稲敷市議会 2019-06-06
令和 元年第 2回定例会−06月06日-02号
令和 元年第 2回定例会−06月06日-02号令和 元年第 2回定例会
令和元年第2回
稲敷市議会定例会会議録 第2号
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令和元年6月6日 午前10時00分開議
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1.出席議員 20名
1番 沼 崎 孝 雄 君 2番 寺 崎 久美子 君
3番 椎 野 隆 君 4番 中 沢 仁 君
5番 黒 田 茂 勝 君 6番 根 本 浩 君
7番 若 松 宏 幸 君 8番 竹 神 裕 輔 君
9番 山 本 彰 治 君 10番 岡 沢 亮 一 君
11番 篠 田 純 一 君 12番 松 戸 千 秋 君
13番 中 村 三 郎 君 14番 伊 藤 均 君
15番 高 野 貴世志 君 16番 柳 町 政 広 君
17番 浅 野 信 行 君 18番 山 下 恭 一 君
19番 遠 藤 一 行 君 20番 山 口 清 吉 君
1.欠席議員
な し
1.出席
説明員
市長 筧 信太郎 君
副市長 高 山 久 君
教育長 山 本 照 夫 君
政策調整部長 根 本 英 誠 君
総務部長 油 原 久 之 君
危機管理監 濱 田 正 君
市民生活部長 坂 本 文 夫 君
保健福祉部長 青 野 靖 雄 君
産業建設部長 萩 谷 克 巳 君
上下水道部長 坂 本 哲 君
教育部長 川 崎 忠 博 君
会計管理者 齊 藤 東 敏 君
農業委員会事務局長 海老原 貞 夫 君
監査委員事務局長 今 泉 房 吉 君
政策企画課長 糸 賀 一 典 君
秘書広聴課長兼
シティプロモーション推進室長
川 村 喜 一 君
総務課長 松 田 治 久 君
1.
出席事務局職員
議会事務局長 坂 本 浩 一
書記 岡 野 守
書記 吉 岡 隆
1.議事日程
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議 事 日 程 第 2 号
令和元年6月6日(木曜日)
午前10時00分開議
日程第1 一般質問
1.本日
の会議に付した事件
日程第1 一般質問
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午前10時00分開議
○議長(伊藤均君) おはようございます。ただいま
の出席議員は20名であります。
地方自治法第113条
の規定により定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。
これより本日
の会議
を開きます。
秘書広聴課から、本会議
の写真撮影
を行いたい旨
の申し出があり、傍聴規則第8条
の規定により許可しておりますのでご報告いたします。
傍聴者
の方に申し上げます。議場で
の私語は禁止されておりますので、ご注意願います。また、発言、録音、撮影等は認められませんので静粛な傍聴にご協力
をお願いいたします。
本日
の議事日程は、お手元に配付
のとおりでございます。
──────────────────────────
○議長(伊藤均君) 日程第1、一般質問
を行います。
発言
の通告が議長
の手元に提出されておりますので、これ
を許可します。
なお、発言
の順序は通告順とし、質問
の回数については質問事項
の大きな項目について3回までとし、持ち時間は40分であります。また、質問は演壇で行い、再質問以降については質問席で発言されるようお願いいたします。
なお、要望については一般質問
の趣旨から外れますので、一般質問
の趣旨
を遵守
の上、質問されるようお願いいたします。
初めに、11番篠田純一君。
〔11番篠田純一君登壇〕
◆11番(篠田純一君) 改めましておはようございます。11番議員、篠田純一でございます。
新元号
の令和
を迎え、市政もいなしき
未来ビジョンが進められております。未来に向けたプランも大切でございますが、それには、昭和、平成から棚上げ
をされてきた懸案事項にも目
を向けなくてはなりません。そうした過去から引き継がれるべき課題に道筋
をつけて
未来ビジョンを進めていただけますこと
を願っております。
それでは、通告に従い一般質問
を行います。
一つ目
の質問は、
水郷筑波国定公園浮島園地(和田公園)
の管理と観光資源として
の今後
の活用についてでございます。
和田公園は、茨城県において
水郷筑波国定公園とした制度
の中
の浮島園地であり、一部が
浮島デイキャンプ場として市が無料開放
をしているものでございます。この和田公園内
のデイキャンプ場でございますが、和田岬というロケーションにも恵まれ、炊事場、トイレ、水道が整備されて
アウトドアを楽しめる場所となっております。
また、その和田岬
の改修も関東ふれあい
の道として県より指定されており、
霞ヶ浦サイクリングロードの利用者もふえ、その風光明媚な和田岬、和田公園
を訪れる
人が年々ふえております。そして、ことし迎えた大型連休中には、連日多く
の方々が公園
のデイキャンプ場を利用されておりました。他
県ナンバーも多く見受けられ、公園内は彩りもきれいなテントが張りめぐらされて、
バーベキューや釣りなど
のアウトドアを楽しんでいる様子でした。
さて、この
浮島デイキャンプ場について
の利用方法についてですが、稲敷市
のホームページ
の各部課というところ
の都市計画課から入り、
キャンプ場(
デイキャンプ場)利用
をクリックすると利用方法について閲覧することができますことは、皆さんには余り知られていないところでございます。
そこには、原則宿泊で
のキャンプはお断りいたします。しかし、現地に管理
人はおりませんのでご注意ください。そして遵守事項
を守ってご利用ください。その遵守事項も7項目あり、中には、使用後は十分清掃するとともに、ごみは持ち帰ることと記載されており、それら
の事項
を守れないときは退去していただく場合がありますと書かれております。
実際、
桜川総合運動公園の炊飯場
のように、利用者
の管理がされていないわけですから、個々
のモラルに任せるほかない
のが現状です。マナー
を守り、
アウトドアのモラル
を守る方が多い中、悲しいですが、自分勝手な振る舞い
をされる方もいらっしゃることは事実です。十数年前は宿泊について
の制限は持たれず、利用者がたくさんいた記憶がありますが、それが宿泊
を禁止とする
デイキャンプ場になった
のには、やはり地元住民に与える不快さがあったようです。
ことし
のゴールデンウイーク中も宿泊で
の利用者は実際におりました。また、女性用
のトイレ
のドアが壊され、ごみ
の持ち帰りはされずに公園内に積み上げられたありさまと、特にひどい
のは、
バーベキューで使用された炭
を捨てていくことは残念でなりません。
また、
和田岬外周カーブで
の路上駐車、その脇
を車が通り、対向からはサイクリング
の自転車が走ってくる。そこ
を家族連れ
の小さい子供が歩いている。そして暗くなってきてからも続く騒ぎ声。
そのような状況では、とてもそこに住んでいる皆さん
の安全と安心
を守っているとは言えません。訪れる
人が多くなればなるほど、利用者
の管理が必要とされる中、現状は
キャンプ利用に関して
の申請制度もなく、管理
人もいない状態が住民
の皆さんへ不快感と不安
を与えている状態です。
そこで私
の一つ目
の質問は、
水郷筑波国定公園浮島園地(和田公園)
の観光資源として
の魅力
を引き出すには、まず地域住民
の安心
を守ることが先決である。つまり、和田公園
の管理体制
の整備が急務な中、今後、和田公園
を観光資源として活用
を図る
のには、管理体制として、地域
の方も利用可能な複合的な管理施設も視野に入れ、また、公園
を大きな施設として捉えて国や県等
の事業
を模索することが必要であると考えるが、今後
の進め方と施策についてお伺いいたします。
二つ目
の質問は、幼児教育
の重要性と
桜川こども園の早期施設改修についてでございますが、この質問
をする
のには、これまで
の経緯があります。
6年前にさかのぼりますが、平成25年6月に
桜川幼稚園と
桜川保育園のこども園開設に向けて、
桜川地区認定こども園開設準備委員会が設置されました。議会からは、当時
の議長と
幼稚園所管の総務教育常任委員会委員長、
保育所所管の市民福祉常任委員会委員長、そして地元議員で私
の4名とそれぞれ
の保護者役員、先生方と行政職員で構成され、私が委員長
を務めさせていただきました。
そのとき議論になった
のは、
幼稚園施設の老朽化
を考えると、両方
の建物
を全部壊して新たな施設
を建てたほうが、よりよい施設ができる
のではないかという意見や、一日でも早く保育所児も幼稚園児も一本化した幼児教育
をするということが大きな目的であるため、既存
の建物
を最低限に改築してはいかがかという意見もあり、毎回夜遅くまで議論
を重ねてまいりました。
これから述べますことは、当時
の準備委員会の議事録にも残っていることです。第1回委員会
の際に我々委員会側から
行政執行部に対して、築年数
の経過した
幼稚園施設を今後どのようにする
のか、市
の方針
を問うたところ、当時
の市長、副市長、教育長
の協議
の結果示された
のは、よりよい環境で児童教育
を受けられるよう施設整備
をしたいという
のは全員が願っていることです。いつとは現時点では言えませんが、今後協議されます小学校
の統廃合
の協議に
桜川幼稚園の施設も含めて協議すると、そしてまた
認定こども園につきましては、施設整備
を待たずに少しでも早い時期に幼児教育、保育
のさらなる充実
を図るためにも、現行制度で平成26年9月に開園
をしたいと
の方針が出された
のです。
つまり、渡り廊下と最低限
の子育て支援に関する施設、部屋
の確保、これで認定
を先にいただいて、その後に施設については小学校
の統廃合
の協議
の際に、
桜川幼稚園の施設も含めて協議すると
のことが、当時
の市長、副市長、教育長
の打ち出した方針な
のです。
しかし、我々当時
の委員会がそこで危惧
をした
のは、
行政執行部が示した、その小学校
の統廃合
の協議に
桜川幼稚園の施設も含めて協議するという方針
の確約だったわけです。
議事録には残っていても一番怖い
のは、その統廃合
の時期になったときに、委員会
の誰もがいなくなる可能性もあり、新体制によって忘れられてしまうこと、実際、当時
の市長、副市長、教育長、教育部長、
保健福祉部長、各課長、議長と議員も退職
をされております。私は現在も議員でありますので、その後追い
をしているわけですが、私がこのように訴えなければ、その方針は眠ったままになっていたかもしれないことは、考えられなくはないことです。
その後、市
の方針
のとおり、こども園
の認定に向けて最低限
の施設改修工事が始まった
のですが、その工事
の際に、ずさんな設計会社
の監理によって、本来設けられるはずであった
幼稚園舎保育室へ
の念願
の床暖房施設も工事が施工できない事態となったことは、怒りにあふれ本当に残念でなりませんでした。
そして現状
の施設
を見てみますと、6年前に危惧していたとおりになっている
のです。まず驚いた
のが、警備会社
の契約です。旧保育所
の建物と旧幼稚園
の建物でそれぞれ違う会社
の契約が続いていることです。そこで働く皆さんは、それぞれ違う会社
のカードやスティック
を持ちセキュリティーの設定や解除
を行い、大きな負担
を強いられており、何より有事
の際に警備責任
の所在が不明確になることも予想されます。
また、水回り
の老朽化、特にトイレ
のつまりは頻繁に起きており、その都度、修理
を依頼しているが、全体的に配管
のやり直しが必要な状態となっております。
空調
のリモコンも保育室では感知しにくい機器があり、職員室までいちいち戻り温度設定
の切りかえ
をしなければならないことは、保育業務にも支障
を来します。そして雨漏り、これは保育所棟と幼稚園舎と
をつなぐ渡り廊下も、継ぎ目から雨漏りがして、その雨漏り
の下
を園児
の給食配膳車が通るしかないという、衛生的にもよくない状態であります。
そして何より、職員室から、園庭にいる園児と門から
の浸入者が見えない状態が続くということは、園
を守る側
の人間にとっては大きな不安であるということです。
こうしたことは、子供たち
の安全確保に直結し、また、働く
人たちへ
の負担も大きくなり、本来
の業務
を行えない状態は十分な幼児教育・保育に支障
を来すどころか、ときには危険
を伴う事態につながることは大いに予想されることです。
そこで私
の二つ目
の質問ですが、当時市
の最高幹部が示した方針が進められていない今、このような現状
の桜川こども園の施設は、こども園として
の機能
を十分に発揮できる状態ではありません。いまだ今後
の施設改修
の方向性が決まっていない中、幼児教育
の重要性と子供たち
の安全
を考えた際、総合計画
の中で幼児教育についてはどのぐらい
の位置づけになっている
のか、また、子供たち
の生命
を守るためには、大規模な改修について早期に方向性
を示し着手が必要と考えるが、今後
の施設改修
の進め方についてお答え願います。
そして、3問目
の質問は、
地区センターにおける
社会教育へ
の取り組み方と
地区センターにおける
市民協働の取り組み方、進め方についてでございます。
これについては、平成29年第4回定例会において、まず一つ目
の質問として、
社会教育と社会体育へ
の市
の認識と今後
の方向性について、そして、
市民協働へ
の取り組みについて
を質問しました。その質問
の内容は、公民館が
社会教育の拠点であるのに、それ
を廃止された桜川地区と
新利根地区では
地区センターと称された
市民協働課所管の施設
の中で活動
を行うことになりました。予想されていたとおり、
縦割り行政によって
社会教育団体の活動に支障が出る事態となったので、今後
社会教育活動をどうする
のか、また、そのように
社会教育活動に支障が出る
のならば、いっそ
市民協働は
社会教育から延ばしてみてはいかがかというものであり、それは
社会教育も
市民協働の部分が大きく掲げられているからでございます。
市民
の生きがいである
社会教育活動に支障
を来す市
の機構改革
の中で、
社会教育に対する市
の認識
を問うたものでした。しかしながら、私としましては、
市民協働については必要であると考えておりますので、
市民協働を否定するものではなく、今後
の市民協働の取り組みについても質問
をしたところです。
ただし、桜川と
新利根地区センターにおいて、
市民協働課所管の窓口業務による
社会教育へ
の支障が起きていることに関しては、賛同できかねること
を伝えたかった
のです。
その後、
社会教育指導員の配置や条例改正により、貸館、
図書貸し出しも行い、
市民協働課所管の地区センター内に
公民館機能を取り入れてきたものの、先日桜川地区で行われた
社会教育に携わる方々へ
のヒアリングでもありましたとおり、まだまだ
公民館施設を取り戻せない状態であります。所管が違うので取り戻すも何もない
のでございますが、これから行われるであろう、または既に改正された
ヒアリングで
の内容は、次
のようなものです。
これは
桜川地区センターのことですが、
多目的スペースを利用するとき
の減免措置
の必要性や
地区センターの意味合いがわからない。電話番号ですらなぜ本庁経由な
のか。
地区センターの利用率
を上げる
のならば、まず内容
を知ってもらうことであり、そのために
地区センターだより
を発行してはどうか。利用者と職員と
のコミュニケーション
の必要性など、
人と
人が交流する
のに重要なことばかりでした。当時
の機構改革
の目玉だったかもしれませんが、結果、
市民生活部市民協働課の管轄で
教育委員会生涯
学習課管轄の文化協会
を含む
社会教育のあり方について、これまで何度も議論
を重ねることとなりました。
地区センターができて、来月末で2年がたつ
のですが、いまだに
社会教育委員会の中でも議論が絶えません。なかなか教育全般に対して、市から大切に扱われていない感が拭えない状態が続く中、私
の三つ目
の質問は、市長も
市民生活部長も新たな体制になった今、改めて、
地区センターにおける
社会教育の取り組み方と
地区センターにおける
市民協働の取り組み方、進め方についてお答え願います。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 皆さん、改めましておはようございます。それでは、篠田議員
の私
の和田公園へ
の考え方について
のご質問にお答えさせていただきます。
議員がおっしゃるとおり、和田公園は
水郷筑波国定公園浮島園地として、霞ヶ浦に面した風光明媚な景勝地として知られ、市外に向けた情報発信
を充実させたい市
を代表する公園であると認識
をしております。公園内に稲敷市合併前より
キャンプ施設を有していたことや、昭和40年代半ばごろまでは湖水浴場もあったということから、特に夏休みには大変多く
の利用者が訪れていたと伺っております。現在、
キャンプ場は
デイキャンプのみ
の利用でありますが、その利用者は県内のみならず関東近県より来訪いただいております。
また、本年4月
のチューリップまつりでは、天候にも恵まれたことから来訪者が多く、大変なにぎわいでございました。
また、都心から車で1時間と、サイクリングロードとしてつくば霞ヶ浦りんりんロードが整備されたこともあり、県内外よりサイクリング
を楽しまれる来訪者もふえている状況でございます。
このような中、市としましては、皆様
の憩い
の場である浮島園地
を観光資源
の目玉としてより多く
の方に訪れていただけるよう、必要な施策
を講じてまいりたいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願い申し上げます。
二つ目
のご質問、幼児教育
の重要性と
桜川こども園の早期施設改修の必要性についてお答え
をさせていただきます。
現在、本市におきましては予想
を上回る人口減少、少子高齢化が進行しております。このような中にあって、私は子供たち
の力が稲敷
の未来にとって極めて重要なことであり、そのためにも第1に子育て環境
を充実させていく必要があると考えております。本年2月に私が中長期的に特に力
を入れたい施策やまちづくり
の方向性
をまとめさせていただきましたいなしき
未来ビジョンの中でも、輝く未来
のため
の投資としまして、未来
を担う子供たちへ
の投資
を行うこと
を位置づけております。稲敷市
の未来
を担う子供たちが、元気でたくましく育つよう、切れ目
のない支援や取り組み
を積極的に進めてまいりたいと考えております。
次に、議員からご質問がございました
桜川こども園の早期施設改修の必要性についてでございますが、先日、
桜川こども園を改めて視察
をしてまいりました。そのとき
の所感
を申し上げさせていただきますと、平成26年に幼稚園舎と保育園舎
を渡り廊下と職員室でつなげた構造は、児童
の安全管理面で
の問題や、特に築37年が経過しております幼稚園等は、老朽化による傷みがある建物であると認識
をしてきたところであります。
今年度中に
桜川こども園を含めました市内幼児施設
のあり方につきまして、その方向性
を示し、皆様にお示し
をしてまいりたいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願い申し上げます。
そして三つ目、
地区センターにおける
社会教育の取り組み方と
市民協働の取り組み方、進め方について
のご質問でございます。
これまで当市においては、加速する人口減少や少子高齢化
の対策
を最重要課題として取り組んでまいりましたが、人口増加や出生数
の増加など数値や量
の視点
の解決には限界が見えつつある状況でございます。
また、行政サービスにおきましても、多様化、高度化する市民ニーズに応えるべく、財源的にも人材的にも多く
を投入してまいりましたが、その余力
を生み出すにはかなり
の工夫が必要な状況になっております。
稲敷市に住んで
の幸福感や満足度
の高い生活
の提供
を軸足に、持続可能なまちづくりへ
の転換
を図るため、行政サービスやまちづくり
の質的な向上による視点として、本年2月にいなしき
未来ビジョンを作成いたしました。
以前より市民
の方から、合併後、広域となり、コミュニティーが希薄になったというご意見
を伺うことがあり、小さな単位で復活させていくために
未来ビジョンの目指すべき目標
の一つとして、市民とともに歩むまちづくり
の推進
を掲げてございます。
これは
地区センター等
の体制強化による
市民協働活動
の活性化
を進めることにより、各地域
のコミュニティー
の特性
を配慮しながら、稲敷市らしい
市民協働スタイル
を構築すること
を目指しているものでございます。
地区センターは
公民館機能を有した複合施設として位置づけしております。みずから考え、みずから地域
をつくっていく主体
を育むという公民館
の特徴
を重要視し、地域活動、
社会教育活動の拠点として、それぞれ
の地区
の地域づくり
を進めてまいりたいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君)
産業建設部長萩谷克巳君。
〔
産業建設部長萩谷克巳君登壇〕
◎
産業建設部長(萩谷克巳君) 篠田議員
の和田公園
の観光資源として
の今後
の進め方、それと施策について、ご質問
のほうにお答えさせていただきます。
この浮島園地内にお住まい
の方、また、商店
を営んでいらっしゃる方も多いことから、地域
の皆様にとって、まさに日々
の生活
を営む大切な、そして欠くこと
のできない大切な、大事な場所であると認識
をしております。
現在
の管理は、議員がおっしゃるとおり、
都市計画課の職員が行っております。しかしシルバー人材センター
のほうに所属する方、ボランティアなど、この和田公園
