◆8番(
大森勝夫君) 私も素人なのでどうこうは言えないんですけれども、ただ素人目で見てすばらしいなと、機種選択的にはいいなとは思います。 それで、やはりこういった施設を整備して、大事なのは町民の
健康維持であったり、そういった部分のアップだと思うんですね。そこのためには、町民の
健康意識が上がっていかなくちゃならないと思うし、そのきっかけにこういった設備があるので利用していくというのは一つの手段かなと思うんですね。 そこで、ほかの自治体の事例なんですけれども、4年ぐらい前に新潟県の見附市、長岡市と三条市の間に囲まれた、挟まれたところの市なんですが、そこがやっぱり
健康づくりに非常に力を入れていて、まちの中の例えば市庁舎の近くのまちの中のスーパーというか大型店舗が撤退してしまったので、そこをそういった
健康器具を置いて
健康づくりに取り組んだと、そういったところを見に行ったんですが、そこでは、健康の康を幸せで書いて、健やかな幸せですよね、「健幸」という形のテーマでやっていて、非常に印象的だったのは、原則というか基本は歩きましょうというのをテーマに、歩くことから
健康づくりをしましょうと。そういった
トレーニングマシンも置いて歩くんだけれども、普段も歩きましょうと。その歩きましょうに合わせて、
健康づくりだけではなくて、
地域公共交通にもそのイメージを応用していたんですね。ドア・ツー・ドアの
地域公共交通ではなくて、乗り場所、乗り場があって、そこまでは健康のために歩きましょうよと。そこからは
地域公共交通というか乗合いなりそういった部分を使いましょうというような取組をやっていたので、健康だけではなくて2つのをこうやっているので、非常に連携がよくて参考になったんですけれども、その見附市で行っていた器具というのは、これはちょっと特殊な器具なので、これはなかなか導入が不可能だと思うんですけれども、市民に万歩計を渡して、その万歩計が
ウォーキングマシンと連動してその人のやっていたデータでその負荷が自動的に設定できるようなマシンで、ですからどんどんその人の体力が上がっていくと負荷が高くなるように自動的にできるので、非常に自分で目標を持ってできるようなシステムになっていますと。 ただ、それはちょっとそれに特化しちゃっているので、そこまでは導入できないなとは思うんですけれども、ただやっぱり
健康意識が上がるというのを考えると、そのマシンを使って、そういう設備を使って、自分でこれだけやったな、何日やったな、または体力が上がってきたなというのが数値として目で見えたりすると、非常にこれは町民の
健康意識も併せて上がってくるのではないかなと思うんですね。 そこで、1つの身近な例で言うと、茨城県の「元気アっプ!
リいばらき」なんですけれども、元気アっプ!
リいばらきというそういったアプリがありまして、これで、言ってまあ万歩計機能があって何歩歩いたとかいろいろできるんですね。 ですから、こういった何か町でも、例えばこの県のアプリを活用してもいいと思いますし、または独自でやってもいいと思うんですけれども、そういった設備を整えたことに合わせて、その意識が上がるような、運動力を具体化というか目視化できるような何かそういったアプリ、スマホか何か、
スマートフォンでデータを残せるような、持っているだけでその運動量ができるとか、例えばそこに行きましたという記録だけでもいいんですけれども、そういったのも併せて検討していくと、将来的に本当に健康を意識した
まちづくりというものになっていくのではないかなと思うんですけれども、その辺の可能性というのはいかがなものでしょうか。
○議長(
金澤眞人君)
建設課長。
◎
建設課長(
菊池寿彦君) ご質問にお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、
トレーニングにおきましては、その運動量を把握することで目標を立て達成感を感じ、継続への意欲が湧くものと考えております。また、運動量の把握は健康状態の把握にもつながり、体調管理への意識が向上することで
健康増進の促進にも寄与するものと考えております。 整備を予定しています器具につきましては、専用のアプリなどはございませんけれども、
トレーニング器具に対応した
トレーニングの履歴の
記録アプリや、体や衣服に着用した状態で利用する
ウエアラブル端末、
トレーニングメニューを作成する汎用のアプリなども出されており、継続意欲の向上及び
健康増進の促進を図るため、
ジム利用との併用が可能なアプリの開発につきまして、
既存アプリの活用の可能性も含めて検討してまいりたいと考えております。 なお、先月5月には、
株式会社NTTドコモ様とICTによる活用推進に関する連携協定を締結しておりますので、当ジムにおけるアプリの活用につきましても相談してまいりたいと思います。
○議長(
金澤眞人君)
大森勝夫君。
◆8番(
大森勝夫君) やはりそういった付随した部分、やっぱり気持ちが乗ってくることでその効果って上がると思うので、そちらも検討していただくのが必要ではないかなと思うのですが、私も、この元気アっプ!
