平成26年 9月 定例会(第3回)
議事日程(第2号) 平成26年9月9日(火曜日)午前10時開議 日程第1
市長提出議案第86号ないし第105号及び報告第19号ないし第30号(質疑・質問)本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
出席議員(22名) 1番 西川英伸君 2番 高橋正浩君 3番 山崎智之君 4番 山添和良君 5番 佐藤喜典君 6番 木下敬夫君 7番 岡部俊行君 8番 礒貝和典君 9番 久保吉彦君 10番 杉木 勉君 11番
荒川一義君 12番 松本精一君 13番 伊藤厚子君 14番 垣内武司君 15番 永崎 陽君 16番 大林吉正君 17番
石川邦彦君 18番 桂 撤男君 19番 高僧 弘君 20番 中西庸介君 21番 今田勇雄君 22番
木下孝輝君欠席議員(なし)
△開議 午前10時00分
△開議
○議長(
桂撤男君) 皆さん、おはようございます。 これより本日の会議を開きます。
△
議事日程の報告
○議長(
桂撤男君) 本日の会議の
議事日程は、お手元に配付の
議事日程表のとおりであります。
△質疑・質問
○議長(
桂撤男君) これより日程第1に入り、
市長提出議案第86号ないし第105号及び報告第19号ないし第30号に対する質疑並びに
市政一般に対する質問を、あわせて行います。 この際に、議事の進行について協力方を要請いたします。 質問者は、
重複質問及び通告外の発言は避けるようお願いします。また、各答弁者は質問の要旨を的確に捉え、内容の重複や質問以外の答弁を避け、要点のみ簡潔にお願いいたします。 それでは、ただいまより質疑並びに
一般質問に入ります。 11番、
荒川一義君。 〔11番(
荒川一義君)登壇〕
◆11番(
荒川一義君) 皆さん、おはようございます。 24歳の若き
エース錦織圭選手がテニスの4大大会の一つであります
全米オープンで準優勝いたしました。
日本テニス界の歴史に新たな1ページを加えました。そして、これだけではなくて、同じ
全米オープンの車椅子の部で
日本選手が男女そろって優勝しまして、ともにダブルスとあわせた二冠に輝きました。この快挙に心から祝福をするものでございます。そして、このことにより
テニス界にも新たな火がつき、どんどんと七尾市の
スポーツ合宿においでいただきたいと、こんなふうに期待をいたしております。 それでは、会派「礎」を代表しまして、6点について質問をしてまいります。 まず最初に、新内閣に期待することということで、市長に伺ってまいります。 御存じのように、この9月3日、第2次
安倍内閣で初となる
内閣改造が行われ、新しい内閣がスタートいたしました。 この
内閣最大の課題の一つは、元気で豊かな地方の創生ということでございまして、
人口減少や
地方都市の衰退といった課題を克服する。このことを目指すとし、まち・ひと・し
ごと創生本部を設置し、複数の関連法案を秋の臨時国会に提出するとしております。政府には、国自体が変わるための新たな
デザインづくりをするとともに、主役は地方であり、このことを徹底しながら課題を克服していただきたい。 一方、主役になるべき私
たち地方の自覚も一層問われてくるのではないでしょうか。 そこで、市長には、七尾市として新内閣に期待することや要望すること、これは何か。また、市長として任期後半に向けた
市政運営の意気込みについて、あわせて伺いたいと思います。 それでは、2番目の
質問テーマとして、七尾市の
人口減少とどう向き合うのかということについて何点か伺ってまいります。
人口減少が
日本社会にとって多くの課題を投げかけており、この5月、
日本創成会議が公表した提言では、2040年までに国内の約半数の市区町村が消滅の危機にあるとしました。人口は国力の基本であり、
人口維持対策は百年の計と言われ、
全国知事会でも
少子化非常事態が宣言されました。まさに、国を挙げてこの対策に本腰が入ってきたわけです。 七尾市においても、
人口減少は最
重要課題であり、国の予算配分に口をあけて待っているような受け身ではなくて、地域が持つ強みや特徴を積極的に掘り起こし、さまざまな工夫と気概が求められるのではないでしょうか。 そこでまず、七尾市における
人口減少、さて、その正体とは何かということです。このことをわかりやすく描き、議論の土台として、市民と情報共有していく
取り組みを加速させる必要がございます。市長にはこの正体をどう分析し、読み解くのか伺います。 次に、
人口減少化における
行政職員や組織、そして
行政サービスのあり方をどう考えるのかということです。
人口減少時代の市職員に求められるものは何か。そして現在の組織のありようで、このことに対応できるのか。また、歳入が厳しくなっていく一方で、
地域ニーズの多様化と多発化により、
サービスは量的にも質的にも拡大が求められておりまして、市として、どう活路を見出していくのか、このことを市長に伺います。 次に、
人口減少対策には、やはり若者が魅力を感じる、そんな
まちづくりが鍵ではないかということです。女性や仕事を持つ若者世代を主なターゲットにし、若者らを引き寄せる、そんな
まちづくりが重要であり、このことに向けた施策の重点化を図る必要性を強く感じます。ぜひ、来年度の予算編成では、このことに向けた予算の重点化を図っていただきたく思いますが、どうでしょうか。 次に、企業の
本社機能を七尾市へ移転してもらうのにどう取り組んでいけばいいのかな、そんなことについて伺います。 身近なところでは、御存じのようにコマツやYKKは、既に
本社機能の一部を東京から北陸に移し、地元志向を強めており、子育ての面からも環境が整う地方で女性が働き続けられることは、社員の子供の数の増加にもつながっていくとしています。今では通信技術の高度な発達に加えて、来春には
新幹線金沢開業や
能越自動車道の開通、このこともあり、そこには何も東京にこだわる必要はないという発想の転換もあると思います。 市長の考えはどうか。
取り組みとあわせて伺います。 次に、二
地域居住の推進、それと
取り組みについて伺います。 このことは都会に暮らす人が週末や1年のうちの一定期間を農山漁村で暮らすものでございまして、
交流人口と
定住人口の中間的な位置づけを持たれる生活様式でございます。
交通アクセスの環境が整備される中で、この
居住スタイルが改めてクローズアップされるとともに、交流から定住へのシナリオが見えてくるのではないでしょうか。 市長には、二
地域居住の推進と
取り組みについて伺います。 続いて、大きな3番目の
質問テーマとして、
土砂災害、防災にどう備え、どう身を守るのか、こういうことについて何点か伺います。 この質問の前に、平成26年8月豪雨により亡くなられました方々、それから被災されました方々の御冥福とお見舞いを申し上げます。 さて、今回の
土砂災害は、自治体の
避難勧告と住民の
避難行動などの課題を、改めて私たちに突きつけています。防災の基本は自分の身は自分で守り、
自分たちの町は
自分たちで守る。このことにありますけれども、市民にいち早く情報が伝わる対応が重要であり、この情報が生死を分けていくことにもなります。 そこで、
防災情報の早期伝達の重要性と対策ということについて、市長はどうお考えか、伺います。 また、今回広島で起きました
土砂災害は一部を除き、まだ、
土砂災害指定区域に指定されていない場所だということでございました。 七尾市ではどうなのか。
土砂災害指定区域以外の危険箇所の洗い出しや調査についてどのような対策に取り組んでいくのか。あわせてお伺いをいたします。 次は、
ハザードマップの活用策ということについてですけれども、危険を知る努力が命を守る一歩と言われ、自分の住む場所の
土砂災害の危険性を把握し周知することは、災害への備えであるとともに、対策でもあり大変重要なことでございます。そして、このことにつながる
土砂災害ハザードマップの策定が、本年度内に終わる見通しとなったということでございます。 そこで、七尾市における活用策3点について伺いますが、まず1点目には,市の
ケーブルテレビで
指定区域などが確認できる、そういったシステムの導入ができないかどうか。 2点目は、
学校教育の中で生かされることの必要性と
取り組みについてですけれども、例えば、
子供たちが住む家や近くの遊び場などの
土砂災害の危険性を把握するということは、
子供たちにとっての備えと考えますけれども、そういったことについて教育長に伺います。 3点目は、
避難体制の整備促進と
周知徹底についてですけれども、
警戒区域では
避難体制の整備と
周知徹底が義務づけられ、そして
特別警戒区域なら宅地開発などが規制されるわけですけれども、七尾市における
避難体制整備と
周知徹底について、どのようにお考えか。お伺いをいたしておきます。 次は、
土砂災害による私有地、その対策についてですけれども、羽咋市は土砂崩れのおそれがある私有地に対して補助金を支給するとし、復旧工事に係る費用について100万円を上限に半額が市から支給されます。 一方、七尾市では、崖地、
防災工事の助成金で70万円を上限に半額が支給されていますけれども、家屋と隣接する狭く込み入った場所もやっぱり多くあるわけですね。おのずと経費も膨らんでいきます。また、高齢化や
ひとり住まいの方もふえてまいりまして、対応するには費用負担が大きいと、そんな声も聞いているわけです。 これらのことから、
崖地防災による
私有地対策の拡充について市長の考えを求めたいと思います。 次に、防災士の1町会に1人配置の
取り組みと消防力、これの強化の必要性について伺ってまいります。 防災士は、地域の訓練指導や災害時の
避難誘導などの救助活動に当たる重要な存在です。県が進める防災士を1町会に1人配置する計画で、七尾市は配置率26%と大きく出おくれている現状があることから、市でもこのことをサポートしながら配置の向上を図るそんな
取り組みの必要性を感じます。 また、消防力の強化ということの必要性についてですけれども、七尾市
消防本部とその署の基準人員は222人、それに対し現状は145人であり、その充足率は65.32%です。このことは
消防職員に過度な労働を与えていないのか、大
規模災害に対応できるのか、そういった不安と心配を感じるわけです。 また、
消防ポンプ自動車や特殊車両、それから
消防水利など、その多くが基準とする数に大きく達しておらず、この配備で市民の安心や安全が守れるのかどうか。その考えを伺っておきます。 次に、防災面の
国際化対策についてですけれども、外国人はその言葉や育った環境というものの違いから、災害時のスムーズな行動が難しいとされまして、支援強化が課題となっております。来春の
新幹線開業に伴い、
海外観光客の増加も見込まれますし、市内の
居住外国人や
外国観光客の対応も大切です。防災や緊急時における備えなど、安心・安全につながる支援や対応の必要性を感じるわけですけれども、どうでしょうか、伺います。 さて、
土砂災害、防災の最後の質問となりますが、
日本海津波推計に伴う対応と
取り組みについて伺います。 日本海側で想定される大規模地震による津波高の推計を、政府の
調査検討会が先般初めてまとめました。しかし、この政府がまとめた推計は、県が独自にまとめたデータと一致せず、これまで取り組んできました
津波対策が仕切り直しになる可能性が出てきたように思うわけです。 市では、このことをどう捉え、市民の安心・安全につなげていくのか。その対応と
取り組みについて市長に伺います。 それでは、4番目の質問のテーマとしまして、
新幹線開業効果をいかに引き出すのかということについて伺ってまいります。 東京と金沢を約2時間半で結ぶ
北陸新幹線が来年3月14日に開業することが決定し、きょうでカウントダウン、恐らく186日となりまして、
地域経済の活性化に対する期待が一段と高まってまいりました。100年に一度の好期は100年に一度の正念場でもございますが、七尾市にとって、この
