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令和元年第4回定例会(第2日目) 本文 開催日:2019-12-09
令和元年第4回定例会(第2日目) 議事日程・名簿 開催日:2019-12-09

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  1. 石岡市議会 2019-12-09
    令和元年第4回定例会(第2日目) 本文 開催日:2019-12-09


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    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 令和元年12月9日(月曜日)                   午前10時00分開議 ◯議長(池田正文君) おはようございます。ただいまの出席議員数は21名です。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き本日の会議を開きます。  なお、地方自治法第121条の規定により議長において今期定例会に出席を求めた者のうち、代表監査委員出澤君は本日から欠席となりますので、ご報告申し上げます。  本日の議事日程は、議事日程表のとおりであります。  これより議事日程に入ります。            ───────────────────────  日程第1 一般質問 2 ◯議長(池田正文君) 日程第1、一般質問。これより市政一般に関する質問を行います。  初めに、11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 3 ◯11番(谷田川 泰君) 11番・谷田川 泰でございます。通告に従いまして、2項目にわたり質問をさせていただきます。何とぞ明快なご答弁をお願いいたします。  まず1項目目の、石岡市民会館の閉館についてお伺いをしてまいります。石岡市民会館の閉館と、今後どのようにされていくのか、お尋ねをしてまいります。  本年10月17日の産経新聞に、「石岡市民会館が閉館へ 老朽化、別地点で建て替え」という記事が掲載されておりました。また、11月15日号の市報にも閉館の記事がございました。私のところへも多くの市民の方々から、閉館中はどうするのかとか、今後建て替えをどうするのか、その場所とはどこなのか、いろいろと尋ねてこられた方が多くいらっしゃいました。  現在の市民会館は昭和43年に開館し、51年以上が経過し、老朽化が非常に著しく、各所で不具合が生じ、特に耐震の問題があって、閉館を余儀なくされたものと思っております。これまで、芸術・文化活動の拠点として、多くの利用があったわけでありますが、当面、中央公民館の利用によって対応するということも、新聞記事には示されておりました。  これから市民会館はどうなっていくのか。市民の利用者には非常に関心があることであり、また、行政改革の観点からも進めている公共施設のあり方、またコンパクトシティとの関係、芸術・文化活動、さまざまな関連がありますので、ただ単に閉館し、どこかに建てればいいというようなことにはならないと思っております。これらについて明確にしていきたく、質問をしてまいります。わかりやすいご答弁をお願いいたします。  それでは、最初に、年度ごとの利用状況と、その傾向はどうなっているのかお伺いをいたします。 4 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 5 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 利用状況とその傾向につきましてご答弁申し上げます。過去3年間の利用状況でございますが、大ホールと管理棟に分けてそれぞれ申し上げますと、平成28年度、大ホールが425件、3万1,027人の利用、管理棟が2,071件で3万6,766人の利用でございます。合計といたしまして2,496件で6万7,793人の利用でございます。続きまして、平成29年度が、大ホール389件、2万3,950人の利用、管理棟が1,882件、3万2,221人の利用でございます。合計といたしまして2,271件で5万6,171人の利用でございます。平成30年度が、大ホール379件、3万1,059人の利用、管理棟が1,784件、3万8,785人の利用でございます。合計といたしまして2,163件、6万9,844人の利用がございました。  傾向でございますが、市民会館は、建築後51年が経過しておりまして、現在は耐震補強や天井脱落防止策の工事が必要となるほか、トイレ配管の腐食や空調機の不具合など、至るところで故障が発生しており、部品等も既に廃番となっている状況にございます。このようなことがございまして、利用者の安全面と利便性の確保が困難なことから、閉館することといたしました。
     以上でございます。 6 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 7 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁をいただきました。平成30年度は7万人弱の利用者があったと。減免の見直し等もありまして、ますます利用者は増える傾向ではなかったのかなと考えております。これだけの利用者がある中で、新聞記事にあったとおり中央公民館で代替えするのは、少し無理があるのではないかというように感じております。また、ホールがあるのはひまわりの館の2館ではないかと思います。現在の中央公民館、ひまわりの館の利用状況はどうなっているのか。それをもって、平成30年度の3万1,000人のホール利用があるわけでありますが、本当に可能なことなのか、数値を示して明確な答弁をお願いいたします。 8 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 9 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答えいたします。市民会館大ホールの客席数は960席でございます。中央公民館の客席数が590席、ひまわりの館が300席となってございます。これまで興行などの営利目的を除く一般利用者で、中央公民館客席分を超える事業がなかったことから、中央公民館、もしくはひまわりの館のホールで代替施設が可能かと考えてございます。  以上でございます。 10 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 11 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま市民会館の代替えとして、幾つかの施設を挙げられました。そこまでの交通手段を、今後は検討もする必要があると考えております。  また、次に伺いますが、施設の性格上、市民会館で可能であったことが、中央公民館やほかの施設ではできないといったようなことはないのか、お伺いをいたします。特に飲食関係、利用時間、料金、利用できる団体、そういったものがどうなっているのか、お尋ねをしたいと思います。 12 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 13 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 閉館中の対応につきましてご答弁申し上げます。市民会館の類似施設につきましては、ホールを備える中央公民館を含め、公民館が5施設、そのほかにひまわりの館、旭台会館、勤労青少年ホームの8施設がございます。そのうちホールを有するのが、中央公民館とひまわりの館の2施設がございます。これまでの市民会館の大ホールの利用者につきましては、営利を目的としない事業や宗教、政治活動以外に限って、規模は縮小されてしまいますが、対応は可能と考えてございます。  以上でございます。 14 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 15 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁をいただきました。市民会館が閉館するから単純に人を振り分けられる、こんな簡単に事が済むわけではないと私は思っております。幾つか、ただいま部長が例を挙げられましたが、利用の際の不都合が生じることも、現時点で明白なわけであると思います。決して旭台会館で解決できるものではないと思っております。  また、場合によっては、これまで減免されていたことが、違う施設になった場合どうなるのか。飲食ができなくなってしまうとか、場所が遠くて行けないとか、さまざまな問題が生じてくるものと思います。閉館までに、執行部においては、ここに至るまで横断的な話し合い、また調整が必要だと思っております。これらについては既に実施されているものと思っておりますが、これまでの経過について、内容についてご答弁をお願いいたします。 16 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 17 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。個別施設計画の策定に当たりまして、今後の市民会館のあり方について協議を重ねてまいりました。今年度は6月議会前に庁内の関係者による協議を2回、その後、6月の常任委員会個別施設計画策定案の報告において、市が危険を承知していながらの運営に問題がありとのご意見を踏まえまして、さらに庁内の関係者で2回の協議を行い、閉館に至ったところでございます。  以上でございます。 18 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 19 ◯11番(谷田川 泰君) 庁内でも横断的に協議は重ねているということでありますが、閉館まであと3か月しかありません。部局横断的にしっかりと調整をしていただきながら、市民の利用者が戸惑うことのないようにお願いを申し上げておきます。また、この問題に関しては、広報、丁寧な説明をお願いして、市民の皆さんが理解できる建て替えになるよう、要望をしておきます。  それでは、次に、建て替えに移ります。令和2年に新市民会館の建設地を決めるということでありますが、どのような過程を踏んで決定をしていくのか、お伺いをいたします。 20 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 21 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 建設地をどのような方向で決定していくのかにつきまして、ご答弁申し上げます。個別施設計画では、来年度からの2か年をかけまして基礎調査委託を予定しており、その調査の中において市民アンケートを実施するなど、広く市民や議員の皆様方のご意見を伺いながら候補地を検討するほか、有識者などによる検討委員会の設置も考えておりまして、最終的に建設地を決定してまいりたいと考えております。  以上でございます。 22 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 23 ◯11番(谷田川 泰君) 個別施設計画が策定される。その中で、来年度から2年かけて決定をしていくということであります。その中で、ただいま答弁の中にありました、基礎調査の委託をしていくということでありますが、どのようなことを調査されるのか、お伺いをいたします。 24 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 25 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 基礎調査の内容につきましてご答弁申し上げます。調査の内容につきましては、施設の導入機能や必要規模の意向を把握するため、市民アンケート調査なども実施いたします。その調査の結果を踏まえまして、導入する機能と必要規模等を検討した上で、公有地等を含めまして、候補地を選定してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 26 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 27 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま、基礎調査の調査内容についての答弁をいただきました。基礎調査については、あくまで業者に丸投げをするということではなく、自ら、行政としてできる限りのこと、可能なことは、全て知恵を絞ってやっていただくことをお願いしたいと思います。なぜならば、この市民会館の意思決定については、石岡市のまちづくりと大いに関係があるわけであります。現在の市民会館の立地は旧市街、中心市街地でありますが、新市民会館の建設地は、公共施設や文化施設を中心市街地に誘導させる立地適正化計画コンパクトシティまちづくりと整合性が必要ではないかと考えております。また、複合文化施設との整合性も必要であるという認識であります。このような意向を反映させた検討となるのか、ただいま申し上げたようなことが検討として反映されるのか、その内容についてお伺いをいたします。 28 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 29 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 複合文化施設との調整及びコンパクトシティとの整合性につきましてご答弁申し上げます。令和2年度からの基礎調査委託を予定しておりまして、その調査報告の結果を踏まえまして、必要とされる機能などを検討していく中で、複合文化施設との調整を図ってまいりたいと考えます。また、立地適正化計画コンパクトシティまちづくりとの整合性につきましても、新しい市民会館の整備による中心市街地の活性化等を踏まえまして、関係部局と連携し、調整を図ってまいりたいと考えます。  以上でございます。 30 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 31 ◯11番(谷田川 泰君) 本市としてのさまざまな計画との整合性についても、部局横断的に実施をしていただきたいと、強く要望をするものであります。特に、先ほど個別施設計画の答弁がなされましたが、市民会館は、旭台会館との整合性が上位計画に示されております。また、稼働率の問題も指摘をされております。自分たちの施設を維持するために個別計画をつくればという考えでは、非常にまずいと思います。公共施設全体を見た中での位置付けというものをお願いしたいと思います。  全体を調整する行財政改革の観点から、今回の建て替えは、どのように個別施設計画において調整がなされ位置付けをしたものか、お伺いをいたします。 32 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 33 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 全体の調整につきましてご答弁申し上げます。個別計画の策定に当たりまして、財源確保の観点からも、公共施設等適正管理推進事業債の活用を検討し、個別計画を作成してございます。その条件となる集約化・複合化事業で整備を進めることから、他の施設との複合施設での建て替えを考えてございますが、同起債が時限制度であることから、整備に当たりましては有利な財源確保に努めてまいりたいと考えます。  以上でございます。 34 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 35 ◯11番(谷田川 泰君) これからますます人口減少が進んでまいります。地域の社会状況も変わってまいります。そういった中、中長期的な観点から公共施設全体を考えていっていただきたいと思います。施設の統合整理による複合化には、有利な財源もあるようであります。  それでは、後に聞く財源のことと関連をいたしますが、市民会館の新たな建設地は、それなりの面積が必要となるわけであります。既存の市有地を使うのか、新たに土地を求めるのか、これからの決定になるとは思っておりますが、大きな予算が必要となってまいりますので、そのところはどのように考えているのか、お伺いをいたします。 36 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 37 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 財源関係につきましてご答弁申し上げます。個別施設計画の中では公有地を検討してございます。令和2年度から実施予定の基礎調査委託により、必要とする施設の機能や規模を決定してまいりたいと考えますので、その調査結果を踏まえまして、求められる土地の面積などにより、公有地を含めまして、建設地を決めることになってくるものと考えます。  以上でございます。 38 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 39 ◯11番(谷田川 泰君) さきにも質問をいたしましたが、複合文化施設建設予定地であるイベント広場、駅前の鹿島鉄道跡地、このような公共用地がいまだ未利用のままであります。何年も経過をいたしております。また、コンパクトシティの関連で、公共施設を市の中心部に集めるといった方向性、これらを踏まえると、新たな土地を購入しなくても建設はできるのかというふうにも思います。そういう面では、財政上もいいのではないかと考えているところであります。それは今後検討されていくことと思っておりますが、こういったこともぜひ検討材料として進めていってもらいたいと、認識をいたしております。  次に、スケジュールについてお伺いをいたします。令和6年度の開館を目指すということであります。来年度から2年かけて位置を決定、どのような手順で事業を進めていくのか、お伺いをいたします。 40 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 41 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) スケジュールにつきましてご答弁申し上げます。個別計画の中では、来年度からの2か年をかけまして基礎調査を実施し、市民の機運醸成なども図りつつ、他の施設との複合化を視野に入れまして、あらゆる財源確保を模索しながら、令和4年度には基本及び実施計画を行いまして、令和5年度からの2か年をかけて、新しい市民会館を建設する予定となってございます。  以上でございます。 42 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 43 ◯11番(谷田川 泰君) 来年度から2年かけて基礎調査を実施すると、令和4年度には基本及び実施設計を行う、最終的には2年かけて建設をする予定であるということであります。  次に、財政的観点からお伺いをしたいと思います。この建設には大きな予算が伴うはずであります。私どもに示されております財政推計には、税収が減り、社会保障費が伸び、財政の硬直化と、投資的経費を生み出すことができないことが示されているわけであります。さらに、財政調整基金が底をつき、非常に危機的な状況が示されていることも現実でございます。これに伴い、八郷地区の水道管の布設替えや上曽トンネル、市長の目指します子どもの森、こういった事業が果たして組めるのか、非常に今後の財政運営を危惧するところでございます。  合併特例債にも限度がございます。交付税措置されるとは言いながら、あくまで借金は借金であります。公共施設の将来を見据え、個別施設計画策定の際、財政的見地から非常に調整が重要であると考えております。この建て替えがどのくらい費用がかかるのかわかりませんが、これからの財政上、可能なことなのか、今回の建て替えは、示された財政推計には入っているのか伺います。急に発生した建て替えでありますので、令和5年度、6年度に建設費が盛り込まれているのかも、財務部長よりご答弁をお願いいたします。 44 ◯議長(池田正文君) 財務部長・古内君。 45 ◯財務部長(古内勝人君) お答えいたします。まず、現在の石岡市の財政状況でございますけれども、平成30年度決算に係る健全化判断比率等の数値から、健全であると言えます。しかし、令和元年度当初予算編成時に作成いたしました財政推計におきましては、今後10年間で実質公債費比率が最大14.7%まで上昇し、基金残高も18億5,000万円まで減少するなど、現在より財政状況は厳しくなると見込んでおります。なお、この財政推計におきましては、市民会館の建設、単独での見込みは見込まれておりません。ただ、複合文化施設や学校の統廃合の一部など、公共施設の更新、統廃合に係る経費の一部につきまして見込んでございます。  公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画の策定に当たりましては、6月の予算特別委員会にお示しした財政推計に、関係部局と協議し、市民会館を含めた各個別施設計画の更新費用を組み込む形で、計画検討のための試算をしております。試算の内容でございますが、多くの施設で地方債と基金などの一般財源を見込み、特に地方債につきましては、先ほどもありましたけれども、交付税措置される有利な財源である公共施設等適正管理推進事業債の活用を検討しているところでございます。  しかし、令和元年度当初予算における財政推計と比較しますと、基金残高、実質公債費比率とも非常に厳しい状況になると見込んでおります。今後は、国の動向を注視して、活用できる財源の確保に努めてまいりたいと考えております。  また、個別施設計画の実施に当たりましては、総務委員会において市長公室からご説明しておりますとおり、社会情勢の変化に対応できるよう、3年から5年ごとにローリングを行い、事業の取捨選択やさらなる施設の統廃合の協議を進めることとなっております。  以上でございます。 46 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 47 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま財務部長より答弁をいただきました。その中でも、財政上は非常に厳しいものがあるといった推計が示されました。中でも、私のほうでは150億の投資的な経費を見込んでいるという話も聞こえております。しかしながら、今回の建て替えは含まれていないということであります。  改めて申し上げますが、今回のようにいきなり出てくる大型プロジェクト、ただいまの部長答弁を聞いておりますと、本当に市政運営は大丈夫なのかと危惧されるところであります。以前に市長は、文化の行政があって初めて市民会館の建て替えがあるといったような答弁をいたしておりました。今回は、ハード面において急を要する判断とは思っておりますが、ソフト面の充実を図ることなく、建設に向かうということになるわけであります。また、市長の政策における大きな柱でもあります行財政改革、その公共施設のあり方を考えた場合に、広域連携による活用も選択肢として考えられるのではないかと思っております。これは、公共施設等総合管理計画にも明確に示されておるものであります。  そこで、市長にお伺いをいたします。今回、この市民会館の建て替えは、どのような判断をもって建て替えを行うことに決したのか、そして、その市民会館は、この目指すものは、市長の考えでどのような市民会館を目指すのか、お伺いをさせていただきたいと思います。 48 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 49 ◯市長(今泉文彦君) お答えいたします。昭和43年に供用開始された市民会館でありますけれども、長い間、石岡市の文化活動の拠点として、市民に親しまれてまいりました。しかしながら、築51年が経過し、施設として老朽化は著しく、先ほど部長の答弁にもありましたとおり、空調やトイレ、そういったところも古くなって、修理がきかなくなった。あるいは、安心安全の部分でも非常にお金がかかる状況になっている。さらには、車椅子ですとか体の不自由な方、高齢の方の段差のある状況を鑑みると、最近の新しい文化施設からはずっと遅れた形で、不便を来たしているということであります。そういった中で、空調と安全安心の面で総合的に診断した結果、閉館するということに至ったわけであります。  個別施設計画がございますけれども、これについては、施設のあり方について触れているわけでありますけれども、さらにソフトの部分、芸術・文化、そういったものについても将来ビジョンをつくっていかなくてはならない、そういうふうに考えているわけであります。並行して、教育委員会のほうで芸術・文化振興計画が完成する段階になっておりますので、それを踏まえて、市民会館の将来ビジョンを考えていく。そういった中で、未来の石岡にふさわしい市民文化を創造する拠点、あるいは広域的な発信を視野に入れた拠点、そういったものを1つの市民会館像として考えていきたいと思っております。将来、特に子どもたちの文化・芸術を育む拠点として、市民会館がその役割を果たしていくことができればいいかなと思っております。  市民会館については以上であります。 50 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 51 ◯11番(谷田川 泰君) ご答弁ありがとうございました。今後、ますます人口減少、財政上の問題、大きなハードルはたくさんある中での建て替えであります。市民にとってかけがえのない市民会館になるよう、今まで以上に丁寧なる説明と、それとともにスピード感を持って、一日も早い完成をお願いしたいと思います。  以上でこの質問は終わります。  続いて、2項目目に移ります。公営企業の今後について伺ってまいります。本市の下水道事業の今後の見通しについてお伺いをしてまいります。現在の下水道事業の経営状況、それとともに今後の見通しについてあわせてお伺いをしてまいります。  少子高齢化に伴い、本格的な人口減少社会に突入いたしております。あわせて、先ほども申しましたが、地方財政が厳しい中にありまして、地方公営企業の抜本的な経営の見直しと、将来を見据えた経営戦略が求められているところであります。公営企業は、原則、使用料といった収入による独立採算制によって経営されるわけでありますが、人口減少に伴う料金収入の減少、そして、施設及び設備の老朽化に伴う更新費用の増大など、今後の経営はこれまでのような甘い考え方では行き詰まってしまうことが予想されるわけであります。この現状を踏まえ、将来に向けた下水道事業への対応をお聞きしてまいりたいと思います。  まず最初に、現在の下水道事業の経営状況について、どのような状況にあるのか伺ってまいります。過去3年間の下水道事業並びに農業集落排水事業の収支状況について、お伺いをいたします。 52 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 53 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 初めに、下水道事業の過去3年間の収支状況についてご答弁申し上げます。平成28年度につきましては、歳入総額約23億5,718万円に対しまして歳出総額約23億2,197万円となっております。次に、平成29年度につきましては、歳入総額約22億8,756万円に対しまして歳出総額約22億6,446万円となっております。また、平成30年度につきましては、歳入総額約21億6,146万円に対しまして歳出総額約21億4,469万円となっております。以上のことから、下水道事業の平成28年度と平成30年度の3年間での歳入額において比較しますと、約1億9,572万円の減となっており、その比率で申し上げますと8.3%減となってございます。同様に歳出額を比較いたしますと、約1億7,728万円の減となっており、その比率で申し上げますと7.6%減となってございます。  続きまして、農業集落排水事業の収支状況につきましてご答弁申し上げます。同様に、平成28年度につきましては、歳入総額約3億1,499万円に対しまして歳出総額約3億1,283万円となっております。次に、平成29年度につきましては、歳入総額約3億2,504万円に対しまして歳出総額約3億2,267万円となっております。次に、平成30年度につきましては、歳入総額約3億3,461万円に対しまして歳出総額約3億3,214万円となっております。  以上のことから、農業集落排水事業の平成28年度と平成30年度の3年間の歳入額において比較しますと、約1,962万円の増となっており、その比率で申し上げますと6.2%増となってございます。同様に歳出額を比較しますと、約1,931万円の増となっており、その比率で申し上げますと6.2%増となってございます。  以上でございます。 54 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 55 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま過去3年間の状況について説明をいただきました。下水道事業については減少傾向となっており、農業集落排水事業は増加傾向となっているということであります。  それでは、下水道事業と農業集落排水事業の使用料収入、繰入金、公債費についてはどのようになっているのか、お伺いをいたします。 56 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 57 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 初めに、下水道事業の使用料収入につきましてご答弁申し上げます。平成28年度につきましては約6億62万円、平成29年度は約6億301万円、平成30年度は約6億1,224万円で、増加傾向となっております。
