○議長(
篠塚洋三君) したがって、これを本案と併せて議題とし、提出者の説明を求めます。 佐藤信成君。 〔9番 佐藤信成君登壇〕
◆9番(佐藤信成君) それでは、議案第1号令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に対する修正案の説明をさせていただきます。 議案第1号令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算案に計上されている事業ナンバー8004
宮中地区賑わい創出事業内の物件等移転補償費1億10万円及び公有財産購入費2,420万円については、現在の鹿嶋市内の深刻な状況を鑑みると、以下の理由により当該予算額を削除し、
財政調整基金に積み戻すことが妥当だと考え、修正予算を提出する。 理由。1、地主全員から土地売却の意思確認が取れずに予算計上することは、事業執行が不透明な状況での予算計上と言える。ゆえに、全員から明確な同意が取れるまでは、当該予算は
財政調整基金に積み戻すべきであるため。 2、鹿嶋市の財政は悪化の一途をたどっており、
財政調整基金の残高は、執行部としても非常に厳しい水準であると認めている。ゆえに、執行が不確定な事業費については、事業が確定した上で補正予算を組むことが妥当であるため。 3、
新型コロナウイルス終息の先が見えない状況の中、急激に疲弊する鹿嶋市内外の経済対策や国の支援策から漏れた方々への救済策が柔軟に行えるよう、
財政調整基金は少しでも積み上げておくべきであること。 以上の理由から、事業ナンバー8004
宮中地区賑わい創出事業内の物件等移転補償費と公有財産購入費に係る予算1億2,430万円を削除し、
財政調整基金に積み戻そうとするものであります。
議員各位におかれましては、この鹿嶋市の深刻な状況を鑑み、国や県の対策を待つだけではなく、市民に安心を与えるための鹿嶋市独自政策の推進、そして不要不急の予算を
財政調整基金に積み戻すことを目的とした修正予算であることをご理解いただき、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 以上です。
○議長(
篠塚洋三君) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。
宇田一男君。
◆10番(
宇田一男君) それでは、10番議員の宇田です。議長に発言の許可を頂きましたので、質疑をさせていただきます。 今回、事業ナンバー8004
宮中地区賑わい創出事業内の物件等移転補償費1億10万円と公有財産購入費2,420万円について、
財政調整基金に積み戻すということでありますけれども、これ以外の事業についてなぜ残したのか、具体的にこの2件だけを
財政調整基金に戻すべき意図というのを確認させていただきたいと思います。
○議長(
篠塚洋三君) 佐藤信成君。 〔9番 佐藤信成君登壇〕
◆9番(佐藤信成君) ただいまの宇田議員の質疑にお答えをいたします。 今回の修正予算の目的というものは、今この
鹿嶋市議会の中でも非常に多く議論に上がっている
宮中地区賑わい創出事業を否定するものではなく、この事業内に含まれている事業が、執行がまだ不確定であると執行部から説明されている部分のみ、事業が不確定であるのであれば、事業が確定したときに
財政調整基金からもう一度補正予算を組み戻すべきではないか、そういった意味合いでこの2事業のみを抽出させていただいております。今回はたとえば私自身、皆さんが、佐藤はまた歴史館に反対だから、こういった修正予算を出してきているのか、そのように勘違いされている方もいるかもしれませんが、今回はあくまでも事業の執行が不透明だと執行部が説明されているものに関してのみ
財政調整基金に積み戻す、そういった趣旨での修正予算案ということをご理解いただければと思います。 私の回答は以上になります。
○議長(
篠塚洋三君)
宇田一男君の2回目の質疑を許可いたします。
◆10番(
宇田一男君) ありがとうございました。分かりました。 非常に事業自体推進から約5年ということで、なかなか進んでいない状況も鑑みて、このような修正が出てきたのだと思っております。また、
新型コロナウイルスの関係で他自治体、県も含めて対応費を捻出するという中で、財政が厳しい中では当然ということで理解できました。 以上で私のほうの質疑は終わります。どうもありがとうございました。
○議長(
篠塚洋三君) ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) なければ、以上で質疑を終結します。
○議長(
篠塚洋三君) これより討論に入ります。 まず、議案第1号並びに修正案の討論を一括して行います。 討論の通告がありましたので、発言を許可いたします。 1番議員、舛井明宏君、発言を許可いたします。 舛井明宏君。 〔1番 舛井明宏君登壇〕
◆1番(舛井明宏君) 皆さん、改めましておはようございます。お疲れさまです。1番議員、
会派幹会の舛井明宏です。議長より発言の許可を頂きましたので、議案第1号 令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に反対の立場から討論をさせていただきます。 鹿嶋市におきましては、来年度以降もさらに少子高齢化や労働力人口の減少が進むことが予想され、現状にも増して市の財政運営については厳しい状況が続くことが、事あるごとに市長をはじめ、執行部の皆様からも言われておりますが、我々議員の中でも非常に危機的状況であるということを共通の認識として持っているところであります。 そういった中での来年度の予算
編成でありますが、各部局への枠配分方式を実施し、部局におかれましては、配分された枠内での予算調整に非常に苦慮されながらの提案であったことは理解するところであり、職員の皆さんの努力に敬意を表し、全体的には賛成をしたい気持ちもございます。しかしながら、この鹿嶋市を取り巻く各種状況を鑑みますと、本予算案には大きな課題があると考え、今回は苦渋の決断を行い、反対をさせていただきます。 申し上げたとおり、来年度の予算だけでなく、それ以降についても市の財政運営は非常に厳しいことが予想されております。
