大子町議会 > 2021-09-15 >
09月15日-04号

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  1. 大子町議会 2021-09-15
    09月15日-04号


    取得元: 大子町議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-15
    令和 3年  9月 定例会          令和3年第3回大子町議会定例会議事日程(第4号)                    令和3年9月15日(水)午前10時開議 日程第1 一般質問本日の会議に付した事件 議事日程のとおり出席議員(13名)      1番  飯村 剛君     2番  川井正人君      3番  福田祥江君     4番  菊池富也君      5番  須藤 明君     6番  菊池靖一君      7番  中郡一彦君     8番  大森勝夫君      9番  金澤眞人君    10番  齋藤忠一君     11番  鈴木陸郎君    12番  藤田 稔君     13番  野内健一欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長        高梨哲彦君   副町長       赤津康明君   教育長       松本成夫君   総務課長      藤田隆彦君   まちづくり課長   川又 健君   財政課長      飯岡隆志君   農林課長      矢田部信彦君  農業委員会事務局長 國谷康夫君   観光商工課長    田那辺 孝君  健康増進課長    菊池光子君   生活環境課長    飯泉公一君(感染症対策により議員控室待機とした者の職氏名)   会計管理者会計課長        税務課長      江尻邦彦君             町島弘幸君   建設課長      菊池寿彦君   福祉課長      鈴木大介君   町民課長      内田さち子君  教育委員会事務局長 山崎仙一君   水道課長      小室 学君   消防長       塚田功一君職務のため出席した者の職氏名   事務局長      塩田康子    書記        菊池正人 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(齋藤忠一君) おはようございます。ご苦労さまです。 ご報告いたします。ただいまの出席議員数は13人です。 定足数に達していますので、直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(齋藤忠一君) 地方自治法第121条第1項の規定により、町長、副町長、教育長、総務課長ほか関係各課長、局長の出席を求めています。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(齋藤忠一君) 日程はお配りしたとおりです。---------------------------------------一般質問 ○議長(齋藤忠一君) 一般質問を行います。--------------------------------------- △飯村剛君 ○議長(齋藤忠一君) 1番、飯村剛君の一般質問は30分以内です。 飯村剛君の一般質問を許します。 飯村剛君。     〔1番 飯村 剛君 登壇〕 ◆1番(飯村剛君) おはようございます。議席番号1番、飯村剛です。 議長からの質問の許可をいただきましたので、通告書に従い質問してまいります。 今回、国、県緊急事態宣言の下、感染症対策を行う上で、質問は手短に行いたいと思います。ご協力をお願いいたします。 それでは、今回の質問ですが、1つ目、イノシシ肉の利活用について、2つ目、公共交通機関の利活用についての質問をさせていただきたいと思います。 早速ですが、イノシシの増加により、イノシシが民家に出てきて農作物を荒らしたり、住民に被害をもたらしたり、町民の負担、農業者にとって大変深刻な問題となっております。原因としましては、人が野生動物の住む里山を利用しなくなった。それにより手入れ不足になり、イノシシ隠れ場所となるやぶの発生が生じ始めた。また、杉など植林で餌が少なくなり、自然循環が日を追うごとに変わってきたことも原因の一つであると聞いております。 そこで、大子町におけるイノシシの捕獲の取組や農林業被害などの現状についてお伺いいたします。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長矢田部信彦君) ご質問にお答えいたします。 イノシシ捕獲の取組につきましては、猟友会大子支部やわな猟免許取得者の協力を得ながら、鳥獣被害対策実施隊としまして、実施隊本隊41名、わな部隊108名の方々を隊員として任命いたしまして、活動に必要な費用や箱わな等の資器材の整備を町で支援して実施しているところでございます。 また、農業被害につきましては、茨城北農業共済事務組合の調査によりますと、水稲被害のみしか把握はしておりませんが、令和2年度で316アール、共済額としまして170万円相当の水稲被害が生じております。 ○議長(齋藤忠一君) 飯村剛君。 ◆1番(飯村剛君) 駆除に当たっては、猟友会の皆様をはじめ、地域の狩猟者の方々のご尽力の下、捕獲数は増加していると聞いております。 そこで、年間のイノシシ捕獲頭数はどれぐらいなのか。それと、1頭の捕獲報奨金は幾らなのか、ちょっとお聞きいたします。よろしくお願いします。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長矢田部信彦君) お答えいたします。 イノシシ捕獲頭数につきましては、令和2年度の実績について申し上げますと、4月1日から11月14日までの猟期外の有害駆除においては685頭、11月15日から翌年の3月31日までの猟期においては1,050頭、年間合計で1,735頭が捕獲されております。 また、捕獲報奨金につきましては、猟期外の有害捕獲につきましては、国や県の補助も含んでおりますが、成獣1頭当たり1万6,000円、幼獣が1頭当たり1万3,000円、猟期については現在、イノシシ肉の出荷制限がかかっていることから、1頭につき1万5,000円の町単独の助成金を交付しているところでございます。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 飯村剛君。
    ◆1番(飯村剛君) 結構な額が報奨金など出ておられると、今お伺いしました。 そして、イノシシ対策に町が拠出している年間費用はどれぐらいなのか、お答え願います。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長矢田部信彦君) お答えいたします。 イノシシ対策を含めた鳥獣被害対策に係る年間費用につきましては、令和3年度当初予算におきましては、実施隊への委託料をはじめとしまして、合計で5,263万1,000円を計上しているところでございます。 鳥獣被害対策事業のうち、猟期外のイノシシの駆除に対する有害捕獲報奨金及び農作物被害防護柵設置費補助事業については、県より茨城県鳥獣被害防止促進事業補助金として1,420万円の交付を受ける予算としておりますので、町の一般財源による鳥獣被害対策に係る年間費用としましては3,843万1,000円となっております。 ○議長(齋藤忠一君) 飯村剛君。 ◆1番(飯村剛君) 結構高額な投資をされているようで、今現在、イノシシのほとんどですが、処分されているのが現状です。 そこで、先ほど、駆除に当たり、それほどまでに投資をされているのであれば、ジビエなどに取り組んで、投資対効果を狙っていくのも今後の一つのアイデアなのではないかと思うんですが、そのところ、お伺いいたします。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長矢田部信彦君) お答えいたします。 捕獲したイノシシの処分については、現在、埋却または焼却処分をされているところでございます。 捕獲したイノシシジビエ等で利活用することは、適切な資源の処理につながるものと考えられますが、一方で、これを実施するためには、適切な処理を行う加工施設の整備や食品衛生法に沿った適切な処理を行う必要があります。また、食肉として活用できるイノシシは限られておりますので、販売先などの採算性に係る課題や地元猟友会の理解、協力を得ていくこと等の多くの課題がございます。事業実施の可能性について、今後探ってまいりたいとは考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 飯村剛君。 ◆1番(飯村剛君) 始まるまでは、いろいろと考慮して大変なことだと思います。しかし、隣町の栃木県那珂川町では、特産品の「八溝ししまる」として売り出すことで、捕獲に対して意識が高まって、農林業の被害は以前の4分の1程度まで減少したと聞いております。 また、ジビエ料理を日本の食文化に普及させようと尽力されている方もおります。長野県でフランス料理を営んでおり、ジビエを新たな産業として捉えております。 このようなことを行うことで、単なるイノシシが人や農作物などに被害を与える害獣ではなく、地域に恵みを与える存在となることを期待するものであると考えられます。大子町でも、今後ぜひ推進していくことを願います。 続いて、次の質問です。 公共交通機関の利活用についてであります。 昨年10月から、町では高齢化に伴い、町内の郊外から大子駅周辺や町なかへのアクセス向上を図るため、AIタクシー実証実験を行ってきました。