◆12番(
北口ひとみ君) ここの区画を地図で見ると、長
四角状態になっているのですけれども、こういう形だったのかというのはなかなか考えにくいので、その隣接してある道路とか、それから宅地の処理はされているのかどうか、その辺をお聞きしたいのと、また、その道路の掘削というのが今後ないとは限らないので、その辺の対応についてはどうなるのか、わかる範囲で教えてください。
○議長(
塩田尚君)
長生活環境部長。
◎
生活環境部長(
長卓良君) 把握している範囲では、周辺の道路のところに一部あり、それは撤去をしたと聞いております。
○議長(
塩田尚君) ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
塩田尚君) ないようですので、これにて
葛城地区C14街区の土地を
無償譲渡により取得する件についての発言を終結いたします。
────────────────────────────────────
○議長(
塩田尚君) 次に、案件第2、
中心市街地の
まちづくりに関する
取組状況について説明を求めます。
都市計画部長長島芳行君。
◎
都市計画部長(
長島芳行君)
中心市街地の
まちづくりに関する
取組状況について、資料に基づき御説明させていただきます。
初めに、
つくば中心市街地まちづくりヴィジョンについて、(1)
策定趣旨については、
筑波研究学園都市は概成から38年が経過し、本市を取り巻く
社会情勢や市域の
都市構造などが大きく変化してきており、また
中心市街地では大
規模店舗の閉店、
国家公務員宿舎等の廃止、売却に伴う
土地利用転換などのさまざまな課題が顕在化しています。これらの課題に対応していくために、多様な主体が
中心市街地の将来像や
まちづくりの
コンセプトを共有し、その実現に向けて連携協働して取り組んでいくため、
ヴィジョンを策定いたします。
(2)これまでの主な
策定経過については、
①市民等からの
中心市街地(
つくば駅周辺)に関する
意見募集としまして、平成29年度においてウェブによる
市民アイデア募集、
従業者・
居住者アンケート、来
街者アンケート、
オープンハウス開催などを実施し、多数御意見をいただきました。
②つくばまちづくりシンポジウムの開催については、平成30年5月20日に、
つくばイノベーションプラザ3階
大会議室を会場に開催いたしました。内容としましては、第1部で
五十嵐市長が
ビジョン案を発表し、
山崎満広まちづくりアドバイザーと
藤井さやか筑波大学准教授が、
中心市街地の
まちづくりをテーマにプレゼンテーションを実施しました。第2部では、
ビジョン案の三つの
コンセプトについて、
参加者からいただいた
コメントカードの内容をもとにディスカッションを実施いたしました。当日の
参加者は105名でした。
2ページをごらんください。
(3)
つくば中心市街地まちづくりヴィジョン(案)については、別紙1を御参照ください。
将来像を「世界のあしたが見えるまち」として三つの
コンセプトを示し、それぞれの
イメージをあらわしています。
2ページに戻っていただきまして、(4)今後の予定としまして、
①パブリックコメントについては意見の
募集期間を平成30年5月21日から6月15日として実施しています。②策定・公表については、
シンポジウム及び
パブリックコメントにおける
市民意見等を踏まえた
反映等を行い、7月中を目途に策定し、公表する予定としています。
次に、
クレオに関する
検討状況については、3ページをごらんください。
(1)
クレオの現在の状況としまして、
クレオを所有する
筑波都市整備株式会社において、引き続き
クレオの売却も含め、
活用意向がある
民間事業者と検討を深めている状況と聞いています。
市としましては、
クレオを市民や
中心市街地にとって必要とされ、魅力ある施設として再生を図るために必要となる市が積極的に関与する
手法等について検討を進めています。
(2)現在の市の取り組みについては、
①クレオへの
公共施設導入可能性の検討としまして、
クレオに
公共施設を導入することが可能であるかを判断するため、平成30年1月から3月にかけて、
クレオの
建築物の老朽化度、設備の状況、
法規制等について調査を実施しました。
調査結果概要については、別紙2として添付いたしましたが、3ページ中段以降に調査結果の要点を整理しましたので、こちらをごらんください。
調査検討の前提としまして、
クレオ全棟の
建築物及び設備の
劣化状況については、今までの
修繕履歴や
標準耐用年数等により判断するとし、また、
公共施設導入可能性の検討に当たっては、
市民アンケート等の結果を踏まえ、
クレオの5・6階に
図書館、
窓口センター、
市民活動総合センター、
子育て支援施設を導入することを想定するとしました。
クレオ全棟の
劣化状況としましては、
建築物では躯体等に特に問題はなく、使用可能です。設備では、
標準耐用年数を超えている設備があり、老朽化が進んでいます。現時点で直ちに使用できない設備はありませんが、計画的な更新が必要となる
可能性があります。
既存不適格の事項としましては、
建築物竣工後の
法改正等により、一部において現行法に適合していない事項が存在しますので、大
規模改修に伴い
建築確認申請が伴う場合は、法令に適合するよう
更新等をする必要があります。なお、内容によっては更新が必要ない場合があります。
