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  1. 常総市議会 2015-02-01
    常総市:平成27年2月定例会議(第21回会議) 本文


    取得元: 常総市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-12
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              〔議長遠藤正信君議長席に着く〕  開 議 ◯議長(遠藤正信君) 皆さん、おはようございます。  御報告申し上げます。  ただいまの出席議員数は18名であります。    ─────────────────────────────────                 午前10時00分開議 2 ◯議長(遠藤正信君) これより第21回会議を開きます。  別紙会議日程により議事を進めます。    ─────────────────────────────────  日程第1 一般質問 3 ◯議長(遠藤正信君) 日程第1に入ります。  昨日の会議に引き続き一般質問を行います。通告順に従いまして発言を許します。  なお、質問並びに答弁は簡潔明瞭に行うよう議事進行に御協力をお願いいたします。  最初に、11番茂田信三君。                〔11番茂田信三君登壇〕 4 ◯11番(茂田信三君) おはようございます。11番の茂田でございます。通告に基づいて質問させていただきます。  どういう通告をしたかということを簡単にお読みします。  大きい1番、産婦人科の新設について、その中の1)きぬ医師会病院に新設を求めてはどうか、2)広域で考えてはどうか、2番きぬ医師会病院小児科診療を毎週土曜日に行うことを求めるがどうかということでございます。  1年かそのくらい前に、きょうきぬ医師会の事務長がいらっしゃっておりますが、きぬ医師会産婦人科を新設してはどうかと要望というか協議してくれということをお話ししましたが、その後その提案はどのように検討されたか、またきぬ医師会にお伝えしたか。そのときの市の答弁は、産婦人科の方は人手がなくてなり手がいない、無理だと。どうして無理かというのは、まず人が少ない。人が少なくても実際産婦人科を経営しているところがあるんです。ですから、お金を出せ、足りない分はお金を出せという提案というかお願いをしておきましたが、その結果どうなったかということですね、まず第1点。
     個人的なことでまことに恐縮でございますが、水海道の植竹産婦人科で私どもの長男が、今37歳になりますから37年前にお世話になって、家内の話ですと、非常に看護婦も親切、医者も親切、ご飯もおいしい、何より地元にあるのがいいということで、私の家内はお産の年齢じゃありませんから、60過ぎておりますから。これからお産する人が不安になると思うんですよ、地元に産婦人科がないと。  そして、先般、二、三日前ですか、市の保健課の役職の方にこのような話をお伺いしたんです。その方は若夫婦で来まして、こちらへアパートを借りたい、その前に福祉課へ来て産婦人科があるんですかと聞かれたそうです。常総市には現在産婦人科がありませんと言いましたら、それでは違う市へ転入しますということで帰ったそうです。市長がいつも話していますよね、行政は最大のサービスでしたっけ。サービスが行政の最も大切なことですよね、仕事、実務は行政のサービスの一番の仕事だと。それを逆にいえば、サービスをするのが行政なんだということですよね、表裏一体ですからね。自分で目標を掲げて、隔週、1週おきにいろいろな発行をしたり、今まで閉庁だったところを開庁して、確かにサービスですよね。まず、今一番若夫婦というか住民が望んでいるのは産婦人科じゃないかなと思います。  最近お産した方に、近辺に産婦人科はありませんが、どこでお産したんですかと言うと記念病院とか、つくば病院とか、あとメディカルですか、よそへ行くんですよね。直近までは七、八年前か10年くらい前ですか、旧石下町にも横瀬さんというすごく親切な産婦人科医がいらっしゃいまして、奥さんが亡くなっておばあちゃんが亡くなって、どちらが先か記憶があいまいですが、とにかくその後に産婦人科をおやめになって、今小児科と普通の一般の医院だと思います。まず石下にもない、旧水海道にもない。そしたら妊婦はどこに行ったらいいんですかね。毎回毎回筑波大学、記念病院、メディカルセンターに送り迎えしてくれる人ばかりいないんですよね。まして御自分でもお勤めになっている方は、そうそう40分もかけて行けないと思うんですよ。  私の提案ですが、今議会で私どもは任期が終わりますが、もう一つ広域でやったらどうかと。まずきぬ医師会と。つくばみらいにも産婦人科がないそうですよね。あと坂東にもないですよ。あ、つくばみらいにはあるの。じゃ坂東市とここですか。石下、水海道地区、坂東市にもないそうです。共同で運営したらどうかと。とても1市では無理。さもなければ事務長がきょうは来ておりますが、きぬ医師会とタイアップしたらどうかと。まずそれが要望というか聞かせていただきたいことです。  きょうはこの2点ですから時間が十分ありますから、朝の余談としてお聞きしてもらいたいんですが、10数年前に常総市、水海道市の話じゃありませんよ、福島県でこういう事実があったんです。私の知人が、福島県の市の近くですが、市でもあると思いますが、ここにも困ったこと相談という窓口がありまして、そこへたくさん来たんですって、相談員が新しくなったときに。これこれで困りました、ああそうですか、本当にそれは困ったことですねと。困ったこと相談ですから違うことで違う方が来て、いや本当に困ったことですね、それはと相談員が必ず言うんですって。そのうち、あそこへ行けばいろいろ悩みを聞いてくれていいよねと。1年か1年半過ぎたらだれも来ないんですって。何で来ないか知ってますか。困ったことを聞くだけ聞いて何の実行もしなかったんです、その市は。みんな来る人は、最初は何かを打ち明けると気が楽になったように錯覚して、うわさ伝いにどんどん来て、1年くらいしたら、あそこへ行っても困った話だけは相づちを打ってくれるが、実際何にも実行してくれないんだよねと。それから困ったこと相談のところへは来なくなったそうです。  常総市でもそうですよね。先般の議員の質問のときに、カスミの跡をどうするか。あれは降ってわいたような話なんですよね。カスミが出るといったのがことしでしょう。それはそれで大切かわかりませんが、お産のことは産婦人科医がいない、病院が少なくなったというのは言われて10数年かそれ以上になりますよね。それで何ら手を打てないというのは、これは行政にしても責任があると思いますよ。  一応、総括、一問一答ですから、この質問にお答えしていただきたいと思います。  忘れていましたよ。2番の小児科ですね。最初私が質問したとき、きぬ医師会に小児科はなかったと思いますよね。1日置きにあったんでしたか、週3日。週3日あったそうです。その後、私どもが子どもが例えば月水金は診療して、火木土休みだとしたら、月水金に病気を合わせて発病する子どもはいないと思うんですよ。ということで、毎日診療してくれと強い要望を出しましたら、そのうち平日毎日になったんですよね。それは本当に努力をしてくれたことに感謝します。月火水木金になったんですよね。その後、土日と休みだったんですよね。土曜日も開院してくれと。そこをはっきりお答えしてもらいたいと思います。土曜日も開院してくれということで、隔週1週置きに今は診療しているんですよね。それでもそうなんですよ。よその小児科は毎週土曜日診療していますよね。たまたま休みのときに病気になったら子どもはどうするんだと。今度違う小児科に行くと、一度行けば大体2回目、3回目と子どもは行くから、そうするときぬ医師会に来る方がまた減っちゃうと思うんですよ。よその小児科並みに毎週土曜日診療をするように強く要望します。ドクターを呼ぶのにお金が足らないといえば、そういうときに補助するべきじゃないかと思います。2点目の小児科の質問にお答えしていただきたいと思います。  以上です。 5 ◯議長(遠藤正信君) 答弁関係者の方、議場にお入りください。  これより答弁を求めます。保健福祉部長。              〔保健福祉部長石塚 隆君登壇〕 6 ◯保健福祉部長(石塚 隆君) 改めておはようございます。ただいまの議員の御質問にお答えをしたいと思います。  まず初めに、産婦人科の新設ということについてお答えをしたいと思います。  現在、きぬ医師会管内の常総市、坂東市、つくばみらい市には、坂東市と当市には産婦人科がございません。つくばみらい市には助産院が現在1カ所あるという現状でございます。常総市では、御存じのように平成24年度に産婦人科医療機関の産科部門がなくなって以来、常総市、あるいはつくばみらい市、坂東市とともに実はきぬ医師会病院運営委員会という組織がございまして、3市できぬ医師会協議会を通じて産科の開設を現在も強く要望しているところです。ただ、議員も御存じのように、先ほどおっしゃっていましたけども、医師そのものの不足であるとか、あるいは一部の地域に産科医について偏ってしまうような現状から、なかなか現時点で産科医がいないというのが現状になっています。きぬ医師会自身もこの要請に対して、産婦人科医療機関がないということは重要な課題だということで認識をして、さまざまな方面への呼びかけや活動をしているというふうになっていますが、現状ではまだその実現に至っていないというところでございます。先ほど議員もおっしゃっていましたけども、自治体として医師不足の中、医師を確保するための条件を整備する、例えば補助金を出すとか医師の育成への援助金などを考える時期にも来ているのかなというように考えています。  続きまして、小児科の毎週土曜診療を求めるということについてお答えをしたいと思います。  きぬ医師会病院での小児科診療については、平成15年に常勤小児科医師が不在になって以来、住民の皆様や議会の皆様などからの強い要望を受けまして、平成21年度までは週2回の半日診療及び月2回の土日半日診療を実施してきました。平成20年度からは市議会皆様の御承認などをいただいた上、小児科医の人件費を補助するという形で毎日の診療が可能となって充実が図られてきたところです。さらに、25年11月には月曜日から金曜日に常勤の小児科専門医が確保され、土曜日は第2、第4の午前中診療が行われています。小児科外来患者数を見てみますと、平成24年度で1,871名、25年度で2,288名、平成26年12月末現在でございますけれども2,494名と患者はふえている現状でございます。また、入院受け入れの体制も整ってきております。これは常勤医師が配置されたことにより、かかりつけ医としての定着が進んできたのかと考えております。  御指摘の毎週土曜日の小児科開設につきましては、現実としては常勤医師の複数名の配置がどうしても必要である、あるいは全国的な小児科医師不足といった現状から、現実的には現時点ではまだ厳しい状況であるというふうに考えざるを得ません。病院側としても、常勤医師の複数配置ということで努力をいただいているところですけども、まだそこに至っていないというのが現状でございます。  以上、答弁です。よろしくお願いします。 7 ◯議長(遠藤正信君) 茂田信三君。 8 ◯11番(茂田信三君) どうも御苦労さまでした。部長はことし退職ですよね。御苦労さまでした。一言言うのを忘れていました。あと、退職する職員の方も御苦労さまでございます。  今ざっと聞いて、聞き漏らしたところもあると思うんですが、これは後ろにいるきぬ医師会の方にお話しすることなんです、まず。24年に1,871名ですか、あと25年に2,200人、端数は切りますね。26年が2,494とか言ったから約2,500人。小児科は毎日やったら、土曜日を隔週にしたらどんどんふえるんですよ。小児科が終わって大人になってもきぬ医師会に来るんですよ。わかりますよね。経営者としてこうやればどれだけ上がるというのは実証されているでしょうよ。それを市長、市に置きかえるんですよ。  今、日本がどうして経済が回復しないかわかりますよね。人口がふえないところは上がらないですよ、経済なんて。今の日本、株高といったって経済なんかよくなるわけですからね、人口がふえないですもん。日本で人口がふえないから経済がよくならない。常総市はもう3,000人減っているんでしょう。それを考えたって、常総市の不景気というのは、まず人口がふえないからでしょう。ふえないどころか3,000人も減っちゃっているんでしょう。産婦人科が大きいのがあると、今度常総市には産婦人科があるんだなと定着するんですよ。そうすると、人口減に歯どめがかかるでしょうよ。ですから、喫緊の課題なんですよ、産婦人科を新設するということは。  きぬ医師会でMRIを新しく購入するからということで、患者割で負担金というか賛助金を出しておりますよね。その単位で、もしどうしてもきぬ医師会が無理だったら、一回協議を持ったらどうですか。つくばみらいでも助産婦がいらっしゃってお産ができるけど、今でいう産婦人科の病院じゃないですよね。だから3市にないと同じなんですよ。  あと、一気に無理だったら助産婦の制度も取り入れたらどうですか。一気に産婦人科のドクターが無理だったら助産婦の形で。どうしても難しいお産というときは、まず大きい病院に紹介してもらうとか。一気に無理だったら段階的につくばみらいみたいに助産婦式のお産をするところをやるとか。まず三つと協議して具体的にやったらいいんじゃないですか。産婦人科のある病院のドクターの年収を聞いてみるんですよ。どのくらいお支払いしているんですかと。それより低くちゃ来るわけないですよ。そこにプラスすればいいでしょうよ。100万でも200万でも。そういう形じゃないと来ないですよ。現に産婦人科があるところはあるんですから。産婦人科医が少ないといっても日本でゼロということはないでしょう。実際赤ちゃんが生まれているんですもん。だから、産婦人科のドクターの年収を聞いてみるんですよ。そしてまず三つの市で協議して具体的にどのくらいかかって、産婦人科のドクターは年収どのくらいか調べて、それからじゃないと何十年たってもできないですよ。ただ医師不足医師不足だと。そういう具体的な話をしたかどうか、それを聞かせていただけますか。あと、産婦人科があるところの医師の年収を調べたかどうか、それを聞かせてもらえますか。3市の協議会というか、どういう話し合いをしたか。もう何年もたつんですからね。多分1回、2回で困った、困ったでは、先ほど言った困ったことの相談員みたいなものですよね。マスターベーションというんですよね。全然解決にならないんですよ。部長、それをちょっと。退職のお土産というか。市長、答弁ですか。 9 ◯議長(遠藤正信君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 10 ◯市長(高杉 徹君) 小児科医と産科医の確保について、私のほうからお答えをしたいと思います。  まず、産科の設立についてですけれども、最初に茂田議員もおっしゃったように、その地域、その自治体に若い人が住んでもらえるかどうかの大きなポイントは、地域の中にしっかりとした病院があるかどうか、とりわけ小児科と産科があるかどうか、これが住民をふやす大きな要因だと思っております。それともう一つ、その病院がこれから経営的に繁栄していくかどうかのポイントは、病院の中にしっかりとした小児科、そして産科があるかどうか、これは病院にとっても繁栄の条件であると思いますから、私は二重の意味でこれから常総市にとって、あるいは常総地域にとって一番大事なことは、この中核に小児科医、そして産科医をしっかりと確保することだということが最重要課題だと思っております。  そのことを受けて、きぬ医師会病院の協議会で私も市長になってから毎回発言をしております。まず産科医の確保についてですけれども、先ほどおっしゃったように、常総市にもつくばみらい市にも坂東市にも産科がないです。ですから、三つの市の共通の願いです。それぞれの市長、私も含めて3名の市長が、とにかくきぬ医師会の中に産科をつくってほしいということで、今話を進めています。そして、今の段階ではまだ公表できませんが、具体的な人選も始まっております。〔「おお、いいことだ」と呼ぶ者あり〕──これがうまくいけば、近い将来きぬ医師会の中に産科医が確保できるような動きが今少しずつ水面下で進んでおります。まだ公表はできませんが。ですから、これは私だけの努力だけじゃなくて、坂東市の吉原市長、つくばみらい市の片庭市長も熱心ですから、3市の市長が足並みをそろえてきぬ医師会病院協議会の中で産科医の設立を強く強く希望しておりますから、それに向かって具体的に今話が進んでおります。ということだけ報告させていただきたいと思います。ですから、明るい私は方向に動いているということをまずお伝えしたいと思います。  それから、小児科医についてですけど、これは先ほど部長から答弁があったように、もう10年前に臨床研修医の制度が変わってしまって、それまできぬ医師会に常勤の小児科医がいたのが筑波大に引き揚げられちゃったんですね。これは国の大きな制度改正です。我々から見れば制度改悪です。このことによって何が起きたかというと、地方の都市から医者が引き揚げられちゃった。特定の大都市に今医師が集中しているんです。ですから、小児科医の問題というのは医師が絶対的に不足しているというだけではなくて、医師の偏在の問題なんですね。ですから、我々はこれから地域医療として考えなくちゃならないのは、小児科医を地域の中にどうやって確保するか。そのことできぬ医師会の中でも議論をしたことによって、一昨年の11月、何とか常勤の小児科医を確保することができました。そのことによって、小児科の患者数がかなりふえてきております。非常にいいことだと思います。今度はもう一歩、茂田議員がおっしゃったように、土曜日についても毎週できるようにということがこれからの課題です。そのために常総市としても、今回議会に提出した平成27年度の予算の中で、対前年比よりもきぬ医師会に対する小児科医確保のための予算をふやしております。このように、少しずつではありますけれども小児科医の確保についても前進はしてきております。なお、平日だけではなくて土曜日も毎週できるように予算の投入もしておりますから、何とかこちらについても実現できるように、今最大限の努力をしているところであります。 11 ◯議長(遠藤正信君) 茂田信三君。 12 ◯11番(茂田信三君) なるほど、そういう明るいニュースがあったんですか。  あと、きぬ医師会にも一言苦言を呈したいのは、これは関連ですからね。何をやるにも補助をもらうという体質をだんだん脱皮しなくちゃいけないですよ。大きい病院で何かを買うから常総市が患者割で幾ら、どこどこが幾らと。やっぱりそれを脱皮するのは、ほかのところと同じことをやっていては脱皮できないんですよ。普通でいう、私企業なんですから、きぬ医師会は。私企業なんですから。この産婦人科の件も自分から率先してやらなくちゃ、今までの体質から抜けられないですよ。私どもが何回も提案、しつこく言ったから小児科の患者数はうなぎ上りでしょうよ。小児科を卒業すると一般患者になるんですよ。中学生、高校生。今までは全部ふえた人数はほかに取られていたんですよ。小児科を増設したことによって、今土曜日は1週置きですが、土曜日も平日も毎日やることによってこんなに患者がふえているんですよ。