大子町議会 2020-06-08
06月08日-02号
◆6番(菊池靖一君) その中で、大子町が管理をしている浄化槽というのは、多分1,000基ぐらいになるのかなと思いますけれども、浄化槽というのは年3回の点検と年1回以上の清掃というのが義務づけられているわけですけれども、
点検作業というのが点検業者が依頼をしても待ち時間が長いとなるとこの浄化槽の機能に支障が出たり、あとは臭いが発生したりということがあるわけですけれども、今、町民のほうからそういった苦情というのは、町のほうとか、あとは業者のほうに寄せられてはいないのかどうか、そこをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
生活環境課長。
◎
生活環境課長(
菊池寿彦君) お答えいたします。 遅れにつきましては、
衛生センターのほうに、そのようなお話は聞いてはおります。臭いにつきましては、
生活環境課のほうには、特別そのような苦情は入ってはおりません。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) やはり、汚泥がたまってくるとそういった異常が発生してくるということが、この浄化槽にはありますので、やはりきれいな水が排出されないというような原因にもなってくるので、その辺はやはり遅れを早急に取り戻す必要があるなというふうに思います。 それとあと、受け入れてもらっているこの自治体なんですけれども、これについては自分のところというのも優先的に考えるのだろうと思いますけれども、この受け入れている自治体は、これから先も
衛生センターの整備が進むまで受け入れてもらえるという約束はされているのかどうか、ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
生活環境課長。
◎
生活環境課長(
菊池寿彦君) ご質問にお答えいたします。 今年度につきましては、契約をして、4施設のほうにご協力をいただいているというところでございます。今後につきましては、協議をしながら、
衛生センターのほうがまだ稼働がしておりませんので、協議をしまして、協力をいただきたいというふうに考えております。 それから、お願いをしている
町外施設の能力という部分ですけれども、そちらにつきましても、当然各施設の担当の地域が優先になるのかなというふうに考えておりますので、その辺につきましてもよく各施設と協議をいたしまして、進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) 先ほど、取り戻す努力をしているということだったんですけれども、大体目標としてはいつ頃で、この実際の正常な業務に戻るというふうな考えをしているのか、そこだけちょっとお聞かせください。
○議長(
齋藤忠一君)
生活環境課長。
◎
生活環境課長(
菊池寿彦君) ご質問にお答えいたします。
衛生センターのほうとその件につきましても協議をしております。議員にきちんとした数字をお答えするのがなかなか難しいところなんですけれども、現在、今回の
新型コロナウイルス感染症の自粛もありまして、どうしても自宅にいる機会が多くて、し尿の量も増えている部分もありますので、なかなか難しいんですけれども、例年ですと大体8月、9月、そのぐらいには、例年の大体受付をしてから1か月ないし2か月ぐらいの通常の形に戻れるのではないかと考えてはおります。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) 浄化槽の汚泥というか、これの
清掃効率をよくするために、
汚泥濃縮車というのがあるんですけれども、これは今まで浄化槽の清掃というのはバキュームカーが行って、それに対して水も運ぶ車が一緒に行くとかといって、3台も4台も行くというやり方なんですよね。この濃縮車というのは、それ1台で吸引して、そうしたらば、中で水と汚泥に分離をするという、そういう車なんですけれどもね。これは、非常に効率がいいんではないかなと、そして、水もその分離した水を浄化槽に戻すことによって、普通の生水を入れるよりも、汚泥を分離した水はバクテリアが入っていたりするので、浄化槽がさらに正常な形に戻るのが早いというようなことが言われているんですよね。 こういった
汚泥濃縮車というのも、これから長い期間、もしこういう形が続くのであれば、こういった車両の導入というのも今後考えていけばいいのではないかなと思うのですけれども、ただこれ結構するのですよね。私、ざっと見たところ、1,800万円ぐらいするようなそういう車なので、でも1億何千万円も費用がかかって運搬したりしているわけなので、それを考えるとこういった車両の導入というのも検討する余地はあるのではないかなと思いますけれども、その点、町長どうですか。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。
し尿処理の件に関しましては、昨年の台風19号の被災を受けまして、簡潔に言うと、ちょっと一瞬やはり止まったんですね、処理の期間がですね。町中も被災しましたけれども、全機能が一瞬やはり止まったことによって、いろんなロスと負荷がかかってきて、それを町外へ運び出す時間があったので、そこでまたちょっと時間のロスがあって、それを埋めるために車を1台増やしたり、人員を増やしたりして、今何とか追いつこうとしているというような状況だと思うんです。 この後の質問もありますけれども、今
衛生センターにおきましてはどうやって復旧するかということも検討中でありますので、復旧の状態とこの今の
汚泥濃縮車というのをマッチングがしっかりできるようになれば、検討していきたいというふうに思います。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) 業務に支障が出ている状況では、やはり今言われた
衛生センターの建設というのも急がなければならないと思うわけですけれども、4月の臨時議会で準備のための予算5,900万円ほどが計上されています。災害を受けたことにより、場所を変えることに対して国への補助金の要望もしていたわけですけれども、
衛生センターの今後の整備計画について、分かる範囲でお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
生活環境課長。
◎
生活環境課長(
菊池寿彦君) ご質問にお答えいたします。
令和元年10月12日に台風第19号により被災を受け、これまでに大子町
衛生センターの
災害復旧に関する要望書を国や県へそれぞれ提出をしております。要望書の内容ですけれども、
衛生センターの敷地内の一部をかさ上げして新設する
改良復旧を希望しております。しかしながら、
災害復旧事業につきましては、
原形復旧が原則となっていることもありまして、現在のところ協議を重ねているところです。大子町のこの要望を認めていただけるよう、県の担当課と連携を取りながら、国へ引き続き働きかけてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) その補助金のことが確定しないので、まだ具体的な、いつ頃こういうふうにというところまではいっていないというようなことだろうと思いますけれども、当初、予想される建設費というのが36億円ぐらいかかるのではないかというようなことも言われておりました。今、課長からお話がありましたように、
災害復旧というのはあくまでも原状回復というようなことで、町はそこの環境センター同様、この
衛生センターについても整備する時期がきているというようなことで、この浸水を避けるために少し場所を変えて、新たに建設するための補助金というのを国に対して要望してきていると、そういうふうに私は理解はしているんですけれども、仮に、原状回復する場合の補助金とそれと36億円をかけて新たに建設するといったときの国からの補助金というのは、現時点でどのぐらい出るのかというのが分かればちょっとお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
生活環境課長。
◎
生活環境課長(
菊池寿彦君) ご質問にお答えいたします。
災害復旧事業で
原形復旧、もし仮に今の被災をした施設、
原形復旧をした場合ということですけれども、こちらについては補助金としましては10分の8ということになります。今度新たに場所を変えまして、敷地内に新しく新規の施設を設置という形に要望しているわけですけれども、そちらの要望につきましても
災害復旧事業でお願いをしているということでございますので、国の補助金は10分の8ということになるんですけれども、やはり
原形復旧でありますと被災した施設、その設備に対して修繕や同等品の
入替え等が一般的なんですけれども、そういう敷地内に新規の施設を設置するとなるとなかなか理解を得るのに時間を要しているということでございます。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) すみません、今課長の答弁に付け加えましてお答え申し上げます。 今、課長のほうから、約半分の補償を今捉えているという状況ですけれども、台風の災害でございますので、
ミニマム値というか、原則の一番下がやはり半分という考えでありまして、
激甚災害であったり、その他の交付金がありますので、それから上に上がってくるだろうという予測は、私のほうはしておりますので、それが何パーセントかという話になるとまたちょっと、それは後で精査しなくてはいけないということなんですけれども、そういう捉え方をしております。 新築においても、
循環型交付金というのをしっかり最初説明を受けているんですけれども、それも半分ぐらいなんですが、それがやはり災害に寄与しているこれからの新築という予定になりますので、上振れしてくるという捉え方をしています。 一つ、
原形復旧をした場合に、そのまま復旧するということであればが原則だという話はもちろんいただいているんですけれども、ちょうど当該地区の河川が今えぐり取られているような状況で、そこも復旧してもらわなければいけない。その河川においては、復旧しただけですとまた浸水する被害が想定されるというところで、我々としてはやはり
原形復旧ということが確かに保証されている道ではあるんですけれども、また大水が出たときに被害を被ってしまうというわけで、
原形復旧ということだけでは、我々としては今承服することはできないということで要望をさせていただいておるところです。 環境省と財務省のほうで、一応協議のほうは始まったという報告は受けておりますので、またはっきりしたところで、節目でご報告できればというふうに考えております。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) 今説明がありましたけれども、そういうことで2分の1以上のやはり上乗せをというようなことで、町のほうも要望しているというようなお話かと思うんですけれども、
環境対策という一つとして、大子町は
下水道整備をしないで、この浄化槽の整備ということを積極的に進めてきたわけなんで、家庭から出るこの排水というのに問題があってはならないわけで、今までのやり取りの中で、やはり自治体との連携というのも、まだ次は不透明だというようなところですので、これは早期に、
衛生センターの整備というのは計画をしていかなければならないというふうに思うんですね。そこでやはり、町長も日頃から言っているこの上とのつながりというのがありますのでね、ぜひとも国のほうに要望活動を積極的に行っていただいて、この
衛生センターの整備をやはり早急に実施をしていただきたいというふうに思います。 では、2つ目の質問、
子育て支援についてお伺いをいたします。 保育所の入所は、子ども・
子育て支援法のもとに大子町
保育選考会において選考をされていますが、保育所の
入所状況や入所の必要があると判断された場合は、法で縛られるばかりでなく、選考会の判断がどの程度認められているのかという、この点についてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
福祉課長。
◎
福祉課長(
鈴木大介君) それでは、ご質問にお答えいたします。 保育所の
入所選考につきましては、大子町
保育所入所等取扱規則に基づき、入所を希望する月の前月10日までに申請書を福祉課に提出していただいております。 申請書には、入所を希望する保育所を第1希望から第5希望まで選択することが可能で、保護者の勤務状況や入所を希望する理由、児童の
健康状態等を記入していただいております。 選考に当たりましては、その記載内容を大子町
保育所入所選考基準指数表に基づき、点数化して
選考材料としております。
保育選考会には、公立、私立の
保育所長、園長も参加し、
受入れ側の状況を確認しながら、保護者の希望する保育所に入所が可能かを協議しております。 選考における町の独自性についてでありますが、まず、保護者の就労状況として月64時間以上と設定をされている市町村が多い中、大子町では月48時間以上であれば保育所の入所が可能としており、入所がしやすい設定としております。また、児童が既に保育所に入所をしている家庭において、次の児童を出産された場合、保護者が育児休業を取得されていれば、家庭での保育が可能ということで退所をしていただくことになりますが、
受入れ側の保育所の
入所状況により空きがあれば、退所をせずに引き続き児童をお預かりすることができるかを選考会で協議することもあります。 しかしながら、翌月以降に、新しく入所を希望される児童が出たことで
待機児童が発生してしまった場合は、その児童の入所を優先するために、退所にご協力いただくことに申請の段階で同意をいただくこととなっております。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) 今のお話ですと、やはり町の独自性というのはある程度あるというようなことで理解をしたんですけれども、今、課長のほうが話された、次の子供が産まれると上の子は今まで預けていたんだけれども、預けられない状況になってしまうというようなことで、まずこの辺は、やはり保護者にとってはいろいろ、本当は見てほしいんだけれどもなというのもあると思います。本当に見てもらわないとなかなか大変だと、そこの必要性というか、そこの判断というのが大事なのかなとは思いますけれども、
待機児童等がいる都会とは違うので、できるだけ困っている人というものには手を差し伸べてほしいというふうに思います。これが、子育てというか、日本一幸せな
まちづくりというのにもつながっていくのではないかなと思います。 この件に関しては、今説明をいただいたのでほとんど納得はしましたので、今の大子町の現状というか、それをちょっとお話ししたいと思うんですけれども、5月現在のゼロ歳児から5歳児までの子供の数というのは365人いるんですね。今保育所5か所あるんですけれども、この保育所5か所を合わせた定員というのが315人なんですね。実際に利用しているのは235人で、利用率は74.6%というようなことで、まだ25%ぐらいの空きはあるということなんですけれども、保育所というのは、年齢別によって定員も違うので、一概に空いているからということは言えないとは思うんですけれども、それとあと多少余裕があるということも理想的な形だということは、私も理解はしております。 そういう中で、私立の保育園というのは定員割れをしているとやっぱり経営にも大きく影響をしてくるというふうに思います。今でも、公立の職員とは大きな待遇の差というのがありますので、こういう待遇にも影響してくるということにもなりかねないというふうに思うんですね。 保育所の賃金を上げるのには、国の補助金の対象である1人の保育士が何人を見るかというその
配置基準といいますか、これが日本は先進国では最低だと言われているほど、1人が見る人数が多いというような状況になっているんですね。これをやっぱり見直さなければ、そこの底上げはできないというようなことも言われていますし、また、それができないのであれば、自治体がやっぱりそこをカバーしてやるのが必要だというようなことも言われております。 町長にお聞きしますけれども、この
子育て支援の保育の部分、この部分に関して、町長が日頃考えていることがあれば、ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 今、