リいばらきなんですけれども、これを入れてみて感じたのですが、結構、県内を対象としているので健康というのをテーマに実は食事という分野もこの中に入っているんですね。食事というところに行くと、美味しお
スタイル指定店パートナー、これは減塩というか塩をちょっと通常より減らした
メニューのある紹介なんですけれども、これを見ると、結構県内の飲食店が紹介されているんですよ。大子にあるかなと思ったら、ちょっと残念ながら載っていないんですけれども、その状況を見てみると、いばらき美味しお
スタイル指定店の条件的な部分だと、減塩に取り組む飲食店などを指定し、それらの店舗を増やしていくことで県民の健康向上につながると。塩分3グラム以下の献立が1品以上あることが条件なんですね。ですから、これなんかちょっと町内の飲食店に
メニューを1つ考えてと言ってこれに載せると、こういった部分からちょっとお客さんを呼び込むのにも使えるのではないかなんて思ったものですから、今回の質問とはちょっとずれちゃっている内容かもしれませんけれども、これも検討が必要じゃないかなと思います。 あと、こういった中に運動という部分があると、
ウォーキングコースという紹介があって、
ウォーキングコースでこれいくと、県内では大子町もあって、大子町は2か所紹介されているんですね。池田の
バイパス通りをやみぞから小久慈の橋まで行くルートと、もう一つが
袋田の滝近辺を歩くようなコースなんですけれども、これなども、ちょっと県にお願いするともっと魅力的な、例えば広域公園辺りの散策路か何かをデータに入れて載せてくださいと言うのは可能だと思うので、やっぱりこういった既存のアプリを活用していくというのも、一つの手かなと思います。 こういった運動という中で、やっぱり体操というタブがあって今日の体操を登録するなんていうのがあるので、例えばそこに行った、施設に行った記録を残せるようにするとかだけでも、比較的負担なくそういった部分ができるのかなと思ったので、ちょっと参考までにそれは意見として述べさせていただきます。 それで、ジムを、実際活用するとなった場合、ジムとしての設備ではないわけですよね。やっぱりプールをメインとした設備で、私も議員になりたての頃何度が視察に行って、ちょっと空いている、昔食堂だったスペースのセットとかを見て、ここに
トレーニングマシンを置いたらいいなと思って、そのとき雑談で話したらば、ただ
プール利用者と
料金体系とか動線上のいろいろ問題があるんですよと言って、やっぱり無理なのかなというふうにちょっと漠然と諦めていたところがあったのですが、今回こういう形になって、とてもいい方向に展開したなと思っているのですが、ただ、やはりそういった動線の問題であったりとか、料金、例えば、私はジムだけを使いたいんだよ、いや、私はプールだけだよ、いや、ジムも合わせてやるし
ウォーキングプールもやりたいんだとか、そういった部分によって
料金体系が違ってくるのかな、どうなのかなとか、実際に運営していく状態になっての現段階での考えといいますか、なかなかまだ試験的なスタートだと思うんですけれども、どの程度、じゃ、行ってみようかなと町民が考えたときに、どうなっているのかなと分からなくてもあれなので、その辺の考えはまとまっているのかなと思いましての質問です。
○議長(
金澤眞人君)
建設課長。
◎
建設課長(
菊池寿彦君) ご質問にお答えをいたします。 今、ご質問ございました
利用料金につきましては、
ジム単独利用の場合が1回400円、それから、
プール利用者につきましては、プールの料金のほかに1回300円に設定する予定としておりますけれども、オープンから半年間の
実証実験の後、
利用状況やニーズを確認した上で再度検討する機会を設けたいと考えております。 また、会員券や回数券などの割引制度につきましても、
実証実験の期間において
利用状況やニーズにより検討してまいりたいと考えております。
○議長(
金澤眞人君)
大森勝夫君。
◆8番(
大森勝夫君) 新たな取組なわけですから、やっぱりいろいろ難しいところはあると思います。本当に都市部などは1階が24時間営業のコンビニなどで、その2階を
トレーニングジムにすると、非常に管理とか物を買ったりで便利だなんていうのがありますけれども、やはり地方でそういった逆にプールの設備の中に入れるという部分は制約があると思いますが、方針としてはすごい前進だと思いますので、やはりその試験期間、しっかりと皆さんの声を聴きながら、やっぱり使いやすいような形に取り組んでいっていただきたいなと、これは本当に私も期待して、利用したいなと思っていますので。 この件については、須藤議員もテーマに上がっていますので、2日後、また詳しく質問していただけると思いますので、私はこの
トレーニングジムについてはこの辺にしたいと思います。 続いて、
大子研修センターの
利用規程についての質問なんですけれども、旧大子二高跡地、
東京理科大が借り受けて
研修施設として整備してくれて、その後返却されて、その設備を活用すると。現段階ではちょっと遠いところにあるのかなとは思うんですけれども、これは、新庁舎が移転すると、新庁舎と隣接して逆に今度は
プレミアム度といいますか、研修にすごくいい施設だなとなると思うんですね。ただ、今はその施設が一応
研修施設なので、その施設を利用して研修を行う人たちが泊まるものだよというスタンスかと思うんです。 ただ、役場の庁舎の隣になってくると、非常に町の行事というか行政に関する部分で、ちょっと宿泊的な利用という可能性も出てくるかなと思うんですね。ですから、大体今の段階でその辺のちょっと整理をしておく必要があるのかなと思います。 ただ、やはり宿泊施設というと、やはり大子町は観光のまちなので、非常にそこの部分で民間の業者を圧迫するのではないかとかそういった危惧する声が出ると思いますけれども、基本的にやっぱり観光客だったり一般の方というのは民間のところに泊まってくださいよというスタンスは、これは大原則だと思うんです。 ただ、町で行う事業、例えば大子町でもいろんな民間企業との連携の事業をやっていたりとかあると思うので、そういった
スタッフとかが来たときなどに、研修でなくても使っていいですよとかということがあると使いやすいのではないかという部分は思うのですが、その辺の考え方、いかがなものかと思いますので質問いたします。
○議長(
金澤眞人君)
まちづくり課長。
◎
まちづくり課長(
齋藤弘也君) ご質問にお答えいたします。
大子町営研修センターにつきましては、
大子町営研修センター管理運営規程に基づきまして、現在運営をしているところでございます。
利用料金につきましては、これまで
東京理科大が使用されていたというような経緯も踏まえまして、学生が気軽に利用できるよう、1泊2日素泊まりで2,000円、その他一般の方は3,500円と安価に設定しているところでございます。 そのため、民業の圧迫を避けるという観点からも、
利用範囲につきましては学生及び教員が授業等で使用する場合、また、法人または4名以上で構成される団体が
研修目的で使用する場合など、
利用条件を限定いたしまして運営をしているところでございます。
大森議員からご提案いただきました町行政に関する
事業スタッフ等の宿泊の利用でございますが、これまで
フィルムコミッションに係る
撮影スタッフの宿泊、また、昨年実施いたしました期間限定の古
民家レストランだいご茶房の
運営スタッフの宿泊など、
事業効率の観点、また他の利用者への影響のない範囲につきまして、必要に応じ柔軟に利用を認めているところでございます。 しかしながら、
運営規程におきましては、理事長が必要と認めた場合に利用できるとの規程での運用でございましたので、町の事業に伴う
スタッフ等の利用につきましては、やはり