をよりよく利用していただけるように尽力されている地域
の多く
の方々
の支えもあるからこそ、職員が少ないながらも管理
を行えている
のではないかと考えているところでございます。
議員ご指摘
のとおり、ここに多く
の来訪者
を迎える
のであれば、まず地域
の方々
の不安
を取り除き、日常生活に安心・安全
を担保すること、これが最も重要な課題と考えております。そのためには速やかに適正な管理、運営体制
の整備
を行うことが必須であると考え、国や県など
の活用できる事業
を模索しながら進めたいと考えております。
先ほど市長
の答弁
のほうにもございましたが、浮島園地は観光資源
の目玉であり、将来にわたって守り、育てていくべき重要なものであると深く認識
をしております。
今後、地域
の皆様、浮島財産区や地元警察署など関係機関
のご理解、ご協力
を得ながら適切な公園管理
の方法や必要とされる施設
の整備など、計画的に進めてまいりたいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 教育部長川崎忠博君。
〔教育部長川崎忠博君登壇〕
◎教育部長(川崎忠博君) 改めましておはようございます。
篠田議員
の幼児教育
の重要性と
桜川こども園の早期施設改修の必要性について
のご質問にお答え
をさせていただきます。
初めに、総合計画
の中で幼児教育については、どのくらい
の位置になっている
のかについてお答え
をさせさていただきます。
平成29年3月に策定されました第2次稲敷市総合計画
の中で、幼児教育については質
の高い教育、保育及び総合的な
子育て支援の充実
を図る観点から、総合的な幼児教育
の推進、幼児
の発達に応じた指導
の充実、幼稚園等における家庭教育
の推進、幼保小連携教育
の推進に取り組むことが目標として位置づけられております。
具体的な方法につきましては、稲敷市教育大綱及び稲敷市教育振興基本計画で定められております。
稲敷市教育振興基本計画では、質
の高い教育、保育
の充実という観点から、特に子供
の成長において根底となる就学前教育
の充実
を掲げ、その柱として、市内
の幼児施設において幼児期
の終わりまでに育ってほしい姿
の実現
を示し、さまざまな取り組み
を展開しているところでございます。
具体的には、遊びを通して
の総合的な指導により、個別
の知識や技能
の基礎、思考力、判断力、表現力等
の基礎、学びに向かう力、人間性
の資質、能力
を5領域(健康、人間関係、環境、言葉、表現)において総合的に指導していくこと
を目標といたしております。
続きまして、施設
の改修
の進め方についてお答え
をさせていただきます。
桜川こども園は、本市における幼児教育、保育
の一元化
を図っていくため、昭和48年4月、
桜川幼稚園として開園し、その後、昭和57年に木造づくり
の幼稚園舎から鉄筋コンクリートづくりへと改修いたしております。また、平成14年に現在
の位置に移転開園いたしました
桜川保育園の施設と幼稚園
の施設
を改修し、平成26年9月に
認定こども園として開園
をいたしております。
現在、
教育委員会といたしましては、安全な保育環境
の確保、良質な保育サービス
の提供
を図っていくため、施設等
の維持管理に努めておりますが、随所で老朽化やふぐあいが発生し、機能面で陳腐化が進行したりと、毎年、修繕改修等
を行っている状況にございます。
一方、平成31年3月に改定いたしました稲敷市学校施設長寿命化計画では、
桜川こども園の幼稚園棟は2024年に、保育園棟は2023年に長寿命化改修が必要な施設として計画に盛り込まれております。
このようなことから、これら
の課題解決
を本市における重点施策
の一つとして位置づけ、市内幼児施設
の再編整備に係る調査、検討作業へ取りかかっているところでございます。
昨年度は市内在住
の未就学児童及び小学生児童
を持つ保護者
を対象に、第2次子ども・
子育て支援事業計画策定に係るニーズ調査
を実施いたしましたので、今後、この調査結果
をもとにいたしまして、市議会
の代表議員
を初め、市内各層
の関係者らによる協議組織におきまして、幼児施設
の再編整備についてご議論
を願うことといたしております。
そして、ご議論いただきました結果等
を踏まえまして、
桜川こども園を含めました市内全体
の幼児施設について、その再編方針等
を取りまとめ、年度内
を目途に市長へ報告してまいりたいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君)
市民生活部長坂本文夫君。
〔
市民生活部長坂本文夫君登壇〕
◎
市民生活部長(坂本文夫君) 篠田議員
の地区センターにおける
社会教育の取り組み方と
市民協働の取り組み方、進め方について
のご質問にお答えさせていただきます。
平成29年第4回定例会一般質問において、
地区センターの本来
の目的は
市民協働のため
の複合施設であり、
社会教育活動や地域活動
の拠点となる施設であり、
社会教育を進めることによって
市民協働が伸びていけばよい。また、
市民協働のまちづくりが提唱される今こそ、公民館
を核とした地域づくり
を進めていくことで、稲敷市
の特色
を生かしたまちづくりが進んでいくと、当時
の副市長、教育長がそれぞれお答えしておりますように、
地区センターにおける
社会教育の取り組みについては、当初
の目的である
社会教育活動、地域活動
の拠点となるような公民館基本理念
のもとに地域づくり
を進めることだと考えております。
市民協働課においては、昨年度より
地区センターにおける地域づくりや公民館
を有した複合施設として
のあり方
を再検討し、生涯学習課と
の協議
を重ねております。
また、議員にもご協力いただきましたが、桜川地区、
新利根地区におきましては、
地区センターについて
の地域
の方と
の意見交換
を行い、多く
のご意見
をいただきました。その意見
を形にすることが、公民館が目指す地域づくりであり、地域
の拠点施設として
の第一歩と考え、現在、
市民協働課職員、支所、各
地区センターの所長、
社会教育指導員等
を交え、連絡調整会議
を定期的に開催しながら事業
を進めているところでございます。
意見交換会で
の意見
をもとに具体的に進めております
のは、拠点施設
の周知として、先ほどございました
地区センターだより
の発行、施設利用
の促進として夏休み期間における学習室として
の施設開放、地域
の主体的活動支援として印刷機
の貸し出しや貸館料
の減免、地域課題解決に向けた講座
の実施、話し合い
の場づくりなど五つ
の事業でございます。
公民館が本来目指しております地域づくり
を、
地区センターの重要な目的とし、地域
の方
のご意見
を伺いながら、今後もその基盤づくり
を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解
のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 11番篠田純一君。
◆11番(篠田純一君) 皆さん、それぞれご答弁ありがとうございました。それでは再質問
を和田公園
のほうから行かせていただきます。
和田岬
を含む和田公園には、これは市長
を初め、執行部
の皆さんも、観光資源
の目玉として考えておられるようですね。観光地として
人が集い自然
を楽しむ場にも、これはルール
の管理は必要であり、それが市
の管理地であればなおさらでございます。
今後
のさらなる観光資源
の活用云々以前に、既に利用者管理が必要な状態に来ておりますが、これまでに地域住民
の安心と生活
を守るため
の管理がほとんどされていないこと
の理由と、今後
の課題について担当部長よりお答えください。
また、そこ
を観光資源
の目玉として活用しようとする
人たちは、よそから遊びに来る
人で、そこで生活
をしている皆さんが全て観光地
の目玉として活用してもらいたいという考えではないということは、これは市内全域に言えることでございます。
以前から私が言っていることでございますが、今住んでいる市民
を大切にできなくて、市外から
の人たちにたくさん来てもらおうと考える
のは、これは「みんなが住みたい素敵なまち」からかけ離れる
のではないでしょうか。それについて副市長にお答え願います。
○議長(伊藤均君)
産業建設部長萩谷克巳君。
〔
産業建設部長萩谷克巳君登壇〕
◎
産業建設部長(萩谷克巳君) 篠田議員
の再質問
のほうにお答えさせていただきます。
稲敷市は合併より、ことしで既に15年目
を迎えようとしているところでございます。しかし、都市公園
を除き、この浮島園地
を含む市内公園
の管理指針となるべき条例等がいまだに整備されていないという状況でございます。
また、公園
を管理する職員が少ないことから、細かいところにまで手が回らず、地域
の方々、また利用者
の方にもご不便、ご迷惑
をおかけすることが多々あったかと思っております。
今後、適正な管理体制
の構築
をしていくために、地域
の皆様
を初め、関係機関
のご意見
を賜りながら、必須となる条例、規則等
のほう
を制定するなど、できることから速やかに着手したいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 副市長高山 久君。
〔副市長高山 久君登壇〕
◎副市長(高山久君) 篠田議員
の再質問にお答え
をさせていただきます。
ただいま篠田議員からいただいたご意見、私ども
の認識も基本的には同じであると思っております。
ご承知
のとおり、本市が抱える最重要課題
の一つが人口減少対策でございます。人口減少
を食いとめていくには、あらゆる施策
をパッケージで行い、移住・定住者
をふやすことが重要でございます。しかしながら、議員からご指摘がございましたとおり、最も重要なことは、今住んでいる方々がこれからも稲敷市に住み続けたいと思っていただけること、さらには、子や孫
の世代
の方々が、例えば就職などで一旦稲敷市
を離れても、また稲敷市に戻ってきていただけると、そう思ってもらえるようなまちづくりという
のを進めなければならないと思っております。
一方で、観光、交流といった要素で交流人口
の拡大
を図るということも、地域
の活力
を高めるという意味では重要であると思っております。和田公園は霞ヶ浦護岸地域
の中でも最も水際線が長く、霞ヶ浦が育む豊かな自然環境
を生かし、かつて湖水浴客でにぎわった夢
の浮島として、稲敷市
の大切な地域資源として後世に残していくべきものと考えております。
旧桜川村時代から水辺
の楽校として和田公園
を題材に環境教育が実践されるなど、地元
の方々は公園へ
の愛着、自然保護意識は非常に高いものであると思っております。
今後、和田公園につきましては、市民参画
を基本とし、特に地元地区
の皆様
のご意見
を伺い、稲敷市にふさわしい拠点として形成
を図ってまいりたいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 11番篠田純一君。
◆11番(篠田純一君) 先ほど部長から
のご答弁がありましたように、現在
の限られた
都市計画課の人員と、また条例、規則が未整備であることが管理体制に支障
を来す理由
の一つということでございました。
条例
の制定には、これまでご答弁いただいたように、住民
の皆さん
の意見
を丁寧に聞きながら、要望、意見に合った策
を講じることが必要でございます。それができれば、後は観光資源として手
を加えていきたい
のであれば、もちろん漁業組合や浮島財産区
の皆さん、そして住民
の皆さん
の理解と、茨城県や国土交通省と関係機関と
の慎重な協議が必要となってくるわけですから、そこは市長
の腕
の見せどころと言うことになる
のではないでしょうか。
最後に、くどいようですが確認
の意味でございます。これが、例えば観光資源
の目玉として
の施設整備
を行わないとしても、現時点でこれまで以上
の管理は必要でございますので、今後手順
を踏まえた地域
の方々と
の意見要望も丁寧に聞いていきながら、管理棟
の設置や必要な条例
の制定も必要であると考えますが、市長
の考え
を最後にお聞かせください。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 篠田議員
の再々質問
のほうにお答え
をさせていただきます。
先ほど
の答弁にもございましたが、稲敷市にとって観光施設
の目玉である和田公園
を、適切に管理、運営する上で必要とされる施設
の整備につきましては、地域
の皆様や浮島財産区、漁業協同組合など関係者
のご意見に真摯に耳
を傾け、国や茨城県など関係機関
の指導
を仰ぎながら皆様
のご理解、ご協力
を得ながら進めてまいりたいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 11番篠田純一君。
◆11番(篠田純一君) ぜひよろしくお願いいたします。
続いて、
桜川こども園の質問に入らせていただきます。
先ほど部長から答弁がありましたように、第2次稲敷市総合計画、稲敷市教育振興基本計画
の中で幼児教育は質
の高い教育、保育及び総合的な
子育て支援の充実
を図るという位置づけになっておりますが、しかしとても質
の高い幼児教育、保育
をできる環境ではありません。
しかし、今年度中に方向性
を示していただけるということでしたので、これが先ほど
の答弁では市内
の幼児施設でございますから、これは新利根幼稚園も含まれているということですよね。はい、わかりました。そこはまた今後別に聞かせていただきます。
今回、幼児教育
の位置づけについて質問しました
のは、6年前
の会議で小学校
の統廃合事業と同時にこども園
の施設
の見直し
を進めると示し、しかし現に施設は不便
を来すというのに、その示された方針が一向に進まないことから、市は幼児教育
を大切にされてはいない
のではないかと考えたからでございます。
対応が遅い
のは、当時
の示された方針が学校施設
の再編計画などに新たに位置づけられていなかったからなのではないでしょうか。これまで行われた稲敷市学校及び幼稚園適正配置検討委員会
の答申もそうですが、あらゆる会議に関与した
人、また、この議場にいる誰もがいなくなっても計画が実行されるような、そういう体制
を再度整え、再度引き締め
を行わなければ、これまで議論してきたことが何
の意味も持たなく、水の泡になってしまうことは、意見や答申
を出した委員会
を愚弄することとなり、決して許されることではないと考えますが、これらについて今後どうしていく
のか、副市長よりお答え願います。
また、方向性
を年度内に示すということでしたが、それまで
の間、予算がかかっても即座に改修が必要な部分は修繕すべきであり、それは子供たち
の安心・安全に直結することです。未満児
を初め、最もデリケートな時期
のお子さん
を預かっている市
の最重要施設でございます。
そこで再質問
の1点目は、方向性が示され大規模改修が決まったとしても、それまで
の間、必要な限り修繕
を講ずるべきと考えますが、副市長
の考え
をお聞かせください。
○議長(伊藤均君) 副市長高山 久君。
〔副市長高山 久君登壇〕
◎副市長(高山久君) 篠田議員
の再質問にお答え
をさせていただきます。
ご指摘にございました、平成25年に行われました
桜川地区認定こども園開設準備委員会で
の議論結果
の事務
の引き継ぎ状況
を調査いたしましたところ、少なくとも書面で
の引き継ぎがなかったということが、今回対応が遅れてしまった要因
の一つであると認識
をいたしております。組織対応としてあってはならないことであり、深くおわび
を申し上げます。
今後につきましてでございますが、事務
の引き継ぎ
の徹底はもちろん、各部
の重要案件、各種団体から
の要望事項、それから、審議会等で
の意見など、定例的に庁議で議論
をし、組織として重要案件、懸案事項は共有
をしていくというような組織運営に努めてまいりたいと考えております。
また、議員からご指摘がございました必要な施設
の維持補修についてでございますが、特に幼児施設は大切なお子さん
を預かる施設でございますので、危険な状態
を放置しておくというものではないと思っております。
教育委員会と早急に協議
をし、対応したいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 11番篠田純一君。
◆11番(篠田純一君) ご答弁ありがとうございました。今後、示された方針が取り残されることなく、速やかに、確実に実行されること
を願っております。
最後に子育て世代
の市長として、教育に過剰とは言わずとも、これまでよりももっと目
を向けていただきたいと考えております。例とすれば、小学校
のプール
のあり方、これは高田小学校にはプール
をつくり、桜川統合小学校には民間
のプール
の使用
を考え、学校によって授業体制が違ってくるということ、また、桜川統合小学校グラウンドで
の社会体育と
の関連した位置づけや、今回
の幼稚園
の施設についてもそうですが、高台
の統合小学校設置という
のは、東地区
の統廃合にも影響してまいります。学校教育施設、
社会教育施設と教育施設全般について、それぞれ一定
の方向性
を示すべきだと考えますが、いかがでしょうか。
また、学校教育においては、ソフト面は学校教育
のプロである先生方に汗
をかいていただき、市はそれ
をサポートすべくハード面である施設
の改修や更新、教材
の購入、また特別支援員
の十分な配置等に重点
を置くべきと考えますが、これについてもお聞かせ願います。
そうした観点から、
桜川こども園の今後
の方向性について年度内に示すとしておりますが、一日でも早く示されることが必要であると考えます。
これら3点について、市長
の考え
をお聞かせ願います。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 篠田議員
の再々質問
のほうにお答え
をさせていただきます。
篠田議員がおっしゃるとおり、私も子育て世代
の一
人としまして、教育には力
を入れていきたいと考えておるところでございます。今後
の教育施設
の整備につきましては、関係者
のご意見
を聞きながら方向性
を決めていきたいと考えております。
あわせまして、教材
の購入、特別支援員
の十分な配置等につきましても、将来
の財政負担等
を考慮しながら判断
をしていきたいと考えております。
そして、
桜川こども園を含めました市立幼児施設
の再整備方針につきましては、今年度中に決定していくつもりでございます。
具体的には、7月に関係者により組織する検討委員会においてご協議
をいただき、その内容
をもとに教育施設
の整備に関する方向性や優先順位について、今年度中に最終的な判断
をしていきたいと考えておりますので、ご理解とご協力
のほう
をお願いしたいと思います。
○議長(伊藤均君) 11番篠田純一君。
◆11番(篠田純一君) それでは、最後
の市民協働の再質問に入らせていただきます。
確かに市長、部長
のおっしゃるとおり、
地区センターは
公民館機能を有した複合施設
を目指しております。目指しているからこそ、この施設利用
の促進として
地区センターだよりや貸館における減免等、
公民館機能に近づける策
を講じております。しかし2年たったいまだに、この利用者
の皆さんから声が聞こえてくる
のは、これは事実です。そこ
のご理解
をお願いいたします。
この
市民協働に行政がかかわるスタンスは、あくまでサポートであり、主体は市民
の皆様
の活動団体であります。各所管に多角的に
市民協働活動が存在する中、新たな活動組織
を立ち上げたり、新たな
市民協働の役割
を区長さん方に頼む
のではなく、今ある団体、
社会教育の文化協会
を含む活動団体や、福祉団体
のサポート体制
を洗い直していくことで答えが見えてくる
のではないかと考えますが、これについて
のお考え
をお聞かせください。
そして、
地区センターの機構についてですが、思い切ったこと
を言えば、公民館に機能
を戻して、その中に窓口業務や保健センター
の業務
を置く形が理想と考えますが、これについてはいかがお考えでしょうか。
そのように機構改革
をしても、
社会教育と
市民協働は相反するものではありませんので、
市民協働活動は可能と考えますがいかがでしょうか。
以上2点
を、事務方
のトップである副市長
のお考え
をお聞かせ願います。
○議長(伊藤均君) 副市長高山 久君。
〔副市長高山 久君登壇〕
◎副市長(高山久君) 篠田議員
の再質問にお答え
をさせていただきます。
市民協働のまちづくりなど
を推進していくためには、地域住民が主体となりまちづくり
を進めていく場面は、ますますふえていくと認識しております。議員からご指摘がございましたとおり、地域
の住民
の皆さんが主体となった施策
の展開は、今後
の行政運営において必ず必要なものと思っております。そのためにも、地域コミュニティー
の醸成、地域
の状況や地域要望
の把握、各施策における地域
のリーダーやキーパーソンとなっている各種団体
の皆様
の存在は大変重要であると思っております。
現在、私ども地域住民や各種団体
の皆様と
の橋渡し役として、
市民協働をサポートする制度として地域担当制、地域担当職員
の導入
を検討しているところでございます。
幸い、本市
の場合、合併前
の旧4地区でそれぞれ特色ある地域活動が展開
をされております。ある面ではお互い顔が見える関係というものが保たれている自治体だと思っております。それぞれ
の地域
の歴史や伝統
をよりよい形で残すことが、今後大変重要であると思っております。
そのようなことから、現在、
地区センター、公民館
のあり方や管理運営
の一元化について協議
を行っているところでございまして、来年度実施予定
の機構改革
の中で
地区センター、公民館
を地域拠点施設として位置づけ、あわせて地域担当制
の導入
を図りたいと考えているところでございます。ご理解
のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 11番篠田純一君。
◆11番(篠田純一君) 今、副市長から
地区センター、公民館
のあり方や管理運営
の一元化について
の協議
を行っていると、来年
の機構改革で
地区センター、公民館
を地域拠点施設として位置づけると、そしてあわせて地域担当制
の導入という
のを考えられているということでしたが、そこら辺
をもう少し具体的に
説明願えますでしょうか。それが1点目。
そして2点目は、これまで何度も述べてまいりましたけれども、
社会教育とか地域住民同士が学び合い、教え合う相互学習等を通じて、人々
の教養
の向上、健康
の増進
を図り、
人と
人と
のきずな
を強くする役割
を果たしております。これは絶対に守っていかなければならない。また、これまで行えてきたことが行えないようなことがあってはならないことです。
しかしながら、今回
の桜川総合運動公園の職員配置
の削減もそう、以前あった社会体育活動団体へ
の補助金
の削減もそう、
市民協働という言葉ばかりが先行して、これまで市民による市民
のため
の社会教育が蔑ろにされてきた経緯がある
のは事実でございます。みんなが住みたい素敵なまち
の市民協働体制が、
社会教育に影響
を与えては本末転倒でございます。確かな市長
の考えと指示
のもと、今後もさらに
社会教育を守っていくべきと考えますがいかがでしょうか。
また、
市民協働を市民
の皆さんに促す方法として、私は以前から卒業式や入学式
の来賓
の挨拶
の中でも、保護者
の皆さんや地域
の皆さんにも、子供
の地域的な見守りへ
の協力や、
市民協働へ
の理解
をお願いしておりますが、市長はどのように市民
の皆様
の理解
を得ようと考えている
のか、また何か実際に行動している
のか
をお聞かせ願います。
○議長(伊藤均君) 副市長高山 久君。
〔副市長高山 久君登壇〕
◎副市長(高山久君) 篠田議員
の再々質問にお答え
をさせていただきます。
現在、関係各課で協議
をしているところでございまして、まだ結果ではございません、協議経過ということでご了解
をいただきたいと思います。
これまで議員からご指摘がございましたとおり、四つ
の地区に配置
をされている江戸崎公民館、あずま生涯学習センター、
桜川地区センター、
新利根地区センターの四つ
の施設が、まず合併前
のような積極的な市民による事業展開がなされている
のかと言いましたら、やはりそれは若干落ちている
のだろうという認識がございます。それ
を取り戻すためにはどういうことが必要な
のかということで議論
をしております。
もう一つ
の柱が、それぞれ地域
の特色に応じた拠点施設
の運営が必要だろうと、四つ
の施設が同じ運営で画一的でなくてもいい
のではないかという、この二つ
の柱で議論
をしているところでございます。
その解決策
の一つとして、まず、現在、管理体制が桜川、新利根
の地区センターは
市民協働首長部局が管理
をしていると。江戸崎公民館、あずま生涯学習センターは
教育委員会が所管
をしていると。二つ
の管理が存在しているということでございますので、どうしても指揮命令系統など
を考えますと、管理
の一元化
を図っていくことがまず必要だろうということで、まず、その協議
をしているところでございます。
それと、施設
の運営
の柱として、これも議員からご指摘がございましたとおり、地域づくり、つまり
社会教育活動、公民館活動という
のが、この稲敷市
の歴史として中心になってきたということ
を考えなければいけないということと、先進自治体
の調査
をしたところ、
社会教育の分野
を首長部局に持っていって、首長
の直属とするということ
を行っている自治体もございます。近隣ではつくば市、鹿嶋市などはそういう形
をとっておりますが、結果としては
教育委員会に戻っているということでございます。
これら
の事例も含めて、来年4月に大幅な機構改革
を予定しておりますが、今回
の拠点施設についても、管理
の一元化、それから、拠点施設
のあるべき姿
を明確にした上で方向性
を出していきたいと思っているところでございます。
それと、地域担当制、地域担当職員についてでございますが、地域担当職員、ある意味、職員一
人一
人が地域担当職員なんだと思います。改めて職制的なものは必要な
のかという議論はあるんですが、あえてできればその四つ
の地域拠点施設に地域担当職員
を配置して、特に薄れている行政と
の関係であるとか、地域で起こっている出来事、あるいは地域
の方が望んでいることが、特に執行部サイドに直に伝わるような橋渡し役として機能が果たせるような地域担当職員、地域担当制
の導入という
のを目指したいということで議論
を重ねているところでございますので、ご理解
をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 次に、市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 篠田議員
の再々質問にお答え
をさせていただきます。
議員ご指摘
のとおり、私もこれまで、市民活動による地域づくり
の支えであり、
市民協働の根幹であります
社会教育活動は、決して蔑ろにされるようなことがあってはならないと認識
をしております。今後も一層発展させ、堅持していかなければならないと思っております。
また、今後
の市政運営においても、
市民協働の機運醸成
の推進は必要不可欠なものであろうと考えております。十分にそういったところも認識
をしているところでございます。
私みずからも市民団体等
の会合におきまして、あらゆる機会を通じて市民
の皆様に地域づくりにおける
市民協働の重要性について理解
を深めていただけるよう訴えてまいりたいと考えております。
また、公民館
を核とした地域づくり
のために、本年2月には管理職
を対象としました研修会
を実施してまいりました。今年度はほか
の職員にも研修
の機会
を与え、
未来ビジョンの示す市民とともに歩むまちづくり
を示してまいりたいと考えております。
そして地域
の課題は、一
人でも多く
の方にかかわっていただくことにより大きな成果が生まれるものではないかと考えております。一
人でも多く
の市民
の方に参加
をいただきまして、あらゆる機会
を利用してご協力
をお願いしていきたいと考えてございますので、議員
のご理解、ご協力
のほう
をお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 以上で、篠田純一君
の質問は終わりました。
ここで休憩いたします。
午前11時05分休憩
──────────────────────
午前11時14分開議
○議長(伊藤均君) 休憩前に引き続き会議
を開きます。
次に、12番松戸千秋君。
〔12番松戸千秋君登壇〕
◆12番(松戸千秋君) おはようございます。12番、公明党
の松戸千秋でございます。
元号が令和と改まりまして1カ月が経過いたしますが、皆様が思い思い
の希望や願い
を馳せながら令和
の時代
を迎えた
のではないでしょうか。これからも稲敷市が安心・安全で市民
の皆様が健やかに暮らしていけますよう、皆様
の声
をきめ細かく届けてまいりたいと考えております。
また、本日は大変お忙しいところ大勢
の皆様に傍聴いただきまして、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
それでは、通告に従いまして、令和元年第1回目となります一般質問
をさせていただきます。今回質問いたします
のは、1項目めは通学路
の見守り強化について、2項目めはドッグラン
の整備についてであります。
それでは、1項目め
の通学路
の見守り強化について質問
をさせていただきます。
皆様方もいまだ鮮明に記憶におありと思いますが、先月5月24日に大津市
の保育園児
の死傷事故が起こりました。いたいけな幼い命がなくなったことへ
の悲しみは、抑えがたいものでありました。
そして悲しみも癒えぬ中、今度は5月28日、川崎市でスクールバス
を待つ児童たち
を含む19
人が殺傷されるという、考えられない痛ましい事件が起こってしまいました。亡くなられました皆様に哀悼
の意
を表しますとともに、傷
を負われました方々に心よりお見舞い
を申し上げます。常に被害
をこうむる
のは幼く無力な子供たちであります。
平成24年京都府亀岡市で小学校に登校中
の児童ら
の列に車が突っ込み、3
人が死亡するという痛ましい事故が起こりました。その後も子供
を巻き込む交通事故が後
を絶ちません。
平成24年度に稲敷市においても通学路
の総点検
をお願いし、実施
をしていただきました。その時点においても、あらゆる危険と思われる箇所が相当数上がってまいりました。当時
の総点検で
の危険箇所数及び対応状況について
を初めにお聞かせいただきたいと思います。
また、子供たち
を犯罪及び交通事故から守る全体的な対策については川崎教育部長に、また、安全対策
の現状につきましては濱田
危機管理監にそれぞれお伺い
をいたします。よろしくお願いいたします。
その上で、今回提案申し上げますさらなる見守り強化として、マンパワー人的資源
を活用されてはいかがかと提案
をさせていただきます。
さまざまな角度で今までも対策
を講じてきていただいております。その点につきましては大変ありがたく感じております。しかしながら、全国的にも交通事故や犯罪等
の事件が後
を絶たず、子供
を取り巻く環境は常に危険と隣り合わせであります。保護者
の皆様やご家族関係者
のご心配はいかばかりかと拝察申し上げます。
今まで
の対策に加えて地域
の皆様にもご協力
をお願いし、地域
の子供たちは地域で守っていくと
の見守りボランティア
を結成してはいかがでしょうか。児童生徒
の登下校時
の安全・安心
のさらなる強化及び不審者抑止となるよう、通学路
のお近く
のお宅で日中いらっしゃる方に、登校時もしくは下校時に通学路に出ていただく、子供たち
の見守りに協力
をお願いしていただきたい
のであります。道
のつじ、つじに
人がいるということが交通事故防止、犯罪抑止につながると考えます。
教育委員会が指導されると思いますが、各課
の連携が必要であります。見守りボランティア
をお願いするには、地元
をよく知る区長さん
のお力
をかりることになると思いますので、この点につきましては坂本
市民生活部長に、また、日中比較的在宅される率が高い高齢
の皆様には、老人クラブ等
の責任者にもお力
をおかりすることになると思いますので、この点につきましては青野
保健福祉部長に、それぞれ子供
の尊い命
を守るため
の意気込み
をお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
また、
教育委員会で、事故や事件に遭遇されました児童生徒に対して
の心理的なケアについてはどのようにされている
のかお伺い
をいたします。ご答弁、よろしくお願いいたします。
次に、2項目め
のドッグラン
の整備について質問
をさせていただきます。
2015年12月定例議会において、動物愛護について一般質問
をさせていただきました。質問
の中で、人間にも動物にもやさしい共生社会
の実現
のため
の動物愛護、動物福祉
の向上に向けた議論と施策
を推進することが重要だと前置きし、数点にわたり質問
をいたしました。その後どのような進展があった
のか、進捗状況
を初めにお伺いいたします。
質問いたしました約3年半前
の稲敷市
の動物愛護に対します意識
の醸成は、これから始まるといったスタートライン
の状況であったかと思います。その後、少しずつ動物はかけがえ
のない家族
の一員と認識されるようになってまいりました。家族となった動物と生涯幸せに暮らしていく環境づくりが必要と考えます。
そこで、今回、ドッグラン
を稲敷市にも整備されてはいかがか、ご提案いたします。
我が稲敷市は、田園風景が美しく、犬
を散歩させられる自然が豊かな地域でもあります。散歩ができる環境があるから十分だろうと言われる方がいらっしゃるかもしれません。都市部
のように散歩するエリアがないわけではない
のは十分承知
をしております。しかしながら、自然が豊かで田んぼがたくさんあり、自由に散歩がさせられる環境だから鎖
を放してということにはなりません。これは絶対にしてはいけないことであります。都市部ではない自然豊かな稲敷市であっても、自由に走らせること
のできるドッグランは必要だと考えます。
動物本来
の姿で思い切り走れることでストレスが解消され、
人と動物
の幸せな共生社会
の一助となれる
のではないかと考えます。多く
の市民
の方からも、ドッグラン
をつくってほしいとお話
をいただいているところでもあります。
先月
の5月30日に龍ケ崎市にドッグランがオープンいたしました。オープニングセレモニーに参加
をさせていただきました。場所は住宅地に位置し、散策ができる公園
をドッグランに整備されたものであります。当日はワンちゃん連れ
の多く
の市民
の皆様が訪れておりました。その中にはロシア
のフィギュアスケーターザキトワ選手に贈られた、秋田犬
のマサル
のおばさんに当たる秋田犬も訪れておりました。
今までは遠方まで連れていったけれども、身近にできて本当にうれしいと、皆さん、大変喜んでおりました。自由に本来
の姿で思い切り走らせられる場所は、飼い主同士
の交流
の場所としても活用が期待されるとともに、犬
のしつけや訓練、マナー
の向上にも期待ができると考えます。
龍ケ崎市で集ってこられた方々が、初対面とは思えないほど会話が弾んでいた
のがとても印象的でありました。愛犬を通じて
人と
人の交流
の場となれば、地域へ
の愛着や良好な人間関係が築けるきっかけにもつながっていく
のではないかと感じます。ドッグラン
の整備について
のご見解
をお伺いいたします。
以上、2項目
の質問に対しまして、前向きなるご答弁
をご期待申し上げ、1回目
の質問とさせていただきます。
○議長(伊藤均君) 教育部長川崎忠博君。
〔教育部長川崎忠博君登壇〕
◎教育部長(川崎忠博君) 松戸議員
の通学路
の見守り強化について
のご質問にお答え
をさせていただきます。
現在、本市におきましては、子供たち
の安全・安心
を確保していくため、登下校時における通学路
の見守り対策として、さまざまな角度から取り組み
を展開いたしておるところでございます。
その一つといたしまして、通学路
の安全対策では、通学路交通安全プログラム
を平成26年度に、毎年度通学路
の危険箇所
を洗い出し、稲敷警察署、県竜ケ崎工事事務所、市建設課、危機管理課、学校及び
教育委員会による合同点検
を行い、速やかな対応に努めているところでございます。
実績といたしまして、平成27年から平成30年まで
の4年間では、市内
の小中学校から防犯灯、歩道
の草刈り、カーブミラー、ガードレール、歩道
の整備など80カ所
の危険箇所について報告がございました。
その後、関係機関において対策
を完了した箇所が53カ所、関係機関による合同点検
を行い、その後、完了した箇所が20カ所、県竜ケ崎工事事務所で事業実行中が5カ所、道路拡幅工事後に市が対策する箇所が2カ所という状況にございます。
また、市内全小中学校におきましては、
外部講師
を活用した交通安全教室や自転車
の安全運転
を含む交通安全教室
の実施、市において自転車通学者へ
の安全ヘルメット購入費半額
の補助、各団体、企業から交通安全など
の目的で寄贈されました交通安全防止ランドセルカバー、蛍光反射タスキなど
の配布
を行っております。
続きまして、その二つ目といたしまして、不審者などへ
の防犯対策についてでございますが、平成20年度から防犯対策
の専門家として、警察官OBや刑務官OBなど計4名
のスクールガードリーダー
を委嘱し、1カ月12日程度、学校
の巡回指導、登下校時
の巡回、安全ボランティアへ
の警備上
のポイントや不審者へ
の対応などについてご指導、ご助言に当たっていただいております。
また、防災無線により登下校時間帯に地域
の方々へ向けた、子供たち
の見守り協力
の呼びかけ、さらには不審者情報について一斉メール配信により保護者等へ
の注意呼びかけ
を行っております。
このほか、こども
を守る110番
の家
を確認し、点検し、子供たち
の避難場所や保護者
の協力依頼、稲敷警察署に配置されているスクールサポーターと
の不審者等に関する事案情報
の交換など
を定期的に実施いたしております。
一方、防犯力強化策といたしましては、市内郵便局と見守り協定
の締結、不審者情報
の市民向けメール配信、市ホームページへ
の掲載、防犯キャンペーン
の実施、市
の公用車へ防犯パトロール中
を表示して
の公務中パトロール、市職員、防犯連絡員による青色回転灯装備車両で
のパトロールなども実施いたしております。
なお、各学校、園に対しましては、児童生徒が交通事故や不審者に遭遇してしまった際
の対応といたしまして、その詳しい状況
を確認した上で、特に心理面において子供たちに寄り添った丁寧なケアに努めていくよう指導いたしております。
現状では、市に県
教育委員会より派遣されておりますスクールカウンセラー
を活用し、計画的あるいは緊急的に相談支援ができる体制
をとっております。
昨年5月に新潟市で発生してしまいました事件
を受け、国
の関係閣僚会議において、登下校時における安全確保に関する登下校防犯プランがまとめられております。そこで登下校時
の総合的な防犯対策として、次
の5項目が挙げられております。
1点目として地域における連携
の強化、2点目として通学路
の合同点検
の徹底及び環境
の整備、改善、3点目として不審者情報等
の共有及び迅速な対応、4点目として多様な担い手による見守り
の活性化、5点目として子供
の危険回避に関する対策
の推進が掲げられております。
これら
を踏まえまして、昨年9月に稲敷警察署、危機管理課、教育学務課及び指導室、学校におきまして稲敷市通学路緊急合同点検
を実施し、一
人区間や見守り空白地帯など
の危険箇所などについて小学校から報告があり、9カ所
を確認いたし、抑止効果
を図るため、防犯のぼり旗
の設置や保護者
を交え通学路
の変更
を検討いたしました。
また、本年2月に稲敷警察署生活安全課及びスクールサポーター、危機管理課、スクールガードリーダー、防犯連絡員、
教育委員会、小中学校による稲敷市通学路
の安全確保
のため
の地域
の連携
の場
を組織し、登下校防犯プランについて
の説明、危険箇所
の情報共有、パトロール実施
の確認、不審者情報等について連携強化
を確認し合ったところでございます。
今後も定期的に話し合い
の場
を設け、さまざまな対策について協議
を進めてまいりたいと考えております。
松戸議員よりご質問
のありました児童生徒
の登下校時
の安全・安心
のさらなる強化、不審者抑止となるよう、通学路となる箇所、特に下校時
の強化
のため、高齢者ボランティア等
の協力
を願えるように、教育、福祉
の両面で
の連携強化
を図り実現できないかについてでございますが、子供
の安全確保は安心・安全な社会
のかなめでございます。過去5年間
の犯罪情勢
を見てみましても、道路上における被害件数全体は減少しているにもかかわらず、13歳未満
の子供被害は横ばい、特に15時から18時
の下校時間帯に集中している傾向にございます。
従来、登下校時における子供
の安全確保
をするためには、その対策については地域
の子供は地域で守るという観点から、市と地域で多岐にわたる対策
を講じてまいりましたが、先ほども申し上げましたとおり、子供
の被害は減少しておらず、議員ご指摘
のとおり、ますます防犯ボランティアなど
の担い手が必要な状況にあると考えております。
今後
の対策といたしましては、子供たち
の登下校時における安全強化策
の一環といたしまして、本年度から取り入れておりますデジタル地図ソフト
の活用
を始めております。
危険箇所について
の情報
を地図上に反映し、情報
を共有していくとともに、見守りボランティアとして、ながら見守り等
のご協力がいただけるよう、地域
の方々や老人クラブなどへ
の働きかけ
をしていくとともに、さきに発足
をさせました地域
の連携
の場
を有効に活用いたしまして、登下校防犯プラン
の確認や検証
を行い、子供たち
の安全
を守ってまいりたいと考えております。ご理解
のほど、よろしくお願い
をいたします。
○議長(伊藤均君)
危機管理監濱田 正君。
〔
危機管理監濱田 正君登壇〕
◎
危機管理監(濱田正君) 松戸議員
のご質問にお答え
をさせていただきます。
通学路
の安全対策
の現状についてでございますが、危機管理課でも防犯及び交通安全
の二つ
の面から対策に取り組んでいるところでございます。
そして、危機管理課
の取り組み
のほとんどは教育学務課と
の連携に基づいているもので、その多くが先ほど教育部長
の答弁で述べられているものでございます。従いまして、私からは、危機管理課が最近特に重点的に取り組んでおります防犯カメラ設置事業についてご
説明をさせていただきます。
本事業
の目的は、申すまでもなく犯罪発生
の抑止力
を高め、安全で暮らしやすいまちづくり
を進めることにあります。事業実施に至った背景には自動車窃盗犯罪率
の高いことや、住宅侵入窃盗事件が後
を絶たないという地域事情があったほか、登下校時
の児童生徒が不審者による声かけや公然わいせつ
の被害に遭う事件が多発化していたことも大きな要因
の一つでございます。
本事業
の実施状況でございますが、平成28年度から平成30年度まで
の3カ年、計画
を立てて事業化
をいたし、合計39基
のカメラ
の設置
を行ったところでございます。設置が完了した39基
のカメラ
のうち、警察署と
の協議
を経て犯罪抑止効果が高いと思われる箇所に設置したものは26カ所、教育学務課と
の協議により通学路に設置したものが13カ所でございます。
なお、警察署と
