平成11年 3月 定例会(第1回) 平成11年3月1日(月曜日
) -------------------------●出席議員(42名) 議長
上田忠信君 副議長 中村 正君 1番
新谷博範君 2番
苗代明彦君 3番 増江 啓君 4番
浅田美和子君 5番 森 雪枝君 6番 上田 章君 7番
村池敬一君 8番 山野之義君 9番 渡辺 満君 10番
近松美喜子君 11番
森尾嘉昭君 12番 小津正昭君 13番
沢飯英樹君 14番 玉野 道君 15番 田中 仁君 16番
関戸正彦君 17番
高村佳伸君 18番
中西利雄君 19番
宮保喜一君 22番 中村 正君 23番
寺中隆善君 24番
木下和吉君 25番 野本 昇君 26番 川 紘一君 27番
南部康昭君 28番
本間勝美君 29番
東出文代君 30番
的場豊征君 31番
松本捷男君 32番 升 きよみ君 34番 中村 勲君 35番
西村直則君 36番 不破 実君 37番
勝田三郎君 38番
出石輝夫君 39番
平田誠一君 41番 北井 博君 42番
井沢義武君 43番
山田初雄君 44番 北 市朗君●
欠席議員(なし)●欠員 20番、33番
---------------------------------------●説明のため出席した者 市長 山出 保君 助役 佐子田 正君 助役 下河内 司君 収入役
源田久男君
公営企業管理者 多田 衛君 教育 委員長 伊藤 博君
都市政策部長 油谷德次君 総務部長 中西勝之君
財務部長 富田 孝君
経済部長 浜井政美君
農林部長 酒井達明君 市民生活部長 中田耕治君
福祉保健部長 金子 衞君
環境部長 北川捷昭君
土木部長 小泉賢一君
建設部長 山本義行君
市立病院 下水道部長 木田 學君 谷 昇君
事務局長 美術工芸大学 加藤正人君
中央卸売市場長 長野鉄義君
事務局長 教育長
石原多賀子君 消防長
新木一良君
財政課長 山形紘一君
---------------------------------------●職務のため出席した
事務局職員 事務局長 頭川 潔君
議事調査 議事調査課長 渡部為彦君
黒澤和規君
課長補佐 主査 板井 豊君 主査 松倉剛弘君 主査 寺野 匡君 主査 森沢英明君 主任 納谷英行君 書記 小村正隆君 書記 木谷保博君
総務課長補佐 中嶋 弘君 主査
山下範泰君 主査 宮本博之君 書記 小原 素君
---------------------------------------●議事日程(第1号) 平成11年3月1日(月)午後1時開議 日程第1 会期の決定について 日程第2 議案第1号 平成11年度金沢市
一般会計予算 議案第2号 平成11年度
金沢市営地方競馬事業費特別会計予算 議案第3号 平成11年度金沢市市街地再
開発事業費特別会計予算 議案第4号 平成11年度金沢市
土地区画整理事業費特別会計予算 議案第5号 平成11年度金沢市
地域下水道費特別会計予算 議案第6号 平成11年度金沢市
公共用地先行取得事業費特別会計予算 議案第7号 平成11年度金沢市
工業団地造成事業費特別会計予算 議案第8号 平成11年度金沢市
農村下水道事業費特別会計予算 議案第9号 平成11年度金沢市
住宅団地建設事業費特別会計予算 議案第10号 平成11年度金沢市
駐車場事業費特別会計予算 議案第11号 平成11年度金沢市
国民健康保険費特別会計予算 議案第12号 平成11年度金沢市
老人保健費特別会計予算 議案第13号 平成11年度金沢市
母子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算 議案第14号 平成11年度金沢市
ガス事業特別会計予算 議案第15号 平成11年度金沢市
水道事業特別会計予算 議案第16号 平成11年度金沢市
発電事業特別会計予算 議案第17号 平成11年度金沢市
工業用水道事業特別会計予算 議案第18号 平成11年度金沢市
病院事業特別会計予算 議案第19号 平成11年度金沢市
中央卸売市場事業特別会計予算 議案第20号 平成11年度金沢市
公共下水道事業特別会計予算 議案第21号 平成11年度金沢市
公設花き地方卸売市場事業特別会計予算 議案第22号
行政組織の見直しに伴う
関係条例の整備に関する
条例制定について 議案第23号 金沢市
外部監査契約に基づく監査に関する
条例制定について 議案第24号 金沢市
牧山ガラス工房条例制定について 議案第25号 金沢市異
業種研修会館条例制定について 議案第26号 町の名称の変更に伴う
関係条例の整理に関する
条例制定について 議案第27号 金沢市
障害者施策推進協議会条例制定について 議案第28号 金沢市
感染症診査協議会条例制定について 議案第29号 金沢市
教育相談センター設置条例制定について 議案第30号 金沢市
職員定数条例の一部改正について 議案第31号 職員の服務等に関する条例の一部改正について 議案第32号 金沢市
職員等旅費条例の一部改正について 議案第33号 職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部改正について 議案第34号 金沢市