財政調整基金につきましては減少の一途をたどっており、来年度は最低レベルの14億円からのスタートとなります。また、現在でさえ扶助費はここ6年間で13億円もの増加となっており、2025年問題等によるさらなる増が見込まれていることや、老朽化するインフラ更新に伴う市債残高などの増加なども、当然ながら予想されているところです。 そして、今回大きな私の懸念事項としては、まず神栖市と共同で実施予定している一般
廃棄物処理施設建設の費用です。これについては震災復興特別交付税の最大限の活用が期待できず、建設費の負担内容がいまだ不透明な状態であります。150億円を超え、附帯施設を含めるとさらに増える建設費、この起債は長期間となりますので、鹿嶋市の将来を担う子どもたちにまで負担を強いることとなる非常に大切な案件です。負担額いかんによっては、将来の鹿嶋市財政が行き詰まってしまうのではないかと非常に不安であり、先日報告された見積額については、当初より減額はなされているものの、やはり毎年数億円となる費用や両市の負担配分等の詳細が決定するまでは、当面大規模な新規事業については見送るべきとの判断が賢明かつ英断なのではないでしょうか。 そして、何より現在進行中の
新型コロナウイルス対応に伴う財政負担についても国の方針が定まっていない中、終息についても見通しが立たない状態で、様々な住民補助に関する予算は国からの財政負担が議論はされておりますが、地方自治体での負担も当然ながら考えなければいけません。茨城県議会においては、大洗水族館のジンベエザメ展示における総事業費130億円の関連費を盛り込んだ予算案を、既に予算委員会で県会議員
全会一致で否決されているとのことで、その指摘の中には
新型コロナウイルス問題などを背景に法人税の減収見込みなど、県財政の先行き不透明についても指摘されているそうです。鹿嶋市においても同様の懸念があるのではないでしょうか。 県では、さらにそのほか、今会期にて国の対策に上乗せする形で81億円の追加補正を行うとの報道もなされております。このように地域経済的にどれだけの影響が出るのか見通せない状況下であるので、県においてもしっかりと危険予知のほうをしております。やはり鹿嶋市としても、市民への何らかの補助という面で、それなりの財政出動を考慮しなければならないのではと考えます。 しかしながら、さきに述べさせていただいたように、市の貯金であります
財政調整基金は最低レベルにまで低下してきています。したがいまして、こういったことから、私は来年度に予定されている老朽化に伴うインフラ整備については、安全上の観点から実施することは致し方ないと思いますが、正直新たなハード事業等の施策実施については考えづらい状況であり、来年度の中心市街地活性化計画における駐車場だったり道路拡張、拡幅等についての予算などについては、今現在行われている市民サービスの低下にもつながらず、市民の皆さんに多大な不便を強いることもないことから、先ほどのジンベエザメ展示施設と同様に当面見送ることとし、その代わりにまずは多くの市民からの意見を伺い、よりよい施策となるための準備期間としていただきたい。 そして、予定していたその予算については、少なくなってしまった財調へ繰入れ、先ほど申し上げたような廃棄物処理場の建設負担等決定時の財政的な裕度やコロナ対策等の緊急時の対応に役立てるような備えとする修正処置等をするべきと思い、非常に予算作成に努力した職員の皆様には心苦しいところではありますが、反対の意思表示をさせていただきました。 以上から、議員の皆様におかれましては、何とぞご理解とご賛同を頂くことをお願いしたいと申し上げるとともに、執行部におかれましては、現在置かれている鹿嶋市の状況等をよく見定めた上で、まさに市民ファーストの予算執行に力を尽くしていただくことを訴えさせていただきまして、反対の討論とさせていただきます。 ご清聴ありがとうございました。
○議長(
篠塚洋三君) 次に、2番、笹沼康弘君の発言を許可いたします。 2番、笹沼康弘君。 〔2番 笹沼康弘君登壇〕
◆2番(笹沼康弘君) 2番議員、笹沼康弘、
会派未来かしま、議長の許可、通告に従いまして討論させていただきます。 皆さん、こんにちは。賛成の立場にて、議案第1号 令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算について討論させていただきます。以下、2つの点において賛成の立場を取らせていただきます。まず、1つ目、昨年秋より既に令和2年度の財政面において厳しいことが予測され、鹿嶋市においても部課長宛てに予算
編成方針等が通知され、これは我々
鹿嶋市議会にも報告があったところです。鹿嶋市行政は、この3月の定例議会を迎えるまでに、厳しい財政の中でも最善を尽くし、苦慮されてきたことは、今回の議案第1号、鹿嶋市
一般会計予算からも見てとれると考えます。 また、次に2つ目の理由として、今世界中に猛威を振るう
新型コロナウイルス、その対応においても多くの人の不安を聞くところでありますが、今回の予算を速やかに通すことが、次のステージへのステップとなると考えています。時間をコストと考えれば、決断の遅れこそ、最大のコストの浪費となると考えるからです。鹿嶋市行政の皆様におかれましては、定例会終了後速やかに国や県との連携を取りまして、緊急事態等の対応に当たっていただきたいと考えています。 以上、2つの点におきまして賛成の討論とさせていただきます。ご賛同よろしくお願いいたします。
○議長(
篠塚洋三君) 次に、10番、
宇田一男君の発言を許可いたします。 10番、
宇田一男君。 〔10番
宇田一男君登壇〕
◆10番(
宇田一男君) 10番議員、
会派幹会の
宇田一男です。ただいま議長より発言の許可を頂きましたので、議員提出の修正当初予算案に賛成、議案第1号 令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算について反対の立場で討論を行います。 令和2年度は東京2020
オリンピックの鹿嶋市開催がされ、ビッグイベント成功を目指し、市民、行政が一体となって取り組むべき年と考えています。しかしながら、財政面では平成30年度決算でも大変厳しい状況であり、併せて
新型コロナウイルス感染拡大の終息が見通せない中、本市の産業構成の主である鉄鋼業の構造的不況や3次産業における商業、観光産業への大きな経済的下振れリスクが顕在化しており、市内産業については緊急事態とも言える状況下であります。また、市民の皆様においても、昨年10月の消費税増税後の経済状況の激変により、大変苦慮していると考えます。 鹿嶋市においても、令和2年度当初予算においては、さらなる事業の選択と集中を行い、持続可能な自治体運営に向け知恵を絞った予算策定であったことについて、評価をしているところでありますが、これらの経済環境下では、予算
