な し
1.出席説明者
市長 松 丸 修 久 君
副市長 田 中 健 君
教育長 町 田 香 君
総務部長 坂 浩 君
生活経済部長 岩 田 賢 君
保健福祉部長 堀 浩 君
都市整備部長 古 谷 浩 一 君
教育部長 宇田野 信 彦 君
上下水道事務所長 長 田 誠 君
会計管理者 山 崎 浩 行 君
総務部市長公室長 浜 田 耕 志 君
総務部次長 川 村 和 彦 君
生活経済部次長 鈴 木 規 純 君
保健福祉部次長 稲 葉 みどり 君
保健福祉部次長 椎 名 恵美子 君
都市整備部次長 飯 塚 俊 雄 君
教育部次長 小 林 伸 稔 君
秘書課長 高 橋 賢一郎 君
農業委員会事務局長 北 澤 盛 次 君
1.本会議に職務のため出席した者
議会事務局長 高 橋 弘 人
議会事務局長補佐 山 崎 隆 裕
1.議事日程
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議 事 日 程 第 4 号
令和元年12月9日(月曜日)
午前10時00分開議
日程第1.市政に関する一般質問
11. 寺 田 文 彦 議員
12. 神 宮 栄 二 議員
13. 長谷川 信 市 議員
14. 渡 辺 秀 一 議員
15. 高 梨 隆 議員
16. 佐 藤 弘 子 議員
17. 渡 辺 大 士 議員
1.本日の会議に付した事件
日程第1.市政に関する一般質問
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午前10時00分開議
○議長(梅木伸治君) これから本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は19名であります。
定足数に達しておりますので,会議は成立いたします。
本日の日程は,6日に引き続き市政に関する一般質問であります。
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△一般質問
○議長(梅木伸治君) それでは,通告順に発言を許可いたします。
通告順位11番,寺田文彦君,登壇を願います。
寺田文彦君。
〔13番寺田文彦君登壇〕
◆13番(寺田文彦君) 通告順位11番,もりや未来会派の寺田でございます。きょうは市の入札制度について質問をさせていただきたいと思います。
まず初めに,
最低制限価格について質問をしたいと思います。この件については,先日市川議員が取り上げていただきましたけれども,きょうは市川議員に発言の機会をいただきましてありがとうございます。また,先ほど喫煙所で坂部長とお会いしましたが,あと4カ月で定年ということですので,高校の後輩でもありますので,優しく接したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
最低制限価格でございますけれども,私も議員になる8年前まで,指名競争,入札の時代から20年間ほど入札に参加しておりましたので,この
価格は非常に大事だというのは痛感しております。今までこの
最低価格が低すぎるということで,何社か廃業したとこもありますし,今現在,継続してやっている会社も,会社の存続を賭けた大事な
価格だと思っておりますので,よろしくお願いいたします。
近年,災害の対応,あと,また社会インフラの維持管理を担っております建設業でありますけれども,人口の減少,少子高齢化の影響を受けまして,建設労働者の不足が危惧されているところでございます。さらには,公共工事が大きく減少している中で,競争性を重視した行政の入札手法が建設業者の経営に悪影響を与え,賃金等の就業環境の悪化を招き,それが一層担い手の確保を難しくしているのが現状かと思います。今後,ますます重要性を増す社会インフラの維持管理や長寿命化対策,あるいは,昨今の局地化,激甚化した災害の対応,除雪対応など,地域の安全安心を守るためにも,地域の有用な建設業者の存続は必要不可欠であると考えております。
ダンピング受注,安い金額で採算性を考えずに仕事を取る受注を
ダンピング受注と言いますけれども,
ダンピング受注ですね,工事の手抜き,下請け業者さんへのしわ寄せ,公共工事に従事する者の賃金,そのほかの労働条件の悪化,安全対策の不徹底等につながりやすく,ひいては,建設業の若年入職者の減少の原因となるなど,建設工事の担い手の育成及び確保を困難とし,建設業の健全な発達を阻害するものであることから,これを防止する必要があると思います。公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律においては,公共工事の入札及び契約の適正化の基本となるべき事項として,
ダンピング受注の防止が明記されておりまして,公共工事の入札及び契約の適正化を図るための措置に関する指針では,
ダンピング受注の防止を図る観点から,低入札
価格調査基準及び
最低制限価格について,適宜見直すこととされております。
私も,これまで何回も予定
価格の歩切りなど,入札制度について一般質問を行ってまいりました。会派の中では,会派の皆さんから
歩切りおじさんと呼ばれているぐらい,しつこく,何回も歩切りについてはやってまいりました。また,昨年12月の定例月議会でも,歩切りや
最低制限価格などについて質問を行いました。その後,取り組みはどうなっているのかを伺いたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。
◎総務部長(坂浩君) 本市における工事発注につきましては,本年4月から予定
価格のいわゆる歩切りを取りやめたほか,
最低制限価格の設定におきましては,対象の工事を1,000万円以上から500万円以上に引き下げるとともに,
最低制限価格の設定額といいますか,設定ラインを,これまでより若干引き上げたところでございます。今後の段階的な引き上げなどの検討についても,現在行っているという状況でございます。
○議長(梅木伸治君) 寺田文彦君。
◆13番(寺田文彦君) おかげさまで,歩切りは今年度からやめたということで,全国で1,724番目に実行してくれたということで,大変ありがたく思っております。全国の市区町村1,724ありますけれども,最後,日本一ってことで大変よかったかなと思っております。また,
最低制限価格ですね,これまで1,000万円以上でやりましたけれども,500万円以上に引き下げてくれたということで,大変ありがたく思っております。また,
最低制限価格の設定額も若干引き上げたということで感謝をしておりますけれども,一般的に落札率を見ますと,85%以上になりますと赤字の比率が大きくなったり,平均点未満の工事となる割合がふえると通常言われております。今年度の入札結果を調べてみますと,大体予定
価格の20%ほど下げて落札している案件が,10件ほど見られましたけれども,この20%という数字に関してはどのようにお考えか,お伺いしたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。
◎総務部長(坂浩君) 今年度11月末現在までの建設工事は,入札で60件を執行いたしまして,そのうち
最低制限価格を設定した案件が42件ございました。本年度の
最低制限価格を下回り,入札が無効となった参加業者があった入札は4件ございまして,これらは予定
価格に対して,100分の80程度での入札があった11件中の4件となっております。
また,
最低制限価格を下回り,無効があった入札の中には平均で2.75社,多いときには5社の事業者の入札が無効となった案件もございました。この100分の80程度というところを踏まえますと,工事の内容にはよりますが,予定
価格に対して100分の80程度で落札することもあり得るのかなということが想定できると思っております。市が設定します
最低制限価格,現時点では,この予定
価格に対して100分の80前後というのが一つの目安になるものかなとも解されるのかなと思っております。
○議長(梅木伸治君) 寺田文彦君。
◆13番(寺田文彦君)
最低制限価格,予定
価格から約20%を切って設定しているようでありますけれども,通常の工事でいいますと一般管理費,大体20%かと思うんですけれども,この一般管理費が普通の会社の営業経費とか営業利益になってくると思うんですね。最初から20%を切りますと,一般管理費を切りますと,工事原価になってくると思うんですね。直工費,また共通仮設費,現場管理ですか,直工費,全部お金が出る割合かと思うんですけれども,一般管理費で20%を切るということは,利益はなく,原価で会社の人がやってくだいよというような金額かと思うんですけれども,普通,執行部は,
ダンピング受注を防止するのが役目だと思いますけれども,その,今20%を切っているという
設定基準そのものがダンピングかと思うんですね。何かこう,いろいろと今までの入札を見ていますと,入札先を目的でやっているような感じに見受けられます。
やはり執行部は,
ダンピング受注を防止するのが最大の仕事かと思っていますんで,また,国の主な発注機関でつくります
中央公共工事契約制度運用連絡協議会,略して中央公契連といいますけれども,ことし3月28日低入札
価格調査基準の
中央公契連モデルを改正いたしました。国土交通省の直轄工事で,低入札
価格調査基準の設定範囲を予定
価格の75%から92%に引き上げたことに伴う処置かと思います。国交省と総務省は,3月29日地方自治体に対しても,モデル改正を踏まえた低入札
価格調査基準と
最低制限価格の見直しなどにより,
ダンピング対策を強化するよう要請したようです。中央公契連は,国交省,農林水産省,防衛相などの中央省庁のほか,独立行政法人や高速道路会社などの発注機関,89機関が参加し,入札契約制度の運用について連絡調整を行っている機関でございます。低入札
価格調査や指名停止などでモデルをつくり,統一的な基準で制度を運用しています。国交省は低入札
価格調査基準を見直し,工事の調査基準
価格の設定範囲を,現行の予定
価格の70%から90%を75%から92%に引き上げ,中央公契連も国交省の基準にあわせてモデルを改正し,各発注機関が基準を見直すことを採択したわけであります。
中央公契連モデルを採用する自治体も多いことから,国交省と総務省は,基準見直しによって
ダンピング対策を強化するよう,
入札契約適正化法に基づく通知を全自治体に送付したようです。通知では,入札金額に応じて調査基準
価格と
最低制限価格を変動させるなど,独自基準を採用する自治体にも見直しを要請しております。こうしたケースでは,調査基準
価格や
最低制限価格が
中央公契連モデルよりも低い水準になるとして改善を求めました。
守谷市においては,国の指導内容と比較して,どのような状況になっているのかを伺いたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。
◎総務部長(坂浩君) 現在,委員のお話が出ました
中央公契連モデルでは,低入札
価格の調査基準に基づきます
最低制限価格の範囲を,予定
価格の100分の75から100分の90の間としておりまして,今年度の本市の入札での
最低制限価格は,この範囲内にある状況でございます。
また,
中央公契連モデルの
最低制限価格の算定方式では,直接工事費に0.97,共通仮設費に0.90,現場管理費に0.90,一般管理に0.55を,それぞれに乗じた額の合計をもって
最低制限価格とする基準を示しております。この3点によりますと,一般的な建設工事におきましては,
最低制限価格は予定
価格の100分の85以上のところで推移すると考えられますが,現在の入札ではこの水準には届いていないというような状況にございます。
○議長(梅木伸治君) 寺田文彦君。
◆13番(寺田文彦君) 先ほど部長のほうから,100分の75から92の範囲に入っているというお答えありましたけれども,
中央公契連モデルの
最低価格の範囲ですけれども,現状の計算式からいいますと,100分の75を下回る
価格が算出されることはあり得ないため,この規定は,実際には利用されることがないものかなと思っております。私も
中央公契連モデルで実際に河川工事やりますとか,舗装工事,また公園工事,道路維持工事とか,7種類ほどちょっと計算してみましたけれども,大体
最低制限価格100分の86から87,その辺で大体7種類ほど積算してみますと,その範囲で入っておりました。
現在,守谷市の設定
価格は,
中央公契連モデルよりも大分低い水準となっておりまして,
ダンピング受注の防止には十分機能していないのかなと思っております。近隣の市町村,坂東市でありますとか,あとはつくばみらい市さん,常総市さん,取手市さんも,ほとんどの市町村は
中央公契連モデルを採用しておりますので,
最低制限価格を,
ダンピング受注を防ぐためにも設定するためでありますので,入札先を目的とするものではありませんので,守谷市さんも見直す考えがあるか,ないのかを伺いたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。
◎総務部長(坂浩君) 本市におきます
最低制限価格の設定につきましては,
中央公契連モデルの算定方式を参酌して見直しを行いたいと考えております。現時点におきましては,来年度から新たな
最低制限価格の設定が実施できますよう,その算定方式等の調査検討を行うという考えでございます。
○議長(梅木伸治君) 寺田文彦君。
◆13番(寺田文彦君) 実施できますよじゃなくて,実際やっていただきたいなと思っております。先日も台風19号,そのとき復旧作業には,市内の業者さんに随分と倒木の撤去作業,また,流作地区の
堆積物除去作業とか,また,先日は
大利根運動公園の整備,これもやっていただきましたけれども,本当に建設業者さん,地震,災害のときにいないと本当に困ってしまうわけですから,せめて
最低制限価格,これ特別やってくださいってことじゃなくて,普通にやってくださいという話なので,来年は必ず松丸市長の決断でお願いしたいなと思いますので,また,業者さんも決定していただければ,また新年を安心して迎えられると思いますので,松丸市長にはこれをお願い申し上げまして,私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(梅木伸治君) これで寺田文彦君の一般質問を終わります。
次,通告順位12番,神宮栄二君,登壇を願います。
神宮栄二君。
〔3番神宮栄二君登壇〕
◆3番(神宮栄二君) 通告順位12番,神宮でございます。もりや新風会の神宮でございます。
今回の一般質問については,私1期目ですので,ちょうど16回目の一般質問になります。最後の4年間を総括したいとは思ったんですけれども,今回については,1番目として,避難行動要支援者について。2番目として,
都市計画マスタープラン改定について。それに付随した3番目は,
