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平成30年第4回定例会(第4日目) 議事日程・名簿 開催日:2018-12-05
平成30年第4回定例会(第4日目) 本文 開催日:2018-12-05

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  1. 石岡市議会 2018-12-05
    平成30年第4回定例会(第4日目) 本文 開催日:2018-12-05


    取得元: 石岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-06
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 平成30年12月5日(水曜日)                   午前10時00分開議 ◯議長(岡野孝男君) おはようございます。ただいまの出席議員数は18名です。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程表のとおりであります。  これより議事日程に入ります。            ───────────────────────  日程第1 一般質問 2 ◯議長(岡野孝男君) 日程第1、一般質問。これより前回に引き続き、市政一般に関する質問を行います。  16番・菱沼和幸君。 3 ◯16番(菱沼和幸君) 改めまして、おはようございます。16番、公明党の菱沼和幸でございます。第4回定例会において、3項目にわたり、一問一答方式で順次、質問させていただきます。市民の方がわかりやすく理解できるような、明快かつ建設的な答弁を求めます。  さて、いよいよ平成31年度の予算編成時期となり、大詰めに来ていると思います。各部各課でしっかりと議論に議論を重ね、費用対効果も含めて、また横断的に、さらなる石岡市政発展、そして市民ニーズの対応と福祉の向上を目指し、予算編成に当たっていただきたいと思います。  それでは、最初に1項目、安全で安心なまちづくりのため「防災・減災の取組」についてお尋ねをいたします。  1点目、観光危機管理の充実についてでございます。国内に多くの観光地を有する我が国にとって、観光業は主要産業となっております。当市においても同様でございます。今年9月には、台風21号の上陸や北海道胆振東部地震で大きな被害が発生し、関西空港や千歳空港が一時閉鎖され、札幌市内のホテルでは、ブラックアウトによる停電等で観光客に大きな影響が出てしまいました。とりわけ外国人観光客にとっては、多言語での災害・交通・避難情報が十分でないなど、災害時の対応に大きな課題を残したと言えます。  災害の多い我が国においては、観光の危機管理は重要で、当市における観光客(外国人観光客を含む)に対する防災、災害時の支援体制を伺っていきたいと思います。  1)地域防災計画観光旅行者に対する避難場所・避難経路などの計画が定められているのか、お尋ねをいたします。 4 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 5 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市の地域防災計画につきましては、通勤者や観光客等の帰宅困難者対策として、避難所や備蓄品の提供、交通事業者との連携による情報提供を行うこととなってございます。観光客が被災された場合、観光施設管理者等の案内で市内の指定避難所39か所に誘導することで、避難することは可能と考えますが、観光施設等からの避難場所までの経路等につきましては、現在、案内板等がない状況となってございます。  そこで、平成30年10月に看板広告に避難所までの経路を示せるよう、災害時応援協定を締結いたしまして、案内板等の設置を進めているところではございますが、また観光客自身においても、移動中などは、SNS等から避難場所等の情報がとれるような個人の備えが必要となることも、あわせて啓発していく必要があるものかと考えております。災害時の観光客に対する安全確保という視点から、避難場所や経路等の周知、さらには茨城国体や東京オリンピックを控え、ますます重要と考えておりますので、観光庁で作成している「訪日外国人旅行者の安全確保のための手引き」等も参考に、外国人を含めた対応を調査研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 6 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。
    7 ◯16番(菱沼和幸君) 今、部長のほうから答弁ありまして、「訪日外国人旅行者の安全確保のための手引き」ということで、これは、平成26年10月に国土交通省観光庁で整備されているわけでございます。当市においては、地域防災計画においては平成30年2月に、ずっと改定されてきておりまして、新しいバージョンは今年の2月に策定されているわけですけれども、それには外国人の観光客の部分においてはあまり載っていないという状況がありますので、その部分においては、しっかりと整備を進めていくということが重要かなと思っておりまして、その中で、今後どのようにこの部分を進めていくのか、まずはお尋ねしたいと思います。 8 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 9 ◯総務部長久保田克己君) さまざまな取り組みの仕方があろうかと思いますけれども、まずは、そういった手引き等に書いてある内容について地域防災計画に一つ一つ盛り込んでいって、またさらには、観光庁のほうで最近出しております防災アプリ、Safety tipsというのもあろうかと思います。自助の部分になるかと思うんですけれども、観光客にもそういった自助の部分として、避難情報が5か国語で提供できるそういったアプリをダウンロードして国内旅行に向かっていただくというのも、1つの対応策であろうかと。また、自治体といたしましては、先ほど申し上げました手引き等の内容について、一つ一つ着実に地域防災計画の中に盛り込んでいって、それに基づいて旅行客、観光客の安全安心を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 10 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 11 ◯16番(菱沼和幸君) この部分においては、しっかりとその手引きをもとに、石岡市独自の地域防災計画をつくり上げていただきたいと思います。  それで、地域防災計画の中なんですけれども、実際この第2章に、災害応援対策計画の第8節に、二次災害の防止活動として2行しか掲載がされていないわけです。私は、この二次災害を防ぐための具体的な計画が必要だと考えているわけですけれども、その点はどのようにお考えですか。お尋ねしたいと思います。 12 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 13 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市の地域防災計画に基づきますと、ただいま議員がご指摘になった部分というのは、林野火災において二次災害という言葉が出てくるくらいかとは思います。当市の地域防災計画の策定の中では、二次災害対応を含めた災害対応を、地震、さらには風水害編等ということで、それぞれの予防計画の中で、被害が軽減されるような備えや対応といったものを盛り込んでおります。そういったことで、その中の具体例を挙げますと、建物応急危険度判定、こういったものが二次災害の予防につながる活動ということで、それぞれの災害に対応した中で盛り込まれているとは思うんですが、今、議員がおっしゃられましたように、二次災害という部分は、じゃあどうなんだというと、なかなかわかりづらい部分があろうかと思います。一次災害と二次災害をどこで区分けするかという1つ困難な部分もあろうかと思いますが、そういったものも調査研究しながら、わかりやすい地域防災計画につくり上げていきたいと考えております。  以上でございます。 14 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 15 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。よろしくお願い申し上げます。  次に、石岡市国土強靭化計画について、以前にも何回か質問させていただいたわけですけれども、そういう中で、この地域防災計画の第1章総則の中に、きちんと、第1に計画の目的ということでずっと掲載されておりまして、最後の行に、「今後、石岡市国土強靭化計画を策定していくものする」ということで掲載があるわけですけれども、そういう中で、今の進捗状況についてお尋ねをしたいと思います。 16 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 17 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。議員からお話がありましたように、国においては平成26年6月、また県においては平成29年2月に計画が作成されたところでございます。今のところ市町村においては、法律上は義務規定とはなっていないことから、これまで市においての強靭化計画については、検討という段階で進んでいる状況にございます。しかしながら、発生が危惧される大規模な災害に備えることは大変重要だと考えておりますので、市の総合計画にも防災計画の強靭化計画を策定していくという文言を盛り込んでおりますので、計画策定に向けた内部の関連部署と横断的に協議を進めて、早い段階での計画策定につなげてまいりたいと考えております。  以上でございます。 18 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 19 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。この地域防災計画においては、災害対策基本法第42条、市町村地域防災計画に基づき作成されているわけでございます。そういう中で、今、部長が答弁されたように、石岡市における国土強靭化計画、また地域防災計画もしっかりと見直しをしていただいて、市民の方にもわかりやすい、しっかりとした計画を盛り込んでいただければと思いますので……。それで、私は計画をつくって、それをどういうふうに検証していくかというのが大事だと思うんですね。PDCAをしっかり回していくことが……、私もいろんな計画をつくっていただきたいということで要望してまいりましたけれども、その中では、やっぱりその計画をいかにつくり上げて、それをどういうふうに行動に移し、チェックをし、アクション、PDCAということで回していくのか、これが重要だと思っておりますので、そこを踏まえて、今後しっかりと計画に基づいてアクションプランを立ち上げていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、2)に移ります。地域防災計画外国人観光客へ情報伝達に関する事項は整備されているのか、お尋ねしたいと思います。  その中で、まずアです。災害情報の多言語化について、どのような見解なのかお尋ねします。 20 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 21 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市の避難所標識には、現在、避難場所の記号の表示のほか、日本語と英語による表記を行っているところでございます。しかしながら、グローバル化が進む中で、その他の言語に対する表記も必要であるというふうには考えてございます。今後、必要となる、まず市内に住まわれている外国人の占める割合、そういったものも勘案しながら、多言語標識について検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 22 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 23 ◯16番(菱沼和幸君) 重要だと思いますので、しっかりと検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、イに移ります。災害関連情報の多言語メール配信システムの整備についてお尋ねをいたします。 24 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 25 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。現在、当市が運用しているメールマガジン等は、多言語化の対応ができておりませんので、これらについて、システムの改修といったものも検討しながら、関連部署と検討して、多言語メールの配信の実現に向けて、努力してまいりたいと考えております。  以上でございます。 26 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 27 ◯16番(菱沼和幸君) 私は、多言語のメール配信は非常に重要だと思うんですね。特に石岡においても、外国人の方もたくさんいらっしゃいますし、また、昨日の一般質問でも143万人ですかね──の来場がある中で、外国人の方がたくさんいらっしゃると思うんですね。そういう中で、多言語のメール配信というのは非常に重要になってくると思いますので、今、検討してまいりますということでありましたけれども、一日も早く……。これからインバウンドの部分で、どんどん外国人も石岡市に呼び込んでいくという政策も重要になってくると思いますので、そういう部分においては、これから質問させていただく通訳のこととかいろいろありますけれども、まずは私としては、この配信システムを早期に整備してもらいたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、ウに移ります。外国人観光客に対する避難所の運営についてお尋ねをいたします。 28 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 29 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。外国人観光客に対する避難所の運営につきましては、日本語を理解できない外国人のために、通訳ボランティアの巡回やコミュニケーションボード等による意思疎通、また宗教等の都合により食べられない食事など、配慮が必要になることが考えられます。内閣府の避難所ガイドラインなどを参考に、市の避難所運営マニュアルに外国人への対応項目を追加いたしまして、避難所運営担当者に周知できるよう努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 30 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 31 ◯16番(菱沼和幸君) いつ起こるかわからない災害でもございますので、避難所の運営も重要かと思います。その観点からしっかりと整備できるように、よろしくお願いします。  次に、エに移ります。関係機関や関係団体との連携についてお尋ねをいたします。 32 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 33 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。関係機関や関係団体との連携につきましては、外国人観光客への支援として、平常時から外国人観光客が不安なく避難所生活が送れるよう、情報提供に関する支援の枠組みを構築していくことが重要と考えております。現在、関連部局と市内の国際交流団体等の協力のもと、防災ハンドブックの多言語表記を進めているところでございます。今後、支援体制の確保に向け、国際交流団体等からの外国語対応ボランティアの派遣などの協力体制について検討を進めてまいることによりまして、そういった避難所へのスムーズな案内も可能になってくるものと考えております。  以上でございます。 34 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 35 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願いします。  次に、3)です。災害時におけるホテル協会や旅館組合との協定はどのようになっているか、お尋ねいたします。 36 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 37 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。災害時におけるホテル協会や旅館組合との協定につきましては、昨年、帰宅困難者対策といたしまして、市内のホテルを営業する企業と協定締結したところではございますが、外国人観光客を対象とした多言語での対応については、調整ができていないのが現状でございます。民間企業の実施した外国人観光客への胆振東部地震アンケート調査では、宿泊先での避難についての説明がなく、事前説明があればスムーズな避難ができたというような意見が多数あったと伺っております。そういったことも踏まえまして、今後、ホテル協会、また市内の旅館組合などと、外国人観光客への避難場所の事前説明や、災害情報等の提供も含め、また、先ほど申し上げました防災ハイドブックの設置、そういったものも可能性の1つとして考えられるのかと思いますので、そういったものについて、相手がいることですので、協議を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 38 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 39 ◯16番(菱沼和幸君) そういう中で、この協議においても、やっぱり特に泊まる場所は非常に重要だと思っております。そういう中においては、一日も早く先方との協議ができるような体制づくりというか、そういう部分を進めていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、4)でございます。観光関連施設の今の耐震化の状況についてお尋ねをいたします。 40 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 41 ◯経済部長(諸岡広明君) 観光施設、国民宿舎つくばねの耐震化の現状につきましてご答弁申し上げます。国民宿舎つくばねは、平成21年度に実施しました耐震診断におきまして、旅館等の一部と大会議室が強度不足との判定が出てございますが、これまで避難ルートなどを確保することで、宿泊客の安全に考慮しながら経営を続けてきてございます。また、今までにさまざまな調査を重ね、平成27年度に石岡市滞在型観光施設整備基本計画を作成しまして、金融機関等へ協力を求め、民間活力による建て替えを進めてきましたが、なかなか厳しい状況でございます。  以上でございます。 42 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 43 ◯16番(菱沼和幸君) 実際、この国民宿舎つくばねに関しては、さまざまな議論がされているところでございます。今、平成21年度に実施しました耐震診断の結果においては、現状厳しいということでありまして、実際、避難ルートなどを確保することで、宿泊客の安全に考慮しながら、経営を今、続けているという状況でありますけれども、実際、21年に耐震診断があったわけですけれども、もう9年も経っているという状況であります。また、平成27年度に石岡市の滞在型観光施設整備基本計画が策定されているわけですけれども、今後この国民宿舎つくばね、さまざまな、先ほども申し上げさせていただきましたけれども、議論に議論を重ねてきているわけです。もう結果を出していかないといけないのかなと思っているわけでございますが、今後の取り組みについてお尋ねをしたいと思います。 44 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 45 ◯経済部長(諸岡広明君) 国民宿舎つくばねの今後の取り組みにつきましてご答弁申し上げます。平成27年度に策定しました石岡市滞在型観光施設整備基本計画では、候補地が3か所あることや、事業費が30億円と高額であることが妨げとなっている状況でございます。今後、建設地の絞り込みや、30億円と高額な事業費の見直しをかけるなど、基本計画全体の見直しを実施することによりまして、事業の推進を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 46 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 47 ◯16番(菱沼和幸君) 以前から答弁がありましたけれども、30億円の多額な事業費がかかってしまうと、また候補地としては3か所あるということで、それも前から聞いているわけでございます。そういう中で、今、朝日トンネルが開通いたしまして、かなり往来が激しくなっている状況でございます。今後、上曽トンネルも開通すると、大きな、石岡市においては誘客できる体制ができてくるのかなと。そういう中で、やっぱり宿泊施設は非常に重要になってくるかなと、私は思っているわけでございます。常に予算決算でも、必ず国民宿舎つくばねにおいては、質疑をさせていただいているのが実情でございます。そういう中で、今後、以前から耐震不足である国民宿舎つくばね建設に対する方向性を明確にしてもらいたいと、私は思っているわけでございます。  そこで、市長より具体な答弁を求めます。 48 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 49 ◯市長(今泉文彦君) 今、部長からお話がありましたけれども、なかなか難しいという答弁でありましたけれども、その中で、基本計画の見直しが言われておりました。しかし、今必要なのは、菱沼議員がおっしゃるとおりスピードでありまして、朝日トンネルが開通してたくさんの交通量が増えております。そうした中で、フラワーパークについても、1つの改善がこれから見られるのではないかという状況にありますので、そういった中で、民間活力の導入を特に力を入れて、模索していきたいと思っております。ルートインがあれだけ大きなものができて、今、180の客室が連日満室であるというような状況であります。八郷周辺も同じような状況になるのではないかと予測しておりますので、本当に急務であると考えております。民間活力の導入を、力を入れて頑張っていきたいと思います。  以上です。 50 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 51 ◯16番(菱沼和幸君) 民間活力の導入は非常に重要だと思っております。しかしながら、いつやるのか、これが大事なんですね。明確に、いつこの国民宿舎つくばねの建て替えをするんだと、場所をいつ決めるんだということがやっぱり重要かと思っています。そういう中で、今、市長において、民間活力を導入しながら早急にということが、心の中ではあると思いますので、私は、またこの部分においては引き続き質問に立っていきますけれども、そういう中で、次回のときは、必ず市長としていついつまでにやるんだという思いの答弁を求めたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、2点目に入ります。防災行政無線の今後の整備についてお尋ねをいたします。  石岡市における防災行政無線は、非常に重要な情報伝達手段でございます。八郷地区では平成8年より運用が開始され、22年が経過、平成34年11月までにデジタル化への移行が示されているわけでございます。  1)防災行政無線整備運用検討委員会が立ち上がっているわけですけれども、その3回行われた内容についてお尋ねいたします。  まず、アといたしまして、構成メンバー及び数、さらに参加者数についてお尋ねをいたします。 52 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 53 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。検討委員会の構成メンバーとまず人数でございますが、副市長を委員長といたしまして、消防団の代表者2名、地域住民組織の代表者2名、さらに市職員10名の計15名で組織してございます。参加者数につきましては、第1回目が15名中13名の出席、第2、第3回目につきましては、15名全員の出席をいただいて検討しております。  以上でございます。 54 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 55 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。細かいようですけれども、この時間なんですけれども、実際、この1回の会議をどのくらいの時間をかけてしっかりと議論されているのか、わかる範囲の中でお答えいただきたいと思います。 56 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 57 ◯総務部長久保田克己君) 具体に何時から何時までというのは、ちょっと今わかり……、2時間程度協議していただいたかなという記憶でございます。 58 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 59 ◯16番(菱沼和幸君) なぜ今この時間を聞いたかといいますと、これからの八郷の行政無線においては、もう間近に迫っている状況の中で、しっかりとした議論が出てこないといけないなと思ったものですから、時間を確認させていただいたところでございます。  次に、その中で、第3回まで行われてきているわけですけれども、イといたしまして、意見、また要望等の掌握についてはどのようにされているのか、お尋ねをいたします。 60 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 61 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。概要でご報告させていただきますけれども、検討委員会の中での意見といたしましては、八郷地区の戸別受信機による放送環境を維持していただきたい、また、石岡地区で屋外拡声器からの情報が聞き取れない、市全体の公平性を考えると、八郷地区と同時に戸別受信機を設置してはどうか、また、石岡地区全世帯を対象に戸別受信機を設置してはどうか、財源的にも八郷地区と一括整備したほうが有利ではないかといったようなご意見、ご要望をいただいているところでございます。  