菊池議員のほうからお話ありました、第1子の方が保育所におりまして、第2子の方がお産まれになったときに第1子の方が保育所から1回退くと。それで第2子の方が少し大きくなられて、実は戻りたいときに同じ保育所にも戻れないというケースは他市町村のほうが多いんですけれども、大子町においてもそういう事例もあるということで、小さいお子さんをお持ちのご父兄からも直接お話はいただいたことはあるところです。 ただ反面ご指摘のように、今、定員においては空きがあるような数値というところで、しっかりその辺が保育士とそれから入園している子供たちのニーズがしっかり合ってくると一番いいなというところでは思っていますけれども、私、その保育の大前提でありますお子様たちのしっかりとした出生の人数を増やしていく、その辺りからしっかりと考えて努力はしていかなければいけないというふうに思っているわけでございまして、あとは地域の方々の力をやっぱりお借りしながら、団結してしっかりオール大子町で努力していったほうが保育にとってもいい結果が出るなというふうに考えておるところです。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) これから保育士、子ども・
子育て支援法というのが今年4月から変わって、無料化とかそういうのが進んでくると、保育所に預けるというようなそういうのも多くなってくることは事実ですけれども、ただこういった大子町のようなところでは、それが
待機児童が増えるというようなことに直接結びつくかどうかというのは、これからの子供の出産とかそういうのに関係はしてくるんだと思いますけれども、それでも、これからやはりしっかりとこの保育の面をきちんと町も充実をさせていけば、これからは子育てしやすい町になっていくんではないかなと思いますので、この点もひとつ今後しっかりとやっていただきたいと思います。 では、3つ目の質問に移ります。 国道461号の拡幅工事についてお伺いをいたします。 駅前から愛宕町通りの拡幅工事については、平成16年当時の様子を少しお話をしたいと思います。 過疎化、高齢化が著しい山間の町を活性化するという目的で、大子中央通り線として都市計画案が町・県から提示されました。当時の計画は、宅地を買収し、17メートルに拡幅するというものでした。しかし、町内からは反対運動が起こり、県主催の公聴会では、傍聴者40人を超える中、女性を含む9人が原稿を片手に反対意見を述べて、会場は熱気に包まれたそうでございます。最終的には、町・県で開かれた都市計画審議会で原案どおり可決されたわけですが、その複数の委員からは、道路の拡幅だけでなく、町の活性化につき具体的な計画を立てることなど地元住民の意向を酌んだ発言もあったと伺っております。工事は3段階に区切られて、1段階目はこの国道から駅前までということで、愛宕町通りは最後になるであろうというようなことが、この16年前の話でございます。 町は近年この国道461号の整備に対し、国や県に早期実現の要望活動を行ってきた結果、このほど事業化が決定し、今年は計画をまとめるための測量調査が行われることになっていて、当然のことながら町も全面的な協力を表明をしておるところでございます。 当時より地区住民の高齢化が進み、今の居住地をついの住みかと考えている人が多い中で、住宅の移転などがあった場合、今後のライフプランを見直さなければならなくなってまいります。計画ができ次第、住民説明会を開催するというところまでしか、現時点では分かっていませんが、地区住民の不安を解消するため、町はどのような対応をしていく考えかをお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
建設課長。
◎
建設課長(藤田隆彦君) それでは、ご質問にお答えいたします。 まずは、国道461号線でございますが、道路の概要的なものですとか、整備の状況、それから町が近隣自治体とともに現在まで取り組んできました要望の内容等についてから、ご説明させていただきます。 国道461号線全線でございますが、栃木県の有数な観光地であります日光・那須方面の内陸部と、茨城県に入りまして、大子町、常陸太田市を経由し、高萩市・日立市の臨海部に至る基幹道路であります。また、東西の主軸路線としまして、大規模災害時には、広域緊急輸送を担う第1次緊急輸送道路に指定されております。さらには、栃木県、福島県との県境に位置する八溝山を中心としました八溝山周辺地域定住自立圏構想においても、県域を接続する路線としまして、観光、それから物流ともに重要な路線に位置づけされているところでございます。 さらには、近年の県内における整備状況についてお話させていただきます。 平成28年8月には、常陸太田市圷・馬次地区でバイパス整備が完了しております。現在工事が進められております(仮称)北沢トンネルでございますが、今年3月に貫通をしています。令和3年度には開通する予定で、情報をいただいております。 さらに、大子町の現在の整備状況でございますが、平成24年には、10月に国道118号を起点に湯の里大橋を含む大子駅前までの800メートルを開通し、平成28年2月には、千年橋が架け替えを完了、平成30年3月には大子橋の架け替えが完了しております。上岡橋につきましては、いまだに改築がされていないとともに、お話がありました常陸大子駅から大子橋までの区間が非常に狭隘で歩道もないような地区もございます。地域住民の安全・安心のために支障がありますので、早期の対策が必要であると考えているところでございます。 このような中、昨年の台風19号の際には、茨城県の道路におきましても100か所以上の通行止めが生じてございます。陸の孤島になる地域が生じたわけでございまして、こういった事態の早急な対策としまして、国土強靱化に向けた早急な整備が求められており、国道461号線全線を重要物流道路へ指定し、一層の整備促進を目指すとともに、大子町においては、上岡橋の早期な架け替え並びに大子駅から大子橋の区間における無電柱化による拡幅につきまして、国に対しましてこれまで以上に強く要望をしているところでございます。 こうした要望による成果としまして、事業の進捗が見受けられる兆しがありまして、所管する茨城県の今年の事業としましては、議員からもお話がありましたが、測量設計、さらには道路の詳細設計、こういったものが予定されております。過日は、大子工務所において関係する地区に対し、測量調査の実施と昨今の新型コロナウイルスの影響を受けまして、事業計画がある程度まとまった時点での説明会、こういった旨の回覧文書が発出されているところでございます。 町としましては、今後も早急な整備促進に向けて関係機関には強く要望していきたいと考えております。しかしながら、ご質問がありました地区の皆様への不安の解消、こういったものに関しましては、まだ現時点で詳しい情報がないような状況でもありますので、地域の住民と事業実施機関であります県との橋渡し役としまして、事業の推進をバックアップしまして、より早く整備効果が現れますように中心市街地における円滑な交通ですとか、安心・安全、こういった確保はもとよりなんですけれども、お話がありましたけれども、都市計画事業の中で、当時決まったとされております観光の振興ですとか、地域の活性化、市街地の
まちづくり、こういったものに対しても努めていきたいと考えております。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) 今、461号線全般についてのお話と、今これから計画されるであろう愛宕町の道路についての説明がありましたけれども、当然まだ計画というのは出ていないので、これに対してどう対応していくかということの具体的なことはないのは事実かと思うんですけれども、ただ、やはり先ほども話しましたように、住人が考えて、決断して、計画していかなければならないというような、こういうことが起こる場合は、やはり住民に早く知らせるということ、そして、移転や取壊しがある、あとは建て替えにかかる費用というものについては、十分な補償を要望していくというようなこともあると思います。 そしてあと、今お話も出ていましたけれども、将来を見据えた住宅の在り方や、例えば、移転するとかそういう場合は、そういうことを検討するのと町の活性化についても同時に考えていく必要があるというふうに思うのですが、その点はいかがでしょうか。
○議長(
齋藤忠一君)
建設課長。
◎
建設課長(藤田隆彦君) お答えいたします。 先ほどもお話ししました、繰り返しになってしまいますが、現在何もちょっと事業主体であります県からご提示がないような状況でございます。こちらでも、情報をいただいた段階で地域への情報共有といったものには努めていきたいと考えております。また、具体的なお話の際には、町がそういった県に対しまして十分働きかけは行っていきたいとは考えておりますので、引き続きよろしくお願いしたいと考えております。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) 町長、何か一言あれば。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) 今の
建設課長の補足の部分はもうほぼ説明終わっていると私も認識しておるんですが、大きく分けますと、今
菊池議員からありましたように、今愛宕町地区におきましては無電柱化ということで、車も走りにくい、それから大子清流高校の子供たちの通学路にもなっている、そして以前よりも住居、住まいに愛宕町地内に住んでいる人も減ってきているという中で、住んでいる方々にはしっかり丁寧に説明をした上で、不安を解消するためにしっかり努力はしていきたいということにしたいと思っております。 いずれにしても、茨城県が先頭を切っていく仕事になりますので、我々としてはしっかり橋渡し役として、しっかりとした責務を努めていきたいというふうに思います。 広くいきますと、今課長のほうからも重要物流道路というお話があったかと思うんですが、そういうメニューの中で、大子町から栃木県方面へしっかりとしたランクアップというか、そういう皆さんにとって非常に便利になるような計画をぜひ進めていきたいという中の一つの事業になっておりますので、皆さんのご協力をいただきながら努力していきたいと、そういうふうに思っています。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) この件に関しては、予算をつけてもらったというようなことで、県に対してあまり弱腰にならないで、ぜひ町もしっかり対応していただきたいというふうに思いますので、この件はよろしくお願いしたいと思います。 では、最後の質問に移ります。
自然災害と
感染症対策についてお伺いをいたします。 昨年の台風19号の被害から8か月、今年も間もなく出水期が訪れます。数日前の夜の大雨は、今の時期にしては珍しく、土砂崩れなどの被害も小さいものではありますけれども結構出ております。昨年の被害は、久慈川に沿った地域で甚大で、現在河川改修や堤防の整備が進められているところもあります。しかし、まだまだ不十分で、仮に昨年と同じような台風が来た場合、今の整備状況ではそれらの地域が同等の被害にならないのか、心配するところであります。 大子町の出水対策の現状の状況についてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
建設課長。
◎
建設課長(藤田隆彦君) お答えいたします。 河川におきます現在の状況でございますが、茨城県が管理しております一級河川、それから、国の直轄権限代行としまして久慈川の治水対策を実施する国土交通省、それぞれより現況について情報をいただいておりますので、ご報告させていただきます。 茨城県の実施しております対策としましては、昨年の台風19号により、のり面や護岸の崩壊など大子町内の県管理の河川においては、工事箇所が久慈川で5か所、押川が6か所、浅川3か所、大野川が4か所、滝川が1か所、全19か所でございます。現在、全ての箇所について本復旧工事を実施中であり、早期完成を目指しているところでございます。 また、久慈川から池田橋上流に川山橋まで約2.5キロメートル区間でございますが、平成27年度から防災・安全交付金により河川改修を進めております。このうち池田橋から中内橋までの約1.5キロメートル区間におきましては、平成30年度から、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策、これによりまして、河道の掘削、護岸の整備工事を実施しておりまして、今年度も引き続き実施する予定になってございます。今後もあわせまして、引き続きまして、久慈川緊急治水対策プロジェクト、こちらの推進と併せまして、改修区間の整備を進めていくといった情報でございます。 次に、町内の被災箇所の抜本的な対策としましては、昨年の台風19号による甚大な被害に踏まえ、本年1月31日でございますが、国と茨城県、大子町を含む久慈川沿川の6市町村が連携して、ハード対策とソフト対策を進めます久慈川緊急治水対策プロジェクト、これが取りまとめられました。 このプロジェクトでございますが、令和6年度までのおおむね5年間で整備を行うこととしていまして、大子町内におきましては、河道の掘削、堤防の整備、こういったものが予定されております。現在、茨城県から要請を受けております工事を担当する国土交通省久慈川緊急治水対策河川事務所によりまして、対策予定箇所の測量調査、設計が進められているところでございます。 このような中ではございますが、久慈川の流れに阻害のおそれがある大子地内の松沼橋と袋田地内の南田気橋でございますが、この事業によりまして架け替えが予定されている情報でございます。 それから、町が管轄しております普通河川とか沢ですね、こちらは随時被災箇所の
災害復旧工事を進めております。
原形復旧での対応としておりますが、必要に応じまして河床の掘削、こういった対応を取っております。工事箇所におきましては、土地等の所有者に関しましてご協力をいただいている状況もありますので、何とぞご理解のほうをお願いしたいと思います。 町の管轄しています河川につきましては、約50%程度が今完了をしているところでございます。引き続き令和2年度も工事を進めておりますので、よろしくお願いします。 ご質問いただきました、今年の対策はどのようにするのかというところでございますが、事業の完成には時間がかかるところでございます。当面の対策が必要であるということは考えております。 一つの対策例でございますが、大子地区の被害の要因となりました松沼橋周辺ですね、泉町の久慈川への取付け口、さらには松沼側におきましては河川の浸入路があるわけなんですけれども、県による止水板の設置工事が間もなく完成するというような情報をいただいております。 また、今年度予算化されております、既に発注が済んでおりますが、排水ポンプ車でございますが、納期まで期間を要する状況が想定されます。それまでの期間につきましては、代替ポンプにより対応することとしております。また、万が一の場合、国の排水ポンプの出動といったものを依頼せざるを得ないような状況もありますので、緊急事態が想定されるには早急な要請、こういったものを行っていく必要があると考えております。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) 今課長のほうから、細かく説明をいただきました。今ハード面の対策というのはやはり時間がかかるというようなお話もございました。 しかし、やはりすぐにできないというところについては、今、水が入らないという一時的な対策というのも必要なんではないかなと思うんですね。今、止水板を設置するというような話もありましたけれども、これは一ついいことだと思いますけれども、やはりこの危険箇所には住まないというのが本来は理想的な形なんでしょうけれども、これはなかなかそうはいかないので、浸水を目の前にして準備するというのではなくて、今から今年の備えというものをしっかりしていく必要があると思うんですね。 そこで、災害に見舞われた地域では、地域の中でこういった減災対策を検討したり、実施したりしている地域はあるのかどうか、また、それに対して町や県が手助けをするようなことはないのかどうかということと、もう一つ、この湯の里大橋から池田橋までのこの中に土砂が結構たまっております。この辺の土砂の撤去というのは、民地も当然絡んでくる話なのかもしれないですけれども、この辺はどういうふうに計画されているのかという、その点をちょっとお聞かせをいただけますか。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) ご質問いただきました前段の、地域での災害に備える手助け、それから活動等が行われているかというふうなお話でございます。こういった類いのご質問につきましては、以前から重ねてご質問いただいているところであります。 前からお話しさしあげておりますように、今年度、町の総務課の中の防災担当の充実を図っております。町の中では、今後災害が起きた場合の避難所の在り方についても、再度必要な見直しを行っていく必要があるだろうというふうな考え方を持っておりますし、地域、それから消防団などのご協力を受けるために、その協議についても諮る必要があるだろうというふうな考え方を持っているところであります。 まだ、この時期での把握の状況としましては、具体的な地域の中でどういった活動とか準備が行われているかということについては、把握はできてはいない時期でございますけれども、先ほど申し上げましたように、防災力を高めるための町の体制を取りましたので、その力を活用して地域の中でどのような準備が行われているか、または、逆に地域の中にこういった準備をしていただきたいというような情報を積極的に取りにいきたいというふうには考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(
