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09月12日-03号

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  1. 大子町議会 2017-09-12
    09月12日-03号


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    平成29年  9月 定例会          平成29年第3回大子町議会定例会議事日程(第3号)                   平成29年9月12日(火)午前10時開議 日程第1 一般質問本日の会議に付した事件 議事日程のとおり出席議員(14名)      1番  菊池富也君     2番  須藤 明君      3番  藤田英夫君     4番  菊池靖一君      6番  中郡一彦君     7番  岡田敏克君      8番  大森勝夫君     9番  金澤眞人君     10番  齋藤忠一君    11番  佐藤正弘君     12番  鈴木陸郎君    13番  藤田 稔君     14番  野内健一君    15番  吉成好信君欠席議員(1名)      5番  櫻岡義信君地方自治第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長         綿引久男君   副町長兼観光商工課長事務取扱                                 和田宗介君   教育長        佐藤 卓君   会計管理者会計課長 石井 收君   総務課長       深谷雄一君   まちづくり課長    保坂太郎君   財政課長       佐藤光保君   税務課長       飛田利明君   農林課長兼農委局長  町島弘幸君   参事兼特産品販売室長 藤田貴則君   建設課長       椎名信一君   福祉課長       神長 敏君   健康増進課長     菊池光子君   生活環境課長     藤田隆彦君   町民課長       矢田部信彦君  教育委員会事務局長  山崎仙一君   水道課長       塚田孝夫君   消防長        根本正一君職務のため出席した者の職氏名   事務局長       齋藤裕也    書記         安藤瑠美子 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(鈴木陸郎君) おはようございます。 傍聴者の皆様には、足元の悪い中、ご苦労さまでございます。 ご報告いたします。ただいまの出席議員数は14人です。 定足数に達していますので、直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(鈴木陸郎君) 地方自治第121条第1項の規定により、町長、副町長、教育長、会計管理者総務課長ほか関係各課長、局長、室長、消防長の出席を求めています。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(鈴木陸郎君) 日程はお配りしたとおりです。---------------------------------------一般質問 ○議長(鈴木陸郎君) 一般質問を許します。--------------------------------------- △菊池靖一君 ○議長(鈴木陸郎君) 4番、菊池靖一君。     〔4番 菊池靖一君 登壇〕 ◆4番(菊池靖一君) 皆さん、おはようございます。 議席番号4番、菊池靖一です。 今、議長より質問の許可をいただきましたので、通告書に従いまして質問を進めてまいります。 今回の私の質問は、人口減少、少子・高齢化社会の中で、お互いに助け合いながら、安心で安全に、そして健康で住み続けられるまちをつくっていくことが今の町の大きなテーマではないかという認識で、互いに支え合うまちづくりについて、ごみの減量化について、森林保全について、企業誘致について、公共施設の整備について、この5つの項目について行います。 では、まず、互いに支え合うまちづくりについてお聞きいたします。 第5次総合計画後期計画の中で、町民と行政が協力して、それぞれの役割分担によりまちづくりを推進する協働の仕組みを構築するということが基本方針として示され、町民と行政の協働体制の仕組みを構築する具体的内容として、町が町民の意見や要望を把握するため、必要に応じた懇談会の開催に努めるということが明記をされております。 協働のまちづくりというのには2つの考えがあると思います。1つは、地域住民同士が連携して地域づくりを進める町民相互の協働。2つ目は、町民と行政がパートナーとなって地域や町全体のまちづくりを進める町民と行政の協働であります。今、大子町で行われているのは、どちらかというと、地域住民同士で行う活動に支援をすることなど、町民相互の協働が主になっているかと思います。 人口減少や少子・高齢化社会は、地域の衰退にもつながってまいります。町民と行政が地域の課題について話し合い課題解決に向けて協力し合う町民と行政の協働の仕組みづくりへの取り組みは、大変重要なことだと考えます。この取り組みを推進するための町の考えをまずはお聞かせください。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) ただいま菊池議員からお話ございましたように、今、大子町と言わず、行政一般が非常に課題が複雑化、多様化してきておりますので、こういった中で町行政だけでこれらを解決するというのは、事実上不可能ではないかということで、ご指摘のように町民との協力、協働といいますか、そういった取り組みということが必要不可欠になっているというふうに考えております。 そういったことを踏まえまして、現在、町民が主体的に活動しております団体、あるいはグループ、こういったところに対しまして町としては支援をすると、そういうスタンスで今いるわけでございまして、具体的にお話ししますと、休耕地を利用した草花の植栽ですとか、あるいは生瀬地区で行われております山桜ですとかしだれ桜の保存活動、それですとか、百段階段のひなまつり、常陸国のYOSAKOI祭りですとか、あるいはつい先日行われました丘の上のマルシェですとか、こういった町民主体のイベントが開催されているわけですけれども、これらに対しまして、町としては裏方として、いろいろな面での支援を今行っているところでございますので、表に出てということよりも、裏方のほうが多いものですから、余り目立たないのかなとは思いますけれども。例えば丘の上のマルシェなどですと、交通関係については送迎ですね、上が駐車場がいっぱいですので、町の駐車場にとめた人たちの送迎なども、これは全部町がやっておりますし、また町の職員などもボランティアで積極的に協力をしているとか、そういったこともありますし、またNPO法人のまちの研究室ですとか、あるいは商店街活性化に取り組んでいる「らっしゃいでえご隊」などの活動、こういったことも地域の活性化に大きな役割を住民同士で行っていますが、これらに対しても町としてはパンフレットの制作ですとか、そういった意味での応援をして、まさに協働活動をしているというところでございます。 さらに住民の意向をいろいろ取り込むという面におきましては、区長会ですとか、あるいは民生委員の集まりですとか、あるいはつい先日も行ったんですが、まいんで預かっております子供さんのお母さん方との懇談会ですとか、そういったことも含めまして、できるだけ町民の声を聞きながら、町民といろいろな事業については協働してやっているところでございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) 先ほど私、話ししましたように、2つの協働については考え方があるということで、今、町長が話をされた、ほとんどは私が1つ目に言った、町民同士が協働していろんなことをやるのに対して補助するというようなのが主だというような内容だと思うんですけれども、この後期計画の中にも懇談会の開催というようなことがうたわれております。今、町長も一部ちょっと触れられましたけれども、この懇談会の開催というのは、地域をひっくるめて、どういうふうな懇談会の開催というのをこの2年間で行われてきたのか、実績についてちょっとお聞かせをいただけますか。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 今、いつ、どこで、何回開いたかといったようなものは持っておりませんが、区長会などとは毎年定期的に開いておりますし、また区長会の一部理事会との懇談会などについても、年に二、三回は開いて、2回ほどですか、開いております。 それから、民生委員については、民生委員との懇談会につきましては毎月やっております。 それと、私も先ほどちょっとお話ししましたけれども、子育て支援お母さん方とは年に一度、私も出て懇談会をやっております。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。
    ◆4番(菊池靖一君) それでは、この後期計画の中に示されている町民と行政の協働ということは、今話をされたような意味で、そういうふうな意味での町民と行政の協働ということなんでしょうか。その点、一度お聞かせください。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 町を活性化する上で、町民と町と一緒になって取り組んでいくということでございまして、いろいろ書いてありますけれども、今お話ししましたように、まさに町民が主体的に活動する。それに対して町として積極的に協力すると、それがまさに協働ではないかなと、こう思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) 大子町の人口は、2012年8月に2万を切って以来、なかなか減少緩和というのが進んでいません。昨年度は、転入する人より転出する人がここ数年では最も多い状態になっております。町は減り続ける人口減少を、出生率の上昇と転出の抑制、転入の促進により、2040年、ただいまから23年後の総人口を1万1,500人にとどめる人口ビジョンというのを作成しております。 高齢化率は、毎年1%強上昇していて、現在は41.7%、50%を超えている地区が6地区ございます。ここ数年で生産年齢人口老年人口の逆転も起こってまいります。 人口減少と少子・高齢化社会へ向け、町民と行政のかかわりというものを町長はどのように考えているか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 町民と行政とのかかわりといいますが、私先ほどお話ししましたように、やはり町民が主体的に活動するのを行政が支援するというのが基本になるんじゃないかな。それに足りないところは行政が主体的に取り組むということではないかなと思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) わかりました。 お隣の常陸大宮市では、市民協働課があり、主に区長さん方との地域間の調整というのを行っております。 今年度から地域創生部というのを新たにつくりまして、集落と市とのパイプ役として集落支援員を配置したり、基金として数億円予算化したりしております。集落支援員というのは、国の特別交付税対象事業で、地方自治体から委嘱を受け、市町村職員と連携し、集落への目配りとして、集落の巡回、状況把握などを行い、住民や行政との話し合いの調整を行ったりする人を指しております。 課題解決に向けて町民と行政が話し合ってまちづくりを進めるという、このような取り組みは、まちづくりへの町民意識が高まるということが一番大きいのではないかなと思います。 例を挙げれば、旧つくばの森は、地域おこし協力隊ボランティアで活用するための準備が今進められているというような話がきのうもありました。でも、ある程度の準備ができた段階で、NPOや企業、町民などを加えた中で話し合って、協力し合って進めていけば、将来の管理などもスムーズにいくのではないかと思います。まさに協働という言葉が当てはまるまちづくりと思いますが、まちづくり課長、いかがでしょうか。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 今ご質問にありました中で森林セラピー、つくばの森を活用した事業が挙げられていましたけれども、こちらについては地域おこし協力隊がまさに地域の方々の中に入って話し合いながら、つくばの森の活用をどうしようかということを今検討しているところでございます。 今後は、今、議員おっしゃられたような継続性のある取り組みにつなげていくために、どのような組織を組んでいけばいいのかというのを検討していきたいと考えております。 また、地域の課題については、非常にさまざまございます。例えば空き家問題にしても、その課題の一つでございまして、移住・定住、町では進めておりますけれども、そういった中で実際に空き家を確保する必要があります。そういった中で、集落に入ってその空き家がどういう実態にあるのかですとか、そういったことを掘り起こしたり、地域と話し合いながら進めていく、そういった役割を持った人というのは今後必要になってくるのかなというふうには感じている次第でございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) まさにそうだと思います。 それで、もう1点、防災についても、以前に検討するという答弁がありながら進んでいないという話をきのうの質問で聞かれました。 現在は、行政の仕事も、先ほど町長が言われたように、非常に多様化して、行政だけでは対応が非常に難しくなってきているというのは事実だと思います。ですから、防災なども、自主防災組織との連携について、組織と行政の話し合いというのがもっと必要になってくるというふうに思わないでしょうか。町の方向性が明確でないと、いつまでたってもできるものができない、あるいは結果、町の対応は遅いとかと言われます。総務課長、この点いかがですか。 ○議長(鈴木陸郎君) 総務課長。 ◎総務課長深谷雄一君) 防災につきまして、今、自主防災組織のお話も出ました。自主防災組織ができて、全地区で今64カ所できております。 昨年度、指導者研修会を実施しまして、昨年度から各自主防災組織での防災訓練を奨励させていただいて、報告いただいて、町と連携をとってやっております。必要な場合には、非常食の提供や、また消防等による指導等を行っております。これを継続して少しずつやっておりまして、今年度も7月30日に行いました防災訓練に合わせまして、今回は矢田地区に協力いただいて、町と連携をした防災訓練を実施したところです。 ほかの自主防災組織においても同じようなご案内をしまして、各地区での地域に合った防災訓練を行うようご案内をして、あわせて今後の課題であります水の問題、これについては今年度、井戸の調査を行っております。そういったところで、各地区の井戸を調査して、防災として使える井戸があれば、町でそれを水質検査をして、今後の非常の場合の水の供給に役立てようというような取り組みも行っております。 今年度も、昨年開催しました自主防災組織指導者研修会をまた計画しております。そういう中で、自主防災組織のあり方、プラス、町に対する要望と、そういったものも受けて、よりよい連携を図っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) わかりました。 いろいろやっていることはわかるんですよね。