守谷市議会 > 2019-12-05 >
令和 元年12月定例月議会−12月05日-02号

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  1. 守谷市議会 2019-12-05
    令和 元年12月定例月議会−12月05日-02号


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    令和 元年12月定例月議会−12月05日-02号令和 元年12月定例月議会                令和元年守谷市議会              12月定例月議会会議録 第2号        ─────────────────────────           令和元年12月5日 午前10時00分開議        ───────────────────────── 1.出席議員 19名     議長 20番 梅 木 伸 治 君   副議長 15番 高 橋 典 久 君         1番 渡 辺 大 士 君        2番 砂 川   誠 君         3番 神 宮 栄 二 君        4番 堤   茂 信 君         5番 浅 川 利 夫 君        6番 末 村 英一郎 君         7番 高 梨   隆 君        8番 渡 辺 秀 一 君         9番 長谷川 信 市 君       10番 青 木 公 達 君        12番 山 田 美枝子 君       13番 寺 田 文 彦 君        14番 高 梨 恭 子 君       16番 川 名 敏 子 君        17番 市 川 和 代 君       18番 佐 藤 弘 子 君        19番 伯耆田 富 夫 君 1.欠席議員
            な し 1.出席説明者         市長                 松 丸 修 久 君         副市長                田 中   健 君         教育長                町 田   香 君         総務部長               坂     浩 君         生活経済部長             岩 田   賢 君         保健福祉部長             堀     浩 君         都市整備部長             古 谷 浩 一 君         教育部長               宇田野 信 彦 君         上下水道事務所長           長 田   誠 君         会計管理者              山 崎 浩 行 君         総務部市長公室長           浜 田 耕 志 君         総務部次長              川 村 和 彦 君         生活経済部次長            鈴 木 規 純 君         保健福祉部次長            稲 葉 みどり 君         保健福祉部次長            椎 名 恵美子 君         都市整備部次長            飯 塚 俊 雄 君         教育部次長              小 林 伸 稔 君         秘書課長               高 橋 賢一郎 君         農業委員会事務局長          北 澤 盛 次 君 1.本会議に職務のため出席した者         議会事務局長      高 橋 弘 人         議会事務局長補佐    山 崎 隆 裕           令和元年12月定例月議会一般質問通告事項 通 告 順 1番 砂 川   誠 議員  1.防災への対応について 〔市長・担当部長〕   (1)避難所開設の判断   (2)ペット同行避難   (3)避難所開設の課題  2.幼児教育・保育無償化について 〔市長・担当部長〕   (1)市内の対象施設は   (2)無償化後の変化は   (3)今後の対応は 2番 青 木 公 達 議員  1.守谷市の災害時の対応は 〔市長・担当部長〕   (1)台風19号での市内の内水氾濫は     ア 内水氾濫の被害はあったか     イ 内水ハザードマップはあるか     ウ 水門の開閉による市内での内水氾濫の可能性は     エ 水門の開閉の情報伝達と市民への通知は   (2)台風19号時の避難行動要支援者への支援は     ア 要支援者リストは誰が保持しているのか     イ 要支援者を支援する“支援者”は誰か     ウ 災害時の“支援者”への支援依頼は誰か     エ 災害時の要支援者への案内は  2.特定健康診査におけるオプション検査 〔市長・担当部長〕   (1)守谷市のオプション検査の種類と自己負担額は   (2)オプション検査の守谷市のコストは   (3)オプション検査に尿酸値検査が入っていない理由は 3番 高 梨 恭 子 議員  1.みずき野地内商業施設利活用について 〔市長・担当部長〕   (1)これまでの経緯   (2)今後について   (3)暫定的な考えは  2.インセンティブ交付金介護予防自治体交付金)について〔市長・担当部長〕   (1)市の取組と課題   (2)次年度に向けて  3.市庁舎の市民ホールの活用 〔市長・担当部長〕   (1)わかりやすい案内表示   (2)常設物(回収BOXやチラシ等)の整頓   (3)キッズスペースの設置 4番 末 村 英一郎 議員  1.表現の自由と補助金交付基準及び公の施設の利用許可基準に関して 〔市長・担当部長〕   (1)芸術表現に対する補助金交付について     ア 補助金交付実績,不交付の場合の理由     イ 「アーカスプロジェクト」に表現の限度はあるか   (2)公民館の利用許可基準について     ア 「公の秩序又は善良な風俗を乱すおそれがあると認められるとき」とは   (3)大きく賛否の分かれる表現活動があった場合     ア 大きな声のクレームに直面した場合の判断基準     イ 表現の自由と公の秩序のバランス 5番 山 田 美枝子 議員  1.防災マップ,避難所について 〔市長・担当部長〕   (1)市内ハザードマップの見直し   (2)台風19号の被害状況   (3)避難所の問題点  2.防犯の備え 〔市長・担当部長〕   (1)守谷市内の犯罪状況   (2)夜間の騒音   (3)市内交番の実態  3.中学生の制服について 〔市長・教育長・担当部長〕   (1)現在の市内中学生の制服の現状   (2)性別に関係ないデザイン意識   (3)多様性について教育長の考えは  4.街路樹について 〔市長・担当部長〕   (1)台風による街路樹被害は   (2)電柱と街路樹の危険個所   (3)無電柱化の考えは 6番 浅 川 利 夫 議員  1.発達障がいについて 〔市長・担当部長〕   (1)守谷市における発達障がいの現状について
      (2)生活指導について   (3)今後の取組について  2.食品ロスの取組について 〔市長・担当部長〕   (1)守谷市の3010運動の取組について   (2)実効性のある食品ロスの取組を  3.想定外災害について 〔市長・担当部長〕   (1)台風15号,19号,21号で感じたこと   (2)想定外はあったのか   (3)災害から学ぶ   (4)承継・継続について 7番 川 名 敏 子 議員  1.障がい児・者の対応 〔市長・担当部長〕   (1)新生児,幼児の視覚・聴覚検査   (2)補助器具の助成金  2.発達障がい児・者の対応 〔市長・担当部長〕   (1)相談体制と教育現場での支援   (2)成人の発達障がい検査と支援  3.改修後の中央公民館の運営 〔市長・担当部長〕   (1)市民(利用者)を交えた運営協議会   (2)地域性を考慮した図書室の利用方法   (3)老朽化した調理室の改修   (4)市民サービスと受益者負担 8番 市 川 和 代 議員  1.高野地域に再度モコバスを走らせよ 〔市長・担当部長〕   (1)利用者の声をどう聴いたか   (2)デマンド乗合交通の利用状況は   (3)モコバスの復活を  2.市民協議を行政運営に 〔市長・担当部長〕   (1)コミュニティ推進事業について   (2)自治公民館助成について   (3)多様な意見を持つ人が対話する  3.質問・要望に対する検討と回答は 〔市長・担当部長〕   (1)最低制限価格の引き上げ   (2)表彰制度   (3)工期内検査   (4)可変側溝の歩掛の見直し   (5)区画線の歩掛   (6)保育士の処遇改善 9番 堤   茂 信 議員  1.直営に戻った図書館の現状と課題について 〔市長・担当部長〕   (1)直営になって図書館の利用状況はどうなったか   (2)指定管理時の課題は解決されたか   (3)直営になって新たなサービスは生まれたか   (4)今回を教訓に指定管理の在り方をどのように考えるか  2.災害時の避難所の在り方について 〔市長・担当部長〕   (1)台風19号で開設した避難所の避難状況はどうだったか   (2)今回の避難所開設で見えた課題は何か   (3)避難所開設時に自治体に期待する役割は   (4)今後の災害に対して,避難所はどのように備えるか 10番 高 橋 典 久 議員  1.いきいきプラザ・げんき館及びミ・ナーデげんき館について 〔市長・担当部長〕   (1)活動内容と現状について   (2)今後の課題  2.市内小学校への辞書配布について 〔市長・教育長・担当部長〕   (1)取組と成果について   (2)今後の展望と課題 11番 寺 田 文 彦 議員  1.市の入札制度について 〔市長・担当部長〕   (1)最低制限価格について   (2)中央公共工事契約制度運用連絡協議会モデルについて 12番 神 宮 栄 二 議員  1.避難行動要支援者について 〔市長・担当部長〕   (1)登録者の現状について   (2)避難支援関係者への情報提供について   (3)台風18・19・21号での対処について   (4)福祉避難所について  2.都市計画マスタープラン改定について 〔市長・担当部長〕   (1)現状分析と改定の目的について   (2)守谷市が想定している都市について   (3)年齢別人口構成について   (4)10年後・20年後の守谷市について  3.立地適正化計画について 〔市長・担当部長〕   (1)なぜ,今立地適正化計画なのか   (2)守谷駅周辺の機能強化について   (3)住環境の維持・再生について   (4)公共施設の適切な配置について 13番 長谷川 信 市 議員  1.災害について 〔市長・担当部長〕   (1)豪雨水害について   (2)市内の水門,排水機場について  2.スマートインターについて 〔市長・担当部長〕   (1)スマートインター整備に対し現状は  3.土地の利活用について 〔市長・担当部長〕   (1)大野土地改良区地内の利活用の進捗は 14番 渡 辺 秀 一 議員  1.公共交通網の現状及び課題と対策について 〔市長・担当部長〕   (1)デマンド乗合交通について   (2)モコバスについて   (3)将来的な展望について 15番 高 梨  隆 議員  1.図書館の運営について 〔市長・担当部長〕
      (1)市の直営に戻してからの現状等について   (2)学校図書館の運営の改善点と効果は   (3)守谷市の図書館の目指すものは何か  2.台風19号などの災害対応について 〔市長・担当部長〕   (1)鬼怒川の越水について   (2)水防活動について   (3)浸水想定区域内住民に対する対応について 16番 佐 藤 弘 子 議員  1.TXの運賃と通学定期代JR並みに 〔市長・担当部長〕   (1)利用者年々増加している     ア 通学生徒(通学定期代割引)     イ 車両増による輸送実現  2.ゴミ問題について 〔市長・担当部長〕   (1)気候非常事態,地球規模意識改革   (2)3R,レジ袋減らす取組  3.学校給食問題について 〔市長・担当部長〕   (1)施設建設の経緯   (2)学校給食費無料化   (3)学校給食は国産,有機食材に  4.水道料金について 〔市長・担当部長〕   (1)水道料金引き下げ,非課税,利用状況  5.国民健康保険税について 〔市長・担当部長〕   (1)誰もが払える保険税に     ア 均等割,平等割(子ども均等割減免)     イ 国保税滞納へ強権徴収はやめるべき 17番 渡 辺 大 士 議員  1.市のエネルギー政策について 〔市長・担当部長〕   (1)守谷市の現状について   (2)創・蓄・省エネ推進について   (3)今後の展望について  2.TX高架下利活用について 〔市長・担当部長〕   (1)TX高架下利活用に関する現状   (2)まちづくりアンケートの結果について   (3)今後の展望について 1.議事日程        ──────────────────────────               議 事 日 程 第 2 号                           令和元年12月5日(木曜日)                               午前10時00分開議 日程第1.市政に関する一般質問     1. 砂 川   誠 議員     2. 青 木 公 達 議員     3. 高 梨 恭 子 議員     4. 末 村 英一郎 議員     5. 山 田 美枝子 議員 1.本日の会議に付した事件  日程第1.市政に関する一般質問        ──────────────────────────                午前10時00分開議 ○議長(梅木伸治君) これから本日の会議を開きます。  ただいまの出席議員は19名であります。  定足数に達しておりますので,会議は成立いたします。  本日の日程は,市政に関する一般質問であります。        ────────────────────────── △一般質問 ○議長(梅木伸治君) それでは,通告順に発言を許可いたします。  通告順位1番,砂川 誠君,登壇願います。  砂川 誠君。                〔2番砂川 誠君登壇〕 ◆2番(砂川誠君) 皆さん,おはようございます。通告順位1番,公明党の砂川 誠でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。  改選前,最後の質問ということで,議長からは悔いのないようにというふうな挨拶がありましたけれども,悔いのないように,しっかりとやっていきたいというふうに思います。  今回は,防災への対応,これについてと,幼児教育・保育の無償化についての二つについて質問をさせていただきます。  まず初めに,防災への対応ということで,10月に襲来しました台風19号,これは10月12日に伊豆半島に上陸して関東地方や甲信地方,東北地方など,記録的な大雨となり,甚大な被害をもたらしております。当市においても,一部で浸水被害があったということで,この台風による大雨により,薬師台5丁目,6丁目,7丁目,それとみずき野4丁目,6丁目,7丁目,8丁目では,自主避難という形で避難所が開設をされました。これはことし新しく改訂されたハザードマップで,浸水想定区域になっていたためであるというふうに思います。これまでは,報道などでしか目にしなかった避難所というものが,実際目の前に迫ったときには,さすがに緊張が私自身走りました。しかし,浸水が想定されたこの地域での浸水は幸いにして起こっておりませんでした。しかし,今回の市として初めて避難情報を出し,しかも早目に出していたこと,これは私は高く評価したいなというふうに思います。  薬師台に住む私の知人は,最近の豪雨による災害は,これまで想定していた以上の,つまり想定外のことが起きているので,早目に避難をしたというふうに言っておりました。また,いい経験ができたとも話しておりました。  そこでお伺いいたします。今回初めて避難情報を出し,自主避難所を開設したわけでありますけれども,いつごろどのような開設の判断というものをしたのか,お聞かせいただければと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  台風19号の対応におきましては,自主避難所や避難所の設置判断につきまして,10月10日木曜日の午後5時に,第1回の災害対策会議を開催いたしまして,災害対策本部及び,まずは自主避難所5カ所の設置を決定しております。  また,11日,午後11時に開催いたしました第2回の災害対策会議におきまして,要配慮者避難所を2カ所,そして,12日の午後1時10分には,警戒レベル3発令後に,自主避難所の2カ所を避難所へと格上げをいたしまして,さらに12日の午後3時に,1カ所の避難所を追加開設している状況となっております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。10日の時点で判断をして,しかも5カ所を決定したというふうなことで,また要支援者の避難所というのも考えていたというところでよかったのかなというふうには思います。  浸水想定区域であった薬師台,5丁目,6丁目,7丁目は,幸いにも浸水しませんでした。ところが,松前台3丁目の大山新田側が関東・東北豪雨で鬼怒川が常総市のところで決壊をして氾濫をいたしました,そのときよりも水位が今回は上がりました。近くの幼稚園などは床上まで水が上がり,結構な被害が出たというふうに聞いております。また,見ております。近くの住民は,避難所が大井沢小学校になっているのに,なぜ松前台小学校は避難所開設がないのかというふうな声が,あちらこちらから上がっておりました。  自主避難所をどこに開設するのかの判断はどのようにされているのか,教えていただきたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  自主避難所,今回の設置につきましては,市内の全体のバランスやその後自主避難所から避難所へ移行する可能性等を考慮いたしまして,浸水想定区域の人数が多い区域の近傍にあります5カ所の避難所を開設することに決定をしたものでございます。  なぜ松前台小学校にはということでございますけれども,そういった理由から避難所に指定しなかったものでございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。浸水想定区域内に住む住民の人数が多いところに避難所の開設をしたというところは理解はするのですけれども,大山新田あたりの堤防工事はまだ工事途中で,今回残念ながら,水が押し寄せたという状況だったのですけれども,前回そういうふうな被害が出ているところで,今回その住民たちの思いというものは,ちょっと拭い切れないのかなというふうにも思います。今後の避難所の開設判断,またどこにするのかというところも含めて,しっかり検討していっていただきたいなというふうにも思います。  それでは,この浸水想定区域内の住民の人数が多いところというところに避難所を開設したというふうなお答えでした。それでは,実際今回の避難所での避難者数というのは,どれぐらいあったのかをお尋ねしたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  全体的な避難された方の数ということで申し上げますと,開設しました7カ所の避難所で,105世帯,人数で申し上げますと220人が避難しているような状況でございました。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) ありがとうございました。思った以上に,皆さん,テレビ報道等の災害報道を聞いて,やっぱり身に降りかかる災害だということを少しでも感じて,早目早目の避難を心がけた数かなというふうにも,私は受けとめております。早目早目の避難で,市もそれに対して早目の情報提供,そして住民の早目の避難ができるように,そういうふうな情報の出し方をよろしくお願いをいたします。  続きまして,ペット同行避難ということについて,質問をさせていただきます。  先ほどもお話しした自主避難をした薬師台の私の知人は,お隣さんにも声かけをして,一緒の避難,これを呼びかけたそうです。ですが,その方は,ペットがいたため,ペットを家に置いたまま避難はできないという形で,避難を諦めたというふうなことが言われておりました。  昨今,ペットも家族の一員との思いが多くの方々の思いなのでしょう。東日本大震災で避難時にやむを得ず置き去りにしたペットが,その後ワクチン接種やしつけをしなかった飼い主のこの存在と,置き去りにして,なかなか戻れなかったというところで,このペットたちによるいろいろな被害が出たというところで,こうした経験から,環境省は,2013年に,災害時におけるペットの救護対策のガイドラインというものを策定しております。しかし,残念ながらこれは法律ではなく,あくまでもガイドラインで,それに沿って自治体で動物救護方針を策定してくださいよというものだそうです。  ペット同行避難についての市の見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) ペットの同行避難についての考え方ということでございますけれども,ペットの同行避難につきましては,守谷市地域防災計画のペット保護対策の項におきまして,避難対策,避難所における適正飼育,動物支援センターとの連携につきまして,行動を定めているところでございます。なお,当市の避難所は,主に学校施設や保育所等が避難所となっているため,ペットの管理スペースにつきましては,地震であれば室外での検討といった対応も考えられますけれども,学校施設内への同行避難につきましては,避難者のペットに対する配慮,またその後の児童生徒等のアレルギーの問題もございますので,台風時には使用することは難しいのかなと考えております。
