ひたちなか市議会 2018-09-27
平成30年第 3回 9月定例会-09月27日-付録
議 員 派 遣 の 件
平成30年9月27日
地方自治法第100条第13項及び
会議規則第166条の規定により,次のとおり議員を派遣する。
記
1 平成30年度第1回茨城
県市議会議長会議員研修会
(1)派遣目的 議会の円滑な運営を行うため,市議会に共通する事項についての講演会を行うとともに各市議員間の交流を図り,地方自治の振興発展に寄与する。
(2)派遣場所 つくば市
(3)派遣期間 平成30年11月19日(月)~20日(火)(2日間)
(4)派遣議員 所茂樹議員,弓削仁一議員,加藤恭子議員,深谷寿一議員,
樋之口英嗣議員
△
議会広報委員会調査報告書
平成30年9月3日
ひたちなか市議会
議長 清 水 立 雄 殿
議会広報委員会
委員長 加 藤 恭 子
議会広報委員会調査報告書
本委員会付託の調査について,その経過並びに結果を
会議規則第110条の規定により報告します。
記
1 調査期日 平成30年7月31日(火)~8月1日(水)
2 調査場所 静岡
県磐田市,同
県藤枝市
3 調査事項 (1)行財政運営について
(2)市議会だよりの発行について
(3)議会広報の改革・改善について
4 調査経過 標記都市を訪問し,調査事項の説明を受け,質疑応答により調査を行った。
5 調査結果 別紙調査結果のとおり
調査結果
磐田市 (平成30年4月1日現在)
[1]市の概要
1 市制施行 平成17年4月1日(合併)
2 面 積 163.45k㎡
3 人 口 男 85,836人
女 84,095人 計 169,931人
4 世 帯 数 66,839世帯
5 産業人口(平成27年)
第1次産業 3,359人( 4.0%)
第2次産業 33,918人(41.2%)
第3次産業 45,035人(54.7%)
6 平成30年度重点施策
〇子育て支援・教育の充実
〇市民の安全・安心の確保
〇活力ある地域づくりの推進
〇支え合いの推進と福祉の充実
〇産業の育成と都市基盤の整備
[2]議会関係
1 議員数 条例定数26人 現員数26人
2 常任委員会の構成
総務委員会 9人 民生教育委員会 8人
建設産業委員会 8人 予算
決算委員会 25人(議長を除く全員)
広報広聴委員会 7人 議会運営委員会 9人
3 特別委員会の設置
磐田市民文化会館跡地及び今之浦市有地等利活用特別委員会
4 会派別の構成
志政会 12人
新磐田 4人
きずなの会 4人
日本共産党磐田市議団 2人
社民・明るい暮らしの会 2人
公明党磐田 2人
5 議会運営委員会の構成
委 員 数 定数9人
選出方法等 会派構成員を基調とした公平な比例配分性を加味し決定
6 報酬
議 長 520,000円 副議長 470,000円
議 員 430,000円 市 長 960,000円
副市長 780,000円 教育長 710,000円
7 行政視察旅費及び政務活動費
費用弁償(本会議,委員会ともに) なし
行政視察旅費 常任委員会 78,200円
議会運営委員会 37,100円
議会広報委員会 37,100円
政務活動費(1人当たり月額) 25,000円
8 事務局機構
現員数 9人 議会事務局長─┬─庶務グループ 4名
└─議事グループ 4名
[3]財政関係
1 平成30年度会計別予算 (単位 千円,%)
┌─────────┬────────────┬───────┐
│ 区 分 │ 予算額 │ 構成比 │
├─────────┼────────────┼───────┤
│ 一般会計 │ 63,210,000│ 55.4│
├─────────┼────────────┼───────┤
│ 特別会計 │ 37,232,345│ 37.2│
│ │ (10会計) │ │
├─────────┼────────────┼───────┤
│ 企業会計 │ 23,904,853│ 7.4│
│ │ (2会計) │ │
├─────────┼────────────┼───────┤
│ 合計 │ 124,347,198│ 100.0│
└─────────┴────────────┴───────┘
2 平成30年度一般会計予算(当初) (歳入)
(単位 千円,%)
┌──────────────┬───────────┬──────┐
│ 区 分 │ 予 算 額 │ 構成比 │
├─┬────────────┼───────────┼──────┤
│自│市税 │ 27,238,036│ 43.1│
│主├────────────┼───────────┼──────┤
│財│分担金及び負担金 │ 748,307│ 1.2│
│源├────────────┼───────────┼──────┤
│ │使用料及び手数料 │ 1,052,012│ 1.7│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │財産収入 │ 192,421│ 0.3│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │寄付金 │ 1,045,145│ 1.7│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │繰入金 │ 2,742,598│ 4.3│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │繰越金 │ 150,000│ 0.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │諸収入 │ 3,290,265│ 5.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │小計 │ 36,458,784│ 57.7│
├─┼────────────┼───────────┼──────┤
│依│地方譲与税
│ 700,001
│ 1.1│
│存├────────────┼───────────┼──────┤
│財│利子割交付金
│ 30,000
│ 0.0│
│源├────────────┼───────────┼──────┤
│ │配当割交付金
│ 70,000
│ 0.1│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │株式等譲渡所得割交付金
│ 60,000
│ 0.1│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │地方消費税交付金
│ 3,300,000
│ 5.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │ゴルフ場利用税交付金
│ 37,000
│ 0.1│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │自動車取得税交付金
│ 300,000
│ 0.5│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │地方特例交付金
│ 130,000
│ 0.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │地方交付税
│ 5,900,000
│ 9.3│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │交通安全対策特別交付金
│ 40,000
│ 0.1│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │国庫支出金
│ 7,212,726
│ 11.4│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │
県支出金 │ 3,612,989│ 5.7│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │市債 │ 5,358,500│ 8.5│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │小計 │ 26,751,216│ 42.3│
├─┴────────────┼───────────┼──────┤
│歳入合計 │ 63,210,000│ 100.0│
└──────────────┴───────────┴──────┘
(歳出) (単位 千円,%)
┌──────────────┬───────────┬──────┐
│ 区 分 │ 予 算 額 │ 構成比 │
├──────────────┼───────────┼──────┤
│議会費 │ 340,126│ 0.5│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│総務費 │ 8,366,472│ 13.2│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│民生費 │ 19,354,198│ 30.6│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│衛生費