編成時と大きく実態変化しており、当初予算においても、さらに引締めを行いながら運営に当たらなければならないと考えております。 あわせて、神栖市と共同で進められている150億円を超える建設予定費の一般廃棄物処理場新設工事については、いまだに財源については不確定な部分が多い中、緊急性の低い事業や市長公約をはじめとした政策的経費は縮減しながら、この厳しい状況を乗り越えていかなければなりません。しかしながら、当初予算では
宮中地区賑わい創出事業や豊郷台土地改良区など喫急の経済異常事態を鑑みた場合、鹿嶋市並びに現在の
市民生活において、費用に伴うその目的や効果、必要性並びに緊急性が十分に市民理解を得ていない状況であり、議員として疑問と考えるものであります。 まず、1点目の
宮中地区賑わい創出事業でありますが、地元地権者の意向や市民の合意形成が不十分なまま、内閣府認定を受け推進することは、事業自体の不確定、不安定さを増すだけであり、現状並びに将来の鹿嶋市における財政負担を考えると困難な状況であります。また、
新型コロナウイルス感染拡大により、インバウンドを含めた国内外の観光客の激減など、観光産業の脆弱性も明らかになっていることから、鹿嶋市の新たな財源獲得の観光戦略自体を
再点検すべき時期でもあります。先週の茨城県議会でも、大洗水族館のジンベエザメ展示館新設予算における
全会一致での委員会否決を見るように、建設整備については財源投入における収支やその効果についても
再検証し、慎重に進めるべきと考えます。 2点目は、新たな豊郷台土地改良区設立については、鹿嶋市の農業政策と合致している事業なのか十分検討するべきと考えております。補助金も今後一般財源より、試算でありますが、1億7,000万円ほどの巨費を投じるため、純粋に土地改良区事業に賛同していただいた地域、農家の皆様には大変申し訳ありませんが、市民の生活において重要施設である一般
廃棄物処理施設建設を最優先課題と考えた場合、緊急性等について慎重に判断すべきと考えます。農業立国日本、農業県茨城として、農業生産拠点をつくり出す国・県の目的とは合致するものの、豊郷台土地改良区については、整備後他自治体の農業者に貸付けをするなど、私的利益の是非についても検証は不十分な状況であり、鹿嶋市営農者主体の農業振興の在り方や既存の土地改良区で現在抱えている休耕地対策など、多くの問題と併せ検討すべきと考えます。 そのほか推進協議会役員についても問題があり、政治に対する疑念を市民に与えかねない状況から、その正当性については当事者自ら説明をし、市民への疑念解消が専決であり、市民の理解なくして進めるべきではないと考えます。以上のことより、令和2年度の当初予算については、熟慮の上、賛同しかねるという決断に至ったところであります。 私は、錦織市長のリスクテークをして効果を勝ち取る攻めの姿勢を否定するものではありません。鹿嶋市の産業構成を見た上で、短期的に改善することが難しい経済環境期においては、リスクヘッジの守りの姿勢も必要と考えます。製造業の構造的不況により、令和2年度以上に令和3年度はさらに厳しい財政状況が見込まれます。行政委員の皆様には、自治体の経営資源としての人、物、金の内部資源の有効活用について、十分な議論の下事業改善を行い、行財政改革に掲げられている持続可能な自治体運営に向けご尽力をお願いしたいと思います。 人口減少、少子高齢化など既に明らかになっている課題のほか、自然災害の頻発や今回の感染症対策など、新たな課題も浮き彫りになってきております。これらの課題解決に向け、鹿嶋市も着実に進んでいかなければなりません。現在の鹿嶋市の置かれている状況と将来にわたる安定財政を総合的に判断したことをご理解いただければと思い、討論を通じ私の考えを表明しておき、私の反対討論といたします。
○議長(
篠塚洋三君) 次に、3番、
小松﨑敏紀君の発言を許可いたします。 3番、
小松﨑敏紀君。 〔3番
小松﨑敏紀君登壇〕
◆3番(
小松﨑敏紀君) ただいま議長より発言の許可を頂きましたので、通告に従い議案第1号 令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算について、賛成の立場で討論いたします。 今回の令和2年度
一般会計予算は、第三次鹿嶋市総合計画(後期基本計画)をはじめとし、中心市街地活性化基本計画など各種計画の推進、第2期を見据えたまち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる目標達成に向けての
編成されたものになっており、
市民生活の維持と今後の鹿嶋市の活性化を下支えするものであります。 また、新年度は東京2020
オリンピック・
パラリンピックの開催の年度でもあり、サッカー競技の会場となるカシマスタジアムを有する鹿嶋市として、
オリンピックの成功に向けて機運醸成と来訪者へのおもてなしのため、必要かつ大切な予算と判断できるものであります。鹿嶋市の将来に明るい展望を期待するものでもあります。 一方で、財政状況を懸念する要因も多々見られます。社会情勢の変化と歳入の今後の見通し、臨時財政対策債の大幅な超過による市債残高における普通債と特例債のバランスの変化、
義務的経費と投資的経費の増減の推移、そして今後予想されるごみ焼却施設の建設と市内の公共施設の老朽化による改修費と維持管理経費の増加などありますが、だからといって財政出動を先送りすることで、将来の歳出圧力を高めることなく、
市民生活の基盤を維持するために優先順位と集中、選択をもって戦略的に取り組み、持続可能な行政運営のため、財政においても単年度や中長期の資金収支の健全性も考慮しながら、貴重な税収を最大限活用していっていただきたいと思います。 また、本予算は昨年秋ごろから
編成されているもので、現在流行している
新型コロナウイルスの感染予防やそれに関する
市民生活への影響、景気の動向等を考慮されて
編成されてはおりません。行政として
新型コロナウイルスの影響に関する対策の予算は、当年度に関しては予備費を活用し、新年度に関しては補正や専決で対応していくとのお話でした。いまだ終息の兆しが見えず、世界経済の先行きが不安の中、
