石岡市議会 > 2019-06-12 >
令和元年第2回定例会(第4日目) 本文 開催日:2019-06-12
令和元年第2回定例会(第4日目) 議事日程・名簿 開催日:2019-06-12

  • 観光(/)
ツイート シェア
  1. 石岡市議会 2019-06-12
    令和元年第2回定例会(第4日目) 本文 開催日:2019-06-12


    取得元: 石岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-06
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 令和元年6月12日(水曜日)                   午前10時01分開議 ◯議長(池田正文君) おはようございます。ただいまの出席議員数は21名です。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、議事日程表のとおりであります。  これより議事日程に入ります。            ───────────────────────  日程第1 一般質問 2 ◯議長(池田正文君) 日程第1、一般質問。これより前回に引き続き、市政一般に関する質問を行います。  13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 3 ◯13番(山本 進君) 13番・山本 進です。通告しておりました第1項目目の石岡市の観光振興策につきましては、この後、発言を予定されている同僚議員から同趣旨の質問通告がなされておりますので、重複を避けるため、この際、私はこの項目の質問通告を取り下げ、第2項目目の石岡市の新たな英語教育のための指導体制整備についてのみを質問させていただきたいと思います。議長においてお取り計らいいただきますよう、よろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。 4 ◯議長(池田正文君) はい。 5 ◯13番(山本 進君) それでは、石岡市の新たな英語教育(グローバル化に対応した英語教育改革)のための指導体制の整備について、順次お尋ねしてまいります。  文科省は、小学校における英語教育の拡充強化、中・高等学校における英語教育の高度化など、小・中・高等学校を通じた英語教育全体の抜本的充実を図るための英語教育改革実施計画を打ち出し、来年、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、新たな英語教育が本格展開できるように、計画に基づいて体制整備を含め、逐次、改革を進めてきました。当市もこれを受け、学習指導要領の改訂を先取りする形で、平成21年に市内全ての小学校において外国語活動を先行導入、今年度は既に小学校中学年の活動型、小学校高学年教科型英語授業を先行導入するなど、その積極的な取り組み姿勢は高く評価されるところかと思います。  私は、平成28年第4回定例会において、今回と同様のテーマで質問をいたしております。当市の新たな英語教育のあり方をお尋ねするとともに、その実現のために、2020年に備えた体制整備を強力に推し進めてほしい、そうした目的から質問をいたしました。以来3年が経過いたしました。改めてお伺いいたします。  まず1項目目、小学校における指導体制強化についてお尋ねいたします。前回教育長は、仮称石岡市英語教育改善プランを定めて対応していくと答弁されております。そのプランの内容と実績、成果をお聞かせください。 6 ◯議長(池田正文君) 教育長・櫻井君。 7 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。仮称英語教育改善プランにつきましては、平成29年度より石岡市英語教育推進委員会という名称で事業を開始してございます。この石岡市英語教育推進委員会に加え、今年度は新たに石岡市外国語科授業サポート事業を立ち上げたところでございます。内容といたしましては、英語担当指導主事が外国語科の授業づくりを支援することで、各小学校教員の不安や疑問を解消するなど、体制強化を図っているところであります。公開授業や研修会の際には、同一中学校区の小学校と中学校の教員が参加をいたしまして、小小連携、さらには小中連携を図りまして、指導方法を共有いたしまして足並みをそろえることで、中学校における英語学習へスムーズな接続を目指して取り組んでいるところでございます。  次に、成果でありますけれども、実際に指導をしている教員からは、外国語活動の授業の基本的な進め方を学ぶことができた、あすからの実践に生かしていきたい、あるいは、授業を行う上で不安な点が幾つかありましたけれども解消することができました、児童の英語力向上を目指し、楽しく学べる活動を行っていきたい等々の感想が出ていると伺っております。  以上でございます。
    8 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 9 ◯13番(山本 進君) 答弁が長かったというか、多岐にわたっていましたので、今お聞きした中身について、細かく再質問させていただきたいと思います。  教育長が前回お約束されたように、当市では改善プランを定めて、平成29年度に石岡市英語教育推進委員会を設け、外部講師による研修や実践授業の公開等、積極的に行っているとのことでありますが、推進委員会はどのような委員によって構成されていて、その役割は、研修プログラムを立案したり、スケジュールの調整、割り当てなどを行うということなのかと思いますが、いかがでしょうか。念のためにお尋ねいたします。 10 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 11 ◯教育部長(豊崎康弘君) 石岡市英語教育推進委員会の構成メンバーでございますが、委員長、英語免許を保持する小学校の校長でございます。副委員長、同じく英語免許を保持する小学校の教頭でございます。そのほか、市内小学校の英語教育推進リーダー教師19名、中学校英語教員5名、指導主事でございます。取り組み内容でございますが、外国語科及び外国語活動に係る実践的研修、授業公開等、研究協議による研修会を行っております。  以上です。 12 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 13 ◯13番(山本 進君) 英語教育推進リーダー英語教育推進教師の加配配置と養成研修について、茨城県は平成26年度より、毎年14校を外国語活動指導法研究推進校として指定しているはずでありますが、先ほどの教育長の説明の中にあったプログラムと重なっているのかもしれませんが、外国語活動指導法研究推進校、この5年間で当市でその指定を受けた小学校は幾つありましたか。 14 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 15 ◯教育部長(豊崎康弘君) 外国語活動指導法研究推進校として、平成26年度に東小学校、27年度に南小学校、28年度、29年度はございませんでした。そして、平成30年度に恋瀬小学校がそれぞれ指定を受けました。なお、平成30年度末で本事業は終了し、今年度から県としての新たな事業、小学校英語教育支援事業が始まりました。県内で実践マネジメント校訪問15校と、サポート校訪問40校が指定を受けております。市内では、サポート校として3校、恋瀬小学校、小桜小学校、杉並小学校が指定されているところでございます。  以上です。 16 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 17 ◯13番(山本 進君) ただいま、県の支援策として市内の小学校3校が小学校英語教育支援事業サポート校訪問の対象校となって、手厚い指導を受けているということでありましたが、具体的にこの3校の名前をお聞きしましたが、これらの学校はどのような基準で選定されるんでしょうか。石岡市が希望して初めて指定を受けることができるのか、それとも県が一方的に指定してくるものなのか、その基準がどのようなものなのか、申請主義なのであれば、石岡市は県に対して、もっと積極的に働きかけて支援を求めていってもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 18 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 19 ◯教育部長(豊崎康弘君) 今年度からの小学校英語教育支援事業の指定につきましては、県から市へ学校数が指定され、その数に合わせ、市から推薦する形となっております。今年度の場合は、先ほど申し上げました恋瀬小、小桜小、杉並小ということになってございます。  以上です。 20 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 21 ◯13番(山本 進君) 3校がこの指定を受けたわけですけれども、それでは、対象外の16校についてはどのような研修指導が行われているか、お伺いいたします。 22 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 23 ◯教育部長(豊崎康弘君) 3校指定されておりますので、そこで習ったことを情報共有ということで、3校中心にそのほかの16校へ、研修等を同じようなことでしていただいているという状況でございます。 24 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 25 ◯13番(山本 進君) 国・県の指針では、中核教員を養成して、中核教員による校内研修の充実を図るために、専科教員の指導力強化ということで、各小学校に最低1名の外国語推進リーダー外国語推進教師を配置していくと伺っております。当市では19の小学校、141クラスになるわけですが、クラス数はともかくとして、これまでに何名の外国語活動推進教師を養成してきたのか、お尋ねいたします。石岡市では、平成27年度より県が実施している外国語教育指導力向上研修に、毎年4名の教員が参加してきたということを伺っておりますが、これをもって市内の小学校全19校への推進リーダーの配置が完了するのでありましょうか、お伺いいたします。 26 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 27 ◯教育部長(豊崎康弘君) まず1つ目の質問でございますが、外国語活動推進リーダー教師は、現在、英語教育推進リーダー教師と呼ばれております。平成26年度から各校で1名を指定し、19校ございますので19名ということになります。県や教育事務所単位で研修を行っております。市としましては、英語教育推進委員会を中心に、指導力向上を目指して研修を進めているところでございます。 28 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 29 ◯13番(山本 進君) 先ほど、教員の養成研修について幾つか説明を伺ってまいりました。県では、新学習指導要領の全面実施に向けて、研究推進指定校に加えて実践マネジメント校の指定をすると先ほど答弁にございましたが、これは県内で15校かと思いますが、公開授業を行うなど、小学校英語教育の推進と、各小学校への支援策を強化していると伺っております。改めまして石岡市に対する県の支援の内容をお尋ねいたします。 30 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 31 ◯教育部長(豊崎康弘君) 先ほどの答弁と重複いたしますが、今年度から県としての新たな事業、小学校英語教育支援事業が始まりました。県内で実践マネジメント校訪問15校と、サポート校訪問40校が指定されております。市内では、サポート校として3校、先ほども言いましたが、指定されているところでございます。内容といたしましては、県の指導主事が年1回各学校を訪問して授業を参観し、各校の課題に対して指導・助言を行うものでございます。 32 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 33 ◯13番(山本 進君) 小学校の英語教育は、活動型であれ教科型であれ、基本は学級担任が行うわけですから、担任の先生方、専科教員でない先生方、もともと英語が苦手な先生もいらっしゃるかもしれません。先生方の指導力にばらつきがあったりして、クラスや学校によって、いわゆる教育格差が生じることがあってはいけないわけでありますから、その指導体制の強化が強く求められるわけでありますので、よろしくお願いいたします。  2点目に移ります。中学校における指導体制強化についてお伺いいたします。中学校では、英語科担任の先生がいるわけですが、先生の指導力向上については、先ほど来質問してまいりました小学校と同様に、英語教育推進リーダー英語教育推進教師の養成が不可欠であろうかと思います。以前、教育長は、英語教員リーダー育成のために、県はその支援策として、毎年14名の教師を指名してハワイ大学で研修を行い、研修後、専門指導員として小中学校に派遣し、授業支援を行うと答弁されております。当市の現状、実績はいかがでしょうか、お尋ねいたします。 34 ◯議長(池田正文君) 教育長・櫻井君。 35 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。石岡市からは、平成26年、それから29年度に、各1名派遣されております。ハワイ大学に派遣された教員が授業を行う外国語活動指導法研究推進校として、平成26年度には東小学校、平成27年度には南小学校、そして、平成30年度に恋瀬小学校がそれぞれ指定を受けました。  また、市といたしましては、先ほどのハワイ大学に派遣された教員を、今年度4月から指導主事として、県と協議を重ねて迎え入れる人事配置をいたしました。市独自の担当指導主事が誕生したということになろうかと思います。この誕生によりまして、県南事務所へ申請をしたり県へ申請をしたりということではなくて、市独自に、各学校の要請に応じて訪問と研修が積めるということになろうかと思います。その指導主事が各学校を訪問したり、指導主事自ら授業を提案するなど、小学校学級担任英語指導力向上に向けて、研修を実施しているところでございます。現場の教員からは、授業づくりのポイントがわかった、あるいは、考えていたより難しくないなと感じた等の前向きな感想が寄せられていると聞いてございます。  以上でございます。 36 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 37 ◯13番(山本 進君) わかりました。ハワイ大学の研修を行った専門指導員が指導主事となって、各学校に十分な授業指導、支援を行っているという状況がよくわかりましたので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。  新たな英語教育のあり方実現のために、くどいようでありますが、ここはしっかりと対応していただきたいと思います。言語活動の高度化を目指すといえば、教員の英語力の達成状況を定期的に検証する必要があるのではないかと思います。当市においては、英語教師の能力達成度の判定、あるいは確認をどのようにして行っているのでしょうか。お伺いいたします。 38 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 39 ◯教育部長(豊崎康弘君) 国や県では、CEFR・B2レベル、英検準1級以上を取得している英語教員の割合を調査しており、国における取得割合は36.2%、本県では28.8%、当市では33.3%となっております。英語を担当する教員は、県教育委員会主催英語力アップチャレンジ研修に参加し、積極的にTOEICや英語検定試験などの外部検定試験にチャレンジすることで、自ら英語力向上に努めているところもございます。  以上でございます。 40 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 41 ◯13番(山本 進君) 3点目、外部人材の活用促進についてお伺いいたします。前回の答弁から、地域人材の活用については、当市においてはまだそこまで目を向けられていない、活用のガイドラインの策定にはほど遠い状況にあると判断をいたしました。そこで今回は、外国語指導助手、AETですか、これの活用促進に限って質問をいたしたいと思います。  まだ成立はしておりませんが、令和元年度予算案では、英語指導助手委託料が5,852万円と、前年比900万円余の増額が見込まれているようであります。当市では、英語教育改革のために、英語指導助手の配置拡大の対応を考えてのことと思いますが、念のために、この予算増額の目的をお尋ねいたします。 42 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 43 ◯教育部長(豊崎康弘君) AETの予算増の理由でございますが、AETを増員するためのものでございます。AETの活用は、外国語活動、外国語科に携わる教員の授業力向上を目指すこととあわせ、児童生徒の効果的な英語習得及び国際理解という点においても極めて重要なことであり、市といたしましても積極的に行っております。平成29年度の10名から、30年度に2名増、31年度に2名増と、2年計画で14名といたしております。14名のAETを各学校に配置し、ほぼ全ての授業において、AETを活用した授業を実施することができると思っております。  以上です。 44 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 45 ◯13番(山本 進君) AETの役割についてはよく理解しているつもりでありますが、毎年2名ずつ増員をしてきて、現在14名のAETが配置されているということでありますが、全クラスをカバーしているということでありますが、年間、この14名のAETの方々、何クラスぐらいの授業を受け持つのか、もし手元に数字がございましたらお示しいただきたいと思います。 