石岡市議会 2020-12-07
令和2年第4回定例会(第2日目) 本文 開催日:2020-12-07
▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 令和2年12月7日(月曜日)
午前10時00分開議
◯議長(池田正文君) おはようございます。ただいまの出席議員数は22名です。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き、本日の会議を開きます。
なお、
新型コロナウイルス感染症への対策として、説明員の出席は
必要最小限とし、質問席及び答弁席にアクリル板を設置しておりますので、ご承知おき願います。
次に、本日の議事日程は、議事日程表のとおりであります。
これより議事日程に入ります。
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日程第1 議案第136号
2 ◯議長(池田正文君) 日程第1、議案第136号・
備品購入契約の締結について(令和2年度
石岡市立小中学校学習用タブレット購入)を議題といたします。
直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。
市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
3 ◯市長(谷島洋司君) 本日ここに提案いたしました議案について概要をご説明申し上げます。
議案第136号・
備品購入契約の締結について、本案は令和2年11月30日、
見積り合わせに付しました令和2年度
石岡市立小中学校学習用タブレット購入について、
日興通信株式会社水戸支店と2億3,454万8,160円の購入契約を締結するため、石岡市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により議会の議決を求めるものでございます。
以上が提案いたしました議案の概要でございます。十分ご審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明を終わります。
4 ◯議長(池田正文君) 以上で説明は終わりました。
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日程第2 一般質問
5 ◯議長(池田正文君) 次に、日程第2、一般質問。これより、市政一般に関する質問を行います。
初めに、16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
6 ◯16番(櫻井信幸君) おはようございます。6か月ぶりの一般質問になります。よろしくお願いします。
谷島市長に対しては初めての答弁をいただくわけであります。ご明快なご判断の下、答弁をお願いできればと思います。
まず、第1項目目であります。地域医療についてということで通告しております。
まず、今回、コロナ禍の中での一般質問ですので、明快に私も質問いたしますので、執行部側もよろしくお願いしたいなと思います。
まず、第1項目目、谷島市長は前の
全員協議会で地域医療についてこれまでの選挙公約に掲げた内容を示され、今後の考えを示されました。そこで公立化というんですか、地域医療について示されたわけでありますけれども、今後の
タイムスケジュール等についてお聞かせ願いたいと思います。
7 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
8
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。
タイムスケジュールでございますが、まずは来年度の
土浦地域医療構想調整会議、茨城県
医療審議会に向けまして、
病院整備基本構想、
病院整備基本計画の早期の策定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。公立病院の開設が許可されますなど、事業が順調に進むことができましたら、令和5年4月に公立病院の開設、令和6年度後半には増築が完了し、199床の病院が運営できるよう目指してまいりたいと考えております。
以上でございます。
9 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
10 ◯16番(櫻井信幸君) ありがとうございます。
以前の今泉市長の当時のお話からいいますと、その
タイムスケジュールで病床等の確保というのは間違いなくできるものなんですか。
11 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
12
◯保健福祉部長(金井 悟君) 再編統合につきましては、石岡第1病院、
医師会病院が存続しているということが条件となっております。その中で、例えば
医師会病院が休床という形になった場合についても、この計画が進んでいればこの統合再編については可能だと考えております。
以上でございます。
13 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
14 ◯16番(櫻井信幸君) それは部長の考えですか。それとも、例えば県の地域医療の担当の方からのお話であるとか、どこからそういう根拠というか、お話しされているのか、お聞かせ願いたいと思います。
15 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
16
◯保健福祉部長(金井 悟君) 正式な回答は県からもまだございませんけれども、基本的には病院の休床というのは医療法上1年ということになってございますけれども、その状況、その後の計画とか状況に応じて判断するということで、必ずしも1年ということではないのかとこちらでは考えておりますので、今後、実際計画が決まってくれば、もう一度県にその計画案をお示しして調整していければと考えております。
以上でございます。
17 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
18 ◯16番(櫻井信幸君) 分かりました。
次に、第2項目目、(2)公設化による赤字経営の議論が先行し、市民の意思が軽んじられているように感じますが、執行部はこの点についてどのようにお考えになるのか、お示し願いたいと思います。
19 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
20
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。これまで、
石岡地域市民医療懇談会や
石岡地域市民医療シンポジウム等において市民から産科の設置や小児救急の対応をはじめとする地域に対する要望がございました。今後、持続可能な医療体制で誰もが安心して暮らせる石岡地域を目指し、引き続き市民からの声に耳を傾けながら
地域医療対策事業を進めてまいりたいと考えております。
一方、病院事業の収支見通しにつきましては、現在、その内容を含め、精査しているところでありまして、準備が整い次第、
必要経費等をお示しさせていただきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
21 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
22 ◯16番(櫻井信幸君) この件については、市民の命というものはお金に換算できないというようなところもありますので、その辺のところはよく考えて進めてもらいたいなと思います。
(3)に入ります。国は病院、病床の縮小を図っているとの意見がありますが、コロナ禍で医療が崩壊しつつある今現在、国の考えは変わってきていると聞いておりますが、執行部はその点についてどのような情報を持っているのか、お聞かせ願えればと思います。
23 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
24
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。国においては、
コロナ対策に取り組む医療機関、
医療従事者を全面的に支援するため、慰労金の給付、そのほか
コロナ感染のリスク回避や地域医療を継続する観点から
新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業として様々な支援措置を講じているところでございます。先ほど議員ご指摘の病院や病床につきましては、私どもで確認しております中ではこれまでの方針等の見直しがなされたといった連絡等はないのが現状でございます。
以上でございます。
25 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
26 ◯16番(櫻井信幸君) 最後のところがちょっと聞きづらかったんですけれども、もう一度お願いできますか。
27 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
28
◯保健福祉部長(金井 悟君) 私どもで確認しております中では、国においてこれまでの公立病院の方針等の見直しがなされたといった連絡等はないのが現状でございます。
以上でございます。
29 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
30 ◯16番(櫻井信幸君) 私も厚労省のOBと何人かお付き合いがありまして、いろいろお話を聞くと、もう現状ではその話はないよと。正式ではないのですが、そういう情報も入っております。これからはコロナに限らず、いろいろな病気がこういうようなことで大発生をしまして、こういうことが起きると仮定しますと、やっぱり病床を減らしたりとか、病院を減らしたりということじゃなくて、多分、国は今後、例えば今の65歳以上は2割負担とか、そういう方向で多分お金を集めるような、医療費を集めるような形、予算を集めるような形になると思います。そちらの方向で進んでいくのかなと。私は国がそういう方向で進むのかなというふうに思っております。
ですから、今後、石岡市は市民の健康づくりという点で考えていく場合には、やはりそういう施設的なもの、次の(4)にも触れますけれども、大切な施設でありますから、よく考えられていかれたらいいなというふうに考えております。
次に、(4)であります。民間病院に財政支援をして、産科、小児科の新設を図るとの案もあるようですが、民間病院の場合、経営が赤字になれば市の一般財源から持ち出しが増えます。あるいは、赤字によって病院を閉鎖するというようなことも考えられます。民間は経営が成り立たなければ、多分、行政側に援助してくれ、あるいはここから経営が成り立たないから撤退をするということは民間は簡単にやります。ですから、今回、私は公立病院というものはこの地域にとっては大切だなと考えております。その点、国からの財源で運営する公立病院は有利な手段と思いますが、その点はどうお考えでしょうか。
31 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
32
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。議員ご指摘のとおり、民間病院につきましては、病院の経営状況により診療科の継続等のための支援が求められる場合や、さらには診療科の縮小等が判断される場合がございます。公立病院の場合、
病院事業債や
地方交付税制度など、財源的に有利な部分もございます。こういった制度を活用することで設置者として地域に求められます医療を提供することができるものと考えております。
以上でございます。
33 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
34 ◯16番(櫻井信幸君) やっぱり近くにそういう公立病院でも赤字になるとは限らない、私は日本の国の中でも公立病院は黒字経営しているところが三、四割あるんじゃないかなというふうに聞いております。ですから、そちらの方向へ経営努力を持っていくということが大切であって、やはりそういう安定した病院、安心して近くにそういう病院があるということは市民にとって幸福なことであります。ですから、その点も市民の皆さんにも説明しながら進めていっていただければなというふうに考えております。
次に、(5)に入ります。今回のこの公立病院について、まだまだ市民の皆さん方、理解し得ていないところが多々あると思います。そこで、国、県の地域医療の担当──これは氏じゃなくて担当者ですね──者を招いて、公立病院の現状、広域病院の今後の在り方等について、市民を含めた勉強会等を開催してみてはどうかなというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。
35 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
36
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。ご提案の勉強会の開催でございますが、現在、コロナ禍の影響もございまして、地域住民の方を対象とした
シンポジウムの開催等は難しいものと考えております。そういった中で今後の感染状況を見ながら、感染予防の観点を踏まえて、また、
オンライン等の活用など、改めて検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
37 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
38 ◯16番(櫻井信幸君) こういう状況下ですから執行部の考えも分かるのでありますけれども、そういう考えがあるのであれば、市報等でも特集等を組みながら市民の皆さんにお知らせをし、意見を聞くというようなことをなさったらいいのかなと思います。状況を見て、こういう勉強会、それを開いていただければなと。担当者の方がこれまで我々が聞いてきたこと、それが立証できるようなお話が聞ければ安心すると思います。この点については今後よろしくお願いをしたいなと思います。
やはり地域の人が近くの病院で、これから高齢化の中で例えば協同病院や
県立中央病院のほうへ行かなければならないという状況の中で、これから多分足の問題が大変苦労されると思います。ですから、安定した病院がこの近くにあるということは市民にとっても大きなメリットであると思いますので、その辺のところをよくお考えになって進めてもらいたいなと思います。
次に、大きい項目の観光事業の強化推進について、質問に入ります。
これは観光事業、特に
フルーツラインを今回取り上げているんですけれども、観光事業にはとにかく飲食店なんです。私も仕事柄、この辺は食べるところがないですねとしょっちゅう聞かれます。おそば屋さんはたくさんあります。でも、もっといろんな異業種の飲食店、それがあると観光に役に立つんだよなというようなことからたくさんのお話を聞いてこういう質問に入るわけでありますけれども、まず、現在の
フルーツライン、ここに来ているお客様方、これを見逃しておくというのは
観光事業推進の中でもったいない、そういうふうに感じます。私は
フルーツライン沿いに事務所を持っていますから、毎日のようにそこを通るお客さん方、あるいは飲食店等で見かけるお客さん、最近はサイクリングのお客さんなども増えまして、やはりこれをもっともっと振興、発展させていくためには、交流人口を含めての話ですけれども、やはり飲食店というのを張りつけないといけないんですね。
そこで、飲食店を張りつける上でお店をいざ建ててみようかというと、
フルーツライン沿いは農振地区がほとんどなんです。一部除外されている部分もありますけれども、そういう農振地区の除外、これは旧八郷時代には前例があるんですけれども、特に
朝日トンネル開通後の
フルーツラインの通行量を考えたとき、この資源をみすみすつかみ切れないのは石岡にとってもったいないなというふうに感じます。
そこで、まず、申請前に必要な農振除外等についてですけれども、農振除外地区をもう少し広げたらどうかなと。例えば
朝日トンネルから
セイコーマートがあるんですけれども、小幡の
セイコーマートがあるんです。あの十字路辺りまでをまず第1段階として両サイド30メーター、
土地改良等もありますからいろいろ問題はあるのかなと思いますけれども、市のためということでやっていけば県等もある程度緩和した考えで対応してくれるんじゃないかなと私は思います。以前にもそういう事例がありますのでね。そういうことで、農振地域からの除外、これをやってみたらどうかなという提案なんですけれども、いかがでしょうか。
39 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
40
◯経済部長(額賀 均君)
フルーツラインの
農業振興地域除外についてご答弁申し上げます。
フルーツラインの沿線には広大な農地が多くございます。また、
朝日トンネルを抜けますとイチゴ団地や茨城県
フラワーパークなど、観光資源も多く点在してございます。
フルーツライン沿線の両サイドを
農業振興地域から除外するには、緊急性、必要性、規模、代替性など、
農業振興地域除外要件がございます。現在、
農業振興除外に当たっては
必要最小限の除外が適当だと考えてございます。
しかし、議員ご指摘のとおり、地域の活性化が図れる、そういった計画がなされ、また、地権者の了解が得られた際には可能ではないかというふうに考えてございます。
以上でございます。
41 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
42 ◯16番(櫻井信幸君) 執行部、部長の答弁はごもっともかなという答弁だなと思います。でも、やはり自分たちの生活、それをよくするという観点からいえば、その辺のところを、県を説得して、国を説得して、補助金の関係もあるでしょうけれども、例えば部分的に
朝日トンネルから小幡地区にある
セイコーマートの間と今言いましたけれども、その間でもそれが第1段階でできないのであれば、その合間にできる部分というのがあるんですね。そういうものをやられたらどうかというふうにも思うんですが、そういう点ではいかがでしょうか。
43 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
44
◯経済部長(額賀 均君) ご答弁申し上げます。
朝日トンネルから
セイコーマートの区間でございますけれども、
朝日トンネルを越えますとイチゴ団地、そして、土地改良の水田が広くございます。そういった中で何か所か農振除外の申請を受けて除外している地域もございます。農業については連担性も必要になるということも考えられますので、そういったことも含めまして、今後、先進事例などを調査、研究してまいりたいというふうに考えてございます。
45 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
46 ◯16番(櫻井信幸君) 現状を見ますと、もう耕作放棄地でシノやぶになっているところが多々見受けられます。ですから、そういうところの今後の使い方という点から執行部の考えというのももっともっと柔軟に、結構断念しちゃう方が多いんですよ、やりたいなと思っても。観光には飲食です。まず飲食、これをやって、それからどんどん定住人口を図っていくということですので、農振除外についてはおいおいその辺のところを担当部で考えていただきたいなというふうに思います。
次の(2)に入ります。これもやはり同じことなんでありますけれども、飲食店を開業しようという方たちは、例えば規模にもよりますけれども、下水の完備されていないところでいいますと、合併浄化槽の設置が義務づけられます。その設置には、多分規模にもよりますが、2,000万から3,000万、大きいところでは5,000万というような設備が必要になります。それが大きなネックなんです。もちろんそれに付随して上水も同じであります。保健所の検査を通るのにはやはり上水というのが理想的なんですね。
そこで、この
フルーツラインの沿線の上下水のインフラの整備、これを何とか優先してできないものか、担当部のほうでお考えをお示しいただければなというふうに思います。
47 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
48 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) 観光事業の強化推進としましての上水道整備についてご答弁申し上げます。
現在、水道課では、平成30年に策定しました中長期基本計画に基づきまして、老朽化施設、管路の更新を進めているところでございます。今回、整備対象となる
フルーツライン沿線につきましては、加入状況を踏まえました給水整備計画上、現時点で配水管は整備されてございません。
ですが、加入申請があれば、一般的な口径20ミリ程度の給水は可能でございます。水道事業の本来の目的は生活に必要な水の供給でございます。今回の上水道の整備のご提案は観光事業に係る案件でございますので、関係部局と調整を図り、対応について協議をしてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
49 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・鶴井君。
50 ◯都市建設部長(鶴井重則君) 都市建設部からは、
フルーツライン沿線におけます下水道の優先整備につきましてご答弁申し上げます。
フルーツライン沿線の下水道整備状況といたしましては、小幡交差点から吉生小学校方面へ152メートルの区間及び吉生交差点、こちらが瓜谷十字路でございますけれども、こちらから吉生小学校までの237メーターの区間において整備が完了となっているものでございます。
議員ご提案の
朝日トンネルから
フラワーパークの区間につきましては、
朝日トンネル手前、辻の十字路信号交差点から
フラワーパークまで全体計画は策定されておりますけれども、事業着手には至っていない状況でございます。今後どのような手法で優先的に下水道整備ができるか、こちらにつきまして先進事例等を調査、研究しながら、関係部署と協議してまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
51 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
52 ◯16番(櫻井信幸君) ただいま部長は先進事例というお話をしました。私はもう数年前、今泉市長が市長になった当時、ちょっと見てこようということで那須町を訪問してきました。そこにはツクイさんとかなんとかいうまちづくりの専門家の方がいらっしゃいまして、その方に案内してもらい、那須町の様子をずっと拝見してきました。那須町は10年前はこうだったんだよ、20年前はこうだったんだよという話を受け、説明を受けてまいりました。そのときに案内された場所、家もお店も何もない山の中も案内されたんです。そこで、櫻井さん、これ、全部上下水が入っているんだよと。那須町がここまで発展したのはこの上下水の整備を当時の町長が率先してやったことがきっかけなんですよと、そういう話を聞きました。
ですから、那須町ほどの観光資源はどうかというふうには思いますけれども、観光振興ということはこの石岡市もうたっているわけでありますから、そういう努力が必要ではないかなと思います。もうあれから多分四、五年たっていますから、その後、あそこがどういうふうに変わっているかは拝見しておりませんけれども、ものすごい勢いで那須町というところはまず飲食店が張りつき、特にパン屋さんが今有名だと。そこにいろんな飲食が張りつき、そこに観光客が来て、いいなと思ってそこに定住すると。そういうふうな仕組みを那須町というのはやられたなと。やはり行政としてすごいことをやっているな。
私は前から言っていますけれども、どうやったらできるかと考えるのが行政だと思います。これだからできませんという答弁じゃなくて、こうやったらできるんじゃないか。これは議会で何度も言っています。次の4項目目の点でもそれはお話ししますけれども、そういうこともありますので、まず上下水のインフラの整備、そこから始めて、ただ、自転車を呼んだから観光になったよというのでは、あとは今ですと観光果樹ですかね。そこで得た収入、それは税収として市に入るわけで、それを市全体に還元すればいいわけでありますから、そういう点も含めて、この
フルーツラインというのは、今現状、ものすごい勢いでお客さんが来ていますので、そのお客さんを逃がさない。何だ、石岡というのはこんなところかというんじゃなくて、石岡というのはいいところだよなと。私は事務所でそういうお客さんとお話ししながら、こんなのがあったの、知らなかったよとつい最近も言われた。グランピングをやっている会社の社長も今見えられていまして、ここはいいところだよと。今度カレーうどんでもやろうかなという考えがこの間冗談で出たんですけれども、そういう点を含めて、観光の振興には特に上下水の完備というのは必要になります。ですから、その点、担当の方もよくお考えになっていただきたいなと思います。これについては以上です。
次、3番目の小中学校の給食についてお尋ねをいたします。
(1)子どもたちの食育及び健康を考え、市内で生産された食材(有機栽培のもの)を給食の材料として取り入れてはどうかなと思います。いかがでしょうか。
53 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
54 ◯教育部長(豊崎康弘君) ご答弁申し上げます。学校給食での有機農作物利用でございますが、これまで有機農作物の学校給食での利用の実績はありませんが、今年度の夏よりJAから学校給食に対応できる量の有機農作物の収穫見込みがある場合には提案をいただいております。この提案を基に、実際の調理仕様に当たり、規格、大きさの統一や泥つき野菜などの場合の調理時間などを含めて検討を行ってまいりました。しかしながら、いまだ使用するまでには至っておりません。
当市は県内でも有機野菜の栽培が盛んでございます。地産地消という観点からも安心安全な地元の食材を給食に取り入れていきたいと考えております。学校給食で有機農作物を使用するに当たりましては、安定供給が可能かどうか、価格など、幾つかの課題がありますが、子どもたちへの食育の観点からも有機農作物の学校給食への利用について、できることから前向きに検討してまいりたいと思っております。
55 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
56 ◯16番(櫻井信幸君) 県もここ1年くらい前からですか、有機農作物について関心を持ち始めております。当時、谷島市長が県会議員だった頃からのお話だと思います。市長も選挙のときにそういう安全な野菜の提供みたいなお話をしたと思います。これについて市長はどのようにお考えなのか、ご答弁いただければと思います。順番が違っちゃって申し訳ないんですけど。
57 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
58 ◯市長(谷島洋司君) ご答弁申し上げます。私も学校給食、非常に大切な食育の機会だと思っております。そういった中で、部長答弁もありましたけれども、この石岡が有機農業が盛んな地域ということでありますので、しっかりとこういった地域の可能性を生かしていく、そういう取組を進めてまいりたいと思っております。
特に、やはり子どもたちの安全な食、こういったものをしっかり守っていく。そして、それが逆に石岡市に住んでみようという人のきっかけになるような、そういう学校給食というものもいいのかなと思っておりますので、積極的に取り組んでまいりたいと思います。
59 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
60 ◯16番(櫻井信幸君) ありがとうございました。
(2)になります。有機栽培の生産農家に物資面での助成をしてはどうか。
特にこれは先ほどから野菜等も含まれて部長は答弁なさっていますけれども、実は木更津市でもう始まっておるんです。これは答弁調整のときに課長さん等々とお話をしましたけれども、木更津市はもう数年前から全てのものから始めようじゃなくて、まず米から始めようということで、木更津市は現時点で、今年はどのぐらいか分かりませんけれども、6ヘクタールくらい、多分そういうふうな作業というか、有機農家を育成した形で進めている。これは市長が進めたそうであります。最終的には野菜全般の食品等にもやっていこうということでありますけれども、令和8年、2026年度に実質面積を35ヘクタールですかね。今年は5.5ヘクタールだったんですけれども、令和8年に35ヘクタールを栽培し、木更津市内の子どもたちに安全なお米を全ての子どもに提供しようというふうなことをやっております。その中には工夫がありまして、まず、除草剤を使いませんから草の対策が一番大変だということで、代かきを2回とか3回とかやったり、あとは深水といって、栽培するときの最初の水を深水にして高くするんです。この辺ではそれをやると苗が潜っちゃいますからできないんですけれども、木更津市ではそういう専門の方がいまして、草丈を30センチくらいまで苗を伸ばすそうであります。そして、その深水の中に植えるという工夫をして、いろんな工夫をして雑草が生えない努力をしているということであります。それには特殊な田植の機械が必要なんですけれども、やはりそれも市が準備をしまして、メーカーと打合せをしながら、育苗の施設と田植の機械、これを市と農機具メーカーが相談しまして、そういう長い苗を植えられる田植機械を市が購入して農家の方に貸しているような状態、貸与しているような状態でやっているというふうに聞いています。そういう点で市も何らかの木更津市のような援助の仕方ができないものか、お尋ねいたします。
