七尾市議会 > 2023-09-13 >
09月13日-04号

  • "債務負担行為"(/)
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  1. 七尾市議会 2023-09-13
    09月13日-04号


    取得元: 七尾市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    令和 5年度 定例会  9月会議議事日程(第4号)              令和5年9月13日(水曜日)午前10時開議 日程第1 市長提出議案第20号ないし第28号及び報告第12号ないし第16号(質疑・質問) 日程第2 市長提出議案第20号ないし第28号(委員会付託)本日の会議に付した事件 議事日程のとおり出席議員(18名)      1番  木戸奈諸美君    2番  和田内和美君      3番  木下美也子君    4番  江曽ゆかり君      5番  原田一則君     6番  山花 剛君      7番  瀬戸三代君     8番  西川英伸君      9番  徳田正則君    10番  高橋正浩君     11番  山崎智之君    12番  山添和良君     13番  佐藤喜典君    14番  木下敬夫君     15番  垣内武司君    16番  永崎 陽君     17番  中西庸介君    18番  今田勇雄君欠席議員(なし)説明のための出席者   市長         茶谷義隆君   副市長        脇田明義君   教育長        八崎和美君   総務部長       橘 茂樹君   企画振興部長     楠 利勝君   市民生活部長     奥村義彦君   健康福祉部長     谷一勝信君   産業部長       松崎 健君   建設部長       三野助樹君   健康福祉部健康推進課長                                 高瀬裕美君   産業部交流推進課長  立川 淳君   建設部次長      横川俊充君   建設部土木課長    赤坂利勝君   教育部長       松村和浩君   教育委員会教育総務課長        教育委員会学校教育課長              観音和繁君              奥原真弥君   消防長        水口 守君   公立能登総合病院経営本部長兼                      経営管理部長     宮崎弘美君   総務部秘書人事課長  亀山哲也君   総務部次長兼財政課長 松田直樹君   総務部財政課課長補佐 川原峰明君欠席者   9月13日欠席者  病院事業管理者    吉村光弘君事務局職員出席者   事務局長       上谷正人    主幹         堀内寛文   主幹         西崎亜希子   主幹         谷口隆博 △開議 午前10時00分 △開議 ○議長(木下敬夫君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。 △議事日程の報告 ○議長(木下敬夫君) それでは、本日の会議の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりであります。 △質疑・質問 ○議長(木下敬夫君) これより日程第1に入り、市長提出議案第20号ないし第28号及び報告第12号ないし第16号に対する質疑並びに市政一般に対する質問を併せて行います。 この際に、議事の進行について協力方を要請いたします。 質問者は、重複質問及び通告外の発言は避けるようお願いいたします。また、答弁者は、質問の要旨を的確に捉え、内容の重複や質問以外の答弁を避けて、要点のみ簡潔に答弁願います。 それでは、質疑並びに一般質問に入ります。 11番、山崎智之君。     〔11番(山崎智之君)登壇〕 ◆11番(山崎智之君) 早速ですが、発言通告書に基づいて質問いたします。 まず、本市の社会・公共インフラの整備について、現在整備中の能越自動車道・田鶴浜七尾道路をお伺いいたします。 今週の16日、いよいよ能越道輪島道路が開通いたします。西田昭二代議士宮下正博県議、梶文秋前輪島市長をはじめ、坂口現市長や市議会、市の担当部署、各団体、多くの輪島市民の皆さんの心を一つにした要望活動のたまものだと私は率直に思います。 さあ、次は田鶴浜七尾道路の整備です。 我々も市議会改選後、会派の枠を超え、建設部の皆さんのお力もいただき、何度となく、国土交通省をはじめ、石川県関係の自由民主党、公明党の政府与党の国会議員の皆さんに要望活動を行ってまいりました。そして、先月初め、この議会任期では初めて、市役所と産業建設常任委員会の皆さんとで、ようやく合同要望を行われたと伺っております。これは大きな前進であります。 しかし、この中部地方だけでも、中部縦貫自動車道路伊豆縦貫自動車道、三遠南信自動車道ほか、全国各地でミッシングリンクの解消、自動車道の整備を求める地方自治体が数多くあります。 能越道に関していえば、今日は内閣改造との報道ではありますが、これまで全体予算確保に、斉藤国土交通大臣や地元の西田政務官を中心とした政府与党の国会議員、そして県議の皆さんの力強い後押しをいただいている今、あとは七尾市、この七尾市の取組、ここにかかっているのだと私は思います。つまり、行政トップによる意欲的で積極的な陳情活動、プレゼンテーションがなければ、田鶴浜七尾道路の整備予算の確保、早期開通を勝ち抜くことは難しいと言わざるを得ません。 そして、もう一つ、国道159号線七尾バイパスの整備も同じであります。 能越自動車道並びに現在進捗中の七尾外環状道路の整備というものは、七尾バイパスの整備と一対である、私はそう考えております。これについて、七尾バイパスの未整備区間、この部分の予算化について、同じく国・県との連携が必要不可欠であり、市長の政治判断が必要であります。 そこを踏まえて、七尾市の要望、陳情の最終責任者である市長に質問をいたします。 第1に、能越自動車道・田鶴浜七尾道路の整備・進捗状況について、行政トップであり要望の責任者である市長の認識を伺います。 また、整備事業のさらなる促進に向けて、現在市長として、行政部署にどのような指示を行い、また、政府与党の国会議員、県庁、県議、そして市議会並びに関係団体の皆さん方とどのように連携し、どのように予算確保へ取り組んでいくのでしょうか。具体的なタイムスケジュールを含め、この事業には政治判断が必要であることから、市長の考えを伺います。 第2に、七尾バイパスの完成に向け、行政トップとして、市長は国・県とどのような協議を進めているのでしょうか。また、市議会や関係団体、沿線地域の住民の皆様と協力して、具体的にどのように早期着工へ進めていくのでしょうか。行政の考えを伺います。 ○議長(木下敬夫君) 三野建設部長。     〔建設部長(三野助樹君)登壇〕 ◎建設部長(三野助樹君) 山崎議員からの2点の質問にお答えをいたします。 1点目は、能越自動車道・田鶴浜七尾道路の整備状況とさらなる整備促進のための取組、意気込みについてでございます。 能越自動車道・田鶴浜七尾道路の整備・進捗状況については、現在工事は、七尾インターチェンジ周辺地盤改良工事と笠師川の橋梁の下部工事を推進しているところであります。用地については、七尾市土地開発公社を活用した先行取得を国へ提案し、積極的に用地の取得に協力しているところであります。 これにより、用地進捗率を48%の昨年の3月末から今年の3月末までには81%まで引き上げることができ、早期整備に向け、着実に事業は進捗していると認識しております。 また、さらなる整備促進についてでありますが、先ほど議員からも紹介がありましたが、今週末の16日には、輪島道路のⅠ期区間、のと三井インターチェンジからのと里山空港インターチェンジ間が開通予定であり、大変喜ばしく思っております。 しかし、その反面、道路はつながらないと意味がないと考えており、ミッシングリンクとなっている田鶴浜七尾道路が完成しないことには、高規格道路としての機能が最大限に発揮されない、これは言うに及ばない事実です。 そこで、これまで市長は、能越自動車道七尾区間建設促進協議会の会長として、北陸地方整備局国土交通省本省、財務省及び地元国会議員に対し、田鶴浜七尾道路の要望を10回実施してきております。 そのほかにも、能越自動車の全区間に当たります建設促進期成同盟会や石川県道路整備促進協会など多くの要望会に出席し、能越自動車沿線の首長とも連携を図り、予算獲得に向け尽力してきたところでございます。 輪島道路のⅠ期区間が完成する今こそが、田鶴浜七尾道路の予算獲得の正念場であり、絶好の機会であるというふうに考えております。 