約1年間の利用状況データを見させていただきましたが、登録数とともに利用者数も増えていることが分かります。 そして、今年度10月から本格運行となるわけで、議案にも出ておりますが、そこで、本格運行をこれから行う上で、運行日や運賃、乗降場所など、実証実験時の運行に比べて、どのように変更されたのでしょうか。そのところをお聞かせできますでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 AI乗合タクシーの10月1日からの運行概要につきましては、町民の方の日常生活に必要な交通手段として運行する町民用、町内観光交通手段として運行する観光用、夜間に町内飲食店を利用する際の交通手段として運行する夜間用の3事業について、実証実験運行時と同様に運行を実施していきたいと考えているところでございます。 運行日につきましては、町民用が利便性の向上と、9月末をもって運行を中止します臨時無料巡回バスの利用者の移動手段を引き続き確保することを目的といたしまして、現在の火曜日と水曜日の週2日運行から、祝日及び年末年始を除きます月曜日、水曜日、金曜日の週3日運行へと変更したいと考えております。観光用につきましては、現在と同様に土曜日、日曜日、祝日を運行日としまして、夜間用も現在と同様に金曜日、土曜日、祝日の前日を運行日とし、いずれも年末年始は運休といたします。 運行時間につきましては、いずれも現在と同様で、町民用及び観光用が午前9時から午後5時まで、夜間用が午後5時から午後11時までとなります。 次に、運賃についてでございますけれども、実証実験期間中は、まず乗合タクシーをお試しいただくことが重要であると考えておりまして、無料としておりましたが、本格運行に移行するに当たりましては、今後の運行を維持していくために有料化することといたします。 運賃料金につきましては、利用者アンケート調査の結果や近隣自治体料金状況を参考としまして、町民用及び観光用が1人につき1回300円、夜間用が1人につき1回500円と設定しているところでございます。 なお、誰もが利用しやすい移動手段の提供を図るため、同伴する未就学児につきましてはいずれも無料とし、小学生、障がい者の方及びその介助者につきましては、町民用と観光用が1人につき1回100円、夜間用が1人につき1回200円と設定しているところでございます。 なお、先日の一般質問の答弁でもお答えさせていただきましたが、本事業におけます収支率を約5%と、今現在の実証運行の結果から想定しているところでございますが、事業を継続していく上で財源の確保は重要でございますので、本格運行が開始された際も収支率の10%以上を目標に利用促進を図りつつ、補助金などの財源の確保にも努めてまいりたいと考えております。 最後に、乗降場所についてでございますけれども、主に路線バス及び町民無料バスのバス停を利用しておりまして、それらバス停がない地域に関しましては、住宅の分布状況などを考慮し、安全性を確認した上で新規に乗降場所を設定しております。10月から新たに6か所を追加しまして、合計312か所の乗降場所間において運行してまいりますが、今後も乗降場所について、地域からの要望などがございましたら、検討した上で対応してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 飯村剛君。 ◆1番(飯村剛君) 分かりました。 これからも、運行に際して周知を行っていくことだと思います。私も実際に、何度も利用させていただきました。一度利用してみると、使いやすさが理解できると思います。通常では、スマートフォンから登録して使用案内となりますけれども、日中運行町民タクシーでは、高齢者など利便性を考慮して、電話一つで案内ができるようにしていますので、何度も、ここで何度もと申しますけれども、使用してみれば必ず便利さが分かると、そう思っております。 このように、これからも特に高齢者などには、さらに分かりやすい周知を行っていただきたい、そう思います。 それと、乗降場所の増設は、現在バスの運行をしていないところ、いわゆる交通空白地を中心に設置を行っていると聞いております。これからも、住民の皆さんがいつでも利用できるように身近な場所に乗降場所の設置を行い、増やしていければ、再度認識も深まり、AIタクシーの利便性がさらに高まるのではないでしょうか。 それと、現在の公共交通バスの運行では、通勤・通学の時間帯で利用数があり、必要性を感じております。しかし、そのほかの日中の時間帯では利用者が実に少ない。実際に空の状態で走っている路線バスも見受けられます。どうにか小回りの利くAIタクシーのバランスを図って運行を見直すことはできないのかと、そう思うのですが、お伺いいたします。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 町内の路線バスにおきましては、議員ご指摘のとおり、通勤・通学の時間帯に比べまして、日中の利用者数が少ない状況が見受けられます。そのような状況も踏まえまして、町では町内の公共交通体系の再編が必要と考えておりまして、検討を進めてきたところでございます。 同時刻に多くの方が移動する通勤・通学の時間帯におきましては、引き続き定時定路線の路線バスを確保し、路線バスの利用が少ない日中につきましてはAI乗合タクシーを整備することで、運行ルートやダイヤに縛られることがなく、効率的かつ効果的な運行が図られるものと考えているところでございます。 AI乗合タクシーを導入することによりまして、これまで公共交通機関を利用しにくかった方の移動手段となるだけではなく、既存の公共交通機関との併用や使い分けが可能となることで移動手段の選択肢が増え、外出機会の創出につながることも期待されているところでございます。 今後も既存の公共交通機関運用見直しについて検討するとともに、各公共交通事業との連携についても検討を進め、誰もが利用しやすく、持続可能な公共交通体系の構築に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 飯村剛君。 ◆1番(飯村剛君) 無駄なく、利便性を考慮しながら運行していくことを願いたいと、そう思います。 それから、来春完成予定の新庁舎移転に伴います中心市街地からの新たな公共交通ルートはこれから整備をしていくのか、そのところをお伺いしたいんですけれども。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 新庁舎への交通手段につきましては、町民無料バスを新庁舎経由にすることや、町の交通結束点でございます常陸大子駅からの路線バスを確保することなど、交通事業者と今現在、検討を進めているところでございます。 各地域からの路線バスにおきましても、可能な限り、直接新庁舎へアクセスできるように検討するとともに、AI乗合タクシータクシー利用助成券の活用など、様々な方法につきまして検討を進めているところでございます。 今後とも、新庁舎へ訪れやすい移動環境の整備に努め、その内容が決まり次第、改めてご説明させていただきたいと考えているところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 飯村剛君。 ◆1番(飯村剛君) そうですか、分かりました。 AIタクシーなど様々な公共交通を使って、新庁舎までのルートを考慮して、これから考えていくということです。分かりました。 そして、併せてお聞きしたいのですが、過日公開されたまちなかビジョンの情報によりますと、常陸大子周辺整備の中で高速バスの乗り入れの計画をされております。駅に高速バスの停留所があると、さらに利便性が高まることは確かなことであり、中心市街地の活性化、イベント等アクセス確保の必須のアイテムだと思います。 これから、まちなかビジョンで計画されている常陸大子駅の周辺整備はされるのか、整備をされることになれば、いつ頃なのか、そのところをお聞かせ願えますでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 まちなかビジョンの中には、議員ご案内のとおり、駅周辺地域、例えばロータリーの整備であるような工事内容を計画として上げているところでございます。 整備につきましては、今後、関係課もしくは県や国と調整しながら、事業のほうを進めてまいりたいと考えているところでございますが、今現在、いつ頃に工事が始まるとか、そのような具体的な、まだお示しできるような内容まで検討は進められている状況ではございませんので、これも決まりましたら、また改めて皆様にご説明させていただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 飯村剛君。 ◆1番(飯村剛君) 分かりました。 高速バスですけれども、現在は、やみぞホテルを起点に、町内にバスが入らず、南進している状態です。やはり大子駅を経由してやみぞホテルへ戻るなど、これからは時代に合わせた工夫が大事だと思いますので、ぜひとも実現してほしいと思います。 最後に一言、私のことでちょっと申しまして、質問を終えたいと思います。 この大子町において、町民の皆さんが日々生活を送る上で欠かせないものの一つは、アクセスの手段だと思います。既存の路線バスでは、決められた目的地、決められた時刻での運行です。これから高齢化が進む中、町内の移動の柔軟性を考慮した上で、小回りが利き、利便性に優れたAIタクシーへの移行期に今、入っていると思っております。 このような中で、AIタクシーは今後、どこの市町村でも必要となり得ると思います。免許返納の時代を迎え、これから非常に重要性が求められる公共交通になりますので、ぜひ町民の皆様に有益になるようなAIタクシーの工夫を今後ともよろしくお願いをいたしまして、私の質問を終わりにいたします。 ○議長(齋藤忠一君) 1番、飯村剛君の一般質問は終わりました。---------------------------------------川井正人君 ○議長(齋藤忠一君) 次に、2番、川井正人君の一般質問は30分以内です。 川井正人君の一般質問を許します。 川井正人君。     〔2番 川井正人君 登壇〕 ◆2番(川井正人君) 議席番号2番、川井正人です。 議長より質問の許可をただきましたので、通告書に従い質問をいたします。 質問は、大きく分けて2点です。1つは、新型コロナウイルス感染者対策について、2つ目は、ジビエ料理の推進について、以上2点につきまして質問いたします。 まず初めに、新型コロナウイルス感染者対策について、何点か質問いたします。 新型コロナウイルス感染の急激な拡大が続きました。現時点では感染者は減少傾向ですが、茨城県独自の非常事態宣言が9月26日まで延長され、国の緊急事態宣言も9月30日まで、19都道府県において延長されました。 このような状況の中で、大子町においても8月12日から9月20日に至って、20名の方が感染するような事態となりました。厚生労働省では、9月1日時点で自宅療養者が全国で約13万5,000人いると発表しております。9月8日時点では減りまして、自宅療養者は約10万3,000人ということで発表しております。 大子町で陽性者になった方々は入院できたのか、自宅療養だったのか、情報がないので分かりませんが、茨城県内でもたくさんの方が自宅療養している状況です。数字としては、8月19日時点で1,557名が茨城県内自宅療養しております。自宅療養者につきましては、保健所からの健康観察が1日に一、二回程度行われ、また生活支援として、希望者に宅配支援を行っているのが現状かと思われます。 そのような中で、県の支援物資が届くまでタイムラグがあったりします。保健所の支援物資が届くまで不安な思いをさせないように、また治療に専念してもらうためと、自宅療養者やその濃厚接触者に対して、全国の多くの自治体が食料支援生活支援を現在行っております。茨城県であれば土浦市やつくば市などです。 そこで、伺います。 大子町において、自宅療養者濃厚接触者に対する町の支援体制は構築されているのか伺います。 ○議長(齋藤忠一君) 健康増進課長。 ◎健康増進課長菊池光子君) お答えいたします。 自宅療養者濃厚接触者につきましては、県が公表する感染者情報以外に県から町に知らされる情報はなくて、誰が自宅療養者なのか、濃厚接触者なのか、町では一切分からない状況です。もし自宅療養者濃厚接触者で、食料の調達など町に支援を求める方がいる場合には、感染者本人や家族の同意の下、名前を明かしていただければ、町が支援することはできると保健所に伝えてありますけれども、これまでに申出はないところです。 また、県におきましては一時期、病床や宿泊療養施設が不足し、軽症者には自宅療養で経過を見ていただく対応を取っておりましたけれども、家庭内感染が増えていることから、8月12日において300室であった宿泊療養施設を8月27日までに830室にまで拡大し、入院対象者以外は基本、宿泊療養施設に入っていただくように対応を変更しているとのことです。 今月中には、さらに宿泊療養施設を追加し、入居できる部屋数を1,020室まで増やす予定と確認しております。どうしても自宅療養を希望する方を除き、基本、宿泊療養施設に入れるようになっているとのことですので、この対応により、現在は自宅療養者は少なくなっていると思われますが、もし自宅療養者から町に生活支援が求められた際には、福祉課、健康増進課が中心となって担当課となりまして、支援していくことを決めておりますので、要請に合わせ対応してまいりたいと考えおります。 ○議長(齋藤忠一君) 川井正人君。 ◆2番(川井正人君) 町のほう、担当課が中心になって、いざというときには町民の支援に回るということを先立って考えているということで、大変町民にとっては心強いことと思います。 先ほど言いました自治体の生活支援について、支援を受けた方がSNS上にちょっと書き込み等しているので、ご紹介します。「先日、家族全員が陽性者になりましたが、陽性後に保健所に希望を聞かれ、毎日の宅食を希望しました。それに加えて、市から希望者にレトルトのおかゆ、カップうどん、缶詰、お菓子などを届けていただき、さらに、未就学児には絵本やシールブック、おもちゃなど至れり尽くせりで、本当にありがたかったです。今どき宅配便を置き配で受け取るのも当たり前なので、特に目立つこともなかった」と、「自治体の方がいろいろ考えて動いてくださっているのが皆さんに伝わればいいと思います」ということで書き込みがなされていました。ぜひ町民の安心・安全のためにも、支援策を考えて、進めていっていただきたいと思います。 次に、新型コロナウイルス感染防止対策として、感染の疑いや不安のある人にPCR検査を行ってもらい、陽性者を早期に発見し隔離していくのが、無症状者対策にも有効だと思われますが、そのためには、PCR検査のハードルを下げ、検査を受けやすくすることが必要だと感じます。 大子町においては、感染を心配する児童・生徒、その同居家族、保育・教育施設職員を対象としたPCR検査が期限を限って実施されることになりました。この件につきましては、先日、藤田稔議員より質問があり、執行部より答弁を受けております。また、対象者、実施医療機関、費用負担等の詳細についても、学校からのチラシ、またアプリ等で多くの町民に周知されており、理解されていると思います。 PCR検査を実施することは、執行部において、感染が拡大しそうなこの状況下において、非常にスピード感を持った対応であると評価しております。ならば、その対象者の範囲、これを全町民に広げる。町民の不安をなくすために、また新型コロナウイルス感染症の拡大防止策を進めるのに、大きな効果が期待できると考えます。 そこで、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、全町民に対してPCR検査を無料または少ない負担で受けられるよう、もっと積極的に推進する必要があると思いますが、町の考えを伺います。 ○議長(齋藤忠一君) 健康増進課長。 ◎健康増進課長菊池光子君) お答えいたします。 児童等へのPCR検査につきましては、8月末の時点で新型コロナ感染拡大が広まっていた状況から、子供の家庭内感染の増加、あるいは学校の新学期の開始、12歳未満はワクチン接種ができないことを憂慮して実施することにいたしました。実施することで、感染不安の払拭、それから保育施設、教育施設においての集団感染の発生防止、感染拡大防止が図れるものとして取り組んだものでございます。 その他の年代の方につきましては、ワクチン接種がかなり進んでおりますので、ワクチン接種により感染予防と、万が一感染した場合も重症化を防ぐことができると考えております。満12歳以上へのワクチン接種を10月2日までに終了することに努めてまいりますので、今のところ、そのほかの方のPCR検査については考えていないところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 川井正人君。 ◆2番(川井正人君) 今、ワクチン接種が大子町では、たしか10月2日ぐらいには希望者全員に接種が終了するということで、約9割ぐらいだと思いますが、完了するということになっておりますので、執行部の考え方も分かります。ですが、ブレイクスルー感染や新しい変異株なども想定した上で、このような対策をぜひ考えていただければと思います。 先ほど言ったように、家庭にコロナウイルスが持ち込まれるのは一般家庭でも一緒ですので、家庭内感染、それを食い止める意味でも、ぜひ検討していただきたいと思います。 次にですが、大子町を管轄するひたちなか保健所は、大子町のほかに常陸太田市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、東海村の6市町村を管轄しております。今後、町内や近隣市町村の新型コロナウイルス感染者が急増した場合、保健所の対応や医療体制が逼迫することが想定されます。町独自の対策、最悪の場合を想定した行動規範、特にオペレーションなどを準備する必要があると思いますが、町の考えを伺います。 ○議長(齋藤忠一君) 健康増進課長。 ◎健康増進課長菊池光子君) お答えいたします。 現在、町におきましては、新型インフルエンザ等対策行動計画、新型コロナウイルス感染者発生対応マニュアルを作成しておりまして、感染者が発生した場合の職員の行動や対応を決めております。また、新型コロナ感染症は指定感染症であり、県や保健所が主体でその対策を進めていることから、町の対策や取組については、県や保健所の方針を確認しながら、指導や助言をいただきながら実施していくこととなります。 万が一、感染者が急増するなどの事態におきましては、町民や町外の方々に公共施設の利用制限、外出や来町の自粛、一層の感染対策などを要請してまいりますけれども、あわせて、県や保健所、医療機関に指示や助言を求めまして、連携を取った上で、町民支援、医療支援に動くことを想定しております。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 川井正人君。 ◆2番(川井正人君) 担当課を中心に、町としても、県や医療機関と密接に連絡を取って準備を進めていくという方向性を示していただいていますので、ぜひとも最悪の事態、あまり考えたくはないのですが、世界の流れを見れば、これからも感染は続くということになっておりますので、ぜひとも先を先を見据えた対策をお願いします。 ワクチン接種においては、大子町は大変スムーズに進められております。