしております。
また、新
教育課程の実施等に伴う
教育ニーズや、多様化する不登校問題に的確に対応できるよう、旧
北陸農政局小松統計情報出張所の用地及び建物を取得して、手狭となってきた
教育センター施設の充実を図ります。
教育の情報化への対応につきましては、これまでの
IT関連の
環境整備に加え、平成17年度を目標にすべての学級のあらゆる授業においてコンピュータを活用できる環境を整備することを目指して、15年度においては
小中学校の全教室に配備する
パソコン購入費と
校内LAN整備費を計上いたしました。
また、
学校給食では、JAとの共同で小松産の蛍米を使用することといたしております。
一方、8月には木場潟で第1O回
世界ジュニアカヌー選手権大会が開催されますので、昨年開催いたしました
カヌーワールドカップ大会の成果を踏まえ、大会の成功に万全を期してまいります。
そのほか、
教育関連施設整備として公会堂大
ホールトイレの改修、旧
教育庁舎の
保存活用策としての
こども絵本館実施設計、少年自然の
家野外炊さん場の整備などを実施するとともに、新たに
末広野球場改築並びに
美術館建設に向けての調査費を計上いたしております。
新規ソフト事業といたしましては、
本市ゆかりの作家、森山啓氏の生誕100年
記念事業、サイエンス・フェスティバル、本陣甚一氏
白寿記念事業などを実施する予定となっております。
第4に、「やさしさあふれるまちをめざして」であります。
健康で明るい社会の実現に向けて
各種検診等の
健康管理、指導、相談や
元気高齢者づくりの
支援事業、パパ&ママのすくすく
子育て推進事業、
国保ヘルスアップモデル事業等を継続実施するとともに、新たに
中高年男性に対する
前立腺がん予防、高齢者の
健康増進策としての
健脚づくりを進めてまいります。
市民病院につきましては、市民のさらなる信頼と
医療ニーズにこたえるべく、
高度医療機器の導入、
療養環境の整備、各科外来や研修室の整備、精神科の
機能充実などを図るため、将来の
病棟増築等に関する
ホスピタルプラン基本設計に取りかかります。
次に、
高齢者福祉の充実についてであります。
介護保険制度につきましては、平成15年度が
基準介護保険料の
改定年度に当たりますが、3年前の
制度創設時に想定された以上に
各種サービスの需要が増加していることから、第1
号基準月額保険料を4,100円に改定することといたしております。同時に、
生活困窮者の方への
介護保険料の
減免制度を新設するほか、
訪問介護の24時間
利用促進や
居宅サービス支給限度額を超過した場合の助成措置などを新たに設けております。今後とも、
介護サービスの一層の充実に努めてまいりたいと思っております。
また、
高齢者世帯における
緊急通報、
火災通報、安否確認に対応できる新システムを導入するとともに、
JR小松駅構内の
待合スペースを兼ねる
小松地区観光情報センターにほっとギャラリーを併設し、作品展示などを通じて高齢者の
生きがいづくりと交流の促進を図ります。
次に、
障害者福祉の充実についてであります。
障害者の方々にとりまして、地域や家庭で安心して自立した生活が送られることが重要であります。そのため、
障害者雇用促進のための
ジョブコーチ制度や障害者ふれあい事業を継続実施するほか、新たに
知的障害者と支援者の
協力企業への派遣や、
精神障害者レスパイトケアモデル事業などに
取り組み、職場定着につながる支援や
生活支援の充実を図ってまいります。
さらに、商店街の空き店舗を利用して、障害者の方々の作品や授産品の展示、販売が行えるようにするとともに、交流の場としての活用を図ることといたしております。
一方、
児童福祉につきましては、少子化の進展等に対応して子供を安心して産み育てられる
環境づくりが重要となってきております。多様化する
保育ニーズの対応として、
延長保育や休日保育などの
特別保育を引き続き推進するとともに、保育所における大
規模修繕、洋式便器への取りかえ、
大型遊具の設置など
施設整備を進めてまいります。
また、向本折町の
まちづくり交流センター内には親子つどいの広場を設け、子育てに関する相談や交流の場を提供いたします。あわせて、
子育てサポーターの設置や