│ 6,085,194
│ 9.6│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│労働費
│ 1,635,637
│ 2.6│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│農林水産業費
│ 1,191,507
│ 1.9│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│商工費
│ 1,292,199
│ 2.0│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│土木費
│ 9,613,363
│ 15.2│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│消防費
│ 2,682,341
│ 4.3│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│教育費
│ 6,779,302
│ 10.8│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│災害復旧費
│ 5
│ 0.0│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│公債費
│ 5,769,656
│ 9.1│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│予備費
│ 100,000
│ 0.2│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│歳出合計
│ 63,210,000
│ 100.0│
└──────────────┴───────────┴──────┘
[4] 磐田市における議会広報広聴施策について
磐田市議会の広報広聴組織は,平成17年4月1日の新市合併後,広報関係の議会だよりを議会編集委員会が,広聴関係を議会運営委員会又は会派代表者会議が担当してきた。平成24年度に議会報告会を実施し始めるに際して議会報告会運営会議を設置し,3組織鼎立による広報広聴体制としたが,平成28年度(5月18日)からは委員会条例を改正し,3組織による広報広聴機能を統合した常任委員会として広報広聴委員会が設置されている。
①設置の目的
議会基本条例に規定する「市民に分かりやすい,開かれた議会」を実現するため,積極的な情報の公開と共有を推進するとともに,市民の多様な声を的確に議会に反映させるよう,議会の広報広聴機能のさらなる強化を専門的に協議・調査する体制を構築する。
②所掌事務
〇議会だよりの編集及び発行
〇議会報告会の実施及び運営
〇その他議会広報広聴に関すること(ホームページ見直し,フェイスブック,いわたホッとライン,ご意見ポスト など)
③委員会構成
〇各会派(所属議員が1名の会派を除く)から1名ずつで計7名により組織する(定数に満たないときは,構成人数の多い会派から順に1名をさらに追加する。定数を超えるときは,委員を送ることのできない会派(所属議員が1名の会派を除く)は,代表者1名が委員外議員として出席できる)。
〇任期 2年(申し合わせで任期は1年とし,再任を妨げない)
〇報酬 なし
〇開催実績 27年度 18回,28年度 16回,29年度 19回
〇主な取り組み
・常任委員会移行に伴う広報広聴機能の一本化
・議会だよりのリニューアルの決定・準備・編集・発行
・市議会ご意見ポストの設置
・市議会フェイスブックの開設
・メール配信サービスの利用
・議会報告会の開催
1 磐田市議会だより「いわた羅針盤」について
①議会だよりの概要
〇発行部数及び回数
・部数:約57,800部/号 (うち,自治会による全戸配布約56,800部,各交流センター・図書館・体育館等公共施設配置約400部)
・回数:年5回 2月定例会号(5月1日発行),5月臨時会号(7月1日発行),6月定例会号(9月1日発行),9月定例会号(12月1日発行),11月定例会号(2月1日発行)
〇経費
・30年度予算 4,484千円
落札価格2,966,388円(0.54円/ページ×年間80ページ×57,800部×消費税)
②議会だよりのリニューアルについて
〇リニューアルまでの経緯
平成21年度に当時の議会報編集委員会においてカラー化の協議が行われたが,費用対効果等を考慮し,継続協議案件となった。その後,25・26年度にも協議したが,全会派一致とならず,現状のままとした。27年度に広報広聴委員会で改めて協議した結果,全会派一致でリニューアルを行うこととした。フルカラー化,掲載内容も充実を図ることとし,開始時期は平成28年9月1日号からとした。
〇リニューアルに係る協議内容
・コンセプトの決定(読者をひきつける表紙・だれにでも読みやすく,親しみやすいデザイン,レイアウト・写真,イラストの活用など)
・掲載項目(記事)の見直し(特集記事(市民との対談形式)・委員会での議案審議の内容・委員会
所管事務調査報告(行政視察含む) など)
・掲載項目の使用・紙面構成(2ページ5人⇒1ページ2人,質問議員の顔写真掲載・本会議討論者の議員名公表・委員会での議案審査 原則1委員会1/2ページ など)
・新しい名称(愛称)の検討(名称公募5月1日~31日,全国から146点の応募。広報広聴委員会で選定した結果「いわた羅針盤」に決定)
・レイアウト,デザインの見直し(文字の大きさや段組等を検討し,読みやすいレイアウトとする・ページごとに掲載内容を分類し,分かりやすいレイアウトとする・文字以外の空間スペースを活用する など)
③議会だよりの編集(主な流れ)
〇定例会前
・特集ページの担当委員会は,特集の内容,取材日等を協議・決定する
・正副委員長・事務局担当は,紙面構成・レイアウト(案)を検討する
〇定例会中(広報広聴委員会開催)
・紙面構成・レイアウト(案)の協議・決定
・特集ページの内容説明
・表紙の検討
〇定例会後
・原稿作成
特集ページ 担当委員会の取材内容をもとに,担当委員長及び事務局が作成
定例会の内容 掲載議案(主に討論があった議案)を正副委員長と事務局で決定後,事務局が作成
委員会審査の内容 掲載内容を各委員長が選定し,事務局が作成
一般質問 通告者が提出する掲載希望質問事項に基づき,事務局が作成。事務局作成の原稿を通告者が確認
・印刷製本業者に原稿入稿
・広報広聴委員会開催
ゲラ刷り原稿の確認(委員には事前配布し確認してもらう)
原稿修正
・校了 印刷開始
2 議会広報の改革・改善について
①声の議会だより等について
〇声の議会だより
・該当者 26名(視覚障害者協会会員を中心に希望者に送付)
・発 行 年4回(議会だよりと同時期。但し,臨時会号は除く)
・媒 体 CD(23年度よりCD化。それ以前はカセットテープ)
・内 容 CDに収録できる時間(75分弱)を考慮し,議会だよりの内容を選択
(特集,議案審査,代表質問,一般質問は必ず収録)
・作 成 事務局職員により録音
〇点字・拡大文字盤の議会だより
定期的な点字及び拡大文字版議会だよりは発行していないが,5月臨時会で決定した人事案件(議長,副議長,常任委員会委員)の内容について,声の議会だより発送者のうち希望者に対して送付している(点字12名,拡大文字12名)
②フェイスブックなど議会ウェブサイトによる情報発信
〇議会ホームページ(市のホームページの一部として発信)
・掲載内容
議会の仕組み・議員紹介・会期日程・定例会・臨時会・議会だより
会議録検索システム・請願・陳情・行政視察報告・議長交際費
政務活動費・議会インターネット中継・議会報告会・会派ホームページ
行政視察受入れのご案内・議員提案政策条例・
議会活動報告
市議会ご意見ポスト・市議会フェイスブック
〇議会インターネット映像配信(平成23年9月定例会~)
・配信する会議(生中継・録画中継)
本会議,全員協議会,予算
決算委員会
・スマートフォン,タブレット端末に対応(平成30年5月1日~)
〇議会フェイスブック(平成27年12月~)
・発信内容
本会議,委員会の開催日・内容
一般質問,代表質問の質問日・質問者
議会が主催する催し
その他議長が必要と認めるもの
・発信頻度 2日に1回程度
・今後の課題
効果の検証
発信内容の見直し(興味を持ってもらえる内容)
〇市のメール配信サービス「いわたホッとライン」(平成28年4月1日~)
携帯電話やパソコンなどのメール機能を利用して,市民の皆さんに防犯や子育て,イベントなど様々な情報を,利用者が希望する項目を選択,登録することで,リアルタイムに市政情報を受け取れるサービス
・発信内容
本会議の開催日時
委員会等の開催日時 ※原則公開の会議に限る
議会が主催する催し(議会報告会)
その他議長が必要と認めるもの
・発信頻度 月2回,半月分を配信(1日又は15日午前に発信)
◇行政調査時における主な質疑応答
