◆4番(飯村剛君) 分かりました。 今のところ、この
返礼品枠を拡充しているということですけれども、まだまだ、これからだと思いますけれども、横ばいよりちょっと
右肩上がりかなと思える形だと思います。 非常にこの食料品の拡充は、かなりの品目が私もあると思うんですけれども、かなり努力はしているかなと思うんです。それとまた別に、食料品以外で
農県産品も返礼品の県産材などのスギやヒノキで作った花瓶や
サッカーボール、また、この後、大子漆八溝塗の盃やおわん、また、ほかにホテル・旅館の宿泊券、
レンタサイクル券、
バレルサウナなど、様々な食料品以外の品目も付け加えて行っているところだと思います。食料品以外の品目をどんどん増やしていくということは、八溝スギ、ヒノキなどを使ったことによって、かなり大子町をアピールできると思います。 これからも食料品以外の品目の拡充については行っていくのか、そのところをお伺いします。
○議長(
大森勝夫君)
まちづくり課長。
◎
まちづくり課長(
齋藤弘也君) ご質問にお答えいたします。 食料品以外の品目の拡充というようなご質問でございますが、昨年度から、返礼品の拡充には力を入れる中で、食品以外の返礼品につきましても、町内で利用できる飲食店や
キャンプ場の利用券、宿泊券のほか、八溝材を使った木製品の追加など、拡充に今、取り組んでいるところでございます。 今年度さらに、
旅行型デジタルクーポンとしまして、利便性の高い
楽天トラベルクーポンの
商品登録なども進めておりまして、引き続き、食料品以外につきましても、大子町らしい返礼品の拡充に今、努めていく予定としているところでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 分かりました。 私が調べたところ、課長もこれから努力をしていくというような状況だったんですけれども、その中で、少しこの大子の建材、八溝スギなど大子のものを利用したものと少し角度を変えて、質問させていただきたいと思うんですけれども、この大子町では高齢化や
後継者不足による人口減少が進む中、この空き家問題も深刻さを増してきております。適切な管理を行えていないこの空き家の増加がもたらす問題として、空き家の敷地内に雑草が生え、様々な環境の悪化、景観の悪化、それに伴う不法投棄への発展という可能性もあります。 また、この敷地内の樹木や老朽化によって倒壊する危険性などを感じる場所も出現するなど、これからの予想もできるわけでございます。特に、これから夏になると、樹木や雑草が伸び放題になってしまう。また、そのことによってこの所有者にとっては、近所などから苦情が来ないか心配しているといった悩みが、私のところにもかなり来ています。所有者の中には、都市部などの町外に暮らしている方々がたくさんいると思うんですけれども、その方が空き家の管理を行っているところへ、また、親が高齢者になって、独り暮らし、二人暮らしをしている方が大勢いると思うんですけれども、所有者(親)が管理できなくなって、帰省時にその町外に出ている方が、草刈りなどを行っているといったことも徐々に増加しているということを聞いております。 このような方々のこの要望というか、大変さに応えるような形で、
ふるさと納税の返礼品に
草刈り代行サービスというのがありまして、これを返礼品として提供している自治体があります。遠方に住んでいて、なかなか、大子町に移動する機会をつくれない方もかなりいます。そして、この多忙で時間がなく、管理がなかなかできない、そのような方々にとっては、魅力的な提供の仕方だと私は思うんですけれども。ここで、次の
質問事項に入れたことをちょっとお聞きしたいと思うんですけれども、この当町で所有者が特定ができる空き家がどのくらいあるのか。また、高齢者のみの世帯はどのぐらいあるのか、ここでちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
まちづくり課長。
◎
まちづくり課長(
齋藤弘也君) ご質問にお答えいたします。 空き家の数につきましては、
総務省統計局が実施しております平成30年度住宅・
土地統計調査によりますと、町内の住宅総数7,900戸のうち、1,440戸が空き家となっているところでございます。また、高齢者のみの世帯につきましては、
厚生労働省の
地域包括ケア、見える
化システムによりますと、2020年時点になりますが、1,049世帯となっている状況でございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) やはり、以前よりもかなり増えているというような数字が出ています。これから空き家の発生を防ぐための取組方、空き家の
活用方法を進める取組方に対しては、早急に行っていく必要性を感じるところであります。 そこでこの、戻りますけれども、
草刈り代行サービスの返礼品を行っている自治体でございますけれども、事例としては宮城県石巻市、
近隣市町村では高萩市もこのような
草刈り代行サービスを提供しているようです。また、私が調べたところですけれども、ほかの提供している市町村は全国で約50件ぐらいありました。
作業内容としては、市町村によって様々で、内容は異なると思うんですけれども、金額の場合、時間で定めたり、面積で定めたりしているようです。また、手入れなどをするには草刈り機で刈っていただいたり、また、除草剤などをまくとか要望に応じた申込みができるシステムを設定しているところがあるようでございます。 ほかの全国的な事例について、町のほうでは何かご存じでしょうか。そのところをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
まちづくり課長。
◎
まちづくり課長(
齋藤弘也君) ご質問にお答えいたします。
草刈り代行サービスを
ふるさと納税返礼品として提供している事例についてでございますが、
インターネット等で各自治体の状況を確認しましたところ、ただいま議員からもご紹介もありましたが、県内外で幾つかの事例がございまして、県内では
県北地域で2つの自治体、
県南地域で1つの自治体におきまして、住居や農地の管理のための
草刈り代行サービスを返礼品として提供しているところがございます。 県内での導入の事例を見てみますと、基本となる作業員の人数と作業時間、例えば、作業員2名で5時間といった内容で
寄附金額を設定している事例、また、一定の面積内の
除草作業で
寄附金額を設定している事例、そのほか、県外の事例などを見てみますと、1時間から6時間まで希望する時間を選べる事例などがあることを確認しているところでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 今、課長がおっしゃったように私も調べたところがたくさんあるんですけれども、ここでやはり前に申し上げたように、
草刈り業務は非常に大切なことだと本当に思います。 当町でも、全国的に問題化されている少子・高齢化によって、農業者の減少が進んでいます。そして、この畑や手入れもなかなかできなくなって、それから
遊休農地がかなり増えている。
遊休農地だけでなく、住んでいる家の回りも管理できなくなってしまうような状態もこれから発展して、そのことによって心配されると思うんです。 この
ふるさと納税というのは何のためにつくられたのか。大子町のような、この地方で、
ふるさとで生まれて、この自治体からまさしく教育などを受けて、皆さん、この町から暖かい恩恵を受けて育って、そして、進学や就職で都会などに行ってしまう。その結果、都会の自治体には、その働いた分の税金を入れることはできますけれども、自分の生まれ育った故郷にはこの税金は入ってこない。そこで都会に住んでいても、これまで自身を育ててくれたこの大子町、
ふるさとに、自分の意思で幾らかでも納税をできないものかと検討してできたものだと聞いています。 そのような思いで、この大子町に納税をしていただいている方々が大勢いるとは思うんですけれども、その中に、このように親が高齢になってしまった、実家の管理もなかなか遠くてできない。そのような方々に応えるような、この
所有地管理の
プラン化というのを大子町も推進をして、それに伴う納税者の増加に向けて、当町でもこのような
草刈り業務の
サービスを提供してみてはいかがと思うんですけれども、そこのところをお伺いいたします。
○議長(
大森勝夫君)
まちづくり課長。
◎
まちづくり課長(
齋藤弘也君) ご質問にお答えいたします。 当町での
草刈り代行サービス提供についての検討ということでございますが、議員からご提案のありましたとおり、
草刈り代行サービスにつきましては、町内に空き家を所有していたり、町内の実家に高齢のご家族だけが居住しているような町外の方々にとりまして、利便性があり、大子町の特性に合致した好事例であると考えているところであります。 しかしながら、具体的に返礼品とする場合には、
作業面積や草の廃棄量などが一定でない
草刈り作業に対しまして寄附額をどう決めるかや、実際に作業を実施する場合の
日程調整や
実施範囲の確認、完了確認をどうするかといった
検討課題もあると考えております。 返礼品としまして、
草刈り代行サービスの提供を希望する事業者から相談があった際には、その辺りの課題も詰めながら、返礼品の登録のほうを検討してまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 分かりました。 いわゆる、行政のほうで返礼品の
サービスを入れるとしても、草刈りを行う事業者の検討が必要だということになってくると思うんですね。先ほど課長が申した日程、
実施場所、
打合せ等は、やはり事業者のほうでも流れに沿って行っていくことになるわけではありますけれども、もし、この
草刈りサービスが返礼品として提供された場合、発注者は町外にいるわけでございますから、打合せなどはなかなかすぐ、明日、あさってなど近日中にできないことだと思うんです。 そこで、
委託業者でございますけれども、市町村の中には
地元住民で様々な地域の場所に詳しくて、また、この
専門業者などよりも時間の余裕がある。今、ところどころで
草刈り業務とか行っている