そのやることをもう少し町民というか、そういう人たちともっと話し合いをしながら、お互いにいい方向を見つけてやっていったら一番いいのかなというふうに思うんですよね。やっぱり地域によっては事情も違うでしょうし、いろんな考え方もあるでしょうから、その辺がまちづくりに必要ではないかなというようなことで質問をさせていただきました。 これからのまちづくりというのは、人のことも自分のこととして考えられるような、そういう心豊かな人間性を築くということが基本になるんではないかなというふうに思うんですよね。 地域ばかりではなく、全体のまちづくりに町民が参加する取り組みを進めれば、職員と住民との距離も縮まって、今後の行政運営にも必ずプラスになるんではないかなというふうに考えております。ですから、この問題については真剣に取り組むことを期待いたします。 では、次の質問のごみの減量化、これも町民の協力があって初めてなし得るものなので、協働のまちづくりの一つと言えます。ごみの減量化については、25年3月に私が質問したのが最初で、その後もたびたび質問をしております。私がごみの問題を取り上げるのは、まちづくりに誰もが参加できる身近な事業だからであります。 ことしの広報だいごの9月号にごみの減量化についての記事が掲載されたのを見て、町も力を入れようと動き出したのかなと大変うれしく思いました。 後期計画では、5年間で計画当初の4,156トンから約700トン減らす計画を立てていましたが、28年度の可燃ごみは5,357トンと増えてしまって、今年度を入れて残り3年間で約1,900トンを減らさなければならなくなってしまいました。これは目標に対してですね。5年間の目標よりも多くなってしまったんですね。目標を達成するためには、相当の対策というのが必要ですが、今後の具体的な減量目標と、現在、拠点回収を行っている容器包装プラスチック分別回収についての考えをお聞かせください。 ○議長(鈴木陸郎君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長藤田隆彦君) ご質問にお答えいたします。 燃えるごみについての具体的な目標でございますが、現在、大子町におけるごみの総排出量の状況でございますが、ここ数年横ばいの状況ではあります。一方で燃えるごみにつきましては、処理量について若干の増加の傾向をとっております。大子町第5次総合計画後期基本計画には、お話ありましたけれども、平成31年度まで年間収集量を3,462トン、1人当たりにしますと年間196キロを目標値としまして減量化を推進しております。しかしながら、平成28年度の実績によりますと、年間収集量、こちらは燃えるごみの収集量でございますが、4,286トン、1人当たりにしますと235キログラムという状況でございます。 このごみの減量化が進まない状況で、理由としましては、近年の状況ですが、住宅の片づけ等で発生します片づけのごみ、それから老人福祉施設等におけます紙おむつ、そういったものの増加、または野焼きが禁止されています。そういった関係もありまして、家庭で排出します草刈り等の持ち込みのごみ、そういったものが増えているような状況でございます。 町民の皆様には、みずからごみの減量を促していただくために、広報だいご、それからお知らせ版に今回記事を掲載させていただきましたけれども、引き続き、地味な取り組みですが、行ってまいりたいと思っております。 それから、次にありました容器包装プラスチックの件でございますが、現在27カ所、そして37基の回収ボックスによりまして拠点回収をしております。これからもリサイクルに努めまして、環境負荷の少ない循環型社会への転換に努めてまいりたいと考えております。今年度におきましても、設置箇所数を増設する予定をしてございまして、数カ所設置を予定しております。しかしながら、収集量の関係や作業員の関係によりまして、引き続き拠点回収により回収を予定しておりますので、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) 家庭から出る生ごみの対策の一つに、やっぱり生ごみ処理機というのがあります。今年度から土の中の微生物を利用した処理機、キエーロも補助対象にしてもらえたので、これまで提案してきたことをご理解いただいたと大変うれしく思います。つくり方やつくってくれるところの紹介、使い方の指導をすれば、もっと普及するのではないかと思います。 それと、補助額ですけれども、処理機本体に黒土をセットで購入すると、費用は1万5,000円以上かかってしまいます。現在5,000円の限度額なんですけれども、これを1万円ぐらいまで上げてもいいのではないかというふうな気がいたします。これだとかなり普及していくんではないかなというふうに思います。次年度あたり考えられないでしょうか、お聞きします。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) いろいろごみの減量につきましてご提案を以前からいただいておりまして、本当にありがとうございます。 ご提案のありました生ごみ処理の方法、これについて5,000円から1万円に増額はどうかという話ですけれども、来年度の予算に当たってよく検討してみたいと思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) ぜひ検討してください。よろしくお願いします。 それと、燃えるごみの重さの4割近くは、やっぱり生ごみが占めるというふうに言われております。量的には容器包装プラスチック、これが多くを占めております。須藤議員も以前この質問をしております。先ほど答弁があったような同じような答弁をいただいております。 そうであるならば、いろいろ人件費とかそういうのがかかるということであれば、やはり容器包装プラスチックは分別をすれば、燃さないで、回収業者が来て回収をしていくわけですよね。ですから、この分別をしっかりやって、容器包装も生ごみも同時に減らしていくということを考えれば、この人件費等も節約はできるんではないかなというふうに考えます。 収集については、可燃ごみ自体が減っていくわけですから、プラスチック容器包装と分別して、同じところにある、量的には同じなんですよね、分別するというだけで。ですから、回収はそんなに一緒に回収したりすることも可能なんではないかなというふうに考えます。 特別、容器包装プラスチックを分別したからといって、それが増えるわけではないんですよね。ですから、その辺はもう少し考えられないのかどうかもう1回お聞きします。 ○議長(鈴木陸郎君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長藤田隆彦君) ご質問にお答えいたします。 容器廃プラスチックの回収でございますが、通常のごみと合わせますと、収集車両等の問題が発生するような状況もあります。そういったものを踏まえまして、今後の検討材料とさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) ちょっと補足させていただきますけれども、容器廃プラスチックの問題は、確かに収集の問題一つあるんですが、容器廃プラスチックを処分する方がふたをつけたままとか、あるいは包装紙をつけたまま処分しているというのは非常に多いんですね。ですから、それをふたを外す、あるいは包装紙をはがす、その作業も非常に大変なんです。ですから、全体で取り組まなくちゃならないということで、その辺の町民への理解の広報といいますかPR、そういうこともしっかりやっていかなければならないと思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) まさにそのとおりだと思います。分別は、やはりしっかりやっているところは、そこまで町民と徹底してやっているんですよね。だから、町民への理解をいただく努力というのが、これが大変だから燃してしまえばいいというような考え方では、物事は解決しないと思います。 ですから、やっぱりきちんと分別をして可燃ごみを減少させていくということが、もう地球の温暖化とかそういうことの対策にもつながるわけですから、ぜひこの点は真剣に考えていただきたいと思います。 では、次の質問に移ります。 森林湖沼環境税が平成20年からスタートして、ことしで10年になります。大子町もこの税により、森林所得者が負担することなく森林整備を進められ、ある程度の収入を得ることができるようになりました。しかし、最近では、皆伐して再植林が行われない山も目立つようになりました。手元に入ったお金の中から次の収穫まで50年もかかる先の見えない投資にお金を出す人は少ないというふうに聞いております。これからバイオマス発電所が稼働を始めると、年間4万トンの木材を、しかも未利用材を20年間集めるというのは、かなり大変なことだというふうに思います。これを調達するための皆伐が進んで、皆伐も再植林されないまま放置される山が増え、森林の持つ多面的機能が失われていくことが危惧されます。森林保全についての町の考えをお聞かせください。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 今ご指摘ございましたように、今、大子町では、各地で伐採期を迎えた森林の皆伐が増加をしてきているところでございます。しかしながら、その後、ご指摘のように皆伐跡地への植栽がされないと、裸山の状態になっているという山林が非常に増えているわけですので、そういうことを踏まえまして、植栽にかかる費用につきましては、町としましては、国の補助が植栽費用の68%ありますので、それにプラス、1ヘクタール当たり20万円相当の補助を上乗せして、植栽については積極的に今支援しておりまして、これによって大体山主が植栽するのに自己負担がほぼないような形で植栽できるのかなと、こう思っております。 ただ、それでもなかなか進まないというのは、その後の管理にもまた費用がかかるということですね。例えば杉、ヒノキですと、植栽した後、5年から7年ぐらいの下草刈り、下刈りが必要になります。この下刈りといいますのは、1ヘクタール当たり大体7万前後かかると言われているんですけれども、それに対する助成が、先ほど言いました68%ぐらいは国からの補助もあるんですが、それでもやはり個人負担がかなり出てくるということですので、その辺のところはこれから町として考えていかなければならない。つまり、個人負担として下草刈りを毎年進めるということに対する支援を町として考えていく必要があるのかなと思っていますので、その辺につきましては、今後、12月の議会までにしっかりと議論して方向性を出していきたいと思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) 緊急植栽奨励金については、以前にも私、一般質問で町長とお話をしたことがあります。今言われたように植林にかかる費用であるとか、下刈りにかかる費用であるとかという話もいたしました。 昨年9月にこの奨励金は予算化をされて、600万の予算をつけたわけですね。ことしの決算では、28年度の決算では約158万円使われております。面積にすると、わずか8ヘクタール、30ヘクタールの予算をとっていたんですけれども、8ヘクタール分しか植栽はされていないということなんですね。 森林の第10条の8によりまして、立ち木を伐採するときは、伐採及び伐採後の造林の計画書を市町村長に提出し、伐採後の造林が完了したときは、森林の状況報告が義務づけられております。 なお、無届けで伐採した場合には、市町村長が伐採の中止及び造林を命ずるということになっております。 昨年度、大子町では、どのくらいの面積が皆伐され、届出書の提出はどのくらいあったのか。また、山林の現況の把握などはどのようにして行っているのか、その点についてお聞かせください。 ○議長(鈴木陸郎君) 農林課長。 ◎農林課長兼農委局長(町島弘幸君) 昨年度の町のほうに届け出がありました皆伐面積でございますが、こちらにつきましては30.44ヘクタールというふうになっております。その際に、皆伐後のどのような処理をするのかというような届け出もあるわけでございますけれども、実際にはその皆伐後の確認というのは、なかなか全部を確認することが困難でありまして、現在のところは全ての確認はできていない状態であります。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) 確かに農林課のほうの人手とかそういうことを考えれば、これはなかなか難しい問題だというふうに、それは重々承知をしております。 しかし、これから森林を無秩序に伐採することは、やはり表層崩壊や水源涵養機能など森林の多様な機能を失うばかりではなく、さまざまな災害を引き起こすことなど、生活に多大な影響を及ぼすので、森林で定めをしているわけですね。 来年はバイオマス発電元年ということになります。2社が稼働を始めると、木材燃料の供給業者は大変忙しくなっていくと思います。しかし、農林課としても、無届け伐採や再造林の状況、あとは皆伐マップ、皆伐されているのは、どこが皆伐されて、そのままに放置されているんだというような、そういう皆伐マップですね。それと、放置された山林、造林が行われないで、放置されていたやつが天然更新としてどういう状況になっているのか。放っておいても、森として機能が果たすようになっていくのかどうか。その辺のチェックというのが必要になってくるというふうに思うんですね。 ですから、ただ、先ほども言ったように、町の職員というのは、専門職ではないんですよね。3年くらいで人事異動があって動いているわけで、なかなかその点、非常に難しいと思うので、どのような対応をしていくか、この件について、それについてお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 今後、放置した山林の状況把握等をどのような対応でいくのかという話なんですけれども、職員が現在の体制でなかなか把握するのは難しい面もありますので、森林組合ですとか林業事業者などの協力を得ながら把握をしていきたいと。特に放置した山林の現況調査といいますか、それが5年後、10年後、20年後どうなっているのかというようなところの把握については、これは林業事業者などへの聞き取りですとか、あるいは何カ所かのピックアップした調査ですとか、そういうところも把握できればなとは、こう思っておりますので、そういうところで把握をしていきたいなとは思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) これは相当に覚悟を決めてやらないと、簡単にはできないですよね。だから、ここはもうしっかりやらないと、これからの森林保全という点では、逆に言うと大変なことになるかもしれない。この点、よろしくお願いしたいと思います。 再造林が進まないという原因は、先ほども言いましたけれども、山の持ち主に金銭的な負担がかかるということなんですね。その一つの対策として、あの発電事業者や林業業者に協力をいただいて、再造林費用を助成する基金制度というのを創設してはどうかというふうに思います。例えば立方幾らというようなものを決めて、それを基金に積み立てるということで、これを再造林に充てたり、管理に充てるというような、そういう基金制度というのを創設してはいかがかと思うんですけれども、その点についてお聞かせください。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) かなり厳しい、難しい問題かなと、こう思います。今、林業関係の保全について、国のほうでも森林環境税を検討しているわけですね。