Q1:一般質問記事中に写真とイラストが載っているが,使い分けの基準などあるのか。/リニューアルでページ数が増えているが,予算的な比較はどのような按配か。/一般質問で通告者の写真を載せているが,載せるに至った経緯について伺いたい。
A1:基本的には質疑内容に沿った写真を載せる方針だが,質疑内容によっては必ずしも写真が揃わない場合もある。その場合は,イメージで内容にふさわしいイラストを選んでいる。いずれも事務局で手配している。/県内でフルカラーになっていなかったのはうち(磐田)と,名前を失念したが,もう1市だけだった。リニューアルに際しては,より多くの市民に手に取ってもらえる・読んでもらえる紙面づくりを心掛けることで財政当局の理解をもらった。市リニューアル前はページあたり0.53円,今年度の契約単価が0.54円となっている。総ページ数は48ページから80ページに増えているので,契約額比較でみれば約130万円の増となっている。/顔写真を載せるまでには長い期間を経てたくさんの議論があったと聞いているが,前回の改選で古参議員が引退されたこと,他市議会だよりの動向など含めて,最終的には全会派の理解が得られて掲載するに至った。写真は季節感がずれないよう,議会毎に職員が撮影したものから通告者に選んでもらっている。
Q2:(我々の議会だよりも第100号,1月発行分からリニューアルしたが,まだ課題の積み残しがある。特に討論掲載については整理すべき点が多い。それを踏まえて)貴市議会だよりの討論掲載は,会派代表の方の名前も載り文字数もまとまっている。討論の掲載内容の確認方法について伺いたい。/委員会質疑の概要も載っているが,各委員長に内容確認するとの説明をいただいたと思うが,他の委員から抽出部分の是非や内容が違うだろうとの指摘はないか。
A2:討論内容は,粗々で納品される反訳を基に事務局職員がまとめ,発言者・会派にこれでいいだろうかと確認して掲載している。会派側から要約してお出ししているものではない。/
基本的に委員長一任でやっているが,これまで苦情や修正要求はない。我々広報広聴委員会でも原稿をチェックするし,その委員会に出席している者もいるので,実際の質疑応答主旨や主要となる質疑の抽出は適当・適正だと思っている。
Q3:リニューアルの効果測定は住民の方々の評価になると思うが,実際どのような評価を受けているか。
A3:リニューアル後の議会報告会時にアンケートを取っている。52名の回答だが,大変よくなった・良くなったが40名,変わらないが8名,悪くなったが1名,未回答が3名だった。併せて,どのような点がよくなったかとの問いには,複数回答なので母数は57件となるが,読みやすくなったが27件,記事の内容・量が8件,分かりやすさが9件,その他・未回答が13件となっている。次に,関心のある記事はとの問いには,同様に母数60件のうち,本会議の内容が8件,委員会の内容が15件,一般質問21件,トピックス・インフォメーションが2件,未回答が3件となっている。これらは議会報告会参加者という意識高めの方々のご意見なので住民全体の評価とは異なると思うが,おおむね高評価であり,リニューアルした甲斐はあったものと受け止めている。また,時代は色彩忠実再生の時代であり,モノクロや2色刷り程度の印刷など見向きもされない。よって,市民の方にまず手に取ってもらうためには,フルカラーは最低限の条件と思っている。
Q4:委員会内で決めようとしている項目を会派持ち帰りして確認してもらうものと思うが,実際にリニューアルの現場にいない会派内の他の方にはイメージが掴めないのではないか。委員が丁寧に始終説明したのか,委員会である程度ゲラというか原案を作って会派にみてもらったのか。
A4:我々は議論の中身・経緯を知っているのでどのように変わるかを掴みやすいが,こうしようと固まった段階で具体的にこうなるとのゲラみたいなものは会派に示している。おっしゃるとおり,口頭では伝えきれない部分がある。若干原始的手法ではあるが,他市のものを取り寄せて,部分部分を見せてイメージを掴んでもらった段階もある。
Q5:事務局の役割が多く関わっており,事務局も大変だと思うが,ご説明の中で課題として,今後の議員の役割り的な関わりをどのようにすると考えておられるのか。
A5:例えば,一般質問の粗々の反訳は1週間,委員会は中1日で納品される契約となっており,事務局職員はそれをもとに記事を作成している。かつては質問議員本人に質疑内容を書かせていた時もあったが,客観的でないとの指摘も多かった。忖度ではないが,事務局職員が質問者は大体こんなことを言おうとしているのだろうという推測と客観性を持った視点で書いている。写真については,実は
県のコンクールで入賞するほどの腕前の事務局職員がおり,質問内容に適した写真を撮ってきてくれるため,彼に任せておけば間違いないとの現状でもある。されども彼を退職まで事務局においておくわけにもいかず,委員の役割分担をどこまで増やすかの検討をすべきであると思っている。広報広聴委員会なので,これからは広聴機能のさらなる強化,個人的には,議員は街の中に出て行って,市民の声を拾い議会運営に反させる役割があると思っている。
Q6:広聴機能として,「ご意見ポスト」を活用されているが,それへの回答の機会・場面と年にどれくらいあるのか。
A6:内容的には,当局への質問がほとんどなので,事務局からそれぞれの所管につないで回答案を作ってもらい,それをもとに議会の意見を付して回答している。全議員には直近全員協議会などで「こういったご意見にこれこれの回答をしました」旨の報告をしている。昨年度は16回受け取っている。
Q7:ホームページ説明の中で,会派別ホームページとあったが全会派が開設しているのか。/だより本体の件で伺うが,一般質問の掲載が2ページ5人から1ページ2人に拡大されている。この中で,質問数の制限はあるのか,また,優先順位はあるのか。/一般質問を26名中20名の方が行っている。大変活発で驚いており,また,敬意を表するが,このように至った経緯が分かれば教えて頂きたい。
A7:今開設しているのは,最大会派の1会派のみである。以前はもう一会派開設していたと聞いている。内容は,議員の紹介や活動内容となっているが,管理は事務局ではなく会派の事務をやっている方,なおかつリンク先での閲覧となっている。/最大で6問くらいは掲載可能だが,質問者と調整して多くても4件くらいにしてもらっている。少ない場合は,逆に増やしてもらってる。いずれも議員本人との協議・調整となる。/分析をしたのではないので明確な根拠ではないが,その時点での社会・市政情勢に伴う市民の関心事をタイムリーに質疑したい思惑と,全戸配布されることから議員個々の中に「事あるごとに市民に活動状況・意見を見せとかなくては」との思いが相関的に作用してるのではないかと思っている。
◇調査後の委員の主な意見・感想等(於:8月8日開催の
議会広報委員会)
・トップ写真について,特集を組んでおられてそれに関連する写真を載せる。これも方法論の一つと思う。先々になるが,我々の紙面づくりにも取り入れる事ができるのではと思っている。
・討論結果の掲載,委員会質疑の掲載が大きな課題として残っていると思うが,磐田市議会さん,藤枝市議会さん,いずれもしっかり研究されて掲載に至っているので,当然様々な調整を経る必要はあるが,今後の本市議会だより紙面構成の大きなヒントとなったと捉えている。
・今回行政調査の目的の一つとして,今後,討論をどのように整理して出すのか,掲載していくのか,また委員会内の質疑をどのように掲載していくのかを教えてもらおうと伺ったところだが,いずれもしっかりした内容が掲載されており,例えば討論はどの会派がどのような立ち位置で発言されたかが分かるため,当市議会においても様々な意見調整は必要と思うが,目指すべき方向性は見えたのかなと思う。
・一般質問も1ページ2名との枠がしっかりしており,枠内はQAの数や写真・イラストの選択などフレキシブルに使えるようになっているし,議員の自主性,考え方に委ねられていることから意見が直截に反映されているので非常に勉強させてもらった。
・実際に現地に伺って調査というか研究させてもらったが,効果はあったなと捉えている。特に両市とも豊富なページ数を確保しているので,いろいろな事ができている。質問者の顔写真が掲載されているのも注目した点だ。今後,本市の限られたページの中で工夫を重ね,より良い紙面を作る必要があると感じた。
・両市で伺ってきて,ある程度形の目標は固まったのかなと思う。方法論はいろいろあると思うが,一つずつになるのかまとめて行うのか決めていく必要があろうが,もっと市民の方に手に取っていただく広報紙づくりをしたいなと感じている。
・両市とも広報広聴委員会となっていたので,今後の流れとしては我々も広聴機能も受け持つ必要があるのかなと思う。
・今後,中身のリニューアルを図っていく必要があると思うが,その根拠として議員間の一層の理解や再度市民アンケートなど行うことも必要なのかなと思っている。
調査結果
藤枝市 (平成30年4月1日現在)
[1]市の概要
1 市制施行 平成21年1月1日(岡部町を合併)
2 面 積 194.03k㎡