以上でございます。 62 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 63 ◯16番(菱沼和幸君) 2)といたしまして、今後の八郷地区への整備手法をどのように進めていくのか、また市民への説明、さらには意見を聞く場をどのように考えているのか、お尋ねをいたします。 64 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 65 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。八郷地区は面積が広く、山間地や丘陵地等の自然環境の中で家屋が点在していることなどから、これまでも屋外拡声器ではなく、戸別受信機を主体とした防災行政無線で運用してきたところでございます。検討結果といたしましては、災害時に避難情報等を迅速かつ確実に伝えることが必要であることから、これまでの八郷地区の放送環境を継続し、全世帯を対象とした戸別受信機方式による整備といたしまして、さらに、その整備手法につきましては、電波の出力が高く、現在運用している石岡地区の防災行政無線に連動し、一括操作が可能で、戸別受信機や維持管理費が他の手法と比較し安価で費用対効果が高い、ポケベルの電波を利用した280メガヘルツ帯の無線で整備していく方針が示されたところでございます。  また、市民の皆様への周知方法等でございますが、広報紙やホームページ等で行ってまいりたいと考えております。また、市民から防災行政無線整備に関する意見を聞く場といたしましては、年明けに予定しております市主催の、区長さんや自主防災組織の代表者などを対象とした防災研修会においてアンケートなどをとるのも、1つの方法かと考えてございます。  以上でございます。 66 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 67 ◯16番(菱沼和幸君) 戸別受信機においては、今、部長から答弁がありましたけれども、ポケベルの電波を利用した280メガヘルツの無線で整備していくということでありますけれども、具体にどのような整備になるのか、お尋ねをいたします。 68 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 69 ◯総務部長久保田克己君) これは、あくまでも運用検討委員会で整備指針が示されたということでございますが、その中ではやはり280メガヘルツといいますのは、非常に今、デジタル、石岡で進めている60メガヘルツに比べまして電波の出力が高いものですから、壁とか、そういったものを通り抜けやすい。つまり、受信するためのアンテナの設置といったものを必要としないということから、個別、単体での整備、導入費用が安い、そういったメリットもございます。また、八郷の防災の戸別受信機ともまた違って、今度は携帯性があるということで、防災ラジオ的な活用もできるということで、外に行く場合には、そういった持ち出しも可能であるといったような機種の導入の考え方を、検討委員会の中では示していただきました。  以上でございます。 70 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 71 ◯16番(菱沼和幸君) 今、検討委員会の中で、部長のほうからも防災ラジオということで、小型化の部分でお話があったわけであります。私も、この防災ラジオについては以前にも一般質問でさせていただきました。その当時は、無線の周波数を使わないと防災ラジオが使えなかったということがありまして、当時は整備できなかったわけですけれども、今の答弁でありますと、防災ラジオという部分で、それが戸別受信機として対応ができるということであります。そういう部分において、戸別受信機を280メガヘルツで各家庭に整備されていくとは思いますけれども、そういう中で、この280メガヘルツの部分において、山間部のかなり奥地といいますか、そういう部分でも電波として間違いなく届くのかどうか、そこら辺はいかがでしょうか。もしわかればお尋ねしたいと思います。 72 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 73 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。今回の整備手法の検討に当たっては、事務局サイドにはなりますが、栃木県の日光市にも一応ご意見等、導入している市町村なものですから、確認に行ったところでございます。ご存じのように日光市はかなり山間部が多いという中でも、280メガヘルツの防災行政無線が非常に有効だというようなお話を伺ってきておりますので、ただ、八郷についてはやはり電波の状況をまた確認しておりますので、必ず万全だとは、私ものこの席では申し上げられませんが、そういった受信不可能地域が極めて少ない整備手法ではないかと考えているところです。  以上でございます。 74 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。
    75 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。そういう中で、今後、八郷地区への防災無線の整備が34年を目途に進められていくわけでございますが、先ほど部長のほうからも、市民の皆さんへの周知については、ホームページも含めてしっかりと、また自主防災組織等の研修会も含めて行っていくということであります。特に八郷の方々は、今後整備がどういうふうになるんだろうとものすごく……、私のところにも何件か問い合わせがありまして、今後、もう実際に22年経つ戸別受信機が壊れたらどうしようという部分でさまざま……。全く今後の整備計画、整備方針が、市民の方もわかっていない部分がありますので、そういう部分においては、行政として市民の皆さんにしっかりと周知をしていくことが重要であると私は考えておりますので、今後34年度を目途にしっかりと整備していきますということで、整備の内容は、今後いろいろ庁内で議論しなくちゃいけない部分があると思いますけれども、しっかりと明確になった段階で、こういう方向で進んでいきますということで記載いただければと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。  次に、3)といたしまして、石岡地区のさまざまな要望にどう対応していくのか、お尋ねをしたいと思います。 76 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 77 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。これまでも石岡地区の防災行政無線につきましては、さまざまな市民の要望がございます。防災行政無線を設置した中では、地震災害等を想定して、平坦な地形が多く都市化進んでいる地域性を考慮し、住宅密集地に効果的な屋外拡声器方式に、難聴、土砂災害警戒区域へは戸別受信機を整備し、平成27年度から運用してきているところでございます。先ほども申し上げましたが、検討委員会の中でも、石岡地区の防災行政無線を運用する中で、台風等の風雨時や建物の気密性の向上など、屋外拡声からの放送が屋内にいてはなかなか聞き取れない、また、外においても、音声が輻輳してしまって聞き取れないというようなご意見をいただいております。このような状況は、当市だけでなく、全国的な屋外拡声局を整備手法として選んだ自治体には、そういった声が上がっているようでございます。  そういったことを受けまして、消防庁では、戸別受信機による災害情報伝達手段の多重化の推進ということを図っている状況にございます。そういったこともございまして、検討結果といたしましては、石岡地区においても、災害時に避難情報等を迅速かつ確実に伝達するためには、災害情報伝達手段の多重化を図り、戸別受信機を全世帯に貸与できるよう、八郷地区と同時に整備していく方針が示されたところでございます。  以上でございます。 78 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 79 ◯16番(菱沼和幸君) 今、部長のほうからも答弁がありましたけれども、今後、八郷地区、石岡地区全体の整備計画になってくると思います。そういう中で、石岡市全体としてのタイムスケジュール及び財源についてお尋ねをいたします。 80 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 81 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。タイムスケジュールといたしましては、現在、事務局側で考えているのは、2019年度から約2年の整備期間で、2021年4月の運用開始を目標に進めてまいりたいと考えてございます。なぜこの2021年4月に運用開始するかといいますと、財源的な問題がございまして、整備財源としては、国の緊急防災・減災事業債を活用し、その期間であれば全事業費が起債対象となり、起債元利償還金の約7割が普通交付税で措置されるという大変有利な財源が確保できる、そういったことを踏まえて2021年4月の運用開始を目標に定めたところでございます。  整備費全体では約7億7,000万円を見込んでおります。起債の利子分等はちょっと含めておりませんが、事業費に対する交付税対象額が7割で約5億4,000万円、一般財源の支出が3割になりますので約2億3,000万円というふうに、現在算出しているところでございます。  以上でございます。 82 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 83 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。実際、7億7,000万、莫大な費用ではありますけれども、市民の生命・身体・財産を守る重要な伝達手段ということだと思いますので、私はぜひとも一日も早く整備されるよう、また先ほど要望させていただきましたけれども、市民への周知はものすごく重要だと思っておりますので、今後、戸別受信機が全戸配布となると、非常に市民の方にも喜んでいただけるのかなと思っております。そういう中では、確かにいつ起こるかわからない、自宅にいてその情報が聞き取れる場合と、屋外の部分と、また市外の部分とかさまざまありますけれども、まずは自宅にいて確認ができる、これが非常に大事な整備になると思いますので、今後、今部長からタイムスケジュール、また財源についての答弁があったわけですけれども、しっかりと、一日も早く整備できるように、ひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。  次に、3点目に移ります。園部小学校区、南小学校区において、地域防災訓練が行われました。この部分においては、同僚議員からも質問がなされ、また、内容については理解したところでございます。  そこで各地区での防災計画作成についてお尋ねをいたします。 84 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 85 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。市といたしましては、各地区で防災計画が作成され、また自主防災組織が設立されれば、非常に自助・共助の部分で強力な、安全のまちづくりの一助になろうかと思っております。そういった意味で、防災計画作成というのは非常に重要なものと考えております。その防災計画の内容でございますが、自主防災組織を立ち上げていただくときに、地域の防災計画をまず作成させていただいております。内容といたしましては、目的に始まり、自主防災組織の編成、任務分担、防災知識の普及啓発、地域の災害危険箇所の把握、防災訓練の実施、要配慮者対策、防災備品の整備などの項目を、計画書に反映していただいているところでございます。各地区での防災計画の作成は、地域の自助・共助の強化につながると考えますので、自主防災組織の設立に向け、あらゆる機会を通じまして啓発をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 86 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 87 ◯16番(菱沼和幸君) 今、部長のほうから、自主防災組織の編成時に地域防災計画が策定されるということでありますけれども、先日の自主防災組織の数ということで、150からの防災組織があるわけですけれども、実際、まだ自主防災組織がないところも現状あるわけですね。そうすると、その地域は防災計画がないわけですね。そういうことを考えますと、私は、石岡市としては、地域防災計画も含めてさまざまな計画があるわけですけれども、各地域によっては計画が全くないという状況において、災害時に右往左往する状況があると思うんですね。そういう意味においては、しっかりとしたそういうマニュアル等があると、その地域の方は地域で守る、自助・共助・公助ということでありますけれども、私はそれに近助を入れているわけですけれども、そういう中では、まずは自助・共助が重要になってくると思っておりますので、まずは防災計画を全地区に整備できていければいいのかなと思っているわけです。  私は、住民が自ら参画しつくり上げることが、やっぱり大事だと思っているんですね。その中で、策定のポイントとしては、1つは地域の災害リスクを点検、2つとしては近隣同士で行動を明確化、3つとして議論を積み重ね、意識の共有ということがやっぱり大事だと思うんですね。そういう中でぜひともこの地区計画のサポートをお願いしたいと私は思っているわけですけれども、その見解についてお尋ねしたいと思います。 88 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 89 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。これまでも、簡単な設立に向けたマニュアルというものを防災対策課のほうで作成いたしまして、市民の方から問い合わせ等があれば、こういった流れでつくっていただけるようになっていますよということのまずは説明をさせていただいて、今度は地域に向かって説明会をやるといった場合には、対策課の職員がお邪魔して、その場でいろんな住民の方の質問に答えたり、どうしても自主防災組織というとかたく考えがちなので、つくるとその後の維持管理が非常に大変なんじゃないかなというようなご心配などもお聞きするということですので、その辺の不安解消とか、やるべきことをただやるだけですというような、そういった自主防災組織の考え方等について啓発をさせていただいて、少しでも、設立に向けた支援を行ってきているところです。  以上でございます。 90 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 91 ◯16番(菱沼和幸君) 自主防災組織の設立は非常に重要だと思っております。しかしながら、どうしても、その地域では自主防災組織をつくれない状況のところもあるわけですね。そういう部分においては、それをしっかりサポートするのが、総務部として、また防災対策課として重要かなと思っています。また、問い合わせがあってからでは……、基本的に問い合わせがあるということにおいては、前向きだから問い合わせがあるわけであって、実際その部分においては、どういうことをやっていいかもわからないという状況においては、まずは話をしに行く、また連絡をとってみる……、各地域で防災組織のない地域ですかね、そういう部分においてはまずは声かけをするというのが重要かなと。  私は、ずっと防災の部分をやっておりますけれども、全て石岡市は、防災・減災にはもう石岡しかないんだというような部分をつくり上げていきたいんですね。そのためには防災が……。防災・減災がしっかりしているところというのは、必ず住民は集まってくると思うんです。これから30年後には、大きな地震が来ると言われているわけです。そういう中では、石岡に住んでよかった、住み続けたいという部分をしっかりと持っていけるような部分の防災・減災の取り組みというものは重要かなと、私は私なりに考えているところでございます。そういう中で、自主防災組織も重要でありますけれども、なかなかつくれない部分においてのサポートをしっかりできるように、お願いしたいなと思っておるところでございます。  次に、5点目に移ります。近年、各地で自然災害が起き、多くのボランティアが被災地へ行くが、受け入れ側がボランティアの配置を円滑に進められないことがあると思っております。災害に備え、ボランティアの振り分けや現場を指示するボランティアコーディネーターの認定と養成を進めるべきと思うが、体制の拡充強化についてお尋ねをいたします。 92 ◯議長(岡野孝男君) 菱沼議員、4点目はどうですか。 93 ◯16番(菱沼和幸君) 失礼しました。 94 ◯議長(岡野孝男君) 4点目は質問していないですけど、いいですか。 95 ◯16番(菱沼和幸君) いやいや、もとい。  失礼しました。4点目の、災害協定を結ぶ事業者間での情報の伝達訓練を行うべきと考えておりますが、その状況についてお尋ねをいたします。 96 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 97 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市の災害時の応援協定は、現在41の事業所や団体等と締結させていただいているところでございます。議員ご指摘の協定先との情報伝達訓練は、有事の際に迅速に支援等を要請するため、有効な訓練であると考えております。これまで協定先と情報伝達訓練は、総合防災訓練時に、災害時相互応援協定を締結している東京都文京区や宮城県多賀城市と衛星電話を活用した情報伝達訓練、また、JR石岡駅と帰宅困難者を想定した通信訓練などを実施しております。さらには、東京電力株式会社やNEXCO東日本などとはホットラインを構築し、非常時に備え、体制を構築しているところでございます。  ただいま議員からご指摘があった協定の事業所間での情報伝達訓練については、やはり災害時の支援体制の確保につながる大変重要なものと考えておりますので、訓練することにより、当市へのいち早い、そういった支援が可能になるものと考えております。しかしながら、まだ現在、業者と業者間の相互訓練というのは、私どももそこまではちょっと検討していない部分がございましたので、今後、協定先とそういった訓練、うちから本社に連絡したら、本社から支社、また倉庫、そして石岡市への支援といったような、そういうきちんとした情報伝達が可能かどうか、その辺も協定先と確認をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 98 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 99 ◯16番(菱沼和幸君) その中で、今、部長から答弁がありましたけれども、災害時応援協定41事業所あるわけですけれども、その事業所の方、代表の方で結構ですけれども、まずは集まっていただいて、今後の情報伝達の手段ということでしっかりと説明していただいて、それでスタートすることが重要かなと思っています。そういう中で、今、いろいろ忙しい状況ではあろうかと思いますけれども、この災害協定の部分においては、せっかく皆さんのご好意の中で、石岡市を守っていきたいという状況において災害の協定が結ばれているわけでございますので、まずはいち早く皆さんに参集いただいて、今後の情報伝達の手段について議論をしていただいて、それから進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に5点目、先ほどは失礼いたしました。近年、各地で自然災害が起き、多くのボランティアが被災地へ行くが、受け入れ側がボランティアの配置を円滑に進められないことがあると思います。災害に備え、ボランティアの振り分けや現場を指示するボランティアコーディネーターの認定と養成を進めるべきと思うが、体制の拡充強化についてお尋ねをいたします。 100 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 101 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 災害時のボランティア受け入れ体制の拡充強化についてご答弁申し上げます。石岡市地域防災計画には、一般ボランティアの受け入れ窓口は石岡市社会福祉協議会に設置することとなっており、マニュアルも整備されております。今後はボランティア受け入れ訓練等を実施し、体制の拡充強化を図ってまいります。なお、具体的な運用では、ボランティアを希望される方が大勢駆け付け、混乱が生じたなどの問題も発生しているようでございますので、問題点を整理して、災害が発生した場合に備えてまいります。  以上でございます。 102 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 103 ◯16番(菱沼和幸君) このボランティアコーディネーターの認定、養成についてはどのような見解でしょうか。お尋ねします。 104 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 105 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 通常でも、ボランティアの方の窓口として、ボランティアコーディネーターの役割として存在はしておりますけれども、特に災害時におきましては、それぞれ班ごとに分かれて、ボランティアのリーダー的な役割の職員が必要になってまいりますので、そういう点についても、コーディネーターの増員であるとか、考えていきたいと考えております。  以上でございます。 106 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 107 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひとも重要だと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、6点目に入ります。災害時に強い医療機関の備えは急務でございます。BCP、事業継続計画を策定していない災害拠点病院に対しては、来年3月までに策定するよう厚生労働省が義務付けるほか、一般の医療機関についても、策定の協力を呼びかけるそうでございます。茨城県の災害拠点病院は基幹2、そして地域が13でございます。そこで、当市における医療機関の現状をお尋ねいたします。  1)といたしまして、BCPを策定している医療機関はあるのかどうか、お尋ねいたします。 108 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 109 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。市内にある病院9か所、診療所49か所につきましては、災害拠点病院の指定を受けていないため、BCP業務継続計画の策定が努力義務となっておりますことから、当市といたしてもその策定状況を把握できないのが現状でございます。  以上でございます。 110 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 111 ◯16番(菱沼和幸君) 市内には、病院が9か所で診療所が49か所ということでございます。そういう中で、把握できないということでございましたので、今後の体制づくりをどのように考えているのかお尋ねいたします。 112 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 113 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市では、災害時における医療機関の役割は、被災者の命を守る上で大変重要であると考えてございます。市内医療機関でのBCP策定につきましては、医療機関を管轄する土浦保健所などとの情報交換を行うとともに、県において市内医療機関へ策定に向けた支援ができるよう、お願いしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 114 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 115 ◯16番(菱沼和幸君) 私は、医療機関は非常に重要でありまして、近隣では筑波、土浦協同病院、それから県立中央病院があるわけでございますけれども、実際、災害時、電気が切れてしまったとき、各大きな病院であれば発電機が基本的にあるわけですけれども、そういう中では、ないところにおいては、最初に透析の方の電気の確保がまずは必要になってくるのかなという部分においては、私は災害時、医療機関は非常に重要であって、そこで、医療機関のサポートをしっかりしていくことが、当市としての役割かなと思っているわけですけれども、そういう中で、医療機関へのサポートについて市長の見解を求めます。 116 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 117 ◯市長(今泉文彦君) 災害時の医療機関への体制づくりについて答弁いたします。石岡地域の医療体制の充実に向け、近隣自治体や医療関係機関の皆様と石岡地域市民医療懇談会を立ち上げまして、これからの地域医療について検討を重ねているところであります。地域医療懇談会については、10年先の医療のあり方を見据えて、3市で専門委員会を立ち上げる予定になっております。  市内医療機関の業務継続計画策定については、ただいま部長のほうから答弁があったとおりでありますけれども、災害から市民の命を守る上で重要な位置付けであると認識しております。そういった中で、市民医療懇談会ですけれども、既に私どもは、国、厚生労働省の地域医療の専門官や局長クラスの中枢メンバーや県幹部とも意見交換を行っておりまして、BCPなどを含めて、制度上、一見不可能と思える状況でも、さまざまな方策があるということを確認しているところであります。したがいまして、市医師会などと連携をして、地域医療の向上に向けて、石岡市から自発的にBCPの策定を目指してまいりたいと思っております。  以上です。 118 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 119 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひとも医療機関は重要でございますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、7点目でございます。