シルバー人材センターがありますけれども、このような方は、非常にいろいろ庭とかその近所なり詳しい方がたくさんいると思うんですけれども、この
シルバー人材の方と連携をして取り組んでいければ、スムーズにこの
草刈り業務サービスが進行していくのではないかと思うんですけれども、
シルバー人材センターと連携していけないのか、そのところの考え方を伺います。
○議長(
大森勝夫君)
まちづくり課長。
◎
まちづくり課長(
齋藤弘也君) ご質問にお答えいたします。
シルバー人材センターとの連携というようなご質問でございますが、
シルバー人材センターにおきましては、町内におきまして
草刈り業務の実績が多数ございますので、時間や面積、金額など、
草刈り代行サービスの内容をご相談しながら、返礼品の登録に向けた連携は十分可能であると考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) ぜひとも、この返礼品の中に
草刈り業務というのを入れていただければ、この大子町から出ていった方々が大子町に対して注目する。また、大子町の温かい想いが町外に出ていって住んでいる方々に伝わると思うんですね。ぜひとも、この返礼品を検討していただきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。 続いての質問でございます。
町内事業者の
人材不足への対策について、ご質問させていただきます。 まず、全国的に急速に少子・
高齢化社会を迎えており、多くの業界や業種で
人手不足や
人材不足が深刻化している中でございます。地方の事業所の対策では、
雇用形態の種類を増やすことや
採用方法の改善、また、
労働条件の見直し、高齢者などの
雇用環境の整備、それに伴う
外国人雇用も視野に入れ、これからのAIや自動化に取り組み、統合的な対策の取組を行っている事業者の紹介を、新聞などの報道でも何度か掲載されているのを見たところであります。 この
人材不足の状況が続くことは、
事業運営、事業の維持がかなり難しくなり、成長や安定に影響を及ぼすことは大きな問題であると思われます。この大子町でも
人材不足、
担い手不足により、事業の縮小や廃業してしまった事業所も多く存在していることと思います。昨日の
齋藤議員の質問でも、このような心配の質問があったところでございますけれども、私からもこのところをちょっと質問させていただきます。 そこで、これからのことで対策についてお伺いします。 大子町で現在、事業所における
人材不足等の状況などについては何か聞いているのか、そのところをお伺いします。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) ご質問にお答えをいたします。 町では、
産業振興施策の
検討材料とするために、今年の2月から3月にかけまして、大子町
中小企業・
小規模企業振興に関する
実態調査という
アンケート調査を行わせていただきました。その中で、人員の過不足についての設問がございまして、そこに適正と回答いただいた事業者様が過半数を占めております一方で、不足と回答する事業者も4割弱、存在したところでございます。特に業種としましては、建設業、また
サービス業などで
人手不足の傾向にあるということが分かったところでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) どこも
人手不足はかなり深刻化していると思いますけれども、この
人手不足と
人材不足、意味は異なるわけでありますけれども、
人手不足は労働者の人数が足りていない状態に対して
人材不足は労働者の必要な技術、スキルが足りていないところを指すわけでございますけれども、これらの
人手不足、
人材不足、
担い手不足の解消に向けて、人材の確保やそれに係る育成などは行っているとは思うんですけれども、町でさらに行っている取組についてはどのようにしているのか、そのところをお伺いします。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) ご質問にお答えをいたします。 事業者様が、
事業成長・
事業維持に当たりまして直面している
人材不足への解消のため実施しております
人材確保、
人材育成、DX化による省力化に対しまして、町では多面的に支援を措置しておるところでございます。 まず、町と
茨城労働局がそれぞれの強みを生かしまして、一体的に事業を推進することを目的とした、こちら
雇用対策協定を平成29年度に締結させていただいております。これに基づきまして、
茨城労働局との連携の下、
町内事業者の求人などの
情報提供、
清流高校生向け企業説明会、
巡回労働相談会、大子町
企業ガイドブック作成など、
就職支援全般に関する事業を実施しているところでございます。 また、
地域ぐるみの
支援体制が重要であるとの認識の下、令和4年度以降、大子町商工会が
経済産業省より受託しております地域の
人事部事業に、町も参画しておるところでございます。こちら具体的には、
人材育成・定着に関するセミナーの実施、
町内事業者と
都市部企業の現役社員やOBとの
マッチングなどを実施しております。この
マッチングによりまして、
町内事業者に対する
課題解決や経営指導などにつながっているところでございます。 また、昨日も答弁の中で出てまいりましたけれども、
事業承継につきましては、
事業承継マッチングプラットフォームであります「relay」という
プラットフォームの中に、町の
特設ページを設置いたしまして、大子町商工会とも連携の上、
マッチング支援などを実施しております。
町内事業者における支援のニーズは高まっているところでございます。今後は、茨城県
事業承継・
引継ぎ支援センターとも一層の連携を図ってまいりたいと考えておるところでございます。 そのほかの措置・対策といたしまして、繁忙期における
人手不足の解消や関係人口の創出を目的といたしまして、都市部の大学生による
町内事業者へのインターンシップ支援事業の一部費用補助ということで、今般の補正予算のほうにも計上をさせていただいておるところでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 今、課長からの雇用体制協定など県と町で取り組んでいるということで、都会から、町外から人材を引き寄せるというような取組方をしていると説明がありました。また、数年前から、町が商工会と連携して行っている
経済産業省との視察研修などこの事業がかなり進んでいるということで聞いていますけれども、商工会の青年部が県外に様々な研修を行っている、これは非常に大切なものだと思います。町の経済においても、活性化に生かしていくのは、本当にこれから重要なことだと思います。今後もさらに重ねていってほしいと、そう思うわけでございます。そのことによって、今、林業や町の発展、新規参入の参考にもつなげていってほしいと思います。 これらの様々な課題、今、課長のほうからインターンシップなどの支援事業の中で、財政的な支援を行っているということでございますけれども、これからも様々な支援をしていくと思いますけれども、これについてちょっと詳しくお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) それでは、答弁の中にありましたインターンシップに関しての説明を少しさせていただきたいと思います。 こちらは、都市部の大学生が町内の事業者のところにまいりまして、例えばそちらの仕事を体験するといったような内容となっております。こちらはどうしても繁忙期ですとかそういったときに
人手不足が生じる農業、そういったところで非常に有用な事業ではないかと考えております。農業に限定するものではございませんけれども、まず、事業者様には登録をいただきまして、都市部の大学生の体験型インターンシップとして、授業を行っていただきます。申込みがありましたら、その大学生を受け入れていただきまして、作業を行っていただく。また、その授業に関する様々な考え方ですとか、そういったものを体験していただくというものでございます。 こちらは短期的な
人手不足の解消だけでなく、長期的には関係人口の創出にもつながっていくものというふうに考えております。いずれは移住への関心の引上げにも寄与するのではないかというふうに考えておるところでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 分かりました。 やはり、今、課長の言ったインターンシップは、かなり支援をしていくと効果があるのかなと思います。この大子町においては、今、課長がおっしゃったように地域性、推進事業と並んで季節的、また短期的な
人材不足などを補うため、事業所の取組など行政のほうはそのように考えて行っているんですけれども、事業者のほうはどのような取組方の増強、どのように取組を行っているのかというところを知っていればお聞かせ願いたい。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) お答えをいたします。 こちら、
人材不足につきましては、やはり業種、業態によりまして、様々な状況があるものと私も承知しておるところでございます。季節的な
人材不足が生じやすい小売事業者の方、また果樹園を経営されている方などにおきましては、繁忙期につきましては、人材派遣会社の活用ですとか、また、知り合いの方にお願いするといったような形で、
