高萩市議会 > 2019-09-10 >
09月10日-03号

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  1. 高萩市議会 2019-09-10
    09月10日-03号


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    令和 元年 9月定例会(第3回)令和元年第3回高萩市議会定例会会議録(第3号)────────────────────────令和元年9月10日(火)午前10時00分開議───────────────────────議事日程(第3号)令和元年9月10日(火)午前10時開議日程第1 一般質問──────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問──────────────────────────出席議員(15名)1番  根 本   茂 君2番  坪 和 久 男 君3番  渡 辺 悦 夫 君4番  我 妻 康 伸 君5番  飯 田 毅 昭 君6番  八 木 陽 子 君7番  大 足 光 司 君8番  大 森 要 二 君9番  田 所 和 雄 君10番  菊 地 正 芳 君11番  吉 川 道 隆 君12番  今 川 敏 宏 君14番  平   正 三 君15番  寺 岡 七 郎 君16番  篠 原 新一郎 君──────────────────────────欠席議員(1名)13番  作 山 里 美 君──────────────────────────説明のため出席した者の職氏名       市長             大 部 勝 規 君       副市長            鈴 木 真 人 君       教育長            大 内 富 夫 君       選挙管理委員会委員長     宮 田 一 洋 君       監査委員           松 本 隆 治 君       公平委員会委員長       小 島 英比古 君       農業委員会会長        田那辺 義 浩 君       企画部長           郷 土 明 男 君       総務部長           矢 代 省 吾 君       市民生活部長         篠 原 新 也 君       健康福祉部長         作 山   淳 君       産業建設部長         鈴 木 秀 男 君       教育部長           石 井 健 寿 君       消防長            青 山 眞 司 君       会計管理者          若 松 浩 之 君       企画広報課長         二 田 雅 史 君       総務課長           鈴 木 紀 子 君──────────────────────────事務局出席職員氏名       局長             樫 村 浩 明 君       参事兼次長          吉 田 正 彦 君       係長             浅 井 一 良 君────────────────────────── ○議長(寺岡七郎君) 御報告申し上げます。 ただいまの出席議員15人、欠席議員1人であります。よって、定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。──────────────────────────午前10時00分開議 △開議宣告 ○議長(寺岡七郎君) これより本日の会議を開きます。────────────────────────── △議事日程報告 ○議長(寺岡七郎君) 本日の議事日程を申し上げます。 本日の議事日程につきましては、お手元に印刷物をもって配付してあります議事日程表のとおりといたします。────────────────────────── △日程第1 ○議長(寺岡七郎君) 日程第1 一般質問を行います。 これより発言を許します。 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) おはようございます。4番 我妻でございます。 昨日の台風15号で被害を受けました方々に心よりお見舞いを申し上げます。 高萩市におきましては、現在被害状況を調査しているとのことでありますが、今回の台風に備え前日より土のうの配布、総合福祉センター自主避難所を開設といった早め、早めの対応をしていただきまして、ありがとうございます。 それでは、通告に従いまして、安心・安全なまちづくりについて、大項目一問一答方式で質問をさせていただきます。 災害に強いまちづくりを目指して今までも何度か質問をしてまいりましたが、地域防災について今回も質問をさせていただきます。 先月26日から降り始めた雨は、九州北部に停滞する前線の影響により、28日には広い範囲にかけて集中豪雨が発生し、各地点で観測史上1位の降雨量を記録し、甚大な被害に見舞われました。 近年の豪雨災害を振り返りますと、平成30年7月の岡山県、広島県を中心とした豪雨による土砂災害、浸水被害が発生し、死者が200人を超える甚大な災害となりました。 平成29年7月には、九州北部豪雨で福岡県や大分県で合わせて死者40人に及ぶ大規模な土砂災害が発生しました。 平成27年9月には、常総市を含めた関東・東北豪雨が発生して、常総市の面積の約3分の1に当たる約40平方キロメートルが浸水し、死者14名、農業や商工業にも甚大な被害が出ました。皆さんの記憶に残っていると思います。 集中豪雨が主な原因でありますが、それに伴い土砂崩壊、堤防の決壊、バックウオーター現象などによる土砂災害、浸水、冠水による被害が広がり、大きな被害となっております。 異常気象による被害は日本のどこの地域でも、いつでもどこでも災害に襲われることを覚悟し、市民の安全確保のため事前の準備をすることが重要かと思います。 市内には、花貫川や関根川の2つの2級河川があります。昨日の台風では花貫川、関根川の水位が一時上昇しました。私は現状のままでは市民の不安が大きいと思いますが、市長は現状をどのように考えているか伺います。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) おはようございます。我妻議員の御質問、安全・安心なまちづくりについてお答えいたします。 市内の2級河川花貫川及び関根川の現況についてであります。 近年の豪雨につきましては、想定を超える雨量が観測されており、それに伴い被災規模が大型化する傾向にあると認識しております。 本市におきましても、河川ではございませんが、平成28年度には豪雨により市道105号線において福平地区ののり面が大きく崩落し、長期間通行どめとなる大きな災害が発生しております。 茨城県が管理しております市内を流れる2級河川花貫川及び関根川につきましては、未改修の区間があること、また、河川に土砂が堆積している箇所が見受けられることから、河川の改修やしゅんせつなど適正な維持管理が必要であると考えております。 前日も御答弁させていただきましたとおり、河川の流れを阻害する堆積土砂を撤去するしゅんせつを定期的に実施することは、河川の氾濫から市民の生命・財産を守るためには非常に効果的であると認識しており、これまでも河川管理者の茨城県に要望し、実施していただいているところでございます。 今後につきましても、適正な河川の維持管理について、継続して要望活動を実施してまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) 答弁ありがとうございました。 次に、高萩市洪水避難計画の中身について一つ質問します。 関根川の例を見ますと、24時間降雨量が687ミリ、1時間ピーク雨量104ミリと記載されておりますが、今回の北九州豪雨では3日間で平戸市では625ミリ、唐津市では531ミリと報道されております。高萩市洪水避難計画を策定しておりますが、避難情報の発令判断はどのようになっているのかお伺いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 洪水避難計画における避難情報発令判断についてであります。 花貫川及び関根川につきましては、茨城県が平成28年8月に公表した新たな洪水浸水想定区域を踏まえた防災マップを作成し、災害に備えております。 本年3月に「逃げおくれゼロ」を目標に、洪水浸水想定区域内に居住する住民が迅速かつ適切な避難行動をしていただくことを目的に、地域防災計画に基づく高萩市洪水避難計画を策定しております。この計画の中で、関根川に設置してある下手綱水位観測所、花貫川に設置してある島名水位観測所の水位をもとに避難情報発令判断水位を定めております。 具体的には、観測所の水位が関根川1.7メートル、花貫川が2.4メートルに達したときは氾濫注意水位となり、警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始となります。その後、さらに水位が増し、関根川2.0メートル、花貫川が2.8メートルに達したときは避難判断水位となり、警戒レベル4、避難勧告となります。 このように避難情報発令判断水位を基準とし、洪水対策タイムラインとして設定しております。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) 発令判断については了解いたしました。 次に、気象情報による集中豪雨など降雨状態により市からの情報発信が重要となりますが、そこで一つ質問いたします。 災害時のタイムラインマイタイムラインの作成が重要であると考えます。洪水対策タイムラインの内容とマイタイムラインの関連性をお知らせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 答弁の前に1点修正させていただきます。昨年、茨城県が公表した新たな浸水想定区域、これ「28年」と申しましたが、「29年の8月に公表した」に訂正させていただきます。よろしくお願いします。 再質問にお答えいたします。 災害時のマイタイムライン洪水対策タイムラインの内容と関連性についてであります。 マイタイムラインとは、台風等の接近によって、河川の水位が上昇するおそれがあるときに、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列に整理し、取りまとめる行動計画表のことであります。おおよそ3日前から気象情報などを確認しながら、自分の家族構成や生活環境に合った避難に必要な情報、判断、行動を把握して作成し、自分の逃げ方の流れをつくります。 一例を申し上げますと、大雨洪水注意報が発令された場合には、避難する際の持ち物を準備する、大雨洪水警報が発令された場合には、避難場所や避難手段を確認するなどの行動が考えられます。 洪水対策タイムラインにつきましては、先ほども答弁いたしましたとおり、花貫川及び関根川の両河川ごとに、水位に応じ避難情報の発令を含めた対応行動を設定したものであります。市が発令する避難情報や気象情報を注視していただき、早めの行動をお願いいたします。 マイタイムライン洪水対策タイムラインの関連性についてであります。 河川水位が上昇し、洪水対策タイムラインによる避難情報が発令された場合、マイタイムラインで定めた避難行動開始の目安となります。マイタイムラインが作成されれば、災害時の防災行動チェックリストで対応の漏れを防止することができ、災害時の判断をサポートすることにより、「逃げおくれゼロ」へとつながるものと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕
    ◆4番(我妻康伸君) 答弁ありがとうございました。災害時はどのタイミングに何をするか、自分の行動が本当に大切になってくると思います。 次に、情報提供についてちょっとお聞きします。 豪雨災害時の市民への避難勧告の情報提供についてお聞きします。防災行政無線が聞き取りにくいという声がありますが、その辺は承知しているのかお伺いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 防災行政無線が聞き取りにくい声があることを承知しているかについてであります。 防災行政無線につきましては、条件によって聞き取りにくいとの声があることは承知しております。その対応といたしまして、職員が現場にて放送を確認し、必要に応じて聞き取りやすい言葉で伝えることや音量の調整等を行っております。 また、設置業者と協議の上、スピーカーの向きの調整を行い、聞き取りやすさの向上に努めております。 なお、防災行政無線で放送されている内容は、市ホームページ防災テレフォンサービスでも確認することができる旨、周知を図っているところであります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) わかりました。市民への情報提供は多重な情報伝達手段を確保すると市のほうは言っております。多重な情報伝達手段とは、どういうものなのかお知らせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 市民への多重な情報伝達手段とはどういうものかについてであります。 多重な情報伝達手段とは、同一の情報を多数の手段により、ほぼリアルタイムで入手できることであります。 本市では、現在までに防災行政無線、戸別受信機、防災無線自動電話応答装置いわゆるテレフォンサービス緊急速報メール、テレビのテロップで流れるLアラート、SNS、たかはぎFM、消防本部や消防分団の巡回や広報など、取り得る範囲で多重な情報伝達手段を確保してまいりました。 また、本年2月21日にヤフー株式会社と協定を締結し、ヤフーの防災アプリを活用し、避難情報やライフラインの情報など、さまざまな緊急情報の情報伝達が可能となったところであります。 今後も情報伝達手段の充実に努めながら、市民の皆様に効果的な情報発信に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) わかりました。正確な防災情報を迅速に出すということがとても大事だと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 関東・東北豪雨や平成29年の九州北部豪雨のときの新聞報道では、情報を得る手段としてラジオがとても有効であったと報告がありました。水戸市などでも緊急告知ラジオを配布しているところでありますが、高萩としては対応する考えはありますか。お考えをお聞かせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 緊急告知ラジオについての考えについてであります。 本市では、国の防災基本計画に基づき、高萩市地域防災計画において、防災行政無線整備の推進を位置づけております。今年度に防災行政無線屋外子局15基を整備し、来年度にも整備を予定しております。このことにより、市街地がカバーできるものと考えておりますので、まずは防災行政無線の整備を進めてまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) まずは防災行政無線の整備ということで、わかりました。 市内の2つの河川、花貫川、関根川、小さな河川も含め水量が順調に海に流出されれば、災害は最小限に防げると思います。 まず、この2つの河川の河川内のしゅんせつ等について計画はあるのか、また花貫川、関根川の河川改修について、高萩工事事務所と協議をしているのかお伺いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 2級河川のしゅんせつ及び改修についてであります。 2級河川のしゅんせつにつきましては、河川管理者である茨城県において、河川の堆積土砂の状況を確認しながら計画的に実施していただいております。 また、2級河川の改修につきましては、未改修区間の改修計画が未策定と伺っておりますので、河川改修の計画策定の要望とあわせ、必要な協議を申し入れてまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) わかりました。 次に、小河川について伺います。 常磐線の交差部分、国道6号線との交差部分など大きな課題だと思います。市内そのほかの小河川のしゅんせつや護岸工事等について計画があるかお伺いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 市が管理する河川のしゅんせつや改修についてでございます。 高萩市が管理する河川は、河川法に基づく準用河川が4河川の5キロメートルと、その他の普通河川が25河川、58キロメートルとなっております。 まず、河川の改修についてでございますが、これまで河川の氾濫や護岸崩落など災害発生の可能性が高く、市民生活に影響が強い区間において事業に取り組んでまいりましたが、事業用地の取得の難航などから改修が完了していない区間があり、その対応が課題となっております。 今後につきましては、状況の変化を注視するとともに、豪雨等による災害発生の防止に努めてまいりたいと考えております。 次に、河川のしゅんせつについてであります。2級河川と同様に、河川の堆積土砂の状況を確認しながら計画的に実施しているところでございます。中でも準用河川の4河川と市民生活に影響を及ぼす可能性の高い普通河川の2河川につきましては、順次しゅんせつを実施しているところでございます。 今後も堆積土砂の状況を確認しながら、計画的にしゅんせつを実施し、安全・安心なまちづくりに努めてまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) 答弁ありがとうございました。普段から関係機関に働きかけをしていただき、計画的な河川管理をお願いいたします。 次に、3月定例会で避難行動要支援者の状況について質問をしまして、1,425名の方が名簿に掲載されているということでございました。洪水浸水想定区域内の避難行動要支援者数を教えてください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 洪水避難計画洪水浸水想定区域内の避難行動要支援者数についてであります。 平成30年10月1日現在の避難行動要支援者名簿からの抜粋になりますが、花貫川区域に458名、関根川区域に116名、合計574名となります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) 次に、避難支援者についてお聞きいたします。 避難支援者の確保についてでありますが、これも3月議会でなり手が不足しており、全国的にも課題になっていると答弁でございました。現状の進捗をさせるために一つ申し上げたいと思います。 それぞれの地域には、常設委員会、社会福祉協議会の地域支部があり、消防分団など地域組織があります。危機対策課が中心となって、協議の場を持ったらいいのではないかと思いますが、考えをお知らせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 支援者を確保するために協議の場を持ったらどうかということについてでございます。 避難支援者の確保につきましては、地域の民生委員さんを通じ、確保に努めているところであります。 市といたしましても、関係各課が協議を継続中で、一人でも多くの方の避難支援者が確保できるよう努めてまいります。 議員御提案の地域の力を活用した支援者の確保につきましては、よい取り組みであるというふうに考えておりますので、まずは自主防災組織連絡協議会を通じて自主防災組織に協力を求めていくなど、地域協力をいただきながら避難支援者の確保に努めてまいります。 また、自主防災組織未結成の地域につきましては、結成を促すなど、あわせて働きかけてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) 地域の力を借りて、課題解決に向けて進めていくということも大事だと思います。よろしくお願いいたします。 次に、平成29年6月に水防法及び土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律が改正され、要配慮者利用施設では避難確保計画の作成と避難訓練の実施が義務づけられたところであります。 そこでお伺いいたしますが、要配慮者利用施設とはどういう施設があるのか、市内に幾つあるのかお伺いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 要配慮者利用施設はどういう施設か、また土砂災害警戒区域洪水浸水想定区域内の要配慮者利用施設の数についてであります。 要配慮者利用施設とは、社会福祉施設、学校、医療施設、その他の防災上の配慮を要する者が利用する施設のことであります。対象区域内にある要配慮者利用施設数は、診療所、保育所、幼稚園、小中学校、障害児通所施設、老人ホーム、放課後児童クラブ等でございまして、37施設ございます。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) ただいまの答弁で37施設あるということでございますが、避難確保計画の作成は義務づけられておりますが、全施設で作成が完了しているのかお伺いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 避難確保計画が全施設で作成されているかについてであります。 議員御案内のとおり、平成29年6月に水防法、土砂災害防止法が改正され、洪水浸水想定区域土砂災害警戒区域に立地し、かつ市町村地域防災計画に定められている要配慮者利用施設の所有者または管理者には、避難確保計画の作成が義務づけられております。 本年7月現在、作成済みが10施設、作成中が7施設、未作成のところが20施設となっております。未作成の施設につきましては、速やかに作成できるよう支援、援助を行ってまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) わかりました。まだ20施設が完了していないということでありますので、早急に作成してもらえるよう市のほうも協力していただきたいなと思います。 次に、9月1日に花貫川、関根川の管轄の自主防災組織の方を対象に開催されました茨城県住民避難力強化事業についてお伺いします。事業の内容についてお知らせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 茨城県住民避難力強化事業の内容についてであります。 この事業は、茨城県が主催する事業であり、水害リスクのある地域住民が災害時に適切な行動がとれるよう、住民の避難力を強化することを目的として実施しております。 本年9月1日、高萩市中央公民館において、花貫川及び関根川の自主防災組織の方々23名に参加していただき実施をいたしました。 内容につきましては、災害情報を正しく理解するための基礎知識の習得や地域のみんなで考えるマイマップの作成、一人一人が考えるマイタイムラインの作成などを行ったところであります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) この事業につきましては、私も参加をさせていただきました。ワークショップの中で防災知識を得ることができました。避難知識の習得に大変有効だと思いましたので、今回取り上げさせていただきました。 今後、高萩市内でどのように展開していくのかお知らせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 茨城県住民避難力強化事業を今後市内でどのように展開していくのかについてであります。 先ほど御答弁しましたとおり、この事業は県主催の事業でございます。今後も開催を県に働きかけてまいりたいと考えております。 事業に参加された方は、地域の防災リーダーとして、習得した知識を住民と共有し、地域防災力強化につなげていきたいというふうに考えております。 市といたしましても、市職員によるマイタイムライン作成等の出前講座を、自主防災組織を対象に計画しているところであります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) わかりました。