金沢市議会 > 1993-03-03 >
03月03日-01号

  • 伊藤敏範(/)
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  1. 金沢市議会 1993-03-03
    03月03日-01号


    取得元: 金沢市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-05
    平成 5年  3月 定例会(第1回)             平成5年3月3日(水曜日)       -------------------------●出席議員(43名)   議長  山田初雄君        副議長  西村直則君   1番  沢飯英樹君        2番  高村佳伸君   3番  中西利雄君        4番  宮保喜一君   5番  的場豊征君        6番  中村勲君   7番  田中仁君         8番  玉野道君   9番  近松美喜子君       10番  森尾嘉昭君   11番  関戸正彦君        12番  升きよみ君   13番  杉浦常男君        14番  東出文代君   15番  出石輝夫君        16番  石坂修一君   17番  朝倉忍君         18番  安達前君   19番  中村正君         20番  木下和吉君   21番  野本昇君         22番  小津正昭君   23番  上田忠信君        24番  干田哲郎君   26番  井沢義武君        27番  中川外司君   28番  北井博君         29番  不破実君   30番  大谷正男君        31番  本間勝美君   32番  南部康昭君        33番  田中昭吉君   34番  川紘一君         35番  松本捷男君   36番  神川利男君        37番  山田透君   38番  平田誠一君        39番  村池久一君   40番  鴻野博司君        43番  勝田三郎君   44番  末岡尚君●欠席議員(1名)   42番  北市朗君   ---------------------------------●説明のため出席した者市長      山出保君      助役      奥清君収入役     乙村董君公営企業管理者 油屋賢三君     教育 委員長   林勝次君都市政策部長  多田衛君      総務部長    山下修平君財務部長    岸谷隆君      経済部長    古沢澄男君中央卸売市場長 笹川弘康君     農林部長    源田久男君保健環境部長  佐子田正君     市民福祉部長  寺西博君生活環境部長  北山繁君      土木部長    前田弘君都市建設部長  岸博之君      下水道部長   中西崔君市立病院    村本猛君      美術工芸大学  宮崎明倫君事務局長              事務局長教育長     石原多賀子君    教育委員会理事 谷川博明君消防長     山本義雄君財政課長    近藤義昭君   ---------------------------------●職務のため出席した事務局職員事務局長    山本達雄君議事調査課長  若林暢夫君     議事調査    北野信之君                  課長補佐議事係長    坂本外喜夫君    主査      宮田敏之君主査      大脇正昭君     書記      田村稔君書記      中宗朋之君     書記      堂岸豊君総務課長補佐  尾崎嗣君     主査      越川恭明君主査      北野弘之君     書記      前田斉君   ---------------------------------●議事日程(第1号) 平成5年3月3日(水)午前10時開議日程第1 会期の決定について日程第2 議会運営委員会委員の選任について日程第3 議案第1号 平成5年度金沢市一般会計予算     議案第2号 平成5年度金沢市営地方競馬事業費特別会計予算     議案第3号 平成5年度金沢市市街地再開発事業費特別会計予算     議案第4号 平成5年度金沢市土地区画整理事業費特別会計予算     議案第5号 平成5年度金沢市地域下水道費特別会計予算     議案第6号 平成5年度金沢市公共用地先行取得事業費特別会計予算     議案第7号 平成5年度金沢市工業団地造成事業費特別会計予算     議案第8号 平成5年度金沢市農村下水道事業費特別会計予算     議案第9号 平成5年度金沢市住宅団地建設事業費特別会計予算     議案第10号 平成5年度金沢市国民健康保険費特別会計予算     議案第11号 平成5年度金沢市老人保健費特別会計予算     議案第12号 平成5年度金沢市ガス事業特別会計予算     