小美玉市議会 > 2020-09-09 >
09月09日-02号
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  1. 小美玉市議会 2020-09-09
    09月09日-02号


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    最終取得日: 2022-11-22
    令和 2年  9月 定例会(第3回)          令和2年第3回小美玉市議会定例会議事日程(第2号)                     令和2年9月9日(水)午前10時開議 日程第1 一般質問  (散会)出席議員(19名)     1番  戸田見良君       2番  香取憲一君     3番  長津智之君       4番  島田清一郎君     5番  村田春樹君       6番  木村喜一君     7番  植木弘子君  (副議長) 8番  石井 旭君     9番  幡谷好文君      10番  谷仲和雄君    12番  岩本好夫君      13番  福島ヤヨヒ君    14番  小川賢治君      15番  大槻良明君    16番  田村昌男君   (議長)17番  笹目雄一君    18番  市村文男君      19番  荒川一秀君    20番  野村武勝欠席議員(1名)    11番  長島幸男---------------------------------------説明のため出席した者 市長          島田穣一君   教育長         加瀬博正君 市長公室長       岡野英孝君   企画財政部長      立原伸樹君 総務部長        礒 敏弘君   市民生活部長      太田 勉君 危機管理監       飯塚新一君   保健衛生部長      倉田増夫君 福祉部長        藤田誠一君   教育部長        中村 均君 産業経済部長      矢口正信君   都市建設部長      金谷和一君 文化スポーツ振興部長  滑川和明君   水道局長        織田俊彦君 消防長         長島久男君   会計管理者       鈴木定男君 監査委員事務局長    菅谷清美君   農業委員会事務局長   比気龍司君 秘書政策課長      倉田賢吾君   財政課長        植田賢一君 総務課長        小川和夫---------------------------------------議会事務局職員出席者 議会事務局長      我妻智光    次長          菊田裕子 書記          菅澤富美江   書記          深作 治 書記          富田 成     午前10時00分 開議 △開議の宣告 ○議長(笹目雄一君) おはようございます。 議場内の皆様にお願いします。携帯電話はマナーモードにするか、電源を切るようお願いします。また、写真、ビデオの撮影や録音の行為は禁止されております。 なお、議会広報作成のため、事務局職員による写真撮影は許可しましたので、ご了承願います。 その他、傍聴規則を遵守して傍聴するようお願いします。 ただいまの出席議員は19名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。---------------------------------------一般質問 ○議長(笹目雄一君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に従い、順次発言を許します。---------------------------------------村田春樹君 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。     〔5番 村田春樹君 登壇〕 ◆5番(村田春樹君) おはようございます。議席番号5番、村田春樹。 これより令和2年第3回定例会一般質問を始めます。 まず、初めに、子育て事業についてお伺いいたします。 現行のゼロ歳から2歳の子育て事業の見直しについて質問いたします。 無償化対象に含まれないゼロ歳から2歳の子育て世代については、子供を2人以上持つ世帯の経済的負担を軽減するため、県の補助事業を活用して、小美玉市内の保育料を全額または半額補助する多子世帯保育料軽減事業が実施され、とてもありがたく感じるところでございます。 また、このたびの新型コロナウイルスの対策の1つとして、4月28日から、今年度に誕生した子供に対して小美玉市独自の施策で10万円の給付金、さらには子供1人につき3,000円のお食事券など、様々な対策を実施されていることに深く感謝しております。 私の周りには子育て世代が多く、第2子、第3子ばかりの人ではなく、経済的理由で第1子しか育てられないなどの理由の方も多数いらっしゃいます。本来なら、2人、3人と子供を育て、子供のための環境を親がつくってあげたいのに、親の理由で一人っ子になってしまうという悲しい現実があるという話を伺っております。私も昨年、第1子が誕生し、同じ子育て世代のつらい現状を聞くと、子供のためにも2人、3人と兄弟、姉妹をつくってほしいと思っております。 現在、国の1億総活躍社会によって女性の社会進出が活発化し、保育園に預ける親が増加傾向にあり、小美玉市内においても保育園に預ける親が多いと思われます。そういった中で、第1子から産み育てやすい環境を小美玉市独自の施策として、現行の保育料基準額からさらなる減額などの検討をお願いしたいと思います。 答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 改めまして、おはようございます。 それでは、村田議員のご質問の1点目、子育て事業について、現行のゼロ歳から2歳の子育て事業の見直しについて答弁をさせていただきます。 国の政策といたしましては、令和元年10月に3歳以上児の幼児教育・保育の無償化が実施されたところでございますが、この政策は、平成26年度より毎年度、幼児教育・保育の段階的無償化の取組が実施されてきた経緯によるものでございます。 今回の無償化対象に含まれないゼロ歳から2歳の子育て世帯につきましては、ご承知のとおり、県の補助事業を活用し、多子世帯保育料軽減事業を実施しているところでございます。 保育料につきましては、各自治体の裁量で設定しておりますが、小美玉市では、国の定める所得階層区分である8階層区分を11階層に細分化しております。これにより、平均で3割以上の保育料を減額し、近隣自治体と比較しましても、子育て家庭経済的支援を行ってまいりました。 なお、国の徴収基準額と小美玉市が設定いたしました保育料の差額につきましては、市の一般財源で負担しております。そうした中、議員ご質問の第1子からの保育料の軽減となりますと、課題も多いところでございます。 子育て世帯にかかる経済的負担は大きく、少子化対策を含め、子を産み育てやすい環境づくりを推進する上では避けては通れない問題でございますが、現状では、保育料軽減策を講じる際には一般財源を活用する以外にないことから、今後とも、国の段階的幼児教育保育無償化の動向に注視しながら、子育て世帯に優しい、利用者のニーズに沿った子育て事業を進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございます。 