つくば市議会 2019-12-10
令和 元年12月定例会−12月10日-02号
令和 元年12月定例会−12月10日-02号令和 元年12月定例会
令和元年12月
つくば市議会定例会会議録 第2号
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令和元年12月10日 午前10時01分開議
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出 席 議 員
議 長 6 番 神 谷 大 蔵 君 14 番 ヘイズ ジョン 君
副議長 16 番 山 本 美 和 君 15 番 塚 本 洋 二 君
1 番 山 中 真 弓 君 17 番 浜 中 勝 美 君
2 番 小森谷 佐弥香 君 18 番 大久保 勝 弘 君
3 番 高 野 文 男 君 19 番 橋 本 佳 子 君
4 番 長 塚 俊 宏 君 20 番 小 野 泰 宏 君
5 番 黒 田 健 祐 君 21 番 高 野 進 君
7 番 小久保 貴 史 君 22 番 柳 沢 逸 夫 君
8 番 皆 川 幸 枝 君 23 番 須 藤 光 明 君
9 番 五 頭 泰 誠 君 24 番 鈴 木 富士雄 君
10 番 宇 野 信 子 君 25 番 塩 田 尚 君
11 番 木 村 清 隆 君 26 番 滝 口 隆 一 君
12 番 北 口 ひとみ 君 27 番 金 子 和 雄 君
13 番 木 村 修 寿 君 28 番 久保谷 孝 夫 君
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欠 席 議 員
な し
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出 席 説 明 者
市長 五十嵐 立 青 君 経済部長 篠 塚 英 司 君
副市長 飯 野 哲 雄 君 都市計画部長 中 根 祐 一 君
副市長 毛 塚 幹
人 君 建設部長 上 野 義 光 君
教育長 門 脇 厚 司 君 生活環境部長 風 見 昌 幸 君
市長公室長 松 本 玲 子 君 会計管理者 酒 井 作 徳 君
総務部長 藤 後 誠 君 消防長 植 木 利 男 君
政策イノベーション部長 森 祐 介 君 教育局長 森 田 充 君
財務部長 高 野 正 美 君
農業委員会事務局長 野 澤 政 章 君
市民部長 飯 村 通 治 君
選挙管理委員会事務局長 石 田 慎 二 君
保健福祉部長 水 野 忠 幸 君
監査委員事務局長 北 島 浩 成 君
こども部長 中 山 由 美 君
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出席議会事務局職員
事務局長 川 崎 誠
議会総務課長補佐 町 井 浩 美
事務局次長 中 泉 治
議会総務課議事係長 大 坪 哲 也
議会総務課長 渡 辺 寛 明
議会総務課主任 稲 川 紘 之
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議 事 日 程 第 2 号
令和元年12月10日(火曜日)
午前10時01分開議
開議
日程第1 一般質問(通告順)
18番議員 大久保 勝 弘
25番議員 塩 田 尚
24番議員 鈴 木 富士雄
7番議員 小久保 貴 史
20番議員 小 野 泰 宏
9番議員 五 頭 泰 誠
19番議員 橋 本 佳 子
1番議員 山 中 真 弓
27番議員 金 子 和 雄
26番議員 滝 口 隆 一
11番議員 木 村 清 隆
3番議員 高 野 文 男
17番議員 浜 中 勝 美
10番議員 宇 野 信 子
12番議員 北 口 ひとみ
2番議員 小森谷 佐弥香
8番議員 皆 川 幸 枝
5番議員 黒 田 健 祐
13番議員 木 村 修 寿
15番議員 塚 本 洋 二
16番議員 山 本 美 和
1.本日
の会議に付した事件
日程第1 一般質問(通告順)
18番議員 大久保 勝 弘
25番議員 塩 田 尚
24番議員 鈴 木 富士雄
7番議員 小久保 貴 史
20番議員 小 野 泰 宏
9番議員 五 頭 泰 誠
19番議員 橋 本 佳 子
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午前10時01分
○議長(神谷大蔵君) おはようございます。開議前にお知らせいたします。
議案質疑発言通告書の提出がありましたので、各机上に配付しておきました。
次に、
議会報編集委員長から、
議会報一般質問掲載申し出の配付依頼がありましたので、机上に配付しておきました。
次に、写真撮影
の申し出がありますので、傍聴規則
の第9条
の規定により、これ
を許可いたします。
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午前10時01分開議
△開議
の宣告
○議長(神谷大蔵君) ただいま
の出席議員数は24
人であります。
定足数に達しておりますので、直ちに本日
の会議
を開きます。
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△一般質問
○議長(神谷大蔵君) 日程第1、一般質問
を行います。
今期定例会では、21名
の通告者がございます。
通告順に従って一般質問
を許します。
ここで、質問者並びに答弁者に申し上げます。
質問者は、重複質問
を避けるとともに、質問内容
を端的に表現されるようお願い
をいたします。また、執行部答弁につきましても、質問
の内容
を的確に捉え、明瞭簡潔にされるようお願い
をいたします。
初めに、18番議員大久保勝弘君。
〔18番 大久保勝弘君登壇〕
◆18番(大久保勝弘君) おはようございます。18番議員、
つくば市政クラブ大久保勝弘より、発言通告書に基づきまして、50項、24項目にわたり質問
をいたします。よろしくお願い
をいたします。
まず1番目に、令和2年度
の茨城県
の予算編成等に対する要望書についてお尋ね
をしてまいります。
平成30年10月に、茨城県知事に、平成31年度、38項目
の要望
を提出して、予算化
をして事業運営
をしていると思います。本年度も同様に提出
をいたしておりますが、要望内容と推進方法等について、以下、伺います。6点であります。
(1)平成31年度、38項目
の要望書
の結果でございます。丸く入れておりますが、令和2年度について触れてまいります。
(2)国民健康保険
の保険料率
の統一化、これは昨年から変更になりまして、県内はばらばらで運営いただいておりますけれども、この内容について。
(3)県立高等学校
の設置及び進学環境
の充実について。
(4)スポーツ
の振興について。特に括弧しておりますが、全国大会
のできるスポーツ施設
の整備
を要望
をいたしております。
(5)観光振興、これは6項目にわたって、いろいろ総合的にやっていただいておりますが、ポイント
を伺います。
(6)受水費用
の見直し、水道料金値下げ
を要望しておりますけれども、この辺
の具体的な動きについてお尋ね
をしてまいります。
2番目であります。高エネ研南側未利用地の利活用について、お尋ね
をいたします。
高エネ研南側未利用地は、
調査特別委員会で議論
をしておりますけれども、68億円
を40億円で売却する場合、その差額28億円が持ち出されるわけであります。したがって、財政調整基金で処理する意見は、少数です。利活用で検討する
人、ある御意見が多数
を占めている感じで、今、ございます。また、市民
の関心も高く、いろいろな要望
を聞くわけでございますが、以下について伺います。
(1)市長から、9月議会
の一般質問
の答弁で、使い物にならない土地
の購入、不要な土地
を一日も早く売却したいと、こんなお話がありました。また、経営上は埋没費用だと、こういう話までありました。9月6日、7日
の約40名
の市民
説明会
を、私が
説明いたしますと、市民からいろいろな御意見・御要望がありました。運動公園
の住民投票
のとき
の話
を聞いているというような印象で市長は受けとめたようでございますが、市民から「意味がわからない」「何
を言っているんだ」と私に電話が入りました。したがって、その趣旨と、
説明と、SDGsと
の関係、この基本理念について少しお尋ねいたします。
(2)
不動産評価価格実施の内容と結果、これは8月、9月でやるというスケジュールになっておりました。具体的にお尋ね
をいたします。
(3)11月20日
の新聞記事に、「事業者
の再公募中止」とありました。「議会
の調査特別委員会の議論
を見守りたい」という表現
の新聞記事でございました。したがって、今現在進めております計画、スケジュール
の内容、これは令和2年までに目鼻
をつけていきたい、こんな表現
の計画だった
のですが、この辺はどうなっている
のか。
(4)方針が売却で、例えば
議会調査特別委員会が利活用に傾いているわけですから、そうなった場合は、市
の方針は変わる
のか、どうか。
(5)つくば市
の方針決定は、いつ、時期として考えていく
のか。また、市民
説明会
をどういうふうに進めていく
のかということ
を少しお尋ね
をしておきます。
3番目です。認知症対策と介護予防対策についてお尋ね
をいたします。
11月11日、介護
の日にあわせて県内各地でイベントが開催されております。厚生労働省も、御承知
のように、
認知症施策推進大綱を決定いたしました。基本的な考え方は、認知症
の発症
をおくらせたり、認知症になっても希望
を持って日常生活
を過ごせる社会環境
をつくる。それから、認知症
の人や家族
の視点
を注視しながら、共生と予防というような表現
をしておりました。車
の両輪
のごとく施策推進
をしていきたい、こんな表現であります。具体的には、そこに、大綱
の五つ書いてございましたので、入れておきました。ごらんいただきたいと思います。
また、
筑波大学附属病院でも、中高齢者に対して、軽度認知障害
の早期発見対策として
認知機能ドックを始めたようでございます。今後は高齢者
を地域で支える社会になることはもう言うまでもありません。以下について、4点お尋ね
をいたします。
(1)
生活習慣病予防対策の取り組みと進め方について。
(2)
軽度認知障害者対象者数と対策
の取り組みについて。
(3)地域
包括ケアシステム
の重点事業について。
(4)家事援助、生活支援、介護長寿事業
の計画と推進方法等についてお尋ね
をいたします。
4番目です。
筑波地区支線型バスと
茎崎地区路線バス運行の実証実験について少しお尋ね
をいたします。
筑波地区支線型バスと茎崎地区支線型
のバス運行
を4月から3年間
の実証実験
をいただいております。運行状況について、以下伺ってまいります。
まず、筑波地区でございますが、4点であります。
(1)全体
の利用状況と、月別乗車人員。
(2)乗り降り
の多い場所と利用目的。
(3)利用者
の内訳。
(4)総費用と運営収支状況について、そして茎崎地区について2点。
(5)全体
の利用状況と乗車人数。
(6)乗り降り
の多いバスと目的地はどこに行っているかというところ
をお尋ね
をしておきたいと思います。
5番目でございます。つくば市役所
のコミュニティ棟は庁舎
の隣にきちっとできて進めていただいておりますけれども、利用状況について少し触れてまいります。
コミュニティ棟は、5月より運営いただいておりますが、1階フロア
のオープンスペース、手前に
キッズスペースがあるわけでございます。6会議室
の利用状況について伺います。3点でございます。
(1)
オープンスペース、
キッズスペース、6会議室
の利用状況は、今、どのような形になっているか。
(2)利用時間が午前8時半から夜10時までとなっております。平均、皆さん恐らく二、三時間だと思いますけれども、利用時間についてお尋ねいたします。
オープンスペースと
キッズスペース等について、わかる範囲で結構でございますので、お願いいたします。
(3)午後6時以降、夜も大勢
の方が来ている
のかどうか、この辺も伺っておきたいと思います。
以上、具体的にいたしておりますが、わかる範囲で結構でございます、具体的に答弁いただけますこと
をお願いいたします。
○議長(神谷大蔵君)
政策イノベーション部長森 祐介君。
〔
政策イノベーション部長 森 祐介君登壇〕
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 茨城県
の予算編成等に対する要望につきましては、例年、県
の予算編成前に、つくば市政
の推進に必要となる政策や予算に関して要望しております。
昨年度要望しました38項目
の令和元年度当初予算へ
の反映状況につきましては、15項目が当初予算に計上されております。
要望が反映された
のは、
スタートアップ支援を推進するため
のつくば創業プラザ分室の整備や、茨城県指定文化財である筑波山神社、神橋
の修理へ
の補助などでございます。
令和2年度
の要望につきましては、36項目
を取りまとめ、豪雨災害対応で御多忙だった大井川知事
の代理として
の小野寺副知事に対し、10月23日に要望書
を提出しております。
県立高校
の設置につきましては、つくば市内
の人口増加地域における児童、生徒数
の急増に対応するため、昨年同様、新たな県立高校
の設置
を要望するとともに、具体的にデータ
をお示ししながら、大幅に不足している状況にあること
を御
説明いたしました。
加えて、ことし2月に、茨城県教育委員会が策定しました
県立高等学校改革プラン、基本プランでは、人口増加地域においてもエリアごと
の学級数
の調整で対応する方針が示されておりますので、既存校
の学科やコース
の再編等によって地域
のニーズに合った魅力ある高校にしていただけるよう要望いたしました。
○議長(神谷大蔵君)
保健福祉部長水野忠幸君。
〔保健福祉部長 水野忠幸君登壇〕
◎保健福祉部長(水野忠幸君) つくば市としては、茨城県に対し、国民健康保険は、昨年度から県と市が共同保険者となっており、あわせて
国民健康保険料率を県内で統一することが望ましいと要望しています。
他県においては、大阪府が平成30年度から保険料率
を統一しているほか、北海道など6道県が国保運営方針に統一時期
を明記して検討
を進めていると承知しています。
一方で、茨城県は、国保運営方針において、各市町村
の医療費水準や保険料水準
の状況等
を勘案しながら検討していくとしていますので、つくば市としても保険料率
の県内統一
の実現に向けて、継続して県に要望していきます。
生活習慣病といわれる高血圧症、脂質異常症、糖尿病
の予防
のため、つくば市も含めた全て
の医療保険者はメタボリックシンドロームに着目した各種健診や保健指導
を行っていますが、さらに、つくば市においては
糖尿病重症化予防事業の一環として、半年間にわたって保健指導
を行う事業も今年度から開始しました。
あわせて健康づくり
の施策として、多
世代交流出前教室や食育普及講座なども実施しています。
MCIと言われる軽度認知障害といわれる
人たちは、高齢者
の13%とする2012年
の厚生労働省
の推計
をもとに、つくば市
の65歳以上高齢者、約4万6,000
人から計算すると、約6,000
人と推計されます。MCIも含めてですが、認知機能
の維持としては、運動や健康、
人と
の交流などが重要と言われており、つくば市においても、「
認知症あんしんガイドブック」
をつくり、各種体操教室や健診
を行うほか、認知症
の人と家族と地域
の人が交流できる認知症カフェや、地域で認知症
の人を見守る意識
を高める認知症声かけ模擬訓練などに取り組んでいます。
地域
包括ケアシステム
の構築は重要な課題であり、医療、介護、予防、住まい、生活支援
の実施
のため、先ほど
の認知症施策に加え、地域
包括支援センター
を市内に5カ所設置するとともに、医療と介護は連携して在宅生活
を支援することが目的
の在宅医療・
介護連携推進事業、行政、社協、地域住民が協力して高齢者
の日常生活
を支援する仕組みづくりが目的
の生活支援体制整備事業、ケアマネジャー
を中心とする多職種が事例検討や課題
を検討する
地域ケア会議推進事業など
を行っています。
つくば市においては、高齢者
の安否確認や健康保持
のために、乳製品
を配達する愛
の定期便事業や
宅配食事サービス事業など
を行うとともに、自立した生活
を送れるよう支援するため、掃除や草取りなど
の費用
を助成する高齢者日常生活支援事業すけっとくんや、タクシー運賃
を助成する
高齢者タクシー運賃助成事業など
を行っています。
また、本人や要介護者
の家族
を支援する在宅要
介護高齢者等紙おむつ購入費助成事業、長寿
を祝福する
敬老祝金給付事業など
を行っています。
○議長(神谷大蔵君)
市民部長飯村通治君。
〔市民部長 飯村通治君登壇〕
◎市民部長(飯村通治君) 茨城県
の予算編成に対する要望書
の中で、県南地域
の拠点となるスポーツ施設
の整備要望については、これまでも継続して行っていますが、進展していない状況です。今後も引き続き要望していきます。
次に、
コミュニティ棟1階
の利用状況については、
オープンスペースは子供連れ、学生、シニア
の方まで話し合いや読書、勉強などさまざまに利用されています。
キッズスペースは親子連れが読み聞かせなど
をして、交流
を図っています。
また、会議室は地域
の集まりやサークル活動で利用されており、市主催
の事業等でも利用しています。
次に、平均
の利用時間については、利用者がさまざまな目的で来庁するため確認できていませんが、
オープンスペースは平日
の夕方や休日に勉強等で利用する学生が多い傾向です。
キッズスペースは乳幼児
の利用が中心
のため、昼前後から夕方まで
の明るい時間帯
の利用が多くなっています。会議室は
地域交流センターと同様に、二、三時間
の利用が多くなっていますが、利用が多い時間帯は午前10時ごろから午後8時ごろまでとなっています。
次に、午後6時以降
の利用状況については、
キッズスペースは子供連れで
の参加が難しい会議以外ではほとんど利用がない状況です。
オープンスペースは学生
の勉強利用が引き続き多く、会議室は団体
の会議やサークル活動
の利用が多くなっています。
今後も市民に寄り添った快適な環境づくり
を行い、使いやすい施設にしていきます。
○議長(神谷大蔵君) 経済部長篠塚英司君。
〔経済部長 篠塚英司君登壇〕
◎経済部長(篠塚英司君) 令和2年度茨城県
の予算編成等に対する要望書
の観光
の振興については、まず、筑波山に関する要望として、避難所や休憩所
の施設整備、作業道、登山道及び山頂トイレ
の整備、改修、交通渋滞対策
を要望しました。
次に、地域活性化
のため、茨城県によるMICE誘致補助金
の創設
を要望しました。
最後に、筑波山地域ジオパークに関する要望として、茨城県と
の連携強化等
を要望しました。
以上
の要望
の中で、現在、渋滞対策については、茨城県が主体となり、渋滞対策協議会
の設立に向けた準備が進められています。
○議長(神谷大蔵君) 生活環境部長風見昌幸君。
〔生活環境部長 風見昌幸君登壇〕
◎生活環境部長(風見昌幸君) 受水費用
の見直しについては、茨城県県南広域水道用水供給事業から、受水している8団体が共同で、平成22年度から、これまで9回値下げ
の要望
を行っており、つくば市としても、平成29年度から、茨城県
の予算編成等
の要望事項
の一つに加えたものです。
県では、現在、老朽化した施設
の更新や耐震化事業に取り組んでおり、値下げは困難であると
の見解が示されていますが、引き続き要望していきます。
○議長(神谷大蔵君) 市長五十嵐立青君。
〔市長 五十嵐立青君登壇〕
◎市長(五十嵐立青君) 高エネ研南側未利用地については、9月議会で答弁したとおり、平成26年につくば市土地開発公社が総合運動公園用地として土地
を取得しましたが、その後に行った住民投票
の結果
を受け、前市長が平成27年9月議会で総合運動公園基本計画
の白紙撤回
を表明したことで、当該地は本来
の目的
を失った土地となったと考えています。
運動公園
の住民投票時
の話
を聞いているような印象と
の9月議会で
の答弁については、総合運動公園基本計画は、住民投票
の結果、8割
の反対により白紙撤回されましたが、議員から改めて当時
の運動公園
の署名運動など
の話があったことから、このような印象
を持ったと申し上げました。
次に、SDGsと
の関連ですが、前文であらゆる形態と側面
の貧困
を撲滅することが最大
の地球規模
の課題であり、持続可能な開発
のため
の不可欠な必要条件としており、誰一
人取り残さないことが誓われております。総合運動公園
を希望していた市民
の声は承知していますが、われわれは限られた予算
の中で貧困対策も含めたSDGs
の達成
を目指しています。
総合運動公園基本計画については、先ほど申したとおり、住民投票でも否決されており、限られた予算
の中でほか
の必要性が高い事項より優先して意見
を採用すべきものではないと考えます。
不動産鑑定については、8月
の全員協議会や9月
の市民
説明会では、売却
を前提に8月から9月に実施することとしていましたが、特別委員会が設置され、さまざまな議論、検討が行われていることや、当該地に対する市として
の土地利用方針や公募条件等
を整理した上で、実施することが望ましいと考え、不動産鑑定は実施していない状況です。
高エネ研南側未利用地に関する今後
のスケジュール、
調査特別委員会の結果
を踏まえた市
の方針、市民へ
の説明等については、
調査特別委員会で取りまとめられた意見等
を踏まえて検討していきたいと考えています。
○議長(神谷大蔵君) 都市計画部長中根祐一君。
〔都市計画部長 中根祐一君登壇〕
◎都市計画部長(中根祐一君) 支線型バスは、効率化
の高い筑波地区において、四つ
のコース
を設定し、地域
の生活拠点である北条地区と各地区
を結ぶ定時定路線バスとして、ことし4月から3年間
の実証実験運行
をしています。
既に、筑波地区内
を移動する手段としてはつくタクがありますが、利用者からは運行時間
の拡大、土日祝日
の運行など
の要望があることや、1回
の利用で1
人当たり
の市
の負担額が約2,500円と高額になっているなど課題もあることから、つくタクから支線型バス利用
の転換
の可能性
を検証することとしています。
支線型バス
の利用者は、9月末時点で2,842
人であり、コース別では3コースが一番多く、1,579
人、続いて1コースが474
人、4コースが461
人、2コースが328
人となっています。
月別では、6月が多く、616
人が利用しております。
支線型バスで乗降
の多いバス停留所は、地域
の生活拠点である北条地区内にある四つ
のコースに共通している筑波交流センターや、カスミ筑波店などです。
また、それぞれ
のコース内にある病院やクリニックに隣接するバス停留所においても利用されている傾向があります。
これら
のことから、公共施設や医療施設、商業施設
の利用に使われていると想定されます。
また、交通結節点である筑波山口でも多く
の利用が見られており、支線型バスと路線バス
を乗りかえることで、地区内外へ
の移動にも利用されていると推測されます。
利用者
の内訳については、運賃割引制度
の実績から見ると、高齢者
の利用が54%、障害者や小児
の利用が5%、一般利用が41%となっています。
支線型バス
の事業費は、本年度当初予算で6,140万4,000円
を計上しており、収入については9月末時点で40万4,800円になっています。
茎崎地区路線バス実証実験事業は、市内で高齢化率
の一番高い茎崎地区において、民間路線バス
を活用し、ことし4月から3年間
の実証実験運行
をしています。
この実証実験では、茎崎地区にとって生活圏
の一つでもある牛久駅方面へ
の移動、利便性
の確保
を目的に、既存
の民間路線バス4路線
を活用した路線バス運賃補填実証実験事業と、牛久駅方面に向かうバス路線
のない地区について、新たな路線
を新設した路線バス運行実証実験事業
を実施しています。
利用状況ですが、9月末時点で、路線バス運賃補填実証実験事業では4万273
人が利用し、1日当たり平均220
人、路線バス運行実証実験事業では1万3,084
人の利用があり、1日当たり平均71.5
人となっています。
路線バス運賃補填実証実験事業では、主に森の里団地入り口や桜ケ丘団地など
のバス停留所が多く利用されています。
また、路線バス運行実証実験事業では、城山団地中央や自由ケ丘団地など
のバス停留所が多く利用されています。
いずれ
の実証実験事業でも、団地内
のバス停留所が多く利用され、実績からすると、牛久駅が最も多く利用されています。
また、公共施設や医療施設、商業施設付近
のバス停留所においても、利用
の実績があることから、これら
の施設へ
の移動手段として利用されていると推測されます。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 市長から(4)、(5)
の答弁がないんですが。
○議長(神谷大蔵君) どちら
の(4)になりますか。
◆18番(大久保勝弘君) 高エネ研南。
○議長(神谷大蔵君) 高エネ研ですね。方針
の売却日。
◆18番(大久保勝弘君) ちょっと答弁いただけますか。
○議長(神谷大蔵君) 3、4、5まとめて
の答弁ですね。
五十嵐市長。
〔市長 五十嵐立青君登壇〕
◎市長(五十嵐立青君) 先ほど高エネ研南側未利用地に関する今後
のスケジュール、
調査特別委員会の結果
を踏まえた市
の方針、市民へ
の説明等については、
調査特別委員会で取りまとめられた意見等
を踏まえて検討していきたいと考えておりますと答弁しておりますので、よろしくお願いします。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) ありがとうございました。
順序、私が質問した内容で進めてまいります。
まず、1番
の予算編成についてでございますが、この中で、国民健康保険
のところ、お話しいただきました。前回も質問いたしましたが、今、部長から答弁があったわけでございますけれども、県内で1番で、6,050円という形で高い
のですね。したがって、これが平均されますと、恐らく5,000円台にとんと落ちるということになりますが、安いところと高いところが激しくなっていますので、ここは進めていただくこと
を要望しておきたいと思います。
次に、県立高校
のところ
を少し具体的に質問いたします。
県立高校については、市長
の公約にもありますし、平成27年から3年間、今、進めていただいております。今
の答弁
の中で、基本プランという言葉が出てまいりました。また、県立高等学校
の改革プラン、こんな表現がありました。その中で、エリアごと
の学級数調整対応
を基本に進めて、県はいくということでございますが、設置
の実現見通しなどは、今
のところ、あまり聞こえてくるような感じはない
のですが、どういうふうになっていますか。
○議長(神谷大蔵君) 森
政策イノベーション部長。
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) こちらから具体的なデータ
を示しながら、つくば市において、児童・生徒
の数がふえているということ
を県に丁寧には御
説明させていただいているところでございますけれども、県立高校
の設置については相手があることですので、具体的な時期については特に言及されていないところです。つくば市としては、できるだけ早期に整備していただけるよう引き続き要望してまいりたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) ありがとうございました。しっかり進めてください。3年たっても動きがない、わからないという形じゃなくて、具体的に、詰めていかないと目標が達成できないと思う
のです。何事もそうな
のですが、そういうこと
を一つ前提によろしくお願いいたします。
次、スポーツ振興
のところです。今、答弁いただきますと、どのような規模で考えている
のか、要望
の内容ですね。設置
の場所はどこ
を考えている
のか。それは県に全部やっていただきたいと、こんな内容に、今、聞こえた
のですが、この3点、どういう考えで要望しているか、お尋ねいたします。
○議長(神谷大蔵君) 飯村市民部長。
◎市民部長(飯村通治君) まず、要望している施設
の規模でございますが、こちらについては、全国大会など
を開催する上で、広さや観客数など
の条件
を十分に満たすことができるスポーツ施設
を考えています。
次に、候補地についてでございますが、具体的な考えはありませんが、広域的な施設であることから、県全体
のバランス
を見て、県に判断していただくことと考えています。
最後に、施設
の整備については、先ほどもお答えしたとおり、広域的な施設であることから、まずは県が主体となって整備
をすべきであると考えています。
今後、県で計画が具体化され、事業
を進めていく段階で、市と
の協議
の場が設けられた場合に、費用負担など
の具体的な検討が始まるものと認識していますので、現時点では、要望書
を継続して提出することにより、市
の要望
を県に伝えていきます。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) ありがとうございました。先端で申し上げましたけれども、要望書
を提出するだけで、具体的にどこに、どういうふうにしてほしいということは現実化しないと、私はなかなか詰めて答えるようにならないと思う