子育て支援交流、わくわく
子育てブックの作成などの
子育て支援策を展開してまいります。
国民健康保険加入者に対する出産育児一時金につきましては、
少子化対策の一環として、第2子及び第3子以降の出産に対する支給額を大幅に増額することといたしました。
さらに、
子供たちの健やかな成長に資するとともに、親子の憩いの場を確保するため、
小松運動公園内において噴水や遊具を備えた
屋外幼児用プールを建設することといたしております。
なお、受益と負担の適正な
バランス確保の観点から、県や他都市の状況等も勘案し、
母子医療費や一部の
福祉手当において所得制限を設けさせていただくとともに、
基本健康診査などにおける
自己負担割合についても一部見直しせざるを得なかった部分もございますが、関係の皆様におかれましても何とぞ御理解を賜りますようお願い申し上げます。
第5に、「ひらけゆくまちをめざして」であります。
まず
都市計画道路では、
空港軽海線の整備を初め
大和末広線、
丸の内向本折線等の整備を引き続き推進するとともに、
幸八幡線の国道8号-沖町地内間の整備に着手いたします。
幹線道路につきましては、
石田橋線道路改良、
種馬所踏切拡幅改良が15年度をもって完了する一方、額見四丁町線の整備、
向本折大橋の改修に向けた調査に取りかかるなど、各事業の進捗に努めてまいります。
また、
伝統的景観や趣を色濃く残す市街地においては、
町並み等の沿道の状況に配慮した
回廊整備に向けて
実施設計費を計上いたしております。
生活関連道路や
都市排水路の整備に関する、いわゆる
枠的単独事業費につきましては、さきの12月補正において
前倒し事業費とあわせて、各地域からの御要望に対して可能な限り
予算計上に努めております。
そのほか、(仮称)南部ふれあい
公園整備、九
竜橋川景観整備、串川の
水環境整備など、水と緑の豊かな
まちづくりと良好な
都市景観の形成に向けて
取り組みを進めてまいります。
第6に、「のびゆくまちをめざして」であります。
最近の情報化の目覚ましい進展に伴って、
情報通信基盤は
都市機能の重要な要素の一つとなってきております。こうした時代背景のもと、産業の
高度化支援策として
高速通信環境の整備が重要であるとの認識に立ち、当面、民間による
高速通信網の
整備予定のない
東部産業振興団地において
団地内LANを構築することといたしております。また同時に、市内各
工業団地と企業、官公庁などを結ぶ
インターネットデータセンターに関する
設置可能性調査にも取り組んでまいります。
一方、
雇用情勢は依然として厳しい状況が続いております。そのため、国の新
緊急雇用特別交付金の
積極的活用を初め、
中高年齢者の雇用や職業訓練の奨励、
雇用対策情報の提供などを通じて、できる限りの対策を講じてまいりたいと思っております。
商業関係では、本折・か
ぶと商店街において、
活性化モデル事業として
夢街道ネットワーク基盤整備、薪能、狂言等の
ソフト事業、店舗のリニューアルなど多彩な事業が計画されておりますので、県とともに応分の助成を行うことといたしました。
また、粟津温泉では、
町並み等の
修景整備を進めるほか、
温泉地まちづくり計画に対して支援してまいります。
農林水産業においては、
集団営農機械整備、
水田高度利用、
森林整備活動に対する支援や里山の保全、
イノシシ等の
野生動物被害対策、漁港航路のしゅんせつなどに取り組むとともに、
用排水路、林道などの
生産基盤についても着実な整備を進めます。また、多くの方々に御利用いただいておりますせせらぎの郷では、
物産販売所の増築を通じて一層の
利用促進を図ってまいります。
第7に、「
市民参加の
まちづくり」についてであります。
地方分権の時代を迎え、従来にも増して市民の
まちづくりへの積極的な参加が望まれており、
ボランティア、
NPO団体等と行政との一層の連携強化を図ってまいりたいと思っております。
一方、
男女共同参画の推進につきましては、
男女共同参画フェスタの開催、普及員の設置、
男女共同参画宣言都市サミットへの参加等を通じて、引き続き
意識啓発に努めてまいります。
また、社会的問題になっておりますDV、
児童虐待に関して、新たに