標準耐用年数を超えている
設備等を全て更新した場合に要する費用としましては、51億6,200万円の改修費を要します。ただし、
クレオを使用する当初に全ての改修をしなければならないわけではなく、改修時期や
改修計画等については今後詳細な
調査検討が必要となります。
4ページをごらんください。
公共施設の
導入可能性検討及び
整備費用としましては、
図書館、
窓口センター、
市民活動総合センター、
子育て支援施設を5・6階に導入することを想定し、その
可能性及び
整備費用を検討しました。なお、
図書館については、現在の
設計積載荷重よりも荷重が大きくなることを想定し、
構造補強の検討も行いました。
検討の結果、
図書館については、床等の補強を行うことにより導入可能であり、その他の施設については導入には問題ないとの結果となりました。
設計・
整備費用は、5・6階の2フロアで、概算で約22億1,400万円との試算結果となりました。
②市の
関与手法の検討としましては、①の
公共施設導入調査により、
建築物としては
公共施設を導入することが可能であるとの結果を受けて、現在、庁内において、市の最も好ましい
関与手法について取得費や賃料などの面からの
比較検討を進めているところですが、
専門的知見から、さらなる
比較検討を行う必要があります。
なお、現時点で市が関与をする場合の手法としては、ア、
民間事業者が
クレオを購入し、市が一部を賃借または購入し、
公共施設を導入する。イ、市または市等が出資する法人が
クレオを購入し、市が一部に
公共施設を導入する、のケースが想定されます。
(3)今後の進め方としましては、具体的な市の
関与手法を決定していくためには、想定した
ケース別の費用などを含めた詳細な
比較検討を行うことが必要となるため、平成30年6月の
定例会において、
クレオを再生するに当たって市が積極的に関与する手法を検討する
調査費を
補正予算として上程いたしました。
クレオ再生手法検討調査業務として、予算額761万4,000円、
検討項目は、
クレオ再生の
コンセプトや
導入施設、
事業収支等の
事業計画の検討、
運営スキームの検討、テナントリーシングの実施、改修の
概略計画の検討などを行う調査としています。
説明は以上とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(
塩田尚君) これより
議員各位の御意見、質疑がありましたら発言を許します。
なお、
発言者は挙手の上、議長の許可を得てから発言されるようお願いいたします。
順次発言を許します。
北口ひとみ君。
◆12番(
北口ひとみ君) 着実に進めていただいているようで安心しているところなのですが、
図書館の導入については、以前に
スプリンクラー等々の問題があってなかなか難しいのではないかというような話を1回聞いた覚えがあります。消防法上の問題としても、この導入は可能という調査結果だったのか、床面だけのことでの
導入可能性なのか、その辺を教えていただければと思います。
○議長(
塩田尚君)
長島都市計画部長。
◎
都市計画部長(
長島芳行君)
スプリンクラーの導入という方法ではなくて、他の方法でも法令的には導入が可能ということで今のところは考えてはいます。
○議長(
塩田尚君)
北口ひとみ君。
◆12番(
北口ひとみ君) わかりました。それで、今後、
クレオ再生手法検討調査業務をしていきたいということで、今、
補正予算のほうに上がっているという話ですが、これは今回、
可能性の検討をされた
図書館、
窓口センター、
市民活動総合センター、
子育て支援施設を導入するのを想定した形での手法検討調査業務になるのでしょうか。
○議長(
塩田尚君)
長島都市計画部長。
◎
都市計画部長(
長島芳行君)
導入施設については、今回3月までに実施した調査では、ある程度、想定はして調査しましたが、今回の
補正予算で計上したものについては、まだ内容をこれと決めていくわけではなくて、市が今後、施設を使っていくことができるかというところに主眼を置いたような調査にしていくと考えています。
○議長(
塩田尚君) 宇野信子君。
◆10番(宇野信子君) 詳細な報告ありがとうございます。1点だけお伺いしたいのですが、29
公共施設導入調査業務報告書で、概要で、第2章の2調査概要の空調設備のところで、設備の更新を行っており、現時点では特に問題は見当たらないと書かれてありますけれども、
クレオを初め、中心部が今、筑波都市整備に統合されました熱供給事業というのを、
研究学園の当初から地下で共同溝を通して暖房、冷房をやる、一種の実証実験のようなものをやって、それが今も使われていると聞いています。ですが、そのものが実際古いものですから、効率がいろいろと問題があるのではないかということで、三井ビルは、数年前にそれから離脱して独自のものに切りかえたと聞いています。それで、そのために、アイアイモールですとかテナントのリース料がちょっと割高になっていて、空き店舗がどんどんふえているのではないかと私は見ているのですが、今回、この
クレオを試算するに当たっては、もし、この熱供給事業からこの
クレオのビルを外して空調をやりかえた場合の費用ということも、長期的にどちらがコストがどうなるかということも含めて試算していただきたいと思うのですが、その点は入っていますでしょうか。
○議長(
塩田尚君)
長島都市計画部長。