のです。お願いしますというような形で、毎年繰り返しているだけでは、私は、せっかく要望
を出している
のですから、せめて、5年とか、即なかなかいかないと思いますが、何年間後にはできるということが見えてこないと、要望
の意味がない
のではないかという感触で見ておりました。よろしくお願いいたします。
次、観光振興でありますが、ここは今、答弁
の中で、茨城県が主体で渋滞対策協議会
を設立準備していますと、こういう答弁が一番最後にありました。どんな準備
をしているか、少し具体的に教えてくれますか。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 今、茨城県
の土木部
の道路維持課
の中
の道路保全強化推進室というところが主体になりまして、10月に、2回ほど関係者と設立準備会
を行いまして、そのほか、個別にも3回ほど
の打ち合わせ
を行っております。
今
のところ、予定では、年明け
の1月27日に設立総会という運びになっておりまして、まだメンバーは確定しておりませんが、今
の時点でわかっているメンバーですと、土浦市、石岡市、つくば市
のそれぞれ3市長と、TX、筑波観光鉄道、関東鉄道と、茨城県道路公社、茨城県警、茨城県
の土木というようなメンバーで、まだ、メンバーは正式には確定しておりません。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) ありがとうございます。1月27日にスタートするということですから、私は筑波山
の渋滞対策が具体化することは大変望ましいと思いますので、ぜひ一つ積極的に中心になってお進めいただくこと
を要望しておきたいと思います。
次に、受水費用
の見通しでございますが、ここは8団体で9年間要望していて、なかなか今、実現できない
のかなという印象で聞いておりました。具体的に、これは金額で幾らとか、何%ぐらい安くしてほしい、こういう要望している
のかが1点。
それから、年間
の、例えば要望書だけ提出するだけでなくて、失礼ですが、何回ぐらい、県と、要望方法について進めている
のか。
3点目、可能、実現は期待できる
のかどうか。水戸市は11%上げていますよね。したがって、一方では運営ができなくて上げていく、金額とか内容はわかりませんから、詳細
を表現できませんけれども、そういう中で、一方では値下げしてほしい、こういう要望ですから、この辺、3点ばかり具体的に教えてくれますか。
○議長(神谷大蔵君) 風見生活環境部長。
◎生活環境部長(風見昌幸君) 値下げ額な
のですが、県
の、県南広域水道用水供給事業
の経営状況に関係してきますので、あえて金額は出しておりません。県で判断していただいて、できるだけ値下げしていただきたいという要望
を出しております。
2点目、8団体
の協議ですが、8団体揃って
の代表が毎年秋ごろに県に要望書
を出している状況です。
あと、県
の水道料金がなかなか下がらないということですが、これについては先ほど申し上げたとおり、県でも老朽化対策とか、そういったもので施設
の更新、耐震化など
の事業に取り組んでいるため、値下げは非常に難しい状況が続いている状況です。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 今、部長
の答弁した内容でいきますと、年1回やっているよ、何%
の金額は言っていないよ、向こう
の表現
の内容で動きますよということですから、なかなか進まないと思う
のです。私からいえば、何%お願いしますとか、幾らお願いしますという動き
をしますと、それはできる、できない、もしくは何%ぐらい検討しようかと、こういう具体的に入る
のですが、ちょっと失礼な表現ですが、要望だけ、毎年1回お願いしますと言っているだけでは、9年たっても前進しません。恐らく10年たっても、なかなか進まないというように見える
のですが、せっかくやっている
のですから、ぜひひとつ、推進いただいて、答えが出るようにお願い
をしておきます。
総合的に、要望について聞いておりますと、なかなか成果は出にくい内容もわかる
のでありますが、具体化していくような方法
を、こちらからアクション
を起こさないと答えは出ないだろう、こんな印象でおりますので、ぜひひとつ、積極的に進めていただくこと
を全体的にお願い
をしておきたいと思います。ありがとうございました。
続いて、高エネ研、市長答弁いただきまして、ありがとうございました。私が気になります
のは、1番からまいりますと、先ほど触れました不要な土地とか、それから、契約料は埋没費用だとか、答弁
の内容に違和感があるような感じです。
例えば、もう少し具体化すれば、前任者が少し適切に対応していなかったから、結果、こうなってしまったので、表現がそういう形になっている
のかなという印象
を私は受ける
のですが、市長がSDGsという言葉
を使って、今、いろいろな形で活動していただいておりますが、1
人も取り残さないとか、いろいろな表現
をしていますよね。理想的な表現でありますが、現実と、この答弁
の内容とか、市民に与えるイメージは、私はあまりいい表現ではない、ちょっと失礼ですが、不適切な言葉に当てはまる
のではないか、こういうふうな印象まで持ってしまう
のですが、市長はこの辺、どのように考えていますか。これが当たり前と言う
のかどうか、ちょっとお尋ねしておきます。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 議員
の御質問
の意図
を正確に把握できているか、ちょっと自信がありませんけれども、SDGsで掲げられている理念という
のは、先ほども
説明しました。誰一
人取り残さないということであります。それは、市民
の一
人一
人、特に苦しんでいる状態にある、あるいは困っている子供であったり、そういった
人たち
を守り抜いていくというものとつながっているわけですけれども、一方で、24万
人いる市民
の要望、24万
人の要望
を全て
を実現することはできませんので、やはり優先順位はつけていかなくてはいけないわけですね。あれもやり、これもやり、それもやりということ
を全てしていたら、あっという間に財政破綻
をしてしまって、本当に必要なことができなくなるわけです。
ですので、優先順位
をつけていく。その際に、総合運動公園というあの大規模なものについては、もう市民が、8割が、あそこに必要ないという結論
を出しましたので、そこについて
の優先順位という
のは低くなってくる
のではないかということ
を申し上げました。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 総合的には、市長が言っていることは理解できなくはない
のですが、私から見ると、24万
人の方々
の意見
を全部聞くわけにいかないと。優先順位に基づいて進めるよという
のは、これは理論的、一般的には理解できるわけでございますけれども、繰り返すようですが、9月6日、7日には、市民から、ぜひ利活用してほしいという言葉が多かったよということも含めて御
説明しておりますが、しかも、議員
の方々も、この
調査特別委員会の中でも、そういうふうに進めたらどうかという、今、空気になっているわけですね。
したがって、そういうこと
を総合的に考えますときに、私は、市長
の思い、強い思いは理解できる
のですが、クレオでも経験しましたように、一方的に、私から見れば、自分
の主張に対する理解がいただけないということになれば、私は全体的に時間もかかるし、手間もかかるし、問題ではないかというふうな感じがする
のです。したがって、もっといろいろな意見
を聞き、最終結論は市長が持っているわけですから、執行権があるわけですから、ここは少ししっかりと進めていただくこと
を再度お願いしておきます。
それから、不動産関係ですが、この鑑定評価という
のをやめたと、今、聞こえた
のですけれども、8月、9月で決めて、もう進めているわけですから、最終40億円が50億円になる
のか、40億円前後になる
のか、こういうことな
のですよ。進めていないと、恐らく、今、どうでしょうか、運営がストップしてしまった状態であれば、これが議会
の結論が出て、それで変わると、今
のところ聞こえておりませんので、方針は変わらないなら変わらないで、私は採決するという方法もあると思う
のですよね。
したがって、その辺は、もう少し市長が明確に判断いただいて、お進めいただくこと
を要望しておきたいと思います。
それから、3点目、11月20日
の新聞記事では、再公募中止
をしたと、こういう新聞記事で大きく載っていましたよね。したがって、こういうものは内部では調整、検討して、最終、こういう新聞記事にする
のか、市長
の判断で全部、こういう新聞記事になっていってしまう
のか。我々は、新聞
を見て初めて知ったものですから、この辺
の段取りは中ではどういうふうにやっている
のですか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 最後
の点だけが質問ということでよろしいですか。
◆18番(大久保勝弘君) はい。だから、内部で、市長がもう結論
を出して記者会見
をする
のか、それとも、内部で、各部で調整して、こういう答え
を出す
のか、その2点。
◎市長(五十嵐立青君) 当然、内部でさまざまな調整
をして、方向性は出しております。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 内部で議論してやっているということですね。あらゆるもの
をそういうふうに想定していいですか。あらゆるものが。わかりました。
それから、さっき
の4番、5番、と私は過去言いました。総括的に、今、先ほどいただいた答弁
のような感じがいたします。ここは少しきちっと聞きたい
のですが、市長が売却で動いていて、議会
の我々は
調査特別委員会は利活用という動き
をしていますよね。そのときに、答えが二つになります。市長は売却、我々は利活用が多いというように、採決
を取った場合に、市長
の判断はどう変わる
のですか。
市長が最終執行権持っているわけですから、市長が売却だと言えば売却で採決
を取るわけですから、それによって変わっていく
のかどうか。この辺はどういうふうになりますか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) これまでも繰り返しお話し
をしていますし、答弁もしていますけれども、先ほど、たった今、申し上げたばかりですけれども、特別委員会が設置され、さまざまな議論、検討が行われておりますので、その議論
を踏まえて、今後検討していきたいということです。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) それは一般的な答弁ですよね、私から見れば。誰も、そういうふうに、恐らく答えると思います。私が逆
の立場になれば、当然、そういう答弁
の仕方が考えられますけれども、市長、聞いていて、明確ではないです。最終的には、議会
の結論があれば、そういう方向に行くということな
のか。検討しますという
のは、一番、どちらにも行ける
のですよね。ですから、この辺がどうも見えない
のですよね。私から見れば、方針はどうかという
のが聞こえない
のです。
5番目もそうですよね。いつごろまでに結論
を出す
のですかという、我々は3月
をめどにと進めておりますけれども、これはどういうふうに理解しますか。例えばあくまでも議会で結論が出てから検討してやるということな
のか。私は各部門が動いて、担当者がいるわけですから、この間、ぐうっと半年とか1年とかずれれば、部門は何
をやるんですか。結局、結論が出るまで動けないですよね。
ですから、私から言わせてもらえば、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、内部でも、こういう方向だから、どうしようと同時進行させて、結論
をお互いに導いていくというふうな形にならないと、最終的に、私は順調に進まないと思う
のです。我々
の答え
を待っていて、またそれから議論していくとなれば、その間ずれるわけですよね。
ですから、私はこういう空気になっているならば、この前も申し上げましたが、市長がみずから出てきて、空気
を読んで、そして、状況
を把握した上で、これはやはりそういう意見が多いということはというふうに、市長もやはり考え方
を変えていくというような方向になっていくとすれば、議事録
を読んで恐らく答え
を出すというよりは、現場で出す
のが一番わかりやすいと思う
のですが、執行部
の方は全然もう出席しないで、恐らく議事録で判断していると思う
のですが、その辺はどうですか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) お話し
を伺っていくほど、ちょっと議員
の御主張がわからなくなってきた
のですけれども、これも繰り返し答弁していますが、当然、議会で今、議論
をしていただいていますので、そのこと
を抜きにして庁内で決めるということは、これはない話ですから、今、皆様
の議論
を見ている状況であります。
私
の理解では、何か今、委員会で明確な結論が出ているとも認識はしていない
のですけれども、その方向性がまとまってくれば、当然、その方向性
を拝見した上で、今後
のことは議会
の皆様とも丁寧にお話し
をしながら考えていくということになろうかと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 市長
の言葉が実は私も理解できない
のですが、方針
を、市長があらゆるもの
を出してくるわけですよね。それで、我々は議論して、賛成とか、反対とかという形で、最終この結論
を決めていく場面が議会
の運営
の中であるわけでございますけれども、簡単に言えば、
調査特別委員会の様子
を見ながら最終判断
をしようと、こんな形に今、流れつつある
のですよね。
ですから、強い売却
をするというふうな、あの姿勢からすると、私から見れば少しトーンは下がったなというイメージに聞こえるんですよね。ですから、その勢いがどうなっていく
のかなという感じがする
のですよ。また、ここら辺
の答え
を判断した上で、またころっと変わるということになれば、私から見れば、市長方針が何だか不安定なようなイメージ
を、大変失礼な
のですが、感じる
のですが、市長はそういうこと
を全然感じない
のですか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 何となく、議員
のおっしゃりたいことがわかってきた
のですけれども、売却
をする方針でありましたが、議会で、今、委員会が立ち上がり、議論
をしていただくことになりましたので、それについてはいったんもうストップしているという状況ですので、そこで議会
の議論
を無視して何か私が進めるということは、まずあり得ません。
あわせて、議会
の議論
を待っている中で、たらればで、確定もしていないこと
を軽々に申し上げれば、それはやはり市民にも誤解
を与えることにもなると思いますので、そこは、今、皆様に議論
をしていっている部分については、きちっと尊重していきたいと思っていますし、もし、私もその委員会に出席要請が出れば、当然、いつでも喜んで出席はするところであります。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 今
の答弁は、議会で決定したことは、ほぼそれに従うという表現に若干聞こえた
のですが、しっかりと市民
のためになる利活用ということ
を前提に検討いただくこと
を強く要望しておきます。ここは繰り返しになりますから、やっても仕方ありませんが、何か完全に、今
の話がストップしちゃっていて、内部では検討もしていないというように聞こえますので、内部でも、こういう意見が強いけれども、やるとすれば、どうする
のがいいかなということ
をお互いに少しでも前向きに進めないと時間がたつだけですので、この辺は、いろいろ総合的に市長
の判断で、市民
の方に大変よかったという答えになるように、お進めいただくこと
を強く要望しておきたいと思います。
前に進みます。時間がなくなってきましたので、3番目
の介護関係
の認知症対策でございます。ここは部長からいろいろありました。少し、内容、私もわからない点がありますので、お尋ね
をしておきたいと思います。
その中で、最初
の生活習慣病予防というところ
の答弁
の部分で、
糖尿病重症化予防事業の運営という言葉がありました。この辺はどんな内容ですか、お尋ねします。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君)
糖尿病重症化予防事業というものは、文字どおり、糖尿病
の重症化
を予防する事業ということでございます。例えば特定健診
の受診結果で検査数値
の高かった
人を対象に、医療機関へ
の受診
を勧める通知
を送っていますけれども、それに加えまして、今年度からは、希望者に対し、かかりつけ医療機関と連携した保健指導
を行っているというところでございます。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 何
人ぐらい、予防に、対象者で勧めたとわかりますか。わからないなら結構です。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 今しがた最後に申し上げました今年度から始めた事業、この保健指導は1
人に対して半年間、7回にわたって継続して、食生活
のアドバイスなど
を実施するものでございまして、46
人に案内し、事業
を開始した
のは13
人で、まだ終了者はいません。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 生活習慣病
の一番問題点は糖尿病な
のですよね、御存じだと思いますが、ここ
をきちっとやはりやるという
のは大きなポイントですので、よろしくお願いいたします。
2点目、軽度認知障害者対策というところでございますが、ここ
の答弁
の中で、「
認知症あんしんガイドブック」
の運営という話、それから、認知症
のカフェが5カ所やっていますよという答弁
をいただきました。ここ
を少し具体的に教えてくれますか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 「
認知症あんしんガイドブック」は、認知症
の状態に応じた適切な支援やサービス
を紹介しているもので、1万5,000部作成しております。
認知症カフェや、認知症
の人と家族、地域
の人が交流する場で、現在、茎崎、筑波、豊里、桜地区
の交流センターや病院などで毎月開催しております。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 私は、たまたま水戸市でいろいろボランティアしているものですから、水戸市は認知症
のこういう4、5、6という、認知症
の度合い
をお話し
をしながら判断するというようなテクニック
を使った用紙
を使って30年かけてやっています。同じようなものだと思いますけれども、一つ、ここはしっかりと進めていただくよう、要望しておきたいと思います。
特に、今、話題になっています
のは、カフェが結構全国的に展開が激しく進んでおります。出てきてもらって、カフェでお茶
を飲んでもらったりするということが認知症予防に影響するわけでございますから、その辺よろしくお願いしておきます。
3点目、地域
包括ケアシステム
の中で、答弁
の中に、
生活支援体制整備事業と
地域ケア会議推進事業という言葉が出てきました。私もそちらはあまり詳しく勉強していませんので、教えてください。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 生活支援整備体制事業は、行政、社協、地域住民が協力して、高齢者
の日常生活
を支援する仕組みづくりが目的
のものでございます。
地域
のニーズに合った地域づくりとネットワーク
の構築
を目的としておりまして、今後、7圏域に配置する生活支援コーディネーター
を中心に実施していきます。
地域ケア会議推進事業は、ケアマネジャー
を中心とした多職種が事例検討や課題
を検討するものでございまして、現在、6圏域で、年6回ずつ計36回開催しており、加えて、自立支援型
の地域ケア会議も今年度から開始しました。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 4点目
の家事支援援助
の生活支援
の部分
の答弁
の中で、愛
の定期便事業とか、宅配サービス
の食事
の事業とか、これも私も見ておりますけれども、その事業、それから、高齢者日常生活支援事業すけっとくん
をやっている方も知っていますけれども、この辺
の動き
を少し教えてくれますか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 愛
の定期便事業
の平成30年度
の利用者は48
人で、約7割は80歳以上となっております。
宅配食事サービス事業では、平成30年度
の利用者は119
人で、約6割が80歳以上となっており、夕食
を希望する曜日に配達しております。
高齢者日常生活支援事業すけっとくんについては、平成30年度
の利用者は389
人で、主に剪定作業など
をシルバー人材センターが行っております。
今後も一人暮らしや高齢者世帯
を見守り、日常
の生活
を支える事業として充実
を図っていきます。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 今、ちょっと具体的にお尋ねしていますが、認知症とか介護という問題は、もう今から高齢者は、私もその一員ですけれども、切っても切れない、医療費がかかったり、介護費用がかかったり、最近では国会でも、75歳以上は負担金2割にするということにもなってきております。したがって、膨大な費用が市からも出ているわけですから、ここはもっともっと積極的に進めていただいて、先ほど触れました大綱が厚生労働省も出しておりますので、認知症にならないで、健康寿命で平均寿命が伸びていくという、世界一になるわけですから、そういうこと
をしっかりと、強力に進めていただきたいと思います。
ただ運営しておるだけでは、なかなか全高齢者に御利用いただけないという部分もありますから、ここは4万6,000
人の高齢者がこれ
を理解して、そして、その中でどれか
を自分がみずから進んで参加していくような仕組み
を進めることが、私は御本人にとっても、個人的にもいいわけでありますし、ひいては行政が費用負担が少なくて運営が済むわけでございますから、よろしくお願い
をしておきたいと思います。
ここは以上でございます。
それから、4番
の筑波地区
の支線路線バスというところに入ってまいります。
今、部長答弁
を伺って、順調に進めていただいているように感じました。したがって、3年間やっていきますので、市民にも周知されたり、また、皆さんに利用いただけるように、積極的に進めていただくこと
をお願い
をしておきます。
これから、先ほど高齢者
の、前段
の3番目でも申し上げておりますが、多くなるわけです。特に私
の周辺にも、もう庭から出られないという方や、集落でも、やっと食えているという方に、75歳
を過ぎますと、一気になってきておりますし、いろいろな病院へ通っている方が多く大勢見受けられます。したがって、この方は当然、病院へ行けば医療費がかかるわけですし、介護になれば、家族も地域も大変です。いろいろな形で支援しないと進まないという状況が考えられますので、ぜひ、この支線バスについては積極的にお進めいただくこと
を要望しておきたいと思います。
最後
の5番目
の部分でありますが、市役所
のコミュニティ棟の利活用についてでございます。ここは、今、お聞きしますと、夜少ない
のかなという感じがしました。あとは、私もたまに入ってみる
のですが、地元
の皆さんで勉強している方もおりますし、パソコン
を持ってきて、しっかりといろいろなこと
をやっている方もおります。
一方では、高齢者がお話し
をしている場面も拝見いたしますけれども、皆さんがそれぞれ、地元
の交流センターという立場で運営いただいておりますから、近く
の方が来ていただいて、よりコミュニケーションがとれて、皆さんが元気に過ごせて、しかも、有効に使われて、喜んでいただけるような運営ができることが必要かと思いますので、いろいろアイデア
を出しながら、お進めいただくこと
を要望しておいて終わりたいと思います。
以上です。ありがとうございました。
○議長(神谷大蔵君) これにて、大久保勝弘君
の一般質問
を終結いたします。
次に、25番議員塩田 尚君。
〔25番 塩田 尚君登壇〕
◆25番(塩田尚君) 塩田 尚であります。まずもって、台風19号によって被災された全国
の皆様方に、心よりお見舞いとお悔やみ
を申し上げます。
台風が近づくと、もうテレビがかしましく、何十年に一度
の台風とか、今まで誰も経験がしたこと
のないような大雨が襲来しますと言っておりましたけれども、それが何だか、もう毎月来るような時代になってしまいまして、何十年に一度が毎月起こる
のかと、もう暗たんたる気持ちになってしまいますが、ひょっとしたら、地球
のメカニズムが幾らか、徐々に狂ってきているんじゃないかと、今、そういう自然災害に対する危惧も強く持っているような次第であります。
そういう中で、台風19号は文字どおり本州
を直撃しました。状況的には、そう甚大な被害はなかったと聞いておりますが、本県では那珂川、それから、久慈川等
の河川
の沿線では非常に甚大な被害があったわけであります。
まずもって、その災害対策について
の事前
の対策と準備について、このことについては、先般
の9月定例会
の折りに、五十嵐市長が万全
の体制で取り組んでいきたいと強い決意
を示されておりましたが、その直後
の台風
の襲来であっただけに、事前
の対策と準備についてはいかがであったかと。それと、改めて本市
の被害状況はどうであった
のか。さらには被災した他自治体へ
の支援はどのように行った
のか、それについて、まず壇上からお伺いしたいと思います。
2番目
の項目は、いじめ対策についてであります。もういじめについては、私も既にもう2回もここで続けて質問してまいりましたが、今回もまた、前回
の私
の質問
の後に、今度は教諭が教諭
をいじめるという、非常に前代未聞
の事件が起こりました。神戸市
の東須磨小学校で起きたいじめ事件でありますけれども、確定しているいじめ
の加害者が4名から5名、被害者も確定しているだけで4名、恐らく5名いるだろうと言われております。
そういう折り、さらにまた、奈良県
の山手郡山市
の市立郡山南小学校でも、教諭4
人が同僚によるいじめとパワハラ
を訴えて、この9月、2学期
の始業式から休んでいるということが明らかになってまいりました。
特に、この神戸
の事件は、動画でも、テレビで放映されましたから、生々しいといいますか、非常に陰湿といいますか、この一番被害に遭った25歳
の男性教諭は、もう警察に被害届
を出したそうですけれども、その被害
の主だったもの
を挙げても、毎日
のように平手打ち
をされて蹴ってくる、関節技
をかけてくる、熱湯
の入ったやかん
を顔につけられる、首
を絞められ呼吸困難になる、これはもうテレビでも動画が出ましたけれども、次が家庭科室で激辛カレー
を食べさせられる、これで、子供がカレー
を食べる
のが怖くなっちゃったという
のですが、さらには激辛カレー
を目にすりつけられる、これも動画で流れました。
さらに、車に大量
の灰皿
の水
をまき散らされる、児童に配付するため
のプリントに水
をたらされる、ビール瓶
を口に突っ込まれて飲まされ、飲み終わったビール瓶で頭
をたたかれる。これは非常に危険な
のです。ビールが入っているよりもから
の瓶
のほうが非常に危険な
のです。
激辛ラーメン
を無理やり食べさせられる、履いていたジーンズ
をびりびりに破かれる、仕事が終わっていないのに、「はよ帰りたいから、送れや、くず」と言って、車で送らされる、児童に向けて、男性教諭
の学級
を「めちゃめちゃにしたれ」と言われる、ドレッシング、焼肉
のたれ、キムチ鍋
の素など
を大量に飲まされる、これ一部ですから、全部で50項目以上あるそうです。一時期何とか
のデパートという言葉がはやりましたが、これでは、まるでもういじめ
のデパートだなと思いますが、それが学校
の教育現場で日常的に行われたということに、私は震撼しているわけであります。
まさか、つくば市ではそういうことないと信じておりますけれども、そのまさかが怖いわけでありますから、今回きちんとつくば市
の対応についてお聞きしたいと思います。
まず、つくば市で
の、そういういじめ
の実態について御報告いただいて、1回目
の壇上で
の質問とさせていただきます。
○議長(神谷大蔵君) 市長公室長松本玲子君。
〔市長公室長 松本玲子君登壇〕
◎市長公室長(松本玲子君) 台風19号へ
の対応については、これまでにない大型台風と
の予報があったことから、台風接近が予想される3日前に、市民
の生命
を守るため
の対策
を早急に準備していくよう市長から指示
を受け、庁議メンバーによる事前対策会議
を開催し、市
の対応策など
を確認しました。
具体的には、市民がみずから
