高萩市議会 > 2020-03-10 >
03月10日-03号

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  1. 高萩市議会 2020-03-10
    03月10日-03号


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    令和 2年 3月定例会(第1回)令和2年第1回高萩市議会定例会会議録(第3号)────────────────────────令和2年3月10日(火)午前10時00分開議───────────────────────議事日程(第3号)令和2年3月10日(火)午前10時開議日程第1 一般質問──────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問──────────────────────────出席議員(14名)1番  坪 和 久 男 君2番  渡 辺 悦 夫 君3番  岩 倉 幹 良 君4番  我 妻 康 伸 君5番  飯 田 毅 昭 君6番  八 木 陽 子 君7番  大 足 光 司 君8番  大 森 要 二 君9番  田 所 和 雄 君10番  菊 地 正 芳 君11番  吉 川 道 隆 君12番  今 川 敏 宏 君13番  平   正 三 君14番  寺 岡 七 郎 君──────────────────────────欠席議員(0名)──────────────────────────説明のため出席した者の職氏名       市長             大 部 勝 規 君       副市長            鈴 木 真 人 君       教育長            大 内 富 夫 君       選挙管理委員会委員長     大 部 享 克 君       監査委員           松 本 隆 治 君       公平委員会委員長       小 島 英比古 君       農業委員会会長        田那辺 義 浩 君       企画部長           郷 土 明 男 君       総務部長           矢 代 省 吾 君       市民生活部長         篠 原 新 也 君       健康福祉部長         作 山   淳 君       産業建設部長         鈴 木 秀 男 君       教育部長           石 井 健 寿 君       消防長            黒 沢 克 也 君       会計管理者          若 松 浩 之 君       企画広報課長         二 田 雅 史 君       総務課長           鈴 木 紀 子 君──────────────────────────事務局出席職員氏名       局長             樫 村 浩 明 君       参事兼次長          吉 田 正 彦 君       係長             浅 井 一 良 君────────────────────────── ○議長(大森要二君) 御報告申し上げます。 ただいまの出席議員14人全員であります。よって、会議は成立いたしました。──────────────────────────午前10時00分開議 △開議宣告 ○議長(大森要二君) これより本日の会議を開きます。────────────────────────── △議事日程報告 ○議長(大森要二君) 本日の議事日程を申し上げます。 本日の議事日程につきましては、お手元に印刷物をもって配付してあります議事日程表のとおりといたします。────────────────────────── △日程第1 ○議長(大森要二君) 日程第1 一般質問を行います。 これより発言を許します。 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) おはようございます。12番 今川です。 今回、私は通告しております3項目、つまり1、ジェンダーについて、2、蓄電池について、3、農業支援について、一問一答方式で行いますので、よろしくお願いいたします。 今回質問する3項目は、私がこれまで取り上げてきた持続可能なまちづくり、そしてSDGs達成のために具体的な推進を考える段階になっているということが、底流にあります。なので、質問の内容には、SDGsに照らしながら進めたいと思います。 それでは、1項目めのジェンダーについて、質問いたします。 これは、SDGs目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」というものに関係します。 まず、このジェンダーについて、認識、考え方を伺います。ジェンダーとは、どういうことだとお考えでしょうか。よろしくお願いします。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 今川議員の1項目めの御質問、ジェンダーについてお答えいたします。 ジェンダー平等についての市の考え方であります。 ジェンダー平等は、社会的、文化的に形成された性別による不平等、差別のない、全ての人にとって平等の考え方であり、国を初め民間企業や自治体、個人など、あらゆる方が進めることを求められていると認識しております。 本市におきましては、ジェンダー平等という大きな目標を達成する一つの取り組みとしまして、具体的には、女性活躍推進法に基づく男女共同参画と女性活躍に取り組んでおりますので、これらの考え方についてお答えさせていただきます。 人口減少、少子化、高齢化、経済社会のグローバル化など、社会経済環境が急激に変化している状況のもとで、将来にわたり持続可能で多様性に富んだ活力ある地域社会をつくっていくためには、家庭、地域、職場など、あらゆる分野において男女共同参画が望まれております。 そうした背景を踏まえ、本市としましては、男女がお互いに人権を尊重し、あらゆる分野において積極的に男女がともに参画できるまちとなるよう進めております。 以上です。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ただいまは、市の考え方を伺いました。 再度聞いていきたいと思いますが、それでは、市としてこのジェンダー平等ということについて、何を目指して、どういう目標に向かっていくのかということをお伺いいたします。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 男女共同参画と女性活躍の目標と取り組みについてお答えいたします。 本市では、第2次高萩市男女共同参画プランにおいて、「すべての市民が互いを理解し、自分らしく輝けるまち たかはぎ」を将来像とし、男女共同参画や女性活躍を推進するために、4つの基本目標と具体的な成果目標を設定しております。 まず、基本目標の1つ目「男女共同参画の意識が定着したまち」としては、「男は仕事、女は家庭」という考え方に同感しない市民の割合を、男女ともに7割にするなどの目標を設定しております。それを達成するために、女性活躍推進講演会公民館講座において、男女共同参画女性活躍推進の講義などを行っております。 基本目標の2つ目「男女ともに働きやすく活躍できるまち」としては、女性の就業率を7割とする目標などを設定しております。それを達成するために、子育て中の方への再就職セミナーイクボス養成講座などの事業を、関係機関や関係団体と連携し、実施しております。 基本目標3つ目「あらゆる分野に参画できるまち」としては、市の審議会、行政委員等における女性委員の割合を3割とする目標などを設定しております。それを達成するために、市の政策や方針決定の場への女性の積極的登用に努めるほか、女性のいない審議会の解消、市女性職員の管理職への積極的な登用などを推進しております。 最後に、基本目標の4つ目「男女共同参画の推進体制が整ったまち」としては、市男性職員育児休業取得割合を5年間で2人以上とする目標などを設定しております。それを達成するために、男性職員が育児休業を取得できる組織体制づくりや、行政と民間が連携して女性が活躍できる環境づくりを推進する女性活躍推進協議会の設置など、高萩市男女共同参画プランに定めた取り組みを、各分野にわたり計画的に推進しているところであります。 以上です。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ありがとうございます。今、4つの目標ということで上げていただきました。 そもそもですね、男女共同参画社会また女性活躍推進というのは、このSDGs目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」ということにおいて、どういう位置づけで考えられるのか聞きたいと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 先ほど議員からも、SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」ということについてお話がございましたけれども、当市では、ジェンダー平等とは誰もが性別に関わらず平等に機会が与えられることであり、女性問題だけでなく人権の問題というふうに捉えております。 以上です。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕
    ◆12番(今川敏宏君) ありがとうございます。男女共同参画社会というのは、男性も女性も協力して社会をつくっていこうという、まあ大体のあらましかなと思うんですね。ジェンダー平等、ジェンダー問題というのは、やはり今部長がお答えいただいたとおり、個人個人、一人一人の人権・権利を最大限に尊重していこうという考えに基づいていると思います。 そういうことを踏まえて、先ほど4つの目標を上げていただきましたが、その具体的な取り組みも上げてはもらったんですね、先ほどね。その中で、そうやって進めてきた中で、現在においての課題が見えてきたものがあれば、お示しをいただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 男女共同参画と女性活躍の目標に対する現況についてでございます。議員から課題という御質問ですけれども。 本市では、先ほども答弁しましたとおり、4つの基本目標に基づいて、関係機関と連携した子育て中の方のための再就職セミナー女性活躍推進講演会の開催など、男女共同参画や女性活躍を推進するための業務を進めております。 これらの目標に対する現状につきましては、現在、令和3年度からの第3次高萩市男女共同参画プランの策定に向けて、第2次高萩市男女共同参画プランの検証と市民アンケート調査の結果を現在取りまとめているところでございます。この中で、男女共同参画と女性活躍に関する成果指標の結果や、現在の市民意識が捉えられるのかなというふうに考えております。 プラン策定時に達成結果、課題等についてまたお示ししたいとは考えてございますけれども、現状として、先ほど審議会の女性の委員さんの比率を3割という目標を設定していると御答弁を差し上げましたけれども、今年度の──ですから昨年の4月1日現在ですね──の女性の比率は24.1%となってございまして、まだ目標までは達成できてない状況でございます。審議会等は、資格とかそういうものも関係しておりますので、どうしても比率が上がっていかないという現状はございます。 以上です。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 現況の状況、課題等を今聞いたわけですけれども、このSDGs達成のためには、2030年までに何とかしようということなので、それまでにはもう具体的にどんどん進めていかなくちゃいけないという段階に入ったと思うんですね。今伺いますと、まだまだやはり課題というか問題が解決されないということだと思います。 それについて、では、じゃあこれから何を、どういう手を打っていくんだというのが問題になると思いますが、このジェンダー平等について、例えば教育機関、またその後の例えば市役所に職員を採用するあり方とか、そういうことでもいろんなことが出てくるのかなと。その中で、せめてジェンダー平等に逆行するようなことがあってはならないと思うんですね。 じゃ現在、現実的にこのジェンダー問題についての逆行している事業というものはないのかどうかチェックする必要があるなと、それを思うんです。なので、とりあえず、執行機関としては、この目標達成のためのチェック機関をしっかりと設置するべきだと思いますが、見解を伺います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 先ほど現状等を御説明いたしましたけれども、アンケートの集計結果と第3次の計画取りまとめに向けまして、議員の御指摘も踏まえて、どのような形がいいのか、今後検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) よろしくお願いしたいと思います。行政だけじゃなく、やはり、このジェンダー問題については市民に対しても、アピールというか、どういった形で推進できるかというのは大変難しい問題だと思います。この「男性」「女性」という価値観、それぞれの家庭において違うであろうし、一人一人の価値観によって変わってくるのかなということもあると思うんですね。ですが、それを超えて、ジェンダー平等を目指すということで取り組んでいっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 また、議会としては、女性議員の割合がやはり少ないというのが今、全国的に問題になっております。国会においても、まだまだ足りてないと。これが要するに政策にそのまま反映しちゃうであろうし、それがもう社会的文化につながっちゃうんだろうという問題も今、考えられているところであります。そうしたことをよく見ながら、勉強しながら、私どももしっかりと訴えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ジェンダーについては以上であります。 次に、2項目めの蓄電池について質問いたします。 これは、SDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、それから目標13「気候変動に具体的な対策を」ということにつながるものだと考えられます。そのほかの目標にも、例えば産業とかそういうものにもつながってくると思われますし、いろいろ幅広い目標につながってくる問題なのかなということで、今回は質問をしようと思いました。環境問題とか地球温暖化、また省エネ対策、そういうことに関連して、今回の蓄電池というものを上げた次第でございます。 蓄電池とは、知ってのとおり電気をためておく、ためておけるものであります。現在では蓄電池の性能も一段と進んでおり、さらなる開発も進められております。 また、一般家庭において、自立・分散型エネルギー設備として太陽光発電によって、昼間、蓄電池に充電しておき、夜にその蓄電池から電源を使うという省エネシステムが普及してまいりました。背景には、再生可能エネルギー固定価格買取制度の動向があると言われておりますが、不安定である再生可能エネルギーをしっかり活用するためにも、蓄電池により電気を安定供給するというのが欠かせない設備だと言われております。 それから、蓄電池は非常用電源としても活用可能だと思います。例えば、現在、市でも導入されている発電機、非常時用の発電機でありますが、燃料を使用して発電するという形式だと思います。燃料を使用するということは温暖化ガスの削減にはなりませんし、例えば燃料が不足して動かせないときは、大変な事態になります。そういった非常時のことを考えると、この蓄電池というのは大変有効なシステムかなと思います。 ただ、蓄電池は、現在は電気の容量というのがやはり限られるものでありますので、その使い方、使用、方途によっていろいろ考えなければなりません。 それにしてもです、それにしても、例えば避難所等の非常用電源として、太陽光発電と組み合わせることで大変有効な効力を発すると思われますが、現在の市としての公共施設においての蓄電池の活用状況をまず聞きたいと思います。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 公共施設への蓄電池の活用状況についてお答えいたします。 