守谷市議会 2019-03-15
平成31年 3月定例月議会−03月15日-03号
平成31年 3月定例月議会−03月15日-03号平成31年 3月定例月議会
平成31年守谷市議会
3月定例月議会会議録 第3号
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平成31年3月15日 午前9時56分開議
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1.出席議員 19名
議長 20番 梅 木 伸 治 君 副議長 15番 高 橋 典 久 君
1番 渡 辺 大 士 君 2番 砂 川 誠 君
3番 神 宮 栄 二 君 4番 堤 茂 信 君
5番 浅 川 利 夫 君 6番 末 村 英一郎 君
7番 高 梨 隆 君 8番 渡 辺 秀 一 君
9番 長谷川 信 市 君 10番 青 木 公 達 君
12番 山 田 美枝子 君 13番 寺 田 文 彦 君
14番 高 梨 恭 子 君 16番 川 名 敏 子 君
17番 市 川 和 代 君 18番 佐 藤 弘 子 君
19番 伯耆田 富 夫 君
1.欠席議員
な し
1.出席説明者
市長 松 丸 修 久 君
副市長 田 中 健 君
教育長 町 田 香 君
総務部長 坂 浩 君
生活経済部長 岩 田 賢 君
保健福祉部長 堀 浩 君
都市整備部長 古 谷 浩 一 君
教育部長 山 崎 浩 行 君
上下水道事務所長 長 田 誠 君
会計管理者 宇田野 信 彦 君
総務部市長公室長 浜 田 耕 志 君
総務部次長 川 村 和 彦 君
生活経済部次長 鈴 木 規 純 君
保健福祉部次長 椎 名 恵美子 君
保健福祉部次長 小 林 伸 稔 君
都市整備部次長 飯 塚 俊 雄 君
教育部次長 飯 塚 哲 夫 君
秘書課長 中 山 隆 史 君
農業委員会事務局長 北 澤 盛 次 君
1.本会議に職務のため出席した者
議会事務局長 高 橋 弘 人
平成31年3月定
例月議会一般質問通告事項
通 告 順
1番 砂 川 誠 議員
1.公共交通について 〔市長・担当部長〕
(1)モコバスの再編について
ア 再編にあたり重視した点は
イ 運行形態は
ウ 児童クラブの帰宅時間は
エ 空白地域への支援は
(2)
デマンドタクシーについて
ア 利用者登録数の見積もり
イ 申請書の申請事項は
(3)実証実験について
ア データの公開は
イ 結果についての対応の検討は
2.ハザードマップについて 〔市長・担当部長〕
(1)マイタイムラインについて
2番 川 名 敏 子 議員
1.
防災ハザードマップの浸水想定区・河岸浸食区域について 〔市長・担当部長〕
(1)新しい守谷市防災マップの見方,使い方
(2)浸水想定区域の対応
(3)河岸浸食区域の対応
(4)市民の不安を取り除き安心安全を
2.新しい
市民自治まちづくり協議会について 〔市長・担当部長〕
(1)目的と区分けの基準
(2)地域に期待する事業
(3)予算の根拠
(4)誰一人取り残されない持続可能なまちづくり
3.守谷市女性の働き方改革 〔市長・担当部長〕
(1)現状と改革すべき事
(2)病児病後児保育事業の概要と課題
(3)保育施設のある職場・テレワークの取組
(4)幼児教育の無償化と待機児童
4.子どもの生命と権利を守る条例 〔市長・教育長・担当部長〕
(1)子どもを取り巻く環境
(2)保護者,地域,教育機関,医療機関,商店街・事業者,行政の取組
(3)
子ども条例づくりで義務と権利を学ぶ
5.児童の学びを深めるESD・SDGs 〔市長・教育長・担当部長〕
(1)ESD持続可能な開発のための教育とユネスコスクール・SDGsに繋がる学習
(2)子どもの学びを深めるカリキュラム・マネジメントで学びの心に火をつける
(3)2期制となる学校教育の特色と課題
3番 堤 茂 信 議員
1.地域循環共生圏について 〔市長・担当部長〕
(1)地域循環共生圏について,どう考えるか
(2)良いと思われる国策を積極的に活用できないか
(3)国策をいち早く取り入れるための施策は考えられないか
2.虐待から子どもたちを守るためにできること 〔市長・担当部長〕
(1)市内における児童虐待の実態はいかがか
(2)どのようにして児童虐待の有無を把握しているか
(3)虐待から子どもたちを守れる体制になっているか
(4)地域で子どもを育むという考え方が重要ではないか
4番 市 川 和 代 議員
1.組織機構改革について 〔市長・担当部長〕
(1)市長公室を新設した理由は
(2)財政課を分けた理由はなにか
(3)他部署に与える影響はあったか
2.グリーンインフラについて 〔市長・担当部長〕
(1)福山コンサルタントの提案は
(2)ビールに至った経緯
(3)ビール造りについて
(4)守谷が目指すものはなにか
3.課題と対応について 〔市長・担当部長〕
(1)駅東口のサウンディングと公共施設
(2)療育施設が手狭で限界
(3)公共施設の駐車場不足
(4)
平成セレモニー跡地
(5)給食センター配食
5番 高 梨 恭 子 議員
1.保育所(園)の入所状況と今後の対応 〔市長・担当部長〕
(1)認可保育園(園)一斉申込みと承諾状況
(2)不承諾54%の方への対応
(3)承諾点数のボーダーラインについて
(4)開園予定の保育園の見通し
(5)不承諾の改善に向けて
2.松並青葉の松並木の保存について 〔市長・担当部長〕
(1)枝枯れが目につく現状について
(2)松並開発時の対応と経緯
(3)今後について
6番 末 村 英一郎 議員
1.市立図書館の直営後のあり方について 〔市長・担当部長〕
(1)直営後の人員配置について
(2)担当課が評価する「良い図書館たる基準」の明確化を
(3)市立図書館へ評価を行う場,図書館協議会との関係
2.守谷市役所における「働き方改革」の実現について 〔市長・担当部長〕
(1)年次有給休暇の5日以上取得義務化を受けて,守谷市役所における今後
(2)臨時職員の「均等待遇規定」及び賞与の支払いの有無
(3)時間外労働の上限規制について
7番 浅 川 利 夫 議員
1.守谷市の治水対策について 〔市長・担当部長〕
(1)守谷市内の流域面積は
(2)市内の排水はどこへ又排水能力は
(3)守谷市の変貌と異常気象対策
(4)他例と過去から学ぶ想定外対策
8番 長谷川 信 市 議員
1.子育て王国もりやについて 〔市長・教育長・担当部長〕
(1)
守谷型カリキュラム・マネジメントについて
(2)「いじめ対策本部の設置」について
(3)
プログラミング教育について
(4)中央図書館との連携について
(5)学校教育改革について
9番 青 木 公 達 議員
1.
まちづくり協議会と他団体との関係は 〔市長・担当部長〕
(1)
まちづくり協議会の設立状況は
ア 協議会が設立した地域とできない地域は
イ 設立ができていない地域の具体的な理由は
ウ 協働の
まちづくり推進条例第3条の解釈は
(2)協議会と
地域福祉活動計画実行委員会及び
地域福祉推進委員会との関係は
ア 協議会が設立されていない地域での実行委員会の(助成金申請も含む)活動は今まで通りで良いか
イ 協議会が設立された地域では,実行委員会は実質解散となるのか
ウ 協議会設立後の
地域福祉活動計画はどうなるのか
(3)
まちづくり協議会交付金とその他助成金・補助金について
ア 活動計画助成金は協議会交付金の中に含まれるのか
イ 交付金と助成金を申請する場合,裁量権(力関係)は協議会にあるのか
ウ 市民グループの企画が協議会で却下されて,他の補助金・助成金を申請した場合は
エ 協議会の予算が使い切って,協議会が設立されていない地域の福祉実行委員会が助成金の申請してきた場合は
10番 神 宮 栄 二 議員
1.
中央公民館改修事業費について 〔市長・担当部長〕
(1)入札予定価格と補正予算価格との差異について
(2)予算提示価格の信頼性について
(3)積算方法と今後の課題について
2.平成31年度予算について 〔市長・担当部長〕
(1)平成29年度決算内容は反映されているか
(2)新規事業,廃止事業の検討について
(3)経常収支比率・財政力指数について
3.地方債残高について 〔市長・担当部長〕
(1)平成30年末,31年末の残高明細について
(2)金利について
(3)繰上げ償還の見込みについて
11番 山 田 美枝子 議員
1.
デマンドタクシーについて 〔市長・担当部長〕
(1)市内における説明会の回数と参加人数は
(2)市民から出た要望は
(3)公共交通,モコバスとのすみ分け
(4)実証実験の最終責任はどこに
2.
つくばエクスプレス運賃の値下げを 〔市長・担当部長〕
(1)現在の運賃,学生定期のJRとの比較
(2)TX沿線3市で要望の運賃値下げ要求は
(3)混雑時でないとき,高齢者などへの運賃サービス
3.元気サロンについて 〔市長・担当部長〕
(1)現在の状況,利用者数
(2)活動の中身
(3)利用者の要望提案を拾い上げ,今後の展開を図るべき
4.放射能除染―住みよい街に― 〔市長・担当部長〕
(1)
ひがし野人工プロムナード水路の除染
(2)再び,甲状腺エコー検査に助成を
(3)東海第二原発再稼働反対への市長の考えを問う
12番 渡 辺 秀 一 議員
1.守谷駅東口側にバーベキュー広場の設置について 〔市長・担当部長〕
2.守谷駅東口市有地について 〔市長・担当部長〕
(1)守谷駅
東口市有地利活用構想でのオープンスペースについて
ア 守谷市の住みやすさを象徴するようなオープンスペースとはどのようなものか
イ どのような手法を考えているのか
13番 高 梨 隆 議員
1.道路整備と渋滞解消について 〔市長・担当部長〕
(1)住民代表の意見書提出の結果について
(2)新滝下橋建設促進について
(3)近隣自治体との連携について
14番 渡 辺 大 士 議員
1.協働によるまちづくりについて 〔市長・担当部長〕
(1)
まちづくり支援制度について
(2)専門家派遣制度について
15番 佐 藤 弘 子 議員
1.施政方針について 〔市長・担当部長〕
(1)水道事業の将来,民営化について
(2)公共施設の長寿命化改修・保健センター
2.都市計画税の見直しについて 〔市長・担当部長〕
(1)
都市計画税調整区域の見直し
(2)税率の見直し
(3)税の使い道・これまでの使い方
3.国民健康保険税について 〔市長・担当部長〕
(1)現状について,来年度の税率は
(2)他の健康保険に比べ税率高い
(3)対象世帯の所得区分
(4)協会けんぽ並みの税率
4.
給食センター建て替えについて 〔市長・担当部長〕
(1)衛生面への対策,いますぐできること
(2)適切な建築費と管理運営費に
5.自衛官新規募集に関する市の対応 〔市長・担当部長〕
(1)自民国会議員からの要請文への対応
(2)これまでの対応とその経過
(3)警察・消防への若者名簿の提出
1.議事日程
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議 事 日 程 第 3 号
平成31年3月15日(金曜日)
午前9時56分開議
日程第1.市政に関する一般質問
1. 砂 川 誠 議員
2. 川 名 敏 子 議員
3. 堤 茂 信 議員
4. 市 川 和 代 議員
5. 高 梨 恭 子 議員
1.本日の会議に付した事件
日程第1.市政に関する一般質問
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午前9時56分開議
○議長(梅木伸治君)これから本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は19名であります。定足数に達しておりますので会議は成立いたします。
本日の日程は市政に関する一般質問であります。
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△一般質問
○議長(梅木伸治君) それでは,通告順に発言を許可いたします。
通告順位1番,砂川 誠君,登壇を願います。
砂川 誠君。
〔2番砂川 誠君登壇〕
◆2番(砂川誠君) 皆さん,おはようございます。通告順位1番,公明党の砂川 誠でございます。トップバッターということで,緊張しておりますけれども,一生懸命質問させていただきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。平成最後の一般質問のトップバッターということで,頑張りたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
今回の市政に関する一般質問,公共交通についてということとハザードマップについて,この2点について質問させていただきますので,どうぞよろしくお願いいたします。
まず1点目の公共交通について,これのモコバス再編について,お伺いをいたします。
モコバスは,平成21年に,市民の利便性の向上と
公共交通空白地帯をカバーする目的で運行が開始されております。その間,ルートの変更やダイヤの改正等もありまして,現在に至っているというふうに思います。これに関しては,年間約9,000万の予算で運行しているこの事業ですけれども,市民から多くの疑問符が突きつけられておりました。昨年7月に作成した守谷市
地域公共交通網計画に基づいて,現在のモコバス路線をゼロベースで見直した公共交通網の再編が図られております。これは
デマンド乗り合い交通,これの導入に伴い,モコバスの再編という形だというふうには思いますけれども,そこでお尋ねをいたします。
今回のモコバスの再編,これに当たり,重要視した部分を教えていただきたいと思います。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
議員がおっしゃるとおり,今回のモコバスの再編は,重視した点は,守谷市地域公共交通の形成計画をもとにさせていただいたというところが一番の重視した点でございます。その計画では,まず民間,関東鉄道なのですけれども,路線バスによるネットワークを見直していただきまして,路線バスでカバーできないところを,新たな自動車,小さな交通ということで,
デマンド乗り合い交通なのですけれども,そちらでカバーすると。それでもカバーできないところをモコバスにより補完するというような形の位置づけになってございます。この計画に沿って,今回再編をしたところですが,具体的には,路線バスの再編は関東鉄道においては,現時点ではできないというような回答を得ましたことから,まず小さな交通ということで,
デマンド乗り合い交通を導入させていただきました。
デマンド乗り合い交通でカバーできないところ,今現在運行しているモコバスで大井沢小学校,守谷高校の通学者,あと守谷工業団地内の企業への通勤者,守谷駅への通勤者等,利用者が特に多いところ,こちらと要望が多かった松並青葉地区ということで,市役所・板戸井ルート及びみずき野・松並青葉ルートの2ルートとして,3ルートを2ルートに再編させていただいて,4月1日から運行させていただくことになっております。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。今まであった3ルート,これを再編して2ルート,駅から市役所方面,板戸井方面というルートと松並青葉,みずき野を回るルートというふうに私も認識をしております。
この新しい再編したモコバスルートなのですけれども,これの運行形態について,お尋ねしたいと思います。
先ほどもおっしゃっていただきましたけれども,市役所・板戸井ルートとみずき野・松並青葉ルート,この2ルートに再編され,今までの運行形態とは違うというふうには思いますけれども,運転士の人数とか,バスの本数,こういった運行形態を教えていただければと思います。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) まず現在のモコバスなのですが,3ルートをバス6台で回してございます。運行本数としましては68本,運転士の人数としましては,7人で運行しているというような状況でございます。
4月1日から2ルートに変更しますが,そちらは,バスは2台,17本というような本数で運行させていただきます。運転士は2人という形なので,労働基準法等はございますが,その範囲内で,時間を運行させていただきたいと思っております。主に運行時間の差ですが,今までのものは,早朝6時50分というのが始発でしたが,今回の再編では7時20分,夜になりますと,21時20分が今までの最終便ですが,今回は19時30分というような形にさせていただいております。
以上でございます。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) 随分本数も減っております。最終の時間帯も19時30分ということで,かなり時間が短くなっていると,そういったところで,利用者等のいろいろな苦情ではないですけれども,そういう意見等々は,どういうふうな受けとめ方をして,この再編に当たったのか,その辺をもう少し詳しくお願いいたします。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 利用者からのご意見ですが,まずこちらに関しましては,先ほど申したとおり,モコバスを利用しているバス停が多いところという形を中心にさせていただきました。廃止した部分は,ほとんど乗っていないというようなところを廃止してございます。それで,こちらの再編の計画の説明会を行いましたが,やはりそちらの説明会においては,高野地区,乙子地区等々からは,今までそんなには利用していませんでしたが,そういうモコバスを利用して買い物に行ったり,そういう楽しみがあったのだというようなお話もありまして,できれば今回,デマンド交通がありますので,そちらで代替えしていただきたいというようなお話もさせていただきましたが,そうやってバスを乗り継いで,考えながら買い物に行くというのも大切なのだというようなお話もございました。あと,高野地区におきましては,バスがなくなったことによって,今まで確かに乗らなかったのも現実なのだけれども,やはりバス停までの距離が長いから乗らないのだというようなご意見もございましたので,今回の
デマンド乗り合い交通を入れることによって,自宅まで迎えに行くというお話もさせていただきましたが,やはり若干バスはなくさないでほしいというようなご意見もあったというような形です。そういうようなご意見を踏まえて,今回の実証実験も踏まえて,よりよい公共交通ということで,将来に向けて検証してまいりたいと思ってございます。
以上でございます。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。この空白地帯もさることながら,再編によって,今まで通っていたところが通らなくなり,また,バス停も遠いという,いろいろな事情があって,そういうふうな意見等々も多分出てきたのだろうというふうに思います。
そこで,大井沢小学校では,板戸井の児童生徒がモコバスを利用して,通学をしているというのがございます。朝の時間帯であれば,問題はないのですけれども,帰宅時間,これに関して,バスを利用して学校へ来て,
放課後児童クラブを利用して,それで帰るというのがあると思います。今現在,大井沢小学校で
放課後児童クラブを利用して,このバスを利用して,通学している生徒の中で,
放課後児童クラブ,これを利用している生徒というのは,どれぐらいいるのか,お尋ねしたいと思います。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
先ほどバスがなくなった地区のご意見だけお話しして申しわけなかったのですが,やはりこの大井沢小学校の通学と下校に当たって,保護者の方かたは,バスの便が少なくなったことによって,4時間,5時間目の帰りが対応できていないということから,その辺はどうしたらいいのだろうというようなお話もございまして,大井沢小学校と保護者とお話し合いを持ちながら今進めているところでございます。現状で申し上げますと,大井沢小学校に通学する西板戸井地区からの子供たちなのですが,20名おります。朝,登校につきましては,今回のバスの再編でも,全員がバスに乗って通学ができるというような時間帯で編成してございます。しかし,先ほど申しましたとおり,バスが1台,1人の運転士ということから,6時間目に対応した便だけしかご用意できないというような現状もございます。そういう意味から,4時間,5時間授業に対しましては,
放課後子ども教室等を利用していただきながら,6時間のそのバスの時刻まで学校のほうでというような形で,今協議を進めているところです。児童クラブに通っている人数というのは,申しわけないのですが,把握してございませんが,ただ,4時間,5時間授業でそのモコバスを利用している方は,曜日ごとに違うのですけれども,10名の方が利用しているというような形で,データが出ております。そういうことから,もし,そのほかの10名の方が児童クラブという可能性はあります。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。20人がバスを利用して通学をしているということで,今回の再編でかなり本数が減って,4時間,5時間目の対応が少しできないのかもしれないというふうな状況だというふうに理解をいたしました。できれば,子供たち,安全に下校してもらうためにも,しっかりとそこら辺の対応をしていただきたいなというふうに思います。
次に,路線バスや再編後のモコバスルート,これ以外のさっきも話がありました赤法花もそうですし,高野地区も先ほど話にありました,いわゆる公共交通の空白地帯がありますけれども,ここら辺への支援,先ほども話がありました,今回導入するデマンドで補っていくというふうなこともありました。それには,利用者が65歳以上というふうな制限がございます。65歳,その利用制限に入らない方の支援策というものはあるのかどうか,お伺いしたいと思います。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
65歳以下の支援策というのは,今現在のところないというのが現状でございます。ただし,今回の実証実験等を踏まえまして,どういう地区でデマンド交通が利用されているのかというのもとれますので,そういうことから,デマンドのもしかしたらば,年齢制限等々の見直しやモコバスの再編等々の検証材料になるかと思われますので,1年間はちょっとそういう対応策はできませんが,そういうものをもって検証して改善に努めていきたいと思ってございます。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。65歳以上,今までも,利用者が少なかったというそういった部分なのだろうというふうには思います。また65歳以下でも,バスを利用したい方,していた方等も多分いらっしゃって,それがデマンドを利用できないかというふうなことが起こってくるのだろうというふうには思います。そこら辺をしっかり対策を立てて,実証実験も行われますし,その結果を踏まえて,しっかりと対策を進めていってほしいなというふうに思います。
次に,このモコバス,これまでのAルートに近い再編後の駅から市役所,板戸井というこのルートなのですけれども,これまでのルートであれば,いこいの郷に入って,そこでターンして,常総運動公園入り口で左折をして板戸井のほうへ行くというふうなルートがあったと思います。再編後のルートになりますけれども,運動公園入り口でいこいの郷へ入らずに,ここを右折して,守谷高校のほうへもう直接板戸井の方面へ行きます。そこで,ちょっと問題になっているのが,多分,そのいこいの郷を利用している利用者が,運動公園入り口のその交差点のところでおりて,それでいこいの郷まで歩いていく,片道で800メートルから900メートルぐらいはあるというふうには認識しているのですけれども,往復で役2キロ弱,この間をなぜ省いたのか,バスで往復してくれば,短い時間で済むというふうな私の考えなのですけれども,なぜここが省かれたのか。いこいの郷の利用者もそうですけれども,従業員も中にはいらっしゃるというふうな話もお聞きしました。また,隣にはプールもありますし,テニスコート,いろいろな施設があります。その利用者がそこまで歩かなくてはいけない,特に,天気の悪い,雨が降ったり何かすると,多分大変だろうというふうに思います。その入り口からいこいの郷まで,この往復約2キロ弱を省いた理由,こういうのがありましたらお聞かせください。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
まずいこいの郷のルートを省いた理由で一番大きいのが,利用者が少ないということです。運動公園の利用者は,夏休みは,1日のご利用が,若干10名,20名といますが,いこいの郷は数名しかいないというのが現状でございます。この1人1台ということで,ダイヤを回すために,やはり2キロ弱を省いたということで,7本運行できるということもございますので,いろいろと諸条件を考えながら,省かせていただいたというのが現状でございます。
それで,いこいの郷,常総広域ですけれども,そちらのほうで,バス停まで迎えに来てくれないかとか,守谷駅まで,そういうものができないかとか,そういうことで協議をさせていただきましたが,現状のところは,いこいの郷としては,ちょっと今対応ができないというような形でお話を聞いているところです。ただ,今後,やはりいこいの郷の利用者等々もございますので,いこいの郷でカバーできる部分はカバーしていただければと思いますし,もしカバーできなければ,今後ご意見を聞きながら,ルート,そこを追加するとか,そういう改善策というのを考えられないかというのが,この1年間の実証実験の結果をもとに,再考させていただければと思っております。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。その間をカットするというので,時間の短縮にもなるというふうなことだろうと思います。再編に当たりましては,やっぱりモコバスに関する経費がいかに削減できるかというところが主眼であって,いろいろなところでコストカットをしていって,この9,000万もある予算の中で,いかに削るかという部分で,時間を短縮して,さっき話をしたとおり,運行形態,2人で運行する,ここをいろいろなところをふやす,本数とかふやすと,やっぱりそういう人件費がかかっていくという部分で,経費がかさんでいくというふうな話をヒアリングのときにお伺いしました。そういうところも含めて,やっぱりうまく工夫してやっていけば,ある程度カバーできるところもあるというふうには思いますけれども,何せ人件費がかかると,またコストがかさんでいくという,そういう悪循環にもなります。そこで,実証実験でいろいろな改善点が見つかるというふうには思いますけれども,そこら辺もしっかり対応をしていただければなというふうに思います。利用者が少ないというところで,少ないところは削ってもしようがないやというふうなところもあろうかと思いますけれども,でもやっぱり,その1人を大切にするというところで,しっかりと対策を打っていただきたいなというふうに思います。
次に,(2)の
デマンド乗り合い交通についてお伺いします。関連でずっと行きますけれども,4月1日から,先ほども話があったとおり,1年間の実証実験というのがスタートされます。この
デマンド乗り合い交通,通称
デマンドタクシーというふうになっているのですけれども,これが4月1日から始まります。これの利用者登録数,これをどれぐらい見込んでいるのか,お伺いしたいと思います。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) お答えさせていただきます。