齋藤忠一君)
建設課長。
◎
建設課長(藤田隆彦君) それでは、お答えいたします。 松沼橋から湯の里大橋の間の土砂の撤去に関してでございますが、こちらにつきましては、先ほどもお話しました久慈川の緊急治水対策プロジェクトのほうで測量等が入るような見込みを聞いております。今後の設計、状況によりまして、工事が入るものではないかというところでございます。 以上でございます。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。
◆6番(菊池靖一君) 排水ポンプの話は、私これからしようと思っていたんですけれども、先ほど話がありましたので、それに代わるものというものを今考えている。
○議長(
齋藤忠一君) マイクを入れてください。
◆6番(菊池靖一君) すみません。 そういうことですので、この治水対策というか、今の状況でやはり同じような水害、100年に1度とかと言われているような水害は来ないということが、これは祈るばかりなんですけれども、もしこういったことが発生した場合、やはり同じような被害、これをできるだけ少なくしていくということが、やらなければならないことだろうと思いますので、その点これから台風、前回は10月頃のそういう台風が来ているわけですので、まだ期間もありますし、やれるところはしっかり対応して、県・国ばかりでなくて町も積極的に対応に力を入れていくということをひとつお願いをしたいというふうに思います。 では次、新聞やテレビでも、避難所の
感染症対策や避難の在り方について取り上げられております。災害が発生する危険があれば、避難所を開設して避難を呼びかけるというのがこれまでのやり方だったわけですが、密集した環境の中では感染症が拡大するリスクが高まることから、自宅での安全確保が可能な人は避難所に行く必要がないとか、あとは安全な親戚や知人宅に避難しようとか、避難所に来ても中に入らず車中での避難というようなことで、そういったことができない場合は積極的に避難所に避難をしていくようにというようなことが言われております。 5月の全員協議会の中で、専用室や間仕切りを造ること、あとは大型扇風機の導入など、話がありました。昨年の状況を踏まえ、避難所の見直しも行っております。数も増やしたりしております。 町が考えている避難所での
感染症対策、これからの避難の在り方についての考えをお聞かせください。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) ただいまのご質問でございます。 ご案内のように、全国規模でいまだに散発的にこの新型コロナウイルスの感染者が発生している状況でございます。大雨、台風などの
自然災害がこの間に発生しますと、避難所を開設する場合には、ご案内ですけれども、3つの密、密閉・密集・密接でございますけれども、これが重なりやすくなるということが心配されます。この感染リスクが高くなると考えられるために、
感染症対策に万全を期すことが、全国どこの自治体でも今進めようとしているというふうな情報は、新聞その他で承知しているところでございます。 そこで町では、
新型コロナウイルス感染症の特性を踏まえました避難所の開設運営指針というような、対外的にはまだ出せるまでの状況ではないんですが、この開設運営指針をまとめております。 基本的な考え方としましては、1つには、避難所の過密状態の防止であります。2つ目としましては、避難所の衛生管理及び避難者の健康管理の徹底であります。3つ目は、避難者自身の感染予防・感染拡大防止措置の理解と協力をいただくということです。そして、4つ目としまして、体調不良の避難者への適切な対応。この4つのポイントを柱として、現在担当ではさらに実行性を求めて計画を進めております。 具体的には、初めに、避難所の過密状態の防止でございますけれども、避難勧告などを発令する際には、避難スペースを広く確保することが必要です。それらには、小・中学校の体育館を優先して避難所を開設したいというふうに考えております。そして、避難者同士の間隔を2メートル程度確保できるように努めてまいりたい。その一方で、避難対象地域の住民の方々に対しましては、先ほど議員からもお話がありましたように、避難所への避難以外に親族・友人宅への避難方法、あとは自宅での2階以上の高いところへの垂直避難について、またはハザードマップなどで、そのご自分の住まわれている地域の安全が確認できる状態によりましては、これらの方法も総合的に組み込んだ検討というのが必要になるのかなというふうには、お願いをしていきたいというふうには考えております。 続いて、避難所の衛生管理とか、避難者の健康管理の徹底でございますけれども、避難所においては、定期的な体温の測定、清掃、消毒、十分な換気の感染症予防対策を行ってまいりたいと。あわせて、マスク、消毒液、非接触型の体温計などの予防対策用品の準備でありますとか、換気、暑さ対策のためにも、先ほどお話がありました大型扇風機というような配備を考えているところでございます。 そして、避難者自身の感染予防でありますとか、感染拡大防止措置の理解と協力をいただきたいということに関しましては、避難所での運営スタッフに対しまして、避難者も含めてですが、小まめな手洗いでありますとか、うがい、こういったことをお願いするということが大前提でありまして、咳エチケットなどの基本的な感染症予防対策は徹底していかなければならないと。また、避難の際には、個人で必要なマスク、除菌シート、体温計、食料などについては、可能な限り持参していただきたいということでございます。 そのほか、体調不良に関しましても、専用スペースを確保するように考えてまいりたいと思っておりますので、これらの関係予算を今回提出させていただいている現状でございます。
○議長(
齋藤忠一君) 菊池靖一君。残り2分13秒です。
◆6番(菊池靖一君) これから、質問はいたしませんので、今この避難所と、私が次予定していたテレワークについては、この後の議員の質問の中にも入っておりますので、そちらのほうで詳しくやっていただくということで。私のほうは、あと1分48秒ありますので、避難所に関しては、これから運営の方法もいろいろ変わってくると思いますので、ぜひ、私がいつも言っているように、自主防災組織との連携というのをしっかりやっていただきたいというふうに思います。 それとあと、テレワークについては、これからやはりこういったことがいろんな企業で行われるようになってきているということで、今年度はサテライトオフィス誘致支援事業ということで、町も力を入れてやっていくというようなことを言っておりますので、しっかりとこの辺もやっていただきたいと思います。 それに合わせて、やはり今一極集中型を地方へというような動きも出ております。そういう中で、企業も従業員ともども移転していくということも十分考えられますので、企業誘致、そういった点もしっかり力を入れてやっていただきたいなと思います。 時間ですので、質問を終わります。
○議長(
齋藤忠一君) 最後に、
生活環境課長より追加答弁があります。
生活環境課長。
◎
生活環境課長(
菊池寿彦君) 1番の大子町
衛生センターについての中の議員のご質問の中で、
単独浄化槽の件数についてご質問がありました。 令和2年3月31日現在で2,129基ございます。報告いたします。 以上でございます。
○議長(
齋藤忠一君) 6番、菊池靖一君の
一般質問は終わりました。
---------------------------------------
△金澤眞人君
○議長(
齋藤忠一君) 次に、9番、金澤眞人君の
一般質問は、本人の申告により60分以内です。 金澤眞人君の
一般質問を許します。 金澤眞人君。 〔9番 金澤眞人君 登壇〕
◆9番(金澤眞人君) 議席番号9番、金澤です。 ただいま、質問の許可をいただきましたので、通告書に沿って質問していきたいと思います。 今回の質問項目は2つなんですけれども、1つ目に、新庁舎建設について、2つ目は、災害への対応についてという項目で、質問してまいります。 それでは、早速1つ目の項目、新庁舎建設について質問していきたいと思います。 新庁舎につきましては、去る5月28日の検討委員会で、
町執行部より説明をいただきました。その中で何点か疑問に感じたこと、あるいは町民の方の中にはよく分からないという人も結構いると思いますので、質問を通して、私も含めまして少しでも理解が深まればと思い、質問いたします。 まず、昨年の洪水の被害を受けたことによりまして、庁舎の建設場所が、現在の役場の建物の西側から、高台にあります東京理科大跡地へと変更になりました。それに従い、設計も変更となったわけですが、それまでの設計は力のかかる基本構造の部分ですね。その部分は鉄筋コンクリートで、そのほかの造作の部分にはできるだけ地元の資源である木を使うということで、議会のほうも同意して進んでいたと思います。ここに来て、基本構造の部分まで完全木造化するといった話になり、再度設計変更になるわけですけれども、その内容について幾つかお伺いいたします。 まず、それぞれの設計費というのはどのぐらいになるのか。また、その合計は大体どのぐらいになるのか。その点をお伺いしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 新庁舎建設の設計業務についてでございますが、旧東京理科大学大子研修センターグラウンドに建設位置を変更しております。その後、2月から基本設計の検討を開始している状況でございます。 従前の計画におきましても、議員の皆様、そして町民の皆様からのご意見を踏まえまして、検討を重ねてまいりました。これまでの考え方を踏襲して進めることで、新たな場所での検討、協議に要する時間の短縮が見込まれるというふうな考え方から、なおかつ、業務を円滑に進めることが可能な業者としまして、以前からの旧建設位置の設計業務受託者と契約をして、現在設計を進めているところでございます。 設計費用でございますが、新たなところでの設計費用、基本設計と実施設計を一括して実施することを前提に契約をしております。この金額につきましては、税込みで7,193万7,008円でございます。 主要構造を木造とすることに関しましましては、5月に開催しました先ほど議員からも経過のお話いただきましたように、町議会の新庁舎建設検討委員会においてご説明をしたところでございます。その中で、設計の調査でありますとか、検討に要する時間と人工が新たな構造に移る場合にそれらの必要な時間と人工、必要な工程とか人が増えるということから、国のほうで、こういった設計の額を出す場合に国のほうの告示基準というのがございまして、これらの算定に基づいて2,000万円の増額を見込んでおります。現在の契約額と合わせますと約9,200万円となるところでございます。 なお、木造化によります県からの補助金が事業費に充当されるような見込みがございますので、それらの充当によりまして、町負担軽減の一助となっていくものというふうに捉えているところでございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 東京理科大のところに行くということで設計変更になりまして、それが7,193万円ちょっとということですね。 その前に、ここで最初に設計したときがありましたよね。そのときの設計料というのは概算でどのぐらいだったのか、分かれば。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 前敷地における設計のときの設計費用でございますが、1億5,543万6,000円となります。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) そうですね。最初のときが1億5,543万円。2回目の設計変更は、水没の危険性のあるところには庁舎建設はできないということになりまして、これはもう仕方のないということかなと思います。 ただ、度重なるやはり設計ということにおきまして、設計費用の節減など、町としてもどのように図ったのか。先ほど、同じ業者によりまして、木造化にすることによって、国からの設計の何か補助もあるといったお話が
総務課長からあったんですけれども、そういった節減などはどのように図ってきたのかということをお聞きいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 議員から今お話いただきましたとおり、設計費用の削減につきましては、先ほどこちらからご説明した中にも触れさせていただきました。これまでの考え方、それからいろんな打合せをやってきておりますので、それをもう一度ベースにしますと、打合せ、設計にかかる時間が短縮される。町の要望を十分に打合せしてきておりますので、その業者、設計コンサルタントによって、こちらの建築に係る趣旨を理解した上で設計業務を続けていただくということが、費用の削減になるというふうに考え方を持ったわけでございます。 そして、設計自体につきましては、その都度必要な内容で設計の変更を生じてきていることは事実でございますが、それに従いまして、必要なものであったというふうな理解をしておりますので、必要以上には費用を高くしないような打合せに基づいて、先方と契約をさせていただいてきているところでございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 現在、大子町は過疎が進行中であります。過度な費用はかけないで庁舎を建設するということが、議員全員の考えだと思います。そういった中で、現在、本体の建設費というのはどのぐらいになりそうなのか、概算で結構ですので、お願いいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 木造としました場合の本体工事費でございますけれども、木造は構造体としまして、軽い、軽量なので、前回までの計画のときに上物が重いということで、十分にそれに耐えられるような地下のコンクリート構造まで含めました基礎部分に対する費用への負担というものが大きくありました。今回、建物自体の構造体が軽くなるということで、基礎への負担が少なくなることから、コンクリート量につきましては大幅に抑えられるということができるというふうに見込んでおります。このことから、例えば、鉄骨造と比較した場合でもほとんど変わらないコストで建築することが可能であると考えているところでございます。 工事費につきましては、まだ基本設計がまとめの段階でございますので、今後、詳細な図面などを作成しまして、適正な労務費でありますとか、実勢を反映した資材などの積算が固まらないと詳細が見えてこない状況でございます。この固まった段階で、皆様にお示しをしたいと考えておりますけれども、議員から、そして議員の皆様からもご心配いただいておりますように、過剰な設備等については設けない従前の計画を踏襲して、費用の削減と計画については進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 現時点では詳細設計が出ていないんで、金額的にははっきりは分からないということでございますね。