多子世帯保育料軽減事業の現状についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) それでは、村田議員の再質問、多子世帯保育料軽減事業の現状はについてお答えをさせていただきたいと思います。 現在、多子世帯保育料軽減事業につきましては、県の補助金が2分の1、市一般財源が2分の1の負担により実施しております。 ちなみに、令和2年度当初予算を歳出額1,351万1,000円計上しているところでございます。そうしますと、2分の1の県補助金歳入といたしましては、675万5,000円を予算計上しているところでございます。なお、7月の積算時点では、市税等未納世帯が発生しない場合1,556万7,000円、そのうち県補助が778万3,000円程度の歳出額になる見込みでございます。ただし、9月に住民税確定による保育料再算定があるため、変動の可能性はあるところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございます。 多子世帯保育料軽減事業の対象とならない第1子の保育料の現状と支援策をお伺いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 再質問にお答えいたします。 多子世帯保育料軽減事業の対象とならない第1子の保育料の現状と支援策はについてお答えいたします。 令和2年9月分の保育料が賦課されている第1子が、現在163名、保育料月額が合計309万4,000円でございます。単純計算で12か月に置き換えますと、年額4,685万6,000円となるところでございます。第1子について全部ないし一部補助を実施するには、現状では一般財源による対応となるため、慎重な協議、検討が必要と考えております。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございます。 もう1つ、お聞きいたします。 段階的無償化以外の支援策について、あるのかどうか、いろいろとお聞かせしていただければと思います。よろしくお願いいたします。
    ○議長(笹目雄一君) 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 再質問にお答えいたします。 段階的無償化以外の支援策についてお答えをいたします。 自治体裁量で保育料を低い金額に設定している現状では、小美玉市の保育料の金額設定自体の見直しを検討することとなります。また、その他の方策といたしまして、教育・保育無償化の対象外とされております保護者が施設に実コストに応じて負担している園服や日用品、文房具等行事参加費通園送迎費用食事提供費については完全実費負担でございますので、さらに利用施設によって金額も異なることから、上限額を設定した上で市独自の補助事業を検討する余地はあると考えております。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 今後ますます加速する少子化問題の対策の一つとして、第1子からの保育料軽減、また、様々な子育て事業についても小美玉市独自でしっかりと検討していただきたいというふうに思っております。 それでは、子育て事業についての質問を終わります。 続きまして、羽鳥駅周辺整備事業駅前広場についてお伺いいたします。 現在、駅前広場の工事も進み、少しずつその形が見えて、駅利用者の方々も完成を待ち遠しく思っているところだと思います。さらには、先日の全員協議会で羽鳥駅東口市有地利活用事業についても事業者募集を行う報告を受けました。駅周辺の民間活力を行うに当たって大変苦労されるものではありますが、成功に向けて頑張っていただきたいと思っております。また、羽鳥駅はまちの灯台であり、安心安全に利用者に活用していただくため、照明灯や防犯カメラなどを多数設置するとのお話も受けました。そういったところを踏まえまして、現在の進捗状況、今後のスケジュールについて伺います。 次に、羽鳥駅駐輪場についてですが、現在、市がどのように歩行者、自転車、車の動線を描いているのか、それを踏まえて、どのような駐輪場にするのかを伺います。 答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 金谷都市建設部長。     〔都市建設部長 金谷和一君 登壇〕 ◎都市建設部長金谷和一君) 村田議員のご質問、羽鳥駅周辺整備事業駅前広場について答弁をいたします。 1点目の現在の進捗状況、今後のスケジュールについてでございますが、昨年度に羽鳥駅橋上駅舎及び東西自由通路が完成し、現在は、駅舎及び自由通路に接続する羽鳥駅東西駅前広場を整備しているところでございまして、東口、西口ともロータリー及びシェルター工事に着手をしております。 引き続き、羽鳥駅周辺をまちの灯台に見立て、いつも明るく安全安心な場とするため、照明灯32基、防犯カメラ9基の整備など残る工事を行い、駅利用者の安全に配慮しながら、今年度中の駅前広場の完成を目指しております。 本工事の進捗状況等につきましては、今後も現場での案内や市の広報紙等で随時お伝えしますとともに、市民の皆様への周知徹底に努めてまいりたいと考えておりますので、引き続き、ご支援のほどよろしくお願いをいたします。 次に、羽鳥駅東口市有地利活用につきましては、駅前広場の工事中ということもあり、現在のところ、駅利用者送迎車乗降場として利用しているところでございますが、今後におきましては、市議会からの提言の中で要望のありました、民間活力による東口市有地を利活用していただく民間事業者を募集してまいります。 募集の際には、要項において、東口市有地をいつも明るく安全安心な場とすることを目指し、駅や自由通路駅前広場と一体と捉え、便利でにぎわいのある交流空間の形成に資する提案をお願いしてまいります。 今後の募集スケジュールでございますが、9月下旬に募集要項等を公表し、事業者から提案書類の受付や書類の審査を行った後、来年2月上旬に利活用事業優先交渉権者を決定していく予定としており、民間活力による市有地利活用の推進を図ってまいります。 続きまして、2点目の羽鳥駅駐輪場についてでございますが、放置自転車整理後の今年8月下旬に自転車台数を調査した結果、利用可能な駐輪台数に対する利用率は西口駐輪場については40%でございまして、東口駐輪場については約70%でございました。 よって、調査の結果、東口で当初想定していたけやき通りから入る付近に設置予定であった新設駐輪場87台では、駐輪台数が不足することから、現在の仮設駐輪場増設整備に変更し、さらに、駅舎北側線路沿い付近に駐輪場の整備を考えております。 これらにより、車や自転車、歩行者の動線を考慮した配置となり、駅利用者の安全確保、利便性の向上が図られるものと考えておりますので、ご理解賜りますよう、お願いいたしまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございました。 今回、照明灯が32基、防犯カメラが9基ということで、まちの灯台であり、安心安全に利用者に活用していただけるように配慮していることが分かりました。