金沢市議会 > 1991-03-19 >
03月19日-07号

  • "森本丘陵工業用地"(/)
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  1. 金沢市議会 1991-03-19
    03月19日-07号


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    平成 3年  3月 定例会(第1回)          平成3年3月19日(火曜日)   -------------------------●出席議員(40名)    議長   長井賢誓君     副議長  不破実君    1番   安達前君     2番   的場豊征君    3番   中村勲君     4番   石坂修一君    5番   朝倉忍君     6番   中村正君    8番   森尾嘉昭君    10番   本間勝美君    11番   南部康昭君    12番   山田透君    13番   升きよみ君    14番   杉浦常男君    15番   木下和吉君    16番   野本昇君    17番   小津正昭君    18番   上田忠信君    19番   干田哲郎君    20番   西村直則君    21番   田中昭吉君    22番   松本捷男君    23番   神川利男君    24番   井沢義武君    25番   中川外司君    26番   北井博君    27番   越野迪子君    29番   鴻野博司君    30番   山田初雄君    31番   出石輝夫君    32番   大谷正男君    33番   寺中隆善君    34番   川紘一君     35番   中野光弘君    36番   平田誠一君    38番   村池久一君    40番   北市朗君     41番   勝田三郎君    42番   末岡尚君     43番   吉田勉君●欠席議員(1名)    44番   中村外次君●欠員      7番 9番 37番 --------------------------------------●説明のため出席した者 市長      山出保君     収入役     乙村董君 公営企業管理者 渡辺次男君    教育委員長代理 石原多賀子君 企画調整部長  岸谷隆君     総務部長    油屋賢三君 財務部長    中村博君     経済部長    真館和溥君 中央卸売    笹川弘康君    農林部長心得  森正明君 市場長心得            生活環境部長  山下修平君 市民福祉部長  寺西博君     都市建設部長  金崎鎮君 土木部長    野村一郎君    市立病院    永井勇君 下水道部長   山根政男君    事務局長 美術工芸大学  宮崎明倫君    教育長     奥清君 事務局長 消防長     市村博君 財務部副理事  佐子田正君 --------------------------------------●職務のため出席した事務局職員 事務局長    山本達雄君    議事調査    木谷義彦君 議事調査課長  中西勝之君    課長補佐 議事係長    坂本外喜夫君   調査係長    横山光雄君 主査      縄寛敏君     主任      宮田敏之君 主任      福浦基男君    書記      大脇正昭君 書記      中宗朋之君    主査      木多義隆君 総務課長補佐  奥裕君      書記      前田斉君 主査      森田勝君 --------------------------------------●議事日程(第7号)  平成3年3月19日(火)午後1時開議 日程第1 議案第1号平成3年度金沢市一般会計予算ないし議案第52号辺地に係る公共的施設総合整備計画の策定について      請願第28号、陳情第45号および陳情第46号                          (委員長報告、討論、採決) 日程第2 議案第71号 金沢市助役の選任につき同意を求めるについて 日程第3 議案第72号 金沢市教育委員会委員の任命につき同意を求めるについて 日程第4 議会議案第1号 金沢市議会委員会条例の一部改正について 日程第5 議会議案第2号 水道料金に関する決議 日程第6 議会議案第3号 固定資産税の評価替えに関する決議 日程第7 議会議案第4号 金沢市の公共料金に転嫁された消費税の撤回を求める決議 日程第8 議会議案第5号 憲法違反の戦費負担の撤回を要求する意見書 日程第9 議会議案第6号 中学校給食の早期実施を求める決議 日程第10 議会議案第7号 北方領土早期返還日ソ友好関係推進に関する意見書 日程第11 議会議案第8号 「児童の権利に関する条約」の早期批准を求める意見書 日程第12 議会議案第9号 「ダイヤルQ2」の規制に関する意見書 日程第13 議会議案第10号 日朝国交正常化の早期実現を求める意見書 日程第14 議会議案第11号 消費税の是正に関する意見書 --------------------------------------●本日の会議に付した事件  議事日程(第7号)に同じ --------------------------------------              午後1時8分 開議 △開議 ○議長(長井賢誓君) 本日の出席議員数は、ただいまのところ40名であります。 よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △会議時間の延長について ○議長(長井賢誓君) あらかじめ本日の会議時間を延長いたしておきます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~議案等上程 ○議長(長井賢誓君) これより、日程第1議案第1号平成3年度金沢市一般会計予算ないし議案第52号辺地に係る公共的施設総合整備計画の策定について並びに請願第28号、陳情第45号及び陳情第46号、以上の議案52件、請願1件、陳情2件を一括して議題といたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~委員長報告 ○議長(長井賢誓君) これより、以上の各件に関し、各常任委員会委員長の報告を求めます。 総務常任委員会委員長上田忠信君。 〔総務常任委員会委員長上田忠信君登壇〕  (拍手) ◆総務常任委員会委員長(上田忠信君) 総務常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成3年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案15件及び陳情1件であります。これらの各案件につきましては、去る3月13日を初めとして4日間にわたり委員会を開催し、関係部課長から詳細なる説明を聴取し、終始慎重なる審査を行ったのであります。 その結果、当委員会に付託されました議案15件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決し、また、陳情第46号につきましては不採択とすべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、次の要望事項が付されましたので、御報告申し上げます。  1、平成3年7月1日から実施される情報公開制度の運用に当たっては、市民の市政参加の推進等のためにも積極的に原則公開の理念を貫かれる一方、個人情報の保護にもきめ細かな配慮をされたい。  2、金沢大学の跡地は、かけがえのない文化遺産であると同時に貴重な都市空間であり、その利用計画策定に当たっては、将来に悔いを残さないよう十分配慮されたい。  3、香林坊地下駐車場については、平成3年度から元金償還が始まるなど、その収支は厳しいことが予想されるが、経営の健全化には最大限の努力を払われたい。 以上であります。 簡単でございますが、これをもちまして総務常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 経済常任委員会委員長干田哲郎君。 〔経済常任委員会委員長干田哲郎君登壇〕  (拍手) ◆経済常任委員会委員長(干田哲郎君) 経済常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成3年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分を初めとする議案13件と陳情1件であります。これら各案件につきましては、活発な質疑応答を行って、終始慎重なる審査を行いました結果、議案13件につきましては、全会一致をもっていずれも原案のとおり可決すべきものと決し、陳情第45号につきましては、不採択とすべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、  1、森本丘陵工業用地の開発に当たっては、本市宿願の最大の事業であり、全力を挙げて推進されるとともに、企業誘致にも格別の意を用いられたい。  2、大型店の出店対策については、平成3年度で特段の配慮が見られるところであるが、地元中小小売店にあってはその影響が懸念され、さらにきめ細かな対応に考慮されたい。  3、石川県水道用水供給事業におかれては、受水市として水需要の動向や本市水道事業会計への影響を考慮され、石川県に単価等の見直しを求めるよう努められたい。 以上3件の要望が付されましたので、あわせて御報告申し上げます。 以上をもちまして、経済常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 厚生常任委員会委員長小津正昭君。 〔厚生常任委員会委員長小津正昭君登壇〕  (拍手) ◆厚生常任委員会委員長(小津正昭君) 厚生常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成3年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分を初めとする議案11件と請願1件であります。これら各案件につきましては、活発な質疑応答を行って、終始慎重なる審査を行いました結果、議案11件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決し、請願第28号につきましては、なお慎重審査を要するため閉会中も継続して審査すべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、  1、「福祉プラン21金沢」の策定に当たっては、安心で生きがいを持って暮らせる豊かな長寿福祉社会の実現のため、特段の意を用いられたい。