の生命
を、命
を守るため
の事前準備
の方法や、実施
のお願い
をホームページやSNS、広報車等でお知らせするとともに、週末に行われるイベント
の中止や、公共施設
の閉鎖など
の検討も行い、公表しました。
また、開設する避難所
を決定し、毛布や水など
の物資
を事前に運搬しました。
台風が近づいてきた10月12日には、つくば市災害対策本部
を設置し、市長
の陣頭指揮
のもと、全庁的に24時間体制で対応に当たりました。特に河川
の氾濫による被害が心配されたため、気象情報や河川
の水位
を常時確認し、土砂災害警戒区域や、河川
の浸水想定区域に、順次避難準備、避難勧告、避難指示
を発令しました。
台風19号による被害については、桜川流域
の北太田で一部浸水、田中、君島
を含めた11カ所で床下浸水、大貫、小田、栗原など
の17カ所で道路冠水がありました。
また、市内全域で道路や公園など
の倒木も83カ所ありました。
さらに、冠水による市内
の道路
を14カ所通行どめにしたほか、公共施設や民家において、屋根、雨どい、窓ガラスなど幾つか
の被害が報告されています。
次に、台風19号で被災した自治体へ
の支援については、物的支援として、水戸市にブルーシート、土のう袋、マスク、消石灰
を提供しました。
人的支援としては、茨城県から
の支援要請により、茨城災害対応支援チーム員として、災害対応全般
の助言
を行うために1名
の職員
を7日間、常陸大宮市へ、罹災証明申請業務等
のために2名
の職員
を10日間、常陸太田市へ、被災者
の健康チェック
のために3名
の職員
を3日間、水戸市へ、茨城県消防広域応援派遣として7名
を1日派遣しました。また、災害ボランティアセンター
の運営支援に社会福祉協議会も約1カ月、常陸大宮市で活動いたしました。
○議長(神谷大蔵君) 教育局長森田 充君。
〔教育局長 森田 充君登壇〕
◎教育局長(森田充君) 教師
のいじめ
の実態については、全て
の学校が9月に、「パワーハラスメントは職場
のいじめ」というテーマでコンプライアンス研修
を行い、全職員にいじめ防止
の徹底
を図っています。その研修では、具体的なパワーハラスメントやいじめとなる行為
を示し、そのような行為がある場合にはすぐに教育局に報告するように求めましたが、その報告はありませんでした。
○議長(神谷大蔵君) 教育長門脇厚司君。
〔教育長 門脇厚司君登壇〕
◎教育長(門脇厚司君) 基本的には、学校は、教師、教員同士がお互いに信頼して助け合えるような場であることが大事だと考えています。そのためには、校長
の学校マネジメント力が重要であるという認識から、研修会
を開催し、マネジメント力
の向上に努めております。
その上で、各学校においては、コンプライアンス委員会など
を設けて、コンプライアンス研修
を継続して実施し、全職員
の意識
を高めるとともに、セルフチェック
を定期的に行い、各自が振り返り、自分
の行為
を見直す機会
を設けております。
あわせて、いじめにつながりそうな行為が見られた場合には、管理職に直ちに報告していただき、早期に対応できる体制づくり
を進めていきます。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) まず、大項目
の災害対策についてお尋ねいたします。
台風一過、その次
の朝、早朝ですけれども、近所
のコンビニに行った
のです。そうしたら、駐車場が満杯な
のです。ほとんどが乗用車です。何だろう、これはみんな台風
の後、買い物に来ている
のかなとのぞきましたら、ほとんど
の車に、数
人の人が車
の中で寝ていた
のです。一応、店員
の方に確認しましたら、「常総市から逃れてきて、1晩ここで過ごした方がほとんどです」というお話でした。特に常総市
の場合は、例
の鬼怒川
の決壊
のことがありましてから、災害、特に水害に対しては非常にもう敏感に反応するようになっておりますから、今回も相当多く
の方が常総市方面からつくば市にも避難して来られた
のではないかと思います。
そうすると、避難所は相当混乱
を極めた
のではないかと思いますけれども、その状況について、少し詳しく教えていただければと思います。
○議長(神谷大蔵君) 松本市長公室長。
◎市長公室長(松本玲子君) 常総市でも避難指示
を出されましたので、豊里
の交流センターと真瀬
の小学校、それから、茎崎中学校に全部で261名
の方が常総市から避難されてきておりました。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) そうしましたら、その後
の新聞に、「つくば市
の場合、避難所
の駐車場が満杯で、後から来た
人が入りきれなくなっちゃった」という記事が出ておりましたけれども、駐車場関係
の混乱とかはいかがだった
のでしょうか。それと、現場でどのように対処された
のか、今後
のためにも、ひとつお教えいただきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 松本市長公室長。
◎市長公室長(松本玲子君) 雨が降っていたために学校
のグラウンドが使えないケースとか、それから、駐車場
の収容台数
を超えてしまったというような避難所もございました。そのため、近く
の別
の集会所とか
をお借りして対応したわけですが、今後
の課題と思っておりますので、対応方針
を決めていきたいと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) そうですね、グラウンドなんかは普段は駐車場に使えるところですものね。そこが雨で駐車場として使えなかったとか、そういう突発事故が起こるわけですね。それもある意味では、今後
の大きな教訓になっただろうと思っております。
ところで、台風21号
のときですけれども、千葉県全体で1,200
人の児童・生徒が帰宅困難になってしまって、学校に宿泊せざる
を得なかったということがありましたが、つくば市
の場合は、そういう異常事態はいかがでしたか、発生はしなかったでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 森田教育局長。
◎教育局長(森田充君) その件につきましては、下校時刻
を早期に変更いたしました。この変更というものは、気象情報及び、それから、危機管理課から
の情報
をもとに、児童・生徒
の安全
を第一に考えて、必要に応じては、校長会とも相談しながら、教育局で、基本的に判断すると。そして、その対応については、各学校に通知し、各学校では、それ
をもとに、さらに学校
の実情
を加味して、対応策
を緊急メール配信、それから、学校
のホームページ、これで保護者に通知するという形で進めています。
今回でいえば、児童だけ
の下校では危険があると判断して、保護者
の迎え
を依頼した学校もございました。また、緊急
の下校
の際には、学校職員は、児童・生徒
の下校
の安全
を確認するために学区
の巡回
を行っております。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) この項目
の最後にしたいと思いますが、そういう災害があったと。それに対して、非常に周到に準備
をしたということであります。それでも、やはりなかなかマニュアルどおりにはいかない
のが自然災害であります。そういう中で、教訓も含めて、市長、前回
の議会
のときも非常に強い決意
を発露されておりましたけれども、今回、また、災害に対する今後
の取り組みについて、市長
の決意
のような取り組み方
を教えていただきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 今回は、過去にない大規模な台風が接近するという報道がありましたので、私も3日前から、対応準備
をするように指示
をして、台風
の接近前、接近中、通過後にどういうこと
をするかという
のを、全て
の部署で確認
をして、関連
の、例えば事業者であったり、学校であったり、関係機関に連絡
をするということ
を進めてきました。
これは台風という形であったから、一つ予想できたものではありますけれども、では、例えば地震など
のケースはどうなるんだとか、あるいは火災というケースもあるかもしれません。さまざまなケースがあると思いますので、やはりそういった際に、その都度、その都度、当然、判断
をすることも重要ですけれども、やはり事前にどれだけさまざまな想定
をしておけるかという
のが非常に重要であるということ
を今回、改めて感じました。
つくば市では、今、新しく図上訓練として、さまざまな災害
の形
を想定した訓練
を全庁的にも行っていますけれども、そういった訓練も積み重ねつつ、今回、できたこと、そして、課題として見えてきたこと等、改めて整理して、今回も目標とした1
人の死者、負傷者も出さないということ
を、私も会議で常に話
をしていた
のですが、その目的は、目標は今回達成はできましたけれども、今後も、そのこと
を続けられるように、強い意志
を持って取り組んでいきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) 最後に、私
の感想
を言わせていただきますが、特に他市に対して、非常に手厚い支援
をやっただろうと、私は感心しております。確かにちょっと駐車場
の混乱があったようなことが新聞には書かれてしまいましたけれども、今
の公室長
のお話
を聞きますと、迅速に対応したということでもあります。
特に、那珂川、それから、久慈川で、あの流域で深刻な被害
を受けた水戸市、それから、常陸大宮市と、私も個人的にお見舞い並びに激励に行ってまいりました。水戸市
の市長は、私が行ったときは直接お会いできなかった
のですが、後日お会いしたときに、大変お世話になりましたと感謝
をされました。
常陸大宮市で、玄関に入ったら、正面に、つくば市というベスト
を着た顔見知り
の職員がいる
のですよ。それで、玄関
を入ったところ
の正面で、被災された皆さん方へ
の対応に尽力
をされておりました。その折り、常陸大宮市
の市長から、大変つくば市にお世話になりましたと、お礼
を言われました。
そのときに、やはり図上で幾ら訓練
をしていても、なかなか訓練どおりにはいかないと。情報は錯綜するし、指揮系統はおかしくなっちゃうし、まともな情報が、挙句
の果てに、自分
のところに届くはずが届いていなかったり、もうありとあらゆる想定外
のことが、自然災害以上に、内部でも想定外
のことが起こってしまいましたと、そういう中で、右往左往することが結構あった
のですが、つくば市
の職員
の皆様方は迅速果敢に、それらに対して対処していただいたので、非常に、私ども励みになったし、また、教えられもしたという感謝
の言葉
を言われました。最後に、つくば市
の皆さん方にくれぐれもよろしくお伝えくださいと言われましたので、この場
をお借りして私
の報告と感想
を言わせていただきました。
次に、いじめ対策であります。ある週刊誌に、このことに関して記事が出ていたわけでありますけれども、先ほど言った50項目
のあれどころではない
のですね。性行為
を後輩
の男女教師に強要したと。それ
をさらに動画で送れということ
を、その一番主犯格
の教師がやっていたということです。それら
のことが、残念ながら、ほとんど神戸市
の教育委員会に報告が上がっていない
のです。校長
のところでとまっている
のです。
その校長はどういう指導
をするかといったら、「おまえだって、この先生らに世話になっているじゃねえか」と言って、いわば不問にほとんど付してしまう
のですよね。だから、もちろん調査もしない、指導もしない、教育委員会にも報告しない。その教育委員会に報告しないという
のは、どうも神戸方式というややこしい制度があるらしくて、人事異動
のときは、校長同士で人事
を全部決めてしまって、それで、教育委員会は、校長会から出されたもの
を、「はい、わかりました」と次に、つまり認めるだけと、そういう人事に関与する神戸独特
のやり方、神戸方式が、こういう校長
の権限
を異常に膨らませてしまった。
つまり、もう全て現場任せ、逆にいえば、現場
の状況が一切、教育委員会には入ってこないという特殊な環境
を生んでしまったようでありますが、つくば市では、もちろん、そういう異常な制度はないとは思いますけれども、現場から、市
の教育局に、そういう情報が入った場合に、教育局としては、どのような指導
をされている
のか。これから、教育長に、お聞きしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) つくば市
の場合ですけれども、教育委員会では、教員によるいじめだとか、あるいはパワハラだとか、セクハラだとかいったハラスメントがあった場合
の相談窓口
を開設しております。そうした相談があったときには、教育委員会と学校が連携して状況
を調査し、対応策
を検討しております。そして、いじめがあったことが確認された場合には、加害教員に対して指導するとともに、県
の教育委員会に報告し、状況に応じた措置や処分がなされることになっております。
また、いじめ
を受けた教師に対しては、個々
の状況に応じながら、十分に配慮して対応しております。
人事に関しては、神戸方式だとか、長野県もそうだと聞いていますけれども、そういうような人事は一切しておりませんので、申し添えておきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) その加害者だと言われている首謀者
の4
人、一番年長者
の方はどうも女性
の方らしい
のですが、その
人は、新聞報道で見た
のですけれども、「かわいがっただけだ」と。「かわいがったのに、なぜ、こんなに苦しんでいる
のか、そのことがつらくてたまらない」ということ
を言っておりましたが、これは、反省
の弁ではなくて、私には開き直り
のように聞こえる
のですけれども、かわいがった。「いじめた
のは、自分はかわいがったつもりだ」という話です。
先ほども少し紹介したように、その女性教諭が「おまえ
のところ
の学級めちゃめちゃにしたれ」とか子供ら
をそそのかしているわけです。その
人が反省
の弁どころか、まるで開き直ったこと
を言って、それ
を反省
の弁として発表しておりますけれども、非常に残念に思います。
だから、こういう
人はまた教鞭
をとるなら、これから先、どういう子供が生まれていく
のだろうと背中がぞっとするような思いでありますけれども、かわいがるなどという
のはちょっと大時代的な言葉
を聞くと、私もちょっと、いじめが原因で歴史に残るような事件、あるいは、いじめが原因で歴史
を動かした事件がふと頭に浮かんだ
のです。
まず第1が、12月14日、吉良邸に討ち入りした赤穂浪士。浅野内匠頭が高家筆頭、吉良上野介による陰湿ないじめに遭って、最後、とうとう爆発してしまったという
のが定説
のようでありますけれども、ところが、この浅野内匠頭という
人は非常に家臣思い
の、異常なほど真面目な
人だったらしいです。真面目な
人がゆえに、どうも、だんだんだんだん自分で思い詰めていった
のではないかと。礼儀作法
のあり方とか、接待
のあり方、心づけ、あらゆる面で、とにかく吉良上野介にいじめ
を受けたと。
そうなってくると、もう全てが普通
のことでも全ていじめだと、どうも思ってしまう
のですね、特に真面目な
人は。吉良上野介、誰かほか
の殿様、もしくは旗本と談笑していても、自分
のこと
を言って、あげつらって笑っているんだろう、そういうふうにどんどん誤解していって、とうとう、我慢できずに、京都から勅使が下向した日に、松
の廊下で刃傷に至ったわけですが、そのとき、吉良上野介は、どうも、浅野
の上が乱心した、つまり気が狂っちゃったと叫んだそうです。要するに、本人はわからなかった
のですよ。何が原因で、自分に歯向かってきたか、さっぱりわからなかったと。だから、気がふれた
のだと絶叫したそうであります。
もう一つは、明智光秀が起こした本能寺
の変、これについては諸説紛々あります。ありますが、信長
の叱責がどうもいじめと解釈したという
のが一つ
の要因だろうと言われておりますけれども、明智光秀もまた非常に真面目な
人で、思い詰めるタイプ
の人だったそうであります。
真偽はわかりませんが、『信長公記』とかいろいろな本に書かれている
のは、信長が最後に「予
を攻めて来た
のは誰じゃ」と。要するに、明智と思ってなかったらしい
のです。
この2
人に共通している
のは、自分がわからない
のですよ。先ほど
の女性教諭と同じです。自分がいじめる立場だったということがどうもわかってない
のですね。そういうこと
を二つ
の事件
の共通項かなと思っております。
そこで、門脇理論については後で触れますけれども、今回は、とりあえず先生と先生
の間は、まあいいでしょう、きちんとやっているということであります。では、先生が子供、児童や生徒に対して
のいじめ、そういうものがつくば市では、実態としてはいかがですかということ
をお聞きしたいと思います。引き続き、教育長、お願いします。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) 幸いなことにと申し上げますけれども、つくば市では、教師が子供
をいじめたというようなケースは今
のところないという報告
を受けております。
ただ、ある先生が、例えばテスト
のカンニング
をしたということがあった場合にはかなり強く注意するということはありますけれども、それはいじめには該当しないという判断
をしております。
明智光秀だとか、信長とかいうことは立ち入りませんけれども、とにかく、9月議会でも同じようなこと
を申し上げましたように、一般論としていえば、教師は、教育
の専門職者であるというような自覚と、自信と、矜持
を持って、同僚はもちろんですけれども、子供や保護者ともしっかりと対話
をするという心構えがあれば、そういうような事態は起こらないだろうと私は考えております。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) この総合月刊誌でありますが、この月刊誌
の9月号で、「スクールセクハラ 犠牲者たち
の告発」という記事があります。小学校時代、中学校時代、高校時代に、ほとんどが男
の先生ですけれども、から、性的嫌がらせというよりも、もう性的虐待
のようなこと
を受けたということが生々しく報告されている
のですよ。そういう
人たちは、もう全員トラウマになっていますよね。大きくなっても、まず結婚が怖くてできない、就職も怖い
人もいるみたいです。結婚が怖くてできない、結婚しても子供
を産む
のが怖いと。自分
の子供が、もし私
のような目に遭ったらどうしよう、子供
を産む
のが怖い、長い間、トラウマに悩まされているそうであります。悩まされるというよりも、病気になってしまっているわけですよね。そういう生々しい報告
をたまたまこの本で見かけたわけであります。
そういう中で、どうでしょうか、今はないということで、私ももちろん信じておりますが、かつて先生が児童や生徒へ
のいじめとか、そういうものは事例としてあった
のかどうか、そのことについてお尋ねしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) 私としては、そういうようなケースがあったということは存じ上げておりません。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) そうですか。もう10年以上前になりますけれども、そのころ、ちょっとした知り合い
の、厳密にいうと、そこ
のだんなさんと知り合いだった
のですが、お母さんが中学生
の子供
を連れて、私
のところへ相談に来た
のです。その子供が直接被害に遭った
のではなくて、その子供
の同級生が先生からセクハラ
を受けた。子供が学校へ行く
のを嫌がってしまっているという話です。
細かく聞きますと、その被害に遭った子は女の子です、女の子が具合が悪くて、用務室で休んでいたそうです。そこへ、ある男性
の教諭が来て、「おい、具合が悪い
のか。どれどれ、俺が見てやるから」と言って、寝ているその女の子
の、あろうことか、スカート
の中に頭
を突っ込んだという話です。それで、そこにいた先生に静止されて、その場は一応、まあまあ収まった
のですけれども、被害
を受けた子供が、もう学校に行きたくないと。早い話が、もう先生
の顔が見たくない、もう怖くて嫌だ。怖くて学校に行きたくないということで、ほぼ不登校状態になってしまっているわけです。
私も全部信用していいかどうかわかりませんでしたから、事が事だけに、教育長に直接相談したほうがいいだろうと思って、10年ほど前
の、そのとき
の教育長に直接相談した
のです。「こういう相談
を受けた。事実かどうか調べてもらいたい」と言いましたら、二、三日して返事がありました。「非常にスキンシップ
を大事にする先生
のようですので、ひょっとしたら誤解があったかもしれません」という報告です。
どうもおかしいと思いまして、「そこ
の場に先生がいたはずだ。その場に、子供も2
人ほどいたはずだ。その先生並びに子供らに、きちんと聞き取り
をやってくれた
のですか」と言ったら、そこは曖昧だった
のです。それ
を「きちんと聞き取り
をやって、それから、報告してください」と、また申し上げたわけです。
そうしたら、その後、また連絡がありまして、「どうも、言われていることは事実
のようであります」という話です。さて、どうするかと考えまして、ところが、被害者は、事件が事件だけに表にしたくない
のですね。できるだけ早く忘れたい
のですよ。だけど、あの先生
の顔
を見た
のでは忘れられない、学校へも行きたくないということなので、私は折衷案
を出した
のです。
この先生がいなくなれば、その子供が学校に来られるだろうということで、「この先生
をほかへ異動させれば、ここは子供
を救済することができる
のではないか」と話しました。その場で、「そんなことはできない」と言下に言われました。「今、急に先生
を異動させたら、ほか
の先生から何があった
のだと思われる。そんなかわいそうなことはできない」と言われて、私は唖然としました。
ちょっと待てよと、加害者である先生
をかばう
のかよと、それがつくば市
の教育委員会な
のかと思いまして、「私はそれではどうしても納得できない。被害者
の親とも直接相談して、こっちも考えがあります」と。これはセクハラどころではないです、完全な痴漢行為ですから、刑事告訴、もしくは刑事告発しようかと思った
のです。そこまで気持ち
を固めまして、それで、そのこと
を当時
の教育長に伝えた
のです。
そうしたら、その後、「もう間もなく定期異動になります。すぐ定期異動になりますので、本来ならできない話ですが、急遽異動させるということで、いかがでしょうか」と言う。実際、刑事告発すると被害者
の子もかなりかわいそうな
のですよね。被害者もいろいろ聞かれますから、かわいそうな
のです。総合的に考えて、「そういうことで、では、決着つけましょうか」と言った
のですが、今でも忘れない
のが、被害に遭った子供よりも加害者である先生
を守ろうとする体質が学校とか教育委員会にはある
のかなと。それはやはり原点に帰って、子供
を守ろうとすること
を最大限に、その方法
を考えなければならない
のではないかと。
起こってほしくはないですよ。でも、起こった場合どうするかという
のは、これは危機管理
の世界でもあります。誰も起こってほしくないです。起こった場合どうするかということも非常に大事なことな
のですね。起こったときに右往左往する、あるいは何もできないということでは、ますます事態
を深刻化させていくわけであります。かなり古い経験ではありますが、私自身がそういうこと
を経験したものですから、あえてそういう質問
をさせていただきました。
どうすればいじめ
をなくすることができるかということでありますが、それについては、前回もちょっと私、紹介しましたが、『いじめとは何か』という本、ここに「教育社会学者
の門脇厚司は、社会史
の内容
を、社会力
の育成という観点に立ってまとめている」ということで、10項目ほど、いじめ
をなくするため
の方策が書かれております。その中
の一つ、私は「自己
の尊厳と他者
の尊厳について理解し、尊重できること、これが守られればいじめは必ずなくなる」と申し上げました。要するに、自分がされて嫌なこと、自分
の尊厳
を傷つけられること、そういうこと
を相手にしなければ、絶対にいじめはなくなるということ
を私は申し上げたわけでありますが、それは子供対子供
の話でしたけれども、その門脇理論が実践されれば、いじめは完璧になくなると思う
のですが、実践するために、どのような方策
をとられているか、それについて教育長にお尋ねしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) 先ほども申し上げましたけれども、一般論になるかもしれませんが、先生は、教師は教育
の専門職者であるという自覚と、自信と、矜持
を持ちながら、子供であれ、保護者であれ、もちろん同僚
の教師たちであれ、対応することに努めれば、お互いに信頼し合い、協力し、高め合うということになる
のではないだろうかと思っております。
先ほど10項目についてありましたけれども、やはり自分に誇り
を持つ、自信
を持つ、同時に同僚である教師
のことも信頼し、お互いに専門職者として高め合おうというような態度さえあれば、こういうような事態は起こらないだろうと、今、考えております。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) 私らは小学校、中学校、高校と、卒業するときには「仰げば尊し」という歌があった
のです。今は歌われなくなってしまいまして、卒業式に出席しても全く聞くことはなくなった
のですが、私
のころは在校生が「蛍
の光」
を歌って、卒業生が「仰げば尊し」。何で「仰げば尊し」は歌われなくなった
のだろうと思った
のですが、先生
を仰げないという子供がいるので、それで、「仰げば尊し」が歌われなくなった
のかなと、今回、いろいろいじめ
の研究
をしておりまして、当たっているかどうかわかりませんが、そういうこと
を思い出したような次第であります。
前回申し上げました、これは特に子供が家庭とか、虐待
を受けている場合に、189
の緊急電話があると申しました。最近、これ
をようやく改善するという新聞記事が出ておりましたが、遅まきながら、あのとき、私は申し上げました。189
をかけるにはお金が要ると。子供がどうやって公衆電話から、100円玉、10円玉
をいっぱい用意してかけなければならないんだ。かけたら、今度はガイダンスが流れてくる。そのガイダンス
を聞きながら、小さい子供はどうやれば判断できる
のか。これは「いち早く」、それで189
の緊急電話
をつくったらしいです。私に言わせると、国が「意地悪く」つくった番号かなと思ったりもした
のですが、そういうことがきちんと、もっと早く改善されていれば、ことし1月に起こった岐阜
の中学校3年生が自殺するようなこともなかった
のではないかと。
その自殺する前
の日に、3
人の同級生から、トイレ
の中で土下座させられた。しかも、和式
の便器
の中に顔
を突っ込まれて土下座させられた。非常に陰惨な、残念な事件がありますが、これも、学校側も、教育委員会も、当時は把握していなかった
のですね。
そういう中で、また本来に戻りますけれども、最後に市長に決意
をお聞きしたいと思います。私はたまたま、中川翔子さんというタレント
の方が書いた『死ぬんじゃねえぞ』といういじめ
の本だと知ったものですから、読んでみた
のです。この中で、中川翔子さんも、いじめられてきたらしい
のですが、今
の、現代
のいじめはどうかなということで、最近いじめられた
人たち2
人、それから、現実にいじめ
の研究
をしている
人3
人にインタビュー
をしています。中川さんが質問するわけです。「どうしたら、いじめはなくなりますか」。そうしたら、3
人とも同じこと
を言いました。「今
のままではいじめはなくなりません」と返事
をしている
のです。
「なぜ今
のままでいじめはなくならない
の」と聞いたら、「だって、大人が信用してくれないもの」「学校
の先生とか、親に話しても信用してくれない」と。特に先生からいじめられたり、セクハラ
を受けた場合は、親に言っても、「まさかそんなことないでしょう、あの立派な先生が」と言われるんだそうです。確かに立派な先生で、熱心な先生で、部活
をしっかり見ていて、そういう
のがどうも共通項であるようです。
そういう話
を聞きますと、特に私は思う
のでありますけれども、親が変わらなければならない。その中
の女の子
の1
人が提案している
のですけれども、大人
を変えるためには、先生とか、PTA
の人を集めて、実際に被害に遭った子が講師になって、被害
の実態
をきちっと訴えて、聞いてもらう。つまり自殺予防教室という
のをやったらどうでしょうかと提案していますが、その提案も含めて、いじめ対策に対して、市長
の見解と決意
を伺っておきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) まず、教員がいじめるということに関して、今回
の神戸
の件なども、私も本当におぞましい犯罪行為だということ
を感じております。加害者
の精神構造が極めてゆがんでいるということもありますけれども、一方で深刻な