まず平成31年2月1日現在なのですけれども,65歳以上の方が,守谷市には約1万5,000人いらっしゃいます。それで,利用者登録数なのですが,近隣でいいますと,つくばみらい市が,こちら全市民対象ということで,5万1,000強の市民なのですが,6年もう経過してございまして,登録者数が約7,000人,大体14%というような数字になります。あと,鹿島市のほうで,約1年たってございますが,人口が6万7,000強というような人口ですけれども,1年目で約1,000人,これはもう1.4%というような登録者数になってございます。守谷市の場合は,駅とか総合病院,買い物施設が市内にあるということから,多分鹿島市よりは利用者登録数は多くなるのではないかなと推察されます。現在,1割ということで,1年間かけて,1,500人というような目標にしてございますが,4月1日時点で1,000人というような形で目標を定めてございます。今現在ですけれども,533人の方が利用登録申請をしていただいているというような形でございます。あと2週間ございますので,そういう意味からは,1,000人までは行くかどうかわかりませんが,目標としては,1,000人を目標にしてございます。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。現在で533人,見込みで1,500人ぐらいを見込んでいるというふうなお話でありますけれども,その北守谷地区での地域懇談会を地域住民と北守谷の議員3人で行ったところで,その場で,ある方が,65歳以上,これはもう全員自動的に登録してしまったほうがいいのではないのというそういう,いろいろ申し込みが面倒くさいという方も中にはいるという話がありました。65歳以上,自動的に登録するという考え方はあったのか,その辺をお伺いしたいと思います。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 65歳以上,自動的にというのは,ちょっと個人情報の観点でそれは考えておりません。ただ,65歳以上の方に,全部郵送しまして,申請書のほうとあと申請書の書き方とか,デマンドの利用方法とかというのを,全部郵送してというような形では,一度考えたことがございました。ただ,先ほど言いましたとおり,1万5,000人が対象になりますので,郵送費等々の経費が非常にかかるということから,今回の方法をとらせていただいたという形になります。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) わかりました。個人情報保護が一番多分ネックになるのだろうなというふうには思います。
次にこの利用申請の申請書,これの事項なのですけれども,私も印刷をしてみました。住所,名前,それと性別,年齢,それと携帯電話,自宅の電話番号の記入,あとシルバーカーの利用の有無,それとこれは任意なのですけれども,今後利用される予定の施設等があれば,ご記入くださいというのと,もう一つ,これも任意なのですけれども,運転手に知っておいてもらいたい事項があれば,ご記入くださいという欄があります。私たち公明党3名も,先月三重県の玉城町でデマンド乗り合いバス,ここはバスなのですけれども,その導入背景ということで,視察をしてまいりました。その玉城町では,利用者が申し込む際に,記入する事項の中に,生活形態,この生活機能状態を記入する箇所がありました。守谷市の場合,ここでいう運転手に知っておいていただきたい事項というのが,それに若干当たるのかなというふうには思うのですけれども,そこを一歩踏み込んで,申し込んだ方,この方がどういう状態で生活をしているのか,例えば,独居ひとり暮らしなのか,それとも老夫婦で2人で暮らしているのか,または持病があるのか,いろいろなそういう生活にかかわる,生活状態を記入する項目があるというふうに伺いました。これが非常に重要な情報として,運営する側と利用する側,情報を共有してやっているというのがありました。これはどういうことかというと,例えば,申し込みをしました,そのバス停に行ったのだけれども,その申し込んだ方がそこにいらっしゃっていない,こういう場合は,運転手がオペレーターへ連絡を入れる。来ていないのですけれどもという形で,オペレーターに連絡を入れると,オペレーターから今度は保健師さんへ連絡が行って,保健師さんがその安否確認をするというふうな,いわゆる見守りの仕組みがそこにはあって,それはいいなと。特に,ひとり暮らしの方が,頼んだのだけれども,玄関口に出てきてくれないと。ピンポンを押してもいいのだろうけれども,やっぱり中には入れない,そこで,しっかりとそういう行政まで連絡が行って,安否の確認ができる,こういう体制,これがあればいいのかなというふうには思います。だから,この守谷市の記入事項の中で,運転手さんに知っていただきたいというところを,もう少し,もう一歩,深く掘り込んでこういう生活機能状態も記入していただく,個人情報もいろいろ,先ほどもありましたけれども,そういうものも,やっぱり見守りの中に含めていくのだと,そういう地域福祉で考えていくという見方もできるのかなというふうには思いますけれども,そのようなお考えはあるのか,お伺いしたいと思います。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 利用に当たって知っておいていただきたいことということで,やわらかく書かせていただきましたが,そういう意味も含めて書いていただければと思ってございます。ただ,やはりなかなか積極的に書けなかったということで,ちょっと反省はしております。今の議員の視察のお話で,見守りまで発展していくというのは,全く考えてございませんでした。そういうことで,今,アドバイスを得ましたので,保健福祉と協議しながら,今後に生かせていければなと思ってございますので,よろしくお願いしたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。しっかり市がいろいろな空白地帯で公共交通が利用できない人がいるという,その中でも,やっぱりそういう高齢者に対して,見守っていくという福祉の観点からも,しっかり取り組んでいっていただきたいなというふうなことを思いました。
次に,実証実験についてお伺いをいたします。4月1日から始まるこの実証実験,これのデータを,どういうふうなデータをとって,どういうふうな形で公表するのか,3カ月後なのか,半年後なのか,それとも10カ月後なのか,その辺,いろいろな考え方はあるとは思うのですけれども,このデータの公開,これはどういうふうな形で行っていくのか,お尋ねしたいと思います。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 今現時点で考えておりますデータなのですが,
デマンド乗り合い交通の登録や利用状況,あとモコバスの利用状況,これバスということになりますが,そちらをホームページのほうに掲載する予定で考えてございます。全てが1月単位でデータがとれますので,1月単位で出すか,2月単位で出すかというのを今現在検討中でございます。若干,集計作業もございますので,タイムラグが生じますが,なるべく早くデータはホームページ等で掲載していく予定でおります。そのほか,こういうデータがあったほうがいいかなというのは,今現在検討中ですので,それらも含めて,最終的には,ホームページ等で掲載して,それで,半年ぐらい部分は,広報とかも考慮に入れさせていただきたいと思ってございます。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) わかりました。なるべく細かいデータをとっていただいて,次に生かせるようなデータづくりというものをしていっていただきたいというふうに思います。この実証実験がどういうふうな結果になるのかというのも,現時点,まだ始まっていないわけですから,なかなか予想がつかないというふうなところがあろうかと思います。この実証実験の結果,いい方向であったり,悪い方向であったり,さまざまだろうというふうには思いますけれども,現時点で,この結果が出たからこういうふうな対策をという,そういう案があるのかどうか,そういう案があって,議論をしているのか,先ほどから話を聞いていると,そこまでは多分行っていないのかなというふうにも感じるわけですけれども,この結果が出た場合に,これに対して,こういうふうな対策をやったほうがいいのかなというふうなそういう案,考え方があるのか,どうかをお聞きしたいと思います。
○議長(梅木伸治君)
都市整備部長古谷浩一君。
◎都市整備部長(古谷浩一君) 解答させていただきます。
議員がおっしゃるとおり,具体的な案が今のところはないというような形です。ただ,そちらのデータをどういう形で生かすかということで,何人乗れば,デマンドをふやすとか,モコバスの再編に充てるとか,そういう明確な根拠を示したほうがいいというような説明会でもそういうようなお話もありましたので,なかなかこれ難しいところですが,今後,現在も進めているところですが,どういうデータがあった場合には,こういうふうな形にしていくというのを検討中と,まさに検討中というところで,なるべく早くある意味そのデータがちゃんと利用できるような形にできればなと考えてございます。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。どういうふうな結果が出るかというのは,難しいところだというふうには思うのですけれども,やっぱりいろいろな結果をシミュレートして,それに対しての対策を今のうちから検討していってほしいなと。結果が出てから,それからやり始めるというのは,もう少し遅いのかなというふうな思いもありますので,早目,早目の対策をお願いしたいというふうに思います。
最後に,ハザードマップについてお伺いをしたいと思います。
近年,大型台風とか,局地的な大雨,これによる洪水,浸水被害が多発しております。最大規模の浸水や浸水被害に対する避難体制を強化するため,国が浸水想定区域,これを見直しました。それに合わせて今回,守谷市の防災,これまでは,防災マップというのがありましたけれども,これの全面改訂がありました。2月には全戸に配布されておりますけれども,名称も守谷市
防災ハザードマップというふうに改められております。裏表ありまして,地図面の浸水の高さの目安というところも数字も変わっておりますし,色使い,これも変わっております。これまでは,青を基調とした浸水区域が提示されておりましたけれども,今回は赤を基調にして,記されております。非常に見やすくなって,赤を使うというところで,すごい目に入ってくる,見やすいというのが市民の声としてもありました。電話をいただいて,ハザードマップが非常に見やすくなりましたよと,一回り大きくなって,見やすくなったという声が数多く聞かれました。この裏面と表面,概要面なのですけれども,いろいろな災害に対しての対処の仕方というところがありまして,風水害,土砂災害というのが,今回,情報基準が改定されて,新しくなっております。その中で,タイムラインというのが,今回,新しく載っております。これは,平成27年度の関東・東北豪雨,これで鬼怒川,常総地域で大きな浸水災害がありました。これらを受けて,これらを教訓として,タイムラインというふうな考え方,時系列でさかのぼって,そこから対策をやっていこうという防災計画がタイムラインだというふうに認識をしているところなのですけれども,今回私の質問の中で,マイタイムラインというふうなところで質問をしたいと思います。
このマイタイムライン,自分にタイムラインを,自分個人がどういうふうにして受けとめたらいいのだと,自治体から出る情報,これをでは自分はどういうふうに考え,行動して,やっていくのだというところをなかなか市民の方はそこが理解していないところが結構ありまして,そのタイムラインがマイタイムライン,マイ,自分ですから,一人一人,それぞれ生活環境も違いますし,家族構成も違うので,そこら辺はどういうふうにして,この自治体が出す情報に対応していくのかというところが,いまいち住民の方も理解が薄いところがあるというふうに思います。これをしっかり住民に周知徹底をしていく,自分自身が,個人が,またあるいは家族がどういうふうな行動をとればいいのかというこういう啓発も大事なのだろうなと。1人残らず,1人も取り残されないで,避難できる,そういう防災体制というものを考えたときに,このマイタイムラインという考え方,自分で自分の身を守り,避難をするというところを考えると,市としては,住民に対してどのような啓発をしていくのか,お考えがあれば,お聞きしたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) まず初めに,見やすくなったといったご意見をいただきまして,ありがとうございます。今回の
防災ハザードマップのタイムラインにつきましては,避難発令の基準や市民がとるべき行動につきまして,目安を時系列に示しているものでありまして,実際に氾濫が予想される場合には,タイムラインに記載されております水位観測所の基準水位に応じまして,市が発令します避難勧告によりまして,市民の皆様には行動していただくことになります。市におきましても,災害時の市民の皆様の判断をサポートしまして,逃げおくれを防ぐために,タイムラインの活用が有効であると考えておりますので,これから,自治体の会議であったり,防災講演会,そして,防災訓練の場を利用しまして,また広報等を活用しまして,市民の皆様にタイムラインの浸透を図っていきたいと考えております。
また,国におきましても,関東・東北豪雨によります河川の氾濫を教訓にしまして,災害時の逃げおくれゼロを実現するために,災害時の防災行動をチェックをして作成しましたマイタイムラインの作成ツールである逃げキッドといったツールを使用した講座,マイタイムラインの作成講座ですが,その作成をサポートする方を養成しますマイタイムラインリーダー養成講座等の普及,啓発活動を行っておりますことから,守谷市におきましても,タイムラインの周知とともに,国の協力を得ながら,マイタイムライン作成講座等を実施していければと考えております。
○議長(梅木伸治君) 砂川 誠君。
◆2番(砂川誠君) ありがとうございます。今,お話に出たマイタイムライン作成講座,またリーダーを養成する講座,これが国のほう,ここでは河川事務所等々で開催をされているということ,私もこれは知りませんでした。ヒアリングのときに,こういう講座がありますよと,やっていますよというふうなことを初めて聞いて,これはいいなというふうに思いました。その後なのですけれども,3月8日付の茨城新聞でも地域の指導役を担うマイタイムラインリーダー認定証の授与式というのが,下妻市で行われたというのが新聞記事にも載っておりました。こういう講座があるということをもっともっと市民に広報していただいて,また今回からは,
まちづくり協議会,いろいろな分野で,防災の分野とかというのもありますから,そういうところにも声かけをして,しっかり講座に向けて,その知識を得ていただきたいなというふうにも思いますので,しっかり広報をお願いしたいなというふうに思います。
これからも,この防災意識の向上,これは限った人間にだけ行うのではなくて,市民全般に行き渡るように,しっかりと周知をしていっていただければなというふうに思います。
以上で,私の今回の一般質問を終わりにします。ありがとうございました。
○議長(梅木伸治君) これで,砂川 誠君の一般質問を終わります。
次,通告順位2番,川名敏子君,登壇を願います。
川名敏子君。
〔16番川名敏子君登壇〕
◆16番(川名敏子君) 通告順位2番,公明党の川名敏子です。
本日は,市長もSDGsのバッジを着用しておられるということで,市民の幸福を願うその気持ちが大きく出て,誰ひとり取り残さないという意味をご理解いただいているかと思い,大変うれしく思います。
今回は,5点にわたって質問いたしますので,よろしくお願いいたします。
まず初めに,今の砂川議員の防災マップがハザードマップに変わり,大変進化しているということで,それの活用とまた私が住んでいるみずき野町内会であった話などを交えてこの
防災ハザードマップについて,触れていきたいと思っております。
1番に挙げました
防災ハザードマップの浸水想定区,また河岸浸食区域についてでございますが,このたび防災ガイドが見直され,新しく変わりました。大きく見やすくなりました。個人の対策だけでなく,地域での役割分担にも触れており,大変役立つものとなっております。さて,2月9日に,みずき野郷州公民館にて,この新しい守谷市ハザードマップ説明会が行われました。みずき野地区の3分の1が新たに浸水想定区域に指定されたため,町内会が説明を依頼したものです。その場でも,多くの質問が出ましたが,その後も住民から不安や質問,提案等をいただいております。それらをもとに,市の考えを伺いたいと思います。
新しい守谷市防災マップ,また,ハザードマップの見方,使い方について。まず具体的に,なぜ浸水想定区域がこのように拡大されたのか,
防災ハザードマップ改正の経緯とその見方について,伺いたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) まず初めに,以前の防災ガイド,防災マップとしまして,改正した経緯につきましてですけれども,関東・東北豪雨のように,近年,河川の大規模氾濫によりまして,多数の逃げおくれが生じるなどの水害が全国的に多発しまして,的確な避難勧告の発令であったり,広域避難体制の整備を図る必要性が生じましたことから,平成27年に水防法が改正されたことに合わせまして,国土交通省におきまして,洪水浸水想定区域が見直されましたことから,ハザードマップとして改正を行ったものとなっております。
使い方や見方についてということでございますけれども,以前の防災ガイドと同様に,災害時の備えを記載した概要面と浸水想定区域を示した地図面の2面構成となっておりまして,概要面につきましては,各災害に対する知識,備え,情報伝達手段等を記載することで,自主防災組織の活動や市民の方々の自助,共助に役立てていただくものとなっております。また,地図面は,想定し得る最大規模の降雨によりまして,利根川,鬼怒川,小貝川が氾濫した場合に,浸水が想定される洪水浸水想定区域,土砂災害警戒区域,避難場所等を表示しておりまして,発災時の避難行動を時系列に示しましたタイムラインを含め,地域で行う防災対策等に活用していただきたいと考えております。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 詳しい説明をありがとうございました。大変見やすく使いやすいものとなっております。新しいハザードマップでは,薬師台,松ケ丘,それぞれの一部の区域,またみずき野4丁目の一部,6,7,8丁目の奥が新たに最大3メートルの浸水想定区域に指定されております。国交省が丁寧に調べて,これらのところも指定となったということなのですけれども,これについて,何か対策を考えられているのか,伺いたいと思います。タイムラインに沿って市が発令する避難勧告に基づいて,適切に行動し,逃げてくださいということなのだと思うのですが,それだけにとどまらず,何か対応を考えていらっしゃるか,お聞きしたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) 対策ということでございますけれども,ハザードマップに示しております浸水想定区域は,国が関東・東北豪雨等の河川氾濫を教訓にしまして,各河川の上流域におきまして,想定し得る最大規模の降雨があった場合の最大浸水想定区域を示しているものとなっております。また,これらの区域に浸水が予想される場合には,ハザードマップのタイムラインに基づきまして,市が発令します避難勧告等によりまして,市民の皆様には,適切に行動していただくことが必要となります。そのため,市におきましては,自分自身がとるべき防災行動につきまして,時系列に整理していただくとともに,災害時の防災行動の漏れを防止しまして,判断のサポートとなりますタイムラインを有効に活用していただけるよう,要望によりまして,自治会等で説明会,防災講演会,防災訓練の場であったり,そのほか広報紙を通じまして,タイムラインの周知といったものを図ってまいりたいと考えております。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 正しく知って正しく恐れて,早目の避難を勧告に従ってやってほしいということだと思います。それには大変有効なハザードマップになっていると思います。しかし,これは,どういう行動をとったらいいかという参考にはなりますが,これをもとに,市がどのように今災害を予防してくれるのか,そこが市民も知りたいところだと思います。市は,この浸水を防止するために,事前のハード対策として,洪水の浸入口に,堤防を設置するとか,堰をつくるなどのお考えはあるのか,伺いたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) 現在,市におきまして,浸水を防止するための盛り土等,市道のかさ上げであったり,そういった整備を実施する予定といったものはございませんけれども,利根川,鬼怒川,小貝川の河川区域におけます堤防の整備につきましては,国が計画的に進めているところでございますので,国や県が設置しております各河川の減災対策協議会といったものがございますので,その中で,危険箇所の整備促進につきましては,働きかけ等を行ってまいりたいと考えてございます。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) ただいまお示しいただきました減災対策協議会,国,県等で地元も入ってだと思いますが,この協議会,大変注視すべきものだと思います。私どもの不安を払拭するには,この協議会の場で,どこがどのように改善されていっているのかということを示していただき,また,修繕したものをこのようになりましたと地域の皆さんに,経過,結果等を報告していただくことが安心・安全につながると思います。こちらも報告していただきますよう,要望しておきます。
国が示した浸水区域では,薬師台の市道の一部,先ほども申し上げましたが,松ケ丘のところでは,ジョイフル本田の前あたり,利根川からも遠く,この辺は急激に浸水してくるとは思えません。また,先ほどから申し上げておりますみずき野地区におきましては,対象のところが,700軒ほどの住宅が建っているところが水没する地域になっておりまして,安心・安全の立場から,万が一に備えた予防対策が必要ではないかという声が地元から上がってきています。これは,直接国の河川の堤防の話とはまた別の話になりますので,さっきの協議会には出てこないところだと思います。市独自でできる自衛策として,みずき野6丁目の方からは,洪水の浸入部分を防ぐ案として,住宅地に沿って堤防を築いてもらえないかとか,また,貝塚,市之代間のあたり,狭まっているところが洪水の浸入路とみなされているわけですが,そこをふさぐような案も出されております。今後,地域住民とともに,このような浸水,洪水浸水の防御策について,可能性や費用,町内会との検討等,すぐにやるということではなくても,そういった検討,できるのではないかとか,どれぐらいの費用ならできる,こんなに費用がかかるから,もう少し待ったほうがいい等々,そういった検討,話をし合う場所は必要かと思います。甚大な被害が起こったときの復興の費用よりも,予防の費用のほうが格段に小さいはずです。ぜひ,最善の策を検討していただきたいと再度要望しますが,いかがでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) 先ほども申し上げましたけれども,堤防内のかさ上げとか,そういった話かと思われますけれども,そういったものにつきましては,外に出す排水であったり,そういった問題等もございますので,その辺は十分検討しなければならないのかなと考えております。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) じわじわ水が浸水してくるという地域と言われていますので,その排水についても,検討する価値があると思います。これをここで終わらせずに,継続して話し合い,行政と地域との話し合いを続けていきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。
次,3番目に書かせていただいております河岸浸食区域の対応についてですが,マップにもしっかりと書かれております大きな斜線で書かれております。松前台3丁目から大山新田の一部にかけて,河岸浸食区域がございます。さきの豪雨で浸水したときには,土のうを積んだりしてしのぎましたが,河川の浸食が続くと,大変危険な箇所です。現在の対応状況について,伺いたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) こちらにつきましては,下館の河川事務所のほうに確認しましたところ,当該付近におきましては,平成29年度に,常総市側の堤防改修工事のほうが完了しておりまして,現在守谷市側,絹の台から松前台3丁目,大山新田の部分,こちらの工事を実施しているところでありまして,来年度も引き続きになりますけれども,当該付近を含めた下流部,大山新田地先,松前台7丁目,小屋場樋管付近の部分にかけまして,改修工事を進めていく予定であるということで,お伺いしております。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 守谷のほうが,被害も少なかったせいもあると思いますが,遅くなっていると思います。しっかり工事が進むよう,注視していっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次,4番目に挙げております,市民の不安を取り除き安心・安全を。新たなハザードマップが配布されてから,浸水想定区域内に住んでいる方は,先ほども申し上げましたが,0.5から3メートル,1階の天井まで浸水する可能性があるということで,今後,大雨が降るたびに心配ではあります。早急な対応を講じるとともに,最後まで解決策ができるまで,話し合いを続けていただきたいと思います。
国が想定し得る最大規模の降雨ということなので,それはここにも示されていますけれども,3日間で,72時間の間に,利根川では491ミリ,鬼怒川では669ミリ,小貝川では778ミリの総雨量があった場合というふうに言われています。すぐには,全域の改修は困難だとは思いますが,避難行動訓練をしていきながら,これらに対応していけばよろしいのかなと思います。市では,この雨量の様子について,タイムラインも考えていてくださるということですけれども,どのように市民に伝え,どのように避難を導くように考えているのか,具体的にありましたら,お示しください。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) 浸水想定区域になりますけれども,ハザードマップにも記載してありますとおり,繰り返しになりますけれども,国が想定し得る最大規模の雨量によりまして,各河川が氾濫した場合に,浸水が想定される区域を示しているものでございまして,今,議員がおっしゃいましたように,これは利根川上流域で72時間の総雨量が490ミリ,鬼怒川上流域で72時間の総雨量が669ミリ,さらに,小貝川の上流域では,72時間の総雨量が778ミリ降雨があった場合を想定したものとなっておりまして,これは国におきまして,千年に1度を想定して試算したものとなっておりまして,茨城県内の観測地点の年間降水量の平均が約1,200ミリ程度となりますので,3日間で1年間の2分の1以上の雨が降った計算となっております。そういったものを周知しますとともに,今後市では,ハザードマップにつきまして,市民の皆様に正しく理解していただき,有効に活用していただくため,要望に応じまして,国と連携しました説明会の実施,それと防災講演会であったり,広報紙等を通じまして,周知を図るとともに,関東・東北豪雨のように,大規模な降雨が発生した場合には,少しでも早く非難していただけるよう,地域における避難行動訓練等の指導や助言,実施等について,考えてまいりたいと思っております。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 非常に詳しくお話しいただきまして,ありがとうございます。正しく理解し,千年に1度,年間1,200ミリほどが平均ということで,このような雨量が3日間であることは,ほぼまれだろうというお話をお聞きし,少し安心したところです。多くの市民の皆さんにも,正しく恐れていただけるよう,ご理解をしていただきながら,うちの地域のほうでは,ボートを用意しなければいけないのではないかとか,そのように言っている方もおりますので,正しい理解で,安心ができる形でまた過ごせるよう,指導いただければと思います。