46 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 47 ◯教育部長(豊崎康弘君) クラスではないんですが、14名のAETは、年間700時間程度を受け持ってございます。  以上です。  失礼しました。クラスですが、小学校が89クラス、中学校が56クラス、合計で145クラスということです。 48 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 49 ◯13番(山本 進君) わかりました。ありがとうございます。  質の高いAETを確保するために、前に伺いましたが、プロポーザル方式でAETの派遣業者を厳選したと、そして、平成28年から31年までの業務委託契約を結んでいると伺っております。今回の予算案、増額が成立した場合、同じ業者との間で契約の変更を行うのか、あるいは別に追加の人材を求めるのか、どのような形になるのでしょうか、お伺いいたします。 50 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 51 ◯教育部長(豊崎康弘君) 同じ業者との契約でございます。今年度から契約形態を、業務委託から派遣委託に変更してございます。業務委託契約のときには、学級担任がAETに対し指示することができなかったのですが、契約形態が変わったことで、担任とAETが直接打ち合わせできるようになり、今まで以上にAETの特性を生かした授業を展開することができるようになっております。 52 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 53 ◯13番(山本 進君) ただいま、AET派遣会社との契約形態を業務委託から派遣委託に変更したということでありますが、そのメリットについてもお伺いしましたが、AETの1人単価、費用に変更はありませんでしたでしょうか。念のためにお伺いしたいと思います。参考までに1人単価といいますか、1人当たりの費用の金額がもしわかれば、教えていただきたいと思います。 54 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 55 ◯教育部長(豊崎康弘君) 現在、手元に資料がございませんので、後でご答弁させていただきたいと思います。 56 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 57 ◯13番(山本 進君) お願いしたいと思います。  一般的に、英語指導助手は教育の専門家ではないために、教育の質や職業意識の低さが課題であると言われております。そのために、AETの研修強化と充実は非常に重要なことであると思います。当市で行っているAETに対する研修の内容を、具体的にお示しいただきたいと思います。 58 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 59 ◯教育部長(豊崎康弘君) AETへの定期的な研修は、派遣会社が行っております。また、石岡市英語教育推進委員会の研修において、昨年度はAETを講師とし、教員が子ども役となり、模擬授業を行う研修に取り組んでいるところでございます。  以上です。 60 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 61 ◯13番(山本 進君) ただいま答弁いただきましたように、AETだけを対象にした個別指導や研修ばかりではなく、担任教師、それから推進リーダー、推進教師を交えた合同の研修やチームティーチング研修も有効であり、重要なことだと思いますので、ぜひこの部分を十分に配慮しながら、AETの研修を強化していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に4点目、指導用教材の開発・整備について伺います。教師の英語力や指導力のばらつきによってクラス格差、学校格差が生じないようにと、私は願うところでありますが、そのためにも、教師を対象にした指導用教材の整備と充実が求められると思います。新たな英語教育の先行実施のために、当市では学校単位独自の取り組みのほかに、国や県などからはどのような支援を受けてきたのか、お尋ねいたします。 62 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 63 ◯教育部長(豊崎康弘君) 研修用映像教材としましては、新学習指導要領に対応した外国語活動及び外国語科の授業実践事例映像資料等がございます。こちらは、文部科学省のホームページで閲覧できるものです。市としましては、小中学校教員に周知してまいります。映像資料のほかには、平成29年度に文部科学省で作成された、小学校外国語活動・外国語研修ガイドブックがございます。内容は、基本編から実践編、研修指導者編まで全ての教員に対応しており、英語指導経験の少ない教員から英語免許を有する教員まで、幅広く研修に使用できるものとなってございます。当市においては、昨年度2月の研修会においてこのガイドブックを活用し、理論や指導方法を研修したところでございます。  以上です。 64 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 65 ◯13番(山本 進君) 大変充実した支援の内容だと思い、安心をいたしました。せっかく用意された指導用教材が宝の持ち腐れにならないように、しっかりと活用していただければと思います。  国の英語教育対策実施計画では、モジュール指導用ICT教材の開発・整備を求めております。一方、令和元年度予算案では1,950万円余の予算が計上され、ICTの拡充、市内全小学校にタブレットを配備するとされております。執行部はこれを新しい英語教育にどのように活用していくのか、そのお考えをお伺いいたします。 66 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 67 ◯教育部長(豊崎康弘君) 市といたしましては、ICT機器を利用した授業づくりに積極的に取り組んでいるところでございます。議員ご指摘のように、現在、市内7つの小中学校にタブレットが配備されております。それ以外の学校につきましては今年度完全配備の予定ですので、今後は、タブレットやデジタル教科書を有効に活用した指導法の研究にも取り組んでまいりたいと考えております。英語学習の中で積極的にタブレットの活用を図り、音声や映像等を効果的に取り入れることによって、児童生徒が主体的に授業に取り組めるような英語教育の充実に努めてまいりたいと思っております。  以上です。 68 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 69 ◯13番(山本 進君) おっしゃるとおり、タブレット、ICT教材は、英語教育には特に有効かなと思いますので、その活用をよろしくお願いしたいと思います。  次に5点目、各学校段階における生徒の客観的な英語力の検証と指導改善の仕組みづくりについてお伺いいたします。小学校高学年の英語授業が教科に格上げされます。それに伴って、当然ながら学力評価が行われることになろうかと思います。まず、その学力評価の方法はどのようなものになるのか、お尋ねいたします。 70 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。
    71 ◯教育部長(豊崎康弘君) 評価の方法ですが、先行実施となる今年度は、文書による評価となります。来年度以降は、他の教科と同様に、観点別評価に基づいて、到達度に応じて数値的な評価を行っていく方向でございます。  以上です。 72 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 73 ◯13番(山本 進君) 本年度のその評価の方法については、先行導入の時期であるからということで、来年から本格実施ということで評価方法を変えていく、そのように理解してよろしいでしょうか。わかりました。  生徒の学力、英語力でありますが、これを検証した上で、それに応じた指導改善が必要となります。前回教育長より、RPDCAサイクルによる授業改善というお話をお聞きしておりますが、このRPDCAサイクルによる授業改善について、改めて詳しくお尋ねいたします。 74 ◯議長(池田正文君) 教育長・櫻井君。 75 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁を申し上げます。各学校における指導改善の仕組みづくりに関しましては、授業におけるRPDCAサイクルに基づいた指導と評価の一体化が重要であると考えております。中でもR──リサーチになるわけでありますけれども──の部分にも重きを置きまして、単元の導入時や指導前における児童生徒の実態把握、1単位時間と単元終了後に児童生徒の達成状況等の把握に努めることで、学習内容の確実な定着につなげてまいりたいと思います。  市といたしましては、各種研修参加者による校内伝達研修、各学校の外国語科主任や英語教育推進委員を中心とした研修体制の確立など、各学校への支援に努めているところでございます。  以上でございます。 76 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 77 ◯13番(山本 進君) RPDCAサイクルに基づいた指導と評価の一体化ということで伺いました。大変重要なことであるということで理解いたしましたので、この徹底の各学校に対する指導をよろしくお願いしたいと思います。  次に、同じく教育長より、小・中・高一貫した学習到達目標の設定が必要であるともお伺いいたしました。前回は、踏み込んだ内容で再質問はいたしませんでした。質問時間の制約もありましたので、一旦持ち帰って自分なりに勉強してみたいと考えたわけでありますが、今回ここで改めて、小・中・高一貫した学習到達目標とはどのようなものか、具体に説明をいただきたいと思います。ご答弁願います。 78 ◯議長(池田正文君) 教育長・櫻井君。 79 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁を申し上げます。新学習指導要領におきまして、小・中・高等学校の学びを円滑に接続させることと、英語を使って何ができるようになるのかを明確にすることを狙いといたしまして、小・中・高等学校の一貫した教育目標が示されてございます。これによりまして、グローバル化に対応する英語力を身につけるための各学校段階での目標が定められ、各学校段階、各学年における目標や指導内容が明確になりました。小中学校の円滑な接続は、児童生徒の学びの連続性につながります。これにより、小・中・高等学校全ての教員と児童生徒が同じ目標に向かって進むことで、各学校間における連携もスムーズになるものと考えているところでございます。  以上でございます。 80 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 81 ◯13番(山本 進君) ありがとうございました。小・中・高一貫した学習到達目標の設定については、ただいま答弁いただきましたように、小・中・高の円滑な接続ですか、それから学習の連続性、教員と児童生徒が同じ目標に向かって進む、各学校間における連携もスムーズになるなど、さまざまお聞きして理解をいたしました。小中一貫校、中高一貫校、あるいは小中一貫校への移行や創設などについての議論にもつながるものがあろうかと思いますが、これにつきましてはいずれ機会を改めて、私の質問テーマに取り上げさせていただきたいと思います。  次に移ります。先生方の英語指導力の判定と改善のために、外部検定試験の活用をすることも一案かと思います。当市において、あるいは県において、既に外部検定試験制度を導入しているのかどうか、あるいは今後、導入の考えがあるのか、いかがなものかお尋ねをいたします。 82 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 83 ◯教育部長(豊崎康弘君) 国や県では、CEFR・B2レベル以上を取得している英語教員の割合を調査しており、国における取得割合は36.2%、本県では28.8%、当市では33.3%となっております。市としまして、外部検定試験を導入してはおりませんが、中学校の英語担当教員だけでなく、小学校の教員にも外部検定試験受験を奨励し、自信を持って指導に当たれるよう助言していきたいと思っているところでございます。 84 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 85 ◯13番(山本 進君) ありがとうございました。ご答弁のとおり外部検定試験の活用、前向きにぜひよろしくお願いしたいと思います。  最後に6点目、新たな英語教育に求められる日本文化の発信とアイデンティティに関する教育強化について、これまで私は、英語教育の低学年化、早期化の是非についてさまざまな議論をしてまいりました。文科省による有識者会議、中教審などでも、同様の議論があったと聞いております。しかし、今日は、この場ではその議論はいたしません。  グローバル化が進む中、国際社会に生きる日本人としての自覚を育むため、日本人としてのアイデンティティを育成するための教育のあり方が既に十分に検討され、その成果が次期学習指導要領改訂に反映され、新しい英語教育のあり方にも反映されようとしております。しかし、現実にそうしたものを英語で伝えるためには高度な言語活動が必要でありまして、英語教育の目標や内容も、一層高度なものにしなければならないと思います。その方策、取り組みのための指導体制をお伺いいたします。 86 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 87 ◯教育部長(豊崎康弘君) 急速なグローバル化の進展の中、国際共通語である英語力の向上は、極めて重要であります。また、言葉だけではなく、異国の文化や社会、生活習慣を学び、国際感覚を身につけることも、新しい時代を生き抜く中で重要な要素でございます。英語を学び、国際感覚を身につける一方で、日本人として生き、我が国の文化や伝統のよさを知り、日本のよさを発信できるような、日本人としてのアイデンティティを持つことも大切と考えております。  自分の住む国や市のよさを学ぶに当たっては、英語の時間だけではなく、社会科や総合的な学習の時間など、教科横断的に学習していくことが大切です。石岡市におきましては、ふるさと学習の実施が4年目となり、学習の充実が図られ、児童生徒たちのふるさと石岡に対する郷土愛が育まれてきております。英語教育とあわせましてふるさと学習を推進することで、国際感覚を身につけた石岡市の子どもたちが育ち、日本や石岡市のすばらしさを英語で語れるような英語教育活動を、今後も進めてまいりたいと思っております。 88 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 89 ◯13番(山本 進君) わかりました。まさに次期学習指導要領改訂に求められる授業の内容かと思いますので、よろしくお願いいたします。  このグローバル化に対応した英語教育改革計画が、いよいよ2020年から、残り1年を待たずして全面実施となります。ここで、改革計画に取り組む石岡市としての心構え、意気込みを、市長からお聞かせいただきたいと思います。お願いいたします。 90 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 91 ◯市長(今泉文彦君) グローバル化に対応した英語教育に関してですけれども、必要は発明の母ということわざがありますけれども、本当に必要があったときにいろいろ考えて行動するということは、万国共通だと思います。真の国際人は、我が国のことを語れる人というふうにも言われておりますけれども、具体的には歌舞伎について語れるかどうか、茨城県であれば常陸国風土記のことを説明できるか、そういったことが国際社会に出て求められることではないでしょうか。  つい……、ついというか、20年ほど前のことですけれども、世界湖沼会議というのが、たしかベネズエラだと思いましたけど、そこでありまして、そこで私は発表する役割を得たんですが、英語で発表です。夢中で英語の論文を書いて発表することになったわけなんですが、やっぱりそういう場を与えられると必要が生じる。一生懸命、何とか表現していくということになるかと思います。そういう場をつくっていく、具体的には石岡を発信する、そういう場をつくっていくことが、これから必要ではないかなと思います。具体的にその場に応じた表現を、実践を通して体験していくということが、英語教育の中でも求められてくるのではないかと思います。  ちょっと雑駁なお話で申しわけありませんけれども、英語教育を推進していく上で、ふるさと石岡にしっかりと根を張った児童生徒の育成に努めてまいりたいと思っております。  以上です。 92 ◯議長(池田正文君) さきに保留いたしました答弁について、その準備が整ったとのことでありますので、ここでその答弁を求めたいと思います。  教育部長・豊崎君。 93 ◯教育部長(豊崎康弘君) 先ほどは失礼いたしました。AET1人当たりの金額が前と比べてどうかというご質問でございますが、今年度1人当たりの単価はおよそ320万円、昨年までは252万円ということで、およそ70万円ぐらい1人当たりは上がってございます。これは、先ほど答弁させていただいたとおり、業務委託から派遣委託へ契約内容が変更しております。それについての増額でございます。  以上です。 94 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 95 ◯13番(山本 進君) わかりました。大変参考になります。  市長から意外なお話を伺ったんですが、ベネズエラで開催された世界湖沼会議で基調講演されたと。すばらしいことだと思いますので、もっとそのことを市長からも積極的に喧伝していただいたら、石岡市の活性化につながるのではないかなと思います。また、英語教育の推進の弾みにもなると思いますので、よろしくお願いいたします。  そこで、そうした今泉市長に特に強く要望させていただきたいと思うのでありますが、JETプログラムへの参加、つまりJETの任用をぜひお願いしたいと思います。