先月も、七尾市、七尾市議会七尾商工会議所和倉温泉旅館協同組合七尾海陸運送及び七尾鹿島建設業協会も一丸となって、田鶴浜七尾道路が完成し道路がつながることによる整備効果や、用地取得の促進による早期整備を国に強く訴えてきたところでございます。秋にも再度、要望会を実施します。必要であれば何度でも実施する予定です。 今回の内閣改造人事で交代するかも分かりませんが、引き続き、国土交通省西田政務官、財務省の宮本政務官をはじめとした地元国会議員、石川県当局、石川県議会議員にもお力をお借りしながら、来年度の予算獲得に向け尽力をしていく、そういう所存でございます。 次に、国道159号七尾バイパスの未整備区間の整備を、関係機関、議会や関係団体、沿線地域と協力して、どう進めるのかについてでございます。 国道159号七尾バイパスは、七尾市街地交通渋滞緩和と交通安全の確保を目的とする道路であり、能越自動車や七尾外環状道路とともに広域交流の促進、七尾港へのアクセス機能の向上、中能登拠点都市としての七尾市街地骨格軸形成、そして地域間交流の促進を担う大変重要な道路であると認識しております。 七尾バイパスの整備については、平成27年2月の能越自動車道七尾氷見道路の全線開通に合わせ、全延長4.3キロのうち、バイパス区間である古府町から下町間の延長2.7キロが暫定2車線で開通しており、現道拡幅区間である川原町から古府町間の延長1.6キロについては未整備の状況であります。 能越自動車や七尾外環状道路と一体的な整備を検討するため、現在国において、この未整備区間の道路設計を進めている段階であり、道路設計がある程度完了し、示していただける段階になれば、協議を進めるとともに、住民の方々への説明会・勉強会の実施を国交省と調整していきたいと考えております。 田鶴浜七尾道路と同様、七尾バイパスについても、七尾市にとって必要不可欠な道路でありますので、引き続き七尾市、七尾市議会、経済界など関係団体と一体となり、地元国会議員などのお力を借りながら、早期整備に向けての要望活動を実施してまいります。 以上でございます。 ○議長(木下敬夫君) 山崎智之君。 ◆11番(山崎智之君) 部長、ありがとうございます。今の三野部長の答弁で、建設部の思い、力強い決意というものが分かりました。 今の答弁を聞きまして、三野部長をはじめとする市役所建設部、市役所、国・県、そして我々市議会が密接に連携して、このミッシングリンクの解消をめぐる事業予算の確保、自治体間競争を勝ち抜き、しっかりと自動車道の整備という結果を残していかなければなりません。 同じく七尾バイパスも、先ほど部長が述べていただいたとおり、古府、本府中、上府中、川原町の交差点、そこに至る住民の皆さんの理解、同意、そして心一つに一緒に推進していく、そういうことが欠かせないんだと思います。そういう意味で、引き続き私たちも全力で応援しますので、よろしくお願いしたいと思いますし、能越道、外環状道路、そして七尾バイパスの完成は、市民の悲願であり総意であります。 そのために何をすべきなのか。国・県、周辺自治体のみならず、政府与党並びに関係機関との信頼関係、それを着実に結んでいただきますよう市長に強くお願いして、次の質問にいきます。ありがとうございます。 来年3月16日、北陸新幹線が敦賀まで延長されます。京都・大阪をつなぐための次のステージへ移行いたします。 その一方、昨日の質疑でもありましたが、現在、大阪から和倉温泉まで乗換えなしで直接運行している特急サンダーバード、この直通特急が廃止されます。結果的に敦賀駅での乗換え、そして、敦賀駅、金沢駅での待ち時間の増加など、新たな負担・課題が想定されます。 そこで、事務方というよりもトップセールスの話ですから、市長に質問いたします。 第1に、大阪・和倉温泉間の特急サンダーバード乗り入れ廃止について、市長としての認識並びに敦賀延伸以降も特急サンダーバード七尾線乗り入れ維持、これについて、JR西日本や国・県の関係各所へ、市長、具体的にどのような要請を行ったのでしょうか、お答えください。 第2に、現在、和倉温泉・大阪間、約3時間50分かかっております特急サンダーバード七尾線乗り入れ廃止により、能登、七尾への訪問客のみならず、関西へ進学した学生、近畿圏へ出張帰りの七尾市民、その利便性を維持し向上していくため、具体的に言うのであれば、敦賀駅、金沢駅の待ち時間の短縮について、市長はどのように考え、来年3月16日までにどのような施策を進めるのでしょうか、お答えください。 大阪・京都からの誘客支援策、通告書には書かせていただきましたが、昨日の答弁を超えるものは、残念ながら期待できないのでしょう。それよりも、現時点で何よりも重要なのは、能登、七尾へ鉄道を利用する住民または訪問客の利便性維持です。したがって、誘客支援についての質問は取下げさせていただきます。 ○議長(木下敬夫君) 松崎産業部長。     〔産業部長(松崎 健君)登壇〕 ◎産業部長(松崎健君) 私のほうからは、山崎議員から御質問いただきました北陸新幹線延伸に伴う乗換え待ち時間の増加の課題、そしてサンダーバード七尾線への乗り入れ維持についての要請はどうしたかという点について、まず最初にお答えをさせていただきたいと思います。 北陸新幹線敦賀延伸により、特急サンダーバードの和倉温泉への直通便が廃止され、大阪から七尾市を訪れる場合、金沢や敦賀での乗換えが必要となってございます。一方、大阪・金沢間の所要時間は、現在の2時間30分から2時間9分に短縮され、特急能登かがり火については、1日の往復回数が現在の4往復から5往復に増え、金沢・和倉温泉間の全体的な特急の便数は維持されることとなると認識しております。 特急サンダーバード乗り入れ維持に関する要請ですが、今までは市としては要請は行ってございません。 次に、金沢駅への待ち時間の短縮について、どのように考え、来春の延伸までにどのような施策を進めるかというお尋ねでございます。 大阪方面から来る観光客がスムーズに能登に入ってもらうためには、金沢駅での待ち時間の短縮は重要であると考えてございます。乗換えがあっても目的地として選んでもらえるような魅力ある観光地づくりをすることが大切であるとも考えてございます。 サンダーバード廃止後のダイヤについては公表されてございませんが、金沢駅での待ち時間は不明であります。今後は、地元関係団体とも連携し、必要に応じて、主としてJRに対し、駅での待ち時間の短縮について働きかけを行っていきたいというふうに思ってございます。 以上です。 ○議長(木下敬夫君) 山崎智之君。 ◆11番(山崎智之君) ありがとうございます。 今の答弁を聞いたら、結局21分、金沢駅まで短縮される。でも、待ち時間が21分、乗換え時間で21分かかってしまったら、何の効果もないわけですね。 今の答弁を踏まえて、重ねて聞きます。 大阪・和倉温泉間または七尾間の移動時間は、乗換え待ち時間を含めて、今、不明とおっしゃいましたが、七尾市としては、やはりどの程度短縮すべき、そういう、ある程度想定があっての要望活動じゃないと、とにかく1分でも短くなりゃいいという話にはならないんだと思います、利便性向上ですから。 そこは行政として、どのように考えているのでしょうか、お答えください。 ○議長(木下敬夫君) 松崎産業部長。     〔産業部長(松崎 健君)登壇〕 ◎産業部長(松崎健君) 公共交通機関において、旅行の目的地である七尾和倉温泉までおいでになる際については、1分でも早く目的地に着くことが観光客の利便性だと思います。したがって、金沢駅での待ち時間については公表されておりませんけれども、少しでも早く目的地に到達することを望んでおるということでございます。 ○議長(木下敬夫君) 山崎智之君。
