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12月09日-04号

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  1. 大子町議会 2020-12-09
    12月09日-04号


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    令和 2年 12月 定例会          令和2年第4回大子町議会定例会議事日程(第4号)                    令和2年12月9日(水)午前10時開議 日程第1 一般質問本日の会議に付した事件 議事日程のとおり出席議員(13名)      1番  飯村 剛君     2番  川井正人君      3番  福田祥江君     4番  菊池富也君      5番  須藤 明君     6番  菊池靖一君      7番  中郡一彦君     8番  大森勝夫君      9番  金澤眞人君    10番  齋藤忠一君     11番  鈴木陸郎君    12番  藤田 稔君     13番  野内健一欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長        高梨哲彦君   副町長       赤津康明君   教育長       松本成夫君   総務課長      椎名信一君   まちづくり課長   川又 健君   財政課長      飯岡隆志君   農林課長      円谷 肇君   観光商工課長    内田さち子君   建設課長      藤田隆彦君   福祉課長      鈴木大介君   健康増進課長    菊池光子君   消防長       根本正一君(感染症対策により議員控室待機とした者の職氏名)   会計管理者会計課長        税務課長      町島弘幸君             深谷雄一君   農業委員会事務局長 國谷康夫君   生活環境課長    菊池寿彦君   町民課長      矢田部信彦君  教育委員会事務局長 山崎仙一君   水道課長      小室 学君職務のため出席した者の職氏名   事務局長      塩田康子    書記        菊池正人 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(齋藤忠一君) 皆さん、おはようございます。 ご報告いたします。ただいまの出席議員数は13人です。 定足数に達していますので、直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(齋藤忠一君) 地方自治法第121条第1項の規定により、町長、副町長、教育長、総務課長ほか関係各課長の出席を求めています。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(齋藤忠一君) 日程はお配りしたとおりです。---------------------------------------一般質問 ○議長(齋藤忠一君) 一般質問を行います。---------------------------------------野内健一君 ○議長(齋藤忠一君) 13番、野内健一君の一般質問は60分以内です。 野内健一君の一般質問を許します。 野内健一君。     〔13番 野内健一君 登壇〕 ◆13番(野内健一君) 皆様、おはようございます。 ただいま議長からの質問の許可をいただきましたので、通告書に従いまして、順次進めてまいりたいと思います。 まず最初は、「断らない相談窓口」の構築についてであります。 地域共生社会の実現に向け、貧困とか介護、孤立などに対応する市区町村の行政相談支援体制を強化する社会福祉法などの一括改正法が今年の6月に開かれた通常国会で成立いたしました。 日本の福祉制度というのは、高齢、障がい、子供など、属性別、それから対象者別にその制度が整備されてきたことは、皆様のご承知のとおりであります。しかしながら、現在は人口の減少など、社会構造の変化に加えまして、個人の価値観の変化、これまでの血縁、それから地縁などの希薄化によりまして、例えば同居する高齢の親と、それからひきこもり状態の子供が介護や生活困窮により社会的孤立を招いているという8050問題とか、介護と子育てを同時に担うダブルケアの問題、就職氷河期世代の就労など、制度、それから分野を超えた複合的な問題を抱えた人が増えております。 これらの方々が役所に相談に行っても、これまでの法制度とか支援体制の枠組みが当てはまらないために、たらい回しに遭ったり、適切な支援につながらないケースが全国的には多いということを伺っております。これらを改善するため、今度の改正法では、介護、障がい者福祉、子育て、生活困窮者相談支援に関する事業を関係機関や、それから地域の住民と連携して一体となり実施する、いわゆる断らない相談支援体制を構築しなければならないと。さらには、地域の資源を生かした就労、それから居住の支援を行い、社会参加を促す参加支援、そして、地域社会からの孤立を防ぎ、多世代との交流や多様な活躍の場を確保することを目指す地域づくり支援というような重層的支援体制整備事業を実施するとしております。 また、これらを推進するために、社会的に孤立している方に、専門職や地域住民が自治体の職員とともに継続して寄り添う支援としての伴走型支援とか、訪問型支援も実施するという改正であります。 それで、最初の質問では、現状、この大子町、複合的な課題を抱えている町民の方への相談支援体制というのは、現在はどうなっているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 福祉課長。 ◎福祉課長鈴木大介君) ご質問にお答えいたします。 まず、複合的な課題につきましては、例えば介護保険ケアマネジャーが要介護者のケアマネジメントに関わった際に、要介護者の家族に心身の障害があり、就労できずに生活が困窮している。さらに幼い子供がいて、その子育てもままならない状況で、介護保険だけでは対応が困難である、その状況で苦慮するという事例がございます。 このような事例に対応するために、大子町におきましては、昨年9月に大子町地域包括ケアシステムネットワーク事業実施要綱を定めまして、関係機関地域住民が連携して町内に在住する高齢者、障がい者、子供及び生活困窮者等の要支援者が地域社会から孤立することを防止し、安心して暮らせる体制づくりを推進しております。 具体的には、複合的な課題を持った町民の方が、課題が複雑ゆえにどこに相談していいか分からないため、役場の窓口に取りあえず相談するという流れが想定できます。ここで相談対応した課では、たらい回し的に対応するのではなく、まず相談を受け止めて、福祉課、地域包括支援センター関係各課社会福祉協議会ケアマネジャー民生委員などと連携して課題解決に向け継続的に対応していく体制を取っております。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。 ◆13番(野内健一君) 今度の法改正では、そんなに心配する部分はないのかなという感じでは見ているのですが、というのは、基礎的なといいますか、ある程度の今後実施するという部分については、もう出来上がっている部分があるんだろうなと私も感じておりますので、その中で、相談の方を順次他の部署へご相談を紹介するといいますか、福祉課から別な係担当というか。 ほかの自治体にちょっと聞いてみますと、多分これも大子町で実施されているので、いや、そんなものもやっていますよという形なのかもしれませんけれども、ここで私がいただいたのは、東京都足立区の「つなぐ」シート、多分これ、皆さんもご存じのことだろうと思うんですが、数年前から実施されている流れとして、一つ構築されている部分があるということで、これは多分平成27年度からかな、だから、結構前から実施されているのですが、一つ一つ皆様から相談が来たときに、他の部署へという形の場合は、その場で分かる部分もあるし、電話でお聞きして、また問合せが来て分かる部分であれば、すぐ準備はできるんですが、その場で分かったと。あ、これは違う、こっちだなという部分があった場合、他の部署へ、もしくはこれは警察なんかも関係する部分も出てくるんだろうなと思うんですね。一つの相談から分かったという形で、ご相談いただいた町民の皆様に安心していただけるような流れ的なものを、他の部署にも把握していただくというような形のシートというか、相談請書みたいな文書で回すというのはあるんでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 福祉課長。 ◎福祉課長鈴木大介君) ご質問にお答えします。 まず、ご相談に直接ご本人、あるいはご家族の方が役場を訪れた際には、基本的には福祉課、または地域包括支援センターのほうが窓口になるということで、そこの職員がまず内容を聞き取りすることになります。その際には、懸念されている内容とか、ご家族の状況とか、そういったものを聞き取りをするということで、シート的なもので書き取りをするわけです。 ただ、複合的に絡んでいる場合におきましては、福祉課だけで対応できないことが多いものですから、その際にはケースとして、そのご家族の状況をきちんと把握して、関係機関の方に集まっていただいて、対応方法についてそれぞれのご意見をいただきながら、継続的に見ていくというのが随時行っているような作業でございます。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。
    ◆13番(野内健一君) 今も課長のほうからお答えいただいて、何といいますか、もうほぼ構築されているんだという形の部分が見えているんですが、それでは、いわゆる今度の法改正での重層的支援体制整備事業の一つとして入っていました断らない相談窓口というのも、もうできていますよというのならまた別ですが、そういう体制というのは、来年度設置するご予定というのはあるんでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 福祉課長。 ◎福祉課長鈴木大介君) ご質問にお答えします。 先ほどもご説明させていただきましたが、本年6月にこの社会福祉法の一部改正によりまして、自治体は重層的支援体制整備事業を実施できるという任意事業のような形になっております。ですが、大子町におきましては、既存の相談支援体制及び地域包括ケアシステムネットワーク事業、こちらがありますので、この部分に関しましては、既にサービスを充足していると考えておりますので、来年度の設置を行う予定はありません。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。 ◆13番(野内健一君) それでは、随時改善点が見つかった場合に、今度はその改善をうまく町の行政の中で活かしていくという部分についても、それでほぼ十分という形の捉え方でよろしいでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 福祉課長。 ◎福祉課長鈴木大介君) 今回のこの重層的支援体制整備事業につきましては、整備された一端の理由が、国からの補助金の落ち方だと思います。つまり包括支援センターは65歳以上の方の相談窓口に当たりなさいというふうな、そのために補助金が落ちてくるんですけれども、今回のこの複合的になりますと、その部分以外の方の相談を受けるという状況になります。ですが、地域包括ケアシステムネットワークというのは、既に全ての世代の方のそういった問題に対応するということがまず1つ。 それと、こういった事案というのは、基本的にはご本人よりも周りの方からのご連絡ないし通報で我々が動くことが非常に多いです。ですから、地域における特に大子町みたいに小さい自治体ですと、都市部よりも隣のご家庭の様子とか、あるいは「最近誰さん、顔を見ないね」とか、そういったことでご心配された方が我々に連絡をいただけるという形も非常に多くございます。 ですので、ご本人さんがどうしても役所に相談しづらいという場合であっても、周りの方が逆に心配して、民生委員さん、区長さんを通して我々のほうに情報をいただくことも多いので、その際は我々のほうで逆に訪問に行ったり、お話を伺いに行ったりという形で、できる限り早く、早期対応するように心がけております。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。 ◆13番(野内健一君) 今、お答え聞いて、本当に安心しました、というか、今のものを議員、見てくださいよという部分だろうと思うんです、できていますということでね。 それでは、改正社会福祉法で明記しています今のお話の中にも出てきたんですけれども、参加支援とか地域づくり支援、それから伴走支援訪問型支援というサービスが記載されていますけれども、ほぼこの中でもできているという部分はあるんだろうけれども、全てこの部分を改めて見て、改善する部分は改善するとして、そういう形で足りない部分を入れるとして、実施するという形でよろしいんでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 福祉課長。 ◎福祉課長鈴木大介君) お答えいたします。 現状、この重層的支援体制整備事業で、これから国のほうで方向性とか、その実施についての指導があると思われますが、大子町の現状に即していろいろ検討した結果、足りない部分があれば、その部分に関しては、我々検討を重ねていきたいと思っております。 ただ、議員がご指摘のように、参加支援ほか3つのサービスにつきましては、既に地域包括ケアシステムのほうで対応できますので、こちらについては改めて実施するということではなくて、現状の作業を進めていくという形になります。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。 ◆13番(野内健一君) すみません、それでは、もう何ていいますか、安心はいたしましたというか、ある程度見えていた部分はあるんですが、そのようなものを改めてという形ではなくて、今のものの改善という形で持っていけば、この部分は達成できるという形で見てよろしいですね。分かりました。 それでは、このような社会福祉的な相談体制なんですけれども、この中で、いわゆる参加支援とか地域づくり支援、それから伴走支援訪問型支援という中で、人員的に今の部分で、若干手薄かなと思われる部分はどうなんでしょう。ちょっとこれ私、質問の中に書いていなかったんで、明確な答えでなくていいですけれども、今思っている段階で、全て私の中ではちょっと安心している部分があるのですが、その部分だけは、何としてもやらなければならないという形で課長のほうで何か思いがありますか。 ○議長(齋藤忠一君) 福祉課長。 ◎福祉課長鈴木大介君) お答えいたします。 まず、マンパワー的な部分での人数、具体的に何人足りないという部分に関しては、申し訳ありませんが、ちょっと今の段階では正確な数字、ご提示はできないんですが、この全てのサービスにおきまして、役所だけではできないというのがまず前提にあります。ですから、区長さん、民生委員さん、あるいは地域の方々、それぞれの方からやはりご協力をいただいて、全て地域で皆さんを見ていきましょうというふうな体制が大前提かなと思われます。 ただ、恐らくこれから人が足りなくなる、人口が減っていく中で、その部分が手薄になっていくということがあれば、それは事前に関係各機関とちょっと協議をさせていただきまして、その部分のサービスが落ちることがないように対応のほうを検討していきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。 ◆13番(野内健一君) お答えお聞きしまして、大変安心いたしました。 町長、すみません。町長もこの大子町に町長として就任されて、今まで、町の事務事業なり全てのものを見てきて、町長はどうでしょう、安心したという部分なのか、この部分だけちょっとやりたい部分があるんだというのがあれば、お話しいただければと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) お答えいたします。 地域福祉に関しては、毎年、法的にいろいろな変更もある中で、職員のほうがこの法律にのっとっていろいろな変革をしていく中で、人員の配置でありますとか、地域の方々の関わりでありますとか、いろいろ多種多様な状況になっているのは私のほうも認識をしているわけでございます。 先ほど野内議員がおっしゃいましたように、足立区の例ですか、1か所に来るとカルテのようなものが作られて、それが担当課を回っていくというような状況で、円滑にやっているところもあるという中で、私が今、報告を受けているような状況を見ていますと、いろいろな事案があった段階で、福祉課の中できちんとしたチーム、階層、連絡先が整っておりまして、そういう中で全体で対処していこうという報告が私のところにも上がってくるようになっておりますので、今後もこれを継続していかなければいけないというふうに思ってまいりますとともに、高齢化というのは、なかなかこのスピードを止めるわけにはいきませんので、今後さらにしっかりとした拡充をしていく意味では、人員の配置においてはちょっと限界値がやはりありますので、人員に関してはどうしてもどこかで止めて決断をした中で、限られたメンバーで頑張ってもらうしかないというのも、もちろん根底にはあるわけではありますけれども、そのサービスそのものが低下しないように努めていくべきだというふうに思っています。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。 ◆13番(野内健一君) ありがとうございました。 本当に今回の質問に対して、私も実際いろいろな問合せをしてお答えいただいている中で、ある程度もう出来上がっている部分なんで、心配は要らないなとは思ったんですが、取りあえず今回、6月に法改正になったという形なので、お聞きしてみました。 それでは、次の質問に移ります。 次は、軽度認知障害、いわゆるMCIの部分と、それからそれになった方の就業、働き方ですね、それについて質問させていただきます。 認知機能の低下が見られるが、日常生活に困難を来すほどではなくて、さらにうつ病とか、その他精神疾患でないという形のものが軽度認知障害、MCIと言われております。このような症状をそのまま何もしないでいると、認知症を発症する確率というのは大変高いということをお伺いいたしました。 本人は、通常の状態でないと認識はしておるんですが、同僚とか家族の皆さんにさえも隠してしまうという方が大変多いということもお聞きしています。特に企業とか団体等に就業している方は、軽度という形の認知症でさえ、知れると就業がストップしてしまうというか、ここでちょっとやめていてねということを心配するために、隠してしまうということが、大変多いらしいんですけれども。認知症の早期の治療というのは、いわゆる認知症の発生を止めることが可能だということをちょっと専門の医師から聞いたことがありまして、そういう部分で、野内さんの周りでどうなのという形の問合せも受けたりもしていたんで、私が今、身近にある就業の場として見ると、役場職員なのかなという形があるんですが。役場に勤務している職員から、例えば軽度の認知障害だという申出があった場合、どのような対応を取るのかとか、また、その職場でどのような改善策を取られるのか、現在お気持ちがあれば聞かせていただきたいですが。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長椎名信一君) お答えをいたしたいと思います。 役場に勤務している職員から、議員のご質問のような軽度の認知障害の申出があった場合ということでございますけれども、まずは物忘れ外来でありますとか認知症の疾患、医療を取り扱っている、そういった医療センターで検査を受けることを促したいというふうには当然考えております。医師の指示や助言に従って、職場としての対応を検討していくことがよいのかなというふうに考えております。 また、町の組織の中では、大子町地域包括支援センター認知症関係町民向け早期発見や、早期治療のための随時相談を行っておりますし、月に一度の物忘れ相談なども実施しております。役場内の当然チームワークを生かした上で、地域包括支援センターの助言、協力などを求めながら対応していくというふうな考え方を持っております。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。 ◆13番(野内健一君) 現実の問題として、今まで、過去でいいですけれども、職員の方から、例えば、私は心配で病院に行き、経度認知症だという判断が出ましたというような相談などは今まであったんですか。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長椎名信一君) 私の知り得る範囲ということでしかちょっとお答えできないんですが、その間の実績としては、そのような相談はなかったというふうに認識しております。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。 ◆13番(野内健一君) 分かりました。 そういった方たちも周りから見ていて判断しづらい部分があるんですね。本人の自覚が多分、ある程度のものを意味することだとすると、まず本人の申出がないと、ちょっと難しい部分がありまして、認知症という形は、軽度であっても、認知症という印象があまりにもいい方向の捉え方をされないので、周りの方からも、家族からも、もちろんそうなんですね。例えば本人が申し出たとしても、家族としては、そういうこと言うのやめてと止めに入るわけですよ。本人も、みんなからそういう目で見られる部分が嫌だなという部分があったりですね。今回は就業、いわゆる働いている場として、そういうのが見受けられた場合に、指定してという形ではないのですが、「あなたはちょっと病院で診てもらったら」とか、どうですかという形の指示が出せるのかな、それともそのまま、いや、いろいろプライベートなことですので、言いづらく指摘しづらい。そういうのがあって、本人もある程度は感じていて、周りもある程度は、本当に分かる程度であれば、ぜひ病院へ行ってくれという形になるんでしょうけれども。軽度の認知症の判断というのは、医師によっても随分違う、テストによっても全てが100%のテストなどないんだということも聞いていますので。そういう部分で見受けられたら、多分それが本人のためでもあると。 早めの治療というのは、ひょっとしたら5年先、10年先に本当に認知症になる部分を防げるかもしれない。だけれども、隠しているためにその時間がずっと経過して、いざ気づいたときには認知症で、本当に治らないのかなという部分らしいんですね、今のところ。そういう部分、なるべく発言しやすいというか、「私、そうだ」ということをその職場で言いやすいような状態にしていかなければならないのかなという感じがしているんですが、それについてはどうお考えでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長椎名信一君) 議員がお話しされるように、職場でそういった状況をどのようにフォローしていくかということは非常に大事なことだと思います。現に体調が悪いとか、しばらく出勤したり休むというふうなことを体調の変化で繰り返しているようなことなどがある場合には、やはり職員担当としましては、本人への状況の聞き取り確認とか、あるいは所属長への仕事上の事務分担等を含めた対応について考慮することができるものがあるのかないのか、そういったことなどは随時、案件が発生する場合については相談を進めていきたいと思いますし、こういった分野については、各所属長に対し、所属する職員の小さな変化にもぜひ目を向けてほしいというようなことは何度かお願いをしているところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 野内健一君。 ◆13番(野内健一君) もう大体通告書に沿った部分でお答えはいただきましたので、本来であればもう終わるんでしょうけれども、ちょっと通告書に入れていない部分もありましたので、これは今からは言いませんので。 ただ、次回この部分を質問の中に入れたいと思うんですが、ほかの自治体で、認知症の診断助成事業という形がありまして、例えば大子町であれば、町民の皆様に認知症の検査、これを実施していく、いわゆる申出を受けた方に対してだけなんですが。それでは、ちょっと受けたいという場合であれば、それに対する費用の助成がされている自治体がありまして、既にもうこれは実施されているんですね。それで、その認知症と判断された方には、賠償責任保険等を行政のほうで掛けて、いろいろその方に、軽度であれ何であれ、判断が出た段階で車を運転するとか、自転車を運転するとか、バイクを運転するとかといろいろあるのですが、そこで事故が発生する可能性も出ているということであった場合は、その保険制度を使うというようなものが神戸市で早くも取り入れていて、これもちょっと私、後から知ってあれなので、この中に入れていなかったので。もうこれで終わりにしますけれども。 そういう部分のものが今後は各自治体で、神戸市だけじゃなくても、ほかの自治体でもされているところがあるのかもしれませんけれども、私が知っているのは神戸市だけなんですが、そういう部分の制度で、これは神戸モデルと言われているんですか、認知症の診断助成事業という部分が今後多く実施されてくるだろうということが言われております。そういうのも、全然質問とは違うんでしょうけれども、次回質問させていただきたいと思います。 今日はこれで終わります。ありがとうございました。 ○議長(齋藤忠一君) 13番、野内健一君の一般質問は終わりました。--------------------------------------- △菊池靖一君 ○議長(齋藤忠一君) 次に、6番、菊池靖一君の一般質問は60分以内です。 菊池靖一君の一般質問を許します。 菊池靖一君。     〔6番 菊池靖一君 登壇〕 ◆6番(菊池靖一君) 議席番号6番、菊池靖一です。 議長より質問の許可をいただきましたので、通告書に従い、質問してまいります。 最初に、役場庁舎内の新型コロナウイルス感染対策についてお聞きをいたします。 昨日も庁舎内の感染対策については福田議員から質問があり、今行っている対策について細かく説明がありました。 その中で、役場は住民サービスの拠点なので、警戒レベルを上げて対応しているというお話もございました。職員個人の行動の中での感染対策、これは一番重要なところだと思いますが、庁舎は不特定多数の人が出入りをしますので、注意をしていても感染リスクは当然高くなってくると、そのように思います。 特に、気温や湿度が下がるこれからの季節は、感染リスクが高くなることは承知のところです。湿度は飛沫の飛ぶ距離と大きな関係があると言われております。この飛沫防止はパーテーションによって対応しているということですが、湿度管理も加えることで、感染リスクがさらに下がると考えますが、庁舎内の湿度管理は現在どのようになっているのか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長椎名信一君) 庁舎内の湿度管理でございますけれども、現在の庁舎の状況からいいますと、例えば窓の気密性に関わる部品も劣化している状況なども多く見られます。施設が老朽化している状況などから、安定した湿度管理は困難であるため、特別の対策というのは行えていない状況でございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 私、5月に、この湿度というのが町はどういうふうになっているのかというようなことで、各課に依頼をして、加湿器の状況を調べた経緯があるんですけれども、学校とか、あとは斎場とか、そういったところは随分加湿器の設備もされているんですけれども、この庁舎とか、あとは人が集まる会議室とか、そういったところに、公共的なところには加湿器の整備があまりされていないというような調査情報でした。この件で、特に町民と対応するところとか、あとは会議室、常に使って会議をしているというようなところというのは、加湿器の設備とかを入れてもいいのではないかと思うんですけれども、その点はどうでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長椎名信一君) 今のお話でございますけれども、確かに会議室と、町民と対面して対応する場所についての設置ができていない状況でございます。このコロナウイルス関係の対応のためにも加湿ということが必要だということでありますので、この点につきましては、今後どのような対応ができるのかを少し検討してみたいなというふうに思います。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 加湿器であれば、新庁舎ができても、そちらのほうでも使えるというのもあると思いますので、今、設備しても無駄になるものではないというふうに思います。 それと、昨日質問の中にも検温という話がありましたけれども、以前は入り口に担当者がいて、入ってくる人全てに手指の消毒を促していたというようなことがあるんですけれども、今はそれはやられていないと思うんですけれども。