議案第13号 平成5年度金沢市水道事業特別会計予算     議案第14号 平成5年度金沢市発電事業特別会計予算     議案第15号 平成5年度金沢市病院事業特別会計予算     議案第16号 平成5年度金沢市中央卸売市場事業特別会計予算     議案第17号 平成5年度金沢市公共下水道事業特別会計予算     議案第18号 平成5年度金沢市公設花き地方卸売市場事業特別会計予算     議案第19号 金沢市自然環境保全条例制定について     議案第20号 金沢市自然学習館条例制定について     議案第21号 金沢市長土塀交流館条例制定について     議案第22号 金沢市役所支所出張所設置条例の一部改正について     議案第23号 金沢市職員定数条例の一部改正について     議案第24号 金沢市非常勤職員の報酬および費用弁償に関する条例の一部改正について     議案第25号 特別職の職員の給与に関する条例の一部改正について     議案第26号 職員の給与に関する条例等の一部改正について     議案第27号 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について     議案第28号 金沢市特別会計条例の一部改正について     議案第29号 金沢市の基金の設置および管理に関する条例の一部改正について     議案第30号 金沢市立工業高等学校授業料入学考査料及び入学料条例の一部改正について     議案第31号 金沢美術工芸大学授業料等徴収条例の一部改正について     議案第32号 金沢市体育施設条例の一部改正について     議案第33号 金沢市婦人会館条例の一部改正について     議案第34号 金沢市立中村記念美術館条例等の一部改正について     議案第35号 金沢市老舗記念館条例の一部改正について     議案第36号 金沢市中央卸売市場業務条例の一部改正について     議案第37号 食肉流通センター条例の一部改正について     議案第38号 金沢市福祉作業センター設置条例の一部改正について     議案第39号 金沢市立保育所設置条例の一部改正について     議案第40号 金沢市デイサービスセンター条例の一部改正について     議案第41号 老人等の医療費の助成に関する条例の一部改正について     議案第42号 金沢市老人世帯浴室等整備資金融資条例の一部改正について     議案第43号 金沢市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について     議案第44号 金沢市国民健康保険条例の一部改正について     議案第45号 金沢市水道給水条例の一部改正について     議案第46号 土地改良事業の施行について                          (提案理由説明)   ---------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第1号)に同じ   ---------------------------------            午前10時4分 開会 △開会 ○議長(山田初雄君) ただいまから平成5年定例第1回金沢市議会を開会いたします。           ----------------- △開議 ○議長(山田初雄君) 本日の出席議員数は、ただいまのところ43名であります。 よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。           -----------------会議録署名議員の指名 ○議長(山田初雄君) 会議録署名議員の指名を行います。 15番  出石輝夫君 27番  中川外司君 28番  北井博君以上3名の方々を指名いたします。           ----------------- △諸報告 ○議長(山田初雄君) 次に、地方自治法第 121条の規定による今定例会の説明員の氏名は、お手元に配付のとおりでありますので、御報告いたしておきます。   〔説明員の氏名は本号末尾参照〕           ----------------- △会期の決定について ○議長(山田初雄君) これより、日程第1会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 今定例会の会期は、本日から23日までの21日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、今定例会の会期は21日間と決定いたしました。           -----------------議会運営委員会委員の選任について ○議長(山田初雄君) 次に、日程第2議会運営委員会委員の選任についてを議題といたします。 議会運営委員会委員上田忠信君から議会運営委員を辞任したい旨の願い出があり、委員会条例第11条の規定により許可いたしましたので、御報告いたします。 