また、羽鳥駅駐輪場につきましては、87台と想定していたところを、今現在ある仮設駐輪場を増設して駅利用者の皆さんにお使いしていただく形、また、歩行者、自転車、車の動線をしっかりと邪魔にならないように配慮していただけるということで分かりましたので、ありがとうございます。 今後も市有地の利活用問題も含めてしっかりと頑張っていただければというふうに思います。 以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(笹目雄一君) 以上で、村田春樹君の質問を終わります。---------------------------------------香取憲一君 ○議長(笹目雄一君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 香取憲一君。     〔2番 香取憲一君 登壇〕 ◆2番(香取憲一君) 改めましておはようございます。2番議員、香取憲一でございます。 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 まず、初めに、新型コロナウイルスが引き続き猛威を振るう中、我が小美玉市におきましても陽性患者は2名で歯止めがかかっておりますが、その影響は計り知れず、飲食業界旅行業界を初め、市民生活の多方面に大きなダメージと痛手にさいなまれており、市民の皆様の各ご家庭に至るまで様々な制約を余儀なくされ、新しい生活様式を定着させるべく不断の努力が続けられている現状であります。 このような中、小美玉市執行部各部署におかれましても、島田市長のリーダーシップの下、10万円の給付金の迅速な支給等各種コロナ対策に奔走されているわけでありますが、このコロナ禍であっても、コロナ以前から継続している問題や課題は山積しており、待ったなしの状態で問題解決政策実現に向けて一致団結してこの難局に立ち向かわなければなりません。 我々市議会議員もこの困難な時局であるからこそ、住民の代表として今一度改めて市民の皆様の声、市民目線の大切さを胸に刻み、議員本来の任務達成に是々非々の精神で邁進していく覚悟であります。このコロナ禍という未曽有の大変な状況の中でこそ、議会の監視機能が健全に機能し、執行部の小美玉オリジナル各種施策問題解決が効率的になされれば、真に住んでみたい、住んでよかった、住み続けたい小美玉市が成就できるものと確信をしております。時間は半減でありますが、我々議員の本分であるこの議場での一般質問が再開できましたことに心から感謝申し上げ、質問に移らせていただきます。 まず、大項目1点目の質問につきましては、学校跡地利活用についてであります。 既に、閉校となりました旧小川小、橘小、両校の跡地利用につきましては、本年3月の第1回定例会の一般質問でも取り上げさせていただき、両校とも地域住民のご意見や維持管理コストの整合性を図りながら、計画的に進めていく旨、答弁をいただきました。3月にいただきました答弁を鑑み、以下2点について質問させていただきます。 1点目は、その後の旧小川小、橘小、両校の利用計画進捗状況を具体的に伺います。 2点目は、既に閉校した小川南地区の2校に加え、来年の令和2年度末をもって閉校予定玉里地区、玉里小、玉里北小玉里東小、1年前倒し予定となった小川北義務教育学校開校に伴う、小川北地区の野田小、上吉影小下吉影小跡地利活用計画策定に向けての方針、課題を伺います。 以上、2点について答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 礒総務部長。     〔総務部長 礒 敏弘君 登壇〕 ◎総務部長(礒敏弘君) 改めましておはようございます。 それでは、香取議員のご質問の1点目、学校跡地利活用について、お答えいたします。 旧小川小学校と旧橘小学校の跡地につきましては、昨年12月に策定いたしました小川小学校橘小学校跡地利活用方針に基づき整備を進めているところでございます。 初めに、旧小川小学校進捗状況でございますが、現在、プールの解体工事を進めており、来年1月を目安に工事を完了する予定でございます。校舎につきましては、本年度3月策定予定公共施設建築物系個別施設計画において示されます市内公共施設具体的方針を踏まえ、来年度以降に取り組んでいくことになります。 また、旧橘小学校につきましては、第2種騒音区域に指定されており、防衛省の移転措置事業の対象となることから、校舎等の解体について移転補償等の協議を進め財源の確保に努めてまいります。 なお、この2校の維持管理体制につきましては、現在、教育委員会施設整備課及び文化スポーツ振興部スポーツ推進課で行っております。グラウンド及び体育館については、スポーツ団体等の利用がございますので、適切な維持管理に努めてまいります。 続きまして、今後、統合を控えている玉里地区小川北地区小学校跡地についてでございますが、玉里小学校については、玉里学園義務教育学校の部活動の場として使用する計画となっており、校舎については、令和3年度に解体工事を行う予定でございます。 そのほかの小学校につきましては、統合時期を目標として、それぞれの学校ごと利活用方針を作成することになりますが、方針作成に当たりましては、学校跡地の基本的な考え方や利活用の優先順位等を定めた小美玉市学校跡地利活用基本方針及び本年度3月策定予定公共施設建築物系個別施設計画を踏まえて進めてまいります。 学校跡地利活用につきましては、全市的な視点から施設の必要性や地域間のバランスなど、総合的な見地に基づき、地域のご意向に配慮しながら、市の発展、地域の活性化につながるよう、様々な利活用形態について検討し、計画的に取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 1点再質問させていただきます。 ただいまの答弁を拝聴いたしまして、学校の跡地につきましては、具体的方針公共施設建築物系個別施設計画の策定がなされなければ進まないということは、ただいまの答弁でよく分かりました。 ただ、小川・橘両校とも閉校されて1年半が経過したわけでありますけれども、両校の現状は、季節的なものもありますが、グラウンド校舎周辺には雑草が生い茂り、校舎に付随した塀やフェンス等も傷みが進み始めている現状であります。両校OB・OGであるたくさんの地元住民の皆さんが私のところにお見えになられまして、一体小学校の跡はどのようになっていくのかというご意見を多数いただいております。学校というのは地域のシンボルであったはずです。荒れ果てた母校の様子は、住民の心に一抹の悲しさをもたらしてしまっています。3月定例会で、私も申しましたけれども、長い歴史を誇ったこの小学校の跡地利用問題については、両校で学んだたくさんの人々の真のシビックプライドの問題であると、今でも強く私は思っております。 そういった観点から、小川・橘両校だけでなく、これから予定されている玉里地区小川北地区閉校予定小学校跡地も含めて、跡地策定業務と同時に、さらに住民の皆さんに見える、そして効率的な維持管理をしていかなければ、行政に対する市民の皆さんの信用、信頼の心は離れるばかりだと思いますが、もう少し具体的な維持管理の方向性をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 礒総務部長。     〔総務部長 礒 敏弘君 登壇〕 ◎総務部長(礒敏弘君) それでは、再質問にお答えいたします。 