     続きまして、繰入金でございますが、平成28年度につきましては12億2,160万円、平成29年度は11億8,218万円、平成30年度は約10億8,413万円で、減少傾向となっております。  続きまして、公債費でございますが、平成28年度につきましては約13億409万円、平成29年度は約12億7,561万円、平成30年度は約12億5,595万円で、これも減少傾向となっております。  続きまして、農業集落排水事業の使用料収入につきましてご答弁申し上げます。平成28年度につきましては約4,583万円、平成29年度は約4,685万円、平成30年度は約4,731万円で、増加傾向となっております。  続きまして、繰入金でございますが、平成28年度につきましては2億5,176万円、平成29年度は2億6,304万円、平成30年度は約2億7,060万円で、増加傾向となっております。  続きまして、公債費でございますが、平成28年度につきましては約1億9,935万円、平成29年度は約2億47万円、平成30年度は約2億157万円となっており、これも増加傾向となっております。  以上でございます。 58 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 59 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁をいただきました。収入は増加傾向に、微妙ではありますが、あるということであります。一般会計からの繰り入れが減少傾向にあるということは、会計上、いい方向にあるというように思えております。  そこで、お伺いをいたします。下水道においては、国から経営戦略策定の要請を受けております。平成29年3月に、石岡市公共下水道事業経営戦略を策定したわけであります。その中で、まず事業の現況についてお伺いをいたしますが、集合処理区域と個別処理区域の見直しを行い、最適化をするということが明記されております。この計画は平成38年度まで、現在で言いますと令和8年度までに最適化をするということであります。どの地域とどの地域をどのように見直し、どのような状態にすることが最適化ということなのか、ご答弁をお願いいたします。あまりにも抽象的でありますので、言葉だけが1人で踊っているようにも見えてなりません。この令和8年度までの整備計画の内容はどのようになるのか、お伺いをいたします。 60 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 61 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 令和8年度までの整備計画につきましてご答弁申し上げます。初めに、現行の生活排水ベストプランに基づく経営戦略の期間につきましては、平成28年度から令和8年の11年間となっております。次に、その整備計画につきましては、石岡地区が53.3ヘクタール、貝地地区19.6ヘクタール、高浜地区50.7ヘクタール、第五東宝ランド地区16.6ヘクタール、合計140.2ヘクタールの整備計画となっております。  以上でございます。 62 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 63 ◯11番(谷田川 泰君) 整備面積でありますが、合計で140.2ヘクタールということであります。  それでは、これまでの全体計画に対する進捗状況はどのようになっているのか、お伺いをいたします。 64 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 65 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 計画に対する進捗状況についてご答弁申し上げます。平成30年度までの進捗状況につきましては、全体計画140.2ヘクタールの整備計画に対しまして、石岡地区2.6ヘクタール、第五東宝ランド地区15.6ヘクタール、合計18.2ヘクタールの工事が完了しております。進捗率といたしましては13%となっている状況でございます。  以上でございます。 66 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 67 ◯11番(谷田川 泰君) ただいまの答弁によりますと、進捗率が13%であります。現在の状況で13%。これで、この整備計画は本当にできるのでしょうか。人口はどんどん減っております。まして同じ都市建設部内で、コンパクトシティ立地適正化計画を策定いたしております。これからますます人口が減ってくるということであります。周辺部のインフラ整備は、立地適正化計画、居住誘導地区等によりだんだん薄くなってくると認識をいたしております。しかしながら、今後の経営の基本方針には、下水道普及率が44%であるから、令和7年度までに約1,150ヘクタールまで整備を進め、処理人口と水洗化人口を増加させ、使用料の増加を図ると明確に位置付けがされております。  この最適化に向けた基本的な考え方について、どのように最適化するのか、お伺いをいたします。 68 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 69 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 経営戦略における最適化に向けた基本的な考え方につきましてご答弁申し上げます。経営戦略における基本的な最適化の考えといたしましては、先ほど議員ご指摘のとおり、水道事業、農業集落排水事業と合併処理浄化槽事業の年間経費及び維持管理経費の経済比較を行い、汚水を下水道などで処理する集合処理区域から、合併処理浄化槽で処理する個別処理区域への見直しを行うことでございます。また、さらなる最適化に向けた取り組みといたしましては、国の補助金を活用し、本年度から2年間をかけまして市内の下水道施設等の統合、市外下水道等への接続等を行う広域化・共同化計画の策定に取り組んでおり、その後、汚水処理区域の見直しを行うこととなります。  そのほか、下水道事業、農業集落排水事業を含めた市内全域の全体的な見直しにつきましては、単純な経済比較だけではなく、まちづくり、議員ご指摘のように都市計画の立地適正化計画等や、現在の都市条件、汚水処理水放流先の有無など、さまざまな要素を含めた検討を踏まえ、経営戦略の最終年度であります令和8年度までを目標として取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 70 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 71 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁にもありましたけれども、下水道、農業集落排水は、これから合併浄化槽に変更していくという考えが示されたわけであります。これまで、地域要望があって、下水道や農業集落排水を整備はいたしました。実際には接続されない。このような状況が、議会でも何回も指摘されておりました。  そこで、お伺いをいたします。平成31年4月1日現在の各地区の下水道事業と農業集落排水事業の接続率についてはどうなっているのか、お伺いをいたします。 72 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 73 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 初めに、下水道事業の平成31年4月1日現在の接続率につきましてご答弁申し上げます。下水道事業の全体接続率は85.3%、地区別では、石岡地区96.9%、八郷地区53.9%となってございます。次に、農業集落排水事業の全体接続率は71.1%、地区別では山し山地区86.5%、関川地区70.2%、石岡西部地区66%、東成井地区89.3%、恋瀬地区26.8%となってございます。  以上でございます。 74 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 75 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁をいただきましたが、下水道は八郷地区53.9%、農業集落排水事業では石岡西部地区が66%、恋瀬地区が26.8%、そういう非常に接続率の悪い状況にあるということがわかるわけであります。先ほど経営戦略で、140.2ヘクタールを令和8年度までに実施していくという答弁がなされました。仮に整備がなされても接続率が低く、これまで議会でも厳しく指摘されていながら、一向に接続率の改善はなされていないと認識せざるを得ないところであります。これらが何のための整備なのか、非常に理解に苦しむところであります。  また、収支計画における財源は、他会計からの補助金、補填財源は欠かせないと明記もされているところであります。平成28年度から令和8年度まで、地方債の償還、借金の返済に76億5,000万かかるといたしております。これからも整備を進めるという経営方針は、これから令和8年度までの計画期間に、当市に約103億円を必要としているということであります。そのうち他会計から16億2,000万円、補填財源として62億6,000万円としております。接続率や人口推計、料金推計、今後の財政状況、施設の更新、それらをトータル的に考えて、この戦略は実現性があるのか、非常に疑問の湧くところでございます。  そこで、これらの問題についてお伺いをいたしますが、まず、経営戦略における今後の人口推計を踏まえた料金収入推計についてお伺いをいたします。 76 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 77 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 経営戦略における今後の人口推計を踏まえた料金収入推計につきましてご答弁申し上げます。初めに、経営戦略における人口推計につきましては、最終計画年度の令和8年度では、行政推計人口7万360人に対しまして下水道人口4万3,267人、農業集落排水人口4,224人の推計結果となっております。  次に、経営戦略における料金収入推計につきましては、人口推計に対し接続人口、接続率ですけれども90%と想定し、下水道事業につきましては6億5,385万5,000円、農業集落排水事業につきましては5,108万円の料金推計となってございます。  なお、経営戦略における令和8年度の料金収入推計に対し、30年度末の料金収入決算において比較しますと、下水道事業が4,161万9,000円の増となっており、その比率で申し上げますと、6.8%増となってございます。また、同様に、農業集落排水事業は377万1,000円の増となっており、その比率で申し上げますと8%増の料金推計となっております。  以上でございます。 78 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 79 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま、答弁をいただきましたが、人口推計に対する料金収入推計は、経営戦略上、ちょっと甘いというように感じるところであります。  それでは、料金収入と同様に、事業経営上、施設の設備や更新というものが非常に大きなウエートを占めているということであります。経営戦略における施設の更新と、そのメニューはどうなっているのか、お伺いをいたします。 80 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 81 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 経営戦略における施設更新と、そのメニューにつきましてご答弁申し上げます。処理場、中継ポンプ場、管路等の施設につきましては、施設の点検、調査、更新、長寿命化工事を行うことができる国の補助事業であるストックマネジメント事業を平成29年度から活用し、施設更新に取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 82 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 83 ◯11番(谷田川 泰君) 石岡市公共施設等総合管理計画においても、下水道のストックマネジメントによる長寿命化を図るということが示されているわけであります。また、耐震化も図っていくということでありますので、この問題については、着実に進めていっていただきたいと思います。  次に、さきにも問題提起をいたしました接続率、今後の事業経営を円滑かつ安定的に進めるためには、接続率の向上というものが非常に重要であると認識をいたします。これは、料金アップの抑制にもつながる問題であります。この接続率向上と料金の抑制をどのように進めていくのか、お尋ねをいたします。 84 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 85 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 接続率向上の対応につきましてご答弁申し上げます。拡充された県の接続支援制度、市独自の長距離補助金等を活用し、未接続者への戸別訪問や市報、ホームページ、店頭でのチラシ配布等の周知活動の徹底を引き続き行うことにより、接続率向上に努めてまいります。  あわせまして、料金アップの抑制に対する方策も一緒にですか。料金アップを抑制する方策についてご答弁申し上げます。歳入につきましては、接続率向上による料金収入の確保等に継続して取り組んでまいります。歳出につきましては、国の補助金を活用し、広域化・共同化による施設統合等による汚水処理の効率化等に取り組み、歳入歳出の改善に努めた事業運営を行うことにより、料金アップの抑制に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 86 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 87 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁にもありましたけれども、この接続率向上というのが大きなウエートを占めることになっております。これは間違いのないことであると認識をいたします。この部分においては、さらなる周知徹底をお願いし、接続率向上に努めていただきたいとお願いをいたしておきます。  それでは、公債費の償還と整備費支出のバランスについてどのようにお考えになっているのか、お伺いをしたいと思います。 88 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 89 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 債務償還と整備費支出のバランスについてご答弁申し上げます。関係機関と十分な協議を図り、できる限り国、県の補助事業等を活用した下水道施設整備や施設更新、広域化・共同化に取り組むことにより、債務償還と整備費支出の平準化を推進していくことで、維持管理費、一般会計からの繰入金の抑制にも努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 90 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 91 ◯11番(谷田川 泰君) これまで、この事業に対して詳細にお聞きをしてまいりました。この経営戦略の策定当時と、大きく市の状況は変化しておるということを認識していただきたいと思います。人口減少、コンパクトシティ計画、処理方法の見直し等、それに合わせ計画内容を変更していく必要があるものと思っております。そのような考えがあるのか、ないのか、お伺いをいたします。 92 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 93 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 経営戦略についての見直しの方針についてご答弁申し上げます。現在の会計方式は官庁方式、単式簿記であるため、資産等の現状把握ができない状況でございますが、令和2年4月から、公営企業会計方式、複式簿記に変更することにより、経営、資本等の状況把握ができることとなります。そのため、経営戦略の見直し時期につきましては、公営企業会計へ移行した後の令和2年度決算以降に、見直しを予定しております。  以上でございます。 94 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 95 ◯11番(谷田川 泰君) 今回、いろいろと下水道事業についてお尋ねをしてまいりました。現在は会計処理が特別会計、足らなければ一般会計から繰り入れをすれば済むわけでありますが、本来は独立採算制による公営企業、会計処理も変わってまいります。これが公営企業会計になったとき、今の状態ではとても耐えられる状況にないということを、理解していただきたいと思います。まず一例を挙げてみますと、公営企業の場合、施設の更新には自らの減価償却引当金等による充当となることであります。足らないからほかからもらうということは、できないということになります。資産も、毎年目減りをするわけであります。接続率が非常に悪い状況、さらなる人口減少の追い打ち、料金収入をもってこの下水道事業は経営が困難になるというような感じが、今の段階ではいたしております。単純に考えれば、料金アップということにつながりかねない状況ではないかと思っております。  このようなことは、これまでのツケをこれからの世代に押し付けるようなことになりかねないと思っております。今後、公営企業移行に伴い、経営戦略は企業感覚が強く求められるところであります。経営戦略も随時見直し、時代に即したものにしていかなければならないと思っております。今後の公営企業導入を見据えた市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 96 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 97 ◯市長(今泉文彦君) 谷田川議員のご質問にお答えいたします。下水道事業は、市民の快適、衛生的な生活環境の確保のため、将来にわたり健全な水環境づくりにより、その改善を図っていくという大変重要な事業と考えております。そういった中で、経営戦略、人口減少、あるいは世帯が増加する傾向にありますけれども、経営戦略を立てていくために、企業会計の特性を重視しまして、経営状況、資本現況の把握をしっかりと行い、目標と経営戦略をもって計画的に健全経営に努めていきたいと考えております。接続率の向上、あるいはその範囲の見直し、さまざまな努力を重ねて、経営戦略を立てていきたいと思っております。  以上です。 98 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 99 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま市長から答弁がございました。この問題は、環境に対する問題でもございます。施設を増大させれば、それに伴って収入が増えるというのであれば、問題はないのでありますが、現在のような接続率においては、赤字というような状況であります。公営企業となったからには、それを推進できるような事業体系、企業に、一般企業と同じような感覚を持って、この事業に邁進をしていただかなければ、市民の懐がどんどんこの事業によって減っていくということになります。あくまでこれは、その恩恵を受ける市民の皆さんにもお願いしなければならないことでありますけれども、それ以前に、先ほど申し上げました接続率の向上を、徹底して皆さんに広くお願いをしていただきたいと思います。この問題に関しましては、今後の問題ではありますけれども、今のうちからきちんと対応をしていかないと、その場になっては遅いということがございまして、質問をさせていただきました。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 100 ◯議長(池田正文君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午前11時08分休憩            ───────────────────────                   午前11時23分再開 101 ◯議長(池田正文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 102 ◯19番(岡野孝男君) それでは、19番・岡野でございます。3項目にわたり、質問をいたします。  ここのところ毎年、台風、大雨等の被害が、30年に一度、50年に一度と言われていますが、毎年起きていると。異常気象なのか、地球温暖化で海水温が高くなっているというようなことも言われておりますが、まず最初に、9月9日に起きた台風15号、10月12日、13日に起きた台風19号、10月25日の豪雨、その被害状況と対応策について伺います。  (1)農作物と農業施設の被害状況と支援策について、お伺いをいたします。 103 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 104 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。農作物と農業施設の被害状況ということでございますが、まず台風15号でございますが、これの農作物の被害状況としましては、被害面積が38.6ヘクタール、被害額としまして1,497万円となってございます。主な被害の作物でございますが、大豆、ネギ、サヤインゲン、レタス、キャベツ、栗、梨、柿となってございます。農業施設の被害につきましては、パイプハウス18棟、鉄骨ハウス11棟が被害を受けてございまして、被害額としましては2,495万円となってございます。  続きまして、台風19号の被害状況でございますが、被害面積は57.7ヘクタール、被害額でございますが、被害程度が軽微と分類をされてございますため、算出はされてございません。主な被害作物といたしましては、サヤインゲン、キュウリ、柿となってございます。また、農業施設被害でございますが、パイプハウス2棟が被害を受けてございまして、被害額としましては45万8,000円となってございます。  また、10月25日の大雨でございますが、こちらにつきましては、農作物、農業施設とも被害はございませんでした。
     支援策についてもご答弁させていただきます。15号及び19号に対します支援策でございますが、農作物につきましては、農業共済や収入保険での保障、補填での対応ということになってくるわけでございます。また、農業用施設におきましては、国の強い農業・担い手づくり総合支援交付金、こちらは被災農業者支援型でございますが、こちらを活用いたしまして、被災農業者に補助を実施する予定となってございます。内容は、パイプハウスなどの農業用施設の再建、修繕に係る費用を補助するものでございまして、補助率は10分の4以内、負担割合は国10分の3、県10分の0.5、市10分の0.5となってございます。  以上でございます。 105 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 106 ◯19番(岡野孝男君) 被害額が今わかったんですが、支援策として、パイプハウス等についての被害の補助率といいますか、それがちょっと少ないような気がするんですけど、これは、激甚災害とか、そういうものとの比較はどういうふうになっているんでしょうかね。ちょっとお尋ねします。 107 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 108 ◯経済部長(越渡康弘君) お答え申し上げます。こちらの被害の状況につきましては、県のほうで総体的な被害の状況、30%以内ですとか、50%以内ですとか、そういった状況を確認してございまして、議員がおっしゃいました激甚災害の対象となった場合には、また補助割合的には大きくなるかと思います。今回の場合、30%以内ですとか、そういった対応の被害状況ということを受けました対応策ということで、議員おっしゃったように、補助率的には若干低目になっているのかというふうに把握してございます。  以上でございます。 109 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 110 ◯19番(岡野孝男君) 先ほども冒頭申し上げましたように、被害が大きな台風が毎年続いている状況なので、農業施設などの被害は、農業そのものが今後続けられるかどうかというような被害も起きる可能性もありますので、支援策について、市でももっと被害者に寄り添った支援策を、今後考えていく必要があるのではないかと。私は今、答弁を聞いていると、ちょっと支援策としては微々たるものだと思っておりますので、その辺について今後、検討をしていただきたいと思っております。  次に、(2)道路・水路、そして公共施設等の被害状況と復旧工事についてお伺いをいたします。 111 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 112 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 私のほうからは、道路・水路等の被害状況についてご答弁申し上げます。台風15号、台風19号等の被害状況の件数は、全体で225件でございました。内訳といたしましては、道路冠水が20件、倒木が112件、その他のり崩れ、土砂流出等が93件でございます。そのうち復旧工事を要する件数は85件でございました。復旧工事の内訳といたしましては、台風15号の件数は34件、復旧工事費につきましては434万7,720円で、復旧工事は完了しております。次に、台風19号は、復旧工事が完了している件数は27件、復旧工事費につきましては483万1,480円でございます。次に、10月25日の大雨の復旧工事が完了している件数は1件、復旧工事費につきましては21万6,700円となってございます。  また、台風19号及び10月25日大雨の被害箇所において、復旧工事が未完了の件数は23件、復旧に係る工事費につきましては、概算で827万円を見込んでおります。この復旧工事が未完の箇所につきましては、年度内に復旧を行う予定で考えております。  以上でございます。 113 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 114 ◯教育部長(豊崎康弘君) 公共施設等のうち教育委員会所管について、ご答弁申し上げます。学校施設への台風による被害については、施設等の破損4件のほか、体育館等の雨漏り9件の計13件の被害について報告してございます。そのうち施設破損4件については、3件が対応済み、1件が対応中でございます。体育館等の雨漏りについては、台風被害の報告箇所以外も含めると、11施設ございます。施設の老朽化によるもので、これらの修繕については、概算ですが、約1億5,000万円と見込んでおります。今後、学校の統合再編や、学校施設の長寿命化を進めてまいりますが、施設の現状、また老朽化の現状を踏まえ、応急的な対応も含め、計画的に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、学校施設以外の教育施設の被害につきましては、施設の破損や倒木のほか、雨漏りを合わせて10件でございます。そのうち施設の破損等については、仮復旧を含めて8件が対応済みでございます。そのうち3件につきましては、令和2年度、新年度予算におよそ234万円を要求している状況でございます。残る2件については施設の雨漏りでございますが、老朽化による施設の現状を踏まえ、今後予定する耐震改修工事に合わせ、対応してまいりたいと考えております。  以上です。 115 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 116 ◯19番(岡野孝男君) 道路・水路等の復旧工事については、年度内に完了するという答弁でありました。年度内に完了するならば、それはそれで早急に復旧工事は完了するのかなと思いますが、今、教育部長の答弁によりますと、公共施設、学校関係の被害につきましては、1億5,000万ですか、そういう被害額で、老朽化、あるいは長寿命化というようなことになると、なかなか見通しがつかないという部分も、全部が全部ではないでしょうけれどもあると。今後いつになるかわからないという話であります。これは、(4)の避難所の整備とも関係すると思いますが、これについて、やはり計画的に、しかもスピード感を持って対応していく必要があると思います。  この道路・水路、公共施設等の被害について、国の補助金、あるいは県の補助金等に該当した被害、復旧工事について、あるのかどうかお尋ねいたします。 117 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 118 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 私のほうからは、道路・水路の復旧工事についてご答弁申し上げます。現在のところ、国補対応の復旧工事で工事を見込んでいるものはございません。  以上でございます。 119 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 120 ◯教育部長(豊崎康弘君) 現在まで行ったことに対して国等の補助はございませんが、今後、その1億5,000万、雨漏り工事ですが、これについては、学校整備の補助が該当になるものはあると思っております。 121 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 122 ◯19番(岡野孝男君) これから、先ほども話しましたように、大きな風水害が起きる可能性が、去年、あるいは今年の感じでは、来年も再来年もそういう被害のおそれがあるということなので、市の財源ばかりではなくて、できれば国補に該当するものは、そういったものも視野に入れながら、復旧工事に当たっていただければと思っているところでございます。  次に、(3)市内中小企業の被害状況と支援策についてお伺いをいたします。 123 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 124 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。9月9日、台風19号の被害状況でございますが、工場内雨漏り6件、屋根、窓ガラス、ドア破損が5件、商品破損が4件、敷地内倒木3件、表示板破損1件、街路樹倒木1件、工場敷地外道路冠水1件となってございます。続きまして、10月12日、13日の台風19号の被害状況でございますが、工場内雨漏り6件、建物一部破損1件でございました。次に、10月25日の大雨の被害状況でございますが、工場内雨漏りが2件、建物一部破損が1件、工場敷地内冠水1件、工場敷地外道路冠水3件でございました。いずれにしましても操業などには問題なく、通常どおりの工場稼働を続けることができておりました。  それと、支援策でございますが、被災者中小企業の支援といたしましては、茨城県におきましては、令和元年11月の補正予算にて、災害対策融資の特例措置を適用いたしております。これとともに、中小企業の信用保証料補助や、緊急対策融資利子補給を実施する制度創設もいたしております。この県の制度の対象となる事業者が当市を主たる事務所にしていた場合でございますが、信用保証料補助と利子補給について、県と協調して支援することとなってございます。今後、申請状況を踏まえまして、当市においても、補助制度の創設や補正予算を計上してまいりたいと考えてございます。  また、このほかの支援といたしましては、県におきましては、被災中小企業復興支援事業といたしまして、風水害により被害を受けた中小企業に対しまして、国の制度を活用した事業の再開継続に必要な施設、機械設備等の経費の一部を補助することになってございます。また、茨城県信用保証協会におきましては、台風19号で被害を受けられた中小企業を対象としました災害緊急保証制度を創設いたしまして、資金繰りのサポートをしております。当市といたしましては、国・県保証協会にてさまざまな支援メニューが設けられておりますので、中小企業から相談があった際には、積極的に制度の活用を支援してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 125 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 126 ◯19番(岡野孝男君) 今、被害状況と支援策を説明していただきましたが、これについて、まだまとまっていない、あるいは県への申請ですね、そういったものがまだ完全に把握できていないというようなことで、今後、被害状況が新たに起きるといいますか、見つかるということがあるのでしょうか。お伺いいたします。 127 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 128 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。議員おっしゃるとおり、現在のところ、対象としての申請はございません。ただ、前にも、関東・東北豪雨のときもそうでございましたが、後からそういった被害状況が出てくるというケースもございますので、今後、注視をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 129 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 130 ◯19番(岡野孝男君) 中小企業におきましても、台風等の被害によって会社が閉鎖される、そういうことがないように、できる限り支援策を充実させていって、そして、市内の中小企業が引き続き事業が進められるように、努力をしていただきたいと思います。  (4)に移ります。避難所の環境整備について伺います。先ほど教育部長からありましたが、老朽化等によってもそうなんでしょうが、体育館が雨漏りをしているという状況なわけです。避難所として体育館を指定しておりまして、そこに多くの方が避難をしていると。しかし、その中で避難所が雨漏りをしているということになると、何のために避難所に行ったのかわからなくなる。雨が強くなれば、避難所の中でまた雨漏り対策をしていかなければならない。そういう状況になってくるわけでして、これについてどういうふうに考えているのか、お尋ねをいたします。 131 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 132 ◯総務部長(久保田克己君) お答え申し上げます。避難所の雨漏り対策の状況でございますが、まず台風19号時に、38か所の避難所を開設いたしました。先ほども教育委員会のほうからお話がありましたけれども、そのうち11施設で雨漏りの報告がございました。その内容といたしましては、直接、避難者が利用される体育館フロアへの屋根からの雨漏りについては11施設中2施設で発生しております。その他の避難所につきましては、更衣室や2階の踊り場などで雨漏り等があったとの報告を受けてございます。その原因といたしましては、施設の経年劣化、さらには、今回かなりの暴風雨ということで、これまでにはわからなかったようなところから雨漏りが発生したというようなお話も聞いてございます。  しかしながら、避難所につきましては、非常に市民の方が安心して避難できる場所でないとならないというのは、もう最低条件だと思っております。そういった中で、指定避難所の考え方でございますけれども、石岡市のそういった防災計画に基づいて指定避難所を指定させていただいているんですけれども、現在でも38施設を指定しているということで、その中には条件として、東日本大震災以降、やはり耐震化の問題もございまして、現在の施設となっております。  そういった中で、これからまた体育館の施設修繕に時間がかかるということで、避難所を少なくするということで、非常に私どもとしても避難者の受け入れに問題が発生しますので、早急に施設管理者であります教育委員会、さらには施設の管理をされている担当部署と協議を進めて、そういった課題を解決してまいりたいと考えています。  以上でございます。 133 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 134 ◯19番(岡野孝男君) 避難所の雨漏りの中で、一番ひどいのは石岡小学校がひどいと。石岡小学校の体育館は老朽化で、かなりの雨漏りをしていると。そこへ避難していく方は非常に気の毒だということでもありまして、これはやっぱり調査をして、しっかり、避難所として適切かどうかということも含めまして、考えていく必要がある。11施設と言われましたが、やはり避難所に行って、また雨漏りで、それで行き場を失うというようなことであっては、何のための避難所かわからないわけですので、しっかりその辺は調査をして、改善をするなり何なりすると、整備をしていくということが必要ではないかと思います。  それから、AEDの設置なんですが、これについてちょっと市長に答弁していただきたいんですけど、学校の現況からすると、AEDは校舎の中にあると。体育館の避難所にはAEDが設置されていないので、例えば高齢者とか障がい者がそこに避難をした場合に、学校管理上、今の状況では校舎には入れない。AEDが設置してあるところには行けないという状況であるわけで、急に具合が悪くなる、そのときにAEDが使えないという状況にあるわけです。  そういうようなことで、私は、避難所として使う場合に、AEDの設置をやはりお願いしたいと。これは命にかかわることでありますので、その辺のところを十二分に考慮して、設置するべきではないかと思っているところでございます。市長の答弁を求めます。 135 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 136 ◯市長(今泉文彦君) 避難所体育館のAEDの設置ですけれども、これについては、体育施設においてもAEDは必須であると考えます。避難所はもちろんですけれども。そういう中で、緊急に整備する必要があると思いますので、担当部局へ設置の指示をしてまいります。  以上です。 137 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 138 ◯19番(岡野孝男君) よろしくお願いいたします。  次に2項目目、土砂等による土地の埋め立て等について伺います。私の今後質問することにつきましては、全て私のところに寄せられた苦情や困り事の相談に基づいた質問であります。  最初に(1)上曽地内の土砂等による土地の埋め立てについてでございます。  1)これまでの経過と現状について伺います。 139 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 140 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 上曽地内埋め立ての経過と現状につきましてご答弁申し上げます。本年9月24日、市民の通報により土砂の搬入を確認し、現場にいた責任者に対し、当市の土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例について説明を行いました。9月28日、本条例の許可を取らないまま、土砂の埋め立て面積が500平米を超えたことを確認したため、現場責任者に対し事業停止命令の行政指導を行いました。10月3日、現場責任者自らの家を建設する旨の建築確認済証が提示されたため、本条例の適用除外といたしましたが、ダンプによる土砂搬入が毎日のように続けられておりましたので、産業廃棄物等が混入されないよう監視を続けるとともに、周辺住民への環境への配慮から、現地近くを流れる水路の水質検査を実施したほかに、任意によりまして、現場責任者に対し、職員立ち合いのもと土壌検査の実施を求めたところでございます。  以上でございます。 