昨日もサーマルカメラというんですか、このサーマルカメラを設置してはどうかという、私もそのように思うんですけれども、7月の臨時議会で観光施設ですか、そういったところですね、そういうところにサーマルカメラの予算が計上されたわけですけれども、庁舎の入り口にもそういった設備が一つくらいはあってもいいのではないかと思うんですけれども、その点ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長椎名信一君) 庁舎の入り口へのサーマルカメラなどの活用による安全管理ということでございますが、確かに内部でも検討したような状況があるんですけれども、そのときに、例えば37度5分を超える方の庁舎への出入りがあるときにブザーが鳴るとか、いろいろな方法の機械はあると思うんですけれども、そのときの対応が、職員でどのように対応できるのかをきちんと整理しないと、37度5分を超えたお客様も中に入ってしまってというふうなことが生じるので、その辺の課題を整理する必要があるというふうには考えているところであります。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 確かにそういったことはありますよね。そこで誰かが止めなくてはならないとかということが出てくると思いますので、その点は当然必要なところだと思いますけれども、ぜひこの感染対策ということで、ほかの状況を見ていてやるというのではなくて、やはり積極的にそういった対策というのは早めに取っていただきたいなと思うので、その点もちょっと検討をしていただきたいというふうに思います。 では、2番目の未来につなぐまちづくりということで、6点ほど質問をしたいと思います。 まず、やなについてお聞きをしたいと思います。 やな組合は、今年の3月に組合の解散と、建物を町に譲渡するということを決めました。町は、組合ではどうすることもできないこの建物というのを、お荷物という言い方はおかしいかもしれないですけれども、お荷物になることを知りながら、歴代町長が組合長を務められていたことや、毎年、やな設置費用なども出して、運営にも関わってきたという経緯もありますので、譲り受けたんだと私は解釈をしているのですけれども。今回、解体を決めて、その費用として約2,000万円を補正予算に計上されています。この2,000万円という大金をこの解体に使うということですから、解体という最終決断をする前に、やなの活用も含めてどのような検討をされたのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長内田さち子君) やなの運営についてでよろしいですか。 先日の金澤議員や藤田稔議員からのご質問に対して答弁させていただきましたとおり、組合解散後のやな事業については、町で引き継いでいきたいという旨を申し上げたところでございますが、現在、久慈川緊急治水対策プロジェクトによる治水対策に向けた調査、それから検討が進められているところですので、関係機関との協議等を行うまでには、今しばらく時間を要する状況でございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) ということは、この解体を決めるまでにそういった検討はされていないということでよろしいですね。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) 何回かご報告を申し上げていると思いますけれども、まず、私が着任してから2年で、最近になりますけれども、解散を提案させていただきまして、もちろん組合員の決をいただきまして、ここまで来ている状況ではあります。当然、その決をいただく過程の中で、説明はもちろんしているわけですので、説明していないわけでは、もちろんありません。 まず一つ、やなの建物においては、台風で被災をしておりまして、私の記憶によりますと、この議会で復旧費用というか、全損している状況の費用をおおよそでありますけれども、ご説明した経緯があるというふうに思います。何千万を超える大金がかかるというようなご報告を担当課長がしていると思います。 そこへ、毎年300万、町のほうからこの組合に対して投資をしてきているわけです。この300万を投入した上で黒字になっているというだけの構造を、私のほうはもう決算書を見まして分かっているわけですので、この300万をずっと投資していって、10年たったら3,000万になるわけですから、いま一度立ち止まって、時代に合ったアユの事業というものをやはり切り替える時期が来ていると思いまして、この解散の提案を取らせていただきまして、決を採らせていただいたのが経緯の全てであるというふうに思っています。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) いわゆるコンコルド効果というところですよね、無駄な投資というのをどんどんしていくということには限界があるというようなことだと思うんですけれども、全くそうだと思います。これはどこかで思い切ったことをやらないと駄目だと思うんですね。 ただ、私、やなをちょっと拝見したところによると、結構建物はしっかりしているんですよね、鉄骨造りなので。この建物を壊すのはちょっともったいないなという気もするんですよね。例えば2,000万使う費用であれば、1,000万円を補助金として出して、民間に経営してくれる人を募集するとか、そういう方法というのはどうなんでしょうね、考えられないでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) スクラップ・アンド・ビルドの件に関しましては、いろいろな人の経過があって、判断があると思うんですよね。今、議員がおっしゃったのも選択肢の一つとしては有効だと思うんですけれども、やはりこの民間企業を公募して、また新たなことをやっていく。それにまた今度、経営が立ち行かなくなった場合に、また同じような状況が起きる可能性ももちろん、可能性としてはあるわけですね。だから、今、費用を投じて1回ゼロに戻した上で、アユの事業というのは継続していくという話を私のほうでしているわけでございますけれども、今あの地で、そして河川も被害を受けるということで、あの建屋をどなたかに、民間に委託するにしても、河川の復旧の形状もどうなるかまだ分かっていない。堤防の形にしても、どういうふうに整備されるかも分からない。そういう中で判断をしていかなくてはいけないという中では、一度、ゼロに戻すというような提案をさせていただきました。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) それでは、今の借地料というのは、実際、今年の借地料はどうなっているんですか、これは払っているんですか。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長内田さち子君) 清算人のほうで請け負っておりますので、清算の中で、今年の撤去完了までの賃借料ですか、そちらのほう、僅かでございますけれども、払っております。今までのような額ではございません。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) そうなると、やはり町が預かったのは、壊すために預かったという解釈にもなると思うんですけれども、結局は、やな組合ではもうどうしようもないというようなことで、そういうことだというふうに思うんですけれども。 この予算をつくるに当たって、やはりいろいろ考えることはあるんだろうと思いますけれども、例えば財源というのを確保するということは、まずこれ第一だと思うんです。そして、町の将来性や方向性に合っているのかというところ、それとあと、お金というのはどこから出てくるのかという、こういうところもあると思うんですけれども、そういうところというのは十分考慮した上で、やはり最終的な判断がこういうことだということでよろしいんですか。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) 繰り返しになりますけれども、私どもの提案をさせていただきました理事会、それから会員の方々の議決をいただいたわけでありますので、我々が提案して勝手に決めたわけではないわけでございます。これは組合員との合意の下にこの方向を取らせていただいたということでありますので、我々としましては適切な対応をしたという下に判断をしたというふうに思っております。 いずれにしましても、私が壊すために着任して判断をしたということではなくて、これは台風の被災ももちろんありましたし、皆さん、町民の方からお聞きする、古く長きいろいろなアユ組合の時代の話もお聞きした上で、この現在の社会情勢と見比べた上で判断をして、提案をさせてもらった上で決をいただいて、今こういう状況になっているということを再度、報告させていただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) やはり私が言いたいのは、その2,000万という金を投資するんですよね。これは、埋没する投資というようなことになると思うんですね。これがやはりそうならないように、次のことというのは考えていかなくてはならないと思うんです。昨日もいろいろ質疑の中でありましたけれども、こういった今、唯一のやなということで、これを大子町でどうやって活かしていくかということは、これからやはり真剣に考えていって、これまでと同じような轍を踏まないように、しっかりやっていかなくてはならないと思いますので、この件に関しては、その点よろしくお願いしたいというふうに思います。 では、次に、道の駅についてちょっとお聞きをしたいと思います。 道の駅は老朽化というのがかなり進んで、大規模なメンテナンスが必要になったことから、改修工事費、2年で約1億円というのが今予算計上されたわけですけれども。設計費を計上した当初予算では、改修することで魅力向上や収益の向上を目指すということをしていますけれども、この点で一番重視したことというのはどういうことなのかお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長内田さち子君) 道の駅の改修後の魅力の向上でよろしいでしょうか。 今回の観光物産館改修事業における主な魅力の向上といたしましては、まずこの10月にプレオープンとさせていただきましたレンタサイクル事業の拠点となる奥久慈サイクルステーションのブースを設備し、レンタサイクルの環境の整備とパンフレットやプロモーションビデオによるコースの紹介、また関連グッズ等の販売を通じて奥久慈里山ヒルクライムルートを柱とするサイクルエリアとしての魅力を発信していきたいと考えております。 また、休憩情報コーナーにおいては、家族やグループでも使いやすいような個別の椅子やテーブルを配置するとともに、デジタルサイネージや小型モニターを併用し、観光施設や各種イベント、それから特産品の紹介宣伝などを行ってまいりたいと考えております。 またさらには、これまで用意のなかった授乳やおむつ替えのできるベビールームを2階に整備し、子育て世代の利便性を向上させたいと考えております。 その他といたしましては、1階の照明器具のLED化、ウィズコロナ対策としての入り口風除室ドアの自動化、それからデジタルサイネージによる施設案内等の充実、1階のトイレの洋式化、味らんどを含めた1階部分の内装リニューアル、それから雨漏り、老朽化対策を進めたいと考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 利便性というか、そういう点ではかなり充実されるというようなことですけれども、何か今の道の駅でいろいろなことをやると、狭いのではないかなというふうに思うんですけれども、その辺はどのように考えていますか。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) 道の駅の改修におきましては、今、議員がおっしゃるとおり、道の駅そのものがスタートからどうだったんだという話に戻りますと、今ここにいる皆さんで何人そこまで戻れるかという話になりますと思いますし、ちょうど22年前ぐらいだと思いますから、皆さんの年齢を22引いたときに、その議論に携わっていた方がいらっしゃったかどうかという、そこに戻って責任を追及しても、そのときはきっとそれがいいという判断の下で、我々としては、今ある資源を有効に最大限に、やはり引っ張り出していかなくてはいけないという使命感の下で、今回は改修のほうの計画を申し上げさせていただきまして、当初で設計のほうの議決をいただいているというふうに思っております。 駐車場が狭いであったり、敷地が狭いであったり、皆さんも私よりご存じだと思いますが、なかなか土地的に東西南北に延ばせる地形に今ないわけでありますね。そういう中で、隣接の自治体においても、道の駅の整備がどんどん新しく始まってきております。防災道の駅などにおきましても、昨日もお話が出たと思いますけれども、この後、県内の市町村でも着々と新設に向けて取り組んでいるような情報も私どもに入ってきておりますので、まずは古い建物ではありますけれども、来ていただいたときに見劣りしないところまではしっかり追いついておかないといけないと、そういう判断をしておりますし、新築になりますと、上物だけで十何億円という建設費が、隣接の市町村等々の情報を見ますと、かかるわけですので、そこまではちょっとまだ今のところはできないという判断の中で、最大限の効果を生み出したいというふうに考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 全く町長のおっしゃるとおりだと思います。 ただ、駐車場という点からすれば、前にも私も、今から3年くらい前に、この駐車場の質問をしたことがあるんですけれども、このときには、やはり前に計画があった、その調整池の上に駐車場を造るという計画があったと思うんですよね。それをやめてしまった経緯というのもあるわけなんですけれども、この辺は、次の検討するときに検討課題として上げられるのかどうか、その点をお聞かせいただきたい。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) 私が着任したときに菊池議員から同じ質問をいただいていると思います。調整池の上に鉄骨なり何かを延ばして、駐車スペースとして延ばしていくというような方策というのは、今の技術であれば、もしかするとできる可能性はあるのかなというふうに思っておりますけれども、茨城県との調整の中で、実は今、まちなかビジョンという、昨日もご説明している中で、実は進めているというか、希望しているというか、話には出てはいるんですけれども、技術的な問題と茨城県との調整の中で、まだ皆さんにご報告できる段階にはありませんし、分かりやすい言葉でいいますと、なかなか技術的に難しいというような今流れでおるというふうに私の中では判断しております。 