議員おっしゃるとおり、地域の皆様に大変不安を与えることにつきましては、大変申し訳なく思っております。それにつきましても、今後、市といたしまして全体的に検討、調整をいたしまして対応をしていきたいと思いますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) なお一層の維持管理の目に見える、住民の皆さん見ていないようで見ているところが非常に大きい状態でありますので、ぜひ各関係部署力を合わせて、この維持管理のほうにもぜひ力を入れていただきたいと強く要望いたします。 1点目の学校跡地利用については、以上で質問を終わります。 次に、大項目、2点目の質問であります。 2点目につきましては、公有財産管理についてであります。 この質問の趣旨につきましては、先ほどの1点目の答弁でもございました公共施設建築物系個別施設計画具体的進捗状況策定業務開始から今まで、ほとんど情報が下りてきていなかったという認識であり、令和元年度1,529万円、令和2年度1,254万円、合計2,783万円の業務委託料を計上している事業の進捗状況が分からず、市民の皆様への説明も困惑の状況であったからであります。 このような観点から、以下2点を質問いたします。 1点目、本定例会初日に行われました全員協議会でも執行部の皆様より概略説明がありましたが、改めまして、令和元年度及び2年度の2カ年をもって策定される公共施設建築物系個別施設計画進捗状況及び具体的策定内容を伺います。 2点目、策定完了後の市民の皆様に対する周知、説明等を含めた行程管理予定を伺います。 以上、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 礒総務部長。     〔総務部長 礒 敏弘君 登壇〕 ◎総務部長(礒敏弘君) それでは、香取議員ご質問の2点目、公共財産管理についてお答えいたします。 初めに、公共施設建築物系個別施設計画進捗状況及び具体的策定内容についてでございますが、計画策定に当たりましては、小美玉市公共施設等総合管理計画推進本部において、全庁的に取り組むとともに、有識者や市民で構成された小美玉市公共施設等マネジメント推進委員会を設置し、ご意見等を伺いながら取り組んでいるところでございます。 令和元年度8月より検討を開始し、実態の把握と課題の抽出として、ハード面やソフト面など、多面的に施設の実態を把握し課題の整理を昨年12月までに行いました。 ハード面に関しましては、現在、本市の公共施設総保有量は、延床面積で約17.4万平米であり、今後もこの面積を維持し続けると維持・更新コストは、40年間で727億円となり、直近10年間では、年平均22億9千万円がかかる見込みとなりました。 これは、財政面で中期財政計画に基づきシミュレーションを行い設定した、財政制約ラインの年間11億円から15億円と比較すると最大2.1倍乖離していることからも、延床面積30%削減を今後40年間で削減する目標値として、検討を進めることといたしました。 また、今年の1月から3月にかけては今後40年間で、延床面積30%削減という数値目標達成に向けて改善の方向性をまとめ、4月から6月にかけては、改善の方向性の具体化と整備方針の策定に向けて取り組んでまいりました。 現在は、実施時期の具体的な優先順位の調整として、最初の10年間で実施する事業と長期的な計画の整理を行っており、令和3年3月の計画策定に向けましては、12月議会において、公共施設等総合管理計画改訂版及び公共施設建築物系個別施設計画について、計画案のご説明ができるよう取り組んでまいります。 最後に、策定完了後の市民の皆様に対する周知・説明等を含めた予定でございますが、公共施設建築物系個別施設計画においてお示しする施設ごとの対策の内容や実施時期に応じて、市民の皆さまや施設を利用されている方々に対しましては、きめ細かい周知や説明を行い、行政サービスの提供に支障を来すことがないように努めてまいりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 何点か再質問をさせていただきます。 策定完了は来年3月と認識をしておりますが、約2,800万円という予算規模の事業でありながら、策定が開始されてから先日の全員協議会の執行部の説明に至るまでに、なかなか、間に具体的情報が発信されなかった理由を教えていただければと思います。 ○議長(笹目雄一君) 礒総務部長。     〔総務部長 礒 敏弘君 登壇〕 ◎総務部長(礒敏弘君) それでは、再質問にお答えいたします。 策定開始から先の全員協議会に至るまで具体的情報発信がされなかった理由ということでございますが、公共施設建築物系個別施設計画を策定するに当たりましては、調査、審議する市の付属機関として、先ほどもちょっと申し上げました小美玉市公共施設等マネジメント推進会が設置されておりますので、ご意見を伺いながら取り組んでいるところでございます。長期的な計画を策定するに当たり、実態や課題を把握し、方針及び方向性について検討を重ね、小美玉市公共施設等マネジメント推進委員会においてお示しさせていただいたものを、このたびの全員協議会にてご報告させていただいた経過となっております。 以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 全員協議会の資料や、ただいま頂戴しました答弁でもありました小美玉市公共施設等マネジメント推進委員会のメンバー構成、それから、今回の策定業務の委託先企業の概略を教えていただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(笹目雄一君) 礒総務部長。     〔総務部長 礒 敏弘君 登壇〕 ◎総務部長(礒敏弘君) それでは、ただいま再質問がありました公共施設マネジメント推進委員会の構成メンバー、そして、策定業務の委託先企業の概略について、ご答弁いたします。 小美玉市公共施設等マネジメント推進委員会の委員構成でございますが、学識経験者といたしまして茨城大学の教授を委員長といたしまして、建築士の方2名、関係団体の代表者としては小美玉市区長会、小美玉市体育協会、小美玉市文化協会、小美玉市女性会連絡協議会、それから小美玉市PTA連絡協議会より5名、そして、一般公募の市民の方2名の合計10名で構成をされております。 また、策定業務の委託企業の概略でございますが、委託会社は、1999年設立されております、東京都の株式会社ファインコラボレート研究所で、公共施設建築物系個別施設計画策定等公有財産に関するコンサルタント業務を全国的に行っている企業でございます。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 構成メンバーのほうと策定先の委託のほうの詳細、ありがとうございました。 ぜひこの推進委員会の中でもんだことが何とか効率よくいくように、我々にも詳細がリアルタイムで発信されますよう要望するものであります。 最後になんですが、策定結果の内容によっては、市民の皆さんに驚きも含めて様々なご意見が噴出することが予想されると私は感じております。例えば、全協でいただいた資料の中での改善案⑦で、私の地元でもある小川公民館のやすらぎの里への機能集約など、私としても正直驚きを隠し得ない案もありました。