141 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 142 ◯19番(岡野孝男君) 今の状況で、その土砂が埋め立てられているということでございます。それについて、問題点についてどう把握しているのか、お尋ねいたします。2)です。 143 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 144 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 上曽地内土砂埋め立ての問題点につきましてご答弁申し上げます。周辺住民の皆様方がご心配されているとおり、これら土砂等の搬入による周辺環境への影響が問題点であると考えます。現在、水質検査と土壌検査を実施してございまして、どちらも3週間程度で正式な結果が報告される予定で、近々確認できる予定となってございますが、水質検査につきましては中間報告をいただいており、その結果内容では異常は認められないものでした。また、隣接地などへの土砂流出も心配されますので、引き続き監視強化に努め、心配される土どめ等の対策、水路の確保を行うよう指導してまいります。  以上でございます。 145 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 146 ◯19番(岡野孝男君) 問題点について、私の把握していることについて申し上げます。まず、合意を得ていない所有者の土砂流出があると。これについてどういうふうな指導をしているのか、お尋ねいたします。 147 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 148 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 合意をしていない土砂の流出につきましてご答弁申し上げます。責任者が毎日のように上曽地内の現場におりまして、担当職員と現場で話の中では、近隣住民と話し合いのもとに事業を進めており、最近は土どめ等をしている状況が確認されました。  以上でございます。 149 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 150 ◯19番(岡野孝男君) 合意を得ていない所有者というところで出発した土砂の堆積でありまして、これについて、やっぱり迷惑をかけてはいけないと。所有権が優先するわけですから、そういうことを十分に意見を聞いて、対応していただきたいと思っております。  それから、土砂が埋め立てた上流ですけれども、水がたまっていると。その水を、土浦土木事務所がポンプアップをして側溝に流している状況でありますが、その泥水が側溝ではけ切れなくて、下流の住民の方が迷惑をしていると。そういう状況が、大雨が降ると起きているわけであります。これについてどういうふうに把握し、対応していくのか、お尋ねをいたします。 151 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 152 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 私のほうから、県道側溝の流末の処理の関係についてご答弁申し上げます。議員ご指摘の県道側溝の流末処理につきましては、現在の側溝を横断し、下流の流末処理を行う方法で整備を進めると、県のほうからは聞いてございます。しかしながら、議員ご指摘の件につきましては、今後、地域住民の被害が及ぶおそれがある場合には、十分に県のほうへ協議を進め、適正に対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 153 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 154 ◯19番(岡野孝男君) 何で土浦土木事務所がその水の処理をしているのか、私はわからないんですけど、とにかく今の状況のまま続くと、下の住民の方が非常に迷惑であると。土混じりの水がどんどん押し寄せてくると。勾配がついておりますので、うちの屋敷の中にも入ってくるという状況なわけでありまして、これはきちっと土木事務所が責任を持ってやるというならば、土木事務所でやっぱり流末の処理を、下流の住民の方に迷惑のかからないような処理の仕方をしていっていただきたいということで、十分に県のほうにお願いをしていただきたいと思います。  それから、今度、下のほうですね。下流、下方の市道、排水路、上曽トンネルの坑口への土砂の流出の可能性が、私はあると思うんです。下から上を眺めると相当の高さの土が盛られていて、それは、雨が降ると下に及ぶと。市道は通学路にもなっておりまして、子どもたちが学校に行くときに通るという状況であります。  そういうことで、この流出の可能性について、先ほど生活環境部長の答弁では、土どめ対策を行うよう指導しましたという話ですけど、普通、盛り土する場合に、埋め立てする場合に、土どめをしてから盛り土していくと、埋め立てをするということだと思うんです。盛り土を最初に行って、それから土どめをするなんていうことは、ちょっと私としては、工法的に順序が逆ではないかと思っているところでございます。そういうふうなことで、この流出の可能性や対策についてお尋ねをいたします。 155 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 156 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 私のほうからは、上曽地内の土砂等による土地の埋め立てについて、市道及び水路、あと、議員ご指摘の上曽トンネル坑口などの土砂等の流出が発生した場合の問題点についてご答弁申し上げます。道路に関する禁止行為として、道路法第43条により、「みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞のある行為をすること」と明記されております。道路上に土砂等が流出した場合、歩行者や車両を巻き込む事故につながるおそれがあり非常に危険であることや、水路への土砂の流出の場合は、水路が遮断され、河川の越水により、家屋への浸水や農地への被害が予想されることから、市道・水路管理者の立場としまして、早急な現況復旧に向け、原因者負担に基づき、迅速に関係部署と連携し、対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 157 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕
    158 ◯19番(岡野孝男君) 土砂が流出した場合に、周辺に対する影響は非常に甚大に及ぶ可能性がありますので、十分注視して、これからも被害が及んだときにはすぐに対応できるような体制をとっていただきたいと思います。  それから、先ほど、土どめ等を行うように指導したとありますが、これについて何日までにどんなことをするのかというようなことは、業者のほうは言っていたのかどうか、お尋ねをいたします。 159 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 160 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 業者の土どめにつきましてご答弁申し上げます。土どめにつきましては、隣接地の別の、現場の責任者とは違った、現場近くにお住まいの方が所有してございまして、その所有者と話し合いながら、土どめの工事を行っているようでございまして、先週確認したときには、下側の部分が土どめが完了しておりまして、何か段をつけて、段階的に上のほうに上のほうに土どめをしていく作業をするということで、今週中あたり、その2段目あたりの作業をしているのかと思います。  以上でございます。 161 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 162 ◯19番(岡野孝男君) これ、先ほど、下の神社の鳥居のところから見るとよくわかるんですけど、下のほう、土どめしなくて、あれで大丈夫だと思うんですか。大丈夫……。流出の可能性が非常に高いと思うので、あそこの土どめをしないと、下に必ず落ちてくるような、埋め立ての土砂がそびえ立っているように見えるんですけど、そこについての工事はどうなんでしょうか。 163 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 164 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 土どめにつきましてご答弁申し上げます。議員ご指摘のように、現在の現場責任者いわく、改良土を使用して固めているので、ちょっとやそっとのことでは崩れないということをおっしゃっておりましたが、最初、その隣接地の所有者さんとの話し合いでは、L字型の土どめを施工するようなことを伺っていたんですけれども、その改良土で今、土を固めている状況で、業者いわく崩れないということを言っておりましたが、今後も引き続き土砂等について注視してまいりたいと思います。  以上でございます。 165 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 166 ◯19番(岡野孝男君) 生活環境部長と都市建設部長の多分、考え方が違うと思うんですよね。生活環境部長は、締固めしているから崩れないと。しかし、都市建設部長は多分、私は今質問して、見解が違うと思うので、私は聞きませんけど、今の状態のままではどう見ても崩れますよ、あれは。あの勾配のきつく、そびえ立っているんですから。下から見ればわかりますよ。しかも、何も構造物も入っていない、何もしていないわけですから、あれは間違いなく崩れますよ。  だから、そういうことを、やはり横断的に物事を処理していかないと、ただ業者と生活環境部長のやりとりだけで事を済ませようとすることは、私はどうも違うと。やはり安全面で、土砂が流出してからというようなことで対処をしようとしたんでは、それはやっぱり私は違うと。被害が周辺に甚大に及ぶと、そういう認識をしてもらわないと、これはちょっと、どう見ても、愛宕神社の鳥居から見ると、このままでは済まないというのは素人目でもわかると思いますよ、それは。その辺の認識はどうなんですか。もう1回お伺いします。 167 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 168 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。再度ご答弁申し上げますが、土どめ等について、関連部局と連携しながら注視してまいりたいと思います。  以上でございます。 169 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 170 ◯19番(岡野孝男君) 連携をして、最善の策で地元には迷惑をかけない。そういったことを……、生命と財産ですね、周辺の、そこだけはちゃんとやっぱり守ってもらわないと、行政が守る責任があるわけですから、その辺のことはやはりしっかり横の連絡をとっていくと。それで対処してもらわないと、地元としては非常に困るということでございます。  3)石岡市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例等の順守はされているのか、お伺いいたします。 171 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 172 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 上曽地内の土砂埋め立てに関する条例の順守につきまして、ご答弁申し上げます。本件につきましては、当初、当該条例に基づく許可を取って事業を進めるよう指導しておりました。指導しているさなか、正式な建築確認申請に基づく確認済証が交付されたことから、当該条例の適用除外として対応しておりますが、残土の搬入量が多いことから、引き続き監視を行うほか、周辺環境への影響についても注視し、不備があれば改善を求めてまいりたいと思います。  以上でございます。 173 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 174 ◯19番(岡野孝男君) よろしく行政指導をお願いしたいと思います。  次に、(2)山崎地内の土砂等による土地の埋め立てについて伺います。これまでの経過と現状について伺います。 175 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 176 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 山崎地内の埋め立てに関する経過と現状につきましてご答弁申し上げます。本年10月7日、市民の通報により土砂の搬入を確認したため、現場作業員に対し、土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例に基づく手続について説明を行いました。10月17日、本条例に定める手続を行わないまま、土砂埋め立て可能面積である500平米を超えたため、現場作業員に対し業務停止命令の行政指導を行いました。10月21日から12月2日にかけて、土砂等の搬入元を調査するためダンプの追跡調査を行いまして、埼玉県と千葉県、3か所の土砂のストックヤードを発見いたしました。11月25日、市長を本部長とする残土対策本部会議を開催し、県の担当職員や石岡警察署のほか、関係部局への協力体制を要請し、告発に向けて市職員流動態勢によるダンプの追跡調査を4日間かけて実施いたしました。現在は、告発に向けて必要な証拠書類をそろえるなど、準備を進めているところでございます。  以上でございます。 177 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 178 ◯19番(岡野孝男君) 先ほどの上曽地内の件についても言えることですが、ダンプの過積載──積載オーバーですね──による取り締まりは行えなかったのか、そこでの取り締まりは行えなかったのか、お伺いいたします。 179 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 180 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 過積載の実施につきましてご答弁申し上げます。対策本部会議等もございまして、石岡警察署のほうに過積載の依頼を申し上げました。石岡警察署からの回答では、残土対策と過積載は別だということで、当初は実施できませんでしたが、ここ最近になって、今、警察OBのクライシス監理官を本年度から雇用してございまして、そちらの強い要望等で、実施していただける方向で今、準備を進めています。  以上でございます。 181 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 182 ◯19番(岡野孝男君) 石岡市不法盛土等対策本部会議を開いたと言っているんですけど、これ、前にも、過去にもあったんですけど、もういっぱい土砂が埋め立てられて、もう入るところはなくなったぐらい、埋め立てるところがなくなったくらいになってから、そういう過積載によって取り締まりができるよとか、何か後手後手に回っている。もう既に埋め立てられたものを告発するとか、そういったこと。それで置き去りにされると。こういうことは、何でそういうことが起きるんでしょうかね、毎回毎回。お尋ねいたします。 183 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 184 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) ご答弁申し上げます。まず、残土搬入の通報により、ダンプによる土砂搬入の現場を確認した段階では、当市の条例だと、まだ500平米以下の状態でございまして、その時点では残土条例の説明をするだけでございまして、そのまま続けられた場合、500平米を超えた時点で残土条例が適用となることから、どうしても後手後手になってしまうのが現状でございます。  以上でございます。 185 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 186 ◯19番(岡野孝男君) 2)問題点についてお尋ねをいたします。 187 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 188 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 山崎地内の土砂埋め立てに関する問題点につきまして、ご答弁申し上げます。現場の責任者とは電話連絡はとれているものの、直接会うことを避けられている状況であり、いまだ責任者との直接対話が実現できていない状況でございます。また、土地所有者の所在がわかっておらず、いまだ土地の所有者とも連絡がとれない状況が問題点と思っております。この点につきましては、引き続き責任者との面会交渉を進めるとともに、土地所有者を探し出して事態の全容を明らかにし、責任者に対する告発を行ってまいりたいと考えます。また、事業停止命令及び撤去命令を出したほか、再三にわたる口頭指導を行っているにもかかわらず、命令に従わないという悪質性が問題となっているほか、周辺環境への影響も問題となってございます。  以上でございます。 189 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 190 ◯19番(岡野孝男君) 3)の土砂の土地の埋立て等の規制に関する条例の順守はされているのかと。これはされていないわけですね、刑事告発するというので。これは答弁は求めませんが、ここで市長にお尋ねしますが、なぜ何回も、再三再四にわたりこういう不法投棄と言われるものがあって、しかも、その途中で停止できなくて、もういっぱいになってから動き出すというふうに見えるわけですよ。周辺住民の方は特に見えるわけですよ。何をやっているんだと。市は何をやっているんだと。条例をつくっても順守はされない、何もされていないように見えると。そういったことが再三再四起きているわけですよ。  それで、しかも八郷は、こういった三方を山に囲まれているわけでして、土砂を不法に埋め立てる可能性は非常に高い場所が、幾つもあるんですよ。こういうところを何か所も見ていると、不安がっているというような周辺の住民も、あるいは、そういう山林の所有者も不安がっているというのが現状なわけですよ。そのことについて市長はどういうふうな考えを持っているのか、お尋ねいたします。 191 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 192 ◯市長(今泉文彦君) 八郷地区の土砂埋め立てについての考えになりますけれども、今、岡野議員がご指摘のとおり、八郷地域というのは本当にそういう場所があるということで、相当警戒しないと、自然破壊が阻止できないということになるかと思います。そのために、まず、規制に関する条例をしっかりと整えた上で体制をつくり、通報があった際には迅速に現場に向かって、現地を確認した上で、警察、県などと連携した対応を図っていくということが第一だと思います。そして、告発に向けて厳しく対応してまいりたいと考えております。  以上です。 193 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 194 ◯19番(岡野孝男君) 同じことが繰り返されているのが現状なわけですから、係の方を新たに設置されてもあまり効果がないと私は認識をしているところでございます。言行一致した、今後取り組みをお願いしたいと思います。  次に移ります。3項目目、これもやはり埋め立てにかかわることですけど、コンクリートがらの堆積について。これも、隣接地の地主の方から私のところに苦情が寄せられたものでございます。川又地内のコンクリートがらの堆積についてお伺いをいたします。これは、加生野の道路から水田越しに見えるものでございます。  1)これまでの経過と現状についてお伺いいたします。 195 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 196 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) コンクリートがらの経過と現状につきまして、ご答弁申し上げます。本年9月、川又地内にコンクリートがら等が積まれており、隣接する土地に崩れ落ちてこないか心配であるとの相談が寄せられたため、担当職員が現地確認を行いました。現地の状況は、敷地の奥のほうにコンクリートがらが堆積しており、土地所有者に話を伺ったところ、かつてこの土地で養豚業を営んでいたが、現在はやめてしまい、その豚舎を解体した際に出たコンクリートがらであり、解体は業者に依頼をしたが、コンクリートがらについては自分で処理をするとの説明がございました。その後、再度現場確認を行ったところ、処分を行った様子がなかったため、再度所有者に伺ったところ、費用が多大にかかるということで、処分についてはまた自分で行う予定との説明がございました。  当市の対応といたしましては、現場の状況に進捗が見られないことから、産業廃棄物を所管する茨城県県南県民センターへ連絡し、現場の確認を行っていただくとともに、土地所有者に対して早急な撤去を求める指導を行いました。また、解体を請け負った地元の業者に対しても、解体のほか、コンクリートがら等を処分する責任があることを指導したところでございます。  今後も茨城県県南県民センターにおいて月2回のパトロールが実施され、早急な撤去に向けての対応をしてまいります。  以上でございます。 197 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 198 ◯19番(岡野孝男君) 大体、今の答弁によって問題点も浮き彫りにされておりますが、やはり周りの地主、土地所有者が非常に迷惑をしていると。いつそれが撤去されるのかわからないと、不安がっているという状況なわけですから、これにつきましても、違法なものはあくまでも違法なので、しっかり原状回復といいますか、更地にするように指導していく必要があると思います。  3)ですけど、撤去等を含めた行政指導を今後どうしていくのか、改めてお伺いをいたします。 199 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 200 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) コンクリートがらの行政指導につきまして、ご答弁申し上げます。廃棄物の処理及び清掃に関する法律第3条におきまして、解体に伴う廃棄物の処分については、解体を行った業者自らの責任において、適正に処理しなければならないと規定されてございます。当市といたしましては、早期解決に向け、産業廃棄物を所管する茨城県県南県民センターと連携し、土地所有者及び解体を行った業者に対し、コンクリートがらの適正な処分を行うよう行政指導を行ってまいります。  以上でございます。 201 ◯議長(池田正文君) 19番・岡野孝男君。                 〔19番・岡野孝男君登壇〕 202 ◯19番(岡野孝男君) 部長の今、答弁されたように、しっかり県と協力して、更地になるように、もとの土地に戻るように、最善の努力をしていただきたいと思います。  以上で私の質問を終わりにいたします。 203 ◯議長(池田正文君) 暫時休憩いたします。午後1時30分から会議を開きます。                   午後 0時22分休憩            ───────────────────────                   午後 1時30分再開 204 ◯議長(池田正文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 205 ◯6番(櫻井 茂君) 6番・櫻井 茂でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。今回、通告させていただきました3つの質問につきまして、通告順に従いまして質問させていただきます。  まず、質問の1点目です。豚コレラ感染防止対策についてお伺いをしたいと思います。  平成30年9月9日、国内では26年ぶりとなる豚コレラが岐阜県の養豚農場で発生しましてから1年3か月が経過する中、徐々に感染が拡大しており、全国6位の飼育数55万2,000頭を数える茨城県内への感染が、心配されるところであります。そして、石岡市及び周辺地域にも多くの養豚事業者がありますので、豚コレラ感染防止対策についてお伺いをしたいと思います。  1点目です。豚コレラとはどういう伝染病なのかを、念のため確認させていただきたいと思います。 206 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 207 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。豚コレラでございますが、豚コレラウイルスにより起こる豚、イノシシの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴でございます。感染動物との直接接触、その鼻汁や排泄物の飛沫、付着物との間接接触によりまして感染が成立しまして、急性から慢性まで多様な症状を示すわけでございまして、数日から数か月の経過で死亡するというようなものでございます。また、治療法は現在のところなく、発生した場合の養豚等家畜業界への影響は大変甚大でありますことから、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定がされてございます。人への感染はなく、仮に肉や内臓を食べましても人体に影響はございません。また、感染した肉等が市場に出回ることもございません。  以上でございます。 208 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 209 ◯6番(櫻井 茂君) 豚コレラの恐ろしさが報告されたわけでございますけれども、豚コレラに感染した豚、あるいはイノシシが確認された場合、家畜伝染病予防法においてどのような防疫措置が求められるのかをお伺いしたいと思います。 210 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 211 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。豚コレラに感染いたしました患畜、またはその可能性がございます疑似患畜は、特定家畜伝染病に定められました防疫措置を講じる必要がございます。大きくは殺処分作業、それと埋却・焼却作業、消毒作業という3つに分けられることとなります。原則、患畜、疑似患畜につきましては、病性判定後24時間以内に屠殺を完了することとなっておりまして、死体につきましては、病性判定後72時間以内に埋却または焼却作業を完了させなければならないとなってございます。3点目の消毒作業におきましては、特定家畜伝染病の蔓延を防ぐため、殺処分作業、埋却・焼却作業の一環として実施がされるわけでございます。これらの作業につきましては、飼養者の経済的なダメージに加えまして、精神的・肉体的にも大変負担がかかるものと認識をしてございます。  以上でございます。
    212 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 213 ◯6番(櫻井 茂君) 感染した場合のダメージが非常に大きいという答弁をいただきました。  そこで、感染の拡大状況についてお伺いをしたいと思います。 214 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 215 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。感染の拡大状況でございますが、2018年9月、岐阜県の農場で確認されて以降、岐阜県、愛知県を中心に50件ほどの事例発生が確認をされてございます。防疫措置対象となった農場数は86農場、4屠畜場、合計15万1,475頭が殺処分されているという状況になってございます。そのうち関東地方での発生でございますが、埼玉県秩父市や小鹿野町など、埼玉県西部において5件の事例発生が確認をされているところでございます。このほか9月から11月にかけまして、埼玉県及び群馬県で野生イノシシの感染が確認をされているところでございます。  以上でございます。 216 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 217 ◯6番(櫻井 茂君) 埼玉県で感染が確認されたということで、茨城県から見れば隣接県でありますので、非常に危険性が高まっているという状況かと思います。この埼玉県で確認されました豚コレラ、これで殺処分された頭数というのがわかれば、お答えをいただきたいと思います。 218 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 219 ◯経済部長(越渡康弘君) 埼玉県の状況でよろしいでしょうか。埼玉県の状況でございますが、まず2019年9月13日に秩父市のほうで924頭ほど感染がわかってございます。それと、主なものとしましては、先ほど言いました小鹿野町ですか、こちらで1,307頭、それと、本庄市などでも2,243頭、その後にもまた本庄市での980頭の感染が確認されております。それと、深谷市のほうでも2,153頭、確認をされている状況でございます。  以上でございます。 220 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 221 ◯6番(櫻井 茂君) 埼玉県でも非常に多くの頭数が殺処分されているという状況だと思いますけれども、感染拡大防止対策についてお伺いしたいと思いますが、まず他府県の状況で、どのような感染防止対策を行われているのか、こちらについてお伺いをいたします。 222 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 223 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。感染拡大防止のための他府県の状況でございますが、殺処分や施設の消毒、野生動物の侵入防止対策に加えまして、豚コレラの拡大防止策としまして、野生イノシシからの感染を防ぐために、経口ワクチン入りの餅をベルト状に埋設する取り組みというのが行われているということでございます。滋賀県、福井県、三重県、石川県、富山県、長野県、静岡県、愛知県の8県85市町村で、11月中旬までに約10万個が散布されているというように確認をしてございます。また、群馬県におきましては、10月末から約60万頭を対象に豚コレラワクチンの接種が始まってございまして、11月末にはヘリコプターによる野生イノシシへのワクチン入り餅の空中散布の実証実験も行われているということでございます。  以上でございます。 224 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 225 ◯6番(櫻井 茂君) 群馬県のヘリコプターの件につきましては、テレビのニュースでも──11月末ということですから最近ですね──放送されまして、危機感が大分高まってきたのかなという気がしております。  次に、茨城県内、こちらはもう我々の地域でございますけれども、茨城県内の感染防止対策をお伺いいたします。 226 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 227 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。県内における感染防止対策でございますが、茨城県は全国3位となる豚飼養戸数を有してございます。殺処分となりますと、経営を継続することが危ぶまれる可能性も大きくなるということから、県知事のほうが、ワクチン接種に向けまして、国の許可要請に動いているという状況にございます。また、茨城空港を介しました国外からの侵入防止に当たりましては、検疫探知犬の常時配備等の要請なども行っているとお伺いしてございます。  具体的な対策でございますが、人、物、車両によるウイルスの持ち込みを防止する取り組みの強化といたしまして、豚舎等の衛生管理区域への出入りの際でございますが、車両や人の洗浄、消毒を徹底することの指導、それと、野生動物の侵入を防止する取り組みとしまして、畜舎など周囲への野生動物侵入防止柵の設置など、イノシシに限らず小動物の侵入も防止しまして、飼料保管場所などへの野生動物の排泄物の混入などを防止することが進められている状況でございます。野生動物の侵入防止柵の設置におきましては、豚飼養者の負担軽減を図る補助が交付されることとなりまして、今回、補正予算にて計上させていただいているという状況でございます。  以上でございます。 228 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 229 ◯6番(櫻井 茂君) 養豚事業者への負担軽減を図っているというような答弁をいただきました。それで、今回の補正予算のほうにもその一部分が出ているということだろうと思います。  養豚事業者への支援策をお伺いしたいと思いますけれども、感染防止に向けた各種対応を、市も養豚事業者もそれぞれ進めているというような中で、養豚事業者の負担軽減をどのように図っているのかにつきまして、お伺いをしたいと思います。 230 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 231 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。豚事業者への支援策でございますが、衛生管理区域での消毒を徹底するために、茨城県で準備いたしました消石灰を1農場につき10袋配布いたしまして、各農場に散布をいただいているということでございます。また、野生動物侵入防止対策といたしましては、国のアフリカ豚コレラ侵入防止緊急支援事業を活用した防護柵等設置に対する補助、これは国が2分の1、県が4分の1、市が8分の1の補助になります。この補助と、あと、防護柵等設置費用を金融機関から借り入れた場合、当初の初期経費がかかるということもございますので、こういったものに対します市独自の利子補給を行いまして、豚飼養者の負担軽減及び早期設置を促進したいと思いますので、こういった対策を予定してございます。  以上でございます。 232 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 233 ◯6番(櫻井 茂君) 養豚事業者への協力を求めながらの対策というところになるかと思います。