人材不足への対応をされているというふうに伺っておるところでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 分かりました。 これから、事業所のほうにも周知は行っていくと思うんですけれども、非常に協力していってほしいと思います。 先ほど、課長から説明があった特定地域づくり共同組合の制度というのは、安定的な雇用の環境の確保の観点から考えますと、先ほど申した地域内外から呼び寄せることがかなりできたとすれば、事業者の維持拡大を推進することが容易に達成できると思うんです。 先ほど話はいただいたんですけれども、この制度に資するイメージ、また、もうちょっと事業者と共に歩んでいくような推進する形というのを、具体的にぱっと単純的な感じで分かるように説明をお願いしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) ただいま議員のご質問にありました、特定地域づくり事業協同組合制度というところでちょっとご説明をさせていただきますと、こちら、地域人口急減に直面しております地域において、マルチワーカー、副業ですね、複数の職業をされる方の活用により、地域産業の担い手を確保するための特定地域づくり事業を行う事業協同組合に対しまして、国から財政的、制度的な支援が行われるものでございます。 こちら、既に全国に100以上の組合が設立されているということですけれども、茨城県内の実績はまだないというところでございます。 課題としましては、年間を通じた仕事の確保、また職員、マルチワーカーとして雇用する人材の確保、定着、そういったところでございます。 町では現在、他県の組合に対するヒアリングですとか、
町内事業者からの同制度の活用のニーズを聴取させていただいているというところでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) マルチワーカー、インターンシップ、様々なことを行っているところでございますけれども、この、先ほど申した繁忙期、季節ごと、兼業、副業として事業者の下で様々な職種を体験することは、非常に身になることであると思います。やはり、1つの仕事は持っていても、また、副業など緩和されているところでございますので、ちょっと経験することで今まで感じてなかったものが、この町の中で様々起きている。農業のほうの
遊休農地の活用とか、あとは飲食店のこれからの担い手がいなくなって、閉めるところもあるかもしれません。そのようなところで、ちょっと手に触るということは、これから必要になっていくと、そう思います。今後のこの町の経済を見据えたときに、非常にこの
担い手不足に関しては大切なことだと思います。 大子町に興味を持った方々が先に述べた事業者の下で、農業体験、以前から私も質問の中では入れているところでございますけれども、農業体験の中で、移住への関心を高める取組、先ほど課長からインターンシップ事業とかありましたけれども、それだけではなく、移住を高めるような、魅力を高めるような取組方は今後もっとできないのか、そのところをお伺いします。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) ご質問にお答えをいたします。 議員ご指摘のとおり、事業者の
人材不足を解消するための1つの手法といたしまして、移住者の増加というのはひとつ有力な施策かと考えております。 町におきましては、第7次大子町総合計画や大子町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づきまして、町の知名度の向上と観光・交流人口、関係人口、移住・定住希望者の掘り起こしに向けまして、タウンプロモーションを推進しておるところでございます。 こちら、具体的に申し上げますと、例えば大子町の空き家等情報バンクの設置、大子町住宅リフォーム助成金の措置及び情報発信、茨城県と連携しました、わくわく茨城生活実現事業などの情報発信などにより、移住者の増加を図っているところでございます。 また、それに加えまして、先ほど答弁いたしましたインターンシップのこういった活用をしまして、さらに大子町の魅力を発信して、大子町を知っていただくということにつなげてまいりたいと考えているところでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) インターンシップ支援事業、これは地域に実際に働いていただいて体験すること、深めることを目的にしていると思います。地域づくりの活動に触れながら、体験を通じて大子町のよいところを実感してもらいながら、様々な事業に興味を持ってくれるのではないかと今後、そのように期待したいと思います。 また、古民家を活用した農業体験を通じて、都市部との交流を図っていくことで、今後のグリーンツーリズムの進展そのものにつながっていき、アウトドア事業とともに大子町の魅力の発信にもつながっていければとそう思うところでございます。 今回、この
人材不足対策を質問させていただいたのは何度も申しますけれども、全国的な少子・高齢化により、どの市町村でもこの問題は必ず訪れてくることだと思います。この大子町においては、この問題に対しては、どの市町村よりも早くから受け止めているところであります。そのことによって、町も議会も打開策を今この場で講じているところでございます。これから、
大子まちなかビジョンの策定の下、防災、道の駅の整備が着々と行われております。 また、昨年開通した袋田バイパスをはじめ久慈川緊急治水対策プロジェクトも進んでおります。そして、松沼橋の建て替えや国道461号の各工事に伴う大子駅ロータリーの整備など、この後、数年で、大子町の中は劇的に変化を遂げようとしています。 また、今まで長かったコロナ禍を経て、様々なイベントが開催され、町ににぎやかさが取り戻ってきています。そして、皆さんが集える交流拠点施設が昨日、竣工を迎えたところであります。 これらに伴い、この交流人口の増加や移住者促進活性化に向けては、町民の皆さんと思いをしっかりと尊重し、事業者の方々、町と議会と連携して、これからの大子町の魅力をはっきりと伝用し、町の誇りにつながるよう、積極的に諸問題に挑んでいきたいとそう思っているところでございます。 以上でございます。 次の質問に入らせていただきます。 道の
駅奥久慈だいご北側敷地内の活用について。 先般から、観光誘客の1つに挙げているドッグランの整備についての質問では、これまで数回にわたって行ってまいりました。そして、前回の定例会の質問で、ドッグランの整備を道の
駅奥久慈だいご北側の敷地内に実施計画を進めていると答弁をいただいたところでございます。その後の進捗状況について伺いたいと思います。 そのドッグランとは、犬にとって限られたスペースの中で自由に駆け回ることができる場所、そして、遊ぶことが非常に重要であり、精神的なストレスも落ち着いて解消ができるよう、遊びの中で訓練されていると言われています。飼い主にとってもペットの充実した暮らしを実現したいのなら、伸び伸びと遊ぶ時間を設けることが望ましいことだと思っております。このドッグラン整備によって、ペットと飼い主の希望をかなえる場所となり、一日中この大子町でのんびり遊ぶことができるとして、この観光客や住民の方々のにぎわいの場所にもつながると思われます。これらの整備を進めていくには、この周辺整備の施設に関して住民等への影響を十分に考慮しなければならない、そう思っているところでございます。 この設置場所の選定を今後行っていくと思われますが、その計画を進めている敷地のことが、道の駅の北側ということは分かったんですけれども、はっきり決まったのか。そのところをお伺いします。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 ドッグランなどの整備につきましては、前回の定例会でも答弁をさせていただいておるところでございますけれども、道の
駅奥久慈だいご北側の敷地での整備に向けて、現在、設計業務を進めている状況でございます。 土地の形ですとか、そういったことをよく調整しながら、場所としましては道の駅北側に設置をするということで進めておるところでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 今日も進めていただいていると答弁をいただいたところでございます。私もちょっとわがままなんですけれども、今後、町内のほかの場所、例えば観光客が多く訪れる袋田駅の周辺などにも、このようなドッグランなどを計画する方向性があると非常にいいと思うんですけれども、そのところちょっと伺います。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 道の駅以外の場所、例えば袋田の滝ですとか袋田の周辺、そういったところへのドッグランの整備の計画があるかというご質問をいただいたところでございます。 現時点において、計画立案等はしていない状況でございます。道の駅北側に整備しますドッグランの運営状況などしっかりと考察させていただきまして、必ず課題は出てくるものと、こちらも承知しております。それらに対応してから、次の計画に入るべきであるというふうに考えておるところでございます。 現在、地域からの正式な要望もなくて、断片的に要望が散在しているという状況で認識をしております。地域と地元の協力が非常に重要で、また、不可欠な事業でございますので、地域の実情をよく捉えた上で、慎重に進める必要もあるかと考えております。 また、観光地であります当地におきましては、民間事業者の方々が新規参入することで、町の経済が発展することも考えられます。
町内事業者の皆様のご活躍、またその上で、町外事業者の方が参入していらっしゃるような形がよいのではないかというふうに考えておるとことでもございます。 ペットツーリズムの推進による観光振興には、様々な点において民間事業者の皆様の力が必須でございます。道の駅北側でのドッグラン整備を契機に、そういった機運醸成につなげてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 分かりました。 今、これから、ようやく奥久慈だいご道の駅の北側に整備をするということであります。これは、なかなか、ほかの場所を次から次へと行っていくというのは、町の行政の中ではかなりすぐにはできない。それよりも民間業者のほうで、今回造ることによって、ちょっと目を向けていただける方々もいるということで、少しずつ、今回の北側ということはありがたく受け止めて、それで行っていただきたいと思います。 その北側の施設整備としては、犬の安全性、犬同士のトラブルを回避する中型犬、小型犬の犬のエリア、また、飼い主同士がお話しする交流スペース、犬のトイレ、水飲み場などのスペースなど、かなり十分な広さを確保することがドッグランとしては望ましいと思われます。 そこで、整備する敷地面積はどのぐらいを予定しているのか、お聞かせ願いたい。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 現在、進めております設計業務の内容でございますけれども、整備予定の全体面積は、約650平方メートルを予定しておるところでございます。これは、北側の敷地が全体で約1,000平方メートルぐらいあるんですけれども、その大半を使うというような形です。このうち、ドッグランとして使う面積ですけれども、縦10メートル、横25メートルの約250平方メートルを予定しておるところでございます。フェンスについては、高さ1.5メートル、地面のほうは芝生仕上げということで、プラスしてぺットの水飲み場及び足洗い場を整備しまして、飼い主とペットが安心・快適に滞在できる環境整備を要件として、進めておるところでございます。 また付随して、道の