災害時の避難所について、内閣府の避難所運営ガイドラインには、約50人に1個のトイレを確保する、マットや段ボール仕様等の簡易ベッドの導入を、また、国際基準で1人当たりの居住スペースは3.5平方メートル、トイレは20人に1つで男女比は1対3であり、日本のガイドラインよりも手厚いようでございます。  そこで、まず1点、トイレの整備状況はどうなっているのか、お尋ねをいたします。 120 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 121 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市では、東日本大震災時の避難者数をもとに、避難者2,000人を想定し、食料や生活用品など避難所生活に必要なものを最低3日分備蓄できるよう、体制を構築してきているところでございます。平成30年11月現在、トイレの整備状況につきましては、簡易トイレを190個備蓄している状況にございます。これは避難者2,000人の想定ですと、約10人に1個用意できている環境でございます。また、あわせまして、トイレ用袋を4,500枚、トイレットペーパーを205メートル巻で950ロール備蓄してございます。  しかしながら、大規模な帰宅困難者の対応や、女性に配慮したトイレの数の確保という観点では、トイレ関連の物品なども含め、不足が生じる可能性がないとも言えません。そのような場合につきましては、現在行っております災害時応援協定先からの流通在庫で対応をしていけるものというふうにも考えてございます。そういったことで、避難所の生活に十分な備えを持ってまいりたいと考えてございます。  以上です。 122 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 123 ◯16番(菱沼和幸君) 私は、このトイレという部分においては、非常に重要だなと考えているわけでございます。そういう中で、以前から私も提案してまいりましたマンホールトイレの整備計画についてはどのようになっているのか、お尋ねしたいと思います。 124 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 125 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。マンホールトイレの整備につきましては、まだ現在、当市においては整備ができていない状況でございます。災害時における、先ほど言いました簡易トイレなどの場合は、トイレ袋によるごみが発生するなど、そういった面ではマンホールトイレはそういったものが発生しないということで、有効な対策ではないかと考えているところでございます。また一方では、下流側の下水道施設が被災した場合は、上流からそこへ流せないというような課題もあるように聞いております。そういったこともございますので、避難所等の敷地内のマンホールが活用できるか、またその下流はどういったふうになっているか、そういったものも総合的に判断して、今後、設置が可能か検討してまいりたいと考えております。  以上です。 126 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 127 ◯16番(菱沼和幸君) 今、部長のほうから、今の現状としては整備計画はないという状況でありますけれども、そういう中で、災害時、下水においては、下流の部分がもし被災した場合、確かに詰まってしまうので使えないという状況はあろうかと思いますけれども、それも、どういうふうな災害が起きるかわからない。使える場合もあるかもわかりませんよね。そういう中で、私はこのマンホールトイレって非常に重要なトイレだと思っておりまして、以前、私も何回かこのマンホールトイレは質問しているわけでございますが、当初の計画では、石岡市新庁舎においてはこのマンホールトイレを整備するということで、ずっと伺っていたわけですけれども、今回、整備には入っていなかったということでありますけれども、どのような理由でこのマンホールトイレが外されたのか、お尋ねしたいと思います。 128 ◯議長(岡野孝男君) 財務部理事兼庁舎建設担当・越渡君。 129 ◯財務部理事兼庁舎建設担当(越渡康弘君) それでは、お答え申し上げます。新庁舎におきまして、当初、議員言われましたように、マンホールトイレの検討をしていたところでございます。そういった中で、先ほど総務部長からもございましたように、土地上の問題、あとは整備上の問題といったところで勘案しまして、ちょっと困難であったというところでございまして、それにかわりましては屋外にトイレを設置する予定でございますので、そういった中で対応していきたいと考えてございます。  以上でございます。 130 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 131 ◯16番(菱沼和幸君) 今、答弁がありましたけれども、実際、新庁舎においては新しいトイレが整備されていくということでありますので、今後、避難所であるところにおいては、マンホールトイレが整備できるような部分もあると思いますので、しっかりとそこら辺は研究していただいて、整備、導入できるようにお願いしたいと思います。  2)です。プライバシーの確保の観点から、段ボールでの間仕切りができる環境は整っているのか、お尋ねしたいと思います。 132 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 133 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市における間仕切りにつきましては、現在、4畳半の部屋が10部屋できる間仕切りを年度ごとに購入し、防災倉庫に備蓄するよう努めてきているところです。しかしながら、絶対数として現在、足らないのが現状かと思います。そういった中で、プライバシーの保護や、体育館など広いスペースでの暖をとる手法の1つなど、間仕切りというのは非常に重要なのかなと考えております。そういった災害が発生してしまった場合には、災害時の応援協定先から、やはりこれらについても流通在庫を活用して、市民の避難生活に対してしっかりと支援してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 134 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 135 ◯16番(菱沼和幸君) 協定先に申して、それで段ボールを供給していただけると、これは非常にありがたいことだと思いますけれども、実際それも、多分そこの業者さんは、必ずほかのところとも提携をしていると思うんですね。そういう中で、当市においても、きちんと整備計画を立てて備蓄する必要があるのかなと思っております。実際、ダンボールでありますので劣化はしないと思っておりますので、しっかりとビニールで閉じられていれば問題ないと思っておりますので、そういう中で、全避難所に段ボールの間仕切りができるような体制づくりをしっかりと、年次計画かもわかりませんが、つくっていただいて、整備してもらいたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  3)です。避難所をスムーズに開設するための運営委員会を立ち上げてはどうかということで、それについてお尋ねをいたします。 136 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 137 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市においては、震度5弱以上の地震が発生した場合、30分以内に避難所を開設できる環境を整え、また訓練を行ってきているところでございます。開設担当者は避難所に近い職員2名を配置し、後発で来させる運営担当者2名が駆け付け、1避難所4名程度で運営を考えております。また実働訓練といたしまして、毎年、避難所開設運営訓練を指定避難所である39避難所で実施いたしまして、資機材の稼働点検から避難所開設運営までの流れを、避難所運営マニュアルやチェックシートなどを用いながら行ってきているところでございます。  そういった観点から、開設自体については、そういった二重の手段をとっているということもございます。しかしながら、避難所の運営という面では、当然、4名では十分とは言えませんので、そういった中で、地域の力をおかりする機会は相当あろうかと思いますので、そういった段階になって地域の人にどういった避難所運営にかかわっていただくか、マニュアル等も用意してございますけれども、そういったもので地域の方と事前に話し合いを持つというのは大変重要だと思っていますので、そういった活動を心がけてまいりたいと思っております。  以上でございます。 138 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 139 ◯16番(菱沼和幸君) 重要な部分だと思います。開設が4名の体制で30分以内でできているという部分において、それは非常にありがたいことだと思っておりますが、今、部長から答弁があったとおり、最終的には運営なんですね。施錠がされた部分が開閉されて、そこからの運営がどうされるかという部分においては、やっぱり重要な部分だと思っております。そういう意味においては、そういう訓練というか、できるような部分で、しっかりと市民の方と協力のもとに進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
     次に、4)といたしまして、飼い主にとってペットは家族同然でございます。安心してペットと暮らせる避難所をどう構築していくのか、お尋ねいたします。 140 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 141 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市では、ペットがいることで避難をためらうことや逃げ遅れることがないよう、ペット同行避難についてその重要性を認識し、昨年度の地域防災訓練から、ペット同行避難に対する講話や啓発品の紹介を行ってきたところでございます。今年度もペットの避難スペースを設けるなど、ペット同行避難ができる環境を徐々に進めて、訓練を行っているところでございます。平成28年の熊本地震の際には、屋外にペット同行避難用のテントや、動物愛護団体による屋外テントの提供など、避難所屋内で同行が困難な場合の対応策が講じられておりました。これまでの大規模災害やペット同行避難を進めている先進事例などを参考に、飼い主さんへの、ペット避難の事前の準備も大変重要だと思いますので、そういった啓発と、また行政が行う支援について、しっかりと整備してまいりたいと考えております。  以上でございます。 142 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 143 ◯16番(菱沼和幸君) 平成23年の東日本大震災のときにも、私もずっと市民の方といろいろ話す機会がありまして、非常にペットで癒されたという部分が非常に多くあったわけでわけでございます。しかしながら、避難所でペット、犬、猫、さまざまな動物がいると思いますけれども、実際動物アレルギーの方もいらっしゃったりするわけです。そういう部分においては、そういう確保という部分が非常に重要になってくると思いまして、多分、総務部長も読まれたと思いますけれども、「災害、あなたとペットは大丈夫?」ということで、環境省で平成30年9月に発行された冊子がございます。ここに明確に、さまざまなペットとの共同という部分において記載がされているわけでございます。こういうのを参考としながら、今後の避難所運営に当たって、ペットと居住する部分においてもしっかりとそのスペースを確保していただきながら、進めてもらえればいいかなと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、1項目目の最後です。8点目に移ります。いつどこで起こるかわからない自然災害、正しい判断や行動が命を守ります。近年、子どもにも防止意識を高めてもらおうと「こども防災手帳」を作成し、配布しているそうでございます。また、「パパ・ママ子育て防災手帳」も好評と伺っておりますが、当市としては、防災マニュアルやマップ、さらには昨年9月発行のスーパー防災ハンドブックがあるわけですが、今後どのような認識と、また今後どのように進めていくべきなのか、伺いたいと思います。 144 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 145 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。当市の防災マニュアルやマップ、防災ハンドブックは、いつどこで起こるかわからない災害に備えるため、当市で起こり得る災害時の行動や備え、危険箇所などを事前に周知、啓発することで、自分の命は自分で守る自助、家庭や地域で助け合う共助の重要性を認識し、市民一人一人の防災への理解と地域の防災力の向上を目的としてございます。先ほど議員からもお話がありました、昨年発行した防災ハンドブックの中では、市民一人一人が考えるマイ防災を目指して、読んでみて、考えて、備えることの大切さを周知するため、わかりやすいイラストや写真を多く取り入れ、子どもたちが見ても理解できる内容としてきたところでございます。  また、東日本大震災時の教訓を踏まえ、水の確保や連絡方法、避難所生活など、いざというときの備えの一助になるものと考えてございます。  以上でございます。 146 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 147 ◯16番(菱沼和幸君) 今後、子どもたちを守る観点から、またさまざまな高齢者向けとか、そういう部分が私は必要になってくるのかなと思っておるわけでございます。そういう中で、しっかりと調査研究をしていただいて、この部分においても進められる状況であれば、しっかりと進めていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 148 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午前11時09分休憩            ───────────────────────                   午前11時22分再開 149 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  16番・菱沼和幸君。 150 ◯16番(菱沼和幸君) 2項目目に入ります。児童生徒に対する取り組みについてでございます。  文科省は、がん教育の実施状況について初めてとなる全国調査の結果を公表し、国公私立小中学校、高校のうち約6割が、昨年度にがん教育を実施したことを明らかにいたしました。  そこで、1)当市においても、専門医などの外部講師も活用して実施されたとは思いますが、小中学校の実施状況をお尋ねいたします。 151 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 152 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。平成29年度におけます本市の小中学校のがん教育の実施状況でございますが、全小中学校で実施してございまして、外部講師等の活用につきましては、そのうち1校という結果でございます。本年度につきましても全校で実施する予定でございまして、外部講師等の活用につきましては4校となってございます。他の学校につきましても、養護教諭等と連携しまして、実施を予定しているところでございます。  以上でございます。 153 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 154 ◯16番(菱沼和幸君) 具体的な内容についてお尋ねをいたします。 155 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 156 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。主に保健学習に位置付けられている小学校6年生では、病気の予防、生活習慣病の予防1)、中学校3年生では、生活習慣病の予防の中で、生活習慣病や喫煙ががんに影響を及ぼすといった内容の学習を行ってございます。また、本年度は、茨城県のがん教育総合支援事業を活用した専門医によるがん教育講演会を、南小学校で6年生児童を対象に12月に実施をいたす予定となってございます。これには、市内全校の関係職員も参加しまして、がん教育の推進の啓発を図るとともに、各職員の意識の高揚、専門的知識の習得、指導力向上を図ることで、各学校でのがん教育の充実を図っていきたいと考えてございます。  以上でございます。 157 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 158 ◯16番(菱沼和幸君) 外部講師等の活用についてお尋ねをいたします。 159 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 160 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。先ほどもお答えいたしましたが、平成29年度に1校、本年度4校という状況でございます。外部講師の活用のない学校におきましては、担任と養護教諭との連携によるチームティーチングでの授業を実施することで、専門的な指導や資料提供ができるように工夫して取り組んでいるところでございます。なお、資料につきましては、県のリーフレット等も活用して実施してございます。  以上でございます。 161 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 162 ◯16番(菱沼和幸君) それでは、保健学習以外の取り組みについてお尋ねをいたします。 163 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 164 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。市内全校で薬物乱用防止教室を外部講師を招いて実施しているところでございます。がんにも関連する内容でございまして、命の大切さ等のテーマによって理解を深める機会として、取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 165 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 166 ◯16番(菱沼和幸君) 次に、2)でございます。実施した学校の児童生徒の反応はどうだったのか、お尋ねをいたします。 167 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 168 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。がんの学習が健康な生活を送るために重要であり、役立つものであるという認識が高まっていると考えてございます。具体的には、日本人の死因第1位であること、国民の2人に1人がかかると推測されている状況であること、命にかかわることなど、がんに対する正しい知識を身につけることや、自分の生活習慣に目を向け、よりよい生活習慣を心がけ、健康な生活を送ろうという意識の高まりが見られ、がん患者やその家族等の気持ちを理解し、寄り添い、支え合って生きていこうとする共生の意識を育むことができております。  また、八郷中学校におきまして平成26年度から2年間、文部科学省のがんの教育総合支援事業を活用いたしまして、がん教育講演会を実施しております。その際には生徒の皆さんからは、将来たばこを吸わないでいようと思う、家族や身近な人が健康であってほしいと思う等の感想なども聞かれたところでございます。  以上でございます。 169 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 170 ◯16番(菱沼和幸君) 実際、今まで実施された学校はあるわけですけれども、そういう中で、実施されていない学校の今後の取り組みについてどのようにお考えか、お尋ねをいたします。 171 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 172 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。各学校におきまして、保健学習におけるがん教育の充実はもちろんのことではございますが、県の事業であるがん教育講演会の活用、薬物乱用防止教室等におけるテーマとして取り上げまして、専門医やがん患者経験者等の講演等を実施していくことで、がん教育の推進と充実を図ってまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 173 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 174 ◯16番(菱沼和幸君) 私も、このがん教育については何度か一般質問させていただきました。がん教育の充実は非常に重要なことでありまして、私もこのがん教育、1人でもがんの知識を得ていただいて、もしがんにかかったときは早い段階での対応、そして治療を受けていただくことが、延命治療になってくるのかなと。また人生としても、さまざまな楽しい人生を送れる部分も出てくると思いますので、がん教育をしっかりと小中学校でやってもらいたいなと思っているわけでございます。  そこで、教育長に、今後のがん教育への取り組みについての見解をお尋ねいたします。 175 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 176 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。今後のがん教育への取り組みについて教育長の見解ということでございますけれども、健康の保持増進と疾病の予防といった観点から、がんの予防も含めた健康教育は重要であると認識をしてございます。教育委員会といたしましても、子どもたちががんについて正しく理解をし、健康と命の大切さについて主体的に考えることができるように、今後してまいりたいと思っております。各学校における授業はもちろんでありますけれども、専門医やがん患者経験者等の外部講師を積極的に活用したがん教育の充実を図ってまいりたいと思っております。  以上でございます。 177 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 178 ◯16番(菱沼和幸君) 今、教育長から答弁がありましたけど、がん教育は非常に重要な教育だと思っております。今、教育長が述べられたとおり、しっかりがん教育に取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に2点目、厚労省は、毎年11月は児童虐待防止推進月間と定めております。そこで、まず、当市での児童虐待の相談件数について、お尋ねをいたします。 179 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 180 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 当市の児童虐待相談件数についてご答弁申し上げます。過去5年間の状況について申し上げます。相談実件数と延べ件数を申し上げます。まず実件数は、平成25年度が46件、26年度94件、27年度164件、28年度149件、29年度136件となっております。続いて、延べ件数でございますが、平成25年度が677件、26年度763件、27年度834件、28年度944件、29年度1,201件となっております。  以上でございます。 181 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 182 ◯16番(菱沼和幸君) 今、状況として、虐待の対応件数と延べ数ということで、昨年は1,201件という延べ件数でありますけれども、非常に多くなってきているのが実情だと思っております。  そういう中で、2)として、児童虐待の実態についてお尋ねをいたします。 183 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 184 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 当市における児童虐待の実態についてご答弁申し上げます。児童虐待の種別統計から考えますと、昨年度の児童虐待相談件数136件のうち心理的虐待が66件と最も多く、全体の約半数を占めております。これは、児童虐待の防止等に関する法律の改正に伴い厚生労働省の定める「子ども虐待対応の手引き」も平成25年8月に改正され、夫婦の言い争いや暴力、いわゆるDVを子どもの前で行うことを面前DVとし、児童への心理的虐待に当たるという定義がつけ加えられたことが、主な要因と考えています。平成26年度までは身体的虐待が最も多い傾向でしたが、平成27年度以降は心理的虐待が最も多い状況となってございます。  以上でございます。 185 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 186 ◯16番(菱沼和幸君) それでは、その現状の取り組みについてお尋ねをいたします。 187 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 188 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) さまざまな理由による家庭内における児童養育能力の低下が主な要因と考えられまして、それを解決するには、保護者をサポートする体制づくりが最も重要と考えております。それが、虐待の発生予防と早期発見、早期対応、早期支援につながると認識しております。現在の取り組みとしましては、まず、子育て世代包括支援センターにおいて、母子手帳発行時において保健師等の専門職が面談し、個別に相談表を作成、管理をしていることが挙げられます。妊婦の不安を取り除き、ストレスの軽減、心の安定に寄与できると考えております。