公共施設に設置されている蓄電池につきましては、グリーンニューディール基金を活用した再生可能エネルギー等導入推進事業により、平成24年度から27年度にかけて4年間で10施設に蓄電池を設置しております。 設置箇所につきましては、指定避難所及び指定緊急避難場所となる施設でございますが、災害等により電力供給が遮断された際、当該施設において必要とされる最低限の機能を維持するため、太陽光発電システムとあわせてリチウムイオン蓄電池を設置したものでございます。このシステムにより、平時には太陽光発電設備で発電した電力を施設内で自家消費し、蓄電池は、夜間等に電力をため、電力を多く使う時間帯に使用することで、電力需要ピーク時における電力消費量を抑えることができるものとなっております。 蓄電池の容量といたしましては、施設ごとに異なりますが、3キロワットアワーが8施設──総合福祉センター、東小学校、秋山中学校松岡小学校高萩小学校秋山小学校高萩中学校松岡中学校、10キロワットアワーが2施設──文化会館、松岡地区公民館となっております。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ありがとうございます。 既に蓄電池を導入して使用しているという答えだったと思いますが、8施設、10か所のうち8か所は3キロワットアワーという容量、2か所が10キロワットアワーということで、3キロワットアワーというのは、じゃあ果たしてどのぐらい使えるのかと。まあ計算するとわかるんですけども、容量がやはり少ないんじゃないかなと。先ほど言った燃料を使用しての発電機が使えないときに、もう本当に緊急非常時に、まあ応急処置として使うみたいな感覚で考えているのかなと思うんですけども、実際はどうなんでしょうか。 これまで、例えば停電になったときとか、災害時はもちろんですけど、避難所に避難した災害というのは、東日本大震災以降、余り経験ないので状況がよくわからないんですが、その辺の実際の使われ方、これまでの使われ方というのはどういうふうに捉えているか教えていただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 蓄電池、3キロワットアワーの使用できる機器といいますか、時間といいますか、そちらのほう、ちょっとお答えさせていただきます。 パソコンですと40ワット、これが7時間が1台。あと電話機1台、あとテレビ170ワット、あと蛍光灯80ワット、これ一度に7時間ぐらいはもつというような算定になっております。(「そういうふうに使っているということですか」と呼ぶ者あり) 実際に避難所のほうは、震災の後に入れたものですから、実際には使用したことは、現在のところ、災害のときにはないということでございます。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 今の状況を聞いたわけですが、やはり今後のことを考えれば、停電だけじゃなく、燃料不足というのも大きな問題であると思うんですね。去年の台風の災害においては、もう何日間も停電して、何日間も燃料が来なくて、大変な思いだったという状況もあったと思います。そこを考えると、やはり、これからの非常用電源としてはこの蓄電池を大いに活用できないかと考えるわけです。 そして、非常時だけじゃなく、平時においても、これは有効活用できる電源になりますので、本当に考えていただきたいなと思いますが、どうでしょうか。 ある話をしたいと思うんですが、私も個人的な話ですけども、自動車のバッテリーが上がりました。まあ、エンジンがかからない。そういうときに、車修理屋さんを呼んでエンジンをかけてもらったんですけども、昔は、その普通の車からブースターケーブルというものでバッテリーをつないでかけたり、あとは大きなバッテリーを持ってきて、そこからつないでかけたりしていましたけど、ついこの間の話ですけども、びっくりしたのは、スマホぐらいの、こんな大きさなんですよ。こんな大きさにブースターの形のやつがついていて、それをつないで、かかっちゃうんですね、そんなもので。だから、本当に最近のモバイル型のバッテリーというか蓄電池の性能はすごい上がっていると。 ちなみに、その製品名は「ジャンプスターター」ということで、インターネットで通販されているようなものだと思いますが、そうやって車のエンジンもかかりますし、例えばスマホや携帯電話の充電に使うとすると、こんな小さいやつ1台で、多分10台を4回ぐらい、充電できるぐらいの性能があるんです。しかもリチウムイオンなので、何千回と使えるサイクルを持っているということであります。 そういうことを考えると、研究の余地もあるし、これからの災害対策として蓄電池を考えられるのかなと思いますが、見解というか感想をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 災害時の蓄電池の有効活用ということについてでございますが、先ほどにも答弁させていただきましたが、平時には太陽光発電設備で発電した電力を施設内で自家消費、また蓄電池は、夜間ですね、電気の来ないときに活用できるということで、災害の非常時の設備としては非常に有効であるというふうに認識しております。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ぜひ有効活用の検討をしていただきたいと思います。 加えてですね、この蓄電池というのはポータブル型でありますけれども、設置型という、もっと容量が大きい、一般家庭用の設置型というのもあります。その設置について、県内各地で蓄電池設置補助制度というのを設けてやっているまちがあるんですね。県内では、10か所ぐらいあるのかな。近くでは日立市とか、常陸太田市でも、この補助制度をやっています。 日立市では平成31年度、日立市新エネルギー機器普及促進事業補助ということで、これは燃料電池という、蓄電池とはまた違う燃料電池「エネファーム」というやつですかね、それについては1基10万円の補助と。また、リチウムイオン蓄電システムでは、1基につき5万円の補助をしているというのをやっております。 これからますますふえていくと思いますが、高萩市でのその補助制度の導入、創設の意向を聞きたいと思います。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 家庭用蓄電池設置に対する補助制度の考えについてであります。 家庭用蓄電池設置に対する補助制度につきましては、国では、災害時に停電が長期化した場合に備え、太陽光発電(10キロワット未満)を設置しているか、または設置しようとする場合、家庭用蓄電池整備にかかる費用の一部(上限60万円)を補助する、災害時に活用可能な家庭用蓄電システム導入促進事業費補助金を実施しております。 また、茨城県では、水素の利活用の促進及びエネルギー利用の効率化を図るため、市町村が実施する補助事業に対し、補助金(1設備当たり5万円)を交付する自立・分散型エネルギー設備導入促進事業費補助金を実施しております。 現在、県北地域におきましては、日立市と常陸太田市がこの事業を活用し、1世帯につき1基まで、5万円の補助を行っております。 家庭用蓄電池は、地球温暖化対策や災害時の停電対策等に有効な手段と認識しておりますが、初期費用として100万円から200万円程度必要となるほか、蓄電池の寿命によりおおよそ10年程度で交換が必要になるなどの課題もあり、現在、高萩市では、この補助事業の実施は行っておりません。補助事業の実施につきましては、今後の蓄電池設置に関する需要等の変化を見極めつつ、調査研究してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ぜひ検討していただきたいと思いますが、その上で、この非常時の電源ということに加えて、この蓄電池を有効利用することにより、温暖化ガス削減というのも考えられますよね。そういう意味でも、本当に検討していただきたいと思います。要望しておきたいと思います。 それでは、次の質問になります。次に3項目め、農業支援についてです。 この農業支援の質問を取り上げました理由、動機は、昨年6月議会で取り上げた食品ロスのときにも言及したかと思いますが、日本は食料品の約6割強を輸入に頼っております。もし国際的に何か問題が発生すると、食品需給の懸念も考えられます。今般のコロナウイルス問題も大変心配であります。やはり、食料品の自給率を上げるのは重要だと考えます。 そして、自給率を上げるだけではなく、農業従事者の支援において農業の経済基盤を確立していくということも考えて、地産地消とか、また後継者、継承、動機になり得るのかなと思います。この農業支援もSDGsに直結すると確信しております。そうしたことから、質問しようと思いました。 それでは初めに、現在、市が実施している農業関係に関する支援施策を伺います。 ○議長(大森要二君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 今川議員の御質問、農業に対する支援状況についてお答えいたします。 初めに、水田農業についてであります。 当市におきましては、農業の成長産業化を目指すため、国の補助事業である水田活用直接支払交付金を活用し、戦略作物である麦や大豆、飼料用米や加工用米などの新規需要米を生産する農業者に対しまして支援をしているところでございます。また、安定的な農業の推進を図るため、中山間地域の条件不利地で耕作放棄地を出さず、農業生産活動を継続して行う協定を締結した農業者等に対し、中山間地域等直接支払交付金を交付してございます。 市の単独支援といたしましては、これまでも実施してまいりました集団で主食用米以外の作物の生産に取り組む地域について、国の水田活用直接支払交付金に上乗せする形で、10アール当たり1万5,000円の補助金や、令和元年度からは、認定農業者が個人で取り組む場合についても、経営の安定化など育成を目的に新規需要米等推進事業費補助金を創設し、10アール当たり1万5,000円の支援をしているところでございます。 次に、畑作についてでございます。 国内外で需要が拡大しているカンショにつきまして、本年度から茨城県が「茨城かんしょトップランナー産地拡大事業」を創設いたしました。これに伴い、市といたしましても、県と連携しながら地権者への事業説明会などに協力し、産地拡大に取り組んでいるところでございます。現在、地権者の御協力も得ることができまして、令和2年度から約5ヘクタールのカンショ産地が下手綱・赤浜地区にできる予定となってございます。 今後につきましても、カンショの需要は拡大傾向であることから、引き続き県と連携をしながら産地拡大に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ありがとうございます。いろいろ支援策ということでやられていると理解いたしました。 また、この食料問題を考えると、農家だけではなくて、例えば家庭菜園等で各家庭が作物をつくると。そして、それを食べるということも結構大きな意味があるのかなと考えますが、この一般家庭、農業従事者じゃない方に対する支援策等はあるでしょうか。現状を聞きたいと思います。 ○議長(大森要二君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 家庭菜園などに関する支援についてでございます。 家庭菜園などの小規模な農業に取り組みたい方につきましては、市が無償で貸し出しをしております赤浜地区の市民農園の御利用をいただいているところでございます。希望者につきましては、1年ごとに更新を行い、1人当たり最長で5年間農地を借り受けることができる事業となっております。 現在の状況でございますが、10坪を一区画といたしまして、全20区画のうち10区画を貸し出しているところでございます。なお、あいている区画につきましては、市報等により募集をしているという状況でございます。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 一般家庭の家庭菜園ということで、市が畑を貸して支援しているということを今聞いたわけですけども、そういう本当に、公共地ではなく自宅の庭で畑をつくる人というのも、かなりいると思うんですね。また、現在はつくってないけども、これからはつくってみたい、つくりたいと思っている人もいると思うんです。そういった方への例えば農作物のつくり方講座とか、そういったことも考えられるのかなと。 例えば、肥料のやり方とか土の性質を見極めるというのは、素人では本当に大変なことなんです。そういったアドバイス事業というか、そういうのも考えられると思うんですが、どうでしょう。見解をお聞かせください。 ○議長(大森要二君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 家庭菜園などの個人の方に対する御指導とかアドバイス等のお話だと思うんですが、現状といたしましては、農業に対します市の支援といたしましては、御存じのとおり、基本的には生産者を対象にしているということから、個人的な家庭菜園の支援はなかなか難しいというふうには考えておりますが、今の御提案というのも本当、重々わかりますので、専門家の意見を聞きながら検討していきたいというふうに思います。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ありがとうございます。 それから、もう一点は地域おこし協力隊。これ今は民泊関係の方でやっていると思いますが、以前は花貫フルーツほおずきでしたか、まあ農業というよりは高萩ブランド品開発みたいなことでやっていたと思うんですけど、この地域おこし協力隊のメニューの中に農業関係を入れられないかどうか、これは検討できるかどうか考えを聞きたいと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 地域おこし協力隊についてであります。 地域おこし協力隊は、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで地域の維持・強化を図っていくことを目的とした制度であります。 地域おこし協力隊の業務内容につきましては、自治体の課題に応じて受け入れる自治体が決めることになるため、農業の継承や遊休農地の利活用なども委嘱業務として設定していくことは可能であるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ぜひ御検討いただきたいと思います。この農業支援についての質問の冒頭に言いましたが、食品、食料品の問題をなるべく安心できるような形にしていくのがやはり大事だと思いますので、お願いしたいと思います。 今回の質問は、SDGs目標達成のためにいろいろ関連して伺ってまいりましたが、実は今月号の市報3月号のトップページに、SDGsについて記事が掲載されました。やっと、やっと動き出したなというふうに感じたわけですけども、最後に聞いてよろしいかどうかわからないんですが、今回この市報にこれを掲載した理由をお聞かせいただければと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 市報3月号へSDGsの紹介の記事がどうして載ったのかということですけれども、昨年から何人かの議員さんにSDGsの推進ということで御質問をいただいておりますけれども、ことしと来年度、総合計画、あとは地域創生の戦略の計画策定に当たりましてSDGsの考え方を取り組んでいくということで、市民の皆様に今後の目標、このSDGsをわかりやすく、まずは第1弾として御紹介をして、総合計画のほうに反映していきたいなということで今回掲載したところでございます。 以上です。 ○議長(大森要二君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ありがとうございました。 以上で質問は終わりたいと思いますが、このSDGs目標達成までにあと10年ということですので、我々高萩市にとっても、本当に大事な10年になるなと思いますし、なかんずく、冒頭この5年間は本当に出発としてしっかり取り組んでいかなければならないと思いますので、これからもSDGsにかかわる質問を重ねていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 きょうは、ありがとうございました。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) 3番 岩倉幹良でございます。 