その環境税の徴収対象をどうするのかとかというのは、まだはっきりわかりませんけれども、県では今、森林湖沼環境税ということで、事業者には特別な上乗せ課税をしているんですね。そういう中で、またさらに発電事業者に上乗せするということは、同じような目的で二重課税になってしまうのかなと、こう思いますので、かなり発電事業者への負担による基金をつくって再造林の資金にするということは、これがなぜ発電事業者だけなのかということにもなりますので、難しいのではないかなと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) 課税という考え方をすると、ちょっと二重ということになるかもしれません。でも、やはりこういう事業をする人は森の木を使うわけですから、これに対する森林保全の考え方というのをやはり共有してやってもらわないとならないと思うんですよね。そのくらいのことを考えながら事業というのも展開していくということが重要なのではないかなと、私が企業者だったらそう思います。 それともう一つ、植林はしたけれども、下刈りというのがなかなか管理が大変だというような話が先ほどもございました。この作業、なかなか重労働で作業員確保に苦慮しているというのが現状だというふうに聞いております。この作業員の確保というのがもう一つ大きな課題になるんではないかなと思います。これについてはどう考えているかお聞かせください。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 確かにそういったお話は私も聞いております。ただ、事業所、今、大子町の森林組合は下刈りはやっていないというふうに聞いたんですけれども、民間事業者では下草刈りを請け負ってやっている事業者も幾つかありますので、作業員がこれから下草刈りをやる面積が増えたときに確保できるのかという課題もあるかとは思いますが、それは結果的には、幾ら払うかによって決まってきちゃうのかなと、こう思うんです。作業員に、その辺で確保できるかどうかだと思うんですよね。 ですから、作業員が足りない。しかし、下刈りする面積は増えているということになれば、必然的に下刈りする作業員の賃金が上がってくるのかなと、こう思います。それによってバランスもとれてくるんではないかなとは思いますけれども、絶対的には足りないというのは話は聞いておりますので、これを行政がどうこうというのはなかなかできませんので、この作業員の不足に対して、できるだけ林業事業者に対する相談とか支援とかができる面があればしていきたいなとは思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) そうなると、やはりお金が必要になってくるんですね。そうなると、やはり先ほど言った基金というのは、これはまさに重要なこれからの課題だというふうに考えるところです。 木質バイオマス発電で企業がやってきて雇用が生まれる。林業もよくなるという歓迎ムードは確かにあります。しかし、森林保全などの中長期的な対策が後回しにされている現状では、将来に対する不安というのが増すばかりではないかなというふうに思うんです。 森林の持つ多面機能がしっかりと維持できるような指導と、チェック体制をする林業行政というのを強くお願いして、次の質問に移ります。 次は、企業誘致について伺います。 総務省では、昨年度からおためしサテライトオフィスを推進する事業を行っています。年間で16の県、18の自治体が採択され、総務省のホームページに「お試しサテライト地を探す」として載っております。 今回、県知事がかわることになり、新知事は、茨城県にサテライトオフィス誘致を進めると公約で掲げておりました。IT企業出身の方なので、実現する可能性は高いと思われます。 町も誘致できる環境を整え、いち早くアピールすべきと考えますが、町の対応をお聞かせください。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) 町では、昨年度、県の補助金を活用して、常陸大子駅前にシェアオフィス「大子フロント」を整備し、都市部のIT事業者やデザイナーなど働く場所を選ばないような企業や個人の誘致を進めております。 現在は、つくば市のホームページ・映像制作会社1社と、あとは都市部と二地域居住をしている個人のデザイナーの1人が入居しているところでございます。 県では、今年度、サテライトオフィスのお試し利用を希望する企業さんを都市部から募っているところでありまして、これは県内全体で数社程度と伺っておりますが、こちらに大子町も誘致を希望しているところでございます。 今後も、サテライトオフィスの誘致につきましては、そういった県の動きとも連携しながら進めたいと考えておりまして、その際は、昨年度整備したシェアオフィスを初め、空き家・空き店舗などの活用についても図ってまいりたいと考えております。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) 大変申しわけないんですけれども、私がこの問題については何回も質問しているんですけれども、答弁は相変わらずなんですよね。同じ答弁なんです。 ちょっと前に一歩進んでいただけないかと思うんですね。やはり同じことでは、私がたびたび質問しているのに、町でどういうふうに考えているのか。もっとサテライトオフィスが誘致しやすいような条件というのは何なのかというようなことも、真剣に考えていただきたいなというふうに思うんですね。 私は、どうしても旧つくばの森というのにこだわってしまうんですけれども、この森の入り口あたりにIT企業を誘致する。そして、試食ができる特産品ハウスというのをつくりまして、森林の奥のほうは森林セラピー室として使うというこの3つのことを取り込んだまちにすれば、企業誘致に差別化が図れるのではないかなというふうに考えております。 特に特産品の販路拡大や、これから目指す健康長寿社会というのにも対応ができていくんではないかなというふうに考えておりますが、その点、課長、どうでしょうか。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 サテライトオフィス誘致につきましては、議員よりこれまでの議会でもご質問いただいておりました。その中でつくばの森の活用については、現在、町のほうで積極的にその議論を進めておりまして、今後、協議会などの組織をつくって、つくばの森をどうしていこうかという検討をしたいと考えておりまして、そういった議論の場の中で、どういった活用ができるのかどうかも含めて検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) バイオマス発電の企業誘致には、きのうの話の中で7,000万円投資をしているんですよね。そういう中で、魅力あるまちをつくるために、来年度はこのつくばの森にも少し予算を計上して一気に進めていくというのも一つの方法だと思いますが、その点もう1回お聞きします。町長でも結構です。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) バイオマスに7,000万円ほど投資しているというお話ございました。これはこの投資は、将来回収できる投資ということもありますので積極的に行っているんですが、つくばの森に今ご提案ありましたような特産品を使った食事どころといったようなものを整備したときに、持続可能性はどうなのかという検証が一番だと思うんですね。そこの検証をしないで、できるできませんということじゃないと思うんです。ですから、特産品を使って何をどういう規模で、どういう運営をするのかと、そういうところまできちっと検討した上でないと、こういったことができるできないということの回答はできないかと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) ですから、検討してください。やはり特産品室もできたわけですから、その辺はこれから検討する課題になると思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。 費用対効果という話も今少しありましたけれども、やはりこうした中で、IT企業は1社でも2社でも入ってもらえれば、町のイメージアップというのに非常につながると思います。 働きながら森林を歩くことができたり、身近にそういうところがあるというのは、IT企業なんかに勤めている人にとっては、非常にありがたい地域になるんではないかなというふうに思います。ですから、その点はちょっと真剣に考えて、課長、よろしくお願いします。 それでは、最後の質問なんですけれども、各地区のコミュニティセンター駐車場は、ほとんど舗装がされております。宮川と最近建設された生瀬だけが未舗装になっております。生瀬は盛り土などもしてあるので、少し落ち着いたら舗装の計画はあるのだろうと思います。しかし、宮川は、雨の日などは車からおりるのも大変な状況なので、早急に対応できないか、その点お聞きをいたします。 ○議長(鈴木陸郎君) 教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(山崎仙一君) ご質問にお答えします。 菊池議員からご質問のとおり、宮川コミュニティセンターの駐車場につきましては、砂利の駐車場となっておりまして、雨の日には水たまりができる状況となっております。 宮川コミュニティセンターの利用者にとってはもちろんですが、大子町斎場の駐車場が満車の場合にも利用している駐車場となっておりますので、平成30年度におきまして舗装工事を行えるように検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) 申しわけないです。今ちょっと私、聞き漏らしちゃって、宮川はどうだって言ったんでしたっけ、宮川の舗装について。 ○議長(鈴木陸郎君) 教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(山崎仙一君) 宮川コミュニティセンターの駐車場につきましては、平成30年度に舗装工事が行えるように検討してまいりたいと考えています。 ○議長(鈴木陸郎君) 菊池靖一君。 ◆4番(菊池靖一君) 申しわけありませんでした。では、その点、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 今回は、町の将来ビジョンということで質問させていただきました。このようなビジョンも、町民と行政の協働の中で話し合いができるような町にできればすばらしいなと感じております。 けさの茨城新聞に行方市長選挙の記事が載っておりました。この解説の中に、鈴木氏が1期目で積み上げてきた市の一体感が醸成された結果と言える。少子・高齢化が大きな課題としてのしかかる中で、鈴木氏が1期目で重んじたのが市民協働のまちづくり、市民100人委員会で出された意見や、市民アンケート結果を反映した人口減少対策を柱とした市総合戦略書の種は、1期目で芽を出し、成長させるには2期目が必要だったというようなことが載っております。それらを市民自身が自分ごととして捉えた形だというふうに載っております。 この市民協働というのがいかに大事かというのが、これを見てもわかると思うんですね。やっぱり今、町民はみんなまちづくりというものに関心を持っているんですよね。ですから、このチャンスを逃すことはないというふうに思います。みんなで協力してまちをよくしていこうということが、やはり行政のやる役目ではないかなと思いますので、そのことを一言申し上げて、私の質問を終わります。 ○議長(鈴木陸郎君) 4番、菊池靖一君の一般質問は終わりました。--------------------------------------- △吉成好信君 ○議長(鈴木陸郎君) 次に、15番、吉成好信君の一般質問を許します。 吉成君。     〔15番 吉成好信君 登壇〕 ◆15番(吉成好信君) 15番の吉成です。 5つほど質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に、大子町の子ども議会についてということであります。2つ目として、隠れている袋田の滝 恋人の聖地であります。3つ目として、イノシシ駆除対策と狩猟大会についてということであります。4つ目が全国瞬時警報システム(Jアラート)の対応について。そして、5つ目としては、町議会としての不祥事件再発防止についての申し入れについてということで5つほど質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に、大子町の子ども議会についてご質問をさせていただきたいと思います。 大子町の子ども議会も3回目となったわけでありますが、まず最初に、3回で終わりかということでありますが、これは最初に検討して、この議会を提案されてきたときには、3回ぐらいなら何とかということで、3回で終了するんだというような話も聞いているわけでありますが、子ども議会の会場の状況を見てみれば、まさに真剣で、真剣そのものであります。いわゆる子供たちの生きた社会勉強ではないだろうかというふうに感じているわけであります。 そういうことで、今回、平成29年度大子町子ども議会というようなことでチラシが一緒に配布されたわけでありますが、私たちが大子町をつくる、すばらしい大きなタイトルであります。そして、磨く、輝かせる、まさに夢のある子ども議会ではなかったかなというふうに感じているわけであります。 そういう中で、あの状況を議員の皆さんも聞いていたわけですから、よくわかると思うんでありますが、執行部の皆さんも、これはきちんとやって、真剣な顔でしたから、それは大丈夫なんでありますが、ただ、もう少し夢のあるそういう回答の仕方ですか、あるいはそういう状況の場ができなかったのかというようなことで、非常に残念に思うところもあるわけであります。 それで、子ども議員の質問、意見、内容を十二分に聞いてということで、恐らくは文書で出されたものを執行部が検討して、それで通り一遍の答弁になっているんではないかなということで心配をしているわけでありますが、そういう状況だったのかと。 それと、最後に町長が一人一人に対して、課長の答弁に対して、いわゆる補足で答弁をしたわけでありますが、もう少し夢のある答弁の仕方を3回目ですからやってほしかったなというふうに感じています。 町長がこれで終わりのような答弁になっている部分もあるわけでありますけれども、検討してまいりますとか、そういう後につながるような答弁の仕方をしてもらえればというふうに感じたわけであります。 さらに、終了後、検討をされてきたのか。いわゆる子ども議員の発言を執行部は検討する場を設けて検討してきたと思うんでありますが、値するものについては、取り入れていくというような確認をしてはどうなのかということでありますし、子供さんたちもすばらしいいわゆる内容であります。 一人一人の問題のタイトルを見ても、人口減少について心配をしている。空き家の問題についても心配をしている。ただ、735戸ありますよ。140戸は雨漏りがしますよということでなく、利用の仕方、そういうものについてももう少し子供なりに理解ができるような答弁であればよかったかなというふうに感じているわけであります。 また、子供たちが土日に循環バスがあれば、地域の中でも遊びに行けるという、交通手段がないわけでありますから、循環バスのお願いだと思うんでありますが、こういうのも出されているわけであります。 さらには、大子町の特産品についても、立派な内容だったというふうに感じているわけであります。