3 人 口 男 71,258人
女 74,531人 計 145,789人
4 世 帯 数 58,766世帯
5 産業人口(平成27年)
第1次産業 2,583人( 3.5%)
第2次産業 23,419人(32.1%)
第3次産業 45,096人(61.9%)
分類不能 1,756人( 2.4%)
6 平成30年度重点施策
〇コンパクト+ネットワークで創る健康都市
〇産業としごとを創る健康都市
〇ひとの流れを創る健康都市
〇出会いとこどもの未来を創る健康都市
[2]議会関係
1 議員数 条例定数22人 現員数22人
2 常任委員会の構成
総務文教委員会 8人 健康福祉委員会 7人
建設経済環境委員会 7人
3 特別委員会の設置
(法定) 予算特別委員会 11人 決算特別委員会 11人
(任意) 議会改革特別委員会 7人 市議会広報広聴委員会 7人
4 会派別の構成
藤新会 10人
志太創生会 4人
市民クラブ 4人
日本共産党 2人
公明党 2人
5 議会運営委員会の構成
委 員 数 定数9人
選出方法等 各会派の所属議員数の比率により割り当てる
6 報酬
議 長 500,000円 副議長 435,000円
議 員 410,000円 委員長 415,000円
市 長 900,000円 副市長 720,000円
教育長 665,000円
7 行政視察旅費及び政務活動費
費用弁償(ア)区域内の費用弁償(片道=議員の住居から会議の開催場所までの距離)
┌──────┬───────┬───────┬───────┬───────┬───────┐
│区分(片道)│2km未満 │2km以上 │4km以上 │7km以上 │10km以上 │
│ │ │4km未満 │7km未満 │10km未満
│ │
├──────┼───────┼───────┼───────┼───────┼───────┤
│費用弁償額 │1,000円 │1,200円 │1,400円 │1,600円 │1,800円 │
└──────┴───────┴───────┴───────┴───────┴───────┘
(イ)区域外の費用弁償
・旅行諸費 ①目的地のすべてが静岡県内にある旅行 1日につき200円
(静岡市・焼津市・島田市・菊川市・吉田町・牧之原市を除く)
② ①に規定する旅行以外の旅行 1日につき800円
行政視察旅費 常任委員会 150,000円
議会運営委員会 100,000円
議会広報委員会 70,000円
特別委員会 100,000円
政務活動費(1人当たり年額) 300,000円
8 事務局機構
現員数 8人 議会事務局長─次長─┬議事担当 2名
├議会改革・法制担当 2名
└庶務担当 2名
[3]財政関係
1 平成30年度会計別予算 (単位 千円,%)
┌───────────┬───────────────┬──────┐
│ 区 分 │ 予 算 額 │ 構成比 │
├───────────┼───────────────┼──────┤
│ 一般会計 │ 50,880,000│ 47.7│
├───────────┼───────────────┼──────┤
│ 特別会計 │ 32,623,000│ 30.6│
│ │ (9会計) │ │
├───────────┼───────────────┼──────┤
│ 企業会計 │ 23,177,000│ 21.7│
│ │ (2会計) │ │
├───────────┼───────────────┼──────┤
│ 合計 │ 106,680,000│ 100.0│
└───────────┴───────────────┴──────┘
2 平成30年度一般会計予算(当初) (歳入)
(単位 千円,%)
┌──────────────┬───────────┬──────┐
│ 区 分 │ 予 算 額 │ 構成比 │
├─┬────────────┼───────────┼──────┤
│自│市税 │ 20,600,000│ 40.5│
│主├────────────┼───────────┼──────┤
│財│分担金及び負担金 │ 442,280│ 0.9│
│源├────────────┼───────────┼──────┤
│ │使用料及び手数料 │ 442,630│ 0.9│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │財産収入 │ 211,170│ 0.4│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │寄付金 │ 2,507,110│ 4.9│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │繰入金 │ 2,194,400│ 4.3│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │繰越金 │ 1,000,000│ 2.0│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │諸収入 │ 3,214,150│ 6.3│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │小計 │ 30,611,740│ 60.2│
├─┼────────────┼───────────┼──────┤
│依│地方譲与税
│ 369,000
│ 0.7│
│存├────────────┼───────────┼──────┤
│財│利子割交付金
│ 18,000
│ 0.0│
│源├────────────┼───────────┼──────┤
│ │配当割交付金
│ 54,000
│ 0.1│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │株式等譲渡所得割交付金
│ 72,000
│ 0.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │地方消費税交付金
│ 2,500,000
│ 4.9│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │ゴルフ場利用税交付金
│ 22,000
│ 0.0│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │自動車取得税交付金
│ 112,000
│ 0.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │地方特例交付金
│ 82,000
│ 0.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │地方交付税
│ 3,000,000
│ 5.9│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │交通安全対策特別交付金
│ 30,000
│ 0.1│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │国庫支出金
│ 7,061,420
│ 13.9│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │
県支出金
│ 3,530,640
│ 6.9│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │市債
│ 3,417,200
│ 6.7│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │小計
│ 20,268,260
│ 39.8│
│ │ │ │ │
├─┴────────────┼───────────┼──────┤
│歳入合計 │ 50,880,000│ 100.0│
└──────────────┴───────────┴──────┘
(歳出) (単位 千円,%)
┌──────────────┬───────────┬──────┐
│ 区 分 │ 予 算 額 │ 構成比 │
├──────────────┼───────────┼──────┤
│議会費 │ 299,600│ 0.6│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│総務費 │ 6,833,640│ 13.4│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│民生費 │ 17,689,250│ 34.8│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│衛生費 │ 5,653,710│ 11.1│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│労働費
│ 2,387,050
│ 4.7│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│農林水産業費
