つくば市議会 2019-09-10
令和 元年 9月定例会-09月10日-02号
令和 元年 9月定例会-09月10日-02号令和 元年 9月定例会
令和元年9月
つくば市議会定例会会議録 第2号
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令和元年9月10日 午前10時00分開議
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出 席 議 員
議 長 6 番 神 谷 大 蔵 君 15 番 塚 本 洋 二 君
副議長 16 番 山 本 美 和 君 17 番 浜 中 勝 美 君
1 番 山 中 真 弓 君 18 番 大久保 勝 弘 君
2 番 小森谷 佐弥香 君 19 番 橋 本 佳 子 君
4 番 長 塚 俊 宏 君 20 番 小 野 泰 宏 君
5 番 黒 田 健 祐 君 21 番 高 野 進 君
7 番 小久保 貴 史 君 22 番 柳 沢 逸 夫 君
8 番 皆 川 幸 枝 君 23 番 須 藤 光 明 君
9 番 五 頭 泰 誠 君 24 番 鈴 木 富士雄 君
10 番 宇 野 信 子 君 25 番 塩 田 尚 君
11 番 木 村 清 隆 君 26 番 滝 口 隆 一 君
12 番 北 口 ひとみ 君 27 番 金 子 和 雄 君
13 番 木 村 修 寿 君 28 番 久保谷 孝 夫 君
14 番 ヘイズ ジョン 君
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欠 席 議 員
3 番 高 野 文 男 君
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出 席 説 明 者
市長 五十嵐 立 青 君 経済部長 篠 塚 英 司 君
副市長 飯 野 哲 雄 君
都市計画部長 中 根 祐 一 君
副市長 毛 塚 幹
人 君 建設部長 上 野 義 光 君
教育長 門 脇 厚 司 君 生活環境部長 風 見 昌 幸 君
市長公室長 松 本 玲 子 君 会計管理者 酒 井 作 徳 君
総務部長 藤 後 誠 君 消防長 植 木 利 男 君
政策イノベーション部長 森 祐 介 君 教育局長 森 田 充 君
財務部長 高 野 正 美 君
農業委員会事務局長 野 澤 政 章 君
市民部長 飯 村 通 治 君
選挙管理委員会事務局長 石 田 慎 二 君
保健福祉部長 水 野 忠 幸 君
監査委員事務局長 北 島 浩 成 君
こども部長 中 山 由 美 君
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出席議会事務局職員
事務局長 川 崎 誠
議会総務課長補佐 町 井 浩 美
事務局次長 中 泉 治
議会総務課議事係長 大 坪 哲 也
議会総務課長 渡 辺 寛 明
議会総務課主任 稲 川 紘 之
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議 事 日 程 第 2 号
令和元年9月10日(火曜日)
午前10時00分開議
開議
日程第1 一般質問(通告順)
13番議員 木 村 修 寿
18番議員 大久保 勝 弘
25番議員 塩 田 尚
7番議員 小久保 貴 史
9番議員 五 頭 泰 誠
20番議員 小 野 泰 宏
1番議員 山 中 真 弓
19番議員 橋 本 佳 子
26番議員 滝 口 隆 一
17番議員 浜 中 勝 美
11番議員 木 村 清 隆
15番議員 塚 本 洋 二
27番議員 金 子 和 雄
5番議員 黒 田 健 祐
2番議員 小森谷 佐弥香
12番議員 北 口 ひとみ
8番議員 皆 川 幸 枝
23番議員 須 藤 光 明
16番議員 山 本 美 和
1.本日
の会議に付した事件
日程第1 一般質問(通告順)
13番議員 木 村 修 寿
18番議員 大久保 勝 弘
25番議員 塩 田 尚
7番議員 小久保 貴 史
9番議員 五 頭 泰 誠
20番議員 小 野 泰 宏
1番議員 山 中 真 弓
19番議員 橋 本 佳 子
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午前10時00分
○議長(神谷大蔵君) おはようございます。開議前にお知らせいたします。
議案質疑発言通告書及び
決算質疑発言通告書の提出がありましたので、各机上に配付しておきました。
次に、
議会報編集委員長から、議会報一般質問掲載申出書
の配付がありましたので、机上に配付しておきました。
次に、写真撮影
の申し出がありますので、傍聴規則第9条
の規定により、これ
を許可いたします。
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午前10時00分開議
△開議
の宣告
○議長(神谷大蔵君) ただいま
の出席議員数は22名であります。
高野文男議員より、欠席届けが出ております。
定足数に達しておりますので、直ちに本日
の会議
を開きます。
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△一般質問
○議長(神谷大蔵君) 日程第1、一般質問
を行います。
今期定例会では、19名
の通告者がございます。
通告順に従って質問
を許します。
ここで、質問者並びに答弁者に申し上げます。
質問者は、重複質問
を避けるとともに、質問内容
を端的に表現されるようお願いいたします。また、執行部答弁につきましても、質問
の内容
を的確に捉え、明瞭簡潔にされるようお願いいたします。
初めに、13番
議員木村修寿君。
〔13番 木村修寿君登壇〕
◆13番(木村修寿君) 皆さん、おはようございます。令和元年9月定例市議会におきまして一般質問
をさせていただきたいと思います。13番議員木村でございます。
まず最初に、先月29日に、新
都市中央通り線面野井工区、約1キロ区間が開通したわけでございます。御尽力
をいただきました関係者各位に厚くお礼申し上げる次第でございます。今回
の供用により、つくば市役所や
大型商業施設等が建ち並ぶ葛城地区と島名・福田坪地区等が連絡する
道路ネットワークが形成され、
つくばエクスプレス沿線地区における新たなまちづくりがさらに促進し、地域発展に大きく寄与するものと期待されているところでございます。
今後は、新
都市中央通り線未整備地区
の萱丸地区
の供用開始に向け、御助力願いたいと思います。よろしくどうぞお願いします。
それでは、通告に従いまして一般質問
を行います。
まず、一つ目
のつくばエクスプレスについてお尋ねいたします。
つくばエクスプレスは、2005年に開業し、先月24日で14年目
を迎えました。開業こそ5年おくれたものの、集客数、営業利益ともほぼ毎年
のように過去最高
を更新している状況であります。
首都圏新都市鉄道株式会社は、沿線人口が2030年度代まで増加し続け、さらなる利用者
の増加が見込まれることから、
混雑緩和対策として8両編成化事業
の実施
を決定いたしました。今後どのように事業
を行う
のかお尋ねいたします。
続きまして、二つ目
の万博記念公園北自転車駐車場についてお尋ねいたします。
TX
を利用して通勤・通学する地域
の皆様に、利便性
の向上
を図るために多く
の皆様に利用されているところでございます。最近は香取台地区
の人口もふえ、
自転車駐車場も混雑化している状況であります。市としてはどのように考えている
のか、お尋ねいたします。
続きまして、三つ目
の上河原崎・
中西地区区画整理事業についてお尋ねいたします。
上河原崎・
中西地区区画整理事業は、当初
の計画より約10年おくれて、令和6年度完成
を目指して
区画整理事業が現在進んでいるところでございます。この地域には、仮称「
つくばスマートインターチェンジ」計画があり、令和3年度末供用開始に向け、現在、事業が進んでいるところでございます。
また、
つくば真岡線沿いの沿道サービス区域では、大手
のホームセンターでもあります
株式会社コメリが現在建設中であります。この
区画整理区域は面積168ヘクタールで、計画人口は流入も考えられ、あわせて子供
の増加
のことも考えられます。計画人口は1万1,000
人でございます。以下
のことについてお尋ねいたします。
(1)として、小学校用地は確保してある
のか。
(2)公益用地
の利活用についてはどのように考えている
のか。
(3)C1街区
の県有地
の処分計画約9ヘクタールについてお尋ねいたします。
続きまして、四つ目として、
万博記念公園駅前駐在所についてお尋ねいたします。
駅周辺においては、マンションやアパート、住宅が建ち並び、また、企業
の進出等もあり、人口もふえている状況であります。約10年前に当地区
の島名駐在所と真瀬駐在所がなくなり、駅前に複数駐在所として統合され、建物は交番機能ですが、駐在する警察官は駐在所並み
の配置でありました。現在は人口もふえ、今後もふえ続ける状況でもありますので、地域
の安心・安全
のためにも駐在所から24時間体制
の交番機能
の移行について必要だと思いますが、つくば市としてどのように考えているかお尋ねいたします。
以上、1回目
の質問
を終わります。
○議長(神谷大蔵君)
都市計画部長中根祐一君。
〔
都市計画部長 中根祐一君登壇〕
◎
都市計画部長(中根祐一君) 8両編成化事業について、
首都圏新都市鉄道株式会社の説明では、混雑緩和
を図るため、現在、2020年春実施予定
の25本化事業
を推進していますが、沿線人口は2030年代まで増加し続け、さらなる利用者
の増加が見込まれ、将来において、再度、朝ラッシュ時間帯
の混雑と遅延
の常態化が懸念されていることから、抜本的な
混雑緩和対策として実施すると
のことです。
本事業は、ホーム
の延伸など8両編成車両
の運行に必要な設備関係工事及び車両
の調達等であり、サービス開始は、2030年代前半
の予定とされています。
上河原崎・
中西特定土地区画整理事業地内にある学校用地以外
の公益的施設用地については、平成26年度、土地
を所有する茨城県へ、用地
を取得しない意向
を伝えましたが、その後
の検討により、平成29年度、必要に応じて用地
を取得する可能性があること
を県に伝えました。上河原崎・中西地区は、ほか
の沿線開発地区と比較して事業
の進捗がおくれていますが、今後
の定住人口
の増加
を考慮し、
公益施設用地の必要性や用地取得、整備方針等について庁内関係部署と検討
を行うとともに、引き続き、県と協議
を行っていきます。
上河原崎・
中西特定土地区画整理事業地内
の面積約9ヘクタール
のC1街区については、茨城県が所有しており、地区
の核となる商業施設等
の誘致活動
を行っていますが、現在
のところ具体的な交渉には至っていません。今後も引き続き、事業者から進出条件
をヒアリングし、公募要件等
を検討していく予定と
のことでございます。
市としても、C1街区は
主要地方道つくば真岡線と
県道土浦板東線が交差する箇所にあり、また、
土地利用計画で計画拠点街区に位置づけられていることから、県
の動向
を注視していきます。
○議長(神谷大蔵君)
建設部長上野義光君。
〔建設部長 上野義光君登壇〕
◎建設部長(上野義光君)
万博記念公園駅については、駅
の北側に収容台数189台、約300平方メートル
の北自転車駐車場が整備されており、平日
の利用率は100%
を超えています。今後も人口が増加することや昨年度市が行った
自転車駐車場調査の結果から、
自転車駐車場の利用者
の増加が予想されるため、現在、TX高架下
の土地
を自転車駐車場として利用することについて、
首都圏新都市鉄道株式会社と交渉
を行っています。土地利用が可能であれば、令和3年度までには整備
を行いたいと考えています。
次に、
万博記念公園駅前駐在所については、茨城県警察本部に確認したところ、初動対応強化
を目的に複数駐在所として運用しているが、交番化については今後
の人口
の増加状況、事件・事故
の発生状況など
の治安情勢等
を勘案し、県全体
を見据えて総合的に検討していくと
の回答
を得ました。市としては、地域
の安全・安心
のため、駐在所から24時間体制交番へ
の移行について、警察署を通じて茨城県警察本部へ要望していきます。
○議長(神谷大蔵君)
教育局長森田 充君。
〔教育局長 森田 充君登壇〕
◎教育局長(森田充君) 上河原崎・中西地区
の小学校用地については、現在進められている
土地区画整理事業において、
高山中学校北側の隣接地に約1.5ヘクタール
の小学校用地が配置される計画となっています。
○議長(神谷大蔵君) 木村修寿君。
◆13番(木村修寿君) 御答弁ありがとうございました。2回目
の質問
をしたいと思います。
まず、
つくばエクスプレスの8両編成化事業でございます。
ただいま、2030年代前半
を予定していると部長から答弁
をいただきました。例えば、
つくばエクスプレスの工事について、若干触れたいと思います。
起工式が平成6年7月7日に、秋葉原で行ったところでございます。用地買収は、その二、三年前から行っていたところでございますが、約十数年で全線工事
を行いまして、平成17年8月24日に開通したところでございます。約十数年で工事が全線終了し、開通したわけでございます。そういうこと
を考えると、随分かかると思うところでございます。
ホーム
の延伸工事等もあると思いますが、工期が10年以上かかる理由、または、これに対するつくば市
の考えについて、再度お尋ねしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 10年
を超える事業期間については、
首都圏新都市鉄道株式会社から、ホーム
の延伸工事等
を行う場合、作業可能な時間は、終電から始発まで
の2時間から3時間と限られた中で、日々
の保守、修繕等
を並行して工事
を行う必要があることや
つくばエクスプレスの路線が地下と高架
の完全立体構造
のため、限定された箇所から
の資材搬入となり、資材運搬だけでも時間
を要すると公表されています。
しかし、市としては、
首都圏新都市鉄道株式会社が事業
の目安とした国立社会保障・
人口問題研究所の2030年
の人口推計値に対し、各沿線自治体
の人口推計値
を合計すると、それより早く達することから、工事
の短縮に向けた工事手法
の検討等について沿線自治体と連携し、
首都圏新都市鉄道株式会社に要望していきます。
○議長(神谷大蔵君) 木村修寿君。
◆13番(木村修寿君) 御答弁ありがとうございました。特に朝
の秋葉原方面
の電車について
万博記念公園駅では、つくば駅から出た区間快速
のシートに座ることができない状況だそうでございます。また、守谷とか流山おおたか
の森、南流山、三郷中央
を過ぎると、身動きができない状況であるそうでございます。
北千住では乗客が多くおり、やっと身動きができるようになるようです。このような状況でもありますので、できるだけ早く8両編成化事業が開始されますよう、お願い申し上げる次第でございます。
市
の人口推計では、2036年に人口がピーク
を迎えることや、事業完了前にピーク
を迎える自治体等もあることから、工事手法
の短縮等について、沿線自治体で結んでいる
つくばエクスプレス3市推進協議会や
沿線都市連絡協議会、また、茨城県
つくばエクスプレス等整備利用促進協議会等の協議会もありますので、
首都圏新都市鉄道株式会社に要望
をしてくださるようお願いいたします。
この件については、終わりたいと思います。
続きまして、
万博記念公園北自転車駐車場についてでございます。これにつきましては、先ほど部長から、令和3年度に
自転車駐車場を新設するよう、今後、計画検討していくという御答弁
をいただきました。ありがとうございました。現在
の自転車駐車場は、駐車台数が約180台であります。自転車
のほかに、250CC以下
のバイク等も置けるところであります。
利用者は、近隣
の香取台地区
の通勤・通学者、または西部工業団地
の企業
の方や、また、
つくば秀英高校の電車通学
の生徒
の皆さん等でございます。
ことし4月からは
つくば秀英高校も、定員が280名にふえたわけでございます。そういうことも勘案しながら、地区
の人口等もふえていますし、今後もまた、ふえ続けるような状況でもありますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。この件については終わりたいと思います。よろしくどうぞお願いします。
続きまして、上河原崎・中西地区
の区画整理事業について質問
をいたします。
高山中学校北側の隣接地に小学校用地
を確保してあるという御答弁
をいただきました。面積は約1.5ヘクタールであると。高山中学校については、全員協議会でもお話がありましたが、2022年度までに敷地内に校舎
を増築することになると、現在
の敷地面積は、借地等
を含めると約3.5ヘクタールであります。増築すると、当然減少することになると思います。
また、借地については1ヘクタールありますが、借地は借地でありますので、どのようなことが発生するかわかりません。そういうこと
を考えた場合、確保してある小学校用地については、グラウンド等も含め、また、職員
の駐車場等も含め、狭くはないかと思うところでありますが、再度、教育局長にお尋ねいたします。
○議長(神谷大蔵君)
森田教育局長。
◎教育局長(森田充君) 実際、今、市内に既存している小学校において
の敷地面積
を見てみますと、敷地面積が1.5ヘクタール前後
の学校という
のは複数ございますので、特段狭いということはないと私たちは考えております。
○議長(神谷大蔵君) 木村修寿君。
◆13番(木村修寿君) 御答弁ありがとうございました。今回
の研究学園地区やみどり
の地区では予想以上に児童生徒がふえて、新たに小学校、中学校新設
を計画しているところから、上河原崎・中西地区
の計画人口は約1万1,000
人であります。予想以上にふえることも考えられますので、よく注視していただきまして、隣接する高山中学校と西側
の公益用地等もあわせて、土地利用が有効に図れるようお願いしたいと思います。これは要望でございます。
続きまして、公益用地
の利活用について御質問
をいたします。
必要性や用地取得、整備方針については、引き続き検討してまいりますという御答弁
をいただきました。よろしくお願いしたいと思います。
高山中学校わきの公益用地でございますが、将来、
コミュニティセンター、交流センター、児童館等も必要になると思い、確保しているところであるかと思います。
また、人口も予想
をはるかに超え、児童生徒もふえること等も考えられると想定した場合、現在
の公益用地に、例えば学校敷地拡充にも供用できると思います。スマートインターチェンジ南側に
公益施設用地があるわけでございますが、それ
を高山中学校わきの公益用地に統合したらばと考えますが、市
の考え方について再度御質問
をいたします。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君)
公益施設用地の統合については、昨年度、施工者である茨城県から、地区南側にある約0.3ヘクタール
の公益施設用地を、地区中央部に位置する約6ヘクタール
の公益施設用地へ統合する計画
の提示があり、庁内関係部署と協議
を行った結果、一体化が望ましい旨
を県へ回答いたしました。
現在、県では
公益施設用地の統合に伴う位置や形状などについて
の検討
を行っており、年内に提示される予定でございます。
○議長(神谷大蔵君) 木村修寿君。
◆13番(木村修寿君) 御答弁ありがとうございました。一体化が望ましい旨
を茨城県に回答したと部長から御答弁いただきました。公益用地
の位置や形状について、今後検討
をよろしくお願いしたいと思います。
また、上河原崎・中西地区区画整理地内、また、そのほか
のつくばエクスプレスの沿線開発地区にも共通したことではありますが、小規模
の学区ごとに将来、区会とか自治会でも利用できる集会施設
の用地、1区画約220平米、70坪ぐらい
の用地があるわけでございます。五つ
の区画整理地内で約50カ所程度あると思います。最後
の区画整理事業が終わり、清算期間
の5年
を終了する令和11年度までに、つくば市において用地
を購入しなければならないことになっているかと思いますので、茨城県と御協議
をお願いしたいと思います。これは要望でございます。また、後でこういう機会がありましたら質問
をさせていただきたいと思います。
続きまして、C1街区
の9ヘクタール
の県有地
の商業施設用地については、先ほど部長からもお話がありましたとおり、引き続き注視していくという御回答
をいただいております。近い将来、すばらしい商業施設が進出してくださるよう、茨城県等に御指導方、お願い申し上げたいと思います。よろしくどうぞお願いします。
続きまして、駅前駐在所でございます。
県警本部としては、今後
の人口
の増加状況、事件・事故
の発生状況等
の治安情勢等
を勘案し、総合的に検討していくという御答弁
をいただきました。また、市としては、地域
の安全・安心
のために、24時間体制
の交番移行について警察署を通じて県警本部に要望してまいりますという御答弁
をいただきました。
先日、
万博記念公園の駅前駐在所連絡協議会等
の会議があったところでございます。そのとき
の資料
を見ますと、駐在所管内
の人口は、本年7月1日現在で約1万2,000
人いるわけでございます。世帯数が4,780世帯であります。
万博記念公園駅
を利用する1日
の平均乗降客数は、3,400
人であります。管内
の刑法犯罪
の認知、概況については、7月末現在ですが、66件もあります。自動車盗みが6件、自転車盗みが1件、車上狙いが5件、空き巣が4件、万引き等が9件、工事場狙い等が4件、自動販売機狙いが3件、その他、30数件であります。このように、約4カ月で66件も
の事件が発生している状況でもあります。
人口もふえ続ける状況でもあり、それにあわせて事件・事故等
の事案もふえますので、地域
の安心・安全
のためにも今後注視していただきまして、24時間体制
の交番移行についてよろしくお願い申し上げたいと思います。
これにて、私
の一般質問
を終わりにしたいと思います。御静聴ありがとうございました。
○議長(神谷大蔵君) これにて木村修寿君
の一般質問
を終結いたします。
次に、18番議員大久保勝弘君。
〔18番 大久保勝弘君登壇〕
◆18番(大久保勝弘君) 18番議員、つくば市政クラブ大久保勝弘から、5事項17項目にわたりまして質問
をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
まず、昨日
の台風でございます15号で、被害に遭われました皆様方にお見舞い
を申し上げるところでございます。
まず1番、平沢官衙遺跡
の改修工事について触れてまいります。
平沢官衛遺跡は、今から1,000年以上前
の奈良・平安時代
の筑波郡
の役所跡であります。1980年、昭和55年に国史跡に指定されまして、2003年、平成15年に、筑波
の正倉院としてスタートして、16年がたっております。
校倉、土壁双倉、そして板倉
の3棟
を復元いたしまして、20棟
の建物跡地
の柱部分に木製
の杭と表現いたしておりますが、最初は柱と同じようなサイズ
のものが建っておったんですが、管理してまいりました。その中で具体的に改修工事について触れて、以下お尋ねしてまいります。
まず、(1)管理
の基準・方針についてお尋ねいたします。
(2)3棟それぞれが改修工事
をする時期となっていると考えます。特に、中央
の土壁双倉は、カヤぶき屋根
のために竹がむき出しになっており、雨漏り
のおそれがあります。一般
の家庭
を考えますと、改修
の時期と考えますが、今後
の計画についてお尋ねいたします。
(3)20棟
の建物跡地
の柱、当初、木製できちっとできておったんですが、その後、竹で対応してまいりました。今では竹はもうボロボロになって、ボルトが上からむき出しになって大変危険性があるわけでございます。したがって、その周りに最近はロープ
を張って管理しているというふうな状態になっております。今後
の計画についてお尋ねいたします。
2番、「つくば物語」基本方針とイベント関係
の運営等についてお尋ねしてまいります。
つくば市
の秋
のイベントとして「つくば物語」が定着して、北部地域振興
の拠点として、平沢官衙遺跡は大きく成長してきました。筑波山周辺
の「山麓秋祭り」と連携
をしながら、最近は自転車ロードレース
のスタート地点、平沢市営駐車場は、自転車練習
の方や宝篋山に登る方で、土日となると満車であります。
また、最近は茨城県
の、広報紙
のひばり7月号
の中央に掲載されるように、知名度も高くなってきております。基本方針・取組等について、以下、お伺いします。
(1)平沢官衙遺跡へ
の年間来場者数
の推移について。
(2)「つくば物語」
の基本方針とスタートしてから
の主な取り組み内容。括弧しておりますが、当初「宗次郎」
をやりましたけれども、そのイベント
の内容、来場者数、費用等についてお尋ねいたします。
(3)令和元年度
の「つくば物語」
の計画が中止になった理由についてお尋ねいたします。
(4)今後
の「つくば物語」
の運営計画についてお尋ねいたします。
(5)「まつりつくば」
を初め、大きなイベント
の主な運営内容(イベント、来場者数、費用等)についてお尋ねいたします。
3番、ふるさと納税
の取り組みについてお尋ねいたします。
ふるさと納税
の件で、大阪府泉佐野市が話題であります。2018年度
の県内
のふるさと納税寄附額は136億円と、前年度から約1.5倍にふえてまいりました。
受入額で県内トップは、御承知だと思いますが、境町で、前年度
の約3倍であります。一般会計
を対比いたしますと、予算は125億円
の予算でございますが、約半分に当たる60億8,254万円
のお金
をいただいて、全国8位
の巨額収入となっております。収支額は30億6,483万円と黒字であります。
また、周辺だけ少し調べてみました。2位
の守谷市は12億687万円、3位
の日立市は10億9,904万円、4位
のお隣
のつくばみらい市は、2017年
の1,633万円から、今回は60倍に当たる10億2,697万円となっております。
そこで、つくば市は受入額が県で28位になっておりますけれども、4,113万円であります。収支額は5億6,320万円
の赤字であります。県内
の中で一番減収であります。以下伺います。3点であります。
(1)ふるさと納税
の年度別経緯(受入額から収支)と返礼金について、お尋ねいたします。
(2)県内上位
の市町村と
の運営や取り組み
の違いですね。上位
のさっき申しました守谷市とかつくばみらい市とか境町とどこが違う
のか。
(3)今後
の運営方針と魅力的な返礼品対策、計画(受入額から収支)についてお尋ねしておきます。
4番、つくば市
の経済成長戦略について触れてまいります。
つくば市
の中長期財政状況
を考えたときに、今後ますます少子高齢化社会
を迎えて、社会環境は一段と厳しくなり、財政収支運営についても影響が出てきて、財政調整基金に頼ることなどが考えられます。市民サービス
の低下にもつながる可能性が考えられます。茨城県では、企業誘致
の取り組みで成果が出ており、経済波及効果は、先日
の新聞で年間1,460億円に及んでおるようでございます。以下伺います。2点です。
(1)つくば市における経済波及効果とこれまで
の主な取り組みと今後
の事業計画について(取り組み
の内容、金額、前年度対比など)
を教えてください。
(2)企業誘致
の考え方、周知方法についてお尋ねしておきます。
5番、高エネ研南側未利用地の利活用についてお尋ねいたします。
高エネ研南側未利用地につきましては、今後
のつくば市
の発展
を左右する案件ですので、8月19日に全員協議会で
説明いただきましたが、再度、今後
の進め方について、以下伺います。4点であります。
(1)7月5日
の締め切り
の事業提案2件中、B事業者が辞退したということでございますが、その理由についてお尋ねいたします。
(2)A事業者は提案内容
を、①大規模商業施設
をつくっていただいたり、②老健施設や緑地施設
をつくっていただいたり、図面
を皆さんごらんになったと思いますけれども、物流倉庫、そして土地
の利用計画図まで御丁寧につくっていただいております。また、土地取得予定金額
を40億円以上というふうな表現で書いてございました。
希望時期は、令和2年2月、地域、つくば市全体
の波及効果についても書いてありました。具体的に計画
をいただいておりますが、提案内容
をお聞きして、市
の総合的な判断と理解等についてから質問
をかけていきたいと思います。
(3)全員協議会
の資料に、参考売価は67億8,000万円とありました。これも協議会
の中で少し質問させていただきましたが、8月9月ごろに不動産鑑定評価
を入れて、周辺
の土地
の金額
を見ながら、鑑定額と参考額
の以下
の額になった場合
の考え方、要するに参考価格と売価が40億円になったというとき
の考え方についてお尋ねいたします。
(4)11月から12月予定
の利活用事業所
の公募
の進め方についてお尋ねいたします。
以上、5点でございます。よろしくどうぞお願いいたします。
○議長(神谷大蔵君)
教育局長森田 充君。
〔教育局長 森田 充君登壇〕
◎教育局長(森田充君) 平沢官衙遺跡についてでございますが、管理
の基準、方針については特に定めておらず、国指定史跡
の範囲内に不具合が生じた際に、その都度、修繕等
の対応
を検討し、文化庁
の許可
を得た上で実施してきました。
しかし、ここ数年、国指定遺跡で修繕等
を行う際には、史跡ごとに保存活用計画
を策定し、その中で施設管理
の基本方針
を定めるよう、文化庁から指導があります。平沢官衙遺跡
の修繕についてもこれに従う必要があり、現在、平沢官衙遺跡保存活用計画
の来年度策定に向けて国庫補助金
の要望
をする等、調整
をしている最中です。
復元建物
の屋根については、3棟とも経年劣化が進んでいるため、先ほど答弁したように、来年度以降、保存活用計画
を策定し大規模修繕に着手すること
を目指しています。なお、それまでにカヤぶき屋根や建物跡
の柱標示
を修繕することは、文化庁と大規模修繕
の計画的な実施
を調査中なため、難しいと思われます。
ただし、屋根と柱表示
の大規模修繕は同時にはできず、どちらか
の着手がおくれることが想定されます。実施時期
の明言はできませんが、どちらも緊急課題と認識していますので、必要な措置はできるだけ早く取れるよう協議していきます。
建物跡
の柱表示
の今後についても、復元建物と同様に、大規模修繕
を考えています。それまで
の間は、これまでと同様に安全対策
を続けていくとともに、カヤぶき屋根とあわせ、文化庁と調整していきます。
平沢官衙遺跡
の年間来場者数については、4月から3月まで
の年度で集計しており、開園した平成15年度は2万3,227
人でした。直近5年間では、平成26年度4万5,079
人、平成27年度5万5,051
人、平成28年度5万1,346
人、平成29年度5万2,478
人、平成30年度4万6,508
人となります。来場者数は、桜
の満開時期
の影響
を受けるため、これが3月になるか4月になるかで増減はありますが、5万
人前後で推移しています。
また、平成27年度から本遺跡がちびっ子博士
の見学施設に加わり、それまで来場者数が少なかった夏休み期間にも、三、四千
人ほど
の小中学生やその家族が訪れるようになったことも、それまでより増加した一因となっています。
○議長(神谷大蔵君) 経済部長篠塚英司君
〔経済部長 篠塚英司君登壇〕
◎経済部長(篠塚英司君) 「つくば物語」は、筑波山麓地域
の活性化
を目的に、歴史、文化、人々と
の交流を通じて地域
のにぎわい
を創出するため、平成15年から開催しています。当初は、創作ダンス
を中心に「かがい
の舞」など
のイベント
を開催していましたが、平成20年から山麓
の5地区で「山麓秋祭り」が開催されることとなり、以降、「つくば物語」は、「山麓秋祭り」
を広く内外にPRするイベントとして、昨年まで音楽ステージや地元による飲食ブース
を中心に開催してきました。
来場者については、平成17年や平成21年にはオカリナ奏者
の宗次郎
のステージにより、約1万
人の来場者がありました。現在
の来場者は、約5,000
人となっています。
費用については、当初は約1,100万円、平成24年には約650万円、現在は約550万円
の事業費となっています。
今年度
の「つくば物語」
を中止した理由については、「筑波山麓秋祭り」
の認知度向上と各5地区へ
の観光客
の周遊性
を高めるため、「山麓秋祭り」実行委員会で意見
を交換し、今年度は、新たな試みとして「つくば物語」にかえて、周遊バス
の運行やTX中づり広告、ポスターやチラシ
を増刷することとしました。
今後
の「つくば物語」
の運営計画については、今年度
の「筑波山麓秋祭り」で
の周遊バスなど
の取り組み
を踏まえ、山麓秋祭り終了後に実行委員会
の反省会
の中で意見交換
を行い、次年度以降
の「つくば物語」と「筑波山麓秋祭り」については、より充実した開催運営
を図っていきます。
「まつりつくば」については、市最大
の観光イベントとして、「わたしたち
のまつりつくば」
をコンセプトに、ねぶた・みこし・竿燈が学園線
を練り歩く大パレード、センター広場や中央公園など各会場でさまざまな参加型イベントが行われ、ことし
の開催では2日間で約47万
人の来場者がありました。
「つくばフェスティバル」については、「ふれあい」「国際交流」
をテーマにセンター広場
を中心に各会場で世界各国
の文化に触れ合う機会
を提供し、ことし
の開催では、2日間で約15万
人の来場者がありました。「筑波山梅まつり」については、2月中旬から3月中旬まで、さまざまなおもてなしイベント
を開催し、ことしは約19万
人の来場者がありました。
また、費用については、各イベントとも実行委員会形式で運営され、「まつりつくば」では市補助金が3,000万円、出展者負担金が435万円、協賛金収入が1,400万円、広告収入が2,650万円、総額で約7,500万円。「つくばフェスティバル」では、市補助金が430万円、出展者負担金が72万円、協賛金収入が170万円、総額で約650万円。「筑波山梅まつり」は、つくば観光コンベンション協会が事務局となり、事業費は約1,000万円です。
次に、企業誘致については、TX沿線
を初め市内に多く
の事業用地
を所有し、手厚い補助制度
を設けている茨城県と連携し、取り組んでいます。市では、産業活性化促進奨励金
の交付による立地企業へ
の支援や国・県
の優遇制度について
の情報発信、茨城県宅地建物取引業協会と連携し、事業用不動産物件