立地適正化計画について。この3点について質問をさせていただきます。
避難行動要支援者について,今回の台風の影響でいろいろな部署が,生活経済部,交通防災課初め消防団の皆様,また,災害対策協力として建設業協会の皆様,本当にご苦労さまでございました。守谷市として避難所を開設するといったことは,ほとんどこれまでなかったとお聞きしております。対応について,これまで砂川議員,青木議員,山田議員,そして浅川議員,それから堤議員,既に5人の方が質問に立っておられます。私も一応質問項目を挙げたんですけれども,1番,2番,登録者の現状について,
避難支援関係者への情報提供について,この部分は重複しますので,割愛させていただきますことを議長お願いいたします。3番目,台風18と書いていますけれども,これはミスでございまして,15号,19号,21号での対処について。その中でも,台風19号での対処について。
内容については,避難行動要支援者ですから保健福祉部になると思うんですけれども,今回の災害対応については,生活経済部のほうからその後に,11月の全協だったですかね,きちんと説明がありましたので,おおまかな流れがわかりました。しかし,避難行動要支援者についてとお聞きしたところ,それは保健福祉部の対応ですというご返事でございました。それで保健福祉部は,全協の中で説明があったときに部長に質問を少しさせていただきました。避難行動要支援者については,どのような対応をされましたかと。その際に,避難所に何人要支援者がいたかをカウントしましたというお答えをいただきました。そこで,質問なんです。
台風19号での対処について,保健福祉部として,今回,
大雨警報災害警戒本部,後に対策本部となります。自主避難所,一部は避難所に格上げされます。土砂災害警報,こういった大きな流れの中で,保健福祉部として,避難行動要支援者に対してどのような行動をとるように
対応マニュアルが作成されているのか,お聞きいたします。
○議長(梅木伸治君)
保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
避難行動要支援者の方々に対しての
行動マニュアルですが,前の議員さんのほうの説明にもさせていただきましたが,自主避難所における警戒レベルでの行動,それから避難所設定による避難要支援者への行動というのが乖離がございました。今回,自主避難所という設定の中で,要支援者に対しての保健福祉部,避難誘導係としての対処というのは,直接はございませんでした。土砂災害区域の住民の方々については,本部から直接各戸に連絡をとっている状況にございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君)
行動マニュアルで一番大事なのは,誰が何をするかということが明確になされていないとだめだと思うんですね。保健福祉部の誰が,部長が,あるいは次長が,誰が何をするか。守谷市の
ハザードマップ,これに風水害,土砂災害,この情報の伝達経路ってのが明示されております。守谷市災害対策本部から区長さん,それからメールもりや,Morinfo,広報車で情報を伝達しますとなっているんですね。避難行動要支援者の名簿については,開封する,開封しないはかかわらず,お渡しをされているということだったら,今回の災害の経緯から見て,区長さんに連絡すべきではなかったかということが問われております。この点については行動確認はされたのでしょうか。
○議長(梅木伸治君)
保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
直接区長さんへの避難誘導係からの連絡はございませんでした。やはり,しかしながら,実際に自主避難所に区長さん,それから民生員の方々がいらっしゃって,情報をいただきたいってことで連絡を受けております。こちらを踏まえまして,19号のときには自主避難所ということで,要支援者名簿を持っている方への連絡は,我々のほうからはしていないんですけれども,この状況を踏まえまして,今後どのように対応をしていけばいいのか,適正な行動はどうだったのかということを改めて検証しながら,次のときには適正な行動ができるよう配慮してまいりたいと思います。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) これ以上,この避難行動要支援者について反省をされているということなので,突き詰めるつもりはないんですけれども,もう一つちょっと気になったのが,福祉避難所についてなんですね。福祉避難所については,各市町村,開設の場所等を公開しない市町村もあるようですし,守谷市の場合は今回,市役所の和室と保健センターということで開設されているわけなんですね。その開設された場所に,福祉ということですから,お医者さんとは言いませんけれども看護師さん,あるいは,そういった準じた方々が対応に当たられたのかどうかをお聞きしいたします。
○議長(梅木伸治君)
保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
福祉避難所ということではなくて,要配慮者の避難所ということで設定をさせていただいております。こちらについては当初,市役所と保健センターを準備しましたが,まず市役所ということで,市役所の和室に来ていただくような形をとりました。今,神宮議員のご質問のありました職員ですけれども,介護福祉課におります職員が,専門職でおりますので,そちらが待機していた状況になります。実際に来られた方の中で心配な方がいらっしゃいましたが,職員が見て対応をしております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) 福祉避難所については,介護認定の方と言われたんですけれども,障がい者もあれば,あるいは避難行動要支援者の中にも多く不安を抱えておられて,福祉避難所への避難を望まれる方が,今後やはりふえてくるのではないかと思います。ぜひ,その辺の対応を今後検討していただければと思います。この質問については,これで終わりにさせていただきます。
2番目の
都市計画マスタープラン改定について。先月,11月1日都市計画審議会が行われまして,
都市計画マスタープラン改定について,案というものが提示されました。その後11月16日,17日に市民説明会が行われております。この都市計画マスタープラン,令和2年度に,来年度に恐らく決定すると思われるんですけれども,その後,令和3年度の守谷市総合計画へとつながる非常に大事なプランだと,私は認識しております。しかし,これはまだ,議会に対して一切説明がなされておりません。市民に説明会のほうが優先しております。しかも,来年1月下旬に県に調整会議を持ちかけ,2月,3月にパブリックコメントをやりますと書いてあるんですけれども,この都市計画マスタープランの改善について,この現状分析と改定の目的について,どのようなお考えをお持ちでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
議員おっしゃるとおり,現在の都市計画マスタープランは,2010年,平成22年につくったものでございます。こちらは守谷市総合計画,茨城県が策定する取手都市計画区域の整備開発及び保全の方針に沿って策定しております。計画では,水と緑の環境,豊かな歴史,風土の保全,活用と次世代への継承,つくばエクスプレスの開業による急激な市街化への計画的な対応など,基本理念を柱としておりました。
計画の評価についてですけれども,当時の趨勢人口につきましては,将来都市人口の推計が若干課題であったものの,松並青葉地区,ひがし野四丁目地区など市街地開発事業ですね,あと都市計画道路の整備,促進,あと水と緑の環境の保全等々,一定の効果を発揮していまして,守谷市の発展と計画的な都市づくりを実現したものと考えてございます。
続きまして,今回の改定の趣旨につきましては,全国的にも少子高齢化,人口減少等々,将来多くの市が,行政サービスの継続が困難というような形で危機感を持つ中で,守谷市においても,やはり,当然同じようなことが訪れてくるとなってございます。ただ,人口ビジョンにつきましては,守谷市は7万1,000人ぐらいまでは伸びるんではないかというような推測が出てございまして,他の市とはちょっと違った面もございますが,全体的な社会情勢の変化があるということで,守谷市まち・ひと・しごと創生実行ビジョン総合戦略なんですけれども,こちらの趣旨を踏まえた中で,今回の都市計画マスタープランの改訂ということで,駅中心のコンパクトシティー,職住近接のまちづくりの実現に向けて改定を進めているところでございます。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) 私もこの都市計画マスタープランとは,また検索でいろいろ調べておりましたら,つくば市の都市計画マスタープランが5年ほど前に出されております。2015年策定ですね。守谷市は2020年になりますから,5年ちょっとずれがあるわけですけれども,最初に書いてあることってのは,都市計画マスタープランとは,まちづくりを進めていくために目指すべきまちの将来像を明らかにするものですと書いてございます。
そこで,松丸市長にお聞きしたいんですけれども,今回の都市計画マスタープランが描いている守谷市の想定される都市について,どのようなイメージを持っておられるのか,お伺いいたします。
○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) 今現在,マスタープランの改定に向けてということでのお話かというふうに思いますけれども,守谷の将来像は当然,今大切にしている自然,緑ということを基調にしなければいけないだろうというふうに思います。これは以前というか,一昨日,その前か,川名議員からも質問がありましたように,やはりSDGsの考え方,サステナブルシティーというような,継続していかなければいけない大きな事業の一つとして,やはり緑を基調としたまちづくりということが,第一順位に入るんだろうというふうに思います。
また,新しい形の,マスタープランにも近いものとして
立地適正化計画もございます。おかげさまで,守谷というのはコンパクトシティーでありますので,その辺の
立地適正化計画によって変えられる守谷の未来像と,マスタープランによって描かれる守谷の未来像という部分においては,ほぼ一致したものがあるんだろうというふうに思っておりますけれども,今,部長のほうから答弁にありましたように,中心市街地をどうしていくかということ,それからもう一方では,去年から出てきております,やはり災害防災,人命をどう守っていくか。日本の国土というのは非常に地震,津波,そして台風といったように自然災害の多い国土でもありますので,そういう国土の中で,国土強靭化計画ということも策定を急がなければいけないという状況になっております。そういう中で,それらの人命を優先をしながら,その中で自然を優先をしていくというような,その三つの主な計画をもって多分,当然,相互計画とはリンクしていくんだろうというふうに思いますけれども,そういう中でのマスタープランであるべきであるというふうに思っています。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) 10年前に,前市長会田市長のときにつくられた都市計画マスタープラン,このときの人口フレームが7万7,000人近くの,2025年度,これから約五,六年先に7万7,000人ぐらいになるよという人口フレームをもとに書かれたマスタープランでございます。今回は,それを人口を見直すと,最大,マックス7万1,000人台でとどまるだろうということで策定はされております。しかし,この人口が7万1,000人になった時点で,守谷市は果たしてどういう状態になっているのか。先ほど市長からご答弁いただきましたけれども,守谷市も災害に備える都市,災害に十分備えを持った都市,安全な都市であるということを,しっかり今回のマスタープラン,あるいは次期総合計画の中に盛り込んでいっていただけるということでございますので,その点については非常に安心しております。
もう一つ,やはり想定されるのは,やはり人なんですね。どういう人が,どこに,どれくらい住んでおられるか。そして,その人たちはどういう生活を守谷市で過ごしていかれるのか。現在もTX,常総線含めて,多くの方が都心部へ通勤されています。また,前回の質問でも取り上げました,高校生,大学生は,多くの子供がTXや常総線等を使いながら通学をいたしております。また,その親御さんたちは,早期に開発されたみずき野を含め,もう40年近く,移り住んでから経過がしております。後ほど人口構成についてそこでも触れますけれども,一部の地域では高齢者が5割近くなっていき,5年後には5割を超えると想定されている地域もあれば,子供が多く,4,000人近い現状のまちで,さらに,これから1,000人近く人口がふえるだろうと思われる地区で,子供たちが危険な踏切や国道を渡り,通学している現状があります。私はその辺が,将来どうなっているのかを一番懸念しております。
今回の都市計画マスタープラン,地区ごとの対策も書かれております。周辺部,それから,先ほど言われました駅の中心部含めて,それぞれの地区での対応が提示されているんですけれども,私が求めるのは,どのようにそこに居住されている住民の皆さんが生活をしていくか,そこで育つ子供たちがどのように過ごしていけるのか,安全に,安心に,そしてまた,無限大の可能性を持った子供たちが,この守谷市で伸び伸びと育っていけるような都市になっているのか,そこが私はキーだと思っております。住んでいる地域は移せません。私は北守谷に住んでいますけれども,ここで失敗したからといって次の選択肢はないんですね。これから,松並青葉に移ろうなんていう財政的な余裕もありません。もう既に子供たちも育ったので,あえて駅の近くに住む必要性もありません。私たち一般的なサラリーマンにとって,居住する場所の選択は1回きりなんですね。2度,3度できる方は大変恵まれている方だと思います。
これから,来年この都市計画マスタープランができて,2025年が計画年度となっているんですけれども,2035年だったですかね,ごめんなさい,そのときにどうなっているのか,守谷市は。建築後40年以上たった建物が,60年近くなったときにどうなっているのか。都市計画マスタープランで考えるべきことは数多くあると思います。緑豊か,これも非常に大事だと思います。しかし,緑を放置しておいたらどのような状態になるのか。コントロールされた緑のまちになっているのかどうか。ここで,3番目の年齢別人口構成についてちょっと質問をさせていただきます。