では,次,
まちづくり協議会についてお伺いいたします。
目的と区分けの基準について,まずお聞きします。
市民参加の地域自治の考え方からすれば,目的や人口密度,住民の年齢層,商店街の有無,交通アクセス状況など,いろいろ考慮し,かつ目的に合った地区割りが必要だと考えておりました。2月に会派で視察にまいりました伊勢市では,小学校区で
まちづくり協議会を立ち上げておりました。人口13万で23の小学校があり,歩いていける距離で一つの
PTA,一つの校区,同じ避難所,幾つかの自治会はあっても,老人クラブやNPOや企業など,さらには商店街や消防団など,顔の見えるまちとなっておりました。守谷市におきましては,今後6地区で
まちづくり協議会が設立された場合でも,まち協を分割したり,防災訓練は,避難所単位でやるなど,フレキシブルにこれを変えていくようなお考えはあるのか,しなやかな対応が必要と考えますが,いかがでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部次長鈴木規純君。
◎生活経済部次長(鈴木規純君) お答えをさせていただきます。
まちづくり協議会の設立の目的につきましては,これまで行ってまいりました均一,画一的な行政の主導によるまちづくりから各地区の特性に合いましたまちづくり,いわゆるオーダーメードのまちづくりを推し進めることで,地域主導,市民主導によるまちづくりに行政運営を展開しまして,将来にわたって活力ある地域社会を実施していくことを目的にしてございます。この
まちづくり協議会につきましては,各地区の
地域福祉活動計画実行委員会を発展,拡大させ,設立する組織であるため,今ご紹介のありました伊勢市のように,小学校の単位ではなくて,
地域福祉活動計画実行委員会の範囲でございます6地区での設立を基準としてございます。
市としましては,この6地区での設立を基準としてございますが,最終的には,地区内の皆様の総意によりまして,範囲を決定していただきたいと考えております。今議員のほうからありました防災訓練など,
まちづくり協議会の範囲に限らずに取り組むべき活動というものがあると認識してございます。その場合には,
まちづくり協議会同士の連携や町内会同士の連携が必要になってくると考えておりますので,地区の皆様にもそのような対応をお願いしていきたいと思います。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) わかりました。町内会に入らない世帯も近年ふえているところもある中,町内会と
まちづくり協議会,役割や活動の分け方など,難しい面もあるかと思われます。検討しながら進めることになると思われますので,そのところの調整をよろしくお願いいたします。
次,まち協の地域に期待する事業について伺います。
まちづくり協議会に期待する事業,任せたい事業,例えば,敬老の集いなどはその一つで,全地区にお任せしたいということになっておりますが,全地区で共通するものがあれば,このように,市は,その事業をまち協に任せていくことにより,事業数を減らしていくこともできます。全てに共通するものを,これとこれはお願いしたいというようなことを明確にしておいたほうがいいかと考えますが,いかがでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部次長鈴木規純君。
◎生活経済部次長(鈴木規純君) お答えをさせていただきます。
市が
まちづくり協議会で行っていただきたいと考えている事業につきましては,地区内の皆様の利益増進,支え合い活動の活発化,地区の活性化,そして地区内の課題の解決につながる事業と考えております。具体的には,支え合いや助け合いの仕組みの構築や多世代交流事業が考えられます。また,守谷市の将来を担う子供たちの学びやでございます学校は,各地区のシンボル的な施設でございます。人が集いやすい場でもあるため,
まちづくり協議会が学校と連携をして事業を行うことで,地域の活性化,地域課題の解決に大きく前進することができると期待してございます。
現在,各
まちづくり協議会におきましては,具体的な事業が検討されているところでございまして,そのほかには,今申しました市が求めるような事業も挙げられているところでございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) できれば,なるべく具体的なものになっていけば,よろしいかと思います。例えば,子供・大人食堂とか,公園の里親事業,花いっぱい運動とか,ごみゼロのまち云々,また,オレンジカフェの事業など,まち協にお任せすると,庁舎まで出てこなくてもできること,また,まち全体に広がりを持っていけることなどがあると思いますので,それらも参考にしながら,またともどもに考えながら進めていけたらと思います。協働ということですから,予算をつけるなら,市からも目的や事業をはっきり示すべきだとも考えますが,この点はいかがでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部次長鈴木規純君。
◎生活経済部次長(鈴木規純君) お答えをさせていただきます。
まちづくり協議会に対する支援の一つとしまして,財政的な支援を考えております。
まちづくり協議会に対しまして,
まちづくり協議会活動支援交付金制度に基づきまして,交付金を交付することとしております。この交付金につきましては,均等割額が100万円,人口割額が100円掛ける地区内の人口,そして,75歳以上の人口から算出しました敬老会行事の経費を加えてございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) まずは,敬老事業は具体的に示しているということで,別枠でお金が出るということになっているとはっきりわかりました。
私どもが視察させていただいた伊勢市では,ただいまのお話と同じものもあり,また,防災訓練や避難所の運営を引き受けるとか,防災倉庫の管理と備品の設置,これらに関しては,別枠で60万円をつけているというような,先ほど守谷の場合も,一つの事業には,別枠でつけるというのもありましたが,しっかり依頼するものに対しては,別枠の予算をつけて,やる気を持っていただき,また事業を進めていくということが必要ではないかと思いました。その方向で進むものとわかりました。
また,ただいま予算を示していただきましたが,根拠ですが,平成31年度の
まちづくり協議会の推進事業に,2,406万3,000円の予算がついております。今回の予算に挙げられているものですが,地域主導のまちづくりを目指しているということで,これらの予算がついているものと思います。いまだ立ち上がっていないところもあるので,それがはっきりしていない中,このような予算をつけられたのは,先ほどもおっしゃった地域福祉計画で6地区に分けて,活動してきた実績もあるから,このような予算づけができたものと理解しております。活動をさらに活発化させ,楽しく多くの市民が参加するまち協となることを期待いたします。予算のところについては,先ほど答弁いただきましたので,そのようなことで理解いたしました。
次,4番目に,誰ひとり取り残さない持続可能なまちづくりについてでございます。
SDGsの取り組みの基盤は,地域にこそあると考えられます。1人の意識改革が連携して大きな流れとなり,心地よい住居となってまいります。SDGsの17の目標に照らしてみると,高齢者福祉や子育て支援に偏っていないか,子供の虐待はないか,自然や環境を守っているかなど,伝統文化を伝えているか,また,物を無駄にしていないか,ごみは減らせないか等々,多くの課題や楽しい取り組みも見えてきます。ぜひこの17の目標について,話題として取り組んでいただければと思います。
町内会には干渉はできませんが,地域の誰ひとり取り残さないをモットーにした市民として
まちづくり協議会に一人一人がかかわっていっていただきたいと考えます。これらの啓発活動については,どのようにお考えになっていらっしゃいますでしょうか,お願いいたします。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部次長鈴木規純君。
◎生活経済部次長(鈴木規純君) お答えをさせていただきます。
既に設立されております
まちづくり協議会では,まちづくりに関する計画等を策定してきているところでございます。この策定に当たりましては,職員も協議に加わり進めてきております。これまで設立されました北守谷地区
まちづくり協議会,大野地区
まちづくり協議会,高野地区
まちづくり協議会の計画等におきましては,地区内全ての市民を対象に,活動を展開し,誰もが住み続けたいと感じられるまちづくりを進める旨が記載されてございます。繰り返しになりますが,
まちづくり協議会では,新年度からの活動に向けまして,繰り返し協議が行われているところでございますので,市も積極的に事業に加わりまして,誰ひとり取り残されない持続可能なまちづくりが実現できるように支援してまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) ただいまお答えいただきましたように,地域担当の職員も地域にしっかり張りついて協議していっていただいているということで,よろしくお願いいたします。自分自身も地元で汗をかいていこうと思っております。
○議長(梅木伸治君) ただいま川名敏子君の一般質問の途中でございますが,会議も長くなりましたので,ここで暫時休憩とします。
午前11時10分休憩
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午前11時17分開議
○議長(梅木伸治君) 休憩前に復し会議を再開いたします。
それでは,引き続き一般質問を続行いたします。
川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 守谷市女性の働き方改革について伺います。現状と改革すべきこと。政府は,2月7日に成立した2018年度第2次補正予算に,子連れでの仕事や外出を応援するための予算16億円を盛り込みました。具体的には,平成13年からスタートした自治体への地域少子化対策重点推進交付金の補助率を2分の1から3分の2に引き上げ,職場や地域など,子連れママに優しい環境整備を進める狙いです。近くでは,つくば市の授乳服メーカーのモーハウスの子連れ出勤やヤクルトレディーのように,職場に託児所を設置しているところもあります。行政で移動式の箱型授乳室の購入に使ったり,ベビーカーの無料貸し出し事業のリース代にも使えるそうです。守谷市でも,女性のパティシエのケーキ屋さんや焼き菓子屋さん,洋服雑貨のブティックやカフェなど,女性の起業家が見受けられるようになってまいりました。女性の起業や就労,スキルアップに対して,市はどのような支援策を講じているのか,現状と今後の方向性をお示しください。また,女性の起業家の支援をさらに推進していただきたいと思います。守谷の女性で,ケアマネジャーとして独立した方も,取手のほうに事務所を構えたりして,苦戦しております。人材が市内で活躍できるような支援策についても,伺いっていきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) 女性の就業支援ということでございますけれども,市民から提案のありました事業で,有資格者の集まりでありますTopazの方々を講師としまして,女性のための社会復帰支援セミナーを今年度からイオンタウン守谷店におきまして,3クール実施をいたしました。このセミナーは,子育てや介護等で職場を離れていましたが,そろそろ仕事をしたいであったり,社会への一歩を踏み出すのに勇気がないといった女性が就職に役立つスキルを学ぶためのセミナーで,無料で参加でき,また託児サービスも無料で利用できるようにしまして,開催をいたしました。また,3月3日日曜日になりますけれども,同じくTopazの皆さんと守谷市によります就業相談会,ママJob,ママはお母さんで,ジョブというのは仕事ということで,ママジョブというものを,イオンタウンの守谷店で開催をいたしました。この相談会におきましては,求人募集をしている企業と求職者がマッチング交流を行うとともに,求職者がTopazの方たちに相談を行うなど,就職につながることを目的としまして,開催をいたしました。参加企業は,ハローワークなど,求人を募集している市内企業8社でありまして,49名の求職者の参加がございました。参加した求職者からは,Topazの方たちに働くことへの不安なども相談ができてよかった,また,安心してマッチング交流に参加することができたなどの声をいただいております。
今後につきましては,セミナーの内容や回数を見直すなどしまして,より女性のニーズに合わせた支援を検討してまいりたいと考えております。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 市民の提案型の事業でTopazがやっていただきました女性へのセミナー,大変有意義なものだったと思います。これらの活動によって,必要とされている事業であるということが,実証されたとも言えると思います。以前から取り組みを提案してきました,女性のためのマザーズハローワーク,市長にお聞きしたいのですが,市長の公約でもありました。庁舎内や駅前,今ご紹介があったように,イオンタウンでの開催等を視野に入れて,これらを推進していくよう,検討されてはいかがでしょうか。また,されているのでしょうか。ふるさと寄附金等は,このようなところに活用していただきたいと考えますが,市長,いかがでしょうか。マザーズハローワークを設置することに関してでございます。
○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) 女性の活躍する場というのは,非常に必要でしょうし,やはりそれを積極的に支援してきたいというふうには思っています。特に守谷市内には,そういうキャリアを積んだお母さんが子育てをしているということからすれば,やはりテレワーク,コワーキングスペースの設置であったりということは,積極的に取り組んでいきたいというふうには思うのですが,これ行政でやると,なかなか行政というのは,そういう民間の事業になれていないものですから,できれば民間の事業者さんが手を挙げていただいて,何らかの形で助成していくという形が望ましいというふうに思っております。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 関連でお聞きしました。マザーズハローワークは,行政がやる,今Topazの活動,大変共通点がありましたので,お聞きいたしました。市長の考えは,行政よりも民間でやっていくところに支援をしていこうということでございましたので,承りました。
では,次に移ります。
病児・病後児保育事業の概要と課題について伺います。
2月の末に,病児・病後児保育が開始されました。感染症の多い季節でもあり,順調にスタートはできましたでしょうか。周知は十分にできているでしょうか。また,女性に限らず,父子家庭でも,病児・病後児の保育事業があることは,職場で責任ある仕事をしていく上でも,大変有意義な事業であると思います。1日3人のお預かりとなっておりますが,感染症の病児保育は,一般のお子さんと別室で行うようになっており,2部屋用意されております。一般のお子さんと別カウントで3人受け入れが可能になるのでしょうか。
この辺が曖昧でしたので,伺いたいと思います。また,今後,利用状況によっては,定員の拡大はできるのでしょうか。それも伺いたいと思います。看護師,保育士の手配はスムーズにできておりますでしょうか。始まったばかりですが,待望の新規事業ですので,概要と課題も合わせ,また今日までの評判も合わせてお聞かせいただきたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきたいと思います。
まず事業の概要でございますが,市では,病後児保育を平成22年度から実施してまいりました。先ほど議員に紹介していただきましたとおり,2月28日から,病児・病後児保育に移行をさせていただいております。事業主体につきましては,病後児保育をやっていました社会医療法人社団光仁会の総合第一病院にお願いしているところです。利用定員は3人までとなっておりまして,こちらについては,先ほど議員がお問い合わせのありました全体で3人という形にさせていただいております。入り口のほう,先ほどもご紹介いただきましたが,病児の方が入る入口ということで別の入り口,そして部屋のほうも別ということで,感染症の拡大をしないようにという形で対応させていただいております。こちらにつきましては,取手市で一昨年オープンしました病児・病後児保育の場所を視察させていただいて,改良点を聞かせていただいて,それを加えて,今現在の形になったものです。配慮としましては,別の部屋であることと,それからトイレも別につくらせていただいていまして,シャワーをつけて,さまざまな状況に対応できるというふうになっております。また,職員の配置につきましては,看護師1名,保育士1名というふうになっておりまして,職員の配置についても,今までも実施をしていただいた病後児でもありましたので,スムーズな配置ができたと考えております。現在まで,2名の方が使っているというふうに聞いております。決して多くはないのですけれども,皆様が待っていただいたというところがあると思いますので,さらに今後も周知を重ねてまいりたいと思っております。また,定員拡大につきましては,まだ始まったばかりですので,何とも申し上げられませんが,取手の状況を見ますと,同じ3人の定員でございますので,守谷市についても,状況をよく確認しながら,検討してまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) こちらは,すこやかルームというかわいい名前がついておりまして,現地も見せていただきました。二つの部屋も仕切りはあっても,広い窓で両方見渡せるようになっていて,大変開放感があり,過ごしやすいスペースだと感じております。病気にならないのが一番ですが,安心して使わせていただけるよう,これからも取り組みをお願いいたします。
こちらのほうの利用料金ですが,5時間以内だったら1,000円,それから1時間ごとにプラス200円ということになっておりまして,連続7日間まで使えるというようになっています。これらについても,固定されているものですが,今後も検討の対象にしていっていただければ,さらに使いやすいものとなると思います。特に,連続7日間というのも,骨折とか,大きなけがですと,治りかけているけれども,保育園に行けない,かつて1カ月くらいは連続して使っていたこともあったというふうにお聞きしておりますので,新たな決まり事とは思いますが,これも今後使いながら検討していただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
では,先ほどから話も出ております保育施設のある職場・テレワークの取り組みについてお伺いいたします。
1月20日に,市民活動支援センターで,テレワークで変わるママの働き方という講演会がありまして,ウエブを活用した東京の事務所から講師が講演するという新しいやり方で,市役所ともつないだ回線では市長にもコメントを伺ったと言われております。これらの実態を通して,テレワークの活用がもう迫っている,または使われているということが明確になったかと思いますが,これらのやり方を市内でも取り入れていくか,またテレワークの場所を提供していくようになっていくか,それらの方向性を伺いたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
守谷市においては,障がい児等の通所事業というのはないのですけれども,他市ということで,古河市の施設についてご紹介させていただきたいと思います。古河市では,痰の吸引など,日常的に医療行為が必要な子供さんを預けながら,お母さんがデータ入力などの仕事を行う拠点施設というのがオープンしております。こちらについては,ブラーノという名称でございます。看護負担を抱えて,孤立しがちなお母さんたちが,働くということを支援して,医療的ケアが必要な子供さんのデイサービスと仕事の場の併設ということで,立ち上がったものです。こちらは2018年4月に立ち上がっております。この医療的ケアサービス等を受けながらお母さんが働くというのは,大変珍しいということですが,これは一軒家を改装して,1階に看護師や保育士がいるデイサービス,2階にお母さんの仕事場を設けたもので,ケア児のお母さん以外の方も働くことができるという地域との交流機能も持たせた多機能型という形になっております。こちらにつきましては,重症心身障がい児ということで,心身,重度の身体不自由ということと,それから重度の障がい,知的障がいですね,IQでいうと35以下ということで,こちらが重複した方を重症心身障がいというふうに呼んでおります。なかなか重症で大変な状況にあるということは間違いないと思います。こちらの状況についてもお話ししてよろしいでしょうか。重症心身障がいの人数につきましては,県の調査で守谷市では平成29年4月現在では1名といった調査資料になっております。先ほどご紹介させていただきました古河市では22名という,調査結果ではそういう形なのですが,最近の平成31年3月1日の福祉サービスの受給者ということで調査をしますと,3人の方が重症心身障がい児として受給をいただいているという状況にあります。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 丁寧にお話しいただきまして,ありがとうございます。保育の施設のある職場で,テレワークができるというのが,一番安心してお母さんも働けるものと思います。先ほど紹介したようなモーハウスでも,職場に子供を連れていける,また,そういった環境のある会社が幾つも出てきているというところですが,まだまだそういった環境は少ないです。今ご紹介いただきましたブラーノについても,私も知人がそこに通うことになり,行かせていただきました。やっぱり重症な障がい児をお持ちの方で,保育園にお預けしたい希望はずっとあったわけですが,待機児童の中に入ってしまい,まだ市のほうでは,お預かりいただけるような環境は整っていないということで,断念していたところですが,このブラーノでは,そういった方たちを保育して,同時に働くこともできるというサービスで,全国でも珍しいケースだということですが,ぜひこういった意欲的な事業を守谷でも展開できれば,希望は市が主導でやっていただければ一番早く予算もつけていただければありがたいことですが,先ほど市長の話もあったように,民間が汗をかいているところに支援していくというのも,一つの方法だと思います。ぜひそのブラーノの代表等の例を鑑みて,守谷市に,また第2号を出していただくとか,いろいろな考えで,市民の方もそこまで通って,古河まで通っているわけですから,需要があるということで,今後考慮していただけたらと思います。
では,次の話題に移ります。
幼児教育の無償化と待機児童について。そもそも子育て教育に関する日本の公的支援の割合は世界的に見て低いと言われてきました。ことしも10月から,就学前の3年間は全世帯,それから0歳から2歳児までは,住民税非課税の世帯を対象に,幼児教育の無償化が始まります。この財源は,消費税の10%への引き上げにより,捻出されるもので,私どもみんなが協力して,子育てに力を入れていくという形になるのかと思います。みんなで支える社会保障の仕組みの拡大だと思います。守谷市でも,対象となる乳幼児の希望者が急増することが予想されます。現在でも希望の保育園に入れず,待機している状態ですから,入れない場合は,この不公平感が増大することになりかねません。こういったことに対して,市はどのような対策,対応を考えているのか,お聞かせください。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
無償化による影響ということですけれども,幼児教育の無償化が開始される予定となっております。これまで児童を保育所へ預けていなかった方についても,需要が掘り起こされ,保育所への入所申し込みがさらに増加するということは見込まれると考えております。無償化の対象につきましては,主に3歳から5歳ということですけれども,3歳より早く入所したいというようなご希望の保護者の方もふえるのではないかというふうに見込んでいます。全体的に全年齢層での希望者がふえるのではないかと考えているところです。現在,今年度の平成31年度の4月1日オープンということで,保育所の増設を見込んでいたところですが,実際には,1園だけのオープンという形で,そのほかのところについては,今若干延期,延びている状況でございますが,今後につきましては,当然先ほどの保育サービスの需要が高まりますので,保育施設の新たな確保,そして,既存の拡充,保育士の人材不足という点についても,大変重要な点ですので,人材不足の解消について,保育人材確保事業を活用した保育士の確保に取り組むなど,入所待機児童解消の対策を講じていきたいと考えております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 新たな保育園をつくっているということなのですが,先ほどお話が出たように,既存の保育園の拡充,拡大というのも,早期にふやせる大変有効な手段だと思いますので,そちらにもしっかり取り組み,またそこには支援の資金が必要だと思いますので,ぜひそれが充てられるよう,希望します。他市から来てくださる人材,保育士等の確保ですけれども,待っているだけでは,来れないと思いますので,具体的な策をどんどん出していくべきだと思います。少し提案をさせていただければ,他市から来てくださる保育士には住宅を提供するとか,保育士は自分の子供を必ず入園できるとか,優遇措置を考えて,保育士を確保していく,また,緊急措置として,市有地に,ゼロから2歳の一律の保育園をつくっていく等,また新しくつくるのが大変な場合,空き店舗等を保育園にするなど,横浜市等で活用した裏技ですけれども,知恵を絞って,手を打っていきながら,待機児童を減らし,また不公平感をつくらないまちとして,進んでいただきたいと思います。そのような具体的な施策が必要だと思いますので,ぜひ知恵を出して,早い手を打っていただきたいと希望いたします。
では,次,4番目の子供の命と権利を守る条例についてお願いいたします。
子供を取り巻く環境ということで,児童が虐待によりいのちを落とすような事件が連日報道され,耳を覆いたくなるのは,私だけではないと思います。スクールボランティアや登校班の見守りなどをやりながら,地域にアンテナを張っておりますが,身近に見逃している虐待やいじめがないかと心配も募ります。市では,子供の命と権利を守るために,どのような取り組みを行っているか,対策がございましたら,お聞かせください。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