これまで私は機会あるごとに、JETプログラムの活用をお願いしてまいりました。その都度、市長以下執行部からは、JETプログラムはすばらしいものと認識している、石岡市においても前向きに検討するといった趣旨のお答えをいただいてきました。しかし、残念ながら現実には、これまで当市がその受け入れの努力をしてきたという様子は一切うかがえません。  申し上げるまでもなくJETプログラムは、主に海外の青年を招致し、地方自治体、教育委員会及び全国の小中学校や高等学校で、国際交流の業務と、今日のテーマにもかかわってきますが、外国語教育に携わることによりまして、地域レベルでの草の根の国際化を推進するということを目的にしております。国内はもとより世界各国から、大規模な国際的・人的交流として高く評価されており、このプログラムにかかわる日本の各地域の人々と参加者が国際的なネットワークをつくって、国際社会において豊かな成果を実らせるということが期待されております。  JETプログラムによって優秀な海外の青年を石岡市に招致することができれば、当市の英語教育における外部人材の活用促進ばかりでなく、日本文化の発信、石岡の文化の発信、アイデンティティに関する教育強化等々、さまざまな分野で大きな活動成果が期待できるはずであります。このことについて、執行部の見解をお伺いいたします。 96 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 97 ◯教育部長(豊崎康弘君) 石岡市におきましては、平成17年10月1日付石岡市語学指導を行う外国青年就業規則を定めておりますが、平成17年度から業者と委託契約を結び、AETの積極的活用に努めてまいりました。AETの積極的活用を通して、外部人材の活用促進及び日本文化の発信とアイデンティティに関する教育強化などに取り組んできたところでございます。 98 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 99 ◯13番(山本 進君) ということは、海外青年のJETプログラムによる石岡への招致は考えていないと、それにかえてAETということで、語学指導だけに特化しているということなんでしょうけれども、繰り返しになるんですけど、ぜひ私はこのJETプログラム、1人でも海外の青年……、日本の文化に関心の高い青年が応募してくるわけでありますから、石岡にぜひ来て、石岡で語学指導をしながら石岡の文化を世界に発信していきたいと、そういった志を持った青年が必ずいると思うんですね。ぜひ取り組んでいただきたいと思います。  くどいようですが、私の強い要望でありますので、続けさせていただきますが、かつて民主党政権のもとで行われた行政刷新会議における事業仕分けによって、それまで廃止されていた補助教材、今回も指導者の指導用教材をテーマにお話しさせていただきましたが、そういったものに大変有効な補助教材、いわゆる英語ノートの予算が廃止されたり、このJETプログラムさえも見直し事業に分類されるなど、受難の時代がありましたが、現在では実に45都道府県と約1,000の地方公共団体、自治体、これらがJET参加者を受け入れているとのことであります。  事業主体は地方自治体で、事業主体ごとに参加者の具体的な配置とその活用については、知事または市町村長が自主的に定める配置活用計画によるものだと定められております。当市にでも、市長にその熱意があれば、JETプログラムの受け入れは可能なのではないでしょうか。それとも、ほかに何か石岡市では消極的にならざるを得ない、あるいは初めから乗り越えることのできないハードルやハンディキャップがあるのでしょうか、ご答弁を求めます。  ちなみに、先ほどAET1人当たりの委託料単価が320万円ということでありますが、もし財政的な問題がネックだということであれば、私の記憶では、JETプログラム、青年の受け入れ、初年度受け入れ費用は400万円強ですね。1年ごとに加算されて、上限450万円ぐらいかなと思いますが、それと比べて、AETと活動分野、内容も違ってくるわけです。財政的な問題がネックだとすれば、この辺をよく検討していただきたいと思いますが、JETプログラム、積極的に参加者受け入れをしていない特別の理由があるのかどうか、答弁をお願いいたします。            〔「余剰金が10億あるからできる」と呼ぶ者あり〕 100 ◯議長(池田正文君) 教育長・櫻井君。 101 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁を申し上げます。JETプログラムの受け入れは可能なのか、さらには、乗り越えることができないハードル、ハンディキャップがあるのかというご質問かと思いますけれども、私が指導主事をやっている時代ですから、もう数十年ぐらい前になろうかと思いますけれども、その当時、JETプログラムが初めて入ってきた、そういう時代かと認識をしております。その当時を振り返ってみますと、非常に、何ていうんですかね、質の確保が非常に厳しい時代があったように推測されております。どのような人材が入ってくるかなかなかわからないというような状況もあったように思いますし、さらには、受け入れたAETの住宅、あるいは移動手段の確保、あるいは何かあった、交通事故、何かの事件があったところへの対応、さらには、何かで急に休まなければならなくなってしまったようなときの、欠けたときの補充、そういったもろもろを見ますと、その当時はなかなか厳しかったのかなと感じております。今は変わっているのかもしれませんけれども、そういうようなところで、安定配置、質の確保というところに困難があったようには感じてございます。  先ほどから議員がおっしゃっていますように、このプログラムというのは大変すばらしいものと認識しておりますので、今後、また検討させていただきたいと思っているところでございます。  以上です。 102 ◯議長(池田正文君) 13番・山本 進君。                 〔13番・山本 進君登壇〕 103 ◯13番(山本 進君) 少し英語教育改革から外れてしまうかもしれませんけれども、現在、市内の各小中学校に配置されているAETに加えて、このJETプログラムの青年を招致するということを何とか実現できませんでしょうか。その効果はすごい大きいと思います。たびたび繰り返していますように、日本が好きで、日本の文化が好きで、それを学んで持ち帰って世界に発信しようと、そういう役割を担って、そういう目的で応募してくる青年たちですから、必ず石岡市にふさわしい青年の応募はあると思います。あとは受け入れの熱意だけだと思います。私は、県の国際交流協会とか県の国際交流課に配置されているJETの青年たちと交流がありますけれども、活動分野はさまざまです。語学指導のほかにも国際交流等々ありますが、スポーツ指導もありますね。石岡に1人JETの青年がいたら、石岡は今よりもっともっと光り輝いて、石岡の魅力を外へ、世界に発信する、そんな役割を果たしてくれるのではないかなと考えております。全国で1,000を超える自治体がJET青年の受け入れをしております。石岡市がその1,000分の1になれない理由はないのではないかなと思いますので、少し横道にそれましたけれども、JETプログラムへの参加をぜひぜひ検討していただきたいと思います。  最後に、前回もお願いいたしましたが、執行部におかれては県とのパイプを全開していただいて、茨城県英語教育改善プランのもとで、機を逃がさずに逐次適切な県の指導を受けながら、石岡市が自治体として求められている英語教育改革の体制整備に全力で取り組んでいただいて、県内他市町をリードする先駆け、先進都市……、現状ではあまり期待できないのかもしれませんが、このことを諦めずに強く要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。 104 ◯議長(池田正文君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午前11時02分休憩            ───────────────────────                   午前11時14分再開 105 ◯議長(池田正文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 106 ◯6番(櫻井 茂君) 6番・櫻井 茂です。通告に従いまして、一問一答方式で質問させていただきます。  最初に、歴史的な文書の保護・保存・管理についてお尋ねをいたします。  石岡市は、常陸国の国府所在地として長い歴史を持ち、歴史の里いしおかとして県の指定を受けております。市内には、長い歴史を刻んできた神社仏閣が所有する歴史的価値の高い文書に加え、同様の価値を持つ文書を所有する市民もおられます。時にそうした古文書等の寄附申し込みが、市に対して行われることもまれではないと思います。行政としても、合併や市の将来を決定付けた開発計画あるいは意思決定等の貴重な記録が、公文書として保存されているものと思います。こうした歴史的・文化的価値の高い古文書や公文書の保護・保存・管理についてお伺いをいたします。  古文書等の歴史的価値の高い文書と公文書では取り扱いが違うとも聞いておりますが、教育委員会、そして総務部から、それぞれ答弁をいただきたいと思います。  最初に、残すべき文書の基準、判断の仕方、保存管理方法についてお伺いをいたします。 107 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 108 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。公文書の管理につきましては、石岡市文書管理規程に基づき、ファイリングシステムにより管理を行ってきております。ご質問の残すべき文書の基準といたしまして、平成29年3月に、石岡市歴史公文書評価選別基準を策定し、庁内に掲示したところでございます。この基準は、公文書等の管理に関する法律に基づいた施策を進めていく中で、保存期間の満了した公文書が廃棄の対象となる際に、歴史資料として重要な公文書、いわゆる歴史公文書としての評価及び選別を行うために定めたものでございます。  現在のところ、歴史公文書としての取り扱いは行っておりませんが、今後、歴史公文書になるような重要な公文書を廃棄しないよう、この基準を踏まえ、現行のファイリングシステムの中で、各課において保存期間の決定、延長を行うことで対応してきているところでございます。  以上です。 109 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 110 ◯教育部長(豊崎康弘君) 教育委員会におきましては、古文書やアルバムについて寄贈の申し出があった場合に、職員が申し出者のお宅に出向き、古文書等を確認させていただいております。受け入れの判断基準でございますが、基本的には、資料内容が本市や県の歴史に関係する資料及び歴史上の人物に関する史料や史実など、貴重なものについて受け入れを行い、市の保管施設へ保存をしております。なお、古文書の中には、申し出者のお宅で代々伝わってきた家系図など、大切に保管されていたものもあるため、当家で保管していただいたほうが価値があるという場合がございます。しかしながら、申し出者の寄贈の意思が強い場合、または申し出者のお宅で保管が困難な場合に、受け入れを検討することとしております。  以上です。 111 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 112 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま答弁をいただきました。教育委員会におきましては、家系図等のお話もありましたけれども、文書の種類が多岐にわたっているというようなこともありまして、文書の保存については、現場における職員の判断といったものが優先されているのかなと感じたところです。一方、公文書につきましては、公文書評価選別基準ですか、こちらを策定して、この基準に基づいて職員が選別しているというお話でございました。ということは、この基準を職員がしっかりと理解する取り組みが大事であると感じたところであります。  ただ、いずれも文書を残す、残さないの判断は人である職員が行うわけでありまして、当然、判断に迷う文書というものがあるはずですので、この判断のレベル、精度を高めるための取り組みについてお伺いをしたいと思います。 113 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 114 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。歴史公文書を整理する上で、まずは各課において歴史公文書となり得る公文書を選別していただく必要がございます。各課におきましては、先ほどの選別基準を活用するとともに、その基本となりますファイリングシステムの研修などで、判断の精度を高めていくように考えております。今年度におきましても、そのファイリングシステムの研修の中で、この判断基準の詳細についても研修を行うなど、より精度を高める研修に取り組んでいきたいと考えております。  以上でございます。 115 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 116 ◯教育部長(豊崎康弘君) 古文書等の受け入れ判断に迷いが生じる場合や、史料内容を理解するためにお時間をいただく必要がある場合は、一度全ての古文書等をお預かりさせていただくこととしております。史料の時代や分野に合わせ、内容を判読できる方に訳していただき、内容を把握した上で、受け入れを行っているところでございます。また、古文書等の受け入れを判断するに当たっては、職員の知識や資質を向上させることも必要となりますので、専門機関や県が行う研修に積極的に参加させてまいりたいと考えております。  以上です。 117 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
                     〔6番・櫻井 茂君登壇〕 118 ◯6番(櫻井 茂君) 文書の廃棄と保存の適切な判断、職員のレベルアップの研修につきましては、しっかりと結果を残す対応をお願いしたいと思います。  次に、保管される場所と保存環境についてであります。まず、書庫はどこにあり、文書の保存・保管環境の内容についてお伺いをいたします。 119 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 120 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。現在、公文書を保存しております書庫でございますが、本庁と支所にそれぞれ保管してございます。本庁においては地下の南側、支所は2階東側にございます。ファイリングシステムで使用しておりますホルダーごとに、段ボールに入れて保管している状況でございます。  以上でございます。 121 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 122 ◯教育部長(豊崎康弘君) 受け入れした古文書等は、正上内の旧給食センターを保管施設に転用した文化財管理センターにおいて、史料を保存しているところでございます。保存に当たっては、劣化を防ぐため、一部を中性紙の封筒に入れ、古文書等を紫外線やほこりから守るため、さらにプラスチック製、または紙製の保管箱に収納して保存することとしております。  古文書等については、紙の劣化の原因となる酸性の環境を取り除く必要があることから、保管箱についても、専用の中性紙の段ボール箱に入れることが重要となります。現在は専用の保管箱ではないため、今後は、専用の封筒や段ボールを計画的に購入し、より適した環境で保存・保管できるよう対応してまいりたいと考えております。  以上です。 123 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 124 ◯6番(櫻井 茂君) 教育委員会サイドでは、専用のものを用意できていないという答弁がございましたけれども、文献等を見ますと、桐の箱が最も保護・保存には適しているというような研究者の発表もあるようです。これは、湿度管理と紫外線のカット等の観点からのものだとは思いますけれども、もちろん保護・保存すべき文書のレベルによるとは思いますが、お金のかかる話ですので、しっかりと文書の重要度を判断していただいて、ご検討いただければと思います。  文書につきましては長期間にわたり残すということになりますので、科学的な知識も当然必要となるところであります。文書は紙でできており、紙の特徴として、紫外線、温度、湿度、そしてほこりや虫、ホルムアルデヒドなどのガスによる劣化、こういったことで劣化が進むことがわかっております。紙を保存・保管するための知識を養う研修についてはどのような対応をされているのか、お伺いをいたします。 125 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 126 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。これまで文書の保存・保管に特化した研修は行ってきておりません。議員ご指摘のとおり、紙はさまざまな要因で劣化が進むものでございます。一方で、保存に適した環境、ハード面の整備も含めてですけれども、なかなか進んでいないのが現状でございます。まずはそういった環境の中で、現在の書庫でできるだけよい状態を保つ方法を検討してまいりたいと考えております。さらに、そういった検討した内容を職員に周知して、よりよい状態での保存が可能になるよう努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 127 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 128 ◯教育部長(豊崎康弘君) 古文書等の保存処理につきましては、ホルムアルデヒドを使用せずに処理を行う専門の業者を選定し、委託をしているところでございます。