駅奥久慈だいごの駐車場から通路となります既存の階段がございます。こちら、非常に急傾斜であることから、ペット連れの方、または地域住民の皆様にも配慮しまして、緩やかな連絡スロープの整備ですとか、多目的駐車場2台分の整備も予定しておるところでございます。 これらの整備により、観光誘客・商品額の引上げに加えまして、災害時に、敷地周辺の地域住民の皆様が、指定緊急避難場所である道の
駅奥久慈だいごにスムーズに避難できるようになることも考えまして、地域防災力の向上にも寄与していきたいというふうに考えておるところでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 分かりました。最初に造るドッグランでございますので、道の駅に来ていただいて、犬を連れていただいて、そこでちょっと犬の休憩ができるというスペースがあれば十分ではないかと思います。これから整備するに当たって、完成までの流れ、ざっくりでよろしいので、その辺の流れをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 完成までのスケジュールでございますけれども、現在、進めております設計業務の期間が本年7月31日までとなっております。その後、この設計を基にしまして、旧役場庁舎跡地の工事スケジュールと調整を図りながら進めてまいりたいと考えておるところでございます。 工期につきましては、約10か月程度を見込むところでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) かなり速いペースで進んでいくような形だと思います。 本当に楽しみにしているところでございますけれども、この私が先般からずっと、ドッグランの整備のことを質問してまいったわけでございます。それは、大子町を含めた観光地は、ペット同伴の旅行の需要がかなり増えているということで、質問を行ってきたわけでございます。今後、この課題として、ペットツーリズムの進展の観点から、今後の町の考え方をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
田那辺孝君) ご質問にお答えをいたします。 近年のペットブームを背景としまして、観光地などにおいて、ペットとの同伴旅行の需要が増加傾向にある状況にございます。ペットと一緒に宿泊やアウトドアアクティビティを楽しむといった内容を、SNSに投稿される方も多いような状況でございます。今後ますます、対応や充実を求められるというところも想定されるところでございます。 令和5年第3回定例会などでも申し上げておりますけれども、町といたしましては、ペットツーリズムの観点から、観光誘客の手だての一つや、観光で訪れたペット同伴の方の休憩場所として、また観光だけではなく、町内に住んでいる愛犬、また愛犬家の憩いの場となるような施設を整備してまいりたいというふうに考えておるところでございます。こちらをもって、今般のドッグランのほうを進めているというところでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 飯村剛君。
◆4番(飯村剛君) 分かりました。 ぜひ、この観光客の方々に、人とペットに優しい町のPRをもっとしていただいて、この多くのドッグランの整備を行っていってほしいと思います。もっとこの大子のドッグランの情報が知られれば、大子町へ観光に来ていただけるのではないかと思います。さらに、この大子町ならではの自然環境を生かしたドッグラン整備、また、ちょっとわがまま的なことを言ってしまうんですけれども、それを造ることでペット同伴で宿泊できる施設の整備にもこれから発展をしていくのではないかと、期待が持てることだと思います。 このペットとの暮らしについては、都心ではなかなか実現することは難しい。そんなとき、自然あふれるこの大子町でこのような体験をすることによって、古民家を活用して二拠点生活を検討する方、また多くの方々がこの大子町へ移住への関心を持っていただけるように、これからも推進を考えていただきたいとそう思うわけであります。 以上で、私の質問は終わりにします。
○議長(
大森勝夫君) 4番、飯村剛君の
一般質問は終わりました。 午前11時まで休憩とします。
△休憩 午前10時55分
△再開 午前11時00分
○議長(
大森勝夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△
佐藤正弘君
○議長(
大森勝夫君) 9番、
佐藤正弘君の
一般質問は、本人の申告により60分以内です。
佐藤正弘君の
一般質問を許します。
佐藤正弘君。 〔9番
佐藤正弘君 登壇〕
◆9番(
佐藤正弘君) 議長の許可を得ました。4年ぶりで質問させていただきます。 今日の質問は、町長の就任時、6年に近くなるわけですけれども、そのときに掲げた公約の進捗状況、そして、私どもが昨年10月、アンケートを実施しました。600項目に及ぶ意見や要望が寄せられました。その中身を中心に、5項目質問させていただきます。 それでは初めに、町長の公約について質問させていただきます。 町長は6年前、庁舎整備の経費の削減、県北を横断する高規格道路の整備、子育て支援、教育の充実、豊かな自然環境を生かしたまちづくり、高齢者の健康と長寿、地域産業の確保、ブロードバンド化の活用とサテライトオフィスの整備、地域産業・農林業の活性化と雇用の創出などの施策を推進することにより、日本一幸せなDAIGOづくりに挑戦すると選挙時の公約に掲げております。掲げた公約が実現すれば、町民をめぐる状況は大きく変わり、将来の展望が開けることは間違いないと思います。 そこで、現在の進捗状況はどのようになっているのか、お答え願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) 今の質問にお答えいたしたいと思います。 現在、私は、2期目の2年目の町政のかじ取りをさせていただいているところでございます。今のご質問は、1期目、私が初当選をするときの公約に関してのご質問だということで理解をしておるところでございます。当然、私、2期目の町政のかじ取りを預かっておりますので、1期目の評価を得た上で、今この場に立たせていただいているという認識をしているところでございます。ご理解をいただきたいと思います。 また、今ご質問にありました高規格道路でありますけれども、高規格的道路でありますので専門家からいたしますと、この的が入ると入らないのでは随分違いますので、ご理解をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 さて、選挙公約に関してのご質問でありますけれども、平成31年に佐藤議員からは3回、令和2年に1回、同様の質問を受けているところでございます。 私の1期目の就任後でありますけれども、令和元年東日本台風の被害、さらには新型コロナウイルス感染症への対応など、重要な課題にも取り組んでまいったところであります。 6年前の立候補に際しまして、今お話がありましたように公約を掲げ、この当初の公約については、既に達成をしたと認識をしておるところであります。 ただ、当時掲げましたドクターカーの導入及び大規模公園の設置につきましては、当時、取り下げた理由を説明いたしまして、ご理解いただいていると認識しておりますが、あえて申し上げておきます。 ドクターカーの導入につきましては、
近隣市町村との連携による事業となりましたけれども、投資費用が高額になる割には
サービスが十分に供給できないということで、私のほうで取り下げました。その分、医師修学資金等医療分野への資金投入に替えさせていただいたところであります。 大規模公園の設置につきましては、私が就任直後に、民間事業者による事業の実施が始められたため、その事業者にお任せすることとしたところでございます。 今後も、日本一幸せなまちづくりの実現に向け、事業を推進していきたいと思っているところでありますけれども、詳細につきましては、この後、
総務課長から答弁をさせますので、このままお待ちください。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(藤田隆彦君) お答えいたします。 それでは、各事業につきましては、各課にまたがりますので、質問通告書にありました件につきましては、総括的にご説明をさせていただきます。 まず、高規格的道路の整備でございますが、国道118号では那珂大宮間の4車線化、さらには冠水対策を含めました大宮大子間の拡幅、袋田バイパスの開通など、早期開通に向けまして、努力が実ってきたと考えております。また、横軸の国道461号線でございますが、常陸太田市内北沢トンネルの開通、上岡橋架け替え事業の着工、大子駅前拡幅事業の着手など幹線道路の整備が進められております。 町長におかれましては、現在、国道461号整備促進協議会の会長、国道118号改修期成会の副会長、茨城県道路整備促進協議会の理事、仮称、北関東北部横断道路整備促進同盟会の会長、つくば市・大子町間幹線道路整備促進協議会副会長を就任しております。 要望体制を充実させておりまして、高規格的道路の整備促進に向けまして、関係自治体と共に、国・県に対し要望活動等を日々実施しております。 次に、子育て支援・教育の充実でございますが、保育料無料をはじめとする町の各無料制度は継続しつつ、放課後児童クラブの拡充などを実施し、子育て世帯住宅建設助成金につきましては、対象となります世帯において、住宅を所有する場合の補助につきまして増額するなど、拡充を実施してまいりました。 また、子育てサポートの一つとしまして、医師に無料で医療相談ができますアプリ