まず虐待への対応ということですけれども,市では,児童の生命と権利を守るために,やはり地域を初めとした関係機関の連携というのは,大変大切だというふうに考えております。このため,市では,関係機関のメンバーで構成しております守谷市子ども家庭支援ネットワーク協議会というものを,これは平成17年度,18年の2月から立ち上げて,さまざまな対応をさせていただいております。国では,要保護児童対策地域協議会といった名称でございますが,守谷市においては,子ども家庭支援ネットワーク協議会というふうに呼んでおります。このネットワーク協議会につきましては,代表者会議,実務者会議,個別検討会議,そして進行管理会議など,四つの大きな会議がありまして,代表者会議については,年に1回実施しております。外部の構成員としましては,取手市の医師会,精神科の医師,弁護士,取手警察署,常総地方広域の消防本部,土浦児童相談所,竜ケ崎保健所,それから法務局の龍ケ崎支局,守谷市の民生児童委員の連合会,協議会ですね,それから,市内の幼稚園,保育園,そういった形で構成されております。また,内部につきましては,保育所,小中学校,教育委員会,保健センター,地域子育て支援センター,子育て世代包括支援センター,子供療育教室,児童館のミ・ナーデ,キ・ターレ,エ・ガーオなどが入っています。こちらによって,さまざまなケースに対応して,ケース会議を具体的にどのような対応が必要なのか,対応しているところです。さまざまな事案がありますので,ケース・バイ・ケースで対応させていただいているところです。
また,権利を守る対応としまして,私,福祉部ですけれども,守谷市全体のほうからお話しさせていただきますと,教育委員会では,守谷市及び小中学校いじめ対策本部設置要綱を策定して,教育委員会のほか,各学校にいじめ対策本部を設置することで,いじめ防止の啓発活動を推進する,それから,早期発見,再発防止に組織的に取り組んでおります。また,守谷市総合教育センターでは,児童,保護者,教職員を対象とした教育相談,それから適応指導教室,就学相談等を行って,学校,家庭,関係機関が連携して,児童一人一人の権利を守り,健全に育む環境づくりに努めているところです。また,議員もおっしゃっていただきましたが,安全確保という点では,通学中の児童の安全確保ということで,通学路上の危険箇所への通学補助員の配置,保護者の方へのこどもを守る110当番の家への協力依頼などを行っているほか,学校
PTA,地域ボランティア,先ほど出ました守谷市防犯パトロール隊などと連携し,登下校の見守りやパトロールを実施しております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 大変多くの施策をしていただいていることに感謝いたします。また,ただいまお聞きしました子ども家庭支援ネットワーク,児相の職員も入っているということで,弁護士や警察,民生委員,保育園の先生方等もこのネットワークに入っているということで,このネットワークの活動が大変ポイントになってくると思います。ぜひネットワークをしっかり持って,情報交換をしながら,子供たちの命を守り,また,いじめ等のない地域をつくっていっていただきたいと思います。これについては,また少し後で触れます。
保護者,地域,教育機関,医療機関,商店街・事業者,行政の取り組みという題を次につけさせていただいていますが,今と重複するかもしれませんが,子供の見守り体制をより一層強固なものにするために,行政が主体となって保護者や地域,教育機関,また図書館や公民館,児童館,商店街,ショッピングモールや公園,事業者等多様な機関を巻き込んで子供たちのことを考えていくということが重要ではないかと思われます。これらのことは,次の子供条例につながりますので,特に質問は省かせていただきます。
3番目に挙げました子供条例づくりで義務と権利を学ぶということで,この辺は市長に伺いたいと思っておりますが,子供たちが自分自身の命と権利を守るために声を上げることのできる仕組みをつくるには,さまざまな関係機関や保護者,教育者,行政,市民,有識者,そして当事者である子供たちもメンバーに入れて,その仕組みをつくっていくことは重要ではないかと思います。その仕組みというのは,子供条例という言葉に集約されますけれども,これを策定するとともに,守谷の子供たちの権利の日の設定とか,継続的に子供たちの権利条例を周知していくということも大切になっていくと考えております。昨年の9月定例月議会において,子供条例の策定について提案したところ,調査研究をしてみるというようなお話でございました。全国各地の子供条例の現状等を見てみますと,100以上の市町村で,またそれに関するいじめ防止の条例も含めて,子供条例をつくっております。子育て王国を目指す守谷としては,新年度から四つの教育改革プランをスタートさせ,カリキュラム・マネジメントで,前後期制度を導入したりして,ゆとりのある学校生活の確保や全校にいじめ対策本部,今ご紹介がありましたけれども,設置して,総合教育支援センターにいじめ対応の専門の相談員も配置していただくなど,子供たちへのきめ細かな配慮が見られるところですが,子供の立場から見た子供たちのための施策,子供たちの権利を守るための根拠となる子供条例の制定,これは必要ではないかと考えます。市と市民と保護者と学校がともに連携し,それぞれの責務を果たし,まち全体で子供たちを育むという内容です。これら虐待やいじめのない環境をつくるためにも,子供の命と権利を守るためにも,例えば,仮称子育て王国条例というようなものでもよいかと思います。必要性と策定について,市長のお考えを再度お聞きしたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) 子供の権利,それから今,それこそ毎日ニュースで出ているような例えば野田の痛ましい事件であったり,本当に子供を取り巻く環境というのをどういうふうに守っていかなければいけないかということ,特に,命をどういうふうに守っていかなければいけないということは,我々行政のみならず,やはり社会全体で考えていかなければいけないことだろうというふうに思っています。そういう中で,守谷市では,学校という場においては,本当に現場の先生方が一生懸命やってくれておりますし,例えば,いじめの問題であったりということも含めて,一生懸命子供たちにできるだけ多くの目を注いで状況を把握できるような体制が整いつつあるのかなというふうに思っております。また,今質問にありました子供の権利条例的なものですけれども,多分,理念条例的なものになりがちなのかなというふうに思います。ただ,もちろん,理念的なものも必要だというふうに思いますけれども,ただ子供条例をつくりましただけでは,やはり意味合いというのは薄まってしまうのだろうというふうに思いますし,そういう意味では,子供の権利条例なのか,例えば,子供を守る条例なのか,先ほど言っていただきました子育て王国条例なのかということも含めて,何らかの意義づけという部分はしっかり考えていかなければいけないというふうに思います。また,一方で,先ほど
まちづくり協議会がありましたけれども,
まちづくり協議会そのものの組織というのは,まさに今川名議員がおっしゃったように,市民団体であったり,地域の皆さんであったりという,いろいろな団体,個人を含めて,活動をしていっていただいている。そこと,やはり学校,子供たち,子供会であったりというところが連携をしていくことで,一層今まで以上に,子供たちの生活が身近になっていくのだろうというふうに思います。私,非常に感心したのは,下ケ戸地区の夏祭りにお邪魔したときに,みんなの子供の名前をおじいちゃん方がわかっているという,本当に昔の村時代ではないけれども,何々ちゃん,何々ちゃんというような一人一人の存在というのをきちっとそこで把握をしておられる,もちろんその見守りや何かをやった中で,そういう部分を把握していただいているのだろうというふうに思いますけれども,やはり一番身近にある地域とまずは子供たちをしっかりと結びつけるという意味では,
まちづくり協議会の役割というのは,非常に大きいものがあるのだろうというふうに思っています。
また条例の具体案に関してですけれども,私はことし,まちづくりの基本条例を策定したいというふうな部分がありますので,そういう全体的なまず背骨的なバックボーン的なものをしっかりつくった中で,ではこの子供たちを守る条例をどこにどういうふうに組み込んでいくかということも踏まえて,まずは骨格の中心となる基本条例の策定を進めた中での位置づけというのもしていきたいというふうに考えております。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) わかりました。
まちづくり協議会のまちづくり基本条例も大変大切なので,まず取り組んでいくというお話であったかと思います。子供たちに対応する多くの施策も実施しているところですので,それらを実施するに当たっての理念条例,これをもとにこれをやっているのだという,そういった体制づけも必要かと思いますので,同時並行的にこの子育ての理念となる子供条例も必要だということを念頭に置きながら進めていっていただきたいと希望いたします。
それでは,最後になりますが,児童の学びを深める,
○議長(梅木伸治君) 川名君,これどれぐらいかかりそうですか。間もなく正午になるので。
◆16番(川名敏子君) 少し長くかかるかと思います。10分ぐらいは。
○議長(梅木伸治君) それでは,ただいま川名敏子君の一般質問中ではございますが,間もなく正午になりますので,休憩といたします。午後は1時から再開いたします。
午前11時53分休憩
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午後 零時57分開議
○議長(梅木伸治君) 休憩前に復し会議を再開いたします。
それでは,引き続き川名敏子君の一般質問の続行いたします。
川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) それでは,最後の質問に移ります。
学童の学びを深めるESD・SDGsについて。ESD,持続可能な開発のための教育とユネスコスクール・SDGsにつながる学習という題目を立てさせていただきました。ESDは教育に関するもので,SDGsの中の一つでございます。このたび,昨年7月にユネスコスクールに認定されました牛久の奥野小学校で校長先生からお話を伺ってまいりました。スカイプでオーストラリアの小学校と英語で交流したり,環境問題に取り組んだりして,ユネスコスクールに認定されたことを子供たちも喜んで,やる気が増している様子でした。特例の指定校となり,学校区外からも児童を受け入れ,新年度は20人以上の子供たちが奥野小学校を希望してくるそうです。守谷市の小中学校も同様の取り組みをしております。ユネスコスクールと呼んではおりませんが,国際的な交流を深め,スカイプも使っているということで,十分ユネスコスクールに申請しても通るという状況であると思われます。
これはさておき,12月にお聞きしましたSDGsの取り組みについて,ここで伺います。新年度日本ユニセフ協会,外務省の政策のSDGsの副教材は,守谷市の中学校の中で,いつどのように活用していただけるのか,お知らせいただきたいと思います。現場の先生にお聞きしましたら,3年生の第6章のところに,国際交流を学ぶところがあるというようなことは伺っております。具体的に,何かプログラムに入っているようでしたら,お示しください。
○議長(梅木伸治君) 教育部長山崎浩行君。
◎教育部長(山崎浩行君) お答えいたします。
12月定例月議会で,全国1万校全ての中学校の3年生に配布いたしますということで,ご紹介させていただきましたが,このようなA4,3枚分のパンフレットになりますが,実はまだうちの学校にも届いていないということでございます。平成31年度からになりますけれども,この副教材を使いまして,中学校3年生の社会科での活用を目的としてこの教材を作成されておりまして,SDGsで取り上げている現代社会の諸問題につきましては,中学校3年生,社会科公民的分野の国際社会の諸課題に関する単元で具体的な事例とともに学びます。その際に,本教材を活用しまして,生徒たちが自分のこととして,考えを述べ合ったり,深め合ったりする学習活動を通しまして,生徒の学びの理解を深め,SDGsという世界的な取り組みを知るとともに,世界の諸問題に対して,関心を高め,それらの問題を自分たちの力で解決に導こうとする持続可能な社会づくりの担い手としての素地が生まれてくることと期待しております。
以上でございます。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 守谷市が積極的にこれらの副教材を使って,子供たちの教育に当たっていただけるということが確認されました。大変ありがとうございます。
学習は,行動するためにあるものだと考えます。ただ,学問として知るだけでなく,それが次の行動に移ることを希望します。公民で国際社会を学ぶということなので,今もそうですが,先ほどご紹介しましたユニセフスクール,これに登録するには,A4の4枚ぐらいのレポートを出して,当学校ではこのような取り組みをしていますという紹介で,フランスのほうの事務局に送ることによって,英語に訳してですけれども,内容がしっかりしていれば,スムーズに数カ月でユネスコスクールに認定されるということでした。守谷の各小中学校には,そのような力は十分備わっており,また,外国との英語でのスカイプでの授業もやっていると聞いております。また,環境問題にも取り組み,今回のように,世界に目を向けた子供たちが育っているということで,そういった学校と海外の小中学校との交流や連携もこのユニセフスクールに入っているととてもスムーズにできるということなので,ぜひ今後参考にしていただいて,進めていただければと思います。
では,次に移ります。
子供の学びを深めるカリキュラム・マネジメントで学びの心に火をつけるということですが,以前にも紹介したかもわかりませんが,江東区の八名川小学校でも,こちらもユニセフスクール認定校でありますが,八名川小学校の実践に見られるような児童の学びの心に火をつける仕組みを取り入れた深い学びができるESDカレンダーというものがあります。これらを参考にしてはどうかと思って紹介したものです。守谷市でも,教科領域を横断した学びを深めるカリキュラム・マネジメントを実践しているかと思いますが,今回の学校教育改革プランの中では,時数を,学校での学びの時間です,時間の組みかえのことをカリキュラム・マネジメントと,そういう呼び方もあるのですが,そのように呼んでおりまして,後にも出てきますが,2期制にすることによって,子供たちが緩やかに授業ができるようにということで,やっているものと思います。このカリキュラム・マネジメントについては,どのように実践しているか,わかる範囲でお教えいただきたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 教育部長山崎浩行君。
◎教育部長(山崎浩行君) お答えいたします。
守谷市では,6年前から,守谷市独自の保幼小中高一貫教育,きらめきプロジェクトを立ち上げまして,新しい時代をたくましく生き抜く人づくりを目標に,一貫教育の視点でカリキュラム・マネジメントを工夫しております。守谷市の外国語教育やICT環境の充実,来年度から実施いたします
プログラミング教育の先取り等は,情報化やグローバル化といった社会的変化に対応する力を育成するためのグローバル的な要素を育む施策の一つでございます。また,地域,ローカルに学習の場を設定し,児童生徒の学びを地域の方々を講師に招き,学びを考える取り組みや小学生と高校生がともに学ぶ異校種間交流,児童生徒自身が暮らす守谷を自分たちでよりよいまちにしていこうとディスカッションしまして,行動宣言をする等の守谷市の一貫教育を視点としたカリキュラム・マネジメントによる教育活動は,議員先ほどありましたESDとSDGsの理念に基づく教育活動と共通する点が多いというふうに考えております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 守谷市では,きらめきプロジェクト等の中で,これらを実践しているということで,呼び名はいろいろにあるかもしれませんが,保幼小中高一貫教育の中で,これらが実践されているということ,確認できました。児童生徒にも,SDGsの資料をしっかり活用して,今学んでいることが,ESD,持続可能な開発に取り組む姿勢を見つけているのだということ,自覚していただきながら,学びを続けていただきたいと思います。今は,未知の状況にも対応できる思考力,判断力,表現力が求められている時代だと言われています。これらの推進をさらにお願いしたいと思います。
次,2期制となる学校教育の特色と課題についてお伺いします。
3月10日号の広報もりやにも,前期,後期の2期制になることが詳しく書かれておりました。このように見開きでございましたので,皆様も確認されたかと思います。夏休みの最終週を登校することによって,また県民の日や創立記念日を授業を実施するということで,7日間の授業日数,日数をふやしたということで,時数的には変わらない教育プログラムの中でやっていくということで,ゆとりを持った学習時間ということになろうかと思います。2学期制にするこのような新年度の学校教育改革プランの中で,児童の学びを深めるために,どのような工夫がなされているのか,また先生方はどのように受けとめられているのか,今後どのような教育活動になっていくのか,お示しいただきたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 教育部長山崎浩行君。
◎教育部長(山崎浩行君) お答えいたします。
先ほどの副教材の作成に貢献し,SDGsに関する副教材のための協力者会議というものがございまして,その一員であります及川幸彦氏でございますが,この方は,今回の学習指導要領の改訂は,持続可能な社会のつくり手を育成するESDが学習指導要領全体において,基盤となる理念として組み込まれたものと理解できるというふうに述べているようでございます。
守谷市におきましては,既に新学習指導要領の理念を見据えたカリキュラム・マネジメントや授業のあり方等が研修され,実践されております。今後も児童生徒が主体となり,参加的体験的で問題解決的な学習活動を充実させてまいりたいというふうに考えております。そして,授業で得た学びを他教科や領域にも波及させ,児童生徒一人一人が現代社会の問題を自分事として考え,お互いの考えや気持ちを支え合うことで,学びを深めていく教育活動を保幼小中高一貫教育の視点で,各校の特徴や個性を発揮しながら推進してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 川名敏子君。
◆16番(川名敏子君) 新しい学校教育の改革プランの中で,それらを生かしながら,世界に通用する子供たち,また他者も思いやることのできる子供たちに教育していかれることだと思います。これからもそのように取り組んでいただきたいと思います。また,ESD,SDGsの視点もそれらにかかわってまいります。グローバルな子供たちが育つようお願いするところです。本日は,大変ありがとうございました。
以上で,私の質問を終わります。
○議長(梅木伸治君) これで,川名敏子君の一般質問を終わります。
次,通告順位3番,堤 茂信君,登壇を願います。
堤 茂信君。
〔4番堤 茂信君登壇〕
◆4番(堤茂信君) 一般質問通告順位3番,もりや未来の堤 茂信でございます。本日はよろしくお願いをいたします。
さて,前回の一般質問では,SDGsへの取り組みについて取り上げさせていただきました。私が取り上げたからではないとわかりつつ,平成31年度施政方針に早速SDGsのキーワードを入れていただき,まことにうれしい限りでございます。くしくも,日経グローカル1月号で,地方自治体のSDGsへの取り組み状況について,特集が組まれておりました。記事では,日経グローカル誌が全国815市区を対象に,持続可能性の観点から,公表データとあわせて,経済,社会,環境の視点で,SDGsの先進度を点数化したとのことです。結果,京都市がSDGs先進度総合ランキング第1位ということでした。茨城県下では,つくば市の31位が最上位で,守谷市は186位ということでしたので,上位の4分の1あたりに位置するということのようです。前回の一般質問でもお話ししましたが,見える化をすることで,他市区町村との相対的ポジションや強み,弱みがわかり,今後の施策の参考になると思います。
さて,本日は,SDGsを具体的に推し進める一つの施策として,環境省が掲げる地域循環共生圏について取り上げさせていただきたいと思います。まず,地域循環共生圏とは,どのようなものかということですが,平成30年4月17日に閣議決定された第5次環境基本計画の20ページには,国全体で持続可能な社会を構築するためには,おのおのの地域が持続可能である必要がある。このため,各地域は,その特性を生かしながら,環境,経済,社会の総合的向上に向けた取り組みの具体化を自立的に進めていくことが求められる。本計画では,各地域がその特性を生かした強みを発揮し,地域ごとに異なる資源が循環する自律分散型の社会を形成しつつ,それぞれの地域の特性に応じた近隣地域等と共生対流し,より広域的なネットワークを構築していくことで,新たなバリューチェーンを生み出し,地域資源を補完し支え合いながら農山漁村も都市も活かす地域循環共生圏を創造していくことを目指すと書かれております。大変わかりにくい表現になっておりますけれども,地域循環共生圏の概念は,森,里,川,海など,自然的なつながりと人,資金,商品など,経済的なつながりから成る,より広域的なネットワークを構築することで,地域資源を補完し,支え合いながら,新たなバリューチェーンを生み出すことを目指していく,そして,それぞれの地域やその特性を生かした強みを発揮し,地域ごとに異なる資源が循環する自律分散型の社会を構築し,それぞれの地域の特性に応じて近隣地域等と共生対流し,地域の幅広い資源を活用するということだと理解できます。言葉で言うと難しいので,地域循環共生圏の概念図を本日はお配りをさせてもらっています。お手元に行っていようかと思いますけれども,大変細かい絵がたくさん載っている絵でございます。こちらは,環境省がホームページで掲載している資料から抜粋をさせてもらったものでございます。ごらんいただきますとおわかりのとおり,例えば,自律分散型のエネルギーシステムはもとより,人に優しく魅力ある交通移動システムですとか,災害時でも安心感のあるエネルギーシステムライフラインなど,大変幅広い事業領域がこの地域循環共生圏の概念に含まれているということでございます。守谷市でありましたら,例えば,常総広域のリサイクルのシステム,こういったものは,地域循環共生圏の先駆け的なものかなというふうに思いますし,実は既にいろいろなことをやっている中に,この概念が含まれているのかなというふうに思っております。平成30年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書には,地域循環共生圏の創造に向けての自治体の具体的な取り組みとしまして,例えば,北海道下川町の森林バイオマスの活用ですとか,福岡県みやま市の家庭向け電力小売りサービスによる雇用創出ですとか,もっと身近で言いますと,例えば,岐阜県の飛騨市の飛騨里山サイクリングですとか,埼玉県小川町の有機農産物等のブランド化ですとか,山口県の食品廃棄物を飼料化した鶏卵の生産ですとか,そんなふうにご説明をさせていただくと,守谷市でも,いろいろなことができるのではないかなということを想像していただけるのではないかなというふうに思います。
守谷市の自然を活用した野鳥の森に都会から人を呼んでにぎわいを創出し,地域経済の活性化を図るという試みも,地域循環共生圏の創出に資する事業と考えられますし,
デマンドタクシーもやりようによっては,先ほどお配りした概念図の人に優しく魅力ある交通移動システムに合致させることができるのではないかというふうに考えています。
2月の全員協議会の際,介護支援ボランティアポイント導入の説明がありました。集めたポイントを換金できるという説明でございました。議員からは,換金ではなく,地域で使える商品券のほうが,地域経済にも貢献できるのではないかという意見が出されました。ボランティアポイントで,地域経済に貢献する,これもまさに小さな地域循環共生圏の考え方だというふうに思います。
これまで申し上げましたとおり,これまでも守谷市では,意識せずに,場面,場面で,地域循環共生圏を創出しているわけですが,私はこれより意識することで,さらに地域の活性化を促し,SDGsの持続可能な社会につなげられると考えますが,この点について,市の考えをお聞かせください。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) 地域循環共生圏の考え方につきましては,今議員も触れられておりましたけれども,地域の特性や循環資源の性質に応じまして,狭い地域で循環させることが適切なものは,なるべく狭い地域で循環させ,広域で循環させることが適切なものにつきましては,循環の輪を広域化させるなど,最適な規模で循環させていくことによりまして,重層的な循環型の地域づくりを進めていくというものとなっております。この考え方に基づきまして,周辺の地域,公共団体や市民団体,事業者等が連携を行うことで,社会コストの削減や地域社会に調和した健全な循環産業などの新規ビジネスの創出や雇用機会の増加など,自立と共生を基本とした地域再生の原動力となることが期待されているものとなっております。
守谷市におきましては,これまでも常総環境センターによります廃棄物の広域処理や焼却エネルギーによる発電,焼却残渣である溶融スラグの有効活用,小型家電から希少金属を回収しまして,東京オリンピックのメダルに再生するメダルプロジェクトなど,いわゆる地域循環共生圏の考え方に沿った取り組みを行っておりまして,地域循環共生圏の取り組み例のパターンの一つとして挙げられております地域課題の解決につきましては,協働のまちづくりの理念とも合致しまして,
まちづくり協議会を通じた取り組みとしての可能性も考えられるかなと思われます。
今後の自治体運営を考える上でも,少子高齢化や人口減少,厳しい財政運営など,社会情勢や経済の変化に対応した取り組みは必須であると考えておりまして,地域循環共生圏の考え方もその一つとして,これまで以上に先入観や固定観念にとらわれない柔軟性と広い視野を持ちまして,多様な取り組みをしていかなければいけないのかなと考えております。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) ありがとうございます。地域循環共生圏の考え方,方向性には,一定のご理解をお示しいただいたものと理解をさせていただきます。