交流活動もそうでありますが、教育長さん、一生懸命内容をとって、一人一人にお褒めの感想を述べていたようでありますが、さらにそれを一歩前に出て、今回はあそこの学校のいわゆる発言が、こういうふうにして大子町の行政の中で取り入れられてきたんだというような、そういうことがあってもいいんではないかなというふうに感じているわけであります。 そういうことについて、子ども議会の質問内容等を十二分に理解をしての答弁だったのかということで、まず聞いておきたいと思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 子ども議会についての質問内容等についてでございますけれども、これ質問に対しましては、各関係課等々私のほうで協議して内容については答弁させていただいているわけでございますけれども、もう少し夢のある答弁をしてもいいんではないかというところがありました。確かに夢のある答弁というのは、格好はいいんですけれども、しかし、率直な町の現状ですとか取り組みを説明して、検討できるものについては前向きな答弁をさせていただいたつもりでございますが、しかし、提言の中には、現時点で非常に実現することが難しいようなものがたくさんございましたので、そういったものについては余り期待を持たせるような答弁ではなくて、現状を説明させていただくということも必要なんではないかということで答弁をさせていただいているわけでございますけれども、この子ども議会については、そういった答弁内容についても非常に重要な面はあるんですけれども、町政への提言をすることというのが大きな目的として、今お話ありましたけれども、もう一つは、提言をみんなで話し合ったりすることによって、子供たちが自分たちの住んでいる地域に対する目を向けさせると、いわゆる地域を理解すると、そういったことも重要なんではないかと。つまり、質問内容だけではなくて、質問、答弁だけではなくて、プロセスとして、みんなで話し合って、どういう質問をするかということを話し合って地域を理解する。それによって地域を理解して、生まれ育っているふるさとへの愛着を高めるということも、この子ども議会の大きな目的の一つということにもなっているわけでございますので、現実的な答弁をするということも、ある程度必要なのかなと。 ただし、前向きの実現可能なものについては、せっかくのご提案でございますので、実現できるようにしてまいりたいとは思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 吉成君。 ◆15番(吉成好信君) それはそうであろうかと思いますが、ただ、多くの子供たちがこれだけのすばらしい内容で提言をされてきているわけでありますが、夢のあるといっても、全てがいわゆるバラ色の答弁を求めているわけではないわけでありますし、やはり子供たちが町長の答弁によって、これから検討してくれるんだというようなことで、あるいは今後、大子町のために、こういう問題はいわゆる取り入れてやってくれるんだというようなことがあれば、やはり大子町に住んでいたい、そういう感じになっていくんではないかなというふうに感じているわけであります。 きのうのテレビの中でもありましたが、「鶴瓶の家族に乾杯」、あの中にもありましたけれども、いわゆる地域のお祭りをやるのに大子町から、あるいはその地域から出ていった人は、町のお祭りをやるときに、その中に参加ができないと、そういう規定をつくって、いわゆる若者をお祭りにくくりつけをしながら町に置いていくというような、そういう話もありましたけれども、やはり伝統的な行事をやっていくためには、やはり地域にいる若者を守っていくんだということで、いわゆる胸を張ってやっているわけでありますし、その町から一歩出れば、町のお祭りには参加ができない。そのために町に残って行事を続けていくんだという、そういうまず事例もあったわけであります。やはりお祭り一つにしても、出ていって、それでお祭りのときだけにぎやかで、5万人が、10万人が来て、大騒ぎしていって、終わればそのままぱあになっちゃうという、そういうやり方もやはりこれから考えていかなきゃならないんではないかなということで、きのう大変いい話が聞けたわけでありますが、本当に地元を愛して守っていくというのは、やはりそれ相当のことがあるんだと。出ていって、そしていわゆるお祭りのときだけ来て大騒ぎをして、そのまま行っちゃうんじゃなくして、やはり常日ごろから町を守っていくんだという、そういうお祭りの仕方をしていかなければならないのかなということも、いわゆる町を守る一つなんではないかなというふうに感じたわけであります。 そういうことで、ぜひ、毎回そうなんでありますが、子供たちのいい意見がいっぱいあるわけでありますが、それに対して町長はもう少し笑顔で、ほほ笑んで、何かやってやるよと、おまえたちのために頑張るよというような姿があってもよかったのかなというふうに感じているわけであります。鬼の大子町長ではないわけでありますから、笑顔の大子町長で、もう少し夢のある答弁が欲しかったなということで、第3回で終わりにすることなく、第4回、5回と、これを続けていくのか、その辺についても教育長のほうからいろいろと聞いておきたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 教育長。 ◎教育長(佐藤卓君) 今回の子ども議会では、子供たちから本当に建設的な意見、あるいは提言いただきまして、本当に町のことをよく考えているし、また行政についても関心を持っているということがよくわかりました。 議員からもお話ありましたように、3回で終わりにするのかどうかということなんですけれども、これについては、これまでのいろいろな意見とか提言、子供たちのこういった子ども議会での発言などを考えますと、今後もこういった子ども議会を継続していくというのも一つの考えなのかなというふうに考えておりますので、その辺については今後検討させていただきたいと思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 吉成君。 ◆15番(吉成好信君) 後で追い打ちをかけるかもしれませんが、ひとつその辺は検討していただいて、今、ちょっとの間だけ猶予を与えたいと思っております。 ぜひ町長には、鬼の町長でなく、ひとつ笑顔の町長で、これからいろいろと子供たちのために夢のある答弁をお願いしたいと同時に、執行部のほうと教育委員会のほうでも十二分に煮詰めていただきまして、子供たちがわかりやすいようなぜひ答弁をお願いしたいと思います。 そういうことで、①、②、③については終わりにさせていただきたいと思います。 それと同時に、質問なんですが、大変子供たちも通り一遍で、本当にかわいそうだなと思っているんですが、1回質問すると、再質問する子供がなかなかいないということですね。答弁が不満であっても、はい、わかりましたといくのはかわいそうなような気がするんであります。我々みたく何回でもしつこくできるというような状況ではないわけでありまして、その辺はもう少し時間を検討されてはどうかなというふうに思っております。 あのような状況であれば、通り一遍になっちゃうんでありまして、本当にユーモアのある議会でということにはならないんでありますが、議会はもともと緊張した中で議会があるわけでありますが、せめて子供たちにそういう場を植えつける場所としては、もう少しユーモアがあって、中身のある答えが出てくればいいのかなというふうに感じているわけであります。 それと同時に、議会も開放されているわけでありますから、議場へ入りづらいことはないわけでありますし、本当に議会は開放されているわけでありますので、特に、以前は小学校の社会科の時間でありますか、4年生ぐらいの学年の方が役場をずっと回ったと。1階から2階は回るんですが、3階まではなかなか上がってこないというような例もあったわけでありますが、ぜひ学校のほうでも、社会科の一環として、消防署ばかりでなくして、議場のほうへもひとつ足を運んでいただいて、ここであなたたちの大事なことが決められていくんですよというような一言ぐらいはあってもいいのかなということで、ぜひ巡回の見学のコースの中で、もう1階上に上がっていただいて、3階でもひとつそういう状況を味わっていただければというようにと思っているわけであります。 今度、子ども議会を開会する前に、教育委員会のほうから、出席、欠席のはがきが来ましたから、その中に子ども議会をやるんだったらば、議会に出る子供さんたちでもいいですから、議会へぜひ本物の議会を見学させてはどうかということでご提案をしたわけでありますが、残念ながら取り入れていただけませんでした。 時間があるとかないの問題ではないわけでありますし、本当に議会はまいんみたいな大きいところでやっているわけじゃないので、議会という雰囲気にまずなれるのも一つの勉強になるんではないかなというふうに感じているわけでありますので、ぜひ議会へ来ていただいて、状況等を把握して、次回からそういう体制をしてもらいたいというふうに思っているわけであります。 そういうことで議会の見学状況について、実施状況については、今後検討されるんだと思いますが、後で教育長から答弁を聞きたいと思いますが、それにつけ加えまして、この前、前の三重県知事の北川先生から話を聞く機会がありました。こういう中で、子ども議会については、山形県の遊佐町でも子ども議会が開催されているということで、参考になりますよというようなことで話を聞いた経過があります。私は行ってみませんが、ぜひ教育委員会でも、どういう状況であるかひとつ聞いたり、資料をもらったりして、再度検討していただいて、やはり今は早稲田の教授でありますけれども、先生方の口から山形県の遊佐町でもやっているよと言われるんじゃなくて、茨城県の大子町でもやっているよというような話が出るぐらいに、どうせ始まったんですから、3回じゃなくして、これから続けて、そして立派な子ども議会にしていく、そういう考え方もあってはいいのかなと思いますし、さらには、都筑教育長がやってみろということで、よしやっぺということで、いわゆる肝いりで、この子ども議会を開催したわけでありますが、3回では、前の都筑教育長の思いも途中で終わってしまうんではないかということで、やはりいいものは継続してやる。 大子学についても、都筑教育長のときにつくったものでありますから、ぜひ継続をしてやっていきたいと思いますが、議会見学とこれからの継続、ほかの町村を参考にしながら継続をしていくということで、教育長はこれからどうしていくかひとつよろしくお願いします。 ○議長(鈴木陸郎君) 教育長。 ◎教育長(佐藤卓君) 議場の見学につきましては、各学校からの希望があれば、実施することはできるものと考えておりまして、小学校では、現在、社会科の授業で社会科見学を実施するなどしておりますので、そのような機会に議場を見学することも考えられると思います。議場の見学に当たりましては、議会事務局と連携を図りながら進めてまいりたいと思っております。 今現在の学校の行事ですけれども、私どもが小・中学校の時代から比べると、非常に学校行事が多くなっているという印象を持っております。学校内外の行事、それから地域の方々との交流などもあったりなんかすると聞いております。その一つとして議会の見学、議場の見学というのもあるというふうに認識しておりますので、行事については固定化せずに、学校に決定してもらうという方法で、柔軟なそういった行事の実施というふうなものがいいのかなというふうに私は考えております。 いずれにしても、議場の見学というのは、小・中学生にとっても議会制度を理解する上で大切なことだと思いますので、積極的に実施できるように今後検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 吉成君。 ◆15番(吉成好信君) 強制するわけではありませんが、選挙の年齢も18歳になってきたというようなことで、大変身近な議会になってきているのではないかなということで、ぜひ消防署、警察署、そして議場ぐらいは、各学校で見に来てもらいたいというふうに感じているわけであります。 社会科の先生は、そのくらいの技量はあると思うんですね。議場を見に、みんな行くかというようなことで、大子町の学校のことも、町の決まりのことも、あそこで決めているんだよということであれば、恐らくは来ると思うんであります。 社会科の先生は多いわけでありますが、多いわけと同時に、心の広い先生もいっぱいいるわけでありますから、ぜひ取り入れていただいて、見学なり、あるいは第3回目以降もぜひ実施をしていただきたいと。新教育長も、今までどおりでなく、内容を変えて、新しい方向性になってきたよというようなひとつ大きな考えでぜひお願いしたいと思います。 それでは、第2番目の隠れている袋田の滝 恋人の聖地についてであります。 これはつくるまでは大騒ぎだったんですね。誰が聞いてもそうだと思うんでありますが、総務課長の息子さんなんかも、滝で結婚式などをやって、華々しく、何とかなるのかというようなことであったわけでありますが、その後がさっぱりでどうにもならないということで、がっかりしているんでありますが、その辺をひとつ思いを込めて、文句を言うつもりでひとつ話をやっていきたいと思います。 恋人の聖地については、全国各地にあるわけでありますが、特に、普通は丘の上とか川の合流点、景勝地、湖のほとりとか、そういうところにあるわけでありますが、大子もこの中の川の合流点というところでは合致をしていたわけでありますが、なぜか押川と久慈川の合流点は嫌がったのかなということで、2人がいわゆる一つに交わるところでもありますので、久慈川と押川でちょうど真ん中で、やな場の上あたりが一番よかったのかなと思うんでありますが、結果的にはいわゆる滝になってしまいましたが、滝の中にあるのも、恐らくや大子だけではないかなというふうに感じているわけであります。まさに珍しい場所にあるわけであります。ありますが、余り通行する人には気にもとめてもらえないというような状況であります。ですから、大きな看板や説明でもいいですから、あの近辺に、中を見ていくような状況になればいいなというふうにと思っております。特に表から見れば、滝に来るいわゆる国道118号線沿いに大きな看板を立てていくとか、あるいは461号線についても大きな看板を立てていく、大子にはこういうものがあるんだよということを本当にPRすればしただけのことで、若い人が多く来るんではないかなというふうに感じているわけであります。 今のモニュメントは、設置しただけでということでありますが、設置しただけでは、あのすばらしいモニュメントをつくってくれた、作家の友常みゆきさんですか、みゆきさんには申しわけないなと思っているわけであります。本当にすばらしいモニュメントでありますから、多くの人に見ていただくと、そういうものも大切なんではないかなと。友常さんは、大子に見切り発車をしたわけではありませんが、地域おこし協力隊として、常陽藝文で、「袋田の滝 恋人の聖地モニュメント」を会場に展示することはできませんがということで、それに見合ういわゆる写真でも掲載するんではないかなということで広報だいごに、9月号ですか、載っていますが、本当に立派なものでありますが、本当に気がついてくれる人がなかなかいないということで、やはりもう少し宣伝をしてはどうかなというふうに感じているわけであります。 そして、モニュメントをつくっていただいたんでありますが、お土産らしいものもない、恋人をイメージした物もないと。いわゆるストラップやハンカチやいろいろあろうかと思いますが、記念品的なものもないし、お土産品的なものもないというようなことで、ぜひ検討をしていただいてはどうかと。観光業者や観光協会と、観光協会といってもちょっと無理だと思うんですが、協議をしていただいてはどうかと。観光協会へ持っていくと大変ですからね、偉い方がいますんで、はねつけられる関係もあり得るかと思いますが、ぜひその辺は上手にお願いをしてはどうかということであります。 