の協議
を経て設置したものでも、14カ所は通学路になっておるところから、3カ年事業で設置したおよそ7割
のカメラは登下校時
の生徒、児童
の安全確保に資するものと考えております。
また、稼動後
の画像
の使用状況につきましては、平成29年4月から本年5月まで
のおよそ2年2カ月間で、警察
の犯罪捜査へ協力
のため27件
の画像提供
を行っております。そのうち7件が児童生徒へ
の不審者による声かけ及び公然わいせつ事件
の捜査に協力するため
のものとなっております。
防犯カメラ設置事業については、3カ年
の計画期間は終了しているところでございますが、本年度も通学路
の安全確保
を主目的といたしまして事業費
を予算化しているところでございます。引き続き、教育学務課と
の連携
を図りながら設置
を進めてまいります。ご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君)
市民生活部長坂本文夫君。
〔
市民生活部長坂本文夫君登壇〕
◎
市民生活部長(坂本文夫君) 松戸議員
のご質問にお答えさせていただきます。
コミュニティー
の希薄化により同じ小学校に通うお子さん
をお持ち
の親でなければ、昔
のようにお子さん一
人一
人の顔と名前がわからない情勢となっております。
このことから、市では
地区センター等
の体制強化による
市民協働活動
の活性化
を進めております。各地域
のコミュニティー
の特性に配慮しながら、各地域でみずから考え、みずから地域
をつくっていくことが、通学路
の見守りと地域で抱える問題へ
の第一歩と考えております。ご理解
のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君)
保健福祉部長青野靖雄君。
〔
保健福祉部長青野靖雄君登壇〕
◎
保健福祉部長(青野靖雄君) 松戸議員
の通学路
の見守り強化について
のご質問にお答えさせていただきます。
稲敷市
の高齢化率につきましては、既にご承知
のことと存じますが、昨年当初は33.3%、そして本年当初におきましては34.2%となっている状況でございます。
本市
の高齢者福祉計画における将来推計では、6年後
の2025年にはおよそ4割に届く39.4%に達すると予測されておるところでございます。
このように高齢化が進む状況ではございますが、元気に、そして意欲的に数々
の活動
を行っている方が非常に多くいらっしゃることも事実でございます。このたび
のさらなる見守り
の強化といたしまして、地域
の高齢者
の方々
の貴重なマンパワー
をおかしいただくことにご賛同いただけますよう、高齢福祉
を施策といたします当部局といたしましても、
教育委員会と
の連携
のもと、子供たち
の安心・安全
の確保に協力させていただきたいと考えておりますので、何とぞご理解
のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君)
市民生活部長坂本文夫君。
〔
市民生活部長坂本文夫君登壇〕
◎
市民生活部長(坂本文夫君) 松戸議員
のドッグラン
の整備について
のご質問にお答えさせていただきます。
まず初めに、平成27年第4回定例会におきまして、松戸議員から質問
を受けました犬猫
の引き取り件数及び捕獲数、苦情件数と内容、そして犬
の登録等及び狂犬病予防接種件数につきまして、現状と比較してお答えさせていただきます。
まず、引き取り件数ですが、こちらは動物指導センター
の資料により、平成30年度実績で犬が2頭、4頭
の減、猫が21匹で47匹
の減、捕獲数は犬が6頭で50頭
の減となっております。
苦情件数は、平成29年度
の実績となりますが、59件で8件
の減、内容は放し飼い、徘回等となっております。いずれも減少しております。
次に、犬
の登録数ですが、平成30年度末
の登録数は924頭減
の2,789頭、そのうち狂犬病予防接種したものは1,774頭、接種率は63.3%、13%
の増となりました。
また、当時ご指摘いただきました飼い方
のルールや義務について、啓発活動として、毎年広報紙へ
の掲載や予防接種等、飼い主
の方に飼い方
のルールや義務につきまして、チラシなど
を配布することによる啓発活動
を行っております。
今後、犬
の登録に際し、愛犬健康手帳
の交付
をさせていただく準備
を行っております。
2点目として、稲敷市
の動物愛護推進員並びにボランティア団体
の現状ですが、残念ながら現在も動物愛護推進員は一
人もいない。また、ボランティア団体も1団体もない状態が続いております。
このことから、ボランティア活動支援について、ことし4月から犬猫一時預かりサポーター制度として、放置された幼齢犬猫について、一定
の期間、飼養
をお願いして、里親へ
の譲渡
をする活動にペットシートやミルク代
のえさ
を実物支給する支援
を開始しました。
今後はさらにボランティア活動支援や殺処分ゼロ
を目指して捨て犬猫
の不妊、去勢手術
の助成
の話
を前進できるように進めてまいりたいと思います。
3点目として、動物愛護条例につきましては、令和元年第1回定例議会において承認
をいただき、4月1日から施行させていただいております。
続きまして、ドッグラン
の整備についてでございますが、議員
のご主張
のとおり、ペットはいまや家族であり、愛犬が自由に遊べる場所としてドッグランは、愛犬
のストレス解消
の一助となる施設となると思います。ドッグランは、市内では民間
の施設、県内
の自治体では日立市、つくば市や県営施設として鉾田市、議員
のお話にあった龍ケ崎市で
の公営
の施設があるようです。
ドッグランが愛犬
のストレス解消
の一助となる施設になるためには、一定
の広さと衛生管理は必須となり、敷地
の確保と管理体制
の整備が課題となります。このことから、費用
をかけずに衛生管理や運営ができる方法があるか、県内
の市町村
を注視していきたいと思います。ご理解
のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 12番松戸千秋君。
◆12番(松戸千秋君) ご答弁ありがとうございました。それでは、初めに、通学路
の見守り強化について
の再質問に入らせていただきます。
それぞれ各担当部長より丁寧にご答弁
をいただきまして感謝申し上げます。ありがとうございます。さまざまな対応
を教育委員会のほうで指導いただき、その状況がよく理解できたところであります。現在までそのように各課と連携しながら、さまざまな対策
をスピード感
を持って取り組んでくださり、稲敷市
の子供たちは安心して学校へ通うことができております。今後も子供たち
を守るため
の尽力は惜しまないと
の決意で取り組んでいただけますよう、ぜひともお願いしたいと思います。
また、先ほど坂本
市民生活部長のほうからご答弁
をいただきましたけれども、私が今回提案させていただきました、この見守りに関しましては、区長
の皆様
のご協力なくしては実現ができない
のかなと考えているところであります。
答弁
の中には、昔
のようにお子さん一
人一
人の顔と名前がなかなかわからなくなってきて、希薄なコミュニティーになっているんだよというようなお話、それって難しいということだってことな
のかとも受けとめましたけれども、稲敷市は特性がそれぞれ違う四つ
の地区が合併
をしたところでございます。それぞれ
の地域性、それによっても大分内情が違っている
のではないかとも思いますので、丁寧にそれぞれ
の、また区長さん
の皆様にもご協力に対して
のお願い
をしていただければと思っております。
また、青野
保健福祉部長のほうからも、稲敷市
の高齢化
のお話がございました。ますますお元気な皆さんがふえるということでありますけれども、本当に人的資源、「資源」という言い方は失礼かもしれませんけれども、高齢
の皆様には豊富な知恵と経験がおありであります。その力
をおかりしない手はない
のではないかと私は思っているところでありますので、人生
の先輩
の皆様に対しましても、ご理解が得られるような丁寧なお願い
を、ぜひともしていただければと思っておりますので、今後、連携が必要になった場合におきまして、また坂本
市民生活部長、青野
保健福祉部長にもぜひとも積極的に取り組んでいただきますようお願い
を申し上げます。よろしくお願いいたします。
再質問
をさせていただきます。
先週5月28日、川崎市で起こった痛ましい事故
の余波はいまだ続いております。その後も6月3日には、夕方
の時間でしたが、通学路となっている場所で、高齢ドライバー
のアクセルとブレーキ
の踏み間違いで、小学生とその家族が事故に遭遇
をしてしまいました。そして翌日
の6月4日には、通学路ではありませんでしたが、栃木県さくら市で小学校5年生が乗った社会科見学に向かうバスが事故に巻き込まれ、小学生15
人がけが
を負う事故が起きております。決して他人事でも、他市
の話でもありません。
稲敷市で事故や事件が起こってほしくはございませんが、絶対に起こらないという、そういう保証はないわけであります。先手
を打って地域が一体となって子供
を守る時代になってきている
のではないでしょうか。一連
の事故、事件
を受けてどのように感じられ、どのような対応
をされている
のかお伺いいたします。
また、先ほど
のご答弁にありましたこども
を守る110番
の家についてもお伺い
をいたします。
市内964軒
のお宅からご協力
をいただいていると
のことでした。大変ありがたいことだと感謝
をしたいと思います。子供たちにとって、自宅に帰る途中にこども
を守る110番
の家
の看板があることは、とても安心できることだと思います。困ったら駆け込めるとわかるだけで不安が減る
のではないかと感じます。
そこで確認
をしておきたい
のが、困って助け
を求めても不在
の家がある
のも事実だということであります。地域
の皆様
の善意でご協力
をいただいておりますので、もちろん無理
を強いることはできません。下校時に家に必ずいてほしいという
のではない
のです。不在
のお宅があるという、その現状
を各学校がきちんと把握ができているかが必要ではないかと考えます。この点につきましても、2点、山本教育長
のご見解
をお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 教育長山本照夫君。
〔教育長山本照夫君登壇〕
◎教育長(山本照夫君) 松戸議員
の再質問にお答え
をさせていただきます。
先週、川崎市内において、複数
の小学生が刺されるという痛ましい事件が発生したこと
を受け、
教育委員会といたしましては、こども園、幼稚園及び小中学校
の実態に応じて児童生徒等
の登下校中における安全確保について、次
のことに取り組んでいくように指示
をしました。
1点目は、児童生徒に対して登下校中に何かあった際には、こども
を守る110番
の家やガソリンスタンド、コンビニエンスストア等に駆け込み、大人に助け
を求めること、特に引き続き「いか
のおすし」
の徹底
を図ること。2点目は、不審者情報に関して警察と連携
を密にすること。3点目は、保護者や地域ボランティア
の方々等に対して、ながら見守りへ
の協力
を呼びかけるなど見守り体制
を確認すること。4点目は、登下校時における見守り体制
を強化すること。5点目は、学校、学年だより、メール配信等で
の保護者、地域へ
の注意喚起
をすること
の5点でございます。
また、こども
を守る110番
の家でございますが、毎年防犯対策として、こども
を守る110番
の家
のご協力
をお願いしております。
各小中学校長には、ご協力
をお願いする上で
の注意事項といたしまして、空き家または留守にする時間が多くなるご家庭にお願い
をすること
のないように、必ず協力してくださる方とお会い
をして確認
をしていくようにと指示
をしました。今年度
の協力軒数は、松戸議員がおっしゃいましたように、964軒でございます。
教育委員会では、子供たち
を守るためさまざまな取り組み、活動
を展開しておりますが、ここで再度、子供たちにはたくさん
の方々が見守り活動
をしてくれていること、さらには、いつ、どこで、何が起こる
のかわからないという危機意識
を持ち、自分
の安全は自分で守るということ
を常日ごろから意識していくことなど、いま一度学校や各家庭において再確認していくこと
を徹底してまいりたいと考えております。
今後も子供たち
の安全
を守っていくため
の有効な手立ては積極的に取り入れ、引き続き学校、家庭、地域及び関係機関
の連携
をなお一層強化してまいると考えております。ご理解
のほど、よろしくお願いします。
○議長(伊藤均君) 12番松戸千秋君。
◆12番(松戸千秋君) ご答弁ありがとうございました。今、教育長
のほうからもご答弁いただきましたように、速やかに徹底
をいただいたと伺いましたので、いつも感じることではあるんですけれども、事が起きてから手が打たれてしまうという、何かあって事故が起こった、事件が起こった、だから一生懸命頑張る。もちろんそれはそのとおりなんですけれども、できれば先手
を打ちたい。事件も事故も起こしたくない、子供たち
を辛い目には遭わせたくない。これはここにいる皆さん全員同じ思いではないかと考えておりますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
再々質問
をさせていただきます。筧市長にお答え
をいただきたいと思います。
それぞれ
の自治体で子供
を守る対策はさまざま講じられてきているところであります。市長になられて半年が経過
をいたしました。子育て世代
の市長であります。今までもPTA活動
を保護者
の立場で積極的にされてもこられました。そのような市長ですので、子供
を取り巻く現況に胸
を痛めている
のではないかと感じております。
緊急
を要する事案につきましては速やかに断行できる
のが市長
の権限であります。稲敷市
の子供たち
を守るため
の対策
を真剣に考えることにつきましては、私から言うまでもないと思いますが、最後に、市長
の子供
の命と安心・安全
を守る、このことについて
の提案
をさせていただきました見守り強化につきまして
のお考え
を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 松戸議員
の再々質問にお答え
をさせていただきます。
先週、川崎市で、登校中にスクールバス
を待っていた複数
の小学生が次々に刺されるという、大変痛ましい事件が起こってしまいました。本当に大変残念でなりません。子供たちが安心して教育
を受け、健やかに成長していくこと
を誰もが願っております。しかし,子供たち
の身近な場所ですら多く
の危険が潜み、通学路や自宅付近までもが安全ではないと、安全とは言えない状況にあると思います。
市におきましては、事件発生後、臨時庁議
を開催いたしました。改めて子供
の見守り等
の取り組みについて協議
を行いました。全庁的な取り組みとしては、これまでも実施
をしておりましたが、職員が公用車で
の市内移動時や通勤時
のながら見守り
の実施
を徹底するほか、公用車へ
の防犯パトロール中
のマグネットステッカー、こちらも新しいものにかえて目立つように張るようにかえました。
また、江戸崎、新利根、桜川、東地区
の4地区
をそれぞれ職員が公用車で、毎日、下校時間帯に青色パトロール
を、今月3日から開始しております。
犯罪
を抑止していく効果として最も必要な
のが地域
の力ではないかと思います。保護者や地域
の方々が、子供たち
の安全
を願って登下校時
の見守りや通学路
をパトロールすることによって、犯罪者
を寄せつけない地域がつくられていくものと考えます。私たち
の未来
を託すべき子供たち
の安全
を守っていくために有効な手段は積極的に取り入れ、引き続き、学校、家庭、地域及び関係機関
の連携
を強化して、効果的な子供たち
の安全確保に取り組んでいきたいと思いますので、議員におかれましてもご協力
をお願いしたいと思います。よろしく、どうぞお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 12番松戸千秋君。
◆12番(松戸千秋君) ご答弁ありがとうございました。市長におかれましても積極的にやれることはどんどん取り入れていきたいという、また、市民
の皆様、できるだけ多く
の方にもご協力
をいただきたいというお考えということで伺いましたので、ぜひともまた取り組みに関しましては、速やかに対応していただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
それでは、続きまして、ドッグラン
の整備につきまして、再質問
をさせていただきます。
前回
の質問以降、先ほどご答弁がありましたように、平成30年度では犬
の引き取り件数が2頭、捕獲数が6頭で50頭
の減少となっていることは、このことに関しまして動物愛護
の意識
の向上が見られるということではないかと大変うれしく感じているところであります。狂犬病
の予防接種につきましても、13%増加
の63%台になっていることも、これもよい兆しと捉えていい
のではないでしょうか。
しかし、その反面、苦情件数はそれほど減っておらず、登録数においても未登録
のまま
の犬がいる
のではないかと感じております。飼い方
のマナーであったり、しつけであったり、動物へ
の虐待など、まだまだ課題はあるかと思います。以前より提案
をいたしました愛犬手帳
の準備もされているということなので、今後も引き続き動物愛護
の推進
をお願いしたいと思います。
また、4月より犬猫一時預かりサポーター制度がスタートしたと伺いました。現在、稲敷市にはボランティア団体がいないということで、近隣
のボランティア団体と協力、連携
をしながら支援活動
を始めていくと伺いました。幼い動物
の命
を尊重するためにも、飼い主となる自覚が一番ではありますが、飼い主と飼い犬
の健全な環境づくりに、市として応援ができないでしょうか。
ドッグラン
の整備につきましては、衛生問題、管理運営はどうするかなど、検討
の余地があると
のご答弁でしたが、すぐには難しいと言う
のであれば、それでは
人と動物が幸せに暮らしていけるため
のさらなる啓発、そしてそのほかどのような取り組み
を市として考えておられる
のかお伺い
をいたします。よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君)
市民生活部長坂本文夫君。
〔
市民生活部長坂本文夫君登壇〕
◎
市民生活部長(坂本文夫君) 松戸議員
の再質問にお答えさせていただきます。
狂犬病予防注射
の接種率
の向上や苦情件数
の減少から、徐々に市民
の飼い主
の責任や動物愛護
の精神
の高揚が図られていることから、今後も広報活動
を継続してまいります。
また、本年4月1日から動物愛護条例が施行され、条例には、
人と動物と
の調和
のとれた共生社会
を推進し、市、市民及び飼い主
の責任
を明らかにすることにより、市民
の動物愛護
の精神
の高揚
を図り、もって
人と動物とが共生することができる地域社会
の実現が目的に掲げられていることから、これまで
の広報紙やパンフレット
の内容
を見直していきたいと思っております。
そして、ボランティア活動
の一環として、ことし4月から始めた犬猫一時預かりサポーター制度に興味
を示していただいた市民
の方に、動物愛護推進員について丁寧に
説明していき、推進員として活躍していただけるように進めていきたいと思います。
これまで培われたペットと飼い主と
の関係
を、
人と動物が幸せに暮らす社会にするにはまだまだ時間がかかることは確実です。地道な活動ではありますが、根気強く取り組んでいきたいと思います。
また、議員
の皆様
を初め、市民
の皆様
のご意見に耳
を傾け、できることから行動していくよう体制整備
を行いますので、ご理解
のほど
をよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 12番松戸千秋君。
◆12番(松戸千秋君) ご答弁ありがとうございました。今
のご答弁
を伺いますと、稲敷市はまだまだ時間がかかるということ
のようであります。しかし時間がかかったとしても、消極的にならずに進めていただくこと
を、ぜひともご期待もしたいと思います。今後も見届けてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
再々質問
をさせていただきます。
4月より動物
の愛護及び管理に関する条例が施行されました。条例が制定されましたことは大変喜ばしいことであります。この条例
の第3条基本理念にこうあります。「
人と動物と
の調和
のとれた共生社会は、市、市民及び飼い主が、動物が命あるものであり、その命は差別することなく尊ぶべきものであって、みだりに排除してはならないこと
を理解した上で、それぞれが適切に役割
を分担しつつも密接に連携
を図りながら、
人と動物とが共生すること
のできる地域環境づくり
を実践すること
を基本理念として、その実現が推進されるものでなければならない」と示されております。
また、第4条、これは市
の責務でありますけれども、ここには「市は、前条に定める基本理念にのっとり、この条例
の目的
を達成するために必要な施策
を策定し、市民と協力して、これ
を実施するよう努めなければならない」とありました。
私は条例
の目的
を達成するために必要な施策がドッグランだと考えますが、市長
のお考えはいかがでしょうか、前向きなご答弁
をぜひともよろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 松戸議員
の再々質問
のほうにお答え
をさせていただきたいと思います。
ドッグラン
の整備についてということでございますけれども、ドッグランは愛犬
のストレス解消
の一助となるため
の施設になると、私も考えております。先月5月30日に龍ケ崎市で