61 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
62
◯経済部長(額賀 均君) ご答弁申し上げます。有機栽培の生産農家の助成でございますが、昨年度の実績としまして、国の環境保全型農業直接支払交付金を活用しまして、10アール当たり8,000円を有機農家25名に対して合計365万7,380円を交付してございます。今年度は10アール当たりの単価が6,000円アップしまして1万4,000円となってございます。
また、物資面でございますけれども、こちらは機械補助になります。有機農業者に限定した補助事業ではございませんけれども、国、県において様々な補助メニューがございます。いずれも農業生産力向上や農業所得の増加につながるような取組となってございます。今年度、県の補助事業を活用して、ICT機器、ドローンを導入して追肥や防除を行うもので、来年度から本格稼働するということになってございます。
以上でございます。
63 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
64 ◯16番(櫻井信幸君) これまでにそういう説明はしたんですけれども、石岡市で少し特徴を持ったやり方をできないかというような提案なんです。その辺のところはよくお考えになって、こういうことをやるのにはこういうことが必要だろうと、率先して市側が農家側に提案していくというやり方も必要かなというふうに思います。
あと、3項目目、(3)なんですけれども、子どもたちの給食、その食の安全、これは最終的に市民の安全にまで広がっていくんですけれども、そういうものをチェックするというか、そのような専門的な機関を石岡市独自につくってはどうかなというふうに考えるんですが、いかがでしょうか。
65 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
66
◯経済部長(額賀 均君) 現在の食の安全を守るため、茨城県が策定している茨城県食品衛生監視指導計画に基づきまして収去検査を土浦保健所で実施してございます。この検査は残留農薬等の検査を行うもので、小売店等から協力をいただき、農産物や加工品の検査を行ってございます。また、農産物については各農協の対応として出荷時に各農家から栽培記録の提出が必要となるほか、許可農薬以外は農家に使わせないように指導をしているところでございます。
以上でございます。
67 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
68 ◯16番(櫻井信幸君) こういうものについてはおいおいそういう専門家の方を石岡市に招いて、そういう機関というか、研究室みたいなものができれば理想だなというふうに私は考えております。
結局、今、農薬の件も出たんですけれども、ヨーロッパはもうこの農薬は使用禁止だよと、日本で使っている農薬の中でたくさんあるんです。ヨーロッパは使用禁止です。名前は言いませんけれども、日本ではその基準をヨーロッパで駄目だというものを8倍甘くしています。そういう危険なお話も聞きます。少ないからいいんだよというんじゃなくて、それが体の中で蓄積されていったときが怖いんです。ですから、そういうこともちっちゃいうち、子どものうちからよく注意してあげて、行政側がチェックしてあげて、また、これは家庭でも注意しなきゃならないことでありますけれども、そういう点も含め、今後の学校給食についてお考え願えればなと思います。
次、4項目目に入ります。公共資源の活用についてということでありますけれども、数年前にも私が学校等の屋根を利用して家賃収入を得たらどうだと。たしかあのときは約20か所だったかなと思うんですけれども、それを大体見繕ってやりまして、20年間で2億近い家賃収入があるお話をさせていただきました。当時、ほかの自治体ではやっぱり屋根を貸しているところがたくさんありまして、そこは売電価格の2%くらいが家賃収入だと。私はそのときメーカーさんとお話をした中で7%まで家賃として頂けないかということでやって、それが合意が取れたものですから市に提案したんですけれども、ちょっとピントの外れた答弁で、これも先ほど言ったように、こうだからできない、あれだからできないというような答弁でできませんでした。今になればもったいなかったなというふうに思います。
今回は売電のあれではないんですけれども、今もそういうあれは有利ではないお話になっていますので、今度は自家使用という形の公共施設の屋根を利用した太陽光パネルの設置について提案するわけでありますが、この点について、これは教育委員会として、まず、どういうふうにお考えを持っていらっしゃるか、お聞かせ願えればなと思います。
69 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
70 ◯教育部長(豊崎康弘君) 学校施設における太陽光発電パネルの設置についてご答弁申し上げます。
太陽光発電につきましては、温室効果ガス排出量を減らすことのできる環境に優しい発電システムとして認知されております。平成30年5月現在、茨城県内においては273の公立小中学校に太陽光発電が設置されており、石岡市におきましても、規模は小さいながらも2つの学校施設、新しく建設しました東小と八郷中でございますが、設置されております。
現在の学校施設につきましては老朽化が進んでおり、屋根の構造や重さに耐えられるかなど、様々な制約があると思われます。今後、学校施設個別施設計画において長寿命化改修工事や改築が計画されていることから、他市町村の事例を先行に導入コストや管理コストなどの課題の解決を図り、大規模な工事が行われる際には太陽光発電の整備について前向きに検討してまいりたいというように思っております。
以上です。
71 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。
〔16番・櫻井信幸君登壇〕
72 ◯16番(櫻井信幸君) 以前にも提案したときにお話ししましたけれども、1平米17キロの荷重であります。学校の屋上というのは1平米100キロまでに耐えられるように設計されているはずです。ですから、そういう点について心配することはまずないというふうに思います。
また、自家使用という点でいきますと、やりようによっては学校というのは昼間がほとんどですから、その電気量をある程度賄っちゃうんじゃないかなと。また、停電時なんかのときにも、災害時なんかのときにもそれを近隣で使うとか、そういうことができればいいのかなというふうな考えを持っています。これは自家使用といっても、そこでできたものだけを使うというんじゃないんですよ、今は。電柱から使っている電気を相殺できるような仕組みなんです。ですから、今、国は温暖化の問題でCO2ゼロということを打ち出して今からやっていくんですけれども、こういうことは行政としてもっと頭を使って、これは学校施設ばかりじゃありません。
学校施設でいうと、国の補助の対象にそういう公共施設なども入っております。これは特にこの資料からいうと教育関係の施設の屋根でありますけれども、これは2分の1の交付金が出ると。これはもうご存じだと思いますけれども、そういうふうな仕組みもあります。私が聞くところによると、公共施設の屋根では3分の2くらいまで補助金をもらうことも可能なんじゃないかなという話を聞いたこともあります。教育委員会のほうではそういうことは調べ切れていないと思うんですけれども、国の補助というのは民間の方から聞くとたくさんあるんです。ですから、そういう方の知恵を借りるというのは意外と市にとってもプラスになるなというふうに思います。
これまで私はいろんな提案をしてきました。ほかの自治体がやっております。つい最近でいいますと、境町の電気自動車、無人の自動車、あれもやったらいかがですかと、市内の中で。もう境町が始まりました。ですから、市民のためになることは、できることは本当に石岡市の個性というか、石岡市はこういうことを、市民の目を引くみたいな、あるいは市以外の方も石岡市は頑張っているよなというような評価が受けられると思います。そういうことも含めて、太陽光の設置については売電ということじゃなくて、自家使用、あるいは災害時の停電時の対策というようなことも含めて考えていく時期に来ているなと、そういうタイミングにあるなというふうに思います。よろしくお願いいたします。
以上で終わります。
73 ◯議長(池田正文君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。
午前10時52分休憩
──────────────────────
午前11時03分再開
74 ◯議長(池田正文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次の質問者に移ります。
15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
75 ◯15番(関口忠男君) 15番・関口でございます。
まず、1点目に農業の後継者対策についてお伺いをいたします。
農業の後継者不足、また、担い手不足、これが叫ばれて大分たちますが、石岡市の至るところで耕作されなくなって荒れた田んぼが目立ってきております。このままでは近い将来、生産面積の減少、耕作放棄地の増大が懸念されるところであります。将来に向け、耕作を継続していくためには、大規模な農家や法人等が継続して耕作、営農していくことが必要と考えております。
そこで、農業の後継者対策について、現在の状況と今後の対策について質問をしてまいりたいと思います。
まず最初に、この3年間、新規に就農した方は何人いるのか、お伺いをいたします。
76 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
77
◯経済部長(額賀 均君) 新規就農した人数についてご答弁申し上げます。
石岡市が新規就農したとして認定した人数でございますが、平成29年度が12名、平成30年度も12名、令和元年度が16名となってございます。3年間で合計40名が就農してございます。
以上でございます。
78 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
79 ◯15番(関口忠男君) 3年間の合計40名ですか、新規就農しているということでございますが、水田の耕作者、これについては新規就農したというのはほとんど聞かないんですが、40名の新規就農者の中で稲作と畑作の人数の内訳、これについてどうなっているのかお伺いをいたします。
80 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
81
◯経済部長(額賀 均君) 新規就農者の稲作と畑作の人数の内訳についてご答弁申し上げます。
新規就農者の中で稲作が4名、畑作が34名、そして、酪農、養蜂が1名となってございます。
82 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
83 ◯15番(関口忠男君) 今、部長の答弁でございますが、ほとんどが畑作で就農が多いと。稲作は非常に少ないということが分かりました。
そこで、稲作での就農が少ない原因はいろいろあると思いますが、部長としては何が原因と考えているのか、お伺いをいたしたいと思います。稲作の新規就農者が少ない原因、これについてどのように考えているのか、お伺いをいたします。
84 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
85
◯経済部長(額賀 均君) 稲作の新規就農者が少ない原因についてご答弁申し上げます。
農業者の育成にあっては地域の若手農業者を軸に行っていく必要がございますが、稲作に対する知識や機材が必要になるため、新規参入での就農が難しくなってございます。特に稲作をメインとした就農となると大型トラクターやコンバイン等、費用が相当かかることから、新規就農者が少ない原因となっているものと考えられます。
以上でございます。
86 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
87 ◯15番(関口忠男君) 確かに、稲作は私もしておりますが、トラクター、コンバイン、大変高価なものであります。初期投資がかなりかかってしまうのが原因かなと分かっております。これについては以前から問題になっていますが、そういった中で新規就農者がそろえるのは大変難しい、負担がかかるということで、大規模就農者から借りるとか、また、農家を辞める方、こういった方から譲ってもらうとか、いろいろ方法はあるのかなと思います。
ここまで新規就農者の状況を伺ってきましたけれども、稲作での就農者が大変少ないということが分かっております。現在の石岡市の担い手の状況はどうなっているのか、これについてお伺いをいたします。認定農業者の年代別の人数、これについてお伺いをいたします。
88 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
89
◯経済部長(額賀 均君) 認定農業者の年代別人数についてご答弁申し上げます。
令和2年11月現在ですが、239名の認定農業者がございます。年代別で申し上げますと、30代が16名、40代が39名、50代が51名、60代が95名、70代が38名となっております。年代別に見るとやや高齢化の傾向があると認識してございます。
以上でございます。
90 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
91 ◯15番(関口忠男君) 60代が一番多いということですので、かなり高齢化が進んできていると思われます。
それでは、認定農業者の中で稲作と畑作の人数の内訳、これはどのようになっているのか、お伺いをいたします。多いほうの話からお伺いをいたします。
92 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
93
◯経済部長(額賀 均君) 稲作と畑作の人数の内訳についてご答弁申し上げます。
稲作が95名、野菜、果樹、花などの畑作が98名、残り46名が畜産等となっております。
以上でございます。
94 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
95 ◯15番(関口忠男君) そうしますと、稲作の新規就農者は少ないけれど、認定農業者の中ではまだ半分ぐらいは稲作の農家がいると、そういうことで今お聞きをしたわけでありますが、やはり稲作の新規就農者が増えていくのは難しいのかなと先ほどの答弁で分かったんですが、そこで、今後は個人で大規模にやっている方か法人の組織に耕作してもらう、こういった傾向になっていくのかなと思っております。
そこで、3つ目として、石岡市の法人化や組織化について伺ってまいりたいと思います。
認定農業者の中で法人が幾つあるのか、お伺いをいたします。
96 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
97
◯経済部長(額賀 均君) 認定農業者の中で法人の数についてご答弁申し上げます。
認定農業者の中に17の法人がございますが、ほとんどが家族経営など小規模な法人となっております。
以上でございます。
98 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
99 ◯15番(関口忠男君) 法人として17あると。しかし、その法人は皆小規模だということでお伺いをいたしました。
それでは、その法人の中で主に稲作を行っている法人の数を伺います。
100 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
101
◯経済部長(額賀 均君) 稲作を行っている数についてご答弁申し上げます。
17法人の中で主に稲作を行っているのは2つの法人、2法人でございます。
以上でございます。
102 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
103 ◯15番(関口忠男君) 石岡市は法人自体が少ない、ほかの市と比べて、思うんですが、その少ない中でまた稲作の法人が2つしかない。やはりかなり少ないのかなと思います。ほかの石岡市、茨城県以外では大分大規模な組織化が進んでいると私は聞いております。なぜこの石岡市が法人化や組織化が進まないのか、これについて調査したことはありますか。原因についてお伺いをいたします。
104 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
105
◯経済部長(額賀 均君) 原因についてご答弁申し上げます。
法人については、法人経営の経費が増えることや会計が複雑化するなど、農家の負担がかかることが法人化が少ない原因と考えられます。また、組織化については、農家のおのおのの考え方に基づいて営農しており、同一組織での活動になった場合、経営戦略等で摩擦が生じるため、運営方針の整理など様々な条件をクリアする必要があるので、組織化に至らないと考えております。
以上でございます。
106 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
107 ◯15番(関口忠男君) 法人化、また、組織化、それにはそれぞれメリット、デメリットがあると思いますが、ほとんどの農家さんは法人化に興味はあっても、手続など、どうしていいか分からないという人がいると思います。
そこで、今後、農家の法人化、組織化について市はどのように取り組んでいくのか、お伺いをいたします。
108 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
109
◯経済部長(額賀 均君) 今後、農家の法人化、組織化についての取組についてご答弁申し上げます。
営農組織の設立は生産性の効率化と維持管理面の負担軽減に効果があるとともに、地域就農の受皿として重要でございます。法人化や組織化には資金面や手続など、農家個人では進めるのが難しい問題もございますので、県やJAなど関係機関と連携し、農家の法人化、組織化の手続サポートをしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
110 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
111 ◯15番(関口忠男君) 法人化の手続は一般の農家にとっては手続に対して大変に思っているようでございますので、市のほうで親身になってサポートしていただきたいと思うわけであります。先ほどの認定農業者の年代別の人数で60歳代が一番多いということでしたが、農家が高齢化して耕作できなくなり耕作放棄地が増えてきておりますので、法人化や組織化を進めるのと併せて、大規模な農家や法人などへ農地をどんどん集約していかなければならないと思うところであります。
そこで、4つ目として、農地の集約化に市としてどのように取り組んでいくのか、聞いてまいりたいと思います。
現在、担い手や法人などにどのように農地を集約、集積しているのか、お伺いをいたします。
112 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
113
◯経済部長(額賀 均君) 農地の集積、集約の取組についてご答弁申し上げます。
担い手の集積、集約の現状としましては、農地中間管理事業を活用して担い手の集積を進めております。しかしながら、地域の担い手が主体となって取り組むことが多く、土地の所有者が個人で新たな耕作者を探している場合はなかなかマッチングが進まない現状となっており、農業委員会と情報を共有しながら進めているところでございます。これまで農地中間管理事業を活用して農地の集積に取り組んだ地域として、平成27年度から令和2年度までの6年間で9地区となってございます。
以上でございます。
114 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
115 ◯15番(関口忠男君) 今の部長の答弁ですが、農地の所有者が耕作してくれる方を探すのに大変苦労していると。こういう場合に大規模な農家や法人に農地が集約されればいいと私は思うんですが、今後、市としてどのようにして農地を集積、集約していくのか、お伺いをいたします。
116 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
117
◯経済部長(額賀 均君) 今後の農地の集積、集約についてご答弁申し上げます。
市としましては、引き続き農地中間管理事業を活用した農地の集積、集約を進めてまいりたいと考えております。農地中間管理機構へ預けられた農地や耕作放棄地の情報を地域の大規模農家へ提供するとともに、耕作放棄地再生についても支援してまいります。また、既に実績のある市外の法人へ積極的な情報提供を行い、中心的な担い手として農地の集約をしていくものに有効ではないかと考えております。
以上でございます。
118 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
119 ◯15番(関口忠男君) 最後に、農業の後継者対策を市長からお伺いをしたいんですが、今まで部長から法人化、組織化して農地の集積、集約についていろいろ答弁をいただいたんですが、市長として今後、石岡市の農地の集積、集約化、どのようにしていくのか、考えをお聞きしたいと思います。
120 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
121 ◯市長(谷島洋司君) 農地の集積、集約につきましては、部長の答弁のとおりではございますが、水田の耕作放棄地が増えている状況に関しましては大変危機感を抱いております。野菜などの畑作では有機農業などを中心に新規就農者が3年間で34名就農するなどの成果が見られますが、稲作については新規就農者が3年間で4名と少なく、耕作放棄地となる前に水田の集積、集約を行い、大規模農家や法人が経営しやすい状況をつくり出すことが必要であると考えております。
今後の対策としましては、地域ごとに認定農業者などと話合いの場を設ける。あるいは、大規模農家や法人への集積、集約を進めるために、市として主体的にサポート体制を整えてまいりたいと考えております。
以上でございます。
122 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
123 ◯15番(関口忠男君) 次に、2項目目の獣害対策について質問をしていきたいと思います。
地域の人たちと話をしていると、必ずと言っていいほど、ハクビシン、また、イノシシ、これによる農作物への被害が話題となっております。例えば家庭菜園でトマトを育てていたら、ちょうど収穫前にハクビシンに全部食べられてしまった。また、イノシシに田んぼの土手を壊されて困っている。また、庭でイノシシを見かけて怖い。最近は今までに出没したことがないような場所にまでイノシシが出てきているように思います。盛んにハクビシンやイノシシの話題が出るということは、獣害による農作物への被害が増えているのではないか。
そこで、まず、当市の今年の農作物等の被害状況について調査された内容をお伺いいたします。
124 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
125
◯経済部長(額賀 均君) 農作物の被害状況についてご答弁申し上げます。
初めに、ハクビシンやアライグマによる被害につきましては、11月末現在で429件の被害報告があり、畑作ではトマトやトウモロコシ、果樹では特に梨農家からの食害の報告が多くございます。また、イノシシにつきましては、出没情報が57件報告されており、水田においてののたうち被害や果樹の幼木の引き抜き、庭や土手の掘り返しなどの報告が上がっております。
以上でございます。
126 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
127 ◯15番(関口忠男君) ハクビシンやアライグマの被害、アライグマの質問はしていなかったですけど、合わせて429件ですね。イノシシが57件、非常に多いと思うんですが、この数字はまだまだ氷山の一角ではないかなと私は思うところであります。報告のない被害、こういうのがこのほかにたくさんあるのではないかと。報告が面倒だという人も中にはいるんじゃないかなと思います。これらの動物も山より里に食べ物があることを覚え、出没範囲を広げているのかなと、こういうふうにも思います。
そこで、これまで被害がない地域まで被害が出てきている状況でありますが、捕獲については相当増えているのではないかと思い、ハクビシン、アライグマ、イノシシの捕獲の推移について伺います。
128 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
129
◯経済部長(額賀 均君) 捕獲頭数の推移についてご答弁申し上げます。
初めに、ハクビシン、アライグマの捕獲頭数の推移でございますが、3年前の平成29年度はハクビシン、アライグマ、合わせて47頭の捕獲がございました。令和元年度は合計152頭の捕獲があり、捕獲頭数は約3倍に増えている状況でございます。
また、イノシシの捕獲頭数の推移でございますが、3年前の平成29年度は有害捕獲が159頭、狩猟捕獲が439頭、合計598頭の捕獲がございました。令和元年度は有害捕獲が293頭、狩猟捕獲が528頭、合計821頭の捕獲があり、捕獲頭数は約1.4倍に増えている状況でございます。
以上でございます。
130 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
131 ◯15番(関口忠男君) アライグマについては数年前までは私の住んでいる地区ではいなかったんですが、最近では目撃もあるようで、ハクビシンに農作物を食べられたと思っていたらアライグマだったということもあったようです。捕獲頭数もハクビシンと合わせて3年で3倍になっていると。相当増えてきていると思われます。また、イノシシは捕獲等をしていない場合の自然増加率は年間で1.6倍と言われておりますが、こちらは捕獲頭数が3年で1.4倍ですか。捕獲圧を掛けて年1.2倍の捕獲率になっているということで、イノシシの増加を防止する一定の効果は出ているのではないかと思います。それでも年々捕獲頭数が増加しているということは、イノシシの数も相当増えてきているのではないか、そう思われます。
そこで、捕獲のほかに市が行っている被害防除の取組についてお伺いをいたします。
132 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
133
◯経済部長(額賀 均君) 被害防除の取組についてご答弁申し上げます。
初めに、ハクビシンやアライグマに対しましては、農業被害や生活被害の連絡があった自宅等に箱わなを貸し出し、捕獲後に回収し、処分を実施しております。また、イノシシに対しましては、農地に設置する電気柵やワイヤーメッシュ柵等の防護柵設置に対する補助を行っております。また、有害鳥獣捕獲の担い手確保を図るため、狩猟免許の取得に係る経費に対して補助を実施しているところでございます。
以上でございます。
134 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
135 ◯15番(関口忠男君) ハクビシンやアライグマなどの小動物については箱わなの設置を行っているということですが、貸出し件数ですか、これはどのぐらいあるのか。
また、イノシシについては国の補助事業と市の補助事業があると思いますが、違いがよく分からないところがあるので、国と市の補助の違いについてお伺いをいたします。
136 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
137
◯経済部長(額賀 均君) ご答弁申し上げます。
初めに、ハクビシンやアライグマに対しての箱わなの貸出し件数でございますが、貸出し件数、平成29年度は149件の貸出しがございましたが、令和元年度においては281件の貸出し件数となっており、3年前に比べて1.9倍になっております。
また、市と国の防護柵設置の補助の違いでございますけれども、イノシシに対する市と国の違いでは、国事業は受益者3名以上で地域住民自ら設置することが全額補助の条件となっており、耐用年数分の維持管理が必要となっております。一方、市の補助は個人での設置に対応しており、設置費用を含めた補助となってございます。
以上でございます。
138 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
139 ◯15番(関口忠男君) 理解しました。獣害への住民の防除意識も高まっていると思いますので、これについては引き続き力を入れていただきたいと思っております。
次に、イノシシに対する市独自の取組についてお伺いをいたします。
140 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
141
◯経済部長(額賀 均君) 市独自の取組についてご答弁申し上げます。
初めに、捕獲対策としまして鳥獣被害対策実施隊による有害捕獲や狩猟登録者による狩猟期間での捕獲を行っております。また、被害防止対策としまして、獣害対策講演会や住民説明会を実施し、地域ぐるみで取り組む獣害対策に取り組んでいるところでございます。