ぜひ、看板だけでもいいですから、118号線の上り、下り、461号線であれば生瀬の十文字とか依上、佐原方面へ行く方向へでも大きな立て看板でもぜひつくっていただいて、ただ立てる看板では何もなりませんから、やはり行ってみたくなるような看板で、いわゆるユニークな看板をぜひ検討してもらってはどうかなということであります。ぜひ、その辺の取り組みについて、これからどのようにしていくかということで、町の考えがあればひとつお聞かせを願いたいと思っております。 副町長ですか、これは。東京から来たんですから、ユニークな答弁でもお願いします。 ○議長(鈴木陸郎君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(和田宗介君) 今ご質問いただきました件につきまして、お答えをいたします。 袋田の滝恋人の聖地がPR不足ではないかというご質問だったかと思います。袋田の滝自体は、ご存じかと思いますが県内に2カ所目、滝では全国初として平成27年10月1日にプロポーズに相応しいロマンチックなスポットとして恋人の聖地に認定をされ、ことしで3年目を迎えております。また、今お話がありましたとおり、地域おこし協力隊で活動されている鍛金作家の友常みゆきさんが、ここで多くの恋が生まれ育つことを祈り、制作した町の鳥オシドリをモチーフにしたモニュメントを設置されているというところです。 今現在の取り組みとしては、袋田の滝のこいぼのり絵馬というのがございます。こちら主に5月の1カ月間、絵馬に願いごとを書いていただきまして、恋結びの願かけをしていただいております。また、秋には袋田の滝のライトアップ、ダイゴライトということで実施をしておりまして、そういった恋人同士が行ってみたくなるような雰囲気を演出するなど集客に取り組んでいるところです。 今年度につきましては、さらに拡張現実ARというスマートフォンなどのカメラを特定の場所にかざすと、その場にはない映像とかCGとかそういったものが画面に表示されるものを使いまして、恋人の聖地袋田の滝や町のPRをしていけるようなものを予定しております。 また、現在袋田の滝の沿道には恋人の聖地ののぼり旗を設置しておりますが、今年度看板を袋田観瀑事務所のところに、恋人の聖地のPRも含めたものを設置する予定でございます。議員からご提案ありました国道沿いの看板のPRにつきましては、看板の適正な配置も含めましてちょっと検討をしていきたいというふうに思っております。 袋田の滝、この恋人の聖地自体まだまだやれることもあるというふうには考えておりますので、今後その大子町の有力な観光スポットの1つになるよう、恋人の聖地としての魅力を高め、主なターゲットとなる若年層の集客に向けて観光協会、それから振興公社、地元関係者等とともに取り組んでいきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 吉成君。 ◆15番(吉成好信君) わかりました。 本当に滝のトンネルの入り口の上あたりに、本当にいわゆるロマンチックな形で、恋人の聖地だというようなことで、まず最初にやってみてはどうかと。それで、やはり恋人の聖地でありますから、それにいわゆるふさわしいような図柄の看板でも出してみてはどうかと。さっき言えばよかったんですが、がっかりすると思うんでありますが、本当にこれ大子町のオシドリなんですよね、つくったの。オシドリをモニュメントにしたわけでありますが、オシドリというのはどういう鳥だかよくわかりますか、町長。     〔「見たことがありますが」と言う人あり〕 ◆15番(吉成好信君) いや、見たことであるじゃなくして、どういう鳥だかよくわかりますか。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 近くで見たことはないんですけれども、遠くでは見たことはあります。大子町、久慈川に結構来ておりますんで。ただ、その性格まではちょっと私も把握していないんですけれども。 ○議長(鈴木陸郎君) 吉成君。 ◆15番(吉成好信君) 確かに鳥は、矢田とか、滝近辺にはいるわけでありますが、確かにきれいな鳥なんでありますね。オシドリは1年で旦那さんをかえるんですよね。本当に大子町の鳥になっていいのかなということで最初に思ったわけであります。まさに浮気の鳥なんでありますね。これが本当どうなの、あんなにきれいなのが、やっぱりきれいだからそうなのか何だかわかりませんが、鳥自体はそういうことでありまして、1年ごとに相手をかえるというような鳥でありますんで、そういうことのないように大子のオシドリのいわゆるモニュメントに、できたらば長もちしなかったというようなことのないように、ぜひひとつ心を込めて宣伝をしていきたいというようにと思っております。 それでは、3番目のイノシシの駆除対策について入っていきたいと思います。 大子町も本当にイノシシが増えてきているわけであります。23年の3.11から6年が過ぎたわけでありますが、本当にイノシシが大繁殖をしているわけでありまして、こういうときは、こういう状況を見て、今大変だなと誰もがと思うんでありますが、田畑あるいは山林原野あらゆるところに、いわゆる出没をしているわけであります。こういうことで何とかしなきゃならない。耕作地はもちろんでありますが、耕作地、休耕田も何もあったものではないわけでありまして、何とかしなきゃならないというのは多くの町民の声ではないかなということであります。 そういう中で、わなや箱わな、いろいろやってもなかなか、去年猟友会のやつではいわゆる五百何十頭ということであったわけでありますが、五百何十頭ではもう今はきかないほど繁殖をしているわけでありまして、特にハンターの免許を持っている人が昔だったらば700人ぐらいいたんですね。今は、五、六十人いくかいないかでありますし、高齢化が進んでいる中でまだまだこれハンターの方が減ってくるんではないかなというようなふうにも考えているわけであります。このままいくと、ハンターの数どころではありませんが、人間の数よりもイノシシの数のほうが多くなっていくんではないかなということで、またまたいろいろと心配しなきゃならないというふうにと感じているわけであります。 東京電力の福島原発の事故から、本当に豚がいわゆるイノブタになって、茨城県のほうが逃げられてくるというような状況でありますんで、本当に今のイノシシはキーキー鳴いているわけではありませんので、イノブタであります。まさにブーブーでありますから、そういう点ではイノブタだなということがよくわかるんであります。 そこで、1つ検討してはどうかということでありますが、とにかく地震が原因であったかもしれませんが、原発があそこになければこういう事故にならなかったわけでありますから、もっと早く処理ができたと思うんでありますが、原発のために周りに入れないというようなことで今の状況があるわけであります。 そういう中でぜひ、東電にも責任をとってもらわなきゃなりませんし、地震もそうでありますが、特に東京電力の原発ということでありますんで、こういうのを考えてぜひ東京電力にも後援になってもらって、主催でもいいですからやってもらって、日本一の狩猟腕自慢大会を大子町で開催してはどうかと。イノシシのいわゆる捕獲頭数によって、いわゆる表彰していくという。1日だけの人、3日間だけの人とか団体の部とか、いわゆる個人の部というようなことで、いわゆる段階的に決めて、そういう中で駆除対策をやってはどうかと。あと、このまま放っていけば、人間の数よりも多くなってくるわけでありますし、夜間はもちろん昼間でも大変な状況になってくるんではないかなというように感じているわけであります。 東電は、いろいろ持っていっても門前払いのような形でいるわけでありますが、東日本大震災のときのいわゆる特別委員会つくったときに、私も委員長として各議員や国会議員あるいは東電へも行って、お願いをしてきたわけでありますが、本当に東電の方もいるかと思うんでありますが、本当にあっけないですね。1回行って、その後行くと、そこにその人はいないんですね、もうね。違う部署に回っているということで、また最初から始まんなきゃならんと、まさに目まぐるしい対応の仕方であって、一般国民をばかにしているような状況であります。本当に東京電力かというようなやるせない気持ちになったわけでありますが、ぜひ東電の皆さんも自分たちの賃金ベースを上げて生活の向上だけでなく、国民のためにやはりもう少し心を開いてやっていってはどうかなというふうに感じているわけであります。東電に対して今、文句を言うわけではありませんが、文句も言いたくなる気持ちは十二分にわかっていただきたいというふうに思っております。 そういうためにも、東京電力でぜひイノシシ駆除隊を結成をして、そしてやはり各市町村へ派遣をしてもらって、そして各地域の状況を見ていただければというふうにと考えているわけでありまして、ぜひ町としても東電の職員には現地調査、被害の調査をやらせるべきだというようなことで、自治体からも申し入れるようにぜひお願いをしたいというふうにと思っております。 そういうことで、いわゆる狩猟腕自慢大会を東電の主催で開催させるぐらいの町の気力があってもいいんではないかなと。狩猟いわゆる猟友会だけではどうにもなりませんので、大子町は。そういうところで東電の発生源でありますから、そのくらいの面倒は見てもらってもいいんではないかなというふうにと思います。 ぜひ、町長、狩猟大会とそれから東電に対して駆除隊編成をして大子町へ、あと、駆除隊の編成班も大子町に向けてほしいというようなことで要請をしてはどうかと思うんですが、どのように考えているか。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) イノシシ対策ということでのご提案なんですけれども、今ご指摘のようにイノシシによる被害というのが非常に大子町でも大きくなってきております。ただ、水稲関係ですと防護が大分進んできたということもありまして、5年前からは水稲関係の被害面積は徐々に減少傾向にはあります。 それで、イノシシの駆除の一環として狩猟大会というようなご提案なんですけれども、狩猟技術の向上ですとか狩猟意欲の高揚を図るという面ではご提案のように有効かなとは思いますが、しかしこういった腕自慢大会的な形での狩猟大会といいますのは、事業の趣旨ですとか、あるいは動物愛護団体などからの批判なども想定されるのかなというのが1つと、それから技術的な面として、狩猟大会どういう形でやるのかというのも非常に難しいのかなと思っております。といいますのは、今イノシシを駆除している大部分は箱わなとくくりわななんですね。それが96.8%、約97%。残り3%ぐらいが銃器による駆除ということですので、銃器による駆除大会を開いても余り大勢には影響がないのかなと、こう思っております。くくりわなと箱わなの今、町として補助を出しておりまして、これらのくくりわな、箱わなの免許を取るのには町として免許費用の全額の補助なども行っておりますし、箱わなについても既に200個ぐらいつくって猟友会にですとか資格を持った方に貸し出しをしているという状況でございますので、そういう方向でこれからもイノシシの駆除についてはしっかりとやってまいりたいと、こう思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 吉成君。 ◆15番(吉成好信君) いろいろ方法はあろうかと思いますが、とにかくイノシシが減少すればいいわけでありますから、そういう手だての方向で検討されてはどうかということでありまして、一例を申し上げたわけでありまして、ぜひこれからもイノシシ駆除については十二分に対応していただきたいというふうに思っております。 それでは、あと時間ありませんから、時間がなくて瞬時の話をしては大変申しわけないんでありますが、全国瞬時警報システムの、いわゆるJアラートの問題について、ご質問させていただきたいと思います。 ここにも書いておきましたが、警報指示はあるんですが、避難をどうすればいいかということであります。この前、8月29日でありますが、5時58分に北朝鮮からいわゆる弾道ミサイルが発射をされたということで、6時2分のときに全国瞬時警報システムが12道県ということで関東、いわゆる北関東、長野、こっちですね、それからいわゆる北でありますが、あったということでありますが、6時2分のときにはもう大子の上空を、大子の上空ではありませんが、もう4分たっていると約800キロぐらいを進んでいるんですね。だから、これを見ると、新聞で見ても速いんですね、本当に。2,700キロ飛んでいったということで、襟裳岬の東へ1,180キロのところに落下をしたと。2,700キロ、14分ですから、1分に約200キロほど飛んでいくわけでありますんで、本当に速いなというような感じをするわけであります。雷の音だったら1秒に340キロも行くということでありますから、それから見ると遅いんでありますが、大分高スピードで進んでいくということ。 14分には通過情報が伝達されたということで、14分間のうちに上を飛んでいって、まかり間違えはということでありますけれども、これどういう状況で6時2分ごろ発射情報と伝達をして、そして頑丈な建物へ避難をしてください。6時2分に避難指示をされてもどうにもならないというのが実態ではないかなというふうにと思うんであります。頑丈な建物といったらもう大変でありますから、表にいた場合には1分、2分かかっているうちにもう頑丈な建物なんかないわけでありますし、そういう点では本当に大変だなというふうにと思っています。 特に、安倍首相が官邸に泊まった次の日はいわゆる発射をされるというような状況だそうでありますから、ぜひ泊まる日を早目にキャッチして対応しなきゃならないのかなというふうにと思っています。 そういうことで、学校もそうでありますが、通勤、通学、こういう時間帯にもしもですよ、こういうアラームが、警報が鳴った場合にはどうするのかということで、これはもうすぐ学校は学校で取り組まなきゃならない、教育委員会もそういう点では本当に瞬時ですから大変な取り組みになるんではないかなということで、町としてこれはどうするのかと。だから、瞬時に避難しろと言ってもどうにもなりませんので、この辺をこれから国や県と詰めていかなきゃならない。そして、北朝鮮はグアムのほうへ向いているんではないわけでありまして、横須賀の米軍の基地にもなっております横須賀港へ向いているというような話もあるわけであります。 そういうことで、本当に関東地方は危ない状況でありますから、ぜひこの辺についてもどのように指示をして頑丈な建物に避難するのかということで、ぜひ町としてもとりあえずこういう状況で、いわゆる避難をしてくださいというような文章を町民に出していただきたいというふうにと思っております。特に、日本では地下壕や何かありませんので、中国であればいわゆる地下壕があるわけでありますから、その点では大丈夫でありますから、ぜひ町として町民にいち早くどういう状況にするのかということで、お願いをしたいと思っております。 それから、あとは町議会も一括して不祥事事件の再発防止について町に申し入れたということであります。いろいろ内容はあろうかと思いますが、特に人事の問題でこういうような弊害というよりも内容的なものがいろいろと出てきているのではないか、そういう中で人事評価制度の弊害ではないかというようなことで私は申し上げておきたいと思っております。課長にはいわゆる物を言う、課長からは物を言えば、課長はいわゆる悪い課長だということで評価が悪くなるというようなことでありまして、その点をうまくついた逆に、いわゆる人事制度を逆利用している、そんなふうにも見受けられるわけでありまして、この点についても町はしっかりと検討され、二度とないようにお願いをしたいと思っております。 時間でありますから、まことに言いっ放しで申しわけありませんが、そういうことでひとつ……