教育委員会教育長の給与等に関する条例等の一部改正について 議案第35号
金沢市立工業高等学校の
授業料等に関する条例の一部改正について 議案第36号 金沢市
教育センター設置条例の一部改正について 議案第37号
金沢美術工芸大学授業料等徴収条例の一部改正について 議案第38号 金沢市
体育施設条例の一部改正について 議案第39号 金沢市
埋蔵文化財センター条例の一部改正について 議案第40号 大型店の進出に伴う
中小商業者店舗近代化資金融資特別措置条例の一部改正について 議案第41号 金沢市
観光会館条例の一部改正について 議案第42号 金沢市
中央卸売市場業務条例の一部改正について 議案第43号 金沢市
公設花き地方卸売市場業務条例の一部改正について 議案第44号 金沢市
農業委員会条例の一部改正について 議案第45号
金沢市立保育所設置条例の一部改正について 議案第46
号 老人等の医療費の助成に関する条例等の一部改正について 議案第47号 金沢市
病院事業の設置等に関する条例の一部改正について 議案第48号 金沢市
福祉保健センター条例の一部改正について 議案第49号 金沢市
浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部改正について 議案第50号 金沢市
国民健康保険条例の一部改正について 議案第51号
金沢都市計画事業金沢駅
武蔵北地区第一種市街地再
開発事業施行に関する条例の一部改正について 議案第52号
金沢都市計画下水道事業受託者負担に関する条例の一部改正について 議案第53号 金沢市
地域下水道条例の一部改正について 議案第54号 金沢市
農村下水道条例の一部改正について 議案第55号 金沢市
公園条例の一部改正について 議案第56号 金沢市
公営企業の設置等に関する条例等の一部改正について 議案第57号 金沢市
火災予防条例の一部改正について 議案第58号 金沢市
消防団条例の一部改正について 議案第59号
営業施設の
昆虫駆除剤撒布に関する条例の廃止について 議案第60号
消毒手数料条例の廃止について 議案第61号
包括外部監査契約の締結について 議案第62号 平成10年度金沢市
一般会計補正予算(第7号) 議案第63号 平成10年度
金沢市営地方競馬事業費特別会計補正予算(第1号) 議案第64号 平成10年度金沢市
土地区画整理事業費特別会計補正予算(第5号) 議案第65号 平成10年度金沢市
公共用地先行取得事業費特別会計補正予算(第5号) 議案第66号 平成10年度金沢市
工業団地造成事業費特別会計補正予算(第1号) 議案第67号 平成10年度金沢市
住宅団地建設事業費特別会計補正予算(第3号) 議案第68号 平成10年度金沢市
国民健康保険費特別会計補正予算(第2号) 議案第69号 平成10年度金沢市
老人保健費特別会計補正予算(第2号) 議案第70号 平成10年度金沢市
発電事業特別会計補正予算(第2号) 議案第71号 平成10年度金沢市
病院事業特別会計補正予算(第1号) 議案第72号 平成10年度金沢市
中央卸売市場事業特別会計補正予算(第3号) 議案第73号 平成10年度金沢市
公共下水道事業特別会計補正予算(第6号) 議案第74号
工事請負契約の締結について(諸江町
小学校校舎改良工事) 議案第75号
工事請負契約の締結について(
扇台小学校校舎改良工事) 議案第76号
工事請負契約の締結について(
三和小学校校舎改良工事) 議案第77号
工事請負契約の締結について(
城北市民テニスコート(仮称)
整備工事(第1工区)) 議案第78号
工事請負契約の締結について(
城北市民テニスコート(仮称)
整備工事(第2工区)) 議案第79号 財産の取得について(
広場用地) 議案第80号 財産の取得について(
広場用地) 議案第81号 財産の取得について(
公共施設用地) 議案第82号 財産の取得について(
広坂芸術街(仮称)
整備用地) 議案第83号 事務の受託の廃止について 議案第84号 町の名称の変更について(尾張町2丁目) 議案第85号 町の区域の変更について(石川郡野々市町押野1丁目ほか) 議案第86号 市道の
路線認定について 議案第87号 市道の
路線変更について (
提案理由説明)---------------------------------------●本日の会議に付した事件
議事日程(第1号)に同じ--------------------------------------- 午後1時4分 開会
△開会
○議長(
上田忠信君) ただいまから平成11年定例第1回
金沢市議会を開会いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△開議
○議長(
上田忠信君) 本日の
出席議員数は、ただいまのところ42名であります。 よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△
会議録署名議員の指名
○議長(
上田忠信君)
会議録署名議員の指名を行います。 16番
関戸正彦君 17番
高村佳伸君 18番