よって、議会運営委員会委員に欠員が生じましたので、これより議会運営委員の選任を行います。 お諮りいたします。 委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、20番木下和吉君を指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、ただいま指名いたしました木下和吉君を議会運営委員会委員に選任することに決しました。           ----------------- △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第3議案第1号平成5年度金沢市一般会計予算ないし議案第46号土地改良事業の施行について、以上の議案46件を一括して議題といたします。           -----------------提案理由の説明 ○議長(山田初雄君) 市長から提案理由の説明を求めます。 山出市長。   〔市長山出保君登壇〕 ◎市長(山出保君) 本日、ここに平成5年定例第1回金沢市議会が開かれますに当たり、私の市政に対する所信の一端と、提出議案の大要について御説明を申し上げ、各位並びに市民の皆様の深い御理解と御協力を賜りたいと存じます。 私たちは今、新しい世紀の到来を目前にして、経済、社会など多くの面で、かってない変革の時代に身を置いております。 振り返りますと、我が国の半世紀は、ひたすら産業経済の拡大向上を追い求めた時代でありました。そして、国民の努力もあり、目をみはる経済発展をなし遂げ、今日、私たちは世界有数の経済的な豊かさを手にすることができました。しかし、こうした成長過程の中で、経済の優先が人としての生活や心の豊かさを失い、無秩序な開発が環境破壊を招き、効率を求めた高度の集積がかえって一極集中の弊害をもたらし、中央主導の行政が地方都市の個性を奪うなど、数々の問題を派生させております。一方、そうした状況の中で、かってどの国も体験したことのない速さで高齢化社会への移行が進んでいるのであります。 私たちは、これらそれぞれの事象を真摯に受けとめ、経済優先から生活重視へ、開発主導から環境との調和へ、高度集中から地方分散へ、画一化から多様化へと発想の転換を図っていかなければなりません。しかも、多様性に富む生活重視の行政は、国からの統一指針に地方が追従していく行政システムではなく、それぞれの地方がそれぞれの地域の特性を生かしながら、まさに地方主導の自主的、創造的な活動によって初めて実現されるものであります。この意味で、今日ほど地方行政に大きな期待が寄せられ、とりわけ、本市のごとき中核拠点都市の役割と責任が問われているときはないと思うのでございます。 幸いにして、我が町金沢は、海、山、川と、天賦の豊かな自然に恵まれ、また、先人たちから贈られたすぐれた学術・文化と、それに裏づけられた産業が培われております。この貴重な個性と資産を守り育て、これに新たな創造と革新の息吹を注ぎ、一層の研さん、努力によってさらに磨き高めていきたいと存じます。そして、経済と生活が両立し、開発と保全の調和が保たれ、心の通う福祉社会が形づくられる--こうした金沢独自の洗練された成熟都市への道づくりに、私の全身全霊をささげてまいる決意でございます。 「都市はそこに住むものすべての芸術作品」と言われます。市民と行政が一体となって郷土の未来を語り、民間の英知と暮らしの発想が市政に生かされ、質の高い町づくりを一歩一歩登り詰めていくところに地方自治の真髄があると思います。そのためにも、開かれた市政の中で一人でも多くの市民の方の積極的な参加を得ながら、市民みんなの力で活力と個性に満ちた幸せな21世紀都市金沢を築き上げてまいりたいと存じます。各位並びに市民の皆様のより一層の御支援、御協力を心からお願い申し上げる次第であります。 さて、平成5年度予算についてであります。私は、平成5年度を「21世紀都市金沢の創造に向けて助走を一段と早める年」と位置づけ、市民一人一人の幸せと金沢の限りない発展に向けて、各種施策の着実な前進を期したところでございます。 特に、現在の景気への対応を最優先課題として、中小企業への緊急融資の拡大実行と、住宅、公園、下水道など生活重視公共事業の最大限の確保を心がけ、地域経済のいち早い安定、活性化に配慮を尽くしました。もちろん、景気のこれからの動向に大きな関心を持ち、必要に応じて機動的、弾力的に対処してまいる考えでございます。 町づくりは、私のかねてからの信条である開発と保全の両にらみを基本に据え、都市開発面では、金沢駅周辺を中心とする都心軸の開発や交通網の整備を進め、産業基盤の創出をも含めて、新しい時代に雄飛する金沢の基盤づくりに積極果敢に取り組みました。環境保全面では、「自然環境保全条例」の制定を初め、斜面緑地の確保や都市景観の向上に最善を尽くしました。 