     現在におきまして,受け入れの体制はできていないような状況となってございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。現在は,受け入れ体制,まだ確立していないということで,避難所では,さまざまな人が集まって,共同生活をするというふうなことです。このために,動物との暮らしが苦手な方やアレルギーを持っている方に対しては,認識をしておかないといけないのかなというふうにも思います。  それでは,近隣自治体の対応はどうなのかというところでお尋ねをいたします。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  台風19号での他市町村におけるペットの同行避難の状況でございますけれども,つくばみらい市におきまして,総合運動公園研修道場の1カ所をペット同行可能避難所として指定しまして,受け入れたと聞いてございます。受け入れの体制としましては,個人でケージを用意してもらいまして,総合運動公園研修道場の入り口のスペースに,ビニールシートのほうを敷きまして,ペットをケージに入れて管理をして,飼い主につきましては,道場内の避難所に避難したとお伺いしております。  また,ほかの避難所からそういったペットに対する苦情等はなかったというようなことをお聞きしてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) 苦情がなかったというところはよかったのかなとは思うのですけれども,今後ペット同伴避難というものに対して,守谷市としてどういうふうな対応をしていくのかというところの見解をお聞かせください。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  今後の対応ということでございますけれども,当市におきましては,学校施設等を活用している関係上,つくばみらい市のようなペットと避難者を受け入れられることができる施設がないような状況となってございまして,風雨の強い台風の行動時において,他市町村の状況,県のガイドライン,また災害時における愛玩動物救護マニュアルといったものを参考にいたしまして,引き続きペットの同行避難につきまして,研究を重ねてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。避難所でのペット受け入れというものは,予防接種などはもちろん,ほえないようなしつけ,それと今回のつくばみらい市もケージを持って同行避難というふうな形ですので,ケージに入る訓練というものを飼い主が飼い主として責任を果たしているのかというのが前提で,人とペットが安心して避難所で過ごせるのかは,やっぱりひとえに飼い主のモラルが非常に大切になってくるなというふうに思います。  我々市民の側からすると,人とペット,これが一緒に避難できるような環境,これにしていかなければならにというふうには考えるのですけれども,やはりペットも1個の命,家族同様に考えているペットを飼われている方もおります。そういう中で,しっかりとペットに愛情を注ぎつつもしつけもしていくというふうなところが大事なのかなというふうにも思います。  最後に,避難所開設の課題についてお聞きします。  今回,初めて開設を経験したわけですが,どのような課題があったのか,お聞かせください。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  避難所開設の課題,問題ということで,こちら災害後に職員の意見ということで,問題,課題のほう,取りまとめを行っておりますけれども,その抜粋となりますけれども,出た意見といたしましては,避難所配置職員の男女比,それとマット,スリッパ,食品等の避難所の備品の整備,また避難されてきた方からの質問やクレーム等に対する対応マニュアル等が必要ではないかといったことが挙げられてございます。また,市民から出た意見等につきましては,広報車では聞こえなかった,また区長へは直接連絡をしてほしいといった避難に関する情報伝達に関する問題,また,避難所での情報収集のためのテレビ設置等があればいいといった意見が上げられてございます。  いずれにいたしましても,今回このように出された意見等を分析いたしまして,今年度内には対応策等について検討していきたいと考えてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。私も,大井沢小学校の体育館は,ちょっとのぞいてみました。私の知人も,その体育館の避難所で一晩を過ごして,そしてやっぱり開口一番,非常に職員の対応がよかったと。若い職員が対応してくれたのですけれども,夜遅くまで,我々のいろいろなことについての対応がすばらしかったというふうなことで,そういうふうな対応をしていただけると,避難所に来ても安心できるというふうなことをおっしゃっておりました。体育館広いところで,やっぱり皆さん集まって,ラジオの音も小さく,情報を集めているのですけれども,なかなかはっきりした情報が入らなかった,そういうところで,テレビ等の目で見てわかる情報が得られるのは,やっぱりテレビなのかなというのもありました。テレビがあればいいよねという声も中にはあったことがあります。ぜひとも今後の課題として,取り組んでいっていただきたいなというふうに思います。  近年の災害は,我々の想像を超えるものとなりつつあります。台風もそうですし,先日来の頻繁に起こる地震もそうです。第2,第3の避難所開設が目の前に迫っているような気がいたします。早目,早目の対策をお願いしたいというふうに思います。  以上で防災対応についての質問を終わりまして,続きまして,幼児教育・保育の無償化について質問をさせていただきます。  幼児教育・保育の無償化が始まって2カ月がたちました。この無償化を強力に推進してきた公明党の成果として,経済的負担が軽くなったと,多くの子育て世帯から喜びの声が寄せられております。未来の宝である子供たちを社会全体で育てていくと,大きな一歩になったというふうに思います。教育の無償化には,幼児教育のみならず,高等教育の無償化,それと私立高等学校の授業料の実質無償化などの施策が盛り込まれておりますが,この幼児教育・保育の無償化とは,幼稚園,保育園に通う3歳から5歳までの全ての子供とゼロ歳から2歳の住民税非課税世帯の子供について,利用料を無料にするというのが,この制度の大まかな内容だというふうに理解をしております。  それでは,市内でこの幼保無償化を受けることのできる対象施設,これは幾つあるのか,お尋ねをいたします。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部次長椎名恵美子君。 ◎保健福祉部次長(椎名恵美子君) お答えいたします。  11月1日現在,無償化の対象となっております施設は,認可保育所が13,認定こども園が2,小規模保育事業が3,新制度の幼稚園が1,新制度に移行していない幼稚園が3,認証保育園を含めました認可外保育施設として12,病児・病後児保育事業が1,ファミリーサポートセンター1,事業主導型保育施設が1の合計で37施設となっております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。かなり多くの施設が対象になっているというふうに理解をいたします。  10月1日からスタートして2カ月がたち,利用者からは経済的な負担軽減になったというふうな喜びの声が寄せられていると,先ほども申し上げましたが,しかし一方で,保育の質の問題や保育士不足などの課題も無償化が始まる当初から今日に至るまで,いろいろと指摘されております。  こうした課題解決を図るために,全国的に公明党としても,実態調査,これをアンケートという形で行っております。これは,事業所それと利用者からの声を聞く活動を展開しております。とりわけ利用者からは喜びの声が寄せられる反面,事業者からは無償化になり,働く親がふえ,保育士の負担がふえたというふうな声も聞かれております。また,給食費などの回収事務負担軽減や人材支援をしてほしいというような声も上がっております。また,待遇のよいところへの人材の流出,これに対して採用活動に支援をしてほしいというふうな要望も寄せられております。  そこでお伺いいたします。10月にスタートした幼児教育・保育の無償化,2カ月が経過しましたが,その後変化があれば,お聞かせください。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部次長椎名恵美子君。 ◎保健福祉部次長(椎名恵美子君) お答えいたします。  10月から,幼児教育・保育の無償化がスタートいたしまして,2カ月が経過いたしました。明らかな変化と言えるところは難しいところでございますが,入所申し込み児童数など,昨年度と今年度の比較で申し上げたいと思います。  令和2年度の保育所入所一斉申し込みが11月1日から15日まで受け付けをいたしました。申し込みの児童数では,前年度が689名に対しまして,今年度は621名と68名減少しております。減少の検証というのはできておりませんけれども,無償化対象の施設が,先ほど申し上げたように多数ございますので,保護者の方の選択肢が拡大されたことなどが考えられるのではないかと思っております。  また,幼児教育・保育の無償化の認定者数,例えば,新1号として,満3歳以上で,保育を必要としない就学前のお子さん,それから,幼稚園や認可外保育施設等の保育料の無償化の対象の方が10月1日現在で674件だったのが,11月1日現在では695件と1カ月で21件増加しております。その21件は,全て満3歳になりまして,幼稚園に入園したお子さんの数となっております。  それと,幼稚園の預かり保育利用者,認可外の施設の利用者,こちらの認定者については,10月1日現在で357件に対して,1カ月後の11月1日では368件,11件の増加となっております。  これまでの無償化前におきましても,月途中におきましては,同程度の増加というのは見られておりましたので,この無償化による影響とはちょっと言いがたいのかなというふうには思っております。  あと,このよう幼児教育・保育の無償化の制度は,多種多様でございましたところに加わりましたので,市町村の業務としては量の増加とともに非常に煩雑化をしております。スタートしたばかりで変化というところは感じないのですけれども,今後も子育て世帯,共働き世帯の保育ニーズの状況を注視してまいりたいと思っております。  特に守谷市におきましては,ゼロ歳から2歳までの入所不承諾の児童が多いところから,低年齢児を受け入れる地域型の保育事業,こういったものを整備していくというふうに対策を講じているところでございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。申し込み数が減ったというのがちょっと意外でした。先ほども答弁で,分散したのかなというふうなところもあります。でも,まだ2カ月しかたっておりませんので,なかなかこの状況での分析というのは難しいのかなというふうにも思います。  それでは,今後の対応についてお伺いをいたします。  アメリカの経済学者の就学前教育の効果,これの追跡調査というのがあります。質の高い就学前教育を受けた子供と受けなかった子供たちとのその後を比較した結果が次のようにあります。質の高い就学前教育を受けた子供たちに対するプラスの効果というものは,その後数十年にわたって持続をするというふうなことが言われております。学歴は高く,持ち家率も高い,生活保護受給率が低くて犯罪歴も低いというふうな追跡調査結果があります。就学前の子供たちへの手厚い保育,それはその子供たちがみずからのライフコースを切り開いていく上で有益だというふうな見解が示されております。この質の高い保育,これは高度な知識,技能を有するプロフェッショナルである質の高い保育士や教師によって,そして質の高い施設環境でこそ可能ではないかというふうにも考えます。  我々が行っているアンケートの回答でも,保育の質や保育士不足,これの課題が指摘されております。以前執行部からの回答で,無償化に伴う市の財政負担が減少するというふうに伺いました。これからこの無償化に対する追加の施策というものが,国のほうからおりてくるのだろうというふうには思いますけれども,市の財政負担が軽減した分,守谷市独自で保育の質などの課題解決,これの活用も含めて,今後の対応をお聞かせください。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部次長椎名恵美子君。 ◎保健福祉部次長(椎名恵美子君) お答えいたします。  幼児教育・保育の無償化に伴いまして,市の財政負担は概算で年間5,000万円ほど減少するというふうに見込んでおります。また,これとは別に,国のほうから交付金,また補助金なども交付される予定となっております。これによって,新たな財源の活用につきましては,例えば,保育所の整備事業,教育,保育に関する新規の補助事業,また現在課題となっております保育人材確保の取り組み強化,そういったものの財源として活用方法を検討してまいりたいと思っております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。 ◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。いろいろな国からの補助金等があるというふうなことですけれども,やはり隣の取手市あたりでも,タブレットを導入して,この働きやすい環境をつくっていくというふうなことも市独自で行っております。守谷市も独自の方法,施策でこの保育の質の向上,保育士の処遇改善等も含めて,取り組んでいっていただきたいなというふうにも思います。  先ほども話しましたけれども,質の高い保育というものは,その後数十年にもわたって効果を出していくということが認められております。この質の高い保育を運営,維持するために,国や自治体の下支えというものは不可欠であろうというふうに私は思います。ひいては,質の高い保育というものは,社会全体が得をするのではないかというふうにも思います。ぜひともほかの自治体よりも,一歩先んじた下支えというものをぜひお願いしたいというふうに思います。  以上で,私の一般質問を終わりにします。ありがとうございました。 ○議長(梅木伸治君) これで,砂川 誠君の一般質問を終わります。  次,通告順位2番,青木公達君,登壇を願います。  一般質問の途中になろうかと思いますが,恐縮なのですが,一度休憩の時間をとらせていただきたいと思いますので,ご協力よろしくお願いします。  青木公達君。                〔10番青木公達君登壇〕 ◆10番(青木公達君) わかりました。通告順位2番,もりや清流会の青木公達でございます。よろしくお願いいたします。  今回の質問は,一つ目が守谷市の災害時の対応について,2番目として特定健康診査におけるオプション検査についての2項目であります。  最初の災害関連の質問は,今砂川議員も質問しておりましたけれども,私を含めて多数,多分9名ぐらいだと思いますけれども,議員が通告しております。それだけ10月12日から13日にかけて,関東地方に上陸した多大な被害を及ぼした台風19号のインパクトが大きかったのだろうと思っております。さらに,台風19号クラスの台風が今後毎年日本に上陸あるいは接近するだろうと言われているわけで,台風19号の教訓を忘れずに,守谷市も対策を考えるべきとの考え方を持っている議員が多いということだろうと思っております。  私の今回の災害対策で通告した質問は,内水氾濫に関するものと避難行動要支援者に関するものでございます。  まず内水氾濫についてお尋ねいたします。内水とか外水とも言うようですけれども,担当かの職員の方にお聞きしたところ,内水あるいは外水という呼び方が正しいということですので,内水と私も呼ばせていただきたいと思います。  今回,内水氾濫というものに関心を持ったきっかけは,台風19号が通り過ぎた10月14日,月曜日の朝7時半ごろだったと思いますが,松ケ丘に住んでいる友人から,玄関を出てみたら雨水が広範囲に玄関前にたまっているとのラインが写真つきで入りました。現地に行ってみると,もう既に警察と市役所の方がいて,対策を考えてくれて,利根川にある水門をあけたところ,一気に水が引いたとのことでした。したがって,私が到着したときには,もう既に水たまりは見られませんでした。  そこでお尋ねしたいのですが,今回のケースのように,内水の水はけが悪化し,建物や土地,道路が水につかってしまう内水氾濫が,台風19号が原因で守谷市内に見られたかどうかをお示しいただきたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  市内における内水の被害でございますけれども,今先ほど議員がおっしゃられましたとおり,松ケ丘6丁目地内で稲戸井調節池からの逆流を防ぐために,隣接する稲子田樋管を閉めたことによりまして発生したといった事案がございました。ただ,そのほか床下,床上の被害等,ほかの場所では被害の報告等は受けてございません。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) ありがとうございます。そうしますと,私が知っている松ケ丘だけだと,今回の被害はそれだけだということだと思います。  それで,そのような箇所を内水氾濫等を起こす可能性がある場所をまとめたハザードマップ的なものは,守谷市にあるかどうかをお聞きしたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  昨年配布いたしました守谷市の防災ハザードマップといったものがございますけれども,そちらのハザードマップにつきましては,河川氾濫に対するハザードマップとなっておりまして,内水のハザードマップにつきましては,今現在,守谷市におきまして,作成していないような状況となってございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 内水氾濫ハザードマップはないというご返答でございましたけれども,その理由をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) 内水のハザードマップにつきましては,今回の台風におきまして,必要性というものが考えられたことから,現在におきまして,幾らぐらいかかるかとか,どの程度のものができるかといったそういった検討のほうは今現在しているところでございます。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 現在はないけれども,これからつくっていく方向で検討はしているということだと思います。  それでは,水門の開閉によって,市内で内水氾濫が起きる可能性がある場所というのは,ほかにあるのかどうか。ピンポイントで教えていただければと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) 守谷市におきましては,樋管のほうが市内9カ所ございますので,そちらの樋管のほうを閉めたり,閉じたりという形でございますので,その場合には,水がたまるといった内水の発生というのは考えられるのかなというふうに考えてございます。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) そうしますと,9カ所とおっしゃいましたけれども,可能性はあると。可能性は否定できないということだと思います。  今のお話を伺っていると,これもヒアリングのときにちょっとお聞きしたのですけれども,松ケ丘の事例を見ても,水門の開閉というのは,非常にタイミングを要するということを理解しております。今回,テレビやラジオで台風予報を聞いて印象的だったのは,ダムの放流のタイミング情報を盛んに,しかもかなり神経質に流していたことでした。内水氾濫を誘発するおそれがあるわけで,当然といえば当然かもしれませんけれども,過去の台風では余り聞いた印象がなかったので,私にとっては非常に興味深いものでした。  ダム放流の情報によって,下流の自治体は,住民への警報などが出しやすくなったものと思っております。ダムと水門の違いはあるにしても,水門の開閉の情報は,水門が近くにある地域の住民にとっては知っておきたい情報の一つだと思います。
     今回,松ケ丘のケースを見ると,水門が閉鎖されたのが深夜ということもあり,地域の住民の方は,私が知っている限り,水門の閉鎖は知らなかったということでございました。私の友人宅は,道路から3段目ぐらいの位置に玄関があるのですけれども,気がついたときには,その階段の2段目ぐらいまで水が来ていたとのことでした。早朝に気がつき,近隣住民がいろいろ騒いでくれたので,というのは,そこのところが一番水がたまりやすくて,そこの前後する道にかなり水がたまっていて,どうしたのだということで,住民の方がいろいろ騒いだといったら語弊がありますけれども,心配された様子でした。そういうこともあり,その友人もその騒ぎに気づき,難を逃れたと言っていましたが,これが万が一深夜に水があふれて,内水氾濫が起きていたらと思うと,ぞっとするとも言っていました。水が玄関まで来ていたかもしれませんし,ほかの低い家では気がついたら水が上がっていたなどということもあり得たかもしれません。  そこでお尋ねしたいのですけれども,水門の開閉の情報は住民に伝えているのかをお聞きいたします。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  水門の開閉の周知ということでございますけれども,台風のさなかの災害対策本部の非常に慌ただしい中での判断となりますけれども,危険性の判断や伝達のタイミングが難しいとは思われますけれども,今後メールもりややMorinfo等を通じまして,開閉の情報等につきましては,市民に発信するとともに,状況をお知らせしていきたいと考えてございます。  なお,現在,内水被害における対策につきましては,樋管等に限らず,関係各課で協議を進めておりまして,先ほど申し上げました内水のハザードマップの検証も含めまして,河川増水時の監視体制をさらに強化しまして,減災に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 今のご答弁の中で,内水被害における対策について,関係各課で協議を進めて,河川増水時の監視体制を強化したいという言葉をいただきましたが,次の質問でも取り上げるマニュアルにも,複数課がかかわっているということがあります。関係各課で十分に検討していただき,対策を練っていただければと思います。  それと一つ申し添えておきたいのは,メールもりややMorinfoでこれからの対策を十分に考えていきたいというお話もありましたけれども,これからの質問にも一部かぶるのですけれども,メールもりややMorinfoに少し過信して見ているのではないかと。一般の情報を流すには,メールもりややMorinfoは非常に有効な手段だと私も思っています。ただ,本当に災害時に,しかも今回みたいに深夜で何かが起きたときに,メールもりやとかMorinfoで流しても誰も気がつかないと思うのです。警報みたいに,携帯で物すごく大きい音が鳴るとか何かをしない限り,まずその情報は伝わらない。ですので,それも踏まえて,その対策を考えていただきたいと思いますので,ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次の災害関連の質問は,避難行動要支援者に関するものです。端的にいえば,災害時に避難行動要支援者への支援はどうなっているのかということでございます。具体的にお聞きしたいと思いますので,具体的にお答えいただければと思います。  まずお尋ねしたいのは,要支援者リストは誰が持っているのかということでございます。今回の台風19号では警戒レベル3相当が発令されました。気象庁のホームページを見ますと,警戒レベル3相当でとるべき行動として,地元の自治体の避難準備及び高齢者等避難開始を発令する目安となる情報です。高齢者等の避難が必要とされる警戒レベル3に相当しますとあります。守谷市では,10月12日の多分午後1時ごろだと思いますけれども,災害対策本部から浸水想定区域として,先ほど砂川議員の話でもありましたけれども,薬師台5丁目,6丁目,7丁目,みずき野4丁目,6丁目,7丁目,8丁目,それから下川岸に避難準備及び高齢者等避難開始が発令されました。高齢者に対しては,避難開始が発令されたわけですが,こういうときの対象となる避難行動要支援者のリストは誰が保持していたのか,具体的に教えていただければと思います。