とてもいい事業だと思います。効果的だと思いますので、ぜひ市内地域が全て参加できますよう続けていただきたいとお願いいたします。 次に、総合防災訓練についてお聞きいたします。 10月13日には、高萩市総合防災訓練が実施されるということでございますが、訓練内容についてお知らせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 高萩市総合防災訓練の内容についてであります。訓練の目的につきましては、市民一人一人が「自分の命は自分で守る、みんなの命は地域で支える」という自助・共助の意識をさらに高め、防災に対する理解を一層深め、防災意識の高揚を図ることとしております。 日時につきましては、10月13日の日曜日、秋山小学校をメーン会場とし、緊急指定避難場所として地域防災計画に定められている避難所15か所をサブ会場といたしまして、午前8時30分から11時まで実施いたします。 訓練想定でありますが、将来発生が予測されている直下型地震を想定しての訓練となります。本市を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生、本市では震度7の地震が観測された想定のもと、防災ヘリコプターによる救出訓練や倒壊家屋からの救出訓練、体育館への放水訓練、応急救護訓練などさまざまな訓練を実施する予定であります。 また、各地区自主防災組織が独自に計画する訓練や避難所開設・運営訓練もあわせて実施いたします。 なお、防災訓練当日は、市内小中学校を登校日に設定し、防災についての独自の取り組みを実施していただく予定となっております。 詳細につきましては、市報10月号にて市内全域にお知らせいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) 訓練内容については理解いたしました。1人でも多く参加をしていただくことがとても大事だと思います。周知のほうもよろしくお願いいたします。 ただいまの答弁で児童生徒が参加するということでありますが、児童生徒の訓練内容についてお知らせください。 ○議長(寺岡七郎君) 教育部長 石井健寿君。〔教育部長 石井健寿君登壇〕 ◎教育部長(石井健寿君) 再質問にお答えいたします。 高萩市総合防災訓練が行われる10月13日は、市内全小中学校を臨時の登校日とし、各学校の計画による防災訓練、防災学習を実施いたします。 防災訓練の具体的な内容といたしましては、地震を想定した避難訓練や登校中の大津波を想定した訓練、火災や不審者を想定した避難経路の確認などです。 防災学習といたしましては、メーン会場である秋山小学校の児童による煙体験や初期消火体験、総合防災訓練の見学などを予定しております。 なお、秋山小学校につきましては、11月22日に行われる萩っ子防災訓練にも参加し、防災・減災教育プログラムに取り組んでいく予定です。 訓練に際しましては、具体的な場面を設定したり、緊急地震速報受信システムを活用したりすることで、災害が発生したときに適切な行動ができるよう児童生徒の防災対応能力の育成に努めてまいります。 以上となります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) わかりました。緊急地震速報受信システムを使用して訓練されていただけるのかなと思います。小中学校全ての学校に設置をしていただきました。このシステムの導入で少しでも児童生徒の安心・安全の確保につながるものだと思いますので、引き続き訓練のほうもよろしくお願いいたします。 児童生徒に対する防災教育はもとより、市民に対する防災啓発の徹底が重要だと思います。毎年見直しを行う高萩市地域防災計画、高萩市洪水避難計画の策定、毎年の防災訓練や今回の茨城県住民避難力強化事業など実施しているわけですが、ぜひ市民参加型の防災教育、防災啓発事業を実施していってもらいたいと思いますが、最後に市長の意見をお聞かせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 市民参加型の防災教育、防災啓発事業の実施についてであります。 議員御案内のとおり、全国各地で地震や大雨などの自然災害により、甚大な被害が発生しております。 特に昨年7月に西日本を中心に発生した平成30年7月豪雨における広島県の事例では、「自分のところはまだ大丈夫」などの意識で多くの方が逃げおくれ、甚大な被害が発生したとの報告を受けております。 このような事例からも、市民の生命を守るためには、市民一人一人の防災・減災に対する意識を高める取り組みが重要であると認識しております。 議員御自身も参加された茨城県住民避難力強化事業には、秋山下地区を初めとした地域の自主防災組織にも参加いただき、構成員である消防団員や民生委員など各種団体に所属する方々がマイマップやマイタイムラインの作成などを行っております。 この事業では、災害時の危険箇所や避難場所までの安全経路の確認、災害時の行動計画などの防災教育を学ばれたと聞いており、まさに災害の被害を最小限におさえるための自助・共助につながる取り組みであると考えております。 本市といたしましては、このような取り組みを市全体に広めるとともに、市の防災への取り組みやマイタイムラインの作成など、自助・共助の意識を習得できる出前講座の実施など、引き続き防災意識の高揚を図ってまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 4番 我妻康伸君。〔4番 我妻康伸君登壇〕 ◆4番(我妻康伸君) 答弁ありがとうございました。 私は、市民の生命と財産を守ることが行政の最大の使命であると思います。機会あるごとに防災教育、防災啓発の徹底した取り組みが重要であると考えております。徹底した取り組みをお願いをいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 12番 今川です。 私は、通告しております高萩創生 持続可能なまちづくりについて一問一答方式で質問しますので、よろしくお願いいたします。 今回の質問の主題は、高萩創生SDGsへの次なる展開ということであります。 SDGsについては3月議会で取り上げ、まずは勉強会の立ち上げなど、るる話をさせていただきました。今回は次のステップ、段階へと進むための質問にしたいと考え、高萩創生SDGsへの次なる展開と主題を置き、質問項目は高萩創生 持続可能なまちづくりについてと具体的に質問することで、主題の目的になるようにしたいと思っております。 私が「高萩創生」という言葉を使って質問したのは、平成27年──2015年3月議会の一般質問が初めてでありました。4年6か月前の議会です。 そのときの質問項目は2つ、1項目めに「市民の公平性について、真面目に頑張る人が報われるまちに」として、①受益者負担の原則、②市民サービス、市民生活支援等の公平性、③公共施設維持管理費、④各種補助金、助成金の4点。 それから、2項目めに「高萩創生について、地方創生競争社会にどう立ち向かうか」として、①高齢化対策、②少子化対策、③人口減少対策、④資産対策、⑤広域行政についての5点についてということで、このとき初めて「高萩創生」という言葉を使用して質問させていただきました。 大部市長が市長になる3年前のことです。当時とは執行部のメンバーもかわりました。議員も数名かわりました。今回の私の質問は、そのときから関連、継続、展開、更新する内容であります。 それでは、質問いたします。大部市長の高萩のビジョンを伺います。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 今川議員の高萩創生 持続可能なまちづくりについてお答えいたします。 高萩市のビジョン、将来像についてであります。 本市を取り巻く環境は、少子高齢化や若者の流出などによる急速な人口減少の進行などにより、税収の減少、厳しい財政状況からの行政サービスの低下、さらには老朽化した施設等の資産管理など多くの課題がございます。 このような中にあって、私が考える目指すべき本来の将来像は、いたってシンプルです。 現在の私たちは、平和で豊かな生活をしています。この生活を10年、20年、30年先においても持続していくことです。行政も同様に身の丈に合った、バランスのとれた計画的な市政運営を行うことが必要であります。 常陸国風土記の中に、この地について、「常陸の国は、国広く、山も遥かに、田畑は肥え、広野の拓けた良き国である。海山の幸にも恵まれ、人々は安らぎ、家々は満ち足りてゐる」と記されています。これは、この高萩が豊かな自然、湧き水が豊富にあり、山菜や木の実や貝や魚がとれる山海があり、そして田畑で食料が生産されているところや燃料となる木が手に入るところであれば、人間は命を保つことができるということであります。このことは極めて重要なことであり、農山漁村の価値と多様な可能性の基盤でもあります。 地方創生は人口減少に歯どめをかけ、社会全体の活力を上げる取り組みであります。そのためには、大都市圏等に住んでいる方々が地方に豊かさを発見して、この高萩に住みたい、働きたいという気持ちになっていただく政策や、現在本市に住んでいる市民が住んでよかった、住み続けたいと感じていただけるような政策が必要であります。 この政策実現のためには、市民の声に耳を傾け、真に市民が何を求めているかということに議会と執行部が一体となって取り組んでいくことが重要であると考えております。 このことが、私が描く市の将来像である市民一人一人が活躍する元気で活力のあるまちとなり、結果として市民の皆さんが住んでよかったと、将来にわたり夢と希望と誇りを持てるまちづくりの実現につながるものであります。 以上、述べてきたことが、私のビジョンであります。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ただいま、市長から高萩市のこれからのビジョンということで話をしていただきました。 市長は選挙公約の中で、「シフトチェンジ」ということで掲げまして当選され、新しく市長になられたわけです。今、述べられた市長のビジョンが、その選挙時の今でもまちなかの看板に「シフトチェンジ」と書かれた看板が立っておりますが、このシフトチェンジというものが目指したものが、今述べられたビジョンに向かうものなのかどうか、その辺も聞かせていただければと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 私が掲げたシフトチェンジとは、市長選挙時の公約において、3つの事業の方針転換とともに、3つの事業──誘致事業、交流事業、支援事業を柱として掲げたもので、一言で述べますと、持続可能なまちづくりへ向かって、新しい流れをつくっていくことであると考えております。 新しい流れをつくっていく主役は、市民であります。市民主役は、シフトチェンジの背骨でもあり根幹です。これはゼロベースから事業を検証し、必要であれば見直しや再構築をしていくことであります。 私のビジョンは、住んでよかったと将来にわたり誇りを持てる高萩市をつくることであり、それを実現するための主役は市民の皆様でありますので、私のビジョンとシフトチェンジは、一体のものであります。 繰り返しますが、シフトチェンジは、ビジョン、将来像を達成するための手段であり、手法であると考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ありがとうございます。今、市長が述べられたように、シフトチェンジが目指したものはビジョンに向かう、もう一体のものだということでありました。先ほど、市長にビジョンを語っていただきましたが、具体的な、例えば事業、施策、そういうものの話はほとんどなく、大体が抽象的とも言える内容であったかなと思います。 今の住んでいる市民がそのまま10年から20年、30年と続いていく、そういうような持続可能なまちづくりなんだというような話だったと思います。 それで、次の質問になりますが、高萩市には数多くのいろいろな計画がございます。先ほど語られた市長のビジョンが、いろんな各計画に反映されていくものなのかどうかですね。それをまず聞きたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 市のさまざまな計画に市長のビジョンが反映していくのかという質問についてでございます。 現在、本市では第6次高萩市総合計画の策定に向けまして、令和元年度、2年度の2か年継続で取り組んでおります。本年度につきましては、市民アンケート調査、分析作業を進めることとしており、来年度は市民アンケートの結果をもとに、具体的な計画策定作業を進めることとしております。 今回取り組んでいる総合計画の策定におきましては、基本構想及び基本計画を策定することとしており、市長のビジョンを反映したものとして策定してまいります。また、市長のビジョンを反映した総合計画は、高萩市における最上位の計画となってございます。したがいまして、市が作成するほかの計画におきましても、総合計画同様に市長のビジョンを反映しているものになると考えてございます。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 各計画について今、説明がありました。それで、来年度検討されるであろう第6次総合計画、これが最上位の計画として市長のビジョンが反映され、それに基づいて各計画に反映され、及んでいくという話だったと思います。 それで、高萩市のホームページを見ますと、ホームページの「各種計画・政策・行政改革」というページに、ずらっと28項目の計画と政策等が出ております。箇条書きで書いてあるわけで、その中に高萩市創生総合戦略や第5次高萩市総合計画というのが、真ん中より下のほうに出ているんですが、この総合計画を最上位として考えるというのであれば、例えば、この計画の表示というか、示す方法としてもう少しわかりやすくするために、各計画の関連図化というんですかね、こう棒出しして関連づけをして、何々の計画はこの計画からの具体的な計画になりますよとか、そういう計画図をつくってはどうかなというふうに思うわけですが、そういった考え方はどうでしょうか。考えを聞かせてください。 ○議長(寺岡七郎君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 市のホームページに掲載されている各計画の表記の仕方についてでございます。 議員御提案のように、図化するとかどのような形で表記したほうが一番見ていただいた方にわかりやすいのか検討しまして、表記の仕方については今後見直していきたいと思います。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) よろしくお願いしたいと思います。それによって、各計画がわかりやすくなり、またそれに対する考え方も、市民も見てわかってくるというのは、非常に大きなこれからの展開だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それで、次に行きたいと思いますが。次は、インフラについてお聞きしたいと思いますが、これもそのインフラの計画、維持管理に関する計画も先ほど申し上げた高萩市の計画の中にありまして、今現在、つくっている最中なのかな。インフラについて伺いますけれども、かつて高萩市は人口5万人を目指していたというときがあったと思います。その目標に向けてインフラを整備、拡大してきたという経緯があって、現在のインフラ状態になっていると思われます。 5万人規模とは言わないまでも、人口最多時の3万5,000人規模のインフラだと思います。その規模のインフラを現在は2万7,000人強の人口で維持管理しているということ、今後、人口減少を考えると、さらに維持管理の負担が増すと考えられます。 高萩市は、公共施設管理計画を策定中と認識はしておりますが、現在のその進捗状況はどうなっているか、お聞きいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 総務部長 矢代省吾君。〔総務部長 矢代省吾君登壇〕 ◎総務部長(矢代省吾君) 再質問にお答えいたします。 インフラ計画についてであります。 公共施設管理計画につきましては、公共施設の整備や管理運営をより一層効率的に行い、新たな施設整備や増設などを控える一方、既存の施設を有効活用し、機能の最適化を図ることとして、平成25年度に高萩市公共施設等管理計画基本方針を策定し、公共施設及びインフラの老朽化問題に取り組んでまいりました。 基本方針策定から5年が経過したことから、今年度、公共施設等管理計画基本方針の改定及び個別施設計画の策定を行うため、年度当初に委託契約を締結し、学識経験者や団体代表者等で構成する高萩市公共施設等管理計画策定委員会を設立し、これまでに2回の会議を開催しております。 会議では、公共施設やインフラの今後の方向性について各委員から意見をいただきながら、施設の削減、集約化、長寿命化等による将来コストの削減に向けた計画の改定及び個別施設計画策定の作業を進めております。 公共施設の配置やインフラの老朽化問題対応の考え方につきましては、既存の施設の活用を基本としながら、安全、安心と市民の利便性を考慮した効果的な対応を検討しており、今後、公共施設管理計画を策定、改定していきたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 今、改定真っ最中だということだと思いますが、かつてアセットマネジメントということで、この公共施設を考えていこうという動きがございましたが、このアセットマネジメントについて、今現在はどういうふうに捉えられているのか、お聞きいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 総務部長 矢代省吾君。〔総務部長 矢代省吾君登壇〕 ◎総務部長(矢代省吾君) 再質問にお答えいたします。 公共施設管理計画の現在の位置づけでございますが、公共施設管理計画につきましては、基本方針を平成26年3月に作成しておりまして、大方針としましては、1つとして、市民サービスの維持向上のための必要機能を検証しまして、適切な保有量へ総量を圧縮する。2つ目としまして、既存施設の効果的な複合化・多機能化を図ることとしております。3つ目としまして、財政と連動した公共施設・インフラ資産のマネジメントの実現に向けて現在取り組んでいるところでございますが、先ほどもお答えいたしましたとおり、5年が経過しておりますので、今回、当時の状況と変化もありますので、今後その辺を改正して、新しい計画を策定していきたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) それから、このインフラに関連してくると思うんですけども、今部長の話では、統合とか縮小とか、今後の人口減少に対応していくような内容にかわってくるのかなというふうにうかがえましたが。では、例えば、これも以前言われていたことですが、コンパクトシティ、今でも高萩市のイメージとしてあるのかもしれません。コンパクトシティという考え方があったと思います。 これは、公共施設を集約していく、効率的にしていくというのも含めて、現在ある都市計画、マスタープランなんですかね、それを含めての計画の変更というか、そういうものになっていくのか。であるならば、都市計画そのものを、これはやっぱり見直さなきゃいけないと思うわけですけども、その辺はどういうふうに考えているのか、聞かせてください。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 都市計画の見直しという御質問でございます。 まず初めに都市計画について少し述べさせていただきたいと思います。 都市計画は、市民生活や産業活動が快適で効率よく、かつ安全に営めるように、まちづくりをどのように進めていくかをつくり出していく計画でございます。都市の各地域に用途地域を定めることで、同類の用途の建築物を集約し、どのような土地利用にすべきかが明確となり、住環境の悪化を防ぐことができることとなります。また、道路、公園、下水道などの都市施設につきましても、計画的、効率的に整備することが可能となります。 以上のように、市民生活や産業活動が快適で効率よく、かつ安全に営めるようにするために、都市計画の効果は極めて高いものであると考えております。 それでは、御質問にございましたマスタープランの計画について、更新についてでございますが、高萩市のマスタープランにつきましては、平成18年度に策定をいたしております。市町村の都市計画マスタープランにつきましては、おおむね20年後の望ましいまちの将来像を見据えて、最上位計画でございます総合計画と市町村の意見を聴取して県が策定する、いわゆる都市計画区域マスタープランに即して、より地域に密着した見地から、都市計画の方針を定めるものでございます。 茨城県が策定しております高萩市分の都市計画区域マスタープランにつきましては、本市の意見を聴取し、おおむね5年ごとに見直しを行っておりますが、基本的な方針の変更は今のところございません。 また、本市の都市計画といたしましては、マスタープランの方針に沿い、近年では、平成24年度に病院跡地や工業団地の土地利用促進のための用途地域の変更や、平成28年度には都市計画道路の見直しを行って、課題解消を図っているところでございます。 今後は、道路、公園、ごみ処理施設等、都市施設の整備促進や中心市街地の活性化など、残りの課題にも取り組んでいきたいと考えております。 なお、高萩市の都市計画マスタープランの見直しにつきましては、先ほど来、御紹介のあります最上位計画であります総合計画と整合を図りつつ、課題の達成状況を見ながら、適切な見直しの時期についても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 今、説明がございましたが、一つ漏れたというか、コンパクトシティという考え方、これは、現在はどのように考えられているのか、政策に反映されるのか、その辺の考え方についてお聞かせください。 ○議長(寺岡七郎君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 コンパクトシティの考え方についてでございます。 本市におきましては、現在、立地適正化計画の策定に取り組んでいるところであります。立地適正化計画は、急激な人口減少や高齢化を背景に医療、福祉、商業施設や居住が集積する各拠点とそれら拠点間を公共交通ネットワークによって結ぶコンパクトシティ・プラス・ネットワークの考えから、平成26年8月に改正された都市再生特別措置法により創設された制度に基づく計画であります。 本市の現況は、コンパクトな市街地に住居、公共施設、民間施設が集積しておりますが、中心市街地の空洞化による都市機能や魅力が低下しつつあります。 したがいまして、JR高萩駅西側の約1平方キロメートルの範囲を都市機能や居住を誘導する中心拠点に位置づけ、秋山地区や松岡地区なども既存生活拠点を公共交通ネットワークで結んだまちづくりを目指す計画を素案として策定したところであります。 しかしながら、本年4月に高萩市都市計画審議会より、誘導区域の見直しに関する御意見をいただきましたので、その御意見を踏まえ、計画素案の見直しを進めているところであります。 立地適正化計画により、中心市街地の人口密度や都市機能の維持向上を図るとともに、公共交通ネットワークの形成や公共施設の集約、複合化などもあわせて推進することで、コンパクトシティ・プラス・ネットワークの考え方を取り入れた、持続可能で利便性の高いまちづくりにつなげてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 今までの質問と答弁とを考えますと、やはり、現在の高萩市の大きな問題である人口減少、少子化、高齢化というのがこれからの高萩市のまちづくりに大きく影響を及ぼしてくるというのがわかると思います。やっと、今のコンパクトシティの説明から、何となく高萩市のまちづくりの将来像が、いわゆるビジョンなるものが見えてくるのかなというふうに感じました。 先ほどお聞きした都市計画も当然このコンパクトシティにするのであれば、周りから固めていくというよりは、もう構造そのものを見直すのが必要になってくるのかなというようにも感じましたし、それが必要なのかなというふうに思いました。 