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  1. 常総市議会 2015-11-01
    常総市:平成27年11月定例会議(第22回会議) 本文


    取得元: 常総市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-12
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              〔議長風野芳之君議長席に着く〕  開 議 ◯議長(風野芳之君) 御報告申し上げます。ただいまの出席議員数は22名であります。    ─────────────────────────────────                 午前10時00分開議 2 ◯議長(風野芳之君) これより第22回会議を開きます。  別紙会議日程により議事を進めます。    ─────────────────────────────────  日程第1 一般質問 3 ◯議長(風野芳之君) 日程第1に入ります。  昨日の会議に引き続き一般質問を行います。通告順に従いまして発言を許します。  なお、質問及び答弁は簡潔明瞭に行うよう議事進行に御協力をお願い申し上げます。  最初に、15番中島亨一君。                〔15番中島亨一君登壇〕 4 ◯15番(中島亨一君) おはようございます。通告に従いまして一般質問を行います。  質問に先立ちまして、一言申し上げます。今回の災害に際しまして、2名の方の尊い人命が失われました。ここに謹んで御冥福をお祈りしたいと思います。また、多くの被災者が出ました。その点についてもお見舞いを申し上げたいと思います。そして何よりも、全国から多くの皆様がボランティアで駆けつけてくださり、常総市として大変に助かりました。ここでお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。また、義援金等、見舞金等いただきました。本当に心より感謝を申し上げます。  それでは、質問に入らせていただきます。  関東・東北豪雨災害についてということで質問させていただきますが、まず最初に市長及び職員の災害に対する意識を問うということで、今回、災害そのものは人間の力で防げるものではございません。全く予想しなかった我が地域を襲った、線状降水帯という、今まで聞いたこともないような雨の降り方、利根川、鬼怒川、小貝川の線状に、我々の住んでいるまちの上をずっと雨が降り続いておりました。ただ、その雨の降り方によってどのようなことが起こったのかということはある程度わかっていたわけです。ですから、そのことについて、災害が発生する可能性について、職員の皆さん、また市長がどのような意識を持っていたのかということについて、これから順次、一つ一つ検証してまいりたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 5 ◯議長(風野芳之君) これより答弁を求めます。高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕
    6 ◯市長(高杉 徹君) 中島議員の1点目の質問、市長及び職員は災害についてどのような意識を持っていたかについてお答えをしたいと思います。  まず、私も含めて、あるいは職員も含めて、そして恐らく市民の皆さんもそうでありましたけれども、4年前に起きた東日本大震災を契機にして、市民の、職員の災害に対する意識というものは大きく変わったと思います。いつ何どき、どういう災害が起こるとも限らないという中で、しっかりとした行政としての準備をしていく、そのような意識は高まってきていると思います。その意識のあらわれとして、私は今回、5点ほど挙げてみたいと思います。  まず1点は、防災無線の整備を行ったこと、2点目は、各種の災害協定を結び、この3年間の間に22の災害協定を結んできたこと、それから3点目は、市内各地域に自主防災組織ができてきたこと、4点目は、市内の小中学校の耐震化がことしで100%完了できること、5点目は、高齢福祉課を中心として地域にいるひとり暮らしのお年寄りの確認作業をしっかりと行ったことによって、今回の水害に当たっては在宅のケアチームを結成することができて、飛躍的に在宅サービスが向上したこと、この5点にあらわれるように、私は職員の意識も、私自身の意識も、そして市民の意識も非常に災害に対しては高まってきたというふうに思っております。 7 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 8 ◯15番(中島亨一君) 今、大変でたらめな答弁をいただきました。4年前の東日本大震災を受けて、職員並びに市民、市長の意識が災害に対して非常に敏感になったと、そんなうそらっぱちを言ってはいけません。今回、私がさっき言ったように災害は防ぎようがないと、でも、その後の対応はどうだかと。全然意識なんかしてないでしょうよ。  私が言いたいのは、我々も含めてですけども、我々は、62年かな、小貝川が決壊しましたね。あのときに水、354まででとまりましたよね。その後、何を皆さん思ったかと。洪水でも水はこのぐらいしか来ないんだ。よく考えたら、鬼怒川の流域の長さと小貝川の流域の長さと、川幅と、流量と、全部考え合わせれば全く違うはずなんです。決壊して、どのようなことが起きるかというのを考えたら、普通はもっと迅速に初動体制があったはずなんです。ところが、行われていない。なぜか。それは、私も含めてですけども、我々の中に正常性バイアスというのが働いているんですよ。恒常性バイアスとかいろいろ言いますけども、自分に都合のいいように解釈して、自分たちは大丈夫だと、ここは大丈夫だ、常総市は大丈夫だ、そういうふうな、何の根拠もないのに頭がそういうふうに考えるんですよ。だから、避難指示がおくれたり、いろいろな面で次々と出すべき指示を出せなかったんです。わかりますか、私の言っていること。  あまり腹立ってくると、興奮しちゃうとあれなので、とにかく意識は高くないです、全然。意識が高かったら、後から言いますが、水没するまで気がつかなかったなんてことはあり得ないですよ。はっきり言って、意識なんかしてないです。だから、今後はきちんと、常に、いつ災害があるかということを考えてくださいよ。  以前、私は鬼怒川の豊岡側の堤防を築堤してくださいという請願を出しました。今はきちんと築堤されています。今回、あの堤防なかったら豊岡側みんな水浸しですよ。台風のときに水が途中まで来た。これは堤防が、あそこも無堤ですからね、無堤だったらどうなるか。考えたら、そういう考えが起きるのが普通ですよ。今回だって、東日本大震災であれだけ揺れたんだから、堤防が傷んでいる可能性があると以前にも言ったでしょう、私。一般質問で言いましたよ。東日本大震災であれだけ揺れたんだから、堤防だって傷んでいるところが、目に見えないところがあるかもしれないよと、そこへ大水が来たらどうするんだ。今回の結果になったじゃないですか。  以前に、洪水のたびに、発生する災害で一番可能性があるのは水だから、水害だから、船を買ったらどうですかと執行部に私は言ったことがあるんですよ。置いといたらどうですかと。そしたら、常総広域に1艘あるから、十分ですから要りませんと、そういう答弁だったんですよ。あなたの時代じゃないからね、これはしようがないですけども。  意識というのは、常に、何があるかもしれないということを、きちんと災害が発生する可能性があるということを頭に置いておいてくださいよ。職員の皆さんは、今回、我々もそうだけども、意識を変えなきゃ全然だめですよ。地形をよく考えて、この地域の地形を。後で堀越さんから地形図が出ますけども、私も持っていますが、大変な地形図ですから。石下とここでは標高差が10メートル近く違うんですよ。向こうで切れた水、三坂で切れた水はどこへ行きますか、最終的に。それを考えたらすぐわかるでしょう。  先ほどの答弁があんまりいいかげんだったので、ちょっと腹立ったので言いますけども、次の質問にしっかり答えてくださいよ。今の質問は終わります。次の質問に行きます。  2番、ハザードマップは有効に利用されたか、これについて、どうぞ。 9 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 10 ◯市長(高杉 徹君) まず、今回私も改めてハザードマップをじっくり見ました。改めてですよ。その中で、避難所については、残念ながらいい形ではなかったですね。例えば具体的に言いますと、ハザードマップで記載されている内容、鬼怒川が決壊した場合、どこに避難しますというのが書かれてありますけれども、何と若宮戸、それから原宿、小保川地区は玉小学校へ避難するというふうに書いてあります。それから、大生地区については大生小学校が避難所として書かれております。また、水海道諏訪町については市民会館というふうに記載されております。さらには、橋本・森下町は水海道第二高等学校というふうに記載されておりますから、残念ながらハザードマップの避難所の選定については、今後見直していかなくてはならないというふうに思っております。  ただし、ハザードマップに書いてあった、この浸水状況については非常に正しかったので、もっと有効に活用すべきであったというふうには反省をしております。 11 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 12 ◯15番(中島亨一君) ハザードマップですけど、今、市長が不備があるような言い方をしましたけども、これは緊急時の避難場所ですから、玉小学校も1階とは書いてないですよね。2階と書いてあります。2階以上可能と。大生小学校も2階以上。全部2階か3階になっていますけども、とにかく緊急に非難するとしたら2階、3階に避難してくださいということなんです。不備じゃないです。  要するに、この地域で、川東地区で本当に浸水を避けられる場所というのは、水海道小学校、水海道一高、ふれあい館、これしかないです。あとは大楽寺とか報国寺とか、お寺はありますけども、それ以外はないんですよ。それなのに、後で言いますけども、この庁舎をここで、そして避難場所にもしました、一時。皆さんの意識が本当に、ここに水害が発生したときに、ここは1階部分は水没するかもしれないという本当に意識があったならば、このハザードマップを本当に有効的に活用したならば、避難誘導をどういうふうに行ったかと、そういうことも出てくるんですよ。ですから、このハザードマップが本当に有効活用されたのかどうか。どうですか、有効的にこれは活用されましたか、市長。 13 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 14 ◯市長(高杉 徹君) 中島議員、私はハザードマップについては2点について見解を述べさせていただきました。  まず、有効に活用されたかどうかについては、残念ながら有効に活用することはできなかったというふうに反省をしております。しかし、もう1点、あそこで記載されている避難所は、2階、3階と書いてあったとしても私は適切ではないと判断しておりますから、今後見直す必要があると考えております。 15 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 16 ◯15番(中島亨一君) 見直す必要があるということはいいことですけども、ただ、見直すにしても逃げる場所がないんですよ、2階とか3階にしか。わかりますか。地形的に見て、高いところは、台地はないの。だから、その地域で浸水した場合、洪水が発生したら高いところへ逃げるしかないんですよ。津波のときだってそうでしょう。高いところへ逃げるしかない。だから、そういう公共施設の2階、3階が避難場所になっているんです。一時避難するときに、緊急避難する場所としては、それはしようがないんです。そうでしょう。もし逃げおくれてどうにもならないときに、ほかへ移ってくれと言ったって、そんな行けないでしょう。  だから、それはそれでいいんですよ。ただ、その扱いとして、長期間避難するのであればそこじゃないですよと。だって、水海道川東地区で、さっき言ったように高いところというのは、水海道一高、小学校、あの地域の亀岡台地しかないじゃないですか。ほかにありますか。ほかは豊里、つくば市、要するに豊里ですよね。それから、つくばみらい市、小絹。または西側の豊岡の猿島台地の流れ、あの地域でしょう。そこへ今回みたいに、向こうへ逃げてくださいと避難指示出したという話がきのうありましたけども、あんな状態で、橋梁が流されるかもしれないような状況で、だれがあんな橋を渡っていけますか、向こうへ。そんなことはできないでしょう。だから、きちんとハザードマップの使い方、それなんかもしっかりと勉強してくださいよ。  じゃあ、次に移ります。3番目。9月10日午前7時45分、気象庁から茨城県全域に大雨の特別警報が出されました。この時点で市内全域に避難指示を出すべきじゃなかったのかと。また、6時30分には若宮戸で越水が始まりましたよね。ですから、その時点で全域に避難指示を出すべきじゃなかったのかと、私はそう思うんですよ。  何で全域かというと、これは川の西、東関係なく、皆さんから話は、もう後から聞いたってわかると思うんですが、いろいろなところで、川西、東関係なく越水している場所があったわけです。きのう、ありましたね、7カ所と。どちら側に越水、また越水によって堤防が破壊される、破堤してしまう、そういう可能性はあったわけですよ。だから、いち早くその時点できちんと、やっぱり避難指示出さなきゃいけない。  まして、きのう三坂の話が出ましたね、決壊の話。12時35分ごろ決壊しているのに、避難指示が13時8分と、随分時間的に差があると。40分近くあったと。どうしてなのかという話できのう大分責められていましたけども、それは単に抜け落ちたのかもしれないけども、やっぱり避難指示というのは、空振りであってもいいからそれは早目に出すと。もう洪水になってしまって、ここまで浸水してしまえば、家財道具一式全部だめになりましたよね、半壊世帯も全部同じように。時間があれば、畳だって上に上げられたかもしれない。貴重なものは上に置けたかもしれない。また、衣類、電化製品、2階に上げられたかもしれない。そういうのを考えれば、早目に避難指示、それを出すのが当たり前だと思うんですが、その点についてはどうでしょうか。 17 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 18 ◯市長(高杉 徹君) まず、簡単にお答えしますけれども、避難指示は、わかれば当然早いほうがいい、これは当たり前のことだと私は思います。ただ、具体的な状況の中で、いつ、どういう形で出すかというのは極めて難しいというふうに思います。  今回の質問についてお答えしますけれども、確かに7時45分に大雨特別警報が出されました。しかし、既に2時20分の段階で若宮戸、玉地区、そして本石下、新石下の一部にはもう避難の指示は出しておりますから、この大雨特別警報が出る5時間前に既に市内の一部には避難指示を出してきているということも事実であります。  また、現在つくられておる市の地域防災計画によると、避難指示については、洪水のおそれがある場合に出すというふうに記載されております。問題は、この大雨特別警報と洪水のおそれがあるというのは若干違うわけであります。雨がものすごく強く降っているということと、洪水のおそれがあるということは、私はちょっと違う。ですから、大雨特別警報が出たから即避難というふうには、私はつながらないと思いますし、市の地域防災計画にあるように、あくまで洪水のおそれが起きたときに出すというのが現在の基準であります。  また、今回については、中島議員おっしゃったように、確かに結果的に鬼怒川の東側だけでしたけれども、西側だって切れるおそれがあったわけです。そして、私は西側の地区にも避難指示を出しておりました。結果的には空振りに終わりました。避難指示の大事なところは、私は空振りが一番いいと思っています。できるだけ早くやって。そのように考えております。 19 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 20 ◯15番(中島亨一君) 何を言っているんだかよくわからないんだけども、午前2時30分に住民に出しましたと。洪水って一部ですか。一部だけに発生するんですか、洪水というのは。今回、40平方キロですよ、水害地区というのは。浸水地区。40平方キロ、若宮戸の一部に出せばそれで済む問題ですか。国交省から、当日の朝にちゃんとシミュレーション出ているじゃないですか。危ないですよというシミュレーション出ているでしょう。何で朝の時点で、決壊する可能性がありますよ、危険ですよ。何で言わなかったの。まして、ピンポンパンポンなんていう防災無線でやっていて、皆さん緊張感出ると思いますか。サイレンですよ、サイレン。次のところで私言っていますけども、何で防災無線できちんとサイレン鳴らさなかったんですか。サイレンで、皆さんの意識の中にある正常性バイアスを打ち破って、危険が迫っているんだと、水害が迫っているんだということをなぜ知らせなかったの。  空振りでいいじゃないですか、空振りで。自分で今おっしゃったじゃないですか。空振り、いいですよって。あなたは、常総市の市民の生命、財産を担っているんですよ。だったら、空振りだっていいじゃないですか、非難されたって。皆さんの財産を失うよりはいいじゃないですか。命を失うよりはいいんじゃないですか。なぜ、そのときにそういう判断ができなかったのか、私はそれを言っているんですよ。大切なことは、市民の生命、財産を守ることなんです。自分のプライドとか、そういう問題じゃないでしょう。計画書にはこうなっているから、そんな問題じゃないじゃないですか。現場行って、どうなっているかと見たらすぐわかるじゃないですか。〔「見てない」と呼ぶ者あり〕──ほら、見てないって言われているじゃない。我々は現場にいる、常に。防災無線でサイレン鳴らすぐらいの機転きかせてくださいよ。じゃなかったら、6万市民の生命、財産なんか守れないでしょう。前から言っているけど、市長として失格だよ、失格。はっきり言えば。皆さん、そうやって今、市政の人たちはみんなそうやって言っていますよ。これからどうするんだか、よく考えてくださいよ。  次、4番目、今言いましたから5番目ですね。対策本部を移動しなかった理由、これについてお答えください。 21 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 22 ◯市長(高杉 徹君) 対策本部を移動しなかった理由というのは、市役所の1階部分が浸水をしてきて、それ以降の話ということでよろしいですか。〔「それ以降じゃないでしょうよ。決壊してから」と呼ぶ者あり〕──市役所の1階が浸水をしてきた段階で、確かに本部の中で本部機能を移そうという議論はありました。しかし、その時点で市役所内に避難している市民の方々が大勢いましたから、そこで議論の中で出たことは、一つは避難している市民の方たちを残して本部だけが移動するということはできないという結論が一つであります。  それからもう一つは、移動するとして、どこへ移動するか。また、移動した場合、適切な体制ができるかということを考えたときにも、残念ながら移動すべきではないという、この二つの理由で移動しなかったということであります。 23 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 24 ◯15番(中島亨一君) 今、おかしなことを市長が言っていたので、移動するかどうかの議論があったと。避難者を残して自分たちが移動していいのかと。おかしな話でしょう。ここって避難所になってないじゃないですか。その次に言っていますよ、私、8番でね。水没の可能性のある市庁舎になぜ避難者を誘導したんだと。これ一緒に言いますけども、なぜここへ避難者を誘導したんですか。普通であれば、ここは水没する可能性があるから、小学校、また一高の体育館に避難してくださいというふうに、向こうに誘導するのが普通じゃないですか。なぜここへ受け入れちゃったんですか。ここじゃなくて、避難場所は向こうへ避難してくださいというのが普通でしょう。ここは水没する可能性があるんですよと。  なぜかと言ったら、早い時点で郵便局の前に水が来ていましたよね。だから私、言ったんです、今。対策本部をなぜ移動しなかったのか。水が来ているのに、なぜ移動しなかったんだ。水が来ているということは、水没する可能性があるわけじゃないですか。先ほど言ったように、石下と水海道では標高差が10メートルぐらい違うんです、実際には。そうすると、向こうで切れた水がどんどんこっちへ押し寄せてくる。そういう地形的な問題がわかっていれば、当然逃げるじゃないですか。対策本部だって移すでしょう。この後に出てくるけども、対策本部を移さなかったために大変なことが起きたじゃないですか。孤立したんですよ、対策本部が。それはどう考えていますか。 25 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 26 ◯市長(高杉 徹君) 対策本部を移さなかった理由を先ほど二つ述べました。一つは、大勢の市民の方々がここに避難するために入ってきて、既に大勢の方がこの市役所内にいました。その方たちを置いて、我々だけが移動するということはできない、これが一つ目の理由。  二つ目は、仮に移動するとして、じゃあ、どこに移動すべきか。また、そこに移動したときにしっかりとした体制がとれるのかどうか、この2点から判断をして、移転をしないという結論になったわけであります。 27 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 28 ◯15番(中島亨一君) だから、その判断が間違いだと言っているんですよ。ここにまず避難者を入れたこと自体が間違い、それから、ここを移動しなかったことが間違いなんです。間違いをどんどん重ねているんですよ、あなたは。  ここを移動した場合に体制が整えられるか、そんなばかな話言わないでくださいよ。ここにいたために水没して、電源失って、市報に何て書いてあるかというと、あなたが出した市報に、11日の午前2時30分、庁舎水没と書いてありました。そして、その市報の次は、一挙に12日まで飛ぶんです。なぜ。ここに書いてある。11日午前2時ごろ、市役所本庁舎が浸水。これから多分、この時点から1時間後に非常用発電装置がとまるんです。そうすると、ここは災害本部としての機能を完璧に失うんですよ。電源ない、水ない。  そんなところに避難者を誘導しておいて、避難者を置いていけない。そしたら、ほかの避難場所に逃げた人たちはどうなんですか。そこも対策本部なくちゃいけないんですか。そんなことないでしょう。何人かの職員を残して、いろいろな指示を出さなきゃいけない対策本部をほかに移して行う、それが普通じゃないですか。そんな判断もできないんですか、あなたは。だから失格だと言っているんですよ。長として、6万3,000人の生命、財産を担っていく市長として資格がないと言っているんです、私は。あなたの判断のおかげで多くの人が大変な状況に陥っているんです。何でこれ、11日の午前2時以降から12日まで、市報に何もないんですか。それは、ここが孤立しちゃって、あなた方がここから一歩も動けないで、指示も出さなかったんです。電源も落ちて携帯も使えない。電話も使えない。こんな状況で、それが対策本部と言えますか。何やってたの、ここで。ただパニくってただけじゃないですか。はっきり言って、無能です。  次の質問に移ります。 29 ◯議長(風野芳之君) 続けてください。 30 ◯15番(中島亨一君) 非常用電源を1階に置いた理由。同じく、太陽光発電はどのように機能したのか。 31 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 32 ◯市長(高杉 徹君) 非常用発電を1階に置いた理由ということですけれども、これは庁舎検討委員会の中で議論されてきた結論として私は受けとめております。  ただ、この庁舎検討委員会の中で、第8回目の委員会のときに中島議員から、この問題点は指摘されております。水害になったときに1階部分では水没するおそれがあるから、これは変えたほうがいいのではないかという議論はされているのは私も聞いておりますし、確認をしております。しかし、残念ながら、その後の経過の中ではそのままの形で実行されてきたという結論になっております。  それから、太陽光発電については、蓄電池に電気が蓄えられるわけでありますけれども、この蓄電池そのものも水害によって水没してしまったということであります。 33 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 34 ◯15番(中島亨一君) 今の答弁で、庁舎等建設検討委員会の中で、私、確かに言いましたよね。発生する災害の中で一番確率の多いのは水害ですよと。