また、各種福祉施策の実施に当たっては、その対象となる市民の立場・現況に十分配慮されながら、最善の方法をもって推進されるよう要望する。  2、ますます深刻化するごみ問題の対応として、リサイクル並びにごみの減量化をより一層推し進めるために、市民の理解と協力を十分に得るべく、なお一層の努力をされるよう要望する。  3、ゴルフ場の農薬問題については、市民の関心も高く、その調査に当たっては、方法、内容などを十分に検討されるなど、きめ細かな対応に配慮されたい。 以上3件の要望事項が付されましたので、あわせて御報告いたしておきます。 以上で厚生常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 建設常任委員会委員長木下和吉君。 〔建設常任委員会委員長木下和吉君登壇〕  (拍手) ◆建設常任委員会委員長(木下和吉君) 建設常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成3年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案10件であります。 以上の議案について審査の結果、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、  1、都市景観の形成に当たっては、金沢らしさの創出に特段の意を用いられたい。  2、都市計画道路の整備は、最優先課題であり、早急な整備を図られたい。  3、未登記道路については、早急な解消を図るため、なお一層の積極的な取り組みに努力されたい。との要望が付されましたので、あわせて御報告いたしておきます。 以上で建設常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 文教常任委員会委員長村池久一君。 〔文教常任委員会委員長村池久一君登壇〕  (拍手) ◆文教常任委員会委員長(村池久一君) 文教常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成3年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案7件であります。これらの各案件につきましては、去る3月13日を初めとして4日間にわたり委員会を開催し、教育長を初め関係部課長から詳細なる説明を聴取し、活発な質疑応答を行うなど、終始慎重なる審査を行ったのであります。 その結果、当委員会に付託されました議案7件につきましては、全会一致をもっていずれも原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、目前に迫る「石川国体」については、市民総参加のもと、その成功に向けてさらに万全を期されるとともに、これを機に、市民スポーツのより一層の振興を図られたい。との要望が付されましたので、あわせて御報告申し上げ、簡単ではございますが、文教常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 以上をもって、各常任委員会委員長報告は終わりました。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △討論
    ○議長(長井賢誓君) これより、委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、ただいまのところ質疑の通告がありませんので、直ちに討論に入ります。 通告がありますので、これより順次発言を許します。 8番森尾嘉昭君。   〔8番森尾嘉昭君登壇〕   (拍手) ◆8番(森尾嘉昭君) 私は、日本共産党市会議員団を代表して討論を行います。 我が党は、上程された52の議案のうち、議案第1号ないし議案第16号、議案第25号、議案第32号ないし議案第37号、議案第41号、議案第42号、議案第45号、議案第46号、議案第48号、以上の28の議案に反対であります。 以下、主な理由について討論を行います。 我が党は、ため込んだ基金が急増し、本市においても今年度末には 224億円に上っていること、そして、これが地方自治体と行政のあり方が問われる重大な問題であることを明らかにしました。本市において、1985年度末には96億円だったものが、この6年間に 2.3倍となり、まさしくため込み金であります。こうした現象は全国の自治体でも起こっており、89年度末で、全自治体でのため込み金は14兆円近くにも上っています。これは、自民党政府が進めてきた臨調行革と、その地方自治体版である地方行革の結果であります。政府は、行革の名で地方自治体が行う住民向けの事業への国庫負担、補助金を累計で約7兆円もカットし、自治体への住民サービス削減等を盛り込んだ地方行革大綱をつくって、実行するよう求めてきました。その結果、本市では、国の補助金カットによる影響は6年間で 120億円に上りました。本市は「行革は今をおいてはない」と強調し、地方行革大綱を策定し、教育、福祉、行政サービスを切り捨ててきました。その一方で、公共料金の値上げを行い、この6年間に48件、52億円に上る新たな負担が市民に押しつけられてきました。そうした結果、市民1人当たり5万円、総額 224億円に上るお金がため込まれたわけであります。その上、ため込み金は、年間12億円近くの利子を生み出しています。 地方自治体の使命は、憲法の原則に立って、地方自治法にも明記されているように、住民の安全、健康及び福祉を保持することにあるはずであります。自治体に求められていることは、福祉、教育を初め身近な生活を住民自身の手で築くという住民自治を基礎に、政府に対して自立性を保ちながら、暮らしを守るとりでとしての役割を果たすことであります。自治体が営利企業ばりのため込みに走るのは本末転倒であり、住民が納めた税金は、住民の福祉、生活向上のために使うべきであります。市長の言う「目的ある基金」とは、まさに住民のために使うという目的そのものに置かれるべきであります。 我が党は、ため込み金を生み出した政治を厳しく批判するとともに、住民こそ主人公という地方自治の原点に立って、本来やるべき自治体の仕事である、住民の求めている要望実現に向け、今後とも奮闘する決意であります。 反対の第2の理由は、公共料金に消費税を上乗せするなどの予算であるからであります。新年度予算において消費税の上乗せは35件、6億5,000万円に上り、年間1世帯当たり 4,000円が市民生活に負担となっています。市長は、「悪法も法なり」の論法で消費税上乗せを合法化していますが、住民の福祉、生活向上という地方自治の本旨に立つなら、圧倒的多数の市民の求める消費税廃止をとの声を尊重し、公共料金への消費税上乗せを直ちにやめるべきであります。 次に、固定資産税の評価替えによる固定資産税都市計画税の引き上げに反対するものであります。前年度に比べ、固定資産税都市計画税の増収は合計21億円に上っています。新年度だけでも、固定資産税の評価替えによる増税は7億円、都市計画税2億円と、合計9億円に上るものであります。地価高騰の原因は、大企業と政府に責任があります。また、都心軸中心の大型再開発事業を推し進め、マンションの乱開発に有効ある対策をとらなかった本市行政の責任も重大であります。何の責任もない市民に大増税を押しつけることは、断じて認めることはできません。 また、本市の国民健康保険料は、全国でトップクラスの高いものになっています。賦課限度額が年42万円から44万円にさらに値上げされることは、一層負担の強化となるもので認められません。今回、固定資産税の評価替えによる負担の増加と相まって、国保料は市民の負担能力を超えたものとなっています。国保料1世帯当たり1万円の値下げするのに4億 6,000万円の財源で可能であり、その実行を強く求めるものであります。 今回、こうした料金の値上げは5件、1億8,000万円に上っており、市民の新たな負担となっています。中でも際立った点として、ふれあいの里について、6歳未満の子供にもベッドを使用する場合、青少年と同じ料金を徴収するなどは、冷たい市政の一つの例であり、市民の厳しい批判は免れません。 反対の第3の理由は、取り過ぎ、上げ過ぎの水道料金に関してであります。3年前、一般家庭用で22.2%の水道料金の値上げを行いました。この水道料金の値上げは取り過ぎ、上げ過ぎであることは、その後の経過からも、もはや言い逃れのできない事実であります。県水の料金単価の値上げが抑制され、契約水量の下方修正などによって取り過ぎ、上げ過ぎは年間3億6,000万円に上っていること、また、水道会計は89年度8億 5,000万円の黒字、90年度は6億円の黒字計上となっていることでも、いかに取り過ぎ、上げ過ぎかは明らかであります。にもかかわらず、料金の値下げをしないとする市長の姿勢は、市民不在そのものであり、全く許されるものではありません。 水道事業は、安く安定した水を供給することを本来の仕事とするものであります。「長期安定化のために活用する」などと言って、取り過ぎ、上げ過ぎた事実に背を向け、市民に還元しないなどは全く許されません。直ちに水道料金を値下げするべきであります。まして、毎日の水に消費税を上乗せするなどはもってのほかであり、直ちにやめるべきであります。 反対の第4に、町づくりの点についてであります。都心軸中心の大型再開発事業は、金沢らしい町を壊し、地価高騰を生み出すなど新たな矛盾を広げ、進められてきています。駅前第1地区再開発事業は総額 347億円で、そのうち本市は35億円がつぎ込まれるもので、日航ホテルキーテナントに、30階にも上るのっぽビルとなろうとしています。我が党は、建築物の高さ規制を一貫して求めていますが、この実行は今や緊急の課題の一つであります。 また、大手資本を呼び込んで進められるこうした事業は、重大な問題を引き起こしています。香林坊地下駐車場は、東急や大和が持つべき附置義務分23億円まで県と市が公営駐車場の名で財源を保証し、建設しました。まさに、便宜供与であります。その運営は、元利償還が始まり、赤字会計が長期にわたって続くこととなります。現時点においても、この附置義務分23億円を東急や大和に求めるべきであります。 