この観点から、策定内容の結果に対して、市民の皆さんの声や主体性はどこまで担保されるのかという思いであります。策定結果について、これはもう全て従うしかないのかという思いでいるんですが、見解を求めます。よろしくお願いします。 ○議長(笹目雄一君) 礒総務部長。     〔総務部長 礒 敏弘君 登壇〕 ◎総務部長(礒敏弘君) それでは、再質問にお答えいたします。 策定される計画によって、この計画がずっと決定なのかというところのご質問だと思いますが、実態や課題を整理しまして、今後40年間で延床面積30%削減という目標を掲げまして、この目標の実現に向けて検討を重ねたものを計画として策定いたします。計画の策定に向けましては、有識者や市民で構成された、先ほどもお話ししました公共施設等マネジメント推進委員会のご意見等を伺いながら取り組んでいるところでございますが、また、来年1月には計画案についてパブリックコメントを実施して、広く市民の皆様からもご意見等をお聞きする、いただく予定でございます。 また、その中で、計画策定後も社会情勢等の変化には柔軟に対応していく必要があるかと思われますので、長期的に推進していく上では継続的な見直しを行いながら取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 住民の皆さん、非常に高い関心を持って注視をされることと思います。策定後も継続的な、時局に応じて見直しを行うというふうに、ただいま答弁をいただきましたけれども、なかなか執行部の皆さんのほうで周知徹底をしたとしても、それでも市民の皆さんは、私はそういう話知らないという人も必ず出てくると思いますので、そういう人たちにも引き続き懇切丁寧にご理解をいただけるように説明をしていただければと思います。 最後になります。要望でございます。 小学校跡地利用の問題も公共施設建築物系個別施設計画の問題も、本市誕生以来の島田市長のメインスローガンである対話と協調の試金石の大きな一つになると私は感じております。昨日の自由民主党総裁選挙候補者の1人である石破茂元幹事長の話された納得と共感、まさにこの言葉、納得と共感が対話と協調のリーダーシップの下、小美玉市民の皆様にも最大限醸成されていけるよう切に要望し、私の質問を終えたいと思います。どうもありがとうございます。 ○議長(笹目雄一君) 以上で香取憲一君の質問を終わります。---------------------------------------木村喜一君 ○議長(笹目雄一君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 木村喜一君。     〔6番 木村喜一君 登壇〕 ◆6番(木村喜一君) 議席番号6番、木村喜一。 それでは、通告に従いまして、1項目目のコロナ禍におけるまちづくり戦略の再構築について質問させていただきます。 今年に入り発生した新型コロナウイルスは、瞬く間に全世界に拡大し、一体いつになったら収束し元の生活に戻れるのかという不安を抱きながらの生活であり、まさに社会と経済活動に強い向かい風が吹いている状態です。 しかしながら、コロナ禍に対応するという逆行の中、新しい生活様式へと変化が始まっており、アメリカの大手IT企業の代表者はコロナ禍で社会のデジタル化が進展し、通常二、三年分かかる変化がたった2か月で起きたと述べています。人と人とのつながりは、実質的交流が許されず、絶たれてしまった結果、教育現場においてはオンライン学習、企業活動はウェブ会議やテレワークなど情報通信機器を用いてのつながりへと大きく変化しています。大企業では在宅ワークを経験し、都会のオフィスでの勤務時間を減らし、テレワークでの勤務を増やしていこうとする流れが一気に加速し、都心でビジネスをしていた個人の働き方は地方を拠点とし、週に数日、都会で働くという新しい働き方が主流となってくるのではないでしょうか。 このような時流にいち早く対応し、新しい働き方のニーズに沿った環境を整えて、人を呼び込むまちづくり戦略の再構築を推し進める好機であると感じております。 そこで、3点お尋ねいたします。 1つ目として、移住・定住・田舎での週末別荘に関してお伺いいたします。 国内の大手IT企業の中には、オフィスの面積を段階的に減らし、3年後をめどに現状の半分程度にする目標を掲げている企業が出てきております。同時に、優秀な人材から選ばれる会社の一つの基準としてリモートワークを掲げ、環境整備を進めている企業もあるようです。そうしたことから、移住・定住の要件としてテレワークなどに適した環境整備やまちづくりを進めることで、他の市町村に先駈けた対応が可能なのではと考えております。本市は、日本の骨格を担う鉄道、一桁国道と高速道路に、空港までもの交通インフラを全て所有しているため、比較的有利な諸条件がそろっているのではないかと感じております。 そこで、コロナ禍における新たな移住・定住施策はどのようにお考えかお伺いいたします。 2つ目として、農地付き空き家の流通に向けた事業の推進に関してお伺いいたします。 農地付き空き家についても、新しい働き方が始まっている中で、住宅選びの選択肢の一つとしてますます重要になってくるのではないかと、そのように感じております。農業委員会による下限面積の引下げや特例処置としての面積の設定などについては、近隣の行方市や笠間市に先を越され、少々歯がゆい思いをしてまいりましたが、本市の規制緩和については7月にクリアできたとのことで、やっとスタートラインに立てたと私も素直に喜んでおる次第です。 しかしながら、制度の周知はまだ行われていないとのことで、私が進捗状況を窓口に問合わせて初めて農業委員会で了承されたことを知った次第であります。せっかく関心を持ち、期待をしている人がいても、本市の制度が周知されていなければ、全く情報を得る機会がなくなってしまうので、今後は具体的な活用事例を挙げながらの分かりやすい周知に努めていただければと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 また、本市の空き家バンク制度実施要項によれば、空き家に定住または長期滞在と条件がありますが、定住または滞在を目的としている周辺自治体もあるようでございます。生活の拠点を置かない別荘的な使い方を認めているのではないかと考えるところであります。そういう使い方を認めることで、本市が取り組んでいる交流人口の増加にも結びつくのではないかと思います。他の市町村の運用で特段の問題が起きていなければ、さらなる規定の改正を農業委員会と連携を図りながらお願いしたいと、そのように思っております。そうしたことから、空き家利用者の条件を長期滞在とした根拠はどのようなことを懸念して条件設定されたのか、同時に今後も長期滞在を条件としていく方針であるのかという点も、併せてお伺いいたします。 3つ目として、行政サービス及び事務のデジタル化についてお伺いいたします。 マイナンバーカードの利活用やデジタルマップの庁内横断活用のほか、事務のデジタル化については進めていかなければならない重要なことであると考えており、過去に何度も一般質問をさせていただいているところです。市職員の事務で直ちにテレワークを実施するのは少々難しいことであると思いますが、大企業ではテレワークを前提とした人事制度を構築し、コアタイムを設けないスーパーフレックス制度を採用し、柔軟に働ける仕組みを整え、業務が明確で人事評価がしやすいジョブ型雇用が広がりを見せております。