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平成30年第1回定例会(第4日目) 本文 開催日:2018-03-07
平成30年第1回定例会(第4日目) 議事日程・名簿 開催日:2018-03-07

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  1. 石岡市議会 2018-03-07
    平成30年第1回定例会(第4日目) 本文 開催日:2018-03-07


    取得元: 石岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-06
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 平成30年3月7日(水曜日)                   午前10時00分開議 ◯議長(岡野孝男君) おはようございます。ただいまの出席議員数は22名です。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程表のとおりであります。  これより議事日程に入ります。            ───────────────────────  日程第1 一般質問 2 ◯議長(岡野孝男君) 日程第1、一般質問。これより前回に引き続き、市政一般に関する質問を行います。  2番・大和田寛樹君。 3 ◯2番(大和田寛樹君) 皆さん、おはようございます。2番・大和田寛樹でございます。今回の定例会では、2項目につきまして、隠れ待機児童の解消に向けた取り組みと新統合保育所の整備について、また、子どもたちのインターネットリテラシーについて、一問一答方式で質問してまいります。  まず初めに、2月5日に発生しました佐賀県神埼市におけます自衛隊機AH64Dアパッチの墜落事故におきまして、2名の、国防を担う本当に貴重な人材が命を落とされました。平和な毎日が本当に当たり前に来るこの日本におきまして、私たちの見えないところで自衛官の皆さんが、平和な日本を崇高な精神で希求しながら、また危険な任務に隣り合わせで着任をしている現実があります。  もちろん市政には関係ございませんけれども、機長の自衛官は、この石岡市にも大変に縁の深い、この地域で生まれ育った貴重な人材でありました。この県南地区の進学校を卒業して防衛大学に進学しまして、優秀な成績で卒業されて自衛隊に入隊された。そして、2001年のAH64Dの導入に伴いましてアメリカに留学をして、そして操縦技術を習得し、この日本に帰国してパイロットの養成所で教官を務める、そんな、本当に優秀な人材でありました。我々にできることって本当になかなかないと思いますけれども、遺族の皆さんに寄り添う、また平和な日本を考える、憲法問題にコミットした議論にかかわる、そういうことが市民、国民にも本当に求められると思います。お亡くなりになりました2名の自衛官の方、またご遺族の皆さんに、お見舞いとお悔やみを申し上げます。市長におきましても、石岡、我々と同じふるさとに育った人材でありますので、ぜひご遺族の皆さんに、経済的な支援とかそういうものはできません。国の責務であろうと思いますけれども、ぜひ墓前で哀悼、またお悔やみをしていただきまして、ご遺族の皆さんに寄り添ってお支えをしていただきたいなと、そんなことをお願い申し上げます。  質問に入ります。設問1、隠れ待機児童の解消に向けた取り組みと新統合保育所の整備についてでございます。  平成29年の9月、第3回定例会でありますけれども、待機児童と病児保育ということで質問をさせていただきました。国のほうでも32万人の待機児童の受け皿確保、また隠れ待機児童、潜在的待機児童を含めますと58万人とか60万人とか、数字がいろいろ飛び交っているわけですけれども、待機児童を解消しまして、子を産み育て、また働く、仕事ができる、そんな環境を整備していこうということで取り組んでいます。  第3回定例会の答弁では、石岡市には現在、待機児童がゼロ、これまでも待機児童がゼロであったということで確認をさせていただいています。しかしながら、隠れ待機児童、また潜在的待機児童、申請をして保育園、保育所に入りたいと。そして、石岡市の全体の施設で受け入れができない場合に、これまでは待機児童ということで定義されていましたけれども、保護者の皆さんが育休中、または就業の意思がある場合、申請をしていなくても待機児童に含まれるということで、待機児童の考えが少し変わりまして、広くなりました。そういう意味で質問をしましたところ、10名、石岡市でも隠れ待機児童に含まれる児童がいるということでお答えをいただきました。それに向けては、民間保育所、また民間活力を活用して、解消に向けてさまざまな支援策、保育士の処遇改善策をしていくということでご答弁いただきました。  旧石岡市の保育事業、また就学前の教育、幼稚園事業を考えるときに、これまで民間の事業者の皆さんの存在なくしてこの事業を考えることは非常に難しいというか、民間の事業者の皆さんが、本当に市と、また県、国の制度を活用しながらさまざまな経営努力をされて行ってこられたというのが、旧石岡市の実情であるということはわかります。  今回は、新しい新統合保育所を、30年度の基本設計、また32年度オープンに向けて整備をしていく計画が出されました。いろいろ立場によりまして、賛否両論あると思います。賛成の方もいれば、それをどうかなという、行政の役割、また公立の役割というものに関して疑問が出る部分もあるかと思いますけれども、できれば今回の一般質問では、フラットな状態で事実を確認しながら、それを執行部の皆さんと議論していきたいと思います。  平成29年3月に、石岡市におきましては公共施設等総合管理計画が策定されまして、その前年ですから27年度ですかね、白書をもとに計画が実施される。個別施設計画が今、策定されている段階だと思います。今回は、石岡市保育所・幼稚園個別施設計画が策定されたということで、常任委員会でも報告がありました。その中で統合保育所が計画されるということでご説明をいただきました。  そこで、まず初めに、この個別施設計画の背景と目的について伺います。 4 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。
    5 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。本市は、公共施設の維持管理や改修、改築等の計画的な推進が求められており、他の行政サービスに重大な影響を及ぼすことが懸念されています。そのため、本市が保有する施設の基礎的情報の収集と分析を行い、さまざまな観点から課題解決に向けた公共施設のあり方を検討する基礎資料として、石岡市公共施設白書が平成27年度に作成されました。このような背景の中、効率性を追求しながら中長期にわたり計画的に取り組むべき全庁的な重要課題と考え、平成29年3月に石岡市公共施設等総合管理計画を策定しており、その目標達成のため、石岡市保育所・幼稚園個別施設計画を策定したところでございます。  その計画の中で、今回対象となっております第1第2保育所につきましては、当市の大きな懸案事項の1つでございまして、耐震度の関係で石岡小学校に緊急避難的な移転をして、もう既に4年になろうとしております。移転から今日まで、子ども・子育て支援新制度のスタートなどにより、予想以上に保育需要は高まり、状況は一変しております。第1第2保育所で担っている保育枠は依然としてその必要性を示しており、今回、行財政改革の一環として有利な財源も確保できることなどから、3つの施設を廃止し、縮小した統合保育所を整備するご提案をさせていただいた次第でございます。  以上です。 6 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 7 ◯2番(大和田寛樹君) 次に、保育関係経費の現状と課題について伺います。 8 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 9 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。本個別施設計画の中に、コスト状況として、保育所のトータルコストに関する計算書が記載されていますが、当総合管理計画に位置付けられた統廃合、機能移転の検討候補の方向性に沿った形で、第1保育所、第2保育所、東幼稚園それぞれを存続させるのではなく、3施設を集約化し、さらにこれまでの定員を縮小することで、コスト削減が図られると考えております。 10 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 11 ◯2番(大和田寛樹君) 続きまして、新統合保育所と民間保育所の一般財源での持ち出しの違い、負担ではなくて、教育に対して、保育に対しては投資だと思いますけれども、その投資の違いを伺います。 12 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 13 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。統合保育所を運営した際の経費と民間保育園の運営費の違いについて、市の一般財源のみに焦点を当て、ご答弁申し上げます。算出に当たっては、個別施設計画の中での統合保育所については、定員数を60名から70名と計画しておりますので、定員60名であった第2保育所と60名定員で運営している民間保育所の1年間の運営費を例とし、比較いたしました。まず、民間保育園についてですが、全体の運営費から国庫補助金等を差し引いた金額が約2,700万円、一方、公立保育所は金額が約4,470万円となります。なお、公立保育所は普通交付税の対象となりますが、それが幾らかということに関しては、算定方法が複雑であるため金額を割り出すことができませんでした。  以上です。 14 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 15 ◯2番(大和田寛樹君) そうしますと、民間の場合には国庫補助金を差し引いて2,700万というご答弁で、公立保育所は交付税が措置されますので、4,470万からは下がるということだと思います。2,700万以下になることはないですか。ありますか。ないですか。  そうしますと、2,700万よりは下がらないということなので、4,470万から2,700万の間ぐらいなんでしょうと、交付税措置ということですね。民間に任せる場合よりも公立のほうが、投資的経費というか、コストが上回る形になります。その差額についてどのようにお考えなのか伺います。 16 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 17 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。公立保育所での一般財源の負担が民間保育園を上回っているということでございますけれども、近年、少子化の進行と多様化する子育て需要に対しまして、安心して子どもを産み育てやすい環境を整え、子育て世代に魅力的なまちづくりの推進につきましては、我々の大切な責務であると認識してございます。公立保育所の役割である、保育の水準を示す役割、民間では難しいケースの受け皿的役割、保育ノウハウの提供、人材育成、地域の保育の拠点、こちらを、石岡地区におきましても果たしていくために、必要な経費の差であると考えております。  以上です。 18 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 19 ◯2番(大和田寛樹君) 次に、平成30年2月5日に、公共施設等総合管理計画委員会から答申が出されています。管理計画の進捗についての諮問をして、委員会から答申が出されています。ここで示されているのは、進捗については、国が示す平成32年度の個別施設計画の策定に先んじて、平成31年9月を策定目標としていること、また、組織の枠を超えた庁内横断的な推進体制で取り組んでいること、さらに市民及び議会からの意見聴取を行う策定体制は、適切であると評価できる。ただし、民間にできることは可能な限り民間に任せる検討をするなど、さらなる協議を尽くして、個別施設計画の策定を行われたい。さらに以下の点について対応されたい。  5つあるんですけれども、1つ目に、喫緊の課題への早急な対応も必要であるが、個別施設計画の策定予定が平成31年9月であることを鑑み、十分な協議を尽くして、個別施設計画の策定を進めること、2、今後、学校の統廃合に伴い発生する学校跡地については、有効活用に向けて迅速に検討し進めること。関係するところを読みます。4つ目ですけれども、公立保育所のあり方を明確にし、官民のすみ分けを慎重に検討すること。また、公立保育所の建設だけでなく、民間提供サービスの活用のため、民間保育所の保育士確保等、さらなる支援策の充実を検討されたいということで答申が出されています。  この個別施設計画を策定して、議会にも報告がありました。常任委員会で報告があったわけですけれども、パブリックコメントを実施したということで、わかる範囲で結構です。どのような意見が出されたのか伺います。 20 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 21 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) パブリックコメントに関しましては、ホームページとこども福祉課と支所の窓口で一定期間募集しましたけれども、ご意見等はございませんでした。  以上です。 22 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 23 ◯2番(大和田寛樹君) 意見がないということで、多分たくさん、いろんな要望というかご意見、議会のほうにも平成27年11月に陳情が出されていまして、委員会のほうで継続審査、継続審査ということで、何回か継続審査をされています。入れている保護者の皆さんは多分関心も高いし、いろんなご意見をお持ちだと思います。もちろん、公立じゃなくて民間の保育所、認定こども園がいいという方もいるでしょうし、やはり公立……、石岡市に1つも公立がなくなってしまうということに対しての陳情が出されたということは、そういう不安を持っている保護者の皆さんもいらっしゃったはずだと思うんですね。  パブリックコメントを実施して、意見がなかった。今年に入ってからパブリックコメントは実施をした形ですかね。議会に今年報告があったわけですから。その期間ですね、もう少し……。これは意見として述べさせていただきますけれども、計画を実施するに当たって、答申でもあるように、市民の皆さんからの広い意見を吸い上げて実施をしていくと、慎重に十分な議論を尽くして協議をして行ってほしいという答申でありますので、そういうものもしっかり、今後、実施設計、また32年オープンに向けて事業を進めていく中で、市民の皆さんの意見を広く吸い上げて反映できるように、体制をとっていただきたいなと思います。  次に、3つ目のところに移りまして、乳幼児人口と入所者数について伺います。これは、実は29年9月の定例会でも同様の質問をしました。もちろん、乳幼児人口というのは変化をしまして、そのデータをアップデートしていかないと、未来の需要と供給を探っていけないと思いますので、新たに変化している部分もあると思いますので、再度伺わせていただきます。 24 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 25 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。平成23年から平成28年までの過去5年間の乳幼児人口と保育所等入所者数の推計を参考にした短期的視点でございますけれども、ゼロ歳児から2歳児については、人口自体は7.5%減少いたしますけれども、入所者数は入所率が17.7%上昇することにより、平成28年が606人から平成33年が660人へと、増加することが予測されます。3歳児から5歳児については、入所率は6.9%上昇するものの、人口自体の9.9%減少が予測されるので、その影響が上回りまして、入所者数は平成28年が860人から平成33年が829人へと、減少することが予測されております。  以上でございます。 26 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 27 ◯2番(大和田寛樹君) そうしますと、数字的には29年の質問からは少し変化していると思いますけれども、全体的に見て、ゼロ歳から2歳児の3号認定の皆さんの保育の需要は高まっているという現象は、そのときと変わっていないということであります。1号認定、2号認定には、数字的には受け皿が供給できる体制にあると。ただ、ゼロ歳から2歳の3号認定について、今後、今の段階でも、ちょっと不安があると。これは隠れ待機児童は入っていないと思いますので、隠れ待機児童を入れると、もしかしたら供給が間に合わないと、現実的に今の段階で。  次に、将来の保育需要の見込みについて試算されていると思いますので、その点について伺います。 28 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 29 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。国立社会保障・人口問題研究所が推計する石岡市の将来人口推計をもとにしまして、平成32年から平成37年間の単年度推計を行いまして、平成33年のゼロ歳から4歳推計人口と乳幼児人口の5年間の推移から別に算出した平成33年推計値とを比較調整し、将来の乳幼児人口と保育所入所者数を推計した長期的視点での推計を行いました。長期的視点での考察といたしましては、市全体の人口減少と相まって、乳幼児人口も減少していくことが予想されますが、入所者数は現状の水準、1,400人台を10年程度維持し、その後、次第に低減していくということが予測されております。  以上です。 30 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 31 ◯2番(大和田寛樹君) そうしますと、人口減少に相まって乳幼児人口も減少しますと。ただ、ゼロ歳児から2歳児の保育の需要の数、率は増えていく傾向にあると。乳幼児人口は減少するんだけれども、保育需要は増えますということで、これが10年間は概ね続くことが予想されるということでよろしいですね。  次に、これまでの保育の受け皿確保に向けた取り組み、これまでも実施をされてきたと思います。常任委員会では、69名の受け皿確保が、新規も見込んで増えたという報告がありました。これまで、受け皿確保に向けたどういう取り組みをされてきたのか伺います。 32 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 33 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。市内民間事業者に、国の待機児童解消加速化プランに基づいた国庫補助金を活用した施設整備を呼びかけさせていただきました。その結果、平成28年度から平成29年度にかけ、5つの保育園等が増築、改築、創設を行っていただけまして、合計69名の定員増が図られる見込みでございます。また、近年の全国的な保育士不足問題を踏まえまして、国による保育士の処遇改善政策が展開されておりますが、市としても、保育士の就労意欲の向上、保育士の離職抑制、新たな保育士の確保を目的として、経験年数に応じた独自の給付制度、石岡市特定教育・保育施設運営改善事業費補助金を平成29年度から開始し、長期的な保育士確保に努めてまいった次第でございます。  以上です。 34 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 35 ◯2番(大和田寛樹君) 次に、今後の受け皿確保に向けた取り組みについて伺います。 36 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 37 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。先ほどご説明いたしました石岡市特定教育・保育施設運営改善事業費補助金についてでございますけれども、他市の例として、当市より高い給付を行っている現状が一部見られますので、他市町村の動向を調査研究し、対応を協議してまいりたいと考えております。  以上です。 38 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 39 ◯2番(大和田寛樹君) こちら、1日目の先輩議員の質問の中でも同様の質問がありまして、つくば市では3万円の上乗せ、また、柏、松戸では家賃補助だったり、もっと上乗せしていますというようなご答弁がありました。確かに他市町村を見ますと、石岡市よりも処遇改善策をもっと上乗せしている地域があるかと思います。例えばつくば市、柏市、松戸市も一緒ですけれども、人口が微増している地域ですね。石岡市はこの約10年で7,200人減少している。また、保育の需要も、地域的な事情がそれぞれあると思います。石岡市よりもつくば市のほうが、断然保育士が不足しているという現実があります。  当然、子どもたちが、もう待機児童自体がつくば市には存在しますね。茨城新聞出ていましたけれども、水戸市、つくば市、ひたちなか市、取手市、今までの市全体で受け入れられない待機児童、隠れ待機児童とかではなくて、待機児童自体が存在する。そういう地域と、石岡市の、待機児童自体は、今は、前の考えだとゼロだという地域を同じ土俵で比較するというのは、なかなか困難だと思います。財政状況もありますし、今言ったように地域の事情というのもある。ただ、保育士を確保しないと受け入れられないという現実も、石岡市にもあるということなので、同じ土俵ではなくて、石岡市独自に上乗せできる、またはそういう部分だけじゃないと思うんですよね、支援というのは。処遇改善や、民間の保育所さん、認定こども園さんの支援というのはそういう部分だけではない。お金を払って保育士を確保するというだけではないと思うんですね。  保育士さんも……。今、どこの業界、来年度の就職活動が解禁されて、新卒の大学の就職活動が解禁されてスタートしていますけれども、給料だけで多分判断しないと思います。もちろん給料というのは、選択する要素の1つにお給料があると思いますけれども、その企業、その幼稚園の教育方針であったり、地域、将来性があるのかとか、どういう方針で保育を、教育を行っているのかとか、いろんな部分で選択をするんだと思います。新卒の皆さん、また保育士もそうだと思います。  なので、いろんな支えというか、支援が考えられると思います。3万円お金を配るだけじゃない支援がいろいろあると思います。そういうものも民間の保育所さんと検討しながら、石岡市独自の、本当に石岡市に合った支援というか、処遇改善に向けて取り組んでいっていただきたい、そのようにお願いします。  次に、6番に移ります。子ども・子育て会議について伺います。 40 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 41 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。子ども・子育て会議は、子ども・子育て支援法第77条第1項の規定に基づき設置しております。所掌事務といたしましては、特定教育・保育施設の利用定員の設定に関すること、特定地域型保育事業の利用定員の設定に関すること、子ども・子育て支援事業計画の策定または変更に関すること、子ども・子育て支援に関する施策の総合的かつ計画的な推進に関し必要な事項及び当該施設の実施状況の調査審議に関すること、その他子ども・子育て支援に関し必要な事項に関することとなっておりまして、現在23名の委員で構成されております。  以上でございます。 42 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 43 ◯2番(大和田寛樹君) 民間の保育所、また幼稚園の経営者の皆さんが、市、国、県のがちがちの縛りの中で、自由といっても自由度が狭まった中で、それでも営業努力、企業努力で経営改善であったりされている。ただ定員の枠とかは、このように、今まで教育委員会でやられていたものが、今度、部長のところの部に移って、また子ども・子育て会議のほうで定員枠とかそれぞれ議論されて、決まっていくということになっているようです。  次に、会議で、この新統合保育所の件も含めて、個別施設計画の説明をされたと思います。その中でどのような意見が出されたのか伺います。 44 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 45 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。委員からどのような意見が出されたのかということでございますけれども、計画に至った経緯、審議の進め方、発達障がいに関する付加機能を充実させるため、定員規模を小さくしてはどうかという意見などをいただいております。  以上です。 46 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 47 ◯2番(大和田寛樹君) ここで、第1第2、また東幼稚園合わせて、今までに定員数は全体で何人でしたか。 48 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 49 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。60、60で合計120でございます。  以上です。                〔「東幼稚園も」と呼ぶ者あり〕 50 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) 失礼いたしました。東幼稚園は定員70でございます。ですので、合計190です。  以上です。 51 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 52 ◯2番(大和田寛樹君) 第1第2、東幼稚園を合わせて190名。今回の新統合保育所の定員数は60名から70名ということで常任委員会のほうで報告がありましたけれども、これは、定員数を削減することによって、スリム化して投資的経費というか、コストを抑制する、また子ども・子育て会議のご意見を踏まえて定員数を削減したということでよろしいですか。 53 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 54 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。子ども・子育て会議だけでなく、各関係機関の皆様からもさまざまなご意見をいただいております。計画の推進に際しましては、貴重なご意見と捉えまして、事業内容や定員規模、また発達障がい対応などについて引き続き会議に諮りまして、柔軟な対応を心がけてまいりたいと考えております。  以上です。 55 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 56 ◯2番(大和田寛樹君) こちらも1日目の先輩議員の質問の中で、パイを取り合うというようなことをするつもりは行政としてないんだと、そのようなご答弁があったと思います。パイを取り合うって、待機児童がある地域からすると、すごく恵まれた環境にあると思います。実際は待機児童は存在しなくて、どの幼稚園を選べるのかというのを、保護者が、子どもたちが選べるということなので、民業圧迫になるということは当然行政ではなかなかやってはいけないことだと思いますけれども、しかし、役割、公営である役割というものはあると思います。  次に、さまざまな、子ども・子育て会議でそのほかにも意見が出されたと思いますが、担当課の石岡市の行政としては、どのようにそれを受けとめたのか伺います。 57 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 58 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) 繰り返しになってしまうかもしれないんですけれども、皆様のご意見をいただきまして、民間の事業者様もこれまで石岡市の保育を担っていただいたということで、お互い話し合いを持ちまして、先ほど申しましたように、事業内容、定員規模も含めて、検討してまいりたいと思います。  以上です。 59 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 60 ◯2番(大和田寛樹君) 重複してしまって済みません。  最後の質問に入りますけれども、公立保育所の役割と今後の方針について伺います。 61 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 62 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。公立保育所の役割は、先ほどご説明した4つの役割と、児童福祉法にも定められているとおり、保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責務を負うという役割を担っております。これらの役割を果たすために、新たな方針として、石岡、八郷地区それぞれに、一定の拠点機能を持った公立保育所運営を実施してまいりたいと考えております。八郷地区にあるやさと中央保育所は、公立唯一の子育て支援の拠点施設として引き続き運営してまいります。また、今回ご提案申し上げている石岡地区に新たに第1保育所と第2保育所を統合して建築する統合保育所は、新たに大学等との連携を図りまして、発達障がい児等に対する教育・保育方法の研究等と、市内保育園等の相談支援を行う拠点施設として運営してまいりたいと考えております。  最後に、担当としては、一日でも早く第1第2保育所の子どもたちに良好な保育環境を提供したいという思いがあることを申し上げたいと思います。  以上です。 63 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 64 ◯2番(大和田寛樹君) ここからは、ちょっと市長に伺わせていただきます。全員協議会で、平成30年度石岡みらい創造プロジェクトということで、こちらのご説明がありました。この中で6つプロジェクトがありまして、結婚・子育て応援プロジェクトというのが一番最初に出てきます。みらい創造の中での一丁目というんでしょうか、結婚・子育て応援プロジェクト。ここで、この結婚・子育て応援プロジェクトの中で最初に出てくる実施事業が、統合保育所の整備(新規)ということです。一丁目の一番地というふうに言うんでしょうか。こちらにも、みらい創造プランの「誰もがいきいきと暮らし輝くまちいしおか」、具体的に、今の統合保育所の件を明確にうたっておられます。  初日の所信の中に、所信を見返してみますと、結婚・子育て応援プロジェクトということはあるんですけれども、ほかの、例えば教育改革プロジェクトの中の石岡市ふるさと学習サミットとか、3点目の雇用・産業充実プロジェクトの中の具体例が鳥獣被害総合対策でありますとか、いろいろ具体的事業名が出てきます。ただ、先ほど言いました一丁目一番地なのにもかかわらず、所信の中の結婚・子育て応援プロジェクトの中にこの統合保育所ということを明確に言われていない。何でなのかなということで、非常に疑問を持ったわけです。何か市長の中で意図があったのか、それとも違うことで代用して、それは言っていますということなのか、市長に伺います。 65 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 66 ◯市長(今泉文彦君) 統合保育所に関する私の考えでありますけれども、民間でできることは民間でという方針を大きく方向転換した経過は、ただいま部長が申し上げたとおりでありますけれども、それでは、それは子どもたちによりよい保育環境を提供したいという思いからであります。これに当たり、特にゼロ歳から2歳までの保育需要が急激に伸び、その傾向は今後10年は続くという予測に対し、私は大きな危機感を持ったわけであります。これは、タウンミーティングなどでじかに保護者の方の声も聞いて、大変不安であるという状況も加えてでありますけれども、このことは、幼児教育と保育の世界にこれまでにない大きな波が押し寄せてきたと。これまでの公立とか私立とかいう比較を超えた、全体として課題に当たっていく姿勢が必要だというふうに直感しております。  保育士の争奪戦とも言える、あたかも都市間競争にも似た状況というわけでありますけれども、そういった中、私立幼稚園も私立保育園も公立保育園も、これからはオール石岡で一致団結しないと、この大きな渦を乗り越えられないということを感じております。ですから、ここは関係者全員が英知を結集して、現在ばかりでなく将来の子どもたちにもよい保育環境を提供していかなくてはならない、そういうふうに思っております。そういった意味で、新統合保育所は、既存の公立保育所の機能に加え、新たな機能が確実に求められていると考えております。  きのうも質問がございましたけれども、貧困や発達障がいなどの悩みに応えられる、支援も行えるという拠点として、地域に開かれた機能を持ち、さらには民間との強い連携、保護者の実態に即した細やかな対応など、新しい時代に対応できる、そして地域社会との連携も加えて、これまでにない保育所としなければならないと考えております。そういうことでありますので、それに向けて、改めて関係者の意見を……、先ほど大和田議員もおっしゃいましたけど、実施設計に向けて詳細を詰める際には、多くの方々の意見を聞いて、やっていきたいと思っております。  以上が私の考えです。 67 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 68 ◯2番(大和田寛樹君) 何でこんな質問をさせていただいたかといいますと、一丁目一番地の肝いりの政策、実施事業がここにうたわれていないのが、私が疑問に思うんじゃなくて、やる職員が、「あれ、一丁目一番地の政策が所信にうたわれていない。市長はどういうお考えなのか。政策決定されたのは市長」ということで、その目標に向かって職員の皆さんが結束をし、潜在能力を大いに発揮して向かっていくのに、あれっと思ったので質問をさせていただきました。