我が党は、金沢らしい町づくりを進めるため、都心軸中心の大型再開発事業を根本的に改めることを強く求めるものであります。 なお、次の点について求めておきたいと思います。 第1に、大型店の相次ぐ進出について、本市がこれを規制する立場から臨むこと。 第2に、森本丘陵工業用地造成に関して、環境アセスメントを実施し、環境保全に十分配慮すること。また、企業立地に当たって公害の発生のないものに、また地域雇用の確保、安定した企業活動が継続することなど、住民本位の立場に立って事業を実施することを求めていくものであります。 第3に、情報公開及び個人情報保護に関する条例についてであります。我が党の代表質問においても、常任委員会においても、その問題点について具体的に指摘いたしました。結果として、骨抜きの情報公開になるのではと、厳しい批判があります。国民の知る権利を保障する立場とプライバシー保護の立場に立って、十分期待にこたえるものとなるよう、運用と条例の改善を強く求めておくものであります。 次に、請願、陳情についてであります。 請願第28号「『子供の権利に関する条約』の早期批准を求める意見書採択を求める請願」についてでありますが、これは常任委員会で継続審議となりました。我が党は、この請願は採択されるべきだとの態度を重ねて表明するものであります。この中で述べられています「子供の権利に関する条約」は、国連総会が満場一致で採択したもので、子供たちが人間として尊重され、条約が規定している諸権利がすべての子供たちが享受されなければならないとして、日本政府が一日も早く本条約を批准することを求めています。当然この請願は採択されるべきもので、我々議員の任期切れをもって審議未了とするのは、議会のとるべき態度ではありません。憲法に明記された請願権を保障し、尊重することは、民主主義にとって極めて重大であります。どのような態度をとるかは、民主主義を守る一つの試金石となっていることを指摘するものであります。 陳情第45号「駅西コミュニテーセンターに関する陳情」について、常任委員会において不採択となりました。大型店の相次ぐ進出は、地元商店に大きな影響をもたらすとともに、交通問題など地域の環境に大きな影響をもたらすものであります。中でも、陳情が求めている諸江地区への平和堂進出は、これまでの計画案でも年商約90億円、地上6階建てで、 1,800台の駐車場と30台の観光バス駐車場を持ち、レジャー施設をあわせ持つ大型ショッピングセンターの計画となっています。予定地は県営住宅があり、駅西土地区画整理事業が進められているところであります。周辺住民がこの事業のため、平均23%の減歩として土地を提供し、また清算金まで求められてきたところであります。この予定地が区域除外され、わずか10%程度の用地提供で済ますなど、到底住民の理解を得ることはできません。よって、我が党は、この陳情が求めている地域住民の意向を尊重し、採択されるべきとの態度を表明するものであります。 陳情第46号「石川県環境影響評価条例の制定促進と夕日寺ゴルフ場建設に関する環境影響評価の公表を求める陳情」について、常任委員会において不採択となりました。夕日寺ゴルフ場建設については、たびたび本議会でも論議されてきました。この中で、いかに問題が多いかは明らかであります。地域住民を初め多くの市民が、なぜ予定地である奥卯辰山地区にゴルフ場の建設が認められるのか、疑問を投げ続けています。また、地域住民の疑問と不安は何ら取り除かれてはいません。石川県公害審査会に対して行っている公害調定に関する署名は、現在6,000名以上に上っています。 陳情が求めている環境影響評価の公表は当然であり、また、石川県環境影響評価条例の制定促進は、市民、県民の共通した要望であります。よって、我が党は、この陳情は採択されるべきとの態度を表明するものであります。 以上をもちまして、我が党の討論を終わります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 26番北井博君。   〔26番北井博君登壇〕   (拍手) ◆26番(北井博君) 私は、自由民主党金沢市議員会を代表いたしまして、ただいま議題となっております議案第1号平成3年度金沢市一般会計予算を初めとする議案52件に対し、賛成の立場から討論を行うものであります。 昨年は、日米間の経済摩擦の緩和に向けて日米構造協議が決着を見せ、我が国の経済は、広範な分野での改革に取り組むべき大きな転換期を迎える中、イラクのクウェート侵攻により中東湾岸危機が勃発し、世界の国々の戦闘回避への努力も効なく本年1月に開戦、そして停戦と、世界も日本も激動の時代を迎えている様相を呈しております。 このような状況のもと、金沢市におきましても、昨年12月に、3期12年にわたる江川市長の後継者として、大多数の市民の信望を担われ、山出新市長が誕生いたしたのであります。今回の平成3年度の金沢市予算は、まさに山出新市長が市長選挙において市民に約束された政治への姿勢、すなわち、市民の声に耳を傾け、一党一派に偏らず、市民本位の清潔な市政運営のもとに、生気に満ちた国際文化産業都市金沢を目指し、環境、文化、産業を守り育て、金沢を日本の金沢に、また世界の金沢に発展させるという政策の基本を実践に移す最初の予算であります。多方面にわたり、細心の配慮が払われるとともに、公平、公正の精神が貫かれ、21世紀に向けての金沢市勢のさらなる飛躍と、44万市民の福祉増進を確かなものとすることを願い、市民の立場に立った数多くの新施策が盛り込まれたすばらしい内容の予算であると高く評価いたしたいと存じます。 以下、賛成の主なる点について述べてみたいと思います。 まず、新年度の当初予算全般についてでありますが、一般会計は 1,244億 3,000万円を、公営企業を含む特別会計は 1,129億 1,082万円を計上し、前年度に比し、一般会計では75億5,000万円の 6.5%増と、特別会計では71億 2,316万 4,000円の 6.7%増となり、総予算額は 2,373億 4,082万 4,000円で、146億7,316万 4,000円の伸びで 6.6%増となっております。一般会計の伸び率は、国の 6.2%や地方財政計画の 5.6%を上回っており、「石川国体」の施設整備の大型事業が平成2年度でほぼ完了していることから、これを除いての比較では、実に 9.4%の伸びとなり、総予算額では過去10年間で3番目に大きな伸び率を示しているのであります。 かように、新年度の当初予算は、石川県が新規の政策的な経費を先送りした当初予算であったことなどを考慮いたしますと、まさに積極型予算と見受けられ、市長の勇断を高く評価するとともに、今後の市長の手腕に大いに期待するものであります。また、市債の発行を抑制し、さらには長期的な視点に立った基金の運用を図るなど健全財政に意を配した予算であり、目を転ずると、市民生活に直結する使用料、手数料の改定では、保育料を据え置くほか上下水道、ガスの3料金を2年連続、国民健康保険料の料率は実に5年連続して据え置くなど、市民の負担を配慮した市長の意向が強くうかがえるのであります。 これらの点からも、山出新市長ならではの予算編成と、全く感服するところであります。 第2には、国際文化産業都市金沢のあすへの発展の原動力となる都市の活力のために、殊のほか意を用いられていることであります。 北陸本線の高架化事業の完成を弾みとして、東西市街地の一体化を図る都心軸の整備は、21世紀に夢をかける本市の最重要課題であるとの認識に立ち、その積極的な推進に努められるとともに、金沢の表玄関である駅東広場の整備や駅北地区の土地区画整理事業に着手され、また、駅前第1地区の再開発ビルの建設、金沢駅通り線の用地取得など、基盤整備のための数多くの事業が展開されようとしているのであります。さらに、これからの都市政策を進めていくために、市内全域にわたって将来を展望した土地利用基本構想を策定されようとなされ、また、土地なくして町づくりはできないという考えのもと、土地の先行取得に配慮されるなど、未来を目指す都市基盤の整備推進に全力が傾注されていることがうかがわれるのであります。 一方、金沢の恵まれた自然環境や長い歴史に培われた伝統環境に加え、近代的な都市景観も考慮した金沢らしい景観形成を目指し、地域ごとの景観整備計画の作成や区域指定などに取り組まれるほか、旧主計町通りや中の橋の整備、歴史の坂路の再生、また全国的にもユニークなみち筋整備課を新設され、安心して歩ける裏道の整備などと多種多彩にわたる景観施策が積極的に打ち出され、市民と一体となった町づくりの推進に努められようとする市長の姿勢をかいま見るものであります。 他方、活力あふれる地域経済の活性化に対処するためにも、数多くの施策が取り入れられているのであります。本市にふさわしい付加価値の高い都市型産業の受け皿として、森本丘陵工業団地の造成を初め、安原工業団地の拡張事業のほか、新たに中規模工業用地の適地調査に取り組まれるとともに、積極的な企業誘致のために、助成制度の改善を図るなど産業の活性化に配慮され、また一方、大型店の出店に備えて、特別経営診断等の地域商業の支援策はもとより、環境整備助成策の改善、店舗近代化などへの特別融資制度の創設など、地域商業振興に対する市長の温かい心遣いがうかがわれ、活力に満ちた産業都市づくりにかける市長の強い意気込みが感じとられるのであります。 第3には、心豊かな市民福祉の増進を目指し、高齢化社会の進展に対応した明るく健康な福祉、保健施策の推進を図り、日々潤いのある生活が営める快適な環境づくりに努められようとなされていることであります。 市の行政は、まず市民一人一人のきょうからあすへの幸せを求めるところにあり、社会的に弱い人たち、障害のある方々、子供たちからお年寄りまで、あくまでも市民を本位とした思いやりのある市政を忠実に実行していきたいと述べられた市長の信念が施策の随所に見受けられるのであります。 その第1が「福祉プラン21金沢」の策定事業であります。本年度、策定研究会や策定懇話会などの検討を踏まえ、まとめ上げられたプラン全体に係る基本理念などをもとに、いよいよ新年度には市民の意見も取り入れながら、21世紀に立ち向かう総合的な福祉活動指針として、保健・医療・福祉部門はもとより、教育・社会参加部門、生活環境部門と広範多岐にわたる分野の具体的な指針、施策の策定がなされることになっているのであります。 また、来年度からの新しい施策として、生活障害の解消を図るバリアフリータウン推進事業を実施するほか、ノーマライゼーション社会の実現に努められるとともに、来るべき長寿社会に対応し、今後ますます増大し、多様化する在宅福祉サービスの一層の充実にあわせ、市民に対する在宅福祉サービスに関する啓発や地域福祉活動の支援策などボランティア事業の推進による在宅福祉の拡充に、各種の事業を積極果敢に取り組まれようとしているのであります。 