さらに、長寿社会の到来に備え、福祉と保健が連携した「福祉プラン21金沢」施策の地道で着実な実践を心がける一方、あすを担う子供たちの環境づくりに努め、生涯学習や金沢市らしい市民文化の振興に知恵を集めました。 一方、財政環境は、ただいまの景況を反映して、歳入の根幹である市税収入等が伸び悩み、加えて国庫補助金一般財源化地方交付税の削減継続など極めて厳しいものがありました。このため、限りある財源について以前にも増して重点的かつ効率的な運用を期すとともに、廃棄物や保健衛生施設整備積立基金を取り崩し、借入金の返済に交付税措置のある良質な起債に厳選して積極導入を図り、基幹プロジェクトの計画的な推進に努めました。その結果、財政調整基金まちづくり基金は、金沢大学関連など近い将来予測される大型の用地需要に備え、取り崩しを避けるなど、財政の年度間調整にも心を砕いたところであります。 また、公共料金につきましては、現下の市民生活に思いをいたし、保育料や水道料金など必要最小限度の改定にとどめ、国民健康保険料やガス料金は据え置くなど、特段の配慮を加えました。 なお、職員定数は、都市開発への対応など増加要因がありましたが、文化施設の一元的な管理委託など、全庁的な見直し、再配置を行い、吸収凍結する一方、窓口サービスでは、市民サービスセンターの業務拡充や戸籍事務を初めとするOA化などにより、市民サービスの充実向上に努めました。 こうした時代と社会が求める施策の選択と実践によりまして、平成5年度の予算は、「活力と個性に満ちたまちづくりを進め 市民の幸せを求める 重点総合予算」として編成した次第であります。 明年度予算は、一般会計で、前年対比 7.4%増の 1,463億 8,000万円、全会計では、同じく、5.4 %増の 2,748億 931万 7,000円を計上いたしました。以下重点施策の大要につきまして、順次御説明を申し上げます。 重点の第1は、生き生きと躍進する「中枢都市づくり」であります。 関係各方面の御尽力により、念願の北陸新幹線建設が部分的ではあれ、いよいよ本格化することとなりました。本市といたしましては、関係機関と一体となり、金沢-石動間の建設と金沢にふさわしい新幹線の駅舎づくりに邁進するとともに、これに呼応して、駅東広場のあるべき姿を求め、事業設計を一段と進めてまいります。そして、その正面にある駅前第1再開発ビルの仕上げ工事を急ぎ、6年春オープンを期すとともに、引き続き堀川町など駅北地区の開発準備を進め、昭和町地区でも新しい都市拠点の創出を目指します。 さらに、駅前から武蔵ヶ辻に向かう北地区第5工区では、6年夏の着工に向け調整作業を行い、これに相対する第2工区から第4工区では、事業化を目指して基本計画を煮詰めます。また、街路事業として進めている南地区では、金沢駅通り線の横断地下道工事に着手するとともに、県、市で駐車場設置に向けた基本構想の策定に取り組みます。近江町市場などの武蔵ヶ辻第4地区では、現地事務所を開設し、再開発事業の促進を図ります。 駅西地区では、醒ヶ井町など第3工区でいよいよ金石街道線の拡幅工事に着手し、中央卸売市場から国道8号に至る間の第2期地区では、主要幹線や区画街路を整え、残る区間の長田地区につきましては、新たに駅西第3期事業として土地区画整理事業の計画決定に全力を投入してまいります。さらに、国道8号から港に至る金沢駅-港線50メーター道路の築造を早め、金沢港では日本海時代の到来を視野に入れ、港湾機能を高めてまいります。 都市内交通の確立を目指す街路事業では、区画整理事業と連携した環状道路網の整備を最優先に掲げ、内環状の寺町-今町線の裁判所前の完成を図り、さらに橋場交差点までの事業延長調査に取り組み、疋田-御経塚線では犀川架橋を果たし、これに直結する二口町地内の6年秋開通を目指します。中環状では、小立野-鈴見線の田井町から新しい鈴見橋までの区間を完成させ、外環状となる東部環状道路の建設促進にあわせて、これに接続する春日-東長江線小坂-御所線、そして千木-神谷内線の事業を進めます。一方、国道 157号の積極整備を促すほか、橋場-若宮線の下堤町から三社交差点までの実施設計に踏み出し、堀川-栗崎線では新たな拡幅用地取得に着手し、金沢と能登地区の直結幹線となる木越-田中線の7年春全線開通を目指してまいります。 また、都心部での違法駐車の防止活動を実践するほか、通勤時のパーク・アンド・ライドシステムの試行を重ね、駐車場整備地区の指定やリバーシブルレーンの導入など総合的な交通体系整備に取り組んでまいります。 こうした一連の町づくりに資するため、土地開発公社まちづくり基金を活用した公共用地の先行取得も積極的に進めてまいる考えでございます。 重点の第2は、活力あふれる「産業都市づくり」であります。 一刻も早い景気低迷からの脱却は、現下の最大の行政課題であります。このため、何よりも企業の方が手軽に利用できる運転資金の確保が緊要と考え、中小企業振興資金や季節資金などの融資枠を大幅に拡大し、特別優遇金利で資金提供することといたしました。 