開業効果をいかに出せるかどうかの手腕が問われる局面であり、ここが腕の見せどころと知恵を出し、積極果敢な行動で取り組んでいただきたい。 そこで、最初に和倉・新高岡の
路線バス運行実証実験についてですけれども、
開業効果を高め、持続させていくには、沿線の自治体や観光地が単独で集客しても、その効果というものが限りがあります。県境を越えた
広域観光の普及が欠かせません。今回の
実証実験はこのことにつながっていくものだと思っておりますけれども、今議会に事業費として100万円が計上されております。 そこで、改めてこの事業はどういったことを目指すのか、その狙いは何なのか、そのことについて市長に伺っておきます。 次に、朝ドラ「まれ」効果、これをどう生かすのかということについてでございますが、能登半島を舞台にしたNHKの
連続テレビ小説「まれ」の放送が決まり、今後、能登に全国の目が向けられてくるわけです。昨日は新たな出演者も発表になりましたけれども、来年3月30日の放送開始は、
まれ効果と
新幹線効果を連動させまして、
石川能登全体の魅力を発信するには最高のタイミングの放映でありまして、誘客効果や能登の
定住人口増加にも大変期待できるのではないかなと思っています。 そこで、市長にはこの朝ドラ「まれ」効果をいかに七尾市で生かすのか。その
取り組みとあわせて伺いたいと思います。 次に、
世界農業遺産の魅力を誘客促進にどう生かすのかということについてです。
北陸新幹線金沢開業に伴い、
世界農業遺産能登の里山里海の価値観や魅力をいかに発信するかということは、極めて重要な課題です。 先日は、関東七尾の会で能登の里山里海の
プレゼンPRがございまして、そして、また10月には東京と長野県の7郵便局で市の祭りや食材、
観光名所などを紹介しましたパンフレット、ポスターを配布し、誘客につなげていく、そういった
取り組みも現在進んでまいりました。そして、ちょうど
北村茂男環境副大臣も、新聞等で能登の里山里海の発信に全力を尽くすとのことでもございます。 市長には、この
世界農業遺産の魅力をさらなる誘客促進にどう生かすのか、その考えを伺いたいと思います。 次に、
長谷川等伯出生地碑などの管理について、どう取り組むかということです。 実は新聞に、このような記事が投稿されていました。
長谷川等伯の碑の刻字が長年の風雪にさらされていて、この碑をはっきり読むことができなく、肝心な説明文が不明では七尾市の恥にもなりかねないので、1日でも早く見やすく改善されることを願ってやまない、こういった内容の記事でした。このことは
小丸山公園第一公園に立ってございます
長谷川等伯出生地の碑のことであり、確かに投稿されたように、はっきり読むことができませんでした。旧の七尾市制30周年記念の一環として1個人の方から
碑建設費用の全額が寄附され、昭和43年の春4月に除幕があったということです。しかし、その後の管理のあり方がはっきりしておらず、きょうに至ったことが原因のようで、現在の七尾市にはこのような現状があちこちにあるようです。
北陸新幹線金沢開業に伴い、観光客の増加が見込まれる中で、このようなことにも気配りが必要と考えますが、これらに対する今後の対応策について伺います。 次に、海外客の
受け入れについて、どう備え取り組むかということです。
北陸新幹線開業に伴い、
外国人観光客の増加を見据え、海外客に備えた
店づくりなどが必要です。特に飲食店でのクレジットカードは要望が多いことや、外国語への対応、
公衆無線LANサービス、免税店など、いろんな備えが必要です。 七尾市でも、外国人にとっての利便性を高め誘客を図る、そんな
取り組みが必要です。 市長には、海外客の
受け入れにどう備え、どう取り組むのか。伺いたいと思います。 それでは、大きな5番目の
質問テーマとして、
MICE事業の効果と今後の見通しについて、何点か伺ってまいります。 最初に、この7月18日から23日までにかけて行われました
全国自治体職員サッカー選手権大会の成果についてです。まず、選手の皆さん、そしてこの大会のために御尽力いただきました多くの皆さんに、大変お疲れさまと申し上げます。 試合では、初戦の
旭川市役所に勝利しましたけれども、2回戦は何と昨年のチャンピオンということもありまして、残念な結果になりました。この試合の様子は、先週、市の
ケーブルテレビで放映されておりまして、その
タイトルも「夢に向かった新たな挑戦」という、まるで
ドキュメント番組のようなすばらしい
タイトルになっておりました。
タイトルもすばらしいですが、同じ
自治体職員として積極的な情報交換と相互の親睦、交流ができたことは、七尾市にとってすばらしい財産となったと思います。北は北海道から南は九州までの参加されたチームは、決して七尾市という自治体を忘れることはないでしょう。特に対戦した
旭川市役所と
東京消防庁は体でぶつかり合った仲間であり、
行政用事でも気持ち的に気軽に行けるわけです。そして、
七尾市役所サッカー部の選手は、市長部局であったり、
教育委員会部局であったり、また七尾
鹿島消防本部や公立能登総合病院の先生もいたりして、まさに市役所挙げての
メンバー構成であり、このことは言いかえますと、行政を横断した新たなきずながここにできたということでもございます。ぜひこの結びつきを広げていただき、その輪を市民の幸せのための和として広く生かしていただきたいと願っています。 さて、市長には、この大会の効果をどう読むのか、伺います。 また、来年度の
MICE事業として、第33回
地域づくり団体全国研修交流会石川大会、このことや
全国氏子青年協議会七尾大会ですね、この開催が予定されているようですけれども、これらの
取り組みとその成果をどう読むのか。また、その他の予定する
MICE事業とあわせて伺いたいと思います。 それでは、最後の
質問テーマになりますが、合併10周年
記念事業について市長に伺ってまいります。 最初に、市の
シンボル認知度向上策と今後の
取り組みということについて伺ってまいりますが、市制10年になる節目に向け、
市民共通の
シンボルとなるものを制定しようということで、七尾市
シンボル等制定市民会議、これを立ち上げまして、3月議会を経て制定となりました。 そこで、その後の
シンボルを生かした活動の
取り組みの成果について伺いたいと思いますし、今後、
認知度向上策としてどのような考えをお持ちか。その
取り組みについても、あわせて伺います。 次に、七尾城のCGの全容と目指す効果について伺ってまいります。 この10月5日には、七尾市市制施行10周年
記念事業が七尾
城跡史跡指定80周年
記念イベントとともに開催をされます。
記念式典に続いて
記念イベント、第2部では、
七尾城跡コンピュータグラフィックスの公開が予定をされております。このことは「広報ななお七尾ごころ9月号」で、
七尾城中心部復元図が一部掲載をされておりましたけれども、七尾城の
コンピュータグラフィックスを楽しみにしている市民の方、あるいは市外の方も大変多くおいでることだろうと思っています。そこできょうは、プロモーションビデオならず
プロモーショントークということで、七尾城の3次元
コンピュータグラフィックスの全容をどうなのか。イメージできるように、丁寧にそのありようをお話しいただければ幸いと思っていますけれども、どうでしょうか。また、このことの目指す効果とは何か、この点もあわせて教育長に伺ってまいりたいと思います。 以上、とりあえず質問を終わります。よろしくお願いします。
○議長(
桂撤男君) 不嶋市長。 〔市長(不嶋豊和君)登壇〕
◎市長(不嶋豊和君)
荒川議員の質問にお答えします。 私のほうから、10点についてお答えをさせていただきます。 まず1点目は、内閣ができましたが、期待することは何ですかというお尋ねでございました。 優先課題として
地方創生を挙げているわけであります。
地方創生担当大臣の新設は、地方を重視するあらわれだというふうに受けとめているところであります。さらに、まち・ひと・し
ごと創生本部を設置し、東京一極集中の是正、地方での若者の雇用の確保や子育てしやすい
環境づくりなどに取り組むとしているわけであります。地方への人の流れを加速し、地方での雇用を創出し、
子育て支援などによる総合的な
人口減少対策など、しっかり地方に軸足を置いた政策を展開していただくように、期待をしているところであります。今後、打ち出されてくる具体の政策と申しますか、肉づけされた政策についてしっかりと注視をしていきたいと、このように考えているところであります。 次に、今後の
市政運営についてのお尋ねがございました。 本市でも、
人口減少、
少子高齢化社会という厳しい現実があるわけでありまして、このことを客観的に見据えながら今後とも総合的にしっかりと対応していく。施策を展開していくことが重要だと、このように考えております。 具体的には、産業分野では、
北陸新幹線金沢開業、
能越自動車道の供用、七尾港の整備などの
産業交流基盤を生かして、七尾の強みであります観光・医療・介護・
食品加工業を強くして
地域経済、産業の活性化を図ってまいります。 高齢者の増加は、今後の介護、あるいは医療のあり方について大きく影響する、かかわることでありますので、地域で高齢者を支える
地域包括ケアシステムの充実を図っていきたいと、このように考えているわけであります。
少子高齢化につきましては、即効性のある特効薬といいますか、こういうものはなかなか難しいわけでありますけれども、引き続き
子育て対策、
晩婚化対策に取り組むとともに、学校の適正配置による
教育環境の充実、このことにも意を用いていきたいと考えております。そして、何よりも地域の
維持存続のためには、地域における支え合いの
仕組みづくりが重要でございます。自助・共助の部分を強くしていくことが大事だと、このように思っておりまして、こうした活動の拠点となります公民館の
コミュニティセンター化にもしっかりと取り組んでいきたいと、このように考えております。 次に、
人口減少にどう向き合うのかというお尋ねがございました。 1点目でございます。 正体をどのように読み解くのかということでございます。 当市の
人口減少、全国どこでも同じでございますけれども、少子化とそれから若者の都市部への流出と、このことに尽きると、このように思っています。少子化の主な原因は、何よりも若者を含めた結婚に対する意識の変化によるところが大きいのかなと、このように思っています。 ちなみに、民間の調査があるわけでありますけれども、女性の皆さんは女性の経済力が向上しました。あるいは、独身のほうが自由でいい、未婚に対する世間のこだわりがなくなった。こんなことを理由に挙げております。
人口減少の原因の理由を、女性みずからこんな答えをしております。男性につきましても、独身のほうが自由ですということ。やっぱり世間の目もそんなに気にしなくてよくなった。そして、女性も自立して経済力が上がったと、こんなことを挙げておりまして、本当に行政でどうやって手を入れていけばいいのかと悩むところでもございます。 それから、人口の流出についてでございますけれども、これも
子供たち、あるいは親を含めた
高学歴志向によるところが大きいのかなというような感じでございます。人材が、高等な教育を受ければ受けるほど首都圏に引き寄せられてしまう。これが実態ではないかと思っております。そういった意味では、残念ながら七尾市の産業で見ますと、雇用と
子供たちと職場との
ミスマッチがますます進んでいくのではないかという懸念もしているところであります。 次に、
行政職員あるいは組織についてのお尋ねもございました。
行政サービスの維持を念頭に置きまして、人口規模に見合った定員の適正化に、ここはしっかり取り組んでいかなければならないと思っております。職員一人一人は、一層の資質の向上、これを図っていかなければなりませんし、加えて地域の担い手になるということも求められてくると考えております。そのために、引き続き効率的な職員の研修でありますとか、職務遂行能力の向上を図っていきたいと、このように思っております。また、人員の配置の見直しでありますとかコンパクトな組織化を図ると、このことが大事であります。そして、簡素で効率的な行政運営を進めてまいりたいと、このように考えております。 次に、