の照会
を行っています。
直近3年間
の実績では、36社が延べ59ヘクタール
の土地
を取得し、事業
を開始しました。また、県
の補助制度
を活用し、中心市街地へ本社機能
を移転した企業や東光台研究団地に大手物流拠点が立地したことにより、大幅な雇用
の拡大につながっています。
最後に、企業誘致
の考え、周知方法については、人材不足
の深刻化、優秀な若い人材
の市外へ
の流出など、つくば市が抱える課題に対応するため、税収や雇用機会
の確保
を目的とする従来型
の企業誘致から多様な働き方へ
の対応や若者
の市内へ
の就職、定住促進など、社会的課題
の解決に貢献できるような企業
の誘致に取り組む必要があると考えています。
引き続き、茨城県や関係機関と連携しながら企業誘致
を進めていきますが、つくば市として
の具体的な取り組みについては、今年度策定
を進めている産業戦略
の中で検討し、決定していきます。
○議長(神谷大蔵君)
政策イノベーション部長森 祐介君。
〔
政策イノベーション部長 森 祐介君登壇〕
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) ふるさと納税についてお答えいたします。
平成20年度にふるさと納税制度が設立され、つくば市でも平成21年に開始して以降、つくば市においては返礼品制度
の導入が行われてきませんでしたが、平成28年度に返礼品制度
の導入
を開始いたしました。ふるさと納税における返礼品制度
を導入してから
の寄附金額と収支については、平成28年度
の寄附金額が811万6,000円、収支はマイナス3億1,324万4,000円、平成29年度は、寄附金額が4,021万6,000円、収支がマイナス4億1,702万3,000円、平成30年度が寄附金額は4,113万円。収支はマイナス5億6,319万8,000円となっております。
次に、返礼品については、平成28年度
の開始時点で、つくば市産コシヒカリや生椎茸など
の農作物、体験型
のセグウェイツアーやフォレストアドベンチャー等
の55品目でスタートしまして、その後、つくばマラソン出走権やHAL(R)腰タイプ
の装着体験、車椅子用
の着物レンタル等
を追加し、現時点で94品目となっております。
他自治体と
の違いについてお答えいたします。
これまで、つくば市ではふるさと納税制度
の趣旨
を踏まえまして、返礼品は寄附額
の3割以下とすると
の総務大臣通知に基づいて実施してまいりました。一方で、こうした通知があるにもかかわらず、一部
の自治体が過度な返礼品
を送付して寄附額
を伸ばしてきました。具体的には平成30年9月1日時点
の総務省
の調査によりますと、県内でも一部
の自治体が、返礼割合3割
を超える返礼品や地場産品以外と考えられる返礼品
を送付していたと
の指摘がなされております。
ことしに入り、地方税法が改正され、ふるさと納税
の対象となる自治体
を総務大臣が指定するよう、制度
の見直しが行われたところです。本年6月以降、新たな制度
のもとで実施されておりますので、今後、他自治体
の動向なども分析し、参考にしてまいります。
今後
の取り組みについてお答えいたします。
つくば市では、より多く
の方々に寄附していただくとともに、返礼品を通してつくば
の魅力
を知ってもらう、より、つくば
を好きになってもらうなど、つくば
の魅力
をPRしていくために有効な手段と考えまして、平成28年度から寄附者へ
の返礼品
を導入してきました。今後もこの考え方
のもと、つくばならでは
のものやオリジナリティ
のある体験型
の返礼品
を企画、追加していくことで、本市
の魅力
を一層PRしていきます。
さらに、本年9月には専属職員
を新たに配置し、新たな資金調達方法
を研究していくとともに、ふるさと納税に関する調査、研究、分析等
を進めていきます。これら
の取り組み
を積極的に進めていくことで、本市
のふるさと納税
の収支
の改善につながっていくと考えております。
○議長(神谷大蔵君)
都市計画部長中根祐一君。
〔
都市計画部長 中根祐一君登壇〕
◎
都市計画部長(中根祐一君) 高エネ研南側未利用地に対する事業計画案2件
のうち、B事業者が辞退した理由については、全員協議会でも御
説明したとおり、B事業者において提案した事業
の実現性がなく、計画が確定できないということでございました。
次に、A事業者から
の提案内容については、事業計画
の条件とした「現況
のまま敷地全体
を取得した計画とすること」、「提案者が整備する計画とすること」、「全体利用
を前提とした計画とすること」などに即した提案であったと考えます。今後は、提案内容についてA事業者に対するさらなるヒアリング
を実施するとともに、全員協議会、市民
説明会で
の提案内容に対する御意見
を踏まえ、市において
土地利用計画案
を検討していきます。
その後、検討した
土地利用計画案や今後
の進め方等について議会や市民
説明会等で
説明し、御意見
を伺い、御理解
をいただきながら
土地利用計画を決定します。その
土地利用計画をもとに公募条件等
を整理し、利活用事業者
を公募する予定です。
次に、不動産鑑定については、今後実施することから、具体的には申し上げられませんが、土地取得
の際に行った鑑定評価額から変動する可能性はあるものと考えます。実際
の売却価格については、不動産鑑定評価額や市場
の動向
を踏まえ、決定することになると考えます。
市は、売却されない場合には約68億円
を負担しなければならないことは決まっていますが、仮に売却できた場合には、市
の負担額がその分軽減され、差額分のみ
を負担することになります。
次に、利活用事業者
の公募方法については、価格による入札方式や価格と事業内容等
を審査するプロポーザル方式などが考えられますが、今後検討
を進めます。
なお、公募に際しては、事業
の実施に関する規定、区域
の整備や保全に関する規定、転売等に関する規定など、詳細な条件
を設定し、実際に土地全体
を取得し、事業
を実施する事業者
の公募
を行います。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 御答弁いただきましてありがとうございました。
少し再質問と、あわせて御要望など
を申し上げてまいります。
まず、1番
の平沢官衙遺跡
の改修についてでございますが、市長も教育長も御存じだと思いますが、大きな改修
をしておりません。私
の地元でございますから認識しておりますけど、最近では、来たお客さんから指摘
を受けまして、なぜこんな状態で置くんですかということ
を言われるということで、担当課から、文化庁に要望しておるようでございます。
また、今
の情報
を私もとりましたらば、今回9月30日に、県と文化庁に要望に行くようでございます。現状
の説明をして、一日も早く改修しないと、負担がより以上大きくなっていくだろうと感じるわけでございます。したがって、お客さんにも指摘されたり、また、今は、来た方にとって、平沢官衙は歴史文化財として、つくば市
のシンボル的なものでございますので、改修
を進めていただくこと
を強く要望しておきます。
特に、国体
のいろいろなところに参加していますと、国体
のパンフレット
の中にも掲載されておるわけでございますから、御承知だと思いますが、ここはよろしくどうぞお願いします。大規模な改修工事と表現されておりますが、大変だと思いますね。だんだん費用がかかりますので、よろしくどうぞ、ここはお願いしておきたいと思います。要望で終わります。
2番、「つくば物語」
の部分でございますが、基本方針と運営等についてお尋ねしてまいります。
平沢官衙遺跡は、年間来場者が今お話
を聞きますと、平成15年に2万3,277名、最近は5万から5万5,000名と約2倍になっております。バスなんかも土日になりましたし、また、通常もよく入っておりまして、大変にぎわいが多くなっております。特に、地元
のNPO
のメンバーも春は芝焼き
をお客さんにアピールしながら、来ていただいた方にごらんいただくという場面。夏は万灯祭り
を行っておりますけれども、万灯
を約200個ばかり並べて華やかにごらんいただけているという部分。秋は毎年、「つくば物語」と「山麓秋祭り」、1週間ぐらいかけまして、にぎわいがあったわけでございます。
したがって、「つくば物語」について少し触れているわけでございますが、私ども
のNPOでも、イベントは地元
の筑波大
の皆様方、学校
の皆様方、和太鼓
の皆様方、よさこいソーラン
の皆様方にバックアップ
をいただきながら運営しておりますから、各イベント
を見ますと、300名、500名というお客さんが来て、ムード
を上げて盛んに平沢官衙遺跡
を見ていただいております。したがって、そういう空気
の中で実際、今回中止になっていくわけでございますが、ここで少し質問したいと思います。
今、お話
を聞きますと、基本方針は、地域
の活性化
を目的に、にぎわい
を創出するためにということ
を聞きましたけれども、数字面からいきますと、「つくば物語」は当初1万
人来て、現在5,000
人、費用も1,100万円かけていたものが550万円、ちょうど数字から見ますと半分に、お客さんも半分になってしまった、スタートしたときからですね。
一方では、地元でいろいろなこと
をやっておりますので、平沢官衙遺跡
の来場者数は倍になってきていると。「つくば物語」
を単純に表現いたしますと、そんなことになっておりますので、恐らく反省していたり、また、検討していたりしていただいていると思いますが、この数字から見た場合、問題点など、何か課題がありましたら教えてください。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) イベント自体がやはり多少マンネリ化しているというところもあると思いますし、あと、予算
の縮小により、どうしても著名なアーティスト
を招聘できないということも一つだとは思っております。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) いろいろNPOでも工夫して、例えば万灯ですと、子供に絵
を描いてもらうと、御家族、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に来てくれるようになりますから、そんなこと
を予測しながら進めておりますので、部長からも今、ありましたけれども、ひとつその辺は、よく検討いただいて進めていただくこと
を要望しておきたいと思います。いろいろあると思いますが、お願いいたします。
それから、「つくば物語」が中止になった理由についてでございますが、実行委員会
の中で意見
を聞いて、周遊バスに切りかえたと聞こえるんです。恐らく当初は、550万円
の予算
を3月に組んだと。それは現実には、周遊バス
をほとんど5地区でやっていますから、そこ
を回して、最終、大勢
の方に来ていただこうという作戦に変わった
のかなという感じがいたしますが、その辺
の流れ
をちょっと教えてくれますか。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) こちら
の「つくば物語」も商工会が事務局になりまして、実行委員会形式で行っております。それで、今まで6月と7月、8月、9月
の4回開催されまして、それぞれに担当職員がそこに出向きまして、その会議
の中で、実行委員会
の中でさまざまな意見
をいただきました。やっぱり多かった
のが、以前やっていたような周遊バス
を、その5地区限定で回してほしいと。その際、やっぱり当然、実行委員会
の中でも、そちら
の中で今回回す地区
を一応決めていただいて、バス停はこの辺に置いたほうがいいよとかそういったアドバイスもいただいております。
あともう一つは、「つくば物語」は1日で単発で終わってしまうものですから、せっかく5地区でいい祭り
をやっているのに、そこになかなか皆さんが流れて行かない、周遊性がないということも一つ
の要因だったと思います。
それと、どうしても予算が限られておりますので、パンフレット・ポスター・チラシ等も限りがございましたので、今年度は先ほど
の答弁で申し上げましたけれども、そういったもの
を増刷して、「つくば物語」ではなくて、「筑波山麓秋祭り」
をもう少し市民
の方
を初め、市外
の方にも知っていただくというような方針に皆さんと協議しながら、こういった結果になりました。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) しつこいようですが、当初550万円で「つくば物語」
を計画
をして、「山麓秋祭り」という
のは、私が知っている範囲では、100万円から150万円
を「山麓秋祭り」実行
のグループ
の皆さんに補助金として差し上げておったと記憶いたしております。それが、今度はガチャンと一緒になって、実行委員会がどうのこうのというお話
を聞いておるような感じになるんですが。
運営は、始まって15年もやっていますけれども、つくば市独自で「物語」は始まったんです。「山麓秋祭り」という
のは、ここ5、6年ですよ、5団体が連携して、より以上、盛り上げましょうということで始まった経緯がありますので、それ
を一緒にまとめて議論していくという形になりますと、「つくば物語」は、やっぱり4大イベントとして取り上げてきたイベント
を、みずから外すということにもつながってまいりますので、ことし
の場合、いろいろな事情は聞きました。聞いていますけれども、ことしはその事情もあったと思いますが、しっかりともう一回立ち上げていただいて、進めていただきたいなということ
を少し要望として申し上げておきます。
それから、来年度以降
の「つくば物語」について、少しお話
をお聞きしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 先ほど
の答弁でも一部申し上げましたが、今回
のバス
の運行、パンフレット
の増刷、TX
の中づり広告など拡充
をした結果、実行委員会
の反省会
の中で、それらがどのような変化が見られたか、各5地区にですね。そういったこと
を検証しながら、また、各地区
の委員
の皆様からもその「つくば物語」、次年度
をどうするかという意見もいただきながら、次年度以降
のことについては検討していきたいと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) きょうも実行委員会
の話が出てまいりました。あくまでも実行委員会に頼っているような雰囲気
の表現でありますけれども、私は、先ほど触れました市が独自で4大イベントとして取り上げて過去15年やってきたんですから、当初1万
人来たわけですね。したがって、全体では当初
の2倍来るような、安定して伸びてきたんですが、この「つくば物語」だけ
をとりますと半分ということですから、ここは大変でもお互いに力
を合わせて、1万
人に来ていただけるような「つくば物語」
を北部で展開して、北部振興に大きく貢献してまいります、ここはね。
私、先ほど冒頭で申しました筑波地区が発展する大きな要因でございますので、お客さんに見てもらう、来てもらう。そして、あれだけ
の建物
をつくっているわけですから、ごらんいただきながら進められるように、ここはもう一度復活いただけるような段取り
をお進めいただくこと
を要望しておきたいと思います。できれば、来年は1万
人の目標に焦点
を当てて、いろいろな企画
を早急にお願いいたします。
ややもすると、大変失礼な表現でありますが、「まつりつくば」
をやはりいろいろやっていますので、担当部署
の方も大変忙しいので、つい企画が後手になるということ
を感じている場面も、私もNPOに出ていますから、感じるときがあるんです。したがって、今回
の会議
を有効に使っていただいて、早目に企画していただいて、周知いただいて進めていただくこと
を要望して終わりたいと思います。
それから、最後
の「まつりつくば」から、今少し、3点聞きました。「まつりつくば」は総額で7,500万円かかっているよと。フェスティバルは650万円、市から持ち出しが「まつりつくば」は3,000万円、フェスティバルは430万円、「梅まつり」が1,000万円というふうな話が出てまいりました。そこに、本来ですと「つくば物語」550万円という
のが出てくるんですが、この三つ
を聞いておった中で、「梅まつり」について少し要望しておきたいんですが、私は水戸
の梅まつりへ行った場合、対比するんです。「梅まつり」も水戸に負けないような梅まつりにしていこうということで、私もガマ
の油売り口上
をやっていますから、気合
を入れていろいろやっているんですが、やはりその辺はひとつもう一回見ていただいて、19万
人来ているということですから、大勢
の方が来ていただいておりますから、水戸
のデータは持っておりませんが、ひとつ水戸
の梅まつりに対抗する勢いで進めていただけるような、北部振興にもつながってまいりますので、お願いしておきたいということ
を要望しておきたいと思います。
それから、3番
のふるさと納税に入ってまいります。
ふるさと納税
のお話
を聞いていますと、私も一回、前に質問した経緯がございますけれども、気になります
のは、周辺
の話が出てまいりましたが、つくばみらい市なり境町なり、水戸市もそうですが、結構すばらしい、金額だけ見ますとすごいんですよね。
つくば市は今お話
を聞きますと、平成28、29、30年で3億1,300万円、4億1,700万円、今回は5億6,319万8,000円で、県内でも一番赤字が多いんです。3年トータルで見ますと、13億円が実質上は税収がないということに当てはまるんですね。この辺は一番私、懸念しているんですね。どうしても東京とかほかから来ている方々が多いので、地元にどうしても行ってしまうという部分は考えられますが、ここは私は戦略だと思います。
ここは戦略だと思いますから、来年も同じような繰り返し
のならないようにしていただければなという思いがあるので、市長にどんなお考えかお聞きしたいんですが、よろしくお願いいたします。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 制度
の趣旨として、都市から地方創生ということがうたわれていますので、どうしてもつくば市は都市構造的にも流出額が多くなってしまうという
のは、これは一定程度仕方ないことではないかと思っております。
実際に返礼品制度
を始める前も、1.8億円ほど赤字だったわけですが、私が就任して、やはり垂れ流しにするわけにはいかないだろうということで、返礼品制度
を開始しました。
その中で意識
をした
のは、そうは言っても、一部
の自治体が取り組んでいるような、部長答弁にもありましたように、過度な返礼品であったり、金券といった自治体全体として貢献しないであろうと思うようなものではなくて、体験型
のメニューというもの
を中心に用意
をしてきたわけですね。
ただ、同時にそのころから返礼品競争が過激化してきまして、全国市長会などでも大きな問題になっておりました。ルール
を守らない自治体が多いことによって、結果として品
のない行為
をしている自治体が、税金だけは入ってくると、金額だけは入ってくるというような状況は、全国市長会でも大きな問題となっていました。
つくば市は、きちんとそのルール
を守ってきましたが、余り個別的な名前
を申し上げませんけれども、茨城県内でも18市町村が制度
の趣旨に反する返礼品
を送付していたことが、総務省
の調査で判明しております。
私どもとしては、これについても是正
を求めてきたわけですけれども、先ほども部長答弁しましたが、6月から制度が変更になりました。これからが本当
の意味で自治体
の力が問われてくるときだと思いますので、恐らく金券等で稼いでいた自治体は激減することが予想されますけれども、私どもも今、専属職員
をつけて、これからまた、ふるさと納税に限らずですけれども、さまざまな資金調達
の方法という
のを考えていきたいと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) ありがとうございました。私は、全国自治体
のいい意味で魅力度
の発信
の戦略、取り組み
の戦略展開みたいなものでございますから、泉佐野市が脚光
を浴びまして総務省と戦っているようでございますが、総務省も困っていて結論出ないまま、まだやっておるようでございますが、泉佐野市は別としても、やはりつくば市
の資源
を有効に発揮できるような取り組み
を、
外部から見てどこが一番魅力なんだろう。その魅力度
の高いもの
を返礼品として使う手が一番いい
のかどうかわかりませんが、恐らく返礼品
の総合的なベストランク
を、インターネット
を見ておりますと、食材関係が多く出ておりまして、人気
の中心になっているようなイメージでございますけれども、ここはやはり先ほどもありました、自治体
の力
の入れ方と言われましたけれども、自治体
の力
の入れ方とか研究とか、今回専属
の方が入ったようでございますけれども、やはり私どもとしては、数字がマイナスにならないということ
を前提に、できるだけ皆さんに多く返礼品
をお買い上げいただいて、プラスになって、税金が縮小しないように進めていただくこと
を強く要望しておきたいと思います。
これで2回目、3年
の中で2回やりましたけれども、ぜひまた機会
を見てやりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。ふるさと納税については要望でございます。
4番
のつくば市
の経済成長戦略という少し固い言葉
を使っておりますが、答弁いただきました。
いろいろ具体的に成功例などもお話しいただきましたので、少し数字的にお尋ねいたします。
直近3年間で36社で59ヘクタール
の土地
を取得いただいて、県とか
の補助金も活用しながら進めているよ、東光台に物流
の会社が大幅に雇用いただきましたと、こんな表現
のお話でございました。そこで、先ほど年間
の経済波及効果が、茨城県で1,460億円とございましたけれども、つくば市ではどのくらい
のものがあった
のか。
それから、本社移転という言葉がありましたけれども、36社
の中で何社あった
のか。
それから、36社
の業態です、どんな方がこのつくば市に来て、活動していただいている
のか。
それから、雇用しているところは大体わかりますが、大幅
の雇用という
のは36社来たために何
人ぐらいが雇用が発生した
のかというあたり
をお尋ねします。
あわせて、数字関係で結構でございますが、その下
の誘致
の考え方と周知方法について
のところでは、最後
のほうに、産業戦略
を現在検討していますと
のことですが、産業戦略という中身
の計画
の推進策という
のかな、そういう
のはどんな考え方
をしている
のか、お願いいたします。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) まず、1点目
の経済波及効果でございますが、今回、茨城県が1,460億円という数字
を発表したかと思うんですけれども、そちらにつきましては、民間
のシンクタンク、専門
の業者が試算したと聞いております。
その中で、例えば市町村別に出してありますかとか、つくば市
を特出してありますかということ
をお尋ねしましたところ、市町村ごとには特別出していないということですので、つくば市も今
のところ、特には企業誘致に関して経済波及効果
を試算したことはございませんので、今後
の課題として、一つ
の目安として、経済波及効果はいずれしてみてもいい
のかなと思っております。
2点目
の本社機能移転
をしたものですけれども、本社そのものということではなく、本社に近い機能ということで、本社機能という取り扱い
をしております。ということで、県
の補助金
を活用した業種が2社と、あと、その他が1社、本社機能そのもの
を移転した企業は3社ございます。
それと、業種ですが、先ほど申し上げた36社
のうち
の業種として、やはり一番多い
のが工場、製造業が主なもので、大体25社で、そのほか物流業が6社、その他はさまざまな業種がございます。
それと、雇用
の関係ですが、先ほど
の36社
のうち、うち
のほうで把握している分だけ申し上げますと、産業活性化促進奨励金
を活用しまして、今までに市内
の方が雇用された
のが627名ということでございます。
あと、先ほど答弁で私、申し上げましたけれども、大手
の2社につきましては、一応現段階で物流関係で、正社員かどうかわかりませんけれども、雇用自体は約500
人。ただ、そのうち
の何名がつくば市ということは、まだお聞きしておりません。あと、もう一つ、中心地
のほうにできた会社も、最終的には200名
の雇用が生まれるということで、その中でもまた民間ですので、必ずしも市内
の人ばかりではないと思いますけれども、合わせるともう今、過去5年間で、少なくとも1,000
人以上
の雇用は生まれているものと思っております。
最後に企業誘致
の、これから戦略
の中に盛り込む方針につきましては、今までも茨城県とか関係機関と連携して、今回
の企業誘致、従来
の企業誘致
を行ってきまして、今
の数値でもわかるように一定
の成果は上げていることと思います。
ただ、これからはある程度理念
を持った、社会貢献とか、社会問題
を解決できるような企業
の誘致もしていく必要性が同時にある
のではないかということで、本当に、詳しくはこれから策定していく戦略
の中で方向性
を決めていきたいと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) ありがとうございました。企業誘致ができて、どんどん会社に来ていただいて、雇用が発生して、そこから税収が上がって、お互いにプラスになるわけでございますから、しっかりとお進めいただくこと
を要望しておきたいと思います。ありがとうございました。
最後
の5番、高エネ研
の話
を少しお尋ねしてまいります。
A社に土地
の利用計画
の提案
をいただきまして、その提案がまとまってきて、最終的にはそれに少し我々が手
を加えて修正して公募していくと、こんなストーリーに聞こえたわけでございますが、市
の総合的な判断
をした中で、時間がありませんから少しポイントだけ触れてまいりますが、売価ですね。参考売価が67億8,000万円でこの前、
説明いただいて、40億円以上で売却すると。以上ですから上がると思いますが、その差額はやむを得ないと表現されております。
もちろん、鑑定評価と市場
の動向
を見てという言葉が今ありましたけれども、そこが例えばそうなった場合、それで処理するということになるんでしょうか、再度ちょっと確認
をします。ここは市長できればお願いいたします。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) ちょっと質問
の趣旨がわからないんですけれども、金額で売る
のかどうかという御質問ですか。
◆18番(大久保勝弘君) 67億8,000万円で参考売価
を決めておいて、我々は、実際、売りたい
のはそこですよね。マイナスにならなければ一番いいわけですから。
今、40億円以上とA社が出していますから、その方がそこで40億円とした場合は、マイナス
を起こすわけです。そこで、それで売却しますよという表現に聞こえているものですから、それでやるんですかということ
をお尋ねしています。
◎市長(五十嵐立青君) そうすると、ちょっと前提
をお話
をしますと、そもそもあの土地がどういう場所だったかということ
の御
説明が必要な
のかなと思っております。
もともとは運動公園用地として買収
をされた土地でありますけれども、その運動公園計画が市民
の8割
の反対で白紙撤回されたわけですね。そうすると、市からすると、その土地という
のは不要な土地になるわけです。自治体という
のは、不要な土地
の取得という
のは許されていませんので、本来であれば、その時点で方向性
をつけなくてはいけなかったものであります。
しかし、その方向性が見出されないまま来ましたので、私が市長に就任して以来、この土地
の方針というもの
を示してきました。そういう中で今回は事業計画案
を検討
をしていまして、事業者が提案があったものに対して売っていくというわけですが、66億円という金額で購入
をされているわけですね。ということは、この66億円というものは、残念ながら当時
の議会
の議決にさかのぼって、変えられることができない状況において、もう既にかかっている費用なわけですね。この66億円、あるいはプラス2億円かかっているわけですが、その費用という
のは、これは経済学で埋没費用といいますけれども、もう負担されることは間違いないものなわけです。残念ながら、議決
をさかのぼることはできないからですね。
そういうこと
を考えたときに、あとは、では、どういう金額で売れば負担が少なくなってくる
のかということ
を、やはり私どもは真剣に考えていかないと、この68億円に加えてさらに大きな負担
を生み出していっていくことになってしまうかもしれないわけですね。
その意味で、どれだけ
の金額で売れたかによって、その負担額が小さくなると。68億円
をどういうふうに捉えるかということ
を考えれば、当然私どもは少しでも高い金額で売らなくてはいけないですけれども、いたずらに延ばしていって、さらにまた赤字が積み重なっていくというような状況になっていく。あるいは、税収がそこから上がってこないということになってしまってはいけないわけですので、少しでも早くその方向性
を転換しなくてはいけないという思いで、今この計画に取り組んでいるところです。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) ということは、金額が確定すれば、もう売却して、処理するということにつながるように聞こえたんですが、もう少し具体的に、鑑定評価が恐らく中心になると思います。市場動向と言っていますけれどもね。鑑定評価は、前回やった2社
を選ぶんですか。別なところですか。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 鑑定でございますが、当然、市
の負担が少ない事業提案
を募集していることから、売却価格についても財政負担が少なくなるように売れることが理想であると考えておりますので、不動産鑑定については、今後依頼する鑑定業者
を含め、条件等
を検討してまいります。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) 気になる
のは、参考価格
を決めて、自分が例えば買った金額で最低でも買ってもらわないとマイナス
を起こすわけですから、私ども
の一般商業でいきますと、この金額で買ってくださいと進んでいく
のが基準なんですが、周り
の環境に応じて売価
を決めるなんていう
のは、一般論からいきますとあまり私は考えられないんですが。そういう考え方であれば、それは一つ
の考え方ですから、まあいいと思いますが。
話が飛びますけれども、6日、7日
の説明会に私も出てみました。その中で、少し棒読みで恐縮でございますが、3会場からこんなことが出ました。市長、ちょっと聞いていただけませんか。
まず1点目は、公的利用で陸上競技場等など
を使い、有効に、柔軟に考えて進めるべきではないか。
それから2点目、売却は反対。26億円
をマイナスすることはとんでもない話だということ
を強く言った方がおりました。もしくは、一方で、市長はなぜ来ない
のかとかですね、茨城県
の施設と一緒にタイアップして進めたらどうか、とか。
5点目、URに返却すると言いながら最終的には戻しちゃってできなくて、市長
の政治的にはどうな
のかとか、お客さん
の言った
のを全部棒読みしていますね。後で議事録
を見ればわかると思います。
それから、高齢者施設とかイーアスとか、花畑にある商業施設と
の共存はどう考える
のかとか、北部地区
の拠点
の考え方はある
のかどうかとか、業者に提案していただいて、公募は、市
の夢とか都市計画がないんではないかと。ビジョンが市にはない
のかと、この建物についてはです。
それから次、売却額が40億円になれば、27億円がマイナスになるけど、ここはどう責任
をとるんだということとか、それから、運動公園
の署名運動
をした方にどう
説明する
のかとか、市民に必要な施設
を要望、市民
のためにつくらない
のかとか、市民要望
をどこまで聞くんだとかですね。運動公園推進はしたが、これ
の推進は考えないということになっておりますけれども、一般
の方は、推進があるべきではないかと。それから、25番、都市にアリーナがあるのに、つくば市はつくらない
のかとか、地元
の市民にもっと聞いたらいいんじゃないかとか。
それから、一部私も言ったんですが、やっぱり地元
のアンケート
をとって、最終確認
をするという形
のものも少し、一方では必要ではないかとこんなことがありました。
したがって、公的利用ということが全体的には多いような印象で私も聞いておりましたので、お尋ねしておきますが、ここは、市長、この3会場
の雰囲気
を恐らく聞いていると思いますが、どのように感じておりますか、ちょっと所感だけ述べていただきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 伺っていて何か、運動公園
の住民投票時
のお話
を聞いているようだなという印象も受けましたけれども、先ほども申し上げましたように、68億円という金額と、仮に40億円からという金額でお話
をしていますが、この68億円という
のは、既に必ずかかってしまうコストなんですね。ですので、そこで40億円か幾らかわかりませんけれども、その差額
を小さくすることが負担
を最小限にするということなわけです。
当然、もしそこで土地
を購入していなければ、この負担は生じてこなかったわけですけれども、残念ながら、言ってみれば、ほとんど市としては使い物にならないような土地
を購入してしまったわけですね。売却先も特に決まっていたわけではなかったんですね。当時、議会でもさまざまな議論がありましたけれども、結果として、住民投票で白紙撤回
をされた土地ですから、行政としては、不要な土地という位置づけになるわけです。これは、目的
のない土地取得という
のは行政にとってはできませんので、本来
の目的がなくなった時点で早目に方向性は出さなくてはいけないわけです。
その意味で私は、ちょっと誤解があるようですけれども、返還
を、交渉
をするという公約
を掲げたんですね。ですので、責任問題という部分において、私はこれはマニフェストにも示しているところです、ロードマップにも。返還交渉
をして、この問題
の解決
の道筋
をつけて、そして、今後
のルール
をつくるという面では、その責任
を全う
をしていると思っております。