市民生活の安定化や市内経済の活性化のための財政支出は必要であり、国や県の財政的支援をスピード感を持って
予算措置に取り組んでいっていただきたいと思います。 また、現在ではコロナウイルス感染拡大のため、
オリンピック開催の延期という議論も出始めております。新
年度予算ではありますが、ある程度臨機応変に捉え、まさに必要な事業に取り組んでいただき、国県補助事業も含め予算執行には十分配慮され、
新型コロナウイルスにも負けず、鹿嶋市の輝かしい新たなステージの第一歩となる令和2年度にしていただきたいと思います。 以上、議員の皆様におかれましては、ご賛同いただきますようお願い申し上げまして賛成討論といたします。
○議長(
篠塚洋三君) 次に、15番、立原弘一君の発言を許可いたします。 15番、立原弘一君。 〔15番 立原弘一君登壇〕
◆15番(立原弘一君) 15番、日本共産党の立原弘一でございます。市議団を代表いたしまして、議案第1号 令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に対して反対の立場から、さらに令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に対する修正案に対して賛成の立場から討論を行います。 これまで同僚議員がるる討論してきましたように、市の財政運営は今後大変厳しくなっていくことが明らかになってきております。また、今世界的に流行を広げております、WHOがパンデミックを宣言するまでに至っている
新型コロナウイルスの問題でも、まさに本来であれば市長の側から、このコロナ対策の予算を計上し、修正するということがあって当然の事態であります。にもかかわらず、従前の議案にこだわり、この一般会計、令和2年度の予算を強行する姿勢は理解することができません。 それ以外でも何度も皆様も述べておるように、神栖との共同事業であるごみ焼却炉をどうするのか、苦渋の判断が迫られています。目下、市最大の課題であり、見誤れば長期間市民を苦しめるものとなりかねません。このままでは多額の費用負担に耐えられないことは明白であります。私は、以前から早くシミュレーションを出してくれと。神栖、鹿嶋、今のままやった場合、さらには鹿嶋市に焼却炉を建設した場合、さらには鹿嶋市単独で焼却炉を建設した場合、しかし執行部は全くそれに応えようとしておりません。何度も言っておりますけれども、執行部の皆さんにそのシミュレーションをつくる能力がないとは全く思っておりません。もうできているのではないかというくらいに考えております。にもかかわらず、明らかにすることができない。 このごみ焼却炉問題、最善の道を選択したとしても、費用負担が大きいのは事実であります。しかしながら、ごみ問題は避けて通ることができない問題であります。この際、多額の費用負担を伴う新規事業は、
再検討が求められているのではないでしょうか。中心市街地活性化事業等国の政策に沿った形での財政負担の大きい事業の推進を強行しようとする内容が見えているのが、今回の
一般会計予算です。補助事業といっても、結局は市の負担も大きく求められる。それはイコール市民の負担になるものであります。もっと言うのであれば、一歩誤れば、多額の税金を使ってまちづくりならぬまち壊しになりかねない。そのような事業は一旦立ち止まって、今の財政状況を鑑みながら慎重に進めていくのが理ではないでしょうか。 また、市民の理解を求めることが難しい事業があります。豊郷台地区の
土地改良事業は、本当に農業振興のためなのかどうか疑問があります。面積が少ないために、運営が極めて困難になるのではないかという指摘もあります。営農のためなのか、将来的には宅地にするためなのか、理解しにくい部分があります。多額の補助金を入れるのは、市の
財政見通しからいっても大変疑問です。私どもの立場であれば、本来本当に鹿嶋市の農業の将来を思い、農業政策として何としても市民のためにも、市のためにもなるのだと、そういうことが伝わってくるものであれば、大いに賛成しなければならないと思っておりましたけれども、今回の事業はあまりにも不明確なところが大きい。しかも最大の問題は、推進協議会のトップに公人である市長の身内、しかも議会の副議長がなっている。これはいかがなものか。鹿嶋版モリカケ疑惑に取られるのではないか。私は、議員として非常に危惧しているものであります。 さらには、小中学校関係の自動車借上料実績で極めて不公正な状況が明らかになっています。私は、一般質問において、鹿嶋版モリカケ問題のようなことはないだろうなと。市長は、疑っているかのような聞き方ですねと言いました。私は、疑っていると言いました。何ですか、この今回の問題は。まさにあれではないですか。市民は許しませんよ、こういうやり方は。地位利用の1億7,000万円の補助金を流用していると言われても、返す言葉がない。このような事業は一回立ち止まって、多くの人の議会全員の意見を聞いたり、市民の皆さんの意見を聞くべきである。このような安倍政権がやってきて大問題になってきているようなことが、鹿嶋でも行われている。このことは絶対に黙過することのできない問題であります。 住民福祉に関する分野などでは、財政が苦しい中でも奮闘している担当部局の職員の皆さんの努力は、大いに評価したいものであります。これからの鹿嶋を思うとき、この予算案の全てを認めるわけにはいきません。黙っていても扶助費は増えていかざるを得ない。そういう中でいかにして住民の福祉を守り、発展させていくのか、そこにこそ頭を集中していかなければならないのが、今の地方自治体の務めであります。 私が今申し上げましたように、中心市街地問題、豊郷台問題、これらの中身について大幅な修正を求めて反対討論に代えるものであります。 さらに、修正案につきましては、かなりの部分私の考え方と一致しているところもありますので、賛成の意見を添えまして、私の討論を終わります。
○議長(
篠塚洋三君) 以上で通告による討論は終了いたしました。 ほかに討論はありませんか。 17番、田口茂君。 〔17番 田口 茂君登壇〕
◆17番(田口茂君) 17番、無
会派、田口茂です。議長の了解を頂きましたので、議案第1号ないし議案第6号について反対、さらには議案第1号については……
○議長(
篠塚洋三君) 6号は後にしてくれる。