私は、大項目にして3点、一問一答形式で質問いたします。 大項目1点目は、一般廃棄物処理施設整備についてであります。2点目は「市民主役のまちづくり」基本理念について、3点目はコミュニティFMについてであります。順次質問してまいります。 1点目の一般廃棄物処理施設整備についてでありますが、これについては、高萩・北茨城広域事務組合において造成工事の契約を2月12日に締結、プラント等建設工事については3月11日に入札を予定しており、令和4年度末の竣工に向けて本格的な工事が進められるとのことであります。広域ごみ処理施設基本計画については、市議会においては令和元年9月議会に既に提示され、その後、住民説明会の開催あるいは市政報告会等、機会を設けて説明をされていました。しかし、いまだに建設場所も知らない市民の方が大勢いるようで、無関心だからと言ってしまえばそれまでですが、日常生活に欠かせない重要な問題であると考え、あえて質問することにいたしました。そして、市民がごみ処理について少しでも関心を持っていただけたらと思います。 まず、施設の建設場所及び施設の規模等について概略を説明いただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 岩倉議員の御質問にお答えいたします。 計画地と概要についてであります。 初めに、高萩市・北茨城市広域ごみ処理施設整備につきましては、昨年10月に発足の高萩・北茨城広域事務組合において事業が進められておりますことから、昨年8月29日開催の議会全員協議会にて御説明いたしました基本的事項についてお答えいたします。 今回整備いたします施設につきましては、国の補助金等を活用し、循環型社会形成に寄与する施設としてエネルギーの有効利用を図るとともに、資源化を推進する施設整備であり、北茨城市と広域化での処理を行うことで、効率的かつ経済的な施設整備が行えるものであります。 整備地につきましては、北茨城市中郷町小野矢指地内となります。具体的には、中郷温泉「通りゃんせ」から南東約300メートルに位置する北茨城市と高萩市の市境付近の山林で、敷地面積は5万5,232平米、そのうち約3万平米が建設用地面積となります。 整備する施設といたしましては、ごみを焼却してエネルギーを取り出すエネルギー回収型廃棄物処理施設、いわゆる焼却施設と、粗大ごみなどを処理して資源物を取り出すマテリアルリサイクル施設になります。 エネルギー回収型廃棄物処理施設の施設規模につきましては、施設稼働時の将来人口をもとに積算したごみ量を処理できる規模として、1日当たり80トンの24時間連続運転とし、処理方式につきましては、安全性や経済性を考慮し、他の自治体においても採用実績の多いストーカ方式としております。マテリアルリサイクル施設につきましては、施設規模が1日5時間当たり7.7トンの処理能力で、現在は埋め立て処理している不燃物、不燃性粗大ごみを破砕処理した上で金属類を資源として回収する施設と、資源物として回収した缶、瓶、ペットボトル等を選別、梱包する施設を整備することとしております。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) 施設の規模等について、ただいま説明をいただきました。 それでは、施設建設事業費についてでありますが、総事業費の総額はどのくらいになるのか。そして、そのうち補助金としてどのぐらい予定されているのか。そして、その残額について両市の負担金はどの程度になるのか、御説明をいただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 総事業費と両市の負担割合についてであります。こちらにつきましても、昨年の8月29日開催の議会全員協議会にて御説明しました内容でお答えさせていただきます。 総事業費につきましては、施設建設工事費、造成工事費、設計監理委託料を含め、想定事業費を131億円としております。 財源につきましては、国からの補助金等として、循環型社会形成推進交付金と震災復興特別交付税を合わせ約100億円と試算しているところでございます。 また、総事業費131億円から国の補助金等の額、約100億円を差し引き、事務組合が負担した起債分を除く一般財源のうち、本市負担分となる2億7,307万3,000円を、令和元年度から令和4年度までの高萩・北茨城広域事務組合一般廃棄物処理施設建設事業費負担金として、令和元年第3回議会定例会におきまして御承認いただいたところでございます。 なお、国からの補助金等の額につきましては、入札後の契約額の確定等により決まってまいりますので、正確な額が確定した段階において御報告させていただきますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 次に、施設建設に係る両市の負担割合につきましては、施設稼働時のごみの排出予測量をもとに、高萩市が37%、北茨城市が63%としております。 なお、維持管理に係る両市の負担割合につきましては、今後、施設の運営方式の検討にあわせ、両市で調整してまいります。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) ただいまの説明ですと、総事業費が131億円、そのうち国からの交付金等100億円ということでございまして、まさに、これは一大事業であると思います。今後は、高萩・北茨城広域事務組合で事務事業が推進されることになるわけですが、このごみ処理に関しては市民にとって最も身近な問題でありますので、逐次、説明や御報告をいただければと思っております。 次の質問に移ります。 市長は、「市民主役のまちづくり」を基本理念として、「誘致事業」「交流事業」「支援事業」の3つの政策を柱として市民の意見を取り入れながら各施策を推進していくとしております。 まず、誘致事業として、中心市街地活性化事業についてはハード、ソフトの両面から検討を進めていて、ハード面において、西口駅前広場再整備条件検討調査会を立ち上げ、JR高萩駅西口駅前広場、バスターミナル及びその周辺を利用しやすい場所として、現況や課題を踏まえたゾーニングや機能配置を行い、再整備に向けた課題等の整理を行って、調査業務の成果を示されました。これで西口駅前広場の準備は完了したとしても、肝心なのはソフト面、つまり中心市街地の活性化にどうつなげるかでありまして、先進事例の視察研修やアドバイザーを招いて勉強会を開催していくとのことであります。 先進地視察については昨日、議員からも質問がありましたが、再度、どこへ行ってどんなことを学んでこられたのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 「市民主役のまちづくり」基本理念についてお答えいたします。 中心市街地活性化の先進地視察についてであります。 昨日の一般質問においても御答弁させていただいた内容と重複いたしますが、現在、庁内プロジェクトチームではハード、ソフト両面の調査検討を行っております。このうち、本年度のソフト面における調査検討といたしまして、市民の方が中心となって市街地活性化に取り組まれている先進事例を学ぶことを目的に、1月中旬に岐阜市のNPO法人ORGAN及び多治見市の多治見まちづくり株式会社を視察してまいりました。 岐阜市のNPO法人ORGANは、長良川流域を拠点とした地域資源を生かした体験プログラム事業等を活発に実施しており、また長良川沿いの旧家が立ち並ぶ町屋通りの活性化を図る事業についても中心となり、取り組まれております。 多治見まちづくり株式会社におきましては、多治見市が2分の1を出資する第三セクターとして設立され、市営駐車場や広場等の管理事業を基盤として、それらで得た収入を財源としまして、空き店舗をリノベーションしたカフェの営業やオフィスとしてのサブリース、レンタサイクル事業など、幅広く事業を展開されておりました。 いずれの視察団体におきましても共通していたことは、市民が核となり、まちづくりに積極的にかつ活発に、取り組まれておりました。まちづくりに関しましては、地域の人材発掘や育成などが非常に重要であるものと改めて感じたところであります。 来年度の視察場所につきましては、まだ場所は決めておりませんが、今後アドバイザーを招いた勉強会等で勉強会の内容に合わせた視察場所を検討していこうと考えております。 以上です。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) 岐阜市あるいは多治見市を訪ねて、市民が中核となるようなまちづくりを進めている先例先進地視察を行ったということでございます。 それでは、アドバイザーを招いて勉強会を開催するとのことでありますが、これはどんな方をアドバイザーとして予定されているのか、その辺、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 中心市街地活性化等に関する勉強会のアドバイザーについてであります。 現在想定しておりますのは、タウンマネジャーとして県内外で御活躍されている梶岡誠生氏でございます。梶岡氏は、埼玉県越谷市や本年視察を行った岐阜県多治見市、また県内では常総市など、全国各地においてまちづくりアドバイザーとして御活躍されております。 なお、本市においては、昨年、常総市への視察研修時や庁内プロジェクトチームでの勉強会においても、講師として御協力をいただいた実績のある方でございます。 以上です。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) こうした勉強会でどのような提言がなされるかわかりませんけれども、市長は全員協議会の席で、7月の22日に駅前広場の地主さんと接触されたと、会われたということをこの間お聞きしたわけであります。あるいは、ある企業と接触を持ったとの発言がありましたが、なかなか難しい問題だけに、容易なことではないと考えます。相手の要望に対して市がどれだけ応えられるのかであると考えますし、市民にそれをどう納得させるかであろうかと思います。 アドバイザーを招いて勉強会といっても、市の土地あるいは地主の了解があっての土地であれば、どんな絵でも描けると思いますけれども、そうでない状況では、ただいま申し上げたように大変難しい問題であると思います。 市長が接触されたとされる地主あるいは進出を希望される企業について、差し支えない範囲で、どんな感触を得られたのかお聞きをしたいと思います。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 大型店舗跡地に係る地権者との交渉状況については、昨日の一般質問においても答弁させていただいた内容と重複するところでありますが、先ほど岩倉議員のほうからありましたように本年の1月22日にお会いして、これは定期的にお会いすることとしておりますが、この場合は高萩駅西口駅前広場再整備条件検討調査の内容などを説明させていただきました。その際、今後の中心市街地としての整備エリアの考え方についても、意見交換をさせていただきました。 御質問のように、企業誘致に関してのこれまでの具体的な話ということでありまして、これまで、当初やはり東口の方々に、イトーヨーカドーがなくなってから買い物がなかなか不自由なんだということで、サンユーストアなんかも小さいスペースでありましたが、それもマーケットが小さいということで撤退されたということでありまして、駅前にまたかつてのイトーヨーカドー的なそういった大型スーパーができれば非常にいいんだなということで、私もそういった業種の社長さんと随分お会いしました。 そういった中で、今現在、駅前広場も広いことは広いんですけど、やはり駐車場が連動してないとなかなか、道路を隔てて駐車場となると、なかなか具体的に事業は高萩に持ってくることはできないということであります。 そういったものもありましたが、それにそうかというわけにはいかないので、これからもできるだけ地権者とともに、こうやって会っているので、地権者とも今そういうことに対してどういう業種ならもっと呼べるか、そして、ただスーパーだけではなくて、ちょっとした買い物ができるような、そういった小さな店舗でも何かできないかなというようなことで話し合っているのも事実であります。 引き続き、地権者の方との面会の場を多く設けさせていただき、中心市街地活性化や駅前整備などに関して意見交換、情報共有等を図ってまいりたいと考えます。また、きのうも言いましたように、こうやって考えている間に既に2年が経過するということで、なかなかこの駅前広場に何かを持ってくるというのは、改めて大変なことだと私も痛感している次第でありますが、まだまだこれからも果敢に、そういった誘致に向けて進んでいきたいなと思っております。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) 大変難しい問題であることはもう、私もそうですし、市長も認識されておると思います。それで、市民に言わせれば、進出したいと言うんだからさせればいいじゃないかと考える方も多いようですが、これは財政を伴うことであるだけに、落としどころが大変難しいことであると思います。 今申し上げましたように、まさに市長のトップセールスにかかっているといっても過言ではないかと思いますが、どうか今後とも、その地主さん、あるいは進出企業の方々とのお話を重ねられて、まちが活性化されるような、そういう施設が訪れることを願うばかりでありますので、これは市長に頑張ってもらいたいと言うしかないと思います。 次に、支援事業のことについてでありますが、地域コミュニティ活動の活性化について、新たなモデル地区を選定して、より広範囲なエリアのコミュニティ活動を推進するための牽引役となる専任の集落支援員を設置して、地域コミュニティの活性化を推進していくのだとしています。 モデル地区として具体的にどの地区をどのような要件でモデル地区に選定されるのか、そこには地区内の調整役を担う集落支援員を設置、また、より広範囲なエリアのコミュニティ活動を推進するため、その牽引役となる専任の集落支援員を設置するとのことであります。こうした制度を導入した背景と目的について御説明をいただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 集落支援員制度を導入した背景と目的についてでございます。 地域コミュニティの活動は、古くから地域で行われてきた地域伝統の祭りや近隣住民の冠婚葬祭のほか、現在では地域での見守りや大規模災害時の要援護者の把握、防犯、環境整備など、多岐にわたっているところであります。 地域コミュニティの役割は非常に大きいと考えております。しかし、基礎的な地域コミュニティであります常会への加入状況につきましては、人口減少や生活習慣、住民ニーズの変化、高齢化の進行などのさまざまな要因によって年々減少している状況であり、今後もその傾向が続くのではないかと危惧しております。 こうした背景から、活発に地域コミュニティ活動を行う秋山下地区、大能地区、赤浜地区の3地区をモデル地区として選定しまして、コミュニティが抱える課題の検証や地域コミュニティ活性化の取り組みを推進していただいております。 集落支援員には、このモデル地区において、常会や自主防災組織、子供会などの各種団体との連携強化やモデル地区内の課題の抽出、行政との連絡調整役を担う業務を委嘱しているところであります。 以上です。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) 既に秋山下、大能、赤浜地区にこうしたモデル地区を置いて検証されてきたと、こういうことでございます。 そして、今回のこの専任の集落支援員というものは、このモデル地区といいますか、各地に設けられるであろうエリアのまとめ役というか連絡役というか、そういう役割があるのかなと思いますけれども、改めて、この専任の集落支援員の役割とは、そしてどのようなことを期待されるのか、お答えをいただければと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 専任の集落支援員の役割についてであります。 現在、3つのモデル地区に設置している兼任の集落支援員は、各地区のコミュニティ関係団体の役員の方に兼ねていただいておりますが、令和2年度から導入を検討している専任の集落支援員につきましては、専属で地域コミュニティの活性化に関する業務を行う方を委嘱するものであります。 