事業効率や
施設稼働率の向上という点でも期待できるものと考えておりますので、規程等の見直しを含めまして、今後検討してまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(
金澤眞人君)
大森勝夫君。
◆8番(
大森勝夫君) 状況を見て、効果的な場合は少しずつは使ってはいましたよというところだと思います。 やはり本当、例えば
地域おこし協力隊みたいな人たちが何か協力しますよと来たときに、泊まる場所ちょっとお金かかっちゃうねと。やっぱりそういった人たちであれば、安価な場所を提供するとか、あとは、町で
スタッフなり何か事業で頼んだ講師なり、ちょっと連泊が必要だななんていうときに、多分そういったときの費用というのは、当然交通費や
宿泊費用込みだと思うんですけれども、ある程度、こういった場所がありますよと提供できれば、そういった部分も経費削減になると思うんですね。その講師が、いや、お金高くてもちゃんとしたいいところに泊まりたいよと言えば、別にそれはそれでいいと思いますので、ですから、その辺をしっかりと整備していく必要があると。 町のほうから泊まりたいと言う人たちに、交渉の段階だったら、こういう選択肢がありますよということは言えると思うんですけれども、逆に、例えば
地域おこし協力隊の隊員の1人がちょっと大子の何らかのほうで宿泊必要だなというときに、あそこ泊まれるんじゃないかな、でも
利用規程でだめなんだよなとあきらめちゃうこともあると思うんですよね。 そういう意味で、ある程度
利用規程をしっかりと、民業圧迫にならないでそういった部分の人たちは受け入れますよと整備されていれば、泊まれるんだなということは分かるという、その辺の線引きですよね。観光客は当然民間を利用してくださいと。町のこれは事業だから、こういった人たちは特例としてそういう施設の利用が可能ですよというところを明確にしておくことによって、当然施設の利用度も上がると思いますし、庁舎が移転してからのいろんな活用度というのは上がると思いますので、今、オープン前にそういった部分を、今の答弁ですと検討が必要というような答弁でしたので、検討していただきたいなと思います。 そういった庁舎移転とかそういった部分がありますので、この高梨町政になってからの変革というのはいろいろあったと思います。就任してもう3年半ぐらいがたちますので、1つの事業の評価という部分も必要なのかなと思います。高梨町政が始まった、就任したとき、私も議長という立場で町長の行政判断というのを見ていたんですけれども、その3年半を振り返ると、非常に大変なことがあったなと。 やはり私が一番感じるのは、台風19号の被災です。本当にこのまちどうなっちゃうんだろうなと、あれを見たときには本当にもう、多分皆さんもそう思ったと思いますけれども、ここからどう復興していくのかなと。水郡線の鉄橋落ちちゃった、どうしようかなと、本当に涙が出るくらいどうしようかなとあのとき本当に思ったんですけれども、でも、私が立派だなと思うのは、町長の公約に掲げた国・県・町との連携だと言っている、まさにそれが功を奏したというのを私は感じるんですね。 ただ、私がこれは評価する部分というわけではなくて、やっぱり一つ一つ見ていかなくてはならないと思うので、まず、台風19号の被災した中で復興を目指して、大子町ではまちなかビジョンという部分を策定して復興に取り組んでいる最中かなというふうには感じます。見ていていろんな部分が変わってきているなと。今、この質問席から見てもちょっと河川の堤防とかの工事が進んでいたりとか、いっぱいあるわけですね。こういった部分。 ただ、町民の中には、なかなかそのまちなかビジョンと単語だけ言われてもあまりに大ざっぱ過ぎて分かりづらいなという。議員の中でもまちなかだけのものなのかなと誤解しちゃうぐらいの部分もあると思うので、台風19号の被災から復興に向かってのそういった事業、まちなかビジョンとのいう1つのキーワードを基に、どういった進展だったか、または現状での評価、そういった部分をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
金澤眞人君)
建設課長。
◎
建設課長(
菊池寿彦君) ご質問にお答えいたします。 令和元年10月の台風19号によりまして、大子町はこれまでに経験したことのない災害に見舞われ、建物被害588件、町全体での被害総額が約58億円に上り、町内各地に甚大な被害をもたらしました。 公共施設も多くの被害を受け、道路や河川などが被災し、役場庁舎、衛生センター、FMだいごにおいては浸水被害に見舞われました。国や県、ボランティアなど多くの人たちの支援を賜ったことや、おおむね1億6,000万円に上る寄附金や義援金をいただき、日々復興への歩みを進めていることに、関係者の皆様に感謝申し上げます。 町としましては、これまでに復旧・復興を進めるにあたり、国や県へ何度も足を運び要望活動を行ってまいりました。また、現在、各事業主体がそれぞれ進めておりますが、事業間相互の関連性を図るとともに、関係者それぞれの立場から事業に取り組むための目指すべきビジョンとして、
協議会委員のメンバーとして元国土交通省事務次官の方を筆頭に、県内大学の教授、准教授やUR都市再生機構、関東地方整備局久慈川緊急治水対策河川事務所長、茨城県土木部長などを含む12名のメンバーの方々により、令和3年3月に大子町まちなかビジョンをまとめ、今後の進捗に向けた施策の方向性を相談できる体制を構築しております。 そうしたまちなかビジョンの施策としまして、現在、復興に向け、国土交通省により久慈川緊急治水対策プロジェクトが立ち上げられ、久慈川沿川に係る治水事業が進められております。全体事業費は約350億円の予算規模となっておりまして、町内におきましては10区域2橋梁の治水事業が進められております。 また、茨城県とともに進めております道路事業としましては、町の重要な生活道路であるとともに災害時の広域的な輸送や物流を担う第一次緊急輸送道路に指定されております国道118号袋田バイパスの整備が鋭意進められております。同じく第一次緊急輸送道路に指定されております国道461号大子拡幅整備事業としまして、JR常陸大子駅の西側、狭隘区間の整備が進められることとなっており、今後も延伸していく予定です。 役場庁舎につきましては、浸水被害に見舞われたことから、高台にあります旧大子二高のグラウンドに建設地を変更し、7月の本体完成に向けて作業が進められております。 同じく浸水被害を受けた衛生センターにつきましては、原形復旧が原則となっておりますが、要望の成果として改良復旧が認められ、敷地内に約2メートル盛土して建設を開始しており、事業費につきましては、国の補助金として約22億円に上る支援をいただき、極力町の負担軽減を図り、完成に向け事業を進めているところでございます。 以上でございます。
○議長(
金澤眞人君)
大森勝夫君。
◆8番(
大森勝夫君) 本当、まちなかビジョンという言葉では非常に短い言葉なんですけれども、国交省の元事務次官級の方が入っているというのは、それだけで物すごい組織というか、ここまでの協力体制ができたんだなということが非常に奇跡的というかすごいなと。多分、恐らくあの台風19号で被災した地域はたくさんあるし、例えばこの久慈川沿川でもやっぱり被災しているところはあるのに、ここまでの体制で大子町に支援体制が入っているというのは、これはすばらしいことだなとは思うんですね。 ただ、いろんな数字だけ、この事業があって300億円ですとかこう言うと、何かそのお金は自分たち身銭で、町民の税金から払って、俺たちの財政圧迫されているんじゃないのかなんてそういう誤解をされる方もいると思うのですが、基本的には、衛生センターのことでも言っていたとおり、その辺の財政の国・県からの補助といいますか、そういった体制というのは当然補助の体制がなっているんですけれども、一応質問として、なっているんですよねという形で一応お聞きします。