これは、医師会や医療機関が何度も打合せをして、情報を共有し、綿密に接種計画をつくって、役割分担をしっかりつくり上げたからだと思います。 予約の段階から私も感じましたが、とてもスムーズで、実際にワクチンを接種してみて、病院ごと構図は違うと思うのですが、病院の動線や係の役割分担が明確になっていて、何の戸惑いもなく接種できました。病院のオペレーションが町を中心として、しっかり構築できたからだと思います。 そういう形、倣った形で、これは予防接種法とか感染症対策法とか、法律の基準が違うとは思いますが、そういう倣った形で、定期的な会合を開いたり、問題点を洗い出していくことはとても重要だと思います。 現在の感染状況に対して、国なども災害級という表現をしております。予想を超えた急激な拡大は、機能を麻痺させて、保健所の逼迫という事態を招きます。今のコロナ禍の社会は有事の場合であって、何よりも優先されるのは人命であると考えております。それは執行部のほうが一番よく分かっておると思いますが、逼迫した状況を想定して、ぜひ準備を進めていただきたいと願います。 それでは、次の質問に移ります。 ジビエ料理の推進についてですが、国はジビエの利用拡大を推進しており、ジビエ利用量を令和元年度の2,000トンから、令和7年には4,000トンに倍増させる方針を示しております。大変市場の拡大が見込まれております。ジビエ、つまり鳥獣の肉ですが、大子町においては、イノシシ肉の活用として質問していきたいと思います。 先ほど述べましたように、捕獲したイノシシは食材としての活用が期待され、今後の市場拡大が見込まれます。結果として捕獲圧が高まり、有効なイノシシ対策になると思われます。イノシシ肉を町の特産品として、商品化・ブランド化して流通させるなどの取組が今後重要と考えますが、町の考えを伺います。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 野生のイノシシにつきましては、これまで農産物被害防止のための捕獲が中心でありました。近年は、農山村地域活性化のための地域資源として利用するジビエ料理の振興も有効な選択肢として着目をされております。 一方で、茨城県内で捕獲されましたイノシシにつきましては、茨城県全域で原子力災害対策特別措置法に基づく出荷制限が指示されております。例外的に、石岡市の食肉処理施設、朝日里山学校が受け入れまして、全頭検査を実施するなど、県の出荷・検査方針に基づき管理されているものについて、出荷制限が一部解除されている状況にございます。このため、大子町内で捕獲されたイノシシを出荷するためには、同様の措置が必要と考えております。 議員ご質問の町の特産品としての商品化・ブランド化でございますけれども、こちらに取り組む際には、捕獲から食肉加工までに至る製造コスト、また安定した販売先の確保など、採算性に係る課題もございますので、先進事例を参考にしつつ、事業実施の可能性について探ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 川井正人君。 ◆2番(川井正人君) いろいろな可能性を模索して、ぜひ前進させていただければと思います。 先ほどの飯村議員の質問に対しても、農林課長の答弁の中で、ジビエの取扱いについて、事業実施の可能性を探っていくという答弁もいただいております。大子町では年間1,735頭が捕獲されております。これらのイノシシ肉の利用ということで、今はやっています豚熱の病気が収束した後、イノシシ対策の柱の一つとして、ぜひジビエとしての活用、その推進をお願いします。 私も、先ほど飯村議員が述べたように、イノシシが人や農作物などに被害を与える害獣ではなくて、地域に恵みを与える存在になってくれることを望んで、ジビエ料理の推進をお願いしたいと思います。 最後となりますが、質問のほうは以上で終えます。ただ、ちょっと最後に述べさせていただきます。 ワクチン接種の道筋は立ちましたが、まだまだ新型コロナウイルス感染症の収束の光が見えている状況とは言えません。簡単に購入できる治療薬などの開発が進んでいって初めて、収束の兆しが見えるのかなと感じております。今後数年間は、新しい生活様式が日常の状態になっていくと思っております。また、茨城県知事の発言の中で、第6波、第7波ということを想定した発言が見受けられます。 町長はじめ執行部においては、あらゆる場面、状況を想定して、日頃より町民の安心・安全を守っていただいております。前例のない事態が続いている状況ではありますが、町民に対する強いリーダーシップときめ細かい対応をお願いします。 最後になりますが、医師、看護師をはじめとする医療機関の関係者の皆様には心から感謝を申し上げます。早いのですが、以上で質問を終わりにします。 ○議長(齋藤忠一君) 2番、川井正人君の一般質問は終わりました。 10時46分まで休憩といたします。 △休憩 午前10時42分 △再開 午前10時46分 ○議長(齋藤忠一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。---------------------------------------菊池富也君 ○議長(齋藤忠一君) 次に、4番、菊池富也君の一般質問は30分以内です。 菊池富也君の一般質問を許します。 菊池富也君。     〔4番 菊池富也君 登壇〕 ◆4番(菊池富也君) 議席番号4番、菊池富也です。 ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、通告書に基づきまして質問をしたいと思います。 本日は30分という短い時間ですので、返答は簡潔にお願いしたいと思います。 まず、1つ目に、観光ボランティアについてであります。次に、役場新庁舎建設の進捗状況等について伺います。 当町には、このコロナ禍にもかかわらず、県内外から多くの観光客の皆さんが訪れております。秋を迎え、美しい山々の紅葉や、リンゴ、ブドウなどおいしい果物ができますので、ますますこの魅力ある大子町には、多くの観光客が訪れて来ると見込まれております。 このような中、町民の有志の方々で組織されております観光ボランティアの皆さんの活躍が大変重要になってまいります。近年、この観光ボランティアの皆さんの成り手不足が大きな課題となっております。今後、この町の観光を発展させるに当たりましては、この人たちなくしては考えられないと、そのような状況になっていることも事実でありますし、期待をしているところであります。 そこで、本日は、観光ボランティアの皆さんに対する町の支援策や担い手の確保について、町の考えを伺いたいと思います。 初めに、観光ボランティアの設立の経緯や登録者数の変遷について伺いたいと思いますが、当時のものから現在まで、簡単にお願いしたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 観光ボランティアの設立からの経緯でございますけれども、大子町の観光案内の一助としまして、町と大子町商工会が連携しました補助事業である平成21年度観光ボランティアガイド養成講座事業が開催されまして、そこに参加された方を中心といたしまして、平成22年に「観光ボランティア大子」が設立されたところでございます。現在まで、大子町観光協会が事務局を行い、活動しているところでございます。 また、観光ボランティア大子の会員数につきましては、設立当初は、顧問を含め25人の会員の方がいらっしゃいました。現在は15名の会員の方で活動をしていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 現在15名ということで、大変少なくなっておりますので、町の観光発展のために危惧をしているところでございます。 次に、主な活動内容と活動拠点についてお伺いしたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(田那辺孝君) お答えをいたします。 観光ボランティア大子の活動内容につきましては、大子街中ウオーキングコース、袋田の滝周辺コース、奥久慈だいご七福神巡りコースの3つのコース案内を行っております。また、駅からハイキングや袋田の滝臨時案内所、こちらを限定で開設する際に、そういったイベントでの観光案内、また定期的な研修会や勉強会を行っておるところでございます。 過去には、ガイド活動を1年間に64日、延べで78回、ガイドの人数にして延べ142人役、1,793人のお客様に案内活動をしていた年もあるということでございます。このところの新型コロナウイルス感染症の影響もありまして、令和2年度につきましては、申込みを受けておりました半数以上が中止になってしまったという状況にございます。 また、活動拠点でございますけれども、会議や定例会、こちらはまいんを使用して行っております。また、大子街中ウオーキングコースにつきましては大子町市街地、袋田の滝周辺コースにつきましては袋田の滝本地区、奥久慈だいご七福神巡りコースにつきましてはバスでお越しのお客様を対象に、案内を行っているところでございます。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 様々な活動を町のためにボランティアという形で行ってくれて、大変なご苦労があると思いますし、この方々には敬意を表さなくてはならないのかと考えております。 それで、この活動に対する町の補助、支援、この状況について伺いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 活動費など町の支援状況につきましては、町から観光ボランティア大子に対しまして、設立であります平成22年度から平成29年度まで、こちらは年間100万円の補助金を交付しております。