│ 1,150,430
│ 2.3│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│商工費
│ 730,960
│ 1.4│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│土木費
│ 6,031,200
│ 11.9│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│消防費
│ 1,449,870
│ 2.8│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│教育費
│ 3,619,970
│ 7.1│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│災害復旧費
│ 50,000
│ 0.1│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│公債費
│ 4,827,090
│ 9.5│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│諸支出金
│ 57,230
│ 0.1│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│予備費
│ 100,000
│ 0.2│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│歳出合計
│ 50,880,000
│ 100.0│
└──────────────┴───────────┴──────┘
[4] 藤枝市における議会広報広聴施策について
藤枝市議会の広報広聴組織は,平成15年度までは市議会だより編集委員会として市議会だよりの編集・発行を担っていた。平成16年度から21年度までは,市
議会広報委員会に改組し,上記任務に加えて,議会報告会開催の検討,本会議インターネット中継について検討を行なった。平成22年から27年度までは,議会広報広聴委員会に改組し,議会タウンミーティング開催,運営を行うとともに,24年度に本会議インターネット中継を開始した。平成28年度に市議会ガイド(A3二つ折りフルカラー4ページもの)を作成し,28・29年度に市内6高校の3年生全員へ配布した。
29年度における委員会は12回開催されており,延べ内訳としては議会だより編集が12回,タウンミーティング開催関係が14回,行政視察実施関係が2回となっている。
標準的な議会だより1号当たりの委員会開催は3回,第1回でレイアウトと編集日程の決定,第2回で1回目校正(レイアウト,内容確認),第3回で2回目校正(内容確認)を行っている。
1 藤枝市議会だよりについて
①藤枝市議会先例集における市議会だよりの編集・発行に関する事項
〇市議会だよりの編集・発行について
・市議会だよりは議会事務局で編集し,市議会広報広聴委員会で協議する
・A4版で12ページから20ページで発行する
・発行日は,定例会終了後翌々月の5日又は20日とするのが例である
・市民から提案された請願,陳情の審査結果を掲載する
・一般選挙後,最初の市議会だよりの表紙の写真は議場の写真を掲載する
・平成23年11月5日号(9月定例会分)より,賛否の別れた議案について,議員名と賛否が分かるように表示することとした
平成28年11月5日発行の第200号は記念特集として20ページで全面カラーとした
平成29年8月5日発行の第203号から全面カラーとした
②市議会だよりに関するアンケート実施結果の反映について
〇市議会だよりに関するアンケートの実施(平成22年1月20号)
・郵送(受取人払郵便),ファックス,市立公民館窓口,市役所1階を提出先として実施し,614件の回答を得た
・集計結果(主な回答)
性別 男性61% 女性39%
年齢 60代:31% 70代:20% 50代:19%
市議会だよりを読むか 時々読む:43% 毎回読む:42%
内容について どちらかといえば分かりやすい:54%
レイアウト まあまあ見やすい:57%
関心がある記事 一般質問:21%
・主なご意見
全体に文字が多すぎる。イラストや写真を多く
一般質問で重複した質疑が多すぎる。県議会だよりのように,個人ごとではなく,関連項目ごとにまとめ,分かりやすく,市民目線にできないか
質疑に対する回答が「検討する」「務める」「したい」というものが多く,その後の経過や結果を掲載してほしい
〇アンケート結果の紙面への反映
・定例会を通して,議会として主にどんなことをニュースとして伝えたいか,ニュースやトピック的なコーナーを作った(平成22年8月5日号より)
・編集後記を掲載(設置)した(平成22年11月5日号より)
③より多くの人に手に取って読んでいただくための工夫(平成29年度)
〇表紙にインパクト
・題字は(西原明美)議長自らのレタリングを採用→柔らかさを印象付ける
〇写真・イラスト・余白を多く
・表紙は市民公募による写真・イラストを採用→応募者が急増→表紙に非採用となった応募作は別ページに分散して掲載
〇用語解説コーナーを設置
・紙面にスペースないときは割愛
〇構成の見直し
・掲載順を「討論→賛否の別れた議案→審議された議案」から「審議された議案→賛否の別れた議案→討論」に変更(読む人に伝わりやすい構成に変更)
2 議会広報の改革・改善について
①議会タウンミーティングについて
〇議会報告会(議会タウンミーティング)実施状況
┌────────┬───────┬────────┐
│平成22年度
│ 2会場 │ 53人参加 │
├────────┼───────┼────────┤
│平成23年度
│ 3会場 │ 87 〃 │
├────────┼───────┼────────┤
│平成24年度
│ 3会場 │ 47 〃 │
├────────┼───────┼────────┤
│平成25年度
│ 3会場 │116 〃 │
├────────┼───────┼────────┤
│平成26年度
│ 3会場 │119 〃 │
├────────┼───────┼────────┤
│平成27年度 │※1 6会場 │119 〃 │
├────────┼───────┼────────┤
│平成28年度
│ 4会場 │134 〃 │
├────────┼───────┼────────┤
│平成29年度 │※2 4会場 │136 〃 │
└────────┴───────┴────────┘
※1 青年会議所,商工会議所青年部との意見交換会(2回)を含む
※2 静岡産業大学学生とのワークショップ(1回)を含む
・全議員を4班に分け,各班1会場を担当(会場準備や運営は議員が行う)
・議会報告会30分(各常任委員会,決算特別委員会各3分ずつ)
・市民との意見交換90分(閉会後,入場時に配ったアンケートの回収)
〇報告会における現状と課題
・参加者を増やすこと(参加者の固定化・若者や女性の参加が少ない)
・報告と意見交換のバランス(参加者は意見を言いたいので,報告時間を短縮するか)
・参加者全員の意見を聴取したい(テーマを設定し,ワークショップ形式で行うか)
・参加者からの要望にどう応えていくか(執行部への要望,議員個人に対する要望)
・開催回数の拡大(地域別以外に分野別や各種団体との意見交換会の実施)
・会場の駐車場の確保等
②静岡産業大学学生とのワークショップ
〇静岡産業大学冠講座で大学生とワークショップ
・静岡産業大学冠講座とは,産学官連携事業の一環として藤枝市が行っている事業で,静岡産業大学を対象に市職員が講師等を務め,市の施策や業務などを題材にした講座を開講するもの
・1年間で11回のカリキュラム(このうち1カリキュラムにおいて,市議会議員が講師を務めた)
・テーマ ~市議会議員と一緒に考える藤枝市の未来~
前半:西原明美議長による基調講演「なるほど!市議会議員」
後半:テーマ別グループワーク
安心して,楽しく子育てできる“まち”
安定した,だれもが豊かに働ける“まち”
安全に,活き活きと元気に暮らせる“まち”
・成果
グループワークでは「理想のまちの姿」と,それを「実現するための課題や問題点」,さらに「課題や問題点を解決するための対策」について話し合った。市議会議員は,アドバイスや情報提供を行いながら学生たちの様々な意見を引き出した
最後に,各グループの代表の学生が,
まちづくりの課題解決についてグループの中で出された意見をまとめ,発表した
◇行政調査時における主な質疑応答
Q1:御市の議会だよりを拝見すると「一般質問コーナーの掲載記事は発言議員本人の寄稿によるものです」と書かれているので,質問議員本人が答弁までまとめて原稿をお出しするのか。/藤枝市の議員さんがそうだということではないが,一般的に質問者に答弁内容まで委ねると,自分の質問に都合の良いように書いてこられる議員さんがおられると思うが,その辺はどのように整理しておられるのか。