さらに、市長は、「毎日を明るく健康に生きる喜びは、市民の幸せの基本である」との考えのもとに、生涯を通じた健康チェック体制の充実を図るほか、医療、福祉と連携した地域保健施設である駅西保健所の新設、市立病院の診療体制の拡充など、市民の健康の保持増進に関する数多くの事業が計画されているのであります。 第4には、本市の各種施策が時代の要請を的確にとらえ、市民のニーズに確実にこたえられているということです。これまで述べてきた町づくりや市民福祉の諸施策はもちろんのこと、あすを担う人間性豊かな教育、個性と創造力を伸ばす教育の推進と生涯学習、生涯スポーツの奨励、本市の貴重な伝統文化や伝統芸能の振興発展につながる多種多様な施策など、まさに平成3年度の予算に見られる各種施策は、新年度を21世紀に立ち向かう確かな出発の年として、市民のしあわせと我が町金沢の未来に思いをはせ、新たな躍動を興し、確かな布石を投じたいとする山出新市長の思いを如実に物語っているものと存じます。 そして、市長は、あまねく人々とのふだん着でのつき合いを願い、市民一人一人との気さくな間柄を築きたいと望まれ、さらには、これからの本市の数多くの課題の実現のためには市民の支援、協力が必要であり、一人でも多くの市民が自分たちの町金沢の町づくりに関心を持ち、積極的にまた主体的に市政に参加することを要請なされておられるのでありますが、そのことからも、今回提案されたプライバシー保護にも配慮した情報公開制度の導入は、市民に信頼され、開かれた市政を進めるためにも、まことに時宜を得たものと高く評価するものであります。 以上、賛成の主なる点について述べてまいりましたが、いよいよ本年は、「石川国体」そして全国身障者スポーツ大会が開催される年であります。これら大会のために多額の予算が計上され、きめ細かな配慮がなされているところでありますが、全国から集う若者や障害を持たれる方々の力いっぱいの競技を期待するとともに、参加される皆様方に金沢はすばらしいところだと強く胸に刻んで帰っていただけるよう、市民総ぐるみでこれら大会に臨み、成功裏に大会が終了することを願わずにはいられません。 今日、地方自治体を取り巻く諸情勢は、依然として流動的で、また不透明なものも多々ありますが、間もなく迎える21世紀のために私たちは今何をなすべきか、また、何を残していくべきかを問われている重要な時期であると存じます。山出新市長が今回提案された各案件は、まさに21世紀へのかけ橋ともなるべき重要な内容を持つものばかりであり、こよなく愛する金沢の市勢発展のために、行政と市民が一体となり、これら施策の実現に向け努力することを願い、これら諸議案に諸手を挙げて賛成することを重ねて表明するとともに、皆様方の賛同をお願いいたしまして、私の討論を終わります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 以上で討論は終わりました。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) これより採決いたします。 まず、議題のうち、議案第1号ないし議案第16号、議案第25号、議案第32号ないし議案第37号、議案第41号、議案第42号、議案第45号、議案第46号及び議案第48号の議案28件を一括して採決いたします。 以上の議案各件に対する委員会の決定は、いずれも可決であります。 お諮りいたします。 以上の議案各件は、委員会の決定どおり、可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(長井賢誓君) 起立多数であります。 よって、議案第1号ないし議案第16号、議案第25号、議案第32号ないし議案第37号、議案第41号、議案第42号、議案第45号、議案第46号及び議案第48号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。           ----------------- ○議長(長井賢誓君) 次に、議案第17号ないし議案第24号、議案第26号ないし議案第31号、議案第38号ないし議案第40号、議案第43号、議案第44号、議案第47号及び議案第49号ないし議案第52号の議案24件を一括して採決いたします。 以上の議案各件に対する委員会の決定は、いずれも可決であります。 お諮りいたします。 以上の議案各件は、委員会の決定どおり、可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第17号ないし議案第24号、議案第26号ないし議案第31号、議案第38号ないし議案第40号、議案第43号、議案第44号、議案第47号及び議案第49号ないし議案第52号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。           ----------------- ○議長(長井賢誓君) 次に、陳情第45号について採決いたします。 本件に対する委員会の決定は、不採択であります。 お諮りいたします。 本件は、委員会の決定どおり、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(長井賢誓君) 起立多数であります。 よって、陳情第45号は、不採択とすることに決しました。           ----------------- ○議長(長井賢誓君) 次に、陳情第46号について採決いたします。 本件に対する委員会の決定は、不採択であります。 お諮りいたします。 本件は、委員会の決定どおり、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(長井賢誓君) 起立多数であります。 よって、陳情第46号は、不採択とすることに決しました。           ----------------- ○議長(長井賢誓君) 次に、請願第28号についてお諮りいたします。 本件は、閉会中も継続して審査したい旨の委員会の決定であります。 お諮りいたします。 本件は、委員会の申し出のとおり、閉会中も継続して審査することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(長井賢誓君) 起立多数であります。 よって、請願第28号は、閉会中も継続して審査することに決しました。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第2議案第71号金沢市助役の選任につき同意を求めるについてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件については、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議案第71号は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第71号は、原案のとおり同意することに決しました。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第3議案第72号金沢市教育委員会委員の任命につき同意を求めるについてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件については、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議案第72号は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第72号は、原案のとおり同意することに決しました。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第4議会議案第1号金沢市議会委員会条例の一部改正についてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件については、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第1号は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、議会議案第1号は、原案のとおり可決することに決しました。   〔議会議案第1号は本号末尾参照〕           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第5議会議案第2号水道料金に関する決議を議題といたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △提案理由の説明 ○議長(長井賢誓君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 8番森尾嘉昭君。   〔8番 森尾嘉昭君登壇〕  (拍手) ◆8番(森尾嘉昭君) 私は、日本共産党市会議員団を代表して、議会議案第2号水道料金に関する決議について提案説明を行います。 本市の水道料金が高いとの声は、共通した市民の声となっています。3年前、一般家庭用で22.2%もの料金値上げが実施されました。これが取り過ぎ、上げ過ぎであったわけであります。それは、水道会計の黒字、89年度8億円、90年度6億円に上っていることで見事に証明されています。市長は「水道会計の黒字は水道の使用量の増加など、結果としてあらわれるものである」としています。しかし、取り過ぎ、上げ過ぎであることは事実であります。 3年前の料金改定の際、市当局は、県水が1立方当たり 100円から 120円に値上げされるものとして見込み、契約水量も変更なしとしたのであります。しかし、我が党を初め県民、市民の広範な運動の結果、県は、県水の値上げを100円から 109円に、また契約水量も下方修正したのであります。これによって生み出されたいわば差益は、年間3億 6,000万円に上ったわけであります。もはや取り過ぎ、上げ過ぎは明白であります。 よって、市民から強い要望となっている水道料金の値下げを早急に実施するよう求め、ここに決議することを提案するものであります。 