     これも1日目の質問で、市長は、職員の仕事ぶり、職員の皆さんのやろうとしていることを信じていますということで、ご答弁がありました。もちろん、信頼関係の上で仕事をやっていくのは大事だと思います。当たり前のことだと思うんですけれども、政策決定をして市長がここに向かっていこうというときに、もちろん職員を信頼するのは大事なんですけれども、最初は、俺を信頼してついてこいというリーダーシップが職員の力を結集させる、鼓舞する、そんな原動力に私はなるんじゃないかなと思ったので、ぜひとも、職員を信頼するのはもちろんですけれども、その政策決定したこと……。細かい事務作業は職員の皆さんが一生懸命やりますけれども、そのやろうとしていることがぐらっとぶれたりすることがないように、本当に保育、教育を必要としている子どもたちが、これは民間も公立もなく、よりよい環境になって、そして、子育て中の皆さんが働きやすい環境を、安心して預けられる環境を……。民間がいい人もいるでしょうし、公立がいい人ももちろんいるでしょう。そういう意味で、しっかりリーダーシップを発揮して進めていっていただきたいなと、そういう思いで最後に確認をさせていただきました。所信にはうたっていないけれども、いろんなところに含まれているということで、私は受けとめをさせていただきました。  次に、質問項目2に移らせていただきます。子どもたちのインターネットリテラシーについてでございます。  こちらの質問は、昨年、8月から10月ぐらいにかけてですかね、神奈川県の座間市で、ネットによって出会った方たちが9人殺害されるという、本当に痛ましい、こんなことが本当にあるんだというような事件が発生しました。私たちが小学校のころよりも、地縁、血縁、しがらみとか、そういう地域性の中で生きてきた私の時代よりも、今は安易にネットでつながった方に安易に会いに行ける環境。我々の世代って、なかなか怖くて会いに行けないと思うんですけれども、10代、20代の方が、ネットで知り合って、本当に1か月半ぐらいの間に殺害されていってしまうという事件が発生しました。また、子どもたちが巻き添えになる事件・事故、これはネット関係だけじゃありませんけれども、いろんな事件・事故が発生しています。  そんな中でICTのタブレット教育、いろいろやられておりまして、もちろん今の子どもたちは、もう小学校の高学年ぐらいから、携帯、スマートフォンやタブレット端末に触れる機会が本当に多いわけであります。子どもたちだけじゃなくて私たちの生活にも、本当に切っても切り離せない、そんな環境にインターネットがあると。買い物をするにも人間関係の構築にも、インターネットが暮らしと切り離せない状況にあります。  インターネットと子どもたちがうまくつき合っていくにはどうしたらいいか。危険な目に遭わないか、親御さんは心配されていると思います。実際、スマートフォンの小さな画面で世界中にリンクしていて、そんな理解をしないままに安易に写真を投稿してしまったり、住所や名前や個人情報が推測されるようなことを投稿してしまったり、そんな実態があります。  そこで、今回、インターネット等スマートフォンに触れる機会が多い小学生、中学生をネットトラブルから守るために、インターネットリテラシーについて質問してまいります。  まず初めに、児童生徒のスマートフォンやタブレット端末の保有率について伺います。 69 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 70 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。昨年5月に県の教育委員会から報告がございました、平成28年度携帯電話、インターネット利用に関する小学校4年生以上の実態調査結果でございますが、これによりますと、石岡市における携帯電話、スマートフォンの所有率は、小学生では27.8%、中学生は53.6%、またタブレットや携帯ゲーム機等のインターネット接続機器の所有率につきましては、小学生では76.9%、中学生は86.6%となってございます。  以上でございます。 71 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 72 ◯2番(大和田寛樹君) 県の平均よりは、石岡市のほうがちょっと低いという実情だと思うんですね。全国平均よりも茨城県はちょっと低いので、それよりも石岡市は、スマートフォンやタブレット端末の保有率が低いということでございます。しかしながら、保有率が若干、5%、10%低くても、そういう事件や事故、またいじめ等に巻き込まれないとか、実際に安易な気持ちでそういうことをやってしまう可能性もあります。  市内の小中学校は、スマートフォンの持ち込みは不可だと思いますけれども、家で使う機会が多い。その上で、石岡市において、そういうインターネットを悪用した犯罪やいじめについて、その報告があったのか、もしくはないのか伺います。 73 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 74 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。市内の小中学生がインターネットを悪用した犯罪に巻き込まれた事案は、現在のところはございません。ただし、友達間でSNSを利用して、相手を中傷することを書き込んだことが原因となりまして、トラブルになってしまったケースはございます。今後、ますますインターネットやスマートフォンの小学生や中学生における所有率が高まることや、低年齢化することが予想されますので、情報モラル教育は重要な課題と捉えてございます。こうした課題に対応するためにも、現実に起きているさまざまな事例を通した学習が必要になってくると考えております。  以上でございます。 75 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 76 ◯2番(大和田寛樹君) これは、学校教育だけじゃなくて、家庭教育、または地域教育も非常に役割が大きいんだなと。学校教育だけで……、学校にスマートフォンや、自分で持っているタブレットを持ってこられませんので、地域の皆さん、また家庭での教育が本当に重要だなと思いますけれども、次に、学校教育の中で、インターネットリテラシーの向上、子どもたちの醸成に向けて、どのような取り組みをされているのか伺います。 77 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 78 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。犯罪に巻き込まれないために、まず、SNSの危険性について、継続して指導を徹底する必要があると考えてございます。また、親身に相談できる体制が重要であると考えておりますので、学校における教育相談体制を再確認していきたいと考えてございます。また、教育委員会といたしましては、各学校において、小学校高学年や中学生とその保護者を対象といたしまして、専門家による講習会を実施するよう指示しているところでございます。全ての学校におきまして、1学期の間に、警察署やメディア教育指導員等の各関係機関と連携しましたネット安全教室の開催、外部講師を招いての、携帯電話やスマートフォン等を通じた有害情報の危険性や対応策についての講習会を行っているところでございます。この講習会に当たりましては、保護者も一緒に参加している学校もございます。  以上でございます。 79 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 80 ◯2番(大和田寛樹君) 学校において教育相談体制というご答弁がございました。ちなみに教育長はスマートフォンですかね。それとも以前の携帯ですか。 81 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 82 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。スマートフォンでございます。 83 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 84 ◯2番(大和田寛樹君) 済みません。スマートフォンじゃないのかなと思って聞いたんですけれども、何が言いたいかといいますと、学校においての相談体制というので、教師が相談を受ける体制の構築をするということなんですけれども、多分、教師、先生も、インターネットについて、悪質サイトというのは6兆とか8兆ページあるというふうに言われているので、なかなかそこまでインターネットに追いついていない先生も、もしかしたらいらっしゃるかなと思いまして、教育相談体制を再構築するということなので、子どもたちや保護者に教える前に、まず学校関係者、先生を含めて、そういう皆さんがその危険性を十分に理解して、講習なり研修なりをして、その相談体制の窓口ができるようにしていかなくちゃいけないということで、ご意見させていただきます。  先ほど言いました、学校教育だけじゃなくて家庭教育も非常に大事であると。家で使う頻度が高いわけですから。保護者に対しての指導という意味では、どのような方策をされているのか伺います。 85 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 86 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。インターネットやスマートフォン等の正しい使い方に関しましては、学校での指導だけでなく、保護者の協力も必要不可欠であると考えてございます。教育委員会といたしましては、県の教育委員会から配付されております携帯電話、スマートフォン、携帯ゲームなど、インターネットに関するトラブルの増加についての家庭向け資料等を活用しまして、スマートフォン等の使用について、家庭における話し合い、あるいはルールづくりを保護者に促すよう、各学校に依頼しているところでございます。  以上でございます。 87 ◯議長(岡野孝男君) 2番・大和田寛樹君。 88 ◯2番(大和田寛樹君) 本当に急速な勢いでインターネットというのは普及しまして、子どもたちにも本当に便利なツールとして、利用している皆さんがたくさんいるということであります。ただ、もちろん、学習効果もあるでしょうし、本当に便利な部分はたくさんあると思いますけれども、それに隣り合わせで危険性があるということです。子どもたちには……、我々大人はある程度分別がつきますけれども、なりすましの投稿であったりSNSでのやりとり、例えば、50歳の男性が9歳の小学生の女の子になりすまして小学生とやりとりをする。「今度会おうよ」なんていうことで、そういう事件も、実際に全国的に見れば発生している状況にある。だまされやすいというか、そういう教育がないと、隣まちの近くだからということで、安易に会いに行けちゃうような環境にあるというのも事実だと思いますので、ぜひとも、本当にこういう犯罪に石岡市の子どもたちが、全国的にそうですけれども、巻き込まれないために、他市町村、全国的な調査をしていただきまして、子どもたちのインターネットリテラシー向上に向けて、より一層の取り組みを実施していっていただきたいと、そのようにご意見させていただきまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 89 ◯議長(岡野孝男君) 次の質問者に移ります。  10番・大槻勝男君。 90 ◯10番(大槻勝男君) 10番・大槻勝男でございます。私は、通告書に従いまして、1項目2点ほど質問をさせていただきます。よろしくお願いします。  まず、29年、昨年11月24日、経済建設消防委員会行政視察で東京銀座の茨城マルシェを伺いました。議員6名、商工観光、経済部が数名、石岡の果樹狩りやフラワーパークイルミネーションのPRをし、また、柿、極上柿の富有柿を持参し、試食をしてもらい、販売をいたしましたが、富有柿の甘さとおいしさに、非常に喜ばれました。もっとPRする必要があると思いました。  石岡市にはブランドはありますか。いしおかサンド、1,600万のお金を使い有名なシェフがつくったケーキは、ブランドにはなっておりませんよね。皆さんもご存じだと思います、龍ケ崎のコロッケ、これはブランドになっているんです。八郷の柿は非常に品質がよく、かなり有名になっております。NHK水戸放送局、あとは地方紙などによく放送されたり何かしておりますので、県内の方々は、この八郷の極上柿、皆さんご存じなんですね。残念ながら、都内の方にはこの極上柿は知られていないですね。  それで、市長もご存じだと思うんですけれども、毎年、市長と生産者と、有名な某所、吟味した極上柿、金の箱に入れた極上柿を持参していますよね。果たしてそこに持参して、石岡市のPRまでには至ってはいなかったと思います。これはこれとして続けて、生産者もやってほしいということですから、これは引き続きやってほしいと思います。  それでは、質問に入ります。1と2がありますので、まず1からです。農産物等のブランド化と販路拡大のための取り組みについて。当市農産物等のさらなるブランド化の取り組みについて。  当市には、八郷地区の極上柿、富有柿ですね、そして、茨城県青果物銘柄産地指定を受けている八郷の梨、石岡の梨が、花卉銘柄産地指定として石岡地区の小菊があります。しかし、稲敷市の江戸崎カボチャ、土浦市、かすみがうら市のレンコン、龍ケ崎市のコロッケ、筑西市の小玉スイカなど、これらと比較してみると、極上柿が銘柄産地の指定は受けているけれども、ブランドとしてのインパクトに欠けていると思います。そのあらわれとして、年々生産者が減少傾向にあり、その理由として、それはもうからないからなんです。隣接する笠間市では、日本一のクリの生産地として行政が関係者から意見を聞くなど、協議会を立ち上げ取り組んできた結果、焼きグリなどアイデア商品を売り出すなど、もうかる農業になってきています。クリの生産者も、非常に笠間市は増えてきております。  そこで、当市においてのさらなるブランド化の取り組みについてお伺いをいたします。  2点目、販路拡大のための全市挙げてのPR活動の取り組みについて。  当市においては、多くの場所でPR活動に取り組まれています。しかしながら、全市を挙げての活動とは言いがたい。経済部と所管する委員会の委員など、一部の関係者だけで行っている印象を受ける。市長を含めたトップセールスが必要だと常々考えているところでございます。さらに、消費者へ当市のブランド商品を強く印象付けるためにも、統一したユニフォームなどでPR活動に臨むことも重要かと感じております。  市長のトップセールスの取り組みの考え方と、消費者への印象付けの方策について伺います。この2点目は、市長に答弁をお願いいたします。  1回目、終わります。 91 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 92 ◯経済部長(諸岡広明君) 当市におけます農産物等のさらなるブランド化の取り組みについてご答弁いたします。石岡市においては、「ありのみ」という名称の梨のブランドが平成28年度に誕生しました。これは、平成25年度からフルーツプロジェクトとしまして他の産地との差別化を図るため、生産者、JA、筑波大学、県、そして市が共同で取り組んできた結晶と言えます。このプロジェクトには、石岡市内の2つのJAが連携して取り組んでおり、差別化を図るため特別な栽培技術を実践し、糖度と大きさに基準を設けて、クリアしたものだけを「ありのみ」として取り扱っております。  ブランド化は、一朝一夕に確立され得るものではなく、長い期間、高い品質を維持し続けることでなし遂げることができるものと考えております。一定の信頼と評価を得ることだと感じており、それには、安定して供給できる出荷量と、栽培技術に裏付けされた品質が求められるものと思います。  こうした事例から、次のブランドについては、柿やブドウなどが考えられますが、差別化となる栽培技術や、一定の供給量を満たすために生産者と生産者組織の協力が不可欠です。また、柿やブドウについては、市場出荷よりも直販に置かれている点、個々に販路を開拓している点で、梨とは異なる販売環境となっております。そのため、まず、産地全体として果樹のPRを行うことで、個々の固定客の増加を担う取り組みを、生産者と生産者組織とともに検討してまいりたいと思います。また、そういった取り組みのきっかけづくりを支援しブランド化につなげていくため、生産者や生産者組織と連携し、研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 93 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 94 ◯市長(今泉文彦君) 大槻議員の質問にお答え申し上げます。ブランド化については、ただいま経済部長が申し上げたとおりであります。一朝一夕ではブランド化はできないということでありますけれども、長年にわたる生産者の地道な取り組みと工夫、あるいは絶え間ない努力、そういったものがブランド化につながっていくということでありますけれども、もう一つ、トップセールスについてでありますけれども、昨年11月の大槻議員が所属する経済建設消防委員会において視察された際、議員自身も石岡の柿をPRしていただいたということ、感謝申し上げたいと思います。  市長のトップセールスについてでございますけれども、東京都の都庁において、あるいは文京区において、千葉県柏市において、機会を見つけては、私自身がはんてんを来て観光PRをやっているということであります。非常に効果が高くて、イチゴなどを持っていきますと、その数か月後に、大変イチゴなどは売れ行きがよくて、売り切れてしまうという状況がありますけれども、今後については、これまで以上に生産者やJA、生産組織と連携を図りながら、高い宣伝効果が期待できる茨城マルシェにもPR活動を検討してまいりたいと思います。関東地方で有数の果樹産地としての自負もありますし、まだまだ努力しなくてはならないということも自覚しております。石岡の魅力をぜひ県内外へ発信していきたいと考えています。  以上です。 95 ◯議長(岡野孝男君) 10番・大槻勝男君。 96 ◯10番(大槻勝男君) ただいま答弁がありましたけど、ブランドにするのはちょっと厳しいようなお話がありましたが、八郷の柿、園部、小幡地区の柿、私はこの柿を全部ブランドにしてくださいとは言っていませんよ。部長、この柿、私が言っているのは、糖度で決めるんですよ。たしかこれは、ブランドといいますと、よそから持ち込まれる可能性もありますよ。ですから、今、生産農家、生産者は糖度計を持っておりますので、何度以上はブランド、そのような形はできると思いますよ。先ほど梨はブランドがあると言いましたよね。私は初めて聞きましたよ。  これ、私が言うわけじゃありませんけれども、都内の人たちにたくさん八郷の柿を食べてもらいたいんです。PRをして、食べてもらいたい。私は、この東京銀座の茨城マルシェに伺ったときに、お客さんたちが本当においしそうに食べていましたよ。これ、やる気があればいくらでもできるんですよ、部長。笠間市、どうですか。笠間市は努力ですよ。努力してブランドになったんですよ、笠間市のクリは。その辺を生産者としっかりお話をして、ぜひともブランド化……。私は、もうこれは以前から、前の部長のときからこのお話をしていたんですよ。一向にやろうとしなかった。だから今日は私、これを質問したんですけれども、農家を代表して質問しているんですよ。  2回目、当市は、気候、風土とも大変すばらしい環境条件に恵まれ、農産物や果物は何でも生産できることから、ややもすると、よいものだけれどもインパクトに欠けてしまう……。先ほど、私が言ったと思いますよね。努力が足りないんですよ。欠けてしまう傾向にあると感じています。  富有柿といえば石岡、梨といえば石岡、こう言われるように、市長のトップセールスと、さらなるブランド化を図ることを積極的に取り組んでいただくこと、また、本年もやる予定だというお話は聞いておりますよ、茨城マルシェに伺うと、やる予定ということを聞いております。ですので、今年は、市長、公務で忙しいでしょうけれども、ぜひとも私どもと一緒に東京銀座の茨城マルシェに行ってほしいんです。私は、ともかくおいしい八郷の柿、園部地区、小幡地区、非常にこれはおいしい。都会の方に食べてもらう。これでブランドにしたいんですよ、何としても。これ、私は強く、大きな要望をしまして、終わります。 97 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午前11時17分休憩            ───────────────────────                   午前11時30分再開 98 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  12番・村上泰道君。 99 ◯12番(村上泰道君) 12番・村上泰道でございます。今期定例会におきまして、4項目通告いたしました。一問一答方式で質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  まず第1項目、石岡市における情報発信についてということでお尋ねしてまいります。  今回に限らず、石岡市におきましては、さまざまな事業が展開されている中で、先ほどの同僚議員からもありましたけれども、やはりPRがいつも弱いということは、いろんな場面で、議会の中から、また執行部からの答弁の中でもありますけれども、石岡のよさを本当にいろいろ発信するのが弱いという課題は、いつも挙げられていたと思います。それに対しまして、本年度、新しい試みということでホームページが刷新された中で、子育て支援の特別なサイトの設置や移住サイトの設置など、少しでも石岡の魅力発信のツールとしてできないかということで、だんだんと変わりつつはあるとは思っておるんですけれども、それでもやはりこの石岡の発信力というのは、なかなか強まらないなというイメージを持っております。  最近、ここ近年ではありますけれども、ホームページ、前よりは確かに見やすくなってはおるんですけれども、例えばいろいろな助成事業があるのを市報で見たときに、じゃあ、ホームページでその内容をもっと詳しく確認しようかなと思って、担当部局に入っていこうと……、入るという表現もあれなんですけれども、ホームページを順繰りと、トップページから担当部局に入っていこうとしますと、なかなかその制度にたどり着くことができない。たどり着けないので、直接、もう検索をしてしまうと、やっとそこのページにたどり着いて詳細がわかるというようなことが、1回、2回の経験ではなく、議会の中ですので、その制度があるのはもうわかっていてホームページから探せないということを、とてもジレンマのように感じてはおったんですけれども、せっかくホームページもだんだんと新しくなって、助成や各種手当金などの制度も拡充していく中で、石岡のホームページ、また情報発信をどういうふうにしていけばよりよくPRできるのかなというのを考えまして、もう一度いろいろホームページを見ながら考えたんですけれども、今、石岡のホームページは、石岡市の公式ページへ入りますと、トップページに、最初に出てきますのが「楽しむ・学ぶ」というアイコンですね。次が「くらし・市政」というアイコン。それと、「子育て応援ポータルサイトてとて」のアイコン、それと、移住定住支援ポータルサイトMIPPE」のアイコン、その他各種連絡事項のサイト、これがまず第1ページですね。俗に言う第1層になると思います。  その中から、例えばふだんの生活に関することですから、まず「くらし・市政」というページに入ります。それが2ページ目ですので、第2層に入りますと、それぞれのライフイベントごと、例えば妊娠・出産、育児、入園・入学、就職、住居、引っ越し、福祉などのそれぞれの、多分ホームページに入った人の状態に合わせた、わかりやすい、「ライフイベント」と書いてありますので、ライフイベントごとのアイコンがあって、さらに、関連した届け出の制度の紹介があります。その下に、さらに各種情報、下水道とか、引っ越したときの住所の届け出などのアイコンがあって、その中に「助成手当」というアイコンが1つあります。  そのアイコンに入りますと、子育て支援、出産・育児、医療・健康、住まいという大きな4項目があって、全部で17項目の制度の紹介がございます。ここに行くまでに、最短でページを3回のクリックで第3層になります。この制度の中に、例えば子育て支援というところにある制度は、石岡市で取り組まれている制度が全て記載されているわけではないんですね、さらによく見ますと。もとをたどりまして、一番最初のトップページに戻った子育て応援ポータルサイトの「てとて」のほうに入りますと、子育て支援に関する各種支援策というのが、トップページの次のページに入りまして、そこには、例えば入学祝い品や第3子以降の補助金の制度の紹介とか、そっちのページには入っているのに、本体のページへ入っていくと、そこには記載されていない。確かに、子育て応援ポータルサイトのほうを直接見ていればわかることかもしれないんですけれども、本体のほうに入っていくと、その制度は見つけられない。  例えば、じゃあ、そのページ、全体で17項目あると申し上げましたけれども、その中には介護保険の減免制度など、別に子育てにかかわらず、一般の高齢福祉に関する情報も、そこの17項目には触れられている。福祉のほうにずっと入っていくと、そっちには書かれている。ということは、この助成手当てというのは、市全体のものに触れられているのか、どこかにも記載されていない何かその他の分類で出ているのか、そこがとてもわかりづらくなっている。  全国のいろんなホームページもそうですけれども、移住に成功していたり、まちづくりに成功しているところのホームページとかを見て、どういう支援策をやって移住に成功しているのかなというのを見ますと、これは石岡でやっているな、これも石岡でやっているな、これは石岡のほうがもっと手当てが厚いなというのがいろいろあるんですけれども、じゃあ、何で石岡はできていないのかなといったときに、まずその制度が知られていない。知られていないというのは、移住したいという思いがある人がもちろん知るのもそうですけれども、まず住んでいる私たちが知らない。  ということは、いつも社会減のところで問題になりますけれども、学生が外に出て帰ってこない理由の中で、就職先がないとかというのがありますけれども、家庭の中で石岡市にこれだけの助成制度、支援があるよというのがもし十分知れ渡っていれば、家族の中で、「石岡はこれだけあるぞ」と息子さんや娘さんとの会話の中で出てくれば、「じゃあ、おやじさんがそう言うんだったら、ちょっと考えてみるかな」というように、選択肢としてより増えていくのではないかなと。家庭で、石岡でこれだけやっているという情報が知れ渡らなければ、「石岡へ帰ってもよ、おやじ、仕事もねえし不便だからよ」と言われたら、「そうだよな」で終わってしまいかねない。ではなくて、石岡市がこれだけやっていることを、広く、まず住んでいる私たちが知る必要がありますし、例えばお子さん、お孫さんに、これだけ有利なんだからやっぱり帰ってこいよということを自信を持って言えるように、やはりこの制度をもっとまとめて、しっかりと効率よくPRするべきだと思います。  そこで必要なのは、ライフイベントごともそうなんですけれども、ライフステージ、とにかく、例えば人の一生ですから、生まれてから亡くなるまでの中で、どの世代にどういう制度があるのかというのが一目瞭然、視覚的にわかるようなものがあれば、例えば生まれる前には妊産婦の健診の助成制度が出ます。生まれるときには出産育児一時金もやっています。生まれた後の健診もやっています。小学校に入るときにはランドセルの入学祝い品がありますと、数えればたくさん世代ごとにやっていることはあるんですけれども、それが知られていない。  今、石岡市というのは、対象者にだけ情報が行けばいいやとなってしまっています。例えば対象者にだけ行けば、対象者はわかりますけれども、ほかの世代にどれだけ石岡市が取り組んでいるかというのは知られない。それでは、これだけいいよというのをほかにもアピールすることができない。例えば対象者がおじいちゃんおばあちゃんだった場合に、お孫さんに向けてこんな制度があるんじゃないかというのを今は言えないように……、言えないというか、情報がわからないので、話すことができないんだと思うんです。なので、せっかくなので、一目でわかるような、ライフイベントごとではなくてライフステージになるような、一生にかけてこれだけ石岡市は厚い手当てをやっていますというのがわかるような、効率よくPRするためのページや、そういった手法が必要なのではないか。せっかくいろいろ……、少なくとも私が議員になってから新しく生まれた助成制度がたくさんあります。その中で、これだけ充実しているのであれば、これだけ売り込む材料があるわけですから、もったいないというふうにとても感じているので、ぜひそちらのうまく売り込むための検討というのをしていただきたいと思います。  まずはご見解を伺います。 100 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 101 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ご答弁申し上げます。議員からご指摘いただきましたとおり、全国の自治体におきまして、移住・定住、人口減少対策に取り組んでおります。そういう中で、魅力の発信において、シティセールス、シティプロモーションの大切さというのは十分認識しているところでございます。  そういう中で、当市のホームページでございますけれども、議員からございましたとおり、ライフイベントに区分した表示となっておりまして、そこの助成制度に行き着くまでに何階層もあるということは、ご指摘のとおりでございます。昨年の12月より、議員からもありましたとおり、子育てとか移住・定住に特化したポータルサイトは構築しましたけれども、受け手側にとってどのような受け方をしているのかということの検証は、まだしておりません。情報を発信していればいいのかという観点ではなくて、その情報を見てもらわなければなりませんし、その情報を理解してもらわなければ、何の意味もない情報になってしまいます。  またそれから、議員からありました、多くの支援があっても、それが点在していれば、本当に石岡に対しての魅力というのも半減してしまうかと思いますので、それらを束ねるような情報の発信の仕方ですね、議員からありましたとおり、ライフステージごとのそういった方法も有効な手段と思いますので、今後それらの検討に向けて、ちょっと部内で調整したいと思います。よろしくお願い申し上げます。 102 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 103 ◯12番(村上泰道君) やはりPRというのはとても重要だと思いますし、一昨日、柏の保育士の件で、茨城で常磐線沿線へのPRが、大変、いい意味でも悪い意味でも反響があったと。自治体にとっては、何してくれているんだという思いもあったんでしょうけれども、やはりPRがうまくいけば、それだけ反響があって情報が行き渡るわけですので、もちろんホームページを含めた各種情報のPRもそうですけれども、ライフステージごとの助成制度一覧を石岡市の魅力発信のパンフレットのようなものにまとめて、これをいろんなところに置く。そうすると、いろんなところで手にとって、石岡の情報というのがより一層行き渡るのではないかなと。ホームページを変えるところももちろんですけれども、ぜひ石岡市のこれだよというパンフレット……。行政が商売してはいけないわけではないと思いますけれども、やはりPRがうまくいかなければ、行政としてのこれからの成功の是非というのは、そういうところにかかってきていると思いますし、石岡市は、いつも言われていますけれども、人口減少がもう顕著にあらわれていますし、ほかと同じことをやっていたのでは、やはり追随するだけでは追いつけないですし、追い越すことはできませんので、ほかがやっていないことをやってみる。行政がそんなパンフレットをつくっちゃうのと言われようが、別にいいと思うんですよ。石岡市は人がいないんです。人が減っちゃっているんですから。そういう現状がある中で、精いっぱいやってみたらいいと私は思いますので、ぜひ石岡市PRを含めた、そういったホームページの改編、もしくはパンフレットをつくって、それを、先ほどの同僚議員からもありました、いろんなところでのイベント事へ持っていって配布する等の、そういったパンフレットの作成について、ぜひより一層の検討に入っていただきたいと思いますので、再度のご答弁をいただきたいと思います。 104 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 105 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 議員からご指摘いただきましたパンフレットでございますけれども、過日、議会の総務委員会の視察に同行させていただきました。その視察地であります大分県の豊後高田市、ここで移住・定住の項目について視察をさせていただいた中で、そこは、大分県の空港からもかなりアクセスは悪いんですけれども、2万3,000の都市ですけれども、移住者が増えている。そういう中で、移住定住に関しては1つの部局がワンストップで情報を発信しておりますし、議員からご提案のありましたわかりやすいパンフレットを各施設、公共施設やいろんなところに置いているということでございますので、ホームページばかりが情報発信の媒体ではございませんので、あらゆる手段を考えまして、そういう、石岡のこれだけ支援があるということを周知なり、提供していきたいと考えております。  以上でございます。 106 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 107 ◯12番(村上泰道君) 検討して実になるまでやはり時間がかかることだと思いますけれども、ぜひこれは時間をかけずに、早急に対応していただきたいと思います。せっかくそろっている石岡の材料というのをうまく発信するのに、ぜひ傾注していただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、2番目の項目に移りたいと思います。石岡市におけます就職支援施策についてお尋ねをいたします。  こちらの項目につきましては、定例会を含めて、定期的に質問させていただいております。石岡市の就職支援というのはここ近年、合同就職説明会に対する予算計上のみに抑えられているのかわかりませんけれども、その項目だけで、基本的には就職支援というのは、石岡・小美玉合同の合同説明会の開催費用ということで予算計上されている事業でございます。  この就職支援ということに対しては、説明会だけではないだろうと思いますし、確かに説明会の重要性というのも認識しておりますけれども、市内に就職してもらいたいという行政側の意図を完結させるためには、これだけでは大変弱いツールなのかなと感じています。  そこで、いつも申し上げておりますけれども、子育て・新婚世帯の家賃補助と同じように、やはり石岡に住むと何かメリットがあるというのをもっと表現できるような制度がないものかなというのも、提案させてもらってまいりました。そこで、茨城県の新年度予算で、とても斬新的ではありませんけれども、人を集めるためにはこういうものだという見本みたいな予算立てがされました。そこで描かれていましたのが茨城型就職支援ということで、新たな制度を設けまして、Uターン就職や地元就職の促進に取り組むということで、もちろんこれは県議会の可決を受けてですけれども、基本的にはこの方向でまとまっていくのかなということで、今、動いております。  まずこの茨城型就職支援というのが一体何なのかというところでありますけれども、奨学金返済支援を軸としました就職支援基金積み立て、それと、入学一時金の貸し付けを軸とします就職支援奨学金助成ということで、県内の大学生が県内に住むこと、県内の企業に10年間勤めることが条件というような要件になっておりましたけれども、とにかく茨城県に住んでください、茨城県で勤めてくださいという県の強い意思で、これにはお金がそれぞれかかわっております。俗に言う現金なんですよね。現金の優位性をもって、茨城県の魅力を発信するという強い意思が、私は発信されたのではないかなと思います。  これと同じように、就職支援と同じように、同僚議員からもありましたけれども、医師確保に向けても同じような制度を、県は新年度の予算組みで発表しております。やはり県内に開業する、県内の医師確保に向けて、同じような金銭的な優位性を持った、茨城はこういうところだよという優位性を持った、大きな制度が新規創設される予定に今なっております。  そこで、石岡においても、現金的な優位性がもっと得られるような就職支援というのが、本当に必要なのではないかなと感じます。県がやったので、だと、どうしても後追いのようになってしまうかもしれませんけれども、県がそういうことでやるのであれば、石岡市は別な切り口で、同じように、若い学生が新卒で入って一番最初に苦労するところの支援というのを何かできるのであれば、じゃあ、石岡に住みながら、ちょっと遠いけれども通いながらどこかへ就職しようかなとか、近隣市町村の中で石岡に住むとこれだけ優位性があるんだから、とりあえず石岡に住もうかなという選択肢を1人でも多く持っていただけるように、これの支援というのを力を入れてやるべきかなと思います。  また、そういった観点もありまして、もちろん企業誘致にも力を入れる必要性はありますけれども、そういった就職支援のあり方というのを、今までどおりではなくて、どこかまた石岡らしい政策、石岡だからできるねというような政策を取り組むような形に、ぜひしていただきたいなと思います。  現状、企業誘致の現状としまして、新規工業団地の調査等の予算もついていますけれども、もちろん企業誘致も長期的に考えれば必要なことでありますので、現状、企業誘致はどういった取り組みまで今しているのか、まずはお尋ねしたいと思います。 108 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 109 ◯経済部長(諸岡広明君) 石岡市におけます企業誘致の取り組みにつきまして、ご答弁申し上げます。市内における雇用の場の創出においては、企業誘致は大きな効果をもたらすと考えております。このため、当市におきましては、柏原工業団地に新たな企業を受け入れる土地も十分でないことから、新たな産業用地の創出を図るため、企業誘致可能性調査を実施しております。今後の産業用地を創出することで、企業誘致の活動をより具体化し、雇用の場の創出に向けて、事業を進めてまいりたいと考えております。