当然、この最後、この土地
の方向性
を示すことによって、その公約が示される、それが私
の責任
のとり方だと思っておりますし、その意味で、この土地
の位置づけという
のを、取得された経緯から含めて、議員にもよく考えていただくと、おのずと道筋が御理解いただける
のではないかと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 大久保勝弘君。
◆18番(大久保勝弘君) ありがとうございました。購入時は恐らく、私もそうだったんですが、スポーツ
の施設としてつくば市がやっていこうということで、将来
を考えた戦略
の一環だったと記憶しております。
そこで、もう1点だけ。売却
をしたという場合は、その買った、例えばA社にしますと、そこから転売ということが発生します。前もやりましたけれども、その辺は具体的にどういうふうになる
のか。ルール
を決める
のかどうかお尋ねしておきます。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 当然、今、事業計画
を含めてつくっていってもらっているところですので、そういう中で、中身については協議していくことだと思っております。
○議長(神谷大蔵君) これにて、大久保勝弘君
の一般質問
を終結いたします。
次に、25番議員塩田 尚君。
〔25番 塩田 尚君登壇〕
◆25番(塩田尚君) 25番塩田 尚であります。一般質問
を始める前に、茎崎ファイターズ
の諸君、準優勝、おめでとう。先月、神宮球場で開かれました全国学童野球選手大会において、茨城県代表として出場した茎崎ファイターズ、見事、準優勝
の栄冠に輝きました。願わくば、来年はぜひとも優勝カップ
を我がつくば市に持ち帰っていただきたいという期待
を込めて、エール
を送ります。
さて、世の中、こういう明るい話ばかりだったらいいんでありますけれども、けさも新聞にいじめに関する暗いニュースが出ておりました。「埼玉県川口市立中学校に在籍中、いじめ被害
を訴えていた小松田辰乃輔さん15歳が、8日未明に市内にある自宅近く
のマンションから転落して死亡していたことが、9日、関係者などへ
の取材でわかった」とあります。「小松田さんは、過去に自殺未遂
を3回繰り返し、市教育委員会
の第三者委員会がいじめについて調査中だった。県警は自殺と見ている。」
そして、幾つか
の新聞で報道されていましたから、産経新聞は、遺書と思われるメモ
を写真に写して掲載されておりますので、これ
を読んでみますね。9、6と書いてあるから9月6日なんでしょう。
「教育委員会は、大ウソつき」「いじめた
人を守ってウソばかりつかせる。いじめられたぼくがなぜこんなにもくるしまなきゃいけない。ぼくは、なん
のためにいきている
のか分からなくなった。ぼく
をいじめた
人は守ってて、いじめられたぼくは、誰にも守ってくれない。くるしい くるしい くるしい くるしい つらい つらい ぼく
の味方は家族だけ くるしい つらい」という遺書
を残して15歳
の生涯
を閉じたようでありますけれども、このいじめ
の事件が出るたびに、私どもは暗たんたる気持ちになります。
全国では、子供
の自殺が1年間で約600名といわれております。その全てが、もちろんいじめが原因とは思いませんですけれども、いじめが関与していると思われる自殺事件も非常に多いと思います。自殺まで至らなくても、精神的にも障害
を受けてしまったというケースもままあるようであります。
今回、私は特に、このいじめ事件について、つくば市
の対応
をきちんとお話
を聞いておきたいと思いまして、通告
を出したような次第であります。
まず、このつくば市においては、そのいじめ
の実態はどのように把握されている
のか。それについて、まず、教育委員会
の局長から答弁
をいただきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君)
教育局長森田 充君。
〔教育局長 森田 充君登壇〕
◎教育局長(森田充君) つくば市
の学校における平成30年度
のいじめ
の認知件数は、義務教育学校前期課程
を含む小学校で1,778件、同じく後期課程
を含む中学校で348件です。いじめ
の定義がいじめられた子
の心情
を大切にしたものに変わり、積極的に認知するなど、教職員
の認知に対する意識が向上し、全国的にも認知件数は増加傾向にあります。つくば市でも、認知件数は前年度と比べ、小学校で約6.7倍、中学校、約2倍となっています。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) 実は、私は今回
の通告
を出すきっかけになった
のは、通告書にも書いてありますけれども、岐阜市で起こった中学生
の自殺事件なんですよね。この事件については、4月3日に中学生が亡くなったわけでありますが、7月12日
の読売新聞には、こういうふうな記事が出ております。
いじめ
を受けていた男の子
のメモが自宅で見つかったと。そのメモには、自分が死ねば、いじめた側はどうなる
のだろうという趣旨
の記述があったということであります。この一文
を見ても、明らかにいじめが最大
の理由で、この男の子はみずから命
を絶ったんだろう、と思われますけれども、この事件については、後でまたるる述べますが、それこそもう学校側、教育委員会と大変な失態
をおかしているわけでありますけれども、この事件について、まず、教育委員会というよりも門脇教育長
の感想なり見解
をお伺いしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) きょう
の新聞に出ている川口市
の自殺については、
説明を聞きながら本当に胸
を痛めておりました。お尋ね
の岐阜県
の中学生
の自殺事件ですけれども、こういう将来性
のある若い世代
の一
人である中学生が、しかも自死で亡くなったという
のは極めて痛ましいことだと思っておりますし、また、こういう若い世代が亡くなるということは、社会全体にとってもものすごいマイナスになることだと思っておりまして、極めて残念なことだと思いますし、あってはならないことだと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) 引き続き、教育長に見解
をお尋ねしたいと思います。
こういう事件があった場合に、このケース
の場合は、どうもいじめる側が2
人、それからいじめられた子はもちろん1
人だったそうでありますが、その周りに当然級友がいるわけですね。その子供たちが果たして何
をしていた
のかと。これ
を専門家は「傍観者」と呼んでおりますけれども、傍観者も厳密にいえば、はやし立てるほう
の観衆と、全く見て見ぬふり
をする
の本当
の傍観者と2種類に分かれるそうでありますけれども、いわゆる一般的にいう傍観者
の位置づけが、傍観者は加害者な
のか、それとも全く関係ない立場な
のか、それについて教育長
の見解
をお尋ねしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) 傍観者は今、議員が
説明したとおり、いじめがあるということ
を知っていながら、全く黙っているということですから、そのこと自体もいじめ
を認めているということになろうと思っておりますので、間違いなく、この傍観者は加害者と考える
のが妥当ではないかと思っています。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) 実は私も個人的には同じような意見というか気持ちではあるんですけれども、でも、実際に傍観者
の話
を書かれた本なんか
のくだり
を読みますと、今はもうとにかくインターネット
の時代だと。例えば傍観者
の1
人が注意なり
をする、あるいは先生に訴えようとする、そういうことがばれちゃうと、自分がいつ被害者になるかわからないと。その被害者になった場合に、それこそ裸にされて写真
を写されて、全部拡散するよと言われたら、もうにっちもさっちもいかなくなると。そういう恐怖が頭にあるから、なかなかその傍観者が傍観者
の域から脱することができないという感情も傍観者
の中にはあるようであります。
ところが、お隣
の韓国では、韓国
の例は余り出したくないんですけれども、こういう例がありますので、学校暴力法という法律
を2004年に制定しているんだそうですね。その学校暴力法によりますと、傍観者
の方はこういう義務
を負うと書いてあるんですよ。
「いじめ
の事実
を知り得た者は、校長や教師に申告する義務
を負う」と。つまり、傍観者が傍観者で何もしていなければ、それだけで罪になるということらしいですね。ただ、この法律
を執行する法務大臣が、また厄介な
人がなりましたから、これからどうなるかわかりませんけれども、一応韓国ではそういう法律があるようであります。それぐらい、国によっては傍観者は明らかに何もしなければ加害者だということ
を法律で位置づけているところもあるようであります。
次に、その傍観者について、岐阜
の中学生
の自死事件では、クラスメート
の女子生徒が「傍観者」にならずに勇気
を奮って告発者になっているんですよ。担任にメモ
を渡し、今までこの子供がどのようにいじめられてきたかということ
を時系列に書いて担任に渡しているんです。それで、「私も一緒に闘います」と、「先生、闘ってください」とメモ
を渡しているんですよね。
このとき出した担任
の結論という
のは、どうやら当事者
の3
人を呼んで、個別に意見
を聞いて、どうもいじめはなかったようだと、あるいは僕が指導したから解決したようだと。ということで、副担任にだけに情報
を漏らして、これでなかったことというふうに、The endにしちゃったらしいんですね。その結果、その女子中学生が渡した
のが5月
の下旬ごろといいますから、その1カ月余り後に、その男子中学生は追い詰められてとうとう自殺という悲惨な結果に至ったわけでありますが、この学校
の中でその担任が出した結論については、つくば市
の教育委員会としてはどのようにお考えでしょうか、教育長。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) 岐阜市
の例ですけれども、その女の子が傍観者にならずに、告発者になって先生にメモ
を渡すということ
をやる
のは極めて勇気
の要ることであるし、相当に強い決断
をしながらそうしたんだと私は考えます。
であるにもかかわらず、そのこと
の重大性に全く配慮
をしないような形で、一
人でまたその中身
を判断
をし、校長初めほか
の誰にも相談せずに、しかも最終的には破棄
をしたなどということは、言葉は強いですけれども、言語道断と私は考えます。
つくば市においては、それぞれ
の学校に校内
のいじめ対策委員会なるものが用意されておりますし、誰が得た情報でもそこで共有するということがルールになっておりますし、ましてや、そういうような重大なメモ
を個人
の責任で破棄するなんていうことは、少なくともつくば市ではあり得ないと考えています。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) 先にお答えいただきましたが、実は、次にその破棄についてお話
を聞くかと思っていたんです。
7月7日に男子中学生が自殺しましたよね。7月4日にメモがあったことが公になったわけです。という
のは、県警が自殺と
の因果関係はどうかということ
を関係者から事情聴取しているうちに、女の子が担任にメモ
を渡したという事実
を把握して、それで警察が学校側に問い合わせたわけですね。ところが学校側は、そのメモがあったことすら一切知らなかったわけです。それが廃棄されるどころか、そのメモがあったこと
を一切、学校が知らなかったわけですよ。
という
のは、その担任だけ、ひょっとしたら副担任は知っていたかわかりませんが、担任とせいぜい副担任しかそのメモ
のことは知らなかったと。学年主任にも教務主任にも、教頭にも校長にも一切そのことは伝えられていなかったと。しかも、事件は見事、僕
のおかげで解決したと担任は思い込んでいたようでありますが、これもどうも新聞報道によると、シュレッダーにかけて廃棄したんじゃないかという話
のようですけれども、こういうお粗末なことが万が一にもつくば市では起こってほしくないと思って、そういうこと
を質問しようと思ったわけでありますけれども、先にもうお答えいただきましたので、次
の質問に移ります。
いじめ事件が発覚した場合、よく先生方がけんか両成敗、いわゆる仲直り握手ですね、これ
をして解決しようとするケースが非常に多いんだそうですね。一番簡単だからですよね。要するに、いじめられたほう、いじめたほう、両方呼んで、それぞれどっちもいろいろあったんだろうと、水に流せやと。ここで握手して、これから仲よくやってくれと言って、仲直り握手
をさせるという
のが、教育現場では実に多いんだそうです。そのけんか両成敗が果たして教育上いいことな
のかどうか、そのこと
を私ちょっとお尋ねしたいと思うんですが。
それで、たまたま奇しくも、夕べテレビ
を見ていましたら、このことが出たんですよ。NHK
の「ニュースウォッチ9」で。この仲直り握手は今、問題になっていると。要するに、被害
を受けているほう、いじめられているほうは、握手させられて、ものすごい屈辱
を感じると。いじめたほうは、握手したんだから、これで何もなかったことだと。もう全部チャラだと。じゃあ、これから新たないじめ
をやろうかと。しかも、今度は、ばれないようにやるしかないな、ということで、ますますエスカレートしていくケースがあるんだそうです。
つくば市はどうでしょう。まさかそういう教育はしていないだろうと思うんですが、教育委員会
の見解
をお尋ねしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) まず、はっきりとしておかないといけないことは、いじめ
をする加害者といじめ
をされる被害者が全く対等な関係にあるものではないということですね。そのこと
をはっきりと認識しておく必要があるだろうと思っています。ですから、けんか両成敗ということは、そのことによっていじめがなくなるとか、いじめが解消するということはあり得ないと私は考えます。
そのためには、とにかく徹底的にいじめられた側
の立場に立ち、いじめられた側に寄り添いながら、徹底的に解決
を図るべきだと。そういうようなこと
をしない限り、けんか両成敗で解決するということは考えられないと私は考えています。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) それ
を聞いて大分安心いたしましたけれども、担任
のこと
をあげつらうようで恐縮でありますけれども、しかし、あってはならないこと
をやってしまったわけですから、この際、やっぱりつくば市でも同じことが万が一にもあってはいけないと思って、さらに言わせていただきますが、加害者
の2名とそれから被害者
の1名
を担任が呼んで、事情
を聞いたと。そしたら、多分ですね、加害者は、「いや、ちょっとした悪ふざけですよ」と言って、いじめは否定したと思うんですよ。あろうことか、その自殺した男の子も、「いじめとは思っていません」と否定したというんですよね。私、これはどうも理解できなかったんですが、でも、子供
の心理という
のはそういうものらしいですね、どうも。
いじめられているほうは、自分がいじめられているこのいじめ
を、いじめだと認めたくないんだそうですね。いじめだと認めた時点で、もう自分
の精神がそれこそずたずたに引き裂かれて、もうこれ以上やっていけなくなると。したがって、被害者は、せめて、「いじめじゃない」と自分に言い聞かせることで、辛うじて精神状態
を保っているんだそうです。だから、いじめ
を受けているんじゃないかと言われたときに、「僕、受けていません」とか、「私、いじめ受けていません」とか答えてしまうんだそうです。
だから、それ
を真に受けた教育者が、「あ、いじめはないんだな」と判断すると、とんでもない間違いになってしまいまして、ましてや先生が事情聴取すると、「このやろう、チクりやがったな」という話になるわけですね。そこで、今度は先生にばれないように、しかも陰湿かつ巧妙にいじめがエスカレートしていくんだそうです。多分このケースもそうだと思いますね。それからしばらくして、自殺してしまったわけであります。
あれは7月
の終わりだったですか、たまたま取手市でいじめに関するシンポジウムが開かれるというので、私ちょっと行ってきたんですよ。そのときに、講師が小森美登里さんという方でしたけれども、この方はこういうこと
を言っていました。講演でよく頼まれて学校とかPTAなんかに行くんだそうです。この方も15年くらい前かな、当時14歳
の女の子
を、いじめが原因で自殺で亡くしているそうです。そのときに、こういうこと
を言っていました。
学校へ行って講演
をすると、いじめっ子はすぐわかると言うんです。なぜなら、寝たふりするから。おめえ
の話なんか聞いてられねえや、というような顔
をしてふて寝する格好
をするから、もう見ただけで、「あっ、この子は実はいじめる加害者だな」という
のは、その講演している最中、子供
の姿
を見てわかると言うんですよね。学校
の先生から聞いた話ですと、PTAなんか
の講演は、実は聞いてほしい加害者
の親がなぜか聞きに来てくれないということも、残念な話として言っておりました。
「いじめられる側がどうな
の」と、大人、特に先生方、親御さんはよく言うんだそうです。「あなたにもどこか悪いところがあるんじゃない
の」とか、「何かあったんじゃない
の」とか、「落ち度があるんじゃない
のか」と。この一言が、いじめられたほうには一番傷つく言葉だと言っておりましたけれども、そのいじめられる側も悪い
のかどうか。先ほどちょっと、もうヒントはいただきましたが、教育長
の見解
をお伺いしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) 冒頭
のケースでいえば、いじめられている子が、「いじめられてはおりません」というような言い方
をするという
のは、「いじめられている」と言ったら、さらにまた、いじめがエスカレートすること
を恐れているということから、そういうふうな発言
をするんだなと思います。
御質問
の件ですけれども、仮にいじめられたら、いじめられている子に何らかの非があるケースも少なからずあると思いますけれども、その対応する側としては、教師
の側としては、そのことは絶対に触れないということは大原則だと今、つくば市では考えております。いじめられている子
の側に何らかあったとしても、そのことには一切触れずに解決
を図るべきだと、つくば市では考えております。
いかなる理由があろうとも、いじめられている当人
の苦痛
をできるだけ早い段階でなくすということに徹底して先生方は対応するということが、少なくともつくば市では大原則にしているつもりであります。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) 私も、実はそう思います。それで、大人はつい、やられたらやり返せばいいと、強い子供になれよ、というふうに、私らもつい言ってしまいそうですが、これが実はよい解決法な
のかどうか、教育長
の見解
をお伺いしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) やられたらやり返すということ
の繰り返しでは、むしろいじめはどんどんふえること
を助長するようなもので、これはもう何
の解決にもならないという
のが私
の考えです。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) ところが先日、産経新聞
のオピニオンサイトに、明治大学名誉教授
の入江隆則さんという方が、いじめ問題についてという小論文
を書いておりましたが、それ
を読んでおりましたら、その
人は戦中派なんですかね、疎開で、疎開わかりますかね。戦争中に、とにかく都会にいる子供たち
を戦争から避難させるために田舎へ縁故
を頼って、田舎に移して、そこで授業
を受けさせるという、学童疎開といったらしいですが、その疎開中に行った先で餓鬼大将にさんざんいじめられたと。悔しくて悔しくてどうしたらいいだろうということで、その入江さんという
人が考えた
のが、よく見たらクラス
の中にもう一
人いじめられている
のがいると。それで、そいつと相談して、こっちが数多ければ勝てる
のではないかということで、何
人かこの餓鬼大将
をおもしろくなく思っている人間
を集めて、みんなで仕返ししたと。それか自分
の人生
を変えたということが書いてありましたが、やり返したおかげで成功したんだという
のを書いていました。
時代も違いますしね。そのころはインターネットも何もありませんし、価値観も違いますが、そういう記事がありましたので、一応おもしろいなと思って読んだものですから、お話しだけはしておきます。
それで、いじめたほう、つまり加害者へ
の接し方、それから指導法がどうあるべきかということ
を、教育長
の見解
をお聞きしたいと思う
のでありますが。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) まず、今
の冒頭
の局長
の答弁にもありましたけれども、今現在
のいじめという
のは、いじめられた側が肉体的にもあるいは身体的にも心理的にも、極めてつらい思い
をしているかどうかということが、いじめであるかどうか
の判定する極めて重大なポイントですから、そういうような観点に立てば、いじめ
を受けた側がどんなにつらい思いがしたか、どんなに苦痛
を感じたかということ
を、そのいじめた子に対して、その追体験
をさせる、そういうこと
をされてどんなにつらい思い
をしたか、苦しい思い
をしたか、そのことはわかりますか、ということ
を徹底的に、まず指導しないといけないことだと思います。
その上で、いじめた側も、やっぱりいじめざる
を得なかったようないろいろな事情などもあるはずですので、なぜ君はそんなこと
をした
のかということについて明らかにしながら、そちら
の対応にもしっかりと力
を注がないと、いじめは解決しない
のではないかと思っています。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) いじめに関しては、私も嫌なこと
を思い出してしまう
のです。もう三十数年前です。だから、まだつくば市が生まれる前、合併前
の谷田部町
のころでしたけれどもね。うち
のすぐ近所
の当時、中学生
の男の子がいじめが原因だと思われることで自殺しちゃったんですよ、うち
の中で。週刊誌にはかなり大きく出ました。いじめ原因
の自殺だと出ましたが、遺族
の方は、これ以上騒いでもらいたくないという意向もあったようで、はっきり言えば、うやむやになっちゃったんですよ。
そのときに、もしその加害者
の子供たち
をきちんと、学校なり教育委員が指導なり矯正なりさせておけば、もっと加害者だった子供たち
の将来も違ったんじゃないかということ
を、ふと思ったりもいたします。
それと、よくいじめ
のあるクラスは成績が落ちると言われますが、これは俗論でしょうか、それともきちんとした因果関係があるんでしょうか。教育長、いかがでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) 端的に言えば、俗論でしょう。いじめと成績はほとんど関係ないことだと思いますし、私が寡聞にして、いじめと成績
の関係
を実証的に証明したような研究は、また、そういう研究
をしたということも聞きませんし、そういうこと
を実証的に証明したということも聞いておりますので、俗論だと断言してよろしいんじゃないかと思います。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) はっきり言われちゃいましたから、ちょっと言いづらくなっちゃったんですが、関係があるという
人もいるんですよね。
という
のは、その健全な競争力
のある学級は、おのずと成績が上がっていくと。なぜなら、お互いに切磋琢磨して、あの
人には負けたくないなという、よきライバルもいると。あるいは、あの子
の不得手な科目は教えてあげようとお互いに助け合ったりすると。だから、健全な競争力がある学級はおのずと成績が上がると言っている
人もいます。ですが、因果関係は私も正直言ってわかりません。
次に、いじめに早期に対応するため
の指導法です。さっき、仲直り握手
のこと
を言いましたけれども、同じく多い
のは、様子見という
のが多いんだそうですね。しばらく様子
を見ようという
のは、非常に現場では多いんだそうです。
前回、前々回と、私、虐待
の事件
を取り上げましたけれども、今回また直近に、鹿児島県出水市で大塚璃愛来ちゃん、4歳
の子供が虐待死
を受けましたよね。これ
を見ていますと、全く同じパターンですよね。大人が救える命
をなぜ救えなかったと思って非常に地団太
を踏む思いでおりますけれども、全く同じパターン
を繰り返してきていると思うんです。
児相もそうです、市もそうです、警察もそうです。担当はそれぞれがどうもうまくかみ合っていない。その結果、救える命
を救えなかったと。その根底にある
のは、恐らく様子見だったんじゃないかと思うんですよ。こういう都合がある。あるいは女の子
を保護した、しばらく様子
を見よう、という感じだった
のではないかと思うんです。この様子見が実は事件
をさらに深刻かつ複雑にしていると思うんですが、教育長、見解はいかがでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) いじめ
を解消する、あるいはなくすために、一番必要なことは、何よりも早期に発見し、早目に対応するということが大原則だと考えます。ですから、様子見という
のは、事態
をさらに悪化させること
の一番重要なことじゃないかと思います。ですから、様子見
をすることによって、最悪
の場合には自死に追い込むということもあり得るんだということ
を、はっきりと認識しながら対応すべき。ですから、早期発見、早期対応という
のが大原則だろうと思っています。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) その覚悟で教育現場にも取り組んでいただきたいと思います。
次に、不登校といじめ
の因果関係について、お話
を聞きたいんでありますが、まず、つくば市における不登校
の実態はどういうふうになっておりますか、森田局長、よろしくお願いします。
○議長(神谷大蔵君)
森田教育局長。
◎教育局長(森田充君) 平成30年度における、不登校
の数ですけれども、義務教育学校前期課程
を含む小学校で111名、同じく後期課程
を含む中学校で219名という数になっております。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) そのうち、いじめが原因と思われる不登校はどのぐらいか把握されておりますかね。
○議長(神谷大蔵君)
森田教育局長。
◎教育局長(森田充君) 不登校
の原因という
のは一つに限定されることは非常に少なくて、いろいろな要因が複雑に絡んでいる場合が多いという
のが現状でございます。その中で、いじめも要因
の一つではないかと考えられるものも、数件あると捉えています。
いずれにしましても、不登校、いじめに対しても、一
人一
人に寄り添って、その子に応じた適切な指導
をしていくという考え方で今進めているところです。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) 実は、不登校といじめと
の因果関係
を各市町村なり教育委員会から統計で出してもらうと、非常に少ないんだそうですね。それで文部科学省は、今度は独自に調査
をすると。要するに、学校から上がってきた情報は、どうも信じられないということらしいんですよね。
その不登校が2017年度ですと、小中学校で14万4,031
人いるんだそうです。中学生が今、31
人に1
人が不登校という状況らしいんですが、中学生
の場合、予備軍という
のがいるんだそうですね。その予備軍
を入れると、予備軍が33万
人といわれていますから、予備軍
を入れると10
人に1
人が不登校、もしくは不登校
の予備軍という深刻な状況らしいんですけれども、その不登校対策として、文部科学省が進めている教育支援センター、いわゆる適応指導教室
のことでありますが、これはつくば市にはあるんでしょうか。あるとすれば、どのように機能しているかお教えいただきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君)
森田教育局長。
◎教育局長(森田充君) つくば市では、沼田に教育相談センターがございまして、子供たちや親から
の相談という
のが大変多くなっておりますけれども、その子が、一
人一
人の学習や体験活動
の支援ということも行っておりますので、不登校
の子供たちへもそういう形で対応しているということです。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) あと、民間
のフリースクールという、不登校
の子供たち
を救済する施設が全国にあるらしいんですが、つくば市にはこのフリースクールという
のはあるんでしょうか。
○議長(神谷大蔵君)
森田教育局長。
◎教育局長(森田充君) フリースクールという
のは、定義がはっきりしないので、どれがフリースクールと言う
のはちょっと難しいんですけれども、不登校
の子供たち
を実際に支援してくださっている民間
のフリースクールといわれるものが、つくば市にもあるとは捉えています。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) 私も実は余りよく知らなかったんです。先日たまたま、NHK
の「逆転人生」という番組
を見ておりましたら、そこでフリースクールという
のが出てきたんですよ。
主人公が学校が嫌になって、これはいじめというよりも、先生
の指導態度とか教育方針がよくよく嫌になって、それで不登校になったと。それで勧められて、そのフリースクールというところに行ったと。そしたら、同じような境遇
の子がいっぱいいたから、その中ですっかり仲よくなれて勉強も普通にできるようになったと。だから、嫌な学校へ行くよりも、好きなところへ行って勉強するほうが実はよかったという話で、フリースクールがそんなにいいんだと思った
のでありますけれども、じゃ、そんなにいいものであれば、ぜひ、つくば市も積極的にそういう
のを支援していただきたいと思います。
次に、今、インターネット
の時代ですよね。これがまた、いじめ事件
をさらにややこしくしているんですよ。このNHK
の「逆転人生」でもその主人公が言っていました。
中学生
のときに、そのフリースクールに来ている子供たち
の言葉として出ていましたけれども、24時間、いじめられている学校にいると同じだと。夜中にLINEなりSNSが入ってくると、すぐ返事しなきゃならない。返事しないと、さらに今度は、こいつはとんでもないやろうだと言って、ドーッと拡散されてしまう。だから、寝ている間でもいつLINEが来るか、SNSが来るかと、そういうこと
を気にしながら寝て、来ればすぐ返事
を出さないとインターネットでいじめに遭ってしまうという、これ
を「サイバーいじめ」と呼ぶんだそうですが、このサイバーいじめが非常に深刻なようでありますけれども、かといって、時代
を元に戻すことはいきませんし、つくば市としては、このサイバーいじめに対してどのように対応されている
のか、できたら教育長にお話
を聞きたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) 極めて厄介なことだなと考えています。今
のところ、つくば市ではサイバーいじめに対して、こういうふうにすればそれ
を防ぐことができるというような具体的な対応策は、残念ながらほとんど今
のところない状態です。極めて厄介な問題だという認識は強くしております。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) そうでしょうね。でも、これはますます多分厄介になってきますよ。
それで、私、今回いじめ
のこと
を幾らか質問するには知識も仕入れようと思って、何冊か本
を読んだんですが、その中で、森田洋司博士が書かれた「いじめとは何か」、これはちょっと学術的でもありますけれども、非常に参考になりましたね。
「ソーシャル・ボンド理論」という
のは、もちろん教育長は御存じだと思いますが、「共同性へ
のつながり
の意識」ということなんだそうですけれども、学校と
のつながりが一つ
の線だと。その線が、太い線が幾つもある子は、束になって、そういう子は、いじめ
をしなければ、いじめもされないという理論らしいですね。
例えば、学校がなぜ好きな
のか。学校
の伝統が好きだとか、校舎が明るいから好きだとか、校庭が広いから好きだとか、友達と話す
のが好きだとか、先生が明るいから好きだとか、あの先生はおもしろいから好きだとか、この授業は楽しいとか、部活がいいとか、そういう糸がいっぱいあればあるほど、いじめはなくなるという
のを、どうも「ソーシャル・ボンド理論」というそうでありますけれども、その中で読んでいって驚いたんですよ。185ページに、何と門脇教育長
の話が出てくるんです。
この本
の中に、教育社会学者
の門脇厚司は、社会性
の内容
を社会力
の育成という観点に立ってまとめているということで、その10項目、門脇理論が展開されているんですが、これ
を全部読むともう時間がありませんのでやめます。
ただ、その中
の一つに私は着目したんですよ。「自己
の尊厳と他者
の尊厳について理解し、尊重できること」、と門脇理論にはあるんですね。これが実践できれば、いじめは全くなくなりますよ。要するに、子供たちに門脇理論
をわかりやすく言えば、「自分がされて嫌なことは、相手にするんじゃない」ということだと思うんですよ。
これが実践されれば、本当に全くいじめはなくなると思うんですが、問題はどうやってそれ
をわかってもらうかという方法論な
のかと思うんですが、それについて、門脇理論
のさらに深いところ
をお教えいただきたいと思いますが。
○議長(神谷大蔵君) 門脇教育長。
◎教育長(門脇厚司君) 時間がないところで、そういう話
を詳しくすると、多分1時間ぐらい必要なんじゃないかと思いますが、とにかく、ソーシャル・ボンド理論という
のは、
人と
人と
のつながりがどれだけしっかりあるか。学校と
のつながりはもちろんですけれども、学校
のさまざまな
人たちと