サービスの導入、不育症に悩む夫婦の経済的負担を軽減するための不育治療費助成事業の実施、不妊治療費の対象を保険適用の際の自己負担額まで拡充、言葉の遅れています幼児等に対します言葉の巡回訓練を導入してまいりました。 教育関係でございます。 ブリティッシュ・ヒルズの語学研修、児童・生徒に1人1台のタブレットの配布、AI学習ツールの整備、ネットワーク環境拡充によります学習環境の改善、英語技能検定試験費用助成など従来の事業に加えまして、新規事業によりまして、教育に関しましては、外国語教育を拡充させております。教育事業をより充実させまして、未来の担い手育成に努めてまいります。 次に、豊かな自然環境を生かしたまちづくりでございますが、大子町をフィールドに様々なイベントや施設の整備が行われております。OSJ奥久慈トレイルレースの開催、常陸の国ロングトレイルコースオープンへの協力、町内登山コースの整備、やみぞホテルの
バレルサウナ整備、大子おやき学校キャンプサイトの整備、そのほかでございますが、いばチャリin大子、八溝山ヒルクライムレース、フォトサイクルイベント、カフェライドイベントの開催などの事業を推進する上で、自然資源を生かしたプロモーションを行い、魅力を積極的に発信してまいりました。今後も継続しまして発信を行い、まちづくりに寄与してまいります。 次に、高齢者の健康と長寿でございますが、フレイル対策や生活習慣病の重症化予防を目的に、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施への取組、健康づくりポイント事業の対象事業の拡大、帯状疱疹ワクチン接種の助成事業、これらを実施してまいりました。 また、町内の医療機関等に12箇所、デジタルサイネージを設置しまして、高齢者への
情報提供のほか、介護関係支援のためにICT機器、有償ボランティア
マッチングサービス、スケッターの導入など介護事業者に対しても支援してまいりました。 さらに、元気アップ教室、パワーアップ教室、湯ったり大子など高齢者対象の予防事業も推進してまいりました。 次に、地域医療の確保でございます。 医師不足解消及び医療体制の強化を図るため、新たに医師を雇用した町内医療機関に対します補助事業を実施し、これまで3件の雇用につながっております。また、将来、町内の医療機関におきまして、医師として勤務しようとする者に対しまして、修学資金を貸与する医師修学資金制度を設けております。現在4名に貸与しておりますが、これらの事業によりまして、地域医療に不可欠な医師の確保に努めてまいります。 次に、ブロードバンド化の活用、さらにサテライトオフィスの整備でございます。 ICTなどのテクノロジーを活用しまして、町民の利便性の向上、行政の効率化を目指しております。サテライトオフィス等を誘致する際に当たりましては、進出支援としまして、補助金を支出しているところでございます。 次に、地域産業・農林業の活性化と雇用創出でございますが、生瀬地区での県営基盤整備事業につきましては、昨日の
齋藤議員への答弁で申し上げた課題を、県及び地元との連携によりまして解決し、計画の実現に向けて進めております。 国・県補助事業の要件を満たさない施設整備等を支援します認定農業者等育成支援事業につきましては、年度ごとに全ての要望にお応えしておりまして、認定農業者や新規就農者の経営安定及び育成に寄与しているものと考えております。 県補助事業であるもうかる産地支援事業につきましては、生産団体や認定農業者の要望に可能な限りお応えしまして、効果的な機材購入の支援が図れていると考えております。 農作物生産団体や畜産団体等への運営補助ですとか事業費補助につきましては、継続的なものに加えまして、令和2年度から令和5年度にかけましての新型コロナ及び物価高騰対策の追加支援も行いまして、作付意欲の減退の抑制を図ったところでございます。 林業の活性化でございますが、森林環境譲与税活用事業を令和2年度から本格化させております。森林整備、
人材育成、担い手の確保、木材の利用促進ですとか普及・啓発等の各施策を推進しているところでございます。 以上、公約に掲げております町の代表的な事業の進捗につきまして、お話しさせていただきましたが、実施の進捗状況、今後ですけれども、これからも全員協議会等におきまして、引き続き適宜報告させていただきますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上になります。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 回答いただきました。 今、
総務課長が答弁したわけですけれども、ということは町長の公約が全面的に町の事業として推進されているということで間違いないでしょうか。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) ご質問は進捗状況をお聞かせ願っているわけですので、今のご質問は町にその事業が浸透しているかというご質問だと思うんですけれども、1期目に掲げた公約に関しては、充足をしている。そして、1期目に掲げた公約に関しては評価を得た上で、今、この場に立たせていただいている、そう申し上げているところであります。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 1期目の公約はもう実現しているというふうに解釈してよろしいんですか。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) そう申し上げました。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 幾つか今、気づいた点をちょっと質問させていただきますけれども、例えば、その4年前の質問も同じでしたけれども、私、確かに高規格道路、高規格的道路というんだよというふうに町長から言われましたけれども、今の、例えば、461号線なり118号線が高規格道路なのかどうか。それと、1期への公約の中では都市部へのアクセス向上、現在の半分の時間で都市部へ移動できるようにします。例えば、高規格的道路のところはそうなっているわけですけれども、実際にそれは実現されているのかどうかをお答え願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) まず、1つお答えしますけれども、今、お話しされた国道118号と国道461号というのは一般国道でありますので、どなたでも分かる話になると思います。 また、都市部への半分の時間で行くという私の答弁に関しましては、北関東北部横断道路整備促進同盟会会長に私が就任したことがこの事案のことでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 町民がこの公約を見たときに、本当に都市部へも道路が整備されて、時間もかからず行けると、大子町に住んでそこから勤めればいい。また、その医療や福祉や高齢者問題もそうだと思いますが、これで大子で希望が持てるというので高梨町長を選んだというふうに思いますけれども、今のような形で、質問に対する回答では不十分だというふうに思います。高規格道路は本当に高速道路と結んだ距離、時間等が短くていけるのかどうか、その点についてお答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) 何回も申し上げますけれども、高規格的道路です。私が話しているのは。高規格的道路で利便性をよくしていくという話で、話しているわけです。都市部へ半分の時間で行くというのは、ほかの議員さんのご質問に答えたことがあると思いますけれども、地元選出の国会議員と意思を共有いたしまして、大子町から那須塩原まで今の時間の半分で行こうという目標を立てて、その期成同盟会が認められて、私が会長に就任しているわけです。 道路を造るというのは議員もご存じだと思いますけれども、一朝一夕ではできるものではありません。土地も購入しなければならない場合もある。ましてや、隣接の市町村との協議もしなければならない。長い年月をかけて、諦めずに進まなければいけないものでありますけれども、私が就任する前はその力は弱いものでありました。 当然、今回のこの災害も踏まえまして、国道118号のかわプラザの辺りでは4車線化計画が入ってきているというのは、佐藤議員がいらっしゃらないときに、私からほかの議員にも説明をしているわけです。だから、佐藤議員がおっしゃるように分からない人がいるかもしれませんが、説明は私どもはしっかりやってきていると思っていますし、これからもしっかりと説明していきたいと思いますので、ご理解をお願いしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) ちょっと町民が求めている答えとまた違うように思います。高規格的道路はどんなものか。それを説明していただきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) 高規格的道路の定義というのは、調べればすぐ分かる話でありまして、あえてここでお話しする話ではないような気もしますけれども、高規格的道路の分かりやすい話でいいますと、交差点を陸橋化していって、できるだけ信号を少なくしている。 多分、佐藤議員、分かってご質問していらっしゃると思うんです。ですから、分からない人がたくさんいるというのであれば、佐藤議員も分からない町民にぜひ説明をしてほしいと思うぐらい、私は思っているところであります。 そういう道路を造っていくことに関しても、道路の規格というのは国レベルで国道をやっているわけでありますので、まず、国への要望をしっかりしていく。そして事業化をしていく。そして予算を獲得するという流れをつくっていくわけですから、それに対してしっかりと真正面から進んでいっているということを理解してもらいたいと思います。 以上です。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 今の答弁を聞いていますと、進捗状況はスムーズにいっているというふうな答弁でしたけれども、なかなか、私は頭が悪いのかどうか分からないのですけれども、理解できない部分があるということで、その幾つか、また細部にわたってあります。 例えば、ブロードバンドのところでは、人口減少にブレーキをかけるというような表現の仕方とか、あと、製造業、販売業では、国内外を問わず、新たな顧客販売を町が先頭に立って取り組むというふうなことがあるのですけれども、そのところはどのようになっていますか。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) ブロードバンド化というのは、人が減っていく中でデジタル化を推進していくという中の一つであります。私が就任したときは、役場庁舎もWi-Fiが入っていない状況でありました。そういう中で、職員にも端末を管理職には持たせていただいて、迅速な