以上で、私の提案説明を終わります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件については、質疑その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第2号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(長井賢誓君) 起立少数であります。 よって、議会議案第2号は、否決されました。   〔議会議案第2号は本号末尾参照〕           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第6議会議案第3号固定資産税の評価替えに関する決議を議題といたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △提案理由の説明 ○議長(長井賢誓君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 13番升きよみ君。   〔13番升きよみ君登壇〕  (拍手) ◆13番(升きよみ君) 私は、日本共産党議員団を代表いたしまして、ただいま上程されました議会議案第3号固定資産税の評価替えに関する決議案について提案理由を述べます。 3年に1度の固定資産税の評価替えに伴う大増税に対する市民の怒りと不安は増しております。新年度予算で見ても、固定資産税は17億円、都市計画税は4億円、合わせ21億円の増となっておりますが、これが市民に直接の負担増となっていくわけですから、その深刻さは極めて大きいと言えます。地価公示価格の上昇は、3年前に比べ全国平均で28.5%の増で、76年度以降の評価替え中、最高の上昇となってきましたが、本市の基準地価も、前回基準年度の63年価格より36.6%増と、全国平均をはるかに上回るものとなっております。 今回の地方税法改正内容で、負担調整措置を行い、個人住宅用地の調整期間を3年から5年にし、住民税減税と抱き合わせにしてきましたが、これとて減税は87、88年の住民税減税を上回るものではなく、ベースアップなどの自然増収が見込まれる中では実質減税とは言えなく、やはり庶民を直撃する取引材料であると言わざるを得ません。固定資産税の増額と抱き合わせの住民税減税ではなく、税額控除と課税最低限の大幅な引き上げによる本格的な減税こそが強く求められているのであって、あれこれ言おうとも、固定資産税の大幅な引き上げによる市民の負担の強化は耐えがたいものになっております。ましてや、固定資産税は国保料の算定基礎になるだけに、市民の負担感は殊のほか強いのであります。 納税収納率98%と、本市市民は勤勉に納税を進めておりますが、それゆえに税に対する関心も深く、かつ固定資産税の評価替え中止を求める声は強く、その市民の声にこたえることこそ緊急の任務と思います。過去の評価替え見送りからも決して困難なことではなく、今日、議会が市民の意思を尊重し、決議することが肝要であることを考えます。 よって、各位もぜひとも御賛同いただき、この決議案が採択なるよう願いまして、私の提案理由の説明を終わります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件については、質疑その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第3号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(長井賢誓君) 起立少数であります。 よって、議会議案第3号は、否決されました。   〔議会議案第3号は本号末尾参照〕           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第7議会議案第4号金沢市の公共料金に転嫁された消費税の撤回を求める決議を議題といたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △提案理由の説明 ○議長(長井賢誓君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 14番杉浦常男君。   〔14番杉浦常男君登壇〕   (拍手) ◆14番(杉浦常男君) 私は、日本共産党市会議員団を代表いたしまして、ただいま上程されました議会議案第4号金沢市の公共料金に転嫁された消費税の撤回を求める決議について、提案理由の説明を行いたいと思います。 消費税が実施されて、この4月1日で2年がたとうしているのでありますが、しかしながら、消費税が年金暮らしのお年寄りや社会的弱者と言われる人たちの毎日の生活を直撃しているのであります。金沢市の公共料金は、国保料で見ても全国のトップクラス、類似都市の中では全国第5位となり、保育料は東京や名古屋の2倍と言われ、この6年間で延べ48件、51億円もの公共料金の値上げとなって、この上に消費税負担がかかっているのであります。 上げ過ぎ、取り過ぎの水道料は、市民に戻されるどころか消費税の上乗せで一層の負担増が強いられているのでありますが、一たん水道料に消費税を払っているのに、その水道の使用水量にかけられる下水道使用料にまたまた消費税が払わされているという二重の不当課税など、全国的に見ても少なくない地方自治体が何らかの公共料金への消費税転嫁を見送っている今日、金沢市において、一般会計の公営住宅家賃や公共施設使用料への課税を見送るとか、水道料はもちろん、公共料金への消費税転嫁の撤回を強く求めるものであります。 今日まで市民負担の増大といい、行革路線の中で本市がため込んできた基金は、1990年度末で 224億、1世帯当たり14万 5,000円に上る基金からしても、公共料金の引き下げはもちろん、消費税転嫁の撤回に役立てることができるものであり、ここに本決議を提案し、満場一致の採択を願って私の提案理由の説明を終わりたいと思います。 よろしく。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 提案理由の説明は終わりました。 〔「議長、6番、議事進行に関する動議」と呼ぶ者あり〕           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議事進行に関する動議 ○議長(長井賢誓君) 6番中村正君。 ◆6番(中村正君) 議事進行に関し、動議を提出いたします。 ただいま議題となっております議会議案第4号金沢市の公共料金に転嫁された消費税の撤回を求める決議は、その内容をお聞きしますと、既に可決されました平成3年度の金沢市の各種予算等に消費税が含まれていることから考えれば、当然に一事不再議の原則が適用されるものと判断されますので、本市議会会議規則第14条の規定により、この際、議会議案第4号は議決不要の取り扱いとされるよう求めるものであります。 以上、議事進行に関し動議を提出いたしましたので、満場の御賛同を賜りますようお願いいたします。(拍手)   〔「賛成」「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) ただいま6番中村正君から議事進行に関し動議が提出されました。 所定の賛成者がありますので、本動議は成立いたしました。   〔「議長、13番、議事進行に関する動議」と呼ぶ者あり〕   〔「賛成」「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 13番升きよみ君。 ◆13番(升きよみ君) 議事進行に関して動議を提出いたしたいと思います。 提出されました議会議案第4号金沢市の公共料金に転嫁された消費税の撤回を求める決議案については、ただいま中村正議員より一事不再議が出されましたが、私は、この動議は理に合わないと考えるものです。 過去幾度か、一事不再議の扱いについて議論されてきました。一字一句違えば一事不再議に当たらないとした判断は、判例集の認めるところであります。このことをめぐって議論がされてきたことは各位も御承知のとおりでございます。しかしながら、この、今回執行部の予算が決議されたからといって、議会の意思にかかわる本議案について採択に付さないとは、議会本来の機能をみずから放棄するものであります。従来、何度かこの議論がされてまいりまして、今、本当に大事なのは住民の意思が、議会が尊重する立場に立つ民主政治は、世論の尊重の政治と考えます。 よって、ただいま消費税導入に怒り、一日も早く、他都市並みに、多くの他都市の中で消費税の転嫁をやめている、そうした自治体にあわせて、消費税を一日も早くやめてほしい、こういう市民の思いからして、一事不再議なるものをもって議決不要などということではなく、本議案の採択措置がとられるよう、議長、議事進行を求めるものであります。市民の声にこたえていただきたいと思います。   〔「賛成」「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) ただいま13番升きよみ君から議事進行に関し動議が提出されました。 所定の賛成者がありますので、本動議は成立いたしました。           ----------------- ○議長(長井賢誓君) まず、6番中村正君の動議を議題といたします。 お諮りいたします。 6番中村正君の動議のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(長井賢誓君) 起立多数であります。 よって、6番中村正君の動議は、可決されました。 この際申し上げます。 議会議案第4号は、ただいまの動議の可決により、議決不要といたします。 なお、13番升きよみ君の動議は、6番中村正君の動議が今ほど可決されたことにより、議題としないことといたします。   〔議会議案第4号は本号末尾参照〕           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第8議会議案第5号憲法違反の戦費負担の撤回を要求する意見書を議題といたします。 お諮りいたします。 本件については、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第5号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(長井賢誓君) 起立少数であります。 よって、議会議案第5号は、否決されました。   〔議会議案第5号は本号末尾参照〕           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第9議会議案第6号中学校給食の早期実施を求める決議を議題といたします。 