     以上でございます。 110 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 111 ◯12番(村上泰道君) 雇用促進、雇用の受け入れ枠拡充ということで、今期の新年度予算には、大規模企業ではなくて、サテライトオフィスの誘致等も、新規の取り組みも入っておりますので、そういうのにも期待したいなと思いますけれども、同時に、現状の就職支援に対してはどういった取り組みがなされているのか、こちらもまずお尋ねします。 112 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 113 ◯経済部長(諸岡広明君) 就職支援の取り組みについてご答弁申し上げます。就職支援の取り組みにつきましては、新たな計画が2点ございます。1点目としまして、石岡市創業支援事業計画でございます。これは、産業競争力強化法に基づく計画でございまして、平成29年12月に国から認定を受けたものでございます。これは、市内の各関連機関等の連携体制を整備することで、創業希望者への支援を強化し、創業の実現と創業後の継続したフォローアップと、関連機関の強みを生かした適切な支援を実施していくものでございます。この計画では、ビジネスプランの構築、資金調達、マーケティングなど、創業に必要となる要素に応じて関連機関と連携し、その強みを生かして適切な創業を支援することで、新たな雇用の場が創出されると考えております。  2点目といたしまして、市内における雇用の創出や新たな産業の創出として、企業、創業、就業を支援する拠点の整備であるコワーキングスペース等の整備に向け、需要動向調査を実施しまして、市内の新しい働き方の創出を目指し、まちの経済を牽引する新たな需要や雇用を一体的に創出してまいりたいと考えております。  以上でございます。 114 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 115 ◯12番(村上泰道君) ただいま部長から新たな取り組みということで、起業支援や新しい働き方について、現状、取り組まれているということで説明いただきました。新規の企業が興れば、そこの雇用が生まれるわけですので、もちろん大規模な工業誘致もそうですけれども、さまざまなスタイルの企業が進出することによって、そこに雇用が生まれるわけですので、そこについては十分……。やはり就職支援制度に限らず、雇用の創出というのは、1つだけではなくて、たくさんやればやるほどその効果というのは出ると思いますし、1つ効果が出ないので、だめでしたではなくて、であれば次、であれば次というふうに次から次へといろいろやるべきことだと思いますし、これに成功も失敗もないと思います。結果が出るまでやり続ければ、そこが成功ですし目標の達成でありますので、ぜひさまざまな事業について取り組んでいただきたいと思います。  私の認識としましては、大学を卒業して……、もちろん雇用というのは、社会人の中途や途中の転職もありますけれども、大学を出て最初の雇用、新卒と言われる子たちが勤めて、一番最初に困る……、困るわけではないですけれども、初任給の中で生活していかなければいけないところで、もちろん自宅から通っているのであればそうですけれども、そうでない、例えばひとり暮らしやほかから入ってくる子に対して、新婚世帯や子育て世帯に家賃補助をするのであれば、同じように石岡市に勤める子に対しては、もちろん何らかの要件設定は必要だと思いますけれども、住居の補助というのは同じようにやってあげればいいんじゃないのかなと感じます。  全く石岡に似たような制度もなくて、ゼロから家賃補助をしろというのであると、やはり新制度というのを積み上げる、費用対効果というのを見るのは大変難しいと思いますけれども、石岡にはもう似たような制度がありますので、対象者をぜひ広げていただいて、若い人が石岡に住みながら働くということの選択肢の優位性……。県もこれだけ、もちろん魅力もそうですけれども、金銭的な優位性を持って、茨城に人を呼び込もうというふうに大きな方向性を示しているわけですので、ぜひ石岡も、もう少し若い人たちが石岡に住んで、働いて、子育てするのにこれだけ優位なんだというのが、もっと金銭的に恩恵を受けられるような制度設計をして、そして、先ほどの第1項目ではありませんけれども、そういうのを含めてうまくPRをして人を呼び込む。あと周辺だけじゃなくて、本当に都心で、もう少し住みやすいところはないかなと探している人たちに少しでも石岡の光が当たるように、PRできていければなと思いますので、ぜひそういった石岡の方向性について、これは市長の見解をお伺いしたいと思います。 116 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 117 ◯市長(今泉文彦君) 地域の活力の源となる、そういった就業とか雇用については、一定の準備が必要だと思っております。その準備を経て、県の取り組みなどと連携しながら、やっていきたいと思っております。  以上です。 118 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 119 ◯12番(村上泰道君) 今、市長より、県と連携しながらというふうにありましたので、もちろん県の制度も含めて、石岡の独自制度もあわせて、石岡の魅力発信に努めていただきたいと思います。  以上で2項目目の質問を終わりにいたします。 120 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。午後1時30分から会議を開きます。                   午前11時59分休憩            ───────────────────────                   午後 1時30分再開 121 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  12番・村上泰道君。 122 ◯12番(村上泰道君) それでは、午前中に引き続きまして、午後は2点、お尋ねしてまいりたいと思います。  3項目目、石岡みらい創造プロジェクトにつきまして、こちらは2点、その中からお尋ねしたいと思います。  まず1点目、教育改革プロジェクトの拡充についてということでお尋ねします。新規事業でもございます教育改革プロジェクトの中に、石岡市ふるさと学習サミットの開催ということで、新規事業ということで掲載されております。これの説明文といたしまして、児童・生徒の郷土愛を醸成することで、社会とのつながりを築き、自分の生き方に生かすことを目的とするというふうに書いてございます。こちらの内容に関しましては、新規事業ですので、概要というのは大体決まっていると思いますけれども、詳細について、より成果が出るよう、もう一歩踏み込んだものを取り組んではということでお尋ねしてまいりたいと思います。  現時点でこちらのふるさと学習サミットの概要について、まずお尋ねしたいと思います。 123 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 124 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。石岡市ふるさと学習サミットでございますが、具体的には、小学生におきまして、サミットにおきましてふるさと学習に関する成果発表、中学生におきましては、パネリストの一員となっていただきまして、「みらい創造 ふるさと学習と今後のまちづくりについて」をテーマに、シンポジウムの実施を検討してございます。  以上でございます。 125 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 126 ◯12番(村上泰道君) 内容としましては、小学生、中学生にそれぞれ分かれて、小学生は成果発表、中学生はパネリストを呼んでのシンポジウムということで、今ご答弁いただきました。こちらの事業としまして、1つ提案なんですけれども、先日、地元の青年団体の事業としまして、高浜小学校のふるさと学習の授業の支援ということで参らせていただきました。学校としましては、授業の中での事業と、地元の保護者を含めて一般の方々にも見ていただくということで、本当に1年生から6年生までの成果発表ではないですけれども、発表会がなされて、とても子どもたちが地元のことについて見直したり、また地域の方々に、子どもたちの声からこんないいところがありますよという発表がされていまして、これは、ふるさと学習が取り入れられる前から、高浜小学校としてはずっと取り組んでいましたということで伺いまして、とてもいい取り組みだなというふうに伺ったんですけれども、せっかく石岡で、このふるさと学習というのが全校的に取り入れられて、またこういった学習サミットを行うということで方向性が示されたわけですので、各小学校の成果発表ではなくて、それにとどまらずというか……、それはもちろん継続的にやってもらいたいなと思うんですけれども、やはりふるさと学習の、郷土愛を醸成するという目的達成のための1つの手法としまして、小学生に関しましては、例えば5・6年生に対しては、まちづくりに対する思いを込めたポスターの作成とか、中学生であれば、シンポジウムもそうですけれども、例えばまちに対する政策提言のような……。子ども議会なんかにつきましては各自治体でいろいろ取り組まれているかもしれませんけれども、中学生にしてみれば、もう一歩進んだ政策提言とか、そういった子どもたち、生徒児童の思いがまちに反映したり、逆にそれを、ただ実施して発表するだけではなくて、例えば石岡市民の日等でそういったコンテスト、ポスターコンテストや政策コンテストをやって、例えば市長賞や教育長賞や各種の評価をすることで、さらに言うと、ポスターであればまちに掲示したり、政策であればそれを実行したりというように、子どものころから協働のまちの気持ちの醸成というか、石岡に対する、地元に対する思いというのを、何か形にして成果を評価してあげられるような場があればいいのではないかなと思いまして、今回、そう考えていたところ、このふるさと学習サミットというような新しい事業が新規に提案されましたので、ぜひこういったサミットを行うに当たって、こういう事業も同時に取り組んではいかがかなと思います。  私の思うイメージは市民の日ですので、10月に例えばそういうのがあった場合、ポスターであれば、夏休みの課題とかにすれば時期的にも無理のない事業になるのではないかなと。そうすれば、全校生徒なのか、各学校で、例えば校長先生はじめ学校での代表制にして、実際に市民の日では、各学校からの代表者の投票をするなり参加者の投票をするなり、全員の評価をするのが難しいのであれば、そういう代表制にしたりとか、各政策コンテストに関しても、中学校、今後、来年度は統合しますので、市内4中学校それぞれの代表者の政策を持ち寄るとか、そういったもので、子どもたちにその成果が見えるような形で応えられないかなと考えております。  そういった意味で、このふるさと学習サミットの開催時期については、部長から答弁がありませんでしたけれども、開催時期が未定なのか、もう決まっているのかわかりませんが、市民の日の事業として、過去2年の事業ですと、何か盛り上がりに少し物足りなさを感じていましたので、子どもたちをこういうふうに巻き込む、そして親御さんも一緒にこの日に向けて取り組んでもらうことによって、まちに対する思いというのを醸成することができるのではないかなと思うんですけれども、こちらに関しては、ぜひ教育長の見解を伺いたいと思います。 127 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 128 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げたいと思います。ふるさと学習につきましては、私たちの誇れるふるさとを将来に引き継いでいくことが求められております。郷土を愛し、郷土を誇りに思えるよう、9年間を通じて郷土学習が必要であるとの考えから、取り組んでいるところでございます。ふるさと学習も、来年度3年目を迎えるわけでございまして、全小中学校が一堂に会して、石岡市ふるさと学習サミットにおいて、成果を発表できる場を設定していきたいと考えてございます。  ただ、今、議員にご提案いただきましたように、サミットありきではなくて、さまざまな工夫を凝らし、意識を高揚させていくということ、そして、さらにはそういったものが記録として残され、これから引き継いでいかれるということが大事なのかなと思っております。そういう点から、議員のご提案の件につきましては参考にさせていただきまして、今後、検討をさせていただきたいと思っているところでございます。  以上でございます。 129 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 130 ◯12番(村上泰道君) こちらの費用に関しましては、例えばポスターであれば特段かかるわけではありませんし、例えば中学生の政策提言であれば、本当に授業の中の一環でございますので、もちろん年間を通しての学習指導要領に沿った内容である必要はあると思いますけれども、時間的猶予がまだ図られるのであれば、ぜひこの平成30年度から全校的に取り組んでいただいて、ぜひ市民の日に合わせた事業としてこれが継続的に続いていけば、本当に、何ていうんですかね、情報発信の一環ではありませんけれども、協働のまちづくりに対する思いというのが、子どもを通して保護者の方々にもまた広がっていくのではないかなという期待を込めてではありませんけれども、この学習サミットは新規の取り組みですので、ぜひ拡充していただきたいなと思います。  市長にこちらは見解を伺いたいなと思うんですが、今、担当部長、教育長から、ぜひ検討してまいりたいということでご答弁をいただいたわけですけれども、市長がこのリーディングプロジェクトを掲げて、教育改革プロジェクトの拡充ということで今回政策提言されたわけですので、ぜひこのふるさと学習サミットの拡充を図るような実効性のある内容として、この平成30年度を迎えていただきたいなと思うわけですけれども、所見を伺いたいと思います。 131 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 132 ◯市長(今泉文彦君) 石岡市ふるさと学習サミットの開催ですけれども、これについては、子どもたちの成果を評価する、そして検証して記録に残す、そういった流れかと思っております。あわせて、地域に生きた先人の足跡、あるいは志、そういったものについても検証し、記録に残していって、子どもたちに伝承できればいいなと思っております。地域の子どもたちにそういったものが伝わって、郷土愛につながっていけばいいのかなと思っております。  以上です。 133 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 134 ◯12番(村上泰道君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  続いて2点目といたしまして、雇用・産業充実プロジェクトの拡充についてと、こちらのほうで伺ってまいりたいと思います。  今回、市長の所信にも触れられておりましたけれども、石岡市におきましては、商業、工業、農業がバランスよく構造として成り立っていると。それぞれの振興を図っていきたいというような内容が触れられておりました。また、それぞれの事業が拡充することで、雇用の創出が求められる。もちろん企業誘致の重要性もありますけれども、就業機会の充実を図ってまいりたいというように述べられております。  私は、こちらの2点目といたしましては、もちろん企業誘致もそうですし、人を直接誘致するということで以前よりもお話しさせていただいておりますけれども、市内の産業がより発展することによって、ただ企業が大きくなるだけではなくて、そこには必ず雇用も生まれると思いますので、よりそれぞれの事業が拡充するような支援をし、そして、雇用の創出を図るのも1つの方向性、手だてなのかなと感じております。  そこで、石岡の基幹産業、もちろん石岡は農業中心と言われてはおりますけれども、旧石岡市のほうは商工中心でございます。これらの事業が、それぞれ発展的に継承されていけば、自然と雇用も生まれていくのではないかなと考えておりますので、これらの充実を図ってはどうかということでお尋ねしてまいりたいと思います。  まず、市長の所信にもありましたけれども、市内の商業、工業、農業、バランスよくということでありますが、産業構造としてはどのぐらいの割合なのか、まずはお尋ねしたいと思います。 135 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 136 ◯経済部長(諸岡広明君) 石岡市の産業構造につきましてご答弁申し上げます。当市の産業構造は、平成27年度国勢調査によりますと、第3次産業が65%と最も高い割合を占めており、続きまして第2次産業が26%、第1次産業が9%であることから、第2次、第3次産業は、当市の経済活動の基盤である重要な産業と考えております。  以上でございます。 137 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 138 ◯12番(村上泰道君) 石岡市の面積は200キロ平方メートル、よく石岡は農業中心と言われておりますが、可住面積、人の住むことができる面積はそのうち約130平方キロメートル、石岡の農地は約40キロ平方メートルですので、やはりイメージとしては、これだけ広大なエリアのうち3分の1が農地として使われておりますので、今のこの割合というのは、出荷というか、売り上げベースなのかなと思いますけれども、やはりイメージとして、農業を中心とするイメージは大変あるのかなと。ただ、その中で、やはり2次、3次についても大変重要な役割ということで、今、部長のお答えがありましたけれども、俗に言われているのは、農業の跡継ぎ問題というのも言われておりますが、この2次、3次産業に関して事業の継承……、よく町なかを通りますと、シャッター通りとかと言われてしまいますけれども、その辺につきましてはどのように今、問題意識をお持ちで、解決というか、対策を考えられておるのか、まず現状についてどのように捉えられているのか、お尋ねしたいと思います。 139 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 140 ◯経済部長(諸岡広明君) ただいまの質問の現状でございますけれども、近年、第3次産業は増加傾向にあると思います。第1次産業、第2次産業とともに、経済、社会構造の変化や経営者の高齢化に伴う後継者不足から、ここ数年で多くの企業の事業承継のタイミグを迎えると考えております。全ての産業におきましては、これまでの技術や人材、または投資資源が産業を支えてきたものでありますことから、減少傾向に歯どめがかけられなければ、雇用の低下、または生産及び消費者活動の停滞など、地域活力の低下が懸念されると考えております。  以上でございます。 141 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 142 ◯12番(村上泰道君) こちら、今、説明がございましたけれども、マスコミも含めて、事業継承の問題で取り上げられやすいのは、やはり農業的な部分でございます。確かに現実問題として、後継ぎがいないのでということで閉められてしまっております農家の方々もおりますし、その影響で、休耕地も広がっているのが現状だと思います。ただし、それにあわせて、商工業も含めた2次、3次の事業の継続性も同時に図っていかないと、やはり石岡市全体の雇用の確保、それと産業の充実、まちのにぎわいというのは、継続して取り組むのは大変難しいのかなと考えています。  そこで、これらの全てではないですけれども、これらの解決策の1つとしまして、これも全国的にはやりつつありますけれども、そして、これも今回、また県も同じような方向性で出たんですが、農業の大規模化……、市ももちろん取り組んでいますけれども、農業法人化の支援、もしくは大規模農業化の支援、農業を個人に頼るのではなくて企業として取り組んでもらう、そして大規模にすることによって、休耕地の解消も図っていこうというような、1次的にとらわれず、その農業法人なりが、例えば加工業や販売まで含めて、本当に大規模化することによって2次3次まで進出して、いつも課題になります6次化も図るような大きな事業の推進、また、農業に取り組んでいる方々の、例えば先端技術の導入とか、集約化の支援についてということで、県がまたこれも相当大規模な予算組みをして、今回、定例会に提出しておりますので、県としても、北海道に次ぐ農業産出額第2位ということで、よりこれを強くうたおうという姿勢なのかなとは思うんですけれども、そこに関して、この大規模な法人化することによって、やはり雇用も創出されますし、この農地の跡継ぎ問題も解消する。そして、石岡の魅力の発信である農産物を生かすような事業にもつながるということで、この6次化に向けて、農業法人の参入の支援や、農業法人化への支援、また機械化や、そういう先端技術を取り入れるような、よりそれらが推奨されるような大きな流れというのを、市独自としてでもやはり取り組める部分があるのではないかなと考えるわけですけれども、これはぜひ副市長にお尋ねしたいなと思うんですが、副市長は、間もなく石岡に来られて2年ということでありますけれども、この石岡の特性を生かしたこういった産業、6次化に向けて、農業の産業化に向けて、その可能性について、副市長の今までの感覚からして、いや、その可能性はちょっとないですねという地域なのか、いや、生かせる魅力はありますよという……。もちろん副市長という立場ではあるかと思うんですが、今までの経験も含めて、石岡を第三者的に評価していただいた中で、ご見解を伺いたいなと思います。 143 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。 144 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。石岡の特に農業ですけれども、先日も、今日も議論がありましたけれども、有機農業が盛んであったり、あと果樹ですね、フルーツも盛んで、そのブランド化ということも考えられると思います。そういった特色をうまくブランド化といいますか、稼げる農業にしていくことができれば、これからも可能性があると思っております。また、議員からお話しのありました農業の大規模化についても、耕作放棄地の解消としてもかなり有効な施策かなと思っております。そういったことをあわせますと、大規模な企業によって、有機農業ですとか観光果樹ですとか、そういった石岡の特色を生かしたものができるのであれば、それは大変有効なことではないかなと思っています。  以上でございます。 145 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 146 ◯12番(村上泰道君) こちらに関しましては本当にすぐ……。農業ですので、年間を通した事業でありますし、なかなか集約も含めて、すぐできるものではないかとは思いますけれども、やはりこの石岡の特性を生かした事業の構築、産業の構築というのは、とても重要かなと。そして、少なくとも1次産業に関しては、人が生きていく以上、必ず食べるという行為は消えないわけですので、今のところですけれども、そうすると、この農業を中心とするまちの構造というのを大事にすることによって、石岡は決して、人口は減ってしまうかもしれないけれども、消えることはないというふうに私は信じてはいるんですけれども、やはりこの部分に着目をして、その産業を振興するような支援策、それを中心とする2次、3次的な産業の波及を図って、それによるまちの活性化というのを、そこの面からもぜひ取り組んでもらいたいなと思います。こちらのプロジェクトに関してのご見解を、もちろん市長の思いがまた別な方向性だったかもしれませんけれども、ぜひこういった切り口も認識した中で、このプロジェクトを推進していただきたいと思いますので、市長のご見解を伺いたいと思います。 147 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 148 ◯市長(今泉文彦君) 雇用・産業充実プロジェクトでありますけれども、石岡は、昔から産業立地の可能性が高い場所で、豊かな地域というふうに言われて、もう150年も経ってしまったわけでありますけれども、そういった可能性、ポテンシャルエネルギーが高いというのは、万人の認めるところかと思います。しかし、その強みを生かし切っていないという部分が、これは明治のころの論評でもあったわけなんですけれども、第2の商都と言われていた時期でも、そういった良好な環境を生かし切っていないという評価があったわけなんですけれども、そこから脱却するために、それではどうすればいいのかという部分だと思います。  市の強みを生かし、農林業の振興、企業誘致など産業の振興を進め、新たな雇用の創出を図ること、雇用・産業プロジェクトの柱となるばかりでなく、全庁で取り組む人口減少対策が鍵でもあります。ということで、議員からもございました大胆な施策についても、今後しっかりとやっていきたいと思っております。  以上です。 149 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 150 ◯12番(村上泰道君) ぜひ、先ほど来、午前中も申し上げましたが、石岡市の場合は、他市の事例とか、研究をじっくりかけるのではなくて、まずやってみるということから、本当にこのままでは衰退してしまうという認識の中で、本当に斬新な物事に取り組んでいただきたいなと思います。  それで、このみらい創造プロジェクトについてお尋ねしました2点に関しましては、もちろん今回、それぞれ市長から、プロジェクト化がなされた中での提案ということでありますけれども、実は私、先月から学生のインターンを受け入れておりまして、その子達は、茨城に全く縁もゆかりもない人たちです。その子たちに石岡を客観的に見てもらって、どう思うかというのを質問した中で、石岡というのはこんなまちじゃないのとか、こうなるといいねとかというのを、すごい本気というか、真剣になって考えてくれました。本当に私が提案するのではなくて、彼らが石岡についてこういうことをやったらいいんじゃないのかなとかというのを、先ほどのふるさと学習のコンテストではないですけれども、一緒になって問題提起、課題認識をして、一緒にこの2つの案について考えてきました。もちろん、彼らの考えが、本当に未来を見据えたものであるところと、実際ここで扱わなければいけない現実的なものというところのギャップはありましたので、その辺というのは、折り合いながらということはありましたけれども、若い子たちが、またこの地域にかかわらない子たちが、石岡についてこういう可能性があるんじゃないのとか、こういうことをやったらいいんじゃないのというのを真剣になって考えてくれた。これをまたこうやって評価することによって、彼らがまちづくりに対して、また自分の地域に戻ったときに真剣になって取り組んだりすることで、またこれがよりいい流れになってくれればいいなという私の期待もあります。  こういう流れが、先ほどのふるさと学習のところに戻りますけれども、子どもたちの児童のころから、生徒のころから、まちに対する思いというのを発信して、いろんなところで成果が評価されることの循環が繰り返されていけば、本当にまた地域に対して真剣に考えようといういい流れになってくるのではないかなということがありましたので、今回はこのテーマについて取り上げさせていただきました。  本当に優秀な学生さんが考えてくれたもので、私ももちろんアドバイスして、政策に対してご提案という形に持ってまいりましたけれども、こうやって若い人たちが考えてくれたものに対して、ぜひ真剣に取り組んでいただきたいなと思います。  それでは、最後、4点目に入りたいと思います。最後につきましては子育て支援事業についてということでお尋ねしてまいります。  こちらは、昨年の平成29年の10月に、育児休業給付金の支給期間が延長されますということで、制度の運用がより柔軟性というか、拡充されました。そもそもこの育児休業給付金というものが、育児休業ということで、通常であれば出産後1年、育児休業というのをとることができまして、その間、給付金が受けられるわけですけれども、以前は、預けたい場合、子どもが1歳になる前に預けたいけれども預けられない場合は、1歳6か月まで、その給付金がもらえるというのが延長されるという制度になっておりました。平成29年10月からはよりその要件が緩和されまして、子どもが預けられない場合は、2歳までその給付金を支給しますよということで、緩和されてまいりました。  そこで、この要件が緩和されたことによって、これは給付金の受給者もそうですけれども、保育の需要の動向についてどのように動きがありましたのか、まずは尋ねしたいと思います。 151 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 152 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。育児休業給付金改正の内容は、議員ご説明のとおりでございます。育児休業が終了する月は出生日などによってさまざまであるため、保育所入所希望月も年度の途中になることがあります。そのため、入所申し込みをしても、定員オーバーや保育士不足で希望の保育所への入所ができず、職場に復帰できない現状から、比較的保育所に入りやすい4月まで育児休業を取得し職場に復帰するという世帯が、増加している現状が見られます。また、育児休業給付金の申請には、市が発行する入所保留通知が必要となりますが、その通知の発行件数は、平成28年度48件、平成29年度38件で減少傾向にあります。なお、保留通知が発行された世帯のうち、実際に当給付金を受給した件数については把握してございません。  なお、本年度の保留通知を出した世帯が4月に入所申し込みをした件数は20件で、その世帯全てが4月には入所可能となっております。  以上です。 153 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 154 ◯12番(村上泰道君) ただいま説明がありました保留通知、39件のうち20件が4月に入所できるということは、逆に、39件の受けられた方は、本来であれば、すぐにでも入所したかったけれども、入所せずにこの給付金を受給することによって、4月まで待ったということで認識してよろしいのでしょうか。 155 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 156 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) そのような認識でよろしいかと思います。  以上です。 157 ◯議長(岡野孝男君) 12番・村上泰道君。 158 ◯12番(村上泰道君) この制度は、もともとというか、待機児童や隠れ待機児童、先ほど同僚議員からもありましたけれども、保育の見えないところ、需要が見えないところで、子どもの出生日というのはもちろん違いますので、年度途中ですと入りづらい。逆に言うと、4月ですと学年が持ち上がるので入りやすいということで、そのご家庭の事情もありますので、4月の入園しやすい時期まで延長するということで、これが運用されたことによる恩恵というのはとても大きいのかなとは考えておるんですけれども、この点、実は2つ、私、認識がありまして、この制度、2歳まで延長ということですけれども、昨日、一昨日もそうですが、石岡においてこのゼロ・2歳の保育の需要が、大変これから急激に伸びがある、ただし3歳から5歳に対しての需要は、そういう意味では定員のほうが多くなるというようなご説明を、部長のほうからもいただいたところであります。  先日いただいた資料を見ますと、平成29年、ゼロ歳児、10月時点の申し込み数……、いただいた資料は平成29年10月時点のこれはまだ見込みですので、多分データが精査できていなかったのかなと思いますが、ゼロ歳児申し込み者数142、市内全域ですので定員が143。ただ、近いところの希望する園でなければ入れないので、本当にぎりぎりと。平成30年度になりますと、これも同じ10月時点ですけれども、申し込み者数は139、定員数は157。ゼロ歳児に対しては、やはり基本的な給付金が1歳まで、これは入れる、入れないにかかわらず全員もらえますので、この程度かなと。  ただ、1歳、2歳になりますと、1歳ですと、平成29年同じ時期、申し込み者数が270、受け入れ定員が220、平成30年度になりますと、申し込み者数が250、利用定員が236、2歳になりますと、利用申し込み、29年度が287、利用定員が296、平成30年度になりますと、利用申し込みが297、利用定員が308と、やはりゼロ歳のニーズというのは140前後、1歳、2歳になりますと急激に倍増する形ですね。270から300近いニーズと。  ここでの差というのは、どうしてこういった年齢によるニーズの差が発生するのかなというのを、それぞれのご家庭の事情もあるかと思いますけれども、基本的には、給付金のあるなしも若干数は影響があるのではないかなと考えています。もちろん世帯での収入ですので、ゼロ歳・2歳に関しては両親が就労していることがそもそも前提ですけれども、もちろん産後すぐに復帰される方も中にはいらっしゃいます。この給付金をもらわずに、すぐ、またフルに働かれる方もいらっしゃいますし、給付金をもらって、1歳になってから預けようと、また、1歳6か月や2歳までの延長を図って、4月に入れるタイミグで入りましょうというような選択幅が広がるということはいいかなと思うんですけれども、やはり給付金が途切れるタイミングで需要が増えるのではないかなと、あくまでもこれは推測でしかないんですけれども、そういうふうに感じたときに、これは大きな議論になっていますけれども、石岡のゼロ・2歳児の保育の需要を少しでも……。これから統合保育所の建設もありますけれども、これから先の需要を少しでも、抑制という言葉が正しいかどうかわかりませんけれども、給付金がもらえるのであれば、じゃあ、2歳まで預けるのを控えて、3歳から普通の認定こども園や普通の保育所に通わせるようにしようかなという選択肢が増えることによって……。今この給付金の延長は、保育を望んで、入れなかった場合という条件になってしまっているんですね。逆に、保育は望まないけれども、とりあえず給付金をもらえるんだったら2歳まで自宅で見ますというもし世帯があれば、そこの需要が、席が空いて、本当に入りたい人にその枠が行くのではないかなというふうに考えられるんですけれども、そうなったときに、問題点が2つあります。  ご家庭によって、この給付金というのは、満額もらえる金額が幾らというのをちょっと説明しなかったのであれなんですが、基本的には6か月間は就労の平均値の7割ですね。6か月を過ぎた場合は50%になります。この給付金というのは、その前に普通に働いていた満額支給の、6か月目までは7割。7割というか3分の2ですね、正確に言うと。6か月以降は2分の1の給付金になります。ですので、ご家庭にしてみれば、お母さんがフルで働いたほうがもちろん収入は高くなりますので、すぐに働きたいという選択肢もありますし、フルで働いて得られる収入と、お子さんを預けて園に払う収入が大差ないのであれば、別に働かなくてもいいかなという選択肢をされる家庭もあるかもしれません。  この給付金の延長を、保育を望んだ場合に限らず、お子さんがいる家庭全てに選択肢として与えることはできないかなと思います。ただこれは、企業側の思いとしては、この給付金というのは、あくまでも産後、育休明けに戻ってくることが前提で給付される給付金ですので、企業側としては、基本は1年……。今、制度が長くなりましたので2歳までと思っていますけれども、企業側としては、基本は1年で帰ってきてくれるであろうという見込みを持って、この制度を認識していると思います。ただ、2歳までと言われた場合、企業としては、産前休暇から含めますと2年以上、例えば働いている方が欠けてしまうとなると、やはり雇用を追加して……。1年であれば、何とか他の部局との連携で頑張れるでしょう。でも、2年以上になるとちょっと難しいですねとなったときに、企業はより人を雇わなければいけない。そういう意味では資本の追加の投下、資本の追加を求めなければならない可能性が出てきてしまう。  そうすると、もう1回整理しますと、2年の延長を求めた場合、ご家庭に……。この給付はもちろん労働局中心でやっていることなので、勝手にさらに2年まで延長するというと、市の独自の財源ですから、市の独自の支出になります。その選択を負った企業へも、やはりある程度の資金的援助をしなければならないと思います。実際、幾らぐらいの資金援助が必要かというのを試算しますと、例えばハローワークの一問一答に出ていますけれども、大体の支給の平均の計算が、月額20万円程度というのが真ん中に書かれていますので、20万円程度の6か月以降ですので、月額10万程度の負担になるかなと。例えばこれが家庭への直接支給で、企業へは、例えば1人雇った場合、別の制度ですけれども、年齢が例えば65歳以上を雇用した場合、月額何万円程度の補助がありますよという制度もありますので、そういった企業側へも直接な……。                〔「時間オーバー」と呼ぶ者あり〕 159 ◯12番(村上泰道君) 求めることができると思いますので、ご見解を伺いたいと思います。 160 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。 161 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。議員のご提案は、就労せずに家庭で保育する世帯に対して、望んで入れなかった場合だけではなくて、生活費の負担軽減に給付をすることで、待機児童を減らすというご提言と理解いたしました。