A1:かつては,事務局で質疑・答弁をまとめていたと聞いている。切り替え時期の資料は手元にないが,本市では,質問議員個々に執行部の答弁内容の写しが渡されているので,そこから趣旨を抜き出して書いてもらっている。/委員会が質疑応答全原稿の確認作業を2回やっているので,そのような記載を見た場合は,質問議員に「これこれだったのでは」と確認をし,修正をお願いすることになる。いわば,信頼関係でやっている部分だ。
Q2:関連質問になるが,その確認作業は音声を聞きながら行うのか,文字になったものがあって確認することになるのか。/決算特別委員会や常任委員会の質疑は(多くの委員がいろいろな質疑すると思うが)どのようにしているのか。
A2:まず,一般質問が終わった議員には速やかに原稿を出してもらい,事務局確認を経てタブレット端末に配信してもらう。本市の場合は,紙資源の節減などの観点から議員と執行部幹部にタブレット端末が配布されている。議案や付属資料は全員配信だが,答弁内容は質問者のみに配信される。それをもとに質問者が要点抜粋などして作った議会だより用の原稿は広報広聴委員会委員に配信できるので,我々委員会は該当部分を句読点まで精密に確認しながらの校正を行っている。本市は一問一答式でやっているので,再質問の部分はネット録画の音声のみが頼りとなるため,そこはお互いに苦労している点だ。/我々の議会では,決算特別委員会や常任委員会は委員長が本会議でこれこれの質疑応答があったと結構詳細に報告している。その中から事務局が委員長と協議して主要質疑として掲載するので,決算特別委員会などの質疑応答は議員が原稿作成に関与していない。
Q3:我々の議会だよりもリニューアルはしたが,委員会質疑の掲載などまだまだ課題が多い。今伺った中で,委員長報告内容が多岐にわたり多いところ,どの質疑応答を掲載するかの抽出基準などを伺えればと思う。
A3:おっしゃるとおり,開かれた議会を目指しておられれば,できるだけ多くの情報を市民にお知らせしたいとの気持ちは共通だと思う。しかしながら紙面の都合もあるので,予算・決算など個人議員の意見が関与しないものについての掲載項目は,事務局にお任せしている。取捨選択については,先ほどの信頼関係の話と同様に,最大公約数的な部分で納得していると思う。
Q4:一般質問は質問数がそれぞれだったり,写真イラストの有無などもあり個々の議員が自由に使える枠のように伺ったが,写真やイラストの掲載についての基準はあるのか。また,必ず入れなくてはならないのか。/質問議員の服装にクールビズなどの季節感があるようだが,自分で用意しているのか。
A4:先ほど説明の中でも触れたと思うが,文字だけでは読んでもらえないと思う。イラストや写真があると和むというか余裕空間ができる。自分で持ち寄りが原則だが,常識の範囲で用意してもらっている。何でも載せてよい,と自由にしすぎてもいかがなものかの部分の議論は何度も行われている。必ず入れるのかとの件は,本人の選択に委ねているが,原稿が届いた段階で「載せますか」「無いようですけれども,どうしますか」と事務局が確認している。。字数の最大限は決めてあるので,本人が枠内目一杯使いたければ字だけ並ばるし,補助的にイメージ的に用いたければ載せるし,といったところだ。ここも常識の範囲と信頼関係という概念に委ねている。過去には,字数制限で収まりきれなかったので,イラスト部分に小さな字でびっしり書いた文書を寄せてきた事例もあると聞いている。/議員の写真は,事務局職員が質問中に傍聴席に回って何枚か撮影した中から,質問者本人に選んでもらっている。
Q5:関連で,写真・イラストは議員の持ち込みだけか。事務局で用意してくれるのか。
A5:原則,議員の持ち込みとなる。原稿提出時に添付されていない場合は,先ほど言ったように事務局が「載せますか・このままですか」と確認し,載せるとのことであれば,事務局で相応しいものを探して,議員に確認を取ったうえで委員会において決定する。
Q6:リニューアルしたことに対しての住民の評価はどのような感じか。/費用対効果の測定はされたか。
A6:ほとんどが好意的な受け止めをしていただいているが,例えば手書きの題字に対して「ふざけている」とのご指摘があった。しかしながら,「市民の多くの方に実際に開いていただくための,手に取っていただくための親和性を目的としたものだ」と説明したところ,ご理解いただいた例もある。また,表紙の写真・イラストの応募がかなり増えているため,手に取っていただいている・読んでいただいている表れと受け止めている。個人的な例を言えば,イラスト掲載第1号のコスモスロードの水彩画は,私の居住地域の絵なので委員長特権で載せたものだが,何人もの住民の方から「いい絵だね」と言ってもらえたので,「あっ,見ていただいているんだ」と受け止めている。/リニューアル前の経費とフルカラーにした経費,落札率もあるがほとんど変わらなかった。であれば,フルカラーの方が見やすいし,費用対効果も高まっているので今後もこの路線で継続しようということになっている。
Q7:応募された写真・イラストから表紙に選ぶ際は,広報広聴委員会だけで行うのか。選外となった分の取り扱いはどうされているのか。/例えば,写真はハイレベルな写真好きな方からの応募も多いと想定されるが,選ばれる人に偏りは出ないか。/人物写真の場合の肖像権承諾の確認方法はどのようにされているのか。
A7:原則,委員会全員で選んでいる。あれだこれだと意見が割れた場合は,正副一任とさせてもらっている。紙面を詳細に見ていただくと,場面場面で小さな写真が載っていると思う。応募作は,工夫しながらできるだけ全部掲載するようにしている。/確かに同じ方から頻繁に応募される例もあるが,我々はプロ的な評価はできないので,多くの方が見てほっこりするような,和まれるような写真を選んでいる。(議会だよりは)上手な方の連載媒体ではないので,バランスを取りながら小さな写真の方で扱ったりしている。/だより最終ページの応募要項に,人物の場合は必ず利用承諾を取ってくださいと記載しているが,もしいい写真で選ばれそうになっても,こちらでは利用承諾の確認はできないので,表紙には選ばないのが現実である。過去に田中城で遊ぶ幼稚園児たちの写真がとてもよろしかったので(応募者に利用承諾を得ていますねと念を押して)載せたが,実は得ておらず一部保護者からクレームがついた事例があった。中々人物写真は難しいのが現実だ。
◇調査後の委員の意見・感想等(於:8月8日開催の
議会広報委員会)
・前々から私見で持っていたところだが,市民参加型の紙面づくりは市民との繋がりが密になるため,取り入れてみたいと思っている。そのような点で,藤枝市議会さんの表紙の写真・イラストの市民公募の実際の運営方法をじかに聞く事ができて大いに参考になったと捉えている。
・両市とも同じだったが,討論や委員会質疑がよくまとまって掲載されている。我々のめざすべきところが具体化されており,大いに参考になったと思う。個人的には,広報広聴委員会として広聴機能も備わっており,議会内での発言力もあるのかなと思うので,調整が難しいかもしれないが,本市の議会内においても対市民においても目指すべきところであるのかなと思う。また,藤枝市ガイドという良くまとまった広報パンフレットがあるが,議会報告会において毎回発表する部分が網羅されており,うちでも(作成を)考えるべきかなと思う。
・2市を伺ってみて,見やすい広報紙というのは大体同じ体裁だなと思った。一般質問で質問者の顔写真が載り,討論が載り,委員会質疑,採決の結果が載っている。我々のリニューアルでトップが大きく変えられたのは,市民アンケートを行い,市民意向を分析した結果(トップは子供の写真がいい,全面カラーがいいなど)だと思う。中身のリニューアルは前の委員会もほぼ手付かずだったので,我々今の委員会に委ねられていると思う。
平成30年9月3日
ひたちなか市議会
議長 清 水 立 雄 殿
議会運営委員会
委員長 鈴 木 一 成
議会運営委員会調査報告書
本委員会付託の調査について,その経過並びに結果を
会議規則第110条の規定により報告します。
記
1 調査期日 平成30年7月18日(水)~19日(木)
2 調査場所 兵庫
県小野市
3 調査事項 (1)行財政運営について
(2)議会運営全般について
(3)傍聴時の託児について
(4)YouTubeによる議会ライブ中継について
4 調査経過 標記都市を訪問し,調査事項の説明を受け,質疑応答による調査を行った。
5 調査結果 別紙調査結果のとおり
調査結果
小野市(平成30年7月19日現在)
[1]市の概要
1 市制施行 昭和29年12月1日
2 面 積 93.84k㎡
3 人 口 男 23,866人
女 24,942人 計 48,808人
4 世帯数 19,782世帯
5 産業別人口(平成27年国勢調査)
第1次産業 644人 ( 2.8%)
第2次産業 8,697人 (38.2%)
第3次産業 13,428人 (59.0%)
6 平成30年度重点施策
〇将来を担う子どもを産み育てる環境の充実
・ 高校生までの医療費完全無料化
・ 4,5歳児幼児教育保育料無料化
・ 新生児聴覚検査の助成
・ 産婦健康診断費の助成
・ 「新学校給食センター」本格稼働
・ 小中一貫教育の推進