企業努力というのは必要なんですよ。  病院だからいい、MRIを買うから常総市何億、坂東市幾ら、もうそういうことではだめなんですよ。自分で努力するんですよ。常総市も大変なんですから。今まで補助をもらっていたんだから、こういうのは頑張らなくちゃいけないんですよ。まして3市長が頼みに行っているんでしょう。とにかく早く結論を出して、そのような方向で進んでいるならばそっち一本でやって、お願いじゃなくて自分たちもきぬ医師会あんたらも自活しろと。それはそうでしょうよ。私企業で大きい機械を買うときに何億補助してくれとか、そんなのは普通はあり得ないですよ、一般企業じゃ。そのくらい言わなくちゃだめなんですよ。お願いじゃないんですよ。自分らはこれで活路を見出せと言うんですよ。小児科と産婦人科で活路を見出せと。今までのようにやっていたんでは同じでしょうよ。これをやると必ずどっちも得なんですよ。きぬ医師会も経営状態がよくなる、常総市、つくばみらい、坂東も自分のところに産婦人科があるということで、住民も安心して住めるんですよ。みんな得なんですよ。住民も安心安全でお産できる、きぬ医師会も経営がよくなる、だれにもいいことなんですよ。  市長、そこまで進んでいるとは私は知らなかったですよ。あと1年何カ月でしょう。大丈夫でしょう。今度あと1年半でやるかやらないかで次期もかかっていますからね、当選するかしないか。これでおれはもう当選するくらいの気持ちで、休みの日の開庁をしたでしょう、向こうとこっちと。それでかなりポイントを稼いでいますから。知っているでしょう、柔道の国際大会はポイント制なんですよ。こっちの試合で何ポイント、こっちの試合で何ポイント、それでオリンピックに出られるんですから。土日のあれでかなりポイントを稼いでいるから、産婦人科が確保できたら絶対無投票ですよ。そのくらいの勢いでやらなくちゃだめですよ。企画部長、笑っているけどそうでしょう。職員もそう思っているんですから。  今週の日曜日に御法事がありまして、終わった後、法事の後席に来てくださいということで、玉地区の方です、施主の近くの方が、うちの嫁がお産するのにやっぱり不安なんですって。うちも何人も子どもがいるからぜひ質問してくださいと言うから、もう質問は提出してありますよと。結果はきょうでも電話します。その方の名字を言ってもいいんですけど、当たりさわりがあると思いますから。やっぱりみんなそう思っているんですよ。今、玉地区の風野議員から、そういうのは選挙区の細かいことを言っている場合じゃないから、とにかくお願いしたいと。こんなに余っちゃっていいかしら、時間が。いいですか。あとは十分聞きましたから。これで十分です。  きょうはもうぐっすり眠れますよ。2年半か3年越しですよね。今までそういう答弁がなかったですもんね。ただお金がないだとか人材不足だとか。人材不足といっても実際産婦人科をやっているところはたくさんあるんですもん。お金を出しなさいよ、こういうとき。お金は使ってみて初めて生きたお金というんですから。こういうところへ使うんでしたらだれも文句言わないですよ。  ということで以上でございます。またよい報告を聞かせてください。 13 ◯議長(遠藤正信君) それでは、答弁者の方は退場してください。  次に、2番堀越輝子君。                〔2番堀越輝子君登壇〕 14 ◯2番(堀越輝子君) 皆さん、おはようございます。2番堀越輝子です。通告に従いまして質問を行います。本日は大きく2点に分けて質問を行います。  まず1点目の質問です。農地転用に関する権限移譲と圏央道インターチェンジ周辺開発について伺います。1)現在国では、地方分権の新たな方針として4ヘクタールを超える農地を住宅地や商業地に転用する際の許可権限を農林水産省との協議を前提として国から都道府県に移譲する方向で進めています。当市では、圏央道常総インターチェンジ周辺整備事業ということで、インター周辺開発計画を進めていますが、この計画にどのような影響が出ると考えられますか。  続いて、2)の質問です。こうした国の方向性は、当市の計画にとって大変追い風とも言えると思いますが、整備面積の拡大など計画内容等について変更はあり得るのでしょうか。インターチェンジ周辺開発については、この2点について伺います。  続きまして、大きな2の質問に移ります。外国人観光客の誘致促進について伺います。ここ二、三年の間に訪日外国人観光客は1,000万人を突破し、2020年の東京オリンピックの年に2,000万人を目指すと政府は目標を定め、大変積極的に誘致を進めております。我が常総市は東京都心から約50キロという近さにありながら、北に筑波山を眺める田園風景が大変すばらしい緑豊かなまちであります。また、市内には坂野家住宅をはじめ幾つもの観光スポットがありますので、ぜひこの2020年オリンピックを迎えるこの機会に、当市でも地域の資源を見直して積極的に外国人観光客の誘致に取り組み、地域経済の活性化につなげていただきたいと考えております。ただ誘致、誘致と言いましても、では具体的に何をするのか、市のPRだけではなく、やはり受け入れ体制を整えること、外国人の視点で見て魅力的な場所、物の掘り起こしが非常に大切になってくるのではないかと考えます。  外国人観光客の受け入れ体制としましては、やはり世界共通語であります英語の案内看板、またパンフレットなどの作成、通訳の確保、そして旅館やレストラン、観光スポット、タクシーなど、そうした仕事に従事する方々に英語研修なども行う必要が出てくるのではないでしょうか。外国人の視点で見てというところでは、意外と私たち日本人には身近なものが魅力的に見えていたり、人気だったりすることがあります。私自身ホストファミリーですとか外国人のお客様を案内するボランティアの中でおもしろいと思ったことでは、ドイツ人の方を案内したときに、近所のわたりや食堂という食堂があるんですけれども、そこでタンメンと生ビールを出したところ、大変喜んで舌鼓を打って、いや最高と喜んで帰っていきました。また、オーストラリア人を案内したときには、居酒屋で鍋をつつきながら日本酒を楽しんでおりました。また、どこに行っても日帰り温泉施設を探して温泉でまったりするエジプト人などなど、本当に私たち日本人には当たり前で身近なものが、そして常総市内にあるものが実は外国人にとっては大変珍しかったり、日本を感じるものであったり、そうしたものがたくさんございます。  特に食事というと、外国人の方が好きな日本食で皆さんが一番最初に思いつくのは寿司、天ぷらだと思いますけれども、実は最近一番人気があるのはラーメンなんです。また、日本酒も海外では大変人気が出てきておりまして、常総市内にも酒蔵がありますし、おいしい日本酒を一生懸命つくっておられます。そうした日本酒もありますので、ぜひ地元の居酒屋でも地元のお酒を置いていただくように取り組んでみたり、海外の方に居酒屋で日本酒を楽しんでいただくという機会を提供していくのも一つではないかと思います。  また、観光スポットといえば常総市には坂野家住宅、またほかにも歴史的な建築物がさまざまにありますが、外国人が観光地として訪れたいところで、実は東南アジア系の方と欧米系の観光客では二つに好みが分かれる傾向にあります。欧米系の方々は京都の寺社仏閣に代表されるような歴史ある建築物を見てうんちくに耳を傾ける、勉強する、そういったものが人気であるようです。また、東南アジアの方々は体験が好きなようですね。例えば北海道で雪を体験する、スキーをしてみる、流氷ウォークをする、またこの近辺であればイチゴの摘み取り、今ちょうどシーズンですけれども、常総市内にもイチゴ農家の方がいらっしゃいます。東南アジアでは気候のためにイチゴがおいしくつくれないということで、日本のイチゴは大変人気です。また、お抹茶なども最近とても人気です。そうしてみますと、常総市内には製茶園、お茶をつくっている方もいらっしゃいますし、イチゴをつくっている方もいらっしゃいます。そうしたところへ御案内してイチゴ狩りをしていただく、お茶摘み体験をしていただいたり、製茶の過程を見たり、酒蔵見学をするとか、そういったことも大変喜ばれるのではないかと思います。  そして、いろいろ考えてみますと、実はこの市内にさまざまな人材もいらっしゃいまして、先日私がボランティアの集まりでワークショップを開いたときに、その方々にもお願いしたんですが、市内でお茶の師範のお免状を持っていらっしゃる方、お寺の住職、そうした方に来ていただいて写経体験ですとか、茶の湯文化講座などを開いていただきました。これは日本人の方がやってもとても楽しいと思うんですけれども、外国の方がやったら非常に喜ばれると思われます。こうしたものが市内にあるんですけれども、この資源が生かされてなくて、また点在しているという状況にありますので、これを外国人誘致に向けてネットワークを一つにつなげて売り出していくことが一つではないでしょうか。  例えば、外国人観光客の方を御案内して、アジア系の方でしたら製茶園でお茶摘みをするですとか、イチゴ狩りを楽しんでいただく、そしてお昼はラーメンを食べていただく、午後には坂野家に行って月波楼はすばらしい建築物です。その中で和風庭園を眺めながらお花のレンジメントをする、地元の方でそういう師範の免状を持っていらっしゃる女性の方はたくさんいらっしゃると思います。そういう方に来ていただいて常総市のお抹茶を使って茶の湯講座をやっていただく。そして、その体験講座を楽しんだ後に市内の旅館に泊まっていただく、市内にもたくさんしにせの旅館があります。旅館も都内で今外国人に人気の旅館というのは、狭い三畳、四畳くらいの小さなビジネス旅館のようなところで、その部屋に2人で泊まれば1人2,000円くらいで泊まれるということで、一番人気があるのはこういうタイプの旅館だそうです。しかもバス、トイレは別。決してすばらしい施設ばかりが人気があるわけではありません。常総市にあるこうした地域の宝、資源を生かして組み合わせて売り出すことで、外国人の方に大変喜ばれるツアーもできるのではないかと考えます。また、旅館に泊まったいただいたときには、夜、日本風の宴会といいますか、市内にお囃子ですとか獅子舞、また日舞ですとか、伝統音楽をやっている方もいらっしゃいますので、そういう方に協力をいただいて芸能を楽しみながら、地元のお酒で乾杯してゆっくり浴衣で宴会を楽しんでいただいて、常総市にお金を落としていただく。そういうようなツアーを組むことは、特に改めて資本をたくさん導入しなくてもできることだと思いますし、すぐにでも企画してやっていけることではないかと考えております。ぜひ今後、こうしたことからも外国人観光客に常総市内の魅力あるものの情報をきちんと提供していくことも考えていただき、そうしたことができれば大きな効果が期待できると考えております。  先日の市内体育館の指定管理者制度に絡めてのお話で、市長答弁の中で、5年後の東京オリンピック開催時のキャンプ地を当市へ持ってきたいというお話がありましたが、やはりこうした誘致をするに当たっても受け入れのインフラ整備は必要となってきます。2020年まであと5年しかありません。せっかくの東京オリンピック開催の好機に多くの外国人観光客に当市を訪れていただき、地元経済の活性化につなげるためにも、常総市におかれましては積極的に取り組んでいただきたいと考えております。  そこでお尋ねしたいと思います。市長はどのようにお考えでしょうか。御答弁、よろしくお願いいたします。 15 ◯議長(遠藤正信君) 答弁関係者の方、議場にお入りください。  これより答弁を求めます。農業委員会事務局長。 16 ◯農業委員会事務局長(杉山久夫君) それでは、堀越議員の大規模農地の転用許可についての御質問にお答えいたします。  1)の大規模農地の転用許可権限移譲につきましては、新聞等で国から地方への移譲する方向で進められると報道されています。日本農業新聞では1月24日号、茨城新聞では1月27日号でございます。報道内容によりますと、現行制度では2ヘクタール以下の農地転用は都道府県の許可ですが、当市においては権限移譲を受けていますので市の許可で、改正後も同じでございます。2ヘクタールから4ヘクタール以下は都道府県の許可で農林水産大臣との協議が必要でしたが、改正後は都道府県の単独許可になり、農林水産大臣との協議は不要となります。4ヘクタールを超える場合は、農林水産大臣の許可を要しましたが、改正後は都道府県の許可になり、農林水産大臣との協議が必要となります。今回の改正は、大規模農地を含めた転用許可事務を都道府県が原則的に担うこと、つまり国から地方に移譲することが目的でございます。  農業委員会といたしましても、新聞掲載後、茨城県農業政策課にこの権限移譲の改正の件を確認したところ、1月30日に閣議決定されて、その対応方針は国から示されておりますが、運用の開始は国会での決定が出てからとなるということでございます。さらに、2ヘクタールから4ヘクタール以下の農地転用は、改正後県単独許可になりますが、これが市に権限移譲されるかどうかは現在未定とのことでございます。茨城県条例の改正が必要となることも一つの問題だと思っております。  大規模農地の転用許可権限移譲の見直しにより、圏央道インターチェンジの周辺開発計画にどのような影響があるかとの質問については、ないと思われます。  以上でございます。 17 ◯議長(遠藤正信君) 都市建設部長。              〔都市建設部長飯田昭典君登壇〕 18 ◯都市建設部長(飯田昭典君) それでは、議員御質問の2番目につきまして答弁いたします。  今回の事業地において都市的土地利用を想定しているエリアは約20ヘクタールであり、組合施行による土地区画整理事業を行う構想であります。国県との農林調整は必須でございますが、農振除外と同時期に市街化区域編入手続を行うことから農地転用が可能となります。したがいまして、農地転用許可の権限移譲の見直しによるインターチェンジ周辺開発計画に対する影響につきましては、現時点では想定してございません。この計画につきましては、県及び関東農政局との農林調整が既にスタートしており、早急に具体的な計画を詰めるようにと御指示をいただいているところでございます。  今後、権限移譲の情報を的確にとらえ、当市にとって優位になる内容がありましたら、変更につきましても視野に入れてまいりたいと考えております。  以上でございます。 19 ◯議長(遠藤正信君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 20 ◯市長(高杉 徹君) 堀越議員の二つ目の質問、外国人観光客をもっともっと常総市に呼んで、常総市のいいところをアピールして市の活性化につなげたらどうかという提言、ありがとうございます。  まず、今常総市の人口の約1割が外国人ですから、既に常総市内には外国人がたくさんいる、そういう特色ある自治体だということがありますから、まず私は一つ目としては、今常総市に住んでいる外国人の方と交流を深めて、その外国人の方に常総市の魅力的な観光地、あるいはレストラン、食事等を満喫してもらうということも一つ大事だと思います。それがまず一つ。  二つ目は、これからもっともっとほかから外国人観光客にどうやったら来てもらえるかということについて、私は当面三つのことを今考えております。  まず一つ目は、来年の3月に圏央道が開通をします。そうしますと、成田空港から30分か40分で常総インターに来られるという、これは非常にチャンスだと思います。ですから、成田から常総市内まで三、四十分で来られるというこの立地条件のよさを生かすこと、外国人にどんどん来てもらうということを積極的に圏央道の開通と同時にやっていきたい、そのように思っております。  二つ目は、先ほど堀越議員もおっしゃいましたけども、5年後には東京オリンピック・パラリンピックが開催をされる。常総市もこのオリンピック・パラリンピックのキャンプ地として練習地として、今動いております。ですから、このオリンピックをチャンスとして何とかキャンプ場、練習場として使ってもらえるようにすることが、同時にいろいろな国からの選手たちが来るわけですから、単にスポーツで練習するだけじゃなくて、その後の余暇に市内の観光地を回ってもらうような企画も私は積極的にしていきたいし、その選手たちと交流をする中で一緒に食事をしたり、あるいは酒蔵もありますから一人娘のところに行ってみたりとか、そういうことも積極的にしていきたいというふうに思っております。  三つ目ですけれども、オリンピックの開催だけではなくて、今回ミズノスポーツを社会体育施設12施設の指定管理者にしました。4月から動きます。そうすると、今度はミズノスポーツの人脈を通じて、これから外国人のアスリートを呼んでスポーツ教室を開催するとか、あるいは日本の子どもたちと外国の子どもたちとの試合をさせるとか、そういうことも今の我々の人脈ではできませんが、ミズノスポーツの人脈を通じればやれる可能性がふえるわけですから、こういうことも積極的にやっていきたいと思っております。  以上、3点について具体的に政策を進めていきたいと思っております。 21 ◯議長(遠藤正信君) 堀越輝子君。 22 ◯2番(堀越輝子君) 御答弁、ありがとうございました。インター周辺開発につきましては、ぜひ、今地方創生ということで国からも常総市にとっていい方向に風が吹いていると思います。今、私たちが抱えている人口減少問題、これにつきましては、これから地方自治体がどれだけ若い女性を引きつけることができるかが定住人口促進のかぎになってくると思います。そうした中で、雇用創出、また子育て中の女性にも働きやすい職場が期待できると伺っておりますので、ぜひ積極的に市のほうに取り組んでいただき、また議会でも私たちも勉強して、協力するところは協力して進めていかなければならないと考えております。よろしくお願いいたします。1番の質問については以上です。御答弁、ありがとうございました。  また、市長に2番について御答弁いただき、ありがとうございました。これだけ常総市にはすばらしいものがたくさんあります。ぜひ掘り起こしをやっていただいて、また先ほど1割が外国人の人口だということをおっしゃったんですけども、またちょっと視点が違って、ポルトガル語圏の方、ブラジルの方が多いと思います。外国人観光客誘致を考えた際には幅広く対応を考えていただければと思います。ぜひ積極的にお願いしたいと思います。要望といたしまして、質問は以上で終わります。どうもありがとうございました。 23 ◯議長(遠藤正信君) この際、暫時休憩いたします。                 午前10時59分休憩    ─────────────────────────────────                 午前11時10分再開 24 ◯議長(遠藤正信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続いたします。  次に、4番小林 剛君。                〔4番小林 剛君登壇〕 25 ◯4番(小林 剛君) 4番小林でございます。通告に基づき質問をいたします。今回は2件通告してありますが、2件とも教育関係ということで教育委員の皆さんにお越しをいただいております。  最初の中学校の傷害事件についてでありますが、1月24日、市長のほうから傷害による市内中学生逮捕についてという結果の報告がありました。これは傷害によって加害者の中学生が逮捕され、また被害者のほうは入院をした。