    ◆11番(山崎智之君) 大阪・和倉温泉間がどれくらい時間が短縮されるか、現時点では行政としては把握できないし、1分でも短くしたい。しかし、一方で、サンダーバード七尾線乗り入れ維持を七尾市は要望しなかったと今答弁されました。 北陸新幹線新大阪乗り入れまで、まだ20年以上先であります。であるならば、この20年、この期間、大阪からの七尾線の利便性を維持していく。そこをちゃんとしなければ、いずれ七尾線の各駅、普通電車にも影響が出る。単に、大阪は観光だから、出張だから、七尾市民の足じゃないんだよという話じゃないんですね。ここの特急を維持しなければ、いずれ七尾線に影響が出るかもしれないという危機感が、今の市役所にあったのでしょうか。ないから要望しないんです。 私は最終的に、観光客のためじゃない、七尾市民のためにこの足をどうやって残すか。そのことを行政が、特に市長が重く受け止めなければならないんです。 国交省やJRなど関係機関から、いろんな話を伺います。七尾市行政トップに対して様々な御意見があることは、部長御自身が御存じだと思います。 市長、先ほどの道路整備もそうですが、本当にお願いします。やるべき仕事を優先順位を間違えず、適切にやってください。本当にこういうことを、何もしなかったということはしゃれにならないです。公共交通の担当の部署もしっかり聞いていただきたい。本当にこの件に関しては、よろしくお願いいたします。 次の質問にいきます。ありがとうございます。 昨年度から実施されている空き公共施設等の有効活用について質問いたします。 昨年の3月、この利活用の基本方針を策定いたしました。その後、第1弾ということで、道の駅いおり、旧涛南中学校、旧西岸小学校、そして旧崎山地区コミュニティセンター、この4施設について、運営する企業・団体がそれぞれ選定されました。今回は第2弾として、能登中島オートキャンプ場の募集を9月末まで行っているということであります。 当初の役割を終え、現在使用されていない空き公共施設等を、そのまま塩漬けにしていても仕方がありません。有効活用の結果、正社員としての雇用や地域振興、これに利するのであれば、積極的に対象となる空き公共施設等を拡大すること、私は重要である、そう考えております。 しかし、私が伺いたいのはそこではないんです。その後なんです。 あれから1年たちました。いつ本格的な事業稼働が行われるのか。現状はどういうタイムスケジュールの中で、どの部分を行っているのか。 当然、行政として、空き公共施設などを貸与している以上、その部分を明確に把握していかなければならないし、これは地元の同意が必要な、そういう案件なんですよ。行政から議会への中間報告も当然必要です。 しかし、昨日の新聞記事、旧涛南中学校で予定していたウイスキー工場の撤退、このような重要な問題を、地元の地域住民の皆さんも、あれどうなったのという声、昨日、そして今日の朝も伺いました。この件について、そもそもまず行うべき正副議長への説明が、今の今に至ってありません。当然、所管の常任委員会、6月会議の最終日でも7月ですよ。例月報告もできたはずなんです。 しかし、一切説明することなく、議会に先んじて報道に情報を流した。メディアには何の問題もありません。ただ、市民の財産である以上、やりっ放しは駄目です。何で議会報告サボったのということなんですよ。 議会との信頼関係を崩す、行政がそういう姿勢であるならば、あさっての常任委員会での議案審査などとてもできる状況じゃない、そういう声を、昨日今日、この2日間、複数の議員から耳にしております。行政が議会へ伝えるべき重大な情報をクローズドしていた、そう言われても仕方ないですよね。結果がそうです。 そこで、責任者である市長に質問いたします。 空き公共施設等の有効活用について、昨年実施した第1回公募の事業の進捗状況並びに今後の施設利用計画や公募事業の工程についてお伺いいたします。 ○議長(木下敬夫君) 楠企画振興部長。     〔企画振興部長(楠 利勝君)登壇〕 ◎企画振興部長(楠利勝君) 山崎議員からの御質問にお答えいたします。 空き公共施設等の利活用につきましては、昨年4月から第1回目の公募を行い、議員からも御案内がございましたけれども、道の駅いおりのトゥモローステーション、旧涛南中学校、旧西岸小学校、旧崎山地区コミュニティセンターの4施設それぞれに貸付先を選定し、令和4年11月までに4か所全ての貸付契約を完了しているところでございます。 それぞれの施設の取組状況につきましては、定期的に本年2月と8月に、それぞれの事業者に確認しているところでございまして、現段階では一部に多少の遅れがあるというような報告もいただいておりますけれども、おおむね順調に進捗しているというような回答を得ているところでございます。 このうち、議員御指摘がございました旧涛南中学校につきましては、事業者が試掘をいたしました井戸水の水質といいますのが、事業者が進めるウイスキー製造に適さなかったということから、事業者からの申出により契約を解除したところであり、改めて空き公共施設となったことから、去る9月8日から改めて公募を行っているところでございます。 今後も幾つかの公募が可能になりそうな案件もございますので、行政目的が確実になくなったもの、また地域においても利用する予定がないものなど、条件が整ったものから順次、積極的に利活用を推進していく予定としております。 以上です。 ○議長(木下敬夫君) 山崎智之君。 ◆11番(山崎智之君) 民間に貸与したとはいえ、空き公共施設などは、法的には普通財産でありますが、整備には税金が使われています。そして、地域の理解・同意を得て運営する施設、言わば市民の資産・財産なんですよ。お貸ししたんだから、あとは自由に、2回定期的に報告を受けた、それでは駄目なんですよ。我々議会として、いかがなものかということになっているんですよ。 重ねて言います。市民の財産なんです。議会への中間報告をサボった。中間報告は必要だったんですよ。 これは要望というよりも、必ず実施していただかなければなりませんが、少なくとも議長、または施設を所管するおのおのの常任委員会への説明、中間報告を行うべきだったのではないでしょうか。市長、市長が関係部署に議会へ適切に報告するよう指示を出せばよかったんじゃないんですか、お答えください。 ○議長(木下敬夫君) 楠企画振興部長。     〔企画振興部長(楠 利勝君)登壇〕 ◎企画振興部長(楠利勝君) 昨年、4つの事業者からの提案といいますが、あくまでも企画提案でございまして、すぐにでも事業に着手できるような状況では当然ございませんでした。 貸付契約を結んだ後に、各事業者において資金手当てですとか各種準備、場合によっては国の補助金の採択を受けるといったことで、時間も要するということが想定されましたので、現段階でまだ1年も経過していないことから、若干推移は見守っていかなくちゃいけないというようなことで認識しておりました。 そういうことで、現段階で残った3つにつきましては、特に建物に対して大きな動きもございませんでしたので、そこは動きがあった段階で、何らかの報告が必要であれば、してまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(木下敬夫君) 山崎智之君。 ◆11番(山崎智之君) 3つの施設については必ずやってください。ただ、その一つの施設に関していえば、新聞報道、また地域の声を聞いた、6月末に契約が解除された。6月議会の最終日でも説明できたじゃないですか。9月8日に公募するんだったら、その前に議長に報告すべきじゃなかったんですか。 市長、今の答弁で、適切に開示しているとおっしゃっていますが、地域住民は必ずしもそう捉えていないんです。創生ななおをめぐる数々の疑惑と一緒です。現在の市政における密室政治、情報のクローズド、そろそろ改めていただきたい。市民の皆さん方も気づき始めているんです、市政運営の実態を。 それを踏まえて、最後の質問にいきます。 七尾市は現在、10代後半から20代の人口流出が止まらず、出生数も過去最低を更新しております。七尾市にとって極めて厳しい状況が現在起きている。 これを踏まえ、市長に質問いたします。 七尾市が、また七尾市民が安心・安定して暮らす、この七尾で生活を送っていただける。そのために、第1に定住、第2に雇用並びに産業、第3に出産、そして子育て、最後に市民の暮らし、市民の生活、この4つの分野をそれぞれ支援するために、七尾市が今後、新たに実施しなければならないおのおの必要な取組について、これは予算配分など政治判断が必要なものであります。行政トップである市長の考えを伺います。 ○議長(木下敬夫君) 茶谷市長。     〔市長(茶谷義隆君)登壇〕 ◎市長(茶谷義隆君) 山崎議員の質問にお答え申し上げます。 市民の生活を守るために必要な施策について、人口流出が止まらず、出生数も過去最低を更新する中、定住、雇用、産業、そして出産・子育て、そして市民生活を支援するために必要な取組に対する予算配分を、政治的にどのように判断するかという御質問についてでございます。 昨日、高橋議員にもお答えしましたとおり、第2期七尾市まち・ひと・しごと創生総合戦略を抜本的に見直すことと考えております。総合戦略に掲げます4本の柱立ては変更することなく、令和6年度予算も含め、令和9年度までの具体的な取組を盛り込んでいくこととなります。 1つには、学校給食の無償化や子供の遊び場の整備など出産・子育てがしやすい環境づくり、七尾市で子育てをしたいと思わせるような環境づくりをこれまで以上に推し進めていく、そう考えております。 2つ目は、引き続き町なかのにぎわい創生に取り組むことにより、官民一体となってまちの活性化を地域経済の活性化につなげていきたい、そう考えております。 3つ目には、当市が有する観光資源のみならず、スポーツ・文化を最大限に活用し、インバウンドも含めた交流人口のさらなる拡大、関係人口、移住・定住の人口含め進めて、域内循環の促進に努めていきたい、そう考えております。 一方で、職業人材の不足が地域産業の回復の足かせとなっている現状も含め、若手の人材の育成と雇用の確保をしっかりと進めていきたい、そう考えております。 