◆1番(
菊池富也君) 前段としては、当然やるべきことでありますけれども、私は三人寄れば文殊の知恵と申します。やはり皆さんで集まれば、昨日の質問の中にありました公用車が水没するようなことはございませんよ。 それに、私が前の議会で購入を反対いたしました新しいパソコン、これについても被害を受けたと聞いていますし、町長車につきましては、車庫に入ったままの状態で水没したと聞きました。また、
緊急連絡用として
管理職員に無料で配布いたしました
携帯電話につきましても、何か役に立っていないような気がしております。町民の皆さんの税金で、高額な無駄な買い物をしているように思えてなりません。 以前は、公用車は、
中央公民館や
保健センター、
役場ロータリー等へ移動して、難を逃れていたはずです。それが今回行われないということに対して、すごく疑問を感じております。これは1つの課にですよ、わずか数台です。係員が何名かで移動できますよ。例えば公民館へ持っていくのにしたって、4人で持っていけば、1台戻ってくれば、1台を確保できて、1台を偵察用に置けるわけですから。そういう配慮もなくて、水没をさせてしまったということは、重大な責任があるのではないかと考えております。 それに、12日の土曜日ですから、雨が降ってきたんで、朝集まっていれば、それにも
十分対応、私はできたと思います。その点については、私は少し対応がおかしいのではないかなと考えているところであります。 町内のある会社の会長さんは、自ら夜中に車を移動して、難を逃れた。また、大きなバス会社さんでは、全てのバスを高台へ移動して、難を逃れています。どうしてそれを指導している役場の公用車が水没をするのか。これらについては、今後、大きな検証が必要になるのではないかと考えております。 今後は、この教訓を生かしまして、そういうことのないように
指導体制をとっていただきたいと思いますが、町長、どうでしょうか。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答えを申し上げます。 今回の
初動体制でございますけれども、簡単に言うと、10月11日、前日の夕方には準備が始まっているわけです。始まった上で、全ての管理職に指示をした上で解散しているわけです。 次の朝、集まったほうがよろしいかというお話に関しましては、次の日の朝は、私も役場に参りました。
災害担当者もここにおりました。庁用のバスにおきましては、予定どおり稼働いたしました。そういう状況の中で、午前中におきましては、
通常どおりの土曜日の午前中であったような気がしております。 そういう中で、午後から急激に天候が悪くなってきたのは、もちろん議員のおっしゃるように、事前から想像を絶する台風が来るということでございましたので、課題が残る結果ではございました。 そういう中ですけれども、
公用車水没に関しましては、我々は公用車だけ守るわけにはいかなかったと。町民のいろんな問い合わせ、電話が来ている状況でもございました。公用車は、逃がさなければいけないというのは、もちろん課題が残ると、きのうもご説明しておりますけれども、ある程度の時間から大きな被害を食い止めるために、町民の命を守るほうにかじを取らせていただいた結果であったというふうに認識をしているところでございます。 もう一つ、各全員が集まればよかったということにおきましても、全員がもしここに集まって、その日ずっとここにおりましたら、孤立したわけでございました。
自宅待機をさせていたからこそ、各避難所においては円滑に自宅からその避難所へ補充して行かせることができたということで、ある一定の効果があったというふうに思っているところでございますし、各個人に、課長に渡している
携帯端末におきましても、それなりの効力はしっかりあったというふうに認識しているところではございます。 そういう中ですけれども、いろいろと課題は残ると、私も認めているわけでございますので、今後、そういうことがないように、しっかりと詰めていきたいというふうに考えております。
○議長(
大森勝夫君)
菊池富也君。
◆1番(
菊池富也君) 今回、時間がないので、この点、十分に、今町長からお話し伺いましたんで、それは注意をしていただきたいと思います。 次に、今回の災害におきましては、被災された皆さんは、住居ばかりでなく倉庫、営業車、営業所、
自家用車など、たくさん被害を受けております。町は、住居に関してはさまざまな方法で手当を考えているようですが、これは住民の皆さん、助かっていると思うんですが、私はそれだけではやはり足りないと思うんですよ。営業所に関しては、何の支援もない。それから、
自家用車に関しても、倉庫や納屋なども被災を受けているんですが、これらに対しても、町ではやはり一定の支援をするべきと考えるんですが、町長の考えを伺いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 議員のご指摘のとおり、台風19号の災害におきましては、個人の住居のみならず事業者の事務所や
機械設備、商品や
原材料等についてまでも被害を生じ、12月初旬までに取りまとめた
中小企業者の被害額については、土地・
建物被害額が約15億3,500万円、
機械設備被害額が約24億2,800万円、商品・
材料等被害額が約4億8,700万円と、件数にして177件、
被害総額が約44億5,000万円という極めて甚大な被害が生じたことと認識しておるところでございます。 これまでの町の対応といたしましては、
台風災害以降、
経済産業大臣をはじめ、
関係機関に対し被災した事業所の建物や設備等の復旧・復興にかかわる
助成制度の早期創設、資金繰りに係る
利子優遇制度の充実等の要望を行ってまいりましたが、国等の支援策として、
小規模事業者持続化補助金、
自治体連携型補助金、
商店街補助金等が用意されたところでございます。 町といたしましては、こうした手厚い制度にさらにプラスし、茨城県
災害対策融資を利用して、事業の再建、経営の安定を図る事業者に対し、
信用保証料助成及び
利子補給を行い、返済負担の軽減を図るなど支援をしてまいりたいと考えております。 また1つ、私のほうで、先般、国のほうにも要望に行っているというふうに、ほかの議員に対して答弁をしていると思いますけれども、経産省の見解ですと、あくまでも今の支援に関しては予備費で対応していると。本予算に関しては、もうちょっと時間をもらった上で、状況を見て対応をしていくという口頭でのお話をいただいているところでございますので、その国からの支援をよく見きわめた上で、町としては対応していこうと思っているところです。 あともう一つ、茨城県
被災中小企業復旧支援事業補助金等々、県においても
補助制度が喫緊に来ておりますので、県と国の制度をよく見た上で、町としても対応していこうと思っております。
○議長(
大森勝夫君)
菊池富也君。
◆1番(
菊池富也君) 国・県からは、そのような状況でやっていただきたいと思うんですが、私は、やはり町独自でもできるだけの支援をして、被災された方を救うのが、新しく町長になられた
高梨町長の手腕の見せどころではないかと思うんですが、その点についてはどうでしょうか。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答えを申し上げます。 町独自の支援が先にいって、同じ支援が後から国から来ると、そういうことがないように、まず国と県のほうの
支援制度をよく見た上で対応していきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
菊池富也君。
◆1番(
菊池富也君) それでは、次に被災した町などの管理する施設等の今後について伺いたいと思います。 特に私が聞きたいのは、
福祉作業所、
衛生センター、
水道施設、
FM放送、それから理事長を務めますやな組合について、町の考えをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(
大森勝夫君)
財政課長。
◎
財政課長(
佐藤光保君) ただいまの質問にお答えしたいと思います。 まず、今
菊池議員のほうから言われた内容のほかに、
公共施設としての全体的な被害の状況と対応について説明をした後に、個別の話に移りたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 個別にということですか。 それでは、まず
高齢者センター、
福祉作業所でございますが、
福祉作業所につきましては、
床上浸水となっております。現在、今までそこで
福祉作業所として約20人程度の障害者の方が作業をしておりましたが、使えないという状況でございます。 これにつきましては、来年度、令和2年度の予算で取り壊しを考えております。 なお、その作業所については、現在、池田の旧
ウエルシア跡地に仮に移転をしまして、そちらのほうで作業を進めるというような計画でおります。 それから、
衛生センターでございますが、
衛生センターにつきましては、事務所のほうが
床上浸水というような状態になりました。 なお、設備のほうについては水没というようなことで、大きな被害を受けた状況でございます。敷地いっぱいに泥がたまりまして、これによりまして
し尿処理設備の全ての機能を、今現在失った状態となっております。 この
衛生センターにつきましては、
施設そのものが壊滅的な被害を受けている状況でありますので、その復旧には相当の費用と日数がかかると考えております。今のところ、同じ敷地内にかさ上げをして、新設する方向でいるという状況ですが、これにつきましては、国それから県に対しまして、支援の要望を現在検討して行っているところでございます。町民の生活に支障を来さないよう、1日も早く復旧できるよう努めてまいりたいというふうに考えております。 次に、
水道施設につきましては、
頃藤取水場及び浄水場、
西金浄水場、
生瀬取水場が浸水の被害を受け、
機械設備が使用できない状態になりました。 現在、
水道施設につきましては、皆さん、ご存じのとおり、
応急復旧により断水が解消されております。全戸解消されておりますが、本復旧につきましては、令和2年度中の復旧を見込んでいるというような状況でございます。 私のほうからは以上です。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 総務課からは、