○議長(
金澤眞人君)
財政課長。
◎
財政課長(飯岡隆志君) 今ご質問にあったように、税金から投じているのかというところでありますけれども、そうではないんだよというお話をいただきました。まさしく全くそのとおりでありまして、例えば、し尿処理施設災害復旧に特化させていただきますと、今、
建設課長からご答弁申し上げましたように、国の補助金につきましては約22億円と答弁したところでありますけれども、このほか財政支援が多々ありましたので、27億7,000万円、約28億円といった支援がありましたので、町の負担としては3億9,000万円で済む予定です。 また、これにつきましては、まだ完了に至っておりませんので、この後、事業費の精査があると思いますけれども、おおむねの構図は変わらないところであります。
○議長(
金澤眞人君)
大森勝夫君。
◆8番(
大森勝夫君) 本当、し尿処理施設といいますか、衛生センター、環境センターだっけ、ごめんなさい。水害は、国の考えとしてはとにかく堤防にしろ、原形復旧なんですよね。本当にそのときの議会の中でも正直、いろんな意見が出たんですよね。また同じ水位まで上がって壊れたら意味がないから、原形復旧で元に戻すのではなく、やっぱり堤防を上げて改良復旧を目指そうよという形で、私も当時議長だったのでそういうふうには言ったんですが、やっぱり中には、いや、だって国で基に戻すのに金を出してくれるのだったら早くそっちで直したほうがいいだろうと、そういう意見も正直あったことはあったんですよね。 ただ、本当に粘り強く町のほうで動いていただいて、改良復旧に持っていけたというのはよかったなと本当に思います。 そういったいろんな災害系の中で、もう一つ、防災道の駅の認定ももらえたということ。やっぱり道の駅というのは、町外から来る観光の振興部分にもつながるし、やっぱり防災意識が高まるという中で、その辺のリンクした、この大子町にとってはとてもいいテーマだなと思うのですが、まだ実際的には防災道の駅としての事業というのは目立った部分はないんですけれども、こういった部分の事業展開、それとそういうことの事業による町への恩恵としてどういったことが期待できるかとか、その辺をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
金澤眞人君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 議員ご案内のとおり、昨年6月に全国1,187駅、当時の数でございますけれども、道の駅の中から39か所の防災道の駅の一つとしまして、国より道の駅奥久慈大子は選定を受けております。 防災道の駅の整備につきましては、現庁舎を取り壊しまして、庁舎の跡地に防災施設を整備する予定でおります。現在、国・県と連携をいたしまして検討を行なっているところでございます。 今後の事業展望につきましては、大子まちなかビジョンの構想に基づきまして、防災施設の中に各種の情報提供機能、休憩スペース、また特産品販売コーナーなどを設置いたしまして、既存の道の駅と連携をしまして相互に発展させることにより、賑わいづくりの機能を最大限発揮させてまいりたいと考えております。 また、町への恩恵や効果といった点でございますけれども、平時におきましては、新たな観光拠点として情報発信、特産品販売等の面で観光誘客に貢献するものと考えております。また、災害時におきましては、広域防災拠点としまして、災害復旧、被災地支援に貢献するものと考えております。県内唯一の防災道の駅となりますので、その注目度や話題性の面からも、町にとって大きな恩恵をもたらすものと考えておるところでございます。 以上です。
○議長(
金澤眞人君)
大森勝夫君。
◆8番(
大森勝夫君) この庁舎のこちらの跡地ということなので、この辺がそういった防災道の駅の場所になるのかなと思うんですけれども、今までの道の駅はやっぱり狭いだ何だいろいろあった中でうまく連携して、そしてその庁舎跡地利用という部分でも非常に町にとって負担のない、いい形での事業になるというような見解で間違っていないでしょうかね。
○議長(
金澤眞人君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 そのあたりのことなんですけれども、やはり国・県と現在検討しておりますけれども、こちら道の駅は、国の事業の中でかなりのご配慮をいただけるということで伺っておりまして、また、それを前提に町のほうでも国・県と交渉をしているというところでございます。 以上でございます。
○議長(
金澤眞人君)
大森勝夫君。
◆8番(
大森勝夫君) 今の道の駅だと町なかのアクセス、止めてからがなかなか距離が微妙かなというところもあるんですけれども、こちらにまたそういうものができれば、うまく連携してそちらも期待できるかなと思いますので、その辺の交渉をしっかりやって、中心市街地への効果、そういった部分も含めて防災道の駅、取り組んでいただきたいなと思います。 それで、個人的に私が変わったなと思うのは、
地域公共交通への取組なんですね、この3年間の中で変わったなと思うのは。 やはり高齢者が増えていく中で
地域公共交通どうするんだと。私が議員になりたての頃は、どちらかというとバスとかそういった赤字路線をどうするのかというスタンスだったのが、やっぱり時代が変わっていくと高齢者の運転が危険じゃないかとか、免許返納とか、やっぱり足の確保ができないとか、非常に状況は変わっていく中で、なかなか決定打を生み出せなかった。取りあえず最初は高齢者にフォーカスを当てて、高齢者のタクシー利用を助成すればいいかなという部分があった。 ただ、それについても当時、本当に佐藤議員が
一般質問でよくやっていたんですけれども、半額半額と言うけれども、基本メーターで乗れる人と6,000円、7,000円かかる人では負担が全然違うだろうと。実際利用しているのは、ワンメーターか1,000円以内で利用できる人は月、もう限界ぎりぎりまで使っているけれども、佐藤議員が言ったエリアの人たちが使おうと思ったらば、結局往復したらばやっぱり七、八千円かかったらば、月1回高齢者が使う足代だけで大変なんだと。これは不公平なんじゃないかという質問を取り上げていたんですね。 ただ、当時の執行部の答弁としては、半額という部分で公平なんだというただその観点だけだったんですね。これは非常に日本人的な発想で、割り勘という考え方ですね。収入に関係なく、はい、割り勘というのは公平だと思うけれども、むしろヨーロッパの人たちは、金を持っている人はたくさん払えと、お前は金がないんだから払う必要はないと、これが公平だというのがやっぱり公平の考え方なんですね。 ですから、行政というのはやっぱり弱者を助けるという意味ではそういった発想というのは必要ではないかと思うんですね。 それで、AIタクシーという部分に取り組んで、これは本当に高齢者に限らないんですよね。町民全員がもう利用できるという、ここがやっぱり全然基本的にタクシー半額利用とは全く別物なんですよね。高齢者だけじゃなくて、もう町民全員が使える。そして、むしろ観光客まで使えるというここの部分は圧倒的に事業のそのものの根本的なところから違うわけですよね。まさにこの