だから、1階に非常用電源を置いちゃいけませんよ、言いましたよね。そのときの委員さん、みんな知っていますけども、そのとき答弁は、わかりましたですよ。わかりました。だから、その後、当然2階に持っていくものだと思っているから、機械室を。当然その後の議論は出ないんですよ。  これ、突き詰めますか。その当時、私は言いました。1階は危険ですよと、水没しちゃう可能性があるから、2階へ持っていってくださいと何回も言いましたよ。わかりましたという答弁じゃないですか。なぜ1階へ持っていったんですか。今さら言ってもしようがないけども、あなたが最高責任者で庁舎を建設したんですから、あなたが責任者なんですよ。電源が損失して、何の指示も出せないような状況に陥った原因はあなたじゃないですか。2階に持っていくべきだと私たちが言ったのに、多くのそこにいた委員さんたちも、そのとおりだ、なったじゃないですか、そのときに。なぜやらなかったんですか。お金のためですか。そういうことは、きちんと言っているんだから、人の話聞いたほうがいいですよ。太陽光だって、最終的にキュービクル1階に置けば使えないでしょう。2階にあれば、全然問題なく指示出せたじゃないですか。ここが対策本部としても機能できたでしょう。何の機能もしないで、ただあそこで右往左往しているだけ。何の集まりですか。烏合の衆ですか。  次、行きます。〔「答弁しないの」と呼ぶ者あり〕──答弁なんか聞いてもしようがないじゃないですか。  次、水が引いた後、市長及び幹部職員がすぐに現場に出て現況確認を行わなかった理由、これについて説明してください。 35 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 36 ◯市長(高杉 徹君) 水が引いた後、市内全域にという意味ですか。〔「そういう御託並べないでいいからしゃべってくれ」と呼ぶ者あり〕──水が引いた後、私も含めて幹部もそれぞれに、まずは本部の機能を発揮するために避難指示、それから避難所の人の手配等について全力で行っておりました。  その後、例えば、結果としては上三坂については15日の夕方に現地対策本部をつくるなど、現場にも、十分とは言えないけれども、行っております。  今の答えで言えば、残念ながら十分に現場に行けたかというと、それは行けなかったと思います。 37 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 38 ◯15番(中島亨一君) 市長は詭弁が好きで、全域に行ったとは言えないと。そんなの当たり前じゃないですか。至るところで道路が寸断されていて、まだ水没してたんですよ、12日なんて。そういう状況の中で、どうして行けるんですか。行けるわけないじゃないですか。  私が言っているのは、庁舎から水が引いた後に現場に出たのかと、あなた方は朝昼晩と会議やっていたじゃないですか。午前中、お昼、午後、夜、会議です、会議。いつここへ来ても、あなた方は3階にいたじゃないですか。私、何回も来ましたよ、ここへ。いつ行っても3階にいたじゃないですか。現場でどういうことが起きているんだと、災害が現場で発生しているのに、現場へ行ってないじゃないですか。そんな詭弁を使わないでくださいよ。全域には行けないです。ばかなこと言うな。あなた、最高責任者だよ。幹部職員もそうだよ。現場へおりていって、現場がどうなっているのかというのを調べないで、現場も知らないで何が対策本部だ、私は言いたいの、そうやって。どうですか。答えようがないか。 39 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 40 ◯市長(高杉 徹君) 中島議員おっしゃることはよくわかりますよ。ただ、対策本部は現場に行くだけではありませんから、本部機能として全体の指示をする重要な役割もあります。それはわかっていただけると思うんです。ただし、現場に行く努力なり、現場に十分行ったかということで言えば、それは残念ながらそこまではやれなかったということは言えると思います。 41 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 42 ◯15番(中島亨一君) もう話ししていて、話ししたくなくなるほど愚かです。最終的にまたやりますけども、11番、災害ごみの収集方法を助言したのに、取り合わないで、莫大な金がかかるでたらめなやり方をした理由。  これは私、副市長にも須藤部長にもお話ししましたよね。つくばで災害が発生したときに、どのように災害ごみを片づけたのかと、そういう方向、私、助言をしましたよね。きちんと業者に委託して、指定して、ここから、ここから、ここ、この業者はここからここと、そういうふうに指定してやってくださいよというふうな助言しましたよね、副市長ね。須藤部長ね、しましたよね。それなのに、市民にごみを集めさせたでしょう。  市民にごみを集めさせたらどうなるか。汚い言葉だけど、みそくそ一緒ですよ。生ごみから不燃物から、家電製品、燃えるごみ、全部一緒。それで軽トラに積んで、手でおろしている。あの長さ、ポリテクセンターからこっちへの長さ、何百台、車が並んで。何時間も待っておろしている。それで発生した災害ごみ、環境省は何て言ってましたか。こんなでたらめなごみなんか、補助金出せませんよと言われたでしょう。何でそんないいかげんなやり方やったんですか。答えてください。助言したんだから。いや、市長だよ。 43 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 44 ◯市長(高杉 徹君) まず、今回のごみの発生量というのは、鬼怒川の東部地区のほとんどが水害の被害に遭っておりますから、かなり膨大だったということはまず言えます。その中で、膨大なごみ処理費用、そしてごみ処理量の中で、我々としては、中島議員がおっしゃるように、恐らく地域別にそれぞれの地区内で保管をして、一時保管ですね、そして分別するという方法の助言はありましたけれども、残念ながら膨大なごみ量の前にそれができなかったというのは事実であります。 45 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 46 ◯15番(中島亨一君) そのことばかり言っているんじゃないですよ。きちんと業者を指定してやれば、市内、市外、県外、どこでもいいですよ、県内どこでもね。そうすれば、業者は2トンのダンプ、4トンのダンプで持ってきて、それも分別して持ってくるんですよ。そうすれば、あんな渋滞みたいなことも起きないし、きちんと最初から分別できたじゃないですか。津波で発生した災害ごみみたいな、ごみの山にならなくても済んだじゃないですか。後で手をかけて分別してやらなきゃいけないなんて余計な手だってかけなくて済むでしょう。そのように最初から言っているのに、何で取り合わないんですか。発電機だって2階へ持っていってくださいって頼んだのに、何で取り合わなかったんですか。今回だって、ごみをちゃんと業者に仕分けさせて持ってこいって言ったのに、何で人の助言を聞かないんですか。あなたはそれほど利口ですか。全知全能ですか。助言というのはきちんと聞くべきじゃないですか。  それから、次に行きます。近隣自治体への応援要請、おくれた理由。 47 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 48 ◯市長(高杉 徹君) まず、事実のほうから御報告いたしますけれども、9月10日に水害があった直後、県内各地区から、近隣も含めて多くの職員が応援に来てくれました。11日の日には16名の職員が各地区から応援に来てくれました。12日は46名、13日は43名、14日は39名、15日は51名、9月16日には61名、9月17日には81名、18日には66名、19日には97名、そして9月20日には114名の県内各地域からの職員が応援に駆けつけてきております。  ですから、結果としてみれば、10日間で614名の方々が応援に来てくれております。これは、我々本部としても、茨城県を通じて、あるいはそれぞれの市町村に応援を要請してきた結果であると思います。 49 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 50 ◯15番(中島亨一君) じゃ、聞きます。市長が部下に、近隣の自治体へ、職員、いろいろな形で応援を要請しろと言ったのは何日の何時ですか。 51 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 52 ◯市長(高杉 徹君) まず、私自身は近隣の市町に電話を入れました。それから、職員に、何日の何時に言ったかという記憶はちょっと、覚えておりません。 53 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 54 ◯15番(中島亨一君) その近隣の市町に、どことどこに、何日の何時に電話しました。 55 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長
                   〔市長高杉 徹君登壇〕 56 ◯市長(高杉 徹君) 災害協定を結んである下妻、坂東も含めてですけれども、そのほか守谷市、つくばみらい市には、多分10日の日に連絡を入れてあると思います。 57 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 58 ◯15番(中島亨一君) 多分なんていう話じゃなくて、じゃあ、副市長、いつ指示を受けた、それを答えてください。 59 ◯議長(風野芳之君) 塩畑副市長。                〔副市長塩畑 実君登壇〕 60 ◯副市長(塩畑 実君) その点については、私もちょっと記憶してございませんけれども、私の立場としては9月12日に茨城県のほうで現地対策本部を置いていただいて、そういう対応をしていただいたというふうに理解しておりますし、また、私個人的にも、9月16日には県のほうに職員の派遣要請をお願いしているところでございます。 61 ◯議長(風野芳之君) 中島亨一君。 62 ◯15番(中島亨一君) 市長ね、適当なことを言っちゃいけないですよ。副市長の答弁と違うじゃないですか。12日ですよ、12日。それも、県のほうからですよ。11日、12日なんて、ここ、動き取れなかったじゃないですか。どうやってやったんですか。できないでしょう、そんなの。自分の身を守ろうとしてそういういいかげんなことを言わないでくださいよ。副市長がやったのは16日ですよ。それだって、私が市長にごみのことで文句言った日でしょう。何で近隣の自治体のごみ集積の業者に、各市を通じて手助けしてもらわないんだと、市長室であなたに文句言った日ですよ。  いいかげんな話ばかり、つくり話しないで、反省してくださいよ、反省。これから市政を、来年の7月まではあなたが担っていくんだから、きちんと反省した上でやってくださいよ。じゃないと、6万3,000の市民はあなたのこと許さないですよ、本当に。こんないいかげんな、災害発生して、対策本部も動かさない、孤立無援になって、どうしましょうって右往左往している、そんな指示しかできない市長を市民は許さないですよ。今、まちへ出て聞いてごらんなさい、あなたのことを何と言っているか。あまりひどい言葉なので、ここでは言えませんけども……〔「何て言ってるの」と呼ぶ者あり〕──前ね、テレビでありましたね。役に立ってこそ公務員という、その言葉が。何とかの村というところでよく使われていましたね。私も大好きですね。役に立ってこそ公務員、市民の役に立ってこそ公務員ですよ。そういう自覚のない人間、首長や職員は要らないですよ、はっきり言って。  尊い人命が失われたり、住む家をなくしたり、衣類もなく、一枚の替えの着物もなく避難した人たち、こういう人たちの思いってわかりますか。ねえ、市長、あなたは被災してないですからね。みんなの気持ちわかりますか。きのう、中村議員がもう訴えていましたね、本当に。そういう市民一人一人の思い、この災害に遭って、寒くなってきて、家にも戻れない。戻っても、まだすきま風がぶんぶん入ってくる。そんなところに住んでいる人たちの思いってわかりますか。いつまでも防災服を着て、私は防災服で頑張っているんだというポーズだけ、そんな要らないですよ。いろいろなことをあなたに私は言ったじゃないですか。こうしてください、ああしてくださいって。激しいときには罵りもしましたよ。おかげで対策本部から締め出しを食ったこともありました。  それはそれとして、現場にいる議員の話も少しは聞いてくださいよ。そして、きちんと対策を打ってください。復旧・復興と言っているけども、まず自分たちのことをきちんと検証して、検証委員会つくって人に検証される前に、みずからが自分の胸に手を当てて考えてください、自分たちが何やったか。その上で、復旧・復興という言葉を使ってくださいよ。それもできないで復旧・復興だなんて、格好いい言葉を言わないでください。  以上で終わりにします。 63 ◯議長(風野芳之君) 暫時休憩といたします。                 午前10時52分休憩    ─────────────────────────────────                 午前11時05分再開 64 ◯議長(風野芳之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続いたします。  次に、16番茂田信三君。                〔16番茂田信三君登壇〕 65 ◯16番(茂田信三君) 16番の茂田です。通告に基づきまして質問させていただきます。  どの方も冒頭に、被災者の方、また亡くなられた方、お見舞い、また弔意の意を表します。ボランティアの方のお話が出ましたが、私どもでも2回お願いしまして、本当に頭の下がる思いでございます。手弁当で来て、お弁当はうちで用意しますからということでお話ししたんですが、いや、それでは被災の方に御厄介かけますからということで、手弁当で、何の見返りもなく、これがお釈迦様のお教えの布施行です。布施はむさぼらず、また頼むほうは愚痴を言わずがまさに仏道の修行そのものじゃないかなと思います。  それでは、一般質問に入ります。  まず、私どもの近所の方から、市長に言っておいてくれと言づけを願いましたから、まず冒頭に言づけをお伝えします。この方は、お名前は差し控えますが、ある銀行の役員を数年前までしておりまして、その役員を退職後その銀行で証券会社をつくりまして、そこの、役名を言うとわかりますからね、特定されますから。とにかく、立ち上げた方なんです。その方が、うちのお檀家さんですが、被災して2日目ですかね、お墓参りへ来る前に私のところへ寄りまして、ぜひ伝えておいてくださいと。どういうことですか。一連の市長の対応をテレビで見て、私どもは常総市民であることに恥ずかしいと、私は常総市民で今まで誇りを持っていたが、ああいう市長の態度、二転三転、その後、無責任な対応、責任のない対応を見て、常総市民であることに恥ずかしいと、必ずそれを伝えてくれと。わかりました。私はいつも言うように、うそも言わないし、中傷も言わないし、事実のままお伝えします。それをまず、よく覚えておいてください。私は恥ずかしい。  15番の中島議員、みんな、市民が言っているということをどうして言ってくれなかったのかなと思う。後でお聞きしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。  通告は、このような順序で通告したんですね。まず、関東・東北豪雨災害について、1番、9月10日の大災害は人災ではなかったか。若宮戸地区の無堤防に関して等。等というのは、これは全部災害入りますからね。一々項目別に列挙すると書き切りませんから、等というのはすべて入るという意味です。2)被災者の税の軽減・免除、法人税・固定資産税・所得税・保険税のなどの免除についてお尋ねしたい、以上でございます。 66 ◯議長(風野芳之君) 答弁関係者の方、議場にお入りください。  これより答弁を求めます。都市建設部長。              〔都市建設部長小林 茂君登壇〕 67 ◯都市建設部長(小林 茂君) それでは、茂田議員の質問に順次答弁させていただきます。  今回の水害に関して、11月4日に議員全員協議会を開催していただき、下館河川事務所長などの出席を求め、鬼怒川の洪水被害及び復旧状況について説明を受けました。  その中で、茂田議員から、市長がこれは人災であると発言したのはなぜかという問いに対して、市長は、人災であるという発言はしていないと明確に否定をしております。今後、検証委員会による検証があると思いますが、現時点では人災とは考えておりません。  その後も、市からは、市の許認可については自立型太陽光発電の発電設備が建築基準法では建築物に該当しないため、都市計画法による開発行為の許可申請は必要としない旨答弁するとともに、河川区域以外の民地の行為も河川法では制限できないとお答えをさせていただいております。その後、住民の皆様から要望がありましたので、市と国が協議をして太陽光発電事業者の協力を得て発電事業者の所有地内に自然堤防と同じ高さの大型土嚢を設置いたしました。しかしながら、今回の出水では観測史上最多の降雨により、これまでの最高の水位となったため、若宮戸地先では残念ながら大型土嚢を超え、被害が発生したものでございます。  また、旧石下町時代から堤防整備の要望が出ていたにもかかわらず、これまでなぜ堤防整備してこなかったのかということについての説明があり、その内容を確認したところ、平成13年と14年の鬼怒川の出水を受け、旧石下町より堤防整備の要望をいただいているが、旧石下町の自然保護活動や平成17年2月の十一面山平地林保全整備基本計画などとの調整に時間を要し、平成18年に合併後の常総市と鬼怒川築堤工事にかかわる調整会議を実施するなど、調整に努めていたところです。鬼怒川の堤防整備に当たっては、10年に一度程度発生する規模の洪水を安全に流下させることができない区間もあることから、当面その区間を対象に下流部から段階的な整備をしているというふうに聞いております。  以上です。 68 ◯議長(風野芳之君) 続いて、総務部長。               〔総務部長岡田健二君登壇〕 69 ◯総務部長(岡田健二君) それでは、茂田議員の2点目の御質問、被害者の税の軽減・免除についてお答えいたします。  最初に、固定資産税・都市計画税について御説明いたします。  固定資産税・都市計画税につきましては、家屋の被害調査の結果が半壊以上の所有者を対象に減免を行います。減免の割合につきましては、全壊が税金の全額、大規模半壊、半壊が10分の6となります。減免期間は、災害のあった9月10日以降に納期が到来する今年度分の3期、4期、来年度分の1期、2期の1年分を減免いたします。  個人市民税県民税についても、半壊以上のすべての世帯員に対し減免を行います。減免の割合は、被害の度合いと所得区分により異なりますが、全額から100分の12.5、8分の1ですかね──までの6段階となります。期間については、固定資産税と同様でございます。  続きまして、法人市民税につきましては、所得の計算上、災害で被った損失を経費計上できることなどから、減免は行いません。茨城県に確認したところ、法人県民税についても減免は行わないとのことです。  次に、軽自動車税について、軽自動車税につきましては、自動車税のような月割制度がないこと、4月1日現在の状況をもって課税しているという性質上、減免は行いません。  続きまして、国民健康保険税の減免につきましては、常総市国民健康保険税の災害等に係る減免取扱要綱に基づいて行っており、対象となる期間はことし9月から来年8月の保険税で、年度をまたいで2カ年度にわたって減免いたします。減免する税額は、罹災状況に応じて、全壊の場合は全額、半壊・大規模半壊の場合は2分の1を減免いたします。対象世帯へは申請書をお送りし、郵送、窓口での受け付けを行っております。  次に、所得税についてでございますけども、所得税については確定申告をすることにより、災害によって生活用資産に被害を受けたときは雑損控除を受けることができ、最大で3年間の繰越控除を受けることができます。雑損控除を受けた場合には、翌年度の個人市民税県民税にも自動的に控除することになります。また、被害の大きかった方については、雑損控除にかえて災害減免法による所得税の軽減免除を受けられる場合があります。また、納期限につきましては、国税・県税と足並みをそろえて、11月25日、もう過ぎていますけども──まで延長いたしました。  以上です。 70 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 71 ◯16番(茂田信三君) まず、市長にお話ししますね。これは一般教養的な意味でお話しさせていただきます。  まず、ハインリッヒの法則、多分名前はわかりませんが、私どもが今から説明することにおいて理解できると思います。ハインリッヒの法則というのは、大きい事故の前に29の事故があるというんですね、29。例えば今回、未曾有の災害をもたらしたこの災害の前には、29の小さい事故があるんですよね。その前には300の事故があるそうです。この29の事故というのは、市政に例えるならば、あなたがやってきたことに対するミスなんですよ、ミス。  あなたは人の意見を聞かないんです。6月の議会に、法律では、公衆の面前というか、たくさんの不特定多数の人が来る場合、妊婦の方、嫌煙権と健康を守ることがあるから灰皿を撤去してくれと言っても、まだしてないんですよ。県からも指導が来ているんですよ。私、そのとき言いましたよね。たばこというのは一番体に悪いんですよ。人の命をどう考えているんだ、考えてますって。人の命の大切さを実感しているならば、すぐ外したはずでしょうよ。まだ6カ月たっても外してない。29のうち、一つがまず入るでしょう。  列挙すればもう時間過ぎちゃいますから、違うほうへ移りますけど、まず、それにかかわって今回、尊い命を2名失っているんですよ。あなたは、私は命を尊いと思う、まず健康を守るべきでしょうよ。それが口先だけなんですよ。中村博美議員にもいろいろ質問されて、答弁で逃げたように私は伺った。それだって命を守ってないから、クリハラさんでしたっけ、名字。間違ったらごめんなさいね。その方も亡くならなくて済んだんでしょう。だめですよ、悪いことは悪いって認めてすぐ改善しないと。これが全部つながっているんですよ。  中島議員、さっき提言したように、幾つも提言した。私ども提言したんですよ、直接。それもスピーカーで流さない。だから、いろいろ混乱しちゃっているんですよ。はい、はいって、わかりましたというのは、こういうときは通じないんですよ、すぐやらなければ。そういうことで、首長たる者は命を守らなくちゃいけないですよ、住民の。安心安全というのが今一番ですよ。  まず、先ほど小林部長の答弁で、私、2週間先くらい、10日くらいですか、新聞出しますけど、11月4日に国土交通省下館河川事務所の所長が来て聞いたところ、私、このように聞いたんです。十数年前から、これは若宮戸地区の無堤防のところですよ。十数年前から築堤に関する要望があったにかかわらず、なぜ今まで放置されてきたのかと。当時、ある議員が、堤防をつくると十一面山の景観を損なうから堤防をつくらないでくれと圧力をかけた。圧力をかけたということは、反対したということですよね。──というような話を耳にした。だれからかというと、数年前に役所を退職した元部長からなんですよ。これ間違いないですよね。そしたら、河川事務所長の答弁、これがもし否定されてあるならば、ああ違うんだなと思いますが、まさしく肯定しているんですよ。平成13年くらいに出水があったことから、堤防に関する要望をいただき、ここが大切なんですよ、平成13年くらいに出水があったことから、堤防に関する要望をいただき検討した。しかし、旧石下町時代の十一面山平地林保全整備促進協議会会長、吉原光夫代表、元常総市議との調整がなかなかつかず、時間を要したと。合併後も調整を続けてきたが、事業化には至らず今日まで来ていると。  まず、一つお聞きしたい。合併後も調整を続けてきたということ、市長は調整に乗ったんですか。話し合ったんですか。十一面山里山保全ですか。保全何とかという、今回条例ができましたよね。それと関連して堤防をつくらなかったんですか。尻込みしたんですか。今、議長をおやりになっています風野議長が、6月だと思います。以前質問して、それから要望を出したんですね。それから要望を出したと聞いておりますが、要望を出してもすぐできる事業じゃないですよね。畳取りかえとか、リフォームじゃないですから、一月や二月じゃできませんよ。もう、あなたは残すところ、今12月ですから、あと7カ月かその辺ですよね。3カ月半はもう過ぎているんですよ、市長の座。その前にどういう対策を打ったか。  先ほど部長が、これは人災ではないと、天災だと。人災でしょうよ。これが人災でなければ、人災ってどこにあるんですか。市長に全協のときに、市長も、テレビでたしか、これは天災じゃありませんと胸張って言ってたんですよね、人災だって。