守谷市の,最近出されましたガイドマップ,英語併記でございます。すごい,すばらしいなと思っているんですけれども,子供の人口割合,県内1位と出されております。15歳未満,人口構成については15歳以上65歳未満を生産年齢人口として捉えている関係で,高校生まで生産年齢人口年齢に入っております。この場合の15歳未満15.4%,非常にいい数字だと思います。確かに県内トップなんだと思います。しかし,ある地区では5.9%,ある地区では32.1%,人口構成が偏在しているんですね。この高齢者についても同じです。守谷市の平均は22%ですけれども,既に43%近く,今年4月1日現在です,超えているまちもあります。ちなみに松並青葉は高齢者は4.4%です。ほとんどいらっしゃらないということになります。この人口の50%以上が65歳以上に,高齢者になる。これを,かつて限界集落と呼んでおります。55歳以上が60%を超えると,これ消滅集落となります。かつてはやった言葉でございますけれども,高齢者が多く,冠婚葬祭等社会的共同生活や集落の維持が困難になりつつある集落を,限界集落というそうです。これは一般的に,その当時は山奥ですとか,交通不便なとこ,自然災害といった理由で住民が離村したとこなどを指していわれておりました。先ほど,すばらしい都市にするために今回マスタープランが改定されるということでございますけれども,こういった年齢別人口構成についての対応を,このマスタープランの中に取り入れておられるのかどうか,お聞きいたします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
非常に難しい問題なんですけれども,各地区の将来像の中に一部取り入れてございまして,住宅の更新等々です。具体的な施策は書かれてございませんが,ある意味,やはり高齢化が進んでいる地区は,開発が早い地域というところが大きな地区になってございます。そこをどのような形で新しい人,またはお子さんたちを,戻ってこられるようなまちにするというのが一番重要であると思ってございます。その具体策を今検討してございますが,なかなかいい案が出ていないというのがございまして,都市基盤は整えられております。それなので,住宅更新をどのような形の手続で行っていくかというのは,地域の方々と十分にコミュニケーションを図りながら,ある意味そういう施策を打っていくというような形で考えざるを得ないのかなと思ってございますので,今回の都市計画マスタープランについては,住宅更新という概略的なものというような形で位置づけているんですが,具体的なものは,今後検討していきたいと思ってございます。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) 10年前,平成21年,守谷市の人口が6万弱,5万9,858人,平成31年,ことし4月で6万7,729人,人口は13%,7,821人増えております。しかし,ここでいう15歳から65歳までの生産年齢人口,俗にいう税金を納めてくれるような働き手の人口は,わずか367人しか伸びていません。年齢別人口の構成というのは,この辺をしっかり見ていかなければならないと思います。今回の都市計画プランの中にも,この点は触れられております。財政的に市税が伸び悩んできているのは,松並青葉で生産年齢人口の方々がふえているのにもかかわらず,それ以外の地区で15歳から65歳までの人口がふえていないということを示しております。今後多分,さらに10年,20年した場合に,守谷市がどうなっているのか,財政面含めてお考えがございましたら,お聞かせねがいます。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 守谷市の全体的な構成というか,つくばエクスプレスや常磐自動車道,そういうような交通の利便性に恵まれているというのは変わらなくて,そのために首都圏のベッドタウンとして発展した経緯もございますので,20年後においても基本的な構造は変わらないと思ってございます。しかし,議員おっしゃるとおり,少子高齢化,人口減少という形で,なかなかそういうような,本当に高齢化というものが課題になってくるってのは間違いありません。そのために今回の守谷市マスタープランにおいては,新守谷駅周辺の拡大市街地,複合用途市街地ということで294沿道も含めた形,また,守谷市サービスエリア,スマートインターチェンジ周辺という形で,複合産業拠点という形で位置づけまして,市民の方が市内で職業ができる場を多く創設しまして,そういう意味で,守谷市に住んで,守谷市で働いてというような方が,張りつくってのはおかしいんですけれども,そういうような形で,定住という形でお住まいになられればいいなという形で,先ほども申しましたが,職住近接のまちづくりを目指していくというのが今回のマスタープランの計画でございます。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) やはり,先ほども申し上げましたけれども,10年後,20年後どのようになっているのか。その地区の人口構成,子供が,15歳以下が5.6%弱しかいない地区は将来どのようになるのか。高齢者が5割を超えてきたらどのようになるのか。これについては,最近テレビでもちょっと見たんですけれども,神奈川県の湘南桂台,鎌倉に隣接した横浜の住宅地がございます。そこから引っ越して守谷に来られた方もいるわけなんですけれども,ほとんどみずき野と同時期ぐらいに開発された大きな地区です。20世帯単位で約80班に分かれて,1,600所帯が暮らされている地区なんですけれども,気候的にもいい,高台にあるもんですから。結構のんびりと,ゆったりと生活されているという具合にテレビでは言っておられましたけれども,やはり高齢化の波でいろいろな役が回ってくることで,班を抜けるという方がふえているという話も出ておりました。
私も,1回こっきりの機会で守谷市に住んで,ここでゆっくり暮らしていきたいんですね。のんびりと残りの生活を楽しみたいと思っているわけです。そのためには,やっぱり地域のまちづくりに協力していきたいと,私自身も考えておりまして,協議会等にも入らせていただいております。ベンチの修復やったり,次は側溝の,あるいは清掃をやろうかとか,そういうことを考えて,やることはいっぱいあるなと思っているんです。しかし,間違いなく年はとってきます。そういった方々に安全安心を担保できるような守谷市になっていただきたいと思います。
最後の質問になりますけれども,
立地適正化計画,この
立地適正化計画に入る前に,そのマスタープランの中でも取り上げています,スマートインターチェンジの問題,サービスエリアの。この問題については,この後,長谷川議員が質問されますので,私は特に触れません。しかし,このマスタープランの中の,ほとんど一丁目一番地にスマートインターチェンジが提示されているのが気になります。供平板戸井線は,都市計画から二十数年たってようやく一部の買収交渉が始まった状態です。果たしてこのスマートインターチェンジ,過去にも構想があって,どなたかにお聞きしたら16年前にもあったよと。ところが,何も進んでいないよという話がございます。谷和原インターの次の谷田部インターの中間に,福岡スマートインターチェンジが開設することはもう決定済みで,皆さんご承知のとおりです。さらに,柏と谷和原の間にスマートインターチェンジができるのかどうか,私は疑問に思っております。この立地適正計画,これ,なぜ今,立地適正計画を作成しなくてはいけないのかをお伺いいたします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
先ほど申しましたとおり,少子高齢化,人口減少等々も踏まえて,コンパクトシティーというのが国のほうで掲げられてございます。守谷市も同じように,たしかに人口は減少が少ないにしても,やはりコンパクトシティーというものを目指していくというような形で,この立地適正計画がそのものの計画になってございます。そういう意味で,今回立地適正計画をつくりまして,市民の皆様が一番懸念しております守谷駅周辺の活性化ですね,こちらにつきまして,有効な手段がとれる施策が,
立地適正化計画の都市機能誘導区域としての指定という形になります。また,居住誘導区域ということで,市街化区域のほうの住宅地ということでさせていただいていますが,そちらを公共交通で結ぶというような形で考えてございまして,社会情勢に合わせた形で,守谷市も
立地適正化計画をつくっていくということで,今回の都市計画マスタープランも,この
立地適正化計画をつくることで改定の一つというような形になってございます。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) このコンパクトプラスネットワークのための計画制度という文章,ページがあるんですけれども,そこで,都市機能誘導区域と居住誘導区域という分け方をされております。この都市機能誘導区域,居住誘導区域,ご説明をお願いいたします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
都市機能誘導区域というのは,ある意味,都市の中心をつくるに当たって,行政施設とか,病院とか,福祉施設とか,コンベンション施設とか,学校とか,ショッピングモール,それぞれ,そこで,もう全ての生活が終着すると。全てそこに行けば賄えるというような区域になってございまして,居住誘導区域につきましては,住宅をそこに誘導するというような区域になってございます。守谷市におきましては,先ほども答弁したとおり,市街化区域の今の住宅エリアの居住誘導区域と想定していまして,都市機能誘導区域につきましては守谷駅周辺約500メーターの範囲内,ほぼそういう形で今,想定しているというようなところでございます。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) この居住誘導区域の中に,区域外の居住のゆるやかなコントロールという表現がなされているんですね。これは具体的に,区域外とはどこを指しているのかお答え願います。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 区域外というのは,市街化調整区域等々が当てはまります。あと一部,先ほど答弁誤りがありますが,市街化区域の住宅エリアでも,土砂警戒区域等々は除いてございますので,そういうところを指してございます。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) 都市機能の充実を図る地区,都市機能誘導区域,これ当然,守谷駅周辺が入ってくるわけですけれども,この守谷駅周辺,守谷駅一体型の都市区画整理で市が主導して行ったものでございます。よく市民の方々から,守谷駅前のにぎわい,守谷駅の立ち寄り施設,そういったものがないよねというご意見をいただくことが多いです。単に,守谷駅は通過するだけの駅,立ちどまることがないと,よく表現されます。この守谷駅周辺の駐車場の施設ってのが地図で示されております。ほとんど虫食い状態のような状態で,守谷駅を中心にして駐車場が乱立しております。こういったものを招いたのは,土地区画整理事業での地権者,利権者に対して便宜を図ったために,このように土地が散在し,駐車場が林立するようなことになったのではないかと。この地区を,どうやって都市機能として働かせるためのまちづくりができるのかどうか,この駅前構想についてお伺いいたします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えの前に,地権者に便宜を払ってというのはございません。土地区画整理というのは,換地という手法をとっていますので,そこにあるべき方が,そこにまず換地されるというのが原則です。ただ,協力をいただきまして,守谷駅を活性化したいということで,任意的に募集してそこで協力していただいた方もいて,今のような形態になっているというところですので,区画整理事業で,人の土地を勝手に動かすってのはなかなかできないというのが法的なものでございますので,便宜を図っているってわけではございませんので,そこだけお願いしたいと思います。
守谷駅周辺につきましては,今までは,地権者の方といろいろとお話し合いまして,一体的に皆さんで共同化してつくっていきましょうということで,いろいろと勉強会等々もさせていただきましたが,最終的には今のような状態になっているというような形になってございます。
そもそもの一つの原因としては,市としては,そういうような事業者やそういう集まりで,こういうような利点があるとか,こういうようなデメリットもありますよというようなお話はさせていただきますが,具体的にお金の支援というのは,全くできない状態でございました。今回,都市機能誘導区域に位置づけられた都市施設につきましては,今後,国のほうの補助金等々が該当するような形になりますので,そういうようなお金の,国の補助等々をご紹介しながら,あと,まちのプラン的にこういうものがあったほうがいいよねということで,お互いにお話し合いながら,今,駐車場も絶対に必要でございますので,駐車場を立体的にして確保するってのも,あわせて行わなければなりませんが,そういうような形で今の地権者の方々にご紹介しながら,本当に守谷駅が中心となるように都市施設を誘導していきたいと思ってございます。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) この都市機能誘導区域設定箇所については,非常に今後の守谷市のまちづくりの中のキーになるんではないかと,私自身も思っております。この守谷駅周辺地区1カ所のみが都市機能誘導区域となります。新守谷駅,南守谷駅は該当しないということになりますので,あくまでも,守谷駅1カ所のみが都市機能誘導区域設定となっております。この都市機能誘導区域なんですけれども,守谷駅を中心に,おおむね500メートルの範囲に含まれる市街地整備事業区域内,かつ住居専用系用途地域以外の区域となっております。
私もかつて,少し不動産というか,住宅の仕事をやったことがございます。一般に人間の歩く速度は1分80メートルですから,500メートルというとおおむね6分ぐらいですか,直線距離の話ですけれども,私は大体,ほぼ守谷駅を中心にして1,000メートル,直線距離で1,000メートル,徒歩で,曲がったりしますので,ほぼほぼ15分。歩く距離で1,200メートル区域は,この守谷の駅の立地適正から見て,市場経済,要するに必要な者が必要な土地を買い求める。任せておいても,ほぼほぼ住宅関係は充足するだろうと。しかし,公共施設はどうなのかということなんですね。