このような働き方が認められるようになれば、市職員の中で育児休暇を取得している方、あるいは介護が必要な家族を抱えて悩んでいる方などはテレワークで仕事をこなすことが可能となるのではないでしょうか。本市の様々な分野におけるデジタル化については徐々に事業化がされるなど成果が見え始めているところであると感じてはおりますが、現在のデジタル化の現状と将来ビジョンがおありでしたらお伺いいたします。 以上、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 立原企画財政部長。     〔企画財政部長 立原伸樹君 登壇〕 ◎企画財政部長立原伸樹君) 木村議員のご質問、コロナ禍におけるまちづくり戦略の再構築についての1点目、移住・定住・田舎別荘について答弁をいたします。 議員ご質問のとおり、新型コロナウイルスの感染拡大によって、これまでの生活様式が通用しなくなり、仕事も含めた日常生活が大きく変わろうとしています。そのコロナ禍の中で、仕事の形態や生活様式の変化を受け、今、首都圏に居住する若者世代は、これまでの便利な生活から安全安心な暮らし、地方への移住を考える人たちが増加傾向にあると認識しております。 小美玉市第2期総合戦略の政策分野4「スーッと、ず~っと住めるまちになる。」の中で、具体的施策として市民・民間主体のローカル&スモールビジネス推進、そして、移住のハードルを下げるを位置づけまして、土いじりをする暮らし支援事業、小商いする暮らし支援事業、シェアリングエコノミー支援事業の事業を通じて市内居住の若者並びに移住を考えている若者への支援を図ってまいりたいと考えております。 また、移住施策として現在進めている移住促進住宅取得助成事業や空き家活用事業は継続的に進め、このコロナ禍の影響で変化してきた需要に対して柔軟に対応できるよう、総合戦略の修正も含めまして、県内自治体に後れを取らないで進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 続いて、答弁を求めます。 太田市民生活部長。     〔市民生活部長 太田 勉君 登壇〕 ◎市民生活部長(太田勉君) 続きまして、ご質問の2点目、農地付き空き家の流通に向けた事業推進についてお答えいたします。 本市におきましては、現在、国土交通省が示す、農地付き空き家の手引きを活用いたしまして、既に運営しております小美玉市空き家バンク制度において農地付き空き家物件の情報提供が可能となるよう、必要な制度の構築を進めてまいりました。 その核となります農地の権利取得に係る下限面積要件でございますが、木村議員からのたび重なるご提言を受けまして、空き家に附属する農地につきましては、下限値面積を50アールから1アールへと緩和規定を実施し、小美玉市空き家に附属する農地の別段の面積取扱規程を制定したところでございます。 農地付き空き家の提供制度の運営に当たっては、農業委員会と環境課との連携が不可欠であることから、これまで制度の本格運営に向けて、申込みから一連の流れについて最終確認を行っているところでございます。この確認作業が終わり次第、速やかに本制度の案内を市広報紙やホームページ等で広く周知する予定でございます。同時に、農地付き空き家の所有者の洗い出しを進め、所有者に対しては本制度の内容を直接案内するなど、物件登録を促すよう働きかけてまいります。また、農地付き空き家の物件情報を提供した後は、本市への移住を検討している方に対しまして、農地付き空き家物件を現地案内するなど、きめ細やかな支援を行ってまいります。 さて、ご質問の空き家バンク制度実施要綱による利用条件として、空き家利用者を長期滞在とした根拠でございますが、これにつきましては、投資目的とした空き家取引を防ぐためのものでございます。そのため、市内に所在する空き家の有効活用を通して、良好な住環境を確保し、定住の促進及び地域の活性化を図るため、要綱の9条の利用登録申込み等には空き家に定住または長期間滞在し、地域住民と協調して生活しようとするものであることとしたところでございます。 しかしながら、議員ご指摘の長期滞在がネックになっている場合などを勘案いたしまして、規制緩和など利用拡大に向けた検討が必要であるものと考えてございます。 新型コロナウイルスの感染が都市部を中心に拡大する中、地方への移住に関心を持つ方が増加しているとの報道がございます。田園回帰の動きも見られることから、今後は受け皿となり得る農地付き空き家の提供制度を着実に拡充していけるよう、取組の進捗状況を定期的に把握、評価するとともに、先進地事例の取組等を参考にしながら事業推進を図ってまいります。 引き続き、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 続いて、答弁を求めます。 礒総務部長。     〔総務部長 礒 敏弘君 登壇〕 ◎総務部長(礒敏弘君) それでは、議員ご質問の3点目、行政サービス及び事務のデジタル化についてお答えいたします。 行政サービス及び事務のデジタル化につきましては、住民サービスの向上、新しい生活様式への対応、事務の効率化の観点から、必要なことであると認識しております。 現在、茨城県及び県内市町村が共同で運営しております県域統合型GISでの庁内における地図情報のデジタル化は、様々な所管において進展しております。一例を申し上げれば、教育委員会の学校教育課と都市建設部の管理課、建設課、特定プロジェクト整備課においては、通学路の地図情報をデジタル化し共有することで通学路整備事業や通学路の安全管理に活用しております。 また、一般向けに公開しているデジタル地図のいばらきデジタルまっぷへの情報公開についてですが、各所管課では保有している地図データのうち、一般向けに公開できるものについては継続してデータの整備およびデータの公開に取り組み、さらなる市民の利便性の向上に向けて努力してまいります。 そして、現在策定中であります第4次小美玉市行財政改革大綱においても、今後ICTの積極的な活用を位置づけ、取組状況の進捗管理を行いまして、行政サービスや庁内事務のデジタル化に積極的に取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解のほどお願いいたしまして、以上、答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) この際、議事の都合により、午前11時15分まで休憩といたします。     午前11時03分 休憩     午前11時15分 再開 ○議長(笹目雄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 木村喜一君。 ◆6番(木村喜一君) コロナウイルス感染症対策でお忙しい部署もあることと思いますが、イベントや事業がたくさん中止になり、一度立ちどまって未来戦略を考える時間ができた部署もあるかとそのように思います。そして、部長さんお三方、それぞれの所管の中で現在の緊急事態を克服しながら、自治体間での大淘汰時代に勝ち残るすべを考えておられるのだなと感じたところであります。特に、本市の第2期総合戦略の政策分野4は具体的な施策で良いものがたくさんあるわけですが、それらを実現させるためには事業に対して柔軟に対応し、総合戦略の修正も行うということで、大いに期待するものであり、速やかに空き家担当課、農業委員会、都市建設部などと政策実現に向けた調整会議を実施されますことを切に要望いたします。 