地域公共交通と言える部分に足を踏み入れたなと思うんですね。 それに、やはりカーシェアリング。もう都市部ではほとんど、水戸駅にもありますけれども、ほとんどレンタカーではなくてカーシェアなんですよね。ちょっと駅で降りて、もうスマホで登録してぽんとできる。だから、高齢者にとっては高齢者の地域の足は今までどおりタクシー半額事業をやめたわけではないんだから、それはもう当然サービスを低下ではなく新たなサービスが始まっていて、そして結構それほど負担なくできると。 私も昔やっぱりやったらいいんじゃないのかなという、新幹線からのルートの観光客の誘致、非常にそこの部分も試験的な部分でありますけれども、そういった那須塩原駅へのバス輸送が始まった。非常にいろんな部分での交通体系の整備というか取組が進んだなと思うんですね。 ですから、これの全部が連動するとほかの自治体では取り組んでいないぐらいの公共交通体系が出来上がるのかなと、一つの価値観、観点になっているんじゃなくて、観光であったり、住民であったり、中に入ってからの動きとかあるので、やっぱりそこを連携していくのが今回の課題かなと思うのですが、それがやってきた事業を効果的に効果を上げていくための今後の課題であったり取組の方針ですね、その辺をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
金澤眞人君)
まちづくり課長。
◎
まちづくり課長(
齋藤弘也君) ご質問にお答えさせていただきます。 本町の公共交通の取組でございますが、誰もが利用しやすい公共交通体系を構築することを目指しまして、既存の町民無料バスの運行やタクシー利用助成事業等に加えまして、ただいま議員からもご紹介いただきましたが、デマンドといたしましては先進的な取組でもございますAI、人工知能による配車システムを活用した乗合タクシーや、会員同士で車を共同で使用するカーシェアリングにつきまして、昨年10月から本格的に開始したところでございます。 また、今年度につきましては、さらなる観光誘客の取組といたしまして、常陸大子駅と那須塩原駅を結ぶ路線バス、奥久慈おでかけ快速バスの
実証実験を行っているところでございます。 このような取組によりまして、町内の公共交通機関の多様化が図られまして、高齢者を含む町民の方や観光客の方に、より利便性の高い、また大子町の地域特性に合わせた、他の地域に例を見ないような
地域公共交通サービスの提供が今後工夫を重ねながらできるものと考えております。 ご質問をいただきました今後の進展に向けた課題や指針でございますが、今後開催を予定しております大子町
地域公共交通会議の中におきまして、現状の課題を整理し、一体的な
地域公共交通の展開の指針となる大子町
地域公共交通計画の策定について協議をいただく予定としております。 そのような状況にはございますが、町といたしましては、財政負担の軽減の取組といたしまして、公共交通全体の
利用促進、それから各公共交通間の連携、運行の効率等がやはり課題の一つとの認識をしているところでございます。 また、今年度につきましては、指針となります策定予定の
地域公共交通計画に基づきまして、多くの方に利用していただけるよう、公共交通体系のさらなる構築と推進のほうに取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(
金澤眞人君)
大森勝夫君。
◆8番(
大森勝夫君) 幾つかの事業について質問してきたんですが、やはりこういった事業というのは継続的な部分だと思うんですね。やはりしっかりと町のために、町民の利益のために事業に取り組んでいかなくてはならないと思うのですが、ただ、高梨町長はまだ答弁はしていませんけれども、こういった取り組んだ事業、今後どういうふうに考えているのか。それということは、今度の12月に町長選が控えていますので、そういったことを含めてのお考え、正式な答えというのは聞いていないかなと思いますので、今後の事業についての考え、本人のお考えを聞かせていただきたいと思います。
○議長(
金澤眞人君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) ご質問ありがとうございます。お答えさせていただきます。 この3年間、3年半でございますけれども、当初に掲げた公約におきましては、全力で着々と果たしてきたというふうに認識をしているところでございます。 ただ期中にありました大きな台風災害とこのコロナ災害というのは、まさに予測の外の範疇ではございましたが、議員の皆様をはじめ職員のみんなの協力を得まして、特にJRの第6久慈川橋梁の復旧というのは、1年5か月という短期間で復旧にこぎ着けられたのも皆さんのご協力の賜物であり、この復旧復興の中でも最大の効力の一つではあったかなというふうに認識をしているところでございます。 また、先ほどからお話をさせていただいておりますまちなかビジョンにおきましても、今までに例のないチーム編成をさせていただきまして、庁舎内部でもプロジェクトチームとして横の連携をしっかり取らせていただきながら、全国のモデルケースとなる、良きチャンスをいただいたというふうに思っているところでございます。 日本で初めて防災道の駅に選ばれた駅の中の一つとしても、防災道の駅に関しては、今後全国的にも引けを取らない地として、議員の皆様や町民の方々と将来を詰めながらすばらしい結果を出していって、町内外の皆様含めて大子町の観光等にご利用いただきたいというふうに思っているところでございます。 また、庁舎移転に伴い心配された窓口業務の移転でありますけれども、日本郵政様をパートナーとして窓口業務をもう既に町内で始められたということも、新しい手法として大きな成果が上がっているというふうに認識をしているところでございます。 先ほど答弁いたしました公共交通の再構築でありますけれども、ほかの市町村に先駆け、大手民間企業の協力の下、極めて安価な配車等のシステムを導入することができたと思っているところでございます。 余談ではないんですけれども、今、デマンドタクシーの若干の問題点というのは、テレフォンコールの受取り手がパンクしそうであって、なかなか電話をいただいても配車に回していけないというような現状も聞いておるところでありますから、AIで導入できたというのは我々としては最大の効果が今あるということで、現状では、今、日本のトップを走っているような状況であると認識してもいいのではないかなというふうに思っているところでございます。 高齢化の進む大子町におきましては、運転免許返納等報道が出る今、新たな交通網として選択を増やしながらに、現行のタクシー割引、路線バス、スクールバスを含めたこの町ふさわしい適切な
地域公共交通をつくり上げるためにも、良好なアイテムを引き続き加えていくことが必要であるというふうに思っているところでございます。 また、コロナ対策におきましては3年目に入りまして、皆さんの協力をいただいておりますけれども、ちょっと長期戦の様相に入ってきたかというふうに思っております。引き続き皆さんのご協力をいただきながら、感染者を出さないこと、それから予防接種を円滑に進めていくこと等、対策をこれまで以上に効率的に結びつけながら継続していく必要があるというふうに認識をしているところでございます。 また、教育分野におきましても、ブリティッシュヒルズ研修等、1人1台タブレット配付等、これからの時代に合わせた先駆けをつくったかなというふうに思っているところでございます。大子の礎をつくってくれた高齢者の皆さんをしっかりとこの子供たちにバトンをつないでいけるように努力する必要があるというふうに思っているところでございます。 以上、ほかにもたくさんあるんでございますけれども、令和3年度に投入いたしました新規拡充の87事業というようなことを含めまして、毎年たくさんの新規事業が今入っておりますけれども、職員の皆さんの応援を頼みながら一致団結して、今、大子町にとってすばらしいチャンスの機を熟させていきたいというふうに思っているところであります。 残りの半年は、今まで培ってきた力を任期満了まで全力で投入していきたいと考えております。任期をまたぎ継続して取り組む案件も多く出ている現状を踏まえますと、次の期の施策を確実なものにしていくため、次の4年においても町のかじ取りを行わせていただけるよう準備に入っていきたいと思うことをご返答申し上げます。 以上です。