現在、古文書等の保存処理に知識のある職員を配置し、受け入れ体制の強化を図っているところですが、今後は職員の知識向上のため、専門機関が実施する研修に参加させ、レベルアップを図ってまいりたいと考えております。 129 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 130 ◯6番(櫻井 茂君) 次に入ります。3項目目です。貴重な文書の保存管理のあり方についてお伺いをしてまいりたいと思います。今回、歴史的な文書の保護・保存・管理についてというテーマで質問を通告いたしました。正直なところ、歴史の里いしおかをうたっている石岡市であり、学芸員も早くから雇用するなどしておりますので、石岡市の郷土史にとって貴重な文書等の取り扱いに関しては、心配はないだろうと思っておりました。一方、公文書の保護・保存に関しましては、私自身、何度が文書管理について質問しておりまして、その取り扱いが職員によって差があり、貴重な公文書がどんどん廃棄されている現状を心配し、質問しているわけですが、私が今回の質問に際して調査した状況、あるいはただいまの答弁を聞いていますと、教育委員会における貴重な文書の受け入れの際の対応は、正直なところ、まだまだ精査すべき課題があるのかなと感じたところであります。  一方、公文書の保護・保存に関しましては、職員にどれだけ浸透しているのかわかりませんけれども、石岡市歴史公文書評価選別基準を策定したことは評価したいと思います。ただし、保存に適した環境整備は難しいという答弁が先ほど部長のほうからありましたけれども、図らずも今回、新庁舎整備の際に、公文書の長期保存という視点での書庫環境について、残念ながら考慮をしていなかったのかなという感じがしてございます。  今後、改善すべき点は早急に手を入れていただきたいと考えますが、まずは石岡市にとって財産でもある歴史的な価値を有するであろう文書か否か判断する人が、本当に職員でいいのか。文書管理上の規約では、担当課の長である職員ということで規定されていると思いますけれども、この、いわば課長の判断でいいのか。文書は廃棄するのか、歴史的文書として管理するのかを、専門的知識を持った職員が判断し、分類管理をする仕組みづくりも必要ではないかと思います。さらには、第三者的な立場で検証・判断する必要もあるのではないかと思いますが、見解をお伺いいたします。 131 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 132 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。議員ご指摘のとおり、第三者的な立場の方に検証していただいたほうが、歴史公文書としてより確固としたものになるというふうには考えております。特に、歴史公文書とすべきかどうか判断する際には、専門性と幅広い見識が必要になるものと考えております。しかしながら、そういった人材をすぐ手当てできるかというと、なかなかそういった現状にございません。まずは職員に研修等を通じて判断基準を習得していただいて、適正な保存に努め、その後の次の段階で、今おっしゃられたような人材を登用して、適切な選定、保管、さらには環境の充実について検討してまいりたいと考えております。  そういった中で、県内でももう既に文書館、公文書館を建てているところもございますので、そういった先進事例を調査研究しながら、こういった適切な保存活用に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 133 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 134 ◯教育部長(豊崎康弘君) 古文書等の受け入れを行う場合は、その史料内容を理解した上で受け入れることが重要でございます。今後も、市職員で対応していくほか、必要に応じて、各時代の古文書に精通した方から協力をいただき、対応してまいりたいと考えております。また、受け入れる古文書等については、内容に応じて文化財保護審議委員会の委員に判断を仰ぐなど、貴重な古文書の保護・保存に取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 135 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 136 ◯6番(櫻井 茂君) 毎年、文書の廃棄については行われているわけで、答弁にありましたように、今の段階、次の段階、調査研究していってというような形の中で、その間に重要な文書が廃棄されてしまったら、これは復元ができません。石岡市の財産となる貴重な文書等の保護・保存・管理について、現状を鑑み、どのように対応していくのか、こうした歴史的にも貴重な文書、貴重な史料として残していかなければならない文書について見識をお持ちの市長に、見解をお伺いしたいと思います。 137 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 138 ◯市長(今泉文彦君) 歴史を刻む行政の文書、そういったものの保管がどうあるべきかということかと思いますけれども、まずは職員の手でやっていくということでありますけれども、そういった中で、実践を積むに従って精度が上がるということもあると思います。若干、その言い方は甚だ心もとない感じがするかもしれませんけれども、基本線はできておりますので、それをもとに実践を積んで、精度を上げていくということが大事かと思います。とにかく、それに従ってやっていかないと公文書は残っていかないものでありますから、まずは一歩を踏み出して実践をしていくということだと思います。  以上です。 139 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 140 ◯6番(櫻井 茂君) 廃棄してしまっては、先ほども申し上げたように復元できませんので、迷ったら残すという判断でその実践を積んでいっていただき、より適正な保護・保存・管理を行っていただければと思います。  次の質問に入ります。体育館への空調整備についてお伺いをいたします。  地球温暖化が叫ばれる中、今年も暑い夏が予想されるところです。昨年7月下旬のことですが、気象庁が臨時記者会見を開き、「命の危険がある暑さ。1つの災害と認識している」として、猛暑を災害であると表現しておりました。今年も5月26日には、茨城県内で35度を超え、北海道では観測史上最高気温となる39.5度を観測しています。そして、もうすぐ日本列島が猛暑で包まれる夏がやってきます。  こうした状況下で、学校教育等に必要不可欠な体育館が果たして安全に活用できるのか、体育の授業やクラブ活動に支障を来たすことがないのか、さらには、避難所に指定されている体育館が、その機能を十分に果たすことができるのか、体育館への空調整備をどのように考えているのかについてお尋ねをしてまいります。  1点目です。体育館の空調整備状況についてお伺いをいたします。市が管理する体育館の数と、空調が整備されている施設と施設名をお伺いいたします。 141 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 142 ◯教育部長(豊崎康弘君) 市が管理している体育館は、市内小中学校、運動公園、公民館など、合わせて32棟でございます。そのうち空調設備が設置されているのは1施設で、石岡運動公園体育館でございます。  以上です。 143 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 144 ◯6番(櫻井 茂君) 文部科学省が平成29年6月に発表した公立学校施設の空調設備設置状況調査の結果についてを見てみますと、平成29年4月1日時点での普通教室に空調設備が整備されている割合ですが、茨城県内は50.8%、ほぼ半分の教室に空調が整備されています。一方、体育館でありますが、県内の957施設に対して空調が整備されている小中学校の体育館は4施設、整備率は0.4%であります。普通教室に比べ、体育館への空調整備は全くと言っていいほど進んでいないことがわかります。  これら体育館ですが、利用者は児童生徒ばかりではなく、災害時には避難所に指定されている関係から、避難勧告等が出された場合には、多くの避難者が利用することになります。体育館が避難所に指定されている施設と施設名をお尋ねいたします。 145 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 146 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。市では、災害時の緊急指定避難所といたしまして、体育館を含む公共施設39か所を指定し、非常時の避難者支援に備えているところでございます。避難所に指定している体育館は、小学校17か所、中学校7か所、高等学校2か所、運動公園2か所、城南地区公民館、石岡海洋センター、石岡特別支援学校、朝日スポーツ交流施設の32か所を指定しているところでございます。  以上でございます。 147 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 148 ◯6番(櫻井 茂君) 小中学校の体育館では整備されているところはないということであります。  次に2点目です。猛暑が体育館活用に与える影響についてお伺いをいたします。ここ数年の猛暑に際しまして、教育現場等における体育館の使用制限や注意喚起など、実際に起きた状況をお伺いいたします。 149 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 150 ◯教育部長(豊崎康弘君) 猛暑の際の教育現場におきましては、屋外、屋内を問わず、熱中症による児童生徒の身体への影響が心配されます。熱中症対策につきましては、具体的なガイドラインとして、「熱中症予防のための運動指針」が発表されております。指針では、温度により、注意、警戒、厳重警戒、運動原則禁止の区分がされており、各学校においてはこの指針をもとに熱中症予防の対応を図っております。具体的には、気温により、体育の授業をはじめ式典や行事などの活動の中止や、会場を変更することなどの対応をしております。また、活動ができる状況であっても、定期的な休息や水分補給などの予防策を実施しております。さらに、児童生徒に水筒を持参させ、積極的に水分補給させるよう注意喚起を行ってございます。  また、体育館においては、早朝から窓を開放したり大型扇風機を設置したりするなど、熱気が滞留しないような対策を実施しているところでございます。学校以外の体育館においても利用者に対し、定期的な休憩や水分補給などの熱中症予防のための注意喚起を行ってございます。  以上です。 151 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 152 ◯6番(櫻井 茂君) 熱中症予防のための運動指針を参考にして、各学校が熱中症予防を図っているというような答弁をいただきました。この運動指針の中にあります計数と言ったらよろしいんですかね、指針を活用するための温度と湿度から導き出されるこの計数を計測するWBGT計、あるいは黒球式熱中症指数計、こういったものがあるようなんですが、これらの計測機器が各体育館に常備されているのか、確認をしたいと思います。 153 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 154 ◯教育部長(豊崎康弘君) 市内小中学校24校のうちWBGT計を設置している学校が11校、WBGT計と黒球式熱中症指数計の両方設置している学校が10校で、合わせて21校に設置されております。設置場所につきましては、体育館、屋外、廊下など、学校によって違いがございます。また、設置されていない学校におきましても、WBGTが確認できる熱中症測定器や携帯型温度計により、対応しているところでございます。また、石岡運動公園では黒球式熱中症指数計を、八郷運動公園ではWBGT計をそれぞれ備え、対応しているところでございます。  以上です。 155 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 156 ◯6番(櫻井 茂君) 先ほど申し上げたように、災害であるという扱い、こういった表現も出ている中で、「熱中症予防のための運動指針」に基づいて体育館の利用の制限を図っているという答弁があったわけでありますので、この運動指針をしっかりと活用するためには、その計測機器がないと、多分先生方は判断できないと思います。といいますのは、運動指針を私、見ましたけど、計数を出す数値、温度と湿度の関係性の計算式がありまして、これを現場で計算している先生は多分いないと思いますので、計測機器を使って、一目瞭然で、今、危険なのか、どのような対応をすべきかというところの判断が迅速にできるように、間違いなくできるようにする対応は、教育委員会サイドとしてはしっかりしていただきたいと思います。  値段を調べましたけれども、5,000円から2万円の間ぐらいのものが大多数でありましたので、配備されていない学校については、配備について早急に手当てしていただければと思います。  次に、教職員及び生徒、保護者、体育館利用者からの空調整備要望について、どのようなものが出ているか、お伺いしたいと思います。 157 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 158 ◯教育部長(豊崎康弘君) 現在のところ、教職員や生徒、保護者からの体育館への空調設備に関する要望はございません。  以上です。 159 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 160 ◯6番(櫻井 茂君) 生徒の命にかかわる話でありますので、学校教育の場面では、「熱中症予防のための運動指針」により、最初から、運動することをやめるという選択肢が多分優先されているのかなと思います。さらには、当然、空調設備ということになれば大きな予算が必要になりますので、はなから諦めているというようなこともあるのかなと感じるところであります。実際のところ、武道館で剣道や柔道をされている社会人の方々からは、暑さにかかわらず練習をするということになりますので、冷房装置を入れてほしいという話をよく聞かされているところでもあります。こちらについては、移動式の冷房機器等もあるようですので、そうした配備をぜひ対応してあげていただければと思っているところであります。  今回の質問に際しまして、水戸地方気象台土浦観測所での統計データを確認させていただきました。これによると、10年前の2009年のデータでありますけれども、5月から10月末日までの半年間における30度以上の日は、28日ございました。10年前です。これが、2年前の2017年ですが、30度以上の日は、2009年に比べ実に142%増加した40日に増えております。28日が40日に増加しております。  では、昨年の命の危険がある暑さと言われた夏はどうだったのか。平成30年5月から10月までの半年間で30度以上の日数でありますけれども、5月はゼロ、6月は7日、7月は何と26日ありました。8月は23日、9月は7日、10月でも3日、30度を超えており、合計で66日間となっております。前年に比べ165%の増加、10年前に比べれば235%増という驚くべき数字となっており、まさに地球温暖化が加速していることがわかります。  文部科学省が調査した体育館の空調整備率ですが、最も高い整備率の東京都でさえ8.4%という状況の中で、東京都の小池百合子知事は、平成30年9月26日、昨年ですね、都内全ての公立小中高の体育館に冷房などの空調設備を設置するため、補助制度を設ける方針を都議会で表明しております。対象は、計約2,000校、熱中症対策だけでなく、災害時に避難所として使われるため、居住環境の改善も目指すということであります。きっかけは、平成30年6月末から7月下旬にかけての西日本の豪雨災害、このとき、避難先となった体育館内の蒸し暑さによる熱中症が、大きな問題となった点だということであります。同様に、熊本地震の際も、避難所となっていた体育館の蒸し暑さ対策が、大きな課題となっておりました。  体育館の多くが災害時の避難所に指定されておりますけれども、猛暑時の体育館避難をどのように考えているのか、お伺いしたいと思います。 161 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 162 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。議員ご指摘のとおり、昨年は非常に猛暑が続きまして、高温注意情報等についても市の防災行政無線で数多く発令させて、市民の皆様方に注意を喚起した経過がございます。そういった中、今ご指摘のとおり、当市の避難所、39か所あるわけなんですけれども、その中で、体育館で空調設備が整備されているところは1か所、そのほかの地区の公民館等を合わせましても、全てで8施設のみが冷房設備が整っているということになっております。猛暑時に空調設備がない体育館への避難は、館内が大変高温となり、熱中症の懸念や食中毒等のリスクも高くなり、衛生管理の面で良好な避難環境とは言えない状況になることが考えられます。実際、先ほどお話がありましたように、平成28年4月の熊本地震では、避難生活が長期化したこともございまして、避難者からの要求を踏まえ、災害救助法に基づき避難所に仮設の空調設備を設置、また、平成30年7月の西日本豪雨においても、国のプッシュ型支援により、発災後12日間で、広島県内の29か所の避難所に仮設の空調設備が設置されたと聞いてございます。  猛暑時に多くの避難者が集まる体育館等の避難所は、熱中症対策、精神的なストレス軽減、衛生環境に配慮していく必要があるため、空調設備の設置は、良好な避難環境を避難者に提供していく上で、大変重要な設備であると考えております。しかしながら、その反面、経費的な問題もあって、なかなか整備が進んでいないというのが現状かと思います。  当市においても、先ほど申し上げましたような避難所として活用している体育館では、1か所という状況でございます。