     人口が増加している地域で、例えば人手不足もなくて、待機児童が多いという地域にとっては、費用はかかりますけれども、待機児童を減らすという効果はあるのではないかと思っております。また、石岡市の場合ですと、人口減少は進んでいて、ぎりぎりではありますけれども待機児童が出ていないという状況ではございますので、1人当たりに10万以上かかるというのは、費用対効果という面でどうなのかなとは思いますけれども、まず、待機児童が出ていないという状況から考えますと、人口減少への対応ということを最重要と考えますと、個人的には、出生率の向上、出生数の増加ということを優先して考えるべきではないかなと思っております。  ご提案の制度につきましては、今後の保育需要の動向ですとか、待機児童の状況とかを注視しながら、調査研究してまいりたいと思っております。また、雇用者側への人件費等に対する補助につきましても、家庭への給付制度というのを確立する際には出てくる1つの課題だと考えておりますので、そちらもあわせて調査研究してまいりたいと思っております。  以上でございます。 162 ◯議長(岡野孝男君) 次の質問者に移ります。  16番・菱沼和幸君。 163 ◯16番(菱沼和幸君) 16番・公明党の菱沼和幸でございます。第1回定例会で、通告に従って、4項目にわたり一問一答方式で質問させていただきます。市民の方がわかりやすく理解できるような、明快なる、かつ建設的な答弁を求めます。  質問に入る前に、この3月で退職、また勧奨退職される方に対し、長きにわたり市政発展並びに市民サービス、そして福祉の向上のためにご尽力をいただいたことに、衷心より御礼と感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。勤務日数は1か月を切りましたが、お疲れさまでしたと申し上げたいと思います。  今月1日から、春の全国火災予防運動が本日まで行われております。防火標語は「火の用心 ことばを形に 習慣に」、我が家の防火対策を万全にしていただき、この週間だけでなく、危機管理意識を高めてもらいたいと思います。実際、火事も各方面でかなり起きておりますので、十分危機管理を高めていただきたいと思います。  さて、今定例会は、骨格でもあるものの、平成30年度のスタートを切る一般会計当初予算をはじめとし、平成29年度を締めくくる補正予算等の審議を諮る重要な定例会でございます。基礎自治体である当市の予算編成に当たっては、国の方針に基づく変化などもあり、また、さまざまな災害等の影響もあり、行財政運営の計画等にも苦心惨憺と推察するところでございます。  それでは、まず最初に、平成29年度の総括並びに30年度の市政運営についてお尋ねをいたします。  1点目、29年は市長の視点で捉えたとき、総事業を振り返り、どのような見解を持たれたのか。さらに、率直に費用対効果も含め、市長なりに総括し、30年度へつなげていただければと思います。 164 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 165 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 市長答弁の前に、事業につきましてご答弁させていただきます。平成29年度の事業の総括についてでございますけれども、平成29年度の主要な事業につきましては、リーディングプロジェクトとして位置付けまして、重点的に実施してきております。  進捗状況といたしましては、教育環境充実プロジェクトにおきまして、学校統合再編事業の取り組みを進めてまいりましたが、石岡中学校と城南中学校が予定どおり4月に統合いたします。また、地域の魅力アッププロジェクトにおきまして、昨年6月から地域おこし協力隊4人を採用いたしまして、中心市街地活性化、農林業、観光交流、移住定住の4つの分野で隊員が活躍してまいりました。今月20日には、これまでの活動を取りまとめまして、報告会を実施する予定でございます。次に、安全・安心プロジェクトにおきまして、災害に強い庁舎の整備を進めておりますが、これまでに1階部分のコンクリートの打設がなされたところでございます。先月25日には現場見学会を開催いたしまして、進捗状況の説明をしております。新庁舎につきましては、来年1月からの供用開始を目指しまして、工事が順調に進んでいるところでございます。  これら主要事業につきましては、効果的、効率的な行財政運営のため、既存施設への機能の追加やスペースの有効活用など、議員からございますとおり費用対効果を常に意識しながら、事業の展開を図ってまいりました。最小の経費で最大の効果が得られるよう、今後も事業の展開に努めてまいりたいと考えております。 166 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 167 ◯市長(今泉文彦君) 平成29年度事業の総括についてお答えいたします。事業の進捗につきましては、概ね順調であると感じております。しかしながら、平成28年度決算の歳入につきましては、自主財源の根幹である市税の増額が見られたものの、合併算定替えの影響により普通交付税の減収が見られていることがあり、また歳出におきましては、障害者福祉費や児童福祉費などの扶助費が大きく増加しており、市の財政をとりまく環境は厳しくなっております。その中で、複雑化、多様化する市民ニーズに的確に応えていくため、常に選択と集中を意識し、石岡のみらい創造に邁進してまいりたいと考えております。 168 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 169 ◯16番(菱沼和幸君) 私も、今、市長が選択と集中ということで言われておりましたけれども、1年1年、さまざまな事業がある中で、予算、そして決算を含めて、1年間通してさまざまな事業、また予算に対しても新たな補正を組んでやる事業、さまざまあると思います。そういう中で1年1年の総括が非常に重要であるし、またそれを受けて翌年度につなげていく、これはやっぱり重要なことかなと私は思っておりますので、しっかりと、29年度で総括した部分においては30年度に引き継いで、頑張っていただきたいと思います。  次に2点目、開会冒頭、市長より所信表明がなされたわけでございます。国の動向、市の現状、課題を踏まえ、石岡かがやきビジョンに掲げる将来像「誰もがいきいきと暮らし輝くまちいしおか」を実現するため、具体的な行動計画である石岡みらい創造プランが策定されました。さらに、平成30年度石岡みらい創造プロジェクトが提示され、本プロジェクトの中から、順次、新規事業の取り組みについて詳細かつ具体的にお伺いをいたします。  まず1点目、結婚・子育て応援プロジェクトですが、最重要な統合保育所の整備については、先輩議員、同僚議員から質問がなされ理解できましたので、1点だけ、いばらき出会いサポートセンター登録補助金についてお尋ねをいたします。 170 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 171 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) いばらき出会いサポートセンター登録補助金につきましてご答弁申し上げます。いばらき出会いサポートセンターは、平成18年に、茨城県と労働者福祉協議会が共同で設立した一般社団法人でございます。登録会員数は現在2,500人で、成婚実績は1,800組以上でございます。会員登録をしていただきますと、水戸市、日立市、神栖市、牛久市、下妻市、県内5か所にあるセンターで希望のプロフィールを検索し、条件が合った方とのお見合いをしたり、サポートセンターが共催や後援として年間300回以上開催いたしますふれあいパーティーに参加することで、出会いの機会を得ることができるものでございます。  会員登録は3年間有効で、当初に会費として1万500円が必要となります。今回の補助制度につきましては、会費の約2分の1、5,000円の補助を考えてございます。予算額といたしましては、平成28年4月時点で市内の登録者数が60人弱でございましたので、有効期間の3年間で割った20人分を想定いたしました。  以上でございます。 172 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 173 ◯16番(菱沼和幸君) 今、部長から答弁いただきまして、実際、「であイバ」というんだそうですね。「であイバ」ということで、今、会員数も2,500人で、成婚した方が1,800組以上と、センターとしては5か所で、常にふれあいパーティー等々を踏まえてやると。3年間で会費としては1万500円、補助金として石岡市としては5,000円を出すということで、今答弁がありました。そういう中で、なかなか「であイバ」、知らない方もたくさんいると思うんですね。そういう中での市民の方への情報提供、また周知徹底というのはどのように行っていくのか、お尋ねしたいと思います。 174 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 175 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 市報及びホームページ、メルマガ等を利用して、広域的に広報してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 176 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 177 ◯16番(菱沼和幸君) 私は、その部分だと弱いと思います。実際、今さまざま、今日も同僚議員から情報戦略の質問がなされておりましたけれども、実際、情報戦略というのは、ネットだけでは情報が伝わらないんですね。そういう部分においてやっぱり目で見る、1つの告知の部分においてはポスターもしかりだし、さまざまなことがあると思うんですね。そういう部分においては、一番子育て支援においてのその前段階としては、まずは出会いで、まず結婚していただく、これがやっぱり重要になってくると思うんですね。結婚をして、それから出産をして、それからさまざまな教育、またそれから高齢者ということになっていきますので、まずは出会いの場を最大限に、当市としてはしっかりとさらなる拡充ができるように、今、部長が言った情報的な部分だけじゃなく、さらなる情報提供が市民の方にできるように、横断的な部分で協力体制をしいて、お願いしたいと思います。  次に移ります。2点目、教育改革プロジェクトについてお尋ねをいたします。まず、ICT環境整備事業拡充についてお尋ねをいたします。 178 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 179 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。ICT環境整備事業につきましては、子どもたちの学習環境を充実させ、学力の向上を図るために、平成30年度に中学校3校にタブレットを126台、小学校には大型ディスプレイを8台設置し、さらに中学校には英語科のデジタル教科書の導入をするなど、石岡市として特色のあるICT教育の実現に向け、計画的な整備を推進するものでございます。なお、中学校におきましては、平成30年度の整備によりまして、タブレットの全校導入が完了する予定となってございます。  以上でございます。 180 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 181 ◯16番(菱沼和幸君) 私も、何回もICTの環境整備ということにおいては、教育委員会においては必要であるということで訴えてまいりました。そういう中で、今、部長から答弁があったとおり、中学校においては30年度でタブレットの全校導入が完了するということで、非常に喜ばしいことだなと思っております。そういう中で、タブレットだけじゃなく、ICT環境の整備というのはさまざまありますので、今後、さまざまな計画に基づいて、小学校においても大型ディスプレイの導入もされたということで答弁がありましたけれども、30年度においても、小学校においてもさまざまな設置がされるのかとは思っておりますが、しっかりとその整備計画に基づいて……。私としては、その整備計画よりも早い段階で整備ができていけば一番いいなとは思っておりますけれども、そういう中で、教育長の見解をお尋ねしたいと思います。 182 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 183 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。ICT環境整備事業につきましては、情報教育を通して子どもたちの学習環境を充実させ、学力の向上を図るなど、ICTの特性、さらには強みを生かした、石岡市として特色のある教育の実施に向け、整備を進めているところでございます。機器の整備とあわせまして、ICTを活用した教員の指導力向上、さらには、わかりやすい事業の展開によりまして、子どもたちの情報活用能力、表現力などを育成していくことも大事だろうと思っております。ICTの整備につきましても、国の整備指針などを踏まえまして、時代に対応した環境整備を目指して、進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 184 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 185 ◯16番(菱沼和幸君) 今、教育長から、石岡市として特色のある教育実施に向け整備を進めているところでございますと、また時代に対応した環境整備を目指して進めていきたいということでありました。そういう中で、ICTは非常に重要でありますので、先ほど話をさせていただきましたけれども、この重要な……。確かに費用もかかってくると思います。そういう部分においては、国の整備指針に基づいて、しっかりと対応していただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に移ります。学校施設個別施設計画の策定についてお尋ねをいたします。 186 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 187 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。学校施設個別施設計画でございますが、学校の実情に即した実効性のある個別施設計画の策定をすることで、効率的な施設の維持を図るとともに、児童生徒の安心安全な学習環境整備を推進するもので、業務委託契約を予定してございます。平成30年度には、学校施設の老朽化状況の把握等の、計画策定に必要な基礎調査を実施しまして、平成31年度にはこの調査をもとに、小中学校の適正規模・適正配置等を踏まえました、個別施設計画の策定を予定するものでございます。  以上でございます。 188 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 189 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。今、部長のほうから、業務委託契約を予定しているということでありました。そういう中で、特に学校施設の個別施設計画においては、今後、非常に小中学校の適正規模・適正配置に重要な計画になってくると思います。そういう中で、委託という部分は十分わかりますけれども、その中でやっぱり行政として、教育委員会がしっかり絡んでいないといけないと思うんですね。そういう部分においては、しっかりと教育委員会の部署でサポートしながら、いろんな意見を交換しながら、それで業務委託をして、しっかりとした計画を練り上げてもらいたいと思います。  それについて、教育長の見解をお尋ねしたいと思います。 190 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 191 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。学校施設個別施設計画の策定につきましては、各学校施設の現状や、現在進めている小中学校の適正規模・適正配置等を踏まえた実効性のある計画といたしまして、今後の施設の改修、あるいは統合再編につなげてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 192 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 193 ◯16番(菱沼和幸君) この部分においては、策定時期なんですが、策定時期はいつごろを一応予定しているか、お尋ねをしたいと思います。 194 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 195 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。31年の9月を目標にしてございます。  以上でございます。 196 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 197 ◯16番(菱沼和幸君) 了解しました。  続きまして、放課後児童健全育成事業についてお尋ねをいたします。 198 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 199 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。放課後児童健全育成事業でございますが、この事業を新たに実施する民間事業者に対しまして、施設の建設に係る費用の一部を補助するものでございます。具体的には、本体工事費及び設計委託料等の費用の一部について補助するものでございまして、補助率が国2分の1、県8分の1、市が8分の1、事業者負担が4分の1となってございます。対象となる施設の規模につきましては187平方メートルで、定員40名が予定されてございます。  以上でございます。 200 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 201 ◯16番(菱沼和幸君) 了解しました。  次に、家庭教育推進事業についてお尋ねをいたします。 202 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 203 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。家庭教育推進事業でございますが、核家族化や少子化等による地域のつながりの希薄化など、家庭教育を支える環境が大きく変化するとともに、児童虐待相談対応件数等の急速な増加など、家庭をめぐる問題が複雑化しております。社会全体での家庭教育支援の必要性が高まっております。県におきましては、平成29年3月に、茨城県就学前教育・家庭教育推進ビジョンが策定されまして、就学前の家庭教育に力を入れており、当市といたしましても、これまでの事業を発展的に実施し、家庭教育の推進体制を強化したいと考えてございます。そのため、家庭教育支援チームの組織化、家庭教育支援員の配置等を行いまして、身近な地域における保護者への学習機会の提供や、親子参加型行事の実施、相談対応等の支援活動を実施することで、家庭教育支援を総合的に推進するものでございます。  以上でございます。 204 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 205 ◯16番(菱沼和幸君) 了解しました。  次に、3点目に移ります。魅力アップ観光交流プロジェクトでは、まず1点目ですね。1)、りんりんタウン構想の策定と推進についてお尋ねをいたします。 206 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 207 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) りんりんタウン構想につきましては、自転車を活用したまちづくりを推進するための基本的な考え方を示すものとして策定してまいります。議員から前の定例会でもございましたとおり、自転車の活用に関しましては、昨年5月に自転車活用推進法が施行されまして、国において、法に基づいた自転車活用推進計画の検討を進めているところでございます。また、県におきましては、つくば霞ヶ浦りんりんロードを活用した地域振興などに取り組んでおりまして、自転車を活用したまちづくりの機運が高まっております。  りんりんタウン構想につきましては、自転車の持つ可能性を最大限活用するため、公共交通や観光振興、そして健康増進や災害対応など、幅広い分野で検討することを想定しております。あわせて、国の示す自転車活用推進法に基づく計画として策定することを目指して、調整を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 208 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 209 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。そうしますと、この策定に当たる構成メンバーというのはどのようなメンバーになるか、また何名で構成されるのか、お尋ねしたいと思います。 210 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 211 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) この構想を進めるに当たりましては、庁内組織と外部組織を考えております。外部組織といたしましては、りんりんタウン構想策定委員会という組織を結成したいと思っております。その分野といたしましては、交通安全、観光振興、スポーツ振興等の視点から委員を委嘱する予定でございます。人数といたしましては、10名を想定してございます。  以上でございます。 212 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 213 ◯16番(菱沼和幸君) そうしますと、外部のりんりんタウン構想策定委員会ということで、策定に当たりまして協議する回数、開催回数というのは何回ぐらいを考えているでしょうか。お尋ねいたします。 214 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 215 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 現時点の考えでは4回ほど考えてございます。  以上でございます。 216 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 217 ◯16番(菱沼和幸君) それとあと策定時期なんですけれども、昨年の5月に国のほうでも推進法ができましたので、当市としても、私も昨年一般質問させていただきまして、なるべく早い段階でと、これは横断的な部分でかかわってきますのでということで話がありました。そういう中で、今回のりんりんタウン構想の策定時期についてのタイムスケジュールがわかれば、お尋ねしたいと思います。 218 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 219 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 今の考えでございますけれども、平成30年度に自転車活用推進計画をりんりんタウン構想として策定することを目指していきたいと考えております。現時点で明確なタイムスケジュールは示すことはできませんけれども、今後、国から、計画に盛り込むべき事項や策定の手引きが発出される予定となっておりますので、それらに基づきまして、それらを注視しながら策定を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 220 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 221 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願いしたいと思います。  次に、サイクルラックについてでございますが、整備箇所数、また自転車が止められる台数ですかね、もし把握できていればお尋ねしたいと思います。 222 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 223 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 自転車の環境整備の一環として、サイクルラックを地元木材を活用して作成する予定でございます。サイクルラックの台数でございますけれども、30台を作成する予定でございます。この置き場所といたしましては、市内の公共施設や観光施設を中心に置いていきたいと考えております。  以上でございます。 224 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 225 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。
     最後に、健康増進及び環境に優しい観点も含めて、「交流人口の拡大や災害に強く利便性の高い交通手段など、自転車を活用したまちづくりを推進するため、りんりんタウン構想の策定をします」ということでありましたけれども、市長の思いを伺いたいと思います。 226 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 227 ◯市長(今泉文彦君) りんりんタウン構想でありますけれども、前もこれは申し上げましたが、環境、健康、それから格納、あとは家計にいいという、Kが続く頭文字で、それぞれ効果があるということであります。電動アシスト自転車というのが最近注目されてきましたけれども、そういったものも含めて、自転車で日常、暮らし、それから観光、両面でその環境をつくっていこうということで、新しい、自動車に頼らない、バランスのとれた日常生活を考えていきたいという提案であります。よろしくお願いいたします。 228 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 229 ◯16番(菱沼和幸君) このりんりんタウン構想の策定においては、私も自転車がありますので、たまに自転車に乗っているという状況でありますけれども、しっかりとこの部分においては、30年度内に、公室長のほうからもありましたけれども、今ちょっと申し上げられませけれども策定してまいりたいという答弁がありましたので、その策定に向けて、委員さん、一応外部の識者として10名、また庁内でも組織するということでありますので、議論に議論を重ねていただいて、安全対策も含めて、しっかりと対応していただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に移ります。2)(仮称)里の駅立地可能性調査についてでございます。私も、道の駅については10年前から一般質問させていただいて、長年にわたって質問してまいっております。そういう中で、今回、里の駅立地可能性調査についてお尋ねをいたします。 230 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 231 ◯経済部長(諸岡広明君) (仮称)里の駅立地可能性調査につきましてご答弁申し上げます。本調査でございますが、地域の特性を感じることができる交流拠点として、道の駅的な機能を持つ施設の設置について可能性調査を実施しまして、整備検討を行うものでございます。道の駅の考えとしましては、フラワーパークエリア、舟塚山古墳エリアがございますことから、その1つであるフラワーパークエリアへの(仮称)里の駅可能性調査につきまして、立地条件、機能、集客性などの視点から調査を行うものでございます。  以上でございます。 232 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 233 ◯16番(菱沼和幸君) フラワーパークのエリアの立地調査ということで今答弁がありましたけれども、その内容的にはわかりますけれども、実際、今、部長のほうからも舟塚山古墳の道の駅的な部分というお話もちらっとあったわけですけれども、そういう中で、丘の駅の構想としてはどう考えているのか、お尋ねしたいと思います。 234 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 235 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) この道の駅につきましては、昨日、議会の会議録をインターネットで見ましたところ、平成17年の合併以降、187件のヒットがございました。そういう中で、道の駅による地域おこしというのが、平成18年第2回定例会、菱沼議員が初めてのご質問でございました。それを確認しております。そうした思い入れが強いということで、ご答弁させていただきます。  丘の駅でございますけれども、市長のほうから構想として出されております。現時点では、想定といたしましては、高浜駅周辺の振興ということで、舟塚山古墳付近に、6号バイパスの進捗とあわせて構想を持ちながら、考えていきたいと思います。ただし、この整備費用や運営費についても費用対効果などを十分に考慮しながら、既存施設の有効活用、また民間の活力の導入、それらを全て検討しながら、慎重に検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 236 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 237 ◯16番(菱沼和幸君) 今、公室長から答弁いただきまして、ありがとうございます。そういう中で、丘の駅の構想という部分においては、実際、高浜駅周辺ということで、舟塚山は国指定の史跡でありますけれども、そういう中でできれば私もうれしいことでありますし、また、地域の活性化にもつながっていくのかなと思っております。そういう中で、確かに財源がものすごくかかってくることもあると思います。そういう部分においては、今、公室長から言われるように、民間の企業も導入させながら、1つのサンセットという方式もあるかと思います。そういう中では、さまざまな施策を講じながら、私としては一日も早く整備がされていけばいいかなと。  それと同時に、フラワーパークにおいてもさらなる拡充ができて、1つの里の駅ができ、また舟塚山において丘の駅ができていけば、より一層石岡市の魅力もアップするのかなと思っております。その部分においては、課題も、メリット、デメリットという部分はあろうかと思います。そういう部分においては、デメリットばかりを語っていたんでは前に進んでいくことはできません。新たな未来を目指して進めていくことが重要かなと思っています。  そういう中で、市長として、近未来構想として、道の駅も含めてお尋ねをしたいと存じます。 238 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 239 ◯市長(今泉文彦君) 道の駅の構想の1つとして丘の駅を想定しているものでありますけれども、これについては、先ほど市長公室長が答えましたとおり、舟塚山古墳周辺を想定しているものであります。6号バイパスの進展にもよります。さらには、その整備費用、運営費など、調査研究がまだまだ必要でありまして、効果的で持続可能な方法を見出しながら進めていければと思っております。  丘の駅、里の駅という2つを提唱したわけでありますけれども、1つの可能性として、どちらも市内でバランスのとれた、良好な景観の場所であると思っております。どうか実現に向けて、一緒にご協力いただければと思います。よろしくお願いします。 240 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 241 ◯16番(菱沼和幸君) 私も、道の駅、ぜひともできていけば、地域の活性化、またさまざまな観点から交流人口も増やしていける重要な施設になると思っておりますので、何度も質問に立っていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に移ります。次に、通勤通学者支援事業についてということで、今年度、29年度からの事業でございますけれども、今回、拡充に至った部分において、どのようにされていくのかお尋ねしたいと思います。 242 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 243 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ご答弁申し上げます。通勤通学者支援事業につきましては、平成29年度より、若い世代の転出抑制と本市への移住促進を図るために、鉄道を利用して通勤通学される方を対象に、特急券購入費の一部補助を実施しているところでございます。30年度、この特急券補助について大きく変わりましたのは、高浜から乗る方にも対象を広げたということでございます。以前、議員さんからもありましたとおり、土浦から特急に乗り換える方、高浜駅利用の方にも対応ができるということで、今回は変更させていただきました。これが特急券補助のほうでございます。  それから、平成30年度でございますけれども、さらなる若い世代の転出抑制と本市への移住促進を図るために、大学生等の通学定期券購入費に対する一部補助を新たに加えてまいります。具体的に申し上げますと、石岡駅、高浜駅、羽鳥駅、神立駅を利用する方を対象といたしまして、通学定期券購入費のうち実質交通費負担額の3分の1、上限3,000円を補助させていただくものとなっております。さらに、特急を利用される大学生等につきましては、平成29年度同様に補助をさせていただく予定でございます。  こういったことで、少しでも転出抑制、転入増加を図っていく取り組みをいたしたところでございます。  以上でございます。 244 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 245 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。地域の方も、この部分においては非常に喜んでいるということで、特にこちらに帰ってきた人からの声がありまして、今までは石岡駅と羽鳥駅は対応できたけれども、高浜駅はできなかったということがありまして、そういう中でその方に話をしたところ、非常にうれしいということで、ありがたいということで言っておりました。そういう部分においては感謝申し上げたいと思います。  それと同時に、この3月1日号の市報にその内容が折り込まれたというか、ありましたけれども、実際、それだけではちょっと市民の方も、今回拡充された部分というのはわからない部分があるのかなとは思ってはいるんですが、その辺、市長公室長としてはどのようにお考えですか。 246 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 247 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 一刻も早くこの制度を周知したいところでございますけれども、まだ予算が成立してございません。あくまでも予算を提出するという前提の中で折りこみをさせていただきました。また、予算を内示することで、メディアパブリシティを使いまして、新聞等に掲載されることによって、1人でもそういう周知をしていただくということで取り組みをしたところでございます。予算をお認めいただいた時点で、早急にホームページ等にアップいたしまして、また市報等にも掲載いたしまして、周知を図ってまいりたいと考えております。 248 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 249 ◯16番(菱沼和幸君) よろしくお願いします。  次に4点目、安全・安心・快適生活プロジェクトについてですが、まず1点目、上曽トンネルの整備について、これまでの経緯経過と、あわせて進捗についてお尋ねをいたします。 250 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 251 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。上曽トンネルの整備につきましては、これまで県事業として進められてまいりましたが、用地取得が難航したことや県の財政不足が重なるなど、なかなかトンネル本体工事に着手できないという状況でございました。そのような中で、トンネルの整備促進を図るにはどのようにしたらよいかということを話し合うため、平成27年度におきまして桜川市と勉強会を立ち上げまして、合併特例債を活用した整備手法等について検討を重ねてまいりました。その結果といたしまして、昨年5月19日、茨城県の全面的な協力、支援を前提として、石岡市と桜川市の両市におきまして上曽トンネルの整備に関する合意書を締結いたしまして、上曽トンネル整備事業調整協議会を立ち上げたところでございます。平成30年度からは、この合併特例債と国の交付金、また県の補助金等を活用しながら取り組むこととなっておりまして、特例債の期限となります平成37年度の完成を目指して、整備を進めることとなってございます。  以上です。 252 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 253 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。この事業においては、当市の石岡市、また桜川市、茨城県という状況になってくると思いますけれども、それで、調整協議会が立ち上がったという部分においては、まず大きく進展したのかなと思います。合併特例債を活用していく中では、平成37年度まで……。当初は平成27年度ということでありましたけれども、合併特例債の時期が10年間延びたということで、平成37年度ということになっているわけですけれども、そういう中で、今、部長から答弁あった中で、私がちょっと危惧する部分においては、現在、課題として、地権者の同意承諾は現状どのようになっているのか、お尋ねしたいと思います。 254 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 255 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。用地の未買収者についてでございますけれども、昨年の合意書締結時におきましては6名の未買収者がおりました。しかしながら、現在までに4名の方と用地買収の契約が完了してございます。残る2名の方につきましては引き続き交渉を行っておりまして、うち1名の方につきましては内諾を得ているという状況となってございます。  以上でございます。 256 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 257 ◯16番(菱沼和幸君) 最後まで誠心誠意を持って交渉に当たっていただいて、最後の1名までお願いしたいと思います。  そういう中で、今回の上曽トンネル整備事業については市長の肝いり事業だと思っておりますので、早期完成・開通に向けた市長の意気込みをお尋ねしたいと思います。 258 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 259 ◯市長(今泉文彦君) 上曽トンネル整備でありますけれども、今、部長のほうからお話があったとおり、ほぼ見通しがついてきたという状況であります。あとは、桜川市と連携して、県と三位一体でこれを進めていくということであると思います。財政的な課題もありますけれども、三者一致団結してやっていく姿勢を見せておりますので、あと一息、早期完成を目指して頑張っていきたいと思っています。  以上です。 260 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 261 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願い申し上げます。  次に、2)といたしまして、洪水ハザードマップの更新についてお尋ねをいたします。 