コミュニティFM演奏所が
床上浸水となったことによっての今後の対応策でございますけれども、
FM演奏所では、
放送機器でありますとか、
事務機器が損壊をいたしました。現在は、町内の町有地を活用した上で、仮設での
コミュニティFM演奏所の手続を総務省と協議中でございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) やな組合につきましてお答えいたします。 やななんですけれども、被害が大体2,100万円ぐらいというような形で見込まれております。大きくはトイレ、外トイレですね、そちらのほうが浄化槽、それから建屋等も全て使えない状態になっております。それから、おとりアユを入れている場所とか、それから建物の1階部分は水に浸かってしまっていますので、そちらのほうも全て使えない状態になってしまっておりますので、かなりの被害の額となっております。 今後、やな組合としてのあり方とか、そういったところも含めまして検討していきたいとは思っておる状態でございます。
○議長(
大森勝夫君)
菊池富也君。
◆1番(
菊池富也君) ぜひ早期に直していただきまして、元の生活が早目にできるように町としても最大限の努力をお願いしたいと思います。 次に、今回の被災した中に、
畜産農業協同組合があるんですよ。大子町の
基幹産業であります畜産業、これの取引市場です、ここにつきまして
畜産農業協同組合では、計量機が使用できなくなりまして、11月の市場、これが開催できませんでした。それで、
常陸大宮市のほうの市場で開催、そこへ出荷して行ったと聞いております。 ところが、私がお聞きしたところによりますと、畜協では、今度のこの市場に対して
取扱手数料をいただいていないというような状況になっております。これでは、畜協自体を維持するのが私は困難になってしまうんではないかと。生産者は、じゃ、これからどうすればいいのか、この点について迷ってしまうんではないかと思っております。確かに、今、
後継者不足で頭数も減っております。それでも、畜協には職員がおり、そして町でも大きな補助金を出して、国からも支援をいただいて常陸牛の繁殖和牛の育成に努めているわけです。こういうところを、今後、町の手を差し伸べるべき、また間に入って
畜産農業協同組合を守る、あるいは雇用を発展させていく、そのような取り組みが必要ではないかと考えておりますが、町長のお考えをお伺いいたします。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) 今回の台風19号で被災した大子町
畜産農業協同組合の
被害状況ですが、事務所が
床上浸水、
床やドア等の修繕、車3台の水没、もろもろ合わせまして金額換算で約400万円程度の被害とお聞きしているところでございます。 また、運営に関しましては、
手数料等の問題がやはりまだ解決しないというのは、私のほうで報告は受けているところでございます。 この後の運営等々、それから町のバックアップ等々におきましては、事あるごとにお会いするたびに支援、それから我々町としてもどうしていくのかというのは、どこかでは決めていかなければいけないなというふうに思っております。
担い手不足の中であったりする中で、大子町でああいうお競りが行われるというのは、私は個人的にはいいことだと思っていますから、前向きに検討してまいりたいと思っておるところでございます。
○議長(
大森勝夫君)
菊池富也君。
◆1番(
菊池富也君) そうですね、やはり私のうちでも昔和牛を飼っていたことがあるんですけれども、大子町の牛はとてもいいので高値で取引がされます。ですが、そこの機関であります
畜産農業協同組合がなくなってしまうとか、あるいは自然消滅してしまうとかいうようなことですと、大変困りますので、ぜひ大きな支援を町でしていただきたいと考えております。 最後になりましたが、町長も1年が過ぎまして、来年度の予算編成にご苦労をされている時期とは思います。公約にありました「幸せな
町づくり」の具体的な施策をお聞かせいただきたいと思います。特に重点施策として農業の振興策、それから町長の考えるものだけで結構ですので、簡単にご説明をお願いしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 社会情勢が劇的に変化する時代になってきていると思っております。そういう中で、本町の輝くビジョンを見据えた事業を進めてまいりたいと思っているところですが、今般の被害に遭ったところでございますので、幾ばくか優先順位を入れ替えながら、町民の安心・安全のための施策と、それから当初就任しましたときの施策、両方きちんとバランスよく進めていかなければならないと思っているところです。 着任してもうすぐ1年ではございますけれども、年度に直しますと、あと4カ月ぐらい残っておりますので、詳細はそこでしっかり詰めていきたいと思っているところでございます。 農業に関しましては、先ほど
菊池議員おっしゃるとおり、やはり
担い手不足、これが活気にやはりつながってくるというところもあると思います。そういう中での他市町村、それから国・県との連携という中で農業のほうも衰退しないように、しっかりと持続できるように、国のほうでもソサエティ5.0の実現等々の施策を打ち出してきておりますので、持続可能な大子町をしっかりつくっていけるようにしていきたいと思っているところでございます。
○議長(
大森勝夫君) 残り2分です。
菊池富也君。
◆1番(
菊池富也君) 今回、30分という短い時間での
一般質問なものですから、なかなか内容的にまとまりませんし、突っ込んだ質問もできませんでしたけれども、町長の姿勢として、私はやはり新しい
まちづくり、それから幸せな
まちづくりということがあるわけですから、ぜひ被災された方に十分な支援と、それから今後の新しい
まちづくりに思い切った施策で取り組んでいただきたいと思います。 これで、私の
一般質問のほうは終了といたします。
○議長(
大森勝夫君) 1番、
菊池富也君の
一般質問は終わりました。
---------------------------------------
△須藤明君
○議長(
大森勝夫君) 次に、2番、須藤明君の
一般質問は30分以内です。 須藤明君の
一般質問を許します。 須藤明君。 〔2番 須藤 明君 登壇〕
◆2番(須藤明君) 議席番号2番の須藤です。 議長の許可を得ましたので、通告書に従いまして質問をしたいと思います。 まず1つ目は、台風19号の町の対応について。 2つ目は、それに伴いますこの観光振興、これについてご質問をさせていただきたいなとそういうふうに思っております。 まず初めに、このたびの台風19号で亡くなられた方に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。 さて、去る10月11日、気象庁の記者発表がございました。台風の前であります。大型で非常に強い台風19号は、12日夕方から夜にかけて強い勢力を保ったまま東海地方、または関東地方に上陸し、その後、北東へ進む見込みであると。12日から13日にかけて東日本を中心に猛烈な風が吹き、記録的な暴風雨となるところもあるでしょう。また、非常に発達した雨雲がかかるため、記録的な大雨となる見込みである、状況によっては大雨特別警報を発する可能性があると、このように報じております。 町長は、この気象庁の発表を聞いて、まずどういうふうに感じられたのか。後でお答えをいただきたいと思いますが、ご質問したいと思います。 それから、10月12日午後7時ごろ、伊豆半島に上陸をいたしました。関東地方を縦断して、13日正午に日本の東の海上で温帯低気圧に変わったと。東海から東北を中心に広い範囲で記録的な大雨、暴風、高潮となり、複数の河川が氾濫するなど、大きな爪跡を残しました。 大子町においても、死者1名、浸水家屋、これ資料によりますと、床上・床下浸水合わせて577棟、
中小企業者の被害額は162事業所で約42億、町道の土砂流出や倒木、農作物の被害、観光業の被害など多くの被害に見舞われました。 町長は、この
被害状況をどのように捉え、今後どのようにこれを取り組んでいくのか。先ほどの気象庁の発表を聞いてどう感じたかと、あわせてお聞かせをいただきたいと、そのように思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 今回の台風では、大子町で初めて大雨特別警報が発表されるなど、極めて広範囲において河川の越水、土砂崩れが発生、道路や電気、水道のインフラ、農作物、地域の産業などに甚大な被害をもたらし、未曽有とも言える災害になりました。 当然この台風が来る前から、先ほどもご説明申し上げましたが、10月9日から情報収集には取りかかっておりました。そして、10月11日の前日の夕方、招集をかけまして、関係各位のほうに十分備えるように、大枠ですが指示をしている状況でもございます。 そういった中で、私たちも10月12日夕方におきましては、私、副町長、教育長もそろいまして、この孤立した建屋の中で一晩過ごしながらいろいろな救助活動、それから情報収集、それから苦情の対応、いろんな電話がかかってくる中で、不安な一晩を、私も過ごした一員だと思っているところでございます。 やはり、先ほど車の話もございましたけれども、この災害に関する対応というのは、多岐にわたってきているところです。例に出しますけれども、あの雨の夜ですね、自宅から逃げられないという電話も役場のほうにかかってまいりました。急いで、消防のほうに回した事実もございます。それから、池田地区のバイパス付近で1人取り残されているという電話が何本も入ってきまして、そういうきっかけで自衛隊のほうにも派遣をお願いした状況に、私のほうでかじを取らせていただいた状況でございました。 みんなの力を合わせて、何とか乗り切ったというように思っているところでもございますけれども、先ほどの公用車の問題であるとか課題においても、もちろん残っているというふうにも思っております。いろいろなことを踏まえて、しっかりとこれから準備をしていかなければならないとも思っているところでございます。 また、今回の被害においてでございますけれども、1日も早い復旧・復興、生活となりわいの再建に向け、廃棄物、土砂の撤去、住宅の再建、観光需要喚起に向けた対策、公共土木施設の復旧、農地農業用施設の復旧、交通の確保等課題は多いですが、積極的に取り組むべく施策を取りまとめ、しっかりとした予算措置をこれからとっていきたいというふうに考えているところでございます。