中西利雄君以上3名の方々を指名いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△諸報告
○議長(
上田忠信君) 次に、
地方自治法第 121条の規定による今定例会の説明員の氏名は、お手元に配付のとおりでありますので、御報告いたしておきます。 〔説明員の氏名は
本号末尾参照〕
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△会期の決定について
○議長(
上田忠信君) これより、日程第1会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 今定例会の会期は、本日から17日までの17日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
上田忠信君) 御異議なしと認めます。 よって、今定例会の会期は17日間と決定いたしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△
議案上程
○議長(
上田忠信君) 次に、日程第2議案第1号平成11年度金沢市
一般会計予算ないし議案第87号市道の
路線変更について、以上の議案87件を一括して議題といたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△
提案理由の説明
○議長(
上田忠信君) 市長から
提案理由の説明を求めます。
山出市長。 〔
市長山出 保君登壇〕
◎市長(山出保君) 本日、ここに平成11年定例第1回
金沢市議会が開かれますに当たり、市政に対する所信の一端と
提出議案の大要について御説明を申し上げ、各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 20世紀も残りわずかとなり、新しい時代の幕あけを迎えようとしております。しかるに、
社会経済は、少子・高齢化の進展、
経済構造の変化、国民の価値観や
生活様式の多様化など、大きな変貌を遂げつつあり、また、
地方分権推進計画に沿って
地方分権が現実のものとなろうとするにつれ、地方自治体と住民の責任はこれまでにも増して大きくなってまいります。加えて、魅力や活力のありようによって、人が都市を選び、都市の淘汰が行われ、まさに競争の時代になろうともいたしております。 一方、景気の状況は深刻であり、先般発表された政府の
月例経済報告におきましても、変化の胎動が感じられるとはしているものの、低迷状態が長引き、先行きの不透明感を払拭し得ないことも事実であります。このように閉塞と苦難の今こそ、希望のある新しい世紀を切り開いていくにはいかにあるべきか、厳しさをしのぐ努力に加え、一層の知恵と連帯が求められるところであります。 差し当たり、景気の回復を図り、市民の暮らしを守ってまいらねばなりません。あわせて、町に元気を取り戻すことも待ったなしの課題であり、人々の定住を促すための諸施策を積極果敢に講じてまいりますとともに、
長期的展望に立ついい
町づくりにも励まなければなりません。その場合のいい町とは、歴史が今に重なって存在する町のことであり、別の言い方をすれば、
にぎわいと風格が共生する町でもあろうと考えます。そして、町の
にぎわいは近代化と開発により、風格は歴史と文化によってつくられるものと思います。それゆえ、保存と開発の調和に心を砕きながら、他面、文化や伝統には絶えざる革新の営みを怠ってはならないのでございます。すぐれた伝統の上に新たな価値を付加し続け、新しい金沢の文化を創造することで、町の成長を持続させてまいるべきと存ずるのであります。 一方、町の発展には、住む人の豊かな心と暮らし、また
市民相互の連帯が不可欠であります。とりわけ21
世紀社会における基本のテーマは、福祉と環境と教育であり、この
取り組みにはみんなで支え合う
地域社会の形成が前提となるのであります。 福祉にあっては、高齢化や高齢化と表裏の関係にある少子化、またバリアフリーの対応に行政と市民が一体となり、市民の連帯による心温まる
地域福祉社会をつくり上げてまいりたいと願うのであります。 また、
地球環境の保全には、温暖化やオゾン層の破壊などが日々の生活と密接にかかわっていることを市民の一人一人が自覚をし、自制をし、環境に優しいライフスタイルを確立してまいりますとともに、行政と市民、事業者が相携え、
ごみリサイクルの推進、マイカーの抑制など身近なところから地道な
取り組みを重ね、安全な
快適社会を築いてまいらねばなりません。 また、今日、家庭や地域の教育力の低下が指摘をされ、このことが
子供たちの発達に少なからず影響を及ぼしていることはまことに憂慮にたえません。教育は人間形成の言わずと知れた基盤であります。人と人とのかかわり、人と自然とのかかわりを大切に、他人と自然を思いやりながらたくましく強く生きる、そんな
子供たちを育てるよう学校、家庭、地域が力を合わせ、より教育力を高めることに懸命に、かつ真剣に励んでまいるべきと思うのでございます。 さて、ことしは