実際問題としまして、いろんな協力を求めるにしましても、養豚事業者の規模等によっても温度差があるのではないかと思います。養豚数が少なければ、そこまでやる必要があるのか、あるいは自己負担が伴うのであればというようなところもあるかと思いますが、養豚事業者の協力を求めていただいて、1頭でも感染してしまえば、周り全て殺処分という形になってしまいますので、ぜひとも、経済部のほうは大変だとは思いますが、事業者との情報交換を進めていただきまして、防疫対策を進めていただければと思います。  次に、そのように豚コレラの状況が切迫しているという中で、石岡市の豚コレラ対策への危機感を伺ってまいりたいと思います。豚コレラが発生した岐阜県関市のある養豚業者は、発生から24時間以内に、実に8,000頭を殺処分したというようなことが新聞に載っておりました。1頭100キロから200キロもある豚を豚舎から運び出し埋設するため、自衛隊の協力を得ての処分であったというようなことです。養豚事業者にとりましては、豚コレラに感染、あるいは近隣で感染した豚が出た場合、殺処分を求められての経済的な損失額ははかり知れないと思います。  確認の意味で、現在、石岡市内で養豚をされている農家、あるいは企業の数と、飼育されている頭数をお伺いしたいと思います。 234 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 235 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。石岡市の飼養者の数、事業者数でございますが、25戸となってございます。また農場数としましては30農場という状況でございます。  以上でございます。  失礼しました。飼育頭数が漏れてしまいました。済みません。2万5,104頭となってございます。  以上でございます。 236 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 237 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま答弁いただきました。石岡市内だけでも2万頭を超える頭数が飼育されているということであります。石岡市近郊で、先ほど申し上げたように豚コレラに1頭でも感染した場合、周辺地区の数千頭というよりは数万頭に及ぶ豚が殺処分される可能性が高いということになります。養豚農家にとりましては生きるすべを奪われるという話でもありますので、石岡市の経済に与えるダメージ、当然、2万頭を超える豚が飼育されているということになれば、相当の売り上げもあるでしょうから、そういった経済的なダメージも極めて大きいことが想定されます。大規模災害と同じ目線で防疫措置を考える必要があるのではないかと思いますけれども、石岡市の豚コレラに対する危機感がどのようなものなのかをお伺いしたいと思います。 238 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 239 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。岐阜県の養豚場での豚コレラの感染が確認されて以降、関東圏でも発生するなど、豚コレラの感染が広がっているという状況を踏まえますと、茨城県にウイルスが入ってくる危険性が高まっているという認識はしてございます。石岡市ではサーベイランス検査、捕獲イノシシの血液検査でございますが、これによります豚コレラ感染の早期確認、それと、先ほど申し上げました消石灰の配布、それと、野生動物の侵入防止など、国・県の進める対策に積極的に協力をいたしまして、スピード感を持って取り組んでいるという状況でございます。  豚コレラに続きアフリカ豚コレラという、感染力と致死率が非常に高い伝染病の危険も迫ってきているという状況もございますので、まずは先ほど申し上げました、今定例議会に補正予算を計上させていただいております支援策、こういったものによりまして、ウイルスを侵入させない対策としての野生動物の侵入防止柵の整備を早急に行うための支援の充実が、最重要課題かなと考えてございます。  それと、申しわけございません。先ほどの私の答弁の中で、感染防止対策で他府県における状況の中で、経口ワクチン入りの、私、餅と言ってしまったんですが、餌の誤りでございました。申しわけございません。  以上でございます。 240 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 241 ◯6番(櫻井 茂君) ご答弁をいただきました。危機感を持って対応していただけるということでありますけれども、現状は埼玉県までは来てはおりますけれども、実際の対策につきましては、豚コレラが発生する以前の経済部、あるいは農政課の職員と体制でやられていたと。そのまま今も、現在も継続していると思います。当然、埼玉県で発生して、埼玉県はもう一生懸命、夢中でその防止対策をやられているとは思いますけれども、茨城県のほうに入らないようにということで、県境地域はなおさらのこと力が入っていると思います。これは、茨城県全部で取り組まなければならないことではありますけれども、茨城県からの要請等で、農政課の職員も大変な思いを今されているのではないかと思います。  そういった意味で、市長の危機感というものを改めて確認させていただきまして、県内一致で団結して、この豚コレラを何としても予防すると、県内には入れないと、そういう気持ちがもしありましたら、市長のほうから答弁をいただければと思います。 242 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 243 ◯市長(今泉文彦君) 石岡市における豚コレラ対策の危機感についてでございますけれども、たしか茨城県の経済産出額400億円中30億円ぐらいが石岡の産出額だと思います。弓豚などという銘柄もありまして、非常に石岡を牽引する産物でもあるという中で、豚コレラの感染が広がってくると、大きな打撃が生じるということになると思います。高い感染力、そして致死率、そういった伝染病ですので、国・県と綿密な連携を図り、早急な対策対応が必要であると考えております。  以上です。 244 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 245 ◯6番(櫻井 茂君) 26年前の豚コレラ発生のときの経験者が、まだ市役所の中にもいるのではないかと思います。市長もどうなんでしょう、当時、経済部だったんですかね。そういったことで、豚コレラの恐ろしさというものを知っている方もいらっしゃるので、そういった方々からの情報も入れていただきまして、万全の態勢で臨んでいただきたいと思います。  次の質問に入ります。防災情報伝達手段の多重化についてであります。  災害時の気象警報や避難勧告等の伝達、あるいはJアラート(全国瞬時警報システム)の情報を地域住民に伝える手段は、ICTの活用等により多くの伝達手段が存在しておりますが、その機能と特徴にはそれぞれ一長一短があるところから、国は情報伝達手段の多重化を求めてきております。石岡市の防災情報伝達手段の現状と多重化に向けた取り組みについて、お伺いをしてまいります。  現在、石岡市では防災行政無線に加え、八郷地区は戸別受信機を整備しており、石岡地区も戸別受信機を配布する準備を進めているところであります。このほかにも、防災情報を地域住民に伝える手段があると思いますので、石岡市の防災情報伝達手段の整備、活用状況の現況をお伺いしたいと思います。 246 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 247 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。本市の防災情報伝達手段の整備状況は、ただいまお話がありましたように、防災行政無線、ホームページ、メールマガジン、フェイスブック、ツイッターなどを整備し、防災情報を正確かつ迅速に届ける取り組みを行ってきております。また、国・県と連携した防災情報伝達手段といたしましては、携帯キャリアからのエリアメール、緊急情報メールやテレビ等に文字情報を流すLアラートなどを活用し、市民へ防災情報を配信している状況でございます。また、従前どおり、広報車による防災情報の提供もできる体制をとっている状況でございます。  次に、防災情報伝達手段の活用状況につきましてご答弁させていただきます。地震や台風などの自然災害時の気象情報や避難情報などを迅速かつ確実に配信していくため、各種情報発信手段の音声情報や文字情報の特性を生かして、防災情報の配信を行ってきているところです。  防災行政無線は、石岡地区はデジタル波の屋外拡声器を主体として運用し、八郷地区はアナログ波の戸別受信機を主体として運用を図ってきているところです。防災行政無線は、主として音声による情報伝達を行っておりますことから、気象条件などによっては聞き取りにくいなどのことも想定されます。そういった場合には、無料のテレホンサービスで放送内容が確認できる体制をとってございます。また、防災行政無線と同じ内容をホームページ、メールマガジンで文字情報として、パソコン、さらには携帯電話等へ配信するなどの活用を図っている状況でございます。  以上です。 248 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 249 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま答弁いただきました情報伝達手段につきましては、聞きにくい、あるいは機器の操作がわからないなどの意見が、市民から寄せられているものと思います。把握されている情報伝達手段の課題ですね、防災担当課のほうにはいろいろなご意見があり、課題も把握していると思いますので、この情報伝達手段の課題についてお伺いをいたします。 250 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 251 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。防災行政無線を運用する中で、台風等の自然環境や建物の気密性が向上するなど、屋外拡声器からの放送が室内で聞き取りにくい、屋外でも屋外拡声器からの音が重なり聞き取りづらいなどの市民からのご意見をいただいております。防災対策課といたしましては、その都度、現地へお伺いして調整を行っている状況ではございますが、全ての世帯で現在、屋外拡声器のみで聞き取れる環境整備には至っていない状況でございます。  また、文字情報としての課題につきましては、まず1つに、インターネット環境が必要だということは大原則としてございますが、メールマガジン、フェイスブック、ツイッターなどにつきましては、事前にご本人さんの登録が必要になってくる。そういったことで、登録者をいかに増やしていくか、その辺が課題になっているのかなと考えております。  先ほど議員からもお話がありましたように、現在進めている防災行政無線の戸別受信機整備、これらを全世帯へ設置することで、台風などの悪天候においても、確実に防災情報を市民の皆様へ伝達できる体制になるものかと期待しているところです。また、先ほど申し上げましたメールマガジンなどの登録においても、今現在も地域の防災訓練、この間の総合防災訓練などでも、登録の推進をお願いしているところですが、引き続き市民の皆様へ、そういった積極的な推進を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 252 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 253 ◯6番(櫻井 茂君) 今年の秋につきましては、災害対策本部が3度設置されたというようなお話も聞いております。当然、そのたびごとに防災行政無線が聞きづらい、あるいは避難指示が出た際には、どこに避難すればいいのかわからないといった問い合わせも、多分あったのではないかと思います。そういった意味では、課題がこれまで以上に明確になりつつあるんだろうと思いますので、課題解決に向けた取り組みは、今後求められるわけであります。台風や大雨などによりまして大きな被害がメディアをにぎわしている現状でもあり、市民の防災への意識は非常に高くなっております。生命や財産にかかわる防災情報を迅速かつ正確に地域住民に伝えることが、行政の責任であります。  一方、限られた財源の中で情報伝達手段を整備するためには、各地域の実情に合った多様な伝達手段を組み合わせて、効率よく情報伝達を行えることが望ましいわけであります。各自治体から住民等への災害情報伝達を行う場合、地域の実情である地勢、人口、土地利用状況、想定される災害の種類等を的確に把握、分析し、情報伝達手段を整備することが必要となってまいります。石岡市の整備活用している情報伝達手段において不足しているのは、どこにいても情報を正確かつ迅速に伝える手段であり、半ば強制的に利用者に伝わり、何度も確認できることが可能となる情報伝達手段となるのであろうと思います。  そして、これらを可能とする考え方として、3点目になりますが、スマートフォン活用によるPUSH型情報伝達システムの導入について、どのような見解をお持ちなのかをお伺いしてまいりたいと思います。 254 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 255 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。議員ご提案のスマートフォンを活用したPUSH型情報伝達システムにつきましては、防災行政無線の内容を音と文字でアプリ登録者へ伝えるシステムで、台風等の悪天候により屋外拡声器の放送が聞こえないときなどや、お客様が市外に通勤されている、また旅行などで家を離れている、そういった場合でも、石岡市の防災情報について取得しやすい、取得できるシステムかと考えております。こういったスマートフォンを活用したシステム、非常に有効な手段ではないかなと考えておりますので、それらの調査研究について、今後考えてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 256 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 257 ◯6番(櫻井 茂君) 先ほど課題のほうで、フェイスブック、ツイッター等のものも活用はしているけれども、事前登録がなかなかしていただけないのでということでのお話がありました。もちろん今提案しているものにつきましても、登録をしないとその情報が入らないので、そういった課題はあるわけでありますけれども、実際、携帯電話というところでありますので、戸別受信機を今後、旧石岡市内のほうにも配備する話でありますけれども、戸別受信機のそばにいれば情報は入りますけれども、例えば1階にそれがあって、2階で過ごしていれば、その情報は漏らしてしまうと。それを再度聞こうと思っても、例えばテレホンサービスであるとか防災メールであるとか、別な手段でやらなきゃいけないというようなこともありまして、果たしてどうなのかということでの提案をさせていただいているわけであります。  Jアラートや防災行政無線の内容を瞬時にスマートフォンへ自動転送でき、プッシュ通知機能で強制的に音声を流し、文字を携帯画面に表示するという形になるわけであります。緊急地震速報と同じ仕組みと考えていただければわかりやすいかと思います。石岡市民がどこでどのような環境にいても、スマートフォンを手にしていれば、あるいは、近くにスマートフォンを持っている家族、友人がいれば、防災情報をはっきりと正確に何度でも確認することができます。いまやスマートフォンの所有率は、15歳から49歳までは約8割、70歳以上でも約5割の方がスマートフォンを持っているという調査結果も出ているようであります。導入経費も戸別受信機に比べ格安となっておりまして、緊急防災・減災事業債の対象にもなるということで、維持管理経費の面からも石岡市の財布に優しいシステムではないかと、あるいはアプリケーションと言えるものだと思います。  スマートフォン活用によるPUSH型情報伝達システムの導入について、市長のご見解を承りたいと思います。 258 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 259 ◯市長(今泉文彦君) スマートフォンを活用したPUSH型情報伝達システムの導入についてお答えいたします。災害時には防災情報を的確かつ迅速に市民の皆様に伝えなくてはなりません。このシステムは、情報伝達手段の多重化につながると考えますので、1つは安定性、あるいは確実性、そういったものを確認しながら、担当部局に調査研究を進めるよう指示してまいりたいと思います。  以上です。 260 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 261 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま申し上げたその仕組みにつきましては、既に長野県の一部自治体では採用しているところもあるようですので、ぜひ調査を進めていただいて、コストに見合うかどうかも含めて調査をしていただきまして、なるべく早目の導入に結び付けていただければありがたいと、このように感じております。  次の質問に入りたいと思います。新たな市民会館整備についてをお尋ねしてまいりたいと思います。既に先輩議員が本日の一般質問冒頭で、この質問と一緒のものを質問しておりますので、同じ質問については避けての質問をさせていただきますので、その点、ご了解いただければと思います。
     広報いしおか11月15日号に、市民会館の利用について、来年4月1日をもって閉館するというお知らせが掲載されております。同時期に石岡市民会館個別施設計画が策定され、新たに施設整備を行う方針を示しておりますけれども、どこにどのような規模と機能で整備するのか不明というような状況でありますので、質問させていただきます。  最初に、個別施設計画についてお伺いをしたいと思います。石岡市民会館個別施設計画書20ページの建て替え時期に、次のような記載があります。「耐用年数の50年を超えているため、令和2年度から3年度調査を実施し令和4年度に基本実施設計、令和5年度から6年度の2年にかけて建設工事を実施する」としております。  ここで、耐用年数を50年としている根拠をお伺いしたいと思います。 262 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 263 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 耐用年数につきましてご答弁申し上げます。市民会館の構造は、鉄筋コンクリート造でございます。国が示す減価償却資産等の耐用年数に関する省令から、耐用年数を50年とさせていただきました。  以上です。 264 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 265 ◯6番(櫻井 茂君) 確認の意味でお伺いしたいと思うんですけれども、平成28年3月に策定されております石岡市公共施設白書と今回の石岡市の個別施設計画の関係性はどのようなものとして位置付けられているのかについて、お伺いをいたします。 266 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 267 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 石岡市公共施設白書と個別施設計画の位置付けにつきまして、ご答弁申し上げます。石岡市公共施設白書をもとに石岡市公共施設等総合管理計画を策定してございます。個別施設計画はその総合管理計画の下位の位置付けとしてございます。  以上でございます。 268 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 269 ◯6番(櫻井 茂君) 上位計画と下位計画というような関係性にあるというような答弁だと思います。公共施設白書冒頭の「石岡市の公共施設白書の発刊に当たって」という市長の挨拶文には、「施設運営に要する経費や施設の老朽度等について実態を把握するため、その基礎的な資料となる公共施設白書を作成いたしました」とあります。この公共施設白書が、個別施設計画の基礎であるならば、建築物の耐用年数は60年、あるいは、誰もが納得する具体的な根拠を本来示すべきではないかと思います。先ほど答弁いただいた減価償却資産の省令ですね、こちらにつきましては税法上の規定であり、物理的な鉄筋コンクリート造りの建物の耐用年数を示すものでないことは、建築業界では常識だと思います。  そこでお尋ねをいたしますけれども、石岡市公共施設白書19ページにありますが、「建築物の耐用年数:60年と仮定」するとの記載があります。公共施設白書のほうには60年と仮定しているというようなところがあります。今回、60年ではなく50年と耐用年数を指定しておりますが、この減価償却資産等の耐用年数を石岡市民会館の耐用年数とした理由ですね、減価償却資産等の耐用年数とした理由、これはどのような理由でそれを採用したのか、お尋ねしたいと思います。 270 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 271 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 耐用年数の違いにつきましてご答弁申し上げます。石岡市公共施設白書におきましては、建設時より50年までの施設は大規模改修工事等により長寿命化を図り、51年以上経過している施設、市民会館などの施設につきましては、建て替えの時期が近いことから、大規模改修は行わずに、60年を経過した年度に建て替えることとしたことから、耐用年数を60年と、この白書のほうでは仮定したものでございます。  以上でございます。 272 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 273 ◯6番(櫻井 茂君) 本来であれば、根拠の薄い耐用年数を建て替えの理由とするのではなくて、危険だから建て替える、あるいは、空調設備更新に多額の費用を要するため今回建て替えると、理由を付すべきであったんだろうと思います。要するに耐用年数が過ぎたから建て替えるのではないんだろうと思います。であるならば市民会館を4月1日から閉館する理由がありませんので、計画書に盛り込むべきは、危険建物だから建て替える、要するに耐震不足だから建て替えるというのが本来あるべき姿で、償却資産の減価償却年数の50年を持ってくる理由というのが本来ないと思います。このことについては申し上げておきたいと思います。  次に、整備費用についてどのような財源を見込んでいるかについてであります。こちらにつきましては、第3回定例会の一般質問におきまして、公共施設等総合管理計画では、施設の更新の際の財源は、公共施設等適正管理推進事業債を活用することを念頭に置いている旨の答弁が、部長からされております。先ほど先輩議員の質問に対しましては、同種の質問に対しまして、財源の質問に対しまして、公共施設等適正管理推進事業債は期限があり利用できないため、有利な財源を探すとの答弁に変わりました。9月の定例会と今期定例会では、公共施設等適正管理推進事業債の適用条件の変更がないにもかかわらず、財源に対する見解が変わってしまいました。  個別施設計画で示しているスケジュールで、市民会館を複合施設として新築した場合、公共施設等適正管理推進事業債を利用できないことは、2年前からわかっていた話であります。耐震に不安を抱えた市民会館であるからこそ、個別施設計画を数年早く、できれば2年早く作成することで、建設費用の支援が受けられる有利な事業債を本来活用できたわけでありまして、行政改革を進める中での対応としては、正直お粗末と言わざるを得ません。  現状、特に補助財源を見込んでいない、確保の見通しのない状況であるのならば、あえて申し上げますけれども、これは先輩議員のほうからも指摘がありましたが、事業費の95%を借り入れでき、交付税算入率70%の合併特例債を利用するという検討をされているのか、お伺いをしたいと思います。 274 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 275 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 合併特例債の活用につきましてご答弁申し上げます。公共施設等適正管理推進事業債につきましては、ご指摘のとおり令和3年度までの時限制度となってございます。どうしても着工までには年数等を要してしまいますので、その時々の社会情勢や財政状況など、その時点での支援制度等と照らし合わせまして、合併特例債の検討も含め、有利な財源が確保できるよう努めてまいりたいと考えます。  以上でございます。 276 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 277 ◯6番(櫻井 茂君) 答弁で、その時々の社会情勢や財政状況などを考慮してというご答弁を今いただきましたけれども、そうであるならば、2年早く個別施設計画をつくっていれば、事業債の活用ができたわけです。ですから、答弁と合っていないんですよ、これ。2年早く個別施設計画をつくっていればですよ、それで、6年前には、もう耐震度が不足しているということは指摘されているわけです。ずっと放置してきたんですね、これまで。その中で、その時々の社会情勢や財政状況を勘案してと言っているけれども、実際は勘案していないんですよ。そこのところは指摘させていただきたいと思います。  それで、合併特例債についても検討したいと言っているんですけれども、合併特例債について、企画サイドと調整はされていますか。お伺いしたいと思います。 278 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 279 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 特例債の調整につきましてご答弁申し上げます。現時点での調整はしてございませんが、今後、新しい市民会館整備につきまして、段階的に合併特例債の活用なども含めまして、協議をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 280 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 281 ◯6番(櫻井 茂君) そうしますと、これも先ほどの答弁で言っていたように、社会情勢や財政状況などを勘案しながらと言いながらも、合併特例債については企画サイドと検討していないと。でも、議会の答弁では、それを検討していきたいという部長答弁になっているように、一貫性がないんですよね。本来であれば、議会でこれは質問が出ているというのもわかっていますので、当然そういった打診なり、合併特例債の適合条件に市民会館が合致しているのか……。これ、建設計画に入っていないと合併特例債適用になりませんので。幸いなことに建設計画の中には市民会館という名前が入っていましたから、合併特例債の適合条件に入っていますので、今後、事業を進める際、あるいは計画をつくる際には、関係部局同士、関係課同士、情報交換をして、漏れのないようにお願いしたいと思います。  今回のこの個別施設計画につきましては、基礎的な数字や理由に一貫性がないこと、加えて場所、そして、どのような規模でどのような施設を併設して複合化させるかについても、具体的に示されていません。昨年9月の定例会で、市民会館の建て替えについて一般質問をさせていただきましたけれども、その際の答弁は、個別施設計画で示すということをはっきり明言されていました。このような内容で、果たして計画と言えるんでしょうか。甚だ疑問であります。1年間待ちましたけれども、昨年と変わっているのは、市民会館を来年の4月1日から閉館すると言っている内容だけです。ほかは何も変わっていません。いわば去年の段階で、もう個別施設計画はほぼつくることは可能だったんですね。それを放置してきたということだけは指摘させていただきます。  次に、場所と施設の仕様に関する事項について、誰が、どのように、いつごろまでに決定していくのかについてをお伺いしたいと思います。 282 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 283 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 誰が決定するのかにつきましてご答弁申し上げます。新たな市民会館の整備につきましては、検討委員会を設置し、市民や利用団体のほか、議員の皆様方のご意見を伺いながら、事業を進めていく必要があると考えてございます。計画では、来年度以降、2か年をかけて基礎調査を行いまして、令和4年度には設計を実施し、令和5年度からの2か年をかけて工事を行う予定となってございます。  以上でございます。 284 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 285 ◯6番(櫻井 茂君) 行政の仕事としましては、施設がもし使えないということになれば、次の手当てをして、次の手当てをしたその施設がある程度稼働の見込みが立った段階で、現在の施設の使用をやめるというのが、通常の流れかなという思いがしております。今回、施設の閉館が決まった後に、同時に個別施設計画を発表したんですが、次の市民会館へのめどがほとんど立っていないと。先輩議員からもそういった指摘もございましたけれども、検討委員会等をつくって、どのようなものをつくっていくのか、市民の意見を聞き、議会の意見を聞きながらやっていきたいというような答弁もございましたけれども、その検討委員会について、どのような考えで組織していくのかも含めて、この検討委員会の役割についてどのようにお考えになっているか、お伺いしたいと思います。 286 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 287 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。まず、検討委員会の設置時期でございますが……。市民会館の整備につきましては重要な判断を行う上で、複合化も視野に、市民や議会の皆様方のご意見を伺いながら、事業を進めていく必要があると考えておりますので、そのようなご意見を集約する上で、検討委員会の設置を考えております。設置時期につきましては、個人的な考えになってしまいますが、基礎調査の完了に合わせて、令和3年度がよろしいのかなとは思いますが、具体的な時期につきましては、先進事例などを参考に関係部局と協議したいと考えております。  また、構成人員などにつきましては、一般的ではございますが、学識経験者や文化協会など利用団体の関係者及び市の職員などを交えて、10人程度を考えますが、いずれにいたしましても実施時期同様、先進事例を参考に関係部局と調整してまいりたいと考えます。  以上でございます。 288 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 289 ◯6番(櫻井 茂君) 答弁いただいた内容については、たくさんの項目が今入っていましたけれども、検討委員会の設置が令和3年という答弁がありましたけれども、これ、ちなみに令和2年度で基礎調査を行うということでありますけれども、基礎調査の内容というのはどのような内容になりますかね。お尋ねしたいと思います。 290 ◯議長(池田正文君) 生活環境部長・齋藤君。 291 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 基礎調査の内容につきましてご答弁申し上げます。内容につきましては、施設の導入機能、必要規模の意向を把握するための市民アンケート調査を実施した中で、その結果を踏まえまして、導入機能と必要規模を検討した上で、公有地を含め候補地を選定してまいります。その候補地によりましては、環境調査、交通アクセスとか地質調査などが必要になってくるものと考えます。  以上でございます。 292 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 293 ◯6番(櫻井 茂君) 本来であれば、その基礎調査というような内容を今、説明いただきましたけれども、どこにどのような施設をつくるというのは大まかにはもう、市民も含め我々議会のほうでも、頭の中にはおおよその、何ていうんですかね、想像力の中でアイデアが浮かんでいるはずです。それをわざわざ1年かけて、また1年先延ばしして、検討委員会を令和3年からやるというよりは、もう検討委員会をどんどんつくっていただいて、並行して基礎調査を進めて、その情報を検討委員会の中に流しつつ、新たな市民会館の建設に向けて動き出すというのが、本来あるべき姿だと思います。  市民会館を利用されている方が突然その利用ができなくなるということで、大分混乱もしているようでありますので、市民に対して、そういった市民サービスの提供を打ち切ると、一時中断になりますけれどもお許しいただきたいという説明も含めて、なるべく市のほうで迅速な対応をするというのが市の責任だと思います。これについて、市長のほうではどのようなお考えがあるのかをお尋ねしたいと思います。 294 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 295 ◯市長(今泉文彦君) 新たな市民会館の整備に向けてのことですけれども、まず、市民会館は、市民文化の拠点であることが第一であります。そのためには、活動する団体、関係者の意見、そういった人たちのいわば夢をかなえる大きな拠点でなければなりません。石岡市の文化イメージを広く県内外に発信する、そういった市民会館が必要であると思っております。現在において、安全性、利便性、非常にもう古くなって、使い勝手が悪いということでありますけれども、そういったレベルではなくて、これから20年先、30年先、市民文化がどう発展していくか、どういうふうに振興していくかということをかなえるための施設、それが市民会館であると思っています。そのためには、関係する団体、多くの活動している人たちの意見が反映される文化の殿堂、そういったものを描いていく必要があると思います。  今回反省すべきところは、個別計画の作成を急ぐあまり、そういった部分を、市民とともに考えていく部分を軽んじてしまったということで、使っている人の利便性もこれから担っていかなくてはならないと思っております。新たな市民会館が市民文化の拠点、シンボルとなるように、頑張っていきたいと思っております。  以上です。 296 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 297 ◯6番(櫻井 茂君) 市民会館の役割であったり、市民会館に対する市民の思い入れ、そういったものを十分に反映するような対応をしていただきたいと思います。