◆17番(田口茂君) 修正動議について、賛成の立場で討論させていただきたいと思います。 分かりました。
○議長(
篠塚洋三君) 6号は後にしてくれる。
◆17番(田口茂君) 大丈夫です。 令和2
年度予算編成方針に対して、マクロ的には解決のめどが見えない
新型コロナウイルス問題、ミクロ的には中期的な鹿嶋市財政の厳しさを認識をしている中で、本予算
編成方針について反対の立場で、さらには減額修正予算については提起が妥当であると。あえて今後の予算執行面での創意工夫と次
年度予算編成の見直し等についても、ご意見を申し上げたいと思っております。 私の持論は、予算
編成に当たっては入るを量りていずるを制す、赤字予算と赤字決算の防止を基本としております。そのために今回の
予算決算常任委員会の中でも、市長と予算上の意見交換をさせていただきました。その中で市長に対して抜本的な行政改革を遂行していただきたい、こういう申入れもしたところであります。 また、
予算決算常任委員会の中で、先ほど予算決算常任委員長から報告がありましたように、
鹿嶋市議会初めて8名の同僚議員が退席するという前代未聞なことが起きました。そこで、私は具体的に次の2点を提起したいと思っております。1つは、行政改革の一つとして外部委託業務を取り組み、経費削減の財源を市民サービス財源としてもらいたい。先ほど議長のほうから6号についてはということでありますけれども、ここでは金額だけ合わせて言わせていただきます。合計5,406万5,000円であります。たとえば財政課長からは、もう1年は勉強のために業務委託をさせていただきたいという意見もありましたけれども、財務書類等作成業務委託料337万3,000円、総合計画作成委託料747万円、地域自立支援計画作成委託料470万8,000円、高齢者サービス計画策定委託料321万5,000円、公害対策計画策定料438万9,000円、都市計画マスタープラン改定委託料990万円、農業集落排水特別会計、固定資産台帳整備業務委託並びに最適整備構想策定業務2,101万円、これらの外部委託業務については、民間企業であれば当然のことであります。厳しい財政のときには内労化をするという対応も必要だと考えております。 2つ目、他の議員からも私と全く逆の意見がありましたけれども、私は今回の予算について、端的に言いますと
義務的経費が対前年度プラス3.9%、投資的経費は対前年度マイナス27.7%であります。
予算決算常任委員会の中でも、これからは
義務的経費、そこまで踏み込まざるを得なくなるのではないかと、こういう指摘もしましたけれども、
義務的経費の削減の前に、私はあえて市長政策12事業の全面的な見直しを行い、市長から財政の非常事態宣言を打ち出していただきたい。 以上が1号議案反対、さらには修正動議に賛成する私の討論であります。同僚の皆様におかれましては、ぜひ佐藤議員の出されました修正動議に賛同をお願いいたしまして、私の討論とさせていただきます。 ご清聴ありがとうございました。
○議長(
篠塚洋三君) ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 次に、議案第2号ないし議案第29号の討論を一括して行います。 討論はありませんか。 17番、田口茂君。 〔17番 田口 茂君登壇〕
◆17番(田口茂君) 議案第6号について反対の立場で討論させていただきます。 財務4表等を作成するために、本来は市役所の優秀な皆様が事務的な整備をするという業務でございます。私は、市の職員の能力を高く買っております。そろそろいろんな委託業務がございますけれども、ヘッドワークを使う業務については、ぜひ職員さんにご尽力いただいて、特に今回農村集落排水事業については2,000万です。本当に妥当性があるかどうかを含めて疑問視をしているところであります。今までの事務管理方式を新しい方式に切り替える。当然棚卸しから始まって、数字のはめ込み、当然民間企業であれば、もう何十年もやられていることでありますので、本当にアウトソーシングして大丈夫なのかどうかを含めて、皆さんにも改めて賛同を賜りたいと思っております。 以上です。
○議長(
篠塚洋三君) ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) なければ、討論を終結いたします。 以上で討論を終結します。 これより採決に入ります。 初めに、議案第1号 令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算を採決いたします。 まず、本件に対する佐藤信成君及び河津亨君から提出された修正案について採決いたします。 修正案に賛成の諸君の起立を求めます。 〔起立少数〕
○議長(
篠塚洋三君) 起立少数であります。 よって、修正案は否決されました。 次に、議案第1号の原案について採決いたします。 原案について賛成の諸君の起立を求めます。 〔起立多数〕
○議長(
篠塚洋三君) 起立多数であります。 よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第2号ないし議案第5号を一括して採決します。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。 お諮りいたします。本件は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 異議なしと認めます。 よって、議案第2号ないし議案第5号は委員長の報告どおり可決されました。 次に、議案第6号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。 お諮りいたします。議案第6号は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔起立多数〕
○議長(
篠塚洋三君) 起立多数であります。 よって、議案第6号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第7号ないし議案第29号を一括して採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。 お諮りいたします。本件は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 異議なしと認めます。 よって、議案第7号ないし議案第29号は委員長の報告のとおり可決されました。