以上でございます。
142 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
143 ◯15番(関口忠男君) 今、部長答弁でありましたが、地域ぐるみで取り組む獣害対策、この地域ぐるみで取り組む獣害対策について、いつから始まっているのかお伺いします。そして、どのぐらいの地区で実施しているのか、併せてお伺いいたします。
144 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
145
◯経済部長(額賀 均君) ご答弁申し上げます。地域ぐるみでの獣害対策では平成30年度から実施をしております。実施地区としましては、十三塚モデル地区のほか、両桁山寺地区、中戸地区、半久地区、太田地区で取組を開始しており、中戸地区以外の地域において、今年度、防護柵を新たに設置し、地域による見回りや修繕等の管理を実施していく予定でございます。
以上でございます。
146 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
147 ◯15番(関口忠男君) 十三塚地区以外についても取組が広がってきているということですが、地域ぐるみの獣害対策の具体的な取組内容について、初めにどのようなことをするのか、そして、どのように進めているのか、お伺いをいたします。
148 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
149
◯経済部長(額賀 均君) 地域ぐるみの具体的な取組についてご答弁申し上げます。
取組を行う地域においては、まず初めに行うのは集落環境診断でございます。これはイノシシの生態等の勉強会のほか、地域の被害状況を地域住民が共有し、地図に落とし込むことで被害の見える化を行うものでございます。その上で地域に合った対策を地域住民の話合いで決めてまいります。それを経て、今年度、十三塚地区でワイヤーメッシュ柵を1キロメートル、両桁山寺地区でワイヤーメッシュ柵を4.5キロメートル、半久地区でワイヤーメッシュ柵を1.6キロメートル、太田地区で電気柵3.1キロメートル、また、ワイヤーメッシュ柵を6.6キロメートル設置し、管理を行っていくことを決定しました。また、防護柵と同時に捕獲を行っていくことも必要であることから、十三塚地区及び両桁山寺地区には囲いわなによる捕獲も実施しているというところでございます。
以上でございます。
150 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
151 ◯15番(関口忠男君) 被害状況の共有、これと防護柵での被害防除、一部地域では捕獲も行うということで、私も十三塚地区の防護柵の設置状況を見てまいりました。そこでいろんな方にお話を伺ったんですが、その中で熱心にイノシシの獣害に対する研究している人の話では、柵を張らなくても犬を山に放って追い払いをすればイノシシが地域に近寄らなくなるのではないかというような話をいただきました。私も非常に興味を持ちまして話を聞いたんですが、こういうことを部長のほうでは調査したのか、犬を放す対策についてどのように捉えているのか、お伺いをいたします。
152 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
153
◯経済部長(額賀 均君) 犬を放つ獣害対策についてご答弁申し上げます。
犬を放つ獣害対策については、これまで市のほうにそのような便りが寄せられてございました。そういった中で、兵庫県森林動物研究センターが犬を活用した獣害対策マニュアルの作成や兵庫県が追い払い犬の育成及び運用に関するガイドラインを作成し、運用されているという情報を得ました。しかし、イノシシに対しての運用はまだないようでございます。獣害の専門家等の意見を聞きながら、今後も地域に合った獣害対策を進めてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
154 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
155 ◯15番(関口忠男君) 私は犬の話を聞いて、イノシシを追い払うと。大変面白い試みであるなと思ったんですが、そういった事例を調査しまして、効果があるのかどうか、今後も検討していただきたいと思っております。
最後に、獣害対策の今後の取組、これについてお伺いをいたします。
今後、どのようなことを考えているのか、お願いします。
156 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
157
◯経済部長(額賀 均君) 今後の取組についてご答弁申し上げます。
地域ぐるみの獣害対策に取り組みたいという要望が他の地域から出ているため、引き続き地域での獣害対策の拡充に取り組んでまいりたいと考えております。
また、獣害対策には、防護のほか、捕獲や環境整備も同時に実施していくことが重要とされているため、現在、地域ぐるみでの対策を既に行っている地域においては、次のステップである捕獲や環境整備について地域と一緒に考えてまいりたいと考えております。
以上でございます。
158 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。
〔15番・関口忠男君登壇〕
159 ◯15番(関口忠男君) 獣害対策についていろいろ質問をしてきたわけでございますが、ハクビシン等の小動物、また、イノシシに対して今までは農家が個人でネットや電気柵を張り、農場に入られないように取り組んできたと思いますが、年々捕獲数が増えている状況から、個人で対応していくというのはもう限界があるのかなと感じます。
そこで、この地域ぐるみでの獣害対策、これを行っていくというのは現代社会において主役となっている地域住民との関わりや会話も増える、こういうことから地域が団結することでとてもいい取組なのではないかなと思うところであります。
最後に、近年、異常なくらい増えている獣害、その対策について市長の考えもいただきたいと。市長はこれまでの対策について、執行部が行ってきた獣害対策についての対策、これについてどのような評価をしているのか。また、市長個人の見解、どういう対策を取ればいいのか、考えがありましたらお聞きしたいと思って、私は市長の見解を聞いて質問を終わりたいと思います。
以上です。
160 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
161 ◯市長(谷島洋司君) 関口議員のほうから獣害対策の必要性、ご質問いただきました。獣害対策の必要性は十分承知しているところであります。イノシシの対策については、鳥獣被害対策実施隊による捕獲数が今年度511頭と多くの成果が出ておりますが、この問題は石岡市だけではなく、近隣の桜川市やつくば市など、筑波山麓自治体の広域連携による対策等も視野に入れ検討すべきものと考えております。
また、地域ぐるみの獣害対策につきましては、ワイヤーメッシュ柵で地域を囲む方法は被害防止の効果が高いということも承知しておりますが、景観的な問題も生じてくると思われます。今後も捕獲と防護についてバランスよく取り組み、現在実施している対策を行うとともに、イノシシ被害をなくす方法について、ご提案の方法など、専門家等の意見を広く取り入れながら、石岡市としても主体的に考えてまいりたいと思っております。
〔「終わります」と呼ぶ者あり〕
162 ◯議長(池田正文君) 次の質問者に移ります。
6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
163 ◯6番(櫻井 茂君) それでは、通告に従いまして一問一答方式で質問させていただきます。
婦人科検診の手続改善についてでございます。
土浦市から石岡市に越されてきました知人の奥様から私に話がありまして、婦人科検診を医療機関で受診する方法が石岡市は不便であるというお話を聞きました。そこで、石岡市の婦人科検診事業について調べてみますと、検診の受付方法や検診負担金の徴収方法等につきまして他市に比べ利便性が低いと思われる点が見受けられました。検診手続の改善に向けて質問をさせていただきたいと思います。
まず1点目です。検診負担金の取扱いについてであります。
土浦市に比べ、石岡市では何が原因で不便だったのか。関係資料を調べてみますと、その大きな要因としまして、医療機関で検診を受診しようとする際に市民に納付していただく一部負担金の納付方法の違いに根本的な原因があると感じたところであります。
石岡市は保健センターでの検診申込時に負担金を納付していただいておりますけれども、土浦市は検診を受ける医療機関において個人負担金を納付するという形を取っているようです。どちらで納付しようが大した違いはないだろうと考えがちでありますけれども、一部負担金の納付方法によりまして健康増進課の事務負担が大きく増加する一方で、市民の利便性は大きく低下しているということが分かったところであります。
まず、基本的な部分から確認させていただきたいと思います。石岡市における婦人科検診事業におきまして、医療機関で受診する際の手続についてお伺いしたいと思います。検診事業の法的な位置づけ、受付の手法、負担金の納付方法等につきまして説明をいただきたいと思います。
164 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
165
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。婦人科検診事業につきましては、女性の疾病を早期発見し、迅速な治療につなげることを目的とし、健康増進法第19条の2に基づく健康増進事業のがん検診として実施しております。
また、検診には保健センターで行う集団検診と医療機関で行う個別検診がございます。医療機関での個別検診の流れでございますが、検診を希望する方が医療機関に電話等で予約をします。次に、保健センターの窓口にて申請書を記入、負担金の支払い、受診券の発行後、予約した医療機関にて受診券を受けるというものになります。検診に伴う負担金といたしましては、子宮がん検診、乳がん検診の検査項目ごとに設定されております。
以上でございます。
166 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
167 ◯6番(櫻井 茂君) 次に、平日に保健センターにおいでいただき、検診を申し込みながらも、申し込んだ方のいろいろな都合によりまして結果として検診を受けることができなくなってしまう方もいらっしゃると思います。
2点目の検診受付後、未受診となった方に対してどのようなフォローをされているのか、お伺いをいたします。
168 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
169
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。検診を受けなかった方への対応でございますが、まず、医療機関からの請求と受付台帳を照合いたします。未検診の方をこれで把握いたします。次に、把握できた未検診の方へは電話や個別通知にて未検診の理由を確認しております。未検診の理由として検診を受ける機会を逃してしまった、都合がつかなかったという方には、期間延長の手続ができることをお知らせし、再度受診勧誘を行っております。
以上でございます。
170 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
171 ◯6番(櫻井 茂君) 医療機関から報告される情報を保健センター側で持っている受付台帳と突合され、未受診者、未検診者を把握する作業ということをされていると思いますけれども、これは大変な作業だと思います。そして、未受診者に受診を促す取組を行ったとしても、結果的に未受診になってしまう、検診を受けられなかった方の場合、納付していただいた負担金はどうなってしまうのかについてお伺いをいたします。
172 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
173
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。結果的に未検診となった方に対しましては、再度窓口に来所していただき、受診券を回収するとともに、納付していただいた負担金を銀行口座に振り込む手続を取らせていただいております。また、来所が難しいという方には郵便や訪問で対応しております。
以上でございます。
174 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
175 ◯6番(櫻井 茂君) 実際に負担金をお返しするということになるわけでありますけれども、未受診者の数が実際どのぐらいいらっしゃるのか、実績をお伺いしたいと思います。医療機関での受診者、そして、未受診者、こちらの人数等が分かりましたらお伺いいたします。
176 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
177
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。令和元年度の医療機関での受診実績でございますが、子宮がん、1,066名、乳がん、1,512名でございます。そのうち未受診者、負担金還付者ですけれども、子宮がんについては42名、乳がんについては16名、合わせて58名となってございます。
以上でございます。
178 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
179 ◯6番(櫻井 茂君) 約2,500名の方が医療機関で受診されて、その中で令和元年度の実績としましては、還付者、未受診者の方が58名いらっしゃったという説明をいただきました。この58名の方は負担金を返してもらうため、還付金を受けるために再度保健センターにまた行かなきゃいけない。どうしても来られない方の場合は保健センターの職員、健康増進課の職員が場合によってはご自宅まで訪問して返還するというような手続を取られているという説明でありました。
未受診者の数が私が想定していた以上に多いと感じたところであります。その分、負担金還付に要する事務負担が大きいのだろうと推察いたすところであります。単純に考えますと、検診負担金を医療機関で納付する方法にすれば、保健センターでの負担金取扱事務が最初になくなります。さらに未受診者の受診勧奨事務、受診してくださいというお願いは減るわけであります。さらに未受診者への還付手続、市のほうで負担金を頂いておりませんから還付そのものがなくなりますので、この手続は全くなくなります。事務的な負担が大きく軽減できますし、それらのエネルギーを本来保健センターの役割である市民の健康増進や健康管理事業に振り替えることができれば市民の利益につながることは容易に想像がつくと思います。
ここで指摘したいのは、今回、資料請求させていただきましたけれども、その中で分かったこととしましては、検診申込みの際に個人負担金の徴収を市が行っている市町村は茨城県内では石岡市ともう一市しかないという事実です。県内のほとんどの自治体が個人負担金の徴収は医療機関で直接していただいているという仕組みになっております。
そこでお尋ねいたしますけれども、3点目、検診負担金の納付方法を石岡市はなぜ医療機関納付としていないのか、してこなかったのか、その理由をお伺いいたします。
180 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
181
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。議員ご指摘の検診の負担金でございますが、こちらにつきましては、地方自治法第210条、総計予算主義、こちらの原則に基づきまして、石岡市健康診査等実費徴収規則に定められた市の歳入となる自己負担額を検診を受診する方から市が徴収するものとしておりますので、医療機関納付を実施していない状況でございます。
以上でございます。
182 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
183 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま答弁いただきました地方自治法第210条の総計予算主義の原則、こちらによりまして医療機関に納付される一部負担金の取扱いをどうするかということでの答弁だったと思いますけれども、これは単純に医療機関で納付される一部負担金を石岡市の歳入として計上できれば何の問題もないわけですね。実際の問題点は多分この210条じゃなくて、第243条に規定されております私人の公金取扱制限に関する規定、こちらに抵触するというところが問題なんだろうと思います。こちらは地方自治法施行令第158条におきまして、収納事務を委託できる費目として使用料や手数料等が列挙されておりますけれども、役所以外の私人、私の人と書くわけですが、私人に公金の取扱いを依頼できる項目の中に負担金が含まれていないというところで抵触する可能性が高いということなんだろうと思います。
しかし、私は今回、他市がやっているという状況でありましたので調べたところ、厚生労働省が示している特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引というものがございまして、実施主体である市町村、あるいは保険者の事務軽減を図るために集合契約という手法を厚生労働省が推奨しております。市町村や医療機関が混乱しないよう全国統一フォーマットを示しておりまして、契約単価、委託項目、その他支払い条件、役割分担、責任分担や紛争解決ルール等を標準化し、利用を促し、契約関係者の事務軽減を図っているというところが分かったところであります。この中で医療機関において個人負担金を徴収すること、この集合契約の中で医療機関において個人負担金を徴収すること、そして、市町村が医療機関への委託料支払いの際に医療機関が収納した個人負担金を差し引いた差額による支払いについても認める記載があります。県内他市町村では、この厚生労働省が示す集合契約を合法的に活用しているのではないかと思われますが、厚生労働省が示しているこの集合契約について、地方自治法との関係性を踏まえてどのような見解を持っているのか、お伺いをしたいと思います。
184 ◯議長(池田正文君) 財務部長・門脇君。
185 ◯財務部長(門脇 孝君) 答弁申し上げます。
まず、総計予算主義の原則でございますが、地方自治法第210条に規定されているもので、1会計年度における一切の収入及び支出は全てこれを歳入歳出予算に編入しなければならないというものでございます。これは、例えば相手方からの収入と支払いが双方ある場合、それぞれを差引きや混交することなく、それぞれを予算計上しなければならないというものでございます。この原則に基づきますと、石岡市が徴収する個人負担金につきましては医療機関へ支払う委託料と差引きをせず、それぞれ歳入歳出予算を計上する必要がございます。しかし、議員からご指摘がありましたとおり、厚生労働省では、特定健康診査・特定保健指導事業におきまして医療機関の個人負担金徴収と医療機関へ個人負担金を差し引いた差額を支払うことを認めております。このことから、総計予算主義の原則が直ちに医療機関の個人負担金徴収を否定するものではありませんが、厚生労働省の指導がほかの検診の負担金の徴収についても適用できるかどうか精査する必要があると考えます。
また、医療機関の個人負担金徴収につきましては、議員ご指摘のとおり、地方自治法第243条の私人の公金取扱いの制限や地方自治法施行令第158条第1項の歳入の徴収、または収納の委託との兼ね合いもあることから、その点につきましても検討する必要がございます。しかし、医療機関で個人負担金を納付できることは市民の皆様の利便性の向上につながりますので、担当部局での他市の契約方法などの調査、また、庁内の関係部署による協議を行う必要があると考えてございます。
以上でございます。
186 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
187 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま財務部長から関係法令につきまして精査する方針が示されたわけでありますけれども、私がさらにこの問題を調べたところ、今回質問している事案と同趣旨の内容について、内閣府地方創生推進事務局が主催する構造改革特区の検討会におきまして私人の公金取扱いの制限緩和と題して質問が出されております。この内容ですが、負担金の医療機関納付に関する所管省庁として総務省、これは地方自治法関係に由来する省庁としての総務省だと思います。そして、厚生労働省を所管省庁と示した上で、内閣府の回答は、個別具体の負担金については私人による取扱いが認められるか否かについて、当該負担金の根拠法を所管する厚生労働省において検討されるべきものと回答しておる文書が見つかりました。総務省が回答すべき事案ではないということを内閣府が示したものと考えられます。この厚生労働省は、先ほど申し上げた集合契約の中で医療機関での負担金徴収を進めるスキームを具体的に示しています。これをどう受け止めるかは執行部にお任せするしかありませんけれども、関係部署が力を合わせていただいて、急ぎ調査確認を行っていただきたいと思います。
ちなみに、財務部長が答弁されたように、原則論でいえば、医療機関で収納した個人負担金は歳入であり、石岡市が医療機関へ支払う検診委託料は歳出となります。民間企業にこれを置き換えれば、売上げと支払いを相殺し、差額の金額を支払う、あるいは受け取ることが商取引の常識ということになるわけでありますけれども、行政の場合、私人への公金取扱いの制限に示されているように、公金の取扱いについては厳しい規制があるわけであります。ですが、石岡市財務規則第77条に相殺という規定がありまして、差額の支払いを想定している規約があります。この相殺規定の考え方と石岡市においてどのような事案で相殺規定を活用しているのか、参考にしたいと考えますので、会計管理者から分かりやすくこの相殺規定についてご説明をいただきたいと思います。
188 ◯議長(池田正文君) 会計管理者・島田君。
189 ◯理事兼会計管理者(島田美智男君) 相殺については石岡市財務規則に規定がございます。76条では市の債権と市に対する債権との相殺する場合における対等額の支払いについては、公金振替により支払わなければならないと規定されております。第77条では、市の債権と市に対する債権との相殺をしようとするときは、相殺通知書を作成し、相手方に送付をしなければならないと規定をされております。事案については特定健診における健診費用など、現在では数件ございます。
以上でございます。
190 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
191 ◯6番(櫻井 茂君) 会計管理者から財務規則の相殺規定について簡潔にご説明をいただきました。先ほどの厚生労働省が示している医療機関での個人負担金の徴収に関するスキームに私は合致しているというように聞こえました。
そこで、次の質問に入りたいと思います。検診申込手続の多様化についてを伺ってまいります。
多様な受付方法とはいかなるものか。例としまして土浦市のメニューを紹介させていただきます。土浦市の検診申込みはPCやスマートフォンを利用したメールフォームでの申込みに対応しております。そのため、受診希望者は平日の昼間に限らず、いつでもどこでも自分の都合に合わせて検診の申込みができます。平日の昼間に仕事、あるいは保健センターに足を運べない女性にとりましては便利な機能となっているところであります。また、本庁舎や出先機関に受診申込はがきを用意してあり、郵送する方法もあるようです。そして、電話による申込みも可能となっております。これらの申込方法は、先ほど質問させていただいた負担金の納付を検診申込みの際に、保健センターで受け付けの際に義務づけしていないからこそ可能になる方式でありまして、利便性が高いので、当然、検診の受診率向上にも一定の効果があると思われます。市民の利便性を大きく向上させます検診申込手続の多様化に向けて今後どのように対応していくのか、考えをお伺いしたいと思います。
192 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
193
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。議員ご指摘のとおり、土浦市においては負担金を医療機関で納付し、受診者が様々な方法でいつでもどこでも受診申請ができる体制を整え、受診率向上に向け取り組んでいると聞いております。
当市といたしましても、市民の利便性向上のため、検診受付方法の多様化を図ることは受診率向上につながると考えております。負担金の徴収方法につきましては、今後、先進市町村の調査を行うとともに、関係部署との協議を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
194 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
195 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま
保健福祉部長から答弁をいただきました。しかし、負担金の医療機関納付が実現しなければ多様化は難しいというところだと思います。新型コロナウイルス感染防止対策という面から考えましても、平日の昼間、市民に保健センターまでわざわざ足を運ばせ、職員が対応する対面方式を取るということは保健センターがやるべきことではないと私は考えております。ぜひとも非接触型であるネットを活用した申込方法の実現を図っていただいて利便性の向上を図っていただきたいと思います。
何度も申し上げますけれども、県内どころか、多分、全国レベルでも最も時代遅れの検診の申込方法を市民に強いているのが現在の石岡市であります。今回は法律的な問題、地方自治法上の問題や医療機関との契約問題等が複雑に絡み合って問題の本質が分かりづらかったという点は否めないとは思いますけれども、今後は健康増進課だけではなく、財政課、そして、会計課も協力し合って解決策を探し出してほしいと思います。それが結果としまして市民福祉の向上につながることになると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
ここで、検診申込手法の多様化につきまして、これまでの内部協議を踏まえた上で市長の見解をお伺いしたいと思います。
196 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
197 ◯市長(谷島洋司君) 婦人科検診は女性の健康づくりのために大変重要な事業であると認識しております。先ほど来、櫻井議員のほうからご指摘ありましたように、当市としまして体制が遅れているという状況は市長として認識しておるところでございます。様々な検診の受けやすい体制、オンラインというお話がありましたけれども、そういった体制を整えまして受診率の向上を図り、市民の健康の維持と増進に努めてまいりたいと思っております。
負担金の徴収方法につきましても、受診者の立場に立った利便性の向上を図るとともに、庁内で協議をしてまいりまして、事務の軽減に向け、これは速やかに検討してまいる必要があると思っておりますので、対応させていただきたいと思います。
以上でございます。
198 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
199 ◯6番(櫻井 茂君) 市長のほうから速やかに検討してまいりたいという答弁をいただきました。検討は当然すべきであると思いますけれども、大事なのは一日も早い実現でございます。行政改革を旗印にしている行政であればなおさらのことであります。コロナ禍の中で保健センターが対面方式でしか検診申込みを受理しないというのは、ある意味ブラックジョークと言えるかもしれません。
市長に再度お伺いしますけれども、市長は市民の目線で市民本位の市民の声を聴き、石岡市政を運営すると約束しておられます。市長としてのリーダーシップをどのように発揮されるのか。そして、検診申込手続の多様化につきまして、いつから、これが最も大事な点であります。いつから実現していただけるのか、お示しをしていただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。
200 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
201 ◯市長(谷島洋司君) 櫻井議員おっしゃりますとおり、やはり市民にとっての利便性、それから、この検診の目的、市民の健康の増進と維持がその目的であって、その受診率の向上を上げなくてはいけないということが一番の目的であると思っています。議員お話しのとおり、他市で実施している状況、また、県内で石岡市、それと、もう一市しかしていないという状況を十分考慮いたしまして、本市におきましても十分に実証性を検証し、関係部局において連携を図り、これこそ次年度には何かしらの利便性の向上を図ってまいりたいと思っておりますので、ご理解願います。
202 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