今回,マスタープラン等にも区分け6区画か7区画されていますけれども,それは市街化調整区域とは一括してあるんですね,主に板取,姥沢地区だとか。だけど,私は切り口を変えてみて,TXと常総線,ないし294沿いの道路で区分けした四つに分けて,こういう公共施設がどうなのかということも考えてみました。地域の住民の方々は,この四つの区画に分けると,ほぼほぼ,常総線を水海道方面に向かっていって右側半分と左側半分,これでいくと最も多い地区は,左側の,駅から北守谷に向かう方面の半分,TXのこちら側,常総線の左側ということになりますけれども,36.5%。それから,常総線の下側でTXの右側,けやき台とかそういったとこですね,これが大体,ほぼ25%ぐらい。それで,みずき野方面,本町からみずき野にかけてになってくるわけですけれども,ここも29%ぐらいになるんですね。松並青葉地区,今現在,人口から見ると11%ぐらい,ふえても多分十二,三%ぐらい。常総線の右側,TXの左側ですね。一番狭い地区になるんですけれども,一番伸びがある,現在人口が伸びえている地区だと思います。この地区に公共施設が,何があるかと思ったんです。北園の保育所,それから,アワーズもりやぐらいかなと思います。現在1.2ヘクタールの私有地については,まだ正式な建設計画内容が提示されておりませんので,これが公共施設になるのかどうかはわかりませんが,この地区には公共施設が余りないような感じを受けます。
また,2番目の問題でも取り上げたんですけれども,年齢別人口構成の問題で,公共施設にちょっと懸念がございました。それは常総線の上側,松並青葉からみずき野にかけてなんですけれども,この子供たちがどこに小学校通っているのかということなんですね。小学校,現在,黒内小学校,6年から1年生まで。松並青葉の子供たちがふえてきた関係でしょうか,現在1,2年生は5クラスになっています。松並青葉からの流入がふえているということが言えると思います。来年度,2020年度の1年生,松並青葉から90人,6クラスになる予定だと。約187人,190人ぐらいですか,ここも学区ってのは非常に複雑でして,隣接しているひがし野,中央,松並,百合一,三というのが含まれているので,非常に小学校区としては複雑です。松並青葉だけの増加ではないです。しかし,来年の1年生から受け入れが始まると,ほぼ6クラスになると。隣の守谷小学校はどうだろうと思ったんですね。ここもやはり,ひがし野の子供と本町の子供が多くいらっしゃいまして,4クラスから5クラス。一番心配していた郷州小学校,0歳から4歳児で66人しかいないという状態なんですけれども,ここも本町の一部,美園一,二丁目,けやき台一,四丁目の一部,それから,小山その他が入って,現在は何とか2クラスを維持されていると。来年,2020年度,一応今の予定では37人ということで,2クラスとなっていますけれども,私立等の小学校に行かれる子供さんがこの中から何人か出てくると,場合によっては1クラスになる。こういう年齢別の人口によって公共施設が,私挙げたのは,小学校を今取り上げさせていただきましたけれども,片や6クラスの小学校もあれば,片や1クラスの小学校という形で,前回9月の一般質問でも少し触れさせていただきましたけれども,本当に9つの小学校が適切に配置されているかどうか,この点については教育長,どのようにお考えでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 教育長町田 香君。
◎教育長(町田香君) 適切にということでございます。神宮議員のご質問にお答えをいたしたいと思います。格差の問題ではなくて,現状,学校の適正基準というのは,12クラスから始まってってのはそういうことがありますので,厳密にそれにあわせていくと,適正のところから少しずれる学校もありますが,おおむね適正かなというふうに考えています。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) もう質問は,最後の質問に入ってきているんですけれども,この公共施設の適切な配置についてということで,先ほど私,TXの左側,常総線294の右側,松並青葉地区,ここの公共施設について,松丸氏は,適切にここには公共施設が配置されているとお感じでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) 適切という部分が非常に,地区ごとに分けることが,そもそも適切かどうかというところには疑問がありますけれども,私は一時,逆に294常総線の北と南で比べた経緯がございます。それは,やはりみずき野地区,それから北団地が,開発が早かったという点がございますし,当時の開発手法というのは,当然そこに学校があったりということも付随して,開発を進めてきたという経緯がございます。そういう意味からいうと,当時の開発手法の中では,当然学校もつくるということも一つの要素になっておりましたので,そういう観点からすると松並青葉地区は,少なくても小学校という部分は少ない,ないということが現実でございますので,それを多い,少ないという観点からは評価は難しいんだろうというふうに思いますし,ただ,子育て環境にとって,もう少し児童クラブであったり,いろいろな形で今後対応していくことは,考えていかなければいけないだろうというふうには思っております。
○議長(梅木伸治君) 神宮栄二君。
◆3番(神宮栄二君) 公共施設の適切な配置,先ほど市長もお答えされた,単なる人数の問題じゃないと思うんですね。そこに住んでいる人が,どんな人がどんな需要を持っているかということを,業界用語で言うと,きちんとマーケティングして,そういったものに対処した公共施設が配置されているかどうか,それを今回の都市計画マスタープラン,それから
立地適正化計画で検討していただきたいと思っており,この質問をさせていただきました。
いろいろな都市計画のマスタープランの改定について,これ読んでいる中で,私は,このスマートインターチェンジを中心にした一つの施策も別に悪くはないんですが,この地区の周りが浸水想定地域だということを考えると,果たして実現性があるのかどうか,疑問に思います。私個人の考え方です。私個人の考え方だったら,私はTXに大柏駅をつくる案をぜひ出させていただきたい。高架下の開発については,後ほど渡辺大士議員も質問されますので触れませんけれども,この複合地区となっている大柏,それから地区の市役所周辺からのまちづくりを考えたら,大柏駅の,かつて一度案はあったそうなんですけれども,ボツになっていますけれども,TXの新駅,ほぼ守谷駅から2キロ圏,柏の葉から柏たなかまでほぼ2キロ,ほとんど距離的には同距離で,各駅停車でもいいですけれども,大柏周辺にTXの駅ができないか。そうすると,下部の,下のほうにサービスエリアがございます。ここが,上り線が災害時の基地となることが想定されています。さらに左側には,利根左岸の緑地の開発が検討されています。大柏駅がそういった施設につながる一大拠点となり,新たなまちづくりができないかと,かねてから私は,夢のようなことを考えておりました。くだらない案だと一笑に付されるかもしれませんが,ぜひ,検討してみていただければと思い,私の質問を終わりにさせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(梅木伸治君) これで神宮栄二君の一般質問を終わります。
ここで,約10分間の休憩とします。
午前11時17分休憩
──────────────────────
午前11時27分開議
○議長(梅木伸治君) 休憩前に復し会議を再開いたします。
それでは,引き続き一般質問を続行いたします。
次,通告順位13番,長谷川信市君,登壇を願います。
長谷川信市君。
〔9番長谷川信市君登壇〕
◆9番(長谷川信市君) 通告13番,もりや未来会派長谷川信市でございます。改めまして,皆さん,こんにちは。
今回の一般質問を見ますと,実に8名の方が災害防災,そして避難ということで,防災意識がここにきて高まってきたのかなというふうに思います。私は,常にこの防災に関しては,消防ももちろん,もう一般質問で数え切れないほどの防災をやっております。私も議員の皆さんに言いますけれども,常に防災の質問をしてください。これは,なってからでどうするんですかじゃなくて,なる前にその対策を検討していただきたいなと,ここでお願いを申し上げます。
めっきり寒くなりました。インフルエンザも非常に多いということで,きょうのMorinfoのほうでも松ヶ丘小学校,そして,松前台小学校が学級閉鎖という情報も入っております。体にはご自愛いただきたいなというふうに思っております。
災害の質問に入る前に,やっぱり私も,土日を利用して守谷中を歩く機会をいただきました。やはり狭い道路,例えば災害があって,ここに緊急車両が入れない道路等,すごいところがあるんですね。ここ,本当に車入っていけるのかというようなとこに住まいがあるという現状もありますので,それも今後,改善していきたいなというふうに思います。私もこれから,また守谷中歩き回ると,皆さんも歩き回ると思いますので,そこがわかった時点で交通防災課のほうにお話をいただければ,もう,すぐ改善にもつながっていくのかなというふうに思っております。また,こういうお話をしないとお昼前に終わっちゃいますので,申しわけないです。おつき合いください。
早速ですけれども,今回通告させていただきました問題,3点挙げさせていただきました。一つは災害について。そして,二つ目スマートインターチェンジについて,三つ目土地の利活用ということで,これ全て,私の地元大野地区の問題にもかかわっておりますので,歯切れのいい答弁というか,前向きな答弁をお願いしたいなというふうに思っております。
2日目ですか,堤議員が守谷には三つの川があると。きょうは3問目の川であるというお話ありましたけれども,議員の中には五つの川があります。砂川,長谷川,そして五つの川で構成されているということでございます。守谷には利根川,鬼怒川,小貝川と,3本の川,大きな川に挟まれていますけれども,その雨,雨水,豪雨について質問したいと思います。被害状況については,前段でもうご答弁いただいておりますので,答弁は結構でございます。青木議員のほうからも内水,うちみずと皆さん言いがちですけれども,内水についての質問から入りたいと思います。
守谷市において,皆さんご存じのように雨,雨水はどこに流れていくのか,考えたことあるかと思いますけれども,守谷の中にも水門があると思います。水門は,水門並びに排水機場はどこに,どのようにあるのか,また,その管理運営というのはどのように,誰が行っているのかを,まず初めにご質問をいたします。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。
守谷市内には九つの水門,排水機場というのがございまして,まず初めに,経済課の管轄であります,利根川水系の大野第二排水機場となりますけれども,こちらは市と大野土地改良区におきまして,使用賃借契約のほうを結びまして,日常的な維持管理及び運用をしていただいているところでございます。
次に,鬼怒川水系の常総市内守谷町字鬼怒川向井地先の一里塚付近にございます大山新田排水樋管,それと,板戸井字小屋場地先の北守谷公民館付近にあります小屋場排水樋管,そして,利根川水系の大柏の字稲子田地先の,こちら,松が丘六丁目,七丁目自治会館の会館付近にございます稲子田排水樋管は,こちらは上下水道事務所が管轄しておりまして,操作は市職員,または委託契約によりまして,樋管操作員が実施することとなってございます。
また,利根川水系の羽中,五反田,大野川樋管,そして鬼怒川水系の大山下樋管,小貝川水系の赤法花樋管につきましては,交通防災課のほうが轄管しておりまして,それぞれ,市と羽中,五反田,大野川樋管のほうが利根川上流河川事務所と,そして大山下,赤法花樋管が下館河川事務所との事務委託契約によります施設管理となっておりまして,運用に関しましては,市と施設操作員との委託契約によりまして,施設操作員が毎月1回,出水期となる6月から10月につきましては,2回の定期点検のほうを行っているところとなってございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 長谷川信市君。
◆9番(長谷川信市君) ありがとうございます。数多い水門,排水機があるというお話でございました。その水門とか排水機の開閉は,どのようなタイミングで行うのかをお示しください。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。
水門の開閉のタイミング,判断につきましては,まず,先ほど申し上げました経済課所管の大野第二排水機場につきましては,運転,水門の開閉につきましては,大野土地改良区の判断によりまして行ってございます。
次に,上下水道事務所所管管轄の大山新田排水樋管,小屋場排水樋管,稲子田排水樋管につきましては,委託契約を受けました操作員が,管理要領に基づきまして操作を行うこととなりますけれども,台風が接近しまして,緊急の対応が必要な場合につきましては,市の職員の指示のもとに待機や操作のほうを行ってございます。今回の台風19号におきましては,市の職員が直接現場に行きまして,操作のほうを行う場合もあるということでございます。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) そうなんです。デマンド乗合交通というのは,一般の方ではなく,やはり高齢者とか,お体の不自由な方を対象としたものなので,その日その日のスケジュールの中でいろいろなことがあるそうなんです。やはり,これ民間の会社を経営されている社長さんであれば,5万円,6万円のそういった中の経費というのは,普通,必要経費だと思ってすぐ対応すると思うんですが,市長,最後,お考えをお願いします。
○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) 私も実際,携帯電話を使用できない理由が,正直,明確にわからないのと,タクシーに乗るとタクシーの本部っていうか,指令室っていうんですか,そことは当然,無線で連絡を常にとれているんだろうというふうに思いますけれども,デマンドの場合は,直接の連絡手段が文字でないと難しいというのが,何かあるのかどうか。それはちょっと調整会議の中でも出なかったように思いますので,その辺,できない理由というのは,部長のほうからもし答弁できれば,してほしいと思います。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) やっぱり執行部の部長さんというのは,なかなかやりたくてもできない理由というのは,いろいろな意味であると思うんです。こういうときにこそやはり,市長の即決な決断というのが私は,会社でいう社長の役目,この市役所でいったら市長判断というのが,こう。
◎市長(松丸修久君) 休憩してもらっていいですか。暫時休憩して。
○議長(梅木伸治君) 暫時休憩します。
午後1時15分休憩
──────────────────────
午後1時17分開議