そういった整備につきまして、今後、施設管理者と協議しながら検討してまいりたいとは思いますが、そういった整備が整うまでは、現在、災害協定を結んでいる各先から支援が受けられるか、また、迅速にそういったときの支援が受けられるような整備を進めていく必要があるかとは考えております。  以上でございます。 163 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 164 ◯6番(櫻井 茂君) 体育館の空調整備でありますけれども、大きな予算が必要となることから、東京都のように、交付税不交付団体で財政が豊かなところとは違い、石岡市は交付税収入が大きな割合を占めており、同じ立ち位置で論じることは難しいことは理解をしております。ただ、災害とも言える暑さの中で、小中学校の教育活動が阻害される、あるいは猛暑の中で避難所として大勢の方々が利用する際に、熱中症等の不安が拭えない状況の中、流れ出す汗を拭き続けながらも風呂にも入れない避難所の衛生環境を予測しながら、放置していていいのかということであります。高齢者の方々や乳幼児には、あまりにも厳しい環境と言わざるを得ません。教育委員会、あるいは総務部、それぞれに体育館への空調整備をどのように考えているのか、お伺いをしたいと思います。 165 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 166 ◯教育部長(豊崎康弘君) 体育館への空調整備につきましては、児童生徒の熱中症被害を予防するとともに、良好な教育環境の維持のために重要であるとは考えてございます。一方で、小中学校の校舎においては、普通教室への空調設備が完了してございますが、特別教室への空調設備が未整備の学校がございます。教育委員会といたしましては、教室、体育館ともに良好な教育環境を整備してまいりたいとの思いはございますが、まずは特別教室の空調整備を優先してまいりたいと考え、本年度から中学校への整備に向け、準備を進める予定でございます。  体育館につきましては、一般的に、普通教室に比べ約30倍の広さとなっておりますことから、多くの費用を要するものと考えてございます。また、当市では、これから小中学校の統合再編に取り組んでいくわけでございますが、その中でも施設改修等に多額の財源が必要となってまいります。体育館の空調整備につきましては、費用対効果も含めて統合再編に伴う取り組みに合わせ、検討していく必要があるものと考えております。  以上です。 167 ◯議長(池田正文君) 総務部長・久保田君。 168 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。先ほどの答弁の中でもお答え申し上げましたが、あくまでも体育館につきましては、施設管理者と協議をしながら進めざるを得ないと考えております。そういった検討結果を踏まえながら、いざ起きてしまったときのために、先ほど申し上げました災害協定先からの支援について、迅速な支援をいただけるよう、常にそういった協定先と連携を密にして、迅速な対応が図れるよう、調整してまいりたいと考えております。  以上でございます。 169 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。
                     〔6番・櫻井 茂君登壇〕 170 ◯6番(櫻井 茂君) それぞれ答弁をいただきました。結論からいえば、財源があれば、お金があれば、できるならやりたいというところが正直なところなのかなと思います。ちなみに、体育館への空調整備にかかる費用が大きなものだという話ではありますけれども、実際どの程度かかるのか、概算費用を教育委員会サイドで把握していれば、お尋ねをしたいと思います。 171 ◯議長(池田正文君) 教育部長・豊崎君。 172 ◯教育部長(豊崎康弘君) 計画にございませんので正確な数字は言えないところでございますが、体育館の大きさ、それから空調設備の形態によって、値段は変わるものと思ってございます。他市の状況ですが、およそ4,000万から5,000万程度、1つの体育館でかかるのではないかということで見込んでおります。 173 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 174 ◯6番(櫻井 茂君) ありがとうございます。4,000万から5,000万かかるという他市の例というお話をいただきました。そのぐらいお金がかかるという状況でありますので、財源をどうするかというところで提案させていただきたいと思いますけれども、東日本大震災を教訓としまして、全国的に緊急に実施する必要性が高く、即効性のある防災、減災等のための事業の中で、住民の避難、行政・社会機能の維持及び災害に強いまちづくりに資する地方単独事業を対象とする、緊急防災・減災事業債という地方債がございます。石岡市では、防火水槽整備事業や防災行政無線整備事業の際に、この緊急防災・減災事業債を活用しているという実績がございます。  この緊急防災・減災事業債は、避難所指定を受けている小中学校の体育館への空調整備にも活用でき、地方債充当率100%ということで、事業費全ての借り入れが可能でございます。このうち元利償還金70%は地方交付税交付金として後年度算入となりますので、自治体の実質負担は30%、3割です。この3割で空調整備が可能となる制度がありますので、ぜひとも活用していただければと思います。これが、大規模改造等の文部科学省補助事業ですと、3分の1しか補助されません。雲泥の差がございます。ただし、この事業債は令和2年度までと決まっておりまして、そのため、本年度、あるいは来年度中の空調整備でないと、この有利な起債は活用できないというところになってございます。  体育館の管理運営責任は教育委員会にありますけれども、この有利な緊急防災・減災事業債を活用する場合は、総務部が所管課になるかと思います。市民の健康と安全に大きく寄与する事業でありますので、部を越えて協力体制を構築し、ご検討いただければと考えております。  ちなみに、先ほどの4,000万から5,000万かかるという答弁がございましたけれども、実際の費用対効果を考えれば、全ての体育館に入れる必要性はないと当然思うわけでありまして、例えば市内の中学校体育館だけの整備ということになれば、5校ですかね。これが1校でも2校でもいいとは思うんですけれども、3割の負担で整備できるわけでありますから、こちらの制度をぜひ利用しないという手はないのかなという感じはしております。こちらについて、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 175 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 176 ◯市長(今泉文彦君) 体育館の空調整備でありますけれども、より有利な財源を活用しながら、少しでもよりよい環境整備を図ってまいりたいと思っております。  以上です。 177 ◯議長(池田正文君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 178 ◯6番(櫻井 茂君) 実際には、特別教室を優先したいという教育委員会の思いもあるとは思うんですけれども、自前の予算でやるとなれば、先ほど申し上げたように4,000万から5,000万かかるものが、1体育館の整備ということで考えれば、1,000万ちょっとの金額で空調の整備ができるわけであります。せっかく有利な制度があるものを……。これは今年度始まった制度ではありませんので、これまでもそうした対応ができたはずなんですが、残念ながらそれに気づいていなかったというところであります。期間限定の制度でありますので、市長の特段の配慮といいますか、権限をもって、ぜひこういったものにもチャレンジしていただいて、児童生徒の安全な教育環境、被災者が出た場合には、もちろんそういった対応ができるようにするのも1つの考えではないかと思います。せっかくの制度でありますので、ぜひご検討いただければと思います。  以上で終わります。 179 ◯議長(池田正文君) 暫時休憩いたします。午後1時30分から会議を開きます。                   午前11時58分休憩            ───────────────────────                   午後 1時30分再開 180 ◯議長(池田正文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に入ります。  11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 181 ◯11番(谷田川 泰君) 11番・谷田川 泰でございます。通告に従いまして、2項目にわたり質問をしてまいります。  まず、1項目目の質問でございます。「株式会社まち未来いしおか」の現状と今後についてを伺ってまいります。  現在、中心市街地は空き店舗が増加の一途をたどっております。まさしく危機的状況になっていると認識をいたしております。そういう中にありまして、株式会社まち未来いしおかの機能が全く発揮されていないように思えてなりません。そこで、この会社そのものの意義、活動内容、会社経営の状況、今後どうするのか、それらについて順次伺ってまいります。  まず最初に、株式会社まち未来いしおかの設立時期についてお伺いをいたします。 182 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 183 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。株式会社まち未来いしおかでございますが、平成17年10月13日に設立がされてございます。  以上でございます。 184 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 185 ◯11番(谷田川 泰君) 次に、設立の目的についてお伺いをいたします。 186 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 187 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。設立の目的でございますが、中心市街地のにぎわいと本市商工業の発展のために、それまで任意団体であったTMOを法人化いたしまして、市の基本計画の事業を受託、実施していくことを目的に、設立をされたものでございます。  以上でございます。 188 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 189 ◯11番(谷田川 泰君) これまでの事業の取り組み内容についてお伺いをいたします。 190 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 191 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。設立当時でございますが、チャレンジショップ夢市場の運営ですとか、乗合いタクシー事業を実施してまいりました。その後でございますが、農家の野菜直売所及び石岡カフェの2店舗の事業を実施してまいったところでございます。  以上でございます。 192 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 193 ◯11番(谷田川 泰君) 次に、お伺いいたします。株式会社でありますので、設立における資本金と、それぞれの出資割合についてお伺いをいたします。 194 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 195 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。設立当時の資本金でございますが、1,000万円でございました。うち石岡市、本市からは300万円を出資していましたので、出資割合は30%となってございました。  以上でございます。 196 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 197 ◯11番(谷田川 泰君) それでは、これまでに増資もされていると思いますが、増資の金額、増資の理由、それに至った内容についてお伺いをいたします。 198 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 199 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。これまでの増加金額とその理由でございますが、経営基盤の安定化、事業拡充に向けた取り組みへの支援を目的としまして、平成27年度に増資がなされてございまして、総額2,000万円の資本金となったわけでございます。その際に、本市からは600万円を増資いたしまして、当初分と合わせますと900万円、出資割合としましては45%となったわけでございます。  以上でございます。 200 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 201 ◯11番(谷田川 泰君) 次に、会社の役員について、取締役等はどうなっているのか、お伺いをいたします。 202 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 203 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。取締役でございますが、石岡商工会議所会頭、市長、副市長を含めまして7名でございます。また監事役員が1名となっておりまして、合計8名となってございます。代表取締役でございますが、石岡商工会議所の会頭となってございます。  以上でございます。 204 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 205 ◯11番(谷田川 泰君) 次に、株式会社でありますので、株式はどのようになっているのか、差し支えなければ株主を教えていただければと思います。 206 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 207 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。株式数でございますが、これまでに発行済み株式数としましては400株、額面としまして2,000万円となってございます。株主数は8株主でございます。株主についての公表は差し控えさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。 208 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 209 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま設立から現在までの経緯がわかったところでございます。  本題に入ってまいります。最初、TMOによるまちづくり会社として設立がなされたわけであります。郊外型のまちづくりが進み、中心市街地の衰退や空洞化が目立つことから、中心市街地の活性化をプロデュースしながら、また効果的な事業を実施するため、当時のまちづくり三法によって多くの自治体が設立されたわけでございます。しかしながら、当市における株式会社まち未来いしおかについては、その結果が十分にあらわれていないというのが現状であります。現在、農家の直売所、石岡カフェはどのようになっておりますか。きちんと営業をいたしておりますか、お伺いをいたします。 210 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 211 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。まず、設立当初の、先ほど申し上げました事業の1つでございます農家の野菜直売所につきましては、当初、地元野菜の販売を主としておりましたが、顧客ニーズに応えるため、平成30年6月に、惣菜や弁当販売を中心としました個店による店舗運営に変更してございます。これによりまして、中心市街地のにぎわいづくりと集客数の増加を目指しておるところでございます。  また、石岡カフェでございますが、石岡産のフルーツを素材にしましてスイーツを開発しブランド化するアンテナショップとして、女性や高校生などをターゲットとして事業展開を図ってまいったところでございます。しかしながら、経営がうまく回らないという状況が続きまして、経営の健全化に努めてまいったところでございますが、残念ながら平成31年4月末をもちまして一時閉店となっている状況でございます。  以上でございます。 212 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 213 ◯11番(谷田川 泰君) それでは、私も今回この質問に当たりまして、決算資料ということで損益計算書をいただいております。この内容を見て、これまでなぜこの事業を続けていたのか、また、市長、副市長、商工関係者をはじめとする取締役会、金融機関を含んだ株主総会がなぜ認めていたのか、非常に疑問であります。損益計算書の売り上げを見ますと、農家の直売所は個人の店舗に又貸しであります。売り上げはゼロであり、まち未来いしおかには利益は入らず、その一方で、まち未来いしおかは店舗の持ち主へ年間118万円の家賃を支払っております。これがそのまま赤字となっており、また、石岡カフェは年間売り上げが502万円、仕入れにかかる費用が227万円、粗利が275万円であります。一方で、家賃や人件費等で728万円の支出がありますので、差し引き453万円が赤字となっております。農家の直売所と石岡カフェで570万円の赤字が年間発生しているわけであります。そうしますと、この両事業は、続ければ続けるほど累積赤字が膨らむという状況にあるわけであります。  そういう状況を認識しておきながら、これまで続けてきたわけでありますが、今回、突然閉鎖に至った理由は何なのかお伺いをいたします。どのような理由で石岡カフェの閉店を決断されたのか、お伺いをいたします。 