・ 学校施設長寿命化計画策定
〇アクティブシニアの活躍と生涯現役スタイルの創出
・ 秘湯「鍬渓温泉」の再生
・ おのアクティブポイントの導入
・ 地域づくり協議会への助成
・ 地域活動シニアサポートモデルの推進
〇安全・安心で暮らしやすいまちの追求
・ 消防署北分署の開署
・ 片山高田線の道路改良
・ 災害等緊急情報伝達システムの整備
〇新たな魅力を創造する
まちづくりの推進
・ ひょうご小野産業団地整備
・ 新庁舎の整備
・ 小野ハーフマラソンの開催
・ 浄谷黒川多目的運動広場の整備
・ 小野まつりの助成
・ シビックゾーンの賑わい創出
[2]議会関係
1 議員数 条例定数 16人 現員数 16人
2 常任委員会の構成及び委員の任期
(1)構成
総務文教常任委員会 8人
民生地域常任委員会 8人
(2)任期 1年(条例による)
3 特別委員会の設置
予算特別委員会
新庁舎建設特別委員会
4 会派・党派別の構成
市民クラブ 6人
改革クラブ 3人
公明党 2人
民政クラブ 2人
真政クラブ 2人
無会派(日本共産党) 1人
5 議会運営委員会の構成
(1)構成人員 7人
(2)委員の選出基準
各会派の議員数に応じて選出
・ 所属議員が2人以上4人以下の会派 1人
・ 所属議員が5人以上7人以下の会派 2人
・ 所属議員が8人以上の会派 3人
・ 無会派はオブザーバーとして出席
6 特別職の報酬
・ 議 長 528,000円
・ 副議長 449,000円
・ 議員 409,000円
・ 市長 980,000円
・ 副市長 794,000円
・ 教育長 695,000円
7 行政視察旅費及び費用弁償
(1)行政視察旅費(1人分)
常任委員会 100,000円
議会運営委員会 60,000円
(2)費用弁償 未支給
(3)政務活動費 未支給(H28まで月額20,000円)
8 事務局機構
定数:5人 現員数:3人(嘱託職員1人・非常勤職員1人を除く)
局長-課長-主務
9 議会活性化の取り組みについて
(1)政務活動費の廃止について
政務活動費の不正受給が全国で相次いだことを受け,平成29年度から政務活動費を廃止した。これは,単に経費削減が目的ではなく,議会における調査研究活動のあり方をゼロベースで見直し,予算ありきではなく,見える成果を出すため,必要な経費を見定め,ポジティブに実施することを目的としている。そのため,会派において行政調査を行う際は,予算要求の段階で行政調査の希望を吸い上げ,予算に旅費として計上し,旅費規定に基づいて執行をしていく。なお,旅費の予算額については上限を設けずに,調査の必要性を考慮して予算化している。
〇政務活動費に係る課題点等
・政務活動費が交付されるが故の費消的意味合いの経費として誤認される点
・政務活動費がもたらす
議会活動の効果(成果)が見えにくい点
・政務活動費が「生活費」の一部であるかのように誤認する住民意識
・不透明な使われ方への懸念
〇課題を解消する方策等
・視察調査旅費等の政務活動費は,直接経費(旅費,借上料等)で対応する。
・議員活動方針を各年度初めに設定し,これとリンクした調査研究費を執行する。
(調査研究活動の見える化)
・直接執行経費により「生活費」であるかのような誤った認識が払拭される。
・公費(
議会活動)と位置付けた経費のみ,市の一般会計から執行する。(使途の透明性)
(2)議会調査研究事業について
政務活動費の廃止に合わせ,新たな議会調査研究事業を実施する。
・行政視察や研修などは,議員自ら企画立案し,議会の承認を得て実施する。
(自治法上の議員派遣)
・視察後は,全議員が参加する報告会において情報を共有する。
・他市の先進事例等は市職員も報告会に参加し施策に反映できる仕組みにした。
・講師を招聘した全議員参加の研修会等も企画する。
(3)議員報酬等の特例に関する条例の制定について
議員が長期にわたり議員としての職責を果たすことができない場合又は住民の信頼に反する行為をした場合に,議員報酬及び期末手当の支給について減額する特例を定めた。
(平成26年度から施行)
┌───────────────────────┬─────────────┐
│ 議員活動ができない期間
│ 支給割合 │
├───────────────────────┼─────────────┤
│90日以下であるとき │100分の100 │
├───────────────────────┼─────────────┤
│90日を超え180日以下であるとき │100分の80 │
├───────────────────────┼─────────────┤
│180日を超え365日以下であるとき │100分の70 │
├───────────────────────┼─────────────┤
│365日を超えるとき │100分の50 │
└───────────────────────┴─────────────┘
(4)手話通訳・要約筆記の導入について
障害者に議会を傍聴しやすい環境を整え傍聴者数の拡大を図るため,平成23年度より,手話通訳と要約筆記を導入した。
・本会議場の傍聴席で実施する。
・市の障がい福祉担当部局を通じて手話通訳者を派遣してもらう。
・事前申し込み制で,本人負担はなし。
・これまでの申込数は,手話通訳1件,要約筆記6件。
(5)議員1人1台パソコンの配備と議会グループウェアの導入
全議員へのパソコン配備と議会グループウェアの導入により,
議会活動の活性化と情報の共有化を図る。
・タイムカードによる出退管理
・web検索による情報収集
・文書作成
・議員間のスケジュール共有,メールの送受信
・インフォメーション(掲示板の活用)
・文書管理(新聞記事切り抜き,報告書作成様式など)
(6)その他の取り組み
・議長、副議長の立候補制度導入
・事前の議員総会で立候補所信表明
・災害時における議員活動基準策定
・自治会との意見交換会の実施(年6回)
・行政視察等の報告書をホームページに掲載
・議長交際費をホームページに掲載
・議員別の賛否の公表(議会だより,ホームページ)
10 傍聴時の託児について
(1)導入の経緯
市の主催で市内の女性を対象に開催した「女性議会」において,託児コーナーを設けたことが契機となり,市議会においても託児コーナーを設けることとなった。
子育て中の保護者に議会を傍聴しやすくするため,本会議での託児コーナーの導入について議会運営委員会で協議し,平成18年6月定例市議会から実施している。
(2)現在の運用状況,運用方法
・利用児童の対象年齢は,満1歳から就学前まで。
・利用申し込みは,傍聴日(一般質問予定日)の8日前まで。
・利用者の費用負担はなし。
・市社会福祉協議会の託児サークルに実施を依頼(市で一括契約)
・1回につき,2,000円(従事者2名で2時間)を委託料として支払う。
(1人1時間500円)
・託児コーナーは,議会フロアの一室を一時的に模様替えして対応している。
(テーブル,椅子を撤去し,床にじゅうたんを引き,子供用の玩具や絵本等を準備)
・年度ごとの利用実績は,平成25年度1人,平成26年度なし,平成27年度1人,平成28年度3人,平成29年度1人。
・議会費での予算措置は8千円程度。
・利用者の声「これまで市政に関心があっても子育て中で傍聴できなかった。自分の生活に密着した話を聞くことができて良かった」,「今後も議会を傍聴したいと思った。」など。
(3)検討課題等
・利用者数が少ないこと。
・新庁舎移転後(平成32年春予定)におけるスペースの確保。
・現在は,議会だよりでの周知しか行っていないが,今後は女性団体や子育て施設等にPRしていきたい。
11 YouTubeによる議会ライブ中継について
(1)導入の経緯
本会議のインターネットライブ中継(録画も含む)は,平成13年度から導入している。自前の庁内サーバを設置し,リアルプレイヤー(再生ソフト)による視聴環境で対応してきた。平成27年度には,スマートフォン,タブレット端末での視聴も可能にし,より広範囲での視聴に対応させてきた。
しかし,庁内サーバによる配信では,通信環境及びシステム機器の性能面で制限が大きく,アクセスが集中すると映像が快適に視聴できない等の問題が生じていた。
平成28年マイナンバーの導入を機に,総務省の指導で,庁内のネットワークのセキュリティ対策として,外部(インターネット系)と内部(LGWAN系)を分ける必要が出てきた。このため,これまでのサーバ1台による配信では,外部か内部の片方しか配信できなくなることとなった。
また,情報政策担当課においても,接続台数やセキュリティの問題を解決するため,外部向けのYouTubeの導入を検討していた。(コスト面の優位性,映像配信機器等がそのまま使えること等)
これらの要因により,それまでのライブ配信に使用していたシステム機器は,LGWAN系(庁内の職員向け)配信用として使用し,より多くの視聴者でも視聴可能なYouTube配信を市民向けとして活用することとし,一部機器を追加したうえで市民向けYouTube配信を行うこととした。
YouTubeによるライブ配信が,ここ最近自由に使える環境になったこともあり,上記の準備を完了した平成29年5月からYouTubeによる本会議中継,録画配信を実施している。