お諮りいたします。 本件については、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第6号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(長井賢誓君) 起立少数であります。 よって、議会議案第6号は、否決されました。   〔議会議案第6号は本号末尾参照〕           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第10議会議案第7号北方領土早期返還日ソ友好関係推進に関する意見書を議題といたします。 お諮りいたします。 本件については、提出者の説明その他を省略して、直ちに討論に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △討論 ○議長(長井賢誓君) よって、これより討論に入ります。 通告がありますので、発言を許します。 14番杉浦常男君。   〔14番杉浦常男君登壇〕   (拍手)   〔「水道料高いぞ」と言う者あり〕 ◆14番(杉浦常男君) ほんとやな。そのものずばりやがい。 私は、日本共産党の市会議員団を代表いたしまして、ただいま上程されました議会議案第7号北方領土早期返還日ソ友好関係推進に関する意見書について、賛成の立場から討論を行うものであります。 きのう、北方領土でのソ連側の世論調査が行われ、その結果、住民の70%が日本への返還に不可能との結果となってあらわれたようでありますが、そこに住みなれた住民にとっては無理からぬ気持ちであろうと思うのでありますが、しかし、北方領土はそもそも我が国の固有の領土であった事実は紛れもないことであり、日ソ両国においてその解決を図るべき重要な課題であります。 ことしの4月に予定されているゴルバチョフ大統領の来日を機会に、領土問題が一つの中心の主題となることは間違いないのであります。日ソ間の領土交渉としては、1956年の国交回復以後、最初の本格的交渉となるものであります。国民の年来の念願であるこの問題は、国際的正義と民主主義の道理に立って解決するためには、交渉において立脚すべき基本点を国際法的にも明確に整理して臨むことが重要であると思うのであります。 千島問題では、自民党政府がサンフランシスコ条約で全千島列島を放棄しているのに対し、日本共産党は、ソ連に全千島を返せと筋を立てて一貫して要求をしてきたのであります。日本共産党は、党独自の政策としては、領土問題の解決の政策で早くから発表してきましたが、1つは中間的な友好条約の締結による歯舞、色丹の返還、第2は千島列島返還を内容とする日ソの平和条約によっての解決。日ソ領土交渉の開始に先立って、この交渉が当然踏まえるべき原則的立場から、新しく、今回4つの提言を行ってきたのであります。 その第1は、日ソ両国間の国境は平和条約で初めて確定するものであり、その平和条約が両国間に締結されていない以上、両国間の国境問題、領土問題は未解決であることを交渉の当然の出発点として確認をすること。これは、一たん戦争状態に入った国の戦後の国境が平和条約によって初めて確定されるということは、国際法上の原則であるからです。 第2は、ヤルタ協定やサンフランシスコ平和条約での千島関連条項を、領土交渉の不動の前提とみなす態度はとらないこと。これは、日ソ間に領土問題が起こった根本は第2次世界大戦の戦争処理の不公正にあるからで、戦後処理のこの不公正を国際的民主主義の道理に立って是正することが大切なのであります。そこで、カイロ宣言では「同盟国は自国のために利得を求めず、また領土拡張の念も有しない」と領土不拡大の原則を宣言していたのであり、この立場から解決を図るべきであります。 第3には、領土問題の解決の基本に、19世紀後半の日露両国政府の平和的な領土交渉の到達点を置くこと。領土不拡大の原則に立つ以上、両国が戦争などの手段に訴えることなしに国境を確定し合った19世紀後半、幕末から明治初年にかけての平和的領土交渉の到達点を日ソ両国間の国境確定の基準とするのは、歴史的にも当然な道理であると考えるからであります。 第4には、領土問題の最終的な解決への過程では、さまざまな過渡的な措置が問題となり得るが、それらの措置は必要に応じて中間的な条約と結びつけて処理をすることとし、平和条約は領土問題が最終的な解決に至った段階で締結をすること。このことは、領土交渉が始まっても、その最終的な解決が一挙に得られることは予想されがたい。そして、交渉の過程でさまざまな中間的あるいは妥協的な解決策が浮上してくることが想定されるので、日本側からそういう措置を積極的に提起することが必要となる場合も当然あり得ると予想されるからであります。 以上、北方領土の早期返還の実現を願う本意見書に対して賛意を示すと同時に、私もシベリア抑留の戦争犠牲者の一人として、日ソ交渉が抑留者の当時の苦難の解明、実態の解明と、そのことにより抑留者に対する当然の国際的解決が図られることを強く望んで、私の討論を終わるものであります。(拍手) ○議長(長井賢誓君) 討論は終わりました。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第7号は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、議会議案第7号は、原案のとおり可決することに決しました。   〔議会議案第7号は本号末尾参照〕           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(長井賢誓君) 次に、日程第11議会議案第8号「児童の権利に関する条約」の早期批准を求める意見書ないし日程第14議会議案第11号消費税の是正に関する意見書、以上の議会議案4件を一括して議題といたします。 お諮りいたします。 以上の議会議案各件につきましては、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(長井賢誓君) よって、これより採決いたします。 議会議案第8号ないし議会議案第11号の議会議案4件を一括して採決いたします。 お諮りいたします。 以上の議会議案各件は、いずれも原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、議会議案第8号ないし議会議案第11号は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。 ただいま可決されました議会議案各件の提出先及びその他の処理方法につきましては、議長に御一任願います。   〔議会議案第8号ないし議会議案第11号は本号末尾参照〕           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △あいさつ ○議長(長井賢誓君) 以上をもって、今定例会に付議されました案件は、全部議了いたしました。 この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。 山出市長。   〔市長山出保君登壇〕 ◎市長(山出保君) 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 本定例会に提案いたしました平成3年度予算を初めとする各案件につきまして、19日間の長きにわたり御熱心な御審議を賜り、ただいまは適切な御決議をいただきまして、衷心より感謝を申し上げます。 本会議あるいは委員会を通じていただきました貴重な御意見、御要望につきましては、これを十分に尊重いたし、今後の市政運営に臨んでまいる所存でございます。 なお、かねてから国に強く要望してまいりました平成2年度の特別交付税につきましては、厳しい財政事情にもかかわらず、昨年度を大幅に上回る9億 2,012万円余の交付を受けることができました。お力添えをいただきました関係の方々に対しまして、厚くお礼を申し上げます。 さて、各位におかれましては、特別の事情のない限り、本定例会が今任期最後の議会と相なるわけでございます。顧みますに、円高、不況に明けたこの4年は、激動の国際経済の中で内需主導型経済への転換を遂げる試練の時代でありました。市政を取り巻くもろもろの情勢はまことに厳しいものがございましたが、各位の一方ならぬ御尽力によりまして、市勢の着実な伸展を見ることができ、ここに改めて深甚なる感謝を申し上げる次第でございます。 その間、時代も昭和から平成に改まり、その平成元年には、本市は市制施行 100周年という記念すべき節目を迎え、市民を挙げて「郷土金沢」の生々発展を心に誓い合ったところでございます。 私も昨年、各位並びに多くの市民の皆様から御推挙をいただき、はえある金沢市政を担当することとなりました。来るべき21世紀を目前に控え、取り組む課題は余りにも多いものがございますので、各位におかれましては、なお引き続き金沢市の発展と市民福祉の向上のために御活躍賜らんことを心からお祈り申し上げる次第であります。 また、御都合により、このたびの任期をもちまして議員生活を終えられる方々におかれましては、長年にわたる御功績に心から敬意を表しますとともに、いつまでも御健勝にてお過ごしをいただき、変わらぬ御指導、御鞭撻を賜りますよう切にお願いを申し上げて私のあいさつといたします。 御精励本当にありがとうございました。