行政サービスについてでありますけれども、先ほども申しました自助・共助・公助の観点から市民と行政の役割分担を明確にし、地域課題に対し主体的に向き合う市民が主役の
まちづくり、これを今後ますますしっかりと進めていかなければならないと考えているところであります。 次に、女性や若者をターゲットにした施策をというようなお尋ねがございました。 働く場の確保のため、七尾の強みであります観光・医療・介護・職員確保を強くして、雇用の場をしっかりと守っていく必要があると思っています。子供を産み育てやすい
環境づくりのため、引き続き若者に対する家賃助成、あるいは子ども医療費の助成の施策をしっかり行っていきたいと思っております。特効薬はないわけでありますけれども、企業の皆さんにもここは協力をお願いしながら、これらの施策にしっかりと
取り組み、若者に魅力のある
まちづくりを推進していきたいと思っております。 次に、
本社機能の七尾への移転という御提案もございました。 本社移転にかかる特例加算ということで、投資額の5%を上乗せする本市の助成制度があるわけでありますけれども、この制度でありますとか、
北陸新幹線、
能越自動車道、七尾港など、
産業交流基盤の優位性、さらには豊かな食と自然、安全・安心な生活などができる。こういった七尾の立地環境をしっかりとPRしながら、企業誘致に取り組んでいきたいと思っています。 また、新内閣は
地方創生を柱に総合的な
人口減少対策、これをしっかりと取り組むということを掲げております。企業の地方移転についても、どんな施策が打ち出されてくるのか、しっかりと注視していきたいと、このように考えているところであります。 次に、二
地域居住の推進についてのお尋ねがありました。 当地域といたしましては、移住ということで施策を展開しているところであります。 まずは、近くなる七尾に一度足を運んでいただいて、七尾の魅力にどっぷりとつかっていただくことが大事だと、このように考えております。そして一時滞在、言葉は適当ではありませんけれども、ちょい住みをやっていただく。それから、議員御提案の二
地域居住に結びつけていただいて、それから、さらに移住、定住に進んでいく、こうなれば大変ありがたいと思っています。 私の経験から言いますと、35年間金沢と七尾の二重生活をしました。それから、
子供たち2人も仕送りもしたわけでありますけれども、二重、そういった意味では二
地域居住、これは相当生活費あるいは交通費に課題があると、このように受けとめておりまして、一般化といいますか、普及することはないんだろうというような感想を、私は今持っているところでございます。 次に、
新幹線金沢開業に関しまして、和倉と高岡間の路線バスの実証運行についてのお尋ねがありました。 高岡・七尾間のバス運行につきましては、現在関係団体、これは高岡と氷見でございますけれども、と、それからバス事業者と協議を始めているところでございます。運行期間は新幹線のダイヤが明らかになる来年1月から運行が本格化しておる12月までの1年間を予定しているところでございます。運行便数については1日4往復、新幹線の開業前は土日祝日のみというふうにしたいと思っております。開業後は毎日の運行を予定しているところでございます。この路線は、富山と能登を結ぶ
広域観光を推進する上で重要な2次交通というふうに位置づけしておりまして、関係の皆さんとしっかりと連携をしながら、
実証実験を経て本格運行へと結びつけていきたいと、このように考えております。 次に、朝ドラであります「まれ」の効果をいかに七尾へというお尋ねがありました。 議員御指摘のとおり、きょう新聞を見ました。キャストが決まっておりました。能登が一丸となって地域の魅力を発信し、観光誘客に努める。このことが重要だというふうに考えております。こういったことで、9月12日、もうすぐでございますけれども、県の協力も得ながら能登の5市7町、それから能登地域の観光の関係団体などで
連続テレビ小説「まれ」推進協議会なるものを立ち上げてまいります。聞くところによると、ドラマの重要な要素となるケーキづくりの指導は、七尾出身の辻口パティシエが担当するというふうに伺っております。楽しみであります。能登を舞台にしたさまざまな物語が繰り広げられまして、能登の食材や文化、人情が番組で取り上げられていくことを大いに期待したいと、このように思っております。 この「まれ」の放映と
北陸新幹線金沢開業、
能越自動車道の供用を追い風にして、七尾ならではの観光資源を磨き上げまして、おもてなしを充実させながら誘客にしっかりと取り組んでいきたいと、このように考えております。 最後になりますが、全国
自治体職員のサッカー選手権大会の成果についてのお尋ねがございました。 大会期間中、選手、役員、各チームの応援団を含めまして、延べ3,000人の宿泊があったわけであります。出場チームのアンケートでは、ほとんどのチームが市内の飲食店で食事し、あるいは能登食祭市場などで買い物をし、能登島水族館などの観光施設も訪れたということでございます。ホテル・旅館だけでなく広く経済効果があったのかなというふうに受けとめているわけであります。市内の飲食店等の皆さんからも、サッカーチームの関係者がたくさん来てくれたということで、非常によかったと、また、やってくれというその声も寄せられているところであります。チームの皆さんからも、競技会場、それから市民の皆さんの対応についてすばらしい施設であるとか、おもてなしが行き届いている、こんなうれしい評価もいただいているわけでありまして、七尾市、それから私どもが整備したサッカー施設をしっかりと全国にPRできたのかなというふうに思っています。それから、市の職員、去年初めてサッカー部をつくりましたけれども、この経験がしっかりと部局横断の
取り組みに生かされると、このように思っているところであります。
○議長(
桂撤男君) 近江教育長。 〔教育長(近江一芳君)登壇〕
◎教育長(近江一芳君)
荒川議員さんから私のほうへお尋ねになられた3つの点についてお答えをしたいと思っております。 最初に、
土砂災害ハザードマップの
学校教育の活用策についてお答えしたいと思います。
ハザードマップは、学校が事前に地域の危険箇所を把握し、
子供たちに事前に知らせるとともに、災害発生時に危険箇所に住んでいる児童・生徒を帰宅させずに、学校にとめ置くなど、適切な対応をするための重要な判断材料であると、こう考えております。 また、この
ハザードマップは安全・安心を守るための重要なツールであるので、授業におきましても社会科の地域学習や保健体育等の防災学習で、
ハザードマップを今後も引き続き有効に活用していきたいと、こう考えております。 それから、2点目のお尋ねでありますが、
長谷川等伯出生地碑の管理についてどう取り組むのかということであります。議員御指摘のとおり、
長谷川等伯出生地のこの碑は、建立後50年近く経過し、風化が進んでおります。平成11年3月に旧七尾市内の碑について調査し、刊行されました七尾の碑に掲載されています、顕彰碑、歌碑、句碑だけでも93基を数えております。その後のNHK学園短歌俳句大会の入賞作が和倉温泉湯っ足りパークの一角に石碑として顕彰設置されておる状況であります。これらの碑は、七尾市の歴史や文化の足跡を示すものとして極めて貴重な観光資源であり、旧3町にある碑についても今後調査していく必要があると考えております。 平成20年に作成された七尾市歌碑・句碑めぐりのパンフレットは、市内周遊観光の素材として歌碑・句碑を活用するものでありましたが、このパンフレットの内容も一層充実させていく必要があると考えております。市が所有している碑につきましては、貴重な財産であり、保存と管理に努めて、今後活用していきたいと考えております。 なお、
長谷川等伯出生地碑の文字につきましては、寄附者であられます池田文夫氏の御遺族、等伯会、そして七尾市が協議しながら、ことしの8月以降に修復完了させる予定であります。 それから、3つ目のお尋ねの合併10周年
記念事業、七尾城CGの全容について
プロモーショントークでお願いをしたいということでありました。 大変ご期待に応えられるかどうか、丁寧に答えていきたいと、こう思っております。10月5日の
記念イベントで、この初公開する七尾城のCGコンピュータグラフィックは、総面積200ヘクタールをはるかに超える広大な七尾城の全容を、これまでの七尾城に関する調査・研究成果なども参考にしながらイメージを膨らませ、ダイナミックに復元した初めての立体映像であります。 このCGは、七尾城の本丸から山麓の城下町までの全域に所在した多数の屋敷や門、石垣、塀、道などを専門家の監修のもとで制作した約5分間の3Dのハイビジョン動画であります。当日は、お城研究の第一人者である千田嘉博奈良大学学長に解説をいただきながら、お披露目をしたいと考えております。 七尾サンライフプラザ大ホールの舞台に設置した横12メートル、縦5メートルの大型スクリーンによる臨場感あふれる大迫力での公開は、最初で最後の機会であるかと思います。議員の方々を初め、当日御来場いただきました多くの市民の方々にごらんいただきたいと、こう考えております。 教育委員会としましては、今回制作したCGは七尾城史資料館や今計画しております博物館、そして市のホームページなど、あらゆる場所で公開して、多くの市民の方々に七尾城の全容を体感していただきたいと、こう考えております。 このことによって、郷土が誇る日本5大山城である七尾城を再認識いただき、今後の保存と多様な活用のきっかけづくりになることを期待しております。 先ほど、
長谷川等伯記念碑につきましての修復について、8月と答弁したかと思うんですが、秋以降に修復をしたいと訂正をさせていただきます。こう思っております。秋以降でお願いいたします。
○議長(
桂撤男君) 登美市民生活部長。 〔市民生活部長(登美和秀君)登壇〕
◎市民生活部長(登美和秀君) では、御質問の7点についてお答えします。 まず、1点目です。
防災情報の早期伝達の重要性と対策についてお答えします。 防災や減災について重要なのは、議員御指摘のとおり、住民に対して
防災情報や
避難勧告を市が迅速かつ的確にお知らせすることです。その方法として、当市としては、屋外スピーカー、防災ラジオ、緊急速報メール、そしてインフォメールななお、ソーシャルネットワーキング
サービス、
ケーブルテレビなど、多様な情報手段を整備し、
防災情報の提供に努めております。 また、津波注意報、警報や
土砂災害警戒情報など、緊急性の高い
防災情報については、国から直接情報が提供されるJアラートにより深夜早朝を問わずに住民に速やかな情報提供を行っております。 なお、現在、
避難勧告などを発令するときには、関係する町会長さんへ電話連絡で周知を行っておりますが、今回の広島市の災害を踏まえ、さらに情報伝達の強化を図るため、251町会長のメールアドレスを照会しており、9月下旬までには直接メール配信ができるように現在取り組んでおります。 次に、
ケーブルテレビでの
ハザードマップのシステム導入、そして、
避難体制の整備促進と周知についてまとめてお答えします。
土砂災害ハザードマップについては、今年度、能登島地区の配布をもって全戸配布が完了します。この
ハザードマップには、
警戒区域のほかに
土砂災害の知識、情報伝達方法や避難所など、避難時に必要なあらゆる項目を記載しております。今後は全戸配布した
ハザードマップを活用し、自主防災組織が主体的に消防団及び民生児童委員と連携し、図上訓練やそれらを生かした実践的な避難訓練を行い、
避難体制の強化を図ることが必要であるというふうに考えております。 なお、
土砂災害警戒区域等については、これは県が地元説明を行い、地元の同意を得て指定しております。このため、地元は十分に承知していると受けとめています。このことから
ケーブルテレビへの導入は現在考えておりません。 次に、防災士についての質問にお答えします。 現在、七尾市では、防災士は110名、男性97名、女性13名です。防災士の役割は大