災害対策本部と3日ぐらい遅れましてスタートしましたボランティアセンターにおきましては、今後、支え合いセンターと改称して、しばらく続けていこうというふうにも思っているところでございます。 それから、ごみ問題に関しましても、当面まだまだかかる状況かと認識しておるところでございますので、安心・安全に向けて課題をしっかりと克服しながら、進めていきたいと思っておるところでございます。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) 今の言葉を聞いて、不退転の決意で臨むというような感じを受けたわけでありますが、町民皆さんのためにぜひ克服をしていっていただきたいと、そのように思うわけですが、そこでお伺いをいたします。 昭和61年8月5日、今から31年前のことであります。台風15号によって、町内において浸水被害が発生をいたしました。皆さんも記憶にあると思います。役場が水没をし、泉町や小久慈地区、多くのところで被害を受けたわけであります。 そのときの教訓をもとに、浸水被害防止のために湯の里公園、それから役場玄関脇、農林課脇の3カ所に、計3台の排水ポンプが整備されたというように聞いておりますが、これは間違いないでしょうか。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 過去の水害等の経験を踏まえまして、ただいまお話しいただきました3カ所への設置を行ってきたところでございます。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) 今回のこの台風において、この排水ポンプというのは適正に作動したのかどうか。排水ポンプが作動しなかったのではないかとのお話も聞いておるところですが、そのような苦情や指摘は町のほうにあったのかどうか、お伺いをしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 各方面から、ポンプは本当に回っているのかとか、ただいま議員からお話しいただいたように、稼働の状況はどうだったのかというような多くの問い合わせはいただいたところでございます。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) 排水ポンプは、最後まで作動し続けたのでしょうか、お伺いしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 当日は、全ての排水ポンプが正常に稼働していたことを職員が確認しておりますが、ただ、浸水の度合いが増してきた後に、また確認に行けたかどうかということまで考えますと、職員が確認できた時点では正常に稼働していたというお答えにさせていただきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) 最後までの確認はできなかったということでよろしいでしょうか。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 時間を追って確認することは、現実的にはそのときにはできませんでした。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) 昭和61年の浸水被害を教訓に置いて、この排水ポンプが整備された経緯があるわけであります。今回、さらにそれを上回る大きな被害が出たわけですが、今回の浸水被害を教訓に、また減災対策という観点からも、この排水ポンプ、せっかくあるものですから、さらにこれを使っていくということを考えれば、増設または大型化の検討をするべきではないかなというふうに考えますが、町の考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) まず、前提としてお話したいのが、今後の対策についての考え方でございますが、中心市街地においては、ご案内のように、近年、
文化福祉会館まいんでありますとか、国道461号の整備などで、大きくその区画でありますとか地形が変化をしてきている状況がございます。 それらを踏まえますと、まずは排水計画の検討を行うとともに、中心市街地の町掘りでありますとか側溝の断面・勾配、表面水の流れなどの調査を行って、内水量、表面水でありますとか、側溝から来ます内水でございますけれども、内水の水量の全容を把握する必要がまずあるというふうに考えているところでございます。同時に、国・県の支援をいただきながら排水施設の整備を進めていきたいというふうな考えを持っているところでございます。 そこで、議員からのお話にありましたように、恒久的な排水計画の策定までは時間がかかると思われます。本定例会におきまして、債務負担行為の額を上限としておりますけれども、緊急的に排水ポンプ車の導入を予定しているところでございます。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) 緊急的な排水の対策というようなことでありますが、地球温暖化の影響もあり、これから先心配だというような、そのようなお話も聞いておりますし、震えておる現状であります。町民の方々の不安を払拭するためにも、減災対策という観点からも、ぜひ早急な対策、これを考えていただきたい、そう思い、次に移らせていただきたいと思います。 気象庁は、記者発表の中で次のようなことをつけ加えております。 伊豆に加えて関東地方でも土砂災害が多発し、河川の氾濫が相次いだ昭和33年の狩野川台風に匹敵する記録的な大雨になる恐れがあると報じました。具体的に事例を挙げて報じたことは異例だったようでありますが、61年前に起こった台風のこと、わかる人も、どういう状況かということがわかる人も少なかったのではないでしょうか。 しかし、この気象庁の具体的事例を挙げて発表したこと、これは危険が迫っている、命にかかわる災害が押し迫っているというシグナルだったんではないでしょうか。 今回の町の情報伝達でも、多くの方々よりご意見をいただきました。緊急放送は数え切れないほど流されておりました。私も聞いております。大子町全域に警戒レベル3、または警戒レベル4というような放送が発令がされました。そういう放送が流れましても、うちは大丈夫とかなかなか腰を上げない、動かない人が多かった。先ほどの気象庁の発表ではありませんが、どこどこの場所で何々が起こっている、どこどこの地域の方は至急避難というような旨の具体的な情報も取り入れた防災情報の発表というのは考えられないのか、町の考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 本年出水期、6月ころからでございますけれども、内閣府が改定をしました
避難勧告等に関するガイドラインの改定を受けまして、災害発生の恐れの高まりに応じた住民がとるべき行動を直感的に理解できるように、5段階の警戒レベルを用いた
避難勧告等を発令しているところでございます。
気象情報につきましても、住民が自らの判断で避難行動がとれるように、警戒レベルに対応したその防災の
気象情報を提供しているところでございますけれども、議員のご指摘のとおり、町民の方によくご理解をストレートにいただくような浸透というのは、まだなかなか難しいところがあると思います。 平常時から町民の方への積極的な広報、啓発を行って、ご自分の命を自ら守るというふうな、そういう意識の徹底を図りながら、今後の避難行動の理解を促進してまいりたいと考えているところでございますが、その現況を取り入れた防災情報の伝達のお話でございますけれども、どこどこの地域の方は至急避難というようなことは、言葉は違いますが、似たような表現は使っております。土砂災害の警戒については、大字どこどこの方は避難をしてくださいというふうなことも伝えておりますけれども、ただ、やはりもっと工夫ができないのかというふうなお話だと思いますので、緊急告知FMラジオにつきましては、直接的に情報伝達できる手段ではありますけれども、ただ、その情報量が、伝達できる情報量は限られているのが現状でございます。消防団でありますとか行政区長などの災害現場との連絡体制の構築、これらの課題もございます。 今後は、より効率的でわかりやすい情報伝達について、防災関係者の意見を伺いながら、議員がお話しいただいたようなことも含めまして検討をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) 胸まで浸かり、やっとの思いで避難した、避難することができたとの声もいただいております。今、
総務課長が言われましたように、連携を図りつつ情報を的確に伝達する、今何が起こっているのか、防げる命を救うことが大切だ、そのように思います。 次に、観光振興についての質問に移ります。 産業の振興、特に半減している観光の振興を図る必要があります。今回の災害の影響で宿泊キャンセルが相次いだ観光業を支援するため、政府は被災地の宿泊施設の宿泊料を1人1泊当たり最大5,000円補助するふっこう割が設定されました。本件の補助金額は約1億3,600万円、台風19号で温泉旅館が浸水したり、水郡線の一部区間が不通になったりしているほか、りんご園が風評被害に遭うなど大きな打撃を受けた我がこの大子町。県は、補助金を原資に、12月中旬のふっこう割開始を目指すとありますが、これらの支援策について町はどのような役割を果たしていくのか、お伺いしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) 議員のご指摘のとおり、台風第19号による直接の被害、また風評被害によって、例えば袋田観瀑施設の利用者数でございますが、10月期においては前年度比マイナス50.8%減の2万5,467人ということでございまして、続く11月期においては、前年度比マイナス24.9%減の10万1,014人ということでございました。 このことにつきましては、