全協で聞いたら、私は言ってないというんですよ。全部の局、私もそこまで記憶違いしてないと思いますから、全部の局を、今回の大水害に関して全部をとると、どこかの局で放映していますよ。人災というと自分の身が危うくなるから、保身的に言ったんですか。明らかに人災でしょう、だれ考えても。  太陽光の発電で木を切ったとかは、局長の答弁で──局長というか、河川局のね。民地だから申請しなくてもできるということなんですよね。それ百歩譲って、あれは堤防の内側ですよ。無堤防のところが1キロあるんですよ。あそこで水を食いとめていれば、当然食いとまるはずですよ。こっち来なかったでしょうよ。だから、人災でしょうよ、若宮戸のほうはだれが言ったって。出水がわかっているんですから。百歩譲ってですよ、三坂地区はたくさんのこういう場所があるから、なかなか見つけるのも、今回の大水ですから見つけるのも困難だったと思いますよ。しかし、ここはもう原因となる場所がわかっているんです、1キロ。  14年間調整というのはどういうことですか、まず。平然と14年間調整していたって。大体、調整というのは半年か1年ですよ。私どももこの新聞に書きましたが、14年調整というのは、これは怠慢の二文字ですよ。怠慢以外ないですよ。  きのう、これは名前を差し控えますが、ある大手の新聞社が私どもの原稿を持って、合同庁舎ですか、あの河川局の入っているところへ行って、これを見せたんですって。私、見せてくれと言いましたから。近々出しますからって。こう見て、これは事実しか書いてないんですからね。事実しか書いてないんですから、首を縦に振るほかないですよね。ノーコメントなんですって。違うことはいろいろ話すんですって。この私どもの若宮戸地区の堤防に関して話が進むと、下向いちゃうんですって。これは私の推測ですよ。推測では、まずいこと言ったなと、平成13年に出水があったとわかっていて、ここで言わなけりゃ、13年前の資料わからないのに、格好つけて言っちゃったんですよね。13年前にもうわかっていますって。あれ言わなければ、本当に工事がいろいろあってなかなか行き届かなくてと逃げられたんですよ。13年前に出水があって、もうどうしようもないから上のほうから言われたんじゃないですか。これは私の憶測ですよ。よく公務員の方、使いますよね。都合悪いと記憶にないとか。記憶にない。あと、言った覚えない。その手じゃないかなと思います。小林部長も今、相槌打って、これは小林部長の答弁じゃなくて、局長が言ったことを小林部長が言っているだけだからね。相槌打ってくれていますよね。大体14年もね、オギャーって生まれた子どもがもう中学2年くらいですよ、14歳って。そんな話ないでしょうよ。これは、だから、人災。  日曜日に若宮戸の近くの方、ちょうど被災に遭った方の御法事があったんですよ。私ども、皆さん御存じのようにお寺の住職をさせていただいておりますから、御法事があったんです。その方は、9月の大水害の四、五日後が約束の日だったんですよ。到底できませんからね、四、五日後に法事。三十五日、四十九日なんですが、延び延びになって、今週の日曜日に。お姉さという方が、ちょうど……。 72 ◯議長(風野芳之君) 茂田議員、簡潔にお願いをいたします。 73 ◯16番(茂田信三君) はい。抜けたところなんですよ。今、何にもないんですって。直すのに1,000万なんですって。どうか、これを国へ訴えて、もしかしたら、これ、訴訟を起こすかわからないですよ。私が起こすわけじゃないからね、よその人ですから、起こすとも起こさないとも言い切りませんが、そういうことも芽生えているんですよ、明らかに人災ですから。  この人災に対して、市長は、まず3年半の間にどういう対応をしたかと。積極的に反対したか、後になって、風野議員の質問で要望を出したって、そんなの遅いですよ。まずそれをお聞きしたい。 74 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 75 ◯市長(高杉 徹君) 若宮戸に本格的な堤防を築いてほしいという要望は、1年前の7月にきちんと出しております。しかも、文書で出してあります。〔「それと違うでしょう、聞いてるの。風野議長、聞いてるの違うんだよ」と呼ぶ者あり〕 76 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 77 ◯16番(茂田信三君) それは私、承知の上で質問したんですよ。約3年半か、任期。その前に、それを聞いたことあるか、知っていたかということですよ。要望を出したというのはもう知っているでしょうよ、風野議員の質問で。なったときから、それまで、ある日突然無堤防になったわけじゃないんですよ。ずっとそこだけ無堤防なんですよ。保存しなくちゃならないかということで、堤防をつくらないでくれとか、そういうことを察知したかということを聞いているんだよ。 78 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 79 ◯市長(高杉 徹君) 堤防をつくらないでくれとか、そういうことは一切私は知りません。〔「一切今まで知らなかった」と呼ぶ者あり〕 80 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 81 ◯16番(茂田信三君) 時間ないから、聞かれたことに言って。それじゃなくて、国交省から何らかの、つくるからどうだとか、そういう打ち合わせとかあったか聞いているんだよ。 82 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 83 ◯市長(高杉 徹君) そのようなことはありませんでした。 84 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 85 ◯16番(茂田信三君) それは後でよく、おいおい調べますからね。  今回の、まず朝2時ごろ、危ないですから避難指示があったら速やかにというのは私は聞いた。これは早く防災無線使ってよかったなと思ったんですよ。その後がまずいんですよ。その後がまずくて、私どもの近くに、今、危篤まではいかないんですが、仮退院して動けない方がいるんです。うちの二、三軒先ですが、私は、老夫婦ですから、1日3回行って、そのときも心配なもので、朝4時か5時ごろ行ったら、まだ閉まっていたから。その前に、夜に、下手なところへ避難すると命取りになるから、2階にいなさいよ。私も動かないから2階にいろと、どうしても避難しなきゃならないときはそれなりに考えるから、2階にいろと。とにかくその方は、肺がんの末期ですから。私が6時半ころですかね、心配で行ったら、荷物持っているんですよ、避難の用意して。どこへ行くんだと。私がずっと見ているんだから、責任持つから、どこへ行くんだと。豊田小学校へ避難の命令が出たから、そこへ行くんだと。よせと私は言ったんですよね。豊田小学校へ行ったら自殺と同じでしょうよ。昭和61年に豊田は決壊しているんですよ。豊田小学校の200メートルか300メートルくらい、決壊しているんですよ。何でそういうところへ避難指示出すんですか。あそこへ避難したら、その方はもう体力ないから亡くなっていますよ。今、記念病院で治療を受けていますが。  今度、挙げ句の果ては交流センターでしょう。あそこ、谷底でしょうよ、下の駐車場。あそこへ行ったら完全に命を落としていましたよ。まず、トイレへ行けないでしょう。トイレへ行けない。後から聞いたんですが、その方は多分うそつかないけど、それは事実かどうかわかりませんが、その方がおっしゃっているのには、やっぱりその方もトイレへ行ったんですって。豊田小学校へ。小貝川の水位が上がってきたから、みんな、自動車どうしようと。そしたら、自動車は土手の上へ避難させてくださいって。今崩れるのに、土手の上へ避難して、決壊したら自動車どころじゃないでしょう。死んじゃうでしょうよ。  あと、交流センターへ避難して、駐車場で水だめになっちゃった方、ああいう補償、どうなんですかね。だれもが車両保険に入っているということじゃないですよ。ああいう補償、どうなんですかね。安全なところへ、高台のところへ避難してなったらやむを得ないですよね。  ハザードマップでさっきおかしなこと言いましたよね、中島議員の質問のとき。だから、だめなんだと言うんだよ。私は、水害の後ハザードマップを見直しましたって。ばかなこと言ってんなって。この線状何とかというのはもうわかっていたわけでしょう、停滞して。急に、北条町の竜巻じゃないでしょう。これは突然来たわけじゃないんですよ、もう。2日、3日にもう予測できたことでしょうよ。この上にはダム、三つも四つもあるんでしょう。あそこのダムがいっぱいになれば放流するんでしょう、多分。私、建設委員会のとき聞きましたよね、まだ放流の来てないのかって。じゃないと、もたないでしょう、向こう。下へ来るんでしょうよ。最低3日はあったはずですよ。ハザードマップ熟読できるでしょうよ。それで終わってから熟読しましたなんて、目を通したとか何かおかしなこと言って、違うでしょう、順序がまず。ハザードマップ見たって、低いところでしょうよ。中島議員の答弁に言っていましたよね。大震災だっけ、4年半くらい、あそこのね。教訓をもとにしたって。全然教訓もとにしてないでしょうよ。  私も今回、新聞にも書きましたよ、ちゃんと。昭和61年に小貝川が決壊した教訓を生かすべきであるにもかかわらずと書いてあるでしょう。これは若宮戸の堤防をつくらないということ。  ああ、あともう一つ、重大な勘違いしていること、皆さん知っている方もいらっしゃると思いますが、述べさせていただきますね。若宮戸は越水じゃないんですからね。越水というのは、土手がずっとあって、そこを乗り越える、越谷の越ですよね。越えるという意味です、越水は。溢水というのは、さんずいに、何と言ったらいいかな。あふれる──いや、読めるよ、私も。私も読めますよ、ちゃんと義務教育やってきて、国語5でしたから。漢字で、溢水って難しいんだよね。数字の八を二つ書いて、その真ん中へ数字の一を書いて、皿。溢水。  溢水とは、堤防のないところで水があふれること。若宮戸は溢水なんですよ。越水というのは、堤防があったけど、今で言う予想外の水で漏れることを越水。茨城の人は「え」と「い」の発音できませんから、強調しますからね。越水。あいうえおの「え」は越水。それは土手があるところから水が漏れること。越水。さっき、溢水、漢字で、さんずいに八を二つ書いて、その真ん中へ一本入れて、皿、それは溢水。あいうえおの「い」、わかりました。溢水。堤防のないところで水があふれること。後ろの方のほうがわかりいいでしょう、一発で、はい、わかっているんですよ。あなた、わからないでしょう、言っていること。だから、これは人災でしょうよ。天災だったら、越水で、これはどうしようもなくて、予想以上の水が出たと。だって、ないんですもん。平成13年にもうなっているんです、要望。そのとき、もう水が漏れているんです。それよりも多ければ、火を見るより明らかでしょうよ。  そういうことで、全然言っていることとやっていることが違うんですよ。教訓をもとにしたならば、あなたはまず、昭和61年に生まれているでしょう。多分29年あたりだからね。生まれているでしょう。29年でしょう、私27年だから。29年じゃ、昭和61年じゃ記憶あるでしょう、32歳だもん。教訓もとにしてないでしょうよ。教訓をもとにしている人は、豊田のところなんか、あれは、小貝川は何回も切れているんですからね。鬼怒川は最近なかったですが、70年とか何十年前に切れたんですが、小貝川はよくはんらんするんですよ。決壊するんですよ。蛇行が激しくて水が追いつかないんですって、水の流れるのが。そういうのを全然教訓としていないでしょうよ。  口先はだれでもできるんですよ。よく言うでしょうよ。口先三寸。べろの三寸で、9センチくらいから、重宝なもので、またいいかげんなこと言ったって、言った後、記憶にないだとか。まず、言ったことは責任持ちなさいよ、まずね。言ったことはもう、私はそういう生き方を父親に教わりましたから。私は商売の子どもだから、商人は言ったことは紙に書いたより重いんだから、それを承知して生きろって。私は、だから言いわけしないよ。人の約束守るよ。信念持ってるよ。だから、全然教訓生かしてないんだよ。  それだって、さっきのハインリッヒの法則で、もうそれで二つ入っちゃってるでしょう。今度そのハインリッヒの法則を、その前段階で積み重ねちゃだめだよ。全く気ぬるくやるから。わかった。まず、それをお聞きしたい。なぜ豊田へ行ったか。 86 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 87 ◯市長(高杉 徹君) あのときには、鬼怒川から水が漏れていましたから、少しずつね。当然、あのときは豊田、それから豊田文化センターの二つを多分防災行政無線では指示したと思います。 88 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 89 ◯16番(茂田信三君) その答弁だっておかしいでしょうよ。多分指示したんじゃなくて、防災無線で勝手に指示出せるわけないでしょう、一職員が。あなたが指示出したんでしょう、本部で。多分防災無線で指示出した。勝手に出せるのか、まず。出せるの。それをお聞きしたい。防災無線のアナウンスは勝手にできるかどうか、まずそれを先に聞きましょう。 90 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 91 ◯市長(高杉 徹君) もちろん、防災無線で放送する前段では、対策本部で合意を持って、それで決定して、私が言いますから、それで出したわけです。 92 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 93 ◯16番(茂田信三君) 聞くと、自分の責任逃れでしょうよ、さっきの答弁は。多分出したんでしょう。違うでしょう、あなたが言ったこと、全部、合同会議か何か、本部で出したのをアナウンスするだけでしょうよ。何でそういう決定したの。もしわからなければ、石下支所長だって、吉原君だって石下の出身なんだよ。旧水海道の方が不得手だったら、そのために石下からも吉原君みたいに優秀な人を支所長にしているんでしょう。だめだって、そういう肝心の──仮に決壊したら、もうみんな亡くなっちゃったよ。ちゃんと今度、もう一回、大災害、地震の後、一度あることは二度ある、二度あることは三度ある、その前に、備えあれば憂いなしと言うんだよ。だから、ちゃんともう一回見直して。危なかったよ、あそこ切れちゃったらもう大変だったよ。まず、それ、出す前に見直しなよ、今度そのシステムを。あんなところへ行ったら自殺行為でしょうよ。もう一回、中島議員もだれも、あと何人かここで言ったように、全部根本から洗い直して、あれ、まだ不幸中の幸いという言いぐさが当てはまるかどうかわかりませんが、夜だったら大変だったよ。お昼から日没前だったから、でも、最後は日没になって暗くなった人もいますよね。今は日が短いから、あのころは6時20分ごろだよね。7時ごろから夜中になったら、もう何百人と亡くなったよ。亡くなった方はいるから、不幸中の幸いという言葉は差し控えますが、たまたま夜じゃなくてよかったんですよ。これだけの、2名ですか、尊い命が亡くなりましたが、こんなものじゃないですよ。もう一度やり直して、防災のマップができたから、それでいいというものじゃないんだよ。  あと何聞くか、もう一回見ちゃうからね、ちょっと待ってください。  あと、19人でしたっけ、行方不明者。これは、さっき廊下で部長に言っておいたけど、災害等だから含まれますからね。どうして不明者の名前を出さなかったのかと。下妻の稲葉市長が、その後、私のところへ来てくれまして、個人的なおつき合いもあるし、広域の当て職で議員をしておりますから、来てくれて、ねえ茂田さん、名前出せば、隣にいたよ、例えば鈴木三郎さんとか、小林一郎さんでも二郎さんでもいいけど、ああ、そこにいるよってすぐわかったでしょうよ。何で出さなかったのかね。私だったらすぐ出したよって。こういうときはプライベートの問題じゃないでしょう。そのために自衛隊3,800人でしたっけ。毎日探していたんでしょうよ。あの忍苦と労力あれば、もっと復旧早かったでしょうよ。おうちの人の片づけとか。それで、どんどん不明者の方、親戚の人には心配かける、捜索の人には労力使う、何でまず出さなかったかお聞きしたい。
    94 ◯議長(風野芳之君) 塩畑副市長。                〔副市長塩畑 実君登壇〕 95 ◯副市長(塩畑 実君) 今の御質問にお答えしたいと思います。  行方不明者につきましては、その当初、情報が錯綜していたということもございますし、その行方不明者の定義、それが、本来であれば警察にちゃんと届け出あった者を行方不明者とするべきところだったんですけども、うちのほうでは単純に、ちょっと行方が、いる人がちょっといなくなっちゃったというふうな情報も寄せられて、その辺の数も数に入れていたということもあって、そういうのが一つあったということでございます。 96 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 97 ◯16番(茂田信三君) 不思議なことばっかり言っているんだよね。そういうことじゃ、19名って出ないでしょうよ。安否の不明な人は19名って出ないでしょう。どこから来たの。飛行機事故でも何でも、未確認情報ですが、片仮名でだれだれさん、その後、ああ、この方はどこどこの旅行へ行って、飛行機に巻き込まれてないとか、それはもう日常茶飯事あることでしょうよ。だから、県に出し抜かれちゃうんだよ、そういうことやっているから。あのとき、ここで全協か何か、議会か何かやって出たら、報道関係の方が来て、私のこと好きな報道関係の方も何人かいらっしゃって、茂田さん、見つかりましたよって。財布でも落としたの見つかったのかな、何見つかったのかなと思ってね。何見つかったんですかと聞くでしょう。茂田さん、見つかりましたよって。行方不明者発表になりましたよって。当の本人はここにいたんだから、わからないんですよ。それだって、県との意思の疎通ができていないんだよ。  あと、つくばみらい市長、片庭市長、ちょくちょくうちへ来てくれるんですよ。その後、災害の幾日ですかね。茂田さん、大丈夫でしたって、電話してくれたんですけどつながらない。幾日だっけな、職員連れて来てくれて、いやあ、市長、お忙しいところすみませんと。当市民の方は、いろいろお世話になってありがとうございましたと。聞いたところによると、これは事実かどうかわかりませんよ。これは聞いたところによるとですからね。市長はろくなお礼も言ってないとか耳にしたものですから、言ったら言ったで構わないですけどね、お礼言ったら構わないけど、そういう話を耳にしたものですから、片庭市長、本当にありがとうございましたって、また私ども気にかけてくれて、今、非常に避難民の方は困っておりますから、ぜひよろしくお願いしますって、まずそういうことを言ったんでしょうね、常識として。  だから、もう意思の疎通で、こういうときはお互いさまなんですから、自分もやらなくちゃだめですよ、自分もね。他市町村の方が困っているときに、職員のことを得意な方がいる。今度はもう率先してやらなくちゃいけないんですよ。もう経験しているんですから。ああ、そうかそうか、もう任期がないから間に合わないというのか。あと少しですから。率先してやらなくちゃならないんですよ。ボランティアの方、少し見習いなさいよ。  だから、まず、意思の疎通はどうなっているのかと。あと、近隣の市町村ね。市長さんにお礼ばっかりじゃなくて、市町村にちゃんと筋を通しているのかと。ちゃんと頭を下げて、お礼になったこと、すぐしたのか、それをお聞きしたい。 98 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 99 ◯市長(高杉 徹君) まず、災害対策本部では、当然市・県と連絡を取り合いながら、また自衛隊、警察、消防とも連絡を取りながら捜索活動等の情報交換をしておりました。  それから、近隣の市町村長へのあいさつはもちろんしております。 100 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 101 ◯16番(茂田信三君) 今、わかりましたね。答弁というのは自分の都合いいように幾らでも言えますからね。それでは、百歩譲って、意思の疎通が密になっていたならば、どうして発表前に市長は知らなかったか、19人の生存を。それをお聞きしたい。本当に、それは1分置きにやるなんて無理だけど、1日に何時間かやれば、何回かやれば、いや、実は今から発表しますが、市長さん、全員生存わかりましたよって。うちにも来たんですよ。二人か三人来ましたよね。NHKの方かな、茂田さん、こういう方は近くにおりますかって。名前は個人情報だから言えませんがって。名前は見せてくれたんですよね、住所を言わなかったのかな。いや、この辺じゃありませんと。そしたら、新聞見たら、その人でしたよ、多分来たの。何でその記者、どこの記者だっけな、私、間違って固有名詞使うとまずいですから、記者の方は知っていて、何で知っているんですか。じゃあ、どうして県のほうの発表、マスコミは知っていて、市長は知らなかったか、それをお聞きしたい。 102 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 103 ◯市長(高杉 徹君) そのときは、こちらで会議がありましたので、県が発表した時間に私は聞いていなかったということだけであります。 104 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 105 ◯16番(茂田信三君) あとは答弁要りません。国会の中継でも何の中継でも、議会の中継を見ますと、緊急のときには紙を持ってくるでしょう、そっと。何回かありましたよね、戦争勃発したとかってこう首相に持ってきて、失礼するとか、緊急にメモで指示出すとか、そういうのあるはずでしょう。会議だからといったって、そういう重要なことをもし部下が受けたとして、市長に知らせなければ、そんな部下は要らないですよ。だから恥かいちゃうんですよ。もしメモでも持ってくれば、その会議のとき、19名の不明者は無事生存しておりますって言えるでしょうよ。そういうこと自体も、1から10まで全然危機意識がないの。たばこの件もそう。6月に言われて、だから教育長なんか、言われないことを私に言われたんだよ、ちゃんと撤去していれば言われなかったんでしょう。今度撤去するんでしょう、県からも指導来ているでしょう。とにかくもう迅速にやってよ。それは答弁要らないから。  あと、もう一つ、農家の方で被災された方は、これは大いに結構ですよ、補助。6割補助なんですよね、機械とかね。6割補助ですよね。農地も全部直してくれるのね。ほとんど。私も提案しましたからね。1億7,000万持ち出しだったら、市のほうで出して農地をもとどおりにしてくれって。私は農家の方の大賛成ですよ、6割ね。10割でもいいんですけど、あんまりやっちゃうと予算の関係あるとかね。  しかし、商売の方、大工さんの方、工業の方は補助50万までですよね。50万。あとは融資という手はありますが、融資と補助は違うんですよ。例えば、利息が免除とか、それと違うでしょう。50万で何ができますか。うちのお風呂のボイラーだって、給湯器だって七、八十万かかるんですよ。小さなクーラー、今回水害で20基くらい、うちは皆さんが来るところがありますから、20基で、1基40万にしたって800万ですよ。小さなクーラー40万ですって、ダイキンさんの。商売やっている方のショーケースなんかは、300万、400万でしょうよ。それで50万もらって、どこへ足りますか。多分大工さんだって、電動の大きい機械とか、もう使えないやつあると思いますよ。50万で何ができますか。それ考えなくちゃだめですよ。  私どもの思うのには、農家の方に手厚く、手厚いというか、補助出して、6割とか、それは農家の方はロビーストで、たくさんの農家の票をあてにするから、農家の方に、商売の方、工業の方より優遇するんじゃないのかなと思います。国でできなければ、これは市と県でやるべきでしょうよ。そういうことで、ショーケースとか、お店直せなくてやめた方、四、五軒いらっしゃいます、うちの近所で。仮に6割補助してくれるんだったら、まだ商売続けた方もいらっしゃると思いますよ。そこのところ、お聞きしたい。 106 ◯議長(風野芳之君) 産業労働部長。              〔産業労働部長小室孝二君登壇〕 107 ◯産業労働部長(小室孝二君) お答えいたします。  農業につきましては、議員御指摘のとおり、補助事業というふうな形で6割の補助と、あと農地につきましては自己負担ない形で復旧のほうを進めていくというふうな形で進めてございます。〔「どうして商売のほうだってそれができないんだ」と呼ぶ者あり〕──農業のほうにつきましては、国のほうの補助事業というふうな形でやらせていただきまして、国の制度の枠組みというんでしょうか、そういった中で進めさせていただくと。