○議長(梅木伸治君) 休憩前に復し会議を再開いたします。
それでは,松丸市長からの答弁から始めたいと思います。
市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) その辺の詳細を確認した中で,議員おっしゃるとおりだというふうに思います。緊急事態のときは,やはり携帯電話というのは欠かせない手段だというふうに思いますので,その辺は詳細も詰めさせていただいて,また,契約しているタクシー会社との関係もございますので,そちらとの調整も進めた上で善処していきたいというふうに思います。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) お願いします。さて,本題に入ります。
4月から始まった公共交通網計画ですが,まず最初に,デマンド乗合交通バスについての課題と対策について伺います。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
まず,課題についてお答えさせていただきます。一つ目としまして,利用者数の増加に伴い,予約のお断り件数が増加していることが挙げられます。もう一つが,平日の予約は多いんですけれども,逆に土曜日と祝日については,予約が少ない状況になっています。あと,もう一つが,ドライバーのお昼休みとして,全体的に12時から1時ということで休憩をとらせていただいています。ただ,その時間の運行の要望がかなりあるというところでございます。
それで対策としまして,一つ目に,各社1台ずつの3台から,どうにか1台ふやせないかというのを協議させていただいて,マックス4台で運行したいなということで検討させていただきたいということと,あと,もう一つが,利用時間の均衡を図るため,混雑率の多い商業施設とか医療施設で,この時間帯は混雑していますよということで,掲示板等でお知らせができないかということ。あと,もう一つが,予約件数が少ない,逆に土曜,祝日につきましては,3台から2台へできないかということですね。あと昼休み時間を,やっぱりドライバーさんが一括で休むんじゃなくて,各社ごと11時半からとか,12時半からとかという形で,少なくとも1台は,運行できるような状態にしていければなということで,こういうことで検討を進めること,守谷市地域公共交通活性化協議会にも了承を得ていますので,今後タクシー事業者さんと調整させていただきたいなと思ってございます。
ただ,この活性化協議会のときもお話しましたが,タクシー業界の方は,車は用意できると。ただ,一番ネックなのはドライバーということで,増車はそんなに簡単ではないかなということで考えてございます。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) ありがとうございます。今,部長の答弁にも最後にありました,タクシー業界では,車は用意したとしてもドライバーの人材不足があるということで,そういった答弁でしたが,先日,第2回の守谷市地域交通活性化協議会での,ここに会議録があります。ここで,茨城県のハイヤータクシー協会の役員の方が出席をされ,発言をされていますので,少し読ませていただきたいと思います。
高齢者の割合は現在4人に1人であり,今後3人というように,超高齢化社会が訪れるのは間違いないといわれている。さらに,昨今の高齢者の事故報道からも免許返納がうたわれている中で,高齢者が移動した場合,身内や知人に車に乗せてもらう以外は交通公共機関になる。高齢になればなるほど,目的地までの到達度は好まれる。バス停まで行くのは大変だということ。デマンドの課題の中で,現状は予約が多く,時間的な余裕がないということを聞いて,非常に心配している。無理な状況が続くと事故につながり,取り返しのつかない事故となる場合がある。どう解決していくかというと,増車しかないが,ふやすにもドライバーを雇用する必要があり,人材不足という現状。できる,できないかは別として,案の提案をさせていただく。デマンドに必要な二種免許の取得は取得費用が結構かかるので,これを補助金で出してはどうか。高齢者ドライバーの方も多く,茨城県では平均70歳くらいなので,65歳以上の方がタクシー業界を支えているような形になっている。
少し端折りまして,下のほう,新たなドライバーとして一番考えられるのは,女性ドライバーである。ある一定以上の金額だと,普通のアルバイトをするよりも高い給与であり,使命感というものを加味できれば,デマンドを違う形態にしていただけるのではないか。現状では限界があるので,打開策として提案させていただきたい,というお話をされていました。
そこで,地元の守谷のタクシー業者の方がこう話されていました。以前は,水戸の免許センターで一発試験しかなかった。現在二種免許は教習所で取得でき,教習所での取得がほとんどである。取得金額は約25万円から30万円であるので,補助金という話が出たのではないか。昔は60歳に定年になって,二種免許をとってタクシードライバーをやろうというパターンがあったが,現在は定年が65歳に伸びたことで,疲れたからもういいやということになっているのではないか。また,女性ドライバーの活用は,子供が中学,高校に上がった,または,子育てが終わったお母さんたちを昼間だけ勤務できないかということで考えたことである。デマンドにすれば,午前8時から午後5時までの勤務で昼休憩もある。5時に終われば,帰ってから夕飯の用意もできる時間帯ではないか。利用する高齢者の方も女性が多いので,女性ドライバーは喜ばれるのではないかというお話があったと思います。
少し長く読ませていただきましたが,デマンドに必要な二種免許の補助を出して,女性ドライバーの確保をしてはどうかという案でありますが,執行部としては,どのように今考えているのか,お伺いします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 公共交通活性化協議会の場でもお話ししましたが,この増車をする課題解決策として検討してみたいということで,お話はしました。ただ,補助してドライバーさんになって,少なくとも2年はとかっていう,そういう契約とか,そういうものも考えながら,どちらにしても,タクシー事業者さんと調整した中で検討していきたいと思ってございます。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) 次に,この協議会にて,私は地元タクシー業者の方に,人材確保が担保できれば,車の増車はできるのかという質問をさせていただいたところ,ちょっと今読ませていただきますが,このような意見が述べられましたので,会議録を読ませていただきます。
車両の問題としても,茨城県南地区のタクシー車両は台数規制があり,増車はできない。デマンド用は許可をとっているので,タクシーではできない乗り合いができるし,台数の規制を受けない。
さらに,地元タクシー業者の方に詳しく聞いてみますと,どうも現在デマンド乗合交通バスに使用しているタクシーは,夕方以降はタクシーとして使用しているので,茨城県南地区のタクシーの車両は台数規制がされているので,増車ができないということであります。これはどういうことかと言いますと,このような規制があるので,今,デマンドで借り上げしているタクシーの借り上げ料より,タクシーでの売上のほうがよい状況なので,今あるタクシーの中でのデマンドの増車は,難しいということをおっしゃっているのではないかと思われます。しかし,100%デマンド用車両なら,規制対象外なので増車は大丈夫だというお話でありました。
それでは,質問をさせていただきます。このような状況下でありますと,今回の1台増車をしてもらうのが,地元タクシー業界の方の限界であるのかなと考えられます。今後の発展的な対応を考えると,デマンド車両の貸与も想定していくことも考えられると思いますが,現在の執行部のお考えを伺います。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 今のお話のとおり,デマンド乗合交通でしたらば,タクシーの台数に制限されないので,何台でも増台できるというのは現実でございます。ただ一方,タクシーのほうは少なくしろということで国のほうから指示があって,徐々に減らしていくしかないというような現状でもございます。
今回,デマンド乗合交通とタクシーを併設したのは,8時から5時までがデマンド乗合交通で,その他の時間はタクシーとしての利用がかなりあるというのも現実でございまして,そういう面から,今,デマンド乗合交通というものを限定しないで,タクシー車両を利用してやられているということだと思います。これは,ひとえに人材不足からきている一つであると思います。また,そういう意味で,単独で増車というか,乗合交通を,タクシーを貸与というか,そういうもので,乗合交通だけに使ってもらうというのは一つの方法であると思うんですが,現実的に,今それで対応ができる人材もいないので,ちょっと今,検討はしていないというようなことですが,遠い将来はちょっとわかりませんので,もう少し事業者さんとお話を聞いて,現実,そういう対応をすれば可能なのか,やっぱり人材不足が一番大きいのかというものを,もう少し検証させていただきたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) 本当に守谷市というところの地域性が,ちょっとほかのタクシー業界の中でもちょっと違うところがすごくネックなのかな,それは先ほど部長がおっしゃいましたように,世の中では,タクシー業界の中ではタクシーを減らせ。だけど,守谷市内の中ではタクシーの水揚げ,売上がいいわけだから,デマンドのほうにはちょっと出したくない。こういった状況の中で,どう増車させていくのか。それがままならない。しいては人材不足という問題もある。これを今後どう解決していくかというのは,なかなか難しいとこではあると思いますが,やはり待ったなしのところですので,今ひとつ,もうひとつお知恵を振り絞っていただきたいと思います。
それでは,次の質問に移ります。モコバスについてです。
まず,モコバスの課題と対応について伺います。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
モコバスについての課題について,まずお答えさせていただきます。これは要望も含めた形の課題という形でご返事させていただきます。
まず一つ目,いこいの郷や乙子高野の路線が廃止され,不便だという声が聞こえております。要望が出ているということですね。もう一つ目,大井沢小学校の児童の下校時間が合わない。これ,6時間授業に合わせているということですね。あと,もう一つ,大野地区ルートは午後便で,目的地まで,午後便でってことは午前と午後便のルートが違いますので,午後便で目的地までの時間がかかりすぎる。もう一つが,みずき野地区は路線バスと重複する路線となっている。もう一つが,松並青葉地区から通勤時間に間に合わないので,もう少し早めてほしいということ。車両の老朽化のため,維持管理が難しいという,この課題があります。
対策としましては,全体的なルートの見直し,常便の検討,あとは朝晩の運行時間を拡大するための運転手の増員の要望,あとは,みずき野地区のルートの一部をモコバスをなくして,路線バスで代用してもらって,その他の地区,乙子とか,高野,松並青葉等々への拡大提供,あとは松並青葉地区の運行時間の調整,国庫補助金を活用した車両の更新ということで,こちらは来年度予定をしてございます。等で検討を進めることで,これもやはり活性化協議会の了承をされていますので,今後,関東鉄道株式会社さんと交渉を進めていきたいと考えております。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) これも,先日の第2回守谷市地域交通活性化協議会でのバス業者さんの方,関鉄さんからもお話がありました。バスにおいても,ドライバーの人材不足の課題があるという話をされていました。そういった中で,先ほど部長のほうから,これからも交渉を続けていくということですが,現状,私はこの交渉の余地は期待できないのかなと思われます。逆にいえば,何か今後の交渉に優位というか,何か秘策があるのか,もし,あれば教えていただきたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 残念ながら,今のところ秘策という秘策はございません。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) 手詰まりですね。ちょっと先に進まないので,次の質問に移らせていただきます。
最後に,将来的な展望について伺います。私はデマンド乗合交通バスについては,これだけ予想以上の利用者がいるということは大成功であると思います。しかし,今問題になっていることは,利用者の需要に対して,受け入れ供給が不足していることが問題になっております。そして,この問題により,モコバスを元に戻したらよいのではないかという意見も聞こえてきています。
私は,この新しい公共交通網計画を策定するときに,モコバスの利用率の悪いルートを見直し,モコバスを1度スリム化にし,その補完的な対応として,デマンド乗合交通バスを取り入れるというお話を伺ったつもりでありました。ということは,デマンド乗合交通バスのサービスが行き届かないから,モコバスを元に戻すという考えは,少し筋が違うのではないかと思います。
では,どうすればよいのかと考えると,モコバスを廃止した地区の人のためにも,また,これから新しく利用を始めたいと思う人のためにも,費用がかかっても,デマンド乗合交通の事業を始めた責務を全うする責任が,まずはあるのではないかと私は考えます。また,モコバスや乗り合いバスも,これから守谷市の公共交通を考えていくには,高齢者だけの交通手段だけではないと思います。
先日,議会報告会に若いパパが参加してくれました。北守谷にお住いの方で,ことし3月に第1子が生まれ,これからずっと守谷で子育てをしていくそうであります。彼が話すには,都内にバスと鉄道で通勤する会社員にとっては,通勤ルート上に必要な施設,店舗がなく,子供の送り迎えや帰宅途中の買い物などを考えると,守谷駅までは,バス通勤より車通勤のほうが便利という実態と思われます。さらに,守谷市は駅から徒歩圏内の人にはとても住みやすいまちである。我々のようなバス利用者にとっては不便を要す。いっそのこと,隣のみらい平から徒歩圏内に家を買ったほうがよかったかもしれないとも話されていました。
これからの守谷市の課題の一つに,高齢化率の抑制と,生産年齢人口の確保という課題があります。若い世代に住んでもらうことは,これからの守谷市の財政を支える上でも重要なことであります。つまり私は,守谷駅周辺以外にも,若い世代が守谷に移り住んでもらえるための公共交通手段の強化というものも,これから考えていかなければならないのではないかと思います。