そうすると、前々に大体本体は20億円ぐらいを予定しているというようなお話が、ちらっとそういった金額が、お話がありました。そうしますと、それに附帯工事とか、それから外構工事とか、そういったものが入った概算、総工費ですか、それが大体どのぐらいになるかというのも、あれですかね、今の時点ではちょっとはっきりというか、表明できないという状況なんでしょうか。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) ただいまのご質問につきましては、その20億円というふうな数字、議員からお話いただきましたことにつきましては、平成30年1月に町が基本構想、基本計画ということをまとめるに当たりまして、近隣の事例などを参考にしながら推計したものの数字かなと思います。そのときにも、建設工事、それから設計費、外構工事、解体工事、備品の購入、それから植栽や移転雑費、その他というふうに大枠でそれぞれにかかる見込みがあるだろうというふうに検討してまいりましたけれども、今回、建設の敷地自体が役場西側町有地から北田気地内の、現在でいうところの大子研修センターに隣接します町のグラウンドに場所が変わりましたので、それぞれに進入路の確保の問題でありますとか、建物の構造が従前のように屋根の上にいろんな機械設備を設ける必要がなくなって、広い敷地のところへ分散させて設備の配置が可能であるなどの条件が変わりましたので、それらの概算、全体事業費の捉え方については、やはり今後実施設計が進んでこないとなかなかつかめないというふうなのが現状でございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 実際細かい数字というのは、実施設計が済まないと出てこないのかなとは思いますけれども、やはり庁舎建設というと50年に1回とか、そうすると莫大な金額が費やされるわけですので、極力、先ほども課長の答弁にあったように、今後の町の動静なども考えて、経費を抑えたような建設を願いたいというふうに思います。 次に、ここに来て、どちらかといえば急な話のように基本部分まで木造に変えたと。その理由というのが何なのかということと、国や県からの補助の内容というものをお聞きしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 つい先日もお時間をいただきまして、皆様にもご説明をさせていただいた状況かと存じます。 主要構造を木造とすることに関しましては、茨城県から森林湖沼環境税を活用したメニューとして大規模木造建築物に関する県補助金等の案内の話があったことから、従前の計画である鉄骨造に加え、木造に変更した場合におけるリスク及びメリットについて検討してまいりました。大規模木造建築のコストの妥当性は十分精査をしたところですが、使用する木材の種類を工夫することによって鉄骨造とそれほど変わらないコストでの建築が可能であり、かつ地域経済への活性化に貢献できることや国や県の補助制度を活用することにより、町の財政負担が軽減されるなどのメリットがあることから、木造化を選択肢の一つとして考えたところでございます。 木造化による補助金でございますが、先ほどお伝えいたしました県補助金、いばらき木づかいチャレンジ2020、大規模建築物の木造化という事業ですけれども、それにつきましては、5月21日付で採択されておりまして、5,000万円が補助される見込みとなっておるところでございます。 一方、国庫補助金に関しましては、先導的な設計・施工技術が導入される一定規模以上の建築物の木造化を実現する事業というものが対象となっているところでございまして、それについては、補助内容を精査した上で準備を行いまして、今日現在、申請する方向で検討しております。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 県からの補助が、これ従来1,000万円だったと思うんですが、これが5,000万円にもう増額されたということと、それから、国のほうの補助が、これは今度申請するということで、今のところははっきり幾らであるというのは確定していないというということでよろしいですか。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) 国の補助事業でございますけれども、ちょっといろいろハードルがありまして、再生産可能な循環資源である木材を大量に使用する大規模な木造建築物等の先導的な整備事例について、内容を広く国民に示し、木造建築物に関わる技術の進展に資するとともに、普及活動を図ること、この観点から、先進的な設計・施工技術が導入される大規模な建造物への木造化を実現する事業計画の建築の提案を要するものという、ちょっと長い文章になるんですけれども、設計事例でありましたり、この後、木造の普及でありましたり、様々な提案をこちらで示した上で評価をされる補助制度になっておりますので、これから努力してまいりたいというふうに考えております。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) やはり大子町は7割以上が森林に囲まれていると、森林資源が非常に豊富なところなんで、そういった資源活用という点からもそういったものは進めていっていただきたいなとは思うんですけれども、補助金の額が幾らになるか分からないと、今の時点ではですね。これからだということなんで、分かり次第議会のほうにもお知らせいただきたいというふうに思います。 次に、先ほどの答弁の中にもちょっとあったんですけれども、完全木造化によりまして、耐火性や耐震性や耐久性はどうなのかということについて、お聞きしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 木造の耐火性に関しましては、近年、木造建築物の防火性能の向上が図られております。一定の防火上の技術的基準に従いまして設計したものにつきましては、大規模な建築物を建設することが可能となっている現状でございます。 これは建築物を建てる場合の基本になります建築基準法でございますけれども、一定時間、火とか炎、火炎にさらされても、その時間内に建物が崩壊せずに立ち続けることが求められておりまして、木造でも設計段階でこの基準を満たせば、ほかの構造と同じように防耐火性能を有することが認められます。 木の表面は、木の柱の表面が燃えますと表面が炭化をします。ただ、そこで炭化をすることによって、中心まで燃えるのを防ぐ効果が木造の場合にはございます。この、燃え代というふうな言い方をしておりますけれども、この炭化するための部分をあらかじめ想定して、厚さを確保することで1時間の耐火性を確保することができるというふうな建築基準法の上での扱いが進んでおります。 それから、耐震性でございます。これにつきましては、やはり同じく建築基準法で規定しています耐震性能レベル、これが同じように求められておりますので、新庁舎におきましても国の国土交通省が示します構造耐震指標、Is値というふうな言い方がございますが、それが0.9以上の高い基準を目指しているところでございます。 最後に、木造の耐久性でございます。木の部分が腐れ、朽ちてしまう、そういった腐朽、それから、シロアリなどの生物劣化、あるいは雨風、太陽光などの気象劣化を防ぐために、設計の段階から十分に配慮をしまして、なおかつ、定期的に維持管理を行うことで木造の建物を長く使用できるというふうに考えているところでございます。 平均寿命を構造別に調べてみましたが、木造につきましても、ほかの鉄筋コンクリート造や鉄骨造とほぼ差がないというふうな調査研究が、早稲田大学の小松教授の調査として出されておりまして、耐久性としましてもというよりは、そのいずれの場合であってもそうなんですが、使っているものがきちんとメンテナンスをするということが重要であるというふうに考えておりますので、いずれの性能につきましても担保できるというふうに考えているところでございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 耐火性、耐震性、それから耐久性、いずれを取っても鉄骨の建設とさほど変わりはないということで、今は集成材というのですか、そういった技術も非常に発達しておりまして、そういった強化が図られているのかなという気がいたします。 また、接着剤などによっては、ホルムアルデヒドというんでしたか、そういうハウスシック症候群などが発生するようなものもあるということもお聞きしていますので、当然そういったのは、これから建てるのですから十分に設計会社なりも考慮していると思うんですけれども、そういうところにも十分注意して進めていっていただきたいなと思います。 次に、庁舎建設に当たりまして地元材の利用というのは、前々から多くの議員の皆さんが提案してきたことでもあります。地元材の利用というのは大賛成なんですけれども、実際にどのぐらいの地元材が使われるという予想なのか。それと、例えば、これから材料を切り出しても間に合うものなのかということをお聞きしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 庁舎建設の木材利用に関してでございますが、従前の計画におきましても、建物の内側の部分の腰板でありますとか、床、それから執務室カウンターなどについて内装に使用することは非常にいい使い方かなということで、空間づくりを目指しておりました。また、地元材につきましては、机でありますような什器類でありますとか、家具類への部材としての利用を検討していたところでございます。 今回は、県の補助金の要件としまして、県内に生育していました樹木が伐採されて、製材・加工された木材を原則100%使用することが求められております。また、主要構造部でございますが、壁、柱、床、はり、屋根等に用います製材及び集成材のほか、間柱などにつきましても下地用製材として県産材を使用したいと考えておりまして、建物全体でおよそ900立方メートルの木材が必要になるというふうに想定をしております。 これだけの量を全て地元材で賄うためには、本来ですと数年前から伐採をして、一定期間の乾燥期間、こういったことが必要となっておりますけれども、計画的な木材利用を検討する必要がございますので、公共工事の公平性を保つ見地、それから、それらの見地から一定の基準を設けた上で、基本的には流通材を活用した建築を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) ただいまのいばらき木づかいチャレンジ事業というのは、県産材使用というのが補助の条件ということなんですけれども、県内で育成した樹木100%という縛りはあるんですか。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) ご質問いただいたとおり、県内での育成された木材を原則100%というふうな募集の要項の基準となってございました。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) それでは、これに関連したもの、後でもちょっと質問に出てくるのでそのときまた申しますけれども、この建設に当たりましては集成材を使用するということが多いと思うんですね。大断面の、いわゆる太い基本構造部分の集成材というのはどこでつくられるのか。以前の計画のときには、強度とか運送などのコスト面で基本部分の木造化は無理じゃないかといったようなことがあったんですけれども、今回この点はクリアできるのか、お伺いいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 集成材の特徴としまして、無垢材に比べて強度性能にばらつきが少ないというふうな利点がございます。このことから、主要構造部への利用を想定しているところでございます。 以前の計画では、開放的な大空間を形成するための柱と柱の間隔を広く取る、そういった建築を採用しましたことから、コスト面などを考慮しまして、集成材ではなく鉄骨造等を採用したところでございます。 今回の計画においては、柱でありますとか、はりなどの主要構造部に県産材を使用する予定としておりますけれども、建物のどの部分にどういった部材を使用するかということについては、建物全体のコストを勘案した上で決定してまいりたいと考えておりますし、集成材の利用についても、併せて検討してまいりたいと思っております。 集成材、そういったことの供給できるようなところについては、県内でも、最近そういった工場ができたというふうなこともございます。それらをトータルで考えて、今回計画を進めているところでございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 普通に使う集成材は県内で多分これまでも生産できていたかなと思うんですけれども、基本構造部分ですね、力のかかる部分の大規模な集成材というのは、県内でも、今は造られているわけですか。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 県の補助の木づかいの補助金、それから、今後検討しております国の補助金等を活用する場合に、新しい技術、新しい地域の中で活性化が生まれるストーリー性などが求められております。そのために、現在先進的な技術によって、新しい集成材の仕組みが生まれてきておりますので、それらを活用したいと思っておりますし、県内にそういった工場などが最近はできているという状況でございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 県内でそういったものができれば、県産の木材はもちろん使用するということになるし、輸送にかかるコスト、そういったものもぐっと抑えられると。そしてまた、先ほど答弁にもありましたように、構造自体を工夫することによって、それほどな大きな空間を設けるような太い構造材は必要なくなってくるんじゃないかというような話だと思います。 次に、現在、大子町で、先ほど申したように、過疎が進行している上に、昨年の洪水で水没してしまった
衛生センターの建設、先ほど
菊池議員の質問にもございました。これも近々もう控えておると、過度の後年度負担はやはり注意すべきかと思いますけれども、この庁舎の返済予定とか、
衛生センターの、例えば建設したときの建設経費、それから返済予定とか、ざっくりとで結構なんでお知らせ願いたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
財政課長。
◎
財政課長(飯岡隆志君) この新庁舎建設事業につきましては、多額の財源を要しますため、財政運営に及ぼす影響が大きいものでございます。このため、地方債と基金の活用を基本としているところでございます。 今般活用の地方債につきましては、その借入額の30%が後年度に交付税措置となる有利な地方債を利用してまいります。借入れに際しまして、町では、新庁舎建設事業以外分も含め中長期的な財政計画を定め、過度な後年度負担とならないよう起債額の平準化を図っているところでございます。現状としまして、財政健全化の判断基準となる財政指標としての実質公債費比率、あるいは将来負担比率において健全であることが示されてございます。 また、町の庁舎建設基金につきましては、当初の目標額としておりました9億円を既に達成しているところでございますので、さらに地方債借入額の縮減が図られますよう今後も計画的な積立てを検討してまいります。 また、議員のご質問にある
衛生センターの建て替えについて今後発生する場合においては、現状報告の限りで申し上げますと、復旧事業費の約80%に国庫補助金が見込まれてございます。残り約20%が町負担でございますが、これにつきましても、可能な限り地方債の借入額を縮減しまして、後年度負担の軽減に努めてまいります。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) ただいま
衛生センターの建設に当たりまして、80%が国庫補助があるということのお話でよろしいんですか。先ほどのご答弁の中で、何か2分の1が補助というようなお話があったような気がしたんですけれども、それは
衛生センターの
災害復旧で現状復旧でも2分の1、それから新設でも2分の1で、町長はそれ以上を上乗せを要望していくというようなお話だったと記憶しているんですけれども、その点についてお聞きいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
財政課長。
◎