さらには、頻発する自然災害に備え、市民が安心・安全に暮らすことができるよう防災・減災対策についてもしっかりと取り組んでいく、そう考えております。 このような内容に予算を重点配分しつつ、市民が明るい未来を見通すことができるような令和6年度の予算編成に取り組んでいきたい、そう考えております。 以上でございます。 ○議長(木下敬夫君) 山崎智之君。 ◆11番(山崎智之君) 市長、今の答弁で、本当に七尾の将来、そのことに責任を持てるのでしょうか。今の話は、各論はそうかもしれないですけれども、それで、じゃどういう結果をもたらすの。目的と手段がこんがらがっちゃっているんですよ。 昨日、「インソムニア」で5億円、6億円の効果があったと言っていましたが、本当に市民にどれだけのリアルな恩恵があったのか、市民の暮らしにどれだけの効果があったのか、まず市民が実感できていないんです。 私は、お年寄りも若い人も、子供たちもお父さん、お母さん、みんなが七尾市で暮らし、一日の生活を安心して過ごせる、そういう市民お一人お一人に寄り添う、それが政治なんだと、私はこの14年、そのことをただただ訴えてまいりりました。 しかし、一日一日を一生懸命生きている、真面目に暮らしている市民の皆さんに対する気持ちが今の計画の見直しです。インバウンドを中心としたまちづくりです。一切、今の市長の答弁には、そういう気持ち、みじんも表れなかった。事業そのものが、おとといの答弁でもありました、イベントすること自体が目的になっていませんか。 市民の生活より「インソムニア」なんでしょうか。市民の暮らしより富裕層の誘客なんでしょうか。創生ななおのAI活用、本当にあの会社が自らの責任で、その事業を行っているんでしょうか。 市役所の皆さんは御存じのはずです。年金生活をされている御高齢の皆さんが苦しんでいる。市内における中小零細企業の経営者さんが、この物価高騰、石油高騰で苦しんでいる。昔からあるまちの飲み屋さんが悩んでいる、困っている。いつも通っている床屋さんが悩んでいる。 何度も私たちは、行政に要望も行いました。子育て現役のお父さん、お母さんたちが疲れている。この議会で何度も質問があったはずです。市民税は払えているんだけれども、生活に困り、暮らしに悩み、先が見えないという市民が多くいるのです。それを踏まえた見直しを本当に行っていただけるんですか。なぜ市政が、そこに手を差し伸べようとしないんですか。市政が市民を守らなくて、誰が市民を守るんですか。 市民に寄り添う市政、これを行うことが、本当の意味で、皆さん安易に能登の中核都市といいますが、本当の意味で能登の中核都市の再生、誇りあるふるさと七尾の復活に欠かすことができない。市長、そう思いませんか。 今こそ市民お一人お一人が、今の市長答弁を、今の市政の現状を、本当にそれでいいのか深く考えていただきたい。そのことを強く強く市民の皆様にお願いさせていただくとともに、市長には改めて言います。市民に寄り添った市政へ転換していただきたい。本当にお願いいたします。 以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(木下敬夫君) 12番、山添和良君。     〔12番(山添和良君)登壇〕 ◆12番(山添和良君) 今日もニコニコちゃんねる及びユーチューブを御覧いただき、ありがとうございます。 今日は市民の皆さんに、谷川俊太郎の反戦・平和の歌と言われている詩の一部を紹介したいと思っています。 「死んだ男の残したものは」、その詩なんですが、ちょっと長いので、3連目、4連目のみ紹介いたします。「死んだ子どもの残したものは ねじれた足と乾いた涙 ほかには何も残さなかった 思い出ひとつ残さなかった 死んだ兵士の残したものは 壊れた銃とゆがんだ地球 ほかには何も残せなかった 平和ひとつ残せなかった」。 市民の皆さんのお子さん、お孫さん、あるいは親戚・知人のお子さんやお孫さんがそういったことにならないように、反戦・平和、今回は、大項目でいいますと2つ目に、学校の平和学習について伺おうと思っておりますので、乞う御期待といいますか、チャンネルはそのままでといいますか、ひとつよろしくお願いいたします。 では、発言通告に従い、順次伺っていきます。 まずは、教科書採択の会議の公開について伺います。 こうした会議を公開している自治体が増えている中、本市ではそうなっていない。実は私、これまでも何回か、教科書採択の会議の傍聴を希望したわけなんですが、今ほど申し上げたとおり、本市では非公開ということで、傍聴の希望はかないませんでした。そして、理由としては、静ひつな環境で自由闊達な議論を保障したい、こういった趣旨のことであったかというふうに記憶しております。 その教科書を使って学習するのは児童・生徒です。児童・生徒の保護者をはじめ、市民の方々がこれを傍聴できない、それでよろしいんでしょうか。静ひつな環境で自由闊達な議論を保障するということと市民の傍聴、僕は別のことだと思いますよ。 文科省も同じような内容で見解や通知を出しています。例えば、開かれた採択、教科書採択は保護者をはじめ、国民により開かれたものにしていくことが重要だ、こんな見解を出していますよね。また、昨年の3月31日付で出された文科省通知、教科書採択に係る教育委員会の会議を行うに際しては、静ひつな審議環境の確保等の観点から検討を行い、会議の公開・非公開を適切に判断するとともに、傍聴に関するルールを明確に定めるなど適切な審議環境の確保に努めること。 つまり、教科書採択の会議は非公開でなければならないということはない。傍聴、このルールをしっかりと定めることによって、会議は公開でやっても、これはいいよというふうな判断でしょう。 ちなみに、羽咋市は公開しています。羽咋市は教科書採択の会議を公開しているんです。傍聴人に羽咋市教育委員会傍聴人規則の遵守を依頼し、文科省のいうところの適切な審議環境を確保しています。 そこで、3点伺います。 1点目、これまでの教科書採択の会議を振り返ってみてください。非公開だからこそ静ひつな環境で採択できた、あるいは非公開だからこそ自由闊達な議論ができた、そんな実感はありますでしょうか。 2点目、教科書採択の会議録、今度は会議録なんですが、会議録の公表について伺います。 本市ではこれを市のホームページ上で取り上げておりますけれども、項目と結果だけですね。「教科用図書の採択について可決」、これだけなんですよ。これじゃ不十分でしょう。どんなやり取りがあったのか、せめて会議の概要ぐらいは掲載すべきではないかというふうに思うんですね。保護者をはじめ市民の方々が情報公開請求をしなくても市のホームページ上でそれが分かる、そんなふうにすべきだと思いますが、見解を伺います。 そして、3点目としては、先ほども申し上げましたように、羽咋市教育委員会のように教科書採択の会議を公開にしてはどうかというふうに思うんですね。会議を公開し市民の傍聴を認める、そういった方向で検討なさってはいかがかと、今後ですよ、いかがかというふうに思うんですが、見解を伺います。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 山添議員の御質問にお答えします。 1点目と3点目を併せてお答えします。 まず、1点目ですが、七尾市においては、国の通知を受け外部からのあらゆる働きかけに左右されることなく静ひつな環境を確保するため、今回の教科書採択においては非公開で実施したところです。委員の皆様からは様々な御意見をいただき、自由闊達な議論ができたと感じております。 ただ、3点目になりますが、今後の教科書採択の会議の公開については、教科書採択に関する国の通知や他市町との状況等を踏まえて、検討課題とさせていただきたいなと考えております。 2点目です。今年度の教科書採択に関する資料については、先般ホームページ上に採択結果及び採択理由を掲載したところであります。現時点では、項目と結果のみではなくて採択理由等を公開することによって、必要な情報を公開したと考えております。 以上です。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) 今ほどの答弁で、まず、自由闊達な議論ができているんだ、それは、さきの8月28日の会議を受けてというようなことでおっしゃいました。 僕はそれは、先ほど申し上げたように傍聴できなかったんですが、2年前の教育委員会の定例会、教科書採択の議事録といいますか会議録、情報公開して頂きました。今ほど教育長さんがおっしゃるような自由闊達な議論がなされている、そんな印象はなかったですね。2年前はなくて今回はあった。 では、8月28日の議論、自由闊達な議論と思えるような具体を少し示していただけますか。