203 ◯6番(櫻井 茂君) 市長から次年度というような言葉も出ましたので、次年度、今回質問した内容で実現していただいて、他市に遅れを取ることがないよう、市民の利便性の向上に向けて努力していただきたいと思います。
204 ◯議長(池田正文君) 暫時休憩いたします。午後1時30分より会議を開きます。
午後 0時10分休憩
──────────────────────
午後 1時30分再開
205 ◯議長(池田正文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
206 ◯6番(櫻井 茂君) 午前中に引き続きまして質問をさせていただきたいと思います。
生活保護受給者の年金支給支援についてであります。
老齢基礎年金は、保険料納付済期間と保険料
免除期間など、これらを合算した受給資格期間が10年以上ある場合に65歳から受け取ることができます。厚生年金保険等に1年以上加入している等の条件を満たす場合には60歳から受け取れる場合もあります。ただし、年金は受け取る権利が発生したときに自動的に受け取れるわけではなく、年金の請求手続が必要となります。受給は申請主義が取られているというところであります。生活保護受給者の中には、高齢で年金申請制度がよく分からない、あるいは年金事務所まで行くことができない等の理由で年金受給のための手続を進めることができない方がおられるようであります。こうした方々の手続を支援することで生活保護費の軽減を図れるのではないかと考え、質問させていただきます。
1点目です。石岡市内で65歳以上の生活保護受給者数をお伺いいたします。
207 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
208
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。当市の65歳以上の生活保護受給者の数でございますが、令和2年9月30日現在、508名となっており、総受給者の約55%となっております。
以上でございます。
209 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
210 ◯6番(櫻井 茂君) 次年度におきまして65歳に到達する生活保護受給者数、これは予測ということになるとは思いますけれども、この人数をお伺いいたします。
211 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
212
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。次年度、令和3年度に65歳に到達する生活保護受給者数は19名でございます。このうち既に受給している方が9名、受給の可能性がある方4名、受給の可能性がない方が6名でございます。
以上でございます。
213 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
214 ◯6番(櫻井 茂君) 年金の受給につきましても保健福祉部のほうで可能性があるか否かの調査もされているということが分かりました。年金受給等の周知や申請の支援はどのようにされているのかをお伺いしたいと思います。
215 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
216
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。年金受給等の周知でございますが、生活保護受給者については生活保護担当ケースワーカーが年金の加入歴の確認を行い、受給可能な方には受給可能年齢に近づいてきたタイミングで年金申請を行うよう助言を行っております。また、申請支援につきましては年金の種類によっては市役所で申請できるものもございますので、申請のときに同席する、また、土浦年金事務所の場所が分からない場合は行き方を教えるなど、ケースワーカーが柔軟かつ丁寧に対応を行っております。
以上でございます。
217 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
218 ◯6番(櫻井 茂君) ケースワーカーのほうで生活保護者の年金受給に関する支援を行っているというところの説明をいただきました。このケースワーカーですけれども、法的位置づけと役割、石岡市におけるその人数についてお伺いしたいと思います。
219 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
220
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。まず、ケースワーカーの法的位置づけですが、社会福祉法第15条第1項の2により、福祉事務所には現業員、いわゆるケースワーカーを置かなければならないと定められております。また、役割でございますけれども、同条第4項に、育成、または更生の措置を要する者等の家庭を訪問し、または訪問しないでこれらの者に面接し、本人の資産、環境等を調査し、保護、その他の措置の必要の有無及びその種類を判断し、本人に対し生活指導を行う等の事務をつかさどるとされております。具体的には、生活、教育、介護、医療、就労などの支援や指導、さらには年金制度を含む様々な法律や施策の利用に対しての支援や指導と、多岐にわたっております。なお、当市のケースワーカーの人数でございますが、現在9名が配置されております。
以上でございます。
221 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
222 ◯6番(櫻井 茂君) 500名を超える方々に対して9人のケースワーカーで対応されているということなんだろうと思います。
質問の3つ目、年金受給のための支援を行った場合、年金は幾ら支給されるのか、お伺いいたします。
223 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
224
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。免除月数、未納月数により金額は変わりますが、令和2年度の場合、老齢基礎年金の受給額は満額で月額6万5,141円となっております。なお、本市の生活保護受給者の場合、年金受給額は平均で月額4万945円となっております。
以上でございます。
225 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
226 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま満額の場合の年金月額、こちらを答弁いただきましたけれども、受給資格10年の方が受給できる年金月額、こちらはお幾らになるのか、お尋ねしたいと思います。
227 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
228
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。受給資格10年の場合の年金支給額でございますが、10年間全額納付した場合で月額1万6,285円でございます。10年間全額免除の場合は、免除されていた時期にもよりますが、月額5,428円から8,143円程度でございます。
以上でございます。
229 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
230 ◯6番(櫻井 茂君) 年金受給資格として最も短い10年、この10年間を納めた方で月額1万6,285円支給されるという答弁をいただきました。
生活保護受給者の年金受給支援策を仮に行った場合、生活保護費の削減にどのような効果が見込めるか、影響があるか、こちらをお伺いいたします。
231 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
232
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。生活保護受給者が年金を受給した場合には収入認定を行い、その分の保護費の支給額を減額いたします。また、収入額が生活保護の基準額を超える場合は生活保護の停止、または廃止を行う場合もございます。このようなことから、生活保護費削減には有効な手段と考えております。
以上でございます。
233 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
234 ◯6番(櫻井 茂君) 仮に年20人の方が年金申請によりまして毎月約2万円、年額24万円の年金受給が可能となれば、年間480万円の生活保護費の減額が毎年増えていくという計算もできるのかなと思います。可能性としてそういった計算ができるわけでありますけれども、その効果は行政にとっては大変大きいのではないかと思います。
埼玉県北本市では、生活保護者ばかりでなく、障害者年金の受給申請支援も含めて、専門家である社会保険労務士の方にこの年金申請事務を委託するなどして効果を上げているという報道もございます。社会保険労務士の方への委託料、これと実際の生活保護費の削減、これがプラスになるのであれば石岡市もぜひそこに向けて踏み出していくのも考えの1つなのかと思いますけれども、できればぜひとも弱者に優しい石岡市を目指していただきたいという考えがありますので、5番目の質問になりますけれども、年金受給申請支援を委託することで生活保護費の削減を図る取組、こちらについて市長の考えをお伺いしたいと思います。
235 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
236 ◯市長(谷島洋司君) 年金受給者は高齢者や障がい者といった社会的に弱い立場の方たちでございますので、このような方々が安心して暮らせるよう石岡市としては積極的に努めてまいりたいと考えているところでございます。
年金受給申請支援を委託することにつきましては、先ほどお話があった北本市などの先進地調査や費用対効果をしっかり行って石岡市としても主体的に取り組んでまいりたいと思います。
以上でございます。
237 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
〔6番・櫻井 茂君登壇〕
238 ◯6番(櫻井 茂君) 年金受給資格を持っていても申請しなければ年金の受給ができないという先ほど申し上げたとおりの申請主義でございますので、生活保護を受給されるような方でそういう申請手続がなかなか進まない方がいらっしゃればぜひとも、もちろんケースワーカーのほうでもやられているとは思うんですけれども、ケースワーカーのほうでやるとなるとまた仕事が大変だと思いますから、社会保険労務士等の有資格者の方にお願いをすることで役所の職員、あるいはケースワーカーの仕事のほうをより充実した仕事の内容に切り替えられるようにこういった手法もございます。もちろん費用対効果というものを十分に検証していただいて、その中で石岡市にとってもメリットがあると見込まれた場合はぜひとも取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いします。
私の質問は以上です。ありがとうございました。
239 ◯議長(池田正文君) 次の質問者に移ります。
2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
240 ◯2番(飯村一夫君) 2番・飯村一夫でございます。通告に従いまして何点か執行部にお伺いをいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
1項目目の休日の診療体制についてお伺いいたします。
石岡地域、石岡市、小美玉市、かすみがうら市で働く医師たちで構成されている石岡市医師会、所属医師の平均年齢は65歳、市が医師会に委託している休日夜間緊急診療はその中で10人の先生方で継続してきましたが、市内で15年以上、新しい病院の開業がないため、医師不足が解消するめども立っておりません。そして、4月以降の内科、小児科の緊急診療の継続は大きな岐路に立っています。本当に必要な医療を守るためにはどうしたらいいのか、選択が迫られている状況であります。
今、石岡市では、地域医療として谷島市長をはじめとした関係機関が協議をしているところであります。市民の皆さんもご存じと思っております。しかしながら、現実的には、日常生活において夜間、休日の病気、けが等は時と場所、時間に関係なく発生するものであります。そうしたときに緊急診療体制が整っていれば、心配なく安心して生活が送れることころであります。
それが今年7月から休日診療がなくなりますと広報にお知らせがあったからです。このお知らせが二、三か月ならば分かりますが、今年も終わろうとしているのにまだ協議をしているとのお知らせをしているわけであります。今、休日緊急診療が行えない理由、また、なくしてしまった理由などをお聞かせ願いたいと思います。
241 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
242
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。休日緊急診療につきましては、令和2年3月に石岡市医師会からこれまで実施していました土日、祝日の内科、小児科、外科について診療を継続することが困難であるとの通知があり、7月以降休止となり、現在に至っている状況でございます。この継続困難の理由でございますが、当番医の数が少ないことによる医師1人当たりの負担増、また、看護職、事務職等、コメディカル不足によるものでございます。
以上でございます。
243 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
244 ◯2番(飯村一夫君) その対応としましては、現在、消防署が対応しているようですが、休日、夜間の対応と、また、緊急の対応としましてはどのようにしているか、お聞きしたいと思います。
245 ◯議長(池田正文君) 消防長・岡野君。
246 ◯消防長(岡野 勉君) ご答弁申し上げます。市民から休日、夜間に病院案内の問合せがあった場合には、患者さんの症状等を聴取しまして、その内容から診療科目を判断しまして受診可能な病院を案内してございます。休日緊急診療が行われておりました今年6月までは石岡市
医師会病院で実施していた緊急診療所を含めました病院を案内しておりましたが、現在は茨城県救急医療情報システムを活用しての案内をしてございます。
なお、病院に向かう際には本人から直接病院に連絡していただきまして、診療可能かどうかを確認してから病院へ向かうよう案内してございます。また、病院案内時、聴取内容から緊急性がある症状、また、重症度が高いと判断した場合には直ちに救急車を出動させて救急事案として対応してございます。
以上でございます。
247 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
248 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
休日診療が今年7月からなくなったということで、市民からの消防署への診療してもらえる病院のお問合せが多いかと思います。件数と病院案内の状況についてお伺いしたいと思います。
249 ◯議長(池田正文君) 消防長・岡野君。
250 ◯消防長(岡野 勉君) ご答弁を申し上げます。休日緊急診療がなくなった今年7月から11月までの消防署への休日、夜間の病院問合せ件数につきましては287件ございました。それで、案内した病院数につきましては512件でございます。案内した病院の市内と市外の割合でございますが、市内が24%、市外が76%となってございます。こちらを休日診療が行われておりました昨年の同じ時期と比べますと、病院問合せ件数につきましては14件増加しまして、案内した病院につきましては、市内が74件と減少しまして、市外の病院が24件増加している状況でございます。
以上でございます。
251 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
252 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
休日、夜間の問合せは増加し、救急車の出動もするということで対応していると思いますが、今このコロナで署員の方々も神経的にも大変な苦労をなさっているかと思います。そのためにも何としても市内だけの医療を執行部の方々に休日診療を再開してもらいたいと思います。関係機関では休日診療については協議されていると思いますが、どのように進めているか、お伺いしたいと思います。
253 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
254
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。担当課といたしましては、石岡医師会管内であるかすみがうら市、小美玉市と共に休日診療再開に向けた協議を行い、石岡医師会に対し4月以降、随時、休日緊急診療業務の再開についての要望を行ってきました。石岡医師会では再開に向けて全会員を対象としたアンケート調査等を含め、検討を続けていただいておりましたが、9月に休日緊急診療の再開は困難であるとの報告がありました。
市といたしましては、この報告を受けまして、10月に改めて石岡市医師会管内で外科及び入院病床を有する9の医療機関を対象に今後の休日緊急診療業務の協力体制の可否を確認する調査を実施いたしました。その結果でございますが、外科につきましては、現在も土日、祝日に診療を実施している医療機関があることから診療体制が確保できる可能性があり、内科、小児科につきましては、今までの休日緊急診療体制を維持するだけの協力が得られず、対応が困難な状況でございます。この結果を踏まえ、内科、小児科の休日緊急診療につきましては、現在、土浦市が土浦市医師会に委託し、実施している休日緊急診療体制へ石岡市も含めていただくことが可能かどうか相談をかけている状況でございます。
以上でございます。
255 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
256 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
地域医療の問題も喫緊に解決しなければならない問題でありますが、この休日緊急医療については待ったなしであります。この身近な休日緊急診療の取扱いについては谷島市長はどのようにお考えか、また、これからの地域医療について解決策と方向性をお伺いしたいと思います。
257 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
258 ◯市長(谷島洋司君) 休日緊急診療体制の休止につきましては、議員おっしゃるとおり、7月以降実施できない状況となっており、市民の皆様へご不便をおかしております。一日も早い休日緊急診療体制を再開するため、近隣市や医師会など関係機関と協議、連携を図り、よりよい石岡地域の医療の在り方を考えながら石岡市民の医療に対する安心安全を確保してまいりたいと思っております。
259 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
260 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
市民の皆さんに安心安全で石岡に暮らせるまちづくりをお願いするとともに、健康に暮らせる石岡の医療、緊急診療体制を確立すべく、谷島市長には国、県、関係機関と十分に協議をしていただき、何としてでも石岡市再生、持続可能な医療体制を整えて、住んでみたい石岡市、安心安全なまちづくりをしていただきたいと思います。
次の2項目目の質問に入ります。令和3年4月からごみに関する諸問題についてお伺いしたいと思います。
1点目として、燃やすごみの指定ごみは4市町で統一する予定はありますかという点であります。
現在、石岡市において八郷地区も石岡市に統一した黄色いごみ袋を使用しております。そのため、指定した袋以外は回収されない現状が見受けられます。これは行政として統一とお願いでありますから、市民の皆さんにご協力をお願いするしかありません。しかしながら、令和3年4月から霞台厚生施設組合としては4市町のごみが収集されてくるわけでありまして、ほかの市町と比較してみると対応が非常に異なっている現状であります。
具体的に申し上げますと、かすみがうら市はごみの袋の指定もない、氏名等の記入もない、ごみ袋の購入は自由であります。小美玉市は半透明の袋で、袋に氏名記入の欄はあるが、氏名の記入はしなくてもよい、茨城町は透明な袋で氏名の記入はしていないようであります。また、袋の購入金額を比較した場合、一番大きい45リットルの袋での比較になりましたが、かすみがうら市は1枚当たり自由に市販されているものであります。また、小美玉市、茨城町は20円で、そして、石岡市は15円の状況であります。令和3年4月から霞台に搬入されるわけですが、燃やされてしまうごみではありますが、4市町統一して対応されるのが行政としてしかるべき考えと思うところであります。
私が八郷地区で苦情をよく耳にするのがごみ袋に氏名を記入するのがプライバシー保護の観点から不評であるという点であります。ほかの3市町はどこも氏名の記入など行っておりません。石岡市だけかたくなににこだわる必要もないかと思われます。これら私が申し上げた点を十分しんしゃくして、4市町の統一を図るべきと考えますが、どうお考えか、お伺いしたいと思います。
261 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
262 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) 燃やすごみ指定ごみ袋を4市町で統一する予定についてご答弁を申し上げます。
これまで霞台厚生施設組合及び構成4市町におきまして指定ごみ袋の取扱いについて協議してきたところでございますが、令和3年4月以降、当面の間は各市町それぞれ従来どおりとすることとなった次第でございます。今後も指定ごみ袋の統一、発注方式などにつきましては、霞台厚生施設組合及び構成4市町と継続して協議をしてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
263 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
264 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
燃やしてしまうごみの問題でありますので簡便なる方法を検討していただき、4市町が同じ方向を向いて処理していただくことをお願いするものであります。ごみ袋に名前を記入しているのは石岡市だけであります。近隣、つくば市、土浦市をはじめ、かすみがうら市、小美玉市、茨城町、関係2市1町でも記入していないのに石岡だけかたくなにこだわる理由は何か理解できません。旧石岡地区のごみ回収について経緯もあるかと思いますが、新たな霞台クリーンセンターみらいへの統合に合わせ、氏名記入の件は他市町と協議し、個人情報という問題に配慮し、統一という観点からよく考えてみていただきたいと思うところですが、いかがでしょう。お伺いしたいと思います。
265 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
266 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) ご答弁申し上げます。指定ごみ袋の記名につきましては、平成17年10月から石岡地区において実施され、定着している取組でございます。ご自身のごみに責任を持って排出していただくこと、ごみ捨ての意識にさらなる向上が見込め、ごみの減量化及び資源化に寄与するものと考えてございます。そのため、本取組実施当初は漢字フルネームを義務としてございましたが、ホームページ及び区長会等に周知する中で個人情報、プライバシー等に配慮し、名字片仮名での記載であっても回収できるように緩和してきた経緯でございます。
以上でございます。
267 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
268 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
担当部局としても現在まで統一を図ってきた経緯を見ればご苦労を推察いたします。しかしながら、ただ単に石岡市のごみ袋統一の話をしているわけではありません。4市町の統一を申し上げているわけであります。当然、霞台に関わる問題ではありますが、高額の負担金を支出する4市町の中の1市として、4市町が同じ焼却場に統一されるこの時期だからこそ指導性を発揮され、今後に禍根を残さないような対応をお願いしたいと思うのですが、いかがでしょうか。お伺いしたいと思います。
269 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
270 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) ご答弁申し上げます。引き続き霞台厚生施設組合及び構成市町とも検討を続けてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
271 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
272 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
それでは、2点目、粗大ごみを自己搬入とした経緯についてお伺いしたいと思います。
八郷地区は月に1回、粗大ごみの回収がありましたが、令和3年4月から粗大ごみの回収はなくなり、自己搬入と伺っております。行政としてのサービス低下は避けられず、山あいや河川などへの不法投棄なども不安視せざるを得ず、従来どおり速やかに対応されるのが一番いい解決策と考えますが、これらを踏まえ、自己搬入とした経緯についてお伺いしたいと思います。
273 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
274 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) 粗大ごみを自己搬入とした経緯につきましてご答弁申し上げます。
令和3年4月からの新ごみ処理施設稼働に伴いまして石岡地区と八郷地区の分別統一をすることとなってございました。粗大ごみにおきましては取扱いが異なっていたため、いずれかに合わせる必要がございました。石岡地区で粗大ごみの収集を行うことを検討した際には、路上に設置してある集積所が多いことで粗大ごみが排出されることにより危険性や景観問題、不法投棄の増加が懸念されたため、見送らざるを得ないと判断いたしました。八郷地区につきましても、集積所回収から石岡地区と同様、自己搬入と個別回収とさせていただくものとなったものでございます。
以上でございます。
275 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
276 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
私が申し上げたいのは、行政サービスは悪くなり、経費はかけたくないとの思いが非常に伝わってくるわけでありますが、そうではなく、さきに4市町の話をしましたが、ごみ袋を入札で購入していると思いますが、石岡市単独で7万3,000の人口で入札するよりも、かすみがうら市、4万1,000、小美玉市、5万、茨城町、3万2,000の4市町で19万6,000の人口分で入札したほうが3倍近くになるわけです。はるかに入札金額は安価に抑えられると思います。石岡市の場合、一番大きいごみ袋で1枚当たり15円の販売価格でありますが、今までの入札価格を考えると、小美玉市及び茨城町を含め、相当価格が低価格で入札できると思います。こうして価格差が発生するわけでありますから、この差額を充てれば粗大ごみの回収以外の対応についても今まで以上の充実した対応ができるのではないかと思いますが、お考えをお伺いしたいと思います。
277 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
278 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) ご答弁申し上げます。先ほどもご答弁させていただいたとおり、ごみ袋の統一、発注方式など、議員ご指摘のとおり、今まで以上の充実した対応ができないか、今後も霞台厚生施設組合及び構成4市と継続して協議をしてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
279 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
280 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
厳しい時代ではありますが、知恵を出し合って大きな入札とすれば新たな価格差が発生し、今後の市の負担金減額を含め、氏名を記入するといった不便さを解消したり、様々な不法投棄が少しでも減る方向を十分に検討していただきたいと思います。
3点目に入ります。古紙の取扱いが4市で異なるのはなぜかということをお伺いしたいと思います。