専任の集落支援員の活動内容といたしましては、活動エリア内の常会や自主防災組織、子供会などの組織、さらには兼任の集落支援員と連携して、エリア内の課題解決や新たな地域コミュニティ活性化に関する業務を担っていただくこととなります。 これまでの兼任の集落支援員と大きく異なる点といたしましては、容易に相談しやすいよう拠点を設けること、活動エリアを現在の常設区単位より広域なエリアとすることを考えております。 なお、活動エリアや役割につきましては、専任の集落支援員の募集に際し、応募者からも提案をいただき、協議の上、決定してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) 次に、「地域とともにある学校づくり」についてでありますが、本年4月より全小中学校にコミュニティ・スクールを導入し、学校、家庭、地域が連携して推進していくとのことでありますが、具体的な取り組みについてお尋ねをいたします。 ○議長(大森要二君) 教育部長 石井健寿君。〔教育部長 石井健寿君登壇〕 ◎教育部長(石井健寿君) 再質問にお答えいたします。 「地域とともにある学校づくり」に向けた具体的な取り組みについてであります。 本市では、平成30年度より、コミュニティ・スクールの導入を通して「地域とともにある学校づくり」を推進しております。「地域とともにある学校づくり」とは、これまでの学校教育を発展させ、地域の方々や保護者の方々に学校で行われる教育活動に積極的に参画していただきながら学校づくりを進めていくことであります。 これまでも、各学校におきましては、地域子ども安全ボランティアやはぎッズサポーター、さらにはPTA、おやじの会などに御協力をいただきながら、地域と連携して学校教育を行ってまいりました。今後は、それらの取り組みを整理し、学校教育、家庭教育、社会教育が一体となった新たな学校教育へと転換を図ってまいります。そのための仕組みとして、本市では、国が推進するコミュニティ・スクールを中学校区ごとに導入し、地域や子供たちの実態を考慮しながら、地域全体で子供たちの健全育成に取り組んでまいるものであります。 以上となります。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) まあ次の質問にお尋ねしようかと思ったんですが、今ほとんど答えをいただきましたので、学校、家庭、地域が連携して、そういったコミュニティ・スクールを運営していくんだと。その中で協議しながら取り組んでいくんだということであります。そう理解をいたしました。 最後になりますけれども、コミュニティFM放送についてでありますが、NPOたかはぎFMの平成30年度活動計画書によれば、平成30年4月1日から平成31年3月31日までの決算において税引き後損益が225万5,146円の赤字で、平成27年度から平成30年度の4年間の累積赤字が256万円であることを、さきの定例会で市長も認識している旨の答弁がありました。 そこでお尋ねいたしますが、累積赤字256万円はどのように処理されているのか。私には貸借対照表が示されていないので、確認はできませんけれども、恐らく未払いで処理しているのではないかと推測されますが、市はこの状況をどのように捉えているのかお尋ねをいたします。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) コミュニティFM放送についてお答えいたします。 たかはぎFMの累積赤字についてでございます。 NPO法人たかはぎFMは、自主運営を目指して収支計画を策定しており、本市においては、その計画に基づいて補助金支援を行ってきたところでありますが、会員獲得や収益事業が計画どおりには進まず、赤字が累積しているものと認識しております。 たかはぎFMの実績報告をもとに聞き取り調査を行ったところ、赤字が続いている状況ではありますが、業者等外部への代金の未払いはないと聞き取っております。また、NPO法人としましては、理事の責任において赤字を解消することとしていると聞いております。 以上です。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) 質問事項になかったんですが、未払い金は発生していないということであります。決算上256万円の赤字が出ているということは、それをどのようにそのキャッシュというか払って、なぜ、じゃあ赤字分は誰が負担し、あるいは立てかえているのか、その辺のことは、これ質問事項に示さなかったんですけれども、その点についてちょっとお尋ねをしたいと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 赤字の内容についてでございます。 赤字の内容等の詳細につきましては今後調査してまいりますが、現在のところ、理事の方が立てかえておるというような話を聞いているところでございます。 以上です。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) わかりました。理事の方が立てかえておるということですから未払い金は発生してないということであろうかと思いますけれども、今申し上げましたように、理事の方が補填をしているということであろうかと、このように思います。了解をいたしました。 それで、令和2年度におきましても、昨年と同様の予算措置、むしろ減っておりますけれども、予算措置がなされておるんですけれども、この本年の10月31日をもって無線局免許の更新があるわけでございます。 そうした中で、こうした累積赤字の件も含めて、市は今後どのように指導・監督といいますか、指導していかれるつもりなのか、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 たかはぎFMに対する市の今後の対応についてであります。 たかはぎFMに対する支援につきましては、高萩市コミュニティ放送局支援補助金要項に基づき、団体の運営が安定するまでの間、人件費、旅費交通費、その他放送に直接かかわる経費等の支援を行ってまいりました。 しかし、赤字が累積している状況が続いておりますので、本市の今後の対応といたしましては、赤字の早期解消と自主財源確保に努めるよう指導をしてまいります。 また、今後の支援につきましては、令和元年12月議会の岩倉議員の一般質問で市長が答弁しましたとおり、たかはぎFMの無線局免許の有効期限が令和2年10月31日までであることから、たかはぎFMの役割や運営状況のほか、市議会の御意見を参考にするとともに、市民アンケートの結果などを踏まえ、総合的に判断していくことになると考えております。 以上です。 ○議長(大森要二君) 3番 岩倉幹良君。〔3番 岩倉幹良君登壇〕 ◆3番(岩倉幹良君) 私の質問は以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(大森要二君) 議事の都合により、午後1時30分まで休憩といたします。午前11時27分休憩──────────────────────────午後 1時30分開議 ○議長(大森要二君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) それでは、通告に従い、大項目1、防災行政について、大項目2、福祉行政について、一問一答大項目方式で伺ってまいります。 まず初めに、世界的規模で感染が広がっている新型コロナウイルス対策に全力を注いでいる市長を初め、職員の皆様、そして各関係者の皆様には心から感謝申し上げます。今回の新型コロナウイルス対策においては、何が正解なのか不正解なのか、多分誰にもわからないんだろうと思います。だからこそ、今、一人一人が考えられること、できることに最善を尽くすしかないのだと思います。9年前の東日本大震災を思い返してください。一人一人が自分にできることに最善を尽くした結果、きずなが深まり乗り越えてきました。今再び、高萩市民が一丸となって乗り越えていきたいと思います。市民の皆様には、しばらくの間、御理解と御協力のほどよろしくお願いを申し上げます。 では、防災行政から市民の生命を守る災害発生時等の情報共有について、通告してあります3点について、順次お伺いをしてまいります。 近年、大規模震災、大規模水害、また大規模風害と想定を超える災害が頻発しております。これらの大規模災害に対して、現場の正確な情報を関係者が共有し、的確な判断のもとで適切に対応することが重要であります。今日、ICTの進歩により、被災現場のさまざまな情報をリアルタイムで収集し活用することが可能となっており、住民の安全を確保し、被害を最小限に食いとめるためのICTの利活用を積極的に進めるべきと考えております。 初めに、基盤的防災情報流通ネットワークの活用についてお伺いをいたします。 この基盤的防災情報流通ネットワークは、被害が想定される地域や被災した現場のさまざまな情報を迅速に整理し、電子地図上に表示するものであり、これを活用することにより刻々と変化する被害推定情報やインフラ被災推定情報を地図上へ表示することで、地域ごとの避難指示等の発令が適切に進められます。 また、避難所の避難者数、道路の通行どめ箇所、給水拠点など、同じ地図上に表示し、物資支援等の配付に際して最適な巡回ルートを選定することもできます。 さらに災害廃棄物の収集においても、緊急集積所、集積拠点の位置、一時保管場所、通行どめ箇所等の情報を同一の地図上に表示することにより、スムーズな災害廃棄物の移動を可能といたします。 そこで、災害時の被害を最小限に抑えるとともに、的確な救援と迅速な復興を進めるために基盤的防災情報流通ネットワークの情報を共有し活用すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 菊地議員の御質問にお答えいたします。 基盤的防災情報流通ネットワークの活用についてであります。 基盤的防災情報流通ネットワークとは、内閣府が関係省庁の情報を一元管理するシステムのことであります。このシステムは、大規模災害時に内閣府と国立研究開発法人防災科学技術研究所で構成された災害時情報集約支援チーム(ISUT)が、県に機材を持ち込み、集約された自治体災害情報をみずからシステムに入力することで、霞が関に迅速に被害状況を送信するものであります。 集約する情報は、議員御案内のとおり、震度分布や降水量分布、衛星画像、空中写真等、多岐にわたります。激甚災害に指定された昨年10月の台風19号の際には、茨城県に派遣され、被害の大きかった水戸市、大子町、常陸太田市、常陸大宮市、城里町の災害情報をいち早く入力し、迅速に霞が関に情報を提供しております。特に、空中写真により冠水地域がきめ細かく特定されることで、罹災証明書の迅速な発行に有効であったとのことであります。 災害時情報集約支援チームは、あくまでも大規模災害時に派遣されるチームでございます。本市を含め、県内自治体におきましては、茨城県防災情報ネットワークシステムにより、災害情報の収集、伝達を行っておりますが、議員御案内の基盤的防災情報ネットワークの活用を研究してまいります。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 了解いたしました。 迅速な情報共有、非常に重要でありますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、災害時に迅速に情報を収集し、リアルタイムで関係機関と共有するためのシステムの構築についてお伺いをいたします。 例えば、災害の発生が想定される場面で、現場の状態をリアルタイムで安全に確認するために、また発災直後の近寄ることのできない被災場所で救助を求める人のその捜索や被災現場の状況把握を迅速に進めるために、ドローンの消防本部等への配備も有効と考えますがいかがでしょうか。 ○議長(大森要二君) 消防長 黒沢克也君。〔消防長 黒沢克也君登壇〕 ◎消防長(黒沢克也君) 再質問にお答えします。 ドローンの消防本部等への配備についてであります。 ドローンにつきましては、接近できない災害現場や大規模な山林火災等において、要救助者の捜索、安否の確認、現場の状況把握などの情報収集活動を迅速に行う資機材として、非常に有効であると認識しております。 現在は、大規模な災害が発生した場合には協定により支援をお願いすることになっておりますが、今後は迅速な情報収集等ができるよう、消防本部への配備について検討してまいります。
    ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 了解いたしました。 また、もう一つ例を上げれば、公民館や学校の体育館等の指定避難所での避難生活が長期化するケースにおいて、情報は刻々と変化いたします。こういう場合、公共施設の情報をクラウド化して、災害時に迅速に情報を収集し、リアルタイムで関係機関と共有するためのシステムの構築はとても有意義であると考えております。まず、本市の現状をお知らせください。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 災害時の情報収集、共有方法についてであります。 初めに、災害時の情報収集につきましては、昨年10月の台風19号を例に上げますと、茨城県防災情報ネットワークシステムにより、気象注意報、警報、今後の台風の進路や予想される雨量等の情報を収集しております。 また、本市の二級河川であります花貫川、関根川の両河川の水位につきましては、茨城県土木部雨量・河川水位情報システムにより、水位の数値や変化を把握し、両河川に設置されている監視カメラにより、河川の状況を映像にて確認しております。 その他の情報といたしまして、テレビやインターネットによる情報や水戸気象台の担当者とのホットラインにより、今後の台風の進路、想定される雨量、警報の可能性や時刻等について、時間を問わず確認できる体制にあります。 また、情報の収集は、県工事事務所やパトロール対応中の職員、自主防災組織の方や常設委員の方、市民の方からその都度、ファックス、電話により、河川の情報、道路の冠水、倒木、土砂崩れ等の連絡をいただくことで対応しております。避難所運営に対応している職員からは、避難者の人数、避難所の空きスペース等の情報が順次報告されてまいります。 次に、情報共有についてでございます。 寄せられた情報については、災害対策本部内で地図上に落とすなどし、本部員から関係各課に指示を出すことで共有を図っております。また、さまざまな情報を現在活用している茨城県防災情報ネットワークシステムに入力し、かつ防災行政無線、緊急速報メール、テレビのテロップで流れるLアラート、SNSなど多重な情報伝達手段で市民へ情報を発信することで共有を図っております。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) ただいま答弁をいただきました。 理想は先ほど申し上げましたように、情報のクラウド化をし、リアルタイムで各関係機関と共有することであると、このように感じております。これは、一朝一夕にとはいかないとは思います。しかし、のんびりもしてはいられないと思います。この場では、結論は求めませんが、引き続き調査、研究をお願いしたいと思います。 防災行政の最後になります。 災害時応援協定を結んでいる地域の業界団体の情報共有について、お伺いをしたいと思います。 地域で災害が発生した場合、地元の建設業の皆様には真っ先に復旧のために被災現場に駆けつけていただいております。また、災害廃棄物の処理のために、産業廃棄物処理業の皆様にも迅速に対応をいただいているところであります。このように、災害時応援協定を結んでいる業界団体の皆様からの現場の情報というものは、正確であり信頼性の高いものといえます。 そこで、スマートフォン等を活用して、災害時応援協定を結んでいる地域の業界団体の情報を共有するシステムの導入も有効と考えますが、本市の現状についてお伺いをいたします。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 災害時応援協定団体との情報共有の現状についてであります。 応援協定団体とは、年度の初めに担当者と連絡体制の確認を行っており、災害時にいつでも連絡できる体制を整備しております。また、毎年開催している市総合防災訓練にブース出展の御協力をいただくなど、災害時における連携の強化を平時から構築しております。また、災害応援協定は、分野ごとに各企業と締結しておりますので、本市で早急に必要な物資等については、それぞれ可能な範囲で供給していただけるものであります。