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 具体的な内容になるかどうか分かりませんけれども、まず多かったのは採択の理由、なぜこれに決まったのかということ、特に教科書が変わったところを、なぜそれがよかったのかということ、それと、何を基準に選んだのか、採択の基準、それから前回との違い、学習指導要領にどんなふうに沿っているかどうかというところが、具体的だったかなと思います。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) なるほど、随分と2年前とは違いますね。2年前は質問は2つだけでしたね。それも教科書自体についての質問ではなくて、採択候補である教科書、県内での採択率はどれだけか、それから、教科書に補助教材はあるか、これだけなんですよ。それが意見も全くなしで通っていたと。 どうも2年前と隔世の感があるので、失礼ながら、もう少し具体を聞かせていただきたいと思うんですが、教科書についてのそういう自由闊達な議論、本当にやったのかというのは失礼ですね。自由闊達な議論という表現に合うような、教科書そのものについての会議といいますか、議論といいますか、その内容といいますか、教育長さんが覚えている範囲内で、少し御答弁いただけませんか。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 繰り返しになるかもしれないんですが、一番覚えているのは、なぜこれに変わったのかというところでしたね。その教科書の特徴、ほかと違う特徴がどこかという質問が多かったと思います。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) 後でまた情報公開請求をさせていただいて、また見せていただきたいなというふうに思います。 もう一つ、答弁を聞いていて、これは2点目に関わることなんですが、会議録のところなんです。先ほどの答弁を、ちょっと僕も聞き間違えたのかもしれないので、確認しながら伺っていきたいと思うんですが、項目と結果のみだけではなくて理由を掲載していると。これ、市のホームページ上でそれが分かるようになっていますか。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 今、市のホームページ上にアップされておりますので、ぜひ御覧ください。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) それは失礼しました。 それで、僕が質問しているのは、その会議の中でどんなやり取りがあったのか。質問があって、それに対して担当課がどう答えて、それから、ある教育委員さんが意見を言ったら、その意見に対して、ほかの人がどう反応して、どういうふうな発言をなさったか、そういったことを市のホームページ上でアップすることが、僕は会議の概要というふうに、先ほど質問で申し上げているんです。 今ほどの答弁ですと、そこまでは市のホームページ上ではアップするつもりはないんだという、そんな答弁でしたかね。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 現状では今、理由を掲載することで十分だと考えております。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) ほかの自治体なんかを見ていると、そのやり取りが克明に出ているところ、あるいはまた、先日、金沢市で議会質問がある中で、教育委員さんの氏名を載せるかどうか、そういうこともあったりしている中で、本市では市のホームページで、やり取りについてはアップしないという御答弁で、そうなると、僕をはじめ保護者、そして市民の方がそのやり取りを知ろうと思ったら、やっぱり情報公開請求するしかないんだなと、そんな思いで聞いていました。 それはそれで、教育長さんの判断なので、そういうふうな形も致し方なしかなと思うんですが、これから先、情報公開の時代に、どんどんもう少し変わってくるんだろうなというふうな思いは持っています。 それから、答弁で、検討します、これ3つ目のところなんですが、少し検討課題にさせてくれというふうな御答弁をいただきました。検討ということ、実は僕の質問が悪かったなというふうに思うんですよ。検討しませんかと発言通告に書いたら、検討しますよと答えるのが世の常かなと。これまでもそうでしたね、検討しますと言って、10年たっても検討したままだった。 そういうこともあれば、前向きに検討しますと言って、1か月もしないうちに結果を出してきた、そういうのもありますね。平和展につながる平和首長会議に加盟しませんかという僕の質問に対して、当時の武元文平市長が検討しますと言って、すぐに結果を出しましたよ。 今ほどの検討しますの答弁は、どちらなのかなというふうに思うんですね。検討しますの本気度を伺いたい。その辺のところが分かるような追加答弁をお願いできますか。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 山添議員の再質問に本気度をということですので、来年度、中学校の教科書採択があります。そのときには結論が出せるように検討していきたいと思います。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) 微妙な答弁いただきました。うまい答弁をいただきましたと言ったほうがよろしいですかね。なるほど。 1年間、少し本当に検討していただいて、僕は思うんですが、先ほども情報公開の時代だという中で、次の1年で世の中随分変わると思いますよ。世の中の大きな流れ、大きなうねりに乗り遅れないように、ひとつぜひとも前向きに検討していただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。 では、次の質問に入ります。ありがとうございました。 次に、平和学習について伺います。 6月会議、総務部長さんからは、平和展、そして広島から招聘した語り部、この2つについて御答弁いただきました。そして、教育長さんからは、その語り部の方の具体の活動、学校の平和集会に参加する、こういった答弁をいただきました。 平和展については、私、実際に見てまいりましたものですから、質問することはないんですが、とてもいい平和展だったなと素直に感じています。ただ、その平和展で展示されていた各学校の平和に関する作品、これ拝見しまして、その取組に若干の温度差を感じた次第です。 また、6月会議、教育長さんからはこんな答弁いただきました。市内小・中学校11校で平和集会等を行う。それを聞いたときも、えっ、全ての学校で平和集会を行っているわけではないんだな、素朴な感想とともに、そのときも若干の温度差を感じたんですね、各学校の取組に。 ところで、8月6日、広島の平和記念式典で「平和への誓い」を朗読した子供代表の1人が、こんなふうに話していたのを覚えておいででしょうか。身内に被爆者はいないんだけれども、学校の平和学習で被爆者の体験を聞いて、僕たちが伝えていかなければならないと思った。まさに平和学習、平和教育の大切さを教えてもらった、そんなような思いでありました。 そこで、3点伺いたいと思います。 1点目、語り部の方が参加した平和集会、どうだったんでしょうか、まずは伺います。 2点目、平和集会という形を取るかどうかは別にして、広島から招聘した語り部の方のお話を聞くことは、とても大切なことだと思うんですね。ですから、ぜひとも何年かかけてでも、市内全ての小・中学校の児童・生徒にこれを聞かせてあげたい。どうでしょう、そんな見通しはありますでしょうか。 3点目は、先ほども申し上げましたように、私、各学校の平和学習に若干の温度差を感じているんですね。各学校では平和学習、しっかりと取り組んでいるんでしょうか。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 山添議員からの平和学習についてということでお答えします。 まず、語り部が参加した平和学習ですが、被爆地広島からお越しいただいた語り部の皆さんと児童・生徒が実際に対面して、原爆による甚大な被害や多くの命が奪われたことについてお話ししていただける、本当に貴重な場になりました。 生徒はこれまで、社会科を中心に教科書や映像資料から学んできているんですが、語り部さんから直接お話を聞くことで、命の貴さ、それから戦争の悲惨さ、平和の尊さについて改めて考えている様子、真摯な態度が伝わってきました。 2点目です。語り部さんのお話を聞く機会についてですが、今年度は市内小学校1校、中学校1校において、語り部の話を聞く平和集会を実施することができました。コロナ禍で中断はあったんですが、平成30年度から市内小・中学校を順次回って、今年度で3回目になります。本当にいい機会だなと思うので、来年度以降も順次、市内小・中学校での語り部さんのお話を聞く機会をぜひ設けていきたいなと思っています。 