のは、やはり被害者が校長に相談
をした際に、見て見ぬふりであったり、言ってみれば隠蔽
をしていたということがあります。校長が記者会見で話していた言葉で、非常に衝撃
を受けた
のが、校長は、「この加害教員たちは自分より力があって口出しができなかった」と言っているわけですね。今まさに、議員御指摘
のように、指導力があって、学校
の中核で、非常に熱心だったということ
を言っているわけですが、この構造
を考えると、やはり管理者
の能力という
のが極めて重要になると思っております。
小さな芽という
のは、いじめ
の芽という
のは、どこでも、残念ながら起こり得てしまう
のではないかと思います。ただ、重要な
のは、そういったときに、すぐに適切に対応できる組織力があるかどうか。それは教員によるいじめもそうですし、子供
のいじめも全く同じだと思っていますけれども、小さな芽
の段階で管理職が対応できるかどうか。それは、言ってみれば、そういった問題
を解決できない
のであれば、危機管理能力がないわけですし、もっと言えば、教育に当たることなどできないと私は考えています。
先ほど
の議員
の10年前
の、そんなことがつくば市ではないと私は思っていた
のですけれども、議員
のお話
を聞いて、非常に暗たんたる気持ちになりましたし、そして、その後
の、当時
の対応が非常に残念に思えましたし、許されない対応ではないかとも感じています。
当時
のことはわかりませんけれども、今は、門脇教育長と森田局長
のもとに、人事は適切に、今、実力で評価
をされていると。適材適所で配置
をされていっていると私は認識
をしておりますので、今後、こういうことは起きないと信じていますけれども、仮に何か起きそうなときに、やはり本当に早い段階で、管理職、あるいは校長がその対応
を適切にして、決して隠蔽
をしたりせずに、情報
を全て共有
をするということ
をしていくことが非常に重要だろうと思っています。
あわせて保護者もやはり変わらなくてはいけない部分もあると思いますし、まさに子供
を信頼するという部分は、今、策定している教育大綱で非常に大きな柱
の一つとしているところです。大人が管理
をする
のではなく、子供
を信頼して、子供
の意志
を尊重して、そして、子どもたちがコミュニケーション
をとれるようにしていくこと
を一つ
の大きな柱としていますので、そういったこと
を、これから実践
をしていきたいと思っています。
被害
を受けた子供が先生になるという
のは、子供にとっても非常に精神的な負荷
の大きいものではないかと、ちょっと危惧
をするところはありますけれども、それがもし子供として
の意思であれば、そういったことも、よく話
をしながら、何か
の形はある
のかなと思っておりますが、そこはその子供
の気持ち
を第一に考えたいと思っています。
いずれにしましても、教員によるという
のは論外中
の論外でありますし、あのようなこと
をした教員は永久に教員界から去ってほしいと私は思っておりますけれども、とにかく、つくば市でも同じこと
を起こさないように、これからも密に、教育長や教育局長と話
をしながら、対応
をとっていきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) ありがとうございます。私が得た最大
の教訓でありますが、言ってわからない場合もある。したがって、そういうことが起きない、あるいは起こった場合どうするかというシステム、制度
をきちんと構築することが大事だと思います。
では、終わります。
○議長(神谷大蔵君) これにて、塩田 尚君
の一般質問
を終結いたします。
暫時休憩いたします。
午後1時より再開いたします。13時より再開いたします。
午前11時48分休憩
──────────────────────────
午後1時01分再開
○議長(神谷大蔵君) 休憩前に引き続き、再開いたします。
次に、24番議員鈴木富士雄君。
〔24番 鈴木富士雄君登壇〕
◆24番(鈴木富士雄君) 24番議員、つくば市政クラブ鈴木富士雄から、通告に従い、一般質問
を行います。
さき
の台風15号、19号台風と気候
の変化による豪雨等で亡くなられた方、また、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
つくば市内でも、床下浸水等があり、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
それでは、大きな1番から質問したいと思います。
大きな1番、農業政策について。個人
の農家に対し、芝生
の生産時に発生する葉刈り芝、刈りくず
の処理方法として、回収事業等
を実施しております。
次
のことについてお伺いします。
(1)葉刈り芝
の野焼きに関する市民から
の問い合わせ。
(2)回収事業等
の進捗状況。
(3)今後
の課題とあり方。
大きな2番で、つくば芝
の需要拡大と活用方法について。公共用地で
の芝生
の特性
を生かした活用法について市
の見解
をお伺いします。
高エネ研南側未利用地に関して、6点ほどお伺いします。
(1)当該地は売却予定と聞いていますが、売却価格が40億円、差額が28億円、財政調整基金から返済と
のお答えがありましたが、返済が可能な
のか、将来
の財源に影響
を及ぼさない
のか。
(2)事業者と
の話が具体的に向いたとき、市民にどのように
説明する
のか。
(3)URと返還交渉について、市長自身はなぜ2回で終わらせた
のか。就任当初は強い意志
をあらわした
のではないか。なぜ簡単な交渉であった
のか。
(4)高エネ研南側未利用地は、小貝川と桜川と
の間に位置し、浸水想定区域に該当しない区域であり、防災拠点、避難地として最適と考える。多目的広場や駐車場、スポーツ施設等
の公的利活用することについて市
の見解
をお伺いします。
(5)市北部
の観光推進に資するため、足どまり
の場として道
の駅
を整備することについて
の市
の見解は。
(6)令和2年度茨城県
の予算編成等に対する要望書
を提出し、その中に、「県南地域
の拠点となるスポーツ施設
の整備
を要望します」とあるが、この要望から考えられることは、この高エネルギー研南側未利用地が最適でないかと思います。市
の考え方は。
以上、壇上から、1回目
の質問
を終わりにします。
○議長(神谷大蔵君) 経済部長篠塚英司君。
〔経済部長 篠塚英司君登壇〕
◎経済部長(篠塚英司君) 葉刈り芝
の野焼きに関する市民から
の問い合わせについては、煙やにおい、さらに、休日や夜間
の野焼きに関して苦情が多く寄せられており、件数は、平成30年度77件、令和元年度は11月末で75件です。
次に、専用
の回収袋による葉刈り芝
の回収事業
の進捗状況については、今年度は23回実施しましたが、そのうち生産者から
の持ち込みは2回のみで、670キロが持ち込まれました。
発酵促進剤等
を無償配布する堆肥化推進事業は、現在まで1件
の申し込みがありました。
回収コンテナ
を設置するストックヤード事業は、市内2カ所で、現在までに68回
の回収により、4万1,340キロとなっています。
今後
の課題とあり方については、農地と住宅地が混在し、今後も野焼きに対する苦情
の増加が懸念されることから、回収効果が高いストックヤード事業
を推進するとともに、関係各課と連携し、パトロール
を強化するなど、野焼き
の防止
を図っていきます。
次に、公共用地で
の芝生
の特性
を生かした活用方法については、市役所南側広場に、茨城県つくば芝振興協議会から寄贈されたつくばブランド芝により、来庁者に対して、芝
の持つ癒やしやゆとり
の空間
をPRしています。
また、平成29年度に、関係各課に対し、市内公共事業におけるつくばブランド芝
の活用
を依頼し、平成29年度以降に設置された公園や学校
の緑地には、つくばグリーンが使用されています。
今後も、つくばブランド芝
の活用
を推進していくために、茨城県つくば芝振興協議会と連携し、PRしていきます。
○議長(神谷大蔵君) 財務部長高野正美君。
〔財務部長 高野正美君登壇〕
◎財務部長(高野正美君) 高エネ研南側未利用地
の購入資金と利子については、つくば市土地開発公社が令和6年3月29日までに、各金融機関に全額
を返済する契約となっており、市はその債務
を保証しています。
仮に、今年度中に、当該土地
を40億円で一括売却した場合は、不足額
の約28億円
を市が公社に支払うことになります。現時点では、ほかに財源がないことから、財政調整基金
を取り崩し、対応することになりますが、現時点
の財政調整基金
の残高見込額が約36億円ですので、不足額
を支払うことは可能です。
また、一括売却せず、市が土地
を取得する場合は、財政負担がさらにふえ、財政調整基金だけでは賄いきれない金額になります。
財政調整基金は、災害により生じた経費、緊急に実施することが必要となった大規模な建設事業
の経費、その他、やむを得ない理由により生じた経費など、年度間
の収支
の不均衡
を調整するため設置していますので、後年度
の予算編成において調整機能に影響が出ないよう基金
を積み立てていくことが必要と考えます。
○議長(神谷大蔵君) 都市計画部長中根祐一君。
〔都市計画部長 中根祐一君登壇〕
◎都市計画部長(中根祐一君) 提案事業者と
の話が具体的な方向に向いた場合
の市民へ
の説明については、当該地
の土地利用が市として望ましい計画となるよう市が考える土地利用方針や事業実現
のため
の事業者選定
の公募条件などについて御意見
を伺うために、市民
説明会、広報つくば、ホームページなどにより
説明していきます。
なお、市民
説明会については、開催場所や回数
を検討し、より丁寧に
説明していきます。
次に、URと
の返還交渉については、市長がURと交渉
を行う前段で、飯野副市長が2回、UR
の茨城業務部長と事前交渉
を行っており、その後、市長がUR
の首都圏ニュータウン本部長と
の交渉
を2回行っています。また、随時担当部署による協議も行っています。
交渉
の中で、URに対して、契約
の解除、または土地
の買い戻しについて
の要望書
を提出し、URから要望には応えられない旨
の回答
を得たことから、利子等
の財政的な負担もあるため、交渉
を長引かせるよりも利活用
の検討
を進めることとしました。
次に、公的利活用について
の市
の見解は、先ほど市長が答弁したとおり、
調査特別委員会で取りまとめられた意見等
を踏まえて検討していきたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 市長公室長松本玲子君。
〔市長公室長 松本玲子君登壇〕
◎市長公室長(松本玲子君) 高エネ研南側未利用地
の災害リスクに関する御質問ですが、つくば市
のハザードマップにも掲載したように、土砂災害警戒区域や洪水浸水想定区域ではありません。
○議長(神谷大蔵君)
政策イノベーション部長森 祐介君。
〔
政策イノベーション部長 森 祐介君登壇〕
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 道
の駅については、これまで議会で
の御質問や、商工会などから市内へ
の整備
を要望された経緯がございまして、整備方法や財政支援制度などについて調査研究
を行ってまいりましたが、全国的に見ると、成功している事例ばかりではないことが明らかとなっております。今後も必要に応じて、市内における道
の駅
のあり方などについて調査研究していきます。
○議長(神谷大蔵君)
市民部長飯村通治君。
〔市民部長 飯村通治登壇〕
◎市民部長(飯村通治君) 高エネ研南側未利用地については、これまで市
の負担が最も少ない全体利用
を前提とした民間主導による事業
を進める検討
をしていたところですが、高エネ研南側未利用地に関する
調査特別委員会の意見等
を伺いながら方向性
を検討していきたいと考えています。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君) 答弁ありがとうございました。1
の芝生
の回収事業等については、質問ではなく、私から、現在
の芝生
の生産状況、それから、今後どうなっていく
のかということ
をお話したいと思います。
葉刈り芝
の回収事業、堆肥化推進事業
を引き続き、よろしくお願いします。
つくば市
の芝栽培面積は約2,500ヘクタール、全国
の約45%
を占めております。まさに日本一
の芝生
の生産地でございます。関東圏
を中心に出荷されています。芝生
の栽培には長い歴史があり、労力がかからない、省力栽培と、関東ローム層
の土壌が芝
の育成に良好なため、芝生栽培農家が著しく増加しました。そして、日本有数
の芝栽培地が形成されました。
しかし、最近では、皆さんも御存じ
のように、芝栽培生産者が高齢化し、離農家が多くなり、生産者が減少し、芝栽培は流通業者、一般的には芝問屋さんが農家から農地
を借り入れ、芝生
の栽培
を行っています。今では、流通業者
の中でも100ヘクタール
の芝畑
を栽培する方もおられます。流通業者が栽培、生産、販売、芝売り工事
を行っています。そして、葉刈り芝
の処理は流通業者
の方々は、農家からお借りした各圃場から、葉刈り芝
を1カ所に集積し、堆肥化
を行い、侵食する畑に有機堆肥として活用しておられる方もおられます。今後、芝
の栽培は流通業者に委ねられていくと思います。
今後、全国一
の芝生生産地
を確立していくには、今まで
の芝生
の生産農家
の支援策と並行して、新たな流通業者
の方々にも支援策があれば幸いかと思います。
全国第2位
の生産地
の鳥取では、やはり同じように、高齢化による労働力が減少する中、芝生
を束ねる作業が重労働
のため、これ
を和らげるために、鳥取県、鳥取大学、琴浦町、民間
の農機具メーカー、そして、鳥取芝生産流通協議会が連携し、芝収穫機
を開発、製作事業
を行い、完成されました。令和元年9月に、日本芝草学会が、鳥取で行われ、そのときに事例発表されました。産学官連携によるすばらしい事業
の成果と感じました。
市単独
の支援だけではなく、つくば市つくば芝生事業行動組合、茨城県つくば振興協議会、茨城県等と連携
をとり、今後
のつくば芝が日本一
の産地
を続けるために、支援、御協力
をよろしくお願いします。
次
の質問ですけれども、芝
のつくば芝
の需要と拡大
の方法については、市内
の公共事業につくば芝とブランド芝
を活用いただき、ありがとうございます。市長、今後はつくば芝とブランド芝
の需要拡大と活用方法
をどのように考えていますか、お伺いします。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) つくば市は、日本一
の芝
の産地であり、市
の重要な基幹作物
の一つとして捉えていますので、今後もつくば芝
の公共用地や民間で
のさらなる活用に向けて、茨城県つくば芝振興協議会とともに利用拡大
を図っていきたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君) ありがとうございました。市役所南側に、ブロックごとにつくば
のブランド芝
を品種別に展示してあり、芝
の特性、そして、用途等
を表記してあり、来訪者
の方々が気がつき、注視しております。つくば芝
の展示法として役目
を果たしていただき、宣伝になると思います。そして、簡単な椅子とテーブルでも置いておくと、市民とか、訪れたとか、市役所職員
の安らぎ
の場となると思います。よろしくお願いします。
近年、仕事
の多様化、効率化が進んでいる中で、精神的ストレス
を解消するために緑
の需要が高まっていると聞いております。このようなことから、都市圏において芝生広場が緑空間として普及しています。議会でも設置
の中心市街地まちづくり
調査特別委員会においても議論したいと思っております。
最近
の事例では、東京駅
の皇居側、森ビルかあの辺
の歩道に芝生
を置いて、皆さん
の安らぎ
の場
を設定したところもあります。そのようなことで、今後ともつくば市内
の公共空間に芝生広場
を整備し、癒やし
の空間
を演出されること
を要望いたします。
次に、高エネ研南側
の件ですけれども、先ほど
の答弁で売却予定価格が40億円
のときに不足額が28億円発生する。財政調整基金で補うとあるが、市民1
人当たり幾らぐらいになりますか。
○議長(神谷大蔵君) 高野財務部長。
◎財務部長(高野正美君) 仮に今年度中に当該土地
を40億円で一括売却し、約28億円
を市が負担した場合でございますけれども、令和元年11月1日現在
の常住人口が約24万1,000
人ですので、28億円
を人口で割りますと、市民1
人当たり
の負担は約1万1,600円でございます。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君) ありがとうございます。市長、今、現在
の人口で割ると、市民1
人当たり1万1,600円になる、この金額
を市長、どう思いますか、また、どう感じますか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 今後
の財政負担
をできるだけ少なくすると、市民1
人当たり
の負担
をできるだけ小さくしたいという思いもあって、一括
の売却
の方法
を進めてきましたけれども、仮に一括売却しない場合は、先ほど部長
の答弁がありましたが、令和6年3月29日
の公社
の返済期日までに元金と利子合わせて約70億円
を市が用意しなくてはいけなくなるため、御質問
の市民1
人当たり
の負担額約1万1,600円では足りずに、より多く
の市民負担
をお願いすることになります。
参考までに、約70億円という
のは、市民1
人当たりに換算すると、約2万9,000円となります。これはあくまでも土地分だけ
の負担ですので、そのほかに、仮に公共施設
を整備するとなれば、その事業費
を加えた額
を市民に負担
をしていただくことになります。
私としては、なるべく市民負担
を少なくしていくことが重要と思っておりますので、鈴木議員にも、そのあたり
の御事情については御理解
をいただきたいと思いますが、いずれにしろ、先ほど来答弁していますように、議会
の委員会で
の議論
を今、注視
をしているところであります。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君) 市長
の答弁では、一括売却か、早く処理
をすること
を考えておられるようですけれども、私
の考えとすれば、時間
をかけて、補助対象になるような公共事業
を事業化して、補助金や起債
の充当
を可能とする市民負担
の軽減になるようなことも考えていただき、その地が民間でなくて、公的利用
を進めていければ大変ありがたいと思っています。
市長いいですか。別に何もないですか。質問というより、なければ次にいきます。
それでは、仮に、今話された68億円で売却予定になったときに、一括売却で話が進んだ場合、市民
説明会
をどのようにやる
のかという話
を聞いたときに、大穂筑波はホームページと、あと、各地区でもやるということでしたけれども、私
の要望とすれば、大変広い土地であるし、また、金額的にも68億円という金額ですから、市民に前もって周知
をしていただき、前回みたいな1週間ぐらい
の期間じゃなくて、2週間以上とっていただき、十分に理解
を得られるように、御
説明をお願いしたいことと、筑波地区でも開催されること
をお願いします。要望とします。
次
のURと
の交渉について、市長は、就任当時とかその辺では、大分、返還に対しては強い意志があったように見えた
のですけれども、なぜ2回で終わらせて、再度返還交渉
を行うことは考えなかった
のですか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 先ほど部長が答弁したとおりですけれども、私が交渉する前に飯野副市長が複数回交渉し、もちろん、それ以前に担当課レベルでは、繰り返しさまざまな協議
を行っていたところであります。そういった中で、繰り返し
の協議
を重ねた上で
の先方
の方針ということですので、これ以上長引かせれば利子
の件などもありますので、利子が大体、年間に三千数百万円、さらに本来入っていた固定資産税、都市計画税合わせると、大体7,000万円ぐらいですので、1億円ほど、年間
の一定行為があるわけですね。そういったこと
を考えれば、やはり早めにこちらで
の方針
を決めていかないと、さらに市民へ
の負担
を重くしてしまうという思いで、このようなこと
を進めているところであります。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君) 金銭的経緯
のこと
を言われるとちょっと厳しい
のですけれども、市長が公開討論会
のときに、多分、裁判も辞さないような、返還交渉
を返すんだよというような強い意志があらわれたので、ここでお聞きしたい
のです。
そのほか、後に新聞記者と
の話
の中でも、大分強い意志があらわれているような気がした
のですけれども、その辺は、市長どうですか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 当初から全く変わらず言っている
のですが、簡単に土地が返ってくることは考えておりませんということ
を当初から言っております。ただ、私がなぜ返還交渉
をするかというと、この問題に対して明確に方針
を出して、当初から、あの住民投票で8割
の反対結果がありながら、ほか
の候補
の方も、あそこにまた運動公園
をつくるというようなお話
をされていましたので、それはもう完全に住民
の意思
の無視であろうと。そういったこと
を起こさないためにも、市
の方針
を明確にする必要があると。そのために、私は返還交渉
をしていくということ
を当初から申し上げております。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君) その辺は、市長もその亡霊は今回で終わらせたい、その亡霊という
のは総合運動公園
の建設
のことだと思うので、その後、先
のことも考えればそうかもしれませんけれども、大分トーンダウンしたのでびっくりしているし、私自身も、簡単には返ってくる土地じゃないな、返せる土地じゃないなと思って考えていた
のですけれども、最終的には返還交渉がまとまらなかったということですよね。それか、市長からみずからやめた
のか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 私
の公約は、返還
の交渉
をするということでした。ときどき間違って報道しているメディア等もありますけれども、私はその意志
を示すために返還
の交渉
をしたということであります。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君) わかりました。理解したような、しないような。当時
の市長
の公開討論会
の様子
を伺った
のと、今は全然違う感じなので。時代も変わったし、経費もかかることであるし、それは市長
の言う
のももっともかもしれないですけれども、私としては理解しづらい面があります。
それから、(4)
の高エネ研南側未利用地
の件ですけれども、浸水想定区域に該当しない区域、これはわかる
のですけれども、部長
の答弁も、先ほど
の同僚議員
の質問でも同じように、
調査特別委員会の取りまとめ、意見
を踏まえてということで答弁されていますし、高エネ研南側未利用地
の調査特別委員会については、議長
の発議で、私たち全議員が委員となって、いろいろな意見
を交換したり、要望したりしている
のですけれども、そういう中で、もっと市長とお話したい
のですけれども、鈴木議員
の言うように、公的利用しますよとか、こうしますよということはなかなか言いづらいと思う
のです。また、それ
を話すと議会軽視になると思います。そういう中で、私どもは地元から
の要望が結構多い
のです。公的利活用してくれ、何してくれ、売ることはやめてくださいという話な
のですけれども、後で最後に意見と要望でまとめますので、その辺はよろしくお願いします。
次に、5番、道
の駅
の件ですけれども、2回目
の質問
をします。
これまでに、道
の駅については、いろいろな角度から、一般質問、請願書なども出ていますし、意見書なども2通出ていて、平成15年には、408号線沿いに道
の駅
の設置
の請願書が出ています。議会
の中でも、近々においては、平成28年3月
の定例会、平成28年6月
の定例会、平成29年3月
の定例会、平成29年9月
の定例会、平成30年3月
の会派代表質問、一般質問でも2
人の方がしています。平成31年3月、会派代表質問
の中で行われました。そういうふうにして7件ぐらい、議会
の一般質問
の中で数多い例かなと思っています。
そして、観光立地と地域振興
のため
の方法として、議員たちが質問しています。そういう中で、その答弁
を読ませていただくと、調査、検討していきますということで、平成28年、29年、30年、31年と4年間全然同じです。そのようなことなので、少しでも前に進めていただきたく、要望しておきたいと思います。
近くでは、グラウンテラス筑西、道
の駅しもつま、まくらが
の里が近く
の道
の駅があり、にぎわいも多く、
人が集まっております。この高エネ研南側未利用地においても、道
の駅
の整備について市長は調査研究
の対象にしますか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 先ほど部長が答弁していますけれども、道
の駅も何もしていないわけじゃなくて、各地
の調査研究はしているところであります。ただ、今、議員
の皆様がその委員会について議論
をしているところで、どこが対象になる、ならないというような話
を私がする
のは適切ではないと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君)
調査特別委員会がどう言っても、その結果
を踏まえてと、今回
の場合には話が出ていますし、いや、私
の場合には地元ですから、声
を出しておかないといけないと思って質問しているわけです。
最後
の(6)ですけれども、部長
の答弁によると、同じように高エネ研南側未利用地に関する
調査特別委員会の意見
を踏まえてと、そういう答弁です。いたし方ないとは思う
のですけれども、少し、2次質問
をさせていただきます。
茨城県に出した令和2年度
の予算編成等に関する要望書
の中から抜粋して読ませてもらいます。
「スポーツ振興で
の要望は、現在、県南地域において、全国的なスポーツ技術大会やプロスポーツ
の大会
を実施できる施設は非常に限られています。県内でも多く
の人口
を要する地域ながら、トップスポーツに触れる機会に乏しい状況です。より多く、県民にとって、トップスポーツが身近になり、スポーツ
を楽しむこと
のできる環境
を充実させるため、全国的なスポーツ競技大会
を実施可能な、県南地区
の拠点となるスポーツ施設
の整備
を要望します」とあるが、この要望から見ると、この地が、今、話題になっている特別委員会で議会が議論している地が最適だと思うので、お答えできれば、よろしくお願いします。
○議長(神谷大蔵君) 飯村市民部長。
◎市民部長(飯村通治君) この地は、先ほど1次答弁でもお伝えしましたとおりに、高エネ研南側未利用地
の特別委員会
の意見
を伺いながら、方向性は決めていきたいと思う
のですが、先ほど
の要望にありました中身に関連しまして、前にも大久保議員にもお答えしたとおりに、この要望に関しては、整備する場所や施設
の明記等は特にはしていませんが、規模については全国大会などできるなど、開催する上で、広さや観客数など条件
を十分満たすことができるスポーツ施設
を考えております。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君) 部長答弁がありましたけれども、茨城県内で全国大会など開催できる規模
の施設
を想定すると、笠松総合運動公園ではないかと思います。笠松総合運動公園については、面積が54ヘクタール、今、調査委員会で行っている高エネ研南側未利用地よりはちょっと大きい
のです。私はここが最適地と思う
のですけれども、市長にお伺いします。同じような答弁になってしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) いろいろな御意見が出ていることは把握していますし、いろいろな要望があることも把握
をしている
のですけれども、今
の議員
の御質問
の中でも、防災拠点も最適地、道
の駅にもふさわしい、そして、全国大会ができる総合運動公園にもすばらしいというようなお話しがありました。全部ただでできたらいいなということは思いますけれども、なかなかそうもいきませんので、そういう財政的な面も含めて、今、議員
の皆様に御議論
をしていただいていると思いますので。あったらいいものは非常にたくさんあります。ただ、あって、全て
をつくっていって放漫な財政になれば、後々負担がかかってくる、あるいは、もの
をつくれば当然維持管理もしなくてはいけませんので、そういったことまで含めて、ぜひ、今
の議員
の御意見が委員会
の中で議論されていって、議会としてまとまった御提言
をいただければありがたいなと感じております。
○議長(神谷大蔵君) 鈴木富士雄君。
◆24番(鈴木富士雄君) 市長、いろいろな要望