さらに、入院した場所から、9時半ごろですか転院搬送されたというふうな事件でありました。このような事件を二度と起こしてはならない、再発防止、そういうことを目的に質問をしていきたいと思います。  それでは、まず1点目なんですが、この傷害事件、重大な事件であったかどうか、重大な事件であったかなかったかという認識をお聞きしたいと思います。また、再発防止の策も必要であるかないか、この2点を質問いたします。よろしくお願いします。 26 ◯議長(遠藤正信君) 答弁関係者の方、議場にお入りください。  これより答弁を求めます。教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 27 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 小林議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、このたび市内の中学校で発生しました子ども同士の事件につきましては、非常に心を痛めており、関係生徒並びに保護者が一日でも早く通常の生活に戻れるよう願うとともに、それに向けて全力で尽力してまいりたい、そう考えているところです。  まず、今回の事件が重大な事件であるかどうか、これについてはどうお答えしていいかというのが一つありますが、もちろん子ども同士で起きた事件、子ども同士で起こった事件、これで重大でないものはないというふうに私はお答えしたいと思います。また、再発防止につきましては、事件に関係する学校はもちろん、市内の各小中学校におきましてもこれまで以上に児童生徒に対して細かく目を配って、教育相談等を通しまして一人一人の変化や人間関係に注意するようにしてまいりたい、そう考えているところです。第1点の質問にお答えいたしました。 28 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 29 ◯4番(小林 剛君) 重大な事件でないことはないということは、重大な事件であるということだと思います。それと、今後そういうふうにするということですが、これは以前からやって当然のことなんですが、今さらそれを始めてもしようがないかなと。今までやっていることだと思いますよ。にもかかわらず今回事件が起きたんですね。  それでは、発生時の状況と学校の対応ということで1番目の質問をしたいと思います。  これは先ほどの件は、教育委員にも聞きたかったんですね。きょう来ていますよね。いや、おれは日本語で話しているのでわかるでしょう。教育委員が来ていますよね。教育委員に聞きたかったんですよということです。 30 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君、答弁を教育委員に求めたい、こういうことですか。〔「そのとおりです」と呼ぶ者あり〕──ちょっとお待ちください。
     小林 剛君、教育委員には出席はしていただいていますけども、代表で教育長が答弁したいということですから御了解いただけますか。小林 剛君。 31 ◯4番(小林 剛君) これは重大な事件であったかどうかということと、再発防止策は必要かどうかというこの2点ですから、答えられるでしょう、教育長じゃなくても。 32 ◯議長(遠藤正信君) 4名の各教育委員の方にということですか。 33 ◯4番(小林 剛君) そうですね。教育委員は議会も同意していますから。それで教育委員になっているわけですからおかしくないでしょう。 34 ◯議長(遠藤正信君) 暫時休憩いたします。                 午前11時18分休憩    ─────────────────────────────────                 午前11時23分再開 35 ◯議長(遠藤正信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続いたします。  ただいま小林 剛君より質問がございました。初めに、石塚教育委員長より答弁を求めます。             〔教育委員会委員長石塚哲夫君登壇〕 36 ◯教育委員会委員長(石塚哲夫君) 教育委員長の石塚です。小林議員の質問に対して2点お答えしたいと思います。  まず1点目、今回の事件について重要と考えるかということですが、そのとおりです。  2点目、今後の対策は必要だと考えております。  以上です。 37 ◯議長(遠藤正信君) 平井教育委員。              〔教育委員会委員平井丈史君登壇〕 38 ◯教育委員会委員(平井丈史君) 平井でございます。  1点目、重要と考えているかという御質問に対して、私も重要と考えております。  2点目、今後防止の対策が必要かということに関して必要だと考えております。  以上です。 39 ◯議長(遠藤正信君) 石塚教育委員。              〔教育委員会委員石塚理治君登壇〕 40 ◯教育委員会委員(石塚理治君) 小林議員の質問に答えます。  1点目、重大かどうか、大変重大だと考えております。加害者、被害者両方の子どもの将来を案じております。  2点目、対策が必要かということですけども、水海道中学校には去年学校訪問をしてまいりました。ピュアサポーターといって子どもたち同士が声をかけ合う、そんなすばらしい学校だなと思っていたところにこの事件、本当に対策は必要だと思っております。  以上です。 41 ◯議長(遠藤正信君) 川生教育委員。              〔教育委員会委員川生智子君登壇〕 42 ◯教育委員会委員(川生智子君) 教育委員の川生です。  私も1点目、大変重要な問題だと思っております。  それから、2点目の対策も大変必要な問題だと思っております。  以上です。 43 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 44 ◯4番(小林 剛君) ありがとうございます。教育委員の皆さんには本当にお忙しい中、きょうお越しいただきましてありがとうございます。今まできっと教育委員は呼ばれたことがないと思います。自分でもこれは大変重大な事件で、重要なことだと思ったので来ていただいたんですけども、お忙しい中、本当にありがとうございました。  これについて市長はどうでしょうか。市長も同じ意見でしょうか。同じ質問なんですが。 45 ◯議長(遠藤正信君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 46 ◯市長(高杉 徹君) 私もこの事件は大変重要な事件であったというふうに思いますし、何よりも子どもたち、そして保護者のことを心配しております。  それから、対策についてもこれを防ぐのにはどうしたらいいかということは大変難しいと思います。先ほど石塚委員もおっしゃったように、海中は今までも非常にこういう面では努力してきているわけですから、それでもなかなか防げないということは非常に難しい。しかし、取り組まなければならない、そのように考えております。 47 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 48 ◯4番(小林 剛君) 今、重要な問題と答えていただきましたけども、重大かどうか、重大な事件であったかどうかという質問だったんです。重要は重要ですよ、これは。全部学校のことは。それと、対策も必要だということですが、対策がなかったんですか、今までという感じですよね。それと、努力していますと言っていますが、だれでも努力もしているし、頑張ってもいるんですよね。結果なんですよ。そういう結果を出しちゃったらだめなんですね、もう。  それでは、1番のほうに戻って、発生時の状況と学校の対応ということで、きょうは校長先生がいないので、校長先生からは教育長はもう既に全部聞き取りはしてあると思うので、1番の発生時の状況とそのときの学校の対応をお聞かせいただきたいと思います。 49 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 50 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 事件の概要につきましてお答えいたします。  事件の概要につきましては、新聞報道のとおり、1月20日午後4時50分ごろ、校内で部活中に中学校2年男子生徒が同校2年の男子生徒3人に対し暴行を加え、けがを負わせたというものであります。暴行の内容としては、1人に対しては腹部を、1人に対しては顔を、1人に対して腰をけるなどしたと報道されていますとおりでありまして、けがの内容としましては、1人が脾臓損傷、1人が顔面打撲、1人が腰のけがと報道されております。事件発生時の学校の対応としましては、その場にいた職員2名が加害生徒をとめ、その連絡を受けて駆けつけた職員2名に加害生徒の対応を引き継ぎました。その後、けがをした生徒を保健室に連れて行き、保護者、病院と速やかに連絡をとり合い、市内の救急対応病院に搬送したと学校より報告を受けています。教育委員会の対応としましては、事件発生時から学校からの報告、相談を受け、学校に対して助言を行ってきているところです。 51 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 52 ◯4番(小林 剛君) 発生時の状況を今聞いたんですけども、先生がとめた、そしてその後保健室に連れて行き、その後保護者に連絡をした。そこから病院へはどういうふうにいったでしょうか。これは救急車でしょうか、それとも自宅の車ですか、先生の車ですか。 53 ◯議長(遠藤正信君) 教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 54 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 病院に緊急連絡し、また保護者との連絡もすぐにとれたことから、今回の場合は養護教諭がいわゆる公用車代用車、学校の場合にはすべて教員の車が公務代用車として使われております。至急にきぬ医師会病院に搬送したということです。 55 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 56 ◯4番(小林 剛君) これを見ると、傷病程度が脾臓損傷全治不詳、顔面打撲全治2カ月、右足打撲全治不詳、これはきぬ医師会病院から次の転院搬送先では腹腔内出血ということだと思います。程度は重傷ですよね。それを緊急車両を使わないで公用車で搬送するというのはいかがなものかなと思います。この判断をだれがしたんですか。管理責任者ですか、学校の。それとも養護の教諭ですか。 57 ◯議長(遠藤正信君) 教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 58 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 事件発生直後は腹部の痛みを訴えた、それに対して至急に搬送したということで、これはその場に居合わせた学校の管理者の判断だと思います。確かに小林議員が御指摘のとおり、なぜ救急車の要請をしなかったかということでありますが、学校では現実に救急車を呼ぶ事例も多々ございます。そして、また中学校などでももちろん小学校もそうですが、救急車要請の場合などの危機のマニュアルなども当然用意して、その周知も図っています。ですが、結果として私は緊急にそこで運べたということで百点満点ではないけども、学校のその場の学校の対応としては十分誠意を持ってやれたというふうに思っております。もちろん結果を見れば救急車を頼むべきだったと言えます。ですが、今回の場合はそこまでいかずに、まず、まず市内の救急指定病院に搬送した、それは間違っていないのじゃないかというふうに思っています。 59 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 60 ◯4番(小林 剛君) これは間違いですよ、明らかに。はっきり言っちゃいますが。交通事故で軽い追突でも、これは大事をとって救急車を呼んで搬送していますよ。痛くないと言われてもそういうふうにやっていますよ。それを脾臓損傷までするような腹が痛い、また顔面打撲、そういう人を救急車で搬送しないというのは間違っていますよ。判断が甘かったか、表に出さないように隠ぺいしようとしたのかというふうに疑われても仕方がないですよ、これは。学校は前からそういうふうに言われているんですよ。本人の先生方の耳に届いているかどうかはわかりませんが、事件や事故、そういうものを隠す体質があるとずっと言われているんですよ。だから、そういうふうに今回も救急車、救急車を要請すれば消防署から警察に連絡がいくようなそういうシステムになっていますから。それもわかっていると思いますけども。今回の判断は間違いです。私はそう思います。ここでミスを一つ犯しています。  それと次にいきます。事件に至るまでの調査結果、これは市長のほうから逮捕についてということで報告があったわけですが、この事故の内容を見ると、事故者が部活動の練習中におくれて参加した事故相手A、B、Cの3名に対して腹部や顔面等をける暴力を振るい、傷害を負わせた。一方的にとんでもない人だなというふうに思われるでしょうね、この文面を見ると。でも、恐らく根は深いんだと思いますよ。その辺のところですね、事件に至るまで。事件後の結果の報告は受けましたけども、事件に至るまでの調査をしたんでしょうか。したのであれば報告していただきたいと思うんですが。これは自分もいろいろな人に聞いていますけども、それは確証の持てないことですから、これはやっぱり学校、教育委員会が調査して二度と起こらないように原因を調査して、その原因がわからなければ幾ら二度と起こらないようにやりますよと言ったって、原因もわからないでできるわけないんですよ。ですから、この調査と結果、調査したのならば結果をお聞かせください。 61 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 62 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 本来、私たち教育者、また学校職員は子どもたちを守るべき立場にあると認識しています。そして、今回の事件に関係した生徒やその保護者の将来のためにも、個人や家族の特定につながるようなことはここで答えるべきではない、そのように私は考えております。  以上のことを踏まえまして、本質問につきましては生徒、保護者のプライバシーを守る観点、さらに関係生徒が今後充実した学校生活を送ることができるよう支援する観点から、新聞報道で明らかになっている事実以外の学校名、学校名については出ているようですが、事実以外の関係生徒名並びに個人の特定や個人の不利益につながる情報は控えさせていただきたい、そう思っています。  事件に至るまでの経緯につきましては、警察と関係機関におきましてはもちろん、学校においても可能な限り関係生徒への聞き取り等の方法により調査しております。しかしながら、調査の内容や結果につきましては、事件が学校の手を離れて警察等関係機関の手に委ねられていることや加関係生徒の今後の学校生活に悪い影響を与える可能性があるため、この場で詳細について公表することは控えさせていただきたいと思います。 63 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 64 ◯4番(小林 剛君) 今、立派な大義名分で言われましたけども、やっぱり個人を特定できるようなことはよくないと私も思います。ですが、原因は究明できたのかできないのか。なぜここまでこういう事件に至ったのか。事件の後は法で裁かれますよ、逮捕者は。ですが、その原因を究明しないで今後二度と起こらないように調査をして、そういうことをしないというのであれば、これは法で裁けない悪じゃないですか。私はそう思いますけども。これは早急に調査をして原因を究明して再発防止につなげていただきたいというふうに思います。私は個人を特定できるようなことを言ってくれとは言っていないですよ。もちろんですよ。  それと、学校はただ子どもを預かっているではなくて、学校へ来ている子どもの命と子どもの将来、未来を預かっているんですよ、学校は。違いますか。それで二度とないようにしますと言っても、原因がわからなければできないですよ。毎回毎回そのときだけということになるんじゃないですか。この学校のほかにもまだいろいろと事件があるというふうにも聞いています。問題があるんじゃないですかね、ここは。教育長、それは聞いていますか。これはこの件だけでも結構なんですが、それは再発防止につなげるには、やっぱり原因は調査しなくちゃだめですよ。そこに目をつぶって見なかったふり、聞かなかったふり、問題を起こさない、それを是としていたのではいつになってもこういう事件はまだまだ後を絶たないと思います。  今後二度とこういうことがないと思いますけども、またそういう教育委員会、学校、その体質、これは山口教育長なら改革できるんじゃないかというふうに私は思っていましたよ。ですから、教育長に任命されたときも私も同意しましたよ。期待にこたえてもらいたかったです。まだ遅くはないので、今回を機に何とか直していただきたいというふうに思います。  それと、今回この事件が起きて学校関係者、保護者であるとかへの説明、そういうものはしたんでしょうか。それと、保護者の方に聞いたんですが、元気な姿で学校へ行って元気な姿で家へ戻って来られないという、大変不安だというふうに言っている人もいました。こういうものを払拭するために保護者会を開いて、安全ですよ、安心ですよ、学校は大丈夫ですよとそこまでやりましたか。やってないでしょう、これは。どうでしょう、ちょっとお願いします。 65 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 66 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 教育長の任命につきましても話が及びましたのでお答えしますが、私も努力しておりますが、私は変わっておりません。そのことだけはまずお伝えしておきたいと思います。  学校は教育は、隠ぺい体質を既に持っているというふうな御指摘ですが、私はそれは否定いたします。明らかなことは事実はしっかり述べたい、そのように思っています。ただ、先ほども申しましたように、個人や家族の特定につながるような、そのような調査にかかわるコメント、それについてはこれは控えることが当たり前だというふうに考えております。保護者に向けての説明は2学年の保護者に向けて1度やっております。この事件の詳しい説明会をやってもらいたいという要望もあります。ですが、それをやることが本当に、いわゆる事件の関係者の双方を守ることになるのか。それを考えたときには、私は大きな疑問を持たざるを得ない。ある意味、信用は、学校は保護者、地域の信用がすごくこれは大事です。ですので、そのような信用、これはすべて説明しなくては信用していただけないのか、そのようにも思っております。  以上です。 67 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 68 ◯4番(小林 剛君) 今、大分、何だろう、特定されるようなことはとずっとさっきから言っていますけども、こんなことは別に望んでいないんですよ。