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  避難行動要支援者の名簿につきましては,市で提供されておりますのが,地域で避難支援等関係者ということで,自治会,町内会,自主防災組織,民生委員児童委員の方々にお渡しをしているところでございます。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 市が保持していて,それと同じものをいわゆる支援者に配付しているということだと思います。よろしいですか,それで。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  名簿につきましては,名簿の情報開示について同意をしていただいている方,それから,災害のときに開示をしてほしいという方と二つございます。同意者名簿という形で,常時名簿を渡しているところが,それが名簿を渡しているという形になります。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 以前,地域福祉活動計画だったか,話したり,何か災害の話をすると,必ず要支援者リストの問題が起こるのです。それは,個人情報なので,現在ではなくて,その当時ですけれども,市役所と民生委員と町内会,自治会が持っているリストが一致しないということを盛んに言われて,なぜ一致できないのかというと,それぞれが個人情報に基づいて公表できないからですという説明がよくあったのです。今,部長のお話だと,それは統一されているというふうに理解してよろしいですか。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  自治会,自主防災組織等の方々については,もちろんそのエリア,それから,民生委員児童委員の方については,担当のエリアという形で名簿をお渡しさせていただいております。その部分,部分としては一致するというふうに考えております。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 部分,部分一致しているということはわかりましたけれども,一致していると考えますというのは,ちょっとおかしな話で,やっぱりそれは確認しておくのが行政だと思うのですけれども,その辺はどうお考えでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) ちょっと説明が申しわけございません,一致しております。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) ありがとうございます。それを聞いて安心いたしました。これから何か疑問が起きたときに,非常にやりやすいだろうというふうに思います。  ここに,多分見えないと思いますけれども,平成30年8月に,社会福祉課から発行された守谷市避難行動要支援者避難支援マニュアルというものがございます。基本的な考えとして,避難行動要支援者の自助及び地域近隣の共助を基本とし,避難行動要支援者への情報伝達体制や避難支援体制の整備を図ることに,地域の安心・安全体制を強化することを目的とするとうたっております。マニュアルには,先ほど部長もちょっとおっしゃっていましたけれども,避難支援等関係者,これは支援者と呼んでおりますけれども,支援者として,守谷市では,自治会,町内会,自主防災組織,民生委員児童委員,取手警察署,守谷消防署,守谷市社会福祉協議会等避難支援関係者,要するに支援者とします。これらの避難支援等関係者の名簿の取り扱いに関する誓約書のうち,内容に承諾し,代表者が市長に提出した場合には,名簿が提出され,名簿に記載された方の支援を行います。  それで,お尋ねしたいのですが,今回レベル3相当が発令された高齢者等に避難開始が発令されたわけですが,この場合,具体的に支援者として,誰が指定されたのか,あるいは指定しないのか,その辺のところをお尋ねしたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  災害時の支援につきましては,やはり家屋などの倒壊や道路が寸断されたりするということがありまして,消防,警察や市の支援がおくれる場合がございます。やはり支援者に地理的に近く,いち早く対応がとれる地域の支援者の方々に支援をお願いする形になります。ということで,マニュアル的には,地域の先ほど申し上げました支援者の方に連絡ということなのですが,今回当初に発令いたしましたレベル3での行動につきましては,こちらからの伝達というものはなされませんでした。というのは,自主避難所としての設置ということから,通常マニュアルに設定しておりますのが,通常の避難所ということでのレベル行動になるのですが,自主避難所としての行動としては,そちらの部分の明記がなされておらず,避難所開設等に関する我々からのアプローチというのはなされなかったということでございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 私は別に避難所云々の質問をしているのではなくて,具体的にレベル3というのは,一般の方は避難準備をしなさい,でも高齢者に関しては,避難を開始しなさいと言っているわけです。それで,開始するためには,先ほどの要支援者のリストが非常に重要な役割を担っているわけです。そのときに,対策本部内から確認は入れないのですか。要支援者ということでリストに載っている方に,大丈夫ですかとか,誰々さんが行きますからという,そういう通知は行かないのか。それとともに,先ほど言った支援者に対しても,レベル3が発令されたので,支援に行ってくださいというそういう具体的な通知,依頼というのは,行政からはしないということで理解してよろしいですか。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  今回の対応につきましては,確かにレベル3での行動については,やはり不備があったというふうに思っております。通知をしないということではなくて,本来もっと積極的に通知を差し上げるべきだったというふうに考えております。それは,先ほど生活経済部長から話があったとおり,区長さん等からも避難所において,情報が欲しいということをいただきました。我々としては,今回のことを次につなげるよう,迅速な対応,そして,それぞれの気象に応じて警報レベルでの行動というのを検証して,次に的確な情報が提供できるように努力してまいりたいと考えております。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 今の部長のお話では,今回の台風19号では,この要支援者に関する支援は行政としてはやらなかった,やらなかったと言ったら言葉は強いかもわからないのですけれども,抜けていたということで,これから考えたいということだと思いますけれども,先ほどちょっとお見せした避難支援マニュアル,ここの中に,ほかにも,ここを何か見ると,非常に総論的に書いてあって,総論的にはすばらしいなと思うのですけれども,でも実際にどうやって動くのかという部分がたくさんあるのです。そこでお聞きしたいのですけれども,地域の支援者として,災害リーダー,安心リーダー,災援リーダーを規定していますと。災害リーダーと呼ばれている人は,自治会,町内会,自主防災組織を含む,を代表する方々,安心サポーターというのは,避難行動要支援者の近隣に住んでいる方で,災害リーダーと連携して情報の伝達や安否確認をすると。それから,災援,災害支援だと思うのですけれども,災援コーディネーターとは,民生委員児童委員が担うというふうに書いてあるのですけれども,この三つのリーダーというのは,今回のその警戒レベル3相当では,機能が発揮できたのかどうか,その辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  確かに,この避難行動要支援者避難支援マニュアルに例示しております。これはあくまでも支援の一例ということになっておりまして,各地域ごとでそれぞれの役割等を決めていただける形になっております。リーダー,サポーター,コーディネーターと先ほど青木議員がおっしゃったような役割分担をさせていただいているところですが,地域によっては,まだまだそれが確立しているところ,していないところがあると考えております。ただ,コーディネーターとして民生委員児童委員が担いというところでございますが,私どもの発信としては確かに不備なところがありましたけれども,民生委員の方々,それぞれに活動していただいて,コーディネーターとしての役割は果たしていただいているところがあったかなというふうに考えております。こちらのマニュアルとそれから実際の避難行動における対応というのが,まだまだマニュアルだけという形になっている部分が数多くあるというふうに今回の災害対応につきましては,理解しているところですし,さらに,我々情報発信,それから避難をした方々,それから避難を準備する方々に対しての支援の方法を改めて深く検証して対応してまいりたいと考えています。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 私の知り合いで,この支援者と呼ばれる方々の分類に入っている方から,災害があった場合には,役割として自分が支援者として要支援者を助けなければならないことは十分に理解していると。しかし,今回の台風19号で,どこからも支援要請は来ていないし,レベル3相当の警報が出ていることすらタイムリーに認識できなかったと。それで,私もみずき野4丁目の自主防災会に属していますけれども,しかもレベル3相当が発令されたみずき野4丁目に住んでいますけれども,私みたいな隊員もその行動指針は何もありませんでした。何もなかったから何もなかったのでしょう,被害も何もなかったからということだと思うのですけれども,マニュアルの発行もとは保健福祉部社会福祉課となっていますけれども,関係課として保健福祉部社会福祉課とともに,介護福祉課,児童福祉課,保健センターと生活経済部,交通防災課,市民協働推進課が名を連ねております。台風19号を例として,実際に現場で機能するかどうかを再度検証したほうが私はいいと思います。このマニュアルでは,多分つくったよと,ちょっと部長もおっしゃっていましたけれども,言葉は悪いかもわかりませんけれども,机上のマニュアルでしかない。実際に活動をする人にとってのマニュアルとはなっていないと思いますので,ぜひ見直しを進めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  やはり青木議員おっしゃるとおりで,マニュアルというのは,まだまだ現実との格差が大きいというふうに現状では考えております。今回の貴重な経験を次にしっかり生かしていけるよう,部内でも検討しているところですし,先ほど関係機関ということで,話がありましたけれども,庁舎内それから支援団体の方々という形でも検証を進めて,よりよい災害対策になるように努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) よろしくお願いします。最後に,市長もつくらなくてはいけないという思いでいっぱいだと思うのですけれども,ご感想をお聞きしたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。 ◎市長(松丸修久君) 発言の機会をいただきありがとうございます。まさしく今回の台風19号というのは,我々行政にとっても,また市民の皆さんにとっても,初めて危機意識を感じた事態かなというのがまず実感です。今まで発災型の防災訓練という形で,主に地震を想定して,地震が起こった後,どうしようかというようなことを想定した訓練はしておりましたけれども,今回のように,台風,風,それからさっき言いましたように,洪水,それから内水というようなそれぞれ新しい事象が発生をしたことというのは,今までになかったのかなというふうに思いますし,特にハザードマップで皆さんよくご存じのように,守谷市は,ほかの市町村から比べれば,比較的1000年に一度の災害の際にも,被害想定区域が限定的であるというようなことは,皆さんご存じだろうというふうに思います。しかし,今回,やはり内水の問題というのは,もう1カ所非常に危惧しているところがもう10年以上前になってしまうかもわかりませんけれども,守谷高校の先のセブンイレブンがある地域が一番低くて,あれを中心として,松前台のほうの東板戸井の公民館に至る地域が床下に行くというようなことも十数年前だというふうに記憶をしておりましたけれども,あります。そういう中で,水門を閉めた後の内水をどうするかということで,早速下水道事務所であったりというところに指示を出して,調整排水はできないか,もしくは最悪の場合どうするのだというようなことも含めて,対策を今検討をさせていただいています。おおむね先ほど青木議員がおっしゃっておりましたように,松ケ丘の部分と松前台の部分がやはり一番今考えられる中では,内水の被害が想定できるのかなというようなところでございますので,それに対しては,対応を早急に考えて,来年間に合うようにというようなことで考えております。  また,小貝川,鬼怒川,利根川という3川に今回の洪水の対応で直接河川事務所の所長とホットラインの中でやりとりをしておりました。利根川も渡良瀬遊水地がもう95%以上満杯になった,稲戸井調整池,田中調整池,それから菅生の調整池もほとんど満杯になったという環境の中で,結果的にはどうにか被害がなくて,利根川河川も被害がなくてということでございましたけれども,その後利根所の所長とお話をする機会がありまして,これ以上降ったときにはやはり取手以南の利根川が間違いなく決壊をしたであろうというようなことも言っておりましたけれども,やはりそれだけ鬼気迫る状況にあったというようなことでもございました。ただ,守谷の場合は,例えば,利根川の決壊というようなことを想定をしたときには,今ある下水道事務所から常総広域の事務所のあたりの堤防の決壊ということが考えられるわけでございますけれども,そこに関しての堤防の強化ということも今回申し出をさせていただきました。それから稲戸井調整池に関しては,高野地区で2カ所ほど水位が上がってきて,危険な箇所がございましたので,そこの強化ということ,かさ上げ強化ということもお願いをしたと。また,鬼怒川に関しては,今回,工事が途中だったために,前回と同じように大山新田から松前台7丁目,8丁目のところの一部,住宅の倉庫の一部に浸水をしてしまったということで,これは年度内の完成を目指して今工事を進めておりますので,そこは強化をされるだろうということでございます。ですから,そういう意味では,利根川,鬼怒川に対する備えというのは,多分鬼怒川の決壊に関しての部分というのは大分和らいでいるのかなと。もし万が一利根川が決壊しても,大木地区,それから下川岸地区,それから当然あそこにあります明治乳業であったり,サービスエリアであったり,アサヒビールの一部であったり,大八州の地区の住宅街であったりというところがやはり危ないだろうと。しかし,実は今回,レベル3というのが発令をされて,当然避難をさせていただいたのですが,今回の自主避難所を設けたきっかけというのは,実際は風水,要するに堤防ではなくて,風水に対してどうなのだろうというようなことで,とりあえず自主避難,風が吹く前に自主避難をしていただこうではないかということで,自主避難所を設けさせていただいたというのが,結果です。その前の報道で,千葉県で突風が吹いて,家が倒壊したというような情報もございましたので,また,1人で住まわれている方の不安ということもあるというようなことで,自主避難所をまず最初に設けさせていただいたのですが,その自主避難所のあり方も含めて,いろいろな角度で今回は検証ができたというのが,我々の総意だろうというふうに思いますし,議会の皆さんも,今回,9人,10人という皆さんが一般質問に対して,台風19号に対する検証というのをしていただく場ができたということは,本当にありがたいというふうにも思っておりますし,まだまだ年度内に,とにかく来年に備えて年度内に整備をしておかなければいけない,また検証してその対策をしておかなければいけないということがかなり出てきたということもございますので,年度内の検証,対策という部分を含めて,今後とも議会の皆さんのご支援,ご協力をお願いしたいというふうに思います。  以上でございます。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 私は,要支援者の支援をするマニュアルがもっと具体的に必要ではないかということに関しての感想をお聞きしたのですけれども,非常に広範囲にわたって市長の考えを述べていただきありがとうございます。  これから後かなりの議員がこれに関係した話をすると思うので,私はマニュアルだけやりたかったのです。 ○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。 ◎市長(松丸修久君) 先ほど部長のほうから答弁にあった要支援者の問題というのは,これは個人情報との関連で,それぞれ皆さんが開示に同意をしてくれる方のみの名簿をそれぞれの地域の支援をしてくれる方々に配っているということでございますけれども,今回の部分で,まさしく今青木議員がおっしゃっていただいたように,マニュアルがマニュアルだけで魂入れずみたいなことで,実際に行動に結びついていないというようなことも実際に起こっておりますし,その辺は地域の皆さん,支援をしていただく皆さんとの連携ということもまだまだ不十分な点が多々あることも露呈をしたというふうに思っておりますので,そういった点も踏まえて,マニュアルの見直しと同時に地域の支援者の皆さんとの連携をどう強化していくかということも含めて検証し,できるだけ早急にその対策をとっていきたいというふうに思っております。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) より現実なマニュアルをつくっていただければと思います。  一つこのマニュアルの中で非常に気になったのが,先ほど支援者ということで,自治会,町内会,自主防災組織,バーッっと名前が挙がっていますけれども,やっぱり支援者の誰に連絡するのか,それをちゃんとはっきり定めておかないと,多分何もしなければ,誰も動きません。例えば,本当のときには,町内会,自治会の会長に連絡するとか,何かそういうルートをマップにして残しておかないと,わからなくなると思いますので,その辺も含めて,より現実的な対策,マニュアルを作成していただければと思います。  それでは次の質問に移ります。 ○議長(梅木伸治君) 現在,青木公達君の一般質問の途中ですが,会議も長時間になりましたので,ここで約10分間の休憩をとりたいと思います。済みません,ご協力よろしくお願いします。                午前11時13分休憩          ──────────────────────                午前11時20分開議 ○議長(梅木伸治君) 休憩前に復し会議を再開いたします。  それでは,引き続き一般質問を続行いたします。  青木公達君。 ◆10番(青木公達君) それでは,次の質問に移りたいと思います。  次の質問は,特定健康診査におけるオプション検査でございます。私が特定健診について一般質問で取り上げるのは,今回で2回目でございます。1回目は,平成27年の12月議会でした。そのときは,オプションとしてB型,C型肝炎と前立腺のがん検診を選んでいる理由を問いただしております。ご返答は,健診の方法の精度が確立している検査項目で,時間的にも特定健康診査と同時に実施できるものということで選んでいるとのことでした。具体的には,B型,C型検査は国が肝炎対策の一環として推奨していること,前立腺がん検査は検査要望があり,検査の精度も確立しているとのことで実施しているとのことでした。  そのようなことを踏まえてお尋ねいたします。  まず現在の守谷市のオプション検査の種類とそれに対する自己負担額を教えてください。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  守谷市の健康保険で実施している特定健康診査につきましては,公民館等の会場でご来場いただいて実施する集団健診,それから医療機関において個別に行う医療機関健診がございます。検査項目につきましては,国の定める16項目,これ必須項目と呼んでおりますが,こちらに加えてオプションとして,心電図,眼底,貧血,それからクレアチニンeGFRというこの四つの項目を実施しているところでございます。多くの方が受診していただいています集団健診につきましては,自己負担はありません。医療健診の場合には自己負担制が発生しております。  また,保健センターの事業で実施しております集団健診と同時に実施できる検査につきましては,3種類ございまして,肺がん検診,前立腺がん検診,そして肝炎ウイルス検診となります。自己負担につきましては,肺がん検診は無料,それから前立腺がん検診につきましては,1,330円,肝炎ウイルス検診については820円の自己負担額となっております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) ありがとうございます。私の勉強不足で大変申しわけなく思っておりますけれども,今の説明で,私が初めて認識したのが,特定健康診査,特定健診の国が定めるものというのは,身体測定と血圧測定,それから血中脂質と肝機能検査,血糖検査,腎機能,この6項目だけであると。あと,普通に行っている心電図,眼底,貧血,クレアチニンとそれと胸のレントゲン検査,これは守谷が独自に判断して個人負担なしで守谷のコストでやっているということでした。そうしますと,結構守谷市のコストというのは,そこそこかかっているのではないかと思いますけれども,コストはどのくらいかかっているのか,教えていただければと思います。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) 特定健診と集団検診ですが,市が現在取手市医師会に委託して実施しているものでございます。市が医師会に支払う追加項目の単価としましては,心電図が900円,眼底,こちら片側になりますけれども,800円,貧血については150円,クレアチニンについては200円という負担を払っております。全額市の負担ということでございますので,必須項目が5,200円となっておりますので,合わせて7,250円という形で実施しております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) ありがとうございます。大体1人当たり7,250円かかっているということでした。  実は,今の説明を聞きながら,この健康保険のものを見ながら説明を聞いていたのですけれども,大腸がんと胃がん検査の検診の予約を来週しなくてはいけないことを思い出しました。胃がん検査が1,130円,大腸がんが410円でありますが,そうしますと,これは先ほどの7,250円には入っていないので,これは守谷市としてはコストがかかるということでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  胃がん検診につきましては,市の負担が3,700円となっております。自己負担につきましては,1,130円で行っておりますので,合計で4,830円がかかっている状況でございます。大腸がん検診につきましては,市の負担は1,230円です。先ほど青木議員がおっしゃったように自己負担は410円となっておりますので,合計で1,640円が経費としております。  以上でございます。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) ありがとうございました。これだけのコストを守谷市もかけているので,この健康診断の有資格者はとにかく行ってほしいということで,私も来週間違いなく電話して予約したいと思います。  それでは,次は,このオプション検査に関する質問の中での,今回のメーンテーマの一つなのですけれども,尿酸値検査でございます。平成27年,以前の一般質問の中でも,尿酸値検査について,さりげなく質問の中に入れ込んだのですけれども,答弁では全くスルーされてしまって,非常に寂しい思いをしたことを記憶しています。今回またなぜ取り上げているかということでございますけれども,実は,9月ごろだったと思うのですけれども,私の友人から,どうして守谷の健康診断には尿酸値検査が入っていないのだということを聞かれました。私自身,返答は,答えは持っておりません。その当時,先ほど言った2項目がついでにできるとか,何かそういう話があって,なかなかそれが難しいみたいな話を以前に聞いたら,そんなことを言っていたよというようなことで,ちょっと返答に窮したのですけれども,それで,その翌月10月に,取手医師会との懇親会があったのです。そのときに,守谷市内の開業医の方から,実は先日患者から守谷市の健康診断には,尿酸値が入っていないけれども,どうしてなのだという全く同じ質問を聞かれたのです。たまたまそれを聞いていた取手市内の病院の医師から,取手市は,今は検査項目に尿酸値検査も入っているけれども,以前は入っていなかったと。大分以前だけれども,検査項目の見直しを行ったとき,尿酸値検査を検査項目に取手市は入れ,守谷市は尿酸値検査を検査項目に入れず,違うサービス,ちょっとはっきり言葉は覚えていないのですけれども,そういうことをすることにしたので,守谷市は入っていないのだと。でも,期間も大分経過しているので,再度守谷市に要望すれば,受け入れてくれる可能性は高いのではないかというようなことをお医者さんからアドバイスをいただきました。一緒にいた守谷市の開業医からも,ぜひ聞いてみてくれということでありましたので,今回一般質問で取り上げた次第でございます。