のつながりももちろんその中に入りますね。
フランス
の社会学者でデュルケムという方がおります。そのデュルケム
の古典的な有名な本ですけれども、「自殺論」という本で語っていることも、
人と
のつながり。
人と
のつながりがしっかりあれば、自殺なんていうこと
をする
人はおりませんということ
を、実証的に証明している有名な本ですけれども、そのことが不登校にも、自殺
の問題にも極めて重要なこととしていえるんじゃないかと思います。
ですから、つくば市では今後、
人が
人とつながって社会
をつくる力と言っていますけれども、
人と
のつながり
をしっかりと築くような社会力
をしっかり育てるということで、いじめ
を「防止する」どころか「根絶する」ということも考えながら対応していく必要があるだろうと考えています。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) お得意
の社会力で、ぜひともつくば市からいじめ
を根絶していただきたいと、私も大いなる期待
をしております。
突然ですが、毛塚副市長、30under30、おめでとうございます。本人から恥ずかしくて
説明できないでしょうから、私からごく簡単に。「Forbes」という世界有数
の雑誌がありますね。そのフォーブス社が、日本
の30歳未満
の30
人を選んだ、その中に毛塚副市長が選ばれたんですよ。
メンバー
を見ると、将棋
の棋士
の藤井聡太さんとかサッカー
の久保選手とか、NBAで活躍して、全日本でも大活躍されたバスケットボール
の八村選手とか、彼らと一緒にその30
人の中に選ばれたんですよね。その選定
の理由という
のが、日本
を代表し、世界
を変えていく30歳未満
の30
人と。どんなに周囲に反対されても、環境に恵まれなくても、夢
を貫いて行動に移し、結果
を出してきたその30
人の中に選ばれたわけですよ。
輝かしい未来
をつくるために、いじめ
をなくするには、どのように取り組んだらいい
のか、ぜひとも未来
をつくっていく毛塚副市長にお話
を聞きたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 毛塚副市長。
◎副市長(毛塚幹人君) 言及いただき、ありがとうございます。
我々
の世代においても多様なキャリアパス
のあり方
を示していくことも非常に重要だと思っておりまして、そういったことが多様な人生観につながっていくと考えています。
一方で、このフォーブス30under30
のメンバー、非常に多様な活動
をしておりまして、例えば、昨年度
の受賞者ですと、子供
の貧困対策で学習支援
を行っている方がいます。実はその方が、今年度からつくば市で2拠点、学習支援
を開始してくださっていまして、しかも無償でやってくれています。そのように、こういった受賞
を契機にしまして多様な活動
をしている方々とつながって、そういった力
をつくば市
のいじめ
の背景にあるような社会課題
の解決にもつなげていければと思っています。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) もう時間ですので、まとめなくてはなりません。最後は市長に、いじめ根絶
のため
の決意なり
をお聞かせいただきたい
のでありますが、今までるる議論してきてわかったように、なかなか理論どおりにはいかない
のが現実でありまして、ある意味では、本当に出口
の見えない
のがいじめ問題。ましてや今は、サイバーいじめまでが縦横無尽に走りまくっているという状況になってきて、我々
の餓鬼だったころと全く環境が変わってきている、そういう時代に突入してきたわけでありますが、奇しくもけさ
の新聞に出ていましたけれども、茨城県議会では、いじめ防止条例
を単独で制定するというような動きもあるようであります。
そこら
を踏まえて、市長
のいじめ根絶に対して行政
の最高責任者として
の決意なり
をお伺いしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) この分野
を代表する門脇教育長と世界
を変える30
人の毛塚副市長からいろいろ話はありましたので、端的にと思いますけれども、話したいことはものすごくたくさんあるんですけれども、まず前提として、現在
の学校におけるいじめ
の把握については、私もできる限り努めております。そして、事態があれば、教育局と一緒に協議
をして、どういう対応が可能な
のかと。当然それは、今、教育長
の言葉にもありましたように、被害者に寄り添って極力判断
をするということ
を繰り返しているところです。
今、行政
の長として
のお話がありましたので、そういう細かな取り組み
をもちろん積み重ねていくということも当然これからも実践
をしていきたいと思っていますが、やはり大きなまち
の姿がそのあるべき姿とつながっているということが重要な
のではないかと思うんですね。
今
のソーシャル・ボンド理論であったり、あるいは自己と他者
の尊重というような言葉がありましたけれども、それはまさに今、つくば市が改定
をしている未来構想
のビジョンにも全く同じ方向で書かれている内容であります。
ちょっと読みますと、「多様なコミュニティ
の中で顔と顔が見えるつながり
をつくり、自身や他者
の選択
を尊重し合う多様性に寛容な文化
を根づかせること。そして、つくば市に集う全て
の人が自分らしく生きることができるまち
をつくること」というものが示されていますけれども、やはり大人が範
を示す必要があると思っています。我々が目指す社会
の姿
をきちんと示して、そして、その実現に向かって進んでいくことによって、それ
を子供たちも一緒になって実現に向けて動いていくことで、いじめ
を本当に根絶する、減らす
のではなくて根絶するところまで向かっていく
のが、今
を生きる我々
の大人
の大きな責任だと思っておりますので、今後もいじめ問題については全力で取り組んでいきたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 塩田 尚君。
◆25番(塩田尚君) お互いに力
を合わせ、しっかりと取り組んでまいりましょう。実は、その先生と子供
の関係とか、あるいは残念ながら不幸にも起きてしまった事件
の後、どういうふうに対応すればいいだとか、もっともっと議論したいことがあった
のでありますが、また
の機会に譲ります。以上で終わります。
○議長(神谷大蔵君) これにて、塩田 尚君
の一般質問
を終結いたします。
暫時休憩いたします。
午後1時20分より再開
をいたします。
午後零時18分休憩
──────────────────────────
午後1時22分再開
○議長(神谷大蔵君) 休憩前に引き続き、再開いたします。
次に、7番議員小久保貴史君。
〔7番 小久保貴史君登壇〕
◆7番(小久保貴史君) それでは、7番議員、自民つくばクラブ・新しい風
の小久保貴史より、通告に従いまして、一般質問3項目4件
を行います。
まず初めに、1番としまして、農業政策について。
(1)認定農業者数及び新規就農者数
の現状と推移について、お伺い
をいたします。
認定農業者制度については、平成4年
の新政策において、効率的かつ安定的な経営体が生産
のおおむね
を担うような農業構造
の確立が提示されたこと
を受けて、平成5年に認定農業者制度が創立されたものです。具体的には、農業経営基盤強化促進法に基づきまして、農業者が5年後
の農業改善目標
を記載したいわゆる農業経営改善計画
を作成して、市町村が作成する基本構想と照らし合わせて、市が認定
をする制度であります。
意欲ある農業者
を支援する制度として、農業経営改善計画
の認定に当たっては、計画に記載された農業所得や労働時間など
の目標が、市が定める基本構想
の経営指標
の水準以上であること、それから、目標
を達成することが確実であることが見込まれること、農用地
の効率的、総合的な利用
を図る内容となっていること、など
を基準として、将来
の経営発展
の可能性やあるいは意欲
を勘案して審査
をして認定
をするものということになっております。
近年は、農業委員会
の農業委員
の選出についても、原則、過半
を認定農業者とするということに法改正がされました。農地法
の事務執行
をする行政委員ということになる可能性も非常に高いと考えられますので、単にこの認定農業者が増加すればよいということではなくて、認定
の審査についてもしっかり行政としてしていく必要があると感じているところでもあります。
全国的には認定農業者数は、平成22年までは一貫して増加
をしてきましたけれども、高齢など
を背景に、5年間
の農業経営改善計画期間
の終了後に再認定申請
を行わない者がいるなど
のことから、平成23年より減少に転じております。平成26年においては、前年に比べ1%減少し、23万1,000経営体となったと聞いております。
一方、認定農業者
のうち、法人
の数については一貫して増加している傾向にありますが、平成26年においては、全国1万8,000経営体と聞いております。現在
のつくば市
の認定農業者数
の推移についてお聞かせ願いたいと思います。
また、今後、認定農業者になり、地域
の担い手となることが考えられる、いわゆる新規就農者についても、現状と推移についてお聞かせ願いたいと思っております。
(2)日本型直接支払制度
の多面的機能支払交付金
の活用について伺います。この制度については6月議会でも質問
をして、議会
の中でも私、何度も質問
をしてきた制度でもあります。土地改良事業においては大変重要だと思っております
のが、これまでに建設されてきた農業水利施設
の老朽化が現在進んでいる中において、これ
を補修、あるいは更新など
を計画的に行っていくということが大変必要であると思っております。農業水利施設
の長寿命化とライフサイクルコスト
の低減
を図っていくためにも、この制度
を活用していくことが必要であると思っております。
この制度は、農地維持支払交付金と今回質問させていただきます資源向上支払交付金で構成
をされております。今回は特に、この資源向上支払交付金についてお伺い
をします。この制度
の内容についてまずお聞かせ願いたい
のと、この制度
の交付単価、活用方法、それから条件についてお聞かせ
を願いたいと思います。
次に、2番としまして、周辺市街地振興についてお聞きいたします。
現在、R8(リージョンエイト)など
の取り組み、周辺市街地振興室によるさまざまな周辺市街地で
の取り組みによりまして、少しずつ周辺市街地も明るい兆しが見えてきたと感じていますが、さらに活気あるものにするために、この商店街空き店舗活用補助金
の制度も大変有効と思っておりますが、これまで
の制度
の実績と現状、今後について
をお聞かせ願いたいと思います。
最後になりますが、3番としまして、観光振興についてお伺い
をいたします。
宝篋山登山客数
の現状と周辺道路整備及び駐車場
の確保についてお聞かせください。
年々増加傾向にある宝篋山
の登山でございますけれども、登山客数がふえるとともに、周辺では多々支障
を来しているという話も耳にするようにもなりました。数年前に市で整備いただきました小田駐車場についても、整備
をしていただいて大変立派な駐車場であって、混雑緩和
のためには非常に有効であって安心していたわけでありますが、現在は、整備して数年でありますけれども、週末には毎週満車状態であると。これから秋
のシーズン
を迎えるに向けて不安が出てきているという状況にあります。
また、この宝篋山
の登山にかかわる周辺道路については、幅員が狭い上に、あるいはイノシシなどによる道路・排水道
を崩されているというような状況にもありますので、つくば市として今後どのように対応していく
のか、市として把握している
のか
をお聞かせ願いたいと思います。
以上、壇上から
の質問とさせていただきます。
○議長(神谷大蔵君) 経済部長篠塚英司君。
〔経済部長 篠塚英司君登壇〕
◎経済部長(篠塚英司君) 認定農業者数については、平成30年度末で275経営体となっています。新規就農者数については、平成30年度末で67名となっています。推移については、過去5年間で認定農業者は56経営体
の増、新規就農者数は26名
の増となっており、意欲
のある担い手は着実に増加しています。
資源向上支払交付金における施設
の長寿命化は、草刈りなど
の基礎的な保全活動
を行った上で、農道
の舗装やコンクリート水路
の更新、老朽化が進む施設
の機能
を維持するため
の更新など、地域
の共同活動
を支援するものです。
施設
の長寿命化
の高負担化は、農用地
の種類、直営施工
の有無、集落数により異なりますが、10アール当たり最高で4,400円となります。活用するには、事前に活動計画書
を作成し、市
の審査
を受ける必要があります。なお、補修等
の費用が1件当たり200万円以上
の場合には、長寿命化整備計画書
の作成も必要になります。
商店街空き店舗活用補助金については、北条商店街や谷田部商店街、筑波山神社門前地区など8地区
の既存商店街等における空き店舗
の解消と地域経済
の活性化
を目的として、平成23年度から事業
を開始しました。現在までに7名
の事業者
の方へ、店舗改装費と家賃補助として総額879万円
の補助金
を交付しています。交付した事業者
の特徴的な例としては、筑波山神社門前地区
の青果店や北条商店街
の飲食店など、市内外から幅広い年齢層
の集客があり、周辺市街地や地域経済
の活性化につながっていると考えています。
最後に、宝篋山
の登山客数については、昨年度は年間で約10万
人の登山客があり、今後も増加していくことが予想されます。しかし、登山客
の増加に伴い、ゴールデンウイークや秋
の紅葉シーズンでは市営駐車場が満車となり、路上駐車
の問題も発生しています。また、周辺道路についても、道幅が狭いことから、地元車両が通行する際、登山者
の安全が確保できないなど
の問題も発生しています。これら
の問題
を踏まえ、今年度中には路上駐車禁止区域
の設定が行われることとなっています。今後は、新たな駐車場用地
の確保に努めるとともに、周辺道路についても関係各課と協議し、整備
を図っていきます。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) 御答弁ありがとうございました。それでは、順次、2次質問
をさせていただきたいと思います。
まず、1番
の農業政策について、認定農業者数、新規就農者
の現状と推移について、着実に増加しているという御答弁
をいただきました。ありがとうございました。
56増、26増ということで、両方ともふえているんだということは御答弁いただきましたけれども、着実に伸びていればいいということでも決してないと思っていますので、私も調べますと、全国的に新規就農者数という
のは、年間約5万
人ぐらい
を推移していると聞いています。
一つ、(1)について聞きたいと思っている
のは、この着実にふえていっている新規就農であるわけですが、特に新規
の参入者といわれる方々については、全国的に見ると約3割
の方が生活が安定
をしないということ
を大きな理由として、5年以内に離農しているというような現状にあるということも聞いております。
そういった状況から着実に定着する
のは、全国的に1万
人ぐらいと推計されているわけでございますけれども、つくば市でいわゆるその新規就農者で、大変残念ながら断念
をして離農した人数という部分がもし把握されている
のであれば、お聞かせ願いたいと思います。
いわゆる旧青年就農給付金事業、現在でいう農業次世代人材投資資金
の受給者ということになるんだと思いますが、この数字と、また、こういった離農
をさせないため
の取り組み
をどのようにしている
のか、市として
の取り組みも含めてお聞かせ願えればと思います。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 離農者数につきましては、議員おっしゃった農業次世代人材投資資金
の受給停止数になりまして、平成26年度が1名、平成28年度が2名で、合計3名となっています。
市
の離農
を防ぐ取り組みとしましては、茨城県や指導農業士とともに、営農状況
の確認や相談と技術指導
を行っています。
また、平成29年からは、若手農業者間で
の情報共有やコミュニティづくり
のため、若手農業者勉強会
を開催して、また、平成30年度からは、プロ農家による課題解決力養成講座
を開設するなど、意欲ある次世代
の担い手
の育成支援
をしているところでございます。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) わかりました。ここ数年で3名ということだとすれば、全国平均からすれば、就農率は高いほうということになる
のかもしれませんので、今後もそういった形でせっかく新規参入
をされた方については、引き続いて営農できるようにサポートしていただければと思います。また、今御答弁いただきました若手農業者と
の意見交換会についても何度か開催
をされているということで、実は私も参加
をさせていただいた経緯もありますが、大変有意義な場所であると思っています。
新規参入者が参入後に困ることという
のを調べますと、1番目に、先ほども話しましたが、所得が少ない
のが約30%、2番目が技術
の未熟さが20%、これで過半
を占める。設備や運転資金不足が合わせて21%だそうです。いわゆるプロ農家と言われる認定農業者であったりとか、あるいはその新規就農者同士がいろいろ連携
をして情報
を共有すること、これは非常に重要なことだと思っております。
一つ、ここで要望
をしたいと思っていますけれども、今現在、つくば市でも認定農業者協議会、あるいは、4Hクラブであったりとか、そういった若手就農者、あるいは認定農業者協議会、こういった組織そのものがしっかりと組織化していくこと
を要望したいと思います。
それと、その組織としてさまざまな会員同士が連携
をとれるようなこと、あるいは、組織としてさまざまな事業に参画
をしていくと。活発な組織化
をしていくということ
を市にお願いして、こちらについては要望として終わりにさせていただきたいと思います。
次に、(2)
の日本型直接支払制度、多面的機能支払交付金
の活用についてでございます。御答弁いただきましたので、内容についてはわかりました。活動計画書
を作成するということが一つ
の条件になっていると思います。また、市
の審査
を受けることも必要であるということもわかりました。
さっきも話しましたが、土地改良事業は大体おおよそ30年以上たっていると思っておりますが、この制度
を有効活用して長寿命化
をさらに図っていくことが大変重要であると思っています。
ただ、この制度自体は、計画書
をつくる。では、個人でもできる
のか、あるいは団体でできる
のかということがあると思うので、この制度
をどういうふうに活用していくかという
のに当たって、申請者については、誰が、どのように申請
をすればいい
のか、あるいはその申請期間について、それから現状
を、今回は私、資源向上支払交付金について質問しているわけなんですが、この向上支払交付金
の申請状況、活用している団体がある
のかどうか、この辺についてお聞かせ願いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 申請者自体は、活動組織となります。交付
を受けられる期間は5年となりますが、その活動組織自体が、もう既に活動
を始めている場合には、残り
の残存期間によりますので、途中から5年間ということはできずに、もともと持っている活動期間
の中で
の5年間という範囲になるかと思います。
市内
の状況ですが、今まで施設
の長寿命化、この制度
を利用して取り組んだ団体、組織は、今
のところございません。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) わかりました。活動組織が申請
をすることになるということでございますので、6月
の議会
のときも、活動組織が市内にも幾つもできてきているというようなお話も聞いておりますから、まずはその資源向上支払いに至る前
の段階で、いわゆる多面的機能支払交付金
の活動組織
をふやすこと。それから、ふえた上でその活動団体がさらにその資源向上支払交付金
の申請
をしてもらえるように、その仕組みについても
説明であったりとか、あるいは今現在ある活動組織に向けても、こういう制度がありますよという案内もお願いしたいと思います。
現在、いわゆる土地改良法で整備
をした排水路、あるいは農道については、こういったいろいろ支障
を来した場合は、市に土地改良区であったり、さまざまな組織を通して改修
をしてほしいという要望が上がって、市としてその課題解消
のために工事発注
をするということが一般的かと思っておりますが、先ほど御答弁いただいた中で、交付単価が10アール当たり最高で4,400円ということでございますが、この制度は非常に使うといいなと思う
のは、国が50%出すと。県が25%、市が25%ということで、やはり行政がその課題に対して工事発注
をして解決するということだけでなくて、地域がみずから活用して、それぞれ
の施設
を維持していく制度ということだと思っていますので、長寿命化によってやはり市
の維持管理費軽減にもつながっていくものだと思っておりますので、さらに積極的に推進
をしていただきたいと思っています。
繰り返しになりますけれども、要望という形にさせていただきますが、残念ながら今、市内にはその団体が1団体もない、申請も一つもないということですので、何とかこの事業自体
を理解
をいただくということが一つと、
説明、周知
をしていただくということ
をお願いさせていただきまして、1番
の(2)
の質問については、終わりにさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、2番
の周辺市街地振興についてということで、こちらについてもわかりました。確実に実績
を何年間か上げてきているということには、評価したいと思っています。
毎年、数件
の申請があって、実際にこの補助金
を使って周辺市街地で利活用して、今、実際運営されている
のが8件あるということでございます。この8市街地、8地区既存商店街
の空き店舗解消ということ
の制度ということでございますけれども、それ以外にもつくば市内には、既存
の市街地という
のもあると思います。
私も相談受けたときに、そのエリア
の内な
のか、外な
のかというところで相談
を受けることもありますが、今後について、例えばエリア
の拡大
をするとか、あるいは、今、現状として、見直しも含めてどういった考え
を持っている
のかお聞かせ願いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 予定としましては、10月1日
を目途に、若干見直しするつもりでおります。
見直し
をかけている
のは、既存
の商店街
の対象範囲
を、都市計画法において店舗設置が可能な用途区域まで拡大しようということで、おおむねでき上がっておりますので、予定どおり10月1日で運用が開始されると思います。
あわせて、予算も昨年より105万円ふやしまして、ことし360万円、改装費と家賃、予算
を確保しておりますので、エリアが広がったことで、また、利用者もより一層ふえてくる
のではないかと期待しているところでございます。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) ありがとうございます。10月1日
を目標にということですので、そちら
の後
を見させていただきたいなと思っておりますが、いずれにしても、利活用して始まっていただく方々は、ふえる
のももちろんですし、さらにその店舗が末永くそこに腰
を据えて営業活動
をしていただくということも、非常に重要だと思っておりますので、今後についても、フォローも含めてよろしくお願いしたいと思います。
こちらについては、以上とさせていただきます。
最後になります。3番
の観光振興についてということで、宝篋山
の登山客数については、御答弁いただいたとおりで、わかりました。
路上駐車
の禁止区域
を設けるというようなお話もありましたけれども、根本的に駐車場がなければ、とめるところがないということになるかと思いますので、まずは駐車場
を増設するということも必要かと思います。今後については、その辺
をぜひ行政としても考えていただきたいと思います。
このいわゆる宝篋山
の周辺エリアについては、エリア一帯が農振白地ということで、将来
の土地活用
の方向性については、まだ正直、地域で定まらない状況にある
のかと思っております。
先ほど質問
の中でも話しましたけれども、道路幅員が非常に狭くて、幅員で2メートルあるかないかぐらい
のところがあって、実情とすると、軽自動車がやっと入れる程度
の状況。地形とか自然がそのまま残るという
のも非常に、もちろんいいことであるんですが、せめて普通車が入れるぐらい、あるいは緊急車両が入れるぐらい
の、主となる道路についてはある程度整備していくということも必要ではないかと思っています。
実際に、気分が悪くなられたとかということで、救急車が中まで入ろうとすると、消防本部で置いているいわゆるピックアップポイントといわれるところから、小田休憩所付近だと思うんですが、そこまで
の距離でいうと、軽自動車とかしか入れない距離が約800メートル以上あるということで、なかなか安全性
の確保というところでは非常に厳しい内容にあるということでございますから、道路
の整備、あるいは駐車場
の増設というところも、今後お願いしたいと思っておりますが、今後についてもしお考えがあれば、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 篠塚経済部長。
◎経済部長(篠塚英司君) 駐車場につきましては、現在、平沢地区に66台、小田地区に、先ほど議員おっしゃった旧長島邸
のところに100台、平成26年、実質は平成27年から供用開始していまして、小田休憩所
の周りが今、70台ぐらいということで、全部で230台ぐらいしかないものですから、どうしても、特にゴールデンウイークとか紅葉シーズン、普段でも結構、宝篋山人気が出てきています。ことし
の途中で一度、周辺
を見せていただきまして、何とか駐車場として使えそうな用地が今ございますので、これから購入という形で進めたいと思っております。面積的には多分3,500平米ぐらいございますので、そこ
を有効な活用
をできればと今
のところ考えております。
○議長(神谷大蔵君) 小久保貴史君。
◆7番(小久保貴史君) ぜひ、解消に向けてということでいろいろ御尽力いただいているということ、よくわかりましたので、今後も引き続きよろしくお願いしまして、私から
の一般質問
を終わりにさせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(神谷大蔵君) これにて、小久保貴史君
の一般質問
を終結いたします。
次に、9番議員五頭泰誠君。
〔9番 五頭泰誠君登壇〕
◆9番(五頭泰誠君) 議員番号9番、自民つくばクラブ・新しい風
の五頭泰誠です。通告に基づいて一般質問
をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
1番、ウェルネスパークで
のレジオネラ菌
の検出について伺います。
8月1日に、つくばウェルネスパーク
の温浴施設から、レジオネラ菌が検出されたと
の発表がありました。今回
の事件
の概要
をお聞かせください。
続きまして、2番、高エネ研南側未利用地について、さき
の全員協議会では、実現可能性
を検討した上で、実現可能性があれば、
土地利用計画案
を決定し、利活用業者
を公募、決定しますと
説明がありました。高エネ研南側未利用地事業提案募集について
の今後
の詳細
をお聞かせください。
3番、入札についてです。昨年11月からスタートしたと思いますが、最低制限価格
の決定におけるランダム係数
の採用について、導入から現在まで
の入札
の実績及び現状
をお聞かせください。
以上で、壇上から
の1次質問
を終了いたします。
○議長(神谷大蔵君) 市民部長飯村通治君。
〔市民部長 飯村通治君登壇〕
◎市民部長(飯村通治君) 本件
の概要については、これまで浴室
の水質検査
を2カ月に1回、定期的に実施していますが、7月18日に採水した検体
のうち、露天風呂、白湯風呂、圧注気泡風呂
の3種類
の風呂から、レジオネラ属菌が検出されたことが8月1日
の休館日に判明しました。
指定管理者からは、同日に検査
の結果とレジオネラ属菌が検出された3種類
の風呂において、配管
の化学洗浄後に再度水質検査
のため
の採水
を実施する旨
の報告
を受けました。
このこと
を受け、今後
の対応や再発防止策について協議
を行い、8月2日から施設
の安全が確認できるまで
の間、浴室利用
を停止することとし、つくば保健所に報告
をしました。また、8月2日には所管課同席
のもと、保健所による検出現場等
の確認が行われ、衛生管理に関する助言
を受けました。この保健所
の助言
をもとに、浴槽
の換水洗浄、配管等
の化学洗浄、浴室
の塩素消毒及び高圧洗浄、ろ材
の交換等
の追加措置
を講じた後、改めて8月7日に水質検査
のため
の採水
を実施しました。
これら
の水質検査
の結果については、8月1日に採水した結果が8月7日に、追過措置
を講じた後
の8月7日に採水した結果が8月14日に判明し、いずれ
の検査からもレジオネラ属菌は検出されず、安全が確認できたことから、8月15日に浴室
の利用
を再開しました。
○議長(神谷大蔵君)
都市計画部長中根祐一君。
〔
都市計画部長 中根祐一君登壇〕
◎
都市計画部長(中根祐一君) 高エネ研南側未利用地の利活用事業者
の公募については、先ほど、大久保議員にもお答えしたとおり、価格による入札方式や価格と事業内容等
を審査するプロポーザル方式などが考えられますが、今後、検討
を進めます。
なお、公募に際しては、事業
の実施に関する規定、区域
の整備や保全に関する規定、転売等に関する規定など、詳細な条件
を設定し、実際に土地全体
を取得し、事業
を実施する事業者
の公募
を行います。
○議長(神谷大蔵君) 総務部長藤後 誠君。
〔総務部長 藤後 誠君登壇〕
◎総務部長(藤後誠君) 入札についてお答えします。
ランダム係数
の導入から現在まで
の入札実績については、昨年11月から本年7月まで
の9カ月間で、計13回
の開札
を行い、ランダム係数は最高値1.04、最低値1.00で、13回
の平均は1.0209となりました。
また、ランダム係数により最低制限価格
を決定した入札件数は、建設工事が111件、測量設計コンサルタント116件、役務業務138件
の合計365件です。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) ありがとうございます。それでは、1番
のウェルネスパークから聞きたいと思います。まず、今回
の件は、素朴に考え、一般的にこの原因は何だった
のかなということ
を感じるわけですね。なぜ発生したか。これ
をチェックしなければならないと思いますけれども、その事件が起こったときに、指定管理者からどのような経過で連絡があった
のでしょうか、詳細がわかれば教えていただければと思います。
○議長(神谷大蔵君) 飯村市民部長。
◎市民部長(飯村通治君) 結果として原因
の特定はできませんでしたが、関係法令にのっとった清掃
をしているにもかかわらず、レジオネラ属菌が検出されたことから、配管等に付着した生物膜から流出したレジオネラ属菌が浴室内に流入し、増殖した可能性が高いと推測されます。
なお、
外部検査機関による検査結果報告書によると、レジオネラ属菌が検出された日
の浴槽
の遊離残留塩素濃度は、適切に保持されていました。
また、指定管理者から
の連絡については、7月18日に採水した検査結果報告書が8月1日に検査機関から指定管理者
のもとに届き、緊急時
の連絡体制に従い、直ちに所管課に対して報告がありました。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 原因がわからなかったとなっていますね。わからないということに対して、可能性が高いという推測で今、部長は答弁されましたけれども、この原因がわからないということは非常に、これも一つ
の不安材料なんじゃないかと思う
のですね。
お聞きしましたところ、7月18日に採取した検査結果によって、8月1日に菌が発覚したということになっていますね。ということは、7月18日から8月1日まで
の間は営業していたということになります。その間に、約3,000倍強
の基準値以上
のものがあったということは、そのときに利用していた方々から、例えば健康被害
を訴えていたとか、まだ、そういう報告がなかった
のでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 飯村市民部長。
◎市民部長(飯村通治君) これまで、本件による浴室利用者から
の健康被害
の訴えや関係機関から
の報告はございませんした。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) なかったということですね。
それで、このレジオネラ菌について、基準値
の3,000倍という数字が出た
のですけれども、基準値
の3,000倍というこの意味合いですが、人間
の体にどのような影響があるか。また、今までほか
の自治体等でレジオネラ菌
の被害
の事件など
の例
を把握していると思うんですけれども、その詳細
を教えていただけば、石岡
の例とか私も聞いたことがあるんですが、実際に基準値
の3,000倍という
のは、どういう値として捉えているか、御
説明いただければと思います。
○議長(神谷大蔵君) 飯村市民部長。
◎市民部長(飯村通治君) レジオネラ属菌は、自然界に存在する細菌であり、この細菌に汚染された霧や水しぶき
を吸入することで感染し、レジオネラ症
を発症するといわれています。個人差はありますが、抵抗力
の弱い方が感染しやすく、主な症状としては、肺炎や発熱等があり、先ほど議員もおっしゃったように、市外
の入浴施設等では感染者が入院したり、死亡に至る事例もございました。
今回
の検査結果で検出された数値は、
人に感染する可能性が十分あったと重く受けとめております。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 今回は浴槽から検出されたと先ほど答弁ありましたけれども、この浴槽
の衛生管理については、今回