それと、これを調査して、その当事者を守れるかというふうに言っておりますが、当事者だけじゃないですよね。2年生と今言いましたけども、2年生なんですか。守るのは全校生徒でしょう。と思いますよ。公表すると特定できると思いますが、やっぱり全校生徒、そしてその保護者に不安を与えたんですよ、今回は。その払拭をする努力、これはやってもらいたいですね。今までと全く変わらないと教育長は言っていましたけども、変わらなきゃだめですよ。考え方を少し変えたほうがいいと思います。今の考え方では学校はよくなりません。やっぱり指導者の立場から教育長の言葉は重いですから。やっぱり直していけると思います。教育長、頑張ってください。  原因の調査をしてないということですから、再発防止の策もないということでよろしいでしょうか。 69 ◯議長(遠藤正信君) 教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 70 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 原因の調査をしていないとは申し上げておりません。原因の調査については、学校で非常に詳細にわたって行っております。もちろん、今後の再発防止対策についても、これも本当に詳細な計画を立てて、今準備をしているところです。 71 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 72 ◯4番(小林 剛君) わかりました。今、準備をしているということですから、もう少しすればマニュアル的なもの、もう二度と起きないようなそんなものができるのではないかというふうに思いますが、そうですね。教育長はやってくれるでしょう。約束してください。二度とこのようなことは起きないように完全なマニュアル的なものを策をつくり上げると約束してください。お願いします。 73 ◯議長(遠藤正信君) 答弁を求めます。教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 74 ◯教育委員会教育長(山口 大君) このような事件が二度と起きないようにする、そのための最大限の準備、努力、計画、それは行います。ただ、現実は何があるかわからないというのが現実です。そういったものにもいつも対応できるような危機管理を学校に今やってもらっているところです。 75 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 76 ◯4番(小林 剛君) ありがとうございます。しっかりとした指導をよろしくお願いいたします。  それと、教育は国家の百年の大計と言われます。でも、教育は学校だけではないですよね。学校だけではなくて、やっぱり家庭にも責任はあると思います。それと社会にも責任があるというふうに思っています。ですから、それ相応、応分の責任において子どもをしっかりと育てていただきたいというふうに思います。今回の件、やっぱりその三者に責任があるというふうに思いますが、市長、どうですか。 77 ◯議長(遠藤正信君) 高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 78 ◯市長(高杉 徹君) 私も自分自身でPTAの活動は15年間、水海道小学校、水海道中学校、そして高校でもやってきました。その中で感じたことは、子どもたちの問題は学校だけに任せるということはとてもできません。学校だけの責任でも負えません。やはり地域社会と家庭保護者と学校、この三者がしっかりと連携をして、その三者の力で一人一人の子どもを守る以外には、私はすべての責任を学校に押しつけることはとてもできないと思います。したがって、私たちの責任もあるし、また地域社会全体の社会教育という視点も大変大事であろうと思っております。三者が共通して一人の子どもを守るために全力を挙げる、そのことが大事だと思います。 79 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 80 ◯4番(小林 剛君) 私と認識が一緒でよかったと思います。ありがとうございます。  それでは、教育長、市長、教育委員の皆さん、今後も子どもの教育にしっかりと頑張っていただきたいと思います。これで1番目の質問を終わりたいと思います。 81 ◯議長(遠藤正信君) 第2の質問を続けてください。 82 ◯4番(小林 剛君) 二つ目の質問、教科書の採択について、通告にあります1番について答弁をお願いします。 83 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕
    84 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 小林議員の二つ目の質問、教科書採択につきましてお答えいたします。  まず、最初の質問は教科書採択の仕組みと最終選択権について、このことについてお答えすればよろしいですね。教科書の採択につきましては、平成23年9月議会、平成24年9月議会での御質問でもお答えしておると思いますが、小中学校で使用する教科書は学校教育法第34条により、文部科学大臣の検定を経た教科用図書、または文部科学省が著作の名義を有する教育用図書を使用しなければならないと規定しています。この教科書の採択につきましては、教科書検定制度のもと選定することになりますが、最終採択権は各市町村の教育委員会にあるとされています。採択に当たりましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第12条により、都道府県教育委員会が市町村の区域、またはこれらの区域を合わせた地域に教科用図書採択地区を設定しなければならないとされておりまして、常総市は茨城県の第11採択地区、古河市、坂東市、境町、五霞町とのグループに属しています。各採択地区では、選定協議会及び教科、科目ごとに調査部会を設置しまして、すべての検定を経た教科書の内容についてさらに専門的な立場から調査、研究を行い、その結果を基礎にして選定協議会において採択地区内の児童生徒に最も適した教科書を選定しているところです。  市教育委員会におきましても、第11採択地区の選定結果を受けまして、選定に関する議論を行い、最終的な採択の決定を行っております。今後も十分な審議を行い、将来の日本を担う児童生徒の教育に最も適した教科書の採択に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 85 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 86 ◯4番(小林 剛君) ありがとうございます。今、最終採択地区の常総市教育委員会も十分な審議を経てこの教科書を選んだというふうに言っておりますけども、私は古河が11採択地区、ここの議事録を第1回、第2回をもらってきました。それと常総市の採択についての会議録ですか、これもいただいてきましたけども、これは1分で終わっているんですよね、採択まで、これを見ると。1分ということはないか、二、三分かかっていますかね。「委員長、私と教育長で選定協議会のほうに参加したのですが、よく吟味されている内容だと思っています。教育長、これまで教科用図書の採択については公平に行われてきたと思います。よく議論されて選定したものなので、前回までの選定協議会よりもより委員方にわかりやすい前提ができたのではないかと思います。質問ありますか、異議なし」、これで決まっちゃっているんだよね。それほどこの内容だと、十分に審議したとは言えないんじゃないかなというふうに思うんですけども。  これは教育委員のほうに渡っているでしょうか、小学校の社会の教科書に出てくる竹島と尖閣諸島の記述ということ。これは4社が出ているんですね。左からA、B、C、Dと。B、C、Dはほとんど同じなんですね。これは産経新聞の評価です。それと一番左側のA、最後の部分を言いますと、この3社、B、C、Dは、尖閣について、中国がその領有を主張しています、これは3社とも同じですね。一番左のAは、現在どのようになっているか、中国はどのようなことをしてきているか、それと日本はどのように対処しているか、そこまで載っているんですね。でも、残念ながら常総市で選んだのはあまり詳しくないやつ、これを選んでいますね。慎重に議論したんだから間違いないんでしょうけども、こういうこともあるんですね。それと、天皇について。これは憲法なんかだと天皇の告示行為とかいいますけども、学校の教科書で教えるには天皇陛下と教えるべきかなというふうに思いますけども。これは天皇という、ここ1社だけ、天皇と書いてあるのは1社なんですね。そこを選んでいるんですよ。常総市の子どもたちが見ている本は。こういう細かいところまで見てないということなんですよ。前回23年9月にもやりましたけども、見てないんですよ。ですから、何か質問ありますかと委員の方に聞かれても、委員の人はわからないと思いますよね。最初からどこの教科書ありきでやっているんじゃないかというふうにもとれるんですよ、これ。11採択地区の会議録を1回、2回見ても。中には委員で言っている人もいますね。お金の問題じゃないという意見。教育長からすれば、11採択地区以外で選ばれたもの以外のものを使うと有償になる、無償ではなくなる。それは全く考える必要はないでしょう、有償とか無償とか。いい本を子どもに預ければいいでしょうと思うんですけども、いかがですか、その辺。やっぱり有償が問題なんですか。 87 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 88 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 常総市教育委員会の審議が非常に甘かったのではないかとまず最初の御指摘なんですが、時間について、そのときの審議に何分かけたというのはちょっと記憶にありませんが、各教育委員には十分な審査をしていただいております。各教科書の特色、それから優位点などの一覧が出ているものがございます。また、実際には教科書内容の各教科、科目、この詳細につきましては、ある意味、私などですらわからない部分もあります。これは調査部会が3日間ほど缶詰めで専門の教科の教科書内容について十分な審議を行います。そこで出てきたものを比較された優位点、あるいはちょっと劣っている点、そういったものを総合的に見て選定協議会で決定をするという運びです。それを受けて、また市の教育委員会の教育委員方にも議論というか、審議をしていただいておりますので、それについては甘かったか、あるいは十分であったかと言われると、私はそれについては、ちょっとそれ以上なかなかできないという部分もございます。十分やっていただいている。  それから、いわゆる採択委員会が採択を決定したそれ以外の教科書を選択する、これは当然有償になります。有償になるのと同時に、先般平成26年になりまして、沖縄では八重山採択の問題が新聞等でも報道されておりました。八重山採択地区、石垣市、竹富町、与那国町、ここでは採択された教科書に竹富町が異を唱えて独自の教科書を平成23年から、23、24、25、26年と使ってきている。26年に国のほうで竹富町の教科書の単独採択を認めるというふうな方針を出しましたが、これまでは有償であるということと同時に違法であるというふうなとらえ方も国のほうではしておりました。ですので、有償であり、またこれは決まり、法に反するというふうな仕切りで私どもは考えております。  以上です。 89 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 90 ◯4番(小林 剛君) 竹富はいいんですよ、常総市の教科書ですから。だから、常総市の子どもたちに常総市の教育委員会がしっかりと議論して、この本ならいいだろうというものをやればいいんじゃないですか。やってないから言っているんですよ。前回23年9月に本も見ないで、ただ上から来ましたからこれでいいですねって、こんな教育委員会なら要らないと23年9月言っていますよ。また同じでしょう、これ。しっかりやるようにということで要望しておいたんですけども、また同じなんですよね。そういう組織、流れを壊してほしいんですよ、教育長に。じゃなかったらよくなりませんよ。  それと、教科書の検定後に記述変更したことを知っていますか。教育委員の皆さんは知っていますか、これを。3月ですか、教科書の検定が終わって各社全部出そろう。その後に変更してくるんですよ、後出しじゃんけんで。それまでどこの会社も見られないけども、全部そろった後に全部見て、それから自分の会社のここはまずいなと思えば変えられるんです。変えたものが今度は選ばれているんですよ。こういうことを知っていましたかね。教育長までですか。教育委員の方は知らなかったかな。 91 ◯議長(遠藤正信君) 教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 92 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 検定後に記述変更があった点につきまして、ちょっとお答えいたします。  この検定後に記述変更があった教科書の使用につきましては、各教科で文言、あるいは数字、さし絵等の誤りがあった場合、発行者が文部科学省に申請して修正されておる、そのように私は認識しております。これまで、平成24年度の中学校数学及び中学校理科、さらに来年度使用します平成27年度の算数等で修正があったと聞いています。ですが、これは採択そのものには影響しておりません。  以上です。 93 ◯議長(遠藤正信君) 小林 剛君。 94 ◯4番(小林 剛君) これは私が見る限りでは、記述を変更してさらによくなっているんですよね。だけども、検定後に直すというのはいかがなものかなと思っているんですよ。こんなものは本当はペナルティーですよ。  それと、ことし中学校の教科書の採択になると思います。中学校の教科書では教育委員のほうにもコピーがいっているかと思うんですが、国旗と国歌を教える場面、そこの写真に出ていると思うんですが、国旗と国歌に誇りを持たせるという場面では、本来オリンピック、世界大会そういうところでは1位になって国歌が流れるわけです、金メダルを取って。そういう写真を載せるのが普通じゃないですか。その写真は2位ですね、3位じゃないですね。ほかの歴史の部分でも今度の中学校の教科書は反日的な書き方をしているところもあります。ですから、今後その辺のところを十分に教育委員の皆さんにも細かく見ていただきたい。あっさりとやらないでほしい。本当に重要なことだと思います、最終採択権があるということは。それをあまり簡単に済ませてしまうのはちょっとかわいそうかなと、逆に。これでずっと子どものころ、自分でもそうですが、ずっと覚えているんですね、これを。記述一つでも大事なことだと思っています。ですから、今後しっかりと教育委員会の皆さんには頑張っていただきたいというふうに思います。これで質問を終わります。ありがとうございました。 95 ◯議長(遠藤正信君) この際、暫時休憩いたします。                 午後0時11分休憩    ─────────────────────────────────                 午後1時00分再開 96 ◯議長(遠藤正信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続いたします。  次に、3番遠藤章江君。                〔3番遠藤章江君登壇〕 97 ◯3番(遠藤章江君) 3番遠藤章江です。議長から発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問をしてまいります。本日の質問は、平成23年6月議会で初めて一般質問をして以来、16回目となる一般質問になります。いよいよ4月には1期4年の任期満了を迎えることになりました。1期目最後の質問ですので、しっかりと務めてまいりたいと思います。  今回の一般質問では三つの質問を行います。市内の教育現場で発生した問題、次にいまだ走っておりませんが、高杉市長が選挙公約としたコミュニティバスの問題、さらに圏央道インターチェンジ周辺開発事業の問題、この3点について質問をしてまいります。  まず1点目の質問です。新聞で既に報道されておりますが、1月23日市内の中学校で発生しました暴行傷害事件について、その事件の発生の経緯とその背景について詳細なる答弁を求めます。関係者の明瞭なる答弁をよろしくお願いいたします。 98 ◯議長(遠藤正信君) 答弁関係者の方、議場にお入りください。  これより答弁を求めます。教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 99 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 遠藤議員の1点目の質問にお答えいたします。  先ほども小林 剛議員の質問でも申し上げましたとおり、本質問につきましては新聞報道で明らかになっている事実以外の学校名、関係生徒名並びに個人の特定や個人の不利益につながる情報は控えさせていただくことを御了解いただきたいと思います。  事件の概要につきましては、新聞報道のとおり、1月20日午後4時50分ごろ、校内で部活中に中学校2年男子生徒が同校2年の男子生徒3人に対し暴行を加え、けがを負わせたというものであります。暴行の内容としましては、1人に対しては腹部を、1人に対しては顔を、1人に対しては腰をけるなどした。けがの内容としましては、1人が脾臓損傷、1人が顔面打撲、1人が腰のけがと報道されております。事件に至るまでの経緯とその背景につきましては、警察と関係機関においてはもちろん、学校においても可能な限り関係生徒への聞き取り等の方法により調査しております。しかしながら、調査の内容やその結果等につきましては、事件が学校の手を離れて警察と関係機関の手に委ねられていることや関係生徒の今後の学校生活等を考えたとき、悪い影響を与える可能性があるため公表することは控えさせていただきたいと思います。 100 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 101 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。この質問は午前中に小林議員がやられた質問と内容が大分ダブります。それで、私は小林議員の質問を聞かせていただきまして、非常にショックを受けた次第です。まずその一つというのは、これからもこの常総市の中学校では同じような問題が起こるのではないかというふうに感じました。その一番の原因というのは、教育長の答弁の中で、子ども同士で起こった問題ということを何度も繰り返されました。次に、今も答弁がありましたように、この件は学校を離れて警察の機関に委ねてある、こういう発言もありました。実際に本当にそういう考えでこの常総市の教育行政というのがよくなるのかというのは、私は非常に不満を持ったし、不安を持った次第なんですけども、今回の事件というのは、まず学校の教育現場の中で起きたという問題なんですね。