◎
都市計画部長(
長島芳行君) 地域冷暖房については、非常に経費がかかると言われているようなこともあり、そのまま継続して使用した場合と、あるいは単独の整備をした場合と、その二つについて検討したいと考えています。
○議長(
塩田尚君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君)
つくば中心市街地まちづくりヴィジョンについてですが、市民の方から、これが今
パブリックコメントで意見聴取されているのだけれども、余りにも漠然としていて何をどうコメントすればいいのかわからない。どういうことを市は求めているのだろうと聞かれたのですが、どういうことなのか教えてください。
○議長(
塩田尚君)
五十嵐市長。
◎市長(
五十嵐立青君) 今回お示ししたビジョンというのは、おっしゃるように、表現によっては漠然としたものかと思います。ここに込めた思いは、ここに来ればどういうものが得られるんだと、どういう体験ができる、あるいは、どういう場所であるかというのを、人を中心にしてビジョンとして描いたものなのですね。
先日の
シンポジウムでも申し上げたのですが、私もこれまでの全ての学園都市関係の計画、
中心市街地関係の計画等を読みましたが、やはりそこに人が見えないと、写真なども差し込んであるのですが、ほとんど人が映っている写真がないというようなことを課題と感じまして、やはり、ここに来てどういう行動を市民がするのか、あるいは、外から来た人がするのかということを示したものが今回のビジョンです。
そういう中で、
イメージとして書いてある言葉、こういった言葉が市民の皆さんの
イメージと合っているのかどうかと。我々がここで、これも当然さまざまなアンケートやオープンハウス等からいただいた意見をもとに、イラストにしたわけですけれども、この
イメージと市民の皆さんが
中心市街地に期待しているものであったり、ここで行いたい体験というものが合っているのか、合っていないのか、そして、もし違うのであれば、どういう要素が欲しいのか、あるいは、ここに足りていない要素があればどういうものが足りないのかと、そういったことを、ざっくばらんに御意見をいただければと思っております。
通常、
パブリックコメントというのは、非常に文言が最終的に詰まった段階での微修正のような位置づけがどうしてもあってしまうのですが、今回に限っていえば、非常に大きな枠組みの話ですので広く、余り形式にとらわれずに、もっとこういうものがあったらいいんじゃないかとか、こういうことの視点が落ちているんじゃないかとか、いろいろな角度から、もう本当に自由に御指摘をいただければと考えておりますので、ぜひ御友人の方にもお気軽に出してほしいとお伝えいただければと思います。
○議長(
塩田尚君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) そういうことですと、これからどういう方針でやっていくのかというのは今後立てられると思うのですが、その具体的なやり方、これ一つ一つを実現していくための具体的な手法というものが出てきたときにも、また
パブリックコメントみたいなものはされるのでしょうか。
○議長(
塩田尚君)
五十嵐市長。
◎市長(
五十嵐立青君) このビジョンをお示しして、これが確定した後に目標であったり、戦略をまずつくるというのが次の段階にあります。
このビジョンに基づいて、じゃあ
中心市街地の人口はどうしようかとか、企業数はどれぐらい目指そうとか、雇用者数はどういうところを目指そうとか、あるいは、地元の食材を使ったレストランが何件ぐらいあるといいかとか、そういった目標をできる限り立てていく予定であります。
そしてさらに、それの後に個別の、この街区はどういう街区にするのだろうかというような議論に入っていきます。
その際にも当然、市民のいろいろな形の声をいただきたいとは思っています。それが
パブリックコメントという形になるのか、また、いろいろな形の別のワークショップなるのか、それは進めていく中でとなりますが、そういう機会でも、もっと具体的な話についてはお話をいただく予定です。
ただ一方で、今、議案にもありましたが、
クレオであったり、本当に喫緊の課題は喫緊の課題としてありますので、そういったものについては、これと同時並行的に進めていく必要があるとも思っております。
○議長(
塩田尚君) 山中真弓君。
◆1番(山中真弓君) では、今回の
パブリックコメントでも若干、具体的な要望なんかも入れて要望しても問題ないということでよろしいですか。
◎市長(
五十嵐立青君) はい。
◆1番(山中真弓君) ぜひ、ワークショップみたいな形は本当にいい形だなと思っていたので、
パブリックコメントだと一方的な感じがするところもありますので、ぜひいろいろな手法で市民の方の意見を取り入れる形で取り組んでいただきますようにお願いいたします。ありがとうございます。
○議長(
塩田尚君) ほかにありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
塩田尚君) ないようですので、これにて
中心市街地の
まちづくりに関する
取組状況についての発言を終結いたします。
────────────────────────────────────
○議長(
塩田尚君) 以上で、
全員協議会を閉会いたします。
午前11時08分閉会...