のタイミングが、指定管理者がかわった時期なんですよね。この管理について、今
の指定管理者が直接見ている
のか、それとも、下請業者に頼んでいる
のか、その辺
の確認はできますでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 飯村市民部長。
◎市民部長(飯村通治君) この浴室については、指定管理者が委託している協力会社が、衛生管理業務
を行っております。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 下請というか協力会社と、言葉でいうと下請協力会社に任せているということですね。はい、わかりました。
それと、この通常
の浴槽
の衛生管理として、その下請協力会社に消毒
の専門職員がいるんでしょうかね。私も少し調べたんですけれども、浴槽水系
の薬品には、塩素剤、モノクロラミン、二酸化塩素、有機系薬品、これら
の薬品
を使用するようですけれども、このような薬品
を使う以上は、この薬品メーカーとか、それから、浴槽ですから、循環器メーカーとも連携して、その専門的な知識
を熟知している職員
を配置すべきじゃないかと思うんですけれども、この適正な管理
をしていた
のかということ
を伺えればと思います。
○議長(神谷大蔵君) 飯村市民部長。
◎市民部長(飯村通治君) 浴槽については、衛生管理
を熟知している職員
を配置して、公衆浴場法等に基づいた適正な管理
を行っていると認識しています。
また、循環器設備についても、設備製造業者
の協力
を得ながら、機器に精通した職員が適正に管理していると認識しております。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 適正に管理していると認識していると。では、何で出たんだという話になるわけですけれども、今回、指定管理者がかわった時期ですので、素朴な疑問として、前
の管理者と今
の管理者
の運営
の仕方に何か違いがあったから出た
のではないかと、そういう因果関係も勘繰りたくなるわけですよね。
前
の管理者と今
の管理者
の運営
の仕方が特別何か違う
のかとか、執行部
の認識はどういうふうに把握しているでしょうか、お聞かせください。
○議長(神谷大蔵君) 飯村市民部長。
◎市民部長(飯村通治君) 施設設備
の運営管理については、遵守すべき法令や基準に基づき、施設
を運営しています。所管課が行う定期的な施設確認やヒアリング等でも、衛生管理体制について、昨年度まで
の指定管理者と現在
の指定管理者
を比較して、大きな違いは見られません。したがって、指定管理者
の変更と今回
のレジオネラ属菌が検出されたことと
の因果関係はないものと認識しています。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 担当者、執行部としては違いはないと言っても、結果がこう出ている以上、違いが出ている結果ではない
のかと取りたくなる。私ら
の心理では、こういうことになる
のですけれども。
これは引き続き、何がしか
の方法でやっぱり少しずつ解明
をしていくことはやっていただきたいと思います。
一方で、再検査等
をやって、一応菌は今は出ていないということで、安全確認
をした上で、営業
を再開できたということに関しては、それはそれでよしとしても、本来レジオネラ菌自体は検出されるべきでない菌であることは明白でありまして、この原因がわからないということについて
のまだまだ不安材料があるわけですから、この原因追及
の手
を緩めずに解明していただきたいと思います。
しかし、今回この指定管理
の切りかえ時期と重なったことは、事実でございます。原因究明、それから前任者、今
の管理者
の衛生管理は、チェック機能はちゃんとしていると言いながらも、この指定管理者制度
を決めたとき
のことも振り返ると、指定管理者
の決定について、ますます強化すべき案件として、課題も出てきたと思います。
参考までに、前回
のこの指定管理者
を選考する段階で、選考方法
の中に、本当に適正な審査項目があった
のかということ
を考えなくてはいけないと思うんですね。
先般
の選考方法について確認
をしておきたいんですけれども、先般
の選考委員
の中に、機械設備
の専門家とか、薬剤とか菌について
の専門
の選考委員が配置されていましたか。
○議長(神谷大蔵君) 飯村市民部長。
◎市民部長(飯村通治君) 選考については、つくば市指定管理者候補者選定検討会議において、施設
の設置目的や指定管理者導入
の趣旨に基づき、選定基準により適正に審査が行われたものと認識しております。
また、選考委員
の中には、
外部委員として、経営や税、労務管理など
の専門家はいましたが、衛生管理等
の専門家はいませんでした。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 適正に審査が行われたものと認識してはいるけれども、専門家はいなかったということなんですよね。だから、この辺がやっぱり今まで
の指定管理制度
の中で、こういう結果
を振り返ると、専門家がいなかったということに関して、今後、選考委員
の中に専門家
を入れることが必要になってくる
のではない
のかなという感想は、自然だと思います。
さらに、今現在
の指定管理者に対しては、当事者であることは事実ですし、再発防止
の約束
を取りつけておくことは言うまでもありませんけれども、再び同じような事態が生じないように厳しく、担当部局も日々、この運営管理体制
の指導、チェック
をお願いしたいと思います。
そして、再三言いますけれども、因果関係が解明されていない以上は、現在
の指定管理者が、確かに厳正な審査に基づいて選定されたとは言われているけれども、結果には出ていることも事実ですから、まだ不安が残る
のではないかと思います。議会で多数
を得て決定されている案件でもありますし、一般市民に対して、悪い印象
を与えたことは事実だと思っております。
大事なことは、この不安払拭に今後どう応えていくか、これ
を執行部、そして、現在
の指定管理者
の方々とも協力
をして、取り戻すこと
を真剣に考えていただいた上で取り組んでいただければと思います。これは要望ということでお願いしたいと思います。この件については、これで終わりにします。
続きまして、2番
の高エネ研
のことですね。公募については、入札、またはプロポーザルということですけれども、大久保議員から
の質問とちょっと重なるんですけれども、これは公募
の条件という
のは、素地ですね。つまり市が何らかしか、当時いろいろ議論も、今まで
の未利用地
の中では、インフラ整備とか市がしなければいけないとかいろいろあると思うんですけれども、今
のところは素地でということでよろしいですか。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 確かに事業提案募集
の要件にもあったように、現況
のまま、敷地全体
を売却するというような予定でございます。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) ここら辺からちょっと想定になると思うんですけれども、当然、公募が行われたとして、行った方々がいたということになると、当然、今
の予想では、あくまでも開発行為がメーンになる
のかなということになります。もし、開発行為になるとしたら、申請許可
の窓口はどこになりますか。計画上、どういうふうになる
のか教えていただければと思います。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 今回
の提案内容は、建築物
の建築
を目的として新設道路による土地
の価格
の変更が生じることから、開発行為に該当します。すると、この開発行為
の許可権者は、都道府県知事、政令指定都市
の長、中核市
の長、特例市
の長及び地方自治法に基づく事務処理市町村
の長とされておりまして、つくば市は特例市であることから、市内
の開発行為について開発許可
を申請する窓口関係は、つくば市になっています。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 市で公募して、それ
を開発する
のにも、また市が窓口になるということ、それだけ市
の重要な責任性は非常に重いということになると思います。
実際は、もちろん、これも想定です。始まれば、いろいろ道路等、インフラ等
を、民間事業者もいろいろ整備しなくてはならないだろうし、その中には、公道と
のどうのこうのとかいろいろあると思います。
基本的には、この中
の開発行為に対するインフラ整備はどこが負担するということなんですか。これは明確にしておいたほうがいいですよね。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 基本的に、開発にかかる道路、上下水道等
のインフラ整備は、あくまで事業者が負担すること
を前提としております。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) この間
の全員協議会で
の説明では、40億円等が素地ということで、実際は購入してから、その中
のもろもろ
のものは、その事業者が負担
をするということが基本ということだと思います。
先般私も行けなかったんですけれども、この事業提案について
の説明会が開催されたとお聞きしています。
これについては、どのように行われたかお聞きします。そして、その中でどういった意見が出されたかがわかれば、お願いしたいと思います。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 事業提案
の結果
説明会
を9月6日(金)に、大穂
の交流センターで午後2時と午後7時
の2回、翌日7日(土)に、本庁舎で午前10時
の1回、合計3回
を開催いたしました。
その中で、
説明会で
の意見等でございますけれども、この中で市
の負担軽減
のため、できるだけ早く、早期に売却すべきと
の意見や公的利用
を求める意見等がございました。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) それから、今議会で、恐らくこの公募
の進め方ということで、こういった議論
をしています。また、この公募について
の十分な
説明会とか、そういう公募
の時期なども、再度確認させていただければと思います。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) これはスケジュールという感じでよろしいですか。
◆9番(五頭泰誠君) そうですね。はい、結構です。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 今後
のスケジュールですけれども、4月作成する
土地利用計画案
の時期がちょっとずれておりまして、まだ未定でございますが、当然でき上がれば、全員協議会で
説明いたしまして、その後、市民
説明会で
説明する予定でございます。
それで、利活用
の事業者
の公募につきましては、条件等
を整理しまして、大体年末ごろになればよろしい
のかなという形で予定しているところではございます。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) これは公募
の件で先ほど大久保議員と
の質問とも似かよった形になるというんですね。やっぱり私ども正直、与党的立場
の議員としても、このお金
のことも不安な材料ではあるんですね。これも想定だと思いますけれども、先ほどお金
のことで大久保議員がやりとりありましたけれども、公募
の条件、40億円以上ということになります。もし公募して、民間事業者が確定した場合、ある程度所有権が移れば固定資産税が7,000万円ぐらい入るとか、銀行管理でもなくなるから、金利
の3,000万円ぐらい
の負担がなくなるとか。
実際、六十何億円借り入れして買っているので、40億円で売れたとしても、その差額
の26億円ぐらいはどこから返済して充てるかと。これは財務課に聞いたほうがいい
のかちょっとあれなんですけれども。要するに、これは想定なんですけれども、やっぱり皆さん、不安がられていることという
のは、こういうことなんだと思うんですよ。もし答えられれば。
○議長(神谷大蔵君) 高野財務部長。
◎財務部長(高野正美君) まず、差額が生じた場合
の対応についてでございますけれども、まず、一般会計予算に計上しまして、つくば市土地開発公社に対して支払い
を行うという流れになります。支払い
の時期、それから金額によりますけれども、決まり次第、歳入歳出予算
を調整していくことになります。
財源としては、現時点でこれに当てる特定財源がございませんので、財政調整基金等で対応になろうかと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 足らなければ、財政調整基金
の取り崩しということになるわけですね。ここら辺が、本当に真摯に不安なイメージが、多く
の方々
の意見としてあると思います。
いろいろこの件に関しては、私も意見
を言わせてもらって終わりにしたいと思うんですけれども、実はやっぱり先ほども市長も言われたとおり、この案件は、つくば市始まって以来
の住民投票までやった案件なんですね。後始末には大変な責任
を感じるわけです。前市長が白紙撤回にしてしまってから、もう4年余りたっていると思います。
確かに、前市長がやった後始末ということですので、今、五十嵐市長に全責任があるとも言い切れない案件ともいえます。しかしながら、住民投票によって、とまったまま
の案件になっていると私は感じるんですね。市長も当時は一般市民として住民投票
を促した中心人物だったことは確かでございます。そういう意味では、責任もあるだろうと思います。それだけ大変な案件で苦心していると感じます。
前期
の議員
の方も思い出してほしいんですけれども、住民投票
を選んだ
のは、実は議会なんですね。議会では当時、土地購入は、賛成多数で可決された。でも、その次
の300億円
の計画案は、その同じ投票行動にならなかったので、否決されちゃったんですよね。だから、当時は、とりあえずはストップしたままでした。その後になってから運動が始まって、住民投票が行われました。当時私は、2択3択で
の問題があったにせよ、最終的に住民投票自体は反対したいという気持ちがあったので、住民投票
の修正案ではなく、原案には反対投票
をしました。
どうしてもそこだけは何か自分として行けなかったんですよね。なぜ議会が300億円とめているのに、わざわざ住民投票
をやるんだろうと。しかも9,000万円ぐらいかけて、投票率30%で何
の意味があるんだ。議会でとまったら一銭もつかないんですよ。議会でとまった状態だったわけですね。
そこまでやったものだから、当時私は、白紙撤回した市原市長に対してものすごく不満がありました。住民投票
の結果だから、市民
の声だからということで白紙撤回と言ったけれども、本来ならば、議会に相談
をして、今後対応していくことでもよかった
のかなと思っていたんですね。だから、今回
の公募もこれだけ
の重い案件で、実現可能性
を模索していくわけです。
そういう意味では非常に五十嵐市長は大変な立場に立っているなという
のはわかるんですけれども、公募になるということで、その実現可能性、あの土地
をどういうふうに利活用するかということに関しては、私は議論
の深みがちょっと感じられないような印象
を持ちます。正直、そこに戻るわけにはいかないけれども、議会で300億円
をとめたときに立ち返ってみれば、そこからが議会として
のスタートではないかとさえ、反対論者として
の私
の立場でいえば、思うところもあります。
五十嵐市長は、今、廃校跡地
を再利用することで、市長公約
の運動公園整備
を廃校利活用とセットで進めておりますね。ただ、運動公園跡地が外されているんですよね。それ
を私は、入れろとかという
のではなくて、もうちょっと冷静に、幅
を広げて議論してもいい
のではないかとか。
それからほかにも、例えば、市民から大型
の霊園がほしいという案件があったり、もうちょっと深い議論
をやってもいい
のではないかなと。なかなか厳しい実情はわかるけれども、少し公募に傾きが強い
のではないかなという
のを感じます。
先ほど
の大久保議員
の言い方からいえば、損切りして早く手放したいと言う
人もいるでしょうし、ただ、それは短絡だということも言えるけれども、でも、逆に、前回
の住民投票までやった案件で苦慮している。このためにはどうしたらいいかということ
を真剣に今考えて、市長としても対応している。この苦渋さは、はっきり言って市長だけ
の心理でしかわからない
のではないかと思います。
ただ、私個人としても、当時
の住民投票に、反対したいという気持ち
の立場からすれば、与党議員とはいえ、いろいろ不安な点もありますよと、それから、市長として
の立場もわかるよ、ということで、両方
の今言った中なので、ただ、これから議会が最終的には決定していかなければならない重要な案件だと思います。
私は、住民投票まで行ってしまった呪縛
を取り払う必要があるなと思っております。ぜひこの議会
の議論に深み
をつけていただくような議論展開に、執行部もよく考えていただいて、幅広い意見
をもう少し聞くような立場であると、本当
の意味で与野党いろいろないい議論があった上で
の結論になる
のではないかなと。これ
をいちいち住民投票ということで決める
のではなく、やっぱり議会で決めていくべきだと思っておりますので、これは私
の意見と要望ということで終わりたいと思います。
次に、3番
の入札についてです。
1次質問
の回答でいいますと、ランダム係数については、平均値は1.0209という
のが出ていますね。これについて
の意味合い
を御
説明願いたいと思うんですけれども、トータル金額、今まで11月から4月まで
のトータル金額で、平均値が1.0209ということは、金額に換算すると、どのくらいになるんですかね。
それから、全員が失格となって不調となった案件という
のも、多分あると思うんですよ。その案件については何件くらいある
のか、わかれば教えていただきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 藤後総務部長。
◎総務部長(藤後誠君) まず、金額換算につきましてですが、ランダム係数導入前
の最低制限価格である現在
の最低制限基本価格、これとランダム係数
を乗じた現在
の最低制限価格
の差額合計となります。金額で申し上げますと、約1億4,400万円となります。
この金額につきましては、昨年11月から本年7月までに開札
を行い、契約
を締結した案件ごと
の差額
を積算したものです。
また、初回
の開札で入札参加者が全員失格となり、落札候補者
の決定に至らなかった件数ですが、建設工事が15件、測量建設コンサルタント2件、役務業務3件、合計20件でございます。このうち15件は、再度入札
を行いまして、落札候補者
を決定し、契約
の締結まで至っております。このことから、入札参加者が全員失格となりまして、最終的に不調となった件数は、5件でございます。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 1.0209倍
のお金
の換算が、1億4,400万円ということは、これは私
の解釈ですが、恐らく歩切りがだめだということで、上になっている設定ですから、議会決議もそうですよね。つまり最低制限基本価格よりも1億4,400万円、業者に対して高く受注させているという解釈でいい
のかな。
税金
の使い方が適正な
のかということ
を考えると、果たしてこの結果
の捉え方はどういうふうに考えますか。これは私
の捉え方でいいんですかね。
○議長(神谷大蔵君) 藤後総務部長。
◎総務部長(藤後誠君) つくば市としては、本来は設計額に対する予定価格というものが基準になるんだと思います。おっしゃっている最低制限価格という
のは、最低限
の価格でありますが、それ
を上回る数字
をランダム係数
を用いて受注されているということで、利潤は確保されていらっしゃる
のかなと思います。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) これ
を喜んでいる業者がいるとも取れるし、いないとも取れるし、いろいろ複雑なものがあると思いますね。
7月
の建設工事
の入札
のときに、ランダム係数が高いことで、不調が多く出たということですけれども、この件
の詳細は聞けますかね。
○議長(神谷大蔵君) 藤後総務部長。
◎総務部長(藤後誠君) 詳細についてですが、7月18日
の開札になります。当日
のランダム係数は、1.0395でございます。結果としまして、建設工事22件
のうち、10件が落札候補者
の決定に至っておりません。
なお、この10件中9件は、翌週
の7月24日に再度入札
を行い、落札候補者
を決定し、契約締結に至っております。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) 再度入札とあるでしょう。その再度入札という
のは、一回決めた係数はわかっているから、それで、札でやる
のかな。ということになりますね。
○議長(神谷大蔵君) 藤後総務部長。
◎総務部長(藤後誠君) そのとおりです。
○議長(神谷大蔵君) 五頭泰誠君。
◆9番(五頭泰誠君) そうすると、これはくじ引き同然になりますよね、わかっているんだもんね。くじ引きだよね。それで、「はい」とは言えないかな。
恐らくそんな感じになっているんですよ。だから、これがランダム
の悪いところでもあるとも言えます。もちろん入札制度は、完璧な制度はありません。いいところも悪いところもあります。
今回
のように、このランダム係数については、推移と結果状況
をしっかり出して、今後よく分析してほしいと思います。今回お聞きしたとおりに、ランダム係数だって一長一短があるということなんですね。かえって、不調も多くなっているとも言えます。
また、よく考えると、単なるくじ引きな
のかいという、再入札とかといろいろある。すると、本当に運任せだということも言えるんですね。入札
の本質
を本当に疎かにしていると。実際に私
の知り合い
の業者
の方は、ちょっと応札してみたら、取っちゃったとか。そういうように言っている
人も実際いるんですよ。
それで、つくば市
の入札が今、運試しだよという、はやり言葉が飛び交うようになっていることも耳にします。
だから、今はまだこれは静観しているようですけれども、今後そのような入札に対する不満が出てくる様子は、想定される
のではないかと考えております。
最後は意見
を言って終わりたいんですけれども、今回
のランダム方式、これももちろん一長も一短もあるんです。一長もあるんですよ。
それから、今まで
の電子くじ方式もいろいろあるでしょう。当然議会でそれとは違う議決がされているわけだから。また、随意契約及び指名競争入札についても、どれ
の入札法
をとっても一長一短はあるわけですね。
元来、その発注する工事は、その工種とか、仕様とか、それから緊急性や災害、きのう
の台風対策など臨機応変にどの入札方式も私は取り入れることもあるわけだと考えております。
漏水工事
を受ければ、随意・指名だってやって対応する。最後はその担当部署とその契約課など
を連携しながら、行政執行として競争性、公平性、環境性、そして地場産業も育成する、こういういろいろな総合的なこと
を考えている、そして、いろいろな入札
の要素
を検討して、その都度、時にはランダムであってやってもいいだろうと、電子くじでやってもいいだろうと、随契であってもいいだろうと、特別指名であったらいいだろうと。私は機動力と臨機応変に多様性
のある入札
をすればいい
のではないかと思うんですよね。一つ
の方針が決まったら、それが全てだということではないんじゃないかなと。実際、元来やっているはずなんですよね。
行政としてもう少し自信
を持って、現場に対応して、最後は本当に不調があったりする
のも、市民サービスに悪い影響
を与えるわけだし、災害が起きて安心感
を与えられないような
人が災害復旧に来たってしようがないわけだから、遠くから来られなくて間に合わなかったでは済まされないわけだから、そういうことも考えると、入札
の本来
のあり方
をもう少し、こういう機会
をもとに考えていただければと思います。
先ほど、競争性と公平性とそして環境性、地場産業育成。現在
のつくば市が基本と考えている入札
のさまざまな要素というものがあるということ
を述べさせていただきましたが、市長公約
の中でも、その中
の地場産業、それについては重点施策とうたっている点では、再度私から、強くこの点は述べさせていただければと思います。
選挙公約
の実現
のためにも、市長におかれましては、指導力
を発揮されて、これからますます安心・安全なまちづくりに邁進してほしいと思っておりますので、こういった意見
を述べさせていただきまして、私
の一般質問
を終了したいと思います。ありがとうございました。
○議長(神谷大蔵君) これにて五頭泰誠君
の一般質問
を終結いたします。
次に、20番議員小野泰宏君。
小野泰宏君より、一般質問に関する資料
の配付申し出がありましたので、これ
を許可し、各机上に配付しておきました。
〔20番 小野泰宏君登壇〕
◆20番(小野泰宏君) 20番議員、公明党
の小野泰宏です。通告に従いまして、一般質問
を行います。
最初に、1番、安心して住み続けられる地域づくりについて伺います。
この安心して住み続けられる地域づくりについては、昨年
の9月議会で計6点にわたり質問
をいたしました。今回は、その際
の答弁も踏まえて、以下
の内容について市
の取り組み
の状況と課題、今後
の対策、取り組みについて伺います。
(1)昨年度における地域ケア会議
の取り組み
の状況と課題、今後
の対策・取り組み
(2)昨年度における生活支援体制整備事業
の状況と課題、今後
の対策・取り組み
(3)昨年度における地域
包括支援センター
の状況と課題、今後
の対策・取り組み
(4)昨年
の9月議会で質問
をした、「現場から上がった地域課題やまちづくり
の課題
を庁内で共有し、解決
のために、他
の施策に結びつけること」へ
の取り組みについて。
こちらは昨年
の答弁で、市長から検討していきたいと
の答弁がありましたが、その後
の検討状況について伺いたいと思います。
以上、4点について伺います。
次に、2番、高エネ研南側未利用地について、以下
の点について伺います。
(1)今回
の事業提案内容に対する市
の評価。
(2)事業提案内容にある地域・市全体へ
の波及効果に対する市
の考え。
(3)事業提案内容に対する全員協議会、市民
説明会等で
の意見について
の市
の見解。
(4)上記
の経緯
を踏まえて、市で作成する予定
の土地利用計画案
の主な論点と方向性。
(5)今後
の進め方について、利活用事業者公募
の際
の条件について
の考え。
以上、5点について伺います。特に、高エネ研
の件に関しましては、重なる部分もありますが、その点、よろしくお願いいたします。
以上で1回目
の質問
を終わります。
○議長(神谷大蔵君) 保健福祉部長水野忠幸君。
〔保健福祉部長 水野忠幸君登壇〕
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 地域ケア会議は、六つ
の圏域ごとに年間各6回
の計36回
の会議
を開催し、毎回10
人以上
の医療や介護、福祉等
の多職種により、高齢者
の個別課題
の事例検討
を行い、解決
を図っています。
会議終了後には、ケアマネジメンント
の向上
を目的に、ケアマネジャー
の意見交換会
を開催しています。
また、高齢者
の重度化予防
のため、自立支援型ケア会議
を今年度から開始したところです。
生活支援体制整備事業は、地域で課題
をみずから解決できる地域づくりとネットワーク
の構築
を目的として、昨年度、市全体
の第一層協議体会議
を3回、地域ごと
の第二層協議体会議は、茎崎地区では8回、豊里地区では3回開催し、筑波地区と大穂地区ではことし1月に協議体が設立されました。谷田部地区と桜地区は、協議体設立に向けた準備会議
をそれぞれ2、3回開催しました。
地域で方策
を検討することについて、積極的・消極的双方
の参加者がおり、各地区で
の話し合い
を重ねるとともに、サロンなど具体的な手法
を示し、地域づくり
を進めていきます。
地域
包括支援センター
の現状として、相談件数は平成29年度は直営
包括が実件数1,488件、延べ件数1,895件。筑波
包括と茎崎
包括は6カ月間ですが、筑波
包括が実件数325件、延べ件数447件。茎崎
包括が実件数315件、延べ件数563件。
平成30年度で、直営
包括が実件数1,502件、延べ件数2,201件、筑波
包括が実件数1,055件、延べ件数1,686件、茎崎
包括が実件数1,007件、延べ件数2,070件と大幅に増加しました。
今年度から大穂・豊里圏域と谷田部西圏域にも地域
包括支援センター
を設置していますが、来年度からは、谷田部東圏域と桜圏域にも設置する予定であり、地域
包括支援センター
の役割、業務内容、設置場所など
の周知
を進めていきます。
○議長(神谷大蔵君) 市長五十嵐立青君。
〔市長 五十嵐立青君登壇〕
◎市長(五十嵐立青君) 地域課題に取り組むため
の体制として、地区相談課と6カ所
の地区相談センター、また、周辺市街地振興室
を設置し、各地域に入り込んで丁寧に課題等
の吸い上げ
を行っています。
地区相談課及び地区相談センターは、通常
の窓口相談
のほかに、市民活動課が主管する各地区
の区会連合会総会や、広聴室が主管する地区別タウンミーティング等に同席し、各地域から
の要望等
の把握に努めてきましたが、昨年9月からは、周辺市街地振興室が市内8地区で開催する周辺市街地まちづくり勉強会にも毎回同席するとともに、地区
の民生委員協議会や区会
の支部単位
の集まり等にも出席し、各地区固有
の地域課題やその背景について、共有
を深めています。
また、それぞれ
の地域
の特徴や課題に対するリサーチ
をもとに、地域振興
を念頭においた若手職員による政策提言
を行い、庁内や関係部署に周知するなど
の動きも始めています。さらに今年度から、地区相談課長に次長級
の職員
を配し、庁舎配置
の地区担当監も2名に増員して、よりスムーズな庁内連携ができるよう組織的にも強化しました。
このほか、地域課題
の聴取に関連がある部署間では、日常的に各地域
の課題や要望等
の情報共有に努めています。
○議長(神谷大蔵君)
都市計画部長中根祐一君。
〔
都市計画部長 中根祐一君登壇〕
◎
都市計画部長(中根祐一君) 高エネ研南側未利用地
の事業提案については、先ほど大久保議員にもお答えしたとおり、事業者から
の提案内容は、事業計画
の条件とした現況
のまま敷地全体
を取得した計画とすること、提案者が整備する計画とすること、全体利用
を前提とした計画とすること、などに即した提案であったと考えます。
次に、事業提案における地域・市全体へ
の波及効果については、市としましても、商業や物流施設、倉庫業が立地することにより、周辺住民
の利便性
の向上や雇用
の創出、固定資産税等
の税収増加などが見込まれると考えます。
次に、事業提案内容に対する意見については、全員協議会で土地
の所有者が民間事業者となった場合には、固定資産税等が入ってくると
の意見や、周辺
の道路交通や近隣
の商業施設へ
の影響など
の意見がありました。
市民
説明会では、市
の負担軽減
のため、できるだけ早期に売却すべきと
の意見や公的利活用
を求める意見などがありました。市としましても、売却できた場合には固定資産税等
の増加も見込めることや市
の負担額が軽減されること
のほか、土地利用にとっては、周辺
の交通環境
を悪化させない対策が必要となると捉えています。
次に、
土地利用計画案で考慮すべきことは、約46ヘクタール
の面積
を持つ平坦な市街化区域内未利用地である条件
を生かし、大街区や中街区
の業務系
の用途
を中心とした活力あるまちづくり
を進めるとともに、周辺
の地域と
の調和に配慮した計画とするものと考えています。
そのためにも、市街化区域内未利用地
の活用が図れること、敷地東側
の国道408号や北側
の県道等
の交通環境
を悪化させない良好な道路
のネットワーク
を構築すること、緩衝緑地帯
を設け、周辺居住環境と
の調和に配慮していること、上下水道
の処理能力
を考慮した施設計画であること、などが必要であると考えます。
次に、今後
の進め方については、提案内容について、提案事業者に対するさらなるヒアリング
を実施するとともに、全員協議会、市民
説明会等で
の提案内容に対する御意見
を踏まえ、先ほど
説明した土地利用
の考え方等も考慮し、
土地利用計画案
を取りまとめます。取りまとめた
土地利用計画案については、改めて議会や市民へ
の説明を行い、御意見
を伺い、御理解
を得ながら、
土地利用計画を決定します。
この
土地利用計画をもとに、事業
の実施に関する規定、区域
の整備や保全に関する規定、転売等に関する規定など、詳細な条件
を設定し、実際に土地
を全体
を取得し、事業
を実施する事業者
の公募
を行います。
また、公募条件とは別に、土地利用
の誘導
のために、都市計画
の用途地域や地区計画による規制誘導
の検討
を進めます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 御答弁ありがとうございました。それでは、順に2次質問等
をさせていただきたいと思います。
まず、1番
の安心して住み続けられる地域づくりについてですが、(1)で地域ケア会議
のことについて伺いました。昨年9月にも取り上げたことですけれども、昨年
の質問でこの地域ケア会議
の、いわゆるこれは地域ケア個別会議といいますか、こちら
のほうが正しい
のかと思いますが、課題として挙げられた件として、医師
の参加率向上
を目指すこと。それから、検討した事例
の事例集
を作成する、こういうことが挙がっていたかと思います。このことへ
の進捗状況について、まず伺います。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 地域ケア会議へ主治医が参加できない場合には、今年度から可能な範囲で事前にコメント
をいただいていますが、あわせて、試行的にテレビ電話
を使って参加いただくことも検討しています。
また、類似事例
の参考となるよう、対象事例
の検討内容