     ストレートにお尋ねしたいのですが,尿酸値検査を特定健診のオプションに加えることは可能なのかどうか,ご返答いただければと思います。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。 ◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。  まずオプション検査に尿酸値検査が入っていない理由としてまず申し上げたいと思います。守谷市の特定健診は,国が定める標準的な健診,保健指導プログラムに基づいて検査項目を定めております。プログラムに記載されております必須項目に加えて,選択的に実施する項目として記載のある4項目を全て行った上で,集団健診は無料,医療健診の場合は1,000円と申し上げましたけれども,1,000円で実施しているところでございます。  青木議員のおっしゃる尿酸値の検査につきましては,このプログラムの中では記載がありませんでしたので,守谷市では検査項目の対象外としていたものでございます。そして,今,青木議員がおっしゃいましたこの実際に次にやれる可能性はあるのかということでございますが,やはりこの痛風予防のための尿酸値について知るということは,現在は非常に社会的な注目度も高いことでもございます。利根町,取手市においても実施していることを踏まえますと,やはりこの尿酸値の検査を取り入れるということは,受診率の向上にもつながるというふうに考えております。そこで,委託先の取手医師会と調整を図って,検討してまいりたいと考えております。 ○議長(梅木伸治君) 青木公達君。 ◆10番(青木公達君) 今部長から前向きなご返答をいただきました。尿酸値,はっきり言えば痛風ですけれども,最近結構若い人,それも男性ばかりではなくて,女性も苦しんでいる方がいらっしゃるというお話も最近よく聞きます。テレビ等で取り上げておりますけれども,それとあと普通のサラリーマンのその健康診断の中には,尿酸値というのはほとんど入っています。ですので,取手市あたりも,この主な検査項目といっている,先ほど心電図,眼底,貧血,クレアチニンのところの中に,個人負担なしで取り入れていると思います。それとこれはお聞きしたのですが,これも取手医師会との懇親会で聞いたのですけれども,別に新しいことをするのではなくて,今検査をするときに,3本血を抜かれていますけれども,それでいいのだよと,別に4本は要らないのだと。だから,今のままで検査項目を一つふやせば,コストはかかることはありますけれども,コストもそんなに高くないはずだから,できるはずなんだけれどもということもおっしゃっていましたので,ぜひ前向きに考えていただければと思います。  守谷市内の痛風の痛みに耐えて,尿酸値で苦しんでいる方々に成りかわりまして,感謝を申し上げて,私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(梅木伸治君) これで,青木公達君の一般質問を終わります。  次,通告順位3番,高梨恭子君,登壇を願います。  高梨恭子君。                〔14番高梨恭子君登壇〕 ◆14番(高梨恭子君) 通告3番,高梨恭子でございます。本日も3点の質問を順次行わせていただきます。  まず一つ目,みずき野地内商業施設利活用についてでございます。  エクセル跡地を市が取得してから,はや4年たとうとしています。これからどのような利用がしたいのか,この施設にどんなふうなものを望んでいるのか,多方面からさまざまなニーズ調査を行ってきていただいたと思いますが,その経緯について簡単にお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。 ◎市長公室長(浜田耕志君) お答えをさせていただきます。  これまでの主な経緯ということでお答えをさせていただきますけれども,平成29年4月に引き渡しを受けております。その前に,2月になりますけれども,みずき野地区を対象としまして,アンケート調査の実施をさせていただいております。その後,事業者へのヒアリングを実施し,10月にはサウンディング型の市場調査というものの参加の申し込みの受け付け,2事業者から利活用のアイデアが提案され,その事業者さんのヒアリングを実施しているという状況です。また,同時に,インターネット上でのアンケート,それから,地域で活動している団体さんのご協力をいただいてのヒアリング,そして,11月には,オープンハウスなども実施をしております。そして,これらを踏まえて,12月に利活用の方針の案をまとめさせていただいております。翌平成30年1月には,利活用方針案について,再度インターネット上でのアンケート,それからオープンハウス,こういったものを実施しております。4月からにつきましては,その利活用方針案をもとにして,また再度事業者さんとのヒアリングを行って,ことしに入ってからですけれども,6月に利活用方針を決定させていただき,公募型のプロポーザルの募集要項を公表し,公募の手続を開始をしております。結果,8月に1グループからの参加登録を受け付けをし,9月に提案書類を受け付けましたけれども,提示した条件を満たしていなかったということから,対象外の扱いとしたところでございます。主な経緯でございます。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) 確かに,6月にこの利活用方針が出されて,プロポーザルにおける公募を行ったということですが,合致しなかった。町内会の回覧板には,跡地は全面一括利用条件に合致せず,今回は保留として回覧されました。それは全くの白紙になったということなのか,応募してきた側との交渉みたいなものはあるのか,お尋ねいたします。 ○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。 ◎市長公室長(浜田耕志君) 提案された内容が,面積あるいは地代の面で条件に合致をしていなかったということから,審査会としての事業者に対するヒアリングというのは実施をしておりません。ただ,現在,当該提案をしていただいたグループから,聞き取りの調査を行っておりますし,その上で,問題,課題を把握して,再度事業化の可能性も探りつつ,協議を行っているという状況でございます。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) それは再公募をするという意味なのか,もしくは今の申し込んできた事業者との交渉のテーブルにあるということなのか,どちらなのかお尋ねします。 ○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。 ◎市長公室長(浜田耕志君) 今申し上げましたとおり,提案をされた事業者さんとの協議をしてまいりますので,その結果も踏まえた上で,再度事業化というところも探りつつ,また状況によっては再度公募ということも想定をしております。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) その時間的なスパンはどのくらいを見越していらっしゃるのでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。 ◎市長公室長(浜田耕志君) 年度内には方向性を固めたいというふうに思っています。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) 年度内に方向性が出るということですが,それは(2)の今後についてというほうにも進んでいくわけですけれども,年度内に今の事業者と協議をして,それがだめな場合には,再公募をするというように承ったところですけれども,公募をして,工事等の年数がかかり,本当にいつになったら何かができるのかという市民からの声が聞こえてきます。アンケートの実施も平成29年でしたから,もう2年も経過している,もう2年なのです。私たちの捉え方としては。会田市長が4年前のさくらの杜伐採作業のとき,まさに,あさって私たちみずき野と執行部の皆さんと予定されているその伐採時のときに,皆さんによいお知らせがあります,エクセル跡地を市が購入する運びとなりましたとバーンと挨拶されて,もう本当に集まった人たちは,どよめいて喜んだ,それを思い出すわけですけれども,エクセルが撤退してから,それが7年後の話で,今から4年前ということで,まさしく遅々として進まないこの様子に,もう諦めというムードが漂っているのが現状なのです。人口比からしても,60代,70代が突出して多いみずき野,自分の目の黒いうちには何もできないなと言って,亡くなってしまった方もいらっしゃいます。本当に1日,1日,あそこがどうなるのかと待ち望んでいるわけです。この利活用方針の中にも,循環型社会を目指してとありますが,本当に来春の郷州小学校の入学者数が1クラスだけになってしまうということで,みずき野敬老の集いにも,校長先生がわざわざお越しになって,お子様方,ご親戚がいたら,ぜひみずき野に住まわせてやってくださいというようなお願いもされていたところです。今後について,何か斬新なお考えというか,そういったものがあれば,お聞かせいただきたいのですが。 ○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。 ◎市長公室長(浜田耕志君) この土地の利活用については,当然相手がいることでございます。これまでも幾つもの事業者さんと私も接触をし,調整をしてきたと経緯がございます。福祉関係,医療関係を初め,商業施設の関係,あるいは物販,テナント,スーパー,教育,さまざまな事業者さんと調整をしてきた経緯がございます。ただ,なかなか条件面,その他の面,立地の条件を含めて,なかなか可能性が低いという状況はご理解をいただければと思います。ただ,これまでのやり方にこだわることなく,やっぱり柔軟な発想,そして,議員言われたとおり,もっとスピード感を持って,柔軟かつ大胆にしっかり進めていきたいというふうに考えます。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) こだわることなく柔軟なということで,大変うれしい答弁をいただいたわけです。もう本当に,みずき野月1度の日曜,朝市をやっていただいていますし,また買い物支援ということで,スーパーに連れていったりしてもおりますが,何となく手詰まり感を感じているというところをひしひしと感じます。  また,私もこれまでに,一般質問の中で,一昨年はこの福祉ローソンの提案もしてきましたし,昨年度は銀行のATMが撤退するということで,その建物が使えないかということで,質問もしてまいりました。一方で,朝のラジオ体操をしているグループの方から,毎朝集会所の前でラジオ体操をしています。大きな木は根っこの隆起ということで,切ってもらい大変明るくなりましたが,あいたままの銀行跡地,そしてその隣に鉄パイプを杭にして,ロープで囲ってあるさま,本当に朽ちていく様子を毎日ひしひしと感じています。そのままになっているのが,見るにたえない,今は放置されているという印象だというところまで聞いております。本当に何とかあの銀行のATMも撤去していただき,杭も取っていただいて,明るい広場にしてほしい,もうここまでささやかな痛切な願いになっているわけです。今年度銀行とそれからフィットネスのところの建物を壊す予算がついておりました。いつまでこの現況のまま,あの杭の部分と銀行等は,この現況のままなのかを市長にお尋ねします。 ○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。 ◎市長(松丸修久君) 今浜田市長公室長のほうからお話がありましたように,本当に柔軟にということで,私もいろいろなところで営業ではありませんけれども,声をかけさせていただいて,何か本当に早急に対応しなければいけないというふうに思っておりますけれども,建物を壊すことは簡単といえば簡単なのですが,逆に今のままでも利活用ができて,それが活性化につながる,コストをかけないでもそうすれば事業者さんが入れるということも含めて,早急に検討して年内に結論を出すというようなことで考えていきたいと思っております。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) つまり,市でお金を出して壊すのではなくて,事業者に壊してもらうというお考えでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。 ◎市長(松丸修久君) 事業者に壊してもらうのではなくて,もし利活用が事業者のほうで,その今のままの,現状のままの建物で利活用ができるというようなことも,少しそういう要望も入っておりますので,その点を確認した中で,壊して建てるのか,それともそのまま,現状のままでとりあえずは利活用ができるのかということを最終的に結論を出して,年内に行政のサイドで壊すのであれば壊して広場にする,もし利活用が可能なことであれば,利活用の事業者とそういう短期的な契約を結ぶというようなことを視野に入れて考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) それがこだわることなく柔軟な対応ということなのでしょうか。非常に疑問が残ります。結局今の建物だって,銀行の建物だって,内向きなわけです。そうすると,広場全体が見渡せない,全くの閉鎖地帯になっています。今クリスマスイルミネーションもつけました,竹を模様でくりぬいたものでライトアップされています。しかし道路からは何も見えません,あの真ん中だけがぽっかりあいている状況です。ラジオ体操をしているのだって,みんな道から見えたら,どんなに頑張るかという高齢者の方だっております。もう一刻も早く広場にしてほしい。もう常設のテントなり,ドームという言葉も出てきました,最近は。テントなり,ドームがあれば,その下で憩えるねとか,もうみずき野の人たちは,本当にあそこに何かとんでもないものができるなんて,ほんの一粒も思っておりません。とにかくあのまま,現状のままのみすぼらしい姿に飽き飽きしているわけですから,せめて住環境の一つとして,広場くらいにはなるのではないですか。それが柔軟なこだわることない対応だと思うのですが,いかがでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。 ◎市長(松丸修久君) 早急に対応を検討したいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) よろしくお願いいたします。では,二つ目の質問にまいります。  インセンティブ交付金ということでお尋ねいたします。この交付金は,昨年度から始まったもので,昨年度の途中に補正予算歳入で入ってまいりました。国から,介護予防にしっかり取り組んでいる市町村に直接交付される急遽の交付金ということで,担当課の皆様のご努力を感じているわけですが,具体的にどのようなものかをお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部次長稲葉みどり君。 ◎保健福祉部次長(稲葉みどり君) お答えいたします。  インセンティブ交付金の正式な名称につきましては,保険者機能強化推進交付金と申しまして,平成29年度地域包括ケアシステムの強化のため,介護保険法の一部改正に基づきまして,県,市町村に対しまして,自立支援重度化防止等に取り組みを支援するために,平成30年度から交付されることとなりました。介護保険事業を担う市や県,国が共同して地域包括ケアシステムを発展させることを目指すことで,この交付金がつくられたと聞いております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) それでは,昨年度の実績と取り組みの課題についてお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部次長稲葉みどり君。 ◎保健福祉部次長(稲葉みどり君) それでは初年度の平成30年度の交付金の実績についてお答えいたします。  平成29年度の取り組みにつきまして,昨年度交付金ということになりました。評価としましては,指標58項目612点の配点中294点,交付額508万7,000円ということでいただきました。ついでにですが,今年度申請しました昨年度平成30年度の評価につきましては,内示の状況ですが,指標65項目692点中425点が今のところ内示ですが,配分額692万7,000円となっております。  平成29年度と平成30年度の大きな市の取り組みの変化はございませんが,評価点数の差,指標の考え方が,県内統一されたことが要因となっております。また,課題としては,大きく二つと考えております。一つ目は,要介護認定者の自立支援,重度化防止を関係職種,つまりケアマネさん等といかに協同して課題を進めていくかということ,また二つ目は,地域課題に沿った介護予防活動をいかに取り組んで強化していくかということが一つ考えられております。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) 交付金ということで,政府は来年度は今年度200億円のものを倍の400億円という予算をとるという発表がありました。このインセンティブ交付金の仕組みとして,頑張ったところが報われる仕組みということです。市町村が頑張れば頑張るだけ,その交付金が与えられるということですが,来年度に向けて,その取り組みについては,どうされているのか,お示しください。 ○議長(梅木伸治君) 保健福祉部次長稲葉みどり君。 ◎保健福祉部次長(稲葉みどり君) お答えいたします。  これまでの課題を踏まえて,次年度につきましては,現在自立支援の観点で要支援認定者のケアプランの見直しを地域ケア個別会議と称しまして,毎月地域包括支援センターが主催で開催しております。この地域ケア個別会議につきましては,リハビリの専門職,薬剤師等の専門職,多職種がケアプラン作成者のケアマネジャーに対して,いかに自立支援につなげるか,ケアプランを通して検討する場となっております。この地域ケア個別会議が自立支援重度化防止につながるよう,会議の効果検証をしながら,進めていきたいと考えております。  また,二つ目なのですが,次年度,守谷市としては初めて地域包括支援センターの業務を委託することになっております。地域包括支援センターの業務につきましては,今後高齢者がふえていく中で非常に重要だと考えております。高齢者の自立促進を促進するために,地域の特性に応じたさまざまな取り組みをこの令和2年度から法人2カ所に委託しますが,地域,関係機関,多職種と連携を強化しながら,包括支援センターの業務をいかに進めていくか,こちらが大事になってくると考えております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) 来年度から始まる地域包括支援センター委託業務へのスムーズな運営委託というのでしょうか,そうなることをお願いいたしまして,この質問を終わらせていただきます。  次に,市庁舎市民ホールの活用ということでお尋ねいたします。三つ目の質問です。  (1)のわかりやすい案内表示ということでお尋ねします。まずプレミアム商品券の引きかえ所が設置されていますが,引きかえの案内状に守谷市役所1階市民ホールにてとあったそうで,市民ホールってどこですかと聞かれたわけです。守谷市役所の本庁舎案内図というのを見てみますと,まさしく玄関入って正面のすぐの吹き抜けのスペースのことでした。あ,ここを市民ホールと言うのだと私は思いました。市民団体の展示や市が募集した習字やポスターの入賞作品の展示,ヤマユリの栽培促進のグループがヤマユリを展示したりしているところで,ここは一体どんな使い方をしているのか,そしてどこに申し込めば展示ができるのか,使い方のルールみたいなものがあったら,まずお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。 ◎総務部長(坂浩君) 今お話がございました市役所庁舎1階の市民ホールと呼んでいるスペースでございますが,ここで展示などで使用する場合には,一つとして,各担当課が所管の事業でここを使う際には,管理しております管財課に,課名,使用内容,目的,あるいは期間などを記載した申請をしていただいて,それを受けて管財課では,その内容やあるいは申請の期間の既存の予約状況があるかないかというのを確認した上で,その後各課がその申請内容に応じて使用するというようなことになります。  また,市外,市内のそれ以外の団体の方の展示なども年間幾つかございますが,そういう場合には,所管する各課を通じて申請を上げていただくことによりまして,一定期間の使用ができるというような形式をとっております。 ○議長(梅木伸治君) 間もなく正午になろうとしておりますが,このまま高梨恭子君の一般質問を続行したいと思いますが,よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) 市内,市外でも使えるということ,所管の担当課からの情報により,管財課が許可するということがわかりました。  それでは,個人でも使えるのかどうか,また,有料,無料かについてお尋ねいたします。 ○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。 ◎総務部長(坂浩君) 直近の使用状況を見ますと,市の事業以外の場合での使用実績は,何らかの活動グループの方が利用されて展示をしているというのが実態のようでございます。個人の申請があって,許可があったけれども許可が出なかったのが一つ,もう一つは,そもそもそういう申し出がなかったのかというところまでは今のところちょっとつかんでいないところでございますが,通常団体の方が利用される場合,何らかの公益的な活動をされている団体が多いのかなというような捉え方をしております。利用料は取っていないと認識しております。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) 市民ホールというのなら,一定期間貸し切って,連続して使える仕組みをつくったらいいと思います。ただいまの説明ですと,公益的なグループが使っているようだ,個人としての申請はあるかないかはわからないが,許可されたのか,されないかもわからないという状況であれば,そこも有効な活用として,市役所のそこに行ったら,何かやっているよ,何か展示があるよというような仕組みをつくったらいいのではと思うのですが,いかがでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。 ◎総務部長(坂浩君) その市民ホールというものの名前の認知上の周知不足もあるようでございますが,そういう課題も踏まえながら,利用していただく際のルールというものの作成に取り組んでみたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) よろしくお願いします。さて,市役所に来られた子供連れの方が,市役所には,ベビーカーごと入れるトイレがなくて,大変困ったと聞きました。いわゆる多目的トイレのことで,車椅子の方などが利用できるよう,個室のスペースを広くとったトイレです。授乳室の案内とか結構目立つそうですが,ベビーカーごと入れるトイレの表示がなかったとのことで,確かにあるのはあるのです。奥まったところに,児童福祉課の隣にありました。しかし,それがわからない。わからないのでは困るわけで,そういった表示,それから,所狭しと柱という柱に,もうやたらと案内がいっぱい張ってありますが,それを統一するとか,私の一番の質問の狙いは,この多目的トイレの表示をわかりやすくお願いしたいということなのですが,いかがですか。お願いします。 ○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。 ◎総務部長(坂浩君) 市庁舎の多目的トイレは,現在今お話にもありましたように,C棟1階児童福祉課の隣接する箇所あるいは2階の経済課の隣接,あるいは議会棟の3階ということで,3カ所ほど用意しているところでございます。これらの場所の表示については,庁舎入り口を入ってすぐの総合案内板あるいは東西を含めました玄関口に置いてありますサインに車椅子のマークなどを表示しているところでございますが,なかなか市内庁舎をいろいろな場所から,通路側から,トイレの,実際にそこにあるというところの認識を高めるための幾つかプレートはありますが,そこに車椅子の表示がないというような状況にあって,わかりにくいというところなのかと思います。あるいは市の庁舎そのものが四つの建物が,もう角度をついてレイアウトされているという状況もございますが,これらを踏まえた上で,通路あるいはホールに来られたお客様がどこだろうと探したときに,建物の構造,状況なども踏まえながら,どういう場所に表示をしたらば,より目につきやすいか,わかりやすいか,そういう検証も必要だと思いますので,そういうことも意識して,表示内容の改善に取り組みたいと考えております。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) 前向きなご答弁ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いいたします。  次,(2)常設物(回収ボックスやチラシ等)の整頓ということでお尋ねいたします。正面玄関を入ります,そして右に目をやると,フード回収ボックスがあります。左に行くと,入れ歯,アクセサリー回収ボックスがあり,中央のカウンターには,いろいろなチラシ,そして,募金箱が置かれています。奥に行きますと,現在プレミアム商品券の引きかえスペースがあるせいでしょうけれども,乾電池の回収ボックスやペットボトルふたの回収ボックスなど,多種多様の回収ボックスが目に入ります。何とかならないものか。特に,国民年金の前に入れ歯ボックスがあるのだけはやめてほしいと言われております。そこに置く必要が本当にあるのか。ご一考いただきたい。ポスターの掲示も,窓側にジグザグと置いてある掲示板には,張ってありますよと,張られてはおりますが,あの狭いすき間に入って,どなたが見るのかと,本当に首をかしげるわけですが,ぜひともわかりやすい配置等をお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。ご答弁お願いいたします。 ○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。 ◎総務部長(坂浩君) 庁舎内にあるさまざまな回収ボックスでございますが,ホールの中には,市のほうで,特に廃棄物あるいは資源物の回収を中心に,7種のボックスを設置して,さらに,社会福祉協議会が今ご紹介ありましたきずなBOX称する食べ物を回収する箱あるいは不要入れ歯の回収の箱を設置しているというのが現状でございます。それぞれの担当課の申請に基づいて設置を認め,担当課としては,市民の方の目につきやすいようなというところが,もしかしたらまずあったのかもしれませんが,あれだけの数のものが,現状設置されておりますと,やはり雑然としているような印象は拭えないのかなと思います。さらに,お話にあったように,事業によって,あれだけの現在のような事務ブースを設置したりというのはございますが,大きなものがそのリサイクルとか廃棄処理を有する回収ボックスが一番大きい現状ですので,こういうものを例えば,ひとまとめにして,どこかに,場所の制約はありますが,整然と並べる形ですっきりと配置されたような形ができればいいのかなと。そのためには,ここにこういうものがありますよという案内なりもあわせて必要かと思いますが,そういうことを今回のご指摘を契機に,あるものの現状を確認させていただきましたので,改善に努めていきたいと思っております。  それから,掲示物ですが,基本的には,各課の業務に直結するチラシなどはまず窓口付近に集中して各課が配置している,それから多くの人の目を,見ていただくよう配置したい,あるいはポスター的なものがホールにあるというのが現状でございます。一方で,かつてパノラマビジョンがあった庁舎入り口入って右手の部分には,ちょっとした椅子とテーブルを置き,あるいはリーフレット等を納めるようなラックを整理したいというようなこともございます。そういうことをもう少し必要であれば,追加するなりして,もう少し整理できれば。そして,入り口中心にあったローカウンターのL型のもの,あれがあることによって,チラシをそこに置いたり,何らかのボックスを置いたりということが現状起きていると認識しております。入り口入って正面の場所ですので,あそこは整理,極端に言えば,撤収して,そこの状況をすっきり,入ってきたときに今のような雑然とした状況を整理したい,解消したいと考えております。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) 本当に,柱とか壁とかがあると,そこからどんどん積んでいって,だんだん歩くところが少なくなっていくような今,すごいそういうイメージが玄関ホール,市民ホールについてあるのです。ですから,ぜひともすっきりと整理してほしいとともに,(3)のキッズスペースの設置ということでお願いしたいと思います。守谷市の市庁舎,本当に子連れで来庁される方,多く見かけます。子育て世代包括支援センターのあたりも棚に多少のおもちゃがありますが,つくばみらい市では,入り口正面にキッズスペースが設置されています。畳3畳ほどのスペースで,周囲をさいころ型のマットで囲んである程度のものですが,本当に多くの方が利用されています。そういうセットは,本当に10万円程度で購入できるような,というのをホームページでも検索したりして,見てみました。現在,ベビーベッドやおもちゃなどが置かれていますが,実際にベビーベッドに赤ちゃんを置いて,手続や相談をしていますか。ベビーベッドに置いたら,相談する本人は,子供に背を向けてしまう配置になるわけです。どちらかというと,ベビーカーごと相談されている様子を目にします。子育て世代包括支援センターの相談スペースは,はっきり言って狭い,2人とか3人とかでは,座れない状況にあります。先ほど部長がおっしゃっていたように,昔パノラマテレビがあったあたり,あそこは確かに市のラック,県のラックといふうに整理はされていますが,あのソファーのあたりに,子育て世代包括支援センターごと出てきてしまってはどうかとも思ってみたりもします。そして,その子育て世代包括支援センターの隣にキッズスペースをつくるわけです。そうすると,市庁舎に入ると何となく明るいな,あそこは子供の課があるのだなというようなイメージができるのではないでしょうかと,勝手に私は思っているわけですが,筑西市でも庁舎建てかえの折に立派なキッズスペースを設置していますし,常総市役所にもあります。先日のふくしまつりのときには,夢っ子クラブが大会議室に道具ごと移動で来て,夢っ子クラブの活動をされていましたけれども,そういった移動できる遊具とか道具をそこにアイデアがあるわけなので,その辺の方々とぜひとも検討していただきたいのですが,いかがでしょうか。ご答弁,お願いします。 ○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。 ◎総務部長(坂浩君) お尋ねのありましたキッズスペースがつくばみらい市等で設置されている点も認識しております。近隣ではつくばみらい市が平成28年竣工の庁舎につくり,あるいはつくば市が本年5月に開設したコミュニティ棟に設置,これもご紹介のありました筑西市は平成29年2月に移転した庁舎に設置しているということで,見るところ,近年整備された庁舎に多いというような状況なのかなというような感じもしております。  現在の庁舎においては,そういうスペースは設置しておりませんが,ご紹介がありましたように,子供たちの絵本やちょっとしたおもちゃ,ベビーベッド等の設置をしているところでございます。もし,キッズスペースを設置するとなれば,子供さん,そこで遊ばれる子供さんの安全というのも,当然考えなくてはなりませんので,例えば,手続中の保護者の方の目の届く,あるいは周囲の職員の目が届くというようなことも必要だと思います。さらに,どこに設置スペースを確保するか,それ以外の来庁者の動線に支障がないかというのも,当然考えなければならないことなのかなというふうには感じております。
     そういうことを踏まえまして,現在の市庁舎は,もし設置すれば,1階市民ホール周辺というのが現実的な線なのだと思いますが,先ほど申し上げたような課題と考えられるような項目を踏まえて,検討させていただきたいと考えております。 ○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。 ◆14番(高梨恭子君) よく考えて,スピーディーに行っていただきたいと思います。お昼の超過のお許しをいただきまして,一般質問をありがとうございました。 ○議長(梅木伸治君) これで,高梨恭子君の一般質問を終わります。  ここで休憩といたします。午後は1時15分より再開いたします。                午後零時12分休憩          ──────────────────────                午後1時10分開議 ○議長(梅木伸治君) 休憩前に復し会議を再開いたします。  それでは,引き続き一般質問を続行いたします。  なお,保健福祉部長堀 浩君から欠席の申し出があり,これを許可しましたのでご報告を申し上げます。  次,通告順位4番,末村英一郎君,登壇を願います。  末村英一郎君。                〔6番末村英一郎君登壇〕 ◆6番(末村英一郎君) 4番末村英一郎でございます。  15分スタートということでしたので,まだ来ていないのですけれども,身重の妻が傍聴に来る予定となっております。名前とか決めるのは本当に大変だなということですけれども,候補が出ても,必ず反対する人が出てきます。私が反対することもあるのですけれども,つくづく感じたのが,反対する人がいないことを目指したら,多分永久に決まらないのだろうなと思っています。柱を決めて,何を大切にするとか,優先順位を決めて,もう最後は特命随契的に決断していくしかないと思っております。プロポーザルはやっておりませんので。案があったらこっそり言っていただければと思います。  今回のテーマも,結構繊細な分野なのですけれども,反対する人がどれだけいるかに惑わされることなくしっかり柱を立ててほしいなというテーマ,表現の自由に関するものでお伺いをしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  具体的な事案としましては,愛知県で行われ,また物議を醸しましたあいちトリエンナーレをイメージしながら聞いていただきたいと思っております。物議を醸してから,補助金が不交付に判断変更されるとかいろいろあったようですが,愛知県や文化庁の判断の是非自体を議論するつもりはありません。あくまでも守谷市で同様の問題が起こったらという観点からお伺いしていきます。  トリエンナーレ,くだんのイベントですが,かなり強烈に政治的で意見の分かれる表現があったことが問題の一つでもあります。示された政治的メッセージに賛成できる人とできない人,かなり激しい論争が起こったように見えました。そこで思ったのが,二つの意見,分かれるのですけれども,両者に共通項もあるように感じました。つまり,公の場で,どんな言論ですとか,芸術表現が許されるのかは,その内容が妥当かどうかで決まり,ちなみに,何をもって妥当とするかは,私の主観で決めたい,ほかの人は私の判断に従うべきである,二つの意見,両方がそうしたように私は見えました。非常に危機意識を感じました,個人的に。我が国は,自由の国です。不愉快な賛成できない意見は当然あるのですけれども,それに対してすべきは,反論や批判でありまして,言論表現そのものをさせないこと,抑圧を目指すべきではないと思っております。本質的には,先ほど申し上げたように,私の好みに皆が従うべきであるという非常にセルフィッシュな本質があったとしても,例えば,行政に言うときは,不愉快に思う人がいるようなことはやるべきではないよと,それっぽいことを言うのです。大義名分めいたことを。あくまでも,その内容が好きか嫌いかが本質にあるかと思うのですけれども,しかしながら,そういったもっともらしい包装紙をかぶせられると行政としても戸惑う場面が,今回もあったのかなと見えました。そんな包装紙に動揺させられないでほしいと願っております。  最初の質問です。芸術表現に対する補助金交付についてということで,愛知の事例,補助金も問題になりましたので,いろいろな補助金がありますけれども,守谷市で出しているものとして,補助金審議会で審査をしている補助金とあと市民公益活動の助成金に関して,両方を想定してお伺いしたいのですが,それらに関しまして,理由は示して不交付となった事例があるかとまたその場合の理由をご紹介いただければと思います。 ○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。 ◎総務部長(坂浩君) まず私のほうから,補助金審議会を経た補助金の件について回答させていただきます。  市が交付する補助金は,原則守谷市補助金等交付規則及び守谷市が補助金等を交付する事業等の公募に関する取扱要領に基づきまして交付申請あるいは交付決定を行った上でそれぞれの補助金を交付要項等に基づき補助金が支出されることになります。  この守谷市が補助金等を交付する事業等の公募に関する取扱要領におきましては,対象事業を市民の福祉の向上及び利益の増進に寄与することを目的とした公益上必要があるものとして,また,応募できる者は,原則市内に在住,在勤,または在学するもので構成され,活動拠点の事務所が市内にある団体等としているところでございます。補助金は,この要件に合致するかどうかなど,担当課のまず判断の上,市に対して交付申請がなされ,そして守谷市補助金等審議会において内容の審議が行われ,その結果が市長に答申されることになります。この答申を受けまして,市が補助金の交付の決定を判断しているというところでございます。  なお,記録が残っている過去10年分を確認しましたところ,芸術の分野におきまして,補助金等の交付申請はなかったというところでございます。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部次長鈴木規純君。 ◎生活経済部次長(鈴木規純君) お答えいたします。  私のほうからは,市民公益活動につきましてお答えさせていただきます。  守谷市市民公益活動助成金につきましては,市内に活動拠点を持ち,そして市内在住者を含む5名以上で行われる公益活動に対する助成金でございます。1回の申請につきまして20万円を限度として助成する制度でございます。交付の要件といたしましては,守谷市市民公益活動助成金は,先ほども申し上げましたが,公益活動に対する助成金でございます。申請内容の公益性を判断基準の一つとしてございます。そのほかに,事業の実効性,効率性,継続性,発展性などを審査基準としております。  審査につきましては,市民活動団体の代表者や学識経験者による守谷市市民公益活動助成金審査会において審査をしてございます。芸術分野に関すると思われる申請につきましては,当該事業を開始しました平成26年4月から令和元年度申請分まで合計47件ございました。そのうちの5件が該当となっております。その5件のうち2件が不採択となってございます。不採択の理由としましては,市のホームページ上でも公開はしてございますが,公益性の観点から判断したものが1件,事業の発展性など,具体的な取り組みが不明確であると判断したものについて1件でございます。なお,不採択の場合につきましても,単に不採択として,却下するのではなくて,申請された事業の問題点等を示しまして,今後の改善点などのアドバイスも付しまして,次回の申請につなげていただけるようにしてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 末村英一郎君。 ◆6番(末村英一郎君) ありがとうございます。まず補助金審議会のほうは,私も過去の記録等は見せていただいたのですが,例えば,商工会に対する補助金ですとか,非常に長く続いている補助金が多いのです。そして,芸術分野等に対する補助金等はなかった。  一方で,公益活動のほうは,今年度も1件あったようですが,2件不採択があったということで,いろいろな理由を議事録上も述べられていたようなのですが,中に,事業の継続性が疑問だという声もありましたが,やはりくだんの愛知県の事例のような,例えば,これはこの表現は公益性があるのだ,ないのだと真っ二つに,そこがもう激しい論争になるようなそういった事案はなかったという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部次長鈴木規純君。 ◎生活経済部次長(鈴木規純君) お答えいたします。  そのように意見が真っ二つに分かれるような案件はございませんでした。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 末村英一郎君。 ◆6番(末村英一郎君) ありがとうございます。芸術分野ということで,次の質問に移りますが,アーカスプロジェクトは外せないなと思いますので,こちらに対しても伺っていきますが,アーカスプロジェクトに対して,こういう表現をしてはいけないよとか,そういった基準のようなものはありますでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。 ◎教育部長(宇田野信彦君) アーカスプロジェクトでございますけれども,こちらの事業を実施しております実行委員会のほうに確認をさせていただいております。アーティストの表現に関する制限ということでございますけれども,現代アートということで,皆さんゲストの方に来ていただいているわけですけれども,その価値観の多様性,それを担保しなければ成立しない芸術ジャンルであるというようなことでございまして,そういった規制というようなことはしていないというようなことでございます。 ○議長(梅木伸治君) 末村英一郎君。 ◆6番(末村英一郎君) 個人的にも,芸術表現というのは,規制をするものではないと思っておりますし,また,アーカスに関しては,県からのお金もありますし,民間の助成金も大きなものがありますので,我々だけで決められるという問題ではないと思いますが,現状問題はないのかなとも思っております。ありがとうございます。  次です。公民館の利用許可基準についてですが,条例のほうから引っ張ってきた文言なのですけれども,公の秩序または善良な風俗を乱すおそれがあると認められるとき,こちら条例の第9条に記載されている文言ですが,こちらが利用を認めるか認めないか,まさに中核となる部分の文言だと思うのですけれども,こちらの解釈が具体的に何を指すのか。こちらの記載に該当し,過去利用が認められないケースがあったかなど,具体的なケースがあればお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。 ◎教育部長(宇田野信彦君) 公民館の利用を認められない場合ということと過去の事例ということでございますけれども,不許可,この条項によって不許可にした事例というのは,こちらで調べさせていただいた範囲ではなかったということでお答えさせていただきます。  それと,なかったということで,具体例はそこからはないのですけれども,実際にどういうものかというので考えますと,具体ではないのですが,例えば,賭博行為であったりとか,飲酒を主体とした会合であったりとか,あるいは風俗的に問題があるようなものというのが一般的には考えられるものだろうというふうに考えております。 ○議長(梅木伸治君) 末村英一郎君。 ◆6番(末村英一郎君) もちろん賭博等は論外だと思いますので,ぜひ不許可にしていただきたいなと思いますが,具体的にそんなに問題のある事例が,たまたまなかっただけなのかもしれないのですけれども,この問題を考えたときに,思いついたのが,隣の取手市でいじめに関する問題が大きくなった事案がございました。関連して,公民館だけではないのかもしれませんが,取手市の公の施設でいじめの問題に関する,例えば,シンポジウムですとか,そういったイベントが行われたことがあると聞いております。恐らく特定の組織とか部署とか,個人はないかもしれませんが,激しく糾弾するような意見が出るような,意見が分かれるようなそういう内容のイベントだったと考えられるのですけれども,そういった同様のシンポジウム等,守谷市の公民館で開きたいと仮に許可申請があった場合には,許可をされますか。 ○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。 ◎教育部長(宇田野信彦君) 今事例としてお話しいただいた取手市の事例なのですけれども,こちらで確認はさせていただいたのですが,基本的には,シンポジウム自体がその主催団体あるいは目的,そういったところから考えて,そもそも教育委員会で後援をしているというようなシンポジウムでございました。その経緯からして,その使用許可ですね,会場の使用許可というのが妥当であろうということで,取手市においては許可しているというようなお話を伺っております。  やはり守谷市でも同様に,後援するかしないかは別にいたしまして,その主催の目的あるいは主催団体あるいは内容,計画,そういったものを確認させていただいて,特に施設の安全を脅かすようなものでない限り,やはり許可するということにはなろうかと考えております。 ○議長(梅木伸治君) 末村英一郎君。 ◆6番(末村英一郎君) ありがとうございます。施設の安全ということなのですけれども,もちろん非常に大事なことだと思うのですが,ヒアリングのときにも私からご紹介をさせていただいて,ぜひご一読いただきたいといった判例があるのですけれども,平成8年の上尾市福祉会館事件というのが判例がございます。事件としては,何者かに殺害された労働組合幹部の合同葬に使用するため,市の福祉会館に使用許可申請がなされ,市としてはそれを不許可としたと。それが裁判で争われて,市が負けた,許可を出すべきだったという結論になったという判例で,ここでも施設の安全維持とか,秩序の維持というのは,非常に大きなテーマとなったと思うのですけれども,判例の考え方としては,何がしかの管理上の支障が生じると,ただ行政の担当職員として,漠然と主観的に予測できるだけでは足りずに,もう明らかに誰がどう見ても不穏当なことが起きるだろうとか,具体的に脅迫状が来ているとか何か具体的な案件があるとか,そういう話だと思うのですけれども,そういった客観的なもうどう見ても不穏なことが起こるだろうと,そして,警察等にご協力をいただいても秩序が維持できないだろう,そういったことが予測できない限り,やっぱり許可を出さなければいけないのですよというのが判例の考え方で,私は,判例はほかにもいろいろあって,違う考え方の判例もあるようですけれども,私は,この考え方,非常に妥当だと思っておりまして,基本的に守谷市もこれで行っていただきたいと思っております。行政権利上の許可となっていることでも,実質的には届け出制にしなければいけないこととってたくさんあるではないですか。市が市民に対して,使うことを許してあげる性質のものではないですよね。基本的に使えるのです。基本的に使えて,もうどうしようもない事情があるときに限り,ちょっとやめてくださいと言えると。そういう性質のものだと思いますので,判例の考え方も一つではありませんので,どれが正しいというわけではないと思うのですが,市としては,しっかりとした考え方の柱は立てておいていただきたいと思っております。私としては,若干施設の維持管理よりも,やはり表現ができること,機会が得られることを重視してほしいなというのが,私の考え方でございます。  次の質問です。大きく賛否の分かれる表現活動があった場合ですが,大きなクレームがあった事例が愛知県では生じたわけなのですけれども,具体的にお伺いいたします。愛知県であった事例ですが,昭和天皇の写真をバーナーで燃やして,その後その灰を踏みつけるという内容の芸術表現,これを仮に守谷市の公民館で行いたいと申請があった場合に,許可されますか。 ○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。 ◎教育部長(宇田野信彦君) 今事例としてご紹介いただきましたあいちトリエンナーレ,こちらでの表現の自由をめぐる議論というのがあったというように伺っております。実際にこちらを守谷市の場合に許可するかという非常に難しいご質問なのですけれども,基本的に表現の自由,内容に関しましては,主催者の方であったり,あるいは作者の方にその作品の論理あるいは価値というものを示してもらう必要はあろうかと思います。ただ,それによって,その表現の自由を制限する,あるいは使わないでいただくというようなことではなくて,その許可するか,しないかという判断というのは,先ほどもありましたような施設の安全,これが実際にその事例の中で脅迫とかそういったことがあったということもございます。これは,許可した後あるいは開催された後に,条例のほうで許可の取り消しという条項がございますので,そういったものも含めて,当初の許可,それからそういった事例が発生したときに,どう判断するかということになろうかと思います。今ここで当初の許可をするかしないかというのは,非常に,最初に申し上げたとおり難しいところでございまして,実際にその内容等をちょっとご説明いただいて,協議等をしたわけではございませんので,実際にはそういったことで,まず協議をさせていただくということが必要になろうかと。その上で,決定していくというプロセスを経ていくのかなというふうに考えてございます。 ○議長(梅木伸治君) 末村英一郎君。 ◆6番(末村英一郎君) ヒアリングのときにも,この事例をお示ししまして,許可するかしないか,シミュレーションしてください,対応してくださいねとお伝えしました。許可されるのですか,しないのですか,するか,しないか,できれば明確に答えてはいただきたいのですけれども,なかなか難しい面があるのかと思うのですが,ちょっと切り口を変えます。私,個人的な話をしますと,選挙も近いですけれども,選挙のときのホームページですとか,討議資料の中に,私は尊敬する人物,昭和天皇と書いています。それも全く今も変わっていないので,くだんの表現がなされた場合,私は個人的には甚だしく,著しく不愉快と思われるのですけれども,しかし,だからといって,直ちにそういった表現がどこでもされるべきではないとは,私は思いません。なぜなら,私が賛成できないはルールではないからです。問題は,現行そのルールがどうなっているのかなのですけれども,今,公民館の条例をもとに伺わせていただきましたけれども,部長,ちょっと用意しなくてもお答えいただけると思うので,原稿を見ないでお答えいただきたいのですけれども,例えば,不敬罪という概念があるではないですか,昭和22年に日本の憲法からは廃止されましたけれども,皇族とかに不敬を働いたら刑罰を科せられよというのが,今は日本にはない,かつてはありまして,外国によってはいまだにある国もあると聞いておりますが,そういったくだんの写真を燃やしたり,踏みつけたりする行為自体が,例えば,不敬条例的なものが守谷にあって,何か別に明白にひっかかるから,その表現内容自体で許可されないということはないのですか。現状,判断するとしたら,この公民館の条例第9条に基づいて判断するだけで,それ以外のものはないということで理解してよろしいですか。 ○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。 ◎教育部長(宇田野信彦君) 基本的には,おっしゃるとおり,公民館のこの許認可の規定に基づいて判断ということになろうかと思います。若干懸念するのは,これは今お話では天皇陛下のお話がありましたけれども,公人であるか私人であるか,いろいろ特定の個人の方,いろいろあると思います。そういった方の限定して写真を焼くとすれば,それが人権的な問題としてどうなのかということもあろうかと思います。それが公民館を貸す,貸さないに影響するのかどうかというのは,やはり状況あるいは趣旨等をお伺いして,判断すべきではないかというのが,現段階でお答えできる精いっぱいかなと思います。済みません。 ○議長(梅木伸治君) 末村英一郎君。 ◆6番(末村英一郎君) 非常に妥当なお答えだと思います。愛知の事例でもそうなのですけれども,公金も入らず,場所もその芸術家の方が,自宅の庭でやるとか,民間で勝手にやる分には,何の問題もないといったらあれですけれども,少なくともあれほどの問題にはならなかったと思うのです。やはり公の場所ですとか,お金が入っていると,どこまで公人かはともかくとして,くだんの人物をあえてヘイトするようなそういった内容も含めて,それも表現ですよと,公のお金でやっていいのかというのは,非常に重要なテーマだと思っておりますが,いずれにせよやってはいけないというのだったら,ルール化しておかなければいけない。ルールとして,現状この公民館の9条しかないのだとしたら,その9条の解釈というのは,そういう内容も含まれるのですよということをぜひとも共有していっていただきたいと思っております。  ルールづけに関してなのですけれども,次の質問です。最後になるのですけれども,表現の自由と公の秩序のバランスということで,大きく二つ考え方があると思うのです。一つは,公の秩序を優先して,余り物議を醸すような,トラブルになりそうな表現はもうなるべくやらないようにしていきましょう,抑えていきましょうという考え方と,もちろん名誉棄損等取り返しのつかないことがありますから,ルールに基づいて,最低限の範囲で差しとめ等が行われることはありますが,しかしながら,例えば,芸術表現だったら,もう基本的には何でもありなのが芸術表現です。異論があったら,それは批判や反論をすることで回復していきましょう,そういった自由奔放的な考え方が二つ大きくあるのかなと思いますが,私は後者を好みます。上尾市の先ほどの福祉会館の事例を見ても,後者の考え方に立っているのかなと思いますが,改めてもう一度お聞きしますが,二つの考え方,お示ししましたが,現行,どちらをとられますか。 ○議長(梅木伸治君) 教育部長宇田野信彦君。 ◎教育部長(宇田野信彦君) 二者択一ということなのですけれども,ちょっと前置きとして,お答えというか述べさせていただきたいのですけれども,先ほど来申し上げておりますその施設の安全という部分なのですが,基本的には表現の自由というのが,日本国憲法で定められているということが根底にございます。こちら,第21条で,集会,結社及び言論,出版その他一切の表現の自由はこれを保障するということが定められている。これが表現の自由ということの根底にあるわけでございますけれども,もう一つ憲法の第12条,この中に,この憲法が国民に保障する自由及び権利は国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない。また,国民はこれを濫用してはならないのであって,常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負うというような条文でございます。こちらの公共の福祉という部分,これが非常に解釈は難しいのですけれども,ひいては施設の安全管理,施設,市民と言いかえることもできるかと思うのですけれども,そういった方の安全というものも考慮しなければならない。そういうことから考えると,絶対的に表現の自由が優先されるということは言いがたい部分があるのかなというところはございますので,それを含めて,基本的には表現の自由は尊重されるべきだというような考えでございます。 ○議長(梅木伸治君) 末村英一郎君。 ◆6番(末村英一郎君) 非常に哲学的な分野にも入ってきますので,通告してからきょうまでの間で答えを出してくれというのも酷な話だなと思いますので,部長に関しては,これ以上お伺いはしていかないのですけれども,我々は行政国家ではないので,世の中を形づくっているのは別に行政がほとんどではなくて,多くは民間の活動によって支えられているのですけれども,こういった公の施設,空間に関して,例えば,許可をするかしないか,表現の自由に関して,コントロールができるのは行政だけと私は思っております。昔の機関委任事務の時代と違って,こういった繊細な事例が起こったとしても,県はもちろん総務省が何か言う,判断基準を示す性質のものでもないと思いますので,我々が決めなかったら,誰も決めないのだと思います。そして,これまで決断を迫られるような,そういう厳しい事例は幸いなかったのだと思うのですけれども,我々が決めない限り誰も決めないので,やっぱり柱を立てていかなければならない。  市長にお伺いしますが,ルールの根本になってくる部分を考えるのは,もう文学とか哲学とかの分野ですので,行政にまずその柱を立てろというのは,非常に厳しい面があると。やれるとしたら,市長だと思いますが,先ほど,二つの事例,あえて二択にさせていただきましたけれども,指名させていただきましたが,市長のお考えをお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。 ◎市長(松丸修久君) 私は,基本的に日本の国というのは,まず法治国家であるということ,それから,やはり国の形としては,三権分立をしている。紛争が生じたときは,やはり第三者による裁判という形の中で,その紛争を終わらせるという手法が確立しているのが日本の国家だというふうに思います。この中でも,憲法の中で,やはり基本的人権という我々の永遠に保持しなければいけない権利というのはあるのだろうというふうに思いますし,特に自由ということと平等であるということを私自身の中では基本の考え方に置いています。  では,自由と平等というのは,究極のところで相入れるものなのかといったときに,私は,どこかで必ずコンフリクト,要するにぶつかり合うというようなことが起こってくるのだろうと思います。自由をくまなく広げていけば,それは平等を侵していくし,平等をどこまでも広げていけば,自由を侵していくというのが,私はその中では現実なのだろうなというふうに思っておりますし,特に芸術の世界というのは,端的に言いますと,この前県の芸術祭をのぞいてきたのですが,例えば,裸体の像があります。これは芸術作品として見ればそれは芸術作品なのかもわからない,ただ,見方によっては,また裸体というような表現だけになると,違った見方をされる危険性がある。そういう中で,では行政はどうすればいいのかというのは,我々はやはり最初に申し上げましたように,法治国家でありますし,私の中では悪法も法なりという言葉が,決まり事が我々の社会の秩序を保っているがゆえに,自分に都合がよかろうが悪かろうが,やはりその法律,決まり事というのを守っていかなければいけないのだろうというふうに思います。  ただ,日本の法体系の中で,私が思っているのは,日本国憲法は別にしても,我々の条例にしても,やはりどこか性善説に立っている決まり事だというのは,時々思い知らされることがあります。性善説に立てば,当然人の常識であったり,道徳感であったりということに依存する部分が非常に大きい。したがって,それに依存している条例が,まさに今回の末村議員の一般質問ってそこなのだと思うけれども,公的な秩序というのをどこで保っていくのかといったら,本来であれば,やはり公的な秩序って何なのかということをきっちり言葉で表現をして,法的にも担保していかなければいけないのですけれども,我々それぞれの日本の国民の皆さんが,公の秩序という部分に関しては,非常に秩序正しいのだと思うのです,日本人というのは。  ですから,いろいろな災害のときでも,海外のメディアが日本に来て,日本は本当にこれだけの災害に遭っても,1人として犯罪を犯したり,泥棒さんとかはいるにしても,多くのそこの住民であったり国民は,そういう決まり事,自分の良心に従って行動するというようなことができる国民であるがゆえに,本来,例えば,多民族国家であったり,アメリカのようにパイオニアの国というのは,そういう意味ではもっともっと細かいところまで法で縛っているという国家体系があるのだろうというふうに思っておりますので,私の中で,この二者択一問題をどっちなのだということよりも,私の中では,その自由と平等のバランスの中で,物事を判断していくべきだろうというふうに思います。  私は,先ほどの天皇陛下の写真を燃やしてということをまず公民館で例えればといえば,公民館の中で火気は使ってはいけないだろうし,それからある意味ではそれが誰の写真であろうと,やはり踏みつけたり,燃やしたりする部分が,では自由なのかといえば,少なくとも公の場として,そういうことが許されるというふうには,私自身は思っておりません。  ただ,それだからこそ,自由という部分を制限するということではなくて,ある意味で,基本的人権を守るための自由,そこまでの自由ということで,やはり自由という部分を限定をしていかないと,なかなか公の秩序というのは保てないのだろうというふうに思っていますので,これが答えになっているかどうかわかりませんが,私の考え方,価値観を述べさせていただきました。 ○議長(梅木伸治君) 末村英一郎君。 ◆6番(末村英一郎君) 市長,長いです。おっしゃりたいことはわかりました。ただ,どこまでが許される芸術表現なのかを行政が決めていいのではないのだと思うのです。私は基本的にそう思っています。でも決めたほうが楽ではないですか。トラブルが起こらないし。基本的に,もう全部禁止してしまえば,何もトラブルが起こりませんから。でも,やっぱりそれがどんどんエスカレートしていっていると思うのです。  基本的に,私はそのくだんの表現は,甚だしくあったら大嫌いですけれども,しかしながら,私と異なる意見,表現も最大限に尊重するのが,自由のための矜持だと思っていますので,私は,私が嫌いであることをもって,禁止すべきだとは言いたくないのです。そのような性善説という話もありましたけれども,市長,この条例,くだんの許可のところも条例,3行しかないのです。公民館の施設の条例が3行。もうさっき部長にも確認させていただきましたけれども,ほかの条例はないので,これの解釈をどうするかだけで全部決まってしまうのです。ですから,結局,担当者の最悪,もう好みとか主観とかで決まってしまうのだと思うのです。でもそれは,行政が自由を制限することにつながりかねないということは,よくよく考えていただきたい,クレームに負けてしまいそうになるのではないですか。  くだんの愛知のような事例だったら,やってもやらなくても,両方からクレームが来るとかありますけれども,しかしながら,あらかじめやらないと切ってしまったら,間違いなく大クレームになりますね。しかしながら,そこを最初に子供の名前づけで悩んでと紹介させていただたいのはそこなのですけれども,反対する人がいないことをどうか目的にしないでください。それをやってしまったら,もう何もやらないほうがいいということになってしまいますので,公の空間をコントロールできるのは,我々だけですし,行政だけですし,ルールを決められるのは行政だけですので,部長にも非常に苦しい答弁をしていただいたと思うのですけれども,判例等も紹介させていただきました。  時間はかかるかもしれないのですけれども,やはり考え方を聞かれたときに,この条例,3行しかない条例,この部分の考え方を答えられるように,私の意見とは違ってもいいですから,せめて答えられるように明確にご準備をいただきたいとお願いを申し上げまして,私の一般質問,30分ですね,終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(梅木伸治君) これで,末村英一郎君の一般質問を終わります。  次,通告順位5番,山田美枝子君,登壇を願います。  質問に先立ちまして,山田美枝子君から資料配付の申し出がありました。これを許可いたしましたので報告申し上げます。  山田美枝子君。                〔12番山田美枝子君登壇〕 ◆12番(山田美枝子君) 午後,私2時の予定かなと思ったら,10分早くご指名いただきまして,きょうもお忙しい中傍聴ありがとうございます。  今,私の前に末村議員と市長のなかなか哲学的なやりとりで,横で何眠っている方もいらっしゃって。どうも目を覚まして,よろしくお願いいたします。  いよいよ議員生活2期目で,あっという間の8年間ということで,この12月議会で,今期としては最後の質問になりまして,また次期はどうなるかという何ともいえない微妙な12月を迎えております。本日も,今回多くの質問の中で,防災の話がたくさん出てきましたけれども,私も今回四つの質問をさせていただきます。  1番,防災マップ,避難所について,2番,防犯への備え,3番,中学生の制服について,これについてちょっと資料を出させていただきました。それから4番,街路樹についてです。いずれも,市民の皆様からの切実な声をお聞きして,取り上げさせていただいております。午前中,砂川議員と青木議員の質問と防災の面で多少重なる部分はなるべく割愛させていただきます。しかし,これだけ多くの議員が,青木議員もおっしゃっていましたけれども,災害対応,避難所について質問をするのは,それだけ守谷市内で多くの解決すべき課題があるということで,担当部署の皆様に,真剣なお答えをお願いしたいと思います。以前私も含め,多くの議員が災害時対応に対して,防災無線を設置すべきという訴えをこの一般質問でやってまいりましたが,守谷市としては,広報車を出すから要らないという答えでした。しかし,今回の台風19号のときも,スマホを持っている人には緊急速報が入りましたが,家電のみの多くの高齢者家族,家庭,また広報車の音が,情報が聞こえていないという訴えが,私のところにも多く届きました。1週間前の茨城新聞に,隣の取手市では,防災無線がある上に,防災ラジオ1,100台,文字表示機能つき,これは聴覚障がい者対象なのですけれども,250台,それらの防災ラジオなど1世帯1台で5年間2,000円で貸し出しをしているという記事が載っていました。防災無線が聞こえないという市民の声に即刻対応するこのような姿勢が守谷市は学ぶべきではないでしょうか。  さて,市内ハザードマップ,今皆さんのもとに配られて,うっかりなくなってしまったという方に対して,私は個人的にお渡しした例が幾つかあるのですけれども,この守谷市防災ハザードマップにより,一旦豪雨になると,思ったより浸水地域が多く,自分の住む地域の危険性を改めて自覚したという市民が多かったようです。今年度2月に,これ市内に配布されたようですが,一応何枚何世帯に配布されたのか,お示しください。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  防災マップにつきましては,ことし2月に配布をしているわけですけれども,配布枚数につきましては,町内会加入者1万8,981枚,それと未加入者1,250枚を配布するとともに,新規転入者には転入時におきまして,総合窓口課におきまして,配布のほうを行ってございます。そのほか,交通防災課の窓口,また各公民館,それと緊急指定の病院の窓口などでも配布のほうを行っているところでございます。  以上でございます。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 今までの防災マップと大分色彩的にも目に入る感じで,5メートル浸水,3メートル浸水というところが赤く,またピンクに彩られているので,結構衝撃的な図なのですけれども,これを見た市民から,どのような声が上がったかをお尋ねいたします。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) 市民のほうからどのような声が上がったかということでございますけれども,まず今回,防災ハザードマップにつきましては,以前の名称防災ガイドから防災ハザードマップということで,名称のほうを変更いたしまして,冊子の折り込み,見開きで見られるような折り込みを変更いたしまして,また浸水に対する備えや地図が見やすくなった,それと想定し得る最大規模の降雨量を反映したことによりまして,自分の住んでいる地域が浸水するおそれがあるといったことがわかりまして,非常に驚いたといった声もいただいております。