(2)現在の運用状況,運用方法
・本会議中継・録画配信は,庁内系は自前のサーバ利用とし,外部系(インターネット)はYouTubeを利用している。
・機器操作は事務局職員がすべて行い,録画は翌日に公開配信している。
・以前のシステムでは1度に100人までしか視聴できなかったが,YouTube配信にしてからは,1回の平均視聴時間が9分,これまでの視聴回数は約2,500回,一番多い再生回数で157回となっている。
(3)運用上の問題点
・4時間を超えて連続してライブ中継できないこと。
・若干のタイムラグ(数秒程度)があること。
・YouTube側の仕様変更に対する懸念(例:配信を中止する,有料にする,広告掲載を必須とする,など。)。
・最大のメリットは,自前のサーバが不要なこと(費用面の優位性)と,閲覧者数の制限がないこと。
(4)検討課題等
・今後の安定的かつ持続的な運用に向け,YouTube配信の存続も含め,議会システムの構築の中で検討する必要がある。
[3]財政関係
1 平成30年度会計別予算
(単位 千円,%)
┌───────────┬───────────────┬──────┐
│ 区 分 │ 予 算 額 │ 構成比 │
├───────────┼───────────────┼──────┤
│一般会計 │ 21,300,000│ 57.8│
├───────────┼───────────────┼──────┤
│特別会計(3会計) │ 9,924,000│ 26.9│
├───────────┼───────────────┼──────┤
│企業会計(3会計) │ 5,616,000│ 15.3│
├───────────┼───────────────┼──────┤
│合 計 │ 36,840,000│ 100.0│
└───────────┴───────────────┴──────┘
2 平成30年度一般会計予算(当初)
(歳入) (単位 千円,%)
┌──────────────┬───────────┬──────┐
│ 区 分 │ 予 算 額 │ 構成比 │
├─┬────────────┼───────────┼──────┤
│自│市税 │ 7,100,168│ 33.3│
│主├────────────┼───────────┼──────┤
│財│分担金及び負担金 │ 194,163│ 0.9│
│源├────────────┼───────────┼──────┤
│ │使用料及び手数料 │ 417,606│ 2.0│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │財産収入 │ 56,746│ 0.3│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │寄付金 │ 180,145│ 0.8│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │繰入金 │ 1,702,036│ 8.0│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │繰越金 │ 1│ 0.0│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │諸収入 │ 776,369│ 3.6│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │小計 │ 10,427,234│ 48.9│
├─┼────────────┼───────────┼──────┤
│依│地方贈与税 │ 169,000│ 0.8│
│存├────────────┼───────────┼──────┤
│財│利子割交付金 │ 15,000│ 0.0│
│源├────────────┼───────────┼──────┤
│ │配当割交付金
│ 39,000
│ 0.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │株式等譲渡所得割交付金
│ 31,000
│ 0.1│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │地方消費税交付金
│ 890,000
│ 4.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │ゴルフ場利用税交付金
│ 121,000
│ 0.6│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │自動車取得税交付金
│ 59,000
│ 0.3│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │国有提供施設等所在市町村
│ 48,000
│ 0.2│
│ │交付金
│ │ │
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │地方特例交付金
│ 37,000
│ 0.2│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │地方交付税
│ 3,040,000
│ 14.3│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │交通安全対策特別交付金
│ 9,000
│ 0.0│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │国庫支出金
│ 2,612,065
│ 12.3│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │
県支出金 │ 1,502,801│ 7.1│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │市債 │ 2,299,900│ 10.8│
│ ├────────────┼───────────┼──────┤
│ │小計 │ 10,872,766│ 51.1│
├─┴────────────┼───────────┼──────┤
│歳入合計 │ 21,300,000│ 100.0│
└──────────────┴───────────┴──────┘
(歳出) (単位 千円,%)
┌──────────────┬───────────┬──────┐
│ 区 分 │ 予 算 額 │ 構成比 │
├──────────────┼───────────┼──────┤
│議会費 │ 193,502│ 0.9│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│総務費 │ 4,442,455│ 20.9│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│民生費 │ 6,967,361│ 32.7│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│衛生費
│ 1,678,819
│ 7.9│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│労働費
│ 0
│ 0.0│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│農林水産業費
│ 462,081
│ 2.2│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│商工費
│ 738,604
│ 3.5│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│土木費
│ 2,242,126
│ 10.5│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│消防費
│ 747,755
│ 3.5│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│教育費
│ 1,777,499
│ 8.3│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│災害復旧費
│ 6
│ 0.0│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│公債費
│ 1,999,792
│ 9.4│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│予備費
│ 50,000
│ 0.2│
├──────────────┼───────────┼──────┤
│歳出合計
│ 21,300,000
│ 100.0│
└──────────────┴───────────┴──────┘...