214 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 215 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。議員ご指摘のとおり、まち未来いしおかの経営につきましては大変厳しい状況が続いてきたわけでございます。現在も続いているわけでございます。そういった中で、私どもとしましても、大変厳しい状況というのは認識をしてまいったわけでございます。その中で、料金の見直しですとか人件費の削減、そういったものに対してのチェックといいますか、機能も働かせはしてまいったわけでございまして、経営の立て直しを試みてくれということで、いろいろ営業時間の問題ですとか営業日の問題、そういったものを要請してまいったわけでございます。  しかしながら集客の減少に歯どめがかからず、うまく経営が回らないという状況の中で、議員ご指摘のとおり、店舗を営業すれば営業するほど赤字が累積してしまうという状況で、やむなく、これ、決定につきましては市のほうではないんですが、取締役会で閉店をするという決定がなされたということを、私どものほうでは報告を受けた状況でございます。  以上でございます。 216 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 217 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま部長の答弁でありますと、お客さんがだんだん減ってきてしまったと、集客の見込みがないということであります。これは当然ながら、お客さんから見れば、魅力のないお店には足が向かないということであります。石岡カフェについては、営業時間の延長や土日の営業など、これまでも議会での質問があったはずであります。それらについて改善をするどころか、現状は、農家の直売所は個人商店への又貸しとなっており、また石岡カフェは4月末をもって閉店をいたしております。これらは石岡市中心市街地活性化基本計画における石岡スイーツプロジェクト、地元農産物直売所事業に位置付けられておる事業であります。中心市街地活性化基本計画は石岡市がつくった計画であります。今回の2つの事業変更、取りやめは石岡市が決定したわけではないという話でありますが、まち未来いしおかが石岡市に対して何の相談もなく進めたことなんですか。お伺いをいたします。 218 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 219 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。先ほど申し上げましたとおり、途中の厳しい状況の中で、市のほうとしましてはいろいろと指導、助言なりをしてきたつもりでございます。しかしながら、株式会社まち未来いしおかの経営につきましては株式会社の取締役会の決定事項となりますので、私どものほうには事後報告ということの状況でございました。  以上でございます。 220 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 221 ◯11番(谷田川 泰君) それでは、まち未来いしおかの取締役会で決定されたというのであれば、この会社に対する石岡市の立場、どのような関係にあるのか、非常に曖昧ではないかと思います。900万円もの出資金を出しているわけであります。出資者として最大株主であります。その900万円を出資しているのにもかかわらず、石岡市の意思がどこにも反映されていないということは、普通で考えればあり得ない話であります。市長、副市長が取締役として参加していればいいという問題ではないと思っております。  確認をいたします。市の行政としての関与は、市長、副市長が取締役であり、取締役会に参加しているからそれでいいということなのかどうなのか、ご答弁をお願いいたします。 222 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 223 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。議員ご指摘のとおり、市としては当初の立ち上げから大きく関与をしてきたわけでございまして、出資もしておるという状況でございます。市民の税金を使った出資となっておりますので、当然ながら市としては厳しい態度で、本来、臨んでいかなければならないと認識をしてございます。  以上でございます。 224 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 225 ◯11番(谷田川 泰君) それでは、今後、閉鎖された石岡カフェの店舗、そして農家の直売所の店舗をどのようにしていくのか、お伺いをいたします。この農家の直売所、石岡カフェの閉鎖について、取締役会でどのような議論がなされていたのか、お伺いをいたします。
    226 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 227 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。この石岡カフェ、農家の直売所の取り扱いの議論の内容でございますが、私たちとしましては取締役会に出席をしていないという状況でございまして、その議論の内容についてはつかんでいないという状況でございます。  以上でございます。 228 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 229 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁がありました。市としては全く状況をつかんでいないというようなお話であります。このような状態の中では、中心市街地の活性化など、ほど遠いのではないかと思っております。それ以上に、会社としての経営が非常に厳しい話を聞かせていただいております。  今回、直近の貸借対照表を資料としていただいております。会社の経営内容を確認いたしました。大変驚いております。貸借対照表によりますと、当期の利益剰余金はマイナス570万円、さらに、繰越利益剰余金はマイナスの3,826万円、これを合算しますと現在4,400万円弱のマイナス剰余金になっております。これを見まして、健全な会社経営と言えるのでしょうか。市長、副市長は取締役でもございます。この決算状況は把握していると思います。どのような認識を持っておられるのか、お伺いをいたします。 230 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 231 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。議員ご指摘のとおり、まち未来いしおかの会社経営でございますが、これまでの繰越損失が大きく、依然として赤字解消に至っていないという状況でございます。毎年度の財政状況を見ましても、売り上げを販売費及び一般管理費が大きく上回っておりまして、現状のままでは、経営を継続し続けていくということは極めて困難であると捉えてございます。  以上でございます。 232 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 233 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま部長答弁をいただきましたけれども、これは国としては、第三セクター等経営健全化方針というのが策定されておるはずであります。市としても、そのところは十分承知をなさっていると思います。この市の第三セクター等経営健全化方針というものの具体的内容についてお伺いをいたします。 234 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 235 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。議員からございましたように、市のほうでございますが、第三セクター等経営健全化方針を本年の3月11日に策定してございます。財政的なリスクが存在するまち未来いしおかに対する抜本的改革を含む経営健全化に取り組むということが方針で示されているわけでございます。その中で、具体的にでございますが、この指針の策定に当たりましては、総務省のほうで「第三セクター等の経営健全化の推進等について」及び「第三セクター等の経営健全化等に関する指針の策定について」という通達が出されてございまして、これに基づきまして、地方公共団体に相当程度の財政的なリスクが存在する第三セクターがありまして、経営が著しく悪化している場合については、抜本的改革を含む経営健全化に速やかに取り組むことが要請されてきたわけでございます。  これに基づきまして指針を策定したわけでございますが、この指針の内容でございますが、まず必要性と採算性、それと経営分析と経営改善、財政的関与の見直し、人的関与の見直し、それと情報公開・情報提供などの見直しなど、抜本的改革を含む経営健全化の取り組みに係る検討を実施しまして、今後改善していくための方策を示しておるところでございます。  なお、当該方針でございますが、市のホームページで公表を行っているところでございます。  以上でございます。 236 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 237 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁をいただきました。この第三セクター等経営健全化方針に基づいて抜本的な改革を進め、経営の健全化を図っていくということでありますが、通常、現在のような状況にある会社は、既に倒産いたしております。会社の経営者であります取締役は、このまま会社を存続させることは無理であるという判断をいたします。さらにこの会社は、負債といたしまして3,625万円の借入金を背負っております。そして、4,400万円弱の繰り越しの赤字であります。  よくこのような状況で会社が存続しているのか、非常に疑問に思っております。当期純利益がマイナスの570万円、やればやるほど会社の赤字は膨らむ一方であります。この会社としての現在のところの健全性はあり得ない状況であります。今後、この会社をどのようにしていくのか、現在の事業展開では、毎年570万円の損失が累積をしていくわけであります。またここで市が増資でもするんですか。市長、副市長は取締役、それでこの経営状況を取締役会で承認しているということであります。この認識はどういったことから出てくるのか、非常に疑問に思っております。  今後、この会社に対してどのような対応をしていくのか、お伺いをいたします。市長ではありません。済みません、市長にはもう1回お願いします。 238 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 239 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。今後の株式会社まち未来いしおかの取り扱いでございますが、まち未来いしおかでございますが、市の中心市街地活性化基本計画によりまして、活性化方策の実践など行政機能の補完、代行する役割を果たしているわけでございます、本来の目的はでございます。しかしながら、株式会社である以上は独立した経営主体としまして、自主的・主体的に健全経営に取り組みまして、積極的に自主財源を確保しまして、自立的経営による経営の健全化を図ることが原則であると考えてございます。このことから、今後、市としましては、出資者としてその設立に大きく関与した立場から、チェック機能の構築をしていきたいと思ってございまして、これによりまして、健全な法人経営に向けた計画的な取り組みと自立化に向けまして、適切な指導、監督、要請を行ってまいる所存でございます。  以上でございます。 240 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 241 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁にもありましたように、この問題の本質は、株式会社まち未来いしおかの情報が、これまで市の行政担当へ全くと言っていいほど届いていないことであります。議会もわからないわけであります。そういった状況が重なって、閉店となったというふうに理解をするしかございません。この経緯も報告がないといった状況、ここに現在のまち未来いしおかの状況があるのではないかと思っております。  株式会社として自主独立は当然であります。しかし、この状況は、このまま会社への任せ切りで解決するものではないと思います。これだけの累積赤字、どう解消するおつもりでありますか。会社がV字回復をするような手だてがあるとは思えません。簡単に考えていただきたくはないのであります。こういう状況に最後に最後になって、純資産のマイナス2,300万円を誰が穴埋めするのですかということであります。  この問題、やはり株式会社まち未来いしおかの事業の内容がおかしいのではないかと思っております。市から頼まれてやっているんだ、だから赤字でもいいんだ、こういう話はよくある話でありますが、もうそのような時代ではありません。先ほども部長答弁からありましたように、赤字の第三セクターには、国等からも指導がなされているということであります。市のホームページには、先ほど答弁がありました健全化指針が掲載をされております。掲載はされておりますが、この健全化指針も非常に甘いように私は感じるところでございます。今、中心市街地は本当に危機的状況にあります。そのような状況を踏まえ、今後の会社としてのあり方、どのような事業を展開し、どのような効果、結果を出していくのか、市長の答弁を求めます。 242 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 243 ◯市長(今泉文彦君) 株式会社まち未来いしおかに対して今後どのように進めていくのかということでありますけれども、ただいま部長から答弁がありましたとおり、まち未来いしおかの経営状況は大変厳しいものがございます。この予断を許さない状況を、私自身、取締役の1人として、役員関係者一同、一致団結してそこを切り抜けていく所存でございます。  と申しますのも、まち未来いしおかには大きな使命がございます。今から14年前ですけれども、中心市街地活性化基本計画第1期ができたときは、県内で第1番目の認定を受けた計画だったと思いますけれども、その中で、それを牽引する役がこのまち未来いしおかだったわけであります。中心市街地活性化の原動力としてスタートしたわけでありまして、多くの関係者と市民から大きな期待を受けて、そのまちづくり会社がスタートしたわけであります。そうした中で、14年かけて、今、谷田川議員がおっしゃった赤字体質が出てきたわけでありますけれども、その間、石岡市の関与がなかった時期もございます。市長もしくは副市長が役員でないという時期もございました。しかし、中心市街地の活性化というのは、石岡市が背負った、やらなくてはならない部分でありまして、それを進めていくというのは大きな命題だと思っております。  したがいまして、その役員の2人に市長、副市長がなって、改めてその赤字体質を何とかしようということで悪戦苦闘してきたわけでありますけれども、その1つの結果として、石岡カフェの閉店というのが最近決まったわけであります。これによって、年間500数十万円の赤字は出なくなるわけなんですけれども、しかし、何もやらない第三セクターはございませんので、これから新しい事業を幾つもメニューとして取り組んでいく所存でございます。  1つには、行政の資金を、あるいは資産を頼ってやってきた部分もありますけれども、そうではなくて、自ら発想し自ら稼いでいくという、そういった取り組みもメニューの中に入れていきたいと思っております。そのほか、中心市街地活性化基本計画の中に出ているメニューを実行する、それによって中心市街地の活性化が、本来の役割が行われていくということで、ここは、何が何でも第三セクターとしてのまち未来いしおかがその役割を担っていかなくてはならない、ぎりぎりの線だと思っております。予断を許さない状況でありますけれども、私どもは……、私と副市長ともに、その中心市街地活性化のために全身全霊で頑張ってまいりたいと考えておりますので、どうかその推移を見守っていただきたいと思います。  もう一度言いますけれども、まち未来いしおかがなくなってしまったら、中心市街地を引っ張っていく原動力がなくなってしまうということであります。それだけは避けたいということで、ぎりぎりの線で頑張っていきたいと思っております。  以上です。 244 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 245 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま市長から答弁をいただきました。まちの中心市街地の活性化のためにはどうしても必要な会社であるというのが、市長の認識であります。株式会社まち未来いしおか、設立は平成17年10月に設立いたしております。それまでにはデマンド交通やテナントミックス事業などを行ってきたわけであります。それなりの役割や事業を展開しながら、会社としての収入もあったという時期もあったわけであります。しかし、現状は、非常に厳しい会社の経営状況、事業の行き詰まり、こういうことが鮮明となったことであります。行政としてのかかわりも任せ切りではなく、さらに強化、連携を密にしていく必要があると思います。  中心市街地の活性化は、昨日の質問にもありましたが、コンパクトシティ、立地適正化計画と大きな関連があるものと認識をいたしております。また、以前から申し上げておりましたが、詳しく2項目でお伺いをいたします鹿島鉄道跡地の利活用とも大きな関連があるものと思います。市長、副市長は会社としての立て直しを図り、それは結果として中心市街地活性化にもつながっていくものと思っておりますので、強い意思のもと、先ほど市長も不退転の決意でやるという話でございますので、さらなる強い決意のもと、推し進めていっていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。  