     また,そのほか説明会をしてほしいといった声もありまして,国土交通省下館河川事務所のほうにお願いをいたしまして,みずき野地区で2回,浸水想定区域やハザードマップの説明会のほうを開催したところでございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) みずき野地区でも説明会もしていただいたと。私の住んでいるところも意外に浸水するのです,駐車場あたりが。今回の台風の結果として,さらにつけ加える点が多く出てきたのではないかと。先ほど内水という,浸水と違う被害を青木議員が訴えていらっしゃいましたけれども,このようなことで,このマップの見直しというのを予定しているのか,伺います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  マップの見直しということでございますけれども,ことしは台風15号また19号ということで,当市におきましても被害をもたらしましたけれども,現在ハザードマップにつきましては,水防法の改正が行われた国土交通省によりまして,平成28年から平成29年に見直しされた浸水想定区域のデータをもとに作成したものでありまして,1000年に一度想定し得る最大規模の降雨の場合の氾濫域を想定した区域をしております。そのため,今回作成しました現在のハザードマップの見直しにおきましては,国土交通省のほうが新たに浸水等想定区域等の見直しを行うときにというふうに考えてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) では,国土交通省のほうの新たな見直しによって,市もそれに準じて変えていくというお考えということですね。  この項の2番目として,今回の台風19号で,市内の被害状況を改めてお尋ねしたいのですけれども,私どもも台風19号の通過後,鬼怒川に隣接して,つくばみらいと守谷市にまたがっているふたば文化幼稚園の園舎が床上1メートルも水につかったというので視察させてもらいました。議員団で行ったのですけれども,鬼怒川に面してつくった防水塀が逆に邪魔をして,一旦幼稚園に浸水した水が鬼怒川に戻らず,ちょうど堤防工事に来ていた業者の事業用排水ポンプで水を出してもらったと,園長先生から聞きました。しかし,私どもが見た惨状は,自然木を使った床はボコボコにゆがみ,ピアノ4台も水浸しになり,園児の持ち物が入った棚も水につかり,園児たちの描いた絵画やピアニカも台無しになっていました。園庭で飼っていたカモだけが元気に泳いだようですが,園児のいない日曜日で何よりだったと思いました。今回の大型台風19号に際して,広報活動はどのようにしたのか,お尋ねいたします。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  今回の台風に関しまして,自主避難所の開設と周知につきましては,メールもりや,ホームページ,Lアラート,テレビデータ放送になりますけれども,そのほかMorinfo,広報車5台によりまして,守谷市全地域に対しまして行ってございます。また,避難所開設,格上げ及び警戒レベルの周知につきましては,前日,今申し上げたものにつけ加えまして,エリアメールによりまして,市内全域に周知を図ったところでございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 先ほども砂川議員もおっしゃっていましたけれども,広報車を出すだけでは,いかにもお役所仕事,情報を受け取る市民への配慮が全く足りないと思います。実際に広報車が回っていることさえ気がつかなかった,強風と雨の音だけが聞こえて不安だったという声をたくさん聞きました。災害時要支援者,先ほども出ましたが,また市内の危険傾斜地に面した市民への対応はどうしたのか,要支援者に関しては,先ほどお答えいただきましたので,市内危険傾斜地,そしてこのように鬼怒川に面した幼稚園などには,どのような対応をなさったのかをお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  守谷市におきまして,土砂災害警戒区域の急傾斜地崩壊危険箇所に該当している市民の方につきましては,24世帯76名の方が該当してございます。この方に対しましては,今回各家庭に電話による避難誘導を行ってございます。ただ,実際に避難所へ避難された市民の方はおられなかったということで,お伺いしてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 避難所の問題に関して,最後質問したいのですけれども,今回の台風19号は,茨城県内には,多くの川の浸水被害,災害をもたらし,多くの被災者が出ました。先週のNHKテレビでも茨城の今回の久慈川氾濫の常陸大宮,常陸太田市の被災特集を放映していました。  そこでお尋ねいたします。今回の守谷市内の避難所開設で,浸水被害などを恐れ避難をした体育館と人数ということなのですけれども,先ほどお答えがありましたので,その辺は割愛させていただきましたけれども,ここで避難した市民からの問題点の指摘の声などをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  市民からの指摘ということでございますけれども,こちらにつきましては,先ほど議員からもありましたけれども,市民からは広報車では聞こえないといったことであったり,区長へは直接連絡をしてほしいといった,やはり情報の伝達に関連すること,それと避難所での情報収集のためのテレビの設置等をしてほしいといったことが上げられておりました。いずれにいたしましても,今回出された意見等を分析,検討いたしまして,年度内には対応策につきまして,検討していきたいと考えてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) ありがとうございます。ここに一つ,市民の方から私に手紙が来たので,大いに参考になる意見が寄せられたので,読ませていただきたいと思います。浸水しやすい場所にあるご自宅から守谷市役所内和室が今回福祉避難所になるというので,1晩避難した方の体験談なのですけれども,このたびの台風19号に際しましては,大変細やかなお心遣いありがとうございましたという書き出しで,遅くなりましたが,今回のレベル3に該当する段階での避難を体験してみての感想と今後の懸念について,個人の意見をお聞きいただけたらうれしいですというお手紙です。  福祉避難所について,当日の流れを振り返って,台風の前日,金曜日の夜に,伊奈特キャラバン隊のラインで,保健センターと市役所が福祉避難所として使用できるという連絡が入っていました。当日の午前中には,山田議員,私から,郷州小のげんきサロンが福祉避難所として使えますとのメッセージをいただいています。その後,13時台に,守谷市の防災メールで,浸水懸念地域に当たる住民への避難準備,レベル3の連絡が入りました。家の窓の養生など準備が終わった3時半から,みずき野8丁目で,新ハザードマップで浸水の懸念のある我が家が避難を考え始め,まずは市役所に電話,準備のできている地域の郷州小の避難所にと言われましたが,冷える体育館では,寒さと気温差にはうちの娘は,重いてんかん発作を招きかねないと訴えたところ,検討してくださり,市役所に受け入れていただけることになりました。車がない隣の高齢ご夫妻も電話で誘ってみましたが,自宅にとどまるということでした。そして,この方は,福祉避難所の市内市庁舎に来たわけですけれども,この日は二つの和室に3組,3名,3名,2名の計8名だったので,静かで室内に余裕がありましたが,今後本当に避難が必要になった場合,かなり混み合うことが予想されます。今回初めての体験で,快適であったのは幸いでしたと。それで,季節的にも暑くも寒くもなく,停電がなかったことも幸いでしたと。娘さんも,一度訪れた場所であれば,気持ちも安定しますし,障がいのある子には,こういう体験は必要だと思いました。今後,お願いしたいこととして,台風以外の急な天候の変化による大雨浸水が起きた場合は,一体どうなるのだろうかと心配があります。本当に川が決壊して,浸水が始まったら,みずき野6,7,8丁目の住人は適切に避難できるのか,生き延びられるのか。そして,我が家はまだ車を所有しており,大雨の中でも車で避難することができます。車がない高齢者のお宅,寝たきりの家族がいらっしゃるお宅はどうなるのでしょうか。また,ペットがいるから避難所には行けないという声も聞かれます。先ほど砂川議員がおっしゃっていましたね。そして,また,夏にこういう事態になった場合は,より水が必要ということも感じましたと。それぞれの家庭の事情も酌んだ避難の方法を検討する必要があるのではないでしょうか。具体的に人数も把握していただいて,どこであれば避難所として活用できるかなども,前もって計画していただけることを希望します。多くの備品を市役所で保管していただくのは困難かと思いますが,まずは全ての家庭に非常時の持ち出しリストを提示して,各家庭に準備していただけるよう周知していただくこと,それでも間に合わない方も出ることを考えての備蓄の2点もお願いしたいと思います。  ということで,日ごろから,市長さん,職員さん,市役所の皆さんには感謝していますと。大変しっかりしたお手紙をいただいたのですけれども,ここで指摘されている大雨のときの移動の心配,季節ごとの備品の心配などへの対応をお示しいただきたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  まず避難につきましてですけれども,地域での声かけといったものが重要な役割を果たすと考えております。その中で,共助の一環として,そういった避難についてご協力をいただければと考えております。また,市では,発災型訓練ということで,毎年実施しておりまして,自治会等の防災訓練のほうを呼びかけております。その中で,地域での情報を共有していただければというふうにも考えております。  また,要支援者の移送になりますけれども,社会福祉施設等への受け入れに関する協定書といったものがございまして,原則家族が行うものとなっておりますけれども,ただし,輸送が困難な場合には,その市が協定を結んでいる法人等に協力のほうをお願いすることを想定してございます。  また,備蓄品というご質問でございますけれども,現在備蓄品につきましては,50品目の備蓄品を装備しておりますけれども,その中には,マスク,飲料水,ビスケット,おかゆなどの食料品,そして,毛布,救急箱,生理用品等がございますけれども,さまざまな状況のほうを考慮いたしまして,今後も品目などをふやしていければなというふうに考えてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) ありがとうございます。今,協力を締結している法人ということをおっしゃいましたけれども,それは福祉避難所としてでしょうか,それとも普通の,法人に関して,ちょっとお示しいただきたいと思うのですけれども。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) 失礼しました。お答えいたします。  まず福祉避難所ということで,守谷市のほうでは7カ所ございます。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) その福祉避難所の7カ所というのは,例えば,七福神とか峰林荘とか今ある福祉施設関係でしょうか。もうちょっと具体的にお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  まず特別養護老人ホームが3カ所,それと障がい者支援施設のほうが1カ所,介護つき有料老人ホームのほうが1カ所,あと介護老人保健施設のほうが1カ所,それと認知症対応型共同生活介護事業所が1カ所となってございます。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) ありがとうございました。その7カ所があるということだけでは安心は全くできないわけで,先ほどのお手紙にあったように,弱者というか,障がいのある方というのは,急な対応はできないわけで,前もっての訓練とか体験とか,そういうことも含めて,今後さらなる前もっての準備をお願いして,次の質問に移らせていただきます。  2番目,防犯の備え。この一般質問をするに当たり,私の身近な市民の皆様からの市政に対する多くの要望を取り上げたいと考えてまいりました。最近は,市内でもいろいろな犯罪が起こっているようです。高齢者世帯をターゲットにしたオレオレ詐欺,自転車盗難,車両盗難,最近はレクサスやランドクルーザーなど,高級車の盗難,そして,銅でできている製品,公園の屋根の盗難など,相次いでいるようです。  そこで,初めに,最近の守谷市内での犯罪の内容,件数などをお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  こちら,警察署のほうにお伺いしましたところ,刑法犯罪件数10月末現在の集計となりますが,合計で307件となっております。このうち,件数が多いものとしましては,自転車の盗難が79件,そして万引きが48件,自動車の盗難が25件となっております。また,本年度につきましては,にせ電話詐欺といったものがかなりふえておりまして,10件といった状況となっております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 多くの犯罪が次々に起こっています。307件というのは,大変な数だなと思いましたけれども,守谷市として,それらの犯罪の予防のため,市民への注意喚起など,どのような方法で広報をしているのか,お示しください。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  市の対応としましては,自動車の盗難やにせ電話詐欺など,犯罪が多く発生した場合などには,メールもりや,Morinfo,また青色パトロール車による広報活動などで市民のほうに注意喚起をしてございます。  また,広報紙におきましても,各種被害に対する防犯方法等をお知らせをいたしまして,防犯意識の高揚を図っているところでございます。  また,備えといたしまして,市内各所に防犯カメラの設置146台になりますけれども,そのほか公用車にドライブレコーダーを全車に設置,116台です。それとあわせて,カメラ作動中のステッカーを作成して啓発するなど,行ったりもしてございます。また,防犯灯や街路灯のLED化による明るさによる犯罪抑止,また青色防犯パトロール車の配備25台など,さまざまな防犯の取り組みのほうを進めております。  さらに,市内のパトロールにつきましても,警察署との連携を図りまして,防犯連絡員協議会,そして,防犯パトロール隊を初めとしまして,各種団体の皆様と昼夜を問わずパトロールのほうを行いまして,注意喚起を図っております。  なお,これらの市民の活動等によりまして,先ほど刑法犯罪のほう,307件と申し上げたところでございますけれども,昨年と比較いたしまして,ことしにつきましては,126件減少しているような状況となっております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 減少しているというのはいいことかなと思うのですけれども,ここで次に,騒音問題なのですけれども,市民の方から寄せられたのですけれども,騒音被害というのがふえていると。私の住むみずき野でも,パークシティのメーン道路を週末や休日の真夜中に大音量を出したバイクがもう数回回ってくるのです。驚いて真夜中に目が覚めます。また,国道294号沿いの松並青葉地区の住民の方からも,ほぼ毎晩バイクの騒音がひどく,特に294沿いも,週末はひどいようです。北園交差点を赤信号で旋回して,エンジンの空吹かし,無灯火とやりたい放題,間違いなくバイクの改造も行っているようです。通報したくても,暗くてナンバーが読めないと訴えがありました。市民のこのような通報は,市には届いているでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  通行車両の整備不良による音や発進する際の空吹かしの音など耳にするといったことはございますけれども,市におきまして,騒音被害の報告であったり,苦情等の情報は現在のところ把握はしてございません。  また,取手警察署も同様の内容で確認をいたしましたところ,騒音等に被害の報告であったり,苦情の情報は入っていないといったことでお聞きしてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 情報が入っていないというのは,とても不思議で,私の身近でも,いろいろなことをおっしゃっている,そういう騒音被害のことが多くなっているというのは聞いているものですから,市にどうしてそういう情報が入っていないのか,とても不思議なのですけれども。こういうことを考えますと,今,市内の交番,交番と書かれていますけれども,その実態についても質問させていただきます。  まず市内3カ所に交番がありますが,常に警察官がいるという状態ではないと,近隣の市民からの声がありますが,どのような状況かお尋ねいたします。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  警察署に確認しましたところ,日中は相談員を1名配置しているということで,署内が空になるとうことはないといったことでございますけれども,ただし,事故や事件などがあった場合には,その相談員は外に対応に出てしまう場合もございますので,必ずいますよというわけではないような状況であるというふうにはお聞きしてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 相談員という言い方をしましたけれども,はっきり言うと,警察官ではないということなのでしょうか。相談員というのはどういう身分の人なのですか。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  この相談員につきましては,警察官のOBが担っているような形になっております。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 警察官のOBを交番に配置しているということで,そういうことなのですか。それは知りませんでしたけれども,子供が拾得物を届けにいっても誰もいなかったと。とても,それは住民にとって,交番があるのに役に立たないというか,頼りにならないというか,非常に不安な状況だと思うのですけれども,それに対してどのようにお考えなのか,お示しください。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  交番に,署員が不在になる場合ということでございますけれども,入り口のほうに,案内板,不在であるといったことの案内板のほうをお出ししておりまして,その際は,インターホンで呼び出しを押していただくような形となっておりまして,その場合,取手警察署につながりまして,対応をするようなこととなっております。緊急時におきましても,守谷市には,3交番ございますので,近くの交番において,早急に対応ができるような状態にはなっているということでございます。  なお,緊急時には,迷わずに110番通報をお願いしたいといったことで,警察署のほうではお伺いしてございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) インターホンが外にあるから,それを使ってということなのですけれども,そういう情報すら全く知らない市民がほとんどだと思うので,この項の最後に,市として犯罪予防の広報活動ですか,それからその交番のそういう形というのをどういう形で広報しているのか。これまでも,そういうことが行われていたかというのをお示しいただきたいと思います。 ○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。 ◎生活経済部長(岩田賢君) お答えいたします。  交番によりまして,定期的に広報紙といったものが出ているかと思いますので,そういったものを活用いたしまして,周知等できればというふうに考えてございます。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 市長に,一言伺いたいのですけれども,安全・安心のまちを標榜していらっしゃる市長としても,最近のその騒音被害とか,交通の大変,北園交差点あたり,子供たちが大変危険にさらされているとか,そういう情報をお聞きだと思うのですけれども,安心・安心のまちを標榜している市長のお考えというのを一言お願いいたします。 ○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君,簡潔にお願いします。