それでは,市長に伺いますが,市長は今年度から新しい公共交通を始めました。課題はあると思いますが,需要が供給を上回るという,ある種嬉しい事態ではありますが,公共交通で,市民から言うとこれは不便に当たると思われます。市長の課題解決に向けた考えと,守谷駅周辺以外にも若い世代が守谷に移り住んでもらえるための公共交通手段の強化ということについて,どのような考えをお持ちなのか,お尋ねしたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) お答えさせていただきます。
これはもちろん,今,全国的に一極集中ということで,東京に人が集中をしてくる。その恩恵にあずかっているというのが今,守谷の現状なんだろうというふうに思います。ですから,今,渡辺秀一議員がおっしゃったように,基本は守谷駅だというふうな考えになると,どうしても,公共交通は欠かすことができないというのが現実なんだろうというふうに思います。ただ,まち全体でその魅力というのをどう築いていくかというのは,もちろん,都内に通勤をすることだけの利便性ではなくて,総合的に住みやすさとか,例えば今,私の中で進めているように子育て王国もりや,子育て環境はとにかく日本一にしようとか,そういう部分もかなり影響があるんだろうというふうに思いますし,また,一方で,先ほど都市整備部長のほうから答弁がありましたように,新守谷駅周辺の開発によって,区画整理事業によって,事業者等の誘致が決まれば,やはり職住接近ということも,そこで可能になるのかなというふうに思いますし,さまざまな施策をとりながら,市全体を底上げをしていく。住みやすさの環境というのを,それぞれの地区によって課題を見出していくというのが,今私の中で進めているまちづくり協議会というのは,まさしく地区ごとの課題があるんだろうというふうに思いますし,その地区ごとの課題を浮き彫りにして,行政と行政サービスを,その地区にあった行政サービスを提供していくというような形ができればいいのかなというふうに思っています。
また,通勤ということに関して,今現実と将来像という部分を考えたときに,自動運転がそんなに遠い未来のことなのかというふうに私が思うと,私はもう,今の携帯電話がこんなになるかっていう,30年前は,35年ぐらい前ですか,30,私が30ぐらいから,三十五,六年前は,まだ自動車電話に,自動車からの無線発信の電話で,まさか,この20年足らずで携帯電話が1人1台近く普及をしてくるということは,想像もできなかったというふうに私の中では思っておりますが,それと同様に,やはり自動運転であったりということが,そんなに遠くない未来に,実際に現実のものになってくるんだろうというふうに思います。そうすることによって,今までの交通の体系も,それから移動手段としての自動車のあり方も,全ての価値観がやっぱり違ってくるんだろうというふうに思います。そのときにどうあるかということも視野に入れながら,我々行政はやはり10年先を見据えた中で,どうするべきかということを考えていかなきゃいけないというのも1点あるんだろうと思います。
それと,今現実で,今どう対応するんだということにおいては,先ほど渡辺秀一議員がおっしゃったように,女性のドライバーの対応,まして8時から5時までという,ある意味では,仕事が近くでできて,子育てもできるという時間帯であれば,そういう女性を発掘をしていくということも必要だろうというふうに思いますし,それは私,まだ庁内で全部の精査はしていないんですが,先ほど部長の答弁にありましたように,研究はしていかなきゃいけないということの中において,私的には,やはり事業者さんに逆にそういう補助金を出して,こちらで個人と補助金の,個人に対する補助金のやり取りというのは非常に難しいだろうと思いますので,事業者さんにその分の補助金を出して,そういう方を採用していただくとか,そういう方を育てていっていただくということのほうがいいのかなというふうに思っておりますので,その辺も踏まえて,これからのモコバス,デマンド乗合交通の部分は検証していきたいというふうに思いますが,やはり空気を運ぶという不効率なことには,私自身は戻すことは考えておりませんので,私の中でやはりモコバスというのは,議会の事業評価の中でもありましたように,9,000万円を使って空気を運んでいるのかというご批判に対しては真摯に受け止めて,私自身は,白紙の段階から今回のデマンドとモコバスの交通体系を考えたということがございますので,効率性ということからすると,今のある2台をふやすということは,考えにくいんだというふうに思っております。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) ありがとうございます。
答弁が長いと,何を言っているのか途中わかんなくなっちゃうんですけれども,非常に,大丈夫です。
最後に,市長に,これからの公共交通の展望とあり方について伺います。
今後の展望といたしまして,やるか,やらないかは別として,先々を考え,市が株主となった民間会社を設立し,公共交通を運営してはどうかという勉強会もしてみてはどうかと思いますが,市長はどのようにその点はお考えになるのか,お尋ねします。
○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) 官民連携というのは,考える必要があるんだろうというふうに思いますが,やはり公共が入る民間会社というのは,基本的には私は,第3セクターというのは,今までの失敗が非常に多いということからすると,難しいんだろうというふうに思います。ただ,その官民の連携という部分においては当然,官と民のそれぞれの持ち場があって,きちっと役割分担ができて,両方が相まってプラスアルファになるというようなことが明確に見えるようなことであれば,それもあるのかなというふうに思いますけれども,まだ,検証も,研究もしておりませんので,結論めいたものは申し上げられません。
○議長(梅木伸治君) 渡辺秀一君。
◆8番(渡辺秀一君) ありがとうございます。これからも市民がずっと住み続けたいまち,守谷であるためには,公共交通のこれからのあり方が重要視されてきます。私たち議会でも,さんざん各地に公共交通について視察をした中でも,これを導入したら正解だという答えはありませんでした。その中での市長が決断をし始めた,新しい公共交通網計画であります。今後も明確な答えがないような,茨の道のりだとは思いますが,これも市民のためだと思い,これからもいろいろなカスタマイズをしながら,すばらしい公共交通網政策を策定していただくことをお願い申し上げまして,私の一般質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
○議長(梅木伸治君) これで,渡辺秀一君の一般質問を終わります。
次,通告順位15番,高梨 隆君,登壇を願います。
質問に先立ちまして,途中,休憩の時間が入るかもしれませんので,ご理解いただければと思います。
高梨 隆君。
〔7番高梨 隆君登壇〕
◆7番(高梨隆君) 通告順番15番,もりや新風会の高梨 隆でございます。きょうは二つの点で質問する予定でした。一つは,図書館の運営について。それから,二つ目は,この前の台風15号などの被害対応について。大きく分けて,この2点について質問いたします。
最初に,図書館の運営についてですけれども,一般質問の2日目に堤議員が,直営に戻った図書館現状と課題についてでほとんどは質問しておりますので,内容が重複しない点だけ,私の場合には,学校図書館の運営と改善と効果はという,こちらのほうを中心にして進めたいと思います。
それでは最初の,図書館の運営について。市の直営に戻してからの現状なんですが,いろいろ,これまで指定管理者制を導入したり,そのとき私,審議会である協議会の議員からのメンバーの一員として,守谷の市立図書館に指定管理者制度導入にかかわった者の1人として言えば,私は,最後には反対の立場で議決に加わりました。それが3年間の,非常に市もいい勉強をしたと思いますよね。ただ,これは,私とこの前の堤議員の見解は同じです。回り道はしても,いろいろ指定管理者導入に対して,例えば開館時間が多くなったとか,それから,いろいろな新たな,民間でしかできないサービスなんかも加わり,非常に回り道したけれども,よい結果であると思います。
その当時のことはいろいろありましたけれども,過去のことを言ってもしょうがないので,ことし4月からまた市の直営に変更されましたが,直営に戻す理由の一つとして,図書館協議会の答申では,図書館は学校との密接な連携や協力が必要だが,教育機関や生涯学習の拠点としての取り決めが弱いと批判がありました。それが,市の直営に戻す大きな理由になりました。また,松丸市長が3月の施政方針の中でも,子育て王国もりやの実現に向けた四つの学校教育プランというのをスタートさせました。その四つ目の項目で,市長はこのように述べております。中央図書館との連携による学校図書館の充実であります。これは,学校教育改革プランの四つ目の柱の4番目の柱なんですけれども,中央図書館と学校図書館との連携を深め,児童生徒にとって魅力的な学校図書館づくりを進めてまいりますと,直営に戻った図書館についてその抱負,また,改革を述べております。
そこで,一つここで質問をいたします。堤議員が質問しなかった,この2点について質問いたします。
1点目は,これは学校図書館ばかりじゃないんですが,選書,つまり,市民サービスとして本を市民に読んでもらうために,どのような本を選ぶかという,この選書について,基本的な選書のマニュアルも含めてお答えください。
○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。
◎教育部長(宇田野信彦君) 選書についてということでお答えいたします。
選書につきましては,守谷市立図書館資料収集規定というような規定がございます。この第2条で基本方針といたしまして,公立図書館の役割,利用者の要求及び社会的な動向を十分配慮して,広く市民の文化,教養,調査,研究,趣味,娯楽等に資する資料を収集するものというような方針を定めまして,選書をさせていただいているというような状況でございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) そういうようなルールというか,マニュアルがあって,それに従って選書をしているということです。今の中央図書館は非常に来館者も多くて,蔵書数も多いわけですけれども,守谷の図書館来館者の中には,こういう本を買ってほしいという購入希望図書という,そういうのを持って来館する市民も非常に多いと思います。そういうふうな購入希望図書というのが,申し出があったら,その扱い方についてはどのようにしているかをお答えください。
○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。
◎教育部長(宇田野信彦君) 購入の希望図書,利用者の皆様からいただくわけですけれども,いわゆるリクエスト資料というように呼んでいるんですが,こちらにつきましては,先ほどご紹介しました収集規定の第2条にあります,利用者の要求という部分がございます。それから,第6条には館長の責務といたしまして,市民の要求にできる限り応えるように努めなければならないということもございます。そういったことがあるからだけではないんですけれども,基本的には,購入の希望をいただいた資料というのは,選書の一部として選ばせていただいて,その上でできる限り,可能な限り購入をさせていただいているような状況でございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) 熱心な図書館来館者には,こういう本も買ってほしいというのは,当然出てくる要求であります。それも一つの市民サービスとして捉えて,考えていただくようお願いいたします。
先に進みまして,それでは,この中央図書館のことは済みましたので,学校図書館についてお尋ねをいたします。
結局,この直営に戻した大きな理由が,指定管理者では学校図書館の運営がうまくいかないんだと,そういうふうな理由がありました。ことし4月から市の直営に戻ったわけです。その後,学校図書館との連携はどのように変わったのかを,今までと違ってどのように変わったのかを連携の仕組み,貸出システムの改善,人員配置と役割,学校司書の勤務形態,採用方法などについて,ちょっと項目は多いんですが,簡潔にお答え願います。
○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。
◎教育部長(宇田野信彦君) 学校図書館の現状です。ご質問にありましたように,改善点,効果というようなところなんですけれども,まず,数字的なもので申し上げますと,4月から10月の学校図書館全体での貸し出し数がございます。全校合計で,昨年度8万7,843冊,こちらが今年度10月までで9万7,673冊,同じ期間で比較いたしますと,昨年より11%ほど貸し出し数が増加しているというような状況が,まず,一つございます。
それから,実際に統括学校司書という役割,こちらを設けまして,学校司書の実務を支援するという形で運営させていただいております。学校図書館担当司書職員というものも中央図書館に置きまして,先ほど申し上げました統括学校司書とともに,学校の図書館をサポートしているというような状況でございます。学校図書館担当司書職員というのは,これは通常の職員,それから統括学校司書というのは,臨時職員としてお願いしている方で配置してございます。今,各学校に学校司書という形で配置させていただいている司書の方がいらっしゃいますので,そういった方の,先ほど申し上げましたように指導といいますか,連携するというような形で運営させていただいております。
例えば,学校の図書館でトラブル,システム的なトラブルですね,先ほど貸し出しシステムというお話もありましたけれども,そういったトラブルに対しても,現場に赴いて対応するというような形で,サポートをさせていただいております。