1項目目の質問は終わります。  次に、2項目目の質問に入ります。鹿島鉄道跡地の有効活用についてお伺いをいたします。鹿島鉄道跡地については、恒久的な活用方法が見出せない中で、ただ単に放置をしているのではなく、当面の活用方法として、9月のおまつりの際の駐車場として活用を提言してまいりました。現在、執行部においては、進入路の整備が進められております。今後どのような活用を考えているのか、伺ってまいりたいと思います。  まず、現在の工事中の進入路はいつ完成予定なのか、お伺いいたします。以前の答弁によりますと6月末ということでございますが、確認の意味でもう一度お伺いをいたします。 246 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 247 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) 進入路の完成時期についてご答弁申し上げます。鹿島鉄道跡地の進入路工事につきましては、本年6月末の完成を目指して、鋭意進めているところでございます。  以上でございます。 248 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 249 ◯11番(谷田川 泰君) 次に、ただいまの答弁で、6月末の完成を目指しているということでありますが、進入路工事の具体的な内容についてお伺いをいたします。 250 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 251 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) 進入路工事の内容についてご答弁申し上げます。進入路の道路構造といたしましては、道路延長90メートル、道路幅員15.5メートル、両側に3メートルの歩道がつく構造となってございます。  工事概要でございますが、土工事、地盤改良工事、擁壁工事、それからボックスカルバート工事、排水構造物工事、舗装工事でございます。具体的な内容についてでございますが、鹿島鉄道跡地と既設の市道には高低差がございますので、こちらをすり付けるための土工事として盛土、それからのり面整形を実施するものでございます。さらに、すり付けるための盛土を押さえるための擁壁工として、擁壁の設置をするものでございます。続きまして、山王川のボックスを横断するために沈下対策を実施することになるんですが、沈下対策として地盤改良工事を実施する予定となってございます。次に、ボックスカルバート工事と排水構造物工事でございますが、新設の道路の路面排水を処理するための工事となってございます。  以上でございます。 252 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 253 ◯11番(谷田川 泰君) 現在の工事内容はわかりました。  それでは、現在の工事はどこまで進捗しているのか、お伺いをいたします。 254 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 255 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) 進捗状況についてご答弁申し上げます。本工事の進捗率は70%で、土工事、地盤改良工事が完了してございます。現在は擁壁工事を行っているところでございます。その後、ボックスカルバート工事、排水構造物工事、舗装工事を行い、早期完成を目指して鋭意進めているところでございます。  以上でございます。 256 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 257 ◯11番(谷田川 泰君) 工事の進捗状況ですが、70%ということでございます。ぜひとも遅れることのないようにお願いをいたします。  進入路でありますが、民間の土地を利用して整備を進めております。進入路整備に伴う土地はどのぐらい取得したのか、お伺いをいたします。 258 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 259 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) 進入路整備に伴う土地の面積についてご答弁申し上げます。道路整備に必要な土地を3筆、約850平米を購入し、今後、石岡市土地開発基金から3筆、約570平米を買い戻す予定でございます。  以上でございます。 260 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 261 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま850平米を買うということであります。3筆で570平米を買い戻す予定だということであります。今回、補正予算で土地開発基金から買い戻すことが計上されております。この土地はどのようにする予定なのか、お伺いをいたします。また、面積、どこかに払い下げをするのであれば、金額はどうなるのか、あわせてお願いをいたします。 262 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 263 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) ご答弁申し上げます。今回、土地開発基金から買い戻す土地は、道路用地を取得する構想の中で、鹿島鉄道跡地の一部を代替地として払い下げできないかという話があったため、今回の補正で計上させていただきました。金額につきましては、不動産鑑定を行い適正に決定してまいります。  以上でございます。 264 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 265 ◯11番(谷田川 泰君) 工事の内容等につきましては理解をいたしました。6月末に完成ということで、その整備が終了いたしますと、自由に進入ができないように車止めをするといったことも、以前お聞きいたしておりました。  現在あの土地は、土地開発基金で所有し、財務部管財課が所管いたしております。その管理運営が都市建設部都市計画課、さらにおまつりの駐車場、町なかの活性化、イベントといった活用になれば、経済部観光課、商工課となってくるのではないかと思うわけであります。このように部局がまたがっております。今後、6月末に整備が完了後、どこの部局が管理運営の主体となっていくのか、お伺いをいたします。 266 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 267 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) 運営管理の部局についてご答弁申し上げます。鹿島鉄道跡地は土地開発基金で購入しておりますので、管理は財務部管財課となっておりますが、日常の維持管理やイベント時の貸し出しは都市計画課で行っていく予定でございます。  以上でございます。 268 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 269 ◯11番(谷田川 泰君) 現在は管理運営が大分部局によって違うということでありますけれども、貸し出し、イベントについては都市計画課が管理運営をしていくということですが、それでは、おまつりのときに駐車場として活用する場合は、都市建設部が実施するということですか。確認をいたします。どこの部局が中心となるのか、詳しくご説明をお願いいたします。 270 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 271 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) ご答弁申し上げます。おまつりのときに駐車場として利用する場合には、経済部へ都市計画課から貸し出すようになりますが、詳細につきましては現在調整中でございます。  以上でございます。 272 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 273 ◯11番(谷田川 泰君) 現在調整中であるということであります。しかしながら、恒久的な活用が決定されていない中であります、当面の活用として、おまつりの駐車場としての貸し出しをしていくといったことであります。  そこで確認をいたしたいのは、以前にもイベント会場として貸し出しを行っておりますが、おまつり以外に貸し出す場合、その貸し出しの基準といったようなものはどのようになっているのか、お伺いをいたします。 274 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 275 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) ご答弁申し上げます。石岡市が後援・協賛するイベント等で使用する場合など本市のイメージアップが期待できる事業であれば、一時的に貸し出しを行う予定でございます。  以上でございます。 276 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 277 ◯11番(谷田川 泰君) そうしますと、石岡市が後援・協賛するイベント、また本市のイメージアプが期待できる事業に貸し出しができるということになりますと、このことに合致していれば、この土地は誰にでも貸せる土地なのか、お伺いをいたします。 278 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。
    279 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) ご答弁申し上げます。先ほどと同様の回答となってしましますが、市が後援・協賛するイベント等で使用する場合など本市のイメージアップが期待できる事業であれば、一時的に貸し出しを行う予定でございます。  以上でございます。 280 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 281 ◯11番(谷田川 泰君) 例えば、民間企業が展示会などを行う場合、有料にするとかは考えていないのかお伺いしたいと同時に、現在はあくまで無料の貸し出しであると思っております。しかしながら、民間が実施する公共的な活動、イメージアップの活動もあろうと思っておりますけれども、現在、市の後援や協賛を得た場合に貸し出すということでありますが、民間の方から私のほうにも利用したいといった声が寄せられておるのも事実であります。明確な、例えば貸し出しの期間はどのくらいなのかとか、後援や協賛さえ得ていればいいのか、そういうことに対する明確な貸し出し基準はどうなっているのか、お伺いをしたいと思います。 282 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 283 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) ご答弁申し上げます。先ほどご答弁申し上げたとおり、市が後援・協賛するイベント等で本市のイメージアップが期待できる事業であれば、一時的に貸し出しを行う予定でございます。  以上でございます。 284 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 285 ◯11番(谷田川 泰君) 先ほども答弁の中で出てきておりますが、本市のイメージアップとは具体的にはどのような事業が対象になるのか、お伺いをいたします。何もしないよりは、どんどん活性化のために使ってもらいたい、このように思います。この土地の活用方法は現在どのように検討なされているのか、本市のイメージアップとは具体的にどのような事業なのか、改めてお伺いをいたします。 286 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 287 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) ご答弁申し上げます。イメージアップの具体的な内容でございますが、石岡市の魅力、知名度を広域的に発信するイベントや、イベントに参加した方々が石岡に興味を持ち、リピーターとなり、石岡の情報などを拡散してくれるなどが、イメージアップにつながるものと考えてございます。  以上でございます。 288 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 289 ◯11番(谷田川 泰君) その基準を決める部局はどこの部局なのか、お伺いをいたします。 290 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 291 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) ご答弁申し上げます。まだ未調整ではございますが、当面は、都市計画課でそちらのほうを対応したいと考えてございます。  以上でございます。 292 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 293 ◯11番(谷田川 泰君) 答弁をいただいた中で、あの駐車場は、市民の税金2億円余を使って、既に8年も寝かしておる土地であります。現在、イベント及び臨時駐車場による活用ということでありますが、それ以外に活用方法は検討されているのか、いないのか、お伺いをいたします。 294 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 295 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) ご答弁申し上げます。鹿島鉄道跡地につきましては駅に隣接する土地であり、立地条件が整っていますので、暫定的にはなりますが、イベント及び臨時駐車場等での活用を図りたいと考えてございます。  以上でございます。 296 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 297 ◯11番(谷田川 泰君) あの土地は駅前の一等地でございます。コンパクトシティ、立地適正化計画における、核となる土地ではないかと認識をいたしております。現在、土地開発基金の状態で持っているということは、目的が決まっていないから、一般会計予算で買い戻しができない状況にあるわけであります。いち早く有効活用を決めていただきたいと思います。駅前の一等地でございます。そういった観点から、今後、この土地の活用についてどのような方針を持っているのか、お伺いをいたします。 298 ◯議長(池田正文君) 都市建設部理事兼駅周辺整備担当・宮澤君。 299 ◯都市建設部理事兼駅周辺整備担当(宮澤哲也君) ご答弁申し上げます。鹿島鉄道跡地を含む石岡駅周辺のまちづくりについて、庁内横断的に、一体的に検討を進めていく予定でございます。その中で、立地適正化計画や景観計画、中心市街地活性化基本計画などを踏まえ、具体的な施策を抽出し、まちづくりを具体化していく予定でございます。  以上でございます。 300 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 301 ◯11番(谷田川 泰君) 前回の質問の中におきましても、庁内横断的に進めるといった答弁がございました。今もって具体化はなされていないということであります。もっとスピード感を持って進めていただきたいと思います。この土地活用、現在の跡地の活用次第では、石岡は大きく変わるものと期待をいたしております。公設民営であるとか、あるいは民間による公共サービスの施設、民間への売却など、さまざまな用途があると思っております。そういう意味で、この土地に対する市長の今後の方針、考え方についての見解をお伺いしたいと思います。 302 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 303 ◯市長(今泉文彦君) 鹿島鉄道跡地の活用方法、その展開の仕方でありますけれども、今、駅周辺担当理事が答弁申し上げたとおりでありまして、鹿島鉄道跡地を含む石岡駅周辺のまちづくりについては、庁内横断的に検討を進めていく予定であります。その中で幾つかの計画がございます。立地適正化計画、あるいは中心市街地活性化基本計画、景観計画、そして都市計画マスタープラン、公共交通の計画もございます。これからりんりんタウンの計画も実施計画になっていくかと思いますけれども、そういった幾つもの計画を融合して、その中で鹿島鉄道跡地の方策を具体化するわけでありますけれども、今、谷田川議員が言われましたとおり、スピーディーに、そして実行性のある内容を着実にやっていきたいと思っています。これも本当に石岡の今後の未来を決める一丁目一番地の政策だと思いますので、どうか議員の皆様のお知恵をおかりしながら、アドバイスをいただきながら、進めていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  以上です。 304 ◯議長(池田正文君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 305 ◯11番(谷田川 泰君) 市長、ありがとうございます。この土地は、平成23年に2億3,000万円で購入しております。既に8年近く塩漬けとなった状態であります。山王川部分を含め、面積は約1万2,000平米ございます。駅に隣接したすばらしい土地であります。この活用方法を、先ほど市長が申されましたとおり真剣に考えていただかないと、第2のイベント広場になってしまうおそれがございます。  石岡市のまちづくり、今後のコンパクトシティのための核となる土地でもあります。人口減少・少子高齢化はどんどん加速してまいります。待ったなしの状況の中であります。