平成30年度から令和3年度までは、年間80万円の補助金を交付しておるところでございます。 なお、令和3年度については予算措置をしているというところでございます。 令和2年度の補助につきましては、活動も制限された中ではありましたけれども、今後も継続的に活動していただくために、減額の措置を行うことなく補助をさせていただいた状況にございます。 以上でございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 町からも補助金という形で、当初100万円、そして、現在は80万円ということですが、これを減額した理由については、人数が減ったのか、それとも活動が減ったのか。このコロナが収束されれば、ますます大子町にお客さんが来ると先ほども申しましたけれども、そういうことを考えて、これの増額というのは、町のほうでは考えられませんか。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(田那辺孝君) お答えをいたします。 補助金の増額ということでございますけれども、現時点におきまして、令和2年度の収支決算について、差引きの決算額におきまして83万5,000円の残金がございます。こちらは補助金を上回る残金となっておりまして、今年度において、こちらのほうを執行していただいて、その後検討させていただくというような形で進めたいと考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) ぜひ、この方たちの活動が行き詰まることのないように、支援体制はしっかりしていただきたいと思います。 また、ボランティア活動の難しさや資金面での苦労というものは、実際やっている方だけが分かるものであって、町もそれなりのものを、やはり協力していっていただきたいと思いますが、最後に、この活動に対して、町の協力体制と、今後どういう形でこの方たちを増やしていくのかという施策を、町の考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(田那辺孝君) ご質問にお答えいたします。 町の現在行っております協力体制でございますけれども、先ほど申し上げました補助金の交付、また、観光シーズンに袋田の滝臨時観光案内所を設置しまして、案内活動での協力を行っているところでございます。 今後の支援策でございますけれども、現在の協力体制の継続が基本になってくると思いますけれども、今般の新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、観光の形態やニーズが大きく変化している状況でございます。観光ボランティア大子の会員の皆様、そして、事務局であります大子町観光協会と連携をしまして、その変化に対応するべく協力してまいりたいと考えております。 また、担い手の確保につきましては、現在、社会全体で同様の人手不足、担い手不足が課題となっているものと認識しております。観光地のおもてなしの心を表します観光ボランティアガイドの存続のためにも、会員の皆様及び大子町観光協会と連携いたしまして、広報誌による募集記事の掲載、また、お仕事をリタイアされた方、観光ガイドに興味のある方などにお声かけをするなど、ボランティアの趣旨をご理解いただきながら、会員の確保に協力して取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 様々な支援体制が敷かれることを希望しておりますし、また、先日聞いたところによりますと、残念ながら役場の職員のOBの方の参加は見られないということなので、ここにいる執行部の皆さんを含め、今後ぜひ役場の皆さん、またOBの方にも観光ボランティアに参加していただきまして、町の目玉であります観光、これをしっかりと支えていっていただきたいと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、2番目に、役場の新庁舎建設が進められておりますけれども、現在の進捗状況や、今議会に提出されております建設工事変更契約の内容等について伺いたいと思います。 まず初めに、現時点の進捗状況についてお願いしたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長藤田隆彦君) ご質問にお答えいたします。 現在工事が進められております新庁舎本体工事でございます。8月末の進捗状況でございますが、5月から基礎工事を進めております。行政棟におきましては、1階床のコンクリート打設が完了しました。床下の設備配管工事を現在行っております。また、議会ホール棟、渡り廊下、さらには倉庫棟でございます。1階床のスラブ配筋工事、こういったものを行っている状況でございます。 全体の進捗でございますが、パーセンテージですと22%、当初の計画どおり進んでいる状況になってございます。今後でございますが、9月から10月初旬にかけまして、木材のプレカットですとか塗装を行いまして、10月中旬の頃には建て方に入れる、こういった見込みとなってございます。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 現在、順調に進んでいるということでありますが、実は私、6月の議会のときにも、定例会のときに質問をいたしました。そのとき、進入路がどうなっているのかということでしたが、あれから3か月経ちました。進入路の造った部分が崩れまして、それの規模がだんだん大きくなってきております。このままでは、先ほど総務課長より説明がありました木材の搬入、これが難しくなるんじゃないかと考えられるのですけれども、今後、進入路の崩れをどのように解決していくのか、それをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長藤田隆彦君) ご質問にお答えいたします。 議員のほうからもご質問がありました進入路工事でございます。新庁舎ですとか避難所に当たります町営研修センターへの進入路としまして、庁舎敷地の東側に現在整備を進めておりますが、お話しいただいたとおり、工事現場内におきまして、切土部分でございますが、一部崩落したという状況が発生してございます。崩落後の応急措置としましては、法面にブルーシートをかけるとか、土のうによって配水対策をする、こういった対策をしたところでございます。 法面の復旧方法に関しまして、当初設計を委託いたしましたコンサルタント会社の協力を得まして、再設計案を作ったところでございます。その後、その設計案を基に、当初の請負業者であります業者のほうと協議をしてまいりました。しかしながらですけれども、工事の復旧の内容ですとか、最終的には事業費、こういったものの合意が得られないような状況でございまして、請負業者との契約につきましては、先方のほうから解除というような申入れがあったような状況でございます。 この復旧工事、時期が早期の完成をこちらとしても願っております。復旧工事に関しましては既に別業者に発注しております。これに伴いまして、進入路の工事費用でございますが、当初、第1期工事として予定しておりました予算額に対しまして、増額等の費用は発生していないというような状況でございます。引き続き安全対策をした上で、早期完成に向けて取り組んでいきたいと、このように考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) なかなか工事に関しては、いろいろな状況がその場で出てきますので、一概には言えないんですけれども、この工事は当初からコンサルタントが入って進めている事業であって、こういうことが今まであまり考えられない、こんな大規模な崩れが見られるとは考えられない。 地元の人たちは、あそこは田んぼだったというのは分かっていたんです。分かっていましたよ。ですから、私どもは、きちっとしたボーリングという形を取って、コンサルタントの料金もたくさん払っているわけですから。ですから、それで設計ができて、それで進めていたと思っていたのですが、このような崩落がありまして、ところが、これを2か月、3か月と放っておけば、倍以上に今はなっていますよね、当初よりも。こういう現状を見たときに、対応が遅いんじゃないかと思うんですよ。 それで、今度の納入が遅れるようなことはないということなんですけれども、こういうような状況ができて、3か月も放置した理由についてお伺いいたします。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長藤田隆彦君) お答えいたします。 先ほども一部触れさせていただきました、設計図書の変更もコンサルタント業者と進めておったわけなんですけれども、原因究明ですとか新たな復旧方法、こういったものを協議してまいりました。そういったものを基に、請負業者との交渉を進めてきたところでございますが、なかなかそこがうまく進まないような状況、そういったところが確かにあったところでございます。 崩落しました場所でございますが、拡大が伴います、こういった被害が多くならないような形で、ブルーシート、こういったもので養生を図っておったわけなんですけれども、なかなか業者側との交渉が進まなかったことをご理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 幸い、大事にならなくて済んだのはよかったと思うのですが、ただ、先ほど課長のほうからお聞きしましたけれども、予算の範囲内でやれるということなので、それは安心しました。ただ、後からやる業者というのは、前の残った分でやれと言われても、大変厳しいところがあるんです、本当のことを言うと。