駐車場の問題に関しては、さっきのように地形の問題がやはりありますので、北側に延ばす以外に、もうちょっと延ばす場所が今ないのは皆さんの中でもご存じだと思うんです。これはやはり駐車場をあの場所で増やせないのであれば、もう我々はそれをしっかりと早めに受け入れて、違う方策で有効になるような手段をまた考えなければいけないというふうには思っております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 防災拠点の指定を目指すというような、防災道の駅の指定ですか、そういった計画もあるというような話も、昨日あたりもそういう話が出ていましたけれども。この防災道の駅を目指すというところが、やはり道の駅自体の駐車場が広くないと、防災としての機能が果たして果たせるのかどうなのかというようなことも考えられると思うんですね。それを考えると、あそこは一度設計はして、ちゃんと計画も立てられている駐車場ができるということで、予算も組んでおられるんですよね。それを考えると、上にできるということは間違いないんじゃないかと思うんです。ただ、お金がどのくらいかかるかという問題になってくると思うんですけれども。 当時は、1億円くらいの予算を計上しているんですよね。というのは、1億円というのは、駐車場を造ったら、その上にいろいろな、何ていうんですか、座れるようなマットのようなものを敷いて、イベントなどに対応できるというような、そういう駐車場ということで計画があったんですよね。ですから、そういう装備というのがあのときに、多分3,000万くらい、そういう予算がかかっていたと思うんですね。ですから、実際はそこまでかけなくても、車を止めるだけであれば、そんなにかけなくてもできると思うんですね。 ここはぜひ駐車場というのを真剣に考えてみてはいかがかなと思うんです。時間がなくなってしまうので、これは答えはいいですけれども、その辺でひとつお願いしたいということです。 あと、今、やなと道の駅というようなことで2点ちょっとお話ししましたけれども、現在、まちなかビジョン推進協議会というのが開かれていて、各専門分野の方々でこれは構成されていて、それぞれの英知を結集して中心市街地の防災力を強化して、交流拠点となるまちづくりの基礎をつくっていただけるものと、私は大変期待をしております。そして、やなや道の駅というのも、その中心にあるわけです。 しかし、昨日の町長のこれまでの答弁というのは、堤防の計画というのがどうなるか分からないので、それを見てからでないと、自分の考えているまちづくりというのをなかなか言えないというような答弁がありました。大変、上に気を遣った、ちょっと消極的な発言ではないかなというふうに私は思ったんですけれども、基礎づくりというのは、やはり上があって初めて設計されるものであるというふうに思うんです。考えを先に言ってもらっていれば、ここはこういうふうにしたらいいなというようなことにもなりかねないと思うんです。そして、町のトップの発言というのは、何よりも重いと私は思っているんです。ですから、意見を言ったからといって、安全性が失われるようなことや予算に影響するようなことは全くないと、私はそういうふうに思っているんです。またそのような会議でもないというふうに思います。 ですから、私たち町民は、町長にまちづくりを担うリーダーとして、大子町全体のビジョンをしっかり描いて会議に臨んでほしいというふうに願っています。特にワークショップも既に行われている経緯もありますので、皆さんの意見を聞いて、しっかりその会議の中で意見を言っていただきたいと思うんですけれども、町民に向けて、町長、何かメッセージがあればお願いします。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) 今のお話と、私は考えは違います。私は別に国交省とか県とかの要望を全部丸のみして、それから考えるということではないんです。ただ、私が最初に何かプランを上げたことによって、その安全性が下がってしまうとか、そういうところになってはまずいと私は申し上げているわけです。それから、根拠もない、財政的に苦しいこの自治体で、裏づけのない構想を私が上げたことによって、それで国交省や県のほうの要望が変わっても、実際できない言葉が残ったのではまずいと私は思っているわけです。 ですから、国交省と県のほうは技術系がやっていますので、技術的な根拠の下に計画を出してきますから、その技術的な根拠に基づいて、私たちは、構想で今練っている選択肢の中から適切なものを選んで出したいといっている話であります。だから、リーダーとしてやらなければいけないのは、出したものが現実的に出来上がるという想定の下に出さなくちゃいけないと私は話しているわけで、先に出すとか後に出すとかというのは、積極的であるとか消極的であるとか、そういうお話ではないというふうに私は考えています。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 今の言葉を聞いて安心をいたしました。ぜひこの大子町のまちづくりをしっかり進めるために、会議の中でもしっかりお願いしたいというふうに思います。 次は、住民と行政が協力して公共的な活動を行う協働のまちづくりについてお聞きをいたします。 この協働のまちづくりについては、私も必要性を強く感じていましたので、一般質問でも何度も取り上げてまいりました。ボランティア活動や共同作業など、住民共同の事業は大子町もたくさん行われていますが、その中心になっているのが70歳を前後とした特に団塊の世代と言われる人ではないかと思われます。 しかし、年を重ねていくごとに、この人たちの活動にも限界が出てきます。このような状況になると、これからの山間地域は、草刈りというような共同作業さえも難しくなるというふうに思われますが、このような将来というのを見据えて、考えていることがあればお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) ご質問にお答えします。 大子町における住民と行政による協働としては、長い歴史の中で培われてきた地縁による共助の精神に基づき、行政連絡班の運営、回覧板の回付、ごみステーションの管理、盆道づくり、河川清掃、自主防災活動など様々行われてきていると思います。しかし、今のご指摘のとおり、高齢化、それから単身化、住民の価値観やライフスタイルの変化によって、年々参加人数が少なくなってきているというのは、議員のご指摘のお話なんだと思います。地域におけるつながりが希薄化し、支え合いを含めた地域力の低下が顕在化していることは私も心配をしている状況であります。 これを踏まえて、私としては、これをどういうふうに最終的に食い止めて、そして地域の協働の力を生み出していこうかという中では、3つ観点がございまして、1つ目が、地域を支える担い手の育成と確保、2つ目が、参加主体の拡大と多様な主体の活動環境の整備、3つ目が、地域の内発的発展と行政の役割ということで、並べて言葉にすると、そういうことにはなるわけでありますけれども、分かりやすくというか、簡単に私の考えを話しますと、やはり全てを行政で何とかこの高齢化をカバーしようとすると、どこかでパンクすることになると思います。ですから、地域の在り方でありましたり、それから地域で動ける方の割合というのは地域様々であると思いますので、最終的には地域の力と行政の力と皆さんのお力、議員さんの力もお借りした上で、何とか持続をするような枠組みをつくり直していかなければいけないというふうに考えておりますけれども、基本的には、高齢化に対して、動けなくなってきている方がいるという中で、全てをこの行政でカバーリングというのは、最終的には、私は根本的には限界はあるというふうに思っています。 真剣にそれで賛同して考えてくださる方々と知恵を絞ってやっていきますと、この地域、エリアに関しても、今までの割り方でやっていくと、高齢化率の高いところ、低いところ、大子町は全体で高齢化が高いですけれども、その中でも高いところと低いところと、もちろんまだばらけておりますので、そういう枠組みを、これは遠い将来というか、近い将来か、ちょっと先々の話を今、私は話しているわけですけれども、そういうのも含めながら考えていかなければいけない問題にはなるなというふうに思っております。 短期的な問題に関しましては、これは地域の方々のお力を借りながら、行政としてもできることをしっかりやって、今までの力が持続していくように努力してまいりたいというふうに思っています。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) やはりこれはもう、この協働の仕組みというのは行政がなかなか全てを賄うことはできないというようなところから生まれてきたものだと思いますので、みんなで協力をし合うということ、ここが一番大事だと思うんですね。 私が考えた中に、やはり地域のことを地域の枠を超えて行うという、そういう組織というか、そういうものをつくるといいのではないかなというふうに思うところもあるんです。やはり、先ほど町長のお話の中でもありましたように、全体が高齢化といっても、いろいろあると思うんですね。本当に困っている地域というのもあると思いますので、そういったところを地域を超えて手助けできるという、そういう組織づくりというか仕組みづくりというか、そういうのをしていけば、これからの高齢化社会に対応していけるのではないかなというふうに思うんです。 先ほど福祉課のほうからも、まず地域の人たちの協力がないとなかなか難しい問題もあるというようなお話もありました。これらも、そういった活動をしていく中で、お互いに協力し合えるという、そういう体制ができれば、いろいろなものが解決していけるのではないかなと思うので、そういう仕組みづくりというのをぜひ考えていただきたいというふうに思うんですけれども、その点どうでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) お答えいたします。 素案を私たちがつくったほうがよろしいか、それとも地域の方々の素案をいただいて、みんなで枠組みを組んでいったほうがよろしいか、やり方はいろいろあると思うんですけれども。進む方向は、菊池議員と私も同じ考えであります。 何に今、課題があるのかというのは、もうこれもまた地域で実は様々でありまして、その地域地域によっていろいろな課題があると思いますので。課題別にやっていったら、きっとつくり終わるまで時間がかかってしまうと思いますので、これ、やはり地域の問題を一度精選していただいて、それに対して、菊池議員がおっしゃるように、地域を超えて、その部分はやったほうがよろしいのか、まだまだその地域でできれば頑張ってほしいということになるのか、その辺は、素案づくりに関しては、菊池議員を含めて町民の方々のお話を聞きながら、努力課題にしていきたいというふうに思います。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) やはり地域の住民隅々まで行政サービスが行き届いて、初めて幸せなまちというふうになるんだと思うんですね。これが目指すところだと思いますので、ぜひそういった仕組みづくりというのを真剣に検討していただきたいなと思うんです。 私、これまでに何度か質問の中でこの件も取り上げて、地域の課題解決のために、地域に出向いて膝を交えて話したり、そういうことも大切ではないかというようなこともこれまでに何度も言ってまいりました。ですから、そういったことを取り入れて、しっかりこれからのまち運営に当たっていただきたいなと思いますので、その点ひとつよろしくお願いしたいと思います。 では、次に移ります。 地域の課題といえば、もう一つは区長さんのなり手不足というのが今後懸念されると思います。区長手当を上げるということだけでこの全てが解決するということは私も考えておりませんけれども、地域のことは全て今、区長さんに任せているというのが現状ではないかなと思います。その業務に対する報酬ということでいえば、少し低いのではないかなというふうに思うので、この改定についての考えというのをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長椎名信一君) ご質問にお答えいたします。 行政区長は、地域とのパイプ役として行政の重要なパートナーとしてご活躍をいただいております。各種行政施策を進めていく上では、その協力は欠かせないものとなっておりますけれども、議員ご指摘のとおり、なり手不足というような深刻な課題が生じております。 区長の報酬につきましては、平成26年度に均等割額を7万4,000円から10万円に引き上げた経緯がございます。また、県内で区長制を採用している市町村にも確認、状況を把握しましたけれども、現在の大子町の区長さんへの報酬額は、全体的な平均の額として捉える幅よりは高いような状況となっておりますので、現在のところ、見直しということは考えていない状況でございます。 また一方で、現在の行政区長の業務の見直し、こういったことで負担の軽減に取り組んでいきたいというふうな考え方も持っております。その基礎の資料となりますようなものを現在対応しようとしているんですが、行政から区長への依頼業務というのはどんなものがあるのか、また、審議会とか委員会などに充て職としてお願いしている職はどのようなものがあるのか、こういった実態調査を行おうとしております。 その結果を基にしまして、行政区長に対して、さらにアンケート調査を行った上で、依頼業務などの仕分作業を行ってまいりたいと。これは行政区長が行う仕事なのか、ちょっと量が多く負担になっているとか、そういった内容を把握した上で仕分作業を行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 今、総務課長から話がありましたように、近隣に比べると、確かに常陸大宮市を除けば、大子は高いほうであるということは、これは私も承知しているところなんですけれども、そういう中でも、やはりちょっと業務が非常に複雑化しているというようなことで、区長さんのやっていることは大変だなというふうに思うわけですけれども。 今、課長が言われたように、業務の見直しとかそういったことも進めていくというようなことで、区長さんのなり手がいないというようなことで、区が区長さんを決めるときに大変な思いをするというのが現実なんですよね。ですから、この辺をやはり行政も少し考えていただいて、力になってやれればいいのかなと思いますので、ぜひその点はお願いしたいと思います。 では、次に、森林湖沼環境税についてお聞きをいたします。 平成20年度から始まったこの税は、過去2回継続が行われ、来年度、任期満了を迎えます。大子町は、この税により行われる事業で、切捨て間伐や再造林が行われ、森林の整備が進み、事業者や山主にも恩恵があったわけですが、この税がなくなると、雇用という面でも大きな打撃を受けることは間違いありません。 国の環境税が導入されるということもありますので、県にとっては税の二重取りといいますか、ということで、県民の税に対する今までと違う意識になってくるんではないかなと心配をするわけですけれども、税の継続について、町の考え、あるいは今のこの県の状況というのが継続されるようなことになっているのか、その辺が分かればお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) ご質問にお答えいたします。 大子町では、平成20年度から森林湖沼環境税を活用した事業により、林業経営体等が実施した間伐、再造林に対する補助を約5,111ヘクタールの実績に対し12億3,000万円、町が実施した地域の平地林・里山林の整備に対する補助を約31ヘクタールの実績に対し3,000万円など、森林整備への補助を数多く受けております。 また、今年度は、大子町新庁舎建設においても5,000万円の補助が決定しており、森林整備以外でも恩恵を受けているところです。 森林湖沼環境税については、林業経営体からも継続を求める意見が出ており、大子町の森林整備等の推進に大変寄与しておりますことから、隣接市町村とともに連携を図り、税の継続について情報収集に努めてまいりたいと思います。 また、昨年度から配分が開始しております森林環境譲与税を活用した森林整備等についても検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。