市長のビジョンには、市民が持続可能な生活を続けていくというのが大きな目標、ビジョンなわけでありますけども、そのためにも、やはりまちづくりそのものをもう根本から考え直して組み立てていくときが、遠くないときにやってくるのかなというふうにも感じました。 そういうことで、次の質問に行きたいと思いますが、持続可能なまちづくりのためには、市内にある産業、特に個人や小規模で営んでいる農業、林業、工業、またお店などの商業、サービス業などが今後も続けられるのかどうか、これが大きな課題になると思われます。 事業継承のための支援策というものが現在もあるかと思いますが、さらに必要なのではないかと思いますが、そういった市内産業についての見解を伺いたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 市内産業を継続していくための支援策及び拡充や新設等についての考えについてであります。 商工業部門につきましては、商工業者数と小規模事業者数としては、全体的にわずかながら減少傾向にございます。 現在の支援策といたしましては、市は、高萩市中小企業合理化資金融資保証料の助成やハローワーク高萩と就職面接会など雇用の確保を行っているところでございます。また、高萩市商工会では、経営指導や専門家を派遣するサポートなど、支援を行っているところでございます。 今後も高萩市商工会と連携、協力して、市内事業所の支援に努めてまいります。 次に、農業部門につきましては、後継者や新規就農者を目指す方を支援する最大で1人年間150万円を5年間交付される農業次世代投資資金を活用し、支援をしてきたところでございます。これまで米の生産調整の着実な推進と食料自給率の向上を図るため、需要に応じた米の生産に取り組む集落営農組織や生産者に補助をしてきたところでございます。 また、今年度からは担い手となる認定農業者が個別に取り組む新規需要米についても、補助金を拡充したところでございます。こうした担い手を人・農地プランに位置づけし、引き続き、就農しやすい農地を整備するため、農業競争力強化基盤整備事業などを活用して、農地の集積、集約化についても支援してまいりたいと考えております。 林業部門につきましては、本年から交付されます森林環境譲与税を活用し、担い手の育成及び確保のため、各地の優良事例などを参考に支援に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 今、部長から御説明がありましたが、いろんな支援策等が考えられるわけです。ただ、現実的な問題としては、例えば就業者募集とか後継者支援とかいう事業があっても現実的にその対象となる人が、果たして来てくれるのか、あらわれるのか。その辺の見通しというものは、これはあれですか、楽観的な観測があるわけでしょうか。それとも、その辺は厳しいという認識なのでしょうか。 質問するのもちょっと怖いぐらいなんですけども、現実的に考えていきますと、日本国内を考えれば、既に外国人にスポットを当てて取り組んでいるという、県内でも県南のほうにはあるわけですよね。そういうふうに、高萩市でもそういった外国人も含めてのそういう取り組みになれるのかどうか、その辺の考えを聞きたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 なかなか現実的に対象の方がいらっしゃらないんじゃないかという御質問でございます。 先ほど申し上げました経営指導につきましては、実績的に平成30年度は1,000回を超える実績がございます。また、専門家の派遣につきましても、税理士とか中小企業診断士を派遣をしてございますが、こちらにつきましても、昨年度は9件の実績となっております。 なかなか外国人の対応につきましては、まだまだ情報が足りないという状況でございますので、それにつきましては調査していきたいというふうに思います。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ありがとうございます。なかなか難しい問題かもしれませんが、持続可能なまちづくりということを考えれば、本当にいろんな方法、手段、また支援策、そういったものを十分に駆使していかないとならないのかなというふうに思います。これからの皆さんの活躍というか知恵に期待したいと思います。 そして、次の質問になりますが、次は資産活用ということであります。高萩市には豊かな自然資産、資源があるのは周知のとおりであります。また、変遷はありながらも、それなりの産業資産もあります。それから、市が直接開発したのではなく、国道6号線を筆頭に社会的に整備されてきた資産があると思います。こうした資産を効果的に有効活用されれば、これにこしたことはないと思うわけであります。 特に、国道6号線は、1日の交通量が1万5,000台から2万台あるとするデータがあります。高萩市が何か新たにお金や事業施策など手を加えなくても、既にそれだけの大きな資産と言えないんでしょうか。 中心市街地活性化は、市民生活と内需を支える目当てとするならば、国道6号線はその通行車は高萩市の市外の方もいるわけで、外貨を期待するものになると思われます。 外貨は資産増加につながります。外貨というのは、市の外ということであります。市長のビジョンにこの国道6号線の活用が入らないでしょうか。見解を聞きたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕
    ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 今、国道6号線を生かすべき、そういうこれからの方策ということであると思いますが、これらにつきましては、議員がおっしゃるとおり、今、私も国のほうにこの国道6号線をもっと拡充、そういったものを要望しているところなんですが、なかなかこの国道6号を生かすべき方策というのは、これからいろんな課題がございまして、それらを今、議員がおっしゃるとおり、今後よく研究してまいりたいと思っております。 ちょっとそのような答えしかできないものですから、よろしくお願いします。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ぜひ市長のビジョンに国道6号の活用を入れていただきたいと思います。 それから、資産には負の資産もあります。以前から言及しておりますが、まず、市有地である協同病院跡地、これはどうするのか、現在の状況を伺いたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 総務部長 矢代省吾君。〔総務部長 矢代省吾君登壇〕 ◎総務部長(矢代省吾君) 再質問にお答えいたします。 協同病院跡地の資産活用についてであります。 市有地の利活用につきましては、公的活用等の検討を行い、利用目的がない土地につきましては一般財源確保のため、公募により売却することとしております。 協同病院跡地につきましては、平成20年度より商業施設用地として売り払いの募集をしておりますが、今後は価格の見直しを行い、引き続き民間活用に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 今の説明を聞きますと、余り変わっていないということなんですかね、進んでないということなんですかね。活用方法はまだ明確になっていないということですかね。募集はしているけども、具体的なそういうことにはなっていないということだと思います。 これはやっぱり協同病院跡地というのは、今でも見ればわかるとおり、大変大きな土地で、草刈等の維持管理、それだけでも間違いなく毎年毎年経費がかかっているわけです。これはもう既にマイナスなんです、資産になっているんですね。そういうことを考えると、もう一刻も早く考えるべきだと思うわけですけど、これどうなんでしょうね。特に市長はどう思っているのかを聞きたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 資産活用についての協同病院跡地についてということであります。 平成20年度より商業施設用地として売り払いの募集をしておりましたが、今後、今川議員から言われましたとおりなんですが、価格の見直し等を行いまして、引き続き、民間活用に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 考えているのはわかるんですけども、具体的に処分という言い方はおかしいので、活用という言い方にしますが、具体的にしていかないとどうにもならないわけですよね。 最初から伺ってきた、ビジョンの中で明確にやっぱり示すべきだと思うんです。そうすれば、それによって、例えば売り払いをするんであれば、その相手先の具体的な形が見えてくるのかなというのもあるわけですよね。 そういうことで、今となってはお願いするしかないかもしれません。これはぜひ御検討いただきたいと思います。 それで、先ほど、国道6号線は大きな資産と言いましたが、その国道沿いの、6国沿いの日本加工製紙社宅跡地が依然として廃墟のままであり、高萩市のイメージダウンそのものだと思います。その後の進捗を伺います。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 日本加工製紙社宅所有者との協議の結果についてでございます。 具体的には平成29年の7月、平成30年9月、令和元年7月の3回にわたり本社を訪問し、協議を行っているところでございます。 その際、検討内容の進捗について説明を受けております。引き続き土地の活用方法を働きかけてまいりたいというふうに考えております。 なお、本年の10月にも本社を訪問し、再度協議を行う予定となっております。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 具体的に高萩市としては、相手会社にどうしてほしいということを言っているんでしょうか、それをお聞かせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 これまでの協議内容でございますが、今の状態を改善していただくと。さらなる土地利用を図っていただきたいというようなお願いを申し入れているところでございます。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 抽象的なお願いになるんですかね。例えば、あそこにアパートなりマンションなり建ててほしいとか、社宅を受け入れてほしいとか、そういった具体的なお願いではなく、何とかしてほしいという、そういうお願いなわけですね。 具体的な、例えば、解体して宅地にしてほしいとか、そういう具体的な要望はしていないということでよろしいですね。もう一回お聞きします。 ○議長(寺岡七郎君) 副市長 鈴木真人君。〔副市長 鈴木真人君登壇〕 ◎副市長(鈴木真人君) 再質問にお答えいたします。 現在の6号にありますアパートというか、老朽化したアパートについては、会社のほうに早急に解体をしていただきたいということを、市としては、まずそこを申し上げております。会社のほうといたしましては、できればそこを何か商業施設とか、いろんなそういう内容で売却できれば、そういうことが一番適切だという判断はしております。 ですから、毎年言っておりますのは、そういう状況がどういうふうになっているのか、そこら辺を確認はさせていただいております。いずれにいたしましても、市のほうとしては今の景観、やはり問題がありますので、早急に改善を図っていただきたいと、そういうことを強く申し上げているような状況でございます。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) よろしくお願いします。例えば、市が支援なり協力して事業を進められるのかどうか、そういったところも市として検討してもいいのかなと。それほど市にとってはイメージダウンになっているというふうに思いますので、これもぜひ、やはり市長のビジョンに加えてほしいと思います。 それから、次の質問になりますが、高齢者協同シティというものを提案したいと思います。高齢者対策という負担感の思いを越えて、高齢者の経験や知恵をこれからのまちづくりに生かしてもらう、そういう前向きな提案でございます。 今でもシルバー人材センターとかそういうボランティア、半分ボランティアというような感じではなくて、本当に事業化して本格的にマネジメントに取り組むということは、これから先、団塊の世代の方が高齢者になって、その世代の方が本当に豊富な経験と技術を持っているということを考えますと、本当に活躍してもらわない手はないなというふうに考えるわけでございます。こうした取り組みに向かっていくことは、どうお考えになるでしょうか。見解を聞きたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 高齢者協同についてであります。 議員おっしゃる高齢者協同とは、高齢者自身がまちづくりの担い手として協力することにより、生涯現役、生きがい創出、人口減少による人手不足対策の一助となることと認識しております。 本市では、これまで高齢者の社会参加促進のため、高齢者の生きがい活動やボランティア活動の推進、就労促進の支援策に取り組んでまいりました。 具体的な取り組みを申し上げますと、地域の中で生き生きと活躍されている高齢者の方が多数おられます。例えば、介護予防活動を行っているシルバーリハビリ体操指導士の皆さんや健康づくりに取り組まれているウオーキングクラブの皆さん、シルバー人材センターの会員として、今までの経験を生かし就労されている皆さんなどです。 議員御案内のとおり、今日の超高齢化社会においては、高齢者が積極的にまちづくりにかかわり、長年培ってきた豊富な知識や経験、技能等を生かすことが、持続可能なまちづくりには必要不可欠であると考えております。 高齢者が社会を支える一員として活躍し続けることにより、将来的には医療費や介護給付費の抑制、ひいては現役世代の負担軽減にもつながると考えております。 今後も高齢者が活躍するまちづくりを推進するとともに、現在活躍している高齢者の活動が次世代へも引き継いでいける施策を考えてまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) 市長、よろしくお願いいたします。 最後の質問となるかもしれません。時間も時間です。最後に、親子育て支援ということを提案したいと思います。 高萩創生 持続可能なまちづくりのためには、少子化対策、子育て支援は絶対に欠かせません。私は、平成27年3月議会で「子育て支援に加えて、親育て支援を」と言いました。今回は親と子の別々の支援もありますけれども、親子が生き生き、健全に成長できるようにとの思いから、親子育て支援として「はぎハピ」の総論的拡充と意味づけして、持続可能なまちづくりにつなげていきたいと思うわけでございます。この親子育て支援について、見解を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 健康福祉部長 作山 淳君。〔健康福祉部長 作山 淳君登壇〕 ◎健康福祉部長(作山淳君) 再質問にお答えいたします。 親子育て支援についてであります。 議員おっしゃるとおり、少子化対策、子育て支援等、重々、本市ではさまざまな支援を取り組んでおります。その中で親子育て支援についてでありますが、本市におきましては、親子の健全な成長を目指しまして、各種事業に取り組んでいるところであります。 そのうち、主な3つの事業について御説明申し上げます。 1つ目は、赤ちゃんふれあい体験事業であります。この事業は、市内の中学校3年生を対象とし、助産師による講話と乳児や保護者との触れ合いを通して、命の大切さを教えるとともに、生徒の健康増進と健全育成を図り、生きる力を育むことを目的としているものであります。 2つ目は、萩っ子つどいの広場の運営事業であります。この事業は、子育て中の親子が集い、気軽に相談できる場を提供することで、子育ての孤立感、負担感の軽減を図ることを目的としているものであります。 3つ目は、地域の子育てサポーターが保育園や小学校等に出向いて、保護者と対話し、親子の健全な成長を目指す子育て講座でございます。 今後は、今までの事業に加え、子育ての不安や悩みを解消するため、親子の健全成長を目的とした子育て親育ての講座等の開催を検討してまいります。 将来を担う子供たちが生き生きと健全に成長できるよう、親子育て支援の強化に取り組むとともに、関係機関や地域の方々とのネットワークを築き、協働して子育てを支え合う地域づくりに、今後も取り組んでまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 12番 今川敏宏君。〔12番 今川敏宏君登壇〕 ◆12番(今川敏宏君) ぜひよろしくお願いいたします。先ほど申し上げましたが、親育て支援というのは、平成27年3月議会で私が申し上げたものになります。そのときの質問で申し上げたのは、「はぎハピ」につながる、「はぎハピ」の目的、それは本当に大事な持続可能なまちづくりになるであろうということで、 私は、ぜひとも親育てという視点を加えて展開してほしいと思います。 親育てといっても、親になってからばかりではありません。独身時に親になるための意識や心構えを養うことも、結婚を左右するものだと思いますし、婚活の意欲につながるとも思います。 また、親になってからは、子育て支援の事業が、親の子育ての手抜きの手助けのようになっては本末転倒であります。子育てを通じて、親自身がしっかり成長することが大事であって、その喜びが第2子、第3子のそういうものにつながっていくものであると、本来の子育て支援のあり方だと思います。と申し述べさせていただきました。 今回は、親子育て支援ということで、今後の展開を期待して、今回の質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(寺岡七郎君) 午前中、3人まで行きたいというふうに思いますので、御協力お願いします。 6番 八木陽子君。〔6番 八木陽子君登壇〕 ◆6番(八木陽子君) 皆さん、こんにちは。6番 八木陽子です。 通告に従い、一問一答、大項目方式で質問いたします。 最初に、心肺蘇生法補助手袋の設置について、次に、市内巡回の小型路線バスの導入について質問いたします。 心臓や呼吸がとまって、1分でも早く応急処置を行うことが命を救うことにつながります。心臓や呼吸がとまった場合、命が助かる可能性は、倒れてから約10分間と言われています。その時間を過ぎると急激に生命の持続が少なくなってしまい、その場合はいち早く119番に通報し、心肺蘇生やAEDの使用を繰り返し、救急隊につなげ、次に医者へと救命のリレーを行い、それぞれの役割を引き継ぐことが大切です。 高萩市の応急処置の講習状況を過去5年間で調べたところ、ことしの8月31日現在で3,912人の方が受講しています。地域防災組織もでき、市民の関心は高いのではないかと思います。 そこで、高萩市の公的場所に設置されているAEDの数を教えてください。 ○議長(寺岡七郎君) 健康福祉部長 作山 淳君。〔健康福祉部長 作山 淳君登壇〕 ◎健康福祉部長(作山淳君) 八木議員の御質問にお答えいたします。 心肺蘇生法補助手袋の設置についてであります。 公共施設における自動体外式除細動器(AED)の設置台数についてお答えいたします。 本年4月1日現在の設置台数につきましては、34台であります。内訳といたしましては、庁舎関係に5台、全ての小中学校、幼稚園、保育所に12台、社会教育施設に6台、体育施設に4台、観光施設に2台、衛生施設に2台、市民センター及び関口浄水場に各1台ずつで、公共施設への配置が33台、またイベント等の貸し出し用として1台の合計34台であります。 ○議長(寺岡七郎君) 6番 八木陽子君。〔6番 八木陽子君登壇〕 ◆6番(八木陽子君) ありがとうございました。ちょっと見ていただきたいんですけども、これなんですが、これは応急処置の初期の段階のことを手順よく書いてある手袋です。この手袋は心肺蘇生法の手順が書いてありますので、これをAEDが設置されているところに一緒に置いておくのはどうでしょうか。いざというときに慌てないで対処でき、万が一、講習を受けていない方でも応急処置ができます。1足702円と価格的にも高くありませんので、ぜひ設置を考えていただきたいと思いますが、見解をお聞きいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 健康福祉部長 作山 淳君。〔健康福祉部長 作山 淳君登壇〕 ◎健康福祉部長(作山淳君) 再質問にお答えいたします。 議員御提案の心肺蘇生法補助手袋につきましては、ただいま議員から説明をいただきましたが、心肺蘇生の10の手順が手の甲側に印刷され、手順を確認しながら心肺蘇生を行うことができる手袋であると認識しております。 この手袋は、心肺蘇生の手順確認として、日ごろから携帯すれば、万一、心肺蘇生が必要となる事態に遭遇した場合に、有効なツールの一つとして活用できるものと考えております。 しかしながら、現段階ではこの手袋をAEDへ設置する必要性については、感じておりません。今後の検討課題とさせていただきます。 まずは、救命講習等を受講した皆さんがふだんから心肺蘇生手順やAED使用手順について、テキストや手順表などを利用して復習することが大事だと考えます。 また、議員から、本市での救命講習受講者が過去5年間で約3,900人いるというお話がありましたが、さらに受講者をふやしていく取り組みも大事であると考えます。 しかし、緊急時に慌てずに心肺蘇生が実施できるように、AED収納バッグ等へ音声ガイダンスとあわせて、心肺蘇生の手順を何らかの形で表示することは必要だと考えますので、わかりやすい表示に努めてまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 6番 八木陽子君。〔6番 八木陽子君登壇〕 ◆6番(八木陽子君) 今、答弁をいただきましたけども、確かに早急な手当をして、生命を助けるということを考えれば、きちんとしたそういう手順がAEDに置かれているところに置いていただけるということであれば、わざわざこの手袋を使う必要もないとは存じます。 今、御答弁いただいたように、AED設置だけでは、いざというときに、私も講習は受けていますけども、いざというときに慌ててしまって、なかなか手順どおりにできないということもございますので、その手順方法も一緒に設置していただけるのであれば、押してこの手袋を使う意味っていうのは、私も必要はないかと思いますので、そのようなことをぜひとも手順をきちんと書いていただいて、設置していただけるということを確認させていただきますので、よろしくお願いいたします。 答弁は結構です。先ほどやりますっていうことでお答えいただきましたので、答弁は結構でございます。よろしくお願いいたします。 2回目の質問に入らせていただきます。 以前、市長に提案させていただいたグリーンスローモビリティ事業の検討状況をお伺いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 市内巡回の小型路線バスの導入についてお答えいたします。 グリーンスローモビリティ事業の検討状況についてであります。 グリーンスローモビリティとは、時速20キロメートル未満で公道を走る電動の乗り物で、小型のものですと4人乗りのゴルフカートタイプから、大型のものになりますと16人乗りのバスタイプなどが販売されております。 本市におきましては、グリーンスローモビリティを導入するには、さまざま課題を整理することが必要であり、早急な導入は難しいとは考えております。しかしながら、グリーンスローモビリティは、活用の仕方によっては、非常に魅力のある特徴を持ち合わせた乗り物だと思いますので、近隣市町村などの導入事例なども注視しつつ、本市において活用の見込める場面がないか、研究課題としてまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 6番 八木陽子君。〔6番 八木陽子君登壇〕 ◆6番(八木陽子君) 御答弁ありがとうございます。 私もいろいろ調べさせていただいたんですけれども、時速20キロということになりますと、国道を走るのはちょっと厳しいかなというふうに思います。ただ、観光施設とか、高齢者がたくさんいる地域なんかでは、大いに活用できるものですので、ぜひ御検討をお願いいたしたいと思います。 