あわせて、公共投資は、景気刺激と社会基盤充実の観点から、補助公共事業を全額受け入れ、市単独公共事業もなし得る限りの積極計上に努めました。 新しい産業基盤の創出にも意を注ぎ、金沢テクノパークの開発は、第1工区の6年度完成を目指すとともに、第2工区の継続着工に向けて実施設計にも着手し、本市にふさわしい先端産業の立地に努めたいと存じます。さらに、次なる工業団地開発に向けて、より詳細な基本調査に鋭意取り組んでまいります。また、21世紀に向けた本市工業の新しい展開を求めて振興ビジョンの策定を図り、新製品の開発や技術革新等にも積極的な支援を行うことといたしました。また、伝統工芸産業振興発展にも思いを込め、若手後継者留学研修制度の創設や販路の開拓を図ってまいります。 環境変化の著しい商業振興策としては、特色ある地域商店街づくりを奨励する一方、中心商店街の活性化を図るにぎわい創出イベントなどを支援し、基盤整備に向けた基本計画を策定するほか、柿木畠ではふれあいパークをつくります。 観光施策では、茶屋街や道筋、川筋などの多面的な景観、観光資源の形成、整備を進めるとともに、湯涌温泉での湯の里づくりを探り、伝統芸能フェスティバルや6年春の菓子大博覧会の開催準備など、全国的な観光コンベンション誘致活動を展開いたします。 勤労者施策では、労働時間の短縮や育児休業制度の普及を促し、快適な職場づくりを支援するなど、ゆとりある雇用環境の創出に努めます。 一方、農林業の振興策としては、国の新農政プランの策定を受けて、本市の新農業構想の見直し改定に着手するとともに、農作業の受委託を調整する金沢ふるさと振興センターを発足させ、下安原町で生産農家の方々と密着した農業技術研修センターの6年春開場を目指します。また、農業生産基盤や共同施設の整備を進め、里山幹線林道を整え、林産物の生産を奨励いたします。 重点の第3は、潤い豊かな「環境都市づくり」であります。 快適な住まいの提供を目指す木越団地周辺での新住宅団地の開発は、現地に建設事務所を設け、第1期の7年分譲開始に向けて、いよいよ宅地造成に取りかかってまいります。また、額新町や緑団地の住宅建てかえを進めるほか、松寺町や粟崎町住宅の再生整備に向けて設計に取り組みます。 生活関連道路事業では、城南大橋の実施設計に踏み込むのを初め、金沢大学関連道路テクノパークへのアクセス道路などを築造し、新たに起債制度を活用して5カ年計画による農山村連結道路の整備に着手いたします。また、都市水害防止に向けて、中小河川や雨水幹線の計画改修を進める一方、河北潟周辺での本格的な浸水防除事業にも取り組みます。 消防・救急事業では、住宅防火の啓発活動を積極的に進めるとともに、高規格救急車を増強し、市民の生命、財産の保持に意を注ぎました。 快適な市民生活に欠かせぬ公共下水道は、200 ヘクタールの面整備を継続推進するとともに、臨海・犀川左岸処理区の6年供用開始を期して、水質管理センターの建設に拍車をかけてまいります。また、農村下水道にありましても、新たに戸室新保地区の普及を目指すなど6地区で整備を進めます。 水道事業では、おいしい水を安定して供給するため、配水設備の計画整備を進めるとともに、山間集落への給水拡張を目指し基本計画の策定に入ります。なお、水道料金でございますが、最善の経営努力を重ねておりますが、県水受水や維持管理費などの増大により、昭和63年度以来5年ぶりの改定を本年6月よりお願いしたいと存じます。 ごみ問題は、社会全体が一丸となって取り組まねばならない今日的な課題であり、家庭や事業所などあらゆる社会活動の中で、きめ細かなごみの減量化・資源化運動を多面的に推進したいと存じます。行政としてなすべき処理施設計画整備にも最善の対応を行い、 100億円余を投じてきた新廃棄物埋立場の完成を果たすほか、西部クリーンセンターの改良工事を継続し、これと連携して新たに3年計画で西部衛生センターの効率的な施設改築に着手いたします。 環境衛生施設では、南斎場と内川墓地公園が、ともに緑豊かな中の荘厳な施設を目指して、年次計画により工事に取りかかります。 さて、金沢は四季の変化に富んだ豊かな自然と気候風土に恵まれ、これらは人々の生活に無限の潤いをもたらしてまいりました。このかけがえのない自然環境を何としても後世に引き継ぐため、本年を「環境保全元年」と位置づけ、「自然環境保全条例」を制定するとともに、総合的な環境施策を展開することといたしました。とりわけ、市街地を取り巻く3つの緑の丘陵は、市民にとって朝な夕な仰ぎ見る身近な自然そのものであり、この豊かな自然を悠久に市民の資産として保全すべく思いを込めて、南の野田山一帯約20ヘクタールは自然丘陵公園として緑地保全に着手し、北の卯辰山一帯は、歴史的な面影を残すふもとの町並み修景とあわせて、夢香山界隈整備事業として一体的に整えてまいります。中央に位置する金沢城址は、まさに森の都「金沢」の象徴であり、今月末にも予定されます懇話会の御提言を踏まえて、県と協調しながら緑豊かな利用構想の策定に取りかかってまいりたいと存じます。