3点目です。平和学習がしっかりなされているかどうかということです。 平和に関する学習については、平和集会という形では、夏休みに市内小・中学校11校で平和集会を実施いたしました。広島の語り部の方を招聘した朗読会や講話、それから読み聞かせ等を行ったところです。 そのほか、夏休み中に平和集会という形を実施しなかった、登校日を設定しなかった学校を含む全ての小・中学校において、学習指導要領を踏まえて、社会科、国語科の時間を中心に、平和の大切さや戦争の悲惨さ、命の貴さ等については学習しております。 以上です。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) ありがとうございます。 少し、先ほどの答弁の追加答弁を求めたいなというふうに思うんですね。それは、1点目でいうと、語り部の方が参加した平和集会、こういった具合ですよというようなことを御答弁いただきました。 どうなんでしょう。その子供たちの声というんですかね、そういったことが直接、教育長さんのほうへ届いているんでしょうか。様子を見て、こういう形だったなという答弁はいただいたんですが、教職員の声あるいは子供たちの生の声がもし届いているのなら、聞かせていただきたいです。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) この語り部さんの平和集会、私も参加させていただきました。そこにいた先生方からは、やっぱり広島にいた方、語り部さんたちは被爆体験はないけれども、おじいさんであったり親戚の方であったりとかの話を聞いている人から聞くのはインパクトが違うということで、子供たちにも生徒さんにも少し聞いてみました。どうだったと。 まず映像に、やけどをして亡くなられた方の映像とか、そういうかなりリアルな映像を流されたということで、そこにまずびっくりしたと。こんな何万人も。まずびっくりしたということから、やっぱり語り部さんの朗読が本当に胸に来るんです。それを聞いていたら、女の子たちのグループに聞いたら、ちょっと泣きそうになったとか、こんなの嫌だな、七尾にあったら嫌だなというようなことはお話ししていました。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) さすが教育長さんですね。そうした声がダイレクトに伝わるというのは、お人柄だなと思ったりしながら、その中で、僕は、石崎小学校はリモートで参加したというようなこともお聞きしたんです。そうしたら、リモートで参加した石崎小学校の子供たちの声、職員の声等が届いているようでしたら、お聞かせいただけますか。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) リモートで参加した石崎小学校は、能登香島中学校のほうから、石崎小学校の皆さん、今日の集会はどうでしたかということで感想を求められたときに、5年生の子が、こんなに怖いことが起こったんだということを知って、絶対に嫌だなと思ったということと、戦争を絶対に起こしてはいけないなということを思ったということ、語り部さんに対して、詩の朗読がすごく心に残りましたというような感想を、三、四人お話ししてくれました。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) それから、3点目の答弁のところで、少し伺いたいなというふうなところがあるんですが、平和集会を行った11校については、集会等を見ながらも、平和学習がしっかりなされているんだろうなというような形の御答弁がありましたが、それ以外の学校では、言ってみれば教育課程全般においてなされている教科や領域、教育長さんもおっしゃられたように、具体で言うと国語、社会、それから、領域で言うと道徳や特別活動とかというところで、学習指導要領のカリキュラムの中にあるからやっているんだろうと。 この辺のところが、11校以外のところは、確かめた上での答弁というよりも、決まっているから多分やっているんじゃないのというような感じに伝わったんです。ちょっと受け取り方、間違いですかね。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 11校の10校は小学校です。小学校は全てに平和集会を行っております。残り4校の中学校の1校が能登香島中学校で、語り部さんのお話を聞く集会を持ちました。あと3校のうちの1校は、全校登校日を設けておりません。もう1校は、私の主張能登大会を振り替えにしたということで、そういう設定をしておりません。 3校の中学校に直接お話を聞きました。平和集会という形を持っていなくても、平和学習はしっかりなされているのかどうかということを聞き取りをしました。どの学校も社会科の時間を中心に、または学年集会等で特設でする場合もあるし、その時期を見て、ちょうど社会科の学習する時期に合わせて平和学習は行っているということを4校とも確認しております。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) 実はこの質問、広島市議会でも同じようなの、あったんですよ。僕はパクったわけじゃないんですが、見ていたら、ちょっとニュアンスは違いますけれども、各学校の平和学習、現状と今後の展望というような形で、現状においてというので、先ほど教育長さん御答弁いただいた、教育課程全般で、その中でも特にというような形の話を広島市教育委員会教育長さんがおっしゃっていまして、それにプラスして答弁したのは何かというと、本市としては平和教育プログラム、これを各学校に示しているんだ、かつ独自教材、広島平和ノート、これを作成して各学校に無償配布している。そこまでやっているんだから、しっかり学習しているはずですよ、こういったことなんですね。 だからといって、誤解のないように言っておきます。こういったことを本市でもやりませんかというような質問ではないんです、通告外の質問ですからね。そんなのではなくて、そんなことをやっている広島市議会での答弁と比べたら、本市でも、もしかして教育委員会が主体となって各学校にアクションを起こしているかもしれない。ただ、先ほどの答弁ではそれが出てこなかったのは、答弁が単に漏れただけで、教育委員会としては各学校任せではないと。 特に今ほど教育長さんの答弁を聞いていて、やっぱりいろんなところで各学校とのつながりを持ちながら、そういう検証なんかをなさっているなと思えば思うほど、先ほどの答弁プラス、教育委員会が主体となって行っているような各学校への指導といっていいんですかね、そういうことがあったら、追加答弁していただけませんか。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 現状では特別に、今のところ、教育委員会主導ということはありませんが、これもちょっと考えていかなければいけないなということと、やっぱり平和学習をしっかりやるように促していくことが大切だなと思います。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) 長崎市でもそうなんですよ、独自教材を作成している。そして、8月9日は一斉の全校登校日をしている。今もやっていますね。広島は、8月6日一斉というのはやめましたけれども。そして、そこに平和集会と明記しているんですね、教育委員会が。 そういったことを考えれば、今教育長さんがおっしゃったように、教育委員会が主体となって、少し各学校への支援というんですか、平和学習をする環境整備というんですか、そういったことをなさってもいいのかなというような思いで聞いていました。 今後どういった形で教育長さんが活動されるのか、また期待しながら見ていきたいなというふうに思います。ありがとうございました。 次に、香害、香りの害について伺います。 近年、香りの害で苦しんでいる人が増えているようですね。私も、この相談を受けるまでは知りませんでした。ですから、自分なりに勉強してみて、このことは基礎自治体でも取り組むべきものだというふうに思うようになりました。 ところで、香りの害というのを、私はこんなふうに理解をしています。香りに伴う製品、そこに含まれている化学物質による健康被害、そして、それは一過性のものから、化学物質過敏症という深刻な病気になってしまう、多種多様な症状があるんだということも理解をしています。 その香りの害の原因ではないかと言われているのが、合成洗剤や柔軟剤に含まれている香料、特に香り成分が長く続くマイクロカプセルの研究開発というのは、香りの害に拍車をかけたとも言われています。その辺のところの因果関係はまだはっきりしませんが、少なくとも私は、不必要な香り、そして過剰な香り、こういったことは控えたいなと考えるようになりました。 