ピンチの今こそ環境の変化に柔軟に適応することで、これからの本市の発展につながっていくものと考えております。ピンチをチャンスに変える発想を持ち、全力で事務に当たっていただきますことをお願いして、1項目目の質問を終わります。 続きまして、2項目目、本市における企業版ふるさと納税と今後の取組についてお伺いいたします。 2006年当時、菅義偉代議士が総務大臣に就任し、ふるさと納税を創設して以来、三方一両得の仕組みの基、この制度が地方を潤してきました。そのような中で、本年度から大幅に見直しが図られ、拡充された企業版ふるさと納税の制度を見ていると、国からの交付金や補助金が先細る中でそれぞれの自治体が自ら考え、自ら財源を確保するために智恵を出し合い、汗をかかなくてはならない時代になっていくぞという国からのメッセージではないかと感じざるを得ません。 企業版ふるさと納税は4月からさらに税制の優遇策がアップされ、最大寄附額の何と9割が企業の支払う税金から軽減される仕組みであり、企業にとっても社会貢献、新たなパートナーシップの構築、新事業展開など、とてもメリットがある制度であるのではと感じております。この制度を最大限活用し、まちづくりを進めている県内自治体も境町を初め、多数ありますので、本市も速やかに地域再生計画事業の推進を打ち立て、推し進めていただきたいと強く考えております。 本市における企業版ふるさと納税の現状と今後の取組についてお伺いいたします。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 立原企画財政部長。     〔企画財政部長 立原伸樹君 登壇〕 ◎企画財政部長立原伸樹君) 木村議員のご質問の2項目目、企業版ふるさと納税の現状と今後の取組についてご答弁申し上げます。 議員からもご案内があったとおり、企業版ふるさと納税は国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに対して、企業が寄附を行った場合に法人関係税から税額控除される制度となってございます。 この制度が令和2年度に改正があり、地方創生のさらなる充実、強化に向け、地方への資金の流れを飛躍的に高める観点から、税額控除割合の引上げや手続きの簡素化等、大幅な見直しを実施するとして、これまで最大で寄附額の6割が控除される制度でありましたが、改正によりまして最大9割の控除まで拡大されました。また、この制度の期間が延長され、税額控除の特例措置を令和6年度までの5年間延長がされることとなります。 本市では、現在この企業版ふるさと納税の活用はされておりませんが、今後本市でもこの制度を活用して総合計画でも位置づけがされております、空の交流エリア、陸の交流エリア、水の交流エリア、空港アクセス沿道エリアの主要事業を本年度中に本市の第2期総合戦略の中へ修正して位置づけをし、行政と民間が一体となった事業展開を図り、本市の魅力並びに地域の発展に向けてスピード感をもって進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いいたしまして答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 木村喜一君。 ◆6番(木村喜一君) ありがとうございます。 コロナ禍における逆風が吹き荒れている状況でありますが、時流にいち早く対応し、新しいニーズに沿った環境整備を推進しなければならないと感じております。経済が停滞し、行動が制約されている今は、コロナ禍という向かい風が吹いている状況でありますが、向かい風のときこそ、たこは最も高く上がるとの英国の政治家の言葉を思い出し、ピンチをチャンスに変える発想で私もこれからの議員活動に努めてまいる所存であります。 以上で、私の一般質問を全て終わりにいたします。 ○議長(笹目雄一君) 以上で木村喜一君の質問を終わります。---------------------------------------長津智之君 ○議長(笹目雄一君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 長津智之君。     〔3番 長津智之君 登壇〕 ◆3番(長津智之君) 議席番号3番、長津智之でございます。 通告に従いまして、一般質問を行います。 1点目、市道栗又四ケ線について伺います。 この道路は、合併時に玉里地域と美野里地域を結ぶ小美玉市を南北に縦断する幹線道路として、玉里地域の住民が市本庁へと移動するなど、重要な路線であります。また、この道路は小美玉市の地域間幹線道路ネットワークを形成する上で、そして、市の一体性の確立を実現させる上でも必要不可欠な道路であることは十分認識しておりますので、その点を踏まえましてよろしくお願いしたいと思います。 それでは、質問いたします。 まず、現在までの進捗状況と今後の全体的な整備計画についてお聞きいたします。 次に、この路線は、園部川に架かる橋梁工事がありますが、一部石岡地域と接する土地の買収という非常に難しい問題がございます。現在までの買収状況と今後の見通しについてお聞きします。 最後に、交通安全対策でございますが、現在一部開通しております区間で、市道との交差点がございますが、優先道路が変わり、ドライバーの勘違い等もありますが、既に数件の交通事故が発生しております。当然、道路づくりは安全対策を鑑み整備していくと思いますが、一部開通した部分を含めて、今後整備する道路と併せて交通安全対策についてお聞きいたします。 以上、3点ご答弁お願いしたいと思います。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 金谷都市建設部長。     〔都市建設部長 金谷和一君 登壇〕 ◎都市建設部長金谷和一君) 長津議員のご質問、市道栗又四ケ線について答弁をいたします。 まず、1点目の現在までの進捗状況と今後についてでございますが、栗又四ケ地内から石岡市小井戸を通り上馬場地内までの延長2,400メートルのうち、今年3月に栗又四ケ線から石岡市小井戸地内までの延長1,090メートルを供用開始したところでございます。現在は供用している耳守神社の通りから南側の延長約260メートルの道路改良工事を発注し、道路整備を行っているところであり、今後につきましても、道路整備の進捗を図るとともに、必要な事業用地の確保に努めてまいります。 続きまして、2点目の橋梁工事についてでございますが、一級河川園部川をまたぐ橋梁付近の土地の買収につきましては、関係する皆様のご理解、ご協力をいただき、上馬場側については必要な事業用地を確保できたところであり、今後、橋梁下部工事及び取付道路工事に着手する予定でございます。 石岡市小井戸側につきましても、未買収の事業用地が残りわずかとなっておりますことから、引き続き、用地交渉の上、必要な事業用地の確保に努め、早期の橋梁工事の着手を目指してまいります。 3点目の交通安全対策についてでございますが、栗又四ケ線と交差する市道との交差点につきまして、一部の交差点では、家屋等により交差する互いの道路の見通しが悪いことから、通行に注意を要する箇所となっております。 