商工関係につきましては、国のほうでそういった補助制度が今回ないものですから、県と市の事業というふうな形で、今回、今まで事例がなかったようなんですが、新たにそういった取り組みをさせていただいているというふうなことでございまして、50万というお話、ございました。なかなか被害の状況によりましては、50万では十分じゃないというようなお話もあるかと思うんですが、こちらにつきましては他県の、同様の場合の都道府県の単独の事業としてそういったものを実施した場合の事例を参考に、ちょっと県のほうで制度設計というんでしょうか、そういった形でさせていただいたというふうな状況でございます。 108 ◯議長(風野芳之君) 茂田信三君。 109 ◯16番(茂田信三君) 今どき50万で何ができますか。百歩譲って、農家の方の6割補助というのが仮にないとしたら、50万だったらいいですよ。商工業の方の選挙の票は少ないから、圧力かからないのかなと私は考えますよ。TPPでも最近そうですよね。いろいろ補助事業、これでもか。これは確かにいいですよ。でも、今は自由主義で、競争の社会で、やっぱりばらまきとか、批判はありますよね。これは農家の方に補助もらっちゃだめだとか、そういう話じゃないですよ。そうするならば、当然商工関係の方も同じ条件じゃないと、同じ国民として、同じ納税者として、職業の選択の自由として、やらなくちゃいけないと思うよ。50万で何ができるの。今回自動車水没しちゃって、買ったけど、やっぱり200万ですよ。これ、ちょうだいって、乗れるようにしてくださいって。車ないと困っちゃいますもん。車買ったって200万ですよ、中古で。あ、値段言っちゃった。中古しか買えないものですからね。いつも車をぶつけちゃうものですから。車買っても200万でしょう。当然補助欲しいなんて言わないけど。商売道具で、風野議員にお聞きしたけど、1台1,600万とかの、何千万の機械、だめになっちゃったと。それ、50万じゃ、仮に月賦で買ったって1年の利息にならないでしょうよ。そこ、だめだよ、手厚くしないと。皆さん、農家の方のもらう話は随分しているんですよ、補助ね。商工関係の方の手厚くしないで、よそでやっていないから、国でやっていないからといって、働きかけるとか。せめて50万じゃなくて、農家の方、6割補助だったら、それに持っていくべきじゃないですか。  あと、所得税の言うの忘れてた。所得税の、前税務課長だっけか、だれだっけか、もらったの。紙いただいたんですけど、広報だ、まず広報へ載ってきたんですけど、とっても私には理解できないです、広報を読んだだけじゃ。だから、わかりやすくやってくれますか、何事も。わかりやすく。事務方は出しているから、マニュアルあるから、これこれでわかるだろうじゃなくて、わかるようにやって。  あともう一つ、肝心なことを言っとくね。うちの近くの方が、お金もらいの申請に行ったんです、夜ね。名前言うとまずいから言わないけど。そしたら、インターネットでダウンロードというの、私できないんですよ。できないから。ダウンロードしてくださいって、そんな不親切な話ないでしょうよ。紙出すのに、ダウンロード、どうやってできるの。私はできない、正直言って。家内が息子に教わってようやく出したんですよ。来る方はお年寄り、インターネットもできない方、ダウンロードで出せばわかりますとか、あと、常総市のホームページに載っていますって。ホームページ、どうやって開くんですか。だめだよ、そういうふうじゃ。市長、それ必ず、簡単なことがだめだからね。ダウンロードしろとか、ホームページに載っているなんて、そんな答えは。行政は最高のサービスなんだろう。サービスだったら、ちゃんとサービスらしくしなよ。こうにやっていくべきでしょう、申請書。これとこれとこれ、必要ですよ、ここ印鑑押すんですよって。ダウンロードなんかできるわけないでしょうよ。最近は、こっちはアグリロードもようやく覚えたぐらいですから、それは優しくやってください。  以上でございます。 110 ◯議長(風野芳之君) 暫時休憩といたします。                 午後0時04分休憩    ─────────────────────────────────                 午後1時00分再開 111 ◯議長(風野芳之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続いたします。  次に、2番大澤 清君。                〔2番大澤 清君登壇〕 112 ◯2番(大澤 清君) 議席番号2番、大澤 清であります。このたびの関東・東北豪雨に際しまして、惜しくも亡くなられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、さまざまな形で被害を受けられました市民の皆様に対し心からお見舞い申し上げます。  また、多大なる義援金やお見舞金をいただきましたこと、そして全国から駆けつけていただきましたボランティアの皆様方、本当に御支援ありがとうございます。現在、継続的に支援活動をしていただいているわけでございますけれども、私の住む大生地区でも、また来週、炊き出しとか、そういったものをやっていただけるという御連絡をいただきまして、まことに感謝申し上げます。  それでは、通告に従いまして、二つの大項目について一問一等方式で御質問させていただきます。また、今回は主に水害に関連した質問とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず、一つ目の大項目について質問いたします。現在、被災された市民の皆様におかれましては、一日も早くふだんの生活を取り戻すため御努力されております。また、それと同時に、地域コミュニティを早期に実現する必要があります。御承知のとおり、地域コミュニティとして公民館では自治会をはじめ老人会や婦人会、子ども会、その他地域づくり団体などさまざまな活動を行っております。そして、今回の水害により、住宅のみならず地域の公民館も甚大な被害を受けました。  本来、このようなときだからこそ地域一丸となり復興に立ち向かわなければならない中、公民館が機能しないため、住民が集う拠点とならず、住民同士のつながりが希薄になっている状況です。また、公民館が機能しないことにより、地域情報不足、高齢者の引きこもりによる孤独死や体調の悪化、各教室や地元祭りごとの中止など、さまざまな弊害が危惧されております。例えば、水害以前から定期的に利用していたフラダンス教室や社交ダンスなどを行う場所が失われ、なかなかほかの施設も見つからない状況です。常総市生涯学習センターも含めてですが、災害の有無にかかわらず、私たち地域住民の健康維持向上や心のよりどころである集会所、公民館を早期に復興することが重要であると考えます。特に、水害を受けた公民館は地域の方々やボランティアの協力により、ごみや資材の撤去は済ませている状況ですが、これから改修工事をするに当たり、各個人の住宅も被災し、予期せぬ出費をしなければならない中、さらに公民館への出費は困難と思いますので、行政の手厚い補助を希望するところであります。  また、子育て世代でのコミュニティとして市内の公園は不可欠であります。今回の災害により、公園や公民館は一時ごみに埋もれました。災害ごみの撤去後の公園の使われた方と、遊具についても考えなければならないと思います。これらのことは、水害による常総市からの転出や地方創生における人口減少問題とも関連する大きな問題ととらえております。  以上のことから、一つ目の地域コミュニティについて質問させていただきます。  まず、被災した地区管理の公民館についてです。その戸数や被害の状況について、そして復興に向けて当市の支援策などについてお聞かせください。よろしくお願いいたします。 113 ◯議長(風野芳之君) 答弁関係者の方、議場にお入りください。  これより答弁を求めます。市民生活部長。              〔市民生活部長須藤一徳君登壇〕 114 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  今回の水害において、自治区等が所有・管理する集会施設の被害調査を9月下旬から10月上旬にかけ、職員による外部からの目視により実施いたしました。その結果、鬼怒川東側で被災した集会施設は全79棟のうち40棟、大規模半壊12棟、半壊28棟でございます。こちらが床上浸水で、8棟が床下浸水、残り31棟は被害なしの状況でございました。  集会施設の新築・改築・増築・修繕などに対応する市の支援制度としては、従来から常総市集会施設整備事業補助金交付要綱がございます。概要としては、すべての場合において経費の2分の1以内が市の補助となり、その上限が新築・改築の場合500万円、増築の場合250万円、修繕の場合100万円、エアコン設置の場合25万円となっております。  今回、被災した集会施設の復旧に対応するために、前述の要綱中に、修繕に特化した特例措置の追加を検討いたしました。その概要でございますが、被災した集会施設を修繕する場合に、その経費に対する市の補助を2分の1から3分の2に引き上げ、上限も100万円から200万円とするものでございます。さらに、その有効期限も単年度ではなく、平成27年度から平成28年度までの2カ年度とする予定でございます。  以上でございます。 115 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 116 ◯2番(大澤 清君) 御答弁ありがとうございます。先ほど答弁いただきました支援の内容についてなんですが、ちょっと細かい話かもしれませんけれども、改築せざるを得ない公民館というのは把握されていますでしょうか。 117 ◯議長(風野芳之君) 市民協働課長。 118 ◯市民協働課長(亀井光一君) ただいまの御質問にお答えします。  改築ということで、現在相談が来ている自治区に対してはございません。ただ、改築するか修繕するかということで御相談になった自治区が1件ほどございます。 119 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 120 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。それでは、支援の補助金の内容についてなんですが、例えば改築するケースは幾ら助成になるのか。それと、備品ですね、椅子やテーブルなどの家具や備品についても補助対象か、一応確認の意味で。  それと、補助金の流れなんですが、先ほど御答弁で28年度までの期限ということですが、もうちょっと具体的に流れを含めて教えていただきたいと思います。 121 ◯議長(風野芳之君) 市民生活部長。 122 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  この補助制度でございますが、家屋の本体に係る整備事業を対象としております。そのため、給排水設備などは該当となりますけれども、カーテン、テーブルなどの備品については対象とはなりません。  また、補助金交付の流れといたしましては、今後関係自治区に特例措置の内容を周知いたしますので、自治区より経費の見積もり等の関係書類を添えて申請をしていただきます。その後、内容を審査し、補助金交付決定、修繕の施工、竣工、検査を経て補助金交付というような流れになります。  なお、今回、この特例措置につきましては、既に修繕された自治区もございますので、発災日以降に施工したものについては対象となるようにしたいと考えております。  以上です。 123 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 124 ◯2番(大澤 清君) そうしますと、被災された地区公民館の数が40戸ございます。各公民館に対して3分の2を上限とした200万円までの支援ということですけれども、ということは、予算は8,000万円取っておられるということなので、例えば、実際のところ、その地区地区によりまして被害の度合いは違うと思います。先ほどちょっと声も出ましたけれども、200万円、とても足りる金額でもないところも何カ所もございます。そういった意味で、あと冒頭申し上げましたけれども、当然公民館の被害を受けたということは、自宅も当然被害を受けているわけですので、正直言いまして、3分の1を地域の方々に集金して歩くケースもあると思うんですけれども、非常に困難かなと思います。  あわせて、私からの提案なんですが、8,000万円の予算があるわけですので、被害に応じた、公民館に対して柔軟に、当然お金がほとんどかからない場合もありますし、全く足らない場合もあります。その辺を柔軟に、うまく配分できないものなのかどうかを運用面として御検討いただきたいと思います。その辺に関していかがでしょうか。お考えのほどを。 125 ◯議長(風野芳之君) 市民生活部長。 126 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  議員のお話しになられる、すごく御理解というか、わかります。ただ、修繕するのに200万円ではなかなか難しいと思います、金額的に。ただ、今回40棟もございます。単純に8,000万で、今回の補正予算に上げてございます。通れば、これを要綱でやっていきたいとは考えております。  さらに、この額をふやしてすればなおいいとは思うんですが、やはりいろいろ今回の災害で費用もかかっております。まず、できるところはこの辺なのかなというようなところで、担当部長としては考えた次第でございます。御理解いただければと思います。  以上です。 127 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 128 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。現実問題としまして、本当にお金が大変で、実際のところ地域の公民館も市に返します、あげますから、市で直して貸してくださいという話も当然聞きます。実際に負担は大変なんですよね、家を直すだけでも。そこをやはり柔軟に対応していただくためには、期限の問題がありましたけれども、28年度いっぱいというの。そういうことではなく、例えば、あと数カ月後までの、各公民館の見積もりを提出して、その金額を検討してうまく割り振り分担できるような方法をとっていただければなと。それを把握しないと、8,000万の予算が足りているのか、足りていないんでしょうけれども、そういった検討も重要かなと思い、要望するところであります。よろしくお願いいたします。  では、次に、今度は被災した市管理の公民館についてです。  被災した公民館について、その戸数や被害の状況について教えてください。 129 ◯議長(風野芳之君) 教育部長。             〔教育委員会教育部長増田哲也君登壇〕 130 ◯教育委員会教育部長(増田哲也君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  今回の水害によりまして、市内の社会教育施設におきましても床上浸水や設備の冠水などの被害がございました。公民館に関しましては、市内に12館ございまして、被害を受けたのは大生公民館でございます。  以上でございます。 131 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 132 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。大生公民館は、私の自宅の斜め前にあるので内容はよくわかっているつもりなんですが、実際、一番と言ったら失礼ですが、被害が、もう天井上まで水が来てしまって、天井もない状況です。一般の住宅で言えば全壊ですね。当然、再建にはかなりの困難があるのかなと思います。その辺のところ、市では、例えば方針について、どうするのか決まっているものがあれば教えてください。 133 ◯議長(風野芳之君) 教育部長。 134 ◯教育委員会教育部長(増田哲也君) お答えをいたします。  ただいま議員がおっしゃいましたように、議員の地元でございます平町の大生公民館につきましては、平屋建ての天井部分にまで浸水が及んだことで、現在骨組みと外壁を残すだけで壊滅的な被害を受けております。これも、議員おっしゃいましたように、その後ボランティアの皆様方、地元の皆様方の御尽力によりまして館内の清掃などをいたしましたが、現在の状況ではとても使える状況ではございませんので、今後は安全上、防犯上でも問題があるということで、年度内をめどに解体、撤去を検討しております。  以上でございます。 135 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 136 ◯2番(大澤 清君) 撤去だけということは、もう今後ないんですかね。ちょっとあまりにもゼロだと寂しいので、もう一つ、建てていただけるものと思っておりますので、じゃあ、同じ場所に建てるものなのか、あるいは万が一のために違う場所を検討しているものなのか、お聞かせください。 137 ◯議長(風野芳之君) 教育部長。 138 ◯教育委員会教育部長(増田哲也君) 言葉足らずで申しわけございませんでした。今年度内に撤去を検討しておりますが、当然建てかえも視野に入れてございます。  ただ、一方あの周辺につきましては、公民館もそういう状況でございますが、特に被害が大きかった地区でもございますので、周辺の皆様の御自宅も大きな被害を受けております。こういったことから、場所の問題、建て方の問題等も一緒に地元の方々とよく相談をして場所を決める、あるいは建て方を考えていきたいと考えております。  以上でございます。 139 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。
    140 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。次に、改築するに当たりまして、スケジュール的な御質問なんですが、当然地元を含め建設委員会などの設立から必要になろうかなと思うんですが、その辺の具体的なスケジュールをもしお聞かせいただければと。  それとあわせて、大生公民館は来年行われる予定の選挙の投票所になろうと思うんですが、その辺のところのお考えなどもお聞かせ願います。 141 ◯議長(風野芳之君) 教育部長。 142 ◯教育委員会教育部長(増田哲也君) 現在のところ、建てかえは考えておりますが、その予算については今見積もりを聴取している状態でございまして、まだ金額がわかりませんので、新年度予算に向けて予算を獲得したいと考えております。その際には、おっしゃるように地元の方々と十分に協議をいたしまして、できるだけ災害に強いような公民館にしたいと考えております。  また、選挙につきましても、大生公民館は選挙の投票所になっておりましたが、現時点では建設時期もまだ未定でございますので、選挙管理委員会へ現況などを報告しまして、他の施設で行えるように考えていきたいと考えております。 143 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 144 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。大生公民館の立地としましては、すぐ西側に八間堀川が決壊した箇所が2カ所見える位置にありますので、水害を配慮したということであれば高層なのかなと、高層建築物なのかと勝手に想像してしまうわけなんですけれども、これはさておきまして、すばらしい公民館が建設されることを期待いたします。ありがとうございます。  続きまして、公園の遊具についてお尋ねします。  今回の水害により被災した公園の状況と衛生面について、また、市内の公園にある遊具の設置状況についてとニーズについてお聞かせください。 145 ◯議長(風野芳之君) 都市建設部長。              〔都市建設部長小林 茂君登壇〕 146 ◯都市建設部長(小林 茂君) 大澤議員の1番の3)公園の遊具について答弁させていただきます。  水害後に公園の被害状況を確認するため、鬼怒川東部に設置する都市公園及び緑地40カ所の調査を実施いたしました。その結果、30カ所の都市公園・緑地において浸水の被害があり、その状況は土砂の堆積、ごみの漂着及びフェンスの破損といったものでございました。被害のあった公園につきましては、一時立ち入りを禁止させていただき、御不便をおかけいたしましたが、現在清掃・消毒作業を実施し、修繕などの作業が終わり次第、順次開放し、御利用いただいているところでございます。  また、相野谷公園と森下児童公園につきましては、大量の災害ごみがあったことにより、このごみが撤去された現在でも敷地内に取り除くことが困難な細かいガラス片等が一面に散乱しております。その対応といたしまして、土の入れかえが必要と考えておりますので、御利用いただけるまでにはいましばらく、すみませんがお時間をいただくことになるかと思います。  次に、市内の遊具の設置状況でございますが、水海道地区16カ所、石下地区11カ所の公園に、1カ所につき、それぞれ2基から、多いところで14基の遊具を設置しております。また、ブランコや滑り台などを組み合わせた、いわゆる複合的遊具につきましては、6カ所の公園に設置しております。  最後に、これら遊具の増設についてでございますが、現在設置されている遊具の配置状況や老朽化した遊具の更新なども考慮するとともに、利用者の皆様の御意見、御要望などを参考に今後十分検討させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 147 ◯議長(風野芳之君) 続いて、産業労働部長。              〔産業労働部長小室孝二君登壇〕 148 ◯産業労働部長(小室孝二君) 次に、農村公園の遊具についてお答えいたします。  現在、市内には11カ所の農村公園がございまして、管理運営につきましては公園が設置されております集落と管理委託契約を締結し、地元の方々に管理をお願いしているところでございます。  このうち、今回の水害により浸水被害を受けました鬼怒川東部地区につきましては、3カ所の農村公園がございまして、実際に浸水したのは小保川農村公園と思われますが、こちらにつきましては大きな被害が確認されませんでしたので、遊具等を消毒しまして使用していただいているというふうな状況でございます。 149 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 150 ◯2番(大澤 清君) 御答弁ありがとうございました。相野谷公園と森下公園なんですが、ちなみにいつぐらいに使用、開放できるものなのでしょうか、お聞かせください。 151 ◯議長(風野芳之君) 都市整備課長。 152 ◯都市整備課長(猪瀬敏雄君) 御質問にお答えします。  相野谷公園と森下児童公園の開放時期につきましては、現在土の入れかえ工事の準備を進めているところでございます。今年度中の開放を目標に、一日でも早く皆様に御利用いただけるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。 153 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 154 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。子育て世帯にとりましても、大変重要な遊び場でありますので、早期に開放できるようお願いいたします。  続きまして、答弁の中に複合遊具が設置してあるところが6カ所あると思いましたが、具体的にどこになるでしょうか、その6カ所ですね。ある幼稚園では、園外保育等に利用できるような複合遊具や、あるいは公園までの距離の問題で、市外の公園に移動して園外保育を実施しているとの声も伺いました。執行部のほうでもその辺のところをどのようにお考えか、お聞かせください。 155 ◯議長(風野芳之君) 都市整備課長。 156 ◯都市整備課長(猪瀬敏雄君) 御質問にお答えします。  複合遊具につきましては、水海道地区には3カ所ございまして、内守谷近隣公園、相野谷南公園、駅南児童公園の3カ所です。石下地区につきましては、石下総合運動公園、駅東中央児童公園、駅東第二児童公園の3カ所で、合計6カ所に設置してございます。  また、今後の公園整備につきましては、園児等の意見も踏まえまして、御利用者の御意見、御要望を踏まえて検討させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 157 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 158 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。石下地区、水海道地区、数字的にはバランスよくなっているのかなと思います。あとは、施設の内容かと思われます。  