学校の指導責任に対してどのように現場の教師、教育長はお考えになっているのか。これは学校の部活中で起こった事件であって、学校の外で起こった事件ではありません。ですから、最終的な責任はその学校を管理監督する校長並びに最終的には教育長、そして行政のトップである高杉市長の責任であると思います。しかしながら、冒頭、教育長の発言では何ら謝罪の言葉がない。新聞報道等で報道され、多くの市民をも不安に陥れた、私はこのように感じています。まず行政のトップとして行うこと、そして教育長として行うこと、これはやはり事実関係について謝罪をする、これが一番の基本ではないかと私は思うんですね。その点に関してはいかがでしょうか。 102 ◯議長(遠藤正信君) 教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 103 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 1点、指導責任等のことで、当然これは学校の管理下で起こった事件ですので、学校の指導責任は問われるものは幾つかあると思います。また、私が先ほど小林議員の質問の冒頭にお答えしました。子ども同士の事件について非常に心を痛めているということ、さらに一日も早く通常の生活に、子ども、そして御家庭が戻れるように願っているということ、これで私の今の気持ちを伝えたつもりでおります。指導責任につきましては、このような子ども同士のいわゆる不祥事が今後本当に起きないようにするために、学校はまたさらに最大限の努力をしなくてはいけない、そのように考えております。 104 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 105 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。今、自分の気持ちをあらわしたというお言葉なんですけども、この事件の過程で、事件が起こったその日に学校に双方の父兄が集まったと思います。その中で、校長先生からどのような報告を教育長は受けられているか私はお聞きたしたいんですけども、まず私の考えでは、被害者並びに加害者双方にまず学校が謝罪する、これが基本なんじゃないでしょうか。学校という一つの空間の中で起きた事件で、そういう事件を引き起こしてしまったということは、やはり管理監督責任というのは学校にある。それは被害者に対しても加害者に対しても、まず学校の中で不祥事を起こしたということに対して等しく謝罪をするべきであると私は思うんですけども、その辺の認識というのはありませんか。 106 ◯議長(遠藤正信君) 教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 107 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 事件発生直後の学校の対応、そこで保護者に対して具体的にどのような言葉があったかということについては、今明確にちょっと答えられません。ですが、当然学校は子どもの安全を守る、また子どもの成長を守る、そういうふうな使命を帯びた職責を持っておりますので、当然保護者の方々に対してはこのような事件が学校で起こってしまったこと、そしてそれを未然に防げなかったことについては謝罪があったんではないか、そのように私は現在受けとめております。 108 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 109 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。謝罪があったではないだろうかではなくて、今の時点でですよ、そのくらいはもう教育委員会がきちんと把握してなければいけない問題じゃないでしょうか。学校の中で暴行事件が起きて逮捕者まで出したという事件に関して、教育委員会の認識というのが私は非常に甘い。聞き取りもしていないし、対応もしていないんじゃないかと言われても仕方がないのではないかというふうに考えます。  そして、きょうの質問の中でもありました。小林議員も言いました。五体満足で家から送り出したお子さんが帰って来るときはそういう状況でなくて帰って来る、これは普通の教育現場だったらあり得ないことなんですね。そういうことをしてしまったということに対して、やはり教育者並びに現場の人たちというのは大いに反省をして、申しわけなかったという気持ちを持たない限り、私はこの常総市の教育行政というのは一歩も前に出て行かないと、このように感じています。  事件の経過について御質問いたします。先ほど小林議員の質問で、けがをした児童を救急車を使わないで学校の車で運ばれたという、そういう経緯だったんですけども、これは小林議員のほうからもそれは間違いであるという厳しき指摘がありました。これに関しまして、教育長の御答弁をいただきましたけども、百点満点とはいかなくても満足な対応であったというような答弁をいただいたんですけど、今でもそのお気持ちは変わりないでしょうか。 110 ◯議長(遠藤正信君) 教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 111 ◯教育委員会教育長(山口 大君) お答えいたします。  確かに救急車の出動を要請して運ぶことができれば、それが一番よかった、私もそう思います。ですが、そのとき、そこまで考えが及ばず、ただその中で最善の、また迅速な対応がとれたということでは、責められるばかりではないというふうに私は思います。確かに救急車の出動を要請するべきでした。そう思います。 112 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 113 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。先ほどの答弁と違って、私は少しずつ教育委員会のほうの考え方が変わっているんじゃないかと思って非常にうれしくその発言を聞かせていただいたんですけども、まずその当日の対応、救急車を呼んで運ぶべきであったと私も思います。見た目にはわからない、体の中で起こっているいろいろなけが、これは到底素人には判断がつきにくかったというふうに私は思います。結果として脾臓を損傷したということで、きぬ医師会病院からつくばメディカル病院に搬送されたという、かなり重症であったという話も聞きますし、重大な事例であったと私は認識しています。ですから、一番に考えるのは子どもの命ですよね、命を守ること。そういうことであれば、学校の車で運ぶなんていうことは考えずに、やはり救急車を呼んで救急救命士の適切な判断によって、しかるべき医療施設に運ぶ、これが一番の選択だったのではないかと私は思います。  次に、事件発生時の学校の対応ということでもう一点お聞きします。これは部活中に起こったという事故なんですけども、部活をやったいたときの体制、顧問の配置、そのような状況についてお伺いいたします。 114 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。指導課長。 115 ◯指導課長(岡野克巳君) お答えいたします。  該当部活動中に顧問は適切な指導に当たっていたということは確認しております。  以上です。 116 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 117 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。顧問の先生はいらっしゃいましたか、そのときに。 118 ◯議長(遠藤正信君) 指導課長。 119 ◯指導課長(岡野克巳君) おりました。 120 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 121 ◯3番(遠藤章江君) 顧問の先生がとめることはできなかったんでしょうか、今回の事件というものは。 122 ◯議長(遠藤正信君) 指導課長。 123 ◯指導課長(岡野克巳君) お答えいたします。  確認した状況では瞬間的に起きた状況ということで、とめることは物理的に難しかった、できなかったというふうに確認しております。  以上です。 124 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 125 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。事件が起こるべくして起こってしまってとめられなかったということなんですけども、ではこの事件の背景についてお尋ねをいたします。  実は、この事件の伏線にあるものは昨年の8月に起こった。今回暴行を受けた3人の中の1人が昨年の夏休みに鼻の骨を折られるような同じ暴行に遭っているんですね。結局、今回の事件というのはその伏線上にある事件であって、起こるべくして起こった事件であるという見方もできると思うんです。そのときに、学校はどういう対応をしましたか。 126 ◯議長(遠藤正信君) 指導課長。 127 ◯指導課長(岡野克巳君) お答えいたします。  その件につきましても、きちっと報告はいただいて確認もしておりますが、今具体的にけがをした子への対応、あるいはさせてしまった子への対応というのは、内面的な寄り添いも含めてしているというふうに確認しております。それが十分であったかどうかというのは、当然今後の反省材料として生かしていかなくちゃならないとは考えております。  以上です。 128 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 129 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。やはりその8月の時点でしっかりとした学校の対応ですね、事故に関する調査をしっかりやっておけば、学校の中から逮捕者を出してしまうような事件には至らなかったのではないかと私は思うんですね。ですから、非常に被害者の立場、加害者の立場両方にとって非常に残念なことである。やはりこれは学校の責任というものをしっかり受けとめてもらいたいと思います。  それで、現在学校で何をやっているかということをお聞きしたんですけども、何をやってきたかということですね。その事件が起こってからの保護者への対応ということでお伺いをいたします。  先ほど小林議員の質問で、通常ならば逮捕者が出るような事件が起こった場合には、緊急の保護者会を開催する、これが普通一般社会の常識であるというふうに思うんですけども、今回は緊急の保護者会も開かれないまま、その後学年のPTAのいろいろな会合があっても、その席でも学校からは一言の説明も謝罪もない、こういうお話も父兄の方から聞いています。こういった対応についてはどのようにお考えでしょうか。 130 ◯議長(遠藤正信君) 指導課長。 131 ◯指導課長(岡野克巳君) お答えいたします。  先ほど小林議員のときにも教育長からあったと思いますが、我々教育関係者としましてちょっと一つ前置きをしておきたいんですけども、ここでは便宜上加害者、被害者という言葉を使わせていただいておりますが、基本的にはどちらも加害者ではない、どちらも被害者ではない、事故者、事故相手という形でそれぞれの子どもたちにしっかり寄り添う形で基本的な対応するのを前提としております。ただ、今回の件は加害、被害ということになりますけども、説明することが加害者、被害者、事故者、事故相手の今後の健全な学校生活に、学校以外も含めていい影響を与えるとは考えられなかったということで、現在に至っておるというのが回答になります。 132 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 133 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。私もあくまでも中立な立場に立ってお話させていただきます。私も加害者、被害者という言葉を使っていいのかどうか非常に迷うんですけども、便宜上わかりやすく説明するために使わせていただきますね。  これは、学校説明会を開かなかった影響というのは非常に大きいんですね。今、子どもにはLINE、携帯電話、インターネット上では2チャンネルというものもある。そうすると、あっと言う間にうわさというのはどんどん広まっていくんですね。ですから、どちらが悪いか、どちらが悪くないか、加害者が悪い、被害者が悪いと、そういう話じゃないんですよ。あくまで事実関係だけしっかりと保護者に伝える、これは私は学校の義務だと思うんですね。そうしないと、これはうわさに尾ひれ腹びれがつくんですね。全く事実とは違うような話がまことしやかに流れていく。その結果、被害者並びに被害者家族も加害者のような扱いを受ける。よくあることなんですよね、こういうことは。今、そういう状況が起こっているというのは学校関係者並びに教育長は御存じでしょうか。 134 ◯議長(遠藤正信君) 教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 135 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 一つは、今回の事件についての緊急保護者説明会を、本来であれば学校も、もちろん私どもも開いて十分説明をしたいところです。ですが、事情としましてはそれが開けない事情というか、関係者の片側がそれを求めてないということがございます。ということは、そこで保護者説明会を開くと、学校が開いた説明会でいわゆる片方の側に何らかの不利益が生じる。もう既に警察に案件がいっています。検察庁にも届いています。そのレベルでどちからの側に偏った結論が出る可能性の高い、そのような説明会はできないというのが一つは現状でございました。まず一つそのことをお答えいたします。 136 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 137 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。通常はこのような事件が起きたときに、やはり危機管理の一つとして緊急保護者会を開催して、事件直後の様子というものをきちんと説明する、これが一番大事なことではないかと思うんですよね。つまり子どもと保護者両方の信頼を学校は失っているんですよ、この事件で。ですから、その信頼を取り戻すためにも、やはり保護者会を開いてきちんと事実関係のみを説明するというのは、非常に必要だったのではないかというふうに思います。  これから加害者の生徒が中学校に戻ります。そのときにどのように生徒たちが日常生活をしていくのか、またその生徒が学校に戻ることによって父兄の人たちはどのように心の準備をして受け入れる体制を、気持ちを整えていくのか。これを考えると、どこかの機会で一度きちんとした学校の説明というのがあってしかるべきではないかと思うんですけども、どうでしょう、これから。どこかの機会できちんと説明責任を果たされる、学校の誠意を見せる、これは重要なのではないかと思うんですね。その点、いかがでしょうか。 138 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕
    139 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 説明責任を果たすということは、学校にとっても、もちろん私どもにとっても非常にこれは大事なことだと認識しております。ただ、先ほども申し上げましたように、説明で、例えばうわさで出ているような事柄がそこでうわさを完全に否定する、あるいはうわさの一部を認める、そういうことになりかねないわけです。この事件は一つ検察庁での家裁からの審判は出ておりますが、まだ完全解決したわけではないということ、いずれ学校は十分な誠意を示して保護者の皆さんにお話ししたい、また子どもの成長を信じて子どもたちにもこれから働きかけを続けたい、そのように思っていると信じております。 140 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 141 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。山口教育長のお気持ちというのも私は受けとめております。しかしながら、学校の中で起こったことは学校できちんと処理する、この基本を逃したら学校教育というのは成り立たないと思うんですね。警察にいってしまった事件だから、学校は逆にかかわらないようにしようというような、少しでもそういう考えがあったとしたならば、これは不幸なことであるというふうに私は思うんですね。本当に被害者と加害者が毎日顔をつき合わせて生活することになる、被害者の方の立場からすれば、はっきり言って加害者の方と同じ空間の中にいたくないという心境ではないかと思うんですね。  これは、私の自分の経験から言っています。私も子どもが幼稚園でいじめに遭って、最終的には幼稚園を転園させました。こういう経験があって、加害者の気持ちというのは痛いほどわかるんですね、被害者の気持ちというのも。ですから、そういうものに寄り添うということができるというのは、学校だけなんですよね。事件が起こった学校の関係者だけしか寄り添えないんです。ここに見放されると、被害者並びに加害者はどうしていいのかわからなくなる、これが本当の今の加害者並びに被害者本人と家族の気持ちなんだと思うんですね。ですから、何とかそこに寄り添ってあげてほしいというのが私の願いです。  そして、一つ申し上げておきたいのは、学校の中で学校管理者からこういったいじめの問題、いじめの問題と言ったかどうかわかりません、こういう事件が発生した場合は、70%、7割方は被害に遭った者が転校するんだと、そういうお話があった。ですから、私は今、常総市の中学校の管理責任者の考え方がこのようであったならば、これはものすごい悲劇であると思うんですね。ですから、私は教育長にお願いしたいのは、最終的な責任というのは教育長にあると思うんです。その教育長の管理指導が徹底しないといつまでたっても教育現場は一向によくならない、これが今の現状ではないでしょうか。これはいかがでしょうか。 142 ◯議長(遠藤正信君) 教育長。             〔教育委員会教育長山口 大君登壇〕 143 ◯教育委員会教育長(山口 大君) 被害に遭った生徒の7割が何らかの形でその場を去る、そのようなことは絶対に起きないように、私は、もちろん被害者の不安、恐れ、そういったものは十分理解できます。ですので、今お約束できるのは、被害に遭った生徒、また今回加害者の側にいた生徒、そういった生徒たちの心に十分寄り添いながら、学校は今後の子どもたちの学校生活の中での自立、成長を支援する活動を続けていく、そういったお約束はできるかと思います。 144 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 145 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。それでは、教育長ではなくても現場の先生でも結構ですけども、2人の生徒が同じ空間で学校で顔を合わせますよね。