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 了解いたしました。 物資の供給については、うまく連携されているのかなとは思いますが、現場の状況、リアルタイムということであれば、この点についてはさらなる推進ということで申し上げたいと思いますが、私はこれまでも市民からの情報提供にLINEを活用するなど、方法を示させていただいてきました。災害時に現場から発信される生きた情報は、迅速な対応を図るためには大変重要でありますので、さらなる情報共有できる効果的な仕組みづくりに努めていただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 次に、防災士のスキルアップについてでありますが、防災士とはNPO法人日本防災士機構が認証する民間資格であります。防災に関する豊富な知識を持ち、防災訓練への協力や災害時は避難誘導、避難所運営などの中軸を担うことが期待されており、現在は全国で17万人に達しております。本市には、防災士資格を有している方が297人いるとお伺いをしております。一方で、防災士の資格は更新不要で有効期限もありません。 そこで、定期的に最新の防災情報を学ぶスキルアップ研修を定期的に実施することが不可欠であります。これまでの取り組みをお聞かせください。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 防災士スキルアップ研修についてであります。 防災士に関しましては、資格取得後に更新がございませんので、定期的に防災に関する新しい情報や知識を得ることにより、防災スキルが高まり、市全体の防災力向上につながると考えております。 このため本市では、NPO法人茨城県防災士会から講師を迎え、平成29年度から高萩市防災士スキルアップ研修会を行っており、過去2年間で191名が研修に参加し、高萩市の防災力強化に努めてまいりました。 なお、今年度につきましては、令和2年3月26日に高萩市防災士スキルアップ研修会の中で、避難所運営訓練を行う予定でありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により中止としております。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) これまで2回の開催をしたということであります。 本市には297人いるという状況の中で、この2年間で191名が参加をしているということで、もれなく参加するというのは本当に大変厳しいのかなと思います。 では、どのような対応があるのかということになりますけれども、その前に本市の防災士の中で、茨城県防災士会に会員登録をしている人数についてお知らせください。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 高萩市で取得した防災士のうち、茨城県防災士会の会員登録数についてであります。 まず、茨城県防災士会についてでありますが、広く一般市民を対象として、幅広い防災啓発活動を実施するとともに、平時における地域防災力の向上と災害時における支援活動に取り組む防災士や防災士の活動に賛同する市民等への支援を目的としたNPO法人であります。 現在、茨城県防災士会の会員数は、県内で277名おり、その中で県北エリアでは30名、高萩市内では1名が登録しております。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 了解いたしました。 私は、今回の質問をするに当たり、県の防災士会の方のお話を伺ってまいりました。 茨城県防災士会では定期総会の開催に加え、年に3回から4回のエリア会議を設けており、その中でスキルアップを図っているとのことでした。限られた研修会の中で、全てが網羅できない、また各人で、各方面で開催されている講習会等を探して自発的に参加するのも難しいでしょう。県防災士会に登録して活動することにより、さらなるスキルアップにつながることが理想であります。防災士の資格をとっていても、実際に活動する人はまだまだ少数であるとこのようにも語っておりました。 では、どのような対応があるのかということですが、提案を申し上げ見解をお伺いしたいと思います。まず、茨城県防災士会への登録推進と費用の助成をすべきと思いますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 茨城県防災士会の登録推進と費用の助成についてであります。 茨城県防災士会への登録者がふえることで、スキルが高い防災士が育成され、地域の防災力の向上につながると考えております。そのため、市といたしましては、茨城県防災士会の登録推進のため、自主防災組織の防災士が参加する機会である高萩市自主防災組織連絡協議会や市総合防災訓練において、同会のPRをする機会を設けるなどして登録推進に努めてまいります。 また、茨城県防災士会の会費につきましては、年1,000円と伺っております。現時点におきまして、会費助成の要望はございませんが、今後、防災士取得者に対してアンケート調査を行うなど、会費の助成の必要性について慎重に判断してまいります。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 了解いたしました。 前向きな答弁をいただきましたので、さらなる対策、対応ということで、この茨城県防災士会に登録をしたこの防災士を中心に、市内において自主的に運営、活動するための組織、(仮称)高萩市防災士会を設立するという考えはいかがでしょうか。 この(仮称)高萩市防災士会、この考え方としては、県の防災士会が行っている活動、この一端をこの高萩市内において、きめ細かく対応するというようなことであります。具体的には町内会や企業と協力しながら、ハザードマップの説明会など防災知識に関する講演を行うほか、避難訓練を通して各地で相次ぐ自然災害に備えた防災意識の啓発活動に取り組む、また災害時には、避難所運営や誘導をスムーズに行えるようにするなど、そういった活動があります。いわゆるその地域を守る防災・減災対策の体制強化を目的とするものでございます。見解をお伺いいたします。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 茨城県防災士会登録者が中心となって、(仮称)高萩市防災士会を設立してはいかがかについてであります。 現在、市内では茨城県防災士会に登録している方が1名であり、この方を含め他の防災士取得者から防災士としての今後の活動の御相談や御意見などを伺っていないのが現状であります。 しかし、市として、地域の防災力強化のために防災士取得を後押しした経緯から、防災士取得後のアフターフォローが必要であると考えております。今後、(仮称)高萩市防災士会の設立については、調査研究してまいります。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) よろしくお願いしたいと思います。 次に、女性の視点を生かした防災対策についてお伺いをいたします。 まず、自主防災組織の中に女性が占める割合と防災士の人数について、お知らせください。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 自主防災組織の女性の人数と割合、女性防災士の人数についてお答えいたします。 市内に組織されている自主防災組織は、現在25組織であり、人数は413名であります。そのうち女性は42名で、割合につきましては10.2%であります。 自主防災組織員の中で防災士を取得している女性は、現在おりません。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) それでは、その地域の防災活動に女性の視点を生かして、また防災力を強化していくためにも、今後の自主防災組織の中に女性をふやしていくべきと考えますが、この点についての見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 女性の視点を取り入れるため、自主防災組織の女性をふやす考えについて、お答えいたします。 災害発生時にはさまざまな方々が困難に直面するため、女性ならではの視点を取り込み、防災対策を進めることは、大変重要であるというふうに考えております。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 今、重要であると答弁をいただきましたのでお伺いいたしますが、防災組織における女性の育成、この育成についてどのように取り組んでいくのか、お考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 自主防災組織の女性をふやす取り組みについてであります。 本市では、女性の視点を取り入れるための取り組みの一つといたしまして、避難所設置の際に派遣する職員を通常3名派遣いたしますが、そのうち女性を1名以上派遣し、避難所運営に当たっております。 一方、自主防災組織の運営につきましては、あくまでも各組織が行うものでありますが、例えば市が行うマイ・タイムラインの講習会に参加していただいた女性に、各地域の自主防災組織の案内を行うほか、市総合防災訓練において、参加された方に対して自主防災組織の案内を行うなど、自主防災組織への女性の参画を推進してまいりたいと考えております。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) よろしくお願いしたいと思います。 次ですが、エレベーター内に非常用品収納の椅子を設置してはいかがかというような内容であります。 最近になって、「エレベーターの中にちょっとした座る椅子があるといいですね」という声をいただきました。この話と同時に、次の項目で示している点字ブロックの話もいただいたわけでありますが、なるほどと、このように思いました。自分自身、このお話をいただきまして、配慮に足りていなかったなというような、ちょっと反省の気持ちも沸いてきたのも事実であります。どうせなら椅子だけの利用ではなく、せっかくですので非常用品を収納できるそういった椅子を設置してはと思います。こうしたものはコンパクトであり、そんなに場所をとるということはありませんし、簡単に設置できます。また、非常時以外でも障害をお持ちの方や高齢者、妊婦さんなど利用が可能であります。費用面でもそんなに大きな負担にはならないと思いますのでいかがでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(大森要二君) 総務部長 矢代省吾君。〔総務部長 矢代省吾君登壇〕 ◎総務部長(矢代省吾君) 再質問にお答えいたします。 エレベーター内に非常用品収納の椅子設置についてであります。 本庁舎内に設置されております2台のエレベーターにつきましては、災害時等における閉じ込め防止対策を行っております。具体的には、地震時において地震感知器により震度5弱以上の揺れを感知した際、最寄りの階へ自動的に着床する地震時管制運転装置、停電時においてバッテリー可動により最寄り階へ自動的に着床する停電時自動着床装置、火災時において煙感知器により火災を感知し、1階に自動的に着床する火災時管制運転装置の設置により、災害時等におけるエレベーター内の閉じ込め防止を行っております。そのため、災害時に備える目的での非常用品収納の椅子の設置は、必要のないものと考えております。 また、本庁舎エレベーター内の日常的な椅子の必要性につきましては、階数が4階建てと低層であり、1階から4階までの一周時間は約27秒と短時間のため、現段階においては日常的な椅子の必要性も低いとは考えておりますが、利用者の状況につきましては、引き続き注視してまいります。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) いろいろと答弁をいただきました。 確かに私もこの話を伺うまでは、そんなに気にとめるということはなかったんですね。話を聞く中でなるほどなと、先ほどお話したような気持ちになったということなんです。これがいわゆる市民目線なのかなというふうに、今、感じるわけですよね。健康で何でもなければ、それで気がつかないところがたくさんあると思うんですね。答弁の中でも、いろいろと状況を見ながらという話もありましたので、引き続き検討のほうをお願いしたいと思いますのでよろしくお願いします。 次に、福祉行政についてお伺いをしたいと思います。 今回は、合理的配慮の提供を支援する助成制度の創設について提案をし、見解を伺うものであります。 障害者差別解消法が、平成28年4月に施行され3年が経過いたしました。この間、全国の自治体でも障害を理由とする差別解消の取り組みを進めてきております。その取り組みの一つとして、民間事業者等が合理的配慮を提供する際にかかる経費の一部を支援する助成制度を実施するところがふえてきております。 本市は、障害福祉計画策定に当たり、障害があるなしにかかわらず、お互いの人格と個性を尊重し合いながら、ともに生き、ともに支え合う共生のまち 高萩を目指し取り組んでいるところであります。 法律に定められている合理的配慮の提供には、社会的障壁の除去は必要不可欠であります。そのために、民間の事業者等において利用できる合理的配慮の提供を支援する助成制度を実施すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(大森要二君) 健康福祉部長 作山 淳君。〔健康福祉部長 作山 淳君登壇〕 ◎健康福祉部長(作山淳君) 2項目めの福祉行政についてお答えいたします。 合理的配慮の提供を支援する助成制度の創設についてであります。 平成28年4月に施行されました障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律におきましては、不当な差別的取り扱いを禁止し、合理的配慮の提供が求められております。 この合理的配慮とは、障害のある人が困っている場面において、障害のない人と同じ権利を行使できるよう本人の意思を尊重しながら、日常生活や社会生活を送る上でのさまざまな困難を取り除くために必要な配慮を行うものです。 合理的配慮の提供を支援する助成制度につきましては、平成28年度に兵庫県明石市で最初に創設されたもので、障害のある人もない人もともに安心して暮らせる共生のまちづくりを推進していくために、商業者や地域の団体が、障害のある人に必要な合理的配慮を提供するためにかかる費用を公的に助成する制度であります。 具体的には、点字メニューやコミュニケーションボードなどのコミュニケーションツールの作成にかかる費用や折り畳みスロープ等の物品の購入、手すりの設置などの工事の施工費用の助成を行っております。 茨城県内におきましては、平成30年度につくば市で、今年度から水戸市、ひたちなか市、取手市におきまして、取り組みを始めたところです。 議員御提案の合理的配慮の提供を支援する助成制度の創設につきましては、先進的な取り組みを実施しております自治体を参考に、障害者団体等の関係者の御意見も伺いながら、調査研究を今後進めてまいります。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) よろしくお願いしたいと思います。 次に視覚障害者誘導用ブロック、点字ブロックについてお伺いいたします。 先ほどのエレベーターに椅子を設置してはという会話の中で、「庁舎の出入り口には点字ブロックが設置されているけど、その先はどうなっていくんでしょうね」というようなお話を伺いまして、「ですよね」という疑問が本当に沸いてまいりました。 本庁舎1階の点字ブロックの動線ですが、確かに総合案内所まで誘導されていません。そればかりか、点字ブロックの上に玄関マットがかぶさっている状態の箇所もありました。来庁されたときにそういった方を見かけたら対応するのだと思います。つまり、マンパワーで対応するのかなというふうに思いますけれども、業務をしながら、周りを気にしながらでは、スムーズな対応ができないと思います。せめて総合案内所まで点字ブロックを設置し、さらには窓口から目的の課までのサポートをする支援体制が必要と思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大森要二君) 総務部長 矢代省吾君。〔総務部長 矢代省吾君登壇〕 ◎総務部長(矢代省吾君) 再質問にお答えいたします。 受付窓口までの誘導ブロック設置についてであります。 