を数多くしている
のですけれども、実現はこれはなかなか難しいと思う
のです。でも、高エネ研南側未利用地
の特別委員会が開催中ですから、議会
の中で、北部地区
の人たちとか、ある
人たちから
のいろいろな要望があるので、それ
をここで伝えておきたいと思って、市長と議論しているわけです。考え方はいろいろあると思う
のですけれども、私
の場合には、高エネ研南側未利用地については、最後に市長に要望して終わりにしたいと思います。
全体的というより、最後に、市長
のお考えは、高エネ研南側未利用地は目的
を失った未利用地になった。それは当然ですね。今年度中に、民間に一括売却
の方向に進んでいるわけです。売却予定額は約40億円、そして、差額
の28億円は財政調整基金
を取り崩すということですが、私は、この一括売却に反対であります。公用地として利活用
を要望します。
財政調整基金
の28億円は、市民1
人当たり1万1,600円
の負担になります。3
人家族では、幼児、お年寄り
を入れてもかなり
の負担になると思います。1
人当たりですから、かなり
の額になると思います。
そして、高エネ研南側未利用地は、小貝川と桜川
の間に位置し、浸水想定区域に該当しない区域であり、災害に強い地域です。例えば、にぎわい
の場として、道
の駅、多目的広場、大型
の駐車場とスポーツ施設等
を整備していただき、併用して、防災拠点、避難施設として最適と考えています。時間
をかけて、補助対象になるような公的利用
を事業化することにより、補助金や起債
の充当が可能となります。市
の負担軽減にもなると考える。議会でも高エネ研南側未利用地に関する
調査特別委員会が設立されている。その中
の1
人の委員な
のですけれども、公用地理活用に向けて議論していきます。
高エネ研南側未利用地は、つくば市
の北部地区
の振興、発展
の一大拠点、核になる大変重要な地域と考えております。今後ともよろしくお願いします。
以上で終わります。
○議長(神谷大蔵君) これにて鈴木富士雄君
の一般質問
を終結いたします。
次に、7番議員小久保貴史君。
小久保貴史君から一般質問に関する資料
の配付申し出がありましたので、これ
を許可し、各机上に配付しておきました。
〔7番 小久保貴史君登壇〕
◆7番(小久保貴史君) 7番議員、自民つくばクラブ・新しい風
の小久保貴史より、通告に従いまして、一般質問3項目6件
を行います。
まず、初めに、このたび
の台風15号、19号
の被害に遭われました方々に心からお見舞い
を申し上げるとともに、1日も早い復旧
をお祈り
をいたします。
また、つくば市内においても、多く
の方が風水害
の被害に遭いました。近年、想像以上
の極端な天候に、私も大変不安
を感じているところでもあります。たび重なる風雨とともに、また、大型
の台風が上陸して予想以上
の被害
をもたらした、この市内でもあちこちで冠水や浸水被害に見舞われました。昭和61年
の洪水に匹敵する雨量だったと、地域
の方々からも聞くところでもあります。
大きな1番としまして、災害対策について伺います。
(1)台風19号による浸水及び冠水など
の今回
の被害状況と対応内容、今後
の課題についてお聞かせ
を願いたいと思います。
(2)避難勧告や避難指示による避難所開設及び防災無線
の周知など、災害時
の対応についてお伺い
をいたします。
(3)増水時、特に今回、桜川
を想定として質問しておりますが、桜川
の水位
の状況及び揚水機場や水門
の管理体制、この水門は樋門、樋管ともいうようでございますが、その管理体制についてお聞かせ
をください。
この樋管について、どういったものかということで、何
のために設ける
のか、この役割について、私なりに調べていたところでありますが、今回、皆様にも配付資料として配らせていただいております。
堤防
を横断する水路で、排水路や支線が堤防
を横断して川に流れ込む場合に、堤防内
をトンネル
のように通り抜けるもの
を樋管、樋門と呼んでいるということです。雨水や水田
の水が川や水路
を流れて、大きな川に合流する場合に、合流する川
の水位が洪水などで高くなったときに、その水が堤内地側に逆流しないように設ける施設ということでございます。桜川
の堤防にある数について、つくば市内にどれぐらい存在している
のか
をお聞かせ願いたいと思います。
また、その樋管については、管理体制についてもお聞かせ願いたいと思います。
(4)桜川、一級河川桜川についてですけれども、平成26年から、私も約3回から4回ほどにわたり関連した河川
の伴う質問
を行ってきました。筑波工区といわれるつくばヘリポートから筑真橋
の河川改修
の進捗が1日でも早く進んでいくこと
を私は望んでいるところでありますが、今回、台風19号でも、上流側、下流側には、冠水被害ももちろんあったわけではありますが、河川
の形状によって、桜川、曲がりくねっているということでありますが、これまで数年
を振り返りますと、市内同一箇所がたび重なって冠水しているというような状況にあることは、なかなか形状だけということで納得できるような状況にはないと思っております。
また、今回
の増水時には、堤防
の周辺からしみ出しが確認されて、地域
の住民にも大変不安があるというような状況にあるわけであります。
この桜川
の堤防改修や河道掘削など、河川
の改修計画等、橋梁、特に橋も関連しますので、橋梁
の今後についてお聞かせ
を願いたいと思います。
次に、大きな2番としまして、自動車や農機具など
の盗難被害状況、それから、防犯対策
の取り組みについて
をお伺い
をいたします。
近年、自動車、あるいは建設機械、農機具、さまざま盗難被害が多発していると聞いております。数日前も、私
の近所でトラクター
を盗まれたというお話
を聞いたところでもありますけれども、私が聞いたところ、残念ながら、車両など、いわゆる自動車
の盗難被害は、茨城県が全国ワースト1位で、2位
の大阪よりも倍以上も発生している、こんなことも聞いておりますが、現状として、昨年、あるいは今年
の県内
の盗難状況についてお伺い
をさせていただきたいと思います。
最後に、大きな3番としまして、農地中間管理機構
の推進について
をお聞かせ願います。
平成30年
の9月議会でも、私から一般質問
をしました。農地
の賃貸借
の状況、それから、関連しますので、土地改良区
の水利費、いわゆる賦課金
の負担について、現状はどのようになっているか
をお伺いします。
以上、壇上から
の一般質問とさせていただきます。
○議長(神谷大蔵君) 市長公室長松本玲子君。
〔市長公室長 松本玲子君登壇〕
◎市長公室長(松本玲子君) 台風19号による被害については、桜川流域
の北太田で一部浸水、田中、君島
を含めた11カ所で床下浸水、大貫、小田、栗原など
の17カ所で道路冠水がありました。また、市内全域で、道路や公園など
の倒木が83カ所ありました。さらに、冠水による市内
の道路
を14カ所通行どめにしたほか、公共施設や民家において、屋根、雨どい、窓ガラスなど幾つか
の被害が報告されています。
被害に対する対応についてですが、床下浸水箇所は消毒作業
を、冠水箇所については消防本部と消防団により、可搬ポンプによる排水作業
を実施しました。
課題としましては、施設
の老朽化や、停電時
の備えがないこと、防災倉庫が設置されていないために、開設するたびに物資
を運ばなければならない場合や、ハザード内に避難所があることなどがあります。
さらに、今回対応していく中で、駐車場不足や備蓄品、食料品等
の提供基準
の作成や、市民へ
の周知
の必要性があることも見えてきましたので、これらについても今後対応していきます。
避難所開設
の経緯ですが、台風接近前から土砂災害や水害
の発生に備えるため、住民が自主的に明るい時間帯から避難できるように、働く婦人
の家、市民研修センター等7カ所
を避難所として開設し、避難準備や避難勧告
を発令した後に、茎崎中学校や、大穂交流センターと5カ所
を追加し、合計12カ所
を避難所として開設しました。それらについては、防災行政無線やホームページ、SNS、防災アプリ、広報車に加え、避難行動要支援者へ
の電話連絡等、できる限り
の手段
を使って周知いたしました。
次に、桜川
の水位ですが、災害対策本部では、24時間体制で状況
を見守っていました。水位が徐々に上昇し始めた10月12日正午ごろに、避難準備
を発令し、その後も上昇したため、14時に避難勧告
を発令しました。水位は19時過ぎに4.5メートル
を超過し、23時過ぎに5.5メートル
を超過。その後も水位は上昇し続け、13日13時ごろ
の6.49メートル
をピークに下降し始めました。14日3時ごろには氾濫危険水位
の5.5メートル
を下回り、11時ごろに洪水警報
の解除と氾濫注意水位
の4.3メートル
を下回ったことから避難勧告
を解除しました。
○議長(神谷大蔵君) 建設部長上野義光君。
〔建設部長 上野義光君登壇〕
◎建設部長(上野義光君) 桜川に設置してある樋管及び揚水機場については、現地調査
を行ったところ、つくば市内には樋管が29カ所ありました。そのうち、4カ所は土地改良区が管理
をしているということですが、残り
の25カ所については管理者が確認できませんでした。また、揚水機場18カ所については、土地改良区が管理
を行っていることが確認できました。
桜川については、茨城県が土浦市内
の霞ケ浦河口からつくば市
を経て桜川市内まで
の約42キロメートル区間
の改修
を進めています。これまでに、河口からつくばヘリポート付近まで
の土浦工区、約10キロメートル区間が暫定計画により概成しています。つくばヘリポート付近から筑西市にある筑真橋まで
の筑波工区、約15.5キロメートル区間については、沿川
の集落
を洪水から守ること
を優先とした河川改修が進められてきました。現在は、つくばヘリポート付近から、上流
の田土部堰まで
の約2.5キロメートル区間について、河川改修に必要な用地
を取得しながら、流下能力
を高めるため
の樹木伐採や河道掘削が重点的に進められています。
市が管理する橋梁については、上流から神明橋、天神橋、中貫橋、小田橋
の4橋があり、橋梁長寿命化修繕計画に基づき、5年に一度
のサイクルで点検
を行い、その結果
を踏まえて、修繕工事
を実施しています。そのうち、中貫橋については、橋
の基礎部分
を保護するため
の護岸改修工事
を来年度実施する予定です。
次に、茨城県内及びつくば市内
の農機具
を含む自動車等
の盗難事件認知件数については、茨城県警察本部
のデータによると、平成30年に、県内で1,491件、うち、つくば市内で302件、また、令和元年度は、10月末現在で1,195件、うち、つくば市内で214件となっています。
盗難事件認知件数は、平成28年以降、茨城県は毎年全国ワースト1位で、平成24年以降、つくば市は毎年県内ワースト1位となっています。
市
の防犯対策としましては、18名
の防犯・環境美化サポーターにより、毎日7時から24時まで市内
のパトロール
を行い、犯罪
の防止に取り組んでいます。また、警察署及び防犯協会で作成した防犯に関するチラシ、これ
を区会回覧で配付するなど、防犯活動
の啓発に努めています。
○議長(神谷大蔵君) 経済部長篠塚英司君。
〔経済部長 篠塚英司君登壇〕
◎経済部長(篠塚英司君) 農地中間管理事業
の農地賃貸借
の状況については、平成26年度
の事業開始から平成30年度まで
の5年間で、約460ヘクタールが賃貸借契約
を締結しています。また、賃貸借契約
を行った土地改良賦課金
の負担は、所有者と耕作者
の話し合いによって決められており、つくば市では所有者が負担する事例が多く見受けられています。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) 御答弁ありがとうございました。順次、2次質問並びに要望させていただきたいと思います。
まず、1番
の災害対策について御答弁
をいただきました。事前
の対応から、迅速な対応いただいたということであろうと思っております。最小限に被害
をとどめることができた
のではないかというところで、本当に、いろいろな意味で、24時間体制というお話も出てきましたけれども、大変お疲れさまでございました。
ただ、先ほどお話にありましたけれども、駐車場
の不足であったりとか、食料に関する課題があったということですので、今後については、そういった課題
をしっかり生かしていただきたいと思っております。
また、災害対策本部立ち上げから、行政
の対応としては大変迅速だったと思っておりますけれども、いろいろな意味で、災害については連携
をしたりということが重要になってくるんだと思っております。一つ、聞かせていただきたい
のは、先ほど倒木があったとか、いろいろな冠水、通行どめ
をしたとかという答弁がありました。いわゆる建設業だったりとか、そういう地元
の企業と、どういった連携がとれていた
のか、そして、また、復旧
の状況について、どんな状況かということ
をお聞かせ願えればと思います。
○議長(神谷大蔵君) 上野建設部長。
◎建設部長(上野義光君) 台風19号
の対応については、大雨と強風
の予報であったため、事前に地元業者に土のう
の作成や、災害時に連絡がとれる体制づくり
を要請しました。災害
の発生に伴い、地元業者と連携し、冠水や倒木による通行どめ
の実施、障害物
の撤去、水が引いた後
の路面清掃など
の復旧作業
を24時間体制で実施いたしました。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) ありがとうございました。24時間体制で対応いただいたということで、本当にありがとうございました。
あと、事前に、地元企業
の方々とも連絡
をとって備えたということでございますので、今後についても生かしていただきたいと思っております。
また、今回被害に遭った道路であったり、排水路に対しては、今後、少しでも早く復旧できるようにということ
を要望させていただきたいと思っております。
また、部局
を超えてといいますか、建設部、経済部ともに、いろいろな意味で復旧活動に迅速に対応していただきました。また、地元
の企業
の方にも、もうすぐ、次
の日から、そういった対応いただいたことについても、この場
をお借りしてお礼
を申し上げたいと思っておるところであります。
また、建設部とは部局が違うかもしれませんけれども、いわゆる農道と、あるいは排水路に関しては建設部に早急に対応いただいたということですが、今、国で、堆積した稲わら
の撤去が補助事業が今、進んでいるようでございますが、この辺
の申請方法についても整理
をしていただいて、今後については、農用地に関しても、スムーズに営農活動が継続できるようにということ
を、ここにお願い
をしておきたいと思います。
1番については以上とさせていただきます。要望とさせていただきます。
次に、2番についてでございますが、一つだけお聞きしたい
のは、避難勧告、避難指示ということで、早急な対応
をいただきました。SNS
の発信も、もちろん私も見ておりました。そんな中で、避難所開所に至る経緯、あるいは避難所がどこに開設される
のかというところが、皆さん注目
をされていたところかと思います。この選定理由などについてお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いします。
○議長(神谷大蔵君) 松本市長公室長。
◎市長公室長(松本玲子君) 開設した避難所
の選定理由でございますが、災害が発生する可能性や、施設
の管理状況
を考慮し、平常時から使用している施設
を優先して、また、土砂災害警戒区域や洪水浸水想定区域でない公共施設
の中から、洪水が発生した場合でも車両
の動線
を確保できる施設ということで、避難所として開設
をいたしました。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) わかりました。浸水であったり、地震だったり、その場所によって違うということだと思いますが、最適な避難所
を設定して開設
をしたということだと思います。なぜかというところは、もちろん災害対策本部で決めることかもしれませんが、その辺
のところが皆さんにもよく周知ができるようにということで、今後、万が一
のときに備えるという情報
の共有
を市民ともしていければ一番いいんだろうなと感じているところであります。
あと、防災無線についてです。要望という形にさせていただきたいと思いますが、防災無線についても、着実に、計画どおり早期
の設置
をお願いしたいと思っているところであります。この防災無線については、正直、風と雨で、聞きにくいとか、いろいろなお話
を聞いています。雨天時については、確かに聞こえにくいという
のは非常にわかる
のですが、音量
を変えるとか、音質
を変えるとか、例えばあとは日常
の、音楽に変化
を与えるとか、災害時は、アナウンス
を、例えば女性から男性に変わるとか、少し工夫
をすることで、もう少し聞きやすくなる
のではないかと思っております。この辺についても、防災無線
の早期
の計画どおり
の設置はもちろん
のこと、運用についても少し工夫
をいただけるといいかなと、私は感じているところであります。
また、われわれ
の会派で、以前研修もしたことがある
のですが、久留米市で、筑後川だったですか、防災ラジオ
をお配り
をしているというような話
を聞いたことがあります。つくば市については、民間
のラジオ会社
の電波状況等がうまく、全地域
を網羅できるかどうかという課題はあるかもしれませんが、そのとき聞いてきたお話では、電源オフ
の状態でも、緊急信号受信時には、自動的にラジオが起動して防災ラジオが高齢者
の方々にも聞こえるようになる、こういったものも有効であると思っております。一つ
のアイデアとして、今後、考えていく一つ
のツールかなと思ったところでもあります。
いずれにしても、避難勧告な
のか、避難指示な
のかというところで、時間とともに状況が大変目まぐるしく変わる中で、地域にしっかりと伝わっていくことが必要だと思っておりますので、今回
のことも一つ教訓といいますか、よく課題
の整理もして、今後につなげていただければと思っておりますので、よろしくお願いします。
次に移らせていただきます。
3番、増水時
の桜川
の推移状況ということで御答弁
をいただきました。こちらについては、水位
の状況について、時間ごと
の説明をいただきましたけれども、雨が降っているときから後で、当たり前
のことですが、水位が上昇するということが、先ほど
の時間的な
説明の中でよくわかったわけですけれども、この中で、先ほど、樋管、水門という形で書いてありますが、この樋管
を適切に管理することが被害
を最小限にできることであろうと思っています。
先ほど土地改良区が管理している
のは、揚水機場が18カ所、ほか土地改良区4カ所、樋門は管理していることが明確であるとお答えいただきましたが、大変残念なことに、半分以上、25カ所が、現状、明確でないという答弁
をいただきました。これは水門があるけれども管理者が不在、不明
の状態である。これは大変厳しい状況であると思っています。
今回
の水災害では、桜川から逆流による被害もなかったわけではない
のではと私は思うわけです。樋管
を閉めても、もちろん排水できないで冠水
をしてしまうリスクがあるということも、もちろん想像はするわけですけれども、適切なタイミングに開閉
をすることで被害
を最小限とどめる、そういうことだと思っております。
参考資料
を配らせていただきました
のは、そういうことな
のですけれども、「大雨が降ると」ということで、普段はこの樋門があいている
のだけれども、後に降って増水したときには閉める、河川側
の水が減ったときにはこの樋門
をあけるということで、適切に管理すれば浸水被害が最小限にできるというため
の門であると思っておりますので、先ほど不明
の樋管、樋門について、今後どのように対応していく、どのように管理
を築いていく
のか、お聞かせ
を願いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 上野建設部長。
◎建設部長(上野義光君) 河川管理者である茨城県土浦土木事務所に確認したところ、樋管
の管理については、各関係機関と
の調整
を図りながら、管理体制
の構築に努めていきますという回答でした。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) わかりました。確かに河川
の管理者は土木事務所な
のかもしれませんが、今、現状として、その水門
を誰が管理している
のかわからないという状況にあるわけですから、これはしっかり明確化していく必要があろうと思っています。
ちなみに、私は平成27年、常総市で大変水害があったということで、実はきのう、常総市に伺って、いろいろ御教授いただいてきました。非常に似た被害があったということで、同様
の取り組み
を御教授いただきましたので、ここで少しお話し
をさせていただきたいと思います。
やはり同様に、当時、管理者不在
の樋管が多数わかって、常総市
の場合は鬼怒川、小貝川ですので、国と、県と、市、三者で協議
をして、現在
の管理体制
を築いたということ
をお聞かせいただいてまいりました。
どういった内容かというと、参考になると思う
のですが、この資料もそうですけれども、新八間堀川に流入水路に着目したタイムライン
を策定したということです。増水時
を想定して各樋管に番号、名前
を全部、多分今もついていないと思う
のですが、これ
をつけて、それで、それぞれ
の樋管
の場所に看板
を設置して、管理者
を明確化したと。
しかも、このあけ閉め
を、数十箇所
を一気にできませんので、民間に委託
をして、時間的に間に合わない部分に関しては市役所
の職員と二重
の体制で、管理体制
を行っている。そして、また、いわゆる情報伝達
の演習まで、この間行った
のだということも神達市長から教えていただいたところであります。
また、樋管
を閉める、いわゆるハンドルがさびついたりして曲がらないことがあるということで、電動で回す工具まで、行政で、現在、準備
をして持っている状況にあるということも聞かせていただきました。
今後について、大変、参考になる取り組みだと思いますので、一つ御提案ということでさせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
次に、4番
の桜川
の堤防や河道掘削について、今、筑波工区について
の進捗についてお答え
をいただきました。大変ありがとうございます。また、先ほど市で管理する橋梁は四つあるということで、特に今回、老朽化している中貫橋について補強作業
をするということでよかった
のか、もう一度確認させてください。
○議長(神谷大蔵君) 上野建設部長。
◎建設部長(上野義光君) 中貫橋につきましては、基礎部分がちょっとえぐれたような状況になっておりますので、その部分
を保護するため
の護岸
の改修工事
を来年度実施する予定でございます。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) わかりました。私も、以前、平成26年に、もぐり橋
の位置づけになっているということで、市内
の管理橋梁については質問した経緯があります。でも、そういう位置づけであったにしても、実際は水面
の下に沈下するような橋ではないわけで、地域
の生活と密接にかかわっている、地域間
を往来する橋だと思っています。河川改修とあわせて、将来的な計画に組み込める
のであれば、時間
をかけてでも、今お話しいただいた橋
の補強と同時に、さまざま架け替えなども含めて、特に今回、補強ということであれば、特に中貫橋に関して、欄干が木製で、ちょっと怖い状況にあるので、こういったこと
の改修も含めることも必要だろうと思っております。
いずれにしても、筑波工区といわれる桜川
のいわゆる河川改修が少しでも早く進むこと、そしてまた、先ほど樋管、樋門
の話
を言ってきましたけれども、水門がきちんと管理できるようになると、いわゆる湛水防除と言われる排水機能、こういったものも必要になってくる
のであろうと思いますので、この辺についても、今後
の計画で要望させていただきたいと思っております。
そうは言っても、何と言っても、先ほど1次質問でさせていただきましたけれども、最優先は、今回、一つ大きな不安要素として堤防からしみ出し
をしているという状況が見受けられた、あるいは越水
をした、こういった箇所については、できるだけ早急
の対応
をお願い
をしたいと思っております。
以上、1番
の質問とさせていただきたいと思います。
次に、2番
の防犯対策についてですが、こちらについても要望という形でさせていただきたいと思います。
ワースト1位で、しかも、県内ワースト1位だと、いわゆる全国1位がずっと続いている
のかという話かなと、大変ショックな
のですけれども、近年、公用車
の盗難もされたという話も聞いておりますし、今まで以上に警察と連携
をして、防犯パトロールも今、行っていただいているということですので、市民がこれだけ盗難が非常に多いということ
を認知して、皆さんそれぞれが注意喚起できるような、そういったこと
を今後もお願い
をしたいと思っております。対策については、いろいろあると思いますが、どうか、警察
の皆さんや、さまざま地域
の方々と連携
をして、こちらについても少しでも減るようにという取り組み
をお願い
をして、2番は要望とさせていただきたいと思います。
次に、最後に、3番
の農業政策について、2次質問
を一つさせていただきたいと思います。
先ほど、賦課金については、「現在、つくば市では所有者が負担する事例が多く見られます」という答弁
をいただきました。前回、一般質問もさせていただいた中で、土地改良法が、ことし4月に多少変わりましたという話もしたと思います。
いわゆる農地中間管理機構
の事業開始から、契約締結
の推進
をずっと行ってきたわけですけれども、答弁
のとおり、賃貸借契約は、話し合いで決められて、所有者、要するに地主がその賦課金、水
の利用料は払ってきていることが通常多い。しかしながら、土地改良法では、組合員、いわゆる耕作者が負担すべきという法律に変わったわけですが、こちらについて
の市
の考え
をお伺いさせていただきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 土地改良区
の賦課金は、土地改良法によりまして、自作地では所有者、借地では耕作者が納付することになっています。議員御指摘
のように、つくば市
の実態としては、現在でもまだ所有者が納付している場合が多く見受けられることは私どもも認識しております。ただし、今年4月
の土地改良法
の改正により、土地改良区
の組合員
の資格交代手続が承認制から届出制へと簡素化されましたので、今後は本来あるべき姿である耕作者へ
の賦課に移行していくものだと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) わかりました。最後、要望で終わらせていただきたいと思います。
自作地、いわゆる自分で持っている農地については所有者、借地では耕作者、土地改良法上でいうと組合員という
のかもしれませんが、実際つくっている
人が支払っているということになっている
のですけれども、その法律と、実情としては逆になっていると。これには、いわゆる土地改良法
の賦課金
の納付書
を、そのそれぞれ
の改良区が誰に送っている
のかという
のが一つ大きな要素と思っています。
これは、今現状ですと、いわゆる農業再生協議会だったり、農業委員会が、その辺は全て筆本
の管理
を現状としているわけですから、その辺が法律どおりに今後なっていくということ
を整理していくことが一つ必要かなと思っています。
また、その際に、いわゆる農地中間管理機構
の賃貸料
の見直し契約
をするという形、届出制という話がありましたけれども、になるわけだと思う
のですが、地主、あるいは耕作者、相対で話す際に、これまでどおりではなくて、もちろん耕作者側が払う
のであれば、営農
をしっかりできる賃貸借料
を、しっかり基本ベースに契約ができるような、見直しができるような指導
をぜひお願い
をして、私から
の要望として一般質問
を終わりにさせていただきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) これにて、小久保貴史君
の一般質問
を終結いたします。
暫時休憩いたします。
午後2時40分、14時40分再開にいたします。
午後2時22分休憩
──────────────────────────
午後2時42分再開
○議長(神谷大蔵君) 休憩前に引き続き再開いたします。
次に、20番議員小野泰宏君。
〔20番 小野泰宏君登壇〕
◆20番(小野泰宏君) 20番議員、公明党
の小野泰宏です。通告に従いまして、一般質問
を行います。
初めに、つくば市戦略プランについて伺います。
現在、つくば市未来構想
を実現するため
のつくば市戦略プランについて策定が進められています。この戦略プランは、21世紀半ばまで
の未来構想で定めるつくば市
のまちづくり
の理念等
の実現
を目指しています。作成中
の段階ですが、現段階における戦略プラン
の内容全般について伺います。
1番、戦略プラン
の基本的な考え方と体系、構成。
2番、戦略プラン策定
の手順、特徴。