そこで、例えばあすなろの里に規模の大きい公園として、アスレチックも含めて遊具を設置してみてはいかがでしょうかという、私のちょっと考えがありまして、そうすることによりまして、市内はもとより市外から足を運んでいただけ、活性化にもつながりますし、また親子のふれあい、子どもの教育、子育ての協力にもつながると考えます。さらに、新設するわけではありませんので、維持管理につきましてもあすなろの里でできるものなのではないかということで、よい施設というものであれば、極端な話、入園料を取ってでも運営できるのかなとも思っておりますが、その辺のところいかがでしょうか。 159 ◯議長(風野芳之君) 産業労働部長。 160 ◯産業労働部長(小室孝二君) お答えいたします。  水海道あすなろの里にアスレチック等の大規模な遊具を設置したらどうかというふうなことでございます。あすなろの里につきましては、こうした遊具につきましては開園当初7施設設置されてございまして、それ以降、順次整備を進めまして、最大で15カ所設置をしたというふうな状況でございましたが、経年劣化によりまして安全に使用できなくなったというものから順次使用を中止しまして撤去していったというふうな経過がございます。  こうした遊具につきましては、あすなろの里を利用される児童の健全な育成、あるいはこういったことを設置することによりまして、議員御指摘のとおり利用促進にもつながるのかなという期待もございますので、今回の水害で一時中断してございますけれども、平成26年度に実施いたしました水海道あすなろの里再生構想策定業務の報告書を受けまして、今後のあり方について検討するために設置しましたワーキングチーム、あるいは今後設置を予定してございますけれども、検討委員会、こういった中で御提案のありました大規模遊具の設置についても検討させていただきたいというふうに考えてございます。  以上です。 161 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 162 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。何とか子育て世帯に喜ばれる、あるいは市の活性化につながるようなお考えを実行していただければと切に思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で大項目1の質問を終わります。ありがとうございました。 163 ◯議長(風野芳之君) 次の質問に移りますので、答弁関係者の方、入れかえをお願いいたします。  大澤 清君、質問を継続してください。 164 ◯2番(大澤 清君) 続きまして、二つ目の大項目の空き家対策について御質問させていただきます。  私、以前、5月定例会議で一般質問させていただきましたので、今回2回目の質問となります。空き家対策特別措置法がことし5月に施行されましたが、今回は水害に見舞われ、常総市の空き家問題はさらに深刻化したと考えます。関東・東北豪雨で寸断された三坂町の県道357号線の復旧工事で、現場南側にある傾いた空き家が道路側に覆い被さり、工事の障害になっていることも新聞報道で取り上げられました。常総市は、強制撤去ができる空き家対策特別措置法の適用も視野に対応する旨のコメントもございました。  また、そのほかにも水害の影響により余儀なく空き家とするケースや、もともとの空き家が水害に遭っているケースもございます。したがいまして、復興の弊害となる空き家や、水につかり老朽化が懸念される空き家への対策は急務であります。  本来であれば、特定空き家の対策や一般の空き家の施策を中心に今回質問したかったんですが、特措法施行後間もなく災害に遭ったため、恐らく相談窓口の設立や協議会の組織づくり、あるいは空き家等対策計画の策定など準備が整っていないと想像しますので、今回は概略についてのみお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、特措法施行後、当市の考えをお聞きするに当たりまして、6月5日に空き家対策の推進に関する市町村連絡調整協議会が行われたと聞いておりますが、その内容についてお聞かせいただけますでしょうか。 165 ◯議長(風野芳之君) 市民生活部長。 166 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  まず、現在、当市が調査等を行った空き家でございますが、126件でございます。前回からですと32件ふえている状況でございます。  また、当市の空き家対策の状況でございますが、空き家対策特別措置法施行に伴いまして当市の常総市空き家等の適正管理に関する条例と比較検討し、現在条例改正等について準備をしているところでございます。  また、議員からお話のありました、茨城県におきまして本年6月5日に第1回茨城県空家等対策連絡調整会議が開催されました。各市町村における空き家等対策の取り組みを推進すべく検討を開始しておりまして、今年度の調整会議の取り組みといたしましては、各市町村における協議会の設置、空き家等のデータベース等の統一化等に関して意見を交換し、検討しているところでございます。  なお、2回目が10月29日に開催されたわけでございますが、当市におきましては災害が起きてしまいましたので、参加できませんでした。資料等をいただいているところでございます。  また、今後につきましても、各市町村と情報を共有し、空き家等対策協議会等の早期の設置、空き家等対策基本計画、こちらの策定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 167 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 168 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。このたびの水害によりまして、担当部署が水害のほうで一番といいますか、力を振るっていかなければならないところ、こういった空き家対策についても急がれるというところでございます。ぜひとも、空き家は空き家でものすごく重要な問題ですし、地域にも深くかかわる問題ですので、よろしくお願いします。  前回、5月定例会議のときに、たしか空き家の数について77件あった旨の御答弁をいただいたわけなんですが、その後の変化についてわかれば教えてください。 169 ◯議長(風野芳之君) 安全安心課長。 170 ◯安全安心課長(斎藤健司君) お答えいたします。  前回のときに77件というふうに御報告申し上げたのは、すべての空き家のうち、市のほうで文書によります助言をしました数が77件ということだったと思います。その中で、前回は17件が樹木の剪定とか、解体1件を含めて17件、改善されたという御報告をしたと思うんですけども、その後、市内において5件が解体をされたという状況でございます。  以上です。 171 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 172 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。その77件あったうちの17件が解体された報告ということですが、私、すみません、報告も聞いてないんですけれども、さらに5件を解体したということなので、55件ということでよろしいでしょうか。 173 ◯議長(風野芳之君) 安全安心課長。 174 ◯安全安心課長(斎藤健司君) お答えします。  17件については、解体は1件、そのほかは樹木等の剪定をしていただいて敷地がきれいになったということで、17件プラスの5件、ほかに解体をしていただいたということで、全部で22件になったということです。 175 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 176 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。かなり一気に数自体は減ったのかなと思います。また、これらというのは、今回の水害に関連したのでこの数になったということなのか、興味があります。ということですので、それにプラスして、今回水害に遭われた空き家の数なんかも把握していらっしゃいましたら教えてください。 177 ◯議長(風野芳之君) 安全安心課長。 178 ◯安全安心課長(斎藤健司君) お答えいたします。  今回の水害に遭った件数でございますけども、直接市のほうで確認はしていないんですけども、空き家の件数で、鬼怒川の東側につきましては全部で75件、うちのほうで管理不全という空き家で把握をしております。その中で、今回被災をしなかった空き家が4件と、もう既に解体されている空き家というのが4件ありまして、それを除きました67件について、被災したのではないかという推測をしております。  以上です。 179 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 180 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。それでは、冒頭お話しさせていただきました三坂町の空き家が傾いて道路工事の障害になっている件について、これはぜひとも市長に、もし方針とか決まっている、あるいは考え方等ありましたら教えてください。 181 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 182 ◯市長(高杉 徹君) 現在、三坂地区で県道の修復作業をしておりますけれども、その県道が開通するにしても、あの部分がやはり障害になってしまいますから、我々としてはできるだけ早くあそこを除きたい。しかし、やり方としては、一つはその方の家族の同意を得るという方法、もう一つは強制的にやるという二つの方法があります。どちらが時間的にも早くできるかということを現在検討している段階であります。いずれにしても、何らかの形で早期にあそこを解決しないことには、県道の完全復旧もできませんし、あの地区の住宅地や農地を含めた復旧もできないわけですから、これは最大の課題と位置づけて早急にやっていきたい、そのように思っております。 183 ◯議長(風野芳之君) 大澤 清君。 184 ◯2番(大澤 清君) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いいたします。  最後になりますが、6月1日に一般質問した際、空き家バンクについても少し触れさせていただきました。空き家バンクは、所有者が空き家を活用したくとも相手が見つからず、結果的には放置になって老朽化を早めてしまう、その防止策として多くの自治体が中心となり、地域の空き家へのマッチングサービスを運営しております。空き家バンクは、県内で取り組んでいる行政の成果がいまいちだとの見解をたしか示された記憶がございます。私なりにちょっと調査しましたところ、現在茨城県内では笠間市、大洗町、潮来市、利根町、かすみがうら市、美浦村、常陸太田市、茨城町、常陸大宮市、行方市、大子町の計11の市と町が運営しております。聞き取りでは、住民からの登録物件数に対しましておおむね半数の、約50%近くの成約実績を確認しましたので、成果としては悪くはないのかなと感じております。さらには、聞き取りによりますと、茨城県外からの問い合わせも多く来ていますということもございます。  空き家バンクの存在は、空き家や空き地を探している側にも当然メリットがあると思います。今回の11カ所の市と町で行っているエリアを見ますと、県北とか、海際とか、あるいは空き家率の極めて高い市とかですけれども、常総市においては都心から55キロ圏内という位置ですね。そういう立地ですので、例えば農業などを関連づけた2地域居住、いわゆるセカンドハウスですか、あるいは移住を考えている人に向けた空き家の開放、公共施設としての活用や福祉の用途、観光分野など、地域に必要な空き家の活用方法を常総市独自の取り組みを行っていただけますよう、今回は御要望して、質問を終わりとします。  以上です。どうもありがとうございました。 185 ◯議長(風野芳之君) 暫時休憩といたします。                 午後1時48分休憩    ─────────────────────────────────                 午後2時00分再開 186 ◯議長(風野芳之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続いたします。  次に、21番堀越道男君。                〔21番堀越道男君登壇〕 187 ◯21番(堀越道男君) 通告に従い、一般質問させていただきます。  その前に、このたびの台風18号による豪雨災害に遭った皆さんに改めてお見舞いを申し上げたいと思います。また、不幸にして亡くなられた方への御冥福をお祈りいたしたいと思います。  質問に入る前に、きょう、資料として大きなものを持ってきました。3点になりますので、まずこれの説明から、質問に入りたいと思います。  まず、この資料ですね、わかりますか。これは常総市の地形の高さを言っております。北は上です。決壊場所がちょうど載っていますが、そこの地形というのは大体十四、五メートルあるんですね。常総市の市役所があるようなところは10メートル以下、恐らく七、八メートル、もっと下がるかな、5メートルぐらいなところですね。これは、しかも東日本大震災で27センチほど下がっているということが明らかです。こういう地形に常総市はあるんだということですね。
     それともう一つは、常総地区の推定水域の変化ということで、これが10日の日から1日推移したところが、2日、3日、1週間にわたって水没したところの状況です。一番やはり大生地区が7日間にわたって水が入ったということが載っています。非常にこの地形の高さがよくわかる内容になります。  それからもう一つ、これは鬼怒川ですね、小さくて見えないですよね。鬼怒川の堤防の整備率です。これは上が下妻なんです。下が、利根川の入り口まで書いてあるんですが、ここで、緑色が未整備、全くないところは堤防がなし、黒いところだけが整備したというところが載っています。明確に。これは国土交通省なり内閣府からいただいた資料です。それを踏まえて質問したいと思います。  常総市が受けた豪雨災害、堤防決壊による未曾有の大惨事、戦後の災害事件としても4番目に入るほどの被害を受けたわけであります。しかも、その被害のほとんどが、常総市というこの一地方自治体が受けました。そういう面で、今の常総市の立つ位置といいますか、今後のあり方、この今の水害の解決の仕方、何なりというのは、やはり全国注目のところだろうし、これがやはりがっちりやれれば、今後の災害問題についての多くの全国の期待になるだろうと思うんです。また、復興の立場でも大いに称賛されるだろうというふうに思うんです。  そういうことで、私どもは常から言っていますけども、復興再生というのは、復旧というのは、住居、それから生業、生活、これが補償されるといいますか、すべて回復するまで、そこに自治体としてもあらゆる力、知恵、お金、これをやはり出して、あるいはそれをつくり出して、その長い道のりを、その復旧・復興に向けた長い道のりを一歩ずつ、より強固にしていくと、展望が見えるような方向へ引っ張っていかなきゃいけないというふうに思っております。  昨日の中村博美議員と市長のやりとりを聞きまして、非常に今の常総市が出した避難指示の出し方、あるいは災害の補償、支援のあり方ですね。特に集合アパートの住んでいるところの問題で、家の中に1メートル以上も水が入っているんだけれども、しかし、アパートの住人の判断としては、罹災証明としては半壊だというふうなことですね。これはとてもじゃないが納得できない、そのとおりだというふうに思っております。  私は、まず最初に市長に、この被災住宅の評価に1メートル基準、これが何で1メートルという基準が出されたのかということですね。それと、応急修理に、所得制限、実際は収入制限です。所得じゃなくて収入制限なんですね。500万だとか何とかあります。こういうのがなぜかけられるのかということですね。それから、床下床上という、こういう基準、何でこんなのあるんだろうかということで、こういうことをやる基準、国の基準とか何かありますけども、これに対して市長個人としてどんな考えを持ちますかということをまずお聞きしたいと思います。その上でさらに質問したいと思います。 188 ◯議長(風野芳之君) これより答弁を求めます。高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 189 ◯市長(高杉 徹君) 堀越議員の質問、現在の災害救助法、それから被災者生活再建支援法、これについて私が個人としてどう思うかということでよろしいですね。まず、この二つの法律とも、私が理解するところでは、震災を想定した基準、あるいは震災、地震を中心とした法体系になっていると思いますから、今回我々が被害を受けた水害に関する実態とはかなり大きくずれているというふうに私は思っておりますから、極めて理不尽な内容だというふうに思っております。  ですから、これから我々が行うべきことは、二つあると思います。一つは、まず国に対して、現行の災害救助法と被災者生活再建支援法の法律を改正するように強く強く要望していく、これが一つ。それから二つ目は、そうはいっても法律改正ができるまでには時間がかかりますから、まず当面、市民の現状を守るためには、自治体独自で制度をつくり、お金も出し、この現行法の不備を自治体の力で直していくということが必要であるということで、県とも連携をとりながら、11月16日の茨城県議会、11月18日の常総市議会において、一つは半壊の世帯、つまり先ほど堀越議員おっしゃったように、床上1メートル未満で全く現行法では救えない世帯に対して、独自に救う制度をつくることができました。それから、所得制限についても取っ払って、住宅リフォームが受けられるような制度をつくってきたということでありますから、私は国に対して法律改正を要望するだけではなくて、目の前の市民を救うためには自治体独自の力でこの現行法の不備を補えるような政策を実施していく、そのことに全力を現在傾けているところであります。 190 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 191 ◯21番(堀越道男君) ありがとうございました。今の答弁の中で、きのうの討論の中であった内容と同じだと思うんですが、ひとつ、今のやつは理不尽だと、こういうことですよね。私も、これは政府交渉へ行ったときに、その前に実は坂東の市長から、1メートルというのは一体何なんだという話を聞かされましたので、そういう疑問もあるんだということで、この壁の1メートルというのは一体何を基準にするんだということがあって、そういうものについての疑問を呈しようということで、政府の内閣府だと思いますが、そこに聞いた。そしたら、その基準は、何とそれは東日本大震災のときの津波の基準なんだということなんですね。ですから、もともと地震だとかそういうのの、津波というのは一度に襲ってくるけども、きれいさっぱりごみをみんな持っていっちゃうんですね。家もみんな全壊か何かですね。ですから、逆に河川というのは、みんなごみを置いていくという、こういうおっかなさがあるんだとということで、みんなの言っているのは、この問題について、この制度そのものは本当に浸水の問題でやっているんじゃないと、これは知事も言っていましたよね。要するに、独自で頑張ってきたけれども、しかし、こういうのは水害を相手にしたものじゃないということで、地震だとか何かだったら一部屋が壊れる、そこを応急修理、56万7,000円なんていうこともあるけども、水害だけはそういうものじゃないと、想像を絶するものだと、こういう認識なんですね。ですから、これは今の時点で、今、市長がそういう認識でいるならば、国の制度そのものを変える運動を本格的にやる必要があるんじゃないかなというふうに思うんですよ。  ただ、今の市長のあれでは、それができないからやっちゃうと、これは当たり前で、今までの経験でも、阪神大震災以前は生活の支援というのはなかったわけですね、歴史的にはね。それまでは、要するに個人資産を形成するようなものに対しては補助しないと。今もその残りかすが、商業に対する補助がないというのが残りかすとしてあるわけですね。そういうものはやっぱり撤廃する運動がぐっと、この地震の問題でやられてきて、その中で国がなかなか動かなかったのを、例えば最初にやったのが、2000年に鳥取県が限度額300万円の住宅再建支援を発表、それまでは100万ぐらいだったんだよね。しかも所得制限があるようなやつを、鳥取県がこのとき国に先駆けてやったんですね。これがいわゆる県と市がやる独自の被災者支援制度というのの始まりですよね。そういうのが京都の条件にもなっているんですが、ただ、京都の支援のお金なんていうのは、茨城県と常総市がつくった額に比べたらはるかに高いものですね。半壊で150万ですからね。それに対して25万でしょう。だから、そういう面では非常に額は少ないというふうに思うんです。  いずれにしても、そういう浸水のもの、間尺に合わない今の災害救助法、それから被災者再建法の基準、これを撤廃していく必要があると思うんです。そのためには、市長個人だけで頑張ったんじゃだめなんだよね。やっぱり全住民、その常総市民の願いを託す、その場をつくらなきゃいけないんじゃないかなというふうに私は改めて思うんですが、そういう面で、どうでしょうかね。  例として言いたいと思うんですが、例えば矢祭町の根本町長は、合併反対の時の人になったわけですが、あのとき私ども聞きました。根本さん、住民の声を聞いて合併に反対したんですかと言ったら、根本さんは、おれはそんなの聞かないよと、おれは合併が嫌だから言ったんだと。要するに大子町を見てみろと。大子町のあの周辺にはいっぱいうちがあって、それぞれのまちがあったんだけども、合併したことによって大子町しかなくなっちゃった。うちのほうは白河市に合併するんだと。そしたら矢祭なんかなくなっちまうよと、こういうのでいいんですかということを、要するに大蔵省のそのときの偉い人らが来て、とにかく、いや、合併は大事なんだということを全住民の間で集会をやったんですね。その中で根本さんは、いや、そうは言っても、そういう意見はあっても私は反対だと。それを住民に問いかけたら、住民はみんなして合併反対、あれは矢祭が起こりですよね。それを広報で皆さんに知らせるという、そういうやり方をやったんですね。国にあらがってということになりますけども、いずれにしてもそのくらいな迫力がこの間の、この制度の改変に必要なんじゃないかというふうに思うんです。  そういうことでの、私はその心構えですね、市長ね。どうですか、やりませんか。制度を改変させる、今の制度じゃだめなんだと、これはもうふえないんじゃないんだと、そういうものに対して、やりましょうと、そういうことを国のあれを呼び出して、今のやつは救えないと、救われないと、これを変えてくれというような集会をやりませんか。どうですか、その点。 192 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 193 ◯市長(高杉 徹君) 堀越議員、私は二つのことをやりましょうと言いましたよね。一つは、国に強く現行の災害救助法あるいは被災者生活再建支援法、この改正を求めていく、そのことをやります。  それからもう一つは、それを待っていたのでは、できないからと言ったんじゃないですよ、先ほど。時間がかかるから、我々は目の前の市民をいち早く救わなくてはならないという意味で、それであれば自治体独自でその部分を救済する制度をつくろうということで、11月に予算を組んでつくったわけですから、独自の制度をつくったということは、国の現行制度は理不尽であるということの証明でもあるわけですから、私はこれからもこの二つのことに力を入れて全力で頑張っていきたいと思っております。 194 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 195 ◯21番(堀越道男君) だから、市長一人で解決できる問題じゃないんですよ、今の時点ではね。この間ずっと見てきて、ちょっと私は疑問に感じるんだけども、非常に常総市そのものが災害を受けたんですよね。今の状況の中で。これが、水で水没し、さらに今後の復旧の中でどうにもならない状況で水没するという可能性のあるところでしょう。そういう時点に立っているんだと私は思っているんですよ。ものすごい危機があると思うんです。  それで、今のままで不十分な今の国の理不尽な制度だけで、これで過ごしていったら大変なことになるというふうに思うんですよ。だからこそ、今、皆さんの意見を集めて、こういう状況を救ってくれということ、変えてくれというふうに必死になってやらないと、やっぱりだめなんじゃないかなと、窮地は突破できないんじゃないかと、きのう涙ながらに訴えた中村議員の訴えだって通らないんですよね、今のままでは。もう制御があり過ぎて。私も最初に行ったときに驚きましたよ。