厚労省や文科省なども、こうした香りの害に注目して、啓発ポスターを作成しています。しかも、初めは、「その香り、困っている人がいるかも」、こんな表現でしたけれども、最近は、「知ってください、その香り。困っている人もいます」といった、より踏み込んだ表現になりましたね。それだけ香りの害といいますか、化学物質過敏症といいますか、そうしたことに苦しんでいる方が増えているんだろう、そして、看過できないような状況になっているんだろうというふうに思います。 ちなみに石川県は、先ほど申し上げた啓発ポスターというのを県のホームページ上で掲載をしています。でも、この問題というのは、国や県が動いても基礎自治体が動かなければ意味がない、効果は半減する、そんなふうに思うんですよ。 そこで、2点伺います。 1点目、本市においても、市のホームページあるいは広報紙等を活用なされて、香害といいますか、香りの害といいますか、化学物質過敏症といいますか、そうしたことで苦しんでいる方への配慮を促す、そんな情報発信をなさってはいかがでしょうか、見解を伺います。 また、2点目としては、これ化学物質の影響の未然防止という、そんな視点で伺いたいと思うんです。成長期である児童・生徒には、こうした配慮が特に必要だと思うんですね。 この点、先ほどの1点目と同じように情報提供すべきだなというふうに、各学校においても必要なことじゃないかというふうに思うんですが、この点でも見解を伺います。 ○議長(木下敬夫君) 茶谷市長。     〔市長(茶谷義隆君)登壇〕 ◎市長(茶谷義隆君) 山添議員の御質問にお答え申し上げます。 香害、香りの害についての周知についての内容についてでございますけれども、実は私の娘も非常に香りに敏感でありまして、いわゆる洗濯洗剤に香りが入っているものは使えないというような状況で、単にデリケートなだけかなと思ったんですけれども、そうでもないような状況でございます。 七尾市においては、令和4年5月に石川県からポスターの掲示による周知依頼がありまして、パトリアに令和5年3月まで掲示をしておりました。今年度は、令和5年7月に消費者庁より周知依頼があり、本庁市民ロビーにポスター掲示を行っているところでございます。 香りの害を含む化学物質過敏症は、解明されていない部分も多い病気とされておりますけれども、原則的にはその患者さんにとっては、合わないものがあれば原因物質になる可能性があり、洗剤、芳香剤など様々にあることは承知しているところでございます。また、予防・治療には、できるだけ接触する原因物質の量を少なくすることとされております。 化学物質過敏症の症状で苦しんでいる方への理解と協力を求めるために、議員御指摘のとおり最新の情報を把握して、ホームページ、広報等の活用により周知していきたい、そう考えております。ただ、広報と言っても多くの広報がありますので、それに紛れ込まないように効果のある周知方法を考えていきたい、そう考えております。 ○議長(木下敬夫君) 松村教育部長。     〔教育部長(松村和浩君)登壇〕 ◎教育部長(松村和浩君) 私のほうからは、児童・生徒への特別な配慮、特に配慮が必要であるということと、学校においての周知についてお答えをさせていただきます。 化学物質過敏症につきましては、文部科学省において、平成24年1月に参考資料が出されております。それ以降、症状や発生要因、それから予防対策、その考え方について、各学校に周知をしてきたところであります。 今年度に入ってからも、症状のある児童・生徒に対して配慮した教科書の対応本の作成や配付に関する国・県の通知が出されておりまして、都度学校に周知をさせていただきました。 議員御指摘の未然防止の視点も含めて、改めて各学校に、この状況、情報について提供してまいりたいというふうに思います。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) 教育部長さんに、先ほどの答弁についての少し詳しい答弁をしていただきたく質問をさせていただくんですが、必要なのは、香りの害で苦しんでいる人の周りの子供たちの配慮、そして、周りの子供たちの保護者の配慮だと思うんですね。そういうような情報がしっかりと届くのか、学校の中に届いても保護者のところまで届くのかというのは、とても疑問なんですね。 できれば教育委員会の名前で、各学校それぞれの取組ではなくて、教育委員会として一つの方向性を出して、学校を窓口にして子供たちや保護者のほうにその情報が伝わるような手だてというのが、僕は必要じゃないかなというふうに思うんですよ。 先ほどの答弁の少しの具体として、私の思いも踏まえて、追加答弁をお願いしたいなと思うんですが、いかがですか。 ○議長(木下敬夫君) 松村教育部長。     〔教育部長(松村和浩君)登壇〕 ◎教育部長(松村和浩君) 再質問をいただきました。 学校における周知という表現で答弁をさせていただきましたけれども、当然それが、しっかりと教員が理解し、子供たちを通じて保護者の皆さんにも理解をいただくというのが肝要かと思います。 先ほど市長答弁でありました消費者庁、それから厚生労働省のポスターあるいは通知も含めて、文科省の出しております留意点と併せて、総合的に情報を積極的に出していきたいというふうに思います。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) ありがとうございました。よろしくお願いします。お願いします。お願いします。 それでは、最後に、学校における障がい者等の支援について伺いたいと思います。 来年の4月、改正障害者差別解消法が施行されます。民間事業者においても合理的配慮が法的に義務化されるわけです。そんな中で、学校の合理的配慮はどこまで進んでいるんでしょうか。 実は私、2016年に何回か、この合理的配慮について伺っております。それは、その年の4月に現在の障害者差別解消法が施行されたからです。 そのときの教育長さんは、こんなふうに答弁なさっていますね。障害のある子供の自立と社会参加を目指した取組を含めて、共生社会の形成に向けての重要な役割が学校現場にある。そして、合理的配慮の観点から、保護者からの要望にできるだけ応えていきたい。あれから7年ですよ。合理的配慮はどこまで進んでいるんでしょうか。 また、障害者等の移動支援事業についても伺います。 その前に、国の基準について少し触れたいなというふうに思うんですが、私は、この事業に対する国の支援、少なからず違和感を持っているんですね。といいますのも、社会生活上不可欠な外出及び社会参加のための外出、こういった支援を訴えながらも、通勤・通所、そして通学は対象外としている。おかしいなと思いますね。通学、これ対象とすべきでしょう。何となれば、学ぶことは社会参加の基本だから。 こういったこと、思いを同じゅうする中で、事業として実施しているのが金沢市ですね。金沢市は、2022年といいますから去年ですか、障害者等移動支援事業、この内容を広げました。そして通学支援を行う、そんなような形になりました。ただ、ハードルはあります。特別な事情があると認められる家庭に対してと。 これ、後で調べてみましたら、大阪の枚方市なんかはそんなハードルないですね。ないだけではなくて、移動支援事業という大きなくくりの中から通学支援だけを取り上げて、通学支援事業として事業としてやっているんですよ。言ってみれば、支援事業をしていないところは全国的には4割ぐらいですよね。あとは何らかの支援をしている。そんな中で、先ほど申し上げた大阪の枚方市なんかは、これから僕は勉強してみたいなというふうに思うんです。 それでも金沢市の、ハードルは高いんだけれども、大きな一歩だなというふうに僕は感じています。 そこで、2点について伺います。 1点目、学校における合理的配慮はどこまで進んでいるのか、同じ繰り返しになりますけれども。そして、解決すべき課題というのはないんだろうか、これが1点目なんです。 2点目のほうは、本市における障害者等への通学支援は十分なものとなっているんだろうか。 以上2点、よろしくお願いします。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 山添議員の御質問にお答えします。 1点目の学校における合理的配慮に関わることです。 本市においては、施設整備面では、肢体不自由児の通学する学校におけるバリアフリー化、視覚障害児の学習する教室での光源の調整、発達障害児の情緒安定のための小部屋等の設置などが行われております。 また、読み書きに困難さのある児童・生徒に対しては、テストの際にルビ付問題を提供したり、端末を活用したりするなど、個々のニーズに応じた支援を行っているところであります。 