また、同施設においては、子育て支援コーディネーターを配置し、妊娠期から子育て期におけるステージごとのサービス情報提供、相談に応じ、児童の健やかな成長と保護者のサポートを目指し、児童虐待の発生予防に努めております。  今後の取り組みについて……。             〔「今後は聞いていないです」と呼ぶ者あり〕 189 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 失礼しました。以上でございます。 190 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 191 ◯16番(菱沼和幸君) この資料をいただいておりまして、先ほど、平成25年から数値的な部分、虐待対応件数が増えてきていて、1,201件まで平成29年度はあるという状況の中で、今後の取り組みをどう考えているのか、お尋ねいたします。 192 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 193 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 今後の取り組みについてでございますが、茨城県としても普及啓発に取り組んでいるペアレントトレーニングを、当市としても取り組んでまいりたいと考えております。既に一部の子育て支援関係者向けに研修を実施しておりますが、これを拡充し、希望する保護者に向けて研修を行い、親子のコミュニケーションがよりスムーズになるよう努めてまいります。  以上でございます。 194 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 195 ◯16番(菱沼和幸君) 今後、児童虐待については非常に大きな問題だと思っているわけでございます。そういう中で、るる部長のほうから答弁があったわけでございますが、この児童虐待について市長の見解をお尋ねいたします。 196 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 197 ◯市長(今泉文彦君) 児童虐待の防止については、ただいま部長が申し上げたとおりでありますけれども、これについては、社会全体、あるいは地域ぐるみで取り組んでいく必要があると考えております。相談体制を整え、関係機関と連携してサポートしていくことが重要だと考えているところであります。  以上です。 198 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 199 ◯16番(菱沼和幸君) 児童虐待防止においては、まずは今の件数を減らす、また、最終的にはゼロにするということが重要かなと思っております。そういう中で、横断的な取り組みが必要になってくると思います。県、国、また各自治体との連携強化ということが重要になってくると思いますので、児童虐待防止においてはしっかり取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に3点目、文科省の調査によると、全国の小中学校で不登校となっている子どもは昨年度に14万4,000人を超え、増加傾向となっているわけでございます。そこで、当市での近年の不登校生の推移をお尋ねいたします。 200 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 201 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。まず、文部科学省における不登校の定義でございますが、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくてもできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」となってございます。本市の不登校者数でございますが、平成25年度は小学生12人、中学生64人、合計で76人、26年度は小学生18人、中学生72人、合計で90人、27年度は小学生14人、中学生66人、合計で80人、平成28年度、小学生7人、中学生60人、合計67人、29年度、小学校20人、中学校58人、合計78人となってございます。その主な要因でございますが、不安などの情緒的困難、あるいは無気力等によるものが多くを占めている状況でございます。  以上でございます。 202 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 203 ◯16番(菱沼和幸君) そういう中で、30年度はちなみに、現状を把握していればお尋ねしたいと思います。 204 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 205 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。10月現在の数字ではございますが、小学生25人、中学生47人、合計で72人となってございます。 206 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 207 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。  続きまして、現在、教育委員会としてどのような対応施策を講じているのか、お尋ねをいたします。 208 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。
    209 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。教育委員会におきましては、平成16年度から石岡市学校サポートチームを立ち上げまして、関係機関と連携した生徒指導体制を確立しまして、不登校対策にも取り組んでいるところでございます。また、適応指導教室あすなろでは、学校復帰を目指す児童生徒が通級しておりまして、一人一人の課題を明確にし、学校と連携して指導支援を行っております。さらに、教育相談室におきまして、不登校問題などを解決するため、電話相談、来所相談を行い、不登校児童生徒への支援とともに、保護者への支援なども行っているところでございます。  以上でございます。 210 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 211 ◯16番(菱沼和幸君) 適応指導教室あすなろなんですけれども、実際、通われていて、解消された数がもしわかれば、お尋ねしたいと思います。 212 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 213 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。本年度、通級生は現在のところ10名となってございまして、解消数につきましては今のところ1名でございます。  以上でございます。 214 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 215 ◯16番(菱沼和幸君) この適応指導教室あすなろ、非常に重要な教室だと思っておりますので、この部分においても教育委員会としてもしっかりとサポートしていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  それで、教育長に、この不登校の課題に対する今後の対応施策についての見解をお尋ねいたします。 216 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 217 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。不登校の課題に対する今後の対応施策について教育長の見解をということでございますけれども、まずは未然防止と早期発見、早期対応が大事であると認識をしております。そのためには、欠席をしている児童生徒へのケアに力を注ぐことはもちろんでありますけれども、同時に、新たな不登校を生まない学校づくりをすることが大切であると考えております。対応といたしましては、1つには、学級や学校をどの児童生徒にも落ち着ける場所にしていく居場所づくり、2つには、日々の授業や行事等、さまざまな活動において、全ての児童生徒が活躍できる場面を実現するきずなづくりなどを意識した日々の指導を、より充実させることが大切であると考えますので、担当する教職員の研修の充実を図ってまいりたいと思います。  また、スクールカウンセラー4名が石岡市にも配置されておりますけれども、そういったスクールカウンセラー、さらにはスクールソーシャルワーカー等の活用、適応指導教室、こども福祉課、児童相談所等の関係機関との連携をより強化して、取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 218 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 219 ◯16番(菱沼和幸君) 次に、3)でございます。夜間中学は、家庭の事情などにより義務教育を終了できなかった人や、さまざまな理由で十分に学べなかった人への学校ですが、どのような見解を教育委員会としてお持ちなのか、お尋ねをいたします。 220 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 221 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。夜間中学校につきましては、公立中学校の夜間学級で、夜の時間帯に授業が行われる学級のことでございます。現在のところ、石岡市及び茨城県におきましては設置はされてございませんが、全国で31校の公立夜間中学校が設置されてございます。また、夜間中学校には、近年、中学校を卒業していても、不登校などの理由によりまして十分に通うことができなかった方々の学び直しの場としての役割も、期待されているところでございます。  また一方で、国におきましても平成28年12月に、義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律が成立しておりまして、今後につきましては、地方自治体においても夜間中学の新たな設置等について取り組むことが、求められているところでございます。  以上でございます。 222 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 223 ◯16番(菱沼和幸君) 今、部長から答弁がありました。そういう中で、教育長に、夜間中学の必要性についての見解をお尋ねしたいと思います。 224 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 225 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。夜間中学の必要性についての教育長の見解ということでありますけれども、夜間中学校の現状につきましては、ただいま部長が申し上げたとおりでございます。従来の夜間中学校の担ってきた役割に加えまして、議員のご質問のような、不登校であったことで十分に義務教育を受けられなかった子どもたちの学ぶ機会の確保の面においても、重要な役割となってくると認識をしております。広域的な設置であるのか市単独での設置であるのか、検討すべき課題もあろうかと思いますけれども、さまざまな背景によりまして学齢期に義務教育の機会を十分に得られなかった方々の学びたいという願いに対応していけるように、今後、調査研究をしてまいりたいと思っております。  以上です。 226 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 227 ◯16番(菱沼和幸君) この夜間中学においては、先ほど部長のほうからも、全国で31校、茨城県内では実施されていないという状況でありまして、実際、平成28年の12月に、義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律が成立したところでございます。部長が述べられたとおりでございまして、当市においても今後、調査研究をしていただいて、実際、この近隣、広域的な部分で設立したほうがいいのか、当市でできるのか、そこら辺も踏まえて、しっかりとこの部分においては調査研究をしてもらいたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。  次に、最後の項目に入りたいと思います。3項目、八郷地域の安定的な水の供給を確保するための施策についてお尋ねをいたします。  再三再四にわたり質問してまいりました上水道の整備につきましては、有収率向上のための定期的な漏水調査の取り組みとして、効果が認められているわけでございますが、管の老朽化に伴い、今年も漏水の発生頻度が増加傾向にあるわけでございます、更新については、財源、人材ともに乏しく、十分な更新ができているとは言いがたい状況だと考えているわけでございます。昨年の市長答弁では、今すぐに対応すべきもの、あるいは長期、中期で対応すべきものに課題を分けまして、今後、その基本構想を策定して、計画的に更新を進めていきたいということを考えておりますと述べられているわけでございます。  そこで、基本構想の策定状況をお尋ねいたします。まず、業務委託契約の内容についてお尋ねをいたします。 228 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 229 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 基本構想の策定状況につきましてご答弁申し上げます。本年5月に八郷水道事業の基本構想の策定につきまして、業務委託契約を締結してございます。業務内容につきましては、水道事業の目指すべき将来像に向けた基本計画を策定するものでございます。中長期基本計画を柱といたしまして、水道事業ビジョン及び経営戦略の策定を含めた内容となってございます。現在、これらの策定に向けて取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 230 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 231 ◯16番(菱沼和幸君) 続きまして、中長期の基本計画についてお尋ねをいたします。 232 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 233 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 中長期基本計画につきましてご答弁申し上げます。八郷水道事業においての現状分析、課題の抽出、整理等を行い、課題解消の検討、水需要予測により事業計画、財政計画等の策定を行うものでございます。  以上でございます。 234 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 235 ◯16番(菱沼和幸君) 続きまして、水道事業ビジョンについてお尋ねをいたします。 236 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 237 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 水道事業ビジョンにつきましてご答弁申し上げます。国が推奨する事業計画でございます。水道事業の現状及び将来の課題に対応し、目指すべき将来像を具現化するための基本計画でありまして、中長期基本計画に基づき、今後10年間を計画期間として策定するものでございます。  以上でございます。 238 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 239 ◯16番(菱沼和幸君) 続きまして、経営戦略についてお尋ねをいたします。 240 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 241 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 経営戦略につきましてご答弁申し上げます。国より要請を受けている経営計画でございます。将来にわたり安定的、持続的な事業経営を推進するための基本計画であり、水道事業ビジョンと同じく、中長期基本計画に基づき、今後10年間を計画期間として策定するものでございます。  以上でございます。 242 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 243 ◯16番(菱沼和幸君) それでは、今、業務委託の内容について、中長期の基本計画、水道事業ビジョン、それから経営戦略についてということで、るる部長から答弁をいただいたわけですけれども、現状の進捗についてはどのようになっているのか、お尋ねいたします。 244 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 245 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 進捗状況につきましてご答弁申し上げます。計画の進捗状況といたしましては、八郷水道事業の現況を調査、検討し、課題の抽出、分析及び将来の水需要予測までが完了してございます。  以上でございます。 246 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 247 ◯16番(菱沼和幸君) そうしますと、着々と進んでいるという状況で、喜ばしいことだとは思いますが、実際、この各計画、また戦略等も含めて、完成目途のスケジュール等についてお尋ねをいたします。 248 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 249 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 今後のスケジュール等につきましてご答弁申し上げます。今後は、現況の課題に対する施策を検討するとともに、本水道の目指すべき将来像を設定し、これらに向けた事業計画、財政計画等を作成し、水道事業運営審議会及び議会の皆様方への報告を経まして、年度内の完成を目指してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 250 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 251 ◯16番(菱沼和幸君) 年度内完成ということで、全てこの事業、昔から私も何回か質問させていただいているわけですけれども、現状はやっぱり150億円から200億円かかる大きな水道事業であるということで理解をしているわけですけれども、一番この中で財政計画が非常に重要になってくるのかなと思っているわけでございます。そういう中でしっかりと財政計画も……、今、国でも、老朽化した管、また施設に対しての交付金が補正予算でも認められているところでございますので、そういう部分においては国の交付税措置もしっかりととりながら、また、当市においての今後の10年、20年、起債においてもかなりの年数の計画を立ててやらなければ、この八郷地域の水道、安定した水の供給ができないと思っておりますので、しっかりとその部分は捉えてもらいたいと思います。まずは年度内完成を目指して、鋭意努力していただきたいと思います。  市長に、計画策定後、どのようにこの事業を進めていくのか、お尋ねをいたします。 252 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 253 ◯市長(今泉文彦君) 老朽化が進む中、多くの課題を抱えた八郷水道事業でありますけれども、多くの施設が更新時期を迎えている現状であります。計画ができた際には、その将来像に向けた基本計画に沿って事業を進めてまいりたいと思っております。あくまでも計画に沿って、計画どおりにやっていきたいと思っています。  以上です。 254 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 255 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。計画に基づいて、この計画も10年の計画で進められているわけでございますが、計画もその状況においては変わるわけですね。常に、先ほど申し上げましたとおりPDCAをしっかりと回していただきながら、この水道事業、特に八郷地域の水の安定という部分を踏まえて、また、この水は将来的にも非常に重要な水の供給になってくるわけでございます。1つの生命線は水でございます。そういう意味で、まずは本年度中に策定をし、各皆さんに配付していただきながら事業を進めていただきたいと思いまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 256 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。午後1時30分から会議を開きます。                   午前11時54分休憩            ───────────────────────                   午後 1時30分再開 257 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  21番・高野 要君。 258 ◯21番(高野 要君) 21番・高野でございます。5点ほど、通告に従いまして質問させていただきます。  まず1点目であります。八郷地区のウイスキー蒸留所についてお伺いいたします。  11月20日付の日本経済新聞に、ウイスキー事業本格化、木内酒造、茨城・石岡に蒸留所といった見出しで、以前、小幡地区で公民館として利用されていた建物を改修、約4億円を投じて、2019年7月ごろの稼働を目指すといった記事が記載されておりました。  最初に、これまでの経緯について答弁を願います。いつごろ、誰に、誰から、どのような形で相談があったのかを、明確にお願いいたします。 259 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 260 ◯経済部長(諸岡広明君) 経緯につきましてご答弁申し上げます。旧小幡地区公民館につきましては、民間企業であります木内酒造合資会社より、敷地を改修して当該施設を再利用しまして、工場として使用したいと、打診が29年8月ごろなされました。このため、企業誘致による公共施設の利活用という新しいサイクルとして有効活用できないか、検討しました。小幡地区公民館の処理方針と、行政財産を普通財産への所管換え終了後、不動産など鑑定を実施し、木内酒造のほうの売却に至ったところでございます。  以上でございます。 261 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 262 ◯21番(高野 要君) 通常、財産については、公有財産がありますので、入札といいますか、基準を設けて、一番高い金額をつけた方に売却していくというのが、市の財産の売り払い、市のほうで売り払いといいますが、やり方だと思いますが、あの場所が欲しいということで相談があれば、どういう財産でも、市は相談があった方とだけ話し合いを進めるということになりますか。どうですか。これまで南台の土地や駅東の土地は、公募して入札ではなかったかと私は思うところでございますが、この件についてお伺いをいたします。 263 ◯議長(岡野孝男君) 財務部長・古内君。 264 ◯財務部長(古内勝人君) お答えいたします。公有財産の売却につきましては、議員ご指摘のとおり、通常、一般競争入札の方法によることとなっておりますが、この案件につきましては、担当部署のほうで小幡地区公民館の処理方針を策定し、その中で、企業誘致による公共施設の再利用などにより旧施設の解体経費の軽減、あるいは売り払いによる自主財源の確保、固定資産税の増収など、市にとって有益でありましたので、それに基づきまして、石岡市土地の売払い事務取扱要綱の規定により、1社に売り払いをいたしました。  以上でございます。 265 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 266 ◯21番(高野 要君) 一応要綱は満たしているということでございますね。わかりました。  この場所は、以前、小幡地区の公民館であったわけですので、それが急遽、小幡地区だけなぜ急いで公共施設関係の公民館の個別計画をつくって新築し、古い建物を木内酒造に売却したかということです。  それでは、幾らで木内酒造に売却したのか、まず伺います。それと、土地の面積、建物の面積もあわせて答弁願います。先ほど不動産鑑定士を入れてということでございますので、不動産鑑定士は結構でございますので、見解をお伺いいたします。 267 ◯議長(岡野孝男君) 財務部長・古内君。 268 ◯財務部長(古内勝人君) お答えいたします。旧小幡地区の公民館につきましては、8月13日に木内酒造合資会社と1,515万1,000円で契約をし、売却いたしました。内訳でございますが、土地の面積が4,364.45平米で売り払い価格1,209万円、建物は、鉄骨2階建て、延べ面積999.66平米で売り払い価格306万1,000円でございます。  以上でございます。 269 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 270 ◯21番(高野 要君) 土地が4,364.45平米ですね。1,209万円。建物が999.66平米で306万1,000円。合計で1,515万1,000円ということです。これは、先ほど不動産鑑定士を入れたということでございますけれども、不動産の鑑定は何社で行い、幾ら費用がかかったかをお伺いいたします。 271 ◯議長(岡野孝男君) 財務部長・古内君。 272 ◯財務部長(古内勝人君) お答えいたします。3社見積もりを行いまして、1社の契約でございます。  以上でございます。             〔「済みません、費用について」と呼ぶ者あり〕 273 ◯財務部長(古内勝人君) 申しわけございませんでした。金額は29万1,600円でございます。  以上でございます。