○議長(
金澤眞人君)
大森勝夫君、残り3分です。
◆8番(
大森勝夫君) 事実上の出馬を明言したかなと思うのですが、そういったところで、私、大子町は女性に優しいまちというのはちょっと一つのキーワードかなと思うんですね。女性が住みたくなるようなまちに対しての取組という考えがあれば、最後の質問でお聞きしたいと思います。
○議長(
金澤眞人君) 町長。
◎町長(高梨哲彦君) 女性が住みたくなるような
まちづくりということで、女性に人気のあるまちが定住率が増えていくというような統計もあるというふうにお聞きしているところでございます。 大子町におきましては、一例でありますけれども、社会で活躍する女性を講師として招聘いたしまして、セミナー等を年3回開催するようなことをしているところでございます。 また、ちょっとこの場を借りてご報告させていただきますけれども、大子町役場の職員構成でありますけれども、速報値でありますけれども、男性が64.9%、女性が35.1%、管理職におきましては男性が76%、女性が24%という数値がございますので、女性がしっかり活躍してくれる場をつくることも、行政の目標として私たちも掲げてこれからやっていきたいというふうに考えております。 以上です。
◆8番(
大森勝夫君) 終わります。
○議長(
金澤眞人君) 8番、
大森勝夫君の
一般質問は終わりました。 午前11時まで休憩といたします。
△休憩 午前10時56分
△再開 午前11時00分
○議長(
金澤眞人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△福田祥江君
○議長(
金澤眞人君) 3番、福田祥江君の
一般質問は、本人の申告により30分以内です。 福田祥江君の
一般質問を許します。 福田祥江君。 〔3番 福田祥江君 登壇〕
◆3番(福田祥江君) 議席番号3番、福田祥江です。 議長より質問の許可をいただきましたので、通告書に従い質問させていただきます。 今回の質問は大きく2つです。 1つ目は、がん検診の実施状況と受診率向上のための取組について、2つ目は、教育支援センターの現状についてです。 では、30分という時間ですので、早速質問に入らせていただきます。 1つ目の質問ですが、国民の2人に1人ががんにかかると言われており、3人に1人はがんで亡くなるというデータがあります。そして、近年では、診断時の年齢が弱年化してきています。早期のがんは症状が出ないことが多いため、がん検診が有効とされております。がん検診の目的は、がんを早期に見つけて適切な治療につなげることで死亡率を低下させることですが、このがん検診の受診率を上げないと目的の達成が難しくなると考えます。 そこで、本日は大子町におけるがん検診の現状についてお伺いいたします。 1つ目ですが、現在、大子町におけるがん検診の受診状況、受診率などをお伺いいたします。
○議長(
金澤眞人君)
健康増進課長。
◎
健康増進課長(菊池光子君) ご質問にお答えいたします。 国は、がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針により、死亡率を下げる効果が確認されているがん検診としまして5つのがん検診を掲げ、その実施について定めております。 国が実施を定める5つのがん検診ですけれども、肺がん検診、胃がん検診、大腸がん検診、乳がん検診、子宮がん検診となっております。市町村は、国の指針及び茨城県のがん検診指針に基づき、この5つに重点を置きながらがん検診を実施しているところです。 なお、がん検診につきましては、市町村が実施する以外に事業所におきましても行われていることから、市町村のがん検診における受診者数、受診率は、対象者数が正確に把握できない、また社会保険の方が多い、少ないに影響を受けるものとなっております。 本町のがん検診の受診率についてですけれども、事業所で受けている方が把握できないため、対象者数は検診対象年齢の人口を対象に算出しております。 令和3年度の肺がん検診ですが、受診者数が2,182人、受診率が15.1%、胃がん検診ですが、受診者数409人、受診率4.6%、大腸がん検診受診者数1,345人、受診率13.5%、乳がん検診受診者数556人、受診率11.1%、子宮がん検診受診者数526人、受診率9.8%となっております。 令和2年度は、新型コロナの影響で検診時の密を避けるため、検診機関より人数制限が入り、若干受診者数、受診率が下がりましたけれども、令和3年度は例年並みの受診者数、受診率に戻りまして、胃がん検診、大腸がん検診につきましては、前々年度、令和元年度を超える受診率となっているところでございます。 以上です。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) 個別に人間ドックなどで受診している場合とか社会保険とかであって事業所で行っている場合、数字に表れないので評価が難しいところではあると思うんですけれども、2019年の国民生活基礎調査の推計値では、今ご答弁ありました5つのがん検診の中で、茨城県は肺がん検診を除く全てのがん検診で受診率が全国平均を下回っているというデータがあります。また、国のがん対策推進基本計画では、受診率50%以上が個別目標の一つとして掲げられておりますが、茨城県においては、5つのがん検診の全てが目標を達成していない状況であります。 大子町では、県の指針を上回る内容の濃いがん検診を実施していますので、なるべく多くの人に受診していただきたいと思うところです。 そこで、受診率の向上のためにいろいろやっていると思うんですが、そのことについてお伺いいたします。
○議長(
金澤眞人君)
健康増進課長。
◎
健康増進課長(菊池光子君) ご質問にお答えいたします。 受診率を上げるための取組についてですけれども、平成28年度よりがん検診の無料化を図り、経済的負担なくがん検診が受けられるようにしております。日程につきましても、受けやすさを考慮し、どのがん検診にも日曜日を組み入れているところです。乳がん検診、子宮がん検診につきましては、集団検診のほかに医療機関での検診も受けられる体制をつくっております。 また、それぞれのがん検診において、節目年齢の方に受診勧奨通知を送付しています。胃がん検診につきましては40歳から69歳までの対象者の5歳刻みの年齢に、大腸がんにつきましては50歳から60歳までの2歳刻みの年齢に便採取検体を併せて送付し、直接検診をお勧めしています。乳がん検診、子宮がん検診につきましては30歳代、40歳代の2歳刻みの年齢に、また、時期をずらしまして20歳から69歳までの5歳刻み年齢に送付しております。 その他、乳幼児健診の場や幼稚園、保育所、保育園の保護者に案内通知を配布し、若い世代へのがん検診の周知、受診勧奨に努めているところでございます。 以上です。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) 近年、20代から30代の乳がん、子宮がんの増加率が高い、ほかのがんの増加に比べて急激に増加しているというデータがあります。特に子宮頸がんにおいては、予防や制御しやすいがんであると言われており、先進国ではワクチンの接種が進んだことにより罹患率も死亡率も減少傾向であるのに対して、日本ではワクチン接種が進んでいないこともあり、どちらも増加傾向であります。 国立がん研究センターの調査では、30代では乳がんと子宮がんにかかる割合ががん全体の中で1位と2位になっております。しかし、医学の進歩によって、早期に発見すれば90%以上が治る病気になっています。若い世代の方は仕事が忙しかったり子育て中であったりして思うように時間が取れない世代であると思いますが、検診が重要な年代でもあります。 先ほど日曜日を入れるとか無料化するとかご答弁いただきましたけれども、特にこの若い世代の女性が受診しやすいような工夫はされていますでしょうか。お伺いいたします。