3番、基本施策や個別施策における各指標設定
の考え方。
4番、進行管理について
の考え方。
以上
の点について伺います。
次に、産業振興計画について伺います。
産業振興計画について、現在策定が進められています。何よりも社会状況
の変化に対応した実効性ある計画
の策定
を望みますが、その内容について伺います。
1番、新しい計画策定
の背景と目的、コンセプト。
2番、前計画と
の違い。
3番、実施したアンケートに対して
の見解。
4番、今後
のスケジュール。
以上
の点について伺います。
3番目に、RPAとAI
の導入について伺います。
昨年
の6月議会において、RPA導入に関して、その背景や目的等について伺いましたが、現在
の導入状況、課題と今後
の取り組みについて伺います。
また、AI
の導入についても、国内において推進事例が増加しておりますが、つくば市
の状況について伺います。
最後に、繰り返し
の質問かもしれませんが、ことし
の秋には、台風
の通過により全国的に大変大きな被害が発生しましたが、つくば市における台風災害
の状況と今後
の対策について伺います。
以上で、1回目
の質問
を終わります。
○議長(神谷大蔵君)
政策イノベーション部長森 祐介君。
〔
政策イノベーション部長 森 祐介君登壇〕
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 戦略プランについてですが、現在、2015年度に策定いたしましたつくば市未来想
の改定作業
を行っておりまして、改定に当たっては、SDGs
の考え方
を取り入れ、持続可能都市
を目指し、まちづくり
の理念と目指すまち
の姿、そして、2030年
の未来図
を掲げることとしております。
この未来図
を実現するために、特に重点的に取り組む施策
を計画的に実施するため、5年間
の戦略プラン
を策定いたします。
戦略プランは、目指すまち
の姿
のもと、17
の基本施策
を定め、その下に49
の個別施策
を定めており、それぞれに指標
を設定するとともに、個別施策
の達成に寄与する具体的な計画として主要プロジェクト
を設定いたします。
戦略プラン策定
の手順、特徴につきましてですが、策定は庁内職員ワーキングチームで分野別に施策等
の原案
を作成し、各課等と
の調整
を行いながら作業
を行い、部長級
の策定委員会で内容
を協議したもの
を外部有識者からなる審議会で御審議いただいております。
市民参加
の取り組みでは、市民意見
の反映
の場として、イーアスつくばやBiViつくば、子育て総合支援センターなど
の外部の会場においてみらい構想キャラバン
を開催しまして、研究者、子育て世代など
を対象に、計9回、約240
人の方から直接御意見
を伺いました。
また、2030年
の未来像
を先に掲げた上で、バックキャスティング
の手法
を取り入れ、この5年間で何
をやるべきか
を意識して策定いたしました。
さらに、市
の包括的な戦略が複数存在すること
のないよう、つくば市まち・ひと・しごと創生総合戦略と統合することにいたしました。
指標についてお答えいたします。
指標
の設定に当たっては、2番目に大きな階層となる基本施策
のレベルでは主にゴールや最終目標
をあらわす指標
を用い、その下
の階層となる個別施策
のレベルでは主に施策
の実施状況など短期的な成果
を指標として用いております。
このようにして、基本施策と個別施策が一連
のストーリーとなってつながり、それぞれが互いに連携、相乗して効果
を上げていくこと
を意識しています。
進行管理についてですが、戦略プラン
の推進に当たっては、基本施策ごとに庁内横断的な推進体制
を構築し、連携して進めていくことが重要であると考えており、現在検討
を進めております。
評価体制は、現行
の戦略プラン及びつくば市まち・ひと・しごと創生総合戦略と同様に、内部評価と
外部評価
の2段階で
の評価
を考えております。
○議長(神谷大蔵君) 経済部長篠塚英司君。
〔経済部長 篠塚英司君登壇〕
◎経済部長(篠塚英司君) 産業振興計画については、第2次つくば市産業振興マスタープランで設定した計画期間が終了したことに加え、地域経済
を支える中小企業、小規模事業者へ
の支援施策
を整理し、戦略的に実施していく必要性があることから、来年度前半
の公表
を目指し、(仮称)つくば市産業戦略として、現在策定作業
を行っています。
策定に当たっては、市内1,000者
を対象としたアンケート調査
を実施し、事業状況や課題、ニーズ等
を把握するとともに、
外部有識者による懇話会
を設置し、方向性
を確認しながら、実効性
の高い計画とすべく、議論
を深めているところです。
次に、前計画と
の違いについては、前計画
の第2次つくば市産業振興マスタープランは国際戦略総合特区に指定された直後に策定したこともあり、新規プロジェクト
の創出やハイテクパーク
の整備など、グローバルな視野で、将来へ
の投資的要素が強い計画でした。
その反面、抽象的で、具体的な事業がイメージしにくいという反省点があったことに加え、ハイテクパーク
の整備やワーキンググループ
の活動など、実行できなかった重点プロジェクトがありました。
このような反省
を踏まえ、現在策定作業中
の産業戦略においては、事業者
の課題解決や事業拡大に直結するような施策
を具体的に明記すること
を念頭に作業
を進めています。
次に、実施したアンケートに対して
の見解については、事業者アンケートは市内事業者
の実態
を把握するため、現在
の経営状況や抱えている経営課題、今後
の取り組み意向などについて把握すること
を目的に、建設業、製造業で400者、商業、サービス業で600者、合計1,000者
を対象に実施しました。
現在までに、約180者から回答があり、分析作業
を進めております。
最後に策定スケジュールですが、7月から着手し、これまでに事業者アンケートによる実態ニーズ調査や、国、県
の動向把握、先進自治体
の事例等
の情報収集
を行うとともに、2回
の懇話会
を開催し、有識者
の知見
を反映させながら、重点的に検討すべき課題について整理
を行ってきました。
今後は、事業者ヒアリング
を実施し、実態把握に努めるとともに、さらに2回程度懇話会
を開催し、施策テーマや重要プロジェクトについて議論
を重ね、今年度内に素案としてまとめる予定です。
その後、パブリックコメント
を行い、最終的な策定時期は来年度
の前半
を目標としています。
○議長(神谷大蔵君) 総務部長藤後 誠君。
〔総務部長 藤後 誠君登壇〕
◎総務部長(藤後誠君) RPAとAI
の導入についてお答えいたします。
RPAは、昨年6月
の定例会において、税窓口
を中心に4部署に導入する旨
を答弁しています。
これまで、RPAはデジタルデータでなければ扱えないため、申請書など
の紙帳票
の取り扱い
の多い部署で
の展開が難しいなど
の課題があったことから、その解決に向け、既に今月から、文字認識AIにより、精読率
を飛躍的に高めたAI-OCR
を導入しました。
庁内
のRPA
の有効性へ
の理解が深まったことに加え、AI-OCRと
の組み合わせにより、今年度末までに19部署へ
の導入
を予定しています。
次に、他
のAI
の導入については、これまで議事録
を起こす作業に全庁的にかなり
の時間が割かれていました。この作業
を効率化することで大幅な業務
の改善が期待できるため、既に今月から、音声認識AIによる議事録AIについて民間企業と共同研究
を行い、効果検証
を進めています。
今後も業務
の効率化
の技術に関しては積極的に調査研究してまいります。
○議長(神谷大蔵君) 市長公室長松本玲子君。
〔市長公室長 松本玲子君登壇〕
◎市長公室長(松本玲子君) まず、台風15号については、住宅
の屋根
の破損や倒木等
の被害が数多く報告されました。また、市内各地で停電が発生し、ピーク時には約4,000軒
を超えました。
次に、台風19号による被害については、大雨により被害が大きくなり、桜川流域
の北太田で一部浸水、田中、君島
を含めた11カ所で床下浸水、大貫、小田、栗原など
の17カ所で道路冠水がありました。
また、市内全域で、道路や公園など
の倒木が83カ所ありました。
さらに、冠水により市内
の道路
を14カ所通行どめにしました。
このほか、公共施設や民家において、屋根、雨どい、窓ガラスなど、幾つか
の被害が報告されています。
課題としましては、施設
の老朽化や停電時
の備えがないこと、防災倉庫が設置されていないため、開設するたびに物資
を運ばなければならない場合や、ハザード内にも避難所があることなどがあります。
さらに、今回対応していく中で、駐車場不足や備蓄品、食料品等
の提供基準
の作成や、市民へ
の周知
の必要性があることも見えてきましたので、これらについても対応していきます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 御答弁ありがとうございました。
それでは、順に伺いたいと思います。
まず、戦略プランについてですけれども、今回
の計画
の特徴
の一つとして、いわゆるストーリーといいますか、戦略
の底流に当たる部分だと私は理解
をしている
のですが、こういう戦略
のストーリー
をどう計画づくりに反映されていかれた
のか、その点、もう少し伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 森
政策イノベーション部長。
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 戦略プラン
の策定に当たりましては、ストーリー
を重要視しておりまして、三つ
のステップ
をもとに策定しております。
まず、2030年
の未来像に基づいて、未来像
を実現するため
の取り組みとして基本施策
を定めております。
次に、基本施策に基づいて、現状と
のギャップ
を意識した個別施策
を定めています。
最後に、個別施策に基づいて、うまくいっている点や課題
を意識した主要プロジェクト
を定めています。
このように、主要プロジェクト
を実施することで個別施策
の指標達成に貢献し、また、個別施策
を推進することで基本施策
の指標達成に貢献するという、そのようなストーリーとなっております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) それでは、その点は確認
をさせていただきました。
先ほど、基本施策が17、個別施策49とありましたが、この内容について指標
を設定されたということ、これは、私は評価
をさせていただきたいと思います。従来から、計画につきましては可能な限り、ものさしといいますか、数値目標、これは税金
を使う立場だから、昔はあまりそぐわないということがあったかもしれませんけれども、最近ではそうではなくて、やはり数値目標という
のは必須であろうと思います。その点につきましては、まず、評価
をさせていただきたいと思います。
ただ、少し伺いたい
のは、何回か見直し
をされておりますので、私も全て
の指標
を全部自分なりに抜き出し
をして、その相関関係
を全て見させていただいた
のですが、全体から見ますと、市民意識調査
を指標に設定
をしているケースもかなりありました。その理由について伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 森
政策イノベーション部長。
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 特に基本施策
のレベルでは、市民
の満足度
を定期的に広く調査することができる市民意識調査
の結果
を使うことがよい
のではないかと考えたところです。
一方で、市民意識調査は2年に一度
の実施であることですとか、市民
の満足度は必ずしも特定
の施策
の実施によって決まっていくものではないということもありまして、特に細やかな進捗管理が必要な個別施策については実施したことがより数値としてあらわれやすい指標にするなど、レベルに応じて、今では指標
を使い分けているというところです。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 今、御答弁
の中でありましたが、市民意識調査、CS調査とも言われますけれども、つくば市
の場合、2年に一度という頻度ですから、私は、果たして、進行管理上、適切に、その基本施策や個別施策、個別施策
の中にも市民意識調査
の指標
の設定がありましたので、成果
の把握ができる
のか、少し不安な面も正直言って持っています。
また、設問も、CS調査、市民意識調査
のそれであるならば、設問も変えていかなければいけないと思いますので、この点につきまして、以上
の2点
を指摘
をさせていただきたいと思います。
提案
を幾つか申し上げたい
のですが、まず、ことし
の6月議会でも申し上げましたことですが、未来構想
を実現するため
の計画が戦略プランという位置づけであるならば、私は戦略プランという
のは非常に大事な計画ではないかと思います。そのときには、その計画
の水準
をさらに数段上げる計画にしなくてはいけないと申し上げました。その一つが数値目標
をしっかりとつける、KPIも含めて、そういうことが標準装備だという観点で申し上げさせていただきました。
また、この未来構想について、まちづくり
の理念及び目指す姿、まち
の姿
を実現するということであれば、私は、その実現
のためには、今回、戦略プランということで創生総合戦略と一緒になりました。行政計画ということではなくて、もっと幅広い、つくば市全体
の計画という位置づけにすべきではないかと思います。
6月議会でも同じこと
を申し上げた
のですが、言葉
を変えて言えば、各種団体と、構想、立案
の段階のみだけでなく、その実現内容
を、いかに共有したり、連携した計画として描いて推進できるかがとても重要でないかと思います。
その意味では、行政だけでは未来構想
の実現という
のは困難だと思っております。構想
の立案、参画した団体や、民間からなる推進協議会
を立ち上げて、ある程度、その協議会メンバーが実施主体として推進する計画策定か、あるいは市民や市民団体が未来構想
の実現
のために、みずからが事業
を提案し、推進して、この構想に参画できるような体制づくり
を既存
の類似事業、例えばアイラブつくばとかありますから、あまり多くなってもいけないと思う
のですが、この辺
のところ
を整理
をしていただきながら行っていくような体制
を、ぜひ望みますが、考えについて伺います。
○議長(神谷大蔵君) 森
政策イノベーション部長。
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 基本施策
の一つにも、市民とともにつくるまちづくり
を推進するというもの
を置いておりますように、市民と一体になって計画
を進めていくことは非常に重要であると考えておりまして、今、議員から御提案がありましたことは、私も完全に同意するところであります。
具体的には、市民チャレンジへ
の支援及び相談先
の明確化ですとか、社会課題解決ワークショップ、このような主要プロジェクト
を戦略プラン
の中にも書いておりますけれども、このような取り組みを通じて、市民主体
の取り組みによってまちづくり
を進めていきたいと思っております。
これらに加えて、今後も引き続きタウンミーティング等で
の市民へ
の御
説明や意見交換
を積極的に行ってまいります。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) ぜひ、そういう方向性、よろしくお願い
をしたいと思います。
次
の提案ですが、戦略という観点から、より課題解決型
のストーリー
を展開するために、私は特に個別施策につきましては、その指標に活動型
のKPI、このような設定
を望みたいと思います。
最初
の段階からすると、幾たびか、その見直し
の結果、指標も、もうそのような傾向も最初
の段階よりは見られてきていることは評価
をいたしますけれども、せっかく今回、最初
の答弁で伺いましたが、特徴でバックキャストですとか、新たなそういう考え方
を取り入れて個別施策
の課題ですとか、ボトルネック、こういうこと
を表記してあります。
表記している
のであれば、その課題
を解決するということにもっと焦点
を絞り、そのこと
を解決するために何が必要かということに注視
をして指標
を設定すべきではないかと考えます。せっかく目指すべきまち
の姿、2030年
の未来像
を描き、そのギャップと施策
の方向性
を導き出した
のであれば、その文脈からなる課題
の解決に寄与する活動的な目標となる指標
をKPIとして設定
をしたほうがわかりやすく、市民
の納得感もより得られ、また、最終的に実効性も高まると考えるからですけれども、考えについて伺います。
○議長(神谷大蔵君) 森
政策イノベーション部長。
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 今、議員から御指摘があった点につきましては、未来構想審議会
の有識者
の方からもいただいていることでございまして、そのようなことも踏まえて、個別施策
の幾つか
の指標は既に活動型
のKPIと少しずつ変更してきているところです。
一方で、戦略プラン、これは5カ年
の計画になりますけれども、この戦略プランに基づいて今後策定
をいたします事業実施計画、もう一段低いレベル
の計画になりますけれども、こちら
の中ではより多く
の活動型
のKPI
を用いる予定でございます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) ぜひよろしくお願い
をしたいと思います。
最後ですけれども、戦術
の記入について提案させていただきたいと思います。個別施策49ほどあるわけですけれども、その下には、それぞれ幾つか
の主要プロジェクトがあります。個別施策
の目的と方向性から順に読み込んでいきますと、私は途中から少し焦点がぼけるというか課題解決
のために何
を行っていく
のかということ
の手段が、これまで
の施策や事務事業とあまり代わり映え
をしないような印象
を持ちます。
私は戦略には、具体的な戦術も必要ではないかと思います。両方
の情報がないと、やはり実効性は高まらない
のではないかと思います。
そこで、提案ですが、一つ
の方法として、主要プロジェクト
の担当課とか室と書いてありますけれども、その下に新たにスペース
をつくって、そこに担当する課や室がプロジェクト
の例えば対象、誰に対して、それから、手段、どのような方法にて、意図、どのようにしていきたい
のかという情報、これはあまり長くする必要はないと思います、短くかつ端的に記入することで、戦略プラン
の戦略と戦術が結びついた、文字どおり実効性
の高い戦略プランになってくる
のではないかと考えますが、その点いかが考えますか。考え
を伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 森
政策イノベーション部長。
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 戦略プランにつきましては、5カ年
の計画でありますので、計画期間中
の状況変化に柔軟に対応できるようにするために、この戦略プランに基づいて事業実施計画、これ
を毎年度策定する予定でございます。これが戦術に相当する
のかもしれませんけれども、この事業実施計画
の中で、誰が、誰に、どのような手段で、何
をする
のか、今、御指摘いただいたこと、これら
を具体的に示していきたいと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) わかりました。実施計画
の段階
のときに、そのような趣旨、また、流れに沿って計画や取り組みが組み立てられているかぜひ確認
をしたい、また、期待もしたいと思いますので、よろしくお願い
をしたいと思います。
次に、産業振興計画について伺いたいと思います。
2次質問として、前計画における総括について、もう少し掘り下げて伺いたい
のですが、私は一般的に、産業振興計画
のこと
を地域産業政策と言いかえて質問したい
のですけれども、地域産業政策における政策手段という
のは、七つに分類される
のではないかと思います。金融手段、補助金交付、人材育成、情報発信、アドバイス、コーディネーター、施設支援、そして、産業用地開発
の七つです。ここで個別的に、それぞれ伺う時間はとてもない
のですけれども、改めて前計画に対する総括について伺います。よろしくお願いします。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 前計画
の総括でございますが、重点プロジェクトについて展示会へ
の出展支援など、事業者
の販路拡大面においては一定
の成果があったと判断しています。
ただし、ハイテクパーク
の整備など着手できなかった事業もありまして、実態としては計画どおりに進み、効果があったと言える事業はかなり限定的であったと思います。
産業振興は、経済状況や時勢
の変化により、施策
の優先順位が変化することもあるため、今後は計画期間内においても重点プロジェクト
を評価し、必要に応じて見直し等
を行うこと
を検討していきます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) まさに今は変化に次ぐ変化、スピードが速い時代だと思います。そういう意味では、私は途中で見直し
をするということは当然あってもいいかなと思います。スピード感
を持った柔軟な対応と、あと、スタートアップ戦略
のときにありましたが、中小企業
のいわゆる段階があります、そういう企業
の段階に応じた支援策、こういう体系的で、また段階的、具体的な戦略づくり支援メニューが重要ではないかと思います。こちらは要望としておきたいと思います。よろしくお願い
をしたいと思います。
3次質問として、もう1点伺います。前計画における推進体制
を読ませていただきましたけれども、計画
の推進体制はどうだった
のか。機能したこと、また、課題として残ったことなどについて伺います。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 前計画
の推進体制としましては、産業育成
のプラットフォームとして、市、商工会、つくば研究支援センターなどと、仮称ですが、つくば産業支援連絡会
を設置すること
を考えていました。しかし、マスタープラン
の推進体制としては成立に至りませんでした。
ただし、創業支援ネットワークとして、産学官金連携による創業支援体制が築けたことは評価に値すると感じております。
また、テーマ別
の部会
を構成し、新規事業
の立案等
を期待しましたが、課題共有
の場としては有効的であったものの成果
を上げるには至りませんでした。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 以上
の経験はぜひ現在策定
のプラン、計画に生かしていただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
続いて、アンケートについて伺いたい
のですが、現在、分析中ということでありましたけれども、アンケート
の結果から見えてきたつくば市
の課題について、どのような分析内容と認識
をされている
のか、その点について、現段階で結構ですので、伺います。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) アンケート
の結果から見える特徴としては、まず、いずれ
の業種においても、事業者が抱えている課題、市に対して
の希望する施策
の両面で雇用
を含めた人材
の確保が上位に挙げられております。
また、建設業、製造業においては、施設や設備
の新設、改修等ハード面で
の支援
を望んでおります。
また、商業、サービス業においては、宣伝、PR、情報発信について
の支援
を求める声が多くなっております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) それでは、戦略プラン
のときにも少し申し上げましたけれども、その課題
を受けて、市としては、その課題解決
の道筋、ストーリー
をどのように考えて、これから、その作成
をしていこうと考えている
のか。今、答弁がありました課題解決と
の関係で、もう少し伺いたい
のですが、お願いいたします。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 課題解決
のストーリーとしましては、今後、戦略策定
の中で懇話会
のメンバー
の助言、提言
を受けながら具体的な支援策
を検討していきます。特に事業者アンケートでも顕在化した人材確保など、事業者が抱える課題に対応するには、生
の声
を聞くことが大変重要だと考えておりますので、今後、企業訪問
を行い、事業者に寄り添った支援ができるよう施策に反映させていきたい、生かさせていただきます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) ありがとうございます。昨年でしたか、何社か市内
の中小企業
を訪問させていただきまして、直接、経営者
の方と、時間
をかけて、少し設問
をさせていただいたことがございました。
そのとき
の印象は、少し業種は違いますが、一番多かった声が、はからずも、今、課題でありました人材
の確保です。つまり、募集
をしても応募がなかなか来ない。応募
をしてきて、採用されたけれども、なかなか定着化しない、この辺が非常に皆さん、いろいろな方がいらっしゃいましたけれども、このことに関しては本当に同じだと、そういう答えが印象的でした。
1,000者中180者、こういうアンケートは回答率がちょっと低い
のです。それは私も存じ上げておりますけれども、意外と低い傾向にある
のですが、それでも、そういう答えが私もそうだろうなと思うところ、納得するところが大であります。
それ
を、どうやって若手
の人材、いわゆるつくばで生まれ育った方々、ほかから来る方も含めて若手
の人材確保
をしていくかという
のは、たしか昨年ぐらいから、募集に関して非常にノウハウ
を持っている方
の講演
を市で委託
をして、私もその少し後に伺った
のですが、かなり盛況だったということがありました。ということは、本当に課題として、それが大きい
のだなということ
のあらわれだったと思う
のです。ことしも、たしか同じ方
を呼んでいただき、そういうふうに聞かれましたので、この問題は、いろいろな意味で、後に未来構想
のことにも関係してきますが、重要だと思いますので、よろしくお願い
をしたいと思います。
提案ですが、作成中とありますが、私が考える地域産業政策で欠かせない視点は三つほどあると思っております。
一つは、今策定中
の戦略計画です。この計画がなくてはもうどうしようもありませんので、策定です。それも、課題解決が具体的に書いてあることが必要です。先ほど申し上げましたが、企業
の段階
の応じた支援メニュー
の品揃えが必要だと思います。
2番目としてある
のは、これは前計画
の反省ということで挙げられましたけれども、二つ
の意味で、推進体制
の団体は必要だと思います。これは進行管理
をしていくというところと、あと、提言
をするために、名称はさまざまあると思いますけれども、推進体制
の確立
のため
の団体は必要だと思いますので、これ
を2番目に挙げたいと思います。
3番目はコンサルティング機能です。これが本質論だと私は思います。経営体質
の強化なし
の地域産業政策
の成功はあり得ないと思います。着想
のためには、着実に仕事ができる人材が必要だと思います。
以上3点、計画、推進体制、コンサルティング機能
を、地域産業政策
の成功
のために欠かせない視点として提案させていただきますけれども、どのようにお考えか伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 産業振興
を図る上で、事業者
の現状
を捉え、事業者が抱える課題解決につながる施策
を計画的に進めていくためには、計画、いわゆる戦略
の策定は必要だと考えております。現在、そのために策定作業に取り組んでいるところでございます。
さらに、議員御指摘
のこれまで
の計画において十分でなかった振興管理体制やコンサルティング人材などが重要であることも十分認識できておりますので、今後、産業戦略として取りまとめていく中で、御指摘
のあった3要素について、しっかり議論していきたいと考えています。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 一番最初の答弁にありましたが、実効性の確保、高い計画をぜひよろしくお願いをしたいと思います。
RPAとAIについて伺いたいと思います。
昨年も伺ったのですが、改めてRPAとAIの導入の目的について伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 藤後総務部長。
◎総務部長(藤後誠君) 目的ということでお答えします。