    274 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 275 ◯21番(高野 要君) 不動産の金額はわかったわけでございますけれども、この不動産鑑定料のほかにかかった費用、そういったものはございますか。               〔「なけりゃなしで」と呼ぶ者あり〕            〔「いいですよ。次、行きますよ」と呼ぶ者あり〕 276 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 277 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。小幡地区公民館の敷地の分筆費用がかかってございます。  以上でございます。 278 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 279 ◯21番(高野 要君) 今回の場合、本当に間を置かずに、不要となった財産を売却できた。るる質問しておりますけれども、私もよかったなというふうには思っておるところでございます。  そこで1点だけ確認しますが、小幡地区の公民館の建物は危ない、地震が来たら非常に危険であるということで、旧八郷中学校の校舎に移転をしたわけであります。今度は県へ売却するからとして、新しく建てたわけであります。そうすると、石岡市は、相手が望むなら危険な建物でも売却するということでよろしいわけですか。相手側が使うのであれば、どうでもいいということですか。それも、相手側の要求に合わせてあの旧公民館を売却し、本来であれば、補強すれば、建て替えるより安価でなかったのではないかと思うところでございます。相手が八郷の山麓でフラワーパークの付近で、そしてフラワーパーク内ではトレタといったレストランを経営している。その付近で新たなビジネスをやるのに市の関係者に働きかけ、売却ありきで進めていたように私は思うところであります。  既に財産は相手側に移っておりますが、市として危険建築物の売却、そして、企業の要望に沿って別な場所に公民館を建てさせ、あの建物を企業に譲った。考えると、非常におかしく感じられるわけであります。この辺はどうなったのか。私の考えがおかしいのかもしれませんけれども、誰もが疑問に思うところでございます。  この辺、再度お伺いしますが、こういったことはなかったのか、お伺いをするところであります。 280 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 281 ◯経済部長(諸岡広明君) 新しい公民館等、新しい違う場所にできたわけですけれども、木内酒造のほうから打診があったのが29年8月ということでございます。そういう中で、今回、木内酒造合資会社を誘致した部分に関しましては、先ほど財務部長が答弁した指針のほかに、公共施設を利活用できるといった提案があったほか、地元の雇用と、ウイスキーに使う小麦とソバ、米等、地元作物を利用できること、また、蒸留所に見学者向けの通路とか売店を併設して、新たな観光振興拠点となることなどが挙げられます。とても有益な提案であることから、誘致活動を進めてきたところでございます。  以上でございます。 282 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 283 ◯21番(高野 要君) そういったことで、全く私も賛成しているところでございますけれども、やはりよく考えてみると、あまりにもとんとん拍子で不可思議じゃないかというようなことも感ずる方もおるわけです。それで、この危険な建物、これはだめですよと言っておきながら、それを利用させるという、言っていることとやっていることが違うんじゃないか。それだったら、きちっと更地にして新しいものを建てていただくと、そういったことであれば納得もできることでございますけれども、危険だからといって二度三度動きながら、そして、その建物を売却し、補強するんだか何かわからないですけど、使ってもらうと。やはり、その木内さんにおいても危険性は伴うわけです。そういった危険性を伴うものを何もせずに売却していくという、そういったことに私は問題があるんじゃないかなと思うわけです。  やはりきちっとした形での売却ならいいわけですけれども、結局、都合がよければ何でもいいということでは、行政としては芳しいことではない。要らなくなったものはどうでもいい、売っちゃえばいい、お金になればいい、そういったものではないんじゃないかなと。木内酒造さん、もう自分の名義になっていますから、事故があっても何でも石岡には関係ないかもしれませんけれども、やはりそういったものを売った道義的な責任は、私は残ってくるんじゃないかと思うところです。危険物の売却ということでございますので、相手が安全対策ですか、すると言っても、今述べましたように万が一ということもありますので、対応をよろしく木内さんに私もお願いするところでございます。  旧公民館の売却、そして建て替えについては、ある程度理解はいたしたつもりでございます。それでは、財産の活用面での質問に入らせていただきます。木内酒造との調整は、何部の、担当課はどこになりますか。私は経済部の商工課と思っておりますが、確認の意味でお伺いいたします。 284 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 285 ◯経済部長(諸岡広明君) 公民館等を売却した後、企業誘致という部分で、商工課のほうで担当しているところでございます。  以上でございます。 286 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 287 ◯21番(高野 要君) 経済部商工課ということですが、私も委員会の会議録を確認させていただきました。8月6日の経済建設消防委員会では商工課長が、これは新規の企業誘致に当たる、だから、商工課として法や計画に照らして支援していくと説明しています。どういった支援があるのか、したのか、まず伺います。 288 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 289 ◯経済部長(諸岡広明君) 企業誘致の部分の支援につきましてご答弁申し上げます。木内酒造合資会社が今回、進出してきたことに伴い、受けることができる優遇制度につきましては、1つ目に、地元雇用の部分で、3人以上雇用した場合には固定資産税等の減免があります。また2つ目に、地元雇用を3人以上した場合は3年を限度として雇用促進奨励補助金、1人当たり年間10万円の助成を受けることができます。また3つ目に、生産性向上特別措置法に基づく石岡市導入促進基本計画に沿った先端設備等導入計画を作成すると、固定資産税の特別措置、2つ目に、計画に基づく事業に必要な資金繰りの支援、3つ目に、国の補助金等の優先選択などを受けることができるところでございます。  以上でございます。 290 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 291 ◯21番(高野 要君) 今、質問しようと思いましたら、もうずっとお話しいただきまして、ありがとうございます。  それでは、改めてお聞きしますが、新規の企業誘致とはどういうことで、支援の対象はどういう業種、企業で、規模や、何をしたら支援が受けられるのか、法的、計画、どういうところに位置付けられているのか伺います。法律であるなら法の名称、条文、計画であるならば計画の名称、どこの部分なのか、不勉強なので教えていただきたいと、かように思います。 292 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 293 ◯経済部長(諸岡広明君) 企業の支援につきましては、ただいま石岡市……、工業団地等でも同じですけれども、企業が進出した場合、地元雇用を3人以上した場合には、先ほど申し上げましたけれども固定資産税の減免、雇用を3人以上した場合には、3年を限度として雇用促進奨励補助金の1人当たり年間10万円の助成を、2つとも3年間行うということになってございます。  以上でございます。 294 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 295 ◯21番(高野 要君) 私も不勉強でよくわかりませんが、自分もわからないので納得いたします。  石岡市では、新規の企業誘致の対象は、製造業、工場であるということでいいわけでございますか。ほかのサービス産業、例えばスーパー銭湯、アウトレットモール、大型ショッピングセンターは該当しないということになりますか。具体的にお伺いいたします。 296 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 297 ◯経済部長(諸岡広明君) 支援先については、企業という形で支援をしているところでございます。  以上でございます。 298 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 299 ◯21番(高野 要君) 企業というわけですけれども、企業は、どういう企業も全般でございますか。お伺いいたします。 300 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 301 ◯経済部長(諸岡広明君) 地元企業、製造及び雇用の部分で3人以上の部分が、該当しているところでございます。  以上でございます。 302 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 303 ◯21番(高野 要君) そうすると、対象は製造業、工場ということだけではないわけですか。お伺いします。 304 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 305 ◯経済部長(諸岡広明君) 失礼しました。その企業の詳しい部分につきまして、後ほど答弁させていただきます。 306 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 307 ◯21番(高野 要君) 後ほどお願いいたします。  私は、製造業とか工場であるというふうに認識して、今ご質問したわけでございますけれども、私は工場ばかりが企業ではないと思うわけであります。現在、ソントン工場の跡地にはショッピングセンターモールができました。ここには建物が建てられ、雇用が生まれております。また、最近の新聞報道では、石岡のイオンも建て直すということであります。そのために今回、便宜を図るために道路の議案が出ているのではないかと思います。  企業といった場合、石岡にメリットを生み出す企業はさまざまな業種があります。私は、この支援の範囲をもっともっと広げれば、柔軟な対応で企業誘致を進めるべきではないかという見解を持っております。以前に市長が、イオンの裏ですか、そこに今、道路が立派に仕上がっております。私が都市建設ですかね、いたときに質問いたしました。あの、今、誰もがもうあそこの建て替えはやらないだろうと言ったときに、市長は、やるからあそこへつくるんだというような見解を持っており、それが今、実現化しております。あまり市長のことを褒めたことはございませんが、この見解については当たったなと。そのときの市長の答弁は、親戚がイオンにいるので、その人から話を聞いたということで、早いうちに企業誘致とかそういったことを把握できれば、やはり今回のような事業ですか、柔軟な対応ができるんじゃないかなと、道路全てにおいてですね。  この支援の範囲を広げ、もっと企業誘致、そして雇用の拡大を図るべきと私は考えておるところでございますが、市長の見解を……。一度当たりましたから、二度三度と当たるのではないかと思いますので、見解をお伺いいたします。 308 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 309 ◯市長(今泉文彦君) 企業誘致でありますけれども、製造業ばかりでなくサービス業ですとか、場合によっては学術研究部門、小売業、あとは不動産業とか、いろいろあると思います。そういった可能性を探りまして、幅広く、そして、この石岡の地にふさわしいものを誘致できるような制度設計をやっていきたいと思っております。  以上です。 310 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 311 ◯21番(高野 要君) 今、市長から、いろんな業種についてということでご答弁をいただきましたが、市長、何でもそうなんです。やる気なんですよ。見ていたんではだめなんです。そうですよね。石岡いろんな……、土地もたくさんございます。そういった中で、やはり市長が自らトップセールスに立っていろんなことをやっていかなければ、問題は解決していかない。石岡は疲弊するばかりでございます。人がやっている上に乗っかってはだめです。自分でどんどん、市長、やってください。皆さん、市長に期待しているわけですから。今回、消えてしまうと思ったイオンが、また残るということで、私も喜びを感じているところでございます。  人が寄るということは、本当にこれはその地域の発展につながるわけでございます。ものを石岡に買いに来る。たくさんの人が寄ってくるんですね。そこには必ず経済効果が出てくるわけでございます。石岡の人がよそのモールに買いに行き、そして生活をしていたのでは、石岡は潤わない。ですから、石岡から人を出さない、石岡の中で全部賄える、そういったことを考えていかなければ、私はいけないんじゃないかなと感じております。中途半端ではだめなんです。先ほど市長に見解を求めましたので、市長、これからも頑張ってやってください。これはあなたの仕事です。  この件については以上で終わります。  次に、第1保育所、第2保育所の統合保育所について質問をいたします。まずは、同僚議員も質問しておりますけれども、現在の進捗状況について再度お伺いします。  場所は、候補地を示して、そこから選定するということですが、どこが候補地となっているのか。聞くところによりますと、5か所ということが言葉の中で出ております。場所をお示し願いたい。5か所ということが、答弁というか説明で出ておりますので、5か所ということは、ただいいあんばいに5か所にしようということではないと思いますので、ご答弁をお願いいたします。 312 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 313 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) まず、これまでの進捗状況についてご答弁申し上げます。今年開催されました教育福祉環境委員会において5か所の建設候補地、こちらでございますけれども、1つが上池公園、それからもう一つ、2つ目として国府公園、それと、幸町下にあります下水処理のポンプ場脇でございます。それから、駅東の一部、それと、旧……、現在もありますけれども第2保育所の部分、そちらが5か所の候補地でございます。こちらの候補地について説明してまいりましたけれども、保育所の適地として高い評価を得るということはありませんでした。  以上でございます。 314 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 315 ◯21番(高野 要君) 場所はまだ未定ということかと思います。今年度、総合保育所の整備ということで、1,451万円がリーディングプロジェクトに掲載されております。さらに、今年度に実施計画をするということであります。実施設計は、今年もう12月、既に発注されていなければならないと私は思うところでございますが、現状はどうなっているのか。やはりタイムリミットというのがございまして、私は12月がタイムリミットと考えておりますが、現状はどうなっていますか。お伺いをいたします。 316 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 317 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 統合保育所整備の実施計画についてでございますが、こちらについては、現在のところ発注してございません。建設地が決まり次第、委託をしたいと考えております。  以上でございます。 318 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 319 ◯21番(高野 要君) そうですよね。土地が決まらないんだからできないですよね。  それで、この開設は32年度としています。これは公的に議会が認め、市民へ公表したものでございます。いわば、これは市民との約束事でございます。大規模災害等予想外のアクシデントがあれば計画どおりにいかないことは、私もわかっております。しかし、32年度に開設しますと言ったからには、そこまでのスケジュール管理、目標、そしてある程度の見込みがなければ、このようなことは明言しないと思うわけであります。  そこで、計画どおりに進まない理由は一体何なのか。本来は、計画どおりに進めなければならない事業であります。これが計画どおりに進まない。これには理由があると思います。それは一体何なのかをお示し願いたいと思います。 320 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 321 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) これまで5か所の建設候補地について、関係機関であるとか、子ども・子育て会議も含めましてご説明し、それから公園とかにつきましてはアンケートとかをとってまいりましたけれども、いずれもここだというふうに決めるようなポイントがなくて、決まっていない状況がございます。ということで、場所がまだ決まっていないという状況でございますので、実施設計に入れていないというような状況でございます。             〔「何言っているかわからない」と呼ぶ者あり〕 322 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 323 ◯21番(高野 要君) よく内容が理解できませんけれども、これは、保護者、市民、議会も、私の主観でありますが無視され、役所の都合、市長の都合かもしれませんが、何が問題なのか。私は今の話を聞いてもよくわかりません。明確にしてもらいたい。もしかしたらこの事業をやめようとしているのか、そういった力が働いているのではないか、また市長は本当にやりたくないのではないか、いろいろな話も聞こえてございます。以前には、ある課へ私がお邪魔したときに、保育所については、市長が潰せと言っているんですというような見解も聞きました。唖然といたしました。  今、そういうことはないようでありますが、あと今年度も4か月を切っております。今後についてどのようにしていくのか、スケジュールを含め、お示し願いたいと思います。もう、やる気があるのであれば、この時期でありますので、きちっとしたタイムスケジュールはあるかと思います。今、部長の答弁で、何もないような、ゼロのような話をしていましたけど、私は本来は持っているんじゃないかと、かように思うんですね。その辺のところ、スケジュールを含め、どうしていくのか、お示しを願いたいと思います。 324 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 325 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) まず初めに実施設計でございますけれども、こちらについては、規模にもよるかと思いますけれども、3か月から5か月ぐらいはかかる場合がございます。その後、工事につきましては6か月前後が見込まれておりますので、急ピッチで開所の32年4月を目指していきたいと考えております。                     〔私語あり〕 326 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 327 ◯21番(高野 要君) 今お話ししたように、何か月というような時系列的なこともお話しいただきましたので、ぜひそのように進めるように……。皆さん待っています。保育所でいた方、保育所は保育所のよさというものがございますので、早急に考えていただければと思います。ぜひ具体化に向け、取り組んでいただきたいと思います。  次に、現状の問題点について伺ってまいります。現在、石岡小学校の空き教室を保育所として利用しているわけです。それは緊急避難ということで、執行部は答弁をこれまでしたわけです。緊急避難とは何年間を言いますか。建設まで、現状でも私は7年ぐらいはかかるのではないかと思っているわけでございますけれども、明確に、緊急とはどのぐらいの期間を指しているのかをお伺いいたします。 328 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 329 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 緊急避難という期間でございますけれども、私のほうでは1年程度が緊急の期間というふうに考えております。  以上でございます。 330 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 331 ◯21番(高野 要君) 私は揚げ足をとるわけではございません。しかし、現状はどうでしょうか。一向に進まない。保護者と市民は本当に待っているんです。やっとできるんだ。それがこのありさまです。公立保育所の建設を進めてきた私としては、非常に残念で仕方がありません。  それでは、次の項目についてお伺いをいたします。法的な問題についてお聞きしてまいります。建築基準法第87条は、用途変更をする場合、確認申請の手続が必要と規定しております。これによれば、小学校校舎内の一部を100平米を超える保育所として使用する場合、用途変更に伴う確認申請の手続が必要と、法律で定められております。現在の保育所は、学校の用途を変更したわけでございます。法に定められたとおり確認申請の手続はいたしましたか。法にのっとってやっているかどうか、お伺いをいたします。            〔「正直に答えるしかないんだよ」と呼ぶ者あり〕 332 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 333 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 第1第2保育所の耐震不足の観点から、乳幼児の安全を最優先して石岡小学校へ移転したわけですけれども、その当時、改装に当たりまして、申請は行ってございません。  以上でございます。 334 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 335 ◯21番(高野 要君) そうですね。私も県のほうへ行って……、県じゃないや、土木事務所か、行って聞いてきました。最低でも、どういう理由があれ3か月以内ということで、私も、震災とかそういった場合はどうですかと聞いたら、やはり3か月以内、そして、申請をしてくれれば、3年間こういったことは可能ですよというような見解もいただいてきましたが、今、部長の答弁で、石岡は何もしていないということです。  私たちが家を建てるとき、建築基準法により確認申請が必要です。これは市役所でも指導しているところです。それを市役所が、建築基準法で定められた用途変更の手続をしないで、保育所として使用している。法を守る行政が違反行為をしている。どういうことですか。そして、年限も、5年も法律違反をして放置しているということです。これは問題ございませんか。一般の方が家を、どうですか、建築確認をとらないで建てたら。見解を求めます。 336 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。