△第1号議案の上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(
篠塚洋三君) 日程第2、第1号議案 議案第1号令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に対する
附帯決議を議題といたします。 提出議案の説明を求めます。
宇田一男君。 〔10番
宇田一男君登壇〕
◆10番(
宇田一男君) それでは、議長より発言の許可を頂きましたので、第1号議案 議案第1号令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に対する
附帯決議について説明させていただきます。 鹿嶋市財政においては、近年
財政調整基金が減少し、令和2年度末には標準財政規模の10%程度まで減少する予想であり、扶助費の増加や公共施設の老朽化対策など市債残高の増加も見込まれており、危機的な状況であります。現在、新たな可燃性一般
廃棄物処理施設建設についても建設予算の確保が不確定な上、鹿嶋市の産業構成の主である製造業においても世界的な構造不況により、歳入が不透明な状況であります。さらには、
新型コロナウイルス感染拡大の終息が見えない中、地域経済への影響も計り知れない状況となってきております。 これらの状況により、地域経済の回復と
市民生活の安定を確保するため、令和2年度当初予算においては
市民生活に影響を及ぼさない政策経費及び建設経費等については、予算執行において十分留意することを求めるものであります。 以上のとおり提案いたしますので、お手元の議案書等によりご審議の上、適切な議決を賜りますようお願いいたします。
○議長(
篠塚洋三君) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 質疑がありませんので、以上で質疑を終結します。 お諮りいたします。本件は、
鹿嶋市議会会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これに異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) ご異議なしと認め、さよう決しました。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 9番、佐藤信成君。 〔9番 佐藤信成君登壇〕
◆9番(佐藤信成君) 9番議員の佐藤です。議長より討論の許可を頂きましたので、議案第1号令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に対する
附帯決議に賛成の立場で討論をいたします。 鹿嶋市においては、現市長が就任した6年前26億円あった
財政調整基金は、来
年度予算案では14億円まで減少することが示されています。これは危機的な水準です。そして、この3月議会の一般質問の答弁の中でも、ごみ処理場の建設費について莫大な予算計上されることも明らかにされました。また、2025年問題に関して、5年後の医療、介護に係る費用のうち、一般会計からの繰入額は現在よりも2億円程度増える可能性があるということも答弁されました。さらには、歴史資料館、これも建設されてしまえば、維持費だけで6,500万円、起債の償還分も入れれば毎年1億円以上もの負担になります。 市長が就任してからこれまでの6年間の間、これらのマイナス要因がなかったにもかかわらず、たった6年間で
財政調整基金が12億円も減ってしまうわけです。市税収入が伸び悩む中、どのように財政運営を行っていくのでしょうか。それだけではありません。来
年度予算には400万円ほどしか計上されていませんが、豊郷台の土地改良区について、今後多額の市税が投じられる方針も明らかになりました。先ほどから討論で出ているように、市長が自分の身内である議員が会長を務める土地改良区推進協議会に、今後1億7,000万円近い市民の税金が投じられるということも明らかになりました。ごみ焼却場、医療の問題、歴史資料館、そして今度は土地改良区、今まででも財調が減っていくこの財政運営、これらのマイナス要因がもう既に分かっているのに、どのようにして対策を打っていくのかが見えてきません。これら不要不急の事業は、今後の財政運営が好転する見通しを市民の皆様にお示しできるまでは、事業の執行を凍結するべきだと考えます。 そして、
新型コロナウイルスの問題もあります。先日の全員協議会で鹿嶋市内の事業者の方々の深刻な被害状況が報告されました。国内旅行も中止が相次ぎ、客数は5割から6割減少、バス会社、観光バス会社はキャンセル続きの状態、学校休校でスクールバスも休止になり、売上げ減少。宿泊関係では、スポーツ合宿が大きな影響を受け、DMO関係でも海外からのスポーツ合宿の受入れ、1月以降で11件のキャンセルで1,100万円の損害。飲食業関連、2月までは影響なかったが、3月以降影響が出始めた。歓送迎会や謝恩会の予約が入らない。そして、通常の合宿も控えられてしまっている。鹿島神宮の参拝客も土、日は半減している。 このような深刻な被害が報告をされているにもかかわらず、今回この
一般会計予算の執行に当たって、どれだけの方が救済されるのか。現在、国が示している方針で救われるのでしょうか。学校休校で小学生以下の子どもがいる方には、8,000円ないし4,000円の収入保障策は発表されていますが、先ほど述べた鹿嶋市内の深刻な被害を被っている方々のうち、何%の方々が国の保障の対象になっているのでしょうか。茨城県、鹿嶋市には、
新型コロナウイルスの感染者は報じられていませんが、この深刻な経済の疲弊が人を殺すことも出てくるのではないでしょうか。私は、不要不急な事業については執行を遅らせ、いち早く鹿嶋市民が安心安全を実感できる対策に備えるべきだと考えております。 以上の理由から
附帯決議案に賛成の討論とさせていただきます。
○議長(
篠塚洋三君) 討論はありませんか。 8番議員、栗林京子君。 〔8番 栗林京子君登壇〕
◆8番(栗林京子君) 8番議員、未来かしまの栗林です。ただいま議長の許可を頂きましたので、議案第1号令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に対する