AIなどのICTの積極的活用は、市民サービスの維持向上を図ることを目的としております。現状は、人口増加や社会情勢の変化などにより、業務量も年々増加し、複雑化しています。ICTにより定型作業の負荷軽減、効率化を行い、市民サービスの充実などの人でなければできない業務に職員が注力できる環境を整えていきたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 私も、職員の方でなくてはできないことのための導入だということ、これはまさに同感です。市長に伺いたいのですが、どちらかというとAI的な側面になるかもしれません、国内外で、技術の進歩もあり、このAIの導入が盛んになっている現状にあると思います。いろいろ事例がありますけれども、ただ、一部には、導入について誤解もあるのではないかと思います。
私は、単にコストを削減するとか、そういうことではなくて、AI導入の本当のメリットは、さまざまな履歴やデータの収集、加工、分析を通じて市民に対する最適な課題解決の政策手段を模索をしながら思考して、そして提案していくことではないかと思います。こうした、いわば価値創造の観点から進めていくことが重要だし、それが目的だと考えているのですけれども、導入によって市民に対してもたらす恩恵の可能性について、市長はどのように考えていらっしゃるか、伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 議員おっしゃるとおりで、我々が何のためにこういった技術を導入するかというと、それは当然に市民生活をよくしていく、そして、市民に幸せになってもらうためというのは間違いありません。
さまざまな活用方法はありますけれども、例えば、これまで市民の意見やニーズとは、直接市役所に来ていただいて、あるいは届けていただいて初めて認識ができたわけですが、例えばバスの並んでいる状態であったり、あるいは窓口の混雑状況などから、実際のデータと市民の直接の声を合わせていって、では、市に必要なサービスはどういうものがあるだろうかといったことを分析することもできますし、あるいはスマートフォンなどでは、個別に必要な通知を適切なタイミングで、一人一人の特性に応じて行うこともできるようになります。
そういった意味で、常に市民を中心に考えておりまして、先日は、これは森部長が頑張ってくれましたけれども、つくば市のスマートシティの倫理原則というものをまとめました。世界の自治体で恐らく初めてですけれども、そこにも、何のために我々がスマートシティ化を進めていくのかということが書いてあります。
四つ原則がありまして、自立の尊重、市民が判断をしていく、そして無危害、市民が危害にさらされないということ、そして、善行、市民に恩恵がもたらせるということを最優先していこうということ、そして、最後に正義、全ての市民がこのサービス導入によって、例えば格差が広がっていくといったことがないようにしていこうといったようなことをまとめ、今、こういったものを世界の標準にできないかと世界経済フォーラムなどでも話をしているところです。
まさに議員がおっしゃったことを大切にしながら、これからもAI、あるいはビックデータといったものも含めて取り組みを進めていきたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いをしたいと思います。
最後に、台風災害と今後の対策について伺いたいと思います。
重なる部分もあるのですが、よろしくお願いをしたいと思います。
防災行政無線について1点、今年度、来年度の建設計画はどのようになっているのか伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 松本市長公室長。
◎市長公室長(松本玲子君) 今年度は7基の設置を予定しております。桜川の水害リスクが高い上大島、上菅間、大貫、池田、磯部、北条、それから、小貝川浸水想定区域の上郷の7地区を予定しております。
また、令和2年度ですが、6基を設置予定をしておりまして、桜川の水害リスクが高い田中、小田、大形、下大島、栗原、上境の6地区を予定しております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 先ほども小久保議員から防災行政無線の弊害といいますか、豪雨時、風水害のときには聞こえにくいということがありました。私もその点は同感とするところですが、今現在でも、繰り返し、後から確認できる仕組みもあります。いずれにしても、方向性としては、さまざまな手法を組み合わせて、避難情報の提供の検討を要望として申し上げたいと思います。
次に、今回の台風被害では、幾つかの課題がクローズアップされ、報道もされました。まず、その一つとして、つくば市の状況を伺いたいのですが、いわゆる浸水想定区域内に病院、高齢者施設、学校など、こういった要配慮者利用施設は、つくば市の場合、あるのかどうか。また、その場合、避難確保計画の作成についてはどのような状況なのか、伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 松本市長公室長。
◎市長公室長(松本玲子君) 浸水想定区域内の要配慮者利用施設ですが、市内に11施設が該当します。平成29年6月に水防法が改正されましたので、施設管理者に対し、避難確保計画の策定と避難訓練の実施が義務づけられました。今年度末までに、11施設での策定が完了する予定でございます。
なお、桜川の桜橋以北の浸水リスクの高いエリアにつきましても、こちらは法的な策定義務はありませんが、エリア内の要配慮者利用施設について、独自に避難確保計画を策定するように支援していきたいと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) わかりました。よろしくお願いをしたいと思います。
次に、このことも課題として挙げられましたが、災害廃棄物の処理計画につきましては、つくば市の場合、あるのかどうか。また、もし計画がなければ作成するべきではないかと考えますが、その点について伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 風見生活環境部長。
◎生活環境部長(風見昌幸君) 災害廃棄物処理計画については、現時点では策定していませんが、一般廃棄物減量等推進審議会でも議論されるなど、計画の必要性については認識しておりますので、今後策定する予定でいます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 了解しました。引き続き進めていただくことを要望したいと思います。
提案を二つほど申し上げたいと思います。
平成28年度から、つくば市で実施している職員災害対応図上訓練の災害想定に、私は台風災害対応を検討してみてはどうかと考えます。昨今の台風の大型化に伴う災害の深刻さを考慮すると、地震だけでなく、台風による風水害対応も必要ではないかと思います。
もう1点、今のと同じ背景ですけれども、浸水想定区域内での地区防災計画の策定について、対象地域の住民とともに進めていく必要もあるのではないかと思います。マイ・タイムラインの作成なども近隣地域、市内でも一部の地域では行っていると伺っておりますけれども、以上2点について提案をいたしますが、考えについて伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 松本市長公室長。
◎市長公室長(松本玲子君) 先日も非常にいい訓練にはなったところですが、図上訓練についても、地震だけでなく、風水害などを想定した訓練も今後行っていきたいと思っております。
また、地区防災計画については、今後、浸水想定区域でも策定支援をしていきたいと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 最後に要望を2点申し上げたいと思います。
今回の台風災害の対応では、情報提供の手段について、新聞報道ということかもしれませんが、課題が指摘をされております。そのうちの一つが、外国人や外国出身者への避難情報の伝達の問題です。つくば市は、御存じのとおり、外国人や外国出身者、また、つくば市への外国からの訪問者が多い地域です。災害時、急変していく状況のもと、いかに、さまざまな方々に不安を与えないよう避難情報を出していくことは、難しいかもしれませんが、検討していかなくてはならない課題ではないかと考えます。
具体的には、避難情報のメールの多言語化についてですけれども、適切に避難情報の意味を理解していただき、対応していただく仕組みが必要ではないかと考えます。参考に、つくば市消防本部では、昨年5月14日から、多言語コールセンターと提携して、英語だけでなく、タガログ語やミャンマー語まで17言語について、24時間365日の緊急通報に対応していると伺いました。このように、事前に準備をしていく、こういう仕組みの構築について検討をお願いしたいと思います。
もう一つが、先ほど3番目にテーマとして掲げさせていただきましたAIやSNSなどを防災に活用する取り組みです。災害が激甚化して、行政の負担が増す一方、行政の職員や専門人材は不足している。ITやAI、SNSの活用は、行政のサポートとして有効だと指摘する識者の声も多くあります。
先ほども事例として紹介をされておりましたが、お隣の常総市の水害、実は私の実家も常総市にあり、かなり被害を受けた一人であります。4年前の関東東北豪雨での大規模な浸水被害発生以来、市内各地の水害の危険度をAIで判定する実証実験が大学、企業などの研究チームで始まり、ことしの台風19号のときに、そのシステムが活用されたそうです。また、ことし6月には、LINE、ウェザーニュース、行政によるAI防災協議会が立ち上がったと伺いました。LINEのAIチャットボットが罹災証明や損害保険に対する住民の問い合わせに応答したということであります。
これらの動きは、研究機関や行政、企業の強みを組み合わせて災害対応能力の高い社会をつくっていくことにつながると考えます。課題も山積ですけれども、こういったソフト面もぜひ今後の検討としてお願いしたいということを最後に申し上げて一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(神谷大蔵君) これにて、小野泰宏君の一般質問を終結いたします。
次に、9番議員五頭泰誠君。
〔9番 五頭泰誠君登壇〕
◆9番(五頭泰誠君) 議員番号9番、自民つくばクラブ・新しい風の五頭泰誠でございます。通告に基づいて一般質問をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
現在のつくば市の都市計画決定されている道路について、現在までの整備状況について概要をお聞かせください。
以上で、壇上からの1次質問を終了します。
○議長(神谷大蔵君) 建設部長上野義光君。
〔建設部長 上野義光君登壇〕
◎建設部長(上野義光君) つくば市の都市計画道路については、国・県道を含む74路線、総延長231.36キロメートルが都市計画決定されています。このうち、131.56キロメートルの区間が整備済みで、暫定整備済み区間42.78キロメートルを含んだ整備率は75.36%です。
市道については、45路線、総延長70.8キロメートルが都市計画決定されています。このうち、45.88キロメートルの区間が整備済みで、暫定整備済み区間3.95キロメートルを含んだ整備率は70.37%です。
なお、市道45路線のうち、7路線は未整備区間があり、2路線は事業化に至っていません。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) それでは、2次質問させてもらいます。今回は都市計画道路という観点からお聞きしたいと思います。
今、回答いただきまして、現在、未整備区間の路線が7路線、2路線ということで、トータルで9路線であるという回答していただきました。この9路線についての詳細を教えていただければと思います。
○議長(神谷大蔵君) 上野建設部長。
◎建設部長(上野義光君) 未整備区間のある路線は、つくばエクスプレス沿線開発に関連する妻木金田線、小白硲島名線、島名原新田線、上河原崎東環状線、上河原崎西環状線、小白硲谷田部線の6路線とテクノパーク豊里の整備に関連する田倉上郷線の合計7路線となります。
また、未事業化となっている路線は、テクノパーク豊里の整備に関連する台宿線と、国道6号バイパスの整備に関連する小山大井線の2路線となります。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 未整備ということで、実際は、地域住民は早く、これから整備してほしいということで、大分期待を寄せている路線でもあると思います。未整備地区の9路線、どれも重要な路線といえると思いますけれども、特に市として、現在、最優先で取り組まなければならないと考えている路線はどれに当たるのでしょうか、伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 上野建設部長。
◎建設部長(上野義光君) 未事業化及び未整備区間のある路線、これらのうち、つくばエクスプレス沿線開発に関連する妻木金田線、小白硲島名線、島名原新田線、上河原崎東環状線、上河原崎西環状線の5路線については、区画整理事業に伴い、地区内が整備されることから、地区外についても優先的な整備が望まれると認識しています。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) ありがとうございます。五つの路線についても、各路線の懸案事項、大きな課題になっている点があると思います。この詳細を説明いただければと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 上野建設部長。
◎建設部長(上野義光君) 5路線の区画整理地区外部分の整備に当たりましては、地権者からの減歩により、道路等の公共施設用地が生み出される区画整理地区内の整備とは異なり、買収により道路用地を取得する事業となるため、地権者はもとより、地元の御理解、御協力がより一層必要となります。
なお、妻木金田線については、平成11年の都市計画決定の際に地元からの反対意見があり、その後も建設反対の要望書が提出され、現在のところ、区画整理地区外が未整備となっています。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) ありがとうございました。ありきたりな質問内容だなと自分でも思うのですけれども、これが今、都市計画の大きな道路の一つの大枠の課題かなと思うのです。
私は、当然、地元が桜地区ですので、今、最後に述べられた妻木金田線のことは、今、非常に気になる地区路線でもあります。
質問、意見でもありますけれども、今現在、確かに、妻木金田先についてなかなか進まないという状況があるのですけれども、かなり時間がたって、そのままずっといるわけです。このつくば市の考え方が、懸案になっている地元にちゃんと伝わっているのかなということを常々思っています。オフィシャル的な話として、つくば市としては、今後ちゃんと進めていく必要があるのだということを地元に対して本当に伝わっているのかということが非常に気になります。逆に、つくば市の姿勢が風化しているのではないか。そういうことを再度、地元に対して認識してもらう行動を行政としてすべきと感じるわけです。これは執行部の問題です。これからの課題ということで、その辺の認識をまず一つ聞きたいです。
もう一つ、都市計画道路というのは、もちろん都市計画法に基づいて、大枠で進めています。これはその大枠の道路整備ですからまちの基本です。これは実際に進んでいないわけです。この行政機構内に、その取り組みの姿勢が漫然としている雰囲気があるのです。だから、きっちりはらをくくって進めていくのだと、行政機構内にそういうセクションを設けて本腰を入れる必要があるのではないかと思うのですけれども、そこら辺の御回答をいただければと思うのですけれども、いかがですか。市長でもいいです。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) まず、妻木金田線ですけれども、決してやる気がないとか、風化しているということはなくて、担当も非常に悩みながら、地元のさまざまな方とお話しているところです。現にもう御報告はいっていると思います。ただ、地元の区長の御意向等もありますので、あまり強引なことをして、区会として、かえって、そういったものが進まなくなっては困るというようなところもありますので、私どもとしては、引き続き丁寧に、区長や関係者との対話をしていきたいと考えております。
それらも含めて、都市計画道路の整備推進については、今年度未事業化路線であるとか、つくばエクスプレス沿線の開発に関連する路線などについて、整備の優先度、それから、事業の着手時期等を示す都市計画道路整備プログラムの策定を進めていますので、この計画に基づいて、今後、確実な整備を実行するために庁内の体制も含めて、今、整備課も含めてつくっていますけれども、強化をしながら、都市計画道路の早期完成を目指していきたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 今おっしゃったことは、要するに、地元の説明会等やるということで受け取っていいのですか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 地元の区長の御意向を大切にしなくてはいけないと思っています。端的に言えば、強引に説明会などをすれば逆効果になるのではないかという御意見がありますので、そこはきちんと、その当たりも踏まえて、進め方については考えていかなくてはいけないと思っています。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) その組織内のセクションもつくるという認識でよろしいですか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 組織内のセクションはもうできていますので、それらを含めて、このプログラムを実行していく、そのために人手が必要であれば、さらに、そこは手厚くしていく必要はあると考えております。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) ありがとうございました。市長としても決断というか、気持ちもこもっているということで、非常にいい回答が出ていると思っております。これは、私は、自分が都市建設委員会で3回も入って、委員長も2回やらせていただきながら、実は一般質問で、こういう類いの質問はやったことがないのです。私は、桜地区は、実際、年に何回か定期的に回っているのです。いろいろな人の声を聞くと、一つのよもやま話的なレベルで話題になっているのです。陰でこそこそ話になっているネタなのです。ただ、それからずっとやっていると、私もつくば市に来て22年になって、結局、全然進んでいないのです。やはりオフィシャル的な話として、つくば市としては、基本的に、今後、計画をどういうふうに進めていくのだということ、現状を伝える必要は実際にあるのではないかと。
当時、お話を聞いたところによると、私がつくば市に来たときだから、藤沢市長の2期目、22年前のことで、大分その話題になったという話を聞いております。
地元説明会がないと、逆に、地元の方々の意識がわからないというのもあると思うのです。今、一方で力強い答弁を頂いていますので、ぜひ説明会的な設定を、妻木にしても、東岡近く、花室、近隣ですね、桜地区内、中根金田台周辺で、できればやっていただきたいなということは、自分としても要望しておきたいと思います。
そして、都市計画道路というのは、一つのまちづくりの重要な位置づけであることは間違いないわけです。それを銘打っている以上は、市民の皆さんにも、今後、あすはこういうふうになるからとか、将来利便性があるとか、子供らもあそこに家を建てられるとか、また、ビジネスを始めたい方がいれば、それはチャンスを期待して投資する人も出てくるわけです。この都市計画決定道路は地元の経済とか、地域の発展に大きな影響を与えるということは事実です。人々はそれに期待しているわけです。
先ほど、確かに地元の理解を得るためにも、反対派の方々に気を遣うというのはもちろんわかりますけれども、私は桜地区にいると、逆に、このままずっといると、周りの人たちの不安も増殖してくる、不信も増殖してくる。これも本当にやってくるのかなと。これも、まちづくりを進めていく上で、一方でマイナスなのではないか、そういう気持ちがあります。
それから、きょうは資料提出していないですけれども、桜地区の地図を見ていただくと、あそこが進まないと、その先の周りの中根、栄のほうも全然進んでいかないのです。まちづくりの見通しが立っていかない。何かストレスがたまっているようなところがあるんです。そこから広がって、まちづくりの今後の、逆に、先のほうは人口減少になっていくわけですから、発展の見通しがたたないと、なかなか進んでいかない。そういうことについての不安が増殖していることも事実です。
私は、少しはっきりきつくいうと、行政として怠慢だったのではないかなと。確かにはらくくりが足りなかったのではないかと反省を述べているOB職員もいます。私は実際に聞いております。決定されているのです。それに対して、本腰にやろうという意気込みがあったのかどうか。今の体制の方々が悪いということではないのだけれども、当時の行政の担当の方もそうですし、当時の首長もしかり、そこら辺のはらくくりが本当にあったのかなと、実際、聞いてみたいなという思いがあります。
それから、都市計画決定の道路に関していえば、ちょっと話はそれますけれども、今、我々は議会でも重要の案件で高エネ研の跡地などすったもんだやっています。あれだって、市長は必要のない土地だという立場ですが、私などはある程度は利活用する。都市計画と一つ決まったら、そういうところにも道路をつくると。そういうことに対して、またその土地が期待を寄せられるような土地にもなるわけで、そういう意味で、都市計画決定した道路という重要な認識を、ぜひ行政機構の中でも、職員一同、市長ともども、ぜひ持っていただきたいなと。
これは桜地区は相当ストレスがたまっている
のです。私はなかなか言いだせなかった
のだけれども、谷田部とかそういうところはどんどんと広がっていく、それから、未整備地区
のところはどんどん計画は進む
のだけれども、何か桜地区は息詰まるところがあるようなムードがある
のです。今回はあえて言わせていただきますけれども、そういうことで、一つ
の必要性があるもの、そういうものが価値が生まれる道路整備、これが都市計画であり、都市計画道路という認識があると思いますので、ぜひ、そういう認識
を持っていただいて、これから取り組んでいただければいいかなと思います。
もう一つだけ言わせてもらえば、桜地区でも、このままでは農地
を手放さなければならないからと、実際、農地
の集約化
をやろうとする
人がいる
のです。ところが、農地
を集約化して手放して、大規模、小久保ファームみたいな方にやってもらうとしても、その方がやる環境、大型幹線
の農道、搬入できる大きな道路がない
のです。だから、集約
を手放そうとしても、それ
を受ける
人がいない。そういうことでも、桜地区は、道路
を整備
の重要性
をつくづく感じます。
あえて、もっと言わせてもらえば、やはり旧桜地区なので、動線は正直にいうと、土浦にも向いている
のです。行きやすい
のです。あっち
のほうに行ってしまう。つくば市役所に来るのに、くねくね曲がって、ようやくたどり着く
のがつくば市役所だと。こういうことも言える
のです。
都市計画道路というネタで、きょうは話
をしましたけれども、桜地区全体
の代弁ということで考えれば、そういうストレスがかなりある
のだということ
を、ぜひ認識していただいて、そうは言っても、皆さん地元
の方、職員等皆さん、相当苦慮しながら進めている案件だと思いますので、ここでも市長ともども御尽力いただければと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
これで終わりたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。
○議長(神谷大蔵君) これにて、五頭泰誠君
の一般質問
を終結いたします。
それでは、次に、19番議員橋本佳子君。
橋本佳子君から、一般質問に関する資料
の配付申し出がありましたので、これ
を許可し、各机上に配付しておきました。
〔19番 橋本佳子君登壇〕
◆19番(橋本佳子君) 日本共産党橋本佳子より、通告に従いまして、一般質問
を行います。
まず、初めに、公立幼稚園についてです。
幼保無償化に対応するために、公立幼稚園
の3歳児受け入れ
を求めてきましたが、残念ながら実現に至りません。11月24日
の茨城新聞
の1面に、「公立幼稚園
の再編加速」という見出しで、県内
の動きが取り上げられていましたので、紹介します。
「2017年度から、3歳児
の受け入れ
を始めた鹿嶋市では、7割近くまでに充足率は回復し、園児減少
の歯どめになっている」と書かれていました。9月議会で取り上げたひたちなか市は、「来春から3歳児
の受け入れ
を始めるが、市教委総務課によると、市外から転入する若い子育て世代も多く、祖父母に預けられる世帯ばかりではないことから、3歳児入園
の希望は多いという。幼保無償化により、3歳児から
の入園ニーズは高まる見込みだ。同課は、公立幼稚園
を希望しても、3歳児から入園できなければ、3歳児
を受け入れている民間に足が向いてしまう。そうなれば、いずれ、公立園は立ちいかなくなると話す」と書かれていました。そこで伺います。
つくば市
の公立幼稚園
の募集が、従来どおり、4歳児、5歳児で行われましたが、入園希望者
の状況はどうなりましたか。公立幼稚園
の必要性について、どのように考えていますか。定員割れ
の歯どめについて
の市
の考えはありますか。私は3歳児
の受け入れこそ行うべきと提案してきましたが、改めて市
の見解
を求めます。
2点目は、公立、民間保育所についてです。
幼保無償化がスタートしてから、初めて
の入園希望受け付けが始まりましたが、3歳児
の入所希望者
の状況に変化はありますか。民間保育所
の数が公立保育所
の数
を大きく上回る保育環境になりました。そこで伺います。
公立保育所
の1歳児
の保育士配置基準1対4や、看護師は独立して配置し、保育士1
人分
を兼ねないという市独自
の基準で質
を高めています。しかし、民間保育所では、その財源がないため、独自
の努力にかかっています。そのために、さまざまなところで公私間格差が起きています。解消するためには、保育
の質ガイドラインに市独自
の基準
を明記し、財政的支援
をするべきと考えますが、見解
を伺います。
3点目は、国民健康保険についてです。
構造的な問題
を抱えながら、国保
の県公費化がスタートしました。一般会計から
の繰り入れ
を赤字と決めつけてペナルティー
をかけるインセンティブな考え方
の導入に市長会も知事会も警鐘
を鳴らし、国に対して、均等割
の廃止など1兆円
の財政支援
を求めています。構造的な問題解決
のため
の公的財政支援がないまま、安易に県統一化
を進めれば、県内
の自治体で再び国保
の値上げという県民
を苦しめる事態となってきます。市として、しっかりこの点
を押さえ、国に対し、財政支援
を求めていくことが求められています。
同時に、既に高い国民健康保険に苦しんでいる市民に目
を向ける必要があります。とりわけ、子育て世帯
の子供
の均等割は、子供
の貧困、子育て支援に逆行するものです。知事会、市長会も国に求めているところですが、対応はおくれています。子供
の均等割
の軽減
を独自に進める自治体も出てきました。市
の見解
を求めます。
最後、4点目、防災についてです。
台風19号による河川
の氾濫、がけ崩れ
の警告が発令され、避難警戒区域
の住民は不安な夜
を体験しました。今回
の台風
を受けて、防災無線や避難所、福祉避難所等について
の課題や対応について、市
の考え
をお聞かせください。
以上、壇上で
の1回目
の質問
を終わります。
○議長(神谷大蔵君) 教育局長森田 充君。
〔教育局長 森田 充君登壇〕
◎教育局長(森田充君) 令和2年度
の入園希望者
の状況については、4歳児
の申し込みが全幼稚園合計で301
人であり、募集人員
の約25%になっています。これ
を令和元年11月1日現在
の4歳児クラス
の園児数と比較すると約100
人、募集人員に対して約5%
の減少となります。
○議長(神谷大蔵君) 教育長門脇厚司君。
〔教育長 門脇厚司君登壇〕
◎教育長(門脇厚司君) 公立幼稚園
の定員割れ
の歯どめについては、議員から御指摘
のように公立幼稚園には公立ならで
のよさと必要性があり、それら
を多く
の人に知ってもらうことは重要だと思い、そこで、一つ
の方策として幼稚園
の生活や特色
を紹介した内容
を市
のホームページに掲載いたしました。
また、公立幼稚園
の必要性や3歳児受け入れについては、これまでも検討してまいりましたけれども、施設や人的な面、私立幼稚園と
の調整など
の課題があり、その解決に向けて協議しております。
幼児教育・保育
の無償化に伴う園児数や充足率
の状況も踏まえて、幼稚園全体
のあり方
の方針
を検討してまいりたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) こども部長中山由美君。