規模災害に備え、地域の防災意識の啓蒙を図ること。そして、災害時には住民を安全な場所に避難をさせる。救助活動や避難所運営など、自主防災組織において重要な役割を担っております。 当市の計画では、1自主防災組織に防災士1名の配備を計画し、214組織の防災士が目標でありますが、現在55組織で、議員御指摘のとおり、配置率が26%であります。今後は自主防災組織に防災士の必要性について理解を求め、できるだけ多くの方に資格を取っていただくよう努めていきたいと考えております。 次に、防災面の国際化対応についてお答えします。 外国人が災害時に迅速かつ的確な行動がとれるよう、七尾市では、津波
避難誘導看板、そして津波避難ビル表示看板に英語併記をしております。さらに、災害時用のパンフレットを多言語化、これは英語と中国語ですが、にする作業を現在取り組んでおります。 今後の
取り組みとしましては、自主防災組織の訓練に外国人も参加できるよう働きかけていきたい、そして国際交流に取り組む市民団体などと連携をとり、在住外国人が安全で安心して暮らせるように取り組んでいきたいというふうに考えております。 次に、
日本海津波推計についてお答えします。 今般発表された
日本海津波推計によれば、当市では津波高は全体で平均1.6メートル、最大が6.2メートルであります。津波到達時間は、最短3分で到達するという内容でした。 今後は石川県と連携し、国が発表した報告書の詳細なデータを入手し、対応策を検討していきたいというふうに考えております。 最後に、
シンボルについてお答えします。 市民の皆さんへ
シンボルを周知するために、現在市役所、ミナ.クル、3市民センターの窓口で菜の花の種を無料で配布しております。現在まで800袋ほど配布を済んでおります。さらに写真、子ども絵画コンテストも実施しております。結果は審査会を行い、後日発表となります。参考ですが、写真コンテストについては、作品数は35、子ども絵画コンテストは231の作品の応募がありました。 さらに、七尾市市制施行10周年式典では、プログラムに
シンボルを掲載し、参加者に菜の花の種を無料配布する予定をしております。また、会場では写真コンテストの応募作品を展示し、多くの市民の方に周知を図りたいと考えております。引き続き、市の広報やホームページ、
ケーブルテレビなどでお知らせをし、今後の
取り組みとして市の封筒や会議資料などに
シンボルを掲載するなど、あらゆる機会を捉えて普及をしていきたいというふうに考えております。 私からは以上でございます。
○議長(
桂撤男君) 小川産業部長。 〔産業部長(小川幸彦君)登壇〕
◎産業部長(小川幸彦君) 私のほうからは、3点についての御質問にお答えいたします。 まず1点目、
新幹線開業効果をいかに引き出すかという御質問でございます。
世界農業遺産の魅力を誘客促進にどう生かすのかという御質問でございますが、石川県の観光統計によりますと、石川県を訪れる旅行者が旅の目的としているのは、温泉、味覚、自然風景がベスト3でございまして、これを味わいたいという結果が出ております。このことを
世界農業遺産に認定された能登の里山里海の魅力に触れたいという結果と捉え、七尾市里山里海会議では、地域や関係団体とともに、一つは大手旅行者雑誌による七尾のPR、首都圏などの旅行会社を招いた里山里海体験モニターツアー、3点目に関東七尾会での里山里海のPR、首都圏、長野県などの郵便局においての七尾のポスター等の掲示、PR、最後に里山里海100選の洗い出しなどの
取り組みを行っているところでございます。今後も、能登の里山里海の魅力ある資源を、首都圏や
北陸新幹線沿線の都市を重点に情報発信していくことで、誘客につなげていきたいと考えております。 次に、同じく
新幹線開業効果でございますが、海外客の
受け入れにどう取り組むのかということでございます。 七尾市におけるインバウンドは、従来より和倉温泉の旅館が台湾から団体客を
受け入れております。一方、外国の個人旅行者も少しずつでございますが、増加しております。また、毎年実施しております七尾市と石川県などによります台湾での観光プロモーションによって、今年度約120人泊のゴルフツアーと約200人泊のインセンティブツアーの
受け入れが実現しました。議員御指摘の
外国人観光客からの需要が高いものとして、複数の言語に対応すること。多言語対応というふうに申しますが、それとか、
公衆無線LANサービス、いわゆるWi-Fi整備、飲食店や土産店でのクレジットカードの利用、免税店の利用などがあります。これらは海外からの観光客の誘客を推進する上で重要な課題と認識しております。 今後、関係機関とか団体と協議し、積極的に
外国人観光客を
受け入れる
仕組みづくりを行ってまいります。 最後に、
MICE事業の効果と今後の見通しでございます。 第33回
地域づくり団体全国研修交流会石川大会、全国氏子青年会議所全国大会七尾会場とか、その他の今後の大会の予定でございますが、少し長くなりますが、現在把握している来年度の主な大会等についてお答えいたします。 報道によれば、来年の8月1日から2日には、500人規模の参加の
全国氏子青年協議会主催によります定期大会が和倉温泉で、8月29日から31日には、能登演劇堂を主会場に約350人参加の第33回地域づくり団体全国研修交流石川大会が予定されております。両大会を合わせ、約800人泊の宿泊が見込まれております。その他の大会としましては、5月30日から31日に、能登島海族公園多目的広場を会場に約650人が参加する第30回北信越ゲートボール大会、9月19日から21日に城山野球場と中島野球場で行われますスポーツマスターズ2015石川大会の軟式野球競技が、約300人の参加で開催されると聞いております。同大会を合わせ約1,200人泊が予想されています。また、8月8日から9日にかけ、第67回石川県民体育大会が七尾を主会場に行われます。 このように、
MICE事業は七尾市において大きな経済効果をもたらすことから、今後引き続き官民挙げて積極的に誘致を進めていきます。 以上でございます。
○議長(
桂撤男君) 端建設上下水道部長。 〔建設上下水道部長(端 新四郎君)登壇〕
◎建設上下水道部長(端新四郎君) 私から、大きなテーマ3、
土砂災害防災にどう備え、身を守るのかという中の2点についてお答えいたします。 まず1点目、
土砂災害指定区域以外の危険箇所の洗い出し調査についての対策ということでございました。 市内における
土砂災害警戒区域については、石川県が平成18年から25年度にかけて市内全域を網羅する370カ所を指定したところでございます。御質問の、その
土砂災害指定区域以外の危険箇所についてでございますけれども、これについても、石川県が地元の申し出による要望、また、パトロール等の結果から把握を行っており、これらを新たに基礎調査を行い、その結果に基づいて今年度17カ所を追加指定する、そういうふうに聞いております。 それから次に、
崖地防災事業による
私有地対策の拡充についてでございます。 この事業は、崖地の崩壊による災害から市民の生命、身体及び財産の保護をするため、崖地の整備に対して補助金を交付することで、平成17年4月に、七尾市災害防止事業補助金交付要綱が告示されたところでございます。補助対象の要件は、高さがおおむね3メートル以上の崖地であること。他の補助事業対象外の崖地であること。他の補助事業、要するに急傾斜地の崩壊対策事業あるいは地すべり対策事業、こういう事業のほか、事業がされていないところという意味でございます。それから、自然崖地であることであり、補助金の額は崖地の整備に要する経費の2分の1以内とし、70万円を限度としておるところでございます。 そんな中で大規模な崖地の崩壊対策は、先ほど申したとおり、その危険箇所区域に指定されておるわけでございますが、県の事業として急傾斜地崩壊対策事業や地すべり対策事業等で国の補助金をもらう事業でありますから、ほかの危険区域でも未指定のところにつきましては、比較的小規模、こんな
防災工事に対応するということから、限度額を70万円ほどとして設定しておるわけでございます。 しかし、現在の要綱では、崩落土の除去、こういうものはこの応急工事として補助対象外になっておるわけでございます。これらを県内の市町の動向を見ながら、今後はさらに検討してまいりたいと思っておりますので、御理解願います。 以上です。
○議長(
桂撤男君) 土本消防長。 〔消防長(土本幸太郎君)登壇〕
◎消防長(土本幸太郎君) 御質問にお答えいたします。 消防力についての御質問がございました。 議員が御指摘された基準人員等につきましては、総務省消防庁が定めます基準に基づき算出した数値でございます。ところが、消防施設や人員配置につきましては、さらに地域の実情に即して適切な消防体制を整備することとされております。 七尾鹿島におきましては、常備消防は現在145名の体制でございます。消防支所の配置や消防団等との連携によりまして、これまで各種の災害にしっかりと対応してきております。また、当
消防本部のみでの対応が困難な大
規模災害が発生した場合には、緊急消防隊等の応援態勢も整っております。今後も計画的な消防装備等の整備を進め、消防団や自主防災組織等と連携協力しながら、各種の災害へ的確な対応を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
桂撤男君) 11番、
荒川一義君。 〔11番(
荒川一義君)登壇〕
◆11番(
荒川一義君) 答弁をいただきましたが、再質問をさせていただきます。
人口減少とどう向き合うのか、この点についてです。 市長の分析によりますと、少子化、それから若者が都会へ流出していくと、このことに対策は尽きるんだという見解でございました。少し、その25年度版ではありますが、大体市では年間に約800人ぐらいですかね、減少していくわけですね。そうしますと、その自然動態、出生とか死亡、このことによって亡くなる、あるいは生まれた方、これは1日で0.93人が出生で死亡が2.20人、これを年間に直していきますと、出生のほうは1年で340人、死亡のほうは1年で803人と。いわゆる463人が減っていくと、いう自然動態の減少がまずここにあります。それと同時に、社会動態の現状が1日転入が3.4人、転出が4.3人、これを1年で直しますと、転入が1,241人、転出が1,570人、これも329人が社会動態によって減っていく。この2つの大きな減少を足しますと、1年で792人の減少という数値が出てきます。これはまさに先ほど申し上げました1年で約700人の減少に近い数字が、ここに出てきます。 そこで先ほど、市長が言われた少子化と若者をできるだけ市内にいい環境を準備してとめるんだというこの2つの方向性は、大変ばっちり合っていると思うんですね。しかし、このことをどう生かしていくのか、どういう施策をやっていくのかというのは大変重要であります。そういう面では、先ほどの答弁の中で、若者への施策の重点化、それから来年度予算の重点化、この重点化というところの答弁がなかったように思います。その辺のところを市長の意気込みはどうなのか。この辺を再質問させていただきます。 以上です。
○議長(
桂撤男君) 不嶋市長。 〔市長(不嶋豊和君)登壇〕
◎市長(不嶋豊和君) 数字を示されて再質問していただきました。目の子で言いますと、1日に1人の子供が生まれて2人のお葬式があるというのが自然動態であります。そして、七尾高校卒業生あたりが全て都会へ流れると、こんな感じでイメージしていただいて800人と、こんなことではないかと思っています。 どんな対策をとるのかという話でございますけれども、本当に複合で対処療法的な施策を一つでも2つでもということで取り組んでいかなければならないと、こんな思いでありまして、先ほども答弁させていただきました。 七尾の産業の強みである観光・医療・介護・食品みたいなところで、1人でも多くの人をとっていただくようにということで、地場の企業が強くなるような、こんな