古紙類についても各市町村の裁量により取り扱っているようですが、今後、霞台厚生施設組合の中で統一されるものと思いますが、お考えを伺いたいと思います。
281 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
282 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) 古紙類の取扱いが4市町で異なるのはなぜかについてご答弁を申し上げます。
古紙類につきましては、霞台厚生施設の構成4市町で協議をしました結果、当面の間は4市町それぞれ従来どおりの取扱いとしたものでございます。
以上でございます。
283 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
284 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
市長は霞台厚生施設組合の管理者でもありますが、管理者としてではなく、石岡市の市長としてお伺いしたいと思います。ごみ袋の値段、そして、名前を記入するといった個人情報の問題、また、粗大ごみの問題等その他あると思いますが、現実的には4市町統一でお考えいただきたいと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。
285 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
286 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。市長の私としましては霞台厚生施設組合の管理者の立場もございますが、当組合を構成する市長といたしまして、ごみ処理の取扱い方法など、構成市町ごとに異なることではなく、費用面のことなども踏まえますと、議員ご指摘のとおり、なるべく同一の方法で処理していくことが望ましいとは考えております。そのために今後ともこの広域化のメリットを最大限生かせるよう慎重に協議を重ね、統一できるよう調整を図ってまいりたいと存じます。
以上でございます。
287 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
288 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
4市町統一ということで、この時期だからこそできる経費削減、そして、電力を売電し、収益を上げ、そして、市民に還元していただくことをお願いして次の質問に入りたいと思います。
市道維持管理の現状とより効果的な維持管理方法についてお伺いしたいと思います。
市道の老朽化への対策について、当市だけではなく、どの自治体も対応に苦慮していることと思われます。我が石岡市の執行部においても限られた予算の中で知恵を絞りながら維持管理に努められていることについて、ご苦労に感謝申し上げるところであります。
道路には生活道路という言葉がありますように、市民の生活に直結するもので、通学、通勤、日常の買物、そして、旅行やレジャーなど、道路がなければそもそも生活が成り立ちません。このような重要なインフラではありますが、執行部の努力のかいもなく非常に状態の悪い箇所が目立つようになってきておられるように見受けられます。
また、市民の方々から様々な道路の修繕要望を出されていると思われますが、最近はそれが対応なされるまでに非常に長い時間待たされるという声が多く聞こえます。これは生活に直結しているインフラとして道路の不具合を放置したままにしていると重大な事故の原因となったり、市民の生活に不便さを来したりすることが私は非常に危惧しているところです。道路の不都合箇所の通報があれば速やかに解消するようにすべきと思うのであります。道路維持管理の方法についても、今のやり方よりももっとよい方法を模索する必要があるのではないかと思うところであります。
それでは、まず1点目の質問に入り、石岡市の市道はどのくらいの延長があるのか、お聞きしたいと思います。
289 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・鶴井君。
290 ◯都市建設部長(鶴井重則君) 石岡市の市道の延長につきましてご答弁申し上げます。
石岡市の市道でございますけれども、1級路線、2級路線、その他といった道路種別の構成となってございます。令和2年4月1日現在の市道の実延長でございますけれども、石岡地区におきましては69万5,059メートル、八郷地区におきましては128万606メートル、合計で197万5,665メーターとなってございます。
以上でございます。
291 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
292 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
次に、令和元年の道路修繕要望の件数とこれに対応できた件数についてお聞きしたいと思います。
293 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・鶴井君。
294 ◯都市建設部長(鶴井重則君) 市道修繕の令和元年度の対応した件数についてご答弁申し上げます。
市道の修繕や補修等の要望件数でございますけれども、道路や水路等での要望件数でございますが、石岡地区の要望件数が702件に対しまして対応件数が496件、八郷地区の要望件数でございますが、276件ございまして、こちらの対応件数が115件でございます。合計といたしましては、要望件数978件に対しまして対応件数が611件、対応率としましては約62%となってございます。
以上でございます。
295 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
296 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
ただいまお聞きして、相当な数の要望があるわけですよ。
それでは、この要望のうち、どのような要望が多いか、お聞きしたいと思います。
297 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・鶴井君。
298 ◯都市建設部長(鶴井重則君) それでは、主な修繕要望内容についてご答弁申し上げます。
市道の修繕や補修等の内容でございますけれども、道路や水路等での要望内容となっておりますけれども、草や木に関する要望におきましては道路や水路ののり面等の除草、街路樹の剪定や薬剤散布等がございます。細かい内容でございますけれども、舗装修繕におきましては舗装の穴埋めや舗装カバー、砕石敷きならし等がございます。また、排水設備関連の修繕でございますけれども、U字溝の補修や側溝蓋の破損による交換、側溝蓋のがたつき補修や側溝清掃等がございます。そのほか、街路灯の電球交換や防護策の補修、また、蜂の巣駆除等も道路や水路敷であれば対応しており、内容におきましては多種にわたっておる状況でございます。
以上でございます。
299 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
300 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
かなりの件数が翌年度に持ち越される。見方によってはそういう形で取られます。繰り越して放置されていると言われても仕方がないかと思われます。ある地区の区長さんは、うちのところは五、六年もやってもらっていないですよとか、要望を出していますかとお聞きしますと、ああ、出していますよ、順番ですから、そういう一言で終わってしまったと。もし道路の不具合を放置していたことが原因で交通事故などが起きた場合、その管理責任を取られるおそれもありますし、何より行政側の都合で市民の安心安全な生活を損なわれるようなことがあってはなりません。
旧八郷地域を4つのエリアに分け、請道修という方法で行っていたわけですが、当時の旧石岡地域の維持補修は現業職員によって直営で行っていたということで、請道修は行っていなかったということです。しかしながら、当時から十数年がたち、旧石岡地域の維持修繕に従事する現業職員は4名から1名だけになっていると聞いております。その1名の方がついこの前、市内を2トンダンプで運転されているのを見ました。たった1名で旧石岡地域の道路全ての維持修繕ができるとお思いですか。また、あまりにもこの現業職員の負担が大き過ぎますし、一定の規模以上の修繕は業者発注しているとは思いますが、実際に現場の修繕が開始されるまでには相当の時間がかかることと予想されます。
そこで、現在は八郷地域、石岡地域で予算を振り分けて維持管理をしているようですが、その修繕の方法についてどのような手順で行っているのか、お伺いしたいと思います。
301 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・鶴井君。
302 ◯都市建設部長(鶴井重則君) 現在の修繕工事の発注方法につきましてご答弁申し上げます。
現在、市民の方から修繕や補修等の依頼が入りますと、まず、道路建設課の職員が現場の状況を確認しているものです。緊急に対応しなければならない場合、職員にて補修等の対応を実施しているところでございます。また、現場状況によりまして業者依頼が必要と判断される場合におきましては、道路建設課の職員にて応急的な補修を行い、業者に補修を依頼し、発注をしているものでございます。
発注の方法についてでございますけれども、現場の補修内容や規模によりまして変わってまいるものでございます。比較的規模の小さい補修等であるならば、数社の業者より見積書を提出していただき、随意契約により発注となってございます。また、補修工事の内容で規模が大きくなりますと工事設計を組みまして、随意契約、または入札により発注をしておる状況でございます。
以上でございます。
303 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
304 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
1件ごとに見積りを取って、または設計を組んでいるとなると、やはり修繕までの期間がどうしても長くなってしまう、それは明白であります。市民は道路について何かしら困っているから要望を出しているわけで、それを敏速に解消していくのは行政の努めと私は思うわけであります。
現在、県においては、以前の旧八郷地域と同じように、道路の維持修繕は請道修方式で行われていたようです。これは半年ほどの期間でエリアごとに修繕業者を選定し、維持修繕を行ってもらうもので、修繕の施工業者が決まっていることから敏速に修繕に取りかかることができたと思われます。以前の八郷地域でも、先ほど触れましたけれども、4つのエリアに分けて同じ方法で道修修繕を行っていた経緯がありまして、新石岡市に合併してからも平成25年頃までは継続して行っていたようですが、なぜか行われなくなったようですが、この頃から道路の不具合が解消されるまでの期間が延びてきているように思われ、また、この請道修は敏速に道路補修できる優れた方法だと思うのでありますが、これを復活させ、道路事故防止や谷島市長が言われている市民の安心安全な生活を維持していくための1つの方策として敏速な道路の修繕は不可欠であると思いますが、執行部のお考えを伺いたいと思います。
305 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・鶴井君。
306 ◯都市建設部長(鶴井重則君) 請道修につきましてご答弁申し上げます。
県におきましては、各土木事務所が担当をします複数の市町村区域の県道を管理しており、管理区域が広域となることから、道路の維持補修等を年間業務として発注しておる状況でございます。内容につきましては、道路の補修や除草、街路樹の伐採や排水側溝等の補修などで、緊急で小規模となる補修が業務の対応となっていると伺っておるところでございます。
当市におきましては、さきにご答弁させていただきましたように、個別にて現場対応しておる状況でございます。修繕工事等の発注につきましては、地区を熟知している業者への発注等が主なものでございまして、現場対応の向上や個別に発注することで地元業者の育成に寄与するものと考えているところでございます。
議員さんの提案されております発注方法につきましては、職員対応の事務軽減、特に土日、祭日等においての対応については有効であると考えるところでございますけれども、発注の設計内容等を精査し、入札にて契約することが必要と考えるところでございます。
道路の維持管理につきましては各市町村も同じようなことであると思われますので、道路の管理補修の発注方法について適切な契約で対応できる方法やどのようなものがあるか、これからも調査、研究してまいりたい、そういうふうに考えているところでございます。
以上でございます。
307 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
308 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
実際に、本当に前より修繕までの期間が延びている、または今修繕してもらえないという話が聞こえているわけですから、明らかに今までのやり方ではサービスの低下が起きるということを認識してもらい、改善していかないと市民の安心安全な生活は維持していくことができないのではないでしょうか。
市長にお聞きします。この状態が適切だと思っておられるか、また改めてお聞きしたいと思います。
309 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
310 ◯市長(谷島洋司君) 議員おっしゃるとおり、市民サービスの低下や安全安心が脅かされるとすれば適切な状態とは言えないと思います。市道の維持管理については市民が生活する上で重要なものと考えますので、道路を常時良好な状態に保つように補修等が必要な箇所が発生した場合には早急な対応にて道路の維持管理に努めるよう指示してまいりたいと考えております。
以上でございます。
311 ◯議長(池田正文君) 2番・飯村一夫君。
〔2番・飯村一夫君登壇〕
312 ◯2番(飯村一夫君) ありがとうございます。
予算があることですので、全ての要望に100%応えられないことも分かりますが、幾ら道路建設課の職員が頑張っても今の状態を続ければどんどん年度を繰越しされる件数が増え、悪循環に陥ることになります。現状の方法をただ続けているだけでは今後の道路の維持管理にも限界が訪れることになりかねません。先ほど提案しました請道修方式は現在県も行っており、当市においてもせっかく過去に行った実績があるわけで、そのノウハウはまだ失われていないと思います。道路の維持管理については市民の生活に直結しており、敏速な対応を求められているわけですから、ほかに有力な手段がすぐ出てこないのであれば、請道修方式を採用できるようにぜひ検討していただきたいと思って、私の質問を終わりにします。ありがとうございました。
313 ◯議長(池田正文君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。
午後 2時27分休憩
──────────────────────
午後 2時41分再開
314 ◯議長(池田正文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次の質問者に移ります。
4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
315 ◯4番(大和田寛樹君) 4番・大和田寛樹でございます。2項目につきまして、一問一答方式で質問してまいります。
10月に発表されました都道府県魅力度ランキングで、7年連続最下位でありました茨城県は42位ということで、少し躍進して上位に上がってきました。
地域医療が、質問ですけれども、少し統計というか、指標を上げさせていただきますと、茨城県が出しております茨城県早分かりということで、こちらに指標から見る茨城県の位置ということでいろいろな指標が出ております。まず、10万人当たりの一般診療所数、47都道府県で茨城県は46位、10万人当たり59.8施設、全国平均が80.1でございます。また、10万人当たりの医師数でございますけれども、こちらも47都道府県中46位、茨城県は180.4人ということで、10万人当たり180.4人の医師だと。一番上位は徳島県、京都府、高知県、東京都、岡山県ということで、10万人当たり300人以上医師がいるということで指標が出ております。また、財政規模ですけれども、これも先に茨城県のほうで見てみますと、財政力が、これは全国平均で上のほう、上位10位ということで財政力指数0.645、また実質公債比率ですけれども、こちらも数字が小さいほどいい数字ということで10.2、38位なので上位11位に入っていると。それで、石岡市に目を向けてみますと、石岡市のほうでも茨城県のほうから市町村の早分かり資料ということで出ておりまして、10万人当たりの医師数、石岡市は44市町村で18位で118.1と。同規模の自治体、笠間市、牛久市、龍ケ崎市を比較しますと、笠間市が上位6位で275.7、牛久市が188.9、龍ケ崎市が125.8。それで、茨城県の平均は180.4ですので大きく数値は下回っておりますけれども、全体で見れば中盤よりも少し上というような数値でございます。
また、ほかの数字はちょっとあれですけど、先日の全協、11月17日に行われました全協のほうで、市長のほうからこれまでの取組、また今後総合的に勘案して、石岡地域の医療課題を解消していくためには、現行スキームで再編・統合に向けて協議を進めてまいりますということでご説明がありました。
そこで、9月にも一般質問をさせていただきましたけれども、方向性が打ち出されましたので、地域医療について質問してまいります。
まず初めに、統合・再編の必要性について伺います。
316 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
317
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。現行スキームでございますけれども、こちらについては、病院の再編・統合による医療資源の集約化、あと、周辺医療機関との役割分担の明確化により地域医療の向上を図り、また、公立化により地域医療に市の意向を反映させることにより、産科、小児科、緊急診療等の地域の医療課題の解決を目指すものでございます。
以上でございます。
318 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
319 ◯4番(大和田寛樹君) 次に、公立病院新設の必要性、なぜ今新設が必要なのかについて伺います。
320 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
321
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。石岡市の医療機関の現状を考えますと、15年以上、新たなクリニックの開設がございません。分娩ができる産科医院も平成29年12月末をもって終了しております。さらに、石岡市
医師会病院が今年の4月から病床を休床しております。緊急診療についても6月末をもって終了など、危機的な状況に陥っております。現行スキームでは医療資源の集約化により病床の効率的な稼働と医療スタッフの確保を図り、周辺医療機関と役割分担の明確化により地域医療の向上を図るほか、公立化により地域医療に市の意向を反映させることにより、民間の担い手の確保が厳しい、このような医療課題に対して解決を目指すものでございます。
以上でございます。
322 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
323 ◯4番(大和田寛樹君) ここで市長に伺いたいのですけれども、市長が全協で、医療はまちづくりであるということでおっしゃっておりました。市長の公約を見返してみますと、政治のリーダーシップが様々な問題を解決していく上で必要であると。石岡市が抱える課題を解決するためには、持続可能な地域社会をつくるために、石岡市に住みたい、住み続けたいと思えるまちづくりをする必要があると。そのまちづくりの1つとして、具体的な政策が主に、私が見る限り3つ上がっているんですけれども、医療政策、また教育政策、防災対策ということで最初に医療が掲げられています。その中で近くの中規模病院が大切であり、救急医療体制の整備のため、市内病院の拡充とドクターヘリの活用のための環境整備に努めると。また、体力のある病院でないと望めなくなっている産科の設置、小児科の拡充を進めていくということで公約に掲げられておりました。全協でその公約どおり、現行スキームを基本に進めていくということでありましたけれども、市長が、医療が大事で、この地域の1つの要素として医療がまちづくりなんだという、その思うエネルギーの源といいますか、その源泉は市長の中で何があるのかを伺います。
324 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
325 ◯市長(谷島洋司君) 私のこの医療に対する思いのエネルギーはどこにあるかということなのですが、先ほど来、大和田議員のほうから茨城県の魅力度の話がございました。その中で茨城県の魅力は、最下位に今まで甘んじておりましたけれども、医療環境につきましても茨城県は決して高い状況ではないということがお分かりになったかと思います。
私は子育てをやってまいりました。その自分の子育ての中で、障がいを持つ子を育てることがありました。私はその子育ての最中に、筑波大病院まで毎日毎日、子どもが入院しておりましたので、その介護のために筑波大に病院に通いました。その当時はまだトンネルもありませんで、非常に長い時間、職場から病院まで、そして病院から自宅まで、毎日通うというような経験を1年以上してまいりました。そういったことから、やはり病院が近くにあることの大切さ、そして、子どもを育てるのにやはり小児科が大事である、小児科病棟が近くにあることが、いかにこの地域に住み続けられるか、そういったことを私は身をもって大切だと学んだ次第であります。誰も子育てをするときには大変な状況の中に子育てをしていくと思います。ただ、この石岡に住み続けたいと思う方には、ぜひ、そういう子育てで、ましてや病気を抱えたお子さんたちを身近で看病できる、あるいは近くで子どもたちが安全安心な医療体制を受けられる、そういったものが必要であると私は身をもって体験した、そういったことが今の医療問題の源泉にあると私なりに考えております。どうぞご理解のほど、よろしくお願いします。
326 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
327 ◯4番(大和田寛樹君) 次に行きます。
将来推計等を踏まえた病院規模、現行スキームですので、3月定例会に上がってきたものであると思いますけれども、11月17日に現行スキームを基軸にして協議していくということでありますので、まだ3月議会からの変更点がなかなか難しいかなと思いますけれども、そのスキームでいくとすれば、将来推計を踏まえた病院規模は適切なのかについて伺います。
328 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
329
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。現行スキームにおいての病院の病床でございますけれども、こちらを199床にした理由につきましては、1つとして、石岡第一病院を運営する地域医療振興協会からの提案があったことが上げられます。この提案の背景には、厚生労働省が200床未満の病院を、診療所とともにかかりつけ機能を担い、地域包括ケアシステムを支える地域密着型医療機関と位置づけていること、また、これらの病院は急性期だけでなく、回復期の入院医療や外来、在宅医療などを担い、国もそうした機能の強化を図るため、200床未満の病院に対する診療報酬の点数を手厚くしていることがあり、石岡地域において他の病院と有効な連携を継続しつつ、医療機能の向上を図る上で最適な規模を検討した結果と考えております。
以上でございます。
330 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
331 ◯4番(大和田寛樹君) 次に、建設に要する事業費は適切かということで、31億9,000万ということで3月定例会に説明されていたと思いますけれども、そちらについて、3月からの変更点、今検討されているのか、また、その規模が適正であるのかについて伺います。
332 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
333
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。病院建設に要する事業費でございますが、こちらは土地・建物の譲渡費用として10億円、増築分の建設費といたしまして21億9,000万とご説明させていただいております。また、先日の
全員協議会で、産科を開設する場合の費用3億円のうち、施設整備費が1億5,000万円、医療機器整備費が1億円とご説明させていただいておりますが、これらはあくまで現時点での見込み、概算事業費でございます。事業を進める際には不動産鑑定や実施設計等を行った上で詳細な金額をお示しさせていただきたいと考えております。
なお、3月議会時からの変更点でございますが、産科の設置等に関わる費用が地域医療振興協会から約3億円と示されたこと、産科の開設目標を新病院増設完了時からとしたことでございます。
以上でございます。
334 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
335 ◯4番(大和田寛樹君) 次に、5番の問いの設置場所半径10キロ圏の人口についてでございます。
人口がそこに張りついていることが病院の収益にも大きく関係があるということで、厚生労働省と総務省の病院改革のマニュアルに出ておりましたけれども、石岡市が設置予定の半径10キロ圏の人口について伺います。
336 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
337
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。現在の石岡第一病院の場所から半径10キロ圏といたしますと、北は岩間駅、南は神立駅、東は茨城空港、西は柿岡地区のエリアになっていると考えております。石岡市、かすみがうら市、小美玉市のこちらはほぼ大部分を含んでございまして、その3市の人口で申し上げますと、石岡地域医療計画で、平成27年10月の国勢調査の人口でお示ししておりますが、約16万9,000人でございます。
以上でございます。
338 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
339 ◯4番(大和田寛樹君) 次に、経常収支比率の見通しについて伺います。
340 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
341
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。病院事業費の具体的な経費が精査できておりませんので、まだ詳細な数字はお示しできませんが、経常収支比率は、人件費、扶助費、公債費などの経常的な経費に、地方税、普通交付税などの経常的な収入がどの程度充当されるかを見るものでございます。経常的な収入のない経常的な経費が増加すれば経常収支比率は悪化し、財政の硬直化を招くことになると考えております。したがいまして、病院事業を進めるに当たりましては、できる限り一般財源からの持ち出しが少なくなるよう取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
342 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
343 ◯4番(大和田寛樹君) 次、問7に行きまして、医師、看護師等の医療スタッフの確保見込みですけれども、先ほど冒頭に述べました、医師の全国平均より大分低いと。また、同規模自治体よりも低いということがありますけれども、公立病院を設置することによって確保見込みがあるのかについて伺います。
344 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
345
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。当初の想定では、統合する石岡
医師会病院の医師・看護師と医療スタッフにも新病院に加わっていただくことを想定しておりましたが、病床を休床している石岡
医師会病院の現状を踏まえますと、現時点では石岡
医師会病院から多数のスタッフを確保することは難しいと考えております。仮に地域医療振興協会が指定管理者ということになれば、地域医療振興協会は全国規模の組織でございまして、所属する医師等が多数在籍されておりますので、必要とされる医療スタッフ等が確保できる実現性が高いものと考えております。
以上でございます。
346 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