〔こども部長 中山由美君登壇〕
◎こども部長(中山由美君) 保育所における令和2年度
の3歳児
の入所希望者
の状況は、12月2日時点で232
人です。なお、参考までに、昨年
の同時期
の入所希望者は278
人です。
次に、1歳児
の保育士配置については、国基準に基づき配置し、運営していますが、公立保育所については4
人に対し保育士1
人を配置しています。民間保育園については50カ所中28カ所
の園が国基準
の6
人に対し、保育士1
人を配置しています。こちらは民間保育園等になります。
民間保育園等については、現在、国、県、市で補助する運営費と県と市で負担する乳児等保育事業費補助金
を交付しています。
今後も補助について研究しながら、安全安心な保育に努めていきます。
また、看護師配置については、ゼロ歳児9
人以上に1
人という基準がありますが、公立保育所、民間保育園等において、全て満たしています。
配置されている箇所については、公立保育所においては22カ所中13カ所です。民間保育園等については52カ所中42カ所です。
○議長(神谷大蔵君)
保健福祉部長水野忠幸君。
〔保健福祉部長 水野忠幸君登壇〕
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 国民健康保険
の子供
の均等割
の減免や全額免除について、県内で実施している自治体は1自治体であり、ほか
の42市町村については実施する予定がないと聞いています。
今後も状況
を注視していきたいと考えています。
○議長(神谷大蔵君) 市長公室長松本玲子君。
〔市長公室長 松本玲子君登壇〕
◎市長公室長(松本玲子君) 台風19号
の対応課題については、繰り返しになりますが、施設
の老朽化や停電時
の備えがないこと、防災倉庫が設置されていないため、開設するたびに物資
を運ばなければならない場合や、ハザード内にも避難所があることなどがあります。
さらに、今回、対応していく中で、駐車場不足や備蓄品、食料品等
の提供基準
の作成や、市民へ
の周知
の必要性があることも見えてきましたので、これらについても対応していきます。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) それでは、順
を追って再質問いたします。
最初は、公立幼稚園についてです。
施設やさまざまな面で、今、考えているということですけれども、現実問題、園児数
の減少に歯どめはかかっていないということがわかりました。もともと、クラスはあっても、園児数が充足していないのでクラスが余っているというような状況も片方ではあります。また、谷田部地域
のように人気
の高い地域ももちろんありますけれども、ほかは充足率が満たない、そして部屋も余っているという状況が片方では存在していると私は認識
をしております。
新聞
を紹介いたしましたけれども、この新聞で紹介しているところも充足率
を高める努力もしつつ、改めて公立幼稚園
をどうしていくかということ
を並行して考えていく、こういった内容になっております。
つくば市
の場合は、公立幼稚園
のあり方
を検討していくということでありますけれども、この検討が終わらなければ対応ができない、そういうスタンスなんでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 森田教育局長。
◎教育局長(森田充君) その対応
の全てが決まること
を待ってというところまでは、まだ決定しておりませんけれども、できることは進めていきたいと、今、思っているところです。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) さまざま、認定保育園もしくは預かり保育
を並行して進めていけば、そこは就労
の要件も満たしていれば、午前中
の時間帯は幼稚園で行くけれども、就労しても、していなかったとしても行けるけれども、預かり保育は無償化
の対象で安く使える、そういう特質があるということになりますよね。
ただ、どちらに向かうにしても、今
の4歳、5歳
の経験しか持っていないということになると、どうしたって、3歳
の経験は必要なわけですよね。4、5でやるということはありませんので、3、4、5
をやりながら認定こども園に行く
のか、それから、もしくはそうではなく、公立幼稚園として選択肢
の一つとして残して、そして、地域
の中で、民間では扱いきれないとか、さまざまな困難事で、それから、障害
を持つ子供、そういう
人たち
を受け入れて手厚く実践
を進めていく
のか、さまざまな選択肢があるということで、私は、とりあえずは3歳児保育からスタートしていかなければ、来年、再来年とずれ込んでいけば、ますます公立幼稚園
の充足率は低くなってしまうという大きな心配
をしております。
現場
の先生たちは、少ない子供たち
を一生懸命育てて、そして、お母さんたちと子育て
を共有しながら、そして、大変困難さ
を抱える障害
を持つ子供については、市
の担当部署と連携しながら、専門機関と協力しながら、どのような幼児教育
を進めれば、その子供に適切な対応ができる
のか、こういった連携
をとりながら日夜頑張って保育
をしているところです。
それから、運動会とかも参加しますけれども、少ない園児数
の中で、親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんも参加して、本当に心温まる、子供たち
を励ます、そういった幼稚園
の運動会が展開されております。
しかし、現実、子供がどんどん減っていけば、先生
の意欲もどんどん落ちていきます。そして、一生懸命頑張っているお父さん、お母さん
の気持ちもどんどん沈んでいきます。お母さんたちからお話
を聞きました。お母さん同士で話
をしているそうです。「このまま3歳児
の受け入れがなければ、子供が少なくてかわいそうだから、今度は公立じゃなく、民間幼稚園に行こうと思っている」、こんな会話もあります。もう片方では、例えば谷田部
の幼稚園には子供がいっぱいおります。そこでは、「近隣
の幼稚園で3歳からやってくれれば、私はそっちに通わせてもいいわ」、こういう声もあります。
いずれにしても、このままでいけば、公立幼稚園
の子供は絶対に減るし、どちら
の方向に進むにしても、3歳児
の保育に踏み出せなければスタートはいたしません。それに対して、私は、市
の対応は全くおくれていると言わなければなりません。
市長に改めて伺います。もう私は、9月議会で、「来年度やらなければ、もう公立
を潰すことになりますよ」とまで言いました。それでも、やはり公立
の幼稚園は今までどおり
の募集になりました。はっきり申し上げて、公立幼稚園
の先生たちは本当に、それについては期待もしているだけに、がっかりはしてないで頑張るという
のがよく見えていますけれども、気落ち
をした
のではないかなと思います。
それから、幼稚園に参加しているお父さん、お母さん、市長から激励
のメッセージが届きますけれども、市長
のメッセージは、今
のままでは、通っている保護者には届きません。
改めて市長に伺います。
これから、計画
を立てるということはもちろん大事ですけれども、それと並行して3歳児
を受け入れるということに踏み出す
のか、それとも、まだ決心がついていない
のか、ほか
の対応
を考えている
のか、改めて伺います。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 議員御指摘
のように、3歳児
の受け入れという
のは、定員割れに対して
の可能性として非常に大きいと思っております。幼児教育・保育
の無償化後、どういうふうになっていくかということで、先ほど教育長が答弁しましたけれども、では、どの地域で実施するかということであったり、具体的な設置場所、それから、保育所も含めたあり方など
の幾つか
の案
を作成して、議員とも個別にもお話しさせていただいたところですけれども、最終的には、それぞれに課題があるので、その解決
をどうすればできるかということ
を考えているところであります。
今後も、地域
の実情
を踏まえて、きちんと検討
をして進めていきたいと考えております。議員御指摘
のように、今
のままであれば、本当に公立幼稚園という
のは、なかなか生き残っていく
のが難しい状況にある
のではないかと私は思っておりますし、では、公立幼稚園はなくてもいい
のかといえば、決してそんなことはなくて、やはり地域
の中で一定、その必要性がある皆さんにとって
のよりどころとなるような幼稚園が必要と考えております。局長
の答弁にもありましたように、別に計画が完全にでき上がってからでないと何もしないということではなくて、今、並行してできること
を考えていきたいと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 来年度スタートいたします。こういった中で、どういう方向性
を示していく
のかということ
を、しっかりと現場にも、それから、保護者
の皆さんにも、やる
のか、やらない
のか、はっきりさせていかなければ、このままでは変な期待感
を持たせる。そして、ずるずると延ばしていっても何
の対策にもならない。減る一方である。こういった非常に、今、大きな角に立っているという認識
をしっかりと持っていただきたいと私は思っています。
公立幼稚園
の必要性は非常に高いと私は思っている
のです。認定こども園も、民間
の幼稚園
の皆さんが選択
をして認定こども園化しましたけれども、公立幼稚園が片方に存在することは大変大きな意味があると思っています。公立幼稚園
の園長
をされて退職された方に出会うと、「公立は大事だから、絶対潰さないでほしい」、こんな声も直接かけられるぐらいに今なっております。市長はぜひ、公立
の幼稚園
のいろいろな行事にも参加していただきたい。門脇教育長には、かつて、一番子供
の少ない幼稚園に入園式に参加していただいて、お客さんも、そして、先生も一緒になって子供たちに語りかけたり、私たちは猫になったり、ウサギになったり、いろいろ動物になったりするお手伝いもしましたが、そういった本当に心温まる入園式
をしながら、先生たちは地域
の子供たち
を受け入れる努力
をしています。そして、ことしはどれだけ
の子が入ってくれる
のだろう、とても心配しています。こういった事態は、一刻も早く、私は回避していただきたい。そういった意味では、本当に、非常に残念です。
ひたちなか市では、去年やるといった
のがおくれましたけれども、今回やった結果が、子供
の数はふえている。そうしながら、どうするか
を考える、これがひたちなか市
のスタンスです。幼稚園も、そのまま
の数でいくかどうか、民営、そういったことも含めて、これからなんですよ。だけど、3歳児
の保育は始めた
のです。そうしたら、充足率が高まった、この結果があらわれているわけです。
つくば市は残念ながら、減少している。これが実態です。私は非常に残念に思っておりますし、この間、長い間、公立
の幼稚園で子供たち
の教育に携わっていただいた先生たちに、本当に済まない気持ちでいっぱいです。
また、臨時で働いていた幼稚園
の教諭、大変貴重な男性
の教諭がいらっしゃいましたけれども、諦めて、お隣
のつくばみらい市
の正規
の試験
を受けて、受かったので、そちらに行ってしまいました。つくばみらい市は早くから3歳児から公立でやっておりましたので、そちらに手放してしまいました。人材は流れていってしまいます。一刻も早い対応
を求めて、非常に私は残念ですけれども、こちらについては終わりにしたいと思います。
それでは、次
の公立、民間保育所について、お話ししたいと思います。
先ほど、補助
を使ってというお話がありました。それで、前回聞いたときには、1歳児1対4でやっているところは1園だった
のです。それ以外で、たしか九つぐらいが1対5だったと思います。多分やりくり
をして、この補助
を使っていた
のだと思います。残念ながら、たくさんある保育園
の中
のごく一部しか、それは生かされていないという
のが実態です。財源がなければ、保育士確保は非常に難しい。保育
の質
のガイドライン
をつくりましたけれども、この保育
の質
のガイドラインに沿って、子供たちに豊な保育
を保障とすれば、とりわけ1歳児については、1対6ではとても保育はできません。子供たち
の安全確保もままならない。それで、1対4になっているわけです。だから、大変現場では苦労している
のではないかと私は危惧しているし、子供
の保育
の質が落ちている
のではないか、片方ではそういう懸念もしております。
どんどんと民間保育園、小規模保育園がふえております。水戸市では認可外保育園で、2
人の小さい子供
の命
を奪う、こういった状況にもなりました。つくば市で、子供たち
の命が危ぶまれる、それから、健やかな育ちができない、こういったことがあっては、何
のため
の保育
の質ガイドラインかわかりません。世田谷区では、保育
の質ガイドライン
の中に、しっかりとそこ
を明記して、そして、民間にも支援もしつつ位置づけておりますけれども、市長は、公立
の認可保育園が逆転する中で、この点について、いかがお考えでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 非常に難しいなと常々考えています。公立、あるいは民間
の保護者は何
を求めているかということだと思っている
のです。先ほど
の幼稚園
の話でもありますけれども、私自身は公立幼稚園で育って、今は民間
の保育園に子供が行っております。私
の子供が行っている保育園は幸いにして1対4で、唯一、市内でやっている民間
の保育園ですけれども、本当に先生方が大変な努力
をして、ぎりぎり
のところでやっていると。実際、1歳児で1対6という
のは難しいという
のは恐らく多く
の保育士が感じているところであると思います。そのような中でさまざまなこと
を考えて、公立
を選ぶ、あるいは民間
を選ぶ、あるいは特に待機児童が多い場合においては、そのどちらも選ぶという選択肢ではなくて、もう入れるところに入るしかないという状況になっているわけです。決して、今
の1対6がいい状況とも思っておりませんけれども、これだけ今、待機児童がふえている中で、それ
をさらに行政として枠組み
をはめてしまうことによって民間
の保育園
の経営であったり、あるいは運営そのもの
を難しくしてしまうことも、やはり難しいなと感じております。
こういったことについては、多く
の首長が問題意識
を持っていることだと思いますので、やはり国に、そういうようなことも含めて、制度全体
を見てもらわなくてはいけないと思っておりますし、民間
の保育士へ
の補助もそういった形で、公民
の格差
をなくしていきたいという思いで、今、実施しているわけですが、これも当初から申し上げているとおり、本来は国
の責務であると。それ
を国がするまで、何とか自治体で頑張っていかなくてはいけないという思いでおりますので、今
の私
の公民格差に対する認識としてはそういう部分にあります。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) かつて、つくば市は、まだ公立保育園と民間でいえば公立が多かったような時代ではありますけれども、先生たち
のいろいろな働きかけで、1
人幾らという金額で運営費補助が出ておりました。それが、残念ながら、3年かけて削られる中で、1対4という保育が非常に難しくなって、基準どおりになってしまっている、これが実態だと思っております。
状況がいろいろ変わってきておりますけれども、1対4というところ
を民間に求めるとすれば、それは市としては財政的支援
をしなければ、運営費補助的な支援
をしなければ、これは到底難しいことだと私は思っております。国に求めつつ、もともと国
の昭和29年に定めた最低基準が間違っているわけですから、それ
を正す
のが一番大事なこと、そして、声
を上げていただく
のが一番大事なことでありますが、そう簡単に、今
の政権で、これが現実的になるとも、なかなか思いきれないという中で、どれだけ自治体が努力していくかということだと思う
のです。
例えば1対5で頑張っているところが幾つかありました。県
の補助とか何か
を使っている
のかもしれません。だとしたら、では、そこ
の保育園は、どうやって、1対5
を補助
を使ってやっている
のか、広がらない
のは、どこに理由がある
のかとか、そういった補助金
の使い方、それから、その使い方で若干足りない
のであれば、少し市が独自に上乗せ
をすることで、せめて1対5が広がるぐらい
の、そういった検討
をしていただきたいと、私は、ここで聞く
のは申しわけないので、要望したいと思っております。せめて1対5、これが広がるようなこと
を、お金がかかって大変だからできないと決めないで、ぜひ知恵や力
を尽くしていただきたいと要望したいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 決してお金
の話だけ
をしている
のではなくて、先ほど私が申し上げた
のは、今、民間保育所
の最大
の課題は保育士
の確保にある。もう給料
を上げても、なかなか保育士が集まってくれないと園長先生方からよく聞く話でありますので、そういった中で、また、保育士
を必要とする制度
を市が決めてしまうことで、例えば運営費補助
を出したとしても、見つからなければ、では、それが成り立たないということになってしまってはいけないという思いが強くありますので、費用というよりは、私が意識
をしている
のは、そちらであるということは御理解
をいただければと思います。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 今
の実態がかつて
の運営費補助
を出しているところよりも、公私間格差ということで出している運営費補助でありますけれども、保育士
の待遇自体が落ちているという非常に大きな問題
を片方に抱えておりますので、そこら辺
のところは、保育士
を集めるために、では、どうしていく
のかということも考えながら、もう一つ、でも、1対5でやっている園があるわけだから、そこ
のノウハウとか、そこら辺も聞いていただいて、補助
を使って、できるだけ1歳児
の人数は、せめて1対5ぐらいにしていただくというような努力は、私は今、非常に必要だと思っている
のです。そうでないと、きっといろいろな事故が起きてくると心配しています。そうでなくても、小規模園とか、いろいろな
のが出てくる中で、手
の届かないところで何が起きるかわからない、そういう事態だってあり得るわけですから、そこら辺
のところはしっかり研究していただきたいという
のが私
の率直な思いです。
それから、看護師
のことですけれども、つくば市
の場合は、保育士
の1
人としてカウントしていない
のですね。民間
の保育所
の看護師
をしている方は言っていました。「保育士
の1
人してカウントされているから、お昼寝
の時間に連絡帳とか書く
のだけれども、本当は、全部
の子供たち
の看護師として
の記録
をとりたいけれども、それ
をする時間がない」「つくばは、公立は独自
の仕事ができるからいいですよね。民間は保育士さん
の1
人にカウントされているので、子供
の連絡帳は書きますけれども、看護師として
の園児全体
の記録
をとったり、指導したりすることができない」。そういった声も片方では聞いておりますので、お伝えしたいと思っておりますけれども、せっかく保育
の質ガイドライン
をつくって頑張っているところですので、大変いろいろ注文
をつけますけれども、とりわけ、これから
のつくば市
を担っていく子供たち
の命や育ちにかかわる問題ですので、ぜひ研究
をしていただいて、一歩で二歩でも改善できるような手立て
をとっていただければということと、つくば市でも、子供
の命が奪われることが、一回、最初ありましたけれども、そういったことが再び起きないために、さらなる指導監督
をしっかりとしていただきたい。その点は指導したもの
を公表しているというところでは、つくば市は積極的にやっているなとは評価しておりますけれども、さらに、そこはしっかりと手立て
をとっていただきたいと要望したいと思っております。
それでは、今度、国民健康保険についていきたいと思います。
均等割ですけれども、資料として、皆さん
のところに、全国
の主要都市
の国保料という資料、そして、協会けんぽだったら、では、幾らになる
のということで、いかに国保が高い
のかがはっきりわかる、国保
の高い実態がよくわかる資料
をつけさせていただきました。これ
を参考にしていただきたいと思います。
それで、仮に、均等割
を18歳
の児童まで無償にするとなると、どのぐらい
の子供
の数がいて、もし、費用とかが出せる
のであれば、教えていただきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君)
保健福祉部長水野忠幸君。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 11月1日現在、つくば市国民健康保険に加入している18歳以下
の被保険者は約4,650
人であり、現行
の均等割額で計算すると、子供
の均等割
の全額免除
を実施する場合には約1億4,100万円必要となります。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) これは、ざっくりとした全部
の子供
の数ですよね。これは全額というよりは軽減策
を受けている方、それから、限度額いっぱいだから、それ以上は賦課されない方とかいるので、これは丸々
の金額にはならないと私は認識している
のですが、その認識で間違いないでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 今しがた
のものは仮定
の計算として、現行
の均等割額で子供均等割
の全額免除
を実施する場合にはということでお答えしたものでございますので、どういった制度によるか、ほか
の自治体も含めて、さまざまなバリエーションがあるものと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) いや、国保自体の軽減、5割軽減とか7割軽減というのがありますよね。それだと、金額的に下がってくるのではないでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 御指摘のとおりでございます。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 軽減措置を受けている方は、所得階層でいっても、その階層の約半分ぐらいだと私は理解しておりますので、大分、この金額は下がってくると思っているのですね。
それで、高校生までが約4,650人ということでした。この子供を抱える家庭は均等割で乗っかってくるから、否が応でも保険料が上がっていくということで、これは子育て世代の国民健康保険に加入している人たちにすれば、これはかなり重い負担だろうと思っているわけです。それで、せめて子供の均等割は軽減したらどうでしょうかという提案なのです。実は12月4日に、県の国保の運協が開かれ、決算と、それから、仮算定というのが出されております。決算でいくと、県全体で、何と100億円ぐらいお金が余ったと聞いております。それから、仮算定の中で見ると、つくば市でいえば、全体の納付金額が約98億円ぐらい下がっているのです。要するに、前回納めたよりもうんと低い金額で来年は大丈夫だというような仮算定が出ております。
だから、10億円はいかないけれども、9億幾らかのお金が残る、だって、保険料をいじらないで徴収するわけですから、それは当然その分だけは余裕が出るというふうな、人数とかいろいろなことで丸々はならないでしょうけれども、少なくとも、一定のところで非常に軽くなったと、一般会計の繰り入れも前回よりはうんと少なくて済むということで、私はちょっとほっとしているところなのですけれども、ただ、これから先々どうなっていくかというのはわかりません。国保の一本化という話も出ておりますけれども、これは全県比べると上がるところもあるし、そう簡単に進むことではないと私は考えております。
それがそう簡単に進むことでないのであれば、では、これから、つくば市はどう対応していくのかということだと思うのですね。一般会計の繰り入れが減ってくるかもしれないけれども、ぐんと減らしていくことで対応するのか、一部を軽減に使ったり、または、これからのために一般会計の繰り入れをふやすとペナルティーがかかるので、それを埋めるために基金として置いていくのか、さまざまな知恵が要ると私は思っております。
そういった意味で、私は、この軽くなった分の一部は基金として置いておいて、今後の値上げが来るときに、それが活用できるために置いておく。そして、もう片方では、子供の世帯の均等割についての軽減に使えば子育て支援になると考えているところなのですね。
それで、子供の均等割を減らすとペナルティーがかかるのかといえば、これは特別の事情ということで、いい繰り入れと悪い繰り入れというくくりがありますけれども、これについては悪い繰り入れではないのですね。ペナルティーのかからない繰り入れになるわけです。
そういった意味でいえば、この4,650人の子供たちの暮らしを守っていく、子育て支援していくというのには、私たちは大変有意義な、そして、個々の世帯の人たちが、これで大変子育てがしやすくなる施策だと思いましたので、12月4日の仮算定の結果が出たところに向けまして、これは今後の課題として提案したいと思っております。これは提案ですので、それについてとは伺いません。提案をすることで、これは終わりたいと思います。
それから、最後になりますけれども、防災は、皆さんがいろいろ聞いていらっしゃるので、市の対応とかも伺ったので、重複するところは聞かないのですけれども、ただ、防災無線が聞き取れないというのは、この茎崎地域でも、本当によく聞かれました。防災無線は、茎崎は昔からありますので、聞こえにくいというので、さまざま対策はやったけれども、やはり聞こえにくい。防災無線には限界があるなというのが実感です。
そういった中で、石岡市では、個別の受信機を、今度、配置するということで予算づけがなるそうです。どういう策がつくば市であるのか、わかりませんけれども、個別で聞けるものというのが必要かなと思います。
スマホとかで聞ける人は、よくわかるのですけれども、避難所に行ったときは、高齢者が多いのですが、そんなの持っていないとか、それから、自治会で流した音でわかって避難したというのもありました。ラジオつくばも茎崎は入りませんから、そこら辺は非常に工夫が要るなと思ったので、改めて、そういったところの対策が必要だと思いましたので、検討していただきたいと思います。
それで、避難所ですけれども、茎崎の場合、がけ崩れ地域というのがあるのですね。避難所が茎崎の交流センターなのです。私たちは、茎崎は森の里の橋を挟んで、こっちとあっちにあるものだから、自由ケ丘のほうの人は、橋を渡って交流センターに行くので、暴風雨の中で非常に行きにくい場所なのです。もっと近くに、そういったものがほしい。それから、高齢者の人は、言われても、車を手放して行けないのです。では、どうするかというので、たまたまうちのほうは防災士の人がいたので、1軒1軒電話して連れて行くよということで、やり取りをして、うまくいったのですけれども、今後、高齢者の車を持たない人、がけ崩れ警戒地域に住んでいる人、うちの場合、そういうのが多い感じなのですけれども、あとは、森の里は水害というのもあるでしょうけれども、避難所の場所とかについて、改善していただきたいのですが、そこら辺の御意見はありますか。
○議長(神谷大蔵君) 松本市長公室長。
◎市長公室長(松本玲子君) 自宅から近いところに避難所を開設してほしいということなのかなと思いますが、お住いの近くの避難所を開設できない場合もございますので、そういった場合は近くの集会所等を各地区で避難所として使う検討を地域でしていただくことも一つの方策なのかなと考えております。
市としては、地域の自主防災組織において、備蓄品や資機材を購入できるように補助金等も用意しておりますので、そういったものの御活用も御検討いただけると幸いでございます。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 地域同士でやり取りするのも遠慮があったりするので、ぜひ、市にも間に入っていただいて、連携がとれるような、行きやすい環境をつくっていただきたいのと、福祉避難所の人たちですけれども、第一避難所に行ったときに。
終わっちゃった。終わっちゃったの。あら、ごめんなさい。
○議長(神谷大蔵君) 時間と相なりました。
それでは、これにて橋本佳子君の一般質問を終結いたします。
本日の一般質問をこの程度にいたします。
────────────────────────────────────
△延会の宣告
○議長(神谷大蔵君) お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(神谷大蔵君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。
全会派の会派代表者に申し上げます。
直ちに会派代表者会議を第3委員会室で開催しますので、御参集のほどよろしくお願いいたします。
本日はこれにて延会いたします。
午後4時38分延会...