○議長(
金澤眞人君)
健康増進課長。
◎
健康増進課長(菊池光子君) お答えいたします。 若い世代の方にがん検診を積極的に受けていただくために、先ほども申しましたけれども、子供をちょうど産む世代の方ということで、乳幼児の健診の際は、チラシをお配りしながら、しっかりがん検診の大切さとかがん予防の大切さをお伝えしているところです。 また、保育所、幼稚園、それから保育園、そちらに通っている保護者も毎年度チラシをお渡ししまして、あとはがん検診の日程もお伝えしまして勧奨をしているところです。 また、今回、議員がおっしゃったように、子宮頸がんワクチンのキャッチアップということも今年度、今まで逃した方、全年代というか、国が決めている年代にはしっかり今年度中に通知を送りまして、しっかり接種を受けていただくようにするとともに、併せてがん予防、子宮頸がんの予防、あるいは乳がんのチラシなども含めまして啓発を行っているところでございます。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) いろいろ子供さんの乳幼児健診を通じてチラシとか子宮がんワクチンのキャッチアップをしていくということでしたが、がん検診がオンラインで予約できるようになっています、大子町。休日や平日夜間しか時間が取れない人にはとても便利になりました。 ただ、町内で行われる集団でのがん検診は休日がちょっと少なめでして、全部のがん検診において日曜日は入っているということでしたが、すぐに予約が埋まってしまいます。ほかの市町村との兼ね合いで、これ以上休日の検診日が増やせないとも聞いています。集団であると、知り合いに会って恥ずかしいなんて言う女性の方も中にはいらっしゃいます。 そこで、医療機関での個別の受診を増やせないかと考えますが、現在、子宮がん検診は2か所、乳がん検診3か所とありますけれども、比較的アクセスのよい栃木県も入れて増やすことは考えられないでしょうか。お伺いいたします。
○議長(
金澤眞人君)
健康増進課長。
◎
健康増進課長(菊池光子君) お答えいたします。 今、乳がん検診のほう、集団検診につきましては、日程が検診委託機関等の調整をしましても、これ以上日程的には増やすことが難しいというところで、医療機関検診のほうの充実を進めたいと考えているところですけれども、今、乳がんにつきましては、近隣の常陸大宮済生会病院、それから塙厚生病院、それから水戸市にあります三愛クリニックと、それから、子宮がんにつきましては町内の岩佐医院、慈泉堂病院のほか、婦人科を掲げる町内登録医療機関と契約し、実施を進めているところです。 医療機関検診場所の選択肢がたくさんあることは、その人にとって受けやすい時間とかも選べたり、曜日も選べたりということで受けやすさにつながったりとか、受診率向上につながることですので、今後新たな検診先の確保について、取組を進めてまいりたいと考えているところです。 議員からご提案ありました栃木方面、そちらも今後そちら側の栃木方面の病院、医療機関の受入れや体制を確認いたしまして、受入れていただけるようであれば、新たな検診先としていけるように動いてまいりたいと考えております。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) たくさんの選択肢があるということは、受診率向上のために必要であると思います。 また、集団検診で何月何日にはまだ空きがありますよといった空き情報などをアプリで流すことなどはできないでしょうか。
○議長(
金澤眞人君)
健康増進課長。
◎
健康増進課長(菊池光子君) 予約の空き情報の発信をアプリを使ってということですけれども、現在は、ある程度予約が進んだところで、予約に空きがある検診をお知らせ版でお知らせしているところです。 アプリを使っての予約の空き情報の発信は、逐一発信、日々発信というのは難しいですけれども、ある程度の期間、間隔で空き情報をお伝えし、受診を促すということはできるかなと考えておりますので、今後、アプリの活用につきましても前向きに検討してまいりたいと思います。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) 大子町の公式アプリの登録者数が結構増加傾向でありまして、私がちょっと取り寄せたデータによりますと、30代男性では44.2%、30代女性では65.2%の方が登録されています。40代も男性44.5%、女性は42%ですね。そうすると、ちょうどアプリで情報が届きやすい年代かと思われます。また、SNSなどを通しても情報を届けやすい年代かと思いますので、工夫していただければと思います。 町民の皆様に健康でいていただきたく、大切な人をがんで亡くしたくない、そういうような思いでこのような質問をさせていただきました。 では、次の質問に入らせていただきます。 教育支援センターについてです。 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第30条の規程に基づき、登校できない児童生徒に対して個別指導や集団活動を通して自主性や社会性の育成を図るとともに、教育相談を行い、学校生活への適応を支援するために、教育支援センターを設置するとされています。 大子町の今、子育て支援というのはとても充実しているとは思うんですけれども、子育て中の悩みはそれでも尽きることはありません。子供を取り巻く環境も多様化しておりまして、ちょっとしたきっかけで学校に行けなくなることもあります。誰一人取りこぼすことのないように支援していくことが重要であると考えます。 そこで、教育支援センターの現状について質問させていただきます。 現在の
利用状況についてお伺いいたします。
○議長(
金澤眞人君)
教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(山崎仙一君) ご質問にお答えいたします。 大子町教育支援センターにつきましては、学校生活に適応できない児童生徒に対する支援及び教育相談に関する事業を行っております。 現在の
利用状況についての御質問でありますけれども、令和3年度の状況について申し上げます。 まず、教育支援センターには適応指導教室やまびこ広場がございます。こちらへの通室につきましては、体験による通室を含めて6名の方の利用がありました。 次に、教育相談につきましては、保護者や児童生徒との相談が98回、学校との相談が75回でした。 また、教育相談とは別に、学校との情報交換が、こちらが106回というような状況となっております。 以上です。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) まだまだ周知されていない部分もあるかと思います。子供がこのようなチラシを持って帰ってくるんですけれども、あとはポータルサイトのほうにもやまびこ広場の様子とかが掲載されていますけれども、我が家でも起きることなんですけれども、ちょっと子供の教育がなっていないので、学校の配布物がかばんの中でぐちゃっとなってそのままになっていたりすることがあります。私自身、3人の子育て中でありますが、勉強不足でしたが、ここの施設のことをちょっと詳しくは知らなかったので、今回勉強させていただいているところであります。 現在、学校から連絡方法では、メール配信などがあります。そこで相談窓口の紹介をしたり、先ほど公式アプリの話をしましたけれども、町の公式アプリやSNSを使って知らせていくという考えはいかがでしょうか。