本庁舎につきましては、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、通称バリアフリー新法における特別特定建築物に該当することから、建築物移動等円滑化基準に適合する義務がある建築物であります。 建築物移動等円滑化基準につきましては、廊下、階段、トイレ等の11項目に対し、高齢者、障害者等が移動等を円滑化するために設けられた基準であり、本庁舎においては、これらの基準に適合し建設されております。 本庁舎における視覚障害者誘導ブロックの設置につきましては、先に述べましたバリアフリー新法に基づき、庁舎敷地内通路から庁舎出入り口まで、エレベーター出入り口及び階段の踊り場部分に点状ブロックの設置を行うことで、施設利用者の利便性及び安全性を確保しております。また、トイレ出入り口やエレベーター内及び出入り口につきましては、点字標示を設置させていただいております。 なお、受付窓口や1階各課から建物出入り口を容易に視認できることから、視覚障害者をお見かけしたときには、職員等が積極的にお声かけをさせていただき、付き添いを行うことにより御案内をさせていただくこととなります。そのため、受付窓口までの誘導ブロックの設置につきましては、多数設置することで高齢者、障害者等の歩行に支障となる可能性もあることなどを考慮しまして、現段階では設置することは考えておりませんが、利用者の状況につきましては引き続き注視してまいります。 次に、受付窓口のサポート体制についてであります。 これまでも視覚障害者に限らず、来庁者に対しましては、受付窓口事務員及び全職員が親切・丁寧な応対を心がけております。受付窓口等に視覚障害者の来庁状況を確認したところ、これまで白杖利用者等がお一人で来庁したお姿をお見かけしたことはないとのことでありましたが、白杖利用者等がお一人で来庁された際には、受付窓口及び職員がお声かけをし、付き添い等により御案内をさせていただくこととなります。 なお、正面玄関出入り口の玄関マットにつきましては、点字ブロックにマットが一部覆っている箇所がございますことから、今後、是正を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 設置は難しいというような答弁かなと思います。そのかわり、職員が親切・丁寧な対応をしますよというような答弁だったのかなというふうに思います。であるならば、視覚障害者への誘導、この対応を行うということでありますので、どのように誘導を実施されるのか。今、言われましたように親切・丁寧にというところでありますけれども、この視覚障害者の方に対しましては、「あちらです」というように声をかけられても、その視覚障害者の方は福祉課に行くことは、そういうふうに声をかけられてもできないですよね。または、その手を引かれて背中を押されたりすると、逆に恐怖を感じるということもあるそうであります。ということで、視覚障害者への誘導・案内が正しくできるような研修も必要になってくるのかなとこのように思いますが、どうでしょう。 ○議長(大森要二君) 総務部長 矢代省吾君。〔総務部長 矢代省吾君登壇〕 ◎総務部長(矢代省吾君) 再質問にお答えいたします。 視覚障害者等への誘導案内が正しくできるような研修についてであります。 視覚障害者への誘導案内が正しくできるような研修の実施につきましては、職員対象の接遇研修の中で、一般的な接遇マナーのほか、視覚障害者に限らず周囲のサポートを必要とする方の立場に立った視点を学ぶためのユニバーサルマナー研修等をカリキュラムに含めるなど検討してまいります。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 先ほどの点字ブロックのことで、答弁の中に数多く設置することによって、逆にそれが障害になると、そういった答弁もあったかと思うんですね。確かにそういったところが懸念されるのかなというふうにも私も思います。 現在、この屋内に点字ブロックを設置するという部分については、屋内設置用誘導マットというのがありまして、従来の点字ブロックとは異なり、表面に突起がなくて緩やかな山形になっていて、車椅子利用者や歩行困難者がつまずきにくくなっている視覚障害者歩行用ソフトマットというのがあります。御存じだとは思いますが、これは両面テープでマットを張るだけで済み、施工や修繕のコストを抑えることもできます。印字や仮置き、蛍光剤の入れ込みもして、発光をすることも可能であります。こういったものは、イベント会場とか、避難時の誘導マット、そういったときにも広く利用できると思いますので、このような誘導マットの導入、これについてはどうでしょう。見解をお伺いします。 ○議長(大森要二君) 総務部長 矢代省吾君。〔総務部長 矢代省吾君登壇〕 ◎総務部長(矢代省吾君) 再質問にお答えいたします。 マットタイプの誘導ブロックの導入についてであります。 本庁舎につきましては、先ほども申し上げましたとおりに、バリアフリー新法に基づく建築物移動等円滑化基準に適合した基準で設置しておりますので、マットタイプの誘導ブロック等の導入は考えてはございませんが、議員提案のイベント等の活用につきましては、今後、関係各課と検討を重ねていきたいと考えております。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) よろしくお願いしたいと思います。 今回のことを通して、この点字ブロックに関心を持ちながら歩いておりますと、主観的ではありますが、点字ブロックが経年劣化しているであろうというものが見受けられました。視覚障害者は、杖の感触や杖をついた音、反射の具合、周りから聞こえてくる音や声、足の裏から伝わる路面の状態など、周りの状況を探っていると、このように考えます。点字ブロックの整備並びに設置状況の点検は、そういう意味では欠かせないと、このように思うわけであります。設置状況の総点検、こういった対応はどのようにされているのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(大森要二君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 私のほうからは、市道に設置されている視覚障害者のための点字ブロックの維持管理についてお答えさせていただきます。 日常の維持管理につきましては、定期的に実施しております道路パトロールにより、施設の状態を把握するとともに、市民の皆様などの御協力により情報収集に努めているところでございます。 なお、点字ブロックに不具合があった場合には、部分的な修繕により対応しているところでございます。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) さらに、横断歩道を利用する視覚障害者の安全性及び利便性を向上させるため、エスコートゾーンの設置に関する指針が制定され、各都道府県警察に対し、指針に基づき整備を行うよう通達が警察のほうにあったわけでありますが、本市に対して協力要請等、そういった連絡があったのか、この点についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(大森要二君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 エスコートゾーンについてでございます。 エスコートゾーンにつきましては、議員御案内のとおり、道路を横断する視覚障害者の安全性及び利便性を向上するために、横断歩道上に突起体の列を設置し、横断の方向の手がかりとするものでございます。警察庁の交通局交通規制課が指針として示しているものでございます。 議員御質問のエスコートゾーンについて、警察署からの協議、連絡等があったかどうかについてでございますが、市の道路管理者に対しましては、現在のところエスコートゾーンについての協議、連絡等はございません。 ○議長(大森要二君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 点字ブロックでありますが、破損したり、すり減ったり、足りない点字ブロックがあった場合、たったの一、二枚かもしれませんが、視覚障害者にとっては大事な道しるべを失うことになりますので、引き続き、総点検をよろしくお願いしたいと思いますし、またエスコートゾーンの事業化、これの打診があった場合には、県警とよく連携を取り合って実施をしていただきたいなと、このように思っております。 最後になりますが、新型コロナウイルスの1日も早い終息を願って一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 11番 吉川でございます。 私は、高萩スカウトフィールドの活用についてとグリーンタウンてつな空き地利用について、一問一答大項目式で質問してまいりたいと思います。 まず、初めにスカウトフィールドでございますが、中戸川にある日本ボーイスカウト所有の高萩スカウトフィールドですが、管理棟や浴室、トイレなど、しっかり整備されている非常に広くてすばらしいキャンプ場でございます。以前行ったときには、道が通りにくい、要は大型車とすれ違いができないと、案内板、掲示板が不親切だとして一般質問で指摘したんですが、今回、議案第19号の中戸川辺地総合整備計画で、国道461号線からスカウトフィールドまで、多分3キロぐらいあると思うんですが、その道路を5年間で幅を広げてバスも通れるようにするという計画だと思います。多分、5年間ではスカウトフィールドのほうから半分ぐらいなのかなと、1.5キロだと思うんですが、幅10メートルの道路、要は多分歩道が入っているとそういう計画であるということで、本当に安心しております。 何年もかけて道路を整備し、広大なすばらしい施設があるんですから、少しでも多くの方に利用していただけるように工夫していただきたいと思います。大和ハウスより譲り受けたのが270ヘクタールで、今、利用しているのは2ヘクタールです。残りの広い面積を有効に使ったほうがいいと思います。 昨年より、教育活動を行う一般団体も利用できるようになっておりますが、今までの利用状況はどうたったのか、どういった団体がどれぐらいの日数で利用されたのか、まずお尋ねしたいと思います。 ○議長(大森要二君) 教育部長 石井健寿君。〔教育部長 石井健寿君登壇〕 ◎教育部長(石井健寿君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。 高萩スカウトフィールドの利用状況についてであります。 公益財団法人ボーイスカウト日本連盟からの資料により、年度ごとに申し上げます。グランドオープンした平成29年度には、50日の開場で1万1,883人の利用があり、うち市関連のものは、小学校児童を対象とした「しぜんとあそぼデイキャンプ」と市議会の皆様の視察で計9件、464人でございました。平成30年度には、95日の開場で2,579人の利用があり、うち市関連のものは、「しぜんとあそぼデイキャンプ」や高萩ウオーキングクラブの施設見学など8件、380人でございました。今年度は3月3日現在、125日の開場で3,669人の利用者があり、うち市関連のものは、「大和の森口笛コンサート」や親子キャンプなど11件、753人でございます。市関連利用につきましては、ほかに市スポーツ少年団加盟団体によるもの、高萩市地域おこし協力隊によるものなどがございます。 以上となります。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 要は団体ですよね。スポーツ少年団、もしくは子供会とか、幅を広げていけば大学や会社等の研修などが利用される、そういう想定なのかなというふうに思っています。 キャンプをしたいという場所を探すときに、ネットで検索することが多いと思うんですが、キャンプ場で検索サイトには登録されていないんですよね。全国の施設掲載数が約4,000件あるキャンプ場検索、予約サイトである「なっぷ」、これで検索すると高萩のキャンプ場で出てくるのは高萩ユーフィールド、ここは君田小中学校跡地につくられたオートキャンプ場ですね。花貫ふるさと公園、小滝沢キャンプ場のこの3か所だけで、スカウトフィールドは出てこないと。スカウトフィールドはボーイスカウトの野営場、訓練場の施設だから出てこないのだと思うんですが、ちなみに小山ダム、はぎビレッジもけやき平も載っていないんですね。 今はホテルを予約するのに、子供と出かける場合いろいろと探すんですね。ネットで検索して、写真や口コミを見て決めるのがほとんどだと思うんですよ。そういったサイトに登録することができないのかどうか。スカウトフィールドは、ボーイスカウトの手前難しいかもしれませんが、高萩市からボーイスカウトに働きかけをしてもいいんじゃないかと。こういったサイトに掲載の可否を相談したほうがいいと思うんですが、市長どうですか。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 今、吉川議員からありましたのは、こういったPRの方法ということで、まだ十分に生かされていないということで、確かにボーイスカウト日本連盟につきましては、民間の団体なものですから、なかなか高萩市としても自由にそれを紹介することはできないんですけど、ことしに入りましてボーイスカウトの役員の方とお話して、これから後にまた御質問があると思うんですが、そういった観光的なものとかどんどん、先ほど言いましたように272ヘクタールの土地を、本当にフルに使っていただきたい、そして、高萩市の核となっていただきたいというようなことから、もともとPRについては、ネット、SNS等、そういったものにすぐ入り込めるような、そういう市からも対策を日本ボーイスカウト連盟のほうと打ち合わせ、協議をしていきたいと思っております。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) ぜひとも、ボーイスカウトのほうと協議をしていただきたいと思います。 ついででございますけれども、では今、売り込んでいるはぎビレッジの場合は、これは高萩市主体でやっていると思うんですけど、こちらについてサイト登録をしたほうがいいと思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 はぎビレッジをインターネット上のサイトに登録したほうがいいのではないか、という御質問かと思います。 はぎビレッジを委託している事業者は、インターネット上のグランピングとかアクティビティの関係の自前のものは載せてございますけれども、先ほど議員が御指摘の分については載っていないということであれば、今後、載せられるかどうかについても検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) ぜひ、これも検討してください。 いろいろやはりSNSで皆さん情報を集めますので、私は少しでも活用できればよろしいのかなと思います。 そして、多くの方々に利用していただくということで、知ってもらえるようにするのには、情報を提供し、茨城にキャンプに行きたいと思う方の目に触れていただくのが、先ほども言って重複しますが、大事なんですが、それでは子供向けの体験事業を企画する団体がございます。「そらまめキッズ」というところは、幼児から中学生を対象とし、キャンプ、自然体験、工場見学、スキーキャンプなど、独自のツアーを企画、実施、年間350ツアー以上実施しているんですけども、そういった会社に施設を利用してもらえないか、売り込みというのはどうでしょうか。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 ただいま議員から御指摘の件につきましても、委託業者のほうと協議いたしまして、そのような形でできるかどうかについて検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) そういった団体というのは、たくさんあるんですね。「ネイチャーキッズ」というところは、プログラムを提供する団体があって、それらの団体が企画する体験事業に対し、募集をかけてくれるという形になっているんです。全国各地のNPO法人や観光協会、子供たちの体験活動を企画しています。 