サービスができるようにスタートをさせているなど、ちょっとここでお話しするともうお話できないぐらいのブロードバンド化には推進をしているところであるので、後ほどまた、ご質問があれば、別の機会でお話しさせていただいてもいいかなというふうに思います。 国外への特産品のPRということでありますけれども、昨年、県と一緒に台湾のほうに行ってきましたり、それから県の担当課のほうといろんな形で、大子町で取れる特産品を海外に進出できないか、協議をしているところであります。実は私も台湾のほうに行きまして、台湾のほうの事業者にセールスをしているわけでもあります。 ただ、これは検疫の問題がありましたり、実はやっていく中でいろんな課題があるというのもやったから実が分かっていることがあります。青森県などはリンゴなどを、国外に実を出していけるような、ハードルをもう1段階超えているところであります。大子町のリンゴというのは、例えば大子町のリンゴでお話しますけれども、やはりそういう検疫の部分もクリアをしていかないと、外国への道が開けないというのも実はそこで詳しく分かったところであります。今後も海外に向けて、それからインバウンドもそうでありますけれども、やはり土俵は国内に限らず、国外もチャンスがあれば生かしていきたいということでありますので、ご理解いただいきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 先ほど、ブロードバンドのところで企業誘致の問題も入っていまして、様々な形で企業誘致を行って、人口減少にブレーキをかけるんだというふうな表現の仕方をされています。本当に人口減少にブレーキがかかっているのかどうか。そのことについて、お答え願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) まず、1つですね。企業誘致というお話が出ましたけれども、私は企業誘致という公約は出しておりません。あえて、ここで申し上げさせていただいきたいと思います。 ただ、ワーケーションでありましたり、都会の企業の方々がブロードバンドを利用した働き方改革ということで、大子町でも働けるような措置は取っているところであります。佐藤議員ではない方に起業誘致の答弁をした記憶が私はありますけれども、私は企業の経営者でありましたので、簡単に企業誘致ができるほど大子町の環境は甘くないということで、実現できない公約を上げるべきでないと思って、あえて上げませんでしたので、はっきりとここで述べさせていただきたいと思います。 それから、直近の議会でも申し上げましたけれども、何十人、何百人というような製造工場がこの大子町に来ると、全てが解決するようなことをイメージしている人がたくさんいらっしゃることは、私も理解しています。 ただ、日本人の人口が減っていく中、マーケットが小さくなっていくのに製造業みたいな事業所が交通の便もなかなか悪かったり、都会からのアクセスがちょっと今悪いような場所に企業誘致が来ることは、
マッチングできる事案でないということで、別の角度からしっかりやっていくべきだというのを述べさせていただいておりますので、よくお調べいただきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) それは、後で、じゃ調べてみます。 企業誘致というのは、今の大子にとって小さい企業でも重要なことだと思うんです。それから、人口減の問題で質問しますけれども、そういう意味では町長としてこの町のために、今住んでいる人たちを守るのも当然だし、企業を誘致して少しでも町内で働いてもらう。高規格的道路もありますけれども、その道路が、私は十分に最初の公約が実現されたというふうには思っていません。この町に今何ができるのかというのは、働く場所の確保と人口減、その問題が最初の一番重要な課題だというふうに思っています。 次の質問は……
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) 誤解がないようにお話しておきますけれども、企業誘致を私はしないと言っているわけではなくて、いろんな施策をやっていった最後に、そうやって企業の方々やいろんな事業者が大子町に戻ってくれるような環境をつくるべきだと話しているわけです。 途中、切り抜いて最後に聞かれた企業誘致しないみたいな言い方をされると、1回1回説明しなくてはならないですけれども、交通の便をよくする。それから、
人材不足に対する環境を整えていく。そして、大子町の魅力を国外へも出していく。その結果、大子町の魅力が伝わって、大子町で働く魅力も伝えられて、そして、人口減少にも歯止めがかかる。そして、企業誘致も成功していくだろうと、そういうストーリーで考えておりますので、1つずつ切り取ってお話しされてしまうと、聞かれた方が誤解を生みますのでご理解をしていただきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 町長の公約の中に、このような部分があるんですけれども、民間企業の経験を生かし、様々な形で誘致提案を行い、人口減少にブレーキをかけます。そういうふうに公約したのは分かりますか。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) 今、私が出している文章をお読み上げになっていると思うので、分かりますかと聞かれますと、私が出しているわけですから、分からないとは答えないと思いますのでご理解ください。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) この表現の仕方は企業誘致ではないかというふうに思うんですけれども、実際に文章の中でそのように書いてあるんですけれども、提案だから違うということですか、これ。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) 何回も申し上げますけれども、私は企業誘致とお話ししていません。そこに企業誘致と書いてないと思うんです。誘致という意味をご理解いただきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) じゃ、すみません。何を誘致するんですか、これ。
○議長(
大森勝夫君) 暫時休憩します。
△休憩 午前11時27分
△再開 午前11時28分
○議長(
大森勝夫君) 会議を再開します。
---------------------------------------
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) 誘致と書いてあるから企業誘致ではないというのは、今、何回も申し上げたと思います。いろんな施策を投じていった上で、今、2回目、これ話しますけれども、大子町の機運を醸成した上で、大子町の魅力が上がって、そして大子町に来る方々がたくさんいたらいい。その結果、企業やいろんな方が大子町を盛り上げてくれたらいい。 そういう中、そういう言葉を総称すると私は誘致だというふうに表現したというふうに認識しておりますから、佐藤議員のおっしゃっているのは誘致だったら企業誘致、これは全然違います。 以上です。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 分かりました。言わんとすることは。 ぜひ小さい企業でも誘致が進められるようにお願いしたい。この部分のちょっと見解が違いますけれども、次の質問に入らせていただきます。 2つ目の質問です。人口減の問題です。 人口減少は多くの町民が今、関心を寄せているところであります。過去5年間の出生数と小・中学校の児童・生徒数について、あと、今後の推移、またどのような対策を行っているかをお答え願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(