そのほか,日常的な運用上のご相談,それから,その他学校に関する,図書館に関するご相談をいただいて,そういった,通常,学校司書さんが安心して業務に当たれるような環境を整えるということで進めているところです。実際にそれ以外に,先ほどの貸し出し数にも関係してくるんですけれども,各学校間と中央図書館との相互利用というのがございます。そういったところでは,これを数字で申し上げますと,平成30年の実績では182回の相互利用。令和元年度,今年度ですね,今年度では124回の相互利用。これは学校間と,それから,学校対中央図書館両方を含むものです。このうち学校対中央図書館の数になりますと平成30年度84件,今年度79件,若干微減ではございますけれども,これにつきましては,学校図書館の蔵書に関しまして,資料購入費等も予算を増加させていただきまして,図書のほうの充実させているということも受けて,中央図書館からの貸し出しも若干減っているのかなというような状況ではございます。その他,学校司書との研修等も実施いたしまして,先ほどお話がありました学校教育改革プランのプラン4番ですね,中央図書館との連携による学校図書館の充実というようなことでの研修,そういったものも実施して,支援というものをさせていただいているというような状況でございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) 今,いろいろな改善点,または前からあったものもありますけれども,大分運用内容というか,運営のシステムが,非常に連携がうまくいったと考えて,貸し出し数が,この数字だけで見れば1万冊の増加,また,その相互利用も非常に行われている。最後に今,答弁がありましたように,市の,資料,この学校図書館の予算もふえているという,そういうふうな,当然これは活発になれば,利用が非常に多くなれば,やはりこの資料も増加するのは当たり前ですから,それに対応して,市も予算を惜しまないで増加させている。この点は非常に評価したいと思います。学校図書館利用状況を,中央図書館の貸し出し数なんかも今答えていただきました。非常にうまくいっていると思います。
次に,このうまくいっている理由という,難しい言葉で言えば,学校図書館業務統括職員という,先ほども出てきましたけれども,図書館職員さんはコーディネーターといっておりますけれども,この人の役割をご説明ください。
○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。
◎教育部長(宇田野信彦君) 学校のほうの統括学校司書という形で,ちょっと先ほど,一部お答えしてしまった部分あるんですけれども,学校司書の実務支援ということがまず,あります。それから,中央図書館に配置しております,学校図書館担当司書職員の補助というものをお願いしています。特に学校司書の業務指導を現場で行うというのが一番大きな業務といいますか,仕事でございまして,先ほど申し上げましたトラブル発生などにも対応していただいているというような状況でございます。
以上でございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) この前,この一般質問のため,私は市内の小学校2校と中学校1校の学校図書館を訪問してまいりました。非常に学校司書の方が,コーディネーター,ちょうど中央図書館の連絡員,またはいろいろな本の困難を解決する,相談する相手ができ,非常によかったと好評でした。
次に,四つ目の質問なんですけれども,この学校教育プランの中にもいろいろ,3年計画ですかね,ちょうど今年,令和2年,令和3年までの計画の表が載っております。その中で私,一つだけ心配ではないんですけれども,具体的な学校教育改革プランの,学校図書館の具体的な目標が五つあります。つまり,学校図書館を利用して,その利用を活発にし,子供たちの,児童生徒の,いわゆる総合的な人間力を上げようという,そういうふうな目的のために,五つの具体的な項目を設定しております。
一つ目,学校長のリーダーシップによる学校図書館の運営,学校図書館ガイドラインの策定,三つ目,学校図書館年間指導計画の作成,学校図書館を活用した授業づくり,最後に,学校図書館環境整備として蔵書の充実,それから,居心地のよい学校図書館の,そういうふうな環境づくり。この五つを挙げております。それに沿って考えると,この学校図書館の授業への利用というか,それが欠かせないと思っております。私が市内の小学校を訪問したときには,ちょうど学校図書館内で授業が行われておりました。学校司書の方が1クラスの,3年生でしたかね,その児童の前でいろいろ,例えば図書館の利用の仕方とか,いろいろな調べの,図書館の仕組みとか,そんなことをいろいろ説明している最中でした。
そこで,質問いたします。実際,市内小中学校の先生方が学校図書館を活用するということについて,共通の理解をし,活用を実践されているかの現状をお答えください。
○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。
◎教育部長(宇田野信彦君) 現状についてお答えいたします。
今年度の当初なんですけれども,資料室の担当資料主事,それから中央図書館の学校図書館担当司書職員,それから統括学校司書,この3名で全小中学校を訪問させていただいております。その中で,プラン4,中央図書館との連携による学校図書館の充実のための研修というものを,教職員の方に対して実施しております。そういった内容をご理解いただいていると考えておりますのは,実際に,もともと実施しております調べ学習というものが,ご存じかと思うんですけれども,あります。それ以外にも,ただいま質問でご紹介いただきましたような,学校司書が支援ティーチャーといいますか,実際に授業に入っていただいて行っている授業,これは小学校,あるいは中学校においても実際に実施されております。それ以外にも,ビブリオバトルというような,知的書評合戦というんだそうですけれども,本の紹介コミュニケーションゲーム,こういったものを実際に中学校においても授業として行っているというような状況でございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) 非常に今のところ,まだ1年たちませんけれども,非常にうまくスタートしたなと私は考えております。小学校2校と中学校1校の学校訪問や学校図書館に訪問して,いろいろ私も考えていました。今後の学校図書館の課題は,私は二つあると思います。
これは学校図書館の機能に関わることですが,まず,資料の充実。本がなければ学校図書館は成り立たないんですけれども,簡単に言えば読みたい本,読みたくなるような本がたくさんあるということです。私ちょうど58歳のときに,ある私立高等学校の図書館長というのを2年間やりました。ちょうどそのころの生徒は,いわゆる高校生は非常にやることが多いし,本はほとんど読まなくて,買っても,真っ白い状態で置かれていることが結構ありました。いろいろ自分も読ませようと思って,いろいろな工夫をするんですけれども,あるときに,ある母親が私のとこに来てこう言いました。あのう,本を,先生方が読まなくて無理やり,無理やり読ませたつもりはないんだけれども,読まないんですけれどもという話は,学校図書館には読みたい本がないんですよ,だから子供たちが読みたい本を買ってくださいよ。そこで私,はっと気がついたんですけれども,県立高校,私立高校の学校図書館いろいろあるんですけれども,司書さんの中にも非常に熱心な方と,本が,高校生がちょっと悪いやつがいて,無断で本を,早く言えば持っていっちゃう。そうすると,その司書の方は怒って,掲示を出すんです。何という本が盗まれました。だから,学校図書館は1カ月休館にします。その間,その本が戻らないとこの図書館は開けません。司書さんはその司書室にこもって1カ月間読書をしているなんていう,そういうふうな学校,今では恐らくないと思いますけれども,そういう実態があったことから,やはり学校図書館には,
最低限図書館としてそろえていなければならない本はもちろんですが,児童生徒が読みたくなるような本をそろえることが重要だと思います。そのためには予算もかかります。児童生徒に読ませたい本,児童生徒が読みたい本を選ぶのも学校司書の重要な仕事でございます。ここで学校司書の活躍する,また必要とされる理由があると,私は考えております。
この前の訪問のときに,ある小学校の本と一緒という,これは学校司書さんが一月に1回出している新聞です。その中の一番下に新しく入った本「ほしをひろった?ムーミントロール」「ゆうれいがこわいの?ムーミントロール」「ぼうけんにいこうよ、ムーミントロール」「かがみの孤城」「かいけつゾロリうちゅう大さくせん」「こども菜根譚」「こども孫子の兵法」「こども君主論」「こども自助論」「こどもブッダのことば」「こども武士道」「そうだったのか!四字熟語」「それがあったか!故事成語」「それも知りたい!慣用句」「わけあって絶滅しました。」「続 わけあって絶滅しました。」「天気の子」「5分後に意外な結末exエメラルドに輝く風景」「日本地理データ年鑑2018」「日本地理データ年鑑2019」「朝日ジュニア学習年鑑2019」「プログラミング絵本(全4巻)」「窓をひろげて考えよう 体験!メディアリテラシー」新しい本,全部26冊,11月に入っておりました。この本を何で選んだんですかと言うと,こういうふうに答えが返ってきました。この11月の新しい本は,夏休み中に先生たちが一生懸命読んで選んでくださった本が中心になっています。多いので,タイトルだけ紹介しますという記事があります。
これをもって,今後ますます市内の学校図書館が活性化し,賢い子供が育つんだなという自信を少しは持ちました。ただ,心配しているのは,これは中学校なんですけれども,本の活用が非常に悪いとは言いませんけれども,子供たちが忙しすぎて,本を読む暇ないそうです。中には,運動が嫌いな子とかはやっぱり読んでいるんですけれども,そういうような中では今,働き方改革で学校の先生が注目されているようです。普段の超過勤務をある程度容認して,夏休みにまとめて休みをとってもらうということが言われ始めていますが,先生方が忙しすぎる。だから,子供に本を勧める時間もない。学校図書館に行って,子供と本を勧める時間もとれない。そういう事情が多分あるんじゃないかなと思っております。学校図書館も,結局人の問題って非常に大きいと思います。児童生徒との日常のかかわりの中で,授業で本を勧める一言,アドバイスが本を読むきっかけを与えていただければ,あとは自分で,子供はもう砂に水が染み込むようにいろいろな本を読んで,知識を吸収していくと思います。学校図書館がますます活性化できると私は考えています。
最後になりましたけれども,学校教育プランによれば,来年度,インターネットによる中央図書館での個人貸出対象を小学生に拡大するというふうに書いてあります。本当,小学生も一人前に自分の図書カードを持って,借りられるってことなんでしょうね。二つ目,学校図書館に児童生徒用の検察端末機の設置が計画されています。そして,令和3年度,今から約2年後には学校図書館が,読書センター,本を読むとこ,それから学習センター,いろいろなものを調べものをして,いわゆる学習をするところ,そして3番目に,情報センターとしての機能を充足した,守谷型学校図書館モデルの完成を目指していると書かれております。これからの図書館は,図書館の役割機能が多方面にわたることが期待されております。こういうことを含めて,今後の守谷の図書館の目指すものをお答えください。
○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。
◎教育部長(宇田野信彦君) 図書館の目指すものということでのお答えなんですけれども,なかなか一言で申し上げるのは難しいんですが,市立図書館におきましても運営基本方針というものを定めてございます。これに基づくというのが,まず基本になってまいります。その方針の中で三つの柱といたしまして,市民の求める図書や情報の収集,提供,保存。二つ目として,未来を担う子供たちの読書活動の推進と学習活動の支援。三つ目といたしまして,市民との共同により,市民が集い,学び,活躍できる場の整備というようなことを掲げてございます。公共の図書館として,子供からお年寄りまでそれぞれの世代の方々に向けた,さまざまなサービスというものを提供することを念頭に,今後も時代の変化に柔軟に対応しながら,教育と文化の発展に寄与する,生涯学習の拠点としての図書館運営というものに努めてまいりたいと考えてございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) 最後に,質問回数が
制限がなくなったということで,自分も考えてきたんですが,そこまで通告しなかったんで,一つだけ提案をさせていただきます。
実は,下関市が始めた読書通帳ってのがあるんですよね。例えば,図書館で本を借りると,通帳というと銀行の通帳を思い出しますけれども,あの通帳と同じです。貸し出した日が印字されるんです。本の名前が。あるとこではその本の値段まで,その通帳に記録されるシステムがあります。この読書通帳ってのが,最近読書離れの深刻化が嘆かれる昨今の今,非常にこの読書通帳を導入した図書館では,利用者が全国的にふえているといいます。大人はともかく,子供はこの読書通帳を持たされると,非常に本に対する興味もわき,一つ一つ読書欄に,通帳に読んだ本が記録されていくことだけで非常に満足を感じるそうです。仕組みはいたって簡単ですから,図書館に行って本を借りると,その書籍情報が読書通帳機という専用端末に転送されて,アナログの通帳になって,自分が所持できるそうです。もし,そんなに経費はかからないみたいですから,こういう読書通帳の導入も,子供たちの将来にとっては非常に有用かと思って,提案します。
以上で,学校図書館についての質問は終わります。
○議長(梅木伸治君) ただいま,高梨 隆君の一般質問中でございますが,ここで約10分間を休憩いたします。
午後2時18分休憩
──────────────────────
午後2時28分開議
○議長(梅木伸治君) 休憩前に復し会議を再開いたします。
それでは,引き続き高梨 隆君の一般質問を続行いたします。
高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) 二つ目の質問に移ります。台風19号などの災害対応についてお伺いいたします。
9月の台風15号,9月の議会でも,自分の,何か氏子総代をやっている神社の大鳥居が倒れていまだに復旧しておりません。また,10月には台風19号と大きな台風が日本列島を襲い,大きな被害が出ました。中でも,台風19号が通過したその翌日,10月13日でした。私の誕生日でもあったんですが,よく覚えているんですけれども,13日は未明から利根川,鬼怒川が増水を始め,特に利根川の増水により,大木流作の遊水地には,あっという間に越流堤から水が入ってきました。一方,鬼怒川の増水も非常に早く,私も4カ所ぐらいあそこに行ってみたんですが,行く先々には広域の消防署,それから消防団の方,それから市の職員さんがいろいろ対応しておりました。土のうを積んだり,車両の通行どめなどのために,いろいろ忙しく対応しておりました。結局は浸水までいかなかったんですけれども,後でわかったことなんですが,これまでは浸水したことがなかった酪農団地付近の市道,それから,一部の牛舎に浸水するという被害が出ました。私が行った先々では,4年前の常総市の大水害のときよりも各地で水位が上がっているように見えました。