実態調査、
庁内ネットワークづくり、
啓発資料の作成などの対策を推進いたします。
以上が、平成15年度当初予算案に計上いたしました主な施策の概要であります。
財源といたしましては、市税の大幅な落ち込みに対して、国、
県支出金等の確保に努めたほか、
地方財政計画の伸び率に応じた
臨時財政対策債の増額を行い、なおかつ不足する財源について、
財政調整基金及び
地域経済活性化対策基金から前年度と同額の合計7億円を繰り入れることといたしております。また、
地方債依存度を
地方財政計画の17.5%に対して13.5%に抑制するなど、後年度負担の軽減にも配慮したところであります。
次に、14年度補正予算案についてであります。
補正額は、
一般会計6億1,159万6,000円、
特別会計合計4億44万7,000円、
公営企業会計合計、減額1億7,758万7,000円、合計8億3,445万6,000円で、補正後の予算累計額は、
一般会計で431億1,536万円、全会計の合計では897億8,341万9,000円となります。また、このほかに
債務負担行為額として1億6,000万円、繰越明許費として30億6,009万円を計上いたしております。
補正予算案の主な内容といたしましては、今回の国の補正予算に対応して、串小学校特別教室の増築、新世代地域ケーブルテレビ
施設整備、消防団ポンプ自動車購入費などの追加、前倒しを計上いたしております。なお、これらの前倒し事業につきましては、いずれも同時に繰越明許のお願いをいたしております。
さらに、平成14年度予定事業の完了等に伴う不用額の整理のほか、老人保健における医療諸費、職員の退職手当、県営事業負担金などの所要額を追加しようとするものであります。
補正予算案の歳入関係では、長引く景気低迷に伴い、市税において平成14年度当初
予算計上額の確保が困難な状況となってまいりましたので、減額補正を行うものとしたほか、それぞれの決算見込み額に基づき、財産収入、市債などの予算整理をお願いいたしております。
また、小島町・源彦恵氏より敬老福祉のためにと、あわせて白山道路株式会社より地域経済活性化のためにと、株式会社協栄より健康体力の増進のためにと御寄附をいただきましたので、それぞれの意思に従い、敬老福祉基金及び
地域経済活性化対策基金に積み立てるほか、競技用備品等の購入に充当いたしております。御厚志に対しまして、心からお礼を申し上げます。
なお、条例案といたしましては、こまつ
芸術劇場の設置に関する石川県こまつ
芸術劇場条例についてなど16件、その他の議案といたしましては
小松加賀環境衛生事務組合規約の変更についてなど7件を提出いたしております。
これらの案件につきましては、本日からの日程に従い、担当部課長より説明申し上げますので、私からの説明は省略させていただきます。
本市を取り巻く情勢はますます厳しさを増しておりますが、今後とも市勢発展のために全力を挙げてまいる所存であります。
何とぞ
議員各位並びに市民の皆様におかれましては、特段の御支援と御協力を賜りますとともに、提出いたしました全議案について慎重御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◎次会日程報告
9 ◯議長(
久木義則君) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
明4日から9日までの6日間は議案調査などのため休会にいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
10 ◯議長(
久木義則君) 御異議なしと認めます。
よって、明4日から9日までは議案調査などのため休会することに決しました。
次会は、3月10日午前10時より会議を開き、提出議案に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。
───────── ◇ ─────────
◎散会の宣告
11 ◯議長(
久木義則君) 本日はこれにて散会いたします。
散会 午前10時41分
Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...