私はたびたび国策を引き合いに一般質問をさせていただきますが,国は,国策を進めるに当たっては,さまざまな支援を用意しております。国策をいち早く取り入れることで,いわゆる国の支援を受けられる可能性が広がるというふうに考えております。守谷市の平成30年財政力指数単年度では,数字は1.007ということで,1を超えて,普通交付税不交付団体になりました。平成31年度の地方交付税は8,500万円で,前年度にマイナス55.3%であります。今後も地方交付税には期待ができる状況ではございません。また,ふるさと納税も還元率や地元産などのルールが厳しくなり,これまでのように多額の寄附を得ることは難しいと考えられます。近い将来,守谷市も人口は減少に転じ,少子高齢化は避けられないとすれば,新たな財源の確保は模索する必要があるというのは,共通の課題認識であるというふうに考えております。その一つの考え方が国の補助事業を積極的に活用するという方法も考えられるというふうに思います。国では,今申し上げました地域循環共生圏の事業に対して,例えば,脱酸素型地域交通モデルの構築支援事業,例えば,地域の防災減災を低炭素化と同時実現する自律分散型エネルギー設備等導入推進事業,例えば,廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業,そういったさまざまな補助事業を用意をして,地方公共団体を対象に支援をする準備をしております。重ねて,守谷市の施策に合致した国策を積極的に活用すべきだというふうに考えますけれども,お考えはいかがでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) これからの守谷市に必要な施策や具体的な事業を考えていく中では,先ほども申し上げましたとおり,厳しい財政運営など,社会情勢や経済の変化に対応した取り組みは必要であると考えております。国や県の推し進める施策と合致するものにつきましては,当然国や県の助成等があるものにつきましては,助成を受けられるよう,研究,検討していく必要があるのかなと考えております。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) ご回答ありがとうございます。もう少し具体的に申し上げますと,先ほどありました地域の防災減災と低炭素化を同時実現する自律分散型エネルギー設備等導入推進事業,これは何のことを言っているかというと,公共施設に防災減災に資する再生可能エネルギー設備及びコジェネレーションシステム等を導入するに当たっては補助を出すというものでございます。この補助事業を使って,守谷市の避難所である小中学校に太陽光発電設備や蓄電池を設置できれば,ふだんは学校で使う電力に充当することで,子供たちの環境教育の一助になるでしょうし,災害時には避難所の電力として活用することができます。こういったすばらしい内容をぜひ積極的に検討すべきだというふうに考えますけれども,そのあたりについてはいかがでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) 現在守谷市におきましては,守谷中学校,けやき台中学校,守谷小学校,高野小学校の4校に太陽光発電設備,これは蓄電池がついているようなものではございませんけれども,そういった4校に設置されておりまして,避難所となっている小学校や中学校等,太陽光発電設備や蓄電池を設置しますと,災害時に避難所の電力として活用ができるといったすばらしいことであると思われますが,今後,通常時の使用など,費用対効果といったものを調査してまいりたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) 災害が起こって,避難生活をするに当たって,一番困るのは水と電気だというふうに言われております。災害対策という観点からも,また二酸化炭素低減という視点からも,大変重要だというふうに思いますので,私のほうでも,改めて勉強,研究させていただいて,また違う場で,いろいろな意味でご相談できればなというふうに考えております。
またこういった国の補助事業を活用しようというふうに考えたときに問題になるのは,スピード感です。公募から締め切りまで時間がなく,活用しようとすると,庁内や議会との調整に二の足を踏んでしまうということも想像することができます。スピード感を増すためには,常に国の施策にアンテナを張って,情報をいち早く取り込むことが肝要だというふうに思います。そのためには,例えば,活用できそうな補助事業を常にウォッチする担当を置くとか,部署を置くとか,あるいはもっと積極的に例えば,外部,省庁等々,人事交流を図って,人的ネットワークを築いて,その中からいち早く情報を取り込んで,市政に生かす,そういった取り組みも市の中で考えてもいいのではないかなというふうに思いますが,そのあたりについてお考えがあれば,よろしくお願いいたします。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) 人事交流ですが,こちら国や県の施策を積極的に活用するために,守谷市では,以前から,省庁や茨城県に職員を出向させまして,また省庁や茨城県からも職員を迎え入れるなど,人事交流を行ってまいりました。国とのネットワークを築くあるいは県や近隣自治体と人事交流することで,地域の課題を共有しまして,地域循環共生圏等の施策を推し進めることができるようなものにつきましては,必要に応じて考えてまいりたいと考えております。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) ありがとうございます。これまで人事交流があったということは承知しておらず申しわけございません。ちなみに,人事交流というのは,過去のどのような実績があるのかというところは教えていただけますでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 生活経済部長岩田 賢君。
◎生活経済部長(岩田賢君) 職員の人事交流につきまして,総務課のほうに確認しましたところ,平成20年度以降の実績となりますけれども,茨城県へ6名,国へ2名,広域連合等の関係機関に8名の職員を出向させております。また,受け入れとしましては,平成28年度から平成29年度の2年間,農林水産省より1名の職員を受け入れております。茨城県からの受け入れとしましては,今までに4名の職員を受け入れております。なお,昨年7月より,国における長年にわたる行政運営の知識,経験を守谷市のために生かしていただくべく,総務省のOBであります田中副市長を迎え入れているところでございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) それは大変心強いことだというふうに思います。省庁には,自治体からも多数出向の方がいらっしゃるというのは,私も承知しておりまして,そういった方々ともふだん一緒にお仕事することが多いのですけれども,省内で政策立案に携わることで,最新の動向を把握をして,そこで築いた人的ネットワークは市の財産になるのではないかというふうに感じます。ただ,1年や2年,人事交流をしても,それはスポットで余り効果がなくて,例えば,2年ローテーションで20年後には,役所の方が10名,過去省内で仕事をしたことがある,そういった状況になって初めて効果が出るようなものなのかもしれません。そういった長期のスパンで考えることが難しいようであれば,いち早く国の動きをリサーチするような部署,担当を置くというふうなことも考えられるのではないかなというふうに思いますので,ぜひ国策を取り入れて,そういったことを活用するということをお考えいただけるのであれば,そういったことも積極的に考えていただきたいなというふうに思います。
最初の質問をまとめさせていただきますと,SDGsにつながる地域循環共生圏という概念を取り入れることで,持続可能な社会の実現を前に進めていただきたい。また,活用できる国の補助制度は活用し,そのためには,国の施策をいち早く取り入れる仕組みをあわせて考えていただきたいということを申し上げて,最初の質問を終わらせていただきます。
それでは次の質問に移らせていただきます。
次の質問は,昨今社会問題にもなっている虐待から子供たちを守るためにできることを取り上げさせていただきます。
質問の内容で,川名議員と重複する部分があれば,その部分は割愛をしながら進めさせていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。先ほど市長にも少し触れられましたけれども,ことし1月,千葉県の野田市で,父親の虐待を受けて,小学4年生の女児が亡くなった本当に悲惨な事件が大きく報道されました。その経過において,その女の子が小学校のアンケートで助けを求め,児童相談所が一時的に保護したにもかかわらず,結果的には小さな命を助けることができなかったことについて,行政の対応に非難が集中をいたしました。これはとても悲しく,通常ではあり得ないことのように思いますが,その後も茨城県古河市で父親が布団たたきで6歳の娘を殴打しけがをさせた,埼玉県戸田市で生後11カ月の次女に浮き輪をつけて,浴槽に長時間放置をして,死亡させたなど,毎日のように,保護者による児童虐待のニュースが伝わってきます。
厚生労働省が平成30年8月30日に公表した平成29年度児童相談所での児童虐待対応件数等によると,平成29年度中に全国210カ所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は実に13万3,778件,前年比109.1%で,過去最多であったということです。増加の要因は,心理的虐待にかかる相談対応件数の増加と警察等からの通告の増加とされています。うち,茨城県は2,256件,前年比111%の相談対応があったということです。児童虐待相談で最も多いのは,心理的虐待が54%,身体的虐待が24.8%,ネグレクト,いわゆる育児放棄が20%と続いていると分析されています。児童相談所に寄せられた相談の経路は警察等が49%,近隣,知人が13%,家族,学校がそれぞれ7%と続いています。また,昨日3月14日の時事通信社配信によると,児童虐待事件の摘発が昨年1年間に前年比242件増の過去最多1,380件あり,被害に遭った18歳未満の子供の数は1,394人だったことが14日,警察庁のまとめでわかったとしています。また,同報によると,生命の危険があるなどして,警察が緊急で保護した子供の数は,前年比733人増の4,571人にも及ぶそうです。児童相談所から援助要請を受けて,警察官が現場に同行したケースは339件あったということです。残念ながら,児童虐待は日本中どこでも起こり得ること,そしてまた実際に起きている現実を受け入れざるを得ません。
そこで,お伺いします。守谷市における児童虐待の実態はどのようになっていますでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
児童福祉課におけます虐待事案の対応ということで,報告をさせていただきます。
平成29年度虐待通報受理件数は41件でした。また,虐待まで至らないということで,養護相談というのがありますが,そちらについては67件です。平成19年度と比較しますと,虐待受理が33件でしたので,33件から41件に10年間で伸びていると。それから養護相談件数も10件でしたので,それが67件に伸びているといったことで,移行する段階での相談件数が圧倒的に多くなっているというような状況にあります。
また,家庭児童相談室でさまざまな相談を受けているところでもありますが,こちらは,市民交流プラザ,キ・ターレの中に,家庭児童相談室がございます。こちらで児童に関するあらゆる相談に乗っているわけですが,こちらで受けた虐待に関する相談件数は平成29年度は240件です。こちらも10年前になる平成19年度の相談件数は120件でしたので,ほぼ倍の数字になっている状況です。
また,児童相談所,守谷市の場合は,土浦児童相談所が所轄になりますが,こちらに守谷市の通報ということで,受理した件数は平成29年度が52件,こちらは平成21年度の資料ですが,6件でしたので,こちらもかなり多くなっている状況であります。
先ほど議員も触れられていますけれども,増加した原因の中では,心理的虐待というのもかなり多くなっております。こちらにつきましては,法令で夫婦げんかを子供の前でするといったことも,心理的虐待という形に当たりますので,件数が多くなっているところの一つの原因でもあるかとは思います。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) ありがとうございます。守谷市で,市で受けているものが,養護相談も含めると100件ぐらい,家庭児童相談室,そちらで240件のご相談があるということを考えると,両方合わせて340件ぐらいですか。ほぼ毎日1件のご相談があるような状況が,守谷市の実情だということを理解をいたしました。私の理解ですと,まずご相談があって,非常に重い案件,特にお子さんを保護しなければならないような,そういった案件については,児童相談所のほうに送致をするというふうに理解をしておりますけれども,そういった非常に重い案件というものは,守谷市においては,どの程度あるのか。そしてまた,そういった案件は,平成30年度で結構なのですけれども,何件あって,結果的に最終的にはどのように落ちついているのかというところを,個人情報の件もありますので,概略で結構でございますから,教えていただけますでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えさせていただきます。
平成30年4月から2月まで,児童相談所に送致した件数は2件ございます。そのうち1件につきましては,ご家族で再度生活ができるということが確認できましたので,家庭に戻っている。もう1件につきましては,福祉施設のほうで環境を変えているという状況にあるということです。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) ありがとうございます。守谷市でも,実際にそういった事例が起きているということは,大変重く受けとめをしなければいけないなというふうに感じております。
また,違う角度からの記事で,3月1日の朝日新聞によると,厚生労働省が昨年6月から11月に市区町村を通じて緊急調査を行った結果,保育園や小中学校に通っていなかったり,乳幼児健診を受けていなかったりして,安全確認ができていない子供が全国に1万5,270人だったというふうに発表しております。うち,調査を進めても,なお安全確認ができていないのは,2,936人,2,936人も全国にいたということでございますけれども,守谷市においては,安全確認ができていないお子さんがいらっしゃるのかどうか,いらっしゃるとすれば,どのくらいいらっしゃるのか,教えていただけますでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
この安全確認調査について,少し述べさせていただきますと,乳幼児の健診の未受診者,それから未就園児,学校に通っていない未就学児等の緊急把握ということで実施をさせていただいております。こちらについては,最終的に,市役所の職員や関係担当の職員が実際にその児童を目視することで確認をとるものです。最終的に全員が確認をとれましたので,確認がとれなかった方はいらっしゃらなかったということですが,調査の中で,確認が必要だとされた方は17名いらっしゃいました。それは,健康診断の結果がまだ未受診だったということが17名,ごめんなさい,あと学校関係であと1名いましたので,トータルで18名ですが,学校関係で1名の方については,かなり調査をさせていただいて,学校,警察,そして児童福祉課,連携して,最終的に確認がとれた状態になりました。これで全員の確認がとれた状況になりました。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) いろいろとご苦労いただいて,確認をしていただいたのだなというふうに思い至りますけれども,今現在,安全確認ができていないお子さんは,守谷市には今いらっしゃらないということでございますが,こういった話というのは,なかなか見えないところで,どういうことが起こっているかもわからないので,ぜひ引き続きそういったところについては,注視をしていただきたいなというふうに思います。
冒頭述べさせていただいた野田市で起こった事件の場合には,そのお子さんが小学校による児童へのアンケートで虐待の事実を訴えていたということでございました。守谷市では,どのようにして,虐待の有無の把握というのを行っていらっしゃるのか,何か具体的にやっていらっしゃることがあれば,教えていただけますでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) 虐待の把握のことですけれども,市全体としまして,学校の取り組みの中で一つご紹介させていただきたいと思います。小中学校では,月に1度いじめや困り事に関するアンケート調査を実施しております。また,法務局のことですけれども,こちらは,毎年1度10月に,全国小中学校の児童に向けて,子供の人権SOSミニレターというものを配布しております。これは学校でのいじめや体罰,家庭内での虐待など,児童が誰かに相談したいということを書いてポストインするというものです。このミニレターによって,法務局から市に連絡が入りまして,児童虐待の事実を保護者に確認したという事例が1件ほどございました。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) ありがとうございます。お子さんは,何かしらで情報を発信したいと思ったときに,発信できる場ですとか,雰囲気ですとか,あるいはそれを感じ取る側は,敏感にそれを感じ取る意識,そういったものは必要だと思いますので,今お話をお伺いしましたら,例えば,小中学校のアンケートですとか,そういったそのSOSのミニレターですとか,そういったところでお子さんからの情報を受けとめる準備はしていらっしゃるみたいなので,引き続きそういったところをきちんと感度よく対応していただきたいなというふうに思います。
さっきの例では,子供への虐待を把握した市側が,子供への虐待を把握した,そして保護したにもかかわらず,ニュースによると,大変親側の圧力が強くて,それに屈してしまって,結局保護すべきお子さんを帰さざるを得なかった状況がニュースで流れております。その時点では,警察との連携の重要性も指摘をされるところですけれども,守谷市では,虐待を把握した場合に,警察との連携を含めて,どのようにして,子供たちを守る体制になっているのか,その点についても,ご教示願えますでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
児童虐待通報後の流れということでお話をさせていただきます。児童虐待の通報を受けましたら,48時間以内に,児童の確認と保護者への現状確認を行っております。児童がけがをしていたり,家に帰ることを嫌がったりするような場合には,家に帰さずに,児童相談所に連絡をして,一時保護をしていただき,保護者と分離した上で,お互いの話を聞き取りをするようにしております。児童を家に帰す際には,児童にとって,安心・安全な環境が保障されて,しかも児童も納得した上でという条件をクリアする必要があるとしております。そこまでリスクが高くないケースであっても,保護者と児童を家庭児童相談室につなげて,親子の関係が良好になるように,継続的な相談体制をつくっているところです。また,警察との連携ということでは,先ほど川名議員からの質問の回答にさせていただきましたが,守谷市子ども家庭支援ネットワーク協議会の中に,警察と連携をしております。こちらについては,特に,個別で対応する際,危険が感じられる場合,特に警察に同行していただくといったことを頻繁に行っており,連携は密にとっている状況にあります。このネットワーク協議会につきましては,先ほどもちょっと触れさせていただきましたが,代表者会議,実務者会議,個別検討会議,そして進行管理と,それぞれの会議を実行しておりますので,その状況に応じて,警察,児童相談所,そしてそれぞれの医療関係等にもつながるドクターとの連携も含めて会議を進め,健やかな環境になるように,努めているところです。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) ありがとうございます。さまざまな子供たちを守る体制をひいてくださっているのかなというふうに思いますけれども,この4月1日に,茨城県子どもを虐待から守る条例,こちらのほうが施行されますけれども,県条例施行によって,守谷市では,何か変わることがあれば,教えていただけますでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
今議員がおっしゃいました茨城県の子どもを虐待から守る条例ですが,こちらの中に,市町村の役割というのがございます。こちらは,県及び関係機関と連携し,虐待防止に関する施策の推進,必要な体制の整備に努めるものと定められています。先ほども申し上げたとおり,体制整備については,かなりやっているというふうな自負がございますが,さらに関係を深め,強固なものにしていくということで考えております。ですので,この条例が定められることによって急に変わることということはございません。さらに強固なものにしていくということで,ご理解いただきたいと思います。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) ありがとうございます。児童虐待がなぜなくならないのかということについて,その原因はさまざまだと思いますけれども,核家族が増加をして,育児相談ができる人,支えてくれる人がいないことですとか,経済的に貧困な家庭が増加をし,育児放棄につながってしまうですとか,親自身が子供のころに虐待された経験があって,それを子供にも行ってしまう傾向がある,そういったことが虐待がなくならない原因ではないかというふうに言われております。行政で何ができるかを考えたときに,地域で育児を相談できる体制を整える,経済的に貧困な子供たちに手を差し伸べる,そういったことなのかなというふうにも思ったりはいたします。ここに少し興味深い数字がございます。親による親権の行為が困難または不適当で,この利益を害する場合に,家庭裁判所が2年以内に限って,親権の行使を制限する親権停止という制度があります。これだけ虐待が多い日本における親権停止件数は,年間に十数件だと。こんなにたくさん虐待があっても,実際にこれを行使するのは十数件。ドイツでは,年間に1万2,000件,イギリスでは,年間に5万件も親権停止が実行されているそうです。これを見て,日本では,親権停止が実行されることがほとんどないということがわかります。つまり日本の場合,子供は親が育てるものという昔ながらの考え方が児童虐待が急増している今もなお根強く残っており,最後はどこか子育ては親の責任だという,今の時代に合わない考え方があるのではないかなというふうにも思ったりはいたします。児童虐待に対処するには,地域で子供を育てるのだという考え方を根本に持たなければならないと考えます。先ほど,お伺いすると,守谷市でも,実際には虐待が起こっている,こういった事実を踏まえて,広く子供たちを預かる立場にある町田教育長に,ぜひとも虐待から子供たちを守るんだというお考えをお聞かせを願いたいなというふうに思います。
○議長(梅木伸治君) 教育長町田 香君。
◎教育長(町田香君) それでは,ただいま堤議員からありました,地域で子供たちを育てていくという考え方,とても重要な考え方だというふうに思います。その前に,今,堤議員と堀部長との質疑応答の中で,守谷の虐待に関する現況,そして全体像が明らかになったと思われます。その中で,最終的に確認ができなかった子供たちはいないという話が堀部長のほうからありましたが,これはそうなるべくしてなったものではなくて,児童福祉課の担当者,それから学校の担当者が,日夜たゆまない努力を重ねながら,家庭訪問を繰り返し,会えない場合には,会社,仕事先までお邪魔をして,保護者の方にお会いをして,お子さんの様子を聞いたり,そういった形で,非常に熱意を持って進めてきた,その結果がそういった数字にあらわれているのだろうというふうに思っております。そしてまた,児童福祉課の担当職員,警察への連絡,児相への通報,そして家庭訪問,学校の当事者と連携をとりながら,非常にすばらしい動きをしていただいているのが守谷の現況であります。そういった意味では,学校も非常に意を強くして,虐待の事例に当たることができる,そういう環境が守谷の中にはでき上がっているというふうに思っているところであります。これは,ほかの市町村には見られない大きな特徴であって,自慢という言い方は変ですけれども,自慢をしていい,そういう体制だというふうに思っております。この数字,生まれてきた背景にある先生方の努力あるいは児童福祉課職員の努力に関しては,感謝を申し上げたいというふうに思っているところであります。
前置きが長くなってしまいました。
9月議会一般質問の中で,堤議員のほうから,児童の見守りには,地域コミュニティーの力が必要ではないかというご提案をいただきました。虐待についても,地域全体の関心と見守りの視線の中で,子供たちは生活できるような環境がつくられることが理想であり,議員のおっしゃる地域で子供を育むという考え方は大変重要なものであるというふうに考えております。ただ,その方法につきましては,見守りは外から見えるものですが,その虐待につきましては,中に潜行していくものであって,なかなか見つけ出すときに高度な部分があって,制度として構築していくには難しい部分もございますので,今後またさらに検討,研究をさせていただきたいというふうに思っています。学校と関係機関,民生委員児童委員等の地域の方々から成る地域ネットワークづくりが進んでいる地域は,そうした虐待に対する対処も早く,その数字も減少しているという実態もあるようであります。守谷といたしましても,そういった例を参考にしながら,早急に虐待撲滅のための組織等についても,考えていきたいというふうに思っております。そういう意味では,まずは,その既存の組織,活動を充実させていくということ,このことが第一かなというふうに思っております。例えば,見守りのボランティアと子供たちが顔見知りになり,お互いがわかり,表情の変化,異変に気づくようになる,そういう状況ができ上がれば,子供たちの異変を大人がすぐ察知するといったこともできるかもしれません。それから,こういった意味では,その中には
まちづくり協議会の役割というのは,非常に大きいかなというふうにも思っているところです。現状,中学校校長会のほうも,中学校の代表校長が,例えば,北守谷の
まちづくり協議会の中には参加をさせていただいて,子供たちの見守りの安全・安心について,学校の立場からお願いをしているといった状況もございます。そういった状況が守谷市内全域に広がって,そして,子供たちを守る大人の組織がさらに強固なものになっていくとすれば,虐待についても,数が減っていくというようなことも言えるのではないかなというふうに思っているところであります。それから,民生委員児童委員さんとの会合が今,年1回あります。これも,やっぱり中身を少し考えながら,今まで以上に,虐待に踏み込んだ形で資料等を整備して,全体に現実的な話を進めていく,そのことで,虐待を疑われる子供たちはどこにいるのか,そういったことも学校と地域の保護者が共有するといったこともできるかもしれません。それから,授業の改善を進め,保護者や地域の方が教室に入る機会を多くして,子供たちの顔を認識できるようにすること,そういったことも大事なのかなというふうに思っております。
PTAの総会を初めとする会合で,例えば,大きな声や泣き声を聞いたら虐待を疑い,場合によっては,隣のうちのことであっても,警察に通報するといった,そういう勇気を持つということ,そういったことも大事ではないかなというふうに思っているところであります。ちょっとした気づきや声かけ,少しの勇気が命を救うことになるかもしれません。昨年8月の夏の子供たちのきらめきフォーラムにおいて,子供たちのまとめた宣言は,ここにありますが,学校から地域に広げよう,目に見える変化を起こそうというものでした。私たち大人も子供に負けずに,こうした変化を求めて精いっぱい頑張っていくことが大事なのかなというふうに思っています。それには,学校がハブ的な役割を果たして,地域のいろいろな力を統合し,守谷から虐待事案をなくしていくということ,このことが子育て王国守谷実現に向けての大きな一歩になるものというふうに考えているところであります。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 堤 茂信君。
◆4番(堤茂信君) 今おっしゃられたように,子供たちを虐待から守るのは,行政だけでできることではありません。地域で子供たちを育むという考え方を持って,地域市民,行政が連携を図りながら,子供たちを健全に育む,児童虐待は絶対に許さない,そういった守谷市でありたいと切に願い,本日の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
○議長(梅木伸治君) これで,堤 茂信君の一般質問を終わります。
次,通告順位4番,市川和代君,登壇を願います。
市川和代君。
〔17番市川和代君登壇〕
◆17番(市川和代君) 通告4番,公明党の市川和代でございます。平成最後の成人式が中央公民館から初めて常総広域の体育館で開催され,先ほど川名議員の質問の中にもありましたけれども,2月には病児・病後児保育施設ができ,行政の皆さんのご努力と関係機関のご協力によりまして,議会から要望してきたことが着実に実を結んでいることにお礼を申し上げたいと思います。