現在,鬼怒川の左岸,上流から見て川は,上流から見て,下流を見て左岸ですから,というふうに見るんだそうですけれども,3カ所,正確には4カ所なんですかね,ちょっとわかんないんですけれども,国交省の工事が今急ピッチで行われております。特にショックを受けたのは,川の一里塚の堤防工事中の現場に行ったときに,今工事をしている,今石垣を積んでいるんですよね,川の一里塚の先のとこ,上流に向けて。その石垣が完全に水ん中にもぐっちゃっていた。みんなでそれを見ていて,ああ,ここももぐっちゃったんでは,一体何のための工事やってんのかなという,そういうふうな感想が非常に,現場で見ていた人の感じが強かったんです。実際は,何かそれよりもかなり高く石垣は積むらしいんですけれども,それから,これも一般質問で,これは市長の答弁にあったんですかね,大山新田の1軒の家は車庫まで来ちゃって,ちょうど母屋のほうは二,三段,階段の上にあったから,何とか浸水はまぬがれました。そのほか,多くの見物人がいました。松前台の小屋場の水門ですか,それから東板戸井は,これから3軒が立ち退いて,そこに大きな堤防をつくるそうですけれども,このそば屋さん,竹やぶってそば屋さん。それから,そういうふうに川の増水によって,非常に多くの市民が見て,いろいろな感想を述べて不安がっておる。
そこで,質問いたします。大山新田,それから川の一里塚付近,それから小屋場の水門,竹やぶ付近,それから大木,今堤防をつくっていますけれども,この地点は現在改修中ではありますが,この工事の進捗状況と,どのような工事予定で完成と言えるのかを質問いたします。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部次長飯塚俊雄君。
◎
都市整備部次長(飯塚俊雄君) お答えします。
ご質問の箇所は,現在令和元年度の完了を目指して,鬼怒川緊急対策プロジェクトにより実施しております。場所でございますけれども,つくばみらい市のふたば文化幼稚園から一里塚までの区間が,令和2年3月の工期で築堤工事を実施中で,今後,天端の上に1.5メートルのL型擁壁を設置し,天端舗装工事が残っている状態でございます。また,大山新田,大山樋管,それから松前台,小屋場樋管,それから板戸井の地区が,まとめて令和2年2月末の工期で発注されております。工事の内容は,堤防のかさ上げになってございます。その三つのうち,現在,板戸井地区ですね,ここが準備工に,板戸井地区以外が準備工の段階でございます。
また,滝下橋から下流につきましては,利根川上流河川事務所の工区になりまして,竹やぶさんのところですね,そちらについては,移設が伴いますということで,現在移転対象者の方が建築確認をしているという状況でございます。それからもう一つ,下流側の浅川コンクリートさんの近くのところが現在築堤中,工事中ということになってございますけれども,全て守谷市内で,緊急プロジェクトで6カ所ございますけれども,5年間の期限でございますので,令和2年度の完成を目指しているということでございます。
以上でございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) もうすぐ完成するということで,そこが完成すれば,今までよりは大分安心できるかと思います。特に鬼怒川に面している,私もその一人なんですが,鬼怒川に面している住民は,鬼怒川が増水するたびに不安が現実となり,いろいろ心配すること,きりがありません。西板戸井の崖の下,西板戸井のほうは,滝下橋の上流の住民の皆さんは,庭の先が崖になってんですよね。その崖が,増水のたびに崖がどんどんどんどん侵食されて,崩れていくと不安がっております。少しでも安心するように,何とかその,国交省の仕事ですけれども,国交省はただ黙々と仕事を続けておりますが,国交省の工事内容を住民に説明するとか,周知するということは,私聞いた範囲では,今まで鬼怒川緊急プロジェクトの1回のみで,それ以後は全然ありませんけれども,住民への説明は必要と思いますが,いかがでしょうか。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部次長飯塚俊雄君。
◎
都市整備部次長(飯塚俊雄君) お答えします。
住民に対しての工事の周知方法でございますけれども,まず,経緯についてご説明いたします。
まず初めに,緊急対策プロジェクトがスタートするということで,平成28年3月に,下館河川事務所,それから利根川上流河川事務所,それから茨城県の合同で,鬼怒川緊急対策プロジェクトの説明会が北守谷公民館で開催されました。緊急対策プロジェクトの工事の概要とか,工事箇所について説明がありました。その後,工事の実施前には隣接区長さんに工事の内容を説明し,区長さんを通して工事のお知らせの回覧を実施してございます。最近では,大山新田地区につきましては用地買収が絡むことから,境界立ち合い,工事の概要について,平成30年6月21日に地区公民館で説明を開催したというのが経緯でございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) そういうふうに二,三回は,住民の区長さんなんかを通じて説明しているということです。でも,恐らくこの川の増水をこの前眺めていた人は,ほとんどそういうことを知っている人はいなかったと思います。何とか建設省も工事現場にいろいろな説明板を立てたりしておりますけれども,市のほうとしても,住民を安心させるためにも周知の方法を考えていただきたいと思います。
次,水防活動についてですけれども,ちょうど13日午前中,鬼怒川が増水して,特に,私は竹やぶ付近に行っていたんですけれども,あそこは,もともとは通称渡し場といいまして,あそこに渡し舟が通っていたんですよね。橋ができる前には,そういうのんびりしたとこなんですけれども,そこにどんどんどんどん水位が,時間とともに上がっていきました。広域の消防車が待機し,市の職員さんと,それから11分団,主にこれは立沢地区の消防団の皆さんが土のう積みをやっていました。川の一番近い家の主人が,積む場所が違う,こんなとこに積んだってしょうがないよ,何の足しにもならないって1人で怒っていたんですけれども,ちょうど4年前,常総水害のときに,草むらの中には土のうが残っていたんですけれども,ちょうど夏草が生えて,ちょっとわかんなかったらしいんですが,立沢の12分団がそこへ来て対応しているんだから,わからないのは当たり前です。消防団に,どの位置に土のうを積むか,事前に情報を伝えるような必要があるのではないかと,ちょっとささいなことなんですが,質問いたします。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。
実際にそのときの状況について申し上げますと,市ですね,災害対策本部から10月12日に,消防団に翌日のパトロールの協力のほうをお願いいたしまして,13日午前7時からパトロールのほうを実施していただいております。また,河川の水位上昇に伴いまして,同じく消防団に13日午前7時,河川への水防活動,土のう対応等をお願いのほうをいたしました。今回の台風におきましては,河川の状況等を予測できない部分もございまして,状況に応じて対応しているという状況もございました。そういった中,今後,先ほど
都市整備部次長のほうからございましたように,鬼怒川の危険箇所につきましては,国交省に改修のほうをお願いしておりますので,鬼怒川につきましては改修工事が進み,災害の状況も変化するということも考えられますけれども,今後市と消防団との,土のうの対応箇所,また要領等の情報の共有化を図っていきまして,今後の水防活動に生かしていきたいと考えてございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) 次の質問です。次は,浸水想定区域内住民に対する対応についてというとこです。
今回の改正した新しいハザードマップによりますと,私一番近い範囲では,この大木地区,大木地区といってもいろいろ地名がありまして,大木松山,大木第三,大木川端,大木第二,大木東,大木南,この箇所,この住宅は,ほとんどが浸水想定区域に入っております。ちょうど12日午後11時ごろ,大木南地区へ越流予測時間を電話連絡。13日午前,これ夜明け前ですよね,ちょうど午前5時40分避難準備,高齢者等避難開始命令。結局はこの避難によってどのように,大木地区の住民の皆さんはどのような対応をとったか,私,後で時間があるときにあちこち聞いて回りました。その大木地区の住民は,避難準備のために荷物をまとめたり,避難準備,1階のものを2階に上げたり,中には米,新米を車に乗せたり,何で新米を車に乗せたかは,ちょっとそこまでは聞かなかったんですけれども,いろいろな対応をしておりました。恐らく,初めての経験だと思います。この大木流作の反対側の,今の遊水地に住んでいた人たちはもう水害の被害者で,今の大木流作の酪農団地の上に牛が上がったり,そういうふうな時代も守谷にはあったんですけれども,今の方は,ほとんど今回の避難回避という初めての経験,対応だったと思いました。しかし,何をやっていたかというと,いつも川に行って水位を大体見ていた。ほとんどの人が土手に行って川の水位を見た。時間的に刻々とふえてはきたけれども,あと2メートルぐらいあるから大丈夫だといって,結局は避難はしなかった。中には,私が行ったとこで避難したという方は,薬師台の娘さんのとこに避難したとか,そういうふうな方は例外的でした。
しかし,今回は4年前の常総市の水害のときの水位を上回り,大木地区の住民は,この
ハザードマップの浸水想定区域の意味をよく理解しているように思われます。
ハザードマップにより,避難勧告が初めての経験であり,心配して伴う人も多いように思われます。
そこで,質問します。この浸水想定区域,住民へのいわゆる対応というのは,地区によっては,なされたとこがあるようなことも聞いているんですけれども,事前説明について質問いたします。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。
浸水想定区域へのということでございますけれども,市におきましては,昨年12月に
ハザードマップを作製いたしまして,ことし2月に全戸配布のほうをしてございまして,広報もりや,市のホームページ等でもお知らせのほうをしているところでございます。説明につきましては,これ山田議員のときにも申し上げましたけれども,みずき野地区におきましては,2回ほど説明会のほうを行っておりまして,今後もさらに説明をお願いしたいということであれば,地域での要望があればということでございますけれども,今後も国土交通省への要望といたしまして,市と国土交通省によりまして,住民説明のほうは行っていきたいと考えてございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) みずき野地区はそういう説明会を行っているという,そういうような答弁でした。今,特に浸水想定区域内の住民の方々に対しては,例えば既に4年前に大水害を経験している常総市なんかは,いわゆるタイムラインといいまして,川の増水に伴う近隣住民の対応の仕方を,もうあらかじめ知らせているような,そういうふうな先進的な試みをしております。守谷でも,そのような対応をなさったほうがいいとも感じております。
ただ,やみくもに危機感ばかりをあおっても逆に,これは,かえって逆効果というもんもあるから非常に難しいんですけれども,今回の増水では,例えば酪農団地の方が言っていましたけれども,酪農団地の住宅は川の反対側の大木にあるわけですけれども,酪農団地側はスーパー堤防で絶対に切れないという保証が,でも逆に,最近はその反対側が危ないんだと。だから,もう30年も前から国交省には要望しているんだと,そういうふうな意見もあります。現実に,酪農団地前の市道にも水が入ったということは,そういうふうな危険性というのもあるんではないかと私はそこで感じた次第であります。
また最近,鬼怒川と利根川の合流地点におけるバックウォーターという現象も,大分新聞報道なんかによりますと,利根川の増水が異常に多いときには,その利根川の流れが鬼怒川の注ぎ込む壁になって,水が逆流してくるみたいな,そういうふうなマスコミの報道もあるようですから,そういうのを含めて考えていただきたいと思います。
最後の質問です。今回の全国的,特に長野県あたりで,大きな水害では多くの自治体で,災害で発生する災害ごみ,災害廃棄物の処理が問題になっております。一つ,二つの空き地とか,運動公園とか,そういう空き地が利用されているようですけれども,仮置き場の確保などの初期対応に少しでも手間取れば,復旧作業の遅れに続き,障害につながるため,未策定の市町村には早期の策定を促しているようですけれども,守谷の準備はできておりますか。質問いたします。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。
一部報道で,守谷市の災害廃棄物処理計画のほうが策定済といった報道もございましたけれども,現在守谷市の災害廃棄物処理計画のほうにつきましては,策定中となってございます。地震災害時の災害廃棄物の仮置き場につきましては,地域防災計画の中で,地震災害,守谷地域防災計画の中で,こちら災害予防計画の,廃棄物処理への備えの項で,守谷浄化センター敷地内に災害地廃棄物仮置き場を設定すると定めてございます。
しかしながら,大洪水地の災害廃棄物の仮置き場につきましては,質,量ともにかなりの廃棄物が発生することが予想されることから,現在検討中となってございます。また,災害時の処理につきましては,基本的に常総広域圏内の4市で運営する,常総環境センターのほうで処理していくこととなりますけれども,今後,守谷市廃棄物収集業者等と災害時の応援協定の締結も視野に入れて,考えていきたいと考えてございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨 隆君。
◆7番(高梨隆君) 大洪水が起きて,この災害ごみを発生の処分の仕方なんかまで,今は考える時代というか,そういうふうなことになってきたようです。想定外とか,万が一とか,1000年に一度とか,そういうふうな大きな洪水に,何としても,前から方法という対策を考えることも必要ではないかと思います。
以上で,私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(梅木伸治君) これで高梨 隆君の一般質問を終わります。
本日の一般質問はこれをもって終了し,明日10日は通告順位16番の佐藤弘子君から続行したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(梅木伸治君) ご異議なしと認めます。
よって,本日はこれで散会いたします。
午後2時52分散会...