取り組みもしていただきたい、このように思っていますし、子供が育つ環境で申しますと、若者の皆さんへの先ほど申しました家賃の助成でありますとか、子ども医療費の充実、こんなところにもさらに予算を配分していかなければならんと思っております。これがどれだけ効くのかというのは、なかなか難しいわけであります。市役所には待機児童もおりません。それから保育所の関係も、定員も十分あるわけでありまして、国がどんな施策を打ち出してくるのか、こんなところにもよるわけでありますけれども、地方へ人の流れを変えていくという話の中で、今ほど御質問がありました。
本社機能の移転、それから二地域の居住という話もありましたけれども、こんなところが一つ一つ効いてきて、国全体として東京といいますか、都市部から金沢から能登へというような感じで、人口が移動するような仕組みが、これは市役所全体七尾だけではできません。国・県、それから最寄りの市町連携してそういった流れをつくっていくということが大事だと思っています。それから、何よりも地域の皆さんの意識、ここは価値観も含めて変えていただくことが大事なんじゃないかなと、こんなふうに思っている。いずれも予算については、これから始まるわけでありますので、しっかりと議員の御提案もいただきながら取り組んでいきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
○議長(
桂撤男君) 次に、5番、佐藤喜典君。 〔5番(佐藤喜典君)登壇〕
◆5番(佐藤喜典君) 早速ですが、市民クラブを代表して質問をさせていただきます。 平成12年4月からいわゆる地方分権一括法が施行され、地方分権改革が徐々に実現し始めたところであり、今まさに、自治体が独自の施策を争う時代だと言われておる中で、全国各地で地方議員による不祥事が相次いで報道されております。 先般、前横浜市長の中田宏衆議院議員がBSの某テレビに出演をし、地方議員の相次ぐ不祥事と改善策の議論をしておりました。中田議員は緊張感のなさが不祥事につながっていると指摘をしていましたが、全国を見ますと、分権時代の到来で危機感を持ち、自己改善ないし活性化に乗り出した議会は少なくないと言われておるところであります。このことをしっかりと肝に銘じながら議会活動を行っていきたいと、こんなふうに思っておるところであります。 それでは、発言通告書に従いまして質問をさせていただきます。 御案内のように、ことしの10月1日で1市3町が合併をし、10年を迎える節目の年でもあります。提案理由の説明にもありましたが、
記念式典も挙行されると伺っております。また、不嶋市政の2年目折り返しの年でもあります。 そこで、新七尾市の
まちづくりの方向性を再確認をしたいと思い、質問をさせていただきます。 当然のことでありますが、合併は新しい
まちづくりの手段でありましてゴールではありません。この合併を機会に七尾市の
まちづくりに勢いをつけたいというのは、市民の願いでもあると思っておるところであります。 そこで、10年の節目の年に当たり、市長の考えを確認しておきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 先般、有識者でつくる民間研究機関
日本創成会議が発表した独自試算で、石川県内では19市町のうち、約47%に当たる5市4町が、
人口減少で将来消滅する可能性があるとされました。また、県内19市町の若年女性の人口は、川北町を除く18市町で減るとされ、50%以上減るのは、七尾市も含め5市4町の能登地域の減少率が大きいと言われており、
人口減少を食いとめる対策がますます求められているところでもあります。
人口減少は今に始まったことではありませんが、新七尾市が誕生しました10月1日、登録人口で6万3,761人でスタートをしました。ことし7月末でありますが、7,280人の減少を見ております。理由は、
少子高齢化と高校生が卒業し、就職・進学で七尾を出ていくからとも言われておるわけであります。人口が減少するということは地域全体の衰退につながり、当市にとっても市税を初めさまざまな歳入が減るということであり、
人口減少にストップをかける対策にどう取り組むかは重要ではないかと思っております。これまでの対策、あるいは
取り組みを踏まえ、住民の生活の安定につながる地場産業の育成、活性化にどのような対策を打ってきたのか、今後どのような
取り組みをしていくのか、改めてお伺いをしたいと思います。特に若者の働く場がないから若者が残りたくても残れないという声も聞かれます。そのためには積極的な企業誘致活動が叫ばれますが、なかなか形として見えないのが現状ではないかと思っておりますし、地元商工業の方々も、雇用に関しては大変貢献していると私は思っております。 一方では、撤退した企業も多々あるわけでありますが、本市に立地した企業の現状をどのようにチェックをし、行政として企業にどのように接し、コミュニケーションをとっているのか。誘致はしたものの、あとは企業任せということなのか。その辺の状況、現状をお伺いをしたいと思います。 先般、委員会で視察研修を行ってまいりました。この視察や研修で学ぶことは、その町をまねをするのではなくヒントを見つけることだと、こんなふうに思っております。この地でも
広域観光の重要性をお聞きをしてまいりました。七尾市の
交流人口拡大策、あるいは観光事業への積極策、大変すばらしいものがあると思っております。これからも和倉温泉で宿泊をしていただき、市内へと足を伸ばしてもらう。そして、七尾市を堪能してもらい、奥能登、金沢、富山へと、あるいはその反対もありますが、
広域観光を進めていかなければならないと思っております。 そこで、
広域観光の必要性、取り組む組織、PR活動等々はどのようになっているのか、お伺いをしたいと思います。 さて、来年は
北陸新幹線の金沢開業や
能越自動車道、七尾・氷見道路の全線開通の年でもあります。この時期をチャンスとできるかできないかが鍵だと思います。だとすれば、早く取り組まなければ、できてから取り組んでいたのでは遅いと思いますので、不嶋市長には、この七尾をこれからどうしたいのか、どのような夢をお持ちなのか、市長の熱い思い、御見解をお伺いしたいと思います。 次に、企業誘致と若者定住についてお伺いをいたします。 一つは、企業誘致の現状と今後の
取り組みについてお伺いをいたします。 これまで多くの先輩議員が、この企業誘致という問題については取り上げられてきましたし、親の世代の方々の声もお聞きをしており、今に始まったことではありませんが、切実な問題であると感じております。 少し古い資料ではありますが、まことに申しわけありませんが、平成19年の市民意識調査報告書では、
人口減少の流れを変えるための
取り組みとして、市民の方は企業誘致など、雇用の拡大が最も多い回答でありました。続いて、
子育て支援の充実、市内への移住を促進するということになっております。
人口減少の対策として企業誘致、あるいはUターン事業、Iターン事業などを行った結果の成果も見られるわけでありますが、それでもなお、
人口減少が食いとめられるような効果的な成果を上げることができない。その理由は雇用の確保、イコール企業誘致がうまくいっていないからだと考えられます。事実、市民意識調査報告書でもそのように受けとめられており、企業の誘致問題はそれほど七尾に大きな影響を与えているのであります。高校を卒業して地元に就職するのはほんの一握り、あとは都会に就職をする。大半は大学や専門学校に進学をして、卒業後、七尾に帰ってきたいけれども、思うような就職先がない。あるいは、中には七尾市自体に若者を引きつける魅力がないという声もお聞きをしました。 先ほど申し上げましたが、来年は
北陸新幹線の金沢開業や
能越自動車道路七尾・氷見道路の全線開通という明るい材料も見える中で、今まで以上に企業誘致の活動を展開されていくのかなと、大変期待をしているところでもございます。 そこで、質問をしたいと思いますが、これまでの
取り組みの中で、どこまで誘致する企業が定まり、進捗しているのか。実際の企業からの問い合わせ等々はどの程度来ているのか。あわせて、七尾市側からの働きかけはどのようになっているのかをお伺いしたいと思います。また、企業の側から七尾市はどのように見られているのか。PRする七尾のセールスポイントは何かなどについても、お伺いをしたいと思います。 2つ目は、若者定住のための
取り組みについてお伺いをいたします。 企業誘致ということは雇用の拡大、
地域経済の活性化という大きな眼目があるわけでありますが、特に次の時代を担っていく若い世代の誘致、いわば人材誘致という側面を持っていると思っております。いずれにしても、若者定住のためには、待ちの姿勢ではなく、積極的に攻めていくべきであると考えます。七尾市も地域資源を生かした産業の振興ということで、6次産業化の推進や人材育成など、たくさんの支援策はありますが、せっかく
世界農業遺産に認定をされ、能登の中核都市七尾というネームブランドを大いに活用し、森林・水・空気・祭りといった自然資源を生かした、とりわけ七尾の伝統文化を取り入れたビジネスを創出、創業していくような
取り組みも必要ではないかと思いますが、御見解をお聞きしたいと思います。 また、若い世代が次の時代を担うということは、言うまでもありませんが、高齢化社会を担う、少子化の未来、町の活性化を担うということでありますから、そのための支援体制はもっと多角的に手厚く広げるべきであると思います。今、若者定住のための住宅家賃補助や移住者の住宅取得助成等々が事業化されておりますが、そのほかにも医療面、福祉面、
子育て支援、教育等々、あらゆる面におけるバックアップも必要であると感じますが、御見解をお伺いをしたいと思います。 企業誘致、若者の定住に取り組むということは、口で言うほど簡単なことではありませんし、相当な覚悟も必要で大事な
取り組みであると信じておりますので、ぜひ結果の出せるプロジェクトとして推進していただくことをお願いするとともに、市長の決意の一端をお聞かせいただきたいと思います。 最後に、交通公園整備積立基金についてお伺いをいたします。 交通公園は、児童の健全な遊具とあわせて、児童に交通知識や交通道徳を会得させることを目的として設置される都市公園で、園内には信号機、横断歩道、道路標識など、道路を型どったコースが設けられており、遊びながら交通ルールを学ぶこともできる仕組みになっております。 自動車の急増と児童の交通事故が大きな社会問題となってきた背景を受けて、昭和37年に交通公園設置運営要綱により定められ、昭和38年11月に国内初の交通公園が兵庫県の尼崎市に開設され、現在は市が管理していると、こんなふうに聞いております。 本市におきましても、交通公園整備積立基金を含め、38の基金があるわけでありますが、一方では、廃止あるいは整理すればという、そんな声も聞かれるわけでありますが、いずれにしても、何らかの目的を持ってこの間、運用をしてきたと思いますので、この基金設置条例における基金の考え方をお伺いしたいと思います。 また、今年度の重点施策の中に、交流基盤充実の効果を最大限に生かす
取り組みを掲げていますが、来年春には、
北陸新幹線金沢開業や
能越自動車道七尾・氷見道路の全線開通など、人や物の交流が一層活発になると思われます。そこで七尾駅や七尾線、のと鉄道など、鉄道遺産を組み合わせた観光振興ができないのか、お聞きしたいと思います。 さて、七尾駅にも多くの鉄道遺産があります。 一つは、日露戦争での戦利品として七尾線の全線で使用されました33キロレール、現在は七尾線の1番ホームのわきに展示をされております。 2つ目は、機関車が方向転換する際に使用されました転車台であります。以前はその後ろのほうに扇形の機関庫もありましたが、現在は取り壊され、残っていませんが、そのほかにも鉄道神社など、多く残っているわけであります。 そこで、この交通公園整備積立基金を利用して、この転車台を保存・活用し公園として整備できないものか、御見解を伺いたいと思いますし、あわせてJR西日本に対して七尾市からこれらを保存するように要請すべきではないかということを提案をしたいと思います。 また、矢田新町にある機関車の動輪と七尾鉄道発祥の地の石碑が立っております、七尾港駅、そして七尾駅の鉄道遺産、あるいは能登中島の鉄道郵便列車などの鉄道遺産を組み合わせた観光が考えられないのか。御見解をお伺いをします。 現在、鉄道ファンは人口推計で100万人とも言われており、