    ○議長(長井賢誓君) 閉会に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 各位におかれましては、19日間の長きにわたり上程各案件の御審議に御精励を賜り、ここに滞りなく議事が終了いたしましたことは、まことに御同慶にたえません。また、議事の運営に当たりましても、並み並みならぬ御協力をいただき、厚く御礼申し上げます。 さて、今定例会は、今後、特別の事態が生じない限り、私どもにとりまして任期中最後の議会と相なるわけであります。私どもは、昭和62年5月市民の負託を受けて本市議会に議席を得ましてから今日まで、ひたすら市勢の発展と市民福祉の向上のため、微力ながらも専心相努めてまいったところでありますが、この間、市民の皆様方を初め関係各位から寄せられました温かい御指導、御鞭撻に対して、ここに心から感謝申し上げる次第であります。 この4年間を顧みますとき、さまざまな思い出が私どもの脳裏をよぎり、感無量なものがございます。ただ、残念でありますのは、昭和62年に瀬戸勇君が、また昭和63年に宮前勇夫君が、また平成元年に山本利夫君が任期半ばにして他界されましたことであります。ここに改めて哀悼の意を表し、御冥福をお祈りいたしたいと思います。 この4年間における我が国内外の諸情勢は、外にあっては東西の緊張緩和、東欧諸国の自由主義経済への移行、さらに中東湾岸危機の開戦、そして終結へと、世界は大きく揺れ動きました。また一方、我が国では、昭和天皇が崩御され、皇太子明仁親王が即位され、元号も昭和から平成へと改められました。そうした中、我が国経済は、堅調を維持しながらも市場金利の上昇や貿易摩擦など、その先行きは不透明なものがあり、また、高齢化、高度情報化、国際化へと社会は大きく転換しております。 本市におきましては、金沢市制 100周年の大きな節目に立ち会うとともに、金沢市立病院の新装改築、金沢駅高架化事業を初めとする金沢駅周辺の整備、卯辰山工芸工房の設立、景観条例の制定、福祉サービス公社の設立など、念願の事業が実現を見るに至りました。そして、これら事業に多大なる功績を残された江川市長が退任され、豊富な行政経験を持つ山出市長が就任されたのであります。これらは、すべて輝かしいあすの金沢の礎となるものであり、私ども市政一端を担うものといたしまして、喜びこれにすぐるものはございません。 金沢市は、21世紀に向けてまた新たな一歩を踏み出したところであります。しかし、その前途には行財政改革など多くの課題が山積している現状に思いをいたし、いよいよ精進し、問題の解決に努力しなければならないことを痛感するものであります。 終わりに、次期選挙も近づいてまいりましたが、今期限りで勇退される方々におかれましては、これまで市政に貢献された御功績をたたえ、また今後ますます健康に留意され、金沢市勢の発展のため御指導、御協力を賜りますよう切にお願いを申し上げる次第であります。 また、引き続き市政に参画されんとする方々におかれましては、次期選挙において全員が当選の栄位を得られ、再びこの議場に全員顔を合わせるよう心から念じましてごあいさつといたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △閉会 ○議長(長井賢誓君) これをもちまして、平成3年定例第1回金沢市議会を閉会いたします。            午後2時46分 閉会 ------------------------------------- 〔参照〕 ------------------------------------- 議案「金沢市議会委員会条例の一部改正に付いて」を別紙のとおり会議規則第十三条の規定のにより提出します。  平成三年3月十九日                   提出者                       金沢市議会 議員  勝田三朗 金沢市議会議長  長井賢誓殿 -------------------------------------議会議案第一号    金沢市議会委員会条例の一部改正について 金沢市議会委員会条例の一部を改正する条例を次のように定める。  平成三年三月十九日提出                       同        平田誠一                       同        升きよみ                       同        木下和吉                       同        西村直則                       同        田中昭吉                       同        北井博                       同        大谷正男                       同        川紘一                       同        北市朗       金沢市議会委員会条例の一部を改正する条例 金沢市議会委員会条例(昭和三十八年条例第三十八号)の一部を次のように改正する。 第二条第一号イ中「企画調整部」を「都市政策部」に改め、同条第三号イ中「保健公害部」を「保健環境部」に改める。 付則 この条例は、平成三年四月一日から施行する。---------------------------------------               議案提出について議案「水道料金に関する決議」を別紙のとお理会議規則第13条の規定により提出します。 平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  森尾嘉昭                        〃        升きよみ                        〃        杉浦常男---------------------------------------議会議案第2号            水道料金に関する決議 本市の水道料金は、一般家庭の料金が、福井市、富山市に比べると2倍にも上るなど高い料金となっている。 一方、水道会計は、89年度8億 5,000万円、90年度6億 7,000万円の黒字となっている。今日、市民からの強い要望を実現する立場から、早急に水道料金の値下げを実施するよう求めるものである。 ここに、決議する。---------------------------------------              議案提出について 議案「固定資産税の評価替えに関する決議」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  森尾嘉昭                        〃        升きよみ                        〃        杉浦常男---------------------------------------議会議案第3号        固定資産税の評価替えに関する決議 固定資産税の評価替えは、地下高騰を盛り込んだ大幅なものになろうとしている。 地下高騰に何の責任もない庶民が、評価替えによって増税を押しつけられることは全く納得できないことである。かつて、1967年の評価替えを見送った例もあり、固定資産税評価替えを中止することは、住民の強い要求である。 よって、固定資産税の評価替えの中止をすることを求めるものである。 ここに、決議する。---------------------------------------               議案提出について 議案「金沢市の公共料金に転嫁された消費税の撤回を求める決議」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  森尾嘉昭                        〃        升きよみ                        〃        杉浦常男---------------------------------------議会議案第4号        金沢市の公共料金に転嫁された消費税の撤回を求める決議 消費税が実施されてこの4月1日で2年がたとうとしています。市かし、消費税が年金暮らしのお年寄り矢社会的弱者と言われる人たちの毎日の生活を直撃している。 全国的に見ても、少なくない地方自治体が何らかの公共料金への消費税転嫁を見送っている今日、金沢市において、一般会計の公共住宅家賃や公共施設使用料への課税を見送るとか、あるいは上げ過ぎ、取り過ぎの見込み違いの水道料金にまで消費税の上乗せを撤回するなど、すべての公共料金への消費税転嫁の撤回を強く求めるものである。 ここに、決議する。---------------------------------------               議案提出について 議案「憲法違反の戦費負担の撤回を要求する意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  森尾嘉昭                        〃        升きよみ                        〃        杉浦常男---------------------------------------議会議案第5号        憲法違反の戦費負担の撤回を要求する意見書 湾岸戦争が事実上終結を見た。市かし、世界と日本の今後にとって真に考えるべき多くの問題がある。 それは、いかなる大国の覇権主義的な思惑も許さず、中東の公正な平和の確立に努力を尽くすことであり、国連憲章の平和的精神にたって、真剣な教訓をくみ取ることである。 今日、戦争を遂行中の外国の軍隊にための戦費の支出を許すことは、現行憲法第44条の歴史の中でも初めてのことであり、絶対に許されない違憲の行為である。 よって、政府におかれては、90億ドル戦費支出の計画を断念し、撤回するよう求めるものである。ここに、地方自治法第99条第2行の規定により違憲書を提出する。---------------------------------------               議案提出について 議案「中学校給食の早期実施を求める決議」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  森尾嘉昭                        〃        升きよみ                        〃        杉浦常男---------------------------------------議会議案第6号            中学校給食の早期実施を求める決議 育ち盛りの子供たちに”安全でおいしい豊かな給食を”望む声は切実で日ごとに強くなっている。 子供達をとりまく社会・家庭環境等の変化に伴い、子供達が心身ともに大きく成長する中学時代こそ、学校給食を通して、栄養のバランスのとれた食事で、正しい食生活、食習慣、食文化を学び、また、先生と生徒の心のふれあいの場とした共同生活の基本的態度を養うことが教育上からも必要である。 よって、本市中学校における給食を各学校において早急に実施をはかるべきである。 ここに、決議する。