市制施行 110周年という歴史の節目に当たります。先が見通せないと言われるこのときにあって、改めて我が金沢が日本の中でなすべきは何か、世界の中でなさねばならないことは何なのか、このことに思慮をめぐらし、このことを通じて
世界都市金沢の実現に力を尽くしてまいりたいと考えております。何とぞ各位並びに市民の皆様方の御支援を心からお願い申し上げる次第でございます。 ところで、平成11年度当初予算についてでありますが、不況や減税の影響から市税が落ち込むという殊のほか厳しい
財政環境のもとで編成を余儀なくされました。しかし、市政には21世紀を目前に懸案課題が山積しており、いかに困難な状況であろうとも、逡巡することは許されません。このため、創意と工夫を凝らし、財源の重点配分を図りながら、今ほど申し上げた不況への対応や
中心市街地の活性化に最善を尽くすとともに、長期を展望した金沢の
町づくりに心を込め、一方、福祉、環境、教育の充実に努め、平成11年度当初予算は「市民の暮らしを守り
にぎわいと風格のある
都市づくりのための
積極予算」として編成をいたした次第であります。この結果、予算の規模は前年度に比べ、
一般会計で 3.2%増の 1,797億 1,000万円、全会計では 2.4%増の 3,526億 1,623万円となりました。 以下、施策の大要につきまして、順次御説明を申し上げます。 第1の重点は、「不況を乗り越える」ことであります。 不況対策を最優先に据え、市民の暮らしと
地域経済の安定を目指し、
個人市民税、
法人市民税を合わせて36億円余の減税を実施するとともに、
公共料金を極力抑制することといたしました。すなわち、保育料を据え置くほか、
国民健康保険料につきましては、医療費の増大や
市民税所得割の減税等により、大幅な引き上げが避けられない状況にありましたが、前年度からの繰越金と
一般会計から
特別支援繰出金を財源に組み入れて料率を据え置き、
賦課限度額のみの改定にとどめることといたしたのであります。なお、医療費の増加傾向が続くとすれば、12年度における国保の
財政運営はさらに厳しくなるものと予想され、保険料のあり方についての検討が必要になると考えております。 一方、国の15カ月予算としての
公共投資枠の拡大に積極的に呼応し、
市民生活に身近な
社会資本整備を中心に
公共事業枠の確保に努めたほか、
中小企業者の方々の資金繰りを支援するため、
制度融資の充実を期すことといたしました。すなわち、
中小企業振興特別資金などの
緊急融資を追加実施し、前年度を上回る融資枠を確保するとともに、向こう3年間の
暫定措置として、
産業振興資金などの
融資条件を緩和し、償還期間の延長に踏み込んだ次第であります。また、厳しい
雇用情勢に対処するため、45歳以上の
中高年齢者を対象とする市単独の
雇用奨励金制度を設けることといたしました。 さらに、一昨日から交付を開始いたしました
地域振興券の利用につきましては、景気回復の契機となることを願う一方、基本的には
中小商工業の体質改善と
地場産業の振興策を引き続き積極的に講じてまいる考えでございます。 商業にあっては、
地域商店街の活性化や
情報化整備を促進するとともに、新たな
商業展開や
店舗改装に引き続き支援をいたし、また
ポートセールスを展開し、
貿易振興にも努めてまいります。 工業にあっては、新規の
事業展開に支援してまいりますとともに、新しい
金沢型産業の形成に向けて、環境・
福祉関連分野の開発やデザインを生かす研究等を進め、
安原工業団地内で整備を進めてきました異
業種研修会館をこの5月にオープンさせ、人材育成や
技術開発研究の拠点としてまいりたいと存じます。
先端企業誘致の受け皿として整備を進めております
金沢テクノパークにつきましては、景況に配慮しつつ第2工区の第2期
造成工事を推進するとともに、引き続き新たな企業の誘致に力を傾けてまいる所存であります。 さて、長年にわたって培ってきた
伝統産業は、本市のかけがえのない財産であり、その継承を図り、手仕事の心を
町づくりに生かしてまいるべきと考えます。このため、後継者の育成にさらに努めてまいりますほか、新たな販路開拓に向け、
普及推進機構の組織化を検討するとともに、
広坂通りを工芸街として再生することができないか、
調査研究に着手してまいりたいと存じます。 また、第2回
世界工芸都市会議の開催により、
工芸都市金沢の発信に努めてまいりますほか、ガラスの
若手工芸家の創作活動の場として、旧
牧山小学校跡で
ガラス工房を開設することといたしました。一方、この秋、第1期の卒業生を送り出す大和町の職人大学校では、歴史的な
建造物等の修復講座を開設するなど一層の充実を期した次第でございます。 また、観光の振興策として、竹久夢二の作品を展示する
金沢湯涌夢二館の明年度の開館を目指し、他方、尾張町地内での金沢市
泉鏡花記念館等の整備や浅野川にかかる梅ノ橋などの
ライトアップ事業に取り組むなど、
観光資源の開発に努め、観光客の誘致につなげてまいりたいと存じます。 一方、
中央卸売市場事業では、
施設機能の高度化と
生鮮食料品等の流通の合理化のための第7次
施設整備計画の策定に
取り組みますとともに、才田町地内において