台風災害による影響が顕著にあらわれた10月期ではございましたが、災害直後から茨城県やJR東日本水戸支社をはじめ、放送・報道各社においてさまざまな支援、そして、町観光協会、町特産品流通公社、観光りんご園等との連携により行ってまいりました奥久慈りんごを中心とした広報宣伝、物販、観光PRなど、風評被害の払拭に向けたさまざまな取り組みの効果により、訪れる観光客に回復の傾向が見られてきたのではないかと考えているところでございます。 さて、このご質問のふっこう割の事業の概要につきましては、台風15号及び19号の影響により落ち込んだ観光需要の回復に向けた国の支援策ということでございまして、災害救助法適用都県である茨城県が補助事業者となりまして、宿泊料金等を1泊当たり5,000円から3,000円割り引くなどといった旅行商品代・宿泊料金の低廉化事業及び公共交通事業等の対象とする代替的交通手段の活用による旅行促進事業で、12月中旬から来年3月中旬までを実施期間として行うものとお聞きしております。 そのような中、町の役割といたしましては、このお得なふっこう割を利用いたしまして宿泊を目的に来町されるお客様の誘客を図るため、積極的なPRを行い誘客につなげることをしていかなければならないと思っております。おいでいただくきっかけとなるような冬のイベントを企画し、誘客につなげていきたいと考えているところでございます。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) ただいまのお話の中で、私が聞きたいこともみんな話をいただいた部分もあるんですが、10月、11月のこの主な観光施設の減少というのは、先ほども課長が言われたように50.8%、袋田の滝では減になっている。また、グリンヴィラにおいては、43.8%減になっているというようなことであります。それから、11月に入ってから24%減というような、そういうふうなキャンセル、減になっているというようなお話でありますが、このふっこう割というのは、先ほど、課長もお話しされていましたけれども、宿泊費やツアー代金から1人1泊当たり最大5,000円、上限額が決まっていて、1万5,000円というのは3泊までというようなことで、外国人の場合には5万円までと、来年3月までのこの実施期間であると、そのようなこともわかるんですが、この宿泊事業所や予約サイト運営業者が各社から被災地の観光支援をする宿泊割引クーポン、これが配布され、旅行会社の宿泊予約時にそのクーポンを利用することで宿泊料金が割引になっていくということでありますが、町内の対象となる宿泊施設は、予約サイト、いわゆる楽天とかJTBとか、そういう予約サイトにどのくらいこの大子町の旅館が入っているのか、全て入っているのか、その辺おわかりであればお聞かせいただきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) 予約サイトのご利用をどれぐらいというご質問ですが、全部の旅館を調べたわけではございませんので存じ上げてはございませんが、袋田の地域にあります旅館等においては数件、そのような予約サイトをご利用になっているということも伺っております。 また、今回町で旅館組合で行っています助成、宿泊助成のほうも、ことしのご利用の事業の中で予約サイトをご利用いただくような形で進めているということもございますので、そういった観光協会、それから旅館組合等で行っている宿泊助成のほうの登録をなさっている方の宿泊旅館等においては、そういったところもことしから始めているところもあると存じ上げております。 ただ、それが何件かということは存じ上げておりませんので、お答えは差し控えさせていただきます。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) 結局、予約サイトの中に入っていなければ、登録されていなければ、せっかくこのふっこう割を利用しても、そこの旅館には行かないということですよね。だから、例えば大子町に15件の旅館がある。その中で、いや、5件しかその予約サイトの中には登録されていませんよといっても、ふっこう割、ふっこう割とみんな言っていても、5件の旅館、ホテルしか利用されないということは、あとの残された小さな宿泊施設というのは蚊帳の外に置かれているということではないですか。 だから、そういうことを町がしっかりと把握した上で、先ほどの観光協会がやっている、旅館組合がやっている割引制度というものをもっと充実させていきましょうとか、フォローしていく、支援していくような、そういう考え方がないのかということを聞きたいんです。だから、わからないではなくて、行政はやはりもっと突っ込んで話を聞いていくという。 業者が、要するに予約サイトを設定するというのはわかります。しかし、こういうふっこう割で国から1億3,600万円の金が茨城県に入ったということであれば、大子町全体に行き届くような施策を考える。一部の旅館、ホテルがそれでいいということではないんです。大子町全体に広がっていかなければならないということは、入っていないところの支援策というのをどう考えているんだということをお聞きしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) それでは、宿泊施設における直接予約の方の適用も、このふっこう割はございます。宿泊施設が、部屋を割り引く価格で提供することで適用されます。それは、各宿泊施設において、事務局に対しふっこう割適用対応施設の登録を行うことで、その補助金の交付金を受けることができることになっております。 ですので、予約サイトをお持ちでない宿泊施設も登録において使用することが可能となっておりますので、町といたしましても、こちらの直接予約なさる旅館組合等においては、そちらのほうの登録のほうを進めてまいりたいと思っております。
○議長(
大森勝夫君) 須藤明君。
◆2番(須藤明君) それでは、その宿泊割引クーポンというのは、どういうふうに取得するんですか。宿泊割引クーポンがなければ、次の段階に移っていかないのではないですか。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) その宿泊予約サイトへの適用ですと、クーポンを利用することが適用となるんですけれども、直接予約の方に対しては登録をしておいていただいて、ご利用になったことを報告することによって、補助金ですか、そちらのほうが直接旅館のほうに交付されるということになっております。
○議長(
大森勝夫君) 残り2分8秒です。 須藤明君。
◆2番(須藤明君) 時間がないので、次に移りたいと思います。 これは観光客の誘致、先ほども課長のほうからお話がありましたけれども、もう一度お聞きしたいんですが、誘客を図るために町独自の取り組みというのは急務である。どのように大子町をPRして、観光客の誘致を図るのか。観光協会とのどのような連携を図っていくのか。町は、観光振興基本計画、これが来年度、3年目に入るわけであります。22年度までの計画の中で、数値目標として入り込み客数が150万、宿泊客数が11万9,000人というふうに設定をされております。 新たな観光客誘致に向けた具体的な振興策、これを考えているのか。先ほどの宿泊割引券、町独自でやっているやつの支援策を充実していくとか、具体的なそういう施策を考えているのか、お伺いをして、終わりたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
観光商工課長。
◎
観光商工課長(
内田さち子君) 具体的に、先ほどのふっこう割に関しましても誘客につながっていくことだと思っておりますので、本定例会において議案として提出させていただいております一般会計補正予算の第5号において、ふっこうイベント運営業務委託料450万円を計上しているところでございますので、そういったところも含めてやっていきたいと思っております。 また、次年度の事業といたしましても、観光協会と深く連携をとっていきまして、今後も今まで以上に業務のほうも充実させてやっていきたいと思っております。また、新たに観光基本計画の中に載っておりますアウトドアとか、それからサイクリング、そういったところも充実させていきたいと思ってはおりますので、今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします。
○議長(
大森勝夫君) 2番、須藤明君の
一般質問は終わりました。
---------------------------------------
△
佐藤正弘君
○議長(
大森勝夫君) 次に、11番、
佐藤正弘君の
一般質問は30分以内です。
佐藤正弘君の
一般質問を許します。
佐藤正弘君。 〔11番
佐藤正弘君 登壇〕
◆11番(
佐藤正弘君) 議長の許可がおりましたので、発言させていただきたいというふうに思います。 質問の冒頭、亡くなられた方にお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さんにお見舞いを申し上げます。1日も早い復旧・復興と、災害が繰り返されない
まちづくりのために力を尽くしていきたいというふうに思います。 さて、台風19号の被害の対応と今後の対策についてという質問と、庁舎建設、そして来年度予算編成についてという部分を質問する予定です。 まず初めに、台風19号の被害の全容はどうだったのか。先ほど、中小企業等の被害が177件で44億5,000万円というふうな被害を出されましたけれども、その全容、ほかの部分はどうだったのかと。また、町の地域防災計画に基づく