交流人口の拡大の一助になれば大変ありがたいなと、こんなふうに思い、お聞きをしたところであります。 市長の前向きな答弁をお願いをし、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
桂撤男君) 不嶋市長。 〔市長(不嶋豊和君)登壇〕
◎市長(不嶋豊和君) 佐藤議員にお答えいたします。 5点のお尋ねがございました。 合併10周年を迎えるに当たりということで、
広域観光の必要性、取り組む組織、PR活動はというお尋ねでございました。 首都圏から能登でありますとか、七尾を見た場合、一つの市とか町に訪れるというよりは、能登観光に行くという考え方が一般的だろうと、このように思っております。そういった意味では、広域的な観点から観光振興を進めていく、こんな
取り組みが必要だと考えております。 能登全体での
取り組みといたしましては、能登半島
広域観光協会を軸に推進しているところであります。金沢との連携ということになりますけれども、今般の観光列車を中心としながら、誘客にも連携して努めていきたいと思っています。 それから、富山との連携でございますけれども、飛越能経済観光都市懇話会なるものがございまして、こことの連携も進めておりますし、先ほども御答弁させていただきましたけれども、高岡・七尾間のバスの運行などを通して、
広域観光の
取り組みを推進していきたいと思っております。 なお、そのPR活動につきましては、石川県が行うキャンペーンに、七尾市でありますとか観光協会が参加すると、こんなことを考えております。今年度は、10月に開催される日本橋京橋まつりへの参加も考えておりますし、来年1月に、東京ドームで開催されるふるさと祭り東京へ石崎の奉燈が出向くということになっております。 関連して七尾をこれからどのようにということであります。夢はありますかというようなお尋ねでございました。 夢というお話でございますけれども、先ほど
荒川議員にもお答えしたとおりであります。決して後ろ向きではございませんけれども、
人口減少、
少子高齢化が避けて通れないと、こんな状況をしっかり見据えながら、こういう状況の中にあっても、市民の皆さんが住み続けることのできるような活力ある
まちづくりに取り組んでいくことが重要だというふうに考えております。 具体的なその方向性としては、産業をいかに強くするのかということ。それから、高齢化によりまして社会保障費が増大してくるわけでありますけれども、これと医療、介護
サービスの兼ね合いをどうするのか。それから、
子育て支援と学校の適正配置、自助・共助による地域の持続可能な資金づくりなどなど、トータルにしっかりとそれぞれの施策を進めていくことが重要だというふうに考えているところであります。 それから、交通公園整備積立基金についてのお尋ねがございました。 当基金は、議員も御案内のとおり、七尾市青年会議所が交通公園を建設すると、このために寄附金をいただいておりますけれども、これを積み立てたものでございます。その積立金の額でございますけれども、元金は88万5,200円でございます。平成26年4月現在でこれが倍以上でございます。182万1,170円ということになっておるわけでありますけれども、まだまだ少額ということでもございます。その積立金の取り扱いにつきましては、現在、学校などで交通安全教育がしっかりと実施できるような環境にもなってまいりました。広く交通安全施設等の整備に活用できないかと、こんなお願いも寄附者であります七尾市青年会議所と協議を進めているところであります。 市としては、少額のこういった基金については、目的にできるだけ沿うような形で整理をしていきたいと、このように考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 それから、七尾駅構内にある転車台などを利用した公園化というお尋ねもございました。JR西日本七尾鉄道部に確認いたしました。鉄道部では、それらを撤去してエリア全体の土地利用を図るべく本社に対して予算要望しているということでございまして、公園化というのはなかなか難しいのかなという感じでございます。 市内にある鉄道遺産の活用というお尋ねもあったわけであります。 鉄道ファンにとりましては、七尾市内にあるこの転車台でありますとか、SLの水を供給する給水装置でありますとか、旧七尾港駅のSLの車輪、それから中島の能登中島駅にある郵便列車については、極めて魅力的なものなんだというふうなこともお聞きするわけであります。これらを活用するには、JRはもちろんでございますけれども、それこそ関係団体の御協力、御理解がなくてはできません。また、鉄道ファンにとりましては、手つかず、手をつけることなくあるがままの鉄道遺産が見られることが一番魅力的だと、こんなこともお聞きしておるわけでありまして、今後は一つでも2つでも七尾の観光資源として活用できないかと、こんなところも研究を進めてまいりたいと、このように考えているところであります。 以上でございます。
○議長(
桂撤男君) 岡野総務部長。 〔総務部長(岡野 崇君)登壇〕
◎総務部長(岡野崇君) 佐藤議員にお答えをいたします。 私のほうからは、若者定住のための
取り組みについて行政のバックアップと企業誘致、若者定住に取り組む決意についての2点について、お答えをさせていただきます。 市長が先ほど
荒川議員にもお答えいたしましたが、若者の定住促進のためには、
子育て支援、住宅支援、働く場、雇用の創出が重要であると考えております。 本市の
子育て支援の
取り組みにつきましては、議員御承知のとおり、子ども医療費の助成や病児保育、延長保育など、子育て環境の充実にこれまでも務めてきております。 また、住宅支援の
取り組みにつきましては、住宅取得に対する助成に加えまして、子育て世帯、新婚世帯等を対象とした民間賃貸住宅の家賃助成も行ってきているところでございます。 また、若者の働く場や雇用の創出の
取り組みにつきましては、観光、医療、介護、食品加工の基幹的産業を振興するとともに、
北陸新幹線の金沢開業や
能越自動車道の供用など、
産業交流基盤を生かした企業誘致に努め、さらなる若者の定住につなげるような雇用の創出に努めてまいりたいと思っております。 以上であります。
○議長(
桂撤男君) 小川産業部長。 〔産業部長(小川幸彦君)登壇〕
◎産業部長(小川幸彦君) 4点の御質問に対してお答えいたします。 まず、合併10周年を迎えるに当たりということでございまして、
人口減少にストップをかけるための地場産業の育成、活性化にどんな対策を打ってきたのか、今後どのような
取り組みをしていくのかという御質問についてでございます。 地場産業を含め域内産業への支援として、現在補償料補助などによる経営安定支援、新商品の開発支援、販路開拓支援、産業人材の育成支援などを行ってきました。このような
取り組みを拡充、継続しながら、さらなる域内産業の育成、活性化を図るため、「ななお創業応援カルテット」による創業支援や産業間の連携を促す6次産業化の推進に取り組んでいます。 また、昨年度、策定いたしました地域産業振興プランでは、地域に根差した産業の支援を柱とし、今年度は産・学・官が連携しながら、先ほどから市長がお答えしているとおり、観光、食品加工、医療産業への具体的な事業を検討しているところであります。 次に、本市に立地しました企業の現状をどのようにチェックし、コミュニケーションをとっているのかということでございます。 立地企業を含めた市内企業へ平成25年度は42社、平成26年度現在でございますが、8社の企業訪問を実施しております。企業訪問では、企業の現状、例えば雇用状況とか経営状況などについて情報収集を行い、国・県及び市の各種支援制度の周知などを行っております。 また、行政等に対する要望などもお聞きしながら、きめ細やかな対応を行っているところでございます。 引き続き、市内の企業訪問を実施し、状況把握に努めてまいります。 次に、企業誘致と若者定住ということでございます。 3点ございまして、どこまで誘致する企業が定まり、進捗しているのか。問い合わせはどの程度来ていますか。 次に、七尾市側からの働きかけはどうか。 3番目に企業の側から七尾市はどのように見られているのか。PRする七尾のセールスポイントは何かという御質問でございます。 ことし4月から2件の誘致活動を進めてまいりましたが、残念ながら企業誘致の結果に結びつくことができませんでした。 また、現在のところ、企業からの問い合わせは少なく、企業立地に結びつくようなお話はございません。 こうしたことから、現在、石川県や企業立地推進委員と連携し、情報収集などに努めているところであります。 また、年内中に企業へのアンケート調査を実施し、可能性のある企業へ訪問するなど、積極的な誘致活動に努めてまいります。 企業から見た七尾市は半島のリスク、消費地から遠い、水の問題などの印象があると聞いており、今年度実施するアンケート調査で調べてまいります。 今後は
北陸新幹線金沢開業、
能越自動車道の開通などを契機と捉え、引き続き制度の周知と七尾港、豊かな食と自然、安全・安心な生活などの立地環境をしっかりPRしながら、企業誘致に努めてまいります。 最後に、若者定住のための
取り組みということでございます。 自然資源を生かしたビジネス創出をしていくような
取り組みが必要であるがという御質問でございますが、自然資源のビジネス創出につきましては、既に能登島のほうで27件の漁家民宿、魚といいますか、漁・家と書きまして、「漁家民宿」と呼んでおりますが、をはじめ、釣り船、ダイビング、イルカウォッチング、能登島水族館など、「海業」という言い方をしますが、など、さまざまなビジネスが生まれています。 海業とは、海という自然資源をフル活用して展開される漁村地域の産業のことでございます。現在、能登島に営まれている個々のそれぞれの海業をネットワーク化し、地域全体の海業をすることを目指し、本年7月3日に発足しました七尾市産業地域活性化懇話会の分科会において、能登島での海業をテーマに、地域の関係団体と話し合いを進めているところでございます。この地域全体の海業を能登島モデルとして発信することで、今後、七尾全体の若者定住として広めたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
桂撤男君) これより暫時休憩いたします。なお、会議は午後1時から再開いたします。
△休憩 午前11時53分
△再開 午後1時00分
出席議員(22名) 1番 西川英伸君 2番 高橋正浩君 3番 山崎智之君 4番 山添和良君 5番 佐藤喜典君 6番 木下敬夫君 7番 岡部俊行君 8番 礒貝和典君 9番 久保吉彦君 10番 杉木 勉君 11番
荒川一義君 12番 松本精一君 13番 伊藤厚子君 14番 垣内武司君 15番 永崎 陽君 16番 大林吉正君 17番
石川邦彦君 18番 桂 撤男君 19番 高僧 弘君 20番 中西庸介君 21番 今田勇雄君 22番
木下孝輝君欠席議員(なし)
△再開
○議長(
桂撤男君) これより会議を再開し、休憩前の議事を続けます。 9番、久保吉彦君。 〔9番(久保吉彦君)登壇〕
◆9番(久保吉彦君) 午後一番に入り、等政会を代表しまして2点について質問させていただきます。 新七尾市となりまして、10月1日で10年がたとうとしております。七尾湾と温泉をいかに生かした能登から世界へのかけ橋、人が輝く交流体感都市を目指して、今日まで来ておるわけでありますが、当時、合併協議会において決定されました新市建設計画をもとに新しい
まちづくりが始まり、それに向けた