水産衛生センターの明年春の完成を目指してまいります。 ところで、今国会で新
農業基本法案の提出が予定され、大きな転換期を迎える農林業の振興策についてでありますが、大幅な減反を余儀なくされる農家に対し、国の
助成制度に加え、市単独の支援を行うほか、
生産技術の高度化を初め、野菜や果実の
ブランド化、また、
減農薬栽培の研究や
学校給食などから出る調理残滓の堆肥化に取り組むなど、環境に優しい農業の推進にも意を用いてまいります。一方、中
山間地域の活性化に向けて、
農林産物の
直売施設や
レクリエーション施設などを備えた
湯涌みどりの里の整備に着手するとともに間伐材の利用促進、
ふるさと農林道の建設や
農村下水道の布設等にも力を注いでまいる考えでございます。 第2の重点は、「まちなかに元気をもどす」ことであります。
市街地中心部の空洞化を食いとめ、いま一度活気を取り戻すためには、定住の促進を初め、
にぎわい創出の
拠点づくりや都心への
交通アクセスの向上など多面的な施策を重層的に展開することが不可欠であり、このため新たに
市民参加の
実施検討委員会を設け、意見を聴しながら、さきに策定をいたしました
中心市街地活性化基本計画の具現化を進めてまいる所存であります。 まず、定住を促すために、まちなか住宅建築奨励金やまちなか特定優良賃貸住宅建設
助成制度の利用促進に努めるともに、12年度に着工を目指す駅
武蔵北地区第2工区の再開発ビル内に住宅・都市整備公団住宅の誘致を図ってまいりますほか、都心部での市営住宅建設の可能性を模索したいと存じます。 また、イベントなどの開催交流拠点となる活性化広場を片町地区など4カ所で設置するとともに、香林坊映画館街の再生に向けて道路整備のための調査に着手するほか、香林坊から玉川通り商店街を経て金沢駅に至る道筋に歩行者のための誘導サインを設置いたし、回遊性の向上に資してまいります。 一方、多彩な商業集積を生かした魅力ある商業環境の形成を目指し、竪町商店街のショッピングモールの形成やショーウインドーの魅力向上を促すほか、新たに武蔵商店街の通称スタジオ通りにおいて、電線類の地中化にあわせモール化に着手するなど、
にぎわい空間の創出に努めてまいります。さらに、集客力のアップを目標に開催される香林坊地区や武蔵地区の商店街のイベントを支援してまいりたいと存じます。 ところで、市街地活性化のためには、都心への
交通アクセスの向上は不可欠であります。今月末、笠市-此花ルートでコミュニティーバスが運行を開始するのに続き、新たに広坂から片町交差点、石引を経由する菊川ルートにおける導入を計画いたしました。 また、マイカーから公共交通への転換を目指し、額方面でパーク・アンド・ライドシステムを試行するなどTDM施策の充実に意を注ぐとともに、新交通システムの導入可能性につきましては、今年度LRT導入の可能性調査、ガイドウエーバスとの交通渋滞の緩和効果や採算性などの面からの比較調査を行っておりますが、年度内にも取りまとめられる調査結果に基づき、方向性を見出してまいり、導入に向けた経営課題などについて各界各層の御意見をちょうだいしながら、県とともに検討を進めてまいりたいと存じます。 さて、21世紀における本市勢の躍進を目指し、日本海側の中枢拠点都市たるにふさわしい都市基盤の整備を引き続き推進いたしてまいります。とりわけ、北陸の玄関口とも言える金沢駅東広場の開発整備につきましては、この秋をめどにJR支社ビルの移転を完了し、地下部第1工区の工事区域を拡大するとともに、北陸鉄道浅野川線地下駅部の躯体工事を本格化させ、平成13年春の供用開始に向けて軌道工事に着手してまいる計画でございます。また、金沢駅東広場隣接地に県が進めるコンサートホール・邦楽会館の建設にあわせ、駅広場にかかわって本市が一部担当する文化交流スクエアの整備を本格化してまいりたいと存じます。 駅
武蔵北地区市街地再開発事業では、住宅・都市整備公団の参画を得て事業化を目指す第2工区について、施設の実施設計に取りかかる予定であり、残る第3、第4工区につきましてもテナントの誘致や事業計画の策定などに引き続き懸命の努力を重ねてまいる所存であります。新しい都心づくりを目指す駅西地区につきましては、西念町などの第2期事業地区における換地処分の完了を期すほか、長田町などの第3期事業地区では金石街道の拡幅工事を完成に導き、新たに北安江-八日市線の築造工事に取りかかりたいと考えます。 地域間交通の円滑化と都心部における交通渋滞緩和のための地域高規格道路の整備についてでありますが、海側幹線の整備につきましては、引き続き用地取得を進めますほか、平成13年度の赤土町-畝田西間の一部供用開始を目指して築造工事に着手することといたしました。一方、山側幹線におきましても、大桑第3地区に続き、近く野田土地区画整理組合が設立の運びとなり、全区間で着工の体制が整いましたので、これを機に整備に拍車をかけてまいりたいと存じます。 また、交通結節拠点としての西金沢駅、東金沢駅、森本駅周辺の整備につきましては、JRなど関係機関との調整を図りながら、駅の橋上化や自由通路の整備に向けた基本調査等に着手してまいる計画でございます。 他方、新しい世紀における日本海国土軸の形成に不可欠な北陸新幹線についてでありますが、日本海側への延伸が既に実現し、昨年末、新規着工区間の事業費抑制方針が政府において解除されたのを受け、現在、与党において整備新幹線基本計画の見直しが検討されております。国・地方ともに極めて厳しい財政状況にはありますが、この上ともフル規格による早期全線開通を関係方面へ強く働きかけてまいりたいと存じますので、各位並びに市民の皆様の一層の御支援をお願い申し上げる次第でございます。 また、環日本海時代の拠点港を目指す金沢港につきましても、基盤整備や新規航路の開拓に鋭意取り組むなど活性化に向けて全力を挙げてまいります。 一方、