やはり、後から受けてくれた業者の方には十分敬意を持って、感謝をしなければいけないと思うんですけれども、少しは考えてやるべきところがあるんじゃないかと思うんですよ。 というのは、早くやらなくてはならないということで、決められた時間にやらなくてはならないということは、やはり業者の方も大変な部分があるので、その辺、十分考慮して進めていただきたいと思います。 ただ、そういうふうに決まって、やっていただくことは結構なので、早めに対応していただきたいと思います。今後、2か月、3か月、遅れが生じないように。これがまた別な部分で起こったら、また大変になりますからね。それは十分気をつけてやっていただきたいと思います。 それから、コンサルタントとの打合せについては、当初から、やはりボーリングをすべき場所でありますから、そういうことも指導すべき立場で、町のほうでしっかりと管理をして、監督をしていただきたいと、そのように思っています。 次に、今度は新庁舎の建設に関しまして、今議会に提案されております建設工事の変更契約、これが約2億円ということで、大変大きな金額になっています。この2億円の内訳と理由について、詳細をお聞きしたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長藤田隆彦君) ご質問にお答えいたします。 進められております新庁舎建設本体工事でございます。当初でございますが、令和3年3月9日付で工事請負仮契約を締結しました。令和3年第1回定例会におきまして、3月15日付で本契約、皆様に可決をいただいたところでございます。 今回の変更の契約の内容でございます、理由でございますが、今後発注を予定しておりました附帯設備工事を一部本体工事に含める、一体的に実施することによりまして、諸経費等の重複の排除、さらには庁舎建設事業の全体のコストの縮減、さらには工期の短縮が大幅に図れる、こういったことから設計内容を変更することでございます。 質問がありました変更の契約の内容でございます。附帯設備工事から本体工事に含めるものでございます。主なものでございますが、行政等及び議会ホール棟の受付カウンターでございます。さらには非常用発電設備、議場の音響設備、正面玄関に設置します車寄せ、さらにはロールスクリーン、さらには内部のサインに関する費用、こういったものを本体工事に含めることで、事業費の縮減、さらには工期の短縮が図れるものと考えております。 その他でございます。庁舎の機能性を高めるものでございます。遮音性の向上を図るため、下地の構成を変更します。さらには展望テラスとしまして、町民の方に開放するということで、議会ホール棟の人工木デッキ、こういったものを設置する予定をしてございます。さらには防犯カメラの仕様変更に伴います配管工事、こういったものを予定してございます。 さらにでございます、令和3年第1回定例会におきまして中郡議員からもご質問いただきました、新庁舎におけます町特産品の活用でございます。今回の変更におきましては、来庁者の視認性の高い受付カウンターに大子漆を使用するといった計画をしてございます。また、大子那須楮の原料、美濃和紙でございますが、岐阜県美濃市のほうから提供いただける、こういったことがありまして、ガラスで挟み込んだ和紙を2階の手すり部分、こういったところに設えるといった計画もしております。 これらの変更に伴いまして、繰り返しになりますが、総事業費の経費の圧縮ですとか工期の短縮、こういったものが一元管理の仕上がりにより、またバランスがいい仕上がりになる。こういったメリットによって変更する内容となってございます。よろしくお願いします。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 内容については、やはり町民の皆さんに知らせるべきものがたくさんあると私は思ったので、今回質問しているわけですけれども、装飾関係などが増えていくことは、頂いたものとか、町の特産品ですとか、そういうものの活用に関しましては、これは十分対応できる。 ただ、私が思うのに、ほかで外構は外構の予算があり、中の本体は本体の予算で、そういうもので予算というものは計上してあったはずなんですよ。それが、外構までも今度追加で含めるということ、このこと自体があまりよろしくないと、あまりいい方向には考えられない。ですから、こうして質問をしているわけなんですけれども、これらについて、それでは2億円丸々、外構側工事が減るのかどうか伺います。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長藤田隆彦君) ただいま外構工事というお話がございました。 外構工事で、今申した中で予定していたものは、正面玄関の車寄せでございます。そのほか、外構工事としまして、今後、駐車場の舗装ですとか植栽、また屋根付の駐車場とかも予定してございます。ごみ集積場ですとか敷地の照明ですね、外灯という部分、こういったものは引き続き、別発注といいますか、本体と切り離したような発注の形態を考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君、残り4分10秒です。 ◆4番(菊池富也君) これらの工事に関しましては、その都度検証していきたいと思っておりますけれども、ぜひ大幅な増額、こういうことや、ほかに予算を取っているものについては、その予算どおりに執行していただきたい。これでは、完成までにどれぐらいの建設費、関連経費がかかっていくのか、想像ができなくなってしまいます。町民の皆さんも、その点は大変心配しているところなので、私は今回質問をいたしました。 台風被害があり、コロナ禍があり、町民の皆さんは大変な苦労をしています。少しでも町民の皆さんの助けになるような施策を町長にはぜひ考えていただきたい。 先日、ある地区の皆さんが建設課に原材料の支給をお願いしたところ、けんもほろろに断られてしまった。地域の皆さんが常に使っている道路で、自分たちの力で補修をするので、せめて原材料だけでも町から提供していただけないかという要望があったはずです。ところが、町道に認定していないから払えない、できない。自分たちで使っているなら自分たちでやりなさい、町では一切払いませんよという、こういうふうな対応をしていたり、これが日本一幸せなまちづくりをしようとしている町長の考え方なのかどうか。 それでは、やはり幾ら立派な庁舎を造って、この町を良くしよう、AIタクシーでこの町を良くしよう、そういう考えがあったとしても、地域の住民の皆さんをないがしろにして、私は政治がやっていけるとは思いません。どんな地域でも、どんな町民の方でも、誰にでも公平・公正な政治を私は町長にはぜひしていただきたいと思っています。 ですから、言い方もきついし、私はこういう性格でありますので、はっきり物を申し上げてしまいます。ですが、やはり地域の皆さん、町民の皆さんあってこその大子町であり、町の職員であるべきです。これができないで、自分の都合で、また予算があるからないからということで、片や2億円増やす、片や1,000万円増やす、ところが2万円、3万円は払えませんと、あなたたちで勝手にやりなさいというような対応をしていたのでは、地域の皆さんからの信頼は得られなくなってしまいます。 ぜひ、町長には公平・公正な、そして町民の皆さんに行き渡るような町政をお願いしたいと思います。 時間になりましたので、私の質問は以上で終わります。 ○議長(齋藤忠一君) 4番、菊池富也君の一般質問は終わりました。---------------------------------------大森勝夫君 ○議長(齋藤忠一君) 次に、8番、大森勝夫君の一般質問は30分以内です。 大森勝夫君の一般質問を許します。 大森勝夫君。     〔8番 大森勝夫君 登壇〕 ◆8番(大森勝夫君) 議席番号8番、大森勝夫です。一般質問を行います。 今回の一般質問、通告で2つの質問の項目を挙げております。1つ目は、耕作放棄地について何らかの活用方法がないかなといった、そういった観点での質問、そして、2つ目が、今回、土地の埋立てに関する条例の改正案が上程されています。その内容の確認ですね。前回6月の定例会でも、そういった残土問題など取り上げましたので、そういった継続的な意味合いで取り上げております。 まず、最初の質問なんですが、耕作放棄地に関する対策についての考え方ですね。 耕作放棄地をどうにか活用できないかというのは、本当に長らくいろいろな課題であって、本当にいろいろな対策なり考えてきたとは思うのですが、社会情勢をちょっと背景に考えると、やはり今コロナで外出ができないと、非常に外出を控えなくてはならない。であれば、密にならない安全な外出は何かとか、やはりそういった形での外出に、例えばレジャーであればキャンプであったり、通勤とかレジャーとかに合わせて自転車の人気が出たりとか、そういった部分があります。 どうしても密を避けられる外出というものを探していく中で、例えば家庭菜園的な部分ですね、自分たちの食べる部分、趣味も含めて家庭菜園的な部分であれば、当然密にもならないし、非常に趣味的な部分でやってみたいなという、そういった潜在的な需要といいますか、やってみたいという希望を持っている人たちというのは、ひょっとして増えているのじゃないかなと思うんですね。 ただ、なかなかそういった家庭菜園などをやるときに、やはり都市部に住んでいる人、または住宅地に住んでいる人というのは、なかなかそういった有効な場所がないと。そういった状況を踏まえると、そういった人たちに、耕せる畑はどうですかというものを提供すれば、ひょっとしてそういった人たちに、空いた土地、空いた農地を活用していただけるのではないかなという考え方なんです。 