    ○議長(鈴木陸郎君) 答弁はいいですか。 ◆15番(吉成好信君) 答弁だけ1つ、Jアラートの問題どうするか、それだけお願いします。 ○議長(鈴木陸郎君) 総務課長。 ◎総務課長深谷雄一君) では、Jアラートのことについて答弁をさせていただきます。 この日本へのミサイル発射があったわけですが、到達時間が短いことや詳細な着弾地点がすぐには判明しないことなどから、国においては、先ほどおっしゃられたような対応というような呼びかけをしております。 町民への具体的な指示でございますが、弾道ミサイルに関してお答えしますと、どのような町民が避難をするかということにつきまして、広報等でお知らせをしているところでございます。5月8日のお知らせ版においては、弾道ミサイルが発射したときの行動について、屋外にいる場合はできるだけ頑丈な建物、また屋内にいる場合には窓から離れる、そして建物がない場合には地面に伏せるというような、そういったそれぞれ個人がまずは対応いただくような行動につきましてお知らせをしてきました。9月20日の広報だいごにおいても、同じような内容で町民の方々にお知らせをする予定でおりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 15番、吉成好信君の一般質問は終わりました。 午後1時まで休憩とします。 △休憩 午前11時55分 △再開 午後1時00分 ○議長(鈴木陸郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △佐藤正弘君 ○議長(鈴木陸郎君) 11番、佐藤正弘君の一般質問を許します。 佐藤君。     〔11番 佐藤正弘君 登壇〕 ◆11番(佐藤正弘君) 質問の許可がおりましたので、質問をさせていただきたいと思います。 きょうの質問は大きく分けると4つ。企業誘致とあと景観、環境整備ともう一つが新庁舎建設の問題ということで、質問をさせていただきたいというふうに思います。 質問に入る前に、この期間県知事選挙がありました。県知事選挙は新人で自民党推薦した大井川和彦さんが当選を果たしましたけれども、この県知事選挙をめぐっては大きな争点になったのは東海第2原発の再稼働の問題ではないかというふうに思います。当選を果たしたその大井川氏は白紙と、県民の声を聞いて判断していくんだというような立場でこの選挙に臨んだわけでございます。それに対して、同じく無所属の鶴田真子美氏と橋本昌氏は再稼働は認めないというような公約で選挙に臨んだわけです。鶴田氏と橋本氏の得票の合計を足すと過半数を超えていると、これがまさしく民意の反映ではないかというふうに思い、まさにこの選挙結果は東海第2原発の再稼働に関しての県民の声というふうに判断したほうがいいのではないかということに思います。 県民の声を聞くならば、大井川氏は直ちに東海第2原発の再稼働は認めないというふうにはっきり打ち出すべきであります。この東海第2原発に対しては、今年の3月に私も町長に対して質問をいたしました。町長の答弁は確かに私も東海第2原発に対しては、廃止したほうがいいと、ないほうがいいというふうに思っているというような答弁をしております。ぜひ新知事に対して東海第2原発の再稼働反対と、廃止を働きかけていただきたいというのが1つ目であります。 もう一つは、きょうの発言の中にも吉成議員の中にもありました北朝鮮の問題です。北朝鮮の蛮行の問題ですけれども、弾道ミサイルや核実験を繰り返しているということで、9月3日には6回目の核実験を行いました。この核実験は広島に落とされた原爆の10倍以上と言われる威力がある…… ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤議員に申し上げます。 通告にない件についての…… ◆11番(佐藤正弘君) 質問ではありません。 これは質問でありませんから、入ります。 水爆実験を行ったと。この暴挙は国連加盟国の圧倒的多数の賛成で核兵器禁止条約が成立した今、日本とアジアと世界にとって重大な危機であると思います。唯一の被爆国の日本は、核兵器の製造、使用、貯蔵、運搬などを禁止する核兵器禁止条約に署名し、堂々と北朝鮮に対して抗議するべきだと思います。現状での抗議は何の意味もなく、米朝は直ちに直接会話を進めるべきであるというふうに思います。 質問に入ります。 1つ目の質問です。企業誘致、環境保全協定について。バイオマスの稼働問題については、ことしの3月そして6月にも質問をしております。このバイオマスの稼働の時期について、エジソンパワーのところですけれども、森林の温泉ですけれども、の隣接ですね。平成27年7月当初の新聞発表によりますと、その時点では平成28年4月、つまり去年の4月から工事に入って、10月に本格的な発電をすると。その後、ことしになって、3月、5月そして今年の11月というふうに次々と延期されてきました。町長が鳴り物入りで推進してきたものですが大幅に遅れていると。そして、6月以降もさまざまな声が町民から寄せられている。一体いつ稼働するのか、その点についてお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 まず、創造の森で建設中の株式会社クリハラントによる木質バイオマス発電所については、現在チップ貯蔵棟や発電棟等の工事がおおむね終了しておりまして、9月からプラント設備の建設が開始され、来年1月から試運転、3月ごろから商業運転が開始する予定でございます。こちらについては、当初の予定どおり進んでいるところでございます。 また、もう一つございます森林の温泉近くで建設中の株式会社エジソンパワーによる木質バイオガス発電所につきましては、現在発電機棟、管理棟及びチップ倉庫棟の建屋についてはほぼ完成しております。今後、ガス化プラントに係るプラント工事が始まる予定でございますが、前回の6月議会でもご答弁いたしましたように、海外での機器製造が遅れており、現在作業が一時中断しているところでございます。見通しといたしましては、前回議会でご答弁したときよりもおくれまして、本年10月から建設工事を再開し、おおむね来年3月に火入れ及び試運転、5月ごろに商業運転が開始されるという予定と伺ってございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 6月議会でもね、同じような理由だったんですけれども、実際にその機械が発注されたかどうかというのは確認はできているのかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 ガス化プラントに係るボイラー等について海外において製造していると伺っておりまして、こちらのボイラーの製造については既に進められているというふうに伺っております。発注したかどうかについては、町のほうでは確認しておりません。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) ぜひ、発注したかどうかもよく確認していただきたいということと、このガス化というのはかなり複雑な工程になっているというふうな話を聞いていますけれども、ぜひその点も確認をお願いしたいというふうに思います。 その次に加熱水の利用、これも前に質問していますけれども、実際に温泉審議会等では昨年の6月ですか、話が進められているようですけれども、これについても古い配管等の現状と、それを調べたり、その後の経過を調べなくちゃいけないという答えでしたけれども、その点についてはどうなっているのか、もう一度お答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) 森林の温泉近くで建設中のエジソンパワーによるバイオガス発電では、発電において発生した熱を近くの町営温泉施設に供給している温泉水の加温に使うという計画がございます。こちらにつきましては、今現在、源泉から各温泉施設までの温泉水について、水温の変化を測定しております。保温性能がどれだけあるかというところを現在調査しておりまして、こちらについては季節ごとに行わないと結果が出てこないということでございまして、まだ今年度は調査を実施中というところでございます。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 今の答えで言いますと、季節ごとによって保温の温度なりが変わってくるということですけれども、そうすると例えば加熱水の利用料等も一概には判断できなくて、かなり長期にかかるというふうな考えでいいんでしょうか、それは。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 調査については、一応1年間において各季節ごとに調査をした結果を踏まえて、有識者の方にも少し相談しながら、今後の料金設定について調整してまいりたいと考えております。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) そうすると、今の答えで言いますと、例えば来年の5月以降竣工されて運転に入ると、その段階でもその温泉水の利用料金というのは明確に決まらないというふうな形でいいんですか、それは。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 現時点で正確なスケジュールについてはまだ調整はしておりませんが、試運転が開始されて以降もその温泉の、各温泉に供給するまでの間、データ等も収集する必要性は当方のほうでも感じておりまして、まだ5月早々に料金が決定されるということではないかなというふうには思っております。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 町のメリットとして挙げられた部分があやふやになっているというふうに今の答弁では感じました。 次に、雇用の問題です。 エジソンパワーの場合は、当初たしか10名程度、クリハラントが20名ですか、そのぐらいの雇用を生み出すことができるというふうな内容で報告されていたと思うんですけれども、その点についてはどのようになっているのかお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) 雇用の状況についてのご質問でございますが、まず、エジソンパワーにつきましては、現在運転員5名、チップ課員1名の計6名を正社員として雇用予定ということで、既に内定が出ていると伺っております。また、クリハラントにつきましては、現在運転員として7名が正社員として雇用されたところでございます。 雇用の状況については以上でございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 確かに誘致する際は、一定の規模なり一定の目標の数字が出るかもしれませんけれども、誘致する際10名なり20名の新たな雇用が生まれるというような前提で誘致しているはずなんで、その点は企業側とぜひ話をして、その数値に合うような形にお願いしたいというふうに思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) ただいま雇用人数ですけれども、これについては10名、20名といいますのは間接的な雇用も含めてという意味で言っておりますので、今課長が説明しましたのは直接正社員として雇用しているという意味ですので、その辺のところ例えばクリハラントですとチップにする従業員、それらについてはまた別途採用されるわけですので、これは直接か間接かはまた別にしても、そういう雇用は生まれるということはご承知おきいただきたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) エジソンパワーにしろクリハラントにしろ、その関連の事業でそれだけの雇用が生まれるというふうに出したんでね、運輸業者は別としてもその数字に近づけるように、町民の期待に応えらえるようにお願いしたいというふうに思います。 次に、3月の議会でも質問しましたけれども、放射性物質の測定値の問題です。 3月以降も毎回毎トラックごとに調べているということですので、どのようになっているのかその数字についてお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 現在のところ、木質バイオマス発電所の原料となる木材の放射性物質濃度につきましては、事業者において原木を搬入する全てのトラックで計測した上で、貯木場から抽出した原木について再度調査を行っております。 トラックでの計測につきましては、3月からこちら7月までに700回測定され、計測器の表示ではおおむね10ベクレル程度でございました。また、貯木場の原木を抽出した測定につきましては、3月からこちらは9月現在まで62回測定し、そのうち不検出が42回、検出したものの平均が約21ベクレルパーキログラムであり、全ての測定値が自主基準値である85ベクレルを下回りました。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 自主的に、自主的というか企業側がはかっているわけですけれども、これは明確にその数値として印字されたような記録は残っているのかどうか、その点についてお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) 町としては事業者がはかった結果が整理されたものを受け取っているところでございまして、何かその測定器から印字されるものがプリントされるというわけではないというふうに認識しております。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) その点ですけれども、機械ではかれば一定の数値がちゃんと印字されるなり、規定された用紙というのに残せると思うんですよ。それは将来何か問題があった場合でもそれは町民に知らせたり当然のことだと思うんで、その記録させるということが大事だと思うんで、そういうところはきちっとやってほしいということと、平均で、その原木ですか、平均で21ベクレルだったということは、高い数字も低い数字もあると思うんですけれども、最高値は幾つだったんですか、これは。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) 3月以降測定したもののうち、最大値は38.4ベクレルでございました。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 38.4ベクレルというのは、多分セシウム137が大部分だと思うんですけれども、ほとんど137の場合は半減期がたしか30年で、ほとんど数字が変わっていないんですよね。前もたしか38.幾つという数字報告されたと思うんですけれども、半減期が長いということで、その部分は町としても注視していかなければならない数字ではないかというふうに思います。この点については、後お聞きします。 3つ目の質問ですけれども、環境保全協定という案文が出されました。その中で、第4条、第5条の関係ですけれども、大気汚染とか水質の汚染、騒音、振動ということで自主測定というふうにありますけれども、6カ月に1回または年1回、必要な都度となどがあるんですけれども、有効期間が1年ということになっていますよね、たしかね、この協定には。