さらに、小立野台や寺町台の斜面に連なる緑の保存調査を実施するとともに、天神町や上荒屋地区で個性あふれる公園づくりを進め、平栗などの里山や金石・大野地区での海岸林を保全してまいります。 一方、美しい金沢の町並み景観をつくり出すため、地域景観の計画づくりを進めますとともに、電線類の地中化や潤いのある道筋、歴史ある坂路の整備にも力を注ぎます。また、この4月より県から屋外広告物の事務の委任を受け、一元的な助言、指導を行うとともに、主要幹線での美しい広告景観の形成に取り組んでまいります。 重点の第4は、心の通う「福祉都市づくり」であります。 健康で安らぎのある生涯はすべての人々の願いであり、長寿社会を迎えるにふさわしい福祉と健康施策の前進に最善を尽くしました。 とりわけ、お年寄りが住みなれたところで安心して過ごす在宅福祉を最優先に掲げ、日帰りで介護するデーサービス施設と短期間預かるショートステー施設の整備普及や開設運営に全力を投入しました。さらに、24時間体制で介護相談を行う支援センターを開設するほか、入浴・寝具乾燥サービスなどを拡大充実してまいります。こうした福祉活動は、地域のボランティアの方と密接に連携して初めてなし得るものであり、積み増しする福祉活動育成基金からの支援を強め、全国に先駆ける心豊かな地域福祉活動を実践してまいります。一方、多くの人々が待ち望む特別養護老人ホームも、施設整備に援助措置を講じ、受け入れ体制の充実に意を注ぎました。生きがい施策では、この春から馬場ことぶき作業場を開設するほか、額谷ふれあい健康センターの6年春開館を目指します。 障害を持つ人たちには、働く場や療養施設を充実し、在宅福祉や社会参加サービスを行い、住まいづくりのための融資制度の創設や公共施設の改良などを進めます。 児童の福祉施策では、地区児童館を初めとする環境づくりを進め、私立保育所の経営安定や職員の勤務時間改善のために市単独での特別助成措置を講じました。なお、保育料につきましては、保育費用の増加に見合う3.25%の改定をお願いいたしましたが、所得の低い方は据え置き、10億円余の市単独費を持ち出しておりますことにも、格別の御理解を賜りたいと存じます。 子供たちからお年寄りまであまねく市民の健康づくりとしては、がん検診などの成人すこやか検診を充実するとともに、OA機器を活用して保健、医療、福祉が連携するシステムづくりを進め、予防接種を充実し、エイズの相談、検査体制を整えます。これら保健サービスの総合拠点として西念町で建設を進めております駅西保健所は、6年秋の開設を目指して建設に拍車をかけます。一方、市立病院では、高度医療機器を導入し、脳ドックを開設するなど、市民と密着した質の高い医療サービスを提供してまいります。 国民健康保険事業は、依然として医療費増大が引き続き、厳しい運営を余儀なくされていますが、加入者の方々の負担の現状に思いをいたし、一般会計からの財政支援をさらに特別増額することにより、保険料は、国の基準改定にかかわらず、料率、限度額ともに据え置くことといたした次第であります。 重点の第5は、伸び伸びと学ぶ「学習都市づくり」であります。 豊かな人間性をはぐくむ学校教育では、図書や理科設備の拡充を進め、情報教育や国際理解、福祉教育あるいは環境教育に意を注ぎました。懸案の南部中学校につきましては、残る用地取得に全力を挙げ、一日も早い着工を期して建物設計費及び用地造成費を計上いたしました。 創立65周年を迎える市立工業高校では、実習棟を改築し、時代が求める人材養成に努めてまいります。 美術工芸大学では、平成8年の創立50周年に向けて発展計画を策定するとともに、3カ年計画で芸術作品の特別収集を行うことといたしました。 ゆとりある暮らしを創造し、市民主体の学習社会の実現を目指す「金沢市生涯学習基本構想」を具現化するため、庁内に推進本部を設置し、青年、女性、成人など各層への学習メニューを提供するほか、金沢ならではの地域学習拠点である地区公民館の計画整備を進め、自主的な共同学習活動を推奨してまいります。また、市民の教養文化の総合拠点として、泉野町4丁目で建設中の南図書館では、7年春の開館を目指して図書資料の本格整備も進めてまいります。 健康スポーツ都市金沢を目指して、各種の生涯スポーツ講座や市民参加の大会を充実、実施するとともに、地域ぐるみの日常スポーツ活動を促し、浅野運動広場の再生や大徳テニスコートの開設など体育施設の整備普及を図ってまいります。 ポスト国民文化祭の施策としては、身近な街角での公開公演や市民の演劇、芸術活動を繰り広げ、駅前の市民芸術ホールは、市民文化の発表、創造の場として6年春の開館を目指します。薫り高い伝統工芸や伝統芸能を未来に受け継ぐため、技と芸の人づくりを一層奨励する一方、金沢が生んだ偉人の功績をたたえるふるさと偉人館を本年秋開館いたします。 以上が、本年度本市が重点施策として推進する事業のあらましでございます。 なすべき課題は余りにも多く、1つの課題を解決すれば、次なる課題が待ち受けております。そして、それら一つ一つの解決に、私を初め職員の知恵と能力が問われていると考えます。 市政を取り巻く環境は殊のほか厳しいものがありますが、45万市民の幸せと金沢の進むべき将来像を懸命に追い求め、市民とともに考え、市民とともに歩む「誠心誠意の金沢市政」を展開してまいりたいと存じます。 重ねて、各位並びに市民の皆様の深い御理解と変わらざる御支援を切にお願いを申し上げ、また、提出議案に対する適切な御決議を切望いたしまして、私の施政方針説明を終わらせていただきます。