例えば、大子町では空き家バンクというものがあって、空いた空き家によかったら住んでくださいという形で情報発信をしています。同じような形で、町が耕作放棄地を、プロの農業を始めたいという人ではなくて、趣味的な形でもいいから、そこの農地を使って農作物を生産してくれるのであれば使っていいですよと、そういった形で公表すれば、ひょっとすると、町内に住む住民であっても、やってみようかな、または町外に住む方でも、それなら大子に行ってやってみようかなとか、やはり交流人口の確保といいますか、あとやはり大子町という部分でも、新たな取組をしているなという、そういったイメージ向上ですかね、そういった部分もできるのではないのかなと思います。 ですから、空き家バンクと耕作放棄地といいますか、そういった菜園利用ができますよということを2つ合わせることによって、空き家だけ選んでいたけれども、こっちの農地もあるんだったら、やはり付加価値がついたり、農地を探していただけなんだけれども、ついでに空き家があるんだから、将来的には移住も考えようかなとか、そういった相乗効果が得られるのではないかなと思うのですね。 こういった形で、町のほうで、当然これは農地の所有者の許可、やはり空き家バンクと同じように、所有者の希望を取った上でになりますけれども、情報提供というサービスですね、こういった部分ができないものかと。そういった点についての質問でございます。 ○議長(齋藤忠一君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長國谷康夫君) お答えいたします。 現在、全国農地ナビと呼ばれる、パソコンやスマートフォンを利用して農地の情報を閲覧できる農地情報公開システムが一般公開されております。全国農地ナビでは、農地の所在地、地目、面積などの情報のほか、耕作地や遊休農地など、利用状況や所有者の農地に関する意向などの情報を掲載することができます。 また、平成27年度から、農業委員及び農地利用最適化推進委員により、農地の利用状況を調査する農地利用状況調査を実施しております。 その結果、農地として再生可能な遊休農地として判断した農地の所有者については、さらに遊休農地に対する所有者の意向について、自ら耕作する、あるいは貸したいといった項目について、アンケート調査を実施しております。 今後の取組としまして、まずは令和3年度末を目標に、前年度までにアンケート調査を実施した方に対しまして、現在不足している遊休農地に対する所有者の意向調査を行い、全国農地ナビへの賃貸希望等の掲載に対する承諾を進め、全国農地ナビの内容の充実と町ホームページとのリンクを図り、耕作放棄地の有効活用希望者により分かりやすい情報の発信を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(齋藤忠一君) 大森勝夫君。 ◆8番(大森勝夫君) そういった情報提供に向けた動きというのは見られるということで、とてもいいことだなと思うのですが、全国農地ナビというのは、どうでしょうかね、結構メジャーでアクセスがあるのか、その辺の活用とか成果などの状況が、もし分かれば教えていただければと思うのですが。
    ○議長(齋藤忠一君) 農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長國谷康夫君) まだちょっと情報の不足というのもありまして、細かい情報のほうはちょっと掲載できていない状況なんですが、特に何件か町外の方から、全国農地ナビのほうを見て、ちょっと遊休農地、そういった遊休農地、耕作地という情報は既に入っておりますので、遊休農地が幾つか見受けられて、どこか借りられる農地ありますかと、そういった問合せは今年度、数件ほど来ております。 ○議長(齋藤忠一君) 大森勝夫君。 ◆8番(大森勝夫君) 当初は、全国農地ナビというそういったサイトがあって、そことリンクを貼るという方向性でも最初はいいと思うんですけれども、やはり将来的には、町のホームページの中に、町だけの遊休農地の情報を上げたほうがいいと思うんですね。 というのは、全国農地ナビだと、大子だけではなくて、こっちのほうがいいなと、せっかく来たお客さんが逃げていってしまうというところもあるので、やはり空き家バンクと大子の遊休農地というところがあることによって、その2つがリンクするというか、価値がやったほうが、やはり大子の中だけで考えていくということができると思うので、将来的にはそういった、ちょっと作業的には大変かもしれませんけれども、リンクを貼るだけではなくて、全く同じ情報でもいいので、それを大子の中に独自につくっていく方向が、効果的ではないかなと思うんですね。 最初から農業をやりたいというプロフェッショナルな高い意識を持った人は、全国農地ナビ的なところから入っていくかもしれませんけれども、やっぱり町のホームページに、家庭菜園やってみませんかみたいな簡単な問いかけだったらば、観光に大子へ行ってみようと思って見ていた人が、あれっ、何か大子でそういうのがあるんだと。やはりそこの全然意識ない人が、大子町に観光で来ようと思ってサイトにアクセスした人が、ついでに見て、だったらやってみようかなとか、1人では大変だったらグループでもどうでしょうかみたいな形も広報すれば、それならお友達集めてやってみようかなと。そうやって見ているうちに、空き家バンクもあるんだ、それなら借りてみようかとか、町の中でイメージが広がっていくことができると思うんで、その辺は将来的に頑張っていただきたいなと思うんですね。 あと、例えば空き家バンクというのがありますけれども、今、学生のインターンシップで学生さんを受け入れて、例えば大子では、こういった空き家ナビとかあるんですよというのを見せたときに、学生さんが言ったのは、どこにあるのか、ちょっと私、分からないんですよねと、やはり言った言葉。結局、空き家バンク、防犯上だと思うのですが、大字地名までなんですよね。地番は要らないと思うんですけれども、大子の方だったら、大体大字地名で、池田か、生瀬かと、ぴんとくるんですけれども、やはり町外の方が見ると、どの辺なんでしょうかねと言うので、これは大子の地図で、おおよそのエリアだけでも分かるようにすると、非常に見ているときにイメージが湧きやすいと思うんですよ。 そうすると、例えば空き家バンクと遊休農地を見たときに、これは結構近くて、こことこれいいなとか、そういった、見ているだけで楽しめるというか。どんどん夢が膨らんでいって、ああ我慢できない、それなら借りようとかとなるかもしれないというか、そういった効果的な部分もできると思うので、その辺の、空き家バンクのサイトを含めた部分の、ちょっと改正的な部分も必要かと思うのですが、その辺はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) お答えいたします。 空き家バンクと、それから、大子でいろいろ起業したかったりする方というのは、比較的分かりやすく、こちらの執行部としても、デジタルで作ってきたんだと思います。今回、この質問が出まして、遊休農地との組合せとなりますと、まだ基本的には、なかなか、はいといっても調べにくい。そして、空き家に関しても、今、実は貸したいよりも借りたいというほうが多い状況でずっと来ている中で、本当はもっといろいろな空き家も入れながら、拡充していかなくてはいけない事業ではあるんですが。農業と空き家となると、担当課も違っているものですから、これは早急に担当課同士で連携を取った上で、分かりやすく記していくことが大切であるというふうに思っています。 それから、全国農地ナビというのは、きっとこの流れは、国でも多分理解をしていて、始まった施策ではないかなというふうに思います。将来的には全国農地ナビと、それから町のホームページと、それからいろいろな空き家バンクと、それが連動していくことによって、町の活性化というのは進んでいくべきであるというふうに思っていますし、そうなるべく、こちらの執行部側でしっかりと努力をして整備していきたいというふうに思います。 ○議長(齋藤忠一君) 大森勝夫君。 ◆8番(大森勝夫君) 町長の答弁のとおり、本当、担当課が違うと、なかなか行政というのは難しいかもしれませんけれども、その辺が本当に流れよくなって、要望者側が分かりやすくなると本当に効果があると思いますので、その辺の改善を期待したいなと思います。 次の2番目の質問といいますか、②のほうなんですが、これちょっと家庭菜園的な部分ではないんですが、やはりそういった遊休農地の利用ということで、トロロアオイという作物なんですけれども、大子町は手すき和紙の原料として、楮の品質がとてもいいと。やはり美濃市辺りから、ぜひとも大子の楮でなければ美濃和紙が成り立たないというほどのオファーを受けている。ただ、私、楮だけあれば和紙ってできるのかなと思ったら、実はトロロアオイというつなぎのものがなくてはならないと。 これが6月の朝日新聞系に載った記事で、実はそのトロロアオイという農作物は、茨城県の小美玉市の5軒の農家が生産していて、これで全国の七、八割を占めていると。たった5軒で七、八割を占めていて、その農家ももう高齢化して、やはり割に合わないと、機械化ができない。作物の手間の作業の割に重労働で、将来的にやめてしまうのかなという非常に危機感を持っていると。 まして、やはり楮の産地というよりは、そういうトロロアオイだけだと、その重要性的な部分で、ひょっとするとなくなってしまうという危険性もあるとなると、楮の産地として有名な大子が併せてトロロアオイのほうも生産を考えるということによって、例えば国なりに補助支援を、文化的な保護を、一括して手すき和紙文化の原材料をやっているよということで、楮だけでなく、もう一つの農作物を持つということで、手厚い支援を得られるとか、何かそういった部分ができるのではないかな、そういった部分で少しでも遊休農地を使えないかなとか、そういった観点なんですが。