災害対策本部の組織図では、総務部、厚生部、経済部、建設部、教育部、消防部に分けられて、担当課がそれぞれその中に組み入れられていると。分掌事項は膨大でありますけれども、十分それができたのかどうか。 また、今後の地域防災計画、きょう持ってまいりましたけれども、平成25年に作成されたものです。かなり中身がマッチしていない部分があるということですけれども、この改定をするつもりはないのかどうかという質問です。その点について、お答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 被害の全容についてお答えさせていただきたいと思います。 台風による記録的な豪雨の影響で、久慈川、押川が氾濫をいたしまして、河川沿いの住宅あるいは事業所、医療機関が浸水しまして、久慈川にかかっております水郡線の橋梁が流されるなど、町内の広範囲にわたりました甚大な被害が発生をしました。また、町内の各地での土砂崩れもございまして、道路の通行止め、一部の地区での停電、断水が発生したところでございます。 主なものでございます。 ただいま申し上げます数字、被害額等につきましては、今議会の直前にもう一度関係課に投げまして、把握した内容でございますので、もしかすると議員がお手持ちの数字と若干違いがあるかもしれません。ただ、それを入れましても、いまだに把握ができていないところもあるかもしれませんので、その点についてはご了解いただきたいと思います。 住宅被害としましては、全壊が35棟、大規模半壊が107棟、半壊304棟、一部損壊137棟、現在把握しているのは、合計583棟となっております。 道路河川の被害としましては、12月5日現在で、道路が157件、農道14件、
林道43件、河川118件となっております。
公共施設の被害としましては、大子町役場の地階、第1分室1階、第2分室、公用車21台、
衛生センター、町立松沼集会所、旧
高齢者センターなどが浸水をしました。奥久慈憩いの森の進入路、それから、旧カヌー国体会場であります奥久慈渓谷駐車場の護岸が破損をしております。光ファイバーケーブルが電柱等の折れてしまったことによって損傷をしております。 農業被害でございますが、土砂崩れ83件、土砂の流入77件、浸水8件、堰に被害があったところが22件、畜産関係が3件、その他16件の、計209件となっております。農業被害の内訳としましては、水田が111件、畑が46件、山林11件でございます。 停電でございますが、町内の各所で約700件ございまして、10月14日に解消をしているというふうに確認をしております。 断水でございますが、各浄水場系で施設への被害がございまして、町内各所で断水をいたしました。水道課のほうで対応を急ぎまして、10月22日に解消をしたところでございます。 医療機関の被害でございますが、町内5つの医療機関が浸水をいたしました。10月15日から27日までは、
保健センターにおいて救護所を設置をしたところでございます。28日には、全ての医療機関で診療を再開いたしました。 水郡線ございますが、現在流出しました橋梁などの復旧に向けて作業を行っているところでございます。JRのお話によりますと、常陸大子駅から西金駅間の運転再開まで1年以上かかる見通しでございます。 なお、運休区間では臨時バスが運行されているというふうな状況でございます。 被害額でございますけれども、町道、農道、
林道、河川で4億7,685万円、農地、農業施設、農作物等で1億7,046万4,000円、水道事業で2億6,938万円。 中小企業、医療機関でございますが、以前に議員の皆様方にその時点で中小企業関係の被害額をお伝えしたときに、議員からは、医療機関の被害の金額把握はどうなんだということで、その時点では十分確認ができていなかったために、お伝えした金額は医療機関の被害の額は入っていないというふうにお伝えしましたが、担当のほうに確認しましたところ、その時点から医療機関の被害額が含まれていたということで、その説明については訂正させていただいた上で、ただいま申し上げました
中小企業者、そして医療機関の被害の額は44億4,964万円でございます。医療機関は、約6億円強が含まれているというふうに聞いているところでございます。 行政機関1億6,951万3,000円の、ただいま申し上げました数字を足し上げますと、55億3,584万7,000円というふうになっております。先ほど申し上げましたように、まだ把握し切れていないところがあるかというふうにも思っております。 続いて、
災害対策本部の機能でございますけれども、これはさきにお答えをしました
菊池議員への答弁と重複いたしますが、10月11日の
災害対策本部連絡会議におきまして、町民の命を優先的に早期の災害対策を行うということを内部で
情報共有いたしました。あわせて、全職員に対しましては、台風接近に伴う
防災体制の確認と連絡体制の確保を共有いたしたところでございます。 翌日の12日には、
防災気象情報に留意しながら、適宜、
災害対策連絡会議から
災害対策本部まで
防災体制のレベルを移行しながら、
避難勧告等の判断、
伝達マニュアルで定める基準よりも早目に
避難勧告等の発令をしたところでございます。 また、
災害対策本部から避難所の開設・運営につきましても、管理職に対し
自宅待機、出勤を指示して、早期の対応をしたところでございます。予想をはるかに上回る豪雨と河川の増水の中で、町内の各所において多くの住民の方、事業所が被害を受ける結果となりましたけれども、
災害対策本部といたしましては、与えられた時間と環境の中では、最大限の努力と成果を出すための努力ができたというふうには認識しているところでございます。 それから、議員からご質問のありました地域防災計画の改定についてのことでございます。 今年度、既に現行計画について、24年度末に策定をしました前回のそれ以降の制定、あるいは改正のあった防災関係の法令でありますとか、関係指針等の内容を反映するとともに、国・県等の公表する最新の上位計画でありますとか、被害の想定などとの整合を図るための更新、見直し作業を行っているところでございます。更新、見直しに当たっては、庁内の組織体制の変更でありますとか、近年の各種災害の教訓など、最新の知見も踏まえて進めているというふうな状況でございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) 1問で10分経過してしまいました。できるだけ私も手短に質問しますから、よろしくお願いしたいというふうに思います。 土砂災害・洪水ハザードマップでは、今回その浸水した地域は、どのように表示されていたのか。また、河川が氾濫した場合、浸水想定地域というのがありますけれども、そこに今回の浸水した場所が指定されていたのかどうか、その点についてお答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) ハザードマップにつきましては、県のほうが見直した基準に基づきまして、色合い等を変えて、最大どの辺までの浸水が想定されるか、もしくは土砂災害が危険があるか、それらのことを地図の中に示しているわけでございます。 これらにつきましては、各住民に対しまして、ぜひご自分のお宅の周囲の状況を確認していただきたいということは呼びかけをした上で配布をしているところでございます。 それから、浸水想定区域を含みますこの災害を踏まえた、例えばレッドゾーンでありますとか、その中にある指定避難所、それから指定緊急避難場所、あわせて洪水の浸水想定区域にあります指定の避難所などにつきましては、早急に見直しが必要であるというふうに考えているところでございます。その中には、一部それらのエリアがかかっているというところが含まれているところがあるということでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) 質問した内容は、今回浸水したこの中心地域で、そのハザードマップにはどのように表示されていたのか。その危険性があるよと、赤になっていたとすれば、それはそれでいいんですけれども。 それと、その浸水想定地域というのに指定されていたのかどうか。例えばこの辺だとかまいんだとか、そのことについて聞いたわけですけれども。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 失礼いたしました。 今回の台風によります災害を受けました浸水地域については、全てハザードマップの上から言いますと洪水浸水想定区域に含まれていたところでございます。まいんにつきましても、すぐ近くのところまでそれらの対象エリアとなっている、もしくは一部がかかっているなどの周囲の施設の中に介在しているところでございます。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) わかりました。 では、次ですけれども、台風19号、多くの議員が質問していますけれども、当初、大雨による土砂崩れというふうなのが心配されましたけれども、最終的には久慈川、押川等の洪水が大きな被害をもたらして、先ほどのような結果になっているわけですけれども、大子町自体は地域によっての差、要するに、黒沢だとか生瀬だとかその地域によって差が多いわけですけれども、600カ所以上が土石流の警戒地域等になっているわけですけれども、平成25年度の、先ほど見せましたその防災計画の中では、600カ所のうち300カ所が指定されているわけですけれども、それ以降、確認されているのかどうか。多分そのどこか、例えば県なり国なりがその確認をして指定していくということだと思うんですけれども、半分しか指定されていないということですけれども、それについてはどのようになっているのか、お答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 土砂災害の警戒区域については、現在、イエローゾーンと言われるところについては634カ所ございます。そして、先ほども少し答弁の中に使わせていただきましたレッドゾーンでございますが、重複するところがございますけれども、553カ所ということで、大子町では把握をしているところでございます。 これについては、茨城県のほうと連携をしまして、見直し等については、住民説明会の参加なども町でも行いながら、これらについての対応を進めているところでございます。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) 防災計画では、600カ所のうち半分しか確認されていないということですから、地域の連携をとって、早急に対策を立てるようにぜひお願いしたいというふうに思います。 次に、先ほどの被害の中で、被災者とまた中小企業で