347 ◯4番(大和田寛樹君) 次、問8に行きまして、医療需要や料金収入等の見込みについて、収支見通しについて伺います。
348 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
349
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。茨城県地域医療構想において、医療需要は石岡市を含む土浦医療圏では人口減少の一方、高齢者人口の増加から今後令和17年をピークに増加傾向となっております。今後の病院事業の収支見通しにつきましては、現在その内容を含め精査しているところであり、準備が整い次第、
必要経費等をお示しさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
350 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
351 ◯4番(大和田寛樹君) 先ほど一般会計の依存を下げるというか、一般会計にあまり頼らないようにということでありましたけれども、地方交付税以外に一般会計負担について、今検討されているのかを伺います。
352 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
353
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。交付税措置や指定管理者負担金など、財源がない純粋な一般会計からの負担ということでございますが、金額はこれから精査させていただくことになりますので、項目を上げさせていただきますと、まず、2月の
全員協議会でご説明させていただきました、約3,000万円とこちらは説明しております病院施設等の減価償却費のほか、病院敷地内に一部民有地がございますので、借地するとなればその借地料、それから、施設を所有することに伴います各種保険料などが想定されてきます。これらにつきましては今後の詳細な事業計画の策定を通して、また指定管理者との協議の中でどのような負担になるかを精査することになると考えております。
以上でございます。
354 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
355 ◯4番(大和田寛樹君) 次に、収支採算の確実性なんですけれども、ランニングコストで、運営費で万が一赤字になったときのその補填策が3月議会でも相当いろんな質問が出ましたけれども、その確実性と採算、もし赤字になった場合の対応について伺います。
356 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
357
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。収支採算、こちらの確実性ということでございますが、例えば現在のコロナ対応など、病院事業においてはそれらを見込むことは非常に難しい部分がございます。しかしながら、今回の病院事業につきましては、地域医療振興会協会からランニングコストについて、赤字となった場合の補填は原則求めないとのご提案がございます。
以上でございます。
358 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
359 ◯4番(大和田寛樹君) 口頭ではどこまで信用性があるのか、常任委員会でもいろんな、地域医療振興協会が指定管理している視察に行っているようですし、またそこでもいろんな意見が出ているようですので、その補填は求めないことをどういうふうに保証するのかということも今後詰めていっていただきたいなと思います。
茨城県の地域医療構想との整合性について伺います。
360 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
361
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。現行スキームは病院の再編・統合により地域医療構想に沿った病床の縮小と、回復期など不足している病床の確保を図るものであり、その上で適切な役割分担の下、地域において必要な医療体制の確保をするものでございます。
以上でございます。
362 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
363 ◯4番(大和田寛樹君) 今後のスケジュールは前回3月の定例会でもスケジュールが出ておりましたが、あれから1年ないし1年半ぐらい開設が遅れて進んでいくんだろうなということで想像できます。これまで、6月、9月でも一緒ですけれども、
医師会病院が3月で病床を閉めて、また6月末で緊急診療も終了すると。どこに、どのように切実に困った人がいるんですかというような質問があったと思いますけれども、市長は
全員協議会でも、市長選挙、また市長になってからこれまでに様々な医療問題についてのご意見を伺っているということでありました。
市長に伺いたいんですけど、今覚えている範囲でいいですけれども、市長のところに届いているその切実な思い、市民の皆さんから本当にこういうところが困っているんだよというものが、覚えている範囲で伝わっているものがあれば伺います。
364 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
365 ◯市長(谷島洋司君) 大和田議員の質問にお答えします。私が今まで皆さんから話を聞いた中では、例えば、先ほど私が経験したことのように、働く場所は石岡にあっても、結局お子さんや高齢者、お年寄りが入院している場所が土浦であったり筑波であったり、あるいは友部であったりと、そうしますと、仕事は近くにあっても、結果として病院に毎日通わなくちゃいけないと。結局、救急でそういう病院に運ばれましても、帰ってくる病院がない。結局、命は助かるんだけど、その後の生活がままならないと。今、
コロナ対策でいろんな医療体制が整わないということが問題になっておりますけれども、石岡もそういう面では医療過疎だと思っておりますので、そういった面から、この石岡地域の医療はどうあるべきか、石岡に住み続けるためにはこの医療計画はどうしたらいいのかという観点で、しっかりと進めてまいりたいと思っております。
366 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
367 ◯4番(大和田寛樹君) 先ほど必要性、市長がなぜこれを必要としてやろうとしているんですかというときに、自分の実体験を通して、近くに病院があることが何より暮らしやすいことなんだと。今も様々な声を聞く中でお話がありましたけれども、実際に困っている人ってもっともっと、本当に切実に困っている人が私はいると思うんです。それで、そういう方は自ら行政に、ああしてくれ、こうしてくれとなかなか言えなかったりもする。本当にサイレントマジョリティーといいますか、行政になかなか積極的に声を発することができなくても、たくさんそういう悩みとか苦しみを抱えている人は私はいると思うんです。そういうものが、やはりこの石岡地域医療計画を推し進めていく上での最初のスタートというか、それが最大のエネルギーに私はなっていくんだろうなと。やはりそういう人の思いを心で受け止めて、何としてもやらなくちゃいけないというものがエネルギーになってこの今の状況を打開していけるんだろうなと、そのように思いますので、市長自らが、また職員の皆さんも机の上で計画を練るだけじゃなくて、実際に生の声でどういう声が医療の弱者にあるのかと。私なんかは車も運転できるしどこでも行けるので、正直、石岡に病院があろうがなかろうがあまり困らないんです。それで、ここにいる皆さんも自分で車に乗って土浦でも水戸でも県中でも、トンネルを越えて筑波大でも、協同病院でもどこでも行けると思うんですよ。しかし、そうじゃない皆さんもいるというのが私は現実だと思うんです。やはり、医療っていろいろなファクトというか要素があって、医学を追求する研究機関としての役割、あるいは民間病院のように医業、経営する、経営しながら民間の活力で医療行為をやっていく医業としての役割、また医療として、この3つがどうしてもバランスが取れないときに、何を優先するんだと言ったときに、やっぱり医療を優先せざるをえない、それが公的病院だと私は思うんです。そういう意味で、しっかりそのニーズといいますか、本当にニーズというかその声、声なき声を、もちろん7万4,000人全員に聴くわけにいきませんけれども、100人でも1,000人でも聴けば、何か医療に困っていること、私も子どもがいて自分で実体験しているんですけれども、休日・夜間診療で、土曜日に熱を出して、日曜日に下がらなくて心配だから茨城県の小児救急を紹介してくれるところに連絡すると、水海道に行ってくれと。これは5年前ぐらいの話ですけれども、そういう話が自分の実体験であります。そういう声も周りで聞きます。水海道に当然行けないわけで、それで協同病院に行くのも、大した熱でもないのに救急で行くのもちょっと難しいかなということで、そういう子育て世代の声とかはたくさんあると思うので、ぜひその思いをエネルギーに変えてやっていっていただきたい。
3月議会に上がったときには大多数の、たしか15対6ぐらいだったと思いますけれども、基本計画策定委託料が皆減をされて否決をされたような状態になりまして、市長が代わって、場面が変わってようやく方向性が出て、今からスタートしていくというところなんだと思いますけれども、今の段階で、正直、私が感じる議会側のマジョリティーといいますか、それは全く変わっていないと私は感じているんです。要するに相当のエネルギーを持って議会に協力を求めたり対峙をしていく。その前の段階であるのは、やっぱり何としてもこれを成し遂げようとする市民の声をエネルギーに変える、そんな力だと思うんです。それが市長が言う、問題解決には市長のリーダーシップが必要なんだと、その政治判断が大事なんだと、そこで計画を取りまとめて力強く進めていくんだとマニフェストでも言っていますし、街頭でも私、前に聞きましたということでお伝えしましたので、ぜひエネルギーに変えてやっていっていただきたいなと、そのように思います。
民間病院と市民病院、それはお金がかかるかもしれないと不安になるのはもちろんそのとおりなんですけれども、先ほど言いました、医学、医業、医療、公立病院で優先するものは医療であろうと思うんです。確かに全てバランスよく統一するのは、バランスよく運営されるのは大事だと思うんですけれども、最後のとりでというか、どれか1つしか選べないというときに、公立病院は医療というものが優先できると、そのセーフティーネットといいますか、最後のとりでが公立病院であろうと、私はそのように思いますので、よろしくお願いします。
最後に、これは質問ですけれども、市長が思い描く市民病院の姿、青写真、こういう市民病院になってもらいたい、公立病院になってほしいというものが、今思い浮かぶのがあれば教えていただければと思います。
368 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
369 ◯市長(谷島洋司君) ただいま大和田議員のほうから様々なご提言もいただきました。私は、この今の現状の石岡の医療体制、これを考えますと、議員の皆様も感じていらっしゃるように、危機的な状況に陥っていると思っております。この現状を踏まえて、この医療計画で上げた産科の設置、そして小児科の拡充、今行われていない緊急診療の継続・再開、そういったものをしっかり行うことによって、この石岡市の将来、その未来に今早急に手を打つ必要があると思っております。
私の思い描く公立病院ですが、市内には様々な病院がもう既にある場合があります。例えば山王台病院には外科、あるいは脳神経外科も石岡脳神経外科がございます。そして、ない病院、診療科がない病院があるとすれば、産科、あるいは小児科の緊急外来、それから長く回復期に入院する病床、石岡にないもの、今民間でやっている内科、あるいは整形外科、眼科、様々な診療科があると思うんですが、これらと公立病院はすみ分けをすると。このすみ分けを指導していけるのは、この石岡市が上げる石岡地域医療計画であるからだと思っております。これが民間にだけ任せるということになれば、市としてこの診療科をやってくれと言うことはできないと思うんですが、この医療計画にありますとしっかり、この石岡の医療センター、仮称でありますけど、医療センターの中では産婦人科と小児科、これをしっかりやってもらいたいという、市内にある診療科とない診療科、そういったものを石岡市としてしっかり要請できるということがメリットだと思っておりますので、決して総花的な病院をつくるということではなくて、しっかりと地域に何が必要かと、地域に必要な病院をつくってまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
370 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
371 ◯4番(大和田寛樹君) ありがとうございます。
私が思い描く市民病院を少し最後に紹介させてもらいたいんですけれども、基本理念が持続可能な医療体制で誰もが安心して暮らせる石岡地域ということで、私なりの言葉で病院を想像しながら考えますと、人の成長とぬくもりある市民病院なんです。それは、先ほど言ったのとほとんど一緒、市長が言ったのと一緒で、お腹の大きい若い奥さんが若い少しやんちゃな感じの旦那さんと一緒に手を引いて病院に訪れます。まだ照れ臭くて優しい言葉がかけられないんだけれども、手を引いて一緒に訪れて1週間後に出産する。立会出産できる病院です。旦那さんも一緒に立会をして感動して、元気な赤ちゃんが生まれる。退院のときに、その旦那さんはやんちゃな感じだけれども、親になって成長、私もそうでしたけれども感動と成長があって、スーツを着込んでネクタイを締めて迎えに来るわけです。その姿を後から産後の奥さんが一緒に歩きながら幸せそうな顔で3人で帰っていくと、そんな病院。また3年後、今度は緊急診療です。幼稚園ぐらいに上がる子どもが、私が経験したようなときに石岡で緊急診療を受けられる。それで、20年後、その家族が、今度は生まれた息子や娘が、パパもここで生まれたんだといって戻ってくると。そんな成長とぬくもりを感じる私は市民病院になってほしいなと、そんなふうに思います。私には執行権ありませんけれども、ぜひ、少しは伝わったと思いますので、前にリーダーシップでエネルギーを持って進めていっていただきたいと、そのように申し添えます。
次の質問に移ります。新型コロナウイルス支援策についてでございます。まず初めに、1番のGIGAスクール構想について。
こちら、6月の定例会でオンライン授業、GIGAスクール構想のお話をさせていただきました。国からの交付税の予算の関係もあるので早急に進めたほうがよろしいと思いますということでお伝えしまして、9月の補正予算でGIGAスクール構想の予算を組んで実施をしていただいていると思います。
9月補正以降の進捗について伺います。
372 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
373 ◯教育部長(豊崎康弘君) お答えいたします。GIGAスクール構想に伴う環境整備のうち、タブレット端末5,344台、タッチペン5,344本、タブレット端末の設定・動作試験、搬入につきましては共同調達を予定していたことから、11月20日に県においてプロポーザルが行われ、優先交渉権者が決定しております。その後、11月30日に
見積り合わせが行われ、12月4日に仮契約を結んでおります。これらにつきましては議会の議決に付さなければならない契約となることから、本日、議案第136号として追加で議案の提出をしております。なお、タブレット端末の納入につきましては、令和3年3月までの納入を見込んでおります。
そのほか、家庭学習用通信機器、遠隔学習カメラの整備につきましては、来年1月下旬から2月上旬頃に行われる入札により納入業者が決定し、3月までの納入を見込んでおります。また、学校施設における無線LAN及び電源キャビネットの整備につきましては、来年3月の完成を目指し現在工事を進めております。
以上です。
374 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
375 ◯4番(大和田寛樹君) ありがとうございます。
1人1台端末の教員向けの研修について伺います。
376 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
377 ◯教育部長(豊崎康弘君) お答えいたします。1人1台端末が整備されるに当たり、GIGAスクールサポーター配置支援事業への補助金申請を行っております。その補助金を活用し、令和2年度中に教員向け研修を実施いたします。この研修は、各学校のリーダーとなる情報教育推進委員を対象とした管理者向けの研修プログラムでございます。専門性の高い外部人材による研修会を実施することで、端末の活用から管理まで幅広く知識・技能を習得した学校の中核となる人材を育成してまいります。また、現場で実際に活用する先生方に対しても、今年度中に研修プログラムを受講していただく計画でございます。多くの先生が実際にツールを使うことを通して、操作方法を覚えたり活用方法を考えたりしていただくことができるようにしてまいりたいと思っております。
以上です。
378 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
379 ◯4番(大和田寛樹君) 次に、万が一、今後また緊急事態宣言が再び発令された場合の対応について、オンライン授業が実施できるような整備が可能かどうか伺います。
380 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
381 ◯教育部長(豊崎康弘君) 今後、
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け緊急事態宣言が出された場合、教育委員会としましてはICTを活用して児童生徒の学びを支援してまいりたいと考えております。県教育委員会ではいばらきオンラインスタディ授業動画を作成しておりますので、まずはこの授業動画を活用していきます。インターネットに接続できる環境と端末があれば、各ご家庭において授業動画を視聴して学習を進めていただくことができます。家庭で視聴できない児童生徒には、授業動画のデータをUSBメモリーに入れたものをタブレット端末とともに貸出しを行います。また、今年の夏休み中に実施した研修会では、市内小中学校の全ての情報教育担当教員が参加しオンラインのやり方について演習を行い、教員がICTを活用して双方向のやり取りができるよう準備いたしております。臨時休業期間中、必要に応じて学校と家庭をオンラインでつなぎ、双方向型のコミュニケーションを取りながら児童生徒の生活面や学習面の支援ができるようにしたいと思っております。オンライン会議への参加が難しい家庭には、個別に電話や文書、家庭訪問等の方法で連絡を取り合い支援することで、個々の児童生徒に差が生じないよう配慮したいというふうに思っております。
以上です。
382 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
383 ◯4番(大和田寛樹君) 最後に、教育長にお伺いします。
情報共有や収集など、ICTの持つ可能性と今後の石岡市の取組について伺います。
384 ◯議長(池田正文君) 教育長・児島君。
385 ◯教育長(児島裕治君) お答えをいたします。これからの子どもたちの未来を切り開いていくために必要な資質、能力を育むためには、学校の生活・学習等においても日常的にICTの環境を整備し活用していくことが求められております。ICTの持つ可能性といたしましては、先生と子ども、子どもと子どもの間で瞬時に情報を共有、把握してやり取りをしながら学びを深める双方向型の学習、また、時間とか距離などの制約を越えて人と人とつなぐこと、例えば学校間でのオンライン会議等による交流学習が行えたり、さらにはAIドリルの利用によって一人一人の教育的ニーズ、また学習状況に応じた学習を行うことなども可能になってまいります。
このようにICT利活用によって学びの進化、また学びの転換を図ることで、言語能力、また問題発見・解決能力等に加えて、これからの時代を切り開いていくために必要となる情報活用能力をより一層高める可能性を秘めているというふうに捉えてございます。今後の対応といたしましては、子どもたちがタブレット端末を文具の延長として自由に使える、つまり学習者中心の利活用ができる環境を整えることが大切であり、またそのためには教員のスキルアップ研修を充実させるとともに、ICT支援、またGIGAスクールサポーター等による教員への支援体制も充実をさせてまいりたいというふうに考えております。一方で、情報化社会の進展に伴いまして、SNS等、インターネット上での誹謗中傷やいじめ、また有害情報などの問題も懸念をされております。情報モラル教育は重要かつ喫緊の課題でございます。全ての児童生徒に対して、情報化社会に積極的に参画していくための判断力、また心構え、そういったことを身につけさせていく教育もより充実させ推進をしてまいりたいというふうに考えています。そして何より、現在のこのコロナ禍における緊急事態、こういったことにおきましても、ICTを活用することでこの子どもたちの学びを止めないよう支援していくことが大切となります。全ての子どもたちの学びを保障するために、ICTを有効かつ積極的に活用してまいりたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
386 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
387 ◯4番(大和田寛樹君) ありがとうございます。
以前に質問させていただきましたインターネットリテラシー教育ということで、その危険性も隣り合わせにあるんだということを、ぜひとも使い始めの子どもたちにも伝えてもらいたいということで、講習会を何度か小学校でやっていただいた記憶がございます。ぜひ今後もICTを活用したオンライン授業等でこれまで以上の教育環境が整えられるように、教育長、部長を中心によろしくお願いします。
2番の看護師・
医療従事者への支援策について伺います。
こちらは先日新聞で、4月からの病院経営の収益というもの、全国のある一定規模の病院の統計が取られていまして、4月、5月、6月というのが大体80%前後の収益が赤字。それ以降、ちょっと回復してきた兆しがありましたが、50%ぐらいまでその後回復したようですけれども、またコロナの蔓延によりまして、そこから収益が悪化しているというような新聞記事がありました。その後、
医療従事者の年末ボーナスカットというような記事が出ておりました。看護師の皆さん、また医師、
医療従事者の皆さん、本当に感染リスクと隣り合わせで、命がけでこのコロナと向き合って医療行為を行っていただいているんだろうなと、本当に精神的にもつらい状況で、また、茨城県や石岡市では多分ないと思いますけれども、コロナ病床にいるとか、また病院勤務をしているということで心なき差別や非難、そういうものがあるというのも実際に伺います。そんな
医療従事者がこれだけ頑張ってボーナスカットというのは本当にいたたまれないなという思いで、何かできることがないかなということで質問をさせていただこうと思います。
国のほうでもボーナスの補填をどうのこうのというような、国会でやっていたような気がしましたけれども、もちろん今年度、12月には間に合わないと思いますので、石岡市でも
医療従事者の皆さんに対して何か支援できる策、今現在やっていること、またこれからやろうとしていることがあれば伺います。
388 ◯議長(池田正文君)
保健福祉部長・金井君。
389
◯保健福祉部長(金井 悟君) お答えいたします。看護師・
医療従事者への支援策でございますが、
新型コロナウイルス感染症の対応が長期化し、ここ数週間、全国的に感染者や重症者の増加が見られ、医療現場につきましては
医療従事者等の負担が増大し、大変疲弊している状況にあります。また、先ほども議員ご指摘のとおり、
医療従事者等やそのご家族に対して、一部の心ない方からの偏見、差別的な言動が見られておるところであります。
このような中、医師をはじめ
医療従事者の皆様は、コロナウイルス感染症拡大防止・収束に向けて、ウイルスに立ち向かい、感染患者への医療提供や発熱患者のPCR検査等を行うなど、最前線の現場で強い使命感を持って業務に従事していただいております。
医療従事者への支援としては、国においては医療機関等の
医療従事者の皆様が安心して働けるよう、1人当たり20万円を上限とした慰労金の給付やマスクやガウンなど必要物資の配布等を行っております。また、県においては
新型コロナウイルス感染症対策
医療従事者応援金制度を創設し、県民から寄附を募り、最前線で対応に当たっている
医療従事者、病院関係者等へ支援を行っている状況であります。さらに日本看護協会、こちらにおきましては看護師等の相談窓口を開設し、感染防止に関わる相談以外にメンタルヘルスについての相談も実施しております。
現在、当市においては金銭面での追加支援等については行っておりませんが、国・県の今後の追加支援の動向、それから市内の感染状況等を注視し、先進地等を調査・研究していきたいと考えております。また、市民に向けて、
医療従事者に対する不当な差別的な発言は絶対に行わないよう、市ホームページなどを通じて周知啓発を継続して行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
390 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
391 ◯4番(大和田寛樹君) GoToトラベルやGoToイートということで世間は少し気が緩んで、感染がまた爆発的に拡大している状況下にあって、またそういうところとはちょっと乖離した状況で
医療従事者の皆さんは本当に頑張っていただいていると思います。できれば市独自の支援策として給付金を出すとか、慰労金ですけれども、多分国の慰労金はコロナ専用病棟のそこに行っている病棟の方がたしか対象者だったと思うんですけれども、なので、そういう方以外も本当に大変な状況でやられていると思いますので、ぜひ、国・県の動きももちろん大事ですけれども、石岡市の看護師さん、医師、在住していて市外に通っている方も本当に大変な思いをされていると思うので、そういう方に少しでも心が、気安めと言ったら悪いですけれども、皆さんのことを思っていますというような支援策を打っていっていただきたいなと、そのように思いまして質問させていただきました。よろしくお願いします。
次に移ります。一般廃棄物分野の感染防止策について伺います。
環境省が令和2年1月22日に都道府県と政令指定都市に通知をしております。廃棄物処理における新型コロナウイルスに関連した感染症対策についてということで通知をされています。ごみ収集運搬業者も、コロナ、在宅で万が一病院とか自宅療養でされている患者さんがいたりすると、その飛沫なり、また鼻をかんだものとかマスクとか、感染防止策を市または自治体が練ってやっていってほしいというような内容の通達なんですけれども。
それで、石岡市におけるその分野、収集業者さんなり、ごみ処理場の皆さんとの感染防止策について、まず伺います。
392 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
393 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) 一般廃棄物分野の感染拡大防止策につきましてご答弁申し上げます。環境省では、家庭ごみの出し方について新型コロナのリスク感染症対策が公表されており、その内容と同様のものを6月1日号の市報と8月15日号の折り込み、またホームページ等に掲載して、市民向けに感染拡大防止策を啓発してございます。また、家庭ごみの収集運搬委託を行っております業者に対しまして、新型コロナウイルスの感染症発生時における一般廃棄物収集業務の体制マニュアルを作成し、感染拡大防止体制の構築をすると同時に、仮に有事の際は集積場の収集が滞らないよう、各収集運搬委託業者間及び生活環境課で情報共有、協力体制ができるようにしてございます。事前にどの業者が代わりに収集するかについても取決めしてございます。
以上でございます。
394 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
395 ◯4番(大和田寛樹君) ご答弁がありました
新型コロナウイルス感染症発生時における一般廃棄物収集業務の体制マニュアル、これはどういうものか伺います。
396 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
397 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) ご答弁申し上げます。仮に、有事の際に、石岡地区、八郷地区の収集運搬業者が収集できなかった場合の、業者感染時における補充事業者等を割り当てたものでございます。
398 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
399 ◯4番(大和田寛樹君) 多分これ、担当課がエクセルファイルで、新型コロナウイルス感染防止対策経過ということで、時系列で書いてあるものと補充事業者の選定状況というものを頂いています。これ、マニュアルとしてはかなり、じゃ、コロナが出ましたと。どこかのAの業者で出ましたと。石岡地区は4地区割りになっていまして、可燃物、不燃物、資源物を、A地区だったら全てそのA地区の業者がやるわけですよね。じゃ、A地区の業者で出ましたと。その場合に、この用紙を渡して、はい、じゃ、明日、A地区、B、C、Dの業者でやってくださいと。多分できないと思うんですね。