そのとき一番先にやらなくてはならないことは何でしょうか。 146 ◯議長(遠藤正信君) 指導課長。 147 ◯指導課長(岡野克巳君) お答えいたします。  今の質問に対する答えを当然私も求めているところですが、会ったときにどう対応するかではなくて、私たちは会う前にその子どもたちがどう考えてどういう対応をするのがベター、ベストなのかということで、今それぞれ家庭訪問等で学校に指示をして、答えといいますか、物理的にはどうしたらいいかというのは、今シミュレーションの中には入っております。 148 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 149 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。私の個人的な見解で、これが世間一般で通用する話かどうかはわかりませんけども、私は被害者、加害者が双方相対したときに、お互いに悪かったところを認めて、お互いにですよ、そして謝り合う、お互いに謝る、これが私は基本だと思うんです。これができれば、恐らくきっと同じ学校で一緒にやっていける。こういうふうなことができるようにするのが、これからのそれぞれのお子さんに対する指導であると、私はこのように思うんですけども、いかがですか。 150 ◯議長(遠藤正信君) 指導課長。 151 ◯指導課長(岡野克巳君) お答えいたします。  先ほどの私の答えがちょっとピント外れだったと思います。会ったときにどうするかという瞬間的なことだけでしかお答えしていませんでしたが、今遠藤議員が言ってくださったように、遠い将来ではない、そのような状況で関係した子どもたち、生徒たちが成長に向かうというのができるだけ早く行えるような学校での生活を送らせるということが、やはりもっともだと思います。 152 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 153 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。なかなか難しい問題で、今テレビ、新聞報道でも、一歩間違えば命を落とすようなそういう危険が学校の現場の中でも起こるということが盛んに騒がれております。親の気持ちとすれ、無事に学校に行って無事に帰って来る、これが基本だと思うんですね。ですから、学校の中で起こったことというのは学校の中できちんと解決していただきたい、これが私たち親の願いでもあります。  最後になりますけども、今いろいろなお話をして教育長のお考えも聞きました。その中で、私は少しずついい方向に向かっているような答弁、先ほどの小林議員への答弁からすれば少しずつ学校の中で物事を解決しようという方向に向かっているのかなというふうに感じています。ぜひこれからもこの問題はまだまだ尾を引く、根深い問題になるかもしれませんけども、誠心誠意保護者の方、被害者、加害者の方と向き合いながら、よりよい学校生活が送れるように、よりよい学校になるように努力されることを希望しまして、1番目の質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。 154 ◯議長(遠藤正信君) 次の質問に移りますので、答弁関係者の入れかえをお願いいたします。  遠藤章江君、質問を継続してください。 155 ◯3番(遠藤章江君) では、2番目の質問をさせていただきます。高杉市長が選挙時に公約したコミュニティバスについて御質問をいたします。  平成24年12月の高杉市長の答弁では、平成26年度当初4月のコミュニティバスの運行ということで答弁していただいたんですけども、現在まだ残念ながらバスが走っておりません。この件に関して市長の答弁を求めます。よろしくお願いいたします。 156 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。高杉市長。                〔市長高杉 徹君登壇〕 157 ◯市長(高杉 徹君) それでは、コミュニティバスの運行についての今までの経過、そして現在どういう形になっているかということについて述べたいと思います。  まず、遠藤議員からは平成24年12月議会でコミュニティバスの導入について質問がありました。その際、私はこのように答えております。私としては、現在行われているデマンドタクシー、福祉タクシー、それに加えて市内循環バスの導入を図り、この三つで公共交通政策を実施していきたいと答えてあります。その後、実はこの12月議会の2カ月前、平成24年10月ですけれども、私のほうで近い将来、何とかコミュニティバスを導入したいので、それで動くということで関係部局に指示をして、平成24年10月、関係機関へ導入に向けて動きました。国土交通省の関東運輸局へ伺っております。その中で、市と関東運輸局でこの新しい循環バスの導入に向けてお話し合いをした中で、関東運輸局、これは国土交通省からの指示として、まず最初に市民のニーズをしっかりとつかみなさい、一たんは廃止されたものを違う形で復活するわけですから、まず市民のニーズをしっかりとつかんで、市民の中に市内循環バスの導入に向けた要望があるということをまずつかんでほしい、そのような指示が平成24年10月にありました。これを受けて、平成24年12月19日に常総市の公共交通活性化協議会を開催いたしました。その場で私のほうから、常総市としてはこれから市内循環バスの導入に向けて動く、それに当たってはまず市民のニーズ調査を行います、それをもとにその結果を踏まえて、新たにもう一度市内循環バスの導入をしたいということを常総市の交通活性化協議会の場ではっきりと表明をしました。直ちに議会に上程すべく具体的なアンケート調査をつくるように動きました。その結果、平成25年6月議会に市内循環バスの運行に向けた市民アンケート調査をするための交通対策費を補正予算として計上しました。そして、議会で審議をしていただきました。残念ながら結果として、全員の皆さんが反対をされて否決になりました。そういう経過で残念ながら市内循環バス導入については、議会の否決ということで現在に至っております。私は、議会の意思は真摯に受けとめるべきであるというふうに考えております。  ただし、その後について、私は、ではコミュニティバスにかわる形で高齢者や子どもたちの公共交通政策の支援策ができないかということで今日まで努力をしてきまして、現在二つの政策を実施に向けて頑張っております。  一つは、昨年10月から石下の総合福祉センターで高齢者の介護予防事業をスタートしました。これに当たって、ここに参加している方たちが現在約累計で600名ほどいるんですけれども、この方たちを石下の総合福祉センターの介護予防事業に参加するために循環バスを2台ほど回しております。そして、このバスが石下地区、水海道地区の公民館の前あたりに集まっていただいてお年寄りを運んで、現在介護予防事業を行っているということでありますから、一つの形として高齢者に対するバスの運行は現在実施しているところであります。  もう一つは、子どもたちへの公共交通の支援ということで、今度の予算に計上させていただいたんですけれども、市内の小学生、中学生で遠距離通学をしている子どもたちがいらっしゃいます。この子どもたちを援助する意味で鉄道定期代、バス代の補助及び自転車の保護ということを今度の予算で上げさせていただきました。ですから、現在のところ、個別的な政策ではありますが、高齢者のバス、小学生、中学生の遠距離通学に対する公共交通の支援策を実施し、予算に上げているところであります。  以上です。 158 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 159 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。議会でアンケートを否決したというのも、私どもは議員ですからわかっていますから、もう答弁していただかなくても結構なんですね。それと、コミュニティバスというのは、何も高齢者と子どものために走らせてくれと言っているわけでもないので、今やられていることの答弁も私は必要ありません。  私の基本的なコミュニティバスの考えというのは、交通空白地帯が常総市にたくさんあるんですね。それで、常総市がどうして人口がふえないのか活性化されないのか、これの最大の理由というのは交通の空白地帯が非常に多いからなんです。常総市というのは、昔から鉄道のまちで関東鉄道常総線というのが走っていて市内に七つも駅を持っている。にもかかわらず、都心にエクスプレスを使えば1時間以内に行けるのに一向に活性化されない。これを解消するためにコミュニティバスを走らせてほしいというのが私の願いなんですね。駅と交通空白地帯を結んでまちを活性化する、私はこういう政策をとっていくのが一番この常総市のために必要なのはないかということで、コミュニティバスのことを一生懸命お願いしているわけです。  それでは、2番目の質問に入らせていただきます。  現在、デマンド交通としてふれあい号が走っていますけども、この中でどういった問題が今起こっているでしょうか。できたら利用者から苦情が出ているのかどうか、そういうこともひとつあわせて教えていただきたいのと、現在の利用者の状況、始まってから現在に至るまでどのような利用状況になっているか、これを御質問いたします。 160 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。企画部長。               〔企画部長岩瀬勝彦君登壇〕 161 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) それでは、遠藤議員の御質問にお答えいたします。  ふれあい号の運行状況でございますが、まず利用者につきましては、ことしの1月末現在で累計で12万2,424人、1日当たり平均で96.6人でございます。平成26年度以降は1日平均で100人を超えない状況が続いておりますが、原因といたしましては、新規利用者の減少や消費税の増税による買い控えなどが影響していると考えられます。そのため、昨年12月には乗り合い交通の利用方法に関するチラシを全戸配布するとともに、公共施設等へ設置を行い、改めて制度の周知を図ったところでございます。その結果、登録者数も順調に伸びてきているところでございます。  次に、現在の課題といたしましては、予約がとれない、市外に行けない、病院の場合、帰りの予約がとりにくい、運行日や運行時間帯を拡大してほしいといった内容等でございます。予約のとりにくさにつきましては、本年度システムの更新を行い、車両搭載機を小型化しました結果、1名定員をふやすことも可能になりました。その結果、お断り件数も以前に比べ少なくなってきております。また、最近ではふれあい号のドライバーのマナーに対する苦情があるため、該当事業者が判明した場合は、その都度市と社会福祉協議会の担当者が事実確認を行い、指導をしております。ふれあい号は市税を財源として運行しておりますので、乗り合いであること、市内限定であること、1時間ごとの運行であることなどさまざまな制約がございますが、喜んで利用していただいている市民の方も数多くいらっしゃいますので、鉄道、路線バス、タクシーなどの他の公共交通との役割を分担しながら今後も運行をしてまいりたいと考えております。  以上です。 162 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 163 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。やはり目を向けるところというのは、利用者が減っているということじゃないかと思うんですね。どうして利用者が減っているのかというと、やはり利用者のニーズに全然こたえられていない状況だというふうに私は思うんです。  市民の方から一つ相談があったのは、車いすの方ですね。車いすでふれあい号には乗れないんですよね。今、守谷とかつくばでやっている小型のコミュニティバス、これは車いすでも乗ることができるという特徴があります。これから高齢者社会に入ってドア・トウ・ドアでデマンドがいいというふうに考えるんですけども、逆に車いすに乗るくらい体の不自由な状況になると、なかなか対応する車両がないというのが現実だと思うんですね。ですから、どうして乗る方が減っているのかというところをよくよく調査して、どういった苦情がきているかというのもしっかり耳を傾けていただきたいと思うんです。  予約ができないんですよ、高齢者になると。自分で予約することができない、予約したのを忘れてしまう、そういったことが実際に起こっているようで、あとは予約時間どおりというのを守ることがなかなかできないので、帰りに時間が間に合わなければその場に置き去りにされてしまう。乗り合いタクシーが走っていこうとしているので手を振って待ってくれといっても、その場に置き去りになってしまう、こういうような状況がまちの中で実際に起こっています。ですから、再度コミュニティバスについて私は検討をしていただきたい。これは何も市長の公約だからというのではなくて、もう少し企画の方が主体になって、常総市の公共交通がどうやったら活性化するのかということを皆さん自身で一度考えて検討していただきたいと思います。  私が質問して以来、特に庁内では何も話し合いがされていないということでしたが、何も議員から言われたからやるとか市長から言われたからやるというのではなくて、常総市のこれからの活性化を考えるために自分たちで企画したもので、どうやったら常総市が活性化できるのかということも御自身で考えられて実行に移される、私はこういう常総市の市役所になっていただきたいと思います。これを希望して2番目の質問を終わります。ありがとうございました。 164 ◯議長(遠藤正信君) 次の質問に移りますので、答弁関係者の入れかえをお願いいたします。  遠藤章江君、質問を継続してください。 165 ◯3番(遠藤章江君) それでは、3番目の質問に入らせていただきます。圏央道の常総インターチェンジの周辺整備事業の進捗状況についてお尋ねをいたします。  事業がどんどん進みまして、推進協議会立ち上げに至ったようですけども、この立ち上げに至る経緯について短くで結構ですので御説明ください。 166 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。都市建設部長。              〔都市建設部長飯田昭典君登壇〕 167 ◯都市建設部長(飯田昭典君) お答えいたします。  地権者協議会の設立につきましては、11月議会の議員全員協議会において説明しておりますが、昨年7月に行いました第1回目の地権者ヒアリングの結果、当事業の推進について条件つきの賛同も含めまして9割以上の方の賛同を得られた状況を踏まえて、地権者皆様の意見を反映した事業計画を策定することが重要なことから、地権者による組織を設立し、この地権者協議会、市、民間企業の三者が一体となって具体的な事業手法や調査の検討、関係権利者の合意形成を円滑に推進していく取り組み体制を構築したものでございます。平成26年11月6日に開催した設立総会により、各地区より選出していただいた12名の方が協議会役員として承認されました。毎月役員会を開催し、事業推進の検討や御意見をちょうだいしております。なお、具体な計画案など重要事項につきましては、協議会総会で地権者の皆様から御承認をいただくこととしております。  以上でございます。 168 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 169 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。この事業は、今回予算の中で5,000万円ほど測量費というのが計上されました。この測量費の件で議員の皆さん何人もからいろいろな意見があるんですけども、皆さんがおっしゃるのは、この事業というのは地権者の同意があって初めて成立する事業だと。部長の答弁でも100%の地権者の同意がなければ、これは進まない事業であるという答弁もいただいていますね。今回、地権者協議会を立ち上げましたけども、これは参加者は全員ではない。90%の賛同を得ているという説明なんですけども、賛同を得ているということと地権者が同意してということ、これは天と地ほど離れていると思うんですね。実際、説明会をやっても104名のうち58名くらいしか出席していないんですよね。賛同している事業である、大賛成であれば104名中104名出席してもいいんじゃないかと思うんですね。しかし、実際のところは協議会についても地権者説明会についても人数が少ない。私はこれがちょっと気になっている点なんですね。  ちょっと時間がないのでポイントだけの質問になってしまうので、話が飛んで申しわけないんですけども、実はきのうの答弁で、地権者104名のうち20件の未登記の部分があるということなんですね。現時点で20件の未登記の場所があるということで、もう来年の農政協議に間に合うように今測量費を5,000万円も計上してやっているわけですよね。それは間に合うのかどうか、これをちょっと答弁してください。 170 ◯議長(遠藤正信君) 産業拠点整備課長。 171 ◯産業拠点整備課長(大滝達彦君) ただいまの御質問にお答えいたします。  ことしの1月9日現在で土地の相続の未登記の方が22名いらっしゃいます。筆数でいいますと45筆でございます。生前譲与を必要とされる方が5名、うち2名は現在手続が完了しております。残り3名につきましては個別に相談をお受けしまして、現在手続を進めているところでございます。15名の方がまだ未相続の方でありますが、その方々につきましても要望をお受けしまして、相談や行政書士の御紹介なども個別に対応させていただいているところでございます。また、この中には、この機会に該当地も含めて、あとすべての相続物件についても土地、建物につきましても相続の手続をしたいという方もいらっしゃいまして、個人で手続をして完了させている方や手続中の地権者の方もいらっしゃいます。年度末までには再確認をいたしまして、また手助け、サポートを必要とされる方につきましては、引き続き支援をしていきたいと考えております。また、お一人の方なんですが、100年以上前からの未相続の物件が1筆ありまして、こちらにつきましても、大変難しい物件なんですが、弁護士などと相談をしながら解決策を模索しているところでございます。  以上です。 172 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 173 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。私たち議員は反対しているわけではないんですね。特に私の場合はこの事業には反対はしておりません。賛成です、基本的に。ただ、資金ぐりのめどが立たないんではないかという心配も一つあるんですね。というのは、資金の流れが明確でないということをこの前も本会議の場で質問をいたしましたけども、今回、常総市が測量代と計上しているお金は5,000万ですね。通常、土地区画整理事業の組合手法でやっていくというようなお考えをお示しになりましたけども、また繰り返しますけども、普通、組合手法でやる場合は組合がお金の借り入れをする、その借り入れたお金で測量をするのが基本ですよね。