こうした児童・生徒に対する支援については、ニーズに応じた適切な支援がなされているかどうかを検証していく必要があることから、個別の教育支援計画や個別の指導計画等を作成し、どのような合理的配慮が必要か、具体的な支援策を検討し、本人や保護者と合意形成をし共通実践していくこと、また、研修などを通して具体的な配慮を学び続けていくことが必要であると考えています。この検証を繰り返ししていくことが、今後続けていかなければいけないことだと考えております。 以上です。 ○議長(木下敬夫君) 松村教育部長。     〔教育部長(松村和浩君)登壇〕 ◎教育部長(松村和浩君) 私のほうからは、障害者等に対する通学支援は十分かというお尋ねにお答えをいたします。 当市では、屋外での移動が困難な障害者の方の外出を支援する事業として、御指摘ございました移動支援事業を実施しておりますが、通学での利用は対象外というふうになっております。教育委員会の通学支援といたしましては、スクールバスの送迎あるいは遠距離における通学補助事業を行っております。 障害のある児童・生徒に対する必要な通学支援について、十分かというお尋ねですが、他市との比較で十分かというのは、少し表現し難いのかなというふうに思いまして、当市としては、障害の程度あるいは御家庭の事情などを考慮しながら、学校や保護者の方との密接な協議をしながら対応していくということであります。 以上です。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) 先ほどの答弁の中で、課題について、教育長さんからお答えをいただきました。ただ、その課題のところで、僕は人的配置の点で、課題として教育長さんが御答弁なされなかったというところに少し違和感を持つんですが、先ほど教育長さんがおっしゃられたバリアフリー等々のいわゆる基礎的環境整備、これがなされて、その上で個に応じた支援の提供である合理的配慮というのがなされる。関係性はありますから、そういうものができて初めて個に応じたと。そのときに、個に応じた支援をしていくためには、人が必要だと思うんですよね。 具体で申しますと、特別支援教育支援員、学校現場から要求されている数の半分しか措置されていませんよ。そういう中で、個に応じた支援を提供しようとしたら、無理があるのかなという思いなんですね。 でも、先ほどの答弁では、解決すべき課題という中に含まれていなかったので、教育長さんとしては、そういう部分は合理的配慮を進めていく上でそれほど必要ないと思っているのか、それとも答弁の中で漏れてしまったかな、追加答弁しようかなというような思いなのか、その辺のところをちょっと教えてください。 ○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。     〔教育長(八崎和美君)登壇〕 ◎教育長(八崎和美君) 再質問にお答えします。 先ほどの答弁で、課題に当たるというよりは、検証を繰り返し、そして合理的配慮に理解を深め、具体的な対応ができるようにするということが課題であるということでお答えしましたが、もちろん人的な配置、特別支援員さんの増員は、本当にぜひ財源の確保とともに訴えていきたい、取り組んでいきたいところです。ぜひ人数は、やっぱりまだまだ増やしていきたいと思っています。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) 本当ですよね。来年の4月に改正障害者差別解消法ができて、民間がどんどん動いている中で、学校現場が遅れていく。それも人の手が足りないよというところで、やろうとしたことができないというのはとても残念なことだから、教育長さんがおっしゃったとおりです。あとは財源措置ですよ。教育委員会がしっかりと要求したのを、財務といいますか、市長部局がどんなふうにそれを受け止めてくださるかなんだろうなというふうな思いで聞いていました。 それから、答弁のところで、2点目になりますかね、通学支援というところで、僕は先ほど説明を申し上げたわけなんですが、国の基準というのはやっぱりいかがなものかというような思いがあって、国がやらないんだったら自治体はやるよ、それぞれの差はありますけれども、6割が何らかの支援をしていますよね。教育部長さんがおっしゃったようなスクールバス、車椅子の人が乗れるようなスクールバスなら、それはいいんだろうなと思ったりして聞いていました。 そして、スクールバスという答弁をいただいたときにイメージしたのは、僕はハンデというものを克服するために、教育の機会均等、そのために、距離というハンデがあったら通学バスを出す、障害というハンデがあったらその障害に応じた支援をする、こういうことなんだろうなというふうに思うんですね。 先ほどの答弁の中で、子供たちあるいはその保護者の思いや願いや声、しっかりと寄り添っていきたいというようなことがありました。そうした声に寄り添うためには、具体的な支援というのが必要だと思うんですよ。 改めて教育部長さんにお聞きしたい。通学支援として、通学が困難なそういう子供たちに対して、保護者の希望も聞きながらも、具体としてこれから検討していくべきことというのはないんでしょうか。これ以上できませんよ、十分ですよというような形であったら、とても残念だなと思うんですが、そこのところをちょっと聞かせてください。 ○議長(木下敬夫君) 松村教育部長。     〔教育部長(松村和浩君)登壇〕 ◎教育部長(松村和浩君) 再質問にお答えします。 先ほど、金沢市あるいは枚方市の例も出されました。現時点においては、我々とすれば、現在の七尾市の制度の枠組みの中で、実際に障害のある方、児童・生徒の思いでありますとか、家族の御意向でありますとか、そういったところに沿ってということになりますので、現状においては、先ほど申し上げた答弁のとおりであります。 ○議長(木下敬夫君) 山添和良君。 ◆12番(山添和良君) 現状認識という点で御答弁いただきました。今後それが、いろいろな形で通学支援が広がっていくことをまた期待申し上げて、質問を終えたいと思います。ありがとうございます。 以上で終わります。 ○議長(木下敬夫君) これにて、本日の質疑並びに質問を終わります。 △委員会付託 ○議長(木下敬夫君) 次に、日程第2に入り、ただいま議題となっております市長提出議案第20号ないし第28号は、お手元に配付してあります付託表のとおり所管の委員会に付託をいたします。 △休会 ○議長(木下敬夫君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。 お諮りいたします。 明日14日から9月18日までは、委員会審査及び議案調査のため、休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木下敬夫君) 御異議なしと認めます。 よって、以上のとおり休会することに決しました。 △散会 ○議長(木下敬夫君) 次回は、9月19日午後2時から会議を開きます。 本日はこれをもって散会をいたします。 お疲れさまでした。 △散会 午前11時45分        市議会定例会9月会議質疑並びに質問発言順序表日代表・一般発言順序議席番号氏名11日一般質問13木下美也子28西川英伸37瀬戸三代45原田一則513佐藤喜典61木戸奈諸美12日一般質問716永崎 陽86山花 剛94江曽ゆかり1010高橋正浩1117中西庸介122和田内和美13日一般質問1311山崎智之1412山添和良          令和5年度七尾市議会定例会9月会議          議案付託表委員会名件名予算決算常任委員会議案第20号、議案第21号、議案第22号、議案第23号            (以上、議案4件)  [※分科会へ詳細審査]●総務企画分科会  議案第20号中関係分   第1条 歳入歳出予算の補正      歳入      歳出 第1款 議会費         第2款 総務費         第4款 衛生費
            第10款 教育費   第2条 債務負担行為の補正   第3条 地方債の補正●教育民生分科会  議案第20号中関係分   第1条 歳入歳出予算の補正      歳出 第3款 民生費         第4款 衛生費         第10款 教育費         第13款 災害復旧費  議案第21号、議案第23号   第2条 債務負担行為の補正●産業建設分科会  議案第20号中関係分   第1条 歳入歳出予算の補正      歳出 第6款 農林水産業費         第7款 商工費         第8款 土木費         第9款 消防費         第13款 災害復旧費  議案第22号総務企画常任委員会議案第27号            (以上、議案1件)教育民生常任委員会議案第24号、議案第26号、議案第28号            (以上、議案3件)産業建設常任委員会議案第25号            (以上、議案1件)...