262 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 263 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。洪水ハザードマップの更新でございますが、これまで平成22年3月に作成いたしました霞ヶ浦洪水ハザードマップにより、風水害時の避難行動について、市民に周知を図ってきたところでございます。平成27年5月の水防法改正に伴い、平成28年8月に国土交通省が霞ヶ浦浸水想定の見直しを行い、さらに平成29年8月に茨城県が恋瀬川の一部を水位情報周知河川に指定したことから、市といたしましては、迅速な避難を促すため、霞ヶ浦及び恋瀬川流域全体の新たな洪水ハザードマップを作成し、市民に周知するものです。  洪水ハザードマップの内容といたしましては、これまでの避難所や病院等の防災関係機関や、土砂災害警戒区域、避難方向に加え、国・県で新たに示された想定最大規模の降雨による洪水浸水想定区域や、浸水した場合に想定される水深及び浸水の継続時間を地図上に表記し、地域の風水害発生時の危険度を事前に知ることができる内容としてまいりたいと考えております。  作成スケジュールでございますが、ハザードマップの素案を作成した後、9月から10月ごろに地域住民への説明会を開催いたしまして、地域住民の声を反映した上で、市民の皆様に周知してまいりたいと考えております。また、配布、啓発等につきましては、年度内に市内全世帯を対象に配布を行い、ホームページへの掲載も予定しております。さらに、市民に向けた啓発活動として、防災訓練や研修会等において周知を重ねることにより、市民が風水害や土砂災害に備え、迅速な避難行動につながるものと考えております。  以上でございます。 264 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 265 ◯16番(菱沼和幸君) 了解しました。  次に、河川監視カメラの設置についてお尋ねをいたします。 266 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 267 ◯総務部長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。河川監視カメラの設置でございますが、現在当市には、恋瀬川にかかる府中橋と下川橋の2か所に、茨城県による水位計及び河川監視カメラが設置されており、恋瀬川の状況をリアルタイムで確認できることから、災害対応時の情報の1つとして活用してきているところでございます。しかしながら、毎年のように堤防の越水による被害が発生している光安寺橋付近では、河川監視カメラ等の設置がないため、避難情報等を発令する際も、水防団の目視による対応となってきている状況でございます。  このような中、恋瀬川を所管する茨城県では、下流側から河川改修工事を継続的に進めており、今年3月までに光安寺橋へ水位計を設置し、4月から運用を開始する予定でございます。市といたしましても迅速できめ細やかな災害対応を行うため、光安寺橋付近の堤防脇に河川監視カメラを設置するものでございます。今回設置予定の河川監視カメラは、橋桁上流部と、堤防が低い、橋から約50メートルの上流部の河川状況を2台のカメラで監視するもので、設置したカメラから光回線を利用いたしまして、災害対策本部等のモニターで河川状況をリアルタイムで確認できるシステムを予定してございます。河川監視カメラ設置後は、雨量計や水位計のデータと合わせまして、迅速な避難情報等を発令することが可能となるため、市民の安全安心につながるものと考えております。  以上でございます。 268 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 269 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。そういう中で今回の監視カメラについては、非常に重要かなと思っております。県で2台、今整備されておりまして、今回、石岡市においても2台整備するということでありました。そういう中で、この地域の方も、まずはいち早くその水位を見て、すぐに対応できるという部分においては、非常に地域の方も安心する部分が一部ではあるかと思います。しかしながら、その部分においては、今、国・県においても河川の工事をやっておりまして、先々水害が比較的減少していくのかなとは思っております。しかしながら、ゲリラ豪雨というのは毎年わからない状況の中で、かなり雨量が増しているのが現状でございます。  そういう中で、この予算が通った後、設置する時期としてはいつの時期を考えているのか、お尋ねしたいと思います。 270 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 271 ◯総務部長(久保田克己君) できるだけ早い時期にと思っておりますが、やはり国の補助金等も使う予定でおりますので、そちらの決定がおり次第、できるだけ早急に進めていくということで、今はご理解いただきたいと思います。  以上です。 272 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 273 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願い申し上げます。  続きまして、(4)特定空家等解体費用補助金の制度概要についてお尋ねをいたします。 274 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 275 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 特定空家等解体費用補助金につきましてご答弁申し上げます。この補助金は、老朽化等により周辺の生活環境の保全に深刻な影響を及ぼしている空き家等の解体を促進するため、要綱を定め、その解体費用の一部に対し補助金を交付するものでございます。空家等対策の推進に関する特別措置法第2条第2項に該当する特定空家等に認定された空き家等の所有者、または相続人に対しまして、解体を実行した場合に、上限を30万円として、解体に要した費用の3分の1を補助するものでございます。  以上でございます。 276 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 277 ◯16番(菱沼和幸君) 内容はわかりました。そういう中で、要綱を定めるということでありました。この要綱においてはいつ……。新年度から、予算が通った後、事業を進められるわけですけれども、要綱についてはどのように現状進んでいるのか、お尋ねをしたいと存じます。  それから、対象者なんですけれども、30万円ということで話がありましたけれども、3分の1の補助ということでありましたけれども、実際、対象者は何名と考えているのか、お尋ねしたいと思います。 278 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 279 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) ご答弁申し上げます。要綱につきましては、4月1日から施行する予定でございます。対象者につきましては、平成30年度に、今現在、特定空家の候補が285件ほどありまして、その中から、危険度及び緊急度が高い、公益上解体が必要であるものから順に、補助対象となる特定空家等の認定をしてまいりますが、平成30年度に10件ほどを予定してございます。  以上でございます。 280 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 281 ◯16番(菱沼和幸君) この特定空家等の解体工事に対しての補助金ということで、今現在285件あるという状況で、随時対応していくということで、30年度においては10件を対応していくということでありました。そういう中で、まだまだ特定空家においては、実際さまざまな環境問題も含めてあろうかと思います。そういう中でしっかりとこの部分においても、事業として取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、5)として、空家バンク活用促進助成金について、制度概要についてお尋ねをいたします。 282 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 283 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。都市建設部からは、空家バンク活用促進助成金についてお答えを申し上げます。平成30年4月1日より、石岡市空き家バンク制度の実施を予定してございまして、この空き家バンクを通じて売買が成立した場合には、購入者に対しまして5万円を限度に、不動産仲介手数料にかかわります金額の一部を助成する制度となってございます。この空き家バンク制度が有効に活用されますことによって、市内の居住可能な空き家が適切に利活用され、定住人口の増加や地域活力の維持、向上に寄与することを期待しているところでございます。  以上でございます。 284 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 285 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 先ほどの特定空家の解体補助ですけれども、答弁に誤りがございましたので、訂正させていただきます。先ほど、平成30年度に特定空家を10件ほど認定すると申し上げました。その10件ほど認定した空き家の中から、補助対象件数は3件を予定して、予算額としては90万円を計上させていただく予定になってございます。訂正しておわびをさせていただきます。申しわけございませんでした。 286 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 287 ◯16番(菱沼和幸君) 今、空き家バンクの活用ということで、私も空き家等については何度も一般質問させていただきまして、それで、最終的に石岡市独自の条例をつくるべきだということでさんざん言ってきました。そういう中で、この空き家においては、所沢市が一番最初に空き家の条例を、当時策定した状況でありまして、その中でも、空き家バンクがまずできていくということにおいては、非常に喜ばしいことかなと。今、部長から答弁があったとおり、石岡市の中心市街地の活性化にも、今、空き店舗があるという状況においては、その1つの緩和策にもつながっていくのかなという部分においては、非常に重要なことかなと思っております。  そういう中で、これも先ほどと同じですけれども、実際、先ほど要綱が明確につくられていくということでありましたけれども、これについて、条例とか規程、規約、規則、また要綱等の定めとしては、どのように現状考えているのか、お尋ねしたいと思います。 288 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 289 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。制度要綱の前に、空き家バンクの概要についてお答えを申し上げたいと思います。空き家バンクの概要でございますけれども、まずは、空き家の所有者から登録の申し込みを受けまして、職員が現地調査を行って、登録の可否を判断することになっております。登録見込みのあるものにつきましては、公益社団法人茨城県宅地建物取引業協会に仲介業者の推薦を依頼しまして、空き家バンクへと登録することになっております。市は、原則として空き家の所有者と利用希望者とのマッチングを行うもので、実際の取引には関与しないということになってございます。また、この空き家バンクの登録物件につきましては、建築住宅指導課の窓口やホームページで情報を広く公開するものですけれども、国や県が推進する空き家の情報、公開媒体等との連携につきましても、今後、検討してまいりたいと考えてございます。  それと、制度要綱などの準備でございますけれども、現在、平成30年4月1日からの石岡市空き家バンク制度の実施に向けまして、空家バンク制度実施要綱並びに空家バンク活用促進助成金交付要綱などの準備を進めてございまして、準備が整い次第、議会への説明・報告をしてまいりたいと考えているところでございます。  以上です。
    290 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 291 ◯総務部長(久保田克己君) 大変申しわけございません。私の先ほどの菱沼議員への答弁の中の、河川監視カメラの設置時期につきましてご答弁した内容で、誤りがあったので訂正させていただきたいと思います。河川監視カメラにつきましては、先ほど国庫補助の関係で申請後というお話をさせていただきましたが、カメラにつきましては全額一財で対応ということなので、台風シーズン、出水期前にはなるべく設置していきたいというふうに、訂正しておわび申し上げます。 292 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 293 ◯16番(菱沼和幸君) 今、総務部長の部分においてはわかりました。なるべく早い時期にひとつよろしくお願いします。  今、都市建設部長のほうから空き家バンクについて、るる制度概要について、また要綱については、交付要綱も含めて4月1日、今、制度の部分において、部内で今協議していて、でき上がり次第議会に報告をするということでありますので、4月1日も間もなくでありますので、早い時期に議会のほうにも、常任委員会も含めてお願いしたいと思います。  以上でこの質問を終わります。 294 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午後 3時10分休憩            ───────────────────────                   午後 3時22分再開 295 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  16番・菱沼和幸君。 296 ◯16番(菱沼和幸君) 次に、2項目目、教育行政についてお尋ねをいたします。  まず最初に、平成29年度就学援助制度についてお尋ねをいたします。  経済的に困窮している世帯が、ランドセル購入などの小学校入学準備費用を用意しなくても済むよう、義務教育の就学援助の入学前支給が全国の市区町村で広がっております。昨年3月末、就学援助に関する国の補助金、要保護児童生徒援助費補助金交付要綱が改正されました。就学援助は、児童生徒の家庭が経済的に困窮している場合、学用品などの費用の一部を、市区町村が国の補助も得て支給する制度でございます。当市では既に、入学予定者の皆さんにランドセルを贈呈しております。  また、入学時に必要な学用品の費用は支給されるものの、改正前の補助金交付要綱では、国庫補助の対象に小学校入学前を含まない形にしていたため、多くの市区町村で入学後の支給となっておりました。交付要綱の改正で、入学前でも就学支援金を支給できるようになりましたが、茨城県内の状況を調査したところ、30年度までに小学校は19市町村が、中学校は22市町村が、入学までに支給を行っております。来年度から実施予定が小学校で12市町村、中学校で12市町村でございます。一方、実施時期が決まっていない、検討中が、小学校で7市町村、中学校で4市町村でございます。現状でまだ検討していない市町村は、北茨城市、潮来市、神栖市、鉾田市、大洗町、大子町の6市町でございます。  支援金の支給金額も、市町村によって格差がございます。小学校の場合、4万600円支給が30市町村、2万620円が1市、2万600円が1市、2万470円が7市町村、1万9,900円が7市町村、1万1,420円が1町となってございます。日立市は、石岡と同じようにランドセルを支給した上で4万600円を支給しておりますが、茨城町は1万1,420円と、約4倍の差が生じております。中学校は、4万7,400円が34市町村、2万3,550円が5市町村、2万2,900円が4市町村、2万470円が1町となってございます。  そこで、当市においても実施されておりますが、近年の利用状況についてお尋ねをいたします。 297 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 298 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。近年の利用状況といたしまして、過去3年間でございますが、平成29年度、小学校230人、中学校209人、合計439人、平成28年度、小学校234人、中学校188人、合計422人、平成27年度、小学校237人、中学校172人、合計409人。  以上でございます。 299 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 300 ◯16番(菱沼和幸君) 今、部長から人数が出されたわけですけれども、29年度で439人、28年度が422人、27年度は409人ということでございました。  そうしますと、次に移りますけれども、(2)で、保護者等への広報手段と周知徹底対策についてお尋ねをいたします。 301 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 302 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。保護者等への周知でございますが、市報やホームページで制度についての周知を行うとともに、新入学児童説明会時に、各小学校で新入学児童の保護者へ就学援助制度についての文書を配布してございます。また、各学校におきまして、面接や家庭訪問、給食費などの納付状況などを見て、経済的な理由で支払いが困難な状況にある世帯に対しまして、就学援助の申請を勧めている状況でございます。  以上でございます。 303 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 304 ◯16番(菱沼和幸君) その周知については、今、部長から答弁がありましたけれども、周知という部分において、新入学児童説明会に参加していない方もいらっしゃるという話も聞いておりますけれども、そういう中で、この支援金制度が市民の方でわかっていない方も、生活困窮者の中でやっぱりいらっしゃるということがあります。そういう中、漏れのないように、また最終的には、就学援助の申請においてはいろいろな、今、部長から答弁があったとおり、面接とか家庭訪問とかにおいての納付状況を見てということでありますけれども、そういう中で、まずはこういう制度があるということを知らせていくということが重要かなと思っておりますので、さらなる拡充に向けて、周知徹底をひとつよろしくお願い申し上げます。  次に、(3)といたしまして、支給日及び支給額についてお尋ねをいたします。 305 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 306 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁を申し上げます。まず小学校でございますが、学期ごとに支給しているものといたしまして、学用品費が年額で1万1,420円、通学用品費が年額2,230円でございます。次に、行事などで実施後に支給しているものといたしまして、校外活動費の宿泊を伴わないもの1,570円、宿泊を伴うものが3,620円でございます。また、修学旅行費が2万1,490円となってございます。次に、給食費は毎月3,800円を給食センターに振替をしておりまして、新入学児童学用品費は5月に2万470円を支給してございます。  次に、中学校でございますが、学期ごとに支給しているものとしまして、学用品費が年額2万2,320円、通学用品費が年額2,230円、次に、行事等で実施後に支給しているものとしまして、校外活動費の宿泊を伴わないもの2,270円、宿泊を伴うもの6,100円、修学旅行費5万7,590円でございます。給食費は毎月4,400円、同じく給食センターに振替をしてございます。  次に、新入学児童生徒学用品費でございますが、現在の中学1年生は5月に支給をしてございます。また、本年度から、中学校へ入学する小学校6年生への支給を開始したところでございます。2月に支給をいたしまして、金額は2万3,550円となってございます。  以上でございます。 307 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 308 ◯16番(菱沼和幸君) 答弁ありがとうございます。その中で、今、中学校においては2月に支給いたしましたということで、2万3,550円。小学生ですね、小学校に入る前においては5月にということでありましたけれども、今後、小学校に入る児童に対しての、5月というのじゃなく、それを2月、3月という状況において支給ができないか、お尋ねをしたいと存じます。 309 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 310 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。就学援助費の増額につきましては、新入学児童生徒学用品費の金額が、国において見直しがされましたことによりまして、平成30年度から国に合わせた金額に増額をしてまいりたいと思います。また、新入学児童生徒学用品費の小学生の入学前支給につきましても、保護者負担の軽減を図るため、同じく30年度から実施をしてまいりたいと思っております。  以上でございます。 311 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 312 ◯16番(菱沼和幸君) そうしますと30年度ということは、来年の2月ないし3月には、小学校に入る方、また中学校に入る方の支給という状況でよろしいのかどうか。また金額も、小学校では4万600円、中学校では4万7,400円でいいのかどうか、再度、確認したいと存じます。 313 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 314 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。額につきましては、議員ご質問のとおり、小学校で4万600円、中学校が4万7,400円でございます。また、小学校の入学につきましても、30年度中に、今年の事例からいきますと、2月ごろ支給したいと考えてございます。  以上でございます。 315 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 316 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。ぜひとも2月という状況において、よろしくお願いします。生活困窮者の方も、その子どもさんのことを思いますと、家庭が苦しくてなかなか費用的な部分が捻出できないということがあって、そういう中で、来年2月ないし3月には支給していただくということにおいては、非常にありがたいと思っておりますので、ぜひとも今、部長が答弁されたように実施していただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、学校での心肺蘇生教育の普及推進及び突然死ゼロを目指した危機管理体制の整備について、これは、1つの学校における救命教育についてお尋ねをいたします。  突然の心停止から命を救うためには、心肺蘇生、AEDの知識と技能を体系的に普及する必要があり、学校での心肺蘇生教育はその柱となるものでございます。我が国では、平成16年に市民によるAEDの使用が認められて以降、急速にその設置が進み、AEDの使用によって救命される事例も数多く報告されております。しかしながら、いまだなお、毎年7万人に及ぶ方が心肺突然死で亡くなっているとの報告もされ、学校でも毎年100名近くの児童生徒の心停止が発生しております。  そのような中、平成23年9月のさいたま市での小学校6年生の女子児童の事故のように、AEDが活用されず、救命できなかった事例も複数報告されております。そのような状況の中で、既に学校における心肺蘇生教育の重要性についての認識は広まりつつありますが、平成29年3月に公示された中学校新学習指導要領保健体育科の保健分野では、「応急手当てを適切に行うことによって、傷害の悪化を防止することができること。また、心肺蘇生法などを行うこと」と表記されているとともに、同解説では、「胸骨圧迫、AED使用などの心肺蘇生法、包帯法や止血法としての直接圧迫法などを取り上げ、実習を通して応急手当ができるようにする」と明記されてございます。  しかしながら、全国における教育現場での現状を見ると、全児童生徒を対象にAEDの使用を含む心肺蘇生教育を行っている学校は、平成29年度実績で、小学校で4.1%、中学校で28%、高等学校でも27.1%と非常に低い状況にございます。  そこで(1)小中学校における児童生徒への心肺蘇生教育の現状はどのようになっているのか、お尋ねいたします。 317 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 318 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。今年度の石岡市における小中学校の心肺蘇生に関する実習の実施状況でございますが、中学校におきましては全ての学校において実施し、小学校におきましては19校中15校が実施してございます。そのうちAEDの使い方につきましては、中学校は全てで実施し、小学校は8校が実施している状況でございます。実習を行った児童生徒数でございますが、小学校では1年生から6年生までの合計で785名が実習を行ってございます。中学校では2年生を対象に実施しておりまして、合計で649名の生徒が実習を行ってございます。  以上でございます。 319 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 320 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。これは平成29年5月1日現在の児童生徒数なんですけれども、小学校は3,438人、中学校全体では1,999人ということで、パーセントではじき出していただきますと、小学校では、19校の中の8校ということでありましたけれども、実際、数から言うと22.8%、中学校全体から見ると649人ということで、これは2年生が対象ということでありましたけれども、32.5%ということでありました。そういう中で、私としては、AEDは救命教育においては重要な部分だと考えております。  そういう中で、AED教育に対し、教育長の見解をお尋ねいたします。 321 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 322 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。突然の心肺停止からの救急には、素早い119番通報と心肺蘇生、AEDの使用が欠かせないものと考えます。全国では、学校での突然死も報告されておりまして、安全な学校を実現するためにも、小学校段階からの救急及び救命に関する教育は重要であると考えます。今後も、児童生徒の救命救急への実践力と意識が一層高まるよう、全ての小中学校で心肺蘇生に関する実習を実施するように、指導をしてまいりたいと思います。  以上でございます。 323 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 324 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願い申し上げます。  次に(2)、AEDは全ての学校に設置されておりますが、設置場所の見直し、32年度や33年度に迎える更新計画はどのようになっているのか、お尋ねしたいと思います。 325 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 326 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。AEDにつきましては、市内公立の小中学校全てに整備してございますが、設置場所につきましては、校舎内で管理し、外からであっても見える場所に設置したり、校舎や体育館の入り口などに設置場所の案内図を表示しており、保守点検を含めまして、適切に運用しているところでございます。更新計画につきましては、現在5年間のリース契約で、平成27年度導入分、平成28年度導入分がそれぞれ平成32年度、平成33年度に更新する予定となってございます。AEDの屋外設置につきましては、機器を管理する上で、盗難など防犯上の面で課題があり、設置には至っておりませんが、他市町村の運用事例等を調査してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 327 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 328 ◯16番(菱沼和幸君) そういう中で、今、部長から答弁がありましたけれども、実際、場所についてはしっかりと学校側と協議していただいて、スピーディーに救命できるような体制が非常に重要かと思っておりますので、場所の見直しも含めて、今後しっかりと検討していただければと思いますので、よろしくお願いします。昨年の12月にもこの部分においては質問させていただいておりますけれども、場所についてですけれども、そういう中では、学校側、教職員の皆さん、また保護者の方も含めて、しっかりとその場所については協議していただければと思います。  AEDというのは、ご案内のとおり、耐用年数、また保証期間、また法定耐用年数というのがございます。その中で、今回、石岡市においては5年間のリースで組まれているということにおいては、特に問題はございませんけれども、AEDの耐用年数としては、メーカーさんによって若干違いますけれども、6年から8年ということになってございます。それから、保証期間というのは各メーカーさんとも5年間、それから、法定耐用年数というのは減価償却の期間ということもありまして、4年ということがうたわれているわけでございます。  そういう中で、当市においては、27年、28年に整備された状況においては、先ほど申し上げましたとおり、32年、33年に更新がされるわけでございます。そういう中で、更新の時期に合わせて、場所の部分も含めて、検討していただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に移ります。(3)教職員へのAED講習の実施状況についてお尋ねをいたします。 329 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 330 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。教職員の心肺蘇生法、救命講習の実施状況についてでございますが、3年以内に受講した教職員332人、3年よりも前に受講した教職員が95人、受講したことのない教職員が7人となってございます。  以上でございます。 331 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 332 ◯16番(菱沼和幸君) 今、部長から答弁がありまして、教職員で7人の方が受講できなかったということで、何か理由があってできなかったのか、わかっていればお伺いしたいと思います。 333 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 334 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。受講していない理由まではちょっとつかんでいない状況でございます。 335 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 336 ◯16番(菱沼和幸君) 私としては、教職員の方全員に、AEDを含む救命講習というのは受けていただきたいなと思っております。そういう部分においては、3年に一度ということで言われているかと思いますけれども、実際、教職員の場合は2年に1回なのかどうかわかりませんが、そういう中でのAEDの講習、私としては全教職員の皆さんに受講していただきたいと思っておりますけれども、教育長の見解をお尋ねしたいと存じます。 337 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 338 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。学校生活のさまざまな場面におきまして、児童生徒の生命等に危険が及んだ場合、教職員が救急隊員や医師に引き継ぐまでの間の一時救命処置のスキルを習得することは、大切なことと認識をしております。県教育委員会が計画的に実施をしております心肺蘇生法講習会もございますので、児童生徒と日常的にかかわりのある教職員には、2年に1回は講習を受け、心肺蘇生のスキルを高められるよう、講習会への参加を徹底してまいりたいと考えております。  以上でございます。 339 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 340 ◯16番(菱沼和幸君) 非常に重要なことだと思いますので、ぜひともよろしくお願い申し上げます。  次に3項目目に入ります。石岡市教育大綱及び教育推進計画、そして施設整備計画の策定についてお尋ねしたいと存じます。  (1)平成29年度までの大綱と計画となっているわけでございますが、費用対効果も含めた上で、どのような分析をされているのか、現状をお尋ねいたします。 341 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 342 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。石岡市教育大綱につきましては、「ふるさとに学び夢にはばたく輝くひとづくりのまち」を基本目標として定めてございます。大綱に示された取り組み方針や取り組み項目を具体的かつ計画的に推進していくため、石岡市教育推進計画を策定いたしまして、実施事業に取り組んでまいったところでございます。  主な事業の成果といたしましては、創意ある学校教育の推進におきましては、平和大使派遣事業により、市内中学生を平和使節団として広島市や長崎市へ派遣し、平和についての語り部として学校や地域への発信をしてございます。また、郷土を学ぶふるさと学習のテキストを作成し、配布いたしまして、体験的な学習や外部の人材を活用した交流事業等を実施し、地域への関心が高まったり、石岡市の未来について深く考えたりする子どもたちが増えてきてございます。学校施設の整備・充実におきましては、学校ICT環境整備といたしまして、モデル校4校にタブレット端末を導入し、学習環境の充実を図っております。生涯学習の推進におきましては、こども図書館本の森をオープンしまして、子ども向けのイベントを行い、家族で本を楽しむ機会を創出しております。生涯スポーツの推進におきましては、八郷総合運動公園内にウォーキングコースを整備しまして、市民が安全にウォーキングをすることができる環境を整え、健康増進を図っております。歴史・文化財の保護・活用におきましては、茨城廃寺の調査と成果の取りまとめをしておりまして、現在、過去の調査を含めた総括的な報告書を作成しているところでございます。  教育推進計画の7つの施策の中で、ただいま申し上げました既に実施した事業のほか、今後実施を予定している事業もございます。これらにつきましては、引き続き平成30年度以降の教育大綱、教育推進計画を策定する中で検討してまいりたいと考えてございます。また、費用対効果につきましては、なかなか形や数字であらわすことが難しい面がございます。少ない費用で大きな効果が得られるよう、努力してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 343 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 344 ◯16番(菱沼和幸君) 了解しました。  次に、石岡市の教育大綱、並びに石岡市の教育推進計画は、非常に重要なものだと私は考えておりまして、石岡市の今後の学校教育におけるさまざまな部分が、網羅されているのかなと思っております。そういう中で、先ほど述べたとおり、1つの区切りとしては、29年度が1つの目安で策定されてきたわけですけれども、今後、この大綱、また推進計画については、いつの時期に策定を予定されているのか、お尋ねをしたいと存じます。 345 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 346 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。石岡市教育大綱と教育推進計画につきましては、市の最上位計画であります将来ビジョンの石岡かがやきビジョンとの整合性を図るため、行動計画でございますアクションプランと期間は合わせてございます。今回、新たなアクションプランとして石岡みらい創造プランが策定されましたことから、これに合わせまして、新たな石岡市教育大綱、教育推進計画を速やかに策定してまいりたいと考えてございます。また、施設整備計画は、先ほどのご質問にありましたが、これについては、学校施設個別施設計画として策定してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 347 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。