    337 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) ご答弁申し上げます。移転当時は、第1第2保育所の耐震診断結果が非常に危険な値だったということで、まず子どもたちの安全を優先し、石岡小学校の空き教室を改修し、移転いたしました。安全性の確保のため、職員で人的に補ってきたところはございますけれども、建築基準法で規定されている手続をとって、対策がとられていなかったということで、大変申しわけなく思っております。  以上でございます。 338 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 339 ◯21番(高野 要君) 子どもたちのね、震災があったのでというようなお話ですけれども、建築基準法を満たしていないこと、これ自体が、子どもたちを震災以上の危険にさらしているわけですよ。建物があるからそこをうまく利用すればいいというんじゃなくて、やはりこれ、公の法律ですから、建築基準法、誰もが建物を建てるときにはお世話になる法律でございます。  私もあの場所に入っている……、私も見に行ってきました。だけど、子どもたちには何の罪もございません。建築基準法が強く用途変更に伴う確認申請を求めているのは、そういった子どもたちの安心安全──ただいま申し上げましたけど──からであります。命を預かっているからであります。単純に確認申請をしなかった、忘れたとかの問題ではないわけであります。  さらにお尋ねいたしますが、建築基準法施行令第112条第12項、これは法律の一部が改正されまして、旧の第13項ということであります。この用途を変更すること、その際は、異種用途区画といった設定が必要であって、それにはさまざまな設備対応が求められております。その内容は、担当者は十分わかっていることと私は思っております。  確認の意味で申し上げますが、小学校と保育所は、先ほど申し上げました建築基準法や、保育所が規定されている児童福祉法、これらに規定されて、その定義によって建物の用途は区別がなされております。学校と保育所は違うわけであります。そこで、学校の空き教室の一部を保育所として使用する場合、小学校と保育所は明確に区別する必要があるわけです。その用途における境界は、準耐火区画や防火シャッター、鉄製防火戸などの特定防火設備で区画する必要があると規定されております。この、大がかりでございますけど改修工事は行いましたか。  前回、同僚議員の質問に対し、防火管理者を定めて避難訓練を実施しているといった答弁がございました。私は、法律に基づいて異種用途区画に対する整備、改修を行ったのか、お伺いをいたします。異種用途区画に対する整備ですね、お伺いをいたします。 340 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 341 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) ご答弁申し上げます。学校と保育所という異なる用途が混在する建物ということで、異種用途区画の工事が必要というお話でございますけれども、こちらのほうもしていない状況でございます。  以上でございます。 342 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 343 ◯21番(高野 要君) いや、どうにもなりませんね。つまらないことで騒いでいる部分もありますけど、本当、何かこういうところをきっちりせねばいけないのかと思いますよ。これは法律ですから。もし子どもたちに万が一何かあったとき、どうするんですか。私、県のほうへ行ってきました。県のほうでは、すぐに指導に入るということでございますので、近々来ると思いますので、お待ちいただければと思います。  この法で定められた安全対策も行わない。これで子どもたちを預かることができますか。間借りなのか、建設までもったいないなどといった考え方が仮にあったとしたら、とんでもない話です。新しい保育所、32年度もできそうにありません。それまで、危険な、何の整備もしないところに子どもたちを預かる。これで何が子育て支援ですか。何が立派なことを言えるんですか。  それじゃあ、次に、建築基準法第112条第9項の観点からもお聞きしてまいります。石岡小学校は昭和43年建設であります。建設当時の法律で建てられた石岡小学校は、当然、当時は適法な建設物であったわけですが、年月の経過とともに、既存不適格建築物となったわけであります。そして、保育所移転に伴って、既存不適格の規定外となったわけであります。その際、階段部分に防火戸、防火シャッターが整備されておりません。これが緩和されていたわけですが、共用部分など不特定多数、もしくは多数の人間が利用する時点で、防火避難に対する要求が高くなり、専門的な検知、法的に申し上げますと、竪穴区画が必要となってまいります。この改修工事がなされていません。明らかに法律違反ではありませんか。お伺いをいたします。                〔「そのとおり」と呼ぶ者あり〕 344 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・小倉君。 345 ◯保健福祉部長(小倉俊彦君) 建築基準法で言われております防災の対策について、異種用途区画ということで防災対策が必要と考えております。ですから、先ほどおっしゃられました防火扉、そういうものについて、現在、設置してありませんが、本来、異種用途区画の工事ということで、必要になるものと考えております。  以上でございます。             〔「やらないのは罪じゃない」と呼ぶ者あり〕 346 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 347 ◯21番(高野 要君) そうですね、明らかに違反行為であります。法律違反ですよ、これ。そこへ子どもたちを預かっていると。  それで、私がちょっと聞いた話でございますが、これは、あの保育所をつくるときに、もういない部長でありますけれども、これはだめだよというようなことで、辞表までポケットに入れて仕事をしていたと。そういう話を聞いております。それは市長が強引にやらせたとか、そういったことは私はよくわかりませんが、その部長の見解は、大変なことになるというようなことでおったと。この話は数人の議員も知っておるところでございます。  そして、この保育所の空き教室の活用、この有効活用はいいことだと私は思います。しかし、そのために、建築基準法を整備しなければならない点があるわけであります。それを怠っていたこの事実、仮にこれを知っていてやらなかった……。部長が辞表を持っていたと。もしかしたら知っていたんじゃないか。この間にもし事故があったら、行政としての不作為の責任は、私は非常に大きいものがあったかと思います。あります。5年間、火事や地震が来たとき、防災管理者、避難訓練で対応する。こういうことで子どもたちを守るのには限界があるんです。守れないんです。この法律違反、子どもの命、こういうことに対して市長の責任は、私は免れないものがあると思うところでございます。明らかな建築基準法、法律違反であります。そして、5年間、子どもたちを危険にさらしたというような、あってはならない違反行為であります。  市長から、この件に対しての見解を求めます。 348 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 349 ◯市長(今泉文彦君) 高野議員のご指摘について、お答え申し上げたいと思います。  まず、緊急避難的に移転した保育所でありますけれども、現場において子どもたちの安全を守るために、人的に安全の確立、確保をする体制をとったということであります。ここで一番原点となるものは、現場において子どもたちの安全をどうやって確保していくかということでありまして、緊急避難ということで、それを最大の課題として移転したわけであります。もとより、耐震の非常に劣っている第1第2保育所からの移転でありますので、本当に一刻も早く別なところに子どもたちを安全に移していきたいということで、そういう措置をとったわけであります。残念なことに、建築基準法を怠ってしまったということでありますけれども、今後は、一日も早くそれらに対応して、移転できるように努めてまいりたいと思っております。  以上です。 350 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 351 ◯21番(高野 要君) 緊急という言葉、今出ました。それもわかります。しかしながら、緊急であるから何でもいいというものではありません。やはり法律があるんです。建築基準法ですよ。これ、誰もが守っています。そういった法律、これを石岡市は5年も放置したんです。私は、土浦の土木事務所の後ろですか、何ていうんですかね、あそこは、環境……。そこへ行ってお話ししてきましたけど、本来であれば、3か月以内に申請をすると。そういった中で、3年間の猶予が与えられますよということでした。それを、石岡市は何もやっていないんですよ。ここは行政でしょう。一般の人ならわかります。会社だったらわかります、法律がわからないから。ここは指導する立場にあるんじゃないですか。  理屈なんかないんですよ。法律を違反して、そして、そこに子どもたちを預かっていたんです。お金もとっていたんでしょう。お金をとるということは、子どもたちの安心安全は100%確保しなくちゃいけないんです。地震なんて理由にならないんですよ。行ったことは地震が理由です。だけど、法的手続は職員が幾らでもできるわけですから、理由にはならないんです。  私は、本当に一言言いたい。市長、あなたは建築基準法という法令違反を犯しながら、5年間という長きにわたり黙殺した上、放置し、幼い園児の生命を危険にさらしてきたわけであります。この事実は紛れもない事実であり、それが行政のトップとして、行政そのものの信用を著しく失墜させたものでないのかと思われます。その責任は重大かつ許しがたい行為であって、私は弁明の余地はないものであると言いたい。  本年6月には、業務報告書を作成したとして、担当職員らを懲戒免職としておりますが、どちらが行政の信用を著しく失墜させたものなのか、考えるまでもなく、本来法令を遵守しなければならない立場にある行政のトップが、法令を無視し黙殺するなど、あってはならない、前代未聞の悪政行為にあると言わざるを得ないわけであります。これは私の考えであります。市長は職員を処分するより、あなたが先に処分を受けるべきではないですか。行政信用失墜の度合いからして、比較にならないほど重いものであるとのご認識は、賢明な市長のことですからお持ちだと思っております。間もなく県からの指導を受けることになろうかと思いますが、この事実が公になった場合、一体あなたはどういう責任をとるつもりなのか、今後の出処進退も含め、ご見解を伺いたいと思います。 352 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 353 ◯市長(今泉文彦君) 子どもの保育に関して最善の環境をつくるというのは、行政に携わる者として当然のことでありますけれども、これまでここに至った経過として、怠ってきたという部分があるかと思いますけれども、その時点時点では、最善の方策を模索してきたというふうに言えるものと思います。ただ、そういう至らないところがあったということ、それはご指摘のとおりかもしれませんけれども、決して先ほどご指摘があったような悪意ですとか、法令遵守を守らないという意思、そういったものがあるわけではございません。そのときそのときに最善を尽くしてやってきた結果として、今のような形になってしまったということでありまして、今後は、できる限りを尽くして子どもたちの安全を守っていきたいと思っております。  以上です。 354 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 355 ◯21番(高野 要君) 市長、それは詭弁なんですよ。これが3か月、5か月だったら、その話もいいでしょう。しかしながら5年という長きにわたって……。前回ですか、前々回ですか、わかりませんけれども、徳増議員からの質問もあったわけですよ。その後、何の対応をとられましたか。徳増議員の後、何の対応もとっていないわけですよ。ですから、私が今ここで質問に立ったわけです。これ以上子どもたちを放置してはおけない。  私もあの現場へ行ってきました。市長、あの現場、見ましたか。階段にテープで、上から子どもがおりてこないように、下から上がらないように。あそこへは本来は防火壁、防火扉、そういったものが必要なんです。市長は何でやらなかったか。聞いた話でございますけれども、1億円ほどの予算がかかると。この1億円が欲しかっただけじゃないですか。市長、謙虚に認めて、早急に子どもたちの対応を考えることが、私は使命だと思うんですね。この期に及んで、建築基準法違反ということがはっきりしているにもかかわらず……、行政でですよ。幾ら一生懸命やっていても、違反行為をしてはだめなんです。そのような答弁じゃなくて、しっかりと認めるものは認めて、そして謝罪し、次の考えを持つべきじゃないですか。今日も子どもたちは危険な中にいるんですよ。  もう一つ言わせてもらえれば、危険でどうしようもないという建物、もとの保育所、そこで給食をつくっているじゃないですか。雨が漏る中で。こういうことをしておいて、何か言うことありますか。先ほどの答弁が自分の考えですか。それだとしたら大きな間違いですよ。やはり悪いものは悪い、法的なものですから。私が県のほうへ行って、女性の方ですけど、話したときに、「えーっ」と言っていましたね。「ちょっと見ていただけますか」って、「石岡からこういったものが出ていますか」、「出ていません」。向こうでは何にも言わなかったです。私もいろんなこと、話は聞いてきましたが、最後に帰るときにありがとうございましたと言うと、「指導に入りますので、大丈夫ですから」という答えでした。すぐに指導は来ると思います。  市長、自分で5年間も放置したということは事実ですから、きちっと責任はとるべきですよ。今、答弁したことが市長の真意ですか。私はそうはとりたくないんです。市長は幼稚園の先生もやっていたことがあるし、子どもたちを思う気持ちはいっぱいあると思うんですね。ですから、間違いは間違い、だめはだめでいいと思うんです。早急に何らかの対応を模索していく、それが私はリーダーの使命だと思います。一生懸命やっていたんだけど、こうなっちゃったんだよ。それもよくわかります。しかしながら、違います。建築基準法違反、行政で絶対にこれはですね……。少なからずとも1年以内にこういう書類の提出とか、そういうことはできたわけですから、それを怠った、1億円をかけたくなかった、このことが私は事実だと思います。  質問はたくさんあるんですけれども、もう2点になってしまいました。市長、最後にお伺いしますけど、市長は、本当に今の保育所、今日、あすも危険な中にいるわけです。今、何か早急に手を打てるような……、手を打たなければならないという考えはございますか。お伺いします。 356 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 357 ◯市長(今泉文彦君) まず第一に守らなければならいのは、園児たちの安全だと思います。その安全の環境を整えるということをまず早急にやっていきたいと思っております。最初に現場に出向いて、担当者とともにそれを実行していきたいと思います。  以上です。 358 ◯議長(岡野孝男君) さきに保留いたしました答弁について、その準備が整ったとのことでありますので、ここでその答弁を求めたいと思います。  経済部長・諸岡君。 359 ◯経済部長(諸岡広明君) 先ほどの企業、業種につきましてご答弁申し上げます。業種につきましては、製造業及び物流業を想定したものでございます。  以上でございます。 360 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 361 ◯21番(高野 要君) 済みません。もう時間もありませんけど、1つ忘れていまして、消防法にも違反しているかと思いますので、消防長の見解をお伺いします。 362 ◯議長(岡野孝男君) 消防長・小松崎君。 363 ◯消防長(小松崎政次君) ご答弁申し上げます。消防のほうで消防検査に29年12月22日に立ち入ってございます。その際の指摘事項でございますが、保育所内の避難口に有効な避難ができるよう、誘導灯を設置すること、2つ目としまして、屋内階段付近の柵など、避難上支障があるため撤去することということで指導をしてございます。  以上でございます。 364 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 365 ◯21番(高野 要君) 今、消防法についても違反している部分があるかと思いますので、そちらもあわせて、消防長、徹底した指導をしてください。これは、指導しないで事故に遭ったら、責任は行政にあります。よろしくお願いいたしまして、質問を終わります。 366 ◯議長(岡野孝男君) 次の質問者に移ります。  3番・川井幸一君。 367 ◯3番(川井幸一君) 3番・川井幸一です。今回は2点ほど質問させていただきますけれども、公共交通のあり方及びいきいき茨城ゆめ国体に関しましては、昨日、先輩議員のほうで質問がされておりますので、できるだけ重複を避けた中での質問といたしますけれども、答え等におきましても、重なった場合はお答えは結構でございますので、よろしくお願いいたします。  それでは、1点目の、本市の公共交通のあり方について質問させていただきます。  石岡市の公共交通のあり方については、私、平成29年度1回目の定例会におきまして、質問をいたしました。そのときも、再度質問をいたしますということでございましたので、今回、質問させていただきます。  地方都市におけます公共交通の衰退の一途を、現在いろいろとたどっておりますけれども、今、この問題をまちづくりとあわせて解決するということをしていかなければ、ますます高齢者は外出の機会が減りますし、また通勤通学、そして買い物などにも大きな不便をするということにもつながってまいります。また、人口流出の大きな要因とも考えられるということから、今回、この質問となりました。  例えば車は、時間や行動範囲にとらわれることなく、自分のニーズ、用途に合わせて利用できるといった利便性の高い移動手段でありますけれども、一方、この公共交通は地域住民の移動手段でありますし、人口減少時代に合ったコンパクトシティの実現のための一翼をなし、中心市街地などまちのにぎわいや、公共交通を使うことによって歩く機会も増え、健康増進にも寄与するという、移動の利便性や回遊性の向上によります交流人口の増加や活性化を生み出すといった役割を持っていると思います。したがいまして、公共交通の維持・改善は、交通分野だけの問題ではなくて、まちづくり、例えば観光、健康、福祉、教育、そして環境など、多くの分野が関係しております。その役割、効果は非常に大きなものであると感じております。  しかしながら、公共交通の現状は、減少、減退の一途をたどっております。その要因となりますところは、やはり乗降客の減少によります赤字路線からの民間業者の撤退といったものがございます。このような民間を中心とした従来のやり方を改めまして、石岡市においても、公共交通を地域戦略として、言ってみれば点から面へと、交通手段からまちづくりの手段へと転換を図るため、地域公共交通網形成計画を策定するということでございます。  そこで、最初に質問いたしますのは、この公共交通網形成計画は、どのようなことを基本とし、どのようなことを目指すのか、その着地点をまず伺います。  2点目として、現在どのような進捗状況にありますのか。一度、委員会の中でもお聞きした部分でございますけれども、改めてご質問いたします。  さらに3点目、都市計画マスタープラン及び立地適正化計画、これらのまちづくり計画と連携、整合はどのようにしていくのか。  4点目、公共交通の廃止された路線、また再編、それには莫大な予算が必要であります。計画の実効性はどのように考えているのでしょうか、お答えいただきたいと思います。 368 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・菱沼君。 369 ◯都市建設部長(菱沼茂雄君) 1点目の公共交通網形成計画についてご答弁申し上げます。人々が自立した生活を営む上では移動は欠かせないものでございますが、近年のモータリゼーションの発展や人口減少、少子高齢化など、公共交通を取り巻く状況は厳しさを増しております。公共交通ネットワークの縮小やサービス水準の一層の低下が、さらに公共交通利用者を減少させることになるなど、いわゆる負のスパイラルに陥っている状況が見られ、このままでは地域で公共交通が成り立たなくなる可能性もございます。  地域公共交通の維持・改善は、交通分野の問題解決にとどまらず、さまざまな分野で、例えばまちづくり、観光、健康、福祉、教育環境などで大きな効果をもたらします。しかし、地域によって抱える問題はさまざまであり、公共交通の必要性やあり方も異なってまいります。そのため、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律では、地域の総合行政を担う地方自治体が中心となって、地域戦略の一環とし、持続可能な公共交通ネットワークを構築することを目指しております。  続きまして2点目の、石岡市地域公共交通網形成計画の進捗状況についてご答弁申し上げます。本年度から策定を始めており、計画の作成及び実施に関し必要な、石岡市公共交通政策会議を組織しております。組織の構成員といたしましては、公共交通事業者、道路管理者、公安委員会、利用者及び市民の代表、学識経験者、議会、福祉、観光、商工、医師会、教育の代表の方々で、28名でございます。また、オブザーバーといたしまして、近隣の自治体の方にも参加していただいております。現在まで、石岡市公共交通政策会議を3回開催しており、1回目は本計画の概要説明と市民アンケートの実施についてを、2回目は市民アンケートの内容についてを、3回目はアンケート結果の報告と政策案の提案を行いました。3回目の会議において、アンケート結果や施策について委員の方々からご意見をいただいており、その意見を踏まえ計画案を策定し、12月21日に4回目の会議を開催する予定となっております。今後はパブリックコメントや地区説明会を開催し、来年2月には5回目の会議を開催し、計画の承認をいただく予定となってございます。  3点目の、都市計画マスタープラン、立地適正化計画、これからのまちづくり計画との連携、整合についてご答弁申し上げます。都市計画マスタープランや立地適正化計画で示している拠点間の移動を確立するため、石岡市公共交通網形成計画では、中心拠点となる石岡市街地と地域拠点となる柿岡市街地、高浜駅周辺、南台、東石岡周辺間の移動を強固にする施策を検討してまいります。  4点目の、計画の実現性についてご答弁申し上げます。石岡市地域公共交通網形成計画は、地域にとって望ましい姿を明らかにする公共交通に関するマスタープランであり、方向性を示す基本計画となっております。各交通手段が担う役割を路線別に整理し、連携することで、限られた交通資源を最大限に生かし、地域にとって使いやすい最適な地域公共交通づくりを行ってまいります。また、公共交通に関し各種補助メニューも設けられておりますので、その補助金などもうまく活用しながら、維持可能な交通網を検討してまいります。  以上でございます。 370 ◯議長(岡野孝男君) 3番・川井幸一君。 371 ◯3番(川井幸一君) ありがとうございます。公共交通網形成計画においては、今年度の策定に向けまして、現在アンケートを実施し、市民がどのようなことを望んでおるかということ、また、その要望に対してどのような対策、事業を実施していくのか、それを盛り込んでやっていただくということでございます。  本市は、新しい都市計画マスタープランを平成29年3月に策定いたしまして、さらに29年度から2年をかけまして、町なかに移住を誘導する立地適正化計画を策定中であります。今までの、郊外に拡散し、また拡大したまちづくりを、中心点や拠点化するといった方向で進むわけでありますけれども、しかしながら本市は、昨日も出ていました、非常に広大な面積、215.5平方キロメートル、茨城県全体の3.5%を占めるといった広大な市域を有しているわけです。これをどのようにコンパクトにするか。さらに、立地適正化計画によりまして中心部に住まわせるように誘導するのは、非常に現実的には困難なことであると予想されます。しかし、人口減少に合ったまちづくりを今こうして進めなければ、インフラ整備をはじめ、どれほど予算がかかるのか。また財政的にも破綻するというような可能性も出てまいります。  そういう中で、これからコンパクトなまちづくり、拠点の連携を進める上で大きな役割を担うのが、この公共交通ではないかと考えております。例えば、医療、介護、商業等の生活サービス機能と、移住を町なかに誘導し、あわせて本市の広大な可住居地点をコミュニティバスで結び、そのカバーできないところを、例えばデマンドタクシー等で補うといった交通体系を進めることが予想されます。  そのためには、公共交通の維持、運営のために、先ほど申しましたように莫大な予算がかかってくるわけであります。民間路線は、赤字になれば廃止すればよかったわけでありますけれども、まちづくりの手段として位置付けましたこの公共交通は、赤字だからといってなくすことはできないわけであります。そういう意味で言いますと、地域全体を鳥瞰する、見回しまして、面的、さらには市域を超えての広域で実施することも必要かと考えております。また、市長が旗を振って進めております自転車によるまちづくりや、歩いていけるまちづくりも関係してくるかと思います。  このような公共交通のあり方をどのように考えておりますか、副市長に再度質問いたします。よろしくお願いいたします。 372 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・根本君。 373 ◯副市長(根本博文君) お答えをいたします。まず1点目の、公共交通の維持・運営についての考えということでございますが、議員ご承知のとおり、全国的な問題として、公共交通の問題は取り上げられているかと思います。国の基本的な考え方として、公共交通の維持・運営というものを、民間の交通事業者を中心として行ってきているという現状がございます。そうした中で、行政は、一部自治体ではもちろん独自の経営をしたり、第3セクター方式をとって実施をしているというところもありますが、そういったところを除くと、全国的な傾向としては、この公共交通対策ということについては、運行経費の支援というような域をなかなか出ていない状況でございます。  一方、規制緩和とか自由化という一環の中で、バス路線等の許認可制というのが昔はありましたけれども、それが今、届け出制に変わっているということがありまして、人口減少が進む地方においては、この公共交通をいかに維持・確保していくかということが、大きな行政課題になってきているという認識はございます。  議員ご承知のとおり、公共交通網の維持・運営というのは、市民の日常生活上での不可欠の移動手段と思います。でありますので、一定程度の財政支出というのは覚悟の上で、これを確保していかなければならないものと認識をしております。具体には、法律で設置が義務付けられております石岡市公共交通政策会議というものがございますけれども、その中において、市民ニーズを踏まえながら、持続可能な移動手段としての公共交通網を検討・協議していただくということになってございます。  それから、2点目の、市域を超えて広域で実施をする必要性ということでございますけれども、公共交通網を考える際には、まず利用者のニーズ、すなわち利用の時間帯であるとか目的であるとか、そういったものを把握した上で、最大公約数での交通ネットワークの確保をしていかなければならないと考えております。当然、利用目的によっては、市域を超えた広域での運行の実施の必要性というものも出てまいると思われます。現在、石岡市公共交通政策会議においては、土浦市、つくば市、かすみがうら市、小美玉市など、近隣自治体にもオブザーバーとして参加をしていただいておりますので、市民アンケート調査などの結果などから見ましても、例えば具体に言うと、土浦協同病院への通院という意見も多数寄せられていると聞いているところでございまして、今後、必要に応じて、関係自治体との市域を超えた広域運行についても、検討していくことが重要であると考えてございます。  それから、3点目になりますが、自転車によるまちづくりや歩いていけるまちづくりとの関係性ということでございます。自転車や徒歩で移動しやすいまちづくりをするということについては、今後、環境に優しいまちづくりであるとか、市民の健康維持増進にもつながる政策の1つであると認識をしてございます。現在、策定中の石岡市公共交通網形成計画の中では、主なバス停や駅に自転車や徒歩で来やすいような環境整備についても、検討が進められているところでありまして、また同じく現在策定中の石岡りんりんタウン構想の中でも、そうした検討を重ねていくということになってございますので、その結果を踏まえて、政策として取り上げられることをやっていくということが、大変重要になってくるものであると認識をしております。  以上でございます。 374 ◯議長(岡野孝男君) 3番・川井幸一君。 375 ◯3番(川井幸一君) 副市長、ありがとうございます。これからの石岡市のまちづくりというものは、人口減少に合ったコンパクトなまちづくりであると。そのために副市長からただいま意見をいただきましたように、公共交通の役割が非常に重要なものになると。単なる点と点を結んでいたものが、面として整備されていくものを思っております。  今、お話の中でありましたように、非常にこの問題、本市ばかりでなく、近隣の市町村を含め、全国的な問題であります。また、その中での確かに要望というものも全国的にありますし、身近な点で言いますと、本市においても、高齢者による要望というのは非常に高いと私も思っております。  