    ◆6番(菊池靖一君) 私たち議員も林活議連というのがありますので、そのような中でも要望というのを出していくようなことになるのだろうと思いますけれども、この環境税と今言われた譲与税、これの使い方の違いというか、金額は当然、譲与税は今年6,600万円ぐらいですけれども、それ以上に湖沼税の場合は来ているんだと思いますので、この使い道というのはどうなんですか、この譲与税では環境税のような形で使えない部分もあるということなんでしょうか、これは。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) 基本的には、今まで使ってきた森林湖沼環境税の使い道と今度の譲与税が変更になるというよりは、譲与税の使い道のほうが幅広く、いろいろな形で森林に係る仕事ができるのかなと考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) そういうふうに幅広く使えるということなんですね。ただ、金額がこれからどうなるのかあれなんですけれども、ただ、管理できない森林というのを、譲与税の場合は町が委託を受けて管理するというのがありますよね。だから、そういうところにお金を取られるということもあるので、今現在行われている森林整備というようなものには、この税だけではなかなかやはり難しい面が出てくるのかなと思います。 そこで、今、森林所有者の委託調査というのを行っていますよね。その点の今の進捗状況というのはどういうふうになっておりますか。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) 今年度、意向調査のほうを進めておりまして、下小川地区をまず最初に行っておりまして、そちらのほうの数字が今年度全部上がってきまして、来年度からその事業に取りかかっていくというような形になっております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) その調査というのはどこでやっているのですか。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) 森林組合のほうに委託しております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 分かりました。 ぜひこの湖沼環境税に関しては、引き続き継続してできるように、町のほうもしっかり要望していただきたいと思います。 この項目では最後の質問になりますけれども、国も2050年までに温室効果ガスの発生を実質ゼロにするという取組を始めました。町もまきストーブやペレットストーブ導入に補助金を出して、FMだいごなどでも情報発信をしております。電気を使うエアコンや化石燃料を使うファンヒーターなどに比べて、木材を利用するストーブは環境負荷も少ないというようなことでメリットもありますが、導入するのに数十万円単位の費用というのがかかるんですね。導入するだけの費用ならいいんですけれども、ランニングコストというのも、やはりまきは自分で調達している人というのがほとんどのようなんですけれども、例えばペレットストーブになると、月の燃料費というのがこの冬ですね、1万円ちょっとくらい、使う人だともっと使うかもしれないんですけれども、そのくらいの費用がかかってしまうというようなことで、なかなか思い切って導入するということが難しいというような現状だと思うんです。 脱炭素社会というのを実現するためにも、購入費の補助金や燃料費、こういったものに補助するというような考えがあるかどうか、ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 住宅等へのまき、チップ、またはペレットを燃料として使用する暖房器具等の設置につきましては、低炭素社会の構築及び地域林業の活性化に寄与するために、平成29年度から購入費や設置費用の3分の1、最大で5万円の助成を行っているところでございます。 議員からもございましたとおり、まきストーブにつきましては、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないというカーボンニュートラルな特性を有しておりまして、このため化石燃料の代わりに木材を利用することによって、二酸化炭素の排出が抑制され、地球温暖化の防止に貢献すると言われているところでございます。 当助成事業の実績でございますけれども、29年度が5件、30年度が6件、令和元年度が3件、今年度におきましては1件という状況となっておりまして、申請件数は減少傾向にある状況でございます。 事業をより多くの方にご利用いただくことで、自然資源の活用や森林環境の整備促進、また、事業の目的であります低炭素社会の構築や地域林業の活性化の目的達成に近づくものと考えておりますが、申請件数が少ない現状がございますので、議員からもございましたランニングコストや補助金の増額も選択肢の一つとして、事業内容の見直しを図りたいと考えております。 しかしながら、まきストーブ等につきましては、価格面での課題や維持管理、排煙など周辺への配慮など、利用する上での課題もございますので、そのような点も含めまして、事業内容について精査していきたいと考えているところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) これ、何ていうんですか、ポイント制なんていうのもいいかなと思うんですね。よくエコポイントとか、そういったのもあったように、こういったものを使う、買った人にはポイントを与えるとか、そういったもので、こういったエコ商品を町も積極的に使っていただくような、そういう制度を導入してもいいのではないかと思うんですけれども、どうでしょうか、ちょっと手短にお願いします。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 昨日ですけれども、閣議決定されました国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策の中にグリーン社会の実現としまして、カーボンニュートラルに向けた新技術の開発に対する支援が盛り込まれているところでございます。新たなエコ技術や商品の開発につながると思われますので、制度の創設も選択肢の一つとして、今後の国の動向を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) ぜひいろいろな形でそういうエコというか、この脱炭素社会に向けて、ごみ問題もそうですけれども、取り組んでいただきたいと思います。 そして、新庁舎もできるので、玄関先辺りにペレットストーブを導入するとか、そういうのもよいのではないかなというふうに思います。 それとあと1点だけ、ホームページに補助金というのを、もう少し分かりやすく掲示されてはどうかなと思うんですね。例えば補助金一覧というのをトップページ辺りに入れて、そこをクリックすれば、全ての補助金が見られるというような、そういう使い勝手がよくなれば、ホームページもいいのではないかなと思うんですね。補助金を見ようとすると、いろいろなところへ行かないと見れないんですよね。これがなかなか大変なので、そういうところがあると見やすいのではないかなと思いますので、その点お願いしたいと思います。 では、最後の有害鳥獣対策についてお聞きいたします。 平成27年度から増え続けるイノシシ被害対策として行われたわな免許取得事業により、これまでに、この事業で約200万円が使われて、125人の方が免許を取得しております。わな部隊も組織されまして、捕獲数も年々成果を上げております。 免許取得者は全員活動しているのか、この取得者の活動状況について、ちょっとお願いいたします。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) お答えいたします。 現在、町では狩猟免許に必要な費用に対する補助を実施しております。わな猟免許取得を推進しており、平成27年度の制度創設から令和2年11月までに125名の方が当該制度によりわな猟免許を取得されております。わな免許を取得された方につきましては、加入申請をした上で、大子町鳥獣被害対策実施隊わな部隊隊員として任命し、有害鳥獣捕獲等の許可に基づき、4月1日から11月14日までの期間については、農家の自衛目的のため、イノシシ捕獲活動をいただいております。 令和2年度におけるイノシシ有害捕獲には、わな部隊111名が従事し、11月14日までに町全体のイノシシ捕獲数645頭のうち119頭を捕獲しております。 また、狩猟期間は本来は11月15日から2月15日まででありますが、茨城県ではイノシシ管理計画の第2種特定鳥獣管理計画を策定し、狩猟期間を3月31日までに延長し、イノシシの個体数の削減を図っているところです。 令和2年度においては、わな部隊111名のうち79名が猟友会大子支部に所属し、猟期のイノシシ捕獲を行っております。猟期のイノシシ捕獲の実態としましては、直近の令和元年度では1,100頭であり、そのうち405頭がわな部隊隊員による捕獲となっております。 この猟期におけるイノシシ捕獲につきましては、平成23年3月に起きた福島原発事故により、イノシシの肉が出荷制限を受けたことにより、捕獲数が減少し、農作物被害の拡大が懸念されることから、平成23年度からは1頭当たり1万5,000円の大子町有害鳥獣被害防止対策助成金を交付しているところでございます。 箱わなの管理としましては、令和2年11月現在で、町は280基の箱わなを保有し、わな部隊員111名に対して各1基を貸与し、イノシシ捕獲に活用しているほか、169基の箱わなは大子町の実施隊本隊1班から4班に貸与して、町内全域の捕獲に活用しております。 今後のイノシシ対策としましては、有害捕獲活動や猟期の捕獲活動を安定して継続していくのには、隊員の一人一人の捕獲技術の向上と安全対策を図ることが重要と考えております。このため令和元年9月には、実施隊本隊員、わな部隊員を対象とした鳥獣被害対策講演会を開催しており、今年においては11月3日、祝日に、憩いの森において、平日では講習会への参加が難しい世代を中心に、わな免許取得の3年以下のわな部隊員20名を対象とした…… ○議長(齋藤忠一君) 課長に申し上げます。 質問されていない部分への答弁になっていますので、ご忠告いたします。 ◎農林課長(円谷肇君) 申し訳ございません。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君。 ◆6番(菊池靖一君) 今、私が聞くことをずっと言ってくれたので、大体話は分かりました。 それで、この質問では、農林水産省と環境省が11月から集中捕獲キャンペーンというのを実施しております。これを全国的に捕獲活動というのを推進してやっているんですけれども、こういったことで、平均捕獲頭数よりも多く獲得した場合には、それに対して活動経費を上乗せするというようなことも考えているようですので、ぜひ今後の取組の中で検討していただきたいと思います。 最後の質問で、3分しかないので、山間部においては、イノシシが家の近くに来て、庭先辺りも荒らすというような、そういう状況になってきているんですね。そういう中で、家の周囲に防護柵をやるというようなものに対しての補助というか、そういうことは考えられないのかどうかというのを最後にちょっとお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) 農林課としての補助事業としましては、農作物ということが原点でありますけれども、今年になって、まず通学路に対しても危険防止策ということで、新しくできました池田橋から大子小学校へ通うあの細い道路なのですが、そちらのほうでもイノシシが出没するということなので、教育委員会のほうと相談しながら、そこにも防護柵を設置をいたしました。 これからも関係機関と連携をしながら防護柵の設置を進めていきたいと考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池靖一君、残り2分です。 ◆6番(菊池靖一君) 夜とか家に帰ってイノシシに遭遇するというようなことは、これからは何か非常に多くなるのではないかと思うんですね。そういったときに人的被害というのも起きる危険性も十分、今のイノシシの状況ではあるような気がするんですね。ですから、町独自の施策でもいいですから、やはりこういった住宅で本当に危険なようなところは、そういった防護柵というものにもぜひ補助を出していけるようなことをちょっと考えていただきたいなと思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。 以上で質問を終わります。 ○議長(齋藤忠一君) 6番、菊池靖一君の一般質問は終わりました。 午後1時まで休憩とします。 △休憩 午前11時30分 △再開 午後1時00分 ○議長(齋藤忠一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 なお、消防長の出席を求めています。