町づくりの根幹にかかわる
市街地中心部の大規模跡地の活用についてでありますが、金沢城址については、県が主体となって歴史と自然を生かした市民が憩える史跡公園として計画的に整備が進められることになっております。また、金沢大学附属小・中学校跡地につきましては、本市が主体に、新たな文化創造のための
広坂芸術街として、現代美術館と芸術交流館の建設を目指し基本設計に着手するとともに、これらの開設準備に取り組んでまいります。また、近い将来、県庁の移転によって生ずる跡地につきましては、文化環境ゾーンにふさわしく、かつ
にぎわいの創出につながる活用策が求められるものであり、今月中にも発足する県庁移転跡地等検討懇話会の御意見もちょうだいしながら、県と市が緊密に連携をいたし、適切な役割分担のもとに計画の取りまとめを進めてまいる考えでございます。 第3の重点は、「みんなの福祉を高める」ことであります。 まず、高齢化への対応でありますが、実施まであと1年と迫った介護保険の導入につきましては、新たに介護保険課を設置して体制を強化し、この秋からの要介護認定の開始や介護保険事業計画の策定等を進め、万全を期してまいる所存であります。また、地域のみんなでお年寄りを気遣う福祉のネットワークづくりを進めるとともに、お年寄り介護相談センターを市内23カ所で設置し、介護相談援助体制を強化するほか、介護人材の養成やデイサービス施設を整備するなど、さらに介護基盤の充実を図ってまいります。 一方、元気なお年寄りの生きがい施策として、語らいの場となる地域サロンの設置やスポーツ
レクリエーション施設の整備を進め、小立野小学校内で生きがい情報作業センターを開設するなど、意を尽くしたところであります。 次に少子化対策では、妊娠から出産、育児までの母親のさまざまな悩みにこたえる子育てホットラインを福祉保健センターに開設するとともに、子育てを支援するため香林坊地区夜間保育所の開設を促進するほか、延長保育の充実や多子世帯に対する一時保育料等の軽減措置を講ずるなど、保育サービスの拡充に努めてまいります。また、児童館の日曜開館を試行し、地域のみんなで子育てを支援する活動を促進するなど、安心して子供を産み育てることのできる環境づくりに一層努めた次第でございます。 一方、障害のある方への施策では、昨年策定した障害者計画の具現化に向けて、道路や公園などのバリアフリー化を引き続き進めるとともに、駅
武蔵北地区に建設が予定される再開発ビル内に新たに福祉機器の相談や試用ができる福祉機器情報センターを設置することといたし、このための実施設計に取りかかってまいります。また、障害のある方々の介護サービスを充実し、社会参加を促進するほか、新たに雇用機会の拡大を目指して、障害者とともに就労して支援活動を行うジョブコーチ制度を導入することといたしました。 次いで、市民の健康づくりのために、肝臓検診の対象年齢の拡大や、妊婦歯科検診の実施など健康診査の充実を図るとともに、
市立病院では健康管理センターをこの秋開設いたし、人間ドック等の健康診断機能や腎臓透析機能を拡充するほか、新たに女性ドックや更年期外来を開設するなど、患者サービスの向上に資することといたしました。 第4の重点は、「かけがえのない環境を守る」ことであります。 身近なところから環境の保全に
取り組み、人と自然が共生する社会の形成を目指してまいりたいと存じます。その第一歩として、量と質の両面から環境負荷が深刻化しているごみ対策につきまして、容器包装リサイクル法の施行に対応し、この4月から市内全校下でペットボトルの分別収集を開始するなど、新たな収集体制へ移行することといたします。また、東西2カ所のリサイクルプラザを稼働させるとともに、戸室新保埋立場で不燃物、粗大ごみの破砕選別施設等の建設計画を策定するなど、省資源、省エネルギーの循環型社会の形成に資してまいりたいと存じます。同時に、平成14年度からのダイオキシン類排出基準を守るため、西部クリーンセンターで基幹的改良工事に取りかかりますほか、公害監視を初め、有害物質や食品安全の検査、指導体制を強化してまいります。 ところで、本市に受け継がれた生活に身近な自然環境と歴史的な景観を守り育てていくことは、今を生きる私たちの責務であります。このため、用水保全条例に基づく保全用水の指定拡大や用水の開渠化を促し、河岸段丘斜面の緑地保全にも努めた次第でございます。 なお、長年の懸案でありました、ひがし茶屋街一帯を国の伝統的建造物群保存区域として指定、保存することにつきまして、このほど地元の方々の御理解が得られましたので、住民の生活と町並み保存を両立させる計画案の策定に鋭意取り組んでまいりたいと存じます。 市民に憩いの場を提供する公園事業についてでありますが、大乗寺丘陵総合公園は、丘陵斜面の緑の保全に配慮して、いよいよ