それで、どういうものをしてほしいかといいますと、その業者、委託業者が、要するにコロナになって、自分が今日常的に収集している場所じゃないところも収集に行くということですね。そうなってくると、収集場所もまず分からない。収集の箇所も分からない。何か所行くのか。当然、パッカー車の台数も業者によって当然違いますね、保有台数が。なので、収集の数だけで、例えばA業者が受け持っているところが100件ありましたと。3地区で33件ずつ割りますというようなものでもないということだと思うんですね。それで、やっていただく業者さんが、これでできますと。当然、日常業務があって、そのほかに他地区の収集に行くということなので、やりやすいように、相手の方の、業者の方の立場になってマニュアルって作成しておく必要があると思うんです。正直、これ、マニュアルとは言えません。これを見せてもできないと思います。なので、その辺を行政がイニシアチブを取って、業者さんの中に入って、協議しているという話は聞きましたけれども、実際にできるように自分たちが業者さんにやっていかないと、まずいけないんじゃないかなというのを感じます。
それで、この時系列で見ますと、6月に対象は住民ということで、これはコロナウイルスのごみの出し方の市報、また8月に折り込みをしたということで先ほど答弁がありました。折り込みの多分チラシはこういうものだと思います。これも環境省のホームページに出ていました。それで、通達があったのは新型コロナウイルス関連に関した感染対策防止、収集業者またはごみ処理場に対してこれは通達をしているわけですけれども、茨城県知事宛て、または政令指定都市なので、石岡市には1月22日の直近の23とか20には多分来ていると思うんですね、茨城県から落ちていると思うのです。どこかの課、もしくは生活環境部に落ちていると思います。その後も、これは環境省のホームページをずっと見てみますと、1月22日からずっと通知が来ているんですよ。1月30日、廃棄物処理に関する新型コロナウイルス対策実施等について、3月4日、
新型コロナウイルス感染症に係る廃棄物の適正処理等について、ずっと来ました、4月7日、4月10日、4月17日、4月27日。それで、6月から、まずこれ、時系列で書いてありますけれども、1月の通知を受けてから6月まで何をされていたのか、お伺いします。
400 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・鈴木君。
401 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) ご答弁申し上げます。通達を拝見しましてから6月までの期間でございますが、発生状況を踏まえて検討してまいったところでございます。
以上でございます。
402 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
403 ◯4番(大和田寛樹君) それで最低でも、この通達が来た業者は多分、自分が業者の経営者だったら、環境省のホームページに自分でアクセスしてどういうふうな対応しているのかと多分見ると思います、経営者は。あまりにも行政の対応が少し遅過ぎるんじゃないのというふうに、私が経営者だったら思います。なので最低でも、3月、4月ともう学校まで休むという緊急事態宣言が出ていて通達も再三にわたって来ていると。しかも6月まで、何もしていなかったわけじゃないと思います、何かはしていたと思いますけれども、業者さんとやり取りをして、万が一こういうときにはこうしましょう、また、マニュアルもこういうふうに私たちがつくって業者のやりやすいようにやります、あるいは感染防止策、6月以前にももうこのチラシが出ているんですよ、環境省のホームページに。先ほど見せたチラシが。そういうものを早急に対応していくと。想定できるものをしっかり想定して、万が一に備えて対応するというのがやっぱり行政の役割であり大事なところだろうと思いますので、少し今回遅かったと思います。マニュアルがあるんだったら出してくださいと聞き取りに来た職員にも言いましたけれども、これはマニュアルじゃないので、もう少しちゃんとしたマニュアルをつくってやっていただきたいなと、そのように思います。
皆さん大変な中、コロナウイルス対応をされていると思いますけれども、業者はもっと大変です。一般事業者はもっと大変なんです。そういう皆さんの役に立つように、行政の皆さんがフォローをして支援をしていくというのが私は大事だと思います。
次に移ります。最後の市独自の消費喚起策についてです。
これ、6月に私が提案させていただいたヨウちゃんクーポン、あまり思いが伝わらずに、もちろん全く採用はされませんでした。プレミアム感をもっと出すべきじゃないかということでそのときお伝えしまして、市民の皆さんはやっぱり分かりやすい政策に目移りすると思います。かすみがうら市で5,000円で1万円の商品券が出ると。または土浦市では石岡市の1.2倍、1.3倍のプレミアム感が出る。ほかの自治体はどうだと。そういうふうに比較をされてしまう。石岡市も一生懸命やっているんだけれどもなかなか伝わらないというか、その政策だけじゃもちろん比較できないんだけれども、分かりやすい、見えやすいところにやっぱり市民は比較をして、何だ石岡市というふうに思ってしまう部分があるのかなと思います。県内他自治体の動向と、どのような施策が実施されているのか、調査されていれば伺います。
404 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
405
◯経済部長(額賀 均君) 県内他の自治体の動向についてご答弁申し上げます。県内他の自治体におきましても、
新型コロナウイルス感染症の影響により売上げに大きな影響を受けている事業者の方々や、市民の皆様の家計を支援し市内の消費喚起及び地域経済の下支えを目的とした地域商品券の発行など、消費喚起策が行われている状況でございます。
地域商品券の近隣自治体の発行例で申し上げますと、先ほど議員がご指摘なされましたかすみがうら市では1冊1万円の商品券を5,000円で、1世帯2冊まで発行・販売をしております。次に、土浦市では1冊1万5,000円の商品券を1万円で、1世帯1冊まで発行・販売をしております。次に、小美玉市では1冊1万2,000円の商品券を1万円で、1人10冊まで発行・販売を行うなど、各自治体において市内で消費喚起策が行われている状況でございます。
以上でございます。
406 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
407 ◯4番(大和田寛樹君) 次に、当市の施策メニューと今後の事業について伺います。
408 ◯議長(池田正文君) 経済部長・額賀君。
409
◯経済部長(額賀 均君) 当市の施策メニューについてご答弁申し上げます。先ほども申し上げましたが、市内の消費拡大と地域経済の活性化を図るため、当市では第1弾、第2弾のプレミアム付商品券の発行を2回行っております。販売額は2億円で、第1弾、第2弾共、1冊1万1,000円の商品券を1万円で販売し、1人5冊まで購入できる商品券を発行しております。なお、第1弾の商品券は2日で完売し、第2弾の商品券も1週間ほどで完売をしてございます。また、
新型コロナウイルス感染症の影響による観光客の急減に伴い、厳しい状況にある市内観光事業者の支援を行うため、市及び市内JAが運営する直売所や、石岡市観光協会加盟店のうち観光振興に関連する店舗等で利用できる石岡市観光応援クーポン券の購入補助クーポン券を発行しております。クーポン券は対象事業者が運営する取扱店等において、1会計当たり2,000円以上をお支払いした方に1,000円分のクーポン券を1枚配付しております。これにより市内観光施設や店舗等で観光関連事業者への誘客促進と地域経済の活性化を図っているところであり、当該施策は県内でも例のない取組でございまして、既にクーポン券の配布を完了している取扱店もございます。さらに、
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、売上高等の減少により公的融資等を借り入れた市内中小企業者に対し、県内初の施策である近隣市町村でも例のない新型コロナウイルス関連融資応援給付金を創設しまして事業者支援を行っており、11月30日現在の交付決定件数は451件で、交付決定額は4,510万円となっており、多くの事業者を支援しているところでございます。
また、今後でございますけれども、先月11月24日から、石岡市いばらきアマビエちゃんの登録促進給付金の給付を開始したところでございます。県の条例に基づいて1事業者10万円、市内に複数対象施設を有する場合は20万円を限度に給付金の交付を行っております。こちらは茨城県の
新型コロナウイルス感染症の発生の防止と社会経済活動との両立を図るための措置を定める条例に基づき、
新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を講じ、事業の継続に取り組む市内の飲食店や理容室などの事業者支援となっております。また、給付金を交付いたします事業者には、いばらきアマビエちゃんの登録店舗であることが分かるようにのぼり旗とステッカーの配布や、市のホームページで登録店舗の商品等割引サービスを紹介するなど、市内店舗での消費喚起を働きかけていく予定でございます。さらに新たな消費喚起対策につきましても、国・県等の動向を注視しながら適宜検討を行い、経済支援事業に取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
410 ◯議長(池田正文君) 4番・大和田寛樹君。
〔4番・大和田寛樹君登壇〕
411 ◯4番(大和田寛樹君) 先ほど先輩議員が後ろから、よくやっているよと。私もそう思うんですよ。やっぱりしゃくに障るというか、あそこでこうやっている、ここでこうやっていると言われると、いや、石岡市もやっているよと。それをぜひPRをもっとしていっていただいて、石岡市も近隣市町村にないような支援をしているということをしっかりPR、伝えていっていただいて、今後も経済支援策、市民の皆さんが喜ぶ、事業者の皆さんが助かる、そんな支援策を打っていっていただきたいと、そのように伝えまして私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
412 ◯議長(池田正文君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。
午後 3時53分休憩
──────────────────────
午後 4時11分再開
413 ◯議長(池田正文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
生活環境部長・鈴木君より発言を求められておりますので、これを許します。
生活環境部長・鈴木君。
414 ◯生活環境部長(鈴木利勝君) 先ほど大和田議員よりご質問のございました一般廃棄物収集業務体制のマニュアルの件でございますが、私どもで提出しました資料に関しましては経過の概要書でございまして、マニュアルではございません。別に担当のほうで体制マニュアルを作成してございますので、後ほど提出をさせていただきたいと存じますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
大変申し訳ございませんでした。
415 ◯議長(池田正文君) 次の質問者に移ります。
7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
416 ◯7番(石橋保卓君) 7番・石橋です。通告に従いましてお伺いをしてまいります。
今回通告をさせていただきましたのは、事務事業の公正さの確保についてということで1項目通告をさせていただきました。この項目につきましては、平成27年第3回定例会一般質問において、同じような質問をさせていただいたのですけれども、そのときの注意喚起といいますか、提言といいますか、その部分が生かされていないというふうな思いを持ったものですから、今回改めて通告をさせていただきました。今般、不明朗な手続、その他の問題がかなり露呈をしておりますので、そういった部分について、既に起こってしまったことを今さら取り返すことはできませんので、それに対する改善策、もしくはそれに対しましての提案、提言等を踏まえながら進めていきたいというふうに思います。
まず、第1項目といたしまして、市発注工事の契約時におけるチェック体制についてということで通告をしております。
今回も新聞紙上をにぎわせております官製談合、加重収賄事件について、執行部の皆様方は原因をどのように捉えているのか、まず教育委員会のほうからお伺いをいたしたいと思います。
417 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
418 ◯教育部長(豊崎康弘君) このたびの事件につきましては、市民の皆様の信頼を損ねることになり深くおわびを申し上げます。
事件の原因についてのご質問ですが、官製談合、加重収賄事件につきましては事実確認が終了しておりませんが、職員のコンプライアンス意識の問題が主要因と考えているところでございます。また、事件を未然に防ぐことができなかったという事実は、組織としての自浄作用がうまく働かなかったというところも問題点であると思っております。
以上です。
419 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
420 ◯7番(石橋保卓君) 今回、教育委員会を中心といいますか、教育委員会で起こった事件ということで、最初に教育委員会のほうからご意見をいただきましたけれども、それでは、殊、教育委員会だけにとどまらず、庁内全体としての部分として原因をどのように捉えているのか、総務担当のほうからご見解をお伺いいたします。
421 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
422 ◯総務部長(越渡康弘君) 答弁申し上げます。今回の官製談合、加重収賄事件の原因ということでございますが、私どもとしまして、教育部長からもありましたように、職員自身の倫理観及びコンプライアンス意識の問題が挙げられるかと思います。また、入札及び契約業務に関する職員の認識不足、さらには法令等に違反する行為における職員の内部通報制度につきましても、十分に機能していなかったのではないかというふうに認識してございます。
以上でございます。
423 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
424 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございました。
本当にあってはならないこと、真相といいますか、どういった要因で今回の事件が起こったかという部分につきましては、今後公判の中で明らかになっていくのではないかなと思いますけれども、私が9月定例会で職員の法令遵守の条例を提出させていただいて、全会一致で議決をいただいたわけですけれども、ちょっと遅きに失した感があるのかなと。9月の定例会終わってすぐの事件の発覚といいますか、そういう部分がありましたので、私なりにもかなり大きなショックを受けたのは事実であります。
改めてここでお伺いいたしますけれども、石岡市の事業、建設工事であったり、業務委託であったり、いろいろな事業を発注する際、計画から入札を経まして契約に至るまでの間、実際に庁内ではどのようなチェック体制で行われているのか、お伺いをいたします。
425 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
426 ◯総務部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。発注から契約に至るまでのチェック体制ということでございますが、発注担当課が自ら作成をいたしました事業計画に基づきまして、発注から契約に係る管理を行うことが基本となるわけでございますことから、仕様書等の作成や積算及び工期が適正であるか内部チェックを行った上で、起工伺を起案し、部局内の決裁をまず受けるということになります。その後、事務決裁規定の決裁区分に応じまして、会計課、財政課及び契約検査課に合議がなされるわけでございます。私ども契約検査課におきましては、経費が適正に計上されているか、また、業者が見積りの際、適切に積算できるかなどを確認いたしてございます。この決裁が終了いたしますと、発注担当課から契約検査課へ入札の執行依頼、業者選考案が提出されることとなりますので、契約検査課におきまして、入札参加資格者名簿に基づき、業者選考について問題がないか確認を行ってございます。その際に発注担当課へ、業者選考案については外部に漏らさぬよう注意喚起をしてございます。この手続が終了した後、業者選考委員会におきまして業者を選定し、その後入札を執行いたします。それから、落札決定後7日以内に発注担当課にて契約を締結するという流れになってきます。
契約を締結しました書類でございますが、こちらにつきましては、起工伺、起案書と同様、事務決裁規程の決裁区分に応じまして、会計課、財政課及び契約検査課に合議されますので、契約検査課におきましては契約書やそれに添付する書類が整っているかなどを確認してございます。
以上でございます。
427 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
428 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございました。
今るるご説明をいただいたわけですけれども、その経過といいますか過程の中で、きっちりとしたチェックが行われていれば、今回のような問題は起こらなかったのかなと。それから、この問題につきましては、教育委員会の一課長職で全てが完結する問題でもないのかなという感じはしています。自分自身がそういう経験をした上での感想ですので、現時点でどのような仕事の進め方、契約の進め方がされているのか、現場を離れて大分時間が経過していますので何とも言えないところではありますけれども、今部長がご説明をいただきました部分が本当にしっかりチェック体制が生きていれば、今回のようなことは起こり得るはずもなかったのかなという感じがします。
それで、ちょっとお伺いします。今回、前回の一般質問等でも話題になりましたけれども、体育館の随意契約、分割発注による随意契約、そういうところも指摘を受けたところであるのかなと思います。この随意契約における業者選定委員会の関わり方について、ご説明をお願いしたいというふうに思います。
すいません、それではこれ、順番として、まず教育委員会のほうからお願いをいたします。
429 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
430 ◯教育部長(豊崎康弘君) 随意契約の場合ですけれども、業者選定委員会を経ることはございませんので、教育委員会の場合も他の部局と同じように、契約の種類に応じて入札参加名簿から選定しているという状況になります。
以上です。
431 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
432 ◯7番(石橋保卓君) マスクで発音が籠もっていますので、もうちょっとはっきりお答えください。
433 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
434 ◯教育部長(豊崎康弘君) 随意契約における業者選定委員会の関わりということでございますが、随意契約の場合、業者選定委員会を経ることはございませんので、教育委員会の場合も他の部局と同じように、契約の種類に応じて入札参加名簿からその業者を選定しているということになります。
以上です。
435 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
436 ◯7番(石橋保卓君) そうしますと、その名簿から選定するのは担当者ということで理解をしてよろしいですか。それで、担当者が選定した業者について、相みつを取る場合がほとんどでしょうから、約3社程度、名簿から拾い上げると思うんですけれども、それが担当者の仕事といいますか、役目ということで理解をしてよろしいですか。
437 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
438 ◯教育部長(豊崎康弘君) 議員のおっしゃるとおりでございます。原則的には3社から見積りを取るということでございますが、今回の場合、中には1社しか取っていないということもございます。
439 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
440 ◯7番(石橋保卓君) 先ほど教育部長のほうから、他の部局と同様にというようなお話もありましたけれども、それでは全庁的にどのような関わり方がされているのか、総務部長のほうにお伺いをいたします。
441 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
442 ◯総務部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。議員からございました随意契約につきましては、地方自治法上の167条の2の第1項ですとか、それから少額随契と言われるような、自治法上で決められている金額のものが少額随意契約というふうな呼び方もするかと思うんですが、またもしくは特殊なケースで、これしかないよといったものは、随意契約の平成27年度にガイドラインを策定しておりまして、そこでチェックをしてきまして、それにきちんとチェック上問題なければ、特定の理由があるということで随意契約を回すということでございます。
それで、今回の教育委員会の件でございますが、問題になっております事務決裁規程の中では教育長までの専決ということでございまして、現在のところ合議がされていないというような状況でございました。そういった中で、基本的には契約検査のほうに回ってくる特殊なケース、少額随契以外のものにつきましては契約検査課におきましてもチェックが取れるというようなことでございますが、今回の件については、そのチェックが取れなかったという状況にございます。通常であれば、契約検査課のほうに回ってくればチェックをするということでございます。
以上でございます。
443 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
444 ◯7番(石橋保卓君) そうすると、再度確認をいたしますけれども、教育委員会における随意契約につきましては、教育委員会事務部局の中で全てが完結すると。それについては、契約検査課であったり市長部局のほう、そういったところでの合議といいますか、供覧は行っていないということでよろしいでしょうか。
445 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
446 ◯総務部長(越渡康弘君) 議員からございましたとおりでございます。
447 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
448 ◯7番(石橋保卓君) そういったところで1つの問題点が浮かび上がってくるのかなという感じがするんですけれども、今市長部局もそうですけれども、教育委員会、しいて言えば教育委員会の中に専門的な知識を持った職員というのがいないのかなという感じがしています。そういった部分で、やっぱり事業を進めるに当たって専門的な知識を持った職員の目を、そこに目が入るといいますか、チェックが入るとか、そういう部分が必要ではないのかなというふうに思います。
それでは、今回原因から浮かび上がったいろいろな問題点があるかと思います。それに対する改善策を、まず事務方、教育部長のほうから、どのようなものが今後考えられるのかお伺いをいたします。
449 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
450 ◯教育部長(豊崎康弘君) 契約事務の問題に関しましては、職員の知識向上、スキルアップ等、スケジュール管理の面での対応が必要と考えてございます。教育委員会は他の部局と比べ所管する施設も多く、その維持管理や修繕、備品購入など契約案件がございます。そして、スポーツ施設や地区公民館などの施設では、1人から2人という少ない正職員が契約をはじめとする幅広い契約業務をすることになります。また、土曜日、日曜日を開館し月曜日が閉館日となっている施設も多く、教育委員会事務局と施設職員では1週間のうち土曜日から月曜日の3日間、お互いの休日が行き違うことにより、意思の決定や決裁を含めた業務の効率が悪くなる傾向にあります。また、石岡市事務決裁規程に基づき、工事等は130万円以下、その他の契約は100万円以下の契約について、教育長専決の決裁区分があることも特徴となります。それらを考慮しますと、職員の契約事務に関するスキルアップにつきましては主に研修を行うことになると考えますが、特に施設に配属される職員に重点的に契約事務の研修を行うことが有効ではないか、また、決裁を行う側の管理職への契約事務の研修などもチェック体制の強化として必要ではないかと考えてございます。スケジュール管理につきましては、各課で行っている業務の進捗管理に契約事務の項目を追加したいというように考えてございます。
なお、人員体制や組織体制として、教育委員会にも契約検査の専門職員を配置することも、チェック体制の強化と周りの職員のスキルアップには有効ではないかと考えております。また、施設への指定管理の導入により、現在分散している職員を集約し契約事務などの業務の効率化を図ることも、1つの改善策になるのではないかというように考えてございます。
ただいま現段階での教育委員会としての再発防止に向けての改善策案を申し上げましたが、今後調査・分析を進める中で、関係部局とも協議しながら改善策を決定し、再発防止に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
451 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
452 ◯7番(石橋保卓君) なかなか深刻な問題も抱えていらっしゃるような部分もあるのかなという感想を持ちましたけれども、それでは今度、全庁的にどのような改善策を考えておられるのか、総務部長のほうにお伺いをいたします。
453 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
454 ◯総務部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。原因から浮かび上がった問題点に対する改善策ということでございますが、原因と認識してございます公務員倫理及びコンプライアンス意識の問題に関する改善策につきましては、これまでも定期的に研修を実施してきたところでございますが、今回の事件を受けまして改めて実施をしてまいりたいというふうに考えてございます。
また、入札及び契約業務に関する職員の認識不足につきましては、予算編成説明会における積算資料の収集及び予定価格の守秘義務の徹底を周知しますとともに、契約実務の研修を実施するなどの対応を現在行っておりまして、今後も設計書・仕様書作成研修などを実施してまいりたいというふうに考えてございます。
内部通報制度の改善策につきましては、先ほど議員からございましたように、9月の第3回定例会で可決をされました石岡市法令遵守の推進に関する条例が1月に施行されますことから、制度が機能するよう取組を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
これらの改善策に取り組んでいくとともに、今後、石岡市官製談合再発防止対策本部におきまして再発防止取組方針を取りまとめまして、今後の再発防止に努めてまいりたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
455 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
456 ◯7番(石橋保卓君) 今人員的にもかなり制約を受けている状況の中で、これだけ今示されました改善策を進めていくというのはなかなか難しいところがあるかと思います。そういったところをやはり一部局に任せっきりということではなく、やはり全庁的にお互いにフォローし合いながら、知恵を寄せながら問題を解決していく、1つの事業を推進していくという部分が必要なのかと思います。何か聞くところによりますと、職員さんのほうでも産休の育休、そういった職員さんも含めての話ですけれども、40人近い職員が今現在お休みをされているというお話を聞きます。避けられない部分も当然ありますとは思いますけれども、そういったところをやっぱり今いる現有の人数の職員さんの中でお互いにフォローをし合いながら、事業を進めていっていただきたいなという感じがするわけです。
それでは、教育委員会を統括されている教育長のほうに、この改善策、もしくはその改善策を進めるに当たってのお気持ちをお伺いしたいというふうに思います。
457 ◯議長(池田正文君) 教育長・児島君。