基幹産業、中でも大きな打撃を受けていると。先ほど
菊池議員も質問いたしましたけれども、それぞれ例えば被災者には、あと
中小企業者には、あと農業関連の人たちにはと、町としての支援はどのようなものがあるのか、それについてお答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) お答えをいたしたいと思います。 被災者の支援でございますけれども、町としての支援に限りましてお話を差し上げます。 町内で被災された世帯に、被害の程度に応じて最大20万円を支給します大子町災害見舞金、町の制度でございますが、このほか、町が罹災をされた住宅を被災者にかわり町が修理する仕組みになりますが、住宅の応急修理、これは国の制度でありますが、町が契約を行って業者さんと契約、話をするということの手順になっております。 それから、被災者生活の再建支援金にかかわる分でございますが、町独自に対象世帯を半壊世帯まで拡充をいたしておりまして、その半壊世帯に対しては25万円を支給するというふうな形を現在進めているところでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) 被災者に対して最大で20万円、見舞金制度があるということですけれども、今回被災した人たちは、その20万円ではとても再建するというのは、まず不可能だと思うんです。最低でも、例えば電気製品等でも50万とか100万とかそのぐらいの金額になると、上積みしてでも被災者を支援するという町独自のやり方が求められるんではないかというふうに思いますけれども、その点についてはどのように考えるのか、お答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 先ほど、
菊池議員にも答弁させていただきましたように、今、国の支援策、県の支援策というのが順送りではないんでしょうけれども、続々と出てきておる状況ではございます。 半壊世帯におきまして25万円を拡充というのは、当初からすぐ町のほうも対応した状況でございまして、本来であればないものが25万円出てきているという状況においては、半壊世帯の方々においても効果はあったんではないかと思います。 それから、私のほうも被災しましてから町の中をしっかりと歩いてきておりますけれども、被災物資のほうもたくさん今回、ボランティアセンターのほうに届けていただいている状況で、被災の重かった方においても、いろんな支給品を配らせていただいている状況だと思います。 この後、いろいろな制度の取り組みに関しての効果を検証しながら、町として必要があれば、また検討してまいりたい、そういうふうに思っております。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) 災害見舞金制度自体は、台風に限らず、もともとありましたよね。今町長は何かなかったというような、新たにというふうなのを出しましたけれども、町の見舞金制度というのはもともとあったと。ありましたよね、それはね。それに上乗せされているということですか。
○議長(
大森勝夫君)
福祉課長。
◎
福祉課長(神長敏君) 議員おっしゃるとおり、災害見舞金制度は従前からございました。 ただいま町長がご答弁申し上げた25万円というのは、全壊100万円、大規模半壊50万円という国の制度があるところに加えて、国の制度はそこまででございます。そこに加えて半壊の制度がないところを町独自でつくったというのが25万円でございます。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) 国の支援、県の支援も合わせてやって、それで足りない部分は町のところで検討したいと、先ほども答えていたようですけれども、ぜひその部分で。とてもその見舞金だけでは復旧・復興というのは難しいと思うんで、その部分に最大限の力を尽くしていただきたいというふうに思います。 次に、避難所の問題です。 避難所は、設置に当たっては、たまたま今回の台風は10月でしたけれども、冬、例えば何かが起きるとか、夏、何かが起きるというような状況もありますし、大雨だったり、大雪だったりあるとすると。そのような状況で、今後のあり方というのを検討していかなければいけないのではないかというふうに思いますけれども、その点について何か考えているところがあれば、お答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 議員からお話のありますとおり、夏、冬、大雨、大雪などのその時期、条件によりましては、いろんなことが避難所にも求められてまいります。その生活の質を避難所にどのように求めていくかということも、マスコミ等で課題として挙げられているところでございます。単に
避難所等の開設するだけにとどまらず、その質の向上に対しましても前向きに取り組むということが、被災者の健康を守って、その後の生活再建への活力を支えていく基礎となっていくものであるというふうには、理解をしております。 まずは、各
避難所等の構造とか設備を調査しまして、実態把握をする必要があると考えております。その上で、各関係の意見を伺いながら、
避難所等のあり方について検討をしてまいりたいというふうに、今のところ考えております。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。 マイク入れてください。
◆11番(
佐藤正弘君) 今回の避難に関して、
FM放送で、当初、毛布、飲み物を用意して避難してくださいと、たしかそういうふうな放送されたと思うんですけれども、大雨とか暴風の中、毛布、飲み物を用意してというのは難しいと思うんですけれども、事前に毛布とか飲み物は用意しておくべきではないかというふうに思いますけれども、その点についてはどう考えるのか、お答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 確かに、そのような呼びかけの内容を放送の中に盛り込んだというふうに記憶しております。 ただ、できる方はというふうにつけ加えた言葉もありましたけれども、あくまでもこちら側、町側の災害対応が間に合わないということは、当然各方面の避難所開設の中で想定が現実的にあったものですから、そのようなご協力のいただける方については、ぜひ持参の上、避難所へお越しいただきたいということを呼びかけた状況でございます。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) やはりしっかりした対策本部の設置と避難所のあり方という部分を検討していかなければいけないと。今後、誤解されるような放送はやめていただきたいというふうに思いますけれども。 各避難所に何名ずつ職員を配置したんですか。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 各避難所ごとの配置人数につきましては、1名から2名を基本的に対応させていただきました。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) 避難所というのは、さまざまな要求を持っている人たちがいるんで、また本部との連絡等を考えると、とても2名とか、そういう数字ではこなせないと。最低でも4名とか5名いないと、住民の人たちを安心させることもできないし、それを念頭に置くべきではないかというふうに思いますけれども、今後の改定の中でそれを生かすべきだと考えていますけれども、その点についてはどう考えますか。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 基本的には1名から2名で対応を進めましたけれども、例えばだいご小学校体育館でありますとか、大きな避難所となったところにつきましては、その後も補助的な人数を充てた状況はございます。 それから、地域防災基本計画等への反映でございますが、今回の経験をもとに、本部としましても本部の中にもどういった担当が必要かと、例えば記録、それから、報道対応、その他各避難所との連携、そういったことなども具体的に課題も幾つか挙がってきました。それも含めた上で各避難所の多くの方が避難してきた方々をどのように受け入れ、安心してその危険な時間を過ごしていただくかということについては、人数の配置についても当然関係するものというふうに思っております。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) ぜひ避難所の設置の場合は、被災者の立場に立ってやると、やはり相当の数が必要だと思うし、本部との連絡とか集約とか要求もさまざま出ますから、そういう意味で応えるのには一定数字が必要だというふうに思いますので、ぜひ改定の場合は、それを実現させていただきたいというふうに思います。 次に、時間がなくなりましたけれども、先ほど
菊池富也議員が話しました農業関連のところですけれども、お競り場の問題です。11月には、大宮でお競りが、大子の人たちも牛を大宮に持っていってやられたということですけれども、多分80頭ぐらいと聞いています。そして、その運ぶのにも、例えば118号で行くと、大子の場合は相当の時間がかかるというのと、年間3億とか4億の取引高があるということで、重要な位置を占めているという意味では、早期に再開できるように町の支援をお願いしたいというふうに思います。答えは結構です。 それともう一つ、次の問題に移らせていただきたいというふうに思います。 庁舎建設の問題です。 この庁舎建設が進められる予定で、この場にということで進められてきたわけですけれども、先ほどの答弁の中に浸水想定地域という中に入っていたわけですけれども、この状況というのは、町長はもともと知っていたんですか。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) 計画そのもの等々と現況の状況については、存じ上げておりました。
○議長(
大森勝夫君)
佐藤正弘君。
◆11番(