今年3月の供用開始後、交通安全対策として、交差点中心部に交差点のマークの設置、栗又四ケ線と交差する道路側には、停止線付近に埋込式の自発光式道路鋲の設置や「とまれ」、「事故多発注意」の啓発看板を設置したところでございます。 引き続き、道路利用者の通行状況を注視するとともに、主道路である栗又四ケ線側にも必要な警戒標識等を設置することで、交通安全対策の向上に努めてまいりますとともに、今後、栗又四ケ線の新規供用の際に発生する交差点の安全管理につきましても、交通管理者である警察の助言をいただきながら、交通安全対策を実施してまいりますので、ご理解賜りますよう、お願いを申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 長津智之君。 ◆3番(長津智之君) この道路の全線開通を地元栗又四ケ地区や上玉里地区の住民は心待ちしておりますので、一部石岡市の小井戸地区の用地買収など大変なご苦労があると思いますが、早期の完成に向けて、ぜひ頑張って、よろしくお願いしたいと思います。 次に、2点目の新型コロナウイルスとインフルエンザ予防対策について伺います。 新型コロナウイルス対策は同僚議員より質問がありますので、私は、インフルエンザ予防対策に絞り質問いたします。 今、日本国中、コロナウイルス禍という大災害に見舞われ、命を亡くされた方もたくさんおられ、また、毎日感染者が出ております。国も県も市町村も感染予防に全力で対応されておられます。本市においても、島田市長を先頭に、日々コロナ感染拡大予防対策に全力で対応していること、大変ご苦労さまでございます。 さて、季節も9月になり、初秋となりました。毎年、今から猛威を振るうインフルエンザの季節が到来します。そこで、今年はインフルエンザと新型コロナウイルス感染とが同時流行の可能性が懸念されておりますので、今年のインフルエンザ予防接種を早めることができるのか、また、本市における昨年度の予防接種を受けた方の人数は把握しておりますか。予防接種が2回必要な12歳以下、いわゆる小学生、1回で済む中学生と65歳以上について、それぞれの人数と接種率をお聞きいたします。 次に、児童・生徒についてのインフルエンザ予防でございますが、現在、小美玉市でも既にインフルエンザ予防接種に助成金を出しておられますが、今年はコロナ禍の中で小・中学校、幼保施設での同時流行を抑える意味でも、そして、医療機関や関係者たちの負担の軽減や子育て世帯の皆様に経済的負担の軽減という観点から、高齢者や15歳以下の方へ無料接種にして、これまで助成対象外の方には一部助成を行うと、この秋冬のことで時間は大変厳しいと思いますが、安心安全なまちづくりを掲げている本市でありますので、ぜひとも実施に向けてご答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 倉田保健衛生部長。     〔保健衛生部長 倉田増夫君 登壇〕 ◎保健衛生部長倉田増夫君) 長津議員ご質問の2問目、新型コロナウイルスとインフルエンザ予防対策についてお答えいたします。 1点目、今年の秋冬におけるインフルエンザの予防接種についてでございます。 いまだ新型コロナウイルス感染症が終息しない状況の中で、例年10月から翌年4月の期間に発生するインフルエンザの流行が重なりますと、医療現場はひっ迫することが懸念されております。市では9月下旬に広報紙及び個人通知等でインフルエンザ予防接種の勧奨を行い、10月から1月末までを接種期間としております。 早い時期に接種をしたいという要望もございますが、接種期間は石岡市医師会及び県央医師会との協議の上、契約書で定められた期間であり、今年度は特に、新型コロナの対策に十分配慮する必要があることから、医療現場では対応に苦慮している状況でございます。 また、ワクチンの供給時期は今年も9月下旬と聞いておりますので、接種開始日は例年同様、10月1日から円滑に実施できるよう今月中に事務手続きを行ってまいりたいと思います。 定期予防接種の対象者は、65歳以上の方に接種費用として1回分2,500円を助成しております。令和元年度の接種者数でございますが、約9,200人、前年度比では350人ほど増加しております。接種率は約62%という実績でございます。 市が独自に実施しております任意接種の助成につきましては、1歳から中学生までのお子さんを対象に、1回分2,500円を助成しております。令和元年度の接種者数は、1歳から小学生までのお子さんでは約2,500人、中学生では約700人で、接種率はいずれも例年50%前後を推移している状況でございます。今年度は、できるだけ年内に接種を完了していただき、さらに接種率向上が図れるよう、広報紙等を活用し、啓発に努めてまいりたいと思っております。 2点目、児童等についてのインフルエンザの予防についてでございます。 児童等に対する予防接種は、法によらない個人の判断で受けていただく任意接種に該当し、石岡市医師会管内及び近隣市町と比較しても、当市はやや上回る助成額を設定しております。 できるだけ多くの方々に接種をお願いしたいところでございますが、例年受けている接種者数を上回って対応することは大変厳しいと聞いており、今年度は新型コロナウイルスの感染予防対策を徹底した上で、十分配慮した対応が求められることから、各医療機関では予防接種の受入れに大変慎重になっている状況でございます。 このようなことから、議員ご提案の、高齢者や15歳以下の方について無料接種にし、助成対象外の方に一部助成を行うということは大変難しい状況でございますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 引き続き、校内及びご家庭で新しい生活様式に基づく感染対策を徹底していただくよう、啓発に努めてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りますよう重ねてお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 長津智之君。 ◆3番(長津智之君) なかなか難しいようですね。だめですか。 新型コロナウイルス症対応地方創生臨時交付金が本市にも配分され、国でも、他市町村でも、この秋から冬にかけてのインフルエンザ予防接種については、コロナウイルスと同時流行する恐れがあることは既に想定され、もろもろの市町村独自の事業展開がされておるところでございます。本市においては、過日全協で示された美野里地区にある四季健康館の空調設備改修や四季文化館の空調設備の更新などに充当されますが、本市は子育て世帯の負担の軽減や、安全安心なまちづくりを提唱しているところでございます。どうか、それが机上の文字になってしまいますので、ぜひともよろしくお願いしたいところですが、厳しいですよね、残念です。 私の質問は終わります。ありがとうございました。 ○議長(笹目雄一君) 以上で長津智之君の質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(笹目雄一君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 次会は、明日9月10日午前10時から本会議を開きます。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。     午前11時38分 散会...