458 ◯教育長(児島裕治君) お答えをいたします。まず、教育委員会に関する事件、それから、不適切な事務処理等が続いておりますことは本当に極めて重大な事態であり、教育長として非常に残念に思うとともに、その責任を重く受け止めております。市議会の皆様、市民の皆様に深くおわびを申し上げます。
教育委員会としての改善策についてでございますが、官製談合、加重収賄事件につきましては、やはり職員の意識向上を図ることに尽きるかなというふうに捉えてございます。研修などあらゆる機会を通じて公務員としての自覚を促して、公務員倫理、官製談合防止法違反等への問題意識を常に持てる状況にすることが肝要であるというふうに考えます。また、職場内の問題に気づいた際に、職員が相談、また通報できる職場環境を整えていくこと、そういった職場をつくっていくこと、こういったことを管理職等を含めて私自身が率先してつくることが、事件の未然防止には大切ではないかというふうに考えております。
次に、契約事務の問題についてでございますが、国体に向けての施設整備を行い、全国から集まるお客様をきれいな施設でお迎えしたいと思いからとはいえ、不適切な事務処理を行うことがあってはなりません。知識、また認識の不足につきましては早急にそれを正し、繰り返されることのないよう努めていく必要がございます。先ほど部長から、教育委員会の特徴を踏まえた改善策なども申し上げましたが、やはり制度の運用において徹底強化を図ること、また、職員のコンプライアンス意識、管理職のマネジメントのさらなる向上を図ること、風通しのよい倫理意識の高い職場づくり、ここに全力を注いでまいりたいというふうに思っています。さらには研修など、関係部局との協力が必要なものもございますので、関係部局とも協議の上、改善策を決定し、全力で再発防止に努めてまいりたいという決意でございます。
以上でございます。
459 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
460 ◯7番(石橋保卓君) それでは最後に、この改善策を進めるに当たっての市長の決意をお伺いしたいと思います。
461 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
462 ◯市長(谷島洋司君) 原因から浮かび上がった問題点に対する改善策についてお答えをいたします。
まず、今回の事件でございますが、本来、公平公正であるべき公務員がこのような事態を起こし、市民の市政に対する信頼を著しく損なったことは本来あってはならないことであり、私自身、この事態を非常に重く受け止めているとともに、市民の皆様、議会の皆様に対して改めて深くおわび申し上げます。
今回の事件を引き起こした原因は、先ほど教育部長及び総務部長からの答弁にもありましたように、公務員倫理、コンプライアンスの問題、内部通報制度及び入札事務処理の問題など、幾つかの要因があると認識してございます。今後の具体的な改善策につきましては、10月28日に私が本部長、教育長を副本部長、庁議メンバーの部長級を委員としました石岡市官製談合再発防止対策本部を設置してございまして、現在この対策本部において、原因の究明、類似案件等の調査、現状の分析などの検証を行っております。対策本部における取組方針を取りまとめることで、今後の再発防止に努めてまいりたいと考えております。また、再発防止取組方針が取りまとまるまでの間につきましても、本部長名で再発防止に向けた通達を発したところでございまして、抜本的な対策を講じるまでの間の綱紀粛正を図っているところでございます。
いずれにしましても、今回のことを契機として市役所内のうみを出し切り、二度とこのようなことが起こらないよう信頼回復と再発防止に取り組んでいくため、私自身もリーダーシップを発揮して全庁的に取り組んでまいりたいと考えております。
463 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
464 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございました。
今、市長のほうから力強い決意といいますか、そういうお気持ちをお聞かせいただきましたので、その部分については市長のほうにお任せをして、今後、市長のリーダーシップの下、職員が一丸となって綱紀粛正に邁進するという姿を見ていきたいなというふうに思っています。
1つ、余計なことになるかもしれませんけれども、今回の一連の件の中で私がちょっと感じたことを言わせていただきますと、それで全てが解決するわけではないとは思うんです。あくまでもそれも私としての理想論ですので、難しいところがあるかと思いますけれども、やはりもうちょっと仕事に対しても、皆さん、余裕を持つというか、少ない人数の中、限られた期間の中ということで、かなりきつきつのタイトなスケジュールの中でいろんな毎日の仕事を進めていくというのは十分分かるんです。どうしても、前にも一度、提言としてお話をさせていただいたことがあるかと思うんですけれども、やはり今回の件の遠因として、そういった事情も多少なりとも関わってくるのかなと。やはり単年度決算といいますか、4月から3月までの1年の中で全てを完結しなければならないという公共団体としての宿命といいますか、そういう部分もあります。そういう制約の中で、やはり新年度になって設計を発注して、設計の成果品に基づいて工事を発注する。そうすると、やはりどうしても10月、年末近くの発注がかなり多くなるわけです。そこから今度設計変更をするともう年度末。そういうふうな、毎年毎年同じようなきついスケジュールをこなさざるを得ないんですけれども、これも大変だと思いますよ、一度設計の部分を前倒しして前年度に設計を完了して、新年度早々に工事の発注、事業の発注、そういうふうなローテーションといいますか、部分が組めるようになると、かなりもっと余裕を持った事業展開が進められるのではないかなというふうに思います。それで全てが解決するというわけではありませんけれども、一度こういう部分についても皆さん方に一考していただきたいなと改めてお願いをするわけです。全てにおいて、やはり計画性という部分がどうしても必要になってくると思いますので、きっちりとした計画性は持って、そういった部分がしっかりしていれば、事前に設計で翌年度の事業の準備をするというのも1つの方法ではないかなというふうに思いますので、ご検討をお願いしたいというふうに思います。
それでは、2番目に移ります。公務中に発生した事故の事後処理についてということでお伺いをするわけです。
今回、損害賠償請求と和解ということで追認議案が5件提案されています。これについては議案質疑のほうで詳細にお伺いをしていきたいというふうに思っていますけれども、その中で、まず、この事故を起こした職員について、事故後の公用車の運転業務の実態はどのようになっているのか、消防署のほうからまずお伺いをいたします。
465 ◯議長(池田正文君) 消防長・岡野君。
466 ◯消防長(岡野 勉君) ご答弁申し上げます。事故後の公用車運転業務の実態につきましてでございますが、特に定めはございませんが、事故の形態や現場活動などを考慮しまして、所属長の判断で公用車の運転は控えさせているところでございます。
以上でございます。
467 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
468 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございます。
今の時代、やはり、もちろん消防本部、消防署の職員の皆さん方はポンプ車、救急車、指令車とかいろいろ車両を運転する機会がかなり多いと思いますし、全員がそういう業務に当たらなくちゃならないという部分もあるかと思います。翻って庁内全体を見回した場合、そういった事故を起こした職員のその後のやっぱり公用車の運転業務の実態という部分についてはどのように把握をされているのか、お伺いをいたします。
469 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
470 ◯総務部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。公務中に公用車による交通事故などが発生した場合につきましては、石岡市職員服務規程の第20条第2項の規定に基づきまして、速やかに上司に報告をし、財務部合議の上、総務部長に交通事故報告書及び車両事故報告書を提出することとなってございます。事故を起こした職員に対して、事故後に公用車の運転をさせないという明確な規定はございませんが、それぞれの所属の判断によりまして対応しているという状況にございます。
以上でございます。
471 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
472 ◯7番(石橋保卓君) そういったところの判断・基準というのはなかなか難しいところであるのかなとは思うんですけれども、事故の内容によりましては、公安委員会からの行政処分によりまして免許停止等の処分が下される可能性もあるわけです。そういった部分の把握の方法というのは、現在どのように行われているのかお伺いをいたします。
473 ◯議長(池田正文君) 消防長・岡野君。
474 ◯消防長(岡野 勉君) 公安委員会から、行政処分の把握方法につきましてご答弁を申し上げます。
公私を問わず、運転免許停止など、公安委員会からの行政処分があった場合には、速やかに自己申告を行い、上司に報告することと指導徹底しているところでございます。
以上でございます。
475 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
476 ◯7番(石橋保卓君) それでは、全庁的な部分で、総務部長のほうからお願いをいたします。
477 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
478 ◯総務部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。ただいま消防長からございましたように、運転免許の停止など、公安委員会からの行政処分があった場合につきましては、速やかに自己申告により報告することとなってございます。
以上でございます。
479 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
480 ◯7番(石橋保卓君) これはなかなか、任命権者といいますか、役所のほうから公安委員会のほうに照会しても、こういう情報は出てこないというのが常識なわけですけれども、そういった部分、仮に自己申告がなかった場合には、免停中であっても公用車を運転する機会といいますか、場合によっては上司から公用車の運転を命ぜられる場合もあるわけですよね。そういったときに、逆にさらに事故を起こしたりですとか、そういった何かしら違反をしたとかという部分、事態になった場合に、やはり職場としてのコンプライアンス、任命権者としての責任、そういった部分が問われる可能性も大いにありますので、これは強制的に徴収するということではありませんけれども、やはり先ほどのコンプライアンスではありませんけれども、職員の皆さん一人一人に自覚を持っていただいて、正直に申告をしていただける環境をつくっていくのが皆さん方の責任ではないかなというふうに思いますので、職場の環境整備、雰囲気の醸成については、より一層のご努力をお願いしたいなというふうに思います。そういった部分を怠りますと、本当に自分に後で、ブーメランという言い方でもありませんけれども、自分に戻ってきますので、やはりそういうところの努力というのが必要ではないかなというふうに思います。
それから次に、この事故を起こした職員に対する処分というのは、今回の件も含め、及び近年の例でどのような処分が最近下されているのかお伺いをいたします。
481 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
482 ◯総務部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。まずこの処分に当たっての流れでございますが、職員の処分につきましては、定期的に開催しております石岡市職員分限懲戒等審査委員会で処分案を決定しまして、任命権者に上申し、任命権者が上申書の内容を踏まえ処分を行うというような流れになってございます。この処分案につきましては、石岡市職員の交通事故等に係る懲戒処分の基準に関する訓令ですとか、これまでの当市の処分の事例、それと他団体の処分事例などに基づき検討を行ってございます。また、基準に満たない案件、例えば公用車による物損事故、1年以内に複数回の交通違反や交通事故の報告がなされた案件などにつきましても、地方公務員法第29条に基づく懲戒処分には至らなくとも訓告や文書、口頭による注意処分を行っているという状況になってございます。
以上でございます。
483 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
484 ◯7番(石橋保卓君) その処分については厳正に行われているというふうに理解をするわけです。その分限懲戒処分の公表については、現在どのような形で行われているのかお伺いをいたします。
485 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
486 ◯総務部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。処分の公表につきましては、石岡市職員の懲戒処分の公表基準というものがございまして、この第2条の規定に基づきまして、職務遂行上の行為またはこれに関連する行為であれば、戒告以上の全ての懲戒処分を公表し、職務に関連しない行為であれば免職または停職処分が公表の対象となってございます。
以上でございます。
487 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
488 ◯7番(石橋保卓君) その公表の方法はいかなる方法で行われているのか、お伺いいたします。
489 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
490 ◯総務部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。公表の方法につきましてはホームページにて公表してございます。
以上でございます。
491 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
492 ◯7番(石橋保卓君) 申し訳ありません、私もそこまで気がついておりませんでしたので、今度確認をしてみたいなというふうに思います。
先ほど、ちょっと戻りますけれども、処分の基準にのっとって処分をされているというというふうなお話がありました。ただ、世間一般で言う処分に対する認識と、皆さん方で考えている処分の認識という部分についてはかなり大きな開きがあるのかなという感じがしています。そういう部分、世間におもねるという意味ではありませんけれども、自ら襟を正すという意味では、その事故ではこのぐらいの処分は仕方がないねというふうな、万人がというのは当然無理でしょうけれども、ある程度納得をされるような処分の基準、改正する必要があるのであれば、そういうところも当然今回の例に倣って手を入れていく必要があるのではないかなというふうに思います。
以上、事故後の処理について、るるお伺いをしたわけですけれども、この部分での最後に市長のほうから、これまでの質疑のやり取りを聞いておられて、お考えといいますか、これからの考え方、市長のほうにお伺いをしたいというふうに思います。
493 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
494 ◯市長(谷島洋司君) これからの考え方についてお答えいたします。
今後につきましては、安全運転の励行を周知徹底し、事故を起こさないように努めることはもちろんのことですが、事故後の事務手続についても、事故を起こした担当課だけでなく、公用車を所管する財務部や人事を所管する総務部におけるチェック体制を強化し、公正な事務事業の確保に努めるよう指示をしたところでございます。また、年度ごとの公用車の事故の件数や職員の処分の状況などについても、公表することで一定の抑止力につながっていくと考えておりますことから、今後検討してまいりたいと考えております。
495 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
496 ◯7番(石橋保卓君) 公表の仕方におきましても、やはりもうちょっと工夫が必要なのかなと。市長が今おっしゃられましたけれども、抑止力になるかどうかというところは、やっぱり本当の職員さん方の気構えといいますか、倫理観の向上という部分は大きな要因を占めるかと思いますので、繰返しになりますけれども、これまでのこういった不祥事に対する市長の強いリーダーシップ、そういう部分を大いに期待するものでありますので、よろしくお願いをしたいと思います。
それでは、3番目に移ります。3番目としましては、市有財産の利活用についてということでお伺いしようと思います。
まず、市有財産について、現在適正な利活用が行われているのかどうか、お伺いをいたします。
497 ◯議長(池田正文君) 財務部長・門脇君。
498 ◯財務部長(門脇 孝君) 答弁申し上げます。市有財産の利活用についてでございますけれども、普通財産の利活用についてでございますが、財務部では普通財産の管理及び処分について所管をしておりまして、未利用財産の有効活用と土地の管理の観点から売払いや貸付けを行ってございます。管財課所管分の普通財産の売払いでございますが、令和元年度は2件、7万4,380円の売払いがございました。また、土地の有償貸付けにつきましては73件、693万5,351円でございます。すいません、もう一度申し上げます。693万5,351円でございます。
以上でございます。
499 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
500 ◯7番(石橋保卓君) ここで具体的なお話といいますか、お考えをお聞きしたいと思います。
駅前・東ノ辻線の道路用地として購入した行政財産の部分、これが今現在、賃貸借契約に基づきまして建物が建っているという状況であります。この賃貸借契約について適正であったのかどうか、お伺いをいたします。
501 ◯議長(池田正文君) 財務部長・門脇君。
502 ◯財務部長(門脇 孝君) 答弁申し上げます。議員ご質問の土地につきましては、未利用財産の有効活用と土地の管理の観点から、財務規則第224条の規定に基づきまして貸付けを行ったところでございます。
以上でございます。
503 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
504 ◯7番(石橋保卓君) 当初取得をしておりました都市建設部のほうではどのようなお考えをお持ちなのか、お伺いをいたします。
505 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・鶴井君。
506 ◯都市建設部長(鶴井重則君) それでは、都市建設部からご答弁させていただきます。こちらの賃貸借の物件の場所におきましては、駅前・東ノ辻線、こちら今鋭意努力して完成に向けて事業を進めている最中ではございますけれども、石岡筑西線との県道の先側にこの土地がございまして、完成のときにはこちらが十字路化されると。そういったところで東府中地区からの県道の取付けの箇所ということで、道路用地に必要ということで平成30年に道路建設課で取得したものでございます。こちらにおきましては、現段階でまだ詳細な計画設計ができていないというところでございまして、その場所を活用したいということでお話があったものでございます。こちらにおきましては行政財産で、そのままでございますと道路工事ができるまでは都市建設部のほうで維持管理をすると。そういった面からは有効活用していただいて、こちらの事業着手まできちんとした管理がされるということもございまして、行政財産から普通財産へ移管をして、現在そういった形になっているものと思っていることでございます。
以上です。
507 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
508 ◯7番(石橋保卓君) 本当にやりづらいと言いますか、当時の担当者がいないんですよね、皆さん。そういう意味で、これらの件をお聞きするというのは大変私も心苦しいところもありますし、担当部長さんのほうもお答えづらいというところがあるのかなという感じがします。
それでは、この駅前・東ノ辻線の今回の賃貸借契約に基づいて現在貸している土地について、聞くところによりますと、地元からの強い要望もありまして、将来的には国道のほうへ抜ける計画もあるやに聞いています。将来の事業推進について支障はないのかどうか。現在建物が建ってしまって。建物が建ったということは、今後事業推進するに当たって、その建物に対する補償も発生するのではないかなという感じがするわけですけど、どのようなお考えをお持ちなのかお伺いをいたします。
509 ◯議長(池田正文君) 財務部長・門脇君。
510 ◯財務部長(門脇 孝君) 答弁申し上げます。議員ご指摘のとおり、行政財産として道路を造ることが決定され、移転交渉を進める際には建物移転補償の問題が出てくることが考えられます。今後でございますけれども、このような建物の建設を伴う普通財産の貸付けにつきましては、慎重に判断して対応してまいる必要があると考えてございます。
以上でございます。
511 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
512 ◯7番(石橋保卓君) 今後慎重では遅いんですよ。その一つ一つの事案の際に慎重に検討をしないと、後から後からいろんな問題が発生してくるということかと思います。
繰返しになりますけれども、今ご答弁いただいている方は、この事例が発生したときには担当者ではありませんでしたので、なかなか答えづらい部分があるのかなと思いますけれども、将来的にやはり自分がどのポストに行くか、そういうところで自分の預かり知らぬところでいろいろな問題が発生しているという、起こり得るということも肝に銘じながら、今後仕事に従事していただきたいなというふうに思うわけです。
この市有財産の利活用について、市長のほうからお考えをお伺いいたします。
513 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
514 ◯市長(谷島洋司君) 市有財産の利活用についてお答えします。これまでの経緯から、当市には未利用となっている普通財産が数多く残されております。有効活用の観点から、担当部に対しては積極的に貸付けや売却を検討するよう指示しておりますが、議員ご指摘のように、建物の建設を伴う土地の貸付けについては、市で将来活用する可能性があるかなどの組織として関係部局等に照会を行うなど、慎重に判断し対応する必要があると考えております。
515 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
516 ◯7番(石橋保卓君) よろしくお願いをしたいと思います。
それでは最後、4番目の石岡市事務決裁規程(平成17年訓令第2号)の見直しについてということで、これまでの質疑の中でいろいろな問題点が浮かび上がってきたのかなというふうに思います。現在施行されております事務決裁規程、それから、財務規則等なんかでも多少不明確といいますか、不具合の部分が生じているような気がします。こういった部分を今後改めていかれる考えがあるのかないのかお伺いをいたしたいというふうに思います。まず、例規的な、総括的な部分で、総務部のほうからお願いをいたします。
517 ◯議長(池田正文君) 総務部長・越渡君。
518 ◯総務部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。事務決裁規程の見直しにつきましては、教育委員会、今回教育委員会がございましたが、それと全庁的な関係部局と連携を図りながら、問題点、課題等を整理しながら、改善すべき点があれば当然見直すべきだというふうに考えてございます。
以上でございます。
519 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
520 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございます。
財務規則等ではどのようなお考えをお持ちなのか、お伺いをいたします。
521 ◯議長(池田正文君) 財務部長・門脇君。
522 ◯財務部長(門脇 孝君) ご答弁申し上げます。財務規則につきましても、見直しが必要なものにつきましては随時改正を行ってまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
523 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
524 ◯7番(石橋保卓君) 必要な部分については積極的な改正といいますか、改めるべきところはどんどん改めていっていただきたいと思います。
それから、人数の制約とか、これまでもいろいろ話がありましたけれども、聞くところによりますと、まだ石岡市のほうでは電子決裁が導入されていないと。やはり専決といいますか、決裁をする際に、どうしても他部署の場合には持ち回りとか、決裁書類が八郷支所からこちらへ回ってくるとかという部分の大分大きなロスもあるのかなというふうな感じがします。
それから、先ほどの同僚議員の質問にもありますけれども、やはり婦人科検診の申込みもまだアナログ的な対応しかできていないと。このコロナの部分での給付金、それから、先日送られてきて私も返信をすぐしましたけれども、防災ラジオ、防災ラジオも郵便でのやり取りでした。こういった部分を、やっぱりオンラインといいますか、そういう部分で、本当に石岡は遅れているのではないかなという感じがします。そういう意味では、やっぱり電子決裁は早めに導入して、電子決裁ですと、これまでのアナログ的な判こを押す行政に比べますと、かなり厳密性という部分では制約を受けるのではないかなという感じがしますので、そういったところを早急に導入される努力をされたらよろしいのではないかなというふうに思います。
最後に、事務事業の公正さを確保するためということで、市長においてどのような決意を持って臨まれるのか、お伺いをいたします。
525 ◯議長(池田正文君) 市長・谷島君。
〔市長・谷島洋司君登壇〕
526 ◯市長(谷島洋司君) 事務事業の公正さの確保に関する私の考えについてお答えいたします。
今般、市の事務事業に関し、様々な問題点のご指摘を受けている状況にあることは、私自身、事態を非常に重く受け止めているとともに、市政に対する信頼を損なっていることにつきまして、市民の皆様、議会の皆様に対して改めて深くおわび申し上げます。
今回、一連の事務手続上の問題の大きな要因といたしましては、職員個人の問題もございますが、部局間の横のつながり、連携に欠け、縦割りになってしまっていたことで、チェック体制が十分に機能していなかったことによるものと考えております。今後は他部署等との連絡調整を密に行い、進行管理に注意すること、これまでに例のない事案であっても十分に検討してから対応するよう指示をしたところでございます。繰返しとなりますが、今回のことを契機として、全力で信頼回復と再発防止に取り組んでまいりたいと考えております。
527 ◯議長(池田正文君) ここで、都市建設部長・鶴井君から発言を求められておりますので、これを許します。
都市建設部長・鶴井君。
528 ◯都市建設部長(鶴井重則君) 先ほど市有財産の利活用についての中で、答弁に間違いがありましたので訂正させていただきたいと思います。
平成30年に東府中地区のほう道路用地として、都市計画課が購入したものを道路建設課が購入したと間違って答弁をしてしまいました。訂正しておわびを申し上げます。申し訳ございませんでした。よろしくお願いいたします。
529 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
〔7番・石橋保卓君登壇〕
530 ◯7番(石橋保卓君) ぐーっと気持ちが盛り上がってきたところで肩透かしを食ってしまったんですけれども、分かりました。
市長のほうから力強いお気持ちを聞かせていただきました。この一連の不祥事といいますか、不明朗な手続、問題点、そういう部分がここに来て本当に数多く露呈をしております。市長も市長就任以来、面食らう場面がかなり数多くあるのではないかなというふうに思います。そういったところを今後改善していくという市長が強い決意を持ってリーダーシップを発揮されるのであれば、我々議会も一丸となって市長を支えながらその後押しをする覚悟ではありますので、今後市長が本当にリーダーシップを発揮しながら、石岡市をいい方向へ導いていただくようにお願いをしたいというふうに思いまして、私の一般質問を終わります。
531 ◯議長(池田正文君) 本日の一般質問はこの程度にいたしたいと思います。
以上で本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。
次回は、明12月8日定刻午前10時から会議を開き、引き続き市政一般に関する質問を行います。
お疲れさまでございました。
午後 5時11分散会
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