私、今回どうしてこのような質問をすることになったかといいますと、いろいろまちの中の皆さんの話を聞いて歩きました。特に高齢者の方々の声を聞き、交通問題、買い物難民の問題、空白地の問題というものが、クローズアップされてきております。 高萩市の高齢化率は34.7%と高く、単独高齢者の数は年々ふえております。足腰が弱り、長時間重いものを持って歩くことが困難な方々にとっては、大変深刻な問題になっております。 大きな団地などでは、メーン道路まではバスが走っていますが、買い物をして帰りには、バス停から自宅まで重い荷物を持って歩くしかありません。その話の中で、本当に年齢の関係もありますけれども、足が痛い、腰が痛いという中で、重い荷物を持って歩くということは大変な負担だということも、実際私も年のせいか、このごろ足が痛くて歩くのがつらいときもありますので、その思いというのは、私自身にもわかります。 そういったことから、前にも高萩市の高齢者の状況を質問したことがありましたけれども、今回、一例なんですけれども、高浜町三丁目は143人の高齢者の単独世帯なんですね。私の知っている方で、今までは元気に歩いていたんですけれども、二、三か月前に転んで脊髄を痛めてしまって、歩くのが困難になってしまい、リハビリはしたんですけれども、いまだにきちんと歩けなくてという状況の方がいるんです。 そういう状況の中で、今度、高浜町にあるスーパーが、ストアが、今度閉店することになりました。今月いっぱいでやめるそうです。その中で、地域の方々の中から、私たちどうしたらいいんだろう、どこに買い物に行ったらいいんだろう、バスの数も少ないし、足腰が痛くて重い荷物を持って歩くことも困難だ。そのスーパーがなくなっちゃったらどうしたらいいんだろう。そういうお話の声が聞こえてまいりました。 そのスーパーの奥様は、大変地域の方々の面倒見がよくて、悩みや相談事なども受けており、また、足が痛い、腰が痛い、整骨院に行きたいなんていうときも、自分のお仕事をストップしてまでも、そういう方々の送り迎えもしてくださっているそうです。 地域の方にとっては、ただのスーパーの奥さんじゃなくて、地域の方々にとって、本当にいてもらわなくては困る人、そういう状況になっています。いろいろ話をして、私も何とかお店を続けてほしいというお話もしたんですけれども、もう奥さん自身が本当に固い決断でした。悩んで悩んで、この地域のためにどれほど自分がいなくなることで迷惑をかけるだろうと、本当に悩んで悩んでの決断でした。 そういう思いを聞きますと、高齢者の問題というのは、高浜町だけの問題ではありません。小島団地の方もしかり、島名団地の方もしかり、いろいろなところでこういう声を訴えている方が多くおります。 特に、私が今回例を挙げさせていただいたのは、高浜は高齢者人口が多くて単独の世帯が多いということです。奥さん、子供さんや御親戚が近くにいる方は、まだそういう方を頼れますけれども、本当に近くの身内がいない方は、自分たちで何とか問題を解決しなければならない状況になっています。 そこで、お伺いいたしますけれども、今、デマンドタクシーの運行を試運転をなさっていますが、先ほど、私は巡回型の路線バスを入れてほしい、市内循環のバスをつくってほしいというお願いはしましたけれども、路線バスを走らせることとデマンドタクシーを利用することで、財政的に、また利便性の面でどちらのほうがよろしいのか、その見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 デマンド型乗り合いタクシーと、小型路線バスの主な相違点、違いについてお答えいたします。 まず、デマンド型乗り合いタクシーの特徴といたしましては、1点目として、予約に応じた運行のため、空車で走ることがなく輸送効率がよいこと。2点目としましては、自宅前までタクシーが迎えに行くことが可能なこと。3点目といたしましては、利用者の予約が複数重なってしまった場合、タクシーがおのおのの利用者の自宅を巡回する場合があるため、目的地に到達する時間が見通しにくいことがございます。 一方で、小型路線バスの特徴といたしましては、1点目として、多くの人数を輸送できるが、乗客の有無にかかわらずダイヤに従って運行するため、輸送効率が悪くなる場合があること。2点目といたしまして、利用する場合には、バス停まで利用者が出向かなければならないこと。3点目といたしまして、決まった時刻での運行が可能であることが挙げられます。 さらに、現状から見ますと、デマンド型乗り合いタクシーの場合は、タクシー事業者の協力を得ながら運行を行っており、車両の導入費用はすぐには発生いたしません。しかし、小型路線バスを導入する場合には、新たな車両の導入費用が発生するとともに、バス運行事業者が採算性の悪化に伴いまして、路線バスの縮小意向を高める中、担い手を探すことが難しいため、市の負担増につながる可能性があるといった違いがございます。 なお、本市におきましては、これらの特徴を総合的に勘案いたしまして、デマンド型乗り合いタクシーを導入することとして、昨年度から山間地域で試行運転を開始しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(寺岡七郎君) 6番 八木陽子君。〔6番 八木陽子君登壇〕 ◆6番(八木陽子君) 答弁をありがとうございました。 今のお話を聞くと、小型路線バスの巡回バスということでお話をさせてはいただいたんですけれども、利便性の面から考えれば、先ほど私が言っていたように、重い荷物を持ってということを考えると、うちの前までタクシーが走っていただけるということであれば、そのほうが理想的なことだと私も思います。 ただ、費用の面でどうなのかなということと、グリーンスローモビリティの事業がこういうことにかかわっていたので、であるならば、市の負担がそんなにかからないで路線バスの運行ができるのではないかなというふうに判断したんですけれども、今のお話を聞けば、デマンドタクシーのほうが、金銭面の面でも財政の面でも少額というか、比べた場合には、デマンドのほうがよろしいんじゃないかというようなお話ですので、できれば、もっともっとそのデマンドタクシーを拡充させていただいて、市内でもって運行していただけるような、そういうお考えがあるのかをもう一度確認させていただきます。 ○議長(寺岡七郎君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 デマンド型乗り合いタクシーの拡充についてでございます。 本市で運行しておりますデマンド型乗り合いタクシーにつきましては、路線バス等の公共交通機関の利用が困難な一部の公共交通空白地域に対して、移動手段を確保するという観点で実施しているものでございます。 デマンド型乗り合いタクシーを運行することに関しましては、通勤・通学者等の移動手段である既存路線バスとの共存や、実際に運行を担うタクシー事業者における運転手不足や車両の確保などが、現状においても課題となってございます。 桜川市の事例ではございますけれども、市内全域にデマンド型乗り合いタクシーを導入したことにより、路線バスを全て廃止したものの、デマンド型乗り合いタクシーは、路線バスとは異なり運行時間にずれが生じることから、鉄道を利用する通勤・通学者から、定刻で運行されるバスの再開を求める要望が強くなりまして、後に路線バスの運行を復活させるに至ったとの話を伺っております。 結果としまして、路線バスとデマンド型乗り合いタクシーの二重運行を強いられることになり、市の財政の負担増につながったということであります。 したがいまして、市内全体へのデマンド型乗り合いタクシーの導入につきましては、これらの課題等について十分に検討してまいりたいと考えております。 先ほど、議員からの御指摘がありましたように、一部で御不便を感じている人がおられるというようなお話もありましたので、利用者や地域住民の方からの御意見、要望を取り入れまして、本年6月からダイヤ改正にあわせてJR高萩駅を中心に、東地区から西地区へ市街地を循環する路線につきまして、より一層の利便性を向上させるため、週3回の運行から週5回の運行へ拡大したところでございます。これは、高浜地区を通行している巡回バスになってございます。 以上でございます。 ○議長(寺岡七郎君) 6番 八木陽子君。〔6番 八木陽子君登壇〕 ◆6番(八木陽子君) 私、いつも思うんですけれども、この高萩市に住んでよかった、このまちを選んでよかったって思えるということは、どういうことなのかというふうに考えています。 昔の言葉で「産まれてから墓場まで」という言葉がありますよね。そういうことを思うと、正直な話、これからの高齢者の人口というのは、少なくなるということはないわけですよ、ふえても。まして、あと2年後には、もっとふえる。そういうもう時代が直前に来ているんですね。 私は、いつも思うんですけれども、市の行政というのは、お金だけで解決できるものなんだろうか。いや、そうじゃないと思います。確かにお金がなければ何もできません。でも、一番大事なことは、このまちに住んでいてよかった、高萩がよかった、そう言っていただけることが私は一番大事なことだと思います。 今、私がさっき申したように、足腰が悪くなる、これは老化現象です。これはもう誰もが迎えることです。じゃあ、簡単に極端な話、自分の自己管理が悪いから足腰が痛くなったんだ。それは自分の責任だ。それだけで話が解決するんでしょうか。私は決してそうじゃないと思います。誰一人、この話は人ごとではないんです。やがて自分にかかってくる話です。 そう思うと、論理的なものはいろいろありますよ。経済の面だとか、利便性だとか、時間の問題だとか、もちろんあります。それも大事だと思います。でも、一番大事なのは、市民が何を望んでいるか、何を希望しているかということが一番大事です。そういう意味では、どこの地域にどれだけの人がいて、どういう状況なのか。例えば、体の不自由な人がどのぐらいいるのか。寝たきりの人がどのぐらいいるのか。市としては、そういう細かいところまできちんと把握していただいて、助けの手を差し伸べていただきたい。それが、今回私が質問した一番の願いでございます。 もちろん、市民の方々も高萩の財政が厳しいのも知っています。そんなに簡単に自分の望んでいることが、かなえられるわけもないことも知っています。それでも買い物に行くのに困っている、病院に行くのに困っている、そういう人がいるのが現実なんです。その部分をしっかりお酌み取りいただいて、今後の拡充を考えていただければと思います。これは要望です。よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 議事の都合により、午後1時30分まで休憩いたします。午後 0時04分休憩──────────────────────────午後 1時30分開議 ○議長(寺岡七郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 7番 大足光司君。〔7番 大足光司君登壇〕 ◆7番(大足光司君) 7番 大足です。 議長にお許しをいただきまして、今回、一括質問にてお伺いをさせていただきます。 今回は、先に通告いたしました5点について、まちのにぎわい再生や高萩の自然環境保全、そして、交流人口をふやす策、市民の安心・安全のため災害時の避難所となる施設の体制などの観点からお伺いをさせていただきます。 まず初めに、中心市街地の活性化についてお尋ねいたします。 この件につきましては、私が議員となってこれまで何度も議論をさせていただきました。そのたび、執行部を初め、担当部局の皆様におかれましては、新たな展開を模索、検討しつつ、にぎわいあるまちづくりを目指すために中心市街地の活性化に向けた取り組みを行っていただいているところであります。 ここで、中心市街地について申し上げますが、中心市街地とは、多くの人が住むところであり、商店等が集積する、多くの人が働く、または行き交う、そして、さまざまな公共施設が集積する、広域から人が集まる、情報発信をする、そして、歴史や文化があるところです。 しかし、中心市街地の現状は、これまで市を代表する顔として栄えてきましたが、近年では、モータリゼーションの進展、消費者のライフスタイルの変化などを背景として中心市街地における居住人口の減少、空き店舗の増加を初めとする商業機能の低下など、中心市街地の空洞化が深刻化しています。 そこで、市の基本計画においても中心市街地の活性化を図りながら、コンパクトなまちづくりの必要性を目指す上で、中心市街地への居住や企業の誘致、そして、創業への支援を行うなど、さまざまに誘導策を考慮しながら取り組まれてきたところであります。 中心市街地の空洞化は、商店街の問題だなどと一方では思われがちでありますが、しかし、中心部が空洞化して発展した都市はないと、関係する機関やさまざまな調査の中で警鐘が打ち出されております。 さらに今後、社会の高齢化がより進むことを考えますと、マイカーによる移動を前提とした郊外型のライフスタイルは、いずれ成り立たなくなっていくとも言われています。したがいまして、まちをコンパクトにして中心市街地を活性化し、そこににぎわいを取り戻すことはまち全体で取り組むべきことであり、それについては非常に優先度の高いテーマであります。 そのような観点から、今、多くの都市や市町村に求められているのは、コンパクトでにぎわいのあふれるまちづくりなのであります。集客施設である商業施設や市役所、病院、図書館、市民ホールなど公共公益施設が中心市街地に立地し、多くの用事が1か所で済んでしまうまち。そこには、公共交通機関も集中し、車で走り回る必要がないので高齢者にも優しいまちとなります。 既に高萩市においては、その形態はできておりますので、商売のしやすい、住みよい環境を整えて、どのようにしてにぎわいを取り戻していくことがこれからの課題であると私は考えております。 市長は、以前、中心市街地の活性化は何のための活性化であるのか、そして、誰のための活性化であるのかを、もう一度、職員によるプロフェッショナルなプロジェクトチームを結成し、検討するとして意気込みを持ってチームを立ち上げられたわけであります。 結成後、各課情報を共有し、そして交換し、考え、事業を共有することによりまして今後の取り組みを検討し、進めていくことであったと思いますが、しかし、そのチームで何をするのかと、そして、どのようにノウハウを生かし、関係する方々に落としながら参画を進めていくべきかと、まちづくりのイメージが想定されていない中でチームの会議を進めていくことは、非常に困難ではないかと思うところです。 そこでお伺いをさせていただきますが、プロジェクトチームについてでありますが、前回の定例会では、昨年度の活動について庁内での情報共有や、また、関係団体との意見交換に加え、ハード、ソフト両面において参考事例の研究を行ったと御答弁をいただきましたが、今年度の調査研究について市政報告でも御説明がございましたけれども、にぎわいの創出の考えや課題なども含めて、改めてどのように進められているのか、今後の取り組みなどをお聞かせください。 また、高萩市の駅西口駅前広場の再整備条件検討調査委託事業でありますが、その駅前広場の再整備についてどのような調査がなされているのでしょうか。その進捗状況をお聞かせください。 市長にもお尋ねしたいのですが、中心市街地においてプロジェクトチームによる活性化策について、いろいろな角度から調査検討がなされているところと思いますが、それらの調査を行い、その報告や市民の声なども聞き、伺う中で、まちなかの見え方が以前よりも変わってきていると思います。そのような中、中心市街地の活性化を目指す上で、改めて考えをお聞かせいただきたいと思います。 続きまして、高萩市が管理するキャンプ場の改善と将来計画についてお伺いをさせていただきます。 近年、アウトドアが再ブームしておりまして、キャンプなどを楽しむ若者や家族連れが多くなり、夏場だけでなく年間を通してキャンプ場やその周辺でキャンプやデイキャンプ、バーベキューをしている光景をよく見かけます。 高萩に多くの人が来ていただけることはとてもありがたいことでありますし、高萩の自然を満喫していただくことや市民が愛する自然を知っていただけることはとてもうれしいことでありますが、しかし、その一方で、マナーが悪いのも目立ってきているところです。 そのマナーにおいてですが、特に目立つのは、食物の食べ残しやごみの問題であります。ごみは必ず持ち帰るようにと看板が掲げられているのですが、多くのごみが分別もしなく残されていくなど、マナーの悪い人たちが多いようです。 この問題は、高萩市ばかりではありませんが、キャンプやバーベキューなどを行い、そのときに出たごみを持ち帰りたくない理由により、最終的にかまどで燃やしてはいけないごみを燃やしたり、または、川で食器や残飯を洗い流していくなど、そのようなこともあるために、高萩の自然環境が荒らされている状況でもあります。 それらの状況は、他の市町村でも多く問題視されておりまして、そのため、これまで無料であった会場を環境保全金などとして利用料金をとっているところもあるのですが、しかし、そのようなことを行っても、自然環境を荒らすようなマナーの悪い者は多くあるために、やむなく閉鎖に追い込まれた公営キャンプ場が年々ふえてきているようです。 一例を挙げますと、ニュースでも取り上げられましたが、その場所は、兵庫県の大野アルプスランドキャンプ場であります。そのキャンプ場は、兵庫県の優良キャンプ場であり、利用料金は無料、そして、予約も不要で利用できる公営のキャンプ場であったわけですが、2019年1月から当面の間、キャンプ場の閉鎖を発表いたしました。 その理由には、ごみ袋が散乱し、中には不法投棄とも思われる大きな粗大ごみすら放置され、悲惨な状況であったそうです。その大野アルプスランドは、無料であることから、ごみの持ち帰りなどはキャンパーの良心に任せて運営がなされてきました。しかし、一部の身勝手な利用者により、ごみの放置や路上駐車、そして、芝生への直火、野生動物の被害を食いとめるための電柵の破壊など、迷惑行為が後を絶たず、管理者の負担が増大し、これまで看板等で注意を呼びかけていたようですが、全く改善が見られないために仕方がなく、平成31年1月1日より当面の間、キャンプ場を閉鎖することとなってしまったようです。 また、ごみの問題にとらわれがちですが、それ以外にも初心者だけのキャンプや外国人がふえたことにより、今までには考えられなかったようなトラブルも頻発していたようです。その事例ですが、焚火を囲んで宴会をするのはよいのでしょうけれども、酔って大声を出したり、大音量で音楽をかける、深夜まで騒ぐなど、ほかのキャンパーにも迷惑をかけることがあったようです。中には、つかみ合いのけんかまで発展するようなケースもあり、そうなると、せっかく自然を満喫しにきた家族などにおいても、どん引きしてしまうようなこともあるようです。 そのように、一部のキャンパーによる身勝手な行動によって運営を続けることが難しくなってしまう。そのような事例が、各地のホームページや個人のブログなど、さまざまに紹介がなされており、公営会場の管理のあり方について検討がされてきているようです。 本市においてはどうでしょうか。近隣の住民からは特に大きなクレーム等は今のところは聞こえておりませんが、管理される側においては、そのようなことについても大きな問題なのではないかと思います。 現在、高萩市が管理しているデイキャンプや宿泊キャンプ場の現状について、管理的についてですが、どのような対応や対策がとられているのでしょうか。 そこでお伺いをいたしますが、市が管理するそのキャンプ場、デイキャンプ場、現在、何か所あるのでしょうか。また、受付等についてですけれども、市の窓口や会場の管理体制などについてどのようになっているのか。さらに、ごみについては持ち帰るようにと案内掲示板が設置されておりますが、置き沙汰されたごみはどのように処理がなされているのでしょうか。 それから、もう一点は、キャンプ場の利用者の安全策として、火災やけが、事故など、緊急時の対応や緊急連絡先などの案内はどのようにされているのかお聞かせください。 続いて、海辺の海水浴以外の利活用についてお尋ねさせていただきます。 茨城の沿岸部を見ますと、海岸線が長く、人が集まることのできるビーチが多く存在しております。ここ高萩海岸においても、夏は海水浴や岸辺で日光浴を楽しむ多くの方々が各地から訪れ、毎年にぎわいを見せております。 しかし、夏場の海水浴シーズンを除くと、そのにぎわいは途絶えてしまいます。そこで、海が好きな方々やイベントなどを通じて、市の活性化を思う団体や地元のサーファーなどにおかれましては、仲間を呼び集めてイベントと抱き合わせて海岸の清掃活動をしたり、サーフィンの愛好家によるサーフィンのレッスンを開催するなど、そのようなシーズン以外にも楽しめるような催し物を開催していただいております。 海辺の楽しみは、イメージといたしまして、日差しの強い暑さを感じる季節と思われがちですが、実際には、年間を通じて楽しめるものであります。しかし、東日本大震災以降、本市の海岸付近、東地区の定住者は激減し、そればかりの理由ではありませんが、しかし、海の楽しみや歴史など言い伝えていただける方々も年々少なくなってきています。 そのような中で、近年、国内の沿岸部の各地を見ますと、海辺を利活用し活性化させる動きが少しずつ見えてきております。それは、交流人口の増加にもつながる策でありますが、安全性や震災害の対策をも図りつつ、国において海辺を活用した海辺の活性化につなげる参考事例集が打ち出されました。その中、参考となる一部の事例を申し上げますと、スポーツのイベントやワークショップ、そして、健康につなげるヨガスクールやウオーキングなど、その他ファミリーで楽しめるエリアを設置するなど、そのような市民と行政の共同の取り組みや計画が挙げられております。 本市でも、幾つかイベントして実施がなされていると思いますが、海辺の活性化策という観点からお尋ねをさせていただきます。海や海岸線を利活用いたしました事業はどのぐらいあるのかお聞かせください。 続いて、国体開催に向けた取り組みについてお伺いをさせていただきます。 第74回茨城国体が高萩市でも間もなく開催がなされます。 昨年、開催されたリハーサル大会において、その国体の準備や開催における課題も見えてきており、これまで何度も大会に向けて企画準備委員会を開きながら、開催までの準備や進行のスケジュール、人員の配置などなど、現在も細かく、そして、丁寧に検討を重ねていただいているところであります。 開催まであと少し、担当する部署においては既に準備も整い、いざ開催を目指しているところだと思いますので、これは確認ということで幾つか伺わせていただきます。 そこで、お伺いをさせていただきますが、大会開催の期間中ですが、試合会場のスタッフやボランティアなどはどのように揃えているのでしょうか。 また、他県を見ますと、試合の応援等は子供たちや学生、スポーツ少年団などが交代で声を上げたり、声援を送ったり、また清掃活動なども行っておりましたが、ここ高萩では、そのような応援の協力や市民の協力、参加の呼びかけなどはどのように行われているのでしょうか。 また、市内の大通りにはのぼりを立て並べ、開催に向けて目立つようPRがなされております。その他、花いっぱい運動や総合開会式の式典前の演技ヘの参加など、大会の機運醸成やさらなるPRにもつながるものと思いますが、そのようなPRを含めた取り組みの状況と、郷土愛の醸成やおもてなしの活動などはどのように取り組まれているのでしょうか。 大会当日は、市の職員も多く駆り出されると思うのですが、その間、職場内の対応はどのようになっているのでしょうか。それらについてお聞かせください。 続きまして、災害時の対応と避難所の体制についてお伺いをいたします。 8年前の東日本大震災を教訓に、市でも随時災害に備え、その対応を整えていただいているところであります。その震災に加えまして、近年では、大型の強い勢力を持った台風や豪雨などによる災害も頻発しており、そのために災害時の対応や避難のあり方も多岐にわたってきております。 被害想定を考えますと、これまでは、自治会や地区ごとにあらかじめ避難先を割り当てておりましたが、その割り当てた避難先やそこへの避難経路が災害発生時や警戒時に必ずしも安全とは限らないことから、地域の状況や住居形式、そして、災害の種類に応じて適切な避難先や避難方法を選ぶことが先決ではないかという対策が、他市や被災した自治体において講じられてきております。 