個別施設計画の作成を急ぐあまりという市長の言葉がありましたけれども、個別施設計画の作成があまりにも遅過ぎたということを指摘させていただいていますので、そのことは、担当課も含めて十分に反省をしていただいて、個別施設計画で決まっていないことを今後迅速に決めていただいて、私ども議会のほうにもお示しをいただき、議論を重ねてよりよい市民会館になることを期待したいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  これで質問を終わります。 298 ◯議長(池田正文君) 次の質問者に移ります。  3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 299 ◯3番(新田 茜君) 3番・新田 茜でございます、通告をいたしております2項目について、質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  まず1項目目、石岡市の子育て支援事業についてを伺います。  少子高齢化がますます進展し、人口減少が進む中、これに歯どめをかけるために、全国各地でさまざまな取り組みがなされております。石岡市におきましても、住んでみたいまち、また住み続けたいまちの実現に向け、多くの取り組みがなされております。そして、その中には子育て支援策も多く組み込まれております。令和元年度の石岡みらい創造プロジェクトにおきましても、人口減少に歯どめをかけるための迅速な取り組みの1つとして、結婚・子育て応援プロジェクトが掲げられております。そして、本年度第1回定例会の中でも、今泉市長より所信の中で、重点的に実施する6つのリーディングプロジェクトを設定したということでお話がありまして、その1点目に結婚・子育て応援プロジェクトを述べられておりました。  この子育て支援策について、新規事業、そして拡充がされた3つの事業について、順に伺ってまいります。  まず1点目に、石岡市の不妊治療費の助成事業について。こちらの助成事業につきましては、私自身も平成29年第4回定例会の中で、提案を含め、質問をさせていただきました。そして、本年度予算の拡充がなされました。その拡充がされた部分、どのように変わったのか、その内容についてまずお伺いをいたします。 300 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 301 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) ご答弁申し上げます。本年度拡充の内容でございますが、男性不妊治療について、茨城県の補助金を受けた方を対象に、1回の治療につき5万円を限度とし、男性不妊治療費から県補助金の額を差し引いた額を補助してございます。不妊検査・一般不妊治療の補助については、県補助金はなく、検査開始日における妻の年齢が35歳未満である夫婦を対象に、5万円を限度とし、夫婦1組1回の助成を行い、広く早期に不妊治療に取り組む機会を設けてございます。  以上でございます。 302 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 303 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。本年度から一般不妊治療に関しても支援がなされるよう拡充がされたということで、先ほども述べましたけれども、以前、私も質問させていただいた中で、この支援について、特定不妊治療のみでなく一般不妊治療にも支援をしていただきたいと、要望させていただいた経緯がありますので、今回拡充がなされたということは大変うれしく思っております。  それでは、その拡充がされた部分も含めまして、その利用実績についてはどのように推移しているのかを伺います。 304 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 305 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) ご答弁申し上げます。令和元年度の不妊治療費助成事業の実績でございますが、11月末現在で延べ38件、給付費は182万4,778円となっております。そのうち男性不妊治療は2件、不妊検査・一般不妊治療は8件でございます。  以上でございます。 306 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 307 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。こちらの助成については、利用人数が多ければ成功ということではなく、悩まれている方々への手助けがきちんとできているかどうかということが大事でありますので、こちら、市民の方々に浸透することが重要であると思っております。また、今、お答えもいただきましたけれども、以前、男性不妊についても、私、触れさせていただきましたけれども、近年ではこの男性不妊も増加しているということで、国の制度変更に伴い、茨城県、そして石岡市も、平成28年度から対象に男性も加えてきたということで、前回ご指摘させていただいた発信の部分においても、こちらは確認をしましたけれども、きちんと反映がなされておりました。本年度2件あるということで、実績も伺いました。  それと、県のホームページからダウンロードできる、2019年度の茨城県内の市町村実施案内というのを見ますと、本年度拡充がされた部分、先ほどお答えいただいた不妊検査及び一般不妊治療費の助成の実施ということで、石岡市の名前が記載されておりました。これ、県内の状況は、私は細かく把握しているわけではありませんけれども、そのダウンロードができる県の資料を見ますと、県内では、不妊治療、そして一般不妊治療費の助成をしているのは石岡市のみということで、案内がされておりました。これは非常に石岡市の強みになるのではないかと思っております。ぜひ積極的にアナウンスをして、悩まれている方々へ寄り添う支援として浸透させていただきたいと思います。  浸透させるために、こちら、周知についてはどのような方法で行っておりますか、そちらをお伺いいたします。 308 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 309 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) ご答弁申し上げます。事業の周知方法につきましては、市ホームページに掲載しているほか、県のホームページにも公開されております。また、不妊検査・一般不妊治療の補助につきましては、平成31年4月に県医師会、県産婦人科医会、日本泌尿器科学会茨城地方会に周知を依頼してございます。  以上でございます。 310 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 311 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。市報だったりホームページだったりチラシ等、一通り使える媒体を使っての発信はしているのかなと思います。  それでは、その周知の浸透を検証するといった意味でも、問い合わせであるとか相談状況について、こちらは、いただいた案内の中では問い合わせ先は石岡保健センター、また八郷保健センターということになっておりましたけれども、実際の問い合わせについて、また相談等がどのような状況であるのか、内容を含め、把握しておればお伺いしたいと思います。 312 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。
    313 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 不妊に関する相談状況でございますが、石岡の保健センターへの不妊についての相談はなく、助成に関する、補助に関する問い合わせが主なものとなってございます。不妊や不育に関する相談窓口につきましては、茨城県不妊専門相談センターがございまして、不妊治療専門の産婦人科医、泌尿器科医、カウンセラー、助産師が無料で相談を受け付けている状況でございます。  以上でございます。 314 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 315 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。石岡市においては、助成に関する相談等はあるようでございます。  不妊については、私の周りにも友人、知人等、治療をされている方がわりと多くおります。やはりこの助成制度については、実際に不妊治療を行っている方、そして悩まれている方にとっては、本当にありがたい制度であると思います。  ただ本来は、不妊で悩む方が減るということが理想的であると思います。そのためには、妊娠できる体づくり、そして健康づくりの意識付けをしていくことが必要であると思います。これは、以前も質問をさせていただいたときに提案をいたしましたけれども、そういった呼びかけ、その後の取り組みとして何か動きはあったのかどうか、あればお示しをいただきたいと思います。 316 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 317 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 不妊にならないような体づくりへの取り組みといたしましては、石岡保健センターにおいては、年間5回から6回ほどの、教育機関からの依頼で性教育を行ってございます。その際に、基本的な生活習慣や栄養の話も含めることで、思春期の子どもに向けた健康的な体づくりについての取り組みを行ってございます。  以上でございます。 318 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 319 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。特にこういった意識付けについては、子どもの時期であるとか若い時期に認識を持っていただくということが重要だと思いますので、今後もよろしくお願いしたいと思います。また、この不妊治療費の助成事業に対しましては、今後もまた伺ってまいりたいと思います。  それでは、2点目に移ります。妊婦タクシー利用の補助事業について、こちらは本年度から予算化がされた新規事業ということで、妊娠健診や出産の際にタクシーを利用して通院した場合の運賃補助であるということで、本年度は10名分の計上をしているということが、予算委員会の中でも触れられておりました。ですので、事業の概要については、ある程度は理解をしております。  本年度、この補助事業、スタートの年でありますけれども、現在までに利用、また申請があるのか、そういった状況について伺います。 320 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 321 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 妊婦タクシーの利用状況でございますが、本年4月から11月末現在、8名の方が交付申請をされておりますが、まだ実績報告はない状況でございます。  以上でございます。 322 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 323 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。現在のところ申請が8名ということで、このまま利用がなされれば、ほぼ予定していた件数になるのかなと思います。なかなかスタートの年でありますので、数値と実績は読み取りづらい部分というものがあると思いますけれども、こちら、県内の状況としてはいかがでしょうか。同様の事業を実施しているような自治体など、もし把握していればお示しをいただきたいと思います。 324 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 325 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 県内の状況につきましては、助成額につきましてはおのおのでございますけれども、日立市が妊産婦から1歳未満の乳児の保護者を対象に、健診や出産、予防接種等で市内医療機関に通院する際のタクシー料金の助成を行っております。また同じように、常陸大宮市におきましては妊産婦から4歳未満の乳幼児を対象に、龍ケ崎では妊産婦を対象に、助成を実施している状況となっております。  以上でございます。 326 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 327 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。私もいろいろ調べたんですけれども、きっと県内で実施している自治体というのは、そんなにないのかなと思っております。であれば、なおさら周知が必要かなと思いますけれども、こちら、市民の方々への周知についてはどのようになされているのか、伺います。 328 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 329 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 事業の周知方法でございますが、市報や市ホームページ等での広報のほか、子育て世代包括支援センターでの妊婦面談の際に、本事業のチラシを渡しながら、あわせてご説明をしております。  以上でございます。 330 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 331 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。  こちら、周知用のチラシになるんですかね、こちらをいただいたんですけれども、こちらを見ますと、対象者の方は石岡市に住民票のある妊娠28週以上の妊婦の方ということで記載がされておりますけれども、こちらは、申請ができる時期というのは特に決まりはないのでしょうか。これ、使えるのは28週以上の妊婦さんだけれども、申請については特に決まりはないのか、その辺をお聞きしたいと思います。 332 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 333 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 申請時期につきましては、妊娠届出以降から申請可能となってございます。  以上でございます。 334 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 335 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。ぜひ母子手帳交付時なんかのときにも、こういった制度がありますよということで、アナウンスをしていただけるとよいのかなと思います。  それと、今お答えいただいた周知の部分で、利用する側の市民の方々へのお知らせというのも当然必要ですけれども、実際に利用者を運んでくれるタクシー会社さんへの周知というのも、非常に重要かなと思います。やはり実際に妊婦さんが利用するとなったときに、タクシー業者さんがこの事業について把握しているのとしていないのでは、安心感というものも違うと思いますので、その辺、事業者、タクシー会社さんへの協力の依頼といいますか、そちらの周知についてはいかがでしょうか。伺います。 336 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 337 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) タクシー会社への説明ですけれども、こちらにつきましては現段階では実施していない状況でございますので、今後、周知を図っていきたいと思います。  以上でございます。 338 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 339 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。石岡市内にタクシー会社さんがどれぐらいあるかちょっとわかりませんけれども、10社ぐらいですかね、わからないですけど、その事業者さんへの周知も、市民の方々への周知と一緒に、今後行っていただきたいと思います。今、ネットの時代ですので、実際に使いたいと思ったときは、すぐに調べて見つけるということは可能ですけれども、やはり市で支援をする事業でありますから、今お答えいただいた現在行っている周知のほかに、市内のタクシー会社さんの一覧なんかを一緒に載せるとより親切かなと思いますので、いずれにしても事業者さんへのご理解とご協力というのは必須になると思いますので、今後よろしくお願いいたします。  この事業につきましては新規の事業でありますので、また今後の経過を見守っていきたいなと思っております。以前調べた際に、先ほど部長からもありましたが、常陸大宮市さんなんかは、本当にさらに進んでいて、タクシー利用補助については、さっきも答弁の中でありましたけれども、妊婦さんということに限定せず、産後も利用ができるというような内容で実施していますので、そういった先進地も参考にしながら、あとまた、子育てタクシーという支援が全国的に広がっているようでして、子育て支援タクシー協会というようなものもあるそうですので、ぜひそういったことも参考にしながら、よりよい事業にしていただきたいと思います。  それでは、次の3点目の、産後ケア事業についてを伺います。  こちらにつきましてもたびたび、定例会でありますとか予算・決算の中でも質問がされておりまして、私自身も過去に質問をさせていただいた経過がございます。  まず、石岡市の産後ケア事業の利用状況について。産後のサポートということで、石岡市では現在、助産師さんが自宅に訪問してくれる訪問型、そして、自分で事業所へ行きサービスを受けるデイサービス、通所型、そして宿泊型の3つのタイプがございます。その利用負担補助を実施しているわけですが、それぞれの実績についてを伺います。 340 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 341 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 産後ケア事業の利用状況でございますが、令和元年度11月末現在で、利用者の実人数は25名、延べで45件、委託料は57万5,340円となってございます。内訳は、訪問型が延べ20件、通所型21件、宿泊型4件でございます。  以上でございます。 342 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 343 ◯3番(新田 茜君) この利用者については、わりと前年と増えているというような話も伺うのですが、増えているということは浸透しているのかなと思うんですけれども、こちらはどのような方法で周知をなされているのか、周知方法についてを伺います。 344 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 345 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 産後ケア事業の周知方法につきましては、市ホームページに掲載しているほか、妊娠届出時の妊婦面談の際に、直接妊婦に対して説明を行ってございます。妊婦面談に来られなかった方には、母子健康手帳と一緒にチラシを配布してございます。また、産前産後の電話支援や保健師による赤ちゃん訪問の際など、状況に合わせて周知している状況でございます。  以上でございます。 346 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 347 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。こちらも、私も周知用のチラシとなるのかと思いますけれども、こちらもいただきまして、見せていただきました。利用の手続ということで記載がございまして、この産後ケアを利用するための申請については、産後ケアですので、前もって予定をして利用するというよりは、急遽利用したいという方が多くいるのではないかなと考えます。そういった場合に、手続に時間がかかってしまう、利用したいときに利用できないという状況ができてしまうのではないかと思います。もちろんサービスを提供している事業者さんの予約状況なんかも関係するとは思いますけれども、すぐ利用したい、また急遽利用したいとなったときに、申請に要する時間、その辺の対応についてはいかがでしょうか。もし何か対応をとっていれば、お答えをいただきたいと思います。お願いいたします。 348 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 349 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 産後ケア事業の申請時期については特に制限はなく、妊娠中から、産後利用する可能性がある方は事前に申請書を準備していただきまして、出産後受理し、すぐに利用できるよう配慮してございます。また、出産後1年まで申請・利用することが可能でございます。  以上でございます。 350 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 351 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。対応については工夫をされているということで、わかりました。  産後のお母さんたちというのは不規則になることが多いので、ウエブなんかで手続ができたりするとよいのかなと思います。いずれにしても、利用者への対応を図る際には、先ほどの2点目のタクシー補助もそうでしたけれども、引き受けていただいている事業者の方との連携ということが必要になってくると思います。赤ちゃんやお母さんの健康状態とか、そういったことの情報共有も可能になると思うので、この事業者との連携というものは大事だと思いますが、そちらはしっかりと行えているのか、いかがでしょうか、伺います。 352 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 353 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 事業者との連携につきましては、産後ケアを利用する事業者が決まりましたら、保健センターから対象者の情報提供を行い、事業利用後は、事業者から実施報告書の提出がございます。対象者のフォローが必要な場合などは、随時連絡をとり合いながら、連携に努めている状況でございます。 354 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 355 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。この連携に関しても、いろいろな観点から重要になってくると思いますので、今後もしっかりと行っていただきたいと思います。  さらには、近隣の市町村とも情報交換などを一緒に行えるといいのかなと考えますけれども、この近隣の自治体については、産後ケア事業について、石岡市との比較といいますか、近隣自治体の実施状況の把握などをしていれば、その辺の状況はいかがか伺います。 356 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 357 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 近隣市町村の取り組み状況につきましては、茨城県で今年9月に行った調査によりますと、県内実施自治体は、平成30年度に27市町村、今年度は新たに16市町村が開始し、計43市町村が取り組んでございます。近隣では、土浦市、かすみがうら市、小美玉市が今年度から開始してございます。なお、訪問型、通所型、宿泊型、全てに取り組んでいる自治体は、当市を含め9市町でございます。  以上でございます。 358 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 359 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。今、県内では43市町村が実施しているということで、ほぼ100%に近いと言っていいと思います。  近隣との比較ということで今お伺いをさせていただきましたが、実はこの石岡市の産後ケア事業を質問するに当たりまして、リサーチといいますか、石岡市同様に産後ケア事業を実施している、今お答えもありましたが、お隣の小美玉市、そしてかすみがうら市、あと土浦市のほうを調べてまいりました。近隣と比べましても、石岡市は非常に条件がいいです。実際にヒアリングをしましたところ、利用者の方からも、サポートをしていただいている事業者の方からも、本当にいい反応で、この4市の中で見ると石岡市が一番いいですよというお話を聞きまして、本当に評判がいいということがわかりました。  石岡の保健センターに伺った際も、先ほど部長からもあったんですが、職員の方から、この産後ケアで訪問型と通所型、そして宿泊型、この3つがそろっているのは非常に珍しいですと、石岡市は本当に恵まれていますよということを、私も教えていただきました。これも、本当に事業に携わっている職員の方、そしてご協力いただいている事業者の方々の努力があってこそだということは、強く感じました。本当に石岡市の子育て支援策としての、こういったことは強みになると思いますので、どんどんPR、そして発信をしていただきたいということを思います。  それと、国においても、先月28日の参議院厚生労働委員会において、この産後ケア法、母子保健法、その改正案が、予定を前倒しして採決がされたと。翌29日の本会議で可決成立されたということで、審議が遅れることというのはよくあっても、前倒しされるのは非常に珍しいということでお話を聞きましたので、今後ますます国のほうとしても、この産後ケア事業の充実を求めると思いますので、そういった中で、石岡市は本当によい内容で取り組んでいること、こちらもどんどんアピールをしていただきたいと思います。  今回、この石岡市の子育て支援事業について伺う中で、石岡市が取り組んでいる支援事業は数多くありますけれども、その中でも冒頭述べました新規事業、そして拡充がなされた事業について、スポットを当てて質問をさせていただきました。部長よりご答弁いただいた中でも、また自分自身で調べた中でも、1点目に聞いた不妊治療費の助成事業、それと2点目に伺った妊婦タクシーの利用補助事業、そして先ほど伺った産後ケア事業、本当にすばらしくて、県内でも唯一石岡市だけがやっているといったような内容があったり、あとは、近隣と比べても石岡市が一番条件がよかったり、実施している事業の数ではなくその内容について、この3つの事業だけも十分、石岡市は子育てに強いまちだということが発信できると思います。  3点ともそれぞれ周知の方法について細かく伺いましたけれども、本当にこんなすばらしい内容で事業を展開しているのに、なかなか、あまり浸透していない。恐らく、石岡市は子育てに強いまちであるというイメージを持っている人というのは、あまりいないと思います。  そこで、今泉市長にお聞きします。このPRの部分について、石岡市の子育て支援のアピールというものを、もっと自信を持って行っていただきたいと思います。その発信について、子育てをするなら石岡市だというふうに言ってもいいと思います。石岡市の市長として、石岡市の子育て支援のアピールをどのようにお考えであるのか、お答えをいただければと思います。 360 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 361 ◯市長(今泉文彦君) 石岡市の子育て支援のアピールですけれども、みらい創造プロジェクトにおいて、「住んでみたいまち、住み続けたいまち」を掲げ、人口減少に歯どめをかけるべく、子育て環境の充実に向けてさまざまな施策を展開してまいりました。今回答弁した事業以外にも、各種予防接種費用の助成や赤ちゃんおむつクーポンの発行、新婚・子育て世帯への家賃補助など、子育て世代の経済的負担の軽減を図り、安心して育児ができるよう、市独自の事業を実施しているところであります。  このような事業を利用した方からは、今、新田議員がおっしゃったとおり、使ってよかった、ありがたかったといった感謝の声も寄せられておりまして、各種施策の効果を感じながらも、さらに充実した対策がとれるよう見直しを図っていきたいと考えております。そして、当市の魅力が市の内外に十分伝わるよう情報の発信に努めるとともに、石岡市ならではの特性を持つメニューづくりを心がけ、子どもを産み育てる最適なまちとなるよう、今後も工夫して努力してまいりたいと思います。  以上です。 362 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 363 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございました。今、市長からご答弁いただきまして、私が質問した事業以外でも、多くの事業でアピールできるよというお話がありましたので、今後もぜひ自信を持って、発信、そしてアピールをしていただきたいと思います。  以上で1項目目の質問を終わります。  続いて、2項目目の質問に入ります。地方創生推進交付金の活用についてを伺ってまいります。  この地方創生でありますけれども、こちら、東京一極集中化を是正し、地方の人口減少に歯どめをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策として、2014年、第2次安倍改造内閣発足後に発表がなされたワードでございます。この地方創生の充実と強化に向けて、地方創生推進交付金が設けられまして、国が都道府県、そして市町村の行う事業について、2分の1を負担し支援するとして、本年度も1,000億円の予算が組まれ、全国多くの自治体において、この交付金を活用した取り組みがなされていると思います。  石岡市におきましても、この交付金を活用した事業の展開がされていると思います。今回は、この平成30年度に予算計上がされた事業の部分について伺ってまいりたいと思いますけれども、まず、具体的な事業についてお聞きする前に、(1)の1点目として、この地方創生推進交付金について、交付金そのものの内容、交付を受けるための条件など、その内容についてのご説明をお願いいたします。