    348 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。今、部長のほうから答弁をいただきました。速やかに策定していくということで、それを速やかに策定してもらいたいと思いますけれども、強いリーダーシップを発揮する部分においては、教育長の強いリーダーシップが必要かなと思っております。そういう中で、教育大綱、また教育推進計画に基づいて、教育長の力強いご見解をいただきたいと存じます。 349 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 350 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。石岡市教育大綱及び教育推進計画につきましては、市の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策について、その目標や施策の根本的な方針を定めるものでありまして、平成27年度に策定をいたしまして、基本目標であります「ふるさとに学び夢にはばたく輝くひとづくりのまち」の実現に向け、取り組んできたところでございます。その具体的な内容につきましては、先ほど部長が答弁したとおりでございますけれども、次期大綱及び計画におきましても、8月を目途に、早期に実効性のある大綱や計画を策定してまいりたいと思っております。  以上でございます。 351 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 352 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。今、教育長から、8月に策定していくということでありましたので、そういう部分においては、できた段階で、議会のほうにもしっかりと大綱をお示しいただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、4点目です。文化財マスタープランについてお尋ねしたいと存じます。  まず(1)といたしまして、先ほど、部長も若干触れられておりましたけれども、発掘調査後、茨城廃寺跡は現在どのようになっているのか、まずお尋ねしたいと存じます。 353 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 354 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。茨城廃寺跡につきましては、昭和54年から3か年にわたる発掘調査が行われまして、その結果、塔、本堂、講堂の建物跡が確認されてございます。その後、平成23年度から27年度の範囲確認調査におきまして、寺院の規模をほぼ把握することができたところでございます。現在、過去の発掘調査の成果を含めました総括的な発掘調査報告書の策定を進めておりまして、本年度中の完成を予定しているところでございます。  以上でございます。 355 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 356 ◯16番(菱沼和幸君) 本年度ということは、今月中ということでよろしいでしょうか。 357 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 358 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご質問のとおり、3月中の完成予定でございます。 359 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 360 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。その報告書に基づきまして、今後の茨城廃寺跡の取り組みについて、教育長の見解をお尋ねしたいと存じます。 361 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 362 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。部長から先ほど答弁がありましたように、現在、過去の発掘調査報告書の作成を進めているところでございます。今後、茨城廃寺跡につきましては、文化財としての価値を高め、より一層の保存を進めていくため、平成30年度から4年の予定で、茨城郡家の推定地であります外城遺跡の調査を進めているところでございます。国の指定に向けては外城遺跡の調査が不可欠であることから、茨城廃寺跡調査指導委員会の委員の指導を仰ぎながら、進めてまいりたいと考えてございます。教育委員会といたしましては、今後も文化庁や茨城県と協議を進め、国指定を見据えて取り組んでまいりたいと考えてございます。  以上です。 363 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 364 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。茨城廃寺につきましては、ご案内のとおり市指定になってございまして、平成24年3月21日にようやく茨城廃寺跡が市の指定になって、今、報告書をまとめている段階で、国指定を目指していきたいという部分においては、非常に大きく飛躍できて、最終的には、茨城廃寺は非常に重要な史跡だと私も考えておりますので、そういう部分においては、国のほうのやりとりもさまざまあろうかと思いますけれども、しっかりと石岡市の教育委員会として、報告書に基づいて提言してもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。  それで、この文化財マスタープランということで、実際、その中にこの茨城廃寺も含まれているわけでございますが、平成21年の3月に策定されて、来年でほぼ10年を経過するという状況であります。21年以降、指定文化財として、国指定としては瓦塚窯跡がありまして、また県指定は1件、そのほかに市指定は4件の新たな文化財指定があるわけでございます。そうなりますと、それも含めて、やっぱり整備すべきではないかなと思うんですね。  そういう中で、今現在、担当部として、新たに策定すべきと私は考えておりますけれども、どのような認識なのかお尋ねしたいと存じます。 365 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 366 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。議員からもご質問ございましたように、現在の文化財マスタープランにつきましては、来年度、策定後10年を迎えます。また、上位計画でございますアクションプラン、そのほか関連する計画も更新されている状況にございます。さらに、質問にもございましたように、新たに指定を受けている文化財もございますので、今後、見直しの必要があると考えてございます。  以上でございます。 367 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 368 ◯16番(菱沼和幸君) それと同時に、(仮称)文化財保護・保存・活用条例の制定に向けての状況も、この冊子には書いてございますけれども、この制定に向けての進捗については、現在どのようになっているかお尋ねしたいと存じます。 369 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 370 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。文化財の保護・保存・活用のための条例の制定につきましても、文化財マスタープランの見直しとあわせまして、検討してまいりたいと考えてございます。 371 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 372 ◯16番(菱沼和幸君) その部分においては、先ほども話をさせていただいておりますけれども、21年3月のときにそういう文言が出ておりまして、もう9年経過していると。来年は1つの節目として10年。その部分を踏まえて検討していきますという答弁でありましたけれども、それに向けて、教育長の見解をお尋ねしたいと存じます。 373 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 374 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。先ほど部長から答弁がありましたとおり、現在の文化財マスタープランの策定後、新たに指定を受けた文化財も多数ございます。策定された時期と比べますと、文化財を取り巻く状況が大きく変化していることから、内容の見直しの必要があると考えてございます。  以上でございます。 375 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 376 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願い申し上げます。私も、この文化財の保護保存も含めて、文化財マスタープランは非常に重要な部分だと思っております。なぜかというと、石岡においては、歴史と文化と言っておりながら、なかなかこの石岡にふさわしい歴史館といいますか、史跡の保存の部分がないわけでございます。それにおいては、今後策定される文化財マスタープランにおいて、総合計画、それから都市計画マスタープランとの整合性も図りながら、しっかりと策定に向けて進めていただきたい。それで、それに伴ってメディアに発信する部分も含めて、しっかりとした石岡の歴史を訴えられる、そういう施設も含めての策定にしてもらいたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に移ります。政府は、文化財で地域を元気にということで、昨年12月に策定された文化経済戦略に基づいて、実行プランづくりを進めております。当市においても、歴史と文化のまちならば、政府が掲げるような施策が必要であると思うが、見解をお尋ねいたします。 377 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 378 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。文化経済戦略につきましては、国において、文化と産業・観光等の他分野が一体となって新たな価値を創出し、その価値が文化芸術の保存・継承、新たな創造等に対して効果的に再投資されることにより、自立的、持続的に発展していくメカニズムを形成することを目的に策定されたものでございます。この戦略の策定には、重視すべき視点としまして、6つの視点が掲げられております。未来を志向した文化財の着実な継承とさらなる発展、文化への投資が持続的になされる仕組みづくり、文化経済活動を通じた地域の活性化、双方向の国際展開を通じた日本のブランド価値の最大化、文化経済活動を通じた社会包摂・多文化共生社会の実現、2020年を契機とした次世代に誇れる文化レガシーの創出でございます。今後、これらを柱としまして、関係省庁の主要施策を取りまとめました文化経済戦略アクションプランが策定されることとなってございます。  市といたしましては、国における今後の動向を注視しまして、地方自治体における取り組みについて情報収集をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 379 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 380 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。  それでは、文化経済戦略について、教育長はどのような考えをお持ちなのか、お尋ねしたいと存じます。 381 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 382 ◯教育長(櫻井 信君) お答え申し上げます。文化経済戦略に基づく市の取り組みにつきましては、今後、自治体においてどのような取り組みが求められるのか、国における今後の動向を注視してまいりたいと思っております。  以上でございます。 383 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 384 ◯16番(菱沼和幸君) この文化経済戦略については、国としても各省庁横断的な部分で捉えているわけでございます。そういう中で、当市においても横断的な戦略なので、市長にその見解をお尋ねしたいと存じます。 385 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 386 ◯市長(今泉文彦君) 文化経済戦略でありますけれども、この方針として、文化と産業・観光等他の分野が一体となって新たな価値を創出するということが書いてあります。今、市の教育委員会のほうで、文化芸術基本法に基づいてその計画をつくっているところでありますけれども、その新たな改正が昨年6月にあったわけです。それについてはこんなことが書いてありまして、改正の趣旨として、「文化芸術そのものの振興にとどまらず、観光、まちづくり、国際交流、福祉、教育、産業その他の関連分野における……文化芸術により生み出される様々な価値を……継承、発展及び創造に活用しようとするものです」という、同じような共通の考え方があるわけです。ですから、ダブったものをつくる必要はなく、今やっているものの中で、文化経済戦略を取り入れながらやっていければいいのかなと思います。  以上です。 387 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 388 ◯16番(菱沼和幸君) 先ほど私が述べたとおり、この文化経済戦略においては横断的な部分がある。そういう状況においては、各部が一体となって、横断的な部分でございますので、各部の長、また課長級で1つの庁議的な部分を開催していただきながら、今後、文化経済戦略において国が1つのアクションプランを出してくるわけでございますが、それに基づいて、当市でできることをしっかりと踏まえた上で、取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、3項目目に移りたいと思います。都市建設行政についてお尋ねをいたします。  まず1点目、持続可能なまちづくりの実現に向けて。(1)都市計画マスタープランについてお尋ねいたします。  厳しい将来人口の見通し、東日本大震災以降の災害に対する不安とエネルギー問題への意識の高まり、空き家等の増加や、人口の低密度化の懸念など社会情勢の変化を受けて、昨年、平成29年3月に、石岡市都市計画マスタープランが策定されました。当市は、「拡散型都市構造から既成市街地の再整備による集約型都市構造への転換等、新たなまちづくりが求められています」と記載されてございます。これらを生かしたコンパクトシティ・プラス・ネットワークの形成により、都市の活力を未来へ持続するため、今後は立地適正化計画の手法も視野に入れ、計画的な移住誘導と都市機能の誘導を検討していくことになります。少子高齢化、人口減少が進む中、持続可能なまちづくりに向けてどのように考えているのか、お尋ねしたいと存じます。  まず、アといたしまして、既成市街地の再整備による集約型都市構造への転換等とされる当市の強みとは何か。また、新たに見えてきた課題、そして、コンパクトシティ・プラス・ネットワークを形成するための立地適正化計画はどのような位置付けで進めるのか、そのコンセプトをお尋ねいたします。 389 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 390 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。まず、集約型都市構造へと転換することによる当市の強みでございますけれども、1つとしては、市民生活の利便性が維持・向上するという点が挙げられます。ご承知のとおり、当市におきましても、今後、人口減少や少子高齢化の進行が予測されておりますので、将来的には市街地内におけます人口密度の低下が問題となってまいります。そのため、集約型の都市構造とすることによりまして、人口密度が維持されてまいりますと、生活利便施設が維持されるだけでなく、新たな施設の誘致も可能となってまいりますので、生活の利便性はさらに維持・向上が図られるものと考えてございます。  また、もう一つの強みといたしましては、持続可能な都市経営が可能になるという点でございます。従来の拡散型の都市構造から集約型の都市構造へと見直すことによって、新たな都市インフラの整備に係る費用が抑えられるために、市の財政負担が軽減されるものと考えられます。  次に、現在、策定中の立地適正化計画のコンセプトについてでございますけれども、市内におけます生活拠点地区の形成とあわせ、地域公共交通網の見直しを軸といたしまして、医療、福祉、商業施設や居住などがまとまって立地をして、高齢者をはじめといたします住民が、徒歩や公共交通によりましてこれらの生活利便施設にアクセスできるなど、市民が安心して暮らせるまちづくりを目指すということでございます。  以上です。 391 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 392 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。そうしますと、立地適正化計画の策定時期というのは、現在、いつごろと考えているか、お尋ねしたいと存じます。 393 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 394 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えを申し上げます。立地適正化計画につきましては、本年度から策定に着手しておりまして、来年度仕上がると、策定する予定となってございます。  以上でございます。 395 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 396 ◯16番(菱沼和幸君) 来年度という状況において、ぜひとも進めていただきたいと思いますけれども、まず、今月3月20日に都市計画審議会が開かれまして、そこで、石岡市立地適正化計画の策定についての内容が協議されるということであります。定員も一応10名ということで、これはホームページに記載されておりました。そういう中で、この立地適正化計画は非常に重要だと思っておりますので、しっかりと議論していただいて、石岡市に合った計画をつくり上げていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。  次に、イといたしまして、立地適正化は緩やかに居住の誘導と都市機能の誘導を進めるものと認識しておりますが、総合計画や公共施設の統合・再編、産業振興、防災、医療、福祉、環境政策等あらゆる分野と密接な関係の中で、どのような整合性を図っていくのか、見解をお尋ねいたします。 397 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 398 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。議員ご指摘のとおり、この立地適正化計画の策定に当たりましては、都市計画だけではなく、公共交通、それから公共施設の再編、商業、医療、福祉、生活環境、都市インフラなど、さまざまな分野との連携が必要となってまいります。そのため、これらの計画や施策を推進する関係部署との横断的な連携を図っていかなければならないと考えてございます。そのため、本年度より、関係各課長級で組織する庁内会議を設置いたしまして、より精度の高い立地適正化計画とすべく、各分野の計画、施策との整合性を図っているところでございます。  以上です。 399 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 400 ◯16番(菱沼和幸君) 次に、ウといたしまして、これからのまちづくりには多様な主体の連携が必要不可欠でございますが、さまざまな主体の交流、情報交換、情報共有のためのプラットフォーム構築の考えをお尋ねいたします。また、大学等学術機関との連携、あるいはその構想があれば、お示しいただきたいと存じます。 401 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 402 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。多種多様な主体との連携という部分についてでございますけれども、来年度、住民説明会やパブリックコメントを通じまして、市民の方々から広くご意見を伺ってまいりたいと考えてございます。また、大学など学術機関との連携でございますけれども、石岡市都市計画審議会委員の中には、大学の教授や准教授などの学識経験者にメンバーとして参画をいただいておりますので、より質の高い有効なご提案を取り入れながら、この策定を進めてまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 403 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 404 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願い申し上げます。  次に(2)といたしまして、都市農地の取り扱いについてお尋ねいたします。1991年3月に生産緑地法が改正されました。2022年は、1992年に生産緑地地区が最初に指定されてから30年経過し、生産緑地の買い取り申し出が可能になる年でございます。対象となる農家が一斉に自治体に買い取り申し出を行うと、実際には多くが買い取られず、宅地として市場に放出され、既に空き家、空き地の増加が社会問題化している中で、宅地としての有効活用はあまり期待できず、多くの不安定な土地が市街地の中に発生することにつながるのではないか、このような懸念が、いわゆる生産緑地の2022年問題と言われているわけでございます。  1)都市農地の保全・活用を図るため、昨年5月に生産緑地法が改正され、1つとして条例による生産緑地地区の面積要件の緩和、2といたしまして生産緑地地区における建築規制の緩和、3といたしまして特定生産緑地制度の創設、4といたしまして田園住居地域の創設がされましたが、それぞれの概要と、当市においてどのように実施していくのか、また、市民、対象農家への広報・周知、それを前提とした買い取り申し出に対する意向調査について見解をお尋ねいたします。 405 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 406 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。都市計画における都市農地の保全・活用についてでございますけれども、生産緑地地区の指定が必要とされてございます。この生産緑地地区とは、都市計画上の地域地区の1つで、要件は幾つかございますけれども、一般的に市街化区域内にある500平米以上の農地等を指しておりまして、この生産緑地地区として指定されますと、所有者は税制上の優遇措置を受けられるほか、指定後30年を経過した場合においては、市に対しまして買い取りを申し出ることができることになってございます。また、市の買い取り後は、公園や緑地などの公共施設用地として活用されるのが一般的となっております。  今回の生産緑地法改正の概要につきましては、近年、都市住民のライフスタイルの変化、それに、農業に対する理解の高まりなどによりまして、農業へ関心を持つ層が非常に増加しているといった背景があることから、都市部における農地の多様な機能の発揮を目的として、指定面積の要件を500平米から300平米に引き下げるなど、全体的に緩和された内容となってございます。  また、本市の生産緑地地区の指定に向けましては、他市町村の事例や市民等のご意見を参考にしながら、広報や周知、さらに買い取り申し出等の意向調査等も含めまして、今後、慎重に調査研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 407 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 408 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願い申し上げます。  2)に移ります。改正された都市緑地法では、「緑地」の定義に「農地」が含まれることが明確化されました。生産機能だけでなく、景観機能、防災機能など多面的な機能を有する都市農地の保全に関し、都市計画マスタープラン、緑の基本計画や今後策定される立地適正化計画にどのように位置付けるのか、見解をお尋ねいたします。 409 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 410 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。議員ご指摘のとおり、改正されました都市緑地法の中におきましては、緑地の定義に農地が含まれることが明記されまして、良好な都市環境の形成を図る上で保存すべき農地につきましては、都市緑地法の諸制度の中で緑地として位置付けをして、保全・活用を図ることが可能とされてございます。また、市町村の緑地の保全や都市環境に対する目標、実現方策を定めました緑の基本計画の中におきましても、この農地に関する政策が取り込めるように記載事項が追加されてございます。  本市におきましては、合併前の平成15年3月に、旧石岡市がこの緑の基本計画を策定しております。また、この計画の目標年次が平成34年となっていることを考慮いたしますと、昨今の社会情勢やまちづくりに関する法制度なども変化してきている状況にございますので、今後、優先順位を考慮しながら、計画の見直し等を検討してまいりたいと考えてございます。  また、現在、策定を進めてございます立地適正化計画の中におきましても、都市農地を都市の貴重な緑地として捉えまして、その保全や活用につきましても計画に位置付けるなどの検討を、さらに進めてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 411 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 412 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願いします。今、緑の基本計画ということで部長から答弁がありましたけれども、平成15年3月に策定されてありまして、旧石岡市時代に策定され、平成17年に八郷町と合併したとき、本来であればそれ以降できていれば、より一層緑の基本計画の位置付けとしてよかったのかなと思っておりますが、部長からあったとおり、石岡市においては34年までの1つの目標値ということでありますけれども、今後、八郷も含めて、緑の基本計画も合わせて、今後、今、部長からありましたとおり、優先順位も決めていただきながら、しっかりとその整備に着手していければいいのかなと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
     次に、省エネ住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が注目を集めております。政府は2020年までに、新築戸建住宅の半数以上をZEHにする方針でございます。当市において、市民ニーズに対応すべきと考えますが、見解をお尋ねいたします。 413 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 414 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。国におきましては、ご指摘の方針に基づいて、普及に向けた取り組みが行われておりますが、この省エネ性能が通常より高い住宅とすることで、省エネや省CO2の実現を目指す、大変よい制度であると認識してございます。都市建設部といたしましては、国の推進するこの新たな地球温暖化対策への取り組みにつきまして、既に実施をしている住宅の補助事業とどのように連携できるのか、関係部局と協議調整をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 415 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 416 ◯16番(菱沼和幸君) このZEHにつきましては、茨城でもさまざまな建設業界で対応しているという状況があります。また、ホームページにも明確にZEHについての記載がございます。当市においても木の住まい助成事業、また住まいづくり推進事業がございます。ZEHとの1つの整合性を図っていただきながら、今後、当市において、省エネ住宅ZEHに対して、先ほど部長が答弁されたように、そのZEH自体が省エネでつくられるものですから、高価な部分、普通の住宅より若干高くなってきているのが実情でございます。そういうことを考えますと、今の木の住まい助成事業と、また住まいづくり推進事業においては、30万円、50万円ということで計上されているわけでございますが、その増額も視野に入れて検討すべきではないかと思っておりますけれども、再度、見解をお尋ねいたします。 417 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 418 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。新築住宅をZEHとする場合、外壁の断熱性能などを大幅に向上させるとともに、非常に高い効率的な設備システムの導入などが必要となってまいります。現在の国の制度といたしましては、自社が受注する住宅のうち、このZEHが占める割合を2020年までに50%以上とする目標を宣言・公表しておりますハウスメーカーや工務店などをZEHビルダーとして公募・登録し、公表を行っておりまして、この登録業者により新築住宅を建築申請した場合において、事業主が補助額として70万円を限度に助成を受けられるという制度になっているとのことでございます。  当市といたしましては、この国の推進する当該事業に対しまして、自治体の取り組みとしてどのようにかかわっていけるのか、今後、国や県などの動向を注視しながら、調査研究を進めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 419 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 420 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともよろしくお願い申し上げます。  最後の項目に移ります。4項目でございます。福祉行政についてお尋ねをいたします。  在宅医療・介護連携推進についてお尋ねをいたします。  住みなれた地域で、安心して自分らしい暮らしを人生の最後まで続けていくことは、多くの人々の願いであると思います。そのためには、患者、そして支える家族を中心として、医療機関と介護事業者などが連携を密にして、一体的にサービスを提供していくことが望まれます。在宅医療・介護推進連携事業は、平成27年度より介護保険法の地域支援事業として位置付けられた、全国で展開されている取り組みでございます。本事業では、地域の在宅医療の提供体制の確保について、それぞれの市区町村が主体となって、医師会等と連携をしながら取り組むこととされております。  そこで、(1)従来、医療は、専門医療の病床整備が2次医療圏ごとに行われるなど、主に都道府県が担っている分野でございます。このたび、市区町村が在宅医療の基盤整備の実施主体とされたことの背景、意義、また当市に求められている責務と役割について、ご説明をいただきたいと思います。 421 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 422 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。市区町村が実施主体となった背景や意義でございますが、高齢者は、加齢に伴い複数の疾病にかかりやすく、要介護や認知症の発生率が高い等の特徴を持っております。このことから、団塊の世代が75歳以上となる2025年をめどに、地域の医療と介護等の関係団体が連携し、包括的かつ継続的な支援の提供が求められており、平成26年の介護保険法改正により、市区町村の事業に位置付けられております。  次に、市区町村の責務と役割でございますが、都道府県や保健所の支援のもと、地域の医師会等と連携しながら、関係団体の連携体制を構築するものと考えております。  以上です。 423 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 424 ◯16番(菱沼和幸君) この在宅医療・介護連携推進ということは非常に重要な施策になってくると、私は思っております。そういう中で、この石岡市における在宅医療・介護連携推進事業について、28年、29年ということで、どのような事業を行ってきたのか、お尋ねしたいと存じます。 425 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 426 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。当市の取り組み状況でございますが、平成28年度から本事業に取り組み、医療や保健、福祉や介護等の専門職から構成されます、石岡市在宅医療・介護連携推進会議を年間3回開催し、取り組み等について検討しております。具体的には、医療や介護等の関係者は、それぞれの保険制度が異なることから、お互いの職種や困難な状況の理解と、他職種間における顔の見える関係づくりの促進、情報共有等の課題検討のため、これまでに計5回の検討会を開催し、延べ参加者数は285名となっております。また、専門職向け講演会につきましては計3回開催し、延べ参加者数は199名となっております。さらに、医療・介護関係者等の連携促進のため、石岡市医師会等の関係団体にご協力いただき、積極的に、関係団体が主催します検討会等の参加案内を、市内居宅介護支援事業所や介護サービス事業所等に行っております。  地域住民の在宅医療・介護連携の理解促進につきましては、病院や診療所、歯科医院や薬局等、126か所にパンフレットを配布するほか、市民向け講演会を計3回開催し、延べ参加者数は313名となっております。  以上です。 427 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 428 ◯16番(菱沼和幸君) 今、るる、活動についての報告がありました。そういう中で、さまざまな会議、検討会も含め、講演会も含めて、さまざまなご意見があろうかと思うんですけれども、そのご意見、医療機関からのご意見、また市民の皆さんからのご意見が保健福祉部のほうに届いていれば、お伺いしたいと存じます。 429 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 430 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) まず、情報の共有という部分でございまして、国・県でも、医療に関する情報提供、介護に関する情報提供のネットワークといいますか、ホームページでの公開等をしてございます。そちらの情報をまずは整理していくという部分と、あとは、具体的に、先ほど顔の見える関係というお話をいたしましたけれども、ワーキングチーム等で、どのような情報を共有したいか、また途切れやすい情報はどれかというような、具体的な課題で協議を進めているという状況でございます。  以上です。 431 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 432 ◯16番(菱沼和幸君) はい、わかりました。  次に移ります。この事業の取り組むべき内容として、8つの事業項目が国より示されているわけでございます。1つとして地域の医療・介護の資源の把握、2つとして在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応策の検討、3、切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築推進、4として医療・介護関係者の情報共有の支援、5として在宅医療・介護連携に関する相談支援、6つとして医療・介護関係者の研修、7つとして地域住民への普及啓発、8として在宅医療・介護連携に関する関係市区町村の連携とあるわけでございます。平成30年4月までに、全ての自治体でこの8つの項目を実施することが義務付けられているわけでございます。  当市における実態として、地域包括ケアシステムの多職種連携として既に一定の取り組みが進められていると思いますが、どのように進捗しているのかお尋ねをいたします。 433 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 434 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。