    ○議長(山田初雄君) 提案理由の説明は終わりました。           ----------------- △休会について ○議長(山田初雄君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。 本日はこれにて散会いたし、明4日から7日までは議案調査のため休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 この際、御通知申し上げます。 次の本会議は、8日午前10時から開きます。           ----------------- △散会 ○議長(山田初雄君) 本日はこれにて散会いたします。            午前10時40分 散会    -------------------------------     〔参照〕    -------------------------------       (写)                             収財  第 105号                             平成5年3月2日     金沢市議会議長  山田初雄様                       金沢市長  山出保          説明員の出席について(通知) 平成5年3月1日付、発金議第42号で請求された地方自治法(昭和22年法律第67号)第121条の規定に基づく平成5年定例第1回金沢市議会の説明員は、次のとおりです。助役           奥清      収入役          乙村董公営企業管理者      油屋賢三    生活環境部長       北山繁教育 委員長        林勝次     土木部長         前田弘都市政策部長       多田衛     都市建設部長       岸博之都市政策部付理事     古浜修三    下水道部長        中西崔総務部長         山下修平    市立病院事務局長     村本猛財務部長         岸谷隆     美術工芸大学事務局長   宮崎明倫経済部長         古沢澄男    教育長          石原多賀子中央卸売市場長              教育委員会理事      谷川博明兼公設花き地方      笹川弘康    (教育次長事務取扱)卸売市場長                教育委員会理事農林部長         源田久男    観光会館長事務取扱保健環境部長       佐子田正    観光会館事務局長     長谷川稔市民福祉部長       寺西博     事務取扱                     消防長          山本義雄経済部副理事       松本銑一    下水道部副理事(商工課長事務取扱)           下水道部庶務       大谷嘉一郎                     課長事務取扱農林部副理事       石丸利於    市立病院副理事      奥野常治(農政課長事務取扱)           (事務局次長事務取扱)                     副収入役         松本栄治                     (会計課長事務取扱)農林部副理事               教育次長農業技術研修センター           (兼国民文化祭事務局長 野村祐治建設推進室長事務取扱   遠藤政雄農業指導センター所長           教育委員会副理事     米田正事務取扱                 (文化財保存財団担当)                     教育委員会付副理事    油谷德次泉野保健所長       桜井登                     市立図書館長       中田邦夫泉野保健所次長              文化ホール館長泉野保健所事務室長    清水澄夫    文化ホール事務局長    鈴木信二郎事務取扱                 事務取扱保健環境部副理事泉野保健所        牧本嘉之    監査事務局長       中元旭衛生指導課長事務取扱                     農業委員会副理事     吉田茂信                     (事務局長事務取扱)元町保健所長               