1年で例えば6カ月に1回、1年に1回では不十分だというふうに思いますけれども、その点についてはどのように考えているのかお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 まず、有効期限1年としておりますのは、こういった協定については、ある程度1年ですとか2年、3年といった期間をもって更新するというのが基本的な考え方となってございますので、有効期限は1年としておりますが、その協定案の中にも自動で更新するという条項を設けております。そういったことから、基本的には毎年更新することが前提となってございます。 測定頻度につきましては、大気汚染並びに水質汚染こちらにつきましては、大気汚染防止、水質汚濁防止及びそれらに関する県の条例の基準を引用しておりまして、法令を遵守した対応となってございます。また、騒音、振動につきましては、騒音規制や振動規制の法令上では測定義務はございません。しかしながら、発電事業者において、発電プラントの環境変化や地元からの苦情などに対応してもらえるよう、町と発電事業者が協議の上、必要の都度、測定するようにということで整理したところでございます。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) こういった協定は1年というのは、ただ、その6カ月に1回、1年に1回の法律では規定されていないという調査もあるみたいですけれども、それにしても、その年に1回で、有効期間が1年というのは、余りにも不十分な協定だから、見直しもあり得るという前提でやっているのかというふうにも見えるんですけれども、その前回の質問では、企業側とすり合わせというような表現をしていますけれども、あくまでも町が基準を出して、企業に守らせるというのが一つの大きな柱ではないかというふうに思うんですけれども、その点については、やはり1年というのは考える必要があるんではないかというふうに思いますけれども、その点についてはどうですか。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 協定内容を町がつくって企業に守らせるべきではないかというようなお話もございましたけれども、これは協定ですので、あくまでもお互いがすり合わせをして了解をした内容で決めていくというのが筋でございますので、そういう内容で進めております。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 確かに協定ですから、お互いに合意して進めるというのが筋でありありますけれども、じゃ、町はどのような主張をしたのか。例えば、この1年というのは、1年に1回の検査じゃなくて1年に3回やってくれと言われたけれども、最終的に企業との折り合いが1回のところしかどうしても、例えばですね、だから例えばの話で、そういうふうに町の主張はかなり企業側にとっては厳しいものであって、それを例えば折り合いがつく数字がここだったんだというふうだったんなら確かにわかりますよ。だからその部分の数字は、もしあれば、本当はこういう主張をしたんだけれども、企業がどうしてもそれは難しいというふうに言ったと言うんでしたら、確かにそういうのはあると思うんですけれども、その点についてはどうですか、町が主導権を握ってやったかどうか。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 基本的に、町としても、法令ですとかその他の制度に準じた主張を行っていくのが筋だと考えておりまして、そういった意味で、法令の遵守をするようにということで、こちらの大気汚染、水質汚染等の基準については、町のほうの主張といいますか、そういった法令の遵守については、きちっと整理されたところでございます。 また、放射性物質につきましては、基本的には町のほうで提示した形が今、この協定に記されているところでございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) わかりました。 町としても、やはり住民の安心・安全のという、そういう立場から環境協定ですから、そういう意味では、企業に対しては厳しく当たるのが当然だというふうに思いますけれども、今の答弁だと、かなり町が後退しているんじゃないかと思いますけれども、次に、必要な都度というふうな協定の中にあるんですけれども、これは、どこを指しているのか、例えば町、企業、そして住民、その人たちの必要だと思うときのことを指しているんですか、これは。その点についてお伺いします。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 騒音や振動につきましては、法令上の測定義務はないところでございますが、住民の皆さんから例えば苦情等が出た場合には、町としても事業者に対して測定をするようにということで、必要な都度としたところでございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) ということは、例えば騒音なり、そういう問題で地域住民が調べてほしいなり、申し入れをすることが明確にできるということですよね、これは。そういうふうに解釈したいというふうに思います。 次に、第7条の2項に、営業上の秘密というような協定があるわけですけれども、どのような事案をこれは想定しているのか、この点についてお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 営業上の秘密につきましては、発電事業者におきます技術ですとか、あるいは販売上のノウハウ等の情報で、公にすることにより経済的不利益をこうむると認められるものや、社会的評価が低下するものを想定しているところでございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) この秘密という部分ですね、かつて、一般質問の中で、町有地の貸借に関して、だいご再生エネルギー協議会の構成ということを質問したことがあります。この質問に対して、町長は営業上の秘密というので、その構成は答えられないというふうに答弁しているわけですけれども、こういうことがないのかどうか、今の課長の答弁の中にはそれはありませんでしたけれども、そういうのまで秘密になるということになると、大変なことになると思うんですけれども、そういうことはないのかどうか。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 営業上の秘密で再生エネルギー協議会の構成員を公表しなかったということがありましたけれども、それは、公表しなかったというよりも、同意を得られていないから話せないと言っただけでして、秘密で出せないということではなかったということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) この問題は、今、町長答えられた町有地なんで、町有地を貸したり売ったりする場合は、町民に明らかにするのが当然なんで、本来は相手の同意がなくても向こうでもちゃんとそれは明確に出すべきだろうし、今でもその部分は空白というか白紙になっているということです。 次に、案文の中で、放射性物質の基準値というのがあります。表の中の一番最後のほうだと思うんですけれども、2カ所の発電等とも、基準値は85ベクレルというふうになっていると思うんですけれども、片方は通常の燃焼方式、クリハラントのほうですね。もう一つはガス化でやるというふうな説明を聞いてきましたけれども、同じ基準になっているわけですけれども、どのような理由からこれが表の中に入っているのかというその点についてお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) 放射性物質の自主基準値につきましては、燃焼後の飛灰について、国が定める指定廃棄物の基準8,000ベクレルを超えないよう、発電施設における放射性物質の灰への濃縮率等を勘案して設定したところでございます。2つの発電所では、ガス化、または燃焼ということで、プラントの仕組みが異なっており、濃縮率も異なりますが、今回は濃縮率が高く、より厳しい基準となる株式会社クリハラントの発電施設に合わせて基準値を設定したため、2カ所とも同一の基準となっているところでございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 今、厳しい基準ということで、クリハラントの例に合わせたということですけれども、クリハラントの場合は通常の燃焼方式だと思うんですよ。ということは、濃縮率が限りなく200分の1に近づくと思うんですけれども、そうすると、単純計算でいくとかなりの数値、二八、十六ですから、1万6,000ベクレルに近い数字が出てくるんじゃないですか、これは。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) 株式会社クリハラントにおけるボイラーにつきましては、ボイラーメーカーのデータで、木材の燃焼により、焼却灰は約78倍に濃縮されるということとなってございます。そういったことですので、こちら78倍に85ベクレルがなったとしても、8,000ベクレルは大きく下回るような形をとってございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) その78倍と、もう一つのエジゾンパワーのほうは40倍ですか、その性能というのを町として、計算上なりその機械の仕様でそういうふうになっているということだと思うんですけれども、それは町として確認したことはあるんですか、その数字は。その点についてお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) まちづくり課長。 ◎まちづくり課長保坂太郎君) お答えいたします。 基本的に性能のデータにつきましては、メーカーが提示しているデータが一番信じられるのかなということで、そちらをもとに、町のほうも基準値の設定に参照したというところでございます。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) メーカーから確かにそういう話は出ているのかもしれませんけれども、町としても、住民の安心・安全を図るという意味では、確認していく必要があるのではないかというふうに思いますけれども、先ほど5,000ベクレル超えるという、計算上では85だと、実際に超えることになると思うんですけれども、たしかフロンティアかさまでも2,000ベクレル以上は受け付けませんよね。県内の業者は、多分2,000ベクレルを超えると運送するのも控えるというか、そういうふうなものが出ていると思うんですけれども、その点について、この協定書にはないんですけれども、残滓物、そういうものはどういうふうな処理をするか、そこの部分は伺っていますか、その点についてお聞きしたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 放射能の濃度について随分と最大限の話でしているかと思うんですけれども、あくまでも取り扱っている材料は平均10から20ベクレルなんです。これが70倍だとしても5,000ベクレルを超えるというのは考えられないと思っています。そういうことで、特にこれを問題視するような案件ではないと思っています。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 5,000ベクレルは、町長はそれにはならないということで、心配することはないと言いましたけれども、先ほどみたいに、2,000ベクレルを超えると例えば運送業者がそれはうちでは扱わないよと、福島の業者、宮城の業者も多分同じだと思うんですよ。その地域でも、被災地域ですから、そういう意味では私たちのところにも、その2,000ベクレル、3,000ベクレル、仮にそれを持ってきたら困るとかえって言うくらいじゃないかと思うし、農地にも例えば灰として出たやつ、400ベクレル以上は農地にまくこともできないし、それを使うこともできないというふうに規定されていますけれども、そのような放射能に対してはまだまだ不安が残っているというふうに思います。ぜひ、その点も町としてもう一度調べてほしいし、企業に指導してほしいというふうに思います。 次に、景観と環境整備についてというところですけれども、これも前、議会で質問しています。町長は、林業のまちだから木材が積み上げられても何らおかしくはないと、違和感は感じないというふうに答えていますけれども、今、全国各地で大規模な大雨等降って木材が流されるというケースもありますし、そういうことから考えると、その集積地自体も最善の注意を払う必要があるのではないかということと、この木材の集積、平成27年7月の段階で初めて新聞にバイオマスが出たわけですけれども、2年前ですけれども、その前から既に集積が始まっているんですよ。だからそういう意味では、これからも一部ずつ使ってどんどん補充するということだと思うんで、この集積のところは、長い間、場合によっては20年、30年と続いていくかもしれないんですけれども、その点の景観というのは配慮する必要があるのではないかというふうに思いますけれども、あと防災の関係です。その点の最大の注意を払う必要があるのではないかというふうに思いますけれども、その点についてお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 大子町は昔から林業のまちということで、道路の至るところに材木が積み上がっていたわけでございます。木質バイオマス発電所が立地する以前から、道路脇にはかなりの材木が積み上がっている景観というのは、普通にあったわけですよね。黒沢の入り口、下野宮の入り口ですとか、川山ですとか、生瀬ですとか、依上のほうですとか、各地区にこういうのが積み上がっていたわけですので、それが多少増えたからといって、違和感を持つほうがおかしいのかなというふうに私は感じているんですけれども。 それから、もう一つ、これが積んであって、それが長い間あるということについては特に何ら問題はないんじゃないかなと。 それから、もう一つ、災害等が起きた場合に、それが流出して災害を拡大するんではないかという心配もあるようですけれども、材木の積み方については、正確な技術者として、はい作業主任者というんだそうですね、材木を積むのに資格を持った作業員が。そういう方が積んでいるということですので、通常それによって危険が及ぶということはないというふうに考えておりますし、また、大雨で流されるというようなところは、ちょっと今のところ想像できないんですけれども、そういうことで、そんなに安全性については特に問題はないというふうに認識しておりますし、また、災害の引き金になるということもないであろうというふうに考えております。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 林業のまちだから、製材工場も黒沢のほうにも、町付のほうにも昔からあったということですけれども、雨ざらしで2年も3年も製材工場は置きませんから、そういうふうな形になったら、ぼろぼろになって製材にも使えなくなるということで、きっちとした集積なり、そういうのは必要じゃないかということと、小久慈に今もあると思うんですけれども、かつて、ここの役場は水に浸水したことがある。今、全国各地で100ミリを超える大雨が降るというような状況もあるんで、万万が一、例えば小久慈に積み上げられているのが、川に流されるというような事態が起これば、そういうことはないのだと言っても、実際はあり得る可能性もあるということで、最大限の注意を払う必要があるんだというふうに思って質問したわけですけれども、町長は、そういうことはないんだと言っていますけれども、これももし、移動できるんだったら移動を業者にお願いして、移動させるのも一つの方法ではないかというふうに思います。 次に、国道、県道の整備ということで、これは環境保全の関係から言っています。大子町は町全体が観光地で、例えば福島県から来る人や、常陸太田また栃木方面から来る人もいるということで全体の景観をよくしていく必要があるんではないかと。例えば町道の壊れた部分を直すとか、景観の、何回も言っていますように道路の脇のやぶを何とかなくすための努力、そういうのが必要だと思うんですけれども、今までのやり方でいくと不十分だと、町が音頭を取って、大子町に入ったらさすがに違う観光のまちだと言われるぐらい対策が必要じゃないかと。まして、高齢化が進んでいますから、地域住民の力だけではかなり難しい部分もあると、そういう意味では町が一定の対策をとって進める必要があるのではないかというふうに思いますけれども、これについて、お答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(和田宗介君) ご質問にお答えします。 観光地として景観を整備するために、今、町では沿道環境整備事業として、定期的に竹木などの伐採等を行っております。今年度につきましては、袋田所谷地区の沿道伐採と、浅川地内の植栽樹木管理をやっております。また、地域保全団体がハイキングコースや周辺道路沿線の草刈りをしておりまして、その団体に対して、町から補助金を交付しているというところでございます。 観光地として道路沿道の整備、景観の保全というのは大変重要というふうに考えておりますので、町道に関しましては引き続き整備をしていきたいというふうに思っております。また、国道、県道につきましては、こちらは大子工務所のほうの対応となりますが、昨年度、観光やな対岸側の国道118線沿いにつきましては、景観の改善を目的とした整備を大子工務所に要望し、対応いただいておりますので、引き続き国道、県道につきましては、必要に応じて県に働きかけをしていきたいというふうに考えております。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。