私の地域の話でございますけれども、柿岡地区の中にはフラワーヒルといいます、いろいろと皆さんが集まって、住宅地がございます。そこも歩いてみますと、空き家がたくさんございます。中身を聞いてみますと、やはり将来、ここの八郷地区に自然を求めて定年後来られたご夫婦の方も当時たくさんおりましたけれども、今行くとぽつんぽつんとなくなっていると。なぜかなと考えた場合に、やはりそういう希望を持ってここに来たけれども、実際住んでみると、ここには車が必要と。車が運転できたその時代はよかったけれども、ちょっと車がなくなるとここに住みづらい。であるならば、やはりもとの都心に戻るかと、またよその地区に戻るかという中での、やっぱり住居を離れると、住まいを離れるという、そういった地域もございますし、やはり高齢者、今から医療も進んできました中で、寿命も伸びてまいります。要するに、高齢の方々が、さらにその層が増えてくるわけですよ。  その高齢の方々の健康維持という部分では、市にとっても大きな部分があります。この高齢者、以前は食べ物や運動などによって、体調を維持したり元気で長生きするもとだと言われておりましたけれども、ある調査によりますと、そこに、人とのかかわりというものが非常に大きいと、健康でいられるのは人とのかかわりがあるからだという部分の研究調査も出ております。そういう中において、その人とのかかわりは何だということになれば、わかりやすく言うと、やはり高齢者の集える場所、行ける場所に、手軽に、身近に行ける交通手段をつくり出すこと、それが健康な高齢者の多いまち、要するに高齢者の住みやすいまちということになってくるわけです。そういったことは、私が申すまでもなく、どの市でも、地域でも考えている問題でありますけれども、やはりそこの部分を、同僚議員もある問題提起の中でありました、石岡市が独自に、やっぱりいち早く手を挙げてそういう体制づくりをするということが、石岡市のまちづくりにとっての最良の方法ではないかと思うところがあります。  本当にお金もかかることでありまして、この石岡市の身の丈に合った、持続可能なそういったものをつくり出すのが一番でございますし、やはり何でしょう、早急にこの部分をつくり出すといっても、非常に難しい、大変な部分も兼ね備えておりますから、例えば、大枠でつくった中で、1年かけ、2年かけ試行した中で、改良しながらやっていくという部分も必要ではないかと思います。これが決まったからこれできっちりやるということではなくて、やはり利用者にとって使いやすい、利便性の高い、そういうものを提供するのには、改良しながらという部分も含んでくると思いますので、ぜひこの公共交通という部分、本当に誰が考えてもなかなか難しいということは非常にわかっていますけれども、そこを、市民の中の大勢の方々の声だという部分の中で、職員の皆さん、執行部も挙げてしっかりと頑張っていって、実効性、実りあるものにしていただきたいと思います。  2回目でも申し上げましたが、この広大な面積を持つ石岡の中で、コンパクトとは全く逆のまちが点在しております。山や田んぼも多い。こういう中で公共交通をどのようにしていくのか。予算も、先ほど言ったように考えなくてはなりません。この現状をよく調査いたしまして、人口密度や自然条件、地域特性を生かした多様な交通手段を組み合わせて、先ほども申しました、身の丈に合った、持続可能な整備を進めていただきたいと思います。  最後に、市長のこの件に関するお考えをお聞きいたします。 376 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 377 ◯市長(今泉文彦君) 石岡市の公共交通のあり方についてでありますけれども、当市の現状、市民からのニーズを捉え、持続可能な公共交通を可能にするため、市民、行政、交通運行事業者がお互いに支え合いながら進めていくことが重要であると考えております。先ほど、副市長が申しましたとおり、日本全体を俯瞰しますと、民間事業者が公共交通を担っているわけでありますけれども、行政がそれを補助、支援するという図式があります。これについては、公共交通ができた明治のころから、常に国家ですとか地方自治体が財政的支援をしているという経過がございますけれども、鉄道、バス、市電、モノレール、そういったものが全てそういう図式になってきております。  時代が変化していく中、市民がライフスタイルを見直す必要もあるという昨今でありますけれども、特に車への依存度を考え直すことが求められている時代であるのではないかと思います。副市長が申しましたパーク・アンド・ライドとサイクル・アンド・ライドですね、そういった交通機関の組み合わせといったものも考えていく必要があるということで、これまでにないスタイルを、移動手段、交流の場、営みの拠点、そういったものを計画の中に盛り込んでいくことが大事かなと思っています。
     以上です。 378 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午後 2時57分休憩            ───────────────────────                   午後 3時08分再開 379 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  3番・川井幸一君。 380 ◯3番(川井幸一君) 2点目でございます。私、スポーツ担当議員と自称していることもありまして、2点目は、いきいき茨城ゆめ国体という部分でお聞きしたいと思います。ただ、この部分も、冒頭でも申し上げましたように、昨日、先輩議員のほうから提案がございました部分は割愛させていただきまして、質問してまいります。  平成31年、茨城国体が開催され、石岡市においてもバドミントンが正式種目として開催されます。現在は、運動公園体育館の整備も、国体開催に支障を来たさないよう、準備が進められていると思われます。そのリハーサルということで、先月11月16から18日の3日間、県内トップクラスの選手の大会が開催されたわけであります。リハーサル大会は盛大に開催され、大変、本番に向けて意義があったと考えております。また、その一方で、課題や改善点、そういうこともあったのではないかと思います。国体本番とこのリーグ戦とでは、規模、選手や観客の数、都道府県対抗といった意識、そういうことは、今回のリハーサルと本番は全く違ったものであると考えております。そこで、国体成功に向けてのハード面、ソフト面、両面の準備を改めて進めていっていただきたい。その取り組み意識がどうなっているのか、具体的にお聞きいたします。  事前に通告しておりました3点目までは割愛させていただきまして、4点目から。国体は、スポーツを通して、子どもたちに夢や希望を与える機会であると思います。日本のトッププレーヤーがこの茨城石岡に集まり、身近にその試合を見ることができる。子どもたちばかりではありませんけれども、選手のすばらしいプレーに感動し、憧れ、そして、スポーツ活動に大きな影響を与えるものだと思います。それはスポーツ人口の裾野の拡大、競技人口の増加につながってくる。こうした子どもたちへの国体へのかかわり、こうした仕掛けが大切かと考えております。執行部の考え方、取り組み状況を伺います。  次に、このスポーツの祭典であります国体は、いわば都道府県対抗の競技大会であります。選手や指導者はもちろんのこと、県民市民が郷土意識を高める絶好の機会ではないかと考えます。この地域アイデンティティーの醸成についてどのように捉え、どのような啓発、取り組みをしているのか伺います。  次に、国体は、参加したり観戦したりすることだけでは、開催はできません。開催、運営のためには、関係者はじめ多くのボランティアが必要であります。石岡市民がバドミントンという競技を通じ、ボランティアに参加することによって、地域のコミュニティやアイデンティティーというものが高まるものと考えます。このボランティアについて、どのような体制、人数確保、役割はどうなっておりますかということを伺いますが、ここも昨日伺った点かとは思いますけれども、質問いたします。  次です。国体は、全国から多くの選手、関係者、観戦者が茨城県、そして石岡市を訪れるわけであります。そこで、飲食関係、宿泊、交通手段といったところに消費需要が発生する。さらに、競技の観戦とあわせ、観光による効果というものに大きな期待を持てるのではないかと思われます。ただし、それは受け入れ側の準備、取り組み姿勢、こういったものに大きく左右される。この準備が不十分であれば、せっかく石岡市に訪れた人を、ただの競技観戦だけで帰すことになってまいります。また、飲食関係、お弁当、選手の宿泊施設、交通手段が確保できなければ、わかりやすく言いますと、ほかの市町村に行ってしまうと、お金も落ちないと、経済効果というものが発生しないということにもなりかねません。この辺の準備、また観光課や商工課、交通の関係の都市計画課等との連携はどうなっておりますのか、伺います。 381 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 382 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。まず、子どもたちへの国体のかかわり、仕掛けについてでございますが、国体は、小中学生に対するスポーツへの動機付けなどの教育的効果が期待できる大会でもございます。具体的には、国体に参加される国内のトッププレーヤーたちの試合を観戦することで、見るスポーツとしての効果とともに、選手たちのすばらしいプレーに感動し、憧れを抱き、子どもたちのスポーツ活動に影響を与えるとされてございます。その影響が大きくなれば、子どもたちにとって見るスポーツからするスポーツへと変化をし、スポーツ人口の増加や青少年の健全育成にもつながるものと考えております。  先日開催いたしましたリハーサル大会におきましては、市内及び近隣市のスポーツ少年団、県南・県西地区の中学校のバドミントン部の生徒が団体で会場を訪れまして、試合を観戦されてございます。茨城国体におきましても、多くの子どもたちが試合を観戦していただけるよう、ダイレクトメール等による周知に努めますとともに、学年単位、あるいは学校単位で観戦に訪れる学校応援につきましても、会場のキャパシティーや輸送等の課題解決に向けまして、学校等と協議してまいりたいと考えてございます。  次に、地域のアイデンティティーの醸成についてでございます。国体は、選手や指導者にとっては、都道府県対抗の大会であることが、市民、県民にとっては地元選手の活躍が、それぞれ郷土意識の高揚につながるものと考えられてございます。また、前回昭和49年の茨城国体以降の石岡市でバドミントンが盛んになったように、国体種目のまち、バドミントンのまちとして、市の新たな特徴となり得るとともに、市民、競技団体、学校、行政の地域内連携を生み出し、世代間交流や社会的交流を通じまして、地域への愛着と誇りにつながっていくものと考えてございます。市といたしましても、リハーサル大会の開始式で実施しました茨城県出身選手の表彰のような催しや、地元出身選手の活躍や情報を、市報等で発信してございます。  次に、ボランティアについてでございます。スポーツ活動におけるボランティアは、するスポーツ、見るスポーツとともに支えるスポーツとの観点から、スポーツの一環として捉えられております。先月のリハーサル大会におきましては、スポーツ推進委員や郵便局長、市民ボランティアの皆様に、3日間で、延べではございますが53名の方にご協力をいただいたところでございます。茨城国体においても、会場での選手、観客の案内、IDチェック、練習会場などの役割におきまして、毎日約30名から40名の皆様のご協力をいただきたいと考えているところでございます。  次に、経済効果への準備、あるいは関連課との連携でございます。国体の開催に当たりましては、選手、監督や運営スタッフのほか、観客等多くの方々が石岡市を訪れることから、会場設営、飲食、宿泊、交通等において、経済面での直接効果が発生いたします。今回のリハーサル大会では、会場設営は、国体での経験を有する全国規模の業者に委託をいたしましたが、会場までの案内誘導看板、競技で使用します備品・消耗品、4日間で延べ約1,200食の弁当と飲み物、交通誘導の警備員等は、市内の業者に発注をしてございます。  宿泊につきましても、選手等の多くは市内の施設に宿泊していただいておりますほか、新たにオープンしましたビジネスホテルと昨年から協議を行いまして、大会での宿泊需要等の情報を提供しまして、大会前のオープンを依頼してきた経過がございます。  会場での物販につきましては、市と連携協定を締結しております郵便局のほかに、商工課を通じまして、市内の商工業者やいしおかサンドの出店を依頼してございます。  輸送につきましては、駅から会場までの輸送はBRTが望ましい観点から、都市計画課と連携しまして、乗車人数、予測等についてバス事業者と協議するとともに、石岡駅自由通路等への案内看板の設置、カウントダウンボード、バナー広告の設置を行ってございます。  国体におきましても、会場での物販の店舗数など、規模はリハーサル大会より大きくなる予定となってございますが、同様の準備を進めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 383 ◯議長(岡野孝男君) 3番・川井幸一君。 384 ◯3番(川井幸一君) この大会で大切なことは、施設整備については万全を期していただきたいと思います。全国からトップ選手や関係者、観客が石岡に集まり、試合をしたり観戦をして、石岡市の運動公園の体育館がすばらしいということになれば、今後も大きな大会が石岡で開かれる可能性が高まるということからであります。また、国体終了後の活用についても考えていただきたい。多くの予算をかけまして整備した体育館を有効に活用するために、ソフトがなければ、ただの貸し館になってしまいます。非常にもったいないこととなりますので、その辺、国体の開催とあわせて検討をお願いいたします。  次の部分は重複いたしますので省きまして、飛びまして、国体の試合、日本のトップ選手を間近に見て、将来、自分もあんなふうになりたいとか、夢や希望を子どもたちは抱く、抱かせるような取り組みをお願いしたいと思います。そういった機会を捉えまして、子どもたちにスポーツに対する意識を高めてもらいたいと同時に、そのためには、それらを実行する組織、指導者の充実、育成が必要かとも感じております。執行部の考えをお聞きいたします。  次に、国体は都道府県対抗になります。その優勝のために、選手強化について国内を移動させるような問題も指摘されるところもございますが、やはりスポーツを通して郷土茨城が勝つことを、県民市民は望むわけであります。一緒になって茨城県を応援する、そこに連帯感や交流が生まれ、それが地域の愛着、誇りにつながってくると思います。この郷土意識、地域アイデンティティーに対する取り組みが、現在はあまり盛り上がっていないように感じております。今から啓発し、取り組みを強化していくことが大切であると。執行部の考え、この取り組み状況はどうなっているのか伺います。  次に、ボランティア、市民の参加、これが大会を成功させるかどうか、1つのキーを握っていると感じます。大会は、多くの市民参加、ボランティアが必要になります。組織や団体もボランティアとして参加があると思われます。一緒に大会を運営する、成功させる意識を高め、このことは連帯感や交流が生まれる、地域愛、誇りといったものも強くなると考えます。国体運営に参加したことによって、自信にもつながってまいります。いま一度、この執行部体制、運営も含めたお考えをお聞きいたします。  次に、全国規模の大会によります経済効果は、施設整備をしたり建設することや、飲食や宿泊、交通関係といった直接的な効果はもちろんのこと、多くの人が茨城県、石岡市に訪れるわけで、これをやはり見逃す手はないと考えます。そのためにはPR活動、情報発信、いわゆるおもてなしですね、観光施設やルートの整備、お土産、特産品など、今の段階から行っていかなければならないと思います。この取り組みは、あまり見えてまいりません。市民や商店主からも、あまり国体への関心がないような話も聞いております。この経済効果を考えた場合、さらなる取り組みの強化が必要と考えますけれども、執行部の取り組みはこのままでいいのか、伺いたいたいと思います。 385 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 386 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。まず、国体開催後の体育館の有効活用についてご答弁申し上げます。石岡運動公園体育館の国体後の利活用でございますが、これまで同様、貸館業務を行うとともに、市民やスポーツ団体の拠点施設としての利用促進、国体のような高いレベルの競技を見ることができる大会やイベントを定期的に開催していくことによりまして、スポーツ人口の拡大と、見るスポーツの振興を図っていく必要があると考えてございます。  次に、スポーツに対する意識を高めるための、それらを実行する組織あるいは指導者の充実等でございます。スポーツの子どもたちへの影響と指導者の充実でございますが、昭和49年の茨城国体以降、石岡市におきましてはバドミントンのスポーツ少年団が設立されるなど、バドミントンが盛んに行われるようになりました。その中から、2000年シドニー、2008年北京と、2人のオリンピック選手を輩出し、また、それらの選手の活躍に影響を受けました子どもたちが、国体の茨城県代表に育ってきている状況でございます。  現在、小学生等を対象としました、オリンピック代表選手や実業団のトップチームを招いての強化練習会を、定期的に実施してございます。今後はバドミントンのみならず、スポーツ少年団や部活動の指導者が専門的知識、技能、時代に即した指導法について学ぶことができる講習会につきましても、実施に向けまして関係団体と協議してまいりたいと考えてございます。  次に、地域アイデンティティーに対する取り組みでございます。今年開催されました福井国体のバドミントン競技会におきましては、開催地である地元勝山市出身の選手が決勝戦に進出しまして、市民が一体となって応援しておりました。勝山市は石岡市と同様に、前回の国体でバドミントンを開催しておりまして、その後、まちを挙げてバドミントンを推進してきた市でございまして、バドミントンが地域アイデンティティーとして根付いているところでございます。国体を契機としまして、地域アイデンティティーにつきましては、地域住民が世代や職業を超えて一緒になって国体を盛り上げる、茨城県の選手を応援することによって、地域での連帯感や愛着、誇りとなって醸成されていくものと考えられておりますので、国体の際には、同一の応援グッズを会場で配布するなどの取り組みを検討してまいりたいと考えてございます。  また、国体終了後も、国体種目であるバドミントンを当市の教育の柱の1つに位置付けまして、例えばではございますが、小学校の授業の一環でバドミントンを取り入れるとか、中学校での部活動として奨励するなどの取り組みを行うことによりまして、石岡市という地域とバドミントンという競技のかかわりを強めていくことが、子どもたちや地域住民にとっての地域アイデンティティーとなり、ひいては茨城国体のレガシーになると考えてございます。  次に、ボランティアの市民参加についてでございます。先ほどもご答弁申し上げましたように、国体において、会場での選手、観客の案内などの役割において、毎日約30名から40名の皆様にご協力をいただく計画となってございます。地域アイデンティティーの醸成とも関連いたしますが、国体を一時的なイベントとはせず長期的なスポーツ政策の1つしていくためには、国体がボランティアを含めた地域の皆様の成功体験として記憶されまして、国体後もスポーツに携わる方を増やしていくことが肝要であると考えてございます。そのため、今後も引き続きボランティアを募集していくとともに、ボランティアを含めた運営体制の充実を図ってまいりたいと考えてございます。  最後に、経済効果に対する取り組みでございますが、現時点では、直接的な経済効果として、体育館の改修工事や競技備品の購入等のみでございます。商店主等にとりましては、あまり目に見えていないのが現状でございます。しかしながら、今回、リハーサル大会の開催によりまして、選手、役員や観客等として約1,500人の方々が3日間石岡に滞在しておりましたことから、宿泊や飲食、交通機関の利用等で、少しではございますが、その経済効果が見えてきていると考えてございます。来年の国体期間には、バドミントンが行われる期間には、延べで1万5,000人ほどの人が石岡を訪れると予定されてございます。国体期間には、石岡市で競技が開催されない期間であっても、他市町村開催競技の選手や応援の方が宿泊なされます。それらの方による宿泊、飲食、交通機関の利用、お土産の購入や観光施設への立ち寄りといった、直接的消費による経済効果が発生すると考えてございます。  また、先月、新たなビジネスホテルが国体を見越しまして開業したように、民間企業等による投資が誘発され、それに伴いまして市民の雇用が発生するといった、一次的な経済的波及効果があらわれてきてございます。国体後にはなりますが、国体種目のまちとして知名度が向上すれば、新たな大会の開催、宿泊を伴う合宿などが開催されまして、まちの中の消費支出の拡大、市外からの交流人口の拡大につながるといった、二次的な経済波及効果も期待できます。  いずれにしましても、今回の国体の経済効果は、体育館周辺や駅周辺の宿泊施設、飲食店だけにとどまらず、市内全体へ波及することを、商店主や企業等を含めました市民の皆様にご理解いただけるよう、丁寧な説明と積極的な周知に努めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 387 ◯議長(岡野孝男君) 3番・川井幸一君。 388 ◯3番(川井幸一君) 部長、大変長いご答弁ありがとうございました。  3回目になります。こうしたいろいろな角度から、国体への準備をどのようにしていくのか、課題へ強化すべきところがあると思われます。石岡市が全国に、バドミントンを介してどのように発信し認められるか、まさに地元にその役割と責任があるのが国体であると認識しております。開催まであっという間、執行部においては一丸となって、市民、団体、さまざまな業界を巻き込んで、成功のために頑張っていただきたいと思います。  今回、この3回目は、市長のほうより答弁いただくこともありまして、私、気になっている部分がございますので、そこをあえて市長のほうに質問いたします。その1つは、運営に対しての充実ということが、今大会で非常に重要であると思われる中で、昨日、先輩議員のほうからも質問がありました。担当職員の数、やはり3名という中で、果たしてこれがしっかりした運営体制の充実を含め、運営的に何らかの支障が出ないか、職員に負担がかからないかという部分であります。他市の例をとりましても、最低限倍の人数が必要だと考える部分もあります。その部分で、職員の数、そして、もう一つが、会場整備の修繕という部分で、会場となります体育館、この部分での改修、改善が、1つ心配される私なりの部分でございます。といいますのも、この国体の誘致といいますのは、六、七年前から誘致が始まりまして、そして、石岡市が最終的に開催場所となったと。自分たちが求めて、お願いして、使ってくれと、ぜひやってくれという中で会場としたわけで、それにはしっかりとした会場づくりがまず原点になろうかと思われます。  先日、私も体育館へ行ってまいりました。私は野外スポーツ担当だったものですから、体育館に行ってびっくりしました。立派な体育館です。つくられましたのは平成2年、当時、その体育館をつくった志といたしまして、ここで関東大会、もしくは全国大会を行うがための体育館として、当時、暖冷房付きの立派な体育館をつくったということであります。その大きさといいますか、歴史ある体育館に圧倒された部分はありました。一方で、外回りを見ますと、まず玄関口をはじめ、ちょっと箇所箇所に古びた部分がある。そこら辺の部分を、今回いかにして修繕、改修していくのかという部分であります。今言ったように、自分たちが候補地として求めていって、今回につながったわけでございますので、ぜひその部分ではしっかりした改善、改修をお願いしたい。  と申しますのも、やはり私が言うまでもなく、国体というものは、全国のトップクラスの大会ですよ。そこに、この競技、バドミントン競技というのは、世界ランキング1位の選手が今、日本におります。その選手も含めて、オリンピックで金、銀ととった、本当に世界のトップレベルの大会を、石岡市の体育館を使って行うという部分から考えましても、やはり会場整備の強化というものは、しっかりと図られなくてはならないと感じます。  真新しい体育館もいいでしょう。例えば昨年行われました福井国体の体育館などは、真新しい体育館です。このバドミントン大会に合わせてつくったという部分でありまして、たまたま秋に、私もそちらを通りかかったときに、町なかにある立派な体育館は何だろうと聞いたときに、それがバドミントン体育館だというのを聞いて、びっくりしました。この真新しい立派な体育館も1つ、立派で結構です。  ただ、こういった歴史ある体育館を手直ししながら、リフォームしながら充実したものとしてつくっていく、その重々しさ、歴史あるものというものも、大変重要じゃないかと思われます。この体育館の整備等に関しましては、国体を目指して数年、改修、改善をとどめながら、この大会に合わせてぜひ大がかりな改修をという部分で、数年そういった手直しはしていないということを聞きますので、ぜひとも今回の国体に合わせて予算立てをしてもらって、皆さんが、ああ、この体育館でやれるのかと、この体育館ってこんなにすばらしいんだと感じられるような手直しをしていただきたい。  民間のリフォーム等を見てわかる方もおると思いますけれども、中途半端なリフォームほど、始末が悪いと言ったらちょっと言葉にあれがありますけど、まずいものはない。しっかりとお金をかけたリフォームこそが必要であります。それは、何度も言いますけれども、これ、国内一の大会をここで行うからでありまして、またこの体育館の利用度は9割以上の利用度、市民も含めまして利用されております。また、室内競技のバレー、バスケット、卓球、剣道等の団体競技も、ここ石岡のこの体育館を使うわけですよ。なぜならば、地域性、場所がいいと。県央に立派な体育館があるからそこを使いたい、ぜひこの体育館をまたこれからも利用したいという声が多い中で、この体育館の位置付けも、迷惑施設ではなく、石岡市の財産として考えるべき。であるならば、しっかりとした予算立てをこの機会につくっていただきたい。  立派な体育館、龍ケ崎にもあります。たつのこスタジアム近くにある体育館。牛久にもあれば、ひたちなかにもあります。ただ、県の中央にある石岡が、やはり交通の利便性も含めて、場所だけは変えられないわけですので、石岡のこの体育館、つくられたときの、何ですか、英語で言うと精神は何ていうんですかね。                〔「スピリッツ」と呼ぶ者あり〕 389 ◯3番(川井幸一君) スピリッツ。