佐藤正弘君) 全員協議会の中でも、この場はふさわしくないというのが出ていましたけれども、今度の予算書の中にも、補正予算の中にも含まれていますけれども、どこに移すのかということですね、どのように考えているのか、その点についてお答え願いたいというふうに思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 新庁舎の建設場所につきましては、浸水の影響等を受けない安全な位置を含め、現庁舎移転後の跡地利用についても早急に検討する必要があることから、できるだけ早く町として基本的な考え方をお示しするべきと考え、お話をさせていただいているところです。 建設位置変更という選択肢がもしあると踏まえますと、現地測量、地質調査、設計業務を再度実施することとなりますが、設計につきましては、これまで投じた予算も勘案しまして、設計内容をこれまでのものを踏襲することで、工期等を短縮するとともにコスト削減にも努めてまいりたいというふうに思っております。 何よりも、私も少し前職で建設業関係も経験しておりますので、今回の被災に負けない庁舎をつくることは、この場所でできるのはわかっています。 ただ、被災をしない庁舎をつくっても、被災をしている方々を救出に行けない、被災をされた方が役場に寄りつけないということが、私の中で一番大事な問題であると。そこをしっかり解消しながら考えていきたいというふうに思っているところです。
○議長(
大森勝夫君) 11番、
佐藤正弘君の
一般質問は終わりました。
---------------------------------------
△
吉成好信君
○議長(
大森勝夫君) 次に、15番、
吉成好信君の
一般質問は30分以内です。
吉成好信君の
一般質問を許します。 吉成好信君。 マイク入れてください。 〔15番 吉成好信君 登壇〕
◆15番(
吉成好信君) 15番の吉成です。 まず最初に、お亡くなりになった皆さん方にお悔やみを申し上げたいと思っております。また、被災された方々に対しましても、お見舞いを申し上げたいと思っております。 さて、最初でありますが、台風19号の対応の
初動体制についてというようなことでご質問をさせていただきたいと思っております。 それから、第2番目には、新庁舎の建設予定地の再検討についてと。 それから、3つ目として、人事院勧告に伴う給与改定についてということで、3つでお願いをいたしたいと思っております。 まず最初に、今回の第19号の台風でありますが、先ほども須藤議員のときに、昭和61年のときには大水害があったわけであります。その後は平成3年でありますが、2回水没をしているわけであります。 あのポンプは、平成3年のときにできたんです。昭和61年でなく、第2回目の水害のときにあって、水害対策というようなことでつくってきた経過があるわけであります。大変役立っているようで役立たないということでありますが、とにかくバックウオーターになってしまうと、もうあのやつも吸い上げられないというような状況にありますんで、どうにもならないポンプかなということで。最初のうちはいいわけでありますが、だんだん浸水してくると役立たなくなってしまうと。 特にこの地域、前の公園ですね、ここは大子町のいわゆる遊水地域だったんです。もともとが大子町の水が全部入ってきて、最後に氾濫しても全部この地域に、いわゆる水が集まるという遊水地域だったんです。そういうところへ、昭和36年に庁舎を建てたということは、一番の問題なんではないかなというふうに思っております。 その当時も水は出ていたんですが、もともと田んぼでありましたから、そういう点では考えなかったのかなということで、この庁舎が建てられたということであります。 そういう中で、3回目の水没を今度したわけでありますが、大変な地域につくってしまったなということで、今考えているわけであります。昭和36年というと、ちょうど私が高校卒業した年でありますんで、そのときに工事中だったということであります。 特に被害の状況については、先ほど皆さん方から聞かれているようでありますから省きますけれども、
災害対策連絡会議ができたというようなことで、10月11日午後3時30分ということであります。
災害対策連絡会議をつくる前には、台風15号は風台風だったというようなことで、千葉県を中心に大変な被害をされたと。19号は雨台風だったいうふうなことで、テレビやその他でも大いに宣伝をされていたわけであります。 特に、気象庁では、自分の命は自分で守ってくださいと、何回もテレビで言っていたような状況でありますから、そういう点で連絡会議を開いて、3時30分でありますが、開いてからその後はどのような対応をしたのか、この連絡会議のメンバーはどういう方だったのか、担当課長であれば各課に帰って、いわゆる会議ですね、こういうことですよということで伝達ができたのかできないのか、その辺をまずお聞かせを願いたいと思っております。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君)
初動体制としての連絡会議でございますけれども、町から町長、そして副町長、教育長、
総務課長、
農林課長、
建設課長、
福祉課長、
教育委員会事務局長、
水道課長、消防長、このメンバーで
初動体制の話し合いを行いました。 その中では、雨が非常に心配されるということで、各方面は自分の仕事、自分のところの職務を全うするために必要な措置をとってほしいというふうなことは伝えたところでございます。 それから、
総務課長のほうからは、その日の夕方、全職員に対しましては、雨が非常に心配され、甚大な被害が想定される中、それぞれ状況が進むことによって、1次体制、2次体制、3次体制と皆さんの協力が必要になるので、十分心づもりをした上で、連絡のとれる体制でいてほしいということは、全職員対象に連絡をとったところでございます。 以上でございます。
○議長(
大森勝夫君) 吉成好信君。
◆15番(
吉成好信君) それだけ連絡をとっていたということでありますから、いじめるために質問しているわけではないので、その点だけはひとつご認識をしていただきたいと思っております。 この中で、16名の管理職がいるわけでありますが、16名の皆さん方へ全部連絡とったということではなかったわけであります。一部の課長だったということであります。ぜひこの中でいるんですから、高い管理職手当もらっている、実際に16名、管理職は56名もいるわけであります。5分の1が管理職でありますから。各出先の長まで入れて56名いるわけであります。これだけいるんでありますから、車1台ずつ、連絡をとっても全部できるわけでありますので、それはそれとして、担当課へ帰って連絡をしたということでありますが、その時点で、帰った時点で公用車は誰が運転をするんだとか、あるいは緊急の場合には、この持ち物はどこへ持っていくんだという、そういう連絡はまずなされなかったのか。特に、防災対策会議をやっているわけでありますから、いろいろ訓練はされているわけでありますんで、その辺はどのようになっていたのか、お聞かせ願いたいと思っております。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 先ほどのこちらの体制の手配した内容で、1つ抜けておりました。今議会が始まりましてからもお答えしている部分でございますが、各課長には端末として通信手段のスマホが配布されております。それによりましても、随時連絡のとれる体制、それから必要な措置についての対応を求める情報・連絡などは、常々行っているところでございます。 それから、公用車の対応についてでございますけれども、これも昨日お答えした内容と重複いたしますが、
災害対策本部の事務分掌からいいますと、総務課とそれから議会事務局、この担当課が総務企画班としまして、庁用自動車の管理配分に関することという分掌事務がございます。ですから、きのうもお答えしましたように、この位置づけからいうと、総務課と議会事務局ということになるんだとは思うんですが、各担当課の課長においては、それぞれ業務の遂行のために必要な措置をとっていただけるというふうな理解のもとに、一つ一つ言葉での細かな指示まではしなかった状況でございます。
○議長(
大森勝夫君) 吉成好信君。
◆15番(
吉成好信君) 昭和61年のときと平成3年のときの教訓がある課長さんも相当いるわけでありますから、あのときは車の手配や何かは迅速にできたようでありますが、今回はそういう状況でありますから、それはそれとして、それでは、
災害対策本部ができたときには、全課長を招集して対応の仕方をしたのか。その辺はどうなっているんですか。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 先ほどの議員の答弁の折にも触れさせていただきましたが、時間の経過によって雨風が強くなってきて、
災害対策本部の必要性が出たときに、その
避難勧告の発令等を行う確認を町長にとりまして、勧告等の発令を行い、その対応によって、
災害対策本部への位置づけの変更を行いました。 この考え方につきましては、わざわざ集まってくる時間も対応の必要性があることから、その時間を使うよりは、先ほど申し上げましたような端末を使っての各課長への連絡を行い、
災害対策本部としての位置づけを伝達し、必要な措置を継続してとるように連絡をとったところでございます。 また、翌日、日曜日でございますけれども、日曜日の朝につきましては、雨風は収まりましたので、各課長には連絡を、同じように端末のスマホ等を使いまして連絡を行い、日曜日の朝に全員集まった上で対策本部を開きたいということは対応したところでございます。
○議長(
大森勝夫君) 吉成好信君。
◆15番(
吉成好信君) 端末で、ただ流しただけというような状況のように見えるわけでありますが、では、端末を受けた、いわゆる管理職の皆さん方はどのように対応したんだか、そのやつを後で聞いたことがあるんですか。どのように対応したのか。来るべきか、課にですね、課の職員にどのように管理職の部分、課長補佐ぐらいまではどのように対応して連絡をとったのか。ただ管理職だけでは我々も困るわけでありますんで、きちんと手当払っているんですから、その辺はきちんと連絡をして、管理職らしく対応をしていただきたいというふうに感じているわけでありますから、後でどのように対応したか、聞いていただきたいと思うんでありますが。それはそれとして、後で調査をしていただきたいと思います。 それから、今回、このような状況になったわけでありますので、反省として早急に今後の対応を立ち上げてもらわなくては、これから百年に一遍だということでありますが、いわゆる温暖化の中ではそういうことは言っていられないようでありますので、早急に後の対応がとれるようにしていただきたいなというふうに思っているわけであります。 その前に、