内閣府と話したときに、災害救助法というのは立派にあるんだけども、どういう制度かなと聞いたときに、障害物の撤去というのはあったんですね。障害物の撤去というのはヘドロだと、泥だと、家庭内のね。それは、自分でやれなければ、そのときに13万7,000円のお金が出るんですと。ボランティアとか身内がわーっと片づけたらと言ったら、それはないです、自力でやれたんですからと。災害救助法というのは、自分でできないからお金を出すんです、援助するんですという話なんですよね。  実際、常総市でどういうことが起きたかというと、うれしいことに本当にボランティアの皆さんの活躍がありますが、みんなもうボランティアとか身内で全部片づけたわけですね。そうすると、国が、あるいは県がそういうところの用意している、とにかく13万7,000円と決めた額ですから、当然出さなきゃならないお金ですよね。そういう金は、はっきり言うならば、国は全然支出はゼロになったわけですね。そういうのを考えると、やはり今の災害の中で、本来的に、もっと手厚く被災者に回すお金というのはあってしかるべきだというふうに私は思うんですよね。  そういう面で、今の状況の中で、自分がリフォームしたいために100万や200万かけるなんていうのは、これはみんな計算立ちますよね。しかし、何にもないところへ来て、いきなりどんと水引っかかって、それで直そうとしたら500万、600万、1,000万のお金がかかるような今の状況でしょう。しかもまた、1メートルみたいな被害があったときに、そういう基準があったら、ものすごい混乱が起きるわけだ。  今の住宅というのは、断熱材とか入っていれば何センチだろうと上まで吸い上がって、全壊とほぼ同じなわけですよね。そういうのを最初の見立てのときにはいろいろ厳しい基準を言って、無知がゆえに言ったというふうに思うんですが、例えば第一次審査のときの見方というのは非常に厳しかったですね。1メートル内でやると。しかも、水が来たときの状況よりも、水の跡がつくというのは、最初に入った水よりも一たんとまったところでつくんですよね。ですから、二、三十センチ下のところに印がつく。それを目視だけだということで、はい、70センチ、80センチで言ったというのがあって、非常に、いや、見たときは1メートル以上来ていたんだ、だけど、目視でやられてしまったという憤りはものすごくあったわけですね。それをそうじゃないだろうと言ったら、私も県のほうの危機管理課に聞きましたが、一次審査というのは目視だと。要するに、全壊、半壊、一部損壊、それの大枠を決めるやつだから、別に内容的なものじゃないと。だから、平気で二次審査にやってくださいというんですよね。  ところが、字面どおり見ると、不平のある方は60日以内に市長に申し込みなさいと、こう書いてあるんだよね。こう書いてあると、普通の人はもうその前で終わっちゃいますよね。しようがないと、これはね。お上にたてつくなんてとてもできないということになれば、それで我慢しちゃう。ところが、そうじゃなくて、それは目視ですから、あくまでも概観を決めるだめだと。そうじゃなくて、本格的には二次審査なんですという、県のほうはそういうことを言ったんです。そのことを私もちょっと言ったことがあるんですが、そのときに、「ええっ」なんて驚かれたようですが、これは国も大体そういう方向ですね。  ですから、水害の問題については内閣府も、例えば畳、あるいは内面の壁だとか、そういうものが汚れ、あるいは自分の身の回りの台所とか、お風呂場とか、勝手場、要するに生活しなきゃならない空間が非衛生的ですぐに住めないとなれば、これは一般的に大規模半壊、全壊になるんだと、こういうふうに言っているんだよね。これが内閣府の通知ですよね。それに基準照らしたら、ほとんどのものが大規模半壊なんですよ。  水害というのは、要するにきれいな水が入ってくるわけじゃないですからね。とにかく、うんこの水が来ると言っても言い過ぎじゃないんですよ。すべてそれなんですよ。だから、そのためにどうするかといったら、水害の多い地域なんかでは、逃げるときに、とにかく窓とかドアとか、全部そこへ布を敷きつめるんだってね。それで、トイレは全部石を置いて、マンホールが浮き上がらないようにする、これはトイレの中も同じで、全部ふたをしていく、それで逃げると。ですから、水の中に入っても、要するにこされて水が入ってきますから。ですから、後の処置はあれだと。そういうのが水害の多いところの教訓になっていますよ。行動形態になっていますよね。うちのほうはなかなかそれがないわけですから、当然ああいうふうに、あらん限りのごみが出るような状況になってきたと思うんですよね。  だから、そういうものを含めて、今の水害に対する問題としてこうあってはならない、あるいはそうあるべきじゃないかという点で、やはり市長自身は、今の理不尽だ、それだけじゃなくて、もう根本から変えるやつを考えていただきたいんですね。これは単に、ちょこらと言ったって変わりませんよ。これは何千件となくやられたわけでしょう。こんなのは戦後ほかにないですよ、ほかの地域に。みんな規模が小さいです、それよりね。何百件、何百戸、そういうところですよ。ところが、何千件というふうになったというのは常総市初めてですよ。しかも1地方自治体でね。これだけの被害を受けたというのは、やはりそれなりの要求するといいますか、主張する根拠があるんですよね。その点に立って、みんなとやっぱりやる必要が私はあると思うんですよね。市長一人だけじゃなくて、やっぱりそういう被災者の声でね。その被災者の憤りを、一緒に市が、市長が請け負って、それで国に対峙するというところが私は必要なんじゃないかというふうに思うんです。そういう構えでひとつ行っていただきたいんですが、どうですか、その点で。 196 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 197 ◯市長(高杉 徹君) まさに堀越議員がおっしゃるとおりで、今回常総市が受けた被害の規模、戸数というのは、莫大な被害者数ですね。床上だけで4,000戸を超えるわけですから、一つの自治体がこれだけやられた例というのは恐らく全国的にもないくらいですから、今、堀越議員がまさにおっしゃるとおり、私個人だけではなくて、全市民を挙げて国に大きく動いていきたいと思っております。 198 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 199 ◯21番(堀越道男君) じゃあ、それはちょっとそのままにしておきます。2番目に入りながら、まずそのようなこともやりたいと思います。  2点目は、堤防の整備率についてです。今回の水害は、堤防の決壊によって起こったものであります。いろいろなものがありますけれども、それはちょっと省かせていただきます。  そして、この間、鬼怒川の整備率が出され、国土交通省の認識、堤防は川下からやっていると、順次整備されています、43%の整備率です、これはこの前まで言いましたね。最初に出る言葉がこれなんですよ。だけども、いわゆる常総市の状況で見ると、若宮戸の問題が先ほど出されました。ああいう無堤防の地域があると、さらに鬼怒川全体の問題で見ますと、栃木から茨城県の鬼怒川の長さというのは193.5キロメートルあるんですよね。一高の歌に「鬼怒の流れ四十五里」、4掛けると幾らだ、140幾らか。五十里ダムは50里とかあるんだよね、五十里ダムってね。だから五十里ダムというんだよ。200キロか。だから、そういうところにこれがあるということで、うちのほうで193.5キロメートル、200キロになる。  それで、栃木県は110キロあるんだよね。茨城県は82.5キロあるわけだ、下流。そのうち、例えば110キロのうちの、栃木県は堤防の完成率は69キロあるんですよね。整備率62.7%です。茨城県は82.5キロメートルあって、堤防の整備率は13.9キロしかない。13.9キロね。実にこれは、私ども調べた、平成27年の3月の時点だったんです。この間、河川局の来た人は17.4%と言いましたが、若干違うんですが、ここには16.8%。17%と私は言っていますから、それでいいと思うんですが、いずれにしても16.8%あったんですね。  これ、私ども見つけたのは、9月12日に、国会議員が来て市長にもお会いしたときの、あの日に資料をいただいた中で載っていたやつなんですね。発見したんですよ。私もそのとき、改めて驚きもあるんですが、その裏というのは後で言いたいと思うんですが、いずれにしても市長は、鬼怒川下流域の下流改修維持期成同盟会、随分長い名前で覚えづらいね、鬼怒川下流改修維持期成同盟会、それの会長ですよね。鬼怒川下流でしょう。ですから、これの会長として、この今の整備率17%というのを聞いたというのはいつだったのか。そして、それに対してどういう考えをお持ちでしょうか。その点をまず。 200 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 201 ◯市長(高杉 徹君) 鬼怒川の堤防の改修率、これが栃木県では62%を超えている、しかし、茨城県では直近の数字で17%ということですよね。しかも、本来であれば下流から整備していくという理論ですから、それを加味しますと大変茨城県にとっては不幸な状況ですから、これは何としても茨城県を早急に、しかも下流からということもあるわけですから、早急に茨城の堤防を整備してほしいということを国交省、国にこれから力強く訴えていきたいと思っております。 202 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 203 ◯21番(堀越道男君) その面で、私はこの水害の問題としての堤防の整備について、やはり腹構えとして、構えて聞いてほしいなというふうに思うんですよね。一番川のあれで問題になったのは、水害でいろいろ改修したのは、一番大きなものは利根川なんですよね、この直近でね。これは江戸のまちを守るために、江戸時代から利根川を、荒川とかああいうところに入れないで、都心を守るために、江戸のまちを守るために、要するに荒川の運河をつくり、これを銚子沖のほうまで持っていったんですね。そのときに鬼怒川とかなんかも改修がなされた。  なぜ、そういうふうになったかというと、大きくはもう東京の真ん中、江戸とか、東京を守るために利根川を改修したんですね。向こうへ、千葉県のほうの銚子まで持っていっちゃった。その間に鬼怒川も何があったんですが、基本的には、今回の水害を見て端的に言いますけども、我々ははっきり言って線状降水帯のあの6億5,000万トンぐらいの水を、はっきり言ったら飲み切ったんですよね、一つの自治体がね。それで、結果的に首都東京を守ったんですよ。我々は東京の犠牲になったんです、これはね。これが本質なんですよ。この水の問題についての大きな問題というのは。だから、鬼怒川の堤防の改修率が進まないんです。いいかげんにするんです。これがお題目だけで、川下からやっているなんていう言葉に、国土交通省が言う話になるんだと思うんだよね。  実際はそういうところが流れとしてあるわけなので、これを打ち負かすんですから、これだって大変な話ですよ。もう一生懸命やるというんなら、このことを含めて、そうじゃないと、本当にここら辺の住民の命、財産を守るのには、もっと徹底的にやるんだというぐらいな覚悟で、東京の犠牲にはなりたくないと、そんなことを言ってはあれだけども、我々のほうの立場というのは絶対、そういう犠牲とかなんかじゃないだろうと。ともにやっぱり発展していくんじゃないかという立場でやっていかなきゃならないというふうに私は思うんです。  そういう面で、これもやはり皆さんと一緒に、はっきり言って、この間、申しわけないけど市長は議員の使い方が下手だったですよ。議員と対立するようなことばかりやっていた。なぜかというと、議員ははっきり言って現場を駆けて歩くので、本当にそうなんですね。ものすごいレーダーの役割をしているんですよ、本当に、いろいろなところで。だから、その人らの意見をばんばん聞くのが筋なんですよ、本当は。皆さんは、だって現場に出られなかったでしょう、あの本部から。出て歩いているのは議員なんですよ、本当に自由勝手に。その人ら、いっぱい情報を持っているんです、確かに。直接言われるわけですから。おれらがこんな服着て、防災服着て歩いていたら、たちどころに助けてくれ、助けてくれってね。おばあさん、あそこにいるんだ、助けてくれ、見つけてくれと、すぐですよ。そういう立場なんです、我々は。ですから、そういう面だと、そんないろいろな情報、声も聞くし、全部そういうレーダーの役割をするんです、議員というのはね。それをちゃんと本部が認識して、とらえてほしいんですよね。そういうことがなければ、はっきり言って何にもならないというふうに思いますよ、あそこの中でただ電話とかなんかでやりとりやったって、現場にいるのは恐らく議員だったでしょうね、みんなね。そういう人らの言うことを、邪魔だ、うるせえなってやっているようでは、ちょっと問題だと思いますよね。そういう傾向がいっぱいあったんですよ、確かにね。そうじゃなくて、もっと、もう議員を集めて、とにかくやれと、私ら何回か言われて、市長に言ったような記憶があるんだよね、12日ぐらいにね。ほかではこういうことをやっていますよなんて。例えば、北茨城市の問題とか、それから鹿嶋の問題とか。鹿嶋では、東北の震災が起きたときに、議員をどうやってやったかというと、議員をみんな、特別委員会つくらせて、復興委員会をつくらせたんだよね。それで、議員が100億ぐらいの予算規模をつくって、こういうのはどうですかということを市に提案するという、そういうこともやったんだよね。だから、そういう活動体として議員はあるんだというふうに思うんですが、そういう面で非常に、この問題についても、堤防の問題についても、市長一人だけで考えるんじゃなくて、やはりこれは常総市議会全部あわせても、あるいは市民含めても、早くやれというやつを要望しに行くべきだというふうに思うんですよ。  これは五霞村の村長の話だけども、長岡健一郎氏、彼は昭和13年の大水なんかのときには何回も国会のほうへ、政府ですよね。あのとき、腐った稲わらを持って、この状況を見てくれと、悲惨な状況を見てくれということをお願いしに行っているんですよね。今、この水害問題というのは、そういう補償の勝ち取り方というのはそういうことなんですよ。そうじゃないと、上はわからないんですよね、下の苦しみなんていうのはわからない。だから、これをわからせていく行動をやはり常総市は今やらなきゃならない。これはもう一つの典型例をつくる必要があると思います。堤防の問題と、そういう生活再建の問題でね。これを市長、本当に先頭になって号令かけるような、先頭で引っ張っていくような力を出してほしい。それはあなたね、本当に首かかってますよね、はっきり言ってね。本当に私は思うんです。その点、脅かしじゃないけども、先ほどもいろいろ出てきたけども、やはりこの間の姿勢について、住民が納得していないんだよな。だから、これは我々もつるし上げ食っていますからね。ハザードマップつくっておいて何だ、このざまはというのを私らも何回も言われて、そのたびに謝りつつ、自分の非力を後悔しながらやるんだけども、しかし、住民の声というのはやはり大事だというふうに思うので、それをまとめて持っていくという、その場を大いにみんなでつくって、要求するというか、そのための行動を大いにやっていこうじゃないかということなんですよ。そういう気持ちありますか、どうですか。 204 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 205 ◯市長(高杉 徹君) 堀越議員の質問通告の中に、議会とともにオール常総で行こう、まさに私も同じであります。 206 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 207 ◯21番(堀越道男君) その点、大いに期待して、次にまいらせていただきます。  次、職員の健康問題ですかね。 208 ◯議長(風野芳之君) 次の質問に移りますので、答弁関係者の方、議場にお入りください。  質問を継続してください。 209 ◯21番(堀越道男君) このたびの災害で、市の職員の皆さん、激務が続いただろうというふうに思っています。日常業務と、それから災害業務ということで、市長も含めて、寝ず、あるいは飲まずの何日間も過ごしていただろうし、そういう活動はしていただいたのをよく見ておりますので、その点について非常に感謝申し上げるところなんですが、しかし、そうは言っても働いている身というのは普通の人間の体ですから、あまりオーバーワークになりますとやはりストレスもたまるし、健康も害するということになりかねないというふうに思うんです。  この間、そういう面で職員の皆さんの激しい労働というのは伝え聞くわけですね。例えば、避難所に行く、それを徹夜でやって、それでまたさらに業務が続くと、日常業務が続くというようなことがあったり、日曜日はそこに出てきた、あるいはシルバーウィークという時間帯も、皆さんにとってみれば休みだったのに、それが休みが全部つぶれたというようなこともあっただろうというふうに思うんです。  そういうことで、今の状況の中で、どのくらいのオーバーワークというんじゃないけども、労働時間が、それぞれの職員の皆さん、平均的にも含めて、あるいは多い人でどのくらい時間的にあったのかということをまずお聞きしたいです。 210 ◯議長(風野芳之君) これより答弁を求めます。総務部長。               〔総務部長岡田健二君登壇〕 211 ◯総務部長(岡田健二君) それでは、堀越道男議員の3点目の御質問、職員の健康問題についてお答えいたします。  ただいま職員の健康問題に関する中で、時間外勤務等の数字というお話がありましたけども、これは再質問の中で詳しく説明させていただきたいと思います。労働状況等について御説明を最初にさせていただきたいと思います。  9月10日の水害発生後、多くの職員は連日連夜の勤務となり、厳しい環境で業務につかざるを得ない状況でありました。先ほど議員のお話にもありましたけども、シルバーウィークについては5日間すべての課で窓口を開けました。月末の土日の勤務に関しましては、健康管理に留意しつつ、開庁することになりましたが、交代して、できるだけ1日は休めるようにと各課に指示をしたところであります。  職員の健康状態につきましては、9月30日に市人事課で臨時職員を含めた561人を対象に調査を行いましたところ、不眠、頭痛、精神の不安定など体調不良と答えた職員が161人、全体の3割おりました。  少しでも職員の癒しになるようにと、日赤こころのケアチームによる個別相談やハンドマッサージ等を受けることができるリラックスルームを、本庁舎、石下庁舎及びあすなろの里で開設しておりました。また、同様に職員向けとして、茨城県鍼灸師会、はり、きゅうですね──及びボランティアによるはりやマッサージが本庁舎及び水海道公民館にて行われ、多くの職員が利用できました。  以上です。 212 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 213 ◯21番(堀越道男君) ちょっと驚きもしました。561人中161人、3割も健康を、ちょっとストレスとかなんか感じるという方がいる。非常にそういう面で、この健康のあれはないですが、さっき言ったように実態はどうなんですか、長時間の勤務の問題では。多い人とかなんかの、そういう典型的なものを含めた、あるいは全体的にあったのか、ちょっとお願いしたい。 214 ◯議長(風野芳之君) 人事課長。 215 ◯人事課長(飯田恒夫君) それでは、お答えします。  時間外につきましては、調査の範囲が9月10日から30日までを計算したんですが、やはり激務ということもありまして、ほぼ100時間以上超えている人数が250人以上おります。  あと、先ほど、人事課のほうで調査した中では、その職員も被災しているということもありまして、御自宅の被災状況、あと車も当然こちらにとめておりまして、水没したので、車の被災状況及び健康状態のほうを庁内情報システムというシステムを通じて調査した結果でございます。  以上です。 216 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 217 ◯21番(堀越道男君) 100時間以上が250人だと、半分以上の人が、とにかくそういう激務に追われたというふうに推察するわけであります。  この中で、いろいろ皆さんの苦労というのは、日常業務と災害業務が重なるということですよね。この間、ちょっとお聞きしたいんですが、その中で、特にプロジェクトチームをつくりましたよね、三つの部門にわたって、ごみ問題から応急修理、それと避難所のね。いずれにしても、避難所は閉所となると思うんですが、いずれにしても、人事のあり方についても若干問題提起したいと思うんですが、非常に職員の皆さん、その任務と、さらにもう一つ任務とやりながら、プロジェクトというのは逆に今度はその専門の任務につくわけですよね。そうすると、そのあり方について、やはり職場の仕事というのもいっぱいあるわけですよね。だから、その職場にとって必要な方が、片方にとっても必要だということで、いろいろと大変な苦労をしているんじゃないかなと思うんですが、ただ、やはり職員のほうの納得と、課の中の全体の協議が私は何といっても必要だというふうに思うんですよね。話を聞いたとき、なかなか課に出されないから、上からヘッドハンティングみたいなことをやっているようなうわさも、ちょっとちらちら耳にしたんですが、やはりそれでは長続きはしないんじゃないかなというふうに思います。こういう災害だから、やはりどういう状況になるのかというのを職場でよく論議をして、とにかくこれについてはこういうふうにやらなきゃいけないんじゃないのかということで、言うならば上から、その意向を無視してそういう編成がえをやったり、辞令を出したりというよりは、やはり下から論議をつくって、そこで納得済みでやっていくという方向がいいんじゃないかというふうに思うんですが、そういう形態としては何かありましたか、そういうやり方についての問題点か何か。あればひとつお願いしたいんですが。 218 ◯議長(風野芳之君) 総務部長。 219 ◯総務部長(岡田健二君) お答えいたします。  プロジェクトにつきましては、廃棄物関係のプロジェクト、あと避難所開閉に向けたプロジェクト、あとは災害対策本部の統括班、災害対策本部で困難となっているような問題を中心になって解決するために、統括班という、三つのプロジェクトを設けました。当初、その人選については、今、堀越議員のお話にもありましたけども、こちら人事課を含めた中でその人選をして、人を出していただいたということで進めました。  人事課としましては、当然その課のいろいろな状況等についても一定の判断ができるという中で行ったものでありまして、その後については説明等をして人選をしたプロジェクトもございます。  以上です。 220 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 221 ◯21番(堀越道男君) 今、人選の問題でいろいろやり方はあったということを聞きました。いずれにしても、やはり人を使う立場としては、納得を前提にしてやるのが一番だろうというふうに思うんですよね。そこらのところで、もっと話し合いなり何なりを強めていってほしいというふうに改めて感じておりますので、その点よろしくお願いいたします。 222 ◯議長(風野芳之君) 次の質問に移りますので、答弁関係者の方、入れかえをお願いいたします。  質問を継続してください。 223 ◯21番(堀越道男君) 地域防災計画の見直しということで、地域防災計画についてということで、その全面的見直しということについての意見なんですが、前の議会でちょうどこの防災計画の見直しというか、不備な点ですね、常総市の地域防災計画と国分寺の例を見て、あのときも出されましたが、いろいろ、何課が何をどうやるのかというのを全部細かく、マニュアルといいますか、すべてのことが網羅されている地域防災計画に対して、常総市は箇条書きのような、何々しなければならないような形での対応の仕方で、これでは本当に初動のときの、いろいろな災害のときに動きができないんじゃないかということで、そういう方針じゃないのかなということも市長もお認めになったと思うんですね。  実際、今回の水害に当たっては、その地域防災計画にのっとって、はっきり言って、その本を読んでいるから動きがとれたのか、それとも全くなくて、動きが全然でたらめなことになっちゃったのかという、言い過ぎかな、ちょっとね、出たんだよね。ちょっと計画的な方針が頭に描けないうちに、ああいう状況の、困難な状況に落ち込んだというふうになるのかなというふうに思うんですが、そこらのところはどうですか。その地域防災計画と既存のやったやつとを見て、そのとおり発動されていったのかどうかということをちょっとまずお聞きしたいと思います。 224 ◯議長(風野芳之君) これより答弁を求めます。市民生活部長。              