それをやらないで、今回は戸田建設が立て替えをするという、ずっと答弁を聞いていると戸田建設が出してくれるというんじゃないんですよ。戸田建設が立て替えをしてくれる。そうすると2億円かかる測量費のうち5,000万円は常総市が出すということで今回計上していますよね。そうすると1億5,000万立て替えをしてくれた分というのは、どのように地権者に対して割り振っていかれる可能性があるのか、それとも地権者は全く払わなくていいんでしょうか、この測量費は。その辺を御答弁ください。 174 ◯議長(遠藤正信君) 都市建設部長。 175 ◯都市建設部長(飯田昭典君) お答えいたします。  今、議員が御質問されました立て替え分も含めましてのこれからの事業費でございます。こちらに対しましては、やはり今、推進協議会の役員の方からもそのような質問を受けております。本当にお金というのはどういう流れで動くんですか、今回の事業でどのくらいのお金が必要ですか、また自分たちはどのような形でそれを負担していかなくてはならないんでしょうかという質問も受けております。そういうこともございますので、今回の区画整理事業も含めました手法を皆さんによく御説明しないと、その資金の流れ、かかったお金の説明を納得していただけないと考えております。そういうことで、地権者の皆様から、ある程度小さなグループをつくって今回の仕組みをもう一度説明してもらいたい、その中で資金の面もよく説明してもらいたいという話を承っております。そういう形で、今その準備をしておりますので、そのような場をつくりまして、地権者の皆様に細かく説明してまいりたいと考えております。  以上でございます。 176 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 177 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。やはり地権者の方というのは、自分がお金を出すというのが一番心配だと思いますよね。これはしっかり説明責任があるし、ごまかすことなくと言ったら聞きづてならないことだとは思うんですけども、正直にこれだけお金がかかるんだということは、重要事項説明というのがありますから、必ず説明をして農家の方をだますようなことは絶対やっていただきたくないと思います。  あともう一つ、資金の中で御質問なんですけども、今後進めていく中で、どうやって資金ぐりをするかという中で、助成金を助成する方法として県内の土地区画整理事業への助成金制度使うということで、常総市宅地化農地まちづくり推進事業費というのを使う、こういうような記載があったんですけども、この助成金の規則を一部変更しなくてはならないという説明がありましたよね。そうすると、これは地方自治法222条の中に、地方公共団体の長は条例その他議会の議決を要するべき案件が新たに予算を伴うことになるものであるときには、必要な予算上の措置が的確に講ぜられる見込みが得られるまでの間は、これを議会に提出してはならない、こういうような条項があるんですよね。そうすると、今回のこの事業はまだ地権者の同意も得られていないという状況で、助成金の規則を変更するということに当たっては、この地方自治法222条に抵触するのではないかと私は考えるんですけども、この点の執行部の見解はいかがですか。 178 ◯議長(遠藤正信君) 産業拠点整備課長。 179 ◯産業拠点整備課長(大滝達彦君) ただいまの御質問にお答えいたします。  来年度測量費としまして常総市が応分の負担をするということで5,000万円を要求いたしました。そして、それと並行しまして、ただそれを補助するというのではなくて、ちゃんとした要綱をつくった上で助成していく、そういうことを考えておりました。そして、その要綱につきましては、同時並行的に検討はしておりましたが、この5,000万の予算要求が通らなければ予算の確定というのがなければ要綱自体の制定までは至りませんので、現在並行して検討はしておりますが、予算が通った時点で正式に制定するというような考えでおります。  以上です。 180 ◯議長(遠藤正信君) 遠藤章江君。 181 ◯3番(遠藤章江君) ありがとうございました。やはり地方自治法を守るべきだと思うんですね。できないようなものには予算をつけてはいけないと、簡単に言えばこういうことなんですよ。まだ地権者の同意もとれていない、それで2億円の測量をやる。これはなかなか普通の常識だと私たち議員が、はい、そうですかとはなかなか言えないんですよね。ですから、これから議員も納得するように、そのお金の流れ、資金ぐりをきちんとやっていただかないと、全員の議員が賛成するわけには到底いかない事業ですよ。その辺をしっかり議員にわかるように説明していただければ、幾らでも私たち議員は協力をしていくつもりでおりますので、今後とも執行部の努力をよろしくお願いいたします。以上で終わります。 182 ◯議長(遠藤正信君) この際、暫時休憩いたします。                 午後2時01分休憩    ─────────────────────────────────                 午後2時10分再開 183 ◯議長(遠藤正信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続いたします。  次に、1番金子晃久君。                〔1番金子晃久君登壇〕 184 ◯1番(金子晃久君) 議員番号1番金子晃久でございます。ただいまより通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。  今回の一般質問の内容につきましては、筑波大学と常総市の官学連携について、これに対して質問をさせていただきます。趣旨は、この世界の筑波大学とコラボする日本一の自治体を常総市は目指せというものでございます。なぜこのような質問をしようということに至ったかと言いますと、実は私の大学の恩師で筑波大学の国際関係学類の学類長をしていた先生がおりまして、1年前くらいにお会いしに行きました。そのときに生徒を直接指導している間を待っていたんですが、その中で内容が非常に高度なこと、現代ロシア政治のことに関しておっしゃっていた部分がありまして、そのとき、生徒にこういうふうに言っていました。我々筑波大学の生徒は、筑波大学自体もそうなんですが、世界の学問機関と渡り合うくらいの実力をちゃんとつけなくちゃならないんだよ、君。この英語の文法もしかり、その内容もしかり、我々は世界を目指している。それこそ地方の大学ではないという意識を持ってくれというふうに先生はおっしゃっておりました。そういうものが私の筑波大学への興味をそそられて、この質問の動機になりました。  その中で、最近資料をいろいろ見ていて気づきまして、平成24年2月14日に常総市が国立大学法人筑波大学と常総市の連携及び協力に関する協定を締結という資料を見つけました。これはおもしろいぞということで。内容に関しましては、恐らく全協等でもあったと思うんですが、地域の特性を生かしたまちづくり、文化、スポーツ、芸術を通じた地域活性化及び教育支援及び人材育成、健康福祉の増進等について常総市と筑波大が連携、協力して取り組み、さまざまな施策に生かしていくことが目的というような協定ですね、これが3年前に結ばれておりました。そこで、今回の質問に至りました。これが結ばれまして約24、25、26、27年3カ年たちます。その後、どのような展開があったのか、まずお聞かせ願えばと思います。よろしくお願いいたします。 185 ◯議長(遠藤正信君) 答弁関係者の方、議場にお入りください。  これより答弁を求めます。企画部長。               〔企画部長岩瀬勝彦君登壇〕 186 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) 御質問にお答えいたします。  筑波大学との連携協定を締結する以前は、庁内の各課が個別に直接大学や教授へ連絡をとる形をとっておりましたが、協定締結後は市の企画課が筑波大学の企画室との窓口となり、毎年4月当初に庁内各課へ連携事業の募集を行い、また随時紹介する形で調整を行っております。  連携開始以降現在までで終了したものを含めまして20の連携事業を行っております。ただし、すべての提案が連携できたわけではなく、コミュニケーションをとっていく中で連携にそぐわないものなどもございました。20という事業は決して少なくはございません。こういった積み重ねから互いに信頼できる関係が築けているものと確信しております。  以上です。 187 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 188 ◯1番(金子晃久君) ありがとうございました。具体的に3カ年で20の事業、これが多いか少ないかというと、私は非常に多いな、頑張っているなという印象を受けるところございます。ほかの議員の方々も知りたいということで、ぜひ20の事業に関して、わからないところは結構ですので、大体重立ったところを、ぱっと言えれば20の事業を全部列挙していただきたいところなんですが、大丈夫でしょうか。
    189 ◯議長(遠藤正信君) 企画部長。 190 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) お答えいたします。  20の事業を全部というわけにはいきませんので、代表的なものをお答えいたします。  まず、商工観光課関係では、芸術系の教授とにぎわい交流施設等管理運営検討委員会というのを行いました。それと、同じく安全安心課では、システム情報系の准教授と防災マニュアルの作成及び地域防災計画の見直しということで、これは現在継続中でございます。それと、いきいき支援課関係では、介護予防施策に関する受託研究ということで、医療系の教授と現在行っているところでございます。そのほか最近の例といたしましては、新しい行政評価システムの検討ということで、システム情報系の准教授と現在継続中で行っているところでございます。  以上でございます。 191 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 192 ◯1番(金子晃久君) ありがとうございました。  それではお伺いいたします。これまでの大学側との連携によって常総市は具体的にどのような研究材料を提出したのか。そしてまた、筑波大と常総市の研究によって生み出されたもので何か発見や成果として政策に反映した部分があるか、これをお答えいただきたいと思います。先ほどの政策の中でも結構ですので、何か具体的にお願いいたします。 193 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。企画部長。 194 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) お答えいたします。  先ほど答弁いたしました20の連携事業のうち六つの事業につきまして、当市で抱える課題や研究テーマが大学と一致いたしたため協力研究や事業に取り組んでおります。その中の代表的なものといたしましては、予約型乗り合い交通に関する取り組みがございます。システム情報系の教授には市の公共交通活性化協議会に学識経験者として参画いただいているだけではなくて、共同研究を行い、当市の予約型乗り合い交通ふれあい号の実際の運行データを提供いたしまして分析をしていただきました。その結果をまとめたものが平成25年度に広域財団法人日本都市センターが主催する第4回都市調査研究グランプリにおいて最優秀賞を受賞いたしました。こちらはデマンド交通の実際の運行データからどれくらいの台数で運行することがよりよいかを研究したものでございまして、研究の結果、現在の当市の運行体制は優良なものであると客観的な評価を得ることができました。  また、医学医療系の教授とはJOSO☆ハッピー体操を共同で制作いたしました。DVDや音楽CDを作成し、いきいき支援課と介護予防推進員を中心に子どもから大人まで広く体操の普及活動を行っております。  最近では、先ほど申しましたとおり、システム情報系の准教授と行政評価事業の見直し、公共施設等総合管理計画の策定、それと使用料、手数料の見直し、まち・ひと・しごと創生総合戦略に関しまして連携を図りながら協力して取り組んでおります。その中でも、他の自治体に先駆けた取り組みといたしましては、筑波大学システム情報系の社会工学域が組織いたしました筑波大学ビッグデータCOEのプロジェクトに実践組織として参画いたしました。このプロジェクトは、サービス開発、改善のためにビッグデータ利活用という分野に特化したものでございまして、サービス工学とビッグデータの分野で世界最高峰の研究拠点を目指すというものでございます。  これまで実施してまいりました筑波大学との連携における特徴といたしましては、単なる学術研究にとどまらず、研究結果を施策として実現させるところまで追求するということでございます。また、どちらか一方に任せることなく、大学と市が協力し合い、よりよい成果を求めていく中で人材育成の面でも成果を上げていると言えます。大学側にとっては、大学生、大学院生が実社会を通じてよい経験をすることができ、また市側としては、筑波大学の世界最先端の研究手法を目の当たりにしまして、高いレベルでの議論を重ねる中で職員の意識や能力が向上していると実感しているところでございます。今後も、こうした取り組みを全庁に広げ、これまで連携が少ない分野におきましても連携してまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 195 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 196 ◯1番(金子晃久君) ありがとうございました。今、御紹介していただきました政策に関しましては、まさに常総市の目玉となる施策が数多く列挙されておりました。ハッピー体操も含め数多くあったと思います。その中で、議会の皆さんが御興味を持たれるかなと思ったのが、デマンドの運行体制が非常に優良なものであると都市調査研究グランプリにおいて明らかになったということでございますが、これをもうちょっと詳しくお聞かせいただきたいのが二つ考え方があると思います。常総市と筑波大が連携をしてデマンドの最適な運行スタイルを導いて今に至っていることが評価されたのか、もしくは常総市が運行をしている現在を研究していて、今最適だよと評価されたのか。提供から生み出されたものが最適なのか、それとも常総市にもともとあったものが最適だったと評価されたのかというものをお聞きしたいと思います。 197 ◯議長(遠藤正信君) 企画部長。 198 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) お答えいたします。  現在のシステムが最良ということで評価されたものだと思います。  以上です。 199 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 200 ◯1番(金子晃久君) いや、大したものだと思います、本当にそれは。その中で評価されたものに関しましては、我々もあまり知らなかった。私もこれを調べていくうちにこういうものがインターネット上に載っているということは確認をしたのですが、内容については答弁をいただくまで知らなかったんです。非常にすばらしい体制であるということが確認されたと。もっと誇らしく宣伝してもいいのかなと感じております。  このように官学連携に関しましては、私も非常に期待をしているところでございます。大学側、そして常総市のメリットを生かしながら行う行政と大学の相互協力については、今後住民サービス向上の新たなステージを発見できる可能性を十二分に有していると感じています。大学側も社会工学や統計学上、我々の生活におけるさまざまなデータや研究材料を欲していると私は感じているところです。  先ほど触れられました筑波大学のビッグデータCOEのプロジェクトについても、私も大変興味深く、今後の成り行きを期待しているところであり、国が現在進めている地方創生の一つの柱にも合致しているところでございます。自治体のビッグデータ及びオープンデータの活用は、住民生活の向上に資する成果を上げられると私は考えているが、情報公開にはさまざまなハードルが現在存在すると考えています。先般、政府で示されました個人情報保護法改正案の中に、第三者に提供できる情報の積極的な活用が可能となる方針ではあるが、一方で個人情報に関して厳しくなっているということを新聞で見たりもしております。これにつきまして、常総市はこのビッグデータの活用についてどのようなスタンスで今後臨んでいくか、またこの分野における官学連携のさらなる展開があるのかお聞きしたいと思います。 201 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。企画部長。 202 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) お答えいたします。  ビッグデータの活用に関しましては、これに深くかかわる個人情報保護法の改正案が今国会に提案予定となっております。これが成立いたしますと、データを技術的に確保した上で第三者に提供できるようになります。ビッグデータはどの程度のデータの規模かという量的側面だけではなく、どのようなデータから構成されるか、あるいはそのデータがどのように利用されるかという質的側面において、従来のシステムとは違いがあると考えられます。ビッグデータ、オープンデータは、市民生活の利便性の向上や新産業創出、経済活性化など大きな可能性を秘めておりますが、十分な活用には至っていないのが現状でございます。今後、ITがさらに発展し、ビッグデータのが当たり前の時代が来ることは容易に予想され、経営も政策もビッグデータからいかに価値を生み出すかの勝負になります。  平成25年4月に千葉市、奈良市、福岡市、佐賀県武雄市の4市がビッグデータ、オープンデータを多くの市民に役立つ情報の共有化のための活用及び新産業創出、経済活性化などに結びつくビジネスへの活用などを検討、推進するビッグデータ、オープンデータ活用推進協議会を設置しておりますが、自治体がビッグデータ活用に積極的に取り組む事例はほかになく、本市のビッグデータCOEへの参加は大きな注目を集めているところでございます。このビッグデータCOEにはさまざまな研究機関、民間企業が参加しており、産学連携にとどまらず民間企業も含め、産学イノベーションやベンチャービジネスの創造といった面においても産官学の連携を推進してまいりたいと考えるところでございます。  以上です。 203 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 204 ◯1番(金子晃久君) ありがとうございました。ビッグデータという非常に聞きなれない言葉かと思います。私もこの重要性に気づいたのが残念ながらつい二、三カ月前でございました。実際、ビッグデータとは何なのかということに関しまして、もうちょっと詳しく我々にわかりやすく、その定義を行政側が理解している言葉で結構ですので述べていただけないでしょうか。 