消防本部次長元町保健所保健予防    右田俊     (庶務課長事務取扱)   宮本慎一課長事務取扱元町保健所次長              消防本部次長元町保健所事務室長    長島顕秀    (消防課長事務取扱)   石井達夫事務取扱市民福祉部副理事     川合鐐一    消防本部副理事      前川晃(長寿福祉課長事務取扱)         (予防課長事務取扱)                     企業局次長        長山忠敬                     (総務担当)市民福祉部副理事             企業局次長福祉サービス公社     持田米蔵    (ガス担当)       村戸靖彦事務局長土木部技監        飯山重雄土木部副理事       下松男     企業局次長        中村武治(道路改良課長事務取扱)         (水道担当)土木部副理事               企業局副理事             野脇格     西部サービスセンター   野崎吉男(住宅課長事務取扱)           所長事務取扱土木部副理事       佐々木勲(営繕課長事務取扱)都市建設部次長      中野三郎都市建設部次長      街道外茂治(都市計画課長事務取扱)企画調整課長       角田吉一    生活環境課長       生駒貢一(兼北陸新幹線対策室長)交通対策課長       伊藤久輝    生活環境部        森隆                     施設管理課長土地利用対策課長     森田肇     みち筋整備課長      川村泰之景観対策課長       北川稔     道路保全課長       笠間久司情報統計課長       吉本直嗣    河川課長         小泉賢一総務課長         西勝之     技術管理室長       相川勲(兼市史編さん事務局長         緑と花の課長       小坂健二                     再開発課長        長谷川章人事課長         須野原雄    駅東整備課長       畑下勲職員厚生課長       前平一彦    駅西開発課長       安江博志管財課長         長野鉄義    建築指導課長       宮野政一監理課長         平野勝正    下水道部建設課長     作本隆市民課長         北川捷昭     〃 施設管理課長    野上典市民相談課長       小森嘉     美術工芸大学事務局財政課長         近藤義昭    総務課長         吉田誠栄智主税課長         山本義行資産税課長        西田外吉    教育委員会庶務課長    弓田滋市民税課長        谷昇       〃 学校教育課長    高松久男納税課長         前川持久     〃 生涯学習課長    村上公照森本丘陵工業団地     木田学      〃 文化課長建設事務所長               兼国民文化祭       富田孝                     事務局次長観光課長         中田耕治     〃 学校保健課長    市村孝夫労働福祉課長       野口徹      〃 スポーツ振興課長  蔵田清隆中央卸売市場庶務課長   目野主計    中央公民館長       千保哲男中央卸売市場業務課長   増井和秋    金沢ふれあいの里所長   折橋正三公設花き地方       矢本靖則    長町研修館長       枷場進卸売市場事務局長             (兼勤労青少年ホーム館長)林業振興課長       辻与昭     市立工業高等学校長    河原山晴夫農村環境整備課長     盛田孝太郎   市立工業         志賀紀雄衛生課長         浜井政美    高等学校事務長環境保全課長       酒井達明衛生検査課長       近藤和興    選挙管理委員会書記長   寺田修一国民健康保険課長     前川久光    企業局総務経理課長    加藤正人民生課長         頭川潔      〃 営業開発課長    岡島邦男保育課長         山口総一郎    〃 施設管理課長    上田泰治障害福祉課長       馬場継昭     〃 ガス課長      山本宗一国民年金課長       本貢       〃 浄水課長      刀利清直                      〃 電気課長      小竹修 上記説明員中 教育 委員長 林勝次は、所用のため3月8日、18日、23日の本会議を欠席し、教育 委員 中村栄一郎(8日)、教育 委員 伊藤博(18日)、教育 委員 小杉善嗣(23日)が代理出席します。また、教育委員会副理事 米田正は、病気療養中のため今定例会を欠席します。...