---------------------------------------菊池富也君 ○議長(齋藤忠一君) 次に、4番、菊池富也君の一般質問は60分以内です。 菊池富也君の一般質問を許します。 菊池富也君。     〔4番 菊池富也君 登壇〕 ◆4番(菊池富也君) 議席番号4番、菊池富也です。 ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、通告書に基づきまして質問をいたします。 令和2年最後の一般質問となりますので、よろしくお願いをいたします。 本日は、高梨町長のまちづくり施策の進捗状況と課題について、そして、大子町の農林業の振興についての質問をいたします。 高梨町長は、就任から丸2年、任期の半分を終えようとしています。この間、昨年の台風による災害、今年の新型コロナウイルスの影響など、難しい問題に対応してきました。 このような中、高梨町長の目指す幸せなまちづくりのために、様々な施策を打ち出してきたことも事実であります。その中の幾つかについて、現在の進捗状況や課題、そして、今後の展望について伺いたいと思います。 1つ目として、まず、私たち高齢者に対する施策の中に、健康の増進と移動手段の確保というのがありました。 健康の増進計画を図る施策の中で、このコロナ禍の中でどのように町として進めているのか伺いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 健康増進課長。 ◎健康増進課長菊池光子君) 高齢者の健康増進についての取組ですけれども、コロナ禍での活動低下を防ぐために、広報、FMだいご放送などで運動の紹介や虚弱にならない食事の注意、うつ予防を定期的に注意喚起しております。 7月からは、感染対策を講じながら、まいんや各地区で高齢者向けに、だいご健康アドバイザーや保健師、管理栄養士が健康教室を開催し、感染予防と健康の維持を働きかけております。健康教室は現在までに、7月からの回数ですけれども、23回実施しまして、延べ352人の高齢者に参加をいただいております。 また、食生活改善推進員には、飲食を伴う料理講習会の実施を見合わせている代わりに、10月より低栄養防止のパンフレットとともにサバの缶詰を高齢者に配付していただいております。その際は、缶詰を使った料理の作り方のチラシを添付しております。現在、4地区において高齢者の集まりや戸別訪問で配付を行っています。 そのほか、地域包括支援センターの保健師による介護予防出前講座、シルバーリハビリ体操指導士会による体操教室をまいん等で実施しております。 高齢者に向けて、今後も健康増進の啓蒙や啓発を行うとともに、感染拡大状況を見ながらではありますが、種々の健康教室を開催し、健康増進を働きかけてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 幾つかの事業で、大変、高齢者の皆さんを元気づけるために役立ってはいると思います。 昨年と比べてどれぐらいの増減がありますか。 ○議長(齋藤忠一君) 健康増進課長。 ◎健康増進課長菊池光子君) 教室の実施状況でございますけれども、昨年度、健康教室は61回、765人に行っておりました。今年は、先ほど言ったように23回の352人という状況です。このほかにもまだ、種々の細かい「ゆったりだいご」ですとか行っているものもあるんですが、そちらもやはり半分以下の参加状況となっております。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 今後とも、大子町は高齢者が多いのはご存じのとおりですので、ぜひとも皆さんを元気づけるために、しっかりとやっていただきたいと思います。 次に、その移動手段の確保の中で、これにはどのような施策があるのかを聞きたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 福祉課長。 ◎福祉課長鈴木大介君) ご質問にお答えいたします。 高齢者に対する移動手段の確保につきましては、現在、タクシー利用助成事業や町民無料バス運行事業、町内医療機関が利用者の送迎を行う障害者等通院送迎サービス事業補助を行っております。コロナ禍の取組としましては、本年9月1日からタクシー利用助成事業の対象者全ての方の助成割合を一律4分の3としているところでございます。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) やはり高齢者の一番の問題というのは足の確保にあるので、町としては様々な対策を取っていただきたいと思っております。 現在、先ほど課長からお話ありましたように、病院の通院につきましても、各病院等へ送迎者の補助金として、町でも数千万円の支出をしていると思いますので、この各病院等の対応について、差はありませんか。 ○議長(齋藤忠一君) 福祉課長。 ◎福祉課長鈴木大介君) 現在、この障害者等通院送迎サービスですけれども、障害者の方と高齢者の方が対象となっておりまして、実施機関は5病院になります。 平成30年度の実績としましては、5病院の全ての利用者の合計が1万483名、令和元年度の実績になりますが、利用者数は合計1万100名、ほぼ同じような数字となっております。 この病院の通院送迎サービスですが、病院と自宅のドア・ツー・ドア的なものですので、利用者の方には非常に好評いただいております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) タクシー利用助成事業、それから、この病院との送迎につきましては、大変住民の皆さんが喜んでいるものだと思っております。 それで、これについては、今後ともこれを引き続きよりよい方向に持っていっていただきたいと思っているのですが、このタクシー利用助成金につきましては、今まで限度額2分の1、これを4分の3に改正したということでよろしいんですね。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 議員がおっしゃるように、今回、4分の3に追加交付したものにつきましては、今まで2分の1のもの、タクシー利用券を全部4分の3にしたのではなくて、登録していただいている方に対し、追加で4分の3の補助が受けられるタクシー券を交付したものでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 分かりました。 それでは、そのような新しい仕組みができたということで、大変評価のできるものだと思っております。 次に、今度新しく、今年から行っておりますAI乗合タクシーの件について伺いたいと思います。 これにつきましては、昨日、一昨日とほかの議員の皆さんからも質問ありましたけれども、私はこのAI乗合タクシーの実証実験の点について、ほかの幾つかの市町村でも実証実験をしていたり、導入をしている市町村があると思うんですけれども、これらについて伺いたいと思います。 幾つの市町村が実証実験をしているか、そして、実際取り入れたところはどこなのかを伺います。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 正確に県内でタクシー利用実証実験、AIのほうを活用した市町村の確実な何市町村という数字は、今現在、手元にございませんけれども、直近の事例でございますと、例えば高萩市のほうで、いわゆる路線バスの運行をAIを使って実証実験をするような、マースのような、そのような利用の仕方をしていたりとか、あとは、近隣ですと、常陸大宮市さんのほうでも実証実験なり新たな公共交通の仕組みづくりを検討しているような状況を伺っているところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 全国では幾つかの市や町で、また区で、この実証実験、そして、既にもう導入した場所もあります。ただ、やめている市もあります。これは事実です。 来年度も引き続きこの実証実験を行いますが、町でこの実証実験の終了後に導入した場合の経費、またはそれに対する必要なもの、それはどのようになるか伺いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 今現在行っております実証実験、これを、もちろん効果検証を行った上で、もし本格運行をする場合の費用でございますけれども、本格運行となった場合の事業費につきましては、AI運行システムの使用料及びその回線使用料、交通事業者への車両管理を含めた運行業務委託費、それから、今現在行っておりますカーシェアリングのほうも含めての金額になってしまいますが、カーシェアリングの車両リース代と充電器の電気料で、年間で約1,800万円の見込みでございます。 財源につきましては、今現在活用できるような県の財源を、今年度、実証実験で使っておるところでございますけれども、来年度以降、何か使えるものがあるかどうか、町として特定財源の確保には努めていきたいと考えているところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) その関係で、ちょっと私が調べた問題点や課題についてお話をしたいと思います。 まず、ほかで行っている市町村のものの案内のものを、私は何部かいただいているんですけれども、NTTさんの話によりますと、基地局、これは500メートルに1つ程度が必要と、それから、停まる場所には停留所が必要だということであります。 大子町の場合ですと、今、実証実験では幾つの停留所を設けておりますか。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 今現在、設置しております停留所につきましては、合計で287停留所ございます。 こちらの287につきましては、町民用、夜間、それから観光タクシー、それぞれ重複するところもございますけれども、トータルでは287停留所となっております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) そうしますと、まだまばらということですよね。実証実験ですので、まばらということで、飛び飛びにあるということ。 参考ですけれども、横浜市港南区は、駅前だけで、横浜市の場合には港南区で33か所です。あの狭いエリアで33か所も必要なんです。そうしますと、この広大な大子町ですと、全体的に何か所程度を予定しているか伺いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 今現在の停留所につきましては、先ほどお話させていただいたとおり、287か所でございますが、基本的に、こちら路線バス、または町営の無料送迎バスのバス停を利用しているものでございます。 今現在、どこに追加するか具体的な案はございませんけれども、実証実験期間中にここに停留所を造ってほしいとか、そういう要望がございましたら、丁寧に対応していきたいと考えているところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 分かりました。 それで、私が何を言おうとしているかというと、停留所で降りて、そして自宅まで帰るとき、この区間の危険性というものを考えたことがありますか。 大子町の場合には、夜間に停留所で降ろされても自宅までが遠い。そして、僅か280か所、300か所といいますと、この広大な大子町にそれだけでは全然足りませんよ。歩いて500メートルも1キロメートルも真っ暗な中、あるいは街灯があるにしても狭い道を、そういうところを危険なことが待ち受ける。イノシシもいますから。そういう場所を歩いて自宅へ帰らなければならない。夜間利用する方で女性の方ですと大変心配だ。高齢者の方も大変心配である。それから、お酒に酔った方なども利用する。そうすると、そういう方も、お酒に酔った方とかそういう方、弱者の場合には、500メートルであろうが300メートルであろうが、そういうところで放っておかれて自宅までの道のり、この区間が私は心配だと思うんですよ。 これが1キロになり2キロになり、停留所がない、5キロになり10キロになり、そういう場所も大子町にはあるわけですよ。その辺までこの停留所を網羅するということは大変難しい。そういうことから、私はあまり賛成をするものではないんです。 そのほかに幾つか問題点があるので、今後検討していただきたいと思い言っておきますので、今後、検討してください。 まず、ふだんの標準的なAIタクシー、あるいは乗合バスの場合、相乗りを前提といたします。それから、乗車場所や降車場所の選定、これをしなければいけません。それで、遠回りなどになると時間がかかることがあります。 現在は無料ですが、実際運行する場合には概算料金は一体どれぐらいに試算をするのでしょうか。そして、往復の予約はできるのでしょうか。 これは路線バスとタクシーの中間的なものだと、そんな位置づけになると私は思うんですよ。そうしますと、これらを維持するための経費、大子町の場合では、ほかの地区よりも広大であるがゆえに、かかるし、これを維持していくには、ランニングコストがどれぐらいになるか、多分、予想をはるかに上回るものになるのではないかと思います。 NTTドコモの考え方として、直径5キロメートル程度に1つの基地局を設置することを目指しております。大子は360平方キロメートルです。この広大な大子町にそれだけのものを設置するのかどうか、そういうことも問題になってくると思います。 今後、どのようなお話合いをするのか分かりませんが、事業者の方とよくその辺を詰めていただきたいと考えております。 また、大森議員の質問の中に、スマートフォンに対応した町の広報戦略の質問が出てきました。その答弁の中で、課長はこのように答えています。 スマートフォンの利用者やインターネット利用者が大子町でも増加している、このように答えがありました。これは昨日の答弁ですからね。そして、こういうふうに答えた以上は、調査をどのようにしたのか、また、利用者は何人増えたのかをお答えお願いいたします。 ○議長(齋藤忠一君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(川又健君) お答えいたします。 スマートフォンの利用者数につきましては、当然、NTTドコモ、もしくはauであったりとか通信会社のほうから事情聴取をしなければならないところではございます。ただ、各通信事業者のほうではコンプライアンスの問題がありまして、正確な人数というのは出せないものとなっております。 