205 ◯議長(遠藤正信君) 企画課長。 206 ◯企画課長(長妻克美君) 最近ではSNS等の広がりによって、世界じゅうからフェイスブックやツイッターというところで利用者から相当の情報が生成される、それが蓄積される。まさに大容量のデータで、代表的なものはこういったものがあろうというふうに認識しております。市側でも相当大容量のデータを持っております。先ほど議員がおっしゃった個人情報保護法の観点からは、これまでオープンデータとなっていなかったものでも、今般の法改正等が進めばまさにビッグデータになると考えられます。 207 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 208 ◯1番(金子晃久君) ありがとうございます。一般の方々がSNS等で求めるデータもビッグデータ、そして常総市がさまざまな部分で持っている隠れているデータ、それを集積してもこれもビッグデータになり得るという形で私も思っております。この概念は、数年前になかったものでございまして、これをさまざま分析することよって新たな行政サービスの可能性を探れるんじゃないかと私は大変期待しているところでございます。このビッグデータの活用に関しても国も非常に積極的に取り組みを顕著化させております。総務省の活用の例、これはホームページに載っていることなんですが、おもしろいデータがありましたので御紹介したいと思います。  本田技研工業の例をお示ししたいと思います。埼玉県では道路行政の取り組みにおいて、さまざまな情報を蓄積するシステムの搭載車両の走行データにより、急ブレーキポイント多発地帯を抽出して埼玉県で研究をしました。例えば、街路樹の剪定、見えないところを切ったりとか、路面標示をはっきりするによって急ブレーキの回数が何とそこでは7割も減少したというデータがございます。また、車の渋滞回避のデータも蓄積することによりまして、カーナビとか今後生かされるであろうさまざまなデータをもとにした解析で、システムに表示される迂回路、渋滞を通らない迂回路に関しましては約20%速いルートが導き出され、CO2換算で12%の削減効果があったという事例が紹介されています。また、これも非常に我々にも関係してくると思うんですが、大きな災害発生時に道路交通が麻痺します。その中でどこが麻痺したか、どこに集中してしまったかというデータもその蓄積が行われ、今後万が一にも大震災等の発災によって交通の麻痺が懸念される状況において、このシステムでは交通路の確保が期待される、そのような取り組みもやっているところであります。  また、本田技研工業とは別に、医療機関においても非常にビッグデータの活用というものが無限大の可能性を秘めているというふうにさまざまなところで言われております。一つの例といたしまして、皆さん歯医者に行きまして歯形をとられます。僕も違う、市長も違う、教育長も違う、この歯形をいろいろなデータを解析して歯形によって健康状態や重大疾患の可能性、そしてそれの早期発見について研究をし、それを行政に生かしていこうというと取り組みも、今まさに進められているところでございます。そのような大きな可能性を持っているのがビッグデータだと私は解しております。  また、地方創生関係の話に戻ってしまいますが、政府は各地域における産業活動の実態や人口の動態に関するビッグデータを地方創生に生かす取り組みで、今回の24年度補正予算中に6億円計上しまして、地域の産業構造や人口の流出に関する統計データ、地域経済分析システムを開発して、15年度から地方自治体に開放して政府のまち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいて自治体が取り組む地方版の総合戦略をつくる、もちろん御存じでしょうが。こういうふうに示しているところでございます。まさにビッグテータがもう間近に政策の反映の隣に迫っているというような状況であると思っています。  では質問をいたします。ビッグデータ及びオープンデータをはじめ、今後ますます行政による情報政策の分野のプライオリティーが高まることが予想されるが、その対策や体制づくりについてお伺いをいたします。 209 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。企画部長。 210 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) お答えいたします。  これからの行政には、これまでの経験や勘に基づく政策意思決定にかわり、データに基づく客観的、中立的な政策意思決定が求められております。守るデータから攻めるデータへ、新しいデータ活用の取り組みを図るため、市では中堅職員を中心に庁内にデータサイエンスチームをことし1月に組織いたしました。各課が保持しているさまざまなデータを組み合わせ、そこから見えてくる住民の動向を新たな施策に生かし、よりよい住民サービスにつなげていくことが目的でございます。  これまでチームによる勉強会を開催し、ビッグデータの定義や自分たちが扱っているデータの応用性について理解を深めてまいりました。また、まち・ひと・しごと総合戦略のプロジェクトチームは、このデータサイエンスチームがそのままシフトし、データを活用した総合戦略に取り組んでまいりたいと思います。データ分析は行政職員の苦手とするところでございますが、これまでは多くをコンサルタントに委託していた面もありましたが、今回の取り組みを通じてデータを有効に扱える人材を育成し、今後の施策に生かしていきたいと考えております。  以上です。 211 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 212 ◯1番(金子晃久君) データサイエンスチーム、非常に名前は興味をそそるチームでございます。どういう課の方が集まっているのかというものを詳しく知る必要があると思うんですが、その中でちょっと私が提唱をしたいと思っていることがございます。今後、やはりICT関係の行政の中でのプライオリティーが上がっていくというところに関しまして、私は専門の職員、今データサイエンスチームを通して庁内での人材育成を図っていこうというようなお答えもありました。一方で、ICTに関しましては、本当に大学で違うことを学んできて初めて行政に入りました、そこから勉強をしていってという道も当然あるかと思うんですが、常総市が情報政策の部分で群を抜くためにはICTを専門的に学んできた方々、もしくはそれを十分理解して職業に生かしてきた方が必要であると考えています。例えば、職員の採用の枠で事務職、土木技士、保健師など枠があると思うんですが、今後非常に重要性が高まるICT分野、情報政策分野のスペシャリストとして、そういう前提で常勤していただくという方が必要になってくるんじゃないかと提案したいんですが、この辺の重要性、私はそう考えているんですが、執行部としてはどう考えますでしょうか。 213 ◯議長(遠藤正信君) 企画部長。 214 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) お答えいたします。  金子議員おっしゃるとおり、ICT関連の職員は今後重要になってくると思います。専門的な知識を有する職員ということで、実際にこの近隣にも任期つきの職員を採用していることもございます。例えば、守谷市ではまちづくり関係でシティプロモーションマネジャーという任期つきの職員なども採用しております。当市といたしましても、この任期つき職員の採用を含めまして、今後前向きに検討していきたいと考えております。  以上です。 215 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 216 ◯1番(金子晃久君) CIO補佐官だとか任期つきの方々がいらっしゃったと思いますが、私が求めているのは任期つきではなく、常時情報政策に移設して、この分野はとにかく今が最前だったら勉強しなくていいかというとそんなことはない。データサイエンスの中では、どんどん日々さまざまな新しいものがつくり上げられて、それを生かせるかどうかが試されるような時代ですよね。そういうことで私は常勤でやってほしいというふうにひとつ考えている次第でございます。  データサイエンスチームというものをおつくりになってさまざまな取り組みに生かしていこうというお考えです。総務省が、これは24年も25年も26年もあったんですが、ICTまち・ひと・しごと創生推進事業を独自にやっている自治体を今探しておりまして、農業分野だったり、医療分野だったり、教育分野だったりを結んだものをどんどん成長させていこうというのが国策で取り組まれているところでございます。そういうような公募が始まっている中で、常総市もこういう取り組みを積極的に見つけていただいて、補助金等やアドバイス等をいただきまして、その分野で非常に大きな期待をしておりますので、ぜひ積極的に取り組んでいただければ幸いでございます。  さて、官学の連携に戻りますが、筑波大と常総市の官学連携、情報解析やそれに基づく理論立てなど、筑波大学に蓄積するさまざまなノウハウや知識等が生かされて、それが市民生活にフィードバックしていく仕組みであるならば、常総市と筑波大の連携はさらに強められるべきであると私は考えています。先ほどいろいろな今までの取り組みがありましたが、今後この協定に期待される施策やそれに基づく成果を教えていただきたいと思います。 217 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。企画部長。 218 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) お答えいたします。  現在は行政評価の有効性を検証し、新しい行政評価の仕組みづくり、公共施設総合管理計画の策定、使用料、手数料の見直しなど行政改革へも連携事業で着手しており、一定の効果が期待されます。さらに、今後はまち・ひと・しごと創生総合戦略に関しましても連携を図りながら取り組む予定でございます。最小の経費で最大の効果を生み出す施策を展開するために、筑波大学の頭脳をお借りしながら、同時に職員の育成にも取り組んでまいりたいと思います。常に問題意識を持ち、常に前を向いて取り組む姿勢がお互いに共通しているモチベーションであり、そこから導き出される答えを社会的に生かしていきたいと考えております。  以上です。 219 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 220 ◯1番(金子晃久君) 本市は全国約700ある自治体のうち最も平均的な部類に位置すると今おっしゃっておられたことに関しまして、昨年、私が所属している文教厚生委員会では佐賀県武雄市というところに行ってまいりました。そこでは、皆さん御存じかもしれないんですが、非常に先鋭的な図書館があったり、医療改革をやったりだとか、ICTを組み合わせて学校教育でそれを生かして勉強の補完だったりというものをやっています。実はこの武雄市、行った感じでは人口も常総市より少ない5万人弱、山があり田んぼがあり川があり、電車はちゃんと通っておりました。そういう条件では東京にも近い常総市よりも、どちらかというと日本全国から見て平均的なまちであるような気がしております。何を言おうとしているかというと、そういう平均的なまちでも、きらりと何かやろうと思って取り組めばできてしまうところなんだなというのを、視察に行きまして感じました。  先ほどのビッグデータの話に戻りますが、武雄市自体がビッグデータシティということで、自分で打ち出しているわけなんですよね。先ほども奈良市、千葉市、福岡市、武雄市の4市でビッグデータ、オープンデータのあれをつくったりだとかしておりましたが、武雄市も時代の先を読んでそういうものに先鋭的に取り組んでいく市、これは全国を見ても同じような平均的なスペック、ステータスを持つ常総市と比べて何が違うのかと言ったら、やっていくぞというやる気、もちろんやる気はあります、ありますけど、それを表に前面に出して突き進んでいくというようなところで、非常に見習うべきものがあるのではないかと考えているところでございます。  それでは、官学協定を前面にこれを押し進めて、常総市が世界の筑波大とコラボする日本一の自治体を目指していくことは可能であると私は考えておりますが、庁内を挙げて協力体制、推進を図ってもらいたい、いかがでしょうか。 221 ◯議長(遠藤正信君) これより答弁を求めます。企画部長。 222 ◯企画部長(岩瀬勝彦君) お答えいたします。  これまではまちづくりを中心に筑波大学の社会工学域との連携が主でございましたが、筑波大学には医学、教育、心理学、情報科学、芸術、スポーツなどあらゆる分野において世界に誇るスペシャリストがおります。これからは、すべての分野での連携を模索し、すべての部局が筑波大学と何らかの取り組みができるように全庁挙げて取り組む考えでございます。  本市は圏央道インターチェンジ開通が目前に迫り、今までよりもさらに交通の便がよくなります。周辺開発による雇用の増大も見込まれます。さらに、東京オリンピック・パラリンピックの開催もあり、今後発展するチャンスが多く待ち受けております。住民がこのまちに住んでよかった、企業がこのまちに会社があってよかったと思えるように、またこのまちに住みたい、このまちで働きたいと一人でも多くの人に思ってもらえるように、日本一やる気があり、日本一住民サービスが充実している自治体を筑波大学とともに目指してまいりたいと思います。  以上です。 223 ◯議長(遠藤正信君) 金子晃久君。 224 ◯1番(金子晃久君) 非常に力強い答弁をありがとうございました。この日本一のサービスを目指す、まさにこの常総市には日本一がたくさんあって、非常にその意気込みはすばらしいというふうに感じております。  先ほど一番最初の質問のところで、既に筑波大との連携事業が20にも及ぶとおっしゃっておられました。私が調べてみたところ、筑波大に限ったことですけど、コラボをして20の取り組みをやって、しかもその中でハッピー体操やデマンドの運行システムの評価だったり、人事行政評価というものに取り組んでいるということは、もう既にコラボという意味では日本一になっているのかなと。そして、協力関係が日本一に近づいたということであれば、今度はそれを住民のサービスの日本一に、先ほどの思いをいただいたところを実現させていっていただきたいと考えております。  その中で、一つ私は自分の思いがございまして、それは行政で地方を活性化する、行政でまちを活性化するということは、主役が行政であってはいけないというふうに考えています。これはどういう意味かと言いますと、行政だけでは活性化を図る、行政がひとりよがりになってやったところで、これはいい循環が生まれないと思うんですよね。例えば、補助金を活用してまち中にいろいろなものをつくったり、事業を補助金でやって、それ一発でうまく回り出すというふうには私は考えられないと思っています。何を言いたいかというと、やはり補助金をまくことによって、砂漠に水をまくと一時的に水は染みるでしょうけど、それがまた干上がってしまっていい循環が生まれないと考えるところでございます。その中で行政だけではなく、筑波大との官と学の連携で幅が非常に広がったと思います。行政だけではできないこと、そして大学だけではできないことを模索して非常にいい成果を上げている。だったら、御答弁でもおっしゃっておられたと思うんですが、産民を交えて産官学一体となって取り組む、当たり前のことですけど、これを目指してぜひやっていっていただきたいと考えています。  私がこの前視察してきたところがございまして、それは何かと言いますと、神奈川県藤沢市に湘南ロボケアセンターという、これは筑波大学のサイバーダインと藤沢市が共同いたしまして、足の悪い方々にサイバーダインが所有するHALという歩行機具をつけるんです。私もそれを実践してきたんですが、歩行機具がすごくて、足を上げたいという意思を筋肉に伝えるとロボットが足を補助してくれる。僕も実際につけて手を動かせと、ロボットが上げてくれるんですよ。すごい時代になったなと。ガンダムじゃないですけどロボットの時代じゃないですけど、そういう時代がまさに迫ってきた。サイバーダインはHALをつくる上でドイツの大学で実際に実証研究して、ドイツの大学病院とコラボしてつくったものを生かしている。そうすると、全く動けなかった方々が自発的に筋肉を動かすことによって歩行困難者が少しずつ、1週間、2週間、1カ月もたてば歩けるようになるんですって、これは。実際のところ、日本でそういうことが湘南ロボケアセンターで行われているんですが、これもさまざまなハードルがある。何のハードルがあるかというと、保険適用がきかないから非常に高かったりとかということがある、国の制度では。しかしながら、藤沢市がすごいのは、産学官の連携によって藤沢エリアをロボットの特区を申請して、そこでいろいろなことができる、これが行政主導によって行われている、すごいじゃないかと。我々常総市も筑波大とコラボした、常総市は筑波大の近くにある。サイバーダインとは言わないんですが、さまざまな研究機関が隣にある、さまざまな有効な企業が隣にある、また東京にも近いという意味で、自分たちから新たにいろいろなことに手を挙げれば、無限大の可能性が生まれてくるんじゃないかというふうに感じているところです。  私は1期4年間やったところで、行政マンしかり、私議員もしかりなんですが、今あるサービスが本当に有用なことなのかと深く考える必要があると思います。今まで乗っかってきたレールだからこれで行くんだじゃなくて、今から先にあるさまざまな外的要因によって、さまざま住民のサービスは変わってくるでしょう。もしそういうような時代に置いて行かれるようでは、現状満足では日本一のサービスとはならないと思いますよね。だから、ぜひ行政の皆さんには、私議員もそうですけど、創造的破壊を今後をしていってほしい、そのように考えております。  アップルのスティーブ・ジョブスCEOが亡くなる前に、スタンフォード大学でスピーチをしました。ステイ・ハングリー、そしてステイ・フーリッシュ、現状に満足して歩みをとめるな、より先の未来をコカツし、追い求めよ、そして常識に従順になるな、愚かなまでにとらわれない心を持て、我々も行政職員もまさに同じであろうと思います。そして、私はここにもう一つつけ加えたいと思います。どんな仕事もそうだと思います。ステイ・ハングリー、ステイ・フーリッシュ、そしてステイ・エンジョイ、楽しめ。行政の価値の発見はそこの先にあると私は考えています。御静聴、ありがとうございました。 225 ◯議長(遠藤正信君) 通告による一般質問は終わりました。    ─────────────────────────────────  散会の宣告 226 ◯議長(遠藤正信君) 以上で本日の日程は終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。                 午後2時54分散会 当サイトのコンテンツ(文章、画像、図表)は、常総市議会の著作物です。無断で複製、転載することを禁止します。 Copyright (c) Joso City Council Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...