その精神を忘れずに、ぜひ今回、生かしていただきたい。  議長、頭を抱えていますが、英語はそう得意ではありませんので、ちょっと伺っただけですけれども、その冗談はこちらに置きまして、本当に力を入れたいのはその部分なんですよ。利用度も高いし、要望される部分も非常に高い。  1つだけ、話が長くなりますけど、例を挙げますと、隣の栃木県、清原球場という野球場があります。これは、年に一度、プロ野球の公式戦も行われます立派な球場、また高校野球は、決勝は必ずこの球場で行われます。本当に重々しい、大きな立派な野球場です。しかし、中に一歩入ってみれば、中は人工芝、そして電光掲示板、また、トイレ、シャワー室もあると。要するに、古い中でも手直ししながら、そうした歴史ある体育館を今言った財産だと考えて、維持していくところも非常に必要だということから、今回のこのバドミントンでの国体会場となったこの体育館を、ぜひとも半端なリフォームじゃなく、しっかりとした、当時に戻るとまではいかなくても、当時のもので、すごくお金がかかった立派な体育館ですので、当時のようにとはいかないとしても、手入れすべき、しっかりときれいな部分はきれいにして、使いやすい体育館にして、また今後継続してこの体育館が使えるような、そういった整備をしていただきたい。  その中にやはり、再三申しますけれども、この大会に必要な運営の担当としての職員の数も充実させていただいた中で、また、現場との声を密にした中で、手落ちなく、しっかりとこの国体を成功に導いていただきたいと思います。                 〔「くどい」と呼ぶ者あり〕 390 ◯3番(川井幸一君) くどい。わかりました。  開催はあっという間にやってまいります。そのための準備、さまざまな……、くど過ぎる。さまざまな角度から全庁挙げて、さらに、企業、団体、学校、そして市民、全市を同じベクトルで国体に向けて、意識を高めていただきたいと思います。  この追加された部分は市長の手元には行ってございませんので、ぜひとも職員の数、及び会場の整備に対する心構え等もつけ加えていただいた中でのご答弁をいただいて、質問を終わります。 391 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 392 ◯市長(今泉文彦君) 国体の成功は、地域、石岡のイメージアップにつながる大きなチャンスだと思います。そのチャンスを逃すことなく成功に導くため、まちを挙げて、そのためには、体制と予算も必要でしょうし、山本議員の要望もございました。あわせてお答えしたいと思いますけど、体制についても会場の環境整備についても、しっかりとやっていきたいと思います。  以上です。              〔「ありがとうございます」と呼ぶ者あり〕 393 ◯議長(岡野孝男君) 次の質問者に移ります。  20番・徳増千尋君。 394 ◯20番(徳増千尋君) 20番・徳増千尋でございます。一問一答方式でお願いしたいと思います。  1項目目、常陸風土記の丘、期間限定の駐車場整備についてお伺いしたいと思います。  これは、桜のシーズンに、大変周りの事務所や何かに迷惑をかけております。何よりも、染谷斎場に迷惑をかけたということで、業者の方から大分お叱りの言葉を頂戴いたしました。そういうことを踏まえまして、この桜のシーズンに向けて今から整備しないと間に合いませんので、整備の進捗状況についてご説明願いたいと思います。これは、進捗状況と一緒に、恐らく料金や何かのことも検討し始めているのではないかなと思いますので、今度は無料でなく、きちんと料金を取るような方向でやっていきませんと、球場の後、お借りするわけですから、それを整備する費用も出ませんので、そういうことも踏まえてご答弁願いたいと思います。  以上で1回目の質問を終わります。 395 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 396 ◯経済部長(諸岡広明君) 風土記の丘の駐車場整備の進捗状況につきましてご答弁申し上げます。第3回の定例会におきまして、染谷球場を臨時駐車場として使用できるが、条件としまして、グラウンドの原形復旧が条件となってきていると、ご答弁させていただきました。その後の進捗状況でございますが、野球場を借りる期間につきましては、常陸風土記の丘と協議を実施しまして、3月15日から5月15日の2か月間を借用期間として設定いたしました。その後、担当課と協議を行い、この期間は借りられることとなってございます。また駐車場の原形復旧に費用がかかることから、駐車料金につきましては、現在、検討をしている状況でございます。このほか、さくらまつりに向けまして、ライトアップの増設や誘導看板の作成、野球場内に敷く鉄板、マット等の設置、撤去をいつ行うかなど、スケジュールを立てているところでございます。  今後、来年のさくらまつりに向けまして、駐車場増設の情報発信、また桜のPRのほうも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 397 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。 398 ◯20番(徳増千尋君) 着々と進んでいることがわかりました。これで安心いたしました。何しろお天気仕事でございますので、あとは運を天に任せるというか、お天気が続くといいなと思っております。  では、2項目目の質問に入ります。人事評価、職員配置及び出勤退勤時間の管理についてでございます。これは毎回やっているんでございますが、なかなか答えが、20年間のうちに出ませんでしたので、もうそろそろ形になるのではないかなと思って、質問いたします。  職員のことといいますと、職員は石岡市民にとりまして、仕事をしていただくわけですから、市民にとっての大切な大切な財産です。職員一人一人が、市民にとりまして大切な財産でございます。その職員が、庁舎に向かう足が鈍るようでは困ります。ブラック企業と言われるような石岡市では困りますので、その辺のところを踏まえての質問でございます。以前には、職員の犠牲者も出ております。なぜその時点でもう少し早く手が打てなかったのかと悔やまれるわけでございますが、なかなか社会情勢、そして、何よりも管理職の方たちの気持ちが向いていなかったのではないかなと思います。  いろいろ申し上げましたけれども、人事評価の役割について、もう一度考え直してみていただきたいと思いまして、ほんの少しでございますが説明させていただきたいと思います。  これは2つあると思うんですね。評価制度を使って職員の現在の状態を知ること。これは、人材である職員を適正に配置すること。これは後での質問にもかかってまいります。職員を有効に活用すること。職員を公正に処遇すること。以前は、なかなかこの「公正に」という部分が認められませんでした。情実で動いている部分が多々ございました。人事管理上の目的を実現する役割ということでございます。2つ目は、職員の行動を変えるということ。人事評価の基準とは、職員にこうなってほしいという期待の表明、背景には、トップが……、首長ですね。首長が掲げる政策の実現のために、このような組織をつくりたいと願う組織経営の長期目標に基づく、期待する職員像があると思います。人事評価は、組織がこうなってほしいという方向へ──ここが大切なんですね──職員の行動を変える役割があると思います。  これまでの、昭和30年代の勤務評定との違いということは、混同されやすいんですけれども、勤務評定は、人事管理ばかりが重要視されておりまして──人の管理だけですね、評価基準も公開しない、そして上司との面談もない、評価結果を本人にフィードバックもしない、閉鎖的な勤務評定であったと思います。これは、まさに情実評定でもございました。フィードバックするということは、大変、管理職の方にとりまして重い仕事だと思います。部下との信頼関係がなければ、説明の仕方一つで部下はやる気をなくします。ですから、大変重要なことだと思いますが、ここ15年間も評価の仕方を勉強してきたわけですから、もう本格的に取り組んでいかなければなりません。それと同時に、逆評価も取り組まなければならない時期に、時期は遅くなっておりますけれども、来ていると思います。  また、現在は、国や自治体といった公共部門にも、組織業績をいかに上げるかということが重要視されてきております。チームプレーですね、個人プレーではなく。自治体の場合、住民の福祉の増進を図ることを基本として、行政を総合的に経営する役割を担うものであることが期待されております。これは言うまでもなく、自治法の中に書いてあることでございます。住民サービスの向上をいかに図るかがポイントとなる。自治体職員も、組織業績を上げる役割を担う人材になること、またそのような人材育成を実施していくことが、重要であると思います。  国、そして地方自治体に求められることが、大変進化してきております。求められる職員像、求められる職員の能力を示して、それをどのように育成していくか示すクォーチャート、このチャートのようなものを示したものが、石岡市でもつくってございます人材育成基本方針であると思います。例えばこの中で、OJTをどうするのかとか、ジョブローテーションをどうするか、昇進昇格システムをどのように変えていくか、そして評価をフィードバックすることなど、人事、次が肝心なんですけれども給与制度との連携が重要になってくると思います。もう少しずつ取り組んでいるとは思いますけれども、今申し上げたことを基礎にして質問させていただきます。  (1)成果を示した者に対する評価はどのようにあらわしているのか、具体的にご説明願いたいと思います。例えば、SABCDで評価をしていると思います。決算時に、事務事業評価が私どもに渡されますが、その中に成果の部分を書いていないところがたくさんございます。もちろんそこには、以前には書いてございました予算も書いてございません。じゃあ、成果が出ない部分は、人材が不足しているのか、それとも費用が不足しているのか、わからない状態なんです。こういう中で書かれているものをどのように評価していくのか、この成果に対するどのような評価か、納得のいく説明をお願いしたいと思います。  1回目の質問を終わります。 399 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 400 ◯総務部長久保田克己君) ご答弁申し上げます。成果を出した者に対する評価につきましてでございますが、まず、当市の人事評価の主な目的でございますが、議員からもお話がありましたけれども、必要能力を明確化するとともに、職員個々の現在の能力を把握し、不足があればそれらを補充する、また育成する、そういった人事管理と、努力した職員、頑張った職員、対応できた職員が納得し報われる人事管理を一体的に行うために、行ってきているものでございます。  具体的には、一般職については、業績評価、能力評価、態度評価の3つの評価により構成しておりまして、業務の達成度、成果に対する評価である業績評価については、チャレンジシートという様式を用いてはかってございます。チャレンジシートにつきましては、職員一人一人が評価者である上司と面談の上、組織目標を意識した目標を幾つか設定しまして、それぞれの目標に対する達成度や成果について、評価者が評価する仕組みとしております。目標の達成度が高く、成果を出した職員については、その時点でS評価、A評価、B評価、C評価といった評価が設定されておりますが、現時点で石岡市の人事評価においては、A評価、B評価の2評価について設定をしている状況でございます。  以上でございます。 401 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。 402 ◯20番(徳増千尋君) お伺いしたいんですけれども、パーセンテージで言いますと、Sは何%なのか、職員の数からいって、Aは何%なのか、Bまで教えていただきたいと思います。 403 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 404 ◯総務部長久保田克己君) ご答弁申し上げます。まず、先ほども言いましたように、現時点ではAとBの評価しかしていないということでご理解いただきたいんですが、30年の6月、ですから29年度の評価については、A評価者が127名、B評価者が455名ということで、割合にしますと二十二、三%になろうかとは思います。  以上でございます。 405 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。 406 ◯20番(徳増千尋君) ここでお伺いしたいんですけれども、何でSがないんですか。これ、国のほうでSABCDになっていますよね。Sはいないということですか。じゃあ、例えば、お聞きしたいんですけど、29年度にある部署の方ですけれども、複数の事業を一本化して、国、県の補助を受けられるようにした職員がおります。これ、それをして、なおかつ事業を遂行して、成果を上げたんです。そういう職員に対して、Sじゃないんですか。これ、29年度ですからね。人事評価ってどうなっているんでしょうね。当然、私は複数の事業を一本化して、なおかつ県と国の補助を持ってきて、事務事業を遂行したということ、こういう方たちにSが行かなくて誰がSなんですか。  前にも、私はSがあるのを知らなかったものですから、一生懸命やっている職員に電話でどうなのって聞くと、ほとんどの方が、Aかなと思って聞いてみると、BとかDとか。本当のことを言っているかどうかはわかりませんけれども、どういう評価の仕方をしていたのかなと。それは過去のことなんですが、今申し上げているのは29年、昨年ですね。直近のことなんです。そして、こういう方たち、ましてこれこそまさにチームプレーですよね、個人プレーでなく。業績を上げるという。どういう評価をするんでしょうね。  そして、同じように、決算のときにインセンティブのことをお聞きしましたら、部長のほうから、予算要求があったときにインセンティブの要求があったらという答弁をいただいたんですけれども、私は、インセンティブを与えるという……、与えるという観点でインセンティブは考えなきゃいけないと思うんですね。何のための人事評価なのか。一生懸命仕事をして成果を上げた人たちに、予算の例えば3分の2でできたから、じゃあ、次の仕事をするときには、予算の3分の2でできたから3分の1は削っちゃうのではなくて、じゃあ、人員をもう2人増やすから、もっとすばらしい仕事ができるんじゃないかとか、そういうふうにインセンティブを与えるということが基本だと思っていたんですけれども、そのインセンティブのことを私、今回書いてございませんので結構でございますが、去年のこの例を申しまして、当然Sと思ったらSはいないということですので、これだけの仕事をしてもAなのかどうか、お聞きしたいと思います。 407 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 408 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。人事評価を実施するに当たっては、その年度当初に初期目標の設定面談等の研修などを行ってから、評価の体制に入っていくわけですけれども、そういった中でA評価、B評価までという最初の設定を説明しておりますので、そのAとBしか評価していないというのは、確かに19年度から試行をして、23年度まで5年間試行をさせていただきまして、24年度の評価を25年度から、6月のボーナスに反映しているというような状況でこれまで来ております。そういった中で、やはりさまざまな評価の偏りとか乖離が生じていた。そういったものを修正するため毎年毎年研修をやりながら、また評価結果を分析しながら、評価研修を行ってきたわけです。
     そういった中で、まだまだS、さらにはC、そういった評価を導入するまでには熟度が足りないというような考えから、これまでA、Bの2通りの評価をさせていただいてきているというような状況でございますので、確かにかなり業務の改善が進んで実績を上げたといった職員においても、Aの評価しかないものですから、A評価ということで評価させていただいているものと考えております。  以上です。 409 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。 410 ◯20番(徳増千尋君) では、A評価につきまして、男女比はどのくらいになっていますか。お伺いしたいと思います。Aだけで結構でございます。 411 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 412 ◯総務部長久保田克己君) 申しわけございません。ちょっと男女比についての数字を持ち合わせていないものですから、後ほど答弁させていただきます。 413 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。 414 ◯20番(徳増千尋君) 突然の質問でございましたので、資料がないのは当然だと思います。女性が輝ける社会なんて言っているものですから、部長のことだから、配慮していただけたかなと思ってお聞きしたんですが、それと、ABCDのC、Dがないというのは、私は当然だと思うんですね。職員の数が少ない中で、精いっぱい皆さんやっていますよ。ですからC、Dはないと思います。ましてDなんかないと思います。  それでは、次に移ります。こういう中で、では(2)に移ります。職員の配置、配置の職員の員数は何を基準に決めているのか、ご説明願いたいと思います。これ、毎回明確な答弁をいただいていないんですね。つかみ取りつかみ取りの人員配置なんですね。そうすると、成果なんか上げられるわけないんですよ。それで評価されるわけですから、職員はたまったもんじゃないんですね。だから、いつも9時までも10時までも電気がついているんですよ。福利厚生を何と考えているのか。  何を基準に決めているのか、ご説明願いたいと思います。 415 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 416 ◯総務部長久保田克己君) お答え申し上げます。まず、職員数全体についてでございますけれども、当市では、中長期的な視点で職員数を管理し行財政運営を進めていくために、平成29年3月に平成29年度から10年間の石岡市職員定員管理計画を策定し、職員数の管理を行ってきているところでございます。計画に定める職員数につきましては、国が示しております定員回帰指標による手法により、マクロ的な上限として管理を行っております。具体的には、茨城国体が開催されます来年度までは職員数の増で対応を図り、それ以降は、今後予測される人口減少に応じて職員数を微減させていくという、大きな定員管理計画がございます。  そういった中で、各課なりの職員の配置の状況でございますけれども、毎年お答え申し上げておりますが、課長ヒアリング、さらには部長ヒアリング等におきまして、その部署の現状、課題、また今後の業務量の推移、それと地域主権改革等による権限移譲、そういったものを勘案させていただきまして、配置を行ってきているところでございます。今年度の人員配置で申し上げますと、空き家対策業務、さらには鳥獣被害対策業務、そしてスポーツ振興課の国体推進室、そういった部署において、それぞれ職員の増員を図ったところでございます。  以上でございます。 417 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。 418 ◯20番(徳増千尋君) 仕事はどんどん増えていっているのは、もう明らかなんですよね。ですから、課長ヒアリング、部長ヒアリングをするまでもなく、職員の肩にかかってきているものは非常に大きい。そして、今、人口減少に伴って職員の数も減らしていくようなご答弁がございましたけれども、じゃあ、ここでお伺いしますけど、人口が減ると、国からの仕事も県からの仕事も減って、職員の仕事は軽減されるんですか。でも、権限の移譲はされているし、職員の仕事の量は減らないと思うんですね。それで職員も減らしていくのでは、たまったもんじゃないですよね。過重労働になるんじゃないかなと思いますけれども、私、毎回この問題を取り上げたときに申し上げるんですけれども、合併してすぐのときに、1人の若い方がまさに過重労働で、心臓の病で亡くなりましたね。あの悲劇を繰り返していいんですか。まだまだここにいらっしゃる方、あの日の様子を覚えていると思うんですね。もう少し思いやりがあって、温かみのある行政にしていただきたいんですよ。  今度、新庁舎ができますけれども、庁舎のチョウは傾聴のチョウ、耳へん、皆さんの声を聞くこと、聞く建物、そして職員の声を聞く庁舎、傾聴の「聴」です。その「聴舎」になっていただきたいと思います。これ、毎回、部長と私のバトルになって、答えは出ないんですけれども、少しずつ光が見えるような感じになってきたのかなと思って、人数を増やしてまいりましたという答弁を前回はいただいたんですけど、今日は、何か人口減少になったら職員の数も減らしそうな答弁をいただきましたので、非常に危うい感じがいたします。  これは、以前に何回か、これも言っていることですが、仕事量をはかったことないですよね。ただ部長や課長に聞くだけでは、わからないですよ。以前は係長行政と言われる時代、今は課長補佐行政ですか。ですから、上の方たちの中には、本当の事務量というのは理解できていないと思うんですね。自分たちが係長だった時代よりも、今のほうがすごく仕事は増えているはずなんですね。ですから、これ、何を基準に決めているかと聞かれても、恐らく明快な答えは出ないと思うんですが、これからは、明快な解答をいただけるようにしていただきたい。そして、やっぱり一度、事業量を洗い出さなきゃだめですよ。全部職員の肩にかかってきますからね。  2番の、何を基準に決めているのか説明願いたいというところは、これで結構でございます。  (3)に移ります。新庁舎に移るが、出勤退勤時間の管理はいかなる方法で実施するのか、お伺いしたいと思います。これも長年の懸案でございます。どういうふうに管理しているのか、不思議な自治体なんですね、石岡市は。今、プレハブの中で仕事をしていて、プレハブから一番最後に出る方が鍵を渡すときに、全員が退庁になった時間というような、こんなことで人の管理なんかできていませんよ。それと、オーバータイムの管理も完全にできていない。ただ働きの部分がたくさんあるんですからね。こんな自治体ないですよ。本当は、自治体はお手本となるべきじゃないんですか、中小企業の。これからはどういうことで管理するのか。今度はきちんとした管理ができると思いますので。  今までこういうことで過ごしてきたというのは、組合もだらしないんですよね。組合費を取りながら、組合から何の文句も出ないというだらしない組合ですから。部長としては非常にやりやすい人たちだったとは思います。  では、新しい庁舎に移ったときには出勤退勤の時間管理をどのようにするのか、ご答弁願いたいと思います。  1回目の質問を終わります。 419 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 420 ◯総務部長久保田克己君) まず、先ほど1点目のご質問でお答えできなかった、A評価のうちの男女の比率のうちの女性の割合ですけれども、A評価127人中31名が女性の評価者、割合で申し上げますと24.4%が女性だったというような実績でございます。回答がすぐにできなくて、申しわけございませんでした。  それでは、続きまして、新庁舎における出退勤の管理についてお答え申し上げます。新庁舎における出勤及び退勤時間につきましては、出退勤システムを導入して管理していく予定でございます。具体的には、職員一人一人にICカードを配付いたしまして、出勤及び退勤時に、職員通用口に設置してあるカードリーダーにカードをかざすことで、時間を記録するシステムの導入を予定してございます。システムの運用につきましては、1月から仮稼働を始め、4月から本格運用に移行してまいりたいと考えてございます。職員個々の出退勤の状況を所属長や総務課で把握することが、今まで以上に可能となりますことから、より適切な労務管理、そして職員のワーク・ライフ・バランスにつなげてまいりたいと考えております。  現在の状況をお話ししますと、当然、時間外を実施する者については、上司に報告の上、勤務予定時間を申し上げて、勤務していただいて、退勤時間について書いていただくわけです。そういった中で、総務課としてできることということで、まず、午後7時にもう退庁のチャイム的な音楽を流しまして、さらにパソコンの画面に、「午後7時になりました。退庁しましょう」というようなアナウンスをして、職員の方に、自学自習のような方も中にはいようかと思いますが、そういった方にも退庁を促しているというような状況で、これまで努めて来ているところでございます。  以上です。 421 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。 422 ◯20番(徳増千尋君) ICカードを利用するということで、二歩も三歩も前進したかなと思います。今までは手書きだったり何か、前近代的でございましたので、やっと普通の自治体になったなと。茨城県内で市になったのは4番目だそうでございます、石岡市は。そんなに早い時期に市になっていながら、職員の管理がまるっきりできなかったというお粗末な市でございましたけれども、やっとほかと肩を並べられるようになったかなと思います。  それと、先ほどの男女比です、Aの。私は、これ、女性を登用してほしいなんていうことはさらさら思っていないんですね。ましてや女性にげたを履かせるような評価は、絶対していただきたくない。実力で上がってほしいんです。だからこそ人事評価もしてほしいし。実力のある方、たくさん出てきております。ただ、試験を受けない方がいらっしゃるので、その辺のところは、部長としては大変ご苦労なさっていると思いますけれども、女性だからといって特別視されては困ります。男でも女でも、一生懸命仕事をする人に光が当たる人事管理であっていただきたいと思いますので、お聞きしただけなんですが、でも、私としましては、随分女性がAのところに入っているなと思いました。頑張ってやっている職員が多くなってきていると思っております。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 423 ◯議長(岡野孝男君) 以上で通告による質問は終了いたしましたので、これをもって一般質問を終結いたします。  本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。  次回は、明12月6日定刻午前10時から会議を開き、各議案に対する質疑を行います。  ご苦労さまでした。                   午後 4時16分散会 Copyright (c) ISHIOKA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...