先日、私のほうで増えているというふうにお話ししましたのは、町内の方、話を聞いてみますと、スマートフォンを活用し始めた方であったりとか、あとは、教育委員会のほうで今度実施しますスマートフォンの講座であったりとか、そういう講座に参加する方等もございますので、増えているというふうに実感しているところではございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 課長の実感と現実は、やはり調査してから答えなければいけませんよ。感じたものをそのまま答えるのは、それは答弁ではないですからね。課長の感じたものですから、それは違いますよ。 町の議員さんは、私もそうですが、町の答弁を求めているんですから、その辺ははっきりとした調査をした上での返答を求めたいと思います。今回は私の質問ではないので構いませんけれども。 私が考えるのには、高齢者の方が利用しやすくどんな電話からでも1回でつながる、そのようなタクシー利用助成券を町では発行しているんですから、その大幅な増額のほうが、私は大子町の高齢者の方が利用するのには利用しやすいのではないかと思っております。町の考えにつきましては、「今は実証実験の最中ですから」というお答えでしょうから、いただかなくて結構です。 私は、このAIタクシーの実証実験には反対してきましたけれども、導入にはもちろん今後とも反対はしていきたいと思っておりますので、この答えは結構でございます。 次に、観光の振興における具体的な施策についてを伺いたいと思います。 町長の考える振興策は、最近、幾つもの方面から出ておりますので、その中でも道の駅の再開発を中心に考えているのかなと思っております。 しかしながら、大子町には袋田の滝、八溝山をはじめとする多くの観光資源もあります。そして、町には観光の拠点、観光協会もあります。町と観光協会が中心となり、多くの観光振興策を進めていると考えていましたが、最近は、町はどうも観光協会としっくりいっていないのかなというような感じがしてしまいます。 町長は、須藤議員や藤田稔議員の答弁の中でも、町一丸となって観光を推進していくということを強調しています。 私は、これは当然だと思います。やはり町として観光を推進する場合には、全体が一つになって、町長のおっしゃる理想の幸せなまちづくりのためにも、ぜひ一丸となって進めていただきたいと思っております。 そんな中で、今までの議員の質問の中にありましたので、私は割愛させていただきますけれども、私が聞きたいのは、八溝山の観光についてであります。 吉成前議員が度々質問をしておりました八溝山の眺望について伺いたいと思います。 令和2年度は、この件に関して林野庁や自然保護団体との交渉は何回ぐらい、いつ行いましたか。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長内田さち子君) お答えいたします。 令和2年度に関しましては、コロナウイルス感染症もありましたので、特に赴いての交渉はしておりません。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) しかし、この問題はもう何年も前からですよ。それも前議員が何回も質問している。 昨年度の答弁の中で1回行ってきたというお話は伺いました、私たちも。このコロナ禍で大変なのは分かっています。しかし、それを進めるのが、私は町の観光課の観光を推進する一つじゃないかと考えています。これを今後どのようにしていくのか伺いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長内田さち子君) 今後どのようにしていくかという考えですけれども、この件に関しましては、町が地権者でも樹木の所有者でもございませんので、同意や許可なく事業を進めることはできませんので、引き続き関係者との意見交換を重ねてまいるしかないかなと感じております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) その辺については、そのように理解していますよ。だから、どうして行動をしないのかということですよ。 コロナのせいで仕事をしないと言っているのと一緒ですよ。そういうことでは駄目ですよ。 町の観光を進める上では、それも一つの大事な問題ですよ。八溝山をないがしろにしてはいけませんよ。あれだけのすばらしい山、県内でも霊峰と言われているんですから。 一つ一つ片づけていくことが町の発展のために、それが観光の振興に役立つとは考えませんか。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) お答え申し上げます。 観光商工課長のほうは実務レベルで、ちょっと今年度は取りかかれなかったというご説明があったかと思うんですけれども、私のほうは並行して、林野庁でありますとか、林野庁出身の者、担当者もこの町にいてくれましたので、連絡を取りながら並行して進めているところではありますけれども、なかなか、1か所がオーケーと言って全て進められるかというと、そうでもなくて、いろいろな環境の中で、環境の理想を持った方々たちもいろいろいらっしゃる中で、全てを説得して回っていかなければいけないという大変な問題だというのも認識しております。 引き続き、仕事に関して、さぼるわけではもちろんありませんので、段階を追って努力をし続けることが必要であると思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) そういうことでしたらば、理解をいたします。 でしたら、私は吉成議員の後を継ぐわけではないですけれども、すばらしい先輩がいたんですから、その方が質問して中途半端になっているものについては、今後もどんどん質問をして、一般質問の中で取り上げていきたいと思っておりますので、その点はご理解をいただきたいと思います。 次に、町長は、やはりマニフェストの中でも職員の資質向上や接遇に関して力を入れると、こういうお話を伺っておりました。 職員の研修や研さんは、本年度どのように実施されましたか。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) お答え申し上げます。 すみません。本年度というと、また新型コロナの影響で、着任してから2年分になりますので、本年と昨年の分と併せてお答え申し上げます。 まず一つ、職員の研さん対応策といたしましては、大子町職員民間企業等派遣研修の計画ということでございまして、今までは新入職員に対しまして、町内の施設でありますとか、町内の企業で研修を重ねておりましたけれども、昨年はいろいろ努力いたしまして、町外の水戸市の民間企業、それから財団法人、一般社団法人へ行かせる予定でおりました。ところが、台風の災害に遭いまして、直前でキャンセルになったところでございます。これが尾を引いておりまして、新型コロナウイルスの関係で、今年も今のところ、これができていない状況であります。コロナ禍の心配がなくなれば、これは引き続き持続させていきたいというふうに思っております。 それから、自治研修所に行く職員派遣というのも引き続き実施をしておりまして、職員のスキルアップを高めているところでございます。 今度は町内になりますけれども、「ダイゴラボ」という名前のものをご紹介させていただいて、先般、議員の皆様にもご出席いただいたかと思います。 職員の中から自由な提案をさせていただきまして、その内容がすばらしいものであれば次年度に採用させていただいていこうということで、職員の意欲啓発に努めていきたいと思っているところでございます。今年度は観光協会、それから商工会にも入っていただきまして、いろいろな角度からいろいろな提案をいただいて、そして、議員の皆様からの意見とも併せまして、新しい施策に反映していきたいというふうに思っているところであります。 最後になりますけれども、私になりましてから定例庁議というものが月2回行われておりましたけれども、それを1回に減らさせていただきました。 この1回に減った分は、仕事をもう少ししっかりとやってもらいたいという反面、各課長におきましては、各課の業務情報を私、副町長、教育長のほうに、指定されたフォーマットがあるんですけれども、毎月の決められた日までに提出するようにしております。 その提出した月次報告になりますけれども、それに対して、私と副町長、それから教育長のほうでコメントを入れまして、そして、月ごとに担当課へ戻しているというような状況になっておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) いろいろな改革、それから町内外の企業への参画とか、確かに今、台風、それからコロナ禍があったので、大変難しい面はあると思います。しかしながら、町の定例庁議の中でも言っていただきますように、定例庁議が月1回あるわけですから、その中で、やはり管理職に対しては、きちんとした形で職員のほうとの対話、それから指導、それをよくやっていただくようにお願いしたいと思います。 私がなぜこういうことを言うかといいますと、職員の中に最近休業している者、それから辞めた者、それらがどうも目立つような気がするんですよ。これは職場でのハラスメント、これがあるように思えてならないんですが、調査をしたことはありますか。 ○議長(齋藤忠一君) 総務課長。 ◎総務課長椎名信一君) 職場の中でハラスメントが起きているかどうとかという形での調査をしたことはございません。 ただ、町の仕組みの中で、大子町職員のハラスメント防止に関する要項を策定しておりまして、相談窓口総務課長、それから秘書職員担当の課長補佐、それから職員団体の代表者2名が相談を受ける窓口と位置づけておりますので、それらの決まり事を活用していただくようには、既に周知はされているところでございます。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 特に職員の休業の方、辞めた方が多いということは問題になることが多いので、十分その点は注意をして進めていただきたいと思います。 ただ、パワハラやセクハラ、モラハラ、これらにつきましては、職員のみならず、町民の皆さんに対してもそういうことがあるのではないかと、こういうご指摘が数多く聞かれます。 ある職場の中に、職員に対して、それから町民に対しても威圧的で、指導を超えたものがあるのではないかというお話があります。ある町内のお店の中で、廃業を余儀なくされたり、営業妨害にも似た行為をされたり、はたまた改築までさせられた事業者があると聞いております。 確かに、こういう立場でありますので、町の職員、そして指導できる立場にあるかもしれません。しかし、町民の皆さんを苦しめたり陥れることは許されません。一公務員であることを自覚すべきであり、職業上の立場であることを忘れてはいけません。 私は税務の経験しかありません、そういう立場では。ですが、そういうときにはやはり相手に寄り添う、相手の立場に立って考える、そういうことをしながら進めるべきだと思います。 このコロナ禍の今こそ、自己研さんできる時間があると思いますので、職員の皆さんのもう一度奮起を促して、町長からの叱咤激励をしてほしいと思うのですが、町長いかがでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) ハラスメントに関する問題ですが、様々、種々、いろんなケースがあると思います。 また、役所の職員をしっかりと指導する立場の私は責任者でありますので、今、議員がおっしゃられたようなことにまずならないように、私がしていくことが責務だと思っておりますし、今後も管理職、それから一般職、全ての職員に対してもそういう指導は、三役共々続けながら努力をしていきたいというふうに思っているわけでございます。 個々の案件に関しては、ちょっと我々としては申し上げることはここではできませんので、引き続き努力をしていきたいというふうに申し上げたいと思います。
    ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。 次に、だいご福祉作業所、若草共同作業所等への支援策について伺いたいと思います。 先日、文教厚生委員会では、新しい場所に移っただいご福祉作業所、そして、若草共同作業所を視察してきました。職員の皆さん、働く皆さんが一生懸命作業をしておりました。 福祉作業所におきましては、新しい場所で、明るい、とても清潔な場所で、とてもいいかなと感じておりましたが、床がとても冷たく、寒く感じました。そして、ここは仮設の作業所ということでありますので、今後この対応と対策についてどのようにしていくのか伺いたいと思います。 また、併せて、若草作業所はとても照明が暗くて、作業するにも目をこすりながらやっておりました。ぜひ明るい職場にできないものか検討したいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(齋藤忠一君) 福祉課長。 ◎福祉課長鈴木大介君) ご質問にお答えいたします。 だいご福祉作業所と若草共同作業所ですが、現在、だいご福祉作業所は池田の旧店舗を使った事務所を使っておりまして、15名の方が登録されておりまして、月平均11.7名の方がご利用になっております。 若草共同作業所におきましては19名の方が登録されておりまして、月平均13.4名の方がご利用になっております。 議員ご指摘の池田のだいご福祉作業所の床の部分でございますが、こちらは文教厚生委員の皆様が視察された際に、床の部分の寒さについてはご指摘がありましたので、今回の定例会の補正予算のほうへ工事費を計上させていただきまして、タイルカーペットの設置を予定させていただいております。 若草共同作業所の照明等の明るさについてですが、施設自体の老朽化が大きな問題というのもあります。実際にご利用になられている利用者の方、あるいは指導員の方、運営されている社会福祉協議会の方と現場を見ながら、現状を協議させていただいて、改善点を見つけながら検討させていただきたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 早速の対応で大変すばらしいと思います。 若草共同作業所のほうでは、やはり照明が足りないということだったらば、内装を明るいものに塗り替えるとか、方法は幾つかあると思うので、やはりこちらも早急に対応していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それと、今後のだいご福祉作業所のほうはどうなのかをちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) お答え申し上げます。 あくまでも仮設ということでスタートさせておりまして、皆さんご承知のとおり、仮設であることに変わりはないと思ってはおるんですけれども、この後の本設をどの位置にして、どういう形で福祉作業所を考えていくかということに対しては、全てがわざとやっているわけではないんですけれども、久慈川プロジェクトと位置関係が影響するものもありまして、今後、町として優先順位をつけて、何を改修して何を造っていくかという中には、もちろん選択肢の中には入っていますので、もう少し時間をいただいてからご提案をしていきたいというふうに思います。