財政課長(飯岡隆志君) 失礼しました。ただいまのご質問ですけれども、し尿
浄化槽汚泥高度
処理施設整備費、これは
激甚災害対応分としまして、今年3月4日の県の見解であります廃棄物
処理施設災害復旧事業費補助金につきましては、事業費全体の80%が補助金として算入されるわけです。残り10分の2につきましては、町としましては、この計画でいった場合に
災害復旧事業債として起債を該当させてまいりまして、これにつきましては、後年度交付税措置がございます47.5%を活用してまいります。 以上になります。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 有利な、ぜひそういった補助金を活用しまして、町の後年度負担が少しでも少なくなるような、そういった計画を持っていっていただきたいなという気がいたします。 また、木造公舎を建設することによります経済波及効果、これは前にもご説明はあったんですけれども、確認の意味でどういうものがあるのかということと、またその根拠をお伺いしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 今回の計画における主要構造部材に使用する木材使用量につきましては、約900立方メートルを見込んでいるところでございますけれども、茨城県統計課が作成した経済波及効果分析シートというのがございまして、これにより算定をしましたところ、伐採や製材などに関する直接的な需要から、雇用者の所得が増加することによる間接的な消費までを含めますと、県内における経済波及効果としまして約7億円程度が見込まれております。 また、現在計画しております庁舎は3,000平方メートルを超える大規模木造建築物でございます。今後の木材利用のモデルとなるような先導的な施設となることから、県内外から多くの行政視察を見込めるんではないかというふうにも思っております。他の自治体の例から参考にしますと、1月当たり3団体といいますか、3回ぐらい20人程度の視察があれば、60人としまして、年間に約700人の視察者の数が想定されております。食事でありますとか、宿泊、こういったことによって町内の施設を利用した場合、年間約400万円程度の経済効果が見込まれるのではないかというふうに推測しているところでございます。 また、これに合わせまして、当町は観光地でございます。この金額以上の波及効果が見込まれるというふうに考えてもいるところでございます。 新庁舎における木材利用を進めるに当たりましては、森林の有する多面的機能の持続的な発揮でありますとか、地域経済の活性化と雇用の創出など様々な効果が期待できると考えておりますので、それらがまた回転しまして、やがては森林の適正な整備につながっていくというふうなことを期待しているところでございますし、そのように考えているところでございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 延べ床面積ですか、これがおよそ3,900平方メートルと。それから木材使用が900立方メートルということで、経済効果が7億円という数字が出ているわけなんですけれども、この7億円の内訳というんですか、これもう少し詳しくお答えいただければお願いいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 7億円の内訳につきましては、現在ちょっと手元に詳しい資料を持っておりません。行政視察などについては、先ほど申し上げましたように、月当たり何件の視察があって、20人ほどお見えになれば、1年で720人、昼食についてもその方々が食事を取っていただき、宿泊、それから今後大子町がいいところだから行ってみたいというふうなリピーターとしてのことなども含めますと、年間で約400万円というふうな経済効果についてはご説明しましたが、それよりもさらに詳しい全体のものについては、今手元に持っておりませんので、ちょっと確認させていただければと思います。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 視察者の経済効果、年間400万円ということで詳しく数字を挙げてご説明していただきましたが、経済効果7億円というのは桁が全然違いますので、やはりそちらの経済効果、どういった経済効果があるのかというのは後でお知らせいただきたいなと思います。 こういった中には、地元の事業者が、建築や内装などの仕事に参加するといったような経済効果なども入っているのかどうかということだけ、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 建築全体を捉えますと、やはり裾野が広い分野になりますので、いろんな方面に効果が現れるものというふうに理解しております。当然、木工所を担当される大工さん、そのほかタイル、金物、サッシ屋さん、いろんなことが想定されますので、議員からお話があったように、多方面にわたる効果というのがあるんではないかなというふうに思っております。 また、先ほど、全体の7億円の効果でございますけれども、これはちょっと大ざっぱな数字になってしまいますのでご理解いただきたいんですが、材料購入にかかる費用として4億7,000万円ぐらいとかですね。それから、直接関連産業の増加額が1億5,000万円ぐらいとか、あとは2次的に消費関連産業の増加が7,000万円ぐらいとか、6億9,000万円から7億円というふうな見方をしているところでございますが、これらにつきましては、先ほど申し上げました、茨城県の企画部統計課によるシートによって算定したものでございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) ただいま答弁の中にもありました。いろんな裾野が広いという建設のこの工事であるということですね。やはり考えますのは、一部だけの事業者にとどまらず、町内の事業者がなるべく広く恩恵を受けられるような、そういった配慮などはできるのかどうか、その点をお聞きしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 従来も大子町で大規模な工事を発注する際には、できるだけ地元の職人さん等の活用が図られる部分については、施工側に協力がいただけないかということは対応してきたというふうに理解しております。今回も、議員がお考えのように、多方面にわたる裾野の広い産業でありますので、同じようにチャンスがあるような形を取っていきたいというふうには、当然、担当としては考えているところでございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) ぜひよろしくお願いいたしたいなと思います。 続きまして、次の項目に移りたいと思います。2つ目は、災害への対応ということで質問をしてまいります。 以前の議会の質問とか、それから議員の全員協議会の席上で、防災マップの細分化と。細かく防災マップをしていくというようなお話も出ておりました。それまで、比較的大ざっぱなハザードマップだったんですけれども、よりきめ細かいハザードマップを作るというお話でありましたけれども、そういった防災マップの細分化というんですか、それと防災警報ですか、これの細分化というのがどのぐらいまで進んでいるのか、その点についてお聞きしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 土砂災害でありますとか、洪水に関するハザードマップにつきましては、茨城県の浸水想定区域の見直しに合わせまして、平成30年3月に作成をし、町内全戸に配布をしたところでございます。今年度の改定は予定はございませんけれども、今後の改定に向けまして、全国の優良事例などを収集して、分かりやすく活用していただけるような紙面構成とするための検討課題を整理しているところでございます。 以前にも、議会の中で、マップの中で自宅のある場所が瞬時に分からないということでありましたり、裏面を裏返さないと全体の注意が分からない、こういったことのご指摘もいただいております。 それから、2つ目としまして、地域の災害リスクの周知ときめ細かい避難勧告などの発令を行うために、その発令対象区域の見直し作業を計画しているところでございます。現在、今年度の事業といたしまして、委託業者の選定に向けた準備を進めております。 以上でございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) 近年、いろいろ機械が発達してきまして、降水予報ですか、それなどもかなり細分化して、よりピンポイントでできるようになってきたという時代になってまいりました。ぜひ、そういった防災マップ、それから防災警報など、できるだけ早く細分化していっていただきたいなという気がいたします。 また、近年豪雨災害が頻発しておりますけれども、こういった頻発する豪雨災害にどのような対応を考えているかということをお聞きいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君)
自然災害に向けました取り組みでございます。 国の直轄権限代行事業によります久慈川緊急治水対策プロジェクトにつきましては、先ほど
建設課長からも答弁に触れていたとおりでありますけれども、そのプロジェクトでありますとか、県によります河川の
災害復旧・改修のほか、町でも過去の災害での教訓を踏まえました対応を行っているところでございます。 主なものとしまして、まず、喫緊の課題でございます指定避難所の見直し作業を進めているところでございます。昨年の台風の経験としまして、洪水浸水想定区域に所在する避難所があるということ、なおかつ現に浸水の脅威にさらされたという状況がございます。 また、もう1点は、避難所に避難者全員を収容し切れなかったというよりは、あまり満員になるのを避けて近くの集会所等を活用しますというふうに言っていただいたというのが現状なんですけれども、全体を収容し切れるような規模感がどうしてもなかったという状況でございます。 これらの課題が浮かび上がりましたので、この解消に向けましては、現在、災害の種別によりまして指定基準を設定しまして、新しく指定するところ、それから見直しによって廃止する避難所の案を作成して、関係者との調整を進めているところでございます。 避難所となります各地区のコミュニティセンターにつきましては、防災倉庫を設置しております。避難所の運営に必要となります発電機であるとか、投光器、食料、飲料水、生活必需品などを配備をしているところでございます。 それから、FMだいご演奏所についてのことでございますが、浸水被害を受けまして、再度浸水被害を受けることがないように、なおかつ災害のときの大切な情報伝達手段を確実に確保するために、高台にありますだいご小学校隣接町有地に仮設演奏所の設置が完了し、移転が済んでいるところでございます。 あとは、県の大子工務所など関係機関と水防施設の整備・点検を行っております。松沼橋にありますたもとの河川に下りる進入路につきまして、止水板の設置の地区からの要望がございましたので、県に対しても要望を行い、間もなく工事が完了するという状況でございます。 内水対策についても大事なことになっております。ポンプでございますけれども、緊急的に、1分間に30トンの水を排出できる排水ポンプ車を、リースによって発注をしております。ただし、今回の発注については、昨今の状況などから、受注増産によって納車に時間がかかるという状況がありますので、その間に、必要なときには代替のポンプの借用で進めてまいりたいと思っております。 中心市街地の排水処理の基本となります排水処理対策事業の全体計画をまとめることにも着手をしております。町堀、側溝の断面・勾配、表面水の流れなどを再度調査しまして、内水流量の全容を把握して、計画を立てていきたいということでございますので、今後も自主防災会、消防団、大子工務所、大子警察署などとの連携を密にしまして、迅速な災害対応ができるように態勢を整えてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。
◆9番(金澤眞人君) ただいま、先の
菊池議員の質問にもご答弁ありましたように、ハード面の対策、それからハード面のいろいろ、河川の対策とか、内水の対策とか、いろいろやっているということでございます。 一方、発生の予測が難しい土砂崩れとかの、そういった対応、これはやはりハード面と同時にソフト面の対策も必要なのかなという気がいたします。こういったものに対しては、やはり、ハード面というのは時間がかなりかかってしまうというようなので、災害は時と時間を選ばないで突然襲ってくるかもしれないので、そこでできることというのはやはり逃げるということが一番肝心かなと思うんですよね。 それで、例えば、土砂災害とかにピンポイントのマニュアルというんですか、そういったものを作成して、普段から啓蒙活動をしておくこと、そして、その対象となる箇所の住民の方の意識付けというんですか、これは非常に大切なことだなと思います。 そういったことに、ぜひ、注意を向けて今後も対策していってほしいなという気がいたします。 また、最近ではテレビなどでも、避難所に行くだけが避難ではないというようなことが言われるようになりました。先ほどのご答弁の中にも、いろんな避難の方法があるということのお話があったかなと思うんですけれども、避難の在り方というものに対して、町としての対応、考え方というのはどんなふうになっているのかということをお聞きしたいと思います。これは、自分の自宅が安全であるならば、あえて避難をしないで自宅にいるとか、あるいは友人宅や知人宅も避難先の選択肢の一つに考えておくとか、そういったことをする場合、あらかじめ前もって確認したり、意志の疎通を図っておくということも大切になってくるかなと思うんですけれども、そういったことに関して何か町のほうでお考えがあればお聞きしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) 避難という言葉からイメージしますのは、とにかく避難所へ移動しなければならないというふうなことがあるかと思います。ただ、それだけではなく、ただいま議員からも考え方について触れられておりましたけれども、安全であれば、例えば水害に対しては、2階以上の建物にお住まいや近くにそういった環境があれば、上の階へ移動する垂直避難でありますとか、近隣の安全が確保できる親類宅でありますとか、友人宅、または宿泊ができるようなホテル、旅館等へ行くというようなことも考えられます。また、条件が本当に大丈夫であれば、車の中での、本当に一時的な過ごし方をして、避難をするということもあると思います。 特に、夜間でありますとか、急な大雨で家の外に避難することがかえって危険を伴う場合がございます。それによって、命に危険が及ぶ場合、高齢者などで、例えば、移動するための交通手段に十分な対応ができないような場合につきましては、ご自宅の周りの状況をよく確認をいただくということと、町のほうでもその条件づくりを進めていかなければなりませんが、ハザードマップなどによりまして、事前にご自宅の安全が確認できたときについては、自宅にとどまるというふうなことも避難方法の一つになっているというふうに考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。残り5分20秒です。
◆9番(金澤眞人君) ただいまご答弁にありましたように、本当にどちらの選択をするのが安全なのかと、そしてまた、危険なのかということを、やはり普段から意識しているということは大切なことかなと思います。そういった意識の醸成を図っていく必要もあるのかなという気がいたします。 それでは、次に、災害避難時のコロナ感染対策ということについて質問通告をしていたんですけれども、もうこの質問は何人もの議員がこの後に質問しますので、次に移ります。 最後の質問になりますけれども、高齢者施設でのコロナ感染対策についてお聞きします。 大子町では、幸いなことにこれまでコロナの感染の発生はありませんが、万が一この先、高齢者施設などでコロナ感染者が発生した場合、どのような対応を考えているのか、この点だけお聞きいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
福祉課長。
◎
福祉課長(