高萩市も観光協会の事業として、プログラムを計画し、提供団体として登録することで、「ネイチャーキッズ」に申し込んだ子供たちを受け入れるということができると思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(大森要二君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 「ネイチャーキッズ」というサイトについての御質問でございますが、観光協会にそれの存在についてもまだ周知されていないので、それについて調査をして研究してまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 私は観光協会が法人化になって一番のメリットというのは、旅行業ができると、要は独自で企画ができるということなんですね。今の高萩の観光協会というのは、それができていないと。以前質問したときには、観光業は姉妹都市に行くためです、修学旅行のために云々と、私、ちょっとおかしいんじゃないかと頭をひねるような、そういうお答えをいただいた経緯があるんです。何のために観光協会が観光業をできるかというと、外から人を引っ張ってくるために、私は旅行業があるんだと認識しているんですよ。皆さんの考えと全く違う。市民のための観光業じゃない。それはそれで一部としてやればいいですよ。しかし、観光なんだから、外から人を引っ張ってくるということを考えていただくのが観光協会の役割じゃないですか。何のために法人化にしたのか、私は理解に苦しみますよ。お酒を売るために法人化にしたのかと、まるでそういうふうに多くの方が言っていますけど、そうじゃないんですよ。高萩市をアピールするためですよ。 観光協会は、急にそんな活動をするのは難しいというのなら、場所を提供するだけでもいいと思うんですよ。公益財団法人修養団(SYD)という団体がやっている子ども自然体験キャンプでは、毎年夏に常陸太田の県立里美野外活動センターで、キャンプを行っているんです。SYDは、文部科学省後援の団体で、青少年の健全育成を目的としたさまざまな活動を行っているんですよ。全国各地で夏はキャンプ、冬はスキーと、子供たちがさまざまな体験活動を行うんですが、夏の「いばらき自然体験キャンプ」は、里美の野外活動センターで行ってきた。 こういった団体に、うちも使っていただけませんかと声をかけることも私はできると思うんですよ。このようなそういった企画を行っている団体に、このスカウトフィールド、私が今、提案しているのは全部スカウトフィールドに対してですよ。スカウトフィールド施設を活用していただけるように、私はこういったものを売り込むという考えを持つべきだと思うんですが、これは市長どうですか。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 今、吉川議員が言われているのは、先ほどの「そらまめキッズ」、「ネイチャーキッズ」、いわゆる観光はやはり外から人を呼び、そしてお金を落としてもらうということが基本であると私も認識しております。 スカウトフィールドについては、これまで正直なところ、去年あたりまでなかなか自由に市の言うような使い方ができなかったのも事実でありますが、先ほど言いましたように、ことしはその役員の方としばらくこの役所内でお話して、これからやはり高萩市のスカウトフィールド、先ほど言いましたように、今定例会に上げましたような道路整備も含めて、できるだけ高萩に人を呼ぶ起爆剤になるようなそういうステージにしたいということでスカウトフィールドの方とお話しましたので、今、議員がおっしゃられましたように、これからはそういった観点でどんどん民間委託、官民共同の観光誘客に努めていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 今、3つ紹介しましたけども、ほかにもっといろいろそういう団体がございます。これはよく検討していただきたいなと。とにかく先ほど市長が答弁で、市の起爆剤になると、自由に使わせていただきたいと、そういうふうにどんどん交渉してもらえればいいと思います。その中で、ただ交渉するだけじゃだめなんですよ。こういうものをというものを考えて、提案することを考えないと、ただ自由に使わせてくれよと言うだけでは、なかなか相手もすぐに首を縦に振るということは難しいのかなと私は思うですが、今の施設だけでもキャンプサイトとしてはとてもよろしいかなと思うんですが、せっかくの広い広場ですから、子供たちが思い切り遊べる複合の遊具、高齢者もトライできる健康遊具などを置いたり、安心・安全に遊べるアスレチックコースをつくってあげれば、よりたくさんの方々に楽しんでいただけると思います。 山の部分が広いので、せっかくつくるのならテレビ番組で、以前「サスケ」という本格的なアスレチックをやった番組がありますが、あのようなアスレチックコースをつくるのもいいと思うんですよ。千葉県野田市の清水公園は、20ヘクタールの敷地にフィールドアスレチック、キャンプ場、ポニー牧場、その他いろいろな施設があって、特にアスレチックは水上コース、冒険コース、チャレンジコース、合わせて100ポイント、大きさは国内最大級なんですね。 スカウトフィールドは、まだまだ使われてない場所が広く残っているんです。その広さを使って、ほかにないようなスケールの大きいアスレチックコースをつくってはどうなのかと。ボーイスカウトの活動として、アスレチックに行く団もあるんです。全国各地からボーイスカウトの団体が利用していただけるのであれば、さらによいんじゃないかなと。設備投資として、ボーイスカウトと茨城県──茨城県が一生懸命誘致しましたからね、茨城県と市と共同で出資できたら、お互いに負担の少なくなるようになると思うんですが、この点について、市長どうでしょうか。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えしますが、吉川議員にはさまざまな、いろんな提案をおっしゃっていただいておりますので、ちょっとついていけないところもあるんですけども、私もやはりことしになって、日本連盟の方とお話したときに、何かその呼び込むような、そういうちょっとした象徴となるようなものができないか、ちょっと市長のほうでも考えていただきたいということもありまして、宿題を課されました。そういった中で、今言われたような、その辺でありがちなものじゃなくて、もっとスケールの大きい子供たちが喜ぶようなことも考えていかなくちゃならないということで、今度お会いしたときに、そのようなことを申し上げようかなと思っているんです。 本市でも、職員から利用促進につながる案を、早速募ったところなんです。天体観測とか宿泊型の婚活イベントとか、トレイルランなどのスポーツ大会の実施とか、トライアルバイクのコースの設置などのアイデアが寄せられたものであります。これらをボーイスカウト日本連盟にお示しする方向で調整しておりますが、今の議員のほうから言われたように、ちょっとこれではまだ、そうかというような提案ではないと思うので、私は個人としては、古代を想像できるような森に恐竜のスケールの大きいものをやれば、子供たちが非常に喜ぶんじゃないかなということで、さっき272って言っていましたけど271ヘクタールの中で、そういったものを発見できるような遊び場もつくるのもいいのかなと思っております。 これ答弁で申し上げるようなことではないかもしれませんが、そういったものをいろいろ市民にも募ったり、市議会の皆様にも知恵を絞っていただきながら、そういったものもボーイスカウトのほうに提言していきたいなと思っております。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) ボーイスカウトのほうと、そういう話が出ているということは非常にいいことだなと。市長は恐竜がいいと、水戸の森林公園には恐竜がありますから、あれよりもっとスケールの大きい恐竜でしょうか。 いずれにしても何か考えると、職員からの意見も聞いているという話ですが、そのほかに、今は公園の遊具を企画する会社があるんです。自分たちで考えてもいいアイデアが出ないということもあるかもしれないし、ほかにもっと意見を聞きたいというのであれば、そういった会社に高萩市のスカウトフィールドを見ていただいて、多くの子供たちが来たくなるような公園、遊具を考えていただいて、これやはりお金がかかりますが、よりよい施設をつくるために、私はやはり投資は必要だと思うんです。近隣にない子供が楽しめるような遊具、ある程度の予算も提示した上で、そういった企画会社に相談してはいかがかなと思うですが、どうですか市長。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えしますが、先ほどからも繰り返しますが、いずれにしても、どういうふうにしてこのユーフィールドをもっともっと、このせっかく高萩にこういった核となるような施設ができたものですから、さっきも言いましたように、官民共同でそういった取り組みをしていきたいと。同じような回答ですが、そういったわけでございます。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) いろいろ考えてみますと、やっぱり個人の家族連れの利用もできるようにしたほうがいいと思うんですよ。今はソロキャンプ、1人でキャンプするのもはやっているんですね。「ネットで見て行ってみたら、鎖が張られていて入れなかった。一般開放していれば、ぜひ利用してみたい」とネットで書いてあるんですね。私も何度か行ってみましたが、いつも鎖になっているんですね。質問するたびにいつも見に行っているんですけど、何とか土日祝日、季節もあるかもしれませんけども、ある程度そういった一般の方が利用できるようにしていただきたいと思うんですが、市長、そういう働きかけは考えていないんですか。
    ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 その前に、先ほど「スカウトフィールド」の話をしているのに「ユーフィールド」と言ってしまいました。ちょっと何だか語尾が似ているものですので、訂正いたします。 ボーイスカウト日本連盟のホームページにも掲載されておりますが、先ほど議員がおっしゃられましたように、鎖が張られているという情報があったことに対してお答えしますが、高萩スカウトフィールドは、基本的に自然体験活動や集団宿泊研修を目的とした教育活動計画を持つ団体やグループを利用対象者としている施設であります。利用に当たりましては、事前に申し込みが必要であり、御相談の上、利用が決定されます。下見に関しましても、下見希望日の前月10日までの事前連絡が必要となります。事前申し込みがあれば、曜日に関係なく御利用いただけると聞いております。当該施設は広大な敷地を有しており、敷地内の事故など管理上の問題が生じる恐れがあることから、このようなことになっておると思います。そして、利用対象者以外の利用は、なかなか難しいと伺っております。 市としましては、それを踏まえ、申し込みの方法におきまして、もっと柔軟な対応が可能かなど、例えば先ほど言ったように10日ではなくて2日前とか、二、三日前にそういった確認ができるかなど、円滑な利活用のあり方につきまして、担当理事が今度そこに入るようなことも聞きましたので、担当理事の方と協議させていただきたいと考えております。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) いろんな遊具とか、これから投資を考えていくのであれば、もっと人が自由に使えるように、祝日とか土日は人を張りつけるというか、これは市のほうでも持ち出しになってしまうかもしれないけども、今、1人しか担当の方がいらっしゃらないんですよね。その土日とか、開けるときだけは人を派遣をするとか、そういうのもすべきなのかなと私は思います。 要はこのスカウトフィールドを始め、小山ダムのはぎビレッジ、君田のユーフィールド、花貫の各施設全てを絡めて、高萩の観光業として発展できればいいなというふうに考えております。高萩市のこの自然の魅力を多くの方々に知っていただいて、訪れていただきたいと思います。 また、ボーイスカウトの活動の理解や興味を持ってもらえるんじゃないかなと私は思いますよ。ボーイスカウトはこんなにすばらしいんだなと、知らなかった方がボーイスカウトに対する見方が変わるんじゃないかなと。私は一石二鳥じゃないのかなというふうに思うんですが、ぜひそこを連盟の方々と、よくもう少し柔軟な対応をしていきましょうということを交渉していただきたいなと思います。 道路のほうは拡張を5年計画、さらに5年か10年はかかるのかと思うんですが、まだ案内板の掲示板、改善されていないところがまだまだあるのかなと。初めて来た方にわかりやすく親切なまちづくりをお願いしたいと思います。 この質問は、以上で終わりにします。 次に、グリーンタウンてつな空き地利用についてお尋ねしてまいりたいと思います。 グリーンタウンてつなは、もともと全て住宅だった予定でありましたけども、余りにも売れず、病院を建設、市営アパートを建設、団地の販売を下げたり、民間の寮も建設され、それでも公社は破産してしまった。その後、太陽光発電施設もつくられたと。いろいろと努力されたにもかかわらず、それでもなお、広大な敷地がそのままになっているんですね。このままでは非常にもったいないと、何らかの利用をしないといけないと誰しも思っていると思います。 改めて、何か市として利用の計画はあるのか。以前に、あの土地にサッカー場をつくるという要望書が議会に出て、議会は審議し、可決をし、話が進んでいると思っていたが、昨年の決算特別委員会でのグリーンタウンてつな防災総合運動広場整備基本計画策定委員報償費に関する質問に対する市長の答弁で、2回目の策定委員会で財源の問題、公共施設アセットとの関係で、ほかの既存施設の整理との兼ね合いで、計画を一旦休止させ、事実上白紙の状態に戻したということになっていました。しかし、防災機能を持った公園、運動広場の整備を基本に、ほかの施設を含めた検討を今後も進めていくと言われておりました。その後の検討というのは何かなされたのか、今年度はどのように取り組んでいくのでしょうか、市長。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) グリーンタウンてつな住宅団地の空き地利用についてお答えいたします。先ほど、議員がおっしゃられましたように、利活用に関する市の方針についてお答えさせていただきたいと思います。 初めに、グリーンタウンてつな住宅団地の粗造成地に関するこれまでの経過について、御説明させていただいてよろしいでしょうか。グリーンタウンてつな住宅団地の粗造成地、約5ヘクタールにつきましては、高萩市住宅公社の破産手続により、平成24年に高萩市の所有地となりました。これにより、市におきましては、平成25年11月よりグリーンタウンてつな粗造成地利活用計画策定検討会において、利活用計画の検討を開始いたしました。その間、市内スポーツ団体からの総合運動広場設置に関する陳情などもございましたが、策定検討会におきましては、粗造成地の利活用の方策として、防災機能を備えたスポーツ広場等のエリアとして提案されたところであります。その後、茨城県の要請により、平成28年1月から震災復興事業である有明・高浜海岸の消波ブロック製作ヤードとして貸し付けを行ってまいりましたが、並行して、平成29年3月からグリーンタウンてつな防災総合運動広場整備基本計画策定委員会を立ち上げ、検討を開始したところであります。 しかしながら、市の厳しい財政状況や、現在進めている公共施設管理計画による体育施設のあり方の方針検討などの課題の解消を優先としたいことから、グリーンタウンてつな防災総合運動広場整備基本計画策定委員会は、平成30年11月をもって休止といたしました。 以上が経過でありまして、議員御指摘のその後計画はほとんど白紙ということでございますが、今年度はどういう考えかと言いますと、白紙にしたわけではございません。私の真意といたしましては、財源の確保やこれからの公共施設管理(アセットマネジメント)など課題が山積している中で、防災機能を持った公園・運動広場の整備を基本に、時期的に今ではなく、今後、将来的に交流人口拡大のための有効利活用について、財政のバランスが安定したときも含めて、時間をかけて判断していきたいという趣旨で、令和元年9月決算特別委員会において答弁したところです。繰り返しになろうと思いますが、多額の事業費が予想されます。また現在4つの屋外体育施設──高萩市民球場、サンスポーツランド高萩、高浜スポーツ広場、石滝サッカー場がある中で、整備を進めることは大変厳しい判断であると考えております。