鈴木大介君) ご質問にお答えいたします。 過去5年間の出生数につきましては、令和5年度が23名、令和4年度が38名、令和3年度が42名、令和2年度が43名、令和元年度が49名となっております。 過去5年間の小・中学校の児童・生徒数につきましては、令和5年度児童数が430名、生徒数は275名、令和4年度児童数は474名、生徒数は307名、令和3年度児童数504名、生徒数が304名、令和2年度児童数が537名、生徒数が310名、令和元年度児童数は586名、生徒数は312名となっております。 今後の推移につきましては、小学校の児童数でございますが、令和6年度384名、令和7年度378名、令和8年度356名、令和9年度334名、令和10年度298名となっております。中学校の生徒数の推移でございますが、令和6年度274名、令和7年度254名、令和8年度239名、令和9年度209名、令和10年度207名となっております。 児童・生徒数の減少について、どのような対策を行っているかとのご質問でございますが、教育委員会としましては、大子町立小・中学校適正配置等検討委員会におきまして、小学校・中学校の適正配置の調査検討のほうを行っているところでございます。 検討委員会におきましては、今後の児童・生徒数の推移、学級数の推移、公立小・中学校の適正規模に関する県及び国の指針等を説明した上で、出席委員からご意見をいただき、協議を進めている状況でございます。 小・中学校の適正配置につきましては、行政が一方的に進めることではないと考えております。地域住民や保護者の十分な理解と協力を得るなど、地域と共にある学校づくりの視点を踏まえた丁寧な議論を行うことが大切であると考えております。 以上です。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 今の数字でいきますと、今年は児童・生徒数が現在、658人いる。あと5年後では、児童・生徒数が505名に減少する、約150名減るというような数字だと思うんですけれども、今、数が少ないので、生まれた数が昨年は23名ですよね。ということはかなり少なくなっているので、町としても手のひらに乗るような今の数なんで、一定の子供たちに施策が打てるのではないかというふうに思うわけですけれども、例えば、中学生に対する制服の無料化、あとは、県北では既に日立や北茨城、高萩などではランドセルの支給なども行われている。 また、体育館への、昨日もエアコンの設置の問題がありましたけれども、早急に進めるべきではないかというふうに思うわけですけれども、この点についてお答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君)
教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(
鈴木大介君) ご質問にお答えいたします。 まず、中学校の制服の無償化につきましては、県内で実施している市町村はございません。制服購入の補助として2万円から3万円の補助金を、5市町が支出している状況でございます。 大子町におきましては、対象者が異なりますが、今年度、新規事業としまして子育て祝い金を実施予定となっております。補助額は3万円で、町内に住所を有する中学校卒業予定の3年生に、高校の制服等購入補助として支出を予定しているところでございます。 小学生へのランドセル支給につきましては、県内では15市町が実施をしている状況でございます。大子町におきましては、経済的理由により就学が困難と認められる児童・生徒の保護者に対する必要な援助としまして、準要保護世帯の児童・生徒へランドセル、かばん、通学用服などの購入費補助を行っている状況です。補助額は児童1人当たり5万1,060円、生徒1人当たり6万円でございます。 中学校の体育館へのエアコン設置につきましては、介川議員の
一般質問で答弁させていただきましたが、大子中学校に2台スポットクーラーを設置済みであります。今年度、新たに町内4中学校へ各1台、スポットクーラーの設置を予定しております。このスポットクーラーはリース契約で使用しまして、使用期間は7月から9月末までの3か月を予定しておるところでございます。 また、持ち運びができますので、使用場所としましては体育館のほか、部活動で使用する教室等でも使用が可能となっている状況でございます。生徒の熱中症対策として、効果的に活用していきたいと考えているところでございます。 中学校の制服無償化、小学生のランドセル支給、中学校の体育館へのエアコン設置につきましては、
近隣市町村の実施状況や効果等を踏まえて、今後、調査研究をしていきたいと考えております。 以上です。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) ぜひ、県内や県外のところの実施状況なども見て、今後、検討をお願いしたいというふうに思います。 次に、町長の目指す日本一幸せなまち、DAIGOづくりなんですけれども、昨日の
一般質問で何回も出ましたけれども、大子町には65歳以上の高齢者が7,000名を超えているというふうな報告がありましたけれども、高齢に伴って、ほかの人たちの声が聞きにくくなっているということで、今、全国的に補聴器の購入のための助成制度を進めているところがあります。この補聴器の助成を求める意見書というのが、全国で国に対して320自治体が補助を出してほしいという意見書が可決されて、国に送られています。 また、既に全国の238自治体が補聴器の助成制度を行っております。県内にも補聴器の助成制度を行っているところがありますけれども、例えば、古河が3万円、筑西が2万円、土浦が2万円、つくばが3万円、常総が3万円、龍ケ崎が3万円、城里が1万円、大洗が1万円、東海が2万5,000円など、9つの自治体で既に実施しております。 ぜひ、この部分も検討をお願いしたいと思います。これについて、回答をお願いしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
福祉課長。
◎
福祉課長(
内田さち子君) ご質問にお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、自治体で補聴器の購入制度を実施していることは承知しております。身体障害者手帳を取得されている場合は、購入費用は原則、自己負担1割で購入することができます。身体障害者手帳を取得されていない高齢者の場合、補聴器の購入費用は全額自己負担となっており、補聴器が高額であることや、使用に当たっては調整や修繕等のメンテナンスが必要になっている状況であることも承知しております。 先ほど議員がおっしゃっておりましたように県内でも幾つかの市町村で、助成を行っております。
近隣市町村では、城里町において、65歳以上で聴覚障害による身体障害者手帳の交付を受けていない方に対し、管理医療機器として認証を受けた補聴器を購入した場合に、購入費の2分の1、上限1万円の助成を行っていることも承知しております。また、東海村においても、条件つきで助成を行っていることも把握しております。 町といたしましては、実施市町村の事例調査等の確認をいたしながら、導入に向けて研究したいと考えております。 以上です。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) ぜひ、検討の上、町の状況を把握し、他の市町村とも見劣りがしないように検討をお願いしたいというふうに思います。 昨日も質問がありましたけれども、クーリングシェルターじゃなくて、体育館エアコンの問題ですけれども、来年から中学校が統合される。それと、今の状況から見れば、保護者の皆さんと相談しながら進めるわけだろうと思うんですけれども、かなり、児童・生徒数の減少で学校を統合せざるを得ないような状況も考えられるのではないかというふうに思いますけれども、ぜひ、体育館等の冷房化を進めていただきたいというふうに思います。 その点について、お答え願います。
○議長(
大森勝夫君)
教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(
鈴木大介君) ご質問にお答えいたします。 先ほども答弁させていただきましたが、体育館への空調設備の設置につきましては、今後、調査研究のほうをしていきたいと考えております。 以上です。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 私がちょっと間違えました。 クーリングシェルターの部分ですけれども、昨年、熱中症アラートが県内には16回発令されたというふうに、茨城新聞等には出ていましたけれども、大子でも町の広報紙によりますと5か所指定場所が出ていましたけれども、ぜひ、もっときめ細かにできないかというふうに思います。というのは、大子の場合、県下でも3番目のシェルターを持っている。人口は少ないですけれども、この5つの施設、役場本庁、保健センター、中央公民館、交流拠点施設、まいん、そこまで行くのには15キロから20キロというふうな距離を行かなくてはいけない。場合によると、新たな警報を出されたとき、そこで休んでくださいというふうなことを言われても、どのようにしてそこに行くのか、手段も考えなくてはいけないのではないか。 場合によっては、もっときめ細かくやる必要があるのではないかというふうに思うわけですけれども、それについてお答え願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
健康増進課長。
◎
健康増進課長(高林健一君) ご質問にお答えいたします。 クーリングシェルターでございますが、適当な冷房設備を有しており、熱中症特別警戒アラートが発表された際に、住民等に開放することができる施設とされております。法律に基づき市町村が指定するものとなります。指定された施設は、熱中症特別警戒アラートが発表された場合には、事前に公表している曜日・時間の範囲内で開放する義務が生じます。 多くのクーリングシェルターを設置すべきとのご質問かと思いますが、先ほど議員からありましたが、本町では、現在、5つの公共施設を指定しております。アラートが発表がされていない場合でも涼みどころとして、ロビーの一部を休憩場所として開放しております。指定施設には、クーリングシェルターであることを表示しましたのぼり等を配布し、掲示もお願いしております。 あわせまして、民間からの希望もあることから、このあとクーリングシェルターにつきましては、増加の流れで調整を進めているところでございます。 以上です。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 高齢者の移動手段もぜひ考えてほしいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) ちょっと補足説明をさせていただきます。 今、