〔市民生活部長須藤一徳君登壇〕 225 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  現在の地域防災計画は、平成25年3月に見直しを行っております。この中では、水害時における組織計画、動員計画、避難計画等の応急対策に関する記述がございません。しかし、今回の災害におきましては、災害時の庁内体制、避難所と避難所の運営、関係機関との連絡等、これらのことについての問題点が浮かび上がっております。これらのことから、市では今回の災害時における対応について、第三者による水害対策検証委員会を設置して検証を行っていきたいと考えております。  今後は、水害対策検証委員会による検証結果を踏まえまして、具体的な実効性のある地域防災計画を作成していきたいと考えております。  以上です。 226 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 227 ◯21番(堀越道男君) 今の部長の答弁なんですが、ちょっと気になるのは、やはり検証委員会のあれを聞いてからつくるんだ、それは第三者委員会から言われて指摘されたということでやるというのじゃないでしょう、防災計画って。何かやっぱり逃げてるよね。逃げてるというか、他人のあれだよ、自分の頭で考えてつくるという気力ないよ。そうじゃないよね。やっぱり自分らの頭でつくるんですよ。水難のあれなんかなかったというけど、それはおかしいからね、本当にね。新聞等で私も読んで愕然としたのは、そういう水難の訓練のあれなんかやったことないなんていうことを堂々と新聞に書かれていたので、改めてショックを感じて、改めて今質問しているんだけども、あらゆる災害、特に小貝川と鬼怒川と持っている中での常総市ですから、これは、何だったって水害との戦いが基本にならなきゃいけないと思うんですよ。  最近、先ほども出ましたが、境町に行って、ちょっとお見舞いしながら、ハザードマップというのをもらってきました。これはさっきも出されましたけどね。常総市で2009年につくられたハザードマップ、どう、いかに利用されたかというのがありましたが、しかし、あれだってつくられたときに、国土地理院のそういう地形図と、それから水がどう流れるかというのをきれいにやられたものですから、あれはその辺の一つ一つの問題が、1枚の大きなB2の紙で出されている。ですから、なかなかあれを持って歩くのもできないし、しまい込んだらどこかへいっちゃうという、そんなものなんですよね。ですから、この水害のときにぱっと見るなんていうことはなかなかできなくて、インターネットで見れば見られたということもありますけども、いずれにしてもそういうところがなかったんですが、利用できなかったというのが私もあるんですが、しかし、境町の洪水ハザードマップもらって、やっぱりびっくりしたのは、これは大きな地図もありますよ。それと、各冊子ごとになっているんですね。この冊子ごとに、要するに地域地域の避難場所、しかもここは2メートルから5メートル来るんですよね、利根川が決壊すると。境町はうんのまっちゃうんですよ。それだからこそ、いろいろな逃げ方を、例えば2階建て、3階建てというところもちゃんと印をつけて、ここに逃げなさいと、事務所とかなんかの借りるところの、その緊急避難所は2階建て、あるいは3階建てというのをやる、そういうところまでちゃんと書かれていて、一番初めは、何と言っても今回の問題で一番問題なのは、去年の8月あたりに、いわゆる、ちゃんと内閣府とかなんかでも、あるいはこういう防災の関係では言われているんですね。空振りに終わらずに早目に出せと、これが原則と、書いてあるんですね、一番初めに。とにかく、早目の避難が大事ですと。うちのにそういうのはないんですよね。  避難勧告も避難指示も、それは市長が出さなきゃならないんです。しかし、今や、出して、オオカミが来たなんて言われる時代じゃないんです。出されて、あってもなくてもですよ、事故がなくても、もう早目に言うことが基本、これが原則だというふうに言われていますよね。これは、早いタイミングで避難が重要だと。それは、日ごろから準備をしておきましょうということなんです。これが一番初めの、境町の洪水ハザードマップには載っている。しかも、写真が載っているんですね。これは明治43年、利根川が切れたときですね。1910年。これの関東大水害の境町での被害ということで、堂々と写真で載せている。これでもって、すべて危機を知らせているわけですね。うちのほうにそういうのがあるかというと、昭和13年に、今回も五霞のほうで聞いたんですが、ここまで来たよと、それよりも50センチ上ですよね、今回。そのくらい。だから、過去ここまで来たよというポイントというのは、だれか議員が言いましたけども、そういうメモリアル的なものが絶対必要ですね、これからね。  それと、やはりそういう計画に基づいて避難場所とかなんかも含めて、こういうハザードマップのあり方も全面的に見直していくと、それを自分らの頭で、検証委員会、ほかから言われてやるという話じゃないんですよ、これは。この常総市で、ここに住んでいる我々の知恵で、力でつくり上げるものなんですよ。他人が言うことじゃないんですね、これは。その点が足らないと、どうしたって、何か自分らの身の回りとしての動きがとれない。あるいは、すばらしい計画書はできないと思うんですよね。人から言われて、嫌々ながらやるなんていう仕事は嫌じゃないですか。私は自分でやりたいと思いますね、力の限り。そういうふうにしましょうよ。検証委員会のあの文章なんか直しなさい、あれ。検証委員会がやってから見直しますなんていうんじゃなくて、堂々と見直すんだと、全面的に見直す。  これは坂東の人も言っていましたよ。私だったらすぐさま地域防災計画を見直しますということを彼、開口一番に言っていましたね。今回の水害問題を契機にして、全面的に改めるということなんですね。お隣の坂東市で改めるんだから、こっち改めるのは当たり前ですよね、常総市はね。そういう観点でつくっていただきたいんですよ。何か腰引けてるよ、何回も言うけど。そういう状況じゃ、やっぱりあの災害のときに、何をこうするかという機転がきかない。先ほどのごみの問題だって、あなたたちが目の前に立ったら、市民との間に立ったら大変です、殺されますよね。私、経験しましたからね。ごみ問題出すときに、出すんじゃないなんて言ったら大変なことになっちゃうわけだ。そういうことじゃなくて、これは坂東市長の受け売りだけど、申しわけないけど、北茨城の豊田市長に聞いたら、そんなごみは市の職員が立ち会うんじゃないと。みんな業者に任せちゃうんだと。業者は徹底的にやるよ、分別。最初からやる。これは対峙しても、けんかになっても何してもそういう論理が強いですからね。ところが、市の職員の場合は、確かに、吉原さんも言うんだ。立場に立ったらとてもやれないですよねと、これは、おれも今回経験して、そのとおりだと思うんです。弱い立場ですよ、市民に怒鳴られたら。これは本当に窮地に陥っちゃいます。そういうふうにならないのには、一緒にいることも必要だけども、やはり早目に決断をする、業者に任せる、業者に全部やらせるということでやったほうがいいんですよねというのは、これはもう、いわゆる市長会の中の話になっているわけですよね。そういうことも含めて、我々が聞かされる話というのは、一つ一つ、実践に即した話としてこの間聞かされているわけですから、当然この問題を経験した常総市にとってみれば、もっともっとえぐった話ができるはずなんです。そういう防災計画、見直してくださいよ、ぜひとも。その決意をひとつお願いします。
    228 ◯議長(風野芳之君) 市民生活部長。 229 ◯市民生活部長(須藤一徳君) 議員おっしゃられるとおりでございます。先ほどは、検証結果を踏まえてと申し上げましたけれども、基本的に市でつくるものでございますので、参考にすると言っていいのか、検証の中身をよく精査し、それで市でつくり直す、見直すということでございます。市でつくっていきます。  以上です。 230 ◯議長(風野芳之君) 堀越道男君。 231 ◯21番(堀越道男君) だから、その言うことはわかるんだけど、きれいごとみたいに感じるのよ。やっぱり検証委員会の意見を聞きながらと後生大事にして言うというのは、それはそういうことでしょうけど、そうじゃない。やっぱり自分らがつくるんだと、この構えのほうが大事なんだよ。人に、コンサルに任せるとかなんかでやるんじゃなくて、やっぱり自分らでつくり上げると、これが基本でしょう。それがあなたたちの役割なんだと思うんだよ。だから、自分らでいろいろな意見を聞く、自分らの意見を相手をゆだねるんじゃなくて、相手らの意見を聞いて自分のものにして、それでつくっていくということの、そういう方向をつくってくださいよ。そうじゃないと全然身につかないと私は思いますよ。そういう点、ひとつぜひともお願いしたいということです。以上です。 232 ◯議長(風野芳之君) 暫時休憩といたします。                 午後2時58分休憩    ─────────────────────────────────                 午後3時20分再開 233 ◯議長(風野芳之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続いたします。  次に、18番石川栄子君。                〔18番石川栄子君登壇〕 234 ◯18番(石川栄子君) 18番、石川です。通告に従いまして質問を行います。  その前に、9月の豪雨の被害、常総市としては本当に大きな被害でした。お亡くなりになられた方の御冥福をお祈りいたしますとともに、被害に遭われた皆さんには心からのお見舞いを申し上げます。そして、職員の皆さんもこれまで本当に御苦労さまでした。そして、私たち議員、市長はじめ執行部の皆さんも、これから、これからの総力を挙げた取り組み、これが重要になってくるかというふうに思います。そこで私は、豪雨災害から考える問題についてということで、何点か質問を行います。  今回の災害の原因としては、鬼怒川が一級河川であって国の管轄、そして八間堀は県の管轄で、その水をきちんとおさめることができなくて起きた越水や決壊だというふうに思います。台風18号が来るのは避けられませんが、こうした被害は避けることはできたというふうに考えます。そう考えますと、国や県の責任は大きい。これまでも、私たちの暮らしは消費税という新たな税金に苦しめられ、パートや非正規で働く人がふえ、米の値段が下がり続ける中で起きた、そうした中で暮らしを切り詰め、家族みんなで働いてどうやら平穏にやってきたんです。そこに、このとんでもない災害です。県や国、どうやって償ってくれるのか、問われるところです。あわせて、市民の一大事を常総市としてどう助けてくれるのか、これが問われるところだというふうに思うわけです。  それでは、1点目の質問に移ります。被災者生活再建支援の拡充について伺うということなんですが、被災者生活再建支援にかかわるものについて幾つか質問をいたします。  被災者生活支援制度につきましては、平成7年の1月、20年前、阪神・淡路大震災、この被害が甚大でした。家屋の被害、半壊含めまして21万件に及びまして、そのとき、個人補償の国の制度はなく、暮らしの見通しが立たない中で、何度も何度も国会に足を運び、できたのがこの制度だというふうに聞いております。今では、全壊世帯に対しての支援金額は最高額で300万円となっています。しかし今、住めるようになるまでに、大規模半壊世帯でも倍額の600万円、800万円は普通、あるいは1,000万円、こういう見積もりが出ている状況となっています。全壊で300万円というお金、この金額、どうなんでしょうか。この点について、まずどのように考えていますか。全く今の価格設定にはなっていないと私は思いますが、まずどのようにお考えか、それをお答えいただきたいと思います。 235 ◯議長(風野芳之君) 答弁関係者の方、議場にお入りください。  これより答弁を求めます。市民生活部長。              〔市民生活部長須藤一徳君登壇〕 236 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  被災者再建支援制度につきましては、被災者再建支援法に基づいて行っております。住宅の全壊で、限度額が300万円となっております。この300万円についてでございますが、議員御指摘のように、家を建てかえるとなると300万円ではとてもできない額だとは思います。しかしながら、この制度は国の制度によるものでございますので、限度額をふやすということについては現時点ではできないと、そのように考えております。  以上でございます。 237 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 238 ◯18番(石川栄子君) 11月28日の茨城新聞報道です。皆さん、ごらんになったかと思います。常総市が行った家屋が全壊、大規模半壊、半壊と認定された世帯に対してのアンケート調査によりますと、自宅の再建については、建てかえ、住みかえが終了したというお答えはたった11%、終了していないという回答は81%と、自宅改修が進んでいない実態が浮彫りになっております。  建てかえるめどが立たない、これが150世帯、そして、引っ越しを考えている、70世帯に上っております。実際に水害後の約2カ月で約800人が転出しており、人口減少が問題になっております。──というふうにここにも書かれております。このままでは、人口はますます減ってしまいます。  私は、常総市にうちを建てたいという意欲につながるようにということで、これは以前に超党派でつくった災対議連、災害対策議員連盟なのかと思うんですが──というところで出されました金額ですけれども、30坪のうちで1,700万円として、その半額850万円、これを限度額として出すと。大規模半壊はその半分の400万円が示されていたというふうに記憶をしております。私的には、やはりこのくらいの金額でないと希望が持てないというふうに思うんです。これは私の思いだけなんですけれどね。でも、300万円では、今答弁いただきましたように、恐らくうちは建てる気力が起きないというふうに感じております。  というふうに考えますと、市としても、やっぱりこの国の制度そのものを、先ほど堀越議員のほうから提案もありました、国の制度そのものを変えていく、そういうことをしなければ常総市はますますじり貧になっていってしまうんじゃないか、国に声を上げていただきたいというふうに思うんですが、その対応についてひとつお聞きしたいと思いますが、答弁のほう、よろしくお願いいたします。市長答弁で。 239 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 240 ◯市長(高杉 徹君) 石川議員の質問の中にもありましたけれども、1995年の阪神・淡路大震災、この当時には国の制度としても個人補償は一切なかったわけですね。それから、市民の熱意、国民の運動によって現行の法律ができ、額は少ないとはいえ、300万が出るようになった。この歴史を振り返れば、これから我々はそれを引き継いで、上げることをやるのは当然だと思いますし、頑張ってやりたいと思います。 241 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 242 ◯18番(石川栄子君) ありがとうございます。そういう立場で、引き続いてよろしくお願いいたします。  次に、被災者の生活支援に関する部分ですけれども、住宅の応急修理に関してお伺いいたします。  半壊世帯に対しては、所得500万円以下という制限がありまして、受けられない世帯が半分以上あったというふうに思います。それを所得制限を撤廃し、撤廃した分について、負担分は県と市が半分ずつ持つということで予算化いたしました。それをお伝えしたところ、ああ、よかったと、皆さんからとても喜ばれています。  しかし、その後、既に修理し、代金を支払ったものについては認められないという冷たい扱いになっていて、ええっ、ぬか喜びさせないでよと、怒りの声に変わっています。避難所では、実際眠れなくて、ぐあい悪くなっちゃうということで、一刻も早く寝る場所と、トイレ、キッチンを取りつけてもらって、お金は支払ってしまった。特別金持ちだからじゃない、体を壊したら困るからなんです。常総市は、半壊世帯を救うために制度を変えて頑張ってくれたのに、さかのぼって支払いを認めていただかないと救うことにはならない。災害救助法に基づくものになっていないんですね。適用される災害救助法では、現物支給が原則であると。しかし、混乱する被災地では現金を渡しても被災者が品物を買ったり、うちを借りたり、修理したりというのは大変だから、そこを行政が直接業者の人と行って、それでお金も行政が直接払いますよという制度だと思うんです。でも、そこのただし書きで、必要ならば金銭の支給もできると規定されているんですね。そういうことを考えますと、ぜひ撤廃していただきたいという思いです。  また、所得制限撤廃の制度は、10月18日にこの常総市で、市議会で予算を決定してできた制度です。見ましたら、25日にホームページ上で公表されておりました。だから、災害から1カ月半もたって、一般の人に知れたのは恐らくその後10日ぐらいたって、2カ月近くたってからだというふうに思うんですよね。だから、自分のところは該当しないと思って修理をしてしまったんだと。だから、せっかく皆さんを救い、喜んでもらえる制度なので、不公平感の残らないように修理したものすべてを対象にすべきであると思います。領収書の添付でも支払いを認めるように、どうぞ答弁のほうをよろしくお願いいたします。 243 ◯議長(風野芳之君) 市民生活部長。 244 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  このたびの被災者生活再建支援補助事業でございますが、県と市で、国の制度で救えない人に対する支援補助事業ということでございます。ただし、県と市で行う新しい事業でございますので、災害救助法ですとか被災者再建支援制度に、あるいは県との足並みというのが必要になりますので、変更することは難しいかと思いますので、御理解いただきたいと思います。  以上です。 245 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 246 ◯18番(石川栄子君) ちょっとなかなか、御理解は素直にはできないというふうに思うんですよね。これ、国の制度ではありますけれども、国は所得制限を設けて、被災した半壊世帯を救っていないんですよ。救う制度になっていない。その所得制限というよりは、収入制限、しかも家族全員の収入ですから、そこからはみ出した世帯ですね、常総市では多分該当する方の半分以上がこの制度では合致しないというふうに思います。だから、国はやっていないんだから、国にとやかく言わせないというか、国はとやかく言う資格はないというふうに思うんですよ。県と市で予算化した制度なので、ぜひ市長、直接県知事さんとお話をしていただいて、決めていただきたいと思いますが、その点についてもう一度答弁、市長のほうからいただけますでしょうか。 247 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 248 ◯市長(高杉 徹君) まず、現段階で所得制限をなくして、市民の方が新しい制度で申し込みをした件数は158件ありますから、私はかなり早い段階で市民の方も反応しているということを1点報告します。  それともう一つですが、実はこの問題、大きな問題ですよね、さかのぼれないかどうか。私も制度ができた当初、11月16日の茨城県議会において地元の県議さんにお願いをして、そこの問題で何とかさかのぼれるように質問してくださいというふうにお願いして、質問してくれました。そのときの知事の答弁は、残念ながら否定的な答弁だったですね。ですから、知事としては残念ながらそういう考えはないということであります。しかし、私としては何とかさかのぼってほしいという思いはありますので、要望はしてきます。しかし、知事が公の場でできないというふうに明言しましたから、これは非常に困難な課題であるという認識はしております。しかし、要望はしていきたいと思っております。 249 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 250 ◯18番(石川栄子君) 必要ならば金銭の支給もできる、実際に領収書でのやりとりでもできるんだよと規定されているということですので、ぜひともその辺のところも知事さんとも話し合っていただいて、これができれば、今までの、早目に改修をしてしまった方に対してもきちんとした、これからやる方と同じに、平等に改修の費用を出すということができますので、ぜひよろしくお願いします。ちょっと強硬に、しっかりと知事さんのほうにもお願いをしていただきたいというふうに思います。この問題についてはこれで終わりにさせていただきたいと思います。  それから、2点目に移ります。災害廃棄物処理の問題についてですけれども、豪雨災害により発生した建築廃棄物の計画、この間の処理計画にも実際には載っていない、見当たらなかったというふうに思います。  防災無線では、建築廃材については業者に依頼してくださいという放送がされていたようでございます。しかし、業者に頼むと処理費用が、今、以前からすると高くなっているということで、56万7,000円がみな処理費用になってしまって、修繕に回らないと言っている人もいます。今度の災害がなければ発生しなかったごみ、建築廃材です。災害廃棄物として処理されるべきものだとは思います。  環境省は、災害廃棄物処理事業補助金につきまして、建築廃材という性状だとか、床下、床上だとかの態様によって区別されるものではない。市町村の事業については、環境省でも補助していくスキームになっていると述べております。建築廃材も災害ごみとして処理し、全壊世帯だけでなく、大規模半壊も半壊も区別なく改修すべきだというふうに言っているんだというふうに思います。どうしてここのところを、常総市は全壊だけだというふうに差別しているのか、それがちょっと私にはわからない。そこの説明も1点お願いしたいと思います。  それから、災害廃棄物処理に対しては、国補助2分の1がつきますね。残り2分の1の8割が交付税措置されると聞いています。県知事にお会いしたときに、国補助5割、それから交付税措置される4割、合わせて9割、そして残り1割についても激甚災害指定となっているので災害対策債とか、新たに借金ができるので、市の負担は4.3%になるよということをお聞きしておりました。小さい市なので、4.3%といっても大変でしょうから、できるだけ残り部分についても国に求めていくというふうに知事は言ってくださったんですよ。だから、例えばその処理計画によりますと、現在処理費用として50億円ですか、計上されているようですけど、新聞にも載っておりましたけどね。それで計算しますと、当市の負担分4.3%としますと、2億1,500万で処理できる。建築廃材も処理すると、プラスアルファで、70億円になると約3億円ですか、計算いいですか。さらに、知事は、この4.3%についても何とか国に対して求めていくと言っているんですよね。あとは、常総市としてやる気、困っている市民のために市が率先してやる気を見せないから、国も県も手をこまねいているんじゃないんでしょうか。市の責任で建築廃材処分するのかどうか、はっきり答弁をお願いしたいと思います。市長、答弁よろしいでしょうか。 251 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 252 ◯市長(高杉 徹君) 私と部長のほうで分けて答弁させていただきたいと思うんですが、まず、先ほどごみ処理費用の9割、場合によってはもっとつけられるという知事のお話ですけれども、これは誤解のないように聞いていただきたいんですが、確実に9割取れるかどうかはこれからの申請です。まず計画書を提出して、環境省が査定をして、それから財務省の査定も受けなければなりません。そのためには、しっかりとした計画に基づいた合理的な理由、合理的な方法を伴わないと、この9割も難しいというのはまず前提として考えてください。  そして、仮に9割ついたとします。残りの部分についても、今言ったような形で、いろいろな、例えば交付税措置とか特例交付金の措置とか、あるいは東日本大震災のときには実質的には100%ついたこともありますから、そういう努力はしていきたいと思います。しかし、これはあくまでもしっかりとした自治体がごみ処理計画を立てて、そしてコストの面でも合理的な方法をやらないと9割自体も難しいという、そのことはまず御理解をいただきたい。ですから、我々としては、知事がおっしゃるようにできるだけ95%に近い形でのお願いはしていきますが、それもしっかりとした計画と、これからの環境省査定、財務省査定を得ないと、今の段階で確実にというのは言えないというのをまず御理解いただきたいと思います。  あとは部長のほうから答えてもらいます。 253 ◯議長(風野芳之君) 市民生活部長。 