しかしながら、公共施設の寿命を考え、トータルで見てどのような施設が必要なのかを検討する必要もあり、また、どれだけの施設数を維持していけるのかなどを考えなければなりません。 そういった中で、この市民からいただいたそういった陳情も、まだそれで終わることではなくて、今後、先ほど言いましたように、財政等も鑑みながら進めていきたいと考えております。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 今までの経過は別に答えなくてよろしかったのかなと思うんですが、要は今年度も財政がバランスが云々ということで、やらないというふうに認識してよろしいんですね。 では、策定委員会で議論する際に、要望された方々の関係者というのは、策定委員会に入っていたんでしょうか。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 グリーンタウンてつな防災総合運動広場整備基本計画の策定委員会についてであります。 関係団体の方が2人ほど入ってございます。 以上です。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) なぜ、あの場所にサッカー場をつくりたいのか、防災公園をつくりたいのか、つくるとしたらどれぐらいのものなのか、どういった施設があればいいと思っているのか、検討するためにはしっかりと話を聞く時間が必要なんですね。先ほど市長が言った高浜グラウンド、サンスポーツランドもサッカー場があるが、それらに何が問題があるのか。要望を出された方々の中では、何らかの不便の点があるからかもしれません。関係者からどういった意見があったんですか。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 議員が言われたように、関係者からどのようなことがあったか把握しているかということであります。先ほど、その当時陳情をくれた方が、さっき入っているかというと2名入っているということで、2名の方はわかりますが、1名の方についてはソフトボール関係者であります。ソフトボール関係者においては、高浜グラウンドが前にも平議員のほうからも質問があったと思うんですが、両方からスポーツはできるんですが、やはりボールが道路に飛んでしまうとか、そしてちょうど何年か前にネットを張ったわけなんですが、まだまだそのネットの張り具合が足りないということで質問がありまして、そして、またことし、その方と市長室開放事業でお会いしたときに、あっちのテニスコートのほうにボールが入ってしまって、非常に危険なんだという話も聞いたので、そういったことも含めて数年前に陳情を出したものについて、「市長どうなんでしょうか」というような市長室開放事業のときに質問がございました。 そういった中で、先ほど吉川議員にお答えしましたような、これからの取り組みについて、先ほどと同じようなことを私は申し上げました。理解されたと思っておりますが、まだまだ今そういった不便な方々が、実際そういった施設があるにもかかわらず、そういった不便なことでもっともっとその公式試合ができるような環境のあるスポーツ施設をつくっていただきたい、そして、青少年がやはりこの高萩で、そういった施設があることを本当に望んでいるんだという強い気持ちも伺っております。そういったことをお話した経緯がございます。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 私は個人的に感じているところは、高浜グラウンドもサンスポーツランドも駐車場が狭いと。大きな大会をやろうとすると、別に駐車場を確保しなければならないと。規模が中途半端なんですよ。高浜グラウンドは要は土で、サンスポーツランドは天然芝でありますけども、水はけが非常に悪いんですよ。どろどろになってしまうと。もっとほかにも理由があるかもしれませんが、今は明秀高校のところ、人工芝グラウンドをサッカー少年団の大会に使わせていただいておりますが、あちらはいずれ明秀高校へ譲渡する予定ですよね。あわせて市民体育館も雨漏りの問題があるし、いずれ立て直さなければならない時期になっているんですよね。休止されている計画を、私はもう一度、再検討すべきだと思うんですが、市長、どうでしょうか。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 吉川議員が言われた、とにかく早めにこういった市民からの要望、陳情があったというので進めるべきだということは、私も十分承知しております。 先ほど、そういった財政的なことも言いましたが、全てはこういった事業については、多額な資金を投じなければいけません。そういった中で、そのグリーンタウンの空き地をもう草刈りだけをしているんじゃなくて、もっと市民が活用できるようなものにしていければということでございますが、陳情があったからやるというわけじゃなくて、先ほどアセットマネジメントの中で、これだけ4つのスポーツ施設がある中で、まずはそういったものをこのてつな団地のほうに移譲して、そっちをそれのかわりになるものをグリーンタウンに持ってくる、そういった方策もやはり、先ほど言いましたように、財政バランスを考えながらそういうものをつくっていきたいと思っておりますが、いずれにしても、今あるものをすぐなくしてどこかにつくろうかなじゃなくて、まずはつくって、そっちの既存の不便なものをそこに拠点を持って行くというようなことを考えております。 また、やはり交流人口の拡大という点では、そういったスポーツ施設、さっき言ったように若者が楽しめるようなスポーツ施設やサイクリングロードやテニスコートやサッカー場とか、いろいろ要望されたものがありますが、そういったものができれば、やはり手綱のインター至近で、公式試合ができる人たちが高萩をどんどん出入りするというのは、想像すれば目に見えてくるような、頭に浮かんでくるようなイメージもありますので、交流人口を図る上でだったら、できればそういうのもやっていきたいと。それには、議員の皆様の御協力と御理解、そういったものと、あと財政的なものもクリアしながらやっていきたいというのが私の真意でございますので、どうぞ御理解いただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 公共アセットの考えで、同じような施設をつくらないと、統合していくことになるので、それに逆行しているとも言えるのかもしれませんが、機能的に問題があるとすれば、既存の施設をそのまま残すというものではなく、より使いやすい形にして統合して、新たにつくることが私は選択肢の一つだと思いますよ、市長。以前検討された際に、では建設費の算出は出されたのかどうか、もし出されたのならどれぐらい、大体幾らなのかお教えいただきたい。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 概算事業費はどのぐらい想定しているかについてであります。 以前の計画を策定したときに、神栖市の防災公園の事例を参考としまして、神栖市の防災公園は19ヘクタールございますので、超概算になりますけれど、面積から按分した形で事業費を算定すると、当時の価格で9億円弱ぐらいになるかと考えております。 以上です。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 財源に課題があるということでしたが、市としてどれぐらいだったら出せるんですか、市長。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えしますが、どれぐらいのお金だったら出せるのかということではなくて、これまで先ほど言った山間地域の観光振興のために、概算でいえば十数億円の大きな予算もかかる。そしてごみ処理場についても100億円と、午前中そういった国からもらえる予算もありましたが、それでも一般財源から持ち出しが出てくる。そして、管理費用がこれから出てくる。そういったいろんなものが出てくる中で、これぐらいなら出せるというよりも、例えば先ほど言った9億円だったら相当な国からの支援、そういったものがあれば、先ほど言いましたように、皆様にお示しして進めていきたいと思いますが、なかなか12月の議会で言いましたように、8割もいただいたら何でもできるんじゃないかというんで、8割はなかなかもらえない、せいぜい3割ぐらいの国からの予算でありますと、なかなかそれに踏み出すということはできないので、幾らであればということも答えられないということであります。御理解いただきたいと思います。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) では、サッカー場または複合運動場の建設に当たって、さまざまな補助金制度があると思うんですが、最大活用していくべきだと思うんですけども、そういった補助制度というのは、民間も含めてそういうのを調べていますか。 ○議長(大森要二君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 特定財源となるものがあるかについてでございます。 他市の事例でございますけれども、当時は防災・安全交付金、もしくは社会資本整備総合交付金等の支援策があったという事実は確認しておりますけれども、現在でもその制度が活用できるかどうかは確認してございません。 特に、スポーツ関係、教育関係の国の財源につきましては、かなり絞られている状況ですので、また再度その辺の財源については確認していきたいと思います。 以上です。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 先ほど、神栖市の算定を御紹介していただきましたけども、神栖市やつくば市、ここはJFA、日本サッカー協会、サッカー施設整備助成事業を行ってグラウンドがつくられているんですよ。いろいろな条件があるので、詳しく調べてみないと該当するかどうかわかりませんけども、totoもあるんでしょうし、いろんな民間というか、国以外でもあるんじゃないのかなと思いますので、私はそういうところも調べたほうがいいと思いますよ。 ほかには北海道の音更町というところでは、ふるさと納税で5億3,526万6,000円を集めて、サッカー整備場費に充てたんですね。また、企業ふるさと納税を導入するという方法もあります。なかなかそれはちょっと厳しいかもしれませんが、きっとそういった助成は探せばいろいろあるかと思うので、そういうものも検討すべきかなと。自分のところで何とか売り込んで、お金を集めてくるというのも一つの方法であると私は思います。 では、サッカー場、要は防災公園というか、今は無理ですよということで、広くて病院に隣接しているから、当初、防災公園はどうかなと考えておりましたけども、市街地から離れているという理由で、補助金は確か無理だったということなんですが、それでは市長、あの場所の土地のメリットというのは何でしょうか。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 あのグリーンタウンの粗造成地のメリットというのは、もう皆様御存じのとおり、多少段差がありますけども広大な5ヘクタール、それが有効に活用できる面積だということが、やはり一番のメリットだと思っております。 そして、何につけても先ほど言いましたように、インターのすぐ、側道から行くと本当に数百メートルでインターに乗れるというのがメリットであります。 そして、これから高萩が何かをする、そういったスポーツ施設をつくる上でも、国からの補助をいただくのにも、スピーディーな対応ができるような、そういった土地であると思っております。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) メリットと考えたときに、私はまず病院が近くにあるなと。市長が言っている広さと高速道路のアクセス、これがよさだと思うんですが、空いている土地の活用方法について、何かできればすぐ考えていかなければいけないと私は思うんですよ。 市長としては、改めてメリットを生かしていくとしたら、防災公園以外で、ほかに何が考えられますか。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 メリットと、あとちょっと質問に対して答えが合わないかもしれないですけど、私はあそこのグリーンタウンてつなの粗造成地というのは、やはり破産すれば、普通は破産管財人によって第三者に売られるような、そして資金を確保するというそういった形態であったと思います。 しかしながら、当時、この高萩市の市長である草間さんのほうと、私も当時、職員でおりましたが、あそこの住宅団地の住民説明会が三、四回行われているんですね。非常に、我々行政側が追い込められた記憶があります。そういった中で、住民にはあそこは白地の土地なもんですから、工場でも何でもできちゃうんです。そういったものを高萩市が、それでは住民に対して、その六百五十数区画の分譲をして人を呼び込んだのであるのだから、せめて住環境をよくしていきたいということの土地でありました。 そういった先ほど議員がおっしゃいましたように、今度は病院にも力を入れていく、そういった病院も近くにあるという非常に利活用のできる土地でありますので、先ほどバックギアのようなことを申し上げましたが、ある時期に来ればそういった財政的なものも考えて、皆様にお示しして、御相談して、これからの利活用を決めていきたいなと思っております。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) サッカー場もだめとなったら全く方向が違ってきますから、病院も近いことだし、いろんなレクリエーションの施設を備えた有料老人ホームにしていただくのがよろしいのかなと。サービスつきの高齢者住宅とか、まだこれから足りなくなってくると思うんですよ。順番待ちの方々がたくさんいらっしゃる。そういった利用の仕方も考えられるんじゃないかなと思うんですが、どうですか、市長。 ○議長(大森要二君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えしますが、いろんな今、議員から提案ありましたように、どんどんいろんなものに利活用できるんじゃないかというのは、やはり先ほど言いましたように、あそこの土地はそういう土地でございます。 今後、何度も繰り返しになりますが、議会のほうにもお示ししながら、市民の意見も聞きながら、そういったものを含めてこれから検討していきたいなと思っております。 ○議長(大森要二君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 私は基本的には、もう十数年前からあそこをサッカー場にというふうに住民の方にもお話をした経緯で、笑われた経緯もございましたけども、できれば防災公園と。災害がありましたので、それを担うものをつくっていただきたいと思うんですよ。 ただ、無理となった、市の経営をするという立場で考えたら、高齢者施設も一つ考えないといけない、そのほかの施設も改めて有効利用するものも考えなきゃいけないなと。体育館やほかの施設はあの場所に施設があればというふうに、市有地を有効活用するのであれば、そういうことを想定していかなければいけないのかなと。 先の話でございますけども、太陽光のところだって、あと十数年、15年ぐらいはあるのかな、あそこだって今はいいですよ。行く行くは考えなきゃいけなくなる時期がありますので、とにかく、今の粗造成地のところを何とかしなきゃいけないと思っています。これはやはり市長が一番思っているんじゃないのかな。なぜかというと、あそこのてつな団地の計画に最初から市長は携わって、そして販売をしていた。誰よりもよく御存じで、私は、市長になったんだから、責任があると思うんですよ。空き地を後回しにせず、しっかり、私は、大部市長に方向性を決めていただきたいと。それぐらいの責任を持って、あそこの粗造成地を取り組んでいただきたい。 以上で、一般質問を終わりにします。 ○議長(大森要二君) これにて一般質問を終わります。────────────────────────── △散会宣告 ○議長(大森要二君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 念のため申し上げます。明日11日及び明後日12日は、議案調査のため休会とし、13日午前10時から本会議を再開いたしますので、よろしくお願いいたします。 これをもって、本日は散会いたします。御苦労さまでした。午後 3時16分散会...