鈴木大介君) お答えいたします。 全国で緊急事態宣言が解除され、新規患者数は減少しておりますが、第2波が到来する可能性もあり、依然として感染拡大防止と医療提供体制の確保が重要となっております。とりわけ高齢者につきましては、重症化のリスクが高く、罹患した場合の致死率が高いことから、感染防止が極めて重要となっております。 このため、町では、引き続き介護保険施設をはじめとする高齢者施設等に対し、家族等による入所者との面会について制限を求めております。 高齢者施設は、
新型コロナウイルス感染症対策の中核を担っていることから、町でも、その活動継続のための支援を行っております。従業員の感染予防及びクラスター発生防止を図るため、マスク、手指消毒用アルコールなど入手困難な物資を町が調達し、不足数に応じて配布をしております。また、先日、町内企業から寄贈を受けました消毒に効果のある次亜塩素酸水も配布いたしました。さらに、万が一、施設で感染者が発生した場合に備えて、役場内で消毒チームを編成し、要請があった場合に支援できる体制を整えております。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 金澤眞人君。残り2分22秒です。
◆9番(金澤眞人君) 質問は以上で終わりにしたいと思うんですけれども、今後、コロナ感染症とか、それから、先の水害による被害から1日も早く町が回復して、また町の発展に向かって、みんなで努力していけるようになることを願いまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(
齋藤忠一君) 9番、金澤眞人君の
一般質問は終わりました。 午後1時まで休憩とします。
△休憩 午前11時59分
△再開 午後1時00分
○議長(
齋藤忠一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△
菊池富也君
○議長(
齋藤忠一君) 4番、
菊池富也君の
一般質問は、本人の申告により60分以内です。
菊池富也君の
一般質問を許します。
菊池富也君。 〔4番
菊池富也君 登壇〕
◆4番(
菊池富也君) 議席番号4番、
菊池富也です。 ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、通告書に基づきまして質問を行います。 本日は、大きな3つが項目として挙げております。1つ目として、昨年の台風や新型のコロナウイルスと様々な災害の被災者に対する町の支援策について。次に、町発注の各種工事の入札参加資格及び適正価格について。最後に、高梨町長が就任して1年と6月が過ぎましたので、公約に対する進捗状況等について伺いたいと思います。 さて、昨年の台風や新型コロナウイルス等により被災した多くの町民の皆様に対し、国や茨城県ではいろいろな支援策を打ち出しています。また、県内の市町村においても独自の支援策を打ち出し、早期解決に向けて努力をしております。当町においても、幾つかの支援策を打ち出し、町民の皆様の期待に応えているとは思いますが、これらのPRの方法や時期が少し遅いのではないかという声も多く聞かれます。被災された皆さんへの支援策をどのように考えているのか伺いたいと思います。 まず1つ目としては、台風やコロナウイルスのために農業は大きな被害を今も受けています。特に、畜産業においては、肉用子牛の下落は昨年からずっと続いておりますし、若干5月に持ち直しておりますが、畜産農家農業協同組合の経営も圧迫している状態であります。肉用牛生産農家への支援と併せて畜産農業協同組合の支援策についても答弁をお願いいたします。 また、学校が休業しているため、酪農家の経営も支障を来しています。これは、牛乳がさばけなくなって、牛乳の消費量が減っているということに関するものです。この酪農家への支援策についても、具体的な答弁をお願いいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
農林課長。
◎
農林課長(円谷肇君) お答え申し上げます。 畜産業につきましては、本年3月の大子家畜市場の取引価格の平均が55万2,037円でした。本年5月では、平均が60万5,137円で5万3,064円の回復となり、少し安堵したところです。 しかしながら、全国的な取引価格の傾向としては、全面的な回復とは言い難く考えており、今後も取引価格の推移を注視していきたいと思っております。 町の支援策としましては、大子町畜産農業協同組合、保内郷酪農組合、畜産団体に対し、茨城県の常陸牛増頭支援策や、今回、先週の日本農業新聞のほうにも載っておりましたけれども、国の2次補正のほうで支援策をしていくというようなお話がありますので、そちらの要項・要領がまだ正式に決まっておりませんので、そちらを注視しながら取り組んでまいりたいと思っております。ほかに、繁殖和牛生産推進事業や家畜伝染病予防注射等によって生産者支援を行ってまいりたいと考えております。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) 国や県の支援策については、私も伺っております。 それでは、今答弁の中にありました町の支援策については今後検討したいということなんですが、具体的にどのようなものを考えているのか、現時点で構いませんのでお答え願います。
○議長(
齋藤忠一君)
農林課長。
◎
農林課長(円谷肇君) 国・県の補助事業と重複することができないということになると、その要項・要領が出てこないと、町でどの形で支援するかというのをその中で考えていかなければならないかなと思っています。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) その中で、今後では十分に検討していただきたいと思いますが、その中で、私が先ほど言いました畜産農業協同組合に対する支援策として、常陸大宮市との統合、これを考えていかなくてはならないと思うのですが、前回聞きましたところによると、町長は今後検討していきたいということだったんですけれども、現在どのようにお考えか、町長に伺いたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 常陸大宮市との統合に関しましては、酪農組合員さんの方々の中でも、統合推進派と、推進というんですかね、統合したほうがよろしいという方と、このままがよろしいという方で、まだ二手に分かれているかなというふうな認識を持っております。やはり、組合員の方々の中で方向性を出していただければ、我々がそれに寄り添って、何か支援や応援ができるという形になってくるといいことだというふうに判断しています。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) 組合からも、ぜひ町のほうに要望をして、これからますます盛んになるように、そして、この大子町の常陸牛が全国的に有名になるように努力をしたいと言っておりますので、その節には、ぜひ協力してあげていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、同じように被害を受けている野菜生産農家、それから花き生産農家、これらについても、販売が滞ったりしております。特に、だいご味らんどやJAの販売店でも休業を余儀なくされて、生産者は大変困っております。具体的な町の施策としてどのようなものがあるのか。また、今後どのように考えていくのか。あわせて、大子の特産品であるリンゴ、ブドウなど、観光に一役を買っている果実生産農家に対しても、今後このコロナウイルスが長引くようであれば大きな影響が出ると考えられます。町は、これに対してどのような支援策を考えているのか。また、今後どのように観光に生かしていくのかをお答え願いたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
農林課長。
◎
農林課長(円谷肇君) まず、花きの支援ということなんですが、今定例会の補正のほうで出しております奥久慈茶配送支援事業という形で、今まさに最盛期のお茶なんですが、外出自粛や都道府県を越える移動の自粛というようなことで、なかなか店頭での販売というのが難しくなってきております。ですから、昨年度の輸送費用の実績を基に上限30万円、あと2分の1という形で補助事業を組んでおります。 それ以外につきましても、野菜とか花きにつきましては、現在、JA常陸にお願いをしまして、昨年度と今年度の取引状況の取りまとめを依頼しております。誠に難しいのは、小規模の生産者が多いことや、生産者が年ごとに様々なものを生産されているために、去年との比較というのがなかなか難しいというような現状でございます。支援の公平性等を見極める上で、状況の把握が非常に難しいところですが、引き続き検討を重ねてまいりたいと思います。 〔「リンゴとブドウ」と言う人あり〕
◎
農林課長(円谷肇君) すみません、申し訳ありません。 これから、リンゴ、ブドウなどについては……。
○議長(
齋藤忠一君) マイク。
◎
農林課長(円谷肇君) 失礼しました。 これから、果樹生産農家に対する支援としましては、まず最初に、収穫を迎える桃農家、それを奥久慈茶と同じように配送費用に対する支援を検討してまいりたいと考えております。 秋に向かって最盛期を迎えるリンゴやブドウ等の果樹についても、JA常陸を通して、昨年の販売状況の取りまとめと今後の販売状況の報告を依頼しており、新型コロナ感染拡大防止の影響を受けるようであれば、支援策の実施や支援の内容について検討してまいりたいと考えております。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) 今後、2次、3次というコロナの再発も考えられますので、十分に町としても検討していただきたいとは思っております。 それにしても、今受けているだいご味らんど、こちらでも生産者が幾ら持ってきて販売しようとしても販売するすべがなかったということで、もう今半分以下になっているわけですよ。この味らんどの運営に対しては、どのように考えていますか。
○議長(
齋藤忠一君)
農林課長。
◎
農林課長(円谷肇君) 味らんどの販売の落ち込みということは、お話は聞いております。 何か支援策がある、どういうふうなもので支援していけるのかは検討していきたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) これは、町の、やはり観光にも役立っているし、農業生産者にとってもとても大切な販売経路です。町長も、ぜひ、この味らんどの支援については考えていただきたいと思います。 それから、桃、リンゴに関しましては、観光の一役を担っているということを考えますと、やはり町が手を差し伸べなければいけないのではないかと考えています。この点について、今後の考え方を町長に確認したいと思います。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 台風の昨年の被災におきましても、皆様にもいろいろお手伝いをいただきました。ご協力をいただきまして、復興しようという時期に、今度は新型コロナの影響で、今大分マイナスに加えてまたマイナスという状況の中で、今一番やっぱり危惧されますのは、議員のおっしゃるとおり、このコロナウイルスに関しては収束の時期がちょっと読めないということで、この後収束してプラスになってくれれば、誰もいいわけではあるんですけれども、もっとマイナスになる可能性もあるというところで、我々としましては、先ほどの酪農、それから畜産をはじめ、この町の農産物、それから果樹等々に関しては、この後しっかりと検討して、支援する方向には進もうと思っておるところです。 先ほど課長から話がありましたように、国・県の指針が出て、重複していいのか、重複しないところへ町が支援すべきなのか、そしてその規模をどのぐらいにするのかというのを、やはりタイムリーにちょっとやっていかないといけないかなというところで、この後何か月かかかっていく事案になると思うんですけれども、いろいろと議員の皆様方にもご協力を得ながら進めていきたいというふうに考えております。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) ぜひともいい方向へ持っていっていただいて、町民の皆さんが、町長の目指す幸せな
まちづくりということで、皆さんが喜ぶような施策を取っていただきたいと思っております。 次なんですが、町内の飲食業を営んでいる皆さんや袋田を中心とした観光お土産販売店、それから駐車場経営者、この方々、個人事業主の皆さんへの支援策、これ、ホテル関係、それから飲食業の方に30万円と15万円ということで、町のほうで対応していただいて、これは大変ありがたかったと思っております。今後、さらにこの落ち込んでいる景気の中で、町として何か活性化をする方策はないのかということを伺いたいと思います。 実は、私、ほかの市町村での事例として幾つか調べてまいりましたが、坂東市においてはダブルプレミアム商品券ということで、購入額の2倍、これを上乗せしていると。2倍買えることでそれにさらに店舗でも5%、これを上乗せしているというようなこともやっております。これ坂東市ですね。それから、大洗のほうのホテルでは、県民の宿泊料については最大2割引というようなこともやっている。 町はやはり観光を全面にうたっているのであれば、さらに町の飲食店関係の方、ホテル経営の方、それらに対してももう少し支援をしていただきたいと思うのですが、これに対するお答えをお願いいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) ご質問にお答えいたします。 まず、国・県の施策もいろいろございますので、
新型コロナウイルス感染症対策の支援といたしましては、国においては、感染症拡大により特に大きな影響を受けている事業者に対し、法人であれば200万円、それから個人事業主であれば100万円を限度とし、事業全般に広く使える持続化給付金という支給をする制度が設けられております。また、従業員の雇用の維持を図ることを目的とする雇用調整助成金、その制度の拡充が行われているところでございます。県においては、感染拡大防止のための休業要請等に応じて施設の使用停止や営業時間の短縮に協力した事業者に対しまして協力金の支給が行われているところでございます。 町独自の支援といたしましては、先ほど議員のほうからもお話ししていただきましたけれども、ホテル、旅館等の支援といたしまして30万円、それから15万円という形で行ってまいりました。そのほかにも、町内の飲食店においては、新型コロナウイルスの感染症の拡大防止のために不要不急の外出自粛が求められるなど来店者数が大きく減少している。さらなる対策として、営業時間や酒類の提供の時間の短縮がされているというようなことで、大きな影響を受けていることを認識しているところではございます。これらのことから、商工会と協働により、新型コロナウイルス感染リスクの軽減と、販売意欲の向上、こちらに対して飲食店の活性化を目的に、飲食物のテイクアウト、それからデリバリー、以前はホームページ等で広報を行ってきておるんですけれども、それに拡充するような形で、テイクアウト、デリバリーに対して、その商品の販売価格のうち3割を町が飲食店事業者に対して補助をするという事業を始めまして、これについては、購入者は3割引の代金で商品を買えるというような事業を開始しております。飲食店に対しては、そのような形で支援のほうをしています。 それからあと、お土産物店とかの話でございますけれども、こちらのほうは、小売業という扱いになるというようなこともございまして、事業の対象から、ちょっと町のほうからは外れてしまうんですけれども、こちらのほうは飲食店、そうですね、土産物店を扱う店舗の多くは、袋田のほうの店舗の多くの方は飲食店営業の許可も併せて取得されている方が多いとお聞きしておりますので、事業対象は広くなるんではないかなとは思っております。 また、あと個人の方に対しましては持続化給付金、国でやっているものですね、こちらのほうが手厚くなっておりますので、まず、そちらのほうを取りにいっていただくというような形で考えております。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) それと、持続化給付金の書類については、実際、国のほうで採択率数パーセントと聞いております。なかなか書類が難しくて書けない、そして書類の量が多くて、時間ばかりかかるということで、個人の方ではなかなか難しいんですよ。これに対して、町はどのような対策を考えていますか。
○議長(