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) よろしくお願いしたいと思います。 やはり働く方たちは環境が一番大事ですので、そして、体の弱い方もいますので、できるだけ働く環境を整えてやっていただきたいと思います。 次に、5番目になりますが、大子まちなかビジョン推進協議会について伺います。 これは、金澤議員などの質問で内容についてはよく分かりました。皆さんが質問した中で、私は一つだけ伺いたいと思います。 先ほど、私が観光の面でお話をしたんですけれども、町長はやはり地域や町が一体となって進めていく、町の開発をしていくんだというお考えでありますから、このメンバーの件なんですけれども、一つ疑問に思っているのは、大子町からのメンバーの中に商工会長が入っておりましたよね。にもかかわらず、観光協会長が入っていない。この点が私は一番分からないんです。 うちのほうでは議長が入っていますし、町長が入っていますし、やはり町のビジョンを考えるときに、観光を抜きにしての大子町は考えられないと私は思うんですよ。商工会の方が入っているにもかかわらず観光協会が抜けたといういきさつについてお伺いしたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) お答え申し上げます。 観光協会が抜けたわけではございません。必要なメンバーを参集する考えの中から、防災・減災の観点で最適と思われる人員を選出したというふうに私は受け取っております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 総理大臣のようなお答えをありがとうございました。 しかし、やはり町としては観光拠点をつくったり観光で生きる町、この大子町を進めていくという中では、そういうメンバーの選び方があってもいいのではないかということでのお話ですので、今後こういうことがありましたら、ぜひ検討をしていただきたいと思っております。 1つ目の質問の最後になりますが、町長、ここまで2年間しっかりと働いてきました。残された2年間におきまして、新しいまちづくりのためにどのような施策を実施していくのか、考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) お答え申し上げます。 この2年間、私の公約であります施策のほうをしっかりと進めながら、大きなダメージはいただきましたけれども、台風災害、それからコロナウイルスと並行しながら努力をし続けてきておるというところで、施策そのものに頓挫しているものがまだあるとか、駄目になってしまっているということは、今ないというふうに思っているところであります。 今一番、皆さんにも私たちにも訪れているのは、予測不可能な時代になってきているという中で、前例にとらわれず、やはり新しいことを取り入れながら、新しいものですばらしいものに関しては持続をさせていきたいというのが根底にあるところになっていると思います。 大子町におきましても、本定例会においては第6次大子町総合計画案を議案として上程いたしたところであります。「魅力あるストーリーで 新しい景色を創り 未来へつなぐDAIGO」という題目にいたしまして、町の将来像を掲げておるところであります。 誰もが生き生きと暮らすことができ、自然資源の豊かさとともに心の豊かさを実感しながら、誇りを持って住み続けたいというようなことが、施策の中の一つにこれからは念頭に置いていきたいというふうにも思っているわけでございますし、「新しい景色」イコール「新しい大子町」とするために、今までの歴史にこだわらず、しっかりとチャレンジ精神で前へ進んでいきたいというのが大枠になってくるわけでございまして、細かい部分に関しても、またこれから議会を通じて上程させていただいて、ご説明を差し上げたいというふうに思っております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 多分あっという間の2年間だと思うんですよ。 確かに台風被害があり、コロナ禍ということで、こういう難しい時期のかじ取りですから、当然難しいことはあると思います。町長の思い描いたまちづくりはなかなか進まないかもしれません。しかし、やはり希望を持って、町民の皆さんのためにどのようなものがいいのか、この高齢者の多い大子町を救うために、その方たちのために、そして若い人たちのために、職場を失いかけた人たちのために、私はいろんな施策を打ち出していただきたいと思います。 今後、残された2年間ですので、庁舎建設があり、そして、その後に控える衛生センターの建設があり、こういう大変な事業が待っていますよ。それを引き続きやっていくためには、少しでもよりよい施策を、町民の皆さんのためになる施策をぜひやっていただきたいと思います。 その決意について伺いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 町長。 ◎町長(高梨哲彦君) お答え申し上げます。 庁舎建設に関しては、私が着任する前からあった事業でございまして、これは引き続きしっかり引き継いで、町民の皆さんのためにも完成させていきたいというところがあります。 衛生センターにおきましては、前々からご説明申し上げていたと思いますけれども、この2年間、東京のほうに足を運ばせていただきまして、本来であれば十数億、10億ちょっとぐらいの補助金しか出なかったところを28億円まで上げられたということは、町長としての責務としては評価されるべきものだと自負をしておるところでございます。 これからの2年間、そして、その次に対しても、やはり町内の細かいところに目配せをしながら、外とのつながりをしっかり大事にして財源を確保するというのは、町長としてのしっかりした責務だと思っておりますし、これからも続けていかなければならないというふうに思っておるところであります。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 残された2年間ですので、しっかりと町のために働いていただきたいと思います。 次に、農林業の振興について伺いたいと思います。 1つ目として、現在推進している農地政策の内容と現状について伺いたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) お答え申し上げます。 現在、小生瀬地区においては、県北農林事務所と連携し、国の農業競争力強化農地整備事業を用いた約30ヘクタールの土地改良事業が計画されており、本年10月に、地元関係者による小生瀬地区農地整備事業推進協議会が設置され、事業区画内の地権者約80名の間で合意形成が進められており、本年度中には、県により現地調査に基づいた完成予想図の素案が示される見込みとなっております。 今後の予定としましては、計画区間の生態系への影響を調査する環境調査や、整備後の農地活用に係る営農計画の作成を進め、これらに基づいて、県と地元と町が協働で実施計画案を策定し、国の事業承認取得を目指していくこととしております。 また、この事業については、他の市町村の例や事業の規模から、事業完了するまで10年程度を要するため、全ての事業が完了するのは最低でも令和10年以降となる見込みです。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 事業内容については、そのとおり分かりました。 しかし、今後この80名の方の中で、農業人口の減少が予想される中、この80人がこの何十年間やっていくというのは私は難しいと思うんですが、この施策を維持するためには、町はどのような支援を考えていますか。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) まずは担い手の確保、それが一番の問題になってくるかと思います。 この中には、観光果樹園等も計画をされておりますので、そういう方々の協力を仰ぎながら進めていきたいと考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 途中で頓挫することのないように、しっかりと推進をしていただきたいと思います。 これはやはり地元を生かす意味でも、せっかく始めたんですから、きちんとした形で大子町の将来の農業のためにやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 また、このコロナ禍の中で、米、野菜、これらの価格の下落、牛乳、牛肉等の価格の下落があります。これらについて町の支援策はありませんか。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) 今年度に関しましては、新型コロナ対策事業としまして、奥久慈茶配送支援事業、農産物支援事業、これは桃、ブドウです。あとは、奥久慈リンゴ配送支援事業、それと、和牛・乳牛市場支援事業、大子産米作付支援事業、奥久慈コンニャク作付支援事業、あと、コンニャクの共同コンテナ整備事業というような形で、当初の予算になかったものを新しく事業として組んでおります。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 幾つかの支援事業があるようですので、ぜひこのコロナ禍が長引いた場合でも、継続してその事業をやっていただきたいと思います。 2つ目、現在、材木の価格、これがなかなか低迷していまして、林業も困難な時期を迎えております。町の支援策として具体的なものはありますか。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) 木材価格につきましては、1980年をピークに下落傾向が続いてまいりましたが、近年は輸入材から国産材への転換による木材自給率の上昇等により、横ばい、もしくは若干上昇傾向というデータもあります。 しかし、今年度は新型コロナウイルスの影響による新設住宅着工戸数の減少等により、全国的に木材在庫の拡大、取引価格の低下等が発生していると聞いております。 町での木材の有効利用ということなんですが、農林課のほうでは、森林環境譲与税を活用した来年度に向けまして八溝材ブランド化事業を計画をしております。 この事業による八溝材の持つ優れた特性分析、検証、PRをするとともに、木材を3Dプリンターのように加工する木材加工CNC機器というものを取り入れまして、八溝材を使用したスプーン等の木工品の販売促進等、八溝材の需要増加や価格上昇につなげていきたいと考えております。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 先ほど、菊池靖一議員の質問の中にあった件なんですけれども、町や県のほうの環境税が来年度終わるわけなんですけれども、それらと同じような施策をやるということだったんですけれども、苗木の補助、これは従来と変わらず同じに補助できますか。 ○議長(齋藤忠一君) 農林課長。 ◎農林課長(円谷肇君) 苗木の補助については、従来どおり変わりません。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) 今、山の伐採、それから間伐、それから造林、進んでおりますので、この大子町の緑を守るためにも、林業の活性化については今後とも町全体で力を入れてやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 最後になりますが、イノシシの被害、これによりまして各地の農道、林道、これらが荒らされております。 今回の最後の質問では、「イノシシ」という言葉が抜けていたんですけれども、このイノシシの被害が拡大しておりまして、沢道とか田んぼ道、それ以外にも農道や林道がものすごく崩されて、下が掘られて、えぐられて通行が難しい、あるいは穴が空いてしまっているというようなものが各地に出てきているんですよ。これらについて早急に整備できないかどうか、また、整備計画があるかどうかを伺いしたいと思います。 ○議長(齋藤忠一君) 建設課長。 ◎建設課長(藤田隆彦君) ご質問にお答えします。 質問にありましたイノシシの道路に関する被害でございますが、これまでに農道とか林道に関しましてのそういった通報はないような状況なんですけれども、お話を聞く限り、こちらでもなかなか把握がし切れていないのかな、十分ではないのかなというようなことは理解しております。 一例でございますが、町道の幹線道路でありますアップルライン、こちらの池田から大生瀬地内においては、山側ののり面につきましてイノシシと思われる、掘り返した跡と思われることによりまして、道路への落石、のり面の崩れなどの事案があったために、安全の確保のため、落石防止用のフェンスを設置したというような経緯がございます。 今後、農道・林道に関しましても、お話いただきましたとおり、被害、そういった連絡の際には、現地調査の上、修繕など必要な対策を速やかに行っていきたいと思います。 現段階で、計画とかというものは特に定まっていないような状況でございます。 以上です。 ○議長(齋藤忠一君) 菊池富也君。 ◆4番(菊池富也君) イノシシの被害は至るところで出ております。 そして、農道・林道につきましては、小さいものについては皆さん言わないんですけれども、町のほうへ報告はしていないんですけれども、結構被害の報告が私のほうへは来ておりますので、後でその場所などについてお話いたしますので、ぜひ改良していただきまして、皆さんが安心して通れる、そういう道を造っていただきたいと思います。 今年、私どもも3月に当選して、1年間を締めくくる最後の質問者にはなりましたけれども、町の職員の皆様には厳しいことを言います。でも、それがやはり町のため、皆さんのためになると思って聞いておいてください。 やはり、セクハラ、モラハラ、パワハラ、そういう問題はどこでも出ます。しかしながら、それをどのように自分で受け止めて、それをどのように仕事に活かしていくかは、やはり職場が一つになり、先ほど町長が申したように町が一つになり、そして乗り越えていかなければなりません。 今後とも皆さんの活躍を期待して、私の質問を終わります。 ○議長(齋藤忠一君) 4番、菊池富也君の一般質問は終わりました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(齋藤忠一君) 以上で本日の日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会します。 ご苦労さまでした。 △散会 午後1時56分...