そこで、今回は、豪雨災害時の対応と避難所の体制についてお伺いをさせていただきます。本市では災害が発生し、対策本部が設置され、市民や地区において避難が必要とされれば、即座に市民に向けて防災行政無線でアナウンスをする、または、メールやSNSなどあらゆる情報手段を活用し、発信がなされております。しかし、避難所の担当については、不安視するところも感じるところであります。 防災に関する総合的な計画には随時見直しがなされており、その中で地域防災計画において避難所の開設、運営の項目においては、避難所の責任者は避難所担当となる市の職員が行うことと記されております。その避難所担当の役割としての原則は、避難所を開設したときに、開設の事務や周辺の被害状況の把握、それから避難所の名簿の作成や避難所のニーズ把握と伝達、そして、市の災害対策本部または他の関係機関との調整など、その役割は多岐に及んでいると思います。 その担当となっている職員でありますが、災害により市民に避難が必要だとなれば、避難所を開設し運営を行うために、基本的には避難者よりも早く駆けつけなければならないと思うわけであります。 災害が勤務時間内に発生したのであれば、避難所を担当する職員は直ちに職場から避難所に短時間で駆けつけられると思うのですが、勤務時間外であれば、自宅から駆けつける、もしくは通勤途中で駆けつけてくることもあると思われます。 現在、避難所担当となっている方がどのような方々であるのか、申しわけありませんが、私は現状を把握はしておりませんけれども、そのときに、もしも担当する職員が市外にいる、もしくは市外に在住されているといった場合、大きな災害が発生したときに道路や橋梁など通行不可能となることも十分考えられます。 そこで、お聞きいたしますが、もしも大規模な洪水もしくは水災害が発生し、担当職員が道路の通行不可などなど、そのような状況の中で駆けつけられない、あるいは遅延する場合が考えられますが、災害時の職員の参集と避難所開設の流れをお聞かせください。 以上を1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 大足議員の中心市街地の活性化についてお答えいたします。 中心市街地活性化に関する私の考えについてでございます。 私が市長就任後の平成30年6月の定例会において、中心市街地活性化に関しての考え方を述べさせていただきましたが、その当時の考え方から何ら変わりはございません。本市におきましては、総合計画基本構想においてまちづくりの方向性を示し、その中でJR常磐線高萩駅周辺の中心市街地を「まちのにぎわいゾーン」として位置づけております。 この地域におきましては、交通利便性を生かし、店舗や事務所を集約させ、さらにインフラを効果的に整備することにより、最もにぎわいのある地域を目指すこととしております。 私といたしましては、このような方針に基づきまして、まちの利便性を高め、そのことにより人が集まり、にぎわいのあるまちづくりを実現させていくということが中心市街地活性化につながるものであると考えております。 また、中心市街地活性化に係る今後の検討の進め方につきましては、現在、昨年度設置した庁内プロジェクトチームにおいて、ハード、ソフト両面からの検討が進められており、本年度は高萩駅西口駅前広場再整備条件検討調査委託業務により、駅前広場、ロータリーやバスターミナルも含めた整備のための調査検討を進めておるところであります。 今後は、これらの検討結果を踏まえ、駅西口の一体としての整備検討を進めるとともに、私みずからは、トップセールスにより駅前商業施設跡地への誘致活動を行っておるところであります。 先ほど大足議員からも、私が就任してもう1年と半年を過ぎたところであります。もう非常にこのにぎわいのあるまちづくりを実現という一言、この何度も言っておりますが、なかなかこれは難しいなというのが正直なところであります。 しかし、この中心市街地活性化につながることであれば、午前中も言いましたように、持続ある将来の実現、その持続ある我々の生活をこれから維持していくためには、どうしてもこのにぎわいのあるまちづくりというものは、どうしても実現させていかなければなりません。 このことについては、私も毎日頭がいっぱいであります。どうか力を貸してくださいというのが正直な気持ちでありますが、今後もこれに停滞してはいけないので、精力的にトップセールスを続けてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 私からは、庁内プロジェクトチームの今年度の取り組みの内容と、その状況についてお答えいたします。 庁内プロジェクトチームにおきましては、昨年度から継続し、ハード面、ソフト面の両面からの検討を進めることとしております。 ハード面に関しましては、6月4日に契約した高萩駅西口駅前広場再整備条件検討調査委託業務により検討を進めているところであります。具体的には、これまで課題となっていた朝夕における通勤・通学送迎車によるロータリー付近の渋滞や、利用しやすく効率的なバスターミナルやタクシー待合スペースの配置など、昨年度に視察した友部駅や栃木県氏家駅における整備事例等を参考にしながら、どのような整備が望ましいかを調査検討しております。 結果につきましては、市民や関係団体の意見を取り入れながら、関係各課による庁内プロジェクトチームにおいて、来年2月末に取りまとめる予定で進めているところであります。その結果をもとに、来年度以降、整備計画策定等につなげていきたいと考えているところであります。 また、ソフト面につきましては、昨年度に実施したまちづくりに関する勉強会や市街地活性化につながる人材育成などの取り組み同様に、関係団体等と連携しながら進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 私からは、公営キャンプ場の改善と将来計画についてと、海辺の海水浴以外の利活用についてお答えいたします。 まず初めに、高萩市が管理している公営キャンプ場の改善と将来計画についてお答えいたします。 キャンプ場の数についてでございます。本市で管理しておりますキャンプ場につきましては、花貫ふるさと自然公園キャンプ場、けやき平キャンプ場、小滝沢キャンプ場の3か所でございます。 次に、キャンプ場の受付などの管理体制についてでございます。 花貫ふるさと自然公園キャンプ場とけやき平キャンプ場の2か所につきましては、有料施設となっておりまして、両施設ともに管理人を設置し、受付、案内など運営管理業務と施設等の維持管理業務を行っているところであります。 小滝沢キャンプ場につきましては、無料施設であることから、施設等の修繕や清掃などを行う維持管理業務のみとなっております。 次に、ごみの対応についてであります。 管理人を配置しております施設につきましては、受付時や案内看板等でごみの持ち帰りをお願いしているところであります。しかし、それでもごみが残ってしまった場合には、管理人が回収しているところでございます。 小滝沢キャンプ場につきましては、案内看板によりごみの持ち帰りをお願いしているところではございますが、放置されたごみにつきましては、市職員が回収し環境維持に努めているところでございます。 次に、キャンプ場の緊急時の連絡体制についてでございます。 管理人を配置している施設につきましては、受付時に火の取り扱いを説明し、市役所や警察、消防などへの緊急連絡体制を整えているところでございます。 小滝沢キャンプ場につきましては、火の取り扱いについて案内看板などで注意喚起は行っておりますが、緊急時の連絡体制などの周知は現在行っていない状況であります。今後、案内看板の設置について検討をしてまいりたいと思います。 続きまして、海辺の海水浴以外の利活用についてお答えいたします。 まず初めに、議員から御紹介のありました市民団体による海の活動につきましては、海辺の活性化につながっていくと思われますので、今後も継続していただけたらと思っております。 それでは、御質問の海や海岸線を利活用した事業についてお答えいたします。 海や海岸線を利活用した事業には、元旦神輿渡御、ビーチバレーボール大会、シャイニングビーチなどがあり、市のほうでも支援金などで支援をさせていただいているところでございます。 元旦神輿渡御につきましては、毎年、元日の日に日の出に合わせ行っていただいております。 ビーチバレーボール大会につきましては、毎年7月中旬に行っており、今年は7月14、15日に開催し、熱い戦いが繰り広げられております。 シャイニングビーチにつきましては、毎年8月中旬に行っていただいており、ことしは8月11日に海辺でLED電球を使用したイルミネーションや特設ステージでダンスや音楽などのイベントが開催されております。 そのほかの事業といたしましては、前浜駐車場の花壇に、毎年、東小学校の児童の皆さんにハマギクの植栽を行っていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 教育部長 石井健寿君。〔教育部長 石井健寿君登壇〕 ◎教育部長(石井健寿君) 私からは、国体開催に向けた取り組みについてのうち、まず、試合会場のスタッフやボランティア等についてお答えいたします。 試合会場のスタッフは、市役所全ての部署に係員を依頼し、通常業務に支障のない範囲で各部課所間の調整を行い、係員を決定しております。 ウエイトリフティング競技5日間、軟式野球競技2日間で延べ400名の職員が係員として従事いたします。また、ボランティアにつきましては、市の国体ボランティアに登録をされた35名、市体育協会31名、市スポーツ推進委員15名、おもてなし提供団体といたしまして、花貫フルーツほおずき倶楽部、高萩地域女性会、高萩市食生活改善推進連絡会、常陸農業協同組合高萩地区女性部、北方蕎麦の会、花貫清流の里づくり会、有限会社永寿堂、はっぴぃ・べるの8団体、95名の方から協力をいただき、係員と同じ期間中、延べ221名が従事いたします。 次に、試合の応援等の呼びかけにつきましては、市内小学校児童、市内中学校生徒及び高萩清松高等学校生徒に依頼をし、各会場で学校観戦として選手の応援を行うこととなっております。学校観戦につきましては、10月2日から4日までの3日間を予定しており、延べ2,200名が国体会場を盛り上げます。 なお、市民への応援呼びかけにつきましては、市報たかはぎ9月号で周知したところでありますが、さらに応援呼びかけ及び国体PRとして、競技日程の詳細や選手紹介を掲載したチラシを今月20日に新聞折り込みを実施する予定でございます。 最後に、国体PRの取り組み状況と郷土愛醸成やおもてなし活動等につきましては、高萩まつりにおいて国体炬火のイベントを実施し、高萩の火が誕生し、機運醸成を図ったところでございます。また、のぼり旗を高萩駅前、競技会場付近、高萩インターチェンジ付近を重点的に設置してまいりました。 また、おもてなし活動等につきましては、会場のおもてなしコーナーにおいて、市の特産物や野菜等を使ったおもてなし料理を毎日限定200食で無料提供する予定でございます。 以上となります。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 私からは、5項目めの災害時の対応と避難所の体制についてお答えいたします。 まず、災害時における職員の参集についてであります。 本市では、地域防災計画に基づき、職員の災害時の具体的な行動を定めた災害時職員行動マニュアルを作成し、災害時の初動対応、各班による応急活動、災害に対する職員の心構え、応急活動の組織体制について取り決めを行っております。 この災害時職員行動マニュアルの中で、各課職員の役割が明確に記載されており、災害時に職員はこのマニュアルに沿って行動をしていくことになります。 議員御質問の災害時の職員の参集につきましては、勤務時間内に災害が発生した場合、休日及び勤務時間外に災害が発生した場合において、各課ごとに発災後15分以内で参集できる職員、30分で参集できる職員、1時間で参集できる職員、1時間以上を要する職員の数を把握いたします。 なお、総合防災訓練においても、毎年度参集訓練を実施しているところであります。職員自身や家族の被災、道路状況の悪化等により参集できない職員も少なからず出てくることは想定しておりますので、その際は参集可能な職員で災害対応をすることになります。 次に、避難所開設時の流れについてでございますが、避難所開設の要否は災害対策本部にて判断することになります。避難所開設命令を受けた後、職員は各避難所3名体制にて避難所開設班を編成し、速やかに避難所に出動いたします。 職員はまず、自主避難者の対応と避難所施設の開錠等を行った後、避難所の安全点検、非常用電源等の確保等を行い、避難所開設となります。 ○議長(寺岡七郎君) 7番 大足光司君。〔7番 大足光司君登壇〕 ◆7番(大足光司君) まず、中心市街地の活性化についてであります。 先ほど御答弁をいただきましたが、プロジェクトチームの今後の取り組みにつきましては、十分に私も期待をしております。また、駅前の整備につきましても、何とか整備を行っていただきまして、駅をおりればきれいに整備されたまちとなりまして、そこに、そうなることによって新たな商業施設が立ち並び、または、便利になれば住民もまた戻ってくる、もしくはふえてくるに違いないというふうに思っております。 市長がおっしゃるように、にぎわいを取り戻す、そのような気持ちを持って私も取り組んでいきたいと考えております。 チームによる検討が、今後、計画という形となって、そして事業として進めていただけますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。 さらに、市長におかれましても、今後も中心市街地に向けた取り組みを市民の声から寄せられたアイデアなども絞り出しまして、トップセールスも進めながら企業の誘致や商業施設誘致にもより進めていただき、まちなかの発展を目指して取り組んでいただきたいということを切にお願い申し上げます。 この件につきましては、閉じさせていただきます。 続きまして、高萩市が管理しているキャンプ場の改善と将来計画についてでありますけれども、再度お伺いをさせていただきます。 現在、高萩市が管理しているデイキャンプや宿泊キャンプ場の現状について、先ほども御説明いただきましたけれども、その管理的についてでありますが、どのような対応や対策がとられているかということで先ほどお伺いをしたところです。 特に有料のキャンプ場においては、管理人がいらっしゃるので、マナー的な指導であったり、または注意喚起等も行われていることということでありました。しかし、一番ちょっと気になる点は、もう一か所の無料のキャンプ場でありますけれども、小滝沢キャンプ場でありますが、先ほど1回目の登壇のときに例として申し上げました兵庫県の大野アルプスキャンプ場と同じようになってしまうではないかなというふうに、私は感じているところであります。 今回、その事例を挙げましたので、そのようなことや、特に自然を破壊するような行為、例えばかまどに火をつけるに当たって、木の枝を折って、それをまきがわりにするなど、もしくは川で食器や洗い物を行う、そのような行為、そして、ごみを置いていくなど、そのようなことがないように、しっかりとオペレーションというか案内を行っていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。 それらのことにつきましては、本来は利用者側のマナー的な問題でありますけれども、注意書きをしてもごみが散乱するなどということが続くようであるならば、現在は無料である小滝沢キャンプ場についても、今後、関係機関と相談していただいて、キャンプ場の整備や、もしくは森林や自然環境保全基金として利用料金を設定されてもよいのではないかなというふうにも感じます。 こちらにつきまして、担当部局の考えをお聞かせください。 続いて、海辺の海水浴以外の利活用についてであります。 先ほど地元の団体によるイベントやさまざまな催し物について御答弁をいただきました。私も関係する者にも伝えまして、今後も続けていただけるようにお願いする次第でございます。 また、市の部局におかれましても、団体への支援などもお聞かせいただきまして、市民団体におかれましても、さまざまに運営の活性化を目指すために、毎年、アイデアを絞り出して開催をしていただいていることに感謝を申し上げる次第です。 そのように民間が事業を企画し、取り組んでいただいておりますが、市においても、そろそろ活性化につなげられる計画を打ち出すべきではないかというふうに思います。 本市の海の観光資源として、認知度は夏が盛んでありますが、それ以外には認知度が低く、年間を通じた活用は進んでいない状況に思えます。その利用は海水浴が基本でありますが、年々、利用者数は減少傾向にあるのではないでしょうか。ビーチエリアの旅行滞在や、もしくは観光ニーズから見れば、日本の海は世界的に見れば評価が高いものでありますけれども、さらにインバウンドの観光動向を捉えますと、日本のビーチは今後の地域の創造工夫によりまして、新たな観光交流人口の拡大と地域経済の活性化につながる大きな可能性が見えてくるとも、観光資源研究者からは評価が出されております。 また、観光庁が今回策定されました「ビーチの観光資源としての活性化に向けたナレッジ集」、それにおいてもそのようなことが記されておりまして、その中で、ビーチリゾート新時代への取り組みにおいては、国を挙げて進められてきております。 これまで取り組みを地域一体となって長期的にビーチ活用の取り組みを推進しておりまして、イベントなど地域に根差している中で、グローバルに開けたビーチリゾートの創出につながることが期待されているようであります。 本市におきましても、海辺や海岸の利用計画を考える上では、地域の観光資源であるビーチを用いた観光コンテンツの導入、ビーチエリアの観光活性化を検討する主体において直面しやすい課題のイメージと活性化のための観点を具体的に示しまして、実現に向けた取り組みを進めてみてはどうかと思うところです。 そして、ビーチ観光の活性化に当たっては、検討しておくべき観点については、これまでの民間力のイベントをも抱き合わせながら検討しまして、活性化に向けた方向をナレッジ集より見出すことも手立てではないかとも考えます。 さらに、利用者のイメージをしながら、また用いながら、ビーチを観光資源として地域の活性化を目指すほかの自治体や関係者などと、新たにインバウンドに向けたビーチコンテンツをも開発し、地域を巻き込み、連携しながら一体的なプロモーションの強化を図りまして、事業者などもビーチを観光資源として捉えていただき、ビーチエリアに人が集まる、そのような仕組みづくりを検討していくべきではないかと思うところであります。 アクティビティに現状の海水浴場以外の海の活用について、取り組んでいただいている団体や、また、サーフィンの愛好家、さらに、地元近隣の漁協にも協力していただけるよう関係者を収集しながら検証をし、計画を進めてみてはどうでしょうか。 それらを提案したいと思いますが、あえてここで再度お伺いいたしますが、市では、高萩海岸において、活性化に向けた取り組みや計画はどのようになっているのでしょうか、お聞かせください。 続いて、国体に向けた取り組みです。 先ほど御答弁いただきました。市民と一緒に盛り上げる一大イベントとして捉えていただいております。関係者とも十分に調整を図っていただきまして、声をかけ合い、そして、より準備を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、職員の皆様におかれましても、何かと大変かと思いますけれども、国体の開催期間中、市民サービスの低下にもならないよう、十分に御配慮や御対応をとっていただきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。 こちらにつきましても、結構です。ここで閉じさせていただきます。 続きまして、災害時の対応と避難所の体制について、再度お伺いをさせていただきます。 避難所対応につきましてはわかりました。ただ、その避難所の担当職員の役割というのは、本当に重要であると思いますけれども、もし、災害が発生した折に、担当者が着任する前に近隣の人たちが多く避難されてきた場合、その時に指揮をとる方がいないと、場合によっては現場が混乱してしまうのではないかというふうに思うところもあります。 また、短期間の避難であっても、24時間体制としなければならないという、そのようなことを考えれば、担当職員の役割を軽減することや心身の健康などにもしっかりと対応する体制も行っていかなければならないと考えるところであります。 そこで再度お伺いをさせていただきますが、避難所の今度は運営についてでありますけれども、避難者の名簿の作成や避難者ニーズの把握と伝達、そして、数日の避難が必要となれば、関係機関との連携や環境衛生の維持、あるいは健康対策など、そして、災害弱者への対応や物資などの提供など、本当に多岐にわたっておると思いますけれども、避難所の運営体制は現状どのようになっているのか、お聞かせください。 以上、お伺いをさせていただきます。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 私からは、高萩市が管理しているキャンプ場の改善と将来計画についてと海辺の海水浴以外の利活用について、2つの項目について御答弁させていただきます。 まず、初めに、高萩市が管理しているキャンプ場の改善と将来計画についてお答えいたします。小滝沢キャンプ場の有料化についてであります。議員御指摘のとおり、マナーを守っていただけない利用者の方が少なからずいるのも事実であり、ごみの不法投棄がふえていることから、今後は定期的なパトロールを実施して、不法投棄の抑制に努めてまいります。 議員御提案の小滝沢キャンプ場の有料化についてであります。自然公園内である小滝沢キャンプ場を有料化する際には、管理人を配置するための建物の整備やキャンプ場専用の駐車場の整備、さらには、キャンプ場内の階段や河川への転落防止柵などの安全対策が必要であると考えられます。このように、さまざまな課題があることから、小滝沢キャンプ場の有料化につきましては、今後の研究課題と考えているところでございます。 続きまして、海辺の海水浴以外の利活用についてお答えいたします。 市の海岸における活性化に向けた計画についてであります。今後の高萩海岸の利活用につきましては、ことし6月に策定いたしました2019高萩市観光振興計画のアクションプラン「高萩海水浴場魅力アップ事業」の中で、夏以外の時期に白い砂浜や広い海岸を活用したイベントなどを検討してまいります。 また、議員御提案のナレッジ集についてでございますが、ことし3月に国土交通省の観光庁から公表されたもので、海岸を用いた観光活性化を検討する主体に対し、活性化のための具体例を示したものでございますので、こちらにつきましても、有効に活用できるよう調査研究を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 私からは、災害時の対応と避難所の体制についてお答えいたします。 避難所の運営体制についてであります。 避難所開設及び運営体制につきましては、地域防災計画に基づき、避難所運営マニュアルを作成しております。議員御紹介のとおり、避難所受付準備、避難者利用スペースの設定、トイレ、ごみの対応、避難所のルールの周知、備蓄品の確認と管理等、多岐に及ぶことから、職員3名だけでは運営できない状況になる場合も考えられます。その際は、施設管理者や地域の自主防災組織の方々と連携し、避難所を運営することとしております。そのため、市の総合防災訓練において、避難所開設準備・運営訓練を行っているところであります。また、元気な若者など自主避難者から避難所の運営支援者を募る方法も想定しております。 避難所運営につきましては、24時間体制となる場合もあるため、交代制としております。職員の負荷軽減のため、職員の疲弊状況等を考慮し、勤務時間内であっても、必要に応じて交代要員を災害対策本部に要請するなど、職員のケアにも配慮した避難所運営に努めることとしております。 ○議長(寺岡七郎君) 7番 大足光司君。〔7番 大足光司君登壇〕 ◆7番(大足光司君) わかりました。どうかよろしくお願いいたします。 3回目の登壇でありますので、最後一言要望を残させていただきます。 まず、市が管理しておりますキャンプ場についてであります。