を今年度からホームページに掲載しています。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) ありがとうございます。両方とも課題解決に取り組んでいただいているということ、進めていることについては評価
をしたいと思います。
医師
の多忙ということにつきましては、私もある程度理解ができます。今、試験的にテレビ電話ということもございました。適切な手法で、検証も含めて継続、医師
の参加率向上
をお願いしたいと思います。
事例集は、ホームページ
の内容
を確認
をいたしました。全部で17ページ、実際には事例
の検討例が挙がっている
のは10数ページというところでしょうか。
ただ、内容
を見ますと、かかわっている方
の御苦労という
のが本当に行間からわかります。御苦労に敬意
を表したいと思います。
具体的な記述もございましたので、これは我々もいろいろな意味で市民相談
を受けますので、私は少なくともその参考になる情報がありましたので、こちらも継続、さらに充実
をお願いできればと思います。
地域ケア会議
のことにつきまして、昨年
の質問でこういうふうに申し上げました。個別課題
の検討から、地域共通
の課題
を抽出することも、その地域ケア会議
の重要性がある
のではないかと。そして、住民起点で
の地域課題へ
の一層
の分析と課題
の行動化
を行いながら、具体的に前に進む検討
をとお願いいたしました。
今回資料としてつけましたが、1枚目は、昨年
の9月議会でも添付した資料と同様です。なぜつけたかというと、そのプロセスとか、その検討
の過程が見える化されていて、非常にわかりやすい
のではないかということで、再び今回も資料としてつけさせていただきました。
このような経緯から、少し深掘りして、今度はつくば市
の地域ケア会議
の中で出たことについて伺いたい
のですが、昨年度におきまして見えてきた地域課題として、今年度5月に開催された第1回目
のつくば市地域ケア会議、つくば市生活支援体制整備推進会議で計8点ほどその課題ということで指摘がありました。いわゆる見えてきた地域課題ということですね。そのうち
の主な課題、4点について伺いたいと思います。
地域と
のつながり、ごみ出し支援、移動交通手段
の確保、そして、地域
包括支援センター
の周知
の対応。この対応について伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 地域
の高齢者
の課題については、生活支援体制整備事業
の中でも検討していますが、御指摘
のあった地域と
のつながり
を持ってもらうことについては、サロン活動
の拡大により、ごみ出し
の支援については、地域
の支え合い
を推進することで、移動交通手段
の確保については、つくバス・つくタク
の見直しや免許返納支援、介護保険事業
の活用やタクシー利用助成
を行っていますが、加えて福祉施設車両
を使った買い物支援
を検討しており、地域
包括支援センター
の周知については、イベントや出前講座、市報やホームページなどで周知
を行っていきます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 今、答弁
のあった中で、移動交通手段
の確保ということにつきまして、これは当然、保健福祉部だけでは解決できないことだと思いますけれども、会議から
の情報やこういった問題提起
を実際に移動交通手段
を担当する総合交通政策課に伝えて課題
を共有するとこういったこと
を行った
のかどうか、確認で伺います。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 御指摘
のとおり、移動交通手段
の確保については、保健福祉部だけでできることではなく、先ほど申し上げたような内容で対応
を現在もしているところでございますけれども、今般
のつくバス・つくタク
の見直しにつきましても、私どもから御意見申し上げておりますし、それ以外につきましても、担当課として課題
の共有
を行っているという状況でございます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 了解いたしました。今後とも、私は先ほど
の資料にもつけた、このプロセスに従って、こうした共有
の取り組み
をぜひお願いしたいと思います。今
の答弁、先ほど
の答弁でも、こちらも昨年伺ったときよりは全体的に推進
をされているということが前回
のヒアリングでもわかりまして、この点も評価
をしたいと思います。
今
の答弁
のうち、福祉施設車両
を使った買い物支援
の検討という
のは、新しい試みではないかと思います。私としても、ぜひこちら
の検討
を進めていただきたいと思います。
その会議
の中で介護施設等
を経営されている方から
の提案、または具体的な検討段階という記述も見えました。
ただ、先ほど
の会議
の中でも出た意見で、ここまで考えていてくれているなということは少し私も思ったんですが、施設
を利用していない方
をどうやって、さらに移動支援
をフォローしていこうかということも、実は会議
の中では論点になっておりました。こうした点は、逆にこちらもぜひ進めていっていただければと思いますので、あわせて今回、要望
をしたいと思います。よろしくお願いいたします。
生活支援体制につきましては、会議において3点
の課題があるという報告が事務局側からありました。1番として、参加者
の当該事業へ
の理解不足。2番として、類似事業があり、そのため参加者
の戸惑いがある、3番として、第二層コーディネーター
の配置、こういった点が課題であるということがありました。こちら
の具体的な対策について、もう少し伺います。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 第二層協議体コーディネーター
の配置については、社会福祉協議会とも相談しながら検討しております。参加者には、積極的・消極的、双方がいらっしゃいますが、第二層協議体コーディネーター
を配置し、協議体で話し合い
を進め、生活支援
を具体的に進めていきます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) これも昨年と比べますと、第二層へ
のコーディネーター
の配置、社会福祉協議会と連携ということが今、答弁でありました。そのことにつきましても評価
をしたいと思いますが、今後は、第三層、いわゆる学校区で
の動きがポイントになってくる
のではないかと考えます。
そこで要望なんですが、私も大穂地区で参加
をしておりますが、やはり参加者
の理解となると、なかなか大変なところがあります。ですから、具体的なこと
を進めながら理解
を図っていくという手法も必要な
のではないかと思っております。
そういうこと
を進めていく中で、これは期待しているんですけれども、今、福祉分野について主に議論が進んでおりますけれども、さらにこういうことが進んでいくと、防災とか防犯とか、通学路
の整備とか、それから青少年育成といった課題もあわせて視野に入れる、いわゆる学校区ごとで横断的なこと
をしていかなくてはいけない
のではないかという必要性とか問題意識が高まってくること
を期待しつつ、また、そういうことでないとなかなか地域で
の課題
の解決が困難になってくると思いますので、そういったこと
の推進
をぜひ頭に入れながらお願いできればと思います。
地域
包括に移りたいと思います。
今、御答弁
をいただいた中で、やはり非常に相談件数
の増加が顕著だということ
を伺いました。筑波
包括、それから茎崎
包括も、年間換算にしても、平成29年度は半年だったわけですけれども、年間換算にしても約2倍
を超える増加傾向が見られます。そこで伺いたい
のですが、昨年度
の委託した今
の二つ
の地域
包括支援センター
の事業
の評価結果、これ
を見ました。
そうしますと、その総合相談支援業務について、筑波
包括と茎崎
包括、こちら
の評価項目
のほとんどがAなんですね。茎崎
包括につきましては、全てAでした。この高い評価
の理由はどういうことな
のか、この点、伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 委託した地域
包括支援センター
の地域におけるネットワーク構築など
の総合相談支援事業
の評価が高くなっており、基本的に各業務
をしっかりとやっていただいているということに加えまして、それぞれ独自
の取り組みとして、筑波地域
包括支援センターでは、地域内
の地区集会所等に赴いて出張相談会
を実施しており、また、茎崎地域
包括支援センターでは、継続して戸別訪問
をするケースについて、訪問頻度
を定めリスト化しており、いつでも高齢者が在宅生活
を継続できるよう支援につなげているということが理由です。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 積極的な、また独自
の取り組みという
のは、やはり評価すべきことだと思います。両
包括の意識も高いと伺っております。ぜひ、さらなる推進と地域ネットワーク
の構築
をお願いしたいと思います。
地域
包括の最後
の質問になりますが、この会議
の中で事務局側から
の意見として、重層的な問題が非常に多くて、なかなか制度にかからない方も多くいらっしゃると。何とか支援
をしていこうと試みるんですけれども、なかなか現実的に支援に結びつかないというところがあって非常に歯がゆいというような実態
を述べられておられました。このことはある意味、多く
の方が実感することではないかと思います。
難しい面もあろうかと思いますけれども、こういったこと
の対応についてはどのように考えていらっしゃる
のか、その点も伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 医療や介護に限らない重層的な課題
を抱えた高齢者について
の相談に対しては、社会福祉協議会や警察など関係機関と
の連携
を強化して対応していきます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 午前中
の質問にもありましたが、ケースによっては当然、社会福祉協議会、警察、こういう関係機関と
の連携強化は行っていただきたいと思いますし、社会問題になっておりますことから考えても、やはりしっかりとした、絵に描いた餅ということではなく、具体的な仕組みとしてお願いしたいと思います。
さらに、資料
の2枚目にあるんですけれども、本当に安心して住み続けられる地域づくり
のために、今後何が必要な
のかということ
を私なりに考えてみました。これは、いますぐというわけではありません。しかし、特に地域においては、こういったこと
を根底に置いて考えていかないと、こういった場づくりは進まないという
のが実感です。
これは、自治体、保険者、行政と、その地域住民が、目標達成に向かう場
を課題、目標、取り組み
の共有
をしていき、先ほど申し上げた重層的な、なかなかその制度にかからない問題も、さまざまなところ
の知恵
を使いながら、土俵
をつくって解決していこうという中から具体的な仕組みも当然出てくると思いますが、少なくともこういう指向性がないと、今言ったなかなか大変な問題という
のは、行政だけでも無理ですし、当然制度は見直していくことはしていかなければいけませんけれども、どうな
のかというところがあります。そういう意味でこの資料
の2枚目
をつけました。
ぜひ、こういったことも視野に置きながら、その上で
の着実な日々
の取り組み
をお願いして、最終的にはこういうこともできるような機運
の向上
を、地域
包括支援センター並びに行政側にもお願いしたいということ
を要望として述べさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
(4)ですけれども、今、市長から答弁
をいただきました。こちらも1年前に取り上げたことからすると、具体的なことが進んでいるということ
の内容がありました。特に若手職員
の件ですとか、地域に関する部門が日常的に、その連携に努めていると、先ほど答弁もありました。
少し長くなるかもしれませんが、私なりに意見というか考えなんですが、当然目
の前
の事業があります。なぜ、さらにこういうこと
をやっていかなければいけないということにつきまして、私なり
の考え
を少し申し上げたいと思うんですが、地方自治法
の第2条第14項にこうあります。「地方公共団体は、その事務
を処理するに当たっては、住民
の福祉
の増進に努めるとともに、最小
の経費で最大
の効果
を上げるようにしなければならない。」とあります。
これ
を少し固い言葉で、もっと具体的に申し上げさせていただければ、脈絡
のない重複した行政サービス
の提供
をやめ、統合性に欠ける非効率的な行政運営から脱却し、生活といった重層的でトータルな課題解決に悩む住民ニーズに素早く応えるために、私はそういうこと
をするべきであるかと思っております。
最後に2点ほど申し上げたいんですが、1点は、ことし
の6月議会
の質問で申し上げたことですけれども、こういうこと
を行うときに、前にというか前提として、データ
の共有
を行っていただきたい。これ
の答弁で、昨年から、データ、情報
の共有
を意識する研修
を始めました。また、棚卸
を行っていきますという答弁が6月議会でありました。このこと
を改めて申し上げて、要望としておきたいと思うんですね。
やはり、今
の言葉で言うとエビデンスという言葉ですけれども、こういうこと
をもとに置いた政策立案
をしていかなければいけない時代に入ったということ。データ
の活用、重要性については、前回、市長も最後に答弁
をしていただきましたので、重ねて申し上げませんけれども、ぜひそういった取り組み
をお願いしたいということが1点です。
それからもう一つ、今回申し上げたい
のは、そのデータ
を共有
をして、何
をしていく
のかということ、具体論として自分が考えたこと
を少し申し上げさせていただきたいと思います。
一つは、アとして、行った施策や事務事業
のその質
の向上と、住民満足、利用実績など、主要な指標と
の相関関係
を分析していき、適切な指標設定ができるようなこと
を目指してほしいということなんですね。指標
の設定ということにつきましては、有識者会議で毎回これは指摘
をされます。そのためには、当然そのもとにデータ
の分析とかなければいけないので、そういったこと
のために、やはりしてほしいということが一つあります。
それから、イですが、住民
の意見、苦情及びそれら
の処理、処理解決
の効率と
の関係
を分析していき、素早い対応体制
を築くこと、このこと
を目指すべきために、やはり共有
をしてほしいということなんですね。
それから最後に、ウですけれども、行政におきましては、当然類似施設、また、施設運営、同じような施設
の運営という
のがあります。このこと
をほか
の自治体と比較した成果
の推移
を分析
をしていき、そして、最適な運営手法
を確立していくこと、このために情報
の共有と分析
をしてほしいということ。
今回、3点ほど行ってほしいこと
を申し上げました。実はまだまだあります。私なりに、なぜそのこと
をすべきかという動機づけ
のことはさまざまありますけれども、まずは3点、指標
の設置、それから苦情
の処理、そして、類似施設
を的確に最適に運営手法
を確立していくこと
を行いながら、行政
の運営水準
を着実に挙げていくため
の根拠としてつくってほしいということ
を申し上げておきたいと思います。
続きまして、高エネ研
のことについて伺います。
今回は、この事業提案内容やそのことに対する市
の考え
を伺いたいというスタンスから、2次以降
の質問
をさせていただきます。今回、資料として、全員協議会で
の資料ではなく、金曜日、土曜日
の説明会
の資料
をつけさせていただきました。
まず、(1)市
の評価ですが、少し観点
を変えて伺いたい
のですが、7月12日にヒアリングしたとありましたが、ヒアリング
の状況という
のは、言える範囲で結構ですけれども、どういった方が出席
をされて、どの程度時間
をかけて行って、また、提案
のどういった内容についてヒアリングした
のか、その点伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 7月12日に行ったヒアリングは、提案事業者
の出席は代理人1名でございます。
それと私ども市
の担当課長及び担当職員
の計3名で対応しまして、提出された事業提案書
をもとに提案内容
の確認等につきまして、約2時間行いました。
その中で、近隣
の商業施設に対する事業提案者
の考えという形で、既に商業施設が立地していることは認識しているが、新たな施設が立地することにより相乗効果が得られるものと考えていると
のことは言っておりました。
市としましても、商業施設
の立地は、にぎわい
の創出や雇用
の創出、市民
の利便性
の向上につながる一方、既存
の商業環境
の変化などが考えられますというような形で
のやりとり
をしています。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) まずは、今回確認ですので、わかりました。
ただ、これは少し申し上げたい点なんですが、資料
の8ページですね。いわゆる事業提案
の募集内容、今回
の質問でも少し取り上げてあるところですけれども、ここに5点あります。申し上げませんけれども、5点条件がありますが、これは私
の考えですけれども、民間から提案
を募集するといっても、その前に、このつくば市
の当該地、また、近隣
のこの周辺
の土地に対するまちづくり方針という
のを、市はやっぱり私は示すべき必要がある
のではないかと思います。その上で、例えば民間から提案
を求めるということはあるかもしれませんけれども、やはり市
のスタンス、基本的なまちづくり方針という情報もやはり伝えるべき必要がある
のではないかと感じます。
(2)その地域、市全体へ
の波及効果ということです。これは14ページにありますけれども、事業提案
の内容
の丸で言うと3番目
の丸で6点ほどございます。
もう少し伺いたい
のですが、全員協議会でいただいた資料
の中で、②
の地域
の活性化というところでは、事業計画書
の中には、その地域
の活性化
の項目
の説明のところで、「地域
の特性に合い」ということとか、また、「つくば
のシンボルとなるような施設づくり
を目指します」と
の記述が実はあるんですね。このような点について、これは提案者に聞かないともちろんわからない点だと思いますけれども、先ほど2時間ほどヒアリング
をされたということもありましたので、そもそもその提案者は、こういうことについてどのような認識
を持っていらっしゃる
のか、わかる範囲で伺いたいと思うんですが。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 事業提案
の波及効果にある地域
の活性化についてでございますけれども、提案事業者は、つくば市
の特性は科学技術であると考えまして、地域づくり(後刻:「施設づくり」と訂正)にも科学技術
を取り入れ、ほかに類
を見ない魅力ある施設
をつくることにより、つくば市
のシンボル的な存在にもなり、遠方からも来訪いただけるものと考えているというコメントはございました。
また、提案事業者において、イベント等は施設見学や職場体験等から考えられるが、現段階においては具体的にはまだ決まっていないということもおっしゃっていました。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) そういう意味では、科学技術ということがキーワードということですね。その事業提案者が考えていらっしゃる現在で
の認識ということ。なるほど、わかりました。
(3)ですけれども、午前中、それから午後
の質問とある程度ダブるところがございますが、この市民
説明会で
の意見、最初
の答弁では、少しありましたけれども、もう少し、参加者はある程度限られた参加者だったけれども、かなり
の方が発言
をされたと伺っているんですね。そういった点で、もう少しどのような意見があったか、伺いたいと思うんですが。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 市民
説明会では、先ほど
説明した意見
のほかに、進め方
を急ぎ過ぎている
のではないかと
の意見や、全員協議会と同様に、交通へ
の影響や近隣商業施設へ
の影響といった意見がございまして、その中で、進め方
を急ぎ過ぎている
のではないかという御意見については、平成29年度
のサウンディング調査
を初め、平成30年度
のエンドユーザー意向調査や都市計画変更検討調査
を実施し、その都度、進め方も含め、議会や市民
説明会、広報紙等でお知らせしてきており、現在、事業提案
の実現可能性
を検討しながら、
土地利用計画案
を行っています。今後も、これまで同様、丁寧に進めていきますということ
をお伝えしています。
それと、交通へ
の影響については、土地利用によっては、周辺
の交通環境
を悪化させない対策などが必要となると考えてございます。
それともう一つ、近隣
の商業施設へ
の影響についてでございますけれども、商業施設へ
の立地はにぎわい創出や雇用
の創出、市民
の利便性
の向上につながる一方、既存
の商業環境
の変化などが考えられます。
それと、
説明会
の出席でございますけれども、3回合計で人数は延べ40名ほどになります。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 今
の意見と市
の今、部長
の述べられたことと少しダブる部分もあるかもしれません。(4)ですけれども、いわゆる今
の御意見ですとかそういう経緯
を踏まえながら、まず、市としては
土地利用計画案
を作成するわけですよね。この論点と方向性という項目ですけれども、先ほど
の答弁で、大街区、中街区ということ、活力あるまちづくりというか、こういう言葉もたしかあったかと思いますが、あと、周辺と
の調和、また、今もありましたけれども、その交通環境ということ。
実は、特に通勤時間帯、朝はかなり混みますね。あの交差点から高エネ
の信号
のもう少し北側まで渋滞
をしている
のがございます。そういう意味からすると、今、最初
の答弁では、論点とありましたが、今も、その前
の質問でもありましたが、私は、その周辺と
の調和ということが今、論点として挙がると言いましたが、やはり既存
の商業施設
の対応という
のが、やはり今後
の土地利用計画の論点
の一つにはなると思うんですね。ですから、このことについて、市としてどのように、やはり考えている
のかもう少し伺いたいんですが。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) まず、道路
の絡み
の観点からでもよろしいでしょうか。
◆20番(小野泰宏君) 道路も当然、今
の論点
の交通環境
のことになりますので、構いません。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 西側に対する道路
の環境関係
のことにつきましては、酒丸上沢線
の進捗状況、都市計画道路でございますけれども、平成30年度末までに用地買収は約31%
の取得
を完了しておりまして、工事については、計画延長6,130メートル
のうち
の1,210メートル
の整備が完了してございます。現在、早期完了に向けて事業
を進めているような状況でございます。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 道路につきましては、今、答弁があったので、最初に伺いたいんですが、ただ、今聞きますと、なかなかスムーズにいかない現状もあろうかと思うんですね。アクセス道路につきましては、なかなか都市計画道路ですけれども、建設
の見通しという点では、もう少し具体的に伺うとどうなんでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 上野建設部長。
◎建設部長(上野義光君) 都市計画道路、酒丸上沢線
の整備についてですが、用地
の取得に関しましては、地権者もいろいろな方がおりまして、事業に反対という地権者もいれば、この金額では納得いかないという地権者もおりますので、あとは、補助金
のつき具合にもよりますので、一概に、いつになれば用地が買えるか
をこの場で申し上げる
のは難しいかなとは思っています。市としましても、できるだけ早い時期に用地
を買収して、工事には入りたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) なかなか大変だと思うんですけれども、この利用計画案
の主な論点と当然なるわけですから、しっかりと、まずその点は申し上げておきたいと思います。
既存
の商業施設ということについて、まだ少し言及がなかったか
のように思いますので、その点について、当然その周辺と
の調和ということがあるので、これは全て予定ですけれどもね。私も、予想ということで聞いております。まだ、
土地利用計画案も出てきているわけではないので、予想
をして、そういうとき
の論点として伺っているんですが、その点はいかがでしょう。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 当然、提案事業者も、その辺は近隣
の商業施設は承知しておりますので、その辺、考慮しながらとしか、今は言いようがないんですけれども、その中で
の立地に向けて、我々からも要望していくしかない
のかなと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) あと、今後
のということが冠にはつきますが、
土地利用計画案で、例えば地元と
の合意とか
説明を進めていく
のであれば、やはり合意形成という
のは、当然これも論点になってくる
のではないかと思う
のですが、その点はどのように市は考えている
のか伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 当然、立地に対しては、大店舗法、そういう形で
の説明会等もあると思いますので、そういう中で詳しい
説明がなされていく
のかなと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 時間もちょっとなくなってまいりましたので、最後に市長に考え
を伺いたいと思います。私は、既存
の土地利用構想と
の関係という観点で伺いたいんですが、現状
の提案内容についてさまざまに確認
をしてまいりました。それから、そこで今回
の事業提案は、既に作成
をしてありますつくば市都市計画
のマスタープランにはコミュニティプランもありますね。例えば、ここでいえば、大穂コミュニティプランというようなところがありますが。また、立地適正化計画にある、この土地利用ということではなく、近接、隣接している土地利用構想と
の整合性についてはどのように考えていらっしゃる
のか、伺いたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 整合性ですが、私は、とれていると考えています。市では、都市計画マスタープラン、それから立地適正化計画等
を整備
をしていますけれども、そこで描かれている
のは、高度で多様な都市機能が集積した中心市街地と身近な生活拠点が適切に配置された日常生活圏とが、総合的な交通体系により効率的に連絡し合う多極ネットワーク型
の持続可能なコンパクトな都市というもの
を、そこで掲げているわけでして、それら
の計画
の中においても、この土地という
のは、市街化区域内
の大規模な未利用地として、土地利用
の方針、あるいは
土地利用計画の検討
を進める区域とされていますし、グランドデザイン、研究学園地区まちづくりビジョンなど、ほかにもさまざまな構想がありますが、そこにおいても、産業、研究及び商業等
の業務系
の土地活用
を図ると
の位置づけがされていますので、そういった中でさまざまなこと
を考えながら進めていくということだと思います。
○議長(神谷大蔵君) 小野泰宏君。
◆20番(小野泰宏君) 今後まだ意見は述べる機会はあろうかと思いますので、今回は確認という形で考え方
を伺いました。
ただ、最後に私、少し申し上げさせていただきたい
のは、人数が多い少ないというよりも、さっき40名とありましたけれども、やはり多く
の方が話
をされたということ
をやはり真摯に考えていただきながら、私は、既存
の土地利用構想と
の整合性はまだまだ諮るべき余地がある
のではないかと思います。
最終的に、推進していくときに作成
をする予定
の市
の土地利用計画案では、柔軟性
をもってその計画案
を作成すること
を望みたいと思います。最後にこのこと
を申し上げて、一般質問終わります。
○議長(神谷大蔵君) これにて、小野泰宏君
の一般質問
を終結いたします。
暫時休憩いたします。
午後3時40分より再開いたします。
午後3時22分休憩
──────────────────────────
午後3時42分再開
○議長(神谷大蔵君) 休憩前に引き続き、再開いたします。
ここで、執行部から、小野議員
の一般質問に対し、答弁訂正について
の申し出がありましたので、これ
を許可します。
都市計画部長中根祐一君。
〔
都市計画部長 中根祐一君登壇〕
◎
都市計画部長(中根祐一君) 小野議員
の事業提案
の波及効果について
の2次質問
の答弁
の中で、地域づくりと申し上げましたが、正しくは施設づくりです。おわび申し上げまして、訂正させていただきます。
○議長(神谷大蔵君) 次に、1番議員山中真弓君。
山中真弓君より、一般質問に関する資料
の配付申し出がありましたので、これ
を許可し、各机上に配付しておきました。
〔1番 山中真弓君登壇〕
◆1番(山中真弓君) 日本共産党
の山中真弓です。通告に従い、一般質問
を行います。
1番、つくば市へ
の県立高校
の誘致について。
TX沿線地域
の小中学校
の過密化問題については、議会で繰り返し取り上げてきました。8月19日
の全員協議会で特に深刻な学園
の森義務教育学校、みどり
の学園義務教育学校地域へ
の新設校
の案がより具体的に示されたことで、その点については、少しほっとしたところです。限られた財政
の中、また、さまざまな課題が山積している中、未来
を担う子供たちへ
の早急な対応、ありがとうございます。
ただし、学園
の森、みどり
の学園については、まだまだ課題が残っているので、引き続き都市計画部や関連他部署とも密に連携
をとって、課題解決に向けて対応していってください。
一方、児童生徒が学園
の森で3,000
人を超え、みどりので4,000
人を超える予想
の中、その子供たちが行く高校はどうなる
のかという心配
の声が多く
の保護者から寄せられています。市長にも多数、声が寄せられていると思います。つくば市としても、県知事に市内へ
の県立高校設置
の要望
を出しています。
(1)要望書提出後、何か動きはある
のか。その後
の進捗状況
を教えてください。
2023年度から、土浦一高に中学部が設置され、1学年2クラス減り、高校入試枠は8クラスから6クラスに減ることになります。土浦一高は、つくば市
の生徒が3分の1
を占めている現状、クラスが減れば、市内
の生徒が選べる高校枠がさらに減少することになります。
(2)児童生徒が急増するつくば市としては、高校へ
の対策も早急に考えなければならない大きな課題です。今後、県にどのように働きかけ、課題解決していくつもりかお聞きします。
2番、民間
の路線バス
の高齢者割引及び高齢者
の移動手段についてです。
学園地域では、民間
の路線バスが充実していること、利用者も多いことから、つくバスは運行されていません。学園地域
の高齢者
の多くは、つくバスやつくタクでは割引がきかない、高齢者運賃割引証
を交付されても、利用する機会がほとんどありません。例えば、民間
の路線バス
の学園南循環バスは、つくバスだったころには200円
の運賃に高齢者割引が適用され、100円で乗車できたものが、民間
の路線バスにかわってからは、場所によっては300円に値上がりし、割引もきかない状況です。往復で利用すれば、以前は高齢者割引
を利用すれば200円だった運賃が、600円と3倍にもなります。
そこで、(1)つくバス同様、民間
の路線バスでも高齢者運賃割引
を適用し、運賃
の半額補助
を行うべきと考えますが、見解
をお聞きします。
今般、当市は、運転免許証
の返納
の促進
を図っています。免許返納後でも高齢者が変わらず生き生きと生活するには、公共交通機関でも気軽に外出し、免許所持時と変わること
のない生活が送れることが必要不可欠だと考えます。
つくタク利用者
の8割が高齢者であること、また、つくバス利用者
の大部分も高齢者であること
を考えると、高齢者
の移動手段
を、今後市としてどう支援していくかという視点で考える必要があります。そこで、(2)福祉施策として、高齢者
の移動手段
を今後どう考える
のかお聞きします。
3番、産前産後ケアについてです。
現在、妊産婦
の死因
の第1位は自殺で、死因
の約4割
を占めるといいます。妊産婦は、ホルモンバランスによる影響や周囲に頼れる
人がいないなど、子育てへ
の不安や生活環境
の変化から、精神的に不安定になりやすいとされており、産後鬱などメンタルヘルス
の悪化で自殺に至るケースも多いといいます。また、悲しいことにふえている
のが、親
の子供へ
の虐待です。私も一保護者として、一つ一つ
のニュースに心が締めつけられる思いで見ています。
さまざまな可能性に満ちあふれた子供たち
の将来が絶たれたり、心に大きな傷
を残すことになることは、誰がどんなことがあっても、許されるものではありません。児童相談所や行政、警察や病院等
の連携体制や対策などももちろん問われますが、まずは産後すぐ
のケアも非常に重要な大きなとりでといえ、参加施設や行政
の連携
のとれた支援が重要になってきます。そこでお聞きします。
(1)産後ケア事業
の内容と現段階で
の周知方法について教えてください。
(2)昨年度と今年度
の現時点で
の施設数と利用状況について教えてください。
(3)今後、産後ケア事業
を多く
の方に活用してもらうために行っている取り組みがあれば、教えてください。
4番、放課後児童クラブ
の職員
の処遇についてです。
何度か児童クラブについては取り上げていますが、市内
の児童クラブは飽和状態です。学校で疲れて帰ってきた子供たちが、伸び伸びと楽しく、豊かな遊びができ、ゆっくりと過ごせる場所になっていないところがほとんどではないでしょうか。
施設環境はなかなか追いつかないまでも、しっかりとした知識