○議長(
金澤眞人君)
教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(山崎仙一君) 教育支援センターを知っていただくという意味では、周知をすることが大切だと考えております。 現在、学校を通じまして、先ほど福田議員からご質問ありましたように、全小中学生へのリーフレットの配付をしております。また、継続して大子町教育ポータルサイトによりまして広報活動を行ってまいりましたが、今年度になりまして、まず年度初め、校長会の会議の場において教育支援センターの活動について改めて周知をしております。 これまでの広報活動に加えまして、町の広報紙やホームページなどを活用した新たな広報活動にも取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) ぜひいろいろな方に情報が届くような工夫をしていただきたいと思います。 それで、支援センターの職員さんからも、今後支援センターのほうからももっとアプローチしていくようにするというお話を聞いています。そのときに、アプローチしていって利用するとき、今度は、今、原則は通室の際には保護者の送迎、昼食を持参することが基本となっていると思いますけれども、より利用しやすくするために、町として援助できることはないか、そのことについてお伺いいたします。
○議長(
金澤眞人君)
教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(山崎仙一君) ご質問にお答えいたします。 教育支援センターに通室する方につきましては、大子町教育支援センターの設置及び管理に関する条例施行規則におきまして、教育支援センターへの通室は、児童生徒の保護者の責任により行うものとする、昼食は、通室者が持参するものとするとされております。この対応については、引き続き同様の対応でお願いしたいと考えております。 なお、今年度ですけれども、教育支援センターの環境などを通室しやすいようにという対応としましては、今年度からスクールソーシャルワーカーの配置について教育支援センターに変更をしております。 このスクールソーシャルワーカーにつきましては、大子町立小・中学校の児童生徒並びにその保護者が抱えているいじめ、不登校、暴力行為などといった学校生活や家庭環境の諸問題に対応するため配置をしているものであります。配置場所を支援センターにすることによって、教育支援センターの体制の充実につながるものと考えております。 以上です。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) スクールソーシャルワーカーの方がせっかくいらっしゃるのであれば、より通室しやすい状況をつくっていただくというのが大事かと思います。 通室している児童生徒も給食無料化の対象者であると思いますので、例えば給食を配送したりとか、あとは自家用車の送迎でできない方向けにタクシー助成とか、そういうようなことは検討できないでしょうか。
○議長(
金澤眞人君)
教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(山崎仙一君) 学級給食については現在無料となっております。教育支援センターに給食の提供につきましては、実際に施設の状況によりまして、その配送が可能なのかどうかというところにもよるかと思います。そういったところがあります。 また、タクシー利用という話があるんですけれども、公共交通があれば一番いいんですけれども、今、支援センターの施設への公共交通の利用というのは難しい状況にあるかと思います。タクシーの利用という話がありましたけれども、そういった対応につきましては、今後の将来的な選択肢を増やすということで対応するようなことでは考えて、その選択肢を広げていきたいと思います。そういった中でタクシー利用が可能かどうかについては、町関係課との協議が必要になってくるかと思います。 以上です。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) 笠間市では、時間を決めてeスポーツをするなど、子供が興味を持ちそうな工夫をしていると聞きます。大子町でも、教育支援センターに現代の子供が好きそうな本が、流行っているような本が置いてありました。いろいろな工夫に取り組んでいただきたいと思います。 そして、現在の対象者は、町立の学校に通う小中学生であって、未就学児や高校生、町外の学校に通学している等、対象外になっていると認識していますが、大子町民に対する施設であるとするならば、希望者には幅広く利用してもらってもよいと思いますけれども、考えをお伺いいたします。
○議長(
金澤眞人君)
教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(山崎仙一君) 大子町教育支援センターでは、大子町立小中学校の児童生徒を対象とした事業で行っております。 希望者には、幅広く利用してもらってもよいのではないかというご質問でありますけれども、例えば、未就学児の保護者などからの相談があった場合には、相談内容に応じた相談機関を紹介していくというような対応を取るということはできるものと考え、実践していくように教育支援センターへの指示をしてまいります。また、小中学生以外の方から相談があった場合には、関係機関と連携することで、こちらについても対応していきたいと考えております。 以上です。
○議長(
金澤眞人君) 福田祥江君。
◆3番(福田祥江君) 今、年齢のことですが、入学前に不登校の芽を摘んでおくというか、予防的関わりをできるようにするということも大切だと思うので、関係機関、横の連携ですね、そういうのを大切にしながら、国でもこども家庭庁をつくるとかそういう流れもありますので、ご検討いただければと思います。 そして、町外の学校に通学している子供とかも、町外の学校に通学できなくなって、自宅にいるという場合には、近くの相談窓口を利用したいと考えます。私も子供が学校へ行きたくないとか、ようやく送り出しても仕事の最中に学校に来ていないという連絡が入ったりとかしたことがあって、保護者は結構パニックになってしまいますので、近くにそういう相談できる窓口があるというのはとても重要というか心強いものでありますので、柔軟な対応を希望いたします。 職員の皆様からお話、今回聞いてみて、子供たちのためにいろいろと考えていらっしゃるんだなというのを感じました。金銭的な援助もそうですけれども、このような子育て支援というのは保護者の支援にもつながり、とても大切な一面であると思いますので、利用者が利用しやすい工夫、困っている町民が利用しやすい工夫、そのようなものを取り組んでいっていただきたいと思います。 以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(
金澤眞人君) 3番、福田祥江君の質問は終わりました。
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△散会の宣告
○議長(
金澤眞人君) 以上で本日の日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。
△散会 午前11時27分...