先ほどご説明した在宅医療・介護連携推進会議の取り組みなどを含めて、このアからクの項目については網羅して、事業を進めております。具体的に総括いたしますと、情報収集であるとか共有、データの集約、あとグループワークですかね、講演会の開催、あと、啓発としてパンフレット等の配布などを行うという現状でございます。  以上です。 435 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 436 ◯16番(菱沼和幸君) はい、わかりました。  それで、この在宅医療・介護の連携推進ということで、非常に重要でございますので、連携推進という言葉が抽象的な概念であるため、ともすれば表面的な外見上の状態のみが評価の対象になってしまい、結果的に事業が形骸化してしまうのではないかという懸念がございます。この事業のスタートを切るに当たり、改めて、何のための連携かという本来の目的と、そのための手段を明確にした上で、事業の実施状況を見える化し、進行管理を堅実に行うマネジメントの仕組みを構築すべきと考えております。いわゆるPDCAのマネジメントシステムでございます。重要な連携推進だと思っておりますので、市長の見解をお尋ねいたします。 437 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 438 ◯市長(今泉文彦君) 医療と介護の両面を必要とする状態の高齢者を対象に、このような地域の医療関係者と介護関係者が連携して進めていく事業でありますけれども、県とかほかの縦の組織との連携も必要でありまして、縦と横の幅広い関係を構築していかなくてはならないと思っています。したがいまして、市が、行政がそのコーディネーター役をやるわけでありますけれども、関係部署、関係する人たちとの連携促進に努めることを心がけてやっていきたいと思っています。  以上です。 439 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 440 ◯16番(菱沼和幸君) よろしくお願いします。  最後の項目に移ります。障がい者用119番の導入についてということでお尋ねします。  政府は、聴覚や言語機能に障がいがある人が、スマートフォンの画面から音声を使わず119番通報できるシステムの普及を加速する方針で、全国対応を2020年度にしたい考えでございますが、安全安心の観点から、現状、石岡市消防署としてはどのようになっているのか、お尋ねいたします。 441 ◯議長(岡野孝男君) 消防長・小松崎君。 442 ◯消防長(小松崎政次君) ご答弁申し上げます。スマートフォンや携帯電話から音声を使わずに119番が通報できるシステムですが、石岡市では平成28年4月1日から運用を開始してございます。名称はNET119-緊急通報システムでございます。このNET119-緊急通報システムは、聴覚や言語に障がいのある人のためのシステムでございまして、スマートフォンや携帯電話のアプリを使い、素早く119番に通報することができる、消防と通信中は文字によりやりとりが可能となるシステムでございます。  以上でございます。 443 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 444 ◯16番(菱沼和幸君) そうしますと、平成28年4月から運用開始ということで、今、消防長からありましたけれども、実際、今までに登録といいますか、使用された部分というのが現状把握できていれば、お尋ねしたいと思います。 445 ◯議長(岡野孝男君) 消防長・小松崎君。 446 ◯消防長(小松崎政次君) ご答弁申し上げます。NET119-緊急通報システムを利用するためには、事前の利用登録手続が必要となってございます。石岡市では対象となる方が239名となり、これまでに6名の方が登録されてございます。全国を見ますと、平成29年7月末現在でございますが、114消防本部が運用を開始してございます。管轄人口3,874万人にNET119-緊急通報システム導入が拡大しているところでございます。県内の状況を見ますと、平成28年でございますが、救急が5件、平成29年でございますが、同じく救急が5件、平成30年は、火災が1件ということで、いばらき消防指令センターのほうにNET119を使用した通報があります。  以上でございます。 447 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 448 ◯16番(菱沼和幸君) ありがとうございます。対象者が239名の中の6名の方が登録されているということでありました。239名全員の方が登録していただければいいのかなと思っておりますけれども、実際、広報の仕方、平成28年4月1日号の市報に明確に出ている部分と、あと今、消防長から話がありましたとおり、ネットの部分においてもホームページに、平成28年4月に、これは社会福祉課のほうでアップされているということでありました。そういう中で、239名の方に対してまだまだ広報活動がされていないのかなと思ってはいるんですが、今後の取り組みについて、消防長の見解をお尋ねしたいと思います。 449 ◯議長(岡野孝男君) 消防長・小松崎君。 450 ◯消防長(小松崎政次君) ご答弁申し上げます。これまでの石岡市の取り組みといたしましては、議員おっしゃるとおり、広報いしおかや石岡市ホームページなどに掲載してございます。石岡市では、まだ登録者数が少ない状況でありますので、対象者に登録制度の啓発、周知活動を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 451 ◯議長(岡野孝男君) 16番・菱沼和幸君。 452 ◯16番(菱沼和幸君) ぜひともひとつよろしくお願い申し上げます。  今回の一般質問ということで、4項目にわたり質問させていただきました。私が常に思っていることは、行政、また我々議員、また市民と一緒になって、今後の石岡の未来をつくっていかなければならないと考えております。そういう中で、チェンジ、チャレンジ、そしてリザルトを望みまして、私の質問を終わります。 453 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午後 4時38分休憩            ───────────────────────                   午後 4時50分再開 454 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  21番・高野 要君。 455 ◯21番(高野 要君) 21番・高野でございます。通告に従いまいて、6点ほど質問させていただきます。  1点目、陣屋門保存修理工事における精算、出来高ということで、数項目において質問をさせていただきます。  私も、この陣屋門については本当に長い間質問をしてまいりまして、いろいろ、大分煮詰まってまいりまして、もう最終段階に入ったかなというようなつもりでおります。本来であれば、もう終わりにするべきところかなと思うところでございますけれども、どうしても議会での議事録に載せた質問といったことが必要と感じまして、質問させていただくところでございます。  陣屋門の修理工事における諸経費の中で、現場工事費があるわけでございます。当初の設計段階で、経費の率の3.21%という低い率で設定されておりました。これは、全体の工事費をただ単に調整するための、ずさんな事務処理であったわけです。このことが前回、前々回ですか、議会で明らかになりましたので、また質問するところです。さらに第2回の契約変更において、この率を15.23%に引き上げている。この行為は、外部の有識者からなる石岡の陣屋門保存修理に係る検証第三者委員会においても、予算の都合で金額を調整したことは問題であると指摘がなされております。また、当初設計の率に対する考え方は、何度も質問しておりますが、引き継がれるものといった指摘もなされているわけであります。  この工事において最大の問題点は、竣工に応じた変更が行われていない点であります。竣工時においては、実際の出来高に合わせ精算を行わなければならないとされているわけでありますが、しかしながら、今回出来高に合わせた変更設計は行っていない。したがって実際の施工状況と合致しておらないわけであります。書類上の出来高と本来の出来高とは異なっている。最終的な各項目の金額は確定されておらず、このことは第三者委員会調査報告においても指摘がなされている。精算が行われていないということであります。  変更契約が行われていないため、別紙石岡の陣屋門保存改修工事の工事出来高表に、3回目の設計変更金額と出来高金額がマイナスとなっている項目があります。このことは、工事をしなかった未成工事であり、これによって工事代金が支払われたことは、再三申しておりますが、過払いということになるわけであります。このマイナス部分の合計は300万2,710円となります。茨城県の営繕課に確認したところ、マイナス分を見ることは無理であり、県の場合、監査からミスとして指摘されるとのことでありました。  そこで、質問いたします。問1です。市は工事していない未成工事300万2,710円を過払いしております。石岡市民に対し、多くの損害を与えているわけであります。その後、第4回の変更契約はせずに精算は終わっておりますが、未成工事分、過払い分の部分をどうしていくのか、お伺いいたします。 456 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 457 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。石岡の陣屋門保存修理工事につきましては、実際の出来高に合わせた精算が必要であるところ、出来高に合わせた最終的な変更設計が行われないまま、工事が終了となってございます。これにつきましては、検証第三者委員会におきまして、最終的な精算の変更設計が行われなかったことについて、不適切であったとの指摘がなされてございます。  以上でございます。 458 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 459 ◯21番(高野 要君) そこで、ちょっと部長、答弁はよかったんですが、不適切はわかったんですが、未成工事分、私が今言った過払い分、これをどのように、精算ということで今お話を伺っておりますので、考えがあれば……。今そこでどうするか。私は、できないと言えばそれで構わないんですけれども、お金はただあげちゃっていいのかなという気がするんですね。きちっと何十円まで出ているわけですから、過払いなわけですから、このお金をどういうふうに……、業者さんに請求するのか、それとも何らかの形で落とすのか。それでないと決済はできないかと思うんですね。この辺のところ、お考えがあれば伺います。 460 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 461 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。持ち帰りまして、精査してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 462 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 463 ◯21番(高野 要君) お金のことですから、私も後でお伺いして……。ここで今どうしろと言っても無理かと思いますので、ちょっと精査してみてください。後でもし精査して、きちっとした見解が出ましたら、私、お伺いしますので教えていただければと、かように思います。  あと、2問目なんですが、出来高のマイナス、このチェックは竣工の際、したのかしなかったのか。したのかしなかったのかというのはおかしな質問ですけれども、お伺いします。 464 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 465 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。先ほどもご答弁いたしましたとおり、実際の出来高に合わせた最終的な変更設計はされておりませんでした。 466 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 467 ◯21番(高野 要君) 認めていただきました。そうすると、竣工のときにチェックはしなかったということでよろしいですか。お伺いします。 468 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 469 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。議員のご質問のとおりでございます。 470 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 471 ◯21番(高野 要君) 3番目になりますけど、このような工事の竣工は認められるのか。認められるのならその理由、認められないならその理由をお伺いいたします。 472 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 473 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。工事につきましては竣工とされましたが、検証第三者委員会の検証結果におきまして、最終的な変更契約を行っていないことについて、検査担当職員から指摘すべきであったと思われるとの見解が示されてございます。  以上でございます。 474 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。
    475 ◯21番(高野 要君) そうすると、この問題は契約検査課にあったということですか。お伺いします。 476 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 477 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。最終的な契約変更を行っていないことが一番の問題だと考えてございます。  以上でございます。 478 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 479 ◯21番(高野 要君) そうすると、今答弁のあった、検査担当職員からすべきであったと思われるとの見解というのは、契約検査課からそのようなことを教育委員会というか、文化振興課ですか……。文化振興課でいいんだっけか。そこへ、お話があったというふうに理解してよろしいですか。 480 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 481 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。実際に契約検査課から文化振興課に指摘があったとの確認は、私にはとれてございません。申しわけございません。 482 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 483 ◯21番(高野 要君) わからなければ仕方ないですね。後でよく聞いておいてください。  4問目になりますけど、出来形のない検査というのは、私もいろいろ仕事をやってきているんですが、あまり聞いたことがないんですが、これはどのようなことですか。お伺いします。 484 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 485 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。工事の竣工検査につきましても、検証第三者委員会におきまして、業務を適正に遂行したとは言いがたいとのご指摘を受けてございます。  以上でございます。 486 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 487 ◯21番(高野 要君) そうすると、正しくなかったということですね。  じゃあ、私が一番懸念するのは、こういう成果物を求めるものの中で、このような検査といったものがきちっとできないということは、大きな問題であると思うんですね。それが、以前に文化財、陣屋門とかそういったもので、何ていうんですか、前の答弁では、そういったものの成果物がつくりようがないというようなお話もいただいたんですが、できなければできないように、目測でも何でもいいですけど、きちっとできるかと思うんですね。その辺のところは、私は、これは完全に手抜きだと思います。言いがたいじゃなくて、これは完全に、私は問題かなというふうに思っております。まあ、この件はいいです。  それで、一番私は、この決済なんですが、決算というか精算ですけれども、決算も済んでいるこの決済、先ほどお伺いしましたけど、具体的に示してください。やはりこれを聞かないと、今回の質問の意味がございませんので、部長では、わからなければわからなくて結構なんですが、ご答弁をお願いします。 488 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 489 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。陣屋門保存修理工事につきましては、平成27年第4回定例会におきまして、平成26年度石岡市一般会計歳入歳出決算として認定をいただいております。また、監査委員会からの決算審査意見書の中で、石岡の陣屋門の保存修理工事に係る設計監理業務委託及び保存修理工事の事務処理において一部不適切な処理が見受けられた、今後は発注者、設計監理者、施工者の三者において、変更箇所等の施工上重要な事項に関し、的確に情報把握、共有するなど、関係法令、条例、規則等にのっとり、適正な事務処理に取り組まれたいと言及がなされてございます。  以上でございます。 490 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 491 ◯21番(高野 要君) 結局は不適切であったということですよね。問題であったということで、私のほうは理解したいと思うんですが、いかがですか。第三者委員会でも、最終的な精算の……、何回ですか、精算の変更設計が行われていなかったことについては、不適切だということになっているわけですね。だから、これが行われなかったことは、もう何年もこういうふうな質問をしてまいりましたけど、最終的には不適切だという見解だと理解したいと思います。部長に無理に求めても仕方ないと思いますので。  それでは、第6問目に入ります。私は、このお金が完全に、この300何がしかですか、それは、業者に請求するべきだと思うんですね。執行部のほうでは過払いとして……、過払いというか、未成工事としているわけですから、そのほかの処理があるのかもしれませんけど、私は業者に請求すべきであると。それでないと、決算……。どうなんですか。私、前に言ったことがあるんですね、市長にも。決算のときに、これは請求を上げておいて、あと業者さんときちっとした見解、そうすれば、請求は財産ですから、そういったことで処理ができるんじゃないですかと言ったんですけれども、それもほごになりまして、それで今こういう形でお荷物になっていると思うんですけれども、これを業者に請求するというような考えはございませんか。 492 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 493 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。これにつきましても、持ち帰りまして検討させていただきたいと存じます。 494 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 495 ◯21番(高野 要君) はい、わかりました。  次、2点目の陣屋門保存修理における諸経費について伺います。  現場管理費については、予算が合わないことを理由に諸経費を減額しておき、入札後に国土交通省の率に戻す。前回の答弁、間違いないですか。お伺いします。 496 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 497 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。現場管理費につきましては、当初の率を設定する際に、予算額の関係で3.21%という低い率としたものを、第2回変更の際に、国土交通省基準の15.23%に変更したものでございます。これにつきましては、市で設置しました検証第三者委員会におきましても、次のような指摘を受けております。1、当初設計の際に予算額の都合で現場管理費を調整したことは問題である。2、第2回変更時における大幅な率の変更については、通常は、当初設計の率に対する考え方が引き継がれるものであるが、担当者の事務引き継ぎが十分でなかったことから、不適切な事務処理であった。また県の見解では、当初の3.21%という率は低過ぎる。理由がないとすれば不適切である。また、理由があったものを引き上げたとすれば、それもまた不適切であるとの見解をいただいており、このような事務処理については不適切であったということでございます。  以上でございます。 498 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 499 ◯21番(高野 要君) はい、わかりました。そうすると、これは事務手続のミスですか。故意にやったわけではないでしょうから、そのように判断してよろしいですか。お伺いします。 500 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 501 ◯教育部長(武熊俊夫君) 不適切な事務処理があったということでございます。 502 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 503 ◯21番(高野 要君) それで、答弁から考えると、予算が不足したと。全く設計する中であきれた処理でございますけれども、低い率としたとしております。そして、2回目の変更の際に、国土交通省の基準に戻したものとしております。この、数字を戻したのはいいんですが、どのような理由で支出したのか。私は、理由はつかないんじゃないかなと思うんですけど、見解を伺います。 504 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 505 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。現場管理費率を低い率から国土交通省基準の率へ上げたことによる差金の部分につきましては、率が上がったことによる現場管理費の増分に当たるものと考えてございます。  以上でございます。 506 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 507 ◯21番(高野 要君) そうすると、入札時、この現場管理費の率は内訳に提示してございましたか。 508 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 509 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。現場管理費の率につきましては、提示してございません。  以上でございます。 510 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 511 ◯21番(高野 要君) 部長、ここが問題なんですよ。いいですか。率が提示していないということは、入札で誰もわからないんですね。ですから、入札のとき詳細に、そういった経費から何から全て出していれば、率の間違いで、これは変更しなくちゃならないということになっているんですが、もうパーセントとかそういったこともなくて、業者さんはグロスでとっているわけですからわからないんですよね。だから、そういった中で、先ほど言いましたように現場管理費の増分に当たるものと考えていると。この増分なんかできるわけないじゃないですか。契約しているんですよ。1,000万だったら1,000万でやりますよ。あと誰も知らない。そういったところで、間違っていたからお金を出しますよってできますか。まあ、それはそれでいいでしょう。  それで、これは石岡市の問題になってくると思うんですが、石岡市ならず教育委員会、入札後、このように、間違っていたから経費を上げたとか下げたとか、そういうことは一般的にやっておられるわけですか。お伺いします。 512 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 513 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。通常、入札後の経費の調整は行っておりません。  以上でございます。 514 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 515 ◯21番(高野 要君) そうですよね。そういうことやりませんもんね、どこでも。だから、入札後の経費の調整を行ったということは、明らかに不正であるということなんです。それで、これ、内訳書にそのようなものも何もない。そういった中で、行政が勝手に、うちらのほうで間違っていたからお金をやりましょうということでやった場合には、これ、利益の供与になりますよ。利益の供与には当たりませんか。 516 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 517 ◯教育部長(武熊俊夫君) 利益の供与には当たらないものと考えてございます。  以上でございます。 518 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 519 ◯21番(高野 要君) だけども、誰も知らなくて、役所だけしか、行政だけしか知らないで、その人にお金をあげるということは、供与にならないですか。向こうから請求があったんですか。お伺いします。 520 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 521 ◯教育部長(武熊俊夫君) 請求はございません。 522 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 523 ◯21番(高野 要君) やはり請求がなくて、こちらから一方的にわけのわからないお金をあげたということは、供与になると私は思います。ぜひよく調べておいてください。  じゃあ、もう一つ、この率が低いとしたのは、行政か業者か、再度お伺いします。 524 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 525 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。現場管理費につきましては、市におきまして、当初3.21%という率を、第2回変更の際に、国土交通省基準の15.2%に変更したものでございます。 526 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 527 ◯21番(高野 要君) そうすると、一方的に、やはりこれは業者さん関係なく、役所のほうで変更したということですね。そうすると、やっぱりここで利益の供与です。よくこれも、私も半信半疑で言っていますので、間違いないと思うんですが、調べてみてください。  また、先ほど言いましたけど、業者さんは知らないということでいいですか。これ、業者さんが知り得て、両方知り得ていることになると、癒着になるんですよね。これ、行政で間違いないですよね、業者さんは知らないということで。再度お伺いします。 528 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 529 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。率につきましては、設計金額を積算する上での数字であり、業者が事前に知り得る数字ではなかったものと考えてございます。  以上でございます。 530 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 531 ◯21番(高野 要君) 「なかったものと」というとまずいんですよね。だから、これは明らかに業者は知りませんと言ってもらえば、業者さんは問題ないわけなんですよ。問題ないんでしょう。  そうすると、これはくどい質問になりますが、何ていうんですか、間違ったので直したというのと、最初低くして、上げたということなんですが、低くしておいたのを上げてやったということになると、今度、何か私は業者への配慮とも受け取れるんですが、その辺のところはどうですか。 532 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 533 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。市におきまして、当初設計において低い率としてしまったものを、第2回変更の際に国土交通省基準の率に変更したものでございます。 534 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 535 ◯21番(高野 要君) そうすると、明らかに、これは行政が違法行為を行ったということですね。最初、業者さんに、本来であれば、県単価でいけば、きちっとした15.幾つというお金を設計の中で組み込まなければいけなかったものを、3.何%かにして、自分たちの都合で金額を下げておいたと。言葉は悪いですけど、業者さん、仕事を受けるほうにおいたら、本当に詐欺行為を働かれたのと一緒ですよ。ですから、これは、やっぱり事務的ミスとかというんじゃなくて、故意的ですよ。最初下げておいて、それから上げましたということですから。業者さんもびっくりしているんじゃないですか、何でこんなにくれるのということで。普通、一般的にはあり得ないことですよね。この辺のところは後でゆっくり聞きに行きます。  いずれにしても、今いろいろ聞きましたけれども、この現場管理費は不当支出ですね。誰もが知り得るはずのない諸経費率を職員が変えて業者に払った。私は利益の供与にもなるんではないかと。これは大問題です。検証第三者委員会も県の見解も、そうであるとされております。  今後の対応、精算について何度も伺っておりますが、明らかに不当でありますので、この精算ですね、またこれは市民の税金でありますので、300万でも、私はしっかりと決済していただきたいと思います。どのような決済をするのか、見解をお伺いします。何度もくどくなりますが、決済をしていただかないと、私の質問も終わり得ませんので、よろしくお願いいたします。 536 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 537 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。現場管理費につきましては、市において、当初に低い率であったものを、第2回変更の際に国土交通省基準に変更したものでございます。これにつきましては、検証第三者委員会の検証結果におきまして、不適切な事務処理であった、また県におきましても、不適切であるとの見解でございました。  以上でございます。 538 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 539 ◯21番(高野 要君) もう十分不適切はわかったんですけれども、やはりこの精算ですよ。どういうふうにするのか。ここは、でも、けじめですからきちっとしなくちゃいけないでしょう。いいんですよ、業者さんに別に返してもらわなくても、何か処理の方法があれば。行政のミスですから。そういった処理の方法ってないんですか。そのまま放ってしまうしかないんですか。私は何かあるような気がするんですけど、再度、答弁を求めます。 540 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 541 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。これにつきましても持ち帰りさせていただきまして、精査、検討してまいりたいと考えてございます。     〔「議長、議事進行に関する発言。受けなきゃならないんですよ」と呼ぶ者あり〕 542 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。 543 ◯20番(徳増千尋君) 石岡市議会会議規則第56条に対して発言させていただきます。  再三、今の答弁を聞いておりますと、「持ち帰って」ということはたしか今で3回目。本会議でこのようなこと、私は20年の間、一度もございません。こういうことが本会議で認められるんですか。それをお教え願いたいと思います。じゃあ、なぜ質問を出したときに細かく話し合いをしているのか。おかしいと思いませんか。こういうことが認められるんですか。今、発言しておられる21番の高野議員だけでなく、ここに座っております議員全員に係る問題でございます。そのたびに持ち帰ってということが許されるかどうか、お教え願いたいと思います。この20年間で初めてでございます。公正なる議事の進行をお願いしたいと思います。 544 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。                   午後 5時21分休憩            ───────────────────────                   午後 5時34分再開 545 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育部長・武熊君。 546 ◯教育部長(武熊俊夫君) 私の答弁で、これまで「持ち帰りまして」と3回答弁してございました。非常にわかりづらいといいますか、適切ではない表現をしてございました。「持ち帰りまして」につきましては、「今後」ということに訂正していただきますようにお願い申し上げます。これまでの答弁で「持ち帰りまして、検討してまいります」等の表現につきましては、「今後、検討をしてまいります」の答弁に修正をさせていただきたいと存じます。