のドッグラン施設が開設されたことは、報道にも取り上げられておりましたけれども、ドッグラン
の整備については、当市としては十分な検討が必要ではないかと考えております。
今後とも、近隣
のそういった施設
のどのような反響がある
のか、そういったもの
を注視しながら、今後
のドッグラン
の整備についても検討していきたいと思いますので、ご理解
のほど、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(伊藤均君) 以上で、松戸千秋君
の質問は終わりました。
ここで休憩いたします。
午後零時09分休憩
──────────────────────
午後1時02分開議
○議長(伊藤均君) 休憩前に引き続き会議
を開きます。
傍聴者
の方に申し上げます。議場で
の私語は禁止されておりますので、ご注意願います。また、発言、録音、撮影等は認められませんので、静粛な傍聴にご協力
をお願いいたします。
次に、4番中沢 仁君。
〔4番中沢 仁君登壇〕
◆4番(中沢仁君) 皆様、改めましてこんにちは。1番から4番になりました中沢 仁でございます。令和という新しい元号になり、気持ちも新たに、また、議会議員として2期目
の初めて
の一般質問
をさせていただきます。
その前に、最近、私、神社仏閣めぐり
をしておりまして、そこで知り得た仏教
の言葉
を紹介してから質問
をさせていただきます。
さて、「三毒」という言葉です。思いどおりにいかないから苦しくなる、求めるからつらくなる、それが煩悩ということでございます。私たちは煩悩
の使い方
をうまく知らないため、煩悩に振り回され、たくさん
の悩み
を抱えたりしながら生きています。もしも煩悩とうまくつき合うことができるならば、もっと楽に生きられるかもしれません。
そして、その三毒とは、貪欲(とんよく)、瞋恚(しんい)、愚痴(ぐち)
の三つ
の煩悩
を言います。むさぼること、怒ること、理非
のわからないこと
の三つ
を指します。貪とは欲望
のこと、際限なく欲しがり、お金や物、性など
をむさぼり求めます。瞋(しん)とは自己中心的な怒り、腹
を立てたり、切れたり、他人
をうらやんだりすることです。欲が深ければ深いほど怒りは大きくなります。そして痴とは愚かなことです。物事
を正しく見たり、判断したりできないこと
を言いまして、俗世間では愚痴とも言います。今回、これら「三毒」という言葉
をかりて、それ
を念頭に、通告に従い一般質問
をさせていただきます。
まずは、1項目として、旧新東小学校です。今回、平成市政
の実証
をしてみたいと思います。やはり学校跡地の利活用でございます。
平成27年第4回
の定例会において、新東小学校跡地
の野菜工場、密閉型植物工場と食品加工事業について質問
をさせていただきました。その際
の部長答弁は次
のようなものでした。
密閉型植物工場における野菜生産につきましては、平成28年3月までにレタス、バジル、大葉
を予定して、第1回目
の収穫
を行うこと
を目指しているようでございます。なお、野菜生産につきましては、経済産業省
のグローバル農商工連携事業
の採択
を受けていることから、少なくともことし中は実証期間となっておりまして、出荷販売につきましては、次年度以降になる予定であると伺っております。さらに、実証期間内で得られましたデータにつきましては、経済産業省へ
の報告がされ、同省が海外へ
の技術移転
を進めているということでございます。また、加工食品につきましては、手始めにカボチャ、イチジクなど
を原料としたジャム
の生産
を計画しておりまして、商品
の開発、改良及び販路開拓
のため
の営業活動
を行うことが必要なため、出荷販売は平成29年度以降になるというふうに伺っております。
次に、米
を原料とした清涼飲料
の研究開発事業でございますが、筑波大学が研究開発
をしております発酵醸造
の過程
を経ないで製品化するという、いわゆる生ライスミルク
の商品化は国内で初めて目指しているものでございまして、平成27年度中に試作品3品程度
を完成させまして、常陽銀行
の協力
を得て満足度調査
を実施する計画ということになってございます。出荷販売につきましては、平成29年度から
を予定しておりますが、玄米
の持つ豊富な栄養素
を含むこと、アレルギーフリーであること、さらに、プリンやケーキなどライスミルク
を使用したデザートなどへ
の加工も可能なことから、需要価値が高いと考えられ、これら
の特徴
をPRして販売
を広げ、米
の高付加価値及び消費拡大につなげていければと期待しているところでございます、と
の1回目
の答弁でした。
さらに、市といたしましても、筑波大学、民間事業者並びに常陽銀行と
の連携
を強化いたしまして、商品
の研究開発に対する支援及び販売
の促進、拡大
を図っていくため
の支援など、可能な限り支援
を継続してまいりたいというふうに思ってございます。
具体的には、食品開発にかかわる業務
を平成28年以降も予算
の許す範囲で引き続き筑波大学に委託するとともに、稲敷市産
の米
を原料とした商品
の広告宣伝につきましても、常陽銀行
の協力
を得ながら、さまざまなネットワーク
を活用した支援体制というもの
を構築してまいりたいと考えております、ともご案内がありました。
さて、あれから三、四年です。皆さん、経済産業省
の採択された補助金は幾らだと思いますか、4,750万円です。どう使われ、どこに行ってしまった
のでしょう。そして、稲敷市
の補助金も、ざっくり平成28年、29年は550万円ずつ、平成30年が488万円、計1,580万円です。どこへ行ってしまった
のでしょうか、はてなです。合わせて6,338万円です。そして、現状はいかがでしょうか。いま一度初心に立ち返り、現状
を事業者自身が報告
をしていただきたいと思います。
また、今後、事業者とは行政はどのようにかかわっていく
のでしょうか。いつまでも寄り添っていた
のでは、独立、自立はいたしません。その見解
を伺います。
2項目めといたしまして、旧あずま南小学校でございます。平成30年第2回定例会にて、学校跡地の利活用について質問
をさせていただきました。その際
の部長答弁は次
のようなものでした。
稲敷市では、平成27年3月に策定いたしました稲敷市公共施設再編並びに稲敷市学校跡地等利活用計画
を踏まえ、平成28年5月に稲敷市公共施設等総合管理計画
を策定いたしまして、公共施設等
の総合的かつ計画的な管理方針に沿って公共施設等
の利活用
を進めておるところでございます。
そこでまず、学校
の統廃合に伴う学校跡地の利活用に対する考えについてでございますが、学校施設
を利活用する際には、稲敷市学校跡地等利活用計画
の学校跡地利活用
の基本方針にございますとおり、まず行政による利活用、次に地域住民から
の要望、民間事業者による利活用及び中長期的な視野に立った活用
を基本、考えとすることはもとより、さらには、地域
の皆様
のご意見
を尊重する上、市民感情に十分配慮した公共施設等
の再編
を推進することが非常に重要であると認識しております。
これら
を踏まえまして、市
の重要施策実現
の機
を、事業者
の健全性、事業
の安定性及び継続性
を十分考慮
の上、事業希望者による利活用
を進めてまいりたいと考えております。
どのように地元に配慮して学校跡地の利活用
を進める
のかにつきましては、皆様ご承知
のとおり、公共施設は全て市民
の貴重な財産であります。その中でも、学校施設は各地域
の重要な施設でありますので、事業希望者に対しましては、地元
の皆様から
のご理解
を得られますよう、地元に対する十分な意見交換
のため
の時間
を確保
の上、事業
の目的やその内容及び利活用方法等について丁寧な
説明に努めていただくことにより、地元と
の合意形成が図れる指導
をしてまいるとともに、市といたしましても、地元
の調整などできる限り
の支援は行ってまいりたいと考えております、と
の答弁でした。
以上
のこと
を踏まえ、果たして旧あずま南小学校は地元
の皆様にご理解
をしていただいてオープン
を迎えることができる
のでしょうか。先日
の全員協議会でもわかりましたように、公募でないことも発覚、プレゼン
のときも申し上げましたが、よいことばかり
を羅列する
のではなく、実際に問題はどうな
の、こうな
の、などといった
説明をいただきたい
のが本音です。
また、今回、このように大風呂敷
を広げて本当に大丈夫ですか。もっと
説明会や議論
をすべきと感じた
のは私だけではないはずです。
というわけで、初回1回目
の質問とさせていただき、再質問以降は質問席にて行わせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君)
政策調整部長根本英誠君。
〔
政策調整部長根本英誠君登壇〕
◎
政策調整部長(根本英誠君) 中沢議員
の学校跡地の利活用について
のご質問にお答えさせていただきます。
学校跡地の利活用につきましては、市
の公共施設再編推進委員会において、学校跡地
の効率的な利活用
を図るため検討してまいりました。
まず、旧新東小学校でございますが、現在、株式会社いなしきスクーファが、水耕栽培でフリルレタスなど
の野菜
の生産、また、玄米
を原料としたライスミルク
の生産に取り組んでおります。野菜につきましては、これまで県内
のスーパーや都内へ
の販売
を行ってまいりましたが、現在、流通経路
を見直し、今後は新たな卸し市場に出荷する予定であると伺っております。
なお、経済産業省
の補助金につきましては、国が事業者へ直接採択したものでございます。また、ライスミルクにつきましては、産学官金
の連携による稲敷ライスミルクプロジェクト事業として筑波大学に委託し、共同研究費として支援してまいりました。その結果、ライスミルクプリンなど12品目
の試作品が完成しております。
製造機械
の改良等
を進めながら平成30年度までに商品化
を目指してまいりましたが、製造コストや流通経路
の課題
を整理する必要があり、今後は、ライスミルク
の二次加工先企業と
の商談
を進めていくことも予定していると伺っております。
市といたしましては、事業者と締結している
包括的な連携に関する協定書に基づき、地域資源
の有効活用と地域産業
の活性化
を図るため、相互
の発展
を目指してまいりたいと考えております。
次に、旧あずま南小学校でございますが、特定非営利活動法人SMSCが、障害福祉、高齢者福祉、児童福祉
の各種サービス
の実施や地域交流事業
の実施により、地域福祉
の推進
を図る「みんな
の学校プロジェクト」
を行うものでございます。平成29年4月から当事業
の学校施設
の活用について庁内協議
を開始し、公共施設再編推進委員会におきまして、当福祉事業は行政が力
を入れるべき福祉施策と合致する事業と判断
をし、進めてまいりました。
その後、昨年度に事業者が地元区長さんや近隣住民
の皆様へ
の説明及び地域住民
の皆様に対して地区ごと
の説明会
を実施いたしました。ご意見といたしまして、建物
の耐震性やごみ集積など
の安全衛生面、市民
の活用など
の施設利用面等でご意見
をいただき、特に反対意見はなく同意
を得たものでございます。
その後、調整会議や個別協議
を経て、ことし3月に市と
の協議が調い、
包括的な地域福祉事業
の連携に関する協定及び土地等賃貸借契約
を締結したところでございます。
現在、事業者が事業開始に向けて
の準備
を行っていると伺っておりまして、市といたしましても、総合的な福祉サービスや地域
の交流による活性化など、事業者
の今後
の活動に期待
をしているところでございます。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 4番中沢 仁君。
◆4番(中沢仁君) 根本部長、ご答弁ありがとうございました。先ほど
のご答弁にもありましたが、学校利活用
の政策議論についてはまだまだやらなければならないことがたくさんあると実感しております。
旧新東小学校
の株式会社いなしきスクーファは、水耕栽培でフリルレタスなど
の野菜
の生産、また、米
を原料としたライスミルク
の生産に取り組んでいるわけですが、水耕栽培
のフリルレタス
の価値
を理解していただける販路は重要であり、努力
をしていただきたいと思います。
個人的なこと
を言いますと、本当に水戸方面
の市場へ出すことで大丈夫な
のですかということだけつけ加えておきます。
また、12品目もあるライスミルクは、製造場所が、県内はもとより、北陸地方でつくらせていることや生産工程に課題があり、販売価格が割高になってしまう事実
をここにいる皆さんは聞き入れ、事業者は4年たってしまった
のですが、早急な対応
を求めます。
そして、旧あずま南小学校は、特定非営利活動法人SMSCが、障害福祉、高齢者福祉、児童福祉
の各種サービス
の実施や地域交流事業
の実施により、地域福祉
の推進
を図る「みんな
の学校」として行うものであると答弁がされました。地域
の各区長さん、近隣住民
の皆様
の同意
を得、今回
の事業開始に至ったと
の答弁でしたので、これに同調いたします。
しかしながら、仮契約
をしたといえど、これからは綿密に情報
を共有しつつ、事業報告会
を年1回は絶対に行っていただきたいと私は切に願います。
これで、現在、稲敷市では、学校再編が進んだ結果、7校が廃校になり、うち学校が既に何らかの活用がされております。旧新東小学校は、現在、株式会社いなしきスクーファが産官学金
の連携によりライスミルクや植物工場
を立ち上げ、旧鳩崎小学校は、教育センターとして教育上
のさまざまな問題や悩み
の相談、そして適応指導教室や教員
の研修場所に活用されております。さらに、旧柴崎小学校は、解体後
の敷地
の一部
を認定こども園つばさとして、また、
新利根地区児童クラブとして活用されているところであります。
さらに、先ほども述べさせていただいたように、旧あずま南小学校では、特定非営利活動法人SMSCが、障害福祉、高齢者福祉、児童福祉
の各種サービス
の実施や地域交流
の事業
の実施により、地域福祉
の推進
を図る「みんな
の学校」として、新たに1校
の利活用が追加されるものであります。
さて、話題
を少し変えましょう。前回、平成30年第2回
の定例会
の再質問で、学校跡地の利活用として宿泊施設として活用ができないかお伺い
をさせていただきました。その当時
の執行部
の油原部長はこう答えておりました。
学校施設
の耐震性や老朽化
の状況、施設
の立地場所による都市計画上
の土地利用
の制限など、さまざまな法規制や手続、調整等が求められるほか、事業希望者が負担する宿泊施設へ
の改修費用やその利用率など多く
の課題があると
のことでした。
そこで、稲敷市公共施設再編推進委員会
の委員長である高山副市長に再度お伺いいたします。
平成27年3月に作成いたしました公共施設再編方針はもとより、去年答弁されておりました計画策定事業
の進捗状況、そして学校跡地
の宿泊施設
の可能性について伺いたいと思います。
また、今後、桜川地区
の3校がその役割
を終えようとしております。旧君賀小学校
を初め、他
の既存
の小学校でも利活用
の打診があるならば、どのような引き合いがあり、どう対応している
のか
をお答え願います。もちろん現段階でお答えできないことがあると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上、再質問という形になります。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 副市長高山 久君。
〔副市長高山 久君登壇〕
◎副市長(高山久君) 中沢議員
の再質問にお答え
をさせていただきます。
議員から発言がございましたように、市有財産は市民
の貴重な財産でございまして、市民サービス
の向上や行政目的
の実現など、市
の貴重な経営資源として活用する必要がございます。
平成26年度に策定
をいたしました学校跡地等利活用計画では、跡地利用方針
の優先順位
の1点目として、市行政として有効利用が図れるかどうかということ
を優先順位
の第1位としております。ちなみに、鳩崎小学校
を教育センターとして使用しているという例がございます。
2点目が、行政で使用しないとなった場合
の2番目
の優先順位として、地元地区として活用
の要望があるか否か。ないとなれば、3点目として民間事業など他団体
の活用
を進めることとしているものでございます。また、既存
の施設についてもできるだけ有効利用
を図ることとしているところでございます。
そこで、ご質問にございました計画策定作業
の進捗状況についてでございますが、市内公共施設
のほとんどが昭和50年代に建設がされております。大規模改修
の時期
を一斉に迎えて、莫大な財政負担も同時期に迎えることになります。このことから、各施設ごとに大規模改修
の時期、それに係る概算費用
を算出し、財政出動
の平準化
を図りながら計画的な施設
の維持補修工事ができるよう、現在、長寿命化計画策定業務に着手
をしているところでございます。
また、学校跡地
の宿泊施設へ
の可能性についてでございますが、宿泊施設へ
の利活用希望があった場合、関係法規等照らし合わせまして、協議調整
のほうは進めさせていただきたいと考えております。
次に、学校等
の利活用申し出
の状況についてでございますが、旧君賀小学校
の利活用
を初め、数件
の問い合わせがございます。利活用するか否かも含め、事業提案等個別で内容
を伺っている段階でございますので、具体的な事業希望者や内容につきましては差し控えさせていただきたいと思いますので、ご了承願いたいと存じます。
最後に、今後
の市有財産
の利活用についてでございますが、厳しい経済状況
の中、財政健全化
の視点から、普通財産となっている土地
を、あくまで先進事例でございますが、学校等
の再編整備計画に伴い閉校となった土地については、建物
を解体し、公募による売却
を基本方針とした自治体がございます。これら先進自治体
を参考に、さらに、これまで
の本市
の学校跡地
の利用状況等
の検証も加えまして、公共施設再編推進委員会で協議
をし、年内には見直し方針
を決定したいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 4番中沢 仁君。
◆4番(中沢仁君) 高山副市長、ご答弁ありがとうございました。ぜひとも学校
の長寿命化
をしていただいて、そして宿泊施設
の実現
の可能性でもいいので、ぜひともよろしくお願いしたいと思っております。
最後に、稲敷市
の自然豊かで都内から
のアクセスが容易である立地であるとともに、地域
の皆様も喜んでいただける、なおかつ訪れた方々にも満足していただけるような施設として廃校施設
を活用すべきであると常々申し上げてきました。若者が夢
を持ってこの稲敷市に定住してもらえるような施策
の中に、学校跡地利活用はあると思います。
最後に、市長
の考え方、ご所見
を伺いまして、私
の一般質問
を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 中沢議員
の再々質問にお答え
をさせていただきます。
議員
のおっしゃるとおり、稲敷市は、自然豊かであるとともに、圏央道
の開通によりまして都内から
の交通アクセスが容易となりました。週末等には多く
の方々が稲敷市
を訪れております。
また、本年はいきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会が、来年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、多く
の方々が稲敷市周辺にも訪れる見込みがあることから、稲敷市にとって地域活性化
の大きなチャンスであると捉えております。
このように恵まれた立地条件や地域活性化
のチャンス
を生かしまして、稲敷市
を知っていただくとともに、地域
の皆様に喜んでいただき、多く
の方々にお越しいただけるような利活用ができるよう、学校跡地
を初めとした公共施設全般に対しまして、新たな視点で
の有効活用
を図ってまいりたいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 以上で中沢 仁君
の質問は終わりました。
次に、7番若松宏幸君。
〔7番若松宏幸君登壇〕
◆7番(若松宏幸君) 7番議員、公明党
の若松宏幸です。通告に従い質問いたします。
最初
の質問は、将来に向けて
のSDGs
の取り組みについてであります。
皆様方は、このバッジ
をご存じでしょうか。今、国会議員
を初め、多く
の議員
の方や自治体、企業
の方々がつけていらっしゃいますので、ご存じ
の方も多いと思いますが、これは国連本部が販売しているSDGs
の17
の開発目標
を記したバッジであります。
SDGsに関して、私はこれまで、地方創生
の観点からと、持続可能な開発
のため
の教育、いわゆるESD
の観点からと、2回質問
をさせていただきました。
この間、平成30年12月には第2回ジャパンSDGsアワード受賞団体
の発表があり、誰一
人取り残さない社会
を実現するというSDGs
の理念に基づいた取り組みが日本各地で進められております。
筧市長は、先日
の全員協議会
の挨拶
の中で、新たな総合戦略
を策定中であると話されておりました。新しい総合戦略
の策定に向けては、稲敷市における少子高齢化から
の人口減少問題、地域産業力
の低下など
の最重要課題に対して、自治体みずからが稼ぐことで歳入不足
を補い、住み続けられるまちづくり
を行って、持続可能な稲敷市
を目指して準備
をされていることと思います。
SDGs
の目標が、稲敷市にとって
の地域
の課題に対してどのようにかかわっている
のか、人口減少
の流れ
をどのように変える
のか。地域活性化や全て
の人々に健康で安心・安全な環境
を整えるといったSDGs
の17
の開発目標、169