質問事項は3点,組織機構改革について,グリーンインフラについて,そして課題と対応についてということで,質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
まず初めに,組織機構改革についての質問でございます。
昨年4月,市長公室を新設いたしました。市長にお尋ねをさせていただきますが,これまでの組織のどのような点に課題があり,市長公室の新設になったのかを,まず伺います。
○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) 行政というのは,やはり長年,議会の皆さんから指摘を受けている縦割りが非常に強いだろうというふうなことがあります。そういう中で,これからの行政というのは,やはり横串を刺して,きちっとそれが機能するような形にしなければいけないというところにおいては,やはり特に私の周りというのは,秘書課であったり,企画課であったり,財政課というような主要なところがある。それらをやはり横串を刺して,すぐに対応していくということが執務だというふうに私は考えておりましたので,そういう意味で,市長公室をつくらせていただきました。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 約1年間たつわけでございますけれども,市長からの特命事項や市の重要施策等と迅速に決定,推進するために市長公室を新設するというようなことで,このホームページにもありますけれども,特命事項や市の重要施策の何がどのように推進されたのかを伺わせていただきます。
○議長(梅木伸治君) 市長松丸修久君。
◎市長(松丸修久君) 具体的にいうと,例えば,企業との連携であったり,特に課単位ではなかなか難しいようなこと,私になってから,多分,いろいろな形で官民連携という部分を主要な仕事にしているところもありますので,そういう意味では,その他,例えば,銀行であったり,そのほかの企業であったりというようなところに同行していっていただいて,そういう中では,私のかわりにそういう細かい仕事もしていただいているというのが現状でございます。やはり感覚を一にして,スピード感を持ってやっていくというようなことで,成果として端的に言うのであれば,例えば,今回のグリーンビールというのも,その成果の一つであろうかなというふうに思っております。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) そこで,財政課を分けた理由は何かということをお尋ねをさせていただくのですが,財政課を財政グループ,管財契約グループに分けて,また,ふるさと納税グループを新設しました。しかも,財政グループを2階から3階に配置してということで,その理由をまず伺わせていただきたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 総務部次長川村和彦君。
◎総務部次長(川村和彦君) お答えをさせていただきます。
先ほど議員,2階から3階と。3階から2階へということで,よろしくお願いいたします。
市長公室につきましては,先ほど市長からもお話がございましたように,市長の意思を速やかに市政に反映させるため,総務部の中でも,市の政策を企画立案する部門,この連携を強化するものでございまして,市長室,3階にできれば全部署を配置したいというふうに考えてございました。しかしながら,3階の事務スペースが狭く,全部署を配置することはできないということから,やむを得ず,財政課のうち,市長からの指示事項が多い財政グループ及びふるさと納税グループを3階に残しまして,管財契約グループ,それから施設設計・検査室を2階に配置したということでございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 私が見る限りではということで,お話をさせていただきますが,財政課が同じ課でありながら,2階と3階に分かれているというのは,仕事上,効率が悪いのではないかなというふうに感じております。この配置,狭いということもありますが,仕事のやりやすさという点から考えると,やはりもとに戻す,あるいは一つの部署ですので,同じところで仕事ができたほうがよいのではないかなと思いますが,その点についてはいかがでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 総務部次長川村和彦君。
◎総務部次長(川村和彦君) お答えをさせていただきます。
確かに,議員がおっしゃるように,一つの課が一つのフロア,同じ場所で仕事をするというのがベストの形なのかなというふうに思います。今,フロアを分けたことに対する弊害ということをおっしゃいましたけれども,やはり課長が課内職員全員を見ることがなかなか難しいという面,それから,決済,これをとるときに,職員が移動しなくてはならないということがございまして,やはり物理的弊害はあるのかなというふうには考えてございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 今の答弁で,フロアが違うことによって,課長が課の職員全体を見渡すことができないというか,難しいというような答弁がございました。フロアが違っただけでもそういうことは当然あるわけでして,直接この話ではないのですが,やはり部の中に,その構成によっては,庁舎内だけではなくて,庁舎外に職場があるという部もあるわけです。そこのいわゆる出先機関と言い方をしていいかどうかわかりませんが,そこに対する部長,課長,その関係する方たちは,ぜひぜひその出先機関にも出向いてもらいたいと思っていることがあります。行かなければ,職員の状況とか,仕事の内容,そういったものの把握がやはり自分の感覚,自分の目で見るということは難しいのかなという思いがありまして,人事評価にも影響する,その大事な幹部職員としては,ぜひ外にいる,内,外という言い方は悪いのですけれども,そういう方のところ,またその部署にもぜひ行っていただきたいなと,今の答弁をお聞きしながら,そう思いました。よろしくお願いします。
それから,市長公室の事業についてでございますけれども,契約もかかわってくるということにもなってくるのかと思うのですけれども,契約については,もちろん市長公室で進めてきたということはないと思うのですが,確認の意味でその点,お伺いをさせていただきます。
○議長(梅木伸治君) 総務部次長川村和彦君。
◎総務部次長(川村和彦君) 実際に,入札,契約事務につきましては,市長公室内に財政課がありますので,当然市長公室内で行っているということでございますけれども,事務自体は法令はもとより,契約事務規則等に定められた規定に基づいて,処理を行っておりますので,そこでは市長が関与して,何かができる云々ということは,全くございません。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 当然といえば当然のことでございますが,やはり誤解を招かないような形で進めていただければありがたいなと思います。
3点目に移らせていただきます。
他部署に与える影響があったかどうかということで,お尋ねをさせていただきます。
先ほど市長の答弁で,横串を入れるというようなことで,スピード感を持って。これは,常々市長が思っていることであり,また,実践されていることだと認識しております。
今回,生涯学習課,特に生涯学習課を取り上げさせていただきますが,今年度大きな事業が重なりました。また,イベントも日ごろから多くある部署でございます。外から見ていて,非常に大変だったのではないかなというふうに思っているところでございます。また,仮に,振替休日が消化できないというようなことになれば,働き方について問題があると思います。職員の負担軽減のための方策や組織強化を図るために,私はスポーツ担当を独立させてもいいのではないかというふうに思っていますが,その点について,お考えを伺います。
○議長(梅木伸治君) 総務部次長川村和彦君。
◎総務部次長(川村和彦君) お答えをさせていただきます。
確かに,生涯学習課ですけれども,現在中央図書館直営への移行準備,それから中央公民館の改修,それから,国体の開催準備など,大きな事業を抱えておりまして,ご指摘のように,例年にはない多忙な状態になっているのは確かでございます。確かに,議員がおっしゃいますように,職員の負担軽減または組織強化のために,新たな課を設けて,より担当業務に注力できる組織をつくる方法もあろうかと思います。現在は,課内または教育委員会全体の協力体制のもと,助け合いながら,事業を推進しているところでございます。また,さらなる横のつながりという面では,ハーフマラソン開催に向けまして,他の組織から人を借りて,協力の体制をつくったということもございます。このような組織を超えた連携もございますけれども,実際には,緊急の場合には,必要と考えますけれども,本来,課内,部内の協力で事業を運営できることが一番望ましいというふうに考えてございました。
また,職員数につきまして,次年度に職員の増員を予定しているところではございますけれども,今現在新たな部署を設置するところまで,職員が足らないというのが事実でございます。次年度につきましては,退職者分の欠員補充を適切に行うなど,限られた人員の中ではありますけれども,適正な職員体制によりまして,職員の負担軽減と組織強化が図れるよう,努めてまいりたいと思います。
また,平成32年以降の組織改編につきましては,議員もおっしゃいますように,市長の強い思いもございますので,スポーツ推進部署を新たに新設に向けて検討をしてまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) オリンピックもありますし,市長の施政方針の中でも,体育協会についても言及がございました。いい方向で進めていただければと思います。
次,2点目,グリーンインフラについて質問をさせていただきます。
先ほど,市長が成果といえば,グリーンビールかなというようなお話もいただいたところでございますけれども,昨年私の6月の一般質問のとき,まだホップをこの庁舎に中庭で栽培しているという段階でございました。その後,5,000本のMORIYA GREEN BEERができて,しかも早々に完売したという結果になりました。初めての守谷ビールというので,職員の皆さんも多分この完売には大変ご協力してくださったのではないかなと想像しているところでございます。さて,このMORIYA GREEN BEERが生まれたきっかけなのですけれども,協定を結んでいる福山コンサルさんの提案によるものかなと思いますが,どのような提案が,幾つぐらいあったのか,もちろんワーキングチームをつくって検討したということがあるわけですけれども,まずどのような提案があったのかをお伺いしたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) お答えをさせていただきます。
福山コンサルタントさんとの包括連携協定により,グリーンインフラの提案ということで,お答えをさせていただきますけれども,具体のその事業のどうこうという提案ではなくて,大枠としての提案ということになっております。まず導入段階としては,グリーンインフラの推進に向けた勉強会であったり,体制づくりの提案,その次のステップとして,既存の団体さんであったり,既存のその取り組みとどういうふうに連携をしていこうというところ,それから,新たな事業立案というところ。最終段階として,地域団体あるいは企業さんとが中心になって,民間主導の持続的なユニークな運営といった,そういった大きな枠組みでのご提案をいただいているというところでございます。今議員のほうからもお話のあったグリーンビール,MORIYA GREEN BEERについては,ワークショップ,庁内の検討会というのを,若手の職員20名で立ち上げています。そこを四つのグループに分けています。そこでさまざまいろいろな提案をいただいた中の一つということでございます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 若い皆さんが,いろいろな発想をして,このビールができたということのようでございますが,まず,では,ビールに至った経緯ということで,ちょっと次の2点目と3点目については,ビールづくりについて質問させていただきたいと思います。
企画課で突然ビールづくりと,そんな感覚がありまして,ほとんどの方が,まず守谷といえばアサヒビールなのですけれども,このビールづくりをするということ自体,考えられなかったのではないかなと思いますし,私も当然その1人です。そもそもビールづくりになった,この経緯,先ほどワークショップからというお話でしたが,もう少し詳しくお聞かせいただければと思います。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) お答えをさせていただきます。
先ほど申し上げましたとおり,庁内の検討会,ワークショップの提案の中で,さまざまいろいろ提案が出ております。川でカヌーの体験をするとか,川の駅を設置するだとか,さまざま水と緑を活用した提案が出されているところです。その中でも,より早期に実現する可能性があるものというのを事業化をしましょうということで進めてきた経緯がございます。具体には,グリーンカーテンの取り組みというのは,比較的市民であったり,団体さんにとっても,広げていきやすいだろうということが一つございます。それから,収穫したホップは,地ビールの製造にもつながる可能性があるだろうというところ,それから,こうした取り組みというのが,持続可能な取り組みとなり得るということを踏まえて,具体的な検討を進めてきたと。あわせて,アサヒビールさんのほうにも,ご相談をさせていただいて,協力をお願いをしてというところではありましたけれども,同様に,福山さんと同じように,包括連携協定を結んでいるDHCさん,ここでは,別件の打ち合わせで,私,何度も調整をしていたのですが,その際,ちょうど市役所の中庭でホップを栽培しているというところの話があって,いや,実はうちのDHCでも,関連のビール会社を持っているのですという情報が得られまして,早速紹介してもらえませんかということで,工場が御殿場のほうにあるのですけれども,そこの社長さんにつないでもらって,企画課の職員とともに,工場の視察をさせていただいて,社長さんと話をさせてもらって,協力をお願いしたところ,そこから,ここで栽培したホップを使ったビールの製造に至ったというところが経緯でございます。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 本当にとんとん拍子にビールができたのだなというところなのですが,その福山コンサルさん,DHCさんとか,協定を結んでというのを質問したときに,市長がただですというふうにおっしゃいましたが,ビールづくりにかかったお金,つまり収支報告的なものをまず伺いたいのと,ふるさと納税の返礼品としても使ったかと思いますので,何本ぐらい出たのかということも含めて,お尋ねをさせていただきます。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) ビールにかかる費用といいますか,これは市で予算化をして,歳出ということではなく,市での予算というのは全く影響ございません。今回,5,000本,もともと最小のロット数として6,000本ということで,お話をいただいて,調整をしてきました。実際ビールの原価として,1本当たり280円,販売価格が税抜き430円ということになってございます。それが市内の酒屋さんが仕入れをしてということで回しているという状況でございます。ふるさと納税のほうは,1件で15本ということです。先ほど議員もおっしゃったように,12月17日に販売して,29日ですから,もう2週間足らずに5,000本が完売してしまいました。予想以上に反響が大きくて,市内5店舗の酒屋さんで扱いをしていただいたのですけれども,もう店での販売でほぼはけてしまって,ふるさと納税のほうになかなか回らなかったというふうな現状だったというふうになっています。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 時期的なこともあって,ふるさと納税のほうにも回らない,数もそんなにあったわけではないということなのかもしれません。
それで,次の段階ですけれども,ビールづくりについて,ホームページを見ると,市内の小中学校などに栽培協力を呼びかけて,これからグリーンカーテンを,先ほどおっしゃったように,グリーンカーテン,また,ビールづくりにというようなことで,もちろん市民の皆さんにもこれから声をかけるということになるのだと思うのですけれども,今まで小学校がゴーヤとかアサガオとかでグリーンカーテンをやっていましたし,各家庭もそういう形だと思います。私も中庭のホップづくりは,常々見ておりましたし,結構水やりが大変で,まして去年の夏の暑さは半端ではなかったので,担当している職員の皆さんが枯らしてはいけない,もう朝に晩にというか,お休みのときも来て,ホップの水やりをしてくださっていたのを知っています。そこで,学校の協力ですが,来年度,国体の花いっぱい運動とかありますし,あの水やりを見ていたら,本当に児童や生徒に協力してもらうのは,実際大変だなというふうに感じているところでございますが,次年度のホップの栽培の計画をお伺いしたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) 来年度におきましても,今議員が言われたとおり,学校であったり,あるいはほかの公共施設でのホップの栽培を広げたいというふうに考えております。まさに,夏場の水やりというのが,非常に問題というか,課題かなというふうに思っているところでございます。ただ,これを全ての学校,全ての公共施設,一律にこれお願いねというところは当然考えてはいなくて,これまでグリーンカーテンに取り組んできた学校,公共施設もあろうかと思いますけれども,それをホップにかえてもらうようなことも当然あるでしょうし,過度の負担がないように,そこはしっかり調整をさせていただこうというふうに考えております。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 職員にアンケートをとったかと思うのですけれども,そのビールづくりについて,どんなご意見があったのでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) 済みません,細かいところまでは私も把握はしておりませんけれども,当然グリーンビールのこれはたしか,先ほども申し上げました若手の職員の提案からでございますので,そういう意味では,ネーミングもMORIYA GREEN BEERと,若手の職員,アンケートをとったりもしております。グリーンビール全体ということで考えれば,非常に好感触というか,そういうふうに私は捉えております。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 昨年5月ぐらいから,治験的にというか,実験的にというか,つくってきたビールですけれども,本格的に商品化ということになれば,当然そのホップにしても,ボランティアでつくっているホップが商品,できばえがさまざまになってくるのかもしれないですので,そういうことになれば,ビールにも影響してくる可能性もあるかと思いますし,当然商品検査というのは,しっかりやらなければいけないわけで,そういったことを考えるときに,初めは実験でしたよ,だけれども,職員がずっとビールづくりを担当するわけではないと思いますので,当然どこかの事業者さんに任せていく,現状としては,どのくらいの量をつくって,事業としてどういうふうに成り立たせていくのか,また,既に業者が決まっているのか,その辺の事業計画について,お伺いをいたします。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) 現状の仕組みといいますか,それについて,まずお話をさせていただきますけれども,先ほども言ったように,DHCビールさんから,市内今5店舗の酒屋さんがビールを仕入れました。そこで,酒屋さんはDHCビールにお金を当然お支払いをするわけですけれども,仕入れた酒屋さんについては,店舗での販売あるいは市内飲食店舗での販売ということ,そこでの売り上げの一部,1本当たり50円というのを福山コンサルタント,それから,市内の5店舗の酒屋さん,それから市として,MORIYA GREEN BEERによるグリーンインフラ推進協議会というのを立ち上げているのです。そこに売り上げの一部が資金として積み立てるようなものになっています。それで,その協議会としては,次年度に向けたそのホップの苗代であったり,肥料代であったり,PR費用だったり,そこから出してというような仕組みを整えてございます。ということで,今後の事業主体ということになれば,当然市内のその事業者さんであったり,団体さんであったり,NPO等々でもいいのかもしれませんけれども,そういうところに移していくことができれば,一番望ましいのかなというふうには考えております。そのために,市としてのその事業を継続できる仕組みというか,体制というか,そこはしっかり整えていかないといけないのだろうというふうに思います。今言ったMORIYA GREEN BEERによるグリーンインフラ推進協議会というところもありますので,ここにもう少し事業者さんも含めて,団体さんも含めて,会員数をふやしていくような,そういったことを想定をしていますし,そこでしっかり運営ができるような仕組みができればというふうに考えております。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 確認ですけれども,では,来年度は,その移行期間というか,まだ決定して,もう手を離せるという段階にはないということでよろしいでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) できるだけ早く,そういった仕組みも含めて,整えていきたいと思っておりますけれども,まだ現状では,では来年度から,すぐ移してどうこうという状況にはなってございません。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 守谷の特産品が一つできて,これが本当に守谷らしい守谷の緑というラベルもそういうことでしょうから,ある意味アサヒビールさんがあって,守谷の地ビールがあって,守谷のそのビールのまちというところまで行くかどうかわかりませんけれども,そういう方向で進めていくのかなと,今の段階ではちょっとそういうふうに思っているところでございます。
次に移らせていただきます。
○議長(梅木伸治君) 済みません,時間も長時間になりました。市川和代君の一般質問の途中ではございますが,ここで暫時休憩とさせてください。
午後2時34分休憩
──────────────────────
午後2時44分開議
○議長(梅木伸治君) 休憩前に復し会議を再開いたします。
それでは,引き続き市川和代君の一般質問を続行いたします。
市川和代君。
◆17番(市川和代君) では,4点目,守谷が目指すものは何かというところから,再び質問をさせていただきます。
福山コンサルタントさんとのこのグリーンインフラの包括協定ですけれども,全国初ということでございます。包括協定の期限は3年,2年目に入ったところだと思いますが,生き物調査とか,あるいは守谷野鳥の道とか,そういったことをしながら,市民の意識づけとか,企業との連携,先ほど堤議員が質問の中にもあったような人を呼べるような,そういうインフラのグリーンインフラを使った拠点づくりというようなことをしているのだというふうに理解をしているところでございます。
公園のことについてお伺いをしたいと思いますが,四季の里公園,あそこは高齢者の方も介護施設に入所されたり,利用されたりしている方たちも,ときどき皆さんでいらっしゃる。池のある公園として,非常に親しまれていると思うところですが,ここの四季の里公園の整備,これをグリーンインフラの公園整備ということで,取り組んでいただけないか,この点も伺います。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) お答えをさせていただきます。
福山さんとの連携協定の中では,公園の有効活用というのも,どういうふうにしていきましょうかというところは当然ながら検討課題に入っているところでございます。ただ,今現状では,ピンポイントでそのどこどこの公園をというところまでは,申しわけございません,至っていませんのでというところまでしか,お答えはできませんけれども。
以上でございます。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) これからのことなのかもしれませんけれども,グリーンインフラの事業の立案とか実施という段階が,次年度なのだと思うのですけれども,ぜひぜひあそこが四季の里という名前のとおり,四季折々に花が咲いて,四季折々にみんなが集まれる,そういうところにしていただきたいと思いますので,立案する,あるいは実施するという中において,そこの公園整備もこのグリーンインフラの拠点づくりという意味合いを持って,整備していただけたらなというふうに思っておりますので,検討の中に入れていただきたいというふうに思います。
ここの項目の最後のところですけれども,守谷として,このグリーンインフラを利用して目指すもの,もちろん緑きらめき人が輝く絆つなぐまち守谷ということで,地域発展を目指すのだということにはなっているのですが,もっとわかりやすく,これは私にとってもですが,市民にとってもわかりやすくご説明をいただけるとありがたいです。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) なかなかグリーンインフラという概念がSDGs等々と含めて,大きいものですから,一番具体的にどういうところを目指すのだというのは,本当にMORIYA GREEN BEERであったり,それぞれの事業展開で多分わかりやすく説明するのが,市民の皆さんにとっては,一番わかりやすい形かなというふうには考えています。当然,福山コンサルタントさんだけでなくて,包括連携協定の目的の一つにはなるとは思いますけれども,行政の課題の解決というのがあるのだろうと思います。昨今,当然行政課題というのが複雑化していっていますし,専門化もしてきている部分もあります。多様化している部分というのもあるのだろうと思います。そういう中で,行政だけでの課題の対応というのは,これは非常に難しくなってきている時代であろうというふうに思っております。ですので,そこで外部の力をいかに使うかというところが,ここは一番重要なのだろうと思いますし,何をするのかというところとあわせて,誰とやれるのか,あるいは誰と組むことによって,一番いい結果が出るのかというところはしっかり考えていかなければいけないだろうと思います。そういう意味では,福山コンサルタントさんの持っているリソースといいますか,資源あるいはそのネットワーク,ノウハウというのをしっかり活用させてもらって,グリーンインフラをしっかり進めていって,地域の課題の解決につなげて,そして,守谷市の魅力をさらに磨いていくというようなことを今目指しているということでございます。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 平成31年度の施政方針の中にも,SDGsやグリーンインフラなどの新しい概念を価値観を取り入れて,新しいビジョンを描きというふうにありました。本当に,持続可能なというのは,日本だけではなくて,世界的に持続可能なということが大きな課題であると思います。本当に,今直面している問題もそうですけれども,先を見据えながら,先ほどの横串を入れるではありませんけれども,職員の皆さんも,本当に横断的に,また連携をとりながら,進めていくということで,よりよい守谷づくりをしていただけるのだろうというふうに理解をさせていただいて,この件の質問を終わらせていただきます。