を身に、きちんと子供たちに向き合える職員
を配置していくことは可能です。しかし、多く
の児童館で職員が慢性的に不足しており、募集しても
人が集まらない状況だと耳にします。その一つ
の要因が、放課後児童支援員
の労働条件にあると考えます。そこでお聞きします。
(1)支援員
の労働条件について。
(2)慢性的に放課後児童支援員が不足している
のは、労働条件に原因があると思います。条件改善に取り組む考えはあるかお聞きします。
以上、壇上から
の質問といたします。
○議長(神谷大蔵君)
政策イノベーション部長森 祐介君。
〔
政策イノベーション部長 森 祐介君登壇〕
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 市内
の県立高校
の設置要望につきましては、山中議員おっしゃられましたとおり、現在、
つくばエクスプレス沿線地域
を中心に、多く
の子育て世代が転入しておりまして、自宅に近い高校へ
の進学希望があることですとか、市内県立高校
の定員数が進学希望者数に比べて少ないことから、つくば市から茨城県に対して提出しております茨城県
の予算編成等に対する要望において、平成29年度から、重点要望
の一つとしております。
ことし2月に茨城県教育委員会が策定した県立高等学校改革プラン基本プランにおいては、新たな県立高校
の整備計画は示されていない状況でございますが、引き続き、市内で
の新たな県立高校
の必要性について、要望してまいります。
○議長(神谷大蔵君)
都市計画部長中根祐一君。
〔
都市計画部長 中根祐一君登壇〕
◎
都市計画部長(中根祐一君) 民間路線バス
の高齢者運賃割引については、高齢者
の公共交通利用
を促進する方策として有効であると認識しており、市では、つくバスやつくタク等において、高齢者運賃割引
を実施しています。民間路線バスはつくバスと異なり、必ずしも市内で路線が完結していないことや料金設定が異なること及び割引対象
を高齢者に特定するため
の機器類
のプログラム
の変更が必要になることなど、多く
の課題があります。
こうしたことから、茎崎地区において民間路線バス
を活用し、ICカード
を用いて、昼間時間帯に限り、運賃
をつくバス並みに設定した実証実験
を、本年4月から実施しており、これら
の結果
を分析し、事業者と連携して民間バスへ
の高齢者運賃割引制度導入について
の検討
を進めます。
なお、民間路線バス会社では、高齢者
を対象に割引率が高く、自社グループ
の全路線で、一定期間で、何度でも乗車できる専用パス
を販売しており、高齢者にとって、費用負担
の軽減が図れることから、市としても広く周知していきます。
○議長(神谷大蔵君) 保健福祉部長水野忠幸君。
〔保健福祉部長 水野忠幸君登壇〕
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 高齢者タクシー運賃助成事業については、65歳以上
のひとり暮らし
の人、70歳以上
の高齢者世帯などに、今年度見直し
を行い、一
人一
人500円券
を年間18枚交付しています。昨年度は、1,741
人に交付し、主に通院などに利用されています。
また、福祉有償運送事業は、介護認定
を受けている
人など
を対象に、現在市内4業者が実施しており、昨年度は延べ2,846件
の利用がありました。昨年度から申請
のあった事業者に対し、補助金
を交付しています。
今後は、高齢者
の移動手段
の確保について、都市計画部など庁内関係部署と連携して対応していきます。
産後ケアは、心身
の不調や育児不安が強いが、家族などから支援
を受けられない産後6カ月まで
の乳児
を持つ産婦に対し、助産所等において心身
のケアや育児
をサポートする事業で、通所型と宿泊型があります。
通所型
の利用時間は、午前10時から午後4時まで。委託料として2万2,500円、本人負担が2,500円です。宿泊型は、午前10時から翌日
の午後4時までで、委託料5万円、本人負担5,000円です。
市民へ
の周知については、健康増進課や保健センター
の窓口で
のチラシ配布やホームページ、「つくば子育てべんり帳」、「つくばde子育てすくすくメール」へ
の掲載により実施しています。
昨年度は市内3施設
を対象とし、今年度は、市内1施設、市外2施設
を新たに加え、合計で6施設
を利用できます。昨年度
の利用状況は、通所型が14
人、宿泊型が5
人、通所・宿泊型併用が7
人で、延べ人数では、通所型が73
人、宿泊型が44
人です。今年度については、7月末現在で通所型が16
人、宿泊型が8
人、通所・宿泊型併用が6
人で、延べ人数では、通所型が25
人、宿泊型が15
人です。
産後ケア事業については、ハイリスク妊婦や初妊婦へ
の電話相談
の機会
を利用し、必要と思われる方へできるだけ早く情報
を提供しています。
産後には、出生届時
の面接や産婦健診、赤ちゃん訪問
の際
のメンタルやサポート状況
の確認により、必要と思われる方に対して母子保健コーディネーターと
の面接
を実施することで、利用につなげます。加えて、市民が利用しやすくなるよう委託施設
をふやすなど、充実させていきます。
○議長(神谷大蔵君) こども部長中山由美君。
〔こども部長 中山由美君登壇〕
◎こども部長(中山由美君) 市
の放課後児童クラブ
の指導員については、放課後指導員として、おおむね臨時職員
を任用しています。まず、賃金単価については、保育士等
の資格
の有無で違いがあり、今年度は、有資格者が1,030円、資格がない場合は969円となっています。賃金
のほかには、通勤手当
を支給しています。
次に、勤務形態については、週内勤務日数
を本人
の希望に応じて取り決め、1日
の勤務時間は、学業日はおおむね午後2時15分から午後6時30分、または午後7時まで
のうち4時間勤務となります。ただし、学校
の夏休み
の長期休業中は、午前8時から午後6時30分、または午後7時まで
のうち、7時間45分勤務としています。なお、有給休暇は労働基準法
の規定により付与しています。
次に、市
の放課後指導員
の配置については、国
の児童40
人につき2
人以上配置とする基準に対して、児童40
人に対して3
人配置すること
を目標としていますが、人員がやや不足しているという現状にあります。この要因としては、賃金や勤務
の時間帯が考えられます。
まず、賃金単価については、平成28年度から今年度まで、毎年賃金
を引き上げています。来年度以降についても、人事部門と協議し、賃金改善に努めていきます。
次に、勤務時間帯については、放課後から一般家庭
の夕食時
の多忙な時間帯に当たり、申込者が集まりにくい要因となっているため、必要な人員
を確保するには、より幅広い公募周知が必要と考えています。今後は、市
の公募手法
をふやすとともに、民間事業者へ
の委託
を拡充するなどし、人材
を確保できるよう尽力していきます。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) 答弁ありがとうございました。2次質問させていただきます。
市長もブログなどでも口にされてはいるんですけれども、つくば市には、先ほど
の答弁にはありましたけれども、生徒数に見合った高校がないという
のが現状です。現状、学生
の半数以上が市外
の高校に通学しているという状況です。
実際、私もTX沿線
の子供たちが今後どのぐらいふえる
のか実際調べてみました。最も人口が急増している研究学園、みどり
の、
万博記念公園駅周辺地域
を含む谷田部地域
の人口データから、現段階で最も子供
の多い3歳と、ことし
の中学3年生15歳
の生徒数
を比べると、約500
人ふえることがわかりました。今後この地域には、転居されてくる方もたくさんいると思います。そうなるともっとふえます。そうなると、この受け皿はどうなる
のかということになります。それだけ
の子供たちが受験するとなると、市内にも高校
をもう一つつくらないと間に合わないような状況ではないでしょうか。
県は、県全体でいえば子供
の数は減っているから、高校は余ると言いますが、TX沿線は全く異なる状況です。そもそもつくば市は、既存
の高校へ行くにもアクセスが悪い場所もあり、交通
の便からも選べる高校に制限が出てきます。つくば市内でふえた生徒が今まで通学圏ではなかった高校に行くようになるとは、到底思えません。
TX沿線開発は県
の開発です。きちんと県
の責任も追及すべきです。つくば市
の状況について、県はどう考えているんでしょうか。沿線開発による責任
をどうとるつもりなんでしょうか。その辺について、県はどう言っている
のか、市長にお聞きします。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 県としては、私どもが受けている話としては、全体として人口減少にあるというような
説明は受けています。そういう中で今、集約あるいは今般出てきている
のが中高一貫
の話でありますけれども、議員
のお話にありましたように、つくば市という
のは、ほか
の県内
の自治体と全く違う状況にあると思いますので、これについては、これからも、当然重点要望に私が就任してから入れていますが、引き続き、もうとにかく粘り強く、機会があるごとに要望していきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) おっしゃるとおりで、とにかく今回このTX沿線
の開発という
のは、県が進めてきた開発が大もとなんですので、教育施設に関してもきちんと整備する責任が県にはあります。
例えば、研究学園地域
の周辺は、企業
の誘致施設
の用地がまだまだあいています。そこは県
の土地でもあるわけですから、例えばそこに県立高校
をつくれば、新たな土地
を取得する必要もなく建てられると思う
のですが、例えばそういった要求
を要望
の中に取り入れるということはできるんでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 森
政策イノベーション部長。
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) そういったことが可能かも含めて、調整してみたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) ぜひ検討してください。本当にここは他地域と全然また違った状況なので、ぜひ検討していただきたいですし、たとえつくったとしても、つくば市内
の子供たちじゃなくても、沿線
の子供たちがとても通いやすいと思うんですよね。そういう意味でも非常に需要はあると思いますので、ぜひ協議していただければと思います。
また、並木中高一貫校ができて、市内
の学校間
の学力格差が広がっているという課題もあります。学校
をつくるには時間がかかるので、当面は市内
の生徒が通う主な学校
のクラス数
をふやすということも検討してもらいたいです。また、生徒が進学
を目指せる進学クラス
を既存
の高校にふやすとか、もしくは新設してほしいなと思っていますが、そういった要求とかも盛り込むことは検討できますか。
○議長(神谷大蔵君) 森
政策イノベーション部長。
◎
政策イノベーション部長(森祐介君) 先ほど
の件とあわせて検討してまいります。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) ぜひよろしくお願いします。
今、県は中高一貫校、先ほど市長もおっしゃっていましたけれども、中高一貫校
をふやす方針でいます。この点については、つくば市として何か懸念していることはありますか。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) やはり市内
の中学生が行ける学級数として、減っていく可能性という
のは、懸念はされるだろうと思っております。もちろん、実際動き始めてみないとわからないところがありますけれども、実際、並木高等学校が並木中等教育学校になったことによって、つくば市内
の生徒数
の割合という
のは10%ほど減っておりますので、そういったこと
を考えると、今後、中高一貫校
の影響という
のはやはりきちんと見定めた上で、市としても要望
をしていく必要があるだろうと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) 中高一貫校
を拡大するということは、先ほど
の定員が減るということも一つなんですけれども、受験年齢
を低年齢化させて、高校受験
のとき
のクラス数も減ることで、競争
をより激化させることにもつながります。
現在つくば市は、子供には学力ではなく社会力
を、子供
の学びたいという意欲
をさまざまな経験から育みたいと、教育大綱
をつくっています。まだ作成中ですが、子供
の目線に立ち、子供
の根っこ
を育てるという中身は、高く評価できますし、非常によいものができ上がる
のではないかと期待しています。
そんな教育環境
を目指しているつくば市としては、県
の学力第一、低年齢から
の格差社会
をつくる流れとは逆行していると思います。つくば市
の目指すものと異なる県
の動きに対して、教育局、また市長としては、どういった見解
をしている
のか聞かせてください。
○議長(神谷大蔵君)
森田教育局長。
〔教育局長 森田 充君登壇〕
◎教育局長(森田充君) 受験年齢
の低年齢化ということについては、若干心配もしているわけですけれども、現在においても、つくば市内
の小学生が私立中学校とか、中高一貫
を受験するということは、ほか
の市に比べると今現在でも多い状況だという
のが現状でございます。
そういう中で、これから中高一貫校がふえたときに、さらに受験数がふえるかどうかという
のは、やはり個人
の判断ですので、そこについて私たちが言及する
のはなかなか難しいとは思っておりますけれども、まず一つは、そういう不安
を持っているお子さんや保護者
の方がいらっしゃるということで、私たちとしては、県と
の連携
を強化して必要な対応はしっかりしていくということが一つと、それからもう一つは、やはり今お話しいただいたように、つくば
の根っこ
を育てるといいますか、しっかり子供
の未来に備える力
を育てていくという意味で
の今
のつくば
の教育
をしっかり充実させて、そこに魅力
を感じさせるようにしていくという
のが私たち
の使命な
のかなとは思っています。
○議長(神谷大蔵君) 五十嵐市長。
◎市長(五十嵐立青君) 教育大綱で議論
をしている大きな柱となっている
のは、一
人一
人が幸せな人生
を送るということであり、これまで
の産業社会
のため
の人材輩出という学校
の機能から転換していこうということ
を訴えております。
中高一貫
の受験自体が、私は必ずしも悪いことではない
のではないかと思いますけれども、それは恐らく、その中で受験
の問題がどういうものになるかということで、例えばそこにむしろ生き抜く力だったり、社会力というものが問われるような受験になる
のであれば、実は私は、受験というものは教育
を逆に変え得る早い手段であるかなとも一方で考えているところがあります。
ただ、受験という
のは、少なくとも今
のところは、知識
を問う問題が多くなっておりますので、そういうこと
を考えれば、どういうことになるかという
のは当然、注視
をしなければいけませんけれども、今、局長が答弁したとおり、つくば市としては、つくば市が目指す教育
をぶれずに、これから、今つくっているところですが、行っていきたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) つくば市
の目指す子供たち
の育ち、ぜひ、いいもの
をつくっていただいて実践していただきたいと思います。
実際に国が行っていることという
のは逆行しているんですけれども、でも、文部科学省自身が今、目指そうとしているもの、つくば市が目指しているもの、今、一致していると思います。それと逆行する県に対して、つくば市として、また先ほど
の述べていただいたような視点からも違ったアプローチ
をしていただくことも必要だと思います。
また、県が進めてきたTX沿線開発でふえ続ける子供たちへ
の教育環境
の整備についても、きちんと責任
を求めることもしてください。引き続き、市内へ
の県立高校設置
を実現できるようによろしくお願いいたします。
また、午前中
の質問にもありましたTX沿線駅前
の自転車置き場に関しても、今後、高校生がふえていきますと、その増加に伴いまして足らなくなる
のではないかという心配
の声が上がっています。
万博記念公園駅前同様に、研究学園駅やみどり
の駅前
の自転車置き場
の拡大も、あわせて検討
をよろしくお願いします。
2番目
の民間路線バス
のところに移ります。
先ほど答弁ではあったんですけれども、民間
の路線バスへ
の運賃
の補助も、ぜひ検討していきたいと言っていただいたので、ぜひ検討
を進めていただきたいなと思います。
ここ最近、高齢者
の交通事故について大きく報道されておりまして、免許
の自主返納
を迫る風潮になってきています。当市
の防犯交通安全課でも、高齢者
の運転免許自主返納支援事業として、こういったチラシ
をつくって配布していると思います。
運転免許
の有効期限
の長さで特定
の金額が変わるものなんですけれども、つくバス・つくタク
の乗車券、あと、関東鉄道
のバス
の乗車券、PASMO
のカード
のチャージ
をしてもらえるようなんですが、こういった特典があっても、民間
の路線バスしか走っていない地域は、特定
の選択肢も減っちゃうわけですよね。関鉄
の回数券
をもらっても、もともと
の運賃が高いものですから、払う額が大きいと、すぐに使い終わってしまうような状況です。つくバス・つくタク利用者に比べるとお得感が小さいという
のが正直なところではないでしょうか。また、特典自体も1回限り
のもので継続性がありません。
そこでお聞きするんですけれども、先ほど
の保健福祉部長
の答弁にあった「高齢福祉課で行っている交通支援事業」
を、今、該当しない方、例えば、元気だけれども車
を運転する
のはちょっと怖くなってきたなといったような高齢者や、つくバスが通っていない地域
の高齢者が気軽にバスやタクシー
を利用できるような施策という
のは、現段階ではあるんでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 現在、保健福祉部として実施しております
のは、高齢者タクシー運賃助成事業でございまして、同一敷地内、または隣接地に親族その他
の者が居住していない65歳以上
のひとり暮らし
の方、同一敷地内または隣接地に親族その他
の者が居住していない70歳以上高齢者だけでお住まい
の方、70歳以上で市民税非課税世帯
の方で、自家用車
を所有かつ運転できる方(入院・入所している方は対象外)
を対象にして、高齢者タクシー運賃助成事業というもの
をやらせてございます。
ですので、そういった御指摘
のように、今
の申し上げた中に該当しないという方は、いらっしゃるということにはなると思います。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) タクシーも一つ
の交通手段ではあるんですけれども、もともとが結構高額な交通手段ではありますので、路線バスなんか気軽に乗れるものについてもぜひ検討してほしいなと思います。
あと、その年齢とか近隣
の家族がいるかいないかとか、そういう
のでも制限が出てきているので、もうちょっと拡大することもぜひ考えてほしいなと思います。
現在、免許返納
を促進している中で、一方で交通弱者
を今後ふやしていくということになります。その後
のケアが受けられる
人と受けられない
人が出てくるという点で、公平性に欠ける点もあります。根本的に高齢者
の交通手段について見直す必要がある
のではないかと考えます。
例えば神栖市では、高齢者や障害がある方など、神栖市内で路線バス
を乗車もしくは降車した場合に、無料で民間路線バスが利用できる路線バス福祉パスというもの
を交付しています。市内に1年以上居住している60歳以上
の方、身体障害者手帳
を交付されている方、療育手帳
を持っている方、精神障害保健福祉手帳
を持っている方、非課税世帯
の方などが対象になります。
神栖市では、鹿島神宮から銚子市内まで行ける路線
の一部になる
のですけれども、鹿島神宮から来て神栖市でおりる。神栖市から乗って、銚子市内まで行くという乗り方でも、運賃が無料になるものです。非常に利用者も多くて、免許返納後
の交通手段として重宝されているようです。
先ほど
の答弁にもありましたけれども、現在つくば市でも茎崎地域から牛久まで
の路線バスで、実証実験
をしています。そのバス
の利用者が今非常にふえているという
のが現状だと思います。8月19日に出された公共交通改編後
の運転状況でも公表されましたが、当初、1日当たり
の利用者
を148
人と予想していたところ、実際は4月から3カ月平均で217
人の方が利用しているといいます。
実際利用している方に聞きますと、これまでは外出する気にならなかったけれども、今回
の改編で買い物に行ったり、牛久に気軽に外出できるようになったとか、いつもバスが満員で座れないくらいだとか、以前は、牛久
の「かっぱまつり」に混雑する中、車で行って駐車料金がかかっていたけれども、今度はバスだと高齢者割引がきいて100円で行けるし、お酒も飲んで帰ってこれてすごく便利だと喜んでいる声が多く聞かれます。
茎崎地域
の改編については、非常に好評
のようです。ただし、これには多く
の予算も投入されていると思います。実際、茎崎地域
の路線改編に当たり、どういったシステム
の改編
を行って、どのぐらい
の予算がかかっている
のか教えてください。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 機器
のプログラム
の変更
の費用でございますけれども、今年度から
の茎崎分としては、路線バス4路線で
の運賃補填事業では、プログラム
の変更などに伴う改修費用に、約600万円かかっております。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) バスも結構な台数
を改編していると聞いているんですけれども、これは60台ぐらいバス
のシステム
を更新したと聞いたんですね。4路線で60台も改編するんだと思ってびっくりしたんですけれども。
非常に好評ではあるんですけれども、システム
の更新にかなり
の費用がかかるということと、関鉄と
の協議も必要ですし、さらにそこに運賃
の補填もされているということですから、便利になったとはいえ、市
の財政的負担も大きいんだろうなということがわかりました。
例えば、当市では高齢者運賃割引証が今ありますね。それ
をせめて関鉄
の回数券
の半額補助とかは可能ではないかと思います。また、タクシー券
の半額補助も一つ
の方法ではないかと思います。民間
の路線バスとか
を使うしかない地域
の方には、こういったことも一つ、案としてある
のではないかと思うので提案いたします。
つくタクは、停留所
を自宅に設定できたり、非常に安価に乗れるという点で非常に便利な交通手段
の一つになってきていますが、市
の財政的負担がかなり大きいという点で、そこが大きな弱点だといえます。タクシー券であれば、つくタク
の利用時間に限らず利用できるので、早朝や夜間、土日でも自由に、予約なしで利用できます。
また、関鉄では、先ほど
の部長
の答弁にもありましたけれども、こういった「関鉄ふれ愛パス」というもの
を発行しています。70歳以上
の方なら、関鉄バス
の路線が全て乗り放題というフリー
の定期券です。年間で3万円、半年で1万6,000円、3カ月で9,000円というものなんですが、3カ月9,000円ではちょっと高いかなと思いますけれども、1カ月3,000円だと思えば、300円区間なら、1カ月に5往復、10回乗れば元が取れるという感じになるので、非常に便利な定期券だと思います。
とはいえ、やっぱり高齢者には9,000円という
のはかなり大きな出費になりますので、例えばこれ
の1カ月券
をつくってもらうということ
を、例えば関鉄にお願いすることも一つですし、これ
を買うのに高齢者運賃
の割引証
を適用して、3割とか5割とか例えば補助
をする形でもいいんではとないかと思います。
こういった施策について検討するという
のはいかがでしょうか。
○議長(神谷大蔵君)
中根都市計画部長。
◎
都市計画部長(中根祐一君) 関鉄には、そういった意見
をお伝えすることはできます。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) 提案したものは一部ではある
のですけれども、もちろん関鉄と
の協議が必要だということもそうなんですけれども、先ほど、茎崎
の例
のように、システム
の更新はしなくても、すぐ始める施策だと思います。特に定期券については、小銭
を出す必要もなくなりますし、利用する方も非常に利用しやすいと思います。
筑波山シャトルにも乗れますし、下妻や土浦にも気軽に行けます。活動範囲もぐっと広がります。購入
を申請された方に必要な分だけ交付する形にすれば、システム更新するよりも、財政的負担も、市としても大きくならない
のではないかと考えます。これには、交通体系
の再編と、あと、高齢福祉課や障害福祉課など
の垣根
を越えた協議が必要になってくると思います。
利用する側は、市
の担当がどこであろうと関係ありません。交通弱者が今後ふえる中で、担当課
を越えた協議
を積極的に行って、市
の財政
のことも考慮しつつ、市民にとってより有効な手段は何かということ
を考えて、施策としていってください。よろしくお願いいたします。
次、産後ケアについてです。
まず、先ほどチラシ
の配布とか広報紙とかホームページでお知らせしているということだったんですけれども、妊産婦に直接
説明をするということはされていないんでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 産後ケア事業につきましては、ハイリスク妊婦や初妊婦へ
の電話相談など
の機会
を利用して、必要と思われる方へできるだけ早く情報
を提供しております。
加えまして、産後には出生届時
の直接
の面接や産婦健診、赤ちゃん訪問、そういった際にも直接お伝え
をさせていただいているという状況でございます。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) 例えば、何か母子手帳
を配ったときにも、資料
の中に入っているという話も聞いた
のですけれども、実際、母子手帳
をもらうというタイミングは妊娠初期ですし、私も資料
を何度ももらいましたけれども、結構いっぱいもらうんですよね。それ
をお仕事
を休んでもらいに行っている方もいるので、一つ一つゆっくり見られる方という
のは少ない
のかなと思います。特に、子供
の予防接種など大事な
説明資料なんかはしっかり読む
のですけれども、自分
のことはどうしても後回しになりがちだと思います。
また、産後ケア事業
の補助は昨年から始まったものですし、経産婦だったら、多分ほとんど見ない
のではないかなと思います。母子手帳
を交付するときも、もちろん
説明してほしいなと思う
のですけれども、子供が実際に生まれる
のは、10カ月とかそのぐらい先になると、間があくと忘れてしまうと思う
のです。
なので、例えば先ほど出生届
を出すときという
のも一つあったと思う
のですが、出産後に産院で一言
説明をしてもらうように、病院にお願いすることはできないでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 御指摘
のようなやり方自体は可能だと思いますので、今、実際に産科
を持っているところは、数は市内、多くありませんので、そこと個別に相談
をさせていただいて、可能な範囲で御協力
を得られればやっていけると思っております。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) ぜひ広く皆さんにお知らせしていただきたいなと思います。実際、1カ月とか3カ月健診
のときに産院
を訪れたときに、産後ケア事業
をたまたま利用している方がいて、そこで初めて「産後ケア事業って何」と知った
人もいると聞いています。例えば、初産
の方なんかは不安なことがたくさんあります。
経産婦も、上
の子
を見ながら育児
をする
のは本当に大変です。初産
のときは里帰りしたけれども、2
人目以降は、上
の子が保育園に行っているから里帰りできないとか、さまざま事情があったり、あとは1
人目
のときはいろいろ乗り越えられたけれども、1
人目と2
人目
を比較しちゃって悩んじゃうという方もたくさんいると思います。
赤ちゃん訪問
のときは、個別で話ができる
のですけれども、2カ月から3カ月たってから赤ちゃん訪問という
のはやりますので、産後ケア
の事業
を説明するにはタイミングが遅過ぎると思う
のですよね。6カ月までしか利用できないですから。ぜひ、出産後
の産院で紹介していただいたり、出生届
のときに個別にきちんと
説明をしていただくような形
をぜひ検討してください。
また、保健師に情報がきちんと伝わっていない
のではないかなという話も聞きました。赤ちゃん訪問
のときに、例えば産後ケア事業
を利用したいと言って、赤ちゃん訪問
のはがきに書いても、産後ケア事業
の説明を全然してくれないし、聞いても曖昧な情報しか教えてもらえなかったという話も聞きました。
臨時職員
の保健師もいると思う
のですけれども、そういう方も含めて、産後ケア事業についてきちんと全て
の職員が理解して、提携事業所について
の説明ができるようになるべきだと思う
のですけれども、そういうふうにすることはできますか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 議員が今し方おっしゃったようなケースにつきましては、私どもとしてよくないことだと思っております。
そういったことにならないように、今後は我々
の中でしっかりと職員に周知
をしながら、妊産婦に対して対応が不十分でないということがないようにしっかりとやっていきたいと思います。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) ぜひよろしくお願いします。
あと、つくば市で産後ケア事業
を利用するには、一旦、市に申請
を出してから、許可証が発行されて、それ
を事業所に持っていかないと利用できないと聞きました。なので、利用するまでに1週間ぐらいたってしまうらしい
のです。なので、今つらい、どうしても体調がすぐれないというときに、すぐ利用できないと意味がない
のではないかなと思います。1週間
のうちに最悪
の事態が起きないとも限りません。
隣
のつくばみらい市では、緊急
を要する場合には、市
の許可証がなくても、本人が直接事業所に行って利用することが可能だといいます。それから、事業所から市に連絡があって、事業所に料金が支払われるということらしいんですけれども、そういったようなことはできるようにすることは可能ですか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) つくばみらい市でそういうこと
をやっておる
のであれば、まずはそこに情報
を聞きながら。一方で、もし本当に体調がすぐれない
のであれば、ぜひ、そこは病院にすぐにでも行っていただきたいと思いますので、産後ケアというよりかは、どういった支援が医療機関も含めてできていく
のか、それ
を御本人にきちんと伝えられるようなこと
を、我々
のところに連絡があれば対応していきたいと考えております。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) ぜひその辺、臨機応変に対応していただけるとありがたいです。ぜひよろしくお願いします。
あと、つくばみらい市では、訪問型という産後ケアもありまして、利用者がすごく多いという
のです。こちらは、通所とか宿泊よりもずっと安価で、1,000円で利用できる
のですけれども、こういった事業もぜひ検討してほしいなと思います。
あとは、今、六つ
の事業者と提携している割には、利用されている方はちょっと少ないかなと感じていますので、ぜひ今後、子育て
の悩み
を少しでも和らげられるような支援
をつくば市としても検討していって、他自治体
の例もぜひ参考にいってください。よろしくお願いします。
次、放課後児童支援員
のことです。
先ほど
の話で、臨時職員
の方がほとんどであるということがわかりました。これは、賃金も少しずつ上昇はしているということではあるんですけれども、そもそも臨時職員であるということが問題ではないかなと思います。
勤務時間が、14時から19時くらいで、さらに給与が日給制なんですよね。そうすると、ゴールデンウイークなど
の長期休暇が入ると、給料少なくなってしまう
のです。月曜から金曜までフルで働いても、年収130万円とか140万円にしかなりません。当然暮らしていける給料ではないので、働き盛り
の年代
の方はダブルワークしています。これでは、子供たち
の遊び
のことや子供たち一
人一
人に向き合う余裕がつくれません。月曜から金曜までフルで働いてもらえる方には、きちんと8時間勤務、フルタイムで働いてもらって、正職員化していくことも検討が必要だと思います。
例えば、朝早くから出勤することで、子供たちへ
の遊び
のことも考えられるし、一
人一
人のケアについても考えることができると思う
のですけれども、そういったこと
を検討できるでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 今後、手法
を検討していきたいと思いますけれども、まず早急に解決すべき喫緊
の課題は、児童クラブ員
の人員に対して、必要とされる指導員
を確保することであると考えています。しかし、同時に、よりよき保育環境
を整えるためには、指導員同士
の打ち合わせや、それから児童に関する情報共有も大変重要なことと認識しています。
今後は、公募や周知
の手法
を拡充していくとともに、指導員
の勤務時間
を早めることについても検討していきたいと考えています。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) ことしから学校
の下校時間が20分から30分ぐらい早くなったそうな
のですよね。なので、今までとれていたミーティング
の時間がとれなくなったというところもあるので、ぜひ、ミーティング
の時間がとれるような勤務時間という
のもぜひ検討していってください。
また、学校と