のターゲット
を、一つ
の物差し、ツールとして考えてはいかがでありましょうか。SDGs
のように全て
の人が共有する上位目標があることで、行政内、また行政と自治会、市民と
の対話や学び
のプロセスを通して、幅広い視野で課題
を整えることができます。
そこで、今回は、本市
の最重要課題である少子高齢化や人口減少問題
をSDGs
の三つ目
の目標である「すべて
の人に健康と福祉
を」という観点からお伺いいたします。
団塊
の世代
の方が75歳以上になる2025年問題、そしてこれが2040年になりますと、団塊
の世代
の方が90歳以上になり、高齢者
の人口は変わらないけれども働き盛
の労働者人口が半減するというときが目前に迫っております。認知症
を発症したり、介護
のリスク
の高まる後期高齢者
の増加により、医療費あるいは社会保障費がさらに膨らむという現実がすぐそこにあるわけです。成人式に参加される方や学校
を卒業される方
の減少割合
を見ても、稲敷市が人口減少と高齢化で行政
の運営が最も厳しい人口構成になり、行政は医療、介護
の課題、深刻な若年労働力
の不足、インフラ
の老朽化といった三つ
の大きなリスクに直面いたします。
それに対応するためにも、SDGs
の17
の目標
をもとに、今まで
の政策
を一度棚卸し
をして再整備
をすることで、さまざまなことが見えてくると考えます。
先進事例として、石川県白山市では、SDGs
の視点に基づき施策
の展開
を図っていくこととして、2030年まで
の目標
を記した白山市SDGs未来都市計画「白山市SDGs未来都市ビジョン」
を作成して、第2次総合計画と関連づけています。SDGs
の17
の目標
の視点に基づく第2次白山市総合計画
の施策体系
をマトリックス化して、施策
の方向性
を明確にしています。
白山市
のような他
の自治体
の事例も参考にすることで、稲敷市
のさまざまな課題解決へ
のアプローチにすることができると考えますが、筧市長
のお考え
をお伺いいたします。
二つ目
の質問は、高齢者や障害者等
のごみ出し支援についてです。
高齢者
のごみ出しをめぐっては、高齢化や核家族化
を背景として、ごみ出しが困難でありながら十分な支援
を得られないという高齢者がふえていることが問題となっております。
稲敷市でも、地域
の方やホームヘルパー
の方が、ごみ出しに困っている高齢者や障害
のある方
の手伝い
をしているという話
を聞きます。高齢者は、何らかの生活支援
を受けていても自治体
のごみ出しルールに従うことが難しく、不適切なごみ出しがされてしまう場合があります。
例えばホームヘルパーにごみ出し
をお願いしても、決められた収集日
の朝
の決められた時間帯にごみ
を出すことになっており、その時間に合わせてホームヘルパーに来てもらうことが難しい場合には、適切でない日時にごみ出し
をせざる
を得ないことになります。
また、週末に世話
をしに来る家族があったとしても、近所に迷惑
をかけること
を気にしつつも、やむを得ず収集日でない日にまとめてごみ
を出す場合があったり、自宅にごみ
を持ち帰って自分
の自治体
の収集日に出したりするなど
の対応
をしていることがあるようです。
こうした不適切なごみ出しは、ごみ
の収集運搬に支障
を来したり、近隣住民と
のトラブルにつながったりする可能性があります。こうした状況
の背景には、高齢化に加えて、核家族化や地域
のつながり
の希薄化といったことが考えられます。日本
の全世帯
のうち、4分の1が高齢者のみ
の世帯、8分の1が高齢者
の単身世帯で、その割合は年々増加しています。
また、介護保険制度
の要介護、要支援認定者は629万
人に上り、認定者
のいる世帯
の50.9%が高齢者のみ
の世帯、27.4%が単身世帯という状況です。つまり日常生活に介助や支援が必要な高齢者
の約4分の1がひとり暮らし、約4分の1は老老介護
の状態にあるということです。
かつて
の多世代が同居する家族では、若い世代が高齢者
の生活
を家庭内で支えていましたが、高齢者のみ
の世帯
の増加により、ごみ出し
を自分自身でせざる
を得ない高齢者がふえています。また、昔は地域
のつながり
の中で行われてきた近隣住民が高齢者
のごみ出しや買い物
を手伝うなど
の相互扶助も少なくなってきています。
このように高齢者
のごみ出し
をめぐる課題は、かつて存在した自助や共助が機能しなくなることで顕在化していると思われます。
そこでお伺いいたします。
稲敷市で実際にごみ出しに困っている高齢者がどの程度いる
のか。また、近い将来どのくらいふえる
のかといったことについて、
市民生活部長にお伺いいたします。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 若松議員
の将来に向けて
のSDGs
の取り組みについて
のご質問にお答え
をさせていただきます。
SDGsは、国連サミットで採択された、誰一
人取り残さない社会
を実現するために国や地方自治体、企業において取り組むべき国際社会共通
の目標であります。
国
の推進本部で策定した実施指針では、地方自治体
の各種計画等
の策定や改定に当たり、SDGs
の要素
を最大限反映させること
を奨励している状況であります。
本市では、今年度、第2次総合計画について必要な見直し
を行いますが、総合計画や総合戦略に掲げます施策には、趣旨
を同じくするものが数多くあると認識
をしております。さらに目指すべき市
の将来像、みんなが住みたいすてきなまち、基本理念
の一
人一
人が主役
のまちづくり、そして計画に示された各施策
の方向性は、そのスケールは違うものの、SDGs
の理念と重なるところでございます。
このようなことから、誰一
人取り残さないSDGs
の17
の開発目標、169
のターゲット
を一つ
の物差しとし、ツールとしながら、幅広い視野で課題に向かい、稲敷市
の総合計画や総合戦略
を推進することで、国際社会共通
の目標にも取り組んでまいりたいと考えております。
また、SDGs
の三つ目
の目標「すべて
の人に健康と福祉
を」は、あらゆる年齢
の全て
の人々
の健康的な生活
を確保し、福祉
を推進するというものでございます。将来
の少子高齢化による医療介護や労働力不足等
の問題に対して、市民
の皆様同士
の協力やコミュニティーが一層重要になると認識しております。
先ほど議員からお話
のありました石川県白山市
のような先進的なすばらしい事例も参考としながら、未来へ
のさまざまな課題に対応してまいりたいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君)
市民生活部長坂本文夫君。
〔
市民生活部長坂本文夫君登壇〕
◎
市民生活部長(坂本文夫君) 若松議員
の高齢者や障害者等
のごみ出し支援について
のご質問にお答えさせていただきます。
実際にごみ出しに困っている高齢者がどの程度いる
のかと
のことですが、当市では2種類
のデータがございます。
一つは、平成30年3月に策定された高齢者福祉計画・第7期介護保険事業計画に基づくものでございます。この計画書によりますと、稲敷市では総人口が緩やかな減少傾向
を示している一方で、65歳以上
の高齢者人口は年々増加しており、住民基本台帳による高齢者率は、平成29年10月1日現在で32.7%、1万3,821
人となっております。総人口に占める75歳以上
の割合である後期高齢化率は16.0%となっておりますが、団塊
の世代が75歳以上となる令和7年、2025年ごろには大きく上昇し、20.9%と見込まれております。
ごみ出し支援事業
を行っている横浜市や東京都日野市、近隣では龍ケ崎市、牛久市、取手市がございます。横浜市
の支援対象者としましては、家族や身近な
人の協力が困難で、みずから家庭ごみ
を収集場所まで持ち出すことができないひとり暮らし
の方、同居者がいても同居者が身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳
の交付
を受けた方、介護保険
の要介護または要支援
の認定
を受けている方は対象となっております。
このようなこと
を勘案しますと、介護保険
の要介護2以下に認定された方がごみ出し支援
の潜在的な人数ではないかと推定されます。具体的には、平成30年が1,209
人、令和7年、2025年が1,316
人と推定されます。
もう一つは、平成25年から毎年行われているひとり暮らし
の75歳以上
の高齢者
を対象にした粗大ごみ
の回収事業でございます。この事業
の対象者は、各地区
の区長さんや民生委員
のご協力で把握した人数でございます。平成30年度で事業対象者574
人でございます。参考までに、回収申し込み者は162
人で、事業対象者
の28.2%でした。
このとおり、当市では2種類
のデータがございます。毎年行われているひとり暮らし
の75歳以上
の高齢者
を対象とした粗大ごみ
の回収対象者数が、ごみ出しに困っている高齢者数
の実態に近い
のではないかと思われます。
また、近い将来どのくらいふえるかと
のご質問ですが、将来については、高齢者福祉計画・第7期介護保険事業計画から、当市
の総人口が緩やかな減少傾向にあることから、総人口に占める割合
の大幅な増加はあるものの、対象者数
の大幅な増はないと思われます。
高齢者や障害者に対して、市は、実態把握に努めながら、限られた予算や人員でも支援できる事業
を検討していきたいと思います。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 7番若松宏幸君。
◆7番(若松宏幸君) ご答弁ありがとうございました。将来に向けて
のSDGs
の取り組みについて、再質問いたします。
先ほど
のご答弁では、SDGs
の17
の開発目標、169
のターゲット
を一つ
の物差し、ツールとして、SDGs
の先進事例
を参考にして稲敷市
の総合計画や総合戦略
を推進していくと
のことであったかと思います。市民
の皆様
の協力や地域コミュニティー
の活性化が本当に重要になってくると考えます。
さて、内閣府によるSDGsアクションプラン2019によれば、「2019年に日本
の「SDGsモデル」
の発信
を目指して」と題して、日本は、豊かで活力
のある誰一
人取り残さない社会
を実現するため、一
人一
人の保護と能力強化に焦点
を当てた人間
の安全保障
の理念に基づき、世界
の国づくりと
人づくりに貢献していくとあります。そして、SDGs実施指針
の優先課題に、あらゆる人々
の活躍
の推進、特に女性
の活躍推進に取り組むとしております。
さて、先ほど取り上げました2025年問題、2040年問題
を掘り下げて、稲敷市として、2040年
の団塊世代
の方が90歳以上になる段階
をゴールとして、今から何
をやっていかなければならない
のかということについてお伺いいたします。
何
を言いたい
のかと申しますと、高齢化社会が進行して働き盛り
の人が減ってくるということは、行政
のマンパワーも不足して市民福祉が行政に頼ることができなくなり、市民
の方々が支え合っていくという体制づくりが急務となってくるということであります。
高齢者やひきこもり
の方も含め一
人一
人が活躍できる社会、特に女性が活躍できる場
をつくっていかないと、本当に成り立たなくなるという
のが見えてきています。しかし、市民
の方々
の理解
を得るためには、今から2040年問題
を掲げて、地道に、丁寧にそういう体制
をつくって、自然に市民
の方々
の支え合いができているという
のが大事であるかと思います。
稲敷市では、男女共同参画計画で、女性
の活躍
を支える就業環境づくりに取り組むとしておりますが、稲敷市としてどのように働きかけている
のか。また、将来
を担う子供たちにも伝えていく必要があるかと思いますが、その辺はどのようにお考えな
のか、
政策調整部長にお伺いいたします。
○議長(伊藤均君)
政策調整部長根本英誠君。
〔
政策調整部長根本英誠君登壇〕
◎
政策調整部長(根本英誠君) 若松議員
の再質問にお答えさせていただきます。
女性
の活躍
を支える就業環境づくりにつきましては、第2次総合計画及び男女共同参画計画に基づき、継続的に取り組んでまいりたいと考えております。
総合計画にありますように、審議会などへ
の女性
の積極的登用に努め、参画拡大
を支えるさまざまな条件整備
を行い、また、身近にいらっしゃるシニア世代
の知恵と経験で子育て女性
の支援ができるように、講座や3世代イベント
を推進しております。
今後は、子供や若い世代にも理解促進
を図れるよう、啓発に努めていく必要があると考えております。
また、SDGs
の四つ目
の目標「質
の高い教育
をみんなに」、そして五つ目
の目標「ジェンダー平等
を実現しよう」
の理念と重なるところでございます。
多く
の皆様が行動できるよう、また、2040年問題に向け市民
の方々
の支え合いが推進されますよう、広報に努めてまいりたいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 7番若松宏幸君。
◆7番(若松宏幸君) ご答弁ありがとうございました。あらゆる人々
の活躍
の推進について、身近にいるシニア世代
の知恵と経験で子育て女性
の支援ができるように、講座や3世代イベント
の推進と、今後は子供や若い世代にも理解促進
を図れるように啓発に努めていくと
のことでございました。
また、SDGs
の第4
の目標や第5
の目標
の理念とも重なっていることから、多く
の皆様が活躍、行動できるよう、2040年問題に向け市民
の方々
の支え合いが推進されるよう広報に努めると
のことであったかと思います。
そこで、再々質問いたします。
SDGs
の三つ目
の目標「すべて
の人に健康と福祉
を」とは、あらゆる年齢
の全て
の人々
の健康な生活
を確保し、福祉
を促進するということになります。しかしながら、市民
の方々
の状況は、経済面においても、健康面でもそれぞれに異なっております。
一般的に貧困という
のは、飢餓状態に置かれているとか、死と隣り合わせとか、極めて深刻な状態
を指すものと考えられております。日本でも、7
人に1
人の子供が貧困と言われています。これは政府が発表している数字ですが、この貧困
の基準はOECD
の貧困基準によっています。いわゆる相対的貧困ライン
のことで、人並みに暮らすに足る収入
を得られているかどうかという観点で、中央値
の2分の1以下
の所得
の世帯が貧困に入ります。死ぬか生きるか
の赤信号
のラインではない
のですが、この黄色信号は赤信号につながっています。
高齢者
の場合、黄色信号がともるきっかけは葬式だと言われております。お世話になった方が立て続けに亡くなったりした場合、無年金、低年金で貯蓄
の乏しい高齢者は全員
の葬式に行くことができなくなります。その気まずさから、親戚づき合いや地域づき合いから撤退して、周囲とおつき合い
のないひとり暮らし
の高齢者となっていきます。そして、頼れる
人もいないがために、認知症が始まったときにうまく介護サービスにもつながらず、そのうちごみ
の出し方もわからなくなって、周囲が気づいたときには既に赤信号となっているということです。子供
の場合には、同様
の事態が修学旅行に行けないことによって起こるとされています。たかだか他人
の葬式に行けないだけ
のことですが、その状態
を放置すると赤信号に点火してしまうことがあるという
のです。
赤信号がともってから
の対応は、恐ろしく手間と時間がかかります。それゆえに、あっちこっちで赤信号がともるような地域では、手が回り切らず、取り返しがつかないことが起こったりします。
こうならないようにするためには、黄色信号対応が必要であります。行政は、残念ながら黄色信号対応が苦手です。相談には赤信号にならなければ行かない。赤信号
の人であっても、行政窓口へは行かない
人さえいます。黄色信号
の人たちはなおさらです。相談窓口はもっと大変な
人が行く場所で、葬式に行けないくらい
の自分が行く場所ではないと考えています。あなたは大変な
人なんだねと認定されるような場所には行くことはありません。
こういった
人たちが行ける場所は、青信号
の顔
をして行ける場所、すなわち誰でも行ける地域
のお祭りとか、どなたでもどうぞという居場所になる
のではないでしょうか。誰が行ってもいい場所といっても、そういう場所は苦手だという
人もおります。ですから、赤信号対策
の必要性と重要性はなくなりませんが、黄色信号対策
をとらなければ、赤信号
のともる
人を減らすことはできません。
赤信号
の方がふえて困る
のは、マンパワーが不足していく行政ということになります。困窮家庭に十分な個別対応ができる人材は、そう簡単には見つかりません。しかし、居場所づくりなら地域に担い手はいます。そのような場所
を主催、運営する
のは主に地域住民であります。女性
を初め、一
人一
人が活躍できる社会、ひきこもり
の方も参画できるような地域づくり
を地域住民が担っていくことが、超高齢化社会
を迎える稲敷市にとって、まずは取り組むべきであると考えますが、筧市長
のお考え
をお伺いいたします。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 若松議員
の再々質問にお答えさせていただきます。
地域で
の居場所づくりやその担い手は、地域
のつながりが薄れつつある中で非常に大切であると認識
をしております。総合計画
の重点プロジェクトにおきましても、地域
の絆
を生かした交流・連携プロジェクトが柱となっております。
その中で、地域コミュニティー
の維持、活性化
のため
の取り組みとして、子供たち
の学習やスポーツ、文化活動、地域
の交流活動や多世代交流ができるイベントなどにより、地域
の交流や連携
を深めることとしております。
また、地域において、今ある施設で気軽に集まり交流が図れることは、支え合いにつながる大切なことであります。そのような社会になりますように、総合計画に沿って今できること
を確実に進めてまいりたいと考えております。
SDGs
の目標は、市
の総合計画に合致しているものでありますので、計画
の見直しに際して、皆様に幅広くご意見
をお伺いしながら検証してまいりたいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 7番若松宏幸君。
◆7番(若松宏幸君) ご答弁ありがとうございました。市長
のご答弁では、SDGs
の目標は市
の総合計画に合致しているものであり、総合計画に沿って今できること
を確実に進めていくと
のことですが、午前中
の松戸議員
のご年配
の方による見守りボランティア
のご答弁でも感じたことですが、地域には地域性もあり、また地域
の課題も異なることから、全体的に一斉に実施することは難しいと思います。モデル地域とか、そういった核となる地域でスタートしていくこと
を検討すべきと思います。ぜひとも強いリーダーシップ
を発揮して、取り組む推進
を図っていただければと期待申し上げます。
それでは、高齢者や障害者等
のごみ出し支援について、再質問いたします。
先ほど
のご答弁では、実際にごみ出しに困っている方は、粗大ごみ
の回収対象者数
の574
人が実態に近い
のではないかと思われ、今後は稲敷市
の総人口が減少傾向にあることから、高齢化率
の変化はあっても対象者
の大幅増はないと考えているということであったかと思います。
稲敷市においては、ごみ出しで困っている方が現在600
人近くおり、増加することはあっても、高齢化率
の上昇から見ると減少することはないと考えられます。高齢化社会や核家族化
の進展等に伴い、高齢者のみ
の世帯が増加することにより、家庭から
の日々
のごみ出しに課題
を抱える事例も生じております。高齢になると、筋力
の低下や腰痛疾患、骨粗鬆症による骨折などにより、若いころと同じように歩くことが難しくなります。また、腕や体幹
の筋肉
の衰えや関節リウマチ
を患うと、ごみ袋
を持つことさえも大変です。さらに、認知症やその前段階
の軽度認知障害になると、ごみ出し
の曜日や分別ルールも覚えることが難しくなります。
従来
の廃棄物処理体制から、高齢化社会に対応した廃棄物処理体制へとシフトしていく必要性が生じており、これに応じた廃棄物処理
の課題や今後目指すべき方向性へ
の検討が必要ではないかと考えます。
これらご年配
の方々
のニーズ
を把握するために、ごみ出し支援に対する要望も含めて、市民にアンケート調査
を実施してはいかがでしょうか。ごみ出しに本当に困っている高齢者は、アンケート調査に答えることが難しいかもしれません。しかし、福祉担当部署や生活支援員やケアマネジャーと
の協議で補足できる
のではないかと思います。こういった取り組みについて、
市民生活部長にお伺いいたします。
○議長(伊藤均君)
市民生活部長坂本文夫君。
〔
市民生活部長坂本文夫君登壇〕
◎
市民生活部長(坂本文夫君) 若松議員
の再質問にお答えさせていただきます。
議員
のご心配
のとおり、実際ごみ出しに困っている高齢者がアンケート調査に答えることができる
のかが、本調査
の重要案件と考えております。
また、福祉担当部署、生活支援員やケアマネジャーと
の協議で補足できる
のでは等
の具体的な提案
をいただきました。この具体的な提案に基づき、福祉担当部署、生活支援員やケアマネジャーと相談しながら、実態
の把握、調査実施に向けて協議してまいりたいと思います。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 7番若松宏幸君。
◆7番(若松宏幸君) それでは、再々質問いたします。
高齢者
のごみ出し支援は、高齢世帯から
のごみ収集
を確実にするだけでなく、高齢者が生活
をする上で
の質
の向上や見守り、孤独死
の防止にもつながる取り組みとなります。
横浜市では、2004年度から、市
の収集員が玄関先へ出向いてごみ
を直接取りに行くふれあい収集事業