    364 ◯議長(池田正文君) 市長公室長・加藤君。 365 ◯市長公室長(加藤乃利明君) お答えいたします。地方創生推進交付金は、地方創生を支援するために、国から交付される交付金でございます。地方公共団体が行う自主的かつ主体的で先導的な事業を、複数年にわたって継続的に支援するために創設されたもので、地方再生法に基づく法律補助の交付金でございます。また、事業の進捗状況は、KPI──重要業績評価指数というんですけれども──によって検証を行うことになっておりまして、PDCAサイクルによる進捗管理が求められているところでございます。  この交付金の支援対象事業には、2つのタイプがございます。1つは、先駆性のある取り組み及び先駆的優良事例の横展開タイプでございます。こちらは、官民協働や地域間連携、政策間連携、事業推進主体の形成などの事業を対象としてございます。もう一つは、わくわく地方生活実現政策パッケージというものでございます。これは、東京圏からのUIJターンの促進と、地方の担い手不足への対策を対象としております。また、交付金の対象はソフト事業が中心でございますが、それと一体となって行われるハード事業も交付の対象となります。  交付金額は、平成30年度、令和元年度ともに国費1,000億円で、補助率は2分の1でございますが、残りの2分の1についても地方財政措置が講じられることになってございます。  以上でございます。 366 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 367 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。非常に丁寧にお答えをいただきました。  現在、石岡市において、実際にこの交付金を活用して展開している事業があれば、ご紹介をいただきたいと思います。 368 ◯議長(池田正文君) 市長公室長・加藤君。 369 ◯市長公室長(加藤乃利明君) お答えいたします。当市で認定されている交付金事業についてご答弁申し上げます。当市ではこれまでに、5つの事業が交付金の対象として認定されております。内訳といたしまして、計画期間が終了したものが1件、現在も継続中のものが3件、そして、今年度から新たに創設された枠によって始めた事業が1件でございます。  それぞれの概要でございますけれども、1つは、第2のふるさと・いばらきプロジェクト推進事業です。こちらの事業は、県や市町村で構成するいばらき移住・二地域居住推進協議会を主体として、情報発信の強化や受け入れ体制の整備を推進して、東京圏との交流を活発化させ、東京圏からの人の流れをつくっていくことを目的としております。計画期間は平成28年度から平成30年度までの3年間でございました。  2つ目は、水郷筑波・サイクリングによるまちづくりプロジェクト計画でございます。筑波山や霞ヶ浦などの恵まれた自然を活用したサイクリング環境の整備、そして、サイクリングの普及啓発による地域活性化を図るものであり、計画期間は平成28年度から令和2年度までの5年間でございます。  3つ目は、筑波山・霞ヶ浦広域エリア観光連携促進事業でございます。この事業は、筑波山や霞ヶ浦という自然環境を観光の核として、受け入れ体制の整備や資源の掘り起こしを進めるとともに、広域連携によって、県内全体の観光入り込み客数の増加と地域の活性化を図ることを目的とした事業であり、計画期間は平成30年度から令和2年度の3年間でございます。  4つ目として、今年度から新たに認定を受けた、つながる茨城チャレンジフィールドプロジェクトがございます。この事業は、東京圏からの移住を促進するため、県と市町村が一体となった受け入れ体制を構築し、持続的に仕事が生まれる仕組みを構築することを目的としており、計画期間は令和元年度から令和3年度の3年間でございます。  最後に5つ目でございますが、わくわく茨城生活実現事業でございます。この事業は、東京圏から移住して就業または起業しようとする者が転居・就業または起業・定着に至った場合に、移住支援金の給付を行うというものでありまして、計画期間は令和元年度から令和6年度までの6年間となっております。  以上でございます。 370 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 371 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。1点目に続いて非常に丁寧に、今展開されている事業の内容、そして目的までお答えをいただきました。  こちら、それらの展開されている事業についての実績であるとか進捗についてはいかがでしょうか。伺います。 372 ◯議長(池田正文君) 市長公室長・加藤君。 373 ◯市長公室長(加藤乃利明君) お答えいたします。実績についてご答弁申し上げます。1つ目の第2のふるさと・いばらきプロジェクト推進事業でございますが、計画の最終年度である平成30年度に、当市では移住や定住、若者の地元回帰を促す事業といたしまして、東京圏交流モニターツアー、イルミネーションイベント、雇用創出拠点の整備に向けた調査を実施いたしました。実績額といたしまして5,117万3,288円でございます。  2つ目の水郷筑波・サイクリングによるまちづくりプロジェクト計画でございますが、平成30年度には広域レンタサイクル事業負担金、りんりんタウン構想の策定、サイクリングイベントの企画実施、地元産木材を活用したサイクルラックの設置などの事業を実施し、総事業費は660万4,200円でございました。本年度につきましては、サイクルラックの整備やイベントツアーの開催、サイクリングマップやルールブックの作成等を行うことを予定しておりまして、予算額といたしまして648万5,000円でございます。  3つ目の筑波山・霞ヶ浦広域エリア観光連携促進事業でございますが、平成30年度には、石岡のおまつりの歴史的背景の実態調査及び記録誌作成、外国語対応人材の配置、ラッピングバスによるPR強化、山車の製作・活用による体験型PR推進、イベント案内放送機器導入などの事業を実施いたしました。実績額は1,122万1,508円でございます。なお、石岡のまつりの歴史的背景の実態調査及び記録誌作成並びに山車の製作・活用による体験型PR推進事業につきましては、製作期間の確保のために、平成30年度中に支払った一部を除いて次年度へ繰り越しております。繰越額はそれぞれ石岡のおまつりの歴史的背景の実態調査及び記録誌作成につきましては940万3,200円、山車の製作・活用による体験型PR推進事業につきましては2,492万円となっております。本年度の事業としては、山車・獅子位置情報、外国語対応業務や観光案内所管理運営委託、体験型観光PR業務委託などを申請しておりまして、予算額は611万3,000円でございます。  4つ目の、つながる茨城チャレンジフィールドプロジェクトでございますが、計画初年度である本年度につきましては、東京圏交流事業や会議等参加経費として、150万円の予算を計上しております。  最後に、5つ目のわくわく茨城生活実現事業でございますが、本年度は、対象者に交付する移住支援金として222万2,000円の予算を確保しております。  以上でございます。 374 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 375 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。非常に丁寧なご答弁をいただきまして、ありがとうございました。今、部長より山車の製作というお話が答弁の中で出ましたので、続きまして2点目の中で、具体的に事業を絞って伺ってまいりたいと思います。  (2)の2点目の、平成30年度に予算計上がされた体験型イベント用山車製作業務委託料についてを伺います。こちらにつきましては、これまでに定例会、また予算・決算の中でも、先輩方からたびたび質問がなされておりまして、私自身も、さきの10月に審査が行われた決算委員会において触れさせていただきました。改めてお伺いいたします。この体験型イベント用山車製作業務委託料について、これまでの経緯を伺います。 376 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 377 ◯経済部長(越渡康弘君) それでは、私からは、体験型イベント用山車製作業務委託料のこれまでの経過について、ご答弁を申し上げたいと思います。本事業につきましては、おまつり期間中だけではなく、年間を通しまして石岡のおまつりの魅力を伝えるために、首都圏などのイベントなどで観光客が参加できる体験型イベントに活用する山車製作に向けて、取り組んでまいったところでございます。  経過でございますが、これまで各町内が保有する使われなくなった旧山車の修繕による山車製作を行うため、石岡市体験型イベント用山車製作活用実行委員会を立ち上げまして、活用する山車の選定や修復及び利活用について検討してまいったところでございます。委員会におきまして、複数の山車の候補から市指定有形民俗文化財であります旧金丸町の山車を選定いたしまして、本年5月に公募型プロポーザルを実施しまして、業者選定を行ったところでございます。その際、実施しました金丸町の旧山車の現地確認を踏まえ、選定業者から企画提案がなされたわけでございますが、外見上、大規模な修繕は必要ないと思われておりました山車につきまして、シロアリなどによる腐食などが想像以上に激しく、安全面の確保が危惧されるといった意見がございました。  その後、6月7日に開催しました体験型イベント用山車製作活用実行委員会におきまして、安全性を考慮して、伝統を継承する新たな山車を製作することが最善策であるとの意見が示されたところでございます。しかしながら市といたしましては、修繕による製作を方針として議会に説明をさせていただいた経緯がございます。これを踏まえまして、いま一度、当初の方針どおり山車製作を追求していこうとの結論に至ったわけでございます。これを受けまして選定業者から、安全面に問題があるとの理由から、辞退の申し入れがございました。それによりまして、再度プロポーザルを実施したきたところでございますが、残念ながら応募はなかったという結果でございました。同時に、栃木市や八王子市の修繕に定評のある専門業者のほうにも、旧金丸町の山車の修繕利用について、その可能性を追求してまいったところでございますが、老朽化が激しいということから、2社ともに、体験型としての修繕は困難であるとの回答をいただいたところでございます。  体験型イベント用山車につきましては、修繕による製作に、以上のように鋭意努めてまいったところでございますが、以上のような経過から、本年度中の交付金を活用した修繕による事業展開は、断念せざるを得ない状況でございます。  以上でございます。 378 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 379 ◯3番(新田 茜君) 今、部長より、これまでの経過についてお答えをいただきました。  これは国の交付金を受けて進めていく事業ですよね。先ほど1点目に、交付金について詳しく内容をご説明いただきました。こちらは、石岡市が自ら手を挙げてやります、使いますということで予算化がされたのだと思います。ましてやこの事業は1県5市で実施をしていくということで、以前にも説明はいただきましたけれども、だとしたら、これ、なおさらスピード感を持って進めていかなければならないと思います。30年度に予算化がされて、それは執行できず、そして本年度に繰り越しがなされた。今、経過についてをお答えいただきましたが、繰り返しになるかもしれませんけれども、この繰り越しをした理由について、この繰り越しをした経緯を伺います。 380 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 381 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。繰り越しした経緯でございます。こちら、体験型イベント用山車製作に当たりまして、活用する旧山車を保有する町内、今まで候補に上がっておりましたのが金丸町、守木町、中町というところの旧山車でございますが、こういったところ、保有する各町内との調整などに時間を要したということがございました。そういったところから、本年の3月に、先ほどご答弁申し上げたとおり、旧金丸町の山車を使って修繕製作をしていこうということが決まったわけでございます。こういった経緯から繰り越しをしたという状況でございます。  以上でございます。 382 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 383 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございました。こちら、30年度に計上して、今お答えをいただきましたけれども、本年度にまた繰り越しをした。さらには、最初、部長からの答弁の中でありましたけれども、本年度中の事業展開に関しても非常に難しい状態であると。じゃあ、これまた次年度へということはできないと思います。これ、一体どうするんですかということを、同様の質問を10月の決算の中でも伺いました。そのときの答弁としては、これから県と協議してまいりますといったお答えがありました。その後といいますか、この県との協議について現在はどのような状況であるのか、現在の状況についてを伺います。 384 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 385 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。今の議員からのご質問でございますが、これまで県のほうと、議員おっしゃるように協議を進めている最中でございます。先ほど公室長からもございましたように、この交付金事業といいますのは、筑波山・霞ヶ浦広域エリア観光連携推進事業ということで、茨城県のほか本市、また潮来、筑西、かすみがうら、桜川市という1県5市による共同での申請による広域での取り組みとなってございます。こういった観点から、一部……、本市においての、先ほど答弁いたしました3年間の事業の中の一部の事業を、断念せざるを得ない状況ということになってございます。そういった点から、全部の事業を断念するということではないんですが、そういった点、それと、今申し上げました広域での申請というところで、本市のみならず……、今後の本市のほかの地方創生交付金申請の影響ですとか、あとは、ひいては茨城県全体の影響がないかどうかというのを、今現在、協議を進めているというところでございます。  以上でございます。 386 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 387 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。まさに今、県と協議をしている段階であるということで、内容についてはまだお答えできない部分も多少あるのかなと思います。ただ事実としてわかったのは、この山車の製作については本年度も執行はできないよということは、その点ははっきりしたと思います。こちらは本当に、先ほどから言っておりますように、自ら手を挙げて使います、そしてやりますというふうに言ったと思います。1年が経って、また2年経って、できませんでしたということで、先ほど部長も、一部の事業の断念ですよというお話はありましたが、こういったケースというのはあまり聞いたことがないんですね、私自身も。なので、こういったことになってしまったことで、石岡市に何らかのペナルティーというか、そういったものが発生するんじゃないかなと思うんですが、その辺について、石岡市へのペナルティー的なものはないのでしょうか。お伺いをいたします。 388 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 389 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。先ほど申し上げましたように、当市へのデメリットといいますか、支障については、先ほどご答弁申し上げましたとおり、現在、県、国も含めてなんですが、協議を進めているという最中でございまして、申しわけございませんが、その辺についてはまだわかっていないというのが実情でございます。  以上でございます。 390 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 391 ◯3番(新田 茜君) すみません、あまり部長にお聞きしても、なかなかお答えにくい部分というものがあると思いますので、今泉市長にお伺いをいたしたいと思います。  まず、この平成30年度に予算計上がされた体験型イベント用山車製作業務でありますけれども、こちら、予算化をされたわけでありますので、市の所有の山車ということになるんでしょうか。この山車の必要性については、市長はどのようなお考えであるのか、お伺いをいたします。 392 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 393 ◯市長(今泉文彦君) 体験型山車の必要性でありますけれども、観光に来た方々がおまつりを体験する、そのための1つの舞台として山車を用意するわけでありますけれども、最近、今年の9月に、玉川大学・ドレクセル大学共同事業というのが石岡のおまつりを舞台にしてあって、報告書ができてきています。それは、初めてこういう体験型の感想が出てきたわけなんですけれども、その中で、感想をちょっと挙げさせていただきますけれども、「地元の人が温かく迎えてくれてうれしかった」、「祭りの主役になっているんだと感じた」、おまつりに出てですね。それから、「日本の家族とコミュニティのあり方を私たち外国人が学べるようになってうれしかった」、「日本の伝統と文化を肌で感じることができた」、もう一つ「よそ者にこのように心を開けるコミュニティをたたえたい」という、ドレクセル大学の学生たちが感想を述べております。体験型のおまつり参加がどれほどすばらしいかということが、ここに書き連ねているわけでありますけれども、そういった意味で体験型イベント用山車の意義というのは、本当にこれから新しい可能性を持っていると思っております。  この事業の目的は、体験型イベント用山車を製作して、インバウンド、特に外国から来た人たちに本物の山車の体験をしてもらいたいというのが、そもそもの事業の目的であります。それを実現するために、観光地は各地でありますから、やはり本物であるほうが競争力が高いわけであります。そういったものを実現するために今、文化財保存に際する手法を検討しているところ、体験を重視して、どうやったらそれが可能になるかということを改めて検討しているところであります。  以上です。 394 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 395 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。今、市長から、体験型のおまつりのすばらしさであるとか、また山車の必要性ということでお答えをいただきました。  先ほど来、本年度も山車の製作については断念せざるを得ないというお答えをいただいております。こちら、何度も繰り返しになりますけれども、初年度も執行ができず、本年度もさまざまな理由から執行ができなかった。一部の事業の断念でありますよということではありましたが、国の交付金を絡めた事業であります。もっと執行するためにできることであるとか、やらなければいけないことというのがあったんじゃないかなと思うわけであります。  今回のことで、県の協議の中でまだはっきりしていない部分もあると思いますけれども、国にも県にも、そして広域で行う事業ですからほかの4市にも、その部分においては大変迷惑をかけてしまっているのではないかなと思っております。これ、結果としては何もしていなかったんじゃないかというふうに捉えられてしまっても、不思議ではないと思います。こちら、2年間放置したとまでは言いませんけれども、一体何をしていたんだろうということで、疑問に思うところであります。  先ほど市長から、手法の検討なんていう話もありましたけれども、放置したとまでは言いませんが、その辺について市長からご説明があれば、お願いをいたしたいと思います。 396 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 397 ◯市長(今泉文彦君) 手法の検討ということでありますけれども、体験型用山車がどういったものがふさわしいかというのが、まず時間がかかった部分だと思います。たくさん山車がある中で、歴史的意義の深いもの、そういったものを選ぶ、そして、体験型ですから各地に運べるような構造、そういったものを兼ね備えている山車、その選定に時間がかかったと私は捉えております。  以上です。 398 ◯議長(池田正文君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 399 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。いずれにしても、今後、また県との協議の中で、国がどういった判断をされるのかということが重要となってくると思います。  今回この質問をさせていただく中で、お聞きし、そして伝えたかったことは、早く山車をつくってくださいということではなくて、もちろん体験型としてあれば、今、市長からもご答弁の中でありましたが、PRにもなりますし、特に今年のおまつりの中では多く見られた外国人の方々へのアピールにも最適であります。解体とか組み立て可能な山車であれば、他市との交流であるとかPRで持ち出す際に、陸送費を抑えて運ぶこともできますので、アピールには有効であるということはわかります。石岡市としてのメリットについても多くあると思います。  しかし、その部分ではなくて、それ以前に、自ら手を挙げたにもかかわらず執行ができない。そして繰り越しをして、また執行できない。こういったことは、石岡に限らずほかの自治体においても、あまり実例のないことであると思います。そういった部分において、どういうふうに考えているんだろうというところが知りたかったもので、今回質問をさせていただきました。  先ほども言いましたけれども、2年間何もしなかったわけではないということは十分わかっております。常任委員会の中では説明があったということで、その際の委員会の中で出された進捗の資料を見てもわかります。実行委員会もたびたび開催されていますし、その中で議論されたり、そして、担当の職員の方ですかね、栃木県や東京都にも足を運んで相談をしに行った経緯もあるということで、そういったことも資料に載っておりました。本当にこの件については、石岡市の単独ではないですから、最善策のために職員の方々も大変なご苦労とご努力をされたと思います。  そういったことも考慮していただきたいですし、さらには交付金事業ということで、一部の事業として執行断念、このペナルティーについてはあるかどうかはわかりませんけれども、そのペナルティーがないにせよ、国、または県、そして、一緒に進める予定であったほかの4市から見た石岡市の印象というのは、非常に悪くなるんじゃないかなと思います。もしかしたら、今後、県であるとかほかの4市への影響も出てくるかもしれない。そういったことも全て考慮した上で、今後も市長としての判断をしていただきたい。  これ以上はお聞きしませんけれども、今後こういうことが起きないように努めていただきたいと思いますので、今泉市長、よろしくお願いをいたします。  以上で私の質問を終わります。 400 ◯議長(池田正文君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午後 3時23分休憩            ───────────────────────                   午後 3時38分再開 401 ◯議長(池田正文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 402 ◯16番(櫻井信幸君) 16番・櫻井信幸でございます。3項目ほど質問、提案をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  まず第1項目目、国道6号バイパスのトンネル化について。  6号バイパスというのは、もう相当前から計画が言われていまして、長い期間、石岡にとっての大きな課題になっていると思います。私たち八郷の人間は、あまり6号バイパスというものは、当初は知らなかったんですね。ぴんとこないというか。そういう状況の中で、合併後、この6号バイパスがどうしてこんなに進捗が遅れているのか、そういう話をたびたび聞いておりました。そして、地権者の数人の方が、いろいろお話を聞かせていただいて、この6号バイパスがどうして今このような状況にあるのかということを、少しずつわかってまいりました。  そこで、これまでにも多分このような提案はあったのかな、お考えはあったのかなと思いますけれども、トンネル化についての提案というか、質問等について、このバイパスのトンネル化については3項目ほど質問をいたします。  まず第1項目目、長年にわたり一部地権者の理解がいただけず、バイパス工事が遅滞しています。当初計画の一部変更等に対する感情のもつれを考えると、地権者の気持ちも理解しなければならないと考えます。これまでにも話はあったと思いますが、計画地は重要な歴史遺産があり、それを壊すことなく、国、特に文化庁、県との連携をとり、歴史博物館を建設し、歴史のまち石岡の観光資源としてアピールするということを再考してはどうかというご提案でございますけれども、これまでにこのような提案があったのかどうか、それから、ただいま質問したことについてお考えがあれば、お聞かせ願いたいなと思います。 403 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 404 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 歴史博物館の建設についてご答弁申し上げます。国道6号バイパス整備と並行しまして、文化財の試掘調査及び本調査を実施しております。その中で、大変貴重な文化財が発見されております。平成29年の調査においては、縄文時代中期──約4,500年前ですけれども──を中心とする宝物包含層、貝層などが発見されております。これらの貴重な文化財につきましては、東日本で2番目に大きい舟塚山古墳もございますので、歴史のまち石岡の観光資源の1つとして活用できるものと考えております。今後も、引き続き調査研究をしてまいりたいと考えております。
     以上でございます。 405 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 406 ◯16番(櫻井信幸君) これまでにもこのようなトンネル化のお話というのはあったのかどうか、お聞きしたいと思います。 407 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 408 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 道路の構造につきましては、施工性、経済性、維持管理、走行性、安全性、環境や沿道利用の観点などを総合的に判断し、決定してきているものと考えております。  以上でございます。 409 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 410 ◯16番(櫻井信幸君) そういう発想は、じゃあ、なかったんですか。提案というのは。 411 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 412 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) トンネル化の提案ということは特に聞いてはございませんけれども、構造等の整備につきましては、市町村等なんかと協議を国のほうも進めてきていてくれたのかと思います。最終的には、先ほどもご答弁しましたとおり、総合的に判断し、最終的に国で決定していただいたものと考えております。  以上でございます。 413 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 414 ◯16番(櫻井信幸君) あったかなかったかということをお聞きしているんですから、なければない、それでいいと思うんですけれども、ですから、今回ここまで工事が遅れているという原因は、もう皆さんもご存じだと思うんですよ。ですから、そういう中で、何か理由がないとできないと思いましたから、歴史のまち石岡の観光の財産として、資源としてということを理由にして、国とそういう交渉をしてみてはどうかと思うんですよ。そういう点でいかがですか。再度ご答弁願えますか。 415 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 416 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) トンネル化という形の提案でございますけれども、答弁の繰り返しにはなりますけれども、道路の構造につきましては、施工性、経済性、維持管理、走行性、安全性、環境や沿道利用の観点など総合的に判断しまして、現在工事が進んでいるものと考えてございますので、今の国の整備計画に基づいて整備のほうは進めていくものと考えております。  以上でございます。 417 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 418 ◯16番(櫻井信幸君) ですから、現在工事が滞っている。その原因は皆さんもご存じのはずなんですよね。地権者のご理解が得られないということですから、そういう方面で考えたらどうですかということを言っているわけです。安全性だ経済性だとおっしゃいますけれども、何かあの部分、あと何キロくらいあるかわかりませんけれども、あとちょっとした部分ですよね、もう開削で先は終わっているわけですから。片方は盛り土してつくってあるようですけれども。これ、3項目目に書いてあるんですけれども、トンネル化することによって、土地の買収費用が相当助かるなと考えるのであります。ですから、これは3項目目でまた質問しますけれども、これについてはよくお考えになっていただきたい。  なぜ地権者に理解をしていただけないかというと、以前には、当初の計画を変更したことが大きな理由だと、コースを変更したことが大きな理由だということも聞いていましたけど、最近というか、ここ少し前から、強制執行という言葉をたびたび聞くようになったそうであります。私は、そういう点から、この2項目目にあるんですけれども、6号バイパスというのは名前からして、6号線を入り口にして出口も6号線へとバイパス化するのが、本来の6号バイパスだと思うんです。それが、もう長い間かかっても、結局、旧美野里地内に関してはほぼ計画が進んでいない。そういうふうな状況だと思うんです。  6国につながる、例えばここで書いてあるんですけれども……、ここに書いていないか。大曲というところへ抜ける予定であると聞いております。でも、一向に美野里地内の計画も進捗していない。石岡で止まっちゃうじゃないのかなというような懸念をしているわけであります。地権者も土地の所有者も、そういうことを懸念しながら、協力しがいがないよな、そういうバイパスでは協力のしがいがないということをおっしゃっています。  そういうことで、石岡から先の部分についてどのような計画になっているのか、お話を伺いたいと思います。 419 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 420 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 小美玉市側の計画の進捗状況についてご答弁申し上げます。かすみがうら市、小美玉市、石岡市の3市で構成している国道6号バイパス建設促進期成会や、小美玉市、茨城町、石岡市の2市1町で構成している国道6号茨城空港アクセス強化推進協議会において、国土交通省並びに関東地方整備局へ、国道6号千代田石岡バイパスの整備促進と、国道6号小美玉市区間の都市計画決定の要望を毎年行っております。継続的な要望活動を行ったことにより、国道6号千代田石岡バイパスの整備促進がなされました。また、小美玉市区間の国道6号バイパスの都市計画決定及び事業化に向けた国主体の小美玉地区周辺道路勉強会を、県、関係市町村、これは小美玉市、茨城町、石岡市でございますけれども、今年9月に開催しております。勉強会では、国道6号小美玉地区周辺道路の交通状況について課題を共有し、整備に関する議論を行い、引き続き国、関係市町村が連携し、検討を実施しているところでございます。  以上でございます。 421 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 422 ◯16番(櫻井信幸君) 旧美野里地内の今後の見通し等について、やはり地権者として、その辺のところまで心配しているんだという話も聞きます。ですから、その理解を得られていない地権者の方たちには、そういうこともきちっとご説明して、強制執行なんていう言葉を軽々しく使うんじゃなく、きちっと今後はこうなりますよというような説明をしながら、今、心配していることは何かということを探って、きっちり説明してやっていく、そういう行動が必要だなと思います。ですから、そういう点でもよく……。これに関しては本当に難しいんですけれども、地権者の感情を逆なでるような言葉を発するのではなく、やっていくべきではないのかなと考えます。その点はよろしくお願いしたいなと思います。  石岡止まりということを大きく気にしていらっしゃいます。ですから、現状でもうここまで来ているんですから、その気にしていることをよく掘り下げて、ご相談に乗って、お願いをしてやっていくべきだなと思います。この件についてはよくお願いしておきたいなと思うところでございます。  先ほども申し上げましたが、3項目目の、トンネル化することによって、多分、地上権の売買みたいな形になるのかなと思うんですよね。そうなりますと、土地の買収費用等が相当安くなるのかなとは考えていますけれども、いかんせんもう土地の売買代金は支払われたってつい最近聞いたものですから、この3項目目の質問は少し的を外れているなと、知らなかったなということからあれなんですけれども、これについては結構でございます。  ですから、この下に書いたように、中途半端な6号バイパスにしない、そういうことを地権者によく説明していただきたい、お話をしていただきたい、じっくりと。この点についてはよろしくお願いしたいなと思います。  次に、大きい項目の2項目目の質問に入ります。石岡市市役所職員──これは臨時も含むということであります──職場環境について。  実は、開会初日に辞職勧告という動きがありました。大多数の賛成を得て、職員に対する暴力行為、そういうものに対して可決されたという状況でありました。これは一部事務組合員に関してでありますから、この件については答弁は求めませんけれども、実は決算委員会、10月16日、総務の決算委員会があったときに、午前中、同僚議員から、皆さんの市役所内での、上司が部下に対して大きな声を張り上げていると、それはいけないんじゃないかというような意見が出ました。いみじくもその午後に、その暴力行為、事件と言っていいんですかね、それが起きたと。それは本当に残念であります。  そこで、石岡市役所内で職員に対するパワハラとか暴力行為の実態はどうなのか、あるのか、ないのか、過去5年くらいの件数をお尋ねしたいと思います。第三者からのと書いてありますけれども、これは上司とか議員とか市民とか、そういう第三者からのそういう行為があったかどうか、そういうものについての件数等についてお尋ねをいたします。 423 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 424 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。まず、過去5年における石岡市役所内での職員に対するパワハラ、暴力行為についてでございますけれども、職員間の問題であれば、職場の上司との折り合いが悪い、厳しい指導を受けたといった相談を、年間数件程度受けてございます。また、市民など外部からについても、窓口で大きな声でクレームを受けた、長時間苦情の電話があったといった内容の案件については、年間数件程度の報告を受けております。しかしながら、いずれのケースにおいても、パワハラ行為や暴力行為として警察署などに相談するような行為には至っていない状況でございます。  以上です。 425 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 426 ◯16番(櫻井信幸君) ありがとうございます。  そして、この2項目目に入っていくわけでありますけれども、市長としてパワハラ、暴力行為があった場合、どのように考え、どのように対処しているのか、教えていただきたいなと思います。 427 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 428 ◯市長(今泉文彦君) パワハラ行為について、それを受けた職員本人の肉体的・精神的苦痛のみならず、職場全体に対しても悪影響を及ぼし、職場の生産性を低下させることにつながることから、そういった行為を未然に防ぐことができるよう努めてまいりたいと考えております。外部からの不当要求行為や暴力行為に対しては、石岡市不当要求行為等対策要綱及び不当要求行為等対策十則に基づき、組織全体として毅然と対応ができるよう、私自身も不当要求には絶対応じないという強い意思を持ち、範を示してまいりたいと思います。  以上です。 429 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 430 ◯16番(櫻井信幸君) 先ほども一部事務組合のお話をさせていただきました。10月16日にああいう事件があって、その後、管理者として何をやったのかなと、そういうことがあったものですから、今回、こういう通告を出しました。ですから、この石岡の市役所内においても、そういうことは多分、部長が私に今言った件数、数件とおっしゃいましたけれども、実態はもっと違うと思います。市長もいろいろご苦労なさってきたはずですよ。我々もできるだけカバーできるものはカバーしていこうと努力はしてきましたけれども、どうも最近の様子をちょっと拝見していますと、トップとして、市役所の職員がそういうふうな場面になったときの対応が、遅いというか、なさ過ぎるなと。もっとリーダーとしての職務、責任を果たしていただきたい、そういうふうに考えております。  今おっしゃった答弁書、読んでいらっしゃるようですけれども、本当に市長の生の声として、そういう対応を迅速にしていただきたいと考えているんですけれども、いかがですか。 431 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 432 ◯市長(今泉文彦君) 不当要求行為に対しては、毅然と立ち向かってまいりたいと思います。  以上です。 433 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 434 ◯16番(櫻井信幸君) そういうパワハラとか暴力行為に巻き込まれた職員、その職員、例えば暴力行為等があったときに、市長が今言った答弁では、私は足りないと思うんですよね。ですから、もっと迅速に……。職員は1人では何もできません。