市政運営方針として、前市長である武元市長は、5つの柱を掲げておられます。前市長は能登の未来を担う人づくり、市民協働の
まちづくり、
地域経済の活性化と雇用の創出、
少子高齢化対策、より住みやすい地域づくりを目指した社会資本整備、この5つの柱を挙げております。その後を引き継がれた不嶋市長は訪れたくなる
まちづくり、安心・安全市民の暮らし、活力あふれる地域産業づくり、未来を担う人づくり、産業交流市民生活を支える社会基盤の整備、協働の
まちづくりの推進、この6つの柱を掲げております。不嶋市長は前市長の5つの柱に安心・安全市民の暮らしを加えております。 そこで、新市10年間の進捗状況についてお伺いいたします。 10年間において、この6つの柱、1柱ごとに順調に進んでいるもの、おくれているもの、余り進んでいないもの、また、棚上げになったもの、消滅したもの、これらについて、お伺いいたします。 合併して今後は、市民が合併してよかったなと実感できるような
まちづくりを今後とも進めていただきたいと思います。 2点目であります。 まちあるき観光について、お伺いいたします。 私は日ごろ七尾へ訪れる観光客の皆さんをおもてなしの心で、どのお店へ行っても一品、地元特産の手づくりのおいしい食べ物やお土産をいただきながら、店へ行って、ただ帰るのではなく、時間をかけてゆっくりと散策を楽しんでもらえる仕組みができないかなと考えていたところ、会派の視察先でぴったりの場所がありました。そこは宮崎県日南市飫肥町であります。飫肥町は飫肥城を背景として、訪れる観光客を風情のある城下町の商店街へ足を運ばせる工夫がなされていました。本事業の目的は、短時間滞在型の観光を長時間滞在型へとするために、地域商店街と連携をとり、まちおこしも兼ね、行っていました。本事業はチケット制になっておりまして、飫肥城はもとより、周辺の飫肥城由来施設の入館料含めチケットの販売を行っておりました。そこで食べ歩きをしながら、庭園や史料館、その他を見て回るという観光が特色となっております。現在、観光客数はふえ続けているということでありました。 そこで、七尾市もまねをするんじゃなく、観光客を呼び込む魅力的な工夫が必要ではないでしょうか。例えば、畠山文化、
長谷川等伯、青柏祭、前田利家、これらの歴史文化に
世界農業遺産里山里海を取り入れた、七尾とっておき食べあるきマップ、このようなものが発信できないか、お伺いいたします。 来年の3月には新幹線も開業し、
能越自動車道も開通します。そうなったときに観光客が間違いなくふえてきますので、それに乗りおくれないように、七尾もそういうふうな
取り組みをしていっていただきたいと思います。 これをもって、等政会を代表して質問を終わります。
○議長(
桂撤男君) 不嶋市長。 〔市長(不嶋豊和君)登壇〕
◎市長(不嶋豊和君) 久保議員の御質問にお答えをいたします。 新市ができて10年ということでありますけれども、市政の進捗状況はというお尋ねでございました。 この10年間でございますけれども、市町合併時に策定いたしました七尾市
まちづくり計画、そして、これに基づきまして、平成21年3月に策定した七尾市総合計画に基づき、人が輝く交流体感都市を目指して、さまざまな分野で施策を一生懸命展開してきたところであります。 お尋ねのその6つの柱につきましては、この総合計画をもとにいたしまして、さまざまな
行政サービスをわかりやすく、体系的に整理させていただいたものでございますけれども、議会、そして市民の皆様の御協力のもとで、おかげさまで、総合的かつ一体的に進捗が図られてきているんではないかと、このように受けとめているところであります。柱ごとにということでございますので、少し長くなりますが、柱立てに沿いまして、進捗状況をかいつまんで御説明をさせていただきたいと思います。 1つ目の柱でございますけれども、活力あふれる地域産業づくりにつきましては地域産業振興プランを策定いたしました。また、ななお創業応援カルテットでありますとか、のと七尾6次産業化支援機構の設立によりまして、起業支援、これは業を起こすという意味でございますけれども、起業支援、地域支援の活用による新たな雇用の創出に向けて、
取り組みを展開しております。 また、2つ目の
交流人口のさらなる拡大ということで、サッカー合宿でありますとか、県内初のマラソンは年々参加者がふえてきております。
交流人口拡大による
地域経済の活性化が図られてきていると、こんなふうに思っているわけであります。さらに、この
交流人口の拡大、こんなことに向けまして、テニスコートあるいはその
小丸山公園周辺の整備などにも着手をしているところでございます。 ソフト面で申しますと、午前中にも御答弁させていただきましたけれども、新高岡からのバス路線の実証運行でありますとか、のと鉄道あるいは能登空港への支援なども行っております。
新幹線開業を目指して、出向宣伝、こんなものにも力を入れておりまして、ソフト事業の展開も着実に進めていきたいと考えているところであります。 3つ目の市民の暮らし、安心・安全の確保につきましては、御案内のとおり、子ども医療費の助成対象の拡大による子育て環境の充実を図りました。高齢者の生きがづくりや介護
サービスなど、高齢者福祉の充実にも取り組んでいるのは御案内のとおりでございます。 また、能登半島地震、あるいは東日本大震災、最近の異常気象などを教訓にいたしまして、自助、共助、公助の役割分担の観点から、自主防災組織の結成を地域にお願いしたところでございます。そして、緊急
防災情報告知システムの導入による災害情報の伝達の迅速化、一元化など、防災の強化にも取り組んできたところでございます。 能登の未来を担うひとづくりにつきましては、山王小学校、小丸山小学校の改築を進めておるわけであります。中学校の統廃合も着々と進んでおります。適正配置による
教育環境の充実でありますとか、それから外国語教育、ふるさと教育など子供の教育の充実にも取り組んできているところでございます。 産業交流市民生活を支える社会基盤づくりでございますけれども、
能越自動車道、御案内のとおり、春には七尾までやってまいります。この開通にあわせまして、接続する藤橋バイパス、あるいは国道159号、七尾道路などの整備も着々と進んでおりまして、交流基盤と申しますか、社会基盤がこの春には一変するという状況にもなっているわけであります。 持続可能な行財政運営ということでありますけれども、こんなさまざまな仕事を進めていく上で、特に大事なのがやはり行革だろうというふうに思っております。健全財政、こんなものを堅持していくのが重要であります。そのために市民が主役の
まちづくりを推進するということで、平成20年3月に
まちづくり基本条例、市民のその活動の指針ともなる憲法をつくったところでございます。同年9月に施行をしております。着々と定着が図られてきているんじゃないかなというふうに思っているところであります。 昨年度、行財政改革3次プランを策定いたしました。2次プランに引き続き、簡素で効率的な行財政運営に努めてまいりたいと思います。 さまざまな仕事を進めていく上でも、しっかりとした
取り組みを進めていきたいと思っています。今後とも、市民の皆様が七尾に住んでよかったと思えるような活力ある七尾づくりに取り組んでいく考えでございます。 2点目でございますけれども、まちあるき観光ということで、七尾とっておき食べ歩きマップの作成をしてはどうかというお尋ねがございました。御案内のとおり、既に和倉温泉におきましては、食べ歩きができる企画、スイーツめぐりでありますとか、ほろよいめぐり、こんなふうな旅行商品も開発されているわけであります。 中心市街地にあっては、街歩きマップで飲食店あるいは土産店の紹介をもう既にしているわけでありますけれども、28年度末に完成する中心市街地の観光交流センター、これは仮称でございますけれども、機能を十分生かす上でも、飲食店、観光事業者などの協力体制をしっかりとつくり上げて、今後、すし、あるいは和菓子など食べ歩きができるようなお店を紹介したチラシをつくりたいと思っておりますし、まちの回遊性を高め、観光客が長期滞在できるような議員御提案のまちあるき観光をしっかりと推進していきたいと、このように考えております。 以上でございます。
○議長(
桂撤男君) 久保吉彦君。 〔9番(久保吉彦君)登壇〕
◆9番(久保吉彦君) 2点目の食べ歩き観光なんですけれども、今、一本杉、大手町、リボン通りですね、そういう通りに、どの店へ行っても七尾特産、そういったものを置いてあると。一度、観光課が飫肥町へ行ってもらえばわかると思うんですけれども、ここの名産を各協賛されたお店が置いているんですね。そこへ行けば、七尾の名産、名品、それが券を出すこと1枚に1品ついてくるというものがあります。そういったことをもっと踏み込んでやっていただければ、これからもっと客がうまく滞在し、そして帰って、七尾のあそこへ行けばこういうものが食べられるよと、そういう話になるかと思いますので、そういうところにまた力を入れていただきたいと思います。お願いします。
○議長(
桂撤男君) 不嶋市長。 〔市長(不嶋豊和君)登壇〕
◎市長(不嶋豊和君) 七尾にはそういった特産品を置いた店が少ないんじゃないかという御指摘でございましたけれども、多分そうなんだろうと思います。高澤のろうそくでありますとか、しら井の昆布、あるいはお茶屋さん、しょうゆやもありますけれども、さらにですね、七尾ならではの食べ物、サザエのつぼ焼きでありますとか、いろんなものがあればいいんだと思いますけれども、そんな協力をですね、まちの皆さんと相談しながら1つでも2つでも多くなるようにまちあるきが楽しくなるように、こんな
取り組みを、和菓子も結構、七尾は有名でございますので、そんなものをしっかりと提供できないか。新たにつくる観光交流センターもあるわけでありまして、そんなところでも、店にできないことはそこへ行けば必ずあるというような
取り組みも、ぜひ地域の皆さんとも相談して確立していきたいなと、このように思っていますので、よろしくお願いします。
○議長(
桂撤男君) 次に、19番、高僧弘君。 〔19番(高僧 弘君)登壇〕
◆19番(高僧弘君) 本日の最後の質問者であります。よろしくお願いいたします。
人口減少対策や地域活性化に取り組むと言われる「まち・ひと・し
ごと創生本部」の体制が整いつつある今日、少子化と
人口減少が取り沙汰されていますが、若者が将来に夢や希望を持つことができる魅力ある七尾になることを望み、灘会を代表して、通告書に従い、4項目について質問してまいりたいと思います。 まず最初に、
北陸新幹線開業に伴う高岡七尾間のバスルート実証事業について、お伺いいたします。 先般、JR西日本と東日本が
北陸新幹線金沢までの開業を来年3月14日と発表しました。待ちに待った発表を受け、石川、富山の両県では、各方面で気運の高まりの上がりを見せております。官民挙げてのさらなる気を引き締め、さまざまな準備が進められているものと思います。また、来年春には
能越自動車道、七尾・氷見道路の開通も予定されております。これらの交通網の整備により、首都圏を初めとする地域からのアクセスが一段と向上するものと思います。七尾中心部から新幹線の停車駅である新高岡駅まで車でおよそ1時間、車による移動時間が短縮されることになります。 さらに、来年のゴールデンウイークには、能登鉄道の観光列車を運行する予定であると聞いております。
世界農業遺産に認定された能登の里山里海を生かし、さらなる誘客を図っていく必要があると考えております。首都圏から多くの観光客を能登・七尾へ呼び込むために、能登や石川県の枠にとらわれず、広域的な連携も必要であります。 今回の補正予算では、新たに高岡・七尾間でバスルートの構築のため、関係自治体と連携して実証運行に取り組む事業が考えられております。私も
北陸新幹線を利用した観光客のニーズに応じて、金沢方面のみならず高岡方面からの誘客も必要であります。新高岡駅から2次交通を整備することは大変大切であると思います。また、観光客だけにとどまらず、七尾市民が