    ◆11番(佐藤正弘君) 国・県への対応は町としてしっかりと働きかけていくということですけれども、問題は各地域なんですよ。というのは、どうしても耕作放棄地、道路のすぐ脇の放棄地だとか、道路のすぐ脇のほう、目立つ部分、これは先ほど言いましたように、高齢化でどうしてもできないような状況になっていると、これは町として何らかの対策を立てないと、このまま放置されていく部分がますます多くなるんじゃないかということで、その点について、町として知恵を出してやっていく必要がある。町が責任を持って全部やれというんじゃなくて、地域住民と話し合った上で、その環境保全が観光のまちとして一つのモデルとなるようなところをつくっていく必要があるんではないかというふうに思いますけれども、その点については、町長いかがでしょうか。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 確かに、耕作放棄地などが道路周辺に非常に雑草がはびこっていて見苦しいというような状況があるのは承知しております。これについては、今、農林課が中心になって耕作放棄地の遊休農地の有効利用、そういうことについて今、必死になって取り組んでいるんですが、なかなか決め手がないというのが現状でございまして、これからも、特に道路沿いについては、できるだけ土地所有者の方に雑草を切っていただくとか、そういうことが必要なのかなと思います。ただ、不在地主の場合が非常に多いんですね。そういうところはどうしようもないというのが、かといって町が不在地主のところを黙って切るわけにもなかなかいかないと。実は今、いろいろトラブルになっている例としまして、街路灯のところに枝が出ていたということで、それを切ったんですね。そうしたら、なぜ無断で切ったと言って、今、毎日のように役場へ来て怒鳴り込んでくる人もいるんです。そういう状況もありますので、なかなか町が、不在地主あるいは雑草がはびこっているからといって、勝手にできないという非常に大きなジレンマもあるということをご理解いただきたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 確かに町民の中にはそういう方もいらっしゃるかもしれませんけれども、町全体を美化していくというのには回覧等でやったとしても余り効果がないんじゃないかと。町長自身、担当課の各課長もいますけれども、地域の懇談会とか、そういうところでは積極的にそういうのを、文書1本出すよりは、直接行ったときそういう話を地域の皆さんに話をして協力してもらうというのが一番いいのではないか。すぐ聞くかどうかは別としても、そういうふうな町全体でこの町をよくしていくと、一つの考えの出発点になればというふうに思いますけれども。 次に、川の問題です。この大子は久慈川が流れているわけですけれども、また、山も八溝とか、袋田の滝とかありますけれども、河川の浄化というのはどうしても必要ではないかというふうに思います。私も時々袋田に行きますけれども、水が少なくなっているとかなり水質の汚濁というか袋田もかなり目立つようになるというので、その水質をきれいに保つための努力が必要ではないかというふうに思いますけれども、その点についてはどのように考えているのか、お答えを願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長藤田隆彦君) ご質問にお答えいたします。 水質浄化のためのまちの対策でございますが、町では毎年度、久慈川、押川、八溝川、中郷川、滝川、大沢川、それと町堀、こういった河川におきまして、1カ所ないし2カ所、最大で年間4回の水質検査を実施してございます。内容でございますが、水素イオン濃度(pH値)そういったものを初めまして、全部で8項目につきまして測定をしております。平成28年度の検査結果でございますが、大腸菌群数、こういったものが基準値を超えている河川が若干見受けられます。しかしながら水温の上がる夏場の時期、そういった時期に高い数値を示しております。また、気温と降雨の関係、こういったもので影響があるのかなという見解でございました。それから、水素イオン濃度につきましても、若干高目の数値がありました。こういったものにつきましては、藻類の繁殖による自然由来のものであるという見解をいただいてございます。そのほか、基準値を特に上回ったものはございませんで、大子町におけます河川につきましては、おおむね良好ではないかと、そういった認識をしております。 なお、町民の皆様には、毎年3月にご協力をいただいています河川清掃、ご協力いただいています。28年度には6,070キログラムのごみを回収して、環境整備、水辺環境の整備に努めていただきました。 このような状況でありますので、現在町で進めております浄化槽整備事業、こういったものを推進しまして、日常の生活から発生する生活雑排水等を浄化して放流し、自然環境への負荷を極力抑え、現在の自然環境、大子町の環境を維持していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 川の汚染の最大のものは、やはり生活雑排水だと思うんですけれども、町は、下水道工事は進めないというふうなことを打ち出していますけれども、それにかわって当面の対策として浄化槽があると思うんですけれども、合併槽と浄化槽、町の普及状況はどのようになっているのかわかったらお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長藤田隆彦君) ご質問にご回答します。 大子町におきましては、平成18年度から市町村設置型の浄化槽事業を進めております。平成29年度3月でございますが、町営浄化槽につきましては、890基設置してございます。普及率にしますと11.8%の状況です。以前に、個人の方が設置した浄化槽が過去にありました。そちらの設置基数を足しますと、大子町の全体の普及率としましては、おおむね33%が合併浄化槽が設置されているというような状況でございます。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 通常の浄化槽と合併浄化槽ですけれども、地域ごとには把握できていますか。もし大まかに把握できれば、わかっていれば答えて、わからなければ結構ですけれども。 ○議長(鈴木陸郎君) 生活環境課長。 ◎生活環境課長藤田隆彦君) 合併浄化槽と単独槽の比率ということでよろしいでしょうか。 ◆11番(佐藤正弘君) 地域ごとの。 ◎生活環境課長藤田隆彦君) 地域ごとの。 まず、大子地区ですが、合併浄化槽は27.2%、単独浄化槽が31.8%でございます。 ◆11番(佐藤正弘君) それは今までのあるやつの比率ですよね。地域ごとの比率というのは分かりますか。全世帯に対する比率です。それをお願いします。 ◎生活環境課長藤田隆彦君) 大変失礼しました。地域ごとですね。比率的なものにつきましては、数値が今、手元にないんですけれども、申しわけございません。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 全体の33%、両方で、そういう数字でしたけれども、やはり、この大子町の今の生活雑排水を少しでもきれいにしていくのには、やっぱり浄化槽を推進していくということが、一番今の段階では必要ではないかということで、その推進に町としても力を入れてほしい。特に袋田の滝川、全国の観光客が来るということで、きれいな川を見せるというのは当然なことだと思うんで、そのほかの地域もそうですけれども、上流部分の生瀬だとかそのほかのところもそうですけれども、力を入れて進めるべきところは進めていく必要があるのではないかということと同時に、農業関係の、例えば畜産の方だとか、飲食店だとか、宿泊施設、クリーニング屋さんとか、さまざまな業種でも大量な水を使って川に放出するわけですから、その人たちにも協力を願うという必要があるのではないかというふうに思います。 次に、最後の質問ですけれども、庁舎建設の問題です。 第2回の検討委員会が開かれたということですけれども、新庁舎建設にかかわる意見等の募集というのをしたというふうに報告書の中にありましたけれども、どのような意見が出てきたのか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 総務課長。 ◎総務課長深谷雄一君) ご質問にお答えします。 新庁舎建設に関する意見等の募集については、7月20日発行の広報だいご8月号におきまして記事を掲載したところです。9月1日現在、1名の方から建設の内容に関するご提案がございました。 その主な内容は、太陽光発電システムの導入、自然採光を取り入れた開放感のある執務室の実現及び環境に配慮した庁舎などとなっており、検討委員会で示した新庁舎建設の整備方針に合致したものとなっております。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 意見の募集をしたということですけれども、1名からあったということですけれども、引き続き短期間ですけれども、一応一定のめどをつけるということ、12月までにはという話がありましたけれども、町民の声を聞くということは、これからも大切だと思うんですけれども、テンポを早くしていく必要があるのではないかというふうに思います。検討委員会2回まで開かれて、3回目以降も開かれるんでしょうけれども、町民の中にその建てかえの方向で進んでいるということ自体知らない人もいると思うんで、そういう意味では、方向性が明らかになっても町民の声を聞く必要があると思うんですけれども、その点では、周知徹底を図っていく必要があるのではないかというふうに思います。 竣工までのスケジュールというのはどのように考えているのか、お答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 総務課長。 ◎総務課長深谷雄一君) ご質問にお答えします。 このスケジュールですが、新庁舎建設検討委員会では、これまでの会議の中で、国の支援を受けるため、平成32年度竣工を想定した内容で検討を行っているところでございます。 今後、検討委員会において、さらに建設位置や建設内容等について検討いただいて、町長からの諮問事項につきまして、答申をいただく予定でございます。この答申後、新庁舎建設に関する基本構想及び基本計画を策定する予定でございます。 続いて、その後ですが、新庁舎建設推進委員会を立ち上げまして、役場内にワーキンググループを設置して、基本設計等について協議をすることになります。 また、基本設計につきましては、案が固まり次第、広報だけでなく住民説明会を開催したいと考えております。 新庁舎の規模から勘案すると、工事着工から竣工までおよそ1年半の工期を想定しまして、平成33年3月に竣工となることから逆算すると、遅くとも平成31年10月には、建設工事に着手する必要があると考えております。 なお、このスケジュール案でございますが、さきに述べましたように国の支援を受けることを前提としたスケジュールでありまして、今後検討委員会における協議によって、変更になる可能性がありますので、ご承知願いたいと思います。 以上です。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 時間がなくなってきました。 一つだけ、整備方針について、報告書の中にも出ていましたけれども、無駄を省いたスリムな庁舎や防災拠点としての庁舎等ということですけれども、実際に無駄を省いたスリムな庁舎や防災拠点という、その考え方についてお答え願いたいと。どういうものがそういうふうなのかということ。それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 無駄を省いたといいますのは、今、この大子町の庁舎、非常にタコ足のように幾つかに分かれていますので、そういったところは1カ所に集約して、町民の利便性を図っていきたいと、このように思っております。それから、防災拠点の核となるといいますのは、やはり、災害が起きたときに、ここは司令塔となるだけの設備、対応がとれる整備をしていきたいということです。 ○議長(鈴木陸郎君) 残り1分です。 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 時間がなくなってきました。 最後ですけれども、防災拠点となると、一定の例えば住民が集まったりすることも考えるということでしょうから、一定の必要面積なりは必要になってくると思うんですけれども、その点についてはどのように考えているのかお答え願いたいと思います。 ○議長(鈴木陸郎君) 町長。 ◎町長(綿引久男君) 防災拠点といいましても、そこに住民の方が避難してくると、そういうところではないわけですので、あくまでも防災の司令塔を置くということですので、特別な大規模な避難対応ができるような施設をつくるというふうな考えはございません。 ○議長(鈴木陸郎君) 佐藤君。 ◆11番(佐藤正弘君) 時間がなくなりました。 以上で終わりにします。 ○議長(鈴木陸郎君) 11番、佐藤正弘君の一般質問は終わりました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(鈴木陸郎君) 以上で本日の日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会します。 ご苦労さまでした。 △散会 午後2時00分...