を実施しています。これは、ふれあい収集
を希望する方が収集事務所に電話などで申し込み、市
の職員が家庭訪問して実施
の可否
を決定するもので、対象者は、自分でごみ
を集積所まで持って行けないひとり暮らし
の65歳以上
の高齢者や障害者、要介護者ら
の世帯となっております。この事業では、ごみが置かれていない場合、声かけなど
の安否確認
を行っていて、実際にインターホン
の応答がない方
の人命救助につながった例もあったと
のことであります。
また、東京都日野市では、収集日にごみ出しが難しい高齢者や障害者等
の方
のために、ごみ袋に張りつけるハンディキャップシールやふた付き
のハンディキャップボックス
を対象世帯に配布し、これらがあれば収集日以外にもごみ出しができるようにしています。
また、先進的に実施している自治体や事業者で、収集員
の誇りややりがいにつながっていると
の声も聞かれております。福祉に配慮した社会貢献として、一般廃棄物処理事業全体へ
の信頼感が醸成されることも期待できます。
高齢化社会へ
の対応として、筧市長
のお考え
をお伺いいたしまして、私
の一般質問
を終了いたします。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 若松議員
の再々質問にお答え
をさせていただきます。
稲敷市
の総人口に占める高齢者65歳以上
の割合は、平成30年度で33.3%、令和7年、2025年で39.4%と高齢化率
の増加が見込まれており、高齢化社会へ
の対応は喫緊かつ避けられないことであると思います。
今回、議員からご質問がありました高齢者や障害者等
のごみ出し支援は、高齢化社会へ
の対応
の一案だと思います。当市においても、先ほど
市民生活部長の答弁にもありましたとおり、高齢者
の粗大ごみ
のごみ出しは既に実施されております。
私が公約に掲げました高齢者福祉にも通ずるものがありますので、当市としましても、何ができるか、どうしていくべきか
を、議員にお示ししていただきました横浜市や東京都日野市など先進的に取り組んでいる自治体、こういった事業所等
を含めまして研究していきたいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 以上で若松宏幸君
の質問は終わりました。
ここで休憩いたします。
午後2時10分休憩
──────────────────────
午後2時25分開議
○議長(伊藤均君) 休憩前に引き続き会議
を開きます。
次に、8番竹神裕輔君。
〔8番竹神裕輔君登壇〕
◆8番(竹神裕輔君) 8番竹神裕輔でございます。平成30年第1回
の定例議会では、本市
のひきこもり対策について質問
をさせていただきました。当時行わせていただいた一般質問では、若年層
の不登校対策、現役世代
のひきこもり対策、そして高齢者層
の閉じこもり対策についてなど、あらゆる年齢層に対するひきこもり支援について質問
をさせていただいております。
当時、提案
をさせていただいた市内一斉調査
のやり直しや民生委員に対する研修会や啓発活動
の実施、さらには関係機関と
の連携についてなど、提案
をした施策について速やかな対応
をしていただきました。市内一斉調査
を改めて実施したことにより、本市
のひきこもり
の傾向がおおよそつかめてきたところであり、また、世間
の関心も高まってきている今、今後
の本市
のさらなるひきこもり支援へ
の取り組みが期待されているところであります。
今回は、改めて本市
のひきこもり対策についてお伺い
をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず1点目、ひきこもり市内一斉調査
の結果についてお伺い
をさせていただきます。
国が過去2回実施
をしたひきこもり
の統計調査は、若者に対する支援が狙いであり、対象年齢
を15〜39歳と限定
をしていたため、ひきこもり
の実態
を性格に把握できていないと言われていました。
それ
を受けて茨城県は、県内
のひきこもり
の全体像
を把握するため、対象年齢
を広げ県内一斉調査
を行っております。県
の調査は2016年に実施、県内全44市町村
の民生委員合わせて5,261
人に対し、各担当地区で
のひきこもり
の有無や年齢、期間などについて
の調査
を行いました。対象年齢
を広げ、さらには県内
の全民生委員に調査
を行うということは初
の取り組みであり、大きく注目されました。
調査
の結果、県内で6カ月以上自宅からほとんど出ないひきこもり状態
の方は、40代が約30%
を占め、年代別で最も多かったことが明らかとなり、また、ひきこもり
の状態が10年以上に及んでいる
のは全体
の約4割に上り、ひきこもり
の高齢化と長期化が浮き彫りになりました。
その当事者数は1,467
人に上り、40代が全体
の30%、次いで30代が26%、50代が16%となりました。ひきこもり
の期間は、10年以上が最も多く43%、次いで5年以上10年未満が22%で、期限が長くなるほどひきこもり状態から抜け出しにくいという実態も浮かび上がっています。また、成人してから
の就労関係で悩み社会と
の関わりが薄くなるという傾向も、本調査により明らかとなりました。
しかしながら、本調査
の稲敷市内分
の調査結果については、調査票
の提出が30%にも満たない大変少ない回収率だったことに加え、地区別等
の傾向などが把握できていなかったことなどから、前回
の一般質問では市内一斉調査
のやり直し
を提案させていただいたところであります。質問後速やかに再調査
を行ってくださり、先日、本市
の全て
の民生委員98
人から調査票
を回収し、再調査
を終えたと
の報告
をいただきました。
そこで、1点目は、本市
のひきこもり
の実態についてお伺い
をさせていただきます。
昨年に本市が独自に実施
をしたひきこもり市内一斉再調査は、どのような結果となった
のか。地区別、年代別、性別、その主な理由など
の傾向についてもお答え
をいただき、あわせて回答した民生委員からはどのような意見が上がった
のかについてもお伺い
をさせていただきます。
また、30%弱
の回収にとどまった2016年
の県下一斉調査と
の比較で、お気づき
の点がありましたらお答えください。
次に、これまで
の取り組みと今後
の支援策についてお伺い
をさせていただきます。
今までは、不登校がきっかけで学齢期
を過ぎても延長している
人だけに焦点が当てられてきましたが、昨今は中高年
のひきこもりもクローズアップされています。社会と
のつながりが薄く、家族だけで課題
を抱え込み、行政や医療機関など
の支援
を受けられないまま孤立しているケースが急増していると言われています。
さらには、支える立場であった親
の高齢化で、共倒れ
のリスク
を抱えながら80代
の親が50代
の子供
の面倒
を見る、いわゆる8050問題という言葉が新たに生まれるほど事態は深刻化しています。
ひきこもりは長期化するほど解決が難しくなり、病気や介護、経済的困窮など
の問題が複合的に絡むケースも多くあるため、本市においても対処、対応に苦慮されていることが容易に予想でき、難しい問題ではありますが、また重要な課題
の一つでもあります。
この1年間でさまざまな取り組み
を行っていただきましたが、今後とも、庁内関係部局はもちろん
のこと、あらゆる関係機関や民生委員児童委員などと
の協力も強化
をし、早期
の救済策、そして親亡き後
の支援策などについて、あらゆる世代
を対象に対策
を講じていかなければならないと私は考えます。
そこで、2点目、お伺い
をさせていただきます。
平成30年3月に行わせていただいた一般質問以降、市内一斉調査
の再実施や民生委員へ
の研修会
の開催、啓発活動
の実施などに取り組んでいただきましたが、その他に行ってきた取り組みがありましたら、お聞かせください。
また、今後
のひきこもり支援策についてはどのような方向性で進めていく
のか。本市
の再調査
の結果
を受け、喫緊に取り組まなくてはならない課題についてどう考えている
のか、青野部長にお答え
をいただきたいと思います。
以上、1回目
の質問とさせていただきます。よろしくご答弁
のほどお願いいたします。
○議長(伊藤均君)
保健福祉部長青野靖雄君。
〔
保健福祉部長青野靖雄君登壇〕
◎
保健福祉部長(青野靖雄君) 竹神議員
の本市
のひきこもり対策について
のご質問にお答えさせていただきます。
1点目
の本市
のひきこもり
の実態についてでございますが、まず、市内一斉調査
の結果とひきこもり
の傾向につきまして、平成30年8月1日
を基準日といたしまして、民生委員児童委員
の方々にその把握している15歳以上
のひきこもり事案に関しまして、アンケート調査
を実施させていただきました。なお、回収率は100%でございました。
その調査結果によりますと、市内
のひきこもり該当者は47
人、うち男性が40
人と8割以上が男性となっております。地区別で見ますと、江戸崎地区が10
人、
新利根地区が13
人、桜川地区が8
人、東地区が16
人となっております。年齢別で見ますと、ひきこもり
の多い年代は40代が14
人、約3割、最も多い状況でございます。30代と20代がそれぞれ11
人で、2割以上となってございます。
また、期間で見ますと、5年以上10年未満が12
人、10年以上引きこもっている方が14
人と、5年以上
の方が半数
を占めており、長期化している傾向が見られます。
ひきこもりに至った要因といたしましては、就職できなかった、失業または離職したといった理由によるものが合わせて29
人と、約6割が就労に起因するものとなっております。
支援状況につきましては、ほとんど
の方が支援
を受けていない状況となっております。そして、民生委員児童委員から
のそれぞれ
の意見といたしまして、「保護者が高齢化で保護者がいなくなったその後が心配である」、「ひきこもりに関しては実情
を正確に把握しにくい」、「家族がひきこもり
を隠そうとしている」、「今後このアンケート
をきっかけとして注意深く見守っていきたい」といったものが挙がってございました。
2016年
の県
の一斉調査と今回
の市
の調査
を比較いたしますと、支援状況につきまして、県
の調査におきましても少ない傾向にございましたが、今回
の調査において、さらに支援
を受けている方が少ないという状況
を把握することができたところでございます。
次に、2点目
のこれまで
の取り組みについてでございますが、ご質問にもありました民生委員児童委員
を対象に、アンケート調査
のほか、平成30年4月と平成31年2月にひきこもに関する研修会
を2回実施したところでございます。
ひきこもり事案
の対応につきましては、社会福祉課
の精神保健福祉士2名
を中心に、関連部署と連携
をとりながら電話相談や面談、訪問等
を行い、支援につなげているところでございます。
また、今後
のひきこもり支援策についてでございますが、今回
の該当者
のほとんど
の方が支援
を受けていない状況でもあり、まずは相談していただくことが大切であると考えますので、広報紙やホームページ等によるひきこもりに関する相談窓口
のさらなる周知に努めますとともに、民生委員児童委員
の方々
のご協力
をいただきながら相談支援体制
の充実
を図り、必要に応じまして竜ケ崎保健所や茨城県ひきこもり相談支援センター等
の関係機関とも連携
をとり、支援につなげていくことができるようにしていくことが重要であると考えております。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 8番竹神裕輔君。
◆8番(竹神裕輔君) ありがとうございました。それでは、再質問させていただきたいと思います。
まず、再質問
の前に、改めて、私が1年前に提案
をさせていただいた取り組みに対して速やかに行動
をとっていただきましたことに、まず敬意
を表する次第であります。
1年前一般質問
をした際には、一斉調査はやりますということでご答弁
をいただいていたわけですが、実際こんなにも早く取り組んでいただけるとは正直思っていませんでした。まずは、民生委員
の方々
の意識
を高めなければいけないので、研修会だったり、啓発活動だったり、こういったもの
を行ってから、当時一斉再実施
を行いますよということでお話
をいただいていた
のですが、研修会
を何回か開催
をしてからアンケート調査
を行うとなると、1年、2年、もっとかかるかなと思ってはいた
のですが、民生委員に対する研修会については、1回目が去年4月に開催
をしていただいたということで、私が一般質問
を行った
のは去年3月
のことでしたから、一月ほどですぐに行動
をとっていただいたということになろうかと思います。
そして、去年
の夏には調査票
を配布して、秋に回収、すぐに集計作業に入っていただきました。その結果、100%、全て
の民生委員から調査票
を回収できたということ、そしてその結果、2016年茨城県で行った調査と比べても、大体3倍ぐらい
のひきこもり
の当事者
の方が本市にいらっしゃるということがわかったわけでありますから、これはまず一つ成果として挙げられる
のではない
のかなと思っています。
ただ、先日行った本市
の再調査
の結果についてですが、もちろん今回
の集計だけで本市
の全て
のひきこもりが把握できたというわけではないと思います。先ほど部長からもご答弁いただきました民生委員
の方から
のご意見にもあったように、ひきこもりに関しては実情
を正確に把握しにくいですとか、家族がひきこもり
を隠そうとしている方々も実際にいらっしゃるということですので、まだまだ表面に出てこない潜在的なひきこもり
の事例という
のも本市には多くある
のかなと思います。
ただ、おおよそ
の調査は今回できたと思いますので、今後とも、地域福祉
の足となる民生委員
の方と
の協力体制というもの
をしっかりと整えながら、実態把握については継続した引き続き
の取り組み
を今後もお願いできればと思っております。
そして、今後
の支援策についてということで、保健所ですとか県ひきこもり支援センターと
の連携
をとりながら支援
を行う必要があるだろうということでご答弁
をいただきました。ちょうど県
のひきこもり支援センターと
の連携というご答弁
をいただきましたので、一言申し上げたいと思います。
茨城県ひきこもり相談支援センターについてですが、筑西市にあるこのセンター、先週、私訪問させていただきました。今後本市とどのような連携
をとることができる
のか、また、本市においても予算が限られている中どうやったら効率よくひきこもり支援ができる
のかということ
を伺ってきました。大変お忙しい中ご対応いただきました県ひきこもり支援センター
の皆様には、この場
をおかりして感謝、御礼申し上げます。ありがとうございました。
このひきこもり相談支援センターではどのようなこと
をやっているかといいますと、県内
の第1次
の相談窓口として
の役割
を担うほか、連絡会ですとか家族会といったもの
を開催したり、それから訪問支援も行っているというお話でありました。茨城県内
のひきこもり
の相談が全てここに回ってくるということでありまして、今年度だけで既に延べ200件
の相談が入っているそうであります。つまり毎月100件程度、毎日3件以上
の問い合わせですとか相談があるということで、相談も日に日にふえているというお話
をされていました。また、その相談内容も深刻化しているそうであります。本市にお住まい
の方からも、よく連絡があるということでお話
をされていました。
この県ひきこもり支援センターという
のは、今年度からスタートした事業、まだ始まったばかりだそうでありますが、お話によると既に本市とセンターと
の情報
の共有は行っているとお伺いしておりますので、今後とも第1次相談窓口として
の協力体制というもの
をしっかりと築いていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、再質問させていただきたいと思います。
まず、再質問
の1点目ですが、フリースペースづくりですとか、中間的就労
の促進など
の社会復帰策についてお伺い
をさせていただきます。
先ほど今後
の支援策について、まずは相談体制
を強化していくというふうにご答弁
をいただきました。もちろん相談支援という
のはひきこもり対策
の第一歩目に当たる部分ですから、しっかりとした体制整備
を行っていく必要があるかと思います。
ひきこもり
の問題という
のは、当事者ですとかその家族が、自分
の将来とか、経済的な不安
を抱えるようになって初めて相談につながることが多いと言われていますので、その先、相談より先
の次
のステップに向かうためには、根気強く長期間
の支援が必要となってきます。
相談
を受けたら、やはりたらい回しにしないように一旦受けとめて、相談支援というもの
を継続していく必要があると思います。多面的な問題である以上、ほか
の機関ですとか、本市
の社会資源と
の連携ですとか、それから紹介、こういったもの
をする必要性が生じてくるわけでありまして、そういったことから昨年
の一般質問でも行わせていただいた
のですが、関係機関と
の連携というものが今後必要になってくるわけです。
いろいろ数ある支援
のネットワークを通じて、当事者ですとかそのご家族が安心できる環境
の中でサポート
を受けられる、そういった環境
の支援
を進めていくということも必要かと思います。
そして、相談
をいただいて相談
を進めていく中で、当事者から社会復帰
をしたいというニーズが明確に示されたときに、当事者が自発的に活動できるように、そのときに備えて行政側はさまざまな選択肢
を用意しておく必要があると思います。それは過渡的な居場所づくりであったり、それから就労にはすぐに結びつかない方
のため
の中間的就労、こういった場だと思います。
こういった、社会復帰に向けて
の中間的だったり過渡的な居場所で
の経験を通じて社会へ
の関心が十分に育ったときに、初めて就労支援というものが目的として登場するわけでありまして、その前
の段階、さまざまな選択肢
を本市としても保障しておく必要がある
のではなかろうかなと私は考えております。
そこで、再質問1点目です。ひきこもり当事者
の居場所、フリースペースづくりや就労する
のが困難な当事者
の中間的就労
の促進など、社会復帰策についてお考えがあればお答えください。なければ、お答えいただかなくても結構です。
次に、再質問2点目、ケースマネジャー
の育成についてです。ひきこもり
の若者
の社会復帰支援には、福祉、医療、教育、就労、居場所づくりなど
のネットワーク化とともに、気軽に相談することができる適切な支援へとつなぐことができるコーディネーター的な役割
を育成することが重要であると私は考えます。本市においても、今後、人材育成については早急に取り組む必要があると考えますが、今後
の人材育成
の取り組みについて
の考え
をお伺いさせていただきます。
以上、2点
を再質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君)
保健福祉部長青野靖雄君。
〔
保健福祉部長青野靖雄君登壇〕
◎
保健福祉部長(青野靖雄君) 竹神議員
の再質問にお答えさせていただきます。
まず、1点目
のひきこもり
の方
の社会復帰策についてでございますが、ご質問にございました中間的就労は、生活困窮者就労訓練事業としまして、すぐには一般企業等で働くことが難しい生活困窮者
を対象に、民間事業者が能力や適性、生活
の状況などに応じて、一般就労に向けた支援付き
の雇用など
を提供する事業でございます。
生活困窮者へ
の就労支援は、生活困窮者自立相談支援事業
の就労支援としまして、ハローワークと連携して実施しておりますが、中間的就労
を実施している事業者が近隣にございませんので、一般就労
の求人
の中から、少しでも相談者
の希望に添えますよう話し合い
をしながら対応しているところでございます。
中間的就労
の促進は、就労関係
を起因としましたひきこもり
の方が多いといった状況でございますので、社会復帰に向けた非常に有効な事業と捉えております。今後も、茨城県やハローワーク等
の関係機関と連携
をとりながら、地域における中間的就労
を実施する事業者
の拡大
を図る施策
を進めてまいるところでございます。
そして、ひきこもり当事者
の居場所づくりでございますが、現在、市内にフリースペースはありませんが、こちらも支援
のために有効であろうと思われますので、ひきこもり
の方に対する居場所づくりに関しまして、今後、調査研究
を重ねてまいりたいと考えております。
2点目
のご質問
のケースマネジャー
の育成についてでございますが、ご提案いただきました適切な支援へとつなぐコーディネーター的な役割
を担う人材育成につきましては、ひきこもり支援
のために非常に重要であると認識しているところでございます。
現状におきましては、ひきこもり支援コーディネーターは茨城県
のひきこもり相談支援センターに配置されてございますので、状況に応じながら適切な支援につなぐといった対応
を行うところでございます。
しかしながら、市におきましてもコーディネート
を行うことができる人材
の育成は必要性がさらに増すものと思われますので、今後はその育成に向けた検討
を進めてまいりたいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 8番竹神裕輔君。
◆8番(竹神裕輔君) ありがとうございました。再々質問させていただきます。
まずは、社会復帰策について、フリースペース
の設置とコーディネーター
の選任ということでは、とりあえず前向きなご答弁
をいただけた
のかなと感じます。まずは、相談支援
の充実というもの
をしっかり図っていただいて、人材
の育成ですとか、それから過渡的な居場所づくりというものへ
の取り組み
をお願いしたいと思います。
そして、中間的就労