254 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  昨日の倉持議員の御質問にもお答えしたんですけれども、災害発生当初、災害廃棄物の総量が全くつかめませんで、その膨大なごみの量から、日々新たな仮置き場の選定と受け入れに職員は奔走しておりました。  そのようなことから、粗大ごみの受け入れのみで各仮置き場が満杯状態であり、建築廃材を受け入れる容量が当時の常総市にはありませんでした。よって、住宅のリフォームに伴う建築廃材を受け入れることは不可能であるとの当時判断をいたしました。そのことにより、基本的には当初より建築廃材は受け入れしておりません。これは、先ほど市長が答弁しましたように、国の補助を得るためには適正な処理というのが必要になっております。この適正な処理というのは、災害廃棄物は基本的に一般廃棄物になりますが、産業廃棄物が入ってはだめ、あと災害に伴わないごみが入ってはだめです。つまり、便乗ごみなんかが入ってきますと、それは査定の対象外になってしまいます。ですから、そういうものが入らないようなきちんとした適正な管理、そういうふうな受け入れをしなさいということは、環境省といいますか、申請の段階で必要になります。  そのようなことから、現在におきましても仮置き場の設置には苦労しているような状況でございます。現在、下妻に2カ所、坂東に1カ所、そのほか、御存じのようにインターチェンジのところにも置いてあります。インターチェンジは国交省からお借りしている土地でございます。そういうふうなぐあいで、市内よりも市外の仮置き場のほうが多い状況でございます。それだけ常総市には仮置き場を設置する場所がございませんでした。これは、当初から大変な悩みでございました。自衛隊に来ていただきまして、大分人命救助もやっていただきましたが、市内の公共施設の広い地域を、駐屯所というんでしょうか、そちらに提供したこともございますが、それだけでもやはり足りない状況でございました。今現在におきましても、仮置き場の適地というのは難しい状況でございます。  仮に、これから建築廃材を受け入れるということになりますと、2カ月以上がもう過ぎておりますので、初期に市からのお願いしたとおりに、業者にお願いした市民の方につきましては不公平感が生じてしまうということもございますので、今後につきましても今までどおり、建築廃材につきましては御協力を得たいといいますか、そちらの業者のほうにお願いしていただきたいというのが市の考えでございます。  以上です。 255 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 256 ◯市長(高杉 徹君) 答弁漏れがあったので、補足でつけ加えさせてください。大事なことを忘れてしまいました。  実は、先週の11月26日の日に、私と、それから議長と中村副議長、3人で霞が関へ行きまして、環境省に伺いました。そして、衆議院議員の永岡先生や、地元選出の神達先生なんかも入った中で、常総市における、先ほど私がお話ししたごみ処理計画に基づいた財源措置、強く要望してきました。その際、議長も副議長も積極的に発言をしていただいて、まさに執行部と議会が一体となって、このごみ処理費用の90%以上の獲得に向けた活動をしてきたという大事な報告を忘れてしまいました。やってきております。 257 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 258 ◯18番(石川栄子君) それは大変よかったと思っています。だから、先ほど市長がおっしゃいました、これからの対応、これからの対応というのを一つ一つクリアしていって、市民が望む、とにかくこれから暮れに向かって、自分のうちの前にごみが山になっていたり、あるいは長屋に壁を崩した袋がいっぱいあるんですよ。身動きとれないほどあるうちもあります。それを目の前にしてお正月が迎えられるかどうかというのもありますよ。ですから、これからの対応、まず、これからの対応として何をしていくのかお聞きすると同時に、先ほど不公平感が残ると言いましたけど、それを言うなら、一番初期で何でもかんでも無料で市が運んでいたじゃないですか。その後ですよ、今度は業者に頼めよと言ったのは。それを言うなら、そこにも不公平感があるんじゃないかと思うんですよ。  だから、もうこれは市でやるしかないんじゃない、このごみの山。見て正月を迎えるというのは、とても耐えられない。復興の妨げにもなるというふうに考えます。だから、これからの対応、しっかりやっていくというような市長答弁、最初にいただきましたので、じゃあ、まずその対応の第一として、何をやっていただけるのか、その次はどういうことなのかということで、一つ一つクリアして、これを無料にできるための、市民負担がなくなるためのお仕事ということで、市長にどういうことをまずやっていただけるのか、それをお聞きしたいなというふうに思います。よろしくお願いいたします。 259 ◯議長(風野芳之君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 260 ◯市長(高杉 徹君) 先ほど担当の部長が答えたように、現在の仮置き場の状況、それから膨大なごみの量等含めると、住宅をリフォームするのは難しいということは、現状では変えることはできないんですけれども、これからも恐らく膨大なごみが出てくると思います。そして、この処理費用についても、あるいは処理量についてもふえてくると思います。  これらは、これからもしっかりと議論をして、できるだけ市民の要望にこたえられるようなことは検討していきたいとは思っております。 261 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 262 ◯18番(石川栄子君) 何が障害になっているんでしょうね。市民のために廃棄物処理、建設廃材を市で処理できないという、その理由の第一としては、一番何が挙げられるでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。 263 ◯議長(風野芳之君) 市民生活部長。 264 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  一番ネックなのは、仮置き場の場所です。今、まちの中からはごみは大分消えてきたとは思います。ただ、まだごみはあるところにたくさん山のようにございます。ものすごい山でございます。その山は、市内にはあまりありません。市外にあります。市内に置くところがないんです。市内に置くところがあれば、わざわざ市外の、他市に御迷惑をかけて置くことはありませんでした。そういう状況でございます。ですから、また市外に求めるということは、これはなかなか困難だと思います。ですから、市内に今度は求めるということになります。市内でも移動したところがございます、やはり一たん集めざるを得なくて仮置き場をつくりました。ただ、その仮置き場の周辺から、早く処分してほしい、そういう要望が出ます。そうしますと、なかなか常総市、山間部というのがございません。なかなか仮置き場を設置するということが、これは当初から庁内でも検討したんですが、ありませんでした。それで、いろいろな他の自治体、国・県から御協力を得て、今の状況で仮置き場を設置したことがございますので、まずはこの仮置き場というのが大変な問題でございます。建築廃材というのは相当な量出ます。  それから、先ほど申し上げましたけども、管理という面がございます。きちんとした一般廃棄物、災害廃棄物を回収するということ、そしてまた、その廃棄物をきちんと管理しなければいけない。そういう面で、人員の措置が大変でございます。そういうふうな面が一番大きなところです。  以上です。 265 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 266 ◯18番(石川栄子君) 仮置き場がないという問題につきましては、今、後ろの議員からも探せばあるんじゃないかと、常総市内にも何とかなるんじゃないかという声も上がっているんですよ。だから、実際には置き場がない、あとは人員については何とか、今失業している人たちも多いですよね。だから、何とかそれも手当てできるんじゃないかと思うんです。  あとは何でしょうか、障害になっているというのは。お金ですか。市の責任で建築廃材を処分するのかどうかというところでは、膨大なごみの量になっていくということであれば、財政的に確かに大変だと思います。でも、まだ財政調整基金というのがありますよね。35億円も今年度当初あったと思うんですが、今度の災害対策で減りました。でも、半分ぐらいは残っているようですよね。ですから、その点について、正確に幾らあって、幾ら使って、幾ら残額になっているのかというのを、傍聴者の皆さんもおりますので、そこをお知らせいただきたい。 267 ◯議長(風野芳之君) 企画部長。 268 ◯企画部長(加倉田謙二君) ただいまの石川議員の財政調整基金の現状をお知らせします。  まず、財政調整基金ですが、35億3,000万ございました。今回の補正予算、9月15日から11月25日、今回提出させてもらっていますが、それで18億7,000万ほど財政調整基金のほうから取り崩しというふうなことでございます。残金としましては、16億7,000万ということになります。  以上です。 269 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 270 ◯18番(石川栄子君) お金は心配ないような感じでしたね。16億7,000万円残っているということです。それで、今、そちらの議員から助け船をいただきました。仮置き場は使わなくても、大体建築廃材って材木か、壁を壊した土か、グラスウールみたいなの、大体土というか、石膏も含めてね。大体分かれているのよね。そうすると、仮置き場なくても、直接そこから運べるんじゃないか、そういうふうに思うんですが、その点はいかがでしょう。仮置き場はなくても大丈夫、どうでしょうか。 271 ◯議長(風野芳之君) 市民生活部長。 272 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  廃棄物の処理の方法につきましては、補助金補助金といってはあれなんですけれども、廃棄物の処理に当たりまして直接廃棄物処理施設のほうに持ち込むことはできません。できないんです。一度仮置き場に置いて、適正にそれが分別されて、それが間違いなく被災になった家屋から出たものだということをしないといけないんです。基本としては、きのうも申し上げましたけれども、業者が行って出た廃棄物は産業廃棄物ですのでだめですので、自分で行ったものが対象になります。〔「ボランティアさんは」と呼ぶ者あり〕──ボランティアも一緒です。〔「いいんでしょう」と呼ぶ者あり〕──大丈夫です。  ですから、よく御相談を受けるように、自分で畳をはがして出して、その後床材を取って、それは対象にはなります。なりますが、それを出されて、自分で仮置き場へ持っていく、あるいは市が回収する、そうすれば対象ではあります。ただ、それを認めるというか、それを受け入れますと膨大な量が出てしまうので、当初から生活から出される粗大ごみでも手いっぱい状態であり、まずはこれを片づけないことには復旧ができないという判断で、そちらだけをやって、建築廃材等については時期が少しずれることもあり、そちらは業者のほうへの処分をお願いしたいということで、そういう方針を市ではとってきたのが現状でございます。 273 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 274 ◯18番(石川栄子君) そうすると、業者の人はどうするの。やっぱり仮置き場へ一回置くということじゃないでしょう。業者の人は、自分で仕分けしたものを直で運んじゃうんでしょう。それと同じやり方をすればいいんじゃないんですか。大体仕分けしてあるんですもの。各うちうちで、前の、本当に泥だらけになってがれきを出す状況とは今度は違っているんですよ。もう一つ一つはがして、置いて、それぞれに分別して置いてあるの、各うちうちに。だから、これはもう広域の職員も言っていたんです。そこのうちも大規模半壊でいろいろあるそうなんですよ。これ、市が決断してくれればいいんだよなって。大丈夫だと思うからということで、ぜひ質問して、やってくださいということも激励されてるの。だからやったというわけじゃないんですが、大勢の方から、もう私らもボランティアとして入ったおうちの方も、そういう状態ですから、何とかこれをやっていただきたい、これが被災された皆さんの声なんです。もし国の制度でだめだという、国でもうちょっと補助を出していただきたいとかということも含めて、国にお願いに行くときはもちろん私も行きますし、被災された皆さんも一緒に行くと思いますよ。それこそ、国会に、さっきの話じゃないですけど、何回も何回も行かないと、こういうことは解決できない、さっきの支援法についてもそうです。それから堤防のことについてもそうですけれども、そういうことをやっていかないとならないということを本当にこのごろ感じているということでございます。  ぜひ、何回も声が上がっております。一時仮置き場はあるので、何とか、じゃあ、仮置き場あるという設定で大丈夫でしょうか。質問、これで終わりますけど、この問題については。場所はあるんじゃ大丈夫でしょうか。
    275 ◯議長(風野芳之君) 市民生活部長。 276 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えします。  場所と申しましても、どこの場所でもいいというわけにはいかないと思います。〔「だから、それは一つ一つその場を見て」と呼ぶ者あり〕 277 ◯議長(風野芳之君) 御指名の後に質問をしてください。石川栄子君。 278 ◯18番(石川栄子君) それは、一つ一つその場所を見て、クリアできるかどうか、それは執行部の皆さんが調べていただいて、見つからなければ見つかるまで調べていただいて、仮置き場見つけて、そこへというようなことがとれればいいかと思います。とにかく、この点におきましてもしっかり頑張っていただきたいというふうに思います。  じゃあ、もう時間もないので、次の問題に移らせていただきます。 279 ◯議長(風野芳之君) 質問を継続してください。 280 ◯18番(石川栄子君) それでは、3番目です。農業問題に移りたいと思っています。  農業問題では、五箇、大生、この常総市の米どころと言われているところで浸水した、長屋は大体低いところ、田んぼに近いところにありますから、本当に自分のうちで食べる米が一粒もないという状況になっている、そういう農家の方が大変多いんです。だから、何といっても私としては浸水した米の補償問題、これが一番だと思うんですが、先日、農水省のほうにもお伺いした折にも、何か感触としては補償を出すというようなことも伺ってまいりましたので、この点については国の対応をもってお願いしたいと思います。  来春ですね、今度は田植えができるように、農地のがれきとか石などを取り除くための計画についてお伺いしたいと思います。 281 ◯議長(風野芳之君) 産業労働部長。              〔産業労働部長小室孝二君登壇〕 282 ◯産業労働部長(小室孝二君) お答えいたします。農地のがれき、石などを取り除くための計画についてお答えいたします。  今回の水害でのがれき、石あるいは土砂、こういったものによります農地の被害につきましては、県など関係機関の御協力もいただきながら状況の把握に努めまして、現在設計が完了したものから順次復旧工事に着手しているというふうな状況でございます。  しかしながら、現時点でも農地や用排水路の被害についての御相談をいただいているというふうな状況でございますので、改めて当初の調査結果に漏れがないかどうか確認するために、江連八間土地改良区や地元の維持管理組合等に御協力をいただきながら、耕作者や地権者の方々に状況の確認をしていただいているところでございます。  この結果を踏まえまして、がれきや石などの除去など、農地の復旧工事を行い、来春の営農再開に間に合うような形で対応してまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 283 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 284 ◯18番(石川栄子君) 計画に沿って行うということなんですけども、いつまでに終わりになるんでしょうか、計画。 285 ◯議長(風野芳之君) 産業労働部長。 286 ◯産業労働部長(小室孝二君) お答えいたします。  答弁のほうでも申し上げましたが、来春というんでしょうか、営農、田植えとか、そういった間に合うような形で進めてまいりたいというふうに考えてございます。 287 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 288 ◯18番(石川栄子君) それじゃあ、終わるという計画ですので、ありがとうございます。  実際に、例えば田んぼに石とかがれきが残っていて、耕運機なり農機具がそのとき故障した場合は、どこの補償というふうになったらいいんでしょうか。残っていて、機械がけがをした。 289 ◯議長(風野芳之君) 産業労働部長。 290 ◯産業労働部長(小室孝二君) お答えします。  基本的には、今、農地のごみの除去のほうもボランティアの御協力をいただきながらやらせていただいていると。あと、がれきと石につきましても、その災害復旧事業の中で除去するというふうな形でやらせていただいて、議員お話ございましたとおり、耕作することによって農業機械が破損しないような形でやらせていただくというのが基本でございます。仮にというのも変なんですが、そういったお話かなとは思うんですが、そこまで市なり何なりで補償するというのはちょっと難しいのかなというふうには考えてございます。例えば、農業共済制度などですと、農業機械につきましても共済制度がございますので、そういったものの御利用というんでしょうか、ちょっと詳細に調べてございませんので、どこまで対象になるかというのは明確にお答えできないんですが、そういったものも御活用いただきながら対応していただくのが基本かなというふうに考えてございます。 291 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 292 ◯18番(石川栄子君) 何か聞くところによると、もう実際に機械を傷めてしまったということも聞いています。そうすると、これはこの災害で起きたがれきのためになったということで、やっぱり補償は、農機具の補償のほうですよね。そちらと一緒にしてもよろしいということでしょうか。そうするとありがたいんですけどね。 293 ◯議長(風野芳之君) 産業労働部長。 294 ◯産業労働部長(小室孝二君) お答えします。  農業機械のほうの補償、災害によりまして、経営体育成支援事業というふうなことで、今回10分の6の補助事業でございますけれども、そちらのほうはあくまでも原因が災害によって浸水して機械が使えなくなったとか、そういったのが原因なのかなというふうに理解してございます。耕作というんでしょうか、農地を農業機械で耕作なり何なりすることによって、災害とは関係なく、そういった農業機械が破損したというふうなことになりますと、そちらのほうの補助事業はちょっと厳しいのかなというふうに考えております。 295 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 296 ◯18番(石川栄子君) 何か冷たいお答えですが、こちらのほうで臨機応変にやらせていただきたいと思います。  それでは、11月、実際にはもう12月になっちゃいましたけれども、作付の小麦についてです。もうまけない状況になっているかと思うんですけれどね、12月に入りまして。種がまけなければ、共済のほうの補償にもならないということですが、この小麦についての対応、どう考えているでしょうか。お答えいただきたいと思います。 297 ◯議長(風野芳之君) 産業労働部長。 298 ◯産業労働部長(小室孝二君) お答えいたします。  御指摘のございました、11月作付ができない小麦につきましては、今回の水害によります土砂の堆積等によりまして、そういった圃場が現にあるというふうな状況でございます。こういった小麦につきましては、国の経営所得安定対策という制度がございまして、そちらのほうで10アール当たり3万5,000円くらい交付金が支給されるというふうな制度になってございます。  この経営所得安定対策の交付金を受ける要件でございますけれども、一つ、作付をして収穫を行うというのが交付の要件になるというようなことなものですから、作付できなければその交付の対象といいますか、要件を満たさないというふうな状況になるということでございます。この交付金を受けられないということになりますと、特に地域農業の担い手でございます大規模な農家さん等々につきましては、経営的な影響も大きいというふうに認識してございます。このため、市の認定農業者で組織してございます常総市認定農業者の会、こちらのほうで、過日、県に対しましても、今回の水害により作付できない麦につきましては、交付金の対象となるような要望を行ったというふうな状況でございまして、市といたしましても今回の災害により小麦の作付けができない圃場につきましては、これまでの実績等を勘案しまして交付金の支払いの対象となるように、国・県に要望を行っているところでございます。 299 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 300 ◯18番(石川栄子君) ありがとうございました。そちらのほうで、実際認定農業者の会の要望のように、交付金の支給ができるようにしっかり頑張っていただきたいというふうに思います。  最後になります。4点目、防災無線の不備を補うため、防災ラジオにしたらどうかという質問なんですが、きのう質問された方もおりましたが、防災無線、今度の水害の折にも、雨の音、それからヘリコプターの音で何を言っているのかわからなかったという方、たくさんいらっしゃいます。それから、これから寒くなると、窓のサッシきっちり閉めていては本当に聞き取りにくいです。そういう意味では、何か情報伝達の方法としてあるのかということでお聞きしたいと思います。  それから、水害によって中間部分についている受信機なんですか、あれが水につかりまして、壊れて、まるっきり聞こえなかったところもあるんですよね。だから、防災無線のこのような不備を補うものとして、お隣の下妻市でも行っております防災ラジオなど、普及が必要かというふうに思うんです。その点どのように考えていますか。答弁をお願いします。 301 ◯議長(風野芳之君) これより答弁を求めます。市民生活部長。 302 ◯市民生活部長(須藤一徳君) お答えいたします。  防災ラジオにつきましては、FM、AM放送のほかに市の防災行政無線を連動させて受診することができることから、風雨が強い場合に自宅で雨戸を閉めている場合でも聞くことができます。また、価格につきましても、個別受信機が約7万円に比べまして、防災ラジオは約1万円と、かなり安価でございます。  しかしながら、問題点がございまして、現在の防災ラジオ、アナログ対応が主流でございます。常総市は防災行政無線、デジタルでございますので、デジタル対応の防災ラジオというのが必要になります。これらのことから、防災ラジオの整備につきましては、市の防災行政無線にどう連動させるか、これらの課題を研究する必要がございますので、市としましては、議員がおっしゃるように将来的には導入するような方向で検討していきたいとは考えております。  以上でございます。 303 ◯議長(風野芳之君) 石川栄子君。 304 ◯18番(石川栄子君) ありがとうございます。将来的には導入する方向という、実際には導入するんだかしないんだかわからないという感じですけれども、これにつきましては、とにかく、何でもいいと言っては変なんだけど、防災ラジオでなくても、皆さんのところにきちんとした情報が一斉に伝わる方法ですよね。そういうのが何かあればいいなというふうに考えておりますので、そこらのほうの検討も含めて対応のほうをよろしくお願いしたいと思います。  これで私の質問を終わりにします。ありがとうございました。    ─────────────────────────────────  散会の宣告 305 ◯議長(風野芳之君) 本日の一般質問はこの程度にとどめ、散会といたします。御苦労さまでございました。                 午後4時14分散会 当サイトのコンテンツ(文章、画像、図表)は、常総市議会の著作物です。無断で複製、転載することを禁止します。 Copyright (c) Joso City Council Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...