キャンプ場の利用者からの声を1つ残させていただきますが、まずは、各キャンプ場のトイレについて、利用者から声が届いたものであります。整備がなされておりまして、とてもきれいなトイレで安心して使用ができますと言われておりましたけれども、夜間など使用する際に、例えば、手持ちのライトや、もしくは小物、小型のバッグ等もありますので、そのような物が下げられるようなフックみたいなものはつけられないかというような要望が届いたところです。それらがありますと、さらに快適で便利であるというようなことをおっしゃっておりましたので、設置等ができないか、ちょっと検討をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、最近でありますけれども、民間のアウトドアショップが企画するキャンプや、ショップのグッズなどを紹介しながら、キャンパーに楽しんでいただく企画、また、企業がキャンプ場付近にショップを設置しまして、アウトドアを満喫する企画など、近年さまざまなアウトドアが各地で盛んとなってきております。そのような企業が参入されれば、キャンプマナーやアウトドアのノウハウ、そして、清掃などさまざまな対応も図っていただけるのではないかと思います。本市におきましても、小山ダムの活用のように、ブームに便乗しまして、アウトドアショップや企業にも参入していただき、市に訪れる、または交流人口をふやしてみてはどうかと考えますので、こちらも要望とさせていただきます。 続いて、海水浴以外の海辺の活用についてであります。海辺のイベントなどにおいては、市民団体が計画し、取り組まれておりますけれども、より発展ができるように、市においても、仕掛けづくりを行っていくべきではないかなというふうに思います。 先ほど御説明いただきました、国土交通省の観光庁から発表されましたナレッジ集でありますけれども、部長の手元や担当課のほうの手元にもあると思いますけれども、その事例を参考にし、そして高萩の海の活性化に、もしくは東地区の活性化にもつながっていくんではないかなというふうに私は思うので、ぜひ参考にしながら、民間や企業を巻き込み、東地区の活性化、海の利活用がふえるように取り組んでいただきますよう、どうかよろしくお願いいたします。 それから、最後ですけども、避難所の対応についてですが、避難所の担当職員におかれましては、避難者よりも避難所の担当者が早く到着していくということが初期の運営を行う中で重要であるというふうに思っております。昨日の台風時もそうであったかなというふうに思うんですけども、遅延の時間が長くなればなるほど、初期の運営体制ができなく、混乱を招くことも考えられますので、速やかに参集できる体制づくりというものをどうかお願いいたします。 また、避難所の現場では、担当者の役割も多くあるために、避難者個人への対応や、多くの方々が対象となる事項の対応なども考えますと、思いもよらぬことも生じてくる可能性もあるのではないかというふうに思います。そのようなことがないように、毎年防災訓練を行う中で、自治会や学校区においても、防災リーダーの育成を行っていただいておりますけれども、自主防災組織や消防団、各種団体の方々にも、避難所への協力体制というものをさらに依頼するとともに、連携した避難所運営を行っていくことも重要であると思いますので、それらの対応につきましても、さらに検討していただきながら、担当職員の負担の軽減をすることや、避難者に対してスムーズな対応を行うに当たりまして、自主防災組織や各種団体との方々に協力依頼をすることなども含めて避難所の運営を行っていく体制の構築とあわせて研修なども行っていただきたいというふうに思います。そして、協力依頼の情報発信を行っていただき、避難所のあり方というものも十分な体制が整うと、そのようなことも広げていただけますようお願いするところでございます。 以上、要望といたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 質問を行うに当たりましては、各部署担当課に御協力をいただきましてありがとうございました。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) それでは、通告に従い、大項目1、防災行政について、大項目2、電子母子手帳について、大項目3、市民の安全・安心について、一問一答大項目方式で伺ってまいります。 初めに、防災行政について、今回は平成31年3月議会で取り上げました液体ミルクの備蓄について、再度伺うものであります。 ことしの春に、江崎グリコと明治が液体ミルクの販売を開始して以降、全国の自治体にも災害時の備蓄物資に採用する動きが広まっております。県内では、水戸市が初めて液体ミルク1,000本を備蓄すると新聞報道がありました。前回の答弁では、「保存期間が常温で約6か月程度と短いことから、他市町村の導入状況を確認したい」ということでしたが、進捗について、まず、お知らせください。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 菊地議員の御質問にお答えいたします。 液体ミルクの導入の進捗についてであります。 液体ミルク備蓄の導入につきましては、平成31年第1回定例会におきまして、議員より提案を受け、導入を検討してまいりました。その結果、備蓄品としての使い勝手のよさや、賞味期限が1年間である商品が発売となったことなどを勘案し、本市におきましても、来年度、まずは試験的に導入を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 来年度から試験的に導入するという答弁であったかと思います。それでは、再度、確認の意味も含めてお伺いをさせていただきたいと思います。 昨年9月の北海道胆振東部地震の際、東京都から物資として被災地5町に送られたこの液体ミルクに対し、北海道は「日本では使用例がなく、衛生管理が難しい」と、液体ミルクの配布に慎重を期すよう求める通知を出しました。結局、5町に配布された1,050本は、1本を除き全て使われないまま、廃棄されてしまったという事実があります。こうしたことから、液体ミルクの有用性を行政も市民も知るということは、とても大事であるということでございます。水戸市の担当者は、「液体ミルクの有用性を子育て世代にも知っていただき、各家庭でも備蓄してもらえるよう促していく」このように語っておりますが、まさに、こういったことが重要であると思います。有用性が認知されれば、災害時の活用に限らず、育児の負担軽減や子育て世帯の外出を促す、男性や祖父母などの育児参加の推進にもつながり、または出生率にも大きくかかわってくるのかなと、このようにも推察されるわけであります。 例えば、水戸市では、先ほど1,000本導入すると言いましたが、更新後のミルクは、市内の子育て中の親子が交流する子育て広場などで提供したり、また、他市では乳幼児健診などで希望者に配布するなど、実際に使用した方の感想を参考に備蓄計画を考えるところもあります。保育園やイベント等で活用したりもしております。 先ほど来、来年度から試験的に導入するということであります。このように、実際に日常生活で使ってみることで、災害時に使用しやすくなることと思います。こうしたことを前提として、先ほど試験的に導入するというような方向性になったのか、再度お伺いをしたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 液体ミルクを実際に日常で使用することで、災害時に使いやすくなることを前提とした試験導入という考えでよいのかについてでございます。 議員御提案のとおり、液体ミルクを実際に活用していただくお母さんやお子様に液体ミルクを体験していただき、アンケート等を実施後、導入を検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 前向きな答弁ありがとうございます。ということで、さらには、国内で販売されている、この液体ミルクは、哺乳瓶に移しかえての使用になりますので、できれば、使い捨ての哺乳瓶の備蓄もあわせてすべきと考えますが、この点についての考えをお伺いします。 ○議長(寺岡七郎君) 市民生活部長 篠原新也君。〔市民生活部長 篠原新也君登壇〕 ◎市民生活部長篠原新也君) 再質問にお答えいたします。 使い捨て哺乳瓶も備蓄すべきとの考えについてであります。 液体ミルクの飲ませ方は、哺乳瓶などの清潔な容器へ移して飲ませることとされております。災害時の備蓄用として、衛生面に配慮するためにも、議員御提案のとおり、使い捨て哺乳瓶も備蓄する必要があると考えておりますので、検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 了解いたしました。 次に、感震ブレーカーについてお伺いをしたいと思います。 このことは、平成26年3月の一般質問でも取り上げております。通電火災を防ぐ手段として感震ブレーカーが有効であるという内容でございました。通電火災とは、大規模地震などが起こり、一時的に停電になり、その後、電気の供給が開始されたときに、電流が流れ込んで、破損した電気器具、壊れたコンセントやちぎれた電気配線に通電して火災が発生したり、ガスが漏れているところに通電して発火し、火災が起こる二次災害であります。通電火災は、ブレーカーを落とせば起こらないわけでありますが、しかし、混乱した状況の中で、高い位置にあるブレーカーを落とし避難することは、高齢者や障害を持つ方々、ましてや健常者であっても困難な場合があると思います。そもそも不在の家庭は、ブレーカーを落とすことができないといった課題もあります。そこで、火を出さないという意識啓発を進めるとともに、自動的にブレーカーを落とす簡易装置の導入を進めることを、このときに提案をさせていただきました。 当時の答弁では、「電源遮断装置は、一定の震度において、電気を自動的に遮断するものであり、災害時における通電時の火災防止において、有効であると認識しております。今後、家庭における通電火災対策の1つとして、電源遮断装置の促進を図るため、市報等を活用し、広報に努めます」というものでありました。また、3月の答弁でも、この「感震ブレーカーの普及に努める」というような答弁もあったかと思います。 今日までの取り組みについて、そして、そのことで、どの程度普及されたのか、把握していれば、あわせてお伺いをしたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 消防長 青山眞司君。〔消防長 青山眞司君登壇〕 ◎消防長(青山眞司君) 再質問にお答えいたします。 感震ブレーカーのこれまでの普及啓発の取り組みについてであります。 平成26年度から毎年、高萩市総合防災訓練において、通電火災防止対策が記載されたパンフレットを配布してまいりました。また、たかはぎFMにおいても、防災情報として、通電火災の注意喚起の放送を流していただいております。さらに、平成29年度にはパンフレットを感震ブレーカーの有用性がより市民に理解されるような内容に変えて、各地域での防災訓練や1日消防署長のイベントなどでも配布し、広報を行っているところでございます。今後は、ホームページへの掲載やSNSの活用など、広報の充実を図ってまいります。 なお、普及率については、調査を行っていないため、把握はできておりません。 以上でございます。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 続きまして、通電火災防止についてのうち、避難行動要支援者への対応について伺いたいなと思います。 当時の答弁では、「現在のところ、一般の市民の皆様と同様のものに限られ、災害時要援護者に特化した広報、周知及び対応は行っておりません」とのことでしたが、今日までの対応についてお聞かせください。 ○議長(寺岡七郎君) 消防長 青山眞司君。〔消防長 青山眞司君登壇〕 ◎消防長(青山眞司君) 再質問にお答えいたします。 避難行動要支援者への広報活動についてであります。 感震ブレーカーの設置は、通電火災を防ぐために有効ではございますが、感震ブレーカーの設置に当たっての留意点には、医療用機器を使用している場合の停電時に対応できるバッテリーの準備、夜間の照明確保のため停電時に作動する足元灯や懐中電灯の常備など、急に電気がとまったときの対策とあわせて取り組むことが必要とされております。 避難行動要支援者への広報には、特に、このような対応をあわせて周知することが必要と考えられますが、現在のところ、実施していないのが現状でございます。 今後は、このような広報ができるように、関係機関と周知方法などを協議し、連携を図りながら広報してまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 周知徹底については、FMとパンフレット、またパンフレットも新しくしながらやっている。また今後、SNSとかホームページでも周知徹底をしていくという。要援護者については、特化した周知はしていなかったので、今後していくということだと思うんです。ここで重要なことは、これはいろんな事業においても普及啓発とか、そういう活動は多分やっているんだと思うんです、これに限らず。全てにおいて重要なことは、この感震ブレーカーの重要性です。これ、いかに知っていただくかということが重要だと思いますので、そこを周知徹底できるような広報の仕方をしていかないとだめなのかなというふうには強く感じております。近年、災害がいつ起こるかわからないという状況でありますので、要援護者については、しっかり対応していただきたいなというふうに思っております。 通電火災においては、近年の調査では、出火率が低くなっているということは判明しているわけであります。それらは、なぜ、そういうふうに通電火災が減っているのかというと、感震ブレーカーが普及して、その一役を担っているということも、専門家の中で指摘されていることであります。それで、自治体では、大規模地震による被害の軽減を図るために、地震時とか大規模火災の発生が危惧される地域、または、その地域でも、延焼火災が発生するんじゃないかというふうに危惧される地域、こういったところを対象に感震ブレーカーの設置費用、これの補助を始めている自治体もあるわけです。 火災報知器等の例を挙げると、火災報知器の設置もなかなか進んでこないんです。もう既に条例で制定されている期限はとっくに過ぎているにもかかわらず、進まないという。この火災報知器についても、他市町村では、補助金をつけて設置に加速化をさせたという自治体もあるんです。高萩市はそれもやっていないという状況もあるわけです。このまま、普及啓発活動、そういったパンフレットとかSNSとかでやって、どれだけ本当に普及していくのかなというのが、ちょっと心配される部分なんです。ですから、設置を加速化させるためには、感震ブレーカーに対しての、先ほども1つ例を挙げましたけど、そういった自治体を参考に設置補助金を考えていくべきなんじゃないかなというふうに思うわけですが、これに対しての見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 消防長 青山眞司君。〔消防長 青山眞司君登壇〕 ◎消防長(青山眞司君) 再質問にお答えいたします。 感震ブレーカーの設置補助についてでございます。 感震ブレーカーの設置につきましては、大規模地震発生時の火災発生抑制に効果が期待できるものと認識しております。しかしながら、平成30年3月に発表された大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会の報告書によりますと、感震ブレーカーの存在、その必要性は理解されておらず、その理由として、ほかの地震対策である家具の転倒防止などと比べ、安全を守る効果が実感しづらいことが考えられるとされております。このようなことから、感震ブレーカーの設置補助につきましては、さらなる広報活動に加え、感震ブレーカーの設置状況や理解度を調査し、研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) しっかりと調査をしていただきたいなというふうに思います。というのは、やっぱり、今、消防長が答弁した内容の30年のそういったデータがあるのかもしれないけれども、逆に言えば、そういった設置補助をつけて、設置を加速化させている自治体も広がっているということも事実でありますので、どっちを向いていくかだと思うんです。我々が、行政が、どっちを向いて考えを進めるのかという部分だというふうに思うんですよ。結果的にも、やっぱり、そういった通電火災の減少は感震ブレーカーが普及した結果だという専門家の意見も事実として公表されているわけですので、その点も含めて、しっかり調査をして、検討していただければなというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 では、大項目2、電子母子手帳についてお伺いをしたいと思います。 平成27年12月には「きずなメール」の配信、平成30年12月には電子母子手帳の導入について提案をさせていただきました。本市では、「はぎハピ」のホームページを開設しており、内容も充実して、すばらしいと高く評価しております。それに加えて、おのおの子育て世代に合ったタイムリーな情報を届け、随時配信していくことは、とても重要なことであるという観点から、今までも提案をしてまいりました。前回も答弁をいただいておりますが、これまでの進捗についてお知らせください。
    ○議長(寺岡七郎君) 健康福祉部長 作山 淳君。〔健康福祉部長 作山 淳君登壇〕 ◎健康福祉部長(作山淳君) 電子母子手帳についてお答えいたします。 電子母子手帳に関する調査等の進捗状況についてであります。 平成30年12月第4回定例会において、議員から御提案のありました電子母子手帳の導入につきましては、市として検証する必要があるとお答えさせていただきました。その後、電子母子手帳の利用に関する意向調査を本年1月から本年6月まで、乳幼児を持つ保護者を対象に乳児健診や赤ちゃん教室において実施いたしましたので、その調査の結果を申し上げます。 回答者数は139名になります。「母子手帳アプリを利用してみたいと思うか」という質問では、「利用してみたい」という方は67%で、多くの方が利用したいと思っていることがわかりました。「どのような機能を利用してみたいと思うか」という質問では、1番多いのが「予防接種管理機能」で60%、次に多いのが「胎児や子供の成長記録」で42%でした。また「市からのお知らせはどんな情報が欲しいか」という質問では、「子育て関連イベントの情報」や「緊急時の対応」、「幼稚園・保育園に関する情報」、「各種制度に関する情報」、「乳児健康診査や予防接種に関する情報が欲しい」との回答が多くありました。 さらに、県内において、電子母子手帳アプリを導入している市町村は、本年8月末現在で20市町村あります。導入している市町村を対象に調査しましたところ、市町村によって、機能や費用面はさまざまでした。それぞれの市町村で導入しております電子母子手帳の機能としては、いずれも成長の記録や予防接種の記録、妊娠週数や月齢に合わせた市町村からの育児関連情報の配信などができるものでした。 電子母子手帳利用者からは、「予防接種の管理ができる」、「家族間で成長記録を共有できる」などの声が多く、好評であるとのことでした。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 下妻市では、2015年、平成27年度から4年間子育て支援メールを配信しておりましたが、本年度から電子母子手帳に切りかえをしました。紙の母子手帳も従来どおり配布して、そして、電子母子手帳はそれを補完する形で併用するというような内容であります。下妻市の18年度の出生数は253人で、電子母子手帳を登録した方は、9月現在で235人ということで、やはり、かなり関心を持っていただいているとのことでありました。古河市でも今年度から生活支援アプリを導入しております。7月末現在で3,165のダウンロードがあり、好評を得ているとのことでありました。古河市ですが、このアプリは観光、防災、福祉の情報だけでなく、先ほど言いましたように、母子手帳のかわりとなり、子育て日記や予防接種受診日を通知する機能も備えております。 ただいまの答弁で、調査もかなり進んでいるのかなというふうに感じましたので、改めまして、導入に向けての考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 健康福祉部長 作山 淳君。〔健康福祉部長 作山 淳君登壇〕 ◎健康福祉部長(作山淳君) 再質問にお答えいたします。 議員御提案の電子母子手帳の導入につきましては、保護者を対象とした意向調査及び電子母子手帳アプリを導入した市町村に対する利用状況等の調査結果から、電子母子手帳は紙媒体にはない、さまざまな機能がある子育て支援ツールとして、利便性も高く、有効であると考えます。今後は、紙媒体の母子健康手帳や子育てハンドブック「はぎハピ」、ホームページ「はぎハピ」などとあわせて活用できるよう、電子母子手帳の導入に向けた検討を行ってまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 答弁ありがとうございました。導入に向けて前向きな答弁でありましたので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、大項目3、市民の安全・安心についてお伺いをしたいと思います。 初めに、ドライブレコーダーについてお伺いをしたいと思います。本年3月定例議会において、2020年度から5年計画で全ての公用車に設置することが明らかとなりました。設置理由について、市長は、「ドライブレコーダーは安全運転を促す効果に加え、近年、新聞・テレビ等で数多く報じられているあおり運転等の悪質な運転行為に巻き込まれることを未然に防止する効果、また、迅速な原因究明に役立つ効果、消防独自の活用方法といたしましては、火災の原因調査や災害現場活動の検証等に役立つ効果もございます」と答弁しております。 私は、平成25年6月議会で、初めてドライブレコーダー設置を提案いたしました。その理由の一つに国土交通省によるタクシーを使った実証実験で、ドライブレコーダー搭載車の事故がタクシー会社によっては、50%近い事故防止効果があった例を挙げ、ドライブレコーダー搭載により事故率が減少する効果が期待できることを指摘させていただきました。逆に、事故減少効果がさほど見られなかったケースも挙げ、なぜ、このような差が生じたのか、理由としては、ドライブレコーダーの記録を用いた安全教育を的確に実施したかどうかによって大きく異なるということも実証結果から紹介をいたしました。つまり、記録された映像を見ることにより、運転者がヒヤリ・ハット交通事故を起こしやすい運転行動を客観的に確認することができます。これにより、運転者は自身の好ましくない運転特性を把握し、その反省を生かして、安全運転に対する意識を向上させ、交通事故に遭うことを防止できます。このように、交通事故時やヒヤリ・ハット時の映像をもとにして、交通安全教育を行うことで、安全運転に対する意識向上をさせることが最優先だと、このように思います。全車両にこのドライブレコーダーを搭載するということでありますので、職員に対して、ドライブレコーダーの記録を用いたこの安全運転に対する意識向上、そういった安全教育を実施すべきと思いますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 市民の安全・安心について、公用車へのドライブレコーダー設置に関し、私の見解についてお答えいたします。 公用車へのドライブレコーダー設置につきましては、職員の安全運転を促し、また、事故発生時の責任の明確化と処理の迅速化を第一の目的としているところであります。その上で、第一の目的に加えて、あおり運転の抑止や、消防車両の場合、火災の原因調査等にも活用できる旨を平成31年3月定例会の一般質問において答弁したところであります。 また、現在、職員が事故を起こした際には、高萩市服務規程に基づき事故の調査をすることとなっておりますので、今後は、事故原因の究明や再発防止のために、ドライブレコーダー映像の活用につきましては、検討してまいりたいと考えております。 なお、職員には公務員として、常に規範意識を持った行動を促しているところであります。