附帯決議に対して反対の立場で討論させていただきます。 本年度の予算は、市民の安全安心のため、防災費、そして大切な
オリンピックの予算と私は理解しております。昨年度まで議会全員で協議してまいりました宮中賑わい創出事業検討協議会で、賑わい事業は進めていくべきと意見があったと私は理解しております。よって、内閣府より認定を受け、急ぐ必要はないのです。計画に沿って進めていくべきだと思っております。 2番、3番は速やかに執行をお願いいたしまして、議案第1号令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に対する
附帯決議に反対といたします。
議員各位におかれましては、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
篠塚洋三君) 討論はありませんか。 17番、田口茂君。 〔17番 田口 茂君登壇〕
◆17番(田口茂君) 17番、無
会派の田口茂です。
附帯決議に賛成の立場で若干討論させていただきたいと思います。 先ほどるる反対の意見も申し上げましたけれども、ここでは
附帯決議の必要性について述べたいと思います。私は、錦織市政2年目のときも、一般質問でいろいろやり取りさせていただきました。また、
予算決算常任委員会の中ではいろいろ議論させていただいております。しかし、今6年を経過して一番懸念しているのは、今の市政は市民の合意形成に少し欠けているのではないのか。具体的な言葉を使えば、25%の政治をしているのではないのか。皆さんご承知のように、鹿嶋市長選、
鹿嶋市議会議員選挙、50%です。特に市長選挙においては25%で投票ができる。行政執行に当たっては、市民の合意形成、これが何としても不可欠であります。しかし、今般の予算、さらには先ほど申し上げましたように、市長政策の12項目についても、本当に多くの市民との合意形成ができることについて、甚だ疑問を感じるところでございます。 そういう意味では、今回の
附帯決議につきましては、少し原点に立ち返って、市長が政治を志した気持ちに返っていただき、市民の合意形成を得るような努力をする意味で、私は
附帯決議に大賛成の立場で皆様に賛同を求めるものであります。共に
附帯決議を賛同することを切にお願いいたしまして、私の討論とさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(
篠塚洋三君) 討論はありませんか。 15番、立原弘一君。 〔15番 立原弘一君登壇〕
◆15番(立原弘一君) 15番、立原弘一です。日本共産党です。 先ほども申し上げましたけれども、皆さん、今の現状というのは、コロナの感染が世界的規模になってしまった。まさにこれからどれだけ金がかかるか分からない。その前と後では違ってしまっているのです。世の中が変わってしまっている。ある意味戦争よりも金がかかるというような事態になりかねないと。そういうときに前の感覚でやっていること自体が異常なことで、この準備をどうするのだということ。そのためには最低限のことですよ、
附帯決議というのは。せめてこのくらいやっておかなくてはという中身ではないですか。皆さん、そのくらいのことを議員だったら感じてもらいたい。
附帯決議くらいはつけておかなかったら、何やっているのだと、鹿嶋の議会は。こんな予算通してしまったら、これは私が言ったのではない。あるOBの職員の方が、私を呼び止められて言われました。まさかこんな予算、このまま通すのかと。見る人は見ているのです。このままでいいわけないだろうと。 ここで、当たり前の内容ではないですか。今、国が場合によってはとんでもない状態になってしまう。そのとき、地方自治体は関係ないということはあり得ないではないですか。そういうときに市としての一つの構えをつくっておくということが、どれほど大事なことか。私は、最低限の最低限、この
附帯決議というのはやらなかったら笑われるというくらいの考えでいます。ぜひとも皆さん、議員としての感覚を呼び覚ましていただいて、この今の状況がどういう状況なのか、世界はどうなっているのか、日本はどうなっているのか、その中の鹿嶋がどうなっているのか、その中で最低限のことは何なのか。本当だったらば、修正動議が通ってほしかったけれども、最低限ですよ、これは。ぜひとも皆さんのご賛同が得られるように心からお願いいたしまして、賛成の討論といたします。
○議長(
篠塚洋三君) ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) なければ、以上で討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 お諮りいたします。第1号議案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。原案だよ。 〔「
附帯決議……」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 第1号議案ですから、原案のとおり賛成の方の起立です。 〔「終わったでしょうよ、それは。それは終わったっぺ、予算は。
附帯決議に賛成の諸君だ」「全協で教えたろう、さっき。だから 間違って、これだからお昼になっちゃうんだよ」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 失礼しました。 これより採決に入ります。 お諮りいたします。第1号議案 議案第1号令和2
年度鹿嶋市
一般会計予算に対する
附帯決議に賛成の諸君の起立を求めます。 〔起立少数〕
○議長(
篠塚洋三君) 起立少数であります。 よって、第1号議案は否決されました。
△意見書第1号、意見書第2号の上程、採決
○議長(
篠塚洋三君) 日程第3、意見書第1号
新型コロナウイルス感染症の早期終息及び東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会の
計画通りの開催を求める意見書及び意見書第2号
新型コロナウイルス感染症発生に関し市民の生命を守り、また
市民生活の安心・健康を確保するための支援を求める意見書を議題といたします。 提出議案の説明書はお手元に配付してあります。 お諮りいたします。本件は