    ◎市長(松丸修久君) 安全・安心のまちづくりということは,やはり我々の基本だろうというふうに思っておりますし,今山田議員がおっしゃっていただいた部分は,軽犯罪が年々減ってきているというのは,もちろんハード面の防犯カメラであったり,また車載のカメラ等々の影響もあるのだろうというふうに思いますし,そういうハード面での増強というのは,今後も続けていこうというふうに思いますけれども,何よりも今減っているのは,防犯連絡員の皆様を初めとする市民の皆様が自警団的に自分のまちの中を散歩というか,歩いていただいて,守っていただいているということが一番大きいのかなというふうに思っております。警察のほうでも,やはり声のかけ合えるまちづくり,挨拶のし合えるまちづくりが軽犯罪を少なくするまちづくりの基本であるというようなこともおっしゃっておりますし,そういう意味では,市民の皆様と協働して安心・安全のまちづくりに邁進をしていきたいというふうに思っています。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) ありがとうございました。防犯連絡員という方が背中にそういう名前をつけて歩いていらっしゃるのは見かけますが,しかし,今ニュースでも大変危険ないろいろな犯罪が起きておりましたが,国で起こっているニュースは守谷市内にもあるということなので,ぜひともこれからの安心・安全のまちのために,その交番の人員の配置の充実とか,やはり市民が不安に思っていることをすぐやるという姿勢を貫いていただきたいなと思います。 ○議長(梅木伸治君) ただいま山田美枝子君の一般質問の途中でございますが,長時間になりましたので,ここで約10分間休憩とします。                午後2時23分休憩          ──────────────────────                午後2時31分開議 ○議長(梅木伸治君) 休憩前に復し会議を再開いたします。  それでは,引き続き山田美枝子君の一般質問を続行いたします。  山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 今お手元に資料を配らせていただきましたけれども,傍聴席には,これからお母さんになられる方もいらっしゃるので。性別に関係ないデザイン意識,この資料は,埼玉県吉川市で来年4月開校の中学校の制服が決まると。成長期を踏まえて,デザイン,設計された制服だというので,一見してすてきだなと思えるので,参考までにこういうのが,右が男性,左が女性と限らず,こういう選択ができるという今の時代というか,始まったということで,いろいろな意味も含めまして,この一般質問をさせていただきます。  中学生の制服についてという題なのですけれども,近年の傾向として,普通とは何かという視点が男性,女性の性のあり方から発信されるようになりました。前回も我が党の佐藤弘子議員がLGBTということについても一般質問をいたしましたけれども,LGBTという人々は普通だと考えられている性のあり方に当てはまらない人たちのことということで,社会全体が性別というような固定的な捉え方を変えていくべきだという方向に進みつつあると感じられます。  さて,そこで守谷市内の中学生,実際中学生とか保護者の方からも,性別に関係ないデザイン意識の制服が望まれるという声をお聞きしました。そして,今回の質問につなげたわけですが,まず初めに,従来からの男子は学ランといわれる詰襟,女子はセーラー服というパターンが守谷市内ではまだ多いようなのですが,現状を伺います。 ○議長(梅木伸治君) 教育部次長小林伸稔君。 ◎教育部次長(小林伸稔君) 市内の中学生の制服の現状ということで,市内の中学校におきましては,各校の校則により定められております。現在,守谷中,それから愛宕中,そして御所ケ丘中の3校におきましては,男子生徒は詰襟の学生服,それから女子生徒はセーラー服を採用してございます。また,けやき台中学校におきましては,男女ともに上着はブレザーで,男子生徒がズボン,それから女子生徒がスカートを採用しているところでございます。なお,愛宕中学校におきましては,来年度から3年間の移行期間を経まして,詰襟,セーラー服からブレザーのほうにデザインのほうを変更するということをお伺いしております。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) ありがとうございました。今,制服に関して,保護者の負担額というのが,制服を決められることによって,どのぐらいになっているのか。要するに,公教育でありながら,日本は余りにお金がかかっているのではないかというふうに考えられるのです。公の学校に行っているのに,お金をかけなければいけないということで,格差が出ているのではないかと考えられるのですけれども,制服のブラウス,ジャージ,ソックス,上履きなどの基本的にかかる負担額をお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 教育部次長小林伸稔君。 ◎教育部次長(小林伸稔君) 学生服とかセーラー服は上下でよろしいでしょうか。金額のほうは。まず制服につきましては,各学校のほうで依頼しております取扱店のほうで価格のほうを設定しておりますので,取扱店によって多少価格のほうに差がありますので,参考というか目安として価格のほうを申し上げたいと思います。  まず,詰襟の学生服,学ランですけれども,こちらの上着とズボンで3万8,000円程度。それから,セーラー服につきましては,上下で4万1,000円程度。そのほか,ブレザーのほうが,男子が上下で3万9,500円程度。それから女子のブレザーのほうは上下で3万9,000円程度となってございます。  以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) ありがとうございました。では,愛宕中学は来年度から制服が変わるということになっているようなのですけれども,どうして変わるようになったのかをお聞きいたします。 ○議長(梅木伸治君) 教育部次長小林伸稔君。 ◎教育部次長(小林伸稔君) 愛宕中学校のほうは,毎年保護者であったり,生徒の方を対象に,学校評価ということでアンケート調査みたいなものをやっているのですけれども,その中で,体操服を見直してほしいというような要望が保護者の中から上がったということをお伺いしています。その体操服を見直すことを検討する中で,制服についても,年号も変わったということで,新しい時代に合った学校スタイルというものを確立しようということで,今回制服を変更することになったということをお伺いしています。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 学校評価のアンケートの結果ということなのですけれども,本当に制服要らないのではないかとか,4万円が負担ではないかという保護者,自分からは言い出しにくい少数派かもしれないのです。そのほかにも,市内の中学生が言っていたのですけれども,授業が終わって掃除をする際,体操服に着がえ,掃除が終わったら制服に着がえて下校する。着がえないでよくしてほしいという発言も聞きました。実際に制服はなくしてほしいという女子学生の声も聞きました。このような多様な意見を吸い上げていく必要がある時代になっているのではないでしょうか。一応そういう声に対して,対応策があるのかをお尋ねします。 ○議長(梅木伸治君) 教育部次長小林伸稔君。 ◎教育部次長(小林伸稔君) いろいろな意味で,先ほど議員のほうから多様化ということでお伺いしております。吉川市のように,制服のあり方自体を選択性を持たしているというところもございますので,そういった意味では,社会全体が性別への固定的な捉え方を解消していくというような形で考えてございますので,当然,学校の現場におきましても,LGBTを初めとするそういった性的少数者への配慮というのも必要なのかというふうには考えてございますので,今後そういった点も踏まえて,学校長のほうと検討していきたいなというふうに考えています。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 学校長と検討したいというご意見でしたけれども,学校長と検討することが必要なのではなくて,お子さんたちとか保護者の本当のところの意見を吸い上げるための何か方策があるのかをお聞きしたのですけれども,いかがですか。 ○議長(梅木伸治君) 教育部次長小林伸稔君。 ◎教育部次長(小林伸稔君) 大変失礼いたしました。先ほども,愛宕の例で,学校評価というような調査をやっているということであるのですけれども,愛宕中学校に限らず,各学校のほうで,そういった形で毎年学校教育活動であったりとか,学校運営に関する意見等を保護者であったり,生徒の皆さんからご意見等をお伺いしているということを聞いておりますので,そういった手段も一つでありますでしょうし,そのほかにも具体的に別途アンケートをとって,意見とかを吸い上げるという方法もあるかと思います。  そういった保護者とか児童生徒の意見を吸い上げるには,アンケート等の手段が有効であるというふうに考えています。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 通告してあったので,町田教育長がお尻がムズムズしているようで,大変ご意見がおありのようなので,ぜひやはり教育のトップでいらっしゃる町田教育長のお考えをここでお聞きしたいと思います。多様性の教育,教育現場を多く経験していらした町田教育長だからこそ,多様性教育の考え方などをぜひここでお示しいただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(梅木伸治君) 教育長町田 香君に関しても,簡潔な答弁でよろしくお願いしたいと思います。 ◎教育長(町田香君) ムズムズしていたのは別の理由でして,これはあれでしょうか。制服をなくすということでお答えを申し上げれば。そういうことではなくて,全体ということ。  保護者の考え方あるいは子供たちの考え方は,学校では学校評価という形で3月に実施をいたします。その結果をもとにして,次の年の計画を立てる,そういう流れになっています。それとあわせて,学校運営協力員という方がいらっしゃいます。この中にもいらっしゃると思いますけれども,6人,7人,8人,そういった形で学校全体の教育活動の内容の充実等そういったものについて評価をする委員の方がいらっしゃいます。そういった二重,三重に,子供たちや保護者の意見を聞くような体制が学校の中にはできております。山田議員のところには,いろいろなところからお話が行くようですが,私のところには,いろいろなところから,そういった形で制服をなくせとかいうのは一度もまだ来ておりません。これは全体,こちらで把握の仕方が悪いからかもしれませんけれども,そういう実情もあるということで,一方的に,例えば,その制服をなくすとかということに関しては,これは非常に大きな問題ですので,よくよく考えていかなければいけないというふうに思います。  それから,制服に関しては,学校長が最終的に決定をするということになっています。アルマーニの制服の話題があったと思います。そのときに,文科省のほうから出されているものがあって,学校における通学用等の学用品等の適正な取り扱いについて,そういう文書が出ておりまして,その中で,学校における通学用服の選定や見直しについては,最終的には,校長の権限において,適切に判断すべき事柄であるが,その選定や見直しを行う場合は,保護者や学校関係者の意見を聴取した上で決定することが望ましいと,こんな文書が出ております。愛宕中の制服を変えることに関しては,こういった流れの中で進められております。学校長の判断によって,先生方との協議によって,制服を新しく,そして新しい伝統をつくっていこうと,そういう考え方のもとに制服の検討委員会がつくられ,そこで協議をし,その内容について,PTAの運営委員あるいはPTAの会員等に周知徹底をしながら,教育委員会にもその都度報告をしていただきながら,現在のLGBTを含めたそういったものにも対応できるような形の考え方を制服の中にも入れていこうと,そういった部分を校長の判断によって入れた,それがスカートだけではない形も出てきているということにつながったというふうに思っています。そして,今,実際に個別に配慮をしなければいけない事例というのは,こちらに上がってきておりませんし,学校からも報告がありません。そういう中だからこそ,ダイバーシティー感覚というか,そういったものについての考え方や感じ方をきちんと学校の授業の中で,学校行事の中で,あるいは友達との関係の中でつくっていく,そういう感覚を持った子供たちを育てていくことが今一番重要視されることではないかなというふうに思っています。そして,その多様性ということに関しても,例えば,私は,きょうお昼休みに,いい詩を見つけまして,ダイバーシティーの考え方,多様性の考え方として,金子みすゞさんの詩があって,これを読んでいると,「私と小鳥と鈴と」という題名なのです。  私が両手を広げても,お空はちっとも飛べないが,飛べる小鳥は私のやうに,地面を速くは走れない。私が体をゆすっても,きれいな音は出ないけど,あの鳴る鈴は私のやうにたくさんな唄は知らないよ。鈴と,小鳥と,それから私,みんな違って,みんないい。  みんな違ってみんないい,そういう考え方を大事にしていくような子供たちを育てていくということも,今,喫緊の課題,逆に言うと,喫緊の課題として,そういったものを授業の中で,子供たちに育てていくようなことを進めていきたいというふうに思っているところであります。  長くなって済みません。以上です。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 町田教育長のせっかくのお答えなのですけれども,私の想像力から一歩も出ないお答えで残念なのですけれども,もう一度町田教育長に再度お伺いしますけれども,何度も学校長が決定する,それから学校運営協力員というような言葉が出てきましたけれども,私の50年前の時代でさえ,都立の新宿高校の例なのですけれども,4月の段階で,担任が前に並んで,生徒が担任を選べると,私はぜひその新宿高校に行きたかったので,行けたのですけれども,ちょっと親の都合でだめになったのですけれども,そういう子供が選べる時代,だから学校長が最終決戦するということを当たり前のように思っていらっしゃる教育長自身が,もう少し発想の転換が必要ではないかと私は思います。生徒会で決定し,声が聞こえていないということをおっしゃいましたけれども,私に聞こえているので,少数意見というのは,教育長のところまで届いていないのだと思います。少数意見を大切にすることこそ,少数意見をどうやって取り上げるかということこそ,教育の基本だと思うのですけれども,逆転の発想で,学校長が決定する必要はなくて,生徒かいが決定するという考えに対してはどうお考えでしょうか。 ○議長(梅木伸治君) 教育長町田 香君。 ◎教育長(町田香君) 私は,校長が全て決定するとかということではなく,最終判断は校長がしますということです。その最終判断に至るまでには,子供たちの話し合いも当然あるでしょうし,学級での会議もあるでしょうし,そういった経過を踏んで,最終的に子供が決める,そういった考え方の学校もあるかもしれませんが,守谷の学校では,あるいは文科省から通知が出ていることでもわかるように,一般の学校は,子供たちの意見を聞きながら,保護者の意見を聞きながら,最終的には責任者である学校長が決断をする,決定をするという,そういう形になっているのが,通常の形であるというふうに思っています。私も通常の形の人間でありますので,そういった形になっているということだと思います。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) ある意味の平行線の話だと思います。ダイバーシティー,多様性ということの考え方ですね。人はみな同じ,人はみな違う,この反対の定義が多様性の考え方ということなのですけれども,見かけの属性だけで判断しないということはとても重要だということを申し上げ,そして,一つの提案として守谷の中学校もより子供たちにとって過ごしやすい場所になるように,私は応援していきたいと思いまして,この質問は終わりまして,4番目の質問に移ります。  街路樹についてです。今議会でも多くの災害に対する対応策の一般質問がなされていますが,何人もの議員が質問するということは,同じ課題がダブるから無駄なのでは決してなくて,それだけ市民の関心が深く,喫緊の課題であるということです。行政としても,その課題に真摯に向き合い,より深い解決策を市民のために模索していくべきだと思います。  そこで最後の質問ですが,今回の台風15号,19号の強風による街路樹被害についてお尋ねします。実際に市内の街路樹がどのような被害に遭ったか,実態をお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。 ◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) お答えいたします。  台風15号それから19号による街路樹,それから公園の倒木件数と内容についてお答えさせていただきます。  まず台風15号,19号の合計本数が69本,倒木してございます。その内訳としまして,台風15号が50本,そのうち街路樹が13本。台風19号では9本で,そのうち街路樹が1本の倒木でございます。  以上でございます。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 街路樹が大変なことになっているというのが市民からの通報だったのですけれども,今回の大風が吹いて,前の家の瓦が飛んできて,雨戸に当たって,非常に不安だったとか,強風で避難するのを控えたとか,車からおりるとき,強風にあおられて転倒して顔にけがをしたとか,多くの被害があったようです。  倒木への対処は,二次被害になる前に,どのようにしたのかお示しください。 ○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。 ◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) お答えします。  台風時の倒木等の対応につきましては,市内13工区に分けまして,公園街路樹,植栽を管理していただいている業者の方に,倒木被害に対応できるように準備,待機をしていただきまして,台風通過後に,13工区の受託者によるパトロールを実施いたしまして,倒木等の処理をしていただいております。  以上でございます。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 電柱と電線と街路樹が絡む危険箇所がいろいろ散見できるのです。例えば,美園とか開拓踏切付近などに見られて,そういうところを前もって市として把握していて,どういう対応をしているのか,伺います。 ○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。 ◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) お答えいたします。  市が管理しております街路樹と電線との接触等につきましては,東京電力パワーグリッドのほうで,保安規定によりまして,1年から3年の間で巡回し,樹木の接近箇所を把握しておりますので,必要に応じて管理者であります守谷市と協議し,保護管の設置や剪定等を行っていただいております。  また,同時に,市民の方や職員のパトロールで発見した場合は,事業者であります東京電力パワーグリッドさん,それからNTT東日本等に連絡し,現地を確認していただき,設置保安上の観点から,剪定等を実施していただいております。  直近で,美園地区におきましても,電線が近づいているということで,東京電力パワーグリッドさんのほうで現地を確認していただいて,剪定をした経緯がございます。  以上でございます。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 実際に東電の保護管とかいうのですか,要するに,倒木したら大変だというところには,管がはめ込まれているようですけれども,実際の強風に大きな木が倒れてきたら,役に立たないのではないかなと思うのです。  3番目の質問になりますけれども,松並青葉地区は,市の予算を使って無電柱化しています。今後,災害のためにはやっぱり無電柱化ということはとても怖い強風の中を避難しなければならないとしたら,無電柱化というのも必要なのではないかと思うのですけれども,今後の市のそのような予定があるのか,お聞きします。 ○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。 ◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) お答えいたします。  無電柱化は,議員おっしゃるとおり,電柱や電線がなくなることによって,歩行空間の快適性,安全性が向上するというメリットがございますが,反面,電柱設置に比べて,コストがかかるということで,工事期間が長期化する等なかなか進まない状況でございます。守谷市におきましては,土地区画整理事業の基盤整備にあわせて,守谷駅周辺や松並地区において,無電柱化を実施してございます。また,道路法の一部改正により,防災の観点から,重要な道路につきましては,道路管理者が区域を設定しまして,占用禁止または制限することができるようになりました。これによりまして,守谷市内の緊急輸送6路線,14キロあるわけでございますけれども,こちらにつきまして,県道,市道の新たに地上に設ける電柱については,地域の占用を原則的に禁止するという措置をとってございます。  今後の無電柱化につきましては,現在のところ計画はございませんが,今後新たな土地区画整理事業の計画や新設道路の工事にあわせて,無電柱化が可能か,業者と協議して検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) ありがとうございました。やはり,最後の決定権というか,市長に伺いたいのですけれども,災害時に高齢者や子供など,弱者の避難路確保などのためには,街路樹がかえって危険なものになり,電柱も被害を大きくします。まちづくりの展望として,市民のそのような不安の声に,市長としてどのようにお答えいただけるのか,お尋ねしたいのですけれども,よろしくお願いします。 ○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。 ◎市長(松丸修久君) 無電柱化というのは,当然これからの景観上も含めてその地域の価値を上げるという意味からしても,やはり必要なことだろうというふうに思いますけれども,既存の電柱をなくして地中化していくというのは,先ほど次長のほうの答弁にありましたように,非常に今の段階ではコストがかかってしまう。また,国のほうの補助等もよく見えてこないという中においては,非常に財政面から考えたときは,難しいことだろうというふうに思いますけれども,これからぜひ新しいまちづくり,新しい区画整理事業地内であったりということであれば,思い切って無電柱化をしていくということも必要なことだろうというふうに思っています。  また,街路樹ですけれども,守谷というのは,歩道であったり,非常に緑が多いということですので,街路樹を間引いていくということよりも,やはり街路樹の管理面をもう少ししっかりしていくということを考えていきたいというふうに思います。 ○議長(梅木伸治君) 山田美枝子君。 ◆12番(山田美枝子君) 本当に緑豊かなところなのですけれども,ケヤキの伸びのすごさとか,やはりこういう時代になってくると,街路樹への見方もちょっと違ってきているので,ぜひその辺のチェックをお願いいたしまして,これで私の一般質問を終わります。 ○議長(梅木伸治君) これで,山田美枝子君の一般質問を終わります。  本日の一般質問はこれをもって終了し,明日6日は通告順位6番の浅川利夫君から続行したいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(梅木伸治君) ご異議なしと認めます。  よって,本日はこれで散会いたします。                午後2時57分散会...