今後も引き続き自動車を運転する際には、市民の模範となるよう、交通ルールやマナーを遵守するよう指導し、交通安全意識の向上に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) やはり最優先すべきは、事故処理とかじゃなくて、先ほど言ったような安全運転の意識向上ということが最優先されるのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、ドライブレコーダー購入費の一部助成についてお伺いをしたいと思います。 あおり運転が社会問題化していることを受け、境町では、町民を対象にあおり運転の抑止を目的にドライブレコーダー購入費の一部を助成します。これは県内初の取り組みであると聞いております。市民の安全運転の意識向上、そのことによる交通事故の減少、犯罪の抑止等を目的として、市民向けにドライブレコーダー購入費の一部助成を本市でも実施すべきと考えますが、見解をお伺いします。 ○議長(寺岡七郎君) 総務部長 矢代省吾君。〔総務部長 矢代省吾君登壇〕 ◎総務部長(矢代省吾君) 再質問にお答えいたします。 ドライブレコーダー購入費用の一部助成についてであります。 ドライブレコーダーは、先ほど市長の答弁にもございましたが、事故発生時の責任の明確化と処理の迅速化や運転者の安全運転意識の向上にとどまらず、今般問題となっているあおり運転の抑止や、機種によっては、駐車中のいたずら監視のための防犯カメラの役割を有していることは承知しております。 ドライブレコーダーの搭載率は年々増加傾向にあり、また、先般、守谷市で起きた常磐道あおり運転殴打事件の影響から、今後もさらに普及が進むものと考えております。そのようなことから、ドライブレコーダーの普及がある程度進んでいることや、自動車に必須の機器となりつつある状況を考えますと、御質問のドライブレコーダーの購入費用の一部助成につきましては、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 調査研究のほう、よろしくお願いしたいと思います。 最後になります。地域防犯カメラ設置補助についてお伺いをしたいと思います。 近年、防犯カメラはさまざまな場所で普及をし、マンションのエントランスやエレベーター、コンビニエンスストアなどで、防犯カメラが設置されていることは、防犯上、標準的な状況となってきております。防犯カメラは、犯罪の抑止、事件事故が発生した際に防犯カメラによる追跡調査で多くの事案が早期解決につながっているなど、その有用性が広く認知され、設置に対し、助成を行う自治体がふえてまいりました。 例えば、愛知県におきましても、多くの自治体で防犯カメラの設置が推進されております。把握をしているだけでも、54市町村のうち33市町村が、市に置きかえれば、38市のうち27市で防犯カメラの設置に対する補助事業が実施されております。愛知県は大分進んでいるところなのかなというふうに感じます。 今や、地域防犯カメラは、犯罪から大切な命や財産を守る上で必要不可欠な設備となっております。例えば、町内会や商店会などを対象とした設置補助促進が必要であると思います。防犯カメラの設置に対する補助制度の導入について、本市の見解をお伺いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 総務部長 矢代省吾君。〔総務部長 矢代省吾君登壇〕 ◎総務部長(矢代省吾君) 再質問にお答えいたします。 防犯カメラ設置補助の導入についてであります。 平成30年第4回定例会の一般質問におきまして、防犯カメラ設置に係る補助金創設の御提案があり、市長より導入の可否について検討する旨を答弁いたしたところでございます。その後、県内の状況等を調査したところ、県内においては、龍ケ崎市と神栖市の2市で、自治会等への補助金制度を実施しております。補助の実績につきましては、龍ケ崎市が4団体、神栖市につきましては、現在のところ、補助申請をした団体はないとのことでございます。 補助実績のある龍ケ崎市に確認しましたところ、自治会が映像を管理することに対し、プライバシーの観点から、設置場所周辺の住民の合意が得られず、設置にまで至らなかったなどの課題があるとのことでございます。 なお、現在、高萩市では、警察からの要請もあり、高萩駅周辺に6台、道路、交差点等に7台の防犯カメラを設置したほか、各小中学校、幼稚園、保育所に合わせて36台、そのほかの公共施設に26台、合計75台の防犯カメラを設置し管理しているところでございます。 今後も犯罪の未然防止及び犯罪発生後の的確な対応ができるよう、警察等と協議し、防犯上、特に必要と認められる場所におきましては、防犯カメラの設置を進め、市民の安全・安心の確保に努めてまいりたいと考えております。 御質問の防犯カメラ設置に係る補助制度の導入につきましては、引き続き調査研究してまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(寺岡七郎君) 10番 菊地正芳君。〔10番 菊地正芳君登壇〕 ◆10番(菊地正芳君) 以上で一般質問を終わります。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 私は観光振興について、そしてSDGsの取り組みについて、そして時間があれば幼・小・中の連携について、3つの大項目を一問一答式で質問をさせていただきたいと思います。 それでは、観光振興について。 協議会についてお尋ねしてまいりたいと思います。 観光振興計画の中で、その計画で進捗管理をするために、学識経験者、商工会、作成に携わった方々、職員等々からなる観光協議会が設置されると。年3回の会議を行うということで、きのうの一般質問の中で、そういう答えが出てまいりました。 前回の計画、東日本大震災があって計画自体が行われなかった。なおかつ観光推進会議は、要は機能しなかったということですが、協議会において今回の進捗管理をしっかりしていくということで、すばらしい計画を立てられたんですが、計画が計画倒れに終わってしまうと大変ですので、しっかりした機能をしていただくということだと思いますが、その協議会に対し、ほかに市長としては何を期待しているのか。観光に力を入れる市長の考えを改めてお尋ねしたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。 観光協議会について、何を期待しているのかということであります。 まず、高萩市観光協議会の役割としては、計画に位置づけました事業の進捗状況の共有を行うとともに、市の課題、優先的に取り組むべき内容について、毎年度、市内事業者や観光の関係者とのヒアリングを行うとともに、意見交換、情報交換を行いながら、現状把握と事業内容の検討を行うこととしております。 このヒアリングや意見交換、情報交換を毎年度行うことで、市や市内事業者、観光関係者が綿密にコミュニケーションや連携をとり、各団体が持つ資源を提供し合い、同じ方向を向いてそれぞれの役割を果たし、PDCAサイクルを実施することで、より実効性の高い計画になることを期待しております。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 私は年3回というのは少ないのかなと。やはり、もう少し回数をふやさないと、あれだけの計画でございますので、実際に進めていくのには倍の回数ぐらいあってもよろしいのかなと思います。 次に、観光地の整備についてお尋ねします。 観光地のトイレを直した、イベントを実施した、ホームページなどで広報した。それも大変大事なことですが、実際にお客さんが行くことを想定していますかね。初めて高萩に来たとして、高速をおりてきた自家用車、電車で来た方が、スムーズにその場所に行けるようになっているのかどうかを確認したことはございますか。 私は、ここ数年、山をずっと走っていますけれども、10回以上は道を聞かれているんですよね。ランニングをストップして道案内をしているんですけど、そういう点では、どういうふうに私の意見に対して考えがありますか。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 観光地までの看板につきましては、各イベントの期間中については簡易的な看板を期間限定で設置し、案内を実施しているところであります。具体的には紅葉まつりや海水浴場への案内看板であります。 また、昨年度は花貫渓谷への距離を表記した案内看板を2か所設置したところでございます。はぎビレッジ及び観光地への案内看板の今後につきましては、地権者や道路管理者と協議、調整を行い、計画的に新規案内看板の設置を検討してまいります。 また、各道路管理者が設置している既存の案内看板に観光施設などの情報を追加できるかどうかにつきましても協議してまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 私はよく勿来線の、人生峠のあの辺でよく聞かれるんですけども。いずれにしても、今の高萩市の観光案内の標示は、臨時的に出すのかもしれないんですが、とても親切とは私は思っておりません。 以前、花貫渓谷に行きたい方がわかるように、神宮司のセブンイレブンのT字路の信号のところに案内板がありますよね。ああ、できてよかったなと思ったんだけれども、夏休みが始まってからずっとお盆過ぎまで草が茂っていて、全く見えないと。お盆過ぎになって、ようやく草刈りがしてあって、大変おそいんじゃないかなと。その前に来た人は、きっと気づかなかったと思うんですよね。 こういうところを、誰かが常にチェックしていかなければいけないんじゃないかなと私は思うんですよ。毎日見回りをしろということではなくて、あそこを通る、出勤をする職員がいるはずだと思うんです。出勤する前に、それぞれの職員が意識して確認をして、気になるところを担当課に報告して、対応を依頼する。 危険箇所を含めて観光上必要だと思われる箇所をあらかじめチェックしておいて、どの地域のどこに何箇所とか表にしておいて、担当を決めて責任を持って見てくれと。難しいことじゃないと思うんです。来ていただく方へのおもてなしの気持ちだと、私は思うんですよね。 どうなんですか、こういった対応。例えば案内板にしてもそうでしょうし、道路に穴があいているところも、いろんなところがあると思うんですよ。宅配業者とかタクシー会社とか、郵便局員の方にお願いしているかもしれませんけれども、職員の方だってそういうところを注意して見ていないんですか。どうなんですか。そういう教育は、指導はしていないんでしょうか。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 道路の穴につきましては、各職員の出勤時とか退勤時に、穴が気になった場合にもチェックをしていただいて、それを担当管理者、市道でいいますと建設課、農道ですと農林課のほうに伝えていただくような流れにはなっております。 今、御紹介のありました看板につきましては、これから調査研究します。よろしくお願いします。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 道路をそういうふうに管理をしているというんであれば、当然看板もするべきだと思いますので、よろしくお願いします。 次に、ことしから始まった小山ダムのはぎビレッジ、すごくいい企画だと思っておりますが、これも案内板標示がないんです。小山ダムへの標示はあるんだけれども、はぎビレッジとは書いてはないんですよ。知らない人にとってはわかりづらいですよね。 アウトドアのグランピングを推奨していきたいといって、高萩アウトドアブックにキャンプ場が掲載されている。しかし、スカウトフィールドは、利用できるのは自然体験や集団宿泊研修を目的とした教育活動の団体で、一般の方がレジャーで利用するのは難しい。道の分かれ目に案内板がないところもあるんです。 やっぱり、初めて来た人はわからないんです。わかりづらいんですよ。小滝沢キャンプ場はトイレが新しくなっているんですが、設置されている机やベンチがかなり汚れていて、使う気にはならないんです。 つり橋付近、紅葉シーズンにはきれいにするのかもしれませんが、道の枯れ葉がたまったり、つり橋を渡った先のはぎまろが汚れてしまって、この間見たら寂しそうでした。 また、インターネットの紅葉とつり橋の紹介をしているページに、「高速のインターから車で20分ほどだから意外にアクセスはいいが、たどり着くには少々苦労する。山道で幾つも分岐があり、吊り橋や駐車場には住所がないから、ナビを頼りにはできない」と。「近くの飲食店のとりそねの住所を参考にして行きましょう」と、そういうふうに載っているんです。 何とか解消をしたほうが、私はいいと思うんですよ。つり橋のライトアップのときに、橋までの道が暗いから、観光協会で懐中電灯を200円で貸しているんですね。6時半までしかやっていないんですけども。ことしはお祭りらしく、夏のちょうちんでもあるじゃないですか。あれでもつけたほうがいいんじゃないのかなと私は思うんですが。 まあ、文句ばっかり言っているように聞こえるかもしれませんが、観光を推進していきたいというなら、情報を発信する前にまずは観光地として十分な整備をすることが私は重要だと思うんですよ。そういった整備を見直すべきだと思うんですが、市長はどう思いますか。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 今、吉川議員が言われたとおり、本当にそのとおりでございます。 しかし、それぞれ本市のほうでも、今、不足している案内看板につきましては、これから観光振興をしていくのに内部でも同じような協議をしてまいりましたので、これからチェックとともに、市民の要望もかなり、今議員が言ったとおりの要望がいっぱいありますので、逐次その事業にあわせてこれから整備をしていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 来ていただく方の相手の気持ちになっていただいて、しっかり整備を進めていただきたいと思います。 それでは、次にアウトドアについてお尋ねしてまいりたいと思います。 先ほど大足議員からも質問がありましたけども、別な件でお尋ねしたいと思います。 インターネットで茨城県の人気のキャンプ場を検索してみましたら、1位は北茨城市の花園オートキャンプ場だったんですね。気になって一般質問をする前に見に行ってまいりました。 少し遠いんですけれども、到着したら驚きました。オートキャンプのサイトが60あって、それらは全て電源と水道がついていると。屋根つきのバーベキューハウス、お風呂もあって、施設がすごく充実していると。利用料はサイト1つ当たり5,000円くらいかかるんですが、子供を連れて安心してキャンプができるのなら高くないなと思います。管理人の方に聞いてみると、夏休み中はほぼいっぱい。四、五千人は来ているのかなと。9月の連休も予約がとれないと、いっぱいだという状況なんですね。 一方、高萩市のキャンプ場は無料だったり、利用料がかなり安いかもしれませんが、利用者としてはどうなんですか。先ほどの一般質問でも言っておりましたけれども、高萩市のキャンプ場の利用状況、改めて私は利用状況をお尋ねしたいんですけれども。無料のところは申し込みがないから、わからないかもしれませんが、わかる範囲で、けやき平、小滝沢、花貫自然公園、それぞれの数をお答えいただきたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 市内キャンプ場の利用者数についてであります。 まず、花貫ふるさと自然公園につきましては、10張り程度のテントが設営できる施設でございまして、過去3年間の実績で申し上げますと、平成28年度の利用件数が95件、利用者数としましては1,243人、平成29年度が119件で1,332人、平成30年度は132件で1,167人でございました。 次に、けやき平キャンプ場でございます。けやき平キャンプ場につきましては、14張りのテントが設営できる施設でございまして、同じく過去3年間で申し上げますと、平成28年度の利用件数が65件、利用者数が200人、平成29年度が133件で401人、平成30年度は202件で515人でございました。 議員がおっしゃるとおり、小滝沢キャンプ場につきましては、無料キャンプ場でありますので、設置数につきましては大体15張りが限度かなというふうに思っているんですけれども、数字につきましては特に把握はしてございません。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 北茨城市と比較すると、けやき平と花貫自然公園を足しても半分にはいかないのかなというふうに数字を聞いておりました。今は全国各地、手ぶらで行けるキャンプ場だったり、気軽にアウトドアを楽しむことができる場所がたくさんあるんですよね。 そして、ネットで調べれば、どんな設備があって、近隣施設の情報があって、口コミでここがいいよとなったら注目されるんですよね。昔ながらの設備では、なかなかお客さんというのが来てくれないんじゃないのかなと私は思っております。 先ほど少し触れましたけども、ことしのはぎビレッジの企画はとても魅力的なんです。グランピングのテントを見に行ってきましたけども、泊まってみたいと私は思いましたし、ダムでカヌー体験なども楽しそうだと思っています。 個人的には花貫渓谷の渓流を進むシャワーウオーク、これを体験してまいりました。とても楽しかったです。地域おこし協力隊の方もとても気さくな方で大変よかったな、対応がよかったなと。一緒に回ったつくば市から来た女性の人たち、この方々もインターネットを見て申し込んで来たんです。 それぞれ、何が楽しかったかというと、7メートルのところからジャンプして、滝つぼに入っていくんですけども、ダイビングですが、これが私も非常に楽しかったし、高萩市の74歳の方は5メートルのところからジャンプして、いろいろ楽しんでお帰りになった。高齢者の方も頑張っているんだなというふうに感じられましたけども。 それでは、シャワーウオーク、カヌー、サップ、ボート、グランピング、施政経過報告のほうでは、たしか全体の人数だったと思いますが、それぞれの人数を教えていただきたい。 ○議長(寺岡七郎君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 はぎビレッジの利用状況についてでございます。 本年度、小山ダム敷地内に開設しましたはぎビレッジの集客状況を、体験メニューごとにお答えいたします。 初めに、小山ダム湖面を活用した3種類の体験メニューについて、集客状況をお答えいたします。集客状況につきましては、7月13日の開設日から8月末までの体験者数となってございます。 まず、カヌーの体験者数は137人です。 次に、サーフボードの上に立ち、1本のパドルで湖面を進むスタンドアップパドル──通称サップと言われますが、この体験者数は、36人であります。 次に、8名までが乗船できるボートクルーズの体験者は、91人であります。 以上、小山ダム湖面を活用した体験メニューの体験者数は、計264人となっております。 続いて、自然の中で、手ぶらで宿泊キャンプやデイキャンプが楽しめるグランピングの体験者数は、104人であります。 最後に、花貫川にある自然の天然プールで泳いだり、天然のウオータースライダーが楽しめるシャワーウオークの体験者数は、147人であります。 以上、はぎビレッジの体験者数は、7月13日の開設から8月末までの50日間で合計515人となっております。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) ありがとうございます。 個人的には、気になったのはシャワーウオークのほうなんですが、最初ウエットスーツを着がえる更衣室がとても古いバンガローだったんで、少し抵抗があったと。女性の方もちょっと大丈夫なのかなという感じで、着がえに入っていったんですが。ここ数年ずっとそこを使っているのか。そして、やってみて、その着がえ室に対しての課題というのは、どのように担当課としては考えているんでしょうか。 ○議長(寺岡七郎君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) 再質問にお答えいたします。 議員の御指摘を踏まえて、利用者の声があったということを委託している業者のほうにも伝えまして、担当としても今後改善をできるところから始めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) ぜひよろしくお願いしたいんですが、ちなみに来年は小山ダムのほうで、もっと楽しいというんでしょうか、激しい流れというんでしょうか、ちょっとわかりませんけども、そちらのほうで企画をしているということで、さらに魅力ある企画にしていただけると思います。シャワーウオーク関連ですね。小山ダムでもやるそうですから。 キャンプ場は、既存のキャンプ場を花園のキャンプ場や、日立のきららの里などの人気スポットと張り合うというところとして、今から改造するのは難しいと。そのキャンプ場がですよ。 確認ですが、これから高萩市のアウトドアは、このはぎビレッジのような形でグランピングを推進していくという方向で、そういう計画でいるのかどうか。市長、そうなんですか。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 今年度、はぎビレッジということで議員がみずから体験して評価していただきましたが、これからはぎビレッジを入り口として、こういったものを広げていく、拡充していくような、そういった観光名所をつくっていきたいなと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) ちなみにボートに乗りに行ったんですけど、ボートのときはちょうど取材があって乗れなかったんですね。残念だったんです。 ちなみに、今、ビレッジの話なんですが、テントが3張りしか入らないと。3張りしかないんだから、もっとふやさないと話にならないですよ。3張りしかない。そういう点を、もう少し拡大していく方向でやっていただければなと思います。 これから秋、冬になっていきますけど、多分意外と秋のキャンプっていいと思うんですよね。紅葉もあるし、多分きっと人が来るんじゃなかろうかなと思いますので、ぜひとももう少し力を入れてあげてください。 次に、高萩スカウトフィールドについて。 設立した活用事業実行委員会を7月に開催して、11月に親子キャンプを開催するという予定ということでした。こういう企画をやればいいのにと思っていたので、とても私はいいと思います。せっかくすばらしい施設ですから、多くの方に利用していただきたい。一般のグループには利用できないと、教育団体しか使えないということだったんですが、この夏休みの利用はどうだったのか。学校の単位で申し込みを受け入れているのかどうかお尋ねしたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 教育部長 石井健寿君。〔教育部長 石井健寿君登壇〕 ◎教育部長(石井健寿君) 再質問にお答えいたします。 高萩スカウトフィールドの利用状況でございますが、まず平成29年度におきましては9件、464名、高萩市関係者で利用しております。平成30年度につきましては利用回数が9件、448名ということで、小学校などに1年目、「しぜんとあそぼデイキャンプ」ということで実施したものについては、今年度、希望を現在募っているところでございます。 以上となります。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) ここも月曜日だったんでしょうかね。行ったら休館だったんで、残念だなあと。多分詰めている方がいらっしゃるのかなと思って行ったんですが。今後、できるだけ多くの方に利用していただけるように、企画を出していただければと思います。 次に、体験型観光。 茨城県内では、さまざまな体験型の観光があります。バンジージャンプ、スカイダイビング、農業体験、そば打ち体験、イチゴ狩り。そこでしかできない体験ができるという観光地として魅力がありますが、高萩市は何があるんでしょうか。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 体験型の観光についてでございます。 