の連携も非常に重要になってきます。ある児童館では、昨年まで特別支援学級
の先生が支援級
のお子さん
を児童館に連れてきてくれて、その日あったこととか、気
をつけてほしいことなど
を伝えてくれたといいます。それが非常に助かって、その子へ
の対応
を日々気
をつけながら過ごすことができた
のです、ということで職員が言っていました。残念ながら、その職員
の方は定年退職で退官されてしまったので、ことしはそういったことがもうなくなってしまったと。
これは先生
の何気ない気遣いでやってきてくださったことかもしれないんですけれども、これは非常に重要なことだと思います。発達障害
を持つ子や問題
を抱える子供たちへ
の対応は、学校も児童クラブも一緒です。その子へ
の対応は日々変わって、何気ない気遣いがその子
の心と発達
のケアにつながる大事な要素になります。先生個人
の裁量で変わるようではなく、それは当然やるべきこととして全て
の学校に指導していってください。もちろん電話でもいいですし、そして、対応が困難な子が出た場合には、学校
の校長先生や支援級
の先生、普通学級
の先生、担任
の先生、校長先生、児童クラブ
の職員などと、みんなで話し合える場もぜひつくってほしいと思います。
これは、教育局とも調整が必要だと思う
のですけれども、幾ら研修
を受けても、子供一
人一
人の対応はそれぞれ違ってきますので、ぜひそういう場
を設けてほしい
のですけれども、そういうことは今後可能でしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 児童クラブ員に対して、きめ細かな対応
をするためには、学校やそれから担任
の先生と連携
を密にして、児童
の情報や共有、近況
を把握することが大切であると考えています。
今後は、日ごろから児童
の情報について学校とより深く共有できる体制
を構築して、現場
の指導員が安心して保育に取り組める環境
を整えたいと考えています。
○議長(神谷大蔵君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) ぜひよろしくお願いします。これは、教育局にも関係することなので、ぜひ部署間で協議
をしていって、子供たち
のより健全な育成とよりよい保育
をしていってください。よろしくお願いいたします。
以上で一般質問
を終わりにします。ありがとうございました。
○議長(神谷大蔵君) これにて、山中真弓君
の一般質問
を終結いたします。
本日
の会議は、議事
の都合により、あらかじめこれ
を延長いたします。
次に、19番議員橋本佳子君。
橋本佳子君より、一般質問に関する資料
の配付申し出がありましたので、これ
を許可し、各机上に配付しておきました。
〔19番 橋本佳子君登壇〕
◆19番(橋本佳子君) 日本共産党橋本佳子より、通告に従いまして一般質問
を行います。
1点目、幼児教育・保育
の無償化について質問
をします。
賃金
の底上げで保育士離れ
を防ぐことや、認可保育所
をふやし、安心して預け、働ける子育て環境
を整えること
を後回しにして、保育
の無償化がスタートします。資格要件や施設
の要件
を緩和し、安上がりな保育で対応させようという政府
のやり方は納得いきません。
今回
の無償化では、認可外保育施設指導監督基準すら満たされない事業所に、5年間
の猶予つきで無償化
の対象にすることや保育所
の給食費負担
をめぐり、さまざまな問題が出ています。県内では、大子町や城里町、境町などが副食費
の無償化に、下妻市は一部補助に踏み切る予定です。長野県塩尻市では、負担がふえる世帯があったことから、副食費
を、第2子で半額、第3子以降は無償化にするそうです。それぞれ9月議会に提案
をします。給食費
の滞納分は、施設
の持ち出しとなります。
さらに内閣府は、10月実施無償化
の際
の国から
の公定価格は、3歳児以上児基本分単価において、給食副食費4,500円
を引くだけでなく、物価調整額
の680円がプラスされ運営費から引くと、直前になって口頭で示しました。運営費は、3歳から5歳児1
人当たり月額600円
の減少になり、施設
の運営
を困難にするものです。4点質問
をいたします。
(1)認可外対象
の施設は幾つありますか。
(2)認可外保育施設指導基準
を満たさない施設へ
の対応はどのように行いますか。
(3)新たな給食費負担へ
の軽減策はとりますか。
(4)各園
の給食費
の滞納はどのように対応しますか。
以上について、見解
を求めます。
2点目、介護保険料・利用料について質問
をします。
厚生労働省
の審議会は、来年
の通常国会に提出予定
の介護保険
の改定案に、要介護1、2
の人の生活援助
を保険給付から外すことや、利用者2、3割負担
の対象者
を広げることなど
を検討します。今でも利用抑制が起こり、大問題になっています。その上、保険料は上がり続け、高齢者
の生活に重くのしかかっています。そこで伺います。
(1)保険料
を納めることに困難
を来す
人が受ける申請減免
の申請者と受けている件数
をお聞かせください。
(2)介護保険料
の段階ごと
の収納率
をお聞かせください。
(3)介護保険料・利用料が制度として低所得者に配慮されていると
説明していますが、その根拠
をお聞かせください。以上について
の見解
を求めます。
3点目、介護施設
の人材不足についてです。現場で
の介護福祉士
の人材不足
を耳にします。特別養護老人ホーム
の入所
を待ちながら、ロング・ショートで切り抜けている話はよく聞きます。そこで2点伺います。
(1)特養ホーム
の待機者数は何件ですか。
(2)慢性的な人材不足は、全国的な問題です。世田谷区では、施設に向けて、世田谷区介護人材採用活動経費助成事業
を行い、支援しているようです。つくば市内
の実態
を調査し、手だて
の一つとして検討してはどうでしょうか。
以上について
の見解
を求めます。
4点目、歩道
の草刈りについてです。
のり面から伸びたツタや縁石にたまった土に雑草が生え、通学中
の自転車や歩行者
の通行
を妨げています。見通しが悪く、事故につながる危険があります。また、梅雨時は、歩道にかかる樹木が通学
の妨げになっています。通学路
の安全確保
のためにも改善すべきと考えます。
以上
の見解
を求め、1回目
の質問
を終わります。
○議長(神谷大蔵君) こども部長中山由美君。
〔こども部長 中山由美君登壇〕
◎こども部長(中山由美君) 幼児教育・保育
の無償化対象施設となる認可外保育施設は、児童福祉法に基づいて、茨城県に届け出がなされ、かつ、特定子ども・子育て支援施設として市町村から確認
を受けている施設です。9月1日現在、届け出されている認可外保育施設数ですが、事業所内保育施設が28カ所、居宅訪問型が7カ所、そのほか
の認可外保育施設が18カ所
の合計53カ所です。
市独自
の条例
を制定した場合、利用する認可外保育施設によって無償化
の対象になる保護者と対象にならない保護者があらわれること。また、条例
を制定しない他市町村
の認可外保育施設
を市内在住者が利用する場合、つくば市民のみ無償化
の対象外になり、サービスに差が生じることが想定されます。
また、毎年実施している立ち入り検査時に、指導監督基準に不適合な箇所があった施設においても、指導後、適切な是正がなされ、おおむね基準
を満たしています。さらに、昨年度策定した「つくば保育
の質ガイドライン」
の活用
を強くお願いしているところです。以上
のことから、独自
の条例については、状況
を見守るところです。
現在、保育所等で提供している食材料費
のうち、副食費は保護者から、保育料
の一部として徴収していますが、幼児教育・保育
の無償化開始後は、3歳から5歳児については、各施設において直接徴収となります。
副食費
の徴収については、年収360万円未満相当世帯
の児童、または、全て
の世帯
の第3子以降
の児童
を対象に免除になりますが、市独自
の助成については、当面、他市
の状況
を重視していきたいと考えています。
保護者が、主食費や副食費
を滞納する場合は、経済的理由が大半と思われますが、さまざまな理由があるものと考えています。そのため市としては、滞納している保護者と丁寧に改善対策等
を相談しながら、支払い
を促していきます。
○議長(神谷大蔵君) 保健福祉部長水野忠幸君。
〔保健福祉部長 水野忠幸君登壇〕
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 介護保険料・利用料については、大規模災害、所得
の大幅減少、収監など
の条件に該当した場合に、申請により減免される制度となっており、昨年度は、東日本大震災に係る介護保険料
の減免が10件、利用者負担
の減免が4件です。
平成30年度
の介護保険料
の段階ごと
の収納率については、第1段階 96.6%、第2段階 99.4%、第3段階 99.6%、第4段階 97.9%、第5段階 99.7%、第6段階 98.3%、第7段階 99.0%、第8段階 98.9%、第9段階 98.9%、第10段階 98.1%、第11段階 99.4%、第12段階 99.4%、第13段階 99.5%、第14段階 100%、第15段階 99.0%、第16段階 99.6%となっています。
介護保険料については、平成30年度から、高所得者層
の最高料率
を2.0から2.4に引き上げることで基準額
を抑えており、第2段階や第3段階などについては、市独自で、国
の基準から0.02保険料率
を引き下げています。さらに、6月議会で条例改正
を行い、第1段階から第3段階
の保険料
を引き下げています。
利用料については、所得に応じて、1割負担から3割負担となっており、低所得
の人は1割負担で、サービス
を利用することができ、上限額
を超えた場合には、高額介護サービス費が支給され、また、施設サービスで
の食費や居住費に関して補足給付
の対象となり、低所得者へ
の配慮がなされた制度となっています。
特別養護老人ホーム
の入所申込者数は、平成30年4月1日時点に244
人、うち在宅が119
人です。本市では、事業所ごとに人材確保が順調か不足か分かれているところですが、平成28年度から市内介護事業者等に新規で半年以上勤務した
人などに対し、一時金
を支給しています。
あわせて、介護職員初任者研修や実務者研修
を受講した介護職員本人に半額
を助成しており、これらにより、介護人材
の確保、定着、質
の向上
を図っています。
○議長(神谷大蔵君)
建設部長上野義光君。
〔建設部長 上野義光君登壇〕
◎建設部長(上野義光君) 通学路
の除草については、市内
を9ブロックに分け、5月中旬から6月下旬と、8月中旬から9月下旬
の年2回行っています。また、雑草対策として、3年に1度
のローテーションで道路上
の土砂
の撤去
を行っています。
なお、通学路等道路
の安全確保
のため、日々職員によるパトロール
を実施し、破損箇所
の補修
を行っています。また、通行に支障
を来す雑草や土砂
の蓄積、樹木等
を確認した場合には、その都度対応
をしています。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) それでは、順
を追って質問いたします。
まず初めに、保育料
の無償化
の関係になりますけれども、対象施設
の数も上がりまして、適切に対応しているという御答弁いただきました。それで、ホームページ等でも確認
をした
のですけれども、平成29年、30年
の比較ぐらいですけれども、指導
を受ければ直すけれども、次
の年にまた同じことで指導
を受けるとか、必ずそこは継続的にしっかりと守れていて、毎回注意
を受けるというような事態にはなっていないんでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 認可外保育施設に対しては、原則年1回以上
の立入検査
を実施しています。そのほか、保護者等から
の問い合わせや情報提供
を受けたときにも、施設
を訪問して現状
を確認し、適切な運営が行われるよう指導及び助言
を行っています。
昨年度実施しました届け出が必要な認可外保育施設に対する監査結果につきましては、27施設において立入検査を実施し、口頭指導のほかに、文書指導を行った施設が11施設ございました。そのうち、その後改善し、基準を満たした施設が9施設で、まだ改善されていない施設が2施設ございます。
2施設の内容といたしまして、一つが職員健康診断の未実施、もう一つが、一部時間帯のみの有資格者の不足となっております。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 私もその結果票を見たのですけれども、例えば、睡眠中の観察のところで指導が入ったりとか、それから検便の実施ができていないとか、避難訓練の実施とか職員の健康診断、有資格者の不足というのも入っておりますよね。そういうのを一つずつ改善はされたということですけれども、これはしっかりと継続していただかないと困るということになると思います。
今、皆さんのところに資料をお配りしました。認可外の指導監督基準を満たさなくても5年間はどういう基準で無償になるかということで表をつけさせていただきました。従来の認可保育園は、職員、原則全員が保育士、今度の認可外保育園については、3分の1以上が保育士か看護師ということで、5年間猶予しますということです。
それから、保育室は2歳児以上が1人当たり1.98平方メートル以上となっていますけれども、認可外については、全年齢がそれよりも低い1人当たり1.65平方メートル以上と。それから、園庭は、設置では認可保育園は公園でもいいですよという基準。それで、認可外保育園の場合は、全くこれは規定がなしと。
見比べてみても、幾ら指導監督基準といっても、明らかに環境としては余りいい環境とはいえない。それすら守らなくても、5年は無償にというこの実態、意味を、皆さんしっかり御理解いただきたいということで、この表を提示させていただきました。つくば市内にこういった環境の中で育つ子供さんも片方にはいるという認識を持っていただきたいと思いました。
それで、そこのところでは、今お話も聞きました。それから、施設の対応をどうするかということも伺いましたけれども、ほかの事例でいきますと、千葉市、世田谷区等は、5年間の猶予の期間を1年もしくは3年と縮めると、そういった対応をとっていくという事例もございます。それから厳しいところでは、指導監督基準すら守られていないところには対処しませんという規定をつけたところもございます。
市の場合は、「保育の質ガイドライン」等でしっかりと見守っていきたいということですけれども、これで完全に子供の健やかな育ちが保たれるのかということは、非常に危惧されていると私は認識をしているところです。
今後様子を見るということですので、例えばこの認可外保育施設の度重なる監督基準を満たさないということでの指導の対応とかも加味して、今後こういった施設に対して、ただ単にこの「保育の質ガイドライン」を遵守してくださいで担保できるのかということをしっかりと検証していただきたいと思います。
5年間の猶予期間を1年、3年と区切ることについては、これからやってもまだ間に合います。パブコメもやる時間も十分ありますので、ぜひお願いしたいと、これは要望で終わりにいたします。
次に、3点目の新たな給食費の負担についてを伺います。これについては、さまざまなところで副食費の減免をするという例が出てきております。東京都もバラバラですけれども、無償化することも出ていますし、これは現場も混乱しています。
自治体の職員もそうですけれども、滞納したときどうするか。この作業たるや大変なものです。そんなことも加味して、徴収無料という対応をしている自治体もふえているという実態があります。それで、先ほど360万円未満は免除されているというお話でしたけれども、それでも上がるところがあるということで、塩尻市の例ですが、一定の補助に踏み切ったということです。
つくば市の場合は、全てこの360万円未満のところで対応は十分だと、そういうケースはないんでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 食材料費については、現在子育てをする場合でも生じる費用であることから、現行制度においても保護者が負担することが原則であると従来から整理されております。基本的に施設からの徴収、または保育料の一部として保護者から負担いただいておりました。このことからも、国の基本的な考えに沿って副食費を徴収することになると考えております。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 今、国の言っていることを部長にお答えいただいたんだけれども、もともと、全部込み込みで国から出ていたお金で、それを今回、副食費ということで4,500円と決めて、それは運営費から削りますので、皆さんから取ってくださいという話で、もともとが保育料の中に加味されていたので、親御さんからすれば、給食費として納めていたというよりも、保育料の一部として納めていたというところだと思うんです。それは部長のおっしゃるとおり、中には入っていたということかもしれませんが。
そういった意味でいくと、360万円未満のところは、今まで保育料の軽減で、保育料の設定の中で抑えられていたんだけれども、無償化されてもなおかつ、その今まで払ってきた保育料よりも上がっちゃうという例が出てきたので、360万円未満は免除になったんですよね。
つくば市の場合は360万円未満の方で、ボーダーラインで今まで保育料で非常に安かったんだけれども、今回4,500円払うというような家庭はないと理解してよろしいんですか、もう一回質問します。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 副食費の4,500円よりは高くなるケースはないかと思われます。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 了解しました。ありがとうございます。
それでは次の軽減策になるんですけれども、それでは、今度の副食費を取るに当たって、公立保育所や幼稚園、そういったところでどのぐらいの方がその対象になるのか、人数を教えてください。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 8月現在で公立保育所1,709人、それから民間保育園等で4,909人の合計6,618人となります。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 今回のこの無償化の流れの中で、保育料はなくなりましたけれども、給食費として徴収される人の人数は、合計で6,618人というお話でしたね。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 失礼いたしました。副食費の負担の関係の人数なんですね。
◆19番(橋本佳子君) そうです、徴収される人の数です。
◎こども部長(中山由美君) 公立保育所においては、現在1,567人で、免除予定者が362人です。
それから民間保育所等においては、3,106人で、免除人数が491人、これは予定となっております。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) ありがとうございます。免除の方が公立幼稚園・保育所で、免除の人数1号、2号となっているかと思うんですが、これは合計で362名。そして私立の幼稚園・保育所の場合、491名いらっしゃるということで、この方たちは徴収にならないということなんですが、それ以外で徴収される方を仮に免除したとすると、どの程度のお金がかかるかという試算がもしありましたらお願いします。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 3歳児から5歳児までの約3,700人のうち、約20%が先ほど言いました年収360万円未満相当の世帯と見込みまして、差し引くと約3,000人で、1億6,200万円となります。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) ありがとうございます。これだけのお金がかかるということはわかりました。
それで、お聞きしたいのは、今回の保育料について、国基準ではとても高いので、つくば市が独自で保育料の引き下げということで市が負担していたという金額があるかと思うのです。今までかかっていたけれども、負担しなくてもいいという金額がわかればお願いします。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 国基準保育料といたしまして、つくば市の場合、約22億円ございました。そのうち、市基準額により市が負担する保育料軽減分が、約7億4,000万円となっております。そして、そのうち3歳以上の保育料で市が負担する保育料軽減分が、約3億9,000万円となっております。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 3億9,000万円が今まで保育料ということで出していたけれども、それは出さなくてもいいと、単純にいえばそういうことになるわけですよね。
そうはいっても、自治体によってこれからの無償化における保育事業にかかる金額というのは、大変バラバラであり、新年度から今までよりも負担が軽くなるという自治体もあると思うのですけれども、それは公立保育園がどれだけあるかとか、子供がどうかとか、いろいろなさまざまな条件があるので、それがそのまま、つくば市に当てはまるかどうかは置いておきまして、一つの財源として、この一部を使って、全額補助とは言わないけれども、幾らかの補助ができないものだろうかということを提案させていただきます。これは私の今回のいろいろ調べた数字の中での提案でございますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。これで、給食費の副食費のことについては終わります。
次に、滞納したとき、どう対応するのかという質問になりますけれども、市が間に入ってしますということですけれども、民間保育園が集めるわけですよね。それで、民間保育園でも、例えば口座から今までも保育料の引き落としをしているところと、それから現金のやりとり、さまざまなんですね。だから、保育料は口座から引き落とししているので、この給食費もという話になるのだと思うのですけれども、その際、手数料は保護者持ちになります。給食費を払うのに何で手数料を払わなくてはいけないのか、素朴な疑問が私は浮かんでまいりました。
それから、口座引き落としをするというときに、保護者はいろいろなところに口座を持っており、そこの口座に振り込むのに、他行をまたぐと、さらに108円とか利用料が上がりますよね。消費税上がれば、また幾らか上がるんでしょうけれども。これも、保護者負担ですか、それとも施設が負担するのか、こういった疑問が出てまいりました。
それから、滞納したとき、市が間に入っても、滞納したお金が入ってこなかったときは、保育園がそれをかぶるということになるんでしょうか、そこら辺についてお聞かせいただきたいんです。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) 今までの保育料に関しましては、保育所とそれから保育園等で保護者との話し合いのもと、保護者の負担となっていると思います。
今後につきましても、保育料については、児童手当等から差し引かれる場合等もありますので、そういったときに、児童手当から差し引くというような形をとっておりました。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) つくば市は申し出によって児童手当からということなのですが、水戸市は自動的ということで説明しているが、給食費も自動的かという話になっており、自治体によっては児童手当から引くという話の流れのようですが、つくば市の場合には申し出ということを大事にしながら、給食費について、話し合いでしてきたかと思うのですけれども、今後は、児童手当から引き落とすように決めるという認識でよろしいんですか。
10月から始まるので、そろそろきちっと決めないと困るので、そこら辺のことをお願いしたいんですけれども。
○議長(神谷大蔵君) 中山こども部長。
◎こども部長(中山由美君) その点につきましても、丁寧にこれから行っていきたいと思っております。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 保育料の滞納をかぶる施設の方にとっては、児童手当から引いていただけるということで、安心感はある。
だけど、親としては児童手当という申請の中で、保育料が無償になったこととの関係では、私も何とも言い難い状況にあるのは事実です。そういったこともあり、実は給食費は無償にしたほうが本当にいいのではないのかなと。たとえ、先ほど1億7,000万円かかるというお話だけれども、そのぐらいのリスクで無償化にしてもいいのではないかなということも含めて提案したような次第でございます。
今、こういったものが、さまざまな状況が進んでいくということが大変心配されているんですけれども、私としては、給食費は軽減、そしてこの給食費の滞納については、民間の保育園とも手数料の関係というのも出てきていますので、しっかりと御協議いただきたいと思います。
国は、児童手当から引くようなことを言っておりますけれども、そこは丁寧にしっかりと、施設の皆さんとも御相談いただきたいし、保護者との申し入れで児童手当から引き落とす際も、丁寧な対応が必要かと思いますので、ここは私もしっかりとこの状況を見ながら、また、議会の中でも改善やさまざま提案したいと思います。
保育所・幼稚園の無償化については、これで終わりにしたいと思います。
それでは、介護保険に入りたいと思います。
先ほど収納率のところでお話しいただいたんですが、年金引き落としで100%というところもありますよね。それも一緒に混ぜての収納率ではないですか、確認をいたします。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 御指摘のとおりでございまして、介護保険料の二つのやり方がございますけれども、両方合わせたような数字でございます。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 実は、自動的に引き落とし以外のところの収納率を見ると、決して99%にはなっておりません。第1段階でいえば81.79%、第2段階は81.65%、第3段階は89.01%、第4段階80.98%、第5段階87.41%、第6段階83.05%、第7段階87.08%、第8段階89.15%、やっと第9段階にきて、91.43%。第10段階94.48%、第11段階95.70%、第12段階96.17%、第13段階97.53%、そして、14段階で100%という結果が出ております。
それから15段階ですが、これはちょっと100%にはならず、94.04%、16段階は98.10%というのが、年金引き落としじゃない方の収納率の実態でございますので、先ほどの90%以上、全部並んだのは、100%引き落としの人の数も入れてだということを御指摘したいと思います。
確かに保育料の改正をし、段階をふやしたことで、収納率は、段階ごとにいえば幾らか上がりました。それから、滞納者の数も幾らか減りましたけれども、中にはふえた段階もございます。ふえた段階でいくと、第4段階のところあたりは、かなりふえております。
市が軽減したといわれるところについては、幾らかその収納率も含めて平成29年度よりは改正した後、若干、収納率も上がり、滞納者の数も若干減りました。
それは幾ら減ったかというと、第1段階、生活保護受給者及び老齢福祉年金受給者、世帯全員が市民税非課税、本人及び世帯全員も市民税非課税、本人の前年の公的年金の収入金額、合計所得は、80万円以下。平成29年、337名の方が払えないでおりました。累積もあるので、1年間単独と考えていいかどうか、ちょっとそこは私もあれですけれども。
それから、ことしはそれが292名に減りましたけれども、三桁、292名の方が滞納をしております。
そして、第2段階、これは公的年金、収入と合計所得の金額が80万円を超えて120万円以下、0.02の引き下げをしましたよという答弁でしたけれども、28人の滞納者した方が今回は17名になりました。そして次、本人が公的年金合計120万円を超える方につきましては、前回18人の方が滞納ということになっていましたが、今回は16名の方と、減りました。
そして、第4段階についてですが、国民健康保険は本当に低所得者の人の滞納世帯がはっきりとわかるが、介護に至っては、これが本当にバラバラです。
第4段階、本人が市民税非課税で、世帯、この市民税課税者がいるうちの本人の前年の公的年金・収入合計が80万円以下の方が、何と去年は265人が滞納、今回237名と、第1段階の人よりは少ないけれども、三桁の人が第4段階で滞納をしていらっしゃいます。
第5段階のところでは、ぐっと二桁に減りまして、29名が27名になりました。
また今度、第6段階になると、三桁になるんですよね。前年の合計所得金額が120万円未満の人、それが160人いたところが、ことしは153名になりました。
それでもう一つ、金額が高い方のところが若干今回上がっちゃいましたけれども、第9段階、合計所得が300万円以上、400万円未満の方が、前回17名の方の滞納でしたが、今回、23名とふえてしまいました。
第10段階、合計所得が400万円以上500万円未満の方ですが、前回8名の方が滞納しておりましたが、ことしは11名とふえております。そういったところでいうと、そういったデコボコが出ている。
ただ、14段階、合計所得800万円以上、それから前年の合計所得1,000万円以上の方のところは、滞納者はおりません。高額所得の方というところでは納めていただいております。
国保と違って、低所得というところに限定していない。これはやっぱり、介護保険がいかに年金生活の皆さんにそれぞれ打撃を与えているかの、私はあらわれだと。ただ単に高いということでいえば、国保ももちろん高いですけれどもね。
先ほど申請減免の数字を言っていただきましたけれども、国保もかつては申請減免1件かゼロ件しかなかったんです。なぜかというと、リストラに遭ったとか、震災に遭ったとか、収監されたとか、生活保護とかそういう事情がなければ、申請減免を受けられない規則をつくったんですよね。生活保護の何%ぐらいだったら減免の対象にしますということで、申請減免することで、前はゼロとか1だったのが、毎回必ず三桁の方が減免を受けていらっしゃる。ことしは238世帯の方が、この申請減免を受けていらっしゃいます。
ところが、介護保険に限っては、申請減免は、震災に遭った方以外はゼロです。前に1人いましたけれども、収監されたとか、入院したとか、特殊事情です。
私はそこで、これだけの滞納者がいるのであれば、生活保護基準の例えば何%とかという、しっかりとした申請減免の規則をつくっていかなければ、これは段階を変えただけでは改善ができない、こういったことで今いろいろ調べながら提案をしているところです。
これは市長の考え方一つで、申請減免はつくれます。国民健康保険も市の独自の規則としてつくっております。国民健康保険にならい、介護保険も含めて、申請減免をもっと広げる努力をしていただきたいと思うんですけれども、そこら辺について、いかがでしょうか。
○議長(神谷大蔵君) 水野保健福祉部長。
◎保健福祉部長(水野忠幸君) 介護保険料につきましては、答弁したとおり、既に市独自に、国基準より引き下げております。その財源は、高齢者の保険料で負担するものであり、市独自引き下げを拡大するために、65歳以上の被保険者の保育料を引き上げることは適当でとないと考えています。
利用料についても、答弁したとおり、既にさまざまな低所得者への配慮を行っています。このような介護保険法の制度を広く周知し、公費による負担軽減を引き続き行うことで、高齢者全員にメリットがある安定した制度の運営に取り組んでいきます。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 国の制度そのままになれば、そういう言い方になるのでしょうけれども、自治体は自治体の裁量で、実態に合わせた申請減免ということで救う手だてをする、そういう裁量が市長にはあると、自治体にはあると思っております。
現実問題、これだけの問題を抱えているのであれば、私は、しっかりと国保同様、申請減免についても検討していただきたいということを強く申し上げて、これについては終わります。
最後に、草刈りですけれども、前1回しかやらないのを2回にしていただきましたけれども、3回ぐらいしていただかないと、2回ではやっぱり足らない。梅雨時の中、雨が上から降りかかるようなときに、本当に自転車に乗っている子供たちは、苦労しております。こういったことについて、私は2回では足りない。さらにもう1回と言いたいのと、プラス県道の関係もあるので、例えば通学路でこんな事態になったとき、県に言えば、それ以外にも対応していただけるのか、そこも含めて御答弁いただきます。
○議長(神谷大蔵君) 上野建設部長。
◎建設部長(上野義光君) 茨城県では、国・県道の除草を、1回目を7月から8月ごろに、2回目を10月から11月ごろの年2回実施していると聞いております。また、縁石や歩道の土砂撤去については、現場を確認し、優先度の高い箇所から対応しているとのことです。
国・県道について、市にそういう状況が確認できた場合には、現地を確認の上、土浦土木事務所に申し伝えているような状況でございます。
○議長(神谷大蔵君) 橋本佳子君。
◆19番(橋本佳子君) 毎回同じ場所で、毎回言わなくては刈ってもらえないというような事態は、やっぱり回避すべきですので、こういった回数の実態も押さえて、県にはしっかりと要望もしていただき、言わなくてもきれいになっているというような、そういった対策を求めて、私の一般質問を終わります。
○議長(神谷大蔵君) これにて、橋本佳子君の一般質問を終結いたします。
本日の一般質問、この程度にいたします。
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△延会の宣告
○議長(神谷大蔵君) お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(神谷大蔵君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。
これにて延会いたします。
午後5時18分延会...