の促進ということについてですが、今は就労準備支援
を行っている事業者が近隣にないので、ハローワークと連携
をしながら、一般就労
の求人
の中で対応しているということだったかと思います。就労準備支援
の実施については、過去、生活困窮者自立支援
の一般質問
のときにも行わせていただいていますから、本市単独でこの事業
を行うということは難しい状態にあるということも私はよく理解しております。
そういった中で、ご答弁
の最後に、今後は中間的就労
を実施する事業者
の拡大
を図っていくというご答弁
をいただきました。民間企業
を巻き込んで
の壮大な構想になりますから、本当に時間もかかることではないかと思いますが、協力体制
の強化という
のは今後もぜひ努めていただければと思います。
これは昨年
の一般質問
の際にも申し上げたことですが、今からひきこもり
の対策だけに特化した体制ですとか部署
をつくるという
のは現実的にも困難な状況にあると思います。それは人材
の面でもそうですし、予算
の面でもそうです。だったら、今ある制度
の中でどうやったら効率よくひきこもり対策ができる
のかということ
を考えていかなければなりません。1回目
の発言でも申し上げました。ひきこもり
の背景には、ほとんど
のケースで生活困窮ですとか、精神障害が当てはまると言われています。生活困窮者自立支援事業
の中でひきこもり対策
を行えば、最大で4分の3は国から補助が出ますし、本市においては、生活困窮者自立支援
の分野では、家計相談支援事業ですとか学習支援事業など、こういった任意事業についてもいち早く取り組んでくださっております。一般財源から
の予算づけは難しいということであれば、生活福祉課と連携
をしながら、生活困窮者自立支援事業
の中でこのひきこもり対策
を行っていくということも今後検討していく必要があろうかと思います。
今後については、再質問でご提案
をさせていただきました内容について、十分に検討だったり研究
を重ねていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、再々質問、最後
の質問になるので、またいつも
のようにまとめさせていただきたいと思いますが、昨年改めて一斉調査
を実施していただいたことによって、本市
のひきこもり
の大まかな全体像が見えてきたわけであります。今までずっと手つかずでした。ブラックボックスと言われて、一切かかわることはなかった、かかわることができなかったこのひきこもりという分野に、今後は相当なボリューム感
を持ってその根絶に向けた支援
の輪が入ってくれるだろうと私は期待
をしております。
午前中、松戸議員
の発言にもありました。先週
のことになりますが、川崎市でスクールバス
を待つ児童など20
人が殺傷されたという事件がありました。その容疑者は長くひきこもり
の状態にあったと
の報道がなされています。また、その3日後
の5月31日
のことです。福岡市では母と妹
を切りつけた後に加害者である長男が自殺
をするという事件が起きました。この長男も長くひきこもり
の状態にあったと言われています。そして、さらにその翌日
のことです。東京都練馬区では元農水事務次官が自宅で長男
を殺害したという事件、殺害された長男も長くひきこもり
の状態にあったということでありました。
この事件、私も新聞報道で拝見
をさせていただいた
のですが、家族として
の日ごろ
の苦悩が本当に伝わってくるわけですが、この元農水事務次官、自治体ですとか関係機関に相談
をするなどした形跡が一切なかったそうであります。もしかしたら家族
のひきこもりに対して、支えだったり理解だったりこういったものが得られずに孤立状態にあった
のかもしれません。
そういった中で、こういった事件が立て続けに起きて、ひきこもり
の偏見
を助長するような報道が今あふれているわけです。正直、この加熱報道
のせいで萎縮
をしてしまう当事者、ご家族という
のもいらっしゃると思います。もともと助け
を求めること自体ハードルが高いひきこもり
の問題です。こういった事件
を受けて、さらに高くなってしまう可能性もあります。世間
の関心も高まってはいますけれども、まずは当事者ですとか、その家族に寄り添いながら継続的な支援
を進めていただきたいと思います。
繰り返しになりますが、ひきこもりに苦しむ家庭
の多くは、複数
の深刻な問題
を同時に抱えています。それ
を一度に解決できる方法や制度は存在しない
のです。悩みに寄り添い継続して支援
を行っていく、これが行政
の役割だと思っています。
支援
の多くは、何年も積み重ねることによって、よりよい高い効果
を発揮することができます。早急に答え
を求めずに、息
の長い支援
を地域全体で考えていくべきだと思います。ひきこもり
の実態
を正確に把握し、そして当事者
の実情に合わせた支援
を行っていくということ、あわせて市民へ
の啓発等も行いながら理解や周知
を広げていく取り組みについても期待
をいたしますので、どうかよろしくお願いいたします。
最後、筧市長にお伺い
をさせていただきます。
平成30年3月定例議会
の再々質問答弁で、故田口前市長は、各関係機関と
の連携
を強化するとともに、市内
の実態調査
を行い、本人と家族へ
の適切な支援
のあり方について調査研究するとお答えになられています。筧市長は、本人と家族へ
の適切な支援
のあり方とは具体的にどんな支援方法であるとお考えになられますか。また、今後
の取り組みや認識についてもお伺い
をさせていただき、私
の質問
を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 竹神議員
の再々質問にお答え
をさせていただきます。
80代
の親と50代
の無職
の子供が同居し、生活困窮、社会的孤立、病気や介護といった問題から親子共倒れになるリスク
のある状態、いわゆる8050問題が社会問題として取り上げられ、背景にあるひきこもりに対する支援
の必要性が非常に高まっていると考えております。
8050ということで、まさしく私
の世代でございます。私
の知っている方にも、ひきこもり
をしている方もいらっしゃる。そういったところ
の中で、ご質問
の中
の具体的な支援
の方法でございますが、一番大切なことは、それぞれ
の実情に合った支援
を行うことではないかと考えております。地域に潜在するひきこもり
をいかに早期に発見し、適切な支援につなぎ、そして自立
を促進することが非常に重要なことであり、そのためには、本人はもとより、家族に対してもきめ細やかで継続的な支援が必要でございます。
包括的な支援体制
の確保は重要であると認識しているところであります。
今後におきましても、庁内体制
の連携強化はもちろん、地域における関係機関と
のネットワーク
の構築、さらに、そういったもの
を促進することによって支援
の強化に努めていきたいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願いします。
○議長(伊藤均君) 以上で竹神裕輔君
の質問は終わりました。
次に、9番山本彰治君。
〔9番山本彰治君登壇〕
◆9番(山本彰治君) 議員番号9番山本彰治、事前
の通告に従いまして一般質問
をさせていただきます。
筧市長
を初め、市
の幹部
の皆様には、
縦割り行政ではなく、同じテーマ
をともに考え、稲敷市が前進できるような知恵
を絞り出していただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
今回、質問させていただく問題は、稲敷市
のふるさと大使についてであります。
この稲敷市においては、4年前
の平成27年1月31日
の市制10周年記念式典において、公式マスコット
の「稲敷いな
のすけ」が誕生し、これと同時に、片岡安祐美さん、茨城ゴールデンゴールズ、そして稲敷いな
のすけ
をふるさと大使に委嘱いたしました。その後も、いなしき夏まつりで
の花火
のカウントダウン、新年
の賀詞交歓会に出ていただくなど、市
のイベントに協力
をいただいてまいりました。
しかし、ふるさと大使として
のその活動は、その誕生
の後、先細りになってきているように感じております。その後もその状況や活用方法
をきちんと検証すること
のないまま、任期3年が終了し、そして平成30年1月には任期が延長され、現在では5年目に入っております。
そのふるさと大使
の発足
のきっかけは、市制10周年ではありましたが、ふるさと大使として誕生させ、委嘱しているわけですから、稲敷市
の顔として市内外へ
の宣伝にしっかり活用すべきであり、どのように運用、活用していくかも庁舎内でしっかりと論じられていなければならないと思います。しかし、その選任から4年半がたちますが、市
の職員ですらその存在
を忘れかけているような状態だと聞いております。この状況はいかがなものかと感じております。
そもそもこの「○○大使」というものはどういう役目な
のか、全国でどういう状況な
のかということ
を理解しなければなりません。その多くは、自治体
の出身者あるいはゆかり
のある有名人に委嘱し、各自治体
のイベントに協力したり、テレビに出演
の際には自治体に関するコメント
をし、あるいはSNS
を発信することによって市内外にその自治体
を宣伝してもらおうというものです。
ご存じ
のとおり、茨城県
の場合には「いばらき大使」という名称で、タレント
の渡辺直美さんやパティシエ
の鎧塚俊彦さんなど
を初め、芸能人だけではなく、文化や学術、料理界など幅広い分野にわたって毎年委嘱、ふやしておりまして、現在では140
人以上に委嘱しております。
全国
の自治体では、観光大使、文化観光大使など名称
のばらつきはあるものの、44
の道府県で制定されております。市町村レベルにおいても、全国
のほぼ半分
の自治体で何らかの大使
を委嘱しておる状態です。その中には、きちんとそのふるさと大使
をしっかりと活用している自治体もあれば、委嘱しっ放しでその後は全然ケア
をしていない自治体が多くある
のも事実です。
いばらき大使については、ことし4月に片岡安祐美さんが委嘱され、ニュースになる同時にすぐに自身
のSNSにも発信しておりました。こうしたニュースに取り上げられ、その
人のSNSなどに発信していただくことが、大使
の大事な役割
の一つとなります。
そこで、質問させていただきます。
市内外に稲敷市
を宣伝していただくために、4年半前に委嘱
をしました稲敷ふるさと大使
の委嘱
の当時から最近まで
の活用及びその活動状況について、また、今後
の活用方法
をどうしていくか、どうお考えな
のか
をお伺いいたします。どうぞよろしくお願いします。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 山本議員
のふるさと大使
の利活用について
のご質問にお答えさせていただきます。
議員がおっしゃるとおり、稲敷市では、合併10周年
を機に、平成27年度稲敷市
の魅力
を広く全国に紹介し、イメージアップ及び地域振興
を図るため、稲敷ふるさと大使
を創設いたしました。その第1号に茨城ゴールデンゴールズ監督
の片岡安祐美さん、そして社会
人硬式野球クラブチーム
の茨城ゴールデンゴールズ、稲敷市マスコットキャラクター
の稲敷いな
のすけ
を任命いたしました。
ふるさと大使
の皆様には、稲敷市
の江戸崎かぼちゃやミルキークイーンなど、特産品
をブログ等で広く紹介していただいたり、稲敷市
をイメージしたデザイン
のポロシャツ
を着ていただいたり、知名度アップ等
の活動
をしていただいております。また、賀詞交歓会やいなしき夏まつりといったイベントに参加
をいただき、大いに盛り上げていただいております。さらに、ふるさと大使
の名刺におきましても、さまざまな機会に配布
をお願いしているところでございます。
稲敷いな
のすけにつきましても、毎年、市内外
のイベント等に80日以上参加して、稲敷市
をPRしているところでございます。
今後についてでございますが、関係する各課と連携
を図りながら、稲敷市
の魅力
を発信する有効な施策
を検討してまいりたいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 9番山本彰治君。
◆9番(山本彰治君) 今、市長よりご答弁いただきました。ありがとうございました。確かにこのふるさと大使が発足して、これまでさまざまな場面で活躍
をしていただいているということは皆さん周知
のとおりだと思います。しかし、この件については、このふるさと大使
をどのように市全体、行政全体で考えているか、捉えているかということ自体が問題になっている
のかと思います。
つまりこのふるさと大使という存在が、行政
の縦割りによる弊害によって、今、答弁にあったとおり横
の連携がしっかりとできていないということや、庁舎内で
のふるさと大使に対する認識が非常に低いということも問題となっている
のかと思います。そのことが、ふるさと大使
を次どうしようという次
のステップに進めていない
のだと考えております。
そこで、少し細かいことですが、お伺いしてまいります。
市
の主催するイベントにふるさと大使に出演していただく際、ふるさと大使だという肩書
をきちんと意識
をして紹介されていましたでしょうか。また、片岡安祐美さんに何らかのイベントに出ていただくときに、茨城ゴールデンゴールズ選手兼監督という肩書に加えて、稲敷ふるさと大使ですという紹介がつけ加えられてもよい
のかと思いますが、どのような対応
をされてきた
のでしょうか。
それから、昨年から始まりましたシティプロモーション、冬
のイルミネーション、どなたかがこのふるさと大使として起用されていましたでしょうか。そのときにきちんと、ただ選手権兼監督でありますとか、選手
の皆さんですではなくて、ふるさと大使ですという意識
を持って起用されていますでしょうか。
また、稲敷いな
のすけは、多く
の市民
の皆さんに知ってもらえる存在になってきておりますが、どうしても公式マスコット、マスコットキャラクターというイメージばかりが先行してしまっております。公式マスコットキャラクター
の「ふるさと大使稲敷いな
のすけ」という紹介があってしかるべきではないかと思います。
こうした市
の外に対して
のアピール、あるいはもう一つつけ加えてお伺いします。庁舎内
の各職員
の認識はどのように感じているか
をお伺いいたします。よろしくお願いします。
○議長(伊藤均君)
産業建設部長萩谷克巳君。
〔
産業建設部長萩谷克巳君登壇〕
◎
産業建設部長(萩谷克巳君) 山本議員
の再質問にお答え
をさせていただきます。
昨年、いなしき夏まつりと賀詞交歓会
のほうに、片岡安祐美さん、茨城ゴールデンゴールズ
の皆さんにお越しいただいているところでございます。その際、稲敷ふるさと大使
の肩書
のほうも紹介させていただいております。
また、愛しき稲しきイルミネーションでございますが、昨年12月22日
のイルミネーション、クリスマスイベントに稲敷いなのすけが出演しております。そして、昨年、稲敷いなのすけが出演したイベントで
の肩書
の紹介でございますが、紹介する場合としない場合がありまして、イベント
の内容によりまちまちという状況でございました。
ふるさと大使
の庁舎内で
の認識でございますが、山本議員
のおっしゃるとおり、決して認識が高いという状況ではございません。今後につきましては、まず、庁舎内で
のふるさと大使
の認識
を高め、稲敷市が主催するイベントで紹介する際、ふるさと大使
の肩書
を紹介するように努めてまいりたいと考えております。ご理解
のほどよろしくお願いいたします。
○議長(伊藤均君) 9番山本彰治君。
◆9番(山本彰治君) 答弁ありがとうございます。今、答弁いただいたとおりだと思います。認識がまず高くはないということ、その紹介でしっかりとふるさと大使ということ
を認識して起用しているかどうか曖昧であるということ、この二つ大きな問題だと思います。
昨年1月に継続して委嘱
をしているわけですから、どうやって今後生かしていこうということが論じられていなければなりません。ましてや、一昨年
のゆるキャラグランプリにおきましては全国5位ということでかなり盛り上がった、全国的にも知名度が上がった、そんないな
のすけであります。そのいな
のすけ、ゆるキャラグランプリ5位になった、その後何しよう、何もない。それではだめだと思いますよ。先ほど私が最初に申し上げたとおり、委嘱しっ放し
のところもあるというところに今なろうとしています。そんな
のではだめだと思っております。全国5位になった次
の一手、やはりここは庁舎挙げて何か考えていかなければならない
のではないかと私は思っております。
これはあくまでも一つ
の私から
の提案ですが、いなのすけ
のパートナー
を探してみてはいかがだろうかと思っております。これはいなのすけ
の結婚相手
を誕生させるということであります。きのうですか、南海キャンディーズ
の山里亮太さんと女優
の蒼井 優さんが美女と野獣婚などと言われておりますが、そのような一つ
の話題ができますと、次へ
のステップ、次へ
のプロモーションへとつながっていく
のかと思います。そんなふうに稲敷いな
のすけ
のストーリー
を前に進めていくためにみんなで知恵
を出したほうがよろしいかと思いますが、そこは、市長、いかが思いますでしょうか。
さらに、そういった企画だけではなくて、稲敷いなのすけについては、その運営システムについてもしっかりとした改革が必要だと考えております。現在、稲敷いな
のすけ
の運営
の中心は地域おこし協力隊に頑張ってやっていただいております。しかし、この協力隊は代がわりがあります。ということで、2年前は一生懸命いなのすけ
のこと
を活躍させていただいている。しかし、昨年度については、残念ながら月に一、二度
のSNS発信しかしておりません。ことし3月になってから、また協力隊員には大変頑張っていただいて、ほぼ毎日発信
をしていただいているという状況です。こうした運営体制
の再構築も、しっかり考え直さなければならない
のではないでしょうか。
あるいは片岡安祐美監督、ゴールデンゴールズ
の選手についてですが、初年度には市
の特産品
をいろいろ贈っておられました。まず、カボチャ
を贈っています。レンコン
を贈っています。お米
を贈っています。イチゴ
を贈っています。それは初年度です。しかし、ここ1年、2年はちょっとそうした動きが見られない。片岡安祐美さんはタレントさんですから、全国区で、その特産品
を受け取りましたらすぐにSNSで発信
をしていただけると思います。そのことが、大使として市内外に稲敷市
の存在
をアピールするいいチャンスだと思います。ところが、そういうこと
を今年度はまだしていないということがちょっと残念だと思います。そのこと
を考え直すべきだと思います。
また、これは考え方ですが、より多く
の発信
をしてもらうために、1年ごとに著名
人に大使
を委嘱する、どんどんふやしていくというやり方もあります。いばらき大使
のように毎年何
人かずつふやしていって、ニュースに取り上げてもらうという方法もあるかと思います。
このふるさと大使について、考え直すべきところ、論ずべきところ、今ずらっと並べましたが、その一つ一つ全部やってくれということは無理だと思います。しかし、ここからは市長にぜひ判断していただきたい。これまできちんと議論されずに、その利活用について十分な知恵
を出し合ってこれなかったふるさと大使について、いま一度何らかの会議体
を立ち上げて、その役割
を果たすべく改革
を進めていく考えはある
のかない
のか。ふるさと大使
の生かし方、ぜひ考えていただきたいと思いますが、市長お答えください。
○議長(伊藤均君) 市長筧 信太郎君。
〔市長筧 信太郎君登壇〕
◎市長(筧信太郎君) 山本議員の再々質問にお答えをさせていただきます。
ふるさと大使の皆様には、イベント等にお越しいただいたり、フェイスブックやツイッターなどといったSNSを通して、広く稲敷の魅力をPRしていただいているところでございます。
先ほどご指摘もございましたが、ここ数年、特産品も余り贈っていないというお話もございました。今年度は、6月9日に桜川球場でゴールデンゴールズが練習試合を行うということになっております。その際に片岡安祐美さんやゴールデンゴールズに江戸崎かぼちゃを贈る予定となっておりますので、その後の片岡安祐美さんのツイッターとかそういったものに期待をしたいと思います。
それから、議員おっしゃるとおり、ふるさと大使の創設当初の目的をきちんと認識し直して、横断的に連携した推進会議等を活用しながら、稲敷の魅力を発信する有効な施策として検討していきたいと考えております。
また、稲敷市のマスコットキャラクターであります稲敷いなのすけにつきましても、先ほど議員のほうからパートナーを見つけてはどうだというアイデアをいただきました。パートナーを見つけるに当たって、稲敷市が進めている施策、婚活とかそういったものにいなのすけを利用して、もっとPRできたらいいかなと思います。そうすれば、パートナーが見つかる、その次には子供ができるかもしれない、そういったところでいなのすけを使いまして、市の子育ての施策などもいなのすけを使ってどんどん市内の皆さんに広めていくというのも一つの方法だと思います。
そういうふうに活用方法等見直しをしながら、より一層稲敷市をPRできるように活用していきたいと考えてございますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(伊藤均君) 以上で山本彰治君の質問は終わりました。
──────────────────────────
○議長(伊藤均君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。
次の本会議は、明日7日午前10時に本議場において再開いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後3時20分散会...