---------------------------------------              議案提出について 議案「北方領土早期返還と日ソ有効関係推進に関する意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  勝田三朗                        〃        平田誠一                        〃        南部康昭                        〃        木下和吉                        〃        西村直則                        〃        田中昭吉                        〃        北井博                        〃        大谷正男                        〃        川紘一                        〃        北市朗---------------------------------------議会議案第7号        北方領土早期返還と日ソ有効関係推進に関する意見書我が国固有の領土である歯舞、色丹、国後、択捉等の北方領土の返還は、国民すべての悲願でありながら、戦後四五年を経た今日もなお実現するに至っていない。 米・ソ間の冷戦構造の終結など東西間の緊張緩和が進む今日、本年四月に予定されているゴルバチョフ大統領の来日を契機に、ソビエト連邦との平和友好関係の確立と北方領土問題に関する新たな進展に大きな期待が寄せられている。 よって、政府におかれては、日ソ両国間の真に安定的な平和友好関係を確立するとともに、北方領土に早期返還実現を目指して、いっそう積極的な外交交渉を講じられるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。---------------------------------------               議案提出について 議案「『児童の権利に関する条約』の早期批准を求める意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  勝田三朗                        〃        平田誠一                        〃        南部康昭                        〃        木下和吉                        〃        西村直則                        〃        田中昭吉                        〃        北井博                        〃        大谷正男                        〃        川紘一                        〃        北市朗---------------------------------------議会議案第8号       『児童の権利に関する条約』の早期批准を求める意見書 第44回国連総会において全会一致で採択された「児童の権利に関する条約」は、児童を単なる保護の対象としてでなく、権力行使の主体として、確聞やにわたって児童の権利を確立し、国際的にこれを保障しようと言う画期的な意義を持つものである。 今、発展途上国における飢餓や貧困の問題など、世界的に見ても児童を取り巻く環境は深刻な状況にあり、さまざまな領域において改善すべき問題が山積している。 この条約は、我が国を含めて、児童の人権と人間としての尊厳を確立する方向へ大きく転換させる契機となるものであり、また、この主旨は我が国の児童福祉法の基本理念にも合致するものである。 よって、政府におかれては、本条約の早期批准と国内法の整備など、早急に必要な措置をとられるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。---------------------------------------              議案提出について 議案「『ダイヤルQ2』の規制に関する意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  勝田三朗                        〃        平田誠一                        〃        南部康昭                        〃        木下和吉                        〃        西村直則                        〃        田中昭吉                        〃        北井博                        〃        大谷正男                        〃        川紘一                        〃        北市朗---------------------------------------議会議案第9号          「ダイヤルQ2」の規制に関する意見書 金沢市は、これまで青少年の健全育成に市民一丸となって取り組んできたところであるが、全国的に広まっている「ダイヤルQ2」が昨年10月から石川県内で開始されたことに伴い、今や大きな青少年問題となっている。 この「ダイヤルQ2」の番組の大半がアダルトものと言われ、青少年にとって刺激的すぎる上、この「ダイヤルQ2」の情報は、家庭の電話や公衆電話から自由に得ることができ、歯止めがないことからも、青少年の性犯罪や非行の低年齢化を助長することが懸念される。 よって、政府におかれては、心身の発育途上にある青少年の人格形成に大きな影響を与える「ダイヤルQ2」のアダルト番組の規制を早急に実現されるように要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。---------------------------------------              議案提出について 議案「日朝国交正常化の早期実現を求める意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  勝田三朗                        〃        平田誠一                        〃        南部康昭                        〃        木下和吉                        〃        西村直則                        〃        田中昭吉                        〃        北井博                        〃        大谷正男                        〃        川紘一                        〃        北市朗---------------------------------------議会議案第10号         日朝国交正常化の早期実現を求める意見書 我が国と朝鮮民主主義人民共和国とは、文化的、歴史的に極めて深い関係にあるが、戦後45年を経過した今日、いまだ国交正常化に至っていない。 昨年9月、自民・社会両党代表団の訪朝により解決の糸口を見出し、現在、両国政府間において交渉が開始されたことは、アジアの平和と繁栄のため極めて有意義なことである。 よって、政府におかれては、日朝両国間の国交正常化の早期実現に向かって努力するよう要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。---------------------------------------             議案提出について 議案「消費税の是正に関する意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成3年3月19日            金沢市議会議長     長井賢誓殿                        提出者                        金沢市議会 議員  勝田三朗                        〃        平田誠一                        〃        南部康昭                        〃        木下和吉                        〃        西村直則                        〃        田中昭吉                        〃        北井博                        〃        大谷正男                        〃        川紘一                        〃        北市朗---------------------------------------議会議案第11号            消費税の是正に関する意見書 消費税の是正に際しては、社会的に弱い立場の人の生活を圧迫し、税制の不公平を拡大しないよう、改善が求められている。 このため、国会において、与野党の見解が一致している家賃、入学金、など教育費、出産費、火葬・埋葬、身障者用物品、老人の在宅サービスなどの非課税措置による逆進性の緩和、益税、運用益等の是正措置を講ずることはもとより、食料品及び電気・ガス・水道等の公共料金の非課税化に向けても最大限の努力をされるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。---------------------------------------〔参考〕─────────────────────────────────────── 審査番号 番号  件名  付託委員会 不採択 陳情 第45号  駅西コミュニテーセンターに関する陳情   経済   〃 陳情 第46号  石川県環境影響評価条例の制定と夕日寺  ゴルフ場建設に関する環境影響評価の公  表を求める陳情   総務 継続 審査 請願 第28号  「子供の権利に関する条約」の早期批准  を求める意見書採択を求める請願   厚生 △署名議員  地方自治法第 123条第2項の規定により、ここに署名する。 議長    長井賢誓  副議長   不破実 署名 議員  升きよみ 署名 議員  干田哲郎 署名 議員  西村直則...