3点目です。
課題と対応についてということで,この課題に関しては,私が勝手に課題だと思ってピックアップをさせてもらっていることでございます。まず駅東口のサウンディングと公共施設ということでございます。サウンディング型の市場調査をして,いよいよこの利活用について,プロポーザルで公募をするという段階に入っていると思います。その中で,9事業サウンディングした中で,オープンスペース,これはオープンスペースに関しては,渡辺秀一議員がしっかりと後に質問をされるようでございます。それとは別に,このオープンスペースを中心にした事業ということで,提案されたところが二つの事業所,スーパーマーケットが5事業者だったというふうに記憶しております。さて,この場所に,施設建設ということが進められるわけですけれども,その施設の建設については,市民ニーズに即した施設で,市民活力の導入を含めて検討するという中にあって,プロポーザルの公募ということなのですけれども,公共施設の部分を賃借するという考え方があるのかどうかをまずお尋ねいたします。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) お答えをさせていただきます。
今,何とか早い段階で4月,来月中には,何とか公募の手続を開始したいというふうに考えておりますけれども,今まさにその公募の募集要項,細かいところの詰めの作業に入ってございます。そういう状況においては,市役所の支所であったり,本当に純粋な公共施設という,そこを確保してくださいというような条件の設定というのはしております。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) アンケートを見ても,それほど公共サービス的な,行政サービス的なものというのは,そんなに高いニーズではなかったかなというふうに思うのですけれども,来年度から中央図書館が新しくなるというか,もともとだったのですけれども,指定管理者制度後の新しい中央図書館になっていくのかなというところですけれども,その中央図書館のアンケートの中で,駐車場が足りないとか,カフェの併設を望むというような声があったり,また,蔵書も満杯な状態になっているかと思います。ブックポストを駅に設けてほしいというのも,強い要望の一つであります。そういうことを考えながら,図書館,図書室というところを考えると,国道294号線の東側には,郷州公民館の図書室だけかなというふうに思いますので,できれば図書館的なスペースがあったらいいのではないかなと思っています。また,期日前投票所については,東口の市有地で施設等が建設されるときには検討するということもかねがね言われているところでございます。例えば,このプロポーザルの公募の要件には入っていないとしても,公共施設の建設について,オープンスペースのどこかをそういう用途にするというような考え方があるかどうかをお尋ねします。
○議長(梅木伸治君) 市長公室長浜田耕志君。
◎総務部市長公室長(浜田耕志君) お答えをさせていただきます。
先ほど議員がおっしゃったように,サウンディング調査の内容を,その結果を見ても,公共的な,あるいは文化的な機能,それからコミュニティーあるいは交流施設,子育て,保育機能的なアイデアというのは,出ております。ですので,正式に公募をして,どういった内容が出てくるか,どういった提案が出されるかというのは,今現状ではわかりませんけれども,その提案の内容によっては,公共的な機能の導入というのも,当然提案された事業者さんとのテーブルに載せて協議というのはあるかなというふうには思います。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) それでは,2点目に移らせていただきます。
療育教室のことです。手狭で限界だと。ちょっと極端に書かせていただきました。私の平成25年9月の一般質問,定例会の一般質問で,療育教室の事務室が非常に狭いということで,事務室の配置がえを提案をさせていただいて,後に事務室の配置がえと事務室の改善がなされました。そのときに,今後のことですがということで,定員増とかになってくるであろうから,今後の取り組みについても,検討をしていただきたいというようなことをお願いしました。その答弁のときに,100名程度までが対応可能ではないかという答弁をいただいておりますが,今その100名程度まで利用者がふえているのではないかと思っておりますが,現状をお示しください。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
議員ご心配のとおり,100人を超えている現状にございます。平成29年度は101人,平成30年度の1月現在で114人といった状況になっています。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) この療育教室,本当に小さいお子さんからしていただいているわけですけれども,先ほどの虐待のことについて,堤議員の質問にもありましたけれども,それを聞いていまして,本当に私は守谷市ってすごいなと思っていることがあって,療育教室だったり,保健センター,また,家庭児童相談員の皆さん,私,すごくよく頑張ってくれていると思っているのが,児童相談の担当職員なのです。学校では総合教育支援センター,本当に子育て支援の相談は,非常に充実していると思っています。既に成人している方,私の知り合いなのですけれども,幼稚園に入るか入らないかのときに,療育教室に通って,その後児童相談の担当職員も本当にお世話になって,今自立して,頑張っております。そういうことを思うにつけ,ありがたいなというふうに思っています。ちょっと話が横道にそれましたけれども,今めいっぱいやっていただいていると思うのですけれども,今後のことを考えたときに,以前は中庭を使って,指導室をふやすというようなことも考えられたようですけれども,現在までそういう状況ではなかったというふうに思っているところですが,今後の見通しと対応について,お伺いをさせていただきます。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
またお褒めをいただき,本当にありがとうございます。担当職員も励みになると思います。
こども療育教室ですが,先ほど議員ご紹介がありましたように,平成11年に開設をさせていただいて,平成26年度には,ご紹介いただいたように,事務室の改善を行っております。当初指導室5部屋ということでした,そして,職員体制も5人から7人に増員しているのですが,指導室の部分については,5部屋を確保しながら,事務室を広げたという状況になっております。現状を見ますと,非常に整備されていて,いろいろな指導に使う道具なんかもコンパクトに収納して,工夫をしながら使っている状況です。先ほど人数のほうが114人まで登録していただいて,指導を行っているところですけれども,この契約希望者に対して,待機をお願いするという状況までは行っていない状況にあります。しかし,議員がおっしゃいますように,利用者については,増加傾向にありますので,この変化には十分注意していかなくてはならないというふうに考えているところです。各部屋の利用方法にも工夫をしながら,また公民館の中にありますので,公民館の中での活動というのもプラスしながら,今後の対応,方法について検討していきたいと考えております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) わかりました。今後のこと,しっかり検討をして,松並青葉にもたくさんのお子さんたちがふえていると思いますので,早いうちから,手当ができれば,一番ありがたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
3点目の公共施設の駐車場不足ということで伺わせていただきます
先ほども申し上げましたように,図書館の駐車場も含めて,市役所の駐車場スペース,時には全くとめられないということもあります。職員駐車場が足りないということも原因しているのかもしれません。また保健センターや高野公民館も不足しています。こういった中で,公共施設の駐車場不足の現状をお伺いしたいと思います。
○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。
◎総務部長(坂浩君) お答えいたします。
市の公共施設のうち,学校,公園を除きました市役所,公民館等の15施設について述べさせていただきたいと思います。全体的に見ますと,平常時の台数としては足りているところでございますが,イベント開催時など,その施設に大勢の方が来られる場合,そういうときには,駐車台数が不足する施設も出てきているところでございます。その際には,相乗りなどで車の来所を控えていただいたり,近くの施設の駐車場を使用していただくような対応をしております。この15施設のうち,イベント開催時などに不足するという報告を受けましたのは,15施設中11施設からそのような報告が上がっております。残る市民交流プラザ,南守谷児童センター,もりや学びの里,郷州公民館を除いた11施設がそのような状況にあるというところでございます。こういった施設について見ますと,やっぱり敷地がちょっと狭い,高野公民館では,慢性的な不足が見られるというようなことも聞いておりますが,ではどれぐらいの台数が不足なのかというところの把握まではまだ至っていないという状況にあります。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 今,高野公民館のお話がありましたけれども,
まちづくり協議会の事務所ができることで,4台分のスペースが潰れるということがあります。近隣で貸していただけるとか,そういうところがあれば,その分,またそれにプラスしてということがあると思うのですが,その高野公民館も含めて,早急に対応しなければならないというようなところはどうでしょうか,ありますでしょうか。
○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。
◎総務部長(坂浩君) 今,
まちづくり協議会の話が出まして,高野公民館でございますが,全体で37台しかない,ふだんから不足気味のところで2台分がなくなるということですので,ここは早急な対応が必要な施設の一つだろうと考えております。担当部署としましても,議員がおっしゃったように,近隣の駐車場なり,空き地なりを借用するなどの対応を検討中ということでございます。
それから,もう一つの
まちづくり協議会の件の北守谷公民館ですが,全体数80台数ある中の4台分ぐらいを使うだろうということですので,影響は少ないのかなと思っております。
それから,きょうまで,確定申告受付期間でございますが,市役所では,やはり大勢の方がお見えになる機会が多く,その際には,どうしても不足気味になるような状況にあるようです。市としても,その際には,一般職員用のノーマイカー月間などを実施して,交代制ではありますけれども,マイカー通勤を自粛して,臨時非常勤の方を職員駐車場に移動してもらうような形で,少しでも駐車台数の確保に努めるような努力はしているところでございます。かつては,市役所の南側にあります土地を有効活用したらどうだというような検討もしたこともあるのですが,地盤の高低差などもありまして,確保できる台数に対しても,それなりの経費がかかる,その高低差を解消しようとすると,さらに多額の費用がかかるということで,見合わせた経緯がございます。ただ,この駐車場台数の確保というのは,今後遠くない将来に解消しなければならない課題だと思っておりますので,直ちに検討を開始しまして,早急に方向性を見出したいと思っております。そのような方向で,今考えております。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) それでは,よろしくお願いいたします。
4点目です。
平成セレモニー跡地ということで伺います。
平成セレモニーの契約期間がもう間もなく終了,満了となります。その後は更地にするということが契約上決まっています。解体工事の予算額をお示しください。
○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。
◎総務部長(坂浩君) 建物の想定される解体費用でございますが,平成31年度予算に2,050万円を計上させていただいております。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 入札でやられることかと思いますが,いつごろまでに解体工事を終了して,その跡地については売却するお考えか,お尋ねいたします。
○議長(梅木伸治君) 総務部長坂 浩君。
◎総務部長(坂浩君) 解体工事のスケジュールにつきましては,現在の想定ですと,6月ごろに入札執行を行いまして,その後契約,工事は上半期中の工事完了というスケジュールを想定しているところでございます。
売却の時期についてですが,まず価格を決めるというか,鑑定なりして,その後ということになろうかと思います。あの場所ですと,単独利用が可能な敷地ですから,一般競争での募集というようなことになろうかと思いますので,まず鑑定をやって,それから入札公告ということの段取りになろうかと思いますが,時期的については,今この時期にというところでは,そこまでは詰め込んでおりません。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) あの跡地は売却すると,時期はわからないけれども,売却するということで,お聞きいたしました。
それでは,最後の質問でございます。
給食センターの配食についてです。
給食センターの改築,改築といっても,建てかえをするということになるわけですけれども,給食センターの配食について,危機管理の観点からお伺いをしたいと思います。
今,毎日6,600食の給食を各学校に配食していただいております。本当に,何事もなく,古い調理器具も新しくしながらではありますけれども,非常に何事もない,当たり前のように給食が毎日提供されていると,ここにも私は感謝の思いがあります。ただ,万が一,突然給食をつくれないというような事態が発生したらどうするのかというのが,もう一つの危機管理かと思います。6,600食を調達するというのは,随分困難というか,無理であろうと思いますので,万が一急に給食の提供ができなくなったときに,どのような対応をすることになっているのかをお尋ねいたします。
○議長(梅木伸治君) 教育部長山崎浩行君。
◎教育部長(山崎浩行君) お答えいたします。
議員がおっしゃいますように,現在給食センターでは,約6,600食の給食を毎日つくって提供しております。万が一,調理機器等に事故が発生して,つくれなくなった場合ということでございますけれども,個別の調理機器の場合には,調理方法の変更等で対応できる部分もあるかと思いますが,ボイラーそのものが故障してしまったという場合には,釜や焼き機等,揚げ物機,洗浄機,その他いろいろなものが,同時に使えなくなってしまうということで,危機管理が問われるわけでございます。教育委員会としましても,このような不測の事態が発生した場合には,保護者の方々にどのようにご協力をお願いできるのかということをまず考えましたときに,どのような場面でどのような方法でお知らせすることがいいのかということを事前に検討しておかなければならないというふうに考えております。いずれにしましても,安心で安全な給食を安定してお届けできるように,日々努力はしておりますけれども,そのような危機管理のほうも含め,今後とも検討してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 市川和代君。
◆17番(市川和代君) 間もなく新年度になります。やはりあってはならないことですけれども,ある場合を想定して,危機管理というのはしておくべきだと思いますので,保護者の皆さんにも,一方的ではなくて,働いているお母さんたちもたくさんいらっしゃるわけで,こんなことになったときにはということで,話もしながら,ご理解をいただきながら,多分お弁当を持ってきていただくようになるだろうと,想定するところですけれども,ぜひその対応をしっかりやっていただきたいと思います。
以上で質問は終わりますが,一つだけ申し上げたいなと思うことがあります。
自転車の乗り方です。自転車,非常に手軽な乗り物ですが,皆様もご承知のとおり,子供が自転車に乗って事故を起こして,9,000万以上の賠償金を払わなければならなくなったというようなことも,そういう事例が幾つか出ています。今,守谷市はその自転車道路というのはごく一部しかありませんので,歩道を走る,子供だけではなくて,大人もみんな歩道を走っている方が多いわけです。そういうときに,自転車だからという安易なことで,万が一事故を起こしたら,加害者も被害者も本当に悲惨なことになりますし,まず乗り方,学校では安全教室もやっていただいていますが,私たち大人がそこはしっかりと自分自身も含めて,ながら運転とか,もちろんですけれども,絶対な安全対策をしながら,特に歩道を走るときには,注意をしたいなというふうに思います。今,国でも,有識者会議で検討されて,議論になっていますけれども,自転車の保険の加入,こういったことを自治体によっては条例制定も進んできていますが,条例があれば,それで事が足りるわけではございませんので,一人一人が注意をしていきたいなと思っていますので,皆さんにも,その思いを共有していただけたらと思います。
以上で,私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(梅木伸治君) これで,市川和代君の一般質問を終わります。
次,通告順位5番,高梨恭子君,登壇を願います。
高梨恭子君。
〔14番高梨恭子君登壇〕
◆14番(高梨恭子君) 通告5番,高梨恭子でございます。本日は大きく二つについて質問いたします。
一つ目の質問です。
保育所の入所状況と今後の対応についてお尋ねいたします。
(1)の認可保育園一斉申し込みと承諾状況ということで,昨年10月29日から11月9日が,来年度の保育所入所の一斉申し込み期間でありました。市庁舎にも,お子様連れの保護者が多く足を運び,申し込みをされていたのを目にしておりました。守谷市のホームページによりますと,昨年は568名の申し込みで,249名が承諾,319名が不承諾ということで,不承諾率は56%にもなり,保育所3園の新設がスピード感を持って進められてきたわけですが,残念ながら,当初予定の平成31年度4月には,開園は1園のみ,一部開園が1園,定員120名の保育所については,この一斉申し込み期間に希望を記入しないようにと張り紙が出され,急遽受け付けができない状況となってしまったわけです。申し込みをしてから,2月の初旬の発表まで,保護者の方々がどうなるのか,どうなるのかと不安いっぱいになっていたことと思います。この2月の発表の承諾状況をお示しください。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
議員がおっしゃいますとおり,一斉申し込みというのが,前の年の10月29日から11月9日まで実施をしているわけで,実際に申し込みをしていただいた方は689人,入所が決まった方,実際に入れなかった方が375人と,54.4%の方が不承諾となっております。先ほどの平成31年4月オープンの三つの予定で進めておりましたが,1園につきましては,鉄骨づくりのために,それを接合するボルトが必要になっております。それは高力ボルトという,ハイテンションボルトという表示ですけれども,これが全国的に手に入らないという状況に,年明けになりました。これは,今週水曜日のNHKの9時のニュースでしょうか,全国的にも足りないということで,報道がなされまして,その報道では,いろいろな施設,保育所だけに限らず,スタジアムであったり,工場であったりといったことが,その高力ボルトが手に入らないことによって,延期をせざるを得ない状況になっているというふうに報道されました。この高力ボルト,ハイテンションボルトは,1カ所につきまして,1万2,000本必要だったということで,手に入らないことから,延期をさせていただいている状況になっており,議員がおっしゃいますように,2月の段階では,全くめどが立ちませんでした。その後,おとといですが,高力ボルト,ハイテンションボルト,入荷しておりますので,ようやく工事に入れる状況になっております。
あともう1カ所のほうですが,もう1カ所のほうは,当初予定していたところが,融資の関係で断念をせざるを得なくなってしまいまして,急遽次点のところに相談をさせていただいて,開設準備をしていただいておりますので,そちらについても,後から始まりましたので,開設のスタートにつきましては,10月秋口という形で,残り2園については,秋口を目途として,スタートしているところです。秋口に開設するところについては,一部受け入れはできるだろうということで,10月からスタートで,受け入れのほうを15名分受け入れをしていただく状況でしておりますが,ハイテンションのほうについては,まだ全くめどが立っておりません。ハイテンションボルトの入荷のめどが立っておりませんでしたので,そちらの受け付けはまだということで,スタートさせていただいております。
入所不承諾数の内容についても,ちょっと説明させていただきますが,入所不承諾になった方の年齢別に申し上げますと,ゼロ歳児が136人,1歳児が124人,2歳児が64人,3歳児が29人,4歳児が15人,5歳児が7人ということで,実際にその不承諾児童のゼロ歳から2歳というのが,約86.4%ということで,占めております。議員がおっしゃいますように,この不承諾の解消に向けて,さまざまな手を尽くして対応していきたいと考えております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 今年度は375名が不承諾で,率にして54%ということだとわかりました。去年の56%を考えれば,2%は少なくなった,つまり新園1園が予定どおりの開園となったものと受けとっております。守谷市に移り住んで,子育てをしようと考える人たちは,保育所も3園できる,3園できるということは,入所指数のボーダー件数も去年までの,去年発表の240点の点数よりも低くなる,つまり点数や環境や総合的に考えて,分析をして,守谷に引っ越してきた。そして,子供をつくろうと考えたのに,裏切られた感は強いのではないでしょうか。申し込み者数も568名から689名と120名余り増加しています。承諾者数の増加65名は1園増加の影響です。不承諾者数も319名から375名と56名の増加となっている。もし予定どおりこの3園が完全開園となっていれば,120名プラス60名,つまり180名の不承諾がなかった,不承諾は195名で,率にして29%という躍進的なはずだったのですよね。そこまで考えて,今の若い夫婦は守谷市に転入して,いろいろなことで分析をして,家族設計をしておられます。そんな中で,不承諾通知をもらったお母さん,働きたいのに,また働かねばならないのに,それなのにどうしてそれがかなわないのか。怒り,不安,焦りといった,いろいろな感情が湧いてくる中で,不承諾により,自分が否定されたり,周りより劣っていると思い込んでしまう人も多いそうです。そして,自分の敗因と順位を改めて確認し,また,第2の保活,保活については,また別途話をしますが,第2の保活というのまであるそうなのです。保育園,落ちた,つまり不承諾だったら,第2の保活,2月の発表から4月まで,一生懸命保育所を回ったり,近隣の市町村を回ったりして,手だてを考えているということです。では,そういう立場の人,つまり不承諾通知を受け取った人に対して,守谷市はどのような対応をしていますか,単純に,あなたは不承諾でしたという通知が1枚行くだけなのですか,その辺をお尋ねいたします。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
本当に不承諾になった方には,本当に残念というようなお知らせになってしまうのですが,不承諾になっただけという通知をお知らせしているわけではございません。守谷市においては,認証保育園制度というのがございます。こちらのご利用のご案内をさせていただくのがまず一つでございます。それから,窓口及び電話での対応,情報提供ということで,先ほど議員がおっしゃいましたとおり,皆さん大変いろいろと検討していただいております。電話での問い合わせ等につきましては,その時点でのご希望の保育園の待ち順序をお伝えしております。希望順位の変更についてご案内をする,それから,特定園のみ入所希望をされている場合がどうしてもあります。やはり通勤の途中である保育所に当然入りたいわけですので,もう少し範囲を広げてはどうかといったことで,希望園の数,そういうことをふやすということで,入所承諾になる可能性もありますよということのご案内,ご説明をさせていただいております。
また,就労状況に応じて,幼稚園,それから,守谷のファミリーサポートセンター,一時預かり事業などを利用することができないかのご提案をして,通勤圏内にある認可外保育所,それから,企業主導型の保育事業所というのがあるのですが,こちらでは今現在は,小絹の事業所であったり,常総市の事業所であったりといった,通勤の状況に応じてご案内をしていることで,お子さんの預け先についても,情報提供を行っている状況です。
また,情報公開としまして,ホームページで先ほど点数のお話が出ましたが,点数のご案内,現在の最低点数,各園の入所承諾者の最低点数を公開しております。皆様方におかれましては,それぞれ家庭保育の状況に応じて,点数を今つけさせていただいておりますので,大方皆さん,ご自分の点数というのはご存じだと思います。それによって,また,検討していただくよう,情報の提供をさせていただいているところです。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) その不承諾の通知とともに,認証保育園が案内されているということですが,認証保育園は,いつから受け付けが始まるか,ご存じですか。来年4月から預けたい場合は,もうことし4月1日から申し込みが始まっており,認証保育園を案内されました,認証保育園に電話をしたら,ことし4月1日から,もう受け付けは始まっていますと。何人も待たなくてはならないと言われました,そして,市内四つの認証保育園全部に申し込みをしました,それでも確約がない人,いらっしゃいます。4月から何としても,職場に復帰したい人は,さらに先ほど部長の答弁にもありました,ファミリーサポートの在宅型の面談手続をする,ファミリーサポートの一時預かりは週3日までですよね。それではとても対応できないと思います。それで,結局在宅型ということで,近隣に住む方で,そういう方との面談をして,この人に見てもらおうと,いわゆる保育ママのそういうイメージだと思うのですけれども,そういったことをしたり,あとは近隣市にある認可外保育所を見に行ったりという,つまり,もう本当に仕事をする,働こうと思っている人は,今が今なのです。先ほど電話で対応されているとおっしゃっていましたが,それは市が電話をしているのですか,それともかかってきた電話に対して,お答えしているのか,どっちなのですか。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
かかってきた電話に対して,対応をさせていただいていると思います。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) とても見放された感がある。この不承諾通知と認証保育園の案内をもらって,電話ができる人はまだ精神的にもゆとりがあるのです。でも,もう何かそこで見放された感がある。市役所に言っても,もうしようがない,自分で探すんだみたいな,そういう方もいらっしゃいます。