できない人が多いと思います。中にはいると思います。被害届1つ出すのにも時間がかかる、勇気が要る。そこを後押しするのが、リーダーである市長であります。ですから、パワハラとかこういう暴力行為に対しては、もっと市長が力強く後から、後ろからきちっと支えてやる。そして、この職員の職場の環境づくり、職場の環境を改善していくということが、私は必要だと思います。  これ以上は申しませんけれども、よくリーダーとしてそのお考えを実行していっていただきたい。私が今言ったことはどういうことかということも、お考えになっていただきたい。言いづらいことですから、あまりこれ以上は言いませんけれども、そういう点で、元気を出してやっていっていただきたいなと考えているところでございます。  次、3項目目、お口からの健康ケアについて質問いたします。  これは、私は議員活動の1つの柱として、市民の健康づくりというものを考えながら、いろんなことを今やっております。そういう中で、今回は口腔ケアの大切さ、そこからの健康づくりというのをご提案したいなと思います。  まず、当市においても、平成28年4月、石岡市歯と口腔の健康づくり推進条例が施行されました。その後の活動とか効果についてお尋ねをしたいと思います。 435 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 436 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 条例制定後の活動、効果でございますが、初めに、条例制定後の活動状況についてご答弁を申し上げます。条例制定後におきましては、条文の第7条の基本的施策にのっとりまして、生涯の各世代にわたり、歯と口腔の健康づくりに関する知識及び適切な口腔ケアの実践に向けた取り組み方法等の普及啓発を図るために、各種事業を行っております。  平成29年度に新たに始めた事業といたしまして、まちづくり出前講座に歯の健康づくりの講座を追加し、ご希望に応じて口腔ケアの指導や講話を行っております。成人対象の健康診査事業におきましては、歯に関するアンケートをとりながら、歯科衛生士による相談、指導を行い、かかりつけ医による定期健診を行うことの重要性や歯周病の影響についての説明等による普及啓発を図っております。小学校入学前の就学健診の際には、歯科に関するミニ講話を実施し、生涯にわたる歯の健康づくりに関する普及啓発を図っております。また、市民の健康づくりに携わっている食生活改善推進員等の団体や、介護支援専門員、保育士等の専門職に対しまして、歯科に関する研修会や講演会を行い、連携づくりに努めているところでございます。  続きまして、平成30年度に新たに始めた事業といたしましては、妊婦を対象に、石岡歯科医師会の協力医療機関において、歯科検診費用の助成事業を実施しております。また、幼児を対象に、1歳6か月児、2歳児、3歳児健診において、希望者へのフッ化物塗布事業を実施しております。  次に、活動の効果についてもご答弁申し上げます。先ほど申し上げました取り組みによる効果でございますが、成人健診の際に回収いたしましたアンケートの集計結果から見ますと、平成29年度と平成30年度を比較したところ、「かかりつけ歯科医がいるか」に対する回答では、「ある」と答えた者の割合は、平成29年度の84.4%から、平成30年度は87.1%と2.7%増加しております。「歯周病が全身に及ぼす影響を知っているか」では、「知っている」と答えた者の割合が73.6%から76.0%と2.4%増加しております。1日当たりの歯磨き回数では、「1回磨く」が19.8%から16.2%と3.6%減少した分、「2回磨く」が49.7%から51.1%と1.4%微増しております。しかし、「3回磨く」は、平成29年度、平成30年度とも同率の27.3%という結果でした。  これらの状況から、歯の健康に対する受診行動や知識面においては改善傾向が見られるものの、今後も歯磨きの回数や習慣の促しとあわせて、さらに周知啓発を行っていく必要があると思われます。  以上でございます。 437 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 438 ◯16番(櫻井信幸君) ありがとうございます。条例を施行してからそういう活動をしていらっしゃるというふうなお話ですけれども、こういうことについては以前からやっていたなという感じもいたします。  そこで1つ、2項目目に通告いたしました内容について、ご提案申し上げたいなと思います。ただいまも歯周病に対する影響、及ぼす影響について、市民の7割以上の人が周知しているというご答弁がありました。それは好都合なんですね。知っていただければ、知っているのであれば好都合なんです。でも、ここ2年くらいの間に、歯周病菌の影響による病気、これは糖尿病、あるいは心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、関節炎、皮膚病疾患などなど、人体に多大な影響を及ぼすということがわかっています。そういうことから、私もいろいろ朝起きたとき、自分なりに毎日毎日、自分の健康維持が家族のためだというようなことから、やっております。  例えば、歯周病の影響によって、ここで心筋梗塞と書いてありますけれども、口腔ケアのきちっとできていない人の中に、例えば朝起きたとき、ベッドの上、布団の上で亡くなっていたと。お風呂で亡くなったというのはまた別なんですけれども、そういうものに対してそのリスクが増えるんです。そういう心筋梗塞で亡くなるリスクが増える。ですから、口腔ケアをきちっとすれば、今言った病気が全て安全に防げるよと、予防できるよというのではなくて、そのリスクが減らせますよということ、そこをきちっと説明した上で、朝起きてからの歯磨きとか、例えばうがいとか、そして、それから水を飲むとか、それから食事をして、歯磨きをして、そういうことが1つの、ゴルフで言えばルーティーンというんですね、最近はやっていますけど。決まったことを毎日毎日続ける。ゴルフで言えば、終わるまで同じこと、同じ考えで、同じしぐさで、同じことをやっていく。プロゴルフなんかでは、最近ルーティーンと言います。ですから、その日常の、朝起きて寝るまでのルーティーンとして、市民の皆様が今言っているようなことをやってくだされば、お口の中の健康づくり、口腔ケアについては、相当いい環境づくりができているなと判断します。  そういうことから、こういうことをまず市民の皆さんにお知らせして、それは、先ほど言いましたけれども、7割以上の人が歯周病菌の悪い影響ということを知っているわけでありますから、もっと市報とか、いろんな講演をやるとかしながら、まずこれは大事なことなんですよ。朝起きたときの口の中というのは、特に中年以降の、ここの議場にいる方のほとんどの口の中は、本当に不衛生になっています。年をとればとるほど不衛生になります。ですから高齢化すると同時に、口腔ケアのきちっとできていない人たちが、先ほど言ったような病気を併発したり、そのリスクを高めたりするわけであります。  こういう点について啓蒙というか、やっていただきたいなと思っているんですけれども、いかがでしょうか。 439 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 440 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 口腔ケアの普及啓発、ルーティーンによる口腔の健康づくりへの積極的な取り組みということでございますが、現状としては、歯磨きの回数、方法等については、先ほど申し上げました妊婦はじめ幼児、学童、成人、高齢者の各期にわたりまして、歯科衛生士による毎食後のブラッシング指導や、歯ブラシや糸ようじ、歯間ブラシ等の活用及びそれらの道具はよく乾燥させることなどの注意点についても、指導を行っております。あわせて食事や飲み物等のとり方、かかりつけ医における定期的な健診等を勧めているところでございます。  今後の取り組みといたしましては、市民一人一人が毎日、当たり前のように歯磨き等の習慣がとれるように、現在の指導内容を踏まえ、より効果的な口腔ケアが図れますよう、市民一人一人に合った実施可能な方法の提案、アドバイスを行ってまいります。こちらについては、市報、講演会等も含めて検討してまいりたいと思っております。  そして、条例を踏まえ、市民全体の歯と口腔に関する意識の向上が図れ、社会保障費が抑制できるよう、その手段、方策等を探りながら努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 441 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 442 ◯16番(櫻井信幸君) よろしくお願いいたします。  まず市報等でやっていただくときには、文章だけじゃなくて、多くの市民の皆さんがわかりやすい図解をしたり、いろんな方法をとってお知らせしていただけないかなと願っております。まず、朝起きたとき、口の中は本当に汚れているんですよ、汚いんですよということをお知らせすること。お茶を飲む前、水を飲む前、食事をする前に、まず口の中をきれいにしましょう。そして、食事が終わったら歯を磨きましょうと。寝る前にまたお口の中をきれいにしましょう。歯ブラシは、窓際の日の当たるところへ起きましょう。そういう細かいことをまず市報でお知らせしながら、先ほど言った歯科衛生士、そういう方たちの協力を得ながら、これを市民の皆さんに広げていっていただきたい、そう思います。  私の健康づくりというのは、皆さんが今、社会保障費というんですか、それが今、財政を圧迫してだめにしちゃうよと、どこの自治体も、国もそうです。県もそうです。これが大変だということから、小ちゃいことですけれども、こういう提案をしているんです。私が今進めているスロー筋トレの教室に関しても、職員の皆さんはさほど重きを置いていない方もいらっしゃると思いますけれども、そういうことをこつこつ積み上げていって、市民サービスを提供することによって健康を提供する。そういうことをやっていくのが、市としての本当の役目もあるのではないかなと思います。  私は言葉が下手ですから、言葉はまとまりませんけれども、皆さんは、言っていることは理解してくれていると思います。ですから、再度お尋ねというか質問しますけれども、提案しますけれども、部長、その辺のところをきちっとやっていただきたいなと思うんですけれども、いかがですか。 443 ◯議長(池田正文君) 保健福祉部長・小倉君。 444 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 市報での広報でございますけれども、これまでも、6月の歯と口の健康週間におきまして啓発を図ってまいりましたが、今後も、先ほどご提案がありました図解とか、わかりやすい方法を検討しまして、周知してまいりたいと考えております。また、具体的な取り組みの中では、歯科医師会などの協力のもと、体操教室をはじめ集団の場を利用して、機会あるごとに歯の講話などを取り入れて、周知を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 445 ◯議長(池田正文君) 16番・櫻井信幸君。                 〔16番・櫻井信幸君登壇〕 446 ◯16番(櫻井信幸君) そういう簡単といえば簡単なご提案でありますから、皆さんも実行していただきたい。皆さんも市民のお一人ですから、そういうことを心がけてやっていただきたい。おじいちゃん、口臭いよと言われたときは、もう何かの予兆だと思ってください。  そういうことを含めて、市民の皆さんにわかりやすく、この口腔ケアに関してはお伝えしていただきたい、そう願うところであります。  終わります。 447 ◯議長(池田正文君) 次の質問者に移ります。  7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 448 ◯7番(石橋保卓君) 7番・石橋です。私から1項目、石岡市の防災対策についてということで、お伺いをいたしたいと思います。
     午前中にも先輩議員から、今般の台風15号、19号、それから台風21号が、勢力が衰えて温帯低気圧になったことに伴う10月25日の大雨による被害ということで、質疑がなされました。近来まれに見る異常気象の影響なのかどうか、今回、立て続けに台風が3つ、同じ経路を通りまして、普段なかなか直撃がない地域、特にこの石岡地域の近辺を通っていたということで、各地で大きな被害が発生したわけです。その中で、各被害の詳細については、資料としてはいただいておりますけれども、その中で特に気になる部分について、詳しくお伺いをしていきたいと思います。  まず、停電被害の原因及びその対策についてということでございますけれども、今般の一連の台風によります停電被害の状況はどういうものがあったのか、まずお伺いをいたします。 449 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 450 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。まず、停電の状況でございますが、東京電力からの情報によりますと、台風15号のときには、9月9日午前6時15分に国府地区で約660軒の停電が発生し、同日午前9時30分には市内各所で停電が発生し、最大約4,300軒が停電となり、9月10日午前10時30分には市内全域が復旧したと聞いております。この停電による被害でございますけれども、上曽地区の水道ポンプ場が停止し、9月10日午前6時ごろから配水ができなくなり、10日午前8時30分に給水車3台を配置し、対応したところでございます。また、要配慮者のいる高齢者施設等で給水ができないため、ペットボトルによる給水支援を実施したところでございます。  続きまして、台風19号のときでございます。10月12日午後3時28分に葦穂地区で約1,000軒の停電が発生し、同日午後10時30分にも市内各所で停電が発生し、最大で2,450軒が停電となり、10月13日午前11時9分に市内全域で復旧となっております。停電による被害といたしましては、避難所として開設していた葦穂小学校体育館が停電となり、避難者に近隣避難所に移動していただく事態が発生しております。  また、10月25日の大雨時には、停電は発生しておりません。  以上でございます。 451 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 452 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございました。特に15号のとき、これは千葉県で大きな停電被害が発生したときであるかなと考えるわけです。15号、19号については、台風という勢力のままこちらの地域に上陸、近づいてきたということでありますので、風の被害というのもかなり甚大であったのかなと思うわけであります。  今回、今ご説明がありました停電の被害でありますけれども、その原因と思われるものはどういったものがあったのか、お伺いをいたしたいと思います。 453 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 454 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。停電の主な原因として考えられますのは、台風による暴風の影響で、倒木や飛散物による断線が原因と聞いております。  以上でございます。 455 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 456 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございます。確かに千葉県でも、倒木による停電が主な原因、要因であったと伺っております。その倒木による原因でありますけれども、テレビで確認した程度、拝見した程度ですので、実際のところどうなのかわかりませんけれども、里山、電線が張られている周辺の山林が荒廃をしている、それと、杉の空洞が枯れる現象といいますか、中腐れ病とか何かというらしいですけれども、そういった部分がかなり原因として大きかったと聞いております。そういう意味では、事前の対策といいますか、パトロールなりの必要性が考えられるのかなとは思うんですけれども、今後、停電を最小限にとどめるための対策というものはどのようにお考えになっておられるのか、お伺いをいたします。 457 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 458 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。今、議員がおっしゃられましたように、森林や立木、そういったものが倒木するということでございますので、そういったものの適正な管理が行われていない土地が非常に多くなってきているのかなと、そういったことで、停電のときの主な原因となっている倒木被害、そういったことが発生しているように考えられます。そういった倒木被害を減らしていくためには、やはりその管理について、きちんと所有者に管理をしていただく。また、行政としてできることとすれば、道路パトロール時に樹木の伐採、道路にはみ出している枝、そういったものについては所有者に注意喚起をしていくことなども、1つの対策になろうかと思っております。  以上でございます。 459 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 460 ◯経済部長(越渡康弘君) 議員からございましたように、森林関係の取り扱いというところがございましたので、私からも答弁をさせていただければと思います。今、総務部長から答弁があったとおり、停電の主な原因の1つは、立ち木の倒木によるものということでございます。そういったところから、私ども経済部では、通常、所管する林道につきまして、定期的なパトロールを実施しております。これで、枝がかりや倒木により停電に影響がありそうな状態を確認した場合には、その都度電柱・電線管理業者に報告をさせていただいております。また、山林につきましては、民地であるということから、対策につきましては、総務部長からもございましたとおり、所有者に対する維持管理の徹底を図っていく必要があると考えてございます。  そういった中で、いずれにしましても、異常気象による災害の規模が年々大きくなってきているという状況を踏まえまして、主伐や間伐などの水源涵養事業も含めまして、適正な森林の維持管理に努めることが重要であると考えてございます。  以上でございます。 461 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 462 ◯7番(石橋保卓君) 確かに今お話がありましたように、行政だけで対策が完璧になる問題ではないということだと思います。山林の地主さんのほうにも、常日ごろからの協力依頼というのが必要でしょうし、常時、特に台風シーズン前のパトロールというものが、重要になってくるのかなと思います。  先ほど総務部長からのご答弁の中で、停電に伴って送水ポンプが停止をしたことによって、上水道の給水ができなくなったと。停電だけの被害ではなく、そういう水道被害も当然、生じるわけです。今回は1日以内での復旧という部分であったのかなと理解をするわけですけれども、これが大規模な災害になりますと、長期間の送電停止、もしくは給水停止ということで、かなりライフラインへの影響も大きくなるとは思いますので、より一層の対応をしていただきたいというのと、あと1つ、現在の石岡市の送電ラインといいますか、かなり複雑な部分があるのかなと。道1本隔てて、電気がついているところとついていないところ、それから、聞き及びますと、上曽地区においては、真壁方面からの送電によって電気が供給されているということですので、石岡地内においての倒木被害がなかったにしても、他市の倒木被害によって、当市が影響を受けるというようなことも聞き及んでいます。そういった意味では、広域的な対策も必要になってくるかと思いますので、対応をよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、2番目の浸水被害の原因及びその対策について、お伺いをしてまいります。今回の一連の災害の中で、浸水被害の状況はどうであったのか、お伺いをいたします。 463 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 464 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。浸水被害につきましては、台風15号の時点では、恋瀬川の越水はございませんでした。台風19号のときに、恋瀬川の片野地区光安寺橋付近で越水による道路や田畑への浸水が発生し、道路の通行規制を行い、対応したところでございます。  また、10月25日の大雨時においても、恋瀬川の片野地区光安寺橋付近で越水による田畑や道路への冠水が発生しております。またこのときは、高浜地区で短時間で大雨となり、排水ポンプでの処理が追い付かない降雨がございまして、中央公民館高浜分館の周辺において内水被害が発生いたしまして、深いところでは水深70センチの浸水があって、床下浸水4件の被害が発生している状況でございます。  以上です。 465 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 466 ◯7番(石橋保卓君) 私の知っている限り、これまでの石岡市での最大雨量というものには、今回の雨は達しなかったということで、浸水という意味での被害は、そう甚大ではなかったのかなと。ただ今の部長の答弁にありましたように、田畑への浸水という部分で済んだのかなと。これは、恋瀬川の河川改修による部分もかなり大きいのかなと思いますし、高浜の部分の内水については、ずっと長雨といいますか、15号のときの降雨によりまして、恋瀬川自体、霞ヶ浦自体の水位も上がっていて、排水ポンプのほうが間に合わなかったというのも、1つの原因になっているのかなと思います。  ただ、今後、そういうふうな今回以上の災害も発生する可能性も十分あるかと思います。ですので、高浜地区のポンプについても、容量をアップするとか、もうちょっと技術的に改善できるものがあれば、検討をしていっていただきたいなと思うわけであります。  今、原因と、対策についても私のほうで言ってしまいましたけれども、今後そういうふうな対応をしていただければと思います。  次の冠水被害、原因及びその対策についてなんですけれども、近年、浸水被害よりは冠水被害のほうが甚大なものといいますか、より深刻な被害が発生しているように思うわけです。路面がただ濡れている、ちょっとした水たまりだと勘違いをしてそのまま走行してしまいますと、予想以上の水深があって、車が身動きできなくなって、そのまま増水をして、その中で命を落とされる方も何人かいらっしゃったという話を聞いています。今回の一連の災害の中で、石岡市においての冠水被害という状況はどのようなものがあったのか、お伺いをいたします。 467 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 468 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 台風15号、19号及び10月25日の大雨による冠水被害についてご答弁申し上げます。冠水の被害箇所でございますが、台風15号においては4か所で、うち通行止め箇所はございませんでした。また、台風19号においては9か所で、全て通行止めの対応をしております。さらに、10月25日の大雨においては6か所で、これも全て通行止めの対応をしてございます。なお、冠水箇所につきましては、集水升の落ち葉やごみの除去等を行い、冠水が解消次第、通行止めを解除しております。  以上でございます。 469 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 470 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございました。それぞれ4か所、9か所、6か所ということで、そのときの降雨量によって数にばらつきがあるのかなという感じはするんですけれども、今、部長のほうからもありましたように、その原因という部分、冠水の原因というのはどのようなことをお考えになっておられるのか、お伺いをいたします。 471 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 472 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 冠水の原因についてご答弁申し上げます。冠水の原因といたしましては、豪雨によりU字溝や集水升に落ち葉やごみなどが蓄積し、流れを阻害してしまうことや、地形上、低い箇所や平坦な箇所のため流れが悪いこと、また、雨水の流末排水路の断面が非常に小さいということが原因と考えられます。  以上でございます。 473 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 474 ◯7番(石橋保卓君) 今、部長がおっしゃられた特に最後の部分ですかね。雨水排水の部分の容量といいますか、それがかなり不足している。道路を整備したとき、設計をしたときの状況と、現在の気象条件というのは変わってきているのかなという感じがします。そういう意味では、これからもっとゲリラ豪雨といいますか、一時的な雨量が大きくなっていくというのが予想されるかなと思うんですけれども、それらをもって、今後どういうふうな対策をお考えなのか、お伺いをしたいと思います。 475 ◯議長(池田正文君) 都市建設部長・菱沼君。 476 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 冠水対策についてご答弁申し上げます。今後の冠水対策といたしましては、冠水被害を最小限にとどめるための既存側溝の清掃の強化や、排水ポンプの設置など、地域の実情に応じた整備を、引き続き計画的かつ積極的に進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 477 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 478 ◯7番(石橋保卓君) この冠水箇所については、今後、増えていく傾向にあるのかなと、私個人的には思っているわけです。浸水がいつも来る地域については、予備的な知識といいますか、経験知で未然に防ぐことが可能になってくるんですけれども、冠水については、通常通っている道路であります。そこのところが、まさかそういうふうな水深まで水がたまっているという予想を立てないで、当然、そのまま直進してしまうということなのかなとは思いますけれども、思いもよらない場所での思いもよらない災害に遭う危険性が一番大きい原因としては、冠水なのかなと考えますので、それに対する対応、なかなか一朝一夕にはまいらないと思いますけれども、計画的に進めていっていただければと思います。  それでは、2項目目に移ります。市内避難所の状況についてということでお伺いをするわけです。  今回、避難勧告発令が19号と10月25日の大雨の際に発令されたと記憶をしております。その経過と避難状況についてお伺いをしていくわけですけれども、まず、避難勧告発令の基準をお伺いいたします。 479 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 480 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。石岡市の避難勧告等の発令基準を定めてございまして、それに基づいて、その数値に至ったときにそれぞれ警戒レベルに合わせて避難レベル3、レベル4といった段階で、市民の皆様に避難を促していくといった状況でございます。 481 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 482 ◯7番(石橋保卓君) もうちょっと詳しくお伺いをするんですけど、レベル3、4、5の判断基準というのは、どういったところで判断されるのか、お伺いをいたします。 483 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 484 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。まずレベル3、これは高齢者等支援が必要な方に避難を促すものでございます。避難準備の高齢者避難等開始になりますけれども、これらにつきましては、まず恋瀬川の水位と大雨の警報、さらには土砂災害の情報、そういったものを総合的に勘案しまして、レベル3を発令するものでございます。また、レベル4につきましては、避難勧告、避難指示、両方が含まれているわけですけれども、やはり恋瀬川の水位、あとは土砂災害の警戒情報、そういったものを総合的に判断しまして、災対本部からレベル4を発令させていただくといった基準になってございます。  具体的に申し上げますと、レベル3については、恋瀬川上流下川橋観測所の水位が2.6メートルになるとレベル3、さらに、水位が2.8メートルに達したときは警戒レベル4というように、段階的に発令基準を引き上げて、一刻も早い避難を市民の方に促していくものでございます。  以上です。 485 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 486 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございました。  それで、台風19号時に、全市を対象とした避難勧告が発令されました。テレビ等でも速報が入りまして、私の友人、知人、市外・県外からも随分問い合わせがありまして、石岡はどうなっているんだというような問い合わせ、大丈夫かというような心遣いをいただいたんですけれども、19号時に全市を対象とした避難勧告を発令する必要性があったのかどうか、お伺いをしたいと思います。 487 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 488 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。今回の台風19号は、こちらに向かっている段階から、台風の勢力がこれまでになく非常に大きいものだと。そういった中で、関東地方に上陸するとの情報がございましたことから、台風が接近する前から、市といたしましても災害対策連絡会議を開催しながら、台風の対応に当たっていたところでございます。そういった中、10月12日の午前6時20分に大雨警報がまず発令されております。それに基づきまして、8時に災害対策本部を設置後、同時に自主避難所2か所を開設して、気象情報や河川の水位を注視しながら、12日午後から時間雨量50ミリ程度の降雨があると予想されました。また、水戸気象台等との連絡の中でも、洪水・暴風警報を発表するとの情報提供を受けまして、午前10時に、暴風被害への警戒と大雨による河川の越水や道路冠水を警戒いたしまして、台風が接近する前に安全な避難行動に移れるよう、市内全域に警戒レベル4、避難勧告を早目に発令したところでございます。  以上でございます。 489 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 490 ◯7番(石橋保卓君) 了解をするところでありますけれども、河川水位の情報や土砂等、災害発生情報、そういった部分を踏まえて、そのときの降雨量なり今後の予想降雨量なり、そういうところを考えれば、急傾斜地、もしくは恋瀬川、山王川、園部川の浸水被害が想定されるような河川の流域、そういったところをある程度限定して、避難勧告を出すべきではなかったのかなと。19号のときには、そういった地域を限定しての避難勧告であったようでありますけれども……。ごめんなさい、25日ですね。25日の21号崩れの低気圧のときには、そういった地域を限定しての発令であったようですけれども、確かに最悪の場合を想定して、当然、行政のほうとしては万全の体制ということで、市内全域に出したんだと思いますけれども、あまりこれを多用し過ぎますと、住民の方からも信頼を得られなくなってくるのかなという心配もあります。そういった意味では、避難勧告を発令するタイミングといいますか、区域といいますか、そういった部分は、その都度慎重に検討されるべきではないかなと感じるわけです。  先ほど、午前中の先輩議員の質疑の中で、避難所の数は38というふうに話がありましたけれども、今回、避難所を利用した、市の避難勧告に基づいて避難をした人数はどれぐらいあったのか、お伺いをいたします。 491 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 492 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。避難者の数でございますが、台風15号のときは、最大で37名の避難者を受け入れ、台風19号では最大で562名の避難者を受け入れております。また、10月25日の大雨の時点では、自主避難所で2名の避難者を受け入れております。  以上でございます。 493 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 494 ◯7番(石橋保卓君) 最大19号時で562名が、これは1か所でなく市内38か所の合計かと理解をするわけですけれども、避難者があったというわけですけれども、これは、確かに全市に避難勧告が出された1つの結果かなと思います。自主的に……、ごめんなさい、自主的にではなく、そういう報道なり防災無線なりで危険を察知して避難された方ということなのかもしれませんけれども、やっぱりタイミングであるのかなと。当市ではそういう部分はなかったように理解はしていますけれども、ほかでは、避難中に災害に遭って、命を落とされた方もいらっしゃったようです。  確かに避難勧告が出たから避難しましょうと、避難所はどこだと、あそこだと、あそこへ行こう。その途中に大きな危険、特に風雨が強まった時期になりますと、外へ出るのも逆に危険なタイミングになるかと思います。そういった部分も判断するのは確かに難しいなとは思いますけれども、逆に、先ほども言いましたように、いたずらに全市内に避難勧告を出すのではなく、必要な箇所に必要なときに避難勧告を出すべきではないかなと考えるわけですけれども、お考えをお伺いいたします。 495 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 496 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。確かに議員おっしゃられるように、避難のタイミングというのは非常に重要かと思います。今回、19号で全域に避難勧告、また避難指示を発令した状況につきましては、やはり非常に大きいという前からの予報、さらには各気象台、そういったところの情報についても、非常に強い台風だというようなことがございまして、できるだけ避難者が明るいうちに避難できるようなことを1つ念頭に置いて、避難等の発令を行った状況でございます。  そういったことで、確かに河川の水位なんかは大して上がっていない中で、避難勧告の発令がされたということで、非常に市民の方にとっては、そういう部分でどうなのかなというようなご意見があろうかと思いますが、先ほど申し上げましたように、台風が夜半に押し寄せる、そういった中で夜半に勧告、指示などを出しても、先ほど議員がおっしゃられましたように、かえって危ない状況に陥る。そういったことも想定して、なるべく明るいうちに避難できるような体制をとりたいということで、早目早目の発令になったかと思います。  また、今回、台風19号につきましては、台風15号で風台風として、かなり千葉県でも大きな被害を受けていたと。そういったこともございまして、19号も非常に大きな勢力を持った台風だということで、風の屋根に対しての被害等も想定されましたので、全域に避難ということで発令をさせていた状況でございます。  以上です。 497 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 498 ◯7番(石橋保卓君) 確かに今回、この19号のときでしたかね、15号のときもそうだったと思うんですけど、気象庁も最大限の注意喚起といいますか、過去に対応が遅くて気象庁が批判を受けたときがありまして、それが1つの要因ではあるのかなと思いますけれども、ちょっと気象庁でも予報を出すときに、私個人としては、かなりオーバーな表現を使い過ぎるのかなという感じがします。それにつられてマスコミでも、テレビ報道、新聞報道でも大分大きな台風が来るというようなことで、逆に国民の皆さんの不安をあおったところもあったのかなと。  そういう状況の中で、市の対応としてはなかなか難しいものがあるのかなとは思いますけれども、そのような災害が発生しているような状況の中で、発生しようとしている状況の中で、避難勧告を出しますと、そういった場合の、避難をされる方への誘導体制といいますか、特に高齢者世帯への誘導といいますか、避難所へは自主的に避難をされるのか、もしくは行政のほう、もしくはボランティアの方とか、そういう方々が避難所まで誘導されるのか、どういった避難方法が想定されているのか、お伺いをいたします。 499 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 500 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。一般の方については、各避難所へ自主的にといいますか、自ら避難していただくということになっております。また、避難する方でも高齢者の1人世帯とか、体調が思わしくないといったことで、要支援者リストに登録されている市民の皆様がいらっしゃいます。そういった方については、保健福祉部から確認をとらせていただいて、安否を聞いて、要望に応じて自宅までお迎えに上がって、避難所へ移動していただくというようなケースもとらせていただいております。  以上でございます。 501 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕
    502 ◯7番(石橋保卓君) わかりました。いずれにしろ、これからも要支援者、もしくは在宅でお過ごしになっている高齢者の方々の割合が、どんどん増えていく状況になるかと思います。災害は待ってはくれませんので、そういった災害弱者という言葉でくくりたくありませんけれども、そういった方への対応というのは、今後ますます必要になってくるかなと思いますので、対応のほうはよろしくお願いをしたいと思います。  それでは次に、避難所の受け入れ態勢及び設備についてお伺いをしてまいりたいと思います。今回、38か所の避難所が設置されたということでございましたけれども、その避難所の人員体制はどういったものであったのか、お伺いをいたします。 503 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 504 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。まず、風水害時におきましては、災害対策本部で避難情報、勧告等々の発令を行ったときには、災害対策本部から参集メールを送り、各避難所開設班というものを前もって指定してございます。その2名の職員が、概ね避難所の近くに住んでいる職員でございますので、30分を目安に避難所を開設することとなっております。そして、同時に、避難所運営班職員というのを2名指定してございます。その者は、開設班が開設した後、避難所の運営を行う者として2名を配置しているところです。避難所の開設班にあたっては、その運営人員が到着次第、違う業務に当たっていただくために、避難所からは撤収するという状況になってございます。  以上です。 505 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 506 ◯7番(石橋保卓君) 確認ですけど、開設のために近隣に居住されている職員さん2名が開設班と。その後の、実際、避難所の運営に当たるのは2名体制ということです。これは、今回のように1日程度ということであれば、この体制でも十分可能なんでしょうけれども、長期にわたるような場合も、この体制で現行計画の中ではうたわれているのかどうか、お伺いをいたします。 507 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 508 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。避難所運営につきましてでございますけれども、当然、長期にわたる場合は、職員も違う業務が発生してきたりいたしますので、避難所ごとに避難所運営についての委員会なり、そういったものをつくっていただくことが、避難所運営マニュアル等には記載されてございます。それか、もしくは避難所を集約していって、そこへ職員を配置するというようなことも、中によってはあろうかと思います。そういった形で対応してまいりたいと考えております。  以上です。 509 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 510 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございます。  それでは、現在38か所の避難所が指定されていることでございますけれども、現在指定されている避難所の設備というものはどういうものが備わっているのか、お伺いをいたします。 511 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 512 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。まず、避難所の設備につきましては、避難所に併設されております防災倉庫に停電に備えた、まず発電機や投光器、あとは毛布、ストーブ、その発電機やストーブを動かすための燃料、さらには簡易トイレ、電動ケトルなどの資機材のほか、非常食、飲料水、粉ミルクなど、消費期限を管理しながら備蓄してございます。また、こういったものが、避難が長期化することで備蓄品等に不足が生じた場合につきましては、応援協定先へ支援を要請したり、また流通在庫を流用していただくと、そういったことも考えております。  以上でございます。 513 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 514 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございました。  先ほど部長のお話の中にもありましたけれども、今回の一連の災害によりまして、葦穂小学校ですか、停電により避難所の閉鎖があったというお話が先ほどありました。今の部長の答弁の中で、発電機も準備はしていたということなのかなとは思いますけれども、この葦穂小学校はどういう状況であったのか、お伺いをいたします。 515 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 516 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。葦穂小学校の体育館が台風19号のときに停電になってしまったということで、そのときの状況でございますが、台風15号のときにこの葦穂地区、配水池のポンプが稼働できないために、給水がストップしてしまったという経緯がございました。そういったことを踏まえまして、電気の部分については非常用発電機等で対応はできるんですけど、飲料水の確保、またトイレが使えない、そういったことの危惧がございまして、避難者へご説明をさせていただいた上で、総合支所、また吉生小の体育館へ、それぞれ避難をいただいたものでございます。  以上です。 517 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 518 ◯7番(石橋保卓君) ただいまのご説明でよくわかったわけでありますが、この問題については、葦穂小学校だけでは今後ないのかなという感じがします。市で指定をしている避難所でありますので、そういった部分、給水ポンプに原因があったということであるとすれば、その給水ポンプに対応できる発電機を用意するとか、そういうのが今後、必要になってくるのではないかなと思います。  非常用発電ということで関連するわけですけれども、この新しい市役所、ここも防災拠点という位置付けになっているのかなと思います。この庁舎を建設する際に、私からも1つ提言をさせていただきまして、非常用発電機を2台準備をしますと。1台は新設、1台は旧庁舎で使用していたものというようなお話がありました。そのときに、1台を、できればガスを利用した発電機というふうに、1つの燃料に頼ることではなく2通りの燃料で対応するほうが、いざというときに役に立つのではないかなというお話をお伺いしたんですけれども、現実的には、現在の2つの発電機についても、両方重油での対応ということだと思います。  防災拠点として位置付けられているこの市役所でありますけれども、その重油の備蓄というものについて、何日分の備蓄が予定されているのか、お伺いをいたします。 519 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 520 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。議員がおっしゃられましたように、この新庁舎は防災の拠点という位置付けで、いろんな各種整備を行っていただいているところでございます。ただいまお話がありました新設の非常用発電機につきましては約72時間……、全庁舎の今現状の全ての電力ではございませんが、庁舎の約3割の電源を72時間確保できる能力として整備をしていただいているところでございます。また、その燃料となる重油につきましても、もう1台の自家用発電機もあるんですけれども、5,959リットルを備蓄し、対応想定時間を賄えるものとして考えております。  また、これは災害時の応援協定になるんですけれども、茨城県の石油商業組合というところと協定を結ばせていただきまして、石岡市に1か所の拠点給油所が設けられております。そこには、非常用電源を備えまして、停電時においてもガソリンの給油ポンプが回せるということで、そこから優先的に燃料を供給していただけるような協定を結んで、これらの燃料不足といったものにも対応できるような準備を整えているところでございます。  以上です。 521 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 522 ◯7番(石橋保卓君) 今回のような風水害の被害であれば、72時間という部分については、概ね対応できるのかなという思いをするんですけれども、今後発生し得る巨大地震、今後30年間で発生が90%とか何かと言われておりますけれども、そういった部分で、当石岡ではどういった被害が出るか、発生するか、現状では想像もつきませんけれども、市内においての事業者でも非常用発電機を有している事業者はたくさんあるかと思います。仮に、例えば病院とかそういうところを含めて、災害発生時に燃料の供給、先ほど協定を結んでいると、優先的にとおっしゃっていましたけれど、間違いなく本当に優先的に供給されるのかどうかという部分も、私としては多少……。逆に病院とかそういう大きな施設とか、人命優先でそういうところが優先されてしまう、優先するべきだと思うんですけど、そういう可能性もあるかなと思いますので、既にこの市役所の非常用発電機については、重油系統で2基設置をされてしまった部分ですので、その重油の確保というところについては、十分創意工夫を図られたいと思います。  それから、3番目の、これからの避難所整備についてお伺いをするわけですけれども、先ほど38か所という避難所の説明がありました。現在のこの38か所の数は適正かどうか、どのようにお考えになっているのか、お伺いをいたします。 523 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 524 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。避難所の適正な数でございますけれども、避難所の指定条件といたしましては、災害基本法第49条の4に基づき、施設の管理条件、場所が安全であるかの立地条件、耐震性があるかの構造条件や耐震条件を満たした施設を、市長が指定することとなってございます。市の指定避難所は、多くの避難者が避難できる、市が管理している公共施設を中心に、東日本大震災以降、耐震を考慮し、また土砂災害警戒区域にある施設を除いた38か所の公共施設を避難所として指定しているところでございます。  その数につきましては、ただいま申し上げましたように、数が多ければ多いほどいいんですけど、やはり運営するスタッフとかそういったものも考えますと、まずはこの38か所の避難所で適切に、迅速に、そして市民の方を迎え入れたいと考えております。  以上でございます。 525 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 526 ◯7番(石橋保卓君) 私は、数が多ければ多いほどいいとは思っておりません。やはり市で設置をする避難所だとすれば、そこに当然、市の責任が発生しますし、そこへ避難をされてくる方々が安心して、そこで生活ができるという部分を保障しなければならないと思います。先ほど葦穂小学校の例ではありませんけれども、避難をしたのに、停電による影響で水が使えなくなったというような、そういうのでは、市としての責任が到底果たせるとは言えないと思いますので、質の高い避難所を、数が多ければいいんでしょうけれども、先ほど部長がおっしゃったように、やっぱり人数も限られています。そういう意味では、数ではなく、質の高い避難所を整備していただきたいと思います。  それから、先ほど避難所の設備の中でいろいろお伺いをしましたけれども、避難所においてのプライバシーの保護への配慮というものは、どういったものがなされているのか、お伺いをいたします。 527 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 528 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。まず、避難所の女性への配慮といった中では、避難所の中に、着替えや授乳スペース、そういった場所を事前に確保するように決めております。また、間仕切りによる、それぞれ個人のプライベートが侵害されないような避難所の配置にするよう努めているところでございます。  以上です。 529 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 530 ◯7番(石橋保卓君) 今、部長からお話がありました間仕切りの部分、いろいろな方法があるかと思いますけれども、石岡市で今、整備されている間仕切りといったものは、どういうものが活用されているのか、用意されているのか、お伺いをいたします。 531 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 532 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。映像でもテレビ等で見られたことがあろうかと思いますが、段ボールによる仕切りを現在のところ用意してございます。  以上でございます。 533 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 534 ◯7番(石橋保卓君) 全ての避難所に必要数が現在用意されているということで、理解をしてよろしいですか。 535 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 536 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。全避難所に必要数が配置されているかといいますと、まだ現段階、計画的に年次計画で整備をしている中でございます。また、最近では、段ボールでは声が聞こえてしまうとか上からのぞけてしまうとか、いろいろプライバシーの観点からも、もっと最新式のテント型の間仕切りとか、そういったものも開発されておりますので、そういったものをいろいろ調査研究しながら、避難所でのプライバシーの保護に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 537 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 538 ◯7番(石橋保卓君) そうですね。特にトイレや、それから今言いましたプライバシーの保護という意味で、災害が起こらなければ一番いいわけですけれども、いざ災害が発生して、避難所における困り事といいますか、トラブルとかといいますか、そういうものでは、やっぱりトイレ関係とかプライバシーの部分が大分問題になるようですので、そういった部分については最善の配慮をして整備をして、準備をしておいていただきたいと考えます。  次の3項目目に移ります。災害時の動員体制ということでございまして、今般の災害における動員体制についてお伺いをするわけですけれども、現時点での計画での動員体制、特に風水害や地震災害だとか、災害によって違うのかとは思いますけれども、ここについては今般の風水害の災害においての動員体制は、計画ではどういうものが計画されていたのか、お伺いをいたします。 539 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 540 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。議員おっしゃられるように、地震編、風水害編というふうに地域防災計画の中では決めてございまして、それぞれ招集体制、招集対象者というものは決まってございます。今回ですと、まず警戒の時点では、総務部とか総務、防災対策課、さらには都市建設部の道路管理の職員、そういった者がまず警戒体制に当たっております。その後、水位の状況といったものにつきまして災害対策本部を設置するとなると、課長補佐以上の職員を招集すると。ただ、一気に全員ということでもなく、順次、その業務の量に応じて招集をかけていくといった中で、今回、災害の対応をさせていただいたところでございます。  以上です。 541 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 542 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございます。  それでは、今回の災害、実際に市役所の職員、消防署の職員、それから消防団員、どのような動員が行われたのか、お伺いをいたします。 543 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 544 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。まず、台風15号の時点でございますけれども、このときは、市職員が87人、消防本部の職員68人、合計155人が参集しております。その後、先ほど申し上げました避難所の開設・運営班の市職員46人が指定避難所を開設してございます。合計、15号におきましては市の職員が201人、さらには消防団が60人協力いただきまして、合計261人で災害対応に当たってございます。  また台風19号の時点でございますけれども、こちらにつきましては、課長補佐以上の職員220人、これは市の職員ですね。それと、消防本部職員78人が参集してございます。その後、避難所開設・運営班の職員が90人、避難所を開設しております。合計になりますが、職員が388人、また消防団の団員の方が381人、合計で769人の方で災害対応に当たっております。  また、10月25日の大雨の時点でございますけれども、市職員が88人、消防本部職員が63人、さらに避難所開設・運営班の市職員が10人、避難所を開設しております。また、このときも同様に消防団員の協力を得ております。市の職員の合計が161人、消防団の団員の方が66人、合わせまして227人で災害対応の業務に当たっております。  以上でございます。 545 ◯議長(池田正文君) 消防長・岡野君。 546 ◯消防長(岡野 勉君) 私からは、消防団の動員体制についてご答弁を申し上げます。消防団の動員につきましては、地域防災計画の風水害の出場体制に基づき、気象警報、雨量、河川の水位等の状況により、水防作業員の確保として指名されておりまして、市災害対策本部、消防本部・署と連携しまして、災害対応に当たることとなってございます。  今般の台風等での消防団の動員状況でございますが、まず、台風の接近に伴い、事前に消防団長命で、災害事前準備命令を下命しまして、市災害対策本部設置と同時に、消防本部に消防対策本部を設置しまして、消防団幹部を消防本部、また八郷消防署へ配置しまして、指揮命令系統に沿って、各分団の活動指示を行ったところでございます。  次に、消防団の、先ほども総務部長からありましたが、動員数でございますが、台風15号では5個分団60名を動員し、災害対応に従事しております。台風19号では、台風の状況により、当市では警戒レベル4、避難勧告が発令されたため、消防団全分団、26個分団381名を動員し、災害対応に従事したところでございます。次に、10月25日の大雨では、4個分団66名を動員しまして、災害活動に従事したところでございます。  災害時の消防団動員体制については以上でございます。 547 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 548 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございました。  それで、ちょっと細かくなるんですけれども、それぞれ市の職員さん、消防の職員さん、消防団員の皆さん、今回の災害における作業内容というのを具体的に、重立ったもので結構ですので、こういう作業に当たられたという内容をお示しいただければと思います。 549 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 550 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。まず、主な作業内容ということですけれども、地域防災計画に、職員が参集した後にいろいろ、どういった業務に従事するかというのは、班ということで指定してございます。そういった中で、まず総務動員班につきましては、情報収集や防災情報の伝達など、災害対策本部の庶務を主に行っております。情報班につきましては市民から災害状況の収集、また被害情報の提供、救援班につきましては要援護者への注意喚起の連絡、防疫清掃班にあたっては給水支援や浸水家屋の消毒、土木班については道路冠水の安全管理や倒木処理、農業畜産班につきましては農作物や林道の被害調査、教育総務班は学校教育施設の被害調査、警防班については消防団と連携した水防活動や河川監視、パトロールなどを実施したところでございます。  また、土砂災害警戒区域のパトロールなど、災害対策本部の指示のもと、各災害対応班で流動的に災害対応を行っていただいている状況でございます。  以上でございます。 551 ◯議長(池田正文君) 消防長・岡野君。 552 ◯消防長(岡野 勉君) 私から、消防団の作業体制及び内容についてご答弁を申し上げます。今般の台風等の災害では、消防団長の指揮のもと、消防団幹部の本部員以上を方面隊の指揮官として消防本部と八郷消防署に配置しまして、指揮命令系統の一元化を図り、災害の状況に応じて、各分団に対し出動を下命し、災害警戒活動等の災害対応を行いました。また、活動に当たっては、正確な情報の収集を行い、随時、河川水位情報を連絡することとなってございます。また、水防活動団員に対しましては、ライフジャケットの着用を指示しまして、安全管理面を徹底させ、災害対応に従事してございます。  次に、消防団員の作業内容でございますが、まず、恋瀬川等の河川水位警戒監視活動でございますが、これは、今般の災害全ての災害で実施してございます。  次に、道路冠水時の交通規制でございますが、こちらは、市の道路建設課、警察と協力いたしまして、台風19号、10月25日大雨時に行っております。  次に、強風による倒木の対応でございますが、台風15号、19号の際に行っております。  続いて、土砂災害危険区域に対する避難呼びかけの広報活動を、台風19号、10月25日の大雨の際に対応いたしました。  最後になりますが、住宅浸水警戒活動ですが、こちらは10月25日大雨時に従事をしてございます。  以上が消防団の作業内容でございます。よろしくお願いします。  以上です。 553 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。
                     〔7番・石橋保卓君登壇〕 554 ◯7番(石橋保卓君) ありがとうございました。今回、9月の上旬といいますか半ばごろから10月の下旬まで、立て続けに風水害が発生して、それぞれに皆さん方が対応されたということ、その作業内容について、今お話があったわけです。  ここで、動員時の職員の皆さん、それから団員の皆さん方の健康管理についてお伺いをするわけですけれども、動員時の勤務体制がどういった体制で、特に休息の確保という意味ではどういった工夫がされて体制を組まれたのか、お伺いをいたします。 555 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 556 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。今般の災害対応につきましては、それぞれ台風15号の時点では約12時間、19号におきましては約22時間、10月25日の大雨のときには約8時間の災害対応を図っております。そういった中で、健康管理という部分でございますけれども、当然、労働基準法では、8時間を超える勤務に従事したときは1時間の休息を与えなさいというような決まりがございます。それを必ずこの災害時にも守れるかというと、なかなか難しいところはございますが、少しでも職員の健康管理に努められるよう、職員の配置には十分注意してまいりたいと考えております。  以上です。 557 ◯議長(池田正文君) 消防長・岡野君。 558 ◯消防長(岡野 勉君) ご答弁申し上げます。消防団動員時の健康管理につきましてご答弁申し上げます。最初に、動員した団員の活動時間でございますが、消防団の管轄区域によりまして活動時間が異なるわけでございますが、消防団参集命令から解散命令までのそれぞれの活動時間は、台風15号が約12時間、台風19号が約10時間、10月25日の大雨時には約8時間という長時間の活動を行っております。長時間に及ぶ活動時の消防団の健康管理につきましては、消防本部と消防団が情報共有を図り、活動時間を考慮しながら、健康管理面の配慮をしたところでございます。特に今回の各災害では、恋瀬川の河川警戒に従事しました柿岡地区の第11分団、片野八重地区を管轄しております第12分団、高浜地区の第8分団につきましては、長時間の警戒監視活動であったことから、消防団員の疲労を考慮し、消防団長命により、常備消防、市部局の警戒要員で交替等を行いまして、休息、また食事時間をとりながら、安全面、健康面の管理を行ったところでございます。  また、活動の中で、食事も各分団のほうで用意され、対応されましたので、活動団員に対しまして、食事代といたしまして、賄い手当、団員1人当たり1,000円を支給してございます。  消防団動員時の健康管理につきましては以上でございます。 559 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 560 ◯7番(石橋保卓君) 本当にお疲れさまでしたとしか、私などは言えないんですけれども、確かに部長がおっしゃいましたように、災害時に労働基準法をきっちり守っていくということは、不可能だと思います。これ以上の長期になりますと、本当に交替要員もいなくなり、かつての私の経験ですけれども、2晩2日をして水害対応に当たったということもございました。そういう意味で、本当に職員の皆さん方、消防団員の皆さん方は大変だとは思うんですけれども、そういったことで、やはり体力勝負に最後はなってくるのかなと思います。そういう意味では、体力を回復するなり保つなりには、食事が一番肝心ではないかなと感じるわけですけれども、今回の災害の対応時に、食事についてはどのような対応がとられたのか、お伺いをいたします。 561 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 562 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。今回、参集した職員の食事につきましては、東日本大震災を教訓に、災害対応に当たる職員についても非常食を備蓄してきた経緯がございますので、その非常食を食べていただいて、業務に当たったという状況でございます。 563 ◯議長(池田正文君) 消防長・岡野君。 564 ◯消防長(岡野 勉君) ご答弁申し上げます。先ほども申し上げたとおりでございますが、消防団に対しましては、食事代として賄い手当、団員1人当たり1,000円を支給し、各自で食事をとってもらうという状況でございます。また、消防職員のほうは、勤務が24時間体制でございますので、各自、食堂もございまして、食事をつくれる体制が整っておりますので、そちらで対応したところでございます。  以上でございます。 565 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 566 ◯7番(石橋保卓君) 災害が発生した際、被災者の方が最優先になるのは当然のことではありますけれども、被災者の皆さん方に対応するのには、やっぱり職員の皆さん方、体力が勝負、物を言うのではないかなと思います。非常食を3食で、本当に体力がつくのかという気がするわけです。  ちょっと話は変わりますけれども、この災害の際に、消防団のある方から、先ほど消防長がおっしゃられましたように食事手当が出されたと。これがもとでの話だと思うんですけれども、コンビニで分団員の数のおにぎり弁当を、ほとんど正直、買い占めになっちゃうんだよと。そうすると、消防団の服を着て買い物をしていると、後ろから一般のお客さんの冷たい視線を浴びて、非常に肩身の狭い思いをしたというお話を承りました。  なかなか災害時の食料確保というのは難しいとは思います。非常食でも限りがありますので、そうそう非常食だけで対応ということもできないと思いますし、やはり被災者のことを考えますと、対応に当たる職員の体力勝負になるかなと思います。そういったところは、せめて温かい汁物、そういう部分については常時提供できるような対応が必要なのではないかなと。自分の経験から言いますと、やはりそういうコンビニへお弁当を供給している工場等とお話をさせていただいて、非常時には回していただくとか、そういうふうな協定なり対応が必要ではないかなと思います。  やはり災害のときに最前線で対応されていく職員の皆さん方には、体の温まるもの、エネルギーになるもの、そういったものを、おなかいっぱいというわけにはいかないとは思いますけれども、多少おなかに入れて、少し休憩したらすぐまた現場へ向かうと、そういうような対応をとっていただければと思うんですけれども、お考えをお伺いいたします。 567 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 568 ◯総務部長(久保田克己君) 職員の食事の心配をいただきまして、本当にありがとうございます。まず、今回もそうでございますけれども、今現在市が非常食として備えている主食といたしましては、まずアルファー米、さらにはラーメン、そしてパンというふうに、3種類ぐらいのメニューがそろっております。今おっしゃられました温かいものといったときは、ラーメンなりうどん、そういったものも提供できる状態にはなっております。そういったのも含めて、またこういった非常食についてもいろいろ最近開発が進んでおりますので、そういったものも注視しながら、少しでも職員が……、職員ばかりではなくて避難者の方も、そういった中でいろいろ栄養補給ができるような非常食の整備に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 569 ◯議長(池田正文君) 7番・石橋保卓君。                  〔7番・石橋保卓君登壇〕 570 ◯7番(石橋保卓君) そこはぜひ……、なかなか難しいと思います。難しいとは思いますけれども、現実的にいろいろな制度の壁があって、私としては提案するだけで、何の責任もありませんから、それを実行していくのは皆さん方ですから、それは重々難しいというのはわかっていますけれども、例えば給食センターの調理場を活用するとか、防災拠点としての市役所のほうに炊事用具といいますか、炊事器具、そういったものを常備するとか……。これ、災害が長期になればなるほど、そういうものは当然必要になってくる部分だと思いますので、今後、真剣に検討されたいとお願いを申し上げまして、私の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 571 ◯議長(池田正文君) 本日の一般質問はこの程度にいたしたいと思います。  以上で本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。  次回は、明12月10日定刻午前10時から会議を開き、引き続き市政一般に関する質問を行います。  お疲れさまでございました。                   午後 5時31分散会 Copyright (c) ISHIOKA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...