整備工事に着手いたし、こなん水辺の郷は人と水が触れ合う公園としてその整備を本格化したいと存じます。また、東部クリーンセンターの余熱を利用した温水プールを備えた鳴和台市民公園をこの5月に開設するとともに、泉野図書館などとの一体利用を目指す泉が丘広場や諸江町下丁及び福久町で市民提案型公園を整備するなど、より市民に親しまれる空間の創出に努めてまいります。 一方、平成13年に開催が予定される全国都市緑化フェアでありますが、県と協調しながら準備を進めるとともに、新たに緑と花を生かしたまちなか再生事業に市民ぐるみで取り組んでまいる所存であります。
市民生活に密着した道路整備では、近く城南1丁目と大桑町をつなぐ犀川雪見橋の開通を果たし、住宅が密集する東山地区では、避難のための防災道路の整備に取りかかるほか、香林坊下から鞍月用水沿いのきらら通りの全区間について、潤いのみちづくり事業を終了させ、新たに尾崎神社前から宮守堀にかけての金沢城址周辺の修景整備に取りかかるなど、人に優しい歩行者空間の形成を図ってまいりたいと存じます。 良質な住宅の供給を目指す瑞樹団地の造成は、新たに民間企業の主催によるモデル住宅展を開催しながら分譲を進め、市営住宅では、高齢者、障害者に優しい住宅の供給を目指し、額新町住宅において、生活援助員制度の導入に備えて生活相談室や緊急通報システムを設置するバリアフリー住宅の建設に取りかかるほか、粟崎町住宅や松寺町住宅でも新たな建てかえに着手してまいります。 水道事業では、引き続き、夕日寺地区などの未普及地域の解消に努めるとともに、新たに湯涌地区の上水道布設に向けて予備設計に着手するほか、浄水施設等の耐震化に取り組んでまいります。また、ガス事業では、明年8月からの高カロリーガスへの転換に備え、港工場のガス製造プラントの建設を進めるなど、本格的な準備に取りかかってまいりたいと存じます。 公共下水道事業にありましては、引き続き 200ヘクタールの面整備を進めることといたしますほか、新たに高畠地区と戸板地区で雨水ポンプ場の建設に着手し、また金沢駅周辺の雨水増補幹線の築造を推進するなど、雨水対策にも力を注いでまいります。 また、河川事業において弓取川や柳瀬川の改修を進めるとともに、昨年の集中豪雨被害を教訓に、山科町地内の伏見川改修計画に着手いたしますほか、湊地区や間明・進和地区の浸水防止のために排水ポンプ場の設置を行うことといたしました。 また、地震や風水害等の大規模な災害から市民の生命と財産を守るため、地域防災計画全体の取りまとめを急ぐとともに、都心部の防災拠点となる大和町広場の4月オープンを果たすほか、新たに南部地区の防災機能を強化するため、泉野出町2丁目地内で泉野出張所の改築と防災備蓄施設の整備を進めることといたしました。 第5の重点は、「豊かな心を広める」ことであります。 経済効率を優先する風潮の中で、
子供たちは受験競争や孤独感に悩まされており、
子供たちをたくましく心豊かにはぐくむためには、社会全体が真剣に教育環境の改善に取り組まなければなりません。このため、やさしい心を育む金沢会議を中心に、地域づくり、人づくり、学校づくりを進め、教育力ルネッサンス事業を展開することとした次第であります。すなわち、スクールフォーラム21を市内全小中学校において開催し、
地域社会全体で学校のあり方について検討を進めるとともに、子供の視点に立って地域のあるべき姿を考える地域活動を開始してまいりたいと存じます。 また、21世紀教育懇話会の提言をもとに、金沢の個性を生かした特色ある学校づくりを進めるとともに、情報教育、国際理解教育の推進にも努めてまいりたいと考えます。さらに、いじめや不登校などの問題を解消するため、旧此花町小学校跡に教育相談センターを開設し、児童・生徒の相談指導の充実を期すほか、中学生の悩みの相談相手となる心の相談員を15校に配置してまいります。 一方、教育施設の改善にも意を注ぎ、校庭を語らいと触れ合いの場につくりかえる新たな整備事業に取りかかることといたしました。また、中
学校給食の普及のため、この秋、糸田新町地内において西部共同調理場を開設し、新たに高岡中学校など5校で給食を実施してまりいます。 一方、市立工業高校では、最先端の情報教育に取り組むなど特色のある学校づくりを進めますほか、金沢
美術工芸大学では、教員研究活動やセミナー活動の充実を図り、大学院修士課程の再編に取り組むなど質の高い芸術教育の推進を目指してまいります。 また、お年寄りの生きがい学習の高まりにこたえ、活動拠点として旧金沢税務署跡地で中央公民館彦三館の建設に取り組むこととし、町中の
にぎわいにもつなげてまいりたいと存じます。 一方、市民スポーツの振興にも力を注ぎ、障害のある方も利用することができる温水プールを備えた鳴和台市民体育会館を開設してまいりますとともに、豊かな自然環境に囲まれた市民の憩いの場となる内川・犀川レクリエーションゾーンは明年春の全面オープンを目指し整備を進めてまいります。また、城北市民運動公園の拡張事業に