鹿嶋市議会会議規則第37条第3項の規定により、提出者の説明を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 異議なしと認め、本件は提出者の説明を省略いたします。 続いてお諮りいたします。本件は質疑、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ございませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 異議なしと認め、よって本件は質疑及び討論を省略し、直ちに採決に入ります。 意見書第1号及び意見書第2号を一括して採決いたします。 お諮りいたします。意見書第1号及び意見書第2号は、原案のとおり決することに異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 異議なしと認め、よって意見書第1号及び意見書第2号は原案のとおり可決されました。
△鹿嶋市
選挙管理委員及び同補充員の選挙について
○議長(
篠塚洋三君) 日程第4、鹿嶋市
選挙管理委員及び同補充員の選挙を行います。 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、
地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思いますが、これに異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 異議なしと認め、よって選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。 続いてお諮りいたします。指名の方法については、議長において指名することにいたしたいと思いますが、これに異議ございませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 異議なしと認めます。 よって、議長において指名することに決定いたしました。 鹿嶋市
選挙管理委員会委員に鹿嶋市大字武井1127番地2、山田征男君、鹿嶋市大字平井268番地5、津島隆君、鹿嶋市大字大船津2291番地、関修司君、鹿嶋市大字清水111番地、箕輪勉君、同補充員については、第1位、鹿嶋市大字角折2859番地3、長岡公一郎君、第2位、鹿嶋市大字宮津台149番地31、佐藤定雄君、第3位、鹿嶋市大字須賀381番地5、小野木栄一君、第4位、鹿嶋市大字平井1321番地1、小岩井善一君、以上の諸君を指名いたします。 お諮りいたします。ただいま議長において指名した諸君を鹿嶋市
選挙管理委員会委員及び同補充員の当選人と定めることに異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 異議なしと認め、ただいま指名いたしました諸君が鹿嶋市
選挙管理委員会委員及び同補充員に当選されました。
△閉会中の
継続調査について
○議長(
篠塚洋三君) 日程第5、閉会中の
継続調査を議題といたします。 本件は、お手元に配付の印刷物のとおり、議会運営委員会及び
予算決算常任委員会から閉会中の
継続調査について申出があったものです。 お諮りいたします。本件は各委員長からの申出のとおり決定することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
篠塚洋三君) 異議なしと認め、さよう決定いたしました。
△市長挨拶
○議長(
篠塚洋三君) 以上で今議会に付議されました案件は全て議了いたしました。 市長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 市長、錦織孝一君。 〔市長 錦織孝一君登壇〕
◎市長(錦織孝一君) 去る2月21日に開会いたしました令和2年第1回
鹿嶋市議会定例会も、
議員各位の慎重な審議の下、提案いたしました全ての議案について可決いただきましてありがとうございました。 特に予算面におきましては、3月補正と新
年度予算の審議におきまして様々なご意見を頂戴いたしました。今後も頂いたご意見をしっかりと吟味させていただきまして、引き続き市政の発展につなげてまいりたいと考えております。
新型コロナウイルス感染症は国内外で猛威を振るっており、いまだその終息の見当はついておりません。幸運にも茨城県では発生しておりませんが、県内でいつ発生してもおかしくない状況です。引き続き情報収集に努め、市民の皆様の不安軽減が図れるよう正確な情報を発信してまいります。また、国・県、医療機関などの関係機関と連携をして、感染拡大防止や生活支援策に取り組み、市民の生命と生活を守るべく総力を挙げて対応してまいります。
議員各位におかれましては、今後ともご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いを申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。お疲れさまでした。ありがとうございました。
△閉会の宣告
○議長(
篠塚洋三君) 今般の
新型コロナウイルス感染症に対し、各委員会等において各議員から様々な意見がございました。このことを踏まえ、執行部におかれましては緊急的な事案や課題に対して適時適切な対応を、機を逃さずに実行していただきたいとお願いいたします。 また、去る3月10日の開催に
予算決算常任委員会の重要な新
年度予算の採決において、8人の議員が議決権を放棄したことは遺憾であると思っております。私たち議員は選挙において、市民の皆様から負託を受けた議会活動を行っているものであり、この大切な権利をおろそかにしたことは、市民に対して大変申し訳なく思っております。議長として心よりおわび申し上げます。これからは適切な議決権の行使を行うよう議員間で話していくべきと考えております。 また、各議員におかれましては、議場における行動、発言に責任を持って慎重に対応していただくようお願いいたします。 最後に、
新型コロナウイルス感染症に関しては、冒頭申し上げましたが、今後さらに市においても様々な取組が必要となってくると思います。この非常事態を乗り切るために、執行部、議会、市民が一丸となり対応していくことを強く望みます。 以上をもちまして、令和2年第1回
鹿嶋市議会定例会を閉会いたします。ご苦労さまでした。 (午後 零時25分)...