健康増進課長から5箇所ということで、増加の方向でということがあります。 民間事業者でクーリングシェルターを名乗り出てきてくれている事業者がありますので、この後、所定の手続を踏んだ上で、箇所は増やしていきたいというふうに思っているわけでありますけれども、理想は、きっと皆さんのご自宅から近い場所にクーリングシェルターがあって、容易にそこに行けるというのがもちろんいいのは、我々も理解をしているところでありますので、本当にそこまでたどり着けるかどうかはちょっと難しいかもしれませんが、努力はしていきたいというふうに思います。 なお、送迎に関しましては、お一人お一人、行政が全部送るわけにはいかないので、何か皆さん、地域とかでいろんな形でアイデアを出し合っていただきたいとも思っているところであります。 クーリングシェルターの目的としましては、公式発表でありますけれども、無理をしてシェルターに移動をしなくても、自宅で涼しく過ごすことも選択肢の一つとありますので、無理して移動することによって、体調を悪くされることもあるというふうに認識をしておりますので、家の涼しいところで若干暑さを回避していただくということも、クーリングシェルターの中の一つの意味の大きなものだとして、理解していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 福島県内では大規模な商業施設を含めて、1,200か所という報道がされていましたけれども、ぜひ、大子でも多くの人たちが使えるようによろしくお願いしたいというふうに思います。 次に、久慈川緊急治水対策の堤防工事が今、進められております。工事の範囲はどこからどこまでか、それでいつまでに完成するのかということについて、お答え願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
建設課長。
◎
建設課長(
鈴木明男君) ご質問にお答えいたします。 令和元年、東日本台風により被害を受けた久慈川につきましては、国土交通省によります権限代行事業としまして、河道掘削や堤防整備等を行います久慈川緊急治水対策プロジェクトが現在実施されているところでございます。 大子町内の工事範囲でございますが、西金地区から下野宮地区までの10工区で工事のほうが進められております。 工区の詳細についてでございますが、まず1つが西金地区、2つ目が頃藤南地区、3つ目が頃藤北地区、4つ目が下津原・袋田地区、5つ目が南田気地区、6つ目が久野瀬地区、7つ目が北田気地区、8つ目が大子地区、9つ目が矢田・川山地区、10工区となります下野宮地区ということで、10工区で分かれて工事のほうが進められております。 西金地区につきましては、令和5年度に既に工事のほうが完了をしております。このほか大子地区、矢田地区、頃藤南地区などにつきましても、令和8年度完成を目指して、工事が進められているところでございます。 事業の進捗状況についてでございますが、大子町単体での公表の資料はございません。ただし、久慈川の常陸大宮市岩崎から上流に当たります、国土交通省によります権限代行区間での4月末時点での事業進捗状況につきましては、用地補償が79%、河道掘削が16%、堤防整備が21%というふうに公表をされております。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) その残土置場として、中央公民館とたぶん宮川グラウンドに仮置場として設定されているわけなんですけれども、それも今の工事状況を見ると、一定の時間がかかると思うんですけれども、賃料をここは取っているのでしょうか。その点についてお答え願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
財政課長。
◎
財政課長(飯岡隆志君) この2か所のグラウンドでありますけれども、賃料につきましては、当然無償としております。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 国の事業で当然なので、幾ばくかの賃料を取ってもいいんじゃないかというふうには思いますけれども。 次の質問に入ります。大雨の時期が迫ってきているんですけれども、今、久慈川に山側から水が流れたり、生活排水が流れるようなところが幾つもあるんですけれども、例えば、矢田から金町、泉町とか小久慈のほうで。今のままで大雨が降っても大丈夫なのかどうか、その点についてお答え願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
建設課長。
◎
建設課長(
鈴木明男君) ご質問にお答えします。 先ほども答弁させていただきましたように、現在、久慈川緊急治水対策プロジェクトにおきまして、河道掘削や堤防整備などの治水対策が進められていますので、基本的には、それで治水対策としては効果的なものがされているというふうに判断をしております。 また、中心市街地が浸水被害に遭いました直接的な要因となりました、JR水郡線の跨線橋付近の堤防整備につきましては、工事が既に完了しておりまして、松沼橋脇の止水板につきましても、地元からの要望もあり、堤防と同様の止水壁に変更することで工事を着手しているところでございます。 現在、治水対策につきましては進行中でありますが、台風当時と比較しますと、強靭かつ効果的な治水対策が図られているというふうに考えております。近年の天候不順によりまして、自然災害は予測できない被害をもたらすこともありますので、引き続き、国や県と連携を図りながら、早期完了に向けて協力していきたいというふうに考えております。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) そうすると、久慈川本流から切れている部分を通じて中に入るということはないというふうに思っていいんでしょうか。
○議長(
大森勝夫君)
建設課長。
◎
建設課長(
鈴木明男君) ご質問にお答えします。 議員おっしゃるのは、多分久慈川からバックウオーターのお話だと思われますが、こちらにつきましては、国交省のほうがこの堤防整備を進める中で、ちゃんと検証した上で、このバックウオーター対策をすることが一番大事であるということで、堤防整備を進めるという結論に至って、今プロジェクトが動いておりますので、それは県のほうからご報告を受けている感じでございます。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) すみません、お時間をいただきまして。 絶対、大丈夫かという質問になってしまうと、ご理解いただきたいと思うんですけれども、天地災害によるものですから絶対はないというのはご理解いただきたいです。ただ、我々はそういう災害が起こらないように最善を尽くしてまいりますので、ご理解お願いしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) 隙間が途中途中開いているんですけれども、そこのところに今でも雨が降りごみがたまると、それが逆流の一因ではないか。旧役場のところではなくて、矢田から小久慈の間で幾つも切れているところ、山側から水が来ていますからね。そこのところにごみがたまったりしているということで、それが影響するんじゃないか。実際、大丈夫かということだったので、質問したわけでございます。 じゃ、次の質問をさせていただきます。 旧役場のところの玄関前に三角の懸垂幕がありました。これは非核平和都市宣言の町のスローガンがあったわけですけれども、現在、そのスローガンが撤去されている。今年は被爆79年で8月6日が広島、9日が長崎というふうになるわけですけれども、なぜ撤去してそのままにしているのか、それについてお答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君) 残り2分30秒です。
総務課長。
◎
総務課長(藤田隆彦君) ただいまのご質問にお答えいたします。 旧庁舎の敷地内におきまして、ご指摘の表示物につきまして、ほかの表示物も併せまして設置しておりました。 こちらの庁舎に移転する際に、移設等について検討を行った経緯がございますが、当該表示物でございますが、経年劣化等による強度不足ですとか移設費用、確かに老朽化がありまして、移設が困難という状況もありまして、他の表示物と同様に移設することを断念して、庁舎の解体と併せまして撤去処分というようなこととなりました。 このことに関しましては、一部の議員からのご質問にお答えをしまして、ご理解をいただいた経緯もございます。 また、こちらに設置をするというような考え方も考えられると思いますけれども、宣言しているものがほかにも多数ございまして、建設コストですとか、設置後の管理面を理由に、今後の表示物の取扱いを検討させていただいた経緯がございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆9番(
佐藤正弘君) これは議会決議なんですよね。単なる宣言ではなくて、そういう意味ではかなり重いものがあると思うんですけれども。この点について、ぜひ懸垂幕を設置してほしいというふうに思いますけれども、一般的な宣言とまた違う議会決議ですから、これは。その点についてお答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(藤田隆彦君) ご質問にお答えいたします。 ご指摘の件でございますが、承知をしてございます。ただ、宣言の掲示だけで捉われることなく、現在ですけれども、小・中学校での平和学習、さらには大子町の戦没者慰霊平和式、全国戦没者追悼式に合わせました追悼行事など、平和事業を通しまして実施しているところでございます。 懸垂幕の設置がただいまございましたけれども、掲示につきましては、現在、各関係機関からの依頼によるものですとか期限があるものに限定しております。そういうところもございますので、現段階では設置を考えていないところでございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 9番、
佐藤正弘君の
一般質問は終わりました。
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△散会の宣告
○議長(
大森勝夫君) 以上で本日の日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会します。 ご苦労さまでした。
△散会 午前11時57分...