     訂正して、深くおわび申し上げます。申しわけございませんでした。 547 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 548 ◯21番(高野 要君) 持ち帰り、私も持ち帰っても大丈夫なのかなと思って指摘もしませんでおりましたので、持ち帰りがだめだということであれば、きちっとした形の中で精査して対処をお願いしたいと思います。  5点目になりますけれども……、何点目かな、忘れた。もうわからなくなってきた。一般管理費や共通仮設費は大事なことだと思うんですが、勝手に率の変更ですか、こういったことはできるのかどうか。私はあまり一般管理費だの共通仮設費、もう県単価で率が決まっていますから、変えることは難しいと思うんですけれども、参考のためでもいいですけれども、できるかできないか。これは総務部長かな。契約検査課の範疇ですから、管理費や共通仮設費の契約後の変更ができるかできないか、ちょっとお伺いします。 549 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 550 ◯総務部長(久保田克己君) 今回の陣屋門に関しましては、職員が当初設計の中で、著しく低い率を設定してしまったということから、その過ちに気がついて、第2回の変更契約の中で基準の数値に変更したものと考えています。  以上です。 551 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 552 ◯21番(高野 要君) ですから、それを自由にできるのかどうかということですね。この管理費ですか、共通仮設費といったものを……、共通費というんですか、そういったものを勝手にパーセンテージを、一度入札のときに決まったものを、じゃあ、これにしよう、あれにしようというようなことができるのかどうかということです。私の見解ではできないんですね。その辺のところを再度お伺いします。 553 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 554 ◯総務部長(久保田克己君) お答え申し上げます。ただいまその率の変更につきましてですが、第三者検証委員会におきましても、その変更については不適切な事務が行われたという指摘をいただいているところです。  以上です。 555 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 556 ◯21番(高野 要君) 不適切ということはできないということですね。そのように判断しましょう。  それと、これ、できないと判断されると、この契約は、契約的には違反にはなりませんか。お伺いします。 557 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 558 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。今後、精査してまいりたいと思います。 559 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 560 ◯21番(高野 要君) 今度は持ち帰りではなく精査ですね。一歩前進しましたね。じゃあ、きちっと精査してください。  3番目の、設計監理者の歴史家としての知名度についてお伺いします。設計事務所の登録もないところで働く監理者をどう思いますか。文化財の修復等を請け負う企業であれば、入札に絶対不可欠な申請かと思います、事務所の登録ですね。私はこのことを見たとき、この監理者は歴史の好きな、言葉は悪いですけど素人としか思えなかったわけであります。石岡市の見解をお伺いします。 561 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 562 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。県内において、文化財修理の実績があることから、選考の際に契約相手方としたものと考えてございます。  以上でございます。 563 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 564 ◯21番(高野 要君) この件も、私、県のほうへ行ってきました。県の文化課で担当している人ともお話ししましたが、文化課の人は、そういう人は知りませんと言っておりました。私も唖然としたんですが、そのようなことです。  私が一番、歴史家としてこの人は問題があるんじゃないのかなと今でも思っておりますのは、設計図書、文化財保存に絶対不可欠である成果物が提出されていないということです。文化財にかかわる人物であれば、これは、その地域において絶対に必要な、後世に残すものでありますから、どんなことがあっても提出していただけるものなんですね。ですから、ただつくったというだけで、自分の感覚でやっただけで、私は、この成果物の提出ができないということは、この人は素人であることに間違いないと判断しているんですよ。  こういった成果物をもらわなくても、この設計事務所が間違いないところだと思いますか。国分寺だ何だっていろんなことをやっていますけど、あそこでよくテレビでやりますけど、現物を紙で型とったり、写真を撮ったりやっていますよね。そういったことをやって文化財だと思うんですけど、ただ直して……。うちの改築じゃないんですよ。リフォームじゃないんです。ここに依頼したことに間違いはございませんか。 565 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 566 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。契約の相手方として選考した際は、県内で実績があるものとして決定したものでございます。  以上でございます。 567 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 568 ◯21番(高野 要君) 実績があるものとしたわけで、そういったものが成果物も出てこないということは、実績がないと判断するしかないと思うんですよ。ですからこれは、処分もされていますし、これ以上のことを言っても仕方ありませんけれども、これを歴史家として認めてきた石岡に問題があるわけです。早く成果物をもらわないといけないですよ。  じゃあ、もう一つ聞きますけど、成果物は全部上がりましたか。お伺いします。 569 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 570 ◯教育部長(武熊俊夫君) まだ提出がなされていないものがございます。 571 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 572 ◯21番(高野 要君) 成果物だけはきちっと求めてください。お金も払っていることでしょうから。  それでは、4番目の現状変更についてお伺いします。現状変更の中でどうしても聞きたいことがあります。この鬼瓦としゃちですね、これをなぜ新しいものに変えたのかということです。前回もお伺いしたと思うんですが、このしゃちと鬼瓦を変えた市職員と、文化課のかかわりについてお伺いいたします。文化課、設計監理者と話をして決めたということですが、先日もテレビで復元についてやっておりましたけど、鬼瓦とかしゃちとかというのは、きちっと原型に寸分も狂わずつくっているんですよね。それを、何で石岡は、現物がありながら違うものをつくってしまったのか。それで、県の文化課と話し合いをしたとか、この設計監理者と話をしたとしておりますけれども、どういったかかわりの中でそういうふうになったのか、お伺いします。 573 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 574 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。陣屋門の保存修理工事に関する現状変更に関する県文化課とのかかわりについてでございますが、現状変更申請をする際の書類等について、確認とか助言をいただいております。  以上でございます。 575 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 576 ◯21番(高野 要君) この現状変更は、申請の際と言うけど、3か所しかないんですよ。しゃちとか何かは入っていないでしょう。3か所。そうすると、この答弁は合ってこないんじゃないですか。3か所のやつの助言をいただくのはいいでしょう。だけど、このしゃちと鬼瓦です。  じゃあ、職員の人がこう語っていました。現物を見ながら作成したと。鬼瓦、しゃちは、依頼先に持っていったと。これ、持っていったのは本当ですか。お伺いします。 577 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 578 ◯教育部長(武熊俊夫君) 持っていってございます。 579 ◯議長(岡野孝男君) 本日の会議時間をあらかじめ延長いたします。  21番・高野 要君。 580 ◯21番(高野 要君) これ、何のために持っていったんですか。全然違うものをつくるのに、何で運賃をかけて持っていく必要性があるんですか。まず違うものですよね、今のやつ。だから、違うものをつくるのに、何で現物を持っていって見なくちゃいけない。目方でもはかったんですか。なぜ持っていったのか。細かい質問ですけど、お伺いします。 581 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 582 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。作成の参考とするために持っていったものと考えております。 583 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 584 ◯21番(高野 要君) 違うものをつくるのに参考になりますか。ちょっと理解しがたいんですよ。これ、前、質問を私もしてきましたけど、オーダーで復元と申したんですよね。だから、オーダーというから新しいものになっちゃったのかなと勝手に考えてもいるんですが、私がよく考えると、まるっきり違うものをつくったということは、この鬼瓦としゃちは既製品ではないんですか。既製品がたくさんあるらしいんですよ。どうですか。お伺いします。 585 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 586 ◯教育部長(武熊俊夫君) オーダーによりまして、依頼したものでございます。 587 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 588 ◯21番(高野 要君) そうすると、あれですか、これは、最初に建てたときの鬼瓦、鬼としゃちというのは、今、何ですか、歴史館じゃなくて、どこか倉庫に置いてあると思うんですが、それは違うものであったんですか。今のものが本当ですか。お伺いします。 589 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 590 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。違う形状になりましたのは、設計監理者との話し合いの中でなったものと考えてございます。 591 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 592 ◯21番(高野 要君) ですから、その設計監理者はわかるんですけど、今のものにする根拠。根拠がなければもとどおりのものを、オーダーですからつくるべきでしょう。270万もしているわけですよ。そうしたら、なぜもとのままでまずかったんですか。つくれなかったのかな、難しくて。その辺のところは部長はわからないんですか。わからなければ、わからないと言ってください。 593 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 594 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。私はちょっとわからないと答弁させていただきます。 595 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 596 ◯21番(高野 要君) わからない人を詰めても仕方ないですね。私も気がつかなかったんですが、鬼瓦としゃちの顔が違うというのでびっくりしたんですけど、復元ということになると、ほとんど容姿的には同じようなものをつくるんじゃないかなと。逆に言うと、寸分狂わぬものをつくるというようなお話は聞いていますけど、まるっきり違ったものをつくってしまって、それを文化財として上げておくことに、私は違和感を感じとるんです。おいおいいろんな人から話を聞いて、調べてまいりたいと思っております。  あともう一つ、今、部長が言いましたけれども、設計監理者と話をして決めましたと言っていましたが、これ、設計監理者と話をして、鬼瓦とかしゃちとか、こんなものを決めちゃっていいんですか。市長には相談しなかったんですか。お伺いします。 597 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 598 ◯教育部長(武熊俊夫君) これにつきましても、市長と協議したかどうかの確認はとれてございません。 599 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 600 ◯21番(高野 要君) じゃあ、市長にお伺いします。市長は、しゃちと鬼瓦を変えるとき、協議の中には入りましたか。お伺いします。 601 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 602 ◯市長(今泉文彦君) 協議には入っておりません。 603 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 604 ◯21番(高野 要君) これ、市長も入っていないなんていって、勝手に……。一部の職員と、決裁ももらわずして、ああいったものをつくっちゃったということは、えらい問題ですよね。瓦の形状がちょっと、平瓦が変わったとかというんであればいいけど、文化財の鬼瓦としゃちほこを勝手に設計監理者が変えたということになると、これは問題ではないですか。お伺いします。 605 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 606 ◯市長(今泉文彦君) 1つだけ申し上げることがあります。しゃちほこ、鬼瓦ですけれども、国宝の姫路城、これ、明治の大改修、昭和の大改修、そして平成の大改修と3回やっておりますけど、しゃちと瓦は、そのたびデザインが違います。全く寸分違わずというのではなくて、時代ごとに違うデザインになっています。それで、それは展示されておりますので、一応参考に。 607 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 608 ◯21番(高野 要君) 今、参考の意見を聞きましたけど、これは文化財ですよ。自分のうちのものじゃないんですよ。やっぱり正直言えば、寸分変わらぬものにするのが本当じゃないですか。やっぱり自分でそのときの思いで、設計事務所とか職員がつくっていっちゃったらどうにもならないですよ、市長。それで、市長も決裁していないということでしょう。鬼瓦としゃちほこ、設計監理者に変えてもらったらいいんじゃないですか。そのぐらいの問題ですよ、これ。姫路城とか何かの問題じゃないですよ、石岡の問題ですから。だって、誰もがわからないうちにそんなものが乗っかっていたら、びっくりするでしょう。しゃちほこだからいいけど、じゃあ、パンダでも乗っかっていたらどうしますか。感性の違いがあるからでは済まされないんですが、そんなもので納得しているようではどうにもならないですね。どこに文化遺産があるのかわからないですよ。文化に対する認識が、私はこの程度かなというふうに思います。  今さらすぐに鬼瓦を取り替えるとか、そういうわけにもいきませんでしょうけれども、設計監理者と職員が勝手につくってしまった。それが後世に残るということになると、これは問題であるかと思いますよ。もう一度、別に直せとは申しませんが、皆さんで協議する価値はあるんじゃないですか。市長が知らないということが問題ですよ。それで、市長に決裁をとらない部局が問題ですよ、これ。  今日は時間もあるものですから、後でまた質問させていただきます。この件に関しては終わります。  それでは、2点目の、中学校における不祥事の対応についてお伺いします。  前回の一般質問において、中学校の教師が教え子に淫行を働くという、あってはならない不祥事を指摘しました。しかし、教育長の答弁では、教師は県職員なので、処分は県の教育委員会が行うとしました。よって、石岡市には関係がないような旨でありました。私は、石岡市内の中学校に勤務していた職員の問題であれば、学校の責任であると思い、それを管理する教育委員会、そして石岡への責任についても質問しましたが、全く明快な答弁はありませんでした。  石岡市の教育委員会、また学校は、被害に遭った生徒の人権、被害者への配慮を名目として、事件をひたすら隠していたわけであります。このような結果が、教師による性的犯罪を、私は助長しているような気がしてなりません。その証拠として、この元教師は逮捕されましたが、その後、同中学校の女子生徒の自宅に遊びに来ているという情報もありました。石岡市教育委員会職員の保身が隠蔽につながり、また同様の事件が私は起こるような気がしてなりません。  そこで、お伺いします。前回の答弁では教育長は、一般論として、不祥事に対する議会への報告は事案の内容を精査して慎重に判断するとしておりますが、事案の内容の精査は済んだのか伺います。 609 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 610 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。教職員による不祥事については、県の教育委員会において、教職員の懲戒処分に係る公表基準に基づき公表をしております。同基準に基づき、人権等に特段の配慮が必要な場合に限り、所属、市町村名、学校名等の公表を行っておりません。市教育委員会としましても、被害者のプライバシー保護の見地から、県教育委員会が所属等を公表していない教職員の不祥事については、石岡市の教職員であるか否かを含め、所属等に関する情報を明らかにすることはできません。ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 611 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 612 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。教職員の不祥事の議会への報告につきましては、事案の内容を精査して慎重に判断をしていく必要があると、前回、私のほうで答弁をさせていただきました。特に個人が特定され、不利益をこうむらないような配慮をすることが必要であると考えてございます。被害者の特定、あるいは被害者が推知されるおそれのある質問に対しては、被害者のプライバシーを保護する見地から、お答えはご遠慮させていただきたいと思います。申しわけございませんけれども、よろしくご理解をいただきたいと思います。 613 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 614 ◯21番(高野 要君) 今、大変、個人のプライバシーということを言っていましたよね。だったらそもそも報道関係、そういったものもきちっと精査してあげるべきじゃなかったですか。教諭○○、きちっと名前が出ていますよね。学校関係者であれば、○○と聞けばわかるんですよ。そういったところは決して配慮せずに、なぜ自分たちだけを配慮するんですか。  それと、個人が不利益をこうむらないように配慮が必要であるとしておりますが、被害者の通夜ですよ。たくさんの教育委員会の皆さんが弔問しておりました。事件を知らない人は驚いていたようです。普通、そういったことであれば、自宅へそっと行くのが配慮じゃないですか。言っていることとやっていること、教育長、違うんじゃないですか、これ。何人で行ったんですか。これも自分の保身じゃないですか。行っとかねえとまずいからって。プライバシーをきちっと守るのであれば、この辺のところから配慮しないといけないんですよ。口だけの配慮だから、こういうことが抜けてくるんです。  じゃあ、次の質問をします。時間もないことなので。教職員が不祥事にかかわった事案で、被害に遭った生徒に対して、学校や関係者が将来にわたって子どもに寄り添い、心の傷のケアに最大限に尽くしてあげることが大事であると、一般論ということで答弁しております。一般論と現実とは違うんですか。お伺いします。 615 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 616 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。教育委員会では、事案があった場合は、被害者の生徒や保護者へのケアを最優先にした対応をとってまいります。  以上でございます。 617 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 618 ◯21番(高野 要君) じゃあ、してまいりますと言って、これを1年間も放っておいてやらなかったことが、今、だんだん事実としてあらわれたときは、皆さん責任とりますか。口先だけじゃだめなんですよ。私はそういうことを言っているの。きちっとケアしてやればよかったんじゃないかなということですよ。何もやらないで、自分の保身じゃないですか。そうでしょう。  公開質問状、部長はかかわりないと言いながら、回答書を書いているんじゃないですか。石岡市の教育委員会の公開質問状の文章、部長と次長で書いているんですよ。そんなことありますか。ただ単にみんなで、教育委員会が1つになって自分たちの保身をしているだけなんです、隠蔽と。もう少し真摯に向き合って、私は……。これ、私は、何も大きい声でどうということないんです。きちっとあなたたちは向き合う必要性があるんです。  教育長、口で、ここに言っているでしょうよ。将来にわたってまでと言っているんですよ、あんたは。情けなんかないですか。教育者は口と腹が違うんですか。教育者って言えますか、あんた。教育委員会、解散したらいいでしょう。何言っても答弁もできないでしょうけど。  じゃあ、もう一つ聞きますよ。教育長の処分です。これ、聞きました。公開質問状で私の友人が聞きました。事例がないので、処分は対象にはならないということです。石岡市は事例がないと処分の対象にならないんですか。石岡市は事例で処分しているんですか。事例がないものはどうするんですか。見解をお伺いします。
    619 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 620 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げまず。一般的にでございますが、まず、処分に対しましては、市の事例を参考に、市の事例がなければ、他市の事例を参考に、判断されているものと考えてございます。 621 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 622 ◯21番(高野 要君) おかしいじゃないですか、事例というのは。規則とか、そういうことがきちっとあるんでしょう。何でよそが……。それと合致するような事例ってあるんですか。みんな違うでしょう、一つ一つ。よその事例って。じゃあ、今回の事例を示してください。お願いします。 623 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 624 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。事例ということではありませんけれども、県費負担教職員の不祥事につきましては、教育長がこれまで分限、懲戒の処分を受けた県内の事例はなく、過去の分限、懲戒の事例に照らしても、県費負担教職員の不祥事についての処分の対象にならないというような判断をされているということでございました。 625 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 626 ◯21番(高野 要君) じゃあ、対象にならないということですけど、お伺いします。この事件があったとき、教育長はどういう立場でしたか。私は、あなたは一般職だと思うんですね。教育長は、県費職員でも何でもないですから、県とは関係ないですよ。あなたは、ここの職員の人と同じで一般職です。一般職でしたら処分の対象なんです。これが保身なんです。私はよくわかりません。わかる人に聞いてきました。教育長は一般職です。一般職は、職員と同じ処遇になります。  世の中には道義的責任というのもあるんですよ。子ども相手に事例なんて言って、それが教育者ですか。父兄に聞かせたいですよ。今は違うでしょう。特別職です。でも、あなたは事件のとき特別職ではなかったわけです。一般職です。ですから、処分は対象にはなっているはずです。そういうことで逃げるから、おかしくなるんです。私はそのように思いますよ。こういうあってはならない事件には、本当に真摯に向き合っていかなければならないと思っているんですよ。  それで、公開質問状を出すと、私も見せてもらいましたけど、わけのわからない回答。本当に市民をばかにしているというか、話にならないものでしたよ。後でお見せしてあげますか。  それじゃあ、いいですよ。わかったでしょう、自分に責任があるということ。教えてやらないとわからないから教えてやったんです。  それから、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第43条、市町村教育委員会は、県費負担教職員の服務を監督するとあります。また、茨城県教育委員会義務教育課の職員は、私たちにこう言ってくれました。市職員、ここの教育部長と教育次長です。私と一緒に出向きました。私たちに対し、43条に尽きる、県に責任はない、教職員の責任は全て石岡市にあると見解が示されました。教職員の在籍中の責任は県か市か、見解をお伺いします。 627 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 628 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。県費負担教職員でございますが、任免、分限、懲戒の権限につきましては、県の教育委員会にございます。服務の監督につきましては、市の教育委員会にございます。  以上でございます。 629 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 630 ◯21番(高野 要君) ですから、石岡市にあるということ、自分で聞いてきたでしょう。誰も、私たちには関係ありませんって、私、怒られたでしょう。石岡市にあるんですよ。石岡市にあるということは、教育長ばかりじゃないんです。市長にもあるんです。  じゃあ、教育長にお伺いします。責任問題ですけれども、教育長において、残念ながら公開質問状の回答で、教育長は立派です。責任があると回答しております。最近、取手市のいじめ問題が新聞に載っておりました。このいじめ問題、初めはいじめはないとしていた教育委員会、教育長はいじめの責任をとって辞職いたしました。これはつい最近のことなので、わかっているかと思います。処分は別として考えてもらって結構ですけれども、教育長は責任を認めております。そういった中で、学校の校長は、戒告というような責任をとらされております。県職だからです。石岡市では誰も責任をとらない。被害者の女性に謝罪もしないのか。この件についてどのような見解を持っているのか、お伺いします。 631 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 632 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げます。教育長の責任論かというふうに思いますけれども、私見でありますけれども、教育長自らの不祥事、あるいは教育長の場合には、教育長自らが身を切り、職を辞すこともあるだろうと思います。また、教育委員会の職員、あるいは教職員の不祥事につきましては、再犯防止に努め、職務に専念をすることも大事であろうというふうに感じております。そういうようなところで、私の私見でありますけれども、責任論として感じてございます。  あと、そこの校長以外、誰も責任をとらない、謝罪もしていないことについて云々というようなお話でしたけれども、教職員の不祥事につきましては、断じて許されることのない教職員の非違行為があった場合は、児童生徒や保護者等に教職員に対する不信感を与えるだけではなくて、これまで児童生徒と築いてきた教育活動の成果を一瞬にして無にして、信頼を失墜するものでございます。これまでも、教職員の服務規律の確保と不祥事根絶につきましては、機会あるごとに注意を喚起するとともに、各種通知や研修資料等により、その徹底を図ってきたところでございます。  今後につきましても、学校におけるコンプライアンス研修を継続させていくとともに、教職員が、今の教職という仕事にやりがいや誇りが持てるように、一人一人を認め、励まし、称賛するなど、自己有用感や所属感が持てるような学校の体制が構築できるように、指導助言に努めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 633 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 634 ◯21番(高野 要君) それじゃあ、お伺いしますけど、教育長は教育部長に、この件について報告はなされておりますか。 635 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 636 ◯教育長(櫻井 信君) 報告することは必要であろうというふうに思って……。                〔「おりますか」と呼ぶ者あり〕 637 ◯教育長(櫻井 信君) 思います。               〔「しておりますか」と呼ぶ者あり〕 638 ◯教育長(櫻井 信君) 報告することは必要であろうと思います。      〔「必要じゃなくて、しておりますか。この事件に関して報告」と呼ぶ者あり〕 639 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 640 ◯21番(高野 要君) この件に関して、教育委員会のほうが早く知り得たと思うんですけれども、そのことを教育部長、何ていうんですか、教育部ですか、そちらのほうへは実情を報告しましたか。 641 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 642 ◯教育長(櫻井 信君) 今回の事案といいますか、この議題、議会で話題に取り上げられておりますことにつきましては、先ほど、一番当初、教育部長のほうから、市教育委員会としても被害者のプライバシーの保護の見地から、県教育委員会が所属等を公表していない教職員の不祥事については、石岡市の教職員であるか否かを含め、所属等に関する情報を明らかにすることはできませんとお話を申し上げたかと思います。そういう状況の中で、部長に報告をしたのかということでありますけれども、報告は必要であろうというふうに思ってございます。 643 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 644 ◯21番(高野 要君) 必要であろうじゃなくて、しましたか。もうここ1年も経っているんですよ。その中で、後ろにいますよね、教育部長。教育部長にはこのことに関して話をしてありますかと。こういう事件が起きましたよということは、報告というか、話はしましたか。 645 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 646 ◯教育長(櫻井 信君) プライバシーを保護する事案という観点から、一般的なもので申し上げているわけですけれども、部長に報告することは必要であろうと、繰り返し申し上げさせていただきたいと思います。 647 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 648 ◯21番(高野 要君) プライバシーということで、必要であるということになると、話が食い違ってくるんですよ。後ろにいる部長は、いまだに報告は受けていないと言っているんですよ、私に。どこを信用していいんだか、わからなくなっちゃいますね。お互いに隠蔽しているんですからいいでしょうけど、そういう問題ではないんじゃないですか。ですから、これは委員会にも報告していないんでしょう。どこへも報告しないで、あそこの教育委員会で……。だから、私が考えることは、あそこの教育委員会だけでどこへも報告しない、それで終わりにしようとしていたと思うしかないんですよ。その後のケアも何もしていない。県ではケアしたと言っていました。今、詰めてもしようがないですけど、やはり私は、もうちょっと真摯に、教育者であれば向き合ってほしいなと思いますね。  私も昔、いろんな子どもさんを預かっていました。だけど、自分が正直じゃないと、子どもってよくならないんですよ。そうですよね。教育者であるということをきちっと念頭に置いて、私は答弁するべきだと思います。責任は、処罰は受けるものがないと。どうぞ私を処罰してくださいと言うのが人じゃないですか。私はそのように思います。  私がこういうことを言っていても仕方ないことですから、いずれ大きな問題にならなければいいなと思っているのと、またそういった犠牲者が出なければいいなと思っております。言っていること、やっていること全部違うよなんて、父兄も言っていますから、そういったことも今だんだん出てくるでしょう。でも、できることはきちっと、これからも子どもたちのためにやってください。あなたたちは教育者ですから。それを忘れないでください。  それと、これ、最後、市長に聞きますけれども、市長はこのことを知っておりましたか。お伺いします。 649 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 650 ◯市長(今泉文彦君) いつの時点かというのがありますけれども、この事案については、先ほどの教育委員会の冒頭の前段の答弁と同じであります。 651 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 652 ◯21番(高野 要君) 冒頭の……。ちょっとわかりにくいんですけど、知っていたか、知っていなかったかだけでいいです。いや、実は……。じゃあ、こっちから話をしましょう。市長は公開質問状に対して回答を返していますよね。市長が書いているんだか、誰が書いているんだかわからないですけど、その中に、教育委員会からは速やかに報告がなされるというようなシステムになっているということをうたっているんです。ですから、もう去年の子どもにそういうことが起きた時点で、教育長はいかなることがあっても市長のほうへは報告するシステムにはなっているかと思うんですが、それがなされていないとなったら、またこれ、教育委員会の問題でもありますし、だから、私はそこで市長が知っているのかどうかということをお聞きしたかったんです。お願いします。 653 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。 654 ◯副市長(松隈健一君) 先ほど市長、また教育長からお答えしておりますけれども、冒頭、教育委員会で答弁で申し上げたことということで、繰り返し申し上げますけれども、教職員による不祥事につきましては、県教育委員会において、教職員の懲戒処分に係る公表基準に基づき公表しておりますと。同基準に基づきまして、人権等に特段の配慮が必要な場合に限り、所属、市町村名及び学校名等の公表を行っておりません。そして、市教育委員会におきましても、被害者のプライバシー保護の見地から、県教育委員会が所属等を公表していない教職員の不祥事につきましては、石岡市の教職員であるか否かを含め、所属等に関する情報を明らかにしておりませんということでございまして、一般論として、教職員が加害者、児童生徒が被害者となるような事案が発生した際の対応について回答しますということで、公開質問状の回答というのは市長から回答しておりまして、その中で、冒頭、先ほど述べました理由により、お答えすることはできませんと。ただし、一般論としての回答の中で、教職員が加害者、児童生徒が被害者となるような事案が発生した際は、内容に応じ、その事実や今後の対応等について、市教育委員会から速やかに報告されることになっておりますというような回答内容になってございます。  以上でございます。 655 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 656 ◯21番(高野 要君) 何の答弁しているんですか。私は、公開質問状の中で、こういうこと、教育委員会から市長のほうへは速やかに……、連絡網ですよ、そういったものが確立しているんですよということを、公開質問状の回答を見せてもらったら出ていたから、事件があったときには市長のほうへは連絡があったんですかと聞いているんです。だから、そのときに連絡がなければ、市長は知らないんでしょうし、連絡があったら知っているということで、一般論も何も関係ないんです。その連絡網、それは市長にあげた公開質問状の中に、ほかの人が書いているんでしょうけど、速やかに教育委員会のほうからそういったものは連絡があることになっていますと、連絡が来ることになっていますという、言葉は違うんですけど、そういう回答になっているんですよ。だから、もう事件になったとき、すぐ市長は知っていたのかなと思って、私は聞いているんです。だから、ちょっと副市長のね……。もう今、副市長のこと怒る気もありません。だから、それを聞いたんです。  連絡なけりゃ、ないでいいんです。別にそれで責める気はありませんから。もう終わりますから。そういうことです。市長のところへ連絡をすることになっているんだよというのに、来なかったら、結局、教育委員会が自分のところで隠蔽して、何とかしようとしていたことになるでしょう。市長が聞いていて、知っていて何もしなかったとなったら、また市長に責任があるでしょう。だから、2つ、どっちかが責任とるということですよ。でも、それは私は何も求めませんよ。ただ、だから、私は市長が知っていたのかということを聞きたかっただけです。  連絡網が悪ければ、市長がちゃんと連絡しなさいよと言っているんだけれども、教育長のほうで連絡しないのは、それはそれで仕方ないですね。指導不足です。だから、市長は知っているのか知らないのかだけ、連絡があったかどうかだけ答えてください。もう終わりにしますので。 657 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。 658 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。繰り返しになりますけれども、県教育委員会が所属等を公表していない教職員の……。         〔「そんなこと、答弁じゃないでしょうよ、それ」と呼ぶ者あり〕 659 ◯副市長(松隈健一君) 不祥事を前提にしたご質問には、お答えすることはできませんので、一般論で回答させていただいているところでございます。  以上でございます。 660 ◯議長(岡野孝男君) 21番・高野 要君。 661 ◯21番(高野 要君) 一般論にも二般論にも、これは公開質問状に回答しているんですよ。こんなこと、知っていますとか知らないですとか言えないんじゃ、どうしようもないね。ちょっと申しわけないんですけど、私、今、質問しているところなんで、何だったら休憩とってやってもらえますか。私も議員ですから。どうせ答弁できないでしょうから、以上で質問を終わります。いいです。  あと時間ありますけど、以上で質問を終わります。ありがとうございました。 662 ◯議長(岡野孝男君) 以上で通告による質問は終了いたしましたので、これをもって一般質問を終結いたします。  本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。  次回は、明3月8日定刻午前10時から会議を開き、各議案に対する質疑を行います。  ご苦労さまでした。                   午後 6時25分散会 Copyright (c) ISHIOKA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...