齋藤忠一君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) お答えいたします。 まず、持続化給付金の大変だというようなところで、国のほうでもサポート会場というところを設置いたしまして、茨城県では水戸会場、それからひたちなか会場、それと日立会場と3箇所ございます。大子町でしたら、栃木県の大田原市、こちらのほうでもございますので、距離的にもこちらでも受付は可能なのかなとは思っているところです。 また、難しいと言われているところですけれども、商工会のほうと少し協議をいたしまして、商工会のほうで、入力とはちょっとご本人さんじゃないとできませんので、携帯電話、それからスマホ、それからあとパソコン等をご持参していただければ、入力の方法とかは教えていただけるというようなことを、商工会のほうと話し合って、お願いしているところではございます。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) 入力はね、スマホとか、パソコンとかというんですけれども、やはりまだ持っていない方が大子町には相当数いるんですよ。そういう方へは、やはり町でも担当課として指導すべきだと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(
齋藤忠一君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) そうですね、メールアドレスとか、そういった個人のものが必要とされているので、なかなか、手持ちのものを使っていただくというような形になってしまうんですけれども、あと、今後国でキャラバン隊というようなところも編成して回ってくるというか、市町村のほうも巡回するような形のお話も聞いておりますので、そういったところがあれば、また商工会のほうとお話しして、会場とか、そういったところの準備をしながらサポートできればと思っております。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) それでは、最後に質問しました袋田の駐車場関係の方の支援はどうなりますか。
○議長(
齋藤忠一君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) 町で今回補正予算のほうに計上しているものには含まれてございませんので、まずは、先ほどから言っております国の持続化給付金のほうを申請していただきまして、その後、町のほうでも少し考えていきたいとは思っております。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) やはり住民の方でも高齢の方も多いので、機械の使い方の難しい方もいらっしゃるので、できるだけ町で親切に、丁寧に対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、3つ目ですね。高齢者、それから子育て世帯、これに対する支援策、これも国や県は出ています。しかし、町として独自にやはり支援すべきじゃないかと思うんですけれども、これはどうでしょうか。
○議長(
齋藤忠一君)
福祉課長。
◎
福祉課長(
鈴木大介君) ご質問にお答えいたします。 高齢者に対する支援策としましては、60歳以上の方へタオルマスクを約9,000枚配布いたしました。また、台風第19号による被災につきましては、被災者に対する介護サービス利用料及び介護保険料の減免を実施し、新型コロナウイルス感染予防支援策につきましては、その影響により収入が減少したこと等による介護保険料の減免のみを実施しているところです。 次に、子育て世帯への支援策としましては、感染予防対策として妊娠中の方や0歳、1歳のお子さんをお持ちの保護者を対象に、1世帯につき2枚の大人用マスクを配布いたしました。 また、高齢者、子育て世帯を含む町内の全世帯に対し、不織布マスクを1世帯当たり3枚配布いたしましたので、先ほど申し上げました高齢者、子育て世帯に対しましては、マスクはダブルで配布されていることになります。 次に、子育て世帯への臨時特別給付金として、児童手当を受給している0歳から中学生までの児童のいる世帯に対し、対象児童一人当たり1万円の給付金を支給いたします。この事業は、町が給付金を支給し、国が全額補助をすることになっております。 また、町独自の支援策としまして、この児童手当を受給している0歳から中学生までの児童のいる世帯に対し、さらに、対象児童一人当たり5,000円の給付金支給を予定しており、対象経費を今定例会に補正予算として計上をしております。なお、国の給付金1万円の支給対象者には、所得の多い世帯である特別給付者は含まれておりませんが、町独自の給付金5,000円には、特別給付者も含まれております。 次に、町内3か所で実施をしております児童クラブにつきましても、保護者の経済的負担の軽減を図るため、毎月の利用料を6月から今年度末まで減免することとしました。 次に、新型コロナウイルス感染予防支援策として国の2次補正案が5月27日に閣議決定され、仮称ではありますが、ひとり親世帯臨時特別給付金が予定をされております。支給対象者としましては、児童扶養手当の支給を受けている者で、1世帯当たり5万円を給付し、監護等児童が2人以上いる場合にあっては、監護等児童2人目以降お一人につき3万円を給付します。また、追加給付として、児童扶養手当受給者及び公的年金給付等受給者のうち、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、収入が大きく減少しているとの申出があった者に対して、1世帯当たり5万円を支給する予定となっております。現在、国より正式な実施要項が送付されておりませんので、内容が確定次第、支給の準備を進めることになります。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) マスクについては、75歳以上の方には取りに来いと。60歳以上の方には配布と。ちょっとちぐはぐな面が見えましたが、それでも皆さんのところへ行き渡っているのかとは思っております。その後に、さらに各世帯にマスクを配っていただきました。私は、マスクの配布については多少遅れてもしようがなかったのかなとは思っておりますが、それにしても、75歳以上の方に取りに来いといったようなものはあまりよろしくなかったのではないかと考えております。今後は、そういうところを十分注意しまして、もしそんなことがありましたら、早目の対応で、送って済むことですので、60歳以上の方は実際送っているわけですから、そういう対応を進めていただきたいと思っております。 それから、私、やっぱり高齢者の方には、こういうときですので、病院に行くときなどにはタクシーの助成、これをもっとやるべきだとは思っております。これの上限なしで、せめて病院に行くときぐらいはタクシー利用券を出してやったほうがいいんじゃないかと思っておりますし、75歳以上の方は、特に足のない方が、足のない方という言い方は失礼ですね、交通に不便を来している方はそのような対策を取ってやったほうがいいんではないかと考えておりますし、入湯税につきましては、無料の入湯券なども配布して、これだけ自宅にいて苦労している方がいらっしゃるんですから、ぜひ高齢者の皆さん、町民の皆さんにはそういうものを活用して、森林の温泉や道の駅辺りでゆっくり入っていただくようなことも考えられるんじゃないかと思いますので、今後これらに関してよく、町長、考えていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 まず、マスクの件でございますけれども、75歳以上の方々に、私の指示ではがきを出して、どうしても取りに来てもらう必要があったということでございます。当初、マスクの調達が非常に難しい時間帯があったわけでございまして、四千数十人の75歳以上の方々に対して、大子町でそのマスクが入ってくるのがわずか数十枚の予備が確保できないという中での75歳以上への配布を計画したわけでございます。なかなかマスクの盗難等々のお話も聞いた時間帯もあったものですから、75歳以上の方々においては申し訳なかったんですが、各コミュニティセンターも含めまして、取りに来てもらうというような段取りを取らせていただきました。 続きまして、60歳以上から74歳までの配布のときは、比較的、今度はストックができましたので、そちらに関しては郵送で送らせてもらったと、そういう経緯がございます。 いろいろと75歳以上の方々にはご不便をおかけしましたけれども、まだ取りに来ていらっしゃらない方々におきましても、この後連絡を取りまして、郵送していく予定と聞いておりますので、よろしくお願いできればというふうに思います。 あと、今ご質問ありましたタクシーの助成、それから入湯券等々に関しては、ちょっと難しい部分なんですが、今あまり外出を促すようにして、もしもの感染をしたということを考えると、やはり収束するまでちょっと我慢いただきまして、その後におきましてはそういう施策は取っていきたいということで、準備に入るようにも指示をしている部分もありますので、そのときが来ましたらまたご報告をさせていただければというふうに思います。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) 前向きな回答で大変いいと思いますが、最後に、4つ目として、町の関係課や町長宛てに、町民の皆さんから具体的な要望はなかったのかどうか。あるとすれば、どのように考えているのか。実は、私のところに「コロナの検査をしたいんですが、町に問い合せたところ、県の保健所や病院に行けば教えていただけるので、県のほうの連絡電話番号を教えてくれただけで、対応してくれなかった」と、こういうふうなお電話をいただきました。このように、高齢者に対して、先ほどもお話したように、交通不便な方がせっかく電話をかけてきて、どういうふうにすればいいのかなと尋ねたときに、県でやっているからというような素っ気ない返事で対応するのは、私はどうかと思うんですよ。こういうことが私のところに来ていましたので、それに対する対応と、あと町へどういうものが来ているかをちょっとお伺いいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
総務課長。
◎
総務課長(椎名信一君) ご質問につきまして、台風によって被災した町民の方々の要望に対する支援策と、それから、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受けての要望に対する支援策に分けて、ちょっとご答弁をさせていただきたいと思います。そして、範囲が広くなりますので、それぞれの項目でちょっとご説明をさせていただきます。 まず、台風によっての被災した町民の方々の要望に対する支援策でございます。 1つには、これは午前中の答弁の中にも関係しておりましたが、松沼橋泉町側のたもとの止水板の設置要望のお話がございました。この件につきましては、川沿いへ下りる通路になっている空間から、増水した河川の水が泉町地区の住宅地へ勢いがあるまま流れ込んだことから、甚大な浸水被害につながったものと考えられております。町では、地元からの要望を受けまして、大子工務所への働きかけを行うとともに、現地において関係者との協議を重ねまして、茨城県の発注工事として、間もなく止水板設置工事が完了する見込みとなっております。 それから、2つ目としまして、袋田駅前地区でありますとか、袋田駅近くにお住まいの方、また、南田気地区及び区民一同の方から、水害防止並びに関連工事に関する地区住民説明会の開催などの要望の提出がございました。この要望に関する町の対応としましては、河川の増水に合わせて流れてきた丸太の片づけを実施したこととか、また、洪水によりまして流出の恐れが心配される貯木施設の事業者へ、安全性の確保できる別の貯木敷地への移設などについて協議をしているところでございます。このほかの要望各項目につきましては、大子工務所へ対応の要請を行っております。 3つ目としまして、台風災害のときに復旧に向けた活動としまして、社会福祉協議会が運営の主体となりましたボランティアセンターの活動に協力をし、被災者からの要望を受けて行われました住環境の確保でありますとか、衛生環境の確保、こういった確保の支援に関わってきております。 また、4つ目ですが、被災した住宅について、今後住まいとして利用できない場合の解体工事、これにかかる経費を公費により実施する制度を新設しまして、被災者の負担軽減支援を行っているところでございます。 また、大きな視点から言いますと、5つ目、水郡線の運行見合せ区間、また久慈川に架かります鉄橋の崩落に対する町民の早期全線復旧を要望する声が非常に多くございます。いち早くJR、国及び茨城県に対して、その声を届けるなど、要望活動を行っております。 また、新型コロナウイルス関係の対応でございますけれども、町民、また団体などからも要望とその支援策をいただいております。 これは、ふるさと応援便の対応ですか、町を離れ、勉学に励んでいる一人暮らしの学生さん、どうしても住宅にとどまらなければならないという状況で、少しでも経済的な支援になればとの考えから、町の食材を詰め合わせて、無償でお届けする対応をしております。 2つ目としまして、先ほど町長からもお話ありましたが、どうしても必要だと言われながも手に入れづらい時期の続いていたマスクの配布についてを、備蓄品から1世帯当たり3枚ではありますが、全世帯への配布を行いました。あとは、高齢者の方へのマスク配布、そして、妊娠中の方、0歳、1歳のお子さんを育てていらっしゃいます保護者の方にも、限られた枚数でございますが対応をさせていただきました。 あと、今の答弁しましたほかにも、町民を代表されます大子町議会からも、新型コロナウイルスの影響を鑑みまして、町民の生命と健康生活を守るために、町に対しても6項目にわたる要望書の提出をいただいておりまして、町では対策に必要となります予算確保でありますとか、積極的な情報提供方法について、取り組んでいるところでございます。 このほか、大子町の町民が構成員となっております幾つかの団体からも、町独自の協力金の給付を求める要望でありますとか、さらなる支援を求める要望が寄せられておりまして、今定例会にも上程をしておりますとともに、今後も検討をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) 町への様々な要望に対しては応えていると思いますが、先ほど、問合せがあった高齢者の方に対してもできるだけ町は親切丁寧に取り扱っていただきたいと思っております。 次に、本日、私が一番気にかけていたのは、町は年間を通して数多くの工事やコンサル業務を発注しています。その中で、最近幾つかの疑問点がありますので、質問をいたします。 1つ目として、最近、私も入札公告を見たんですが、水道の布設替え工事や修繕工事において、町は入札参加資格の条件にこのように書いてありました。「大子町内に本社を有し、かつ土木一式格付のA、B等級の者であること。又は大子町内に本社を有し、かつ水道施設格付のA等級の者であること」とありました。なぜ、水道事業でありながら、土木業者を優先するのか。事実、先日の老朽管布設替え工事では、土木格付のBの業者の人が落札をしておりました。この業者の方は、水道施設格付はB等級であります。水道施設格付A等級の者であることを優先すると、この業者の方は落札できなくなってしまうのでしょうか。そう疑いたくなるような事例であります。入札参加資格でありますよ。この水道に関しては、A等級の会社は5社あります。十分、5社で対応できるはずです。なぜ、土木業者、そして水道業者というような順番でなっているのか、これについてお伺いをしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
財政課長。
◎
財政課長(飯岡隆志君) ただいまのご質問にお答えいたします。 町の水道管の布設替え工事の入札における業種でございましたけれども、議員ご指摘のとおり、水道施設の業種によるものが原則であると考えてございます。しかしながら、業種の選定に当たりましては、工事の設計内容、あるいは仕様書等を精査した上で、町として総合的に判断し、決定しているところでございます。 特に、昨年の台風第19号による