衛生センターの問題でありますが、新聞報道により、し尿処理施設、いわゆる町の
衛生センターの早期復旧に向けた要望書を知事に手渡したということでありますが、報道されたわけであります。 仮に土地のかさ上げをした場合、そして現在地に新築した場合については約30億円が必要な試算になるというようなことで、新聞報道がされていたわけでありますが、これは議会への提案もなければ何もないわけでありますが、11月11日には、全員協議会を議会ではやっているわけであります。それで、12日の新聞に出ていたわけでありますので、行くのであれば、その辺の話は議会へはできたんではないかと。何らなくて、次の日の新聞報道でわかったと。 そのときに、知事は、早く出せというようなことであったようなわけでありますが、新聞報道が先であって、35億円もかかる施設をとにかくつくるということについては、我々も賛成でありますが、どのような形でどのようにつくっていくのかということで、何ら話がなかったわけであります。本当に議会軽視と言えば軽視だと思っているんですが。 これについてもどのような対応を、これからですね、どの場所でどのようにしていくのか、考えがあればお示しを願いたいと思っております。町長にお願いしたいと思います。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。
衛生センターの機能が全喪失ということに関しましては、県のほうへの報告が、被災ごみの処理もしている課が行っておりましたので、若干遅れた状況になりました。 私のほうから県知事にご連絡をさせていただきまして、知事のほうへ要望書の提出、現段階では環境省のほうに、私が二度ほどお邪魔いたしまして、現敷地内でかさ上げをして復旧させてもらいたいという要望は今しておるところでございます。 環境省のほうの返答でございますけれども、災害救助法に基づきまして、そのまま修理をして復旧することであれば、今までどおりの対応であるので問題はないというものの、また同じ被害を受けたくないという私の要望もありますものですから、今かさ上げをして、後ろ側に改良復旧という名のもとに新築をさせていただけるのかどうか、お諮りをいただいている状況でございます。 11月11日におきましては、まだまだ災害復旧のさなかでございまして、なかなか細かく報告をすることができなかったことは、私のほうも申し訳ないと思うかもしれませんけれども、とにかくこの時間帯は、もうあすの何時に東京へというようなそういう状況の中、私も目まぐるしく動いておりましたので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君) 吉成好信君。
◆15番(
吉成好信君) 茨城新聞を見れば、よくわかるわけでありますが、県議会議員と立ち会わせて行ったような形に受け取れる訳です。うちにも議長がいるわけでありますから、議長を連れて、堂々と行っていただきたいなということでお願いをしておきたいと思っております。 それから、FMについてでありますが、FMの方は本当に大変だったんですね。何回も
避難勧告、避難はどうだというようなことで、再三再四放送されておりました。東日本大震災ではありませんが、最後まで放送して、大変なことにならなくてよかったなというふうに感じているわけでありますが、10時半過ぎまで、本当にここ一番というよりも、本当に最後の最後まで
避難勧告を、避難をしてください、避難をしてくださいということで大きな仕事をしたんではないかなということで、役場の庁舎の移転と同時に、FMもひとつ安全な場所へぜひ検討していただきたいというふうに思っております。 大変放送局の皆さん方には、住民の皆さん方もよくわかったと思うんでありますが、気象庁でも、あれほど自分の命は自分で守ってくださいと報道していたわけでありますので、そういう中でも大子町のFMも精いっぱい頑張ったという気持ちに対しては、厚くお礼を申し上げたいと思っております。 それでは、2番目の話をしたいと思っております。 新庁舎の建設予定地であります。 これも11月1日の茨城新聞に報道されたわけでありますが、浸水対策で移転場所に多少含めて今後検討していくというようなことでありますけれども、検討していくんでありますが、後が、期日が決まっているわけでありますんで、そうおいおいしている訳にはいきませんので、早急に場所の選定をしていただきたいと。水害から、あるいは土砂災害から守れるような場所へということで検討していただけると思うんでありますが、とにかく役場機能が十分に発揮できるような、そして災害時には対策本部を含めて安全・安心な
まちづくりができるような、そういう場所へ検討していただきたいというふうに思っているわけであります。 一部の方々が言っているのは、大子二高の跡地というようなことでありますが、跡地にしてもいろいろな問題がある訳であります。取りつけ道路や、あるいは町民の皆さん方は、駅前からどのように運ぶんだと、やはりシャトルバスなり何なりをして、町の衰退は絶対ないんだというようなお墨つきをされないと、大変な問題になってくるんではないかなというふうに考えているわけであります。 そういう点で、今どのように考えているのか、どの場所ぐらいが、いわゆる該当地域になるのか、考えがあればひとつお伺いをしておきたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) この件につきましては、今度の議会においても多くの議員さんにお答えをしている内容と同じになってしまいますけれども、この新庁舎の建設予定地の再検討につきましては、庁舎の安全性でありますとか、建設の早期実現性などを考慮した上で、候補地を選定してまいりたいという基本的な考えでございます。 その設計の竣工時期等に関しましても、できるだけ最小限程度の遅れを目標とした中で、この目的実現を図っていきたいというふうに考えているところです。その中で取りつけ道路の問題、それから駅前からのどのような交通手段を行うのかというふうなお話でございますが、これについてはよくご意見等を伺った上で検討をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
○議長(
大森勝夫君) 吉成好信君。
◆15番(
吉成好信君) きょうの新聞等によると、8カ月遅れてというような完成のですね、新聞の中の文面にもありますけれども、8カ月ぐらいの遅れで、建設期間内にできるのか。8カ月遅れると、建設期間内にはまずならないわけでありますので、それでも、いわゆる補助金の場合には大丈夫なのか、22年ということでなっているわけでありますが、期日が8カ月ずれてもいわゆる補助対象になるのか、その辺はどうなっているか。
○議長(
大森勝夫君) 町長。
◎町長(
高梨哲彦君) お答え申し上げます。 補助対象は、令和2年度中に実施設計に入っているというのが大前提でございますから、来年度中に実施設計が始まっていれば補助対象であるということで、建設の工期に関してはうたわれているわけではないので、そこには間に合うんではないかなと推測はしているところです。 いずれにしても、そういう中で今まで使ってきている設計に関するお金ももちろんあることでございますから、今までの庁舎に費やしてきたお金、それから町の方々の被害の件、そして、もし移ることがあれば、そこへの交通手段の件、もろもろ含めまして検討していきたいと思っております。
○議長(
大森勝夫君) 吉成好信君。
◆15番(
吉成好信君) 庁舎建設推進委員会もあるし、議会の中に庁舎建設検討委員会もあるわけでありますんで、さらに話し合って、よりよい方向でぜひ進めていただきたいというようなことをお願いしておきたいと思っております。 それから、3番目の人事院勧告についてでありますが、人事院は、8月7日には、本年度の官民格差というようなことで、月例給として387円、0.09%、一時金を0.05月引き上げる勧告を行いました。 しかし、月例給の配分については、若年層に対してのみにとどまったというようなことでもあります。一時金の引き上げ分は期末手当でなく、いわゆる6年連続勤勉手当のほうに当てるということでなっているわけであります。 こういう中、細々申し上げませんが、今年度は組合からも要求書も出ていないというようなことでありますので、そういう中で人事院勧告がなされるのかどうか心配でありますので、ぜひ職員の皆さん方も精いっぱい頑張っているわけでありますので、できればいわゆる年内支給の実施をお願いしたいわけでありますが、その辺についてはどのようになっているのか、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(
大森勝夫君)
総務課長。
◎
総務課長(
椎名信一君) 官民格差に基づきますこの人事院勧告の制度がございます。人事院勧告に伴う給与改定につきましては、令和2年の第1回定例会に上程をして、年度内の支給を予定として進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
大森勝夫君) 吉成好信君。
◆15番(
吉成好信君) 要求書が出なくても、きちんと人事院勧告については、年内支給ということでいいわけですね。年内支給、年度内ですか。年内でなくて年度内に、3月までですね。いや、できれば早い時期に支給をしていただければというようなことをお願いを申し上げまして、終わりにします。どうもありがとうございました。
○議長(
大森勝夫君) 15番、
吉成好信君の
一般質問は終わりました。
---------------------------------------
△散会の宣告
○議長(
大森勝夫君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日は、これにて散会します。 ご苦労さまでした。
△散会 午前11時58分...