石岡市が本当に魅力ある都市となるよう、行政も、部局を横断した中でスケジュール感を持ち、また、議会、市民と情報共有をしながら、スピード感を持って取り組んでいただきたいと強くお願いを申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 306 ◯議長(池田正文君) 次の質問者に移ります。  15番・関口忠男君。                 〔15番・関口忠男君登壇〕 307 ◯15番(関口忠男君) 15番・関口でございます。通告のとおり、第2次石岡市観光振興計画について質問をさせていただきます。  現在、石岡の観光を取り巻く環境は、大変大きく変わりつつあります。今年度は木内酒造によるウイスキー工場がオープンし、茨城県フラワーパークもリニューアル工事が始まり、2年後には新たな観光施設として生まれ変わるなど、新たな魅力が生まれようとしております。また、国内に目を向ければ、外国人観光客は毎年過去最高を記録しており、その中で、今年は茨城国体が開催され、来年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されるなど、海外からの観光客も増える中で、当市として新たな観光客誘致に向けても千載一遇のチャンスと言ってよいと思います。このチャンスを効果的に生かすために、石岡市観光振興計画後期計画での成果、課題等を精査しながら、第2次石岡市観光振興計画の実現に向け取り組んでもらいたいと思います。  石岡市観光振興計画後期計画については、私はこれまで何度も質問をさせていただいたところでございます。これまで石岡市観光振興計画後期計画では、合併により多様性が増した自然や歴史・文化など当市の観光資源を有効に活用し、訪れた人たちがこの地に魅力を感じ、また来たいと思っていただけるよう、3つの基本方針を立て、事業展開を行い、観光交流の発展から、市として進める移住・定住へつなぐ取り組みを展開していくということを意識していると聞いているところでございます。  この中で、第2次石岡市観光振興計画が本格的に実施されるに当たり、これまでの石岡市観光振興計画後期計画の総括についてお伺いをいたします。 308 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 309 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。石岡市観光振興計画後期計画におきましては、地域の特性を活かした観光エリアの魅力アップ、周遊観光の推進、石岡ブランドの確立とPRという3つの基本方針に基づき、事業数81事業のうち40事業を実施してまいったわけでございます。  地域の特性を活かしました観光エリアの魅力アップでは、里山景観の保全や修景を進めますとともに、茅葺職人の育成や、トレイルランなどネイチャースポーツの推進、またジオツアーの実施や、朝日里山学校を中心としました都市農村交流の強化を図るなど、里山の自然と町なか歴史といった地域の特性を生かしました魅力アップに努めてまいったところでございます。  また、周遊観光の推進でございますが、職員による観光PR事業や、市内ロケ地ツアーなどテーマ性を意識しました観光事業の推進、及び観光案内所での外国語表記とホームページの多言語化などによりますインバウンドの強化を進めてまいったところでございます。一方で、近隣市町村との広域周遊観光メニューにおきましては、計画期間中に拡充と環境整備に係る有効な事業展開が図れなかったということとともに、交通アクセスの強化を目的としました実証実験を行ったバス事業に関しましても、正式な事業化に至らなかったということがございました。  次に、石岡ブランドの確立とPRについてでございますが、交流人口の増加や積極的な情報発信とおもてなしの強化を目的としまして、いしおかファンクラブを設立しましたとともに、ふるさと学習による郷土に誇りを持てる人材の育成を進めてまいったところでございます。また、ホームページや観光パンフレットなどの情報発信メディアの積極的な活用と、首都圏近郊など市外観光イベントでの観光PRの実施など、誘客数の増加に向けて取り組んでまいったところでございます。食をテーマとした観光PRでございますが、継続的に実施してまいりましたが、いしおかブランドの確立までには至っていないという状況でございます。  本市の入り込み客数の実績となりますが、平成26年度におきましては133万1,400人でございました。平成29年度には10万1,600人増の143万3,000人となりましたが、観光入り込み客の目標としました150万人は、達成することができないという状況でございました。  以上でございます。 310 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。                 〔15番・関口忠男君登壇〕 311 ◯15番(関口忠男君) 石岡市観光振興計画後期計画は、3つの基本方針を実現するためいろいろな実施計画が盛り込まれており、それぞれできたこと、できなかったこと、そして、今後も継続してやっていくことという答弁をいただきました。特に交通アクセスについては、石岡地区から八郷地区への公共交通であるバスが1日数便しか走っていないなど、既存観光施設や市内周遊観光を促進するための交通インフラについても、継続して取り組んでいかなければいけないのかなと感じております。私は、例えば市民がふだん足として利用できるコミュニティバスを走らせるなどすれば、市民や観光客との交流も生まれ、また市内全域への周遊観光促進にもつながると思っているところであります。  先ほどの総括で出た課題解決、当市観光を取り巻く現状を踏まえ、第2次石岡市観光振興計画が策定されたわけですが、その基本方針についてお伺いをいたします。 312 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 313 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。第2次石岡市観光計画でございますが、これまで後期計画において残された課題と、人口減少・高齢化を背景としました国内旅行需要の減少や訪日外国人観光客の増加など、観光を取り巻く環境の変化に対応するため、将来像を「市民とともにつくる常陸国の歴史・里山を体験できるまちいしおか」としてございます。この将来像の達成に向けまして、市民との協力による本市の多様な観光資源を有効に活用した「いしおかならでは」の空間を創出しまして、観て、体感して楽しめる観光のまちづくりを目指すために、「常世の国との出会いを通して、訪れる人々に喜びと感動と満足を提供する」を基本理念としまして、4つの基本方針を設定してございます。  1つ目でございますが、魅力ある観光地域づくりでございます。観光事業者をはじめとします市民が本市に誇りを持ち、おもてなしの心で来訪者を迎えることで、「訪れてよかった」、「もう一度来てみたい」と思ってもらえるような観光地域づくりを目指すための取り組みとなってございます。  2つ目でございます。戦略的な情報発信でございますが、本市の認知度向上を図るとともに、「一度は行ってみたい」と思っていただけるような情報発信を行うための取り組みとなってございます。  3つ目でございます。周遊観光の推進でございまして、本市及び周辺にある筑波山や霞ヶ浦、茨城空港などの地域資源を活用しまして、広域連携による周遊観光の促進を図るとともに、市内の観光資源をつなぐ回遊ルートの確立を図ることで、市内観光の魅力度アップを図るための取り組みとなってございます。  最後の4つ目でございますが、持続可能な観光産業の育成でございまして、将来にわたって観光産業を維持していくためには、後継者の育成のほか、稼げる観光産業の振興を図るものでございます。また、観光事業者や行政に限らず、市民参加による観光振興を推進する取り組みでもございます。  これらの4つの基本方針とあわせまして、先ほど議員さんからもございましたように、インバウンドの受け入れ環境の充実を重点プロジェクトとしての積極的な取り組みを通しまして、本市を取り巻く多様な観光ニーズへの対応と、市内へのさらなる誘客を図るというものでございます。  以上でございます。 314 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。                 〔15番・関口忠男君登壇〕 315 ◯15番(関口忠男君) 石岡市には、石岡地区の常陸国風土記の歴史やおまつりの文化、八郷地区においては自然や果物狩り、スカイスポーツなど、他市ではまねできない多様な魅力を有しているところであります。これらをうまく利用することができれば、国内だけでなく、海外からも多様な来訪者を受け入れることができ、市内観光産業の発展にもつながり、第2次観光振興計画で掲げている将来像実現に向け、ぜひ積極的に取り組んでいただければと思います。特に将来像実現に向けては、第2次観光振興計画を指針として、横断的に関係各課が取り組んでいかなければ、絵に描いた餅になりかねないと感じています。  また、今回の観光振興計画では、これまでの観光関連団体や行政だけでなく、官民一体となって地域振興につながる観光を目指していることから、新たな基本方針をどのように実現していくのか、その施策・展開や取り組み方についてお伺いをいたします。 316 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 317 ◯経済部長(越渡康弘君) それでは、第2次石岡市観光振興計画の施策・取り組みについてご答弁申し上げます。第2次石岡市観光振興計画では、将来像を実現するための基本方針に基づきまして、施策ごとにロードマップ及び実施主体を明確に示すことで、実行力のある施策・取り組みを推進していくものとなってございます。  ロードマップでございますが、取り組むべき期間に応じまして、短期、中期、長期の3段階に分けることで、効果的な事業展開を進めるものでございます。また、各施策の進行管理を行うため、観光入り込み客数や観光客の満足度などの目標値を設定いたしまして、それぞれの施策・取り組みの実施主体についても明確に記載することで、将来像実現に向け、市民や観光関連団体、行政などそれぞれが主体的に取り組む内容となってございます。  また、施策ごとの取り組みにつきましては、市民や事業者など各関係者の自由な発想を阻害することがないよう、具体的な実施事業を記載するのではなく、取り組むべき方向性を記載する形となってございまして、将来像実現に向け、取り組んでまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 318 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。                 〔15番・関口忠男君登壇〕 319 ◯15番(関口忠男君) それでは、今年度はどのような事業を展開していくのか、具体的にお伺いをいたします。 320 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 321 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。今年度につきましては、新たな事業としまして、滞在型観光施設整備計画について地方自治研究機構との共同研究の実施のほか、石岡のおまつり位置情報サービスの外国語対応などを予定しているところでございます。  以上でございます。 322 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。                 〔15番・関口忠男君登壇〕 323 ◯15番(関口忠男君) 市民、事業者、観光関連団体、行政がそれぞれ主体的に実施できるということは、単なる行政主導の事業と異なり、民間の新しい発想による魅力創出にもつながると思います。また、これら実施主体が連携して事業に取り組むことにより、観光客の満足度にもつながると思いますので、市として取り組む際には、関係部署においても、市民や関係団体等と協力して展開することで効果的な事業展開を行ってもらいたいと思います。  今回の第2次観光振興計画に掲げる将来像を実現し、市内全体へその効果を広げるためには、観光客が石岡を拠点として滞在しながら、市内だけでなく、周辺自治体も含め、広域的な周遊観光を楽しんでいただけるよう、宿泊施設についてもきちんと整備しなければならないと感じております。特にジオパークにも認定された筑波山があり多くの自然が色濃く残る八郷地区には、果樹団地ややさと温泉ゆりの郷、フラワーパークなど、多くの観光施設が点在しております。また新たにウイスキー工場もできることから、滞在の拠点となる宿泊施設が必要であると感じております。  現在ある国民宿舎つくばねは、滞在型観光施設としてこれまで多くの観光客を受け入れ、当市の自然を満喫する拠点として活躍してきましたが、現在、老朽化が進んでおり、利用者数も減ってきていると感じております。先ほどの答弁の中で、滞在型観光施設整備計画について地方自治研究機構との共同研究が進められているとの答弁をいただいたところですが、今後、滞在型観光施設整備について、経済部としてどのように位置付けているのか、お伺いをいたします。 324 ◯議長(池田正文君) 経済部長・越渡君。 325 ◯経済部長(越渡康弘君) ご答弁申し上げます。議員からもございましたように、石岡市において、つくばねのみが宿泊施設という機能を持ってございます。これが老朽化しましたことによりまして、これまでのつくばねの機能としまして、多くの果樹団地やフラワーパーク、スカイスポーツなど、多くの観光資源を有する八郷地区ということでのお話もあったかと思うんですが、そういった中で、やはり滞在型観光の拠点となる施設づくりは、本当に重要な役割を果たしていくものとして、整備を進めていかなければならないと感じているところでございます。  現在、議員からもございましたように、施設の老朽化に伴いまして、利用者に対して満足いくサービスの提供が難しくなってきているという状況にございます。国民宿舎つくばねの宿泊機能にかわる新たな滞在型観光施設整備の必要性というのが、ますます差し迫っているのではないかと思ってございます。  そういった中で、宿泊施設の整備は、先ほどございましたように観光客の滞在時間の延伸、また、消費額の向上を目指す上でも必要不可欠であると認識をしておりまして、既設の施設の活用や民泊等の取り組みなども含めまして、観光ニーズに合わせて宿泊施設を選定できる環境の整備を図れるよう、取り組んでいきたいと考えてございます。  以上でございます。 326 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。                 〔15番・関口忠男君登壇〕 327 ◯15番(関口忠男君) 経済部での滞在型観光施設整備の位置付けについて、理解をしたところでございます。  しかしながら、滞在型観光施設の整備、いわゆる国民宿舎つくばねは、合併以来、今後どうするんだという質問がこの議会の中で数多くありました。その都度、現在調査中だとか計画書を作成中であるとか、そういった答弁だけでありまして、一向に進んでいないと感じております。本年度実施している調査で最後にしていただきまして、建設に向けて方向性を出し、進めてもらいたいと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。 328 ◯議長(池田正文君) 市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕
    329 ◯市長(今泉文彦君) 国民宿舎つくばねの今後の対応でありますけれども、本当に長い間、議論が続けられてきて、どうなるのかということかと思います。今回の調査が終わりましたら、時期的にも、茨城県フラワーパークのリニューアルが待っておりますし、本市を取り巻く観光が大きく変わろうとしております。茨城県が非常に力を入れてやってくれるというのに、石岡市が手をこまねいているわけにいきませんので、やはり呼応して、1足す1が3ぐらいの力に倍化するぐらいに努力していかなくてはならないと思っております。  ゆりの郷ですとかフラワーパーク、風土記の丘、筑波山を取り巻く周辺の観光施設というのは、魅力的なものがたくさんあります。ましてインバウンド観光が、日光とかよそに行かれちゃってはどうしようもないので、それをちゃんとキャッチするということのためにも宿泊施設が必要であると思っておりますので、間髪を入れずに、滞在型観光施設整備に着手していきたいと思っております。  以上です。 330 ◯議長(池田正文君) 15番・関口忠男君。                 〔15番・関口忠男君登壇〕 331 ◯15番(関口忠男君) 今、市長から滞在型観光施設は必要だと、それにおいてはつくばねを残すというような趣旨の答弁をいただきまして、それはわかるんですが、国民宿舎つくばね施設等整備基金は、昨年度もその前も、本年度の予算書を見ましても、1,000円の予算しかついていないですね。そういった中で本当に取り組んでいけるのか。先ほど私、横断的にということで、ただ経済部で計画を立てただけでは、やっぱり財政的にも応援していただけないと、これは進まないのかなと思っております。これについては、今後も継続して質問していきたいと思っておりますので、そのときには財政のほうにも聞きたいと思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。  これで質問を終わります。 332 ◯議長(池田正文君) 以上で、通告による質問は終了いたしましたので、これをもって一般質問を終結いたします。  本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。  次回は、明6月13日定刻午前10時から会議を開き、各議案に対する質疑を行います。  お疲れさまでございました。                   午後 2時53分散会 Copyright (c) ISHIOKA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...