その点について、お考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長矢田部信彦君) ご質問にお答えいたします。 トロロアオイの根から出る粘液は、ねりと呼ばれ、良質な手すき和紙づくりには欠かせない重要なものとなっております。また、かまぼこやそばのつなぎ、漢方薬の成形など、食料品や医薬品としても利用されております。 ただいま議員がおっしゃいましたように、県内では小美玉市内のみで生産されておりまして、全国の7割、8割程度を生産しておりまして、令和元年度は7.5トンの生産があり、全国生産量10トンに対しまして75%を占めております。しかしながら、小美玉市では、生産者の減少、またさらには、今後生産の中止も懸念されているところでもございます。 現在、大子町において、トロロアオイを生産している農家はございませんが、昨年度から採用されている楮担当の地域おこし協力隊員が、トロロアオイの栽培を試験的に実施しておりまして、大子町の生産の可能性を模索しているところでもあります。 また、町では、遊休農地等の活用推進としまして、漆や楮等の特用林産物等の植栽支援も対象となっております遊休農地等活用事業補助金制度がございますので、こちらの制度の周知のほうも図ってまいりたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 大森勝夫君。 ◆8番(大森勝夫君) 地域おこし協力隊が、少し取り組んでいるということなので、やはり生産のノウハウが分かってくれば、可能性というものは見えてくると思いますので、そういった観点でも努力していただければと思います。 では、次の質問に移りたいと思います。 次は、土地の埋立てに関する条例改正についてということなんですが、これは6月の定例会で、不法に投棄される残土とかの問題を取り上げて質問したのですが、その後、ちょうど7月に熱海市でああいう土砂崩落の事故があって、社会的にもやはりそういった残土問題というのはクローズアップされたかなと思うんですね。 建設残土の問題というのは、やはり昭和40年代の高度経済成長期に産業廃棄物の規制法ができたときに、建設残土は埋立てとか土地造成に非常に有効なので、産業廃棄物ではないカテゴリーだと。そのときに別枠にしてしまったもので、非常に曖昧になってしまったと。やはり真面目な優良な業者さんは正しくやっている、申請もしてやっているんだけれども、ちょっと、悪く言えば正しい建設残土なのか、それにいかがわしいものを混ぜてしまって、建設残土といって投棄しているのか。非常にその辺の確認が難しくなっていると。 法律だったらば、産廃の規制法だったらば、法人であれば3億までの罰金が課せられるのですけれども、それ以外の建設残土になると、条例でしか規制できないと、埋立てに関する。条例だと地方自治法で、罰金最大でも200万ぐらいしかかけられないと。非常に、野放しではないけれども、ちょっと規制力が弱かったなというような状況だったと思うんですね。 今回改正案が出た部分は、埋立てするのは当然、申請業者ということが前提であって条例でできたものを、申請をしている、していないにかかわらず、その作業や工事をしている業者さんを調査対象にするよという改正なので、これは非常に現実的かなと思うんですね。 やはりそこの部分で、実際、新たな工事現場が発覚した段階に、その主要のメインたる業者というのはなかなか分からないと思うので、現実問題として、そこの工事現場にいる人とか出入り業者さんなりを、どうなんですかと、やはり調査対象となると思うので、そういった部分まで含めての対象になると解釈していいのかという確認の意味での質問です。 ○議長(齋藤忠一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長飯泉公一君) 質問にお答えします。 今回の議会に提出しております大子町土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例の改正案ですが、要点は2つございます。 1つは、ご質問のとおり、許可を得ずに埋立て等をした業者に対して、迅速な立入検査と事情聴取ができるような改正内容です。近年、無許可での違法な残土の埋立ての事例が全国的に多発しており、解決するには迅速かつ適切な初期対応が求めらてくることから条例を見直しました。 もう一つは、土地の埋立てをするに当たり、近隣の住民に対し説明会の開催を義務づけました。静岡県熱海市の土石流災害の原因となった違法な盛土ですが、静岡県は許可制ではなく届出制であったために狙われたとの報道もあり、悪質な業者は残土条例の規制が緩い自治体を狙ってくることが想定されます。 大子町としては、関係機関と連携し、条例を改正し、規制をより一層厳しくすることで、違法な盛土への抑止力になると考えております。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 大森勝夫君。 ◆8番(大森勝夫君) 今回の訂正、町の条例なので、やはり工事のエリアが恐らく5,000平方メートル未満の規模が対象となると思うんですね。5,000平方メートル以上になると県の条例で規制されると。そうすると、5,000平方メートル未満の町の部分はそういうふうに対応できても、それ以上の部分が規制されていないよという部分ではやはり効果がないので、どういった大きさでも茨城県内は、茨城県内というか大子町の中は、そういうふうな条例で規制されているよとならないとまずいと思いますので、当然県のほうの部分も、同類のような規制がかかるような改正がされているか、または、されるような方向性、その点がどうなっているか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長飯泉公一君) 埋立てをする土地の面積が5,000平方メートル以上の場合は、茨城県土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例が適用となります。5,000平方メートル以上の大規模な残土処理計画への対応については、残土の発生場所が茨城県外の複数の県にまたがる事案が多いこと、土砂の崩落や流出の安全対策が必要になるため、茨城県は条例を制定し、平成16年度から必要な規制を始めております。 県の指導により県内市町村の条例が整備されましたので、県条例においても、ほぼ同じような規制の内容になっております。 なお、現在、茨城県内の全ての市町村にこの条例が制定されております。茨城県においては、県と町が互いに関連性を持った条例を制定し、施行に当たっては役割分担を明確にして、互いに連携・協力を取ることとしております。 県条例は許可制となっていますが、全国的には盛土に関する条例がない自治体もあります。また、罰則規定に法律上の制限がある条例では実効性に限界があることから、全国知事会が4月19日付で、残土問題について法制化による全国統一の基準と規制を早急に設けるよう国に要望しております。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 大森勝夫君。 ◆8番(大森勝夫君) そういった状況によって、対応は進んでいるという形で解釈いたします。 やはり条例はつくっても、実際はやはり職員が見るとか、なかなか状況によっては、職員だけではちょっと規制できないかな、例えば警察の力を、協力を願うとか、そういった全体での連携体制というのは必要かと思いますが、当然そういった部分や連携体制というのは取れているとは思うのですが。その辺をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長飯泉公一君) お答えします。 確かに、町の条例だけではなく県の条例もあるので、もちろん県との連携というのがまず大事になりますし、当然違法であれば、警察の連携というのも必要になってきます。そのほかに、いろいろな法律、例えば農地法や森林法といった開発に係る法律等も絡んできますので、そういった組織と連携を取りながら、問題に当たっては遂行していくことを考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 大森勝夫君、残り3分50秒です。 ◆8番(大森勝夫君) やはり抑止力という部分では、そういった、本当に警戒していますよと、見張っていますよということが非常に大事だと思いますので、そういった意識高く、この町では警戒していますよということがやっぱり広く知れ渡ることが、いい意味での抑止力になると思いますし、そういう形によって、正式に正しくやっている業者さんと、ちょっと違法的な工事だなというところが明確になっていかないと、工事というのはやりづらいと思いますので、そういった、町民側もよく見て、あれは大丈夫なのかなというような、やはり早期発見という意識の高揚も必要かと思います。そういった災害に遭った事例もありますので、そういった機会に、こういった部分の防衛体制といいますか、整備を進めていただければと思います。 私の質問は以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 8番、大森勝夫君の一般質問は終わりました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(齋藤忠一君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会します。 ご苦労さまでした。 △散会 午前11時38分...