災害復旧工事等により、町内の建設業者につきましては、手持ち工事量が大変増加している状況であると考えてございます。工事内容の割合として、水道施設工事費より土木工事費の割合が上回っていたため、令和2年度に既に入札を執行した水道管の布設替え工事4件につきましては、土木一式または水道施設と表記し、入札参加の条件とし、実施したところでございます。 したがいまして、議員からご指摘がございましたこの件につきましては、土木施設に加え水道施設を条件とさせていただいたところでございます。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) これは水道施設ですよ。水道施設だったらば、先に水道施設格付のA等級である者、または土木工事となるのが本来じゃないですか。それが、筋が違っているんじゃないですかと。これが、受ける人がもう決まっているような言い方にされると、誤解を招くおそれがあるということを私は言っているんですよ。
○議長(
齋藤忠一君)
財政課長。
◎
財政課長(飯岡隆志君) ただいまのご指摘でございましたけれども、議員おっしゃる通りでございまして、我々、この入札参加資格に当たりましては、建設工事請負業者等格付表の順番がたまたま土木一式が前にきている関係上、それを明記してしまっていまして、今後改善したいと考えております。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) その点はよろしくお願いしたいと思います。 次に、袋田の滝観瀑台デッキ改修工事の入札参加資格、これも持っているんですけれども、これがここにこのようにやはり書いてあります。「大子町内に本社を有し、かつ土木一式格付のA等級の者であること」。普通に考えれば、袋田の滝の観瀑台のデッキ改修工事というのは建築ではないですか。私はどう見ても、あれは建築工事だと思っています。それならば、建築工事と土木工事と入っているのならば、さっきの理屈、前回質問した課長がお答えいただいたもので筋は通りますよ。ところが、土木工事者だけしか指名していない。こんなはずはないでしょう。建築であるんですから、建築工事も当然指名すべき。 そして、または土木工事となるのならば理解できますよ。ところが、取った方はもちろん土木工事ですよ、土木工事と言っているんだから。ですが、内容を鑑みれば、どう見たって、私は建築だと思うんですが、これについては、私、前回、
観光商工課長のほうにお尋ねをしました。そのときに、内容についてはまだ教えられないということだったんですが、今回議案にも出ていますし、入札者も決まりました。だったら、この工事費の内訳のうち、材料費、それだけでも教えてください。だって、根拠があるわけでしょう、予算を立てるんですから、その根拠について、私は伺いたいので、これについてお答えをお願いいたします。
○議長(
齋藤忠一君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) すみません。 材料費ですけれども、ちょっと今手持ちに材料費だけが載っているものがございませんので、ちょっとすぐにお答えすることはできないんですけれども、今回のこの入札したところの見積りですと、工事、それから足場を組む仮設とか、それから運搬費と、それから共通の現場の管理費とか、一般管理費とかという形になって、それからあと処分費とかも含まれておりますので、ちょっと材料費のみのものがちょっと手持ちがございませんで、申し訳ありません。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) 算出基礎というのは材料費出ないと出ませんよ。一番先は材料費ですよ。だって、デッキを替えるんですから、そうでしょう。それがないというのがおかしいじゃないですか。それはおかしいですよ、だって、その答弁は。そして、先ほどの建築工事なのに、なっていないというのはそれの理由はまだお答えしていただいていませんよ。
○議長(
齋藤忠一君)
財政課長。
◎
財政課長(飯岡隆志君) 御存じのように、袋田の滝観瀑台デッキ改修工事の入札に当たりましては、5月29日に条件付一般競争入札により執行したところでございます。この入札では、議員ご指摘のとおり、入札参加資格として、町では、土木一式工事で格付がA等級の者であることを条件として実施をしてまいりました。今回ご質問のこの工事につきましては、平成18年度建設当初、参加資格として土木一式及び建築一式を入札参加として発注した経緯がございます。 今回の工事では、その附帯全てを改修するものではなく、デッキ部分の張り替えが主で行うものでございまして、町といたしましては、工事の内容から見て、建築的要素よりも土木的要素が多いとしまして、参加資格を土木一式として入札を行った次第でございます。しかしながら、議員ご指摘のとおり、入札参加資格において建築一式を加え、参加できる業者数を確保することにつきましても、町としても否定できるものではございません。この入札の執行状況でございますが、入札参加者が町内業者としているため、結果的に見ますと、建築一式を加えましても応札者にあまり変動がないものではございました。 今後は、ご指摘いただいたとおり、町としましてより一層適切な業種の選定に努めてまいりたいと思いますので、ご理解くださいますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) 今、
財政課長から満点の答えをいただいたんですが、
観光商工課長に言いますけれども、やはり基礎となるものが分かりませんでは済みませんよ、こういうことは。だって、材料があって、材料に対する人件費があって、運搬費があって、出てくるもので、材料費が分からないなんていう答弁では困ります。それに、私、本当のことを言いますと、調べてありますよ、材料費幾らか。私が調べたんではっきりはした金額ではないですよ。私がこれに合ったもので、調べました。1,000万円にもなっていませんよ、材料費は。だから、いかに附帯工事がかかるかということは、それはしようがないですよね、これはそういうことでかかるんでしょうから。 ただ、こういう疑念を持たれるような、もう取ってくださいと言わんばかりのものですよ。これもう挙がったときに、私のところへは入ってきましたよ、あの業者が取ると。間違いなくその業者でしたよ。そういうことでは、やはり町の行政を預かる者として、これ町長に迷惑がかかりますよ、だんだん。町長が疑念を持たれることになります。そういうことを避けるのが、やはりこの職員、あるいはこの選定委員会、これらの仕事だと思う。職務なんですよ、こういうのは。これ、最後は町長が責任を持つようになるんですからね。皆さんで足を引っ張るようなことはしない。町長はやはりそれに今までの1年6月経って、経験のまだまだ浅いんですから、皆さんで助けてやらなくちゃだめでしょう。これらは十分に検討して、今後このようなことがないようにしていただきたいと思います。 それから、私が何でこんなことを言うかというと、次の、各種工事の適正価格及び落札率についてということなんですよ。最近、とみに工事の落札率が99を超えていますよ、平均すると。全部、これ今はインターネットで調べられますからね。あまりにも、機械が優秀で打ち出せると言えばそれまでなんですけれども、ただ、前まではせいぜい95から98、そんなことだったのに、高梨町長になると機械が良くなったのかどうか、入札する方が99.幾つで落としているというようなことでは、また疑念を持たれるような結果になります。 やはり適正な価格というのは、町が損をしない、業者の方が損をしない、町民が納得していただけるというのが適正価格です。 先ほど、袋田の例を出しましたけれども、袋田が7,500万円、消費税抜くと6,700万円ですか、ですが、前回は、私もそのときいたんで、本当に分かっているんですよ、2,500万円ぐらいでできたというのは。それで、今も材料費を調べたら、私も調べたんでね、あやふやなんで、私は1,000万円程度としか言いませんけれども、そんなもので材料費はできるというのが、いつの間にか7,000万円近い金額ということになっているのでは、あまりよろしくない。 それで、参考までなんですけれども、これの水道工事はここ2年ぐらい前の数字はどのようになっていますか、
水道課長。
○議長(
齋藤忠一君)
水道課長。
◎
水道課長(小室学君) 質問にお答えします。 過去の老朽管布設替え工事に関してなんですけれども、最も標準的な、そのメーター単価は5万円程度ということになっています。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。
◆4番(
菊池富也君) ありがとうございます。 そうですよね、大体メーター5万円程度というものになっているはずです。今回のは特殊な部分がありますので、何十倍にもなっているんでしょうけれども、滝のことに関しても、それから、これから、先ほど金澤議員が質問した庁舎建設に関しても、ざっと計算しますと、総工費は30億円を超えますよ。そういうことじゃなくて、移ったのはよく分かるんです。それで経費もかかるのも分かるんです。でも、もう設計料が2億5,000万円以上になっていますよね。2億5,000万円の設計ですよ。それで、造るものとしたらば普通は25億円、10倍ですから25億円ですね、25億円のもの。それから、その附帯施設、それから何ですか、解体工事も今あるもの、それからここの庁舎、そして倉庫がないんで倉庫も別に造るんでしょうから、そうしますと、30億円を超える額になってしまいます。 ですから、私は、少しでも小さな、コンパクトな、そして町民の皆さんが来やすい、そんなものを造っていただきたいので、ここであえて、各種工事の適正価格と落札率について伺いました。これについては、町長の考え方は最後に聞きますのでいいです。時間が、すみません、なくなってしまいますので。 それと、最後になりますが、今回水害における被災家屋について、この水害及び新庁舎、これに伴う解体工事、これについて伺いたいと思うんですけれども、水害に関しても、私の知っている方が頼もうとしたら町でやってくれるということで、大変喜んでいましたよ。これに関して、平米単価でいいますと、結構な値段だったんですけれども、それは町でやってもらえるということで、大変喜んでいました。 そうしますと、先ほど
財政課長にちょっと、先ほど私が聞いた中に、やはり建設工事、土木工事、それから解体業者、この方たちが入っての、そうしますと解体工事になるというふうに理解してよろしいんですか。これ、金額的に相当大きな解体工事になると思うんです、この庁舎は。そういう方にやらせるのには、今の解体業者の方で間に合うのか、それとも、やはり土木の方とか、建築の方を入れるのか、その辺はどのような考えを持っているのか、これをお答えを願いたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君)
財政課長。
◎
財政課長(飯岡隆志君) 新庁舎における解体業務の業者の参加ということでよろしかったかと思うんですけれども、このことにつきましては、まだ具体的に協議をしてはおりませんけれども、基本的に町内の業者でできるものと判断すれば町内の事業者というところで、まず、町内だけでの枠組みができたと思います。その後で、解体業務、そして追加して土木、あるいは建築等につきましては、今後検討してまいりたいと考えております。
○議長(
齋藤忠一君)
菊池富也君。残り5分27秒です。
◆4番(
菊池富也君) 私が言いたかったのは、やはり町内の業者をできるだけ使っていただきたいということで、そうすればそこで働く方も町民の皆さんが多いですから、だからやっぱり少しでも、町内の方を利用していただきたいということで、お願いをしたいと思います。 では、最後の質問になります。 町長も就任して以来1年6月が過ぎました。就任以来災害続きで大変だと思いますが、町長の目指す幸せな
まちづくりの進捗状況と今後の方針について、また、先ほどお話しした新庁舎建築に伴う建設費、これはもう本体工事含めて、20億から30億円になるわけですから、そういうこと、この工事費を下げるという可能性についてもお伺いをしたいと思います。 また、町民の意見を町政に反映させると公約にありますが、現在までにどのように反映されたか。また、今後具体的にどのように活用していくか、町長のお答えをお願いしたいと思います。
○議長(
齋藤忠一君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 昨年の1月に町長に就任いたしまして、現在、1年と約5か月ほど、町政の推進に努めてきたところでございます。就任後につきましては、政策公約の実現に向けまして、議員の皆様をはじめ、町民の皆さんのご協力をいただきながら、取り組んでまいったところでございます。 この間、昨年につきましては、台風19号による甚大な浸水被害、また、今般の新型コロナウイルスの感染拡大など、町民の皆さんにとりましても、地域経済への影響ばかりではなく、日常生活にも大きな変化がもたらされ、大変なご苦労をされていることと、心よりお見舞いを申し上げます。幸いにも、大子町におきましては、コロナウイルス感染の発生が見られておりません。これもひとえに、町民の皆さん一人一人の自覚ある行動の賜物ではないかと考えているところでございまして、改めて感謝を申し上げます。 そんな中ではございますけれども、多くの家屋や町の基幹産業である観光業等に、大きな被害をもたらした台風19号の復興につきましては、国や県からのサポートによりまして、今後、防災工事等が進められることになっております。町の被害の象徴にもなりました水郡線第6橋梁につきましても、再建工事がスタートいたしまして、7月4日には、袋田駅まで運行が再開される運びとなっており、復興への動きが加速しているところでございます。 今年度の当初予算編成におきまして、町の問題解決や公約の実現に向けた5つの柱を定め、事業の推進に当たっているところではございます。浸水被害やコロナ対策を第一に考えまして、町民の安心・安全の推進のほか、経済対策の拡充により、早期の経済環境の回復を図ってまいりたいと、今回の補正予算におきましては、国や県の支援だけでなく、町独自の対策を打ち出したところでございます。 公約の進捗につきましては、本町がさらなる飛躍を遂げるため、おおむねスタートが切れているものと考えているところでございますが、現在も実現に向けた取組を進めているところではございます。 まだまだ道半ばといったところでございますが、本町の発展と、町民福祉の向上を図るべく、町民の皆様や議員の皆様のお知恵をお借りしながら、精一杯邁進してまいりたいと考えておるところでございます。 庁舎に関しましてですけれども、当初こちらの場所で建設をするというところで、私は着任したと思っています。皆さんもご存じのとおりだと思います。そのときの設計費が1億5,000万円、今回場所を移しましたけれども、木造にする前の設計費が7,000万円ということで、私としましては圧縮に取り組めたと、木造になって2,000万円増えるという報告を今日しておりますけれども、そういう小さな節約というのは、私もやっていかなくてはいけないというふうに思っております。そして、庁舎建設の総工費が25億円ちょっとで、私が着任したというふうにも認識しております。やはり、その中でも一番大きいのが20億9,000万円という本体工事でありましたので、ここはやはり限られた補助金をたくさん使いながら、そして本工事のほうにも圧縮をかけていって、後ろ側の外構であったり、先ほど議員のおっしゃる解体工事に関しては節約をしていこうというふうに考えているわけでございます。 また、町民の声を反映するというところでございますけれども、私としましては、着任しましたときの政策公約に関しては、ある一部分、ほんのちょっとを残しましては今順調に進めていられるというふうに自己評価をしております。細かい話は少し出てくるとは思いますけれども、それは今後とも町民の皆様の声を聞きながら、修正すべきところは修正、そして、転換すべきところは転換、このまま進めるべきところはしっかりと真っすぐスピード感を持って進めていきたいというふうに思っております。 以上です。
○議長(
齋藤忠一君) 4番、
菊池富也君の
一般質問は終わりました。
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△散会の宣告
○議長(
齋藤忠一君) 以上で本日の日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会します。 ご苦労さまでした。
△散会 午後2時00分...