その代表的なものといたしましては、先ほど来、御紹介されております小山ダムにて実施しておりますダム湖面でのカヌーやボート体験のほか、ダム敷地内において、手ぶらで宿泊キャンプが楽しめるグランピング体験等、体験型の観光を実施しているところでございます。 また、茨城県の観光物産課が事務局を行っております漫遊いばらき観光キャンペーン推進協議会の事業でありまして、日帰りバスツアーの「いばらきよいとこプラン」において、春と秋に体験ツアープランを提案し、実施しているところでございます。 今年度は、秋に関しましては、みそづくり体験やヨガ、乗馬、セグウエイ体験を盛り込んだプランが採用され、現在募集を行っているところでございます。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 茨城県にはまだありませんが、最近、熱気球体験ができるというところがあるんですね。気球に乗って、空から地上を見ることができる。雄大な景色、海も山もある高萩市にはいいと思うんですけども。 子供も参加できるものが多いので、家族で楽しめると。まあ3時間ぐらい体験で1万2,000円からあるようです。気球に乗ってどこまでも行くのではなく、ふわっと浮いたくらいで、景色を楽しみながら写真撮影をしたり、ドリンクを飲んだり、ドローンで撮影したりと、そういうことなんですが。 高萩市ならではの、私は新たに体験のものとして取り入れたほうがいいと思うんですが、市長はどうでしょうか。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 議員から言われたその熱気球というのは、まあテレビ等ではよく見かけるんですが、花貫上流、そしてこういった小山ダム上空で、そういったものが果たしてできるかということもあると思います。 そういったものも含めて、今、本当に非常に高萩の観光の名所を高めるためにはそういったものも調査してまいりたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) イガラシ綜業さんと相談して、君田小中学校跡地でもいいんじゃないかなと私は思いますよ。 そのほかにもランタンを上げて、まあこれは体験じゃないんですが、人寄せをするとかね。週末は花火を上げて、なるべく集客を狙うような、そういう仕掛けもしたりとか、いろんなことを考えてください。 次に、高萩ブランドへ行きますが、先日、フルーツほおずきのテレビが出て以来、取材が多いと聞きました。私が行ったときも茨城放送が来ていたり、ちょうど蓬田さんと話をしているときに、日本テレビの取材の申し込みの電話がございました。 前回に提案したほおずきのソフトクリームが花貫物産センターで売られていて、食べたところおいしかったんですが、残念だったのは、ソフトクリームがやはりコーンじゃなかったと。カップに入れてスプーンで食べるタイプ。それはそれで持ち運びはできるんだけれども、私はコーンのほうがいいなと。 それで、穂積家で食べたときにはガラスの器だったんで、持ち帰ることもできなかったんですね。非常にがっかり。こうじゃないんだよなというふうに思いながら食べていましたけども。 これが、コーンに乗せるタイプであれば、紅葉シーズン、花貫渓谷で販売されたら、もっときっと売れるんじゃないかなと。片手で持って、紅葉と渓流を見ながらつり橋へ行く、食べられると。私は値段をちょっと上げてもいいから検討すべきだと思うんですが、市としてそういう助成とか、そういう検討をすることはどうでしょうか。 ○議長(寺岡七郎君) 産業建設部長 鈴木秀男君。〔産業建設部長 鈴木秀男君登壇〕 ◎産業建設部長(鈴木秀男君) 再質問にお答えいたします。 花貫物産センターのアイスクリームにつきましては、コーンではなかったということでございますので、その御意見につきまして花貫物産センターにお伝えして、検討していただきたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 時間がすぐになくなっちゃったんで、ブランドね。たかはぎブランドだった酒米づくりに対して、チャレンジ補助金が昨年度でなくなって、ことしは別なものにチャレンジ補助金を出すのかなと思っていたんですが、特になかったと。以前、サツマイモ、干し芋でしたっけ。市長が言っていたんですが、その後どうなったんでしょうか。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 今、昨年度からサツマイモを生産し、加工まで行い商品化を考えておりますということでやってきました。 私の考える今後のたかはぎブランドの構想についてでありますが、ブランド化における私の考えは、市民はもとより市内外の方まで周知され、認めていただくことで初めてブランドと呼べるものと考えております。 こうした考えから、これまで推奨品としてPRを続けてまいりましたつるつき高萩いちごや花貫フルーツほおずき、花貫フルーツほおずきアイスなどの商品について、市内外にさらなる情報発信をして販路拡大につなげてまいりたいと考えているわけですが。 新たな商品開発につきましては、耕作放棄地や遊休農地の解消にもつながることから、比較的生産しやすいサツマイモを生産して加工まで行い、商品化を考えてみてはどうかということから始まったわけですが。 こういった中、本年8月30日の茨城新聞にも掲載されましたとおり、県では農業産出額全国第1位を誇る本県産サツマイモのさらなる生産拡大を図るため、茨城かんしょトップランナー産地拡大事業に乗り出したところであるようです。 当市に対しましても、5ヘクタール程度のまとまった農地がないかとの相談が県からございましたので、ぜひこの誘致を実現できるよう積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 このような機会でありますので、引き続きサツマイモの商品開発に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) もっと質問をしたいことがあったんですが、次へ行きたいと思いますので、ぜひとも高萩市の新しい取り組みを、市長の発案を出していただければと思います。 それでは、次にSDGsについて。 ことしの3月議会から、たびたび今川議員のほうから一般質問がありますが、私からも関連として質問させていただきます。 2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標で、世界が直面する問題を解消し、持続可能な社会をつくるため、17の目標になっています。2017年には、まち・ひと・しごと創生基本方針2017が閣議決定され、自治体がSDGsに取り組むことで、地方創生の実現をしようということになっています。 国では、自治体によるSDGsの達成に向けた取り組みを公募し、優れた取り組みを提案する都市をSDGs未来都市として選定し、強力に支援する。その中で、先導的な取り組みを自治体SDGsモデル事業として10事業を選定し、上限3,000万円の資金援助を行うことになっているんです。平成30年度に29都市、今年度31都市がSDGsの未来都市として選定されて、茨城県ではつくば市が未来都市に選ばれている。 この目標というのは、住み続けられるまちづくりとか、全ての人の健康と福祉とか、海の豊かさを守ろうなど根本的な目標で、特に難しいことをするのではなく、今まで自治体として取り組んできたコミュニティ再生、少子高齢化、環境対策などの課題をSDGsの考えに沿った形で推進していくと。そうすれば、地方創生の実現につながるということなんですね。どの自治体でも取り組めるはずなんです。 高萩市においても、市の総合戦略における指標として取り組んでいただきたい。3月の答弁では、取り入れていきたいと、検討しますと、講習もやっていくということでしたけども、その後どうなったんでしょうか。何か進展があったのかどうかお尋ねしたいです。 ○議長(寺岡七郎君) 企画部長 郷土明男君。〔企画部長 郷土明男君登壇〕 ◎企画部長(郷土明男君) SDGsの市民等への啓発に関してお答えいたします。 3月の今川議員からの御質問におきまして、「第6次高萩市総合計画の指標として、SDGsを取り入れてまいります」という答弁をさせていただいておりますけれども、その後どうなったかという御質問ですけれども。 今後、市民や企業等への意識啓発につながる広報を行うとともに、市職員へのSDGsの研修会、これを年内に開催しまして、それから総合計画の中で市民向けのアンケートを実施してまいりますけれども、その中でSDGsの説明等の項目を設けまして、アンケートのほうを実施していく考えでございます。その中で市民への意識啓発もつなげていきたいなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君)  11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) それでは、教育現場において、御存じだと思いますが、SDGsの達成に取り組む中でESDという言葉があり、持続可能な開発のための教育と訳されておりますが、今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といったさまざまな問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題をみずからの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって、持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動なんですね。 まず、高萩市内の小中学校において、SDGsという世界的な目標があり、それがどんなものなのかという学習はなされているんでしょうか。水戸市の学校では、学校全体でSDGsについて学ぶ機会を持っているところも幾つもあります。高萩市の子供たちは、SDGsという言葉を知っているんでしょうか。 ○議長(寺岡七郎君) 教育長 大内富夫君。〔教育長 大内富夫君登壇〕 ◎教育長(大内富夫君) 再質問にお答えします。 議員がおっしゃるとおり、SDGsとは持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットを定めたものですが、教育現場での認知度はまだまだ低いのが現状です。 しかし、現在各学校においては、SDGsの目標達成に大きく貢献すると言われているESD(持続可能な開発のための教育)に力を入れて取り組み始めているところです。 SDGsが持続可能な世界をつくるための目標であるのに対し、ESDはその持続可能な社会の担い手を育成する教育です。このESDは、持続可能な社会の担い手を育成するために、環境教育や人権教育、福祉教育などに計画的・系統的に取り組むもので、今年度、高萩市の学校教育方針の重要な柱の一つとして位置づけております。 中でもSDGsの目標達成に大きく関係する環境教育には、各学校で計画的に取り組んでおります。具体的には、川の汚染について調べたり、リサイクルや学区内の清掃活動を行ったり、環境美化に関する内容やサケの稚魚の放流、ハマギクの移植など、環境保護に関する内容などを中心に学習することで、「持続可能な社会の担い手としてできることは何か」ということで、児童生徒一人一人が考えられるようにしています。 文部科学省から出されている手引きの中でも、「教育が全てのSDGsの基礎であり、ESDを推進していくことがSDGsの目標達成につながっていく」と明記されております。 今後もESDを通じて、日ごろの学校現場での取り組みがSDGsの目標達成、そして持続可能な社会の構築につなげられるよう努めてまいります。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) それは、県が進める環境学習を行っているというふうに認識してよろしいでしょうか。また、それは別なのか、お尋ねしたいと。 そして、本年1月、茨城県から中学生向けに環境学習のプログラム「みんなでつくろう!持続可能な茨城」という資料が出されております。その前に、環境学習が行われているかどうかというアンケートを実施したんですが、県内225校中、回答したのは148校、市内の中学校は回答したのかどうか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 教育長 大内富夫君。〔教育長 大内富夫君登壇〕 ◎教育長(大内富夫君) 再質問にお答えします。 調査結果については、現在、把握しておりません。しかし、小学校、中学校は、法的根拠となる学習指導要領の第1章、総説、改訂の経緯の中に、「児童生徒一人一人が持続可能な社会の創り手として期待される」と明記されております。よって、ESDを行うことによってSDGsが達成されるものと思っております。 特に、2020年からは小学校で、2021年からは中学校で学習指導要領の完全実施が行われるということになっております。 以上です。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) SDGsには「誰一人取り残されない教育、質の高い教育をみんなに」という目標があって、SDGsという言葉の意味だけではなく、その考えを学び、生かすことが本来の実践なんですね。 東京の公立小学校では、これらの目標を目指して従来の詰め込みの教育ではなくて、学びの心を誘発して、子供の主体性を重視した教育を行った結果、学力が急上昇したと。全ての子供に対して同じように到達させるのではなくて、一人一人違う問題意識の持ち方、取り組みもあることを認め、みずから解決する力をつけさせることが大切で、職員自身もそれを認識して意見を出し合ったり、お互いの努力を尊重し合える職場を心がける。市内の小中学校においても今後はSDGs、ESDをさらに意識して取り組んでいただきたいと思います。 それで、外務省の公式ホームページで、PPAPで有名になったピコ太郎さん、「I have a pen」ですね。トランプ大統領の孫娘も喜んでいるピコ太郎さん。SDGsの動画を配信しているんですよね。「I have a pen」よりはちょっと落ちますけれども、でも、ピコ太郎さんがやっているから、これはおもしろいんですよ。 難しいことを言ってもなかなか興味を持っていただけないんですが、聞きなれたメロディーで歌っているのを聞くと、まあ何だろうと。興味がわき出てくるんですね。市民の意識の中にもSDGsの考え方が広がっていくべきだと私は思います。 食品のロスをなくす、ごみを減らす、自然を大切にするなど、小さな意識の積み重ねが大切なんですね。民間企業や市民団体への意識啓発につながるような方法を検討しておると言いますけれども、最初の答弁をいただきましたけれども、行方市は「笑って学ぶSDGs」という出前講座を開いているんですね。講師は、たかまつななさんという方なんですね。お笑いジャーナリストであって、東京大学の大学院生である。いろんな社会の問題を笑いでわかりやすく講演しているんですね。 例えば、電通、住友商事、東芝、各いろんなとこの中学校、高校、いろんなとこ行っているんですよ。吉本の芸人連れて行くんですよ。3分ですぐSDGsが理解できますよと、笑いをとりながら勉強しているんですよ。ことしやっているんですよね。この方は、お笑いの池上彰さんを目指しているんですよね。もうすごい知識を持った方で、すぐ笑わせてくれるということでありますが、かたい話ばっかりよりは、いろんなお笑いを入れながら、社会問題を笑いでわかりやすく講演して回っている。社会をよくしようという活動をされている方で、私たちも市民も意識啓発するに当たって、ぜひこういう方の講演会を企画をしたほうがいいと思うんですが、市長、どうでしょうか。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えします。 今、吉川議員が言われたように、そういった企画をやったらいいだろうということで、私もこのSDGsというのは、人間の精神を高める内容、そして、目標にするということは、非常に私たちの生活をこれから豊かにして、明るくするための目標だと思うんですよね。もう既に今、私たちの生活の中にはそういったことをこれずっと17見てみますと、もう誰もが崇高な形で見ている内容であると思います。 いずれにしても、今の質問にお答えしますが、もっと市民にわかりやすく、そういったものを広めていくためには、今、吉川議員が言われたようなテレビに出ている有名な方とか、芸人の方に、ちょっとやわらかく、こういったものを啓発していただければと思っております。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) ぜひこの方に来ていただけるように、市長の答弁のように前向きに取り組んでいただくことをお願いしたいと思います。 最初に話しましたけども、国からSDGsのモデル事業を行うところには、補助金が出ると。事業が認められるところは、大きな都市ばかりだと思いきや、小さな町や村も結構あるんですね。どうしてここをと思うところがあるんですよ。奈良県の十津川村というところは、人口が3,332人、高齢化率44.4%と少子高齢化、過疎化の進んでいる村で、文化行事の維持の限界、空き家、廃校施設の増加、移動の不便、日本の課題をまとまったような村なんですが、林業と観光業で自立する村、知恵や技術、文化が継承された村、自然と共生する暮らしを目指して、SDGs的なアプローチを導入して課題解決をしようとしているんですね。しっかりした計画が立てられて、地方創生に対する心意気が感じられます。 まずは、高萩市も市の抱える課題を改めて見直しして、こういった形式に従って計画を一度つくってみたらどうなのかなと思います。どうですか、市長。見えたものから見えなかったものが、いいアイデアがそれぞれ浮かんでくるんじゃないのかなと。 何かと話題のSDGsですが、私も正直、今川議員の質問を聞いてからいろいろ調べたりして、ようやく少しわかってきた程度、正直まだまだ勉強不足だと思っています。教育現場や市民への啓発をしていく前に、とにかく市役所内において職員の皆さんでよく理解することが必要だと思います。もう担当者には、国や県での研修会とか、そういうのがあったと思うんですが、そういった場合、参加しているのなら、その内容を市役所で具体的に報告していただきながら意識啓発をしていく。そういうものを実施していただきたいと思うんですが、最後、市長、もう一度心意気を、SDGsにもう一度強い気持ちをお尋ねして、この質問を終わりにします。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 今、議員から言われたような、SDGsの補助金等を活用している奈良県の小さな村でも実施しているということでございますので、そういったものもよく調査して、把握して、この高萩市の中でもそういった補助金を活用できて、どのような実施の仕方があるかというのも検証して、これから進んでいきたいなと思っております。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) まずは、我々議員も含め、職員全員で勉強していかなきゃいけないと思います。 次に、幼・小・中の連携ですが、5分しかないんだね。 幼稚園、保育所の整備について、計画に合った公立幼稚園、保育所施設は、将来的には一つに集約するということが望ましいとされている。保護者のアンケートの結果により公立施設については段階的に集約し、中学校単位に一つずつ設置するという意見が多かった。 6月には、ここまでわかっていて、今は9月ですが、9月の報告ではまだ検討中ということですが、どうするのかと。幼稚園の建物は老朽化が進んでいて、いつまでも検討中、検討中と。最終的にはいつまでにそれを出すのかどうか、まずお尋ねしたいと思います。 ○議長(寺岡七郎君) 教育部長 石井健寿君。〔教育部長 石井健寿君登壇〕 ◎教育部長(石井健寿君) 幼・小・中の連携についてお答えいたします。 高萩市幼児教育・保育環境整備実施計画の検討はいつまでかにつきましては、昨年度、高萩市幼児教育・保育環境整備計画、基本構想・基本計画の策定に当たり実施いたしました公立施設に通う子供の保護者を対象としたアンケート調査の結果、公立施設を中学校区単位に1施設ずつ配置し、段階的に集約を望む意見が最も多くありました。 このことから、高萩市幼児教育・保育環境整備実施計画策定に当たりましては、アンケート調査の結果や地域密着性などを考慮し、将来的に1施設に集約を図ることを含めて、中学校区単位の施設整備に向けて検討しているところであります。実施計画の策定時期につきましては、本年12月を予定しております。 以上となります。 ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) 今の答弁もしかり、先ほどの一般質問の中で、協同病院の跡地は売却して民間で活用していただく予定だという話ですから、保育所と幼稚園を集約して、協同病院の跡地に認定こども園をつくるということは、なくなったというふうに理解してよろしいですね。 そして、私が以前質問しましたけども、各小学校への幼稚園の統合について、改装がお金がかかるからといってやらないというようなことを部長が答弁したんだけども、新たにつくるより全然安いんですね。10分の1で済むんだけども、その点については、どうお考えなんですか。 ○議長(寺岡七郎君) 教育部長 石井健寿君。〔教育部長 石井健寿君登壇〕 ◎教育部長(石井健寿君) 再質問にお答えいたします。 小学校の統廃合ということでよろしかったですか。(「東幼稚園と」と呼ぶ者あり) 東幼稚園と高萩小学校と第一幼稚園ということですね。 学校の空き教室を利用することと、あと新しく建設する場合の比較ということでよろしいですかね。 当然、現在の空き教室を活用して学校に入るほうがコスト的には安いかと存じます。 以上となります。
    ○議長(寺岡七郎君) 11番 吉川道隆君。〔11番 吉川道隆君登壇〕 ◆11番(吉川道隆君) お金の問題じゃなくて、やはり幼稚園と小学校一緒にしたほうが連携ができていいんですね。実際に東幼稚園と東小学校は、そういう報告が上がっていると思うんですよ。ですから、第一幼稚園をね。例えば松岡小学校だって、幼稚園だってそうですし、秋山だってそうですし、幼稚園を小学校に一緒に入れたほうがいいんじゃないかなということでございます。 時間がなくなっちゃったんで最後まで行けないんですが、それでは、小学校の統廃合について、昨年、児童数減少から東小学校と高萩小学校、統廃合してはという質問を私はしたんですが、その後、どのように検討されて、今後は、どういうふうに考えていくのか。これは市長に聞いたほうがいいのかな、お尋ねしたいと思います。 今期、もうちょっと幼・小・中までやりたかったんですが、時間がないんで、4年間今期最後の質問になりましたけれども、いろいろと職員の皆さん方には大変お世話になりました。ありがとうございました。 ○議長(寺岡七郎君) 市長 大部勝規君。〔市長 大部勝規君登壇〕 ◎市長(大部勝規君) 再質問にお答えいたします。 今、議員から言われたことは、前から言われている東小学校と高萩小学校の統廃合についての考え方でよろしいかと思いますので、説明いたします。 東小学校と高萩小学校の統廃合につきましては、教育を十分に行えるよう、一定の集団規模を確保することが望ましいことから、検討の必要があるものと考えております。 今後、少子化がさらに進む中、学校の適正配置や学校の小規模化に伴う諸問題への対応は、早期に検討していかなければならない重要課題であります。 統廃合を進めていく上では、児童生徒の保護者や就学前の子供の保護者などの声を重視しながら、地域住民の理解と協力を得るなど議論を進めてまいります。そして、この問題につきましては、早急といいますか、早いうちにこれを立てていかないとならないとも思っております。 ○議長(寺岡七郎君) これにて一般質問を終わります。────────────────────────── △散会宣告 ○議長(寺岡七郎君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 念のため申し上げます。明日11日は議案調査のため休会とし、12日午前10時から本会議を再開いたしますので、よろしくお願いいたします。 これをもって、本日は散会いたします。御苦労さまでした。午後 4時03分散会...