まず先ほど言った保活ということについて,説明しますと,1番目に,市内の保育園リストをつくる,自分の指数が何点かを確認する,そして,去年,おととしの申し込み結果,承諾最低件数を把握する,今,守谷市のホームページに載っているのは,ことし2月に発表されたものですよね。でも,私のもとに,こうやって去年のものをちゃんとコピーしてマル・バツがついているのです。この点数で入れるか,入れないかまで書いてあるもの,それをちゃんと分析して,保育園に入るということ,守谷に引っ越すということを,しっかり計画されていらっしゃる方というのもいるということなのです。もっときちっと保活をやっている人は,生まれる前から,もう4月1日から,妊娠を知らされた日から,もう保険として,認証保育園には申し込んでいるという,そういう方もときどきいらっしゃるというふうに聞いて,大変なあれだなというふうには思っています。
それでは,認証保育園についてなのですが,不承諾だった人が,優先的に入れるという枠,人数,それは市がどれくらいをお願いしているのか,お尋ねします。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
認証保育園の定員の推移ということで,平成30年4月が249,四つの園があるのですけれども,249です。平成31年4月についても,その人数は残念ながら,増員の対応をお願いしたところですが,増員の対応はできないということで,249でした。平成28年のときには,174でしたので,75人ほど全体ではふえている状況にありますが,先ほど議員がおっしゃいますように,希望者のほうの人数の増のほうが多いという状況になっております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 認証保育園の現状もそういうことだそうで,なかなか大変だなというふうに思いますが,そんな中で,昨年11月末,TX沿線というこういうフリーペーパーが出ました。TXの駅に置いてあるのですけれども,これの見開きに何と守谷に住もうということで,市長,そして何か子育てにすごくよさそうだなと思われる絵と一緒にこのようなものがちょうどまかれました。これは,つくばエクスプレスリビング冬号というものです。まさしくこの保育所申し込んだその直後ぐらいなのです。これが出て,みんなが駅でとってきたのは。確かに,これ,守谷のPRになっていますよ。うそは書いてありません。子育て王国守谷とか,きらめきプロジェクトとか,イメージアップにはよい文言が並んでいます。また,保育所で遊んでいるようなととられるような写真も掲載されています。保育所の現状については,一言も触れられていませんが,活躍するママとか,キャリアのあるママとかいう言葉が随所に出ており,働くママにはよいイメージでとられるような構成になっています。保育所開所待ちとか,事実も含めた記事にしていただきたかったと思います。保活中の敏感なママたちは,この記事によって,大きな幻想を持ってしまうのではないでしょうか。本当にこの市内の住宅開発が旺盛な中で,今後数年間の希望者数と受け入れ可能数のバランス,その見通しというのは,先ほども難しいとおっしゃっていましたけれども,先ほどの私の前の方の答弁でおっしゃっていましたけれども,その見通しはどうなっているのか,お示しください。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
女性の社会進出に伴って,やはり保育のニーズというのは高まってくるというふうに考えております。現在,先ほどの平成31年4月オープンの2園については,進捗をしているところですが,さらに,保育所新規の確保,それから既存の保育所につきましても,まだ定員数を受け入れる保育士さんの数が足りていない状況にありますので,既存の保育園の保育士さんの確保,それから実際に保育士さんが働く場所の環境の改善といったことで進めております。具体的には,新規の保育所,早く募集をまたさせていただいてということを考えておりますが,市長の指示で,4月オープンとかということにとらわれずに,随時募集をしていくような形で,早くオープンできることを考えていく形で検討させていただきます。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 一斉というところにとらわれずに,生まれたら,もうそこから産休,育休が逆算されていくわけで,随時柏とかのように,保育所はゼロ歳児,あきがあります,丸とか三角,バツで書いてある表が毎月アップされています,それを見て,ここの保育所,行けるなとか,見るのですよね。ですから,確かにそういう手だてもあるのかなと。一斉ということにとらわれず,生まれるのは365日,春夏秋冬生まれてくるわけなので,そういったやり方も必要なのかなと思います。
では,(3)の承諾点数のボーダーラインについてということでお尋ねします。
まずその承諾点数のボーダーラインの意味をどのように考えておられるのでしょうか。236点が一番低いのでしょうか,あと240点,もっと高いと二百四十五,六点でないと入れない園もありますが,行政当局としては,どのように考えられておりますか。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
認可保育所の入所申し込みにつきましては,保育の必要度ということで,基準の点数があります。点数化させていただいて,その点数の高い順で利用していただくような形になっております。入所不承諾となった児童の最低点数につきましては,年齢や希望園によって異なっております。ゼロ歳児の平均最低点数については,239点,1歳児は237点,2歳児は232点,3歳児は237点,4歳児は239点,5歳児は234点,前年で平均すると,236点となりますが,一概にボーダーラインが何点というのは,毎年言い難いという形になっていたと思います。平均最低点数の家庭モデルとしましては,入所承諾のボーダーラインを前年での平均で236点とした場合には,父母ともフルタイム勤務ですけれども,現在はどちらか,父,母どちらかが産前産後の休業か育児休業をとって児童を家庭で保育しているご家庭。ひとり親家庭で,フルタイム勤務している保護者の方が,やはり産前産後の休業や育児休暇によって,児童を家庭で保育しているケースというところは多く該当する状況です。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 236点,ボーダー点数のモデル的な家庭像が今何となくわかりました。夫婦共働きで,対象の子供の入園を希望している家族の点数なのかなと思います。もちろんそれより高ければ,疾病とか介護とか,そういった状況に応じて,指数が高くなっていくわけで,園にも入りやすくなります。でも,普通に夫婦共働きであれば,その236点でしかない,つまり入れない確率が約半分以上で,そうすると,1点でも多ければ入れるのにと思うのです。必死にそう思うらしいのです。それこそ本当に,その1点でも高ければ,保育所に入れるのだという,そこで就労時間を長く書いてもらって出すということをするのか,あるいはもう本当に本当に極端な例ですけれども,離婚調停中の紙が1枚あれば,点数はぼんと上がるのです。それから,次の子を妊娠しましたと,するとまた点数がぼんと上がる,保育園に入りやすくなるのです。そこまで今の子たちは分析をしています。また,柏には,保育園つき物件,住めば入園保障という賃貸マンションまでできました。そういうところに引っ越していこうとしている方もいらっしゃいます。本当に,その保育所問題,自分が働きたいというふうに思っている人たちは,本当に大変なのです。自分たちで,保留ゼロだと言っている柏市,柏市は不承諾ではなく,保留と言っているそうなのですが,希望者数7,000人の応募のうち,保留の子は141人で,94.5%が入所しています。その背景には,平成24年に5園,333名増,平成30年4月に9園,595名増と,保育施設をどんどんつくっています。また,そういった企業との連携による賃貸マンションに入れば,そこから保育所も自動的につくよというような施策も行っています。それとちょっとおくれているのが,同じTX沿いでも流山なのですが,一気に入居し,もう保育所をつくってもつくっても足りないという状況になっているようです。人口流入が何と全国一の流山だそうなのですけれども,母になるなら,父になるならのキャッチコピーとタワーマンションのおかげで,一気に同じ世代の人口流入があり,駅前送迎保育システムという,駅から遠い保育所へ送迎する苦肉の策をとっていたわけですが,今年度既存の48施設に加え私立保育所三つ,そして,15の小規模保育園を開園しても,間に合わない。流山に引っ越してきた人のそのブログが話題になっていました。母になるなら流山市はやめろ,父になるなら流山市はやめろというつぶやきで,一生に一度の大きな買い物をしたのに,こんなはずではなかったというものでした。本当に保育所問題というのとか,タワーマンションが建つと一気に人口が流入する,施策が追いつかない,人口増とかの推計が甘かったのでしょうか。そういうふうに思わずにはいられません。
それでは,済みません,横道にそれましたが,新しくできる保育所は,この平成31年度中には開園するということでよろしいわけですね。つまり,180名が承諾になるということですよね。そうすると,それの時期,また募集方法,応募方法というのですか,一斉申し込み時には,その園の名前は記入していないわけですから,どのようにされるのか。また新たに申し込みの受け付けをするのか,お尋ねします。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
募集方法につきましては,10月開所は決まっている,一部は申し込みをいただいているところですけれども,申し込みができるようにすることが確定した時点で,再度募集をかけさせていただきます。開所時期が決定次第,市のホームページ,広報もりや等でお知らせして,その時点から募集を行う予定となっております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 建物,その開園の準備ができるめどがついたらということで,新たに申し込みを開始するということで理解いたしました。来年度内に,180名が承諾となると,余裕というか,見通しが明るくなるのか,もしかして,もっと人口がふえて,次年度以降の見通しというのが,何かありますか。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) まだ確定した数字は出しておりませんけれども,先ほど申し上げたとおり,新たな保育所を募集する予定でおります。それが,何人の定員になるかというのは,今後また検討させていただきたいと思います。
先ほど議員がおっしゃいましたように,何年か前も横浜においても,待機児童ゼロ宣言をした次の年には,待機児童が1,000人を超えるといった事例が発生しております。近くの流山でも,このようなことが起きているわけで,確かに予測というものは,非常に難しいというふうに感じておりますし,松並地区の入居の状況を見ますと,我々が当初想定していたよりも,若い世代の方が入っているのが現状のようです。小学生を抱えた方が入ってくるよりは,乳幼児の時点で入ってくる,入居されている方が多いようですので,我々の予想よりも多くの方が入ってくるというふうに見込んでおります。それらも勘案しながら,新しい保育所,そして,いろいろな形で保育の需要に応えられるように,保育所だけでなく,さまざまな手をつくして考えていきたいと思います。一つありますのが,企業主導型の保育所というのも8月にオープンする予定になっておりますので,そちらについても,若干ですけれども,保育の受け入れができるというふうに想定しております。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 予想よりも低年齢の赤ちゃんを連れたような方が,松並地区では入居されているということですが,確かに松並地区に隣接する保育園は点数が高いです。もう250点ぐらいないとだめ。それはどうしてかというと,上の子を他の市町村で預けていましたという証明書を持って,守谷市に入居して,2人目を一斉に2人一緒に預けようとすると,点数は高くなって,そこに入りやすいのです。ですから,この間やめられた明石市長が言っていました。2人目を育てるのだったら,うちのまちでと,明石では呼んでいるそうです。2人目から,子供がいらっしゃると,必ずそのまちに定住するのだそうです。だから,それはちょっと余談といたしまして,最後の不承諾の改善に向けてということで,お尋ねをいたします。先に,部長から企業主導型があるという,またそれを8月につくるという今説明を受けました。現在守谷市のホームページの不承諾者への案内として,その企業型保育所というのは,たしか常総市にある1カ所だけですか,今掲載されているのは。そこはすごく294を大分行かないといけない,通えなさそうなところが守谷市のホームページに紹介されていますよね,企業型ということで。そこ1カ所しかないのかなと思って,私もいろいろ調べたところ,近隣には幾つかございました。これは,平成28年4月に内閣府が開始したもので,企業が主に従業員向けに整理する保育施設,または複数企業による共同施設,または保育事業者により設置が可能で,地域の子供も受け入れてもらえるということで,平成30年3月には,既に全国で2,500カ所以上できているということです。みらい平駅近くにあるその企業型保育所を私,見学に行ってまいりました。ビル1階のテナントにありまして,中は4部屋ぐらいに仕切られていて,主にゼロ,1歳児を預かっていると。アプリを利用して,保護者のやりとりをして,本当にコンパクトではありますが,機能的なところでした。守谷市からも,そこは十数名が定員なのですが,守谷市からも数名来ているということでした。また,そのほか,私は,守谷市の認可外の保育所も見に行ってまいりました。それは,やはり3分の1が守谷市から来ているということで,そこですごく参考になったのは,ゼロ歳児,1歳児,2歳児というふうに分けていますが,ゼロ歳児という期間は,すごく4月,5月までの子は2年近くゼロ歳児でいるのです。立ったり,走ったりするころまでゼロ歳児の枠に入ってしまっている。でも,その保育所は,はいはいできるまでという部屋,それから,立って歩くことができるまでというふうな部屋に分かれていました。うち,長男が5月生まれで,保育所にすぐ預けましたが,1年半ゼロ歳児でした。でも,2人目の子は1月生まれだったので,もうほんの丸々1年がゼロ歳児のクラスで済みまして,やっと4月,5月生まれの保育所に入れたら,すごい高いお金を何か18カ月ぐらい払わなければいけなかったというのを思い出したところでございます。企業型にも取り組んでいただけるということですし,また,そのほか地域型保育の小規模保育とかの増設とか,考えておられるのか,それから幼稚園の協力みたいなことはお願いできるのかをあわせてお尋ねします。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
入所不承諾増加の原因につきましては,やはり保育士の不足というのも一番大きなことかなというふうに考えておりますが,先ほど企業主導型の保育所につきましては,地域枠というのがあって,そちらで地域枠の枠がありますから,ご案内してくださいといったことをいただいて,現在は小絹と常総の二つのところをご紹介している状況になります。また,先ほどの幼稚園等の増員についても,2歳児枠についても,検討をしていただいて,残念ながら,幼稚園のほうにつきましては,平成31年度は,その増枠はないということで,現在の守谷市内の幼稚園の枠というのが,広がらない状況にあります。
以上です。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) わかりました。できることから,手だてを打っていただきたいと思います。本当に,待ったなしの子育て世代の人たちが,守谷から離れることがないように,また,小さい子を持ちながら,陰で涙を流す保護者が1人でもなくなるよう,本当に切に対応をお願いするところでございます。
最後にお尋ねします。
住宅開発が落ちついたら,ここ数年の保育所不足は,数年までは改善されるとして待っているのか,また,今が今,困っている人に対して,何かしらの手だて,有効な手だてを考えているのか,来年度の目標をお尋ねします。
○議長(梅木伸治君) 保健福祉部長堀 浩君。
◎保健福祉部長(堀浩君) お答えをさせていただきます。
カンフル剤的な緊急な対応というのは,なかなかできない状態にあるというふうに考えております。保育士の募集,これによって,既存の保育所の定員増,そして,新規保育所の随時開設するような方策といった形で,大きく二つで取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) では,よろしくお願いします。
では,二つ目の質問に移ります。
松並青葉の松並木の保存についてということで,お尋ねします。
松並木公園と今は呼ばれるようになりましたけれども,きょうのような青空ですと,天高く枝を伸ばした緑と空の青のコントラストがまぶしいぐらいにきれいです。また,夕焼けを背景に映る松のシルエットも,堂々として心癒されます。このお正月に,買い物ついでに,松並木公園を歩いたときです。茶色く枯れた枝が垂れ下がり,この木も,この木も茶色い枝がと目につきました。守谷が誇るこの松並木について,守谷市観光協会,平成21年発行のこれですね,発見のまち守谷,これによりますと,延長1キロに約70本の古木が沿道をすっぽりと覆う旧鎌倉街道と旧銚子街道の共通区間です。省略します,中を。松並木は樹齢300年を超え,幕府の将来策により,守谷藩が元和6年,1620年に植えたもので,昔の人々のすばらしい生活の知恵がうかがわれますとあります。また,別の本,常総の古道と守谷の道しるべという川嶋 建さんが書かれた平成26年の本によりますと,銚子街道沿いはほとんどが松並木となっていた。乙子から小山にかけては,昭和38年に伐採してしまった,また大山新田や立沢にも松並木があったと書かれています。また,今の本町の通りにも,松の木が何本もあったり,守谷小学校が,今移される前のところにも大木があり,その切り株は今中央公民館に展示されているということで,市内随所に松があったと聞いております。
では,質問ですけれども,現在松並木公園には,どれくらいの松の木があり,どのような保護をしているのか,現状についてお尋ねします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。
◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) お答えいたします。
現在松並青葉地内の松の木,公園道路線沿いに100本の松の木がございます。この松の管理につきましては,松枯れ及び松の衰弱の原因が,松材線虫病によることから,マツクイムシ防除対策として,樹幹注入による防除を行ってございます。また,マツクイムシの拡散防止するために,松枯れを伐採し,焼却処分を行ってございます。
以上でございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 松並木公園を歩きますと,松の木1本1本に,白井名刺大のシールのようなものが張られていました。よく見ると,マツカードと片仮名で書かれていて,それを補う3とか2とか,それから胸高直径,胸の高さの直径が何センチとか,60ミリを何本ですよとか,180ミリ何本ですよ,施工日は平成30年3月何日ですよと書かれていました。それが,先ほどおっしゃっている樹幹注入ということでよろしいのかなと。また,1週間ぐらい前も通ってみたのですが,地面から五,六十センチのところに,どの木にも,ピンク色のテープが巻かれていましたが,これはどういう意味なのでしょうか,お尋ねいたします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。
◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) お答えします。
松のほうに白いカードが書いてあるのは,補というのは,捕植した松ですよとか,そういうものを番号を通して管理してございます。それともう一つ,木の下のほうに,赤い帯ということでございますけれども,こちらは,今年度木の長寿命化を,正式に言いますと,樹木健全調査業務というのを行いまして,その中で,樹木の空洞化調査を実施する,実施しましたけれども,実施した印でつけてございます。それがピンクのものでございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 実施し終わったということでいいのですか。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。
◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) 実施し終わりまして,現在その解析を行って,集計しているところでございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 10年ほど前の松並青葉地区の開発から,だめになってしまったというか,枯れてしまった松は,では何本くらいあるのか,お尋ねします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。
◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) まず,うちのほうで今持っているデータといたしましては,松並の整備の前,松並の土地区画整理事業で,松を残そうということで取り組んでいただきました。その後,守谷市のほうに移管になりまして,移管したのが105本移管になりまして,その後松並区画整理事業のほうでは12本伐採し,約25本補植した,ですから,平成25年当時は92本あったということでございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) よくわかりました。それでは,開発時の対応と経緯の(2)のほうですけれども,先ほどおっしゃっておられましたけれども,この造成時には,松並土地区画整理事業として行っていたわけです。その当時,平成21年6月の議会といたしましても,松並木保存継承に関する請願も出されたりして,全会一致で採択をしたりしておりました。当時の対応というのは,同じようなことをやっていたのか,あるいは先ほどの樹幹注入とかというのは,それまでは何もされていなかったのかというようなことをお尋ねします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。
◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) お答えいたします。松並土地区画整理事業では,松並が守谷市30景になっていることや守谷市都市計画審議会においても,松並木は守谷市の財産で,保存継承を重要度に考えることを提言されたことから,当時,東京農業大学の教授のほか,3名の専門化に依頼して,施工の影響と対策,マツクイムシ被害の対策,整備後の環境変化に伴う影響について検討し,事業を実施しました。対策としましては,松の捕植,それから,松並木の原風景保全再生するため,当時の道路部の車道部分を公園化し,松の根を守るということで,松並木の一体的な公園をつくり,保存する松を生かしてございます。当時,そのときに,松並区画整理のほうで,マツクイムシ対策として,地上散布を実施していただきました。ただ,現在守谷市でやっているのは,樹幹注入ということで,木に穴をあけて,6ミリ程度の穴をあけまして,そこに薬剤を注入するということで,当時は家もまだ建っていなかったこともありましたので,地上散布されましたけれども,今はもう住宅も建っていますので,樹幹注入。樹幹注入は一度注入しますと,4年間持続するということで,効果的であるということで,今,それを採用して使ってございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) 慎重に保存をされてこられたということと,現在もそのような対応をとられているということで理解をいたしました。
松並青葉地区は,低炭素のまちとして開発され,電柱の地中化,また松並木公園の側道もジグザグとして,車も低速でないと走れないようになっています。それこそ開発前は,周辺,木々がうっそうと茂り,環境は随分変わったかと思います。でも,手厚い今のような対策をされている,そこの今の松並木公園のところは,昔はスピード違反の取り締まりのメッカとしても記憶に残る場所でございました。数年前でしたけれども,市庁舎の庭の松も2本枯れてしまいましたね。本当に,以前は,小学校の敷地内とか,市内あちこちで松があったように思うのですが,それが少なくなってきています。環境の変化で,守谷市には松が育たなくなったのか,本当に今松並木公園だけしかないようなイメージなのですが,この辺の検証,例えば,マツクイムシがたくさん発生してしまったとか,何かそういう流行性だったとか,その辺の検証があれば,お願いします。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。
◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) 当時,松並土地区画整理事業,松を守ろうということで,永泉寺,それから松並のところの松枯れを調査した経緯がございます。その中で判明したのが,マツクイムシのその松材線虫という小さなものが松枯れの原因であるということで,松並のほうで地上散布を行いました。報告書の中に,もともとは外来種で,輸入材によってマツクイムシの線虫が国内に入ってきたと。海外においては,マツクイムシの高抵抗のものだったので,海外にはないというようなものが記載されてございました。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) ありがとうございました。ということで,数少ないですが,何百年もたつ立派な松です。どのように保存継承していくのか,ただいまお聞きした樹幹注入とか,それから空洞化調査,その結果はいつごろ出て,その結果によっての対応だとは思うのですが,今の段階でお尋ねするのは,いつごろその分析結果が出て,よかったらそのままなのでしょうけれども,悪かったらどういう対応をするのか,わかるところまでで結構です。
○議長(梅木伸治君) 都市整備部次長飯塚俊雄君。
◎都市整備部次長(飯塚俊雄君) 現在進めている調査は,超音波で空洞を調査して,空洞があれば,倒木のおそれがありますので,それと先ほども申しましたけれども,マツクイムシ防除の一つとしまして,マツクイ線虫を春になると活動しますので,活動前に,冬の時期に,早期に伐採して,焼却処分して,拡散を防止するというのも一つの防止策になってございますので,その結果が4月以降に出ますので,空洞化の場合は伐採時期が冬眠しているというか,動かない冬の時期に伐採するということで,動きたいと思ってございます。
○議長(梅木伸治君) 高梨恭子君。
◆14番(高梨恭子君) わかりました。超音波で検査されているそうなので,なるべく空洞がないことを願いたいものです。本当に守谷市の木としての松でありますし,歴史を感じさせる守谷のシンボルとしての松並木,保存継承をよろしくお願いいたしまして,私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(梅木伸治君) これで高梨恭子君の一般質問を終わります。
本日の一般質問はこれをもって終了し,3月18日,月曜日は,通告順位6の末村英一郎君から続行したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(梅木伸治君) ご異議なしと認めます。
よって,本日はこれで散会します。
午後4時05分散会...