取り組み、その一環としてテニスコートの整備に着手することといたしました。一方、明年秋の全国スポーツ・レクリエーション祭の開催に向けて、リハーサル大会を開催するなど、市民ぐるみで準備に取りかかってまいる所存でございます。 歴史と文化を継承するための拠点として、湯涌地区の旧江戸村は、平成14年度の再生オープンを予定し、建造物の改修を急ぐとともに、江戸時代を中心とした生活文化の集積と発信の場にふさわしい整備に向けて基本計画を策定してまいります。一方、旧檀風苑の湯涌文化村におきましても文化の体験、創作の場に再生整備するため、基本計画の策定に着手したいと存じます。 また、このほど加賀八家の一つである前田土佐守家の貴重な所蔵品等を譲り受けることとなりましたので、これを展示する資料館を片町地内で建設することとし、実施設計に取りかかってまいりますとともに、さきにも述べた金沢市泉鏡花記念館は、この秋の開館を目指してまいります。このほか、玉川図書館では金沢近世資料館を11月の開館を予定して整備を進め、あわせて近世資料の新たな発掘、研究にも
取り組み、本市に残る貴重な歴史文化資料の保存、継承に力を注いでまいる所存でございます。 第6は、「行政改革を進める」ことであります。
地方分権に対応しながら、新たな政策課題に立ち向かう活力ある市政を展開するためには、行政の改革と体制の確立を積極的に進めなければなりません。まずは行政改革大綱に基づき、定員管理の適正化や事務事業の見直しなどに取り組むとともに、市民窓口サービスの充実のために、元町市民サービスステーションの取り扱い業務の拡充や住民票の写し等の自動交付機の増設、利用時間の延長に努め、福祉保健センターでは、新たに介護相談や身体障害者手帳の交付等の業務を開始することとしております。 また、時代の変化に的確に対応するため、職員の政策形成能力の開発や人材育成に努めるとともに、この4月から一部事務執行体制の再編を行い、市民の参加と協働により、一層開かれた市政の推進に資することといたしております。 なお、将来を見据え、財政の健全運営に意を用い、安易な市債依存を厳に慎み、基金の取り崩しを避け、大型プロジェクトには基金の積み増しを図るなどの措置を講じた次第であります。 以上が当初予算の大要であります。 条例案件といたしましては、
地方自治法の改正を受け、監査機能の充実を図る外部監査制度の導入のための金沢市
外部監査契約に基づく監査に関する条例のほか、
中小企業者等の研修や異なる業種間の技術交流に資する金沢市異
業種研修会館条例の制定など39件、その他議案として1件をお諮りいたしております。 次に、あわせて上程いたしました平成10年度の最終補正予算でありますが、景気対策として国の第3次補正等に伴う公共事業の追加あるいは事業費の精算に伴う補正が主なる内容で、全会計の補正額は12億 295万円の減額となりました。 土木・建設関係では、高岡町地内での橋場-若宮線の用地取得費などを追加いたしますほか、歩行環境の改善のため、堅町商店街の道路修景整備に取り組むこととし、また住宅事業では緑高層住宅の外壁改修を進めてまいりたいと存じます。 また、経済・農林関係では、
地域振興券の交付にあわせ、商店街等が実施する利用促進活動に支援いたしますほか、才田町地内において中央卸売市場の魚あら処理施設となる
水産衛生センターの建設を前倒しいたしますともに、農業センター内において付加価値農産物の開発と普及を図るための加工調理施設の建設に取り組んでまいります。 このほか、福祉関係では、高齢者の生きがいづくりのために老人福祉センター鶴寿園に新たに陶芸工房を建設することといたしました。 その他の議案といたしましては、尾張町2丁目の一部を歴史に由来する旧町名の主計町に変更いたすべく関係住民の合意が整いましたので、町の名称変更議案をお諮りするほか、
広坂芸術街の
整備用地を土地開発公社より再取得するための財産取得議案など14件をお諮りいたしております。 以上が
提出議案の概要であります。 申すまでもなく、市政の原点は、住む人一人一人の幸せの向上にあります。改めて市民の心を心とし、生活者の視点を忘れず、職員ともども職務に懸命に励んでまいる所存でございます。この上とも各位並びに市民の皆様の変わらぬ御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げますとともに、
提出議案に対する適切なる御決議を切望いたしまして、
提案理由の説明を終える次第であります。
○議長(
上田忠信君)
提案理由の説明は終わりました。
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△休会について
○議長(
上田忠信君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。 本日はこれにて散会いたし、明2日から4日までは議案調査のため休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