北陸新幹線を利用し、首都圏へ往来する利便性も向上するものと期待しているところであります。 そこで、バスルート実証事業の2点についてお伺いいたします。 1点目として、その運行計画についてであります。 バスルートの実証事業に当たり、運行期間、運行便数、運行経路、停車場所など、具体的にはどのような運行計画を立てているのでしょうか、お伺いいたします。 2点目といたしまして、期待する効果についてであります。 七尾中心部から新高岡駅まで高速バスにつなぐことにより、新たな観光ルートの構築などどのような期待をしているんでしょうか、伺っておきます。 次に、石崎町地内で整備中のテニスコートについてお伺いいたします。 けさ、行われましたテニスの
全米オープンで、錦織圭選手の活躍は日本に大きな感動を与えてくれたと思います。整備中のテニスコートにも多くのテニス愛好者も待ち望んでいるものと思われます。 現在、七尾市が取り組んでおります
スポーツ合宿は多くの選手が七尾で合宿を行っており、私としても大変うれしく喜んでおるところであります。 平成25年度の実績では、サッカー合宿など年間10万人の方々が和倉温泉運動公園、能登島グラウンドなど利用し、3万3,000人の方が宿泊されたと聞いております。 8月に開催された全国
自治体職員サッカー大会、また大学生自主チームによる14ドリームチャレンジカップなど、経済効果は大であったと、午前中の
荒川議員の答弁で市長が語っておりました。 このようなことから、
スポーツ合宿は
交流人口の拡大、
地域経済の活性化に大きく貢献しているのではないかと思っているところであります。 さらに、来年7月完成を目指しているテニスコートは24面整備され、日本海側では最大級のテニスコートと聞いており、
スポーツ合宿により多くの選手が参加するものと大いに期待しているところであります。 そこで、このテニスコートによる合宿を、サッカーと並び、
スポーツ合宿の柱とするため、提案を含め、2点お伺いいたしたいと思います。 1点目として、その運営についてであります。 サッカーはグラウンドの使用と宿泊を一体に行うため、和倉温泉旅館協同組合に指定管理をお願いしています。そして、サッカー経験のある方が管理をしており、合宿しているチームのレベルに応じた練習試合をマッチングしているとも聞いております。大変よい方法だなと思います。テニスについても、このようなやり方がよいのではなかろうかなと思うわけでございます。管理の方法について、お考えを伺っておきます。 次に、情報発信、PR方法についてであります。 和倉温泉運動公園が完成した際には、オープン
記念事業としてツエーゲン金沢対アルビレックス新潟によるエキシビションマッチを行い、あわせて県内の小中学生を対象にサッカー教室も開催されました。来年7月に完成するテニスコートも、同様に日本全国に大きくPRする上で、
テニス界の著名人を招き、エキシビションマッチやテニス教室などを行うなど大々的完成式典、また、こけら落としを行い、日本全国のテニス関係者や教育関係者に周知すればどうかと思いますが、どのような情報発信、PR方法を考えているのか、お伺いいたします。 次に、JR七尾線観光列車についてお伺いいたします。 七尾線観光列車については平成27年10月からの運行と聞いておりますが、より多くの観光客に利用していただくために、外装、内装のすばらしさだけではなく、地域のおもてなしを持った観光列車とする必要があると思います。JR九州の観光列車や特急指宿のたまて箱が順調な運行をしていると聞いております。地域の条件や環境が異なると思いますが、新幹線金沢駅からは、能登に向け、魅力的な観光列車が七尾線にあると全国から言われるような、地域を挙げての
取り組みが求められていると思います。金沢から和倉温泉を結ぶ七尾線観光列車を全国に発信するためには、沿線自治体の協力が不可欠であると思います。運行支援や観光資源の情報発信の協力体制がどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 最後に観光対策について。 元気で豊かな地方の創生、誰もが待ち望んでいることは言うまでもありません。七尾に活力を生み、
人口減少に歯どめをかけるべく重要な時期を迎え、七尾に能登にと
交流人口拡大期と捉え、
新幹線金沢開業を最大に生かすチャンスであろうと思うのでございます。高岡から金沢から七尾へどうやって来てもらうのか、このことから今日の観光客誘致は聞き流すことができないと思います。観光対策についてこのように思っていますが、市長の考えはどうでしょうか。 それぞれの地域では、行政、各種団体一丸となって、誘客に懸命に努力していると思います。市では誘客戦術をどのように考えているのか伺っておきます。 また、各種キャンペーン、イベントなどに参加し、観光七尾のPR、イメージアップにも努める観光親善大使の役目も大きいのではないかと思うものでございます。 私は先日、丸亀市親善訪問団との交流会に参加する機会がありました。そのとき出席しておりました観光親善大使の方から、丸亀の魅力を多くの方々に伝えたい。ぜひとも丸亀へ来ていただきたいと、このような答えが返ってまいりました。切り離すことのできない大切な役目だと思いました。 以上のことから、観光親善大使を七尾で考える気はないのかどうか、伺っておきます。 以上で質問を終わりますが、誠意ある答弁を求めて、私の質問終わります。ありがとうございました。
○議長(
桂撤男君) 不嶋市長。 〔市長(不嶋豊和君)登壇〕
◎市長(不嶋豊和君) 高僧議員にお答えをさせていただきます。 1点目でございますけれども、高岡・七尾間のバスルートの実証事業について、具体的な運行計画がどのようになっているのかということ、それから期待する効果、こんなお尋ねでございました。午前中にもお答えを申し上げましたけれども、来年1月から12月の1年間を予定しているわけであります。便数につきましては1日4往復で、新高岡から氷見市内を経由して和倉温泉までということで、予定をしているところであります。 JRの発表によりますと、新高岡駅には残念ながら最速タイプのかがやきは停車いたしませんが、各駅停車タイプのはくたか、シャトルタイプのつるぎが停車してまいりますので、しっかりと、このことで今後の能登七尾の観光に大きく寄与していただけるものと、このように思っているところであります。 また、七尾線では観光列車があるわけであります。この観光列車やこの高岡・七尾間のバスによりまして、能登とそれから富山、金沢を結ぶトライアングルのルートもでき上がるわけでありまして、この地域の回遊性が一層高まり、交流観光の推進が図られるものと、このようにも考えているところであります。 七尾、その高岡間のバス運行は議員御案内のとおり、観光客の選択肢がふえるということにとどまらず、市民が首都圏へと出かける際の利便性の向上につながるということでもございます。市民が利用しやすいように七尾市街地にとまることができないか、そんな場所も今後関係者の皆さんとしっかりと協議をしていきたいと、このように考えております。 次に、整備中のテニスコートについてございますが、管理の方法でありますとか情報発信、PR方法についてのお尋ねがございました。このテニスコートは、平成27年7月の完成を目指しております。和倉温泉運動公園テニスコートということで考えておりまして、多目的グラウンドあるいはヨットハーバーに加えて、一体的な管理が必要でなかろうかと、このように考えておりまして、その管理については、和倉温泉運動公園の指定管理者にお願いをしていこうと、現在このように考えております。 また、テニス競技での合宿や大会誘致を進め、
交流人口の拡大を図るため、サッカーと同様にですね、観光事業者、テニス関係者で七尾市
テニス合宿懇話会なるものを、設立をもう既にいたしました。テニス競技に精通している職員も配置すべく、この協議会で協議が進められているところでもございます。合宿独自のテニスの大会の企画、開催など同協議会を中心にして、テニスによる
交流人口の拡大策にしっかりと取り組んでいただくようにしていきたいと、このようにまた考えているところであります。 次に、情報発信についてであります。 PRのチラシ配布、当然行ってまいりたいと思っておりますし、関係団体への周知もしっかりと進めてまいります。地道な広報活動を積み重ねることはもちろんでございますけれども、議員御指摘のように、著名なプレーヤーの招待試合でありますとか、テニス教室など、インパクトのあるしっかりとしたオープニングあるいは
記念イベントをしっかりと開催して、このせっかくの24面のテニスコートを全国にしっかりと発信していきたいと考えているところであります。 次に、JR七尾線の観光列車についてでございます。 運行支援でありますとか、情報発信の協力体制についてのお尋ねがございました。 この観光列車についてでございますが、2両編成で52席であります。1日2往復、土日、祝日あるいは繁忙期を中心に年間150日程度の運行予定というふうに、JRからはお聞きしております。車両には、議員御指摘のとおり、地元の工芸品、特産品の展示など、車両の中で地域を紹介する工夫もしっかりとなされるとも聞いております。こんな検討もしていただいておるわけであります。 他の地域の観光列車の
取り組みを見ると、到着駅でのおもてなしでありますとか、車内でのジャズの生演奏や民話の語りでありますとか、地域食材の振る舞いなど、地域の沿線、自治体も含めてでありますけれども、沿線挙げての
取り組みをしております。魅力を高めていると、こんなその例をあるわけであります。他の地域の
取り組みも参考にしながら、七尾線でも沿線地域と挙げてですね、能登の特色を生かしながら観光列車の魅力を高めていく必要があると考えておりまして、内々ではありますけれども、少し沿線の皆さんとも話を進めさせているところでもございます。 次に、観光対策についてであります。誘客戦略についてであります。 金沢から七尾へどうやってお客さんを迎え入れるか、その対策はということでございました。議員御指摘のとおり、
新幹線金沢開業を生かすためには、多くの観光客がおりる終着駅であります金沢駅から、どのようにして多くの観光客の皆さんを七尾へ誘導するか、誘客するか、このことに尽きるんじゃないかと思っておりまして、来年の3月、
北陸新幹線金沢開業にあわせまして、金沢駅から和倉温泉までのシャトル特急の5便も走るということでございます。先ほどの観光列車と同様に、シャトル特急のPRと客に対するおもてなしについて、関係団体、ここは観光団体などでありますけれども、協議を始めております。今後とも七尾ならではの魅力の向上や他地域との差別化、こんなところをしっかりと図りまして、観光客に七尾を選んでいただくような
取り組みをしっかりと、官民挙げて進めてまいりたいと考えております。 それから、関連して、観光親善大使についての考え方というお尋ねがございました。8月に丸亀との交流40周年にあわせまして、御案内の観光親善大使、若いお二人の女性でございましたけれども、来られました。とてもすてきでありましたし、丸亀の観光PRをしっかりされておられました。この丸亀の今までの対応をつくり上げるまでに、10年ほどかかったということであります。しかも、行政は手をつけないで進めてきたということもお聞きしたわけであります。 七尾での観光大使、ここは丸亀と同様、行政というよりは観光協会の皆さん、民間が主体的に取り組んでいただきたいと思います。お金もかかるようであります。それから、選定にもなかなか一工夫がいるというようなことでもございます。実施方法も含めまして、繰り返しになりますけれども、民主導で取り組んでいただく事柄なのかなというふうに思っています。そこはお話があれば、私どもの観光部局、御支援もしていきたいと、このように考えているところであります。 以上でございます。
△散会
○議長(
桂撤男君) 以上をもって本日の
議事日程は全部終了いたしました。 明日10日は午前10時より会議を開きます。 本日はこれをもって散会いたします。
△散会 午後1時41分...